『キングダムの落日』(GM:珪素)




本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.
掲載の一部画像はAI生成イラストを加工したものです。

採用プレイエイド

ステージ『オーヴァード・ノヴァ』ver.3.03(二学期)
キングダム連合学院『円卓議会』

Ⅰ『キングダムの休日』
Ⅱ『キングダムの凶日』
Ⅲ『キングダムの落日』◀
Ⅳ『キングダムの過日』
Ⅴ『キングダムの日』

メインログ雑談ログ1雑談ログ2
PC1:伊藤(いとう)算砂(さんさ)( キャラシート )PL:DT

PC2:エリザベス・タイラー( キャラシート )PL:ヤヒロギンジ

PC3:オーシャンズ・マウンテンヒルズ( キャラシート )PL:ぽぽ

PC4:ブレス・ブリギッド( キャラシート )PL:缶詰

NPC:ジェシカ・クロフォード( キャラシート )PL:中村
本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.

目次

Preplay

GM:キングダムの落日、はじまります!
GM:まずは自己紹介から。PC2、エリザベス・タイラーさん。
エリザベス・タイラー:よろしくてよ!
エリザベス・タイラーキャラシート
エリザベス・タイラー:キングダム連合学院 円卓議会第四席 海賊部部長のエリザベス・タイラーです。
GM:顔が良すぎ~~
エリザベス・タイラー:海賊部は、海のないノヴァリスにおいて、そんなのお構いなしに川でも湖でも砂漠でも空でもどこにでも船を浮かべて略奪行為を働くキングダムの遊撃部隊。
GM:巨大艦隊はボスとしても存在感抜群なのでいつも助かっております
エリザベス・タイラー:私はそのはためく所をすべて自分の領地とする遺産の力でもって無数の船団の頂点に君臨し、"海賊王"と渾名されています。
エリザベス・タイラー:あと海賊部なのでいろんな漫画とか映画の海賊版も翻訳して売りさばいています。海賊部なので
GM:名前通りの海賊版
エリザベス・タイラー:そんな剣呑で凶悪なイメージに反して、普段の姿は紅茶を愛する優雅で穏やかな淑女。
エリザベス・タイラー:円卓の会議でも終始楽しそうにお茶を飲みつつ、他の王を囃し立てたり煽ったりして会議が和やかになるように努めています
GM:童磨だ
エリザベス・タイラー:能力はエンブレムやアイテムで底上げされた社会ダイスを戦闘にも利用する社会アタッカー。
エリザベス・タイラー:遺産、ジャイアントキリングで作った武器を更に壊して火力を上げたり、複数攻撃できたりと結構器用に戦えます。
GM:バカみたいに金のかかった海賊部の王が社会アタッカーなのもフレーバーと噛み合っていてよいですね
エリザベス・タイラー:あと密かに動物好きで先住市民もかわいいので大好きです。
エリザベス・タイラー:いたいけな先住市民の皆様を戦争に利用するシャムロックはいつか懲らしめてやらないといけないと思っていました
GM:そうだぜ……劣等 殲滅
エリザベス・タイラー:今回の査察はまさに絶好の機会。頑張ってすべてを奪います。
エリザベス・タイラー:海賊王の略奪にご期待ください。
GM:そんなこと言われたら……期待しちゃおうか……な!
GM:強くてキュートな海賊王のハンドアウトはこちらです。

PC2: エリザベス・タイラー(PL:ヤヒロギンジさん)
シナリオロイス:"ストロッツァ"

"湯池船長"、"膏粱船長"、"貫徹船長"――船団を支えてきた船長格の生徒達が、立て続けに襲撃された。
大規模査察を目前にしたこの襲撃は、ファウセット攻撃戦力の損耗以上の、危機的な事実を示している。
一騎当千の強者たる船長達の所在を突き止め、狩っている存在が、キングダム内部に潜んでいるのだ。
敵の名は"ストロッツァ"。作戦決行の日は近く、海賊部がこの敵に攻撃資源を割くことは許されない。
だが、攻撃のみが力ではない。最後の船長、情報戦の切り札たる"幽霊船長"は、まさにそのためにいる。
配下たる海賊部を一人でも多くこの簒奪に引き連れ、作戦を成功に導くことがあなたの責務だ。
石の魔剣――キングダムが求め続けた、最大の財宝がそこにあるのだから。

GM:海賊王のハーレム軍団が襲われています!
エリザベス・タイラー:私のかわいい船長たちが!
エリザベス・タイラー:戦争どころじゃねーですわ~~~っ!
GM:シャムロックを叩き潰すと同時にこの外道どもも懲らしめる必要がありそうですね。
エリザベス・タイラー:海賊の恨みを買うことの恐ろしさをその身に教え込んであげないといけませんわね
エリザベス・タイラー:身動き取れなくしてなんかずっと暗いところに沈めて差し上げますわ~っ!
GM:オリに入れて♪ なんかずっと くらいとこ♪
GM:殺意満点……!頑張っていただきましょう。
GM:続いてはPC3、オーシャンズ・マウンテンヒルズさんのご紹介です。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:はーい
オーシャンズ・マウンテンヒルズキャラシート
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:キングダム連合学院 諸王第十三席 美食倶楽部主宰、オーシャンズ・マウンテンヒルズ。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:給食を司っております。
GM:学校給食は大事だ
GM:意外と食を司る部活は他の学区にも少ない……!
GM:結果としてキングダムは英国なのに美食が充実してきているのだ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:生産している方は結構いるけど
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:調理はそんなにいないので外食なども手広くやってます。
GM:ショコラショコランも事実上キングダムみたいなものだし
オーシャンズ・マウンテンヒルズ王客ロイヤルゲストとかは他学区にも出店中だよ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:おいしいものはキングダムですね
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:なので食料の供給とかも頑張ってしています。
GM:ありがたい諸王だなあ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:遺産の力で自分の食べた事ある料理なら何でもだせるので
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:いつもはそれをパクパク食べています
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:なのでバカみたいな生命力がある。
GM:でも体型は細身なんですよね
GM:八尺様みたいなスタイル
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:瘦せの大食いですね
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:プロフードファイターは大体痩せてるし
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:只のデブは常識的な大食いしかできないのだ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:戦闘能力はあまりなく、本人の性質的にも陰謀とかに力を注ぐ感じ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:最近はジェネシスの食料買い占めに便乗したり部活買収とかもしてりしてました
GM:つい最近もジェネシス攻撃に頑張ってくれていましたね
GM:直近のテロリスト襲撃事件や兵器襲来事件でもジェネシス勢力が手引きしていたと思しき痕跡もありましたし
GM:シャムロック侵攻にあたってジェネシスを混乱させ介入の余力を削ったのは功績として大きいことでしょう
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:えっへん
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ただ偉そうにしていますが内心は小心
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:至上王や円卓にはビビりまくっています
GM:ホホホ……偉くなればビビる必要もないのじゃよ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:フフフ…
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:でも円卓の末席に入っても上が怖いのは変わらないと思う…
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:でも出世の野心はあるのだ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:性能はバカみたいに高いHPで受けてHPをモリモリ回復する事
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:やや弱体化しましたが受けとしては十分の従者の召喚です
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:多少の攻撃支援もある
GM:ボスみたいなステータスしてるんだよなあ一人だけ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:経験点があれば300点近くまで上げられるはず…
GM:せっかくだからそのバージョンもいずれ見てみたいですが
GM:それも今後の功績次第でありえるかもしれません。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ガンバルゾ
GM:何故なら今回のシナリオは、諸王から円卓議会への昇格があり得るから……!
GM:ハンドアウトはこちらです!!

PC3: オーシャンズ・マウンテンヒルズ(PL:ぽぽさん)
シナリオロイス:"冬の女王"

"膏粱船長"が欠けたことで、ファウセット侵攻の戦線を支える兵站部隊には、美食クラブが指名された。
あなたにとっては危険を伴う任務だが、これは昇格のための、またとない功績の機会でもある。
シャムロックが地下探索の結果接触した"冬の女王"は、ファウセット新陸帯へと踏み込む口実になる。
現出と同時に周囲を氷と吹雪に覆うそれに、凍結飢餓地雷"フェミン"の同型兵器である容疑をかけるのだ。
ファウセットへと踏み込み、美食によって現地の先住市民を懐柔し、力によらずして妨害要因を排除する。
それが"美食王"の戦い方だ。だが、生まれながらに食への欲求を持たぬ者も立ちはだかるだろう。
例えば、"アラドヴァル"。"ルースリンガー"。あの恐るべき"ブリューナク"の系列機である。

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:懐柔策だ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:メシでテロを起こせばいいんですね
GM:食料危機になりそうなファウセットを念のため調査してあげて、先住市民に料理を振る舞ってあげてるだけですからね
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:安全安心な任務
GM:なんにも悪いことはしてません ちょっとデカくなったメロンパン屋台みたいなもん
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ワーイ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:楽な任務で出世できるなんて幸せだなあ
GM:食文化を理解しない野蛮ロボは、仕方ないので正当防衛しましょう
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:クソ!食文化を理解しろ!ネコちゃんロボを見習え!
GM:それではPC4、ブレス・ブリギッドさんのご紹介に参りましょう。
ブレス・ブリギッド:はぁい
ブレス・ブリギッドキャラシート
ブレス・ブリギッド:キングダム連合学院 諸王第二十二席 お掃除部メイド長のブレス・ブリギッド。
ブレス・ブリギッド:学院の美化を担当しております。
ブレス・ブリギッド:生徒間のいざこざ、破壊された建物の修復、一般生徒の避難。
ブレス・ブリギッド:ヒーローやロボが怪獣と戦った後に痕跡を消す部隊のように、皆さんの日常を守るお仕事ですわ。
GM:地味だけど大切なお仕事だ
GM:お掃除部がいなければ学校は荒廃し落書きだらけ すぐメサイアみたいになってしまうぞ
ブレス・ブリギッド:制服はもちろんメイド服。お嬢様学校のお掃除なので。
GM:最高ですわ~~
ブレス・ブリギッド:まぁ怖い…最近悪い魔女が支配してると聞きます
ブレス・ブリギッド:未然に事件を防ぐために諜報活動もします。家政婦なので。
ブレス・ブリギッド:良家の子女が使用人になるのは歴史的にも正しい!メイドさん部員募集中!
ブレス・ブリギッド:本人はゆるふわ穏やかなお嬢様。
ブレス・ブリギッド:教会付きの孤児院で育ったので年下の面倒見がよく、ちょっと規律には厳しいお姉さん。
ブレス・ブリギッド:ノヴァリスでは年上の方が多くて戸惑ってる16歳。キングダムらしい教養は先代部長から仕込まれました。
GM:この機会にお尋ねしておきたいのですが、先代の部長について決めていることなどございますか?
ブレス・ブリギッド:特に決めてはないです! 年下や後輩に私が支えねば……と思われるタイプの天然お嬢様だと思ってた程度。
GM:今のブレスさんの性格は先代部長さんに近いんですよね
ブレス・ブリギッド:ブルアカだとホシノの先輩みたいな感じだったんじゃないでしょうか。多分。
ブレス・ブリギッド:そうですね。あらうふ先代を真似してる子。
ブレス・ブリギッド:性能としては攻撃を装甲で耐えてそこそこの攻撃力で殴り返す、シンプルなアタッカー。
ブレス・ブリギッド:《龍鱗》でダメージを50点抑えて、40点の攻撃力で殴り返します。
ブレス・ブリギッド:オーシャンズさんがHPタンクならこっちは装甲タンクですね。
GM:ステータスがメチャクチャパワー型なんだよな
GM:能力値も行動値も財産も、すべてが近距離パワー型
ブレス・ブリギッド:6111。社会はコネとラッキーコインでなんとか……なるといいなぁ
ブレス・ブリギッド:行動値が低いけど《フレイムタン》の視界攻撃でケアする予定です。
ブレス・ブリギッド:あと経験点が増えて《マグネットムーブ》を取ったので、遠い場所に居る対象も引き寄せることが出来るようになりました
ブレス・ブリギッド:とりあえず目の前の相手を殴るだけの子です。職務上、円卓の方々の前進制圧範囲攻撃っぷりを目撃してるため、凄いなぁと思ってます。
ブレス・ブリギッド:今まではでかいカニと戦ったり、お茶会のスイーツを探してでかいドラゴンと戦ったり、はちみつのためにクマと戦ったりしました。
GM:友達もバリエーション豊か
ブレス・ブリギッド:以上です!お嬢様学校の正統穏やかお嬢様目指してやっていきます!よろしくお願いします!
GM:はーい!よろしくお願いします。
GM:ハンドアウトはこちらです。

PC4: ブレス・ブリギッド(PL:缶詰さん)
シナリオロイス:王覇カト

お掃除部の活動は、大抵のケースにおいて、学区間紛争の戦火とは無縁だ。
学区内の戦闘の痕跡を清掃し、同時に、トラブルが続かぬよう情報を集めることが業務である。
そんな日常業務の中、あなたは"安臥王"を名乗る定時制生徒、王覇カトからの情報提供を受けた。
曰く、キングダムは、竜化器の使用を口実としたファウセット新陸帯への侵攻を計画している。
そしてキングダムの行き過ぎた帝国主義に反発する生徒達が、密かに集う結社があるのだと。
結社の名は"学級会"。偶然であるのか、あるいはその系譜なのか、かつてあった組織と同じ名である。
掃除の手が行き届かぬ暗部へとあなたが踏み込んだ理由は、不穏分子の潜入捜査のためか、それとも……

GM:キングダム裏切り🆗
ブレス・ブリギッド:プロミス🆗
ブレス・ブリギッド:スパイですか。メイドの仕事ですね
ブレス・ブリギッド:先輩、なんだかキングダムがとんでもないことになっています
GM:確かに私の知ってるスパイはメイドの格好してたような気がするな……
GM:もちろんブレスちゃんにも円卓昇格のチャンスはばっちりありますので
ブレス・ブリギッド:クリーニング工場にお姫様と潜入も出来ます。私頑張ります
ブレス・ブリギッド:なんと!
GM:この状況を上手く活用し、功績に役立てて🆗
ブレス・ブリギッド:円卓になれば……あの広いテーブルを磨けるようになる!
GM:あれも掃除したかったんだ
ブレス・ブリギッド:職業病です。
ブレス・ブリギッド:上手く不穏分子をお掃除して、きれいなキングダムを目指します🆗
ブレス・ブリギッド:ガンバルゾー
GM:順番前後しましたけれど、最後PC1!伊藤算砂さんのご紹介です。
伊藤算砂:はい!
伊藤算砂キャラシート
伊藤算砂:いとう・さんさ。
GM:変換が大変だぜ
伊藤算砂:キングダム連合学院『円卓議会』の第九席。イレギュラーな第八席を除けば、円卓以外の王の中での一番若い数字。
伊藤算砂:将棋部部長。円卓にも軍事顧問としての席を持つ、用兵部門の長でもあります。
GM:第9位はヤバい!アーマードコアでもそう言っています
伊藤算砂:出身セルはオールド……つまり大拡散前からのオーヴァード絶対主義である"エルダーズ"。自身も旧く東洋龍としての因子を有する一柱です。
伊藤算砂:革命前は“ロードマスター”への最大の忠臣とも言うべき存在でしたが、革命後は真っ先に“至上王”に恭順。
伊藤算砂:現在も佐王派として一切の反抗なく命令を遵守する存在です。
GM:従順ないい子だぜ
伊藤算砂:人を指揮するタイプであり、性能も純支援型。純支援型と言えばシンドロームはあらかた決まりますね。
伊藤算砂:そう……ピュアエグザイルです
GM:あれれ~?おかしいな
伊藤算砂:あるじゃないですか エグザイルには支援エフェクトが……
伊藤算砂:《サポートボディ》です。ほぼこれしかありません
GM:本当に大丈夫なのか……?
GM:だいたい《戦術》の下位互換にしか見えないが
伊藤算砂:じゃあ……その《戦術》も使えばいいですよね
伊藤算砂:遺産:チャリオットバラーによる《戦術》と組み合わせて……セットアップでみんなのダイスをメチャクチャに増やします。
GM:同じ系統のカードが8枚入ればデッキになる理論!
伊藤算砂:あとはエグザイル・小技で軽減や打ち消しを構えます。古式ゆかしいクロックパーミッションみたいな動き。
伊藤算砂:それ以外だと公共機関や組織一つをただちに停止させたり出動させたりしつつ……その影響下で任意のキャラのC値を-1するだけの
伊藤算砂:つまらない指図をする能力も一応あります
GM:ダイスめちゃくちゃ増やしてそんなことすな
伊藤算砂:キャラとしては前々から居たけどPCとしては初になります よろしくお願いします!
GM:そうなのだ これでやっと円卓議会のみんなが青文字になる……!
GM:ハンドアウトはこちら!
伊藤算砂:1位は……?

PC1: 伊藤算砂(PL:DTさん)
シナリオロイス:"学級会"

"至上王"から直々に下された攻撃命令は、円卓の王すら含む、最大の軍事侵攻となる。
それは、あなた自身が持つ手駒――"建設王"、"焦螟王"の運用許可が出たことをも意味していた。
社会人及び先住市民による妨害を掻い潜り、シャムロックを防衛するフィオナ騎士団を突破する。
だが真の目的を達するためには、それらの困難を突破した上で、その先にこそ備えねばならない。
キングダムにもシャムロックにも属さぬ、知覚不能の軍勢が、ファウセット新陸帯には潜んでいる。
元"血統王"、バージニア・ダネシュティから齎された不吉な警告も、それを示唆したものだろうか?
「"学級会"はどこにでもいる」。王政を強制されたキングダムに、かつて存在した、民主主義運動である。

GM:あったらしいですよ、民主主義運動が
伊藤算砂:へ~ そんな奴らいたんだ
伊藤算砂:手駒もいたんだ 知らなかった……
GM:でも今知ったでしょう
伊藤算砂:知りました……
伊藤算砂:血統王もおひさだなあ
GM:今どこの学区にいるんでしょうね 本当に決めてないや
伊藤算砂:島流し用の植民姉妹校とかあるのかな
GM:いよいよやるぞ、ファウセット侵攻!
トレーラー キングダム連合学院とシャムロック自由学園の長きに渡る均衡状態が、決壊しつつある。
ジャーム至上主義組織"フォモーリアン"が引き起こした竜化器起動事件を受け、
ノヴァリス最大たるキングダムの軍勢が、ファウセット新陸帯への強行査察を実行した。
対するシャムロックもまた、学園の全力を以て無慈悲な侵攻を迎撃する。
フィオナ騎士団。"チーフ"の遺作機体群。凍結現象"冬の女王"。あるいは……

両学区の軍事行動と時を同じくして蠢動する存在を見る者は、まだいない。
王国を否定し歴史の影に消えた、旧き支配者がいた。
謀略を巡らせ、ノヴァリスの壊滅を目論む攻撃者がいた。
貴賤正邪の別なく、結論へと導かんとする侵蝕者がいた。
天候も時間も空間も歪む、異常の果ての境界地帯で、その何もかもが激突する。
――ファウセット新陸帯。円卓議会がこの地帯に固執する、ただ一つの理由があった。

見えざる迷宮。英雄の終わり。
物語を破壊する最悪の魔剣、石の魔剣とは何か。
太陽を落とす物語が、今、遂行される。




オーヴァード・ノヴァ『キングダムの落日』





◆Masterscene◆未明




ブリューナク慰霊碑


GM:月光の冴える夜である。
棚エアリ:「単純な話、勝てる訳がないんですよね」

GM:ブリューナク慰霊碑と呼称される城塞に、彼女はいた。
棚エアリ:「無数の遺産を擁し、徹底的に統率された武装組織……というのは」
棚エアリ:「『外』にすら存在しません。ええ、比較的最近まであちらにいた私が保証します」
棚エアリ:「異常なんですよ。彼女たちは。普通に考えたら、勝負にすらならないのです」
GM:語る声音は落ち着き払っていて、唇も穏やかに笑っている。
棚エアリ:「その上で――」
棚エアリ:「『勝負をする』と決めました」
GM:だが、その紫の眼は、眼前の少女たち――フィオナ騎士団を映し、堅固に据わっている。
棚エアリ:「いつも通り、多くを語るつもりはありません」
棚エアリ:「すべての力を尽くしてください。それが私たち、シャムロックの愛と平和を、未来へ繋げます」
GM:その言葉に、どこからともなく声が上がる。散発的だったそれは、数は少ないながら、しかし力強いうねりとなって城塞内に響く。
GM:それを横目に受けながら、窓の外を見た。
GM:ファウセット新陸帯。
GM:原野は月の光に染め上げられ、寒々しい氷原のようでもあった。
棚エアリ:(キングダムには、勝てない)
棚エアリ:(――と思っているのが、私だけではないことが確かで)
棚エアリ:(それこそが、唯一の勝機です)
棚エアリ:(まあ、でも……私の予測が正しければ、この戦いであなたたちは)
棚エアリ:(永遠に補い得ぬ損失を被ることになるでしょう)

GM:――翌日。
GM:キングダムの正門は開かれ、ファウセット新陸帯への強行査察が始まる。


◆Opening◆伊藤算砂

GM:それでは算砂さんのオープニング。侵蝕上昇をどうぞ。
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を1D10(→ 8)増加(37 → 45)



キングダム連合学院


GM:大部分がキングダム領である大オアシスにおいて竜化器(ハッチライザー)が使用されたという事実は、
GM:ノヴァリスの多くの学区にフォモーリアンなる組織の危険性を宣伝する格好の材料となった。
GM:言うまでもなく、キングダムが汚名を被せたのはフォモーリアンだけに留まらない。
GM:彼女らを排出したシャムロック自由学園も、潜在的な脅威である――というのがキングダムの主張である。
GM:"竜王"伊藤算砂はこの状況をもって、即座にファウセットへ攻撃を仕掛けることも可能だった。事実、"至上王"がそう命じればそうしたことだろう。
GM:だが、伊藤算砂はまだ戦闘を仕掛けてはいない。盤面を整えることこそが最善手だと考えている。
GM:『時間をかけてでも、手段は選んでもらいたい』――という"不夜王"の要望を、"至上王"が追認した以上は
GM:それこそが"至上王"から下された命令である。
GM:戦後処理が恙無く進行することこそが、最善だ。そしてこの機に乗じて行動を起こそうとする反逆者を一掃することも。
GM:伊藤算砂の邸宅は、外観はキングダムの他の高級住宅に完全に溶け込んでいた。
GM:だが、入ってみれば、純和風建築の如き特注の構造になっていることが分かる。
GM:この日は客が訪れていた。円卓第二席、"不夜王"ジェシカ・クロフォード。
伊藤算砂:「呼ばれればこちらから伺いましたのに」
伊藤算砂:お茶を持って現れる、和装の女。その頭には大きな双角がある。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:不機嫌そうな表情を一切隠さずその饗応を受ける
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「これは私からの"敬意"の現れであると思ってもらいたい」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「本件では私は卿のサポートとして尽力する」

伊藤算砂:「敬意ですか。それは外の者にだけで十分でしょうに」
伊藤算砂:「お互いにそこは払っていると承知していますよ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ああ、その通りだ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「だから、"外"の者にも明らかにわかるように」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「こうして自ら足を運ばせてもらったというわけだ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「その分、卿には手間が増えすまないとは思うがな」
伊藤算砂:「なるほど。私へのではなく、私が指揮を采ることを」
伊藤算砂:「特に……“海賊王”へ采配を揮うことを納得させるだけの材料集めですか」
伊藤算砂:「内政というのは大変ですね」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「少々わざとらし過ぎるとも思うが」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「卿の如く経歴の持ち主なら、多少大げさなパフォーマンスも必要だろう。」
伊藤算砂:「私、嫌われ者ですからね」冗談めかしてかすかに笑う。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「そのような軽口はこの場に留めておいてもらいたい。」
伊藤算砂:「そうですね。そこはお互い様かもしれませんし……」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「配下に聞かれれば、己も卿に嫌われていると思われかねん」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「人間は、自分のことを嫌いだと思っている相手を嫌う生き物だ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:不機嫌そうに吐き捨てる
伊藤算砂:「成る程。でははっきりと言っておくほうがいいのですかね?」
伊藤算砂:「私は“不夜王”様を嫌ってはおりませんよ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:ふつ、とわずかに表情が固まる
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「そうだな。無論私も卿を信頼しているよ、"竜王"」
伊藤算砂:「好悪からずらされましたね」などと零して。「時に……」
伊藤算砂:「誰をこちらに残され・・・ます?」
伊藤算砂:連れて行く戦力への質問ではない。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「まったく、卿が相手だと話が早くて助かる。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:そう言って自筆のメモ書きを渡す。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:そこにはキングダム領内の防衛線力
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:円卓においては騎士王、死蔵王、鉄騎王、拷問王
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:そして各王が保つ防衛線の草案が記述されている。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:そしてその中に不夜王の名はないが、それは改めて書く必要もないことだろう。
伊藤算砂:さっと目を通して。「これならば私が二面指す必要もなさそうですか」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ああ、そうありたいものだ。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「卿が不要となるように、戦力は偏らさせてもらったのだからな」
伊藤算砂:「しかし、相変わらずアナログなんですね」
伊藤算砂:「教えましょうか?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ありがたい申し出だが」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「処理速度の問題なのでな」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ジェネシスのハイエンド品でも降ろしてくれればストレスなく仕事にかかれるかもしれんが」
伊藤算砂:「ここに足を運ぶ必要がない時は、そちらのほうが早いですよ」
伊藤算砂:「処理はともかく、伝送は明らかに有利です」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「そうでないなら自分で処理した方が早い」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「それも…」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「確実に機密を保持する為だと思ってもらいたい」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:不機嫌そうに言葉を返す。やや図星を突かれている面もあるのだ。
伊藤算砂:「そこも問題ありませんけどね」ぽつりと。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「そう思いたいが」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「相手は"学級会"だからな」「用心に用心に重ねて、損をするということはない」
伊藤算砂:「……学級会」
伊藤算砂:「久々に聞きますね」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ああ、そうだ。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「だからこそ、厄介なのだ。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ここ一年のキングダムは決して平穏ではなかった。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「だというのに、各種の騒動の中で」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「私は"学級会”が暗躍している気配すら掴むことが出来なかった。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「"やつら"が」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「これらの騒動の中で"動いていないはずなど""絶対にありえない”のにだ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:不機嫌そうに竜王を睨みつけていた目が、さらに鋭くなる。
GM:――"学級会"は、過去の組織だと思われている。活動期間は八月革命よりもさらに前だ。キングダムの生徒の中にも、存在を忘れ去っている者は少なくない。
GM:だが、"不夜王"は常に兆しを監視していた。今も、"鴉の塔"襲撃事件の時も、"血統政変"でも。
伊藤算砂:「“動くほどでもない”と見せかけられた、とは考えないのですね」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ああ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「いいか、これは"卿"だから話すことだ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「他の者では、無駄に不安を煽ったり、被害妄想や陰謀論者の類と誤解されかねん。」
伊藤算砂:「過労ゆえに作り上げたと思われるでしょうね」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ああ。だが"卿"ほどの力がある者だからこそ頭の片隅に置いていてほしいのだ。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「"学級会"の脅威を」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「そして、やつらは"どこにでもいる"ということを」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:その言葉を口にした瞬間、絶縁したはずの知己の顔が脳裏に浮かんだ。それをかき消すように、茶を口に運ぶ
伊藤算砂:生ぬるい茶だ。それを口につけたことを見ると、次の茶を汲む。
伊藤算砂:「……こちらを早々に終わらせる必要があるかもしれませんね」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「駒は、足りるか?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:万一にも本丸を落とさせるわけにはいかない。そのため、防衛側に戦力を偏らせたことは自覚している。
伊藤算砂:少し熱く、量を減らした茶を置く。「彼女らを使います」
伊藤算砂:「“建設王”ロード・ハイライズ“焦螟王”ロード・スウォーム
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ふむ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:名前を聞きながら、王らの顔、情報を脳裏で再生する。
伊藤算砂:「改めて直々に命令頂かなくてもいいですよ」
伊藤算砂:「彼女らは私が動けと言えば従います」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「なるほど」
GM:円卓顧問として扱われていることからも――軍部を率いる"竜王"は、無数の諸王の中にあって特別な立ち位置にある。
GM:大駒を持っている。彼女が指し手として動く時、忠実に戦術を実行する配下の諸王を、複数保有する。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「素人目には良い判断だと思う。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「建設王は防衛側としても惜しいが」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「腰を据えて外征をするのなら、むしろそちらの方が適しているだろう。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:“焦螟王”については、判断が難しいところであるが。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:これも、竜王の決断であれば信ずるに値する。
伊藤算砂:「“狙撃王”を寄越せと言わぬだけ有情でしょう?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「全くだ。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「そして、そこに"海賊王"が加わる、か」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「…足りるのか?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「こちらも決して落とせぬ戦だが、それは"卿"も同様だ。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「万一にでも自らの命が実行されえなければ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「"至上王"は決して情けはかけんぞ」
伊藤算砂:「問題ないでしょう。一番苦慮していたのは大義名分くらいですが」
伊藤算砂:「“フォモーリアン”を今秋までに壊滅させられなかったのはあちらの責ですから」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「わかった。ならば我らから何も言うまい。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:"我ら"には至上王にも含んでいる。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:"竜王"の戦略が既に成っているのなら
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:至上王にも口出しをさせぬ覚悟があることを、暗に示した
GM:その時、来客を告げるベルが鳴る。
GM:"不夜王"との会談の最中である。些末な客ならば"竜王"配下の生徒が追い返しているはずだが……
???:「ちりんちりーん!どんどんどん!失礼します!しますよ~!」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:不機嫌そうな顔がより一層不機嫌になる
GM:名前欄を「???」にするまでもないほど、正体が明らかな声だ。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:不機嫌そうなまま竜王に目配せをする
伊藤算砂:「……どうぞ?引いて開けて頂ければ」
"鴉飼"アメリア・シュミット:「アメリア・シュミットがカラスのメール便を届けに参りましたよ!」

GM:そして些末な客ではないことも分かる。遺産管理委員会はキングダムにおける特権階級であり、諸王に匹敵する権限があった。
"鴉飼"アメリア・シュミット:浮遊する車椅子で入室し、しゅばばと畳の上に正座する
バージニア・ダネシュティ:〈……。やめたほうがよかったんじゃないか?アメリア・シュミット〉
バージニア・ダネシュティ:カラスの通信機越しの声がある。
バージニア・ダネシュティ:〈明らかに大事な話の最中だったように見えるのだが……〉
"鴉飼"アメリア・シュミット:「こちらも大事な話ですから……どっちも大事なら、どっちが先とか無いと思いますし」
伊藤算砂:「……まさか」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「………血ッ……バージニア・ダネシュティか」

バージニア・ダネシュティ:〈久しいな。ジェシカ。まさか"竜王"と一緒だとは思わなかったが〉
バージニア・ダネシュティ:吸血種の混血。元番外第十七席、"血統王"バージニア・ダネシュティ。
バージニア・ダネシュティ:"血統政変"の責を負ってキングダムを追放され、今や連絡を取り合える者はアメリア・シュミットしかいない。
伊藤算砂:「構いません。こちらの要件は澄みましたから」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「何の用だ。まさか、キングダムへの復学を乞いに来たか?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:嘲るような声色を作り、不意の来訪者に応える
バージニア・ダネシュティ:〈……まさか。今更そこまで恥を上塗りしてどうする〉
バージニア・ダネシュティ:〈世間話が目的でもない。だが……そうだな〉やや思案するような声色。
バージニア・ダネシュティ:〈――"竜王"、は〉
バージニア・ダネシュティ:〈席を外してもらったほうがよいかもしれない〉
伊藤算砂:「私の家なんですけどね」苦笑して。「私は苦手ですか?」
バージニア・ダネシュティ:〈"竜王"殿は、国防の話は退屈ではないかな?〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「バージニア」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「彼女はこの"不夜王"が信頼に足ると見定めたものだ。」
バージニア・ダネシュティ:〈……〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「余計な気遣いは無用と思え」
バージニア・ダネシュティ:〈……そうだな。礼を失した。近頃、王をやっていた頃の作法を忘れそうになる〉
"鴉飼"アメリア・シュミット:「では、どかんと喋ってしまいましょう」バージニアと繋がっている鴉型通信機を撫でる。意味はない。
バージニア・ダネシュティ:〈ありがとう。ジェシカにこうして繋いでくれたのは、彼女の働きだ〉
バージニア・ダネシュティ:〈働きというか……おせっかいというかだ〉言い直す。
"鴉飼"アメリア・シュミット:「ふふふん……」得意げ
バージニア・ダネシュティ:〈"竜王"。君もこの情報を聞くことになる〉
バージニア・ダネシュティ:〈その事実は私と、アメリア・シュミットと、"不夜王"が知っている〉
バージニア・ダネシュティ:〈そのことを理解した上で情報を扱うことだ〉
伊藤算砂:「体面がお好きなんですね」
伊藤算砂:「ここで私がその情報を得たとして……」
伊藤算砂:「それが貴女からのものでしかないと証建ては出来ないと思うんですけどね」
バージニア・ダネシュティ:〈確かに、そうだろうな。君が言うような意味合いではないかもしれないが〉
バージニア・ダネシュティ:〈……〉
バージニア・ダネシュティ:〈"学級会"が私に接触してきた〉
伊藤算砂:「……久しぶりではないですね、その名前を聞いたのは」
バージニア・ダネシュティ:〈キングダムから追放され、所在も隠された、ただの一生徒の、私にだ〉
伊藤算砂:「……」
バージニア・ダネシュティ:〈かつての"血統王"として、活動に加わってほしいと〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「どうやら私たちの処断が甘かったようだな」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「今の貴様にそれほどの力と価値があるなどど、勘違いされるとは」
伊藤算砂:「価値は損なうことは出来ないでしょうからね」
伊藤算砂:「力もそうです。取り上げる王鍵がなかったのですから」
バージニア・ダネシュティ:〈そして、君と決定的に決裂したとも勘違いされていたようだな〉
バージニア・ダネシュティ:〈だからこそ、伝える価値がある情報だと思った。……アメリア・シュミットに頼み込んでまでだ〉
バージニア・ダネシュティ:〈他の者にこれを話したとして、無駄に不安を煽ったり、被害妄想や陰謀論者の類と誤解されかねん〉
バージニア・ダネシュティ:〈だが、君ほど力がある者だからこそ頭の片隅に置いておいてほしい――〉
バージニア・ダネシュティ:〈"学級会"の脅威を〉
バージニア・ダネシュティ:〈そして、やつらは"どこにでもいる"ということを〉
伊藤算砂:「ぷっ」思わず吹き出す。「ふ、ふふっ……」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:頭を抱える。
バージニア・ダネシュティ:〈な〉
バージニア・ダネシュティ:〈何がおかしい!〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「"竜王"」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:言葉こそ違うが、バージニアと似た表情で竜王を睨みつける
伊藤算砂:「確かにこの情報は……慎重に扱わなければならないかもしれませんね」
伊藤算砂:「ふふ、ふ……」
バージニア・ダネシュティ:〈笑う……ことは、言ってなくないか!?この情報は極めて真面目な、国防上の……〉
"鴉飼"アメリア・シュミット:よく分からないけど和やかになって良いなあ、という表情を浮かべている
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「それは彼女もわかっている。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「彼女が笑ったのは」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「私と君が、似た者同士だからだよ。バージニア」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:やや険の取れた表情で、かつての知己に語り掛けた
バージニア・ダネシュティ:〈~~~~ッ〉
バージニア・ダネシュティ:たった今まで"不夜王"と"竜王"が何について話し合っていたのかを理解し
バージニア・ダネシュティ:通信機の向こうで顔を赤くする。
バージニア・ダネシュティ:〈じゃあもういい!己の話はこれだけだからな!〉
伊藤算砂:「ああ、こちらからも一つ」
バージニア・ダネシュティ:〈それなのに己は、追放された学校を、わざわざ心配して……なんなんだ!もう!〉
伊藤算砂:「私は貴女を嫌ってはおりませんよ」
伊藤算砂:「言っておかないと、嫌い同士になってしまうやもしれないですからね」
バージニア・ダネシュティ:〈知ったことか!ばーか!帰るぞアメリア・シュミット!〉
"鴉飼"アメリア・シュミット:「え、でも、せっかくですしお茶菓子食べていきたいです……」
バージニア・ダネシュティ:〈帰ると言ったら帰るんだッ!〉
伊藤算砂:(通信だけ切ればいいのでは……?)
"鴉飼"アメリア・シュミット:「うえ~ん、今度は、もっとゆっくりできる時に……!」
"鴉飼"アメリア・シュミット:なぜか動き出した鴉型通信機に引っ張られるように、”竜王”の部屋を後にする

GM:"竜王"伊藤算砂の邸宅前に配下が集ったのは、その日の午後であった。指揮と同じく、彼女の兵は常に迅速である。
"建設王"タナー・K・クエイクス:「はははははは!!ようやく新陸帯の工事にかかれますか!竜王!」
"建設王"タナー・K・クエイクス:巨大なスコップを担いだ、快活さのある長身白スーツの少女である。

伊藤算砂:「ええ、タナー。それもあちらであれば……施工の制限もありません」
伊藤算砂:「解体してはいけない建物を、細かく指図される必要もありませんよ」
"建設王"タナー・K・クエイクス:「そうと決まればあの新陸帯の南西山岳!全部切り崩しましょう!」
"建設王"タナー・K・クエイクス:スコップを水平に振ってみせる。
"建設王"タナー・K・クエイクス:「その土砂をファウセット川に運搬して!キングダムの人々を潤す巨大ダムを作る!」
"建設王"タナー・K・クエイクス:「前々からやってみたいと思っていました!やりがいのある工事です!」
"建設王"タナー・K・クエイクス:番外第二十三席。土木部部長。"建設王ロード・ハイライズ"タナー・K・クエイクス。
"焦螟王"ジン・ツァン:「貴様が……好き勝手に散らかすのは構わないが……」
"焦螟王"ジン・ツァン:ヘッドホンとマントで顔の大部分を隠した、小柄で黒髪の少女。

"焦螟王"ジン・ツァン:定時制の生徒である。陰鬱な調子でボソボソと喋る。
"焦螟王"ジン・ツァン:「廃棄区画に考えなしに棄てるな。とても迷惑している……」
"焦螟王"ジン・ツァン:「竜王。おれの軍勢を貸すのは全く構わない。だが交換条件はある」
伊藤算砂:「はい、ジン。私に応えられる条件であれば如何ようにも」
"焦螟王"ジン・ツァン:「とっくに知っているだろうが……おれの領土に……不法居住しているやつがいる。"密航王ロード・フリーライド"……」
"焦螟王"ジン・ツァン:「いずれ、やつのことも片付けたい。その時には助力を願おう……」
伊藤算砂:「うーん。排除よりは共存を目指したいですけどね」
伊藤算砂:「まあ、ジンの味方をすることはお約束しますよ」
"焦螟王"ジン・ツァン:「おれの主義は違うな。ゴミを再利用しようとするから、片付かない」
"焦螟王"ジン・ツァン:「――分解すべきだ」ざわざわと、虫の羽音じみた音が街の物陰から鳴る。
伊藤算砂:「ファウセット奪還の折には、領土の再配置も可能ですから」
伊藤算砂:「そちらを向こうに与えるのも可能です。共存とはそういうことですから」
"焦螟王"ジン・ツァン:「それはいい。シャムロックも……それは、片付けがいがある」
"焦螟王"ジン・ツァン:マントに隠れた口元で笑う。
"焦螟王"ジン・ツァン:番外第四十一席。廃棄区画管理者。"焦螟王ロード・スウォーム"ジン・ツァン。
伊藤算砂:「タナー。ジン。あなた達に、こうして直接お願いをするのもなかなかないんですけれど」
伊藤算砂:「でも、こうしてお願いをするということは……それだけで、事の重大さを分かって頂けたと思っています」
伊藤算砂:「“ファウセット”を取ります」
伊藤算砂:「すべては迅速に。美しくなくとも構いません」
伊藤算砂:「そんなものは、後からいくらでも見いだせる」
伊藤算砂:「敗者にも宿るものを、志向する必要はありません」
伊藤算砂:「志向すべきは勝利。それについては――」
伊藤算砂:「我々の求めは一致していますよね?」
伊藤算砂:「始めましょうか。差し手はここにおります」
伊藤算砂:「きっと自ら悩むよりも、やりやすくは出来ると思いますよ」
"焦螟王"ジン・ツァン:「……そうだな。おれの軍は、貴様に動かされている時のほうがずっと美しく賢く動く」
"建設王"タナー・K・クエイクス:「さて、どこから始めましょうか!?城!砦!塹壕!なんでもご依頼のとおりに施工しますよ!はははははは!」
伊藤算砂:(決して扱いやすい駒というわけではない)
伊藤算砂:(特性を理解しなければ、あるいは小駒にも劣る――)
伊藤算砂:(だからこそです)
伊藤算砂:「ええ、あなた達は――とても指し甲斐がある」
伊藤算砂:薄くほほえみ、整えた盤面を眺めた。

GM:ロイス取得が可能です。
伊藤算砂:"学級会"/好奇心/侮蔑:○/ロイス


◆Opening◆エリザベス・タイラー

GM:PC2、エリザベスさんのオープニングです。侵蝕率上昇をどうぞ。
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を1D10(→ 2)増加(35 → 37)



砂上客船『クイーン・メリー3』


GM:円卓第四席"海賊王"はキングダムに住居を持たない。
GM:名義上そうなっている邸宅はいくつかあるかもしれないが、戦場でも日常でも、彼女が住まう場所は常に船であり、
GM:特にこの『クイーン・メリー3』には、キングダムの高級ホテルと遜色のない住環境が整っている。
GM:淡いオレンジ色の照明が、広い寝室を満たしている。夜の茶会を楽しめるようなティーセット一式が揃い、窓の外では夜空と大砂漠の光景が流れていく。
GM:中央には巨大なベッドがある。10人近くが余裕を持って寝られるサイズだ。
GM:そして実際、この夜にも、数人の少女がこのベッドの上に横たわっている。
エリザベス・タイラー:「ショーダウン」きめ細かなシルクのシーツの上に、5枚組のカードが放り出される。
"湯池船長"古久根ベイル:「あーっ、嘘!」愕然とした声をあげる。
エリザベス・タイラー:「ストレートフラッシュ。また私の勝ちですわね」
エリザベス・タイラー:その持ち主は下着の上にネグリジェを纏っただけで、淡い明かりに白い素肌を晒していた。
エリザベス・タイラー:肘をついて優雅に寝そべると、腰より長く伸びた金色の巻き毛がふわりと拡がる。
エリザベス・タイラー:煌めく金糸が絡みついた白磁の肢体は豊かな曲線を描きながらも引き締まっており、ギリシャ彫刻を思わせる力強さと艷やかさを両立していた。
"閃電船長"リネット・サザーランド:「ベイルは表情が分かり易すぎますよ」
"閃電船長"リネット・サザーランド:ベッドの傍らのテーブルで、温かいハーブティーを嗜んでいる。
"湯池船長"古久根ベイル:「お姉様が強すぎるんです」
"湯池船長"古久根ベイル:不満げに、だがどこか楽しそうに、大きなベッドの上で寝返りをうつ。
"湯池船長"古久根ベイル:彼女も、ワンピース型の薄いネグリジェである。背中から脇にかけてが大きく開いており、その点では普段の衣装と近い。
エリザベス・タイラー:「ふふふ、ほらベイル。まだ勝負は始まったばかりでしてよ。チップを支払いなさいな」
エリザベス・タイラー:ベッドの上では、同じようにカードを持った数人の少女が円を作って集まっている。
"膏粱船長"カリーナ・ピガフェッタ:「夜はお菓子食べちゃだめだけど」
"膏粱船長"カリーナ・ピガフェッタ:「ガム食べちゃお!おいしーっ!」なんらかのマスコットめいた、着ぐるみパジャマである。
"故買船長"清澄クリアリング:「せっかく買い上げて持ってきたからね。食べてくれると嬉しいな」初等部と見紛う身長の銀髪の少女。
エリザベス・タイラー:「カリーナはこういう時いくらでもお菓子を賭けられるから強いですわね」
エリザベス・タイラー:海賊部の寝室におけるギャンブルにおいて、賭けの対象は金銭宝物に限らない。
エリザベス・タイラー:自分の持ち物であれば何を賭けても自由、卓を囲む面々の中には、寝間着すら剥ぎ取られて下着姿の者もちらほら存在する。
"故買船長"清澄クリアリング:普段は威厳を出すための帽子を脱ぎ、着慣れていないシンプルなパジャマを着ている。
"故買船長"清澄クリアリング:買付の窓口を担当する少女の荷物は、身長に反するかのように多い。巻き上げられた少女へ売りつけることも出来るように運び込んでいる。
"故買船長"清澄クリアリング:「表情が変わらなくても、エリザベス様の天運が強すぎるんじゃないの?」
"故買船長"清澄クリアリング:フラッシュの手札を公開し、コイン型のチョコをチップ代わりに渡している。
"故買船長"清澄クリアリング:(でも何故か、衣服の出は悪いんだよなぁ……)
"湯池船長"古久根ベイル:「今日も身ぐるみ剥がされちゃう……!助けてリネット!」
"閃電船長"リネット・サザーランド:「ふふ。私は最初から賭けられるようなものは持ってきておりませんから」
"閃電船長"リネット・サザーランド:普段はフォーマルなスーツ姿の少女だが、ここではバスローブ一枚を身につけているだけだ。
"閃電船長"リネット・サザーランド:「――けれど、船長キャプテンがこうして集まるのは久しぶりですね?」
"故買船長"清澄クリアリング:「そうだよね。前の招集は……わたしが用事の時だっけ。」
"膏粱船長"カリーナ・ピガフェッタ:「メアリもたまには来ればいいのにね?遊びたいって思ってる子たくさんいるのにさ」
エリザベス・タイラー:「海賊部に船団を縛る掟は何もありません、自分の船を持ったのなら、何をするにも船長キャプテンの自由」
エリザベス・タイラー:「何を愉しみ、何に価値を見出すかは千差万別ですわ」含み笑いを浮かべながら、豊かな金色の巻き毛を弄ぶ。
”ロブスター船長”ロズマリア:「でもよう、あいつとはもう一度飲みたいと思ってるんだ」普段から水着の上にコートを羽織るだけの服装だが、そのコートもはぎ取られている
”ロブスター船長”ロズマリア:「なあ、どうにか呼んでもらえねえかな?」
”ロブスター船長”ロズマリア:樽型のジョッキに注いだ黄色い炭酸ジュースを喉を鳴らして飲み干す
"湯池船長"古久根ベイル:「今日のお泊まりはシャムロック攻めの親睦会なんだから、尚更来ないわよあの子」
"湯池船長"古久根ベイル:「シャムロック相手に電子戦が必要になるわけじゃないでしょう?」
エリザベス・タイラー:「それに、ついこの前までジェネシスで遊んでいらしたようですものね」
エリザベス・タイラー:「一度火が付くと何日も寝ずに熱中する子ですから、今頃は船団の全員が揃って夢の中でしょう」
"湯池船長"古久根ベイル:リラックスした様子でまた寝返りを打つと、紫を帯びた長い髪が流れる。
"故買船長"清澄クリアリング:「向き不向きってあるよね……あぁ、もう、ベイル。髪の毛大変になっちゃうでしょ」と言いつつ、櫛を取り出している。
"湯池船長"古久根ベイル:「ふふふ……ありがと♪」
"故買船長"清澄クリアリング:「調子いいんだから。」はぁ、と幼い容姿に似合わないため息。
"故買船長"清澄クリアリング:「他の子達も、船の整備とか、陸に用事があったりするみたいね」
"閃電船長"リネット・サザーランド:「それでも、今回は集まりが良い方です」
エリザベス・タイラー:「ふふ、それだけ今回の簒奪が魅力的と言うことではなくて?」
”ロブスター船長”ロズマリア:「ついに来たからなあ……あそこに攻め入る時が」
"故買船長"清澄クリアリング:「さっきベイルも言ってたけど……シャムロックに行くんでしょ?」櫛で整えた髪を三つに編む「はい、出来たよ」
”ロブスター船長”ロズマリア:「ウチの船員もいきり立ってるぜ?」
GM:"正統な"キングダムの領土とされる、シャムロック新陸帯の奪還。
GM:それを成し遂げることは、長年に渡って問題となっていたシャムロックとの紛争問題の大きな区切りを意味する。
GM:勝利すれば、海賊部はキングダム一般生徒からの名声をますます集めるだろう。学区の名誉を背負う大簒奪だ。
GM:だが、この中で"海賊王"だけが、この簒奪の真の標的を理解していた。
GM:『石の魔剣』と呼ばれる大王鍵がある。
GM:それは今も『円卓』とともに、円卓議会が保有していることになっている、、、、、、、、、キングダムの権威を証明する遺産だ。
GM:それがない、、ということは、誰も知らない。円卓議会を除いては。
エリザベス・タイラー:「今回の侵攻で功あれば、それはキングダムの生徒として何よりも高い名誉となるでしょう」
エリザベス・タイラー:「もっとも、名誉ではお腹は満たされませんし、一時の称賛以外に何を得られるものでもない」
エリザベス・タイラー:「それ自体に価値を見出さない方もいますわね。けれど」
エリザベス・タイラー:「名前というものはいくらでも切り売りできる」
エリザベス・タイラー:「掛け金チップとしてはこの上なく優秀ですわ。時にただの金貨よりも価値がある」
エリザベス・タイラー:「海賊は自由です。必ずしも学園の方針に従う必要はありませんし、私も強要は致しません」
"閃電船長"リネット・サザーランド:「――会合に全員が集わないというのは、それはそれで素晴らしいもの」ハーブティーを嗜みつつ、目を閉じて言う。
"閃電船長"リネット・サザーランド:「誰もが、誰からも強要されていないという特権なのですから」
エリザベス・タイラー:「ええ。けれど、獲れるものは獲っておくというのは実に海賊らしくて素敵ですわ」
"故買船長"清澄クリアリング:「わたしも賛成アクティブ。名誉って大事だもの」
"故買船長"清澄クリアリング:「名前が売れると、色んなものが買いやすくなるしね」
エリザベス・タイラー:「一度奪うと決めたのなら、最早一切の容赦なく、躊躇なく、際限なく」
エリザベス・タイラー:「悪意の風を帆に受けたなら、良心の錨が落ちるまで」
エリザベス・タイラー:「つまりはいつもどおり、どうか皆さん気の済むまで。というわけですわ」
"湯池船長"古久根ベイル:「ねえお姉様!私も、シャムロックの鼠をたくさん倒しますわ!」素肌の脚に絡みついて甘える。
"湯池船長"古久根ベイル:「名声よりも、お姉様にいっぱいかわいがってもらいたいですもの」
"故買船長"清澄クリアリング:「あっ、ずる……!」名誉って言っちゃったなぁ。という顔。
”ロブスター船長”ロズマリア:「流石だぜ我らが船長!」海賊王の右隣に飛び込む
"膏粱船長"カリーナ・ピガフェッタ:「うおあーっ!?」大迫力の質量が飛び込んできたため
"膏粱船長"カリーナ・ピガフェッタ:小柄なカリーナがポーンとソファまで吹っ飛ばされる。
エリザベス・タイラー:「あらあら、すっかり甘え上手になってしまいましたわね」
エリザベス・タイラー:カリーナとロズマリアの首筋をふわりと撫でながら
エリザベス・タイラー:「けれど猫はもっと気位を高くしないといけませんわ。首輪をつけるのは趣味じゃありませんもの」
エリザベス・タイラー:「例えば、ほら」窓際に座るリネットへ招き寄せるように手を差し伸べて
"閃電船長"リネット・サザーランド:「……はい」淑やかに立ち上がる。
エリザベス・タイラー:「リネット。貴方は先ほど、賭けられるものは何も持ってきていないと言いましたけど」
エリザベス・タイラー:「そんな筈がありませんわよね?貴方自身が残っていますもの」
"閃電船長"リネット・サザーランド:「ええ……私は、そのつもりでいましたので」
エリザベス・タイラー:カードの背を上にして、シーツの上に広げる。
”ロブスター船長”ロズマリア:「大人しい顔してその気じゃねえかよ~」ヤジを飛ばす
"湯池船長"古久根ベイル:「ごくり……」バスローブ越しに見える起伏に息を呑んでいる。
"湯池船長"古久根ベイル:(リネット……やっぱり、私みたいな子供とは違う……!)
"故買船長"清澄クリアリング:(こういう所を見ると、凄いって思っちゃうよなぁ)苦笑。
エリザベス・タイラー:「なら改めて、ゲームを再開致しましょう」目を細めて、形の良い唇を小さな舌で濡らす。
エリザベス・タイラー:「称賛も栄光も正義も快楽も、そして愛すらも」
エリザベス・タイラー:「捧げられるより、奪う方が気持ちが良いですわ」
エリザベス・タイラー:蒼い瞳の奥に映り込んだ橙色の灯りが、妖しく揺らめいた。



3日後 キングダム連合学院 船舶ドック


GM:戦闘能力のみならず外へのパフォーマンスを兼ねる海賊部は、存在そのものがキングダムの国力の象徴といえる。
GM:無数の船団を構成する船を継続的に運用可能な、設備と資源。海賊部が一度の出撃に費やす費用だけでも、小規模な学区の一年の予算に匹敵する。
GM:このような大規模な船舶ドックも、キングダムの各地に存在する――
"湯池船長"古久根ベイル:「レニーとはまだ連絡つかないの?」
"湯池船長"古久根ベイル:普段通りの、黒いローブと魔女帽の装い。怪訝そうに、秘書の生徒に尋ねる。
海賊部生徒:「はい。昨日はお元気そうに差し入れを持ってきてくださったのですが……」
海賊部生徒:「午前から、ずっと端末は着信圏外のままです」
"湯池船長"古久根ベイル:「こんな大事な時になにやってるんだか……戦術会議をサボるような子じゃないのに」やや早足にドックを歩く。
GM:やがて、古久根ベイルの端末に着信を知らせる発光がある。キングダムの通信端末は、歯車や宝石を複雑に組み合わせたような、外観本位の物が多い。
"湯池船長"古久根ベイル:「古久根ベイルよ!レニーどこ行ってたの!?私の部下をあまり困らせないでよ……」
"ストロッツァ":〈はは……古久根ベイル本人か。よかった〉
"湯池船長"古久根ベイル:「……」眉を顰める。電子機器を通したような音。
"湯池船長"古久根ベイル:そして、それでもなお分かる。
"湯池船長"古久根ベイル:それがノヴァリスでは本来ありえない、男子の声、、、、であるということが。
"湯池船長"古久根ベイル:「あなたは……誰?どうしてレニーの端末から?」
"ストロッツァ":〈俺は……あー……"ストロッツァ"。まあそれはよくてさ……〉
"ストロッツァ":〈本当に、船長本人が通信を受けてくれてよかった。警戒されてると、結構面倒なんだ……〉
"ストロッツァ":〈……キングダムはあんまり電子戦とかやらないんだっけ?悪くないデータになるな……〉
"湯池船長"古久根ベイル:「どういうこと……」と、問い質しかけて、やっと気付く。
"湯池船長"古久根ベイル:(やられた)
"湯池船長"古久根ベイル:(私がこの通話を受けること自体が)端末を叩きつけ、踏み砕く。
"湯池船長"古久根ベイル:魔術で言うなら、真名。血。会話。
"湯池船長"古久根ベイル:そうした繋がりを追跡する手段がある。機械の通話を受けることが――
"湯池船長"古久根ベイル:古久根ベイルの現在座標を開示する、ビーコン。
:ボン、と。
:重量感を伴う衝撃音と共に、ドック全体が揺れた。それは一度、二度では収まらない。そして、海賊部ならばその音、衝撃に覚えがあるだろう。
:砲撃だ。破壊と略奪の合図だ。ただ、それを向けられる側だという一点が異常事態であった。
:そして、その異常事態への身構えをするよりも前に、ドックの壁が外から撃ち破られる。
"湯池船長"古久根ベイル:「……っ!」油断していた。その自覚はある。顔は紅潮し、心拍数が早まっている。
"湯池船長"古久根ベイル:だが、キングダムの領土内で。その最大戦力の一角たる海賊部が。
"湯池船長"古久根ベイル:襲撃の前触れにすら気付けないなど、本来ならば、あり得ない。
:……そこから姿を表した銀の巨体が、ドック内を見下ろしていた。
:その眼差しの冷たさは、機械ゆえのものではない。まさしく彼は蔑んでいた。

"マスターゼウス":「…………」
"マスターゼウス":全てを。その視界に入る全てを。
"湯池船長"古久根ベイル:「障壁……展開……!!」辛うじて無事な艦艇の機構を作動させ、
"湯池船長"古久根ベイル:装甲板を魔術的に補強し、シェルターを構築する。
"マスターゼウス":「おい」
"マスターゼウス":「この黴びた街では、それがに対する挨拶だと教わっているのか、劣等
"マスターゼウス":「無意極まる。話にならん」
"湯池船長"古久根ベイル:「あなたこそ……ただで済むと思ってるの……!」
"湯池船長"古久根ベイル:「頭がおかしいとしか思えない。こんな襲撃、たとえ成功したところで……」
"マスターゼウス":その巨大な人型機の開けた穴から、機械兵の群れが次々と進入してくる。
"湯池船長"古久根ベイル:「……ッ!?」人型機の方向に防御能力を集中していたため、完全に虚を突かれる。
GM:一度は止んでいた砲撃も再開され、轟音が雹のように降り注ぐ。壁材が内側から弾け、拳ほどの破片が飛び散る。天井から吊られた鎖が落ち、ザラザラと重い流落音を上げる。
"湯池船長"古久根ベイル:「そんな!」既に何体かの突破を許してしまっている。施設は破壊され、船員たる海賊部生徒も大半が無力化されている。
"マスターゼウス":そして壁に整然と積まれた、船団のための資材。それが"マスターゼウス"の手近の所から順に、自ら変形して同形の機械兵へと変じていく。
"マスターゼウス":「整理は良くされているようだな。そうだ」
"湯池船長"古久根ベイル:「やめ……やめて!それは、私達の!」
"マスターゼウス":「お前たちはそういうまめまめしいことだけしていれば良い」
"マスターゼウス":外部から、あるいは内部から、次々に機械の兵団が現れ、破壊し、それを妨げるものを撃破していく。
"マスターゼウス":決して無敵の軍勢などではなかった。攻撃を防ぐことはできる。防御を破ることだってできる。
"湯池船長"古久根ベイル:「ぐっ……ううっ、うぁっ……!」
"マスターゼウス":ただ、暴力的な――数。
"湯池船長"古久根ベイル:「ああああああああああっ!!!」
"マスターゼウス":それによる圧潰。それこそが『生産』をこそ権能とする"マスターゼウス"の本懐なれば――
GM:船団を護衛するための強固な防御能力も、恐怖を引き伸ばすだけのものにしかならなかった。
GM:結界が削り取られ、華奢な体が機械兵の群れに呑まれて見えなくなり……
GM:……さらに少しの時間をおいて、十字冠転送の光が瞬く。
"ストロッツァ":〈はは、しぶといなあ……。死なないんだから、さっさと転送されたほうが楽なのに……〉
"ストロッツァ":海賊部の誰かが落とした端末から、無気力な声だけが響く。
"マスターゼウス":端材でアームのような物を作り、その通信端末を自らの眼下に吊るす。
"マスターゼウス":「"ストロッツァ"。成果は見てるだろ」
"マスターゼウス":「主要な船は潰した。ここから先は確実とは行かん。俺は別にそれも構わんが」
"ストロッツァ":〈……通信は遮断してるけど、この辺が打ち止めかな〉
"マスターゼウス":「だろうな」 損傷した機械兵を自壊させ、材質ごとに分別し、インゴット化している。ノドスチルドレンに物資を無駄にする者は少ない
"ストロッツァ":〈"不夜王"とかいうやつの監視を抜ける必要性も考えると……不意打ちでやれるのはこの辺りまでだろ〉
"ストロッツァ":〈あとは"ブロンテス"のお手並み次第でいいんじゃないか?〉
"マスターゼウス":「ああ。今の所、ここは奴の舞台だ。手土産もできたことだしな」 無傷の機械兵たちを振り返り
"マスターゼウス":「協力に感謝する、"ストロッツァ"。……お前も望むものは得られたか?」
"ストロッツァ":〈俺か?俺は……はは、お前と違って、研究者だからな……〉
"ストロッツァ":〈モノとか資源みたいな、役に立つやつが目的じゃない〉
"ストロッツァ":〈データだな。うまくすれば、"ブロンテス"がやってくれる〉
"ストロッツァ":無気力で、軽薄で、常に笑っているようだが、どこか強迫的な声だった。
"ストロッツァ":〈石の魔剣の運用データがほしい〉
"マスターゼウス":「……ハ。何か知らん、ごっこ遊びに使われる玩具の振られぶりか」
"マスターゼウス":「相変わらず分からん奴だ、お前は……まあいい」
"マスターゼウス":「帰投する」
"マスターゼウス":作業アームがやがて"マスターゼウス"の機体すら小分けに分解し、ほどなく姿は消える。
GM:後に残った機械兵たちは、それぞれに分かれてキングダム内を横断し……やがてはその捕捉圏外へ
GM:跡には破壊の結果だけが残った。

GM:午前の僅か3時間のうちに、嵐は過ぎ去っていった。
GM:全てが終わった後で、"海賊王"エリザベス・タイラーは被害報告だけを受け取ることになる。
GM:"湯池船長"古久根ベイル、十字冠転送。"膏粱船長"カリーナ・ピガフェッタ、十字冠転送。"貫徹船長"レニー=レニー・ブラックロゥ、十字冠転送。
GM:侵蝕安全域に達するまで早期復帰の見込みはなく、ファウセット新陸帯への強行査察は、彼女ら3名の船団を欠いて行うべし。
GM:3名はそれぞれ、勢力不明の攻撃者と思しき存在の名と姿を知らされていた。
GM:電子的な攻撃を仕掛けてきた"ストロッツァ"。および、その直後に現れた白い大型機体の男――
GM:意図を持って、姿を晒していることは明白だった。
エリザベス・タイラー:「……よろしくてよ」旗艦の船室。古めかしい自動筆記機械が書き出した報告書を、手の中で握り締める。
エリザベス・タイラー:奪う側が奪われる側に回ることなど、さして珍しいことではない。
エリザベス・タイラー:自由とはそういうものだし、だからこそ、そうなった時の対処は初めから決まっている。
エリザベス・タイラー:「奪って差し上げます」問題は何を奪うかだ。ただの報復では足りない。収支を釣り合わせる必要がある。
エリザベス・タイラー:襲撃には意図がある。つまり、目的はこの先にある。考えなければいけない、襲撃者が何を求めているのかを。
エリザベス・タイラー:怒りと愉悦が綯い交ぜになって、唇が吊り上がる。
エリザベス・タイラー:憎たらしい敵の求める宝を横取りする瞬間もまた、最高に気持ちが良いものだから。

GM:ロイス取得が可能です。
GM:シナリオロイスの"ストロッツァ"は、襲撃者集団の代表と捉えて構いません。
GM:今後マスターゼウスとかブロンテスとかに別々に取らず、これでまとめていいということです
エリザベス・タイラー:なるほどね!
エリザベス・タイラー:もちろん"ストロッツァ"に取ります!
エリザベス・タイラー:ロイス/襲撃者/"ストロッツァ" 興奮/◯憤懣 これで取得!
GM:シーン終了!


◆Opening◆オーシャンズ・マウンテンヒルズ

GM:PC2、エリザベスさんのオープニングです。侵蝕率上昇をどうぞ。
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を1D10(→ 2)増加(35 → 37)



キングダム本校舎『白宮ホワイトホール』城下大庭園


GM:白薔薇が咲き乱れる長い生け垣の木道を進むと、純白の、細やかな彫刻を施されたテーブルがある。
GM:美しく整えられた庭園を一望する、茶会用のテーブルだ。
GM:番外第十三席、"美食王"オーシャンズ・マウンテンヒルズは、この席で食事会をしている……
GM:……招かれた、ということだ。
"至上王"ルキア・ティベリア:「それでね」
"至上王"ルキア・ティベリア:まるで子供のように机に頭を乗せて、気安い調子で話す。

"至上王"ルキア・ティベリア:髪の毛も、肌も、透き通るような純白の少女だ。現実味がない程の美貌と強大さは、目の前にしていっそう理解できる。
"至上王"ルキア・ティベリア:「エリザベスの……船の補給を任されていた、カリーナ……えっと……なんだっけ。カリーナが」
"至上王"ルキア・ティベリア:「大怪我をしちゃったから」
"至上王"ルキア・ティベリア:「エリザベスに言ったの。それなら、専門の子に任せたほうがいいよって」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「は…はい」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「それで私をお呼びくださったと」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:高い身長に対して細い。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:黒い棒のようなシルエットはよく見ると小刻みに震えているのがわかる。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:礼装のフェイスベールの下では冷汗が流れる。
"至上王"ルキア・ティベリア:「――お菓子」長い指が、す、とテーブルに並ぶ茶菓子を指す。
"至上王"ルキア・ティベリア:「食べてもいいよ?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「頂きま…す」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:普段の暴食ぶりを抑えたマナーにのっとった作法でマドレーヌを口へと運ぶ。
"至上王"ルキア・ティベリア:「そっちのマドレーヌは、美食クラブの贈り物で」
"至上王"ルキア・ティベリア:「そっちのクッキーは、ショコラショコランの上納品」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(甘い…流石はこの場に出される逸品は最高…だけど味がしない気持ちがデカい)
"至上王"ルキア・ティベリア:テーブルに頬を付けながら、楽しそうに、左右のお菓子を解説する。
"至上王"ルキア・ティベリア:「オーシャンズは」
"至上王"ルキア・ティベリア:「どっちが美味しいと思う?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「はッ…はいィ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:一瞬声が上ずるが。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:食事に関する事を問われたのであれば。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「このマドレーヌは当倶楽部のパティシエが手をかけた逸品」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「甘さも抑えつつバターの香りも高い、ティータイムには最適でしょう」
"至上王"ルキア・ティベリア:「そうだね」ニコニコと、機嫌良さそうに同意する。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ですが、ショコランショコランのクッキーに対して及ぶか…と言われますと」
"至上王"ルキア・ティベリア:「言われますと?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「この、意匠。形も楽しい工夫がなされており」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ジャムやチョコレートで味の多様性があります」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「茶会の席で色々な楽しみを考えて計算された意図。そして味」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「只一品だけ食べるならばマドレーヌが劣るとは思いませんが。茶会の席で色々な菓子を楽しむ場合はこちらのクッキーがよろしいかと存じます」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ふーん……そっか」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(うう…)
"至上王"ルキア・ティベリア:クッキーをつまんで、小さな口に運ぶ。
"至上王"ルキア・ティベリア:「ルナンシアがね」
"至上王"ルキア・ティベリア:「こっちのクッキーも残した方がいいって言うの」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(生きた心地がしない…)
"至上王"ルキア・ティベリア:「私は、せっかく美食クラブが頑張って作ってくれたお菓子があるんだから……」
"至上王"ルキア・ティベリア:「いいかな、って思ってたけど」
"至上王"ルキア・ティベリア:頬にかかった長く白い髪を、くるくると指で巻く。
"至上王"ルキア・ティベリア:「オーシャンズがそう言うなら」
"至上王"ルキア・ティベリア:「クッキーも、残してあげていいかな」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「はい…彼女たちは菓子を作る事を喜びとしておりますから。また良い物を作ってくれるでしょう」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「私ども美食倶楽部は菓子以外でもご満足いただける料理をお出しできます」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:そういってクッキーを食べる。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(美味しい…)
"至上王"ルキア・ティベリア:「エリザベスとは仲良くやってる?」
"至上王"ルキア・ティベリア:「海賊部の子達は食事にもうるさい子が多いから、大変でしょう」くすくすと笑う。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「も、勿論です」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「むしろ、多様な要望がある方が料理人としては腕の振るいがいがあるというもの」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「海賊部からは希少な食材の提供もありますので」
"至上王"ルキア・ティベリア:「じゃあ、やっぱり助け合わなきゃね。私の思ったとおりだ」
"至上王"ルキア・ティベリア:「算砂が今度、海賊部を使ってファウセットを落とすんだけど」
"至上王"ルキア・ティベリア:ごく何気ない、世間話のように言う。学区間紛争に通ずる重大な軍事行動だ。
"至上王"ルキア・ティベリア:「兵站部隊を、美食クラブにやらせてあげる」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「…!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(そのための食料調達やジェネシスへの牽制は行ってきた)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(しかし、最後方の支援かと思っていたが…こちらに)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「は!喜んで拝命させていただきます!」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ありがとう」花のように微笑む。
"至上王"ルキア・ティベリア:「あのね」テーブルの上に胸を乗り出して、悪戯っぽく耳打ちする。
"至上王"ルキア・ティベリア:「ジェシカには、まだ言ってないの」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ビクッ…。
"至上王"ルキア・ティベリア:「私が」
"至上王"ルキア・ティベリア:ひそひそと囁く。
"至上王"ルキア・ティベリア:「オーシャンズに、お願いしたからね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「はい…お願いされまし…た」
GM:この作戦での功績は全て、"至上王"の機嫌に反映される。
GM:これは円卓議会の系統を下っての命令ではない――"至上王"からの、直接の命令だということだ。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(ど、どうする!?)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(いや、どうしようもない!やるしかないのでは!)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(不夜王に関しては…そちらを通しても仕事が増えるだけで機嫌は変わるまい…変わらないと思っておこう)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(どちらにせよ、機嫌がよくなることはない…だろうけど。一応菓子折りくらいは送っておこう)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(功績を積むチャンスであることは間違いないんだ)
"至上王"ルキア・ティベリア:ふわりとテーブルを飛んで、席から離れた地点に片足でトンと降りる。
"至上王"ルキア・ティベリア:「さっきも言ったけど、お菓子は食べていいからね」
"至上王"ルキア・ティベリア:「私はお腹いっぱいだから――」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「はい!」
"至上王"ルキア・ティベリア:そのまま、庭園を去っていく。「任せるわ。オーシャンズ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「お任せください!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:至上王の姿が見えなくなると同時に卓上の菓子はすべて消えている。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「アップルシードの問題は解決した…食料供給に問題はない。ジェネシスはイエローヘルメッツとシェアホルダーズの影響で身動きしずらい…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「糧食と輜重に影響は出ないはず…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「やれる…この私なら」



ファウセット新陸帯


GM:兵站の強さは、軍隊単位の体力を直接的に左右する。
GM:ノヴァリスの地図は世界地図に比べれば遥かに狭く、生徒が飢えて死に至ることもないが、依然として兵站の概念はある。
GM:食えない兵は、オーヴァードであろうと負ける。何ヶ月も戦線が膠着するような戦闘が行われずも、一日分、半日分の食事を抜けば確実に差が現れる。
GM:"美食王"率いる美食クラブが、侵攻に先んじてこのファウセット新陸帯に進出しているのは、まさにその優位を築くためだ。
ロトカ・G・クイジナート:「至上王様からの直々の指名ってことはつまり……美食王様」

ロトカ・G・クイジナート:サメのような牙を持つ、顔色の悪い生徒だ。製菓部門料理人シェフ・ド・パルティ、ロトカ・G・クイジナートという。
ロトカ・G・クイジナート:「この作戦じゃ、あたし達の立ち位置は円卓の王と同格ってことですよ!」
ロトカ・G・クイジナート:「いや、海賊部は竜王様の指揮下なわけだから、考えようによっちゃ海賊部より上の立場だ……!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「まあ、そうなりますね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:現在は美食倶楽部の部員のみの先行状況。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ちょっとくらい調子に乗ってもバレないだろう。
ロトカ・G・クイジナート:「こんなでかい注文オーダー取ってくるなんざ、さすが美食王様です!今回は誰からも、余計な横槍はない!やり遂げましょう!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ええ、勿論です。料理に関してならば他の追随を許すはずもない」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「我ら美食クラブの有用性を世に示す時が来たのだ」

美食クラブ見習い:「え、えっと、美食王様……」美食クラブの見習いモブ生徒だ。
美食クラブ見習い:「でも、私達はファウセットに堂々と入ってしまっていいんでしょうか……?」
美食クラブ見習い:「ここ、軍事的な緊張で大変だって話ですし、だから海賊部だって攻め込む前に準備してるんですよねー?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ふむ…確かにその心配はあるでしょうね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ですが、問題はありません」
美食クラブ見習い:「そうなんですか?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「アレをごらんなさい」
美食倶楽部キッチンカーヒポポタマスくん:「…」

美食クラブ見習い:「キッチンカーヒポポタマスくん……!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「アレを見て、武力行動だと思う人が居ますか?」
GM:極彩色に塗装され、巨大なカバの頭部を大胆にも車両前方にあしらったキッチンカーだ。
美食クラブ見習い:「確かに……!あのデザインではそもそも前が見えないですからね!」
ロトカ・G・クイジナート:「そういうこったよ……!きっちり考えてんだよ美食王様はよ!」機嫌良さそうに見習いを肘で小突く。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「戦争とはそもそも何か…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「武力のみで解決を図る事を戦争というのではありません」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「調略によって状況を優位に運ぶのもまた必須の軍事行動」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「現地住民が敵対しては戦後の統治もままならないのは自明の理であるわけで」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「情報収集や懐柔というのは重要なのです」
ロトカ・G・クイジナート:「分かるか?キッチンカーでやるんだよそれを!」
美食クラブ見習い:「はえ~、すごすぎる……!言われてみればキッチンカーの中には先住市民の大好きないなりあげもちが盛りだくさん……!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「フフ…」手元のスイッチを押す。
美食倶楽部キッチンカーヒポポタマスくん:「アツアツのお餅!染み染みのお揚げ!デキタテ!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「あの巨大な口はスピーカーになっていて広報能力も高い」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「現地懐柔策にも向いているのです」
先住市民たち:「「「ワァ~イ!」」」タッタカタ
美食クラブ見習い:「さっそく集まってきましたね!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「いらっしゃいませ!単品ですか?それとも…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「うどんセットにしますか?」
GM:ヒポポタマスくんは早速大繁盛だ。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:エプロンを纏いにこやかに対応。
GM:そして、キッチンカーに集う小さく丸っこい先住市民の中から、白くフサフサの毛に覆われた、毛玉のような者がオーシャンズに近づいてくる。
先住市民シルバーバック長老:「フガフガ……ファウセットへようこそ、黒長いお人よ」
先住市民シルバーバック長老:「黒長いお人のこと……伝え聞いています。ごくたまに川のあちらの方からファウセットにやってきて、おいしい食べ物をくれる人だと……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「こちらこそ、急な出店…ご迷惑ではありませんか?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:そういいながらデキタテのいなりあげもちをつまみ食いする。
先住市民シルバーバック長老:「フガ……川のこちら側の人は我々に優しいが、川のあちら側の料理は、おいしく珍しい」
先住市民シルバーバック長老:「そして聞くところによると、黒長いお人は食べ物のことにはとてもお詳しいのだと……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ええ、私ほど詳しい者はそうはいません…もちゃもちゃ」
先住市民シルバーバック長老:「フガフガ……その詳しさをみこんで、どうか、ニンゲン特有の知恵を教えていただきたいのです」
先住市民シルバーバック長老:「この川が……大きく四つめに曲がるところで、小さきもの達が畑を作っていたのです」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ふむ、それで…?」
先住市民シルバーバック長老:「しかしある日、びっくりするような寒さが訪れて、草花が白くきらきらしてしまい……」
先住市民シルバーバック長老:「畑の作物はすっかりだめになり、小さきもの達も畑耕しにあきてしまいました」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「急に…寒さが?」
先住市民シルバーバック長老:「フガフガ……そうです。今なお一部がつるつるしており、たいへん危ない」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(つい最近同じような話を聞いた気がする)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(気がする、ではない。嫌な予感しかしない)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「もしかして…その時に何かを見た…とか言う事はありませんか?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「具体的にはニンゲンのような姿を」
先住市民シルバーバック長老:「それは分かりません。ですが……」
先住市民シルバーバック長老:モコモコと伸びた毛玉は、どこに目があるかも良くわからない。
先住市民シルバーバック長老:「川のこちら側の人が話していたのは、聞きました。『冬の女王』がいるのだと……」
先住市民シルバーバック長老:「もっとくわしく聞いてみたかったのですが……フガフガ」
先住市民シルバーバック長老:「川のこちら側の人は、この話に関してはなぜか不親切で、ひみつにするのです」
先住市民シルバーバック長老:「なので川のあちら側にいる、黒長いお人におたずねすることにしました」
ロトカ・G・クイジナート:「どういうことですかね美食王様」
ロトカ・G・クイジナート:「シャムロックの田舎娘ども、何か調味料を隠してやがりますよ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ふぅむ…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「これは、チャンスかもしれません」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「先日、アップルシードで起こった事件は説明しましたね?」
ロトカ・G・クイジナート:「ええ!あたしも考えてました。凍結飢餓兵器"フェミン"ってやつですね」
美食クラブ見習い:「一体なんなんですか?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「簡単に言えば悪質な嫌がらせのようなものです」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ですが、別に何なのかは問題ではない」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「アップルシードはおおよそノヴァリス全土の食料供給を賄うのに必要なほぼ中立の学区」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そこを攻撃した現象であるという事実が重要となるわけですね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「白くフワフワした方」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ご安心ください」
先住市民シルバーバック長老:「フガフガ……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「それは危険な兵器です。せっかくの畑を台無しにしてしまうなんて悲しいですよね」
先住市民シルバーバック長老:「食べ物は川のこちらの人がくれるので困らないのですが」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「私は見た事があります。広大な農地が凍り付く様を」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「それはどんどん広がっていくのです」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「今は、食べ物を貰えるかもしれませんが」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「つるつるした場所が増えればそうもいっていられないでしょう」
先住市民シルバーバック長老:「それは大変なことです、フガフガ……全部がつるつるしてしまえば、我々は歩いていられない」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そうでしょう、そうでしょう」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ですが、私たちにはそれに対処する手段があります」
先住市民シルバーバック長老:「おお、さすが食べ物にくわしき黒長いお人……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「つるつるが広がる前に対処しなければなりません」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「私は食べ物の専門家、そしてつるつるに対抗できる専門家を呼ぶことができる」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「彼女たちなら必ず皆さんの助けになるでしょう」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「どうでしょう…とは言っても皆さんが望まれないのであれば無理に呼ぶこともないのですが」
先住市民シルバーバック長老:「小さきもの達は気にしていないことですが」
先住市民シルバーバック長老:「やはり私は気になる……それに小さきもの達が、畑耕しをあきらめてしまったことも悲しい」
先住市民シルバーバック長老:「力をかしてもらいたいのです、黒長いお人」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ロトカ…録音できていますね?」小声で
ロトカ・G・クイジナート:「もちろんです」キッチンタイマー兼用ICレコーダーである
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ああ、親愛なるフワフワした方たちは私たちの料理を美味しいと言ってくれる」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「その方々が困っていて助けを求めるなら」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「勿論喜んで応えますとも」
ロトカ・G・クイジナート:「最高ですよ美食王様……!これも普段から生産者と顔合わせて、問題がありゃ解決してきたからこそです!」
ロトカ・G・クイジナート:「美食王様は、キングダムでのんびり偉そうにしてるだけの他の諸王どもとは違う!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「フフフ…そうでしょう」
ロトカ・G・クイジナート:「今回の功績は全部、至上王様からの評価になるッ!全力でやりますよ!あたしらは!」
美食クラブ見習い:「わ、私も見習いですけど!」
美食クラブ見習い:「キッチンカーヒポポタマスくんなら運転できます!前を見ないで可能です!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「よろしい」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「急ぎ救援要請の書面を作成しましょう。アップルシードへの攻撃も含めてノヴァリスへの危機的状況の原因(の可能性アリ)への対処」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「まあ、この程度では無理筋な言い訳程度でしょうが…それをあえて容認するというのも政治ですからね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「現地民の保護と世界的脅威への対応というお題目が用意できたのは大きい」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「それにお客様を保護するのは事実ですからね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「さあ、しばらくは販売を続けますよ」
美食クラブ見習い:「はい!」
ロトカ・G・クイジナート:「美食クラブの名にかけて!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「皆さんに美味しい料理を味わっていただかないと」
先住市民シルバーバック長老:「フガ……それでは、うどんセットを……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「はい、オーダー承りました」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:自分用に巨大どんぶりを用意しつつ。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:長老のためのいなりあげもちうどんを茹で始めた。

GM:ロイス取得が可能です。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:冬の女王/利用価値〇/脅威/ロイス
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:以上でーす


◆Opening◆ブレス・ブリギッド

GM:ブレスちゃんのオープニングです。侵蝕ダイスをどうぞ。
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(48 → 57)
ブレス・ブリギッド:ぎゃん



キングダム連合学院 夕日旧都


GM:定時制との境界である昼夜境域にほど近い地区は、日の出ている間、常に昼夜境域方向の『夕方』を観測できる。
GM:その眺めからキングダムの誇る観光名所の一つでもあり、商店やカフェなども立ち並び、繁盛する一帯だ。
GM:もっとも、昼夜境域と距離が近いということは、全日制と定時制の小競り合いも多い地帯ということでもある。
GM:お掃除部にとっては観光どころか、日常的に行き来することになるような場所だ。
GM:だが、この日お掃除部の"情王"ブレス・ブリギッドが訪れたのは仕事のためではない。
GM:彼女にとっては希少な、休暇の一日である。配下のルルフィポウリを伴って、ここに訪れていた。
ブレス・ブリギッド:しゃなり、しゃなり。
ブレス・ブリギッド:蜂蜜色の長髪に森の瞳の少女が頭を揺らさない歩き方で進む。
ブレス・ブリギッド:勝手知ったる、と見える仕草はあまりにも自然で、当人がそう律しているとわかる歩み方だ。
ブレス・ブリギッド:身を包むのはいつものメイド服ではなく、チョコレート色の落ち着いた制服に、ストールを羽織っている。
ブレス・ブリギッド:「確か、この通りに新しい店が出ていたの」
ブレス・ブリギッド:「ルルフィポウリさんは、知ってた?」
ブレス・ブリギッド:くるり、と振り向く動作でようやく髪の毛が流れ、作り物ではないと控えめに主張していた。
ルルフィポウリ:「新しい、お店ですかっ!」背後に続いていた、褐色肌に短い黒髪の少女が答える。
ルルフィポウリ:「お恥ずかしながら、ルルフィは知りませんでした……!お洋服のお店でしょうか、それとも『かふぇてりあ』で……!?」

ルルフィポウリ:キラキラと、期待に満ちた目で答える。目の前の王が眩しくて仕方ない……そういう瞳だ。
ブレス・ブリギッド:「お洋服らしいですよ?ほら、少し前に円卓の方々達と定時制の方々が接触したらしいですから」
ルルフィポウリ:「お洋服……!」
ブレス・ブリギッド:「新しいデザインとか。それに、翼や角があっても着られる服、とか」
ブレス・ブリギッド:「少しずつ増えてるらしいですよ」
ルルフィポウリ:「それは……とてもよいことですね!」
ルルフィポウリ:定時制の側に視線を投げかけ、王さまの方に戻して。
ブレス・ブリギッド:(もっとも……定時制向けの店と全日制の店は距離が離れているみたいですけど)
ブレス・ブリギッド:「……いきなりは難しいですよねぇ、何事も」ふぅ、と憂いげにひとりごちる。
ルルフィポウリ:「かわいらしい『おしゃれ』は、皆さんがうんと楽しまれるのがよいに決まって……王さま?」
ルルフィポウリ:「どうされましたか?」
ブレス・ブリギッド:「え?……あぁ、いえ、なんでもありませんよ?」
ブレス・ブリギッド:安心させるように微笑む。「ルルフィポウリさんも、こだわりのおしゃれはあるの?」
ルルフィポウリ:「……はい!」ぱああと顔を輝かせて。
ルルフィポウリ:「ルルフィは、やっぱりキングダムの制服がとても好きでして……!お仕事となればやっぱり動き易い服装が一番なのですけど、やっぱりあの、真っ白くて、ひらひらしています服が……!」
ブレス・ブリギッド:「あぁ」両の指を合わせる。「可愛らしいお洋服ですよね」
ブレス・ブリギッド:「私も好きですよ。きちんとしなければ、と身が引き締まりますから」
ルルフィポウリ:「はい!」元気よく頷く。
ルルフィポウリ:「……と、いうことはっ。ではでは、やっぱり今日は新しいお洋服を買いに来られたということですねっ!」
ブレス・ブリギッド:「ええと」指を唇に当てる。「……えぇ、まぁ、そのような感じですね」
ブレス・ブリギッド:自室のクローゼットには予備の制服以外、あまり服を持っていない。
ブレス・ブリギッド:休日にも制服である。行動することが多いものも、私服を見る機会は少ないだろう。
ルルフィポウリ:「王さま……?」
ルルフィポウリ:「あの、あのあのっ」
ブレス・ブリギッド:「はい、何でしょう?」
ルルフィポウリ:「ルルフィ、こちらのお店のことはあんまり……全然詳しくありませんがっ」
ルルフィポウリ:「王さまのお休みの日でしたら、全力でお付き合いさせて頂きますっ!うんと遊びましょう!」
ルルフィポウリ:「楽しい一日に、しましょうねっ!」
ブレス・ブリギッド:(気を、使わせちゃいましたかね?)と内心で推測する。
ブレス・ブリギッド:それを直接言葉に出すこと事態が気を使わせるので、口に出すのは別の言葉。
ブレス・ブリギッド:「そうですね。普段、お仕事でくることばかりですから」
ブレス・ブリギッド:「楽しみ方を教えて頂きましょう。……あっ、チュロスがありますよ。」全日制向けを謳う幟を見つけ、香ばしい香りに惹かれる
ブレス・ブリギッド:「ルルフィポウリさんも食べますか?」
ルルフィポウリ:ムフーッ。情王さまの内心はつゆ知らず、気合とやる気に満ちあふれた表情である。今日は王さまのお供を、全うするのだ!
ルルフィポウリ:「……頂きます!!」
ブレス・ブリギッド:(このタイプの店舗は……食券式で良いんですよね?)
ブレス・ブリギッド:誘った手前、注文までに当たりをつけつつなんとか購入を完了する。
ブレス・ブリギッド:ほのかなチョコの風味を楽しみつつ、宣言通りに洋服店を見回り、手頃なハンカチを購入した。
ルルフィポウリ:こちらは普通に荷物持ちだ。にこにことずっと楽しそうに王さまの後をついて回っている。実際楽しい。
ブレス・ブリギッド:買ったものが服じゃないことには特に何も言われず。ふと思い出した部活動の備品に買い物がシフトする。
ブレス・ブリギッド:(ワーカーホリック……ってほどじゃあ、ありませんよね。うん)
ブレス・ブリギッド:なにせ円卓の方々に比べたらとても、とても。
ブレス・ブリギッド:今この瞬間も働いてる王たちには頭が下がる思いだ。
ブレス・ブリギッド:「……コレで全部ですかね?ルルフィポウリさん、先に運んでおいてもらえますか?」
ルルフィポウリ:「……はい、かしこまりました!」満面の笑顔!
ブレス・ブリギッド:「うん、お願いしますね。こっちのお土産は、部に居る子達で食べちゃってください」
ブレス・ブリギッド:「では、お気をつけて」
ルルフィポウリ:「はい!…………王さま」全力で頷き、立ち去ろうとして……振り返り。
ブレス・ブリギッド:「あ、はい?」小さく手を振っている。
ルルフィポウリ:「ルルフィは……お掃除部の皆さんは、いつも王さまのお力になりたく思っています」
ルルフィポウリ:「優しくて、いつも笑っていて、キラキラしている王さまが、みんな大好きです。……危ないことはなさらないでください。けど……」
ルルフィポウリ:「王さまのなされることは、いつだって信じています。では、また明日」
ルルフィポウリ:深々と頭を下げて、改めて去っていく。たったった……。
ブレス・ブリギッド:「……………」ぱちぱち。
ブレス・ブリギッド:まつげ同士を触れ合わせるまばたきを数回。内心の驚きを動作で示す。
ブレス・ブリギッド:夕日が眩しく、ルルフィポウリさんの背中を照らしている。
ブレス・ブリギッド:「うーん。」
ブレス・ブリギッド:手のひらで頬を揉む。
ブレス・ブリギッド:「私って、隠し事、向いてないんでしょうか……」
ブレス・ブリギッド:つい、と唇の端を指で上げる。他の王と話をするときは気を張っているのだが……ついつい。部員には甘くなってしまう。
ブレス・ブリギッド:「まぁ、仕方ありません。」よし、と指を丸めて、くるりと歩き始める。ルルフィポウリさんと買い物を楽しんだのとは、別の道を。
GM:ルルフィポウリは他のキングダム生とはまた異なる感覚で世界を見ている節がある。ブレスの抑制された感情の波も、あるいは無意識に感じ取っているのかもしれない。
GM:全日制と定時制の境界付近である、ということは。
GM:目立たぬ細い路地を行けば、表の顔とはまた異なる文化も入り交じってくるということでもある。
GM:そしてお掃除部が抗争の後始末をするような場所は、こうした裏路地であることの方が遥かに多い――
GM:やがて、呼び出された場所に到着するだろう。三方向を廃屋で囲まれたような空き地。高い塀だけが、崩れずに残っている。
ブレス・ブリギッド:境界を超え、表通りを歩くのと変わらない足取りで進む。
ブレス・ブリギッド:慣れているのも、ある。警戒心は、もちろんある。
ブレス・ブリギッド:ただし、警戒から生じる『敵意』は、抑圧されたように表に出ない。
ブレス・ブリギッド:ただただそこにあるべきのように自然な足取りで進む。
ブレス・ブリギッド:校章の入った胸ポケットから小さな時計を取り出す。「時間には、遅れてないはずですが……」
"安臥王"王覇カト:「ブレス・ブリギッドさん」
"安臥王"王覇カト:声は、数秒前通り過ぎた塀の上から聞こえた。
ブレス・ブリギッド:「?」規則的な足音を止め、振り返る。

"安臥王"王覇カト:気配はなかったはずだ。今まさにその場に姿を表したような様子で、猫耳型のフードがついた緑の長衣を身に着けた、金髪の少女は……
"安臥王"王覇カト:狭い塀の上で器用に寝そべり、バスケットの中にいっぱいに盛られたブルーベリーを、もぐもぐと摘んでいる。
"安臥王"王覇カト:「もう全日制側でも、遅い時間かと思いますが……」
ブレス・ブリギッド:「はい、そういう貴女は王覇カトさん……」寝そべる目線に角度を合わせるように首を傾げて「ですね」
"安臥王"王覇カト:「一人で大丈夫ですか?」
"安臥王"王覇カト:「くぁ……」 あくび。無防備な口内は、わずかにブルーベリーの色 「そうです。"安臥王"王覇カト……」
"安臥王"王覇カト:「お待ちしていました。おなかがいっぱいになる前で……助かりました」
ブレス・ブリギッド:「"情王"ブレス・ブリギッドです。一人でのお呼ばれでしたので……えぇ、はい、一人できました」
ブレス・ブリギッド:「お食事の邪魔じゃないのなら、良かったですけど……」
"安臥王"王覇カト:「んむぃ」 頷く 「いえ、いいのです。季節のものだからなんとなく食べていただけなので……」
ブレス・ブリギッド:「なるほど確かに、この辺りにも出してるお店ありましたね」
"安臥王"王覇カト:「はい。新しい発見があったりしますからね。新しいものには目をつけるようにしているのです」
"安臥王"王覇カト:「まあ、あなたへのお用事は……どちらかというとお古いものにまつわる話なのですが」
ブレス・ブリギッド:「私も、新しいものより今あるもので精一杯って感じです。……古いもの、ですか?」
ブレス・ブリギッド:「連絡を受けた時に聞いたのは、侵攻計画に関するもの、という話でしたよね」
ブレス・ブリギッド:剣呑な言葉だ。お掃除部としては耳を向けておく必要がある。
"安臥王"王覇カト:「そウーです。その侵攻は間違いなく最新のもの……そしてその様子だと、ご存知はないですね」
"安臥王"王覇カト:「侵攻を行うのは"円卓"です。シャムロックとキングダムの間の緩衝を……ないないしようとしています」
ブレス・ブリギッド:「なんと……」
ブレス・ブリギッド:『お掃除部』はキングダムの防諜も担当しているが、それは『円卓への』攻撃を察知する耳だ。
ブレス・ブリギッド:(こっちからの攻勢は……うーん、情報統制ですかね?)
ブレス・ブリギッド:無意識に唇に指を当てつつ。「それって、大変なことになりません?」
ブレス・ブリギッド:緩衝地帯に強行する。うん、きっと怒る人もいるのだろう。経験で推測する。
"安臥王"王覇カト:「そうですねぇ……あちらの動きは、私は分かったり、分からなかったり、たらばだりではありますが」
ブレス・ブリギッド:「あ、曖昧なんですね……?」
"安臥王"王覇カト:「まあ、たいへんなことにはなるのではないでしょうか。本当に"円卓"がその気なら、何をしようと、『やっ』で終わるとおもいますが……」 言葉に反し、表情は眠たげだ。大して興味がないようにも見える
"安臥王"王覇カト:「ただ、それだけなら……"情王"さま、あなたをわざわざお呼び立てしません」
ブレス・ブリギッド:「怖いこと言わないでくださいよ……」その『やっ』の結果、一体どれほどの後始末が発生するのやら。
ブレス・ブリギッド:「あ、はい」ピン、と何処か上空から糸で吊されるように姿勢を正す
ブレス・ブリギッド:「そうですね。そんな重要なこと、どうして私に伝えるのでしょう?」
"安臥王"王覇カト:「"お古いもの"の話です」
"安臥王"王覇カト:「……"学級会"」
ブレス・ブリギッド:「"新しい"進行計画じゃないお話ですね」
ブレス・ブリギッド:「……"学級会"?」
GM:そうした運動が、かつてあったような気がする。
GM:もっとも、当時のブレス・ブリギッドは王でもない一般生徒だった。
GM:「何か事件を起こしたような気がする」程度の認識であってもおかしくはない――今の諸王の多くもそうだろう。
ブレス・ブリギッド:(となると……先輩が部長だった頃ですか)
ブレス・ブリギッド:ふむ。と先代の元で活動していた頃を思い出しつつ。
ブレス・ブリギッド:「懐かしい名前ですね。と言っても、そう重要じゃなかったと記憶してますけど」
ブレス・ブリギッド:言ってから、重要度で測るのは失礼だったかも知れないな。と内心で反省。
"安臥王"王覇カト:「そう、それがお古いもののまま、お古い時代から出てこないものであったら、その通り」
"安臥王"王覇カト:「ですが彼らは、時を経て現代……ニャム」 またブルーベリーをつまむ 「また存在感を出してきたのです」
"安臥王"王覇カト:「このキングダム、ひいては"円卓"の皆さまの、積極的でがんばりやなやり方を、いやだなあと思う子たちをまとめて……」
ブレス・ブリギッド:「ふむ」相槌を打ちつつ、独特の表現を翻訳して頭の中に勢力図を書き込んでいる。
"安臥王"王覇カト:「……まとめているのです」 なぜか表現を繰り返す 「その子たちが、今回のおっきな動きを、見過ごすことはないでしょう……」
ブレス・ブリギッド:デフォルメされた円卓の方。頑張りを示すエフェクト。線で区切っていやだなぁと思う気持ち。
ブレス・ブリギッド:『学級会!』と見出し。
ブレス・ブリギッド:「すごいことになるって、私も言っちゃいましたからね……」
ブレス・ブリギッド:「つまり、"学級会"の人達も一緒に動き出す、で合ってますか?」
"安臥王"王覇カト:「おそらくそうです。私があなたに声をかけたのは……」
"安臥王"王覇カト:「……香箱しちゃお」 もぞもぞと姿勢を箱めいたものに整えつつ
"安臥王"王覇カト:その胸元から飾り気ない封筒を取り出し、差し出す 「適任と思ったからです」
ブレス・ブリギッド:「はい、楽な姿勢でどうぞ」(楽なんでしょうか…?)
ブレス・ブリギッド:封筒を両手で促す。「適任?私が、ですか?」
ブレス・ブリギッド:少し縒れた封筒を裏返してためつすがめつ、特に怪しい部分は感じない。
ブレス・ブリギッド:「……何にでしょう?」
"安臥王"王覇カト:ネコの体温を思わすぬくもりを帯びた封筒だ 「はい。あなたは穏やかで、美しく、正しく、やさしく、野良のネコにもごはんを下さりそうな方……」」
"安臥王"王覇カト:「これは招待状です。開けばあなたは、"学級会"へ足を踏み入れることができる」
ブレス・ブリギッド:「な、なぜそれを知って……!」「いえ、知ってるのは良いんですけどね」
ブレス・ブリギッド:どうして野生の猫さんはこちらを見つけるのがうまいんでしょうね、という疑問は片隅に追いやる。
ブレス・ブリギッド:それより……
ブレス・ブリギッド:「私が?招待状って、"学級会"に入るんですか?」
"安臥王"王覇カト:「はい。それさえあれば、影響力の比較的強い層にまで、スムーズに入り込むことができるでしょう」
"安臥王"王覇カト:「そこでどうするかは、あなたの次第です。……私が決めたのは」
"安臥王"王覇カト:「ブレス・ブリギットさん。あなたのような正統派高品位ネコやさし美少女にこれを渡すというところまでです」
"安臥王"王覇カト:塀の向こう、尻尾か何かが、気まぐれに揺れている
ブレス・ブリギッド:瞳を動かさないまま、揺れる動きを視界に入れる。
ブレス・ブリギッド:「え、えーっと」
ブレス・ブリギッド:「特に、入って何かをしろとか、言わないんでしょうか?」
ブレス・ブリギッド:なにか過分な評価をされたが、重要じゃない。たぶん。
"安臥王"王覇カト:「もちろん、ご招待をするからには、ぜひ"学級会"と協力して」
"安臥王"王覇カト:「あなたの知らない所で、また大きな問題と大変な仕事を作ろうとしていた侵攻について、なんともしてほしい……と、思っていますとも」
"安臥王"王覇カト:「書いた主はね」 「私としては、それといってあなたに命令をすることはできません」
"安臥王"王覇カト:「何せ情報を得て、渡し。そういったことしかできない、ささやかな王ですゆえ」
ブレス・ブリギッド:「なるほどぉ……」声に共感がにじむ。「メッセンジャーが意図を脚色するわけにも行きませんよね」
ブレス・ブリギッド:「『お掃除部』としても、よく分かる話です。共感の意を示させていただきます」
ブレス・ブリギッド:メイドとしてそう動くこともある。よくある。
"安臥王"王覇カト:「ご理解いただきありがとうございます。……それに」
"安臥王"王覇カト:「意に反する命令を受けたとて、あなたはそれへ盲従などしないのでは?」
"安臥王"王覇カト:言って 「……ニャ。失礼。上位の王を測るようなことを口にしました」
"安臥王"王覇カト:「お忘れください。今のはネコのおしゃべり。たまたま人の言葉に聞こえただけのやつということで……」
ブレス・ブリギッド:「あぁ。ご飯を食べると美味しいって言ってくれますよね。…………そんなにわかりやすいでしょうか?私」答えを期待してないつぶやき。
ブレス・ブリギッド:(依頼の全貌が明かされていないとか、良くある話ですし。)
ブレス・ブリギッド:つまるところやるか、やらないか。そして、やらないのならば、この待ち合わせにすら来てないわけで。
ブレス・ブリギッド:やるとなれば……
ブレス・ブリギッド:(結果は神のみぞ知る、ですか)
ブレス・ブリギッド:「わかりました。承りましょう」
"安臥王"王覇カト:「実際、"おいしいyummy"くらいならネコも耳コピしてる気がしますニャねえ」
"安臥王"王覇カト:「うぃ。助かりました。もし断られたら、夕飯抜きで他の渡し先を探さなければいけないとこでした」
"安臥王"王覇カト:「やはりあなたは美しく、ネコにもやさしい……」
ブレス・ブリギッド:「ネコと和解せよ、先程看板に書かれてましたからね……」
ブレス・ブリギッド:「それに、困ってる人が居るなら……困りそうな人がいるなら、放っておけませんよ」
ブレス・ブリギッド:「生徒の日常を守るのがお仕事ですもの、『お掃除部わたしたち』って」
"安臥王"王覇カト:「UGNみたいなことを言いますにぁ」 手を丸めて自分の顔をさすり
"安臥王"王覇カト:「じゃ、渡したいものはお渡ししましたので、おいとまをします。この後のことは、あなたさまの思うまま」
ブレス・ブリギッド:「話に聞く限り、お掃除性の違いで解散しそうですが……っと、お疲れ様です」
ブレス・ブリギッド:「はい、『かくあれかしエイメン』ですね」
GM:メッセージに記された会合場所は、ここからごく近い。廃業した地下ライブハウス跡のようである。
GM:この時点で円卓に所在地を通報すれば、少なくとも、この拠点に集まっている構成員は捕らえることができるかもしれない。
"安臥王"王覇カト:"安臥王"の方は、あなたの返答を聞いたかも定かではなく、ひょいん、と塀の向こうに飛び降り消える。ブルーベリーのバスケットも、いつの間にかなくなっていた。あとに残るのは花と果実のかすかな香りばかりだ。
GM:夕暮れの裏路地。遠くから生徒の声がかすかに届く。もう他に人の影はない。
ブレス・ブリギッド:縒れた紙を指で挟んで、ピンと角を立てる。
ブレス・ブリギッド:話していた相手の痕跡すら消え去れば、逢魔が刻にふと化かされたような気分にもなる。
ブレス・ブリギッド:「いつのまに……他の王じゃなかったら、お掃除部にスカウトしたい手際ですね」
ブレス・ブリギッド:中身を検めた紹介状を丁寧に畳み込み、上着の内ポケットにしまい込む。
ブレス・ブリギッド:(ちなみにポケットは手製。胸ポケット以外の収納が乏しいのだ、この制服)
ブレス・ブリギッド:端末は圏外ではない。今報告すれば危険に踏み込むこともない。
ブレス・ブリギッド:そんな思考は浮かんだけれど、ふわふわと漂うに任せて、相手にせずに一歩踏み出す。
ブレス・ブリギッド:「方針に不安なら、話を聞きませんと」
ブレス・ブリギッド:「でないと、次も同じ事が起こるかもしれませんから」
ブレス・ブリギッド:しゃなり、と歩みだす。指定された地下ライブハウス跡に向けて。
ブレス・ブリギッド:自分は器用ではない。そんなに知識もない。ならば出来ることをする。
ブレス・ブリギッド:眼の前のことを対策して、覚えて、次に活かす。そうして、いつもやってきたのだ。



"学級会" 夕日旧都拠点


GM:会合場所として提示されていたライブハウス跡からは、さらに長く歩くことになった。
GM:そこで待っていた別のメッセンジャーから、正しい情報受け渡しと身元であるチェックを受けた後で
GM:裏路地を案内され、表通りからどの程度離れているのかも分からない、入り組んだ場所に着く。
GM:活気がある。音楽を聞いている生徒や、ブラックマーケットで流通しているような漫画本を読んでいる生徒。
GM:料理の匂いもどこかから漂っている。出店のようなものまであるのだろうか?

キングダム一般生徒:「あら、あなた初めて?」
キングダム一般生徒:訪れたブレスを見て、一般生徒が気さくな調子で話しかけるが……
キングダム一般生徒:「……!"情王"様……!?」
キングダム一般生徒:ぱっ、と両手で自らの口を押さえる。
ブレス・ブリギッド:初めて入る場所に対し、興味深げに目を映らせている。
ブレス・ブリギッド:「ご存知でした?こんにちは、ブレス・ブリギッドです」
ブレス・ブリギッド:恭しく礼をする。けして、今まで子供のように出店を見ていたことをごまかすつもりではない。
キングダム一般生徒:「い、いえ、こちらこそ……っ!」ガチガチと一礼。
キングダム一般生徒:「まさか、あの"情王"様まで"学級会"に加わってくださるなんて……!」
キングダム一般生徒:「とても光栄です……!」
ブレス・ブリギッド:「え、えぇ。」(思ったより、歓迎……されてます?)
ブレス・ブリギッド:普段はお忍びが多いのだ。ちょっと慣れない。
ブレス・ブリギッド:「お邪魔じゃなければ、参加させていただいてもよろしいでしょうか?」
キングダム一般生徒:「ええ、私で良ければ、ご案内します……!」
キングダム一般生徒:有名人が訪れたことで、心が浮ついているのだろう。
キングダム一般生徒:「あのっ、やっぱり"情王"様も……おかしいと思いますよね!」
キングダム一般生徒:「私達は、その、色んな文化の生徒が集まって、手を取り合って、キングダム連合学院じゃないですか」
キングダム一般生徒:「なのに、定時制だから違うとか、他の学区だから違うとか……」
キングダム一般生徒:「そういうのを力で征服して、従えてしまうなんて」
キングダム一般生徒:「学区の理念とは、違うと思うんです!」先を行きながら、興奮して早口で喋っている。
ブレス・ブリギッド:(ま、まとも……!)
ブレス・ブリギッド:「そうですね。私も、素晴らしい理念だと思います。」
ブレス・ブリギッド:「円卓の王の麾下の方々も、それぞれ特色ある方々が協力していますものね」
ブレス・ブリギッド:「表通りのお店を覗いてきたのですが、定時制の方向けの衣装もきらびやかで、びっくりしちゃいました」
キングダム一般生徒:「そうです!しかもファウセット侵攻だなんて……う~~っ」
キングダム一般生徒:「私なんかが言わなくたって、"情王"様はとっくに勉強してご存知なのかもしれないですけど……!」
キングダム一般生徒:「キングダムとシャムロックだって本当は、歴史的には友好関係にあったはずなんです!」
キングダム一般生徒:「当時のシャムロックの子と仲良かった子だって知ってますし、そんな子もたくさん"学級会"にいます!」
ブレス・ブリギッド:「いえいえ、私も、詳しくは存じ上げてないんです。お恥ずかしい限りですが……」
ブレス・ブリギッド:「そうなんですか?ホントに色んな子が集まっているんですね」
キングダム一般生徒:「はい……!私達は円卓議会みたいな差別主義者とは違いますし」
キングダム一般生徒:「一般生徒を見下しているような諸王達とだって……」
ブレス・ブリギッド:「王の方々は、お嫌いですか?」
キングダム一般生徒:「あ、もちろん……"情王"様達みたいな優しい人もいるっていうのは分かってて……」
ブレス・ブリギッド:「そう?ふふ、ありがとうございます」
ブレス・ブリギッド:「でも……そうですね、皆を大好きになるって、難しいことですから」
ブレス・ブリギッド:「価値観が合わなくて喧嘩になることだって、ありますよね」
ブレス・ブリギッド:気にしてませんよ?と穏やかに笑い返す。
キングダム一般生徒:「そう……ですね。私達は"学級会"なんだから、皆を大好きにならなきゃ……」
????:「ブレスちゃん?」斜め後ろから声がある。
????:「やっぱりブレスちゃんだ」
ブレス・ブリギッド:「え?」
ブレス・ブリギッド:呼ばれて振り返る。
????:明るいオレンジ色の三つ編み。常に微笑んでいるような顔の少女だ。

"明王"ベルティン・シェーヴ:「久しぶり!本当に来てくれたんだ」
"明王"ベルティン・シェーヴ:嬉しそうに駆け寄る。
ブレス・ブリギッド:「───────」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ありがと~っ!ブレスちゃんのことは、私が推薦したの!」
ブレス・ブリギッド:強烈な。夕日のように印象的な、優しい髪の色。その声。
ブレス・ブリギッド:珍しく、平静に抑えられる精神の表情が、ぽかーんと崩れる。
ブレス・ブリギッド:「せ、」
ブレス・ブリギッド:「先輩、ベルティン先輩ですか!?」
ブレス・ブリギッド:「え、推薦って、じゃあ、あれは先輩が!?」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「そう!」大型犬のように頷く。
"明王"ベルティン・シェーヴ:"ルミナス"ベルティン・シェーヴ。今はただの"ルミナス"と呼ばれているが、別の名の方がより広く知られている――
"明王"ベルティン・シェーヴ:"明王ロード・ルミナス"。前番外第二十二席。お掃除部の先代部長が、彼女だ。
ブレス・ブリギッド:「えぇ~~~~……!?」
ブレス・ブリギッド:右手が無意識に前髪を直す。
ブレス・ブリギッド:「そ、それなら、直接言ってくださればよかったのにっ」
ブレス・ブリギッド:「なんですか、びっくりしましたよ、もうっ!」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「やった~!ドッキリ成功しちゃった」Vサインを作る。
ブレス・ブリギッド:声に非難のようなものが交じるが、それは怒りではなく、照れ隠しによって生じたものだと伝わる。
ブレス・ブリギッド:なにせ、この身に宿る遺産。『怒り』を鎮める炎は元々、彼女が使っていたものだ。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ふふふ。そういうのは半分冗談で、直接知り合いを勧誘するのはだめって決まりがあったから」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「私はずーっとブレスちゃんにも入ってほしかったけど、なかなか機会がなかったの」
ブレス・ブリギッド:「え、あ、そうなんです、か?」
ブレス・ブリギッド:「でもこんなの、びっくりしますから、普通!」
ブレス・ブリギッド:「あぁ、もう、仕方のない人ですね、先輩はっ」
"明王"ベルティン・シェーヴ:にっこりと笑って、大きな紋章が描かれた垂れ幕の下に座る。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ねえ。これ、いいマークでしょう」
ブレス・ブリギッド:「え?」つられてそれを見上げる

"明王"ベルティン・シェーヴ:「太陽を元にして作ったんだって」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「太陽は、誰にでも平等で、温かくて、恵みをくれて――」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「そして」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「"どこにでもいる"から」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「"学級会"へようこそ。ブレスちゃん」

GM:ロイス取得が可能です。
ブレス・ブリギッド:もちろん先輩に……は元々取ってるから
ブレス・ブリギッド:ニャオハ王に取ろう
ブレス・ブリギッド:「王覇カト ◯P興味/N勧誘」後片付けの手際に可能性を感じます
ブレス・ブリギッド:以上で!





◆Middle01◆残夜




GM:竜王と海賊王の登場シーンです。侵蝕ダイスをどうぞ。
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(37 → 47)
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を1D10(→ 3)増加(45 → 48)
エリザベス・タイラー:キレちまったよ 久しぶりに
GM:頭に侵蝕率が上ってる

キングダム連合学院 船舶ドック跡


GM:"不夜王"との会合からほぼ間をおかず、伊藤算砂は緊急の呼び出しを受けた。相手は"海賊王"エリザベス・タイラー。
GM:円卓第四席にして、来るファウセット侵攻では"竜王"指揮下で実行部隊を担う海賊部の長である。
GM:呼び出しの理由については、移動中に耳に入ったニュースからすぐに察してもよいだろう……海賊部の船長格が複数名、キングダム内で襲撃を受けたのだ。
GM:呼び出された先――破壊の限りを尽くされた船舶ドック跡に到着すれば、予感をますます確信できるはずだ。
伊藤算砂:杖をつく手を止めて、こちらに来る人物の方に目をやる。
エリザベス・タイラー:「お早いですのね、算砂様」
エリザベス・タイラー:放置されたままの瓦礫の山の中にあって、常通りの優雅な足取りで算砂の前へと立つ。
伊藤算砂:一礼して。「“海賊王”のお呼びとあらば」
エリザベス・タイラー:「ふふ、準備でお忙しいでしょうに、呼びつけて申し訳ありません」
エリザベス・タイラー:「ですがやはり、実際の現場を見て頂いた方が気付くものもあるかと思いましたの」
伊藤算砂:「ええ。こちらとしても状況の把握はしておきたいところですから」
エリザベス・タイラー:算砂の返答ににこりと微笑んで
エリザベス・タイラー:「立ち話もなんですし、座りませんこと」
エリザベス・タイラー:手を向けた先に、襲撃現場には不釣り合いな白いテーブルと椅子が置かれている。
エリザベス・タイラー:「良いアッサムが手に入ったんですの」
エリザベス・タイラー:テーブルの上には、ティーセットとミルク、小さな菓子が既に用意されている。
伊藤算砂:「……西洋式の礼は慣れておりませんので」
伊藤算砂:「失礼が有りましたら申し訳有りませんが」言いつつ、椅子の方に向かう。
エリザベス・タイラー:「礼儀作法にとやかくいうつもりはありませんから、安心なさって」
エリザベス・タイラー:「私も遺産管理委員会の茶室では見様見真似ですし」
エリザベス・タイラー:「きっと算砂様から見たら恥ずかしい無作法を沢山していますわ」
エリザベス・タイラー:白い小さな丸テーブルを挟んで、向かい合うように座る。
伊藤算砂:「……何枚ですか?」
エリザベス・タイラー:紅茶を一口含んだ後、算砂の問いに笑みを返して
エリザベス・タイラー:籠からつまんだビスケットを、皿の上に3枚並べる。
エリザベス・タイラー:そして、その上からスプーンを押し付けて、順番に潰していく。
伊藤算砂:「……」籠の残りの枚数を目でちらりと追う。
GM:破壊された船舶ドックの瓦礫の片隅には、微塵に砕かれ掃き集められたかのような機械兵の残骸がある。
GM:怪物的な物量の敵であったとしても、海賊部が『対処』すれば、戦闘にすらならない――
GM:それ以前の段階で損害を与えられるような強みが、敵にはあったということになる。
エリザベス・タイラー:「私共はこういう活動をしていますから、内外に敵がいないとは口が避けても申せません」
エリザベス・タイラー:「むしろ多い方でしょう。恨みを持つ者、利害が相反する者、名を上げたい者」
エリザベス・タイラー:「それもまた海賊の勲章ですし、時には追い落とされるのも華というもの」
伊藤算砂:「3つ目ではないでしょうね。であれば機を逸していますから」
伊藤算砂:「スプーンを持ったままでなければ、誰の仕業か分かりません」
エリザベス・タイラー:「そうですわね。"ストロッツァ"という名乗りは有って無いようなもの」
エリザベス・タイラー:「兵隊としてあのような機械をけしかけるという手段も、ノヴァリスならいくらでも心当たりが浮かびますわ」
エリザベス・タイラー:「ですからやはり、ヒントはなぜこの3枚が砕かれたかにある気がしますの」
エリザベス・タイラー:砕けたビスケットの隙間から、中に挟まっていたジャムが溢れ出している。
エリザベス・タイラー:「イチゴと、オレンジと、ブルーベリー」
エリザベス・タイラー:「外から見ただけでは、中にどのジャムが入っているかはわかりませんわよね?」
伊藤算砂:「一番強い匂いを発しているものくらいは分かります」
伊藤算砂:「私でもそれから食べるでしょうね。ところでそれは……」
伊藤算砂:「3枚同時に割れたのですか?」
伊藤算砂:「順繰りならば、避けておいてもよかったでしょうに」
エリザベス・タイラー:「それは仰る通りですわね。盤面から目を離した私の責でしょう」
エリザベス・タイラー:「よくあるのです。一杯の紅茶を楽しんでいる間に」
エリザベス・タイラー:「ふと小鳥が飛んできて、避けておいたビスケットを順に啄んで行ってしまう」
伊藤算砂:「ビスケットが歩いて逃げられれば最上なんですけどね」
エリザベス・タイラー:「算砂様でしたら、こういった時は上手く駒を伏せておくのでしょうね」
伊藤算砂:「有り物で茶を飲むのが得意なだけですよ」一口紅茶に口をつける。
エリザベス・タイラー:「羨ましいですわ」
エリザベス・タイラー:「本来なら、この子達は本当に歩いて逃げられた筈ですのよ」
エリザベス・タイラー:「私が直接盤面を差配するより、自分たちで声を掛け合って動いた方がよく回るんですの」
エリザベス・タイラー:「けれどどうやら、今回はその声掛けが仇になったようですわね」
伊藤算砂:「……」
伊藤算砂:「茶会の席につく客人を待っていたためと?」
エリザベス・タイラー:「どうなのでしょうね」
エリザベス・タイラー:「生憎と私も、茶席の作法は詳しくありませんの」
エリザベス・タイラー:「もしも、作法を間違えたままぼうっと座っていたのだとしたら」
エリザベス・タイラー:「知らぬ間に私、耐え難い恥を晒したことになってしまいますわね」
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈そこまでにしてやりなよ……王様〉
GM:それまで瓦礫を調査していた飛行体が、二人のテーブルの上へと移動する。
GM:キングダムではほぼ見かけることのない、純機械のドローンだ。

"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈かわいい子をいじめたくなる趣味は理解するがね〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈会話を聞いてるぼくの心臓がもたない〉
エリザベス・タイラー:「あら、ごきげんよう。メアリ」珍しいものを見たように、算砂へ向けていた視線を離す。
伊藤算砂:「あまり言われたことはないですが……」
エリザベス・タイラー:「そうですわよ人聞きの悪い。楽しくお茶をしていたところですの」
GM:海賊部の幽霊部員。姿なき船長。"幽霊船長キャプテン・ゴースト"が航海するものは、実際の海ではない。
GM:彼女が率いる船団は"仮想マシンコンテナ船"である。――ノヴァリス随一の性能を持つ、特権的な、電子戦能力者。
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈不夜王様と通信を繋いでる〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈人聞き云々の話は……そっちに言ってくれ〉
エリザベス・タイラー:「あらあら」愉しげに口元をナプキンで拭う。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈談笑中にすまない。〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈卿ら二人が揃っていると聞いてな、不躾とは知りながら通信を飛ばせてもらった〉
エリザベス・タイラー:「ごきげんよう、ジェシカ様」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈ああ、卿も機嫌がよさそうで何よりだ。"海賊王"〉
伊藤算砂:「不躾なんてことはとても。“鴉飼”様の時のよう」くすりと笑う。
伊藤算砂:「それだけの御用なんでしょう」
エリザベス・タイラー:「遣いを寄越して下さればこちらから伺いましたのに」薄い笑みを貼り付けたまま、残念そうに言う。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「いや、本来ならばこのような通信ではなく"私"が直々に赴くべきだろう。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「こちらの不手際で、卿らに損害を与えてしまったのだから。」
エリザベス・タイラー:「まあ、ジェシカ様の?」
エリザベス・タイラー:「それは一体どういうことでしょう?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「"ストロッツァ"めらの襲撃は本来私が感知するべき事案だ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「それに対し、決定的な被害が出るまでに気付くすることすら出来なかった。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「これはどうあがいても私の落ち度であると言わざるを得ない」
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈不夜王様が謝ることじゃない〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈真っ先に不意打ちを食らったレニーは、むしろ持ちこたえたほうだけど〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈他の二人は王様が叱ってやんなきゃだめだ。自分らが襲われて泣き言吐ける立場じゃないんだからさ……〉
伊藤算砂:「……攻勢部隊の采配は、私に一任されておりました」
伊藤算砂:「指揮官が責を負うべきが筋では」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「それも道理だ。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「だが、卿が十全に能力を発揮するには」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「味方、敵ともにある程度の戦力の把握が必要だろう」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「我が"キングダム”と"シャムロック自由学園"」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「双方が睨みあう隙を伺い」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ノドスどもがこの戦に介入してくることを」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「予測しえず、卿に伝えることが出来なかった。」
伊藤算砂:「ノドス……」
エリザベス・タイラー:「……そうですか」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「卿のサポートを命じられたものとして、それは私の不備だ。卿がなんと言おうともな」
エリザベス・タイラー:「私が受けた報告では、襲撃犯は大量の機械兵を使役する集団で、"ストロッツァ"とのみ名乗った」
エリザベス・タイラー:「それだけの情報から推測できる勢力は幾つかありますわよね。例えばラス・ヴィダスのインペリアルグループですとか」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「うむ」肯定の意味合いを込めて頷く
エリザベス・タイラー:「メサイアで活動しているという悪性プログラムに侵された社会人の集団。あるいは機械を使役するだけなら社会人ではなくジェネシスの生徒でも問題ないはず」
エリザベス・タイラー:「それらの可能性を押しのけて、敵はノドスであると断言できるのですね。ジェシカ様は」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ああ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「何も難しいことではない。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「単純に、二度目だからだよ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「"マスターゼウス"を名乗るノドスチルドレンが、我々に仕掛けてくるのが」
エリザベス・タイラー:「"マスターゼウス"…?」
GM:船長が遭遇した白い機体は、名乗ったわけではない。証言からもその名は得られなかっただろう。
GM:そして"マスターゼウス"なる者が動いた記録は、現時点では、ごく少ない。
不夜王:「戦闘、破壊の痕跡は調査させてもらった。」
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈データのアナログ書き出しはいつもやってることだからね〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈こういうことは、他の学区の電子戦担当者じゃなかなかできないだろう〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ああ、いつも助かっているよ」
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈ふふ〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「その破壊痕は以前奴が戦闘を起こした現場と酷似しており」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「そして、彼奴と実際に対峙した者からの目撃証言も」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「今回の襲撃犯のそれと限りなく一致している。」
伊藤算砂:「そこまで知悉して……」
GM:"マスターゼウス"の手による機械兵がキングダムを襲ったのは、初めてではない。最初の一度は無差別襲撃だった。
GM:だが、当時確認された機械兵と今回の機械兵では、形態も完成度も大きく異なる。
GM:『完成版』の機械兵。そして"マスターゼウス"と交戦した者がいたのだ。それも、キングダムの外で。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ただ、私が確信しているだけで、卿らが私の結論に疑念をいただくことは当然だろう。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「後ほど詳しいデータを送付する。卿らはそれを見て断を下してもらえばありがたい。」
伊藤算砂:「いえ。そうであれば最悪ですから。そうであると仮定して問題ないかと」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:竜王の言葉に頷きながら、自らの言葉を締めくくる
伊藤算砂:「名人マスターの自称者というところが最も拙い」
伊藤算砂:「それがキングダムを荒らしたと、万一にでも耳に入れば」
伊藤算砂:「興味を引きかねません」
エリザベス・タイラー:「諸王はおろか、円卓の内部ですら共有されていなかったのはそのためですか。或いは……」それ以上は続けず、沈黙する。
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈竜王様は自前の端末を持ってるよね……ジェネシスのプラント乗っ取り事件の詳細な報告書を送っておく〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈"マスターゼウス"は、そこで『執行者』とかいう機械兵を生産していて〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈当時、その失敗作を無差別に送り込んでいた。まあそれは大した被害じゃなかったし、一般生徒に解決できる程度の案件だったけど……〉
伊藤算砂:端末の情報を確認している。キングダムの典型的なそれではなく、無骨な機能だけを追求したかのようなデザイン。
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈今回の件は、きちんと作った兵団を……正確に、標的に当ててきたってこと〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「優秀な軍師がついている」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「そう考えてもいいだろう。」
GM:本来ならあり得ないことだ。事後対応ですらこれほどの処理能力がある"不夜王"の監視を欺いて
GM:『急に』、標的の眼前に出現するなど、通常は起こり得ることではない。
伊藤算砂:「それが件の“ストロッツァ”と?」
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈どうかな……あくまでぼくの意見だけど、"ストロッツァ"なんて実在しないのかもしれない〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈件のプラント事件の情報提供者の話じゃ、"マスターゼウス"に関係するノドスチルドレンは3人いる……〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈"アルゲス"。"ステルペス"。"ブロンテス"。電子戦をやれそうなのは"ステルペス"で、キングダムを攻撃する動機がありそうなのは"ブロンテス"だ〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈"ストロッツァ"なんて名前は出てない……調べても、徒労に終わるかもしれない〉
エリザベス・タイラー:「あらあら、まだ寝ぼけているのかしらメアリ。"幽霊船長"の言葉とは思えませんわね?」
エリザベス・タイラー:「有りもしないのならそれでも良いじゃありませんの。名前だけの存在だとしても、その名を残したことには意味があるはずですわ」
エリザベス・タイラー:「もっと宝探しを楽しみなさいな」
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈王様の命令なら、もちろん調べるよ……でも、他の楽しみに使える時間を使ってるってことだから……〉
伊藤算砂:「とはいえ、“マスターゼウス”が当時から存在したとは思い難いですから」
伊藤算砂:「そちらも存在したとして、名乗り直した……あるいは“成った”とでも考えるが妥当でしょうね」
伊藤算砂:「過去の記録から追うことは困難かと」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「私も協力しよう」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「徒労に終わったとしても、幸いにして私の"手"は卿らよりも多いからな」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「一つを無駄にしたところでおつりは……来ないが、まあ、あとからカバーは出来る」
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈確実そうな線からも並行して探れるしね。"マスターゼウス"の関係者3人の線だ〉
エリザベス・タイラー:「ええ、頼みましたわメアリ」
エリザベス・タイラー:「ふふ、ベイルは今回は幽霊船団に出番は無いと言っていましたけれど、結果的にあの子が休んでメアリが働くことになりましたわね」
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈ほんとだよ、もう……機械音痴どもに言ってやってくれ……〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈キングダムだって全部が全部、魔術とか蒸気で動いてるわけじゃないんだから〉
伊藤算砂:「そう思われていたほうが、活動しやすい側面もあるのでは?」
伊藤算砂:「外からの過小評価はただの得でしょう」
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈おばけの強みは、おばけなんていない、、、と思われていることか〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈竜王様も、たまにはいいことを言う〉
伊藤算砂:「普段はいいことを言わないと思われているんですね」
エリザベス・タイラー:「あら、浮気ですの?いけませんわよ算砂様」組合せた手の甲に頬を乗せて、上目遣いに視線を向ける。
エリザベス・タイラー:「自分の駒にするのなら、ちゃんと盤の上で取っていただかないと」
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈ぼくは王様以外にはつかないさ……ああ〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:気怠げに息を吐く。
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈大したことじゃないけど。『執行者』の撃ち漏らしが3機、そこに向かってる〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈他の施設に被害は出そうにないから、よかった。ぼくには何もできないけど〉
伊藤算砂:「……愉快な駒をお持ちですね」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「そういうことはもっと早くだな…!」
GM:――ガ  ンッ!
GM:瓦礫を蹴り上がる音が響き、赤い装甲の機体が複数、二人の席を囲むように落着する。
執行者:「……」

エリザベス・タイラー:「あらあら、困りましたわね」
エリザベス・タイラー:「紅茶の用意が足りませんわ」わざとらしく空になったポットを振る。
伊藤算砂:電子端末を見ている。「……同型」
執行者:キングダム、それどころかジェネシスの兵器のグレードと比しても遜色のない装甲を持っている事がわかる。
執行者:攻撃行動は無慈悲だ。蒸気を噴き出しながら、エリザベスと算砂を叩き潰しにかかる。
エリザベス・タイラー:「デザートには少し少ないですけれど」腰から二丁の中を引き抜く。
エリザベス・タイラー:「一つは算砂様に差し上げますわ」小さく唇を舐めて
伊藤算砂:「……お腹が満たぬのならば3つ平らげて頂いて構いませんが……」
エリザベス・タイラー:小さな発砲音に重なって、遠くで響いた砲声が大気を震わせる。
執行者:「……」キン、と小さな音を立てて、銃弾は弾かれる。
執行者:携行武器では足止めにならないような重装甲を持っている。意に介さず、白兵戦の間合いに踏み込むが……
エリザベス・タイラー:その背後から飛来した大質量の砲弾が、執行者の胴体に大穴を空ける。
執行者:「――――」まったく、対応ができていない。"海賊王"という標的が前方にいたからだ。
執行者:2体が同時に、一撃で機能を停止し、前のめりに倒れる。
執行者:エリザベスには触れることもできない。
エリザベス・タイラー:「あら、これで終わりですの?」
伊藤算砂:「どうにも本当に物足りぬご様子……そうですね」
執行者:一方で、伊藤算砂を狙う機体もいた。瓦礫の中からクレーンの残骸の如き鉄柱を持ち出し、
執行者:構造物ごと破壊に巻き込もうとしている。
伊藤算砂:「これをそのまま召し上がって頂くよりは……目で楽しんで頂く方がいいですか」
伊藤算砂:杖を付いて立ち上がる。動きは泰然とゆるやかで、鉄柱を避けようともしない。
伊藤算砂:こつ、と杖を一度、地面に叩いた。
伊藤算砂:「――つかわて」
伊藤算砂:「宿月大震撼」
GM:――ザ  ン ! !
GM:頭頂部から、地面にかけて。
"建設王"タナー・K・クエイクス:『執行者』の機体が一直線に刺し貫かれている。
"建設王"タナー・K・クエイクス:突如として空から飛来したタナーが、巨大なスコップで串刺しにしたのだ。
"建設王"タナー・K・クエイクス:「おっと!見た目よりはずいぶん脆いですなあ!」
"建設王"タナー・K・クエイクス:装甲を貫通して切断された『執行者』の機体を蹴り飛ばして言う。
エリザベス・タイラー:「まあ」口元に手を当てて大げさに驚いている。
"建設王"タナー・K・クエイクス:「ははははは!ご機嫌麗しゅう"海賊王"様!うちの土木部ならこの2倍……いや、3倍の耐衝撃構造を施工できます!」
"建設王"タナー・K・クエイクス:「このドックも近々リフォームが必要でしょう!」
エリザベス・タイラー:「それは素敵ですわね。報酬は財宝立ての後払いでよろしいかしら」
"建設王"タナー・K・クエイクス:「なるほどファウセットの財宝ですか!それを思えばますます業務に身が入ります!」
GM:一方、たった今打ち倒された『執行者』と、既に破壊され瓦礫と混ざりあった残骸は……
GM:じわじわと、微細ななにかに蝕まれるようにして、腐り、崩れ落ちていく。
"焦螟王"ジン・ツァン:「証拠品は……残しておいたほうがよかったか?」
"焦螟王"ジン・ツァン:「こいつらの身元調査がまだだったなら謝る。おれの軍が食ってしまった」
伊藤算砂:「いいえ?必要ありませんとも。既に手の内は割れました」
伊藤算砂:「……“海賊王”様ほど優雅にとは参りませんが」
伊藤算砂:「小腹を満たす程度にはなりましたか?」
エリザベス・タイラー:「ふふ、そうですわね」挑発的に笑いかけて
エリザベス・タイラー:「メインディッシュがより楽しみにはなりましたわ」
伊藤算砂:「……それは何よりで」
伊藤算砂:(……しかし)破壊痕を見て思う。
伊藤算砂:(こちらの手駒は偏っている。まともな軍としての機能は……海賊王の船団に求めていた)
伊藤算砂:(……特に、輜重)
伊藤算砂:(……これを補うために、追加の戦力の供出を願うとすれば……)そこまで思いかけて、頭を振る。
伊藤算砂:「……詮無いことですか」

■証言情報:エズミ・バーガンディ
海賊部を襲撃した白いノドス機、及び大量の量産機械兵は、"マスターゼウス"及び彼が生産する『執行者』であることは確実である。
"マスターゼウス"はいわば機械兵を生産する機械兵であり、ノドスチルドレンの幹部格と思われる、強大な統率能力者。
以前の事件では、キングダムに手当たり次第に失敗作を送り込むような無差別襲撃を行っていた。
だが今回の襲撃の隠密性と精度は、当時とは桁違いである。当時とは異なる支援者か情報提供者が加わっていると考えるべきだ。
その者が、今回新たに名前が挙がった"ストロッツァ"であるとすれば状況的な辻褄は合うが――
あえて意識させるかのように被害者に名乗ってみせたことは、ある種の罠かもしれない、と"幽霊船長"は懸念を示している。
ノドスチルドレンが、果たしてどのような効果を狙って今回の襲撃を行ったのかという動機も不明。
ジェネシス内プラントで確認された『執行者』は四種類。

執行者Cu型:ヘラクレス 重装型
執行者Mo型:ミノス 妨害型
執行者Ba型:ペルセウス 砲撃型
執行者Br型:ディオスクロイ 射撃型

今回の襲撃では、これらに加えて一種類、未知の種の『執行者』が確認されている。


GM:ロイスと購入判定が可能です。
伊藤算砂:-同行者/エリザベス・タイラー/有為:○/脅威/ロイス
伊藤算砂:購入はよわよわなので応急手当でも狙っておこう
伊藤算砂:2dx+1>=8
DoubleCross : (2DX10+1>=8) → 10[6,10]+6[6]+1 → 17 → 成功

伊藤算砂:すごい行けちゃった
エリザベス・タイラー:指揮官/伊藤算砂/好奇心:◯/嘲弄 ロイス で取得
エリザベス・タイラー:ボデマ行ってみようかな
エリザベス・タイラー:9dx+6>=12
DoubleCross : (9DX10+6>=12) → 9[1,2,5,5,6,7,7,8,9]+6 → 15 → 成功

エリザベス・タイラー:買えた!海賊バニースーツアーマーを装備します
伊藤算砂:バニーとはね
GM:さすがは海賊王様……
GM:それでは次のシーンへ。


◆Middle02◆朝間

GM:オーシャンズさんとブレスさんの合流シーン。侵蝕ダイスをお願いします。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(53 → 62)
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を1D10(→ 1)増加(57 → 58)



ファウセット新陸帯


GM:オーシャンズ・マウンテンヒルズ率いる美食クラブの面々は、先住市民の案内を受けて
GM:新陸帯を進んでいる。後ろには移動販売を行うヒポポタマスくん。
GM:ファウセット新陸帯に『地図』は存在しない。原因不明の慢性的な時空間異常が全域に広がっており、
GM:シャムロック生徒や先住市民以外ではどこに何があるのかも正確には把握できないからだ。
GM:だがこうして堂々と踏み込む口実を作った以上、オーシャンズがここで持ち帰れる最新の地理情報は、海賊部の侵攻ルート構築にも大いに役立つだろう。
美食倶楽部キッチンカーヒポポタマスくん:「ひぽーぽひぽぽ♪ひぽーぽひぽぽ♪」
美食倶楽部キッチンカーヒポポタマスくん:何かスーパーとかで流れてる客引きの曲をスピーカーである口から流している。
穏やかな先住市民:「なんだか耳に残る音楽ですねぇ」

ロトカ・G・クイジナート:「いい曲ですよね!先住市民はこの音楽大好きでしょう!」
穏やかな先住市民:「ええ。なんだかこう、自然と揺れてしまいます」 言葉の通り、音に合わせて緩やかに尾が揺れている
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そうでしょう…もぐもぐ…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:巨大なピーマンの肉詰めを口の中にポップコーン感覚で投げ入れて食べている。
美食クラブ見習い:「平和ですね~……」前がまったく見えないヒポポタマスくんを運転している。
美食倶楽部キッチンカーヒポポタマスくん:「ひぽぽぽーぽぽーぽぽー♪」
穏やかな先住市民:案内する先住市民は2名。うち1名は、喋りも流暢でよく笑う、長毛のイヌ型のもの。そしてもう1名は……
鋭い雰囲気の先住市民:「……あまりうるさい、すると、キケン、気付く、遅くなる」 逆に機械的な音声を嫌って、皆よりも先行している様子だった

穏やかな先住市民:「ごめんなさいね。彼、敏感みたいで」 と、もう1名、短毛黒毛のイヌ型先住市民を差しつつ言う
穏やかな先住市民:「でも、彼が先導している内は、きっと大丈夫ですよ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ふむ…しかし…もぐもぐ…それほど危険なのですか?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「この辺りは」
穏やかな先住市民:「そうですね。やっぱりなんていうか、繋がりがぐちゃぐちゃで……」
穏やかな先住市民:「たとえば手を繋いで歩いていたのに、気付いたら別々の所に行ってしまったり、なんてこともあります」
穏やかな先住市民:「あと、原生生物の中のカンの良いものは、私たち以上に地形を把握していて、追い立てられたりするともうたいへん」
美食クラブ見習い:「おかしなところですよねー?新陸帯って……」
美食クラブ見習い:「エフェクト残留の影響って言われてますけど、本当にそんなことってあるんでしょうか?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「バロールやオルクスの…もぐ…空間干渉があれば…もぐ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そういう事もあるでしょうね…もぐもぐ」
ロトカ・G・クイジナート:「そうだぞ!不勉強なんだよお前は!」
美食クラブ見習い:「ひーん、すみません」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「強力なエフェクトの影響下で天然の遺産のような状態になってしまったのかもしれませんね…もぐもぐ」
穏やかな先住市民:「私はあまり、難しいことは分かりませんが……それだけ大きな力が働いて、今も影響を残してるんでしょうねえ」
穏やかな先住市民:「大地がケガをしてしまって、まだ治っていないみたい」
穏やかな先住市民:「治ることはあるんでしょうか?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ふむ…それは困りますね…野生の植生にも影響が出てしまっては」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「このあたりの原生生物がどのようなタイプかはわかりませんが…影響が出ているかもしれませんねえ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「美味しいかもしれないのに…」
ロトカ・G・クイジナート:「大抵の怪我は食べて寝りゃ治る!その点この美食王様は専門家だからな!」
ロトカ・G・クイジナート:「この土地だって……これからきちんと太らせてやりますよ!ねっ美食王様!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「後ほどで良ければ調査を行ってみましょう」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「地勢のダメージならアップルシードに知り合いもいますので力になってくれるかもしれません」
穏やかな先住市民:「アップルシード……は知りませんが、なんとかなるならいいですねえ」
穏やかな先住市民:「こどもたちもね。こんな広い所を思い切り駆け回ったりしたいでしょうから」
美食クラブ見習い:「調査といえば『冬の女王』ですけど……先住市民さん……あっ、名前とか使うほうの先住市民さんですかね?」
美食クラブ見習い:「噂に聞いたりとか、いつからいるのかとか、知らないですか?」
美食クラブ見習い:「アップルシードってところでも、似たようなものが土地をいじめてたみたいなんです」
穏やかな先住市民:「あ、ごめんなさいね。え~と、バンシィって言います」
美食クラブ見習い:「バンシィさん!じゃあ向こうの黒い先住市民さんは?」
バンシィ:「あっちは~……」 少し困ったような顔になって 「……ジンガちゃんね。あ、ジンガ。ちゃんは、あの、名前の後につくものね」
バンシィ:「発音、変にすると不機嫌になるから、気をつけてね。ジンガ、ジンガよ」 比較的平易な発音だが、繰り返し言い含められる
美食クラブ見習い:こくこくと頷く。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「なるほど…もぐ…」
バンシィ:「それで……『冬の女王』さん? うーん……」
バンシィ:少し考え込む 「……どこかで聞いたことはある、かしら。でも、あんまりわからないわ」
バンシィ:「このあたりの私たち先住市民にも、色々いてね。私は結構、言葉とか楽しくって、覚えちゃう方だけど」
バンシィ:「だけど、そういう子たちの間では、あんまり話には挙がらない気がする……かしら」
バンシィ:ゆっくり考えつつ、丁寧に答えている
ロトカ・G・クイジナート:「そんなもんでしょうね。さっきのモコモコ毛玉チャンだって分かってなかったんだから」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「言語にたよらない意思疎通方法があると…その場合は名称…お名前はあまり意味を為しませんね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「寒い人とか冷たい人…というような感覚のほうが伝わりやすいかもしれませんね」
バンシィ:「本当はね。名前なんてなくても、全然こまらないんですよ。だってそうでしょ?」
バンシィ:「一緒にいて、幸せだったら、それでいいじゃないですか。あなたのその、食べてるものだって、私は名前を知らないけど、きっとおいしいでしょ?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ふふ…そうかもしれません」
美食クラブ見習い:「たしかに……!私だって全然名前を呼ばれたことないですから!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「でもね…私は思うのです」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「甘くて美味しいと辛くて美味しいはまた違う」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「せっかく色々な美味しいがあるのなら…違った言葉で美味しいと言いたいのです」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ですから…沢山の名前が無くても困りませんが…あると楽しい…くらいに思っておきましょう」
バンシィ:「うーん、そう考えると言葉って面白いんですねえ。その人の、大事なものが出るというか……」
バンシィ:にこにこしながら、歩みには少しもぶれがない。ジンガの先行に少しも遅れず、皆を案内するぞ。
美食倶楽部キッチンカーヒポポタマスくん:やや音量を下げながらも。
美食倶楽部キッチンカーヒポポタマスくん:「ひぽぽぽーぽぽーぽぽー♪」と音楽を流しながら進んでいく。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「疲れたら言ってください…疲れた時は甘いものがいい」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:そう言って案内に続いて歩いていく。



"学級会" 夕日旧都拠点


GM:お掃除部先代部長、"明王"ベルティン・シェーヴとの再会を果たし、
GM:ブレス・ブリギッドは夕日旧都拠点を案内されていた。
GM:全てが入り組んだ地下ではなく、時に地上の通りにも出るが、そうした経路も含めて、"学級会"の知られざる拠点なのだという。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ブレスちゃん。お掃除部の活動はどう?」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「引き継ぎの後は、あまり助けてあげられなかったから……大変だったでしょう」
ブレス・ブリギッド:「えぇと、はい。少し、ですけど。」
ブレス・ブリギッド:「それでも、部員の皆が助けてくださってます。引き継ぎも、きちんとしましたから。」
ブレス・ブリギッド:恐縮するように両手を体の前で合わせている。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「そうだねえ。私がいたころは、むしろブレスちゃんのほうがきっちりしてたくらいだもんね」
ブレス・ブリギッド:「うふふ。懐かしいですね。ベルティン先輩、ちっとも叱らないんですもの」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「えへへ、王様なのに叱られちゃってました」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「でも、そういうのがね。いいな~って思ったの」
ブレス・ブリギッド:「? 叱られるのが、でしょうか?」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「私、理事会に王鍵をもらって……それで、円卓じゃないけど、王様候補の資格はあったわけじゃない?」
ブレス・ブリギッド:「そう、ですね。はい」
GM:『開放裁定』以前のキングダムでは、原則的には王鍵は七名の王にのみ支給されるものだった。
GM:あくまで原則的には、である――
GM:キングダムを管理する"天国派"の内部でも理事会の派閥争いは依然として存在し、
GM:傀儡となる王を擁立して、円卓に食い込もうとする大人がいた。そうして王鍵を支給された王候補者達が、現在の諸王の前身となったといえる。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「王様になるなら……それくらい大きなことなら、私も、さすがに変わるんじゃないかって思ったけど」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「でも、ベロニカを手に入れても、私は全然変わらなかったから」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「おっちょこちょいなとこも、ふにゃふにゃしたとこも、普通の人のまんま。だから、急に叱られなくなっちゃうのは怖いなって」
ブレス・ブリギッド:そのような大人の事情を噛み砕いて教えてくれたのも、目の前にいる先輩だ。
ブレス・ブリギッド:「目上の人を注意するというのも、気楽ではないのですが……」
ブレス・ブリギッド:頬に手をあて、ふぅ、と簡単にため息をつく。
ブレス・ブリギッド:「注意しても治して頂けないとは思ってましたが、素だったんですね」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ごめんね~」
"明王"ベルティン・シェーヴ:ゆるい笑顔を崩さないまま言う。
ブレス・ブリギッド:「いいです。怒ってませんから」本当だ。遺産の炎はチリとも反応しない。
ブレス・ブリギッド:「………ふふっ」
ブレス・ブリギッド:「それに、そういう先輩だからこそ、皆慕っていたんだと思いますよ」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……そうだったらいいんだけど」ふと、ブレスの方を見る。
ブレス・ブリギッド:「?」昔を懐かしむように見ていた髪が揺れ、瞳が合う。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ブレスちゃん。私みたいな普通の人が、普通の人達の中から選ばれて、王様になるって、どうだと思う?」
ブレス・ブリギッド:「先輩が普通とは──」否定しようとする言葉が、視線に止められる。
ブレス・ブリギッド:代わりに、考えるように口元に手を添える。「えっと……」
ブレス・ブリギッド:「選ばれたのなら、向いてるんじゃ……ないでしょうか?」
ブレス・ブリギッド:少なくとも、選んだ人には選んだ理由があるはずですよね?と控えめに続けた。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「それが、民主主義なんだって」
ブレス・ブリギッド:民主主義、と同じ言葉を口の中で繰り返す。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「立派で強くて賢い人が王様をやるのも、確かに……すごく良いことだと思う」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「でも、特に私達みたいな……まだ大人にもなってない女の子が、急にそんな物凄い人になれるわけないから」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「一人ひとりが、国に責任を持って……皆をまとめるのは、あくまで皆の代表にすぎないってこと――」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……だから、王様をやめたの」
ブレス・ブリギッド:「……そういう、理由だったんです、ね」
GM:ベルティン・シェーヴがブレス・ブリギッドに遺産を継承した後の消息は、いつからか途絶えていた。
GM:元王鍵所有者であれば、その特権をもってそれなりの地位につけたはずだが、ベルティンはそうしなかったのだろう。
GM:かつての"明王"は名もなきキングダムの一般生徒として、この"学級会"の活動を支えてきたのだ。
ブレス・ブリギッド:『お掃除部』の活動はキングダムの全土に渡る。
ブレス・ブリギッド:慕われていた元部長の消息であれば、普通にしていれば聞こえてこないほうがおかしい。
ブレス・ブリギッド:例えば、(活動を知り尽くしている本人が、進んで距離をおいてない限りは……ですね)
ブレス・ブリギッド:「王様を辞めて……それから、学級会に?」
ブレス・ブリギッド:「えっと、さっきの子も仰ってましたね。今の円卓のやり方がご不満で~、とか?」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「そう。だから、ブレスちゃんに迷惑かけてなかったかな……って心配だったけど」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「でも、お掃除部の活躍はずっと聞いてたよ。皆に好かれてて……いい王様だ」
ブレス・ブリギッド:「あ、ありがとうございます……!」恐縮して縮こまる。
ブレス・ブリギッド:「迷惑なんて、そんな。お掃除部でも聞いてませんでしたよ。問題の後始末ばかりですからね、私達」
ブレス・ブリギッド:「正直に言ってしまえば、ベルティン先輩が居て頂けたら助かるときは、何度もありましたけどね」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「私もだよ」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「私も、ブレスちゃんがいてくれたほうが助かるの」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……」歩きながら言う。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ブレスちゃんのこと、『支部長』に紹介したいって思ってるんだけど」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「どうする?今日はやめとく?」
ブレス・ブリギッド:足音を乱さずに着いていく。姿勢はピンと糸で吊られるように。作法を教えてくれた相手と同じ仕草で。
ブレス・ブリギッド:「『支部長』さん、ですか?」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ん。……"学級会"は平等な組織だから、一人の指導者みたいなのはいないんだけど」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「地区ごとにリーダーがいたほうが便利だからね」
ブレス・ブリギッド:「なるほど、地域の清掃班もわけますものね」
ブレス・ブリギッド:「大丈夫です、私まだ疲れていませんから。紹介していただけるのでしたら、喜んで。」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ありがと。ついてきてね」
ブレス・ブリギッド:「はい」現役時代そうだったように、しずしずと後に着いていく。
GM:そのやり取りから、さほど時間もかかりはしなかった。
GM:案内されたのは、ある建物の2階レストラン跡である――あるいは、普段は営業している店かもしれないが。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「アハッ!ウソ~?本当に連れてきちゃったの?ベルティン」

"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:露出度の高い衣服に身を包んだ、青みのかった髪の、幼い少女だ。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「まさか本当に第二十二席が来るなんて思わなかった!会うのは久しぶり?それとも初めて?」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:彼女の顔は、知っているかもしれない。番外第三十席。"四腕王ロード・アリーヤ"アーイシャ・ナッジャール。
ブレス・ブリギッド:(わ………!)布を巻きつけたようなオリエンタルな意匠に、少し頬が熱を持つ。
ブレス・ブリギッド:「え、えぇ。こうしてお会いするのは初めてですね。部の活動中にお顔は把握して頂いてるかもしれませんが」
ブレス・ブリギッド:コホン、と佇まいを正して挨拶をする。
ブレス・ブリギッド:「ブレス・ブリギッド。番外二十二席の『お掃除部』です。よろしくお願いします」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「へえ~っ。あたしは、あなたのことはよーく知ってるけど」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:カウンターに肘をついて、ニマニマとブレスの顔を見る。
ブレス・ブリギッド:「そうなのですか?」
ブレス・ブリギッド:「あまり、そう言われたことはないもので…」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「あたしはアーイシャ・ナッジャール。番外第三十席……シャトランジ部部長」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「――で、将棋部所属」
ブレス・ブリギッド:「将棋部、と言いますと、たしか」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「盤面にどんな駒が並んでるかくらいは、知っておかないとね?」
ブレス・ブリギッド:シャトランジってなんだったでしょうか、と探っていた記憶が不意につながる。中東発の盤上遊戯だ。
ブレス・ブリギッド:「なるほど。大事ですね。」
ブレス・ブリギッド:「番外第九席の竜王様も、その運用能力で貢献しているとお聞きしたことがあります」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「竜王。フン。そっちね」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「まあね。話題に出したのはあたしの方だからね~~」急に不機嫌になる。
ブレス・ブリギッド:「はい。竜王様も将棋部だと記憶しております。面識が……?」
ブレス・ブリギッド:少し遅れて不機嫌に気づく。(怒らせてしまったのでしょうか。)
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「あたし、将棋部だったことには誇りがあるけど」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「その将棋部であいつの名前が出るのは、ムカつくな~~」
ブレス・ブリギッド:「むむ」不機嫌だとしても、アーイシャの背後に炎は揺らめかない。だから推察するしか無い。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「知ってる?いつか……このノヴァリスが『目的』を達する時は」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「オーヴァードは、兵を指揮する将じゃなきゃいけない。特にあたし達みたいなのはね」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「その養成機関が将棋部だった。あたしは……」
ブレス・ブリギッド:静かに聞いている。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「……あいつに、伊藤算砂に負けていたなんて思ってないわけ。戦績だってほとんど互角だった……」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「あいつがあたしより決定的に優れてたのは、上の連中に媚びる能力だけ!そう思わない?」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「八月革命の前はずーっと理事会の犬だったのに、理事会が負けたら、すぐ至上王に寝返ったんだから」
ブレス・ブリギッド:「そうですね。それはもう、電光石火だったとのお噂だと聞きました」
ブレス・ブリギッド:「部長職と戦績が互角となれば。アーイシャさんもご優秀なのですね」
ブレス・ブリギッド:「支部長を務めている、とのことでしたし。」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「ふん」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「ねーえ、ブレスは~」カウンターの上にほとんど寝そべるようにして、ブレスを見る。
ブレス・ブリギッド:「はい?なんでしょう」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「そーいうのムカつく?ムカつかない?」
ブレス・ブリギッド:「私は……どうでしょうね」
ブレス・ブリギッド:「誰かに対してその……怒る、みたいなことって、最近あまりしていないもので」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「…………」
ブレス・ブリギッド:ちらりと視線を上げる。感情の炎と、それを封じる錠前の冠。
ブレス・ブリギッド:「ですが、私個人が考えるのであれば……」
ブレス・ブリギッド:「竜王様にもご事情があったのではないでしょうか?と、考えます」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「事情~~?なーに?あなた算砂の友達?」
ブレス・ブリギッド:「いえ。そういう訳ではありませんが。面識も御座いません」
ブレス・ブリギッド:「ただ、気に入らない行動をする人が居るのならば、そうせざるを得ない事情があるのでは、と……」
ブレス・ブリギッド:「思っただけなのです。その方が心も安らぎますし…?」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「やさし~い!」ケラケラと笑うが、どこか敵意ある笑いだ。
ブレス・ブリギッド:「ありがとうございます」言葉通りに受け取る。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「あっ、し、支部長!」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ブレスちゃんは諸王だけど、絶対に"学級会"のみんなの助けになると思うの!」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「生徒に好かれる人柄があって、お掃除部はキングダムをたくさん行き来するから……!」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「……」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「ふ―――――ん」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:カウンターの上で寝返りを打って向こう側を向き、散らばっていた手帳の一つを開く。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:棋譜のようなものが、びっしりと書き込まれた手帳だ。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「じゃあさ。入会試験しよっかー?」
ブレス・ブリギッド:「入会試験ですか。……学科試験ですか?」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「そんなもの意味ないって。くくく……いい大学にでも入りたいの?」
ブレス・ブリギッド:「いえ、将棋やシャトランジ、でしたか?必要かな、と思ったので……」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「お勉強ができる程度、、の奴なんて、将棋部はいらないよ」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「あたしの読みが正しいなら。ファウセット新陸帯で」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「そろそろ……動くやつがいる」
ブレス・ブリギッド:「ファウセット。」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「誰が、何をしているかっていうのを、ちゃんと見て、報告するのが試験」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「簡単でしょ?監視もつけないし……何をしろって強制もしない」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「正直に見て、正直に言うだけ」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「これができない子が多くてね」
ブレス・ブリギッド:「見て、報告する…………」
ブレス・ブリギッド:「はい、それなら問題ないと思います」
ブレス・ブリギッド:「『お掃除部』でも、普段からやっておりますので。」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「そ!」急に機嫌を直す。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「じゃあ、よろしくね」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「失礼しました。……行こ、ブレスちゃん」
ブレス・ブリギッド:「えぇ、承りました」
ブレス・ブリギッド:「失礼します。……はい、先輩」
ブレス・ブリギッド:簡単な、しかし典雅に礼を残して去る。
"明王"ベルティン・シェーヴ:扉を出た後で言う。「ごめんね。アーイシャちゃん、すごく気分屋な子で」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「でも、"学級会"にはたくさん貢献してくれた人だし、ブレスちゃんが困った時はきっと助けになってくれるから」
ブレス・ブリギッド:「はい。すごいですね、あの竜王様と互角という話も……あの」真面目なトーン
ブレス・ブリギッド:「もしかして……」
ブレス・ブリギッド:「怒らせてしまってましたか?私。」
ブレス・ブリギッド:「なんとなくそうじゃないか、とは思っていたのですが……!」
ブレス・ブリギッド:「どうにも、その辺り本当に疎く……!」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「まあまあ、気にしないで!誰だって機嫌が悪い時ってあるもん」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「将棋部の話題は……アーイシャちゃんにとってはデリケートなお話だから」
ブレス・ブリギッド:「......はい。そうですね、話題に出さないようにいたします。」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「そういう話は、もっと仲良くなってからのほうがいいかもね」
ブレス・ブリギッド:「それに、困ったら相談、ですね。覚えました」
ブレス・ブリギッド:以前、先輩から物を教えてもらっていたときのように。
ブレス・ブリギッド:指折り数える仕草で小さく呟いて、覚えようとしている。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「そうだね。助け合おう。ブレスちゃん」
ブレス・ブリギッド:「…………はい」
ブレス・ブリギッド:「一緒に頑張りましょう、ベルティン先輩」
ブレス・ブリギッド:嬉しそうに微笑んだ。

GM:二人が去った、暗い店内。
GM:カウンターの上で棋譜を眺めながら、呟く。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「……"ウィジェット"」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「ブレス・ブリギッドを監視して。キングダムに"学級会"の情報を売り渡すようなら……」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「始末させろ、、、
GM:店内は他に誰一人いないが、答える声がある。
"ウィジェット":「了解した」
GM:それは、まるでハリガネムシのように機械から機械へと寄生する、ごく小さな金属製のワームであり……



ファウセット新陸帯

GM:一人、ファウセット新陸帯の指定座標へと向かったブレスが出くわしたのは、圧倒的な異変であった。
ブレス・ブリギッド:「なっ!」その顔が驚愕に染まる!

