『キングダムの凶日』(GM:珪素)




本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.
掲載の一部画像はAI生成イラストを加工したものです。

採用プレイエイド

ステージ『オーヴァード・ノヴァ』ver.2.01(一学期)
キングダム連合学院『円卓議会』

Ⅰ『キングダムの休日』
Ⅱ『キングダムの凶日』◀
Ⅲ『キングダムの落日』
Ⅳ『キングダムの過日』

メインログ雑談ログ1雑談ログ2
PC1:ウルスラ・ミック・ベニ( キャラシート )PL:粘土

PC2:嘴子原(さいしばら)シェイル( キャラシート )PL:Raspis

PC3:レナ・ルナール( キャラシート )PL:中村

PC4:ジャック( キャラシート )PL:ぽぽ

PC5:(らい)ミズキ( キャラシート )PL:そごう

本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.

目次

Preplay

GM:それではオーヴァード・ノヴァ卓『キングダムの凶日』を始めてまいります。
GM:自己紹介から!まずPC1のウルスラさんお願いします。
ウルスラ・ミック・ベニ:はーい!
ウルスラ・ミック・ベニキャラシート
ウルスラ・ミック・ベニ:「おはようおはよう!こんばんは、それからキミははじめまして!ボクに名前を教えてくれるかな?」
GM:一人称がボクやんけ!
ウルスラ・ミック・ベニ:聞いたからにはボクも名乗ろう!元々カンブリア考古学校生徒会、元キングダム連合学院の王の従者、そして最近は学籍喪失逃亡犯。
ウルスラ・ミック・ベニ:王権簒奪者にして故王の力を弄ぶネクロマンサーのウルスラ・ミック・ベニで~す。
GM:極悪人だァァァァァ
ウルスラ・ミック・ベニ:後藤ゲーちゃんだ
ウルスラ・ミック・ベニ:カンブリア期以来の先輩が4年前に亡くなって、祈りの造花系王鍵に取り込まれてしまい、離れたくないからつい盗んじゃいました!ごめんね
ウルスラ・ミック・ベニ:時期的に鴉の塔が解放される前の話だし、あんまり王鍵が出回ってない時期だなそういえば
ウルスラ・ミック・ベニ:ともあれ王鍵の名は『勇者の徴』プラント・クレスト、過去の継承者の力と記憶を宿す寄生植物
GM:どのような形態の王鍵でしょうか?
ウルスラ・ミック・ベニ:全身に根を張って普段は刺青、時により花を咲かせるというような一体化型ですね
ウルスラ・ミック・ベニ:そんなことそうそうないだろうけど、摘出するの痛そうだね~
GM:体内ズタズタになっちゃうかもしれないですね
ウルスラ・ミック・ベニ:こわいこと言わないでよ~
ウルスラ・ミック・ベニ:代償として絶望に抗い続けることを強いられるので、逃亡生活を送りながらも強大な存在を探し続けています
ウルスラ・ミック・ベニ:目下最大のラスボス候補は至上王、はやく会ってお話を聞きたいな!
GM:怖いわ……
ウルスラ・ミック・ベニ:こわくないよ~
ウルスラ・ミック・ベニ:性格としては明るく元気で挨拶が好き。困っている人を見ると咄嗟に飛び出て、理屈は後で考える
ウルスラ・ミック・ベニ:シンドロームはモルフェウス。《インフィニティウェポン》で作成した武器でピュア《咎人の剣》を振るうシンプルな構築!
ウルスラ・ミック・ベニ:……の筈が、何故かハンドアウトで祈りの造花がロストした為、武器作成エフェクトと起点が機能停止してしまった。許せねえよ円卓!
ウルスラ・ミック・ベニ:なので追加経験点で《ヴィークルモーフィング》《巨匠の記憶》
ウルスラ・ミック・ベニ:ついでに他シンドロームのユニークアイテムを取得可能にする『贋作王の秘本』でバロールの『ブラックダイアモンド』を獲得。
ウルスラ・ミック・ベニ:恐竜の化石を死霊術で甦らせて戦うぞ。ピュア《砂の加護》でミドルも頑張る所存!
GM:今回はシナリオ性質上……ご迷惑をおかけします!他セッション出演時はリビルドしてもらって構いませんのでね
ウルスラ・ミック・ベニ:でも演出的にはめちゃくちゃ取りたかったやつだから、すごく良い機会ですね!
ウルスラ・ミック・ベニ:あと一発芸で《砂の騎士団》と《スプリットアタック》を併用することにより、2つのエンゲージで合計N体を対象として攻撃が可能です。
GM:こんな状況なのに砂の騎士団まで持ってるの?
GM:やっぱり謝る必要なかったかな
ウルスラ・ミック・ベニ:募集見て30分ぐらいで考え付いたんだよね
ウルスラ・ミック・ベニ:砂の騎士団込みでこのキャラシが
ウルスラ・ミック・ベニ:というわけでウキウキです。頑張ります!
GM:はーい!大変な状況だけどぜひとも頑張ってもらいたい……!どのように大変なのかというと、このハンドアウトの通り。

PC1: ウルスラ・ミック・ベニ(PL:粘土さん)
シナリオロイス:ルナンシア・ラダ・ランパート

全てが喪われた。学籍喪失者として追われ続けたあなたの旅の終わりは、予想していた通りに残酷で、そして不運な結末だった。
救伐騎士団の攻撃に巻き込まれたカクタスヒルズハイスクール生徒を救うべく奔走していたあなたは、キングダム最強の王――"騎士王"ルナンシア・ラダ・ランパートと交戦する。
……次に目覚めた時、あなたは命よりも重い"勇者の徴"との繋がりが喪われていることを知った。
王鍵剥奪処置。キングダムでまことしやかに囁かれる、反逆的遺産継承者への強制処分。だが、一度適合してしまった遺産を強制的に引き剥がすことが、本当に可能なのだろうか?
――何もかもを知らされぬまま放り出されたこの状況にあっても、確かに分かっていることがある。
全てが喪われた。キングダム連合学院の遺産継承の真実を知らなければならない。円卓の王と戦わなければならない。"勇者の徴"を取り戻さなければならない。