美食倶楽部キッチンカーヒポポタマスくん:「イシヤーキイモ~!オイモ~!オイモ~オイモ~オイモダヨ~!」
先住市民たち:「「「ワァ~イ」」」
美食倶楽部キッチンカーヒポポタマスくん:「ヤキタテ~ノ!オイモ~!」
ロトカ・G・クイジナート:「あーっはっは!移動しながら大繁盛ですよ美食王様!」
美食クラブ見習い:「前が見えねえ」
バンシィ:お芋を上品な手付きで食べている長毛種の先住市民
ジンガ:一方黒い短毛種の先住市民は、長めの焼き芋を二刀流でワイルドに捕食しているぞ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:滅茶苦茶でっかい焼き芋をオーブンから取り出し渡していく。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:800gサイズ。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:たまにそれを一口で食べている。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「サツマイモの品種改良は目を見張るものが…もぐ…あります」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「トロトロの甘い蜜芋は…フフ…まさに焼き芋の革命といってもいい…もぐもぐ」
バンシィ:「みんな大好きなんですよお。甘いお芋。悪い人ですねえ、オーシャンズさん」
先住市民たち:「このおいも……『オレンジ色』だよッ」「ワァ……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「フフ…そして…焼き芋には…牛乳です」
ブレス・ブリギッド:「えっと」少し遠巻きに見ている。
ブレス・ブリギッド:(ありのまま報告する時、どうしましょうね)
ブレス・ブリギッド:侵攻地帯によるキッチンカー。大盛況の先住市民の方々。時折蛇行する運転。ヒポポタマス。
美食倶楽部キッチンカーヒポポタマスくん:「さあ、瓶牛乳を配ってください…コーヒー牛乳もおススメですよ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:スピーカーから大きな声でアピールする。
ロトカ・G・クイジナート:「おう!そこの姉ちゃんも芋食いねえ!」
ロトカ・G・クイジナート:「こんなグレードの石焼き芋、シャムロックじゃなかなか食えないだろ!」
ブレス・ブリギッド:「はい、ありがとうございます」
ブレス・ブリギッド:両手でお芋を受け取り、一口。「あら、美味しいですね」
ロトカ・G・クイジナート:「美人にはサービスしちゃうぜ!姉ちゃんどこかで見たことあるような気がするな~」
ロトカ・G・クイジナート:「もしかして雑誌のモデルさんかな!あっはっは!」
ブレス・ブリギッド:「え?いえ、その。何処にでもあるような顔ですよ?」
ブレス・ブリギッド:食べてる口元を手で隠しながら受け答え。牛乳も貰う。
バンシィ:「あっ、配りますね~」 協力的! キッチンカーから瓶牛乳をケースで持ち出し、皆に配るぞ
ブレス・ブリギッド:「あの」
ブレス・ブリギッド:「何のお祭りでしょうか、コレは」
ブレス・ブリギッド:メサイア学区などの領分では?と言いかけた言葉は牛乳と一緒に飲み込む。
ロトカ・G・クイジナート:「待てよ。祭はこれからはじまるんだぜ……!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「フフ…そして禁断の…トッピング…それは何だと思いますか?」
ロトカ・G・クイジナート:「禁断のトッピング!美食王様の『石焼き祭り』がよ!」
ブレス・ブリギッド:「禁断のトッピング……?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そこの貴女!アツアツの焼き芋に何が合うと思います?」
ブレス・ブリギッド:「ふえ。……(もぐもぐ)(こくん)……焼き芋にですか」
ブレス・ブリギッド:「スイートポテトでしたら、甘みを抑えた紅茶などがよろしい、かと?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「フゥー…それも悪くありませんが…お上品な発想…」
ブレス・ブリギッド:「思いますけれどね。」
ブレス・ブリギッド:(キングダムではなかなか聞きませんね、お上品なのを否とする意見……)
ブレス・ブリギッド:「でしたら、貴方のご意見は?何が合うのでしょう?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:皿の上にアツアツの焼き芋を乗せ割る。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:そこにバターを一かけら。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:シナモンパウダーを一つまみ。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:そして…。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「バニラアイスッ!!」
先住市民たち:「ワァ……!」
ブレス・ブリギッド:「あぁっ……!」
ジンガ:「アイスッ……!?」
ブレス・ブリギッド:「そんな、単体でも成立しているバニラアイスを、まさか、トッピングだなんてっ」
ジンガ:たまらず声を上げる 「芋を焼いたのにかッ!?」
美食クラブ見習い:「神よお許しください……!」十字を切っている。
ブレス・ブリギッド:「二重の対比を……!?」両の指を組んで祈っている。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「アツアツ…そしてひんやり、甘味そして塩分ッ!!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「如何ですか?”情王ロード・エモート”」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「これが…禁断ッ…悪魔的…」
ロトカ・G・クイジナート:「なに――ッ!?"情王ロード・エモート"ッ!?」キッチンカーの中でひっくり返る。
ブレス・ブリギッド:「はい、甘くて、しょっぱくて、交互に食べたくなってしまうような……あぁっ、許されて良いんでしょうか……」
ブレス・ブリギッド:「って……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「こんな所で何をやってるんですか?貴女」
ブレス・ブリギッド:「気づかれてたんですね、"美食王ロード・ガストロノミー"さん」
バンシィ:「ロード……?」 ふわりと小首を傾げる
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「いや…私も今気づきましたが…」
ブレス・ブリギッド:「あ、そうでしたか……」
ブレス・ブリギッド:「何をしてるかというと、……あ、このお芋は頂いたものですので、けして私の意思ではありません」
ブレス・ブリギッド:「えっと……この辺りでなんだか騒ぎになってるとの事だったので、様子見です」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「フフ…体は正直ですね…」
ブレス・ブリギッド:お芋の熱でとろりと溶けはじめたアイスを、割ったお芋で受け止めている。
ブレス・ブリギッド:「たしかに偽っては居ませんけどもね」
ブレス・ブリギッド:「『お掃除部』としてはお休みなんですが、気になったもので。うちの部の管轄外ですし。」
ブレス・ブリギッド:「遠目には巨大なカバが暴れてるのかと思ったんですけれど、何のお祭りなんですか?」
ブレス・ブリギッド:そういうカバーストーリーである。ヒポポタマスとは関係ない。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「お掃除部の手は煩わせませんよ?外部販売の時はゴミは持ち帰る…販売のマナーで…ふむ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「このキッチンカーヒポポタマスくんが遠目にも目立つのは良い事です」
ブレス・ブリギッド:「え、コレ走るんですか?」前も見えない。つまり、運転席が外から見えない。
ロトカ・G・クイジナート:「美食王様。情王様といや、名の知れた炎熱遺産の保有者ですよ」
ロトカ・G・クイジナート:「これは相当なラッキーじゃないですか……!なにせアタシらが見つけようとしてるのは……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:芋を切っていたナイフでその発言を制する。
ロトカ・G・クイジナート:「!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「どちらの筋からの命令です?それとも…個人的な観光ですか?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そうでもなければ…ここに居る理由をご説明いただきたいですね」
ブレス・ブリギッド:「……………」はむ、と芋の欠片を飲み込む。
ブレス・ブリギッド:敵意ではない。怒りと共にそういった感情に疎い自分でもわかる。ぴりりとした気配。
ブレス・ブリギッド:「あなた方は、自分が目立つという自覚を持って頂きたいのですが……」ふぅ、と観念して明かす。
ブレス・ブリギッド:「先に言っておきますが、"命令"ではありません」
ブレス・ブリギッド:「お掃除部はキングダムの不穏な噂も集めております。そしてこの場所は、シャムロックとキングダムの間の緩衝地帯。」
ブレス・ブリギッド:「その場所でなにやら催しが開催され、どうやら秘密裏に動いてる模様。」
ブレス・ブリギッド:「それが気になると言われてしまえば、様子見に来るのは……そういう意味では、『円卓』の皆様からのお願い、になるでしょうか」
ブレス・ブリギッド:嘘ではない。『何をしろ』とは言われていないし、接触するに当たって、この場所の情報を与えられれば、自然と確認に来る。
ブレス・ブリギッド:そして、『侵攻』の話は……一般的な"諸王"には伝わっていないのだ。
ブレス・ブリギッド:「……こちらもお聞きしますよ?美食王」
ブレス・ブリギッド:「貴方こそ、どなたの命令でしょうか。それとも、ご観光ですか?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「私が秘密裏に動いている…とお思いなら。彼らの前でそれを暴露するのは中々思い切った発言ですね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「しかし、目立つから悪いというのも…私に関して言えば筋違い」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「別に目立っても構わないのです、目的に合致さえすれば…現地の方々と友好的に物事を進めるのも一つの手」
ブレス・ブリギッド:「目的ですか?」小首をかしげる。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「私が誰かの命令で動くとすれば…その相手は限られる事ぐらいはおわかりでしょう…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「その内の数人は…私に命令をするような性格ではなく…またする理由もない」
ブレス・ブリギッド:「そうですね……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「では、残った数人の誰かの命令だったとすれば…それが誰であろうと関係はない」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「やるしかないのですから」
ブレス・ブリギッド:円卓の王の中で、他人に実行を命令するものは意外と少ない。
ブレス・ブリギッド:なぜならば多くは自分の直属の部員を抱えているものだし、秘密裏に行動するならなおさらだ。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「それでも理由を詮索されますか?」
ブレス・ブリギッド:「…………本当は」ふぅ、と力を抜く。実質的な降参の構え。
ブレス・ブリギッド:「貴方の活動だとわかった瞬間に帰ろうとは、思ってたんですよ?でも、声掛けられてしまって、つい」頬に手を当てる。
ブレス・ブリギッド:「これ以上詮索しても怖いことになりそうですし……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「フフ…つい活動に力が入ってしまいましてね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「理由はご想像にお任せしますが目的ならお話しできますよ?」
ブレス・ブリギッド:「美味しいものには敵いませんね……えぇ、はい。それで、ですが」
ブレス・ブリギッド:「この際、一緒ですよね。うん、目的お聞きしてもよろしいでしょうか?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「アップルシードの冠氷現象の噂はお聞き及びですか?まあ、知らなくても大丈夫です」
ブレス・ブリギッド:はい。と相槌し続きを促す。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ノヴァリスの食料生産に深刻な打撃を与えそうになった事件と”同様の”現象がここで発生している…かも」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「という事で、私は調査を行っています。当然ですがこれは現地民にとっても重大な事案ですので協力を求めているわけです」
ロトカ・G・クイジナート:「ここの土地が凍っちまったら、困るのはシャムロック野郎以上にちいさくてかわいい先住市民ですからね!」
ロトカ・G・クイジナート:「美食王様は……そういうとこを考慮して、善意で、手を差し伸べてるわけですよ!」
バンシィ:「アイスができるくらいならいいんですけどねぇ」 焼き芋を食べながら、話に頷く
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「でしょう~?アイスとかの平和利用になればいいですよねえ」芋をフォークで突き刺しアイスを絡めて口へと運ぶ。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「もし、危険性が明らかであるなら…それはノヴァリス全体にとっても重大事案…我々としてもその対処に積極的に力を貸す」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「どうです?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「目立っても問題はなく…また”理由”も想像できるのでは?」
ブレス・ブリギッド:(これは……思った以上に重要事項ですね……?)表情は変えない。
ブレス・ブリギッド:「そうですね。こちらの邪推だったようです。……非礼をお詫びします」綺麗な角度でお辞儀。
ブレス・ブリギッド:「邪魔をしてしまいましたね。......人手は足りていますか?私で良かったら、お手をお貸ししますよ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そうですね…おヒマでしたら手伝っていただけると助かります」
美食クラブ見習い:「ヒポポタマスくんもキッチンカーですから、寒冷地だと動くかわかりませんしね」
美食クラブ見習い:「温めてくれる人がいるの助かる~」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「寒冷地で暖かい料理…いいですねえ」
ブレス・ブリギッド:「はい。地下道清掃する機械の"チムニー"さんも、気温の変化で不調になりますからね。大変です」
ブレス・ブリギッド:「ですが、受け入れて頂けてよかったです。」ほう、とため息。「円卓の……あぁいえ、何処のどなたからの依頼かは存じませんが」
ブレス・ブリギッド:「そのお仕事を邪魔したとなっては大変ですもの。」
ブレス・ブリギッド:「なんとか、失敗は取り返しませんとね」



ファウセット新陸帯 凍結区画


GM:まずは、川の流れに乱れがあった。
GM:先に進むに従って細く、見えない障害物に遮られるように流れが曲がりくねっていった。
GM:続いて、草木。暖かな陽光が降り注いでいたそれまでの草原に、ひどく急激に霜が見受けられるようになり……
GM:一帯はやがて、本当の寒冷地帯となっていた。間違いなくここが、シルバーバック長老の示していた一角である。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:葉先をつまむとパリパリと割れて崩れる。
バンシィ:「すっごく冷えてきましたねぇ」 長毛は温度調整に優れているようで、寒さはほとんど気にならないらしい
美食クラブ見習い:「寒すぎる!寒すぎてサム・ドルマヤンになっちゃいます」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「サムギョプサルとか言った方が良いのでは?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「美食倶楽部的には」
ブレス・ブリギッド:「サムギョ…?」後方で首を傾げている。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「枯れるよりも早く凍っている…」凍った葉を口に含み咀嚼する。
ロトカ・G・クイジナート:「とんでもないサラマンダー能力者がこの辺にいるのは確かですね」
ブレス・ブリギッド:「温度型の変化能力なんですか」見習いの子の言葉に返しつつ、ストールを肩に掛けてあげる。
美食クラブ見習い:「やさしみ……」
ブレス・ブリギッド:「つまり、自然の異常気象ではないのですね」
ブレス・ブリギッド:(趣は違いますが、ルナンシアさん……"騎士王"の戦場にも似ていますね)
ロトカ・G・クイジナート:「いくらファウセットでも、自然とこんなことにはならないんすよね?」バンシィに尋ねる。
バンシィ:「私は知りませんねぇ。暑くなったり、寒くなったり、雨が降ったりすることはありますが」
バンシィ:「こんなになんでも凍ってしまうようなのは、ここでも珍しいんじゃないでしょうか。ねえジンガ?」
ジンガ:「…………」 凛々しい顔だが鼻水が垂れている
バンシィ:「そうですって」
ブレス・ブリギッド:「そうなんですね」
バンシィ:「普通じゃありませんねえ」 尾がゆらゆら揺れている 「これがオーシャンズさんの……?」
GM:〈知覚〉で難易度7の判定が可能です。
ブレス・ブリギッド:ひぃ 唸れ私の感覚ダイス
ブレス・ブリギッド:1dx>=7 <知覚>
DoubleCross : (1DX10>=7) → 6[6] → 6 → 失敗

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:4dx>=7
DoubleCross : (4DX10>=7) → 9[3,5,8,9] → 9 → 成功

ブレス・ブリギッド:惜しい
GM:さすが美食王!では気付きました。
GM:雪と氷柱に埋もれるように口を開けている洞穴がある。
GM:かなり深くまで続いていそうだ。ファウセット新陸帯にはこのような地下構造がいくつもある――
GM:シャムロック自由学園が定期的に調査隊を募り、地下探索活動をしているのも有名な話だ。
ブレス・ブリギッド:「探してるのは"冬の女王"さん、でしたっけ」好奇心を抑えられずにキョロキョロ。
ブレス・ブリギッド:定時制の生徒の中でも氷の逸話を持つ人はいたかしら、と想像している。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ふむ…」くんくん…。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:湿った土の匂い。
ブレス・ブリギッド:「……?美食王さん?どうかなさいました?」高い位置にある顔を覗きこむ。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:湿度の低い外気ではなく。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ある程度空気が籠っている場所から流れてくる。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「あちらですね、何かあります」
ブレス・ブリギッド:「まあ」驚嘆に瞳をパチパチした
バンシィ:「…………」 美食王が気付いた方を見ている
ロトカ・G・クイジナート:「シャムロックの連中は、何を見つけたんですかね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「おそらくは、何かしらの空間があるのではないかと思いますが…いかがです?」
バンシィ:「洞窟は、シャムロックのそこら中にあります。深さも広さもまちまちなので……調べるなら、入るほかないと思いますが」
ブレス・ブリギッド:「んー」両手を庇にして雪のヴェールを見通そうと試みている。「何かがあるなら、近づいてみますか?」
バンシィ:「もちろん、キケンも伴います。私たちも、ここまでのようにガイドは難しいですね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「入って何も無ければ他を調べれば良いだけですし…入らずに見逃すよりはいいでしょう」
ブレス・ブリギッド:「では、私が先行しましょう。なにかあったらすぐ逃げてくださいね」
美食クラブ見習い:「そうですね!じゃあバンシィさんとジンガさんはこっちのキッチンカーで待機してもらって……」
美食クラブ見習い:車の扉を開けた見習いが、ふと、地平線の向こうを見る。
美食クラブ見習い:「なんですかねあれ」
ブレス・ブリギッド:「ふむん?」見習いさんの目線を追う。
美食クラブ見習い:「いや、見間違いかも。森の中に、火みたいな明かりが――」
炎球:……直後、ゴォ――と、エンジンのような音が接近してくる。
炎球:それは灰色の空を割って、あるいは寒気を割って、君たちの頭上を縦断する。遠目には炎の球体のようにしか見えなかったが。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(攻撃かッ?)
ブレス・ブリギッド:「後ろへ!」ぐい、と見習いさんの腰を引いてその物体の機動との間に立ち、前に出る。
炎球:向こうから接近してくれれば、その正体は明白だった――機械。単騎である。そして、
大炎上する社会人:「わはははははははは!!」 大笑いしながら――大炎上している。

美食クラブ見習い:「バンシィさん!ジンガさん!早くキッチンカーへ!」
バンシィ:「……!!」 美食クラブ見習いに促されるまま、ジンガと共にキッチンカーの中へ
大炎上する社会人:「いつか来るとは思っていたぞッ! ようこそ! キングダムのお客様の皆々様方!」
大炎上する社会人:強めの語調だが、その音声は女性のそれに近いように思えた。首らしき部位を始め、機体の節々から赤い炎を上げながら、君たちの行く手を阻む。
ロトカ・G・クイジナート:「何だこいつは……!?こんなのが『冬の女王』……!?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「燃えていますが…?」
ブレス・ブリギッド:「冬どころか炎の魔神、といった風情ですけれど……」
ブレス・ブリギッド:「サラマンダー能力者との戦闘してきた、とかでは、無いんでしょうか……?」
大炎上する社会人:「あれこれしらばっくれるのは超苦手なので、単刀直入に行かせてもらうッ!」
大炎上する社会人:「どうかお引取りめされよ! さもなくばこのアタシ、シャムロック自由学園所属社会人――」
"ムスペルヘイム":「――"ムスペルヘイム"が! あなたたちを過剰にあっためて差し上げなければならないッッ!」
ロトカ・G・クイジナート:「美食王様!こいつシャムロックの野郎です!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「…火加減の調整がお得意では…ないようで」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「さて…我々はこの凍結現象の調査に来ただけなのですが」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「それでも、帰れと?」
"ムスペルヘイム":「その通りだ! "美食王"! そういうニンゲンらしい建前とかなんだとかはアタシは苦手だからなッ!」
"ムスペルヘイム":「『接近する者あらば払え。機械類は破壊し、生徒の皆さまは十字冠離脱させよ』!」
"ムスペルヘイム":「これ以外を実行するつもりはない! 氷の中で凍死離脱することもないのであれば……」
"ムスペルヘイム":「アタシが手ずから別れを告げさせてやるのみだッ!!」
GM:ミドル戦闘を開始します。

 "ムスペルヘイム"[4]

     10m

美食王[7/62] 情王[3/58]

GM:この戦闘で使用可能なNPCカードは以下の通り。

■NPCカード:ロトカ・G・クイジナート
【奇怪な食餌】
ガードを行なう際に使用する。その攻撃をしてきたキャラクターに18点のHPダメージを与える。
1ラウンドに1回まで使用できる。

GM:PCも二人しかいないので、シンプルに始めます。勝利条件は"ムスペルヘイム"の戦闘不能です。

■ラウンド1

GM:セットアップはオーシャンズ、ムスペルヘイム、ブレスの順。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ナイヨー
GM:といってもPC2人は使えそうなセットアップまだないですかね。ムスペルヘイムだけ動きます
ブレス・ブリギッド:セットアップありません。
"ムスペルヘイム":《先陣の火》。行動値を+15。
"ムスペルヘイム":行動値19で最初に動きます。
ブレス・ブリギッド:ぎえー
ブレス・ブリギッド:早すぎて見えない
"ムスペルヘイム":《氷の回廊》《螺旋撃》《形状変化:柔》。
"ムスペルヘイム":移動しつつ攻撃リアクションC値を+1しつつガード値を+10します。

 "ムスペルヘイム"[19]
美食王[7/62] 情王[3/58]

"ムスペルヘイム":《コンセントレイト:サラマンダー》《災厄の炎》《無機なる四肢》。
"ムスペルヘイム":対象はPC2名同時。
"ムスペルヘイム":4dx7+5 ドッジダイス-1個、C値+1
DoubleCross : (4DX7+5) → 10[3,7,7,9]+10[3,7,8]+10[7,8]+10[5,10]+10[7]+3[3]+5 → 58

"ムスペルヘイム":ダイスめちゃ少ないのにすごい回ったな……
ブレス・ブリギッド:やっば
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:やべぇー
ブレス・ブリギッド:【サブスキル:邪魔ですね】《龍鱗》《衝撃相殺》リアクション放棄で装甲値+30、HPダメージ-15
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を3増加(58 → 61)
ブレス・ブリギッド:うおおおムテキ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ガードしながら NPCカードロトカちゃんを使います
GM:ムテキ・アティチュードだ
"ムスペルヘイム":了解です。ダメージ。
"ムスペルヘイム":6d10+21
DoubleCross : (6D10+21) → 33[8,5,3,8,7,2]+21 → 54

"ムスペルヘイム":HPダメージは18受けました!いてえ!
ブレス・ブリギッド:45点軽減して9点も喰らいました。
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドのHPを9減少(33 → 24)
"ムスペルヘイム":なに――ッ
"ムスペルヘイム":だがマトモに攻撃を受けた美食王は無事では済むまい
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:装甲有効なので7点へらして47点かな
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズのHPを47減少(207 → 160)
ブレス・ブリギッド:オーヴァードなら一発で吹き飛んでしまうダメージだ
"ムスペルヘイム":な、なんだあっ
"ムスペルヘイム":貧弱オーヴァードなら2回も死ぬダメージなのに
ブレス・ブリギッド:だが……美食王は違うっ
GM:ヌウーッ、ならば手番は美食王だ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ血の滴る肉にナイフをヴィヤンドゥ  メジャーで再生の血 オートで再生の王錫
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ブレスちゃんのHPを回復しつつ 自分のHPも回復する
"ムスペルヘイム":アイエエエエ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ブレスちゃんに
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:3d10
DoubleCross : (3D10) → 15[4,4,7] → 15

ブレス・ブリギッド:力が…!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズに
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:2d10
DoubleCross : (2D10) → 11[5,6] → 11

ブレス・ブリギッド:9点分完全回復です。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズのHPを-11減少(160 → 171)
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドのHPを9増加(24 → 33)
GM:そ、そんな
GM:おのれ!ならブレスちゃん攻撃してみせろ!
ブレス・ブリギッド:はい!
ブレス・ブリギッド:【EXスキル:綺麗にしましょう】《C:ブラックドッグ》《アームズリンク》 ムルペルヘイムに素手白兵!
ブレス・ブリギッド:10dx7+4
DoubleCross : (10DX7+4) → 10[1,4,4,5,5,6,7,8,10,10]+10[2,2,5,9]+1[1]+4 → 25

ブレス・ブリギッド:やぁん。リアクションどうぞ
"ムスペルヘイム":ガード。
"ムスペルヘイム":《スプリングシールド》。《鋼の氷》。
ブレス・ブリギッド:硬い!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:a,
"ムスペルヘイム":《形状変化:柔》と合わせて30のガード値で防御します。
ブレス・ブリギッド:ぎゃあ~ダメージ行きます。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を5増加(62 → 67)
ブレス・ブリギッド:3d10+21 装甲諸々有効
DoubleCross : (3D10+21) → 19[8,9,2]+21 → 40

ブレス・ブリギッド:まぁまぁ!40点!
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を4増加(61 → 65)
"ムスペルヘイム":くそー、軽減しても10点減る そんなHP多くないのよガードキャラだから
GM:二週目も続けていっちゃいます。クリンナップある方おりますか
ブレス・ブリギッド:なし!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:不死者の恩寵だけつかっとこ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:3d10+3
DoubleCross : (3D10+3) → 13[3,7,3]+3 → 16

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズのHPを-16減少(171 → 187)
GM:お互いなんて硬さだ

■ラウンド2

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を5増加(67 → 72)
GM:セットアップではまた"ムスペルヘイム"が動きます。
ブレス・ブリギッド:セットアップなし。
ブレス・ブリギッド:ハリキリガール!
"ムスペルヘイム":《先陣の火》《トーチライト》。
"ムスペルヘイム":またしても行動値を+15。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ナイヨー
"ムスペルヘイム":即座に行動!マイナーでは《螺旋撃》のみ。
"ムスペルヘイム":《コンセントレイト:サラマンダー》《災厄の炎》《無機なる四肢》!二人を薙ぎ払うぞ!
"ムスペルヘイム":4dx7+5 ドッジダイス-1個、C値+1
DoubleCross : (4DX7+5) → 10[2,4,4,10]+5[5]+5 → 20

"ムスペルヘイム":やはりさっきのダイス目はまぐれだったか……!
ブレス・ブリギッド:だが受ける!【サブスキル:邪魔ですね】《龍鱗》《衝撃相殺》リアクション放棄で装甲値+30、HPダメージ-15
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を3増加(65 → 68)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ガードしてNPCカードのロトカちゃんパワーだ
ブレス・ブリギッド:美食クラブのコンビネイション!
"ムスペルヘイム":ウギャー痛い!
"ムスペルヘイム":実はさっきブレスちゃんが40点も出したのがかなり痛く
"ムスペルヘイム":これで戦闘不能です。
"ムスペルヘイム":だがダメージは出させてもらう
"ムスペルヘイム":3d10+21
DoubleCross : (3D10+21) → 9[2,3,4]+21 → 30

ブレス・ブリギッド:へへ。
ブレス・ブリギッド:装甲で弾いて無傷です
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:エ~ッ?
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:23点受けます
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズのHPを23減少(187 → 164)
"ムスペルヘイム":む、無念……
GM:演出に入りましょう。

"ムスペルヘイム":"ムスペルヘイム"は社会人だ。元々はその中でも哲学的命題に対する思索を繰り返す、ノヴァリス内に9体しか存在せぬという思慮深い個体であった。
"ムスペルヘイム":ただある時『人間性』の探求の一環で、自らのエフェクトにより機械部位を炎へ変形させ始めた。それが彼女の変化の始まりだ。
"ムスペルヘイム":今はもはやすっかりその機能=知能は低下し、哲人のようであった言動はチンピラ女子高生のそれとなり、複雑な命令を解さぬ8ビット程度のオーダーを素朴に実行する存在となってしまった。
"ムスペルヘイム":交渉の余地や柔軟性を持たぬその有様は……しかし単純な指令を実行し、余計なエラーを生じさせぬ存在としては、十二分に役立つ。たとえば……門番!
"ムスペルヘイム":「行っ、くぜえええェェ~~ッ!!」
"ムスペルヘイム":背部装甲をオープンし、爆炎を放出して自らを発射させる。まるで砲丸のような勢いで君たちへ突っ込みながら、しかしその攻撃の本懐は炎。
"ムスペルヘイム":地面への着弾と同時、関節という関節から大小の炎の腕を解き放ち、君たちを焼き尽くそうとする。
ブレス・ブリギッド:「来ます…!」
ブレス・ブリギッド:白い腕が鋼色に代わり、ギチギチと肌が鉄の鱗で覆われる。
ブレス・ブリギッド:自分達をなめ尽くす炎を受けて赤熱し、焦げたはしから剥がれながら新たに鉄鱗が生成されていく。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ふむ…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:配下の美食倶楽部部員たちの前に展開式の食卓と椅子を取り出し優雅に座る。
ブレス・ブリギッド:「美食王さんも……えぇっ?」キョトンと目をどんぐりにする。
"ムスペルヘイム":「アハハハ! 最後の晩餐ってとこかァ~!?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「もてなせ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:圧倒的熱量を暴食の食卓布が吸い上げる。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:それはキラキラとした燃える結晶へと変化し。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:それにフォークを突き刺して口へと放り込む。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「情熱的な味…中々ですよ、ムスペルヘイム」
"ムスペルヘイム":「な……何ィ~!? アタシの炎を、メシにしちまってやがる!!」
"ムスペルヘイム":「炎を食われたのなんて初めてだッ! 人間、深い!!」
ブレス・ブリギッド:「うふふ。暴食アバドンの食卓布──実際に見ると、このような感じなんですねぇ」「驚いてしまいました」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ロトカ…」
ロトカ・G・クイジナート:「"ムスペルヘイム"!テメェ~は!!」
ロトカ・G・クイジナート:美食王の後ろから飛び出し、蹴撃を放っている。
ロトカ・G・クイジナート:美食王が完全に、あの熱量を防ぐ……と確信していなければ、位置取れない地点からの奇襲だった。
ロトカ・G・クイジナート:「エサにしてやる!!」
"ムスペルヘイム":「ウオオ~!?」
ロトカ・G・クイジナート:脚から胴にかけてがガバリと裂けて、細く巨大な口吻と化した。
ロトカ・G・クイジナート:「クロフォーズビル・モンスターッ!!」
ロトカ・G・クイジナート:炎を噴き出す装甲を千切り食うようにして、すれ違っている。
"ムスペルヘイム":「グワーーッ!」
"ムスペルヘイム":直撃! 機械のボディは狙い通りその顎に引き裂かれる。
"ムスペルヘイム":「アタシの炎が……効かないと……まずいッ!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「味はどうですか?」
ロトカ・G・クイジナート:「ヘッ!喜んでますよ!」
ロトカ・G・クイジナート:「金属を食う幻獣も……いるんだぜ~ッ!シャムロック野郎!」
ブレス・ブリギッド:「素敵な連携ですね。私も良いところを見せませんとね」
ブレス・ブリギッド:「その戦い方に、共感が無いでもないですが」
ブレス・ブリギッド:炎が吹き出し荒れる中、常通りの足取りで距離を詰める。
ブレス・ブリギッド:指を3つに組み合わせた手が鋼の鱗を纏い、炎が吹き出す
ブレス・ブリギッド:「ただせ」
ブレス・ブリギッド:「──これは、燃え盛る竜の爪」
ブレス・ブリギッド:ぼう、と鉄の腕を炎が包み、竜の爪を模す。
"ムスペルヘイム":「ハーッ……炎バトルをするつもりかッ!? 負けないぞ!!」 残る炎を束ねて、ブレスに放出!
ブレス・ブリギッド:炎に真正面から突っ込む。
ブレス・ブリギッド:「はい、搦手は苦手ですので。」
ブレス・ブリギッド:眼前に生み出された炎が渦巻く。放出された炎ごと燃やし尽くしながら距離を詰めていく。
ブレス・ブリギッド:「真正面から失礼しますわ」
ブレス・ブリギッド:小柄な体が量腕をふるった。大型トラックのような衝突音。
"ムスペルヘイム":「うおおおお……! 負けてなるものか炎系美少女たいけ」
ブレス・ブリギッド:巨大な獣の爪痕が3つ。装甲をひしゃげさせた。
"ムスペルヘイム":「ガッ!!」
"ムスペルヘイム":正面衝突してしまえば、なんということはなかった。その火力を食われ、装甲部を食われてしまった"ムスペルヘイム"の出力では
"ムスペルヘイム":情王の王鍵相手に太刀打ちすることはできない。その攻撃で弾き飛ばされ、ダウンする。
"ムスペルヘイム":「くぅ……しゅ、修復中、修復中……もうちょっとそこで待て……」
ロトカ・G・クイジナート:「やったか!?」
"ムスペルヘイム":「アタシはまだ戦える! ……修復を待って貰えれば……」
ブレス・ブリギッド:「修復も出来るんですね。出力も装甲も、よくて互角でしたから、ちょっと自信無くなってしまいそうです」
GM:――社会人としては規格外と言っていいほど強力な部類だっただろうが、王鍵を発動した上位諸王二名を打ち倒すには至らない。
GM:終わってみれば、探索を阻む障害の一つ程度でしかなかっただろう。
ブレス・ブリギッド:「こういう時、どうしましょうね。いつもなら連行するんですけど……美食王さんにおまかせします」
ロトカ・G・クイジナート:「美食王様!こいつは尋問するか、そこの川に流しましょう!」
"ムスペルヘイム":「ワ~! やめて! 水はコワイ!」
ロトカ・G・クイジナート:「素直な野郎だぜ!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(ここに警備を置いている時点でこの先が正解なのは明らかですが)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「まあ、一応お聞きしましょうか…水に沈んで消火されるか」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ヒポポタマスくんのオーブン&暖房として働くか」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「どちらかを選ぶ前提で聞きます。この先に何がありますか?」
"ムスペルヘイム":「そっ……それは……それはぁ……!」
ブレス・ブリギッド:「協力いただければ可能な限り口添えいたしますよ」やさしみ。
"ムスペルヘイム":「うっ……うう……! でも、でも絶対ゼッタイ何も話すなと命令されているんだ!」
"ムスペルヘイム":「この先に――」

GM:――そう言葉を交わす、2人の王と社会人の頭上。
GM:君たちは気付けない。ごく小さな、妖精のような姿の機械が、君たちを観測していることを。
GM:そして、君たちは気付く。
GM:地平線の彼方。再び光が閃いた。ただしそれは、"ムスペルヘイム"の時のような炎の赤ではない。
GM:稲妻の白。
ブレス・ブリギッド:「なっ──なんですか……!?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「これは…」
GM:――――ザリザリザリザリ!!
GM:それに気づいた次の瞬間、閃光と轟音が、君たちの感覚野を埋め尽くす。さながら横に落ちる稲妻。地表に平行して迸る雷撃が、君たちの頭上を掠めた。
GM:いかなファウセット新陸帯といっても、斯様な自然現象が、偶然君たちの頭上を通過するとは思えなかった。
GM:すなわち、攻撃だ。
ブレス・ブリギッド:「───!」警戒を促す声は、飽和した音と光に溶けていく。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「うッ…しかしこの程度の音は───」
"ムスペルヘイム":「ふわぁあ!? こ、これは……!!」
GM:そして攻撃は止まらない。第一射が収まらぬうちに、第二射が放たれる。
GM:軌道はより地表に近付き、今度は君たちの横を掠めた。洞窟の入り口脇が、膨大な雷撃破壊エネルギーにより抉り飛ばされ、キッチンカーが衝撃に揺れる。
美食クラブ見習い:「うわああーっ!美食王様ーっ!!早くこっちに!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そのコンロ社会人をオーブンへ突っ込んでください!離脱しますよ!」
ブレス・ブリギッド:「はい!」ぼう、と燃え上がった遺産の炎が守るように壁となり、燃え盛る社会人を鉄の腕で引きずろうとする「ほら、貴方も!」
ロトカ・G・クイジナート:「ダメです!こんなデカブツを抱えて逃げ切れないですよ!」
ロトカ・G・クイジナート:「情王様はよくたって、車の積載量を越えます!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「チッ…」
"ムスペルヘイム":「このイカしたイカれた砲撃は……"アラドヴァル"センパイッ! やったあ! ざまあみさらせキングダムッ!!」
"ムスペルヘイム":「そしてセンパイの砲撃なら、アタシは絶対に当たらないぜ! ウッヒョ~!」 修復さなかの半壊状態の"ムスペルヘイム"は、しかし身体のあちこちから炎を噴出し、君たちから逃げて行く
ブレス・ブリギッド:「あっ……!」掴んでいた装甲の一部をパージして逃げられるが、その分車へ向かう速度が上がる。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「構いません!命令者が居てこの先を守っているのが解っただけでも十分です…!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「次は巨大な鍋にぶち込んで芋煮会の熱源にして差して上げましょう」
ブレス・ブリギッド:「その時は、お手伝いしますよ」振り返る寸前、稲妻の来る方向を見る。

GM:ファウセット新陸帯の度重なる探索行の結果として、シャムロック自由学園はいくつかの存在と接触を果たした。
GM:例えば、潜伏を続けていたフォモーリアン。例えば、未知なる『冬の女王』。
GM:そして……"ブリューナク"の系列たる、"チーフ"の遺作機体群。"ムスペルヘイム"もその一機であったが、最大の脅威は――
GM:観測索敵機、"ルースリンガー"。
GM:そして長距離砲撃機、"アラドヴァル"。

GM:彼らがファウセットを防衛する限り、空からの接近は、不可能だ。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:キッチンカーの口の部分に飛び乗る。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:車への攻撃を受ける構え。
ブレス・ブリギッド:姿は見えない。ただ、その視界の先にいる相手に視線を向けるように。
ブレス・ブリギッド:車に飛び乗りながら、こちらも盾となる
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「発車してください!」
美食クラブ見習い:「車、出します!」エンジンを全開。
ブレス・ブリギッド:「攻撃に対して何も出来ないっていうのは……」「ちょっと歯がゆいですね」
美食クラブ見習い:「邪魔!!」ズボーッ!!
美食クラブ見習い:カバの口蓋部を拳でぶち抜き、前が見えるようにする!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「あっ…」
ブレス・ブリギッド:「あぁ………なんてこと……」両手を組んで悲しげに目を閉じ、冥福を祈る。
ブレス・ブリギッド:(私達を逃がすために、犠牲に……)
GM:凍った草原を引き裂くようにして、キッチンカーが全速離脱する……!

GM:シーン終了。ロイスと購入判定が可能です。
ブレス・ブリギッド:美食王さんに取りましょう
ブレス・ブリギッド:「オーシャンズ・マウンテンヒルズ ◯P尽力/Nごめんなさい」しおしお。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:当然、情王にとります
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ブレス・ブリギッド/この火力…色々使えそうですね〇/まだ思惑が見えていない
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:主に料理に
ブレス・ブリギッド:けいたいコンロだと思われてますね
ブレス・ブリギッド:購入は、装甲のために敵性組織ボディアーマーを買います。きぐるみ、手が出せなくなっちゃった。
ブレス・ブリギッド:ラッキーメダル:ホワイトで+1
ブレス・ブリギッド:2dx+3>=12
DoubleCross : (2DX10+3>=12) → 9[2,9]+3 → 12 → 成功

ブレス・ブリギッド:おっ優秀。買いました。着込みます。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:理想はクリスタルシールドだけど
ブレス・ブリギッド:海賊だったらバニーになるところだった
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:とりあえずのジュラルミン
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ラッキーメダルパワー
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:3dx+4>=12
DoubleCross : (3DX10+4>=12) → 6[2,4,6]+4 → 10 → 失敗

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:2点支払って購入
GM:では本日はここまで!ありがとうございました!
ブレス・ブリギッド:ありがとうございました~
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:おつかれさまでしたー





◆Masterscene◆晩




ブリューナク慰霊碑


GM:キングダム連合学院、侵攻開始より数刻前。
GM:ブリューナク慰霊碑と呼称される城塞の議場にて。


"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「無意味だ」
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:その少女は、短く冷たく刺々しく言い放った。
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:"ゼロ・レイ"、エレナ・ロコノヴァ。フィオナ騎士団『主戦派』筆頭。
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:ファウセット新陸帯にてもっとも活発にキングダム戦力の迎撃に当たり、時にその境界線へ強く迫る。
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:行動哲学――――復讐。
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「奴らが大徒党を組み、侵攻してくるというのであれば」
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「全戦力をもって正面から叩く以外の指針などあるものか。少なくとも私たちはそうだ」
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「むしろ今まで私たちと歩調を合わせず、楽天的に構えていたことにこそ現状の原因があるのではないか?」
GM:……シャムロック防衛線力、フィオナ騎士団には、キングダムへの積極攻撃を志向する『主戦派』と、シャムロックの現状維持を主眼におく『専守派』が存在する。
GM:両派は明確に反目こそしないものの、相互に深く干渉せず、それぞれ独自の行動を取ってきた。
GM:エレナの反発は、今になって『主戦派』に『専守派』と歩調を合わせ、一丸に結束せよという提案に対するものである。
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「まあまあ、エレナの気持ちは分かるけどさ~」
GM:しかしそれは、想定外の反抗ではなかった。軽薄な声が、すぐさまエレナを牽制する。どこか挑発的な笑みを浮かべ、金属球を手の中で弄ぶ少女。

"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア。転校生にして爆弾魔。
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:自ら開発した最新兵器で吹き飛ばす対象に、最新のビルディングではなく、カビ臭い諸王を選んだ。
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:行動哲学――――喜悦。
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「今回ばかりはあっちもマジの攻勢なんでしょ? 今までの小競り合いとは比べ物になんない。あんたの友達の、なんだっけ。通学王?」
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「拷問王。友人ではない」
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「そうそいつ。そいつとかじゃなくて、もっと本気マジの『軍』とか『海賊』が来るって話じゃん。結束しなきゃってのは当然の帰結じゃない?」
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「ならば『専守派』が合わせろ。私たちの電撃作戦を後押しする分には止めやしない」
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「それで勝てるなら良いけどさ~。結局それで一回だってキングダムに勝ってたっけ? "背北卿サー・ルーザー"?」
GM:エレナの放った超低温の光が、フエゴの頬と髪の垣間を掠めた。「わー怖」とフエゴが笑う。
"マスカレイド"青衣ハナタ:「フエゴ先輩。ケンカを誘わないでください」
"マスカレイド"青衣ハナタ:ざわめきかける空間を、落ち着いた声が静かに制する。議長席の横に侍る小柄な影。

"マスカレイド"青衣ハナタ:自らの従者作成能力に魔術と最新技術を練り合わせた通信デバイスにて、フィオナ騎士団の組織力を支える。
"マスカレイド"青衣ハナタ:行動哲学――――静穏。
"マスカレイド"青衣ハナタ:「……そしてエレナ先輩。フエゴ先輩の言うことには確かに一理あります。これから始まる戦いは、シャムロックの存亡に隣接する重要な戦いです」
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「だから私たちに合わせて――」
"マスカレイド"青衣ハナタ:「それが絶対に失敗する、と考えているわけではありません」
GM:ですが、と続ける。
"マスカレイド"青衣ハナタ:「一度の失敗で全てを失う戦いをするべきではないのです。そのために、私たちは団結する必要がある」
"マスカレイド"青衣ハナタ:「……そうですよね?」
GM:ハナタはちらりと、議長席に座る少女を見た。

"バズヴ・カタ":「…………」
"バズヴ・カタ":"バズヴ・カタ"。本名不明。フィオナ騎士団団長。
"バズヴ・カタ":時に最前線で、時に最後方で、しかし常にフィオナ騎士団と共にある。
"バズヴ・カタ":行動哲学――――友情。
"バズヴ・カタ":「従えとは言えない」
"バズヴ・カタ":その声は大きくも高くもない。低く、それでいて辺りを満たして行くような声。
"バズヴ・カタ":「現在のフィオナ騎士団は、ただ一つ『キングダムに対する』という一点により結束している」
"バズヴ・カタ":「その過程を強いることはできない。ただし……"ゼロ・レイ"」
"バズヴ・カタ":"バズヴ・カタ"の眼光の前で、エレナは気付けば押し黙っていた。
"バズヴ・カタ":「私は、皆で勝ちたい」
GM:議場を沈黙が満たす。ほどなくして、"バズヴ・カタ"はハナタに目線を向けた。
"バズヴ・カタ":「渡せ」
"マスカレイド"青衣ハナタ:「はい」
"マスカレイド"青衣ハナタ:エレナたち主戦派に対しても、金色の仮面のようなものが差し出される。それは彼女の作り出した通信デバイスだ。
"バズヴ・カタ":「同じように動けとは言わない」
"バズヴ・カタ":「ただ同じことを知って動いた方が、互いのためだ」
"バズヴ・カタ":「そうだな?」
GM:「決まりだな」とフエゴが軽薄に発したせいで、エレナは彼女を睨むことを優先し、結局頷き損ねる。
GM:だが、確かにその言葉通り、この場は決した。

GM:……数分の後。
GM:議場には二人だけがある。

棚エアリ:「……どう?」
棚エアリ:「勝てる?」
"バズヴ・カタ":「……勝敗の定義は様々だ」
"バズヴ・カタ":「と、誤魔化したくはなるかな」
"バズヴ・カタ":かすかな苦笑。他の団員の前ではあまり浮かべぬ表情だった。
"バズヴ・カタ":「だが、最善を尽くす」
棚エアリ:「……うん。それで十分」
棚エアリ:「私はそれを、存分使わせてもらうからさ」
棚エアリ:"ローレルリース"棚エアリ。シャムロック自由学園生徒会会長。
棚エアリ:前生徒会長を放逐した簒奪者にして、『愛と平和』の現方針を強く打ち出した仕掛け人。
棚エアリ:行動哲学――――







◆Climax01◆子夜




GM:算砂さんとエリザベスさんの登場です。侵蝕をどうぞ。
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を1D10(→ 5)増加(48 → 53)
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を1D10(→ 8)増加(47 → 55)

キングダム本校舎『白宮ホワイトホール


GM白宮ホワイトホールの円卓の間に立ち入ることができる者は、原則的に、円卓議会の七名だけだ。
GM:少数の例外はある。例えば遺産管理委員会。"至上王"の世話係や、特例として一時立ち入り許可を与えられた生徒。
GM:そして、円卓顧問の二名――"竜王"は、そのうち一名である。
GM:円卓の間には、"竜王"の他に、三名の円卓議会が集う。"不夜王"。"海賊王"。そして"至上王"。
"至上王"ルキア・ティベリア:「無条件の査察を呑ませなさい」
"至上王"ルキア・ティベリア:「区画や、期間の区切りは受け入れないこと」
"至上王"ルキア・ティベリア:「『石の魔剣』が……ファウセットのどこに隠されていたとしても」
"至上王"ルキア・ティベリア:「今回で、終わらせられるように。分かったわね?算砂」
伊藤算砂:「は。仰せのままに」
伊藤算砂:逡巡も動揺もないように見える。まるで元からそうするつもりだったかのよう。
エリザベス・タイラー:「あらあら、頼もしいこと」含み笑いを浮かべながら紅茶を置く。
エリザベス・タイラー:「シャムロックは円卓の威光が通じる植民姉妹校とは訳が違いますのに、どんな秘策をお持ちなのかしら」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ああ……エリザベス、兵站のこと。オーシャンズに勝手にお願いしてしまって、ごめんね?」
"至上王"ルキア・ティベリア:「話は通ってると思うけど、仲良くやれてる?」
伊藤算砂:(……こちらが具申するまでもなく)
伊藤算砂:(一足飛びに、それを取り付けてしまっている)
エリザベス・タイラー:「勿論ですわ。ルキア様のお手を煩わせてしまい申し訳ございませんでした」謝罪の間も笑顔は崩さず
エリザベス・タイラー:「元より、兵站においてカリーナに勝る方はオーシャンズ様をおいて他におりませんもの、最適な人選ですわ」
"至上王"ルキア・ティベリア:「結果的にはよかったかもね」
"至上王"ルキア・ティベリア:「オーシャンズなら、何ヶ月でも、、、、、、ファウセットに補給線を繋げられるから」
"至上王"ルキア・ティベリア:「それに、もう戦争に備えて仕事をはじめてくれてる……報告ではそうだったよね、ジェシカ?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:至上王の言葉に静かに頷く
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ああ、既に先住市民を懐柔し」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「彼女らと共にファウセット新陸帯で活動を開始していると報を受けてる。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「建設王と美食王が揃えば」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「彼の地で防衛線の構築はより容易となるだろう。」
エリザベス・タイラー:「まあ素敵」顔の前で手を合わせて
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ただし」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「どれほど兵站や防衛線を整えても、軍勢には抗いきれぬ強大な天敵がいる」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「それが、"冬"だ」
伊藤算砂:「あちらの将軍・・ですね」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「将軍、ではなく女王と呼称されているらしいがな」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ルナンシアは出さないよ?」
"至上王"ルキア・ティベリア:「いくら相性がよくたって、ARESを逃がしちゃったぶんの示しは、つけてもらわないとね」
"至上王"ルキア・ティベリア:「だから、だいぶ下くらいの子でもいい――炎で突破できそうな諸王は?」
伊藤算砂:不夜王を見る。候補が上がっても、その者の名を挙げることはない。
伊藤算砂:挙げればそれを使うということだ。それを決めるのは軍事指揮官の采配ではない。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:幾人かの候補を脳裏でリストアップする。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:そして竜王の視線から
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:彼女が人事の使命は彼女の軍権の範疇外にあると心得ていることを悟る。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「”情王”」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「"情王"ブレス・ブリギッドであれば」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「"我ら"の期待に応えうるかと」
エリザベス・タイラー:「ああ、お掃除部ですわね。あの方々のお仕事には海賊部もお世話になっていますわ」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ああ、掃除の――」少し笑う。
"至上王"ルキア・ティベリア:「エリザベスも気に入ってる子なら、今回はそれでいいかな。うまく使ってあげて」
エリザベス・タイラー:「有難う存じます」小さく会釈して
エリザベス・タイラー:「ああ、けれどジェシカ様」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「なんだ。”海賊王"」
エリザベス・タイラー:「そもそも、歩いて突破する必要もないかもしれませんわよ?」
エリザベス・タイラー:「冬が行軍の天敵であったのは、軍勢の輸送手段が陸路に限られていた時代の話でしょう?」
エリザベス・タイラー:「船をいくらか失ったとは言え、海賊部の空船部隊は健在ですわ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「然りだ。私も、卿の麾下が"万全"であったのならそれを選んだだろう」
エリザベス・タイラー:「ええ、冬の女王なんてさっと飛び越えて橋頭堡を築いてしまえば……」
エリザベス・タイラー:「あら、そう仰るということは、万全でなければ抜けない何かがあるということですわね?」
伊藤算砂:「“海賊王”は“ブリューナク”迎撃の折にその威力を晒していますから」
伊藤算砂:「その備えがあるとみるほうが自然です。それが見えたと?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:小さく汗をかきながら、竜王の言葉を肯定するように頷く。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「シャムロック自由学園は、強力な対空長距離砲を有している。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「恐らくは、"ブリューナク"と同列、或いは後継機」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「その呼称を"アラドヴァル"」
"至上王"ルキア・ティベリア:ニコニコと笑って、会議を眺めている。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「湯池船団、貫徹船団が無事であれば、対処も出来たかもしれないが。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「現状の戦力で船団の射程外から無尽蔵に砲弾を喰らい続けながら進軍するというのは、卿の主義とも合わないだろう」
伊藤算砂:「……それだけの長距離火砲が存在し、こちらに行使可能な段階であるのであれば」
伊藤算砂:「防衛以上の意図は明白です」
エリザベス・タイラー:「そうですわねぇ……ベイルの艦であれば荷電粒子砲の5発や6発は防ぎきれたでしょうし」
エリザベス・タイラー:「それだけの時間があれば、レニーが必ず突破口を開いてくれていたでしょう」
伊藤算砂:(……必要なところを欠かされている)
伊藤算砂:(単なる漁夫の利を狙った行動ではない?“ノドス”と“シャムロック”が完全な協力関係にある?)
エリザベス・タイラー:「どちらも欠けた現状では、兵力を無駄にするだけですわね。残念ですわ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「だが逆に言えば、"アラドヴァル"さえ堕とすことが出来れば」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「卿の保有する戦力を縦横無尽に展開し得る、ということだ。」
エリザベス・タイラー:「それは勿論。嵐さえ止めば海賊の船はどこへだっていけますわ」上機嫌で返す。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「故に、情王と共に陸から冬の女王、及び"アラドヴァル"の攻略を」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:僅かに言いとどまり
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「私は具申するが、如何かな」
"至上王"ルキア・ティベリア:「『誰か』が、最初に無茶をしないといけない」
"至上王"ルキア・ティベリア:「それが『誰か』を決めるのは、算砂」
"至上王"ルキア・ティベリア:「――そうよね?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:決断を竜王に委ねる
伊藤算砂:「はい。方針は問題ないかと」
"至上王"ルキア・ティベリア:「うん、それならよかった」
"至上王"ルキア・ティベリア:「すぐに、じゃなくてもいいからね」
"至上王"ルキア・ティベリア:「算砂はまだオーシャンズとも、掃除の……あれとも、会ってないでしょう?」
伊藤算砂:「仰る通り、私はまだどう動かせるかの判断は付きかねますから」
伊藤算砂:「まずは眺め、それより後に決断いたします」
"至上王"ルキア・ティベリア:「じゃあ、シャムロックとの話し合いは……お願いね?」
伊藤算砂:「はい」最初に無茶をしないといけない人間など、分かり切っている。
"至上王"ルキア・ティベリア:「シャムロックが私達の言うことさえ聞いてくれれば、何も心配はないんだけれど」くすりと笑う。
伊藤算砂:この私だ。
エリザベス・タイラー:「ご安心なさって算砂様、微力ながら私も同席しますわ」目を細めて微笑みかける。
エリザベス・タイラー:「助け舟を出せるかはわかりませんけれど、睨みを効かせる駒は置いた方がよろしいでしょう?」
伊藤算砂:「はい。頼りにしておりますとも」

GM:"至上王"と"海賊王"が退出し、円卓の間には"不夜王"と"竜王"のみが残る。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「"竜王"、私からも一つ卿に頼みたいことがある。」
伊藤算砂:「更にですか?」
伊藤算砂:「これ以上は受けられるか、分かったものではありませんが」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「何、大したことでない。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「""卿"ほどの力がある者"ならば簡単なことだ。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「"情王"のことをよく見てやってほしい。」
伊藤算砂:「そういう言葉は、効く者に使うのをおすすめしますが……“情王”を?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「私の記憶する限り、彼女が円卓直下の命令で動くのは初めてだからな。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「余計な重圧で本来の働きが出来ぬことが無いよう、取り計らってもらいたいのだ。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:これは嘘であることが竜王にはわかる。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:竜王の記憶する限り、不夜王が円卓の命で動く諸王にそのような気遣いを見せたことはない。
伊藤算砂:「余計な重圧。本来の働き……」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:そして、"卿"ほどの力がある者"などという歯の浮くような世辞を
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:君は直近にも聞かされたばかりだ。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:その記憶は"学級会"という響きと密接にリンクする
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「せいぜい、のびのびと働かせやってくれ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「卿ならば、そういう場を作ることは容易だろう?」
伊藤算砂:「自らの基準に照らして、大したことではないと言うのもよしたほうがいいと思いますけどね」
伊藤算砂:「言いましたよ。私は嫌われ者ですと」どこで言ったのかを再確認させるかのように。
伊藤算砂:「仲良くなれるよう、努力はしてみます」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「だからこそ、信頼している。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:短く言葉を返し、静かな確信と共にその場を離れる


GM:円卓における方針決定は、規定事項の最終確認に過ぎない。
GM:準備は万全に整っていた。シャムロック自由学園への通信を繋ぎ、
GM:シャムロック側のファウセット新陸帯の防衛組織――フィオナ騎士団への通告を行う。
GM:この交渉の結果を以て、ファウセットの命運が決定するだろう。
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈通信の横槍は入らないよう見張っておく〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈ま、ぼくが口出しするようなことじゃないけど……せいぜい穏便にね〉
エリザベス・タイラー:「誰に向かって言ってますの?交渉はあくまで優雅に、淑やかに、当たり前ですわ」拗ねた風にして紅茶に口を付ける。
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈結局、あちらさんがそれをご希望かどうかだけど。5、4、3……〉
GM:緑のランプが点灯する。現時点をもって、フィオナ騎士団との通信が繋がった。
伊藤算砂:「……これで繋がっているんですか?」
GM:通信映像が映し出される。
先住市民(幼):「…………」
先住市民(幼):「……ぶい?」
エリザベス・タイラー:「あらかわいい~」瞳を輝かせる
伊藤算砂:「おお」
伊藤算砂:「見えました」
先住市民(幼):その豚型先住市民は、つぶらな瞳で君たちを覗き込んでいたが
GM:すぐに映像が途絶える。僅かな騒ぎを挟み、音声も切れた。そして数秒。
"マスカレイド"青衣ハナタ:「…………」
"マスカレイド"青衣ハナタ:わずかに息を乱した生徒が映像に映る 「……大変失礼いたしました。通信は繋がっております」
伊藤算砂:「ありがとうございます。繋がらなかったらどうしたものかと……」
"マスカレイド"青衣ハナタ:「私はシャムロック自由学園、フィオナ騎士団所属通信係"マスカレイド"。同じくフィオナ騎士団団長、"バズヴ・カタ"も同席しております」
伊藤算砂:「伊藤と申します。“竜王ロード・タイトル”。この度の査察の責任者を務めさせていただきます」
エリザベス・タイラー:「私は先程の子ブタさんとお話しても構わなかったのですけど……」愉快そうに笑う。
"マスカレイド"青衣ハナタ:「すみません、先程の仔は……最近エフェクトの扱いを覚えたばかりで、悪戯盛りだったのです」
"マスカレイド"青衣ハナタ:「失礼を平に謝罪いたします」
伊藤算砂:「いえ、そのようなことを謝罪頂く必要はありませんが……」
エリザベス・タイラー:「本当に学内の深いところまで先住市民の皆様に開放されているのですわね。羨ましい限りですわ」
エリザベス・タイラー:「ああ、申し遅れました。"海賊王ロード・バッカニア"、エリザベス・タイラー」
エリザベス・タイラー:「こういった席は不慣れですので、算砂様の介添え程度に思ってくださいませ」
"マスカレイド"青衣ハナタ:「竜王ロード・タイトル閣下、そして海賊王ロード・バッカニア閣下。よろしくお願いいたします」
伊藤算砂:「私も慣れてはおりませんが……こほん。この度は突然のご連絡失礼いたしました」
伊藤算砂:「先に申し上げました通り、ファウセットへの査察の目処が立ちましたので」
伊藤算砂:「そちらに滞在していらっしゃる方々へもご連絡をと。こうしてご連絡させていただきました」
"マスカレイド"青衣ハナタ:「ええと……」 そもそもどちらの領有だ、といったことは口に出さない。それを出せば互いに平行線になるしかなく、あらゆる進展が望めなくなるからだ
"マスカレイド"青衣ハナタ:だから代わりにこう問う 「査察とは……具体的に、どういったことを気になさっているんでしょう?」
"マスカレイド"青衣ハナタ:「ことと次第によっては、ご協力は可能だと思います。ファウセット新陸帯については、当方いくらか調査を行っていますので」
伊藤算砂:「“フォモーリアン”の潜伏を危惧しております。それらの発見に、こちらも全力を挙げたいと考えておりまして」
伊藤算砂:「その場所に心当たりがお有りなのですか?」
"マスカレイド"青衣ハナタ:「なるほど。いえ、"フォモーリアン"については確かに、こちらとしても追跡調査を進めているところです」
"マスカレイド"青衣ハナタ:「主だった情報は『中央』……"星室庁"や最高生徒会におおかた提供していますので、そちらに話をうかがってもらっても事足りるとは思いますが」
"マスカレイド"青衣ハナタ:「どちらにしても"フォモーリアン"について、現在のファウセット新陸帯での存在は確認できていませんよ。以前はたしかに所在していましたが、彼女たちの方から逃げていきましたので」
伊藤算砂:「そうなのですか?それは失礼いたしました」
伊藤算砂:「では、査察範囲を“ファウセット新陸帯”に定めたのは、こちらの不手際と言えるでしょうね……」
伊藤算砂:「範囲を狭めない査察に修正させていただきたく」
"マスカレイド"青衣ハナタ:「範囲を狭めない……と、言いますと……?」
エリザベス・タイラー:「あら算砂様、シャムロック全域まで査察範囲を広げるおつもりですの?」
エリザベス・タイラー:「それは……」胸の前で掌を合わせて
エリザベス・タイラー:「名案かもしれませんわね!」
伊藤算砂:「……恐縮です」
"マスカレイド"青衣ハナタ:「へえ……!?」 通信の向こう、明らかに驚いている
エリザベス・タイラー:「ファウセットを追い出された"フォモーリアン"が、ノヴァリス各地で問題を起こしているのはご存知でしょうけれど」
エリザベス・タイラー:「所詮は後ろ盾のないテロ組織、いずれの学区でも治安部隊の摘発に遭い、定着には至っておりませんわ」
エリザベス・タイラー:「窮した彼女たちが、思想的故郷であるシャムロックの本土に逃げ帰る可能性は十分に考えられますわよね」
"マスカレイド"青衣ハナタ:「そ、そんな……!」 声が上ずりかけ、こほんこほん、と咳払いをする 「……閣下の危惧はもっともだと思いますが」
"マスカレイド"青衣ハナタ:「シャムロック学区の防備・警備は問題ありません。我が校は他校と比べても極めて治安が良く、事件も少ないんです」
"マスカレイド"青衣ハナタ:「まさかそのために他校の力を借りる必要なんて……」
エリザベス・タイラー:「あら、そう遠慮なさらなくてもよろしくてよ?」
エリザベス・タイラー:「身内の膿を抜き出すのはそう容易いものではありませんわ。私達キングダムもそれはそれは苦労しておりますもの」
伊藤算砂:「……」
エリザベス・タイラー:「特に、常日頃から自由と公正を謳っているほど、強引な手は取りにくいものですわよね」
"マスカレイド"青衣ハナタ:「確かに、キングダムが定時制の関連で様々あったことは聞き及んでいますが……」 "学級会"への言及はない
エリザベス・タイラー:「時には外圧を呼び込むことが特効薬となることもあるでしょう?」
エリザベス・タイラー:「憎まれ役は私共に任せて下さればよろしいのです。結果的に何もなければ、それはそれで良かったということになりませんかしら?」
"マスカレイド"青衣ハナタ:「に、憎まれ役って……憎まれ役といいますか普通に『憎まれ』になってしまう気がしますが……」 迫るような圧にたじろいでいる
伊藤算砂:「構いません」
伊藤算砂:「必要なことをするだけなのです」
GM:『石の魔剣』を見つけ出さなければならない。
GM:シャムロック自由学園は、ファウセット新陸帯の地下探索を幾度か実施しているが
GM:それでも、シャムロックが現時点で『石の魔剣』を回収していないことだけは確かだ。
GM:ファウセット新陸帯の永続する時空間異常こそが、『石の魔剣』が未だそこにある証左である。
"マスカレイド"青衣ハナタ:「ええ……と」 言葉が区切れ 「……すみません。こちらの団長が発言したいとのことなので、替わらせてもらいます」
"バズヴ・カタ":"マスカレイド"が言ってすぐ、別の女生徒が通信機に映る
エリザベス・タイラー:「ごきげんよう」親しげに手を振る。
伊藤算砂:一礼。
"バズヴ・カタ":優美さと剣呑さを併せ持つ、黒金の鎧を纏った体格の良い少女。フィオナ騎士団団長"バズヴ・カタ"。
"バズヴ・カタ":「顔の見える対面はしばらくぶりだな」 礼らしいものはしない。そして言葉を続ける
"バズヴ・カタ":「"フォモーリアン"の危険を排除するため、査察を行いたいというそちらの意向は理解した」
"バズヴ・カタ":「だが、あいにく新陸帯には、こちらの学区の住民も多い。生徒だけでなく、先住市民も私たちにとっては『民』だ」
"バズヴ・カタ":「彼らの中にはすぐさまの連絡がつかない者もいる。なので、彼らのシャムロック自由学園への移動を待ってもらいたい」
"バズヴ・カタ":「その方が、互いにスムーズに事を運べるのではないか?」
伊藤算砂:「それは……あまりに危険では?」
伊藤算砂:「我々生徒が行うことであれば先住市民への危害は戒律上不可能です」
伊藤算砂:「ですが……現在ファウセットには、理事会製の凍結飢餓地雷と思しき現象が確認されていると聞いています」
伊藤算砂:「それであれば、戒律の別なく被害を免れ得ません」
"バズヴ・カタ":「…………」 表情を変えず主張を聞いている
エリザベス・タイラー:「移動するにしても、可及的速やかに実行する必要がありますわよねえ」
エリザベス・タイラー:「ふふ、けれどご安心くださいな。そのためにこの"海賊王"がいるのです」
エリザベス・タイラー:「私共海賊部の船であれば、住民の皆様を素早く安全に退避させることができますわ」
エリザベス・タイラー:「シャムロック本土への送迎は勿論、キングダムにも仮の住まいを提供する準備がございます」
エリザベス・タイラー:「勿論、査察が終わり次第の送還もこちらで請け負いますわ。そちらのお手は煩わせません」心からの親切だと言うように、朗らかな笑みを向ける。
"バズヴ・カタ":「…………」
"バズヴ・カタ":「ならば理事会兵器も……先住市民の扱いはシャムロックが……」 口の中で呟くように言葉を練っていたが
"バズヴ・カタ":やがて溜息
"バズヴ・カタ":「……こちらの結論としては、『保留』していただきたい。"フォモーリアン"、理事会兵器、大切な『民』の安全確保」
"バズヴ・カタ":「私一人で判断するには、要件が多すぎる。シャムロック生徒会……いや、生徒会長、エアリの意見を確かめねばならない」
"バズヴ・カタ":「その方が結果的に、効率良く危険は取り除けるだろう。あいにく、エアリは今留守にしているので、何時になるかは分からないが……」
伊藤算砂:「どちらにいらっしゃるか、ご存知ないのですか?」
"バズヴ・カタ":「昔から眠りを知らないたちでな。いつもせわしなく動き回っている。全容を把握できている者はいないだろう」
エリザベス・タイラー:「あらあら、それは大変ですわね」
伊藤算砂:「ではまず、査察よりもそちらが先決でしょうね」
"バズヴ・カタ":「それこそ気遣いは無用だ。言っておくが、"フォモーリアン"の件を挙げることもない」
"バズヴ・カタ":「"フォモーリアン"首魁を打倒せしめたのは、他ならぬ彼女なのだから。……よって、改めて本件については、再度の協議を要請する」
"バズヴ・カタ":「もしその段取りもつかぬ内に、何らかの戦力がシャムロックの民に接近することがあれば……」
"バズヴ・カタ":「……我らフィオナ騎士団。必ずや彼らを守るため、全力を以て対応することになるだろう」
"バズヴ・カタ":「閣下らの手などなくとも問題ないことを示すためにもだ」
エリザベス・タイラー:「あら……どうにも、お互いの認識にすれ違いがあるようですわね」目を細める。
伊藤算砂:「最初に申し上げたはずですが……」
伊藤算砂:「ご連絡をさせていただきますと」
"バズヴ・カタ":「…………」
エリザベス・タイラー:「キングダムとシャムロックは、"フォモーリアン"という共通の敵と戦っていますのよ?」
エリザベス・タイラー:「彼女たちを放置するということは、それが長くなればなる程、ノヴァリスのすべての住人に対するリスクが膨れ上がるということは理解してらっしゃいますわよね」
伊藤算砂:「……お恥ずかしながら。我々は民を守ることが叶いませんでした」
伊藤算砂:「……八月革命以来。生徒に起きた唯一の犠牲者は、キングダム連合学院の生徒なのです」
"マスカレイド"青衣ハナタ:「……!」
"バズヴ・カタ":「……それゆえに。そのために、キングダムのみならず、ノヴァリス全域において、防衛のための力を振るわんとする」
"バズヴ・カタ":「それが本音であればどれだけ……いや」 首を振り 「そうであっても」
"バズヴ・カタ":「ならば私も、私たちも同様だ。エアリの判断なしに閣下らの要求を首肯しお手伝いすることはできかねる」
"バズヴ・カタ":「我らフィオナ騎士団。あるいはシャムロック自由学園は」
"バズヴ・カタ":「掲げた理念のため、再度の協議を要請する……そして、それの叶わない内の、自主的な防衛を展開する」
"バズヴ・カタ":「これ以上の判断を下すことはできかねる」
"バズヴ・カタ":低く、静かな声だった。そして力強く、同時に決意の圧を帯びていた。
エリザベス・タイラー:「ふむ……困りましたわねえ。私共としても、そちらの意思決定を尊重したいのですけれど」
エリザベス・タイラー:「そうですわ算砂様。期限を設けるのは如何でしょう」わざとらしく手を叩く。
伊藤算砂:「期限、ですか?」
エリザベス・タイラー:「シャムロックの理念の元、エアリ会長の判断なしにファウセットを差配するわけにはいかない。ご尤もですわ」
エリザベス・タイラー:「しかし事態は一刻を争うことも事実。もしも定められた期限の間に、エアリ会長がお戻りになられず」
エリザベス・タイラー:「シャムロックの意思決定がなされないのなら、実質的にシャムロックはファウセットを防衛する能力を喪失していると見做し」
エリザベス・タイラー:「キングダムは当該地域の安全を保証するため、単独での査察を実行する」
エリザベス・タイラー:「如何でしょう?」小さく舌を出して笑い、首を傾げて尋ねる。
"バズヴ・カタ":「…………」 ただ静かにそのやり取りを見ている。エリザベスはこの提案を、他ならぬ算砂に向けて行っているのだ
"バズヴ・カタ":もはや自分と話しているのではない。自分に、聞かせている。エアリほどの交渉能力を持ち合わせぬ彼女も、それだけは分かった。
伊藤算砂:「期限、ですか。こちらとしては腰を据えて取り組まねばならないとも感じていますが」
伊藤算砂:「いえ、ですが長ければ……その分あなたの“妹達”も……」
伊藤算砂:「……こちらでは判断つきかねますね。いつまでとされますか?」
エリザベス・タイラー:「ふふ、それはもちろん」悪戯を愉しむような表情で時計を指差す。
エリザベス・タイラー:豪奢な柱時計の針は午後九時を回ったところだった。
エリザベス・タイラー:「あの針が一番上で揃うまで。それだけあれば持ち時間は足りますわよね?」
伊藤算砂:「……とのことです」
伊藤算砂:「こちらも、これ以上の猶予を与えることは出来かねますので」
伊藤算砂:「子夜に伺います。よろしくお願い致します」

GM:交渉とも呼べぬ、一方的な『通告』の後。
GM:ファウセット強行査察のための人員が、作戦本部へと招集される。
GM:臨時で設けられたような設備ではない――以前から、こうした侵攻のために、資料と設備を全て準備された一室である。
GM:"竜王"の作戦に組み込まれる者は、部隊を率いる能力がある者だ。即ち、円卓第四席および王鍵を保有する諸王。
GM:"海賊王"。"建設王"。"焦螟王"。そして"美食王"。"情王"。
GM:新陸帯の砲撃を逃れた二名は、既に四名が集った作戦本部へと入室する……
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を1D10(→ 4)増加(72 → 76)
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を1D10(→ 1)増加(68 → 69)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「失礼いたします」
ブレス・ブリギッド:「失礼いたします。……番外二十二席、ブレス・ブリギッド。入室いたします。」
ブレス・ブリギッド:砲撃からの撤退後。報告をしてすぐのことだが、煤を払う程度には身だしなみを整えている。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ゆっくりと室内を見る。
エリザベス・タイラー:「お待ちしておりましたわ。オーシャンズ様、ブレス様」紅茶のカップをソーサーに置く。
伊藤算砂:2人を見ると、さっと立ち上がる。
"建設王"タナー・K・クエイクス:「これはこれは!美食王様に情王様!」
"建設王"タナー・K・クエイクス:室内でも、着座したままスコップを担いでいる。
"焦螟王"ジン・ツァン:「……」陰鬱に、目を伏せる程度の会釈をするだけ。
伊藤算砂:「よくいらして下さいました」薄く微笑む。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(ピィ…)
伊藤算砂:「とても困っていたのです。お手伝いくださるということで……」
伊藤算砂:「この算砂めは感激しております」
エリザベス・タイラー:「私共の失態の穴埋めを買って出てくださったこと、感謝いたしますわ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(竜王だけなら…まだ…良かった…ギリギリ)
ブレス・ブリギッド:(竜王さんに、海賊王さんに……ううん、あまりお話したことはないんですよね……)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(くぅ…心にもない事を…ま…まだ他の諸王が居るだけマシ…と思いましょう)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「過大なるお言葉…勿体なく存じます」
ブレス・ブリギッド:「うふふ。はい、大変面映ゆく感じます。」
エリザベス・タイラー:「ふふ、謙遜なさらないで?早速現地に橋頭堡を築いて下さったそうで。流石の手腕ですわね」
ブレス・ブリギッド:「私は成り行きでご一緒した形になりますので、全て美食王さんのご手腕ですね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「陣地構築とまでは行きませんが…現地の人心掌握は武力行為の地固めとして」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「必要不可欠と思い…勝手ながら情報の収集も兼ねて先行させていただきました。兵站のルート確保も必要でありますので」
"焦螟王"ジン・ツァン:「……ブレス・ブリギッドのことは良く知っている。よく巨大なものを片付けてもらっている……」
"焦螟王"ジン・ツァン:「全日制の中でも、信頼できる王だ」
ブレス・ブリギッド:恐縮です、とジンさんの言葉にお辞儀。
伊藤算砂:「まあ。ジンが好意的に仰る王の方など珍しい」
"建設王"タナー・K・クエイクス:「あっずるい!私だって情王様とは仲良しなんですがね!」
ブレス・ブリギッド:「建設王さんと焦螟王さんのお二方とは、お掃除部の学内美化に置いて良くご一緒させていただいております」話を邪魔しない程度の相槌。
"建設王"タナー・K・クエイクス:「ええ!ですが今は美食王様のお話のほうが興味深い!既に現地にルートを確保しているということですか!」
伊藤算砂:「“美食王”様も痛み入ります。私などは斯様な大役を拝命しておりますが……」
伊藤算砂:「未だに何一つ手を打てておりませんから。恐縮次第です」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「開発が進んでいない地域ですので、ある程度輸送に適した場所などは調査しております」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「常識的な範囲での建設であれば大きな反発もないでしょう」
"建設王"タナー・K・クエイクス:「そう!掘っ立て小屋の一つでもあれば、それを足がかりにして工員を……」
"建設王"タナー・K・クエイクス:「いえ!今回の施工計画は竜王様が立てるのでしたね!」
"建設王"タナー・K・クエイクス:「大工事の予感が高まるとつい興奮してしまう!」
ブレス・ブリギッド:「構築の際は整地程度でしたら、私もお手伝い出来るかと」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:目線を動かしつつ”海賊王”の様子を伺う。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「これは…勿論地上でのルートですので」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「飛行ルートはまだ…という状況です」
伊藤算砂:「流石ですね。“海賊王”様は“美食王”様の働き、いかが見られますか?」
エリザベス・タイラー:「あちら側の対空戦力については報告を伺っていますわ。大変でしたわね」
"焦螟王"ジン・ツァン:「砲撃型の社会人か……」
"焦螟王"ジン・ツァン:「……話が本当なら、過剰な性能だな……。何と戦わせるつもりだったのやら」
エリザベス・タイラー:「業腹ですけど、今回はオーシャンズ様のルートに私も相乗りさせて頂くことになるでしょう」
エリザベス・タイラー:「本当に助かりましたわ。王でなければ私の船の厨房に迎え入れたいくらい」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(…ヤダー…)
伊藤算砂:「あら、そこまで」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「フフ…私も美食倶楽部がなければ…そうさせて頂いてもと思いますが…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:さりげなく巨大なバスケットをテーブルに置く。
エリザベス・タイラー:「あら、両思いですのね。嬉しい」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:中に大量のポップコーン。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「もぐ…」
ブレス・ブリギッド:(何を作っているのかと思ってましたが……あ、自分で食べるんですね)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「しかし、対空砲というだけではなく…もぐ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「対地砲撃としても十分な攻撃力であると認識します…もぐもぐ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(キャラメルポップコーン…甘しょっぱい…フゥー…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(少し…落ち着いて来た)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そうですね?情王様」
ブレス・ブリギッド:「はい、美食王様」
ブレス・ブリギッド:「接敵に関しての詳細は、先だって報告したとおりです。並のオーヴァードに対しては過剰とも言える戦力ですね」
ブレス・ブリギッド:「陣地を守る際に門番を前に出し、強力な砲撃を整える。」
ブレス・ブリギッド:「戦略のコンセプトとしましては、円卓に関わるお二人の方が馴染み深いかと思われます」
伊藤算砂:「はい。その中からよく無事で戻って頂けました」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「単騎であれば掻い潜る事もできなくは…もぐ…ないと思われますが…軍を動かすとなると」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「どうしても的は大きくなりますので」
ブレス・ブリギッド:「えぇ。飽和を許す贅沢でもなければ、数を増やした分だけ被害を積んでしまう形になりますかと」
伊藤算砂:「ふふ。これでは私の立つ瀬はないかもしれませんね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「いえ…我らも対応無く退いた身」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「策もないままでの具申で申し訳ありませんが」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「あの場所には明確に我らを拒絶する意志の元に防衛線が敷かれております」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「と、なれば。その先に得る物があるのは必定かと」
伊藤算砂:「ふむ……」
エリザベス・タイラー:「お料理もお掃除も、目利きが良くなければ務まりませんもの、お二人の意見はとても有意義ですわ」
エリザベス・タイラー:「特にブレス様には、事が終わった後もぜひご協力頂きたい事がありますの」
ブレス・ブリギッド:「私、ですか?」ぱちぱち、と睫毛を触れ合わせる。
エリザベス・タイラー:「散らかった船のお掃除をしないといけませんからね」
ブレス・ブリギッド:「なるほど。えぇ、はい。ご用命でしたら、なんなりとお申し付けくださいな」
エリザベス・タイラー:「ええ。この機会にぜひ、仲良く致しましょう」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(…ヨシ…こっちじゃない…)
ブレス・ブリギッド:「もったいないお言葉です。私でよろしければ、はい。喜んで」胸の前で両手を合わせる。
伊藤算砂:「奪い去ってしまわなければよいのですが……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「どうなされます?個人的にはムリは覚悟しても攻めるべきかと思いますが…もぐ」
伊藤算砂:「はい。申し訳有りませんが……無理はご承知いただかなければならないんですね」
伊藤算砂:「先程も……お恥ずかしながら、交渉に失敗してしまったばかりでして」
伊藤算砂:「シャムロック自由学園を僭称する叛徒との諍いは、避けられそうにないんですよね」
エリザベス・タイラー:「ふふ、ごめんなさいね?見ているだけのつもりだったのですけど、余計な口をたくさん挟んでしまいましたわ」
伊藤算砂:「いえ?いらっしゃらなければ、ここには居れませんでした」
エリザベス・タイラー:「でしたら良いのですけど。ふふ、道に迷わず済みましたわね」
ブレス・ブリギッド:「お二人揃ってても交渉が失敗に、ですか……まぁ、それは……」言葉を探す。「大変でしたね」おくやみ。
ブレス・ブリギッド:諍い、という言葉に痛ましげに目を伏せる。
"焦螟王"ジン・ツァン:「なに……良い報せだ。ならばこの作戦を恙無く遂行すれば……シャムロックはおれ達のもの……」
"焦螟王"ジン・ツァン:「海賊王様が奪い、ブレス・ブリギッドが掃除し、俺は残りを片づける」
"焦螟王"ジン・ツァン:「残った土地はオーシャンズ・マウンテンヒルズの農場を開くなり、タナー・K・クエイクスが開発するなりしてやればよい……」
ブレス・ブリギッド:「となると私達は、荒事の後の方が忙しそうですねぇ」
伊藤算砂:「そこは心配なされなくて大丈夫ですよ」
ブレス・ブリギッド:「はい?」
伊藤算砂:「荒事もきっと、とっても忙しくなりますから」
伊藤算砂:「たぶん、あとの方が大変と言ってはいられないと思います」
ブレス・ブリギッド:「まぁっ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(威勢が良いのは良いが…蛮勇は避けたいところです)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(クソ…現地民との友好も戦後統治を見据えての事だぞ!)
ブレス・ブリギッド:「そうですね、気が早いお話でした。こうして渦中に参加する経験は薄いもので。不慣れな身ですが、ご指導頂けますと幸いです」
伊藤算砂:「はい。それでは僭越ながらですが」
伊藤算砂:「“至上王”の名代として、この伊藤算砂より、披露させていただきます」
伊藤算砂:「――“ファウセット”攻めの手筋をば」

GM:このシーンでは、情報収集シーンの後、二回に分けて戦闘を行うことになります。
GM:第一戦闘の勝利条件は"アラドヴァル"の撃破。第二戦闘の勝利条件はフィオナ騎士団の全滅です。
伊藤算砂:全滅させちゃお~
GM:第一戦闘は地上から、第二戦闘は空中から侵攻します。
GM:よって第一戦闘に出撃させたユニットは、時間経過しなければ第二戦闘に合流することができません。
GM:この戦術を組み立てるために、作戦本部では情報収集を行ってもらうことになります。
GM:まずは、次の表を見てもらいましょう。

【諜報優位】
+3:敵一体行動阻止(1回)
+2:購入判定+5
+1:敵性能一部判明
0:敵配置判明◀
-1:敵配置隠匿
-2:敵増援配備
-3:地上部隊合流不可

【兵站優位】
+3:毎ラウンドHP全回復◀
+2:リザレクト侵蝕1
+1:シーン終了時侵蝕率-20
0:シーン終了時侵蝕率-10
-1:シーン終了時シナリオ回数エフェクト回復
-2:効果なし
-3:シーン終了時侵蝕率+10

GM:キングダムはシャムロックに対し、【諜報優位】【兵站優位】を有しています。
GM:【諜報優位】は主に戦闘前に、【兵站優位】は主に戦闘中に発揮されるプラスorマイナス効果です。
GM:これらの効果はプラスもマイナスも、0を境に累積していきます。
GM:あ、【兵站優位】は-1でもプラス効果なので、これも-1以上なら累積ですね。
GM:しかも"美食王"は既にファウセット新陸帯で準備を万全に整えてくれているため、【兵站優位】は開始時点で+3です。
伊藤算砂:すごーい
ブレス・ブリギッド:すごい!
ブレス・ブリギッド:戦争が上手!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ヤッター
エリザベス・タイラー:えらい!
GM:そして、今回皆さんにやっていただくゲームは
GM:情報収集マインスイーパです。
GM:今回用意された情報収集項目は全て、調べれば関連情報を知ることができますが
GM:敵対勢力が仕込んでいる《トラップ》項目が存在します。
ブレス・ブリギッド:なんですって~~
GM:《トラップ》の内容は正しいこともありますが、偽情報や隠匿情報が含まれている可能性もある情報項目です。
GM:これを開いた場合、【諜報優位】が-1されます。
伊藤算砂:ヒエ~
エリザベス・タイラー:そんな~
ブレス・ブリギッド:情報に混乱が~
GM:逆に【諜報優位】を+1できる情報もあります。それ以外にも、情報項目を開くことでユニットとして使えるようになる仲間が存在します。
ブレス・ブリギッド:頼れる仲間たち!
GM:そうしたキャラクターも、仮に情報項目を開かなくともNPCカードとしては使えますのでご心配なく。
エリザベス・タイラー:おいおいテーマパークに来たみたいだぜ
ブレス・ブリギッド:テンションあがるな~
GM:そして、最初に収集可能な項目を提示いたしましょう。

使用可能技能:〈知識:ウェブ〉〈情報:ノヴァリス〉

"竜王ロード・タイトル" 難易度7
"海賊王ロード・バッカニア" 難易度10
"美食王ロード・ガストロノミー" 難易度7
"情王ロード・エモート" 難易度12

ブレス・ブリギッド:私達!
GM:ご覧の通り、最初はそれぞれのPCの名前から情報を開いていくことになります。
伊藤算砂:へ~ 難易度そうなんだ
ブレス・ブリギッド:不思議な難易度ですね~
GM:情報を開けば、そのPCにまつわる下位項目が開いていきます。
エリザベス・タイラー:謎の多い女ですのね

使用可能技能:〈知識:ウェブ〉〈情報:ノヴァリス〉

"竜王ロード・タイトル" 難易度7


"海賊王ロード・バッカニア" 難易度10


"美食王ロード・ガストロノミー" 難易度7


"情王ロード・エモート" 難易度12

GM:こんな感じです。調べなければ、どんな下位項目が何個あるのかは分かりません。
ブレス・ブリギッド:なるほど!
エリザベス・タイラー:なるなる
伊藤算砂:ほーん
GM:そして、この情報収集判定でチャレンジ可能なのは、それぞれのPCにつき2回までです。
GM:侵攻まで3時間しかないので、それ以上のチャレンジはできません。
GM:つまりどういうことかというと、全ての情報項目を開くことはできないので
伊藤算砂:はえ~ ぜんぜんない
エリザベス・タイラー:くっ一日って言っとけばよかった
ブレス・ブリギッド:大事な情報を狙って行けというわけね
伊藤算砂:3秒じゃなくてよかった
GM:そういうことです!効果的に調べる必要があるということ……!
GM:あと私が作った情報項目内容も大半が無駄になるであろうということです!
伊藤算砂:かわいそう
ブレス・ブリギッド:哀しい
エリザベス・タイラー:そんな…
ブレス・ブリギッド:めちゃくちゃ大変だろうに…
伊藤算砂:全部開けさせてあげたいな 今からでもダミー減らしませんか?
GM:ですがたった8回ではマインスイーパのやりがいがないでしょう。
GM:頼もしい仲間達をご紹介いたしますよ
ブレス・ブリギッド:そーよそーよ
ブレス・ブリギッド:仲間たち!
エリザベス・タイラー:なにっ
伊藤算砂:やった~

■NPCカード:"幽霊船長"メアリ・ダッチマン
【Du ahnst nicht, wer ich bin】
情報収集判定で使用できる。その判定は成功する。
1シナリオに3回まで使用できる。

伊藤算砂:つよ
エリザベス・タイラー:メアリ~♡
ブレス・ブリギッド:幽霊さん!

■NPCカード:"不夜王"ジェシカ・クロフォード
【頭の無い蛇】
戦闘中は使用できない。あらゆる能力値判定および技能判定で使用できる。
その判定を11dx7で行うことができる。1シーンに5回まで使用できる。

伊藤算砂:多!
エリザベス・タイラー:回数ヤバ
ブレス・ブリギッド:過労さん!
GM:重要なことはもう一つあります。手番が余っていても、この情報収集判定はいつでもやめて良いということです。
伊藤算砂:もう地雷だけっぽかったら止めていいわけね
ブレス・ブリギッド:マインスイーパということね
GM:というか、ストーリー上重要なことはどのみち今後のお話で明かされることになっているので
GM:キャラのプロフィールくらいしか意味がなさそうな情報は放置し、戦略的に重要な情報を狙うことが重要です。
ブレス・ブリギッド:必須項目を取り逃さなくてえら~い
GM:ですが、先程も言った通りどの項目にどんな下位項目が繋がっているのかは最初は見えないようになっているので……
GM:もちろん変な選択をした時用の隠し項目のようなものも用意だけはしています。
ブレス・ブリギッド:おぉ~
伊藤算砂:大半が無駄になるのに……
GM:判定技能は〈知識:ウェブ〉〈情報:ノヴァリス〉で全て行いますが
GM:イージーエフェクトや技能の流用などでゴネたい時は提案してもらって構いません。
GM:また、《トラップ》がある以上当然のことですが
GM:難易度が高いからといって有益とは全く限りません。難易度が高い上に《トラップ》を食らうことも全然あります。
ブレス・ブリギッド:ひええ
エリザベス・タイラー:あぶないぜ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:悪質~
GM:GMからの説明は以上のとおり。ご質問等ございますでしょうか。
ブレス・ブリギッド:大丈夫!
伊藤算砂:メアリちゃんの効果はPC各2回のうちに含まれるんでしょうか 独立して判定?
GM:あ、独立して判定ですね。書き方これだと紛らわしいな。
GM:もちろん不夜王の判定も独立して判定です。
伊藤算砂:そっちもそうなんだ!
GM:つまり、全部で16回のチャンスがあるということです。
伊藤算砂:はえ~ めっちゃある
エリザベス・タイラー:実質+8回分の判定が可能というわけね
GM:PCが自力で成功しないといけない判定もありますけどね。社会よわよわパーティ♡
伊藤算砂:後もう一つ セットアップのエフェクトって使えますか?
GM:ウッ使えます……
ブレス・ブリギッド:凄いな~
GM:聞かないでほしかった
伊藤算砂:やった~
エリザベス・タイラー:冴えてるぜ
ブレス・ブリギッド:さすが持ち駒の確認が上手い
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:えらい
GM:不夜王にも支援かけていいよ
伊藤算砂:マジ~?
エリザベス・タイラー:情報項目がトラップであるかどうかを事前に見破る方法はなく、項目名から予想するしか無い感じでしょうか
GM:そのとおりです。ですが、全くのノーヒントというわけではないかも……
エリザベス・タイラー:お楽しみというわけね
GM:敵の立場からすれば、誰の情報にトラップを仕掛けるか
GM:必然性が高いやつの情報をトラップ設定しています。
ブレス・ブリギッド:ふむふむ
エリザベス・タイラー:ははあ
GM:あと、私も情報項目作ったのに公開できない情報があるのは寂しいので
GM:情報収集シーンを終えたあたりでピックアップして公開する情報あるかもしれません。
エリザベス・タイラー:キングダム豆知識だ
GM:さっきも言ったとおり、PCがここで情報を得るかどうかはシナリオに大きく関係するものではなく
GM:基本的にはマインスイーパゲームの成功を目的としてもらいたいからですね。
伊藤算砂:なるほどね
ブレス・ブリギッド:なるほどなー
エリザベス・タイラー:理解ですわ
GM:あと、行動値による手番は無視して結構です。
GM:順番シャッフルしていいですし、一人が二回連続して項目開けてもいい
ブレス・ブリギッド:行けそなうちにってことね

使用可能技能:〈知識:ウェブ〉〈情報:ノヴァリス〉

"竜王ロード・タイトル" 難易度7
"海賊王ロード・バッカニア" 難易度10
"美食王ロード・ガストロノミー" 難易度7
"情王ロード・エモート" 難易度12

ブレス・ブリギッド:手番の数もあるし、社会1なので先に難易度低いやつ狙うか、もっと簡単なの待つかかなー
伊藤算砂:とりあえず《戦術》しちゃお これをしないという択はないので
ブレス・ブリギッド:わーい
伊藤算砂:自分以外のメジャーダイスを+5個です
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を6増加(53 → 59)
エリザベス・タイラー:社会性がみなぎってきますわ~っ
GM:ヒエ~
ブレス・ブリギッド:戦術のパワーが染み込ませたカラテ!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:つよつよだぜ
GM:誰から調べますか~?
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:こういうのはもうガンガンいくのがいいのでは
ブレス・ブリギッド:マインスイーパも最初はとりあえずクリックしか無いぜ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:海賊王の私生活を知りたいぜ!
エリザベス・タイラー:キャッ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:というわけでチャレンジします!
ブレス・ブリギッド:GOGO
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:情報:ノヴァリス
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ラッキーメダル:ホワイト
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:8dx+2>=10
DoubleCross : (8DX10+2>=10) → 8[3,4,4,4,5,7,7,8]+2 → 10 → 成功

伊藤算砂:あぶない
GM:では開示しましょう。

"海賊王ロード・バッカニア"【船団獲得】
"海賊王"エリザベス・タイラーおよび海賊部がファウセット侵攻の実行部隊に選定されたのは、
大小の不祥事を犯し、ないしその関係者への便宜を図っている他の円卓議会への懲罰的な意味合いも大きい。
特にここ最近の"至上王"は円卓議会の忠誠に不信感を抱いている節があり、粛清の可能性すらある。
現時点では信任を受けている"海賊王"も、ファウセット侵攻を成せなければ例外なく粛清対象となるだろう。
ノヴァリスでただ一人先住市民を攻撃標的にできる"破戒免状"は、対シャムロックの強力な切り札である。

GM:「ロブスター船団駆逐艦」「閃電船団揚陸艦」の船団ユニットを使用することができます。
伊藤算砂:開けないと船団すら使えなかったんだ やば
ブレス・ブリギッド:やった~
エリザベス・タイラー:船団ゲットですわ!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:幸先が良い~
GM:データ調整はまだですけど、こいつらのHPとかエフェクトとかは、凶日でボスで出てきたときとほとんど変えない予定なので
GM:役に立つと思いますよ
ブレス・ブリギッド:すごい!
エリザベス・タイラー:ありがたすぎる
伊藤算砂:やったね
エリザベス・タイラー:最早勝利は間違いなし!粛清なんてありえませんわ~~っ!
GM:余程下手を打たない限り、キングダムはシャムロックに対してメチャクチャ有利です。普段のクライマックスとは逆と考えてください。
GM:"海賊王"の下位情報も更新されました。

使用可能技能:〈知識:ウェブ〉〈情報:ノヴァリス〉

"竜王ロード・タイトル" 難易度7
"海賊王ロード・バッカニア" 難易度10【済】
├"ストロッツァ" 難易度15
└"マスターゼウス" 難易度7
"美食王ロード・ガストロノミー" 難易度7
"情王ロード・エモート" 難易度12

伊藤算砂:触りに行くの怖すぎるな……
ブレス・ブリギッド:なんかおるな…
エリザベス・タイラー:襲撃犯ども!
ブレス・ブリギッド:15とか触るのも怖いしな。とりあえず行けそうな所振っていくか
ブレス・ブリギッド:とりあえず諜報に有利そうな竜王様に挑戦してみます。
伊藤算砂:あたしのことがそんなに気になるのかい
ブレス・ブリギッド:その着物とか何処で買ってるんですか?
ブレス・ブリギッド:情報:ノヴァリス、噂好きの友人、ラッキーメダル:ホワイト
ブレス・ブリギッド:9dx+1>=7
DoubleCross : (9DX10+1>=7) → 10[1,3,4,5,6,7,7,10,10]+9[7,9]+1 → 20 → 成功

ブレス・ブリギッド:?
ブレス・ブリギッド:いけてたわ
伊藤算砂:めちゃくちゃ関心持たれてる
GM:すごいわね~そんなに竜王のことが……
エリザベス・タイラー:洗いましたのね 情報を
ブレス・ブリギッド:丁寧にね
GM:じゃあブレスちゃんにはご褒美をあげないとね……

"竜王ロード・タイトル"【《トラップ》諜報優位-1】
"竜王"伊藤算砂は八月革命当初、理事会陣営としてキングダムと敵対していた。
調査の結果、彼女は現在でも変わらず理事会思想を信奉している証拠が発見されている。
当時の突然の変節と、一切の意志表明なく"至上王"に付き従う姿勢は、そもそも不自然であった。
"至上王"という個人に取り入ることで、円卓ならぬ自身がキングダムの大軍勢を率いる作戦機会――
即ち今回のような状況が訪れることを、息を潜めて待ち構えていた疑いがある。
"海賊王"を始めとする海賊部各位は"竜王"の不自然な作戦指揮を注視し、警戒すること。

伊藤算砂:ほら!
ブレス・ブリギッド:きゃーん!

【諜報優位】
+3:敵一体行動阻止(1回)
+2:購入判定+5
+1:敵性能一部判明
0:敵配置判明
-1:敵配置隠匿◀
-2:敵増援配備
-3:地上部隊合流不可

エリザベス・タイラー:ひ~ん
伊藤算砂:こいつ入れるんですよ 最初の4つに……!
GM:裏切り者がなんか言うとるな
ブレス・ブリギッド:ごめんなさい 竜王さんが叛意を抱いてるなんて思ってなくて…
伊藤算砂:偽装情報だよ~ トラップってかいてあるもん
エリザベス・タイラー:前々から怪しいと思っていたのですわ
ブレス・ブリギッド:言ってくれたら良かったのに…
GM:下位情報も皆さんにお見せしますね
ブレス・ブリギッド:わーい

使用可能技能:〈知識:ウェブ〉〈情報:ノヴァリス〉

"竜王ロード・タイトル" 難易度7【済】
├"建設王ロード・ハイライズ" 難易度7
├"焦螟王ロード・スウォーム" 難易度8
└"■■ウォクス" 難易度12
"海賊王ロード・バッカニア" 難易度10【済】
├"ストロッツァ" 難易度15
└"マスターゼウス" 難易度7
"美食王ロード・ガストロノミー" 難易度7
"情王ロード・エモート" 難易度12

エリザベス・タイラー:しらんのがある!
伊藤算砂:謎情報ある
ブレス・ブリギッド:謎情報ある!
エリザベス・タイラー:これトラップの下は正しい情報なことは普通にあるんですよね
GM:その通りです
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:トラップは欺瞞情報だもんな
ブレス・ブリギッド:難易度も普通に怖いなぁ、と思ったけど私達には幽霊さんと不夜王さんの助力もある
伊藤算砂:とりあえず美食王開けてみようかしら あたし戦術かかってないし
ブレス・ブリギッド:GOGO
伊藤算砂:情報収集チーム使います 技能はFHしかないんだよな
GM:FHもノヴァリス扱いでいいですよ
ブレス・ブリギッド:アヤッタネ
伊藤算砂:やった~
GM:これくらいの融通はね
ブレス・ブリギッド:実は私も持ってるFHだ さっすが~GMは話がわかる
伊藤算砂:2dx+3>=7
DoubleCross : (2DX10+3>=7) → 9[2,9]+3 → 12 → 成功

ブレス・ブリギッド:優秀
エリザベス・タイラー:優秀すぎて怪しいですわ…
伊藤算砂:じゃあ……ブレスちゃんもじゃん!
ブレス・ブリギッド:?
GM:ゆかいゆかい
ブレス・ブリギッド:サラッと巻き添えにしてきましたわ
GM:情報項目を公開します。

"美食王ロード・ガストロノミー"【侵蝕率-5(全PC)】
"美食王"オーシャンズ・マウンテンヒルズは過去の"ブリューナク"討伐での功績も大きく、
戦闘不能となった"膏粱船長"の代替として適任であったことから、今回の作戦に抜擢された。
ファウセット新陸帯の現地調査を兼ねた補給線構築を恙無く成功させており、
現地に展開した先住市民用キッチンカーへの仕入れルートは、兵站用に転用が可能である。
調査の限りでもシャムロック等の他勢力に取り込まれている疑いはなく、引き続き運用することが望ましい。

GM:皆さん即座に侵蝕率を-5してください。
伊藤算砂:えらすぎじゃん
ブレス・ブリギッド:えらすぎ
エリザベス・タイラー:流石美食王様
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ワァ
ブレス・ブリギッド:69から64へ。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を-5増加(76 → 71)
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を5減少(59 → 54)
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を-5増加(55 → 50)
GM:下位情報も開いてみましょう。

使用可能技能:〈知識:ウェブ〉〈情報:ノヴァリス〉

"竜王ロード・タイトル" 難易度7【済】
├"建設王ロード・ハイライズ" 難易度7
├"焦螟王ロード・スウォーム" 難易度8
└"■■ウォクス" 難易度12
"海賊王ロード・バッカニア" 難易度10【済】
├"ストロッツァ" 難易度15
└"マスターゼウス" 難易度7
"美食王ロード・ガストロノミー" 難易度7【済】
├"アラドヴァル" 難易度11
├"ルースリンガー" 難易度9
├"ムスペルヘイム" 難易度7
├"冬の女王" 難易度25
├先住市民 難易度7
└ヒポポタマスくん 難易度5
"情王ロード・エモート" 難易度12

エリザベス・タイラー:いっぱいある!
伊藤算砂:ヒポポタマスくん……!?
ブレス・ブリギッド:めっちゃ開いた!
ブレス・ブリギッド:ヒポポタマスくんまで!?
エリザベス・タイラー:ヒポポタマスくん…嘘だよな…?
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:www
エリザベス・タイラー:ここまで来たら"情王"も開けてしまいますわ
ブレス・ブリギッド:そわそわ
エリザベス・タイラー:情報:ノヴァリスで行きます
エリザベス・タイラー:14dx+2>=12
DoubleCross : (14DX10+2>=12) → 10[1,1,1,2,3,3,5,5,6,7,7,9,9,10]+9[9]+2 → 21 → 成功

ブレス・ブリギッド:すご
伊藤算砂:優秀すぎる あやしいですわね
ブレス・ブリギッド:醜いドロの掛け合いが始まっちまいましたわ
エリザベス・タイラー:これが私の至上王様への忠義の証ですわ
GM:素晴らしいわねエリザベス
GM:じゃあご褒美をあげようかしら
エリザベス・タイラー:わ~い

"情王ロード・エモート"【《トラップ》諜報優位-1】
"情王"ブレス・ブリギッドは、既に■■■と接触している可能性が高い。
ファウセット新陸帯における"美食王"との接触も偶然ではなく、■■■の諜報任務の一環と思われる。
一方で、キングダム生徒からの支持が高い"情王"を、容疑の段階で逮捕することも危険を伴うだろう。
将棋部部員ならびに行政部部員は彼女が他に機密情報を流さないよう監視を強化すること。
また徹底した調査にも関わらず彼女が接触している組織の詳細が明らかでない点も不可解である。
これが何らかの能力であると仮定すれば――王鍵の出力すら超えた、尋常ならぬ隠蔽能力ということになる。

伊藤算砂:トラップありすぎ
エリザベス・タイラー:そんな……

【諜報優位】
+3:敵一体行動阻止(1回)
+2:購入判定+5
+1:敵性能一部判明
0:敵配置判明
-1:敵配置隠匿
-2:敵増援配備◀
-3:地上部隊合流不可

ブレス・ブリギッド:50%トラッパー
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ウワー!?そ、そんな
エリザベス・タイラー:粛清されちゃいますわ~~~ッ
GM:優位を取り戻すにはプラス項目を探すしかなくなっちゃったンゴねえ……
ブレス・ブリギッド:怪獣が紛れ込んでいる
GM:下位項目を開示いたします。

使用可能技能:〈知識:ウェブ〉〈情報:ノヴァリス〉

"竜王ロード・タイトル" 難易度7【済】
├"建設王ロード・ハイライズ" 難易度7
├"焦螟王ロード・スウォーム" 難易度8
└"■■ウォクス" 難易度12
"海賊王ロード・バッカニア" 難易度10【済】
├"ストロッツァ" 難易度15
└"マスターゼウス" 難易度7
"美食王ロード・ガストロノミー" 難易度7【済】
├"アラドヴァル" 難易度11
├"ルースリンガー" 難易度9
├"ムスペルヘイム" 難易度7
├"冬の女王" 難易度25
├先住市民 難易度7
└ヒポポタマスくん 難易度5
"情王ロード・エモート" 難易度12【済】
├"学級会" 難易度30
├"ウィジェット" 難易度25
├"明王ロード・ルミナス" 難易度10
└"安臥王ロード・ライ" 難易度12

伊藤算砂:なんかこの人……
伊藤算砂:全部怪しくないですか?
エリザベス・タイラー:全体的に難しい
ブレス・ブリギッド:難易度やっば
GM:これでPCの手番はそれぞれ1回
GM:NPCカードは未使用の状態で、下位項目を当ててもらいます
ブレス・ブリギッド:そろそろNPCさんにも働いていただくか
伊藤算砂:これ下位の下位は存在しえないんですか? これで全部?
GM:実は存在します
ブレス・ブリギッド:なんじゃって
伊藤算砂:なるほどね……
エリザベス・タイラー:なんと…
GM:ですが、それより下は基本ないです。3階層が限度。
伊藤算砂:はーい
ブレス・ブリギッド:はーい
エリザベス・タイラー:ヒポポタマスくん、何を隠しているのかしら
ブレス・ブリギッド:口の中におやつを隠してるのはないかしら
ブレス・ブリギッド:幽霊さんに、関係ありそうな高い難易度のやつとか開けてもらおうかな
ブレス・ブリギッド:美食王下の冬の女王やアラドヴァルの情報は見ておきたい気もしますわ
エリザベス・タイラー:必然性が高い情報にトラップがかかっているとなると
エリザベス・タイラー:高難易度の情報は軒並み怪しい気がしてきましたわ
ブレス・ブリギッド:それはそうなんですのよね
ブレス・ブリギッド:海賊王に喧嘩仕掛けてきた"ストロッツァ"とゼウスまわり、情報戦に長けてそうなんだよなぁ
GM:一応言っておくと、諜報優位はトータルではプラスになるようには設定しています。
ブレス・ブリギッド:ありがたや!
エリザベス・タイラー:ありがた!
GM:ただ、これは全部の項目を開けた場合で、初期情報にはトラップが2つ配置されているので
伊藤算砂:最小限に抑えておこうがもう出来ないんだ
GM:当たりを上手いこと選べずハズレばかりを選んでしまうと、やはり最終的にはマイナスで終わってしまう可能性があります。
伊藤算砂:負債抱えさせられてるから
エリザベス・タイラー:恐怖ですわ…!
ブレス・ブリギッド:ひぃー
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:こわー
伊藤算砂:これPCの手番一巡したから 《戦術》はかけ直さないとなのかな
GM:別にいいですよそれくらい
ブレス・ブリギッド:やった~
GM:ラウンド概念ないって言ったし
エリザベス・タイラー:やさしい
伊藤算砂:やった~
ブレス・ブリギッド:やさしみ
GM:これでかけ直したら美食王の軽減効果が竜王だけ損しちゃいますからね
伊藤算砂:ほんとだ
エリザベス・タイラー:では……私から二巡目行きますわ
エリザベス・タイラー:"ストロッツァ" 難易度15!部員たちの仇は討たせてもらいますわ!
エリザベス・タイラー:情報:ノヴァリスで判定
エリザベス・タイラー:14dx+2>=15
DoubleCross : (14DX10+2>=15) → 10[2,3,4,5,5,6,7,7,8,8,8,10,10,10]+7[2,4,7]+2 → 19 → 成功

ブレス・ブリギッド:優秀~
GM:海賊王……
GM:残念です

"ストロッツァ"【《トラップ》諜報優位-1】
これまで確認されていなかったノドスチルドレンであり、強力な電子戦技術者である。
ただしそれだけでは"不夜王"および"幽霊船長"の監視網を突破できた説明がつかない。
■■■■■■■を間借りする形で侵入を果たしたと思われる。
"マスターゼウス"の襲撃をサポートして以降は一切行動を見せておらず、
"ストロッツァ"の調査担当者は巧妙かつ長大なダミーログを追跡させられる結果となった。
襲撃とともに未知かつ強大な脅威を示唆し、電子戦リソースを削ぐデコイである。

ブレス・ブリギッド:トラップまみれ!
伊藤算砂:トラップじゃん!
エリザベス・タイラー:そ、そんな……!

【諜報優位】
+3:敵一体行動阻止(1回)
+2:購入判定+5
+1:敵性能一部判明
0:敵配置判明
-1:敵配置隠匿
-2:敵増援配備
-3:地上部隊合流不可◀

エリザベス・タイラー:ドン底ですわ~~~ッ!
ブレス・ブリギッド:これ以上下がりようのない無敵になりましたわね
伊藤算砂:なってしまったようね 無敵の人に
ブレス・ブリギッド:また1から稼げますよ海賊王さん!
伊藤算砂:探すか トラップ……
ブレス・ブリギッド:今のうちに踏み倒すか
GM
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈どうかな……あくまでぼくの意見だけど、"ストロッツァ"なんて実在しないのかもしれない〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈"ストロッツァ"なんて名前は出てない……調べても、徒労に終わるかもしれない〉

GM:技術者の意見はちゃんと聞こう!
伊藤算砂:ほんとだ……
ブレス・ブリギッド:ほんとだ
エリザベス・タイラー:え~~~ん
エリザベス・タイラー:でもこの身軽な感じ、嫌いじゃありませんわ
ブレス・ブリギッド:前向きの王、前向キングだ
エリザベス・タイラー:今なら何でもできる気がする……手始めに銀行を襲いますわ
GM:何かあった未来の海賊王になっちゃった
ブレス・ブリギッド:海賊王の敵を取りますわ。まず私に砲撃ブチこんできたアラドヴァルの情報をドローします。
ブレス・ブリギッド:情報:ノヴァリス、噂好きの友人、ラッキーメダル:ホワイト 情報FH分も足して、と
ブレス・ブリギッド:9dx+2>=11
DoubleCross : (9DX10+2>=11) → 10[3,3,4,4,5,6,8,10,10]+10[7,10]+10[10]+3[3]+2 → 35 → 成功

ブレス・ブリギッド:?
ブレス・ブリギッド:情報キャラだったかもしれません
エリザベス・タイラー:情王の情は情報の情なのか?
伊藤算砂:学級会も襲える
GM:やっぱりスパイなのかなあ
ブレス・ブリギッド:学級会の情報も全て…
GM:スパイってメイド服着がちだし
GM:情報を公開します。

"アラドヴァル"【諜報優位+1】
理事会時代、"チーフ"なる人格形成エンジニアによって構築された特注社会人。
"ブリューナク"の『同期』であり、それに匹敵する戦力として、長距離砲撃能力を備えている。
そのレーザー砲は接近されない限り無類の火力を持ち、彼が健在である限り制空権を奪うことは不可能。
男性的な人格であり、事務的で機械的な言動を取る。
自己保存を優先し、劣勢時には自ら撤退を選択できる高度な判断能力を持つ一方、
接触時の記録においては、自己以上に"ルースリンガー"の安否を優先した、という記述もある。

ブレス・ブリギッド:敵の情報を知る!

【諜報優位】
+3:敵一体行動阻止(1回)
+2:購入判定+5
+1:敵性能一部判明
0:敵配置判明
-1:敵配置隠匿
-2:敵増援配備◀
-3:地上部隊合流不可

伊藤算砂:優位だ
GM:優位じゃないよまだ
エリザベス・タイラー:這い上がりましたわ~!
伊藤算砂:そんな……
ブレス・ブリギッド:底辺に馴染みすぎてしまった…
GM:まだそっくりさんだからね
伊藤算砂:建設王行ってみよ 再び情報収集チームします
ブレス・ブリギッド:GO~
伊藤算砂:2dx+3>=7
DoubleCross : (2DX10+3>=7) → 6[6,6]+3 → 9 → 成功

エリザベス・タイラー:ソツがないですわ
GM:素晴らしい

"建設王ロード・ハイライズ"【"建設王"獲得】
番外第二十三席"建設王"タナー・K・クエイクス。土木部部長。
破壊的な工事も厭わぬ危険人物だが、顧客と行政の要望に応えるプロ意識は高い。
特に、キングダムの統一された景観を作り出しているのは彼女の仕事である。
地図を書き換えるほどの掘削、埋め立てを個人単位で実現する王鍵、『オズディリヲ大掻掘の手』の適合者。

GM:NPCカードの効果に加え、ユニットとして戦線に加わります。
伊藤算砂:やった~
ブレス・ブリギッド:わ~い
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ヤッター
GM:日照権とかもちゃんと配慮するよ セブンイレブンの看板も茶色にする
伊藤算砂:あるんだ セブン
ブレス・ブリギッド:キョートの奥ゆかしさ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:焦螟王いきます
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ラッキーメダル:ホワイト
ブレス・ブリギッド:やれ~
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:8dx+2>=8
DoubleCross : (8DX10+2>=8) → 9[2,3,5,6,6,7,8,9]+2 → 11 → 成功

伊藤算砂:やったね
ブレス・ブリギッド:やった~
GM:では情報公開

"焦螟王ロード・スウォーム"【"焦螟王"獲得】
番外第四十一席"焦螟王"ジン・ツァン。廃棄区画管理者。
骄虫の混血種。排他的かつ苛烈な性格。部員の代わりに虫、蚯蚓、菌などの分解者の軍勢を配下として持ち、
キングダム全域の廃棄区画を清潔に保っている他、下水路を巡回するチム・チムニーの管理も担う。
視認不可能なほどの微小な虫の大軍勢を培養し指揮する王鍵、『太宗躬災』の適合者。

伊藤算砂:やったぜ 忠勤してもらうぜ
GM:こちらもNPCカードだけでなくデータを戦わせる事が可能。
エリザベス・タイラー:どんどん軍勢が強化されていくぞい
ブレス・ブリギッド:うおおお
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:これはつよいぞ
ブレス・ブリギッド:つよいぞ~
GM:あ、"ストロッツァ"、"建設王"、"焦螟王"についてですが、今のところどれにも下位情報はないです。
伊藤算砂:はーい
ブレス・ブリギッド:あっ了解~
エリザベス・タイラー:理解!
ブレス・ブリギッド:NPCカードのターン!
エリザベス・タイラー:メアリのNPCカードを使用!判定を自動成功させますわ!
ブレス・ブリギッド:有能ですわ~
エリザベス・タイラー:対象は・学級会 難易度30!
GM:き、君たち……

"学級会"【《トラップ》諜報優位-1】
■■■■■■■■反キングダムの民主主義活動などではない。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■実態不明の■■■■■■■。
■■■■■■■■■■■■■■■■『民意』を■■■■■■■■■■■■■■■■■■。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■、
■■■■■■■■■に伴い、再び■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■。

GM:なんということを……
伊藤算砂:メチャクチャ踏んでる
エリザベス・タイラー:ウ、ウワァ~~~~~ッ
ブレス・ブリギッド:すげ~
ブレス・ブリギッド:笑うしか無いですね
GM:王鍵を超える隠蔽能力の組織を3時間で調べられるようになってるのは……おかしいだろ!!

【諜報優位】
+3:敵一体行動阻止(1回)
+2:購入判定+5
+1:敵性能一部判明
0:敵配置判明
-1:敵配置隠匿
-2:敵増援配備
-3:地上部隊合流不可◀

エリザベス・タイラー:せっかく上がった諜報優位が……
ブレス・ブリギッド:うーん 正論
伊藤算砂:メアリならなんとかしてくれるかなって……
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:ぼくにだって……わからないことくらい……ある
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:かなしい
ブレス・ブリギッド:飴あげるね
エリザベス・タイラー:良いんですのよ……すべて命令した私の責任ですわ……
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:飴おいしい
エリザベス・タイラー:海賊王は……円卓のお荷物です……!ヒンッ……!
ブレス・ブリギッド:でも上手く踊ってますよ
ブレス・ブリギッド:GMの手のひらで…
GM:確かに1個か2個踏みたくなる情報に配置したつもりでしたが
GM:こうまでとは思いませんでした これから挽回してくれ……!
ブレス・ブリギッド:爆弾だけを踏んでいくマインスイーパー。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ヒポポタマスくん「エリザちゃん…泣かないで」
ブレス・ブリギッド:無理せず本職のジェシカさんにお願いしましょう。
GM:メアリの使用回数はあと2回です
ブレス・ブリギッド:ルースリンガー、難易度9に対し不夜王さんを使用します!
ブレス・ブリギッド:ダイスはこちらで?
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:いきます
ブレス・ブリギッド:シャス!
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:16dx7>=9
DoubleCross : (16DX7>=9) → 10[1,1,1,2,2,3,6,6,6,7,8,8,9,9,9,10]+10[1,1,2,3,3,3,8]+6[6] → 26 → 成功

GM:すごすぎる~~
伊藤算砂:さすが
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ヤバ
ブレス・ブリギッド:すご~~~
GM:不夜王残り4、メアリ残り2
伊藤算砂:後4回頑張ってね
エリザベス・タイラー:つよすぎ
GM:では項目を開示しましょう
ブレス・ブリギッド:ドキドキ

"ルースリンガー"【諜報優位+1】
理事会時代、"チーフ"なる人格形成エンジニアによって構築された特注社会人。
"ブリューナク"の『同期』であり、それに匹敵する戦力として、広範囲索敵能力を備えている。
"アラドヴァル"の対となる観測手として、子機を展開し観測と防御を担う。
女性的な人格であり、情緒にも人間的な揺らぎが大きい。
他学区では使用を禁じられている人体模倣パーツが、人格に影響しているかどうかは定かではない。
自己保存を優先し、劣勢時には自ら撤退を選択できる高度な判断能力を持つ。

【諜報優位】
+3:敵一体行動阻止(1回)
+2:購入判定+5
+1:敵性能一部判明
0:敵配置判明
-1:敵配置隠匿
-2:敵増援配備◀
-3:地上部隊合流不可

ブレス・ブリギッド:なんか まともに調べたらまともにプラスになる
伊藤算砂:やった~ これで敵増援が配備されるだけで済むぞ
エリザベス・タイラー:なぜ俺達はあんな無駄な時間を……
ブレス・ブリギッド:これが不夜王様の諜報能力ってわけですね
GM:キングダムは情報戦に弱い!
ブレス・ブリギッド:不夜王さん、次は難易度7、先住市民をお願いします。
伊藤算砂:果たして成功できるかな……?
ブレス・ブリギッド:ふわふわの毛並み 眠らずに調査出来るかな?
ブレス・ブリギッド:その16個のダイスで…
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:いきます
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:16dx7>=7
DoubleCross : (16DX7>=7) → 10[1,2,2,3,3,5,6,6,6,6,7,7,8,9,9,10]+10[2,4,7,8,9,10]+10[2,3,8,10]+10[7,8]+6[4,6] → 46 → 成功

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ww
ブレス・ブリギッド:やば
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:wwww
エリザベス・タイラー:オーバーキル
GM:そこまで調べたかったのか、不夜王マン
ブレス・ブリギッド:本気じゃないですか
ブレス・ブリギッド:ふわふわ王になっちゃう
伊藤算砂:すきすぎる

先住市民【効果なし】
シャムロック自由学園からやや外れて、ファウセット新陸帯で暮らしている先住市民達。
都市の外での暮らしを選んでいることからも、素朴さを好む穏やかな住民が多く、
シャムロックは勿論キングダムに対しても警戒心は薄い。
一方でその温厚かつ学区間の争いを理解しない性質故に、"美食王"による調略も即座には難しいだろう。
現時点で可能なことは、戦場に巻き込まれないよう平和裏に誘導する程度である。

ブレス・ブリギッド:よし 下がらなかった
GM:ハードルがもう下がらないことになってる
エリザベス・タイラー:現状維持が一番だ
伊藤算砂:やった~!
ブレス・ブリギッド:不夜王が全力で避難させてる
伊藤算砂:大戦果ですよ
GM:ですが
GM:実はこの情報項目には、下位項目があります。
エリザベス・タイラー:なにっ
伊藤算砂:はえ~

使用可能技能:〈知識:ウェブ〉〈情報:ノヴァリス〉

"竜王ロード・タイトル" 難易度7【済】
├"建設王ロード・ハイライズ" 難易度7【済】
├"焦螟王ロード・スウォーム" 難易度8【済】
└"■■ウォクス" 難易度12
"海賊王ロード・バッカニア" 難易度10【済】
├"ストロッツァ" 難易度15【済】
└"マスターゼウス" 難易度7
"美食王ロード・ガストロノミー" 難易度7【済】
├"アラドヴァル" 難易度11【済】
├"ルースリンガー" 難易度9【済】
├"ムスペルヘイム" 難易度7
├"冬の女王" 難易度25
├先住市民 難易度7【済】
│├バンシィ 難易度25
│└ジンガ 難易度25
└ヒポポタマスくん 難易度5
"情王ロード・エモート" 難易度12【済】
├"学級会" 難易度30【済】
├"ウィジェット" 難易度25
├"明王ロード・ルミナス" 難易度10
└"安臥王ロード・ライ" 難易度12

伊藤算砂:ええ~ 高い
エリザベス・タイラー:バンシイ……ジンガ……嘘だよな……?
ブレス・ブリギッド:個体のお二匹!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:島かわを調べてて 人魚の鱗を見つけちゃうヤツじゃん
GM:不夜王は残り3、メアリは残り2
エリザベス・タイラー:では……新しく出現した項目を狙います
エリザベス・タイラー:バンシィ 難易度25 メアリのカードで自動成功させますわ!
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:任せてよ

バンシィ【兵站工作阻止】
バンシィは、ファウセット新陸帯への侵攻に対するシャムロック自由学園の切り札である。
シャムロックは、居住する先住市民のうち有志に専用の訓練を課し、破壊工作部隊として編成した。
バンシィは無害な現地の先住市民を装い、種族的な軽視されやすさを活かして、兵站の破壊を試みようとしている。
さらに彼女は先住市民であることから、こちらからの反撃が不可能である。
本来はその素朴で善良な性格のために破壊工作にも対生徒戦闘にも適性を持たない先住市民であるが、
『シャムロックが愛と平和に溢れた学園である』『悪いキングダムがそれを脅かしている』という前提が成立する現状、
その素朴で善良な性格が幸い(災い)し、シャムロックを悪の王国から守るべく、力を尽くすことだろう。

伊藤算砂:やば
ブレス・ブリギッド:やっば
GM:バンシィを放置していた場合、戦闘中に兵站優位を減らされていました。
エリザベス・タイラー:バンシイ……嘘だよな……?
ブレス・ブリギッド:実質プラスじゃん
伊藤算砂:先住市民を洗脳して動員してるんじゃないよ 邪悪学園が……
GM:『悪いキングダムがそれを脅かしている』は完全に真実なんだよな
ブレス・ブリギッド:それはそう
伊藤算砂:早く解放してあげなきゃ……
GM:残り回数は、不夜王3、メアリ1
GM:もちろんですが、バンシィの下位項目もありません。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:やさしくしよ
エリザベス・タイラー:続けてメアリの最後の回数を使用します!
エリザベス・タイラー:対象は"ウィジェット" 難易度25!
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:がんばるぞー!

"ウィジェット"【諜報優位+1】
鴉の塔レイヴンタワー襲撃犯の関係者として存在が確認されたノドスチルドレン70th。
トバルカインの名称は"ワインドアッパー"。当時はオギエルDC/S+を操作していた。
キングダムが捕縛したシャムロック自由学園生徒ニーアム・マッキーンの血縁と目されている。
ニーアム・マッキーンに関しては、そもそもキングダム内部に長く潜伏していた可能性が高い。
■■■がその潜伏を支援していたと仮定すれば、"ウィジェット"も■■■から情報を得ていたことになる。

ブレス・ブリギッド:さっすがメアリさん!

【諜報優位】
+3:敵一体行動阻止(1回)
+2:購入判定+5
+1:敵性能一部判明
0:敵配置判明
-1:敵配置隠匿◀
-2:敵増援配備
-3:地上部隊合流不可

エリザベス・タイラー:メアリ~♡
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:えへへ
伊藤算砂:■■■は気にしないほうがいいんだろうな~ おぼえました
ブレス・ブリギッド:裏とか書いてる場合じゃないですわ。時代は日の当たる王道ですわ。
GM:■■■はPC視点でも『不明』の情報ですが
GM:竜王や不夜王はさすがにどの組織なのかは推定できるでしょう。
ブレス・ブリギッド:どこなんだろうな~
GM:ただし、推定が可能なだけで、決定的な情報だけが不自然に掴めないようになっています。
伊藤算砂:なるね
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:フゥン…
GM:行動回数は、不夜王が残り3
GM:改めて、進行状況も含めた情報項目の全貌を貼りましょう。

使用可能技能:〈知識:ウェブ〉〈情報:ノヴァリス〉

"竜王ロード・タイトル" 難易度7【済】
├"建設王ロード・ハイライズ" 難易度7【済】
├"焦螟王ロード・スウォーム" 難易度8【済】
└"■■ウォクス" 難易度12
"海賊王ロード・バッカニア" 難易度10【済】
├"ストロッツァ" 難易度15【済】
└"マスターゼウス" 難易度7
"美食王ロード・ガストロノミー" 難易度7【済】
├"アラドヴァル" 難易度11【済】
├"ルースリンガー" 難易度9【済】
├"ムスペルヘイム" 難易度7
├"冬の女王" 難易度25
├先住市民 難易度7【済】
│├バンシィ 難易度25【済】
│└ジンガ 難易度25
└ヒポポタマスくん 難易度5
"情王ロード・エモート" 難易度12【済】
├"学級会" 難易度30【済】
├"ウィジェット" 難易度25【済】
├"明王ロード・ルミナス" 難易度10
└"安臥王ロード・ライ" 難易度12

ブレス・ブリギッド:不夜王さんに■■(ウォクス)の難易度12をお願いしましょう
ブレス・ブリギッド:後3回働いたら休めますよ!
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:はい、不夜王…判定します…
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:16dx7>=12
DoubleCross : (16DX7>=12) → 10[1,1,2,2,2,3,5,7,7,8,8,9,9,9,10,10]+10[1,6,7,9,9,9,10,10,10]+10[1,2,2,3,3,7,9]+6[5,6] → 36 → 成功

ブレス・ブリギッド:すっご
GM:開いてしまったか、これを……
エリザベス・タイラー:なんでも知ってる
GM:確かに気になるよな……!
ブレス・ブリギッド:怖いこと言ってる…

"叡聞ウォクス"【"不夜王"ダイス-5個】
"竜王"は表立って行動する諸王二名だけでなく、もう一つの手駒を密かに動かしている。
理事会時代の鴉の塔レイヴンタワーの"目"にして電子戦担当者、"叡聞ウォクス"アストラ・アクアティカ。
"幽霊船長"が電子戦に注力する中、彼女は秘密裏に行動し、鴉の塔レイヴンタワーの管理システムへの接触を試みている。
既に一定の情報を抜き終わっている可能性が高く、現時点からの警戒は不可能。
行政部部員は速やかに"叡聞"の物理的所在を特定し、聴取を行うこと。

GM:以降、"不夜王"のダイスが-5個されます。
エリザベス・タイラー:ふ、不夜王~!
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:うわーーーー!!
伊藤算砂:あたし戦術とこれで相殺してるじゃん
GM:この効果はこのシーン限りなので安心してね
ブレス・ブリギッド:戦術で動かしてる分が信用されてない
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:安心とは
GM:下位情報もなし!だが、いい報せもあるぞ
ブレス・ブリギッド:後2回!あと2回耐えてください不夜王!
ブレス・ブリギッド:なんですか!
GM:今すぐアクセスできる情報項目の中に……
GM:諜報優位がまだ2つも残っている!
エリザベス・タイラー:!!
伊藤算砂:やったね
ブレス・ブリギッド:2/7だ
エリザベス・タイラー:わしらの失敗を帳消しにできるんか…?
エリザベス・タイラー:フヒ……ヒヒ……
ブレス・ブリギッド:不夜王!難易度7のムスペルヘイムをお願いします!
ブレス・ブリギッド:できれば諜報優位を引いてください!
GM:次からはダイスは11個です
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:はい…不夜王、諜報優位を引きます…
エリザベス・タイラー:随分減ったな……
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:11dx7>=7
DoubleCross : (11DX7>=7) → 10[1,2,3,3,5,5,7,8,9,10,10]+10[3,5,7,9,9]+10[7,8,10]+10[7,8,9]+10[3,6,7]+1[1] → 51 → 成功

ブレス・ブリギッド:?
ブレス・ブリギッド:一番調子いいな
エリザベス・タイラー:不夜王健在
ブレス・ブリギッド:もしかして……自分の手勢が一番使いやすいんですか?
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:重りを外して強くなるタイプ
GM:裏切り者の戦術はいらないってよ
伊藤算砂:戦術はいるだろ
ブレス・ブリギッド:『やれやれ、道理で報告が遅い組があったはずだ』
伊藤算砂:別要員で下がってるだけなんだから
GM:ダイスのせいではないからな……。
GM:では情報を公開します。

"ムスペルヘイム"【ガード貫通付与(1回)】
理事会時代、"チーフ"なる人格形成エンジニアによって構築された特注社会人。
『意識』の理解のため自己変成を繰り返した結果、人格中枢ユニットの大半を炎へと置換することに成功してしまった。
炎の熱勾配を用いる擬似的な回路では本来の電子機器と同等の処理能力を構築できないため、
人格維持のために比較的単純な精神構造のノヴァリス生徒をエミュレートしており、
それが女性的な人格と、刹那的で恐れ知らずな言動に繋がっていると思われる。
撤退を選択できる判断能力は持たないが、非実体の人格中枢ユニットは物理的な破壊も困難。

ブレス・ブリギッド:わぁ 有利効果だ
伊藤算砂:うれしいけど諜報優位じゃないやつだ
ブレス・ブリギッド:素直に敵の調査したら有利、て事実がのしかかりますね。
エリザベス・タイラー:随分遠回りをしてきたもんだ
ブレス・ブリギッド:そのまま25の冬の女王もお願いします
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:はい、不夜王、冬の女王について調べます
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:11dx7>=25
DoubleCross : (11DX7>=25) → 10[1,2,3,5,5,8,8,8,8,9,10]+10[1,4,4,7,10,10]+4[3,3,4] → 24 → 失敗

ブレス・ブリギッド:!?
伊藤算砂:そんな……
エリザベス・タイラー:アワワワ
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:ここにきて揺り戻しが!!
伊藤算砂:ロイス切って
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:なんかないんか
GM:なんか支援できるエフェクトがあれば
GM:いいですよ、使っても……!
ブレス・ブリギッド:財産しかもってねぇ
伊藤算砂:ウォクスとかマジで気にしなくていいよ あと5個振りなよ
不夜王:竜王がそういうなら…!
ブレス・ブリギッド:珍しく皆後乗せとか持ってないのか
エリザベス・タイラー:あの…私《仕組まれた幸運》っていうちょっとしたラッキーを起こすイージーエフェクト持ってるんですけど
GM:なにっ
エリザベス・タイラー:これでなんとかインチキできませんか……?
伊藤算砂:……!
GM:こんなイージーエフェクト使われたところ見たことない
GM:おそらく今後も使われることはないのではないか
ブレス・ブリギッド:エリちゃん…!
GM:ちょっとしたラッキーなんて曖昧な効果、いつ使うんだよ、どんな効果なんだよ……と思っていたが
GM:こういう時に必要だったのか……!
エリザベス・タイラー:お昼の会合で振る舞った紅茶に因子を仕込んでおいたのですよ
エリザベス・タイラー:ちょっとしたラッキーを起こす因子をね
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:そういえばあの紅茶いつもよりちょっとおいしかった…
GM:なんか嫌だなあその紅茶
ブレス・ブリギッド:なるほどなぁ
GM:じゃあいいですよ……!2足りないなら駄目だったけど……1足りないなら!
ブレス・ブリギッド:あんな存在するだけでアンラッキーな空間に…!
伊藤算砂:やったあ~
GM:項目開きますからねッ
エリザベス・タイラー:やったー!ラッキー!
ブレス・ブリギッド:やった~
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:この勝負!ノーカウントッ!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ヤッター
ブレス・ブリギッド:私も《眠れる遺伝子》で動物になれるんですけど、頑張って猫とかになって撫でられます

"冬の女王"【諜報優位+1】
ファウセット新陸帯の地下大探索の結果として、シャムロックは『冬の女王』なる存在との接触を果たした。
普段は地下深くで生活している彼女が地表近くで力を発揮すると、付近は氷と吹雪に覆われる。
その正体は見上げるほどの巨躯を持つ先住市民であり、先住市民としては例外的なほどの能力規模を有する。
接触の結果としてフィオナ騎士団との協力関係を築いており、要請されれば力を発揮するだろう。
先住市民である以上こちらからの反撃が不可能な相手であり、地上を無視して空から攻めることが得策。
ただし、地上の"アラドヴァル"を撃破するためには、否応なく彼女の勢力圏を通過しなければならない。
『冬の女王』の冷気は無差別だが、高度社会人の活動能力に影響を及ぼさない制御すら可能である。

ブレス・ブリギッド:優位!

使用可能技能:〈知識:ウェブ〉〈情報:ノヴァリス〉

"竜王ロード・タイトル" 難易度7【済】
├"建設王ロード・ハイライズ" 難易度7【済】
├"焦螟王ロード・スウォーム" 難易度8【済】
└"叡聞ウォクス" 難易度12【済】
"海賊王ロード・バッカニア" 難易度10【済】
├"ストロッツァ" 難易度15【済】
└"マスターゼウス" 難易度7
"美食王ロード・ガストロノミー" 難易度7【済】
├"アラドヴァル" 難易度11【済】
├"ルースリンガー" 難易度9【済】
├"ムスペルヘイム" 難易度7【済】
├"冬の女王" 難易度25【済】
├先住市民 難易度7【済】
│├バンシィ 難易度25【済】
│└ジンガ 難易度25
└ヒポポタマスくん 難易度5
"情王ロード・エモート" 難易度12【済】
├"学級会" 難易度30【済】
├"ウィジェット" 難易度25【済】
├"明王ロード・ルミナス" 難易度10
└"安臥王ロード・ライ" 難易度12

【諜報優位】
+3:敵一体行動阻止(1回)
+2:購入判定+5
+1:敵性能一部判明
0:敵配置判明◀
-1:敵配置隠匿
-2:敵増援配備
-3:地上部隊合流不可

伊藤算砂:よかった…………………………
エリザベス・タイラー:戻ってきた!元の位置に!
ブレス・ブリギッド:ハァーーーー………………
伊藤算砂:ここまでなんか……すごい寄り道したな…………
GM:マイナスからゼロに……戻ってきた!!
ブレス・ブリギッド:なんて遠い……回り道……
GM:では、今日は中断して明日14時に再開しましょうか……
GM:さすがにもう情報共有ロールする気力残ってないでしょう
エリザベス・タイラー:激しい戦いだった……
エリザベス・タイラー:ゼェ……ハァ……
伊藤算砂:ありがとうございます………………
GM:あと貼っていった項目も普通に文章量多いですしね
GM:PC知識として噛み砕くにも中断がちょうどいいのではと思います。
ブレス・ブリギッド:マップのカップにまとめたので一息つきながら読んでいってください。
ブレス・ブリギッド:ありがとうございます!

GM:扉が開き、ザザザザザ、という音があった。
GM:"竜王"が宣言するのとほぼ同時に、行政部の生徒達が作戦本部へと素早く入室し、
GM:全員の手元に、共通フォーマットで整理された調査結果を配布していく。整然とした音は、その足音である。
GM:――だが、全員に行き渡った情報は、必ずしも平等ではないはずだ。
GM:例えば、"海賊王"には"竜王"への警戒を呼びかける情報。"情王"以外には彼女の所属への注意喚起の情報。
GM:"不夜王"や"竜王"が集めた情報だけではない。各々が、自らの手勢に集めさせた調査結果もある。
GM:『自らに君臨せよ』。判断材料を自ら取捨選択する権利を持つ者が、王だ。
行政部生徒:「それでは、失礼いたします」
行政部生徒:丁寧に一礼し、退室していく。
エリザベス・タイラー:「いつもながら見事な手際ですわね。海賊部ではこうは行きませんわ」退出する生徒たちに手を振って。
伊藤算砂:「“不夜王”の調査結果なければ、行動一つままなりませんからね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「一流の…給仕に通じるものが…もぐ…ありますね…」皿の上の料理をナイフで切り分けて食べる。
ブレス・ブリギッド:「すごいですよね。うちも書類仕事は専門ではないですから。必要なんですけどね」
ブレス・ブリギッド:「本当に。私達だけで調べようと思ったらどれほどの手数が必要なんでしょう」珍しく紙媒体の資料をペラペラとめくっていく。
伊藤算砂:「とにかく、まずは把握するべきは目下の障害でしょう」
伊藤算砂:「"アラドヴァル"。"ルースリンガー"。"ムスペルヘイム"」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(障害…か)チラリと情王の方を見る。
ブレス・ブリギッド:ふむ。と資料に目を落としている。視線には気づいていない。
伊藤算砂:「はい。特注社会人、と呼称しているようです」
エリザベス・タイラー:「シャムロックが味方につけた社会人達ですわね」
伊藤算砂:「絶対的な生徒の量と質では、とても我々とは勝負になりません。彼女らが用いるのはこのような、生徒に頼らない戦力」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「1体とは戦闘済み…もう一体の火力は体験済み…もぐもぐ…」
ブレス・ブリギッド:「砲撃仕様、観測仕様、そして前衛での白兵仕様ですね。"ルースリンガー"については気づきませんでしたが、あの場所にいたのでしょう」
ブレス・ブリギッド:「特化型だけ有って、それぞれ連携されると厄介でしたね」
エリザベス・タイラー:「"ブリューナク"の同型機というなら、オーシャンズ様とブレス様が退けられたのも納得ですわ」
伊藤算砂:「それらは尋常の社会人とは一線を画すようで……スペックだけでなく、高度な人格をも備えているようです」
伊藤算砂:「どちらかと言えば、生徒に近い存在と見るほうが正確なのかもしれませんね」
ブレス・ブリギッド:「なるほど。実際、"ムスペルヘイム"は活き活きとしておられましたよ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「最低限の…会話ができる…もぐ…ですが知性の方は単純化されたような印象でしたね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「故に"ムスペルヘイム"に関しては、交渉の類は意味がないように…もぐ…思えます」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「罠などは効果があるかもしれませんが」
伊藤算砂:「生徒に近い感性を有しながら、我々とは決定的に違うところがあります」
ブレス・ブリギッド:「と、言いますと?」
伊藤算砂:「死ぬことです」
伊藤算砂:「それらはさも人のように死を恐れる。そこに付け入る隙もあるかと」
伊藤算砂:「あるいは、弱った味方を庇い立てするかもしれない。あるいは、自らが死に頻すれば、撤退を選ぶやもしれない」
エリザベス・タイラー:「けれど逆に捉えれば、自分自身で死に場所を選べるとも言えるのではなくて?」
エリザベス・タイラー:「生徒であれば例外なく、一定の手傷を追わせれば十字冠で戦場から排除されますけれど」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「死を覚悟してこその…奥の手…もぐもぐ…後先考えない戦い方を行うと?」食べ終わった皿を積み上げ、新たな皿の料理を口に運ぶ。
エリザベス・タイラー:「彼らの思考回路が真に人のそれに迫っているであれば、そのような不合理も有り得ない話ではないでしょう」
エリザベス・タイラー:「実際、"ブリューナク"は退きませんでしたもの」
ブレス・ブリギッド:「海賊王さんは前例とも接触がありましたか。実例があるなら憂慮するべき、ですね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「追い込み過ぎないようにという手加減は…ブレーキになりますが…」
伊藤算砂:「少なくとも、尋常の生徒との戦いとは、やり方を変える必要がある」
伊藤算砂:「そういった特性を頭に入れておく必要はあると思います」
ブレス・ブリギッド:「畏まりました。気をつけましょう」軽く一礼。
伊藤算砂:「社会人であればまだいいんですけどね。更に問題は……“冬の女王”」
ブレス・ブリギッド:「地下深くに潜む先住市民、ですか」
伊藤算砂:「こちらが、強大な能力を持つ大型の先住市民であるのであれば、それこそ戦い方は全く異なります」
伊藤算砂:「というよりも……戦いにはなりませんから」
ブレス・ブリギッド:「こちらからは、はい、手を出すのはちょっと……」
伊藤算砂:「はい。どう倒すかではなく、どう潜るかしかありませんから」
ブレス・ブリギッド:「逃れるとしたら、空からになりますか?」
エリザベス・タイラー:「勿論そうでしょうけれど、空路は"アラドヴァル"の対空砲撃で塞がれていますわ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そもそも、我らの名目としては」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「冬の女王に関する対応であったはず…完全無視は通らないでしょう?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「政治的には…形の上だけでも…もぐ…対応策を立てる必要があります」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「先住市民への懐柔もその方向性でしたので」
伊藤算砂:「赴く必要は出そうですね」
ブレス・ブリギッド:「住まう場所に影響が出て、困っているのは先住市民の方々ですものね……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「彼らは…よく言えば純朴…悪くいえば愚鈍ではあり、積極的な戦闘への協力こそ望めませんが」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「とはいえ、民意というものは…シャムロックに対しての政治的圧力には使えます」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「冬の女王を運用しているのがシャムロックであるのなら…その対策を我々が行うというのは」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「十分な…もぐ…大義名分になるのでは?」
エリザベス・タイラー:「冬の女王と戦うというのであれば」一呼吸間を置いて
エリザベス・タイラー:「この"海賊王"が引き受ける他はありませんわね」金色の髪をかき上げて、妖しく笑う。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「これは…頼もしい…事実として先住市民の中には我々を妨害しようとしている者も少なからずいる様子…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「彼らにとって真に味方なのはシャムロックではなくキングダムであるというスタンスは」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「それらへの対処にも…」
エリザベス・タイラー:「私一人であれば、その特権がありますもの」
伊藤算砂:「……それは、あくまで“海賊王”様にのみ赦されたものであり」
伊藤算砂:「麾下の船団すべてが、“神の似姿を害してはならない"戒律から免れるわけではないのでしょう?」
伊藤算砂:「単騎で挑まれるおつもりですか」
エリザベス・タイラー:「不足かしら?」
エリザベス・タイラー:「"海賊王"の王鍵は、そのはためくところをすべて自らの財とし、領土とする。聞いたことはなくて?」
エリザベス・タイラー:「私は常に、私の船団と共にありますのよ。例え一人であっても」
伊藤算砂:「……」
伊藤算砂:(“騎士王”に“海賊王”を1対1で戦わせるようなもの)
伊藤算砂:(あるいは、それの前情報としては……)
ブレス・ブリギッド:「あのぉ」挙手。
伊藤算砂:「何か?」
ブレス・ブリギッド:「不勉強なのですが、海賊王さんは"冬の女王"──先住市民に対しての対抗札があるんですか?」
エリザベス・タイラー:「あらあら、ごめんなさい。ブレス様がいらっしゃるのについ口を滑らせてしまいましたわ」苦笑して口元を隠す。
ブレス・ブリギッド:「いえ、こちらこそ話の腰を折ってしまいました」こちらもほんのりと微笑。
エリザベス・タイラー:「実はありますの。"破戒免状"という単語を聞いたことはなくて?」
ブレス・ブリギッド:「あら、」両手の指を合わせる。「はい、伺っております。海賊部さんに特別に与えられた、海賊行為の許可証……ですよね?」
ブレス・ブリギッド:「そのお陰でキングダムに様々な物資や文化を運んできてくださってる、と。」
エリザベス・タイラー:「世間的にはそうですわね。ですが実のところそちらは、略奪免状としてルキア様から個別に賜ったものです」
エリザベス・タイラー:「"破戒免状"は別にありますの。ノヴァリスでこの海賊王だけが持つ、秘密の財宝ですわ」
ブレス・ブリギッド:「えっ?」ぱちくり。「そうだったんですか?」
伊藤算砂:「まあ、そもそもとして、略奪行為など免状がなくともどこでもやっていますからね、ここだと」
ブレス・ブリギッド:「それは……えぇ、そうなんですけれど。」竜王の言葉に苦笑。
ブレス・ブリギッド:「ですがそうなると、"破戒免状"というのは?」
エリザベス・タイラー:「十字冠の戒則に対する、限定的な越権許可」
エリザベス・タイラー:「7つの戒則の一つ、先住市民への不可侵強制を、無効にする特権ですわ」
ブレス・ブリギッド:「えぇっ!?」
ブレス・ブリギッド:意図せず声を出した口に両手を上げ、彼女の頭上で輝く十字冠をちらりと見る。
ブレス・ブリギッド:このノヴァリスにおける前提。あるいはルール。────その十字冠への機能に干渉するとは!
エリザベス・タイラー:「他の方には内緒にしてくださいましね」唇に指を添えてウインクする。
伊藤算砂:「これは一部の王にしか知らされていないことですから」
伊藤算砂:「それを知らせたということは、あなた達への信頼の証のようなものですからね」
ブレス・ブリギッド:「はい、はい」こくこく、と真面目な顔で数度、頷く。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(…怖すぎる)
ブレス・ブリギッド:(驚きですね……十字冠への干渉。他の円卓の方もそうなのでしょうか?)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(信頼の証に対しての重要度が重すぎるんだよォ~)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(うっすら…知ってたけど…念押しされると嫌すぎるッ!)
ブレス・ブリギッド:衝撃を緩和するために、逸れ掛けた思考を少し手放す。
ブレス・ブリギッド:「……と、いけません。本題は"冬の女王"、でしたね」
ブレス・ブリギッド:("見たもの聞いたものを素直に"と言われましたが……他人の秘密となると、流石にですね。)内心で頷く。
エリザベス・タイラー:「ええ。一般の生徒であっても、神聖二重冠が発動している間は、幾つかの戒則を無視することができるようになりましたけれど」
エリザベス・タイラー:「先住市民への不可侵は、神聖二重冠であっても不可能」
エリザベス・タイラー:「つまり、冬の女王に対するなら私以外に適任はおりませんわね」
伊藤算砂:「やれますか?」
伊藤算砂:「私の見立てでは、この初戦では恐らく、“神聖二重冠”の発生は起きないと見ています」
伊藤算砂:「やるとなれば、それ抜きで打通してもらうことになりますが」
エリザベス・タイラー:「やれますわ」当然の如く胸を張って言う。
エリザベス・タイラー:「けれど、ふふ……」
エリザベス・タイラー:真剣な顔から一転、堪えきれなくなったように笑みをこぼして。
ブレス・ブリギッド:「? どうかなさったんですか?」
エリザベス・タイラー:「ふふ、ごめんなさい。ここまで説明しておいてお恥ずかしいのですけれど」
エリザベス・タイラー:「やりたくありませんわ」
伊藤算砂:「……は」
伊藤算砂:「は?」
ブレス・ブリギッド:「えぇ?」
エリザベス・タイラー:「だってそうでしょう?相手がこちらに危害を加えるつもりならともかく」
エリザベス・タイラー:「戦う気のない者を、こちらから襲うだなんて」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(こ、これだから…)
エリザベス・タイラー:「巨躯とはいえいたいけな先住市民の方に、そのような横暴はしたくありません」
ブレス・ブリギッド:「ふふ」ほ、と肩の力が抜ける。
伊藤算砂:「かしこまりました。交戦するのならばあちらからの攻撃があって後のみ」
伊藤算砂:「それを前提に組み立てます」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「なるほど…」竜王の方を見る。
エリザベス・タイラー:「ええ、冬の女王に明確な戦闘の意志があり、シャムロックが彼女を指揮系統に完全に組み込めているのなら」
エリザベス・タイラー:「そもそもファウセットに置いておく必要はありません。"ブリューナク"のようにキングダムに直接侵攻させたほうが、遥かに戦争計画の妨害になりますわ」
ブレス・ブリギッド:「あぁ、確かに……」半ば無自覚に納得の言葉が溢れている。
エリザベス・タイラー:「それができないということは、彼女とシャムロックはせいぜいが消極的な同盟関係」
エリザベス・タイラー:「かの凍結現象は、彼女の攻撃ではなく生態と言うべきなのではなくて?」
ブレス・ブリギッド:「生態でしたら、それを原因にこちらから何かを言うのも戸惑われますね」
ブレス・ブリギッド:「私も夏の暖かくなってきた頃には、良く距離を取られますので、わかります。」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「積極的にキングダムへの喧嘩を売りたくない勢力も居るでしょうし、まだ運用前だったという可能性もありますから」
伊藤算砂:「それは、現象を見れば判断できることですね」
伊藤算砂:「その冷却現象が特注社会人への干渉を回避するようならば黒でしょう」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「はい、その辺は実際の対処後にしかわからない…もぐ…でしょうね」
ブレス・ブリギッド:「そうですね。となれば現状は当初の方針通り、"アラドヴァル"以下、特注社会人達への対処がメインになりますでしょうか」
エリザベス・タイラー:「ええ。つまるところ、求められるべきは"冬の女王"を打倒可能な戦力ではなく」
エリザベス・タイラー:「陸路で"冬の女王"の勢力圏を突破して、"アラドヴァル"ら防空戦力を叩くことのできる、極地での速度と貫通力を備えた戦力」
エリザベス・タイラー:「……ところでオーシャンズ様。私小耳に挟んだのですけれど」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「打倒というよりは…対処しているという姿勢が必要なので…はい、なんでしょう」
エリザベス・タイラー:「アップルシードでは、冬のグルメを大変満喫されたとか」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「え…いやあ…それほどでも…」
エリザベス・タイラー:「奇異な環境には、奇異な味わいが秘められているものですわよね。私も興味は尽きないのですけれど」
エリザベス・タイラー:「やはりここは、専門家が向かった方が実りが多い気がしておりますの」
エリザベス・タイラー:「あの程度の寒波、"美食王"にとっては丁度良いスパイスにしかならないのではなくて?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(え?やだ!)本音
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ふ…確かにそうかもしれませんね」建前
エリザベス・タイラー:「ですわよね!オーシャンズ様ならそう仰ると思っておりましたわ」瞳を輝かせて手を合わせる。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(付随した雪とかは…まあ良いけど…寒さって…カロリー的にもマイナスだし…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「フフ…お任せください」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「元より、戦闘能力では貢献できぬ身」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「戦う必要のない相手の対処は適任…でありましょう…もぐもぐ」
エリザベス・タイラー:「雪の下から採れたお野菜はとても甘くなると聞いたことがありますの。途中でそういった食材を見つけたらぜひ採取して、祝勝会で振る舞ってくださいましね」愉しげに笑みを向ける。
ブレス・ブリギッド:「失礼、そういう事でしたら」挙手
ブレス・ブリギッド:「寒冷地での耐性でしたら、私も覚えがあります。炎を扱えますので」
ブレス・ブリギッド:「速度は埋めて頂く必要ありますが。タナーさんとジンさん……あぁ、"建設王"と"焦螟王"とも以前、似たような整地を行いました」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「しかし…攻撃はできませんよ?」
ブレス・ブリギッド:「えぇ、はい。一応はお伝えしておこうかと」
ブレス・ブリギッド:「どのみち、地上からアプローチするとなれば、"ムスペルヘイム"達へ対処する戦力も必要かと思いまして。」
エリザベス・タイラー:「むしろそちらが重要ですわね。ブレス様は一度"ムスペルヘイム"を打倒していますし」
エリザベス・タイラー:「とは言え相手もそれを折り込んだ戦術を用意してくるでしょうから、戦力としてはもう一押しあれば素敵ですわね」
ブレス・ブリギッド:「あぁ、そうですね……単純には行きませんよね」
ブレス・ブリギッド:「そういった戦術については、竜王さんに頼らせて頂きたい所存です。ともあれ、意見具申でした」
伊藤算砂:「地上侵攻のみの最大の問題は、射程距離の差がそのまま効くことです」
伊藤算砂:「それらを一気に詰める手段か、こちらも同じかそれ以上の長距離攻撃能力を持つか」
伊藤算砂:「どちらかを満たせなければ、勝負にもならないでしょう」
伊藤算砂:「それに、これは重々ご承知だと思いますが」
伊藤算砂:「この戦いで終わりではありません。おそらくはこの後にはシャムロックの本隊が到着しますから」
伊藤算砂:「それに……」言葉を止める。「それだけにとどまるわけでもないでしょう?」
伊藤算砂:暗にノドスのことを言ったような口ぶり。
エリザベス・タイラー:「そうですわねえ。シャムロックと裏で通じているものと考えていましたけど、どうにもその線は薄いようで」
エリザベス・タイラー:「随分無駄足を踏まされましたわね。メアリにはかわいそうなことをしました」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:情王の方をチラ見する。
ブレス・ブリギッド:会話する二人に目線を向けている横顔。
エリザベス・タイラー:「けれど、通じていないほうが却って厄介なのですわよね。漁夫の利を得に来るタイミングが誰にも読めませんもの」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「脅威は少ない方が…良いですしね…もぐもぐ」既に皿は20枚ほど積まれている。
ブレス・ブリギッド:「そうですね、横から何か手出しをされると、予定って狂ってしまって大変ですし……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(いや、そもそも…兵站の管理だったはずなのに…前線へ…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(そんな気は…してた…)
ブレス・ブリギッド:(そういう意味では、"学級会”、も)(……?)
ブレス・ブリギッド:口にする前にふと気づいて、手元の資料を改めて読む。読む、読む。
ブレス・ブリギッド:その中で特に目に止まる情報が、一点。
ブレス・ブリギッド:"ウィジェット"。先の事件でキングダム内に襲撃した関係者で──何者かの手引が想定されている。
ブレス・ブリギッド:何者か。つまり(……"学級会"の記載が、ない?)
ブレス・ブリギッド:(いえ、おかしいですよね。これは不夜王円卓さんが竜王さん達に向けた資料で、現に横槍する勢力も警戒されいて──)
ブレス・ブリギッド:──"学級会"からこの事件の監視に送られた人員が、自分以外に居ないはずがない。
ブレス・ブリギッド:予定になかった新人の試験として送り込み、それで終わり、というのは。なんだか不自然に感じる。
ブレス・ブリギッド:(この行動は円卓の方々と、美食王さんの関係する人以外には……"諸王"にもナイショだったのに)
ブレス・ブリギッド:("安臥王"さんは把握していて、横槍を入れてきそうな学級会への潜入を誰かから言伝た……んですよね?書いた主、って言ってましたし)
ブレス・ブリギッド:"諸王"に命令を伝えて、支部長にまで出会える書留を出来る人物。だからこそ、『円卓の誰か』からの依頼だと思っていたの、だが。
ブレス・ブリギッド:(円卓の頭脳を司る不夜王と竜王が、それを把握していないのなら)
ブレス・ブリギッド:("安臥王"さんはいったい……誰の依頼で、動いていたんですか?)
伊藤算砂:「如何がなさいましたか?」
ブレス・ブリギッド:「……えっ?ええと、───」
ブレス・ブリギッド:「……いえ、すみません。資料の方に没頭してしまいました。」
ブレス・ブリギッド:「お気になさらず。会議は慣れていないものでして」ペコリ、と柔和に頭を下げる。
伊藤算砂:「そうですか。行政部の資料は出来が良いですから……」
伊藤算砂:「ご無理のない話だと思いますよ」
ブレス・ブリギッド:「……はい。お掃除部の報告書の際も、この体裁を参考にさせて頂きましょう」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:がらり、と扉が開く。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:不機嫌さを一切隠す気のない小柄な女が王たちの会議に無造作に割り込んでいく。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「すまない、遅くなった。」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ピィッ!」
ブレス・ブリギッド:「!」ちょうど考えていた相手の登場に、ぴしりと背筋を伸ばす。
伊藤算砂:「あら。わざわざいらしたんですか?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「そう邪険に扱うな。」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(急に…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(円卓密度を上げないで欲しい…)
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「調査の責任者として、顔ぐらい出す責務はあるだろう。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:そう言っているが。この不夜王が本体であるか分体であるか、この場にいる人間にはジェシカ以外に判断はつかない。
ブレス・ブリギッド:「こんにちは、お疲れ様です、不夜王さん」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ああ、卿もな。”情王"。急な要請に答えてくれて感謝する」
ブレス・ブリギッド:優雅に礼。(急な要請、とは、どっちのことでしょう。ううん、聞いちゃだめですよね多分……)表情は保つ。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「お忙しいのに…有難い事です」
エリザベス・タイラー:「心配しているんですのよ。ジェシカ様は特にお忙しい身ですもの」
ブレス・ブリギッド:「はい、私どもでお役に立てるのであれば、何くれとお申し付けください」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:こくりと頷き。”竜王"へ視線を移す。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「それで、戦術方針は固まったのか」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「それとも、戦略規模か?」
伊藤算砂:「どちらも大まかには。とはいえ、決めて動かすのはあまり得意ではないんですよね」
伊藤算砂:「あとは向こうの手を見つつ選びますよ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ああ、その方がいいだろう。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:鋭い視線が一瞬情王を捉える
伊藤算砂:「……あまり睨まないであげてくださいね」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「卿らにもわかったと思うが、この資料には不完全な部分がある。」
ブレス・ブリギッド:「……?」なにか言われるかと思ったが、目線だけ返す。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「…目つきが悪いのはこの立場の職業病だ。仕方ないだろう」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「それは私の力不足によるものもある」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「が」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「それ以上に、"キングダム"への悪意を持つ者による妨害も大きい」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「そのことを念頭に置けば、ある程度の臨機応変さが求められるのは必然であると私は考える。」
エリザベス・タイラー:「存じております。むしろありのままを伝えてくださって感謝致しますわ」
伊藤算砂:「臨機応変な対応を頂いたこと、理解しています」
エリザベス・タイラー:「真実を選ぶ権利は王にこそある。選べずしてその称号は名乗れませんもの」
ブレス・ブリギッド:「はい。このような場には馴染みが浅い身ですが、心得ておきます」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「心に留めおきます」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:全員の言葉を受け取るように頷き
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「卿らには大きく期待をしている。」
伊藤算砂:「はい。お任せ頂ければと」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ご期待に応えられるように、励ませていただきます…もぐ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ああ、"私"の王権に懸けても」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「卿らの権限は守ってみせる。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:例え一時、この作戦の参加者が"至上王"の不興を買うことがあっても
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:作戦が続く限りはその身を護る。言外にそう宣言した。
GM:――戦争を始める時に見るべきは、正面の敵のみではない。その隙を突くであろう他の勢力にこそ注意を払う。
GM:戦力の優位がありながら、"竜王"や"不夜王"の調査は、そうした定石を踏み外すことのない、慎重なものだった。
GM:だが、有毒な情報が撒かれていた。互いの不信を煽り、キングダムの統制を崩そうとする情報が。
GM:"不夜王"が改めて保護を明言し、不安を払拭しなければならないような事態である。
GM:諜報戦の領域で、罠を仕掛けている者がいる。
GM:開戦が不可避となった今、シャムロックがそのような搦手を仕掛ける意味は薄い。"学級会"こそが、その主犯なのか?
GM:この場の誰一人として、確証を得てはいない。予感だけがある。
GM:この戦争の裏には、正体不明の何かがいる。

GM:以上の情報と獲得したユニットの能力を踏まえ、ファウセット新陸帯攻略の戦術を立てていただきます。
GM:まず、地上戦の配置はこちらの通り。

  "タスラム"A[9]
  "タスラム"B[9]
  "タスラム"C[9]

    5m

 "ルースリンガー"[9]
 "アラドヴァル"[6]

    30m

 "ムスペルヘイム"[4]

                 "冬の女王"[10]


    150m




     ★

GM:特に提案などがなければ、「★」の位置が初期配置となります。
GM:一方で、本番となる空中戦の配置は以下の通り。

    "バズヴ・カタ"[7]
   フエゴ・サンディア[5]
   エレナ・ロコノヴァ[18]
     陶都ヒズミ[10]
 フィオナ騎士団[4] フィオナ騎士団[4]
 フィオナ騎士団[4] フィオナ騎士団[4]
ブリューナク記念碑[0] ブリューナク記念碑[0]


          20m


          ★

GM:この戦場に地上部隊が合流可能なのは第2ラウンドの最初です。
GM:今回使用可能なNPCカードは二種類。

■NPCカード:タナー・K・クエイクス
【連合学院改造論】
いつでも使用できる。マップ上の任意の地点に、障壁オブジェクトを配置する。
オブジェクトは50のHPを持ち、PCと同等のエンゲージを形成する。行動放棄カバーのみが可能。
1シーンに1回まで使用できる。

■NPCカード:ジン・ツァン
【悪い居所の虫】
攻撃判定の直前に使用する。その攻撃の対象を「範囲(選択)」に変更する。
1シーンに2回まで使用できる。

GM:そして、PCと同じ扱いで配置できるユニットが四体います。

■"建設王"タナー・K・クエイクス

【肉体】2
【感覚】3
【精神】2
【社会】2

HP:26
行動値:8
王鍵名:オズディリヲ大掻掘の手(銀色の腕)
復活回数:2回

〈白兵〉2
〈回避〉1
〈RC〉1
〈情報:FH〉1

《コンセントレイト:バロール》LV3
《漆黒の拳》LV5
《縮退機関》LV5
《カスタマイズ》LV5
《砂の結界》LV1
《斥力跳躍》LV1

【マイナーアクション】
《縮退機関》《斥力跳躍》
12点までのHPを消費。メインプロセスの間、素手攻撃の攻撃力を+[消費したHP×2]。
飛行状態で戦闘移動を行なう。移動距離を+4m。(100%時)

【メジャーアクション】
《コンセントレイト:バロール》《漆黒の拳》《カスタマイズ》
10dx7+2(100%時)
攻撃力17(+24)、装甲無視

【オートアクション】
《砂の結界》
カバーリングを行なう。(100%時、ラウンド1回)

■"焦螟王"ジン・ツァン

【肉体】1
【感覚】2
【精神】2
【社会】4

HP:24
行動値:6
王鍵名:太宗躬災(欲望の姫君)
復活回数:2回

〈白兵〉2
〈回避〉1
〈RC〉11
〈情報:FH〉1

《雨粒の矢》LV7
《砂の刃》LV1
《クリスタライズ》LV3
《力の法則》LV5
《妖精の手》LV3

【メジャーアクション】
《雨粒の矢》《砂の刃》《クリスタライズ》
5dx+11(100%時、シナリオ3回)
攻撃力28、ガード値-3、装甲無視

【オートアクション】
《力の法則》
ダメージを+6d10(100%時、ラウンド1回)

《妖精の手》
対象の判定のダイス目ひとつを10に変更(100%時、シナリオ4回)

■ロブスター船団駆逐艦

【肉体】5
【感覚】2
【精神】1
【社会】1

HP:31
行動値:4
復活回数:0回

《コンセントレイト:ブラックドッグ》LV3
《バリアクラッカー》LV3
《アームズリンク》LV2
《伸縮腕》LV3
《異形の転身》LV2
《骨の剣》LV4

【イニシアチブ】
《異形の転身》
戦闘移動を行なう。(100%時、シナリオ3回)

【マイナーアクション】
《骨の剣》
攻撃力10、ガード値6、命中-1 の白兵武器を作成

【メジャーアクション】
《コンセントレイト:ブラックドッグ》《バリアクラッカー》《アームズリンク》《伸縮腕》
11dx7-1(100%時)
攻撃力32、装甲無視、ガード不可

■閃電船団揚陸艦

【肉体】2
【感覚】1
【精神】3
【社会】3

HP:27
行動値:5
復活回数:0回

《コンセントレイト:ソラリス》LV3
《スキルフォーカス》LV2
《さらなる力》LV1
《ハードワイヤード》LV4
《磁力結界》LV2
《電磁障壁》LV1

【メジャーアクション】
《コンセントレイト:ソラリス》《さらなる力》《スキルフォーカス》
6dx7+14(100%時)
至近の行動済みの味方を未行動にする。

【オートアクション】
《磁力結界》
ガード値を+3D10。(100%時)

《電磁障壁》
ガード値を+4D10。(100%時、シーン1回)

GM:結構データが長いので要約すると

・建設王
白兵型で単体火力が高い。カバーもできるぞ

・焦螟王
シーン攻撃ができるけどダイスが少ないぞ。力の法則や妖精の手も使えるぞ。

・ロブスター船団駆逐艦
白兵型で単体火力が高い。防御は弱いぞ

・閃電船団揚陸艦
単体を再行動させるぞ。防御もそこそこできるぞ

GM:また、兵站優位の効果も忘れずに

【兵站優位】
+3:毎ラウンドHP全回復◀
+2:リザレクト侵蝕1
+1:シーン終了時侵蝕率-20
0:シーン終了時侵蝕率-10
-1:シーン終了時シナリオ回数エフェクト回復
-2:効果なし
-3:シーン終了時侵蝕率+10

伊藤算砂:3つ質問です~
GM:3つも!?
伊藤算砂:地上戦と空中戦はシーンとしては別ですか?
NPCカードは登場していない戦場の側でも使用できますか?
NPCは侵蝕100と扱われるでいいんですかね?

GM:地上戦と空中戦も連続した1シーンとして扱われます。
GM:NPCカードは登場している側の戦場でのみ使用できます。
GM:NPCは侵蝕100として扱われます。ダイスボーナス等の上昇はしません。
伊藤算砂:了解です!ありがとうございます
伊藤算砂:まずこのシーンの調達をしてみようと思います!
伊藤算砂:《戦術》するよ~ ダイスを+5個してね
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を6増加(54 → 60)
エリザベス・タイラー:やった~
ブレス・ブリギッド:わーい
伊藤算砂:あと応急1個持ってる 美食王にあげます
エリザベス・タイラー:ブルーゲイルを狙いたいと思います。
エリザベス・タイラー:14dx+6>=20
DoubleCross : (14DX10+6>=20) → 10[1,2,4,4,5,5,7,8,8,8,10,10,10,10]+9[6,7,9,9]+6 → 25 → 成功

エリザベス・タイラー:フフン
伊藤算砂:やった~
エリザベス・タイラー:このブルゲを、NPCのジンちゃんにあげちゃいます!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:えらい~
エリザベス・タイラー:元気の出るおくすりですよ~
ブレス・ブリギッド:すごいぞ~
伊藤算砂:こっちは補正付いてないし もう1個応急狙います
伊藤算砂:3dx+1>=8
DoubleCross : (3DX10+1>=8) → 10[2,4,10]+10[10]+5[5]+1 → 26 → 成功

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:電磁シールドを狙ってみよう
伊藤算砂:なんかすごい行けちゃったな……
ブレス・ブリギッド:すごい
伊藤算砂:じゃあ2個ともあげるね
ブレス・ブリギッド:なんか今回の出目凄いな…
エリザベス・タイラー:やっぱズルしてるんじゃありませんの…?
伊藤算砂:信頼の証です
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:3dx+3>=17
DoubleCross : (3DX10+3>=17) → 10[1,9,10]+5[5]+3 → 18 → 成功

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:買えるじゃん
伊藤算砂:戦術抜きで成功させてる……
ブレス・ブリギッド:買えてる!
ブレス・ブリギッド:ほんとだ。戦術が…
エリザベス・タイラー:裏切り者の戦術はいらないという意思表示
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:www
伊藤算砂:応急あげたのに……
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:忘れてたけど買えたから良いじゃない…
ブレス・ブリギッド:じゃあ どうしよっかな。装甲用の乗用車狙う?
ブレス・ブリギッド:大人しく予備のブルゲにしよっかな
伊藤算砂:あとは防具※とか?
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:防具※は 行動値さがるから
伊藤算砂:なるほどね
伊藤算砂:ブルゲ予備も全然あり
ブレス・ブリギッド:あ~
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ポケモン的にぬけない相手が出てくる
伊藤算砂:20キツいけど……
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ヴィークルは搭乗後に下がるから問題ない
ブレス・ブリギッド:防具※は私用にアリだけど リアクティブコートで24か
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ハードコートなら安いよ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:防護点がちょっとだけあがる
ブレス・ブリギッド:ホントだ。2点も上がる
ブレス・ブリギッド:ボディアーマーと合わせれば10点か。大人しくハードコート着込みましょう
ブレス・ブリギッド:えーっと戦術貰ってラッキーメダル:ホワイト分と…
ブレス・ブリギッド:(アーカイブ探し中)
ブレス・ブリギッド:9ね。
ブレス・ブリギッド:7dx+3>=9 ハードコート
DoubleCross : (7DX10+3>=9) → 10[1,1,1,4,4,7,10]+9[9]+3 → 22 → 成功

ブレス・ブリギッド:乗用車買えたな…
伊藤算砂:ブルゲもいけちゃう
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:エフェクトと応急でHP回復しても良いですか?
ブレス・ブリギッド:行動値減らして装甲+2!
GM:あ、エフェクトと応急処置キットは両方使ってHP回復してOKです。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:再生の血!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:3d10
DoubleCross : (3D10) → 11[1,5,5] → 11

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:応急手当
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:2d10
DoubleCross : (2D10) → 11[3,8] → 11

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:もう一個
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:2d10
DoubleCross : (2D10) → 13[4,9] → 13


ファウセット新陸帯 凍結区画


GM:ファウセット新陸帯に展開した社会人のうち、"ムスペルヘイム"に課せられた役割が"冬の女王"の防衛だとすれば、
GM:"アラドヴァル"および"ルースリンガー"に課せられた役割は、ブリューナク記念碑の制空権確保であった。
GM:時刻は深夜12時。キングダムからの宣戦布告に等しい通告を受け、冷たい氷のような静けさとは裏腹に、新陸帯の緊張は高まっている。
GM:キングダムに、"冬の女王"の制圧能力を越えて突破可能な者があるとすれば、
GM:まずは自身が冷気そのものの体現といえる"騎士王"。
GM:そして地表の気候を意に介さず空から大軍勢を送り込める"海賊王"。
GM:そのいずれが向かってくるとしても、砲撃射程に捉え次第迎撃を行う準備は整っている……
GM:……が。

シャムロック自由学園 本校舎

GM:防衛対象が明確であるということは、特に機動力に優れた、少数の艦艇であれば
GM:"アラドヴァル"の砲撃射程を迂回してシャムロック自由学園へと到達可能ということでもある。
GM:巨大な鉄塊が衝突する音と、瓦礫の崩れる音がある。
GM:月光を背にした巨影は、艦艇のそれを逸脱していた。それはまさに。

GM:――ロブスター。
”ロブスター船長”ロズマリア:「鳥でもねえ!飛行機でもねえ!」
”ロブスター船長”ロズマリア:「泣く子の鼻を挟みあげるロブスター船団のお通りよぉ!」
”ロブスター船長”ロズマリア:「先住民はいねえな?よし、とにかくスピード勝負だ、突っ込め!」
シャムロック生徒:「きゃあーっ!ロブスターそのものだわ!」
シャムロック生徒:「きっとロブスターの神がアポカリプスを始めたのよ!」
GM:逃げ惑う罪なきシャムロック生徒!建物の間を複眼サーチライトの光が走り
GM:巨大なハサミが建物を無差別に切り崩す……!
”ロブスター船長”ロズマリア:「ヨホホイ♪ヨホホイ♪」
”ロブスター船長”ロズマリア:ロブスター船のつぶらな瞳のすぐ上に立ち、凱歌を響かせる
”ロブスター船長”ロズマリア:「しゃあ、このまま占領しちまうか?」
GM:シャムロック自由学園の戦力は、キングダム連合学院に対して遥かに劣っている。故に防衛能力を正面に集中させなければならなかった。
GM:だが、その間隙を突かれたとしても。一瞬の射線さえ開けば……
GM:――彼方、地平線上にて。
GM:電光が閃いた。その光は熱と質量を伴い、ロブスター艦の横腹を掠める。
GM:ザリザリザリザリ!!! 遅れて轟音。雷のような存在感を伴う破壊的なエネルギーの帯が、艦艇の脇を焼き削る。
”ロブスター船長”ロズマリア:「……ロブスターに向けるにゃ、火加減強すぎだぜ?」
"ルースリンガー":――そして、その砲撃を至近にて観測していた子機から、情報が電波速度で共有され
"アラドヴァル":第二撃。再び放たれる、落雷が如きレーザー砲火は……ロブスター艦の中核を一直線に撃ち貫く。
"アラドヴァル":これぞ、第一砲撃を子機によって視認し、その情報を瞬時解析することによって実現される、リアルタイム弾着観測修正砲撃。
"アラドヴァル":空を行く艦艇などという『巨大な的』は、これにより全て撃ち落とされる――
”ロブスター船長”ロズマリア:「これがシャムロックの戦法か……覚えた、ぜ……」
”ロブスター船長”ロズマリア:「エリザ船長……ご武運を!」船と共に焼き払われ、十字冠により転送される

ファウセット新陸帯 凍結区画

GM:雪原には輻射熱の道が刻まれ、イオン化した空気の匂いが漂っている。
GM:本校舎の的を優先するしかなかった。"ルースリンガー"が観測しているのだ。接近に気づかぬはずがない。
GM:だが、二撃のレーザー砲火を撃ち込む僅かな時間で……
GM:"アラドヴァル"のすぐ横で、半壊した艦艇が雪原で火を吹いている。『応急修理』を施された貫徹船団の雪上船を、片道の移動手段に用いたのだ。
GM:敵対者を感知した"タスラム"が既に群がっている。だが、これのみで倒れるような相手ならば、そもそもここまで接近させることもなかっただろう。
GM:同時に、退路を塞ぐように接近している小さな炎もある。"情王"ブレス・ブリギッド。
GM:だが一方で、依然としてここは、"冬の女王"の勢力圏でもある。乱戦の口火を切るしかなかった。

"アラドヴァル":罠であろう――という判断はどこかでできていた。
"アラドヴァル":「だが、看過もし難し」
"アラドヴァル":「あれを放置して、ルースの帰る所に傷がついたりすれば、それも等しく許し難い」
"ルースリンガー":「"タスラム"強硬戦闘展開。……包囲されています」

"アラドヴァル":「標的データ確認。我が砲火が勝つか、侵略者が勝つか」
"アラドヴァル":「試すとしよう」
GM:ミドル戦闘を開始します。
GM:"竜王"が実行した「シャムロック本校舎襲撃」により、開始時点のエンゲージが変化しました。

 "竜王"[5/60] "焦螟王"[6/100]

    5m

   閃電船団揚陸艦[5/100]
 "海賊王"[5/50] "建設王"[8/100]
  "タスラム"A[9]
  "タスラム"B[9]
  "タスラム"C[9]

    5m

 "ルースリンガー"[9]
 "アラドヴァル"[6]

    30m

 "ムスペルヘイム"[4]

                 "冬の女王"[10]


    150m




    "情王"[1/64]

"冬の女王":また、"冬の女王"の勢力圏内では
"冬の女王":《苛烈なる冷気》の効果が常に作用しています。全員が、登場侵蝕に等しいHPダメージを受けます。
"冬の女王":シーン登場が結構前だから忘れてるかもしれませんが
"冬の女王":竜王が5点、海賊王が8点、情王が1点ですね。
伊藤算砂:ひーん
"冬の女王":NPCは今から振ります
エリザベス・タイラー:寒さには弱いですわ!
"建設王"タナー・K・クエイクス:1d10
DoubleCross : (1D10) → 7

"焦螟王"ジン・ツァン:1d10
DoubleCross : (1D10) → 4

伊藤算砂:伊藤算砂のHPを5減少(29 → 24)
"閃電船長"リネット・サザーランド:1d10
DoubleCross : (1D10) → 6

ブレス・ブリギッド:ホントに寒さに強い出目になってた。
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドのHPを1減少(33 → 32)
"建設王"タナー・K・クエイクス:HP17。
"焦螟王"ジン・ツァン:HP20。
"閃電船長"リネット・サザーランド:HP21。
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーのHPを8減少(25 → 17)
GM:この戦闘で使用可能なNPCカードは以下の通り。

■NPCカード:タナー・K・クエイクス
【連合学院改造論】
いつでも使用できる。マップ上の任意の地点に、障壁オブジェクトを配置する。
オブジェクトは50のHPを持ち、PCと同等のエンゲージを形成する。行動放棄カバーのみが可能。
1シーンに1回まで使用できる。

■NPCカード:ジン・ツァン
【悪い居所の虫】
攻撃判定の直前に使用する。その攻撃の対象を「範囲(選択)」に変更する。
1シーンに2回まで使用できる。

GM:勝利条件は"アラドヴァル"の戦闘不能です。

■ラウンド1

"冬の女王":セットアップはなし。
エリザベス・タイラー:なし!
ブレス・ブリギッド:なし!
伊藤算砂:《戦術》使用。対象は味方全員。ラウンド中のメジャーアクションのダイスを+5個。
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を6増加(60 → 66)
"タスラム":"タスラム"もなし。
"ルースリンガー":《戦術》。"ルースリンガー"以外のこちらのユニット全てのダイスを+5個。
"アラドヴァル":《加速装置》《ヴァジュラ》《雷神の降臨》《爆裂重力》。
エリザベス・タイラー:敵も戦術を…!
"アラドヴァル":行動値が0になり、変異暴走:破壊となり、ラウンド中攻撃力を164します。
伊藤算砂:やば
ブレス・ブリギッド:やば
"アラドヴァル":一度でも攻撃を受ければ攻撃力は+24です。
"アラドヴァル":あと多分元のセッションでも面倒なのでそう表記されているんだと思いますが
"アラドヴァル":行動値は一度0になった後修正を入れて6になっていると思われます。基本的にセットアップの行動は変わらないのでずっと6表記です。
ブレス・ブリギッド:理解のり
GM:他にセットアップで動く方はいませんか?
エリザベス・タイラー:ジンちゃんにブルゲを使ってほしい!
伊藤算砂:雷神の降臨は他に優先するんじゃないですか?
エリザベス・タイラー:あっそうね
GM:えーっ、そうなるとどうなるんだろ
伊藤算砂:純粋に0になると思っていたぜ
GM:すみません、当時のGMからの確認も取れたので、"アラドヴァル"は元々行動値0で動いていたようです。
GM:なので今回も行動値0として処理します。
ブレス・ブリギッド:さらなる理解!
"ムスペルヘイム":"ムスペルヘイム"もセットアップ宣言遅れました!《先陣の火》で行動値+15に加えて……
"ムスペルヘイム":今回は《不死身の炎》!さらにHP+40で活動します!
エリザベス・タイラー:やる気だ
ブレス・ブリギッド:やるじゃない
伊藤算砂:燃え上がってる

 "竜王"[5/66] "焦螟王"[11/100]

    5m

   閃電船団揚陸艦[5/100]
 "海賊王"[5/50] "建設王"[8/100]
  "タスラム"A[9]
  "タスラム"B[9]
  "タスラム"C[9]

    5m

 "ルースリンガー"[9]
 "アラドヴァル"[0]

    30m

 "ムスペルヘイム"[19]

                 "冬の女王"[10]


    150m




    "情王"[1/64]

GM:これで抜けはないかな……?焦螟王もブルーゲイルを服用しました。
エリザベス・タイラー:OKかと!
"ムスペルヘイム":手番は"ムスペルヘイム"。マイナーアクションで《氷の回廊》《形状変化:柔》。"アラドヴァル"のエンゲージに移動します。
"ムスペルヘイム":攻撃は届かないので無理!ここで待機します。

 "竜王"[5/66] "焦螟王"[6/100]

    5m

   閃電船団揚陸艦[5/100]
 "海賊王"[5/50] "建設王"[6/100]
  "タスラム"A[9]
  "タスラム"B[9]
  "タスラム"C[9]

    5m

 "ムスペルヘイム"[19]
 "ルースリンガー"[9]
 "アラドヴァル"[0]

                 "冬の女王"[10]


    180m




    "情王"[1/64]

"焦螟王"ジン・ツァン:続いて焦螟王の手番。竜王の指示通りに行動します。
伊藤算砂:はい、では……マイナーはなし。
伊藤算砂:メジャーで《雨粒の矢》《砂の刃》《クリスタライズ》。氷の女王以外の敵全てを攻撃してください。
"焦螟王"ジン・ツァン:5dx+11
DoubleCross : (5DX10+11) → 6[1,2,3,3,6]+11 → 17

伊藤算砂:戦術もつかいな
"焦螟王"ジン・ツァン:あ、戦術忘れてた
"焦螟王"ジン・ツァン:裏切り者の戦術かあ……。
"焦螟王"ジン・ツァン:5dx+11 戦術分
DoubleCross : (5DX10+11) → 10[5,6,6,7,10]+3[3]+11 → 24

伊藤算砂:素質があるようですね
エリザベス・タイラー:ヤッタネ
"焦螟王"ジン・ツァン:裏切り者の力は素晴らしいぞ
伊藤算砂:《妖精の手》も使っておしまい
"焦螟王"ジン・ツァン:はい……ジン・ツァン妖精の手使います……。
"焦螟王"ジン・ツァン:1dx+31
DoubleCross : (1DX10+31) → 3[3]+31 → 34

"焦螟王"ジン・ツァン:10増えました。残り2回
ブレス・ブリギッド:すごいぞ~
"タスラム":"タスラム"は回避を試みます。
"タスラム":3dx+1>=34 A
DoubleCross : (3DX10+1>=34) → 8[3,7,8]+1 → 9 → 失敗

"タスラム":3dx+1>=34 B
DoubleCross : (3DX10+1>=34) → 9[4,6,9]+1 → 10 → 失敗

"タスラム":3dx+1>=34 C
DoubleCross : (3DX10+1>=34) → 9[3,6,9]+1 → 10 → 失敗

"タスラム":ぜんぜん駄目だあ
"アラドヴァル":《ゲットダウン》で回避。
"アラドヴァル":6dx+4
DoubleCross : (6DX10+4) → 10[4,4,4,5,7,10]+2[2]+4 → 16

"ルースリンガー":《マグネットフォース》で"アラドヴァル"をカバー。
"ルースリンガー":《ひらめきの盾》《電磁障壁》を使います。
伊藤算砂:《電磁障壁》に《デビルストリング》。
"ルースリンガー":げ、外道……!
エリザベス・タイラー:キャ~♡
伊藤算砂:実質ダメージ+8d10みたいなものだからな
"ムスペルヘイム":くそー!こっちは生き残るぜ 《鋼の氷》《スプリングシールド》でガード!
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を6増加(66 → 72)
"焦螟王"ジン・ツァン:4d10+28 ガード-3、装甲無視
DoubleCross : (4D10+28) → 14[1,5,3,5]+28 → 42

"ムスペルヘイム":15点通って生き残ります!
"ルースリンガー":32点が2倍で64点食らうものの……生存!
"タスラム":タスラムは全部撃破されました!まだ僕ら何もしてないのに
伊藤算砂:倍にしてからひらめきじゃない?
"ルースリンガー":そうだった ガードエフェクトじゃないから
"ルースリンガー":じゃあ74点減ってます。満身創痍……。
伊藤算砂:やったね

 "竜王"[5/66] "焦螟王"[6/100]

    5m

   閃電船団揚陸艦[5/100]
 "海賊王"[5/50] "建設王"[6/100]

    5m

 "ムスペルヘイム"[19]
 "ルースリンガー"[9]
 "アラドヴァル"[0]

                 "冬の女王"[10]


    180m




    "情王"[1/64]

GM:それでは続いて行動値10。
"冬の女王":"冬の女王"の手番になります。
"冬の女王":《コンセントレイト:サラマンダー》《コキュートス》《魔獣の本能》。
"冬の女王":キングダムの全員を狙います。
伊藤算砂:こいつメチャクチャ普通に攻撃してくるな……
エリザベス・タイラー:やっぱりコキュートスか!
"冬の女王":ただのステージギミックじゃねえぞ
"冬の女王":13dx7+10
DoubleCross : (13DX7+10) → 10[2,2,3,4,4,6,7,7,8,9,9,10,10]+10[3,5,5,7,8,10,10]+10[1,3,3,8]+3[3]+10 → 43

ブレス・ブリギッド:えーんやる気満々
エリザベス・タイラー:ドッジします
伊藤算砂:一応ドッジ
エリザベス・タイラー:2dx>=43
DoubleCross : (2DX10>=43) → 8[6,8] → 8 → 失敗

ブレス・ブリギッド:龍鱗……ではなくドッジ。
伊藤算砂:5DX>=43
DoubleCross : (5DX10>=43) → 10[1,2,3,9,10]+7[7] → 17 → 失敗

ブレス・ブリギッド:7dx+1>=43
DoubleCross : (7DX10+1>=43) → 10[3,4,5,8,9,10,10]+7[2,7]+1 → 18 → 失敗

ブレス・ブリギッド:惜しい
伊藤算砂:NPCのみんなも一応ドッヂしてもらおうか 耐えられなさそうだし
エリザベス・タイラー:ブレスちゃんは龍鱗でも良かったんじゃない?装甲無視じゃないし
伊藤算砂:リザレクトが侵蝕1だからね
エリザベス・タイラー:そういうことか
ブレス・ブリギッド:そういうことですの。
ブレス・ブリギッド:耐えるより死ぬ方がお得!
"建設王"タナー・K・クエイクス:5dx+1>=43
DoubleCross : (5DX10+1>=43) → 10[4,4,6,8,10]+2[2]+1 → 13 → 失敗

"焦螟王"ジン・ツァン:4dx+1>=43
DoubleCross : (4DX10+1>=43) → 10[2,4,7,10]+7[7]+1 → 18 → 失敗

伊藤算砂:"焦螟王"を行動放棄カバー。
"閃電船長"リネット・サザーランド:閃電船団は回避しますか?
伊藤算砂:耐えられるかもな……
エリザベス・タイラー:全力でガードすれば或いは…
伊藤算砂:全力ガードしてもらうか
"閃電船長"リネット・サザーランド:《磁力結界》《電磁障壁》。
"閃電船長"リネット・サザーランド:先にガード値出しちゃいます。
"閃電船長"リネット・サザーランド:7d10
DoubleCross : (7D10) → 24[9,8,1,1,2,2,1] → 24

伊藤算砂:マジ?
ブレス・ブリギッド:あわわわ
"冬の女王":5d10+12 全部有効
DoubleCross : (5D10+12) → 22[6,7,3,3,3]+12 → 34

伊藤算砂:よかった 耐えられる
エリザベス・タイラー:よかった
ブレス・ブリギッド:よかったよかった。
"建設王"タナー・K・クエイクス:建設王はやられました!復活回数を一回消費。
ブレス・ブリギッド:装甲10点軽減して24点くらいます
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドのHPを24減少(32 → 8)
伊藤算砂:こちらは当然無理です 《リザレクト》。
伊藤算砂:耐えてるやつおるな
"閃電船長"リネット・サザーランド:閃電船団は残りHP11です。
エリザベス・タイラー:装甲で弾いて26ダメージ 《リザレクト》
ブレス・ブリギッド:まだ生きてる。
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を1増加(50 → 51)
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を1増加(72 → 73)
伊藤算砂:伊藤算砂のHPを1に変更(24 → 1)
"ルースリンガー":"ルースリンガー"の手番になります。マイナーでここから動くつもりはないので……。
"ルースリンガー":《アタックプログラム》《スキルフォーカス》で誰かを狙います。
"ルースリンガー":choice[竜王,海賊王,建設王,焦螟王,閃電船団]
DoubleCross : (choice[竜王,海賊王,建設王,焦螟王,閃電船団]) → 焦螟王

"ルースリンガー":ターゲットは焦螟王。
ブレス・ブリギッド:的確な戦術!
伊藤算砂:なんてことするの
"ルースリンガー":4dx+27
DoubleCross : (4DX10+27) → 10[1,1,5,10]+9[9]+27 → 46

エリザベス・タイラー:こいつ~
ブレス・ブリギッド:気合入ってますわね
"焦螟王"ジン・ツァン:キャーッ
"焦螟王"ジン・ツァン:竜王!おれはどうすれば!
伊藤算砂:うーん 障壁出そうかなこれ
エリザベス・タイラー:よいかと
伊藤算砂:とりあえずドッジしておいてください
"焦螟王"ジン・ツァン:ピ、ピカーッ!
"焦螟王"ジン・ツァン:4dx+1
DoubleCross : (4DX10+1) → 10[6,7,8,10]+9[9]+1 → 20

伊藤算砂:がんばってる
エリザベス・タイラー:がんばった
ブレス・ブリギッド:頑張ってる
伊藤算砂:障壁出しちゃお いけっ”建築王”!
エリザベス・タイラー:タッグバトルだ
伊藤算砂:私達のエンゲージに障壁を展開するのよ
"建設王"タナー・K・クエイクス:イヌヌワン!
ブレス・ブリギッド:可愛いねぇ
GM:障壁が行動放棄カバーをします。
伊藤算砂:いけっ障壁!
ブレス・ブリギッド:ぬりかべ~
GM:良く考えたらポケモン系の鳴き声なんだこいつ
"ルースリンガー":5d10+20
DoubleCross : (5D10+20) → 31[8,4,9,2,8]+20 → 51

GM:ああっ、ぬりかべが
エリザベス・タイラー:ぬ、ぬりかべーッ!
障壁:ぬりかべ~~……
ブレス・ブリギッド:ぬりかべ抜き努力値振りがきちんとしてる
伊藤算砂:よくやった ぬりかべ!戻れ!

 "竜王"[5/73] "焦螟王"[6/100]

    5m

   閃電船団揚陸艦[5/100]
 "海賊王"[5/51] "建設王"[8/100]

    5m

 "ムスペルヘイム"[19]
 "ルースリンガー"[9]
 "アラドヴァル"[0]

                 "冬の女王"[10]


    180m




    "情王"[1/64]

GM:エンゲージに変化はないですが、ぬりかべが出て死んだので、貼り直しました。
GM:まだNPCの出番が続く!次は建設王の行動です。
GM:なんでこんなにみんな遅いんだろ
伊藤算砂:どうして……
ブレス・ブリギッド:寒いから…
伊藤算砂:神速の進軍術を授けたはずが……
ブレス・ブリギッド:つまり殴ってきたのはあっちが先というわけですね
伊藤算砂:普通に攻撃してもらお マイナーは《縮退機関》《斥力跳躍》
"建設王"タナー・K・クエイクス:力が……力がみなぎる……!
伊藤算砂:敵のエンゲージに突入し、HPを11点支払いなさい
"建設王"タナー・K・クエイクス:ウガーッ!
ブレス・ブリギッド:知能が!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:かわいそうw

 "竜王"[5/73] "焦螟王"[6/100]

    5m

   閃電船団揚陸艦[5/100]
   "海賊王"[5/51]

    5m

  "建設王"[8/100]
 "ムスペルヘイム"[19]
 "ルースリンガー"[9]
 "アラドヴァル"[0]

                 "冬の女王"[10]


    180m




    "情王"[1/64]

GM:あ、待ってください
GM:いや、大丈夫だ。タイタス復活HPになってた
伊藤算砂:そうだぜ
GM:HPは12で正しいです
伊藤算砂:メジャーは《コンセントレイト:バロール》《漆黒の拳》《カスタマイズ》でアラドヴァルを攻撃なさい
"建設王"タナー・K・クエイクス:きえーっ
伊藤算砂:戦術の+5個も加えることね
"建設王"タナー・K・クエイクス:15dx7+2
DoubleCross : (15DX7+2) → 10[1,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,7,8,10]+10[2,5,6,10,10]+10[1,7]+5[5]+2 → 37

伊藤算砂:いい子ね 妖精は必要ないでしょう
"ルースリンガー":建設王さんが催眠術に……!? 常人相手にどう戦う……!?
"ルースリンガー":《マグネットフォース》で再び"アラドヴァル"をカバー!
"アラドヴァル":いや、自力で回避できるかも。《ゲットダウン》を先に使います。
"アラドヴァル":6dx+4
DoubleCross : (6DX10+4) → 7[3,4,4,4,5,7]+4 → 11

"ルースリンガー":カバーさせてください!
伊藤算砂:ダメージを出してしまいなさい
"建設王"タナー・K・クエイクス:死ねーッ
"建設王"タナー・K・クエイクス:4d10+41 装甲無視
DoubleCross : (4D10+41) → 6[1,1,1,3]+41 → 47

伊藤算砂:そのダメージダイスはなんです?
ブレス・ブリギッド:6!?
"ルースリンガー":"ルースリンガー"はたまらず撃破!
"建設王"タナー・K・クエイクス:しかし建設王の体にも異変が……!?
エリザベス・タイラー:職場への不満かな?
伊藤算砂:なるほど 倒せる最低限にしたということですね よくやりました
"建設王"タナー・K・クエイクス:ウッ(ドクンッ)
ブレス・ブリギッド:的確な破壊というわけですね
"建設王"タナー・K・クエイクス:銀色の腕で攻撃すると……
"建設王"タナー・K・クエイクス:HPを2点失うのだ……!
ブレス・ブリギッド:死んじゃう!
エリザベス・タイラー:銀色の腕だったんだ
伊藤算砂:そうじゃん 効果書いてなかったからすっかり抜けてた
ブレス・ブリギッド:アイツそんな効果だったのか…!
"建設王"タナー・K・クエイクス:復活回数がもうなくなってしまいました。カバーキャラなのに
エリザベス・タイラー:"建設王"は攻撃の反動を受けた!

 "竜王"[5/73] "焦螟王"[6/100]

    5m

   閃電船団揚陸艦[5/100]
   "海賊王"[5/51]

    5m

  "建設王"[8/100]
 "ムスペルヘイム"[19]
 "アラドヴァル"[0]

                 "冬の女王"[10]


    180m




    "情王"[1/64]

ブレス・ブリギッド:先に敵を減らすことが何よりの防御というわけね…
GM:次は行動値5……といっても竜王はもう行動放棄してしまっているので
GM:海賊王と閃電船団の手番ですね
エリザベス・タイラー:まずは私から行かせてもらおうかしら
ブレス・ブリギッド:GOGOですわ
"閃電船長"リネット・サザーランド:海賊王様~♡
エリザベス・タイラー:マイナーで《骨の銃》LV3《死招きの爪》LV4 攻撃力31の射撃武器を作成し装備。
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を7増加(51 → 58)
エリザベス・タイラー:メジャーで《ディストーション》《コンセントレイト:オルクス》LV3《要の陣形》LV3 骨の銃で攻撃
エリザベス・タイラー:一応確認ですが
エリザベス・タイラー:"破戒免状"を持っている私は先住市民である"冬の女王"も対象に取ることができますわよね?
GM:できますが、射程距離に含まれるかどうか……?
GM:"冬の女王"が横方向どれくらいにいるかは設定してませんが、ちょっと骨の銃の射程を見ます
エリザベス・タイラー:あっそうなんだ
ブレス・ブリギッド:20mかな
エリザベス・タイラー:いえ、大丈夫です
GM:20mだとさすがに届かなさそうだなあ
エリザベス・タイラー:どのみち対象に取るつもりはありませんでした
GM:ホッ……
GM:よかった
ブレス・ブリギッド:さすが海賊王さんはやさしいぜ
GM:こんな侵略活動している人が本当に優しいんだろうか
エリザベス・タイラー:対象は"アラドヴァル"と"ムスペルヘイム"!行きますわよ!
エリザベス・タイラー:14dx7+7
DoubleCross : (14DX7+7) → 10[1,1,2,2,3,4,6,6,6,7,7,8,9,10]+10[2,4,6,6,9]+10[10]+10[10]+2[2]+7 → 49

ブレス・ブリギッド:すごいぜ
伊藤算砂:さすがね
エリザベス・タイラー:幽霊船団(サポートスタッフ)を使用します
エリザベス・タイラー:達成値を+2して51!
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:もう寝てたのに!
伊藤算砂:叩き起こされてる
ブレス・ブリギッド:wwww
ブレス・ブリギッド:部長の命令は絶対ですわね
"ムスペルヘイム":《鋼の氷》《スプリングシールド》!まだまだ防御しきってやる!
"アラドヴァル":《ゲットダウン》しかできないぜ!
"アラドヴァル":6dx+4
DoubleCross : (6DX10+4) → 10[2,2,5,7,10,10]+10[3,10]+3[3]+4 → 27

ブレス・ブリギッド:こわい
伊藤算砂:がんばりやがって
伊藤算砂:"焦螟王" 出番です
伊藤算砂:《力の法則》でダメージダイスを+6d10して差し上げなさい
ブレス・ブリギッド:確かムスペルヘイム情報で貰ったガード貫通効果もある!いけーっ。
"焦螟王"ジン・ツァン:YES
GM:あっ
GM:思い出さないと思ってたのに……!
ブレス・ブリギッド:おほほ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:www
ブレス・ブリギッド:情報をまとめていましたわ
GM:アラドヴァル本体に当てる時に取っておいていたのか
エリザベス・タイラー:さすがは情報の王、情王ですわ
GM:おのれ情王~っ
GM:本当に恐るべきはお掃除部だった
ブレス・ブリギッド:まとめて一掃ですわ~!
エリザベス・タイラー:ダメージ出しますわ!
エリザベス・タイラー:6d10+31+3d10+6d10 ガード貫通
DoubleCross : (6D10+31+3D10+6D10) → 34[5,7,8,3,5,6]+31+19[10,5,4]+32[9,9,6,3,4,1] → 116

ブレス・ブリギッド:やば
伊藤算砂:ヒエ~
"ムスペルヘイム":うそでしょーっ
"ムスペルヘイム":《不死身の炎》で復活したのに……まだ攻撃できてないのに……!
"ムスペルヘイム":ガード値も役に立たず、爆発四散!
ブレス・ブリギッド:人生って儚いですわね
エリザベス・タイラー:これが情報戦の力ですわ
"アラドヴァル":でもアラドヴァルはさすがに生きてるはず……!
"アラドヴァル":HPどれくらいかな(チラッ)
"アラドヴァル":あっ……ほとんど死んでる……。
"アラドヴァル":ミリみたいな残り方をしました。
ブレス・ブリギッド:儚い…
GM:これが円卓の王か
GM:攻撃分の侵蝕を上げたら閃電船団の手番です。
エリザベス・タイラー:そうでしたわ
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を7増加(58 → 65)
伊藤算砂:海賊王様 献策がございます
エリザベス・タイラー:聞かせてくださいな

 "竜王"[5/73] "焦螟王"[6/100]

    5m

   閃電船団揚陸艦[5/100]
   "海賊王"[5/65]

    5m

  "建設王"[8/100]
 "アラドヴァル"[0]

                 "冬の女王"[10]


    180m




    "情王"[1/64]

伊藤算砂:ここは建設王を動かし……皆様の侵蝕を抑えてとどめを刺すが上策と存じます
エリザベス・タイラー:流石は将棋部部長、血の通わない悪魔のような用兵術ですわ
エリザベス・タイラー:でもよろしくてよ!私の船団貴方に預けましたわ!
"閃電船長"リネット・サザーランド:海賊王様の仰せの通りに動きますわ!
"閃電船長"リネット・サザーランド:マイナーアクションで"アラドヴァル"のエンゲージに移動。

 "竜王"[5/73] "焦螟王"[6/100]

    5m

   "海賊王"[5/65]

    5m

 閃電船団揚陸艦[5/100]
  "建設王"[8/100]
 "アラドヴァル"[0]

                 "冬の女王"[10]


    180m




    "情王"[1/64]

"閃電船長"リネット・サザーランド:《コンセントレイト:ソラリス》《さらなる力》《スキルフォーカス》を"建設王"に。
"閃電船長"リネット・サザーランド:11dx7+14>=20
DoubleCross : (11DX7+14>=20) → 10[1,3,4,4,5,5,6,8,9,9,10]+10[2,5,8,10]+10[5,7]+5[5]+14 → 49 → 成功

"閃電船長"リネット・サザーランド:建設王が未行動になりました。
ブレス・ブリギッド:すご。
"建設王"タナー・K・クエイクス:アラドヴァル……コロス……
エリザベス・タイラー:張り切ってますわ
伊藤算砂:さすがです
伊藤算砂:では……行きなさい 建設王よ
"建設王"タナー・K・クエイクス:ゴシュジン……メイレイ……
"建設王"タナー・K・クエイクス:命令してくれよ……今すぐ!
伊藤算砂:マイナーは必要ありません メジャーで《コンセントレイト:バロール》《漆黒の拳》《カスタマイズ》にてアラドヴァルを攻撃なさい
"建設王"タナー・K・クエイクス:ケヒャーッ!
伊藤算砂:ちなみにあなたのコンボ欄にはコンセントレイトが抜けておりましてよ
"建設王"タナー・K・クエイクス:ほんとだ!でもそんなの関係ねえ!
"建設王"タナー・K・クエイクス:《コンセントレイト:バロール》《漆黒の拳》《カスタマイズ》
"建設王"タナー・K・クエイクス:15dx7+2
DoubleCross : (15DX7+2) → 10[1,1,1,1,2,3,3,7,7,7,7,8,9,9,10]+10[2,2,4,5,7,9,9,9]+10[1,2,5,8]+5[5]+2 → 37

伊藤算砂:よくできました
"アラドヴァル":ヤダーッ
"アラドヴァル":6dx+4
DoubleCross : (6DX10+4) → 10[2,4,4,6,9,10]+9[9]+4 → 23

ブレス・ブリギッド:さっきから怖いんだよ君
"建設王"タナー・K・クエイクス:4d10+17 装甲無視
DoubleCross : (4D10+17) → 27[4,9,4,10]+17 → 44

"建設王"タナー・K・クエイクス:HPは10になりました。
"アラドヴァル":"アラドヴァル"……撃破!
ブレス・ブリギッド:わぁ~~い
伊藤算砂:フ……お見事
エリザベス・タイラー:やりましたわ~!
"アラドヴァル":本来ならここで《自動体内式除細動器》を使用してきたのですが
"アラドヴァル":そんなことしてももうブレスちゃんが遠距離攻撃で仕留めてくるのは分かりきっているし
ブレス・ブリギッド:キャピッ
"アラドヴァル":初出セッションより撤退を優先すべきシチュエーションなので、撤退します。
ブレス・ブリギッド:かしこい
GM:それでは演出に入っていきます。
伊藤算砂:とどめを刺すを選ばずにすんだわね
GM:こわ……

GM:"冬の女王"周辺を護衛していた"ムスペルヘイム"は、遅れてその異常に気づいた。
GM:"アラドヴァル"達との距離が離れすぎている。むしろ、それどころか……
GM:先程から響いている音は、交戦しているのではないか?

"ムスペルヘイム":一つ、接近してくる気配を察知していた。以前交戦した、自分と同じ、炎の気配。それに向けて構えていたのだが……
"ムスペルヘイム":(いやこっちより……あっちだ!!)
ブレス・ブリギッド:近づいてくる気配はこの冬の戦場でも存在が明らかな熱源が1つ。──1つ、のみ。
ブレス・ブリギッド:さくり、と雪の積もった地面を舗装された町中を歩くように、制服の上にコートを羽織った少女。
ブレス・ブリギッド:「あら──もう気付かれてしまいました、か?」
ブレス・ブリギッド:「ごきげんよう」スカートをつまむ仕草。「先程、"アラドヴァル"の砲撃がありましたね。陽動を行うとのことでしたが……」
"ムスペルヘイム":「その口ぶり、撃たれた……んじゃなくて『撃たせた』……撃たされたのか! "アラドヴァル"が!?」
ブレス・ブリギッド:正面作戦において、砲撃を他の戦場にそらす。"海賊王"より伝えられた作戦はそれだけだ。
ブレス・ブリギッド:(この戦場より優先される目標なんて、と思いましたが──流石は海賊王、そして竜王さんということでしょうか?)
ブレス・ブリギッド:はたして、どうやればそんな事ができるのか皆目検討もつかなかったが────
ブレス・ブリギッド:現にアラドヴァルは砲撃を行い、煙を上げる雪煙の向こう。
ブレス・ブリギッド:「───いらっしゃいましたね」
ブレス・ブリギッド:敵の真後ろ・・・。戦場においてあり得ざる位置に、威容が姿を表していた。

伊藤算砂:「――“突き捨て”と言います」小さな木馬を手遊びながら呟く。
伊藤算砂:「使い古された手ですけど、案外馬鹿にならないですよ?」
エリザベス・タイラー:「確かに見事な一手でしたわ。オーシャンズ様を先頭に立てた正面突破も、悪くない案だと思ったのですけれど」
エリザベス・タイラー:炎上する艦艇を背に、夜空を一筋の光が流れるのを見上げる。
伊藤算砂:「それはそれでやってもらいますから」微笑んで。「駒の使い方は同じ」
伊藤算砂:「査察対象をファウセットからシャムロック全域に拡大すると宣告したのは……」
伊藤算砂:「これが効く・・ようになるからです」
エリザベス・タイラー:「恐ろしい方ですわね」くつくつと笑う。
伊藤算砂:「我々の目的があくまで“ファウセット”だろうと、理解はしても確信ができない」
伊藤算砂:「それは看過できない。万に一つの可能性を、消し去ることは出来ない」
エリザベス・タイラー:「わかっていても、いえ、わかっているからこそ敵は全力を出すことができなくなる。と」
伊藤算砂:「はい。そしてどれほどに正確に、素早く撃てるとしても……」
伊藤算砂:「隙を伺い待つ……それを含めた段取りには、数手を要します」
伊藤算砂:「それで十分」
エリザベス・タイラー:「あら、勝負はここからでしてよ?私のロズマリアを捨て駒として差し上げたのですから、もっと欲張って頂かなければ困りますわ」
GM:"竜王"の示した手筋の通り、今、主力部隊はこうして"アラドヴァル"の懐に潜り込んだ。
GM:この距離を取った時点で勝利に手をかけている、と言っても過言ではない。ロブスター船団を捨てることと引き換えにだ。
"焦螟王"ジン・ツァン:「竜王」雪原の陰影に埋もれてしまうような、小さく黒い影だ。
"焦螟王"ジン・ツァン:「……………食うぞ」
伊藤算砂:「ええ、勿論」
伊藤算砂:「そのために連れてきたんですから」
"焦螟王"ジン・ツァン:長いマントの襟に隠れた、昆虫じみた口を露出する。
"ルースリンガー":「防御はこちらで担います。"アラドヴァル"、引き続き充填を」
"ルースリンガー":状況の展開から攻撃を予期し、電磁結界による防備を固める。同時、"タスラム"たちにより接近者の存在を認識する。
"ルースリンガー":(数が……多い! ほとんどの戦力をこちらに……!?)
"焦螟王"ジン・ツァン:小さな羽虫がざわめくような声だった。
"焦螟王"ジン・ツァン:「すだけ」
"焦螟王"ジン・ツァン:「太宗躬災」
"焦螟王"ジン・ツァン:ぞ、という波が大地から湧き上がったが、視認すらできない。
"焦螟王"ジン・ツァン:「人の行動は」
"焦螟王"ジン・ツァン:「その体内に潜む…………虫によって引き起こされるものだ」
"焦螟王"ジン・ツァン:「だが虫すらも、行動をする。虫の体内にも『さらに小さな虫』がいる…………」
"焦螟王"ジン・ツァン:「その中にもさらに。さらに………………」
GM:"ルースリンガー"が展開していた子機が、続けざまにショートを起こし、墜落する。
GM:攻撃は全く視認できなかった。だが、食い破られた。
"焦螟王"ジン・ツァン:「貴様らには無関係な…………」
"焦螟王"ジン・ツァン:「……小さな話だと思ったか?」
"ルースリンガー":(不可視の、虫? ……いやっ)
"ルースリンガー":「バグ……!?」
"ルースリンガー":攻撃はルース自身をも蝕む。蝕まれながらもなお、"アラドヴァル"の危害を最小限に抑えることを優先した。
"ルースリンガー":(不具合バグであるというのなら、対応フィックスは不可能じゃない)
"ルースリンガー":("タスラム"が倒れたのは幸い。全能力で解析し、修正対応し続ける……)
伊藤算砂:電磁障壁の展開はそれでもままならない。入り込んだ不具合の中に、不具合ならぬデータを持つものがあった。
伊藤算砂:それは“竜王”が忍ばせた一つの“情報”。それ自体に害のあるものではない。
"ルースリンガー":(……? 無意味な更新――)
伊藤算砂:彼女自身が思い描き、そして無意味と打ち捨てた鬼手・奇手。
伊藤算砂:それらの集合体。解析を行うことでデッドロックに陥る。
"ルースリンガー":「……ッッ!!」
"ルースリンガー":電磁障壁が瞬くように途切れる (悪質な再帰処理……!)
"ルースリンガー":(性質がまったく違う。触れて修正しなければいけない不具合に対して、触れてはならないトラップを……!)
伊藤算砂:「”考えを理解してもらおう”かと思ったんですけど」
伊藤算砂:「ご理解いただけなかったようで」
"焦螟王"ジン・ツァン:「……こうも近づいてしまえば、廃棄場の鉄屑と何も変わらん……このまま放置していれば死ぬか……」
"焦螟王"ジン・ツァン:「…………」
"焦螟王"ジン・ツァン:開いていた口を反射めいて閉じる。
"焦螟王"ジン・ツァン:「……しまった」
"焦螟王"ジン・ツァン:ジン・ツァンが展開していた虫は、言うまでもなく、この低温環境下に適応するものである。
"焦螟王"ジン・ツァン:厳密には虫は低温そのものに弱いわけではない。適温の外の温度域に弱い。それが、今――
ブレス・ブリギッド:(──ここからは何が起こってるか見えづらいですが、どうやら竜王さんの策がハマった様子。)
ブレス・ブリギッド:事前に聞いていた『想定』通りに運んでいるようだ。
ブレス・ブリギッド:「案外、このまま押し切れて──、?」遠く、流れるように運んでいた動きに乱れが生じている。
"焦螟王"ジン・ツァン:「竜王。虫が全滅した」
"焦螟王"ジン・ツァン:「貴様らには、まだ、感じとれんだろうが……気温がさらに変動している。来るぞ……!」
伊藤算砂:「総員退避!」
伊藤算砂:「遮蔽を使え!末梢部は引っ込めろ!」
GM:……ジンがそれを察知することができたのは、その"虫"がまさしくある一定気温により死滅する生態であったからだ。
GM:そうでなければ、気付けなかっただろう。一帯に吹きすさぶ冷気は強烈で、たとえオーヴァードであっても君たちを痛いほどに苛んでくるが――
GM:その痛みがごく緩やかな速度で、徐々に、着実に、深くなっている。オーヴァードとしての耐性を上回り、皮膚を裂き、収縮させ、血液を滞らせる。
GM:ずん、ずん、と大地が揺れる。地の底から何かが近づくにつれ、りへ無差別に撒き散らされていたかのような冷気が、いつの間にか明確な指向性を持ち、君たちを凍てつかせている。
GM:白く染まる風の中、その巨体は氷嵐の中心に、ゆっくりと姿を表した。
伊藤算砂:(やはり、ただの現象に過ぎないなどということは無い……)
"冬の女王":「――――」
伊藤算砂:(明白な意志をもって、こちらを躙りますか)
エリザベス・タイラー:「あの姿は……」墜落した艦の影に入り、冷気から身を隠す。それでも尚、体の末端が凍てつき砕けていく。

"冬の女王":見上げるほどの巨体。身体を覆う白い毛は太く波打ち
"冬の女王":その体毛の合間から除く眼が、雪嵐の向こうからでも君たちを見据えている。
ブレス・ブリギッド:(雪が、溶けない──?いえ、溶ける前に冷やされて、いる?)
ブレス・ブリギッド:髪にのった霜を見やる。手の甲に雪がふれる。久々の冷たく痺れる感触に、指がかじかむ。
ブレス・ブリギッド:「炎の温度でも追いつかない冷却、となると────おでましのようですね」
ブレス・ブリギッド:「"冬の、女王"......!」
GM:見れば、"ルースリンガー"や"アラドヴァル"は君たちほど低温の影響を受けていないことが分かるだろう。
GM:その視線は、知性であり意志。明確に君たちを覗き込み、その寒気にて排除しようとしている……
"焦螟王"ジン・ツァン:「仕方がない……そういうこともあるか……」虫人である以上、純粋な人間よりもダメージが大きい。
伊藤算砂:「……ジン。屈んで離れてください。私をあれから挟むように」
伊藤算砂:「視覚情報で指向性を取っているのであれば、純粋に視界外に逃れるだけで随分変わるでしょう」
伊藤算砂:自らはその場に残るように立っている。
エリザベス・タイラー:「……」「(尋常ではない巨躯に能力規模。まさかあれが、"遠き者フェリゾンレヴェア"……?)」
"焦螟王"ジン・ツァン:「……離脱するに任せろ。おれは戦闘能力を失った」
"焦螟王"ジン・ツァン:「呆気なく食われるのも承知している。食いにきたのだからな……」
伊藤算砂:「私がそうする方がいいと考えました。従っては頂けませんか?」
"焦螟王"ジン・ツァン:「……従う」
伊藤算砂:「よろしい」
"焦螟王"ジン・ツァン:虫のように這い、算砂の陰に隠れる。そうした惨めな移動を見られることをこそ忌避していたのかもしれない。
エリザベス・タイラー:「リネット。そちらの艦は無事でして?」首元の通信端末越しに話しかける。
"閃電船長"リネット・サザーランド:「ええ。発電能力を全て電熱にまわして、やっとというところですが」
"閃電船長"リネット・サザーランド:「そうしていなければ、構造材が破断していました。……凄まじいものですね」
エリザベス・タイラー:「この地に学園都市が建てられるはるか昔には、あのような特異個体が王として群れを率いていたと聞いたことがありますわ」
"閃電船長"リネット・サザーランド:「ふふふ。いわば先王、ですか」
エリザベス・タイラー:「或いはそれすらも超えた、姿なき神と呼ばれるものかも……ですが」
エリザベス・タイラー:「どちらにせよ、この戦いにおいては玉ではありません」
"閃電船長"リネット・サザーランド:「ギョク。日本の将棋においては、王に対する者をそう指すのでしたね」
"閃電船長"リネット・サザーランド:「同時に、宝や財を意味する字でもあると」
伊藤算砂:「どちらも王なのですけどね」
伊藤算砂:「王が2人居たら困るでしょう?」
伊藤算砂:「区別をつけませんと」
エリザベス・タイラー:「ふふ、同じことですわ。奪う価値があるという点では」
エリザベス・タイラー:「リネット、私のことは大丈夫。"竜王"の指示を聞き逃さないようになさい」
"閃電船長"リネット・サザーランド:「海賊王様が仰るのならば、そのように」
"閃電船長"リネット・サザーランド:「それよりも、耐えることに注力しすぎたようです」
"閃電船長"リネット・サザーランド:「――竜王様なら、とうにお見通しのことでしょうけれど」
"ルースリンガー":ジンが算砂の陰へ引き下がった数秒後に、ダン、という砲音。直後、彼女を巨大な銃弾が貫いた。
"ルースリンガー":「あなたですね」
"ルースリンガー":撃墜されたはずの"タスラム"のカメラ眼にわずかな光が灯り、ジンを観測していた。
"ルースリンガー":そして"冬の女王"の眼から身を潜めた瞬間、斜線の開いた側面から、"ルースリンガー"のライフル腕からの弾丸が届いたのだ。
"ルースリンガー":無軌道に辺りを満たしていた冷気が指向性を持ち、"ルースリンガー"の稼働の助けになったのも、銃撃の成功の一因を担っていただろう。
"ルースリンガー":「そう何度も受けたい攻撃ではない……早急に沈黙していただきます」
"焦螟王"ジン・ツァン:「…………!」成すすべなく銃撃を受けた……と、ジン本人すら認識した。
"焦螟王"ジン・ツァン:彼女自身はもはや活動できない。当然そのようになる。
ブレス・ブリギッド:「あっ……!」炎の遺産が持つ寒さの耐性すら突破する極寒の中で、外套の合わせを閉じながら、発砲を見た。
ブレス・ブリギッド:事前の合図も間に合わないまま、その惨劇を目の当たりに──
伊藤算砂:「……」命令した様子はない。正確には……
伊藤算砂:本来、言語による命令伝達の必要は必ずしもない。
伊藤算砂:彼女自身の鱗を、配下には持たせている。
伊藤算砂:それ自体が、言語を超えて、緊急の意志の伝達をおこなう端末として機能する。
GM:銃撃とほとんど同じ速度である。大地が垂直に隆起して、ジン・ツァンへの直撃を阻んでいた。
GM:なぜ"竜王"が、一歩も動くことなく、ジンを自らの後ろに下がらせたのか……
GM:それは、この場にいない王に対し、自分自身の立ち位置をマーカーとしていたためだ。
"建設王"タナー・K・クエイクス:「はははははははははは!!」
"ルースリンガー":「……!」 貫いた、と確信した。そのはずだった。その瞬間を観測するまでもなく、必ずやそうなると思わせる位置関係だった――
"ルースリンガー":(……誘われた!)
"建設王"タナー・K・クエイクス:ズシャリ、と凍土をかき分け、地中から出現する。
"建設王"タナー・K・クエイクス:「大したものです、"冬の女王"!この冷気を断熱するのは中々に骨でした!」
"建設王"タナー・K・クエイクス:「というより――一度はリザレクトしているのですがね!しかし」
"建設王"タナー・K・クエイクス:快活に話し続けながらも、すでに身を沈めている。
伊藤算砂:攻撃を誘う必要があった。防御のためだけの手ではない。
伊藤算砂:そのまま強制的に攻撃に転じさせるための配置。
"建設王"タナー・K・クエイクス:砕けた障壁が、タナーの足がかりとなる。
"ルースリンガー":「新手……っ」 秒未満の時間で、経緯を悟った。いかに地中潜航しようと、"タスラム"ならば感知できたはずだ。だがそれをまず落とされ、その危険性により意識をジンに集中させられ……
"ルースリンガー":(……結果、接近を許している。最初から、全て『動きを決められていた』……!)
伊藤算砂:(そして狙うのは、“ルースリンガー”そのものではない)
"建設王"タナー・K・クエイクス:「一度死ぬ程度で終わる工事は」
"建設王"タナー・K・クエイクス:「まったく、容易い!!」
"建設王"タナー・K・クエイクス:――ガ ン!!
"建設王"タナー・K・クエイクス:地面に、定規で引いたような斬撃線が刻まれていた。
"建設王"タナー・K・クエイクス:スコップを振り抜き終わったタナー・K・クエイクスは、"アラドヴァル"の後方にいる。
"建設王"タナー・K・クエイクス:予備動作は分かっていた。追いつくことも可能な斬撃だった。その代わり……
"アラドヴァル":「…………」
"ルースリンガー":「……」
"ルースリンガー":「く、っ」
"建設王"タナー・K・クエイクス:「――地をならせ」
"建設王"タナー・K・クエイクス:「オズディリヲ大掻掘の手」
"建設王"タナー・K・クエイクス:ド     バ  ! !
"建設王"タナー・K・クエイクス:斬撃軌道上の地形が一斉に隆起し、"ルースリンガー"と"アラドヴァル"を巻き込む。
"ルースリンガー":選択肢がない、と"ルースリンガー"が断じたのは、どちらかというと人間的な情緒による所だった。
"ルースリンガー":自分が見事に誘導されたせいで、本命たる"アラドヴァル"の砲撃が放たれぬのは、何より自分を許せない。
"ルースリンガー":ゆえの決死である。多少のオーバーロードを前提とした上で、強力な電磁結界を展開し、隆起の衝撃から"アラドヴァル"を庇い――
"ルースリンガー":「……」(……任せます) 結果、自身は機能の大半を損壊し、機能を一時停止した。最後に電子信号にて、"アラドヴァル"に言葉を託して。
"アラドヴァル":「…………」 対する"アラドヴァル"は言葉を発しない。発語のリソースすら惜しい。双砲塔は煙を上げながら、そのエネルギーが放出される時を待ち侘びている。
"建設王"タナー・K・クエイクス:「おや。そちらの方を工事してしまいましたか」
伊藤算砂:「いえ?それでいいですよ」
"建設王"タナー・K・クエイクス:「いや、寸前で攻撃を庇ったのか……」
"建設王"タナー・K・クエイクス:ザク!!
"建設王"タナー・K・クエイクス:自分自身の腹を、スコップで貫く。
"建設王"タナー・K・クエイクス:「はははははははは!素晴らしい!」
"建設王"タナー・K・クエイクス:「お仲間が攻撃に巻き込まれたのは心が痛むでしょう!」
"建設王"タナー・K・クエイクス:「ですがそれに関してはこれで帳消し!さあ続けましょうか!」
"アラドヴァル":「……解釈困難な挙動で気を引くのが」
"アラドヴァル":「作戦ならば大したものだが」
"アラドヴァル":「意味はないぞ」
"建設王"タナー・K・クエイクス:「なに、これは引け目を埋め立てるためのもの……!こうしておけば、以降の戦闘でも全力を尽くせます!」
ブレス・ブリギッド:(多分、素、なんですよね?)共に仕事をした仲でも、以心伝心とまでは行かない。
伊藤算砂:溜息を吐く。
伊藤算砂:(割り打ちまではよかったんですがね)
"アラドヴァル":一行に向けられた二つの砲口、その内側から白い輝きが溢れ始めている。砲撃のときは近い。
伊藤算砂:「もうここからは、さして細工はありませんよ」
伊藤算砂:「もっとも強い戦術は、相応にして単純ですから」
伊藤算砂:最も強い駒を押し立てること。
伊藤算砂:「――お願い致します」
エリザベス・タイラー:"竜王"の言葉と時を同じくして、その背後で幾つもの鉄骨が軋み上がる音が鳴り響く。
エリザベス・タイラー:強行突入のために使用した、貫徹船団の雪上船。残骸と化し炎上するその船の甲板に立つ人影は、金髪に月光を受けて淡い光を反射している。
エリザベス・タイラー:「のぼれ」
エリザベス・タイラー:「征嵐旗章エル・ドラゴ
エリザベス・タイラー:折れかけた帆柱マストの頂上に、骸骨の旗が揚がる。
エリザベス・タイラー:雪上船の船体が2つに裂け、凄まじい金切り音を立てて組み変わりながら、二挺の巨大な攻城砲の如き砲台を形成する。
"アラドヴァル":両の砲口は、翻る髑髏旗へ知れず向けられていた。やがてそれは、組み上がった二挺の砲を再照準する。
エリザベス・タイラー:王鍵"征嵐旗章"のはためくところは、そのすべてが海賊王の財産となる。それは傷つき、沈んだ艦であっても変わらない。
エリザベス・タイラー:レニー=レニー・ブラックロゥ率いる貫徹船団の艦艇は、いずれもその船体による衝撃力で以て、極地への活路を切り開く艤装を備えている。
エリザベス・タイラー:旗艦に搭載された"聖剣衝角"こそ持ち込めなかったが、この至近距離と、竜王の手筋によって生みだされた間隙に有っては
エリザベス・タイラー:玉を貫徹するに必要十分な威力を有している。形成されたのは"アラドヴァル"らの駆体を上回る、巨大な銛砲。
"ムスペルヘイム":「ハアハアハア……来るッ来る! デカいの来るって! アタシじゃ守れねえ~よ!?」
"ムスペルヘイム":遅れて"アラドヴァル"の元に追いついてきた"ムスペルヘイム"が喚く横、砲を構えた"アラドヴァル"は決して砲を降ろさない。
エリザベス・タイラー:「"鯨砲ハープーン・カノン"」
"アラドヴァル":「緊急放射」
エリザベス・タイラー:腰から引き抜いた湾刀が、引き絞られたワイヤーを切り落とすと同時
エリザベス・タイラー:二つの砲塔に備えられた巨大な銛の切っ先が、空気を抉り裂きながら標的へと撃ち放たれた。
"アラドヴァル":引金はない。砲撃命令を打てば、二つ並んだ砲口から、高圧縮されたエネルギーレーザーが照射される。
"アラドヴァル":だが、その威力は先にロブスター艦を落としたものに比べてはるかに低い。臨界に至らぬ砲撃はエネルギーも収束しきらず、どころか冷気の嵐にすら威力を削られている。
"アラドヴァル":射出された巨銛の先端を正面からレーザーは打ち抜き、確かにその砲を破壊した。だが……
"アラドヴァル":(合わんか)
"ムスペルヘイム":「ギャ!」 銛が止まることはなかった。放たれたそれの片方は、狙い違わず"ムスペルヘイム"へ直撃。
"ムスペルヘイム":その装甲はめきりとへしゃげ、内部に燃え盛る炎だけを残し、機能停止する。
"アラドヴァル":対する"アラドヴァル"は、初めて大きな動きを見せた。砲の片方を盾に、放たれた銛を受ける。
"アラドヴァル":激しい損壊! だがもう片方の砲を即座にエリザベスへと向ける。その砲口の闇の奥、微かにまたたく光は、先程まで放っていた砲撃に比べてあまりにか細いが。
"アラドヴァル":「何もせずに帰れるものか」
"建設王"タナー・K・クエイクス:――ザ ン!
"建設王"タナー・K・クエイクス:それを切断したのは、横合いからの斬撃だった。
"アラドヴァル":「……!」
"建設王"タナー・K・クエイクス:臓腑を貫くような裂傷を負い、戦闘継続ができるものとは認識されていなかっただろう。
"建設王"タナー・K・クエイクス:「言っておいたでしょう。こうしておけば、、、、、、、全力を尽くせると」
伊藤算砂:指揮を移譲されたのち、閃電船団へ下した命令はシンプルだった。
伊藤算砂:次弾を装填せよ。
"閃電船長"リネット・サザーランド:いつの間にか、閃電船団揚陸艦が移動をしていた……船底から、巨大な電極めいたユニットが露出している。
"閃電船長"リネット・サザーランド:空気が数度弾けるような音とともに、ユニットが格納される。
"閃電船長"リネット・サザーランド:筋肉への電気刺激で、タナー・K・クエイクスを半強制的に駆動させた。
"建設王"タナー・K・クエイクス:「ははははは……!これで、工事完了……!」
"建設王"タナー・K・クエイクス:スコップを雪原に突き刺し、片膝を突く。
"アラドヴァル":「くっ……っっ……!」
"アラドヴァル":その短期記憶領域に、直近の記憶が去来する。
"アラドヴァル":自らの砲への自負。少なからず侵攻を止められるであろうという計算結果。見送るシャムロックの住民たち。"ルースリンガー"。
"アラドヴァル":「……何もせずに……」
"アラドヴァル":「帰れるものか……!」
"アラドヴァル":破損したはずの双つ砲塔が、しかし尋常ならざる速度で再生されていく。侵蝕率の急速上昇による高速再生。
"建設王"タナー・K・クエイクス:「なるほど理解できます……巻き込んでみせますか、何人か……!」
"アラドヴァル":あるいは"ブリューナク"の機動光景が記憶にあるものであれば、"アラドヴァル"のその様は"ブリューナク"の暴走状態を想起させるものだっただろう。
"アラドヴァル":「最後の一撃で……焼き尽くす……諸共……!」
伊藤算砂:「詰みの後をあまり続けるものでもないんですけど」
エリザベス・タイラー:「あまり面白くありませんわね……誇りを保たれて、奪えるのが命だけというのは」小さく嘆息して拳銃を抜き、銃口を"アラドヴァル"へと向ける
ブレス・ブリギッド:────この戦闘が始まってから、ずっと。
ブレス・ブリギッド:"アラドヴァル"のセンサーに1つの熱源が感知され続けている。
ブレス・ブリギッド:指を向けた人の形。ぽつんと配置された少女の姿。
ブレス・ブリギッド:此度の戦場でブレス・ブリギッドに与えられた役割は2つある。
ブレス・ブリギッド:1つは海賊王と竜王の奇襲を成立させるため、単体での熱源を保ち続ける欺瞞情報。
ブレス・ブリギッド:そしてもう一つ。
ブレス・ブリギッド:こと、この局面に至った場合。
ブレス・ブリギッド:"アラドヴァル"の砲撃より一手速く、王手・・に至る駒。
ブレス・ブリギッド:「その、砲撃を」
ブレス・ブリギッド:吹雪の中で呟かれる小さな声は、問題なく聴覚に届く
ブレス・ブリギッド:「────ちますか?"アラドヴァル"」
"アラドヴァル":「――――」
"アラドヴァル":吹雪の中、細くも消えることのない熱源は、なるほどささやかながら気に障る銃口のように思えたが
"アラドヴァル":しかしその瞬間だけは、何故だか灯火のように思えた。
"アラドヴァル":チャンバーに収束しつつあったエネルギーが急速に退行する。ぎしり、と膝をつき、砲口を地へ。
"アラドヴァル":「……投降しよう。戦闘の終了を申し出る」
"アラドヴァル":「そちらが打たぬということは、それが可能ということで良いだろうな?」
ブレス・ブリギッド:「えぇ。これ以上の手出しはお互い、消耗戦になると思いません?」
ブレス・ブリギッド:ぱ、と銃口を構えるような指を開いて、ひらひらと振る。
ブレス・ブリギッド:(これ以上は、消耗が勝ちますよね。)事前に、竜王からもそう言い含められている。
ブレス・ブリギッド:なにより、戦場における勝利も大事だけれど──
ブレス・ブリギッド:「私達の戦場は、ここだけじゃありませんものね」
ブレス・ブリギッド:ふぅ、とひと仕事に区切りが付いた自然として、白い息がこぼれた。



ブリューナク記念碑

GM:――その同時刻。
GM:"アラドヴァル"の対空網が途切れたその隙を縫うようにしてブリューナク記念碑へと接近していた、一艇の飛行艦があった。
GM:パステルブルーとパステルピンクで彩られた、丸みを帯びた無害な形状。
GM:空から景色を一望できる艦橋部は全体がレストランである。
GM:そしてその船首部分には――カバ!

GM:美食クラブ遊覧飛行レストラン『ヒポグリル』である!
GM:全軍備を以て対空警戒を続けていたブリューナク記念碑のシャムロック生徒達も、さすがに一瞬程度は、攻撃を迷ったかもしれない。
GM:他に軍勢はいない。『ヒポグリル』の主、"美食王"は、単騎で現れ、彼女らに呼びかけ始めた……
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:長身痩躯の女が艦橋テラス席に立っている。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(交渉で時間を稼げとの事でしたが…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(フフ…戦争なぞは所詮外交の一手段にすぎません)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(戦後の事も考えここで優位な立場を勝ち取れれば…それはそれで十分な戦果になるはずッ!)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「親愛なるフィオナ騎士団の皆様…お役目ご苦労様です」
"バズヴ・カタ":「…………」 城塞の前方、誰より前に立ち、ファンシーカラーのカバ艦を迎えるのは、フィオナ騎士団団長"バズヴ・カタ"
"バズヴ・カタ":(……かわいいな……)
"バズヴ・カタ":その内心は誰にも推し量ることはできぬ。
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:フィオナ騎士団最右翼のエレナ・ロコノヴァは憤懣を隠さない 「油断するな……攻撃の準備を進めろ」
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「これが奴らキングダムのやり方なんだ」
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「だとしたらキングダムの印象を切り替えなきゃいけないんだけどアタシ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「現在我々は緊張状態にある事は十分に…ええ十分に承知しております」 傍らのジュースを飲んで一息入れる。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ですが…その中でも常に和平の道を探るというのも責任ある立場として重要ではないでしょうか」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:カバの口から大音量スピーカーで声が発信される。
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「カバがしゃべった!!」
"バズヴ・カタ":「いや、あれはスピーカーだろう」
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「わ、分かってますよ……真顔で言わないでくださいよ」
GM:地上ではやんややんやと一騒ぎだ。その中で誰より早く前に出たのは、"ゼロ・レイ"であった。
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「和平の道を探るだと?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「故に我々は非武装…さらに皆様との歓談のご用意もあります」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「調理室の排気口を開放しなさい!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:甘いケーキの焼ける匂いや、美味しそうな肉料理の焼ける匂いが周囲に漂っていく。
"バズヴ・カタ":「いい匂いだ」
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「うーん、生気のある香り……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(よし!好感触だ!まずはお互いに話し合いをする所に持っていくのが肝要です…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「任務中でもたまには質の良い食事など如何ですか?」
GM:確かに食欲を誘う香りに、地上の騎士団員たちはどよめく……だが一方で、君はその効果が思ったほどの大きさではないことにもやがて気付くだろう。
GM:少なくとも、他のキングダムと摩擦のあった欠食学区に同様の作戦を仕掛けた時よりも、動揺の波は薄い。
GM:――理由は明白。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(まあ、どうせ戦争にはなるんだろうけど。ここでの交渉は無駄にはならないはずッ)
"バズヴ・カタ":「結構だ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(はず…あれ?)
"バズヴ・カタ":「今朝も温かい料理をちゃんといただいたのでな」
GM:シャムロック自由学園は、この状況においてもなお、先住市民に由来する強固な補給線が維持されており――
GM:――文化的な生活を送っていたのである!
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「それよりも、だ」
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:最も強い敵意を抱えた少女が、その手に冷たい光を握り、君を見上げている
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ふむ、何でしょうか?」
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「お前、なぜ自分が無事なのか分かっているか?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「見ての通り、我々は非武装ですし。交渉の旗を掲げているからでは?」
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「我々の防衛線が万全に機能していれば」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ん?」
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「お前のそのふざけたわたあめのような飛行艦など、ゴミクズのように落とされているはずだ」
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「"アラドヴァル"は慈悲などかけん。……お前たちキングダムが侵略に際し、一切の慈悲を帯びないように」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(この!だから交渉使節は戦時でも動けるからに決まってんだろ!)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(外交のわかってないやつだな!)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「いや、しかし現実的にですね…交渉の余地をそちらも認めているからでは?」
"バズヴ・カタ":「残念だが……」
"バズヴ・カタ":「我らフィオナ騎士団、一名たりともそのような命令は受けていない」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「…?」
"バズヴ・カタ":「加えて言うならば、キングダム。お前たちは既に、こちらの防衛網に穴を開けた」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「しかしそちらから攻撃すれば攻撃の口実になります」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ただでさえ緊張状態にあるこの状況がそちらの不利に…は?」
"バズヴ・カタ":「攻撃は始まっているのだ。お前たちの手により」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(あ、あの!蛮族思考の戦争好き~ッ!)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(怖いから口には出せないけど!)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(先に攻撃してんじゃね~ッ!!)
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「なあなあ。あいつは蹴り落とすとしてさ、艦に傷はつけないで鹵獲するってできるかな?」
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「戦力と珍味をダブルケットできる!」
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「保証はしかねるが……」
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「奴らから奪うというのは……小気味良いな!」
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:冷たい光が曲線を描いて放たれる。それは飛行艦の機関部に向けられていた。
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:物理的損壊はもたらさない。狙いは冷却による停止……墜落。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「チィッ!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:纏っていたマントを外して広げる!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「もてなせッ!暴食アバドンの食卓布ッ!』

GM:クライマックス戦闘を開始します。

    "バズヴ・カタ"[7]
   フエゴ・サンディア[5]
   エレナ・ロコノヴァ[18]
     陶都ヒズミ[10]
 フィオナ騎士団[4] フィオナ騎士団[4]
 フィオナ騎士団[4] フィオナ騎士団[4]
ブリューナク記念碑[0] ブリューナク記念碑[0]


          20m


       "美食王"[7/71]

■ラウンド1

GM:使用可能なNPCカードはありません。
GM:また地上部隊は第2ラウンドになるまで到着することはありません。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:悲しい~
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ワシらは見捨てられたんじゃ
GM:勝利条件はフィオナ騎士団の全滅。
GM:地上部隊合流までに美食王が十字冠離脱してしまった場合は敗北です。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ハハハ
GM:ではセットアッププロセスを……どうぞ!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ナイヨ!
GM:OK!それでは行動値18、エレナの行動です。
GM:陣形から10m突出。

    "バズヴ・カタ"[7]
   フエゴ・サンディア[5]
     陶都ヒズミ[10]
 フィオナ騎士団[4] フィオナ騎士団[4]
 フィオナ騎士団[4] フィオナ騎士団[4]
ブリューナク記念碑[0] ブリューナク記念碑[0]

          10m


   エレナ・ロコノヴァ[18]

          10m


       "美食王"[7/71]

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ウワー!来るな!
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《光の手》《氷の戒め》《氷の塔》《氷神の悲しみ》で美食王を攻撃。
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:16dx7+8
DoubleCross : (16DX7+8) → 10[2,2,3,3,4,4,4,5,5,6,6,7,7,8,9,10]+10[4,7,8,9,9]+6[1,2,5,6]+8 → 34

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ガードだよォ!
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:命中した場合、ラウンド間全判定のダイスが-5個されます。
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:ガードエフェクト等はありますか?
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ナイヨ きっつい 受けるとドッジ不可じゃん実質
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:4d10+18
DoubleCross : (4D10+18) → 23[8,10,2,3]+18 → 41

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ジェラルミンシールドがんばれ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:装甲7ガード値6だ!
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:どちらも有効。それでも20は余裕で超えるダメージだが……
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズのHPを28減少(199 → 171)
GM:171?
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:モヤシオーヴァードなら即死だった
GM:ならば次は行動値10のネームドシャムロック生徒、ヒズミさん!未亡人パワーを見せるのだ
陶都ヒズミ:《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》。勝利と栄光の槍で攻撃。
陶都ヒズミ:12dx7+5+3
DoubleCross : (12DX7+8) → 10[1,2,2,3,3,5,5,7,9,9,10,10]+10[2,2,5,9,10]+10[4,10]+1[1]+8 → 39

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:カウンター使いじゃん!うかつに攻撃できないぞ!ガードォ!
"バズヴ・カタ":《力の法則》。ダメージダイスを+5D10。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:バカ!カバ!
陶都ヒズミ:4d10+11+1D10+5D10
DoubleCross : (4D10+11+1D10+5D10) → 23[5,5,7,6]+11+5[5]+36[3,9,8,8,8] → 75

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ウギャー
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:追加に殺意がありすぎない?
GM:殺意はあるでしょそりゃ……
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズのHPを62減少(171 → 109)
GM:侵蝕率の間違いなんじゃないかと一瞬思うんだよな
GM:ようやく行動値7、美食王の手番です。何かいたしますか?
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:マイナーで電磁シールドを起動!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:メジャーでコンボ『無限の食彩』《赤色の従者》を使用してHP60の従者を出す
GM:エ……
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を5増加(71 → 76)

"バズヴ・カタ":「フィオナ騎士団、前進」

GM:静かな号令に、団員たちが一斉に身構える。その中でも突出して早いのは、やはり凍えるような光をまとった団員。

"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「氷に散れ……キングダム!」 先程機関部に向けて放たれた冷却の閃光が、オーシャンズに向けて放たれる
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:それは触れた者からダイレクトに熱を奪う光だ。オーシャンズを中心に、ヒポグリルの船体表面がみるみるうちに凍りついていく。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「機関部ッ!落ち着いて姿勢制御ッ!テラス席を前面展望へ移動ッ!急ぎなさい!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:カバの口部分に設置された展望席へと飛び降りる。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:用意された席に座りナイフとフォークを構える。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「先にデザートからというのも…悪くありません…」
GM:しかし、そこでオーシャンズを襲ったのはさらなる異様だ。
GM:――花。

陶都ヒズミ:「"起きてقام"」
陶都ヒズミ:どこからか、重く、それでいて清廉な声が響いた。
陶都ヒズミ:刹那、展望席に草花が溢れる。瑞々しく麗しい植物たちは、しかしその成長性に指向性を持っていた。
陶都ヒズミ:害意持つもの――この場においてはオーシャンズを、覆い尽くし、その身動きを封じにかかる。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「フフ…素晴らしい彩」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「食とは…目で楽しむことから始まると言います」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「理解して…いらっしゃるではありませんか」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ヒポグリフを覆う氷と。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:自身を覆う花が小さく収束していく。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ンン…良い香りです」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:薔薇のジェラート。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:それを一口で平らげる。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「甘くて美味しいですね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:しかしその攻撃のエネルギーは美食王の体を駆け巡り、確実に体力を奪っていく。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「さあ、命懸けの食事…次は?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:その周囲に様々な料理が漂い始める。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「どのような味付けをしていただけるのですか?」

GM:同じく行動値7、"バズヴ・カタ"の手番。
"バズヴ・カタ":《アドヴァイス》《導きの華》《領域の加護》《要の陣形》《未知なる陣形》。
"バズヴ・カタ":対象は、フエゴ・サンディアおよびフィオナ騎士団4人。
"バズヴ・カタ":次のメジャーアクションのダイス+6個、C値-1、達成値+12、攻撃力+8。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:や、やめろよォ
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:そして行動値5!フエゴ・サンディアもすぐさま行動するぞ。
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:《コンセントレイト:モルフェウス》《インスタントボム》《飛礫》だけで今はいいか。
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:14dx6+3+12
DoubleCross : (14DX6+15) → 10[1,2,2,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10]+10[1,4,5,5,5,7,9,9,9]+2[1,1,2,2]+15 → 37

"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:あれ~?あんまり回らないな。
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:まあいいや!装甲無視です
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:あ!違う
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:すいません、従者もう出てるのを忘れてた。
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:《コンセントレイト:モルフェウス》《インスタントボム》《飛礫》に《ギガンティックモード》《吹き飛ばし》を載せます。
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:範囲攻撃+命中時にエンゲージ4m強制移動が加わります。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:乗せるなw
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:単体で良いのにィ
無限の食彩(従者):《崩れずの群れ》
GM:それだけ手の内が分かるから竜王は得してますよ
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:なにっ
無限の食彩(従者):美食王をカバーします
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:4d10+16+8 装甲無視
DoubleCross : (4D10+16+8) → 27[9,9,4,5]+16+8 → 51

無限の食彩(従者):単体なら耐えたけど仕方ないね
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:ダメージ二倍で撃破か
無限の食彩(従者):消滅します
フィオナ騎士団:行動値4のフィオナ騎士団達が動きます。
フィオナ騎士団:こいつらの行動は《コンセントレイト:ノイマン》《コントロールソート》で弓を撃つだけ。
フィオナ騎士団:だけど全員にバズヴ・カタの支援が乗っているぞ。
フィオナ騎士団:14dx6+12 騎士団A
DoubleCross : (14DX6+12) → 10[1,1,2,2,3,4,6,7,7,9,9,9,10,10]+10[2,4,5,6,6,6,9,10]+10[1,3,5,7,10]+10[3,6]+10[9]+10[6]+10[9]+10[10]+10[7]+2[2]+12 → 104

フィオナ騎士団:つ、強すぎ!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:バーカ!カバ!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:名前を名乗れ!
棚エアリ:みんな……(キラキラ)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ネームドだろ!
フィオナ騎士団:我が名はフィオナ騎士団モブ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ガードだ!
フィオナ騎士団:10d10+3+8
DoubleCross : (10D10+3+8) → 38[4,7,1,4,6,2,4,3,4,3]+3+8 → 49

フィオナ騎士団:ガード装甲は有効。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:装甲7ガード値は上がって13だ!
フィオナ騎士団:ドッジ不可なのをいいことに、つづけて3人処理していきます。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズのHPを29減少(109 → 80)
フィオナ騎士団:14dx6+12 騎士団B
DoubleCross : (14DX6+12) → 10[1,2,5,5,5,5,7,8,8,8,9,10,10,10]+10[3,5,5,5,6,7,9,9]+10[4,4,4,6]+10[6]+10[6]+5[5]+12 → 67

フィオナ騎士団:7d10+3+8
DoubleCross : (7D10+3+8) → 38[1,8,6,9,8,4,2]+3+8 → 49

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:お、おまえら
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズのHPを29減少(80 → 51)
フィオナ騎士団:14dx6+12 騎士団C
DoubleCross : (14DX6+12) → 10[2,3,3,4,4,4,5,6,7,7,7,8,9,10]+10[1,1,4,5,7,9,10]+10[4,5,6]+3[3]+12 → 45

フィオナ騎士団:5d10+3+8
DoubleCross : (5D10+3+8) → 29[8,8,1,3,9]+3+8 → 40

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズのHPを20減少(51 → 31)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ダメージの出目がデカいんだよォ
フィオナ騎士団:14dx6+12 騎士団D
DoubleCross : (14DX6+12) → 10[1,1,1,2,2,3,5,6,6,7,8,9,9,9]+10[1,2,6,7,7,8,10]+10[1,2,3,5,9]+10[6]+4[4]+12 → 56

フィオナ騎士団:6d10+3+8
DoubleCross : (6D10+3+8) → 36[8,6,9,8,4,1]+3+8 → 47

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズのHPを27減少(31 → 4)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ウオシャーッ!!
GM:耐えた……!ラウンド終了です。
GM:そして兵站優位の効果が発動します。覚えていますよね?
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:兵站優位効果で

【兵站優位】
+3:毎ラウンドHP全回復◀
+2:リザレクト侵蝕1
+1:シーン終了時侵蝕率-20
0:シーン終了時侵蝕率-10
-1:シーン終了時シナリオ回数エフェクト回復
-2:効果なし
-3:シーン終了時侵蝕率+10

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズのHPを-203減少(4 → 207)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を2増加(76 → 78)
GM:美食王のHPが全回復します。同時に、イベントが発生します。
ジンガ:兵站破壊工作が行われています。兵站優位が-1されました。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:このやろう~
GM:まずは演出をしていきましょう。


"バズヴ・カタ":"バズヴ・カタ"の号令により、フィオナ騎士団がその弓矢を構える。……その中
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:一足先に動き出した者があった。"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア。

"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「さ~て、楽しいゲームの始まりだ」
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:フエゴがニヤリと笑って両手で指を鳴らすと、短いスカートの中から大量の球が落ちてくる。
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:黒と緑のストライプに塗装された金属球。それらは重量感を伴って転がり始め、次第に加速し、やがて自ら跳ね始め――その高度は、『ヒポグリル』へ到達!
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「たゆみない技術進化の結実と手を取り合い、命の輪の上で躍れ!」
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:フエゴ・サンディアの特製爆弾。これは単体では叩こうと焼こうと単なる球体に過ぎないが、爆弾同士が接触した途端に大爆発を起こす。
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:そしてフエゴは、この爆弾の動きを完璧にリモートコントロールしていた。
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:オーシャンズの至近に落下してきた金属球が、互いに接触し合い、次々と爆発!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「西瓜…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:口を開けて爆炎を吸い込み咀嚼する。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「爆弾西瓜という品種もあるそうですが…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:それでも爆風の全てを吸いきれない。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:周囲に漂う食材が爆風で焼け落ちていく。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「これは少し騒がしすぎますね…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「せっかくの料理が…もったいない」
"バズヴ・カタ":――地上。
"バズヴ・カタ":"バズヴ・カタ"が爆炎の上がる『ヒポグリフ』操縦席周辺を、長大な棍にて指し示している。
"バズヴ・カタ":「標的は爆炎の中心。"美食王"、オーシャンズ・マウンテンヒルズ。曲射にて降り注がせよ。軌道は見えているな?」
"バズヴ・カタ":そして、手にした棍を振り下ろす。
"バズヴ・カタ":「――斉射」
GM:その瞬間、無数の矢が空を切り放たれる。まったく的外れの方角に落ちるものもある。矢同士で衝突し失速するものもある。
GM:だが――そんなものは誤差だ。フィオナ騎士団は計四波に続いての一斉射撃を、オーシャンズに向けて敢行した。
GM:降り注ぐ矢は空を埋め尽くさん物量で、オーシャンズを圧射殺せんと降り注ぐ!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「…さて、これは流石に」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:美食王の周囲に接近した無数の矢が。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:シュラスコ…串焼きに変化する。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「早食いは…忙しないですね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:猛烈な勢いでそれらをつかみ取り平らげていく。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:美食王の全てを喰らうという認識と現実としての攻撃の境界は。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:それを喰いきれるかどうかで変化する。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:全て食い切ればそれは食事として。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:食べきれなければそれは現実の矢の雨として美食王を貫くだろう。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「もぐ…はぐッ!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ばくっ!モグモグ!ムシャ!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:その僅かな時間が…終わる。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「もぐッ…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:最後の一串を食べ。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「フゥ…食事はゆっくり楽しみたいものですね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:食後のワインを一口飲み。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:運ばれてきた料理を食べ始める。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「うん…美味しい」
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「ヒューゥ!」 その様を見ていたフエゴが声を上げる 「全部食べちゃったの!? 飢えすぎじゃん! さすが王鍵適性者!」
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「ッ……奴め、無敵か……!?」
"バズヴ・カタ":「無敵ではない」 エレナの動揺が周囲に広がらないよう、強い口調で断言する
"バズヴ・カタ":「もし本当に無敵のものがあるとしたら、この地上で戦争など起こらない」
"バズヴ・カタ":「奴には引き続き、食事をくれてやる。腹が膨れて弾けるまで」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(実際ギリギリです…吐くかと思いました…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(しかし交渉とは心理的優位にあるものが上に立つ…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(あくまでも食事は余裕をもって優雅であることが私の誇り)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「フフ…さて…次は何を味合わせてもらえますか?」



ファウセット新陸帯


GM:"美食王"が一人、前線で攻撃を耐え凌ぐ一方。地上では別の異変が起こりつつあった。
GM:新陸帯のそこかしこには、この地特有のオーブ光とは異なる人工の明かりが灯っている――駐留する美食クラブが灯している明かりだ。
GM:ゲート能力者によって物資を輸送する場合も、必要量が大量であるほど、戦線により近い距離に物資を運び入れなければならない。
GM:美食クラブが現地民に提供する食料品に紛れて持ち込んでいるのは、海賊部が大量に消費する弾薬や燃料である。
GM:……だが。
美食クラブ見習い:(……あれ?)
美食クラブ見習い:深夜、巡回していた見習いが異変に気付く。
美食クラブ見習い:「おかしいな。コンテナが水浸しに……」
美食クラブ見習い:「!」
美食クラブ見習い:いくつか検品して、それが偶発的な事象や管理ミスではないことにも気づいた。
美食クラブ見習い:「そんな!こ、これも……これも!ええ~~っ……!?一体誰が!?」
ジンガ:……そんな騒ぎから、一つ果実だけを持って駆ける影が一つ。

ジンガ:黒い犬型先住市民、ジンガ。彼の疾駆は逃走ではなく、次の標的への移動だった。
ジンガ:(……バンシィが巡視に足止めされたのは想定外だったけど)
ジンガ:(オレの方までは怪しまれなかった。きっと接触中にヘマをしたんだろうな。ウソがヘタなのに喋りたがるから……)
ジンガ:夜闇が閉ざすファウセット新陸帯を駆けながら、がじりと手にした果実に噛みつく。
ジンガ:「甘すぎるぜ」
ジンガ:――この晩、何者かの手により、美食クラブの用意した兵站が意図的に損壊された。
ジンガ:先住市民の目撃証言が複数上がったが、基本的に善良な彼らが、飢えによる奪取ですらなく物資破壊を行うことは整合性に欠けるとされ
ジンガ:真相は不明である。
ジンガ:――今のところは。

【兵站優位】
+3:毎ラウンドHP全回復
+2:リザレクト侵蝕1◀
+1:シーン終了時侵蝕率-20
0:シーン終了時侵蝕率-10
-1:シーン終了時シナリオ回数エフェクト回復
-2:効果なし
-3:シーン終了時侵蝕率+10


GM:地上部隊の戦線合流にあたり、編成を行うことができます。
GM:基本的には"美食王"の初期位置への合流が可能。
GM:兵站工作阻止のために対処能力を分けることは可能ですが
GM:その場合、NPCユニットをそちらに送ることはできません。
伊藤算砂:ではPC3人およびジンで出撃します!
伊藤算砂:タナーとリネットはおるすばんね
GM:了解しました。兵站部隊への対処はされません。

■ラウンド2

     "バズヴ・カタ"[7]
     フエゴ・サンディア[5]
       陶都ヒズミ[10]
  フィオナ騎士団[4] フィオナ騎士団[4]
  フィオナ騎士団[4] フィオナ騎士団[4]
 ブリューナク記念碑[0] ブリューナク記念碑[0]

          10m


   エレナ・ロコノヴァ[18]

          10m


       "美食王"[7/78]
    "竜王"[5/73] "海賊王"[5/65]
    "情王"[1/64] "焦螟王"[6/100]

GM:セットアップ。行動ある方はどうぞ。シャムロックにはありません。
伊藤算砂:伊藤算砂のHPを29に変更(1 → 29)
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーのHPを-24減少(1 → 25)
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドのHPを25増加(8 → 33)
ブレス・ブリギッド:セットアップなしです
伊藤算砂:《戦術》かけます 味方のメジャーダイスを+5個
エリザベス・タイラー:セットアップなし!
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を6増加(73 → 79)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ナイヨッ

GM:フィオナ騎士団の砲火を受け続ける『ヒポグリル』の後方。
GM:その深夜の闇に、やがて眩い船団の光が灯り始める。
GM:"アラドヴァル"の防空能力が失われていることはもはや明白だった――ファウセットを陥とす、キングダムの本隊が到着したのだ。
エリザベス・タイラー:高度を落とした『ヒポグリル』の上空、一回り大きい飛行艇の艦首から眼下を見下ろす。
エリザベス・タイラー:「流石はオーシャンズ様。見事にフィオナ騎士団の主力を引き付けて下さいましたわね」
伊藤算砂:「まだ余力もありそうですね。少なくとも……そう見せかけられるほどには」
ブレス・ブリギッド:(ですが、戦端は開かれていますね。交渉とのことでしたが……)
ブレス・ブリギッド:「戦闘になってもこの戦力差で持ちこたえるなんて……流石は音に聞こえた美食倶楽部の皆様ですね!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(ど、どの口で…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ご期待に応えられたのであれば…幸い」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「その神妙起算…私には考えも及びません…が」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「随分と…苦労しましたので…そのお力を彼女たちにもご披露ください」
伊藤算砂:「ええ、無論ですとも。あちらの半分にはご教授いたしましたから」
伊藤算砂:「次なるはこちらにと」
エリザベス・タイラー:「私共の獲り分を残していただいたこと、感謝致しますわ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(何も獲ってないからね!)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「フィオナ騎士団の皆様には申し訳ございませんが…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「私だけでなく、皆様にも味わっていただかねばなりませんね」
エリザベス・タイラー:「せっかく役者が揃ったのですから、じっくりと愉しみたい所ではありますけれど」地上に点在する補給拠点の灯りに目を向ける。
エリザベス・タイラー:「どうやらそうも行かないご様子。手早く平らげると致しましょうかしら」
"焦螟王"ジン・ツァン:「……竜王が通告していない以上、不要なことかもしれんが」
"焦螟王"ジン・ツァン:「フィオナ騎士団、降伏しろ。このようになれば、勝負の結果は見えているはずだ……」
伊藤算砂:止めることはないが、追随して言葉を足すこともない。
伊藤算砂:(まあ、少なくとも私にしはしないでしょうね)
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「ふざけるなよ……降伏など万に一つも有り得ん。それで事態が好転する可能性などないぞ、団長!」 怒声を上げるエレナ
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:(まあ、確かに勝ちの目は相当厳しいけどな……)
"バズヴ・カタ":「……どうやら、我々とは違う視野をお持ちのようだな。諸王閣下」
"バズヴ・カタ":「見解の不一致だけを明白に告げよう。次、話すべき時は」
"バズヴ・カタ":「私たちと閣下たちにて、同様のものを目にできた時だ」
"バズヴ・カタ":「各員、構え。敵は増えたが、補給線も無限ではない」
"バズヴ・カタ":「継続だ。最後の一員まで戦いを続けよ。……この戦場には意味がある!」
ブレス・ブリギッド:「交渉は取り付く島もない……といった状況でしょうか」怒りの感情から切り離されつつも、遅れてそう理解する
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(こうなるなら、最初から輜重輸送母艦『神の玉座メルカバ』に乗ってくれば良かった…)
伊藤算砂:「彼女たちは“ブリューナク”の遺骸を要塞化しています」
伊藤算砂:「野戦ではなく、攻城戦と心得るよう」
伊藤算砂:「そして相手は生徒です。社会人でも、先住市民でもない」
伊藤算砂:「降伏に類する言葉は、すべてブラフと心得てください」
伊藤算砂:「転送すれば済むものを、わざわざこちらの虜囚となるはずもないのですから」
エリザベス・タイラー:「シンプルで助かりますわ」唇を舐めて湾刀と拳銃を抜く
"焦螟王"ジン・ツァン:「それでも通告は必要だ。おれの軍勢は……無差別だからな」
"焦螟王"ジン・ツァン:「すでに戦闘意志のない者も含めて、だ」
"焦螟王"ジン・ツァン:ぞわり、と高周波の音が響く。
ブレス・ブリギッド:(円卓の王の戦場跡はいつも苛烈だと思っていましたが、毎回このような形であれば、宜なるかなですね)
ブレス・ブリギッド:戦闘を前にしても武器は構えず両手を組み、密かに内心で神に祈りを奉じた。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「『ヒポグリル』を前面へ…損耗を抑える事が結果的に早期の決着につながります」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「交渉が無意味ならば盾役くらいはこなしましょう」
伊藤算砂:「“海賊王”。“美食王”。“情王”。“焦螟王”」
伊藤算砂:「今のみは私の駒として、その王才を君臨させるよう」
伊藤算砂:「そして“竜王”よ」
伊藤算砂:「――つかわて」
GM:場に満ちた戦意に呼応してか――
GM:彼方から、盤面を十字に区切るが如き光が閃いた。
GM:決戦を告げる、セイクリッドピラーの十字冠である。

【神聖二重冠(ダブルクロス)】

クライマックスフェイズ中に限り、あなたが持つ【十字冠】をアップグレードし、効果を以下のように書き換える。
あなたは、シナリオ中に一回のみ、以下の効果の中からどれか一つを選んでオートアクションで使用できる。
・このメインプロセスでは、あなたが受ける【判定ダイスへの侵蝕率ボーナス】の値を3倍にする。
・このメインプロセスでは、あなたが受ける【エフェクトLVへの侵蝕率ボーナス】の値を2倍にする。これによってエフェクトの使用回数は増えない。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させ、あなたのHPを+[上昇分×3]点回復する。この時、HP上限を超えることはできない。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う判定の達成値を+[上昇分×3]点増やす。
・この戦闘のバックトラックでは、あなたが昇華したタイタスを1個、ロイスとして再取得できる。ただし、この効果は昇華前にSロイスに指定したロイスしか対象にできない。
・この戦闘のバックトラックでは、最終侵蝕値によって得られる経験点を3倍にする。

GM:NPCである焦螟王はこの効果を使えません。侵蝕値の管理が固定だからですね。
GM:また、皆さんこれまで気にしていなかったことだと思いますが
GM:神聖二重冠の効果は「シナリオ中に一回のみ」です。気をつけてください。
ブレス・ブリギッド:はぁい
伊藤算砂:なるほどね
エリザベス・タイラー:理解!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:はーい
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:行動値18。エレナ・ロコノヴァが行動します。
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:右方向に20m移動。
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《光の手》《氷の戒め》《氷の塔》《氷神の悲しみ》《スターダストレイン》《破滅の天使》。
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:キングダム側全員を標的にします。

     "バズヴ・カタ"[7]
     フエゴ・サンディア[5]
       陶都ヒズミ[10]
  フィオナ騎士団[4] フィオナ騎士団[4]
  フィオナ騎士団[4] フィオナ騎士団[4]
 ブリューナク記念碑[0] ブリューナク記念碑[0]

          10m


          ★    20m  エレナ・ロコノヴァ[18]

          10m


       "美食王"[7/78]
    "竜王"[5/79] "海賊王"[5/65]
    "情王"[1/64] "焦螟王"[6/100]

エリザベス・タイラー:全力を隠してやがった!
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:16dx7+8
DoubleCross : (16DX7+8) → 10[1,1,3,3,5,5,5,5,6,6,7,8,8,10,10,10]+10[3,3,4,5,8,9]+6[6,6]+8 → 34

"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:判定失敗不可、カバー不可です。
ブレス・ブリギッド:美食王一人に全力で殴ってたわけじゃないってのか…!
ブレス・ブリギッド:怖すぎ
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:また命中した場合、ラウンド間然判定のダイスが-5個。
伊藤算砂:相殺されちゃうよ~~~
ブレス・ブリギッド:ひぃ~ん
エリザベス・タイラー:裏切り者の戦術が!
ブレス・ブリギッド:まだリザレクト1で安いので、回避のほうを試してみましょう。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ダイスマイナスが辛い人はカバーするよ
伊藤算砂:カバー不可……!
GM:カバ不可です
伊藤算砂:かばかりはどうしようもない
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:🦛
エリザベス・タイラー:カバ……
ブレス・ブリギッド:不カバー
エリザベス・タイラー:ドッジします
ブレス・ブリギッド:ドッジ!
ブレス・ブリギッド:7dx+1>=34
DoubleCross : (7DX10+1>=34) → 8[1,2,3,6,6,7,8]+1 → 9 → 失敗

エリザベス・タイラー:3dx>=34
DoubleCross : (3DX10>=34) → 10[2,6,10]+10[10]+9[9] → 29 → 失敗

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ガードだぜ
伊藤算砂:ジンも一応ドッジしなさい
伊藤算砂:おしい
エリザベス・タイラー:ぬあーっ
ブレス・ブリギッド:おしい
"焦螟王"ジン・ツァン:ピカーッ
伊藤算砂:5dx>=34
DoubleCross : (5DX10>=34) → 8[1,3,4,4,8] → 8 → 失敗

エリザベス・タイラー:あっジンちゃん妖精持ってなかったっけ
"焦螟王"ジン・ツァン:ピッカァ?
ブレス・ブリギッド:避ける確率70%か
"焦螟王"ジン・ツァン:残り回数は3回です
ブレス・ブリギッド:多い
エリザベス・タイラー:確率的には微妙かな…もらっても良い?
ブレス・ブリギッド:いいのでは!
"焦螟王"ジン・ツァン:チャア~
伊藤算砂:ダイス減って攻撃が下がるのを懸念してる?
伊藤算砂:だったらそっちに妖精振ったら?
"焦螟王"ジン・ツァン:ピカピ?
エリザベス・タイラー:道理だ
ブレス・ブリギッド:かしこい
伊藤算砂:リザも1だしね
エリザベス・タイラー:もどれ!ジンちゃん!
"焦螟王"ジン・ツァン:じゃあ私は妖精の手使わず普通にドッジします
ブレス・ブリギッド:知性も戻った
"焦螟王"ジン・ツァン:4dx+2>=34
DoubleCross : (4DX10+2>=34) → 10[1,2,9,10]+3[3]+2 → 15 → 失敗

伊藤算砂:がんばった
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:4d10+18 ラウンド間ダイス-5個
DoubleCross : (4D10+18) → 6[1,2,1,2]+18 → 24

GM:違う!上のはエレナさんのダイス
GM:しかし低いな
ブレス・ブリギッド:4個振って6?
エリザベス・タイラー:やる気がないのかな
ブレス・ブリギッド:お腹空いてきたのかも
ブレス・ブリギッド:装甲で弾いて14点受けます。生存
伊藤算砂:逃げてもいいんですよ
エリザベス・タイラー:装甲で8引いて16ダメージ
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーのHPを16減少(25 → 9)
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドのHPを14減少(33 → 19)
伊藤算砂:伊藤算砂のHPを24減少(29 → 5)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:装甲とガードで20点弾くぞ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズのHPを4減少(207 → 203)
"焦螟王"ジン・ツァン:焦螟王はちょうど死んじゃう!復活回数1消費し、ダイスもマイナスされます。
伊藤算砂:そんな……
ブレス・ブリギッド:そうだ、龍鱗しないならガードで良かったんだな
ブレス・ブリギッド:久しく忘れていた。防御という概念
GM:ブレスちゃんが更木剣八みたいなこと言っとる
GM:続いて行動値10、ヒズミさん。
陶都ヒズミ:待機します。
GM:行動値7。美食王。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:うーん
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:前進する意味はないよね
ブレス・ブリギッド:カバー持ちだしね
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:まだ4ダメしか受けてないし待機かな
GM:203もHPあるのに4ダメしか与えられてないの?
GM:どうすれば倒せるのかなこれ
GM:行動値7、"バズヴ・カタ"。
"バズヴ・カタ":行動は先程までと全く同じ。《アドヴァイス》《導きの華》《領域の加護》《要の陣形》《未知なる陣形》。
"バズヴ・カタ":対象も、フエゴ・サンディアおよびフィオナ騎士団4名です。
GM:続いて行動値6、焦螟王。
伊藤算砂:《雨粒の矢》《砂の刃》《クリスタライズ》にて敵全員を食べておしまい
伊藤算砂:ダイス数は相殺されていつもと同じですよ
"焦螟王"ジン・ツァン:了解……コロス……。
ブレス・ブリギッド:殺意の波動ピカチュウになっちゃった
"焦螟王"ジン・ツァン:5dx+11
DoubleCross : (5DX10+11) → 7[3,5,5,6,7]+11 → 18

伊藤算砂:《妖精の手》もするのです
"焦螟王"ジン・ツァン:グルル……妖精の手……
"焦螟王"ジン・ツァン:1dx+21
DoubleCross : (1DX10+21) → 8[8]+21 → 29

"バズヴ・カタ":《スモールワールド》。達成値を-20。
伊藤算砂:なんてこと……
エリザベス・タイラー:こいつ!
ブレス・ブリギッド:やーん!
"バズヴ・カタ":順に回避を試みます。
"バズヴ・カタ":5dx>=9
DoubleCross : (5DX10>=9) → 9[3,3,5,7,9] → 9 → 成功

"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:6dx>=9
DoubleCross : (6DX10>=9) → 9[3,3,4,4,5,9] → 9 → 成功

"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:6dx+2>=9
DoubleCross : (6DX10+2>=9) → 9[2,3,3,4,9,9]+2 → 11 → 成功

陶都ヒズミ:4dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 7[1,4,6,7] → 7 → 失敗

ブリューナク記念碑:《カバーディフェンス》を一回使用。ヒズミさんをカバーリング。
フィオナ騎士団:4dx 騎士団A
DoubleCross : (4DX10) → 7[1,2,5,7] → 7

フィオナ騎士団:4dx>=9 騎士団B
DoubleCross : (4DX10>=9) → 10[2,6,9,10]+5[5] → 15 → 成功

フィオナ騎士団:4dx>=9 騎士団C
DoubleCross : (4DX10>=9) → 7[2,3,5,7] → 7 → 失敗

フィオナ騎士団:4dx>=9 騎士団D
DoubleCross : (4DX10>=9) → 8[1,2,5,8] → 8 → 失敗

伊藤算砂:エフェクト使ってくるのかよこの壁
ブレス・ブリギッド:さっきからスタークジェガンのパイロットおるな
GM:まあオーヴァードではないんですが、回数制限のあるカバーの表現としてカバーディフェンスがちょうどよかったので
GM:持ってます。
ブレス・ブリギッド:なるほどなー
ブレス・ブリギッド:しかしクリティカルはしないけどキッチリ9出してきたなネームド
"バズヴ・カタ":《勝利の女神》。フィオナ騎士団Aの達成値を+18。
ブレス・ブリギッド:働き者め!
伊藤算砂:やっぱりAがエースなんだ
ブリューナク記念碑:《カバーディフェンス》を使用。フィオナ騎士団Cをカバー。
GM:記念碑はふたつしかないから……騎士団Dは犠牲になってくれ!
フィオナ騎士団:バ……バズヴ・カタさん減速できません!バズヴ・カタさぁん!!助けてください!
"焦螟王"ジン・ツァン:1d10+28 装甲無視
DoubleCross : (1D10+28) → 4[4]+28 → 32

GM:フィオナ騎士団Dは吹き飛びます!記念碑にもカバーリングで2倍ダメージ!

     "バズヴ・カタ"[7]
     フエゴ・サンディア[5]
       陶都ヒズミ[10]
  フィオナ騎士団[4] フィオナ騎士団[4]
       フィオナ騎士団[4]
 ブリューナク記念碑[0] ブリューナク記念碑[0]

          10m


          ★    20m  エレナ・ロコノヴァ[18]

          10m


       "美食王"[7/78]
    "竜王"[5/79] "海賊王"[5/65]
    "情王"[1/64] "焦螟王"[6/100]

伊藤算砂:シーン攻撃してたった2体……
"焦螟王"ジン・ツァン:も、申し訳ありません閣下……!
伊藤算砂:次はないと思いなさい
ブレス・ブリギッド:(厳しいお人ですね……)
エリザベス・タイラー:厳しい
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:かわいそう
ブレス・ブリギッド:美食王の実感こもってらっしゃる
GM:では行動値5。竜王と海賊王の手番です。
伊藤算砂:待機します
エリザベス・タイラー:では私から
エリザベス・タイラー:シーン継続なので骨の銃はまだ残ってますわよね?
GM:確かにそうなりますね……!
GM:仰る通り!問題ありません。
エリザベス・タイラー:ならマイナーでジェネシフトします。
伊藤算砂:ジェネシフトしてる……
エリザベス・タイラー:65+2d10
DoubleCross : (65+2D10) → 65+15[5,10] → 80

エリザベス・タイラー:おっ
伊藤算砂:天才?
エリザベス・タイラー:ちょうどいいとこに来てくれました
ブレス・ブリギッド:ジェネシフト上手王
GM:はわわ
エリザベス・タイラー:メジャー《ディストーション》《コンセントレイト:オルクス》骨の銃で攻撃。これに……
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ぴったり
エリザベス・タイラー:《オーバーロード》を組合せて武器分のダメージを上乗せ
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を3増加(80 → 83)
GM:対象はどうしますか?
エリザベス・タイラー:さらにジンちゃんのNPC効果を使用!"バズヴ・カタ"他フィオナ騎士団の皆さんがいるエンゲージの全員を対象にします!
GM:そうだったこんなNPCカード配ってたわ!
GM:なぜPCをこんなに強化してしまったんだ私は~~
ブレス・ブリギッド:エレナさん以外全てを焼き払えますわ~!
陶都ヒズミ:それはどうかな?
エリザベス・タイラー:なにっ
陶都ヒズミ:私のキャラシートをよく見てみろ……。
エリザベス・タイラー:こ、孤独の魔眼~~~ッ!?
陶都ヒズミ:《孤独の魔眼》。対象を陶都ヒズミ一人に変更します。
伊藤算砂:《デビルストリング》。
陶都ヒズミ:ギャアアアアア~~~ッッッ
GM:いや、他人のPCに下品な反応させるのはやめよう
伊藤算砂:www
GM:↑はGMである珪素の素直な反応です
エリザベス・タイラー:正気に戻った
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を6増加(79 → 85)
エリザベス・タイラー:竜王の采配に一点の曇りなし
エリザベス・タイラー:判定行きますわ!
ブレス・ブリギッド:すべてが正義だ
エリザベス・タイラー:11dx7+7
DoubleCross : (11DX7+7) → 10[1,2,3,4,4,5,5,5,6,6,8]+1[1]+7 → 18

エリザベス・タイラー:あれっ
伊藤算砂:ジン やりなさい
"焦螟王"ジン・ツァン:グルル……コロス
"焦螟王"ジン・ツァン:《妖精の手》。残り回数は1回です
エリザベス・タイラー:1dx7+27
DoubleCross : (1DX7+27) → 10[9]+6[6]+27 → 43

伊藤算砂:持ち直した
エリザベス・タイラー:ふ、ふぅ~~~……助かりましたわ
陶都ヒズミ:《現実改変》。達成値を-20します。
エリザベス・タイラー:コラ~~~~ッ
ブレス・ブリギッド:現実を見ろ!
GM:また、この攻撃に対して
GM:攻撃を受けたフィオナ騎士団全員が神聖二重冠を使用します。使用する効果は【判定ダイスへの侵蝕率ボーナスを3倍にする】です。
ブレス・ブリギッド:生徒共!
エリザベス・タイラー:ズルですわ!
GM:君たちも使っていいんだよ?
GM:使えるもんならなァ~~ッ!全員回避だ!
"バズヴ・カタ":11dx>=23
DoubleCross : (11DX10>=23) → 9[1,1,3,3,5,6,7,8,8,9,9] → 9 → 失敗

"バズヴ・カタ":ウワァーッ
エリザベス・タイラー:あらあら
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:12dx>=23
DoubleCross : (12DX10>=23) → 10[1,1,2,3,4,7,7,7,7,7,8,10]+1[1] → 11 → 失敗

"バズヴ・カタ":《妖精の手》。
ブレス・ブリギッド:ズル!
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:1dx+20>=23
DoubleCross : (1DX10+20>=23) → 6[6]+20 → 26 → 成功

陶都ヒズミ:10dx>=23
DoubleCross : (10DX10>=23) → 10[1,3,4,4,4,6,10,10,10,10]+10[5,5,7,10]+9[9] → 29 → 成功

ブレス・ブリギッド:この人は素で何?
伊藤算砂:あっお待ちになって
GM:なんでしょうか
伊藤算砂:あなた教育実習生じゃなくって
GM:あっ本当だ!
ブレス・ブリギッド:せんせぇ!
GM:面白いことに気付きますね……私もデータ用意してた時点では認識してたんだけど
GM:敵で出てきても使い所ないな……って思ってたんだった
GM:じゃあ普通のダイスボーナスで振り直します。
陶都ヒズミ:4dx>=23
DoubleCross : (4DX10>=23) → 6[4,5,5,6] → 6 → 失敗

陶都ヒズミ:駄目だ~
エリザベス・タイラー:ホホホ
陶都ヒズミ:死んじゃったらどうしようもないから自分でやってみよう。《妖精の手》。
陶都ヒズミ:1dx+10>=23
DoubleCross : (1DX10+10>=23) → 9[9]+10 → 19 → 失敗

ブレス・ブリギッド:あっぶな
陶都ヒズミ:あとちょっとだったのに……!
伊藤算砂:達成値操作多すぎない?
ブレス・ブリギッド:バフ持ちと達成値低下と妖精持ちが2人おるが…
GM:シャムロック自由学園はこういう奴らですからね
GM:生徒会長を見てみなよ
ブレス・ブリギッド:うちの生徒会長見たらどんな集団になるんでしょうね
エリザベス・タイラー:小細工がお好きですのね
伊藤算砂:決まっていることを捻じ曲げようとばかりなさるのね
ブレス・ブリギッド:こわいよ~
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:辛辣だなあァ
フィオナ騎士団:二人までなら回避にチャレンジできるな
フィオナ騎士団:10dx 騎士団A
DoubleCross : (10DX10) → 10[3,3,3,4,4,5,7,8,10,10]+10[1,10]+2[2] → 22

陶都ヒズミ:よし!《妖精の手》!
ブレス・ブリギッド:メチャ頑張るねスタークジェガン
伊藤算砂:こいつエースだよ
GM:強いよね騎士団A
ブレス・ブリギッド:さっきからA、外伝でネームドになるよ
GM:この前線に出てきてるだけあって精鋭なのだなあ
ブレス・ブリギッド:アムロと一緒に隕石押し返してる
陶都ヒズミ:ヒズミさんの妖精の手は残り1回。
フィオナ騎士団:10dx>=23 騎士団B
DoubleCross : (10DX10>=23) → 10[1,2,2,4,7,7,8,8,10,10]+10[4,10]+2[2] → 22 → 失敗

エリザベス・タイラー:あらあら
ブレス・ブリギッド:Bはライバルなの?
伊藤算砂:こいつら何?
陶都ヒズミ:う~~ん、使うか……?
ブレス・ブリギッド:さっきもBは自力で成功してたなぁ
陶都ヒズミ:いや、温存しよう
エリザベス・タイラー:これで全員ドッジしましたかしら
GM:どうしてこういう判断にしたかというと、どのみち騎士団Cが連続成功しなければ
GM:犠牲が1人出るのは変わらず、それなら騎士団Cの判定を見たほうがいいという判断からです
ブレス・ブリギッド:かしこい
エリザベス・タイラー:なるほど
フィオナ騎士団:10dx>=23 騎士団C
DoubleCross : (10DX10>=23) → 10[1,1,2,4,6,7,7,8,8,10]+10[10]+2[2] → 22 → 失敗

ブレス・ブリギッド:君らホント優秀ね!
エリザベス・タイラー:みんな惜しいですわね
陶都ヒズミ:同じだ。じゃあ騎士団Cに《妖精の手》使おう
ブレス・ブリギッド:ここまで回って最後が2なのは不運なのかなんなのか…w
陶都ヒズミ:これでヒズミさんは全部使い切ったので思考負担もなくなる
ブリューナク記念碑:ブリューナク記念碑は2体とも《カバーディフェンス》。
ブリューナク記念碑:それぞれ"バズヴ・カタ"とヒズミさんをカバーリングします。
GM:攻撃対象が多いから処理も長い!ようやくダメージをお願いします。侵蝕上昇もその後お願いします。
エリザベス・タイラー:ではダメージの前に…《異世界の因子》
エリザベス・タイラー:《デビルストリング》をコピーし、即座に使用します。
GM:アヤヤ~ッ
エリザベス・タイラー:対象は"バズヴ・カタ"をカバーしたブリューナク記念碑。《カバーディフェンス》を打ち消します。
ブリューナク記念碑:ぬりかべ~><
エリザベス・タイラー:お前もぬりかべなのか
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を5増加(83 → 88)
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を6増加(88 → 94)
伊藤算砂:敵味方に分かれて争いを……
エリザベス・タイラー:では改めてダメージ!
エリザベス・タイラー:あっせっかくだからロブスター船団(セルスタッフ:アサルト)使ってダメージ+3します
エリザベス・タイラー:ロズマリア…仇は取るからな
エリザベス・タイラー:5d10+31+3d10+31+3
DoubleCross : (5D10+31+3D10+31+3) → 20[6,6,2,2,4]+31+12[6,3,3]+31+3 → 97

ブリューナク記念碑:ぬ、ぬりかべ~
ブリューナク記念碑:ダメージがデカすぎる!
ブリューナク記念碑:カバー消されなかったほうのブリューナク記念碑は消し飛びます!
フィオナ騎士団:フィオナ騎士団Bも戦闘不能!
"バズヴ・カタ":そして"バズヴ・カタ"も……無念……!
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を4増加(94 → 98)
エリザベス・タイラー:恐ろしい敵でしたわ
ブレス・ブリギッド:ほんとにね

     フエゴ・サンディア[5]
       陶都ヒズミ[10]
  フィオナ騎士団[4] フィオナ騎士団[4]
      ブリューナク記念碑[0]

          10m


          ★    20m  エレナ・ロコノヴァ[18]

          10m


       "美食王"[7/78]
    "竜王"[5/85] "海賊王"[5/98]
    "情王"[1/64] "焦螟王"[6/100]

GM:フィオナ騎士団達が行動します。
フィオナ騎士団:choice[竜王,海賊王,美食王,情王,焦螟王]
DoubleCross : (choice[竜王,海賊王,美食王,情王,焦螟王]) → 美食王

ブレス・ブリギッド:無謀な…
フィオナ騎士団:あれだけ攻撃を加えてるんだ
フィオナ騎士団:もうひと押しで倒せるはずだ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ゲェ
伊藤算砂:そんな……!
フィオナ騎士団:《コンセントレイト:ノイマン》《コントロールソート》で攻撃!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:エース自ら攻撃しなくても
フィオナ騎士団:14dx6+12
DoubleCross : (14DX6+12) → 10[1,2,2,2,2,4,4,4,5,5,7,8,9,9]+10[1,3,7,9]+10[3,10]+10[9]+4[4]+12 → 56

ブレス・ブリギッド:ホントにエースだな君ら
伊藤算砂:ひえ~
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:こいつ~
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ガードします
フィオナ騎士団:6d10+3+8
DoubleCross : (6D10+3+8) → 33[10,1,9,5,4,4]+3+8 → 44

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:装甲ガードで20点弾く
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズのHPを24減少(203 → 179)
フィオナ騎士団:おのれ~!だが騎士団Bのこの私が仕留めてみせよう
フィオナ騎士団:choice[竜王,海賊王,美食王,情王,焦螟王]
DoubleCross : (choice[竜王,海賊王,美食王,情王,焦螟王]) → 焦螟王

伊藤算砂:コラ~!
フィオナ騎士団:ただし仕留めるのは焦螟王!おまえだーっ
フィオナ騎士団:14dx6+12
DoubleCross : (14DX6+12) → 10[1,3,4,4,4,4,4,5,7,8,9,9,10,10]+10[3,6,7,8,10,10]+10[4,5,9,9,10]+10[2,5,9]+1[1]+12 → 53

ブレス・ブリギッド:景気が良いなぁ!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ドッジしてからかな
伊藤算砂:とりあえずドッジしてみなさい
"焦螟王"ジン・ツァン:4dx>=53
DoubleCross : (4DX10>=53) → 10[1,10,10,10]+10[1,8,10]+3[3] → 23 → 失敗

伊藤算砂:よくがんばりましたね
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:頑張るね
エリザベス・タイラー:相手がより頑張ってなければ…
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:《崩れずの群れ》
フィオナ騎士団:6d10+3+8
DoubleCross : (6D10+3+8) → 29[3,2,6,4,7,7]+3+8 → 40

ブレス・ブリギッド:さっきから騎士団の子、並のPCなら普通に消し飛ばせるんだけどなぁ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズのHPを20減少(179 → 159)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を2増加(78 → 80)
GM:すいません、順番前後してもあまり変わらないといいましたが、変わるかも。
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:なぜならフエゴ・サンディアは《吹き飛ばし》を持っているからだ
エリザベス・タイラー:なにーっ!
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:《コンセントレイト:モルフェウス》《インスタントボム》《ギガンティックモード》《飛礫》《吹き飛ばし》。
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:範囲攻撃。対象は5人全員。
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:14dx6+3+12
DoubleCross : (14DX6+15) → 10[1,1,2,3,4,4,4,5,6,6,7,7,9,9]+10[1,8,9,9,10,10]+10[1,3,5,5,9]+10[9]+3[3]+15 → 58

"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:装甲無視です。
ブレス・ブリギッド:騎士団より頑張る!
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:ネームドだからね
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ガードします
ブレス・ブリギッド:ダイス減ってるんだよなー。念のためガードしましょう。
"焦螟王"ジン・ツァン:多分ドッジを命令されるから先に振っておくよ
"焦螟王"ジン・ツァン:4dx+1>=58
DoubleCross : (4DX10+1>=58) → 7[1,3,5,7]+1 → 8 → 失敗

伊藤算砂:えらい
エリザベス・タイラー:ガードします
伊藤算砂:5dx>=58
DoubleCross : (5DX10>=58) → 10[1,1,3,7,10]+6[6] → 16 → 失敗

伊藤算砂:ジンを行動放棄カバー。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:吹き飛ばされて困るのは…
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:特にいないか
ブレス・ブリギッド:私はどのみちリザレクトですしね
伊藤算砂:いや
伊藤算砂:海賊王が射程足りなくなるかも
エリザベス・タイラー:あっ私困るかも
ブレス・ブリギッド:あー。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:なるほど
エリザベス・タイラー:武器壊しちゃったし
ブレス・ブリギッド:賢い
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:じゃあカバーしよう
ブレス・ブリギッド:そっか、移動できない。
エリザベス・タイラー:美食王様♡
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:《崩れずの群れ》
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:6d10+16+8 装甲無視
DoubleCross : (6D10+16+8) → 27[4,4,8,4,3,4]+16+8 → 51

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:デモンズウェブ欲しいの歌、歌います!
伊藤算砂:するぜ 《デモンズウェブ》
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:ほう……。
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:確かに《吹き飛ばし》はダメージを与えなければ吹き飛ばせないのだ
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:だがこのダメージを軽減できるかな?
エリザベス・タイラー:賢いぜ
伊藤算砂:2倍だからな……
ブレス・ブリギッド:私は死!デス!リザ1!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:でも厳しいかもな
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ガードで13点弾く
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を1増加(64 → 65)
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドのHPを18減少(19 → 1)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:38点の2倍
伊藤算砂:76-8d10
DoubleCross : (76-8D10) → 76-42[4,1,6,7,6,4,10,4] → 34

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:76点
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を2増加(85 → 87)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:34点受けちゃった
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:弾かれます
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ピョーン
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズのHPを34減少(159 → 125)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を2増加(80 → 82)
伊藤算砂:自分は耐えられません リザレクトします
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を1増加(87 → 88)
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:《吹き飛ばし》の弾き指定は、美食王だけ4m右。他はそのままです。

     フエゴ・サンディア[5]
       陶都ヒズミ[10]
  フィオナ騎士団[4] フィオナ騎士団[4]
      ブリューナク記念碑[0]

          10m


          ★    20m  エレナ・ロコノヴァ[18]

          10m

    "竜王"[5/88] "海賊王"[5/98]     4m   "美食王"[7/82]
    "情王"[1/65] "焦螟王"[6/100]

GM:最後はブレスさんの手番になります。行動をどうぞ。
ブレス・ブリギッド:はーい
ブレス・ブリギッド:マイナー特になし。
ブレス・ブリギッド:メジャー【EXスキル:綺麗にしましょう】《C:ブラックドッグ》《アームズリンク》《フレイムタン》
伊藤算砂:ジン 範囲化して差し上げなさい
ブレス・ブリギッド:同時にジンさんのNPCカードで範囲選択化。20m先の集団を狙います。
"焦螟王"ジン・ツァン:はい……ジン・ツァン範囲化します……
ブレス・ブリギッド:私と貴方の友情ツープラトンです
ブレス・ブリギッド:で、戦術とデバフが打ち消しまして…
伊藤算砂:孤独の魔眼持ちは外しなさいね
陶都ヒズミ:え!?
陶都ヒズミ:私は!?
ブレス・ブリギッド:そうでしたわ
陶都ヒズミ:そんな~~
ブレス・ブリギッド:先生を殴るとか不良なのでね
ブレス・ブリギッド:ヒズミさんを除いたその他集団!いきまぁす
ブレス・ブリギッド:10dx7+4
DoubleCross : (10DX7+4) → 10[2,3,5,6,6,7,7,8,9,10]+10[1,3,5,7,10]+10[4,9]+2[2]+4 → 36

ブレス・ブリギッド:頑張りッド
伊藤算砂:えらい
ブレス・ブリギッド:ブイ~
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:ひえーっ、フエゴ回避します
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:もう神聖二重冠パワーもないや
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:6dx>=36
DoubleCross : (6DX10>=36) → 9[1,2,3,6,8,9] → 9 → 失敗

"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:もう妖精の手もない!おしまいだあ
フィオナ騎士団:フィオナ騎士団、根性!
伊藤算砂:出さないで
ブレス・ブリギッド:やめろーっ
フィオナ騎士団:いや、良く考えたら
フィオナ騎士団:根性出さないほうがいいような気がしてきました。
伊藤算砂:なんだと
フィオナ騎士団:ドッジせずに《砂の結界》。フエゴさんをカバーリングします。
伊藤算砂:エフェクトカバーもってんのかこいつら
ブレス・ブリギッド:さっきまで記念碑とか自前回避してたせいで!
フィオナ騎士団:そうですよ!ただのモブだと思ってもらっちゃ困るな
エリザベス・タイラー:もっと根性見せろよ!
伊藤算砂:あんまりおもってないよ ただのモブと……
ブレス・ブリギッド:スタークジェガン特務隊仕様がよぉ~!
伊藤算砂:暴れてるもん
ブリューナク記念碑:で、ぬりかべももう並オーヴァードくらいのHPしか残ってないから
ブリューナク記念碑:フィオナ騎士団Bをカバーリングしちゃお。最後の《カバーディフェンス》。
エリザベス・タイラー:ぬりかべお前…
伊藤算砂:ジン やりなさい
ブレス・ブリギッド:じゃあジンさんに力の法則貰っちゃおうかな
"焦螟王"ジン・ツァン:ピカーッ
"焦螟王"ジン・ツァン:ダメージを+6D10です。
ブレス・ブリギッド:ブブイ~
ブレス・ブリギッド:4d10+21-4+6d10 装甲有効
DoubleCross : (4D10+21-4+6D10) → 32[10,9,9,4]+21-4+33[10,3,6,4,8,2] → 82

ブレス・ブリギッド:82点です。いい感じですね
フィオナ騎士団:こんなの耐えられるわけないんだよな……フィオナ騎士団A、やっと撃墜です。
伊藤算砂:長かった……
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を6増加(65 → 71)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:エースが
ブリューナク記念碑:ブリューナク記念碑ももうボロボロ。撃破されました。砦に防御能力はありません。
ブレス・ブリギッド:なんて苦しい戦いだったのかしら
ブレス・ブリギッド:侵蝕もあげてヨシ

     フエゴ・サンディア[5]
       陶都ヒズミ[10]
       フィオナ騎士団[4]

          10m


          ★    20m  エレナ・ロコノヴァ[18]

          10m

    "竜王"[5/88] "海賊王"[5/98]     4m   "美食王"[7/82]
    "情王"[1/71] "焦螟王"[6/100]

GM:それでは最後。待機していたヒズミさんと美食王の行動……ですが、
GM:行動値0でイベントが発生します。
ブレス・ブリギッド:ムムッ
エリザベス・タイラー:なんだとぉ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:何?何なのッ?
伊藤算砂:何が……

     Br型/ディオスクロイ[17]
     Mo型/ミノス[9]

          10m

     フエゴ・サンディア[5]
       陶都ヒズミ[10]
       フィオナ騎士団[4]

          10m


          ★    20m  エレナ・ロコノヴァ[18]

          10m

    "竜王"[5/88] "海賊王"[5/98]     4m   "美食王"[7/82]
    "情王"[1/71] "焦螟王"[6/100]

          10m

     Cu型/ヘラクレス[3]
     Ba型/ペルセウス[8]
     Ne型/ラダマンティス[14]

エリザベス・タイラー:なんかいっぱいきた!
ブレス・ブリギッド:うわなんかきた!
伊藤算砂:ヒエ~ッ
GM:新たな敵が出現しました。行動処理を行っていきます。
GM:といったところでお昼の部は中断します。本日夜、またお会いしましょう。
GM:それでは再開していきます。
GM:それと、執行者の行動値がアイテムやエンブレム分反映されていないものがあったので
GM:さっき貼った時から正しい値に微修正してます。初出のセッションと比べても修正後の方が合ってるはず。
執行者Br型/ディオスクロイ:Br型/ディオスクロイが行動します。
執行者Br型/ディオスクロイ:マイナーで《追撃の魔弾》。メインプロセスを二回行います。
伊藤算砂:オバカ?
エリザベス・タイラー:やめやめろ!
GM:元々そういうデータなんです。
執行者Br型/ディオスクロイ:メジャーアクションは《コンセントレイト:ブラム・ストーカー》《赫き弾》。
執行者Br型/ディオスクロイ:choice[ヒズミ,フエゴ,フィオナ]
DoubleCross : (choice[ヒズミ,フエゴ,フィオナ]) → ヒズミ

執行者Br型/ディオスクロイ:ヒズミさんを狙います。
伊藤算砂:シャムロックを!
エリザベス・タイラー:未亡人を!
執行者Br型/ディオスクロイ:10dx9
DoubleCross : (10DX9) → 10[1,2,2,3,4,4,5,8,9,9]+10[2,10]+8[8] → 28

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ひどい
陶都ヒズミ:《カウンター》。
陶都ヒズミ:《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》で応戦します。
陶都ヒズミ:12dx7+5+3
DoubleCross : (12DX7+8) → 10[1,1,2,3,3,4,5,7,8,9,9,10]+10[1,3,4,6,8]+2[2]+8 → 30

エリザベス・タイラー:敵同士で潰し合っておるわ
陶都ヒズミ:4d10+11+1D10
DoubleCross : (4D10+11+1D10) → 18[1,2,6,9]+11+4[4] → 33

執行者Br型/ディオスクロイ:装甲込みでも耐えられません。二度目のメインプロセスを行うことなく撃破……!
執行者Ne型/ラダマンティス:次は行動値14。Ne型/ラダマンティスの行動。これはジェネシスでも確認されていなかった新型機です。
執行者Ne型/ラダマンティス:《アドヴァイス》《弱点看破》《戦場の魔術師》。対象は自分以外の執行者3体。Ba型、Mo型、Cu型が強化されます。
執行者Ne型/ラダマンティス:攻撃力をラウンド間+18、さらに次のメジャーアクションの判定ダイスを+8個、C値を-1。
執行者Mo型/ミノス:行動値10。Mo型/ミノスの行動。
執行者Mo型/ミノス:マイナーで前進し、シャムロックのエンゲージに接敵します。

       Mo型/ミノス[9]
     フエゴ・サンディア[5]
       陶都ヒズミ[10]
       フィオナ騎士団[4]

          10m


          ★    20m  エレナ・ロコノヴァ[18]

          10m

    "竜王"[5/88] "海賊王"[5/98]     4m   "美食王"[7/82]
    "情王"[1/71] "焦螟王"[6/100]

          10m

     Cu型/ヘラクレス[3]
     Ba型/ペルセウス[8]
     Ne型/ラダマンティス[14]

執行者Mo型/ミノス:choice[ヒズミ,フエゴ,フィオナ]
DoubleCross : (choice[ヒズミ,フエゴ,フィオナ]) → フィオナ

執行者Mo型/ミノス:《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》《インスタントボム》《ライトウェイトモード》。
執行者Mo型/ミノス:11dx7+1
DoubleCross : (11DX7+1) → 10[2,3,3,5,5,5,5,6,7,9,10]+10[4,7,7]+10[7,10]+6[4,6]+1 → 37

フィオナ騎士団:ドッジを試みます。
執行者Mo型/ミノス:《目潰しの砂》。ドッジダイスを-7個します。
執行者Mo型/ミノス:回避は自動失敗。
執行者Mo型/ミノス:4d10+12
DoubleCross : (4D10+12) → 23[2,6,8,7]+12 → 35

フィオナ騎士団:フィオナ騎士団も戦闘不能。
執行者Ba型/ペルセウス:行動値8。Ba型/ペルセウスが行動します。
GM:あ、さっきのMo型の行動に支援入れるの忘れてました。でも、支援抜きでもフィオナ騎士団はやられてたので……
執行者Ba型/ペルセウス:とにかく、Ba型は対象選択をしません。何故なら……
執行者Ba型/ペルセウス:《コンセントレイト:バロール》《暗黒の槍》《因果歪曲》《黒の鉄槌》《魔王の覇気》。キングダム側の美食王以外全員を狙うからです。
ブレス・ブリギッド:コイツ!
エリザベス・タイラー:やめろー!
伊藤算砂:こいつ……
執行者Ba型/ペルセウス:15dx6+2 装甲無視。命中で次に行う攻撃の攻撃力を-16。
DoubleCross : (15DX6+2) → 10[1,1,1,1,2,2,3,4,4,6,7,8,8,9,10]+10[3,5,7,8,8,8]+10[1,2,8,9]+10[6,9]+10[6,8]+10[3,6]+10[7]+1[1]+2 → 73

エリザベス・タイラー:地味に嫌な効果使ってくるな
ブレス・ブリギッド:騎士団達より回すじゃん
伊藤算砂:1dx>=73 ドッジ
DoubleCross : (1DX10>=73) → 7[7] → 7 → 失敗

エリザベス・タイラー:ガード!
ブレス・ブリギッド:2dx+1>=73 ドッジ
DoubleCross : (2DX10+1>=73) → 6[4,6]+1 → 7 → 失敗

"焦螟王"ジン・ツァン:回避ダイスは振れないのでガード。ガード値もないです。
"焦螟王"ジン・ツァン:ずっと回避ダイス振れなかったのに振れるフリしてマーシタ
伊藤算砂:いけない子ね
"焦螟王"ジン・ツァン:あんたが回避しろって言うから……
執行者Ba型/ペルセウス:8d10+10
DoubleCross : (8D10+10) → 53[4,8,5,6,10,6,10,4]+10 → 63

"焦螟王"ジン・ツァン:復活回数を1回消費。もう復活はできません。
伊藤算砂:《リザレクト》します
伊藤算砂:伊藤算砂のHPを1に変更(5 → 1)
エリザベス・タイラー:耐えられるわけ無し!《リザレクト》
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を1増加(88 → 89)
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を1増加(98 → 99)
ブレス・ブリギッド:リザレクト!1復活!
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を1増加(71 → 72)
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーのHPを1に変更(9 → 1)
執行者Cu型/ヘラクレス:そして最後はCu型/ヘラクレス。ミドルで倒された同型機の仇を……討つ!
執行者Cu型/ヘラクレス:《破壊の爪》《ハンティングスタイル》。キングダムのエンゲージに接敵。

       Mo型/ミノス[9]
     フエゴ・サンディア[5]
       陶都ヒズミ[10]

          10m


          ★    20m  エレナ・ロコノヴァ[18]

          10m

    "竜王"[5/89] "海賊王"[5/99]     4m   "美食王"[7/82]
    "情王"[1/72] "焦螟王"[6/100]
     Cu型/ヘラクレス[3]

          10m

     Ba型/ペルセウス[8]
     Ne型/ラダマンティス[14]

執行者Cu型/ヘラクレス:《獣の力》《獣王の力》《鬼の一撃》《グラップル》《吹き飛ばし》。
執行者Cu型/ヘラクレス:choice[竜王,海賊王,情王,焦螟王]
DoubleCross : (choice[竜王,海賊王,情王,焦螟王]) → 情王

伊藤算砂:また飛ばしてくる!
ブレス・ブリギッド:わたし!
執行者Cu型/ヘラクレス:17dx9 ダメージが入ると後方へ10m移動させ、ラウンド間ガード値を-25します。
DoubleCross : (17DX9) → 10[1,2,2,2,2,2,3,3,6,6,6,6,7,7,7,10,10]+8[5,8] → 18

執行者Cu型/ヘラクレス:C値9だとこんなもんか。
ブレス・ブリギッド:回避だ
ブレス・ブリギッド:2dx+1>=18 ドッジ
DoubleCross : (2DX10+1>=18) → 9[3,9]+1 → 10 → 失敗

ブレス・ブリギッド:おしい
ブレス・ブリギッド:ダイスデバフ怖いね
執行者Cu型/ヘラクレス:そういえばさっきは火力バフも乗ってませんでした。
執行者Cu型/ヘラクレス:まあHP1だから関係ないが……な!
執行者Cu型/ヘラクレス:2d10+50+18
DoubleCross : (2D10+50+18) → 9[3,6]+50+18 → 77

ブレス・ブリギッド:77回消し飛び燐廻転生しました。リザレクト1!
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を1増加(72 → 73)

       Mo型/ミノス[9]
     フエゴ・サンディア[5]
       陶都ヒズミ[10]

          10m


        "情王"[1/73]   20m  エレナ・ロコノヴァ[18]

          10m

    "竜王"[5/89] "海賊王"[5/99]     4m   "美食王"[7/82]
       "焦螟王"[6/100]
     Cu型/ヘラクレス[3]

          10m

     Ba型/ペルセウス[8]
     Ne型/ラダマンティス[14]

GM:敵の行動は以上。最後に、待機していた美食王の手番を処理して終了です。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:てくてく歩いていくか
GM:味方エンゲージに合流ですね。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:マイナーで味方エンゲージに合流!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:メジャーで再生の血&再生の王錫
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:自分のHPを回復します
GM:固すぎる
GM:ベホマを使ってくる大魔王
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:5d10+3
DoubleCross : (5D10+3) → 19[3,1,6,3,6]+3 → 22

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズのHPを-22減少(125 → 147)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を5増加(82 → 87)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:クリナップで回復します
GM:ドゾー
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:《不死者の恩寵》《再生の王錫》
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:5d10+3
DoubleCross : (5D10+3) → 38[7,7,5,10,9]+3 → 41

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズのHPを-41減少(147 → 188)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:a
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:さっき再生の血の方にも+3入れちゃったな 3減らしておきます
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:185です
GM:はいはーい
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を8増加(87 → 95)

       Mo型/ミノス[9]
     フエゴ・サンディア[5]
       陶都ヒズミ[10]

          10m


        "情王"[1/73]   20m  エレナ・ロコノヴァ[18]

          10m

    "竜王"[5/89] "海賊王"[5/99]
    "美食王"[7/95] "焦螟王"[6/100]
     Cu型/ヘラクレス[3]

          10m

     Ba型/ペルセウス[8]
     Ne型/ラダマンティス[14]

GM:ラウンド終了。
GM:ジンガの破壊工作により、兵站優位がさらに-1されます。

【兵站優位】
+3:毎ラウンドHP全回復
+2:リザレクト侵蝕1
+1:シーン終了時侵蝕率-20◀
0:シーン終了時侵蝕率-10
-1:シーン終了時シナリオ回数エフェクト回復
-2:効果なし
-3:シーン終了時侵蝕率+10

伊藤算砂:そんな……
ブレス・ブリギッド:私達のリザレクトが…
エリザベス・タイラー:普通のリザレクトしかできなくなっちゃった

GM:夜のブリューナク記念碑に、海賊王の旗艦が迫っている。
GM:だが、艦がフィオナ騎士団を攻撃射程に入れるよりも僅かに早く、塁壁から飛び出した者がいた。
GM:この場の誰より強い戦意を持ち、行動のボルテージを高めることのできた者。エレナ・ロコノヴァである。
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「まずは、むざむざと姿を晒したッ……」
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「報いから払ってもらう!」 その手から放たれる熱量強奪の光が、ひときわ強い輝きを放ったかと思うと、夜闇を引き裂き四方八方へと迸り始める。
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:しかも、着弾点を刹那で凍結させて後はそれを鏡面として反射し、全方位からキングダムの戦力を取り囲んで冷気を浴びせかける包囲攻撃だ。
伊藤算砂:「……!」その目に驚愕の色が映っている。
伊藤算砂:目の前の氷結能力者程度にではない。
伊藤算砂:「神聖二重冠ダブルクロス……」
ブレス・ブリギッド:(これは、"冬の女王"のような冷気……いえ、)「凍結そのもの、ですかっ!」
エリザベス・タイラー:「強速前進!止まれば機関が凍りつきますわ!怯まず進みなさい!」全艦に指示を出す
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ふぅむ…まだ…問題なく…いただきます」周囲の冷気を圧縮した氷菓子にしてつまんで食べる。
ブレス・ブリギッド:凍りついた箇所が内側から熱を持ち、蒸気を発しながら溶かしていく。
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「例えお前達の足が止まらなくとも、それに対応するためにいくらかの力を割かざるを得まい……」
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「これはお前達に奪われた者の痛みの一片に過ぎない。まだまだ受けてもらうぞ……ッ」
"焦螟王"ジン・ツァン:「――"冬の女王"との遭遇で」外套ごと凍りつきながら、身を縮めるように飛行艦の甲板に座り込んでいる。
"焦螟王"ジン・ツァン:「学習しておいてよかった……その冷気、長く持続はしないな……」
"焦螟王"ジン・ツァン:ざわり、と音が広がる。
"焦螟王"ジン・ツァン:「すだけ。太宗躬災……」
"焦螟王"ジン・ツァン:「蛹の状態で、冬を『越さ』せた」
"焦螟王"ジン・ツァン:機械ならぬ人体は、より直接的にその不快感を味わうだろう。
"焦螟王"ジン・ツァン:目に見えない虫が這い、突き刺し、食い千切るような――そして事実、そうされる攻撃だ。
"バズヴ・カタ":「怖じるな」 強く声を発する
"バズヴ・カタ":「確かに冬越えの対策はしたようだが」
"バズヴ・カタ":「見る限りアドリブだ。付け焼きの対策が、全て成功する幸運・・は……ない」
"バズヴ・カタ":――"バズヴ・カタ"のオーヴァードとしての能力は、強力な『運』の操作だ。発生事象の蓋然性に介入し、自分たちにとって幸運な結果を意図して引き寄せる。
"バズヴ・カタ":フィオナ騎士団の人員から悲鳴が上がる。まるで血管の裏側で何かが蠢いているような違和感に、戦意を失うものも出た。
"バズヴ・カタ":だが、その数はジンの『想定』よりも遥かに少ない。
"バズヴ・カタ":「……冬を越えても、羽化する力が残るとは限らなかったようだな」
"焦螟王"ジン・ツァン:「……見えない虫にまで介入ができるのか…………」
"焦螟王"ジン・ツァン:長い襟の中で舌打ちをする。
"焦螟王"ジン・ツァン:「くだらん能力だ。だが……」
伊藤算砂:「……見えないものにまで干渉しなければならないということです」
伊藤算砂:「それだけ自分の都合の良い結果を導くには、消耗が伴う」
伊藤算砂:「いつまでも幸運・・が続くとは考えなくていいですよ」
"焦螟王"ジン・ツァン:「言われずとも、攻め続けるつもりでいる……雑兵どもの陣形は……まとめたぞ」
エリザベス・タイラー:「よろしくてよ」号令代わりの銃声が夜空に木霊する。
エリザベス・タイラー:「"百二十門ファースト・レート"」
エリザベス・タイラー:海賊王の旗を掲げた飛行艇が、ブリューナク記念碑の一点へと一斉に砲口を向ける。
エリザベス・タイラー:「貴方方が幸運を味方につけるというのなら」
エリザベス・タイラー:「海賊が頼みとするのは"悪運"ですわ!」
エリザベス・タイラー:「放ちなさい!"戦列砲カロネード"!!」
エリザベス・タイラー:夜空を一瞬赤く染め抜いて、砲弾の雨が城塞へと降り注ぐ。
陶都ヒズミ:陶都ヒズミは憶えている。戦火の荒野を歩んだことを。それでもその足元には花々が咲いていたことを。
陶都ヒズミ:だから、彼女の咲く花は、その降り注ぐ砲火と戦える。それは奇跡でも何でもない。"ニル・アドミラリ無感動"はそう信じている。
陶都ヒズミ:「"起きてقام"……!」
陶都ヒズミ:振るった鞭の先端が円環を描いた。そこを中心に、見る間に花々が広がり、慰霊碑一帯をっていく。
陶都ヒズミ:力持つ花々。それは鉄火弾雨にすら対抗できる強さがある――
伊藤算砂:あるいは、それが十全に機能していれば。
伊藤算砂:花の相対するべき敵は、それだけではなかった。
伊藤算砂:今まさに発揮されたばかりの冷気。
伊藤算砂:未だに辺りを蚕食せんとする蟲。
"焦螟王"ジン・ツァン:「……冷気も花も、事前予測の通りか。虫の海の中で花を咲かせるなど……」
"焦螟王"ジン・ツァン:「おれの軍に、自ら養分を与えるようなもの……」
伊藤算砂:「”ニル・アドミラリ”陶都ヒズミ。シャムロック生にして、教育実習生」
伊藤算砂:「そんな活動記録があるようであれば……こちらも調べは付きます」
伊藤算砂:調べたのは私ではないんですけどね、と加えて。
"焦螟王"ジン・ツァン:ジン・ツァンの軍勢は、有機物を分解する。腐肉も花も、枯葉も生き血も、廃棄区画では等しく分解の対象だ。
陶都ヒズミ:……陶都ヒズミにとって、草花の強さは繰り返す生と死による不滅性。ゆえにその輪廻までも否定することはできない。
陶都ヒズミ:目に見えぬ、土の下の領域で激しい攻防があった。だが……
陶都ヒズミ:「……御免なさいね」 薄い色の唇からぽつりと言葉が溢れる――着弾。城塞が激しく揺れる。
エリザベス・タイラー:空を埋め尽くす無数の砲弾による飽和攻撃。しかしそれは、見た目の派手さに反して決定的な被害を齎すものではなかった。
エリザベス・タイラー:正確な狙いをつけず、密度と不規則性にまかせて敵の圧殺を図る戦法は、蓋然性に介入する"バズヴ・カタ"にとってはむしろ相性が良い類のものだろう。
ブレス・ブリギッド:「当たりましたっ、けど……!」着弾点を見ながら不安そうに見ている。
エリザベス・タイラー:高い練度を誇るフィオナ騎士団の面々は、回避が不可能となった時点で城塞の中へと身を隠している。
エリザベス・タイラー:大きく損壊させたとはいえ、初撃で崩せるほど軟な守りではなかった。
ブレス・ブリギッド:『戦闘の痕跡』を多く目にしている立場上、砲撃に巻き込まれた人はそう多くはないと見て取れる。
エリザベス・タイラー:だからこそ、これは悪運としか言いようがない。
エリザベス・タイラー:「あらあら、お気の毒に」
ブレス・ブリギッド:「え……?」
ブレス・ブリギッド:だからこそ。その典雅な一言につい疑問と視線がこぼれた。
エリザベス・タイラー:「こんな局面で、指揮官が先に倒れてしまうだなんて」
エリザベス・タイラー:「本当に、運が悪いですわね」
ブレス・ブリギッド:「指揮官──?」改めて目を凝らすと、騎士団の動きに混乱が混ざったように感じる。
ブレス・ブリギッド:その大元を視線でたどり、「……!」
"バズヴ・カタ":……あるいは、火力が一点に集中していれば、必然性の方向性を逸らす形で、この結果は避けられたかもしれない。
"バズヴ・カタ":しかしその広域攻撃からは、守れる者が多すぎた・・・・。その結果が、エリザベスの口にした通りの結果である。
"バズヴ・カタ":(……あるいは、先の"虫"による広域攻撃すらも布石か)
"バズヴ・カタ":(してくれる)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(圧倒的強者であるからこそ出せる言葉…恐ろしい事…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(運でなど…あるはずがない…この戦場という盤面であるならば…その支配は不夜王よりも…)
伊藤算砂:「……まあ、所謂“ハメ手”ですね」
伊藤算砂:「通じないとこちらが不利になるんですけど……通じてくれて助かりました」
ブレス・ブリギッド:(詰まる所、薄く伸ばした生地ですね。面を広げた後に、薄くなった所を……)
GM:団長! と残存している団員が口々に駆け寄ろうとするが、"バズヴ・カタ"は手でそれを止め、告げる。
"バズヴ・カタ":「まだ彼らは健在だ。敵は十分に姿を晒している」
"バズヴ・カタ":「撃て。……撃て!」
エリザベス・タイラー:「最期まで周りのお世話を焼くだなんて、健気だけれど憐れなお人」
エリザベス・タイラー:「誰かに与え続けられる者は、それ以上に奪い続けた者だけですのに」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(指し手の思うままに動いてこその駒…)
ブレス・ブリギッド:「指揮官が倒れてしまったのなら、相手も混乱を……っ!?」
GM:戦列を乱しかけた騎士団の面々も、その一喝ですぐさま先と同様の射撃態勢に入った。その標的となったのは
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:ボン、とジン・ツァンの頭上で爆発が起こった。フエゴ・サンディアの爆弾によるものだ。
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「お前だろ、さっきから悪さしてるの」
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「でもここまでだ。離脱しな!」
伊藤算砂:(……お願いします)声ならぬ声が脳裡に響く。
GM:直後、夜空より無数の矢が、ジン、そしてオーシャンズへと降り注ぐ!
"焦螟王"ジン・ツァン:「……」じろり、と空に視線だけを向ける。攻撃されていることは理解したが、動くことはない。
"焦螟王"ジン・ツァン:そもそも、エレナ・ロコノヴァの冷気で動きが鈍っているのだ。爆発からの退避は無意味である。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ならば…全てを喰らいつくすまで…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:降り注ぐ矢はチョコレートプレッツェル。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:降り注ぐ爆発はカラフルなグミキャンディー。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:それらは一口で美食王の腹の中へと消える。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:しかしその質量…そのエネルギーの余波は美食王の乗艦ヒポグリルの高度を押し下げる。
"焦螟王"ジン・ツァン:「…………やる。大食らいだな……」
"焦螟王"ジン・ツァン:ぼそりと呟くだけだ。廃棄物を食い尽くす軍勢を率いる彼女ですらそう評した。
ブレス・ブリギッド:「美食倶楽部の活動で物損被害が少ない理由……生で見るのは初めて、ですね」
ブレス・ブリギッド:「あの形状は、……緑と黒?西瓜でしょうか?」山なりに投げられるそれからスイ、と距離を取る。
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「あははは! 本当良い食いっぷりだよ"美食王"! でもさ~……」
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:カン カンキン  コン 頭上から"ヒポグリフ"周囲の君たちへ、金属球が次々と落下し、転がってくる。
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「学生らしい食べ歩きは……慣れてなさそうだよなっと!」
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:自律し転がる金属球が、方方で接触し、次々と爆発! 激しい揺れと炎が君たちの立つ一帯を巻き込んでいく。
ブレス・ブリギッド:「なっ、」連鎖的に巻き起こった爆発が、目測以上の空間を飲み込んで肌を焼く!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「くっ…艦を回頭!もぐ…しなさい!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:炎をチーズフォンデュに変えて巻き取って口に詰め込む。
エリザベス・タイラー:「船列を広く取って!誘爆で一網打尽にされますわよ!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「海賊王の艦を沈めてはなりません!」
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「カバの見た目なのにスイカを丸呑みとはいかないみたいだなあ! ほらほら止まらないぞ~!!」
伊藤算砂:金属球のいくつかを杖で絡め取り、集めて自分の懐へ。
伊藤算砂:当然起爆を免れ得ぬが、自らの背後の1人だけは守る隙間を作る。
"焦螟王"ジン・ツァン:「……一手だ。一手しか動けはしない……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:海賊王の方へと広がる爆発にヒポグリルを向け。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:それを喰らっていく。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(盾と矛の役割を違えてはいけない)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(捨て駒というのは…有用な駒を守るためにある)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:勢いと爆風で隊列から離れていくが。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:爆発はその口に収めていった。
エリザベス・タイラー:「あらあら、またしてもオーシャンズ様に借りを作ってしまいましたわね」遠ざかる船を見送って
伊藤算砂:ヒポグリルの損害はしかし、想定ほどではない。
伊藤算砂:その艦体には、細かい有機的な集合体が根付いている。
伊藤算砂:それは鱗だ。竜の鱗。伊藤算砂自身の一部。
伊藤算砂:それらが肥沃な成長要素を得て、船体を守護するまでに“育った”。
ブレス・ブリギッド:美食王が喰らい、鱗が弾く爆破から外に出る影が1つ。
ブレス・ブリギッド:その体も鋼の鱗で覆われながら、キラキラと炎と熱に輝いている。
ブレス・ブリギッド:「ジンさんっ」
ブレス・ブリギッド:「消火の方法で行きます!」
ブレス・ブリギッド:ボウッ、と燃え上がるのは爆発とは異なる静かな炎。
"焦螟王"ジン・ツァン:「……」答えはしないが、求められていることは理解しているようだった。
"焦螟王"ジン・ツァン:その証拠に、光の煙めいたものがブレスの前方に漂っている。極小の蛍めいた種の、生物発光である。
"焦螟王"ジン・ツァン:数万の知覚からなる、広域立体標的指定。
ブレス・ブリギッド:「ただせ」ポツリ、と爆音にかき消されそうな言葉を紡ぐ。
ブレス・ブリギッド:布を広げるように空中に燃え上がる炎は、爆破の音と風を包み込む。
ブレス・ブリギッド:本来はそのまま上空の風に霧散するはずの炎を先導する小さな光がある。
ブレス・ブリギッド:小さな虫の導き。曳航の灯火を追うように、船を襲った爆破と火災が舐め取られ、地上へと降り注ぎ──炎の雨となった。
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「うおおっ……!? あたしの爆発を……返してきたのか!?」
ブレス・ブリギッド:(海賊王のように、飽和とは行きませんが……)「騎士団の動きが、止まれば……!」
ブレス・ブリギッド:戦果を狙ったものではない。ただ、攻撃が『返される』ように見えれば
ブレス・ブリギッド:(同じ攻撃はしにくい……のでは!?)
ブレス・ブリギッド:けほ、と自分由来ではない炎に喉を焼かれ、小さく咳をこぼした。
GM:慌てふためき、さりとて反撃にも打って出れないフエゴに対し、動いたのはフィオナ騎士団だった。
GM:矢を放つ。動作だけ見れば愚直なまでに同じだが、その意図は攻撃ではなく、撹乱。
GM:しかもそれは、自らを守るためですらない――この場で最大火力を発揮できる者を守るために取った行動だった。
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「……うおっ……無事……!」
GM:果たして炎の雨は着弾し、ブリューナク慰霊碑と称された城塞は見る間に焼け落ち、騎士団員たちは続々に離脱していく。
GM:一方で――
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「……攻撃は城塞に向かったか。私をフリーにするとはな……!」
陶都ヒズミ:「……まだ動けます。動けるからには、もう少しだけ無理をしなくっちゃあね」
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「……攻撃続行! 第一波は凌げたんだ。このまま続けてくぞ!」
GM:フィオナ騎士団は未だ健在である。反撃が来る――
伊藤算砂:(……)
伊藤算砂:(それだけか?)
伊藤算砂:(反撃はいい。遮蔽の消えた今、恐らくこのまま優位が取れる)
伊藤算砂:(“美食王”が離れたとて……まだ攻勢には再配置が間に合う)
伊藤算砂:(だが、何か……)
伊藤算砂:(何かが、ここにあるべきものが、まだ足りていない)
GM:棋士の直感の多くは正しい。
GM:それは、膨大な経験と試行で積み重ねてきた戦術における合理を、思考するまでもなく、無意識で理解しているためだ。
GM:"竜王"が無自覚に意識していたものは、貫徹船団、膏粱船団、湯池船団――この場から欠けた船長。
GM:彼女らが盤面に立っていたなら、この状況は最善手とはなり得なかった。
GM:だがファウセットを巡る一連の攻防の中、最小限の干渉で、この乱戦状態を作り出した者がいたとすれば――





GM:……その異常に誰が最初に気付いたのかは判然としないが。
GM:もっとも最初に対応した者は分かる。
陶都ヒズミ:陶都ヒズミだった。上空のキングダム生徒に向けられるべきその鞭先が、ひ、と甲高い擦過音を上げて
陶都ヒズミ:彼女に向けて放たれていた弾丸を撃ち落とし、その先にある銃口を貫き、破壊していた。
陶都ヒズミ:「……これは……」
陶都ヒズミ:"社会人"である仮定の上で、完全破壊に至らぬ所で加減していたものの、既にフィオナ騎士団を後方より取り囲みつつある機械の布陣を見て、眉をひそめる。
陶都ヒズミ:「違う――」 わずかな違和感を口にしながらも、なお鞭を振るい、その戦闘機械を退け、他方から攻撃を受け潰走するフィオナ騎士の退却を守る。
陶都ヒズミ:……キングダムの衝突の影に隠れ、戦場を物量にて包囲していたそれらが"執行者"などと呼ばれていることを、ヒズミはこの戦闘の後に知ることになる。
ブレス・ブリギッド:「………あらら?」
ブレス・ブリギッド:だから、まず気づいたのは違和感。自らの炎は弱まり……先程までの練度であれば反撃すら覚悟していた。しかし。
ブレス・ブリギッド:「思った以上に混乱して、ます?」
エリザベス・タイラー:その光景を遥か上空の艦橋から眼にし、今まで見せたことのない獰猛な表情で、歯をむき出しにして笑う。
エリザベス・タイラー:「来ましたわね」
ブレス・ブリギッド:「来た、というと」疑問を投げながら、視線を追って同じものを見る。
伊藤算砂:「……そうか」
伊藤算砂:「そうか……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「こ…れは…!」
エリザベス・タイラー:「説明は後ですわ。あれは私共の味方ではありません。あちらが包囲されているということは……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「早く!隊列へ復帰しなさい!」
エリザベス・タイラー:「急速回頭!」
エリザベス・タイラー:後列の飛行艇が旋回し、後方へと砲門を向ける。しかし既に……
ブレス・ブリギッド:(ブリーフィングで竜王さんが警戒していた……)
ブレス・ブリギッド:("横槍"を入れる、勢力!)
執行者Ba型/ペルセウス::敢えて形容するのであれば、それは壺に近かった。
執行者Ba型/ペルセウス::しかし、自律した足がある。そして扁平な砲口は、空洞に続く穴ではなくバロールシンドロームの魔眼である。
執行者Ba型/ペルセウス::砲撃機、と称される彼らは、その名の通りの機能を発揮する。魔眼に重力球を生成し、発射。
執行者Ba型/ペルセウス::……単発ならばそう問題にはならない攻撃だろう。だが彼らは、群れを為し、隊伍を組み、的確な飽和砲撃を、エリザベスの艦隊を中心に敢行していた。
エリザベス・タイラー:「く……ッ」戦列艦の砲門が斉射される。しかしその砲弾の殆どは、至近まで到達していた重力球に飲み込まれ、空中で圧壊、炸裂する。
ブレス・ブリギッド:「こ、これは」ただでさえ、味方による飽和攻撃を目の当たりにしたところだ。
ブレス・ブリギッド:「流石に、まずい、のでは!」
伊藤算砂:「ぐっ……回頭を中断してください!」
伊藤算砂:「今近づけば……乗り込まれる!」
エリザベス・タイラー:「わかってますわ!全艦回頭中止と同時に高度上昇!城塞方向へ退避なさい!」
"焦螟王"ジン・ツァン:「今度こそ……おれは行けん!」
"焦螟王"ジン・ツァン:「竜王!残りで行け!」
ブレス・ブリギッド:「ジンさん……!」いざとなれば盾に──という思いが虚しくなるほどの飽和する衝撃と光に、甲板にしがみついている。
執行者Ba型/ペルセウス::エリザベスの命による旋回の最中にも、魔眼の砲弾は絶え間なく降り注ぐ。完全なる奇襲。
"焦螟王"ジン・ツァン:連戦である。二度浴びた冷気は、見た目以上にジン・ツァンの機動力を奪っていた。
"焦螟王"ジン・ツァン:「……働きすぎなくらいだ……!」魔眼に巻き込まれ、細い手足が折れる。
伊藤算砂:「……っ」ぎり、と小さく歯を噛む。
GM:そして、"竜王"の危惧は現実のものとなる。態勢を崩しかけた艦が、砲撃とは違う理由で揺れ始めた。
執行者Cu型/ヘラクレス:重装型執行者、と呼称される一団であった。強固な装甲と攻撃的なシンボルを掲げ、あるものは艦に食らいつき、後続はそれを踏み台に乗り込んでくる。
執行者Cu型/ヘラクレス:その侵略の矛先がブレスに向いたのは、不運にも乗り込んだ地点の近くにたまたまいた、以上の理由はない……
ブレス・ブリギッド:(砲撃で頭を抑えて──乗り込んできたんですか!)
ブレス・ブリギッド:だから自分が迎撃に出たのも、近くにいたからだった。
ブレス・ブリギッド:このまま船を壊させるわけには行かず、運行に必要なクルーの他に手が空いていた。
執行者Cu型/ヘラクレス:その攻撃はシンプル極まる。単純で直線的に突撃を敢行するのみだ。腕、頭といった部位は、その攻撃力を増すためのオプションに過ぎない。
執行者Cu型/ヘラクレス:甲板を踏み荒らしながら、重装の戦闘機械がブレスへと殺到する!
ブレス・ブリギッド:手足は鋼の鱗で覆われ、同じく突進を敢行したブレスがそのままヘラクレスと衝突する。
ブレス・ブリギッド:大型トラック同士がぶつかるような金属の衝突音。
ブレス・ブリギッド:勢いのまま一体を弾き、二体目を押し留め、しかし相手には数がある。
ブレス・ブリギッド:「うっ……!?」
ブレス・ブリギッド:ギィィィィィン!と鉄板のひしゃげる音を立て、動きが止まった体が戦闘機械の腕で吹き飛ばされた。
ブレス・ブリギッド:「すみません……っ!」
エリザベス・タイラー:「ブレス様!」自らも湾刀で執行者を迎え撃ちながら、視界の端を横切ったブレスへ叫ぶ。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「食糧庫の備蓄をすべて調理なさい!少しでも…回復します」
伊藤算砂:「……やはり転身はしません!」
伊藤算砂:「“情王”を回収!“美食王”と合流後――」
伊藤算砂:「“フィオナ騎士団”への攻撃継続!」

■ラウンド3

       Mo型/ミノス[9]
     フエゴ・サンディア[5]
       陶都ヒズミ[10]

          10m


        "情王"[1/73]   20m  エレナ・ロコノヴァ[18]

          10m

    "竜王"[5/89] "海賊王"[5/99]
    "美食王"[7/95] "焦螟王"[6/100]
     Cu型/ヘラクレス[3]

          10m

     Ba型/ペルセウス[8]
     Ne型/ラダマンティス[14]

GM:セットアップから。順に処理していきます。
執行者Ne型/ラダマンティス:《戦局判断》。Ba型の行動値を+12しました。
GM:他のセットアップはなし。
ブレス・ブリギッド:セットアップなしです
エリザベス・タイラー:なし!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ナイヨ
伊藤算砂:あります!
伊藤算砂:「二人の私に追われる夢を見た」:《戦術》《サポートボディ》。
伊藤算砂:至近エンゲージ味方のメジャーダイスを+12個、メジャー以外は+7個、自分のダイスを-5個。
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を9増加(89 → 98)

       Mo型/ミノス[9]
     フエゴ・サンディア[5]
       陶都ヒズミ[10]

          10m


        "情王"[1/73]   20m  エレナ・ロコノヴァ[18]

          10m

    "竜王"[5/89] "海賊王"[5/99]
    "美食王"[7/95] "焦螟王"[6/100]
     Cu型/ヘラクレス[3]

          10m

     Ba型/ペルセウス[20]
     Ne型/ラダマンティス[14]

執行者Ba型/ペルセウス:行動値20。執行者Ba型が行動します。
執行者Ba型/ペルセウス:《コンセントレイト:バロール》《暗黒の槍》《因果歪曲》《黒の鉄槌》《魔王の覇気》
執行者Ba型/ペルセウス:対象はキングダムのエンゲージ4人。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:吸うか
ブレス・ブリギッド:吸いチャンス!
エリザベス・タイラー:美食王様♡
伊藤算砂:やったね
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:《孤独の魔眼》
執行者Ba型/ペルセウス:ヌゥゥ、ポエット!
執行者Ba型/ペルセウス:では改めて美食王だけを対象に攻撃。
執行者Ba型/ペルセウス:7dx7+2 装甲無視、命中すると次に行う攻撃の攻撃力を-16
DoubleCross : (7DX7+2) → 10[1,2,3,4,5,6,10]+2[2]+2 → 14

執行者Ba型/ペルセウス:あれ~?
伊藤算砂:なんなら避けられそう
ブレス・ブリギッド:ファウセット達の反動が来てる
エリザベス・タイラー:運も吸い取られちゃった
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ダイスマイナスないよね今
伊藤算砂:むしろプラス7があるぜ
GM:まだないですね。エレナちゃんのデバフはラウンド持続なので
ブレス・ブリギッド:すごいぜ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:+7個あればいけるさ!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:砂かけられそうだけど…
伊藤算砂:モルフェウス対岸だから平気
GM:そうですね、Mo型はシャムロックのほうを攻めてます
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ドッジします
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:12dx>=14
DoubleCross : (12DX10>=14) → 10[1,2,3,4,6,6,7,8,8,9,10,10]+8[3,8] → 18 → 成功

ブレス・ブリギッド:ヒュー!
伊藤算砂:やったね
執行者Ba型/ペルセウス:ウオッすごい
執行者Ba型/ペルセウス:そのHPで回避もしてくるなら
執行者Ba型/ペルセウス:どうやって戦えばいいんだ!(BLEACH)
エリザベス・タイラー:無敵だ
ブレス・ブリギッド:美食王のお口には合わないようだ!料理を下げたまえ!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を4増加(95 → 99)
執行者Ba型/ペルセウス:あと、美食王以外のキャラクターは前のラウンドで攻撃デバフ食らってるので
執行者Ba型/ペルセウス:忘れないようにしてくださいね。次の攻撃ダメージ-16です
伊藤算砂:ヒエ~
伊藤算砂:攻撃できなくなっちゃったよ
エリザベス・タイラー:ふざけおって~
ブレス・ブリギッド:えーん
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:ということで、次の範囲攻撃持ちが襲いかかるぜ……!
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:行動値18!《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《光の手》《氷の戒め》《氷の塔》《氷神の悲しみ》!
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:対象はやはりキングダム4人だ!最も効率的に殺す!
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:孤独の魔眼は回数切れかな?
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:1足りない
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:カバーはできるよ
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:OK。では判定を振ってしまいます。
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:16dx7+8
DoubleCross : (16DX7+8) → 10[1,1,1,2,2,2,2,3,4,5,7,7,8,9,9,10]+10[3,3,8,9,9,10]+10[2,3,4,7]+10[9]+2[2]+8 → 50

ブレス・ブリギッド:っぱフィオナ騎士団優秀だな
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:キングダムへの敵意が違う!
ブレス・ブリギッド:そうだぜ 心だぜ
エリザベス・タイラー:小癪だぜ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:敵意が違うぜ
伊藤算砂:1dx>=50 ドッジ
DoubleCross : (1DX10>=50) → 3[3] → 3 → 失敗

エリザベス・タイラー:ドッジ!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ガード
エリザベス・タイラー:11dx>=50
DoubleCross : (11DX10>=50) → 10[3,6,7,7,7,8,8,8,9,9,10]+5[5] → 15 → 失敗

"焦螟王"ジン・ツァン:ハッそうだ、私も回避できる
"焦螟王"ジン・ツァン:4dx+1>=50
DoubleCross : (4DX10+1>=50) → 10[1,5,6,10]+1[1]+1 → 12 → 失敗

伊藤算砂:"焦螟王"を行動放棄カバーします
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:そんな~
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:ダメージ出しちゃいます
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:6d10+18 ラウンド間ダイス-5個
DoubleCross : (6D10+18) → 42[9,7,3,9,7,7]+18 → 60

"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:めっちゃいいダイス目!
ブレス・ブリギッド:殺意のこもった料理だ
伊藤算砂:当然無理 普通リザレクトします
エリザベス・タイラー:《リザレクト》
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(99 → 102)
伊藤算砂:伊藤算砂のHPを1D10(→ 3)に変更(1 → 3)
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーのHPを3に変更(1 → 3)
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を3増加(98 → 101)
伊藤算砂:さっきまでの3倍もの侵蝕負荷が……
エリザベス・タイラー:くっ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:カバーなしでいいか
GM:60点を2倍化したら大変だ
エリザベス・タイラー:100超えたから次からお願いしたいかもですわ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:装甲とガードで20弾いて40受けます
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズのHPを40減少(188 → 148)
執行者Ne型/ラダマンティス:行動値14。執行者Ne型は《アドヴァイス》《弱点看破》《戦場の魔術師》。自分以外のCu型、Ba型、Mo型を対象にします。
執行者Ne型/ラダマンティス:攻撃力をラウンド間+18、さらに次のメジャーアクションの判定ダイスを+8個、C値を-1。
GM:次は行動値10、ヒズミさんの行動処理ですが……
????:その前に行動します。行動値13。
ブレス・ブリギッド:何者!
伊藤算砂:また増える!
エリザベス・タイラー:誰なのよ!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:誰ェ?
????:《コンセントレイト:ブラム・ストーカー》《ハザードコール》《細胞侵蝕》《鮮血の鎖》《ブラッドウェブ》。
????:《拡散する世界》。対象をシーン(選択)にします。
エリザベス・タイラー:えっなになに
ブレス・ブリギッド:殺戮者のエントリー!
????:対象はこのシーンに登場している全員です。キングダム、シャムロック、執行者を全て含みます。
????:命中した場合、重圧・邪毒6付与、次判定のC値+1、ラウンド中戦闘移動・全力移動・ドッジ時に12ダメージのデバフを受け
????:侵蝕率が+21します。
エリザベス・タイラー:戦場がメチャクチャじゃねえかッ!
ブレス・ブリギッド:イヤッイヤッ
????:10dx7+12
DoubleCross : (10DX7+12) → 10[2,2,3,3,4,5,5,8,8,10]+10[6,9,9]+10[1,9]+4[4]+12 → 46

ブレス・ブリギッド:回しよる
エリザベス・タイラー:ふざけておるのか~っ
ブレス・ブリギッド:フィオナ騎士団ーー!!コイツラをなんとかしてくれー!!
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:6dx+2 回避
DoubleCross : (6DX10+2) → 9[2,5,8,8,9,9]+2 → 11

ブレス・ブリギッド:7dx+1>=46
DoubleCross : (7DX10+1>=46) → 10[1,4,5,7,9,10,10]+3[3,3]+1 → 14 → 失敗

"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:6dx>=46 回避
DoubleCross : (6DX10>=46) → 10[1,3,4,7,9,10]+8[8] → 18 → 失敗

ブレス・ブリギッド:フエゴちゃん強
陶都ヒズミ:4dx>=46 回避
DoubleCross : (4DX10>=46) → 9[2,2,4,9] → 9 → 失敗

エリザベス・タイラー:6dx>=46
DoubleCross : (6DX10>=46) → 10[1,2,4,5,8,10]+2[2] → 12 → 失敗

伊藤算砂:1DX>=46
DoubleCross : (1DX10>=46) → 6[6] → 6 → 失敗

執行者Cu型/ヘラクレス:ガード。回避のロジックを持ちません。
伊藤算砂:いや振れないな 自動失敗
執行者Ba型/ペルセウス:6dx+1>=46 回避。
DoubleCross : (6DX10+1>=46) → 9[2,3,5,6,6,9]+1 → 10 → 失敗

執行者Mo型/ミノス:《砂の盾》でガード。回避のロジックを持ちません。
執行者Ne型/ラダマンティス:4dx+1>=46
DoubleCross : (4DX10+1>=46) → 10[4,8,10,10]+10[9,10]+1[1]+1 → 22 → 失敗

"焦螟王"ジン・ツァン:11dx+1>=46
DoubleCross : (11DX10+1>=46) → 9[3,3,3,4,4,4,6,6,8,9,9]+1 → 10 → 失敗

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:カバー欲しいひと!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ガードします
エリザベス・タイラー:ほしい!でもジンちゃんとどっちが良いかな
伊藤算砂:重圧困るかもね
伊藤算砂:いやでも マイナーで切ってもらえばいいかも
伊藤算砂:このラウンドで落としきれなかったら終わるのはみんなそうだし……
エリザベス・タイラー:私マイナー使えないから重圧もらうと火力落ちちゃうんだよな
ブレス・ブリギッド:そっか、武器作らなきゃいけないんだ
伊藤算砂:じゃあやっぱり海賊王だと思う
"焦螟王"ジン・ツァン:焦螟王はもとからない火力が今-16されてますしね
ブレス・ブリギッド:エリちゃんを守ろう
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:では《崩れずの群れ》でエリザベスをカバー
エリザベス・タイラー:じゃあ申し訳ないけどお願いしようかしら!必ずフィオナ騎士団を仕留めますわ!
GM:海賊王以外は重圧・邪毒6付与、次判定のC値+1、ラウンド中戦闘移動・全力移動・ドッジ時に12ダメージ、侵蝕+21を受けます。
伊藤算砂:キツすぎる
エリザベス・タイラー:フルコース
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を21増加(101 → 122)
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を21増加(73 → 94)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:《冥府の棺》
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:といってもミノスはこっちを攻撃しないんだよな
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ヒズミの攻撃を考慮しないなら マイナーで重圧は捌けるから
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:邪毒をポイしちゃおうかな
伊藤算砂:邪毒6も誤差みたいなもんなんだな……w
エリザベス・タイラー:ヤバすぎ
ブレス・ブリギッド:普段聞かないなぁ…w
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:でも無い方が良いから
伊藤算砂:2点で18点弾けるならね
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:邪毒を回復して 重圧はマイナーで回復するって感じでいいですかね?
伊藤算砂:よいのでは
エリザベス・タイラー:かと!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:では 邪毒を回復
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を2増加(99 → 101)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を2増加(101 → 103)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を21増加(103 → 124)
GM:処理は終わったみたいですね。
ブレス・ブリギッド:そのようです

       Mo型/ミノス[9]
     フエゴ・サンディア[5]
       陶都ヒズミ[10]

          10m


        "情王"[1/94]   20m  エレナ・ロコノヴァ[18]

          10m

    "竜王"[5/122] "海賊王"[5/102]
    "美食王"[7/124] "焦螟王"[6/100]
     Cu型/ヘラクレス[3]

          10m

     Ba型/ペルセウス[20]
     Ne型/ラダマンティス[14]

陶都ヒズミ:ヒズミさんの手番。変わらずカウンターを構えます。
執行者Mo型/ミノス:執行者Mo型の手番。支援入りの攻撃ならヒズミさんにも当たるだろう!
執行者Mo型/ミノス:choice[フエゴ,ヒズミ]
DoubleCross : (choice[フエゴ,ヒズミ]) → ヒズミ

執行者Mo型/ミノス:いけーっ!
執行者Mo型/ミノス:《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》《インスタントボム》《ライトウェイトモード》!
執行者Mo型/ミノス:19dx7+1
DoubleCross : (19DX7+1) → 10[1,1,1,2,3,3,3,3,4,4,5,6,6,7,7,8,8,8,10]+10[4,5,5,7,8,10]+10[2,6,10]+1[1]+1 → 32

ブレス・ブリギッド:如何にヒズミさんといえどもこれでは…
陶都ヒズミ:《カウンター》。《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》。
陶都ヒズミ:12dx8+5+3>=32
DoubleCross : (12DX8+8>=32) → 10[1,1,4,5,5,7,7,7,7,9,9,10]+6[1,6,6]+8 → 24 → 失敗

エリザベス・タイラー:ああ!ヒズミさん!
陶都ヒズミ:打ち負けた……!C値が+1されてさえなければ……!
執行者Mo型/ミノス:4d10+12+18
DoubleCross : (4D10+12+18) → 22[2,9,9,2]+12+18 → 52

陶都ヒズミ:撃破されます!だが良く耐えた……!