ウルスラ・ミック・ベニ:大変にも程があるだろ!
GM:オープニングから円卓第三席と戦ってボロボロに負けてもらいます。
ウルスラ・ミック・ベニ:開幕死んでOP流れて別主人公の視点はじまるやつ?
GM:よくいるミスリード用の主人公ね
ウルスラ・ミック・ベニ:でもPC1って書いてあるし、気持ちだけでも主人公だぞ
GM:あとPC1オープニングの冒頭でちらっと昔の回想をやるかも。倫道アカネさんが生きていた頃のお話です。
ウルスラ・ミック・ベニ:ええ~嬉しい!眼鏡用意しとこ
GM:あっメガネ立ち絵もあるんだ!
GM:かわいいわね~。よろしくお願いしまーす
ウルスラ・ミック・ベニ:おねがいしまーす!
GM:続いてはPC2の嘴子原シェイルさんだ!張り切ってお願いします
嘴子原シェイル:はーい!
嘴子原シェイルキャラシート
嘴子原シェイル:「こんな落伍者に何の用事かな?」
嘴子原シェイル嘴子原さいしばらシェイル、名は"エクスムンド"。
嘴子原シェイル:ムセイオンアートスクール所属の建築家です。
嘴子原シェイル:……なのですが、アトリエどころか学区にすらいないという、ムセイオンにおける不良娘。
嘴子原シェイル:以前からキングダム、特に魔法局のお世話になっており
嘴子原シェイル:便利屋みたいな暮らしをしているので方々に意外と顔が利いたりします。
GM:黒髪三つ編みだ!かわいいね
嘴子原シェイル:お気に入りのビジュアルです
嘴子原シェイル:魔術師と呼ばれるオールドオーヴァードの系譜で、建築家としての顔は魔術のための手段だったり目的だったりします。
嘴子原シェイル:戦闘では製図用のペンを模した道具に図面を込め、地面に投げることで実体化させて攻撃。
嘴子原シェイル:魔法のビームとかは無く、ただただ物理攻撃です。
嘴子原シェイル:データ的には《ギガンティックモード》や《ストライクモード》での武器破壊型。キーンナイフを使い捨てていきます。
GM:製図が実体化するのは全然魔法なんだよなあ
嘴子原シェイル:速めの足から常時範囲攻撃を行ったりカバーしたりでPTを支えていければなーと。
嘴子原シェイル:以上!よろしくお願いします!
GM:ありがとうございます!しかし申し訳ありませんがシェイルちゃん……
嘴子原シェイル:えっ
GM:このセッションに応募した時点で、そんな平穏な生活は捨ててもらうことになりました……。
嘴子原シェイル:な、なんだってーー!!

PC2:嘴子原シェイル(PL:Raspisさん)
シナリオロイス:レナ・ルナール

歴史に名だたる芸術家達の例を引くまでもなく、芸術への没頭は、時に破滅を招き入れる扉にもなる。
あなたにとってのそれは、八月革命以来、このキングダムにて制作に打ち込んでいた作品だった。
――『キングダム市街総括図』。広大かつ複雑に発達したキングダム市街の構造を、地下構造や魔術的な隠蔽建築まで含め、可能な限り精密に刻み込んだ、莫大なる建築図面。
これまでは定時制から支援されていたその制作活動は、血統政変の頓挫によって永遠に状況が変わってしまっていた。
あなたを食客として庇護してきた魔法局は、今やあなたを襲撃し、『総括図』の接収を目的としている。
円卓議会の手が伸び始めるまで、時間はあまり残されていない。あなた一人の力では、魔法局の包囲を抜け出すこともできない。
絶望的な状況の中、残された選択肢があるとすれば、レナ・ルナール――この、魔女を自称する胡散臭い女の手を借りることだけだ。

GM:今日から魔法局に襲撃されていただきます。
嘴子原シェイル:そんな……なんて手のひら返しを……
嘴子原シェイル:ちょっと名義借りとか勝手にしたりもしたけど……
GM:結構悪いことしてるじゃねーか
嘴子原シェイル:許せません。魔法局と戦います。
GM:ムセイオン生としてライフワークを破壊されるのは絶対許せないはず!必死に守り抜いていただきます。
嘴子原シェイル:頑張ります!よろしくお願いします!
GM:頼もしい……!ではそんなシェイルちゃんの素敵な協力者をご紹介しましょう。PC3、レナ・ルナールさん。
レナ・ルナール:はーい
レナ・ルナールキャラシート
レナ・ルナール:PC3のレナ・ルナールです。
レナ・ルナール:魔女を自称する胡散臭い女です。
GM:自称は魔女とのことですが
GM:実際のところ、魔術師達がいる定時制と活動圏が近い生徒なのでしょうか?
レナ・ルナール:そうですね。英雄が大好きであり英雄とは抑圧された環境から生まれると信じているので
レナ・ルナール:キングダムの中枢たる円卓に反旗を翻そうとしていた定時制とはそれなりに近しくしていたと思います。
GM:そういうこととはね……ですがその定時制の血統政変もあえなく鎮圧され……
レナ・ルナール:前の反乱の時は、惜しかったな~血統王にもっとやる気があれば彼女は英雄になれたのにな~
GM:やる気さえあればなあ
レナ・ルナール:でもキングダムは至上王という暴君に加え
レナ・ルナール:悪辣な策略でキングダムに偽りの平穏を押し付ける不夜王や絶対的な暴力で民を圧する騎士王などがいるので
GM:悪の組織なのかな
レナ・ルナール:きっと英雄になれる人が出やすい環境だと思います!今一番ホットな英雄スポット!
GM:ジェネシスとかは反乱軍出てきそうな気がしないしなあ
レナ・ルナール:こんな環境で立ち上がった英雄と一緒にキングダムが崩壊する様を見届けられたきっと気持ちいいだろうな~
レナ・ルナール:みたいなそんなキャラクターです。
GM:普通に相槌打ってましたけれど
GM:完全に危険思想者ですね
GM:嘴子原シェイルさんはこの子とバディを組んでもらうことになりました。
レナ・ルナール:ちょっと中二病なだけだもん!!
レナ・ルナール:シェイルは英雄だといいな
GM:芸術家だって言ってるのに
レナ・ルナール:性能は英雄を補助するためにウィンドブレスや夢の雫を駆使し
レナ・ルナール:さらに(対トループ限定)即死エフェクトである眠りの粉を使いこなす超極悪性能です
レナ・ルナール:戦闘では使えるかわからないのでガンガン演出で使っていきたいと思います
レナ・ルナール:よろしくお願いします!
GM:もちろんレナちゃんも血統政変から次なる英雄の兆しを探し続けていることでしょうが……なんと見つかりました!