       Mo型/ミノス[9]
     フエゴ・サンディア[5]

          10m


        "情王"[1/94]   20m  エレナ・ロコノヴァ[18]

          10m

    "竜王"[5/122] "海賊王"[5/102]
    "美食王"[7/124] "焦螟王"[6/100]
     Cu型/ヘラクレス[3]

          10m

     Ba型/ペルセウス[20]
     Ne型/ラダマンティス[14]

GM:行動値7。美食王の手番になります。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:マイナーで重圧を解除
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:メジャーで《再生の血》
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:《再生の王錫》
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:自分を回復します
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:7d10
DoubleCross : (7D10) → 37[9,6,3,2,3,5,9] → 37

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズのHPを-37減少(148 → 185)
伊藤算砂:不沈艦?
エリザベス・タイラー:不死身
GM:さっきからずっと180とかのHPしか見てない気がする
GM:ちょっとずつ減ってるとかじゃない
ブレス・ブリギッド:せっかくエレナちゃんが減らしたHPが…
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を5増加(124 → 129)
"焦螟王"ジン・ツァン:次はもうヘロヘロの焦螟王の手番。
伊藤算砂:マイナーで重圧を解除しなさい
エリザベス・タイラー:がんばえーっ
"焦螟王"ジン・ツァン:攻撃力は-16、判定のC値は+1、ダイスは-5個だ
"焦螟王"ジン・ツァン:はーい(へろへろ)
"焦螟王"ジン・ツァン:重圧を解除しました……
伊藤算砂:ダイスは……+14個よ
伊藤算砂:差し引き+9よ
"焦螟王"ジン・ツァン:なっ
"焦螟王"ジン・ツァン:元気100倍!
伊藤算砂:よかった~
伊藤算砂:最後の《雨粒の矢》《砂の刃》《クリスタライズ》をお見舞いしなさい
"焦螟王"ジン・ツァン:もしかしてクリスタライズはもう回数切れていませんでしょうか?
"焦螟王"ジン・ツァン:まだ1回残ってる!
伊藤算砂:地上1ラウンド目と空中2ラウンド目だから
伊藤算砂:ありますわ
エリザベス・タイラー:シナリオ3回ですわね
"焦螟王"ジン・ツァン:じゃあ元気1000倍!
"焦螟王"ジン・ツァン:《雨粒の矢》《砂の刃》《クリスタライズ》!
伊藤算砂:そういえば謎の乱入者達は
伊藤算砂:対象に取れないんでしょうか
GM:執行者とは別のやつらですよね?対象に取れません。
伊藤算砂:なんてこったぜ
エリザベス・タイラー:なに~っ
ブレス・ブリギッド:ズル!
伊藤算砂:執行者には攻撃しちゃうよ こっちのBaNeCuも対象だ
"焦螟王"ジン・ツァン:14dx11+11 キングダム以外全員を攻撃だーッ
DoubleCross : (14DX11+11) → 10[1,2,2,3,3,6,6,8,9,9,9,9,10,10]+11 → 21

エリザベス・タイラー:がんばった
ブレス・ブリギッド:えらい
伊藤算砂:これ妖精しても変わらないんだ C11だと……
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:6dx+2>=21 回避!
DoubleCross : (6DX10+2>=21) → 10[4,6,8,9,9,10]+9[9]+2 → 21 → 成功

"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:やったぜ。
伊藤算砂:こいつ……
エリザベス・タイラー:なにしとんじゃ
伊藤算砂:まちな
伊藤算砂:次判定のC値+1を……
伊藤算砂:受けているのでは
エリザベス・タイラー:あっ
ブレス・ブリギッド:おやおや
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:おお、流石だ
GM:ほんとだ!
GM:なんという名推理だ
ブレス・ブリギッド:流石伊藤先生!
エリザベス・タイラー:名探偵!
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:今の判定はぬか喜びでした。どうやっても達成値12で当たる!おのれ~ッ
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:だが裏を返せばフエゴは攻撃時のC値+がなくなるということ……!
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:6dx11>=21
DoubleCross : (6DX11>=21) → 10[1,6,7,8,9,10] → 10 → 失敗

ブレス・ブリギッド:10を的確に出してくるなこの人達
伊藤算砂:こわすぎ
執行者Cu型/ヘラクレス:《竜鱗》。だけどこれ装甲無視なんだよな。
ブレス・ブリギッド:ムッ ライバル
執行者Ba型/ペルセウス:あ、さっきデータ欄間違えて回避させちゃったかも。Ba型のロジックもガードでした。
執行者Mo型/ミノス:《砂の盾》でガード。
執行者Ne型/ラダマンティス:4dx11+1>=21
DoubleCross : (4DX11+1>=21) → 10[2,5,7,10]+1 → 11 → 失敗

"焦螟王"ジン・ツァン:ダメージを出します。
伊藤算砂:いけ~
"焦螟王"ジン・ツァン:3d10+0 装甲無視、ガード-3
DoubleCross : (3D10+0) → 12[5,2,5]+0 → 12

"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:全然平気!
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:全然平気!
執行者Cu型/ヘラクレス:平気!
伊藤算砂:元攻撃力28じゃないっけ?
伊藤算砂:-16されて+12では
GM:あれ?そうかクリスタライズ分が手元のテキストに書いてなかったのか
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:あ《暴食の魔王》のせます
伊藤算砂:砂の刃のガード軽減も-5な気がするぜ
GM:うるせ~~!クレーマーかよ!
GM:計算し直しますw
ブレス・ブリギッド:wwww お疲れ様です
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ダメージを+4Dしちゃってくださいw
伊藤算砂:ごめんよ……!あたしたちの死活問題だから……
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:あっそうなると
ブレス・ブリギッド:死活問題が文字通りなことあるんですね
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:フエゴはこれで撃墜かも……!
エリザベス・タイラー:生きるか死ぬかですのよ
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:エレナは……ちょっと生きてる!
"焦螟王"ジン・ツァン:暴食の魔王乗せますか?
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:のせます
ブレス・ブリギッド:載せましょう
伊藤算砂:パクパクですわ
"焦螟王"ジン・ツァン:ダメージダイスの分はさっきの使うとして
"焦螟王"ジン・ツァン:12+12+4d10
DoubleCross : (12+12+4D10) → 12+12+29[10,2,7,10] → 53

"焦螟王"ジン・ツァン:めっちゃ上がった!
伊藤算砂:えぐ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を4増加(129 → 133)
エリザベス・タイラー:パクパクですわ~っ
ブレス・ブリギッド:アバドンコンボですわ~~
"焦螟王"ジン・ツァン:これなら逆に計算簡単かな……!
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:撃破されました。
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:撃破されました。
執行者Ne型/ラダマンティス:撃破されました。
執行者Cu型/ヘラクレス:撃破されました。装甲無視じゃなければな。
執行者Ba型/ペルセウス:撃破されました。
執行者Mo型/ミノス:撃破されました。
ブレス・ブリギッド:凄いですわ
GM:敵勢力全滅。戦闘終了です。
伊藤算砂:もしかしてシーン攻撃って……最強なんじゃないですか
エリザベス・タイラー:完全勝利!
ブレス・ブリギッド:ビクトリー!
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:いや待った!すいません、使ってないデータがありました。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:おっと
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:《拒絶の後光》。ダメージを0にします。
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:同時に、嫌悪暴走を受けます。これがあったから一人だけエンゲージ離してたんですね。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:これは自分の分だけ?
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:自分の分だけです。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:まだよかった…
伊藤算砂:こいつ……
ブレス・ブリギッド:ヌゥッ ポエット
伊藤算砂:受け入れろ 運命を
ブレス・ブリギッド:現実から目をそらしおって
GM:現実改変だぜ
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:そして暴走を受けたことで
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:《ミラーパレス》が発動します。自分を含む攻撃ダイスを常に-6個。
伊藤算砂:小癪
エリザベス・タイラー:最悪~!
GM:シャムロックの底意地の見せ所よ!
GM:だがもう盤面はスッキリしたぞ!次は行動値5、海賊王の行動だ
エリザベス・タイラー:ええと、この場合エレナちゃんのエンゲージは私のとこから30mということでよろしいのかしら
GM:三角法で計算します……
ブレス・ブリギッド:あぁ、上に10m、横に20mなんですね

        "情王"[1/94]   20m  エレナ・ロコノヴァ[18]

          10m

    "竜王"[5/122] "海賊王"[5/102]
    "美食王"[7/133] "焦螟王"[6/100]

エリザベス・タイラー:厳密な計算だ
伊藤算砂:じゃあ絶対届かないし
伊藤算砂:引っ張ってもらおう
ブレス・ブリギッド:では
ブレス・ブリギッド:《マグネットムーブ》10m以内の対象を自身のエンゲージに移動させる。
エリザベス・タイラー:20mよりは絶対遠いですわ
ブレス・ブリギッド:エリちゃんカモン!
GM:えっ、そんなことまでできるんだ!
GM:マグネットムーヴ、使われるといつもびっくりする
エリザベス・タイラー:ブレスちゃんそんなことまで!
ブレス・ブリギッド:20mの位置に…くるんだ!
伊藤算砂:ブラッドウェブは引き寄せ移動には反応しませんからね
GM:なるほどなあ
ブレス・ブリギッド:これが……謎の乱入者がくれた侵蝕率で届いた80%エフェクトの力!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:便利だぜ
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を3増加(94 → 97)

        "情王"[1/97]   20m  エレナ・ロコノヴァ[18]
       "海賊王"[5/102]

          10m

        "竜王"[5/122] 
    "美食王"[7/124] "焦螟王"[6/100]

エリザベス・タイラー:助かりますわ~っ
エリザベス・タイラー:では手番頂きます!
エリザベス・タイラー:マイナー《骨の銃》LV4《死招きの爪》LV5 攻撃力38の射撃武器を作成し装備。
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を7増加(102 → 109)
エリザベス・タイラー:メジャー《ディストーション》《コンセントレイト:オルクス》LV4 骨の銃で攻撃
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:やめろ~ッ!私を撃てば……分かってるのかーッ!
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:お前は私の攻撃で攻撃ダイス-5個!
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:さらに《ミラーパレス》で-6個!
伊藤算砂:ダイスは-11個されてるので……
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:11個も減った状態で……まともに当たるはずがないだろう!!
伊藤算砂:+3個しかして差し上げられませんわ
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:バカな~~~ッ
エリザベス・タイラー:あらあら不安ですわ
ブレス・ブリギッド:援護の風の如きダイス増加…
エリザベス・タイラー:攻撃力不安なので《オーバーロード》も使います
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を3増加(109 → 112)
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:絶対そんなことないだろ
エリザベス・タイラー:16dx7+7
DoubleCross : (16DX7+7) → 10[1,1,1,2,3,3,3,3,5,5,7,8,8,9,10,10]+10[1,2,5,8,8,10]+4[2,2,4]+7 → 31

"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:ヒーッ回避します
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:6dx+2>=31
DoubleCross : (6DX10+2>=31) → 10[1,2,5,8,10,10]+5[1,5]+2 → 17 → 失敗

伊藤算砂:がんばるな
ブレス・ブリギッド:毎回頑張ってる
ブレス・ブリギッド:身軽だぜ
エリザベス・タイラー:しかし当たりましたわ!
伊藤算砂:さすがですわ
GM:だが攻撃力-16あれば……!
伊藤算砂:ジン まだ出来ることがありますね?
"焦螟王"ジン・ツァン:ガルル……
"焦螟王"ジン・ツァン:シャムロック、コロス……
"焦螟王"ジン・ツァン:《力の法則》……
"焦螟王"ジン・ツァン:ダメージは+7D10です。
ブレス・ブリギッド:すべてが役に立つ
エリザベス・タイラー:ジンちゃんの力が流れ込んできますわ
エリザベス・タイラー:うおおおおいきます
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:こ、殺される
エリザベス・タイラー:4d10+38+3d10+38-16+7d10
DoubleCross : (4D10+38+3D10+38-16+7D10) → 11[1,3,5,2]+38+6[1,1,4]+38-16+40[5,8,7,7,7,5,1] → 117

ブレス・ブリギッド:すごい
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:グワーッ!!!
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:サヨナラ!!
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を4増加(112 → 116)
GM:今度こそ切り札はなし!撃墜され、戦闘終了です。
伊藤算砂:ボコボコだ

GM:エリザベス、オーシャンズの両船への攻撃は止むことを知らない。
GM:重装型執行者により船体が攻撃を受ける中、魔眼の砲丸が間断なく降り注ぎ――それのみならず
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「……キン、グダム……!!」
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:彼女は乱入者の奇襲を受けてなお、その眼、指先を、侵略者に向けることを止めなかった。それは執着か、あるいは背後を任せられる者がいるからか。
伊藤算砂:「――この局面でもこちらを見ますか」
伊藤算砂:呟くと同時、味方全員の体の裡に、小さな熱が生まれる。
伊藤算砂:それは事前に付着させておいた伊藤算砂自身の鱗片……細胞の一部。
伊藤算砂:それらが声ならぬ声を発す。(――これより先は電撃戦となります)
伊藤算砂:(これにて指図を)
伊藤算砂:言葉よりも速い、細胞による意思の伝達。
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:再び、触れた者の熱量を奪う光線が乱射される。船体を引き裂くように氷の道が立ったと思えば、円弧を描いて甲板の上を縦横に暴れ回る。
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「止めて見せるぞ……ほかは全て後だ! 墜ちろ……!」
伊藤算砂:(対処の必要なし!)
伊藤算砂:(敵はあれのみではない!真に警戒すべきはまだ盤面にない!)
伊藤算砂:(凌ぎ、備えろ!)
GM:秩序立った魔眼砲弾と、荒れ狂う冷却光線。対照的な攻撃を受けながら、君たちはなお耐える。
GM:事実、反撃の時は程なく来るように思えた。この戦場にて攻めを担う要の一つ、ジン・ツァンの広域攻撃さえ発動すれば、一息に戦局は回転する状態である。
"焦螟王"ジン・ツァン:「まだ……やれと指示するか。いいだろう……」手足は破壊されたが、声はまだ破壊されていない。
"焦螟王"ジン・ツァン:「竜王……貴様に動かされるほうが、やはり俺の軍勢は……美しく賢く動く……!」
伊藤算砂:「……指揮の一部を受け持ちます」
伊藤算砂:「負荷も減るでしょう」
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「爆弾の展開、間に合うか……!?」
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:冷や汗を流しながらも笑みを崩さず連鎖爆発球体を展開していたフエゴ・サンディアもまた、その時にピンを置いて戦闘を計算していた。
GM:『それ』の襲来は、彼女も予想していなかった。
GM:――ぐつ、と。
GM:腹の内側で、何かが泡立つような感触。
GM:知らない感触、ではない。侵蝕率の励起。ノヴァリスに生きるオーヴァード、しかも戦場を行くこの場の全ての者にとって、それは決して珍しいものではない。
GM:異様なのは、それが自らの意志ならぬ外部から、強制的に、異常な速度で引き上げられること。
GM:痛みのようで、痛みでない。高揚感を伴うようで、底冷えするような恐ろしさも伴う。全てから解き放たれるような万能感の気配を感じた次の瞬間には、四肢の全てが石のように重くなる。
GM:ただ異常で、ひどく悍ましく、まるで自分が永遠に戻れぬ方角へ変わっていくような、そんな感覚が――
GM:この場の全員を内部より埋め尽くす。
伊藤算砂:「――!」
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「……んな……!?」
伊藤算砂:「ぐ……づっ……!」顔を歪めて呻く。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ぐ…う…ん」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:苦しみながらも…口角が上がる。
エリザベス・タイラー:「……っ!?」前後から迫る攻撃の嵐の中、艦首の先頭に立って指揮を取り続けていた。その両脚が初めて崩れかける。
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「おッ……うえ、何だ……!?」 金属球をからからと取り落とし、付近で意図せぬ爆発が起こる 「キングダム……!? いや、違う違う……これはあんまり『らしくない』……!」
ブレス・ブリギッド:「レネゲイドの暴走……いえ、上昇シフトして、るんですか……!?」
ブレス・ブリギッド:鈍い体を動かしながら、着地の姿勢を取る。
伊藤算砂:膝を折る。その裾末から、長大な尾が突き出し、のたうつ。
伊藤算砂:「来る……か……ここで」
伊藤算砂:ピシピシと、その首筋から鱗が生え始めている。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ン…フ…これは…素晴らしい…味」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「吐くまで喰らっても、なお高揚し美味と遜色のない毒の味ッ…」
GM:異常現象が不本意なレネゲイドの昂揚をもたらし、それに肉体が追いつかない。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ですが…他の方には苦しいでしょう…流石に全てを喰うほどの余裕はありませんので」
ブレス・ブリギッド:「ぐぅ……!」防御反応。勝手に変質する鋼の鱗の合間から、猛る炎が覗いている。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「失礼ながら…海賊王様の分だけでも…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:口を大きく開ける。
エリザベス・タイラー:「……」オーシャンズを遮るように手をかざす。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:可視化された闇が吸い上げられていく。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「フフ…頂きますね?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「海賊王様の物を奪うご不遜をお許しください…」
エリザベス・タイラー:「……気に、入りませんわね」額に汗を浮かべながら、獰猛に嗤う。
エリザベス・タイラー:「この程度の波で、海賊部を酔わせられると思われているのなら……それこそが許し難い不遜ですわ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「おや…左様ですか」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「でも…少し食べてしまいました…申し訳ない」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「魂に刻まれた食欲よくぼうには勝てません…」
エリザベス・タイラー:「……いえ、構いませんわオーシャンズ様」
エリザベス・タイラー:「落とし前は、不埒な賊の方にきっちりと払って頂きます」
伊藤算砂:それでも腹の中に、別の感覚を与える。(……予定に変更はない!)
伊藤算砂:(これは窮地ではない!)
伊藤算砂:(電撃戦だと言った!この活性は……逆用せよ!)
エリザベス・タイラー:「のぼれ」
エリザベス・タイラー:「のぼれ……!」
エリザベス・タイラー:折れかけた帆柱に力強く旗が翻り、飛空艇がその高度を上げていく。
陶都ヒズミ:「っ……」 彼女もまた、その影響を受けた一人だ。異様の感覚に膝をつき、鞭すら危うく取り落としかける。身体と精神に恐ろしい重圧がかかっていた。
陶都ヒズミ:そんな中、砂塵弾の攻撃に対して反射で鞭を振るえたのは、もはや使命感に基づく本能が重圧を勝ったがゆえとしか言いようがない。
陶都ヒズミ:だが。
陶都ヒズミ:「起き――ッ」 次ぐ能力の発動は、別方角からの攻撃に阻まれる。
執行者Mo型/ミノス:攻撃を放ったのは、砂塵巡らす迷宮の執行者、ミノス。執行者たちすら、その悍ましい何かの影響を受けずにはいられなかったが……
執行者Mo型/ミノス:機械の能と四肢は、血肉の脳と身体より無感動で、ゆえに強い。
陶都ヒズミ:自らの心臓の内で制御ならぬものが暴れ回るのを感じつつ、それでも強く鞭を握り、反撃に移ろうとした彼女だったが
"バズヴ・カタ":『――下がれ』 腰に付けた小さな仮面から、一足先に退却した"バズヴ・カタ"よりの通信が入った。
陶都ヒズミ:「……いいえ、まだ動けるわ。このくらいの痛み……」
"バズヴ・カタ":『私も状況は観測した。戦場が「その攻撃」の捕捉範囲にいる可能性がある以上』
"バズヴ・カタ":『それが不可能ではない限り、退却以外の選択肢はない。……だから、下がってくれ。他の団員を連れて』
陶都ヒズミ:「…………」
陶都ヒズミ:――通信の声が恐れているものを、ヒズミは漠然と感じ取っていた。ヒズミ自身も、恐れることを忘れたことはないものだ。
陶都ヒズミ:(――『死』が……)
陶都ヒズミ:(見えているというの?)
陶都ヒズミ:……執行者の一部が、鞭の尖撃にて払い除けられる。僅かな花の気配だけを残し、ヒズミは戦場から姿を消した。
"焦螟王"ジン・ツァン:その撤退判断も、"バズヴ・カタ"がもたらした幸運の内だっただろうか。
"焦螟王"ジン・ツァン:爆発的な羽音がブリューナク記念碑を震撼させたのは、フィオナ騎士団撤退の直後であった。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「…」
"焦螟王"ジン・ツァン:「虫が……暴れる……。こんな現象は、初めてのことだが……」
"焦螟王"ジン・ツァン:「制御できないわけでは、ない……まだ……!」王鍵の能力で、辛うじて手綱を握っている。
"焦螟王"ジン・ツァン:鳥が、小動物が、一瞬にして食い尽くされて血の染みと化す。石造りの砦すら、見えないヤスリに削られるように食われ続けている。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「只一人の王を殺すのに大軍は要らず…一滴の毒があれば良いと申します」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ですが…毒とは…この世の全て」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「あらゆるものが毒であり…毒ではない」
"焦螟王"ジン・ツァン:「美食王……」何かをしようとしている、ということは理解しているが。
"焦螟王"ジン・ツァン良いこと、、、、とは予感していなかった。むしろこの破壊をさらに加速するかのような――
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ようは…匙加減…それだけで…毒も食欲を増す為の」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「スパイスとなる…せっかくの大喰らい…美味しく食べた方が…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「良いでしょう?」 手に持ったグラスを傾け。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:中の液体を溢す。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:それは芳醇な香り。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:純粋な旨味。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「さあ、食事の時間ですよ」
"焦螟王"ジン・ツァン:極小の虫群を培養使役するジン・ツァンの『太宗躬災』も、"毒虫"だけは実用化し得ない。与える毒があまりに微小だからだ。
"焦螟王"ジン・ツァン:だが、侵蝕率の暴走と"美食王"が流し込んだ毒により
"焦螟王"ジン・ツァン:その攻撃は、一帯を腐食させる、殲滅の波と化した。
"焦螟王"ジン・ツァン:破壊はブリューナク記念碑に留まらない。無機物で構成された執行者の軍勢すら、見えざる蚕食へと飲み込んでいく。
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「げげげえ……おいおいおい!」
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:執行者すら飲み込む虫の嵐に飲まれそうになりながら、手元の爆弾をぽいぽい落としてなんとか切り抜ける。
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「『やる』のかよ! まだ! たまったもんじゃないな~! こんな状態なのに……」
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「いや、だからこそなのか……あーもういいや!」
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「エレナ! あんたもとっとと逃げなよ~!」
"ボムズオンリング"フエゴ・サンディア:「……って聞こえるワケないか~! あはははは!」
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:――同刻。
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:全てを覆い尽くす毒の嵐の中、"ゼロ・レイ"と呼ばれるただ一人だけは……
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「……っああああァァァアッ!!」
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:凍てつく光の中央、なおキングダムにその眼を向けていた。
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「キングダム……キングダム……侵略者、ども……!」
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:その光は手、に留まらぬ全身から放たれている。虫が光を食うより早く、その毒と節足を凍え枯れさせながら。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「貴女の氷はもう飽きましたけどね…」
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「お前たちは……お前たちを……お前たち、だけは……!」
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:……"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ。キングダムとの学区境において、その戦闘はしばしば目撃され、しかし捕縛された経験はない。本来の彼女は、撤退のタイミングを判断できる兵士である。
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:今宵の彼女にそれはない。衝動のまま、憎悪する全てを自らの光に飲み込もうとしている。
エリザベス・タイラー:タンッと、甲板を蹴る硬質な音が響いて。
エリザベス・タイラー:高度を上げた飛空艇から、空中へとその身を投げ出している。
伊藤算砂:(直接の照準は害意を悟られる)脳裡に傲岸とも言える指示が下される。
伊藤算砂:(周辺物に跳ねさせて、間接的に害せよ)
エリザベス・タイラー:眼下のはるか先に暴走するエレナを見据えている。縦横無尽に放たれる冷却光線を紙一重で掻い潜り、銃を構える。
エリザベス・タイラー:その照準の先はエレナではない。
エリザベス・タイラー:先の執行者との接触で甲板からはじき出され、エレナから僅かに距離を離れたところに着地していた友軍。
エリザベス・タイラー:ブレス・ブリギットと一瞬視線を交わらせ、引き金を引く。
ブレス・ブリギッド:膝をついて両腕を組み、戦場で場違いなほど清寂な雰囲気で祈りを捧げている。
ブレス・ブリギッド:「“Forgive them, for they don’t know what they are doing.彼らを許してください。彼らは自分たちが何をしているのかからないのです。
ブレス・ブリギッド:諳んじるのは聖なる書物の一節。
ブレス・ブリギッド:尊き人が重荷を背負い道をゆく途中で、民の言葉を聞き、一人の女性が彼の汗を拭う。
ブレス・ブリギッド:その女性の名は、"ベロニカ"──同じ名を持つ炎の遺産が燃え上がる。
ブレス・ブリギッド:環状の炎は空間を清め、乱れた冷却の光を中和し、邪魔の入らない"道筋"を整える。
ブレス・ブリギッド:場を清め、心を鎮め、届かない距離をゆく者の汗を拭い。
ブレス・ブリギッド:「place to meet正しい場所」へと導く権能を持つ。
ブレス・ブリギッド:ベロニカの炎は何も燃やさず、ただ風を生む。
ブレス・ブリギッド:人を優しく包み──放たれた弾丸の射程を、少しだけ伸ばす。
ブレス・ブリギッド:「──God bless you.貴方の道行に幸いを。」遠く、祈りを捧げる目でエリザベス・タイラーの行動を見た。
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:夜空の光を背に跳躍した姿を、エレナが見落とすことなどありえない。エリザベスに向けて次々放たれる冷光の槍。
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:銃を構えた時も同様だ。それが自分に向けられていると当然信じ、それを阻むべく最大の攻撃を撃つ。……キングダムを憎悪するものであるがゆえに。
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:そしてそれこそが誤算。
エリザベス・タイラー:ブレスが生み出した風に乗って、弾丸が大きな弧状の弾道を描き、エレナへと吸い込まれるように飛翔していく。
エリザベス・タイラー:「"海火シー・ファイア"」
エリザベス・タイラー:弾丸はエレナへと到達する寸前、特大の焼夷弾へと摩り替わり炸裂する。
エリザベス・タイラー:海賊王は征嵐旗章の元にあるすべてを差配する。その領域の中において、一発の銃弾は同様に放たれた一発の砲弾と等価なものとして置換し得る。
エリザベス・タイラー:炎がエレナを包み、冷気の光と打ち消し合って膨大な水蒸気を発生させる。
エリザベス・タイラー:決定打ではない。水蒸気はすぐに氷塊へと変わり、逆にエレナの身を守るように周囲に漂い始める。
エリザベス・タイラー:しかし、そのときには既に───
エリザベス・タイラー:タンッ、タンッ、タンッ
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「…………」
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:光の槍衾を切り抜けたその一撃が自らの目の前で弾け、熱膜となって冷たい輝きを覆おうと、エレナはその全てを跳ね除け、歩みを止めることはなかった。
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:だが……
エリザベス・タイラー:軽やかな足音が駆け抜けていく。エレナ自身が凍らせた無数の蟲の亡骸、僅かの間空中に留まったそれを足場として、
エリザベス・タイラー:既にエレナの眼前に、舶刀を振り上げた姿で辿り着いている。
エリザベス・タイラー:「"鋏爪シザーズ"」
エリザベス・タイラー:瞬間、舶刀カットラスが巨大な甲殻類の鋏へと姿を変え、氷塊ごとエレナを挟み込む。
"ゼロ・レイ"エレナ・ロコノヴァ:「ぐ、うェッ」
エリザベス・タイラー:陽動を成し遂げて墜とされた、ロブスター船団の旗艦に搭載された白兵艤装。
エリザベス・タイラー:「これで───終局ゲームセットですわ!」
エリザベス・タイラー:交差した刃が閉じられる。氷塊を粉砕し、エレナの意識ごと戦う術を刈り取った。
伊藤算砂:「まったく……」
伊藤算砂:「動かし甲斐のないひと」
GM:辺りを満たす冷たい光は、エリザベスの一撃により砕かれていた。遅れて、エレナが静かに崩折れる。
GM:その幕引きの後、辺りには名残のような冷たい風と、静寂だけが広がっている。
GM:一帯を蝕んでいた得体の知れない衝動侵蝕も、やがて収まった。
GM:交戦を終えたことで、全員の神聖二重冠が輝きを失ったからだろうか?……何かしらの意図を持った干渉であったことは確かだろう。
GM:いずれにせよ、いくつものイレギュラーに見舞われながらも、竜王の戦術は想定通りに実を結んだといえる――
GM:ブリューナク記念碑を占領し、シャムロック侵攻の橋頭堡とする。
GM:"アラドヴァル"及びフィオナ騎士団が潰走したシャムロックがこの勢力図を取り返すことは、もはや容易ではない。
GM:脅威が排除されたこの地には故買船団が資材を輸送し、工事部による築城が速やかに行われる手筈となっている。
GM:幸いにして、兵站破壊を受けてなお、補給物資は十二分であった。キングダムの王達は、戦場跡にて僅かな休息を取る……
伊藤算砂:「……皆様お疲れ様でした」
伊藤算砂:「ひとまずは、これにて終局と言えるとは考えています」
ブレス・ブリギッド:「竜王さんが仰るなら、そうなのでしょうね。お疲れ様でした」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(次からは、ああいう無茶ぶりは止めて頂きたいですね!プンスコ!)という本音はゴクリと飲み込む
"焦螟王"ジン・ツァン:「……動きすぎた」隅のジメジメしたところで、丸くなっている。
エリザベス・タイラー:「随分と無粋な横槍は入りましたけれども」衣服に張った霜を落としながら
エリザベス・タイラー:「終わってみれば上々の戦果ですわね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「対キングダム強硬派の戦力が削がれた以上…後は交渉もこちらに優位に働くでしょう」
伊藤算砂:「介入部隊まで全滅させられたのは幸甚でした」戻りきってない尾を払う。
伊藤算砂:「第二の介入者はそうは行きませんでしたが……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「兵站線への妨害も…此処に至れば追及の材料です」
"焦螟王"ジン・ツァン:「"ゼロ・レイ"も、使いようはあるか……」意識を失ったエレナを、じろりと見る。
"焦螟王"ジン・ツァン:「拘束するなり、交換材料とするなり……」
ブレス・ブリギッド:「一体、何だったのでしょうね。乱入してきた方々は……」
ブレス・ブリギッド:この場が整うまでに建物の修繕を行っていたため、顔や服に煤の跡が残っている。
エリザベス・タイラー:「略奪で儲けた後、人質交換で二倍儲ける。海賊家業の醍醐味ですわね」満足気に頷く。
伊藤算砂:「使わずとも、拘束している事実が相手を動かす情報になりますからね」
ブレス・ブリギッド:「あ、あはは……」ノーコメント。海賊部の"免状"もある。
エリザベス・タイラー:「それはそうと、ブレス様の心配事もはっきりとさせておきたいところですわ」
エリザベス・タイラー:「これは、私の杞憂であれば良いのですが……」その場の面々を見回して
エリザベス・タイラー:「あの薄気味悪い感触、伝え聞いていた報告とも一致します」
ブレス・ブリギッド:「戦闘中、レネゲイドに関与してきた現象のことですね」
エリザベス・タイラー:「口実であったつもりが、正鵠を射てしまったのではなくて?」
GM:ふと
:「あらあら」
GM:戦火の後の荒野に、春を思わす緑が萌える。
:「やっぱり『口実』だったんですか、おひどいのね」
ブレス・ブリギッド:「えっ……!?」
:「まあ、『口実』としてそれが通ってしまう時点で、負けとする向きもありますけど――」
GM:甘く芽吹くような香りと共に、その場の誰もの視線の外から、その声は響いた。
GM:少女のドレスは黒。
GM:だが、夜闇の中であっても、それに暗さはなかった。むしろ華やかに輝いているようですらある。

棚エアリ:「……こんばんは、キングダムの皆さま」
棚エアリ:「お話ししたいことがあり、こうしてやって参りました」
棚エアリ:「よろしくって?」
伊藤算砂:「……まさか」
伊藤算砂:「交渉するにしてもこちらに来ることはないと思っていましたが……」
伊藤算砂:「まさか、自らいらっしゃるとは」
ブレス・ブリギッド:「この方は、一体……?」
ブレス・ブリギッド:『戦場跡』にここまで自然と姿を表す女性。(例えば、海賊部の誰かである、とか──)
ブレス・ブリギッド:ありえない。という確信を持ちながら、現実的な案を出す思考を手放す。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(単独で相対するならともかく…この場で…何か言うの…本当に…キツい)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(どういう方針で話を進めるんだ?海賊王と竜王の方針は同じなのか?そもそも至上王の考えは?)
エリザベス・タイラー:「あら、顔を出すのが三時間ほど遅いのではなくて?」
棚エアリ:「これで結構多忙なんですよ……シャムロック自由学園。あなたたちから見れば小さな学校でも」
棚エアリ:「その生徒会長という立場はね。……でも、遅れた甲斐はあると思うの」
棚エアリ:その頬に明るい笑みを浮かべて。
棚エアリ:「これから私たち、仲良く・・・なれると思うから」
ブレス・ブリギッド:いつでも"指示"に反応できるようにしながら、その声を聞く。
ブレス・ブリギッド:何処の誰で、一体何のために。その語られた情報を、脳が整理する前の一瞬に、1つだけ関係ない思考が紛れ込んだ。
ブレス・ブリギッド:(とても)
ブレス・ブリギッド:(きれいな人だ)

GM:シーン終了です。兵站優位の処理をまず行います。

【兵站優位】
+3:毎ラウンドHP全回復
+2:リザレクト侵蝕1
+1:シーン終了時侵蝕率-20◀
0:シーン終了時侵蝕率-10
-1:シーン終了時シナリオ回数エフェクト回復
-2:効果なし
-3:シーン終了時侵蝕率+10

GM:侵蝕率を-20してください。
GM:また、シナリオ回数エフェクトは全て回復します。
伊藤算砂:やったね
ブレス・ブリギッド:やったー
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を20減少(122 → 102)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を-20増加(133 → 113)
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を-20増加(116 → 96)
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を-20増加(97 → 77)
GM:購入判定は前半でやってしまったので、ここではできません。
ブレス・ブリギッド:ムン!
GM:ただ、エフェクトやアイテムで回復したい人はここで使ってOK.
伊藤算砂:実は一連のシーンだったというわけ
GM:100超えてる人は改めて十字冠の侵蝕低減が入ります

【十字冠(クロス・クラウン)】
このアイテムを所持している間、あなたは以下の効果を得る。
・侵蝕率が100%を超えた状態でHPが0になった場合、即座にそのシーンから退場する。
・侵蝕率が100%を超えた状態では、新たにシーンに登場することはできない。
・侵蝕率が100%を超えている間、シーンの終了時に侵蝕率を-[10+1D10]する。

伊藤算砂:やったぜ
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を10減少(102 → 92)
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を1D10(→ 7)減少(92 → 85)
ブレス・ブリギッド:まだ70台だから…大丈夫!
GM:一人だけ低すぎない?
ブレス・ブリギッド:遺産で感情とか沈静化してるので…
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:10+1d10
DoubleCross : (10+1D10) → 10+8[8] → 18

ブレス・ブリギッド:有能ダイス!
エリザベス・タイラー:いい子ですわね
伊藤算砂:よかった
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を-18増加(113 → 95)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:次も出れるよ!
GM:これで全員無事安全域に戻りましたね
伊藤算砂:いっぱい出てもらうね♡
GM:では本日はHAPPY END クリスマスまでお疲れ様でした
ブレス・ブリギッド:お疲れ様でした!メリークリスマス。皆でホワイトクリスマスしましょうね。
エリザベス・タイラー:クリスマスまでに戦いは終わったぜ これで故郷のハニーのもとに帰れるなHAHAHA





◆Masterscene◆薄明




"学級会" 夕日旧都拠点


GM:"四腕王"アーイシャ・ナッジャールの居所は、ブレスと面会した時と変わらずレストラン跡だ。
GM:元より、思考に没頭する時は何時間でも動かず集中するような少女だった――とりわけ、重要な一局へと臨む時は。

"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(おかしい……)手帳の棋譜には、新たな鉛筆の書き込みがいくつもある。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:ファウセット新陸帯の盤面に展開する駒。勢力の介入の方向および時刻。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:竜王を始めとする主力諸王の動向のみならず、美食クラブの非戦闘部員一人一人の動向までもが書き込まれていた。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(竜王と情王を疑うに足る十分な情報は与えてやったはず)
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(そんな状況で、まるで作戦が漏れていたかのような不明勢力の介入を受けて――)
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:寝転がったまま、鉛筆の尻でこめかみを叩く。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(どうして疑わずにいられる、、、、、、、、?)
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:竜王の采配に動かされることを良しとできる。戦場の中核に位置する情王を信頼し連携する。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:フィオナ騎士団、および執行者を撃滅したキングダムの一連の戦闘行動には迷いがない。故に一方的な戦闘となった。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(欺瞞情報の可能性を察していたとしても、本当に裏切っていないと、確信を持てたはずがない)
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:情王が不明組織に接触している件や、竜王が不審な行動を取っている件は事実なのだ。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:その事実がある上で、これほど統率された戦術を可能にしたというのなら――
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(――まさか、あたしが読み負けている?それも一手や二手じゃなく)
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(完全に、撹乱の手口まで看破の確信を抱けるほど……圧倒的に?)
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:そんなはずはない、と思う。竜王が自分より上を行ったのは、政治的な立ち回りの差でしかない。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(伊藤算砂は。裏切りの可能性すら検討できないか……無視しなければならないほど、指し手が鈍った)
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:それが正しい解釈だ。
GM:暗い店内の扉が開く。駆け込んできた少女へと、アーイシャは気怠げに視線を向ける。

"明王"ベルティン・シェーヴ:「はぁ、はぁ……!どういうことなの!?アーイシャちゃん……支部長!」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ブレスちゃんは、ファウセットを見て帰ってくるだけだって……なのに」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「どうしてブレスちゃんが、ブリューナク記念碑の攻撃に駆り出されてるの!?」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「アハッ、今更そんなことか……」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:笑ってしまう。思考力の低い駒を相手にするのは、安心できることだ。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「そんなの円卓がそう決めたに決まってるでしょ?」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「潜在的な危険分子を手元に置いて自由を奪うためか……」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「戦争に巻き込んでなにかの罪を被せるためか」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「それとも今のベルティンみたいに、組織の仲間が慌てて行動するのを釣っているか――」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……っ」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「全部分かってたの!?私は……ブレスちゃんなら、私なんかよりもっと多くの子に"学級会"の考えを広げてくれるって……」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「なんで?」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:手帳から目を外さずに言う。半分は笑っていた。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「そんなダルいこと、する必要ないよね?」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「この戦争で盤面をグチャグチャにして、キングダムの体制さえ壊しちゃえば……」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「あとは民主主義でも帝国主義でも、後からの建付け、、、ででっち上げられるんだから」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「そんなこと誰も望んでない!私達は――」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「あ」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「連れてっていいよ?」
GM:アーイシャが呼びかけたのは、もはやベルティンに対してではなかった。
GM:その後ろにはいつの間にか"学級会"の構成員が立っている。ベルティンのような表層の思想に踊らされる駒ではない、上位メンバー達。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……!」ほんの一瞬抵抗しようとしたベルティンが、すぐさまその手を止めたのは
"明王"ベルティン・シェーヴ:自分自身の平和主義との矛盾を恐れたためだろうか。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:いずれにせよ、くだらない理由だろう。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「そいつは『天国』に連れていけ」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「よろしくね」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:ブレス・ブリギッドの動向も、ベルティン・シェーヴの動向も、アーイシャ・ナッジャールにとっては全て筒抜けだ。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:"学級会"の正体を隠しているものは、直接的な情報隠蔽能力などではない。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:王鍵名は『グレイトフル・ギャンビット』。アーイシャが自ら指示を下した者の動向や発言内容を、盤面を俯瞰するように監視する遺産――
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(――伊藤算砂にだって、あたしのようなことは決してできない)
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(あたしは自分自身の力、、、、、、で、不夜王の監視すら欺ける)





◆Middle03◆火点




GM:前のシーンの続きですが、休みたい方はシーンを休んでも構いません。
GM:でも竜王と海賊王がどっちも休んじゃうと困るな。竜王シーンプレイヤーということにします。
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を1D10(→ 3)増加(85 → 88)
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を1D10(→ 1)増加(77 → 78)
エリザベス・タイラー:出るぜ
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(96 → 102)
ブレス・ブリギッド:登場侵蝕1しか出ない
GM:省エネだなあ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を1D10(→ 2)増加(95 → 97)



ブリューナク記念碑


棚エアリ:「改めまして……」
棚エアリ:彼女はぱたんと両手を合わせ、明るく笑った。
棚エアリ:「棚エアリと申します。シャムロック自由学園の生徒会長です」
棚エアリ:「一応、皆さまのこと、一方的には存じ上げてるのですけど……直接お会いするのは初めてでしたっけ」
棚エアリ:「うちの騎士団がお世話になりました。慰霊碑も、すっかりばらされてしまって……」
棚エアリ:その笑み、そして佇まい、あるいは近辺にも、これといって警戒が必要そうな気配はない
棚エアリ:もっとも、彼女の能力――長距離テレポーテーション――を知る者であれば、身振り一つで何を呼び寄せるか分かったものではない、そういう状況であることも理解できるだろう。
ブレス・ブリギッド:「エ……エアリ、さん?キングダムの第二十二席、ブレス・ブリギッドです」染み付いた習慣として挨拶を返し。
ブレス・ブリギッド:「貴方が、シャムロックの生徒会長、さん……?」
ブレス・ブリギッド:その場違いなほどの存在感に戸惑い、他の人の反応を伺うように目を向ける。
棚エアリ:「生徒会長さんですよ~」 ひらひら手を振る
ブレス・ブリギッド:(フレンドリー……)控えめに手をふる。
伊藤算砂:「まあ、偽る必要は然程無いでしょうから」
伊藤算砂:「本人なり、少なくとも本人の端末なりだとは思いますよ」
エリザベス・タイラー:「おそらく一度、眼が合ったことがある筈ですけれど」
エリザベス・タイラー:「ここは敢えて『はじめまして』と言っておきましょう。"海賊王"エリザベス・タイラー。お目にかかれて光栄ですわ」
ブレス・ブリギッド:(生徒会長が、直接……いえ、端末って仰ってましたね。不夜王のような……?)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(この…自分に決定権の無い状態での会合…交渉にせよ恫喝にせよ…はっきり言って超困る!)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「オーシャンズ・マウンテンヒルズです…」
伊藤算砂:「伊藤と申します」軽く一礼をして。「まさか顔見世にだけいらしたわけでもないでしょう」
ブレス・ブリギッド:(大事な会議なんでしょうか。いえ、そうですよね)背筋を正す。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(と、とりあえず黙っておこうかな)
伊藤算砂:「何を携えてこられました?」
棚エアリ:「はい。こちらの認識に間違いがないようで良かったです」 笑みを返して 「では伊藤さんもお望みのようですし、用件に移りましょうか」
棚エアリ:「何を携えているかと申しますと」
棚エアリ:「『石の魔剣』」
伊藤算砂:「……」ぱし、と瞬きをする。
棚エアリ:言葉をわずかに切り、恐らくは四人の反応を見る 「…………の、所在情報、とでも言うべきでしょうか」
棚エアリ:「つまるところ私はようやく分かったのです。あなたたち、王を自称する生徒たちの上に胡座をかく、本当の王……」
棚エアリ:「『至上王』がファウセット新陸帯に何を求めていて、それがどこにあるのか」
GM:キングダムに『石の魔剣』が存在しない、、、、、という事実は、僅か九名、円卓および円卓顧問以外の誰にも知らされていない。
GM:海賊王も、その本当の目的だけは海賊部に伝えてはいない。遺産管理委員会すら知らないことだ。
伊藤算砂:「それは……興味深いお話ですね」
棚エアリ:「さすがにこれだけは、人に任せられませんからね」
棚エアリ:「直々交渉に来た次第です。もう少し早めに来れれば良かったんですが……」
棚エアリ:「……ですが、当然この情報を見返りもなく献上することはできません」
棚エアリ:「というか、逆にですね。……どのくらいのものをシャムロック自由学園にくれますか?」
棚エアリ:「恐らく『石の魔剣』は、私も不勉強で申し訳ないのですが、キングダムの在り方に大きく関わる物品であるはずです」
棚エアリ:「その情報をお渡ししたら、私たちはどれくらい得をするんでしょう? ……少なくとも、シャムロックではそれを取りに行く余力が、今はありませんので」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(攻め込まれてる立場で…このクソ度胸…ここから対価を求めるのは…態度がデカすぎると言えなくもない…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(さあ、こちらはどう出る?)
伊藤算砂:「どうでしょう。あまりお詳しくないものの所在の情報というものは……」
伊藤算砂:「どれほどまでに信頼度を持てるものか」
エリザベス・タイラー:「仰るとおりですわ。"石の魔剣"はキングダムの権威を証明する大王鍵」
エリザベス・タイラー:「その所在情報と言われましても、それは当然、キングダムは"鴉の塔"にて厳重に保管されております」
エリザベス・タイラー:「……と、いうことになっていましたのよ?」困った風に眉を下げて
伊藤算砂:(……わざと聞かせたな)諸王たちをちらりと見る。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(ん?…どういう事…?)と思いつつ。
ブレス・ブリギッド:「え……?」キョトンとしている。
ブレス・ブリギッド:(『石の魔剣』。詳しくは存じませんが、キングダムの権威を証明する大王鍵......の、はずですよね?)
ブレス・ブリギッド:(今の仰りようだと、まるで……)
ブレス・ブリギッド:不思議の感情が表情に出ている。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(ここは平然とした風に流すべきですね…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:特に感想もないと言った表情。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(あ゛~…聞きたくなかったな…この場では…)
GM:『石の魔剣』と『円卓』。この二つがキングダムに揃っていることは、一つの王国で王家の血筋が受け継がれているのと同じように、当然の前提だ。
GM:そうではない、と急に告げられたところで、むしろ現実味のない作り話や陰謀論を耳にしたような感覚にしかならないだろう。
エリザベス・タイラー:「私共の中でも慎重に扱ってきた隠し事を、そのように無遠慮に暴き立てるというのは」
エリザベス・タイラー:「如何なものかしら?あまりお行儀のよろしい振る舞いとは言えませんわね」
棚エアリ:「ははあ~……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(あの物言いは裏取りする必要もないな…しかもその事実だけ我々が今、知っても状況に巻き込まれただけなのがキツイ…)
ブレス・ブリギッド:(円卓の方は自然と受け入れてる……?聞いてもいい話、なのでしょうか。美食王さんも事情を伺ってるような落ち着きよう……)
ブレス・ブリギッド:ファウセットに関連する情報がコチラには伏せられていたように、と自分以外の落ち着きように理由を見つける。
棚エアリ:「じゃ、これって私の勘違いってことですかね? 恥ずかしいなあ」 困ったように頭を掻く
棚エアリ:「なら、お話はこれで終わりですかね。私、何と勘違いしたんだろうな。まあ……」
棚エアリ:「……それもじきに分かることです」
棚エアリ:「メサイア。ジェネシス。ラス・ヴィダス。その他、力・お金・権力に目のない冒険家の皆さまに」
棚エアリ:「多少のダミーも織り交ぜて、
エリザベス・タイラー:「……」視線に険が増す。
棚エアリ:「……ま、こんな夜中ですしね。物理的距離もありますから、少し時間はかかるでしょうけど」
棚エアリ:「今日の昼頃には報せが届きますかね」
棚エアリ:再び手を合わせて 「……楽しみです!」
伊藤算砂:「よろしいので?それでは学区に誰とも知らぬ不逞の者共が……」
伊藤算砂:「……」(……いや)
伊藤算砂:(所属を問わない、ファウセット新陸帯の調査人員募集……)
伊藤算砂:(このためか・・・・・)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(負けているからこそ使える手だ…他者の介入は勝者こそ嫌う…どうせ手放すなら…奪われる相手が一番嫌いな連中で無ければいいなら)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(混乱している方が…まだ自身にもチャンスが出てくる…彼女は盤面をかき混ぜてきたのだ)
棚エアリ:「まあ、色々問題はありますし、これからも出るでしょうが……精一杯対応していくまでです」
棚エアリ:「皆さんの査察の邪魔にならないように。……こちらとしても、改めてお迎えの準備をしなければいけないので」
棚エアリ:「そろそろお暇しますね。……私、またしばらく捕まらないと思いますけど、どうぞ存分になさってください。査察」
エリザベス・タイラー:暫くの間、滅多に見せることのない憮然とした表情でエアリを睨んでいたが、観念したように笑みを戻して
エリザベス・タイラー:「あら、あらあらあら。お待ちになってエアリ様。そうつれないことを仰らないでくださいまし」猫撫で声で引き止める。
棚エアリ:「…………」 振り返りかけた動作が止まる。ほんの一瞬だけ、冷たい横顔が垣間見えた
エリザベス・タイラー:「私少々勘違いをしておりましたわ。この地に眠っているものが"石の魔剣"かどうか、その真贋はともかくとして」
エリザベス・タイラー:「"宝探し"ということであれば、是が否にも一枚噛まなければ海賊部の名折れですわ」
ブレス・ブリギッド:(ええと。こういう場合、情報が嘘かどうか……は、置いといて良いんですよね。既にそういう前提で動いているのですから)
ブレス・ブリギッド:(大事なのは他の人達は情報を得ており、『石の魔剣』──本当に?──要は宝物の情報を、私達は知らないという点……)
エリザベス・タイラー:「どうか私共にも教えて下さいませ。そうして、無事に私共が一番にその宝物にありつけた暁には」
エリザベス・タイラー:「この"海賊王"の権限において、エアリ様の望む限りのお礼を差し上げると約束致しますわ」
GM:至上王から下された命は、厳密には『ファウセット新陸帯の占領』ではない。
GM:そうすることで、新陸帯のどこかに存在する『石の魔剣』を探し当てることだった。
棚エアリ:「……いいですね~。海賊王様の権限ってなると、やっぱり空飛ぶ船に乗せてもらえたりするのかしら?」
棚エアリ:「海賊体験とか? それとも噂の『特権』とか? うーん、すっごい素敵だな~……」
エリザベス・タイラー:「お望みなら艦ごと差し上げてもよろしくてよ」
エリザベス・タイラー:「ええ、私は円卓で最も多くの特権を許されし王ですもの」
エリザベス・タイラー:「きっと、エアリ様にもご満足頂けると思いますわ」
棚エアリ:エリザベスの言葉に、にこやかに振り返って断言する 「駄目です」
棚エアリ:「私はキングダムとの交渉を望んでいます。いち部活との口約束じゃあ物足りない」
棚エアリ:「もちろん至上王を引っ張ってこいなんて言いません。……名代を一人立てなさい。誰?」
エリザベス・タイラー:貼り付けた笑みは崩さず、眉尻だけがピクリと動く。
エリザベス・タイラー:「あらあら……聞いていた以上に強欲なお方ですわね、シャムロックの妖精女王は」
伊藤算砂:「誰も彼女の名代は務まりませんよ」
伊藤算砂:「貴女の名代が、誰にも務まらなかったように」
伊藤算砂:「円卓の王に務められぬほどの交渉とはそういうことです」
棚エアリ:「……」 僅かに笑みが歪み、それをごまかすように嘆息 「そう。大変なんですね、至上王って。何してるのか知らないけど……」
棚エアリ:「じゃあ、やっぱり昼、誰の手に渡るかは知らないけど、その誰かの報告を待つことにしましょうか」
棚エアリ:「そのお綺麗なお題目と一緒に、お茶でも飲みながらね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(これは…ダメだな…お互いのプライドと立場が…既に引けない状況を作っている)
GM:通信機のノイズが走ったのは、その時だった。竜王が所有する電子端末である。
GM:誰からの通信であるかを理解したのは、竜王自身以外にいなかったに違いない。
GM:"叡聞ウォクス"という電子戦能力者がいる。"ロードマスター"の『目』として、かつてキングダム全域の電脳網監視を担っていた生徒である……

"叡聞"アストラ・アクアティカ:〈あの……〉
"叡聞"アストラ・アクアティカ:〈すみません。申し訳ありません……竜王様。よろしいでしょうか。すみません……〉
伊藤算砂:「ええ。お待ちしていました」
"叡聞"アストラ・アクアティカ:〈まず、申し訳ありません……私、行政部に捕まってしまいました〉
"叡聞"アストラ・アクアティカ:〈今、不夜王様が隣にいます……〉
伊藤算砂:「……そうですか。手ひどい扱いは受けていませんね?」
"叡聞"アストラ・アクアティカ:〈はい……けれど会話は、隠すことができないので、ごめんなさい〉
"叡聞"アストラ・アクアティカ:〈……『剣』の〉
"叡聞"アストラ・アクアティカ:〈ワーディング波長を特定しました。大変ご迷惑をおかけしました……〉
GM:"叡聞ウォクス"の言う『剣』とは、言うまでもなく『石の魔剣』を指す。
GM:伊藤算砂は『石の魔剣』の所在を特定するために、遺産管理委員会すら欺かなければならなかった。
伊藤算砂:「……ええ。“叡聞ウォクス”。謝ることではございません」
伊藤算砂:「わたしにはひとみが必要なのですから」
GM:"叡聞ウォクス"は電子領域のもう一人の監視者――"幽霊船長"が動いた隙に、鴉の塔レイヴンタワーへと不正アクセスを試みている。
GM:何故なら、『石の魔剣』の波長パターンの提供を正規に申請することなど不可能だからだ。
GM:遺産管理委員会の認識ですら、『石の魔剣』はキングダムにあるということになっている、、、、、、、、、、、、、、のだから。
"叡聞"アストラ・アクアティカ:〈大まかな座標情報さえあれば、そこに実際あるのか……すみません、特定できます〉
"叡聞"アストラ・アクアティカ:〈その、仕事に不手際が多く、大変申し訳ありませんでした。あとは、不夜王様に代わります……〉
伊藤算砂:「いいえ、いいえ。本当に感謝しておりますとも」
伊藤算砂:「危うく詰みでしたから」
棚エアリ:むーとした顔になってる 「何話してるんですかー。迂回して情報取ろうってのは無理ですよ。それくらい私も想定してるんですからね」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈"竜王"〉
伊藤算砂:「はい。お疲れ様です」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:端末から不機嫌な女の声が響く
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈音声をスピーカーに切り替えてくれ〉
伊藤算砂:手早く切り替える。「ああ、すみません……」
伊藤算砂:「立てるそうです。名代」
棚エアリ:「えっ」 目を丸くする
棚エアリ:「代わるんじゃん……」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈何事にも例外というものはある。〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈君がそうであるように〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈私もそのような特権を有してるのだよ、エアリ殿〉
棚エアリ:「というか、通信ならそれこそ至上王本人が出てきても……まあいいか」
棚エアリ:「声だけで失礼しますね。はじめまして。シャムロック生徒会会長、棚エアリです」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈"不夜王"ジェシカ・クロフォードだ〉
エリザベス・タイラー:「助かりますわジェシカ様。いつもながら遅くまでご苦労さまですわね」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈この名は、君の交渉相手に不足はないと自負しているが〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈如何かな?〉
棚エアリ:「ええ。では改めて……私は『石の魔剣』を発見しました」 エリザベスや算砂の言葉を受けても、なおその発言を譲る様子はない
棚エアリ:「私たちがそれを取りに行く元気はありませんが、位置情報は既に、各学園の元気な皆さまに共有済みです」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈ふむ〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:肯定も否定もせずその言葉を受け止める。
棚エアリ:「何事もなければ、どこかの学校のどこかの部活が、それを手に入れることでしょう。多分、今から12時間もしない内にです」
棚エアリ:「で、もしこの場で位置情報をキングダム連合学院にお教えしたら、私たち、シャムロック自由学園は、どれほどの恩恵を得られると思いますか?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈なるほど。〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈その質問に答える前に、私見を述べさせてもらってよいか?〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈仕事に追われ疲れているもので、少々不躾な物言いになってしまうかもしれないが〉
棚エアリ:「いいえ、気にせず聞かせてください。円卓"第二位"の方の話が聞けるなんてとっても嬉しい」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈感謝する。〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈では、まずは一言述べさせていただこう〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈全く、くだらぬ流言飛語だ〉
棚エアリ:「あら」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈『石の魔剣』は円卓が収めていてこそ真の輝きを発する宝具〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈"仮に"、円卓の外でキングダムの外の生徒がそれを手にしたところで〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈それは"石の魔剣とはなりえない"〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:王の地位を保証するものが王の血筋であると同時に、王の血筋を保証するのもまた王の地位である。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:故に、円卓が認めぬ石の魔剣は真の石の魔剣足りえない。
棚エアリ:「……なるほど? 二つ揃って完全なものが片方しかなく、それゆえに意味を為さないのなら、確かにそういう表現もできるかもしれませんね」
伊藤算砂:(少なくとも王鍵の要件からすれば、その可能性――そう思われる可能性は低くないでしょうね)
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈然し、だ。〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈如何にくだらぬ流言飛語とはいえ〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈君ほどの人物が口にしたものならば、その輝きは無知蒙昧なる者には金の眩さにも移りかねん〉
棚エアリ:「ですね。現に言っちゃってますし……」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈よって、私は以下のことを要求する〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈・一つ、これ以上くだらぬ流言飛語を振りまかぬこと〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈石の魔剣が我らの手で管理されてないなどと"誤解される"だけでも不愉快だ〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈・二つ、事態を収束するために速やかに君が”石の魔剣と称したもの"の場所を教えること〉
棚エアリ:「まあ、私も『自学区内に追放した悪い生徒の集団が隠れている』なんて"誤解"されたらイヤですからね。気持ちは分かりますよ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈ああ、あらぬ誤解は時に不幸を生むからな〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈君がこの二つを守ってくれるというのなら〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈我々、円卓は君が招いた混乱を処理するため尽力すると誓おう〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈あらゆる任務に優先し〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈もっと早く現地に急行でき〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈可能な限り優秀な人材をもって、事に当たらせてもらう〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈それが例え、現在ファウセットの保護活動に従事している者であろうとな〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:実質的な停戦の申し入れだ。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:申し出を受け入れるのなら、ファウセット侵攻の主戦力を捨てると言っている。
伊藤算砂:「……お待ち下さい、それは……」
伊藤算砂:「我々もその決定に従えと?ここまでに多くのものが傷つきました」
伊藤算砂:「彼女らの奮起に報いないと仰るのですか?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈報いるとも〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈ただ、少々報酬の形が変わるだけだ〉
伊藤算砂:「しかし、それでは生徒たちそれぞれが得るものは……」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈"竜王"〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:不機嫌さの中に、冷たさが混じる
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈これは、"盤"の外の領域だ〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈"盤"の内で起きる事象に対してはいくらでも卿に従おう、追従しよう〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈だが、君がどの"盤"に向き合うか〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈それを決めるのは"私達"だ〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈違うか?〉
伊藤算砂:「……いえ。相違ありません」
伊藤算砂:「失礼いたしました。お続けください」
エリザベス・タイラー:「ジェシカ様。算砂様をそう虐めないであげて下さいまし」薄く笑ったまま
エリザベス・タイラー:「兵を預かるものとしては当然の不満ですもの。いかに道理を弁えていようと、言わずにいられないこともございますわ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈兵の不満を抑えるのも将の器というものだろう。〉
ブレス・ブリギッド:(円卓の方同士、会話をするとお互いの領分について時折不穏な雰囲気になった時は、心臓に悪いのですよね……)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(この譲歩を得るための戦争と思えば十分な戦果…相手にカードを切らせて失うものがなかったのだから…政治的には)
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈待たせてすまないな、エアリ殿〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈君の回答を拝聴しよう〉
棚エアリ:(……この事件が片付いた後のことを考えると、これも決して十分じゃない。結局、ファウセット新陸帯に立つ旗の柄は決まりきらないままだ)
棚エアリ:(でも、私が『石の魔剣』そのものと指摘した時点で、あちらもこれ以上の譲歩はできないか)
棚エアリ:(……一番困るのはうっかりキングダムと和解に近い関係になってしまうことだったから、こっちもヘンな世界観に付き合ってあげる物分かりの良い恋人みたいになってあげるわけにはいかなかったんだよな)
棚エアリ:「……分かりました。私も、キングダムの考え方について誤解していたみたいですから」
棚エアリ:「誤解を広めてしまった点は、ごめんなさい。私が見た『石の魔剣』は。キングダムとしては『石の魔剣』ではなかった」
棚エアリ:「そして、私の広めてしまった誤解に基づいて、混乱の発生も予想されます」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:(怖い女だ)
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:(実利を得るためであれば、あえて華はこちらに渡すことも厭わぬか)
棚エアリ:「ファウセット新陸帯上空。座標――」 コンマ3桁以下の正確な緯度経度を諳んじる
棚エアリ:「――これがその地点です。確認、取れます?」
"叡聞"アストラ・アクアティカ:〈確認しました。あ〉
棚エアリ:「この地点で発生しうる混乱について、キングダムでの解決をお願いできますか?」
棚エアリ:「今現在、ファウセット新陸帯に残存する方々に。……私たちの方からお力を貸せないのは無念の限りですけど」
"叡聞"アストラ・アクアティカ:"叡聞ウォクス"は一瞬にして裏付けを取った。だが。〈………………〉
"叡聞"アストラ・アクアティカ:〈……すみません〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈どうした。"叡聞"〉
棚エアリ:「…………」
棚エアリ:(……あれ、大丈夫だよね? 私がめちゃくちゃ誤解してたとかじゃないよね?)
"叡聞"アストラ・アクアティカ:〈これは、ファウセットの地下構造とかじゃないですよね?〉
"叡聞"アストラ・アクアティカ:〈座標地点には何もないはずです。すみません……〉
"叡聞"アストラ・アクアティカ:〈……明らかすぎる。地下じゃなくて、上空ですから……〉
伊藤算砂:「……」
ブレス・ブリギッド:「………?」話が理解を超えてきたのでエアリを見る。
エリザベス・タイラー:「……なんですって?」
棚エアリ:「ああ」 ほっとした表情 「いえ。それで合ってます」
棚エアリ:「……ファウセット地下を存分に探索したのはもう前の話。それとは別口で私が見つけた、『石の魔剣』の在り処は……」
棚エアリ:「空です」
GM:ファウセット新陸帯には複雑怪奇な地下構造が存在する。地形や気候が、何かを隠しているように変動する。
GM:だが、新陸帯の誰もが目にしていた、そして何も見つけられなかったはずの『空』に、何かが隠されていたとしたら。
"叡聞"アストラ・アクアティカ:〈……あの、それで……申し訳ないんですが……。他の学区に話を伝えたばかりというのは――本当ですか?〉
GM:その通信と、ほとんど同時だったかもしれない。
GM:ブリューナク記念碑の空を、何か、青い光が横切った。
GM:キングダム連合学院の生徒は、その青い光の不吉さをよく知っている。
棚エアリ:「え?」

竜骸:「……」
伊藤算砂:「……!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「うあ…」
竜骸:呼吸もせず、鳴き声も発さず、ただ静かに飛行するだけの。竜のようななにか、、、
エリザベス・タイラー:ギリ……と奥歯を噛んで、その名を呟く。
エリザベス・タイラー:「竜骸ワイバーン……!」
"叡聞"アストラ・アクアティカ:〈その、空の座標から……湧き続けています!大量の……!〉
"叡聞"アストラ・アクアティカ:〈竜骸ワイバーンが、キングダムに向かっています!〉

"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈エアリ、貴様の仕込みか?〉
棚エアリ:ぶんぶんぶん! 首を振る 「知らない知らない!!」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈まあいい。そちらの追及は後回しだ。〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈"竜王"、"海賊王"〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈すまんが雑務が増えた。一旦通信は切らせてもらう〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈ファウセットのことは任せる。〉
エリザベス・タイラー:「畏まりましたわ。私たちもすぐに向かいます」
伊藤算砂:「……ええ。アストラのことは」
伊藤算砂:「いじめないでやってくださいね」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈私をなんだと思っているのだ、卿は〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:通信から不夜王の気配が消える
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「火急の事態と存じますが…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「如何致しましょうか」
伊藤算砂:「……戦力を再糾合!」
伊藤算砂:「直ぐに対応に当たります。あれの強さを……」
伊藤算砂:「よく知っています。厳に警戒を」
棚エアリ:「……みんなが戦ってくれたおかげで、キングダムとの交渉がまとまりました! ホントありがとね!」
棚エアリ:一方こちらは、通信機に向けて声をかけている
棚エアリ:「だけど、またそれとは別口にまず~いことになりそうです。話は帰ってからするので、動けそうな子は準備してて!」
GM竜骸ワイバーンの光が向かっているのはキングダムだけではない。シャムロックも等しく攻撃対象になっている。
棚エアリ:と言って通信機を切り 「じゃ、話がまとまって早早にごめんだけど、こっちも竜骸の対応が必要っぽいので帰るね」
棚エアリ:「っていうか、戦力的にはこっちの方がやばいんですけど~……誰か貸してくれない? ブレスちゃんとかどう? シャムロック、掃除しがいあるよ?」
ブレス・ブリギッド:「では資材の清掃は私が──えっ?」ぱちくり。
ブレス・ブリギッド:「ありがたいですが、勧誘を受けましても──」(……あら?『お掃除部』の活動、お話しましたっけ?)
ブレス・ブリギッド:(……いえ、重要ではありませんね)広く活動している。何処かで知られることもあるでしょう。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「速度を重視するのであれば必要な資材以外は破棄でよろしいですね?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「戦利品や捕虜も当然」
伊藤算砂:「保護していたエレナ・ロコノヴァを返還します」
伊藤算砂:「十分な精兵でしょう?」
棚エアリ:「うーん、でもこの子『私は馴れ合うつもりなどない……』タイプだからなぁ。まあいっか……」
エリザベス・タイラー:「ええ、ブレス様はこちらですわ」気絶したままのエレナの拘束を解く
棚エアリ:「あはは、だよね~……うーん、本気で不安だけど仕方ない。バズヴにももう一働きしてもらうか」
ブレス・ブリギッド:「ええと、せっかくのお声がけですがそういうことですので」控えめに頭を下げる。
棚エアリ:「ううん。気にしないで。もし興味があったら個人的にでも遊びに来てくれれば良いから」 ひらひら手を振り
棚エアリ:意識を失ったままのエレナの頭に触れると、その接地面に沿って草花の円が描かれ、すうと姿が消えていく。
伊藤算砂:(二重冠状態のフィオナ騎士団の殆どが撤退せしめたのもこれか)
エリザベス・タイラー:「先にお誘いしたのは私ですもの。戦利品を置いていくのはともかく、乗員の横取りは許せません」
棚エアリ:「普段は横どころか正面から何でもかんでも分捕ってるくせに……」
棚エアリ:「それじゃあまた今度。そっちも頑張ってね!」
棚エアリ:同様に足元に草花の円環が描かれると、すっと姿が消える。後にはその痕跡の緑が残るのみ。
ブレス・ブリギッド:「はい、友好的なお誘いであれば、……えぇ、ありがとうございます」
ブレス・ブリギッド:姿が消えた後、シュンシュン、と湯気を挙げるポットを片し始める。
ブレス・ブリギッド:「お茶をお出し損ねてしまいましたね……資材は廃棄でよろしいのですよね?」
伊藤算砂:「ええ、その余裕はありません」
伊藤算砂:「あれを看過すれば……これどころではない資材・・が失われます」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「必要資材以外は捨て置きます…!輜重輸送母艦神の玉座メルカバを回しますので積める物は私が…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:イージーエフェクト《軽快なる積荷》
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:周囲の武器や弾薬を浮遊させて集めていく。
ブレス・ブリギッド:騙し絵のような量の資材を片手でまとめて運び、不要なものは炎で焼き清めていく。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(残り物は現地民へのプレゼントにでもすればよいでしょう…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(後々にそういう交渉の糸口を残しておくのが…必要になる)
ブレス・ブリギッド:美食王と共じて用意していたのは茶葉や個包装の菓子などを優先していた。即座の移動に備えた通り、『プレゼント』はまとめておく。
エリザベス・タイラー:「こうなってしまうと、ロズマリアを失ったのは痛手でしたわね……とはいえ嘆いても始まりませんわ」
エリザベス・タイラー:「控えさせていたリネットの艦は先に帰します。私達も急ぎましょう」
伊藤算砂:「痛手か……」眼前の攻防にばかり気を取られ、失着を続けている、とは思う。
伊藤算砂:ここで抱える戦力を、これほど削られるつもりはなかった。
伊藤算砂:“叡聞”をむざむざ捕まえさせるつもりもなかった。
伊藤算砂:そうして、今は“石の魔剣”からも、その手を一時は下げなければならない。
伊藤算砂:「これでは程遠い……」
伊藤算砂:「まあ、及ばぬなりに、打つしかありませんか」



キングダム連合学院


GM:市街の一角に火の手がある。深夜に灯ったその炎の光は、不夜王の執務室からもよく見えた。
GM竜骸ワイバーンの直接的な被害ではないのだろう。キングダムへと襲来した竜骸ワイバーンを恐れ、生徒の一部がパニックを起こした結果だ。
行政部生徒:「不夜王様、ご報告します!」
行政部生徒:普段とは違い、ノックで伺いを立てることもしない。全力疾走の後のように息を荒げている。
行政部生徒:「救伐騎士団は全隊対空配備を完了!騎士王様もすぐ出撃されるとのこと!」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:地図に視線を落としたまま報告を聞いている
行政部生徒:「鉄騎王様、拷問王様は現着済みです!聖詠部鉄騎隊は招集完了まで20分程度を要する見込み!」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「現在、一般生徒の避難を誘導している者は?」
行政部生徒:「グレゴリオの者が行っております!法王様も非常防衛体制について承諾済みです!」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「法王か。助かる」
行政部生徒:「厩司王、狙撃王、天声王、汽罐王も、同様に承諾を表明しています!その他必要な部活は、救伐騎士団の対応の間に調整ができればと……!」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:地図に4つの針を刺す。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「理解した。『私』はここに残り防衛線を統括する。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「君たちは『私たち』をこの場所まで連れていけ」
"叡聞"アストラ・アクアティカ:「不夜王様!私も……すみません」
"叡聞"アストラ・アクアティカ:「この混乱に乗じて電子攻撃があるかもしれません!」
"叡聞"アストラ・アクアティカ:珍しく、身を乗り出して言う。
"叡聞"アストラ・アクアティカ:「しゅ、出撃して構いませんか!差し出がましいことで大変申し訳ないのですが……!」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「悪いが」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「君を電脳戦だけに使う余裕はない。」
"叡聞"アストラ・アクアティカ:「……!」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「電脳データベースを防衛しつつ、狙撃王と組んでもらう」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「君と狙撃王の能力を合わせ制空権をキングダムのものとしろ。」
"叡聞"アストラ・アクアティカ:「はい!分かりました……すみません、ありがとうございます……!」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「そして、"鴉の塔”に一匹たりともあの巨大な羽虫どもを近づけるな」
"叡聞"アストラ・アクアティカ:ぐっ、と強すぎるほど頷く。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「指示は以上だ。行け」
行政部生徒:「弓道部の展開地点へとご案内します、アストラ殿!」
GM:二人が退室し、執務室には不夜王一人が残される……
GM:……本当にそうだろうか?
書を携えた少女:「――キングダム連合法」
書を携えた少女:「開戦に関する条約第一条」
書を携えた少女:「キングダム連合学院は理由を付したる開戦宣言の形式、または条件付開戦宣言を含む最後通牒の形式を有する、明瞭かつ事前の通告、および理事会の承認なくして其の相互間に戦争を開始してはならない」

GM:淡々と読み上げる声。その生徒は、ジェシカのすぐ隣に立っていた。接近に気付けなかったはずがない。
GM:知覚に異常を生ずる、何かが起こっている。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「私に法の講釈か」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「六壬の連中ではあれば、釈迦に説法とでも言うところか?」
書を携えた少女:黒い髪に褐色の肌。それと対照的な白い衣を纏い、書と杖を携えている。ジェシカの知る顔だった。
書を携えた少女:"戒功王ロード・ジャッジ"セベクネフェルⅧ。既に廃止された、連合司法裁判所長官――
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「ジェシカ・クロフォード。君は法を犯している」
"戒功王"セベクネフェルⅧ:旧円卓第三席。
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「『ここ』に私が来たのは、宣告のためだ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ほう」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「何を告げてくれるというんだ。」
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「キングダム連合法、議会法第二条2」
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「キングダム円卓議会は、理事会ならびに遺産管理委員会の選定に基づく王をもって、これを組織する。その人数は、七名以内とする」
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「違法に組織されたキングダム現体制は」
GM:執務室の窓からは、まばゆい光が差し込んでいる。
GM:いつか、任アルルを海賊部に攻撃させたときのことを連想するかもしれない。
GM:だが、窓の外にあるものは艦艇などではない。
GM:メビウスの輪じみて絡み合った、変化する金属光沢の、異常なリング状構造物であり――

"戒功王"セベクネフェルⅧ:「解体とする」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:くつくつと笑う。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「成程、道理だ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「卿と共に円卓を担っていた頃の私ならば、その意に賛同しただろう。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「だがな、"戒功王"よ。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「"彼の王”を頂いた私はあの頃の私ではない」「私は法の上に君臨し、キングダムを統治する」「不夜の王だ」
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「法の上に君臨すべきものなどない」
"戒功王"セベクネフェルⅧ:一切の感情を廃したような、冷徹な声。
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「王ですら」
GM:―― ジ ッ !
GM:この世ならぬスペクトルの眩い光が、行政部の一角を消し飛ばす。

GM:シーン終了です。ロイス取得と、購入(物資回収)が可能です。
伊藤算砂:PCに全然ロイス取れてなかった!今取ります
エリザベス・タイラー:もう一回ブルゲ買おうかな
伊藤算砂:支援いる?
エリザベス・タイラー:皆も貰えるしもらっちゃおうかしら!侵蝕的に大丈夫そうなら!
ブレス・ブリギッド:デスネー
伊藤算砂:戦術はつらいけどサポートボディならいける 自分の購入潰れるけど元からしょぼいしね
伊藤算砂:《サポートボディ》しちゃお ダイス+7個してね
エリザベス・タイラー:ありがと~!
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を3増加(88 → 91)
エリザベス・タイラー:19dx+6>=20
DoubleCross : (19DX10+6>=20) → 10[1,1,1,2,2,2,2,2,3,3,4,4,5,8,8,9,9,10,10]+7[5,7]+6 → 23 → 成功

エリザベス・タイラー:成功!ひとまず自分で持っておきます
エリザベス・タイラー:ロイスは一旦保留
伊藤算砂:-同行者/オーシャンズ・マウンテンヒルズ/有為:○/猜疑心/ロイス
-同行者/ブレス・ブリギッド/有為:○/猜疑心/ロイス

伊藤算砂:こいつ疑ってばかりだな……
エリザベス・タイラー:100%超えてるので十字冠の効果を使います。
エリザベス・タイラー:10+1d10
DoubleCross : (10+1D10) → 10+8[8] → 18

エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を-18増加(102 → 84)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:どうしようかな
ブレス・ブリギッド:PCへのロイス取りましょう。
伊藤算砂 ◯P尽力/N緊張
エリザベス・タイラー ◯P好奇心/N緊張

伊藤算砂:購入はダイスペナでできなくなりました 終わりです
GM:エフェクト使うと購入できなくなるの、悲しい
ブレス・ブリギッド:ブルゲか、オーシャンズさん用の乗用車チャレンジしよっかな
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:伊藤算砂/有能〇/不満/ロイス
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:エリザベス・タイラー/勇猛〇/恐怖/ロイス
ブレス・ブリギッド:とりあえずブルゲチャレンジ。ダイスバフ貰ってラッキーメダル:ホワイト
ブレス・ブリギッド:9dx+3>=20
DoubleCross : (9DX10+3>=20) → 9[2,2,3,3,5,5,6,8,9]+3 → 12 → 失敗

ブレス・ブリギッド:だめでした。以上!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:電磁シールドでマイナー埋まっちゃったしな
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:高性能治療キットでも買うか
ブレス・ブリギッド:そういえばそうだ
伊藤算砂:ダイス増やしたし 高いもの狙ってもいいのでは
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:医療トランクにしよ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ラッキーメダルパワー
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:11dx+3>=20
DoubleCross : (11DX10+3>=20) → 10[1,3,3,3,5,6,7,7,7,9,10]+9[9]+3 → 22 → 成功

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:買えた
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:使っちゃう
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:2d10
DoubleCross : (2D10) → 14[9,5] → 14

伊藤算砂:やったね
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズのHPを14増加(185 → 199)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:美食王は食べ残しで回復した
ブレス・ブリギッド:(シュイーン)


◆Masterscene◆夕景




キングダム連合学院


GM:時刻は深夜を過ぎていたが、通りに出ている生徒達の数は多い。
GM:一様にランタンや懐中電灯、あるいはエフェクトの光を灯して
GM:不安そうに身を寄せ、空を気にかけている。

救伐騎士団:「生徒は最寄りの防災拠点に避難を!」
救伐騎士団:「誘導はこちらで行う!竜骸ワイバーンへの自己判断での攻撃は控えるよう!」
GM:市街には既に救伐騎士団が展開している――このような有事に誰よりも即応可能な、キングダムの精鋭部隊である。
GM:しかし、キングダムが擁する真の最強戦力は彼女らではない。
GM:市街を見下ろす屋根の上で、殺到しつつある空の災厄を見据える者がいる。

"騎士王"ルナンシア:「おお! 見たかオリヴィエ、何ということだ」
"騎士王"ルナンシア:軽鎧を身に着けた長身の少女が、天空の光景に目を瞠る。
"騎士王"ルナンシア:獅子と氷をモチーフとした兜から溢れる細く柔らかな金髪は、円卓議会現三位──ルナンシア・ランパートのものだ。

”鉄騎王”オリヴィエ:「───やれやれ、竜骸あくま共が此処まで集うとはね」
”鉄騎王”オリヴィエ:対し、全身甲冑の長身が兜の舌の眼光を輝かせる。
”鉄騎王”オリヴィエ:その名に違わぬ鉄の騎士。円卓議会第六位、オリヴィエ・クロムハーツの威容が、夜に静かに佇む。
"騎士王"ルナンシア:「竜化器ハッチライザーが稼働しているのだ、そうとしか考えられない。くだらぬものを掘り返してくれたものだ──私たちの目の前で!」
"騎士王"ルナンシア:小さな黒曜の欠片を強く握る。皮膚が薄く裂け、伝った血をそれが吸うこと一瞬。
”鉄騎王”オリヴィエ:「……決して、此の世に残してはいけないモノだ。負の遺産は……根絶せねばなるまいよ」
"騎士王"ルナンシア:騎士王の掌中に、身の丈の三倍はあろうかという大槍が出現する。
”鉄騎王”オリヴィエ:眩き輝きと共に、荘厳なる聖の刃をその手に執る。
竜骸:「……」ザザザザザザ
竜骸:空気を翼が打つ、ささやかな音だけが迫ってくる。
竜骸:だが夜空にあっても、その青い光は恐るべき群れの存在をありありと示している。
竜骸:狙撃やエフェクトによる防空網を突破した竜骸ワイバーンが、市街の寸前にまで迫る――
竜骸:――同時に、騎士王と鉄騎王の攻撃の間合いにまで。
"騎士王"ルナンシア:「先陣貰い受けるぞ、御免」
”鉄騎王”オリヴィエ:「やる気十分といったところだね───背中は預かるよ」
"騎士王"ルナンシア:とつ、と軽く跳ぶ。屋上テラスに仕立てられた噴水──その水面へ。ばきり、と一瞬で凍結させる。爪先が軽く氷面を傷つけた。
"騎士王"ルナンシア:内部で零下に冷やされ体積を増大させた水が、溢れる場所を見つけ出す。アイススパイクと呼ばれる現象。それが超高速で起きる。生成された氷杭がその大槍ごと騎士を射出する。
"騎士王"ルナンシア:天空へ。黒い槍が閃き一体の竜骸が両断され──体液が吹き出さない。切断面へと足をかける。氷杭が生まれる。さらに跳躍する。
"騎士王"ルナンシア:気温が下がってゆく。着氷性の霧が竜骸たちの動きを鈍く変えてゆく。一手一手が致命の刃を振るいながら、これは準備行動に過ぎない。彼女のさらなる追撃のための。
竜骸竜骸ワイバーンは一羽一羽が、平均的なノヴァリス生徒と同等の戦力であるとされている――が、
竜骸:その二桁を、呼吸のように墜とす。それが、円卓議会の王。
”鉄騎王”オリヴィエ:彼女が跳ぶと同時、掌の端末へと呟く。
”鉄騎王”オリヴィエ:「音楽室、"賛美隊"に連絡───クワイア、準備の程は」
クワイア・サンクチュアリ:「……はい、オリヴィエ様」
クワイア・サンクチュアリ:広大なホールに集った聖詠部の非戦闘生徒たち───
クワイア・サンクチュアリ:その中央、荘厳なる鍵盤が、彼女らを指揮せんと紡ぎ出す。
”鉄騎王”オリヴィエ:『聖なるかな,聖なるかな,聖なるかな,万軍の神なる主Sanctus, Sanctus, Sanctus Dominus Deus Sabaoth.
”鉄騎王”オリヴィエ:聖剣の起動句たる賛美歌は高らかに。
”鉄騎王”オリヴィエ:『───主の栄光は天地に満つPleni sunt caeli et terra gloria tua.
”鉄騎王”オリヴィエ:声が重なり、歌が響き。前線にて立つ勇士達を支えんとした祈りが、天使の剣に暖かな信仰の輝きを灯す。
”鉄騎王”オリヴィエ:「……蔓延る竜骸あくま、我等が輝きにて打ち砕かん」振り上げた刃は、燐光と共に天を衝き───
”鉄騎王”オリヴィエ:──────白刃、一閃。
”鉄騎王”オリヴィエ:聖なる輝きを纏いしつるぎが、その一振りでソラを割いた。
”鉄騎王”オリヴィエ:眩き裁きの太陽ヒカリの中で、氷の王より離れた竜の骸は翼を捥がれ、身を焼き尽くし、地へと焼け落ちる。
竜骸:聖詠部の詠唱補助による簡易発動は、正規の聖剣発動ほどの出力を持たないが。
竜骸:それでもなお、竜骸ワイバーンの命をまとめて焼き切るには十分に過ぎる。
竜骸:夜空にはっきりと斬線が引かれて、軌道上に位置する群れを全て落とした。
竜骸竜骸ワイバーンの中には少数、そうした大規模な対空攻撃を避けるかのように、
竜骸:低高度で入り組んだ市街をくぐり抜けて、地上の生徒を襲おうとした個体群もいた。
竜骸:だが、騎士王も鉄騎王も、そちらへの対処の必要性はない、と判断していただろう。何故なら。
:建物の側面から。
:恐るべき無数の茨が、ブービートラップめいて飛び出し。知性持たぬ竜骸を、微塵に捕え、切り刻んでいく。
竜骸竜骸ワイバーンの軍勢は、本能でその攻撃の主を探そうとする。
竜骸:逃げていくキングダムの生徒達ではない。屋上で群れを撃滅する二人の王ではない。
竜骸:理事会の兵器が敵の正体を認識できない――
"拷問王"七十橋シスル:周辺を探そうと撓んだ首を、――その背後から締め上げる。

"拷問王"七十橋シスル:「ハハ、」
"拷問王"七十橋シスル:「ヒャァアーーーーッハハハハッハーーーッ!」 竜の咆哮よりなお邪悪な哄笑が、高々と響き渡る。
竜骸:群れの統制が、パニックに陥ったように乱れる。爪と牙で反撃を試みようとする。
"拷問王"七十橋シスル:「ああああ、よくも出てきやがったなあテメェらよォ!」
"拷問王"七十橋シスル:竜の、その背に乗っている。背には絶え間なく茨を吐き出す糸繰り車を背負う。
"拷問王"七十橋シスル:吹き荒ぶ冷風も、白熱も、余波程度ならば歯牙にも掛けない。片っ端から絡めて、引きずり落とし、引き裂き、飛び移る。
"拷問王"七十橋シスル:「クハ! ……居残りでウンザリしてたんだ、ブチ撒けてやるから、ブチ撒けやァ!」
"拷問王"七十橋シスル:茨を伸ばして、更に上空の竜に飛び移る。嵐のような混乱の中心で襲撃する群れ自体を、市街地から引き離していく。
"騎士王"ルナンシア:「狡いやつめ。はぐれた個体を刈るようなオープニングから──」
"騎士王"ルナンシア:同じくワイバーンを足場としている同士交錯する。「流れを掴んで見せるものだ。今度はこちらがあぶれ者を払う番だな」
"拷問王"七十橋シスル:交錯の瞬間。「下手こくなよ、優等生」一転して、静かな声で忠告する。
"騎士王"ルナンシア:触れた場所から死を咲かせ、周囲に翼を穿つ雹を見舞いながら、次の個体へと飛ぶ。
"拷問王"七十橋シスル:キングダム医療部の中には、この竜骸がトラウマになっている者も少なからず居る。
"拷問王"七十橋シスル:「間違っても地表に近づけるんじゃねえぞ。ウチの部員が鈍る」
"騎士王"ルナンシア:始めこそ敵を釣り出したその動きは、竜骸の密度が薄まるにつれ、殺すのが早すぎるという問題点を露呈し始めている。注目を集めるより先に、騎士王の居場所が遠く離れてしまうのだ。
"騎士王"ルナンシア:「下手をこくな……か。誰にものを言っている、とは言えないのが」
"騎士王"ルナンシア:「手痛いところだ! このところ失態が多い」
"騎士王"ルナンシア:体組織を凍らされ翼の断裂した個体が首を撥ねられ、落ちてゆく。
"拷問王"七十橋シスル:「お互い様だ! ったく、次から次へとつまんねえ話ばっか聞こえてきやがる……!」
竜骸:円卓の王にとって、竜骸ワイバーンは敵ではない。
竜骸:このようにして、被害を出すことなく撃墜を重ねることもできる。
竜骸:だが、誰もが理解している――竜骸ワイバーン竜化器ハッチライザーが恐ろしいのはここからなのだと。
竜骸:倒せるかどうかが問題ではなく、どこまで続くかが問題となる。


◆Middle04◆宵口

ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を1D10(→ 5)増加(78 → 83)
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を1D10(→ 8)増加(96 → 104)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を1D10(→ 5)増加(97 → 102)
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(84 → 90)



ファウセット新陸帯


GM:キングダム本土が襲撃されている。
GM:ファウセット新陸帯に展開していた美食クラブ達も、引き上げが可能な者は慌ただしく準備を整えていた。
GM:いくらかの人員は補給線維持のために残る必要があるが、主戦力である海賊部が転進を決定した以上は
GM:新陸帯への必要以上の展開はもはや無用だ。
GM:竜王らがすぐさまキングダムへと帰投した一方、美食王、および海賊王は新陸帯へと降り立ち、美食クラブの行動方針を指揮する必要があった。
GM:ブリューナク記念碑攻撃の最中、新たに判明した事実もある――ジンガが、シャムロック自由学園に所属する破壊工作員であったということ。
GM:今も逃げ回りながら兵站破壊を行っている彼を捕捉することは、そう難しい話ではない。ただ、生徒の立場では彼を攻撃することも捕縛することもできない。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「はぁ…せっかく構築した食材輸送ルー…いえ兵站線でしたのに…もぐ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「このまま、放棄するのは…実に惜しいですね…もぐ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:肉まんを一口で頬張りながらぶつくさと愚痴っている。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:その間も指先だけで大量の荷物を輸送艦に積み込んでいた。
エリザベス・タイラー:「そう気を落とさないで下さいませオーシャンズ様。きっとすぐに戻って来れますわ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ひゃッ!?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「い、いや…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(別に戻りたいわけではなく…ファウセット新陸帯からの直輸入ルートが欲しいだけで)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「え、ええ。そうですね…もぐ」
エリザベス・タイラー:オーシャンズの後ろ、木箱の中から無造作に抜き取った高級ぶどうジュースをグラスに注ぎ、香りを楽しむ。
エリザベス・タイラー:「"冬の女王"の影響でしょうか。香りに深みがありますわね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「寒冷地での発酵熟成は…甘味が強く出ますから…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「粒は小さくなりがちですが…甘みの強い果実が採れるでしょうね…もぐ」
エリザベス・タイラー:「ぜひともキングダムまで取り寄せたいところですわ。他の食材もキングダムでは手に入りにくいものばかり。安定して仕入れられれば多くの生徒が喜ぶでしょう」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「それはもう!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そもそも…未開未踏地にはその植生の多様さ…いかに人工開発された場所であろうとも…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「野生種の禽獣…ジビエ…ああ…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「どう料理しても…美味い…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そういった…点に関しても…現地民の協力は必須…もぐもぐ…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「有意義な交流だったと…思ったのですが…もぐ」
エリザベス・タイラー:「ええ、例え足跡が消えてしまっても、オーシャンズ様が手ずから紡がれた市民の皆様との繋がりは容易くは消えないもの」
エリザベス・タイラー:「一度美食倶楽部の料理を味わってしまっては、如何に素朴な先住市民の皆様といえども舌が肥えてしまいますもの」
エリザベス・タイラー:「きっと、次に来る時は歓迎してもらえますわ」
エリザベス・タイラー:「……そのためにも、誤解・・は今のうちに解いておかないといけませんわね」くすりと笑う
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(この地域に足りない味覚…糖、塩分、脂質…これにつきますからね)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「と言っても…どうしたものでしょうか…あ、その野菜は積まなくていいですよ!」美食倶楽部部員に指示を出す。
美食クラブ見習い:「はい……あ、あの」
美食クラブ見習い:おずおずと、オーシャンズの機嫌を伺う。
美食クラブ見習い:「先住市民の……お二人のことは、どうしましょう」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そう…基本的には有効だったわけで…あの二人…だけかどうかはわかりませんが」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「意思疎通が図れていない…もぐ…のは一部の現地民…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「これは…歴史的にも…よくある事で」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「植民支配おいてやっかいなのは…知的エリート層をどう取り込むか…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「これにつきます…あの二人は言葉も流暢でしたし…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「明確な意志…思想…そういったものがある」
エリザベス・タイラー:「でしたらやはり、直接対話する他には無いのではなくて?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「はぁ…ですが…何処に居るかもわからないのでは?」
エリザベス・タイラー:「あら…あらあらあら」愉しげに口元を抑える。
エリザベス・タイラー:「この私が、なんの理由もなく油を売りに来たとお思いかしら?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(来そう…っていったら怒られそう…宛なくても…暇つぶしには来そう…)
エリザベス・タイラー:「あのお二人の身柄でしたら」
エリザベス・タイラー:「とっくに私の船で保護しておりますわ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「え…そ、そうなのですか?」
エリザベス・タイラー:「ええ、そのために私がこちらに残ったのですから」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「確かに…一早くも出られるものとばかり思っていましたが…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「なるほど…そういう理由で」
エリザベス・タイラー:「オーシャンズ様をお迎えにあがりましたの。きっとお話したいだろうと思いまして」
エリザベス・タイラー:「貴方も、あのお二人もね」
エリザベス・タイラー:「ご安心下さい。万が一があったとしても、私がお守り致しますわ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ありがとうございます…ですが…万が一があっても…私がどうにかなる事は…ないと思いますので」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「輸送艦の方を…攻撃されないようにだけ…お願いします…」
エリザベス・タイラー:「ふふ、それもそうですわね」
エリザベス・タイラー:「こちらですわ。参りましょう」ジンガとバンシイを捕らえている艦へと案内する。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:肉まんをパクパク食べながらついていく。

GM:バンシィとジンガの拘束は、手足を縄で縛った程度の、ごく軽いものだ。
GM:だが生徒である限り、本来は先住市民に、その程度の危害を加えることもできない――
GM:"海賊王"エリザベス・タイラーの『破戒免状』の効力は本物だ。オーシャンズは改めてそれを理解する。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(えー…本当に…こういう事ができるんですね…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(逆らわんとこ)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「あー…お久しぶりです」
ジンガ:「グルルル……」 ジンガは耳を立て、毛を逆立て、君たちの接近に対して歯茎を剥き唸る
エリザベス・タイラー:「不自由な思いをさせてごめんなさいね。体は痛みませんかしら?」
バンシィ:「いいえ、大丈夫です。ちょっと動きが苦しいくらいですから」 対するバンシィは落ち着いているが、毛並みはしゅんとしている
バンシィ:「それで、ええと……私たち、どうなるのでしょうか?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「どうなる…と言いましても…別にどうこうはできませんしねえ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「あ…どうこう…できなくもない…ですが」と海賊王の方をチラ見して
バンシィ:「……」 オーシャンズの言葉につられるように、エリザベスの方を見上げる
エリザベス・タイラー:「あら、ひどいですわオーシャンズ様」よよよ、と袖で目元を拭う。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「い、いえ…他意があるわけではッ…交渉は正確性が大事かと…いうだけで」
エリザベス・タイラー:「私に、いたいけな先住市民の皆様をどうこうさせようだなんて。そんな残酷で恐ろしいこと、できるわけがありませんわ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「も、もちろんです…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「と言うわけで…特に何をすると言うわけではないんですが…はむ…」気を紛らわす為に厚切りハムを齧る
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「お聞きしたいのですが…なぜ我々の妨害を?」
バンシィ:「なぜって言われても……」 何かバンシィが言いかけたが、それを遮るように
ジンガ:「オマエ達がッ!」
ジンガ:「シャムロックを攻撃するからだ! したんだろ!」 と、ジンガが声を上げる
ジンガ:「オレは、その昔、崖崩れに巻き込まれてケガした妹を、シャムロックのやつに助けてもらったんだ」
ジンガ:「だからシャムロックに恩を返したいッて考えてる内に、オマエ達のことを教わった」
ジンガ:「オマエ達がシャムロックに攻撃をしようとすること……オマエ達がオレ達みたいなやつに攻撃できないことをだ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(うーむ、否定できない所ですね)
ジンガ:「だから協力したッ! そんなにフシギか?」
エリザベス・タイラー:「不思議ですわねえ」とぼけた様子で人差し指を頬に当てて
ジンガ:「何だと! グルルッ……」 威嚇
エリザベス・タイラー:「先住市民の皆様の良き隣人、愛と正義のシャムロック自由学園」
エリザベス・タイラー:「そのように自負する者たちが、なぜキングダムとの係争地帯にあなた方を住まわせ」
エリザベス・タイラー:「あまつさえ、危険な戦地での工作活動を教唆するようなことを仰るのでしょうか?」
エリザベス・タイラー:「直接危害を加えられないとはいえ、不慮の事故は起こり得ますわ。建物の倒壊ですとか、火災に巻き込まれたりも致します」
エリザベス・タイラー:「私でしたら、一刻も早く逃げるようにお勧めしますのに」
ジンガ:(ジフ……ケイソウ……キョウサ……) 一部単語をうまく飲み込めなかったようだが、それでも言わんとすることは伝わったらしい
ジンガ:ガウ、と軽く一吠えする 「オマエがそれをできるのは……リッパな船があって、人も建物もいっぱいいるからじゃないのか」
ジンガ:「地図を見たことがある! シャムロックは広いと思っていたのに、キングダムはそれよりずっとずっと、広くて建物も一杯なんだ」
ジンガ:「多少危険な目に遭っても、そのシャムロックのために頑張ろうと思うのは、そんなにフシギなことじゃない!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「まあ…はむはむ…そうですね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「自分に良くしてくれた相手の為に何かするのは…不思議ではない…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「いや…別に非難…じゃないな…怒っているわけではないのです」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「私的には…お芋も一緒に食べましたし…寒さ対策も一緒にしようと思っていましたので」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「なんでかな…と…不思議に思いましたが…理由がわかれば…納得できますので」
バンシィ:「……わたしは……」 横から、バンシィがそっと口を出す
バンシィ:「エリザベスさんの言おうとしていることは分かっていて、実際、そういうところもあると感じています」
バンシィ:「利用、というか……そういう扱いなんだろうな、と感じたことはあるんです」
エリザベス・タイラー:「あら、わかっていて彼女たちの思惑に乗ったんですの?」
エリザベス・タイラー:「それはますます不思議ですわね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(強者の理屈ですね…強い人間は当然そうあるべきですが)
バンシィ:「そうですね……」 困ったような顔をしつつ
バンシィ:「理由は……一番は、シャムロック自由学園という場所が好きだから、というのが大きいんですけれど」
バンシィ:「きっと私を利用しようとした人も、利用するのが好きなんじゃなくて、好きなもののために利用したんだろうな、と思って……」
バンシィ:「その理由が、やっぱりシャムロックを守るためなら、そういうものなのかな、と思ったんです」
バンシィ:「逆に、おふたりはそういうことはないですか?」
バンシィ:「好きに思うもののために、あんまり好きじゃない扱いや感情を向けられても、我慢せずにいられるんでしょうか?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(するに決まってるけど!)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(するしかないですけど!)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「まあ…そうですねえ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「場合によりますね…私の場合は」
エリザベス・タイラー:「えぇ……どうして我慢する必要がありますの……?」本気で戸惑った表情。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(ですよねえ…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「海賊王様…ちょっとこう…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「何というか相手の目線というか…こうなんか良い話風にまとめるとか…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「いえ…何でもないです」
エリザベス・タイラー:「もう、オーシャンズ様まであちらの肩を持たれては困りますわ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「はむ…」
エリザベス・タイラー:「だってそうでしょう?共同体への好意や帰属意識が本物であって、そこにやましい所が何一つなかったとしても」
エリザベス・タイラー:「その好意につけ込んで形のない奉仕を要求するのは、対等な友好関係とは言えないのではなくて?」
エリザベス・タイラー:「端的に言って、下に見られているという事になりますわよね?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「あ…うーん…」
ジンガ:(キョウドウ……キゾク……ホウシ……??)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「仲良しじゃなくて子分にされてるんじゃないかという」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そういう話です…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ジンガの目が泳いでいたので補足を入れる。
バンシィ:「そうかもしれません」 頷く。あるいは俯いたのかもしれない
バンシィ:「でも、そうしたいと思った気持ちも本当ですから」
バンシィ:「たとえば、私たちに何も言わず、シャムロックの人たちが戦って、負けて、何もなくなってしまったら……」
バンシィ:少し間があり 「『利用されずによかった』と思うか『利用してほしかった』と思うか……私はわかんないです」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「…それの何が悪いのでしょう」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「別にいいのでは…上下関係があったとしても…友情を感じていけない理由はないですし」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「無償…タダで守ってくれるような相手よりは何かを要求してくる相手の方が信用できるのでは…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「恩義よりも嫌な事を言われる方が大きくなったなら…それで恩義は終わりで良いでしょうし」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そもそも…私も貴方たちを利用する気満々でしたし…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「他人と付き合う…というのは…まあ…多かれ少なかれ…そういう物ですよ…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「メリットの大きい方につくのは悪い事ではないですし…義理に準じる…恩を返したいというのも…まあ美徳でしょうから」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「相手が悪辣かどうか…というのも他人がとやかく言う事ではない…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「あー…つまりですね…私は個人的には皆さんと仲良くしたいと思いますよ…打算は凄くありますけどね…ギブ&テイク」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「仲良くというか取引でしょうか…」
バンシィ:「ギブアンドテイク……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「海賊王様…縄を解いても?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(あ…何とか言葉を滅茶苦茶沢山喋って勢いに任せる策は有効だったか?)
エリザベス・タイラー:「構いませんわ。……それよりもオーシャンズ様!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「は、はいィ…!?」
エリザベス・タイラー:「酷いですわ!私をまるで立場の弱いものの気持ちがわからない暴君みたいに」
エリザベス・タイラー:「確かに彼女たちの気持ちを理解できないとは言いましたけれど、そこまで道理を弁えていないわけではありません」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ヒィ…申し訳ございません…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(だっていきなり強気にでるんだもん)
エリザベス・タイラー:「打算も悪辣も結構。元よりシャムロックの手口はわかりきっているのですから、そこを今更あげつらうつもりもございません」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(シャムロックにも普通に人格的には良い人が居ると思うんですけど)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そうです…ね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そこを言っても仕方ないですよね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(でも…この方は明確な方向性がある…その点は良い)
エリザベス・タイラー:「ええ、ですから彼女たちは、はっきりと言うべきだと思いますの」
バンシィ:「はっきり言う……?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「何をでしょう?」
エリザベス・タイラー:「この土地の住民は自分たちだと。この土地を守るために、対等に協力したいという意思表明ですわ」
エリザベス・タイラー:「無償の奉仕ではなく、対等なファウセットの住人同士として、貢献と見返りを定めるべきです」
エリザベス・タイラー:「恩義や愛着もよろしいですけど、そこに契約がない限りは」
エリザベス・タイラー:「対等な協力関係ではない。それでは誇りは生まれませんわ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(ホントは対等にこだわらなくても良いんだけど…保護と庇護とかでも良いんだけど…まあ…”線引き”はできるし…それに…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(独立心を持たせるのは悪くない…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(誇りは…意思疎通に対して壁になる事もある…敵対者の分断策としてみれば…悪くないはずッ)
バンシィ:「契約……対等な協力……」 垂れ目で、ちょっと困ったような顔 「なんだか難しそうです」
バンシィ:「でも、それで誇れるっていうなら、素敵かもしれませんね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そうですね…対等…素晴らしい事です」
エリザベス・タイラー:「ええ、簡単なことです」
エリザベス・タイラー:「人間は現金な生き物ですの。相手にとって自分以外いないと思えば」
エリザベス・タイラー:「自然と侮りが生まれる。それは弱者に対する慈悲になる場合もありますけれど、対話を軽んじる結果にも繋がるもの」
エリザベス・タイラー:「けれどここに、自分以外に相手と仲良くする第三者が入ってくると、そうは言ってられなくなりますの」
エリザベス・タイラー:「ギブアンドテイクが成立する関係は、互いの尊重を生みますわ。立場の差はあったとしても」
バンシィ:「第三者……」 話を静かに聞いている 隣のジンガは何も分からず、チベットスナギツネみたいな顔になっているぞ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(かわいそう…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ジンガの所にそっとラーメンを差し出す。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「特製ラーメン”the Low"です。これがギブ」
ジンガ:「ムムム……」 ラーメンをすする柴犬である
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ファウセットの美味しい果物とかあれば今度下さい。それがテイクです」
バンシィ:「……つまり、シャムロック以外に居場所があれば……ということですよね」
ジンガ:「まあ、オレもあんたの資材壊したし、今もなんか……もらったし、果物ならやるけどよ!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ありがとうございます…はむはむ」
エリザベス・タイラー:「ええ、その気になれば他所に行けると思わせておけば、相手も良いように利用しようとは考えませんわ」
エリザベス・タイラー:「結果的には、我慢するようなことは減っていくはずです」
エリザベス・タイラー:「シャムロックとの関係をより良いものにしたいのなら、私共キングダムとも仲良くすることを強くお勧めしますわ!」
バンシィ:「シャムロックと良い関係になるために、敵の方と仲良くするのが良いなんて……」
バンシィ:バンシィは、先住市民としては知能が高く、それゆえにジンガと組まされた面もあったのだが
バンシィ:やはり根は純朴である 「不思議ですけど、そういうこともあるんですねえ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(普通に考えて…悪辣な分離主義の扇動なんですよね…謀略と正義は裏表だな)
ジンガ:「でもそもそも、あんたもあんたも」 エリザベスとオーシャンズを順に見て
ジンガ:「オレ、知ってるぞ。『至上王』って奴の子分なんだろ? それもタイトウなのか?」
ジンガ:「至上王のテキと仲良くしてるのかッ!」 さっきより険しさはないが、やはりグルル、と唸る
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(あー…うー…ん)
エリザベス・タイラー:「それは……」オーシャンズと顔を見合わせる。
エリザベス・タイラー:「してますわよねオーシャンズ様?私はしてますわよ。海賊ですもの」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「同じものを…食べてますよ…至上王様とも…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「貴方たちとも」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そういう意味では…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(すごく苦しい言い訳だけど)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「対等ですし…敵とも仲良く…してます」
ジンガ:「そうか……」
ジンガ:「じゃあタダシイのかもな……」 ラーメンをすする

エリザベス・タイラー:暫く後、二人はジンガとバンシイを捕らえていた部屋を後にする。
エリザベス・タイラー:二匹は食事を取らせた後、解放されるだろう。未だ空が白む前の甲板に出ると、夜風が頬を撫でた。
エリザベス・タイラー:「どうにも」
エリザベス・タイラー:「先住市民の方とお話するのは調子が狂いますわね」
エリザベス・タイラー:「エアリ会長のような方でしたら、売り言葉に買い言葉でなんとでも言えるのですけど」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そう…ですか?」
エリザベス・タイラー:「如何せんあの方々は素朴で、欲がなさすぎますわ」
エリザベス・タイラー:「いらぬお節介を焼いてしまったり、はたまた仕様のない意地悪を言ってしまったり…そんなつもりはなかったのですけど」
エリザベス・タイラー:「オーシャンズ様は、彼らと話すのは得意そうですわね。何かコツがあるのかしら」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「え…コツ…ですか」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「あまり考えた事はありませんが…ふぅん…む…そうですね…もぐ」チャーシューの塊を齧る。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「欲は…ない…コトはないと…もぐ…思いますよ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ささやかですが」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「美味しいとか…楽しいとか」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「まあ…そう言ったところで…自分にも理解できるな…というところで話せば」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「会話になる…もぐ…のでは?」
エリザベス・タイラー:「ささやか、ですか」暫く考え込んで
エリザベス・タイラー:「ささやか………???」より深く首を傾げる。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「…ささやか…はこの際置いておきましょう…」
エリザベス・タイラー:「……まあ、そうですわね。そのあたりは追々ということで」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「相手に視点を合わせるのも…置いておきましょうか…えーと…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「難しい話もやめておきましょう…もぐ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「志とか誇りとか…」
エリザベス・タイラー:「重要ですのに……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そう言った事を重要視しない人もいるので…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そうですね…気持ちの良い事を…考えましょう…得意な…コト…とか?」
エリザベス・タイラー:「略奪……?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そこから離れません?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「海賊から離れましょうよ…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「船に乗って空を飛ぶ話…仲間と開く宴会の話」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「陽気な音楽の話…美味しいゴハンの話」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そんな感じの事です」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そう言うのって…多分どれかは相手にも理解されますよ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「自分の話の代わりに相手の楽しい話を聞けばいいんじゃないですかね…興味なくても」
エリザベス・タイラー:「それって、オーシャンズ様はご飯の話から離れなくても良いということではなくて?不公平ですわ」口を尖らせて。
エリザベス・タイラー:「けれど、ええ。とても勉強になりますわね。できそうな気がしてきました」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ちゃんとできます?相手の話を聞いてくださいよ?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「興味なくても…へー…すごーい…知りませんでしたー…って言うんですよ?」
エリザベス・タイラー:「わかってますわよ。子供じゃないんですから……あら」
エリザベス・タイラー:「もしかしてオーシャンズ様も、普段からそのようにされていらっしゃるのかしら……?」
エリザベス・タイラー:「私の話に、興味がおありでない……?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「いえ…そんな事はナイデスケド…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「とても興味深いと…思っております」
エリザベス・タイラー:「ふふ、冗談ですわ。意地悪したくなっただけです」
エリザベス・タイラー:普段より少し幼い表情で笑って。
エリザベス・タイラー:「ああ……それに」
エリザベス・タイラー:「実をいうと一つだけ、あのバンシイという市民の方に共感できることはあったのですよ?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ふぅん…どのような所が?」
エリザベス・タイラー:「我慢、していますの」
エリザベス・タイラー:薄く笑って、金色の巻き毛を根本からかき上げる。
エリザベス・タイラー:前髪で隠されている右目が露出する。その瞳は人のものではない。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「…我慢…と…申しますと…」
エリザベス・タイラー:細く引き絞られた瞳孔は、餓えた竜のそれのようにも思えた。
エリザベス・タイラー:「ノヴァリスで唯一、先住市民に対する戒則の履行を免じる"破戒免状"」
エリザベス・タイラー:「それを、円卓で最も多くの特権を有し、最も貪欲な王であるこの"海賊王"が所持していることが」
エリザベス・タイラー:「実は、私自身が望んだものではないとしたら」
エリザベス・タイラー:「そう、例えば……」
エリザベス・タイラー:「この特権を悪用することが明白な"真の暴君"の手に、決してそれが渡ることのないように」
エリザベス・タイラー:「自ら進んで振るうことなく、この眼の中で死蔵しているのとしたら」
エリザベス・タイラー:「信じますか?オーシャンズ様」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「まあ…使う機会のない…道具なんて…誰でも持ってますよ…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「自分の望んでいないモノというなら…王鍵だって…怪しいものですからね…」
エリザベス・タイラー:「あら、真面目に受け止められてしまいましたわね」つまらなそうにして掻き上げた髪を戻す。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「うーん」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「じゃあ…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「私…マグロを切る専用のクソデカ包丁を持ってますけど…まあ使いませんよ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「でも…振り回すと危ないですからね…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「メサイアのチンピラには渡しませんね…絶対」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「使う時が来たら…使えばいいし…使わないなら…それで良いのでは?」
エリザベス・タイラー:「なるほど。それは確かにそうですわね」
エリザベス・タイラー:「物の価値も使い方も存じ上げない、チンピラには渡せません」
エリザベス・タイラー:「ふふ、オーシャンズ様も中々、大胆なことを仰るのですね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「え?…大胆…でしたか…」
エリザベス・タイラー:「ええ、私でもそこまでの暴言は躊躇いますわ。ふふ……」くつくつと笑いながら
エリザベス・タイラー:「ああ───けれど勿論、今のは冗談ですわ」
エリザベス・タイラー:「この海賊王が身につける宝に、望まず手に入れたものなど一つもありませんもの」
エリザベス・タイラー:「けれどもしも、そのような難物を掴まされた時は」
エリザベス・タイラー:「オーシャンズ様の言葉を思い出すことに致しますわ」
エリザベス・タイラー:「やはりご一緒できて幸運でした。戻りましょうか、オーシャンズ様」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「はい…もぐ…」

GM:ロイス取得と購入判定(物資回収)が可能です。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ロイスはいっぱいだけど
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:エリザベス・タイラー/立ち位置がしっかりしていて聡明〇/でも怖い/ロイス に変更します
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:何買おうかな
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ブルーゲイルッ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:5dx+3
DoubleCross : (5DX10+3) → 8[2,2,4,4,8]+3 → 11

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ダメ
エリザベス・タイラー:オーシャンズ・マウンテンヒルズ  連帯感◯/隔意 で取得
エリザベス・タイラー:じゃあオーシャンズ様のためにブルゲ買お
エリザベス・タイラー:11dx+6>=20
DoubleCross : (11DX10+6>=20) → 10[3,3,5,6,7,7,7,9,9,9,10]+9[9]+6 → 25 → 成功

エリザベス・タイラー:買えた!私は持ってるのでオーシャンズ様にあげます
GM:では、このシーンはこれで終了です。



キングダム連合学院 夕日旧都


GM:日が没したこの時間帯は、夕日旧都で夕焼けが観測されることもない。
GM:全日制と定時制が地続きになる、一様な夜だ。
GM:火の手が上がっているのはその一角である。全日制と定時制のどちらの生徒がパニックを起こしたのか……
GM:いずれにせよ、こうした事態で消火活動にあたるべきは、お掃除部である。
GM:ブレス・ブリギッド個人には別の思考もあるかもしれない。ファウセット侵攻に関する一連の異変に、"学級会"はどれだけ関わっていたのか――
GM:少なくとも、確定させる必要があった。もっとも、全てを彼女自身が判断するわけにはいかないことだが。
GM:彼女は再び、"学級会"の拠点へと踏み込んだ。
ブレス・ブリギッド:お掃除部員は『何処にでも居る』。
ブレス・ブリギッド:にわかに騒ぎに包まれる町中で、見覚えのある部員たちに声を掛けて避難や対応を先導させ、自らは町中に深く潜る。
ブレス・ブリギッド:その先にある建物こそがこの場所だ
ブレス・ブリギッド:「誰か、誰かいらっしゃいますか?」
ブレス・ブリギッド:避難を促す心配を込めて、堂々と踏み込む。
ブレス・ブリギッド:顔通しは済んでいるため憚ることはない。常通りの足音ながら、スイスイと進んでいく。
ブレス・ブリギッド:("学級会"の皆さんはファウセットに関する情報を掴むツテがあるのなら、この状況は既に把握しているでしょうが……)
キングダム一般生徒:「……!情王様!」
キングダム一般生徒:拠点に常駐していたのであろう"学級会"の生徒が、ブレスを見咎めて叫んだ。
キングダム一般生徒:「どうしてここに!?今、キングダムは大変なことになってます!」
キングダム一般生徒:「竜骸ワイバーンが大量に押し寄せてきて……!」
ブレス・ブリギッド:「あぁっ、貴方はこの間の……」ほ、と見知った顔を見る。
ブレス・ブリギッド:「だからこそです。戦いに向いていないもの、消耗の激しい人の避難を誘導しております」
ブレス・ブリギッド:「ここに戦える方はいらっしゃいますか?防衛が出来ないのであれば避難を……」
キングダム一般生徒:「ほとんどの子は避難しました。私は……」首を振る。
キングダム一般生徒:「やっぱりキングダムが、怖くて……」
キングダム一般生徒:「竜骸ワイバーンが攻撃を仕掛けてきたのだって、キングダムが、ファウセットに……侵攻したからじゃないでしょうか?」
ブレス・ブリギッド:「なるほど……」避難を行わない理由に一瞬、唇に触れる。考え事をまとめようとして(いえ、そんな場合ではないですね)
ブレス・ブリギッド:「貴方の心配はご尤もです。もしかしたら、そうなのかもしれません」
ブレス・ブリギッド:この状況で穏やかに微笑む。
ブレス・ブリギッド:「ですが、私はそう思っておりません」
キングダム一般生徒:「……」青ざめた顔で聞いている。
ブレス・ブリギッド:「私はこの状況になる前、お話を聞いておりました。内容を全て語ることは──時間もありませんし、不要でしょう」
ブレス・ブリギッド:「この状況を招いた──招いてしまった方々のお話です。確かに思惑はあったのでしょう、行動のきっかけはあったのでしょう」
ブレス・ブリギッド:「ですが…………これは『事故』なのです」目を伏せて顔を振る。
ブレス・ブリギッド:「あのワイバーンはこのキングダムにも、お相手にも等しく現れている。であるならば、原因は重要ではありません」
ブレス・ブリギッド:「大切なのは今、貴方がたに避難して頂くということです」
ブレス・ブリギッド:まっすぐ目を見る。
キングダム一般生徒:「私は……本当に安全ですか?」
キングダム一般生徒:「キングダムは王の敵を許さない……"学級会"は……王を否定する運動です……」
ブレス・ブリギッド:「そうかもしれません。ですが……」
ブレス・ブリギッド:「少なくとも、私が見た王達は、自らを否定する忠言を"敵"と定義するような方々ではありませんでした」
ブレス・ブリギッド:「王の行動が誤りと諫めるのも、臣下の役目です。……私はそう思っております」
ブレス・ブリギッド:「貴方達はおかしいことに声を上げ、こうして集まることさえしてみせた──そんな貴方がたが、敵であろうはずがありませんよ」
ブレス・ブリギッド:生徒の手を取り、体温を感じさせるように両手で包む。
キングダム一般生徒:「わかり、ました……情王様のことは、信じられますから……」
キングダム一般生徒:「情王様もどうか、お気をつけください」
キングダム一般生徒:「……それと、もしもシャムロックと戦争してしまうことになったら……」
キングダム一般生徒:「……」
キングダム一般生徒:「………私達が研究してきた歴史が、支部に残っているはずです」
ブレス・ブリギッド:「……歴史?学級会の支部に、ですか」
キングダム一般生徒:頷く。「情王様にも、見ていただきたいです。円卓が暴走してしまわないように……」
ブレス・ブリギッド:瞳を見て頷く。「……わかりました。それが貴方の願いなら叶えましょう」
ブレス・ブリギッド:「そして、本当に円卓の皆様が暴走するようなことがあれば、私が止めることにします」
ブレス・ブリギッド:「......安心してくださいました?」
キングダム一般生徒:「はい。どうか、お願いします……!」
キングダム一般生徒:ブレスの手を一度強く握り返して、市街の方へと避難していく。
ブレス・ブリギッド:コチラも握り返し、その背中を見送る。
ブレス・ブリギッド:(円卓の暴走を止める、ですか。"学級会"自体は昔に一度存在した組織ですし……その頃の資料かなにかが、残っているんでしょうか)
ブレス・ブリギッド:握られた感触がまだ残る手を何度か開いては握り、改めて歩みを進める。

GM:やがて、ブレス・ブリギッドは以前訪れた"学級会"支部へと到着する。
GM:キングダムが戦火に飲まれる中でも、変わらずそこに滞在している少女がいた。
GM:番外第三十席の諸王でありながら、事態の収拾に興味を抱いていないようであった。

"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「――来ると思ってた。ブレス・ブリギッド……」
ブレス・ブリギッド:「アーイシャさん!」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「で?どうするの?あたしの言いつけどおりに報告しにきたわけじゃないんでしょ?」
ブレス・ブリギッド:「はい………」ん、と喉を鳴らす。「その話はまた、後にしましょう」
ブレス・ブリギッド:「キングダムに竜骸ワイバーンが侵攻しています。この場所に飛び火しないとは言えません」
ブレス・ブリギッド:「アーイシャさんには支部長として、学級会の皆さんの避難を先導して頂こうかと思いまして」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「そんな暇はないよ。竜骸ワイバーンを怖がってる生徒は多い……」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:カウンターの上で、仰向けに寝返りを打つ。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「それだけ人を突き動かす心理効果が大きいってこと。どこの誰が竜化器ハッチライザーを動かしたか分からないけど」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「皆が考えてる場合じゃない時ほど、策を仕掛けるメリットは大きいと思わない?」
ブレス・ブリギッド:「…………っ!」
ブレス・ブリギッド:「今、"学級会"として動くおつもりなんですか?」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「アハッ、誰の仕掛け、、、ってことにしたほうがいいと思う?」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「あんた達がファウセット新陸帯に向かって――」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「そのタイミングで、竜化器ハッチライザーが起動された」
ブレス・ブリギッド:「………」問われて考える。そんな場合じゃないとしても考えようとしてしまう。
ブレス・ブリギッド:そうやって自らの不足を補ってきたからこそ、不遜にもただの少女一人が王の称号を頂いているのだ。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「やっぱり、謎の結社と繋がりがあった情王が犯人……って筋書きが」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「一番自然だと思わない?この事態を仕組んだ情王は姿を消して……」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「竜王と海賊王は、内通者をみすみす逃した咎を負うことになる……アハハッ」
ブレス・ブリギッド:「…………貴方がたが、本気で姿をくらましたら」
ブレス・ブリギッド:「私では、対応できないでしょうね」ふぅ、と肩を落とす。
ブレス・ブリギッド:「貴方がたの事は報告しておりません。それに、不夜王さん方も掴んでいないようでしたから……」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「『天国』に行くといい」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「そこからは十字冠転送でも戻ってこれない」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「あんたの先輩もそっちにいるからさ」
ブレス・ブリギッド:「ですが、流石にそうなるとベルティン先輩も貴方がたを──」
ブレス・ブリギッド:「─────え?」
ブレス・ブリギッド:辺りを見回す。とても静かだ。静かすぎる。この状況で居るはずの姿が見えない。
ブレス・ブリギッド:先代のお掃除部をまとめていた先輩が、この状況で?
ブレス・ブリギッド:「アーイシャさん、『天国』……と、おっしゃいましたか」
ブレス・ブリギッド:「先輩に……何を、したのです……?」声がかすかに震えている。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「だから」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「『天国』だって言ったでしょ?」目にかかった前髪の隙間から、見開いた片目だけがブレスを見据える。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「ブレス・ブリギッド。思考が単純な駒は本当に扱いやすい」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「ここに何かをしに来た時点で、あんたは終わっていた」
ブレス・ブリギッド:「貴方────」
ブレス・ブリギッド:ぼう、と。
ブレス・ブリギッド:思わず漏れ出した炎が翼のように広がり、影を揺らめかせた。
キングダム一般生徒:「いけません、情王様――」それを影より静止する手があった。
キングダム一般生徒:「まだお話が終わっていませんから」
ブレス・ブリギッド:「っ、あ……」
ブレス・ブリギッド:急激に感情が冷え、微笑みに変わっていた表情に戸惑いが浮かぶ。
ブレス・ブリギッド:揺らめく炎の影の中。周りで戸惑うキングダムの一般生徒と同じ制服姿の少女が、一人。

キングダム一般生徒:「そして……あなたもいけませんよ、アーイシャ」
キングダム一般生徒:「そう軽々に、駒を切る判断をするべきではないでしょう」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「……何?」急激に、不快の感情を焚き付けられたような声。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「なんで、あんたが、ここにいるの」
キングダム一般生徒:「何故と言われましても」《異形の痕》。一般生徒の姿がす、と変じ。
伊藤算砂:龍角がそこに生じ、普段の姿へと変じていく。
伊藤算砂:「仕掛けるメリットがあると判断したからですよ」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「伊藤算砂……!」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「何をした……!ブレス・ブリギッドの会話も挙動も、あたしは全部把握していたはず……!」
ブレス・ブリギッド:「竜王さん……!」
伊藤算砂:「あなたの『グレイトフル・ギャンビット』は、知られていないときにこそ最大の効果を発揮します」
伊藤算砂:「知っていれば……それを超える術などはいくつでもありますが」
伊藤算砂:「そのどれを選んだかは、あまりアーイシャの興味の持つところではないのでは?」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(『知っていれば』?あたしが『グレイトフル・ギャンビット』を手に入れたのは開放裁定の時――)
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(こいつが王に選ばれて、あたしが将棋部を抜けた後だ!知る機会がどこにあった!?)
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(まさかずっと知られていた……!?あたしにどの情報が渡るかを、コントロールして……!?)
伊藤算砂:「ブレス様も、純真なようでなかなかの食わせ者」
伊藤算砂:「侮りましたね」
ブレス・ブリギッド:「こう評価されてしまうと、面映ゆいですね……」
ブレス・ブリギッド:呟く言葉に嘘をつくごまかしや、バレた時の安堵もない。
ブレス・ブリギッド:ただ、心底に生徒の身を案じ。だからこそ『報告を後回し』にしたのみ。
ブレス・ブリギッド:たとえ率先して何かを隠そうとしても、人を見定める指し手たるアーイシャに見抜けぬ訳もなく───それは、貴方と同格の存在にとってもそうだっただろう。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「伊藤算砂……あたしは、あんたが戦略を説明できるかどうかを聞いただけ」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「あたしの手を読めた理由がどこにもないっていうなら」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「あんたはただ偶然、ふらふらとブレス・ブリギッドについてきただけの間抜けで……ここで返り討ちになるだけだから」
伊藤算砂:「何か、勘違いをなさっていませんか?」
伊藤算砂:「私はあなたに戦略を講釈しに来たのではないですよ」
伊藤算砂:「逆です」
伊藤算砂:「教えを請いにきたんです」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「……何が言いたい……」
伊藤算砂:「どうしても、分からなかったもので。聞くほうが速いじゃないですか」
伊藤算砂:「あなたの王鍵だけでは、あなたの属するものを、判然としないようにしてしまえは出来ませんよね」
伊藤算砂:「他に何が効いて・・・いるんです?」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「は?言っている意味が……」
ブレス・ブリギッド:(ええと。円卓のみなさんでも掴めてなかった、"学級会"の隠蔽の源……ということですね)
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:口ではそう返すが、脳は全速力でその意味するところを思考していた。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(あたしの『グレイトフル・ギャンビット』が看破されていたなら、これまでの隠蔽工作にどれほどの効果があった?)
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(伊藤算砂はともかく、あの不夜王があたしの王鍵を最初から知っていたとしたら?)
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(奴らが"学級会"の情報を知らないかのように動いていたのは、あえて反乱分子を泳がせる策……いや、違う)
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(違う、違う……奴らは本当に見えていなかった!あたしの……あたしの盤面だったはずなのに)
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(知らない、どこかから)
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(見えないようにされていた、、、、、、、、、、、、ことになる……!?)
伊藤算砂:「説明できないんです?」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「そんなものは必要ない……!」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:カウンターの上で、四足の獣のように身を起こす。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「言ったでしょう!あんた達は終わりだって!」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「どっちも『天国』送りだッ!ここで始末してやる!」
伊藤算砂:「……だとしても、自分の裡では腹落ちさせておいてほしいんですけど……」
伊藤算砂:「ときに、ブレス様は……」
ブレス・ブリギッド:「っ、はい!」
伊藤算砂:「アーイシャの指図のままになさりたいです?」
ブレス・ブリギッド:「……いえ」頭を振る。
ブレス・ブリギッド:「誰かの指示のまま動くことに否やはありませんが......切り捨てられてしまうとなると」
ブレス・ブリギッド:「別の動きを考えさせて頂こうと思います……"明王"、ベルティン先輩の行方も気になりますから。」
伊藤算砂:「まあ、それはいいことです」手を合わせて微笑む。
伊藤算砂:「一緒にこれからを考えていきましょう」
ブレス・ブリギッド:「……はいっ」両腕を前に合わせて微笑む。今度は抑圧されたものではない。
ブレス・ブリギッド:「では……早速ですが、私が前に出ましょう」
ブレス・ブリギッド:「なんだか厄介ごとの気配がします」
GM:――パ ン!
GM:2階レストランの薄いガラスを突き破って、機械兵が店内に飛び込んでくる。
執行者Br型/ディオスクロイ:執行者であった。"学級会"の敵となった二人へと、無慈悲に、機械的に銃口を向ける。
GM:ミドル戦闘を開始します。
伊藤算砂:なんだと
ブレス・ブリギッド:なんですって

      Br型/ディオスクロイ[17]

          5m

        "情王"[1/83] 
        "竜王"[5/99]

■ラウンド1

GM:セットアップに動く方はどうぞ。
ブレス・ブリギッド:動かざること山の如しです。
伊藤算砂:《サポートボディ》だけ入れます ブレス様のダイスを+7個。
ブレス・ブリギッド:ギュイーン
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を3増加(99 → 102)
執行者Br型/ディオスクロイ:ではすぐに行動処理に入っていきます。
執行者Br型/ディオスクロイ:マイナーで《追撃の魔弾》。二回行動をします。
執行者Br型/ディオスクロイ:《コンセントレイト:ブラム・ストーカー》《赫き弾》。
執行者Br型/ディオスクロイ:choice[情王,竜王]
DoubleCross : (choice[情王,竜王]) → 竜王

執行者Br型/ディオスクロイ:いいや、二回に分けて二人を狙おう
執行者Br型/ディオスクロイ:10dx9 竜王
DoubleCross : (10DX9) → 10[1,1,3,4,5,6,7,7,7,9]+2[2] → 12

執行者Br型/ディオスクロイ:10dx9 情王
DoubleCross : (10DX9) → 10[2,2,2,2,3,3,5,8,8,10]+5[5] → 15

伊藤算砂:1DX>=12 ドッジ
DoubleCross : (1DX10>=12) → 5[5] → 5 → 失敗

ブレス・ブリギッド:なんか……ワンチャン避けれないかな
ブレス・ブリギッド:一応避けてみるか。ドッジ。
ブレス・ブリギッド:14dx+1>=15
DoubleCross : (14DX10+1>=15) → 10[1,2,3,3,3,4,5,5,6,7,7,8,10,10]+6[6,6]+1 → 17 → 成功

ブレス・ブリギッド:はい勝ち
伊藤算砂:つよ
GM:え~~っ
GM:せめて竜鱗使わせたかった……!まあいいや、竜王だけでも殺しとこ
執行者Br型/ディオスクロイ:2d10+16
DoubleCross : (2D10+16) → 17[8,9]+16 → 33

ブレス・ブリギッド:竜王殿ー!
伊藤算砂:やってみようかな 「内の私は外の私に勝る」:自分に《デモンズウェブ》。
執行者Br型/ディオスクロイ:そんな
伊藤算砂:33-8d10
DoubleCross : (33-8D10) → 33-39[2,4,9,4,1,8,9,2] → -6

執行者Br型/ディオスクロイ:だめだあ~~
ブレス・ブリギッド:本当の龍鱗だ
伊藤算砂:ダメージなしです
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を2増加(102 → 104)
GM:アワワ……行動値5、竜王の手番です。
伊藤算砂:待機します。
GM:行動値1、情王の手番です。
ブレス・ブリギッド:はい!
ブレス・ブリギッド:マイナーで移動。ディオスクロイにエンゲージ

      Br型/ディオスクロイ
        "情王"[1/83] 

          5m

        "竜王"[5/104]

ブレス・ブリギッド:メジャー【EXスキル:綺麗にしましょう】《C:ブラックドッグ》《アームズリンク》。白兵攻撃!
伊藤算砂:ダイスを+7個しておりますわ
ブレス・ブリギッド:されましたわ!
ブレス・ブリギッド:17dx7+4
DoubleCross : (17DX7+4) → 10[1,2,2,2,3,3,5,5,7,7,7,8,9,9,9,10,10]+10[1,1,6,6,7,9,10,10,10]+10[3,6,6,7,8]+10[5,8]+10[9]+1[1]+4 → 55

ブレス・ブリギッド:ベネ!
伊藤算砂:流石ですわ
執行者Br型/ディオスクロイ:アワワ……
執行者Br型/ディオスクロイ:6dx+1>=55
DoubleCross : (6DX10+1>=55) → 5[1,2,2,3,5,5]+1 → 6 → 失敗

執行者Br型/ディオスクロイ:回避ダイス目も最悪!
ブレス・ブリギッド:ダメージ!
ブレス・ブリギッド:6d10+21 装甲有効
DoubleCross : (6D10+21) → 31[2,4,9,4,8,4]+21 → 52

ブレス・ブリギッド:まあまあ!52点です!
執行者Br型/ディオスクロイ:一撃で消し飛びます。戦闘終了。
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を4増加(83 → 87)

執行者Br型/ディオスクロイ:乱入した執行者は、射撃型と推定される形態を持っていた。
執行者Br型/ディオスクロイ:狭い店内では逃げ場もない――照準を定めるルーチンすら省略して、無数の速射がテーブルを、壁面を削り取っていく。
ブレス・ブリギッド:「これは……ファウセット側に襲いかかった型ですね!」
伊藤算砂:(――業腹かもしれませんが)
ブレス・ブリギッド:まっすぐ銃口に向かっていく。狙いをつけない銃ならば、近いほうが射角は狭い。
伊藤算砂:彼女に与えた鱗片がじぐ、と熱を持ち、声ならぬ声を発す。
伊藤算砂:行動の掌握も、言動の把握をも駆け抜ける神速の意思伝達。
伊藤算砂:(建物の破壊は後回しです。こちらへの射線もどうでもよろしい)
伊藤算砂:(速やかに前進しての制圧をと)
執行者Br型/ディオスクロイ:ブレス・ブリギッドは迷いない機動で、執行者の射程内へと既に踏み込んでいた。
執行者Br型/ディオスクロイ:照準器が追従して動き、戦闘距離を補正しようとした。
ブレス・ブリギッド:一歩目を踏み出した後に、その思考の速度が追いつく。
伊藤算砂:流れ弾が肌を舐めるのを、涼しい顔で受ける。その表皮には硬質な竜の鱗が生え広がる。
ブレス・ブリギッド:鋼鱗の右腕が射線をなぞるように動き、弾丸を弾き飛ばす。
ブレス・ブリギッド:正確な照準。狙いをつける一瞬の"間"。
ブレス・ブリギッド:「────失礼」
執行者Br型/ディオスクロイ:脛部を開いて展開した銃口は、至近射程のための散弾銃だったのだろう。だが、発砲よりも速い。
ブレス・ブリギッド:抜き手の形にした左手が銃口を真っ直ぐに貫き、金属のひっかき音を響かせる。
ブレス・ブリギッド:「貴方のような機械の体とは────馴染み深いのです」
ブレス・ブリギッド:「キングダムの地下を掃除してくれていますからね」
執行者Br型/ディオスクロイ:却って、冷たい水音が散った。
執行者Br型/ディオスクロイ:融解した金属装甲を断面から滴らせながら、執行者の上半身が滑り落ちた。
伊藤算砂:「想像通り……いえ」
伊藤算砂:「想像以上ですか」くすりと笑う。
ブレス・ブリギッド:「ありがとうございます」微笑み返す。腕は鉄の鱗に覆われたまま。
GM:戦闘は一瞬で終わった。だが、それも"四腕王"は理解していたのだろう。
GM:竜王がこの場に来た時点で、二人を同時に始末することは不可能だと見切りをつけていた。
GM:破壊された窓から既に脱出を果たしている。
GM:本来、レストランの周囲はさらに多くの執行者が包囲していた……ブレスを襲撃させる予定だった分の執行者を逃走に使ったのだろう。
ブレス・ブリギッド:「ですが、すみません。逃げられてしまいましたね」窓からヒョイッと覗き込んでいる。
伊藤算砂:「そうですね……こちらもすみません」
伊藤算砂:「散らかしてしまいました」
伊藤算砂:「お掃除。ご指示を頂ければ、お手伝いさせていただきます」
ブレス・ブリギッド:「うふふ、良いんでしょうか?そうですねぇ、せっかくの申し出ですし──」
ブレス・ブリギッド:穏やかに会話をする。戦闘が終わっても燻っている遺産の炎が、トロリと散らばった弾丸を溶かした。
ブレス・ブリギッド:「じゃあ、重いものはこちらで──私では判断付かない部分をお願いしましょう」
ブレス・ブリギッド:先程、必死に訴えかけてきた生徒の顔がよぎる。
ブレス・ブリギッド:「"学級会"が研究していた資料をお願いします。どうやら、まだ秘密があるみたいです」
伊藤算砂:「ふふ。これでも意外と力はないでもないですよ」
伊藤算砂:「しかしそうですね、これでは甘い手のままですから」
伊藤算砂:「そういう得が欲しいところ……時に、ブレス様」
ブレス・ブリギッド:「あら、なんでしょうか?」
ブレス・ブリギッド:早速、と袖をまくりあげていた状態で振り向く。
伊藤算砂:「この局面が終わった後も……」髪を結わえ上げながら。「この算砂のお味方をして頂けませんか」
伊藤算砂:「ジンとも仲がよろしいのでしょう」
ブレス・ブリギッド:「まぁ!」
ブレス・ブリギッド:「はい、はい、仲良くさせていただいております。お仕事も、良く一緒に。」
ブレス・ブリギッド:「それに味方だなんて、当然ですよ」
ブレス・ブリギッド:「私達、同じ学校に通うお友達ですもの」
ブレス・ブリギッド:「……ですよね?」少し首を傾げて確認する。
伊藤算砂:「……ふ」笑う。「そうでしたね」
伊藤算砂:「いけませんね、私としたことが……」
伊藤算砂:「ふと、当然のことを、忘れてしまいそうになります」
ブレス・ブリギッド:「うふふ。竜王さんに──」ふと、先程名前で呼ばれたな、と思い返し「算砂さんに何かを教えただなんて」
ブレス・ブリギッド:「今度、ジンさんとタナーさんに自慢しておきましょう」
伊藤算砂:「ふふ。私は教わってばかりですよ」言いながら、研究書類のようなものを引っ張り出している。
伊藤算砂:「今もこれより学ぶつもりですもの」
ブレス・ブリギッド:「それが、」ズズン。破壊された瓦礫を片隅に集める「学級会の調べていた"歴史"、とやらですか」

■シャムロック自由学園歴史史料
シャムロック自由学園は、キングダム連合学院と同じく"天国派"に属する学区であり、その実験場であった。
環境コンセプトは、キングダム連合学院が育成した王が、世界を統治し終えた状態のモデルケース。
オーヴァード住人によって成り立った、『平穏な環境』を意図的に維持された学園である。
だがある時期を境にして、両学区は互いが"天国派"の主導権を争い始め、対立を深めていった。
その事実は、多数の王鍵と王候補者を擁するキングダムに対して、シャムロックが主導権を争えるだけの切り札が存在したことを示している。
しかしシャムロック自由学園の現状からも明らかな通り、その強力な交渉カードは何らかの形で失われている。
八月革命による理事会壊滅を経た今は、ただ平穏な学区だけが残されているというのが実情といえる――
当時の事情を詳細に知る者がいるとすれば、旧シャムロック生徒会役員のみだろう。
キングダムとシャムロックの開戦を未然に防ぐためにも、当時の生徒会役員を探し当てなければならない。