PC3:レナ・ルナール(PL:中村さん)
シナリオロイス:リンダ・L・ワインライダー

待ち望んでいた機会が来た。これまで絶対的な存在として君臨していたキングダムに立ち向かう意思が、ノヴァリスの各地で芽吹きつつある。
ブリューナク事変。血統政変。人形王謀反。盤石の支配体制はほころび始め、あなたが求めた乱世が訪れようとしているのだ。
そして今、キングダムの大規模攻撃を受けたカクタスヒルズハイスクールの残党が、報復攻撃のための義勇兵団を広く募っている。
義勇兵団の指揮官は、カクタスヒルズ生徒会"カルテル"副会長にして、ARES思想を公言するリンダ・L・ワインライダー。
あなたから見ても、あまりにも無謀な試みだ。だからこそ集まる者は、無謀なほどの反逆の意思と力を備えた英雄の資格者であろう。
天の時と、人の和が揃った。そしてあなたなら、残る地の利にも手が届く。
『キングダム市街総括図』――この切り札を有する嘴子原シェイルを連れてキングダム定時制学区を脱出し、義勇兵団へと参画する。あなたこそが、英雄を創り出すのだ。

GM:そう、こいつらARES!危険思想者には危険思想者をぶつけんだよ
レナ・ルナール:やった!チョーシュー!ほとんどチョーシューじゃないですか!
GM:うーん、長州ほどじゃないかな……あいつらは怖すぎるから……
レナ・ルナール:チョーシュー、大好きです!どんどんジョーイ!していっぱい英雄になりましょう!
レナ・ルナール:そ、そんな…!
レナ・ルナール:なら僕が皆をチョーシューにしてみせます!よろしくお願いします!
GM:ジャーム軍団結成を宣言してるのと同じ
GM:では続いてPC4、なにもかもが謎の女、ジャックちゃんのご紹介です。
"10上がり"ジャックキャラシート
"10上がり"ジャック:は~い、謎の女で~す。
"10上がり"ジャック:"10上がりテンライズ"ジャック。
GM:ちょっと前まではエンパイアラブアンダーワークスクールに所属していたとのことですが
GM:今は特定の学籍を持っているわけではないのでしょうか、ジャックさん?
"10上がり"ジャック:内緒やね~
GM:内緒か~
"10上がり"ジャック:借金も返済して今は自由の身やから
"10上がり"ジャック:ふらふらと色んな所に顔だしたりして
"10上がり"ジャック:こないだはカードゲーム教えてもろたりしてたよ
GM:これがウルスラちゃんの勇者パーティーだとすると、まさにあそびにん枠ですね
"10上がり"ジャック:何処からともなく、色んなモン仕入れたりできる経済力あるんで
"10上がり"ジャック:遊び人&商人かも
"10上がり"ジャック:ちょっと空飛ぶとなんか達成値が上がったりする
GM:データ的にも仕入れには自信がありそうですな
"10上がり"ジャック:仕入れ先は企業秘密ってことで
"10上がり"ジャック:性能的にはミドルの購買力と
"10上がり"ジャック:なんか味方の攻撃が運よくすごくいい所に当たったりする
"10上がり"ジャック:運の良さです
GM:ラッキーウーマンだ
"10上がり"ジャック:一応銃を撃ったりもできなくはない
"10上がり"ジャック:まあ、そんな感じで
"10上がり"ジャック:面白そうなトコを覗きに来ました
"10上がり"ジャック:よろしゅうね
GM:何もかもが謎の女!果たしてその目的とは……!?

PC4:ジャック(PL:ぽぽさん)
シナリオロイス:ルキア・ティベリア

ジェネシスインダストリアルアカデミーの頂点に座すあなたの視野は、ただ眼前の抗争に拘泥しているような、他の学区の生徒会とは違う。
ノドス襲来とそれに伴う国連軍の干渉は、ゲームの勝利条件を完全に変えてしまった。真に眼前にある脅威は、いずれ確実に到来する最高生徒会総選挙だ。
あなた自身が最高生徒会長の座を狙うか否かに関わらず、帝国主義を推し進めるキングダム連合学院は、強大な軍事力によるノヴァリス統一を必ず求めることだろう。
そして情報を早く集め始めた者ほど、その日が訪れた時被る損害は少なくなる。それに気付いている者が少ない内に、着手するべきだ。
信頼のおける者である必要がある。高い能力を持つ者である必要がある。そして、ジェネシスとの関与が疑われない者である必要がある。
すべての条件を満たす者が一人だけ存在する。リンダ・L・ワインライダーの義勇兵団に潜入し、彼女らの報復攻撃に乗じてキングダムの戦力と内情を確かめられる者が。何よりも確実で、価値ある情報収集になることだろう。

GM:なんかハンドアウトに書いてありました。
"10上がり"ジャック:誰?誰なの?
"10上がり"ジャック:まあ、ウチには関係なさそ~
GM:間違えて別の人のハンドアウト貼っちゃったかもな
GM:まあ切り替えていきましょう。PC5の籟ミズキさんのご紹介に入ります。
籟ミズキ:はい!
籟ミズキキャラシート
籟ミズキ:籟(らい)ミズキ。16歳です!
GM:元気いっぱいだね
籟ミズキ:「弱きを助け強きを挫く」をモットーとしており曲がったことが許せない格闘少女。
籟ミズキ:いろんなところで無許可の自警活動・破壊行為を行っているありふれた一般迷惑武侠です。
籟ミズキ:ただひとつ付け加えることがあるとしたら……辺境の小学区で生徒会役員をやってるってコトかな……。
籟ミズキ:見た目は真面目そうで実際真面目なんですがものすごいアホであり、
籟ミズキ:さらに周囲からもできるだけアホに見られたいと思っているため手がつけられない
GM:暴走特急だ
籟ミズキ:また、幻想種『竜』のキュマイラ因子を持ち、意味不明な3D形状のツノが生えています。めちゃくちゃ描きづらい困った子です。
籟ミズキ:多分ちゃんと考えたら右と左のツノで矛盾が生じる
謎の声:【生徒紹介・スキル編】
謎の声:ミズキさんは攻撃タイプ《白兵》/《射撃》のアタッカーです
謎の声:マシンピストルを連射しながら敵陣に乗り込んで2体の敵に攻撃力分のダメージを与える他、ダークテスタメントで得た暴走中リアクション権と引き換えの《復讐の刃》で反撃を行うことが出来ます!
謎の声:ミズキさんのスキル紹介はこちら(上のキャラシ)です。ぜひご覧ください。
籟ミズキ:という感じ! 今回は過去にお世話になった人と再会! わくわくします!
GM:ミズキさんどうしたんですか?
GM:急に裏声になって
籟ミズキ:そそそそんなことしてませんよ! ちゃんとラグナちゃんの声真似の練習も……!
GM:ウルスラさんはキングダムを出奔してからというもの各地で人助けをしており
GM:またミズキちゃんも設定上崑崙山を出たばかりの時はメチャクチャ苦労してそうだったため
GM:勝手に助けてもらっていたことになりました。恩を感じろ!
ウルスラ・ミック・ベニ:感じろ!
籟ミズキ:わんこのように懐きます
ウルスラ・ミック・ベニ:わしゃわしゃわしゃ
GM:かわいいね
籟ミズキ:んふっんふっんふっ
GM:それではハンドアウトも出してしまいましょう。

PC5:籟ミズキ(PL:そごうさん)
シナリオロイス:ウルスラ・ミック・ベニ

いくつもの借りを作り続けてきた。あなたが無軌道な災害として振る舞う限り、それは事実として動かしがたいことだ。
中には、繰り返し借りを作ってしまった者もいる。例えば、ウルスラ・ミック・ベニはその一人だった。
生徒の罠にかけられそうになった時、社会人の契約に騙されそうになった時、崑崙山の外の文明を理解できなかった時――
その時に学籍喪失者として豊富な経験を持つウルスラの助けがなかったならば、あなたの孤独な戦いの始まりはずっと困難なものになっていたことだろう。
そうだとしても、ノヴァリス全土を駆け回るような活動の最中、遺産を失いキングダム大廃棄場に打ち捨てられたウルスラと再会したのは、奇跡的な偶然と言う他ない。
命よりも大切な物を奪われ、強大な敵に立ち向かうつもりでいる恩人を、見過ごす者がいるだろうか?
かつて一度、奇跡のような出会いが、あなたの孤独な戦いを変えた。性は貫徹。五徳は仁。あらゆる威光を貫き穿つ、五星の"木"が借りを返す日が来た。

GM:かつての恩人がボコボコに!
籟ミズキ:そんな……一体誰が……許せません!
籟ミズキ:一体誰PLが…………!
GM:君のキャラだよ
籟ミズキ:そんな自分に腹が立つ……!(拳から溢れ出す謎の液体)
GM:ということで、PC5名の紹介が終わりました!いよいよ始まりだ
トレーラー キングダム連合学院が、カクタスヒルズハイスクールの解体を決定した。
反十字冠思想ARESの完全駆逐を目的とした作戦は迅速に実行され、
ノヴァリスに生きる生徒達に、キングダムの強大さを改めて知らしめることになるだろう。
――支配への革命を成し遂げたノヴァリスの少女達ですら、秩序なくしては生きられない。
その秩序を強制する力が、支配と呼ばれるものの実態である。
ならばキングダム連合学院こそが、八月革命後のノヴァリスにおいて最も強大な支配者だった。

だがいつの時代も、反逆者や英雄は、覆し得ないはずの支配への抵抗から生まれ出る。
何かを奪われた者。何かを守る者。信念や狂気に殉ずる者。策謀を巡らせる者。仁義に生きる者。
不可能に等しい戦いであったとしても、足を止めることのない者達がいた。
目的はキングダムの防衛線突破および、その最重要拠点"鴉の塔"への到達。

運命か、必然か。箱庭の流れは一点に交差した。
敵はノヴァリス最強の遺産継承者七名。
光阻む凶つ日を打ち払うべく、円卓の王達が出陣する。




オーヴァード・ノヴァ『キングダムの凶日』





◆Opening◆倫道アカネ

GM:まずはウルスラさんのオープニングから。とはいえ過去回想のため、侵蝕率上昇の必要はありません。
ウルスラ・ミック・ベニ:眼鏡キラーン!



4年前 キングダム市街地


GM:紛争が続いていた。『十字冠を破壊する兵器』の威力と恐怖によってもたらされたパニックの混沌には、強大な三大校も例外なく翻弄された。
GM:少なくともウルスラ達は、キングダム市街地にまで攻め込まれることはないと説明を受けていたはずだ。つい一ヶ月前のことだった。
GM:巨大に膨れ上がった、人型の嚢胞めいた兵器が、通りを徘徊している。
GM:囚われれば、十字冠で離脱することもできずに"さらわれる"ことになる。その後どうなるかは、誰も説明してくれない。
ジャーム兵器:「ヒューッ、ヒューッ……」
ジャーム兵器:「ヒューッ……ヒュゥーッ、グブ」
ジャーム兵器:単眼のような器官が、ウルスラの隠れている路地へと向いたようだった。
倫道アカネ:「ねえ」