伊藤算砂:「これは……」
ブレス・ブリギッド:「キングダムとシャムロックの設立の目的。それに、失われた切り札に、旧シャムロックの生徒会役員、ですか?」
伊藤算砂:「はい。最初の一つについては私も詳しいことを存じ上げませんでしたが……」
伊藤算砂:「理解は出来ます。そもそもこのノヴァリス自体が、勝利の後の統治の模索のためですから」
ブレス・ブリギッド:「王様が居るなら、率いるための市民も必要……ということですね」
伊藤算砂:「はい。王は王だけで君臨は出来ない。収めるべき民草も用意しなければと言うのは道理」
ブレス・ブリギッド:「キングダムだと、一般生徒から"王"を名乗る人も居ますしね」私です。という声音。
伊藤算砂:「ええ。王たる資質は血統ではありませんから。有り様です」
伊藤算砂:「そして、シャムロックがキングダムと争うための切り札というのも……」
伊藤算砂:何か考え込むようにしている。
ブレス・ブリギッド:「切り札、ですか…………」
ブレス・ブリギッド:「エアリさんとの会話であった『石の──』、ええと、遺産ではないんですよね。あれは"誤解"だったわけですし……」
伊藤算砂:「……はい。そうですね、恐らくこれは旧シャムロック生徒会と……」
伊藤算砂:「“フォモーリアン”と密接に繋がると考えています」
ブレス・ブリギッド:「……先だっての資料でジャーム至上主義組織、と冠されていた組織ですね」
伊藤算砂:「はい」
伊藤算砂:「それです」
伊藤算砂:「今ブレス様がおっしゃったものです。我々が王を至上に頂くように……」
伊藤算砂:「彼女らはそれを至上に頂いた」
ブレス・ブリギッド:「…………」こくり、と真剣な顔。
伊藤算砂:「我々は王を作る学園でした。王鍵適合者を作り上げ、ノヴァリス随一とも言える戦力を持ちます」
ブレス・ブリギッド:「……はい、だからこそ、今襲われている状態もなんとかなっているんですよね」
伊藤算砂:「それに対応して、彼女たちが作り上げるもの」
伊藤算砂:「先程の感覚。覚えがないですか?腹の中から引き上げられるような……」
ブレス・ブリギッド:「そうですね……大きな戦闘に赴く際の、レネゲイドの急激な侵蝕、です」
ブレス・ブリギッド:「あのような負荷を続けられてしまっては、しばらく十字冠の転送先で静養が必要に……」
伊藤算砂:「十字冠転送でも戻ってこれない」
伊藤算砂:「それがジャーム化です」
ブレス・ブリギッド:「……………っ」息を呑む。
ブレス・ブリギッド:「そう、そうです。あの時、私達の十字冠は、転送が出来ませんでした。二重に──『神聖二重冠ダブルクロス』に。」
ブレス・ブリギッド:「その状態を狙って無差別に侵蝕率を引き上げられた……算砂さんは、“フォモーリアン”の仕業と考えているのですね」
伊藤算砂:「はい。しかし……我々の冠に二重の光が輝いたのは、彼女らが切り札を得ての後」
伊藤算砂:「その時点で切り札を得たとの証明にはなりません」
ブレス・ブリギッド:「そうですね……少なくとも、対立が始まったのは八月革命より前です」
ブレス・ブリギッド:「その時点で、キングダムに対抗する何らかの『切り札』が存在した」
伊藤算砂:「本来ジャームというものは……“させる”ものではありません」
伊藤算砂:「“成る”ものなのです」
伊藤算砂:「それ自体が、強烈な力を持つ駒となるのですから……」
ブレス・ブリギッド:「ふむ………聞いたことはあります」
ブレス・ブリギッド:「学校の"外"でセルに所属していた子から、力の見極めを誤った方がジャームとなる」
伊藤算砂:「ここでは馴染みが薄いですからね」
ブレス・ブリギッド:「はい。その扱いに関しては勢力どころか、人ごとに変わっていた、など。」
ブレス・ブリギッド:「となれば、王鍵の力があれど音に聞くジャームの出力であれば拮抗するかもしれませんが……」
ブレス・ブリギッド:「何らかの方法で抱えている"ジャーム"が切り札……ということなんでしょうか……?」
ブレス・ブリギッド:むむむ、と首をひねっている
伊藤算砂:「ジャームなんて尋常の軍に組み込むものではないんですよ」
ブレス・ブリギッド:「ご尤もです……」
伊藤算砂:「普通はできないからです。それは衝動のままに暴れるばかり」
ブレス・ブリギッド:「えぇ。怪物を使役した結果、真っ先に狙われるのが寓話のお約束ですよね」
ブレス・ブリギッド:「でも、軍には組み込まずとも……至上と掲げては居るんですよね」
伊藤算砂:「いえ?」
ブレス・ブリギッド:「あれえ?」
伊藤算砂:「“組み込める”こと。つまり……」
伊藤算砂:「自在に駒を操る・・・・・・・ことこそが、切り札です」
ブレス・ブリギッド:「ですが、先程………いえ」
ブレス・ブリギッド:「尋常の軍では組み込まないのなら」
ブレス・ブリギッド:「異常の軍なら、問題ないのですね」
ブレス・ブリギッド:「……存在自体が異常だと思いますけれど。言葉遊びみたいになってきましたね」ほう、とため息。
伊藤算砂:「そもそも、数十人の遺産継承者を擁する軍隊自体が尋常には程遠いですからね」
ブレス・ブリギッド:「それは………いえ、はい。そうですね」
ブレス・ブリギッド:「この身に宿る1つだけでも尋常ではありませんでした。他所様のことは言えませんね」
伊藤算砂:「普通・・の戦争だと、兵士は本当に簡単にバタバタと死んでしまいますから」
伊藤算砂:「そして、先程の問題に戻ってくるわけです」
ブレス・ブリギッド:「えぇ、はい?」
伊藤算砂:「今となっては、我々は直接ジャームにされる危険性を孕む」
伊藤算砂:「それはとりもなおさず……取った駒がそのまま使われるということです」
伊藤算砂:「“フォモーリアン”は看過できません」
ブレス・ブリギッド:「取った、駒が……」ぎゅ、と悲しげに目を伏せて。
ブレス・ブリギッド:「そうですね。……見過ごしては駄目だと思います」
ブレス・ブリギッド:仮にジャームを自在に動かせるとして。
ブレス・ブリギッド:相対する"王"達が何らかの不覚を取り──仮定です──ジャームへと成ってしまったのなら。
ブレス・ブリギッド:その存在は脅威だ。なにかのきっかけで破壊を撒き散らす王鍵の所持者など。
ブレス・ブリギッド:「ならば、動きを掴む必要がありますね」
ブレス・ブリギッド:「旧シャムロック生徒会。当時の生徒会役員を探し出しましょう」
伊藤算砂:「はい。どうしても、なかなか綺麗に流せたりはしないようで」
伊藤算砂:「引き続き、よろしくお願いします。ブレスさん」
ブレス・ブリギッド:「はい、算砂さん」
ブレス・ブリギッド:「貴方の腕を、頼りにしております」

GM:ロイスと購入判定が可能です。
伊藤算砂:仲良くお買い物だ~
伊藤算砂:ロイスはいっぱい
ブレス・ブリギッド:ロイス満杯~
ブレス・ブリギッド:えーと 体力回復狙うか
伊藤算砂:応急手当かな~
ブレス・ブリギッド:だねー
伊藤算砂:5dx+1>=8
DoubleCross : (5DX10+1>=8) → 8[2,4,5,7,8]+1 → 9 → 成功

伊藤算砂:買えました あとでオーシャンズ様にさしあげます
ブレス・ブリギッド:応急手当キット、ラッキーメダルホワイト。
ブレス・ブリギッド:3dx+3>=8
DoubleCross : (3DX10+3>=8) → 7[3,3,7]+3 → 10 → 成功

ブレス・ブリギッド:よしよし
ブレス・ブリギッド:こっちは自分で使おう
ブレス・ブリギッド:1+2d10
DoubleCross : (1+2D10) → 1+5[2,3] → 6

ブレス・ブリギッド:しょっぱい…
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドのHPを5増加(1 → 6)
ブレス・ブリギッド:以上です。
伊藤算砂:十字冠の侵蝕低減効果をあれします
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を10減少(104 → 94)
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を1D10(→ 4)減少(94 → 90)
伊藤算砂:これで安心
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:10+1d10
DoubleCross : (10+1D10) → 10+4[4] → 14

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を14減少(102 → 88)





◆Masterscene◆長夜




漂流学区ノドス


GM:ほぼ朽ち果てたような研究室は、かつてそうであった名残りを残すだけだ。
GM:それでも、ノヴァリスへの干渉を行うにあたり、最低限の機材はある。
GMいつかの彼らであれば、縋りついてでも欲したかもしれない連絡手段も、今は、数多の実験器具と同等の価値でしかない。
"ストロッツァ"クロード・カレル:「アーノルド~~」椅子を並べて、その上に寝そべっている。
"ストロッツァ"クロード・カレル:「起きてるよな?」寝ているのは自分の方だが、アイマスクをかけているので、単に視認できていない。
"ストロッツァ"クロード・カレル:「キングダムが……『石の魔剣』の座標を特定した。連中、多分すぐ『天国』に来るぞ……」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「……左様ですか」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:存在感の薄い少年だった。群衆の中の一人。部屋の片隅の影。平均値。そういった雰囲気の男。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:そう見てしまうと、過剰なまでに丁寧な口調も、却って没個性なようであった。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:だが違う。クロードの言葉を聞き、彼の眼にだけは、強い炎が宿る。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「来るのですね。あの都の手の者が」
"ストロッツァ"クロード・カレル:「『天国』で連中が戦い始めたらさ……当然誰かが使うよな、『石の魔剣』を……」
"ストロッツァ"クロード・カレル:「その実戦データが取れれば――あれっ!?」
"ストロッツァ"クロード・カレル:飛び起きる。
"ストロッツァ"クロード・カレル:「俺、話したことあったっけ!?『石の魔剣』の具体的作用って」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「クロード様」 飛び起きた拍子に怪我などしないよう、体を支える
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「いいえ。記憶にはございません」
"ストロッツァ"クロード・カレル:「ははは、いよいよやべーな……」
"ストロッツァ"クロード・カレル:アイマスクを外す。年の割には中性的な童顔だが、見開かれた目の下には濃い隈ができていた。
"ストロッツァ"クロード・カレル:「脳機能がさ、やばいんだよな多分。覚えてることとそうじゃないことがあやふやになり始めてる……」
"ストロッツァ"クロード・カレル:頭を掻く。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「お忙しくしていますからね」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「覚醒物質の生産効率にも限度があります」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:休め、とは決して言わない。知った仲である。
"ストロッツァ"クロード・カレル:「まあ、気づけたなら良かった。って言っても、大した話じゃないか……言ってなかったなら」
"ストロッツァ"クロード・カレル:再び横になる。「この世界のどんな生物も、恒常性を備えて生まれてくる」
"ストロッツァ"クロード・カレル:「その生き物が、その生き物であろうとする……変化に抵抗する能力だ」
"ストロッツァ"クロード・カレル:「生物からこれがなくなると、外部の環境に破壊されて、ただの物質になる。死ぬってことだな」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「はい」 相槌
"ストロッツァ"クロード・カレル:「……アーノルドはどう思う?」
"ストロッツァ"クロード・カレル:「これが生物じゃなく――物理法則とか、この世界の成り立ちそのものにも」
"ストロッツァ"クロード・カレル:「当てはまるって考えたことはないか?」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「物理法則も、否応なく変化する一方で、自らを維持しようとする能力がある……」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「生きている・・・・・ということですか? ……申し訳ありません。正直、あまり」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「私などは、法則に付き合うことばかりで精一杯なもので」
"ストロッツァ"クロード・カレル:「生きている、とはちょっと違うかな。だけどさ、俺達の世界がめちゃめちゃになったみたいに……」
"ストロッツァ"クロード・カレル:「この世界を破壊するようなヤバい力が、本当はこの世のそこら中にあって、昔から世界をかき乱そうとしている」
"ストロッツァ"クロード・カレル:「それでもこの世界が『この世界』として成り立ってるってことは、それだけこの構造が安定しているってことだよな?」
"ストロッツァ"クロード・カレル:「……修正力、って表現する奴らもいるけど。まあ世界に意思とかがあるって話じゃなくて、単にそういうことなんじゃないかと思う」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「ふふ、お難しい話ですが、ざっくりとは理解できたかと思います」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「卵の殻は脆い、少し打ち付けただけでも割れてしまう……とは言っても」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「やはり前提として、外気の変化やささやかな衝撃からは、意外なくらいに守られている」
"ストロッツァ"クロード・カレル:頷く。「そういうこと。変化しない、ってわけじゃないが」
"ストロッツァ"クロード・カレル:「まあ何百年でも何億年でもいいけど、いつか、、、は元に戻る」
"ストロッツァ"クロード・カレル:「エフェクトの作用でもそいつは確認できるよな?炎でも光でも、無限に持続するエフェクトはない」
"ストロッツァ"クロード・カレル:「物質の変化や生成だって、いつまでも変化過程を続けたり、湧き出し続けるわけじゃない――」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「ええ。限度があります。……なるほど、その限度をこそ『変化する力が弱まり』『元に戻す力が勝った』状態だと考えるのですね」
"ストロッツァ"クロード・カレル:「単純に個人と世界じゃ、構成要素の物量が桁違いだもんな、ははは……」
"ストロッツァ"クロード・カレル:「じゃあ、って疑問が出たのが発端なんだけどさ」
"ストロッツァ"クロード・カレル:「ファウセット新陸帯の空間異常はどうしていつまでも続いてるんだ?」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「……ふむ」
"ストロッツァ"クロード・カレル:「紛争の時のエフェクトの影響だとしたら……程度の差こそあれ、沈静化に向かっていないとおかしいよな……面白いだろ?こういうの」
"ストロッツァ"クロード・カレル:「『石の魔剣』は、物語を破壊する。物語ってのはつまり、世界の脈絡だ」
"ストロッツァ"クロード・カレル:「強い放射線が、遺伝子を壊して……生物をそれ以上生体として維持できなくしてしまうように」
"ストロッツァ"クロード・カレル:「世界法則にとっての癌が、『石の魔剣』だ」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「……元に戻す能力を断ち切る」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「では、その力が振るわれることによってもたらされるものは……」
"ストロッツァ"クロード・カレル:口元だけで笑う。それとも、最初から笑い以外の表情はないかもしれない。
GM:――"安臥王"こと棚エアリが『石の魔剣』の所在を見つけ出せたのは、ファウセット新陸帯での戦闘の隙を突いて、"学級会"の秘匿情報を盗んだためだ。
GM:そしてその"学級会"の組織網、ひいては『石の魔剣』の所在を、ノドスはとうに突き止めている。
GM:ノドスチルドレン"ウィジェット"は、"学級会"への協力を取り付けることでその内側へと潜伏した。
GM:彼の手だけでは及ばない、見えざる組織の全貌を明らかにしたのは――ディクテオン資源採掘基地から無差別に放たれた、執行者の『失敗作』だ。
GM:キングダム全域に渡る襲撃事件の情報を誰が、どれだけの速度で共有して、情報を止めていた者は誰か。
GM:内側からしか認識のできぬ、不可視の組織網こそが"学級会"。ノドスは、キングダムの天敵へと選択的に寄生した。
GM:アーノルド・ウォッチャーの望む通りに。
"ストロッツァ"クロード・カレル:「やりがいが……出てきただろ?アーノルド」
"ストロッツァ"クロード・カレル:「お前のやりたいことができる」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「…………」 笑みを湛えて、わずかに頭を下げる
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「有難く存じます。クロード様」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「心の……心の底から」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「待っていたのです」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「奴らの王の所以を、一つ残らず破壊する時を」
"ストロッツァ"クロード・カレル:「『石の魔剣』は」
"ストロッツァ"クロード・カレル:「『十字冠を破壊する兵器』だ」


◆Middle05◆逢魔

GM:全員登場シーンです。侵蝕率上昇をどうぞ。
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を1D10(→ 9)増加(90 → 99)
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(90 → 100)
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(87 → 97)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を1D10(→ 4)増加(88 → 92)



キングダム本校舎『白宮ホワイトホール


GM竜骸ワイバーン大量襲来の夜を越え、キングダムは一時、平穏の朝を取り戻している。
GM:諸王らの奮戦もあり、被害もごく軽微に抑えられてはいた。だが複数の予測と予知が、襲来はさらに第二波、第三波と続くことを示している。
GM:そんな中、番外第十三席"美食王"、番外第二十二席"情王"、番外第四十一席"焦螟王"に、本校舎への一時立ち入り許可が与えられた。
GM:キングダム連合学院において、『本校舎への立ち入り許可』とはすなわち、『本校舎への出頭義務』に他ならない。
GM:応接間には既に第四席"海賊王"と第九席"竜王"が揃っていた。他に生徒の姿はない。円卓の王すら。
GM:彼女らがどのような関連性を持つのかは、明白である。
"至上王"ルキア・ティベリア:「オーシャンズ。ブレス。ツァン」
"至上王"ルキア・ティベリア:白い幽霊の如く、最奥に佇み、背を向けている。
"至上王"ルキア・ティベリア:「正直に答えてね」

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「は、はいぃ…」
"至上王"ルキア・ティベリア:「嘘をついたら、わかるからね」
ブレス・ブリギッド:「はい。」
"焦螟王"ジン・ツァン:「……はい」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「勿論で…す」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ブリューナク記念碑で……あなた達は」
"至上王"ルキア・ティベリア:「話を聞いていた、、、、、、、かしら?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「聞いて…いました」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ブレスは?」
ブレス・ブリギッド:「はい。エアリ生徒会長さんとの交渉には同席し、話は聴いておりました。」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ツァン」
"焦螟王"ジン・ツァン:「……聞いて、おりません」
"至上王"ルキア・ティベリア:「なぜ?他の二人は聞いていたのに」
"至上王"ルキア・ティベリア:「同じように戦ったはずのあなたは、聞いてなかったの?」
"焦螟王"ジン・ツァン:「申し訳、ございません……!フィオナ騎士団との戦闘による消耗が激しく休息を取る必要があり、交渉中のことは……!」
GM:  ゴ   シ   ャ    !  !
GM:白い床が、円形に陥没していた。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(ピィ!)
GM:ジン・ツァンが跪いていた場所にはもう、その破壊痕しか残っていない。
"至上王"ルキア・ティベリア:「シャムロックごときに不覚を取るような生徒が」
"至上王"ルキア・ティベリア:「本校舎に、上がるな」
GM:転送光すら誰も知覚できなかったが、瞬時に絶命したことだけは確かだろう。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(ど、どうする…どうすればいい…)
"至上王"ルキア・ティベリア:「――じゃあ、改めてお願いを聞いてもらうね。オーシャンズ。ブレス」花が咲くような笑顔で、振り返る。
ブレス・ブリギッド:席のあった場所を痛ましげに見つめている。「……はい」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「は、なんなりと」
"至上王"ルキア・ティベリア:「私達は、シャムロックが『石の魔剣』と呼んでいるもの、、、、、、、を回収しなければいけないわ」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ファウセットに知らない学校の知らない生徒がたくさん押し寄せてきたら」
"至上王"ルキア・ティベリア:「せっかく保護してあげたシャムロックの子達にとっても迷惑だものね?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(情報戦という一手においても…あれは最悪の嫌がらせだ…)
"至上王"ルキア・ティベリア:「混乱は、キングダムが責任をもって収めてあげなくちゃいけない。――そうでしょう?」
ブレス・ブリギッド:「仰るとおりかと思います。……人が多くなると、それだけで事故も起きやすいですもの」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「勿論です、その責を負うてこそ…仮にもキングダムの末席に連なる我らの…務めと心得ております」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「観光の礼儀も弁えぬ物見遊山の野次馬が」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「やってくるのであれば、そうならぬようにせねばなりません」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ありがとう。あなた達が協力すれば、算砂もきっと助かるわね」
伊藤算砂:「はい。彼女らの力添えはとても心強く」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(…そ、そうです…あくまで私は補佐の側…のはず…)と凹んだ床を一瞥する。
"至上王"ルキア・ティベリア:「あなた達にはとても感謝しているのよ。面倒だったファウセットの問題も、これでやっと片付けられるし」
"至上王"ルキア・ティベリア:「この回収任務を立派にやり遂げてくれたら……ふふふふ」
"至上王"ルキア・ティベリア:笑う。「もしかしたら、今の円卓よりキングダムへの貢献が大きくなるかもしれないわね」
伊藤算砂:「……」
エリザベス・タイラー:「あらあら」薄く笑って
エリザベス・タイラー:「私達も負けていられませんわね。算砂様」
"至上王"ルキア・ティベリア:「あなた達の中から一人」
"至上王"ルキア・ティベリア:「この事態を収めることができたら、一人。円卓への昇格を認めてあげる」
伊藤算砂:「お待ち下さい、それは……」
伊藤算砂:「“入れ替える”と?」
ブレス・ブリギッド:「あら、まぁ……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(…こ、このタイミングで…その話になるのか…)
"至上王"ルキア・ティベリア:「え?」竜王を見て、まばたきをする。
"至上王"ルキア・ティベリア:「そうだと困るの?」
伊藤算砂:「いえ。そうではありませんが……」
伊藤算砂:「そういうことになると。二人に伝わるかと思ったまでです」
エリザベス・タイラー:「私はとても良いお考えだと思いますわ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「わ、我らにとって!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「円卓の席に並ぶことは望外の誉れッ…」
"至上王"ルキア・ティベリア:目を細めて笑う。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「有難きお言葉でございます」
ブレス・ブリギッド:「えぇ。功績を認めていただけるのは嬉しいことですよね」両手を合わせる。
エリザベス・タイラー:「円卓の王であるからこそ、特権に胡座をかいているだけでは示しが付きませんもの。功ある者が上に昇ってこそ、生徒の皆さんのやる気も保たれるというものですわよね」
"至上王"ルキア・ティベリア:「――ルナンシアは」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ARESを取り逃してしまったわね。あの子のことはとても信頼していたのに、残念だったわ……」コツコツと、硬い床を歩きながら言う。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(…なぜ…みんな…そんなに余裕があるんだ…)
"至上王"ルキア・ティベリア:「この前の暴徒侵入のことは……ふふふ、ジェシカの責任じゃなかったわね」
"至上王"ルキア・ティベリア:「侵入を許したシスルの気が緩んでいたわ」
"至上王"ルキア・ティベリア:「だけど――ジェシカも、心の中では責任を取りたがっているのかしら?」
ブレス・ブリギッド:ゆらゆらと行き来する姿を目で追いながら、交流のある名前に関しては僅かに目を伏せる。
"至上王"ルキア・ティベリア:コツコツと歩く。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(あ、あんな事をを予測できるわけがない…)
"至上王"ルキア・ティベリア:「崑崙みたいなところと勝手に条約を交わして、それを破られたこと……」
"至上王"ルキア・ティベリア:「……私だったら、恥ずかしくて辞めたくなってしまうかもしれないわね?」
ブレス・ブリギッド:(襲撃……先日の、崑崙の五星君が率いた襲撃事件のことですね。チム・チムニーの被害や鉄騎王さんにもだいぶ迷惑を掛けてしまいました)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(…そこも…突かれるのか…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(外交は破られるのも込みでの…駆け引き…だ…でも…)
"至上王"ルキア・ティベリア:「……オーシャンズ、ブレス。ふふ。秘密だけどね、ジョウカやオリヴィエだって」
"至上王"ルキア・ティベリア:「円卓に楯突いた……なんて言ったかな……知らない諸王を」
"至上王"ルキア・ティベリア:「罪に問わずにかばっているの。ひどいと思わない?」
ブレス・ブリギッド:「そのようなことがあったのですね」ぱちくり、と驚きに目が僅かに見開かれる。
ブレス・ブリギッド:(でもこうして至上王さんが話す、ということは免責される理由がある……のよね?多分)内心、唇に指を添えている。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「…確かに…信賞必罰は…秩序に必要かと…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「罪を贖える功でもあれば…別かもしれませんが…」
"至上王"ルキア・ティベリア:「だから、信じられるのは――エリザベスと。算砂と」
"至上王"ルキア・ティベリア:「オーシャンズと。ブレスだけなの」
ブレス・ブリギッド:「そうだったのですか……」こくこく、と真摯に頷く。
"至上王"ルキア・ティベリア:「……誰か、他に必要かしら?算砂」
伊藤算砂:「……信用ならぬものでも、使い方はあります」
伊藤算砂:「例えばですが“建設王”はまだ使い道もあります」
伊藤算砂:「そういうものを糾合すれば十分かと」
"至上王"ルキア・ティベリア:「建設王……なんだっけ」口元に細い指を当てて、少し考える。
"至上王"ルキア・ティベリア:「タナーだったかしら?ごめんね。言われないと思い出せないから」
"至上王"ルキア・ティベリア:「その子は今回の話は聞いているの?」
伊藤算砂:「いえ。私が退げさせました。少々差配を誤りまして」
"至上王"ルキア・ティベリア:「知る前に消すなら、連れてっていいよ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(やはり…余計な情報だった…下手に知ったら…逃げられない…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(つまり…余分な人員の要求も出来ない…)
伊藤算砂:「なるほど。新たに知る状態であるものを、これ以上はお増やしにならないと」
伊藤算砂:「では控えておきましょう。これからも使い道がありますから」
ブレス・ブリギッド:(至上王は、誤った情報が広まるのを憂慮してらっしゃるのね……シャムロックの生徒会長という立場ですら誤解されるような代物ですし)
ブレス・ブリギッド:(私も、話すことには気をつけておかないといけませんね)
"至上王"ルキア・ティベリア:「エリザベス。あなたの船団も――竜骸ワイバーンどける、、、のに使いなさい」
エリザベス・タイラー:「心得ておりますわ」恭しく頭を下げて
"至上王"ルキア・ティベリア:「今回流された座標情報は、竜骸ワイバーンの発生地点と同じ。だから竜骸ワイバーンの邪魔さえどけておけば、あなた達が乗り込めるわよね」
エリザベス・タイラー:「仰る通り。船団が万全ではないとはいえ、リネットであれば私達が突入する道を開く程度はやってのけますわ」
エリザベス・タイラー:「そこから先は、この"海賊王"が万事お引き受け致します」
エリザベス・タイラー:「あの子たちには悪いですけれど、"石の魔剣"を奪い返すという幸運は私が独り占めさせて頂きますわ」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ふふふ。頼りにしてるからね」
"至上王"ルキア・ティベリア:エリザベスに抱きつく。
エリザベス・タイラー:「あらあら」
"至上王"ルキア・ティベリア:「算砂も、オーシャンズも、ブレスも、がんばってね」
伊藤算砂:「はい。お任せください」その様子を横目に見ながら。
ブレス・ブリギッド:「はい。期待に応えられるよう、専心いたします」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「お言葉…賜りました…」
ブレス・ブリギッド:頭を下げながら、ちらりと破砕の跡を見る。
ブレス・ブリギッド:("信賞必罰"......そうですよね。やはり、後で戦闘の報告は詳細に挙げておきましょう)
ブレス・ブリギッド:(彼女の功績を認めて頂ければ、"焦螟王"の免責……ではないですか。至上王の御寛恕にも繋がるかもしれません)
ブレス・ブリギッド:友人の身を案じながら微笑を浮かべた。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(こんな状況を…望んではいない…いないが)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(現状維持という選択肢は…もはや絶たれたに等しい…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(ならば…上を目指すしか…ないッ)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(少しだけだ…階段は…一段ずつ上る)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(踏み外さないようにだ…一段…慎重にッ)

GM:至上王は去った。伊藤算砂はこの後、調査隊の編成を行わなければならない。
GM:ファウセットの空中座標へと向かい、『石の魔剣』を奪還し竜化器ハッチライザーを破壊可能なだけの十分な戦力が必要となる。
GM竜骸ワイバーンがキングダムに襲来し、決して漏らしてはならないキングダムの重要機密が絡む中、徴発可能な戦力は多くはない。
GM:……少なくとも、美食王や情王との信頼関係は密にしなければいけない。単独で達成可能な任務では、決してないだろう。
ブレス・ブリギッド:会議が終わった後、入室許可を得た機会に潰れた床の修復を行い始める。
ブレス・ブリギッド:円形にヘコんだヒビに指を差し入れて引き上げ、隙間からモルフェウス・ソラリス能力者謹製の修復剤を流し込む。
ブレス・ブリギッド:接ぎのない一枚の石床はタイルのように取り替えるわけにも行かない。凹みを均した後で表面を研磨しリペアする。
ブレス・ブリギッド:作業を始め、数分経つ頃には床は元の表情を取り戻していた。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「見事な…ものです…ね…もぐもぐ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:パウンドケーキを一口で飲み込む。
伊藤算砂:「ええ。流石です」
エリザベス・タイラー:「これからもお願いしたいくらいですわね。ふふふ」紅茶を啜る。
ブレス・ブリギッド:「ありがとうございます」丁寧な礼。表情は仕事への自負を感じさせる笑顔を浮かべている。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「いや…しかし…どうしたものでしょうか?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「余りにも…リクエストは過大…それに対する人員も不足…もぐもぐ」
伊藤算砂:「過大ではありませんよ」少しだけ笑って。
伊藤算砂:「こちらが寡なのは事実ですが……」
ブレス・ブリギッド:「"焦螟王"、ジンさんにも負担をかけてしまいましたね。どうにか、叱責が及ばないと良いのですが」
エリザベス・タイラー:「実際の所、竜骸ワイバーンを相手にするとなればジン様の広域殲滅能力はとても頼りになったのですけれど……間が悪かったですわね」
ブレス・ブリギッド:「とはいえこれ以上無理をさせられないのも、温存しては被害が広がったのも事実、ですね」
ブレス・ブリギッド:「戦っていた時にはこのような事態、予測もできませんもの」
伊藤算砂:「……どちらにせよ限界ではありましたか。ジンには少し無理をさせすぎました」
伊藤算砂:「フィオナ騎士団の殲滅だけを考えれば十分であったつもりでしたが……」
ブレス・ブリギッド:はい、と相槌。「もっとも、そのための休息時間でしたが……事態の進行に打ち切られてしまいました。」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「しかし代わりの戦力など…居ないのでは」
伊藤算砂:「ええ。知ったら消さなければならないのであれば、流石にその運用をするわけにはいきません」
ブレス・ブリギッド:「私も、ツテは殆ど他の円卓麾下か、一般生徒達ですからね……」むむ、と指を唇に添える。
エリザベス・タイラー:「かといって他校のお力を借りるのは以ての外。海賊部のコネクションはむしろそちらの方が豊富なのですけれど」
エリザベス・タイラー:「中々に難題ですわね」含み笑いを浮かべたまま、小さく嘆息する。
ブレス・ブリギッド:「海賊部は遠征主体ですものね……」困ったように眉根を寄せる。
ブレス・ブリギッド:「しかし、実際この状況で協力を要請して、更には事情を伏せたままなど、可能なのでしょうか?」
伊藤算砂:「本来であれば正式に救伐騎士団の動員を仰ぎたいですからね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「それこそ…捨て駒として…使い潰すくらいの運用なら…しかし…」
ブレス・ブリギッド:「駒、ですか……」悲しげにオーシャンズさんを見る。
伊藤算砂:(本来この采配は……私の領分ではない)
伊藤算砂:(不夜王がまず必要な分を切り取り、それから組み立てる)
伊藤算砂:(それが出来ないとなると……)「……心当たりが?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「囚人部隊なら…ともかく…知り合いを…そういう使い方は…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「いや…しかし…保護すると言った手前…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(こんな事なら…さっさと処遇を丸投げしておくんだった…しかし肉の解体は上手いんだよなあ…)
エリザベス・タイラー:「ルキア様は消せとおっしゃいましたけれど、何も転送するまで痛めつける必要はないのではなくて?」
エリザベス・タイラー:「核心へ到達する前に、退却して頂ければ良いだけのこと。そのための脚でしたら海賊部でご用意致しますわ」
ブレス・ブリギッド:「至上王、ルキアさんの仰った竜骸の邪魔を退けて頂く役回り、ですね」
伊藤算砂:「そうですね……知られる前に引かせるほうがまだ目がありますね」
伊藤算砂:「私はむしろ……転送を含意していないと思っています」
伊藤算砂:「それ以上の手段じゃないですか?求められているの」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「陽動程度なら…それで十分でしょうか」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「確かに危険ですが…敵を引き付けるだけなら…知りうる情報も…少なくできますか?」
ブレス・ブリギッド:「転送以上の手段だなんて、取り返しの付かないものしか無いような気がしますが……」少し前、伊藤さんと会話した内容を反復しつつ。
エリザベス・タイラー:「でしたら却って抜け道は用意しやすいかもしれませんわね」
エリザベス・タイラー:「例えば名目上は除籍扱いで、最初から"キングダムにはいない"事になっている生徒の方ですとか」
エリザベス・タイラー:「うってつけなのではなくて?どなたかいらっしゃらないのかしら?そのようなお知り合い」
ブレス・ブリギッド:「私は、特には……内仕事ですので、関わらないんですよね」申し訳なさそうに他の人に目を向ける。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「髑髏王を…保護しております…」
伊藤算砂:「……確か“シカリオイ”事変の……」
エリザベス・タイラー:「あらあら、オーシャンズ様も大人しそうに見えて隅に置けませんのね」面白そうに口元を手で隠す。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「い、いや…不夜王も…お忙しそうだったので…とりあえず預かりとして…報告がッ…を…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(ジェネシスの方も…有耶無耶にしたいが…)
ブレス・ブリギッド:「なるほど、オーシャンズさんの庇護下に置かれていたのですね」
伊藤算砂:「まあ、報告にいい顔はしないでしょうね」
伊藤算砂:「ですが……確かに、起用可能な戦力と言えるでしょう」
ブレス・ブリギッド:「庇護下として美食王ご自身の裁量で動けるのならば、たしかにですねえ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(ヤダ…自分の裁量で動かしたくない…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「とりあえず…彼女は…使いましょう…人手は必要です…」
ブレス・ブリギッド:「あ、それでしたら、チム・チムニーさん達にもご協力を──」パ、と思いついたように手を合わせて。
ブレス・ブリギッド:「──して頂いても、この状況では向いてませんね。」しゅん、と取り下げる。
ブレス・ブリギッド:「正面戦闘になりますし、あの子達では生徒との協力は難しいので……」
ブレス・ブリギッド:申し訳ありません、と縮こまる
伊藤算砂:「……いえ、あの子達はキングダムにおいて置かなければなりませんから」
伊藤算砂:「そうですね……あとは私らしくやれば」
伊藤算砂:「対応できる方策はあるように思います」
ブレス・ブリギッド:「そうなのですか?すごいんですね、算砂さん」
エリザベス・タイラー:「頼もしい限りですわね」目を細めて笑う。
エリザベス・タイラー:「であれば、後は"竜王"の采配に委ねさせて頂きましょうか」
伊藤算砂:「まあ、そもそもとして……」
伊藤算砂:「主役はあなた方ですから」
伊藤算砂:「そちらに多く期待をするほうが、最適というものです」
ブレス・ブリギッド:「うふふ。至上王さんからも激励を頂きましたからね」
ブレス・ブリギッド:「そういうことでしたら。"情王"ブレス・ブリギッド、全力を尽くしますわ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(期待され過ぎたくない…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「できうる限りの手は打ちましょう」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「もぐ…しかし…指揮運用はお願いします…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「その辺りはッ…お願いしますよ…もぐもぐ」



ファウセット新陸帯

GM:朝方の新陸帯には、海賊部の艦隊がほぼ絶え間なく発着を繰り返している。
GM:大地を埋め尽くすような飛行艦はその大半が、海賊王の旗艦を目的地に到達させるための陽動部隊となる。
GM:最終的に彼女一人だけが到達すれば、それは海賊部の全軍戦力に等しいからだ。
GM:現地に残していた美食クラブの駐屯部隊も大いに助けになった。他のどの学区が動くよりも早く、全ての艦が出撃する。
GM:ファウセットの空へと向かう人員は、竜王、海賊王、美食王、情王。そして追加の戦力はもう一人存在する――

GM:地上では夜が開けたが、空の上方はまだ青い。
GM:そして、陽光の色彩を背負った、群れが。
竜骸:「……」
GM:対処の可否さえ考えにも及ばぬような、莫大な数。これが竜骸ワイバーン
GM:海賊部の誇る大艦隊ですら、果たしてどれだけの時間稼ぎになるだろうか。
GM:艦隊が編隊を組み、両翼へと分かれる。竜骸ワイバーンの大群は半ば自動的に、新たに射程へと捕らえた獲物へと向かい始める。
GM:海賊部旗艦はその中央の竜骸ワイバーンを撃破し、侵攻する必要があった。
GM:前方の敵影は僅かだ。だが、竜骸ワイバーンとの戦闘は少数であっても確実に戦力を消耗する。
GM:旗艦の甲板には、海賊王を始めとする主戦力が集い、交戦に備える。

“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「かなり受け持ってもらってるみたいだね?」先程までは見慣れぬ少女が一人、ポツリと呟いた。
ブレス・ブリギッド:「分断してもなお、この密度ですからねぇ」
ブレス・ブリギッド:そちらを気にしつつも自然体で受け応える。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:巨大なカバを象った輜重輸送空母『神の玉座メルカバ』のいくつかの砲塔が火を噴く。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「最低限の火力しか…もぐ…ありませんが…」
エリザベス・タイラー:「残存する艦隊で惹きつけられる数はあれが限界ですわ。陽動を成し遂げる前に墜とされては元も子もありませんもの」
伊藤算砂:「ふむ……久々に間近で見ましたね、竜骸」
伊藤算砂:「性能的には一切の衰えがないように見えます」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「確かに…しかし…少しは気を引けるかと…」
ブレス・ブリギッド:("髑髏王ロード・ビヘッド"。元々は定時制の王で、革命直後に出奔なされた──んでしたっけ)
ブレス・ブリギッド:ふむ、と覚えていた知識を内心で引き出す。
ブレス・ブリギッド:(足取りは不明とのことでしたが、美食王さんと縁があったのですね)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ロロさん…キツイ役割ですが…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「無理してもらいます…よ…もぐ」巨大な丼に盛られた海鮮丼を流し込む。
エリザベス・タイラー:「オーシャンズ様が秘蔵していらっしゃった虎の子ですもの。期待させて頂きますわ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(秘蔵してたわけじゃねーんだけど…)
ブレス・ブリギッド:「私達も少なからず、連戦のあとですからね。ご助力はとてもありがたいです!」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「ええ。私はここで貢献しないといけないもの」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「その後の処分がどうなるにせよ、少しばかりの借りを返すことにはなる」
ブレス・ブリギッド:「ここでの活躍は、至上王さんからの期待するに大ですもの」
ブレス・ブリギッド:「きっと悪いようにはなりませんよ」
ブレス・ブリギッド:ね、と美食王にも笑いかける。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(ど、どうでしょうねぇ…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「は、はは…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ご機嫌が麗しくあられれば…もぐ…良いですね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ともあれ…然るべき報告は…(文書で!)させて頂きますので…」
伊藤算砂:「まあ、でも、王鍵まで取り上げられることは稀ですから」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「奮戦が無駄になる事はない…と…もぐ…思います」
エリザベス・タイラー:「ふふ、そう心配なさらなくても、"石の魔剣"が戻ってくればきっと機嫌も治りますわよ」
伊藤算砂:「そうですね……機嫌がよくあってくれることに越したことはありません」
ブレス・ブリギッド:「えぇ。それじゃあ、私達の責任がとっても大きくなりますね」
伊藤算砂:「ここを抜けられなかったですと言おうものなら。少し考えたくありませんね」
ブレス・ブリギッド:「そうなっては、ご機嫌を伺ってる場合でもございませんよね……」
エリザベス・タイラー:「もう、何をおっしゃいますの?"竜王"ともあろうお方が」
エリザベス・タイラー:「"あり得ない手筋"のことまで考えに入れるなんて、思考リソースの無駄遣いではなくて?」
エリザベス・タイラー:銃を腰から抜いて「この"海賊王"の艦に乗っているんですもの、辿り着けない場所など存在しませんわ!」

GM:ミドル戦闘を開始します。

 竜骸[5] 竜骸[5]

    20m

"竜王"[5/99] "海賊王"[5/100]
"美食王"[7/92] "情王"[1/97] 
  "髑髏王[11/100]






    100m






 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
海賊部飛行艦[3/100]
海賊部飛行艦[3/100]
海賊部飛行艦[3/100]
海賊部飛行艦[3/100]

■“髑髏王”ロロ・スウィーティー

【肉体】3
【感覚】3
【精神】2
【社会】1

HP:28
行動値:11
装甲:3
復活回数:2回
王鍵名:僥冀ユーシーの瓔珞(白猿の額冠)

〈回避〉1
〈情報:FH〉1

《ヴァイタルボルト》Lv1
《解放の雷》Lv3
《リフレックス:ブラム=ストーカー》Lv2
《血霧の盾》Lv2
《アクロバット》Lv2
《犠牲の血》LV3

【メジャーアクション】
《ヴァイタルボルト》《解放の雷》
対象3体 次のメジャーアクションのC値-1、攻撃力+8、HP20回復。シナリオ1回

《解放の雷》
対象単体 次のメジャーアクションのC値-1、攻撃力+8

【リアクション】
《リフレックス:ブラム=ストーカー》Lv3《血霧の盾》Lv3《アクロバット》Lv3
11dx6+1 HP5点消費 シナリオ3回

【オートアクション】
《犠牲の血》
自分を含む範囲攻撃の対象を自分のみに変更し、装甲値を+10 シナリオ4回

GM:前方の竜骸2体を撃破すれば戦闘終了です。ゲーム的には20m先に離脱ポイントがあるものとしますが
GM:2体撃破した時点で到達自体は間に合うものとします。

■ラウンド1

GM:セットアップです。
竜骸:竜骸はまだ獲物が残っているので何もありません。
エリザベス・タイラー:なし!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ナイヨ
ブレス・ブリギッド:【ノーマルスキル:お掃除開始です】《フルパワーアタック》ラウンド中攻撃力+20。行動値0。
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を4増加(97 → 101)
伊藤算砂:「二人の私に追われる夢を見た」:《戦術》《サポートボディ》。
伊藤算砂:至近エンゲージ味方のメジャーダイスを+14個、メジャー以外は+8個、自分のダイスを-5個。
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を9増加(99 → 108)
ブレス・ブリギッド:ギュンギュン
竜骸:すいません、竜骸は何もないと言いましたが、ちょっとだけウソでした。
エリザベス・タイラー:なんだとぉ
竜骸:至近に獲物がいない場合は獲物に向かって進行します。前方の2体が《スタートダッシュ》。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ウワー
伊藤算砂:こっちきた!

 竜骸[5] 竜骸[5]

    10m

"竜王"[5/108] "海賊王"[5/100]
"美食王"[7/92] "情王"[0/101] 
    "髑髏王"[11/100]






    100m






 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
海賊部飛行艦[3/100]
海賊部飛行艦[3/100]
海賊部飛行艦[3/100]
海賊部飛行艦[3/100]

GM:最初の手番は行動値11、髑髏王の手番です。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:《解放の雷》を海賊王に。次のメジャーアクションのC値を-1、攻撃力を+8します。
エリザベス・タイラー:みなぎってきましたわ!
GM:行動値7、美食王の手番。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:うーん
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:《赤色の従者》
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を5増加(92 → 97)

 竜骸[5] 竜骸[5]

    10m

"竜王"[5/108] "海賊王"[5/100]
"美食王"[7/97] "情王"[0/101] 
    "髑髏王"[11/100]
    "夢幻の食彩"[9/97]






    100m






 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
海賊部飛行艦[3/100]
海賊部飛行艦[3/100]
海賊部飛行艦[3/100]
海賊部飛行艦[3/100]

GM:行動値5、海賊王と竜王の手番。
エリザベス・タイラー:私から行きましょうか
伊藤算砂:お願いします
ブレス・ブリギッド:まとめて殲滅してやってくださいな~
エリザベス・タイラー:マイナーで《骨の銃》LV4《死招きの爪》LV5 攻撃力38の射撃武器を作成し装備。
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を7増加(100 → 107)
エリザベス・タイラー:メジャー《ディストーション》《コンセントレイト:オルクス》LV4《要の陣形》LV4 骨の銃で攻撃 対象は前方の竜骸2体
竜骸:ヒエーッ
エリザベス・タイラー:メチャクチャダイスが増えてますわ…
竜骸:今どれくらい振れるんだろうね
伊藤算砂:+14でしてよ
ブレス・ブリギッド:ヤバ。C値も下がり攻撃力も高い
エリザベス・タイラー:26dx6+7
DoubleCross : (26DX6+7) → 10[1,2,2,3,3,4,4,4,4,4,5,5,5,6,6,6,7,7,7,8,8,8,9,10,10,10]+10[1,1,1,2,3,4,4,4,4,5,6,6,6]+10[1,6,9]+10[8,10]+10[1,9]+10[6]+3[3]+7 → 70

伊藤算砂:やった~
竜骸:やばすぎ
ブレス・ブリギッド:ご機嫌な出目だ~
エリザベス・タイラー:あっ《オーバーロード》忘れてました!使います!
竜骸:アヤヤーッ!?
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を3増加(107 → 110)
竜骸:実は暴走しているので、リアクションはできません。
竜骸:なんで暴走してるんでしょうね?
竜骸:ダメージをお願いします。
ブレス・ブリギッド:不思議だなぁ
エリザベス・タイラー:8d10+38+38+3d10+8 諸々有効
DoubleCross : (8D10+38+38+3D10+8) → 51[8,7,9,3,10,2,5,7]+38+38+12[9,1,2]+8 → 147

竜骸:えっ!?ウソ!
ブレス・ブリギッド:やば
伊藤算砂:つよ~
竜骸:死んだ!!
伊藤算砂:やった~
ブレス・ブリギッド:やった~!
エリザベス・タイラー:ぶっ殺した!
竜骸:《魔獣の証》で2体とも復活します!HP121あったのに……!
伊藤算砂:ヒエ~ッ
エリザベス・タイラー:なに復活しとるんですの~!
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を7増加(110 → 117)
GM:では竜王の手番です。
伊藤算砂:待機します~
竜骸:竜骸の手番。二体ともマイナーで《破壊の爪》。
竜骸:最初はマイナーで移動できないのでスタートダッシュが必要だったんですね
竜骸:あと、後方にいる竜骸もみんな《破壊の爪》。
ブレス・ブリギッド:爪を研ぐ音が聞こえる…
GM:海賊部飛行艦は全員HP100扱いで、トループなのでカバー能力は持ちません。
エリザベス・タイラー:ジャキン ジャキン
竜骸:《コンセントレイト:キュマイラ》《銘なき刃》《疾風剣》《獅子奮迅》。
竜骸:8dx7+3 リアクション-6個
DoubleCross : (8DX7+3) → 10[1,3,4,5,6,7,8,9]+10[3,7,10]+10[8,10]+6[5,6]+3 → 39

竜骸:4d10+23
DoubleCross : (4D10+23) → 34[7,10,7,10]+23 → 57

伊藤算砂:範囲まで……
竜骸:二体目。
竜骸:《コンセントレイト:キュマイラ》《銘なき刃》《疾風剣》《獅子奮迅》。
竜骸:8dx7+3 リアクション-6個
DoubleCross : (8DX7+3) → 10[1,1,3,5,5,6,9,10]+10[3,9]+4[4]+3 → 27

竜骸:3d10+23
DoubleCross : (3D10+23) → 16[3,5,8]+23 → 39

竜骸:まだ壊れないとは頑丈だなあ
竜骸:三体目
竜骸:《コンセントレイト:キュマイラ》《銘なき刃》《疾風剣》《獅子奮迅》。
竜骸:8dx7+3 リアクション-6個
DoubleCross : (8DX7+3) → 10[1,2,4,5,6,7,10,10]+10[5,10,10]+10[1,7]+2[2]+3 → 35

 竜骸[5] 竜骸[5]

    10m

"竜王"[5/108] "海賊王"[5/117]
"美食王"[7/97] "情王"[0/101] 
    "髑髏王"[11/100]
   "夢幻の食彩"[9/97]





    100m






 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]

GM:後方の艦隊が全滅しました。
伊藤算砂:もうぶっ壊してる……
エリザベス・タイラー:わたくしの艦が~~~っ!
ブレス・ブリギッド:固定値でぶっ壊れますものね…
ブレス・ブリギッド:海賊部の皆様~~!
GM:では行動値1の情王の手番!張り切ってどうぞ
ブレス・ブリギッド:ひえーん!参ります!
ブレス・ブリギッド:【EXスキル:綺麗にしましょう】《C:ブラックドッグ》《アームズリンク》《フレイムタン》
ブレス・ブリギッド:10m先の竜骸1体に白兵攻撃します
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:がんばれ~
ブレス・ブリギッド:えーと14個増えましての
竜骸:海賊王には不覚を取ったが
竜骸:こんなふわふわお姉さんに負けるわけがないぜ
ブレス・ブリギッド:(13+14)dx7+4
DoubleCross : (27DX7+4) → 10[1,1,1,2,2,2,3,3,3,4,4,4,4,5,5,5,5,6,6,7,8,8,8,9,9,9,10]+10[1,3,5,5,5,6,7,10]+10[3,9]+6[6]+4 → 40

竜骸:帰ってママのミルクでも飲んでた方がいいんじゃねえのか~?
竜骸:え……
ブレス・ブリギッド:ちょっと出目低めですわね~!
ブレス・ブリギッド:暴走なのでそのままダメージ!
竜骸:はい……
ブレス・ブリギッド:5d10+21+20-3 装甲有効
DoubleCross : (5D10+21+20-3) → 35[10,6,8,3,8]+21+20-3 → 73

ブレス・ブリギッド:73点。海賊王さんの半分ですね
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を6増加(101 → 107)
竜骸:ウギャアーッ!!
伊藤算砂:ごっつい
竜骸:《魔獣の証》のレベルは5!
ブレス・ブリギッド:侵蝕率もこんなに上昇し…
竜骸:なので死ぬのだ……さよなら……
ブレス・ブリギッド:はい、サヨナラ
エリザベス・タイラー:爆発四散!
GM:クリンナップ。使用エフェクトはありませんか美食王
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:まだいいかな
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ナシ
伊藤算砂:あっ私待機したから 自手番で搭乗だけします
GM:そうでした
伊藤算砂:実はチャリオットバラーなのだ
GM:これで空中を100mかっとべるね
GM:200mだ!早いなあ
ブレス・ブリギッド:すばやい!
GM:行動値は1下がりますね
伊藤算砂:4になりました

   竜骸[5]

    10m

"竜王"[4/108] "海賊王"[5/117]
"美食王"[7/97] "情王"[0/107] 
    "髑髏王"[11/100]
   "夢幻の食彩"[9/97]





    100m






 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]

■ラウンド2

竜骸:竜骸は全員がPCの方向に《スタートダッシュ》。包囲が10m狭まり、前方の竜骸はエンゲージしました。
伊藤算砂:《サポートボディ》だけにしておこうかな 味方の全判定ダイスを+8個。
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を3増加(108 → 111)
ブレス・ブリギッド:念のため【ノーマルスキル:お掃除開始です】《フルパワーアタック》ラウンド中攻撃力+20。行動値0。
エリザベス・タイラー:なしですわ
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を4増加(107 → 111)
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:なしです

   竜骸[5]
"竜王"[4/111] "海賊王"[5/117]
"美食王"[7/97] "情王"[0/111] 
    "髑髏王"[11/100]
   "夢幻の食彩"[9/97]





    90m






 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]

GM:行動値11、髑髏王の手番。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:再び海賊王へ《解放の雷》。C値を-1、攻撃+8です
GM:行動値9。従者の手番。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:殴って見るか
エリザベス・タイラー:暴走してるから殴り得ですわ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:殴り得なら殴る
ブレス・ブリギッド:得はしたいですからね
GM:なるほど
GM:確かに至近だから武器なくても殴れる
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ダイス+8個かな
伊藤算砂:です!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:13dx
DoubleCross : (13DX10) → 9[1,1,2,3,3,5,5,6,7,7,8,9,9] → 9

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:回らなかった これはダメだな…
竜骸:オッホッホ
竜骸:なんでおじゃ?そのダイス目は……
竜骸:まあいい
竜骸:麻呂は暴走中ゆえ、ダメージダイスを振ってみるでおじゃ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:1d10-5
DoubleCross : (1D10-5) → 8[8]-5 → 3

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:パイを顔に受けろ!
無限の食彩(従者):べちゃ!
竜骸:弱い弱い
竜骸:まだHPは47もある
竜骸:このままじゃ後続ワイバーンに追いつかれ
エリザベス・タイラー:装甲はないんだ
竜骸:八つ裂きにされること確定~
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:その3点が命取りになるぞ…
竜骸:数多いから計算面倒なのでね……
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:たぶん
ブレス・ブリギッド:かしこい
ブレス・ブリギッド:装甲込みを計算した上でのHPってことだぜ きっと恐らくだぜ。
GM:そういうことにしておいてください
GM:では行動値7の美食王
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:うーん さっきマイナーを使い忘れたが ここは待機します
GM:行動値5、海賊王の手番です。
エリザベス・タイラー:侵蝕的に少々厳しいので……ここはマイナーなし
エリザベス・タイラー:素手で攻撃します。その前にセルスタッフ:アサルトを使って攻撃力+3
エリザベス・タイラー:13dx9
DoubleCross : (13DX9) → 10[1,1,1,2,3,3,3,4,5,6,6,6,10]+4[4] → 14

ブレス・ブリギッド:回るぜ
エリザベス・タイラー:暴走リア不なのでダメージ出しますわ!
エリザベス・タイラー:2d10+8+3-4
DoubleCross : (2D10+8+3-4) → 8[6,2]+8+3-4 → 15

竜骸:ワァ
ブレス・ブリギッド:積み重なってる
竜骸:残り32
竜骸:今のはちょっと痛かったぞ~~!
竜骸:怒りの行動!
竜骸:《コンセントレイト:キュマイラ》《銘なき刃》《疾風剣》《獅子奮迅》。全員を対象にします。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:《犠牲の血》を使用します。対象を私単体に変更してください。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:攻撃中装甲値も+10されるぞ
ブレス・ブリギッド:かたぁい
竜骸:なんだと~?小癪な野郎め
竜骸:死ね!
竜骸:8dx7+3 リアクション-6個
DoubleCross : (8DX7+3) → 10[4,4,6,6,7,8,8,9]+10[5,6,8,10]+10[6,7]+1[1]+3 → 34

“髑髏王”ロロ・スウィーティー:一応素ドッジします
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:《アクロバット》は使えるな 使います
ブレス・ブリギッド:しれっと相手の出目もいいなぁ
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:13dx+1>=34
DoubleCross : (13DX10+1>=34) → 9[1,1,2,3,4,5,5,6,6,6,8,8,9]+1 → 10 → 失敗

“髑髏王”ロロ・スウィーティー:失敗。
竜骸:自慢のダメージ、受けてもらおうかなァ~
無限の食彩(従者):《崩れずの群れ》でカバーするぞ
竜骸:復活回数1消費確定~~!
竜骸:なにっ
竜骸:お前はAIで作ったみたいなごちそうの画像……!
竜骸:ただの食べ物じゃなかったのか
無限の食彩(従者):オイシイヨ!
竜骸:俺のパンチを食っても同じことを言えるかな――ッ!
竜骸:4d10+23
DoubleCross : (4D10+23) → 22[10,6,3,3]+23 → 45

ブレス・ブリギッド:並のオーヴァードなら消し飛んでしまいます!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:無限の食彩(従者)のHPを45減少(55 → 10)
竜骸:ば、バカな
竜骸:なぜ従者が耐えられるのだ
伊藤算砂:耐えてる……
竜骸:おかしくない?
エリザベス・タイラー:タフという言葉は従者のためにある
GM:崩れずぶんの侵蝕率は上げてくださーい
無限の食彩(従者):ワハハ
ブレス・ブリギッド:無限の名は伊達じゃない
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を2増加(97 → 99)
GM:それでも100越えないんだな~
竜骸:後方の竜骸は全員が全力移動します。20m距離が縮まります。
伊藤算砂:来るよ~

   竜骸[5]
"竜王"[4/111] "海賊王"[5/117]
"美食王"[7/97] "情王"[0/111] 
    "髑髏王"[11/100]
   "夢幻の食彩"[9/99]





    70m






 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]

ブレス・ブリギッド:ヒィ~ 圧。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:a,
GM:なんでしょうか
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:美食王の素パンチします
GM:OK!
GM:あ、いや
GM:さっき待機って言ってしまったので
GM:やっぱり処理してからだと巻き戻しできないかな
GM:すいませんね
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:あ、まだ手番残ってますね
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ごめんなさい
GM:そうです
GM:次は竜王の手番
GM:行動値4です
伊藤算砂:確かにラウンド最後の処理っぽい挙動だもんな……
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:皆終わったと思っちゃった
ブレス・ブリギッド:確かに。
伊藤算砂:マイナーなし チャリオットバラーで攻撃します。
伊藤算砂:なんか……ありました 手元に
ブレス・ブリギッド:轢殺アタック!
GM:乗った意味があった!
伊藤算砂:ダイスは-5されていますが……肉体4あるから振れます
ブレス・ブリギッド:見せてやりましょう 飛ぶ車……飛車の力!
GM:なんでこの設定で肉体が4もあるんだよ
伊藤算砂:2dx
DoubleCross : (2DX10) → 5[3,5] → 5

竜骸:当たるけどさあ……
伊藤算砂:1d10+13
DoubleCross : (1D10+13) → 3[3]+13 → 16

伊藤算砂:えいっ
ブレス・ブリギッド:ハチワンダイバーみたいなパワー将棋ですね
竜骸:ウワーッ
竜骸:なんか……残りHP50をちまちま削られつつある!
竜骸:残りもう16しかない!
GM:そして行動値0、情王の手番だ……!
ブレス・ブリギッド:はーい
ブレス・ブリギッド:じゃあ私も一応素手で殴ってみましょう~。
ブレス・ブリギッド:エフェクトは……無しでいいかな。素振りでいきます。
ブレス・ブリギッド:竜王さんのバフで+8個して~
竜骸:これじゃワイバーン・ナブリコロサレールだよ~~
ブレス・ブリギッド:(9+8)dx+4
DoubleCross : (17DX10+4) → 9[1,2,3,4,5,5,5,6,6,6,6,7,7,7,8,8,9]+4 → 13

竜骸:ギャーッ命中
ブレス・ブリギッド:2d10+21+20 装甲有効
DoubleCross : (2D10+21+20) → 18[8,10]+21+20 → 59

ブレス・ブリギッド:59点です
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:つっよ
ブレス・ブリギッド:侵蝕上昇なし!
伊藤算砂:もしかしてあたしたちがチマチマ削るやつ……
伊藤算砂:いらなかった……?
エリザベス・タイラー:一撃でしたわ
ブレス・ブリギッド:これが……絆の力です!
竜骸:じゃあ最初から
竜骸:そいつで殺してくれよ……!
竜骸:痛え……痛えよお……
エリザベス・タイラー:苦しみを長引かせただけでしたわね
ブレス・ブリギッド:介錯しましょう。
GM:戦闘終了。空戦を無事突破しました。

GM:空の戦場は、竜王が思い描いた通りの形を成している。
GM:船長の大半を欠いた海賊部船団であったが、それでもその装備と練度は、竜骸ワイバーンを十分な距離まで遠ざけるだけの能力はあった。
海賊部生徒:「閃電船長!竜骸ワイバーンのクソ野郎どもがいらっしゃいましたわ!」
海賊部生徒:「竜骸ワイバーン相手だろうと、わたくし達海賊部に恐れるものなし!」
海賊部生徒:「これは至上王様直々の勅命!必ずや、海賊王様のために武功を上げます!」

"閃電船長"リネット・サザーランド:「……」この数の竜骸ワイバーンに囲まれれば、誰も無事ではいられない。
"閃電船長"リネット・サザーランド:敵を前にした闘争心や恐怖は、それを理解していることの現れだ。
"閃電船長"リネット・サザーランド:「……十分に引き付けました。16時方向に緊急速度で推進。全砲門斉射」
"閃電船長"リネット・サザーランド:スーツ姿で、後ろに手を組み、あくまで落ち着き払っているように見える。
"閃電船長"リネット・サザーランド:(海賊王様。私達を捨て駒にしなければならないキングダムの目的とは……)
"閃電船長"リネット・サザーランド:(一体、どのような)
GM:――その遥か前方。旗艦の戦闘要員は、二群に分かれて襲来する群れに対峙している。
GM:後方では、雲霞の如き影に群がられて火を噴き、墜ちていく船団が見える。突破しなければならない。
伊藤算砂:「あの様子なら問題ないでしょう。後衛は十分受かります」撃墜の様子を見ながら言う。
伊藤算砂:「況や前衛をや。右に舵取りしてください」
伊藤算砂:「一定速度で接近するならば、左右の攻勢が一直線に重なりますから」
伊藤算砂:「そこを一息にと。タイミングはこちらで合図できます」
ブレス・ブリギッド:「畏まりました」一歩後衛に控え、自分の出番はまだ先だろう、と示す。
エリザベス・タイラー:「ええ、任せますわ。海賊王わたくしの船員を丸ごと捨て駒に差し上げたのですもの」
エリザベス・タイラー:大きく手を振りかざし、旗艦の進路を右へ寄せる。
エリザベス・タイラー:「生半可な戦果では割に合いませんわよ」
竜骸:旗艦の進路が曲がったことで、自然、右側の群れが先に到達することになる。
竜骸:青く発光する翼が、三対、四対、五対――まさしく兵器のごとく、同期した機械的な羽ばたきだ。
竜骸:「……」
竜骸竜骸ワイバーンの狙いはシンプルである。まず、生徒。そして飛行艦のような構造物であれば、その弱い部分。
竜骸:青い光を放つ爪が展開される。
エリザベス・タイラー:「"戦列砲カロネード"」
エリザベス・タイラー:海賊王の背後に髑髏の旗が昇る。旗艦の側面に無数の砲門が並び、砲弾が装填される。
エリザベス・タイラー:手を振り上げる。発射の号令は未だ出ていない。竜王の合図を待ったまま、竜骸の群れを限界まで引き付ける。
伊藤算砂:その爪が、まさに船体にかからんかと思われた瞬間。
伊藤算砂:(打て)
エリザベス・タイラー:鉤爪の切っ先が、迎え撃つ大質量の鉄塊によって砕かれる。百数十門の砲口から、寸分違わぬタイミングで轟音が響いた。
竜骸:直撃する。その名の通り、竜骸ワイバーンの体組織は骸めいて無機質なものだ。
竜骸:肉体の大部分を構成する金属質を含んだ甲殻が歪んで爆ぜ、青く発光する体液と、ゼリー質の何かが断面から散る。
伊藤算砂:その弾着の結果を確認するよりも前。(防衛陣は残敵からのカバーを!)
伊藤算砂:(“情王”はそれの掃討!)声ならぬ命令の声は既に響く。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「さあさあ!お客様を待たせてはいけません!」
竜骸:――竜王が見立てた通り、当初左方から迂回しようとしていた群れは
竜骸:奇襲を狙っていた。飛行艦の船底側から潜り、側面から出現した。
竜骸:「……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:その食卓に広げられた遺産からは無数の料理が溢れ宙へと飛び立っていく。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「客を待たせるなど主宰の名折れ!ロロさん、お客様の誘導をお願いしますよ!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「食べても尽くせぬ食彩をご賞味あれ!」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:脊椎の骨を、ピシャリと地面に叩きつける。
竜骸:生徒に接敵してしまえば、竜骸ワイバーンの行動はシンプルである。爪と尾を大きく薙ぎ払い、掃討にかかる。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「このままやれば、私達は、いずれ、食われる」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「だけど今じゃない……しをおもえ――僥冀ユーシーの瓔珞」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:彼女が行使するのは、味方への血の呪詛。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:いずれ来たる死を確定する呪い。だが、直近の死ではない。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:その呪詛が定める刻限、履行されるまでの生存を保証する。
竜骸:その呪詛の効果であったのか、竜骸ワイバーンが引き裂いたのはロロではなかった。
竜骸:無限に湧き出し続ける料理を生徒として認識し、攻撃した。竜骸ワイバーンの知覚能力からして考えにくい誤作動ではある。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「味の感想も頂きたい所ですが…ね…さあ、動きは止めましたよ」
竜骸:「……」
ブレス・ブリギッド:「はい」と、戦乱の中で静かに息を整えていた
ブレス・ブリギッド:(学級会のことも、"明王"──ベルティン先輩のことも、今は置く。)
ブレス・ブリギッド:決して心配をしてない、訳ではない。
ブレス・ブリギッド:ただ心で心配はしながら、行動をする。
ブレス・ブリギッド:(『天国』に連れて行かれたと、アーイシャさんは仰った)
ブレス・ブリギッド:(そして、竜王さんの説明した“フォモーリアン”……)
ブレス・ブリギッド:心配のタネは尽きない。だから、心配してないとは言えない。
ブレス・ブリギッド:本当は、一人ででも駆け出したい衝動を抑える。
ブレス・ブリギッド:心配。『怒り』に準じない感情は遺産の力では抑えられない。が──激情を強制的に抑える心の動きを、再現する。
ブレス・ブリギッド:(学級会を認識した竜王さんが、こちらに指示を出していない。ならば、きっとその通りに動くのが最善)
ブレス・ブリギッド:努力によって凪いだ心で微笑みを作り、鉄の鱗に覆われた腕から暖かな炎が燃え上がる。
ブレス・ブリギッド:「ただせ。清灯火『ベロニカ』」
ブレス・ブリギッド:竜骸達の向こう。その先に『天国』があるように見据えて、到達の完遂を後押しする遺産の名を呟いた。
ブレス・ブリギッド:タッ、と踏み込んだ瞬間、金色の風になったブレスが竜骸へと一直線に迫り、炎が羽のように広がって跳躍を後押しする。
竜骸:三羽の竜骸ワイバーンが、同時に殺到していた。美食王と髑髏王がそれだけの数をせき止めていたということでもあるが――
竜骸:ブレスに襲いかかった爪と尾の斬撃は、同時である。しかし。
ブレス・ブリギッド:竜骸の目の前。ブレスが人の形を取り戻し、弓のように引き絞った右腕を慣性のまま竜骸達に叩きつける。
ブレス・ブリギッド:「───やぁ!」
ブレス・ブリギッド:上ずった気合の声とともに、竜爪に拳を合わせる
ブレス・ブリギッド:────砲撃に似た破砕音が鳴り響いた。
竜骸:甲板上に到達した竜骸ワイバーンは、その一撃で全て飛び散る。
竜骸:墜ちていく残骸には金属が熱されたような、赤橙の火が灯っていた。
GM:進路を阻むものはなく、後方の群れに追撃されながらも、旗艦は目的座標へと突き進む。
GM:そして――
GM:その先に広がる到達点を、全員が認識する。

GM:雲上に浮遊する『島』。
GM:地上からの観測で、このようなものはなかったはずだ。近づかなければ認識すらできなかった、『石の魔剣』の所在地。
ブレス・ブリギッド:「そ、空に浮かぶ島、ですね。文字通りに。」
エリザベス・タイラー:「ロズマリアが上陸したカルカソンヌの浮遊島は、ノドスが遺していった兵器の残骸だったという話でしたけれど」
エリザベス・タイラー:「これはもっと古いものに見えますわね……ずっと昔からここにあったかのような」
伊藤算砂:「どうでしょうか……そう見えるだけで、今まさに大王鍵自体が作り上げたものである可能性もあります」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「または…ノドスの兵器の元になった遺産とか?」
伊藤算砂:「警戒は厳に。どちらにせよ……上陸はしなければならなさそうですね」
ブレス・ブリギッド:「すごいですね……極まったバロール能力は、天空に城すら浮かべるとは噂に聞きますけど……」
エリザベス・タイラー:「接岸できる場所を探しますわ」島の下部へと艦を回り込ませる。
ブレス・ブリギッド:「お願いします。何かあったら私が行けるよう、待機しておりますね」
GM竜骸ワイバーンの雪崩に追い立てられるように、しかし十分な慎重さをもって、旗艦は未知の浮遊島へ着陸を遂げる。
GM:到達は終わりではない。ここにあるはずのものを、見つけ出す必要がある。



『天国』


GM:朝焼けで黒く陰っていた大地には、豊かな楽園が広がっていた。
GM:ファウセット新陸帯をそのまま切り取ってきたかのような――それどころか、さらに鮮やかな花々に彩られ、
GM:清涼な小川が丘から流れ落ちている。どこかから、小鳥の鳴き声のようなものもあった。
GM:危険な生物は、一見した限りでは確認できない。少なくとも竜化器ハッチライザーはこの島のどこかにあるのだろうが。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「これは…良いですね…菜園として…有効活用とか…できないものか」ドンブリのラーメンを手に持っている
ブレス・ブリギッド:「なんだかのどか、ですね?」
エリザベス・タイラー:「素敵な景色ですわねえ。もっと早く見つけていたら極上のリゾート地として活用できましたのに」
ブレス・ブリギッド:「ここが『天国』なんでしょうか」辺りを見回している
伊藤算砂:「ファウセットの一部がそのまま“突き上げられた”? あるいは……どちらかがどちらかの模倣……?」
ブレス・ブリギッド:「このように穏やかだと、何処から探したものか迷いますね」
伊藤算砂:「孵化すれば一息に荒らされそうなものですが……」
ブレス・ブリギッド:「竜骸たちですね。ここから発生してるとしたら、姿が見えないのは気になります」
ブレス・ブリギッド:「棲家は荒らさないようにしてるのかしら……?こういった未知の場所を探索するのは不慣れなんですよね、私」しゅん。
GM:その時、予期せぬ音が鳴った。海賊王の通信端末の呼び出し音。
エリザベス・タイラー:「そうであればありがたいのですけれどね。地上であの群れと戦うのはより厄介……あら」
エリザベス・タイラー:会話の途中で端末を取り出す。

"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈王様。無事か。もう『天国』にはついてしまったか?〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:やや焦りを含んだ声が聞こえる。"幽霊船長"メアリ・ダッチマンだった。
エリザベス・タイラー:「メアリ?随分遅いモーニングコールですわね」
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈眠りすぎた……いや、大した影響もなかったのかな。どのみち王様達が『天国』まで行くのは規定事項だったか〉
ブレス・ブリギッド:「ついてしまった、とは。なんだか剣呑な言い方ですね」会話の流れで聴き、独り言。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(こういう時の通信はロクでもないと相場が決まっている…)
エリザベス・タイラー:「本当にただの挨拶でしたら切りますわよ。"石の魔剣"の探索には船員の助力は不要と通達しましたわよね」
伊藤算砂:(……そうだ。その通達を破ってまで、連絡する必要がある事態ということ……)
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈……戦術に組み込んでもらう必要がある、重要な情報なんだ〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈そもそもどうしてぼくは普通に連絡できている?おかしいと思わないか?〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈光だって電波の一種なんだ。その浮遊島が光学的に地上から決して観測できない構造体だったというなら――〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈こうやって通信が届いているのはおかしいんだ。キングダムではこういう話してもあんまり通じないんだけど……〉
伊藤算砂:「光学迷彩の類では無いだろうということですね?しかし、普通に考えれば……」
伊藤算砂:「魔術的な欺瞞を考えるべきでは。それであれば通信を想定していなくても無理はないのでは?」
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈そうだよ。竜王様はやっぱりいいことを言う。これは実は魔術的な欺瞞なんだ〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈見えているのに、見えていないと認識してしまう〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈覚えているはずのことを、忘れてしまう〉
伊藤算砂:「……」
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈そういうことに心当たりはなかった?この中の、誰でもいい……〉
伊藤算砂:「ございますね」
エリザベス・タイラー:「認識阻害……暗示、催眠の類ですわね。原始的ですけれど、その分些細な切っ掛けで効果を及ぼすことができる」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「しかし、古典的魔術であるなら…ズルもぐ…対策法もあるのでは?」ラーメンをすする
ブレス・ブリギッド:「衝立で隠してるのではなく、見てても覚えられない、ということなんですか? 同じ場所で入れ替わった前のお店を思い出せないみたいに……」
伊藤算砂:「ああ、それが……“どこにでもいる”」
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈竜王様は……今のところ、どこまで分かっている?〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈美食王様の言う通り、対策法はあるんだ。――この事実を『思い出す』ということ〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈直近に接触していて、まだ覚えているような人間がいれば、認識できる……けれど、そうでなければ……〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈たとえ王様だろうと、何も知らない相手に立ち向かっていくことになる〉
エリザベス・タイラー:「未知に挑むことこそ海賊の誉れ……ですが」頬に手を当てて
エリザベス・タイラー:「そうも言っていられない相手のようですわね」
伊藤算砂:「直近に接触……」
ブレス・ブリギッド:「未知に挑んでも、それすら忘れてしまうのなら大変ですものね……」
エリザベス・タイラー:「メアリがこうして連絡を寄越したということは、私達の中の誰かがその相手と接触したことまでは」
エリザベス・タイラー:「確証があるということですわよね。無駄なことはしない子ですもの。私としては、もう少し遊び心を持ってくれた方がかわいいと思うのですけれど」
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈……ぼくじゃない。不夜王様が、情王様のことを調査していたんだ。ぼくは万一のための伝言役だ……〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈情王様は"学級会"に接触していたはずだ。この言葉までは覚えている?〉
ブレス・ブリギッド:「私ですか」と答えつつ、続く言葉にうなずく。
ブレス・ブリギッド:「はい。"学級会"とは接触しておりました。2度目は、竜王さんとご一緒です。」
ブレス・ブリギッド:「所属しているのは、"四腕王"アーイシャ・ナッジャールさん……それに、"明王"ベルティン・シェーヴ先輩。」
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈…………〉
ブレス・ブリギッド:「私の先代です。……それも、この『天国』に連れてこられた、と伺っています」
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈……〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈……他には、、、?〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈諸王レベルが二人所属している。その情報は確かに有益だ。けれどその名前を挙げるなら〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈やっぱり……覚えていられた生徒は、誰もいないのか。ぼく自身も含めて……!〉
伊藤算砂:「“それ以上”があるはずだと?」
GM:"不夜王"ジェシカ・クロフォードは、常に"学級会"の陰謀を警戒し続けていた。
GM:時に"竜王"や"血統王"に警句としてその存在を伝え、重要な局面が訪れる時、自他がその存在を忘れないように心がけていた。
GM:"学級会"は、確かに大きな事件を起こしたことは一度もなかった。
GM:そしてジェシカ自身も、長く自分自身で、認識できていなかったのだ――
GM:なぜ、覚え続けておく必要があったのか。
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈"学級会"の正体は……反キングダムの、民主主義活動なんかじゃない……!〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈ずっと昔……第二次ノヴァリス紛争よりも前に作り上げられた諜報機関だ!〉
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(また、ヤバそうな情報をォ)
エリザベス・タイラー:「諜報、機関……まさか……」
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈所属者の名前が挙がったなら、最初に創設者の名前が挙がっていないといけなかった!〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈"学級会"を作り出したのは旧円卓第一席!サヴィト・カウル・シャーだ!〉

"学級会"【《トラップ》諜報優位-1】
本来の"学級会"は、反キングダムの民主主義活動などではない。
理事会時代に旧円卓第一席サヴィト・カウル・シャーが作り上げた、実態不明の諜報機関である。
彼女らは民の立場からキングダムの『民意』を操作する、サヴィトの陰謀の手駒であった。
サヴィトの死とともに彼女らは表向きの民主主義へとその活動目的を移行しつつあったが、
星徒サヴィトの帰還に伴い、再びキングダム最大の諜報機関として統制を取り戻しつつある。

サヴィト・カウル・シャー:「えーと……」声は、全員のすぐ傍から聞こえた。
サヴィト・カウル・シャー:まるで、最初から同じように並んで、その場に座っていたかのようだった。

サヴィト・カウル・シャー:「私のことですよね。もう喋っていいでしょうか……?」
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈………………!!〉
ブレス・ブリギッド:「あっ、はい、すみません……なんでしょう、か……?」なので、答えも自然と『話してなかった』メンバーへのものになる。
伊藤算砂:「どこから……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(こ、こいつ…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(今まで…居たのか)
エリザベス・タイラー:「……」声の方向へ拳銃を抜くと同時に、空中に二門の大砲が現れサヴィトへと狙いをつける。
エリザベス・タイラー:「……その声、そのお顔。ここまで目の当たりにしてようやく思い出しましたわ、サヴィト様」
サヴィト・カウル・シャー:漆黒のマントと対象的な、ゆるいウェーブを描く銀色の髪と、丸い緋色の瞳。
サヴィト・カウル・シャー:顔立ちは整っているが、どこか大人しい、集団の中に埋没してしまいそうな雰囲気があった。
サヴィト・カウル・シャー:「え~~っ、やめてくださいよ。エリーちゃん」
サヴィト・カウル・シャー:「怖い!そんなもの撃たれたら死んじゃうじゃないですか」
エリザベス・タイラー:「それは興味深いですわね」常に浮かべている微笑が消え、警戒の視線を顕にする。
エリザベス・タイラー:「初めてですわ。一度死んで……生き返った方を、もう一度殺すというのは」
GM:"至上王"が座し、一時は"不夜王"が代行を務めていたキングダム連合学院円卓議会第一席の、『その前の王』を覚えている者はひどく少ない。
GM:サヴィト・カウル・シャーは、表舞台にほとんど顔を出さず、力を誇示することもない、影の王だったからだ。
GM:かつて一度、"血統王"という王候補者が、円卓議会へと昇格する機会があった。
GM:"血統王"の円卓昇格には、互いに不和の兆しが芽生えつつあった全日制と定時制の連帯を強める、理事会の政治的意図があった。
GM:当時キングダムの一生徒に過ぎなかったサヴィト・カウル・シャーは、何もしていない。
GM:ただ、民の興味の方向を導いただけだった。
GM:『円卓に招かれるほどの"血統王"は』『どのような王鍵に適合しているのだろう?』
GM:生徒達はそれを知りたがった。その単純な結果として、"血統王"には遺産継承者としての適性がなく、王の資格を持たないことが判明した。
GM:"遺伝橋"を用いて、彼女に秘密裏に王鍵を継承させる理事会の計画も破綻した――
GM:"血統王"を追い落とした存在は、後に番外第八席。"新聞王"の名を与えられる。
GM:そうして欠けた円卓に、事件とは全く無関係な、サヴィト・カウル・シャーが座った。
GM:彼女は誰よりも弱かった。故に情報と、謀略を武器としていた。王が支配する体制と全く真逆のことを行いながらも
GM:民主主義活動を統率し、理事会を籠絡し、円卓の内にいながら認識されず、全てを遂行していた。
GM:彼女の王としての名を覚えている者はほとんどいない。彼女の王鍵の力で忘れてしまうからだ。
GM:だが彼女は、死のないノヴァリスにおいて――ただ一人、王を殺す王であった。故にそう呼ばれる。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「こんにちは。"暗殺王ロード・スレイヤー"、サヴィト・カウル・シャーです」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「よろしくお願いしますね」
ブレス・ブリギッド:「ロ………"暗殺王ロード・スレイヤー"さん、ですか」よろしくお願いします、と困惑混じりに挨拶を返す。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(何なんだッ!何でこんなのが出てくる…!こんなの…対応を間違えれば…後々自分の首を絞める事になりかねないぞッ…)
伊藤算砂:「……どうして」
伊藤算砂:「お姿を現しに?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「えへへ、姿を現したわけじゃないんですけどね」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「皆さんが、見えるようになったんです。私の名前を聞いたからですね」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:およそ敵意のようなものは感じられない。浅い小川に靴の裏をつけるように、パタパタと両足を動かしている。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(認識の外に…居る相手に対する失着で…責任なんて負わされる身にもなってみろッ)
ブレス・ブリギッド:「では……今まで、ずっといらっしゃったんですか?私達が気付かなかっただけで?」
ブレス・ブリギッド:戦闘に特殊なアクションを必要としないスタイルのため、警戒心より困惑が勝っている。
ブレス・ブリギッド:相手の敵意を感じないとなればなおさらだ。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「えーっ、ブレスさんとはお話ししたじゃないですか!」口に手を当てて驚く。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「では…私…とは?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(知り合いであってくれないでくれ…)
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「あ、オーシャンズさんとははじめまして……」深々とお辞儀する。
ブレス・ブリギッド:「えっ!?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「キングダムが……竜骸ワイバーンに襲われてた時」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「心配して、逃げるように言ってくれましたよね?嬉しかったなあ」
ブレス・ブリギッド:「えっ、えっ……!?」
ブレス・ブリギッド:その言葉に記憶の中の顔が繋がる。

 キングダム一般生徒:「はい。どうか、お願いします……!」
 キングダム一般生徒:ブレスの手を一度強く握り返して、市街の方へと避難していく。

ブレス・ブリギッド:あの時話した女子生徒の面影が目の前の女性に重なった
ブレス・ブリギッド:「あ、あの時の……!?」
ブレス・ブリギッド:年相応の少女のように驚いている。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:朗らかに微笑んでみせる。
伊藤算砂:「つまりは……キングダムからここまで、付いてこられたというわけですか」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「実は"学級会"にも行き来できるゲートがあったんですけどね」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「あの時の襲撃で壊れちゃいました。だからちょうどいいなって思って……ご迷惑でしたか?」
伊藤算砂:「いえ。迷惑だと感じる暇はございませんでした」
ブレス・ブリギッド:あわわ、と朗らかなサヴィトとの会話に飲まれている。
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈竜王様……そ、そいつと……話をするのは、危険だ……!〉
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「あ!あ!待ってください!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「エリーちゃんも銃をおろして!いったん!いったんね?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(会話タイプの異能相手に会話で相対すのは…通常なら悪手ですよ…相手の有利戦場で丸腰で戦うようなもの…)
エリザベス・タイラー:「……」暫しの逡巡の後、言われた通りに銃を下ろす。
エリザベス・タイラー:元より引き金を引けなかった時点で、サヴィトに対しては威嚇にすらならないのだ。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「あの~~、実はですね、私もすごく困っていて……」
ブレス・ブリギッド:「困っているん、ですか……?」
ブレス・ブリギッド:学級会で会話した印象を引きずって、つい親身になってしまう。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「いっしょに協力できればなって……だからいざという時、皆さんの到着を手助けできるようにしてたんですけど……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「手助けしていない以上…その言動の信憑性は…ありませんよ…ね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「手助けを認識できないんだから…それで恩を…売られても…」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「そ、そうですよね……あはは……私、影が薄いのがいつも悩みで……」悲しげ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「う…」
ブレス・ブリギッド:「あぁ、こちらが忘れるってことは、そういう問題もあるんですね……」
エリザベス・タイラー:「サヴィト様」有無を言わせぬ口調で、彼女の言葉を遮るように声を被せる。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「は、はい!」
エリザベス・タイラー:「どうか、私の質問に答えて下さいませ。できるだけ簡潔に」彼女に会話の主導権は渡せない。せめてもの抵抗として一方的に告げる。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:こくこくと頷く。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:竜の如き圧があった"至上王"とはまるで正反対だ。無害な小動物のようですらある。
エリザベス・タイラー:「貴方は第二次ノヴァリス紛争の折に一度亡くなっております。皆の記憶からは薄れてしまっても、これは記録上間違いのないこと」
エリザベス・タイラー:「亡くなったはずの生徒が、同じままの姿と記憶、そして砕けた十字冠を伴って再び現れる現象についても、私共円卓は認識しております」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「そうです……私、星徒スターダストなんです。エリーちゃんがそこまで把握しているなら話は早いです」
エリザベス・タイラー:「ええ、星徒と呼ばれる、サヴィト様のジャーム体。そう理解した上で、貴方が星徒であることは」
エリザベス・タイラー:「今この場で、私達が敵対する理由にはなりませんわね」
ブレス・ブリギッド:("星徒スターダスト"………!?)
ブレス・ブリギッド:エリザベスさんが当然のように口にした言葉に、密かに驚愕する。
ブレス・ブリギッド:キングダム内で活動するお掃除部にも眉唾な噂話として囁かれる、『十字冠が壊れた生徒が蘇る』という話。
ブレス・ブリギッド:(怪談の一種と思っていましたが……サヴィトさん、旧第一席が……?)
ブレス・ブリギッド:論戦を見ながら、僅かに目を見開いて相手を見る。雪のように白い肌。死体が動いている、とのイメージとは結びつかない整った容姿への驚愕が湧き上がった。
ブレス・ブリギッド:表情も豊かに。会話する度に雲のように揺れる白い髪は、この『天国』の情景に誂えたように似合っていた。
エリザベス・タイラー:「答えて頂きたいことは二つです」
エリザベス・タイラー:「サヴィト様。竜化器を起動させたのは貴方ですの?」
エリザベス・タイラー:「そしてもう一つ。貴方も"石の魔剣"を求めている……或いは、奪った張本人ですの?」
エリザベス・タイラー:「このどちらか一つでも当てはまるのならば、"海賊王"ロード・バッカニアの名において、今この場で、貴方をキングダムの敵と断定します」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(相手に会話させないで一方的に質問だけする…良い動きですよ…エリザベス様)
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「じゃあ、よかった……!私達、敵じゃないですよ!エリーちゃん!」ぱっ、と表情をほころばせる。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:半ば反射的に、エリザベスの手を取ろうともした。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「あっ、そういうことじゃなくって」止める。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「わ、分かってます。質問の答えですよね!」
エリザベス・タイラー:「……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「私はジャームになっていて、だから困ってます」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「……自分の意志で行動できない状況に置かれている、ということです」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「皆さんにはきっと心当たりがありますよね?」
ブレス・ブリギッド:「自分の意志で、ですか」ちら、と竜王を伺う。ジャームを意のままに采配する──何処かで聴いた話だ。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「竜化器ハッチライザーを起動して、『石の魔剣』を所持していて……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「ジャームを操ることのできる、キングダムの敵」
伊藤算砂:「“フォモーリアン”……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:頷く。「私はフォモーリアンの制御下にあります」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「今は安全だと思いますけど、もし皆さんの侵入が発覚して、フォモーリアンと交戦することになったなら……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「私も、自分の思考に関わらず、皆さんを攻撃してしまうはずです」
エリザベス・タイラー:「俄には信じがたい話ですわね……嘗ての円卓第一席が、テロリスト風情の言いなりだなんて……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(そもそも…星徒なら…こちらの感情に訴えてくる事はあっても…こちらの感情を考慮したりはしない…のでは?)
伊藤算砂:「……現時点では発覚していない?」
伊藤算砂:「即座に共有されるわけではないのですか」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「私の王鍵でどうにかごまかしている状態ですね。竜骸ワイバーンももう追撃してきていないでしょう?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「でも、どれだけ出力を上げたって、私のことを『覚えている』人からは完全に隠れられませんから……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「……えへへ、すごく使い勝手悪くて、困っちゃいますよね」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「王鍵に適合したとき、皆さんも大変じゃなかったですか?私なんて、レストランに行ってもお水が絶対私の分だけ出てこなくて――」
伊藤算砂:「――他の」
伊藤算砂:「他の人員に心当たりはありますか?彼女たちが従える、貴女以外の……例えば……星徒に」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「いますよ。第三席……"戒功王ロード・ジャッジ"セベクネフェルⅧ」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「皆さんの出撃命令は、ジェシーじゃなく"至上王"から出されたでしょう?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「あれは、セベクちゃんがジェシーを攻撃したからです。ひどいことしますよね……」苦笑いする。
ブレス・ブリギッド:「ジェシー……?」さらりと触れられた内容を反芻して、「……"不夜王"、ジェシカさんを襲撃ですか!?」
エリザベス・タイラー:「……メアリの言っていた万が一の事態とはそのことでしたのね」
伊藤算砂:「彼女まで……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「どっちなんでしょうね?本当に本体が重傷を負ってるのか、それとも戦闘不能だと見せかけたほうが都合がいいと思ったのか――」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「ジェシーちゃんはこういう時面白いこと考えてくれるから、後で聞いてみたいな……」
伊藤算砂:「……協力したいと仰りましたが」
伊藤算砂:「具体的には何の解決を求め、何の提供が可能ですか?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「フォモーリアンを倒しましょう。見返りは、そうですねえ……」立てた指を口元に当てて、思案する。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「……そうだ!ブレスさんの先輩が、確か"四腕王"に捕まってるんでしたっけ」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「その子を解放する手助けは、約束できます」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:まったく意味はないはずだが、声をひそめる。「……実は」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「この『天国』からは、十字冠転送でも外に離脱できないんです」
ブレス・ブリギッド:「えっ……!」
ブレス・ブリギッド:条件として出てきた先輩の名に心が逸り、すこし前のめりになる。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(確かめようがないし確かめたくない情報だ…)
エリザベス・タイラー:「……」
伊藤算砂:「……天国以上の安寧の地はないと」
伊藤算砂:「そうとでも判断されるということですかね」
ブレス・ブリギッド:「だから、天国から帰ってきたものは居ない……という話のようですね」昔聞いた思考実験を思い出しながらつぶやく。
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈その情報は……たぶん、確かだ。というか、ぼくが伝えようとしていた……〉
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「本当なんですね…」
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈ファウセット新陸帯の時空間異常は『石の魔剣』の影響――ってことは、もう皆に言っていい話なんだよね?〉
伊藤算砂:「『石の魔剣と喧伝されているのもの』ですね」にべもなく。
ブレス・ブリギッド:「あぁ、はい。伺っております」竜王にうなずきながら。
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:船長の中でも、情報戦に携わる"幽霊船長"のみが知らされている情報だ。
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:海賊王からその単語を振られたことが、明かして良いというメッセージだと理解している。
エリザベス・タイラー:「私とメアリだけの秘密でしたのに、有り難みが無くなってしまいましたわね」僅かに口元に笑みを戻す。
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈『石の魔剣』には法則の修復力を断絶してしまう力があったらしいんだ〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈慎重に隠されていたけれど、第二次ノヴァリス紛争や八月革命の時……そうして、生徒の離脱範囲を制限していた運用記録があった〉
"幽霊船長"メアリ・ダッチマン:〈"叡聞ウォクス"のやつが鴉の塔レイヴンタワーから盗んでいた記録の中に、そういうのがあった。ノロマのくせにあいつもよくやるよ……〉
ブレス・ブリギッド:「色んなことしてらっしゃいますね……」
伊藤算砂:「アストラのことを悪く言わないであげてくださいね」
伊藤算砂:「あの子はすぐに気にするので……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「戦争の根本が変わる…じゃないですか…もぐズル」
ブレス・ブリギッド:「えぇ。十字冠の離脱を前提に無茶をする生徒もいらっしゃいます。それを封じたり、制限できるとなりますと……」
エリザベス・タイラー:「おそらくは"破戒免状"と同様の、十字冠の戒則に対する一種の抜け道。……私はそう認識しておりますわ」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「はえー、離脱ができないのはそういう理屈だったんですねえ」
伊藤算砂:「……生徒に無茶をさせないためではないでしょう。その運用は……」
伊藤算砂:「生徒“へ”無茶を通すためのものだったのでは」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「……そうですね。話しておいたほうがいいのかも」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「『石の魔剣』を所持したフォモーリアンが、この『天国』を制圧しています」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「離脱ができない以上、ブレスさんの先輩も、すごく危険ですから……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「『石の魔剣』について、調べたことがあるんです。私」
ブレス・ブリギッド:「! 先輩が……?」息を呑む。
ブレス・ブリギッド:「その、一体、どうなるというのでしょう?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「可能性としてはまず、ジャーム化してしまうかもしれません」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「フォモーリアンが何を考えているのか、私もあんまりよく知ってるわけじゃないんですけど」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「それでも、彼女らは生徒の神聖二重冠を発動させて、ジャーム化させるために動いているのは確かですよね」
ブレス・ブリギッド:「ジャーム……!」
ブレス・ブリギッド:それも竜王さんとの会話で確認したことだ。
伊藤算砂:「はい。そこは確実視されています」
ブレス・ブリギッド:「神聖二重冠を起動して、十字冠の離脱が働かない状態で……無理矢理に、負荷をかけるってことですよね」
ブレス・ブリギッド:「先の戦闘で割り込んできたのも、きっとそういう意図……でしたよね」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:頷く。「そして、その場で生徒をジャーム化させなくたって」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「生徒を殺してしまえば……その生徒に対応した星徒スターダストが、一人降りてくるんですよ」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「私がそうだったみたいに」
ブレス・ブリギッド:「…………!」それも初耳。つい、サヴィトの砕けた十字冠を見る。
伊藤算砂:「その方が容易いはずなのに、それでは不服だった……」
伊藤算砂:「星徒が操れないわけでもないのならば、ジャームを操ることは目的ではなく手段」
ブレス・ブリギッド:「手っ取り早いと申しましても……簡単ではないのでは?」
ブレス・ブリギッド:「過去の事例……生徒の死、に関わった『十字冠を破壊する兵器』は、全て失われたと聞いていますし……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:その場から立ち上がる。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:草原をふわふわと歩きながら、喋り始める。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「……物語が破壊される、というのはどういうことか」
ブレス・ブリギッド:話しながら、歩き始めるサヴィトに目を向ける。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「皆さんはどう思います?」
伊藤算砂:「……単純に登場人物を取り除く、では」
伊藤算砂:「そういう物言いをしないでしょうね」
エリザベス・タイラー:「……」腰の銃に指をかけたまま、サヴィトを視線が追う。
ブレス・ブリギッド:「ええと。物語でしたら……途中から他の作品の登場人物が現れるとか……」
ブレス・ブリギッド:「小説でしたら、本自体が濡れて破れてしまう、とかでしょうか?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「あ、そうですね。算砂ちゃんよりもブレスさんの言い方のほうが近いかな?」
ブレス・ブリギッド:「?」小首をかしげる。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「元からあったものが途中でなくなってしまうのも、確かに困るかもですけど」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「本当は、必然性があって、整然と揃っていて、完全だった要素に――」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「急に石を投げ込まれるように、何かが増えてしまうことのほうが、余程始末に負えない」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「塩を入れすぎれば…スープの味が変わってしまう…そして」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「溶けた塩は取り出せない」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:オーシャンズを横目で見る。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「……はい。加わってしまったもののほうが、取り返しはつかない」
伊藤算砂:「それが石。物語という水面を乱すもの……?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「ふふふ。算砂ちゃん。ここで言う『石』は、私の喩えなんかより、本当はもっと直接的なものを指してるんですよ」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「――不死身の十字冠を持った生徒を、どうすれば殺してしまえるでしょうか?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「もしかしたら、ノヴァリスに来る前のどこかで小さな石にでもつまずいて、、、、、、、、、、、、、脳に後遺症を負っていたかもしれない」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「戦闘中に飛んできた小さな石に当たって、、、、、、、、、、その一瞬のせいで、他の学区の『十字冠を破壊する兵器』の巻き添えになったかもしれない」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「私はこういう僅かな記述のことを、『石につまづく』と呼んでました」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「今……都合の良すぎる、あり得ない話だと、心のどこかで思いましたよね?でも」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:両手を合わせて、なぜだか、嬉しそうに笑う。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「この世界の――とても有名な物語に、それはあるんですよ」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「一番最初の『ウェールズ年代記』にも、そんな記述はどこにもありませんでした」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「『ブリタニア列王史』にもない。『マビノギオン』も全くそんなことは言っていない」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「歴史の、どこかの時点で、急に、、
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「そんな都合の良すぎる、あり得ないことが書かれるんです」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「物語上でも、なんの脈絡もなく、そんなアンヴィルが出てきます」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「『この剣を引き抜いた者は』」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「『ブリテンを統べる王である』」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「どんな遺産よりも有名な……どこからともなく、突然出現して、物語を破壊した、最悪の魔剣」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「カリブルヌス。カリバーン。カレトブルッフ」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「――『石の魔剣エクスカリバー』」
ブレス・ブリギッド:「…………!」表情が強張り、無意識に右腕に手を添えた。
ブレス・ブリギッド:自身に宿った遺産の炎。清灯火"ベロニカ"。
ブレス・ブリギッド:尊き人が重荷を背負い道をゆく途中で汗を拭い、奇跡が起こったことで聖なる人と認められた女性の名を関する遺産。
ブレス・ブリギッド:──そんな女性は、原典に登場しない・・・・・・・・
ブレス・ブリギッド:歴史の中で突然、誰かの創作した要素が差し込まれ──広く受け入れられる。
ブレス・ブリギッド:誰かの背中を押すものならまだしも。それが、『登場人物』の死因に繋がるものが、あるとしたら。
ブレス・ブリギッド:存在しない女性の名。それに親しむものとして、目の前の女性が語る言葉は、するりと耳に届いてきた。
ブレス・ブリギッド:……本のページを捲るように。
伊藤算砂:「……元を知らなければ」
伊藤算砂:「最初からそうであったように感じてしまうわけですか」
エリザベス・タイラー:「ただそこに在っただけの小さな石が、それに関わった者の結末すら変えてしまう」
エリザベス・タイラー:「成る程それは……確かに」貼り付けた笑みの端に、一筋の汗が伝う。
エリザベス・タイラー:「……これではっきりしましたわね。船員あの子たちは上陸しなくて正解でした」
エリザベス・タイラー:「例え竜骸ワイバーンに生きながら貪り食われたとしても、"これ"に関わることに比べれば幾分マシですわ」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「……ふふふ。結局、そんなことを調べていたら」自身の胸を片手で押さえ、長い睫毛を閉じて微笑む。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「私自身がその『石の魔剣』で殺されてしまいました」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「自分の身を以て、効果は実証済みなわけです」
伊藤算砂:「そうですね。今の話が真実であれば、当然――」
伊藤算砂:「“十字冠を破壊する兵器”としても機能し得る」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「…ッ」
ブレス・ブリギッド:「……!」
エリザベス・タイラー:「……ええ。王をも殺す、悪しき運命」
エリザベス・タイラー:「これ以上にその名に相応しい兵器はないでしょう」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「冗談じゃない…前提が…違い…すぎる」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「そうですよね……ごめんなさい、オーシャンズさん。死ぬのは怖いですよね」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「できれば私もこういう、怖い話はしたくなかったんですけど……私も正直苦手ですし……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「……でも、ええと、そう!ブレスちゃんの先輩が危険だって話をしたかったんです!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「今、『石の魔剣』を持ってる子は、なんというか……その、すごく危険な子なんです。どんな気まぐれを起こすか……!」
ブレス・ブリギッド:「あっ、そ、そうですよ!」
ブレス・ブリギッド:「そんな…『十字冠を破壊する兵器』があるところに先輩が連れて行かれたなんて…!」
ブレス・ブリギッド:虚を突かれていた思考を取り戻し始める。
ブレス・ブリギッド:「その、『石の魔剣』……らしきもの、を所有してる方まで居るんですよね?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:こくこくと頷く。「そう!そうなんです!」
ブレス・ブリギッド:「貴方は……ええと、サヴィトさんは、事情をご存知なんですか?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「その子もフォモーリアンで……つまりその子と遭遇しても、私は何も助けになれないんです!制御されてしまいますから!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「今なら間に合うかも!見つからない内に、先輩さんを助けに――」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「あっ、違う!エリーちゃん!協力関係の話でしたよね!?ごめんなさいお喋りが横道ばかりで!」
エリザベス・タイラー:「こちらから協力して下さいと頼んだ覚えはありませんわよ……。相変わらず話題をすり替えるのがお上手ですわね」呆れ顔で。
エリザベス・タイラー:「そうしてあれよあれよと望む方向に誘導するのがこのお方の常套手段ですわ。皆さんくれぐれもお気をつけ下さいな」
ブレス・ブリギッド:「えっ……そうなんですか」
ブレス・ブリギッド:両手を握って燃え上がりそうだったやる気の行き場が急に迷子になる。
伊藤算砂:「もう手遅れとも思いますけどね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(相手のペースに乗せられるのはヤバい…だとしても…こいつは意図的にヤバい真実をぶちまけてくる…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(どちらにしても…一番ワリを食って獲物にされるのは私たちのような微妙な立場の存在だ)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(気を付けても…ヤバい情報にさらされているのには代わりないッ!!結果的に対処せざるを得ない場面である!!)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(彼女は…私たちのやらなければならない事に必要な情報を提供しつつ…余計な仕事をさりげなくねじ込んでくる…そこを見極めなければ)
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「そ、そんなつもりは……!わ、私はフォモーリアンを倒してほしいだけで……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「彼女達はもう竜化器ハッチライザーを起動しているんです!キングダムだって襲われちゃってるんですから!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「そうすれば、いずれ――どこかの時点で、キングダムの生徒の神聖二重冠が発動してしまいます!無差別に!」
伊藤算砂:「ブレスさんの先輩を解放する手助けを約束できると仰りました」
伊藤算砂:「一方で、彼女は“石の魔剣”の脅威に晒されつつあり、なおかつ、御自分はそこに近づくことは出来ないと」
ブレス・ブリギッド:「近づいたら敵になっちゃう……ってこと、ですよね……?」
伊藤算砂:「どういった手助けを見込めるのですか?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「私は、ある程度ですけれど、先輩さんの居場所について把握しています」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「それとフォモーリアンが接近すれば、こう……レネゲイドの共振の感覚で、近くにいることは分かるんです」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「これ、どういう原理なんでしょうね?多分衝動侵蝕の伝播を応用したジャーム操作技術なんだと思いますけれど――」
伊藤算砂:「“効き”に入るまでの打ち筋であれば分かると」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:頷く。「皆さんを、フォモーリアンに見つからないよう案内しつつ」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「それでいて……フォモーリアンが近づいてきたら、私が出ていって気を惹きつつ」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「うまく戦闘を回避してもらって……救出してもらいつつ……みたいな……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:身振り手振りで計画を伝えようとする。
エリザベス・タイラー:「……結局」嘆息する。
エリザベス・タイラー:「こちらがどれだけ耳を塞いでも、貴方様の話を聞かなければならない状況が既に作られている」
エリザベス・タイラー:「そうであるからこそ御身を晒していらっしゃるのでしたわね。こうして見えた時点で、どう文句を付けようと選択肢は限られておりましたわ」
ブレス・ブリギッド:「そうですよね。私達はここの調査が必要ですし、実際、目標にも困っておりましたから……」
ブレス・ブリギッド:珍しく、言葉を選ぶ間を挟んで。
ブレス・ブリギッド:「なので……サヴィトさんの助言も、ええと。ある分にはお得、かと?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「私を信用できない気持ちはよく分かります!なので、お邪魔なようでしたら本当に、ここはお互い見なかったことにして……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:後ずさる。「お別れしてもいいんですけど……こんな交渉してるのがフォモーリアンに見つかったら」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「どんなことされるか分かりませんし……!」
伊藤算砂:「いえ。こちらにはもう使うしかありません」
伊藤算砂:「除くことが出来ないので」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「聞かなかったことには…ならない…聞かせた時点で…見なかったことには…できない」
エリザベス・タイラー:「サヴィト様を見なかったことにすれば、それは本当に『見なかった』ことになりますものね」
エリザベス・タイラー:「再び全員の認識から外れてしまいます。せめて目の届くところに居て下さった方が幾らかマシですわ」
ブレス・ブリギッド:「それに僭越ですが……私個人としては、信じたいと思います」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「!」
ブレス・ブリギッド:言いながらサヴィトさんの手を取る。以前、夕日旧都で避難を促した一般生徒にそうしたように。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「ワァ……!」
ブレス・ブリギッド:「以前、私のことを信じると仰っていただけましたから。こちらからも、信頼をお返ししたいです」
伊藤算砂:(……星徒はジャームですよ)鱗の伝達で、ブレス・ブリギッドのみに告げる。
伊藤算砂:(知性はあっても理性はない。生前の彼女とは、存在を異にします)
伊藤算砂:(信じられる人間に見えるのであれば、それはそう、擬態できているだけです)
ブレス・ブリギッド:わずかに、困ったように笑い返す。(……分かっては、いるのですけれどね)
ブレス・ブリギッド:(それでも……何もかも通じないと思うのは、悲しいと思ってしまうのです)
ブレス・ブリギッド:怒り。他者への害意を炎として散らしてしまうが故に『親身になりすぎてしまう』ことを恥じるように、鱗の伝達に応える。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「当初の…我々の行動方針は…”石の魔剣”を称するモノの確保…ですよね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そこに…何を追加しますか?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「結局は…目的の拡充を是とするか否か…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「情王の身内の確保…フォーモリアンの討伐…そして…”暗殺王”の対処…」
伊藤算砂:「必要なのは竜化器の制御奪回もです」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「それも…ありました…他には?」
伊藤算砂:「次にキングダム本土に放たれても、即座に防衛に穴は開かないでしょうが」
伊藤算砂:「支持は翳りますから」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「やるべき事を増やしすぎるべきではありませんが…必ずやらなければならない事は後回しにするよりも出来る時にやるべきです…」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「私の対処……」指をくわえてしょんぼりとしている。
エリザベス・タイラー:「………」そう、自分たちの第一目標は"石の魔剣"の確保だったはずだ。
エリザベス・タイラー:それが、サヴィトの提案で"明王"の救出に入れ替わりかけた。"石の魔剣"を持つフォモーリアンを避ける以上、自然とそうなる。
伊藤算砂:エリザベスの方を見る。
伊藤算砂:“旧円卓第一位の星徒の対処”など、本来何を置いてでも第一義にしなければならない案件のはずだ。
伊藤算砂:それの優先順位は、今何番に置くことが出来るだろうか?
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(棚エアリもそうでしたが…喋らせるだけで…それを聞いた者の安全が脅かされる情報源の対処は必要に決まってる…)"焦螟王"の事を思い浮かべる。
伊藤算砂:「”石の魔剣”を称する物体の確保が第一義であることには変わりはありません」
伊藤算砂:「竜化器の制御奪回はその段階で必要となる。"明王"の救出は……第一義がなされれば自然とされると考えますが」
伊藤算砂:「とはいえ、それまでに失敗すれば終わりです。優先順を下げることは出来ません」
伊藤算砂:「“フォモーリアン”の討伐は必ずしも必須と出来ないでしょう。必須は魔剣保有個体の撃退までにとどめます」
伊藤算砂:「そして残りは……」暗殺王をちらりと見て。
伊藤算砂:「いま必須と置くことはできかねます。上記の達成をみて判断するしかないでしょう」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「ほっ……」
エリザベス・タイラー:「……算砂様がそう見立てたのなら、異論はありませんわ」
エリザベス・タイラー:サヴィトが実際はフォモーリアンの支配を脱しておらず、自分たちを撹乱するために敢えて送り込まれた、という可能性を除くのなら
エリザベス・タイラー:彼女の言っていることはおおよそ真実なのだろう。他者を意のままに動かす手段に嘘を用いないことこそ、彼女の陰謀家としての由縁なのだ。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(そうなるか…その間に私は知りたくない情報にさらされてしまう事になるが…竜王の判断は筋が通っている…)
ブレス・ブリギッド:こくりと頷く。「私もそれでよろしいと思います。……『十字冠を破壊する兵器』さえ抑えてしまえば、先輩の救出には猶予もできますしね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「方針の決定は良いと思います」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「方針が決まったのなら……急ぎましょう!私の向かってる方向に危険がないかどうかは」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「算砂ちゃんの感知能力でもある程度分かるはず……ですよね。たぶん……」
ブレス・ブリギッド:「危険がありましたらまずは私が受け持ちましょう。案内してくださいますか?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「あと私はご覧の通りめちゃめちゃ弱いので、急に操られて襲いかかってくる心配もしなくていいです!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「100%返り討ちになりますから……!」
伊藤算砂:「ええ。行くしかありませんね」
GM:半ば呆れと諦めの心持ちで、一行はサヴィトの後について『天国』の探索行へと向かう。
GM:見渡す限りの、美しい空と豊かな大地。そのどこかに、地獄の如き魔剣と竜が潜んでいる――

GM:浮遊島は巨大でこそあれ、それでも島の範疇でしかない。
GM:サヴィトが示した地点に到達するまでは、一時間とかからなかった。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「……近いです」川沿いで屈んで呟く。「火を熾した痕跡があります」
ブレス・ブリギッド:「わざわざ火を熾すのは、竜骸ではないですもんね」ひょいと後ろから覗き込んでいる。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「でも……フォモーリアンも、多分近くにいますね。うう、どっちの子がきても嫌だな……」
伊藤算砂:「心当たりが2名あるのですね」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「年上の方の子は、フォモーリアンのリーダーです。テスラちゃん……テスラ・タイタニスって言って通じるかな」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「私が円卓にいた時からシャムロックとは仲良くなかったから、エリーちゃんなんかは直接会ったことはなかったかもしれないですね」
エリザベス・タイラー:「確かにお会いしたことはありませんわね。シャムロックから広域手配がかけられていましたので、お顔は存じ上げておりますけれど」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「もぐバリ…敵は…この中を…それぞれ別で移動していると?」おおきな煎餅を齧っている。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「お煎餅おいしそう……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「あ、つかぬことを尋ねるんですけど、オーシャンズさんのその王鍵――」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「――暴食アバドンの食卓布ですよね?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「…ご存じで?…ぱりぽり」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「……はい。訳あって結構長いこと、ここにいるので」恥ずかしげに笑う。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「暴食アバドンの食卓布があれば、色んなご飯食べれたのになって思ってた時期が……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ああ…でもそれは…結局満たされない餓えとの戦いになりますよ…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「パリポリ…自分の食べた事あるものしか出せませんし…」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「そうですね……メリットだけくれる王鍵ってないんでしょうか」しょんぼり
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「……また横道に逸れちゃいましたけど、フォモーリアンのもう一人の方が」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「『石の魔剣』の使い手です。リュエ・ゾウイルって子で……」
エリザベス・タイラー:「テスラ・タイタニスの方ではないのですね。『石の魔剣』も王鍵である以上、担い手を選ぶということかしら……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「だからどっちが来ていてもすごく嫌なんですよね……」
ブレス・ブリギッド:「私達の目的としては、リュエ・ゾウイルさんに来ていただかないと……という所ですね」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「今のうちに別々に行動した方がいいでしょうか?このまま共鳴が進めば、確実に私は皆さんの敵になってしまいますし」
GM:同行と別行動、どちらを選んでも構いません。
GM:ただ、同行した場合は一応、"明王"を捜索する知覚判定にダイス+3個が乗ります。
GM:もっとも知覚判定も誰かが難易度10をクリアすればいいだけなので、大して難しい判定でもないです。
エリザベス・タイラー:「……私としては」
エリザベス・タイラー:「先ほども申し上げたように、サヴィト様から眼を離す方が恐ろしいですわ。ご自分でも仰いましたが、正面から相対する限りはさしたる脅威ではありません」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「あ、なるほど~!確かに私が正面から裏切っても勝てるわけがない!」
エリザベス・タイラー:「けれども、あくまでそれも生前の話ですわ。星徒としてのサヴィト様がどれほどの力をお持ちかは、わたくしも存じ上げませんもの」
伊藤算砂:「強いて所見を申し上げるのであれば」
伊藤算砂:「フォモーリアンの操るジャームとしての"暗殺王"と、当人の考えのままに動く"暗殺王"であれば」
伊藤算砂:「後者のほうが脅威では?」
エリザベス・タイラー:「………道理ですわね」珍しく渋い顔で頷く。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「オーシャンズさん!助けてください!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「見えない所で裏切られても彼女の言動を検証できませんが…ばりぼり…目の前で裏切った場合は少なくとも操られているという事は証明されるのでは…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(そして処分する理由になるのでは?)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(あと目を放してミスった方が至上王怒られポイントも高そうですし)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「暴力よりは言動の方が脅威でしょう、この方は」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「操られている方が脅威度も低い…ぱりぽり…」
ブレス・ブリギッド:「それに、"フォモーリアン"の方が二人いる可能性があるのならば……」
ブレス・ブリギッド:「別行動してる間に、もう一人がサヴィトさんに接触する可能性もありますよね」
ブレス・ブリギッド:「側に居ていただいたほうが対処しやすいのでは、と思いますがこの場合、サヴィトさんの自由意志は確実に奪われてしまうので、負担を敷く形になりますね……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「わ、分かりましたよ……!ついていきますからね!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「私は注意したんですからねっ」
GM:知覚判定が可能です。難易度10。
GM:"暗殺王"が同行しているので全ての判定ダイスに+3個して構いません。
GM:失敗しても再挑戦が可能ですが、全員失敗のたびにペナルティがかかります。
エリザベス・タイラー:コワイ!
エリザベス・タイラー:判定します。
エリザベス・タイラー:8dx+1>=10
DoubleCross : (8DX10+1>=10) → 5[1,1,3,3,4,4,4,5]+1 → 6 → 失敗

エリザベス・タイラー:ヤーッ
ブレス・ブリギッド:トーッ
ブレス・ブリギッド:4dx>=10
DoubleCross : (4DX10>=10) → 6[1,1,5,6] → 6 → 失敗

ブレス・ブリギッド:あっダイス分忘れてた。
伊藤算砂:だよね
ブレス・ブリギッド:3dx>=10
DoubleCross : (3DX10>=10) → 8[3,3,8] → 8 → 失敗

ブレス・ブリギッド:めそめそ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:8dx>=10
DoubleCross : (8DX10>=10) → 8[1,1,2,3,3,5,5,8] → 8 → 失敗

伊藤算砂:もしかして……
エリザベス・タイラー:み、みんな…!
伊藤算砂:サポートボディ待ったほうが良かったのでは……
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ウワーン
エリザベス・タイラー:これが狙いだったのか!サヴィト・カウル・シャー!!
ブレス・ブリギッド:旧円卓第一席!暗殺王!
伊藤算砂:8dx>=10
DoubleCross : (8DX10>=10) → 9[4,4,4,6,7,8,9,9] → 9 → 失敗

伊藤算砂:ウエーン
ブレス・ブリギッド:支援貰うこと全く忘れてた
GM:まだ髑髏王も振っていいですよ
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:やった~
GM:今話してる間何してたのかしら
エリザベス・タイラー:ぼんやりしてたのかな
伊藤算砂:休んでいました
GM:ぼーっとしてそう
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:9DX>=10
DoubleCross : (9DX10>=10) → 9[1,1,2,2,3,5,6,8,9] → 9 → 失敗

“髑髏王”ロロ・スウィーティー:だめでした
エリザベス・タイラー:もー!
ブレス・ブリギッド:こないだまで購入とか情報でめちゃくちゃなクリティカル出してたのにね
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:皆さん仕方がないですね!
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:7dx+16>=10
DoubleCross : (7DX10+16>=10) → 10[3,3,4,6,9,9,10]+8[8]+16 → 34 → 成功

エリザベス・タイラー:!!
伊藤算砂:つよ
ブレス・ブリギッド:敏感!
エリザベス・タイラー:あ、暗殺王様…!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ワーイ
GM:暗殺王連れていてよかったですね!ペナルティはなしです。
ブレス・ブリギッド:仲間だもんね!
伊藤算砂:やった~
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:暗殺王様 貝汁とか作ってない?
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:そうしたら信用しちゃう
GM:それとお話の流れで特に入れるところのなかった旧円卓についての情報なのですが
GM:前提知識としてあったほうがロールしやすいと思うので、ここで挿入したいと思います。
伊藤算砂:お話を遮っちゃったから……



【TIPS:旧円卓】
第一次ノヴァリス紛争後、幾度かの入れ替わりを含む紆余曲折を経て、キングダム連合学院円卓議会は以下の七名でほぼ固定された。

第一席 暗殺王ロード・スレイヤー
第二席 不夜王ロード・ヘブン
第三席 戒功王ロード・ジャッジ
第四席 海賊王ロード・バッカニア
第五席 風塵王ロード・ウェザリー
第六席 鉄騎王ロード・プロテクター
第七席 金剛王ロード・アーマメント

この時期の円卓は現キングダムとは異なり正しく『円卓』であり、席次による序列の差異はない。
類稀なる謀略の力を駆使して議席を獲得した"暗殺王"。キングダム内政に不可欠の人材として当時から理事会の期待を寄せられていた"不夜王"。
キングダム学区内の紛争及び事件の裁定を一手に担っていた"戒功王"。『破戒免状』含む多数の特権と優位性を集約された"海賊王"。
王鍵すらねじ伏せる怪物的な戦闘の天才として知られた"風塵王"。正しき騎士道と王鍵継承のあり方を体現していた"鉄騎王"。
そして鴉の塔レイヴンタワーに準ずる機関として最も多くの遺産の管理権限を有していた"金剛王"。
第二次ノヴァリス紛争が勃発すると、第五席"風塵王"が『十字冠を破壊する兵器』の最初期の犠牲者となる。
"風塵王"に匹敵する戦闘能力を持つ者はキングダムにも少なかったが、条件を満たす数少ない王候補者として、"騎士王"が登用された。

第一席 暗殺王ロード・スレイヤー
第二席 不夜王ロード・ヘブン
第三席 戒功王ロード・ジャッジ
第四席 海賊王ロード・バッカニア
第五席 騎士王ロード・ガーター
第六席 鉄騎王ロード・プロテクター
第七席 金剛王ロード・アーマメント

そして紛争後期の動乱の最中、"暗殺王"、"戒功王"が相次いで死亡する――犯行は他学区のテロリストによるものと発表された。
だが、忘却していないのなら、多くの者は気付いていただろう。決して前線に出ることがなかった"暗殺王"が暗殺されたのだとすれば、
その犯人はきっと、キングダムの理事会そのものに他ならないと。
欠けた席次の再選定には時間を要したが、ほぼ八月革命直前の時期になって二つ分の席次が『繰り上がり』となった。
"風塵王"の能力を埋めるため登用された"騎士王"の例とは異なり、単純に、その時点で最も有力であった王候補者二名が円卓議席へと昇格される。

第一席 不夜王ロード・ヘブン
第二席 海賊王ロード・バッカニア
第三席 騎士王ロード・ガーター
第四席 鉄騎王ロード・プロテクター
第五席 金剛王ロード・アーマメント
第六席 竜王ロード・タイトル
第七席 法王ロード・クロス

八月革命後は、逆に二つ分の席次の『繰り下がり』が発生する。絶対的な第一席、"至上王"が出現したことによる。
"金剛王"から館長の座を奪い取った"死蔵王"、対シャムロック情勢でより重要な役割を占めるようになっていた"拷問王"が登用され、
暫定的な第六席と第七席にあった"竜王"と"法王"は、円卓顧問という形で一部権限を残している。
多くの王は元の席次へと収まったが、八月革命前後の優れた戦功を特に評価され、"騎士王"のみが第三席に留まった。
一部で囁かれていた席次の順が序列を示すという風説もこの一件で確定し、第九席以降の席次を名乗る諸王の出現もその流れを汲むものである。

第一席 至上王ロード・アンド・マスター
第二席 不夜王ロード・ヘブン
第三席 騎士王ロード・ガーター
第四席 海賊王ロード・バッカニア
第五席 死蔵王ロード・ホールド
第六席 鉄騎王ロード・プロテクター
第七席 拷問王ロード・ハートレス
番外第九席 竜王ロード・タイトル
番外第十一席 法王ロード・クロス

GM:以上で旧円卓TIPSは終わりです。
エリザベス・タイラー:そうそう、あの頃は色々ありましたわよね(しみじみ)
GM:無事思い出したみたいですね
伊藤算砂:そうでしたね……
ブレス・ブリギッド:そうだったんですねぇ

GM:一行が接近すると、はじめは、その足音は彼女らから逃げようとした。
GM:だが、この『天国』を集団で行動する人間の足音に危機とは異なる違和感を覚えたのだろう。
GM:やがて、追跡していた一行もベルティン・シェーヴの姿を認めることができた。
GM:やや小高い丘の上のようなところから、自分に近づく集団を見下ろしている。

"明王"ベルティン・シェーヴ:「……!ブレスちゃん!」
ブレス・ブリギッド:「ベルティン先輩!」
ブレス・ブリギッド:「ご無事でしたか……!?」姿を認めたことで小走りになっている。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ど、どうしてここに……!?それに他の子は……!」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ここ、すごく危ないのよ!?大丈夫だった!?」
"明王"ベルティン・シェーヴ:却ってブレスを心配し、駆け寄る。
ブレス・ブリギッド:「あ、ありがとうございます。怪我は、はい。丈夫ですから、私」
ブレス・ブリギッド:駆け寄ってきたベルティンの手を握る。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「よかった……」うっすらと涙を浮かべて、ブレスの手を握り返す。
ブレス・ブリギッド:「えっと、こちらは竜王さんに海賊王さん、それに美食王さんです。それと暗殺王さん……も、捜索に協力してくださいました」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「それに他の子達――う"わ"―――ッ!!!!?」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「海賊王様!?竜王様まで!?!?」
ブレス・ブリギッド:「先輩こそご無事で……うわっ」
ブレス・ブリギッド:声にびっくりする。
エリザベス・タイラー:「ご無事で何よりですわ。ベルティン様」にこやかに手を振る。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ご、ご機嫌麗しゅう……どうして海賊王様が、こんなところに……!?」
伊藤算砂:「随分と探したんですよ」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「どういうことなんですか!?」
ブレス・ブリギッド:「えっと、ですね。学級会の場でアーイシャさんから言われた通り、ファウセットの方に伺ったんですけど……」かくかくしかじか。
ブレス・ブリギッド:「......最終的には竜王さんと一緒にアーイシャさんと敵対して、ここに探しにきました」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「そういうことだったのね!?」
エリザベス・タイラー:「話すと長いのですけど、ことここに至っては隠す方が不都合ですわね……」と言いつつブレスに目配せする。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……私も……知りませんでした。"学級会"がこんなことを……していたなんて」腰が砕けたように座り込む。
"明王"ベルティン・シェーヴ:ブレスの手は握ったままだ。
ブレス・ブリギッド:手を握ったまま、へたりこんだ高さに膝を折って合わせる。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:ひらひらと飛ぶちょうちょを目で追っている。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「囚われて…いたのでは?」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ここは、反逆者を捕らえておく牢獄ですらなくて……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「十字冠離脱もできずに、ただずっと、竜骸ワイバーンに追い立てられ続けるだけの廃棄場です」
GM:『石の魔剣』は法則の連続性を破壊する。
GM:十字冠が正常に機能していたとしても、『石の魔剣』の存在によって内外の法則が大きく食い違っていれば
GM:十字冠離脱の転送範囲は『内から認識される世界』に限られる。それ以上が連続していないためだ。
GM:"幽霊船長"が述べていたような、生徒の離脱範囲を制限する運用と同じ状況が、この『天国』で起こっていることになる。
伊藤算砂:「脱出が不可能であれば、拘束の必要性さえない……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「殺されても、転送されるのは同じ『天国』のどこか……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「私も、ここまででもう四回……いえ、五回だったかしら……」
ブレス・ブリギッド:「そんなに………」ぎゅ、と握る力が強まる。
エリザベス・タイラー:「あらあら……」気の毒そうに腕を組みつつ、ベルティンの十字冠へと視線を移す。
エリザベス・タイラー:「砕けてはいない……ですわよね。ベルティン様、これまで私達以外の生徒に出会ったことは?」
ブレス・ブリギッド:「あっ……そうですね。"フォモーリアン"の生徒がいるかも知れない、ということでしたが……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「遠目には、見たことがあります。獣化……竜の翼だけ生やしたような生徒が……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……彼女は竜骸ワイバーンの群れを従えていました。だから助けを呼ぶのも怖くて、近づけなくて……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ブレスちゃん達のことも、最初はそうだと思ったんです……」
ブレス・ブリギッド:「だからお逃げになったんですね……」
伊藤算砂:「どちらかにその特徴はありますか?」サヴィトへ問うように。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「先輩さんが言ってるのは、間違いなく、リュエちゃんの方でしょう」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「竜骸ワイバーンを操るのはフォモーリアンの二人なら、どちらでも可能です」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「竜化器ハッチライザーから発生する竜骸ワイバーン自体をジャーム化して使役する……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「フォモーリアンは、そういう運用方法を学習しているはずです」
伊藤算砂:「……ジャームしか吐出できない竜化器ハッチライザーを運用しているわけではないのですね?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「詳しいことは私には分かりません……!確かめたわけじゃないんです!」
エリザベス・タイラー:「とはいえ、フォモーリアンが竜化器を自力で改造できるほどの技術をお持ちとも考えにくいですわ」
エリザベス・タイラー:「サヴィト様が言うように、孵化させてからジャーム化させていると考えた方が筋は通りますわね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「取り敢えず…もぐ…大きな障害もなく…もぐもぐ…明王を確保できたのは良かったです」クリームバナナクレープを頬張る。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「それが……オーシャンズさん。先程から言っている通り……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「もう近くにいます……!もしかしたら、こちらを射程に捉えて……」

竜骸:「……」
GM:遠くの森の中から、一斉に青い翼が飛び立つ。
GM:翼の群れの只中にあって、一際小さい影がある。それは人型だが、背には竜の翼がある。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「うーん…もぐ…そう都合よくはいかなかった…ようですね」
ブレス・ブリギッド:「っ! 竜骸ワイバーンの群れに……何かが居ます!」
伊藤算砂:「あれが……」
エリザベス・タイラー:「……『石の魔剣』の、担い手」

竜相の少女:巨大な竜翼の主は、まだ成長しきっていない小さな身体だった。鋭利な角。頭頂の十字冠は、罅一つなくつるりと整った形をしている。
竜相の少女:彼女は――
竜相の少女:「あーむ」
竜相の少女:食っていた。
竜相の少女:構造レベルで不可解な竜骸の死体を、何も厭うことなく、くちゃくちゃと食べている。
伊藤算砂:「あれがリュエ・ゾウイル……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「あ、あうぁ……!リュエちゃん……!」
竜相の少女:「ちゃもちゃも……」
竜相の少女:「なにやってるの、さびとちゃん」
竜相の少女:「……りゅえから離れたらだめでしょ?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「ひっ!ごめんなさい!」
リュエ・ゾウイル:リュエ・ゾウイル。"フォモーリアン"。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(うーん…生食か…調理した方が美味しいだろうに…)
エリザベス・タイラー:「……オーシャンズ様、竜骸とは生で食べて美味しいものですの?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「どのような肉でも血抜きはした方が美味しいですね」
リュエ・ゾウイル:竜骸特有の不可思議な色彩を帯びた体液を、左手の指から一本ずつぺろぺろと舐め取る。そんな彼女の右手に……
リュエ・ゾウイル:『石の魔剣』は無造作に握られていた。
GM:その名の通り、石の如き質感の、鈍い長剣である。まともな刃がついているかどうかすら疑わしい。
GM:幼い少女の手にこうして玩具のように握られていれば、尚更だった。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「ね、また遊んであげますから……後ろのお姉さん達のことはあんまり気にしないでっ」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「ウ……ウノとかどうですか?えへへ、リュエちゃん強いからな~っ」
リュエ・ゾウイル:「えー?」 ぺろぺろと指を舐めながら、爬虫類じみた眼がサヴィトを見る
リュエ・ゾウイル:「なんでさびとが意見だすの」
リュエ・ゾウイル:「言うこと聞けよ」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「はい!ごめんなさい!」
ブレス・ブリギッド:(サヴィトさんがこんなに縮こまってしまって……)
リュエ・ゾウイル:「で?」 サヴィトの背後の5人を見る 「だれ? 何?」
エリザベス・タイラー:「随分と躾のなってないお子様ですわね。育ちが知れますわ」
エリザベス・タイラー:「誰も何もこちらの台詞ですけれど、貴方がリュエ・ゾウイルで『石の魔剣』の持ち主であることは十分に理解できました」
エリザベス・タイラー:「礼を尽くしてお願いしますわ。その剣をこちらに渡して下さらないかしら?」
伊藤算砂:「それで渡してくれるとは思い難いですが……」
リュエ・ゾウイル:「やだ」 唾液にまみれた指を石の魔剣で拭いている 「これね、りゅえのでね。渡しちゃだめっててすら様に言われてるの」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「海賊王様!彼女が来たということは……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「――逃げるべきです!竜骸ワイバーンはあの一群だけではありません!」
GM:――ザ ア!
GM:静かな羽音だが、その風が『天国』の山をざわめかせるように鳴った。
GM:この『天国』の座標を目指した時と同様の、怪物的な群れである。
リュエ・ゾウイル:「で。それが目的ならさあ」
リュエ・ゾウイル:「……消えな?」

GM:ミドル戦闘を開始します。

 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
   リュエ[3]



    60m



   "暗殺王"[8]

    10m

 "竜王"[4/111] "海賊王"[5/117]
 "美食王"[7/99] "情王"[3/111]
 "髑髏王"[11/100] "明王"[3/100]
    "夢幻の食彩"[9/99]



    100m



    ★離脱ポイント

GM:NPC「"明王"ベルティン・シェーヴ」が加入しました。

■"明王"ベルティン・シェーヴ

【肉体】5
【感覚】1
【精神】1
【社会】2

HP:31
行動値:3
復活回数:2回

〈白兵〉11
〈回避〉1
〈RC〉1
〈情報:FH〉1
〈情報:学級会〉2

《破壊の爪》Lv1
《一閃》LV1
《獅子奮迅》Lv3
《居合い》Lv5
《波紋の方陣》LV5
《切り払い》LV1


【マイナーアクション】
《破壊の爪》
そのシーンの間、あなたの素手のデータを以下のように変更する。
種別:白兵 技能:〈白兵〉
命中:0 攻撃力:12(100%時) ガード値:1 射程:至近

【メジャーアクション】
《一閃》《獅子奮迅》《居合い》
8dx+23(100%時)
攻撃力12、ラウンド1回

【リアクション】
《切り払い》《居合い》
8dx+23(100%時)
ラウンド1回

【オートアクション】
《波紋の方陣》
対象にHPダメージが適用される直前に使用する。対象が受ける(予定の)ダメージを-6D点する。
このエフェクトはあなたを対象にできない。ラウンド1回。

GM:彼女はNPCカード効果も持ちます。以下の通りです。

■NPCカード:"明王"ベルティン・シェーヴ
【暴悪なる大忿怒尊よ。粉砕したまえ】
対象にHPダメージが適用される直前に使用する。その攻撃へのカバーリングを行なう。
全てのHPダメージや効果は代わりにベルティンへと適用される。1シナリオに1回まで使用できる。

GM:また、リュエ・ゾウイルは、専用遺産データ「石の魔剣」を所有しています。

【遺産継承者専用アイテム:石の魔剣】
種別:白兵 技能:〈白兵〉
命中:0 攻撃力:1 ガード値:1 射程:至近
この武器による攻撃の判定の直前に使用する。その攻撃の攻撃力を+[あなたの侵蝕率-100(最低0)]する。
この武器による攻撃によって戦闘不能になった対象は、いかなる手段でも戦闘不能を回復することができず、即座に死亡する。両手持ち。

エリザベス・タイラー:書いてちゃダメなこと書いてる
伊藤算砂:おぞましいテキストが……
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ヤバすぎ
GM:ではセットアップからはじめていきます。戦闘終了条件は敵の全滅か離脱ポイント到達です。

■ラウンド1

GM:行動値11、髑髏王から。
伊藤算砂:セットアップはなしで。
ブレス・ブリギッド:こちらもなしで
エリザベス・タイラー:なし!
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:《アクセル》《ラピッドファクトリー》《タブレット》。対象はリュエおよび竜骸ワイバーン全員。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:全員の行動値を+10します。
伊藤算砂:やめな
エリザベス・タイラー:やめろよそういうの
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ナイヨー
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ウワー
ブレス・ブリギッド:サヴィトちゃん……?
リュエ・ゾウイル:《波紋の城塞》。
リュエ・ゾウイル:自分及び竜骸ワイバーン全員の装甲値を+12します。
竜骸:《スタートダッシュ》。行動値が増加した分、20m前方に移動します。
伊藤算砂:あっ いや……
伊藤算砂:《デビルストリング》しようかな
伊藤算砂:《タブレット》を消しますね
GM:どれにですか?
GM:なるほどね……!じゃあちょっと処理を巻き戻して
GM:《タブレット》が消されたのでサヴィトだけが行動値+10。
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を6増加(111 → 117)
ブレス・ブリギッド:かしこい
GM:《波紋の城塞》と《スタートダッシュ》はどちらにせよ使用されるので
GM:竜骸は一斉に10m移動しました。

   リュエ[3]

    10m

 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]



    50m



   "暗殺王"[18]

    10m

 "竜王"[4/117] "海賊王"[5/117]
 "美食王"[7/99] "情王"[3/111]
 "髑髏王"[11/100] "明王"[8/100]
    "夢幻の食彩"[9/99]



    100m



    ★離脱ポイント

GM:イニシアチブに入っていきます。行動値18。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:《陽炎の衣》《苦痛の矢》。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:ガラスの剣》で単体攻撃します。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:choice[竜王,海賊王,美食王,情王,髑髏王,明王]
DoubleCross : (choice[竜王,海賊王,美食王,情王,髑髏王,明王]) → 髑髏王

"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:えーいっ
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:わたし……
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:7dx7 リアクションダイス-4個
DoubleCross : (7DX7) → 10[2,2,5,5,8,8,8]+10[3,8,9]+10[4,10]+5[5] → 35

“髑髏王”ロロ・スウィーティー:ひえ~ ドッジします
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:《リフレックス:ブラム=ストーカー》《血霧の盾》《アクロバット》
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:7dx6+1>=35
DoubleCross : (7DX6+1>=35) → 10[2,3,4,5,6,7,8]+10[2,4,9]+10[6]+3[3]+1 → 34 → 失敗

エリザベス・タイラー:惜しい!
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:1足りない!
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:惜しい!でもわたしの攻撃力はよわよわだ……
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:4d10+4
DoubleCross : (4D10+4) → 21[4,4,8,5]+4 → 25

“髑髏王”ロロ・スウィーティー:HP28 装甲3で 《血霧の盾》で5点消費して23
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:1点残る!
ブレス・ブリギッド:えらい!
エリザベス・タイラー:えらいぞ~
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:えらい
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:マジでしょうもないステータスしてるのに結構いい線行ってしまった
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:えへへ でも回避できなくなりました 消費するHPがなくなったので
GM:では行動値9、従者の手番。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:うーん
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:あっ先に私の手番かも チャリオットに同乗して手番終わります
GM:そうでした
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:なるほど
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:全力移動で28mでは接敵できないな
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:14m前進しておけば足止めのチャンスあるかな
伊藤算砂:前進速度は抑え込んだから
伊藤算砂:石の魔剣視界攻撃のケアのほうがいいかも?
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:じゃあ待機か
GM:続いて美食王の手番。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:隊列揃えて逃げた方が良い?
伊藤算砂:しかないかな~
エリザベス・タイラー:そのようわね
ブレス・ブリギッド:ですわね
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ブレスちゃんの最高速度は16mかな
ブレス・ブリギッド:全力で16です。防具とかを脱ぎ捨てれば…
伊藤算砂:みんなで同乗してもらうつもりだぜ
伊藤算砂:防具は……脱げないですね 戦闘中に……
ブレス・ブリギッド:そうでしたわね…
ブレス・ブリギッド:チャリオットに同乗してブオーンですわ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:なるほどじゃあマイナーで同乗しておけなよかったのか
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:従者も
伊藤算砂:やっちゃうとメジャー放棄ができないからね……
エリザベス・タイラー:リュエちゃんが視界攻撃してきたら行動放棄カバーできるし、無駄にはならないはず
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:まあ美食王はマイナーで同乗し
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:メジャーで再生の血を使用
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:髑髏王を回復します
GM:ああ!せっかく削った髑髏王が
ブレス・ブリギッド:コンビネーション!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:髑髏王、飯を喰え!
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:わーい
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:3d10
DoubleCross : (3D10) → 22[4,10,8] → 22

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:22点回復
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:“髑髏王”ロロ・スウィーティーのHPを22増加(1 → 23)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を2増加(99 → 101)
エリザベス・タイラー:パクパクですわ!
GM:では行動値5、海賊王の手番ですわよ
エリザベス・タイラー:私もマイナーでチャリオットバラーに同乗しますわ
エリザベス・タイラー:メジャーは特になし!逃げの一手ですわ!
GM:OK!じゃあ竜骸が動いちゃうよ~ん
伊藤算砂:こないで~
ブレス・ブリギッド:ステイ、ステイですわ~

   リュエ[3]

    40m

 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]



    20m



   "暗殺王"[18]

    10m

 "竜王"[4/117] "海賊王"[5/117]
 "美食王"[7/101] "情王"[3/111]
 "髑髏王"[11/100] "明王"[8/100]
    "夢幻の食彩"[9/101]



    100m



    ★離脱ポイント

GM:全員全力移動+戦闘移動。終わり。
エリザベス・タイラー:大量の竜骸が空を練り歩いている
ブレス・ブリギッド:スタスタ
GM:続いて行動値4の算砂ちゃん
伊藤算砂:待機します。みんなが乗るのを待つぜ
GM:行動値3の明王。
"明王"ベルティン・シェーヴ:あわわ……どうすればいいのかしら
"明王"ベルティン・シェーヴ:これってマッサージなのよね……?
伊藤算砂:へいお嬢ちゃん 乗っていく?
エリザベス・タイラー:いいとこ連れてってやるよ
"明王"ベルティン・シェーヴ:これって本当にマッサージなのかしら?
ブレス・ブリギッド:大丈夫ですよ先輩、竜王さんは信用できる人ですから
"明王"ベルティン・シェーヴ:なんだか公道を走ってるような……
伊藤算砂:ブレスちゃんもこう言ってることだしさw
"明王"ベルティン・シェーヴ:マイナーで同乗し、メジャー放棄します。
ブレス・ブリギッド:天国にも公道あるんですね…
リュエ・ゾウイル:リュエの手番だぞッ
リュエ・ゾウイル:エフェクトはシンプル。《コンセントレイト:キュマイラ》《獣の力》《深き傷痕》《かまいたち》。
伊藤算砂:深き傷痕が深すぎるんだよなあ
リュエ・ゾウイル:choice[竜王,海賊王,美食王,情王,髑髏王,明王,従者]
DoubleCross : (choice[竜王,海賊王,美食王,情王,髑髏王,明王,従者]) → 美食王

リュエ・ゾウイル:ちねーッ!
ブレス・ブリギッド:美食王ー!
リュエ・ゾウイル:10dx7+3
DoubleCross : (10DX7+3) → 10[1,3,4,6,6,7,7,7,8,9]+6[1,1,2,5,6]+3 → 19

伊藤算砂:あわわ……
リュエ・ゾウイル:ダメージを与えたら次の攻撃が-12点なのだ!
リュエ・ゾウイル:わはははは
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:うーん
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ガードだ
リュエ・ゾウイル:後悔ちゅるなよ!
伊藤算砂:待って
伊藤算砂:カバーしたほうがよくない?
エリザベス・タイラー:そうわよ
伊藤算砂:従者次のシーンまで持ち越せること無いでしょ
エリザベス・タイラー:アホみたいな侵食してるかもですわ
伊藤算砂:そうそう
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:HP10しかないけど
伊藤算砂:いや 捨てて問題あります?
伊藤算砂:このシーンでまた戦闘でもない限りは大丈夫だと思うけど……
GM:従者が死んでも本体は死なない判定でいきます
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:問題はないけど エンゲージさせるくらいはできるかなくらい?
GM:この後はもうさすがにバトルはありません。
伊藤算砂:いや……
伊藤算砂:このシーンで離脱できますよ この攻撃さえ止まれば
エリザベス・タイラー:この攻撃をしのげば生き残れるはず…!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:じゃあカバーしよ
リュエ・ゾウイル:誰が死ぬかは決まったようだな!
ブレス・ブリギッド:カバーするならワンチャン回避とか振れるかな
リュエ・ゾウイル:石の魔剣の効果も使用だ!侵蝕率100から100を引いて……
リュエ・ゾウイル:0点パワーアップ!
伊藤算砂:ジャームじゃないんだ フォーモリアン共はやっぱり……
エリザベス・タイラー:逆に最悪なんだよな
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:じゃあドッジか
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ウオー
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:6dx>=19
DoubleCross : (6DX10>=19) → 9[1,1,1,3,7,9] → 9 → 失敗

リュエ・ゾウイル:2d10+8
DoubleCross : (2D10+8) → 12[9,3]+8 → 20

リュエ・ゾウイル:やったー!
無限の食彩(従者):死んだ
リュエ・ゾウイル:一人やったったー!
伊藤算砂:ああっ……!
ブレス・ブリギッド:ご飯が砂に…!
エリザベス・タイラー:ごはんーーーッ!
無限の食彩(従者):軽減があればいきてたけどなあ チラッ

   リュエ[3]

    40m

 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]
 竜骸[5] 竜骸[5]



    20m



   "暗殺王"[18]

    10m

 "竜王"[4/117] "海賊王"[5/117]
 "美食王"[7/101] "情王"[3/111]
 "髑髏王"[11/100] "明王"[8/100]



    100m



    ★離脱ポイント

GM:ごはん、無残!
無限の食彩(従者):グシャ―
GM:お残しは無い
GM:ということでブレスちゃんの手番です。
ブレス・ブリギッド:マイナーで同乗します。メジャーで殴れるけど……無し!手番おしまい!
GM:最後は待機していた算砂ちゃん。
伊藤算砂:メジャーでチャリオットバラーで全力移動。200m移動できるので……
伊藤算砂:100m先の離脱ポイントまで行けます。行きます。
伊藤算砂:もちろん同乗のみんなも一緒だぜ
GM:戦闘終了です。

GM:攻撃の兆しは、"暗殺王"のほとんど反射的な動作だった。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「あっ」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:袖口を"髑髏王"へと向ける。カチリ、という音は暗器の作動音だった。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:もっとも、"暗殺王"のあまりに軽率な動きは、敵の攻撃を全員に知らせるものでしかなかったかもしれない。
GM:竜王も、その他の人間も、十分に余裕を持って対応できる奇襲……
GM:そもそも暗器から音を出している時点で、暗殺の技量すらたかが知れている。
伊藤算砂:(全員撤退)その動きと同時に指示を出している。
伊藤算砂:今考えるべきは、暗殺王の攻撃に対処できそうかではない。
伊藤算砂:被我の戦力から、目的を達せそうか。
伊藤算砂:本来計算のうちに入らないはずの暗殺王のその攻撃を、要素に勘案しようとしてしまう。
伊藤算砂:それはただの遅滞である。
エリザベス・タイラー:「ブレス様、ベルティン様を!」
ブレス・ブリギッド:(サヴィトさん……っ!)反射的に、未熟な攻撃動作を見せたサヴィトを抑えようと、「っ、はい!」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……!大丈夫。立てるから……!」無意識に足がすくんでしまっていた。
"明王"ベルティン・シェーヴ:他のキングダム生以上に、ごく直近に、竜骸へのトラウマを刻まれているのだ。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……逃げましょう、ブレスちゃん……!」走り出す。
ブレス・ブリギッド:「はいっ、撤退の陣頭を!……背中は守ります、いつも通り!」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:前に出て、これ見よがしに暗器の照準に入る。
ブレス・ブリギッド:背後、行動の起こりが空気を震わせ始める気配から守るように、一歩引いた位置でベルティンを追う。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:毒針のような細い矢が髑髏王の体を掠める。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:だとしても、対人間用のような毒だ。オーヴァードにとって致命傷になるようなものではなかった。
エリザベス・タイラー:「(敢えてサヴィト様の矢に当たりに行って、紛れが入る余地を潰した……)」
エリザベス・タイラー:「やはり"髑髏王"、死地での嗅覚においては突出していますわね」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「うん。これでは人は死なない……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「リュエちゃん!ほら!ちゃんと攻撃してます!こうして精一杯……!」
リュエ・ゾウイル:「こーげきしたからなんだ! しるか! 逃がすな!」
リュエ・ゾウイル:「殺してっ……食ってやるんだ! りゅえが!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ロロさん、ご苦労様です。チェリーパイでも食べますか?」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「んあ」無造作に口を開ける。
リュエ・ゾウイル:石の魔剣を振りかざし、背の両翼がぴんと張る。振り下ろすと同時に、羽ばたき。
リュエ・ゾウイル:指向性のある突風に、引き裂くような衝撃波が混じって吹き付ける。さして狙いをつけてもいないそれは、サヴィトの身を掠めて、美食王へ。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ひょいとチェリーパイを口に咥えさせる。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「おっと」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:美食王の周囲を漂う鳥の丸焼きが攻撃を遮る。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「後で食べようと思っていたのに…」
リュエ・ゾウイル:「……なにこれ!?」 甲高い声
リュエ・ゾウイル:「これ、これが一番の武器じゃないの? 弱い! 弱い弱い!」
リュエ・ゾウイル:「さびと! 後でバツだから!」 石の魔剣をぶんぶんと振り回している
GM:キングダムを象徴する大王鍵――を受けたのは、美食王が取り出したただの食物だった。
GM:リュエの真空波はそれをどうにか、火の通っている肉の部分だけ切り裂いた。それだけである。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「え……そんな……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「そ、そんなはずではないんですけど……!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「それは本当に物凄い大王鍵で……!」
エリザベス・タイラー:「……"十字冠を破壊する兵器"は、実質的に2つの機能を持ちますわ」
エリザベス・タイラー:「『十字冠を無効化する機能』と『対象を殺傷する機能』」
エリザベス・タイラー:「使用すれば問答無用で生徒を殺すというものではない。故にそれは『兵器』である必要があるのです」
エリザベス・タイラー:「ですが、これはあまりにも……」
伊藤算砂:「……あるいは……」

 "不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈『石の魔剣』は円卓が収めていてこそ真の輝きを発する宝具〉
 "不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈"仮に"、円卓の外でキングダムの外の生徒がそれを手にしたところで〉
 "不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈それは"石の魔剣とはなりえない"〉


伊藤算砂:(……あれは“レトリック”ではない?)
リュエ・ゾウイル:「む~~!!」
ブレス・ブリギッド:(す、少なくとも、オリヴィエさん……"鉄騎王"のようにリミッターがあるのかもしれません、が……!)
ブレス・ブリギッド:逃走しつつ、魔剣の一撃に肝を冷やしていた。
伊藤算砂:「今です!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「あの~~、次のバツは痛くないやつだといいんですけど……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:敵ではなく、すっかりリュエの方へと注意を向けてしまっている。
伊藤算砂:「aṭṭe taṭṭe vanaṭṭe anade nāḍi kunaḍi svāhā……」
リュエ・ゾウイル:「やれ! やれみんな! 食べ散らかせ! 早く早くっ!」
リュエ・ゾウイル:「あいつら逃したらトモグイさせるからね!」
竜骸:「……」
竜骸:――よって、この場で最大の脅威は
竜骸:フォモーリアンでも旧円卓第一席でもなく、これまでと何ら変わらず、竜骸ワイバーンの無造作な群れとなった。
竜骸:『石の魔剣』の性能が未知の状況でも逃げる必要があったのは、単純に、この物量の竜骸ワイバーンを殲滅する術が存在しないためだ。
伊藤算砂:呟くと同時。無数の木製の馬の幻影が現れ、駆け出す。
伊藤算砂:「どれでもいい!掴んで!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「よっと…もぐもぐ!」
エリザベス・タイラー:「待ってましたわ!」隣を横切った幻馬の背に颯爽と飛び乗る。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ブレスちゃんも!」
ブレス・ブリギッド:「はいっ!」重力を感じさせない穏やかさで飛び乗る。
ブレス・ブリギッド:「……先輩もこけないようにお願いします!」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「そうね、今ばかりはね……!」
伊藤算砂:「のがれよ、のがれよ、のがれよ……!」
伊藤算砂:自らもその一頭に駆け乗り、馬上より杖を揮う。

GM:シーン終了。ロイスと購入判定が可能。
GM:ここの購入判定は、出撃前に購入していたという扱いにしましょう。
GM:なのでPC4人だけが購入できます。
ブレス・ブリギッド:理解のり
伊藤算砂:はーい
エリザベス・タイラー:りょ!
伊藤算砂:応急かな~
伊藤算砂:5DX+1>=8
DoubleCross : (5DX10+1>=8) → 10[3,4,4,4,10]+5[5]+1 → 16 → 成功

伊藤算砂:買えました
ブレス・ブリギッド:大人しく応急手当てで回復しようかな。
ブレス・ブリギッド:4dx+3>=8 応急手当 ラッキーメダル:ホワイト
DoubleCross : (4DX10+3>=8) → 10[2,4,9,10]+10[10]+9[9]+3 → 32 → 成功

ブレス・ブリギッド:出目さぁ
伊藤算砂:すご
ブレス・ブリギッド:さっきの知覚の埋め合わせみたいな回り方。
エリザベス・タイラー:サヴィト様にロイス取ろうかな  "暗殺王"サヴィト・カウル・シャー 懐旧/警戒◯
ブレス・ブリギッド:購入したキットを自分に使います。シュワンシュワン。
ブレス・ブリギッド:6+2d10
DoubleCross : (6+2D10) → 6+18[10,8] → 24

ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドのHPを18増加(6 → 24)
ブレス・ブリギッド:とてもよい
GM:回復エフェクトとかも使っていいよ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:高性能治療キット
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:5dx+4>=9
DoubleCross : (5DX10+4>=9) → 6[2,4,5,5,6]+4 → 10 → 成功

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:自分に使うか
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:3d10
DoubleCross : (3D10) → 22[9,9,4] → 22

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズのHPを8増加(199 → 207)
伊藤算砂:ブレスちゃん一個あげる
ブレス・ブリギッド:もらう!
伊藤算砂:集中させたほうがいいはず HPリソースは
ブレス・ブリギッド:即座に使う!
ブレス・ブリギッド:24+2d10
DoubleCross : (24+2D10) → 24+4[1,3] → 28

ブレス・ブリギッド:バランス取ってる?
伊藤算砂:ショボいやつあげちゃった
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドのHPを4増加(24 → 28)
エリザベス・タイラー:私も高性能治療キット買おう
エリザベス・タイラー:12dx+6>=9
DoubleCross : (12DX10+6>=9) → 10[3,3,4,4,6,7,8,8,8,8,9,10]+2[2]+6 → 18 → 成功

エリザベス・タイラー:使います
エリザベス・タイラー:3+3d10
DoubleCross : (3+3D10) → 3+16[7,3,6] → 19

エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーのHPを19に変更(3 → 19)
エリザベス・タイラー:十字冠の効果も使わなきゃね
伊藤算砂:使うか 出れるのかこれ……?
ブレス・ブリギッド:そうだそうだ。侵蝕率を下げます。
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を10減少(117 → 107)
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を1D10(→ 3)減少(107 → 104)
GM:竜王――ッ
伊藤算砂:足りませんでした
エリザベス・タイラー:10+1d10
DoubleCross : (10+1D10) → 10+9[9] → 19

エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を-19増加(117 → 98)
エリザベス・タイラー:足りましたわ!
ブレス・ブリギッド:10+1d10
DoubleCross : (10+1D10) → 10+6[6] → 16

ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を-16増加(111 → 95)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:10+1d10
DoubleCross : (10+1D10) → 10+6[6] → 16

ブレス・ブリギッド:足りた!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を16減少(101 → 85)
伊藤算砂:みんな……がんばって。。。。。。
ブレス・ブリギッド:竜王……持ち時間が…





◆Middle06◆日盛

GM:登場できる方は登場してください。シーン終了時に下がるチャンスあるかも
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を1D10(→ 5)増加(98 → 103)
伊藤算砂:出れないよ~~~
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(95 → 98)
GM:算砂ちゃん大変ね
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(85 → 88)



『天国』


GM:空を覆い尽くすような竜骸ワイバーンの群れは、既に見えなくなっていた。
GM:機動力の面でも数の面でも尋常の生徒が竜骸ワイバーンの執拗な追跡を振り切ることは困難なはずだが、
GM:"竜王"の木馬は、まるで彼らの追跡アルゴリズムを完全に把握して動いているかのようである。
GM:今は美食王、髑髏王、明王が逃走経路を同行している。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「うん。死はとっても遠ざかったみたい」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「フゥー…では何とか撒いたようですね」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「こ、怖かったわねー……」馬の上でぐったりとしている。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(竜王はかなり疲弊していたようですし…海賊王は別方向へ走っていたから…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(ふ…ふふ…久しぶりの解放感)
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:自分の首を片手に抱えて乗っている。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「え!?ちょっと君、頭!頭!」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「取れちゃってるわよ!?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「まあ、その方が安定するかもしれませんね」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「うん。この方が落とさないから」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:抱えられた首から声が出ている。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ぜ、全然驚いてないのですね……美食王様……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「まあ、最近はウチの部活で肉の解体をお願いしているので…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「とりあえず軽食でも取りましょうか…また戦闘になったらいつ食事できるかわかりませんし」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「え、ええ……ぜひ、いただきたく存じます……(あまり定時制の子の種族について突っ込むのは失礼よね……)」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「む……何を作るの?」首を戻している。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「馬に乗りながらでも食べられる物が良いですね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「うーん、サンドイッチは…具が落ちちゃうかもしれませんので…ここは」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「おにぎりにしましょう…ジャパニーズスタイルファストフード」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「Riceball?アップルシードで育てているやつだね」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「そういえば竜王様もカンジ組ではなく、ニホンの方でしたね」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「興味があります。魔法局の方でも米を炊く専用の機械を最近になって扱い始めたとか……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ああいう機械は凄いですね、ジェネシス製の…米を炊くためだけの?」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「変な機械……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「米を炊くだけの機械って何なんでしょうね…」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「さあ……。私も噂で聞いただけですので……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「一応美食倶楽部でも導入はしていますが…和食担当は普通に羽釜で炊きますね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「羽釜…でもアレも米を炊く専用の鍋なんですけど…」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「昔からあるんだ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「軍用の携帯米専用鍋の…ハンゴー?というのもありますね」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「飯GO……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「軍用で携帯性を持たせた米を炊く専用の鍋…」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「そこまでして米を……?」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「極東の国はすごいことを考えるのですね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「それだけ食に拘りがあるですねえ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「良い事です」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「それでは…何味がよろしいですか?」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「味があるの?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ノリ…シーウィードという海藻で巻いたり、昆布…ケルプの佃煮を入れたり」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「あとはサーモンやツナ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「プラムの塩漬けを入れたりしますね」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「統一性がわからない」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「おいしそうですね……プラムの塩漬けはよく分かりませんけど……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「塩辛くて酸っぱいんですよ…プラム…ウメボシとかいうらしいですけど」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「海藻のサラダは好きです。ニホンでは海の幸を主に食べるらしいですね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「あと魚卵をいれたりもするみたいですが…塩辛い魚卵と唐辛子味の魚卵で別だったり」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「テンプラを入れたり肉を入れたりと何でもありっぽいようですね」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「ニホンでは本当に何でも食べるんだ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「最近食べて美味しかったのはデビルオニギリですね…」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「デビル……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「テンプラのカスと甘じょっぱいテリヤキ味のタレを混ぜ込んだオニギリです」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「Devilfishとはまた違うの?」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ふふふふ、そんな料理まであるんですか?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「カロリーと塩分と油…その辺が悪魔の誘惑っぽいからというネーミング」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「キングダムや……ノヴァリスの中からでは見えませんけど。世の中には不思議で知らない料理ばかりですね……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「一つ食べてみますか?」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ぜひ、お願いします」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「うん……Devilは気になる」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:マントの中からおにぎりを取り出し二人に投げる。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:顔を持ち上げて口で受け止める。
"明王"ベルティン・シェーヴ:美食王がどこからともなく料理を取り出すことに関しては、今更驚きはしない。有名だし、今しがた見たばかりだからだ。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……おいしいです」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「んむ……」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「食べ続けたら死ぬ」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「でも今じゃない」もぐもぐと頬張る。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……」少し複雑な面持ちで、馬の走る前方を見る。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「美食王様は……お料理の話をされる時はとても楽しそうで、お喋りです」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……どうして、そんな方がこんな恐ろしいところに?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「何ででしょうね?成り行きと不運と…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「いえ…少しの野心のせいでしょうね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「避けようと思えば避けれた事態だったはず…もぐ…なので」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……。では、野心を望まざるを得ないキングダムに……不自由を感じたことはないでしょうか?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「不自由?」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ええ……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「私は……私が王の候補だった頃は、キングダムの皆がそうして、上昇のために競い合っていました」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ふむ…もぐもぐ」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「それは、王でなければ……民のままでは、どれだけ不自由で苦しいのかを皆が知っていたから……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「本当は誰にも支配されることなく、市民一人ひとりが自分自身の王として……成り立つ国だって、あったんじゃないでしょうか?」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「辛かったら……んむ。出ればいいんじゃないの」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「私は、望まない形でキングダムを出たけど……」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「外の学区にもそれぞれの形があって、よくも悪くもあった」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「それに……キングダムに、積極的に追手を差し向けられたりもしてない」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「戻って赦されるかはしらない。それはこれからだから……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「そうね……不満を抱いて出ていった子だって何人も見てきたわ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「…あー…」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「そういう子達は、きっと自分で生きていけるんだと思う……けど……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:口をつぐんで、オーシャンズの顔色を窺う。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ロロさんをここに巻き込んでしまった事は詫びるしかありませんが…」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「そこはいいよ。指示に遵うと決めたもの」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「これ以上の機密に触れるならある程度の処分を受ける事になるでしょう…功績の分の軽減は…私のできる範囲でやりますが…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そういう事も含めて…力が必要なんですよ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「この世のあらゆる美味を味わうには…どこの学区であっても権力や財力が必要です」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「それに、優秀な料理人や食材の調達…あるいは肉の解体を得意とする人材」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「ふふん」胸を張る。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そう言った生徒を抱え込んでこその新たな美食の開拓」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「それも、力がなければ出来ない事ですからね」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「民あってこその王……だから、民を守るために……」口の中で呟く。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「私の王鍵は一度食べた物しか再現できない…つまりは新しいものを食べたければ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「色々な才能を従えるしかないのです」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「美食王様。私は、その……輝く才能や優秀な者ではなく……自分で立ち上がる力もないような」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「どうすればいいのかも――もしかしたら不幸も自覚していないような子達の力になってあげたかった」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「けれど、そんな私も、やっぱり……一時期に王鍵をたまたま与えられていただけの、普通の人間で」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「こうして、利用されて、廃棄されてしまいました」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「私には……民を救うような力なんて、最初からなかったんでしょうか……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そういう事をしたければ、自分で力を得るのが結局は一番の近道だった」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「でもこの学園はそういう道もある一定以上の権力を得るにはリスクが大きすぎるのが現状です」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「出来る範囲で満足するか」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「それ以上を望むなら上を目指すかの二択」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「それが合わないというのなら居心地の良い学区へ行くのが良いでしょうね、ただし救える数は減るでしょうが」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「それなら……美食王様はやはり、自らの望みで上を目指しているんですね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「もっと食べたいという欲に負けただけかもしれませんが」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「恐怖と欲望のバランスが取れるあたりまでは…自分の望みでしょう」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「――今になって、ブレスちゃんに王鍵を継承したことを後悔しているんです」寂しげに笑う。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ブレスちゃんが私の活動を引き継いで、皆のためになることを地道に続けて、役に立っていた間」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「私は理想ばかりに先走って、それが本当に正しいものなのかも見極められなかった……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……美食王様。もしもこの探索が成功に終わって」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「美食王様が、もっと偉くなったのなら。キングダムの人達を幸せにしてくれますか?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「さあ、それはどうでしょう」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ただ、美味しい料理が食べたい、美味しい料理を作りたいという生徒を受け入れるくらいはしますよ」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「今の私には、どんな正義や……理念が良いことなのか、分かりません」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「それでも……」手の中にある、食べかけのおにぎりに視線を落とした。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「美味しいものを、お腹いっぱい食べられることは」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「どんな人にとっても、幸せなことだと思うから……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そうですね。何もわからない時は、とりあえずお腹いっぱい食べるのがいいですよ」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「んむ……たしかに」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「満腹で幸福な時にどうでも良いと思える事は悩むだけムダですし」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「お腹いっぱいの時に考えられることは余裕をもってすればいい」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「はい」ぐ、と袖で目元を拭う。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「もう少し一緒に……美食王様や、ブレスちゃんと一緒に」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「頑張ってもいいですか」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そうしたいのなら、すれば良いと思います」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「もぐ…でも…ヤバいと思ったら…自分を優先した方が良いですよ…自分が無事なら…また何かできますからね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「このオニギリ…あとで合流したら食べてもらいましょうか」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ええ。それがいいと思います」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「うーん、新しいオニギリのアイデアも欲しいですね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「何か斬新な具のアイデアを考えてくださいませんか?」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「はい……!ロロさんも一緒に考えましょう」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「日本には山賊焼きという料理はあるようなのですが海賊焼きはないんですかね」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「うん。何の肉を入れよう……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「海賊焼きオニギリならエリザベス様もお気に召すのではないか…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「肉か~」



『天国』


GM:"竜王"が差し遣わした木馬は、一つの陣形として『天国』を逃走するのではなく
GM:複雑に進路を分け、合流し、最終的にどこかの地点に到達するプログラムを組まれているようであった。
GM:常人が"竜王"の戦術を推し量ることは難しいが、この逃走もまた次なる戦術の布石であろうことは間違いない。
GM:今は海賊王と情王が行動をともにしている。他の者達も、先程までは安全を確認できていた。別の経路で合流する手筈になっているのだと思われる。
エリザベス・タイラー:「追手は来ていませんわね……ブレス様、この先の水場で一度休憩いたしましょう」
ブレス・ブリギッド:「あっ、はい。かしこまりました」
エリザベス・タイラー:「どうやらこの馬、疲れる機能はお持ちでない様子ですけれど、こうも乗り心地が悪くてはこちらの身が保ちませんわ」
ブレス・ブリギッド:サイドサドルで後方を警戒しながら、掛けられた言葉にうなずく。
ブレス・ブリギッド:「結構、揺れますしね……海賊王、エリザベスさんでも、船とは勝手が違いますか?」
エリザベス・タイラー:「ふふ、実を言いますと、海賊部の船は殆ど揺れませんの」
ブレス・ブリギッド:「あらっ、そうなんですか?」
エリザベス・タイラー:「ノヴァリスには海がありませんもの。湖の高波はたかが知れていますし、空や地上は言わずもがなですわ」
ブレス・ブリギッド:「あ、なるほどですね。船の揺れる要因がないわけなんですね」
エリザベス・タイラー:「そうなのです。勿論、嵐の中を突っ切る時は酷く揺れるものですけれど」
ブレス・ブリギッド:勉強になります、と答えつつ、目的の水場を目視する。
エリザベス・タイラー:「そういった時は大抵、頭に血が上っておりますから。酔う暇もありませんわ」
ブレス・ブリギッド:「なかなか無茶なことを仰ってませんか……?」
ブレス・ブリギッド:「ですが、たしかに常に揺れるのと、非常時とはまた違いますか」うんうん。
エリザベス・タイラー:水辺で馬から降り、掌に水を掬う。
ブレス・ブリギッド:(休憩にも対応してくれるんですね……)木製の馬を労いつつ、水を掬う。
ブレス・ブリギッド:「……お茶の用意は必要でしょうか?即席インスタントになりますが」
ブレス・ブリギッド:胸ポケットからいくつかの茶葉の粉末を取り出す。
エリザベス・タイラー:「ぜひ、と言いたいところですけれど」掬った水でそのまま喉を潤し
エリザベス・タイラー:「止めておきましょう。竜骸ワイバーンは嗅覚も敏感ですから」
エリザベス・タイラー:「あの羽音はお茶会には向きませんわ」
ブレス・ブリギッド:「それは、たしかに。お話の途中で聞きたい音ではありませんね」
ブレス・ブリギッド:苦笑して、こちらも水を飲む。「わ、冷たい」
エリザベス・タイラー:「ふふ、時には野趣に浸るのも乙なものですわね」
ブレス・ブリギッド:「うふふ。流石は海賊部のお方、含蓄のあるお言葉ですね」
ブレス・ブリギッド:「普段、キングダムではあまり経験出来ませんからね……」
ブレス・ブリギッド:「それにしても、」水を飲んだことで一息つく。
ブレス・ブリギッド:「円卓の方は、普段からこのように大変なお仕事を?」
エリザベス・タイラー:「とんでもございません!"十字冠を破壊する兵器"に関わる程の一大事にいつも遭っていては、命が幾つあっても足りませんわ」
ブレス・ブリギッド:「そうですよね」苦笑。
エリザベス・タイラー:「それにお仕事の大変さで言えば、ブレス様も相当なものでしょう?」
エリザベス・タイラー:「特に今の円卓は皆さん散らかすのがお上手ですもの」
エリザベス・タイラー:「お掃除も苦労するだろうといつも心配しておりましたの」
ブレス・ブリギッド:「それは、」曖昧に笑って「……えぇまぁ、やりがいはありますよ?」
ブレス・ブリギッド:「そのお陰で色んな王の方とお話することも、ありますから」
エリザベス・タイラー:「ふふ、お友達が多いのは羨ましい限りですわね。勿論ブレス様のお人柄も大きいのでしょうけど」
ブレス・ブリギッド:「いえ、いえ、そんな」両手を小さく振る。
ブレス・ブリギッド:「私──」なんて、と続けようとしたのを止めて「─は、先輩方のやり方を真似てるだけですので」
ブレス・ブリギッド:「支えて下さる皆さんのおかげです」
エリザベス・タイラー:「それこそが王の資質というものでしてよ」
エリザベス・タイラー:「とはいえ残念ですわね……ブレス様を海賊部専属のお掃除船長としてご招待したいというのは本心でしたのに」
エリザベス・タイラー:「そんなことをしたら、部員の皆様に恨まれてしまいますわ」
ブレス・ブリギッド:「ふふ、ありがとうございます」
ブレス・ブリギッド:「スカウトされてしまえば部の皆さんも乗り気になるかもしれませんが……いえ、どうでしょうね?」うーんと真面目ぶる仕草。
エリザベス・タイラー:「ふふ、止めておきましょう。私の我儘で王座に空きを作ってしまってはルキア様にも叱られてしまいますもの」
ブレス・ブリギッド:「あはは。それは怖い。」
ブレス・ブリギッド:「あぁ、ですが」
ブレス・ブリギッド:「もし、私も部長の代替わりを行った際は、お世話になるのも良いかもしれませんね」
ブレス・ブリギッド:「その時は部長ではなく、一生徒になってしまいますが」はにかむ。
エリザベス・タイラー:「ベルティン様は……」その顔をなんとも言えない表情で見て
エリザベス・タイラー:「ご自分の意志で王鍵をブレス様に譲られたのですわよね」
エリザベス・タイラー:「どのようなお気持ちだったのかしら……」
ブレス・ブリギッド:「えぇ、はい。私が受け継ぐことになり……」懐かしむように。
ブレス・ブリギッド:「どうでしょうね?あまり、荒事とか好きじゃない人でしたので」
エリザベス・タイラー:「そのようですわね。私にはよくわかりませんけれど」
エリザベス・タイラー:「私は円卓の初めから"海賊王"でしたし、それ以外の生き方を望んだこともありませんもの」
ブレス・ブリギッド:「すごいですねぇ」ほう、と眩しいものを見るように目を細める。
エリザベス・タイラー:「ブレス様は嫌ではありませんでしたの?他人から王位を引き継ぐというのは」
エリザベス・タイラー:「私はあまり気にしませんけれど、力だけではなく責任ですとか義務ですとか」
エリザベス・タイラー:「色々余分なものも付いてくるでしょう?私は気にしたことありませんけど」
ブレス・ブリギッド:「すごく気にしてない……!」苦笑。
ブレス・ブリギッド:「そうですね、嫌では、なかったですよ?」
ブレス・ブリギッド:「確かに、いきなりはい、って渡されてリーダー!とか言われたら戸惑うと思いますけど」
ブレス・ブリギッド:「それまで、先輩があまり向いてないの、見てましたからね。派閥争いとか、誰かと争うのとか……」
ブレス・ブリギッド:「手柄より、生徒優先!と言いますか」
ブレス・ブリギッド:「そのお陰で他の部活と協力したり、今みたいにキングダムの色んなところで活動してるのもありますけどね?」
ブレス・ブリギッド:「私も得意じゃありませんけど……駄目なことをしたらコラッ、て叱ることぐらいは、出来ますから」
ブレス・ブリギッド:「……あはは。なので、責任を請け負うのがメインで、遺産の力を受け継いだほうがついでなのかもしれません」
ブレス・ブリギッド:「不敬でしょうか? これ」
エリザベス・タイラー:「まさか」くしゃりと笑う。
エリザベス・タイラー:「王権は所詮、力ある遺産に理事会が権威を与えただけのものですわ」
エリザベス・タイラー:「ブレス様が負った責任は、ブレス様が選び取った物ですもの」
エリザベス・タイラー:「民というものは、力ではなくその責任にこそ敬意を払うのです」
エリザベス・タイラー:「………」
ブレス・ブリギッド:「責任に敬意を……はい、わかります」海賊王の澄んだ青い瞳を見ながら頷く。
エリザベス・タイラー:「ですから、やはりブレス様のような方こそが円卓に相応しいのかも知れませんわね」
ブレス・ブリギッド:「えっ。────と。そういえば、そういう話もしておりましたね」
エリザベス・タイラー:「前々から思ってはいたのです。ルキア様はほら……ああいう方でしょう?」
ブレス・ブリギッド:「えぇ、まぁ。はい、お人柄についてはお噂もかねがね……」居住まいを正す
エリザベス・タイラー:「目に余る時は、誰かがコラッ、と叱って差し上げる方が宜しいのだろうとは、思ってはいるのです」
エリザベス・タイラー:「私などはつい面白がって眺めてしまうもので……ふふふ」
ブレス・ブリギッド:「ははぁ」こくこく。「あっ。拷問王さんとか、その辺遠慮ない方だと伺っておりますが……?」
ブレス・ブリギッド:面識が薄い。能力の破壊跡が綺麗な人なのだ。
ブレス・ブリギッド:「しかし私がですか?言えますか、それ……?」
ブレス・ブリギッド:「あぁ。ですが、円卓には興味が──無いわけではないです」
エリザベス・タイラー:「あら、でしたら丁度良いですわね」面白そうに笑って
エリザベス・タイラー:「もしも円卓に空きが出た時は、ブレス様を推薦致しますわ」
ブレス・ブリギッド:「ふふ。ありがとうございます。ちょっとずるかったかもしれませんね」冗談に応じるように笑う。
ブレス・ブリギッド:「もし円卓になれましたら、きっと予算も融通して頂けるでしょうし……」ウキウキを隠していない。
ブレス・ブリギッド:(それに……約束しましたものね)
ブレス・ブリギッド:(円卓が暴走したら、私が止めに入るって)
エリザベス・タイラー:「賢しさも王には必要な資質ですわね。……ああ、けれどお気をつけ下さいまし」
ブレス・ブリギッド:「はい?」
エリザベス・タイラー:「"石の魔剣"」
ブレス・ブリギッド:「!」緩めた頬を引き締める。
エリザベス・タイラー:「……ルキア様が、どこまでご存知の上であれを求めたのか」
ブレス・ブリギッド:「………」アレが真実『石の魔剣』だろうと、『らしきもの』であろうと。
ブレス・ブリギッド:その性能が真実であるならば、だ。
エリザベス・タイラー:「それ如何では、ブレス様が経験したことのない、大変なお掃除になってしまうかも知れませんわね」
エリザベス・タイラー:「できますかしら?」どこか嗜虐的な笑みを浮かべる。
ブレス・ブリギッド:「──」猫のようだ、と思った。
ブレス・ブリギッド:先程までの穏やかな笑みと、性質が異なる表情を見ながら。
ブレス・ブリギッド:「私一人では、無理かもしれません」緩く頭を振る。
ブレス・ブリギッド:「ですが、」
ブレス・ブリギッド:「真実、そのように大変なお掃除が始まるのなら」
ブレス・ブリギッド:「きっと、手伝ってくださる人もいらっしゃると。信じる次第ですわ」
ブレス・ブリギッド:「……そうでないと、困ってしまいますものね?」
エリザベス・タイラー:「きっと大丈夫ですわ。ブレス様でしたら」
エリザベス・タイラー:「お友達が沢山いらっしゃいますもの」
エリザベス・タイラー:「……勿論、わたくしも、お友達ですわよね?」少しだけ不安げな素振りを見せて
ブレス・ブリギッド:「!」楽しそうに口元を緩める。
ブレス・ブリギッド:「もちろん。竜王、算砂さんにも同様にお答えしましたもの」
ブレス・ブリギッド:「同じ学校で、こんなに大変な目に協力したのです」
ブレス・ブリギッド:「お友達じゃなくて、なんだというのでしょうっ」
ブレス・ブリギッド:年下の少女が得意げに言い聞かせるように宣言する。
エリザベス・タイラー:「あら、嬉しい」涼し気な笑みを返して。
エリザベス・タイラー:水場の岸から脚を踏み出す。
ブレス・ブリギッド:「えっ?」ぎょっ。
エリザベス・タイラー:一歩、二歩。途中で靴と上着を脱ぎ捨て、済んだ水の中へと体を沈めていく。
エリザベス・タイラー:「せっかくですもの、汗と血も流しておきませんこと?」
エリザベス・タイラー:濡れたブラウスが肌に吸い付き、素肌の色を映す。水面に身体を浮かべると、金色の髪が大きく広がった。
エリザベス・タイラー:「ほら、ブレス様も」
ブレス・ブリギッド:「わ、私もですか!?」
ブレス・ブリギッド:水と親しむような姿に、なんとなく目をそらしてしまう。
エリザベス・タイラー:「お友達ですもの、水浴びくらいご一緒しますでしょう?」
ブレス・ブリギッド:(あぁ、いえ、海賊部だと普通なのでしょうか?移動中にまとまった水を手に入れるのも大変でしょうし……!)
ブレス・ブリギッド:「それはそうですけども……!!」
ブレス・ブリギッド:この状況で?と浮かんだ問いに、ふとこの組み合わせになった理由がよぎる。
ブレス・ブリギッド:(仮に竜骸が襲ってきても……私達なら遠距離で対処が出来るから、一番後に配置されたものと思っていましたが……)
ブレス・ブリギッド:ならば、ここで足を止めるのも必要なのでは?
ブレス・ブリギッド:(これは……竜王さんの策!?)
エリザベス・タイラー:「さあ───」誘うように白い指を向ける。
ブレス・ブリギッド:「…………ええと」「少しでしたら………?」
ブレス・ブリギッド:天国のような背景に、とてもアンバランスな──あるいは、似合いすぎる指に導かれて。
ブレス・ブリギッド:最初は裾を濡らすように。そのままとぷりと水の中へ。
ブレス・ブリギッド:髪の毛が広がるように、熱と、煤と埃が洗い流される、幻想的な気分に浸った。

伊藤算砂:します 低の減を
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を10減少(104 → 94)
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を1D10(→ 5)減少(94 → 89)
伊藤算砂:やったね ついに出れます
ブレス・ブリギッド:友達になった伊藤さんとエリザベスさんへのP感情を「友情」に変えておきましょう。以上です。
エリザベス・タイラー:十字冠効果使っちゃお
エリザベス・タイラー:10+1d10
DoubleCross : (10+1D10) → 10+3[3] → 13

エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を-13増加(103 → 90)


◆Masterscene◆彼誰




『天国』果樹園


GM:美しい果樹園だった。人の手が入らぬまま放置された土地であるはずだったが、この『天国』の果実は奇妙なほど形が良く、鮮やかな色をしている。
GM:シャムロック自由学園の『平穏』な環境を作り出すために理事会が施した『調整』が、自然的な修正力に打ち消されることなく残留していることの証左だった。
"ボレロス"テスラ・タイタニス:花が踊り、鳥が歌うその中心に、かつてのシャムロック自由学園の主の姿があった。

"ボレロス"テスラ・タイタニス:"ボレロス"テスラ・タイタニス。フォモーリアン、と呼称される集団の長だが、その名を自称することはない。
"ボレロス"テスラ・タイタニス:長い金髪と緑のドレスは美しく輝き、しかし同時に、言いようのない禍々しさを帯びている。
"ボレロス"テスラ・タイタニス:僅かに俯いていたその顔が、ふいと上がった。鳥たちが飛び立っていく。
リュエ・ゾウイル:「てすら様ー」
"ボレロス"テスラ・タイタニス:「……リュエ」
リュエ・ゾウイル:「さびと、つかまえちきた」
リュエ・ゾウイル:その小さく細い手は、しかしキュマイラシンドロームらしい剛力に溢れており、サヴィトの首を痛いくらいに掴み、少しも緩む様子なく引きずってきていた。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「はぅぅ……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:気管こそ潰れてはいないが、痛みでほとんど息もできていない。
リュエ・ゾウイル:「すぐいなくなるもん。足とかとろか?」
リュエ・ゾウイル:「とかげっぽくていいかも」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「ひっ!それだけは……!た、助けてくださいセベクちゃん!何か言ってあげてください!」
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「……」テスラ・タイタニスの傍らで、目を閉じ、青い影のように佇んでいる。
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「サヴィト・カウル・シャーのキングダム連合学院での学籍は既に除籍されており、法的取り扱いは死体に相当するものである」
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「四肢の破壊はキングダム連合法刑法第百九十条、死体損壊罪に相当する可能性があるが」
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「これは主に理事会職員の死体を取り扱う法であり、生徒の死体の損壊が罪に問われるかどうかは解釈による」
リュエ・ゾウイル:「なにいってるのかぜんぜんわからん」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「みんな仲良くしましょうって言ってるんです!……そうですよねっ、セベクちゃん!?」
"ボレロス"テスラ・タイタニス:「彼女が死体であれば足をもぐのは罪で、生きていれば大丈夫、ということですよ」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「ち、違う!違いますよ!?」
"ボレロス"テスラ・タイタニス:「ですが、リュエ……離してあげましょう」
"ボレロス"テスラ・タイタニス:「彼女たちはもはや『結論』に達した身。たとえ正しい手続きを取っていないとしても」
"ボレロス"テスラ・タイタニス:「私の制御下にあることが何よりの証ですから」
リュエ・ゾウイル:「あい」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「はい!絶対に服従します!」
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「……」
リュエ・ゾウイル:テスラの言葉に従い、サヴィトの首を掴む力がようやく緩んだ。
"ボレロス"テスラ・タイタニス:「……で、何をしていたのですか?」
"ボレロス"テスラ・タイタニス:「この島から発った竜骸の戦列が乱れ、同時にサヴィト、あなたが姿を消した……ああいいです、あなたは答えなくても」
"ボレロス"テスラ・タイタニス:「あなたのことは特に信用していません。……どうなの? リュエ」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「そんなあ……」指を咥え、しょんぼりする。
リュエ・ゾウイル:「うい」 こくんと頷く 「逃げらりた」
リュエ・ゾウイル:「うまがいっぱい出てきて……あちこっち行かれて」
"ボレロス"テスラ・タイタニス:「……敵の部隊に接触し、複数に分かれて逃げられた、と」
"ボレロス"テスラ・タイタニス:「まあ……構いません。こちらの制御下にあるこの島で、永遠に逃げ惑えるわけもなし」
"ボレロス"テスラ・タイタニス:「順次捉え、『結論』に導いて差し上げなければ。……連れてこれる? リュエ」
リュエ・ゾウイル:「んぃ!」 まるで大事な仕事を任された子どものように、うきうきと頷く
リュエ・ゾウイル:「がんばるよ! それでねえ、またなれるよね? 『けつろん』」
リュエ・ゾウイル:――フォモーリアンの首魁、テスラ・タイタニスは、オーヴァードのジャームへの変成を『結論』と言って憚らず
リュエ・ゾウイル:そんな狂気の思想に心から付き従う者は、やはり狂気を宿している。
リュエ・ゾウイル:"ドラグソウ"リュエ・ゾウイル。不安定なキュマイラシンドロームを身に宿す少女の願いは
リュエ・ゾウイル:その全身を竜のそれへと獣化し、その瞬間を永遠の『結論』とすること。
"ボレロス"テスラ・タイタニス:「……もちろん」 その純粋な瞳に、テスラ・タイタニスは微笑みかけるのだ。
"ボレロス"テスラ・タイタニス:「なれますよ、必ず」
"ボレロス"テスラ・タイタニス:心よりの慈愛と共に。



八年前 キングダム連合学院


GM:ノドス学区消失以前。キングダム連合学院は、今のような形ではなかった。
GM:最年長でも10歳にも満たないような子供達で構成される社会においては、円卓議会もほとんど擁立派閥の権威付けのためだけにある名目上の制度でしかなく、
GM:故にこの時代には、彼女達こそが、キングダム連合学院を率いるべき真のエリートであった。
GM:外の世界の少年少女達の中から、"ロードマスター"自らが戦術と戦技の才能に優れる後継者を選び、教育を施した特進クラス。
GM:極東における真の天才を養成する機関に倣い、"奨励会"という通称があった。
"ロードマスター":「……本日の講義はこれで終了とする」
"ロードマスター":中世における潜水服。その構造をさらに非実用的に、複雑に肥大化させたようなもの――としか表現できない。
"ロードマスター":"ロードマスター"という老人は、真鍮の塊のような、人型の何かだった。顔や、肌を見たものはいなかった。
"ロードマスター":「……終了の前に、講義中の質問への回答を伝えよう」
"ロードマスター":「なぜ、これらの戦技知識の伝授に自動学習装置を用いないか?」
"ロードマスター":「それは君たちこそが、他の生徒の指揮官として優位に立つためである」
"ロードマスター":「自動学習装置は容易に知識を複製し、脳神経へと注入することが可能だが……」
"ロードマスター":「このようにして、直接教え、伝え、そして君たちが自ら考えた思考までは、複製はできない」
"ロードマスター":「君たちはいずれ、一人ひとりが、億の人間を動かす指導者とならねばならない」
GM:"奨励会"の子供達は、それ以外の生徒達と同じように幼かったが、既に外界の大人に匹敵する高度な教育を施されていた。
GM:2桁の掛け算ができない子供はいなかった。朗読で言葉がつかえる子供もいなかった。親に甘えたいと思う子供もいなかった。
GM:そうなれない子供はいつの間にか消えていったが、行方を追求する子供もいなかった。
GM:"奨励会"に留まれる生徒は例外なく、"ロードマスター"の直接の教えを受ける特権を得続けてきた、エリートである。
GM:他の生徒には、どのような落第生にも恭しく接する"ロードマスター”も、彼女らに対しては敬語で話すことはない。その事実は、ますます選民意識を育てた。
"ロードマスター":「――以上。次回の講義までに、能力を今以上に磨くように」
アーノルド・ウォッチャー:「ありがとうございます。"ロードマスター"」
アーノルド・ウォッチャー:声を発したのは、大げさな比喩でなく、天使のような少年であった。頬は紅く、瞳はつぶらで、金髪は柔らか。
アーノルド・ウォッチャー:常に丁寧で、声は穏やか。だが、先の質問を投げかけ、回答を引き出したのもまた、彼であった。
アーノルド・ウォッチャー:アーノルド・ウォッチャー。ノドス学区に所属する生徒の一人。
"ロードマスター":その朗らかで敬意に満ちた挨拶にも、"ロードマスター"は真鍮の顔面で一瞥を返すだけだった。
"ロードマスター":"ロードマスター"は全てを能力で判断する。それ以外のあらゆる要素で贔屓をすることはない。
アーイシャ・ナッジャール:「くくっ」
アーイシャ・ナッジャール:窓際の席の少女が笑いを漏らす。中東付近の出を思わせる褐色の肌と、青みを帯びた黒髪。
アーイシャ・ナッジャール:「やめなよアーノルド。両手をまっすぐ揃えちゃってさ」
アーイシャ・ナッジャール:「いい子ぶりすぎてて、見てて恥ずかしくなっちゃうから」
アーイシャ・ナッジャール:アーノルドとは対照的に、不真面目な態度の生徒だった。今も爪の手入れをしている。
アーイシャ・ナッジャール:手帳には、講義の内容とは関係のない棋譜のような落書きが鉛筆で書き込まれていた。
アーノルド・ウォッチャー:「アーイシャこそ、いつもそうですね」 彼は丁寧な口調を崩さない。誰に対しても
アーノルド・ウォッチャー:「どうして貴重な講義の間に、講義以外のことを考える余裕があるんでしょう。不思議でなりませんよ」
アーイシャ・ナッジャール:「え~?講義だけで思考容量がいっぱいになってる子の方が変なんだけど?たかが聴覚情報でしょ?」
アーイシャ・ナッジャール:「算砂はどう思う?まさか算砂もバカ真面目にノートなんて取ってないよねー?」
伊藤算砂:「ご指南に感謝致します」恭しくお辞儀している。
伊藤算砂:幼子が目立つ教室内で、ひときわ長身の少女。
伊藤算砂:竜の角を備えた、長い黒髪の少女の見かけは、十代後半と思しい。
伊藤算砂:オールド――起源拡散より前よりオーヴァードたる古種にとっては、
伊藤算砂:年齢など、ノヴァリス入植のために一応の定義付けをしなければならなかった以上のものではない。
伊藤算砂:「講義中に何をしても構わないですし」
伊藤算砂:「各々の覚えやすい形で覚えればいいとは思いますが」
伊藤算砂:「礼を失するのは王たる振舞いとは思えないですね」
アーノルド・ウォッチャー:絵で描いてもこうはならない、という完全な笑みを浮かべている
アーイシャ・ナッジャール:「それも違うでしょ?礼儀なんて、王より下のみんなが覚えればいいんだから!」
アーイシャ・ナッジャール:机に両脚をかけて、シーソーのように椅子を揺らす。
アーイシャ・ナッジャール:「だから負けたときのための礼儀を覚えてる時点で、あたしに言わせれば負け犬根性みたいなもん――」
アーイシャ・ナッジャール:「ま、それでいいんだけど!身の程を知ってるってことだからさ」
アーノルド・ウォッチャー:「アーイシャの考え方はかっこいいですね」
アーノルド・ウォッチャー:その表現には、アーノルドなりのいくらかの皮肉が籠もっている。『かっこいい』などという判断基準を、彼は既に蔑んでいた。
アーノルド・ウォッチャー:だがもちろんそれを表には出さない 「でも、僕にとっては、礼を尽くすことが呼吸するように当然なだけですから」
アーノルド・ウォッチャー:「当然できることをしているだけです。アーイシャが、講義以外のことをしていても良い成績が取れるから、講義以外のことにも意識を割くように」
伊藤算砂:先程聞き取った内容を書いたノートを見ながら、手元の別のノートに書き写している。
伊藤算砂:書き写した方には、自分の考えをつらつらと書き加えている。
アーイシャ・ナッジャール:「……なにしてんの」ゆらゆらと揺れながら、視線をそちらに向ける。
伊藤算砂:「考えをまとめているだけです。“こちら”は取っておきませんと……」
伊藤算砂:「あの“名人マスター”の指導など、それ自体が芸術品ですから」
伊藤算砂:「そのまま残す必要があります」
アーノルド・ウォッチャー:「さすが、算砂は真面目ですね」 こちらは本音だ
アーノルド・ウォッチャー:「算砂なら、きっと……素晴らしい王になれますよ」
GM:――それから一年を待たず、ノドス学区は消失する。
GM:"奨励会"の男子生徒は、才能に溢れ、将来を嘱望されたエリートも無関係に、その消失に巻き込まれて消えた。
GM:特進クラスの規模縮小に伴い、"ロードマスター"の下した判断は、全く贔屓のない、合理的なものだった。
GM:"奨励会"は、生徒の自主研究による部活動へと規模を縮小する。
GM:人数を大きく減じた"奨励会"にのみ講義を続けたとしても、生徒の可能性の総量に鑑みれば、将来的な影響力は微小だと判断したのだ。
GM:"ロードマスター"はキングダム全体の環境を管理する方針に転向する。
GM:"奨励会"の生徒達はその後も何人かが残り続け、あるいは入れ替わり……
GM:いつしか、将棋部へと名前を変えた。かつて"ロードマスター"に望まれた通り、盤面を動かす棋士の如き指揮官として、王を目指した者達の部活。


◆Middle07◆誰彼

GM:全員登場シーンです。
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(98 → 104)
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を1D10(→ 8)増加(90 → 98)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を1D10(→ 5)増加(88 → 93)
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を1D10(→ 3)増加(89 → 92)



『天国』


GM:竜骸の追撃から逃れた一行は、ある地点で合流を果たした。
GM:小高い丘である。眼下には美しい果樹林が広がっている――
GM:竜王の木馬が、何らかの確信を持って彼女らをここに導いたことは、おそらくは途中から全員が気付いていたはずだ。
GM:さらに彼女を知る者ならこうも思うかもしれない。伊藤算砂が、ただ逃げるためだけに兵を引かせるはずがない。
GM:伊藤算砂は、その合流地点で待ち受けている。彼女の視線は、果樹林の奥深くのどこかに向いているようだった。
エリザベス・タイラー:「算砂様、お身体はもうよろしくて?」木馬の背に跨り駆けつける。
ブレス・ブリギッド:同じく、横乗りの姿勢で駆けつけている。上手く隠していた汚れは今では洗い流されていた。
ブレス・ブリギッド:濡れた衣類は海賊王ともども、道中に炎と風で清められている。
伊藤算砂:「……エリザベス様」振り向かずに呟く。
伊藤算砂:「こちらは問題ありません。それよりも……ブレスさんを悪い遊びに誘っていましたね」
伊藤算砂:「同時に着くように仕向けたはずですのに」
ブレス・ブリギッド:「休憩のつもりが、予想外に時間を取ってしまいましたものね……」
エリザベス・タイラー:「まあ!悪い遊びだなんて滅相も有りませんわ。お友達同士のありふれた交流です」
エリザベス・タイラー:「むしろ覗き見る方が趣味が悪いのではなくて?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(悪いあそび…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(やりそうですね…)
伊藤算砂:「今の私は睛を欠いておりますから、見れはしませんよ。判断材料は持ち時間だけです」
エリザベス・タイラー:「あら、そうでしたか」少し考えて
エリザベス・タイラー:「でしたら次はぜひ算砂様もご一緒に。そこでやましいところがないことを証明して差し上げますわ」
伊藤算砂:「そうですね、学院が平和になりました折にはと……しかしここにお呼びしたのは、約束を取り付けるためではございません」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「空腹…でしたら…軽食を用意しますよ」
伊藤算砂:「いえ、今は……」言いかけて。「……その香り」
伊藤算砂:「お米ですか?」
エリザベス・タイラー:「そう言えば、算砂様は日本の出身でしたわね」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「あはは……そうです。私達も軽食を実はいただいていて……」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「おいしかった」
エリザベス・タイラー:「故郷の味が懐かしいのではなくて?オーシャンズ様、ぜひ振る舞ってさしあげては如何でしょう」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「急ぎはしたんですけど、やっぱり予定時間より遅れちゃいました……かね……」ちらりと算砂を見る。
伊藤算砂:「いえ。まだ余裕がありますとも」
伊藤算砂:「ここで機を見計らうつもりでしたので」
ブレス・ブリギッド:「お米ってあまり見ませんよね、キングダムでは」興味深そうに見ている。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ではデビルオニギリなど…」
伊藤算砂:「なんですかそれ……?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「それともコンブや…タラコの方が良いでしょうか?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「デビルオニギリを…ご存じない?」
伊藤算砂:「存じ上げませんが……」
ブレス・ブリギッド:「それは……パスタで言う悪魔ディアボロ風のような……?」
ブレス・ブリギッド:鶏肉と野菜のソースでライスを和えたものを想像する。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「テンプラのコロモとテリヤキのタレや海藻などで味付けした…デビルオニギリですが…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「日本ではメジャーでは…ない?」
伊藤算砂:「存じ上げませんね。とはいえ私がこちらに来たのは前ですし……」
伊藤算砂:「以降の流行りであれば、押さえていないものもございます」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「糖分と塩分と油分を含んだ…旨味の爆弾…もぐ…美味しいのに…」
ブレス・ブリギッド:「バリエーションがあるんですねぇ。テンプラは極東のフライでしたか……」
ブレス・ブリギッド:「退廃的ですね……」
伊藤算砂:「私は塩さえあれば構わないのですが……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「色々な種類を用意致しましたので…お好きなものを…塩にぎりも…美味しい」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「実物大サッカーボールおにぎりがおススメです」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:海苔をサッカーボールの模様に張り付けたお握りを齧る。
伊藤算砂:「普通のサイズでいいのですけど……」
エリザベス・タイラー:「流石に一人でいただくのは憚られますわね……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「では普通サイズの塩握りを」
伊藤算砂:「……ありがとうございます」慎ましく礼をして。
伊藤算砂:「食事しながらで構いませんので、今後の作戦を説明させていただきます」
伊藤算砂:一口かじる。「ふむ……」
伊藤算砂:「中々真に迫っていますね。失礼」
伊藤算砂:「あちらの果樹林……ご覧になれますか?」
ブレス・ブリギッド:「果樹林ですか?……ふむ」示す方向を見る。ついでに、手のひらサイズのサッカーボールおにぎりを頂いている。
エリザベス・タイラー:「0時の方向ですわね。地上では見かけない色合いの果実が沢山」片眼とはいえ船乗りなので視力は良い。
伊藤算砂:「リュエ・ゾウイルは片手で“石の魔剣”もどきを佩き、もう片手で竜骸を捕食していました」
伊藤算砂:「竜化器を直接携帯していたわけではない。どこかで孵化させ、ジャーム化させたものを率いていた」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「もぐ…なるほど…」
伊藤算砂:「この天国においてあまねく行き渡らせようとすれば、都合のいい地点はあそこに設置することです」
ブレス・ブリギッド:「そう、なんですか?」チラ、と腰掛けている馬を見る。
ブレス・ブリギッド:(地形の把握も兼ねていた、ということかしら)
伊藤算砂:「あのまま交戦しても、無尽蔵の増援にさらされただけでした。我々がまっさきに狙うべきは――」
伊藤算砂:「“竜化器”そのもの」
エリザベス・タイラー:「気に入りましたわ」果樹園を見据えて不敵に笑う。
エリザベス・タイラー:「追い立てられたように見えて、その実敵の喉元に食らいつける位置まで駒を進めていたのですわね」
伊藤算砂:「はい。こちらから攻めねば活路は有りません。竜骸の警戒路を確認し、それが薄れた隙をもって」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「“竜化器”を壊してしまえば、あれ以上生が殖えることはなくなる……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「では…あの果樹琳ごと焼き払ったり…しますか?」
伊藤算砂:「……?」
伊藤算砂:「それでは目的が達成できませんが……」
伊藤算砂:「駒は取ったらこちらが使えるんですよ?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「…え?」
エリザベス・タイラー:「……ふふ」
ブレス・ブリギッド:「ショーギの話でしたっけ。取った駒……はい?」
ブレス・ブリギッド:炎に耐性があった場合は、という意見を言いそびれる。
伊藤算砂:「目的は申し上げましたよね」
伊藤算砂:「竜化器の制御奪回・・と」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……っ!!」
ブレス・ブリギッド:「言って、ましたね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「…あ…そういう方向性…海賊王はお好きですね…そういうの…」
エリザベス・タイラー:「ええ、ええ!実に痛快ですわ!敵の最も頼みとする所を奪って逆転する。ロマンですわよねえ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(悪い事ができそうな…笑顔ですね…)
ブレス・ブリギッド:「確かに。ショーギの竜王さんと、海賊王さんがいる状況で、ただ破壊するだけでは……芸がございませんか」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そもそも…制御が…いえ、奪ってから試すんですね…?」
エリザベス・タイラー:「いえ、試す必要は……おそらくないのではなくて?」
伊藤算砂:「はい。これから孵化させる分については、ジャームとなっていない」
伊藤算砂:「であれば普通の“竜化器”です」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「…なるほど…では…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(前向きに考えるかあ…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「一匹くらいは食材に貰っても?」
ブレス・ブリギッド:「た、べるんですか……?」
伊藤算砂:「構いませんが……あまり人の食卓には出さないほうがいいですよ」
伊藤算砂:「原材料から忌避されると思います」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「原材料から忌避されるとは…日本人の発想ではないと思いますが…」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ま……待ってください」作戦説明を受けている間ずっと、青ざめた顔で押し黙っていた。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「竜化器を……つ、使うんですか?」
伊藤算砂:「はい」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「どういう仕組みになっているのかは、私も存じ上げないのですが……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「り、理事会の、あんな恐ろしい兵器を……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(確かに…その不安は最もなんですが…もう決めてしまったんですよね…この二人が)
伊藤算砂:「恐ろしくは有りませんよ。ただの道具です」
伊藤算砂:「十字冠を破壊する兵器でもありませんし……」
エリザベス・タイラー:「ああ、もしかして皆さんは」ベルティン、ブレス、オーシャンズを順に見て
エリザベス・タイラー:「ご存じないのかしらね?」最後に算砂へと思わせぶりに微笑む。
ブレス・ブリギッド:「一応、鉄の機械を使役することについては、キングダムでも前例はありますけど……」ベルティンの不安に寄り添いつつ。
ブレス・ブリギッド:「……?」エリザベスの発言に首を傾げる。
伊藤算砂:「ああ。使えるかの不安ですか?」
伊藤算砂:「使ったことがございますので、問題ありませんよ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(あるんだ…)
"明王"ベルティン・シェーヴ:「つ、使った、ことが……」絶句する。
エリザベス・タイラー:「ふふ、楽しみにしてくださいな。この作戦が成功すれば」
エリザベス・タイラー:「きっと目にすることが出来ますわ」
エリザベス・タイラー:「算砂様が竜王ロード・タイトルの名を冠する。その由縁を」
ブレス・ブリギッド:「竜王さんは、理事会にも縁がある経歴でしたね。……先輩?」不安そうな顔を覗く。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ブレスちゃん……ブレスちゃんこそ、どうしてそんなに落ち着いて……ッ!」
"明王"ベルティン・シェーヴ:声を荒げようとして、口元を押さえる。「……っ」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「違う……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「そう……そうだったわね……私……私が、ベロニカを継承しちゃったから……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(新鮮な反応…良いですね…わかりますよ…その感覚ッ)
ブレス・ブリギッド:「え、ええと、大丈夫ですよ、先輩」
ブレス・ブリギッド:激昂に近い狼狽に対して、酷く懐かしい……『怒り』の感情への対処を思い出しながら寄り添う。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「第二次ノヴァリス紛争の時……あの時は、私も、みんなを守って戦えたの……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「でも、今はもう……まるでその時に感じた恐怖が、一気に心の底からせりあがってきたみたいで……」
ブレス・ブリギッド:震えるベルティンの手を取る。昔からブレスが誰かを宥める際の癖のようなものだ。
ブレス・ブリギッド:「大丈夫です、大丈夫ですよ」
ブレス・ブリギッド:「確かに、理事会の作ったものは恐ろしいですけど。竜骸も、石の魔剣も……きっと、対処法が分かれば、なんとかなると思います」
ブレス・ブリギッド:詳しい方もいらっしゃいますし、と竜王さんを見ながら。
ブレス・ブリギッド:「だから……ね。怖かったら、手を握っててください。私も一緒に、手伝いますから」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……ええ。ブレスちゃんや美食王様を助けるって、決めたものね……」
伊藤算砂:「……使おうとするだけでここまで忌避があるものですか」他人事のように嘆息する。
ブレス・ブリギッド:「えっと……あはは。実際、襲われた後ですから……」
ブレス・ブリギッド:困ったように眉を寄せて笑う。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(まあ…非人道兵器っぽいですからね)
伊藤算砂:「はい。使わず勝とうとすれば……そうですね」
伊藤算砂:「被害を免れないでしょう。ここで言う被害というのは勿論転送ではないですよ」
エリザベス・タイラー:「手段を選んではいられないというわけですわね」
エリザベス・タイラー:「むしろ、"手段を選ばない"という選択肢を選べるうちに、動く必要がある。という方が正しいかしら」
ブレス・ブリギッド:「相手に選択を迫られないうちに、ですね」こくり、と頷く
伊藤算砂:「よくご理解で。拙速は巧遅に勝りますから」
伊藤算砂:「然して、腹が減っては戦は出来ぬとも申します」
伊藤算砂:「この程度で戦と呼べるのかは、いささか議論の余地があるとは思いますが……」
伊藤算砂:「補給の必然性については専門家の前で語るまでもないでしょう。腹を満たしたら参りましょうか」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「では…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「お好きな具材をお聞きしましょう」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「オニギリには何を入れてもおいしいと言いますから」
GM:――伊藤算砂は機を伺っていた。
GM:彼女がこれまでの戦場で見てきたものを思えば、その時が必ず来ることは分かっていた。
GM:だが、既知の情報のまったく外にある未知に対して、彼女の戦術が備えられたかどうか。
GM:知覚判定です。難易度9。
伊藤算砂:なんだと
伊藤算砂:4dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 10[2,4,7,10]+3[3] → 13 → 成功

伊藤算砂:備えました
ブレス・ブリギッド:すごい
エリザベス・タイラー:名軍師
GM:さすが……!じゃあ算砂ちゃん、好きな人に対処を指令できるようにしようかな。

GM:キングダム最強の戦術家である、"竜王"にとっては。
GM:言うまでもなく、そうした想定外の乱入すらも戦術の冗長性の内にあった。接近をすぐさま感知できる、障害物の少ない丘。
GM:だが、それを差し引いたとしても、彼女の知覚能力で漸く指揮の間に合う『出現』である――
GM:ゲートの発生を確認する。奇襲者が来る。猶予は一手である。
伊藤算砂:(5時に艦砲)ただ独りへの指示ではない。全体に対する緊急の指揮。
伊藤算砂:だが、誰を指図したのかは、言葉以上に雄弁である。
エリザベス・タイラー:砲声が響く。自身はその場から動くことも振り向くこともなく。
外套の男:展開された重力場が、艦砲を逸らした。直撃の余波で回転しながら、腕を使うことなく着地する。
外套の男:「誰だ?……"学級会"の追放者か?」

外套の男:黒い外套で全身をほとんど覆った人物だ。顔も、目深に被った帽子と長い襟でほとんど判別できない。
外套の男:だが、それ以上の明らかな異常がある――成人の男だ。頭上には十字冠が存在しない。
エリザベス・タイラー:「あら、素敵な帽子ですわね」ゆっくりと視線を男に向けて。
エリザベス・タイラー:「私達をご存じなくこの場に現れたんですの?」
エリザベス・タイラー:「その様子を見るに……理事会の残党といったところでしょうか?」男の頭上に十字冠がないことを確認して。
外套の男:「知らないね。いや……クカカカカッ……」外套の内側で笑う。
外套の男:「お前のことは、例外的に知ってるか……エリザベス・タイラー。確か"海賊王"とか呼ばれてたんだったな……」
伊藤算砂:「……お知り合いですか?」
外套の男:「知らないはずだ」先程の着地でブーツについた草を払っている。
エリザベス・タイラー:「存じ上げませんわねえ。お顔をはっきり見れば思い出すかもしれませんけど」
外套の男:「俺達みたいな遺産失格者は、生徒との接触を禁じられていたからな」
外套の男:「名前もないし、顔もない。見られることもないから存在することもない――」
エリザベス・タイラー:「遺産失格者……」
ブレス・ブリギッド:「遺産、失格者とは……?それに、貴方」どうしても、十字冠のない見慣れぬ姿を追ってしまう。「どうして……?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(また、聞かない方が良い情報を)
外套の男:「仲良く話してもいいが、どういう立場だ?お前らは……こんな空の上まで来て」
外套の男:「"学級会"のことは知らないのか?"海賊王"までジャーム使いの連中の増援ってことはないよな?」
伊藤算砂:「それを確認する以前に、こちらに攻撃の意志を見せていますが」
伊藤算砂:「誰も彼もとも戦うつもりだったのでは?」
外套の男:「一人とっ捕まえておいたほうがやりやすかったんだ。戦うにしても、話すにしてもな」
エリザベス・タイラー:「その考え方には幾らか共感できますわね」
外套の男:「……どうにも、動きが鈍りすぎてる。遺産に頼ってた頃の癖が抜けねえ」首を鳴らす。
伊藤算砂:(遺産に適合しなかったものに、わざわざ名前が冠されることはない)
伊藤算砂:「“元”適合者ということですね。遺産失格者とは……」
外套の男:「……心当たりがあるようだな。竜角の嬢ちゃんは」
外套の男:「話か、殺しかだ」
外套の男:「まずはそこをはっきりさせよう。――どっちがいい?嬢ちゃん達が選べる」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(ここは…話で!ですよね)
伊藤算砂:「話」
伊藤算砂:「そちらを先に選ばなければ、両取りしたくなってもできないでしょう?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(よし…)
エリザベス・タイラー:「道理ですわね。良いと思いますわ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(よくない…いきなり相手に不安を…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(もうちょっと…優しい交渉を…)
ブレス・ブリギッド:話の流れに合わせて、うんうん。おや? の仕草。
外套の男:「紳士の扱いをしてくれるなら名乗りたいとこだが……遺産失格者に名前はない。『何者かである』ことを"ロードマスター"のジジイに禁じられてるからな」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「マスター…!?」
外套の男:「だから、『何かでない』ことでしか言い表せない」
外套の男:「俺は"矜持なきものリバタリア"」
"矜持なきもの":「俺の名前ではないが、そう呼ぶといい」
エリザベス・タイラー:「悪くない名前ですわね」
"矜持なきもの":「悪くない?悪い名前さ」自嘲気味に笑う。
"矜持なきもの":「……そこでピンときてない顔のお嬢ちゃん達のためにも最低限の説明だけは……してやるか」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(ロードマスターをスルーしないで欲しいな…)
ブレス・ブリギッド:「秩序がない、と言われると私はちょっとムズムズしますけども……」
ブレス・ブリギッド:「マスタークラスとの面識もあり、学級会とジャーム使い、もとい"フォモーリアン"とは敵対してるのですから」
ブレス・ブリギッド:「協力は出来る方……なのですよね?多分」
ブレス・ブリギッド:ピンときていない顔で訝しがっている。
エリザベス・タイラー:「"騎士王"……ルナンシア様が、ARESの首魁を捕縛し、獲り逃した一件」
エリザベス・タイラー:「敵本拠地への強襲の最中に、嘗ての"ロードマスター"の配下から接触を受けたと報告にありましたわね」
エリザベス・タイラー:「どうにも詳しい状況が曖昧で、要領を得なかったのですけど、おそらくは」
エリザベス・タイラー:「"遺産提供者"として、彼に仕えた方々……その内実は様々でしょうけども」
エリザベス・タイラー:「確かその方は、"慈悲なきものハングマン"と名乗ったのでしたか」
"矜持なきもの":「へえ……」帽子の陰で、片目だけを開く。
エリザベス・タイラー:「貴方も、そのご同類ということでよろしいかしら?」
"矜持なきもの":「"慈悲なきものハングマン"の小娘か。まさかあいつが残ってたとはな」
"矜持なきもの":「いや……どこぞの遺物をクソ真面目に守っていて、理事会の崩壊にすら気づかなかったか。そういうヤツだ」
"矜持なきもの":「まあ、大体の説明は今してもらった通りだ」
"矜持なきもの":「キングダム連合学院にはバカみたいな量の財宝と遺産があっただろう……ノヴァリス計画が始まった時からな」
"矜持なきもの":「"ロードマスター"のジジイはどこからそいつを持ってきたと思う?」
伊藤算砂:「まさか、畑から取るわけにもいかないですものね」
"矜持なきもの":「外の世界から集めてきたのさ……既に継承者がいれば、ぶっ殺すか、奪ってきた」
"矜持なきもの":「遺産失格者はその出がらし、、、、だ」
ブレス・ブリギッド:「なっ、……んと」言葉に困るように目を伏せる。
エリザベス・タイラー:「………」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「…ああ…それは…ろくでもない…」
"矜持なきもの":「クカカカカカッ……どうした?自分達の遺産がまさか、誰の手垢もついてねえ新品だとでも思ってたか?」
"矜持なきもの":「遺産なんてもんは、殺人と略奪の歴史そのものだ。人類が始まったその時から」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「まあ…その路線は…そういうものでしょうし…ねえ」
ブレス・ブリギッド:「私はそもそも先輩からの継承でしたが……その前と言われると、考えたことはございませんでしたね」海賊王のコメントを見守る。
エリザベス・タイラー:「元よりそのようなことに頓着してはおりませんわ。それまでどのような方の手に渡ってきたとしても」
エリザベス・タイラー:「今この私の手の内にあるのは紛れもない事実なのですもの。遺産にせよ、どのような宝物にせよ」
エリザベス・タイラー:「それで?その出がらしがどうしてこんなところにいらっしゃいますの?」
エリザベス・タイラー:「八月革命のことをご存知なら、もう貴方がたの居場所がノヴァリスに存在しないこともおわかりですわよね?」
"矜持なきもの":「そうだな。"ロードマスター"のジジイも死んだ……クカカカカッ……ザマァない……」
"矜持なきもの":「だがな、"海賊王"サマよ。その質問は……この状況が答えみたいなもんだろう」
"矜持なきもの":「ノヴァリスに居場所がなかったからだよ」
伊藤算砂:「……」
"矜持なきもの":「俺は命惜しさにキングダムを逃げたのさ。『石の魔剣』を盗って」
エリザベス・タイラー:「っ!」
エリザベス・タイラー:「では、貴方が……」
"矜持なきもの":「あァ、その通りだ」
"矜持なきもの":「悪いことか?地上にいれば不死身の生徒が寄ってたかって俺を殺しにくる。理事会のエージェントがそれで何人死んだ?」
"矜持なきもの":「"ロードマスター"が死んだ以上、"天国派"の王国とやらも、どのみちご破産だ。『石の魔剣』の使い道なんてない」
"矜持なきもの":「だから……作ったのさ。俺の重力子操作を『石の魔剣』で永続させて――」
"矜持なきもの":「……何もかもが終わるまで身を隠していられる『天国』をな」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「わからないでも…ないですね…方法も…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「でも…隠れきれて…いませんよね」
伊藤算砂:「ええ。それが破綻したのですね?」
"矜持なきもの":「……そうだ。そこのところの事情を、お嬢ちゃん方から聞きたい」
"矜持なきもの":「まあどうせ、お嬢ちゃん方は全員キングダムの連中なんだろう。見るからにお育ちがよさそうだ」
"矜持なきもの":「"学級会"の罪人じゃないなら、なんでここに来た?これから何をしようとしている?」
伊藤算砂:「当然。遺産を取り上げるためです」
"矜持なきもの":「ほーう、遺産全部を自分のものにしたいのか。昔の俺より野望がでかい」意図的に曲解して笑ってみせる。
伊藤算砂:「……貴方と同じ、卑小な欲望ですよ」
伊藤算砂:「その“石の魔剣”を手に入れて……生き延びたい」
伊藤算砂:「それだけです」
"矜持なきもの":「そうやって重要な情報を隠したがるのは、ジジイから話術を教わったのか?」
"矜持なきもの":「生き延びたいならこんなところに来るな」
"矜持なきもの":「俺が話したのと同じように、具体的な素性と、計画を教えろ。それが対等な関係性だ」
エリザベス・タイラー:「対等な関係……つまりは」
エリザベス・タイラー:「私達と、取引をするつもりがあるということでしょうか?」
"矜持なきもの":「話か、殺しかだと、最初に言ったはずだ。今から『殺し』に切り替えるか?……構わないぞ」
"矜持なきもの":「あんたらの方からしてみれば、俺を殺さん理由なんてないからな……クカカカカカカ……」
エリザベス・タイラー:「……?」男の言動に違和感を感じつつ、より大きな疑問を先に指摘する。
エリザベス・タイラー:「『殺し』に切り替えたとして、この状況では」
エリザベス・タイラー:「一方的に殺されるのは貴方の方ですわよ?"石の魔剣"は、今貴方の手には無いはずですもの」
エリザベス・タイラー:「私達は既に"フォモーリアン"と接触しています。彼女たちがそれを奪ったから、貴方もこうして姿を表している」
エリザベス・タイラー:「"石の魔剣"を奪い返すために。そうではなくて?」
"矜持なきもの":「……いいや。俺が現れた理由は違う。"学級会"の罪人なら、先に捕まえて……」
"矜持なきもの":「……」
"矜持なきもの":「……そこは、無関係な話だ。話を続けるかどうかかは、お嬢ちゃん達の側が選べる」
"矜持なきもの":「だが俺が話に応えるかどうかは、俺の意志次第だ。一方的に情報を奪われるだけってのは、我慢ならんタチでね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(それは…そう)
エリザベス・タイラー:「名前に似合わず強情な殿方ですわね……」
ブレス・ブリギッド:「となれば、」挙手。「まずは自己紹介ですね。海賊王さんのことは既にご存知のようですが……」
ブレス・ブリギッド:「キングダムの二十二席、"情王"のブレス・ブリギッドです。石の魔剣の確保と、竜骸への対応が目的ですわ。」
ブレス・ブリギッド:カーテシー。
"矜持なきもの":口笛を吹く。
"矜持なきもの":「大した教育だな。外の世界にもこんな子はめったにいねえぞ……」
ブレス・ブリギッド:「お褒めの言葉、ありがたく頂戴いたします」
ブレス・ブリギッド:「こちら、美食王さんと竜王さん、それに……私の先代、明王さんです」簡単な水向け。
ブレス・ブリギッド:敵対か協調かのパートが終わったのでホッとしている。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「13席…オーシャンズ・マウンテンヒルズ…ご紹介いただいた通り、美食王…です」
"矜持なきもの":「……」じっと、オーシャンズを見る。
"矜持なきもの":「『布』か……」
伊藤算砂:「あなたのアクセサリが気になるようですよ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(チィ…何か知っているのか?)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そうです…それが何か?」
"矜持なきもの":「いや、俺にはとっくに無関係な話だ。だが『暴食アバドンの食卓布』……」
"矜持なきもの":「今となっちゃ、あれが一番いい遺産だったと思ってる。俺が集めた代物だった」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(内容まで…)
ブレス・ブリギッド:「顔が広いのですね……たしかに、美味しいご飯は良いものです」
"矜持なきもの":「クカカカカカッ……まさか本当に『天国』に来るなんてな……使い手ごと……」
伊藤算砂:「なるほど。遺産失格者はそのまま遺産の収奪役でもあったわけですか」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「というと…以前の持ち主もご存じで?」
"矜持なきもの":「あァ。香港かどこかの貧民街のジジイだったかな?御馳走に埋もれて孤独死してた。楽な仕事だったよ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「あー…良いですね…そういう死に方…」
ブレス・ブリギッド:「あ、美食王さん的には理想なんですね……?」悼む心境だった
エリザベス・タイラー:「遺産を集めるというのはそそられますけれど、それを丸ごと"ロードマスター"に献上すると考えると」
エリザベス・タイラー:「面白くないですわね」
エリザベス・タイラー:「一方的に奪われるのは我慢ならないタチだったのでは?」
"矜持なきもの":「嘘をついてる顔に見えるか?ずっと我慢ならなかったさ」
"矜持なきもの":「我慢ならないが、従ってたんだ。そういう契約で、縛りだ」
エリザベス・タイラー:「……」
ブレス・ブリギッド:「御苦労なさってたんですね…」覆われた襟元からわずか見える顔に目線を向けている。
伊藤算砂:(大量の適合可能遺産を保有していれば――)
伊藤算砂:(その組み合わせ如何で、如何ようにも制約を作り出すことができる)
伊藤算砂:(……まあ、あるいは)
伊藤算砂:(その可能性の提示だけでもいい。こちらのほうがあの人らしいですか)
"矜持なきもの":「"海賊王"の嬢ちゃんは……いい。俺は知らんわけじゃない。着物の嬢ちゃんは?」
"矜持なきもの":「『石の魔剣』を取り返す。口に出すのは簡単なことだ。俺だって同じことが言える」
"矜持なきもの":「その口先、どの程度『本気』だ?」
伊藤算砂:「先程ご紹介に与りました、“竜王”の伊藤です」
エリザベス・タイラー:一方的に知られている上に後回しにされて憮然としている。
ブレス・ブリギッド:まあまあ、という仕草。なんとなく不機嫌だとわかりかけてきた。
伊藤算砂:「本気度を口先を弄して繰り返しても、信用には足らないでしょうが……」
伊藤算砂:「シャムロックのフィオナ騎士団。ノドスの干渉。竜骸の突破と、これよりの“フォモーリアン”との激突」
伊藤算砂:「これら全てを成してでも、と申しましょうか。私は采配を揮うのみですけど」
"矜持なきもの":「……」
ブレス・ブリギッド:(改めて並べられると、規模がすごいですね……海賊王さん達でも珍しいとのことでしたし……)
"矜持なきもの":「この先に何があるのかも知っているな?……奴らの竜化器ハッチライザーがある。一番危険な地点だ」
"矜持なきもの":「何も知らずに飛び込んでいったら、全員小指の爪までバラバラにされていたところだ」
ブレス・ブリギッド:「つまり……私共がこの先に迷い込んだだけであれば、忠告をして下さってたんですね」頷く。
伊藤算砂:「だからこそ、飛び込む腹づもりでしたが……」
伊藤算砂:「ただ飛び込むよりもよい手をご存知なのですか?」
"矜持なきもの":「いいや――その自信があるなら、俺を計算に入れずにやれ」
"矜持なきもの":「口先だけじゃ本気かどうかは計れない」
"矜持なきもの":「だが……俺一人じゃ、『石の魔剣』の奪還も、竜化器ハッチライザーの停止も永遠にできなかった」
伊藤算砂:「えっ」思わず声を上げる。
ブレス・ブリギッド:「……竜王さん?」訝し 訝し
伊藤算砂:「停止……」
"矜持なきもの":「今ここには、『奪う布』と、『与える布』がある。俺にもできることがある……」
"矜持なきもの":「嬢ちゃん方が勝算を見せてくれるのなら」
"矜持なきもの":「……協力を約束しよう。俺は、全てにケリをつけたい」
エリザベス・タイラー:「結局取引するつもりだったのではないですか……」ムッとした様子でつぶやく。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「…取引はしましょうよ…」小声で。
伊藤算砂:「端的に勝算を申し上げますと……」
伊藤算砂:「竜化器ハッチライザーはこちらで使います」
"矜持なきもの":「……クッ!」鋭い息を漏らすように笑う。
伊藤算砂:「流石にこれに……難色は示しませんよね……?」不安になってきている。
ブレス・ブリギッド:(竜王さんが不安げになさっている……)
"矜持なきもの":「クッカカカカカカカカカカカカ!」
"矜持なきもの":「なるほど!なるほど……そうか!竜王……だったか?」
"矜持なきもの":「面白い真似を考える……!悪魔みたいな連中の裏をかくには」
"矜持なきもの":「悪魔以上の真似をしなきゃならんな!いいアイデアだ……!思いつきもしなかった!」
伊藤算砂:「えっ」
伊藤算砂:「普通の発想ですよね……?」周囲に確認する。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「えっ…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「あ…そうですね…ハイ」
ブレス・ブリギッド:「出来ると仰ってたので、出来るものなんだな、と。」
伊藤算砂:「何故目をそらされるんですか」
エリザベス・タイラー:「算砂様らしい妙案ですわよね」にこりと笑う。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「いや…スゴイデスネ…」
伊藤算砂:「……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「流石…キングダム随一の軍略家である”竜王”の発想です…」
ブレス・ブリギッド:「というわけです。竜王さんはすごい方でしょう?」得意げ。
ブレス・ブリギッド:「きっと、勝算も見えてきますよ。私達は協力できると思います」
ブレス・ブリギッド:友人自慢をするように笑っている。
"矜持なきもの":「せいぜい、うまく事が運ぶよう祈っておいてやる。時間が来たら行け」酒瓶の中の何らかの液体を口に含む。
エリザベス・タイラー:「……」その様子を暫く横目に見て
エリザベス・タイラー:「協力は感謝致しますけれど、本当によろしいんですの?」
エリザベス・タイラー:「『石の魔剣』を取り戻す。その利害が一致するのは、フォモーリアンから奪い返すまでの間だけですわ」
エリザベス・タイラー:「私、一度手に入れた以上はお返しするつもりはありませんけれど」
"矜持なきもの":「……くれてやるさ。この状況を招いたのも結局、俺の落ち度だ」
"矜持なきもの":「そういう事情の話も、お嬢ちゃん方が帰ってきたらしてやる。ただ……」
"矜持なきもの":「恥の話は……しなくていい可能性がある限りは、後回しにしたい」
伊藤算砂:「どうにもそういうところは、殿方も同じらしいですね?」
エリザベス・タイラー:「どなたに言ってらっしゃるのかしら」苦笑して
ブレス・ブリギッド:「まぁ、恥ずかしいのは皆いやですから」似たような仕草で苦笑。
エリザベス・タイラー:「けれど……ええ。やっぱり貴方のお名前、似合っておりせんわね。変えた方が良いのではなくて?」
"矜持なきもの":「『いい海賊』なんてのは」
"矜持なきもの":「俺にとっては一番の侮辱だ。だからそう名乗ってるのさ」
"矜持なきもの":その場に座り込んで、酒瓶を飲み干す。



『天国』果樹園


GM:伊藤算砂の予期していた状況はすぐさま訪れた。
GM竜化器ハッチライザーを強奪するという発想は、伊藤算砂にとっては『普通のこと』である。
GM:彼女と近いレベルにあり、戦術的な最善手を求める者ならば、必然的にそうするということだ。
GM:よって、遠からず機会が訪れることは分かっていた――ブリューナク記念碑での戦闘とは違い、今は竜王がこの盤面を読み切った結果、そうなっている。
GM:つまりキングダムから『天国』に攻め込んだ彼女達と同じように
GM:この『天国』に攻め込もうとする第三者は、竜化器ハッチライザーに引き寄せられる。

  "ブロンテス"[9]
  Br型/ディオスクロイ[17]
  Mo型/ミノス[9]
  Cu型/ヘラクレス[3]
  Ba型/ペルセウス[8]
  Ne型/ラダマンティス[14]

     15m

  竜骸[5] 竜骸[5]
  竜骸[5] 竜骸[5]
  竜骸[5] 竜骸[5]

     5m

    竜化器[9]
 テスラ・タイタニス[13]   5m  "戒功王"[5]

     5m

  竜骸[5] 竜骸[5]
  竜骸[5] 竜骸[5]
  竜骸[5] 竜骸[5]

     15m

"竜王"[4/92] "海賊王"[5/98]
"美食王"[7/93] "情王"[3/104]
"髑髏王"[11/100] "明王"[8/100]

GM:ミドル戦闘を開始します。
GM:上半分の竜骸はノドスしか狙わず、下半分の竜骸はキングダムしか狙いません。
GM:そしてこの戦闘は、テスラが排除された状態で、どちらかの陣営のユニットが竜化器に接触することで終了します。
伊藤算砂:はえ~
エリザベス・タイラー:なるほど
ブレス・ブリギッド:なーほどなー
GM:この戦闘では竜骸は移動を行うことなく、竜化器への進路の障害となります。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:争奪戦だ
GM:迂回しての接触はできません。代わりに、竜化器はエンゲージを形成しません。
GM:つまり竜骸の群れを離脱して即接触ということが、敵味方ともに可能なわけですね。
伊藤算砂:フゥーム
ブレス・ブリギッド:一応質問です。竜化器は《マグネットムーブ》で対象にとれますか?
GM:あ!その手があった……!
伊藤算砂:最強すぎ
ブレス・ブリギッド:ギュンギュン
エリザベス・タイラー:有能ブレスちゃん
ブレス・ブリギッド:何処にでも居るお掃除部です
GM:そ、そうですね……!想定してなかったな……!メチャクチャ簡単な方法ですが
GM:マグネットムーヴを取ってるからにはアリでいいでしょう……!
伊藤算砂:やった~
GM:一応説明を続けますが
ブレス・ブリギッド:いけるんだ!やったー!
ブレス・ブリギッド:ハイ!
GM:竜化器を確保せず、離脱等で戦闘を終了した場合、クライマックスに登場する竜骸ジャームの数は4体です。
GM:竜化器を確保した場合この竜骸ジャームは2体に減り、逆に自陣営に非ジャーム竜骸を1体追加できます。
GM:これはノドスにとっても全く同じ条件と考えてください。
エリザベス・タイラー:そうかノドスも使えるんだ
ブレス・ブリギッド:理解!
GM:ノドスが竜化器を確保すればノドス側に1体、フォモーリアンに2体となるわけですね。
伊藤算砂:奨励会でもなければそんな発想しないのに……
GM:《マグネットムーヴ》がなければ必要なかった条件ですが、ここでの勝利条件として
GM:テスラ・タイタニスの撃破は最低限必要だということにさせてください。
ブレス・ブリギッド:はい! 封鎖されちゃうぜ
GM:本来はテスラを排除しないと接触できなかったのでこれは必要なかったんですけど
伊藤算砂:倒さず確保してもすぐジャーム化されちゃうんだ
ブレス・ブリギッド:私、なにかしちゃいました?
GM:少なくとも今盤面にいる6体はテスラの制御下なので、テスラが生き残っているとこちらに襲いかかってきます。
エリザベス・タイラー:倒すしかないぜ
ブレス・ブリギッド:アブナイぜ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:仕方ないぜ
GM:こんなところかな……!とにかくGMの想定よりグッと楽になったのは事実。他にご質問があればどうぞ。
ブレス・ブリギッド:大丈夫!
エリザベス・タイラー:OKです!
伊藤算砂:大丈夫です~
GM:ではやっていきましょう。

■ラウンド1

執行者Ne型/ラダマンティス:《戦局判断》。Cu型の行動値を+12。
伊藤算砂:「二人の私に追われる夢を見た」:《戦術》《サポートボディ》。
伊藤算砂:至近エンゲージ味方全員のメジャーダイスを+14個、メジャー以外は+8個、自分のダイスを-5個。
ブレス・ブリギッド:【ノーマルスキル:お掃除開始です】《フルパワーアタック》ラウンド中攻撃力+20。行動値0に変更。
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を4増加(104 → 108)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ナイヨー
エリザベス・タイラー:なし!
"ブロンテス":《サポートデバイス》。精神ダイスを+12個。
エリザベス・タイラー:こいつら……同じ"サポート型"かァ~?
"戒功王"セベクネフェルⅧ:《支配の因子》。シーン全員。フォモーリアンと竜骸も含む全員の攻撃力を-30。
ブレス・ブリギッド:この平和主義者ピースメイカー
伊藤算砂:なんてこったい
エリザベス・タイラー:やめろ!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ヒドイ
執行者Ba型/ペルセウス:行動していきます。Ba型から。
執行者Ba型/ペルセウス:《コンセントレイト:バロール》《暗黒の槍》《因果歪曲》《黒の鉄槌》《魔王の覇気》で上エンゲージの竜骸の群れを攻撃。
執行者Ba型/ペルセウス:7dx7+2
DoubleCross : (7DX7+2) → 10[1,1,3,4,4,6,10]+1[1]+2 → 13

執行者Ba型/ペルセウス:弱い!敵は全員暴走なのでダメージを出します。
執行者Ba型/ペルセウス:2d10+10-30
DoubleCross : (2D10+10-30) → 7[6,1]+10-30 → -13

執行者Ba型/ペルセウス:だ、だめだあ~~
伊藤算砂:-30えぐすぎ
エリザベス・タイラー:がんばって!
ブレス・ブリギッド:攻撃よわよわ♡
GM:あ、すいません。良く見たらBa型は
GM:行動値8でした。Ne型の《戦局判断》はCu型じゃなくこっちに使ったということにさせてください。
GM:Cu方は行動値3に。
ブレス・ブリギッド:理解。
執行者Br型/ディオスクロイ:行動値17!Br型でろ!
執行者Br型/ディオスクロイ:《追撃の魔弾》。
執行者Br型/ディオスクロイ:いや……
執行者Br型/ディオスクロイ:やめとこう!マイナーで竜骸にエンゲージして終了。
執行者Br型/ディオスクロイ:シナリオ一回の追撃の魔弾をここで消費するわけにはいかない
ブレス・ブリギッド:確かなインテリジェンス…
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:賢いな

  "ブロンテス"[9]
  Mo型/ミノス[9]
  Cu型/ヘラクレス[3]
  Ba型/ペルセウス[20]
  Ne型/ラダマンティス[14]

     15m

  Br型/ディオスクロイ[17]
  竜骸[5] 竜骸[5]
  竜骸[5] 竜骸[5]
  竜骸[5] 竜骸[5]

     5m

    竜化器[9]
 テスラ・タイタニス[13]   5m  "戒功王"[5]

     5m

  竜骸[5] 竜骸[5]
  竜骸[5] 竜骸[5]
  竜骸[5] 竜骸[5]

     15m

"竜王"[4/101] "海賊王"[5/98]
"美食王"[7/93] "情王"[3/108]
"髑髏王"[11/100] "明王"[8/100]

執行者Ne型/ラダマンティス:行動値14。Ba型、Mo型、Cu型に《アドヴァイス》《弱点看破》《戦場の魔術師》。
"ボレロス"テスラ・タイタニス:行動値13。
"ボレロス"テスラ・タイタニス:《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》《ハザードコール》《細胞侵蝕》《異形の祭典》《鮮血の鎖》《ブラッドウェブ》。
"ボレロス"テスラ・タイタニス:異形の祭典の対象何体だったかな……
ブレス・ブリギッド:[Lv+1]体かな
"ボレロス"テスラ・タイタニス:書いてなかった……GM権限で最大レベルにしちゃえ
ブレス・ブリギッド:ひぃん
"ボレロス"テスラ・タイタニス:5人分、侵蝕率をぶち込みます。狙って意味があるのは、竜王、海賊王、美食王、情王、ブロンテスの5体なので
"ボレロス"テスラ・タイタニス:全員受けてもらいましょう。
"ボレロス"テスラ・タイタニス:10dx7+12
DoubleCross : (10DX7+12) → 10[1,5,5,6,7,7,8,8,9,10]+10[1,3,5,8,8,9]+10[3,7,9]+10[2,10]+6[6]+12 → 58

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:たっか
"ボレロス"テスラ・タイタニス:命中した場合、重圧、邪毒6付与、次判定のC値+1、ラウンド中戦闘移動・全力移動・ドッジ時に12ダメージが入ります。
伊藤算砂:ヤメロ~
エリザベス・タイラー:やる気出しやがって
"ボレロス"テスラ・タイタニス:さらに《ハザードコール》は「エンブレム:濃縮体」によりLv20になっているので、侵蝕率が+21されます。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:おおん?
ブレス・ブリギッド:イヤッイヤッ
エリザベス・タイラー:ドッジします
"ブロンテス":ドッジします。
ブレス・ブリギッド:ダメージ意味ないからドッジします…
伊藤算砂:一応ドッジしよ
エリザベス・タイラー:4dx>=58
DoubleCross : (4DX10>=58) → 9[1,1,3,9] → 9 → 失敗

"ブロンテス":《リフレックス:オルクス》《幸運の守護》。
"ブロンテス":18dx8+4>=58
DoubleCross : (18DX8+4>=58) → 10[1,1,1,2,2,3,3,4,5,6,6,6,7,8,9,9,10,10]+5[1,4,4,5,5]+4 → 19 → 失敗

ブレス・ブリギッド:9dx+1>=58
DoubleCross : (9DX10+1>=58) → 10[1,2,5,6,6,7,7,7,10]+3[3]+1 → 14 → 失敗

伊藤算砂:2DX>=58
DoubleCross : (2DX10>=58) → 7[1,7] → 7 → 失敗

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:カバー欲しい人~
エリザベス・タイラー:ひ~ん!重圧食らうと火力出せないので誰かカバーしてくれないでしょうか……
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:はーい
ブレス・ブリギッド:需要と供給!
伊藤算砂:いや……全員カバーしてもらいましょう
GM:そ、そんな奇策が!?
伊藤算砂:あっいや……美食王はカバーしてもらうことになるけど……
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:全員🦛~?
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:自分行動放棄カバー行けます
エリザベス・タイラー:髑髏王!
"明王"ベルティン・シェーヴ:あの……これ本当に行動放棄カバーなのよね?
エリザベス・タイラー:明王!
ブレス・ブリギッド:先輩!
伊藤算砂:先輩は放棄しないカバーないっけ
ブレス・ブリギッド:美食王や髑髏王もやってる由緒正しいカバーですよ
ブレス・ブリギッド:NPCカバーがシナリオ1かな
"明王"ベルティン・シェーヴ:NPCカードならあるけど……
伊藤算砂:いやでもあれか このラウンドダメージ出すのつらいから
"明王"ベルティン・シェーヴ:これ本当にNPCカードなのかしら?なんだか触り方がいやらしい気が
ブレス・ブリギッド:先輩…?
伊藤算砂:行動放棄でいいのかも……?
ブレス・ブリギッド:ですかもね
エリザベス・タイラー:そんな気がしますね
"明王"ベルティン・シェーヴ:明王、行動放棄します……
伊藤算砂:じゃあ明王ちゃんにはブレスちゃんカバーしてもらおうかな~
ブレス・ブリギッド:先輩ー!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:では《崩れずの群れ》で海賊王をカバー
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:偉大なる竜王様をお行動放棄からおカバーさせていただきます
ブレス・ブリギッド:私の龍鱗がまだLV1だった頃、先輩にこうしてもらってましたね…
"明王"ベルティン・シェーヴ:私が守るわよブレスちゃん!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ふっ…美食王とカバの接点がない…そう言われた時期もありましたが…
エリザベス・タイラー:美食王様♡
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:カバー!
伊藤算砂:今でもないよ
"ボレロス"テスラ・タイタニス:小癪な連中め!死ねッ
"ボレロス"テスラ・タイタニス:重圧、邪毒6付与、次判定のC値+1、ラウンド中戦闘移動・全力移動・ドッジ時に12ダメージ、さらに侵蝕+21だ!!
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:ウエ~ン
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を2増加(93 → 95)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を21増加(95 → 116)
"明王"ベルティン・シェーヴ:なんだか侵蝕率が火照ってきたわ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:《冥府の棺》
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:邪毒を消しておくか
GM:重圧は消す必要なしということか
GM:後悔せずにすむかな?
ブレス・ブリギッド:重圧にはずっとさらされてるんだ!
GM:円卓の重圧にね

  "ブロンテス"[9]
  Mo型/ミノス[9]
  Cu型/ヘラクレス[3]
  Ba型/ペルセウス[20]
  Ne型/ラダマンティス[14]

     15m

  Br型/ディオスクロイ[17]
  竜骸[5] 竜骸[5]
  竜骸[5] 竜骸[5]
  竜骸[5] 竜骸[5]

     5m

    竜化器[9]
 テスラ・タイタニス[13]   5m  "戒功王"[5]

     5m

  竜骸[5] 竜骸[5]
  竜骸[5] 竜骸[5]
  竜骸[5] 竜骸[5]

     15m

"竜王"[4/101] "海賊王"[5/98]
"美食王"[7/116] "情王"[3/108]
"髑髏王"[11/100] "明王"[8/100]

GM:髑髏王の手番は飛ばして、行動値9のブロンテスです。
伊藤算砂:それは消せないだろ
"ブロンテス":《コンセントレイト:モルフェウス》《砂の刃》《縛鎖の空間》《要の陣形》《未知なる陣形》。
"ブロンテス":ダイスで決めようかな
"ブロンテス":choice[竜王,海賊王,美食王,情王,髑髏王,明王]
DoubleCross : (choice[竜王,海賊王,美食王,情王,髑髏王,明王]) → 明王

"ブロンテス":じゃあ……明王以外全員
"ブロンテス":あ、そうでした。マイナーアクションで《シールドクリエイト》を使用しています。
伊藤算砂:目の前のワイバーン倒しなよ……!
"ブロンテス":私はワイバーンよりキングダム生が憎くて仕方がないんです
"ブロンテス":全員死んでもらいます
"ブロンテス":18dx7+4 ガード値-5、命中時重圧+放心
DoubleCross : (18DX7+4) → 10[1,1,3,3,4,4,4,4,5,6,6,6,7,7,8,10,10,10]+6[1,2,3,4,5,6]+4 → 20

伊藤算砂:こいつも重圧ある……
エリザベス・タイラー:何よこいつ~!
ブレス・ブリギッド:や~~ん
エリザベス・タイラー:ドッジしますわよ!
ブレス・ブリギッド:頑張って避けるか…
伊藤算砂:みなさまは+8個でしてよ
ブレス・ブリギッド:この竜王からの+8個で…!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:しまったな
エリザベス・タイラー:よく考えたらそれがありましたわ
エリザベス・タイラー:12dx>=20
DoubleCross : (12DX10>=20) → 10[1,2,2,4,5,6,8,8,8,9,10,10]+3[1,3] → 13 → 失敗

ブレス・ブリギッド:重圧マジ怖いですわ。ドッジ。
伊藤算砂:2DX>=20 ドッジ
DoubleCross : (2DX10>=20) → 4[1,4] → 4 → 失敗

ブレス・ブリギッド:17dx+1>=20
DoubleCross : (17DX10+1>=20) → 10[1,2,2,3,3,3,4,5,6,6,7,8,8,8,8,10,10]+9[7,9]+1 → 20 → 成功

ブレス・ブリギッド:勝ち~
伊藤算砂:すご
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ドッジするか
エリザベス・タイラー:肉体が強えやつなのか?
"ブロンテス":え~~?
ブレス・ブリギッド:そうです
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:いや…ガードしよ
"ブロンテス":というか《竜鱗》は使わないの?
伊藤算砂:ダメージ受けちゃうからね……
"ブロンテス":ブレスちゃん……恐ろしい子!
ブレス・ブリギッド:オート封じられると怖いから…
ブレス・ブリギッド:いや 龍鱗リアクションだな
エリザベス・タイラー:こっちは当たっちゃいますわ~!
ブレス・ブリギッド:オートなんて持ってなかったです。素で避けました
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:申し訳ない
GM:髑髏王ちゃんはどうしますか?
エリザベス・タイラー:ど、どなたかカバーできる方は……
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:主動作放棄カバーもオートだからできない…
GM:あ、そうなんでしたっけ?
伊藤算砂:あっこいつも狙われてた
GM:オートアクションは全部封印かな
ブレス・ブリギッド:あっそうなんだ
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:します ドッジを
GM:オートエフェクトだけだと思ってた。確認してみよう……
エリザベス・タイラー:エフェクトだけですね
ブレス・ブリギッド:海賊王様もこう仰る
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:“髑髏王”ロロ・スウィーティーのHPを12減少(23 → 11)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:んじゃ…やるか…主動作放棄を
エリザベス・タイラー:美食王様♡
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:《リフレックス:ブラム=ストーカー》《血霧の盾》《アクロバット》
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:19dx6+1>=20
DoubleCross : (19DX6+1>=20) → 10[1,2,2,3,3,4,4,4,4,5,6,7,8,8,8,10,10,10,10]+10[3,5,7,7,9,9,9,10,10]+10[3,3,6,8,9,10,10]+10[1,2,3,4,10]+5[5]+1 → 46 → 成功

GM:確認しました。エフェクトだけですね
ブレス・ブリギッド:すご
"ブロンテス":え~っ?強いんじゃが
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:“髑髏王”ロロ・スウィーティーのHPを5減少(11 → 6)
"ブロンテス":当たったの二人だけかあ
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:あと1回しか全力ドッヂできない
伊藤算砂:ん~ ちょっと待ってね
伊藤算砂:ブロンテスってどれくらい火力あるかな……
伊藤算砂:多分私耐えられないんですよね
伊藤算砂:行動放棄して落ちてもいいかも
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ウェブ込みで耐えられる可能性もある
伊藤算砂:いや……命中時点で重圧になるから
エリザベス・タイラー:明王さんの波紋の方陣は?
伊藤算砂:デモンズウェブ使えない
伊藤算砂:そっちも重圧ですね
エリザベス・タイラー:あっそうじゃん
"明王"ベルティン・シェーヴ:なんだかさっきから体が痺れるような……
ブレス・ブリギッド:ダメージだと砂の刃分かな? LV+2
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:HP3しかないもんねえ
GM:でも算砂ちゃん行動放棄してもカバーする先がもうないんじゃ?
GM:海賊王は美食王がカバーしてるから
エリザベス・タイラー:オーシャンズさんの代わりにしてくれるってことかな
GM:ニャるほど
伊藤算砂:弱点看破はブロンテス入ってないのか
GM:実は入ってないんです
伊藤算砂:じゃあ-30に呑まれる可能性はまあまあるか……
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:その場合 従者を出す余地が出る
GM:最初からキングダムを狙う気しかなかったのでそっちで火力上げる意味があんまりないのだ
GM:本当はあるんだけど……美食王がいるから
エリザベス・タイラー:そうですね -30があるから結構吸収はされそう
ブレス・ブリギッド:そういえば-30もあった
伊藤算砂:カバーせず残ったら重圧解除してデモンズウェブとデビストは構えられるかな~くらい
ブレス・ブリギッド:ワンチャンあるならそれが良いかも?
エリザベス・タイラー:ダメージダイス3d10だし、カバーしなければ生き残る確率は高いかも?
伊藤算砂:カバーしても誤差ではあるんですよね
伊藤算砂:差し引きが1か2になったときだけだもん
エリザベス・タイラー:たしかに
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:重圧自体はここで冥府の棺使えば回復できるけど 主動作があけば従者は出せるって感じ
エリザベス・タイラー:このラウンドでテスラ倒すつもりで行くけど、それができなかった時は従者くんがいてくれた方が有り難くはあるよね
ブレス・ブリギッド:ですにゃ
伊藤算砂:あたしがいないとダイスは頑張ってもらうけどへいき?
伊藤算砂:いや……重圧状態で残るだけだからセットアップマシーンにはなれるか
伊藤算砂:カバーしましょう。
エリザベス・タイラー:竜王様♡
"ブロンテス":ファイナルアンサー?
伊藤算砂:海賊王を行動放棄カバーします。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:これで竜王もカバ仲間だ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:接点が…できましたね
"ブロンテス":3d10+13-30 ガード値-5、重圧、放心
DoubleCross : (3D10+13-30) → 16[10,3,3]+13-30 → -1

伊藤算砂:あぶね~
ブレス・ブリギッド:かなしみ
"ブロンテス":うっ、惜しい……!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:セーフ
"ブロンテス":やっぱり30はキツイな
エリザベス・タイラー:良かった…
伊藤算砂:あと3点あったら死んでた
ブレス・ブリギッド:そう 砂の刃の係数があればね
GM:出目としても全然あり得るしね
ブレス・ブリギッド:ギリギリでしたわね
伊藤算砂:重圧2回食らってダイス-7個だぜ
執行者Mo型/ミノス:同じく行動値9、執行者Mo型。ワイバーンの群れまで前進します。
伊藤算砂:もう何されても抵抗できない……
執行者Mo型/ミノス:《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》《インスタントボム》《ライトウェイトモード》。
ブレス・ブリギッド:竜王さんがマッサージに…
執行者Mo型/ミノス:19dx6+1
DoubleCross : (19DX6+1) → 10[2,2,2,2,2,2,3,4,4,6,6,6,7,7,8,8,9,10,10]+10[3,3,3,3,4,5,5,7,9,10]+10[2,8,10]+10[2,6]+10[8]+1[1]+1 → 52

執行者Mo型/ミノス:6d10+12+18-30
DoubleCross : (6D10+12+18-30) → 26[2,1,6,8,1,8]+12+18-30 → 26

執行者Mo型/ミノス:やっとダメージが通った。竜骸の1体が26点ダメージを受けます。
GM:同じく行動値9の竜化器は行動なし。
GM:前のシナリオではイニシアチブごとに竜骸を増産していましたが、今回はEロイスなしです。
GM:次は美食王の行動。行動値7です。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:マイナーで重圧を解除し
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:メジャーで《赤色の従者》
無限の食彩(従者):じゃーん
エリザベス・タイラー:ごはんくん!
ブレス・ブリギッド:美味しそう!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:以上です
GM:スゴーイ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を5増加(116 → 121)

  "ブロンテス"[9]
  Cu型/ヘラクレス[3]
  Ba型/ペルセウス[20]
  Ne型/ラダマンティス[14]

     15m

  Br型/ディオスクロイ[17]
  Mo型/ミノス[9]
  竜骸[5] 竜骸[5]
  竜骸[5] 竜骸[5]
  竜骸[5] 竜骸[5]

     5m

    竜化器[9]
 テスラ・タイタニス[13]   5m  "戒功王"[5]

     5m

  竜骸[5] 竜骸[5]
  竜骸[5] 竜骸[5]
  竜骸[5] 竜骸[5]

     15m

"竜王"[4/101] "海賊王"[5/98]
"美食王"[7/121] "情王"[3/108]
"髑髏王"[11/100] "明王"[8/100]
  "夢幻の食彩"[9/121]

GM:行動値5!海賊王の手番です。
エリザベス・タイラー:マイナーで《骨の銃》LV3《死招きの爪》LV4
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を7増加(98 → 105)
エリザベス・タイラー:100%超えたのでLV上昇。攻撃力38の射撃武器を作成し装備。
エリザベス・タイラー:メジャー、《ディストーション》《コンセントレイト:オルクス》LV4 骨の銃でテスラを攻撃!
エリザベス・タイラー:《オーバーロード》とセルスタッフ:アサルトも使っちゃお
"ボレロス"テスラ・タイタニス:攻撃力-30でろくに狙えるかな?
伊藤算砂:ダイスは+14個でしてよ
エリザベス・タイラー:とんでもないダイス!いくぞッ
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を3増加(105 → 108)
エリザベス・タイラー:26dx7+7
DoubleCross : (26DX7+7) → 10[1,2,2,2,2,3,3,4,4,5,5,5,6,6,7,7,7,8,8,9,9,9,9,10,10,10]+10[1,1,3,4,4,5,6,7,8,9,10,10]+10[1,4,4,6,8]+1[1]+7 → 38

エリザベス・タイラー:うーん……2回目のサポートスタッフも使うか
エリザベス・タイラー:+2して40です
"ボレロス"テスラ・タイタニス:ほほほ……回避
エリザベス・タイラー:なにっ できるというのか
"ボレロス"テスラ・タイタニス:あれ?本当に回避ダイス2dなのかなこの子
"ボレロス"テスラ・タイタニス:待ってくださいね
ブレス・ブリギッド:ただのマッサージですよ、大丈夫
"ボレロス"テスラ・タイタニス:まあ大した差ではないか
"ボレロス"テスラ・タイタニス:2dx+1>=38
DoubleCross : (2DX10+1>=38) → 7[7,7]+1 → 8 → 失敗

"ボレロス"テスラ・タイタニス:くそーっ!ダメージを出せるなら出してみろ!
エリザベス・タイラー:いくぞッ!
エリザベス・タイラー:5d10+38+38+3d10+3-30  諸々有効
DoubleCross : (5D10+38+38+3D10+3-30) → 33[10,1,7,6,9]+38+38+19[10,7,2]+3-30 → 101

ブレス・ブリギッド:やば
"ボレロス"テスラ・タイタニス:なんで?攻撃力30マイナスされてるのに……
エリザベス・タイラー:フゥ~……
"ボレロス"テスラ・タイタニス:死にました!なぜなら従者として出てきた時の性能そのままだから
ブレス・ブリギッド:死んだ!
伊藤算砂:やった~
エリザベス・タイラー:また従者なのかよ
"ボレロス"テスラ・タイタニス:でも戒功王の防御を一発でぶち抜かれるなんてな~
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:従者なのか~
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を4増加(108 → 112)
GM:ということで海賊王が行動終了し、竜骸のイニシアチブになるのですが……
エリザベス・タイラー:ブレスちゃん!やっちゃって!
ブレス・ブリギッド:ここでカードを切りますわ!
ブレス・ブリギッド:《マグネットムーブ》20m以内の対象を自身のエンゲージに移動させる。
ブレス・ブリギッド:竜化器を手元に引き寄せエンゲージします!
GM:ワワーッ!?
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を3増加(108 → 111)
伊藤算砂:これで形勢逆転だな

  "ブロンテス"[9]
  Cu型/ヘラクレス[3]
  Ba型/ペルセウス[20]
  Ne型/ラダマンティス[14]

     15m

  Br型/ディオスクロイ[17]
  Mo型/ミノス[9]
  竜骸[5] 竜骸[5]
  竜骸[5] 竜骸[5]
  竜骸[5] 竜骸[5]

     5m

     ●    5m  "戒功王"[5]

     5m

  竜骸[5] 竜骸[5]
  竜骸[5] 竜骸[5]
  竜骸[5] 竜骸[5]

     15m


    竜化器[9]
"竜王"[4/101] "海賊王"[5/112]
"美食王"[7/121] "情王"[3/111]
"髑髏王"[11/100] "明王"[8/100]
  "夢幻の食彩"[9/121]

GM:戦闘終了です。

GM:"ブロンテス"にとって、その襲撃は計画的なものであった。
GM:彼の目的を達する上で、竜骸ワイバーンはまったく無意味な障害でしかない。
GM:『石の魔剣』におびき寄せられたキングダムの僭称者達がこの『天国』へと集ってくる。それは、望ましいことだ。
GM:彼女らを――そして彼女らが成り果てた星徒どもを一網打尽に追い込むための盤面は整っている。
GM:"ウィジェット"および"ストロッツァ"から齎された知識と、"マスターゼウス"から貸し与えられた戦力から
GM:最善の戦術を組み上げる役目は、"ブロンテス"自身である。その高い戦術立案能力故に、彼もまた、竜化器ハッチライザーの強奪という結論に辿り着いた――
GM:よって竜王の軍勢は、"ブロンテス"の戦場へと唐突に割り込んできたかのように見えただろう。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:(同じことをしようとしている者がいる……いえ)
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:(同じ考えに至った者がいる)
伊藤算砂:「……おや。やはり普通の発想ではないですか?」ノドスの軍勢を見やる。
伊藤算砂:「向こうも考えは同じ……」そこまで言いかけて押し黙る。
伊藤算砂:(……いや)
伊藤算砂:(向こうにかつての“使用者”がいるはずもない)
伊藤算砂:(経験ではなく、理路だけで辿り着いている……)
ブレス・ブリギッド:「わ。ホントですね」陣を敷く軍勢を見る。
ブレス・ブリギッド:「しかも、結構準備がしっかりしてらっしゃる……?」
伊藤算砂:「ふ、ふ、ふふっ」
エリザベス・タイラー:「あら珍しい。算砂様がそのように笑われるなんて」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(悪そうな笑い方ですねえ)
伊藤算砂:「――ああ、失礼。今はこう思ったんです」
伊藤算砂:「平手なら負けていたかもしれない」
伊藤算砂:「ああ、でも、心配なさらずとも結構ですよ?」
伊藤算砂:「平手にはなりません」
GM:二方面から到達した両軍の間には、竜化器ハッチライザー。そして緑のドレスを纏う、妖精の女王の如き少女――暗殺王が口にしていたテスラ・タイタニスであろう。
GM:その傍らにもう一人、直立不動で佇んでいる少女がいた。過去のキングダムを知っていれば、名を覚えている者もいるかもしれない。
伊藤算砂:("戒功王"がある)
伊藤算砂:(それはあちらにこそ――より不利に働きますから)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ああ…単純な…戦争なら…もぐ…難敵かもしれませんが…今回は言わば旗取りゲームですもんね」
伊藤算砂:「はい。彼女は平等ですから」
ブレス・ブリギッド:(平手──互いの条件を同じにしたならともかく、こちらに有利な状況があると仰っている。)ちら、と竜王と海賊王を見ながら。
ブレス・ブリギッド:(ならば……あの方の能力が、戦場を左右するのですね)
"戒功王"セベクネフェルⅧ:褐色の肌と、純白のローブ。その眼前には、巨大な書物が開いた状態で浮遊している。
"戒功王"セベクネフェルⅧ:連合司法裁判所長官、セベクネフェルⅧ。
エリザベス・タイラー:「サヴィト様の仰っていた通り、ですわね……あのお方がいらっしゃるのなら確かに」
エリザベス・タイラー:「華々しい戦場にはなり得ないかもしれませんわ」どこか面白くなさそうに
伊藤算砂:「平等であると分かっていれば、不平等が作れます」
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「竜化器ハッチライザーは理事会が所有権を有する動産であるが」迫りくる両軍をそもそも認識しているのかどうか、機械のように淡々と呟く。
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「理事会は16ヶ月以上に渡り適切な施設内での竜化器ハッチライザーの管理義務を怠っており、社会通念上その所有権を放棄したものと解釈できる」
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「キングダム連合法、民法第二百三十九条1。無主物については先に占有を取得した者が所有権を取得する」
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「無主物先占の規定に則り、当該動産の所有者は現時点で存在しないと見做す」
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「当該動産の取り扱いに関する裁定を下す。キングダム連合法刑法第二百八条に則り」
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「有形力の不法行使のみを禁ずる」
GM:戒功王の十字冠は砕けている。それが、彼女が紛れもなく死者であり、ジャームであることを示す。
GM:だが、その光が――
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「――侵星魔法冠インヴィジブルクロス
GM:キングダムの王は、遺産継承者である。外付けの力であるそれは、彼女らのジャーム体としての可能性である星徒にすら、手に入れられない力だ。
GM:本来ならば、そう設計されていた。完全だった計画を後から書き換える力が介入していることを知る者は、まだ少ない。
GM:完全性を取り戻した十字冠は、文字通り『無限』の力を引き出すことを可能とする。
GM:そして生前強く結びついた遺産の複製であれば――

"戒功王"セベクネフェルⅧ:空を覆い尽くすような、巨大なリング状の構造物がある。
"戒功王"セベクネフェルⅧ:幾何学的にありえない形状に絡み合い、光を放つ、人ならぬ構造物。
"戒功王"セベクネフェルⅧ:船であるとも、それ自体が生命であるとも解析のできぬ異星の構造物であり
"戒功王"セベクネフェルⅧ:――そして、彼女の遺産は、かつて何者かがその『存在』と交信を試みたものである。

"戒功王"セベクネフェルⅧ:「れいせよ」
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「オズマメガリス」
エリザベス・タイラー:「……っ!」
GM:実際の力が奪われているわけではなかった。
GM:攻撃に至る意志を引き出そうとすれば、その分の意志が構造物に吸われていくように感じるかもしれない。
GM:そうしたもの、、を捕食して活動する存在なのだ。
エリザベス・タイラー:「なん……ですのっ……?この出力は……!」
エリザベス・タイラー:「真似ごと程度ならあるいはと見てはいましたが、これではまるで……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「食べられるのは…性に合いませんね」
伊藤算砂:「……あれは複製です。無尽蔵のレネゲイドがあれば、使い慣れた遺産の再現にまで及ぶ……」
伊藤算砂:「予測はしていましたが。やはり可能でしたか」
エリザベス・タイラー:「"オズマメガリス"。あれは確かにセベクネフェル様の王鍵ですが……彼女が所持しているはずがありませんわ」
エリザベス・タイラー:「主を失ったあれを回収したのは、他ならぬ海賊部でしてよ!」
ブレス・ブリギッド:「まさか……"ベロニカ"のように、精神に作用する遺産ですか?」
ブレス・ブリギッド:敵対、あるいはその前段階である身構える意志を強制的に鎮撫されるような、不思議な感触に戸惑う。
ブレス・ブリギッド:「そ、そんなでたらめなことまで……!?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「でも…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「…こういう場合って…もぐ…ルールの隙をついた…ワル…もとい賢い方が勝ちますよね?」
伊藤算砂:「……侵星魔法冠インヴィジブルクロス。ジャームとしての出力を、無尽蔵に高める方策……」
伊藤算砂:「予習しておいてよかったです
伊藤算砂:(そう。本来、私が星徒を見に行ったのは……彼女らに備えるためだったのに)
伊藤算砂:(この時まで、強く意識できなかった。むしろ、そちらが異常だった……)
伊藤算砂:(そう、思わせられていた)
執行者Ba型/ペルセウス:攻撃意志を剥奪されていたのは、明らかに非生命である執行者も同じだった。
執行者Ba型/ペルセウス:砲撃型機体は本来、竜化器ハッチライザーを守る竜骸ワイバーンの群れの殲滅を期待されていたものだろうが
執行者Ba型/ペルセウス:攻撃出力は目に見えて低く、有効打とはなっていない。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:(攻撃意志――攻撃行動に移るための判断信号と解釈すべきか。それを外より奪取する能力)
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:(……致命的な問題ではない。その程度が算出できれば……今はまだ)
GM:統率型の解析データフィードバックを受けながら砲撃型が魔眼砲を降り注がせる。それを背に、射撃型・妨害型・重装型が竜骸へ順次接敵する……
GM:『執行者』と呼ばれる機械兵の動きは、攻撃志向を奪われていることを差し引いても、以前遭遇した時よりも鈍いように見えたかもしれない。
GM:だが、見る者が見れば分かるだろう。それは"戒功王"による妨害を勘案し、さらに理論上存在するであろうその能力の効果時間を想定した上での、竜骸撃退の最善手である。
伊藤算砂:「……私でもそうする」低く呟いて。
ブレス・ブリギッド:(適切な攻撃を行えてない……いえ、『狙い』をつけてしまうと鎮静されるのですね)統率者たちの動きが、記憶と異なることに気づく。
ブレス・ブリギッド:何処までが『攻撃』となるかを適切に探っている。自らの遺産へ向き合った経験から、そうアタリを着けた
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:そしてその打ち手たる"ブロンテス"は、その目らしき部位をキングダムより来た生徒たちへ向けていた。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「手を」 戦場に似つかわしくない、細やかな声だった
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「拝見いたしましょう」
伊藤算砂:(竜骸は無視せよ)
伊藤算砂:(行うべきは反撃ではない。攻撃手を守れ)
伊藤算砂:分離した細胞片による、非言語の指揮を飛ばしている。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:"竜王"らの足元が揺れ、砂の柱が立つ。渦巻くそれらは、やがて首をもたげた蛇の形を取った。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:その数五つ。開いた顎には鋭利な牙が閃き、次々に襲いかかって来る。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……!」眼前の光景には恐怖していたが、非言語の指令に突き動かされるように、ブレスを守る。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ブレスちゃん!」
ブレス・ブリギッド:「っ、はい、先輩!」先輩の手を取る。
ブレス・ブリギッド:精神に縛りが科される中で、たん、と軽快な足取りで前に出て、一体を引き受ける。
ブレス・ブリギッド:(この、感覚は──)
ブレス・ブリギッド:眼の前の蛇だけではない。牙の動きを踊るように避けながら考えを巡らせる
ブレス・ブリギッド:チリ、と首筋に走る危機感。戦いの最中に侵蝕率が高ぶる予兆を感じさせる。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「…毒蛇…フフ…これは私が…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:掴み取り飲み込んでいく。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「む…毒…と…うん…?」噛みつかれながらも引きはがし食べる。
伊藤算砂:(――“リザレクト”を頼みにするな!)矢継ぎ早に指示を下している。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「あなた達に死は来ない、来ない、来ない……」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「だけど、これは……“死”じゃない……?」
"明王"ベルティン・シェーヴ:ベルティン・シェーヴが真っ先に飛び出したのは、蛇に対処するためではなかった。
"明王"ベルティン・シェーヴ:ベロニカによってかつて抑制され、その揺り戻しとして増幅されたかのような危機感が、異質な、おぞましい攻撃を予感しており――
"ボレロス"テスラ・タイタニス:――竜骸の群れに隔てられた、戦場の中心。
"ボレロス"テスラ・タイタニス:「ふふ――」
"ボレロス"テスラ・タイタニス:にわかに始まった戦いの喧騒の中、彼女は微笑む。同時……
"ボレロス"テスラ・タイタニス:その場のキングダム生、のみならず"ブロンテス"に、その感覚が襲いかかる。自らが内側より、おぞましく塗り替えられるような。
"ボレロス"テスラ・タイタニス:それはブリューナク慰霊碑での戦闘時、君たちを突如かき乱したものと同じだ。
"ボレロス"テスラ・タイタニス:臓腑が泡立ち、脳が濁る。心臓が捻じれ、その指先で世界を切り開きたくなる。衝動という名の、オーヴァードの宿痾――
"ボレロス"テスラ・タイタニス:「それこそがレネゲイドの祝福」
"ボレロス"テスラ・タイタニス:「抗うのを止めてくださって、良いのですよ……この『結論』を拒まなければいけない生に」
"ボレロス"テスラ・タイタニス:「どのような歓びがありましょう」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「………っ、………ぁ……うぁぁぁ……!」痙攣し、こみ上げる吐き気をこらえる。
"明王"ベルティン・シェーヴ:戦場で完全に足を止めてしまっているが、ここが戦場だと忘れているわけではなかった。それほどまでに、抗いがたいのだ。
ブレス・ブリギッド:「っ、先輩!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(ふむ…この味わいは…精神への圧迫…か…どうしようか…面倒な毒を下しておくか…)複雑な味を口の中で転がし楽しんでいたため。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:一瞬反応が遅れる。
伊藤算砂:(今度は逆用しようと考えるな。抗え!)
伊藤算砂:(敵意を増そうとするものだ。死にものぐるいで抗え!)
ブレス・ブリギッド:巨大な蛇を片手でそらしながら、苦しみ始めた明王を背後に守る。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ブレス、ちゃん……は、はやく……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「こんなところに…………いたら、みんな、おかしくなる………!」
ブレス・ブリギッド:(先輩……!)眼前に迫る毒牙を折り砕く。「はい……!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「しまった…海賊王様!」
エリザベス・タイラー:「……」重ねて迫りくる波濤を前にして、ただ悠然と立つ。竜王の指図があった以上、守られることは当然と受け入れている。
伊藤算砂:海賊王の前に、ふと躍り出た。
エリザベス・タイラー:「おまかせしますわ」戦場の高揚にすら酔うことなく、凪いだ心でその時を待つ。
伊藤算砂:迫る蛇の牙を、その身で深々と受けている。
伊藤算砂:「ぐっ……!」呻きを漏らすと同時。
伊藤算砂:(……わざわざ指南をする必要もないとは思いますが)全く意に介さないかのように、言葉ならぬ言葉を響かせる。
伊藤算砂:(今回の目的は、敵を倒すことにはありえません)
伊藤算砂:(“海賊”の本懐に心を置かれますよう)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「お二方には…申し訳…ございません…以後は油断なく…平らげて見せますので…」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:(地上での戦闘の際に確認できたものですか、これが)
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:(……他愛ない。この程度の侵蝕率上昇――あの日々に課された負荷に比べれば)
ブレス・ブリギッド:竜王の号令の後、続いて声なき意志を続ける。
ブレス・ブリギッド:執行者達はこの状態でも『条件』を探り続けている。ならば、この状態に慣れている自分の知識こそが一手早い。
ブレス・ブリギッド:「("目的"を達成することだけを、考えてください)」
ブレス・ブリギッド:「(誰かと競う気持ちは、攻撃になります。ただ、自分の中の目的を達成することで……)」
ブレス・ブリギッド:「(行動が、成ります)」
執行者Mo型/ミノス:場を支配する重圧と侵蝕の最中、妨害型機体が、竜骸ワイバーンに損傷を与える。
執行者Mo型/ミノス:執行者による幾度かの試行で、敵もまた『条件』の抜け道を解明しつつあった。
エリザベス・タイラー:にぃ、と口角が上がり、牙を剥いた歯茎が露出する。
伊藤算砂:「……」それ以上の合図はしない。合図をすることは、攻撃の指示になる。
伊藤算砂:ただ欲望のままに。そういう“動かし方”をするのが、最も強い駒である。
エリザベス・タイラー:算砂の指南も、ブレスの呼びかけも聞こえていたのか定かではなく、ただ当然の理として
エリザベス・タイラー風向き・・・が変わったことを感じ取ったなら、そう号例するのが海賊だ。
エリザベス・タイラー:「のぼれ、征嵐旗章エル・ドラゴ
エリザベス・タイラー:キングダムにおける法の絶対支配者。攻撃の意志を奪い去る"戒効王"の判決が。
エリザベス・タイラー:その旗の下では薄らいでいく。無限に等しい出力に支えられた律法の強制は
エリザベス・タイラー:法に則るが故に、海賊の略奪を止めることは叶わない。
エリザベス・タイラー:私掠船免状とは、国家の最高権力者によって勅許された特権である。
エリザベス・タイラー:「"水雷トーピード"」
エリザベス・タイラー:"竜骸ワイバーン"の群れの彼方、竜化器の傍らに佇むテスラの足元に
エリザベス・タイラー:水底から浮かび上がるかのように、無数の機雷が出現する。
エリザベス・タイラー:「"蛇砲カルヴァリン"!」
"ボレロス"テスラ・タイタニス:「……残念」 着弾を目前にしても、その笑みは最後まで崩れない
エリザベス・タイラー:放たれた砲弾は文字通り蛇のごとく射線を曲げて"竜骸"の間を縫い、全弾がテスラへと到達、炸裂した。
エリザベス・タイラー:機雷が次々と誘爆し、巨大な火柱が上がる。
"ボレロス"テスラ・タイタニス:「そうも『結論』を遠ざけたって、旅の終わりは変わらないのに」
"ボレロス"テスラ・タイタニス:「労しいわ……」
"ボレロス"テスラ・タイタニス:立ち上がる炎に巻かれ、テスラ・タイタニスの姿は影も残らず消え失せる。十字冠まで浮かんでいたが、離脱の様子はない……従者だ。
"ボレロス"テスラ・タイタニス:そしてこれにより、竜化器の制御者が消えた。
伊藤算砂:「今です!回収を!」
伊藤算砂:それに頓着することはない。元より“フォモーリアン”の撃滅は目的から切って捨てている。
伊藤算砂:それが本体であろうと従者であろうと、もはや勘案に値しない。
ブレス・ブリギッド:「はい!」砲撃と同時、爆炎の中を赤い風となったブレスが駆けている。
ブレス・ブリギッド:体を覆う鉄の鱗は赤く赤熱し、まるで『砲弾に乗って』居たかのような速度で、今しがた誰かが消し飛んだ箇所に到達した。
ブレス・ブリギッド:(あれが……テスラ・タイタニス)
ブレス・ブリギッド:(フォモーリアンの、首魁ですか)
ブレス・ブリギッド:言葉を交わす余裕もない。結論、旅の終わり──ただ呟かれた言葉だけを聴いていた。
ブレス・ブリギッド:「っと、それどころじゃないですね」楽園の景色に似つかわしくない『機械』を、片手でしっかりと持ち上げる。
ブレス・ブリギッド:上空から見れば曳航する炎がV字を描くように、迫る執行者から逃げ始めた。
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「エリザベス・タイラー………」その場から動かぬまま、静かに呟く。彼女の囁くような声色はむしろ苛立ちを示すものであると、海賊王は知っていた。
"戒功王"セベクネフェルⅧ:彼女こそが死後にオズマメガリスを簒奪したのだと認識したが故の苛立ちであるかは、定かではない。
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「法の裁きから、逃れ得る者はいない。この場の誰一人として」
エリザベス・タイラー:「絞首台に上がるのが怖くて海賊は務まりませんわ」吐き捨てるように呟いて。
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「近いうちに、君にも刑罰が下るだろう」
"戒功王"セベクネフェルⅧ:頭上の構造物が眩い光を放つ。空間そのものが歪曲したかのような、不自然な光だった。
"戒功王"セベクネフェルⅧ:光は一瞬で晴れ、星徒セベクネフェルⅧも姿を消している。
エリザベス・タイラー:「生前の貴方でしたら、負け惜しみを言う間に免状を失効させる法解釈を5つは捻り出したでしょうに」
エリザベス・タイラー:「やはり、星徒とは美しい在り方を歪めてしまうものなのですね……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(刑罰と言われてもどちらが怖いかという話ですしね)
ブレス・ブリギッド:爆炎も収まりきらない頃、先行したブレスが大型家電ほどの竜化器を背負って戻る。
ブレス・ブリギッド:「──確保完了しました!」
伊藤算砂:「……流石です、ブレスさん」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「素晴らしい…動きでしたね」
GM竜化器ハッチライザーは金属の箱のような、無骨な機械だった。中央部には矩形のスリット構造があり、青い光が漏れ出ている。
GM:構造の大部分は、調整ホムンクルスを生産する培養器である。
GM竜骸ワイバーンの召喚に要する機構は思いの外小型で、単純だ。ノヴァリスには今や、その機構部分だけが携帯玩具として流通しているほどであった。
伊藤算砂:「ふむ。無事使えそうですね」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:(当然、手はあったというわけです……算砂)
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:そして戦局がそう傾けば、少なくともこの場において、"ブロンテス"としても我を張る必要性はなかった。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:『執行者』たちは既に防衛・進撃阻止の陣を敷いている。
伊藤算砂:横目に撤退する執行者たちを見やる。
伊藤算砂:(今、あなたを負かしてしまいましたけど)
伊藤算砂:(これで私を嫌いになりますかね、アーノルド……)
GM:統制を失った竜骸ワイバーンは付近の対象への無差別攻撃に移行している。竜王も"ブロンテス"も、今は、戦局を仕切り直す必要がある。

"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「この場は失礼いたします。忙しなく、申し訳ありません」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「また」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:乱戦の始まった後方、蛇とも龍ともつかぬ装飾を担った、暗銅一色の機体は、そうして姿を消した。



『天国』


GM:乱戦の舞台となった果樹園から大きく離れ、一行は開けた野原に到達した。
GM竜骸ワイバーンの追撃はない。あの場での統制者であったテスラを欠いた以上、戦術的に先回りをするようなこともないだろう。
GM:"矜持なきもの"も同様に、合流している。事前に経路を打ち合わせていたわけではなかったが、撤退途中で既に追いついてきていた。
"矜持なきもの":「本当にやるとはな。俺の見立てじゃあ、今の二倍は戦力がいると思ってたが……」
伊藤算砂:「いえ、あながち間違ってもないですよ」
伊藤算砂:「2倍の戦力があったからこそ成せました」
伊藤算砂:ノドスの出現は、竜骸の注意を2分していた。その影響が大きくないとは言えないだろう。
エリザベス・タイラー:「そういうことですわね」得意げに胸に手を当てて
エリザベス・タイラー:「海賊の本領は乱戦でこそ輝くというものですわ」
ブレス・ブリギッド:「運や、相性も良かったのだと思います」
"矜持なきもの":「ったく……"ロードマスター"のジジイめ、大したバケモノどもを育てやがって……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「と言っても…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ここからが問題ですよね…」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「そうね……『石の魔剣』を持っている方だって竜骸ワイバーンを操るのは変わりないわけだし……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「こっちで竜骸ワイバーンを操れるのだとしても、ジャームになっている分の竜骸ワイバーンは向こうが支配しているのですよね?」
伊藤算砂:「はい。新規に生産できることはないでしょうが……」
伊藤算砂:「すでに生産された分も十分確認しています。数で上回ることは困難でしょうね」
"矜持なきもの":「だが、それでも勝算はできたわけだ」
"矜持なきもの":「こっちが動かせる竜骸ワイバーンの群れさえあれば、少なくとも『石の魔剣』を取り返す隙間くらいは作れる自信はあるんだろ?」
ブレス・ブリギッド:「頑丈でしたからね、竜骸達」
ブレス・ブリギッド:「となれば、どうやって動かすかと、どう配置するかでしょうか?」
ブレス・ブリギッド:「以前、竜を召喚する玩具など流行っていたのを見たことがありますが……アレも上手く使わなければ暴走していましたからねぇ」
伊藤算砂:「ああ。確か……これを民生化したものですっけ」
ブレス・ブリギッド:「えっ。そうだったんですか」
"矜持なきもの":「玩具ゥ!?」本気で驚く。
エリザベス・タイラー:「開発したのはジェネシスの方でしたかしら?恐ろしいことを考えますわよね……一体どこから流出したのやら」
"矜持なきもの":「な、何を考えてやがんだノヴァリスのガキどもは……!マトモじゃねえだろ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(バイオドラゴンを食用養殖しようとしてた事は黙っておこう)
ブレス・ブリギッド:「あ、はい。より上等なケーキを生み出すために……ケーキドラゴンを召喚していました。」頷き。
"矜持なきもの":「ケーキドラゴン!?!?!?!?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「出所を知らない場合はお互いに技術供与していますからね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(私もやってましたし)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(あれもこれが元だったのかも)
伊藤算砂:「問題になるのは“原材料”くらいでしょう?」
エリザベス・タイラー:「あら、私はお寿司だと聞きましたけれど
エリザベス・タイラー:「色々あるんですのね……」
ブレス・ブリギッド:「この技術でしたか……あぁ、私が出会ったのはお寿司から更に改造されたものだと聞きましたよ」
"矜持なきもの":「おい!そういう……気になる話を始めるのはやめろ!」
"矜持なきもの":「重要な話ができなくなる……!」
ブレス・ブリギッド:「あ、はい、すみません!そうですね、大事な話をしましょう」
伊藤算砂:「まあ、こちらは歴とした武器ですから」
伊藤算砂:「どう配置するかも……さして問題ではないですね」
伊藤算砂:「これまでの問題は、あちらの警戒網が無尽蔵に構築できたことです」
伊藤算砂:「その数が減れば、守りの穴などいくらでも生まれる」
伊藤算砂:「ましてあちらの指揮官は、指揮をする気がまるでない」
エリザベス・タイラー:「首魁の女はあの一戦で退場したと見てよろしいでしょうしね」
伊藤算砂:「あれも軍事指揮官ではないでしょう」
伊藤算砂:「司教顧問に軍事は任せないでしょう?」
ブレス・ブリギッド:「なるほど。任せていたら、竜王さんはここに来ていませんものね」
エリザベス・タイラー:「確かに。一緒にしては怒られてしまいそうですけれど、あの風格はモモカ様のそれでしたか」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「適任者が…いないという事ですか?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「敵には」
伊藤算砂:「少なくともこちら以上には、と申しましょうか」
"矜持なきもの":「お嬢ちゃん方が裏をかけたのは、その証明って言いたいわけか」
ブレス・ブリギッド:「つまり、その質……あるいはポジションの欠落を数で補っていたわけですね。これまでは。」
エリザベス・タイラー:「となると、注意を払うべきはやはり……」
エリザベス・タイラー:「ノドスということになりますかしら。あちらの指揮官は、算砂様と同じ狙いであの場に居たのですわよね?」
伊藤算砂:「ええ。そして、今回も余力を残したままあります」
ブレス・ブリギッド:「対処も迷いがありませんでしたね。あの状況で、初撃以降は有効打も増えていました」
エリザベス・タイラー:「であるならば、彼らの本命もまた"石の魔剣"……再戦は必至と言えそうですわね」
エリザベス・タイラー:「まぁ、そうでなければ困りますけれども。まだベイル達の落とし前をつけておりませんもの」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「海賊王様は、あの敵のことをご存知なのですか……?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「あ、あくまで主目的は石の魔剣を称するモノに留めておいてくださいね」
エリザベス・タイラー:「ふふ、心得ておりますわ」にこりと微笑んで「……ああ、ベルティン様には言っておりませんでしたか」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(…怖いなあ)
エリザベス・タイラー:「彼らはノドスの尖兵ですわ。先だって私共海賊部の船長たちが、何人も襲われておりますの」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「せ、船長達が……!」
伊藤算砂:「でもなければ、海賊王が船団もなくここにあることはないでしょう?」
ブレス・ブリギッド:「先輩も気をつけてくださいね。一人で出会ったら大変ですから、皆と一緒に居てくださいね?」
エリザベス・タイラー:「初めはシャムロックと……或いはフォモーリアンと手を組んでいるのかとも思いましたけれど、どちらも違いましたわね」
ブレス・ブリギッド:「ああやって確保に動いたということは、三つ巴のようですね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「敵と敵をぶつけられれば…もぐ…最高ですが」
伊藤算砂:「単なるぶつけ合いに堕するのは困難でしょうね」
伊藤算砂:「先程の局面でもこちらを優先していますから」
"矜持なきもの":「ノドスのことは聞いてる。大方あれもサヴィトが連れてきたんだろう……連中のほうにその自覚があるかは知らんが」
エリザベス・タイラー:「あら、では"学級会"が彼らを匿っていらっしゃったと?」ベルティンを見て
"明王"ベルティン・シェーヴ:「"学級会"は、キングダムでは使っていないような社会人を使ってると聞いたことがあります」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「私は直接見たことはありませんでしたけど……さっき見たあれがそうだったなら……」考え込んでいる。
伊藤算砂:「アーイシャを叱ったときにも彼らの邪魔が入りましたからね」
エリザベス・タイラー:「隠れ蓑にされていた……?一体どこまでがサヴィト様の手の内なのかしら……」
エリザベス・タイラー:「参ってしまいますわ。こう考えさせられている時点であの方の術中ですのに」指で額を抑える。
"矜持なきもの":「『敵と敵をぶつけられれば』だと?フン。夢を見るのはやめろ」
"矜持なきもの":「――お前らの今の状況を省みて、そんなことが言える立場か?」
"矜持なきもの":「いいか。ここで起こったことを教えてやる。この『天国』でぶつけられようとしている『敵と敵』は」
"矜持なきもの":「お嬢ちゃん方のほうだ」
ブレス・ブリギッド:「私達ですか?」
エリザベス・タイラー:「……では、やはり……」嫌な予感が的中したというような、苦み走った表情。
"矜持なきもの":「……俺が、『石の魔剣』を持ってキングダムから逃げた話はしたな?」
"矜持なきもの":「もう一つ、持ち出したものがあった。サヴィトの王鍵だ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「…元凶の中の元凶では?」
"矜持なきもの":「クッカカカカ……俺は無罪だって一言でも言ったか?」
"矜持なきもの":「とにかく、逃げるためにはそいつが必要だった――物理的にも知覚的にも、生徒どもの目から完全に隠れるためにはな」
"矜持なきもの":「ファウセットの肥沃な大地を切り離せば……少なくとも、食うに不自由ない、寒さに凍えもしない環境ができることは分かっていた」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「無罪とまでは思いませんでしたが…今までの苦労の大元までとは…思いませんでしたね」
エリザベス・タイラー:「ということは、貴方が奪われたのは"石の魔剣"だけではなく……」
"矜持なきもの":「……」エリザベスに、ちらりと目を向ける。
"矜持なきもの":「だがな。人間ってのはおかしなもんで」
"矜持なきもの":「名前も姿形も捨てて、虫みたいにこき使われてきたこの俺が……何の不自由もない『天国』でたった一人で暮らしていると」
"矜持なきもの":口元に当たる部分を押さえる。「……どんどん、気が狂っていくような心持ちだった」
伊藤算砂:「……ああ。何故突破されたのか不思議でしたが」
伊藤算砂:「裸玉に堪えられなかったわけですか」
"矜持なきもの":「耐えるつもりだったさ……絆を何もかも失って、もう守るものがないと分かってたって……」
"矜持なきもの":「『天国』の下まで降りて……本当に死んじまうよりはマシだ……」
"矜持なきもの":「……だが。そんな暮らしを続けて、九ヶ月になる頃だったか……」
"矜持なきもの":「流星が降ってきた。多分、俺が奪ってきた王鍵に引っ張られてきたんだろうな……サヴィト・カウル・シャーだった」
エリザベス・タイラー:「よりにもよって……ですわね」呆れた様子で
エリザベス・タイラー:「悪運もそこまで極まると笑えますわ」
"矜持なきもの":「俺だって、腐っても"ロードマスター"の手駒だ。星徒がどういう奴なのかくらい、勿論分かっていたさ……」
"矜持なきもの":「人に害しか成さねえジャームで、絶対に気を許すべき相手じゃない」
"矜持なきもの":「だが……クッカカカカカ……サヴィトは、俺を攻撃しなかった。それどころか気遣って、協力まで申し出てきやがった」
ブレス・ブリギッド:「……確かにそういうお方でしたね、サヴィトさん。私達にもそうでしたし」
伊藤算砂:「……そういう挙動のジャームに、あっけなく手玉に取られてしまった」
エリザベス・タイラー:「……」普段めったに表すことのない、うんざりした表情で顔を顰める。
"矜持なきもの":「……なあ。俺はどうしようもないバカだったのか?半年以上も星徒と過ごしたんだ。この俺が、何の警戒心もなく」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「どう考えても…もぐ…長く関わるべきでない相手に?」
ブレス・ブリギッド:「そうですね…………」ふぅ、とため息をつく。自嘲気味。
ブレス・ブリギッド:「警戒心が薄すぎて、するべきではない事なんだと思います」
ブレス・ブリギッド:「だって……私と同じこと言ってますからね。竜王さんに叱られたのに」
ブレス・ブリギッド:頬に手を当てる。サヴィトの手を取ったことを思い出しつつ。
ブレス・ブリギッド:「いえ、共感をしてしまうのですけどね……一般論として恐らく……」言い訳。
エリザベス・タイラー:「情けないこと」吐き捨てた後に顔を背けて。
"矜持なきもの":「……分かってる。お前達が同じ立場でも、そういうことはしない……」帽子を被り直す。
伊藤算砂:「個人としての評価などをするほど大それてはいませんが」
伊藤算砂:「軍事指揮官としては、こうも言えますよ?」
伊藤算砂:「“サビト・カウル・シャーの星徒”を、半年以上もここに押し留めた」
伊藤算砂:「賢愚の見立てなど、後からいくらでも変わります」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(あー…そういう言い方もあるんですね…)
"矜持なきもの":「やめろ。弁護されたところで情けなくなるだけだ」
"矜持なきもの":「それに、サヴィトは実のところ、閉じ込められていたわけでもなかった」
"矜持なきもの":「奴は何も危害を加えてこなかったし、小屋を補修したり、薪を拾ってきたり、笑ったりしている間も、何もしてるようじゃなかった」
"矜持なきもの":「だが、俺から能力を少しずつ奪っていた。気づかないくらいの緩やかさで……キングダムにゲートを繋いでいたんだろうな」
ブレス・ブリギッド:「そんなことを……?」
"矜持なきもの":「……そのうち、"学級会"の罪人とやらが送り込まれてくるようになった。何もかもがおかしくなりはじめた……」
伊藤算砂:「……“明王”の前にもここに?」
エリザベス・タイラー:「初対面の時にも仰っていましたわね」
エリザベス・タイラー:「貴方は"学級会"の罪人を回収しようとしていた。それもサヴィト様に命じられてのことかしら?」
"矜持なきもの":「ここにいれば竜骸ワイバーンに食い荒らされる。死ぬこともできねえで、何度もだ」
"矜持なきもの":「……亜空間を作って、そいつらを隠してるところがある。飯やらの世話をするわけにもいかねえから、ほとんど時間を凍結させた状態だがな」
ブレス・ブリギッド:「アーイシャさんの言っていた『天国に送る』という言葉。当然、先輩以外にも居た……ん、ですね」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「"学級会"の秘密を知って処分された子達が、ここに……」
エリザベス・タイラー:「あら……少し見直しましたわ」
"矜持なきもの":不快そうに顔を背ける。
エリザベス・タイラー:「彼女の目を盗んで、罪人たちを保護してくださっていたのですね。その程度の気概は残っていたのなら」
エリザベス・タイラー:「……上々と言っても良いかもしれませんわ。彼女に関わった者の中では」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(絶対に…そういう事じゃない…と思う)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(劣勢にある…自分が勝つ為…のチャンスとしてストックしていたのでは…?)
"矜持なきもの":「とにかく、俺はサヴィトに完全にしてやられた」
"矜持なきもの":「能力も、『石の魔剣』も、理事会がここに隠してた竜化器ハッチライザーも奪われた」
ブレス・ブリギッド:「全部じゃないですか……」
ブレス・ブリギッド:「では、最初にコンタクトを持ったのは"学級会"の方々だったんですね……フォモーリアンの手に渡ったのは、その後で?」
"矜持なきもの":「ああ。だが代わりに奴が持ってきたものもあるぜ。ジャーム使いに、"学級会"の罪人に、ノドスに、お嬢ちゃん方だ」
"矜持なきもの":「サヴィトは"天国派"が残した全部を破壊しつくそうとしている。キングダムも、シャムロックも、何もかもだ」
ブレス・ブリギッド:「敵と敵をぶつけ合わせる、というのはそういう意味でしたか……」
伊藤算砂:「……」
伊藤算砂:(……“フォモーリアン”は彼女が連れてきた)
伊藤算砂:(……彼女は自らの王鍵を取り戻している)
伊藤算砂:(あれは……本当に操られているのか?)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ここで潰し合わせても…決着は…つかないのでは」
"矜持なきもの":「まあな。『石の魔剣』が使われれば、お嬢ちゃん方と……ジャーム使いは、何人か死ぬかもだが」
"矜持なきもの":「言っちまえば、それだけのことだ。気楽な問題ではあるかもな……」
"矜持なきもの":うんざりしたように言う。
エリザベス・タイラー:「サヴィト様……"暗殺王ロード・スレイヤー"なら、そのくらいのことはやってのける」
エリザベス・タイラー:「腹立たしいですけれど、そこに疑問はありませんわ」
エリザベス・タイラー:「仮にここで何人もが命を落としたとしても、あの方が死ぬことはない」
エリザベス・タイラー:「災いを呼び込んでおきながら、ご自身は災禍を免れ続ける。それがあの方の暗殺なのです」
伊藤算砂:「被害も我々には限らないでしょうね」
伊藤算砂:「どこかの考えなしが、ここに大々的に呼び込みを行いましたから」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「単純に性格悪すぎ…ですね…星徒になったから…というわけでも?」
伊藤算砂:「また、我々が戻らぬとあれば、キングダムよりも派遣があるかもしれません」
伊藤算砂:「被害は増える一方でしょうね」
"矜持なきもの":「奴の話は信じるな。俺が言えた義理じゃあないが」
"矜持なきもの":「せいぜい反面教師にでもしろ」
"矜持なきもの":「……力を貸す約束がまだだったな。キングダムのことはどうでもいい……が、『石の魔剣』の後始末はしたい」
"矜持なきもの":「サヴィトを殺せるなら、もっとマシだ」
エリザベス・タイラー:「教師……先生、ですか。これが……」
エリザベス・タイラー:「話に聞いていたのとは少し違いますわね……」遠くを見て独りごちる。
GM:"矜持なきもの"が加入しました。

■"矜持なきもの"

【肉体】3
【感覚】3
【精神】5
【社会】2

HP:54
行動値:11
復活回数:0回

〈白兵〉3
〈回避〉1
〈射撃〉3
〈RC〉6
〈情報:FH〉2
〈情報:ノヴァリス〉2

《コンセントレイト:モルフェウス》LV3
《カスタマイズ》LV3
《剣精の手》LV3
《デトネイトモード》LV3
《巨人の斧》LV3
《グラビティテリトリー》LV3
《パラライズ》LV3
《因果歪曲》Lv3
《死神の瞳》LV5
《魔人の盾》LV3
《悪魔の影》LV1
《黒星招来》LV1
《天空城》LV2
《万能器具》LV1
《文書偽造》LV1
《ポケットディメンジョン》LV1


【メジャーアクション】
《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》《巨人の斧》《因果歪曲》
8dx7+3(120%時)
攻撃力 武器+12、範囲(選択)。シナリオ4回。
《剣精の手》を使用した場合、判定のダイス目のひとつを10に変更。シナリオ5回。
《デトネイトモード》を使用した場合、HPを5点失い、武器攻撃力2倍。装備中の武器を破壊する。シナリオ4回。

《コンセントレイト:バロール》《パラライズ》《死神の瞳》《悪魔の影》《因果歪曲》
8dx7+6(120%時)
範囲(選択)。命中した場合硬直を与え、対象が次に受ける攻撃のダメージを+8Dする。対象は次に受ける攻撃に対してリアクションを行えない。シナリオ4回。

【リアクション】
《魔人の盾》
このガードの間、ガード値を+40する。シーン1回。

【オートアクション】
《黒星招来》
重圧を受けていても使用可能。HPダメージが適用される直前に使用する。そのHPダメージを0にする。シナリオ1回。

伊藤算砂:アタッカーモードとバフモードがあるんだ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:つよーい
エリザベス・タイラー:やるやんけ矜恃さん!
GM:でもアタッカーモードは使えるかな?
ブレス・ブリギッド:矜持レスさん!
GM:武器を持っていないのだ
エリザベス・タイラー:どうして……
伊藤算砂:武器なきものじゃん
GM:理由はすぐ分かります。
ブレス・ブリギッド:素手でも結構いけますよ矜持レスさん

"矜持なきもの":「もう一つ。王鍵について話してやる」
"矜持なきもの":「お前らの使っている王鍵は、大体は"ロードマスター"のジジイが無理やり引き剥がして持ってきたもんだが……」
"矜持なきもの":「"遺伝橋"を使った人工的な継承は、実は完全じゃない」
ブレス・ブリギッド:「"遺伝橋"……王鍵の譲渡と剥離を行う、理事会の”遺産のこしたもの”ですね」
GM:"遺伝橋"の存在は、暴徒によるキングダム襲撃事件の後、不夜王の手で自ら公開されていた。
GM:それまでは重要機密として扱われていた鴉の塔レイヴンタワー内での王鍵の継承について明かされたことは
GM:当時は大きく物議を醸し、生徒からの非難の声も多かった。
エリザベス・タイラー:「本来の適性を誤魔化して継承させるわけですから、なにかしらの弊害があっても納得は行きますけど、具体的には?」
"矜持なきもの":「使い手が生きている状態で王鍵の移植が成されたなら、必ず元の使い手に、微小なピースが残留する」
エリザベス・タイラー:「欠片ピース……?」
"矜持なきもの":「――だから、俺が受け渡せるのは大した要素じゃあない」
"矜持なきもの":「それでも、小さなピースが噛み合って初めて完成するパズルもあるだろう」
"矜持なきもの":「"海賊王"。それと……オーシャンズだったか?そこのでかいの」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「はい」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(絶対に受け取らない方がいい!政治的にも碌なことにならない!…しかし…欲しいと思ってしまう…最高の…食事の為に…)
伊藤算砂:「……お二人の遺産のピースを」
伊藤算砂:「受け渡せるのですね」
エリザベス・タイラー:「"暴食の食卓布"は、貴方が集めた遺産とおっしゃっていましたわね」
ブレス・ブリギッド:「回収作業を行う中で、貴方の中にも欠片が残っていた、ということですか」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「元の持ち主が死んだ後に…回収したという事ですね…その欠片を」
エリザベス・タイラー:「私の"征嵐旗章エル・ドラゴ"も、そうだということですか……」どこか予想がついていた風に。
"矜持なきもの":「そういうことになる……。他のお嬢ちゃん方には、さして関係ない話だ」
"矜持なきもの":「向こうで作戦会議でもしているといい」
ブレス・ブリギッド:「あら、そう……別の担当でしたのね」しょんぼり。
伊藤算砂:「……お二人はそれでよろしいですか?」
伊藤算砂:暗に蹴るなら今だと聞いている。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「永遠に…腹の満たぬまま…過ごせと?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「皿の上にのった美味をそのまま下げる事は…私には…できません」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「知らなければ我慢のしようも御座いましょうが…もはやそれもかないません」
エリザベス・タイラー:「あら、私は今更不足があると言われたところで、そう感じたことはありませんわ」
エリザベス・タイラー:「けれども、満たされて尚求めてこその"海賊王"ですもの」
エリザベス・タイラー:「献上すると言うなら受け取ります。それがこの方に残った、最後の矜恃なのでしょうし」
伊藤算砂:「王が朝貢を拒むはずもありませんか」くすりと笑って。
"矜持なきもの":「……腹は決まったようだな」
伊藤算砂:「では、こちらにはお構いなく。存分にお楽しみをと」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「卑猥な事はお断りしたい!」
"矜持なきもの":「継承を何だと思ってやがる。伊藤だったか……竜角の嬢ちゃん」
"矜持なきもの":「あんたは、実は育ち悪いな」長い襟の中で笑う。
伊藤算砂:「誰に育てられたと思います?」
伊藤算砂:「この地で最も悪どく賢しい男ですよ」
"矜持なきもの":「クッカカカカカ……」
"矜持なきもの":片膝を立てて、その場に座る。
"矜持なきもの":「継承を決めた以上は、まず聞く必要があるな」
"矜持なきもの":「――何を望む?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「この世の全ての美味を」
エリザベス・タイラー:「何者にも侵されない自由を」
"矜持なきもの":「どちらも、このノヴァリスに留まっていてはできねえことだ」
"矜持なきもの":「そして権力を持たずに成し遂げられることでもない」
"矜持なきもの":「つまりお嬢ちゃん方は、"ロードマスター"のジジイが望んだ王の在り方にも近づいている」
"矜持なきもの":「……キングダムはそれを教え込むための学区だ。当然の帰結かもしれねえがな」
エリザベス・タイラー:「あまり良い気はしませんわね。自分の意志で選び取ったものが、誰かの思い通りだったというのは」
エリザベス・タイラー:「不自由ですわ」
"矜持なきもの":「そうだ。自由を得たいと願うこと自体が誰かの思惑の中にあったとしたら、その矛盾にどう向き合う?」
"矜持なきもの":「"美食王"。あんたもだ。あんたはノヴァリスという世界があることを知ってしまったな」
"矜持なきもの":「外の世界に卒業して、そっちの美味も食い尽くして、それだけで『この世の全て』と考えることはもうできないだろう」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「でしょうね…だからと言って…求める事を止める理由にはならない…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「それが誰かの意思の中でも構いませんが…私の食欲がそれを超えるなら…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「仕方ありませんね…食い破って次を探すだけです…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「あくまで超えた時は!ですが…」
"矜持なきもの":「……いい。"美食王"はとっくに答えを知っているな」
"矜持なきもの":「美食を与え、喰うということは、何よりも平和的な物事のように見えるが」
"矜持なきもの":「本質はとても野蛮で破壊的なものだ」
"矜持なきもの":「支配する何もかもを食い破る、って考えはいい。暴食アバドンのこれまでの継承者どもにはそれがなかった」
"矜持なきもの":「"海賊王"。お前の考える本質は?」
"矜持なきもの":「お前達が受け継いできた王鍵は、敗北の歴史でもある――」
"矜持なきもの":「継承者の数だけの人間が死に、負けていった。そいつらと同じ在り方じゃ勝てないことが証明されている」
エリザベス・タイラー:「知ったことではありませんわ」憮然として言う。意識してはいないが、この男の前ではどこか年相応の強情さが顔を出す時があった。
エリザベス・タイラー:「前例がどうの、他人の思惑がどうの。そのような矛盾を気にして、求めるものを変えてしまったとしたら」
エリザベス・タイラー:「それこそ不自由への敗北ですわ。私はどこまでも、自分の欲望を貫き通すまで」
エリザベス・タイラー:「私の行いに乗じて誰かが特をするとして、それが気に入らなければご破算にした上で総取り致しますし」
エリザベス・タイラー:「気に入ったのならそれで良いのではなくて?奪う自由があるのなら、与えるのもまた自由」
エリザベス・タイラー:「最後に敗けることが決まっているとしても、それが自分で選び取ったものであれば後悔はありません」
"矜持なきもの":「……クッ!どうにもお転婆なガキは苦手だな」
"矜持なきもの":「だが、今吐き出した心の中に、答えはあるだろう――そいつが分かるようになるのは、まだ先かもしれんが」
"矜持なきもの":「『与える布』と『奪う布』のあるじに」
"矜持なきもの":「自らに君臨する王の栄光があることを願う」
GM:今までにない力が、体の内から湧き上がってくるのを感じる。
GM:"矜持なきもの"は事実として、継承のための何かをしたわけではない。
GM:ただ、眼前の人物を知り、思っただけだ。
GM:自分自身の意志で『王鍵を継承する』と。
GM:海賊王と美食王にそれぞれ、RHOが配布されます。

"矜持なきもの":「力はそのうち馴染む。どう使うかはお前達の自由だ」
"矜持なきもの":「今言った通りのことに使わなくても構わん。遺産など所詮は道具だ。好きに使え」
エリザベス・タイラー:「……」体の内側に宿った熱が、徐々に総身に行き渡り、一体化していくのを感じる。
エリザベス・タイラー:「ええ、元からそのつもりですわ。私たちは、遺産の力があるから王となったわけではない」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「…お腹へった…」更なる空腹が…そしてそれを満たすための力を感じる。
"矜持なきもの":「ああ、そうだな。何か出してくれ。喰いながら話の続きをするか……」
エリザベス・タイラー:「早速力の試しどころですわね。楽しみにさせて頂きますわ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「仕方…ありませんね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「さて…何がお好みですか?」
"矜持なきもの":「サルマガンディー」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「海賊料理ですか」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:黒いマントが翻る。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:それは様々な野菜、魚、肉。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:それらが盛り付けられた海賊サラダサルマガンディー
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:料理と呼ぶには大雑把。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:しかし色々なものを喰らいつくしたいという欲を満たす。
"矜持なきもの":「死ぬまでに一度は食ってみたかった」襟の内側で、口の片側を上げて笑う。
エリザベス・タイラー:「最後の晩餐には豪華すぎますわね」漂う香りに目を閉じて微笑む。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「景気づけに丁度よろしいのでは?」
エリザベス・タイラー:「ええ、きっと悔いが残りますわ。お腹が満たされたのなら」
エリザベス・タイラー:「また明日も味わいたくなりますもの」

GM:"海賊王"と"美食王"には、"矜持なきもの"からの継承が行われる。
GM:傍から見れば何ら特別なことをせず、ただ話をしているだけのようにしか見えないが、
GM:遺産失格者だけにしか理解のできない、見えない手順がどこかにあるのかもしれない。
GM:とはいえ、他の者にとっても今しがたの話は大きな意味を持つものである――
GM:"暗殺王"の動向。"矜持なきもの"の言葉が本当ならば、誰の目も届かぬこの『天国』を利用して、互いが喰らい合う地獄の如き状況を作り出したことになる。
GM:フォモーリアンは、この『天国』を不可知の要塞として、竜化器ハッチライザーを用い、キングダムおよびシャムロック生徒の神聖二重冠の無差別発動を狙った。
GM:ノドスに関して不明なことは多いが――今回の敵がキングダムに対する並々ならぬ害意を抱き、計画的に犯行を進めていることは明らかである。
GM:彼らもまたキングダムとシャムロックの衝突を意図的に招いた。そうして導いた千載一遇の状況で、『石の魔剣』すら利用するかもしれない。
GM:その裏で動いていたのは、長く潜伏を続けてきた民主主義運動――反キングダム組織であった"学級会"である。
GM:その根本的な構造は、"暗殺王"が生前に構築した諜報機関の組織網を継承するものだった。彼女が帰還したことで、"学級会"はそれを認識しないままに、本来の機能を取り戻していた。
GM:情報を漏洩した罪人を処分するために『天国』を利用するという発想を与えた者が誰だったのか、現時点で、記憶している者はいるのだろうか?
GM:全てが計画されていたことだと言われたとしても、誰もが陰謀論か妄想の類だと断じるだろう。
GM:そうしなかったのは、"不夜王"と"血統王"だけだった。
伊藤算砂:継承を行う3人から少し離れて。
ブレス・ブリギッド:先に離れていた場所で今までの整理をしながら、竜王を迎え入れる。
ブレス・ブリギッド:「結局」
ブレス・ブリギッド:「すごい原因でしたね、サヴィトさん」
ブレス・ブリギッド:恐ろしや、と旧円卓の一席におののいている。
伊藤算砂:「円卓の王とは得てしてあのようなものですよ」
伊藤算砂:極端な方ではありますけどね、と加えて。
ブレス・ブリギッド:「ひええ……」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:口出しをほとんどしないままに、彼女らのもとに付いてきている。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:それは半分権謀術数渦巻くキングダムでの処世術でもあり、半分は元の性状でもある。
ブレス・ブリギッド:「目的はともかく……結局、フォモーリアン達やノドスとの衝突は避けられないでしょうし」
ブレス・ブリギッド:「サヴィトさんが首魁なら、学級会も暗躍してるのでしょうね」
伊藤算砂:「ええ。ですがそれは……ここに来る前からわかっていたことですから」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……アーイシャちゃん……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:寒気を覚えたように、身を震わせる。
伊藤算砂:「ここに来てからは、味方ばかり増えたとも言えますね」
伊藤算砂:竜化器を見やりながら。
ブレス・ブリギッド:「そう言ってしまえば、たしかにです」明王の背中を擦る。
伊藤算砂:「……アーイシャは、戦術の冴えはよいのですが」
伊藤算砂:「人を侮る傾向が拭えませんでした」
ブレス・ブリギッド:「そうですね……」本人を思い出して苦笑。
伊藤算砂:「ベルティン様も、そう見られ、扱われたのでしょう」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「はい……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:俯く。「私は……お互いに信頼して、同じ理想のために協力できると信じていました……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「だけど、アーイシャちゃんにとっては……そうではなかった」
ブレス・ブリギッド:「私はあまり、気に入ってもらえませんでしたね……」怒らせてばかりいたような気がする。
伊藤算砂:「ふふ。大丈夫ですよ、ブレスさん」
伊藤算砂:「私のほうが、ずっと気に入らないみたいですから」
ブレス・ブリギッド:「たしかに、コレは失礼しました」
伊藤算砂:「……否定してもいいんですよ?」
ブレス・ブリギッド:「えっ」そういうフリだったんですか?と驚く。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「陰謀屋は嫌われる」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「それは普通のことじゃないの」
伊藤算砂:「……」曖昧げに笑う。
ブレス・ブリギッド:「そ、そこまでは言ってません。そこまでは」
ブレス・ブリギッド:「アーイシャさんが対抗心を抱いてたな、と思っただけで」
伊藤算砂:「轡を並べて居ましたからね、昔は」
ブレス・ブリギッド:「同じ将棋部、という話でしたっけ」
伊藤算砂:「いえ?それよりも前からです」
伊藤算砂:「奨励会と言われていました」
ブレス・ブリギッド:「あら、幼馴染でしたか」
伊藤算砂:「幼……」少しだけ怪訝な顔になって。「まあそうですね、ノヴァリスでは長い付き合いです」
ブレス・ブリギッド:「確か、"ロードマスター"さんから薫陶を受けてらしたんですっけ……?」先程の会話の中で出てきた名前を引き出す。
伊藤算砂:「ええ。最初の頃は直接指導をしていたんです」
伊藤算砂:「人数が減ってからはそういう事もなくなりましたけど」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「そ、そんな……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「竜王様は、勿論……凄いお方だと思っていましたけれど……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「まさか……そんなに?」
ブレス・ブリギッド:「そうですね……!」
ブレス・ブリギッド:「マスター級の人に薫陶を受けた生徒というのは、他の学区からも名前を聞くことがあります」
伊藤算砂:「誰に教わったかは、自慢するようなことではないですよ」
伊藤算砂:「何を継承したかです」
ブレス・ブリギッド:「格好いい……」
伊藤算砂:「……あなたのことですよ」
ブレス・ブリギッド:「えっ?」
伊藤算砂:「継いだのは王鍵だけでもないのでしょう?」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……?」
ブレス・ブリギッド:「あぁ……そうですね」
ブレス・ブリギッド:わからないような困惑顔の先輩の顔を微笑ましげに見る。
ブレス・ブリギッド:「お掃除部の活動と、生徒の皆への振る舞いと……」指折り数える。
ブレス・ブリギッド:「うん。大事にしたいものは殆ど、先輩から教えてもらいました」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「あ……」
ブレス・ブリギッド:「だから、今の私が褒めて貰えるのはきっと、先輩から受け継いだものです」
ブレス・ブリギッド:「……………」
ブレス・ブリギッド:「うふふふふ……」先輩の背中側に隠れる。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……私……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「この事件ではずっと情けなくて、無力なことばかりで……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「王みたいな立派な人達とは……最初から違う人間だったのかな、って思っていたんです。でも……」
ブレス・ブリギッド:うん、うん、とベルティンの言葉を聞く。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……竜王様にそんなことを認めてもらえるなんて、思ってもいませんでした」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「怒られるかもしれませんが……私にとっては、円卓の王様達よりもブレスちゃんの方が、立派な王のあり方だと思えるから……」
伊藤算砂:「ふふ」
伊藤算砂:「ブレスさんが円卓になったらどうするんですか」
ブレス・ブリギッド:「ありますものね、そういう話も」何処か他人事のように受け止めている。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「円卓を――」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ブレスちゃんに?」
伊藤算砂:「あ、まだ秘密ですよ?」
伊藤算砂:「そもそも、決まったわけでも有りませんし……」
ブレス・ブリギッド:そうでした。と口元を塞ぐ。
伊藤算砂:「そういう声もある、というだけです」
伊藤算砂:「そもそも、円卓の人員は流動的なときは流動的ですしね」
ブレス・ブリギッド:「そういえば、海賊王さんや騎士王さんも、円卓になった後で席のスライドが起こってましたっけ……」
ブレス・ブリギッド:「でも、もし、何かの偶然でそうなったら大変ですよ?」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ほ、本当ですよ……!今の円卓が動くなんて……!」
ブレス・ブリギッド:「それもありますが……先輩が褒めてくださった──王としてのブレス・ブリギッドは」
ブレス・ブリギッド:「ベルティン・シェーヴを見て、王に憧れたのですから」
ブレス・ブリギッド:「それはもう実質、先輩が円卓になると言っても過言ではありませんとも」
ブレス・ブリギッド:大真面目に頷く。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「わ、わわ、私なんてそんな!」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「円卓なんて……そんな大それたことなんて……」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「過言だと思う」
"明王"ベルティン・シェーヴ:慌てたように謙遜した後。「……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:肩を落とす。「……いえ……美食王様にも言われたことだったわ」
ブレス・ブリギッド:「あら、なんて言われたんですか?」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「王として、力を得るのが本当は近道だったんだって……私は……自分で力を得る勇気がなかったから」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「だから、『たくさんの誰か』の力に縋ろうとしてしまったのかも……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「民主主義……口で言うのは簡単なのに。すごく難しいことだったのね……」
伊藤算砂:「あれはある程度完成されたシステムですからね」
伊藤算砂:「今の世の中であれば、運用するに最適に近いと思いますよ」
ブレス・ブリギッド:「参加する人が多いほど、大変になりますけどね……」
ブレス・ブリギッド:「でも、まぁ。良いんじゃないでしょうか? 新しいことをやるには、失敗も迷走もつきものですし」
ブレス・ブリギッド:「それに、"矜持なきもの"さんも仰ってましたよ」
ブレス・ブリギッド:「どれだけ一人でやろうとしても、結局誰かを求めちゃうって」
ブレス・ブリギッド:「……まぁ、それが今回の発端といえば、そうなんですけど」
ブレス・ブリギッド:「『誰か』を頼ること自体は、良いことだと思ってますよ、私」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……やっぱり、ブレスちゃんは優しいわね」
"明王"ベルティン・シェーヴ:昔の癖のように、ブレスの頭を撫でる。
ブレス・ブリギッド:懐かしい感触に、少しだけ戸惑って。
ブレス・ブリギッド:昔のように身を委ねる。──表情だけは、昔より取り澄ますのが上手くなっている。
伊藤算砂:(前の継承者からの完全な継承、ですか)
伊藤算砂:(彼女たちはもう、とうに済ませているようですね)
伊藤算砂:(私は……)
伊藤算砂:(私は、どうでしょうか?)