倫道アカネ:仕立てのいい制服姿の少女が、傍らで屈んでいる。
倫道アカネ:「なんであれって、口がないの?」
倫道アカネ:「何食べてるのかな。草食なのかな?肉食なのかな?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「なんですか急に……」
ウルスラ・ミック・ベニ:眼鏡越しに神経質そうな翠の眼差しを向けて、閉じ、溜息。
倫道アカネ:「ね。ね。どう思う?生き物ってさあ」
倫道アカネ:「何か食べないと生きてられないんだって!」
倫道アカネ:「わたし、ほんとかなあ?って思って、この前ね」
倫道アカネ:「7日かな――6日と半分だったかも。ずーっと食べないでいたんだけど」
倫道アカネ:「すごいことが起こって……!気になるでしょ?」
ウルスラ・ミック・ベニ:ぺらぺらとよく喋るのは常通り、恐れや緊張を知らぬ振舞いも、同じく。
ジャーム兵器:「ヒューッ、ッゥーッ……」
ジャーム兵器:警戒心がみられないアカネの代わりに、ウルスラが気付く。
ウルスラ・ミック・ベニ:「そうですね、気になります。あのジャームの動向ほどではありませんが」
ジャーム兵器:ジャーム兵器が生物の反応を感知した。明確にこちらに向かってきている。
ウルスラ・ミック・ベニ:「それに例えば植物であれば、滋養を摂取する過程は通常私たちの目に映りません」
ウルスラ・ミック・ベニ:「レネゲイドの力を持つならば、生態は無数に枝分かれしましょう。交戦を開始します」
倫道アカネ:「来てるの?」ゆらりと立ち上がる。
ジャーム兵器:片腕が泡立ち、肥大化する。
ジャーム兵器:「ヒュ」大雑把な質量兵器と化した腕を、眼前に叩きつけた。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ええ、すぐに攻撃が来ます」常通りだ。この面倒で頼れる先輩が、私の傍にいることは。
ウルスラ・ミック・ベニ:「こちらで対処しましょうか。それとも……確認してみますか?」
倫道アカネ:ヒン、という風切り音が傍らを通過した。
倫道アカネ:「小腸」
ジャーム兵器:ずるり、と胴から滑り落ちる。
倫道アカネ:くるりと羽のように回転した動きで、蹴りを放っていた。
倫道アカネ:「――ないのかな?」
倫道アカネ:「大腸」ローファーの爪先が、トン、と石畳を叩く。
GM:バヂュ!!
ジャーム兵器:崩れ落ちた下半身が、地面から突き出した不定形の砂鉄刃に切断されている。
倫道アカネ:「胃」
倫道アカネ:ザク!ザク!ザク「食道」
倫道アカネ:「……やっぱり、何も食べないみたい」
ウルスラ・ミック・ベニ:戦闘、もとい解体の趨勢を見届けながら、周囲に散らしたしもべたちに周囲を警戒させている。
倫道アカネ:黒い砂がさらさらと舞う。倫道アカネが攻撃した後は、裏路地を埋め尽くすほどの大量の砂塵が堆積する。
ウルスラ・ミック・ベニ:「或いはそれは分け身に過ぎない、という事も考えられますね。従者の中身をどの程度作りこむかは術者次第ですし……」
倫道アカネ:「ウルスラ。これが終わった後は何食べようか?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「先輩が食べたければ、お肉でもなんでも調理しますが」
倫道アカネ:「ほんと?でもウルスラの料理ってちょっと火加減がまだまだだからなぁー」けらけらと笑う。
ウルスラ・ミック・ベニ:じろりと睨む。そんなものを意に介さない人だとは良く知っているけれど。する。
倫道アカネ:これまでの紛争とはまったく違う、本当の『死』すらあり得る戦場に、生徒の誰もが恐怖していた。
倫道アカネ:倫道アカネ以外は。ウルスラの知る限り、彼女だけが天才だった。
ウルスラ・ミック・ベニ:「そんな拵え甲斐の無いことを言われては私も考えずにはいられませんよ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「拗ねることを」
倫道アカネ:「考えてよ」楽しそうに笑う。
ウルスラ・ミック・ベニ:こういう人なのだ。
倫道アカネ:「私のために」
ウルスラ・ミック・ベニ:溜息。
倫道アカネ:「もっと拗ねたり笑ったり、泣いたりしてほしい」
ウルスラ・ミック・ベニ:だからこそ、嫌われることを恐れずに接することが出来て。
ウルスラ・ミック・ベニ:「なるほど、怒られるのはお嫌ですか?」
倫道アカネ:「嫌」
倫道アカネ:「そういうのは、理事会がみんなやるから、飽きちゃった」
ウルスラ・ミック・ベニ:この状況下でも、僅かなれど心穏やかな時間を享受できる。神経質なのは……元からだ。
ウルスラ・ミック・ベニ:「なら、多大に精進しましょう。私は料理の腕を、先輩は王の器を」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……そうですね、私もあまりしたくないです」
倫道アカネ:「あっち行こう!あっち!」興味の赴くまま、ウルスラに何かを返すこともなく
倫道アカネ:ふわふわとした足取りで、別の路地へと駆けていく。
倫道アカネ:"鴉の塔"が開放されて、誰もが王鍵を持つようになるよりも前の時代に、王鍵を持つことが許された者だった。
倫道アカネ:絶大な才能と、人を惹き付ける魅力を持つ者だけが『王の選定』に預かることができた。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ああもう、そう急がないで。別段何が待っているわけでもないでしょうに」
ウルスラ・ミック・ベニ:控えに戦闘の痕跡を伝達してから、小走りに追いかける。
ウルスラ・ミック・ベニ:王鍵が示すのか、あるいはただの性格か。何か別のものが見えているように、彼女はいつだって奔放だ。
ウルスラ・ミック・ベニ:……それに振り回されることが、好きだ。先輩についていく者が自分一人になってからも。





◆Masterscene◆円卓議会




現在 キングダム本校舎『白宮ホワイトホール

GM:かつての紛争から、そして八月革命から、あまりにも多くの変化があった。
GM:その一つが、キングダムの中枢たる円卓議会。
GM:八月革命以降、七つの席に座す七名の王には、二名の円卓顧問が、そして定時制からの円卓夜哨が加わっている。
GM:そして何より、連王制という形態を取っていたその体制は、革命以降ただ一人の王によって支配されている――