GM:シーン終了です。
GM:ロイス取得のみが可能。
伊藤算砂:ロイス満タンです
ブレス・ブリギッド:ロイス満枠。先輩にも尊敬感情です。以上!
GM:シーンたくさんやってるしな~
GM:そりゃそうか
伊藤算砂:侵蝕低減やろうかな
GM:そうだった
GM:みんなやりな~
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を10減少(101 → 91)
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を1D10(→ 4)減少(91 → 87)
エリザベス・タイラー:私も満タンだった 侵蝕低減します
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:下げるか
ブレス・ブリギッド:わーい
ブレス・ブリギッド:1d10+10
DoubleCross : (1D10+10) → 5[5]+10 → 15

ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を-15増加(111 → 96)
エリザベス・タイラー:10+1d10
DoubleCross : (10+1D10) → 10+3[3] → 13

エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を-13増加(112 → 99)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:10+1d10
DoubleCross : (10+1D10) → 10+9[9] → 19

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を19減少(121 → 102)
伊藤算砂:下がりきってないひとおる
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:21上昇を受けたから
ブレス・ブリギッド:あわわ
GM:美食王~~!
GM:このシーンで継承しておいてよかった。次は食い倒れててもらいます
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:限界ギリギリ近く下がってるんだよね
GM:20下がっても物理的に次は出られなかったか



◆Middle08◆真昼

GM:クライマックス前のシーンです。調達可能にしてもいいかな。登場希望の方は登場してください。
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を1D10(→ 2)増加(87 → 89)
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(99 → 102)
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(96 → 106)



『天国』


竜化器:カチャン……カチャン
竜化器:ぶちり
竜骸:「……」
GM竜化器ハッチライザーの中から、また新たな竜骸ワイバーンが這い出す。
GM:そのおぞましい機構について詳しく知る者は、今のキングダムには少ない。
GM:一行は敵に発見されぬよう身を隠し、攻勢に出るための休息を取っている。いずれにせよ、伊藤算砂の軍勢を生産する時間が必要だった。
GM:この洞窟は、"矜持なきもの"が使っていた拠点の一つだった。生活に必要な設備は一通り揃っている。
"矜持なきもの":岸壁に据えられた鉄扉のような構造物に手をつく。「……罪人の生徒どもは、ここに押し込めてある」
"矜持なきもの":「この状況で解放するのは危険だが、どっちにしろ、俺が死んでも解放されるだろう。……その時は、キングダムの人間として保護してやれ」
エリザベス・タイラー:「よろしくてよ。円卓を預かるものとして、礼は述べておきますわ」
ブレス・ブリギッド:「もちろん、そのようにいたしますとも」
ブレス・ブリギッド:「学級会のあの様子では、真っ当に"罪人"としての理由があったか疑わしいですからね」ほう、と自分たちが判決されたときを思い出す。
伊藤算砂:竜骸の首元を撫でている。飼い馴らしているわけではない。
伊藤算砂:自らの一部――“鱗”を埋め込み、己が制御権を確立している。
ブレス・ブリギッド:伊藤さんを見習ってこちらも竜骸を慣らそうとしている。暴れさせはしないが、上手くもいっていない
竜骸:「……」竜骸ワイバーンの挙動は、ごく大人しいものだ。
竜骸:生徒に対して無差別に攻撃を加えるように見えた怪物も、本来はれっきとした兵器である。制御者に対して、牙を剥くことはない。
竜骸:だが、人に慣れ、懐く幻獣の挙動とは明らかに異なることも分かる――竜骸ワイバーンは意志や心を持たず、機械のように動作する。
伊藤算砂:「竜骸同士は食い合わないように刷り込みされています」
伊藤算砂:「当然ですよね。動体全てを優先したら成立しませんから……ですので」
伊藤算砂:「それを外せば、先手が打てる」
伊藤算砂:「その“権利”は、ジャーム化による出力差を補って余りあります」
ブレス・ブリギッド:「この子たちのみ、お相手の竜骸への攻撃が解禁される、ということですね」
伊藤算砂:「勿論、一方的な攻撃ではないですよ?対象としていなかったもの相手でも、攻撃を加えれば当然反撃を行いますから」
伊藤算砂:「ですけど、初撃の有用性は言うまでもないでしょう?」
エリザベス・タイラー:「ええ、船首をぶつけてしまえばこちらのものですわ。先に有利を取って相手を抑え込むのは空戦の定石ですもの」
ブレス・ブリギッド:「いきなり乱入されてびっくり、というのは、今回私達も身に沁みてますからね……」
GM竜骸ワイバーンが加入します。

■竜骸

【肉体】5
【感覚】2
【精神】1
【社会】2

HP:121
行動値:5
装甲:0
復活回数:0回

〈白兵〉3
〈知覚〉3
〈RC〉1

《コンセントレイト:キュマイラ》LV3
《破壊の爪》LV5
《銘なき刃》LV10
《魔獣の証》LV4
《疾風剣》LV5
《獅子奮迅》LV2
《スタートダッシュ》LV2
《生命増強》LV3
《飛行能力Ⅱ》LV1

【セットアップ】
《スタートダッシュ》
戦闘移動を行なう。

【マイナーアクション】
《破壊の爪》
そのシーンの間、あなたの素手のデータを以下のように変更する。
種別:白兵 技能:〈白兵〉
命中:0 攻撃力:10(80%時) ガード値:1 射程:至近

【メジャーアクション】
《コンセントレイト:キュマイラ》《銘なき刃》《疾風剣》《獅子奮迅》
7dx7+3(80%時)
攻撃力20、範囲(選択)、リアクション-5個

【オート】
《魔獣の証》
戦闘不能を回復し、HPを50まで回復する。シナリオ1回。ジャーム化(120%以上)していなければ使用できない。

GM:伊藤算砂の端末が、通信を知らせる。
GM:"叡聞ウォクス"からのものだ。彼女の身柄は現在、行政部預かりとなっているが……

"叡聞"アストラ・アクアティカ:〈すみません、竜王様……!"幽霊船長"から緊急の呼び出しがあり、連絡をいたしました〉
"叡聞"アストラ・アクアティカ:〈状況は問題ありませんか!問題あったなら申し訳ありません、ごめんなさい〉
伊藤算砂:「大丈夫ですよ、アストラ。如何しました?」
"叡聞"アストラ・アクアティカ:〈不夜王様と……通信を繋いでおります〉
"叡聞"アストラ・アクアティカ:〈"幽霊船長"が、言っていました。敵が暗殺王であるなら、不夜王様本人が必要だと〉
伊藤算砂:「……そうですか。まさかあれしきで降りられるわけ無いですものね」くすりと笑う。
GM:サヴィト・カウル・シャーが通信に立ち会っていたことに気付いた"幽霊船長"は、ほとんど即座に、通信を切っていた。
GM:例え通信越しであっても、危険な情報を流し込まれる可能性を危惧したからだ。そうした攻撃に対処可能な者は、キングダムには不夜王しかいない。
エリザベス・タイラー:「流石にメアリはあの方の恐ろしさをよく理解していますわね。戻ったらご褒美をあげませんと」
ブレス・ブリギッド:「通信が切れたのって、そういう対策だったんですね」感心。

"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈聞こえるか〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:端末から不機嫌そうな声が響く
伊藤算砂:「はい、それはもう。よくぞご無事でしたね?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈卿が心配をしてくれいたのか〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈なら、私の偽装も捨てたものではないか。〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:竜王の言葉を額縁通りには受け取らず言葉を返す
伊藤算砂:「お互い様でしょう」
伊藤算砂:「そちらも、こちらを心配して連絡いただいたのでしょう?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈ああ、その通りだ〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈"暗殺王"〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈よくその名に辿り着いてくれた〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:戒功王の急襲。それが暗殺王の影響下によるものであったことが。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:その名を認識できる今ならばわかる。
ブレス・ブリギッド:「空いた時間で報告書はまとめておきましたが……もう、こちらの事情も把握済みなのですね」
ブレス・ブリギッド:"暗殺王"を警戒しているのなら、彼女が行動から外れた今のタイミングを狙ったのだと、考えを巡らせる。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈全てではないがな。〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈私は卿らよりも幾分かキングダムの機密に近く、長く携わってきた〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈その立場で得られる情報から、推測できる部分だけだ〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈私が理解できているのはな〉
"叡聞"アストラ・アクアティカ:〈……不夜王様なら〉
"叡聞"アストラ・アクアティカ:〈あっ、通信を遮ってしまい申し訳ありません!ですが、その……〉
"叡聞"アストラ・アクアティカ:〈不夜王様は、襲撃を受ける直前に暗殺王さ……暗殺王の正体にたどり着いて、"幽霊船長"に伝えていました〉
GM:今、全員が敵を認識できているのは、その"幽霊船長"がサヴィトの名を伝言できたからだ。決定的な一手である。
GM:不夜王だけが、"学級会"の脅威を記憶し、そして調査によって辿り着くことができた。
"叡聞"アストラ・アクアティカ:〈ならばもしも……竜王様達が暗殺王と交戦なさることがあっても、すみません、認識を撹乱されずに済む……かもしれません〉
伊藤算砂:「可能と見立てているのですね?」
伊藤算砂:「では、お願いします」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:竜王の言葉にくつくつと笑う
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈有難い話だ〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈卿も私も"信頼"してくれているのだな〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:先とは異なり、竜王の言葉を額面通りに受け取り、言葉を返す
ブレス・ブリギッド:「今、不夜王さんを疑う理由もありませんものね……?」上機嫌の理由が分からず戸惑っている。
"矜持なきもの":「……」通信の間は、沈黙している。キングダム本国に自身の存在が知られることは、彼の最も恐れていることだろう。
エリザベス・タイラー:「ジェシカ様のお仕事に信頼を寄せていない生徒などキングダムにはおりませんわ。その好悪は抜きにしてですけれど」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈ああ、任せろ。今の私なら"暗殺王"に対抗できる〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈彼の王の悪意から逃れ、卿らの前に立っているのがの証だ〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈通信端末越しに、ではあるがな〉
ブレス・ブリギッド:「頼りにさせていただきます」通信端末にペコリと頭を下げている。
伊藤算砂:「それ越しであることは、なんら機能を阻害しませんからね」
伊藤算砂:「むしろ狙われるリスクを鑑みれば、望ましいまであります」
エリザベス・タイラー:「ジェシカ様が戦場に立たれる日が来るとしたら、それこそキングダムにとっては最後の日となるでしょうね」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈全く不吉なことを軽々しく…〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈そのような軽口を叩くのならば〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈少なくとも、今日がその"最後の日"にならぬようしてくれるのだな?〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈海賊王よ〉
エリザベス・タイラー:「勿論そのつもりですわ」薄く笑って。
エリザベス・タイラー:「私が先陣に立つ以上は、キングダムに日が沈む時は来ないとお約束します」
エリザベス・タイラー:「……ところでジェシカ様、一つだけ確かめさせて頂いてもよろしいかしら」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈なんだ?〉
エリザベス・タイラー:「サヴィト様は、"石の魔剣"について調べていらっしゃいました。それがどのような遺産であるのかを、詳らかに」
エリザベス・タイラー:「貴方はどこまでご存知でしたの?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈"どこまで"とは〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈異なことを聞くものだな〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈"石の魔剣"について、その全容を解き明かしたものはいない。〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈"暗殺王"が辿り着いた真理さえも、その神秘のほんの入り口に過ぎぬ可能性すらある〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈そのような代物について"どこまで"と問われても〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈私には応えようがあるまい〉
エリザベス・タイラー:「ふふ、そうですわよね。失礼いたしました。忘れて下さいませ」
ブレス・ブリギッド:「第一席に暗殺王さんが健在の頃は共有されていた、というわけでもないんですね」
ブレス・ブリギッド:「っと、それだとお二方も知ってるはずでしたか」
伊藤算砂:「誰がどこまで知るかよりも」
伊藤算砂:「が求めたかのほうが重要では?」
エリザベス・タイラー:「もう、算砂様。そこは敢えて言わないようにしていましたのに」
エリザベス・タイラー:「ジェシカ様にはこの後十全に働いて頂かなければいけないのですから、頭痛の種を増やしては可哀想ですわ」
伊藤算砂:(あなたが増やそうとしたのでは……)
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈頭痛の種を増やしているのは卿だろう〉
ブレス・ブリギッド:「お疲れ様です……」仕事が増えた気配を察知!
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈ただ、片手間では暗殺王の対処は出来ん。まずはそちらに尽力する〉
エリザベス・タイラー:「心得ておりますわ。どのみち"石の魔剣"を取り戻せなければ、そのような心配事も生まれませんもの」
ブレス・ブリギッド:「いくつかの事情が明らかになっても、優先順位は以前変わっていない、ということですね」
伊藤算砂:「はい。違えていませんし、ここから先にも変わりはありません」
伊藤算砂:「確保するべきものを確保する。そのためには今ある札を全て用いる」
伊藤算砂:「いつだって、同じことなのです」
ブレス・ブリギッド:「はい、今は不夜王さんからのバックアップも増えることを喜びましょう」両手を合わせる。
ブレス・ブリギッド:「お仕事と目的がシンプルなのは、大変良いことです」
ブレス・ブリギッド:「いつだって、全力を注げますもの」
"矜持なきもの":(難しいな……不夜王の奴に知られずに戦えるかどうか)
"矜持なきもの":(……やるしかないがな。昔のように動けりゃいいが)
エリザベス・タイラー:「そうと決まれば、これ以上の足踏みは不要ですわね」
エリザベス・タイラー:「随分と回り道をしましたが、最後は華麗に、颯爽と、奪い取ると致しましょう」
エリザベス・タイラー:「錨を上げよ!出陣ですわ!」

GM:シーン終了です。侵蝕低減できる方はどうぞ。
エリザベス・タイラー:します!
エリザベス・タイラー:10+1d10
DoubleCross : (10+1D10) → 10+5[5] → 15

エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を-15増加(102 → 87)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:スルヨ
ブレス・ブリギッド:します!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:10+1d10
DoubleCross : (10+1D10) → 10+2[2] → 12

ブレス・ブリギッド:10-1d10
DoubleCross : (10-1D10) → 10-10[10] → 0

ブレス・ブリギッド:間違えた。20軽減ですね
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を12減少(102 → 90)
ブレス・ブリギッド:落ち着きブレス
GM:みんなよく減るなあ
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を-20増加(106 → 86)
GM:ボーナスで購入判定もしていいですよ。
GM:あ、でもそうか
伊藤算砂:やったね
GM:武器は購入できないとさせてください
エリザベス・タイラー:なにっ
GM:それ前提でバランス取ってるので、あくまで矜持なきものの家にある一般アイテムだけ
伊藤算砂:買ってあげられないんだ
GM:家に武器あったら装備してるはずだからね
エリザベス・タイラー:買ってあげようとしていたのがバレていたか
ブレス・ブリギッド:なるほどなー
ブレス・ブリギッド:じゃあ ワンチャン防御力アップを願ってリアクティブアーマーを買おうかな いっぱい重ね着してそうだし。
GM:まあ防具はありでいいでしょう(マスターロゴス)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:HP回復しておくのも良いと思う
ブレス・ブリギッド:あ、そっか。まだフルHPじゃないや。
ブレス・ブリギッド:じゃあこの応急手当キット貰います
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:美食王は出てないから流石に買えないぜ
ブレス・ブリギッド:3dx+3>=8 応急手当 ラッキーメダルホワイト
DoubleCross : (3DX10+3>=8) → 9[2,6,9]+3 → 12 → 成功

ブレス・ブリギッド:オーライ結果。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:髑髏王のHPは回復し解かないで大丈夫?
GM:意外と消耗してるね髑髏王
伊藤算砂:HP5点消費が残り一発だから
伊藤算砂:6あれば大丈夫
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:酷使されているw
GM:無駄がないんだ
ブレス・ブリギッド:wwww
ブレス・ブリギッド:ひどい
ブレス・ブリギッド:じゃあ自前で使わせてもらおう。
エリザベス・タイラー:生かさず殺さず
ブレス・ブリギッド:28+2d10
DoubleCross : (28+2D10) → 28+15[6,9] → 43

エリザベス・タイラー:重圧対策で覚悟のさらし狙おうかな
ブレス・ブリギッド:フルパワーです
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドのHPを5増加(28 → 33)
ブレス・ブリギッド:元カレの家のさらしを…
伊藤算砂:あたし自分用の防具でも狙ってみるかな ボディアーマー狙います
エリザベス・タイラー:11dx+6>=30
DoubleCross : (11DX10+6>=30) → 9[1,1,1,2,4,4,5,5,6,9,9]+6 → 15 → 失敗

エリザベス・タイラー:だめでした
伊藤算砂:4dx+1>=12
DoubleCross : (4DX10+1>=12) → 9[1,2,7,9]+1 → 10 → 失敗

伊藤算砂:だめだ~
ブレス・ブリギッド:ざんねん
GM:それでは本日はここまで。





◆Climax02◆




GM:全員登場です。侵蝕をどうぞ。
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(87 → 97)
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を1D10(→ 5)増加(89 → 94)
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を1D10(→ 2)増加(86 → 88)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(90 → 97)



『天国』


GM:いくつかの戦闘があった。
GM:竜王が放った竜骸ワイバーンは『天国』のいくつかのポイントであからさまな異変を起こし、
GM:首魁であるテスラ・タイタニスが不在のリュエ・ゾウイルの動きを揺さぶり、彼女の手駒であるジャーム竜骸ワイバーンとの交戦を誘いた。
GM:彼女は、かつて理事会の下で竜骸ワイバーンを指揮した竜の王である。
GM:ジャームと比べ戦闘能力において劣る竜骸ワイバーンを駆使して、敵の玉をついに引きずり出した。
GM:対決しなければならない。機会は今――故に、伊藤算砂と似通った思考を持つ第三の敵も現れるであろうことは分かっている。
GM:深く美しい森の奥で、『石の魔剣』を手にしたリュエ・ゾウイルと、キングダムからの討伐軍は対峙した。
リュエ・ゾウイル:「あ~~~~」
リュエ・ゾウイル:「来た! 来た! さっきにがしたヤツ!」
リュエ・ゾウイル:「ワイバーンが、トモグイして! 大変なのに!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「あーっ!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「よかったエリーちゃん達!無事だったんですね!」
リュエ・ゾウイル:「よくない~!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「早く私を助け……じゃなくて、気をつけてください!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「リュエちゃん、すごく怒ってます!非常に危険です!」
リュエ・ゾウイル:もちろん、未熟なリュエの視点から何が起こっているかは理解できていない。ただ一部のワイバーンがおかしくなって、おかしい! という程度の認識だ。
リュエ・ゾウイル:だが、そのおかしくなったタイミングとキングダム生徒の来訪が重なっていることから、何かの作為を疑うことくらいはできた。
リュエ・ゾウイル:「さびと! なまいきいうな! りゅえのいうことだけ聞け!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「わ、わ、分かってます!リュエちゃんがとっても強いということをですね、目の前の皆さんに伝えたかっただけで……!」
伊藤算砂:「……怒っている状態など、危険ではないでしょう」
伊藤算砂:「単に隙が多くなったに過ぎない」
ブレス・ブリギッド:「怒りに対してそういう目線もあるんですね」
ブレス・ブリギッド:「ともあれ、言葉では収まらない事態です。行動あるのみ、ですね」
エリザベス・タイラー:「下手に頭が回らない分、サヴィト様との相性は」
エリザベス・タイラー:「むしろ良いのかもしれませんわねぇ。あの竜もどきは」
エリザベス・タイラー:「さあ皆さん、獲物は網にかかりましたわ。手早くやってしまいましょう!」
リュエ・ゾウイル:「も」「もっもっ……もどき!?」
リュエ・ゾウイル:「んぁ~~~!! ゆるせないっ許せない!」 バンバンバン! と石の魔剣を地面に叩きつける
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「あああ~~~っ!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(あー、もっと怒らせちゃった)
リュエ・ゾウイル:「あいつ! 生きたままっ、ワイバーンにたべさせてやる! ナマイキした他のヤツみたいに!」
リュエ・ゾウイル:「さびと! しくじったら今度こそおまえもそうっ、だからな!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「は、話し合いませんか……!?もしかしたら私達は利害が一致するかもしれません!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「とはいえ、最優先目標は変わりなく…ですので」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「はい!つまり、キングダムの皆さんは『石の魔剣』さえ回収できればよくて……!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「それはリュエちゃんにとっての最優先の目標ではないはずです!戦闘は不毛!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:交渉のためなのか少しでもリュエから逃れようとしているのか、ふらふらと前に出ようとする。
伊藤算砂:「竜もどきより御しやすいと思われているみたいですよ?私たちは」
リュエ・ゾウイル:「う゛あぁあっ! またもどきって言った!! おまえもだ!!!」 感情的に吠え猛る
伊藤算砂:「言った人を狙うんですかね。”美食王”、連呼してみませんか?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(いやな振りをするゥ!)
ブレス・ブリギッド:「御説ご尤もです、サヴィトさん」祈るように両手を組む。
ブレス・ブリギッド:「私共としても、話し合いで済むのならそれ以上はないのですが……」
ブレス・ブリギッド:「現状、話し合いの合間に被害は広がったり、状況が移る心配がありますので、難しい話ですね……」
エリザベス・タイラー:意図的にサヴィトから視線を逸らして周囲に意識を向ける。彼女に場の視線が集まる状況は、最も警戒すべき"暗殺"の好機だ。
ブレス・ブリギッド:「ですが、」両手をぐっと握る。「戦闘後でも協力的であれば、調書や意見は伺いやすくなります」
ブレス・ブリギッド:「お互い、被害を少なく出来るように頑張りましょうっ」なので矢面に出るのは自分だ。咄嗟の防御力を頼みにしている。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ワイバーンとドラゴンって違うんですかね…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「味とか…」
リュエ・ゾウイル:「ドラゴンはしらない! ワイバーンはぜんぜんおいしくない!!」 怒りながら律儀に答える
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「味が違うなら別モノ…といっても良いかもしれません…が…なんでしょう」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「雁と雁もどきくらい味が似てるなら…呼称として竜モドキというのは…アリかも…しれません」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「美味しくない…しかし生食だから…?ちゃんと下処理すれば美味しいのでは?」
伊藤算砂:「飛龍頭とも言いますからね、そちらのもどきは」
伊藤算砂:「存外あれより竜に近いやもしれませんよ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「飛竜頭は…ポルトガル語のFilhósフィリョース由来であって飛竜は関係…ない」
リュエ・ゾウイル:「もどきっていうなっぁ!!」 怒れる子どもは文脈などもはや考慮しないのだ 「さびと! はやくっ殺すぞそいつらあ!!」
GM:そうした雑談を交わせてしまうような、意識の余裕があった。
GM:つまり、その場の誰もが――横合いからの攻撃に備えていたエリザベス・タイラーすら
GMこれから、、、、交戦すると考えていたのだ。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「リュエちゃん……」サヴィト・カウル・シャーがふらふらと、無防備に出てきていたのは
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:決して、リュエより前に出て、敵に向かっていくためではなかった。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:彼女はリュエ・ゾウイルに近づいていた。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「落ち着いて」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「――あなたが、本当に欲しい物をあげますよ」
ブレス・ブリギッド:「サヴィトさん……?」
エリザベス・タイラー:「っ!!」背筋に走る悪寒と共に銃を抜く「いけません!それは───」
リュエ・ゾウイル:「うぅぅ~~っ! さびと、言うこと聞――」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:Eロイスを使用します。 【絶対拒絶】【絶対拒絶】【絶対拒絶】【絶対拒絶】【絶対拒絶】【絶対拒絶】。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:こいつw
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:エンゲージしたリュエ・ゾウイルの侵蝕率を、即座に+6D10します。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:6D10
DoubleCross : (6D10) → 24[10,5,1,2,2,4] → 24

GM:この侵蝕上昇で、リュエ・ゾウイルは即座にジャーム化します。
伊藤算砂:ヒエ~
ブレス・ブリギッド:ゲェーッ
エリザベス・タイラー:アイヤーッ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ウワァ…
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:半端な異形のまま。それどころか、さらに子供の思考の支離滅裂さを反映して歪んだ異形として、
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:リュエ・ゾウイルは、体内のレネゲイドが暴走していく感覚を覚えただろう。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:一度連鎖が始まってしまった化学反応を止めることができないように、意志の力ではもはや止められない。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:法則を破壊する『石の魔剣』は、適合者の十字冠の侵蝕保護をも破壊する副作用があった。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:『石の魔剣』がリュエの手に渡った時、サヴィトはそうした情報を全く説明していない。
リュエ・ゾウイル:「ぎぇ」「?」 怒りに赤くなったままの顔が、くね、と傾げられ、そのまま崩れ落ちる。
リュエ・ゾウイル:硬質な音を立てて、『石の魔剣』が転がった。倒れた小さな身体が、震えながら立ち上がろうとし、空を切る。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「リュエちゃんは、ええと……『結論』になりたかったんですよね?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:言うまでもなく、リュエ・ゾウイルの制御から外れた行動だった。
リュエ・ゾウイル:「あ、がっ、がぎ、、い、いああぁっ……!?」 自らに起きた変調に、無垢で感情的な知能が追いついていない
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「ああ、いけないいけない」口元に手を当てる。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「ほらリュエちゃん!大事な『石の魔剣』を落としちゃってますよ!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(だから…嫌なんだッ…これが元円卓…円卓1位だった…んだ!関わるべきじゃないッ!)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(嫌すぎる…)
リュエ・ゾウイル:背骨が不自然に跳ね、腕がありえない方角に曲がる。翼は根本から裂けて増える。それらの変形が、全て人の身のままに起こっている。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「こういう動作単位の指定はできないから、そうだ……所有欲の衝動を伝播するイメージだったっけ……」
伊藤算砂:「……」黙ってその趨勢を見ている。動くことはできない。
伊藤算砂:ここにない勢力の参戦が示唆されている限りは、それを崩すことはできなかった。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:まるで料理の手順を進めるように、平然と、穏やかに呟いている。
エリザベス・タイラー:「放てっ!!」幾つもの砲声が響く。変態を続けるリュエへと砲弾の雨が降り注ぐ。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「さあ、リュエちゃん!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「『石の魔剣』を拾ってください」
リュエ・ゾウイル:「~~~!!」 その尾が激痛を訴えるようにのたうち、何度も地面を叩きつけ、
リュエ・ゾウイル:だがその声に従い、『石の魔剣』を巻き込んだ。尾のねじれるような変形に『石の魔剣』は飲まれ、その先端に固定される。
エリザベス・タイラー:算砂の逡巡を尻目に引き金を引いた。「何してますの!!成り果てる前に離脱させるのです!!今ならまだ───」
リュエ・ゾウイル:「うぐぐぐっぐぐぐ……ぐあああぁあぁッッ!!」 エリザベスの放った砲撃を受け、身体が傷つく。その先から再生し、さらに体躯が歪んでいく
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(アレは…無理なんじゃ…だって…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(加工された…料理は…素材には戻らない…)
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「大丈夫ですよ!!」全く敵意を感じさせない声色だった。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「エリーちゃん達も、これで目的は達成できますよね?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「フォモーリアンの撃退と、竜化器ハッチライザーの制御確保と……『石の魔剣』の奪還でしたっけ?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「リュエちゃんを倒せば、全部叶うじゃないですか」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:花が咲くように笑う。
エリザベス・タイラー:「………っ」サヴィトを睨みつけながら、ぎり、と奥歯を噛みしめる。
リュエ・ゾウイル:それでいて、人の四肢を外れることはない。四つん這いの、竜翼竜尾の人間。その枠を出ないまま、不完全で無尽蔵な変態が繰り返される。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「ほら!ほら!怖い!こんな恐ろしいジャームは倒さないと……!」
伊藤算砂:「……間に合う機会など何度もありましたよ」
伊藤算砂:「それをすべて看過しました。その結果です」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「リュエちゃんも、大丈夫!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「キングダムの皆さんを倒せば、テスラさんもきっと褒めてくれますよ!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「その体だって、カッコよすぎて驚くはずです!」
リュエ・ゾウイル:「ガッ、がぐっ、ぐぐ、ぐぐぎぎぎ――」 その口から意味を成す言葉が発せられることは、もう二度とない。脳は変異する肉体に追いつけず、とうに破壊された
エリザベス・タイラー:(あり得ない……神聖二重冠ダブルクロスにすらなっていないのに)
エリザベス・タイラー:(いや……)「"石の魔剣"、それほどまでの代物ですの……」
エリザベス・タイラー:"物語を破壊する剣"によって、最も運命を狂わされた登場人物がいるとするなら、それは剣の担い手に他ならない。
伊藤算砂:この結果を招きたくなければ、やるべきだったことはただ一つなのだ。
伊藤算砂:サヴィト・カウル・シャーを、初めから排除するべきであった。
GM:サヴィト・カウル・シャーは、"矜持なきもの"から『石の魔剣』を盗み出した先でフォモーリアンに捕縛され、ジャーム操作能力によって支配下へと置かれた。
GM:それは事実ではあるが、正確ではない。そのフォモーリアンの到来すら計画の一環だったなら、『石の魔剣』を手にした彼女が最初にしたことは何だったのか。
GM:『石の魔剣』の、自分自身への使用。ジャームとしての条理に、小石を噛ませて、、、、、、いた。
GM:フォモーリアンによっては、完全に操られることのないように。そうして、フォモーリアンの最も近くから――
GM:逆に、学習していたのだ。キングダムには伝わっていない、シャムロック旧生徒会だけの、未知の優位性。
GMジャームを操る方法、、、、、、、、、を。自らの身をもって。
リュエ・ゾウイル:もはや、わずかに与えられたその甘い言葉だけを淡い指針に、衝動のまま咆哮し、暴れる以上のことはできない。激痛に悶える子どものように。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈安心したよ、"暗殺王"〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈いや、サヴィト・カウル・シャー〉
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「あ!ジェシーちゃんも来てくれてるんですか!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:旧友に再会したかのように、声を明るくする。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈ああ、久しいな〉
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「キングダムって本当に大変ですよね……!何かお手伝いできることありますか?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈妙なことを〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈"暗殺王"であった頃ならいざしれず〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈星徒に堕ちた貴様に出来ることがあると思うか?〉
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「ありますよ。むしろ星徒になったからこそ、役に立てると思いません?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「ねえ、例えば……」くすりと笑う。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「キングダムと全然無関係な私が、至上王を代わりに討ってあげるとか――」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈無理だよ。〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈リュエ・ゾウイルに『石の魔剣』を取り込ませる〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈なるほど。それはいい手だ。きっと、同じ状況に立てば"暗殺王"も同じことをしただろう〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈だがな。"星徒"サヴィト・カウル・シャー。〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈"暗殺王"ならば、そのカードを今よりも遥に効果的な機会に切ったはずだ〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈今の貴様は、策謀欲望を制することが出来ない〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈脳裏に浮かんだ策謀欲望を、披露するに最も相応しい時を待つ術を忘れてしまっている〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈そんななまくらな刃は、至上王には届かない〉
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「あはは!そうですね!」照れたように笑う。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「いやあ、自分では変わらないと思ってたんですけど、ジェシーちゃんにはさすがに気付かれちゃうな~!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「そうなんです!星徒になった私って、そこが弱点なんですよね」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「この『弱点』のことは、ちゃんと覚えてくれないと嫌ですからね。ジェシーちゃん」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「私本人のことを……忘れたって」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈当然だ。私が、私達がどれだけ長い間貴様の影を追い続けてきたと思っている〉
エリザベス・タイラー:「……そして、意味のない言葉ですわ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「本当に…やりたくない事だけが増えていく…だからと言ってやらない理由はないですが…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「しかして…目標が変わっても…やるべき事は変わりません」
伊藤算砂:「……作戦の……第一目標を変更!」
伊藤算砂:「星徒サヴィトの排除!」
伊藤算砂:これまで、いかなる状況に見舞われようとも、それだけは揺らぐことのなかった第一目標を。
伊藤算砂:ついぞ切り替えざるを得ないとまで判断していた。
伊藤算砂:「――つかわて!」
エリザベス・タイラー:「この期に及んで、まだご自分だけは逃げおおせられるなどと思わないで下さいまし!サヴィト・カウル・シャー…!」
エリザベス・タイラー:「──のぼれ!」
ブレス・ブリギッド:「ただせ」「──貴方を拘束いたします、サヴィトさん」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「しをおもえ――」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「もてなせ…――」
GM:全員が、王鍵の起動句を叫んだ。その時点では敵がそこにいると認識していたはずだ。
GM:だが、攻撃が続くことはなかった。その戦意よりも遥かに強力な『忘却』が
GM:ごく一瞬だけ、短期記憶をかき消したのだった。
GM:"学級会"に関する捜査情報にはこうある。
GM:――王鍵の出力すら超えた、尋常ならぬ隠蔽能力。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「侵星魔法冠インヴィジブルクロス

"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「ああ、大体わかったかな――多分こうするんですよね?」
GM:サヴィト・カウル・シャーは、ずっとこの『天国』に留まっていた。本来ならばそれ、、を学習する機会などなかった。
GM:だが、彼女は侵星魔法冠インヴィジブルクロスを習得した星徒――セベクネフェルⅧを通じて、『無限の力』すらも、既に盗んでいた。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「私は誰とも戦わない」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「陽をかくせ」
GM:円卓史上最も無力な、そして、最悪の王。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「…………羅睺薨兆星らごうこうちょうせい

◆Climax02◆日食


GM:暖かな陽光と色彩に満ちていたはずの『天国』が、青い暗闇に蝕まれた不吉な森へと変じている。
GM:遠い過去から繰り返されてきたその現象を、帝の死と結びつけた者達がいた。
GM:常に天を指し示し、決して陰るはずのない陽が、全く不自然に、突然、消え去ってしまう。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「あなた達が殺し合えば、みんなが得をします。あなた達自身ですら」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「――ほら。来ますよ」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「あなた達が、お互いに殺したがっている相手が」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:光のない空を裂いて、暗い影が迫っていた。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:竜を担う、暗銅の機影。かすかなブースター音だけがその接近を報せ、認識の瞬間にはもはや戦闘は避けられぬ距離に迫っている。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:(分かっているはずですよ。あなたが私でも)
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:(『目標を大きく変更した瞬間』を狙わぬわけがない)
GM:合わせ、さらに地上からは複数の機械体の接近音。もはや耳慣れた風すらある。"執行者"と呼ばれる戦闘機械群。
伊藤算砂:「……」優位をとれたはずであった。
伊藤算砂:これまで度々の乱入を許した彼らは、本来、今回、
伊藤算砂:強いて乱入せざるを得ない立場に転じたはずであった。
エリザベス・タイラー:「っ…!」一瞬の視界の断絶。弾丸の入っていない銃の引き金が虚しく引かれる。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ら、乱入…!?この、機会を逃さずにッ!?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(しっかり機を伺って絶好のタイミングで確実に手を打ってくる相手が多すぎませんか!?)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(何だかわからない状況なのに!嫌な事が”起きた”予感しかしないッ!!)
ブレス・ブリギッド:「来ましたか……!」
ブレス・ブリギッド:乱入の可能性は事前に告知されていた。だから、予想通りだ。予想通りのはずで。
ブレス・ブリギッド:「………?」
ブレス・ブリギッド:僅かな違和感───煌々と燃える遺産の炎。
ブレス・ブリギッド:「■■■■さん。………■■■■さん?」無自覚に呟かれる誰かの名前──僅かな違和感も風に消える。
ブレス・ブリギッド:自分が、誰に怒りを向けていたのか、など。緩んでいた頬とともに引き締められる。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「どうしますか!?最優先目的は変更されますか?」
伊藤算砂:「……二面差しはいささか驕りましたね」
エリザベス・タイラー:「………」ブレスとオーシャンズの内心の困惑を察することができた。二人より僅かに、それを知っていたが故に。
エリザベス・タイラー:初めて彼女のそれを受けて、何が起きたかを理解することは不可能だ。(……初めて)
エリザベス・タイラー:(……本当に?)
エリザベス・タイラー:違和感は何度もあった。絶好の好機を逃し続けてきた。本来なら引き金を引くべきタイミングで、彼女の言葉に耳を傾けてきた。
エリザベス・タイラー:或いは、自分たちは見誤ったのではなく、その度に忘れさせられた……?
伊藤算砂:「……変更します。最優先目標を設けません」
伊藤算砂:「目標はすべて達成する。一つの目標が揺らごうとも……全目標達成の意思を緩めることはありません」
伊藤算砂:「総取り、食い尽くし……すべて片を付けます」
伊藤算砂:「よろしいですね」
ブレス・ブリギッド:「…………畏まりました」
ブレス・ブリギッド:炎の火力は変わらないまま、頭を切り替える。それが出来る。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「排…いや確保ではなく…全て…ですね…」
ブレス・ブリギッド:(私は怒っていた────そして、何らかの手段で理由は奪われた)
ブレス・ブリギッド:隠蔽された。怒るべき機会を奪われたという事実にただ感情が燃え滾っていく。(……それだけは、忘れ許さない)
ブレス・ブリギッド:「結局、やることはシンプルですものね、皆さん」静かに笑う。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「シンプルというにはヤケクソが過ぎませんか?」
エリザベス・タイラー:「……いいえ」腹の底から唸り声を絞り出すように、低く呟く。
エリザベス・タイラー:「自棄でも何でも構いませんわ。これより先は、考えていては間に合わない」
GM:これまでにない混沌の戦場の只中にあって、その光はあるいは、竜王の指揮以上に強力な指示であったかもしれない。
GM:天上のこの大地にあって、なお空を裂く十字の光が告げる――『戦え』と。
GM:セイクリッドピラーの十字冠が、神聖二重冠ダブルクロスを起動する。
伊藤算砂:「……こちらには勝算がある!」その光を見るや叫ぶ。
伊藤算砂:「奴らの頭には光を頂かない!」
伊藤算砂:「これは……神聖二重冠ダブルクロスは! 我らのみへの力である!」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「……いかにも、我らの天に奇跡が輝くことはない」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「だが、天より降り注ぐすべてが王を僭称する物を祝福するかどうかは」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「我が"軒轅鏡"の見定めを経て、なおこの戦場に立ってのみ証すことができる……」
リュエ・ゾウイル:「ガッ、ガアッアアアァァァアア――――!!」
リュエ・ゾウイル:竜ならず、人にもなく、王ですらない黒翼の者が、天の大十字冠へ石の魔剣を突きつけ、咆哮する。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「手並みを披露致しましょう」



【神聖二重冠(ダブルクロス)】

クライマックスフェイズ中に限り、あなたが持つ【十字冠】をアップグレードし、効果を以下のように書き換える。
あなたは、シナリオ中に一回のみ、以下の効果の中からどれか一つを選んでオートアクションで使用できる。
・このメインプロセスでは、あなたが受ける【判定ダイスへの侵蝕率ボーナス】の値を3倍にする。
・このメインプロセスでは、あなたが受ける【エフェクトLVへの侵蝕率ボーナス】の値を2倍にする。これによってエフェクトの使用回数は増えない。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させ、あなたのHPを+[上昇分×3]点回復する。この時、HP上限を超えることはできない。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う判定の達成値を+[上昇分×3]点増やす。
・この戦闘のバックトラックでは、あなたが昇華したタイタスを1個、ロイスとして再取得できる。ただし、この効果は昇華前にSロイスに指定したロイスしか対象にできない。
・この戦闘のバックトラックでは、最終侵蝕値によって得られる経験点を3倍にする。

 竜骸[5/120] 竜骸[5/120]

     5m

   "暗殺王"[18]

     10m

 リュエ・ゾウイル[9]

     10m

"竜王"[4/94] "海賊王"[5/97]
"美食王"[7/97] "情王"[3/88]
"髑髏王"[11/100] "明王"[8/100]
 竜骸[5/80] "矜持なきもの"[11/120]

     10m

  Br型/ディオスクロイ[17]
  Mo型/ミノス[9]
  Cu型/ヘラクレス[3]
  Ba型/ペルセウス[8]
  Ne型/ラダマンティス[14]
   "ブロンテス"[9]

GM:クライマックス戦闘2を開始します。
GM:この戦闘の勝利条件は、リュエ・ゾウイル、"ブロンテス"、"暗殺王"の全滅です。
GM:"暗殺王"は戦闘開始時から隠密状態になっており、かつ「星徒専用アイテム:侵星魔法冠インヴィジブルクロス」を所有しています。

【星徒専用アイテム:侵星魔法冠(インヴィジブルクロス)】
セットアッププロセスの直前に宣言する。
あなたは[戦闘に参加しているPCの総数+1]ラウンドの間、以下の効果を得る。

・あなたの侵蝕率は∞となる。

この効果が適用されるラウンド数は、キャラクターが『神聖二重冠』の選択効果の使用を放棄することで1ラウンドずつ減少する。
また、GMはこの効果を解除する方法を必ず一つ以上設定しなければならない。解除方法は秘匿しても良いが、情報判定等の開示条件を別途設けること。
このアイテムは『十字冠を破壊する』と書かれたエフェクトやアイテム以外によっては破壊されず、GMが指定した方法以外では解除できない。
このアイテムを使用した場合、Eロイスによるバックトラックのダイスボーナスを+1個する。
このアイテムは『アグニヤ生徒会』に所属する星徒のエネミーにしか取得できない。
このアイテムはシナリオ中1回のみ使用できる。

GM:サヴィトの隠密を解除するためにはメジャーアクションで知覚判定に勝利する必要がありますが、彼女は無限のダイスボーナスを持っているため、基本的には解除できないと考えてください。
エリザベス・タイラー:どうやって戦えば良いんだ!
GM:ご安心ください!
GM:今回はキングダムの休日と同じく不夜王のNPCカードを使用することが出来ます。
GM:しかも【照準】にこれまでになかったLV4が解禁されました。

■NPCカード:ジェシカ・クロフォード
いつでも使用できる。そのイニシアチブの時点で残っている行動回数を任意の回数消費し、判定にチャレンジする。
判定に成功した回数分効果のLVが上昇し、即座に使用することができる。

【解析】〈知識:〉難易度15
LV1:エネミーを一人指定する。このラウンドの間、そのエネミーの装甲値を-10する。
LV2:エネミーを一人指定する。このラウンドの間、そのエネミーの装甲値を-20する。
LV3:エネミーを一人指定する。このラウンドの間、そのエネミーの装甲値を0として扱う。

【照準】〈知覚〉難易度15
LV1:エネミーを一人指定する。このラウンドの間、そのエネミーのガード値を-10する。
LV2:エネミーを一人指定する。このラウンドの間、そのエネミーのガード値を-20する。
LV3:エネミーを一人指定する。このラウンドの間、そのエネミーのガード値を0として扱う。
LV4:エネミーを一人指定する。このラウンドの間、そのエネミーの侵星魔法冠インヴィジブルクロスの効果を打ち消す。

【封殺】〈交渉〉難易度15
LV1:「制限:120%」「制限:100%」を除くオートアクションのエフェクト名を指定する。このラウンドの間、エネミーはそのエフェクトを使用できない。
LV2:「制限:120%」を除くオートアクションのエフェクト名を指定する。このラウンドの間、エネミーはそのエフェクトを使用できない。
LV3:オートアクションのエフェクト名を指定する。このラウンドの間、エネミーはそのエフェクトを使用できない。

エリザベス・タイラー:つ、強すぎる…………!
伊藤算砂:直接つぶせるんだ
GM:そうです。これで知覚勝負ができるようになるわけですが
GM:もちろんご存知の通り、"暗殺王"は素の知覚技能も大変高いので、気を抜かないでください。
ブレス・ブリギッド:や~ん
GM:侵星魔法冠のルールに則り、こちらの神聖二重冠で効果ラウンド数を減少させることもできます。
GM:不夜王を活用することで戦力リソースを手元に残せる可能性があるということですね。
ブレス・ブリギッド:なるほどなー
伊藤算砂:質問です~ 生徒NPCは神聖二重冠を保有していますか?
GM:保有しているとしていいでしょう。扱いはクライマックス1での生徒ユニットに準じます。
伊藤算砂:はーい
GM:というか、クライマックス1を見返したら
GM:使えない処理にしてたな……一部使える扱いにしてたものと思ってた。
GM:すみません!なので生徒NPCも神聖二重冠は事実上使えないとさせてください。
伊藤算砂:そんなあ~
エリザベス・タイラー:残念
GM:いいでしょ……!こっちは8体もいるんだから!
GM:クライマックス戦闘に登場する勢力でPCが一番多いことないですよ
伊藤算砂:でもこいつらどうせ配置的に潰しあわないし
伊藤算砂:8VS10なんだよな
GM:それはどうかな……
GM:とにかく質問がなければはじめてしまいましょう。
伊藤算砂:衝動判定はあります?
GM:すみません、忘れてた
GM:神聖二重冠発動と同時にやろうとしてたのに、
GM:ちょっとすると忘れちゃうんだよな!今やってください。
エリザベス・タイラー:これも忘却を司る王鍵の力ってわけかよ
GM:強烈なワーディングが君達の衝動を増幅する!難易度9の衝動判定です。
ブレス・ブリギッド:3dx>=9 意志
DoubleCross : (3DX10>=9) → 8[5,6,8] → 8 → 失敗

ブレス・ブリギッド:変異暴走:破壊を受けます。選択対象を最大化。
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を2D10(→ 11)増加(88 → 99)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:3dx>=9
DoubleCross : (3DX10>=9) → 9[2,4,9] → 9 → 成功

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:以外と意志が強いな
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:2d10
DoubleCross : (2D10) → 8[5,3] → 8

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を7増加(97 → 104)
エリザベス・タイラー:3dx>=9
DoubleCross : (3DX10>=9) → 9[4,9,9] → 9 → 成功

エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を2D10(→ 6)増加(97 → 103)
伊藤算砂:すみません!わたくしハーミットセプターというエンブレムを所持しておりまして
伊藤算砂:公共機関や組織一つをただちに停止させたり出動させたりできるのですが
伊藤算砂:今回の不夜王稼働をもってこちらの発動に代えさせていただきたいです。
GM:分かりました……!こちらでは元々この時点で使用されてる前提でバランス組んでたので
GM:クライマックス戦闘開始時点での発動を認めます。
伊藤算砂:ありがとうございます。
伊藤算砂:エンブレム「カーテンライズ」の効果を私以外の味方全員に適用します。
伊藤算砂:ハーミットセプターの影響下にある場所にいる間、判定にC値-1(下限値6)。
ブレス・ブリギッド:やった~
GM:これ本当なら衝動判定の時使えましたね
GM:まあそこに関しては宣言漏れのペナルティってことにしてもらうか
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:わーい
伊藤算砂:まあでも9出たら
伊藤算砂:成功だから……
GM:同じか
伊藤算砂:衝動判定やります
ブレス・ブリギッド:冴え渡るインテリジェンス
伊藤算砂:3dx+4>=9
DoubleCross : (3DX10+4>=9) → 7[1,3,7]+4 → 11 → 成功

伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を2D10(→ 9)増加(94 → 103)

■ラウンド1

"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:行動値18。"暗殺王"のセットアップ。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:《アクセル》《ラピッドファクトリー》《タブレット》
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:対象はノドスのエンゲージ全員です。行動値を+10。
ブレス・ブリギッド:ぎゃあ
伊藤算砂:こいつ……
ブレス・ブリギッド:男子にチヤホヤされに…
エリザベス・タイラー:やめやめろ!

 竜骸[5/120] 竜骸[5/120]

     5m

   "暗殺王"[18]

     10m

 リュエ・ゾウイル[9]

     10m

"竜王"[4/94] "海賊王"[5/97]
"美食王"[7/97] "情王"[3/88]
"髑髏王"[11/100] "明王"[8/100]
 竜骸[5/80] "矜持なきもの"[11/120]

     10m

  Br型/ディオスクロイ[27]
  Mo型/ミノス[19]
  Cu型/ヘラクレス[13]
  Ba型/ペルセウス[18]
  Ne型/ラダマンティス[24]
   "ブロンテス"[19]

伊藤算砂:「王より私を可愛がる」:《デビルストリング》
伊藤算砂:《タブレット》を打ち消し。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:またそれですか~?
伊藤算砂:あっいや……
伊藤算砂:隠密してるじゃん……
エリザベス・タイラー:アヤヤ……
伊藤算砂:この隠密はオート能動使用でも解除されないのかな
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:実は解除されるんですけど
エリザベス・タイラー:はっそうだぜ
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:この場合って打ち消せるんでしょうかね?それともオートを宣言した時点では隠密してるからダメなのかな
伊藤算砂:どうなんだろう……
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:まあ、打ち消せないってことにさせてもらいましょうか……なんかそれができると隠密の強みがない気がするし
伊藤算砂:はーい
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:このセッションでは、デビルストリングはタイミング処理的にできないとします。円卓第一席だしね。
ブレス・ブリギッド:流石一席だ
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:かわいいぞ
ブレス・ブリギッド:可愛い顔が見えない…逆光で…
ブレス・ブリギッド:セットアップ。【ノーマルスキル:お掃除開始です】《フルパワーアタック》ラウンド中攻撃力+20。行動値0に変更。
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を4増加(99 → 103)
"ブロンテス":《サポートデバイス》。ラウンド中、精神ダイス+12。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ナイヨー
エリザベス・タイラー:なし!
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:なし
竜骸:ジャーム2体は《スタートダッシュ》。サヴィトにエンゲージします。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:【絶対拒絶】【絶対拒絶】【絶対拒絶】【絶対拒絶】【絶対拒絶】【絶対拒絶】。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:6d10
DoubleCross : (6D10) → 29[4,2,6,5,6,6] → 29

ブレス・ブリギッド:こわいよぉ
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:竜骸2体の侵蝕率が29上昇しました。
ブレス・ブリギッド:うちのワイバーン達もスタダかな?
竜骸:ジャーム時のデータでは侵蝕率120なので
竜骸:149になります。ダイスボーナス+1個。
伊藤算砂:こちらの竜骸の侵蝕率が上げられた場合
伊藤算砂:ジャーム化するんでしょうか
GM:実はそうです。
伊藤算砂:そんな気がしていました
GM:非ジャーム竜骸が接触されるとジャーム化し、制御を失います。
エリザベス・タイラー:とんでもないトラップ!
ブレス・ブリギッド:やーん!
GM:質問されればちゃんと答えるつもりのトラップではありました
伊藤算砂:「二人の私に追われる夢を見た」:《戦術》《サポートボディ》。
伊藤算砂:同エンゲージの自分以外の味方に対し、ラウンド間、メジャーダイスを+14個、メジャー以外は+8個。自分のダイスを-5個。
竜骸:味方竜骸はどうしますか?
竜骸:これもっと簡単な呼称がほしいな
伊藤算砂:竜王子
ブレス・ブリギッド:かっこいい
竜骸:じゃあそう呼んでくれ……名前欄は竜骸のままだけど
ブレス・ブリギッド:色も変わった!
竜骸:竜王子も《スタートダッシュ》を持ってるから好きな方向に10m動かせるよ
竜骸:でも左は勘弁してね
竜骸:左は本当に面倒だから
伊藤算砂:じゃあ……《スタートダッシュ》してね
伊藤算砂:ノドスのエンゲージに
竜骸:了解やで~
"明王"ベルティン・シェーヴ:明王にセットアップはありません。
"矜持なきもの":矜持なきものにも同じくなし。
リュエ・ゾウイル:リュエ・ゾウイルですが、まず前提として
リュエ・ゾウイル:ジャーム化に伴い、【虚実崩壊】【妄念の姿:《生命増強》】【妄念の姿:《生命増強Ⅱ》】を獲得しています。
リュエ・ゾウイル:【虚実崩壊】が具体的にどのような効果を持っているのかは後々機会が来たらご説明します。
ブレス・ブリギッド:はぁい
エリザベス・タイラー:コワすぎる
伊藤算砂:そこがでかすぎる
リュエ・ゾウイル:いや、自対象の能力なので大した影響はないです。
ブレス・ブリギッド:ほんとかな~?
リュエ・ゾウイル:残りのEロイスは今使います。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:コワい
リュエ・ゾウイル:【楔の呪い】。そして【唯我独尊】でそれに加えてセットアップエフェクトを使います。
リュエ・ゾウイル:このEロイスが使用されたラウンドの間、対象は「戦闘不能状態から回復する」以外の効果を受けるためにタイタスを昇華することはできない。
エリザベス・タイラー:一番嫌な奴!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:色ロイスもだめなんだっけ
GM:表記的には色ロイスもダメな感じはしますね
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ぴえー
GM:やはり「戦闘不能状態から回復する」以外の効果なので
リュエ・ゾウイル:《波紋の城塞》。《ヴァイタルアップ》。HPおよび侵蝕率を現時点からさらに+24します。
リュエ・ゾウイル:つまりリュエ・ゾウイルの現在侵蝕率は148です。エンゲージにも表記しておきましょう。

 竜骸[5/149] 竜骸[5/149]
   "暗殺王"[18]

     10m

 リュエ・ゾウイル[3/148]

     10m

"竜王"[4/94] "海賊王"[5/97]
"美食王"[7/97] "情王"[0/88]
"髑髏王"[11/100] "明王"[8/100]
 "矜持なきもの"[11/120]

     10m

    竜骸[5/80]
  Br型/ディオスクロイ[27]
  Mo型/ミノス[19]
  Cu型/ヘラクレス[13]
  Ba型/ペルセウス[18]
  Ne型/ラダマンティス[24]
   "ブロンテス"[19]

伊藤算砂:あっ侵蝕上げてなかった 上げます
GM:どうぞどうぞ
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を9増加(103 → 112)
伊藤算砂:あっそうだ 質問!
GM:なんでしょうなんでしょう
伊藤算砂:不夜王って何人いるんでしょうか
GM:そうだ!当然のことだけど説明すべきところだった
GM:不夜王に関しては、休日と同様のデータなので本来5体の従者を持っているんですが
GM:戒功王に1体を破壊されたので、従者の数は4体です。
伊藤算砂:なるほどね
GM:なのでLV4は本体を除けば最大レベルということになりますね
ブレス・ブリギッド:そういうことだったのね
GM:やっとイニシアチブを始めることができる……!
伊藤算砂:恐ろしい話
GM:行動値27。Br型執行者の手番。
執行者Br型/ディオスクロイ:《追撃の魔弾》。
執行者Br型/ディオスクロイ:choice[竜王,海賊王,美食王,情王,明王,髑髏王,暗殺王]
DoubleCross : (choice[竜王,海賊王,美食王,情王,明王,髑髏王,暗殺王]) → 明王

ブレス・ブリギッド:先輩ー!
執行者Br型/ディオスクロイ:choice[竜王,海賊王,美食王,情王,明王,髑髏王,暗殺王]
DoubleCross : (choice[竜王,海賊王,美食王,情王,明王,髑髏王,暗殺王]) → 暗殺王

執行者Br型/ディオスクロイ:明王、暗殺王を攻撃します。
執行者Br型/ディオスクロイ:《コンセントレイト:ブラム・ストーカー》《赫き弾》。
執行者Br型/ディオスクロイ:10dx9 明王
DoubleCross : (10DX9) → 10[3,3,4,5,5,5,6,7,7,10]+5[5] → 15

執行者Br型/ディオスクロイ:10dx9 暗殺王
DoubleCross : (10DX9) → 10[1,3,3,3,3,4,7,8,9,10]+10[1,10]+2[2] → 22

エリザベス・タイラー:明るいとこと暗いとこに…
ブレス・ブリギッド:明暗分かれましたわね
"明王"ベルティン・シェーヴ:ガードとドッジどうすればいいかしら
伊藤算砂:《切り払い》だけで回避でかなりよけれそう
"明王"ベルティン・シェーヴ:はっそうだったわ
ブレス・ブリギッド:バフ入ってますしね
"明王"ベルティン・シェーヴ:私には《切り払い》があったわ
"明王"ベルティン・シェーヴ:しかも竜王様のバフが入っているのね
ブレス・ブリギッド:C-1と+8個ですよ
伊藤算砂:そうです
ブレス・ブリギッド:お得!
"明王"ベルティン・シェーヴ:さすが竜王様だわ!
"明王"ベルティン・シェーヴ:《切り払い》。
"明王"ベルティン・シェーヴ:16dx9+11>=15
DoubleCross : (16DX9+11>=15) → 10[1,1,1,1,2,2,2,2,3,5,5,5,7,8,10,10]+2[1,2]+11 → 23 → 成功

ブレス・ブリギッド:さすがぁ!
"明王"ベルティン・シェーヴ:やった~
伊藤算砂:さすが
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:えへへ……算砂ちゃん
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:私はどうかな……?
伊藤算砂:隠密してたもん
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:そんなあ
ブレス・ブリギッド:非隠密だった頃の貴方はもっと輝いていましたよ
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:か、回避ーっ!
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:4dx>=22
DoubleCross : (4DX10>=22) → 10[4,6,6,10]+8[8] → 18 → 失敗

ブレス・ブリギッド:がんばってる
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:ワァ……
エリザベス・タイラー:サヴィト様……
エリザベス・タイラー:その頭の冠は飾りなのかしら?
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:あっそうだ!
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:やったあ!侵星魔法冠は飾りじゃない!
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:無限の達成値で回避しちゃおうっと
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:ありがとうエリーちゃん……好き……
エリザベス・タイラー:誰だよこんなアイテム作ったの
伊藤算砂:頭おかしい
ブレス・ブリギッド:きっととんでもねー人に違いないですわ
GM:そのお方を魔王と呼んで尊敬しよう
GM:どのみち、PCの被害が一回分減ったのは事実。続いて行動値24です。
執行者Ne型/ラダマンティス:Ne型。待機します。
伊藤算砂:そんな恵まれた行動値がありながら……
GM:行動値19。"ブロンテス"の行動直前のタイミングに
GM:いや、やめておくか
GM:行動値19で、Mo型が先に動きます。
執行者Mo型/ミノス:マイナーで接近……はできないので
執行者Mo型/ミノス:普通に目の前の竜王子を殴りましょう。《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》《インスタントボム》《ライトウェイトモード》。
ブレス・ブリギッド:王子…!
伊藤算砂:坊やー!
竜骸:竜王子はドッジできるのが強みなんですけど
竜骸:あ、いやどうだったっけ
竜骸:竜王と行動値同じだから
伊藤算砂:ちゃんとあたしから宣言しました
竜骸:処理順で支援を受けることができるんだね
ブレス・ブリギッド:えらい
竜骸:じゃあママからの支援分でドッジできるよ!
竜骸:ありがとう!
伊藤算砂:よけろピカチュウ
伊藤算砂:まず判定だった
ブレス・ブリギッド:体をグッてするんですよ
竜骸:《ライトウェイトモード》でダイスを8個減らされましたが、まだ8個でドッジできます。しかもC値-1!
執行者Mo型/ミノス:《目潰しの砂》。判定ダイスを-7個。
竜骸:わァ……ア……
エリザベス・タイラー:泣いちゃった!
竜骸:1dx9
DoubleCross : (1DX9) → 10[9]+5[5] → 15

執行者Mo型/ミノス:あ、命中のほう振ってなかった
執行者Mo型/ミノス:11dx7+1
DoubleCross : (11DX7+1) → 10[1,4,4,4,4,5,5,6,7,8,8]+5[1,5,5]+1 → 16

ブレス・ブリギッド:お 惜しい
執行者Mo型/ミノス:え~~っギリギリ!こんななることあるんだ
エリザベス・タイラー:いちたりない!
伊藤算砂:惜しすぎ
執行者Mo型/ミノス:ダメージを出します。
執行者Mo型/ミノス:2d10+12
DoubleCross : (2D10+12) → 10[5,5]+12 → 22

ブレス・ブリギッド:ほんの僅かな 技能値の差
竜骸:キャーン
伊藤算砂:まだがんばれる あなたは強い子よ
ブレス・ブリギッド:美食王の姿が参考になりますよ
伊藤算砂:ならないだろあれは
竜骸:ぼうやのHPは99になってしまいました
"ブロンテス":ブロンテスの手番。ブロンテスはリュエもターゲットに含めます。
"ブロンテス":そして、先程言い忘れていましたが……
"ブロンテス":【罪の仔】の効果で、"ブロンテス"にもEロイスは適用されています。使用ロイスは【虚実崩壊】。
"ブロンテス":これがどのような効果として適用されるかもお伝えします。
"ブロンテス":「発動している限り、シナリオ回数制限のエンブレムデータを使用した場合、その回数を即座に1回回復する」です。
エリザベス・タイラー:なにをいってだ!
"ブロンテス":《コンセントレイト:モルフェウス》《砂の刃》《縛鎖の空間》《要の陣形》《未知なる陣形》。
ブレス・ブリギッド:インチキ!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ズル
伊藤算砂:やば
"ブロンテス":choice5[竜王,海賊王,美食王,情王,明王,髑髏王,暗殺王,リュエ]
DoubleCross : (choice5[竜王,海賊王,美食王,情王,明王,髑髏王,暗殺王,リュエ]) → 暗殺王, リュエ, 明王, 髑髏王, 美食王

"ブロンテス":18dx7+4 ガード値-5、命中時重圧、放心
DoubleCross : (18DX7+4) → 10[1,1,2,2,2,3,3,4,4,5,6,6,7,7,9,10,10,10]+10[1,3,5,6,8,9]+4[2,4]+4 → 28

ブレス・ブリギッド:先輩と髑髏王はドッジかな?
"ブロンテス":「抹消者」を使用します。1点でもHPダメージを与えた場合
"ブロンテス":対象のDロイスひとつを消去します。"ブロンテス"は必ず「遺産継承者」を抹消します。
伊藤算砂:一生抹消してくるの
ブレス・ブリギッド:こわ……
エリザベス・タイラー:ヒェ~ッ
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:暗殺王は自動回避
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ヤ、ヤダー!
リュエ・ゾウイル:回避。
リュエ・ゾウイル:10dx+3>=28
DoubleCross : (10DX10+3>=28) → 10[1,2,3,3,4,5,8,9,9,10]+3[3]+3 → 16 → 失敗

“髑髏王”ロロ・スウィーティー:最後の《リフレックス:ブラム=ストーカー》《血霧の盾》《アクロバット》。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:“髑髏王”ロロ・スウィーティーのHPを5減少(6 → 1)
"明王"ベルティン・シェーヴ:ラウンド1回の《居合い》を使いますか?
"明王"ベルティン・シェーヴ:といっても明王の場合は
ブレス・ブリギッド:Dロイスあるのかな
"明王"ベルティン・シェーヴ:命中してもなくなる遺産ないんですけどね
"明王"ベルティン・シェーヴ:ないです!Dロイスは最初からなし。
伊藤算砂:なるほどね
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:19dx6+1>=28
DoubleCross : (19DX6+1>=28) → 10[1,1,1,1,2,3,4,5,6,6,6,7,8,9,9,9,10,10,10]+10[1,2,2,2,2,3,5,6,8,8,9]+10[1,3,4,10]+10[9]+10[6]+1[1]+1 → 52 → 成功

ブレス・ブリギッド:すご
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:よけました
GM:最後の力だ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ドッジを試みます
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:でももう回避エフェクト使えない 棒立ちしかない
GM:ぼーっとしてる王
ブレス・ブリギッド:ぼー王
GM:よわそう
伊藤算砂:先輩は居合使って回避でいい気がする
伊藤算砂:重圧もらいたくない
ブレス・ブリギッド:ですねー。確実にデバフ回避したい
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:14dx9>=28
DoubleCross : (14DX9>=28) → 10[1,3,5,5,5,5,6,6,7,7,8,10,10,10]+5[2,5,5] → 15 → 失敗

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ぎにゃ~
ブレス・ブリギッド:先輩は居合で華麗に回避です!
"明王"ベルティン・シェーヴ:《居合い》《切り払い》。
"明王"ベルティン・シェーヴ:8dx+23>=28
DoubleCross : (8DX10+23>=28) → 8[2,3,3,3,5,7,7,8]+23 → 31 → 成功

"明王"ベルティン・シェーヴ:あの……これ、本当に攻撃なんですか?
エリザベス・タイラー:"強キャラ"だ
ブレス・ブリギッド:先輩…!
伊藤算砂:あたしのバフ抜きで……
"明王"ベルティン・シェーヴ:ほんとだ
"明王"ベルティン・シェーヴ:バフの存在を忘れてしまったよ……
エリザベス・タイラー:強すぎる
ブレス・ブリギッド:だから攻撃と認識できなかったんだ
GM:美食王には命中してしまいましたね。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ウワァ―!
"ブロンテス":ダメージを出しましょう。
エリザベス・タイラー:せっかく強化した遺産が!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ワァ…
"ブロンテス":3d10+13 ガード値-5、命中時重圧、放心
DoubleCross : (3D10+13) → 16[7,3,6]+13 → 29

ブレス・ブリギッド:波紋の方陣でダメージ回避出来ないかなぁ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:装甲は7だ
伊藤算砂:しようしよう
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:22点消せれば…助かる命があるんです!
ブレス・ブリギッド:先輩!お頼み申す!
"明王"ベルティン・シェーヴ:これ……本当に簡単なサポートのお仕事なのよね?
ブレス・ブリギッド:HPダメージを-6Dするその力!
"明王"ベルティン・シェーヴ:《波紋の方陣》。
"明王"ベルティン・シェーヴ:29-6d10
DoubleCross : (29-6D10) → 29-49[9,10,8,4,8,10] → -20

ブレス・ブリギッド:ムテキ
"明王"ベルティン・シェーヴ:簡単だったわ
伊藤算砂:えぐすぎ
ブレス・ブリギッド:ホントに攻撃と認識していない
ブレス・ブリギッド:懐かしいですね これがかつてのお掃除部でした。
エリザベス・タイラー:こいつ、無敵か……?
伊藤算砂:なんで王やめたの?
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:フゥー
ブレス・ブリギッド:先輩は虚しい攻撃に耐えかねて…
"ブロンテス":ヌゥーッ、ならばリュエを削る程度の役にしか立たんか
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:『口直しに氷菓は如何?グラニテ』 《冥府の棺》を使用 重圧を消します
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を2増加(104 → 106)
リュエ・ゾウイル:リュエは装甲で12点軽減しますが、やはり17点は受けるので
リュエ・ゾウイル:「遺産継承者」を抹消されます。が
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:まさかッ 消えちゃうのッ? 石の…魔剣ッ
リュエ・ゾウイル:【虚実崩壊】の効果がここで公開されます。
ブレス・ブリギッド:なにっ
エリザベス・タイラー:アヤヤンヤ…!
リュエ・ゾウイル:リュエは『石の魔剣』を肉体に取り込んでいるため、死亡するまで『石の魔剣』を奪ったり、消去したりすることができません。
伊藤算砂:殺すしかないんだ
ブレス・ブリギッド:oh...
リュエ・ゾウイル:付け加えるなら、リュエは《生命増強》《生命増強Ⅱ》《ヴァイタルアップ》を既に使用しているので
リュエ・ゾウイル:17点なんて蚊が刺したみたいなダメージです
ブレス・ブリギッド:美食王レベルのタフネスか…
GM:続いて行動値18。暗殺王が行動します。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:マイナーで「完全熱光学迷彩服」。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:同じエンゲージにキャラクターがいても隠密状態になります。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:ああ、いや、どうするかな
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:魔法冠が効いてるうちにやってしまったほうがいいかもしれない。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:やっぱりイニシアチブ時点で行動します。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:《原初の紫:異形の転進》。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:PCのエンゲージに接触します。
伊藤算砂:こないで
エリザベス・タイラー:やー!
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:【絶対拒絶】【絶対拒絶】【絶対拒絶】【絶対拒絶】【絶対拒絶】【絶対拒絶】。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:全員、即座に侵蝕率を+6D10してください。
エリザベス・タイラー:おかしなこと言ってる!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ゲボォー
ブレス・ブリギッド:ゴボォー
GM:竜骸以外のNPCは、この侵蝕上昇でジャーム化しないものとしますが
GM:ダイスボーナスが増えることもありません。
伊藤算砂:管理しないというわけ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:カバーとかは?
GM:できませんね
GM:攻撃ではないので
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ヒェ~
ブレス・ブリギッド:アヤ~
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ダイスボーナスは増えないというのは エフェクト使用回数にも影響しないって感じかな
GM:そういうことになりますね。NPCのエフェクト使用回数は一律です。
GM:もちろんPCはエフェクトレベル上昇の恩恵いくらでも受けていいからね
ブレス・ブリギッド:ダイス振るのは各々で振ればいいかな?
GM:そうですね。NPCの処理はまとめてやったんですけど……
GM:PCの場合は衝動判定と同じように各々でやったほうがいいかな?
ブレス・ブリギッド:自分で振るダイスには『納得』がありますからね
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:6d10
DoubleCross : (6D10) → 21[8,5,4,2,1,1] → 21

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:フォッホッホ!低めじゃよ!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を21増加(106 → 127)
ブレス・ブリギッド:6d10 上昇
DoubleCross : (6D10) → 30[6,3,7,3,8,3] → 30

ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を30増加(103 → 133)
ブレス・ブリギッド:ピィ……
エリザベス・タイラー:6d10
DoubleCross : (6D10) → 36[10,4,8,2,9,3] → 36

エリザベス・タイラー:くぅ~~ん…
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を36増加(103 → 139)
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を6D10(→ 25)増加(112 → 137)
ブレス・ブリギッド:きっかり半分上昇…


 竜骸[5/149] 竜骸[5/149]

     10m

 リュエ・ゾウイル[3/148]

     10m

   "暗殺王"[18]
"竜王"[4/137] "海賊王"[5/139]
"美食王"[7/127] "情王"[0/133]
"髑髏王"[11/100] "明王"[8/100]
 "矜持なきもの"[11/120]

     10m

    竜骸[5/80]
  Br型/ディオスクロイ[27]
  Mo型/ミノス[19]
  Cu型/ヘラクレス[13]
  Ba型/ペルセウス[18]
  Ne型/ラダマンティス[24]
   "ブロンテス"[19]

"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:これはイニシアチブ移動の結果なので、メインプロセスを行います。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:マイナーで「完全熱工学迷彩服」。全員の目の前で、隠密状態になります。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:以上。メジャーの行動は放棄。
GM:行動値18、Ba型の行動時点で
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:《フレイムトランス》をBa型に。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:そのシーンの間、対象が行なうあらゆる攻撃の攻撃力を+15します。
執行者Ba型/ペルセウス:《コンセントレイト:バロール》《暗黒の槍》《因果歪曲》《黒の鉄槌》《魔王の覇気》。
執行者Ba型/ペルセウス:キングダムのエンゲージにいる、暗殺王以外の全員を攻撃します。
執行者Ba型/ペルセウス:7dx7+2 装甲無視、命中すると次に行う攻撃の攻撃力を-16
DoubleCross : (7DX7+2) → 10[1,4,7,8,8,8,10]+10[1,2,6,6,7]+4[4]+2 → 26

ブレス・ブリギッド:ギャァー!天敵!
エリザベス・タイラー:ハァ…ハァ…ドッジ!
ブレス・ブリギッド:ドッジ!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:吸うよ!
ブレス・ブリギッド:オーシャンズさん!
執行者Ba型/ペルセウス:遺産もないのに威勢のいいことだ……!
ブレス・ブリギッド:遺産はまだ残ってるぜ ダメージが入ってないからね
執行者Ba型/ペルセウス:ほんとだ
執行者Ba型/ペルセウス:キングダムって強すぎない?
ブレス・ブリギッド:気付かなかったのが貴方の不覚よ!いけーっ
執行者Ba型/ペルセウス:ノドスはこんな頑張ってるのに
ブレス・ブリギッド:大変そう。よしよし
執行者Ba型/ペルセウス:《孤独の魔眼》を撃ちな!好きな死に方を選ぶといい……
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:『料理を小皿に取り分けてオードブル』 《孤独の魔眼》を使用します
ブレス・ブリギッド:小皿になっちゃった
執行者Ba型/ペルセウス:はわわ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ドッジしてやらァ!
ブレス・ブリギッド:ダイス+8とC-1があるぜ!
伊藤算砂:もっていきな
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を4増加(127 → 131)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:先に孤独の魔眼分上昇する事で ダイスボーナスが増えるって寸法だ
伊藤算砂:さすがね
ブレス・ブリギッド:賢いセンス
エリザベス・タイラー:計算通りというわけね
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:15dx9>=26
DoubleCross : (15DX9>=26) → 10[1,2,2,3,4,4,4,6,6,6,7,7,9,10,10]+10[1,6,10]+3[3] → 23 → 失敗

伊藤算砂:おしい
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:惜しい
エリザベス・タイラー:惜しい!
執行者Ba型/ペルセウス:ハァハァ……やっと当たったぞ!
執行者Ba型/ペルセウス:最初のダメージをくらえーッ!
執行者Ba型/ペルセウス:3d10+10 装甲無視、攻撃力-16
DoubleCross : (3D10+10) → 16[1,10,5]+10 → 26

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:そ、装甲7が無視されるゥ!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズのHPを26減少(207 → 181)
ブレス・ブリギッド:1/10も削れている
執行者Ba型/ペルセウス:なんだそのHPは
執行者Ba型/ペルセウス:ふざけているのか~!
執行者Ba型/ペルセウス:あ、そうだった
執行者Ba型/ペルセウス:暗殺王の攻撃力バフが15点あるんでした
執行者Ba型/ペルセウス:本当は41点 なのでHPを追加で15点減らしておいてください
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズのHPを15減少(181 → 166)
伊藤算砂:大きな違い
執行者Ba型/ペルセウス:全然減ってる気がしないなあ……
執行者Cu型/ヘラクレス:"執行者・ラッシュ"もこれが最後。行動値13のCu型だ。
執行者Cu型/ヘラクレス:choice[竜王,海賊王,美食王,情王,明王,髑髏王]
DoubleCross : (choice[竜王,海賊王,美食王,情王,明王,髑髏王]) → 竜王

伊藤算砂:回避増えてない私を狙うとはね
執行者Cu型/ヘラクレス:《破壊の爪》《ハンティングスタイル》。キングダムにエンゲージします。
執行者Cu型/ヘラクレス:《獣の力》《獣王の力》《鬼の一撃》《グラップル》《吹き飛ばし》
ブレス・ブリギッド:ミドルで私を殴ったやつだ
執行者Cu型/ヘラクレス:9dx ガードの場合さらに25点ダメージ、ダメージを受けた場合は10m吹き飛ばされ、ラウンド中ガード値も-25です。
DoubleCross : (9DX10) → 10[3,4,6,8,8,8,9,9,10]+8[8] → 18

伊藤算砂:私以外なら軽々よけられるのに……
伊藤算砂:3dx>=18
DoubleCross : (3DX10>=18) → 9[5,7,9] → 9 → 失敗

伊藤算砂:ダメでした
執行者Cu型/ヘラクレス:カバーリングなどありますか?
伊藤算砂:ここはもらっておこうかな?
ブレス・ブリギッド:良いと思う。誰が行けるかな
伊藤算砂:あっいや 自分で食らおうかなと思っていました
伊藤算砂:カバーはがされると困るし
ブレス・ブリギッド:あっそういう意味
執行者Cu型/ヘラクレス:では吹き飛ばされてもらいましょう。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:あ、なるほど
ブレス・ブリギッド:将棋でいうライフで受ける…というやつですね
執行者Cu型/ヘラクレス:2d10+50
DoubleCross : (2D10+50) → 11[10,1]+50 → 61

伊藤算砂:デモンズウェブ試すまでもなく耐えられないな……HP0。
伊藤算砂:学級会のロイスを昇華して復活します。
伊藤算砂:伊藤算砂のHPを14に変更(3 → 14)

 竜骸[5/149] 竜骸[5/149]

     10m

 リュエ・ゾウイル[3/148]
  "竜王"[4/137]
 
     10m

   "暗殺王"[18]
  "海賊王"[5/139]
"美食王"[7/131] "情王"[0/133]
"髑髏王"[11/100] "明王"[8/100]
 "矜持なきもの"[11/120]
  Cu型/ヘラクレス[13]

     10m

    竜骸[5/80]
  Br型/ディオスクロイ[27]
  Mo型/ミノス[19]
  Ba型/ペルセウス[18]
  Ne型/ラダマンティス[24]
   "ブロンテス"[19]

GM:リュエ・ゾウイルのエンゲージにまで吹き飛ばします。
GM:やっとPC側の手番が来た……!"矜持なきもの"と髑髏王が動けます。まだNPC……!
ブレス・ブリギッド:"矜持なきもの"さんは、そのRCコンボをノドスに叩き込んでやってくださいな!
"矜持なきもの":あいよ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:やっちまえ
"矜持なきもの":《コンセントレイト:バロール》《パラライズ》《死神の瞳》《悪魔の影》《因果歪曲》。
"矜持なきもの":22dx6+6
DoubleCross : (22DX6+6) → 10[1,1,2,2,2,3,4,5,5,6,6,6,7,7,7,8,8,8,9,9,9,10]+10[1,1,2,3,3,3,6,6,7,7,8,8,10]+10[1,2,3,5,6,7,10]+10[6,8,10]+10[4,6,9]+10[7,9]+5[1,5]+6 → 71

ブレス・ブリギッド:すっげ
エリザベス・タイラー:やる気がすごい
ブレス・ブリギッド:やる気あるもの
"矜持なきもの":でもこれだけ達成値あってもダメージには寄与しないんだよなあ
伊藤算砂:あたしの応援をそこまで……
"矜持なきもの":硬直を与えて、対象が次に受ける攻撃のダメージを+8Dする。対象は次に受ける攻撃に対してリアクションを行えない。
ブレス・ブリギッド:しくじり先生…!
執行者Ba型/ペルセウス:Ba型はドッジしません。
執行者Br型/ディオスクロイ:Br型はドッジ。
執行者Br型/ディオスクロイ:6dx+1>=71
DoubleCross : (6DX10+1>=71) → 9[1,5,5,7,8,9]+1 → 10 → 失敗

執行者Mo型/ミノス:Mo型もドッジしないロジック。
執行者Ne型/ラダマンティス:Ne型はドッジしません。
"ブロンテス":《リフレックス:オルクス》《幸運の守護》。
"ブロンテス":18dx8+4>=71
DoubleCross : (18DX8+4>=71) → 10[1,3,4,4,5,5,6,6,7,7,7,8,8,8,10,10,10,10]+10[4,7,8,10,10,10,10]+10[3,5,5,9,10]+3[2,3]+4 → 37 → 失敗

ブレス・ブリギッド:こっわ
"ブロンテス":回ったが無理……!
伊藤算砂:さすがにね
GM:全員に危険なバステが着弾だ
ブレス・ブリギッド:すごいぜ
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:動きます!
ブレス・ブリギッド:機敏!
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:《ヴァイタルボルト》《解放の雷》。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:対象は3体。海賊王、情王、味方竜骸。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:次のメジャーアクションのC値-1(下限6なので実質無意味)、攻撃力+8、HP20回復。
エリザベス・タイラー:みなぎってきましたわ!
伊藤算砂:坊や HPを回復なさい
ブレス・ブリギッド:しゅわわー
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーのHPを25に変更(19 → 25)
ブレス・ブリギッド:HPフル!
竜骸:ママー
竜骸:おかげでHP119になったよ
伊藤算砂:いい子ね
GM:行動値7、海賊王の手番です。
エリザベス・タイラー:あっ7は美食王かも!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:かも
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:マイナーで電磁シールドを起動
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:メジャーで『夢幻の食彩アラカルト』 《赤色の従者》を使用します
GM:そうでした。美食王どうぞ
無限の食彩(従者):登場!
GM:またキャラが増えた……。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:以上です
GM:侵蝕は132ですね
GM:行動値は5。竜王、海賊王、竜骸3体の手番。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を5増加(131 → 136)
GM:あれ?もう131になってたんだっけ……!
GM:まあログでこの辺はチェックできるからいいや
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:孤独の魔眼してたので
GM:その分か、計算違いじゃなくてよかった

 竜骸[5/149] 竜骸[5/149]

     10m

 リュエ・ゾウイル[3/148]
  "竜王"[4/137]
 
     10m

   "暗殺王"[18]
  "海賊王"[5/139]
"美食王"[7/136] "情王"[0/133]
"髑髏王"[11/100] "明王"[8/100]
 "矜持なきもの"[11/120]
 "無限の食彩"[9/136]
  Cu型/ヘラクレス[13]

     10m

    竜骸[5/80]
  Br型/ディオスクロイ[27]
  Mo型/ミノス[19]
  Ba型/ペルセウス[18]
  Ne型/ラダマンティス[24]
   "ブロンテス"[19]

伊藤算砂:では……母が命じます
伊藤算砂:竜王子よ……目の前の連中に全力で範囲攻撃しなさい
ブレス・ブリギッド:王子!出番です!
伊藤算砂:マイナーでは破壊の爪を使うことも忘れぬように
ブレス・ブリギッド:C値-1、ダイス+14のバフでの範囲攻撃ですよ!
竜骸:はい……マザー
竜骸:《破壊の爪》。
竜骸:《コンセントレイト:キュマイラ》《銘なき刃》《疾風剣》《獅子奮迅》。ノドスを攻撃。
竜骸:21dx6+3
DoubleCross : (21DX6+3) → 10[1,2,2,3,3,3,4,4,5,5,5,5,5,6,8,8,8,8,9,9,10]+10[1,4,6,8,9,10,10,10]+10[2,4,7,10,10,10]+10[1,2,7,9]+10[2,6]+10[6]+4[4]+3 → 67

伊藤算砂:さすがね 誇らしいです
エリザベス・タイラー:がんばった!
ブレス・ブリギッド:秩序レスさんの8d10とロロさんの+8も忘れずに食べるんですよ
GM:待った。
GM:リアクションはできませんが
エリザベス・タイラー:なにっ
GM:オートアクションならできるのではないかな
伊藤算砂:この状況で何ができるっていうんだ
エリザベス・タイラー:オートアクションだとォ~?
ブレス・ブリギッド:その伏せカードで何が出来るっていうんだ!
執行者Ne型/ラダマンティス:《隆起する大地》《浮遊する大地》。
執行者Ne型/ラダマンティス:全員のダメージを-3D+24します。
伊藤算砂:「王より私を可愛がる」:《デビルストリング》
伊藤算砂:隆起する大地を打ち消し。
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を6増加(137 → 143)
執行者Ne型/ラダマンティス:消したな……!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:やーいやーい
執行者Ne型/ラダマンティス:いいや、それでいいんだ。《領域の盾》。
執行者Ne型/ラダマンティス:Br型にブロンテスをカバーさせます。
伊藤算砂:カバーとダメージ軽減って
伊藤算砂:タイミング違いますよね?
エリザベス・タイラー:あっそうかも
伊藤算砂:ええと 何が確認したいかというと
執行者Ne型/ラダマンティス:あ、デビルストリングをもう一回使えるかどうかってことか
伊藤算砂:これにさらにデビストはできますよね
伊藤算砂:そうそう
執行者Ne型/ラダマンティス:それはいいですよ
エリザベス・タイラー:本来ダメージ軽減はダメージ算出後なのね
ブレス・ブリギッド:命中→カバー判定→ダメージ→HPダメージ適用直前、というわけね
伊藤算砂:やったね じゃあ3度目のデビストします
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を6増加(143 → 149)
執行者Ne型/ラダマンティス:あ、それは私がミスをしていた……!波紋の方陣とかともタイミングは違うのかこれ
執行者Ne型/ラダマンティス:いや、波紋の方陣もこれか。だからガードエフェクトとかのタイミングで使ってたんだ
執行者Ne型/ラダマンティス:まだ行動はしていないので、行動放棄して自分でブロンテスをカバーします。
執行者Ne型/ラダマンティス:本当はBr型を捨て駒にしたかったんだけど……!
ブレス・ブリギッド:味方を捨て駒にするなんていけませんよ。
竜骸:7d10+20+8+8D10
DoubleCross : (7D10+20+8+8D10) → 29[4,7,10,2,1,3,2]+20+8+49[8,2,6,9,8,3,5,8] → 106

伊藤算砂:やれ~
竜骸:これはヒッサツ!死んだァーッ!
執行者Br型/ディオスクロイ:もちろん撃破!
エリザベス・タイラー:強いぞ~
執行者Ba型/ペルセウス:たまらず撃破!
ブレス・ブリギッド:すごいぞ王子~
執行者Mo型/ミノス:びっくりするほど撃破!
ブレス・ブリギッド:景気が良い
執行者Ne型/ラダマンティス:撃破……ですが。
執行者Ne型/ラダマンティス:Eロイス【不滅の妄執】を使用。
執行者Ne型/ラダマンティス:復活します。
伊藤算砂:何だと~~~?
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:何ィ
エリザベス・タイラー:なんだァ
伊藤算砂:こいつ……おかしいぞ
執行者Ne型/ラダマンティス:セットアップでも何もしないし
執行者Ne型/ラダマンティス:メジャーでも本来なら支援するはずのこいつが
執行者Ne型/ラダマンティス:なぜ動かなかったんだと思う?
ブレス・ブリギッド:なぜなんだっ
"ウィジェット":トバルカイン70th"ワインドアッパー"です。
エリザベス・タイラー:あ、ああ~~~~っ
伊藤算砂:何ィ~~~!?
"ウィジェット":正体はオルクス能力者であり、ノドスへの攻撃を全て妨害します。
ブレス・ブリギッド:いざという時私を始末させようとしてた人!

 竜骸[5/149] 竜骸[5/149]

     10m

 リュエ・ゾウイル[3/148]
  "竜王"[4/149]
 
     10m

   "暗殺王"[18]
  "海賊王"[5/139]
"美食王"[7/136] "情王"[0/133]
"髑髏王"[11/100] "明王"[8/100]
 "矜持なきもの"[11/120]
 "無限の食彩"[9/136]
  Cu型/ヘラクレス[13]

     10m

    竜骸[5/80]
   "ウィジェット"[14]
   "ブロンテス"[19]

伊藤算砂:イニシアチブに不夜王のNPCカード効果を使用します!
GM:了解しました。振り分けはどうしますか?
伊藤算砂:あっこれ正否を問わず 今宣言するべきなんだ
GM:いえ、結果見てからでもいいですよ
GM:でも一度に振ったほうが楽かな~って思っただけ
ブレス・ブリギッド:成功した場合として先に行っとこうか
伊藤算砂:はーい 【封殺】LV1:領域の盾 【解析】LV2:リュエ・ゾウイルに挑戦してみます。
GM:難易度は11dx7。支援は入ってないので注意してください
伊藤算砂:シーンにいないから……
GM:あ、いやどうなのかな
GM:行政部を動かしたのが竜王のカーテンライズなら
GM:行政部が影響受けてないの変な気がするけど
GM:でも効果に「シーンに登場しているキャラクター」って書いてあるから
GM:ルール的にはダメか
ブレス・ブリギッド:残念ふや
伊藤算砂:行政部を動かしたことで我々が恩恵を得るからね
GM:「組織のバックアップを受けてC値が下がる」フレーバーのはずだから、組織自身は楽にならないのね
伊藤算砂:動かした組織に恩恵をあたえるわけではないわけ
エリザベス・タイラー:世知辛いぜ
伊藤算砂:挑戦してみます
ブレス・ブリギッド:GOGO
ブレス・ブリギッド:封殺だー
伊藤算砂:11dx7>=15 封殺
DoubleCross : (11DX7>=15) → 10[4,4,6,6,6,7,7,7,8,10,10]+10[1,2,4,5,6,10]+5[5] → 25 → 成功

伊藤算砂:11dx7>=15 解析
DoubleCross : (11DX7>=15) → 10[2,3,5,5,5,5,5,6,7,9,9]+10[2,9,10]+10[5,10]+10[10]+10[9]+10[7]+6[6] → 66 → 成功

伊藤算砂:11dx7>=15 解析
DoubleCross : (11DX7>=15) → 10[1,2,2,3,3,4,5,6,7,9,9]+10[1,8,9]+10[1,10]+1[1] → 31 → 成功

ブレス・ブリギッド:解析に本気出してる
GM:すごいね不夜王
エリザベス・タイラー:これは不動の円卓第2席
ブレス・ブリギッド:組織が動くことでC値常に-1も納得の助力
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:つえー
伊藤算砂:リュエ対象で解析もう一回やります!
ブレス・ブリギッド:アナライズ!
リュエ・ゾウイル:ヒエーッ
伊藤算砂:11dx7>=15 解析
DoubleCross : (11DX7>=15) → 10[1,1,1,2,4,4,5,5,7,8,10]+10[2,3,9]+5[5] → 25 → 成功

伊藤算砂:丸裸にしました
ブレス・ブリギッド:きゅび!
リュエ・ゾウイル:えっち!
エリザベス・タイラー:そして行動値5!私の手番を頂きますわ!
エリザベス・タイラー:マイナーで《骨の銃》LV4《死招きの爪》LV5 攻撃力38の射撃武器を作成し装備。
GM:ヒエ~ッ
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を7増加(139 → 146)
エリザベス・タイラー:メジャーで《ディストーション》《コンセントレイト:オルクス》LV4《要の陣形》LV4 骨の銃で攻撃
ブレス・ブリギッド:C値-1、+14個の大盤振る舞いですわ!
エリザベス・タイラー:対象はリュエ、ブロンテス、リュエの後ろの竜骸の片方!
エリザベス・タイラー:《オーバーロード》に加えて、セルスタッフ:アサルトを使用します。
GM:あ、待った待った
GM:封殺の指定はどのエフェクトにしたかこっちで書いてないかも
エリザベス・タイラー:アヤッ
エリザベス・タイラー:そうでしたわ!
伊藤算砂:>伊藤算砂:はーい 【封殺】LV1:領域の盾 【解析】LV2:リュエ・ゾウイルに挑戦してみます。
伊藤算砂:してる!
エリザベス・タイラー:してましたわ!
GM:そこで書いてたのか!すいません!
GM:改めてどうぞ!
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を3増加(146 → 149)
エリザベス・タイラー:27dx6+7
DoubleCross : (27DX6+7) → 10[1,1,1,1,2,3,3,3,3,4,4,4,5,5,5,5,6,6,6,7,7,7,7,8,8,8,10]+10[1,1,2,3,4,4,4,7,7,9,10]+10[3,7,8,9]+10[4,9,10]+5[1,5]+7 → 52

エリザベス・タイラー:いい感じ!
"ウィジェット":《支配の領域》《絶対支配》。
伊藤算砂:こいつ……
"ウィジェット":7個のダイスを1にします。どこをやるかな
エリザベス・タイラー:おまえーッ!
ブレス・ブリギッド:こいつヤッてますわ
"ウィジェット":2回目のクリティカル群をやるのが一番いいか。
"ウィジェット":達成値は23になるはずです。
エリザベス・タイラー:算砂様のデビストはもう打ち止めでしたっけ?
伊藤算砂:もうないです!160にならないとない
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:なればいいじゃないですか
ブレス・ブリギッド:うわぁ!
エリザベス・タイラー:じゃあここは……やるしかないか
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:何をやるんだいッ!?
エリザベス・タイラー:《異世界の因子》 《デビルストリング》を取得します。
ブレス・ブリギッド:エリち!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ウオオ~ッ
GM:ウワーッ異世界の因子
GM:一発で計算が崩れることあるから怖いんだ
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を5増加(149 → 154)
エリザベス・タイラー:そして早速使うぜ!支配の領域を消します!
"ウィジェット":ウィジェットのエフェクトは打ち消されてばっかり
伊藤算砂:エフェクトレベルも上がってるじゃん
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を6増加(154 → 160)
エリザベス・タイラー:これで丁度160の大台ってわけ
ブレス・ブリギッド:強化されていく
GM:なんて強さだ……
エリザベス・タイラー:武器攻撃力も上がって45だぞ
ブレス・ブリギッド:やば 龍鱗突破されちゃう
リュエ・ゾウイル:回避を試みます。
ブレス・ブリギッド:コレで元の52だ!
伊藤算砂:美食王を20%も削れちゃう
リュエ・ゾウイル:11dx+3
DoubleCross : (11DX10+3) → 9[1,2,2,3,3,4,6,7,8,9,9]+3 → 12

リュエ・ゾウイル:最初振った時侵蝕ボーナスちゃんと入れてなかったかも?
竜骸:竜骸は暴走で命中。
"ブロンテス":《リフレックス:オルクス》《幸運の守護》。
"ブロンテス":18dx8+4
DoubleCross : (18DX8+4) → 10[1,2,2,3,3,3,4,4,6,7,7,8,8,9,9,9,10,10]+10[1,2,4,5,7,7,10]+1[1]+4 → 25

エリザベス・タイラー:こわ
"ブロンテス":くそ~
ブレス・ブリギッド:コレがあるからこわいんですわ
"ブロンテス":ウィジェットがちゃんと機能してれば
伊藤算砂:してたまるか!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:危ない危ない
ブレス・ブリギッド:ダメージを盛るペコ
エリザベス・タイラー:では…ダメージ算出!
ブレス・ブリギッド:《爆雷撃》対象の「対象:単体」以外のダメージロール+3d10。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:『グラスに一滴の毒をアペリティフ』 《暴食の魔王》を使用します ダメージ+4d10
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を5増加(133 → 138)
GM:そんなことまで
伊藤算砂:海賊王が盛られていく
エリザベス・タイラー:ウオーッ!ムキムキですわ!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を5増加(136 → 141)
ブレス・ブリギッド:合わせて7D10、ブロンテスには更に8d10ですわ!
"ブロンテス":アワワ……
ブレス・ブリギッド:あとロロさんの+8!
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:あります
エリザベス・タイラー:ええと…ええと…
GM:支援も多いから計算も大変なのよ
エリザベス・タイラー:6d10+45+45+3d10+3+8+7d0  これが基礎ダメージ リュエは装甲無視
DoubleCross : (6D10+45+45+3D10+3+8+7D0) → 26[8,3,3,2,2,8]+45+45+14[1,7,6]+3+8+0[0,0,0,0,0,0,0] → 141

エリザベス・タイラー:ブロンテスには更に8d10で
ブレス・ブリギッド:あっ7dが
伊藤算砂:7dゼロになってる
"ブロンテス":やめてくれーッ(高橋邦子)
エリザベス・タイラー:あっ
"ブロンテス":ほんとだ
エリザベス・タイラー:141+7d10
DoubleCross : (141+7D10) → 141+43[4,10,2,7,3,7,10] → 184

エリザベス・タイラー:こっちがほんとです
伊藤算砂:これが基礎ダメージなことある?
GM:キャアーッ(もぐらコロッケ)
エリザベス・タイラー:184+8d10 これがブロンテス
DoubleCross : (184+8D10) → 184+46[9,6,1,2,10,8,8,2] → 230

ブレス・ブリギッド:一瞬のテヘペロ差分。私以外なら見逃してしまいますわ
"ブロンテス":嘘だと言ってよ
ブレス・ブリギッド:Burning…
"ブロンテス":ブロンテスはもちろん巨大ロボットであり並以上のタフネスを設定されてたんですが
"ブロンテス":こんなので生きてられるわけないんですよね。爆発四散。《魂の錬成》で復活します。
エリザベス・タイラー:何復活しとるんじゃ
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を7増加(160 → 167)
リュエ・ゾウイル:リュエは装甲もないのでもう全部食らう!184!?こんな削られるはずでは……
竜骸:竜骸はもうすごいことになりました。ただこいつもジャームなので《魔獣の証》は持ってますね。


 竜骸[5/149] 竜骸[5/149]

     10m

 リュエ・ゾウイル[3/148]
  "竜王"[4/149]
 
     10m

   "暗殺王"[18]
  "海賊王"[5/167]
"美食王"[7/141] "情王"[0/138]
"髑髏王"[11/100] "明王"[8/100]
 "矜持なきもの"[11/120]
 "無限の食彩"[9/141]
  Cu型/ヘラクレス[13]

     10m

    竜骸[5/80]
   "ウィジェット"[14]
   "ブロンテス"[19]

エリザベス・タイラー:これだけのダメージで誰も死んでない
ブレス・ブリギッド:恐ろしいぜ、ジャーム
GM:でも復活エフェクトが……
GM:リュエは完全に莫大なHPだけで耐えてるタイプなので
GM:この一撃を喰らったのはかなり効いてます
ブレス・ブリギッド:美食王タイプのファイターか……
GM:王族には珍しい
GM:行動処理中なので、進めていきましょう。行動値5の竜王の手番かな。
伊藤算砂:うーん 待機かな……
GM:その位置にいるとリュエちゃんに殺されるかもしれないですよ
伊藤算砂:でも自分の力では出てみんなのエンゲージまではいけないからね
GM:ほんとだ 行動値4しかないから
伊藤算砂:いや……離脱再エンゲージが出来ない
GM:それもそうか……!基本的なルールを忘れていた
GM:というかミドル戦闘でこれ軸にしたやつやってるのに
GM:ということで、ジャーム竜骸の行動に入ります。
竜骸:2体とも《破壊の爪》。攻撃準備に入ります。
竜骸:移動もしたほうがいいな。全力移動でキングダムのエンゲージに接敵。《飛行能力Ⅱ》を持っています。
伊藤算砂:飛び越えられてしまった
GM:最強のキーワード能力!
GM:あ、やば!
GM:やっぱりやめておきます。竜王のエンゲージのところにしておきます。

 リュエ・ゾウイル[3/148]
  "竜王"[4/149]
 竜骸[5/149] 竜骸[5/149]
 
     10m

   "暗殺王"[18]
  "海賊王"[5/167]
"美食王"[7/141] "情王"[0/138]
"髑髏王"[11/100] "明王"[8/100]
 "矜持なきもの"[11/120]
 "無限の食彩"[9/141]
  Cu型/ヘラクレス[13]

     10m

    竜骸[5/80]
   "ウィジェット"[14]
   "ブロンテス"[19]

伊藤算砂:もしかして……侵蝕が上がっちゃうからなのかな
GM:いえ、これは普通に戦術的にヤバいと判断したので
"明王"ベルティン・シェーヴ:なぜなら次に明王が動くのが目に見えてるから……!
伊藤算砂:ほんとだ
ブレス・ブリギッド:流石です先輩
"明王"ベルティン・シェーヴ:行動値3、明王の行動を決めてください。
GM:侵蝕はむしろどんどん上げてエフェクトやダイスのレベル上げたいのよね、エネミーとしては
GM:プレイヤーもどんどんエンゲージしていいからね
エリザベス・タイラー:ヤダーッ!
伊藤算砂:イニシアチブで不夜王使います!
伊藤算砂:【封殺】Lv1で支配の領域を指定。本体はどれくらい判定できるのかな。
GM:一応一度死んでるから100%扱いでいいでしょう。従者の数も100%基準だし
GM:個数は……
GM:1個かな?侵蝕で+3個、従者で-3個
伊藤算砂:ダメそう でもやってもらうか
伊藤算砂:1DX>=15
DoubleCross : (1DX10>=15) → 7[7] → 7 → 失敗

伊藤算砂:ざんねん
エリザベス・タイラー:C値7じゃないんだ
伊藤算砂:あっそうだ
GM:じゃあ1回回していいですよ
伊藤算砂:天性のひらめきがあるんだ クリティカルしてる……
伊藤算砂:1dx7+10>=15
DoubleCross : (1DX7+10>=15) → 10[9]+6[6]+10 → 26 → 成功

ブレス・ブリギッド:すご
伊藤算砂:フ……
GM:不夜王最強!
エリザベス・タイラー:ふや~
ブレス・ブリギッド:フヤ~
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:フヤッター
GM:不夜不夜のアヤキだ
GM:じゃあ明王の行動ですかね?
ブレス・ブリギッド:その前に、この情王が明王様のお膳立てをさせて頂きましょう。
ブレス・ブリギッド:《マグネットムーブ》20m以内の対象を自身のエンゲージに移動させる。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:お膳だぜ
ブレス・ブリギッド:対象はリュエさん!この高侵蝕空間に飛び込んでおいで!
GM:膳と聞いたらこの人が黙っていない
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を3増加(138 → 141)
リュエ・ゾウイル:ワァ~イ
リュエ・ゾウイル:リュエ・ゾウイルの侵蝕率が+6D10されます。
リュエ・ゾウイル:148+6d10
DoubleCross : (148+6D10) → 148+41[5,7,5,10,9,5] → 189

ブレス・ブリギッド:気合充分ちゃんか?
伊藤算砂:えぐい
リュエ・ゾウイル:エフェクトレベルも上がってしまいました
ブレス・ブリギッド:やば笑
ブレス・ブリギッド:では明王先輩。哀れな至近エンゲージのヘラクレスとリュエさんに《獅子奮迅》ですよ!一網打尽です!

  "竜王"[4/149]
 竜骸[5/149] 竜骸[5/149]
 
     10m

 リュエ・ゾウイル[3/189]
   "暗殺王"[18]
  "海賊王"[5/167]
"美食王"[7/141] "情王"[0/138]
"髑髏王"[11/100] "明王"[8/100]
 "矜持なきもの"[11/120]
 "無限の食彩"[9/141]
  Cu型/ヘラクレス[13]

     10m

    竜骸[5/80]
   "ウィジェット"[14]
   "ブロンテス"[19]

"明王"ベルティン・シェーヴ:わかったわ……
"明王"ベルティン・シェーヴ:ちょっと暴力的な気もするけど……ブレスちゃんの言う事なら多分安心……よね……?
ブレス・ブリギッド:メジャーダイス+14とC値-1する特別な施術ですよ!
伊藤算砂:マイナーで《破壊の爪》もお願いします
"明王"ベルティン・シェーヴ:《一閃》を噛ませる意味はないので、《破壊の爪》の後に《獅子奮迅》だけで攻撃します。
"明王"ベルティン・シェーヴ:22dx9+11
DoubleCross : (22DX9+11) → 10[1,1,2,2,3,3,4,4,4,4,5,5,6,6,6,7,7,8,9,9,9,9]+10[3,5,6,9]+4[4]+11 → 35

伊藤算砂:いいかんじ
エリザベス・タイラー:つよい!
ブレス・ブリギッド:力!
リュエ・ゾウイル:強いのう……
リュエ・ゾウイル:ダイスボーナス4個で回避じゃ
リュエ・ゾウイル:11dx+3>=35
DoubleCross : (11DX10+3>=35) → 10[1,3,3,5,5,7,7,8,9,10,10]+10[7,10]+1[1]+3 → 24 → 失敗

伊藤算砂:回しよる
エリザベス・タイラー:こわいよ
ブレス・ブリギッド:めっちゃ頑張るなのじゃロリドラゴン
リュエ・ゾウイル:力を封じられた今ではこれが限界じゃのう
執行者Cu型/ヘラクレス:Cu型のリアクションはシンプル。《竜鱗》を使用します。
"明王"ベルティン・シェーヴ:4d10+12
DoubleCross : (4D10+12) → 31[9,3,9,10]+12 → 43

ブレス・ブリギッド:良い出目
リュエ・ゾウイル:まだまだHPはバカほどあるし、《波紋の城塞》もレベルアップしているので生存じゃ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:つよいな
執行者Cu型/ヘラクレス:Cu型は7点削れました。こいつは本当に装甲と攻撃固定値の機体
ブレス・ブリギッド:おそろいね
伊藤算砂:いや
執行者Cu型/ヘラクレス:ほんとだ。ブレスちゃんと似てるかも
伊藤算砂:波紋の城塞は効果ないぜ
リュエ・ゾウイル:そうだった!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:移動してるからね
伊藤算砂:解析済みですからね
エリザベス・タイラー:そうじゃぜ!
ブレス・ブリギッド:ほんとだ!
リュエ・ゾウイル:まあどっちにしろ生存ではある……!装甲がないとHP計算が楽だ
ブレス・ブリギッド:コレが竜王さんの狙い!
伊藤算砂:くっ……
リュエ・ゾウイル:でもこの1ラウンドでだいぶ削られたなあ
リュエ・ゾウイル:ちゃんと持ってくれるだろうか……この最強TOUGHジャームが
GM:手番はリュエちゃんですが、イニシアチブ。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:《原初の灰:恐れる獣の咆哮》。リュエのダイスを+6個します。
伊藤算砂:アージいっぱい持ってる
リュエ・ゾウイル:攻撃対象はキングダム勢力から選びます。
リュエ・ゾウイル:choice[竜王,海賊王,美食王,情王,明王,髑髏王,矜持なきもの]
DoubleCross : (choice[竜王,海賊王,美食王,情王,明王,髑髏王,矜持なきもの]) → 明王

ブレス・ブリギッド:先輩ー!
リュエ・ゾウイル:明王を攻撃。
伊藤算砂:さっき殴ったから……
エリザベス・タイラー:殴られたの根に持ってるんだ
リュエ・ゾウイル:ジャームなので反射的にやっちゃうんでしょうね
リュエ・ゾウイル:《コンセントレイト:キュマイラ》《獣の力》《深き傷痕》。
リュエ・ゾウイル:17dx7+3 ダメージ時、次の攻撃まで攻撃力を-14します。
DoubleCross : (17DX7+3) → 10[1,1,3,4,4,4,5,6,6,6,7,8,8,9,9,9,9]+10[2,2,4,5,6,7,10]+10[4,7]+2[2]+3 → 35

伊藤算砂:とりあえず普通のドッジしてもらうか
ブレス・ブリギッド:先輩なら出来ますよ。ダイス+8個のドッジです
伊藤算砂:ダイス+8 C値-1なだけの普通のドッジですね
"明王"ベルティン・シェーヴ:ブレスちゃんはいつもありがたいわね
エリザベス・タイラー:C値も-1ですよ
"明王"ベルティン・シェーヴ:普通のドッジよねこれ……?
伊藤算砂:みんなやってますよ
ブレス・ブリギッド:(竜王以外は…)
"明王"ベルティン・シェーヴ:16dx9>=35 ちょっとダイスが多いような気もするけど……
DoubleCross : (16DX9>=35) → 10[3,3,3,4,4,5,6,8,8,8,8,8,10,10,10,10]+8[2,3,4,8] → 18 → 失敗

伊藤算砂:くっ……
無限の食彩(従者):(*´ω`*)
エリザベス・タイラー:惜しい
ブレス・ブリギッド:惜しい
無限の食彩(従者):出番かな?
伊藤算砂:おねがい~
無限の食彩(従者):《崩れずの群れ》
無限の食彩(従者):明王をカバーします
リュエ・ゾウイル:OK!このダメージで死んだら絶対死亡の石の魔剣パワーだ
リュエ・ゾウイル:4d10+14+1+89
DoubleCross : (4D10+14+1+89) → 13[3,1,5,4]+14+1+89 → 117

ブレス・ブリギッド:固定値ヤバ
無限の食彩(従者):ウギャアアア
ブレス・ブリギッド:ご飯ーーー!!
伊藤算砂:食べられちゃった
エリザベス・タイラー:パクパクされちゃった!
リュエ・ゾウイル:スパイシー
ブレス・ブリギッド:攻めた味付けだった
無限の食彩(従者):消滅します
エリザベス・タイラー:多分普通に旨辛なんだろうな
GM:それでは最後、行動値0のブレスちゃんの手番になりました。

  "竜王"[4/149]
 竜骸[5/149] 竜骸[5/149]
 
     10m

 リュエ・ゾウイル[3/189]
   "暗殺王"[18]
  "海賊王"[5/167]
"美食王"[7/141] "情王"[0/138]
"髑髏王"[11/100] "明王"[8/100]
 "矜持なきもの"[11/120]
  Cu型/ヘラクレス[13]

     10m

    竜骸[5/80]
   "ウィジェット"[14]
   "ブロンテス"[19]

ブレス・ブリギッド:食卓の仇を取ります。
ブレス・ブリギッド:マイナーで一応暴走解除。破壊衝動から解放されます。
ブレス・ブリギッド:メジャー【EXスキル:綺麗にしましょう】《C:ブラックドッグ》《アームズリンク》
ブレス・ブリギッド:至近のリュエさんをパンチ
リュエ・ゾウイル:小癪な!
ブレス・ブリギッド:ダイス+14!C値-1!攻撃力+8!
ブレス・ブリギッド:(14+14)dx6+4
DoubleCross : (28DX6+4) → 10[1,1,2,2,2,2,2,3,4,4,4,4,5,5,6,6,6,6,7,7,7,7,8,8,10,10,10,10]+10[1,1,3,3,3,3,3,5,7,7,9,9,10,10]+10[1,4,6,8,8,8]+10[3,9,10,10]+10[2,5,10]+3[3]+4 → 57

ブレス・ブリギッド:横に長い。リアクションどうぞ
エリザベス・タイラー:いいかんじ!
リュエ・ゾウイル:つ、強い……!
リュエ・ゾウイル:このHPで竜鱗とかついてると強すぎだから、逆にドッジに賭けるしかない構成なんだよな
リュエ・ゾウイル:竜になれず、不完全な竜人なので
リュエ・ゾウイル:11dx+3>=57
DoubleCross : (11DX10+3>=57) → 10[1,1,1,2,4,4,5,5,6,7,10]+10[10]+2[2]+3 → 25 → 失敗

リュエ・ゾウイル:ヒエ~ッ
ブレス・ブリギッド:結構頑張りよる
リュエ・ゾウイル:あ、あと6個振れるんだった
リュエ・ゾウイル:6dx+3>=57
DoubleCross : (6DX10+3>=57) → 9[3,4,5,5,8,9]+3 → 12 → 失敗

リュエ・ゾウイル:やっぱりだめ!
ブレス・ブリギッド:では真の龍鱗の力を思い知れ!
ブレス・ブリギッド:6d10+21+20+8 装甲有効
DoubleCross : (6D10+21+20+8) → 34[2,6,7,9,9,1]+21+20+8 → 83

ブレス・ブリギッド:83点です
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を4増加(141 → 145)
リュエ・ゾウイル:つよ……!ブレスちゃん、殴るとこんな強いのか
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を2増加(141 → 143)
ブレス・ブリギッド:素手パンチですわ
エリザベス・タイラー:なかなか殴る機会がなかったブレスちゃん
伊藤算砂:フルパワー
ブレス・ブリギッド:味方を引き寄せたり回避をよくしてた
リュエ・ゾウイル:もちろん生きてはいるのだが、このペースで削られるのは……かなり厳しい!
伊藤算砂:しぶとすぎ
エリザベス・タイラー:TOUGH
GM:《生命増強Ⅱ》まで入ってるからね
GM:ようやくラウンド終了。クリンナップ処理のある方はいるかな
伊藤算砂:装甲も吹き飛ばしたのに……
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:はーい
伊藤算砂:あっ私手番まだです
伊藤算砂:待機したので
GM:どうするんだい
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:おっと
伊藤算砂:マイナーで搭乗して メジャーで無事な方の竜骸殴っておきます
伊藤算砂:3dx
DoubleCross : (3DX10) → 9[4,4,9] → 9

GM:轢殺アタックだ
竜骸:轢殺に対して抵抗できません……ダメージをどうぞ。
伊藤算砂:1d10+13
DoubleCross : (1D10+13) → 3[3]+13 → 16

伊藤算砂:ちょっと削ったぜ
竜骸:生きてるけど、いいのが入ると死んじゃうかも
GM:ではクリンナップ。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:はい
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:回復しておきます
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:『魚料理にハーブの香りポワソン』 《不死者の恩寵》《再生の王錫》
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:7d10+3
DoubleCross : (7D10+3) → 42[5,4,9,6,5,3,10]+3 → 45

GM:固すぎる~
ブレス・ブリギッド:フル回復してる……?
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:全快かな
伊藤算砂:やば
ブレス・ブリギッド:石の魔剣の天敵がおる
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズのHPを41増加(166 → 207)
エリザベス・タイラー:無敵
伊藤算砂:7度の戦闘で一度もリザレクトしていない
GM:なんやこのバケモノは……
GM:ジャームよりジャームじみてる
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を8増加(143 → 151)

  "竜王"[4/149]
 竜骸[5/149] 竜骸[5/149]
 
     10m

 リュエ・ゾウイル[3/189]
   "暗殺王"[18]
  "海賊王"[5/167]
"美食王"[7/151] "情王"[0/145]
"髑髏王"[11/100] "明王"[8/100]
 "矜持なきもの"[11/120]
  Cu型/ヘラクレス[13]

     10m

    竜骸[5/80]
   "ウィジェット"[14]
   "ブロンテス"[19]


GM:状況は最悪の乱戦を呈していた。しかも、ノドスはほとんど手本めいた完璧な奇襲を仕掛けている。
GM:偏執的なほどセオリー通りで、それ故に対策困難なこの手筋を、伊藤算砂は知っている。
GM:後手を強いられている。対処しなければ、順当な敗北が待ち受けるだろう。――受けなければならない。
伊藤算砂:(……知らぬ手を切るしかありませんか)
伊藤算砂:周囲を見やる。(まだこれを持つを見せるべきときではないと思っていましたが……)
伊藤算砂:「……不夜王」耳に手を添えて、通信端末に小さく問う。
伊藤算砂:「現在キングダムに……“解錠”での対応が必要な危機はありますか?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈ない〉不機嫌な声は、普段よりも一段と低い。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:"竜王"がこれから何をしようとしているかを理解しているためだ。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈加えて言えば、公には私は『この通信を聞いていない』ことになる〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈卿がこれから何かをするつもりだとしてもだ〉
伊藤算砂:〈ふふ。私も何をするかは申し上げておりませんし〉
伊藤算砂:〈神聖二重冠の起こす事象などまだ未解明です〉
伊藤算砂:〈“何が起きても不思議ではない”でしょう?〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈その通りだ〉
伊藤算砂:一度手にした特権があった。
伊藤算砂:それを、今の主が用いていない限りは、借り受けることが出来るよう、
伊藤算砂:“爪痕”を遺して去った。
伊藤算砂:全てではない。7つのうちどれか一つ。
伊藤算砂:7つの枠のうち、絶対神聖なる第一の席。
伊藤算砂:席を管理する者の座す第二の席。
伊藤算砂:この場に座る者のある第四の席。
伊藤算砂:常に座るものがあり続ける第七の席。
伊藤算砂:今回であれば、それを除いた、第三、第五、第六。そのいずれか。
伊藤算砂:その鍵を、権限を越えて開く。いわば合鍵のようなもの。
伊藤算砂:「霜は軍営に満ちて 秋気清し 数行の過雁 月三更」
伊藤算砂:「越鍵解錠――放生鴇嘶曳叡王ほうしょうつきのこええいえいおう

伊藤算砂:黄光の十字の冠。その周囲に。
伊藤算砂:更に拡張した蒼光。飛車が成った効きを示すもの。
伊藤算砂:周囲に仕込んだ龍鱗が、同じく“成る”。
伊藤算砂:それは意志を伝達するだけのものではなくなる。
伊藤算砂:伝達する意志を成すためのかたちをも成す。
伊藤算砂:指揮する全ての者に幻影の翼が生じ、大きく拡がった。
エリザベス・タイラー:「この竜翼。算砂様、貴方……」幻の翼をはためかせ、その絡繰りに気付いたように視線を向ける。
伊藤算砂:(……現行の円卓メンバーの前で)
伊藤算砂:(晒すべきものではなかったのですがね)
ブレス・ブリギッド:(これは、円卓の皆さんの"覇鍵解錠”!?……いえっ)「その再現ですか……!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(そういう事を平然と行える精神力がどうかしている…)
伊藤算砂:「お前たちは牙と爪を持つ。今やお前たちには翼がある」
伊藤算砂:「ここにお前たちの頭がある」
伊藤算砂:「不足はあるまい。あとは……」
伊藤算砂:「君臨せよ」
GM:そして"執行者"の攻撃が、戦場に及ぶ。弾丸と砂塵が降り荒び、遅れて魔眼砲弾が着弾。さらに重装型が指揮型のフィードバックを受けて突撃し、双方戦列が乱れ始める。
GM:算砂の対応により、その乱れは当初予測されたものとは大きく異なる形となり、しかしそれこそが指し手、アーノルド・ウォッチャーの望みであった。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:(切りましたね。手の内をひとつ)
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:一呼吸後方より戦況を俯瞰していた、ケラヴノスⅢ強化トバルカイン、"軒轅鏡"――"ブロンテス"の機身が節々より光を発した。
GM:"軒轅鏡"。中国は紫禁城の本殿、皇帝の座の頭上に輝く龍の装飾をこう呼ぶ。
GM:玉座に座る者を睨み、その者が正統ならざるという罪を帯びていれば、それを裁く者の名だ。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「あかせ――"軒轅鏡"」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:瞬間、大地が揺れ、方々から砂によって構成された無数の大蛇が姿を表す。あるものは天より、あるものは木々の合間から、あるものは地中から、緑の眼光が面々を睨む。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:そして、殺到――同時、砂製の大蛇のその牙に、不穏の光を見出すことができるだろう。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:確かにそれは一定の殺傷力を備えている。だが、ただ傷つけるため『だけ』の手をここで打つ指し手ではない。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:それは"遺伝橋"の不完全な再現だった。その使い手より『遺産を剥がし取る』機能だけを持つ、王鍵強奪の毒が滴る牙。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:王だけを暫時追い落とす"軒轅鏡"の毒が、夜闇の戦場を四方より切り裂く!
ブレス・ブリギッド:「あの牙……とても不穏な感じです!」
ブレス・ブリギッド:その牙の群れが向かう先に声を飛ばす。
"矜持なきもの":「――遺産を」樹上から、警告の声がある。
"矜持なきもの":「剥がし取る力だ!当たればやられるぞ!」
伊藤算砂:「当てさせなければよい」
伊藤算砂:各人の翼から、声よりも早い指揮が飛ぶ。
伊藤算砂:その指揮が直結したかのように、その身体を回避軌道へと強制する。
エリザベス・タイラー:「その通りですわね…!」翼の羽搏きに任せ、オーシャンズの背後へと後退する。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ふぅん?」ナイフとフォークを構えていたが。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「どうしましょう…食べない方が?」
伊藤算砂:(明王は美食王を支援!)
伊藤算砂:彼女の“欲”に相反する指揮にとっさに従わせることは合理的でない。
伊藤算砂:逡巡が生まれる。逡巡は遅滞を生む。周囲にやらせる方がいい。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(惜しい…恐るべき毒であるからこそ…食べたい!)
ブレス・ブリギッド:「でしたら、」タタン、と蛇の渦中でステップを踏み、群れの行く先を制御している。「私達が下処理をしたほうが良さそうですね、先輩」
"明王"ベルティン・シェーヴ:頷く。声を発さないのは
"明王"ベルティン・シェーヴ:迎撃のためにそれが必要だからだ。「――――――!!!!!」
"明王"ベルティン・シェーヴ:それは人間の可聴域外の低周波だったが、強力な音圧として、蛇の殺到を食い止める壁となる。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:少しずつ誘導された蛇群が、一点の突破を狙い美食王に迫った――が、それは奇妙な停止を見せた。不可視の衝撃壁によるものだ。
"明王"ベルティン・シェーヴ:ベルティン・シェーヴは、アジアゾウのキュマイラ能力者であった。象の鳴き声は認識されているよりも遥かに『大声』だが、その波長の大部分は人間の可聴域より遥かに低い。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……、食、王様!!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(いや、しかし…一度でも見ておけば調理法を思いつくかもしれない…次は食べられるかもしれない)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ありがとうございます…ベルティン」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ここは惜しいですが…次の機会を待ちましょう」ナイフで止まった蛇を切り捨てた。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:他方で、リュエ・ゾウイルに対する蛇がその誘いと壁により止められることはない。
リュエ・ゾウイル:だが、リュエ・ゾウイルの対応は簡単だった――生来の耐性。アーノルドの王権剥奪の力は、その性質上、極限まで拡大解釈した植物毒の形を取っており
リュエ・ゾウイル:王ならず、王鍵を守護する邪竜に通用するものではなかった。
伊藤算砂:その一連の迎撃の中でも、意識から彼女を外したつもりはなかった。
伊藤算砂:そのはずであった。
伊藤算砂:(……何故)
伊藤算砂:(何故見つけられない)
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「ねえ」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「――どうやったんですか?」伊藤算砂の背後で、囁き声があるような気がする。
伊藤算砂:「……!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:策謀を制することができない、という不夜王の見立ては、全く正しかった。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:この場をただ離れることが最善手だった暗殺王は、接近していた。吐息のかかるほど、衣服が触れ合うほど近くに。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:知覚不能の暗闇の中から、じっと、赤く丸い瞳だけが見開いていて
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:伊藤算砂の越鍵解錠の操作を観察していた……学習しようとしている。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー侵星魔法冠インヴィジブルクロスを、ジャームを操る方法を、それら秘奥の技術に好奇を抱き、事実、学習してみせたように。
伊藤算砂:手探りでその姿をつかもうとするが、捉えることが出来ない。
伊藤算砂:(……ここで見せたものだけでは、私のやったことにたどり着けない)
伊藤算砂:そう心の内では分かってはいるが、もしも学習してしまえば?という気持ちを拭うことが出来ない。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「そうか……一時的に権限が認められていたなら……処理を遡らせて、そうか……」
GM:彼女の接近が与えたものは、ただ学習への恐怖だけではなかった。
GM:しかしこちらは自覚症状がないだけ、より恐ろしい作用かもしれない。即ち全員が、強力な侵蝕負荷にさらされているということ。
GM:そして、伊藤算砂の心に疑念の影が過ぎった一瞬。
執行者Cu型/ヘラクレス:重装型の執行者が、至近で腕を振りかぶっていた。
執行者Cu型/ヘラクレス:……戦術の上では、織り込み済みの攻撃ではあっただろう。執行者の中では反応を読みやすい型である。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:暗殺王は『暗殺』に自身の力を用いない。その一瞬に思考の隙が生まれることを織り込んでいたとしたら――
伊藤算砂:「……!」強大な侵蝕負荷の苦痛。あるいは、これを受ければ。
伊藤算砂:それから離れられるのではないか。
伊藤算砂:普段であれば一蹴するような愚かな発想であった。
伊藤算砂:それが過る時間が、少しだけ長かっただけのはずであった。
執行者Cu型/ヘラクレス:爆撃の如き打撃音が響いて、竜王の細い体が吹き飛ばされている。
エリザベス・タイラー:「算砂様!……ぎっ!?」算砂が攻撃を受けたのとほぼ同時、ヘラクレスへと銃を向けた瞬間、半身に激痛が走る。
伊藤算砂:「かっ……!」
エリザベス・タイラー:幻想の龍鱗が首元まで侵食し、龍角が額を突き破る。「この感覚……やはりまだ……!」
"矜持なきもの":「――サヴィト!!」
"矜持なきもの":回転し、コートを翻して樹上から強襲を仕掛けた"矜持なきもの"が、視界にサヴィトを捉える。捉えたはずだった。
"矜持なきもの":対象の時間を固定し、確実に追撃を当てるバロール能力――それは、対暗殺王の切り札のはずだったが。
GM:"矜持なきもの"の魔眼は、サヴィトではなく、その先のノドスの機体群へと作用した。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「わぁ、怖い!危ないですよ、おじさま……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「ふふふ……やっぱり来てたんですね?エリーちゃん達もいけないなあ~……理事会の大人の言うことなんか聞いて……」
エリザベス・タイラー:「従っているわけではありません。利害の一致ですわ……」乱れた息を落ち着かせて
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「――ねえ、教えてあげましょうか。どうして、その人が私の王鍵を持っていたんだと思いますか?」
エリザベス・タイラー:「………」確かに、少し考えればわかることだった。或いは気付いていながら目を逸らしていたのか?
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「『石の魔剣』の力を知っていた理由は?少し考えれば分かるはずよね……」
エリザベス・タイラー:「……だとしたら余計に不可解ですわね、サヴィト様」問われた以上は自覚せざるを得ない。そのタイミングを自在に操れることも、彼女の恐ろしさの一端だ。
エリザベス・タイラー:「貴方は、自分を殺した男・・・・・・・と、一年近くも共に過ごしていましたの?」
"矜持なきもの":「……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「そうですよ」
ブレス・ブリギッド:「えぇっ……!?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「いくら人殺しだって、責任はないですもんね?私を殺す決定をしたのは"ロードマスター"で、おじさまは命令に従っただけ……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「……だから、二回も、、、殺せなかったんでしょう?おじさま」
"矜持なきもの":「……どうでもいいことだ!こいつの会話を……聞くな!」
"矜持なきもの":「俺の魔眼はノドスの側に効いてる!生き残って、勝つつもりなら……!始末するのは、そいつらからだ!!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(聞きたくはない…ですけど…聞かざるを得ないし…聞く必要のある情報だけを小出しにしてきている)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(それに…頭が痛いッ…クソ…)
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:――適合者の知覚情報を消去し、その記憶すら忘却させる王鍵、羅睺薨兆星。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:戦場から完全に姿を消しながら、ただ一方的に声をかけることができる。円卓第一席としてサヴィトが編み出した王鍵の応用はそれだけである。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:だが、"学級会"が疑問を抱くことなく『天国』を処理場にしていたように。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:彼女らが誰かの囁きでキングダムを蝕む諜報組織として復活したように。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:サヴィト自身の存在を忘れ去り、話しかけられたことだけを覚えている者は、いずれそれが自分で気づいた、、、、、、、ことだと思うようになる。
竜骸:竜王の制御下にある数羽の竜骸が、動きを止めた執行者の軍勢を引き裂き、食いちぎっていた。
竜骸:乱戦そのものはキングダムの優勢に進んでいるように見える――
GM:だが、そんな勝利を与えられれば与えられるほど、それが誰によって導かれたことなのかも、忘却していくことになるのだろうか?
伊藤算砂:「……」
伊藤算砂:吹き飛ばされた先でよろよろと起き上がり、戦局を伝達される鱗の感覚で掴み。
伊藤算砂:「……始末するのはノドスからです!」
伊藤算砂:「今ので瓦解する見立てが……合っていません!」
エリザベス・タイラー:「………っ」算砂の声に応じて、下げかけた銃を再び振り上げる。
エリザベス・タイラー:「そのまま睨みを効かせておいて下さいませ!おじさま・・・・!」背後の"矜持なきもの"に吐き捨てて
エリザベス・タイラー:「"錨鎖"アンカー!」
エリザベス・タイラー:空間が歪む。ノドス、竜骸、そして未だ動きを見せないリュエの三方向へと、巨大な鉄鎖が射出される。
エリザベス・タイラー:先端に錨のついた鉄鎖がそれぞれに巻き付き、互いの重量でその身動きを取れなくする。
エリザベス・タイラー:「"大乱海火"タイラント・シーファイア!!」
エリザベス・タイラー:その鎖の上を炎が走り、瞬く間に火柱が上がる。三方の敵を豪炎の渦の中へと閉じ込める。
エリザベス・タイラー:古代ローマで用いられた海を焼く炎、"ギリシアの火"。
エリザベス・タイラー:その原液として伝わる秘蔵の一品を、この瞬間のためにぶちまけた。
竜骸:豪熱が直撃した竜骸ワイバーンは、一瞬にしてその肉が焼け落ち、文字通りの骸めいた姿と化して地面に落ちる。
竜骸:だが完全な死ではない。ジャームなのだ。到底生命維持不能な虚ろな殻となりつつも、地面を這ってなお活動しようとしている。
GM:練達の戦術家たる"ブロンテス"も、円卓第四席の切り札を耐えるすべはない――
執行者Ne型/ラダマンティス:指揮官型が辛うじて鎖の盾となったが、その機体すら貫通して、大火へと呑まれた。
執行者Ne型/ラダマンティス:……だが。その熱伝導は想定していたような勢いではなかった。
エリザベス・タイラー:「……?」リュエや竜骸、ジャームの生命力は想定の範囲内。そちらはいわば牽制だ。しかし、ノドスの機械の耐久力はこれまでの戦闘で底が見えていたはずだった。
執行者Ne型/ラダマンティス:秘蔵の宝の作用が……器物の働きが、抑制されていると感じる。
ブレス・ブリギッド:「炎が減衰……いえ、妨害されている……?」

執行者Ne型/ラダマンティス:"ラダマンティス"と呼ばれる執行者は、キングダムが複数回交戦した執行者機体の一種に過ぎなかった。
執行者Ne型/ラダマンティス:だが、そうした機体にこそ潜む意味がある。
執行者Ne型/ラダマンティス:それがノドスチルドレンの操るトバルカインと化していることを、誰も想定しない。
執行者Ne型/ラダマンティス:”ラダマンティス"の手が、焼かれながら鎖を掴む。剥がれ落ちる外装の内側には……金属製のワームが、神経の如く通っている。

"ウィジェット":「トバルカイン……70th。"ワインドアッパー"」
エリザベス・タイラー:「"ワインドアッパー"……あの時の邪魔者ですわね……!」
"ウィジェット":「エリザベス・タイラー……」
"ウィジェット":「ニーアム・マッキーンを返してもらう」
伊藤算砂:(……手の内をひとつ切った)
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:(有難うございます。ちょうど一手必要な所でした)
伊藤算砂:「……不夜王」
伊藤算砂:「“保護”している彼女に“ペナルティ”を」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈了解した〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:"竜王"の意図を察し、即座に"手足"を動かす。
伊藤算砂:そうすることが目的ではない。そう告げたときの反応を見る。
"ウィジェット":「……。次はそちらが通信機の向こうから懇願するといい」
"ウィジェット":「伊藤算砂に『ペナルティ』を与えるのはやめてくれ、と」
伊藤算砂:「ああ。こちらにしかいらっしゃらないんですね」
伊藤算砂:言いながら、竜骸の手を止めている。
伊藤算砂:生徒を攻撃するために最適化された躰体では、このサイズの相手を、正確に敵と認識できない。
GM:一方で、ベルティン・シェーヴとブレス・ブリギッドは全く別の脅威に対し備えていた。
GM:そのような分担を与えられた、と初めから認識している。
GM:強大な再生能力を持つジャームを抹殺する最も有効な手段――それは。
"明王"ベルティン・シェーヴ:右腕を異形化させて、強力に力を込めている。
"明王"ベルティン・シェーヴ:自分自身の胴の太さに等しいほどに肥大化した、象の牙や脚や、鼻が絡み合ったような、異形の右腕。
ブレス・ブリギッド:「──先輩!」海賊王が射出し、絡めた鉄鎖を手に取る。
ブレス・ブリギッド:"ウィジェット"、ノドス。後方で気になることはあれど、このタイミングではすでに動きを指示されている。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「フ――ッ……!」人ならぬ肺活量で深く、深く息を吸い、吐く。
ブレス・ブリギッド:燃え盛る鎖の先には、竜へと体を変える少女の姿。鉄の鱗に覆われた腕で鎖を引き絞る。
ブレス・ブリギッド:「行きます!」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「お願、い!」既に、溜めた膂力を解き放っている。
ブレス・ブリギッド:ぐ、と綱引きのように引き絞れば、スケールを間違えた騙し絵のようにリュエの体を引き寄せる。
ブレス・ブリギッド:鎖を叩きつけた着地点は、既に構えているベルティンの目の前だ。
リュエ・ゾウイル:「グウゥッ――!?」
リュエ・ゾウイル:人と竜の混ざりあった姿のリュエは、咆哮を上げながらも引きずり込まれる。抵抗はあったが、ブレスの引力が拮抗の末に勝り、またその抵抗もじき緩んだ。
"明王"ベルティン・シェーヴ:―― パ   ン   !
"明王"ベルティン・シェーヴ:音速を超えた重打が空中で炸裂する。通常の生徒なら、一撃で肉体を四散する威力であるが……
リュエ・ゾウイル:攻撃衝動に猛る知性は、その勢いを利用すれば良いとだけ判断したのだ。しかし……
リュエ・ゾウイル:「アアァアアアッ!?」
リュエ・ゾウイル:絶叫。痛みにより生じ、強い怒りを帯びている。……その肉体は未だ健在だ。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……っ!嘘……!」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「効いてない……!?」竜王の戦術に従い、十分に力を溜めて、無防備な肉体に叩き込んだ。当然、この一撃で仕留めるつもりであった。
リュエ・ゾウイル:衝撃を受けながらも四肢をいびつ変形させながら体勢を取り戻し、異常に発達した……第三の腕となりつつある、石剣の尾を振り上げ、薙ぎ払う。
ブレス・ブリギッド:「っ、いえ……!」とっさにそう答えたのは、似たものを見たからだ。
伊藤算砂:「効いています!」
伊藤算砂:「損傷を無視できる生命など有りはしない!」
ブレス・ブリギッド:「はい、あれは耐えています・・・・・・!硬いのでも、避けたのでもなく」
ブレス・ブリギッド:「上限が、高い!」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「そんなことが……」
リュエ・ゾウイル:狙いは無論、今しがた自分に痛みを与えた者。それが敵であることだけは間違いないからだ。その物語を破壊すべく、凶刃が迫る。
"明王"ベルティン・シェーヴ:常識の枠外のものを理解しようとした。その一瞬が、『石の魔剣』の前では致命となり得る。
ブレス・ブリギッド:「っ、先輩……!?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「なるほど…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「竜というのは…元来…貪欲なるもの…喰らう物のイメージが…形を得たもの」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「食べるのに…適した姿…という事ですね?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:その体躯が一回り大きくなる。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:角は食事には不要だが牙は役に立つだろう。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「それは一度見ました…直接食べるのは難しそうですが…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:浮遊する無数の食材が剣にまとわりつく。
リュエ・ゾウイル:石の魔剣の斬撃軌道は、まとわりつく不可解な食材を振り払うばかりに終わる――元より無より生じ、食われるためだけのそれらに、破壊すべき物語など匙ほどしか存在しない。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「その呪い…味付けには良さそうです」
"矜持なきもの":「さすがだ」冷や汗を流しながら、一言だけ呟く。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:あの力を吸い取った肉を手に持った鉄串で突き刺して一気に喰らう。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ん…シュラスコ風で…美味しい…」
リュエ・ゾウイル:「グゥウ――ッ!」 攻撃が理解できない経緯により受けられたことで、跳躍にて距離を取る。その衝撃で、不完全な変形はまたも進行する。
リュエ・ゾウイル:石の魔剣を掴んでいた器官は完全に腕へと変じた。受ける傷すら、今のリュエにとっては変形のきっかけにしかならない。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「ジャームになって、たくさんの人達を『結論』に導くんですよね?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「――その『石の魔剣』ならできます。いくらでも、リュエちゃんが望むようにしていいんですよ」
リュエ・ゾウイル:「ヴ、ゥゥ――ググッッ――アアァァァ!!」 その囁きが、また肉体を変形させる。魔剣を持つ手が二つに裂け、逆順で腕が伸び、胴へ接続された。
リュエ・ゾウイル:より正確に剣を振るうための姿だ。本末は転倒し、人の体に戻っていく。
"矜持なきもの":「『石の魔剣』は……本物の大王鍵だ。王に与えられた、最大最強の剣……」
"矜持なきもの":「……だがな。いつの時代だって、剣を振るうのは王じゃない。違うんだ……」
"矜持なきもの":「『石の魔剣』は――兵士ジャームに振るわせる時にこそ、最悪の兵器になる」
伊藤算砂:「剣の目線ならばそうでしょうね」
伊藤算砂:「戦う身からすれば、あちらが怪物ジャームであることは」
伊藤算砂:「最悪ではなくなります。ブレスさん」
伊藤算砂:「逡巡の必要はありません。あれは戻ることが出来ない」
伊藤算砂:「思いのままに」
ブレス・ブリギッド:「──私の腕は、燃え盛る竜の爪」跳躍した影を追うように、その声は正面から響く。
ブレス・ブリギッド:指を三つに組み合わせた手が鋼の鱗を纏い、炎が吹き出して巨大な腕を形作る。
ブレス・ブリギッド:「すー……」対峙するのは無手。両腕を弓のように引き絞る。
ブレス・ブリギッド:ぐるり、と前触れ無くリュエの体を拘束した。鋼の鱗に覆われた尾が、ブレスのスカートから伸びている。
ブレス・ブリギッド:「や、」呼吸の爆発
リュエ・ゾウイル:長い髪がまとわりつき、顔も伺えなくなった頭がブレスを見上げた。
ブレス・ブリギッド:「あぁぁぁぁぁぁぁぁー!」爬虫類のように縦に裂けた瞳孔。引き絞った両腕を交差するように叩きつけた
ブレス・ブリギッド:巨大なトレーラーが激突するような破砕音とともに、衝撃がリュエを襲う!
リュエ・ゾウイル:「ゴオ――ッ!」 防御の余地はなかった。その衝撃波は直撃し、リュエの体躯はさらに抉れる。
リュエ・ゾウイル:剣がブレスの横を過ぎた。反撃が衝撃によりぶれたためだ。だがその失敗を元に、損傷部の傷を塞いで、更に複数の腕が石の魔剣へと伸びる。
リュエ・ゾウイル:それは飢え渇望する、無数の欲望の戯画のようでもある。
"明王"ベルティン・シェーヴ:(……ブレスちゃん)清灯火ベロニカのかつての継承者として、思う。
"明王"ベルティン・シェーヴ:(あなたは怒っている。炎が激しいのは、それだけ……こんな悲劇が、許せないから)
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドに宿るキュマイラ能力は、幻想としての竜を形作る。
ブレス・ブリギッド:爪、牙、尾。本来存在しないはずの異形を操り、常以上の膂力がリュエの出力と拮抗している。
ブレス・ブリギッド:「………!」
ブレス・ブリギッド:リュエと対峙するその表情は、どこまでも穏やかで、涼しい。
ブレス・ブリギッド:ジャームとして変化していくその姿を見るだけで──感情の熱量は炎に代わり、炎の竜の体を形作っていた。
ブレス・ブリギッド:「……まだ」
ブレス・ブリギッド:「立ち上がるのですね、貴方は」
ブレス・ブリギッド:変換しきれなかった熱を吐き出すように、リュエを見ながら呟いた。
伊藤算砂:「……あれでもまだ足りないか」
伊藤算砂:つぶやきながら、大きく長い尾が天に伸び、竜骸の群れの一部を叩き落とすように踏みつけにした。
伊藤算砂:その先端には、竜骸の遺骸が掴まれている。
伊藤算砂:その突端部を即席の凶器として、地面と挟んで躙り潰した。

■ラウンド2

  "竜王"[4/149]
 竜骸[5/149] 竜骸[5/149]
 
     10m

 リュエ・ゾウイル[3/189]
   "暗殺王"[18]
  "海賊王"[5/167]
"美食王"[7/151] "情王"[3/145]
"髑髏王"[11/100] "明王"[8/100]
 "矜持なきもの"[11/120]
  Cu型/ヘラクレス[3]

     10m

    竜骸[5/80]
   "ウィジェット"[4]
   "ブロンテス"[9]

GM:セットアップに入ります。
伊藤算砂:《サポートモード》至近だから届かないんだよな 《戦術》だけ使います
ブレス・ブリギッド:【ノーマルスキル:お掃除開始です】《フルパワーアタック》ラウンド中攻撃力+20。行動値0に変更。
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を4増加(145 → 149)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ナイヨー
エリザベス・タイラー:なし!
伊藤算砂:自分以外味方全員のメジャーアクションのダイスを+6個。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:なし
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:《アクセル》《ラピッドファクトリー》《タブレット》。対象はジャーム竜骸2体。
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を6増加(149 → 155)
"ブロンテス":《サポートデバイス》。精神ダイスを+12個。
竜骸:2体ともキングダムのエンゲージへ《スタートダッシュ》。
リュエ・ゾウイル:《波紋の城塞》のみ。
リュエ・ゾウイル:装甲値は+15。エフェクトレベルが上がっています。

  "竜王"[4/155]
 
     10m

 竜骸[15/149] 竜骸[15/149]
 リュエ・ゾウイル[3/189]
   "暗殺王"[18]
  "海賊王"[5/167]
"美食王"[7/151] "情王"[0/149]
"髑髏王"[11/100] "明王"[8/100]
 "矜持なきもの"[11/120]
  Cu型/ヘラクレス[3]

     10m

    竜骸[5/80]
   "ウィジェット"[4]
   "ブロンテス"[9]

GM:最初のイニシアチブです。行動値18、暗殺王。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:《氷熱の軍団》をPC陣営以外のエネミー全員に。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:ラウンド中攻撃力を+20します。
エリザベス・タイラー:おまえーっ!
伊藤算砂:イニシアチブ持ちすぎ
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:自分の手番では「完全熱光学迷彩服」を使用して再び隠密状態になります。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:本当ならこのエンゲージを出てもう一回エンゲージしたいけど……
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:それだとマイナー使っちゃうから隠密になれないのよね
エリザベス・タイラー:そのままなにもせず立っていてくれ
竜骸:次は《アクセル》で行動値が上がっている竜骸の手番になります。
竜骸:行動値15。今更ですけど、ダメージを受けている方をステータステーブルの竜骸02、受けてない方を竜骸01とします。
竜骸:竜骸00は味方ユニットです。
竜骸:《コンセントレイト:キュマイラ》《銘なき刃》《疾風剣》《獅子奮迅》。
竜骸:リュエ、暗殺王以外の全員を標的にします。執行者Cuも対象。
竜骸:8dx7+3 リアクション-6個、01
DoubleCross : (8DX7+3) → 10[3,5,6,8,9,10,10,10]+10[2,3,5,8,8]+3[1,3]+3 → 26

竜骸:8dx7+3 リアクション-6個、02
DoubleCross : (8DX7+3) → 10[2,2,4,6,7,8,9,10]+10[2,4,5,10]+6[6]+3 → 29

“髑髏王”ロロ・スウィーティー:《犠牲の血》使います!範囲攻撃を私単体にするぜ
竜骸:ほう……小癪なやつ
竜骸:2回とも受けるというのかね
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:カバーしちゃうぜ
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:まず1回やって回避見ようっと
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:《アクロバット》でドッジ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:回避見てからね
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:5dx9>=26
DoubleCross : (5DX9>=26) → 8[1,2,7,7,8] → 8 → 失敗

“髑髏王”ロロ・スウィーティー:ぜんぜんダメだ~
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:《崩れずの群れ》
GM:え!いいのかい
GM:まあでも単体だからな……ダメージ2倍にならないか。
竜骸:3d10+23+20
DoubleCross : (3D10+23+20) → 22[7,6,9]+23+20 → 65

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:装甲とガードで20点弾いて45
伊藤算砂:《デモンズウェブ》使います
竜骸:硬いよこのパーティ~~
ブレス・ブリギッド:カッチカチですわ~
伊藤算砂:45-9d10
DoubleCross : (45-9D10) → 45-48[10,2,9,2,9,5,4,3,4] → -3

伊藤算砂:0ね
竜骸:硬すぎ
エリザベス・タイラー:無傷!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:イエーイ
ブレス・ブリギッド:ヤバすぎ
GM:しかも波紋の方陣とかあるんでしょ……持たせなきゃよかった
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を2増加(155 → 157)
GM:なんでPC側がボスみたいな布陣してるんだ
不夜王:www
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を2増加(151 → 153)
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:2回めも《犠牲の血》しちゃお~
竜骸:じゃあ二発目の竜骸だぜ
竜骸:アクロバットしなッ
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:5dx9>=29 《アクロバット》
DoubleCross : (5DX9>=29) → 10[1,2,5,9,10]+10[7,9]+8[8] → 28 → 失敗

竜骸:怖すぎ
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:おしい……!
竜骸:そんなところまでボスの挙動再現しなくていいから
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:これはこのまま貰っちゃおうかな
竜骸:01なら避けれてたんだよなこれ
竜骸:3d10+23+20
DoubleCross : (3D10+23+20) → 11[1,9,1]+23+20 → 54

“髑髏王”ロロ・スウィーティー:HP1なので初めて死にます
ブレス・ブリギッド:髑髏王ー!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ウワー…
竜骸:これだけやってHP1か……!
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:“髑髏王”ロロ・スウィーティーのHPを11に変更(1 → 11)
GM:次は行動値11。"矜持なきもの"と髑髏王ですが。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:イニシアチブにできることはいくらでもあります。《フレイムトランス》を"ブロンテス"に。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:攻撃力をさらに+15します。しかもシーン持続だよ。
エリザベス・タイラー:なんだこいつ
ブレス・ブリギッド:ちょいちょいイニシアチブ握ってきますね
伊藤算砂:やば
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:こいつはイニシアチブしかしてこないやつです
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:隠密が解除されないからね。だからまだまだ沢山エフェクト持ってるよ
GM:ということで改めてPC側NPC2体の手番です。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ひでぇ
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:やります。《解放の雷》を、明王へ。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:ここが唯一C値低下の恩恵を与えられるのだ
"明王"ベルティン・シェーヴ:これ本当にマッサージなのかしら?
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:ちょっとビリビリするだけだよ
"明王"ベルティン・シェーヴ:なんだか電流罰ゲームみたいな気が……
ブレス・ブリギッド:出力強くないです?
"矜持なきもの":俺はどうするんだい
GM:あ!すいません。実はさっきエンゲージした竜骸2体ですが
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:暗殺王のEロイスで侵蝕率が+6D10されていました。
GM:巻き戻し処理はしませんけど、侵蝕管理のために今上昇させていただきます。一律で上げます。
竜骸:149+6d10
DoubleCross : (149+6D10) → 149+30[3,6,10,1,7,3] → 179

竜骸:ウオオオ温まってきた
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ヤベェー
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:エフェクトレベルがあがっちゃった
ブレス・ブリギッド:やっべぇですわ~
竜骸:奮迅しまくるぜェー
竜骸:あと01は何気に復活時のHPも10上がるよ
伊藤算砂:不夜王の効果を使用します!
GM:ワァ……
伊藤算砂:照準:サヴィト・カウル・シャーを指定。
伊藤算砂:〈知覚〉を試します。まず本体。この判定が一番本体にも可能性ある
GM:ダイス修正は侵蝕と差し引き0よ
伊藤算砂:3dx7+1>=15
DoubleCross : (3DX7+1>=15) → 5[3,5,5]+1 → 6 → 失敗

伊藤算砂:ぜんぜんだめだった
エリザベス・タイラー:疲れちゃったのかな
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:ジェシーちゃん……♡
伊藤算砂:従者!はたらけ
伊藤算砂:11dx7>=15
DoubleCross : (11DX7>=15) → 10[4,5,5,6,6,7,7,8,8,8,10]+10[2,2,4,7,8,8]+5[5,5,5] → 25 → 成功

伊藤算砂:11dx7>=15
DoubleCross : (11DX7>=15) → 10[2,2,3,4,5,6,6,7,8,9,9]+10[1,5,6,9]+4[4] → 24 → 成功

伊藤算砂:11dx7>=15
DoubleCross : (11DX7>=15) → 10[1,1,2,3,5,6,6,7,7,8,9]+10[1,3,4,8]+3[3] → 23 → 成功

伊藤算砂:11dx7>=15
DoubleCross : (11DX7>=15) → 10[1,2,4,4,4,5,6,8,9,10,10]+10[3,5,8,10]+10[5,10]+10[8]+10[8]+1[1] → 51 → 成功

伊藤算砂:よし
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:クソ強い!!!
ブレス・ブリギッド:最後本気出した子おる
エリザベス・タイラー:従者くんは偉いね~
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:こんなの敵に回すんじゃなかった……!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:従者は最強
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:無限の侵蝕率は解除されます。
GM:ではそのままなら矜持なきものの行動になるわけですが……
"矜持なきもの":どうしますか?
ブレス・ブリギッド:では、おじさまは《因果歪曲》なしのコンボを同エンゲージのリュエさんにお願いします
"矜持なきもの":はーい
"矜持なきもの":《コンセントレイト:バロール》《パラライズ》《死神の瞳》《悪魔の影》。
"矜持なきもの":14dx7+6
DoubleCross : (14DX7+6) → 10[1,2,2,2,2,3,3,4,5,7,9,9,10,10]+10[1,2,4,8,10]+10[5,8]+10[9]+10[10]+10[10]+10[8]+3[3]+6 → 79

"矜持なきもの":強い!しかもC値減少入れてないのに
"矜持なきもの":こんなんなっちゃった
ブレス・ブリギッド:メチャ頑張り秩序
"矜持なきもの":なんで秩序なきものって間違えられるんだろう
リュエ・ゾウイル:回避・ファイトーッ!
リュエ・ゾウイル:11dx+3>=79
DoubleCross : (11DX10+3>=79) → 10[1,1,3,4,5,7,9,10,10,10,10]+10[2,6,8,10]+7[7]+3 → 30 → 失敗

リュエ・ゾウイル:ワァーン
ブレス・ブリギッド:超頑張ってる
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:さすが秩序な着物
伊藤算砂:やば
"矜持なきもの":硬直を与え、対象が次に受ける攻撃のダメージを+8Dします。対象は次に受ける攻撃に対してリアクションを行えません。
GM:あ、もう行動値9か!
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:イニシアチブに《原初の灰:恐れる獣の咆哮》 。"ブロンテス""ウィジェット"のラウンド間ダイスを+6個します。
"ブロンテス":"ブロンテス"の手番です。
"ブロンテス":シールドは作成済みなので
"ブロンテス":《コンセントレイト:モルフェウス》《砂の刃》《縛鎖の空間》《ギガノトランス》。
"ブロンテス":PC陣営全員を狙います。敵味方の竜骸も含めます。
"ブロンテス":24dx7+4 ガード値-5、命中時重圧、放心
DoubleCross : (24DX7+4) → 10[1,1,1,1,2,2,2,2,2,3,3,4,4,5,5,5,5,7,8,8,8,9,10,10]+10[1,2,5,6,6,9,9]+4[1,4]+4 → 28

"ブロンテス":ひっく!
"ブロンテス":本当にキングダムのこと嫌いなのかな
竜骸:ジャーム竜骸どもには命中しますが、この竜骸はドッジができます。
伊藤算砂:よけなさい 補正はC-1だけだけど……
竜骸:7dx9+3>=28
DoubleCross : (7DX9+3>=28) → 10[1,2,3,3,3,6,9]+3[3]+3 → 16 → 失敗

エリザベス・タイラー:惜しい
伊藤算砂:しかたない
エリザベス・タイラー:私もドッジしますわ
伊藤算砂:C-1は皆さんにありましてよ
伊藤算砂:8DX>=28 ドッジ
DoubleCross : (8DX10>=28) → 9[1,3,4,6,6,7,9,9] → 9 → 失敗

GM:ベルティンも矜持なきものもリアクション選択肢はあるので指示してね、マスター♡
ブレス・ブリギッド:流石に回避は厳しいし、【サブスキル:邪魔ですね】《龍鱗》《衝撃相殺》リアクション放棄で装甲値+40、HPダメージ-15
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を3増加(149 → 152)
GM:ウワァ強い
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:《アクロバット》でドッジ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:抹消者はないよね
"ブロンテス":あります。
エリザベス・タイラー:あるんじゃなかったっけ
ブレス・ブリギッド:復活し続けるやつですわね
ブレス・ブリギッド:回数が
エリザベス・タイラー:Eロイスで復活するから
"ブロンテス":【虚実崩壊】の効果で
"ブロンテス":抹消者の使用回数は使用するたびに回復します。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オッケー
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:使用を宣言してるかの確認なので
"ブロンテス":あ、それは言っておくべきでしたね……すみません
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:11dx9>=28
DoubleCross : (11DX9>=28) → 10[1,4,5,5,5,6,7,8,9,9,9]+8[3,8,8] → 18 → 失敗

エリザベス・タイラー:6dx9>=28
DoubleCross : (6DX9>=28) → 10[1,1,3,5,7,9]+8[8] → 18 → 失敗

ブレス・ブリギッド:ベルティン先輩も重圧回避のために居合込み回避かな
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ガード
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:庇うよ~
伊藤算砂:いや ベルティン先輩は
伊藤算砂:カードのカバーしてもらったほうがいいかも
伊藤算砂:遺産破壊から守れるの2人になるから
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ふんふん
ブレス・ブリギッド:そっかそっか
"明王"ベルティン・シェーヴ:じゃあ居合いはしなくていいのね……
"矜持なきもの":俺は復活回数0だからHPが0になったら死ぬぜ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:矜持さん!
エリザベス・タイラー:あなたそうだったの
"矜持なきもの":加入時にちゃんと書いてあるぜ
エリザベス・タイラー:身体よわよわ♡
"矜持なきもの":HPは高いし魔人の盾も持ってるがな……
ブレス・ブリギッド:じゃあ秩序なきものさんは《魔人の盾》でガード、ベルティン先輩は居合と切り払いで回避を狙ってください!
"矜持なきもの":また名前間違えられてる……。《魔人の盾》でガードします。
"明王"ベルティン・シェーヴ:わ……わかったわ……居合い……すればいいのね?
"明王"ベルティン・シェーヴ:8dx9+23>=28
DoubleCross : (8DX9+23>=28) → 10[2,2,6,7,8,8,9,10]+8[2,8]+23 → 41 → 成功

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:つよ~
ブレス・ブリギッド:流石です先輩!
"ウィジェット":《支配の領域》。
"ウィジェット":達成値を2にします。
エリザベス・タイラー:《デビルストリング》
エリザベス・タイラー:支配の領域を打ち消します
"ウィジェット":チッ、お前がいたか……
"ウィジェット":命拾いしたな……
伊藤算砂:流石ですわ
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を6増加(167 → 173)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:『小皿料理は細やかにアミューズ』 《崩れずの群れ》で海賊王をカバー
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を2増加(153 → 155)
"ブロンテス":リアクションは出揃ったっぽいですね。ダメージを出しましょう。
"ブロンテス":3d10+13+20+15 ガード値-5
DoubleCross : (3D10+13+20+15) → 13[3,3,7]+13+20+15 → 61

竜骸:すでに一度復活している竜骸02は死亡。
ブレス・ブリギッド:装甲で50点、《衝撃相殺》で15点弾くので無傷です。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ガード値-5が地味に効くな 15点減らして46
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:2倍にして92
竜骸:王子のHPは58になりました。
伊藤算砂:死にます!美食王のロイスを切って復活。
"矜持なきもの":《魔人の盾》でダメージを-35。26点を受け、HPは28点に。
"明王"ベルティン・シェーヴ:明王は海賊王のおかげで回避。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:『口直しに氷菓は如何?グラニテ』 《冥府の棺》で重圧解除
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:が先で問題なくカバーします
GM:髑髏王はこれで復活2回めですかね?
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:あっそうです これで最後
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:あと遺産も壊れました
伊藤算砂:壊れました……
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:遺産ーッ
"明王"ベルティン・シェーヴ:《波紋の方陣》を美食王に。
"明王"ベルティン・シェーヴ:6d10
DoubleCross : (6D10) → 30[3,7,5,3,8,4] → 30

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:92-30
"明王"ベルティン・シェーヴ:なかなかいい出目
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:62点
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズのHPを62減少(207 → 145)
"ブロンテス":命中した全員に重圧と放心を与え
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:遺産が割れるッ
"ブロンテス":「抹消者」の効果でDロイスデータを消去します。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:重圧は消えている
"ブロンテス":宿月大震撼、暴食アバドンの食卓布、僥冀ユーシーの瓔珞がこの戦闘中破壊され、効果を失います。
"ブロンテス":遺産効果で取得しているエフェクト等は使用不可能です。
伊藤算砂:発動中の効果も消滅しますか?
"ブロンテス":そこは戦闘不能キャラと同じ扱いで
"ブロンテス":持続ラウンド中は消滅しないとしましょう。
伊藤算砂:はーい このラウンドだけ保ってくれよ……!
"ブロンテス":次以降は使えないというだけですね
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:アクロバットが……行動値も8になります

  "竜王"[5/157]
 
     10m

   竜骸[15/179]
 リュエ・ゾウイル[3/189]
   "暗殺王"[18]
  "海賊王"[5/173]
"美食王"[7/155] "情王"[0/152]
"髑髏王"[8/100] "明王"[8/100]
 "矜持なきもの"[11/120]
  Cu型/ヘラクレス[3]

     10m

    竜骸[5/80]
   "ウィジェット"[4]
   "ブロンテス"[9]

GM:行動値7。美食王の手番になります。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:知覚判定を挑みます
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:フフ……戦う気か……
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:【神聖二重冠(ダブルクロス)】の効果を使用します
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う判定の達成値を+[上昇分×3]点増やす
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:侵蝕10上げて達成値+30
ブレス・ブリギッド:いけーっ 竜王のメジャーダイス+6個とC値-1だー!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を10増加(155 → 165)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:これでダイスボーナスが+1個されて
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:放心で差し引き+4とC値-1ですよね
伊藤算砂:そうです!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:12dx9+30
DoubleCross : (12DX9+30) → 10[1,3,3,5,5,6,6,6,6,7,10,10]+6[2,6]+30 → 46

伊藤算砂:いいかんじ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:一回転はした!
ブレス・ブリギッド:回った 良い感じよ
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:リアクションします。完全熱光学迷彩服で発見判定へのリアクションに+4個です。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:11dx+16>=46
DoubleCross : (11DX10+16>=46) → 10[2,3,4,5,6,7,7,8,9,9,10]+10[10]+6[6]+16 → 42 → 失敗

"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:……!
ブレス・ブリギッド:こわいよぉ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:あぶねぇ~
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:"暗殺王"がマップに出現しました。
伊藤算砂:やばすぎ
エリザベス・タイラー:ひぃ~~
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:発見されてしまったなら仕方ないかな……
GM:行動値5。のイニシアチブに行動します。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:《原初の白:時間凍結》。
伊藤算砂:こいつ……
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:HPを-20し、メインプロセスを行います。
エリザベス・タイラー:おまえおまえ!
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:マイナーアクションで「完全熱光学迷彩服」を使用します。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:メジャーアクションを放棄。行動を終了します。
エリザベス・タイラー:ゆるせね~~~っ!
ブレス・ブリギッド:コイツ~~~!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ウゼェ~w
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:なんで怒ってるのかな……
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:私は何も攻撃していないのに
GM:行動値5。竜王、海賊王、竜王子の手番です。
GM:竜王は遺産が破壊されたので行動値が5に戻っていますね。
伊藤算砂:やります マイナーでエンゲージ
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を6D10(→ 31)増加(157 → 188)
伊藤算砂:メジャーで発見判定。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:【絶対拒絶】【絶対拒絶】【絶対拒絶】【絶対拒絶】【絶対拒絶】【絶対拒絶】。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:侵蝕率を6D……しましたね
エリザベス・タイラー:コワ~
伊藤算砂:二重冠の選択効果を使用。侵蝕率を+10点して達成値を+30。
GM:その侵蝕率で二重冠を使えるかな……
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を10増加(188 → 198)
GM:しかも既にタイタスを二つ昇華している状態で!
伊藤算砂:5DX+30
DoubleCross : (5DX10+30) → 10[6,6,9,10,10]+4[1,4]+30 → 44

ブレス・ブリギッド:ちゃんと回してきよる
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:11dx+16>=44
DoubleCross : (11DX10+16>=44) → 10[2,3,3,5,5,6,6,6,7,9,10]+2[2]+16 → 28 → 失敗

"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:発見されました。再度隠密が解除されます!
エリザベス・タイラー:ヨシッ
伊藤算砂:ハア ハァ……
ブレス・ブリギッド:えらい
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:これ以上やってきたらもう 一線を越えるぞ!
GM:次のイニシアチブ。海賊王か竜王子の行動。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:大丈夫です。隠密はもうしません。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:《原初の紫:異形の転進》。
伊藤算砂:逃げとる

                  23m   "暗殺王"[18]
  "竜王"[5/198]
   竜骸[15/179]
 リュエ・ゾウイル[3/189]
  "海賊王"[5/173]
"美食王"[7/155] "情王"[0/152]
"髑髏王"[8/100] "明王"[8/100]
 "矜持なきもの"[11/120]
  Cu型/ヘラクレス[3]

     10m

    竜骸[5/80]
   "ウィジェット"[4]
   "ブロンテス"[9]

エリザベス・タイラー:コラーッ
ブレス・ブリギッド:めっちゃ逃げてる!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:逃げるな!竜王さんは逃げなかったぞ!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:侵蝕の恐怖にも負けなかった!
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:でもこれで異形の転進の回数も使い切りました。あとは皆さん頑張ってください……
GM:行動値5、海賊王か竜骸の手番です。
エリザベス・タイラー:私が行きますわ
GM:おお海賊王よ
エリザベス・タイラー:その前に!私は『破戒免状 決意◯/執着』のロイスをSロイスに指定。
エリザベス・タイラー:タイタス昇華し、《異世界の因子》の使用回数を回復させますわ!
GM:ゲゲーッ!
エリザベス・タイラー:そして即座に使用!対象は……
GM:どんな恐ろしいエフェクトを……
エリザベス・タイラー:《ハンティングスタイル》!!これをLV1(ボーナス+2)で取得!!
伊藤算砂:これしかない……!これが我々の導き出した結論です
GM:う、嘘だろ竜王!
ブレス・ブリギッド:マイナータイミングで戦闘移動を行う万能エフェクト!
GM:まさかあの竜王がSロイスを使ってまでハンティングスタイルを取得させるなんて
エリザベス・タイラー:ハァ……ハァ……そしてマイナーアクション!
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を5増加(173 → 178)
エリザベス・タイラー:《ハンティングスタイル》LV3《骨の銃》LV5《死招きの爪》LV6 攻撃力45の射撃武器を作成し装備。
エリザベス・タイラー:暗殺王の方向に10m戦闘移動します!

            10m "海賊王"[5/178]
                  23m   "暗殺王"[18]
  "竜王"[5/157]
   竜骸[15/179]
 リュエ・ゾウイル[3/189]
"美食王"[7/155] "情王"[0/152]
"髑髏王"[8/100] "明王"[8/100]
 "矜持なきもの"[11/120]
  Cu型/ヘラクレス[3]

     10m

    竜骸[5/80]
   "ウィジェット"[4]
   "ブロンテス"[9]

エリザベス・タイラー:これで射程圏内!
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:海賊王……!
エリザベス・タイラー:メジャーアクション。《ディストーション》《コンセントレイト:オルクス》LV5《要の陣形》LV5 骨の銃で攻撃
エリザベス・タイラー:対象は暗殺王、リュエ、竜骸の三体
エリザベス・タイラー:勿論《オーバーロード》も使用します。
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を3増加(178 → 181)
エリザベス・タイラー:そして……万が一にも失敗できない……
エリザベス・タイラー:ここでRHOを開示します。
伊藤算砂:なにっ
GM:……!
ブレス・ブリギッド:秘密の公開!

◆RHO
PC2:エリザベス・タイラー

あなたは遺産失格者の手によって、征嵐旗章エル・ドラゴの真なる力を継承した。
それは軍勢の先陣と化して仲間全てを鼓舞する、授与の力だ。
戦闘中であればいつでも、RHOを公開することで、1シナリオに1回だけ使用できる。
あなたはDロイス「遺産継承者」を再び取得する。
この戦闘中、あなたは常時エフェクトを除くすべてのエフェクトレベルを+1する。

エリザベス・タイラー:なんか遺産壊れるかなって思ったら……ずっと壊れなかったから……
エリザベス・タイラー:ここで火力アップのために使用します
エリザベス・タイラー:RHO効果により骨の銃の攻撃力が52に上昇。
エリザベス・タイラー:イクゾッ
伊藤算砂:ダイス+6 C-1だぜ
伊藤算砂:いや……+7だ
GM:しちゃったの!?……「レベルアップ」ッ
エリザベス・タイラー:ちょっとまってね、マイナーの分もあげて……
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を8増加(181 → 189)
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を3増加(189 → 192)
エリザベス・タイラー:これでダイスも1個増える
エリザベス・タイラー:20dx6+7
DoubleCross : (20DX6+7) → 10[1,2,2,3,3,3,4,5,5,6,6,6,7,8,8,9,9,10,10,10]+10[3,3,4,4,5,6,7,7,10,10,10]+10[3,5,7,7,8,10]+10[2,6,7,10]+10[2,6,7]+10[4,8]+3[3]+7 → 70

エリザベス・タイラー:キリが良い 72だったらもっとよかった
竜骸:リアクション不可。命中。
リュエ・ゾウイル:この攻撃には同じくリアクション不可。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:回避します。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:4dx>=70
DoubleCross : (4DX10>=70) → 10[1,5,8,10]+3[3] → 13 → 失敗

エリザベス・タイラー:ダメージ出します。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ちょいまって
エリザベス・タイラー:むむっ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:暴食の魔王を乗せるかどうか
エリザベス・タイラー:ほしい…!
ブレス・ブリギッド:載せちゃえのせちゃえ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:『グラスに一滴の毒をアペリティフ』 《暴食の魔王》ダメージ+5d10
エリザベス・タイラー:ムキムキですわ!
エリザベス・タイラー:行きます!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を5増加(165 → 170)
エリザベス・タイラー:8d10+52+52+3d20+5d10
DoubleCross : (8D10+52+52+3D20+5D10) → 29[5,7,4,1,4,5,1,2]+52+52+30[2,19,9]+28[7,3,8,7,3] → 191

リュエ・ゾウイル:リュエには+8D10をさらに追加してください。
エリザベス・タイラー:191+8d10 リュエ
DoubleCross : (191+8D10) → 191+45[7,5,9,4,3,8,2,7] → 236

伊藤算砂:死んでくれ~~~
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:これは死んだやろ
ブレス・ブリギッド:すげ~
竜骸:死亡します。レベルアップしているのでHP60で《魔獣の証》。
リュエ・ゾウイル:……!まだ生きています!装甲で軽減はしています。
伊藤算砂:やばすぎ
エリザベス・タイラー:しぶとすぎ
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:暗殺王は
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:死亡します。残りHP8。復活エフェクトはありません。
伊藤算砂:ほっ……
エリザベス・タイラー:やったーっ!
ブレス・ブリギッド:恐ろしい相手だった
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を7増加(192 → 199)

            15m   "海賊王"[5/199]
  "竜王"[5/198]
   竜骸[15/179]
 リュエ・ゾウイル[3/189]
"美食王"[7/170] "情王"[0/152]
"髑髏王"[8/100] "明王"[8/100]
 "矜持なきもの"[11/120]
  Cu型/ヘラクレス[3]

     10m

    竜骸[5/80]
   "ウィジェット"[4]
   "ブロンテス"[9]

竜骸:行動値5の最後。竜王子の手番です。
伊藤算砂:あなたはそこで待機なさい 私に考えがあります
竜骸:わかりました……マザー
GM:行動値4。ウィジェット。
GM:マップのグラフィックも変えようね
"ウィジェット":もちろん待機します。いつでも一回はブロンテスをカバーするぞ。
GM:行動値3。明王の手番になります。
GM:なぜだかイニシアチブ管理がすごく楽になってきた……
ブレス・ブリギッド:では、明王先輩のお膳立てをさせていただきます。
ブレス・ブリギッド:イニシアチブの前に『先輩 ベルティン・シェーヴ ○P尊敬/N羞恥』こちらのロイスをSロイスに指定。
"明王"ベルティン・シェーヴ:ブレスちゃん……♡
ブレス・ブリギッド:先輩……♡
ブレス・ブリギッド:タイタス昇華し、《マグネットムーブ》の回数を回復。即座に使用します。
"明王"ベルティン・シェーヴ:ブレスちゃん……?
"明王"ベルティン・シェーヴ:私はマグネットムーヴなの?
伊藤算砂:梯子外されてる
ブレス・ブリギッド:皆先輩に惹かれてきますからね。
ブレス・ブリギッド:これから大変ですよ
ブレス・ブリギッド:対象はブロンテス!そのカバー役から離れてこちらにいらっしゃい!
"明王"ベルティン・シェーヴ:そういうことなら……
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を3増加(152 → 155)
"ブロンテス":や、やめろー!