"至上王"ルキア・ティベリア:「ねえ」
"至上王"ルキア・ティベリア:「カクタスヒルズを滅ぼそうと思うんだけど」
"至上王"ルキア・ティベリア:まるで雑談の流れのように言う。
"至上王"ルキア・ティベリア:非生物じみて純白で長い髪の毛は、円卓の上に流れていた。
"騎士王"ルナンシア:来たか、と思った。
"鉄騎王"オリヴィエ:静かに、終に来たその必然の言葉に耳を傾ける
“死蔵王”竜胆ジョウカ:「ヒエ」口の中でのみ音を漏らす。
“死蔵王”竜胆ジョウカ:(……まあ、あの辺なら……史跡も重要遺産もないからいいかな……?)
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「理由を伺ってもよろしいか。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:不夜王が口を開いた
"至上王"ルキア・ティベリア:「んー……だって」
"至上王"ルキア・ティベリア:「カクタスヒルズの"カルテル"が、また、、騒ぎを起こしたでしょう」
"至上王"ルキア・ティベリア:「あそこは生徒会ぐるみでARESだって、私は前から言ってたのにな」
"至上王"ルキア・ティベリア:拗ねたように呟く。
"拷問王"七十橋シスル:「ARES。くだらねえ連中だ」
"騎士王"ルナンシア:「私から侘びておこう」
"騎士王"ルナンシア:女が口を開く。その長身から想像するより高く澄んだ印象を与える硬質な声。
"騎士王"ルナンシア:「少々慎重に過ぎたようだ」
"至上王"ルキア・ティベリア:「くすくすくす。……そうだよ?ルナンシアは優しいんだから」
"拷問王"七十橋シスル:「そういやあ、真っ先に出くわしてたんだったか」
"拷問王"七十橋シスル:「真の戦争だったか。俺が出たら、存分に痛みのなんたるかってのをご教授してやるのによ!」
"鉄騎王"オリヴィエ:「確かに。悪戯に戦火を広げんとする、あの集団の行いは看過できるものではありません」清廉な鎧騎士が、静かに口を開く
"騎士王"ルナンシア: 「堕剣の契片、その他理事会でブラックボックスとされていたいくつかの技術を濫用する力を持つものがいる」
"騎士王"ルナンシア:言い訳のたぐいではない。その程度のことで、円卓の武力の象徴が手こずっていい理由にはならない。
"騎士王"ルナンシア:「調査に手を拱いている場合ではなかった。秘密の守護者としては、奴らのやり口に一日の長があるからな」
"海賊王"エリザベス:「理事会の兵器が不穏分子の手に渡っていることに関しては、私共海賊部にも責任の一端がございますわね」
"海賊王"エリザベス:「転売部が潰されて以来、ブラックマーケットへの監視も行き届いているとは言えませんもの」
"海賊王"エリザベス:謝罪の言葉とは裏腹に、常通りの薄い笑みを浮かべて、落ち着いた調子で紅茶を口に運ぶ
"至上王"ルキア・ティベリア:「誰かがARESを倒さなきゃいけない。みんなが期待してる――期待を叶えてあげられないと、失望させてしまうわよね」
"鉄騎王"オリヴィエ:「ARES中枢を攻め落とすことに、私から異論はありません。あれは純然たる悪である事に違いはない」
“死蔵王”竜胆ジョウカ:「……わ、私も特には、ないで、す」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ん……でもね」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ARESのもう一方……イヴリースとは停戦するように、星室庁が介入してきているんだっけ?ジェシカ」
GM:イヴリース教導連盟は、カクタスヒルズの"カルテル"と手を結び、ルナンシアを襲撃した傭兵達の学校だ。
GM:しかしそもそもが傭兵集団であるこちらを主犯格として見る者は少なかった。星室庁が停戦介入に踏み切ったのは、そうした事情も大きいのだろう。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ふむ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:眉間のシワが深くなる
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:当初の予定では、今至上王が言った言葉を戦争を止める口実にしようと考えていたのだ
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「仰る通り」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「だが、それを把握した上で至上王は今戦を仕掛けるべき、と?」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ん。そっちの話は受けていいよ。攻撃をやめよう。星室庁とは、これからも仲良くしてあげないとね」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ルナンシアに攻撃を仕掛けた責任は」
"至上王"ルキア・ティベリア:「全部カクタスヒルズに負わせればいいでしょう?」
"至上王"ルキア・ティベリア:「誰かがARESの名前を抱えて滅びないといけない。みんなが安心できないから」
"至上王"ルキア・ティベリア:「――算砂」唐突に、これまで沈黙していた少女の名前を呼ぶ。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「………」
“竜王”伊藤算砂:「はい」円卓の外に外れて、一人の少女が座している。
"至上王"ルキア・ティベリア:「イヴリース方面に展開している救伐騎士団を全軍撤退」
"至上王"ルキア・ティベリア:「そのままカクタスヒルズの攻撃に当てて」
“竜王”伊藤算砂:「……はい。星室庁の睨みが利いているのであれば、転進可能です」
"至上王"ルキア・ティベリア:「よかった!」笑う。
"至上王"ルキア・ティベリア:“竜王”がそのように答えた以上、この時点から既に軍勢が動き始めているということになる。
“竜王”伊藤算砂:(利きが弱い場合は……)思考しかけて。(あるいは、この王にはそちらのほうが都合がいいのかもしれない)
"騎士王"ルナンシア:……ARES派とそうでない者に割れているイヴリースを更地にしたところで、あれは滅びない。
"騎士王"ルナンシア:彼女たちをわかりやすく根絶するものがあるとしたら、ひとつには思想を磨り潰すほどの恐怖。至上王が出れば良い。
"騎士王"ルナンシア:……彼女の結論から逸脱せぬまま、それをさせないように立ち回らなければならない。幸い幾人かは、円卓による殲滅に乗り気だ。
"至上王"ルキア・ティベリア:「ルナンシア」
"至上王"ルキア・ティベリア:「救伐騎士団のみんなのことを、あなた抜きで戦わせたりはしないわよね?」
"騎士王"ルナンシア:「ああ、当然だとも」
"海賊王"エリザベス:「あらあら、いつもの事ながら休む暇もございませんのね。お気の毒に」愉快そうに笑い声を漏らす。
"鉄騎王"オリヴィエ:「騎士王とて正しき行いの為の出陣。騎士としては誉れだろう」
"騎士王"ルナンシア:「いかにもだ、代弁をありがとう、オリヴィエ」素直に口にしているのだろう。異論はないではなかったが、彼女の気質にあやかりたいとも思う。
“死蔵王”竜胆ジョウカ:(……呼ばれなくてよかった……面倒だしな……)ふうと息を漏らしそうになり、慌てて姿勢を正す。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:騎士王の顔色を読む。恐らく、彼女の意思は自分の利とするものとそう遠くはないだろう。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「至上王。」
"至上王"ルキア・ティベリア:「うん?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「此度の戦の着地点を定めていただきたい。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「騎士王の目的はカクタスヒルズの殲滅…よりも」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「カクタスヒルズ内のARES勢力の殲滅ということでよろしいか。」
"騎士王"ルナンシア:「ジェシカ!」
"騎士王"ルナンシア:つい、強い声が出る。それはカクタスヒルズの生徒会長と、『カクタスヒルズハイスクール』を分けて考えるということだ。
"騎士王"ルナンシア:それは、とりもなおさず『キングダム連合学院であること』と『ルキア・ティベリアの忠実なる僕であること』が不可分でない世界観だ。理解していないわけでもないはずだ。
"至上王"ルキア・ティベリア:「――不可能なことを、口にしてはいけないわね」
"至上王"ルキア・ティベリア:「私はARESを根絶するまで戦いを続けるなんて言っていないわ」
"至上王"ルキア・ティベリア:「そうよね?ジェシカは、生徒の頭の中の考えを一人ひとり見て回れるの?」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ARESを根絶するまで続けるのが目的なら、いつまでも戦争を続けないとね?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「その言、いちいちに仰る通り。」小さく頷く。そして目の前の少女から放たれる抗いがたい圧力に彼女がもはや策謀等必要としてないことを悟る