            15m   "海賊王"[5/199]
  "竜王"[5/198]
   竜骸[15/179]
 リュエ・ゾウイル[3/189]
"美食王"[7/170] "情王"[0/155]
"髑髏王"[8/100] "明王"[8/100]
 "矜持なきもの"[11/120]
  Cu型/ヘラクレス[3]
   "ブロンテス"[9]

     10m

    竜骸[5/80]
   "ウィジェット"[4]

ブレス・ブリギッド:ギュイーン。
"ブロンテス":アヤヤンヤ……
ブレス・ブリギッド:フッ。では先輩、《獅子奮迅》でエネミーを一網打尽して差し上げてください。
"明王"ベルティン・シェーヴ:分かったわ。《居合い》はもう使えないけど……
"明王"ベルティン・シェーヴ:《獅子奮迅》のみ。対象は竜骸、Cu型、そしてブロンテスだ。
伊藤算砂:私のダイス+7 C値-1と
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:私のC値-1 攻撃+8があります
"明王"ベルティン・シェーヴ:わぁ~っ
ブレス・ブリギッド:リュエも入るかな?
"明王"ベルティン・シェーヴ:そうでした。リュエもいるんでしたね
"明王"ベルティン・シェーヴ:元々C値が10だから恩恵受けまくりだよ~
"明王"ベルティン・シェーヴ:15dx8+11
DoubleCross : (15DX8+11) → 10[1,1,1,2,2,2,2,3,5,6,6,6,8,10,10]+6[1,1,6]+11 → 27

伊藤算砂:がんばった
エリザベス・タイラー:まあまあ!
"ウィジェット":《支配の領域》《絶対支配》。
"ウィジェット":達成値を16にしたいです。それでもあんまり下がらないか……
エリザベス・タイラー:《デビルストリング》
エリザベス・タイラー:LVが上がってるからまだまだ打てるんだよぉ
"ウィジェット":そんな~
エリザベス・タイラー:《支配の領域》を打ち消します
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を6増加(199 → 205)
"ブロンテス":だがブロンテスには回避能力があることを忘れていないかな
"ブロンテス":《サポートデバイス》でリアクションを増やした上で
"ブロンテス":《原初の灰:恐れる獣の咆哮》もこのラウンド中はかかっている……!
ブレス・ブリギッド:祈るしか無い。
"ブロンテス":《リフレックス:オルクス》《幸運の守護》。
エリザベス・タイラー:死して尚我々を苦しめるっていうのかよ
"ブロンテス":25dx8+4>=27
DoubleCross : (25DX8+4>=27) → 10[1,1,1,1,2,2,3,3,3,4,4,5,6,7,7,8,8,8,8,8,8,8,9,10,10]+10[1,1,1,4,4,5,5,6,8,10]+3[3,3]+4 → 27 → 成功

ブレス・ブリギッド:ぎゃぁ~!
エリザベス・タイラー:ああーっ!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:おわぁー
"ブロンテス":……勝った……!
伊藤算砂:こいつ……
執行者Cu型/ヘラクレス:Cu型は《竜鱗》で防御。
ブレス・ブリギッド:ハリキリボーイがよぉ!
竜骸:竜骸はそのまま食らいます。
リュエ・ゾウイル:リュエは回避できるか
リュエ・ゾウイル:11dx+3>=27
DoubleCross : (11DX10+3>=27) → 9[2,2,3,4,5,5,6,6,7,7,9]+3 → 12 → 失敗

リュエ・ゾウイル:無理だ!
"明王"ベルティン・シェーヴ:ダメージを出すわ。
"明王"ベルティン・シェーヴ:3d10+12
DoubleCross : (3D10+12) → 24[9,10,5]+12 → 36

“髑髏王”ロロ・スウィーティー:あっ私の攻撃+8もあるよ!
"明王"ベルティン・シェーヴ:そうだったわ……ごめんなさいね
"明王"ベルティン・シェーヴ:ダメージは44点よ
ブレス・ブリギッド:では、「王覇カト ◯P興味/N勧誘」のロイスをタイタスにして昇華。バッドステータスを打ち消します。
ブレス・ブリギッド:重圧を解除したので《爆雷撃》対象の「対象:単体」以外のダメージロール+3d10。
ブレス・ブリギッド:私達のために力を貸して……カトさん!
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を5増加(155 → 160)
GM:ニャオハーッ!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:伊藤算砂へのロイスをS指定し
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:昇華 暴食の魔王の使用回数を回復して使用します
GM:なんて覚悟だ
GM:ブロンテスは回避しちゃうがそれでもやるのかい?
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:やっちゃうぜ!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:『グラスに一滴の毒をアペリティフ』 《暴食の魔王》ダメージ+5d10
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:オーシャンズ・マウンテンヒルズの侵蝕率を5増加(170 → 175)
"明王"ベルティン・シェーヴ:44+3d10+5d10
DoubleCross : (44+3D10+5D10) → 44+17[7,3,7]+29[2,6,9,10,2] → 90

ブレス・ブリギッド:倍になった
"明王"ベルティン・シェーヴ:これ……本当に私の攻撃なんですか?
伊藤算砂:気持ちよくなれるよ
執行者Cu型/ヘラクレス:Cu型は35点軽減しますが、そのダメージは消し飛びます。
竜骸:竜骸も同様。HP60点しかないので当然死亡です。
リュエ・ゾウイル:リュエ・ゾウイルは……
リュエ・ゾウイル:残りHP21!復活エフェクトもありません。これで死亡です!
ブレス・ブリギッド:うおー!
伊藤算砂:やった……!
エリザベス・タイラー:うおおおお!
伊藤算砂:硬すぎた
リュエ・ゾウイル:ちなみにこの子のHPがどれくらいあったかというと
リュエ・ゾウイル:535+34で569ありました。
ブレス・ブリギッド:でっか
伊藤算砂:やば

            15m   "海賊王"[5/199]
  "竜王"[5/198]
"美食王"[7/175] "情王"[0/160]
"髑髏王"[8/100] "明王"[8/100]
 "矜持なきもの"[11/120]
   "ブロンテス"[9]

     10m

    竜骸[5/80]
   "ウィジェット"[4]

GM:残った敵はノドスだけ。ブレスちゃんの手番です。
ブレス・ブリギッド:はい!
ブレス・ブリギッド:BS解除したのでマイナーなし。メジャーで【EXスキル:綺麗にしましょう】《C:ブラックドッグ》《アームズリンク》
ブレス・ブリギッド:至近のブロンテスを殴ります。
ブレス・ブリギッド:竜王のバフでダイス+6とC-1
伊藤算砂:+7だよ~
ブレス・ブリギッド:7!
ブレス・ブリギッド:160%なのでエフェクトレベル諸々上がりまして…
ブレス・ブリギッド:(15+7)dx6+4
DoubleCross : (22DX6+4) → 10[1,1,1,2,3,3,3,5,5,5,5,5,6,7,7,7,8,8,9,9,9,10]+10[2,3,3,4,4,5,8,9,10,10]+10[2,7,7,9]+10[2,4,9]+10[10]+4[4]+4 → 58

ブレス・ブリギッド:ヤーッ
"ブロンテス":もちろん回避。
"ブロンテス":あ、その前に
ブレス・ブリギッド:ヤー?
"ウィジェット":こいつがいるんでした。
"ウィジェット":《支配の領域》《絶対支配》。
エリザベス・タイラー:まだ持ってるのかよ…
"ウィジェット":達成値を下げられても25までか
"ウィジェット":ちょっとまってくださいね。宣言した後ですけどカウントし直します。
"ウィジェット":ピュアで持ってるので足りてそうな気はするんですが
GM:大丈夫です。まだ4回しか使っていませんでした。
ブレス・ブリギッド:じゃあ宣言忘れてたんですが
"ウィジェット":なのであと2回使えます。安心して死ね!
"ウィジェット":はいなんでしょう
ブレス・ブリギッド:二重冠の上乗せしたいです!
"ウィジェット":い……いいでしょう!
"ウィジェット":やりなッ!
ブレス・ブリギッド:では『あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う判定の達成値を+[上昇分×3]点増やす。』
ブレス・ブリギッド:こちらの効果を宣言!
"ウィジェット":強すぎる~~
"ウィジェット":ノヴァリス……なんて強いんだ……!
"ウィジェット":こっちはEロイスくらいしか使えないんだぞ!
ブレス・ブリギッド:えーと、10点上昇して30点の固定値を付与します!
ブレス・ブリギッド:コレでさっきみたいに回っても安心して死ね!
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を10増加(160 → 170)
"ブロンテス":ヒエ~
"ブロンテス":《リフレックス:オルクス》《幸運の守護》。
"ブロンテス":25dx8+4>=>=55
DoubleCross : (25DX8+4>=55) → 10[1,1,2,2,3,3,4,4,5,6,7,7,7,7,8,8,8,8,8,9,9,10,10,10,10]+10[1,1,2,2,3,3,4,5,8,10,10]+10[5,6,9]+6[6]+4 → 40 → 失敗

"ブロンテス":クソーッ!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ウゲェー
エリザベス・タイラー:こわ~~
ブレス・ブリギッド:こえぇー!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ヤバすぎw
"ブロンテス":神聖二重冠さえ……神聖二重冠さえなければ~~~!!
伊藤算砂:恐ろしい
ブレス・ブリギッド:怖すぎ。ダメージ出します
ブレス・ブリギッド:6d10+21+25 装甲有効
DoubleCross : (6D10+21+25) → 35[8,5,10,2,4,6]+21+25 → 81

ブレス・ブリギッド:奥ゆかしい81点!
ブレス・ブリギッド:ブレス・ブリギッドの侵蝕率を4増加(170 → 174)
"ウィジェット":《隆起する大地》《浮遊する大地》。
"ウィジェット":射程を「視界」にし、ブロンテスへのダメージを軽減します。
"ウィジェット":3d+24
DoubleCross : (3D10+24) → 20[4,7,9]+24 → 44

エリザベス・タイラー:《デビルストリング》
"ウィジェット":それがあったか……最後まで……!
エリザベス・タイラー:RHO効果のお陰でな!
"ウィジェット":デビルストリング……忌々しい……エフェクトめ……
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラーの侵蝕率を6増加(205 → 211)
"ブロンテス":残りHPは40。
"ブロンテス":復活エフェクトはありません。ブロンテス撃破。
GM:戦闘終了です。

GM:暗黒の太陽が、全員を見下ろしている。

 "明王"ベルティン・シェーヴ:「太陽は、誰にでも平等で、温かくて、恵みをくれて――」
 "明王"ベルティン・シェーヴ:「そして、"どこにでもいる"から」

GM:"学級会"が掲げていたエンブレムは、『太陽』であった。太陽は全てを見ている。
GM:一方で、それはこちらからは直視不可能な存在でもある。まして、日食の影に隠れた太陽は。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「……他に協力できることはありませんか?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「『石の魔剣』の奪還と、フォモーリアン撃破の功績と……理事会残党の拿捕」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「そうだ、ふふ……ブリューナク記念碑の陥落もあげましたね……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「私は皆さんの味方ですよ。皆さんが、本当に望んでいるものをいくらでもあげられます」
伊藤算砂:「……“星徒サヴィトの撃破”も、お前が“譲ってやる”手柄になるのか?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「いいアイデアですね!……私を撃破したことにしたいなら、いくらでも辻褄は合わせてあげられます」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「詳しい条件を詰めましょうか?どういう風に『私が死ぬ』と都合がいいですか?」
伊藤算砂:「それはいい。希望があります」
伊藤算砂:「全力で抵抗してください。十三手詰みになるはずです」
伊藤算砂:「それより前に投了しないでくださいね」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「まさか……抵抗なんて怖くて怖くて……できるわけないじゃないですか」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「だって、知ってるでしょう?私はこんなに弱いんですから――」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:王鍵『羅睺薨兆星』の能力は、適合者――サヴィト・カウル・シャーおよびそれに関連する記憶を蝕むように消去していく。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:戦場においてそれは、ただ自身の身を隠す能力に過ぎない、という考え方もある。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:だが、これだけの勢力が入り乱れる乱戦において、サヴィトと『関連する』存在同士が戦う時。
竜骸:「……」
竜骸竜骸ワイバーンが、キングダムの布陣の直上に到達していた。
竜骸:接近を感知できなかった。それどころか、竜骸ワイバーンがそこにいるという事実すら忘却していたかもしれない。
ブレス・ブリギッド:「いつの間に……!?」
伊藤算砂:どれほどに敵に備えていても、それを捉えることは出来なかっただろう。
伊藤算砂:「……二手目」であれば、備えていなければいい。
竜骸:軍勢が、猛禽の如く群がる。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:反応は自動的だった。気付いたわけではなく、ただ血の雨が降り続けていた。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:血の雨を被ったものの死を決定づける。死者と扱われる。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:襲われることはない。その血の主以外は。
竜骸:「……」「……」「……」
竜骸竜骸ワイバーンの感知は無慈悲で、それ故に半ば機械的である。
竜骸:幾度かの斬撃がロロ・スウィーティーの体を引き裂いた。
竜骸:全てが直撃していればロロも無事では済まなかっただろうが、中には防がれたものもある――
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ハハ…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「一人占めはズルい…ズルいですよ…ロロさん」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:血の雨を掻き分け、拭い去り。
竜骸:長くしなやかな尾と、光を放つ結晶の如き爪。それらを、オーシャンズは自ら受けることになる。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「美食王様、危ない……!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:血を飲み干し、その爪掴んで食いちぎる。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:尻尾を切り取り飲み込む。
伊藤算砂:つい、と手を引く。鱗を成長させる。守りのためではない。
伊藤算砂:食らう食事を刻み、まぶし。食感と可食性を高めるためのもの。
ブレス・ブリギッド:「ぎゃ、逆に飲み込んでますね」唖然。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ッフ…竜を食べたいと思っていました…やはり…活きの良いものが良い…」
竜骸:「……」自分自身の肉体という『攻撃』を食らわれた竜骸ワイバーン個体は、腕や半身を食いちぎられた、まさしく『食べかけ』の如き有様だ。
竜骸:叫び声をあげることもなく、ただ美食王という危機を避ける自動的な本能で戦域を離脱し、攻撃を一時停止した。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「食事は…自分の意思で行わねば…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ただ与えられたモノを詰め込まれる…やり方は…無理やりエサを詰め込まれたガチョウと同じ…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「…その末路は…エサをやる側に美味しく頂かれるだけ…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そんなのは…御免被りたい…」
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラー:(常に"喰らう側"に在らんとする傲岸不遜。食物連鎖の頂点に立つ美食の王)
エリザベス・タイラー:エリザベス・タイラー:(オーシャンズ様、やはり貴方の本質は……)
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「……大丈夫」つい、と明王のすぐそばにある。囁くように告げる。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「あの人は死なない」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「あなたも死なない。今ここでは」
"明王"ベルティン・シェーヴ:王鍵を失ったベルティン・シェーヴは、仲間が増えるほど弱い。
"明王"ベルティン・シェーヴ:仲間の負傷を恐れ、そちらに意識を向けてしまうためだ。それを見抜いたのであろうロロの言葉に応えなければと思う。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……ええ」右腕を異形に変じ、高密度の筋肉を軋ませはじめる。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「ベルティンさん……」心配そうに呟く声だけがある。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「いつか、みんな分かってくれますよ。一部の王様だけが我儘を通すキングダムじゃなくて、学区の皆の望みが叶った方がずっといいはずです」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「キングダムだって、シャムロックだって、ノドスだって、フォモーリアンだって、理事会の大人だって――」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「私達は本当は平等だったんですから。みんなが望みを叶えていい」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「それが民主主義じゃないですか?」
伊藤算砂:「……三手目」低く呟く。こればかりは、自ら指揮できる手ではない。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈確かに、民主主義とはそのようなものかもしれん〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈だが、貴様は〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈正しい望みを持ち、それを叶えるべく努力した者を〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈嘲るように潰すことが出来る、"怪物"だ〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈貴様がいる限り、貴様が口にするような世界は来ない〉
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「……まさかまだ怒ってます?バージニアさんのこと」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「ジェシーちゃん。あれは不正だったんですよ。王鍵適合者しかなれないはずの円卓に、不正に就こうとしたことが間違っていたんです」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:穏やかに、諭すように言う。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「『みんな』がそう判断したんだから、それが正しいはずですよね――」
GM:星徒となる以前から、"暗殺王"は衆愚を操り、様々な陰謀を実行していた。
GM:サヴィト・カウル・シャーには、陰謀で他を貶め、上り詰めなければならない目的がどこかにあったのだろうか。
GM:そうではない。彼女には何もなかった。
GM:ただ、『みんな』が望むことを実行し、『みんな』の巨大な力を以て突出者を引きずり落とす、民主主義の化身だ。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈絶対的な正しさなど、あるものか。〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈我らに出来るのは、正しく『あろう』とし続けることだけだ〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈『数』だけを頼みに、自らの正しさを疑いもしない、信じもしない貴様を私は認めない〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈この場で貴様から勝利を奪うことで、私は貴様を否定する〉
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「ここに立ってもいないジェシーちゃんが」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「どうするんですか?ほら、フォモーリアンだってノドスだって……大変ですよ?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「倒せば全部キングダムの手柄です。私は星徒ですけど、すごく協力的で有益だと思うのにな……」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈断る〉〈いくらでも貴様を拒絶する理由はある〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈だが、今はこれだけを伝えてやる〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈私は、貴様が大嫌いだ〉
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「…………………………」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:『羅睺薨兆星』は無敵の王鍵だ。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:彼女が本気でその姿を隠そうと思えば、
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:何者にも認識されないまま永遠の時を過ごすことすら叶うだろう。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:だが、星徒"サヴィト・カウル・シャー"にはそれは出来ない。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:何故なら、今の彼女は身を隠すことよりも
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:この"戦い"と支配するという欲求を至上のものとしてしまっているからだ。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:星徒に堕ちた彼女には、最も"安全"で"つまらない"、戦場から離れて雌伏するという選択肢を取ることが出来ない。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:ならば、隙はある。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:彼女がこの限られた空間にしか存在しえないという確信さえあれば
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:彼女がその姿を消してからも追い続けてきた私であれば
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:彼女と共に円卓の座を担った私であれば
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:『無限』の可能性を捨てたサヴィトの
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:『有限』の戦場に身を置くサヴィトの存在する座標を
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:推測することは、十分に適う。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈サヴィト〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:端末越しに戦場を把握する。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:竜王の如く、この戦いの終結までを予測することは不夜王には出来ない。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:だが、この乱戦の中で、数秒後に起こることであれば、十分に予測ができる。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈そこから、一歩後ろに下がった方がいい〉
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「見えているはずがないですよ。ジェシーちゃんには……」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈ワイバーンの風圧で枝が折れる。〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈それが、貴様の頬を傷つけるだろう〉
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「い、いやだなぁ~……ふふふ……。私の記憶なんて、何もかも、ずっと……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「……ただジェシーちゃんの思考を圧迫するだけの、無意味な情報のはずだったのに」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「どうしてそんなことを?この4年間――もっと覚えておくべきことが、いくらでもあったでしょう?」
竜骸:「……」――バサ!
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:パキリ
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:ジェシカの言葉通り、ワイバーンの風圧が枝を折った。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈言っただろう。〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈私は、貴様が大嫌いだからだ〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:不機嫌な声が響く。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:だが、その中には滅多に漏れない不夜王の感情の昂ぶりが確かに混ざり
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:その怒りにあてられたように、小さな枝が、サヴィトの頬を切りつけた
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「っ」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:小さく、悲鳴ともいえないほど、かすかに息を呑んだ音だった。
GM:だが、それはこの場の誰の認識からも外れた"暗殺王"の存在を
GM:ジェシカ・クロフォードが確かに捉えたことの証明であった。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈貴様は、"零"であるが故に"無限”だった。〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈だが、今の貴様は"執着"を持った、決して零に戻れぬ"欲求"を持った。〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈私ごときに存在を見切られたのが、その証だ〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈故に、貴様は手放さなくてならない。〉
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:〈貴様が纏う、偽りの無限を〉
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:サヴィト・カウル・シャーの侵星魔法冠が、ノイズのように揺らぐ。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:元よりそれは、人伝ての学習で習得した『無限』である。完全なものではない。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「欲求……」「欲求くらい、死ぬ前からありましたよ。キングダムのみんなと同じような、つまらない望み……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:"矜持なきもの"から奪い返した王鍵だけは本物である。よって、忘却と隠蔽の能力が失われることはない――だが。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:それは『無限の隠蔽』ではなくなった。今、この瞬間に限り、可能性は零ではない。
GM:ジェシカ・クロフォードが"暗殺王"に照準を定める一方――
GM:戦場はめまぐるしく動いていた。"矜持なきもの"はなりふり構わず飛び出し、リュエ・ゾウイルの猛攻を辛うじて抑えた。
伊藤算砂:「……四手目」その絶好のように見える機会を、“矜持なきもの”にはあえて伝達してしない。
"矜持なきもの":「……ッ、化物だな……!」
"矜持なきもの":時間を大きく遅延する魔眼も、地面の構造を変化させた拘束も、リュエ・ゾウイルにはさして有効打となっている様子がない。
"矜持なきもの":「『石の魔剣』……8人がかりで、これか……!」
リュエ・ゾウイル:魔眼を受ければ、それの外殻から新たな肉体を生じ、その効果を減じる。拘束に関しては、脚部のみが瞬く間に朽ち、脱皮のような動きすら見せた。
リュエ・ゾウイル:『石の魔剣』を手に戦うためだけに、その肉体は存在する。リュエ・ゾウイルは最早、剣を持つ機能だ。
ブレス・ブリギッド:(私のように、体を固めているのではなく、体の方を適応させてくる……!)
ブレス・ブリギッド:竜の異形を使いこなしながら、その正面でいなし続けている。
GM:海賊王も、情王も、全員がリュエ・ゾウイルに集中し、蹂躙を止めるべき戦局であった。
GM:彼女が解き放たれれば、誰かが死ぬ、、のだ。当然の、そして最善の判断だったことだろう。だが――
GM:リュエ・ゾウイルが脅威として存在するほどに、この場の戦力と意識の集中から外れる者がいる。
伊藤算砂:(これに全霊でかまける状況を、狙っている)
伊藤算砂:(私ならそうする――)
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:再び、闇の合間に砂の大蛇が再び眼を光っている。剥かれた牙に滴るのは、王鍵剥奪の毒。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:算砂の予期した通りの瞬間だった。それゆえに対処できる、のではなく、それゆえに対処しきれぬ戦局にて
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「猿猴捉月――為されぬなら」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「私が為すのですよ」
ブレス・ブリギッド:「っ!」迫りくる蛇に対して、指し手からの声が飛ぶことはない。
ブレス・ブリギッド:獣を前に固めた鋼の鱗を、蛇の牙が穿つことはない。目眩ましのように巻き上げ、対峙の集中を続けている
"明王"ベルティン・シェーヴ:「みんな!私に隠れて――」ただ一人、王鍵を持たないベルティンが盾になるべく動いた。
"明王"ベルティン・シェーヴ:右腕に溜めていた膂力すら、攻撃ではなく防御のために使おうとした。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……ッ」膝が折れ、その動きが鈍る。足元に、金属のワイヤーのようなものが絡んでいる。
エリザベス・タイラー:「"縄索シュラウド"」膝をついたベルティンの身体にロープが絡みつき、上方に引き上げる。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「海賊王様!?私なんかより――」言葉の途中で引き上げられている。ワイヤーが足首から離れた。
エリザベス・タイラー:縄は彼女の筋肉と関節の動きを阻害することなく、停止していた力の解放のための予備動作を再開させる。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:大蛇が四方より迫る。その動きは直線的で、攻撃部位は質量と牙だけだ。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:だが石の魔剣の獣を中心として無駄なく張り巡らされるそれは、着実に数人の生徒を噛みちぎる軌道を描いている。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:その質量よりは先程よりも遙かに多く、徹底的だ。 (雑兵。これはどうでもいい)
竜骸:先の炎で焼け焦げ、這っていた竜骸ワイバーンも大蛇の海に呑まれて消滅する。
伊藤算砂:(――あなたが最も狙いたいのはこれでしょう?)王鍵を隠すのではない。逆に手の内に堂々と見せた。
伊藤算砂:(王鍵を奪えるという確実な局面が目の前にある。そしてそれを防ぐすべはこちらにない)
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:("竜骸"。布石)(……算砂。取れる。取らされていようとも)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「毒を喰らわば…皿まで…と申します…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「この毒は…これを逃せば味わう事の出来ぬ珍味妙味」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:対応を見せていた少女が、突然擱座するように崩れ落ちる。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「……!?」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:("髑髏王"。問題なし)("美食王"。食わずにはいられないでしょう)("海賊王"は――)
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:(……円卓には一手及ばぬか)
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「力が……」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:蛇の牙を受ければ、今まで当然に振るっていた力の一部……只人でいれば五感の一つが奪われたような錯覚に陥るだろう。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:それは物理的にオーヴァードを損壊するのと同時、ただ遺産のみを奪う偏執的な機能を与えられた蛇竜たち。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「たとえ何かを捨ててでも…もう二度と食べられない物を見逃すなど…」
"矜持なきもの":「よせ……!」美食王が何をしようとしたのかを察したのだろう。自らは重力障壁を展開しながら叫ぶ。
GM:結果として、大蛇の大半がオーシャンズへと殺到する形になる。ロロには既に毒が回り、そして算砂にも、彼女を確実に討つ最小限の物量が来る。
伊藤算砂:(こちらに向けば、必至の駒を守れ――)「ぐうっ……!?」
伊藤算砂:「かっ……はっ……!」蛇群に半身を苛まれる感覚を覚えながらも、伝達する。(……許容できる!)
伊藤算砂:(誰も失っては居ない! ここより先、独りの損失もなく勝利できる!)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ならば…できうる限りを…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「布よ…奪い喰らう力を見せよ! たとえ壊れても主に美食を献じてみせい!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「もてなせ!暴食アバドンの食卓布ゥッ!!」
"矜持なきもの":「暴食アバドン……!お前が、本当に俺の求めた遺産なら!」
"矜持なきもの":「守ってみせろ!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:広げられたマントが崩れていく。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:しかし、その主の目の前には。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:一つの金属の器。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:蓋を開ければ芳醇な香り。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:それは蛇羹せいかんと呼ばれる蛇のスープ。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:無数の香草と共に煮込まれた無類の美味。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:器を両手でつかみ一気に口へ運ぶ。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ああ…この毒は…悪意の味…たまりません…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ただ一つの目的の為に生み出された…ふふ…研ぎ澄まされた毒の味…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「…もう味わえないのが残念ですが…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「とても…美味しい…」
"ウィジェット":「"ブロンテス"に遺産を破壊されて……」
"ウィジェット":「……それでも、無傷とは」乱戦の中でベルティンを支配しようとしたワイヤーが小さく呟き、執行者の残骸の只中に再び隠れる。
伊藤算砂:(王鍵の力を奪う――)ボロボロと手の木馬が崩れていく。
伊藤算砂:(本来できることのない、絶対の優位性)
伊藤算砂:(それを最大限に活用できる。できてしまう)
伊藤算砂:(そうすれば、最大の効率で、やりたくなってしまいますものね)
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「王鍵掠奪――」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「叶った所を見られたので、私としては感無量ですよ」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:(……戦略的に意義の薄い手だとしても。それが誘われたものだとしても、です)
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:……ノドス・チルドレンの対ジャーム観は様々だが、少なくとも"ブロンテス"は、星徒を特段敵視しない。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:それよりも今この瞬間、師として在るべき者を殺害した魔王に腹を見せ、笑いながら王を自称する魯鈍どもをこそ、絶対的に敵視しているからだ。
伊藤算砂:(かっこいいですものね。やれたら)
伊藤算砂:(お前にもそういう感情がある。それこそが否定できない事実)
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:ゆえに、この王鍵簒奪の毒が今、一時的にのみしか機能しない、弑王には不完全な物であっても、"ブロンテス"は構わない。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:(ええ、その通り……ずっとそうしかったのですから、私は)
エリザベス・タイラー:「……ベルティン様。これが最善ですわ」波濤のごとく押し寄せた毒蛇が消え去った後、静かに呟く。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「でも、海賊王様……!」
エリザベス・タイラー:「キングダムの王は誰ひとり欠けていない。例えその証が失われようとも」
伊藤算砂:「……本来は、こちらに有利な交換を仕掛けながら戦うものなんですよ」
伊藤算砂:「今回はその戦術も取りません。必要もありません」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「そんなことが……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:焦ったように背後を見る。津波のような大蛇と土に押し流されてこそいるが、『石の魔剣』の光が依然として遠くにある。
GM:そして、執行者の軍勢。竜骸ワイバーンにも未だ無事な個体がいる。
GM:"ワインドアッパー"はどこに潜んでいるのかも分からず、"ブロンテス”の切り札が恐るべきものであることも、今明らかになった。
伊藤算砂:「――最優先目標を変更!」
伊藤算砂:「星徒サヴィトの捕捉と排除!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「…せっかくの…得難い美食の体験…気分も良い…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ご命令…賜りました」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「……私は皆さんの味方だって、丁寧に説明しているのに……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「こんな危険な任務に皆さんを送り込んだ円卓のこと、怖くないですか?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「この『天国』なら、秘密の相談だってできますよ……!円卓なんてなくして、皆さんがキングダムの王様になりましょうよ」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:サヴィトの主義主張には一貫性がない。ただ、その時々の相手にとって都合のいい言葉を並べているだけだ。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「フフ…いけません…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:美食王の神聖二重冠ダブルクロスが淡く紅潮するかのように輝く。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「その口を塞がれては如何ですか…匂います…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「その毒は…食べられたものではない…」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「美食王さんだって……至上王がいなくなってくれたほうが、怖い思いをしなくて済みますよね?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「ほら……『石の魔剣』だって手に入るんです。生徒を殺せる武器じゃないですか……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「いいえ?それでも…今回のような美食の体験を…正確に覚えられない方が…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「嫌です」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:指を…ゆっくりと動かす。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ああ…見つけました。匂います…腐った果実の香り」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「発酵して甘く…酒のようですが」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ああ…飲めない…食べられない」
GM:神聖二重冠によって、王鍵の隠蔽を凌駕するほど底上げされた奇跡。その瞬間、オーシャンズ・マウンテンヒルズは、確かに。
GM:サヴィト・カウル・シャーを捉えた。無防備だった。攻撃に対する防御姿勢すら取っていない――

"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:――バ  チ !
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:それと全く同時に、シャッターが降りたように時間が飛んだ。
"矜持なきもの":「――俺の」真っ先に、"矜持なきもの"が気付いた。
"矜持なきもの":「奪った俺の能力だ!時間を止めて逃げたぞ!」
伊藤算砂:「なるほど。何かはあるだろうと思いましたが」
伊藤算砂:「それですか……七手」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「火事で……今にも焼け死んでしまいそうな家の中で」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「ちょっとだけ気に入っていた、どこかに落としたボールペンを探そうとするものでしょうか?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「すごく不毛だと思いません?そんな暇はないんですよ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「匂いが消えた…近くではありません…」
ブレス・ブリギッド:「こっちにも来てないです!」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「記憶に残らない相手なんて、どうやって見つければ……!」
伊藤算砂:「探そうとしても同じでしょう」
伊藤算砂:「見つけようとも、また同じことを繰り返します」
エリザベス・タイラー:「ならば……」拳銃に弾丸を込める。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「大丈夫!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「私を見失って、すっかり忘れたって、あなた達が受けた命令は完璧に達成されますから――」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「『石の魔剣』だって好きにしていいんです!私には、、、いりません」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「"学級会"の完全なリストだってあげます。この状況を導いた主犯格として、逮捕できるようにしたほうがいいですよね?」
伊藤算砂:(……エリザベス様)
伊藤算砂:(八手目を封じ手といたします)
伊藤算砂:(今回ばかりは・・・・・・差配の通りに)
エリザベス・タイラー:「逆らうつもりはないのですけれど」僅かに肩を竦めて
伊藤算砂:(逆らうつもりはなくても)
伊藤算砂:(そのままでは面白くないと思っているでしょう?)
エリザベス・タイラー:「ええ、ですから信じますわ。今回ばかりは、私の我儘まで……すべて読み切って下さると」
伊藤算砂:薄く笑う。指図を独りだけに伝達する。
伊藤算砂:そこにはサヴィトの居場所は記されては居ない。
伊藤算砂:(……結構)
エリザベス・タイラー:小さく頷き、牙を剥くような笑みを返す。
エリザベス・タイラー:「我ら王土に君臨せり」
エリザベス・タイラー:「その由縁がどこにあるのか、お見せしますわ。サヴィト様」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「……それは」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「与えられた力ですよ。残念ですけど……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「……いくら完全な王鍵の力を身に着けたところで、それは"天国派"の理想に従っているだけなんです」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「エリーちゃん。あなた達は永遠にジャームを操ることはできない」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「"天国派"が理想とした完全な王になることすらできないんです。王鍵の力を借りて王様を名乗っているだけ……」
エリザベス・タイラー:「わたくし達は皆本来、自らの冠を戴いている」
エリザベス・タイラー:「王国に至る証を、手にしている」
エリザベス・タイラー:「大抵の人は、それを手放しうばわれてから気付くのですけれど」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「そうですね!私も全然、王の器じゃなかったです!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「でも、星徒になってよかったこともあります!ノヴァリスのみんなが星徒の攻撃に困っているなら――」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「――それも、大丈夫ですよ」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「私が星徒をコントロールして、ノヴァリスへの攻撃を止めることだってできるようになったんですから」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「みんなにとって、得なことだと思いませんか?」
エリザベス・タイラー:「……ふ。ふふふ」
エリザベス・タイラー:「貴方ともあろうお方が、先程から何を的外れなことを仰っているのです?」
エリザベス・タイラー:「サヴィト様……貴方は間違いなく、キングダムでも二人といない王の器でしたよ」
エリザベス・タイラー:「だってきっと、嘗ての貴方ならそんなことは言いませんでしたもの」
エリザベス・タイラー:「星徒をコントロールして、ノヴァリスへの攻撃を止めてほしい」
エリザベス・タイラー:「わたくし達が、本当にそんなことを望んでいるとお思いですか?」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「……」
エリザベス・タイラー:「安心しました。貴方は本当に……人の心が解らなくなってしまったのですね」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「えっと、逆ならそれでもいいんですよ!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「じゃあ、ノヴァリスをむしろ攻撃しましょう!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「私とエリーちゃんが協力すれば、敵対する学区を星徒で滅ぼすことだってできます!」
エリザベス・タイラー:「もう結構です。もう、ちっとも怖くありません」サヴィトの支離滅裂な囁きを背に、表情から笑みを消す。
エリザベス・タイラー:「最後に教えてあげますわね。サヴィト様」
エリザベス・タイラー:「私達の願いは──────」
エリザベス・タイラー:ふと、エリザベスの姿がゆらぎ、その輪郭が霞のように散乱していく。
エリザベス・タイラー:同時に、黒い太陽の淡い光に照らされて、地面に大きな十字の影が落ちる。
エリザベス・タイラー:「"蜃気楼ミラージュ"」
エリザベス・タイラー:サヴィトへと話しかけていた幻影が完全に霧散する。最後の簒奪の準備は整っていた。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「……!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:自分の姿が知覚されないことは理解していたが、話しかけていた相手もそうだということを、想像していなかった。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:元より、戦闘経験にひどく乏しい王である。円卓の歴史上、間違いなく最弱だっただろう。
エリザベス・タイラー:算砂が操る群れから離れて、一羽の竜骸が、黒い太陽を背にして地を睨む。
エリザベス・タイラー:その背に立つ海賊王は、鎖を手綱代わりにして竜骸ワイバーンを操り、眼下へと銃口を向けている。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「いい作戦です!それでノドスを撃ったほうがいいですよ……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「私と違って、あなた達を殺そうとしています!とっても危険です!」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「あなた達と戦うつもりは本当にありません!どうして信じてくれないんでしょう?」
エリザベス・タイラー:嘗ての円卓において、竜骸ワイバーンを兵力として運用した王は二人・・存在した。
エリザベス・タイラー:"海賊王"は、自らの持つ船団の力、キングダムの航空戦力を一身に集約する。
エリザベス・タイラー:その中で唯一、八月革命によって失われた船団がある。絶対的な対地優位を有する機動戦力を、瞬時に展開可能な"航空母艦"。
エリザベス・タイラー:背後の空間。地上から見れば全天を埋め尽くす程の景色が歪む。
エリザベス・タイラー:頭上の十字冠が霧のように淡く広がり、その奥にかすかに輝く二連星……セントエルモの火を象った神聖二重冠が浮かび上がる。

エリザベス・タイラー:「覇鍵解錠──────聖火絢爛照星章ディスパラ・ア・トラヴェス・デル・フェゴ・デ・サンテルモ
エリザベス・タイラー:空が一際輝き、日蝕の空にもう一つの太陽が昇ったかのごとく"天国"を照らし出す。
エリザベス・タイラー:その光を割って、幾つもの船首、砲塔が飛出し地上へと向けられる。
エリザベス・タイラー:「"照準セット───南十字サザンクロス"」
エリザベス・タイラー:竜王より預かった封じ手───
エリザベス・タイラー:それは、“敵が居たら最も困る場所”だけを明示している。
エリザベス・タイラー:"それ以外はお好きなように"。
エリザベス・タイラー:リュエ、竜骸……十字に星を結んだ照準が、地上の標的へと無数に刻まれる。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:"暗殺王"はその時、射程外には既にいなかった。すぐ傍から囁きかけているようで、その行動自体も身を隠すための偽りだった。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:海賊王の船団の性能であっても、本来ならば、到達するはずがなかった。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「……なんで……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:今、その十字の一つに、サヴィト・カウル・シャーが捉えられている。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「私は、みんなが思っているようにしただけなんです……」涙を流してみせる。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「エリーちゃんも、同じことを思っていて」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「友達になれたはずなのに」
エリザベス・タイラー:「サヴィト様。貴方は確かに"みんな"の願いを叶えてくれる王だったのでしょうけれど」
エリザベス・タイラー:「"みんな"のために生きてはいませんでしたわ。貴方はもっと……我儘でしたもの」
エリザベス・タイラー:「そんな貴方の方が、お友達としては好きでした」
エリザベス・タイラー:「さようなら。私の―――みんなの願いを教えてあげますわ」
エリザベス・タイラー:「"私は……自由おもいのままに生きたい!!"」
エリザベス・タイラー:「"竜砲ドラゴン・カノン"!!」
エリザベス・タイラー:無数の花火が空を埋め尽くしたと錯覚するような、盛大な炸裂音。
エリザベス・タイラー:次いで大地を呑み込んだ爆発の轟きは、まさしく竜の咆哮を思わせた。
竜骸:竜骸が、まず巻き込まれた。
竜骸:どれだけ莫大な数で空を塞いだとしても、それよりも高空からの、視界を覆い尽くすような爆撃からは逃れることはできない。
GM:必殺の規模の一手である。"ブロンテス"が射程内から逃れていたのは状況判断の結果であっただろう――
GM:昼にあってなお地に太陽を輝かせるかのような爆撃の嵐は絶え間なく続き、やがて、収まる。
GM:サヴィト・カウル・シャーは。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「……」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「……こほっ」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:よろめいて、『天国』の木に背を預ける。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:半身が吹き飛ばされていた。絶大な隠蔽能力故に直撃こそしていなかったが
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:海賊王の最大の無差別爆撃は、僅かな破片が掠っただけでも、暗殺王の命を奪うには十分すぎた。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「……ジェシー……セベク……エリー……」
エリザベス・タイラー:「………」炎が燻る中、竜骸から降り立ってサヴィトの前へと立つ。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:普通の生徒は、この程度の負傷で死にはしない。星徒ならば尚更そうだっただろう。だが彼女は、最弱の王だった。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:サヴィト・カウル・シャーは、理事会に支配されたキングダムで謀略の力を振るい、"ロードマスター"の思惑にすら逆らった。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:どれほど怪物的な才覚を持っていたとしても、大人に勝つことはできない。結果として、死んだ。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:――彼女自身は、素朴な望みに従って行動していただけだ。ただひとつ一致した、『みんな』の望みに。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:虚ろな赤い瞳で、エリザベスを見上げる。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「………フロウ……みんな……」かつての円卓の王の名を、囁くように呟き終える。
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「偉そうに」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:「しないで」
"暗殺王"サヴィト・カウル・シャー:憎悪の言葉とともに、星徒サヴィトは消える。
エリザベス・タイラー:「……ふ、ふふっ……」それを聞いて、場違いに吹き出す。
エリザベス・タイラー:「……全然、知りませんでした。貴方は」
エリザベス・タイラー:「ずっと、怒っていたのですね」
エリザベス・タイラー:「……最初から、そう言ってくれればよかったのに」
エリザベス・タイラー:"天国"より更に上、宙の彼方へと昇る彼女の残滓を見送った。
GM:全ての人間に、明確で筋の通った信念や、それを考えられる能力があるわけではない。
GM:どのような世界を作り上げたいかなど考えずにただ、体制を破壊しようとする者がいる。
GM:彼女らがそうするのは、ただ漠然と、『権力を持つ者が気に食わない』から。そうした声が生んだ怪物だった。
伊藤算砂:「……九手」いつものように、小さな木馬を手遊ぶようにして、空を切る。
伊藤算砂:(……十三手は)
伊藤算砂:(あなたを取るまでとは申し上げていません。“王”ではないのですから)
伊藤算砂:「……十手目」淡々と告げる。
伊藤算砂:それは正確には動きですら無い。“動かさない”という手。
伊藤算砂:“ブロンテス”が王鍵を優先したことで、壊滅を免れた竜骸の群れ。
伊藤算砂:それがただ、進路を阻むかのように留まっている。
伊藤算砂:(私が一番残したかった駒は)
伊藤算砂:(まさにこれです)
竜骸:「……」竜骸は言葉を発することも、意志を表すこともない。
竜骸:だが、故に、その戦術こそが指し手の言葉を雄弁に語る。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:("暗殺王"を……落としましたか。それで……なるほど)
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:(効いていますね)
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:(しかし生憎、この場は盤を挟み、駒を打って雌雄を決せられる対局の場ではありませんので
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「……投げることはいたしませんよ」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:既に落着点までが見えている。それゆえの敬服であり、それゆえの継戦である。
GM:――かような無言の抜き差しの一方――
リュエ・ゾウイル:……海賊王の砲が起こした炎が収まりつつある中、立ち上がり、再び動こうとしている者がいた。
リュエ・ゾウイル:リュエ・ゾウイルの再撃は間近に迫っている。
ブレス・ブリギッド:竜骸と執行者が睨み合い、戦場に一瞬の拮抗が生まれた。
ブレス・ブリギッド:「────」だからこそ、縦と横。十字を切るという余分な二動作を行う贅沢すら許される。
ブレス・ブリギッド:戦場の中で聞こえたつぶやきと、涼し気な別れの声。
ブレス・ブリギッド:「…………貴方は」
ブレス・ブリギッド:「私には、お願いをしてくださりましたものね」
ブレス・ブリギッド:夕焼けの都で聴いた言葉を思い出す。それが如何なる策略で、思惑があったとしても。
ブレス・ブリギッド:『みんな』に願われていた彼女が助けを求める相手として選ばれた。それだけで、この時。祈りを捧げるに十分な理由だった。
ブレス・ブリギッド:静かに呟いた時には既に、行動を開始している。
ブレス・ブリギッド:荒れた戦場の道を整え、進路を塞ぐ物を排除。
ブレス・ブリギッド:遺産の炎で清められたその場所は、だからこそ『駒を動かす』にふさわしい場所となる。
ブレス・ブリギッド:リュエの再激に備える傍ら、ベルティン・シェーヴから繋がる線が、"ブロンテス"へと通った。
ブレス・ブリギッド:この一瞬のみ、通らないはずの射線を盤面ごと整えたのだ。
ブレス・ブリギッド:「──先輩、今です!」
伊藤算砂:(――十一手)
"明王"ベルティン・シェーヴ:「…………ヒュ――――ッ……」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(これが…全部…竜王の描いた棋譜のままなのか…?)
"明王"ベルティン・シェーヴ:一連の大破壊の最中、ベルティン・シェーヴは何かをしたわけではない。自ら判断し、動くこともしなかった。
"明王"ベルティン・シェーヴ:この混沌の只中にあって、自分の能力では有効な判断を下せると過信していなかった。
"明王"ベルティン・シェーヴ:一つだけのことをした。竜王を信じて、彼女に指示された通りのことをする。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(この無茶苦茶な盤面を…思いのままに…この私の今からやる事すら…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(思い通りに動かされるのは…結果だけ見れば…暗殺王と同じではないのか…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(だが…それでも…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(悪い気は…しない…)
"明王"ベルティン・シェーヴ:(――全力で)海賊王に救助されてから、殲滅攻撃の只中でも、ずっと力を引き絞ってきた右腕である。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「薙ぎ、払う!」
"明王"ベルティン・シェーヴ:ゴ  ッ ッ ! ! !
GM:地が唸るように響いた。ベルティン・シェーヴは狙いすら定めていなかったが
執行者Cu型/ヘラクレス:その攻撃は、ちょうど重装型執行者がベルティンへと攻撃を仕掛けたタイミングと同じだった。
執行者Cu型/ヘラクレス:破壊的な威力の拳を繰り出している。この時点までベルティンが力を溜めていなければ、彼女のほうが押し負けていただろう。
執行者Cu型/ヘラクレス:だが、そうはならない。赤い機械の腕が装甲ごとひしゃげ、曲がり、微塵に砕ける。
伊藤算砂:(――て!)
伊藤算砂:解号ではない。遺産の効用はすでに失われ久しい。
伊藤算砂:ただの指令であり、あるいは祈りである。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……ブレスちゃん達に!」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ひどいことを、しないで!!」象の肉体要素が絡み合った腕は、その鼻の如く伸縮する。
"明王"ベルティン・シェーヴ:薙ぎ払いはブレスが切り開いた間隙を通り、"ブロンテス"にすら到達する――
"ウィジェット":「"ブロンテス"!」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:だが、その衝撃は"ブロンテス"の片足を削ぐに留まる――彼自身も、次撃に向けた機動を開始していた。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:ごく単純に、この瞬間しかなかったためだ。自らの機動に合わせ、今まで攻撃に用いていた砂の大蛇を再構成し、攻撃ではなく防御に用いて命中を阻んだ。
リュエ・ゾウイル:……一方、リュエ・ゾウイルは打撃を受けて砲火より弾き出され、『今』のその姿が顕わになる。
リュエ・ゾウイル:炎の中、無数繰り返された進化と適応、流転の果てに彼女は、剣を持つにもっとも相応しい獣の形を取っていた。
リュエ・ゾウイル:人間だ。翼も角も尾も、ボロボロの人の四肢に添い、人の形を支えている。
リュエ・ゾウイル:「ふっ……グ……!」
リュエ・ゾウイル:漏れ出る呻きは、歪んだ進化の果てに漏れる風の音でしかない。ただ、真正面に……『石の魔剣』は構えられている。
リュエ・ゾウイル:その殺害機能を果たす時を待っている。標的は当然、接近してくる者。
"明王"ベルティン・シェーヴ:執行者を、瓦礫を薙ぎ倒しながらの一撃は、当然の摂理として速度も威力も減じている。
"明王"ベルティン・シェーヴ:ベルティンは、作戦のとおりにリュエをまとめて薙ごうとする。
"明王"ベルティン・シェーヴ:(死ぬ)(……あの剣に、当たれば)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:崩れた王鍵を握りしめる。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(最高の毒を…最高の妙味を…味合わせてあげますよ)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(蛇の毒を…)
GM:伊藤算砂は、王鍵を持たないベルティン・シェーヴを捨て駒として用いたのだろか?
GM:『石の魔剣』へと自らを晒した全力の打撃は、ベルティン自身でも止めることはできない。そうした状況になっている。……だが。
伊藤算砂:(分かっていながら、差配通りに動いた)
伊藤算砂:(その信を蔑ろにするものか)
ブレス・ブリギッド:──ブレスは"暗殺王"への対処に参加しなかった。
ブレス・ブリギッド:内心、"彼女"を害する事のハードルも、その性格が能力と一番相性が悪いだろうと加味しても。
ブレス・ブリギッド:"石の魔剣"が届く位置に、常に有り続けることを優先していた。
ブレス・ブリギッド:(こういう時、"なんとかする"のがっ)
ブレス・ブリギッド:("王様"の役目!)
ブレス・ブリギッド:「──行、き、まぁす!」
ブレス・ブリギッド:ダン、と地面を爆発させながらの踏み込みでリュエへと突撃する。
リュエ・ゾウイル:獣の知覚野が、その接近を察した。ぐらりと身体が揺れ、剣はその方角へ向けられる。
ブレス・ブリギッド:まっすぐ、眉間へと剣が正確に向けられる。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……ッ」死を覚悟したベルティンの一撃は、リュエ・ゾウイルの肌を掠る程度の効果しかもたらさなかった。
"明王"ベルティン・シェーヴ:だが、その傷口を蝕むものは……
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「王を殺すのは一滴の毒…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「グラスに一滴の毒をアペリティフ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:異常なる耐久力を誇るリュエの。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:その傷口に。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:蛇の毒が染みこんでいく。
リュエ・ゾウイル:「……ヴゥア!?」
リュエ・ゾウイル:叫びは、悲鳴や怒声ではなく、困惑のそれに近かった。
リュエ・ゾウイル:いよいよその『魔剣』でもって殺害を実現できそうな時に――そういえば何故そんなことをしようとしていたのかも分からないが――その剣がどうしてか、手から離れてしまうような気がしてしまったからだ。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(王鍵を奪うほどの再現はできませんが…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(味わっていただきますよ…)
リュエ・ゾウイル:だから剣を振るうのではなく、握り、引き寄せ、身を丸めようとした。
ブレス・ブリギッド:揺らいだ切っ先は眉間を外れ、頬の側を滑り、耳の外でヒウンと音を奏でる。
ブレス・ブリギッド:剣を握る手に、そっと手が重ねられる。
ブレス・ブリギッド:剣の距離を越えて、お互いに顔が見える至近距離。
ブレス・ブリギッド:「May the Grace of our Lord 神の御恵みが」呟かれるのは祈りの言葉。
ブレス・ブリギッド:癇癪を起こる子供を宥めるように、静かな歌が響く。
ブレス・ブリギッド:「 be upon you abundantly.豊かにあなたの上に注がれますように
ブレス・ブリギッド:竜爪が二度振るわれた。
ブレス・ブリギッド:リュエの体に十字の爪痕が刻まれ、炎となって変貌した体を包んだ。
リュエ・ゾウイル:「ア……アアァッ……!!」
リュエ・ゾウイル:炎に包まれ崩れ落ちるその喉から漏れ出た音は、泣き声のようだった。少し遅れて、『石の魔剣』がその手より離れ、転がる。
リュエ・ゾウイル:かくして、"ドラグソウ"リュエ・ゾウイルは、年頃の少女の身にて倒れ伏した。
リュエ・ゾウイル:欲望を忘れ、衝動に堕した者の胸に願いはなく、故に叶うことのなくなったそれは、火葬されるのみ。
ブレス・ブリギッド:「───God bless you.」
伊藤算砂:「……十二手」
GM:……そして、石の魔剣が倒れた硬い音を、最後の一戦の合図とする者がいた。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:交戦の最中すでに半壊した機体を、有機的な体運びと微調整したスラスター駆動で保ちながら、背負っていた蛇を地へと擦り付ける。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:(砂塵を防御に使わされた。射程を詰めるほかない。竜骸により軌道は制限されている。海賊王の射線は阻んだ。明王は魔剣の獣の相手で手一杯。"ウィジェット"は竜骸に阻まれているが手を打てる――)
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:盤上の全てを計算し終え (……なるほど。意外に慈悲深いですね)
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:(どうやら勝負の余地がある)
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:ガキ、と音を立て、肩に負っていた蛇が離れた。同時、数体の砂の大蛇が――今までのそれに比べれば圧倒的に勢いを失っているものの、立ち上がる。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:"ブロンテス"は接近を止めない。狙いは石の魔剣だ。そのもっとも近くにいるブレスを、殺到する蛇の群れで押し留めようとしている。
ブレス・ブリギッド:少女の異形を焼き尽くした炎が消えると同時、スラスター音の機動正面に立つ。
ブレス・ブリギッド:その怒涛を前にして、逃げるでもなく、戦いの中で煤けたスカートを摘んでお辞儀を返す。
"ウィジェット":(『石の魔剣』――ノヴァリス生徒の殺害は、俺としては、望ましくはない。が)
"ウィジェット":戦場には無数の執行者の残骸が散乱している。全て撃破された。
"ウィジェット":だが、それ自体が、"ウィジェット"がこの戦場のどこにでも現れるという布石でもある。
"ウィジェット":(やれ。"ブロンテス")
"ウィジェット":(どのような形であっても、お前の努力は報われなければならない)
伊藤算砂:(ブレスさん)
伊藤算砂:(これで最後です)
ブレス・ブリギッド:(えぇ。)
ブレス・ブリギッド:「"ブロンテス"さん」
ブレス・ブリギッド:「────一手、御指南よろしくお願いします。」
ブレス・ブリギッド:ストールをたなびかせながら蜂蜜色の髪を靡かせて。
ブレス・ブリギッド:十字冠に光が灯る。

ブレス・ブリギッド:感情の炎を縛る錠前。
ブレス・ブリギッド:そこに、自らの姓を冠する十字。並行と垂直の交わりのフレームが追加される。
ブレス・ブリギッド:封印された炎を、感情を表す記号が塗りつぶした。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「神聖二重冠――」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「どれだけ王の証レガリアを誇示すれば気が済むのか……!!」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「真に仰ぐことを忘れたあなたたちが……ッ!」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:砂の蛇の勢いは止まない。どれほど感情的であってもその動きは揺らぐことなく、ブレスを迎撃すべくうねり、迫る。
ブレス・ブリギッド:こんな自分ですら、言葉に熱を感じる。(きっと、)
ブレス・ブリギッド:(この方の言葉には、感情が込められている)
ブレス・ブリギッド:短い言葉でそこに込められた思いを分かるとは言えない。自分は、その辺り特に、にぶい・・・
ブレス・ブリギッド:「私が、──私達が、王の座を頂いてるのは」
ブレス・ブリギッド:「そう在ってほしいと、願われたからです」
ブレス・ブリギッド:少なくとも自分はそのように思っていたし、──視界に鮮やかな髪色が映る──彼女から、そう受け継いだ。
エリザベス・タイラー:戦場には無数の執行者の残骸が散乱している。その中に、"ウィジェット"は潜んでいた。
エリザベス・タイラー:本来なら今この瞬間、残骸を操ってブレスの拳の前に飛び出す事ができた。
"ウィジェット":(――少なくとも)ブレスの拳さえ防ぐことができれば、"ブロンテス"が必殺の『石の魔剣』を手にする。この妨害は成功するだろうか?
"ウィジェット":"ウィジェット”はそうした都合のいい未来を信じていはいない。自分が切り札の一手となって、戦局に逆転をもたらすなどということは。
"ウィジェット":故にそのタイミングで執行者を動かしたのは、ただ一つの理由だった。
"ウィジェット":(少なくとも、一手を使わせる。俺はそれだけでいい)
エリザベス・タイラー:しかし、執行者は立ち上がる半ばでその動きを止める。
エリザベス・タイラー:「"連環チェイン"」
エリザベス・タイラー:"海賊王"の射線は遮られていた。しかしそれでも、戦場に散らばった執行者の残骸、その全てに
エリザベス・タイラー錨鎖アンカーを繋ぐことは可能だった。"ウィジェット"は文字通り地面に縛り付けられたように、一手を打つことすら叶わない。
"ウィジェット":「……全部、、か」暗殺王を撃滅せしめた、あの一瞬の攻撃と同じように。
エリザベス・タイラー:「借りは返さないと気が済みませんの。御免あそばせ」
"ウィジェット":「俺の方も、そうだったさ」
エリザベス・タイラー:"暴食"の本質が、食物連鎖の頂点に立つ捕食者ならば、"征嵐旗章"の本質こそは、仲間全てを鼓舞する授与の力だ。
エリザベス・タイラー:"奪う布"と"与える布"が指すところは、初めから逆だった。そうだとしても……。
エリザベス・タイラー:「……他のやり方なんて、簡単には思いつきませんわね」
ブレス・ブリギッド:蛇の大群に対して真正面から突っ込む。上空から見ればきっと、大波に立ち向かう点のように見えただろう。
ブレス・ブリギッド:「真正面から失礼します。──貴方達の、思いも!」
ブレス・ブリギッド:「教えてください、もっと!」
ブレス・ブリギッド:ゴ ゥ ッ !!
ブレス・ブリギッド:燃え上がった感情の炎が翼のように広がり、大群とぶつかる。
ブレス・ブリギッド:たった一つの点が大勢の波を押し止める。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:翼の形状を為した炎から溢れる熱風に、すぐに焼けた砂が混じり始めた。しかし、炎の色は濁らない。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:衝突は十秒に満たず、大蛇の足止めは全て焼け消え、"ブロンテス"の機動もまた
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「ふ、クッ……」
伊藤算砂:(ぶつけることには慣れていても)
伊藤算砂:(ぶつけられることには弱いでしょう。私たちのようなものは)
伊藤算砂:「十三手目。王手です」
ブレス・ブリギッド:鋼の鱗で覆われた右腕を矢じりとして大蛇を切り裂いた。
ブレス・ブリギッド:前進が将の目の前へと、届く。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:(詰みとは、分かっていましたがね)「……それでも、実際に王手に終わるまで、私たちは……試さぬ、訳には」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:ガキン、と その一撃は、的確に"ブロンテス"、"軒轅鏡"と名を与えられた機身を打った。
ブレス・ブリギッド:「────良いですね」
ブレス・ブリギッド:"ブロンテス"の機体を打った瞬間、自然と笑みが溢れていた。
ブレス・ブリギッド:清灯火『ベロニカ』は辿り着くことを善しと燃え上がる遺産であり
ブレス・ブリギッド:──旅路は一人でなく、その影には、常に誰かの献身があることを示している。
ブレス・ブリギッド:だからこそ、ここに辿り着けたのは誰かの手助けがあったのだと理解し。
ブレス・ブリギッド:辿り着かせまいとした『誰か』の存在も、感じていた。
ブレス・ブリギッド:「誰かに想いを託される。私はそれが、王を名乗る唯一の資格だと思っております」
ブレス・ブリギッド:「"ブロンテス"さん、貴方もきっと」
ブレス・ブリギッド:「…………誰かに、想いを託された人なのでしょうね」
ブレス・ブリギッド:鉄の拳から炎が吹き出す。
ブレス・ブリギッド:ゴウッ、と燃え広がる柔らかな炎が、使役する砂ごと"ブロンテス"の体を焼き清めるように、地を走った。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:「ああ……」
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:(……そうですとも。託されたかった。託されたかったのに)
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:"ブロンテス"がキングダムを相手に恨み言を口にしようとすれば尽きることなく、しかし結局、今この炎の中においては何一つ浮かび上がることはない。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:彼が口を噤んだからか。炎がそれを浄めたからか。
"ブロンテス"アーノルド・ウォッチャー:知る者はない。……炎と沈黙の中、"ブロンテス"の機身は完全な機能停止を迎えた。
伊藤算砂:「……」
ブレス・ブリギッド:両手を組み、正式に追悼の祈りを捧げる。
ブレス・ブリギッド:「……いつか」
ブレス・ブリギッド:「盤ではなく、テーブルを囲んで話ができると、良いのですけど」
伊藤算砂:(今回は勝った、という表現が正しいのでしょうね)
伊藤算砂:(次は……)
伊藤算砂:(もっと徹底的にやりませんと)
ブレス・ブリギッド:「え、と」きょろきょろ。
ブレス・ブリギッド:「コレで終わった……ん、ですよね?」聴いていたのはここまでだ、という表情で伊藤さんを見る。
伊藤算砂:「はい。“石の魔剣”を確保。“ノドス”の撃退も確認」
伊藤算砂:「決着です――」振り向き、深々と一礼する。
伊藤算砂:「ありがとうございました」



GM:お待たせしました。バックトラックです。
GM:今回使用されたEロイスは20個。
GM:正確には17個+3個分ですね。

【Eロイス】
"暗殺王"「星徒」「絶対拒絶」「絶対拒絶」「絶対拒絶」「絶対拒絶」「絶対拒絶」「絶対拒絶」「侵星魔法冠(アイテム)」
"戒功王"「星徒」「侵星魔法冠(アイテム)」
リュエ・ゾウイル「虚実崩壊」「楔の呪い(×2)」「唯我独尊」「妄念の姿:《生命増強》」「妄念の姿:《生命増強Ⅱ》」
"ブロンテス"「罪の仔ら」「虚実崩壊」
"ウィジェット"「罪の仔ら」「不滅の妄執」

GM:20D10の侵蝕減少が可能です。
伊藤算砂:あっそうか 戒功王のをコピーしたんだもんね
エリザベス・タイラー:振るに決まっとる
伊藤算砂:当然振ります
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:フルヨ
ブレス・ブリギッド:やった~ 振ります
ブレス・ブリギッド:174-20d10
DoubleCross : (174-20D10) → 174-110[9,9,7,5,6,5,1,6,5,8,10,2,5,7,2,1,4,8,9,1] → 64

ブレス・ブリギッド:メチャ下がった
GM:オーヴァード治った?
ブレス・ブリギッド:治ったかも ドラゴンになっちゃう
エリザベス・タイラー:211-20d10
DoubleCross : (211-20D10) → 211-110[5,9,9,2,5,6,9,1,6,4,1,1,9,4,7,5,8,6,6,7] → 101

伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を20D10(→ 120)減少(198 → 78)
伊藤算砂:オーヴァード治りそう 素振りします
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:175-20d10
DoubleCross : (175-20D10) → 175-105[3,4,2,1,8,2,7,5,3,4,6,4,7,10,10,5,4,10,8,2] → 70

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:メッチャ減った
ブレス・ブリギッド:64で残りロイス4つ。素振りします。
ブレス・ブリギッド:64-4d10
DoubleCross : (64-4D10) → 64-23[8,4,9,2] → 41

ブレス・ブリギッド:41になりました。
エリザベス・タイラー:神聖二重冠使ってなかったので効果を使います。
エリザベス・タイラー:・この戦闘のバックトラックでは、あなたが昇華したタイタスを1個、ロイスとして再取得できる。ただし、この効果は昇華前にSロイスに指定したロイスしか対象にできない。
エリザベス・タイラー:これでロイスは満タン
GM:くそ~ノヴァリスってずるいな
エリザベス・タイラー:101-6d10
DoubleCross : (101-6D10) → 101-18[3,1,4,1,1,8] → 83

伊藤算砂:エリちゃん出目低
伊藤算砂:伊藤算砂の侵蝕率を4D10(→ 19)減少(78 → 59)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:1倍
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:70-5d10
DoubleCross : (70-5D10) → 70-30[6,4,8,3,9] → 40

エリザベス・タイラー:5点!
伊藤算砂:59だ 4点圏帰還です
ブレス・ブリギッド:3点です
ブレス・ブリギッド:エリちゃん最後で出目低い
GM:経験点はいつもの5点とシナリオ点10点として
GM:Dロイスは便宜上、敵として登場したキャラクターで、判明しているものだけとさせてもらいます。

【Dロイス】
"アラドヴァル"「装着者」
"冬の女王"「変異種」
陶都ヒズミ「遺産継承者」
リュエ・ゾウイル「遺産継承者」
テスラ・タイタニス「奇妙な隣人」

GM:Dロイス分で5点。
GM:あとRHOを公開した人は1点加算。
GM:40点が基礎経験点ですかね。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:後悔できんかった
GM:今してもいいですよ
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:エンディングで公開するか
GM:そうですね
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:じゃあします
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:公開したって事でいこう
GM:エンディングで公開するなら1点追加です
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:エンディングで公開っと
伊藤算砂:44点もらいます~
GM:ただいま計算します
ブレス・ブリギッド:43点頂きました
エリザベス・タイラー:Sロイスも復活したので更に+5点
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:44点です
エリザベス・タイラー:51点かしら

【経験点】
DTさん:44点
ヤヒロギンジさん:51点
ぽぽさん:44点
缶詰さん:43点
GM(珪素):61点

GM:これでバックトラックは終わり……!大変お疲れ様でした。
伊藤算砂:おつかれさまでした……!
ブレス・ブリギッド:お疲れ様でした………!
エリザベス・タイラー:お疲れ様でしたー!
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:お疲れ様でしたー!
GM:ありがとう……ございました……!





◆Ending◆オーシャンズ・マウンテンヒルズ/ブレス・ブリギッド




ファウセット新陸帯


GM:『天国』と『石の魔剣』を巡る死闘は終わった。
GM:結局のところ、キングダム連合学院がファウセット新陸帯を占拠していたのは二日に満たない僅かな間だけだ。
GM:恐らくは、シャムロック自由学園――棚エアリと"不夜王"の間で、大小様々な外交取引があったのだろう。
GM:『石の魔剣』の奪還が確実となった今、キングダムがこの地の領有を主張し、棚エアリがばらまいた『天国』の座標を目指してくる無法者に対処する意味は薄い。
GM:いずれにせよそうした入り組んだ政治的事情は、円卓の外にいる"美食王"の知る由もないことだった。知ることが不都合な情報は、知らないほうが幸せである。
GM:ファウセット新陸帯の美食クラブは、この地に運び込んだ食材の在庫処分のために、先住市民を招いた大きな規模の宴を開いている。
GM:大小様々な種族の先住市民が美食クラブの部員ともにテーブルを囲み、料理を楽しむ。昨日の戦闘が嘘のように平和な光景であった。
GM:ファウセット新陸帯の引き上げが終われば、オーシャンズも今回の一件の事後処理に携わらなければならない。
GM:向かいで食事を取っているロロ・スウィーティーの処遇についても、決定しておくべきだろう。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「うう~ン…この地の実りを恒常的に得られないのは惜しい所ですね…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:キッチンカーのオーブンから焼きあがった木の実のたっぷり入ったパウンドケーキを取り出す。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「交易をすればいい?」もぐもぐと肉を頬張っている。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「こっちにしか無いものもあるよね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ま…それはそうなんですが…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「政治というのは中々面倒ですからね…利害だけでは解決しない問題もあるんです」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:川魚の香草焼きを切り分け先住市民に渡していく。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「もぐ…お互いに嫌悪感情がありますからね」渡しながらもそのうちの半分は美食王の口へと消えていく。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「ない人同士でやれないの?」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「全員が全員、お互いを怨み合っているわけではないでしょう?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ハーブ類は育成が管理されたアップルシード産の方が良いですね…ん~…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「それを許しちゃうと…面目が立たない人もいるんですよ…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「全員仲良く…なんて建前がろくでもない使われ方するわけですし」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:巨大な原生生物の丸焼きが運ばれてくる。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「こんなに美味しいご飯も、宴も」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「死をもたらすために使われることもある」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「食卓というのは悪辣な駆け引きの混沌なる具材を覆い隠すパイの皮ですからね」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「誰も汚い者ばかりを見たくないので…せめて見た目くらいは良くしたいんですよ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「均一な味のケーキなら…等分に分けられても」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「この丸焼きのようなものになれば…誰が一番おいしい部分を食べるかで揉めるんです」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「量で我慢するか…味で我慢するか…そもそも誰にも分けたくない場合だってある」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「誰もが同じ満足を得る事は出来ないんですよ」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「……うん」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「テーブルにも限りがある」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ただまあ…私には関係ない事ですが…人には好き嫌いってヤツがあるんですよ…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「誰かの嫌いなモノが誰かにとってはご馳走だったり…ね」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「均一がよいわけでも悪いわけでもない」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「誰にも渡したくない大好物…かなり好きなもの…普通に食べられるもの…積極的に食べる事はないもの…どちらかと言えば苦手なモノ…嫌いなモノ…絶対に食べられないモノ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「最初と最後はどうしようもないですが…他人にとっての嫌いなモノが…好きだったり普通だったりすれば…代わりに食べればいい」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「その代わり…苦手なものを他人に食べてもらえばいい…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「そういうバランスくらいなら…食事の場では可能ですよ」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「悪辣でない駆け引きだ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「というわけで…ロロさん…食事の話ではないですが…他人の苦手な事で貴女が苦ではない…それくらいの事をやってみる気は」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ありませんか?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ロースト原生生物のモモ肉を齧る。
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「……それが必要とされるなら」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「そして、同じ卓を囲めないと、わたしに言う人が居なければ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「では…まあ…本t脳に…期待されると…出来なかったときに申し訳ないんですが…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「今回の功績は十分だったと思うので…流石に…いや…うん…確約はできませんが…その方向で」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「うん。それはあなたにも得があるんだね?」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「だったら、遵いたい」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「それはもう、優秀な食肉解体係ですし…戦闘能力的にも…いやホントにね…大丈夫ですよ!…って断言できれば…良いんですけどね…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「竜王や不夜王も直々に見分していたし…海賊王も推してくれる…はず…なので」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「行けると…思います…ですので」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「まあ…今後とも…よろしくお願いします」
“髑髏王”ロロ・スウィーティー:「うん」こくこくと頷いて、大きく口を開けて肉を頬張った。



キングダム連合学院 夕日旧都


GM:美しい、夕焼けの市街である。民の間に生きる諸王に過ぎなかったブレス・ブリギッドにとって、多くの出会いが始まった町並みだった。
GM:キングダムに帰還した後、ブレス・ブリギッドは一度"学級会"の拠点を訪れたが、もはやそこには誰も残っていなかった。
GM:近く、"学級会"の摘発が始まるという噂がある。今回のような禍根を残すことのないよう、"不夜王"は今度こそ徹底的な対処を取るだろう。
GM:気がかりなことはある。ベルティン・シェーヴの未来はどうなるだろうか。
GM:彼女の住居は、再開した日に教えてもらっていた。そこを訪れたブレスは、ちょうど、明るい髪色の少女――ベルティン・シェーヴと鉢合わせた。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ブレスちゃん」少し驚いたように立ち止まる。買い物袋を片手に下げていた。
ブレス・ブリギッド:「ベルティン先輩。どうも、こんにちは」優雅に一礼する。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……どうしたの?お掃除部、今は忙しいでしょう?」
ブレス・ブリギッド:「えぇ、はい。ワイバーンの襲撃でてんやわんやですから……みんな頑張ってくれてますよ」
ブレス・ブリギッド:「それで、その」
ブレス・ブリギッド:「今じゃないと、もっと忙しくなりそうだったので」
ブレス・ブリギッド:「……お邪魔でした?」不安げに顔を覗く
"明王"ベルティン・シェーヴ:「あはは……全然。むしろ私なんかに時間を使わせて申し訳ないなって……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「家の中、入っていかない?せっかく来てくれたんだもの」
ブレス・ブリギッド:「むう」『なんか』の部分で少し半目になる
ブレス・ブリギッド:「良いんですか?なら、お邪魔いたします」
"明王"ベルティン・シェーヴ:ベルティンの自宅は質素だが、整理整頓の行き届いた、丁寧な暮らしを感じさせるものだった。
"明王"ベルティン・シェーヴ:王を辞めたとしても、それは最低限、お掃除部の模範たろうとして身に染み付いた習慣だったのだろう。
ブレス・ブリギッド:興味深げに見回している。
ブレス・ブリギッド:「先輩のお部屋、って感じですね」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「昔は住所も違ったけど……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ブレスちゃんは何度も遊びに来てくれたよねえ」
"明王"ベルティン・シェーヴ:スコーンを魔力トースターに入れ、紅茶の湯を沸かす。
ブレス・ブリギッド:「その度はお世話になりました」ふかぶか。
ブレス・ブリギッド:建物が変わっても、訪れたときの香り。生活の気配。そういったものは変わらないのだな。と不思議に思う。
ブレス・ブリギッド:「先輩の用意してくれるスコーンは、とても美味しかったので。色々、教えてもらってましたし」
ブレス・ブリギッド:「こうして待つ時間も懐かしいです」
"明王"ベルティン・シェーヴ:スコーンと、自家製のジャムと、紅茶。テーブルの上に、ささやかな茶会の準備が整う。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……今日は、どうして来てくれたの?」
ブレス・ブリギッド:「…………」
ブレス・ブリギッド:割ったスコーンにジャムを載せ、紅茶の香りを楽しむ。
ブレス・ブリギッド:「先程、"学級会"の拠点を確認してきました」
ブレス・ブリギッド:「流石に皆さん、もう撤退してましたね」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……そうね。何もわからない内に、支部長達の方針がバラバラになっちゃったから」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「捕まりたくないからとか、不誠実だからとか、そういうことじゃないのよ」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ただ、何もわからないってことは……普通の子は、怖いものだから」
ブレス・ブリギッド:「…………そうですね」
ブレス・ブリギッド:「何も分からない時に、情報を得ている人や、行動力のある人が皆を取りまとめてくれる」
ブレス・ブリギッド:「皆を導く、頼れる"リーダー"が居てくれるというのは、とても安心しますよね」
ブレス・ブリギッド:実感のこもった声でつぶやく。
ブレス・ブリギッド:「そんなリーダーが居なくなったら、今まで通り集まるってわけにも行きませんか」
ブレス・ブリギッド:「……先輩はこれから、どうなさるつもりですか?」
ブレス・ブリギッド:「その、今までは"学級会"の掲げる理念のお手伝いをしてた、んですよね?」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「私も逃げたいなって……心のどこかでは思っているんだけどね」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「でも私は、他の皆と違って、何も分かっていないわけじゃないから」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……反キングダム活動をしていた生徒の一人として、追放処分になるなら、受け入れるつもり」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「だからこの家に残ってるの」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「その後は……」窓の向こうの夕日を見る。「同窓会にでも行こうかしら?」
ブレス・ブリギッド:「同窓会……」夕日を見る。「あまり詳しくないですが、メサイアの人が立ち上げた組織ですよね」
ブレス・ブリギッド:「王は王でも、魔王が君臨してると噂ですが……」身震いする。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「私だって本当は今頃、卒業してるはずだったのよ?」小さく笑う。
ブレス・ブリギッド:「あは、そうでしたね」笑いをこぼす。
ブレス・ブリギッド:「正直に言うと、先輩はキングダムを離れて同窓会の方にいるものかと思ってましたよ?」
ブレス・ブリギッド:「全然お話を聞かなかったものですから」
ブレス・ブリギッド:くぴ、と小さく紅茶を飲む。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「私も私なりに、真剣にやっていたの」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「でも、こういう結果になったことは、受け入れないといけないわ……」
ブレス・ブリギッド:「ううーん」悩み。
ブレス・ブリギッド:「……実は、近々"学級会"の禍根を残さないために」
ブレス・ブリギッド:「不夜王さんが大々的にお掃除を行うという話があるんですよ」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「そう。私の処分もその時に決まるのかもしれないわね――」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……」紅茶のカップを、口につけたところで止める。じっと、ブレスの表情を見る。
ブレス・ブリギッド:砂糖を紅茶に入れて、ぐるぐると回る水面を眺めている。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ブレスちゃん。だからあまり、私に関わらないで」
ブレス・ブリギッド:「むー……先輩は、そう言いますよね」
ブレス・ブリギッド:「でも嫌です」くぴ。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「ブレスちゃん」たしなめるような声色。
ブレス・ブリギッド:「今回の件で、私、それなりに活躍の場をいただきました」
ブレス・ブリギッド:「円卓も動いて、至上王直々の命令です。功績もあると思います」
ブレス・ブリギッド:「……それで、」
ブレス・ブリギッド:「なにか報酬を頂けるなら、"学級会"に所属していた生徒の……」
ブレス・ブリギッド:「幹部は無理としても、一般の生徒さん達には寛大な処置を、と頼むつもりです」
ブレス・ブリギッド:「……"暗殺王"や"四腕王"、アーイシャさん達はともかく」
ブレス・ブリギッド:「強引な手法に対して否を唱えようと思った生徒達の思いは、無下にしたくないのです」
ブレス・ブリギッド:「否定意見を唱えたら即追放とか、独裁ですしね」
ブレス・ブリギッド:努めて無表情を心がけていう言葉は、遺産を受け継ぐ前、ベルティンの元で活動していた後輩時代を彷彿とさせる。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「自分の気持ちに嘘をつかないのは、ブレスちゃんの素敵なところだわ」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「だけど、大事な人のために意見を通すことは……」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……戦うことなの」
ブレス・ブリギッド:「戦い、ですか」
"明王"ベルティン・シェーヴ:カップを置く。「みんなが仲良く、平和になれるように――って、私も思っていたわ」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「けれど真剣に実現しようとするほど、そんな運動はどんどん、戦いに近づいていってしまう」
ブレス・ブリギッド:「………」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……私は、私の処分のことは、もう受け入れているわ。だからブレスちゃんには、そんなことだけを……気をつけていてほしいの」
ブレス・ブリギッド:「…………」スコーンを割り、ジャムを塗る。
ブレス・ブリギッド:「はい」飲み込む。言葉と一緒に。
ブレス・ブリギッド:「ですが、私は、言うべきだと思ったら言いますからね?」
ブレス・ブリギッド:「それで不興を買ってしまったら……あまつさえ、私のほうが追放になったりしたら…………」
ブレス・ブリギッド:受け継いだお掃除部の部長と、王の立場を手放すことになったら。
ブレス・ブリギッド:「その時は改めて頭を下げに伺いますね…………」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「そうしてほしくないから注意してるのに、昔から強情な子なんだから……」
ブレス・ブリギッド:珍しく悲観的な意見は、普段他者に見せない不安のようで。
ブレス・ブリギッド:そんな弱音を聴いてもらおうと、甘えに来たのが本題だと。感じるかもしれない。
"明王"ベルティン・シェーヴ:「……でも、そうね」
"明王"ベルティン・シェーヴ:「それが、本当のブレスちゃんなんだもの」
"明王"ベルティン・シェーヴ:夕日をまぶしがるように、目を細める。
ブレス・ブリギッド:「はい、ええ。本音です…………先輩」
ブレス・ブリギッド:夕日に顔が照らされる。
ブレス・ブリギッド:「また、引っ越すなら教えて下さいね」
ブレス・ブリギッド:「お引越しぐらいなら手伝いますから」
ブレス・ブリギッド:冗談ぽく笑う。



キングダム本校舎『白宮ホワイトホール


GM:夕刻。番外第十三席"美食王"および、番外第二十二席"情王"には、本校舎への立ち入り許可が与えられた。
GM:『天国』におけるフォモーリアン討伐への評価と報酬が、約束通り与えられるとのことであった。
GM:彼女ら二名を出迎えた円卓議会の人数はごく少ない。第一席"至上王"。第二席"不夜王"。第九席"竜王"。
GM:キングダム最大の機密にまつわる案件である以上、全てを直接的な関係者の内で収めることになっているのだろう。
"至上王"ルキア・ティベリア:「オーシャンズ。ブレス」
"至上王"ルキア・ティベリア:「頑張ったわね」
"至上王"ルキア・ティベリア:天使のように、左右対称の微笑みを見せる。
"至上王"ルキア・ティベリア:彼女らの功績に対しては、心から労っているようでもある。
ブレス・ブリギッド:「ありがたく存じます」こちらもお辞儀を返す。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「は…有難きお言葉…このオーシャンズ…報われた思いで御座います」
ブレス・ブリギッド:キングダムの作法に則った所作に、歓談するようなほほ笑みを浮かべている。
ブレス・ブリギッド:「私も光栄の至りでございます」
"至上王"ルキア・ティベリア:「フォモーリアンの討伐と、新たなノドスチルドレンの撃退。立派な働きだったわ」
"至上王"ルキア・ティベリア:『石の魔剣』の話題は出ない。それは取り返すまでもなく、キングダムに最初からあるべきものだからだ。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「皆様のお力があってこそ…細やかながら私の力はその助力に成れたと」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「また、不遜なる者どもには当然下される結果であったかと存じます」
ブレス・ブリギッド:「不夜王、竜王のお二方の采配には特にお世話になりました」
ブレス・ブリギッド:「微力ながらお手伝いできたことを喜ばしく思いますわ」
伊藤算砂:「いえ。私の予想を超えたお二人の働きがあればこそです」
伊藤算砂:傍らに控えめに佇んでいた少女が、返事を返した。
"至上王"ルキア・ティベリア:「――キングダムは」
"至上王"ルキア・ティベリア:「功績に見合った報賞を惜しむことはしないわ。二人には約束をしていたわね?」
"至上王"ルキア・ティベリア:「この事態を収めたのなら、あなた達の中から一人、円卓への昇格を認めると」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「はい」
ブレス・ブリギッド:「はい」
伊藤算砂:(本当に、やるつもりなのですね……)
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「……」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:至上王の傍らでその言葉を伺っている
"至上王"ルキア・ティベリア:「ねえ、オーシャンズ。ブレス。あなた達は」
"至上王"ルキア・ティベリア:「どっちが円卓になりたいの?」
"至上王"ルキア・ティベリア:ルキア・ティベリアは、至って上機嫌に見える。
"至上王"ルキア・ティベリア:だが、彼女の暴君としての噂の一つには、生徒同士の決闘を強要したという内容のものもあった。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「私と致しましては…円卓の…そして我らが王の公正なるご判断に従うまで…すなわち功績の大なるものが円卓に上がるべきと存じます」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「私の功の過多を自ら評する術は…食卓の司には御座いません…」
"至上王"ルキア・ティベリア:「……。ふーん……ブレスはどう思うの?」
ブレス・ブリギッド:「そうですね。平等に配分出来るものならばともかく、一つのものをどちらがを私共で判断するのは些か、領分を越えている思いです」
ブレス・ブリギッド:「幸い、私共二人だけでなく、功績を公正に判断して頂ける方もいらっしゃいます。その方の判断に従うべきと心得ております」
"至上王"ルキア・ティベリア:「……そう」
"至上王"ルキア・ティベリア:二人に背を向けて歩く。「円卓の席、というものは」
"至上王"ルキア・ティベリア:「並の評価では手が届くことすらない、重く、限られた席だわ。王を自称する者ではなく、真に王になるべき者――」
"至上王"ルキア・ティベリア:「だから」肩越しに、横目で二人に視線をやる。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:思わず息を…のむ…。
ブレス・ブリギッド:人は視線にすら、見えない圧を込められるのだと感じている。
"至上王"ルキア・ティベリア:「その力と重荷を背負うつもりがない子にあげても、お互いが不幸になってしまうのだけど」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ただ、その視線が怖く畏れを抱く。
"至上王"ルキア・ティベリア:「――じゃあ、もう一つ。別の報賞もあげましょうか」
"至上王"ルキア・ティベリア:「円卓の席を得た者には」
"至上王"ルキア・ティベリア:「一人分の恩赦を出す権利をあげてもいいわ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「…ッ…」
ブレス・ブリギッド:「……!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(退路を…断たれたか…)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(最悪の場合、円卓を辞して…恩赦を願うというのは…逃げであったな)
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:(意地の悪い…)
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:(だが、それ以上に恐ろしい…)
伊藤算砂:(……王であることを求めている)
伊藤算砂:(……自らの持つものを維持し切る者であることを……)
"至上王"ルキア・ティベリア:「まさか、私が……」
"至上王"ルキア・ティベリア:「あなた達の行いや考えを、何も見抜けない凡愚だと……」
"至上王"ルキア・ティベリア:「思っていたわけでは……ないわよね?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「左様な事はけして…」
"至上王"ルキア・ティベリア:「決めなさい」言葉を遮るように言い放つ。
"至上王"ルキア・ティベリア:「あなた達の全ては、それで許すわ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「で、あるならば」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「私はその卓の席を望みましょう…非才の身ではありますが…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「自らの…使い…所は…心得…ております」
"至上王"ルキア・ティベリア:「――決まりね。"美食王"を円卓に昇格とする」言葉に応え、すぐさま断言する。
"至上王"ルキア・ティベリア:「ブレス。あなたは真面目に仕事をしているけれど」
ブレス・ブリギッド:「…………はい。」
"至上王"ルキア・ティベリア:「こうした時に機会を掴めなかったことは、反省して次に活かすべきね」
ブレス・ブリギッド:「はい。心得ておきます」
ブレス・ブリギッド:粛々と頭を下げる。
伊藤算砂:(次の可能性もまったく残っている……)
ブレス・ブリギッド:(…………一人分の、恩赦。)
ブレス・ブリギッド:その内心で、わずかに反省を行う。
ブレス・ブリギッド:(それだけでは、足りなかった・・・・・・な)
ブレス・ブリギッド:明るい髪の先輩と──同じく、"学級会"に所属していた生徒達。
ブレス・ブリギッド:彼女らのことを考えて、一歩、出遅れた。
ブレス・ブリギッド:(いけませんね。円卓になった後なら、もっと功績を上げるとか、あったでしょうに)
ブレス・ブリギッド:珍しく賢しらに考えていたせいで……(と、いけない、いけない)
ブレス・ブリギッド:頭を上げる頃には、そんな内心を抑え込んでいた。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「私としても、"美食王"の円卓入りに異論はない。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ただ、これだけの功を示した"情王"に対して何の褒章もなければ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「円卓の面目が立たない。」
ブレス・ブリギッド:「……?」僅かに首を傾げる。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「"情王"への褒章については、私の権限の範囲で行わせていただいてもよろしいか?至上王」
"至上王"ルキア・ティベリア:「……」じっと、ジェシカを見る。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:視線を逸らしたくなる衝動を抑え、毅然とした在り様で至上王の圧力を受ける
"至上王"ルキア・ティベリア:「美食クラブおよびお掃除部への配分予算の増加と、キングダム学区内での活動権限の拡充」
"至上王"ルキア・ティベリア:「部活内で取り扱い認定する幻獣について、要望を一部受け入れる。廃部になった部活動からの人員補充」
"至上王"ルキア・ティベリア:「もっと相応しいアイデアがあるって言っているのね?ジェシカ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「無論、それらの手配も私が引き受ける。」「”廃部になった部活動”からの人員の見積もりも遺漏なく行おう」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:一日分のコストを支払えば、十分に終わらせられる仕事だ
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「その上で、"情王"の席次を上げるべきだと考えている。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「一般生徒にも、外部生徒にも」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「最も分かりやすい形で彼女の"威"を示すのはやはりそれだろう。」
"至上王"ルキア・ティベリア:「いい考えね。いくら諸王でも、これだけ優れた子が二十二番目ではつまらないわ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「お掃除部の部員も、円卓になれずとも席次が上がればその溜飲も下がるはずだ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「"情王"を慕う者は多いからな」
ブレス・ブリギッド:「もったいないお言葉、ありがとうございます」褒められた。
"至上王"ルキア・ティベリア:「"情王"を、番外第十三席に昇格とする。――手続きはすぐにできるわね?ジェシカ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「了解した。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「"私"にやらせる。この謁見が終わるころには」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「情王、卿は番外第十三席となる。心しておけ」
ブレス・ブリギッド:「はいっ。ご厚意に感謝いたします」
ブレス・ブリギッド:「頂きましたこの席に恥じぬ行いを心がけましょう」
ブレス・ブリギッド:淑女としての礼を行う。
伊藤算砂:(円卓は望むべくもないと諦観するものでさえ――)
伊藤算砂:(席次を上げられるのではという、目先の飛びつくべき先になるというわけですね)
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(恐るべきバランス感覚…あの王の元で、これほど才覚を振るいつつ他者に意識を向けられるのは普通ではない)
"至上王"ルキア・ティベリア:「算砂からは何かある?」
伊藤算砂:「いえ。異論はございません」
伊藤算砂:「2人の働きは、申し上げました通り。存分なる報奨と存じます」
伊藤算砂:「改めまして、おめでとうございます、“美食王”様。“情王”も」あえて呼び分けている。
ブレス・ブリギッド:「竜王さんも、ありがたく存じます」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「有難う御座います…先達の皆様のご指導よろしくお願いいたしたい次第にて」
伊藤算砂:「して……“美食王”様は、第何席を戴くことになるのですか?」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ああ、そうそう。すっかり皆分かっているものだと思っていたから」くすくすと笑う。
"至上王"ルキア・ティベリア:「……言い忘れてしまったわ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:(ま、末席が…いいな)
ブレス・ブリギッド:(どなた、とは明言しておられませんでしたね。皆様それぞれに勇退のご理由があるとは仰ってましたが……)
"至上王"ルキア・ティベリア:「だって、あるでしょう?入れ替えても誰も文句を言わない、名乗り出ることすらない席が」
"至上王"ルキア・ティベリア:「そんなどうでもいいもの、、、、、、、、に席次を与えているなんて、無駄なことよね」
"至上王"ルキア・ティベリア:「オーシャンズ。あなたの席は」
"至上王"ルキア・ティベリア:「――第八席よ。"新聞王ロード・タイムズ"はキングダムには存在しない」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「はッ!この”美食王”…席次に恥じぬ働きを心掛けさせて頂きます…」
ブレス・ブリギッド:("新聞王ロード・タイムズ"というと、かつて、円卓の王候補のスキャンダルを暴いた方でしたか)
ブレス・ブリギッド:(学区を越えて新聞を発行しながら、正体不明と聞きましたが……すごいことですよね、それって)
ブレス・ブリギッド:("暗殺王"さんみたいな暗躍加減です。あの人なら知ってたかもしれませんけど……いえ、今は気にしても仕方ないですか)
伊藤算砂:「……成程。その席は円卓に含まれるものではないと考えていましたが」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ああ、そう……みんなもそんな風に思ってしまうかしら?」
"至上王"ルキア・ティベリア:「確かに……覇鍵解錠ができる人数は七人まで、、、、と決まっているものね……算砂」
伊藤算砂:「……」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ふふふ。後はもう、質問はないわね?」
"至上王"ルキア・ティベリア:「みんな、来てくれてありがとう。これからもよく務めを果たしてね」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「はっ」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「仰せのままに…」
ブレス・ブリギッド:「はいっ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:深く頭を下げ、踵を返す
伊藤算砂:「は。いつでもお命じを」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:脳裏でこの人事がキングダムに齎す影響について思考を巡らせて続けているが
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:不機嫌な表情はそれを周囲に漏らすことはない。ただ、一層に険しくなったと思わせるだけだ
"至上王"ルキア・ティベリア:そうして、白宮ホワイトホールにはただ一人、白い影だけが残る。
"至上王"ルキア・ティベリア:「……」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ジェシカ。ふふふ。悪く思ってはいるのだけど」白い剣を撫でながら、独り言を呟いている。
"至上王"ルキア・ティベリア:「――もう少しだけ、働いてもらうことになるかもしれないわね」



キングダム市街


GM:――番外第十三席、ブレス・ブリギッド。
GM:文字通り、命すら賭す戦いに身を投じた結果として得た栄光である。しかし、決して望ましい結末とは言えなかった。
GM:何も知らず"学級会"に属していた生徒達を救うための手配には、あるいは、不夜王の助力があるかもしれない。
GM:しかしベルティン・シェーヴは追放を免れないだろう。また、長い別れの時が来る。
GM:一方でお掃除部の部員達は、心からこの昇格人事を喜んだ――彼女達が"学級会"の事情について知る由はない。
GM:純粋に、お掃除部の活動が今まで以上に高く評価され、自らの主が功績を認められたことが嬉しいのだ。
ブレス・ブリギッド:市街を歩いている。被害の出た街道は主要の通りから修繕を始められ、既に残りは路地裏のいくつかになっている。
ブレス・ブリギッド:お掃除部の活動は既に別の場所へと移り始めていた。
ブレス・ブリギッド:…………今回の一件で反省すべきことは多々あり、改善すべきことは更にある。
ブレス・ブリギッド:ベルティン先輩の恩赦が叶わないのは、彼女が元とはいえ"王"を関する者だから。
ブレス・ブリギッド:既に退いたとはいえ、王の肩書にはそれほどの重さ──無視できない"価値"がある。
ブレス・ブリギッド:故に、彼女は、自らが矢面に立つことで他の生徒たちを守った。
ブレス・ブリギッド:不夜王の差配によって伝えられた内容をそう受け止める。先輩も不夜王も、当人同士は会話も行わずにそれを成した。
ブレス・ブリギッド:──"王"とは、そういうことが出来る者なのだ。
ブレス・ブリギッド:(…………むむむ)
ブレス・ブリギッド:同時、至上王から掛けられた言葉を思う。
ブレス・ブリギッド:王は誰かに願われてなる者だとしても──席の価値を高めるのは王の責務であり、それを求めなければならない。
ブレス・ブリギッド:今回、円卓の王の席であればベルティン先輩の嘆願は叶った。
ブレス・ブリギッド:そして、一般生徒を救う方法はそれ以外にもあった。
ブレス・ブリギッド:(ならば─────美食王が恩赦を嘆願する人もまとめて、全員を救う方法も、あったのかもしれない。)
ブレス・ブリギッド:いえ、
ブレス・ブリギッド:(『望むなら、まとめて救え』)
ブレス・ブリギッド:白く、可憐でありながら苛烈な至上の王は、そう言っていたのだ。
ブレス・ブリギッド:(そして……それが出来る人が、円卓の王なのですね)
ブレス・ブリギッド:全ての被害を『出さない』と決めて駒を采配した、神算鬼謀の王。
ブレス・ブリギッド:あらゆる被害を『食べ尽くした』、暴威の食卓の王。
ブレス・ブリギッド:そして………欲しい物をほしいままに。目も眩む絢爛豪華な欲望を体現する、黄金の海の王。
ブレス・ブリギッド:闇の不明を塗りつぶす不夜。清廉を体現する氷の騎士。すべての障害を破砕する聖剣の担い手。
ブレス・ブリギッド:そして、そして、そして───
ブレス・ブリギッド:今まで出会った『王』の姿を、改めて瞼の裏に描き直し、感嘆の息を漏らす。
ブレス・ブリギッド:全ての王は、王として自らの姿を体現していた。
ブレス・ブリギッド:だからこそ────彼女らに付き従う者たちは、その姿を仰ぐのだ。
ブレス・ブリギッド『自らに君臨せよ』、と
ブレス・ブリギッド:────キングダムが標榜するその言葉の意味は、王たる責務に向き合った者に重く伸し掛かる。
ブレス・ブリギッド:「…………私も、」
ブレス・ブリギッド:「もうちょっと、欲張りにならないといけませんね」
ブレス・ブリギッド:反省は大事だ。だが落ち込んではいけない。
ブレス・ブリギッド:反省して、原因を見つけて、次に繋げる。
ブレス・ブリギッド:ただの少女がこうして王を名乗るために、今までだってそうしてきたのだから。
ブレス・ブリギッド:白く、至上とされる王も、『次』に頑張れと期待してくれた。
ブレス・ブリギッド:その期待には、応えなければなるまい。
ブレス・ブリギッド:「…………ってことですよね」
ブレス・ブリギッド:気づけば、紅茶の茶葉の店。
ブレス・ブリギッド:そのショーウィンドウの前で頬をムニムニと動かしていた。
ブレス・ブリギッド:両腕には買い込んだ買い物袋が山と揺れている。
ルルフィポウリ:ムニムニ。ムニムニ。ショーウィンドウの前で、自分の頬をぐいぐいといじっている。
ルルフィポウリ:ムニムニ。ムニムニ。
ブレス・ブリギッド:「………?」
ブレス・ブリギッド:番外十三席昇格お祝いパーティの買い出し中だ。
ブレス・ブリギッド:手の空いているお掃除部に買い出しの連絡が回ってきたので、率先して行っていたのだ。
ルルフィポウリ:「……王様、これは……」きわめてまじめな顔。
ルルフィポウリ:「新しい『えくささいず』でしょうかっ」
ルルフィポウリ:ルルフィポウリ。お掃除部部員にして情王麾下。今回の番外十三席昇格を心から喜んでいる生徒の一人である。
ブレス・ブリギッド:「コレはですね。」
ブレス・ブリギッド:珍しく、自分にしてはホントに珍しく悩んでいたので、つい手遊びにしていただけだったのだが。
ブレス・ブリギッド:「いえ……ルルフィポウリさんの方が似合いますね」表情豊かだ
ブレス・ブリギッド:「そちらのお買い物は?すみましたか?」
ブレス・ブリギッド:買い物袋がぶどうのように連なっているが、軽々と持ち上げる。
ブレス・ブリギッド:パーティの他、お世話になった王達への御礼の品も選んでいた。なにせ予算が増えた──予算が!
ルルフィポウリ:「そうですかっ!?」顔がほころぶ。ほめられると……うれしい!
ルルフィポウリ:「はいっ!こちらもお買い物はばっちりです!」両手で掲げる買い物袋。結構な量であるが、王様よりは大分少ない!
ルルフィポウリ:すごいのだ!王様は……力が!!
ブレス・ブリギッド:「よし、今日はお祝いです。お掃除部のみんなも、大変な仕事をしましたからね」
ブレス・ブリギッド:「重くないですか?こちらで持ちましょうか?」
ブレス・ブリギッド:ガシャン、ガシャンと荷物が既に鎧のような重厚さを演出している
ルルフィポウリ:「大丈夫です!王様にはかないませんが……何のこれしきです!」
ルルフィポウリ:「ふふっ。……ふふふ!」楽しそうに跳ねるように王様の後について歩く。
ブレス・ブリギッド:「その意気やよし、です」
ブレス・ブリギッド:こちらも楽しそうに応える。
ルルフィポウリ:「はい!」
ブレス・ブリギッド:ブレスの足取りは事件の前よりやや軽い。背筋を伸ばして、どこか自信に溢れた歩み方。
ブレス・ブリギッド:今回出会った"王"の歩み方を真似るように。まずは自信に溢れた金髪の彼女の振る舞いを、形から真似する。
ブレス・ブリギッド:そうして一歩ずつ歩んでいく。たとえ、どんなに遠い彼方りそうでも。
ブレス・ブリギッド:支えてくれる人が居れば辿り着けると、その実に宿る炎と共に、知っているのだから。
ルルフィポウリ:「……王様」そんな王様を見て、にこにこと、心から嬉しそうに……いや、眩しいものを見るように。
ルルフィポウリ:「……おかえりなさいませ」
ブレス・ブリギッド:「はい。ただいま戻りました」
ブレス・ブリギッド:「これからも」
ブレス・ブリギッド:「よろしくお願いしますね」

キングダム連合学院 美食クラブ


オーシャンズ・マウンテンヒルズ:美食倶楽部の建物は大きく分けて4つのエリアに区分される。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:一つ、来客に食事を振舞う客室。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:一つ、料理を作る調理室。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:一つ、食材を貯蔵する保管室。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:一つ、部員たちが過ごす賄い室。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:それぞれのエリアに複数の部屋がありそれぞれの役割を果たしている。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:そして、そのどれにも属さない部屋が一つ。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:美食倶楽部の屋上にしつらえられた主宰室である。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:巨大な冷蔵庫やワインセラーを備え、あらゆる調理器具を完備し。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:寛げる巨大な食卓と。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:カバの形をしたベッドが備わっている。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ふふ…はは…ははははははは!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:黒く輝くマントを翻し細長い女が笑った。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ボロボロになっていた王鍵であるその布は。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:以前よりも輝きを増している。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:テーブルには様々な食材を串で可愛らしく刺したピンチョスが無数に並べられている。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:カラフルで可愛らしいその色合いが彼女の今の気分を表しているのだ。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:サイズ以外は。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:ひょいとシュラスコサイズの鉄串を掴んで口へ運ぶ。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ついに…やったのだ!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「不安が無いとか言えば…滅茶苦茶ある!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「むしろ不安しかない!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:デカンタに満たされたブドウジュースを飲み干す。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「だが…そんな事はどうでもいい!今は…この飢えを満たさねばならない!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:”美食王”オーシャンズの瞳が熱をもって輝く。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:何かに急かされるかのように。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:RHOを公開します

◆RHO
PC3:オーシャンズ・マウンテンヒルズ

あなたは遺産失格者の手によって、暴食アバドンの食卓布の真なる力を継承した。
それは頂点捕食者として障害全てを食らい尽くす、略奪の力だ。
戦闘中であればいつでも、RHOを公開することで、1シナリオに1回だけ使用できる。
あなたはDロイス「遺産継承者」を再び取得する。
この戦闘中、あなたは《異形の捕食者》をレベル2で取得する。

オーシャンズ・マウンテンヒルズ:その遺産は少しずつ人の良心を凍らせるという。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「奪ってしまったのだ!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「他人を踏みつけにしてしまったのだ!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「逃げ道を防がれたなどというのは言い訳だ!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「はは…私は望んで手を伸ばしたんだ!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「この先…何を踏みつけてしまうのか…そんな事は…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「私の食欲の赴くままだ!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「この布切れが望んだんじゃない!私が!私が食べたいから食べるんだぞ!オーシャンズッ!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「だから、今は楽しんでやるッ!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「怒られない程度にな!」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:カバの形をしたソファに深く腰を沈める。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ブレス…あとで美味しいものを届けておこう」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「あと…円卓の方々には菓子折とか持っていった方が良いか?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ふむ…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:小さな卓上に置いてあるノートに様々な料理の構想を書き連ねていく。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「あの方には…食べやすさを重視して…見栄えも…ん…いいな…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「一応は食材ルートの構築も…ふむ…ファウセットとの商用路線くらいは?…ああ…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「アップルシードやクリムゾンとの交渉の認可くらいは貰えるだろうか…そうすると…こうか?」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「食料圧力は…大げさにやり過ぎるのは前回の反省だ…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:「ふふ…出来る事が増えるのは…いいな…」
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:その夜。
オーシャンズ・マウンテンヒルズ:主宰室の灯は消える事はなかった。





◆Ending◆????




ノヴァリス某所


GM:――May the Grace of our Lord神の御恵みが――
GM:――be upon you abundantly.豊かにあなたの上に注がれますように――
GM:……炎に巻かれ、全てを棄てヒトの形へと変貌した、小さな少女が倒れ、消える。

"ステルペス":「――という感じの経緯で」
"ステルペス":「君の大切なお仲間は永遠に消えちゃったワケだけど――」
"ステルペス":「ぎぇぶ」
GM:破壊された"執行者"にて記録されたその瞬間を、精細かつ過大に映像再現していた"ステルベス"の機械身体、"アトラナート"は
GM:外部介入による侵蝕率の急上昇により機能バランスを失い、醜く捻じ曲がり果てた。

"ボレロス"テスラ・タイタニス:「…………」
GM:為したのは"ボレロス"テスラ・タイタニス。フォモーリアン、と称される集団の首魁。オーヴァードの侵蝕率へ強力に介入する能力の持ち主であり
GM:"ステルペス"の評した通り、今回の事件にて自らの過失にて重要な仲間を失った少女である。

"マスターゼウス":「……無為な真似をするな。カスめ」
"マスターゼウス":威圧感を帯びた銀の機体が、地面の隙間から真新しいインゴット状の資材を取り出し、新たな"アトラナート"を精製する。
"マスターゼウス":「我々ノドスは所詮この鉄の構造を間借りしているに過ぎん」
"マスターゼウス":「お前の能なぞ何の意味も為さん」
"ステルペス":「――そういうこと!」 新たな機体に再接続した"ステルペス"が楽しげに声を上げる
"ステルペス":「やめてよね~、びっくりするから。せっかく善意でその子の死に際を再現して見せてあげたんだから」
"ステルペス":「まあ、ソレ見せられた時の顔を観察したかったのもあるけど……」
"ボレロス"テスラ・タイタニス:「…………」
"ボレロス"テスラ・タイタニス:テスラ・タイタニスは、穏やかな笑みをその顔に貼り付けている。だがその震える唇は、何の言葉も発しない。
"ボレロス"テスラ・タイタニス:言葉を発せば、その動揺をいよいよ誤魔化すことができなくなる。眼前の相手にも、そして自らにも。
"マスターゼウス":対する"マスターゼウス"は傲岸に彼女を見下ろした。
"マスターゼウス":「服従しろ」
"マスターゼウス":「跪き、その力を俺たちに捧げると誓え」
"マスターゼウス":「ならば泥に塗れて無様に捕囚されるよりは、意義のある末路をくれてやる」
"マスターゼウス":「二度は言わん。この場で頷け」
"ボレロス"テスラ・タイタニス:「…………」
"ボレロス"テスラ・タイタニス:いくつもの事実が脳裏を過ぎった。打つ手は尽く失墜し、戦力の蓄えこそ叶えど、仲間は失われるばかり。
"ボレロス"テスラ・タイタニス:身を潜められる場所もいよいよ限られ、日々の生活は見窄らしくなる一方。
"ボレロス"テスラ・タイタニス:……だが、最後に思い浮かべたのは自らに課せられた役目。敬愛すべき大人たちが、自分を信じ、与えてくれた存在意義。
"ボレロス"テスラ・タイタニス:「お断りします」
"ボレロス"テスラ・タイタニス:その言葉は震えてなどいなかった。対する"ステルペス"が笑う。
"ステルペス":「聞いときなよ~。それって意地張ってるだけでしょ? キミがこっからたった一人で、猛獣みたいなジャームを放った所でなんにもならないじゃん」
"ステルペス":「そんなことするよりゼウスの提案聞いた方が」
"マスターゼウス":「そうか」
"マスターゼウス":当の"マスターゼウス"の返事は簡潔だった。それ以上言葉を募ることなく、踵を返す。
"ステルペス":「えっあれっ、いっいいの?」
"マスターゼウス":"ステルペス"の言葉にも返答を寄越さない。"マスターゼウス"は重厚な足音だけを残し、その場を去っていく。
GM:そうなれば、"ステルペス"もそれに付き従うほかない。赤い単眼をちらちらとテスラへ向けながらも、その節足を忙しなく動かして"マスターゼウス"に続き、姿を消した。
"ボレロス"テスラ・タイタニス:「…………」
"ボレロス"テスラ・タイタニス:無音の闇の中、一人テスラだけが残る。
"ボレロス"テスラ・タイタニス:その手を強く握る。決してそれは震えてなどいない。
"ボレロス"テスラ・タイタニス:だが同時に、何も掴んではいない――

"ステルペス":「……えっ、ねえねえホントに良かったの?」
"ステルペス":「別にボクらだけでやってもいいけど、計画だとあのコを引き入れなきゃ……」
"マスターゼウス":「来る」
"ステルペス":「えっえっ?」
"マスターゼウス":「アレは自分の意志で来る。ノヴァリスにあの女の味方などいはしない」
"マスターゼウス":「今は支柱を失って気が動転し、何かそれらしい情緒に縋った結果、気高い自分を意味もなく演じてみただけだ」
"マスターゼウス":「カン高く鳴く感情生物の下らん主演願望に付き合う義理はない」
"マスターゼウス":「アレの脳がまともになり、自主的に頭を下げるのを待てば良い」
"ステルペス":「そうなんだ……ゼウスは女の子のこと良く分かってるなあ」
"マスターゼウス":「分かるものか。ただ脳の足りん連中だということを理解してるだけだ」
"マスターゼウス":「追い込みは継続しろ。捕縛されん程度に情報を追跡・公開し続け、その気になれば俺に辿り着ける塩梅を保て」
"ステルペス":「は~い」
"マスターゼウス":「"ブロンテス"はどうした」
"ステルペス":「研究室で報告のついでになんかやってるよ~。あと機能追加してほしいって要望も」
"マスターゼウス":「聞いてやろう。"アルゲス"は?」
"ステルペス":「"クリカラ"にボコボコにされてる」
"マスターゼウス":「今までの倍死んでこいと伝えろ」
GM:……二つの機体は並んでスラスターを点火し、巡航状態に入る。
"ステルペス":「ジェネシスは……いつでも例のやつやれるようにしてるから」
"ステルペス":「あとはタイミング待ちだねえ」
GM:そこは人目のない空白領域だった。標高は低く、谷のような窪地に樹と断層が重なり、天然のトンネルとなっている。
GM:そんな道からでも、それは見えた。セイクリッドピラー。天を突く、大十字冠の主。
"マスターゼウス":「……目障りだな」
GM:苛立たしげな呟きは、すぐにそのスラスター音に焼かれて消える。



キングダム連合学院


GM:キングダムの市街は、昨日までと何も変わらない。
GM:美観や様式重視の大型建造物が立ち並び、仕立てのいい服を纏った生徒達が通りを行き交う。
GM:だが、その日常の光景のどこにどこに監視の目があるのかは分からない。探知魔術や追尾魔術。何の変哲もない烏。あるいは単純に、人々の噂。
GM:どこにでも、不可知の情報網があり得る――ほんの数日前まで、それを強みとしていたのは"学級会"の方だったはずだ。
GM:そうした全てを避けるように、アーイシャ・ナッジャールは路地の死角に隠れている。

"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(あり得ない)
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:かつて彼女にも約束されていたはずの、本当の王の座。アーイシャは相応しい地位を取り戻すために戦っていた。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:円卓への昇格は望むべくもなかったとしても、"竜王"の第九席を奪い取る戦術は完全だったはずなのだ。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(そのために"学級会"を利用したのは間違っていなかったはず)
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(平和的でくだらない、民主主義運動。誰もこの組織の有効利用なんて考えていなかった)
GM:その組織が――恐らく彼女ら自身も自覚せず、諜報組織として極めて都合のいい構造を成していることに気づいたのは、アーイシャである、、、、、、、、
GM:将棋部から離反して以来、戦局を動かすほどの組織力を有していなかった番外第三十席が、ようやく、"竜王"を追い込めるだけの持ち駒を手に入れたのだ。
GM:ファウセット新陸帯攻略に乗じた情報撹乱は、本来なら成功していた。伊藤算砂に疑惑の目を向けている者も多いはずだ。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(――だけど、誰が!?)
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:まったく見えない、記憶にもない誰かが、さらに不可知などこかから、アーイシャの行動を誘導していたのだ。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:伊藤算砂を追い落とす欲望のために、彼女が"学級会"を支配し、動かすことを分かっていた。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:キングダムの本格的な調査の手が及べばすぐに分かる。『天国』や組織網などの"学級会"の機密に触れていた者は、ごく僅かな上位メンバーであり
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:最上位の首謀者は、"四腕王"に他ならない、、、、、のだと。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(あたしは……)
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(誰にも、命令されていない)
GM:裏路地を歩きながら、手帳のページを破り取って捨てる。
GM:混乱した思考を記述した譜面は、鉛筆で黒く塗りつぶされたように、判読不能なものだった。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(伊藤算砂……!)
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(あたしが破滅するとしても、お前だけだは)
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(道連れにしてやる)
GM:彼女が未だ"ロードマスター"の信奉者であり、円卓への造反を目論んでいるという証拠を突きつける。
GM:円卓議会の王は至上王だ。至上王の判断次第で、彼女も、彼女の派閥も、すぐさま失脚する。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(お前にだけは、勝たせてやるものか)





◆Ending◆エリザベス・タイラー




メサイア近郊 上空


GM:晴れ渡った空に、薄い雲が流れていく。
GM:その中を進む巨影は、"海賊王"エリザベス・タイラーの旗艦だ。
GM:艦隊を伴ってはいない。他の誰かに知られるべきではない積荷を運んでいる。――いわば、密航であった。

"矜持なきもの":「……キングダムに突き出すつもりなら、そりゃ抵抗するつもりでいたが」甲板の片隅で座り込んでいる。
"矜持なきもの":「まさか無罪放免で送還ってのも、予想外だった」
"矜持なきもの":「罠か?……俺一人如きを殺るのに、そんな必要もなさそうだが」
エリザベス・タイラー:「お気に召さないのでしたら、今から引き返してもよろしくてよ」
エリザベス・タイラー:甲板の先頭で黄金の髪を風に遊ばせる。
エリザベス・タイラー:「それに無罪放免とは限りませんわ。キングダムの学区法で裁かれないというだけで、貴方の処分については最高生徒会あちらが下すでしょう」
"矜持なきもの":「確かにな。生徒が作った、最高生徒会か……」遠くを見る。
"矜持なきもの":「どうなっているんだろうな」
エリザベス・タイラー:「理事会の人間ですのにご存知ない……ああ」
エリザベス・タイラー:「その頃から生徒との接触は禁じられていたのでしたか」
"矜持なきもの":「そうだ。俺達はノヴァリスにあって、ノヴァリスの住人じゃなかった」
エリザベス・タイラー:「それはきっと、貴方に限ったことではありませんでしたわよ。このノヴァリスに関わった大人は誰も」
エリザベス・タイラー:「この街の住人ではなかった。ノヴァリスはずっと昔から、私達生徒の街ですもの」
エリザベス・タイラー:「……今は、そう言い切れるかはわかりませんけど」これから向かう先にいる大人は、自分たちが知るものとは少し違うと聞く。
エリザベス・タイラー:「ともあれ、ようやくこの街から解放されて清々するのではなくて?」
"矜持なきもの":「そうかもな。いや……断言はできないか」
"矜持なきもの":「本当の呪いは、場所や時間に縛られるようなものじゃない」
"矜持なきもの":「"ロードマスター"のジジイが死んで……外に出たって、俺が名前を取り戻せるのかも、苦痛を終わらせられるのかも分からない」
"矜持なきもの":「お前達生徒こそ、まだ俺達のことを憎んでるんじゃないのか?」帽子の隙間から、エリザベスを見る。
エリザベス・タイラー:「それは当然、恨んでいる方はいくらでもいらっしゃるでしょうね。それだけの仕打ちを受けてきましたもの」
エリザベス・タイラー:「だからといって、手続きを蔑ろにして良いということにはなりませんわ。私達の誰も」
エリザベス・タイラー:「誰も……でもないかもしれませんわね。殆どは人殺しがしたいわけではありませんもの」
"矜持なきもの":「……」
"矜持なきもの":深くため息をつく。
"矜持なきもの":「……………。そうかもな」
エリザベス・タイラー:「……サヴィト様を」思い出したように呟く。
エリザベス・タイラー:「殺したのは、"ロードマスター"に命じられたからですか」
"矜持なきもの":「そうだ。遺産失格者はそういう道具だからな」
"矜持なきもの":「………………大したことじゃない。外の世界ではそれ以上に殺してきた……」
"矜持なきもの":「自由に、邪悪に。ずっと昔、俺は無敵だった」
エリザベス・タイラー:「けれど、最後には敗れた」
"矜持なきもの":「……ああ」
エリザベス・タイラー:「そのたった一度の敗北で、それまで積み上げてきたすべてを奪われた。そういう生き方をしてきたのですね」
"矜持なきもの":「クッカカカカ……まるで見てきたように、良く知っている。だが、そうだな」
"矜持なきもの":「分かるはずだ。……お前こそが、征嵐旗章の使い手なんだからな」
"矜持なきもの":「人生ってのはうまくできている。強欲で絢爛な日々を送るほど……情けなく惨めな末路を晒す」
エリザベス・タイラー:「なんとも夢がありませんわね。それって、貴方自身の失敗を、より大きな運命のせいにしたいだけではなくて?」
エリザベス・タイラー:「貧しく慎ましく生きる者たちの中で、一体何人がその人生を報われて終われるでしょう」
エリザベス・タイラー:「最期まで奪い続ける者も、最期まで奪われ続ける者も、きっとこの世界にはいくらでも居ますわよ」
"矜持なきもの":「そういう答えを持ってるやつもいるんだろう。人生の最後に、俺達がどっちの答えを得るのかは……」
"矜持なきもの":「……生きてみなければ分からん。人生をな」
エリザベス・タイラー:「……」
エリザベス・タイラー:「でしたら、せいぜい最高生徒会の聴取ではしおらしくなさることですわね」
エリザベス・タイラー:「処刑されることはないにしても、思想に問題ありと判断されれば無期禁錮くらいは有り得る話ですわ」
"矜持なきもの":「――お前は?俺を放り出す前に聞きたいことはないのか?」
エリザベス・タイラー:「"征嵐旗章"の欠片はもう頂きましたし、この王鍵の真価は……きっと、貴方に聞いても実になる答えは頂けないでしょう?」
エリザベス・タイラー:「それがわかっていなかったから、貴方は敗けたんですもの。言われた通り今の情けない姿を反面教師に致しますわ」
エリザベス・タイラー:その場を去ろうとして、ふと立ち止まる「……ですが、強いて一つ尋ねるなら」
エリザベス・タイラー:「……そうですわね。もし貴方が、もう一度"ロードマスター"と戦えるとしたら」
エリザベス・タイラー:「どうすれば勝つことができると思いますかしら?」
"矜持なきもの":「……」帽子の陰で、目を丸くする。
"矜持なきもの":「見当もつかない。むしろ俺が聞きたいくらいだ……」
"矜持なきもの":「"ロードマスター"。奴は化物だ。体そのものが、征嵐旗章でも及びもつかん遺産の複合体だった」
"矜持なきもの":「どうやって勝つことができたんだ?……心の底から」
"矜持なきもの":「まともな大人じゃ考えられんような、可能性だ」
エリザベス・タイラー:「……ふふっ」思わず吹き出す。
エリザベス・タイラー:「ええ、きっとまともではなかったのでしょうね。革命あのときも」
エリザベス・タイラー:「そして現在いまも」
エリザベス・タイラー:風に吹かれる髪を押さえながら振り向く。
"矜持なきもの":「……」
エリザベス・タイラー:「やはり聞いておいて良かったですわ。貴方には何度挑んでもできなかったことが」
エリザベス・タイラー:「私達にはできるかもしれない。その可能性が残されている」
エリザベス・タイラー:「ですから私は、私のやり方を曲げるつもりはありませんの」
"矜持なきもの":「……美しいな。エリザベス・タイラー。今の俺が失ってしまったものだ」
"矜持なきもの":「他のどんな宝を失っても、それだけは守っていけ。奪い返すことのできないものだからな」
"矜持なきもの":「……俺に言えることがあるなら、それだけだ。幸運を祈る」
エリザベス・タイラー:「生憎と、幸運は当てにしておりませんの」にべもなく言う
エリザベス・タイラー:「機会は自分で見極めるものですわ。物事が上手くいく時は、潮流ながれに乗るだけで自ずと上手くいくもの」
エリザベス・タイラー:「ですから海賊わたくしが祈るのはいつだって」
エリザベス・タイラー:「逆境に輝く"悪運"ですの」





◆Ending◆伊藤算砂




キングダム連合学院


GM:キングダムの中央市街区では、高く聳えるビルや高級住宅、塔などを数多く見ることができる。
GM:大地から何本も伸びたそれは、まるで届かぬ天国を目指そうとする指先のようだ。
GM:竜王も、その無数の指先のうちのいくつかを所有している。今は番外の諸王であるとしても、一時は円卓として数えられた王には、それだけの力がある。
GM:一連の事件の事後処理はまだ続くだろうが、故に、こうして配下全員の時間が合うことは貴重だった。

GM:番外第二十三席"建設王"。番外第四十一席"焦螟王"。"叡聞ウォクス"。
伊藤算砂:パタン、と部屋の扉を閉める。
伊藤算砂:いくつか保有する拠点の中でも、この高塔を選んだのは、仕込みが容易く、また有効にはたらくためだ。
伊藤算砂:竜骸を非活性状態にして、いざという時に取り出せるようにしておく。
伊藤算砂:この手の仕込みをしておくことに余念はない。動かす駒がなければ何も出来ない王であると自認している。
伊藤算砂:「さて。野暮用は終わりました」
伊藤算砂:「こっちが本題ではあるんですよ?皆様、此度はお疲れ様でした」
伊藤算砂:食卓には菓子類が置かれている。簡素にも見えるが、手は込んでいそうにも見える。
"建設王"タナー・K・クエイクス:「なに!私は大したことなどしていません!ここからさらに三倍は働けます!」言葉通り、ほとんど消耗はなさそうだ。
伊藤算砂:「それは何よりです。これより先の需要もありますからね、タナー」
"焦螟王"ジン・ツァン:「……まだ自力で起き上がれない。どうしてくれる……」陰鬱に恨み言を呟く。
"焦螟王"ジン・ツァン:ジン・ツァンは移動式の架台に寝そべっていた。チム・チムニーの亜種と思しき機械に牽引されている。
伊藤算砂:「ふふ。申し訳有りません」
伊藤算砂:「私としても、なかなか予想の付かない方ですから」
"叡聞"アストラ・アクアティカ:「た、大変申し訳ありませんでした……」何に対してなのかもはや分からないが、謝罪をする。
伊藤算砂:「何を謝ることがあります?アストラがいなければ、無事ではすみませんでしたのに」
伊藤算砂:「むしろ、謝罪しなければならないのはこちらの方ですとも」
伊藤算砂:「あなた達の忠勤を得ながら、“昇格”の機を逃してしまいました」
伊藤算砂:「そうすれば、もっと便宜を図れてあげられたのに」
"建設王"タナー・K・クエイクス:「しかし竜王様が常日頃から我々に便宜を図られるだけの力をお持ちなのも」
"建設王"タナー・K・クエイクス:「こうした有事に必ず『成功』するという信頼あってのものでしょう」
"建設王"タナー・K・クエイクス:「ならば今回は、その成功の助力ができただけで十分というもの!いわば普段先払いしてもらっているものをお返ししたということですから!」
"焦螟王"ジン・ツァン:「……今回の作戦……おれ達には明かせない、キングダムの機密が関わっているのだろう……」
伊藤算砂:「はい」堂々と返す。
"焦螟王"ジン・ツァン:「…………"叡聞"は口が固い。貴様の口から話すことはできないのか」
伊藤算砂:「……“目”はそういう風に仕込まれていますからね」
伊藤算砂:「私は別に、秘密主義をしたいわけではないのですよ?」
伊藤算砂:「明かせば不利になる。知っていることで損になるような情報は、幾つかあります」
伊藤算砂:「まあ、これは言ってもいいでしょう。星徒が出ました。“星徒”については教えましたね」
"焦螟王"ジン・ツァン:「……その時点でも、機密の話だったがな……他に漏らしてはいないぞ」
"建設王"タナー・K・クエイクス:「はははは!私は信じていませんがね!何しろ目にしたことがない!」
伊藤算砂:「そうも言っていられません。今回は一人現れて、一人は討ちました」
伊藤算砂:「その残りし一人と、目ぼしいところではもう一人ですかね」
伊藤算砂:「少なくとも二人は、目下の脅威たる可能性があります」
"叡聞"アストラ・アクアティカ:「……」口を閉じている。不用意な情報を漏らしたくないからだ。
"焦螟王"ジン・ツァン:「計算は苦手だが……。……」
"焦螟王"ジン・ツァン:「……つまり、元は三人いて、今回一人を倒し、二人が残ったということでいいのか?」
伊藤算砂:「はい。仰る通りです」
伊藤算砂:「よくできました」
"建設王"タナー・K・クエイクス:「ははは!焦螟王様は少ない数の計算ほど苦手ですからな!」
"建設王"タナー・K・クエイクス:「69098×85は!?」
"焦螟王"ジン・ツァン:「5873330だ」
伊藤算砂:「自分で正解か判断できない問題を出してはいけませんよ」
"叡聞"アストラ・アクアティカ:「……あの、すみません。竜王様……」
伊藤算砂:「はい。なんです?」
"叡聞"アストラ・アクアティカ:「今回の作戦は、おそろしく制約の強いものでした。機密に触れる以上仕方がなかったのですが……」
"叡聞"アストラ・アクアティカ:「その状況で一人を討伐できたのなら、残る二人も大きな問題では……ないようにも思いますけれど」
伊藤算砂:「そうですね。単体では脅威にならない……ならないと言うと嘘ですけど」
伊藤算砂:「まあ、円卓と正面からぶつかって、その悉くを打倒するかと言われると不可能でしょうね」
伊藤算砂:「魔法冠込みでもその目算でしょう」
伊藤算砂:「とはいえ、勢力が1つであればです」
伊藤算砂:「今回の試合は有意義な成果を持ち帰れはしましたが、遅れを取り戻したに過ぎない」
伊藤算砂:「他勢力との差で言えば、我々は後塵を拝しています。あまり大っぴらに認めると角が立ちますけどね」
伊藤算砂:「“星徒”も同じです。当時の死者をどれだけ“捌けて”いるかで……」
伊藤算砂:「学区としての動きの自由度は変わります」
"建設王"タナー・K・クエイクス:「確かに。星徒の話が本当なら……」
"建設王"タナー・K・クエイクス:「……その数は限られているでしょうからな。しかも多くは第二次紛争で名のある者でしょう」
"焦螟王"ジン・ツァン:「まさか」床についたまま笑う。
"焦螟王"ジン・ツァン:「勝ち星のために星徒を狩るつもりか……竜王」
伊藤算砂:「……必要であればですね」
伊藤算砂:「排除に旨味はあれど、こちらの勝ち得るもの自体を持つわけではありませんから」
伊藤算砂:「周りがやってくれるならそのほうがよろしい」
伊藤算砂:「どちらかと言えば、得ることそれ自体に価値があるとされるものを得たいところです」
"焦螟王"ジン・ツァン:「貴様の言っていることは……非常に難解だ。はっきりと言ってくれなければわからん……」
"建設王"タナー・K・クエイクス:「イースターエッグ」
伊藤算砂:こくりと頷く。
"建設王"タナー・K・クエイクス:「今のノヴァリスで土地の次に価値あるものといえば、そうでしょう」
"叡聞"アストラ・アクアティカ:「……けれど、竜王様。すみません」
"叡聞"アストラ・アクアティカ:「『キングダムのイースターエッグ』は一体どこにあるのでしょう?」
伊藤算砂:「ええ。“ファウセット”はその最大の候補と見ていたのですけれどね?」
"叡聞"アストラ・アクアティカ:「多くの周辺情報からしても、"天国派"がイースターエッグを所有していなかったはずがありません」
"叡聞"アストラ・アクアティカ:「けれど、すみません……私の能力不足かもしれず申し訳ないのですが――」
"叡聞"アストラ・アクアティカ:「――"天国派"のイースターエッグの所在に繋がる情報は、今のところ、全くありません」
伊藤算砂:「……ええ」
伊藤算砂:(アストラの不足ではない)
伊藤算砂:(“不夜王”も、当然調査の手を広げているはず……)
伊藤算砂:(それでなお、目立った軍勢の動き出しはない)
GM:現状、最大の候補地として考えられているものは、大ノヴァリス博物館地下遺跡であろう。
GM:"殉葬棺"のオリジナルをはじめとした、ノヴァリス先史文明と深い関連があるとみられている――
GM:だが、イースターエッグそのものと解釈できるような決定的な情報は、未だ上がってきているわけではない。
GM:さらには近日になって、メサイア学園地下においてより大深度に渡る地下構造と、そこに隠されていたイースターエッグ発見の報が入った。
GM:ノヴァリス先史文明に関係するイースターエッグは、そちらに隠されていた。
GM:キングダムが、同じような地下に、同じような起源のイースターエッグを埋め立てたとは、考えにくい。
伊藤算砂:(……あの“ロードマスター”が)
伊藤算砂:(古いだけのものを崇める役割を奉ずるはずがない)
"焦螟王"ジン・ツァン:「……今後の戦術はどうだ。"竜王"」
伊藤算砂:「……しばらくは待ちですね。動けるようにはしておいてください」
伊藤算砂:「“新円卓”がどう機能するかも、見極めなければなりませんから」
伊藤算砂:「さて。真面目な話が続いてしまいましたね?」
伊藤算砂:「食事にでもいたしましょう。あの円卓の王に便宜を図って頂いたんですよ?」
伊藤算砂:「“美食王”様に感謝を捧げながら、頂くとしましょうね」
"建設王"タナー・K・クエイクス:「はははは!それなら焦螟王様は流動食ですかね!」
"焦螟王"ジン・ツァン:「おれが流動食なのは元からだ……」不機嫌になる。
"叡聞"アストラ・アクアティカ:「あっ、肉……ってありますか?すいません、特にローストビーフがあれば……」
GM:ささやかで、短い宴が行われた。
GM:必然の勝利を求められる竜王であっても、勝利を祝うべき時はそうする。
GM:そうして、キングダム連合学院には平穏が戻っていくように思えた。だが。



キングダム本校舎『白宮ホワイトホール


GM:番外第三十席"四腕王"は、"学級会"に関する情報提供のため、捜査の手が及ぶよりも先に、自ら『白宮ホワイトホール』への出頭を申し出た。
GM:通常、諸王とは言え生徒からのそうした要望が通ることはない。
GM:だがアーイシャが動いたのは、まさしくキングダムが本校舎への『立ち入り許可』を彼女に出そうとしていた時とほとんど同じタイミングであり、
GM:故に円卓議会は、例外的に彼女のこの要望を受け入れた。
GM:自らの意志による出頭であれば、自首という形での処理の余地がある。そうしたイニシアチブについては、計算する能力があった。
GM:純白の広間には、五名の王が並んでいる。"至上王"。"不夜王"。"海賊王"。"死蔵王"。そして、"竜王"。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「……ッ、この度は、出頭をご許可いただき」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「まことにありがたく……存じます!」深く膝を突き、頭を下げる。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(伊藤算砂がいる。これは計算通りだ。計略は成る……!だけど……)
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:不機嫌さを隠さぬ表情で出頭した四腕王に視線を向けている。
エリザベス・タイラー:目を閉じて紅茶の香りを楽しみながら、四腕王の弁明に耳を傾けている。
"死蔵王"竜胆ジョウカ:美食王の用意した茶菓子をモソモソ、肩を縮こまらせて食べながら聞いている。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(なんて圧力だ…………)
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「円卓議会に無断で"学級会"へと潜入し、捜査を行っていたことに関しては……」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「面目次第もないことです。ですので、せめて捜査の成果として得られた"学級会"の組織網に関しては……」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「私への然るべき処罰の後、是非とも円卓議会にお役立ていただきたいと存じます」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「……っ」手のひらで、顔ににじんだ汗を拭う。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「…………つ、付け加えて!」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「この調査の中で幸いにも、円卓を脅かす企みをひとつ、暴くことができました」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ほう」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:"四腕王"の言葉の続きを促す様に相槌をいれる
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「恐れながら、番外第九席"竜王"……伊藤算砂は!」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「今も変わらず理事会の、"ロードマスター"の信奉者です!」
"死蔵王"竜胆ジョウカ:態度は変えない。こんな風な場で、苦し紛れを吐いて吹き飛ぶ者を見たことがある。
伊藤算砂:「……」
伊藤算砂:「……何を?」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:ノートを取り出す。それは、普段アーイシャが書き込んでいる、小さな手帳とは別のものだ。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「伊藤算砂の自室から発見したものです」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:それは、かつて彼女らが共に学んだ時。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:"ロードマスター"の教えを保管するために、伊藤算砂が授業とは別に書き写したノートだ。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「これが作り物かどうか、"竜王"を知る者であれば一目で分かるでしょう!」
エリザベス・タイラー:「あらあら、算砂様とアーイシャ様は随分前に袂を分かったと聞いておりましたけれど」
エリザベス・タイラー:「本当は、自室に招くほどに仲がよろしかったのですね?喜ばしいことですわ」可笑しそうに口を抑えて笑う。
伊藤算砂:「人の部屋より私物を持ち出す者を、仲がよろしいとは言わないのでは」
伊藤算砂:それはすなわち、暗にあれが本物であると認めている。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「『八月革命』の後も、"ロードマスター"が討たれた後も、これを隠し持っていたのです!"竜王"は、ずっと!」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ふむ」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「私を……私を円卓に反した民主主義運動に与する者として処罰することは、異論はございません!」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「ですが、ならば!公正なる円卓として、より重大な反逆に加担した者の罪をも同じく問うべきではないでしょうか!」
"死蔵王"竜胆ジョウカ:「……」至上王の裁定の場だし、他の王が頑張ってくれるので、自分から何も言うことはない。が、露骨に興味がない顔をしている。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「"四腕王"」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「……は」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「そのノートを詳しく見分させてもよいか?」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「無論でございます……」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:不機嫌である、ということ以外を読み取れぬ表情のままノートをパラパラとめくっていく
"至上王"ルキア・ティベリア:「ねえ」ジェシカの肩越しにノートの内容を見ながら、ぱちぱちとまばたきをする。
"至上王"ルキア・ティベリア:「本当なの、算砂?私のことを裏切ってるのかしら?」
伊藤算砂:「裏切る、とは何を指すお言葉でしょう」
伊藤算砂:「指し示された敵を取り逃がすことでしょうか」
伊藤算砂:「叛意を持つものを匿うことでしょうか?」
"至上王"ルキア・ティベリア:「でも、えっと……」名前を思い出そうとする。
"至上王"ルキア・ティベリア:「……アーイシャがそう言ってるんだから、無視してしまってはかわいそうでしょう」
伊藤算砂:「……」
伊藤算砂:「アーイシャ……」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「……ッ、"竜王"は……キングダムを襲った竜化器ハッチライザーの起動に関与した疑いがあります」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「先日の事件が収束しているのならば、円卓も竜化器ハッチライザーの残骸を回収なされているはず」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「そこには操作者の記録が残るはずです……必ず……!」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(使ったはずだ!伊藤算砂!)
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(お前があの竜骸ワイバーンの発生源に向かい、そこで大規模な交戦があったのなら)
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(使わなかったはずがない!)
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ふむ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「"四腕王"、私は卿を高く評価している。」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「……ありがたく存じます」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「"学級会"に関しても、私は奴らの動きをついぞ掴むことは適わなかった。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「それに対し、卿はやつらの動きを掴みあまつさせ組織に入り込むことまで成功した。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「その事実だけでも、卿の有能さを示すには十分だろう。」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:髪が湿っている。この僅かな時間で、冷や汗を流しすぎた。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:不夜王は無数の"目"と"手足"を持つ
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:だが"目"で見た情報を処理し、それに対処するために"手足"を動かすための
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:”脳"は一つしかない。故に死角が生まれる。それは不夜王の明確な欠点だ。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「しかし、だ。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:いつの間にか読み終わったノートを粗雑に床に落とす。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「……!!」
伊藤算砂:「……!」
"死蔵王"竜胆ジョウカ:「あっ」もったいない。理事会の治世の参考資料になるのに。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「"これを持って、竜王に叛意があるというのは、少々無理がある。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「キングダムの言葉ではないが」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「『彼を知り己を知れば百戦殆からず』という言葉もある」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「"ロードマスターの脅威が未だ消えぬ今」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「キングダムの戦術の要たる竜王が敵の思想について調べるのはむしろ我らに益するところだ。」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「私……私も、そのように解釈しようとしました……ですが、それでもなお"竜王"の不審な行動は多く……」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「"不夜王"様とて、お心当たりはあるはず!一連の襲撃事件だけでも、不自然な勢力の介入や、まして円卓を差し置いて諸王の派閥を形成するなど――」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「それに、だ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「私には、このノートから、"ロードマスター"の思想を読み取ることは出来なかった。」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「そんな」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「恐らく、それを読み取れるのは"ロードマスター”の思想を深く理解し」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「そして今尚実践続けている者だけだろう。」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「……!そんな、ことは」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「仮に、"竜王"にその思想故に懲罰を与えるとなれば」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「竜王と同様の思考が適う者にも罰を与えねばならぬことになる。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「そのような"際限のない"懲罰は、卿も望むところではないだろう?」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「違う……私は、本当に…………」"ロードマスター"のことなど、自分は、、、何とも思っていないのに。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:だから、今なお"ロードマスター"に追随し、それでありながら円卓議会に鞍替えした伊藤算砂を許せなかったのだ。
伊藤算砂:「……お待ち下さい」
伊藤算砂:杖を突き、歩き出す。ノートを拾い上げた。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「何かな?」
伊藤算砂:「お任せしようと思っていましたが」
伊藤算砂:「“同様の思考が敵う”と痛罵されますと、私と言えど反論したくもなります」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「伊藤算砂……!」
伊藤算砂:ノートの背を撫でる。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ふむ、それは失礼した。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「近い系統、と言った方がよかったか」
伊藤算砂:「そもそも、"ロードマスター"の思想など、この場の議論についてどうでもよろしいでしょう?」
伊藤算砂:「“竜骸”を使用したか?これも本質では有りませんよね」
伊藤算砂:「問われているのは、“至上王”を裏切っているのか」
伊藤算砂:「違いますか?」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「騙されてはいけません不夜王様!話を逸らそうとしているのは、それらの件にこそ、後ろめたいことがあるからです!」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:勝てるはずなのだ。"奨励会"での成績はほとんど同じだった。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:あの時、理事会を裏切った一手の差でしかないはずなのだ。
伊藤算砂:「アーイシャ。私は呆れているんです」
伊藤算砂:「あなたの嘆願は私程度に使うべきではなかったし」
伊藤算砂:「私としても、よほどよい使い所があった」
伊藤算砂:「残念です」
伊藤算砂:RHOを公開します。

◆RHO
PC1:伊藤算砂

あなたは、かつて"ロードマスター"の忠実な配下として知られていた。
そんなあなたが"ロードマスター"の死と同時に理事会を裏切り、以後も"至上王"の命に忠実に仕えている理由は、
彼女ただ一人が"ロードマスター"が求める真の王であったことを、悟ったからである。
八月革命の折の不可解な投了、および"至上王"個人への異様なほど忠実な振る舞いから、
あなたが今も理事会派として、円卓議会への翻意を覆い隠していると解釈する者は少なくない。
だが、そうした『読み抜け』は、"竜王"と対峙する盤面において、致命的な失着となる。
あなたが造反の嫌疑を着せられそうになった時、このRHOを公開することで、逆に対象を失脚させることができる。

"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「……っ、う……う」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:いくらなんでも、あの一手だけで、それほどかけ離れてしまったはずがない。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:逆転はまだできるのだと、竜王を討つことでかつて王国を約束された日々を取り戻せるのだと――
伊藤算砂:「……真に用いるべきは誰にだったか」アーイシャの近くに歩み寄る。
伊藤算砂:「“騎士王”?“鉄騎王”?あるいは“元老”ですか?」囁くように告げて。
伊藤算砂:「私ではないでしょう。どうしてそんなところで止めてしまったんです」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「ふざけるな……!伊藤算砂……っ」半ば泣き出しそうな声で言う。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「お前だけが……!」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ねえ」伸びをしながら、退屈そうに遠くから声をかける。
"至上王"ルキア・ティベリア:「もう終わりでいいかしら?」
伊藤算砂:「はい。お時間を取らせました」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「……ひ、」視線を上げ、縋れるものを探すように白い広間を見渡す。
"死蔵王"竜胆ジョウカ:「……異議、ありません」小さく頷く。
エリザベス・タイラー:「万事収まりましたわね」紅茶のカップを置いて。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ご苦労だったな。"四腕王"」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:突き放す様に、四腕王を労う
伊藤算砂:(……あなたが大人しくしてくれていたら……)
伊藤算砂:(もう一度、轡を並べられると思ったんですけどね)
伊藤算砂:(……嫌われすぎましたね、私)
エリザベス・タイラー:「それでは、処分はどうなさいます?ジェシカ様」
エリザベス・タイラー:「算砂様の件は、アーイシャ様の不幸な勘違いだったわけですから」
エリザベス・タイラー:「この件をあまりあげつらうのも酷ですわよね」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「そうだな。」
エリザベス・タイラー:「なら、如何でしょう。ここは一度シャトランジ部を解散させて」
エリザベス・タイラー:「改めて、算砂様の将棋部で見識を磨いて頂くというのは」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ふむ」左手で口元を隠し、何か考えるような素振りをする。
エリザベス・タイラー:「算砂様も、アーイシャ様が目の届くところにいらした方が安心なのではなくて?」
伊藤算砂:「そうですね、安心は出来ますが……」
伊藤算砂:「そうされるおつもりはないですよね」不夜王を見る。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:竜王の言葉に頷く
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「現状を維持するなら、海賊王の案が最も適しているだろう。」
"死蔵王"竜胆ジョウカ:(こわ~……)万が一にも押し付けられないよう、ますます小っちゃくなっている。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「だが、現在のキングダムは過渡期を迎えている。」
伊藤算砂:「円卓も“交代”しましたものね?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ああ、円卓の座が入れ替わり」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「一人の王がその席次を大きく上り詰めた。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「我らは功に報いる姿勢を見せた。それにより野心ある者はより活発に行動を移すようになるだろう。」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「……っ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「なれば、次は罪には罰を与えるという強固な姿勢を示さねばならない。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「そうしてこそ、野心のみの愚物を振り落とせる」
伊藤算砂:「ふむ……」
伊藤算砂:納得のための言葉ではない。考えている。
伊藤算砂:彼女がどう“使う”つもりなのか。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「己を御する知性を持つ者、あるいは罰すら恐れぬ蛮勇を持つ者が成り上がってくるだろう。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:"四腕王"のプライドを刺激するように
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:まるで彼女の人格など無いように、彼女を一つの駒として扱うように言葉を連ねる。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「今回のことは、そのような場を作るのにちょうどよい機会だと思わないか?」
エリザベス・タイラー:「確かに……そちらの方が良い考えかもしれませんわね。流石はジェシカ様」目を細めて妖しく笑う。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:その言葉を酷薄な笑みと共に受け止め
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「故にだ。"四腕王"」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「卿は、王権を剥奪したうえでこのキングダムより追放する。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「そうだな。ひと先ずは」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「────にでも流れてもらおうか」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:おつかいにでも行ってもらう、というような気軽さで流刑先を告げた
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:だが、"四腕王"が意志と思考を捨てていなければ気が付くだろう。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:不夜王が決定的な隙を見せたことを。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:その流刑地には反円卓の象徴たる元"血統王"がいる。ならば
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「……っ、……」過呼吸に陥りそうな喉を必死に制御して、思考を巡らせる。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(まだ。もしかしたら……まだ、できることがあるかもしれない)
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:(キングダムにいられないのなら……せめて、一矢報いることすら――)
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:その瞳に叛逆の意志が再び宿ったことを認め
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:冷たい声で言い放つ
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「卿のこれまでの功績に敬意を表し」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「卿がこの罰を素直に受け入れるのなら、こちらも最大限の礼をもって卿を送り出そう」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「拒むというのなら」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:死蔵王、海賊王に目配せをする。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「円卓の"威"を別の形で示すことになる」
"死蔵王"竜胆ジョウカ:軽く視線を返す。この会議には自分はほぼ要らないが、
"死蔵王"竜胆ジョウカ:それでも出席するのは、至上王を恐れているからだけではなく。"こういう"場面で必要だからだ。
エリザベス・タイラー:にこやかな、しかし奥底の獰猛さを隠しきれない笑みをアーイシャへと向ける。
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「最初に、も……申し上げた通り……」
"四腕王"アーイシャ・ナッジャール:「私への処罰に関しては、謹んで……受け入れる所存に……ございます……!」
GM:先程までのアーイシャ・ナッジャールであれば、形振り構うことなく、さらに伊藤算砂を引きずり落とす言葉を捻り出せたかもしれない。
GM:だが、それができる気力は失われていた。円卓に囲まれた状況での詰問を受け、初めから自らの行動が伊藤算砂の計略の内にあったことを悟り。
GM:……そして、僅かでもプライドを保つために、追放先での雌伏という『逃げ道』に、自ら望んで逃げ込んだ。
伊藤算砂:「……"不夜王"」
伊藤算砂:「将棋を始めませんか?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「断る」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「あのような膨大な学問に携わる余裕は」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「今の私にはない。」
伊藤算砂:「あら。残念」本をしまい込むように。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「だから」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「それをするなら、ノヴァリスを"卒業"してからだ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「その時に縁があれば、卿に一手指南願うのも一興かもな」
伊藤算砂:「ふふ」薄く笑う。
伊藤算砂:「その時まで――皆で一緒に居られればいいですね?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「きっとそうなるさ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:王らが座する"円卓"の姿を脳裏に浮かべる
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「私に、卿らを敵に回す勇気はないからな」





◆Masterscene◆極夜




断絶嵐界付近 未開域山中


GM:未開山脈の一角には、自然に形成されたものではない巨大なクレーターが存在する。
GM:ノヴァリスの生徒達はその存在すら知らぬ地であったが、ある種の者達にとっては象徴的な地点でもある。
GM:地表に瞬いている小さな光は、十字冠のようであった。生徒の頭上に輝く、ささやかで星のような光。
GM:遠景からでも捉えきれぬ速度で交錯していた2つの十字冠の輝きの一方が、ふと消失する。
GM:やがて、クレーター内に残った一つの輝きに近づくものがあった。
GM:巨大で歪んだ光だ。光の照射の後には、褐色の肌の生徒が佇んでいる。

"戒功王"セベクネフェルⅧ:巨大な書を携えた、白いローブの少女だった。旧円卓第三席、"戒功王"セベクネフェルⅧ。
"戒功王"セベクネフェルⅧ:人に話しかけるのではなく、文章を読み上げるような平坦な調子で呟く。
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「サヴィト・カウル・シャーが撃破された」
GM:彼女が語りかけているのは、クレーターの中心に積み上げられた肉塊だ。
GM:切り刻まれ、パズルのようにバラバラに組み替えられた、この世ならざる巨獣。
GM:その頂点に座って、白い足をゆらゆらと揺らしている少女がいる。
"風塵王"倫道アカネ:「ふうん」

"風塵王"倫道アカネ:仕立ての良い制服を纏った少女だった。キングダムの制服ではない。ずっと昔に失われた学区の制服である。
"風塵王"倫道アカネ:見開かれたように爛々と輝く目は、鮮やかな赤色をしている。
"風塵王"倫道アカネ:彼女も、かつて円卓に名を連ねた死者である――旧円卓第五席。"風塵王"倫道アカネという。
"風塵王"倫道アカネ:「サヴィトさん、死んじゃったんだ。ねえどんな気持ち?」
"風塵王"倫道アカネ:「星徒になると、仲間が死んだ時にどんな気持ちになるの?」
"風塵王"倫道アカネ:まるで他人事のように、そして心からの好奇心で、身を乗り出す。
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「特に何も」眼下の少女は、無表情で答えるだけだ。
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「だが、当然の結果ではある。サヴィト・カウル・シャーがどれほど智謀に長け、星徒すら呑み込む計略を持っていたとしても」
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「――サヴィト・カウル・シャー自身が弱すぎた。他の全てが優れていようと、単純に弱いということは、重大な欠落だ」
"風塵王"倫道アカネ:「わたしと良いところが合わさったらよかったのにね」
"風塵王"倫道アカネ:10mほどの高さから、一跳びで着地する。
"風塵王"倫道アカネ:「セベクさんはどうするの?」
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「キングダム連合学院の現体制は解体とする」
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「法に基づく決定であり、正当な理由なくこれを覆すことはない」
"風塵王"倫道アカネ:「そっか。じゃあ、うーん……」
"風塵王"倫道アカネ:腰の後ろに手をやり、その場で意味なくくるくると回る。
"風塵王"倫道アカネ:「わたしもついていこうかな。せっかくだし」
"戒功王"セベクネフェルⅧ:「……」
"戒功王"セベクネフェルⅧ:倫道アカネが座っていた獣を見上げる。原住生物などではない。
GM:星徒にとって、この地はある意味象徴的なものだった。故に倫道アカネはこの地で『暇つぶし』をしていたのだ――
GM:獣の残骸は、流星体である。
"風塵王"倫道アカネ:「星徒を殺すのは」
"風塵王"倫道アカネ:「飽きちゃった」





◆Masterscene◆落日




キングダム本校舎『白宮ホワイトホール


GM:アーイシャ・ナッジャールはキングダム連合学院を追放となった。
GM:"不夜王"や"死蔵王"、そして"竜王"らは彼女らが個々に抱える案件のため本校舎を後にし、
GM:白い円卓の間には、至上王とエリザベス・タイラーが残っている。
"至上王"ルキア・ティベリア:「ねえ、エリザベス」
"至上王"ルキア・ティベリア:「紅茶を入れてよ」
"至上王"ルキア・ティベリア:椅子に体を横にもたれるようにしながら、上機嫌に言う。
"至上王"ルキア・ティベリア:「ジェシカは話が長いから、喉がかわいちゃったわ」
エリザベス・タイラー:「ふふふ。はい、ルキア様。仰せのままに」小さく笑ってカップ一式をルキアの席へと運ぶ。
"至上王"ルキア・ティベリア:「ふふふ」カップに口をつける。
"至上王"ルキア・ティベリア:「エリザベス。とても頑張ったわね。艦隊を直すのにも沢山お金がかかるでしょう」
エリザベス・タイラー:「今日もご立派に務めを果たされましたね。疲れた時にはアッサムの酸味が良く効きますわ」
エリザベス・タイラー:「いえいえ、ご心配には及びませんわ」
エリザベス・タイラー:「宵越しの銭は持たないとはいえ、こういった時の資金の出どころは幾つか持っておりますの」
エリザベス・タイラー:「船長たちももうすぐ復帰しますし、海賊部もすぐに元の姿を取り戻すでしょう」
"至上王"ルキア・ティベリア:「エリザベスはさすがね……」心から感心しているように見える。
"至上王"ルキア・ティベリア:「ねえエリザベス。次はどんな宝が欲しいの?」
"至上王"ルキア・ティベリア:「『石の魔剣』を手に入れてしまったら、それよりも価値ある遺産はきっと、ノヴァリス中にだってないわよね」
エリザベス・タイラー:「さぁ、どうでしょうか」含み笑いを浮かべて
エリザベス・タイラー:「『石の魔剣』はキングダムにとっては至上の大王鍵ですけれど、他所から見ればそうとも限りませんわ」
エリザベス・タイラー:「同じように、私共から見て価値がわからなくても、ジェネシスやメサイアの生徒にとっては掛け替えのない宝はいくらでも存在します」
エリザベス・タイラー:「或いは、皆さんが探している"イースターエッグ"などは、今この時点では『石の魔剣』よりも注目されているでしょうね」
"至上王"ルキア・ティベリア:「人それぞれの価値なんて聞いてないわ。わたしが話してるのはエリザベスなのに……」
エリザベス・タイラー:「あらあら、これは大変失礼致しました」悪気なく笑って。
エリザベス・タイラー:「ですが、時には他人の価値感を知ることも大切だと私は思いますわ」
エリザベス・タイラー:「誰かにとっての宝物には、その価値を積み上げるに至った物語がありますもの」
"至上王"ルキア・ティベリア:「それは世界全部のことを考えるということかしら?」
"至上王"ルキア・ティベリア:「宝物がそうなら、人間だって、景色だってそうでしょう?」
"至上王"ルキア・ティベリア:「どちらにしても、ほんの少しだけしか分からないことだわ。――私にとっては、同じ」
エリザベス・タイラー:「ふふ、そうかも知れませんわね」
エリザベス・タイラー:「けれど、王で在るなら考えなければならない」
エリザベス・タイラー:「人も、物も、景色も、世界の全部を天秤に乗せられるのは」
エリザベス・タイラー:「王たるものだけに許された特権ですわ」
エリザベス・タイラー:「……ルキア様は」
エリザベス・タイラー:「『石の魔剣』をどうなさるおつもりでしたの?」
"至上王"ルキア・ティベリア:「キングダムにあるべきものを取り戻したかっただけよ。分かってるでしょう?」
エリザベス・タイラー:「ええ、勿論わかっておりますわ」微笑みを返す。
エリザベス・タイラー:「『石の魔剣』が、『十字冠を破壊する兵器』であることは、私を含め円卓のだれもご存知ではありませんでした」
"至上王"ルキア・ティベリア:「……」穏やかに目を閉じている。
エリザベス・タイラー:「革命の後にお姿を顕したルキア様であれば、尚更知らなかったでしょう」
エリザベス・タイラー:「ルキア様、例えばですけれど……」
エリザベス・タイラー:「この先、キングダムが『石の魔剣』を振るうことはありますかしら」
"至上王"ルキア・ティベリア:「あると言ったらどうするの?」
"至上王"ルキア・ティベリア:「『石の魔剣』を取り返したキングダムは」
"至上王"ルキア・ティベリア:「今はたった一つの、『十字冠を破壊する兵器』を使える学区になったわ」
エリザベス・タイラー:「その事実が、キングダムに益を齎すのは」
エリザベス・タイラー:「実際に『十字冠を破壊する兵器』であることを証明しない間だけですわ」
エリザベス・タイラー:「核兵器と同じで、使うかもしれないと思わせておくことに価値がある」
エリザベス・タイラー:「一度使ってしまえば、キングダムはどんな手を使ってでも排除されてしまうのではないかしら」
"至上王"ルキア・ティベリア:「そうかしら?エリザベスはよく知っているみたいに言うけど」
"至上王"ルキア・ティベリア:「試してみないとわからないと思わない?だって」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ノヴァリスで『十字冠を破壊する兵器』が使われた時、私はいなかった、、、、、んだもの――」
エリザベス・タイラー:「…………」
エリザベス・タイラー:「知ろうとすることは大切ですわよね」
エリザベス・タイラー:「好奇心は冒険の源泉です。私は、一度手に入れたものは愛でるだけでも構わないのですけど」
エリザベス・タイラー:「ルキア様は聡明なお方ですから、きっと『上手く使おう』となさるのだろうとは、私も予想しておりましたわ」
"至上王"ルキア・ティベリア:「分かっていて、持ってきてくれたのよね?ありがとう」
エリザベス・タイラー:「ええ、わかっていて持って参りました」
エリザベス・タイラー:「……ふと、考えてしまったのです」
エリザベス・タイラー:白宮に安置された円卓の縁を、指先でなぞる。
エリザベス・タイラー:「『石の魔剣』は、キングダムにおける最高の至宝。それの価値を最も高めるにはどうするべきか」
"至上王"ルキア・ティベリア:「聞きたいわ。エリザベスの話は面白いものね……」
エリザベス・タイラー:「惨めな盗人の手によって持ち出され、孤島に隠された宝。中々悪くないシチュエーションですけれど、歯応えが足りませんわね」
エリザベス・タイラー:「宝を狙う不埒者たちと競い合い、番人の竜を倒し奪う。これは手応えはありましたけれど」
エリザベス・タイラー:「舞台の盤面そのものが誂えられたものというのは気に入りませんし、何よりあれは算砂様の手柄ですわ」
エリザベス・タイラー:「では、翻ってこういうのは如何でしょう」
"至上王"ルキア・ティベリア:「――なあに?」
エリザベス・タイラー:「玉座に君臨する正当な───暴君が、その至宝をもって民を虐げようとしている」円卓の縁をなぞる。ルキアの玉座の傍らに立っている。
"至上王"ルキア・ティベリア:目を閉じている。
エリザベス・タイラー:「海賊が、それを」その指先は、既に引き金へとかけられている。
エリザベス・タイラー:「簒奪する」
エリザベス・タイラー:「"のぼ───"」
"至上王"ルキア・ティベリア:「エリザベス」
"至上王"ルキア・ティベリア:「――私も、いいことを思いついたのだけど」
"至上王"ルキア・ティベリア:無人の空間が答えているかのようであった。
"至上王"ルキア・ティベリア:なぜなら、その時には既に
"至上王"ルキア・ティベリア:至上王の姿は、エリザベス・タイラーの眼前から消えていたからだ。
エリザベス・タイラー:「───っ」
"至上王"ルキア・ティベリア:視界の半分が暗い。前髪で隠されている側の、右目の視界が。
"至上王"ルキア・ティベリア:「やっぱり、算砂の言う通り」
"至上王"ルキア・ティベリア:「円卓は七人のほうがいいわね」
エリザベス・タイラー:パタタッ
"至上王"ルキア・ティベリア:白い剣が、まるで手術道具の如き正確さで
"至上王"ルキア・ティベリア:背後から、エリザベスの眼窩を貫いている。
エリザベス・タイラー:白亜の床を、飛び散った鮮血が濡らす。
"至上王"ルキア・ティベリア:「……返してもらうわね?エリザベス」
"至上王"ルキア・ティベリア:「『破戒免状』は、キングダムの――いえ」
"至上王"ルキア・ティベリア:「わたしのもの、、、、、、なの」

エリザベス・タイラー:「───ぎ、」遅れて
エリザベス・タイラー:「がっ……ああああああァァッ……!!」剣が引き抜かれると同時、無様な悲鳴が溢れ出す。

"至上王"ルキア・ティベリア:「キングダムの誰だろうと。円卓の誰だろうと」
"至上王"ルキア・ティベリア:「私は、あなた達に気を許したことなんてないわ」
エリザベス・タイラー:「ハッ……ハッ……知っていましたわよ……そのくらい」息を荒げて膝をつく。
エリザベス・タイラー:「初めから、私の眼を奪うおつもりでしたわね……今日、ここで」それでも尚、銃はその手に握られている。
"至上王"ルキア・ティベリア:例えば、それは"竜王"の平時の振る舞いが、敵対者を炙り出し追い落とすための罠であったように。
"至上王"ルキア・ティベリア:どれほど穏やかで、気を許したように見えても、彼女は常にそう思っている。
"至上王"ルキア・ティベリア:「みんな、私のことが嫌い」
"至上王"ルキア・ティベリア:「私も」
"至上王"ルキア・ティベリア:血に塗れた義眼――『破戒免状』を拾い上げる。
"至上王"ルキア・ティベリア:「あなたのことが、嫌い」
GM:グシャッ。
GM:翌日以降のキングダム本校舎に、"海賊王"エリザベス・タイラーの姿はなかった。
GM:それどころか、キングダム連合学院の学区からも姿を消していた。
GM:至上王への反逆という大罪を犯した彼女は、キングダムからの追放処分を受け――
GM:暫定的に番外第八席を与えられていた番外第十三席"美食王"は、正式に、第四席へと昇格した。
"至上王"ルキア・ティベリア:「『破戒免状』」
"至上王"ルキア・ティベリア:「……『石の魔剣』」
"至上王"ルキア・ティベリア:ルキア・ティベリアの白いベッドの中には、今は、彼女が長く求めた宝が眠っている。
"至上王"ルキア・ティベリア:宝を守る竜のようでもあった。
"至上王"ルキア・ティベリア:白いシーツに包まれただけの裸体で、剣と宝玉とを、愛おしく包む。
"至上王"ルキア・ティベリア:「……これで、やっと全部が終わるわ……」
"至上王"ルキア・ティベリア:「摂理のイースターエッグ……」
"至上王"ルキア・ティベリア:「私の望んだ……私だけの、王国に……」





『キングダムの落日』 完



【目次へ戻る】