"海賊王"エリザベス:「All Reason kind Edicted for Struggleすべての心あるものを闘争へと駆り立てる布告。彼女達は単一の組織ではなく、広く伝播する思想そのもの」
"海賊王"エリザベス:「単にARESのシンパを根絶やしにするということであれば、キングダムの中にまで戦火を広げなければいけませんものね」
"海賊王"エリザベス:「もっとも……」三日月の形に目を細めて、鉄騎王に微笑みかける。
"海賊王"エリザベス:「護国の騎士としては、そちらの方が誉れに預かる機会が増えてよろしいかも知れませんわね」
"鉄騎王"オリヴィエ:「……さて、私としては内部粛清の機会は少ないほどいいのだけれどね」表情の見えない兜の中でふ、と笑って
"鉄騎王"オリヴィエ:「それでも、必要であれば我らが国の為に内外に威を示す。それが私の役目だ」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ARESであるか、、、どうかは大切じゃないの。みんながARESとみなす、、、かどうか」
"至上王"ルキア・ティベリア:「カクタスヒルズを滅ぼせば、みんなが納得するわ」
"至上王"ルキア・ティベリア:「――それとも」
"至上王"ルキア・ティベリア:「イヴリースのほうにすればいいのかしら?」
"騎士王"ルナンシア:「この外征の目的は」
"騎士王"ルナンシア:凛と遮る。
"騎士王"ルナンシア:「旗印を焼き捨てることだ、その為に必要な手を示した。で、いいのだな、ルキア」
"騎士王"ルナンシア:「論を半端に転がす気はない。円卓からの強い反対がなければ、私はそうするつもりだ。おまえの言の通り」
"拷問王"七十橋シスル:ガン、と円卓を蹴立てる。獰猛な笑み。「そんなら俺を出せよ。マイロード」
"拷問王"七十橋シスル:「要は馬鹿共に思い知らせるんだろ? "ARESだと疑われることが罪"だと」
“死蔵王”竜胆ジョウカ:「ヒエッ」大きな音に反応。
"至上王"ルキア・ティベリア:「ん」ルナンシアの言葉に小さく頷く。
"至上王"ルキア・ティベリア:シスルに対しては、休日以前とは全く違う態度になった。
"至上王"ルキア・ティベリア:積極的に話しかけていたこれまでとは正反対に、意識的に無視している。
"鉄騎王"オリヴィエ:「……拷問王。シャムロックの動きについて、何処まで把握できている?」
"拷問王"七十橋シスル:「…………」それを理解しながら、努めて普段通りに振舞う。「今まで通りだ。社会人が立つ気配はねえ」
"拷問王"七十橋シスル:「先住民相手の医療に力入れてるとかなんとか、暢気な噂が流れてきた程度だ」
GM:シャムロック方面では近々、先住市民が近々ファウセット新陸帯領有権を主張する大規模デモを行うらしい。
GM:とはいえそれも、現状の戦力で十分に対処できる程度の"祭り"でしかないだろう。
"海賊王"エリザベス:「まあ、とても良いことではございませんか」口元を手で隠してころころと笑う。
"拷問王"七十橋シスル:「調子づかせてるだけだ。……今の状況分かってんのか」 最後は小さく。
"拷問王"七十橋シスル:(今のノヴァリスに、内紛なんざしてる暇があるわけねェだろ)
"鉄騎王"オリヴィエ:「そうか……しかして、奴らもARES関与の疑いが深い事には違いあるまい」
"鉄騎王"オリヴィエ:「今拷問王が戦線を離れる事で、此度の進攻に乗じて……という可能性も充分にあるだろう」
"騎士王"ルナンシア:「あの土地は入り組んで読みづらい。新陸帯の守護者は拷問王だ。彼女が打って出られると口にしたなら、我々が推し量る道理ではないさ」
“死蔵王”竜胆ジョウカ:「……へー……」既に幾つもの意図が飛び交っているのは、否応にも感じ取れる。粗暴にも見える彼女シスルの振る舞いにも。
“死蔵王”竜胆ジョウカ:それらは収束しつつあるが……万が一にもやりたくないので、まだ息を潜めておく。権謀術数は無理だ。
"拷問王"七十橋シスル:――"外と同じ環境"を望むARESは、ノヴァリスへの侵攻者にとって、絶好の攻め所だ。
"拷問王"七十橋シスル:少なくとも、滅ぼすことには賛成している。「つっても、テメェらは守護には不向きだろうからな」
"拷問王"七十橋シスル:「せっかく全員揃ってんだ。意見を聞いてみようじゃねえか? なあ、引きこもり女」
"拷問王"七十橋シスル:「いや、最近は割と外に出てるんだったかァ?」 死蔵王に獰猛な笑みを向ける。
"鉄騎王"オリヴィエ:す、と。鎧が死蔵王の方を向く
"騎士王"ルナンシア:「む」つられるようにして、シスルの視線の先を見る。
“死蔵王”竜胆ジョウカ:「うえっ」びっくり。
"騎士王"ルナンシア:「どうなんだ、死蔵王。円卓に連なる一人としての意見を求める」
"鉄騎王"オリヴィエ:(確かに、彼女が外に出る事が増えたのは喜ばしい事ですが……さて、積極性の方は如何に)
“死蔵王”竜胆ジョウカ:「……そ、そうですね……素直に当初の、カクタスヒルズ? 爆破が丸いかな……とは、思います」
“竜王”伊藤算砂:「攻撃方法を爆破に限定してはいませんが……」
"海賊王"エリザベス:「戦利品がれなくなるような陥落おとし方はご遠慮願いたいですわねぇ」
"至上王"ルキア・ティベリア:「賛成が六票」
“死蔵王”竜胆ジョウカ:(あっぶな……)至上王が流してくれたことに大安心する。これ以上何か言ったら席剥奪されるかと心配していた。
"至上王"ルキア・ティベリア:「ジェシカ。あなたはどうだったかしら?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:小さくため息をつく。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「どうやら反対する理由はないようだ。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「この学園のため、カクタスヒルズを殲滅しよう」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「そうと決まれば、一つ許可をいただきたい。」
"至上王"ルキア・ティベリア:「なーに?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「戦争にはそれに見合った資金が必要になる。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「それを確保するために、行政部の活動を経済政策に偏重させていただきたい。」
"至上王"ルキア・ティベリア:「いいよ。だけど……これ以上お金はそうかからないんじゃないかな?」目を閉じて伸びをしている。
"至上王"ルキア・ティベリア:「この戦争はもう長引かない」
"至上王"ルキア・ティベリア:「……そうでしょう?ルナンシア」
"騎士王"ルナンシア:頷く。
"拷問王"七十橋シスル:チッ、と舌打ちする。
"騎士王"ルナンシア:「約束しよう」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「そうしてもらえれば助かる。」
"騎士王"ルナンシア:「迅速にして厳然たる勝利を以て、円卓の裁定を執行する」
“竜王”伊藤算砂:「……“騎士王”」
"騎士王"ルナンシア:「何かな、算砂」
“竜王”伊藤算砂:「……カクタスヒルズは規模は小さいながら、相応の遺産級戦力を保有しているとの噂もあります」
“竜王”伊藤算砂:「よもや戦争規模ほどにはならないでしょうが。警戒はするに越したことはないかと」
“死蔵王”竜胆ジョウカ:「えっ遺産? そのものですか?」急に反応。
"至上王"ルキア・ティベリア:「遺産『級』」やや不機嫌に呟く。
“死蔵王”竜胆ジョウカ:「……しっ、失礼しました……」小さくなる。
“竜王”伊藤算砂:「……同定は管理委員会の裁定を待つ必要があります」
"騎士王"ルナンシア:「感謝する。カクタスヒルズを甘く見てなどいない」
"騎士王"ルナンシア:「そう思うか? ルキア」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ん……そうね。あれば、持ってきて」
“死蔵王”竜胆ジョウカ:「……一応、うちの“学芸員”も使えるようにしておきます」
“死蔵王”竜胆ジョウカ:「御用があれば、お、お呼びください……」
"騎士王"ルナンシア:「頼ることになるだろう。それらしき代物を見つければ」
"鉄騎王"オリヴィエ:(騎士王が出る以上、終結に違いないだろう。私が気にすべきは……その後の処理か)
"鉄騎王"オリヴィエ:(雑草の芽は荒れ地からも生えるもの)
"鉄騎王"オリヴィエ:(私の剣は異国のクサナギでこそないが、其れを斬り払うこそが私の……聖詠部の役割)
"海賊王"エリザベス:「あらあら、些かあちらが気の毒になってしまいますわね。戦う前から、円卓の王にここまで気勢を吐かせるなんて」
"海賊王"エリザベス:「この度の外征、彼女達が希求するところの"戦争"と呼べるような代物に、果たしてなれば良いのですけれど」
"鉄騎王"オリヴィエ:「……戦争を是とした以上、自らに降りかかるそれを覚悟していない事はあるまいさ」
"鉄騎王"オリヴィエ:「出来ていないのであれば、それこそ……既にARESは終わっている」
"騎士王"ルナンシア:火器、あるいは資金、あるいは謀略。
"騎士王"ルナンシア:あるいは──遺産。
"騎士王"ルナンシア:全てを踏み越え、全てを砕き、全てを降さなければならない。
"騎士王"ルナンシア:一時の遅滞もなく。可能不可能の話ではなく、強弱の話でもない。
"騎士王"ルナンシア:一片も外れる訳にはいかない以上、それは至上王の示す、運命だ。





◆Opening◆ウルスラ・ミック・ベニ

GM:ウルスラさんの現在オープニングとなります。登場侵蝕を振ってください。
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (34 → 42)



カクタスヒルズハイスクール


GM:ノヴァリスの広大な砂漠地帯に埋もれるように存在する巨大な要塞校舎と、それを取り巻くかたちで広がる市街地。
GM:カクタスヒルズハイスクールの生徒達は、このノヴァリスにあってそのような過酷な環境で生きることを選んだ生徒達だ。
GM:あれから4年が経った。ウルスラ・ミック・ベニは、一時の仮宿として、このカクタスヒルズに身を寄せている。
モリー:「ベニちゃん!仕事の調子はどうだい!」

ウルスラ・ミック・ベニ:「じゅんちょーじゅんちょー!ありがとねモリーちゃん」
モリー:「東地区は大変だよ!揚水機が三台も同時に故障するもんだから」
モリー:「2ヶ月ぶりの断水になってるよ!風呂用の水だってこっちからわざわざ汲まなきゃならないんだ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「え~っ大変じゃん。後で見に行くね、そういうの直した事あるし」
モリー:「本当か!ベニちゃんは何でもできるなあ」
モリー:「ここ来るまでは何やってたんだ?ジェネシスの機械技師とかじゃないんだろ?」
ウルスラ・ミック・ベニ:過酷な日差しと砂避けにぴったりの茶色く草臥れた外套に身を包み、
ウルスラ・ミック・ベニ:「さてさて、とりあえずここ暫くは~?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「これ!」懐から取り出すのはバンジョー、新品みたいにぴかぴかだ。
モリー:「うわ~!」
モリー:日除け用の帽子を指で上げて、バンジョーを見る。
モリー:「マジかよ!ミュージックもやるのかベニちゃん!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「その通り、ベニちゃんはあちこちのスキルツリーを伸ばしているのさ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「何かリクエストはあるかい?カクタスヒルズの校歌でも、外から入ってきた新曲でも良いし」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あ、最近戦ってるところとかあればそこの校歌をカクタス風に弾く?」
モリー:「ははは!そりゃいいや!」
モリー:「でもそうだな、あたしはソン・ハローチョあたりが――」
無軌道生徒:「ギャアアアア――ッ!!」ドガシャア
無軌道生徒:近くの酒場の窓を突き破って
無軌道生徒:半壊したサイボーグ生徒が路上に投げ出される。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ならステップも刻まなくちゃだ……ねっと?」
荒野野オバ:「その程度の火力で強盗なんざ、ナメた真似してくれるねェ!」二丁拳銃を構えている酒場店主!
荒野野オバ:「タフにならなきゃカクタスヒルズじゃ生きてけないよ!おととい来な!」
無軌道生徒:「ち、ちくしょう……!覚えてやがれピガーッ!」
モリー:「あはは……毎日めちゃくちゃだろ?うちでの暮らしは」
ウルスラ・ミック・ベニ:モリーと騒動とに挟まるような位置へ、さりげなく足を運んでいたが
ウルスラ・ミック・ベニ:「賑やかで良いよね!けっこう好きだな」にへらと笑って流す。
ウルスラ・ミック・ベニ:「景気が良いっていうのとはちょっと違うけど、元気が溢れてるっていうかさ~」
モリー:「元気に溢れてる。まったくだ!」
モリー:「戦争も」近くの石段に座り込んで、水筒を煽る。
モリー:「どうにかして終わればいいんだけどなあ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「んー……」
GM:カクタスヒルズハイスクールは、キングダム連合学院と数ヶ月間にわたる戦争状態にある。
GM:前線は徐々に押し込まれつつあるらしい。それでも、キングダムの総戦力を思えば手加減、、、しているということになるのだろう。
GM:砂漠地帯での高い戦闘練度を持つ生徒達が、最大限に有利な地形で籠城をしてもなお、見通しは極めて悪い。
ウルスラ・ミック・ベニ:「モリーちゃんはさ、戦争嫌い?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あはっ、結構すごい質問だなこれ」
モリー:「は。そりゃ、心から嫌なやつはカクタスヒルズにはいないよ」
モリー:「うちは……八月革命じゃ、生徒側で一緒に戦ったりできなかったけど」
モリー:「それでもずっと、戦いのための力なら研ぎ澄ませてきた自負があった……あたし達が本当に戦えば、崑崙山にだって並べるはずだって」
ウルスラ・ミック・ベニ:「広いよねぇ、世界。まああっちの子崑崙山は極振りしすぎっていうか……」
モリー:「"カルテル"のメンバーがすげ変わって、ARES思想を掲げ始めた時だって、ここの生徒の大部分はそう思ってた」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そっか、政変があったんだよね……やっぱどこも大変なのは同じだなあ」
モリー:「今だって、もしかしたら、とは思ってる。あたし達にも、戦う機会が与えられていたら――」
モリー:「……でもさ」
モリー:「"カルテル"は、やっぱりあたし達みたいな普通の奴らとは、なんか、ちょっと違うよ」
モリー:照りつける太陽の熱を避けるように、膝を抱く。
モリー:「分からないけど……"カルテル"は、何かをもっと徹底しようとしてる」
モリー:「あたしなら『もういい』って思うところよりも深いどこかに、みんなを連れて行こうとしてる気がする」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……」にこやかな笑みを浮かべ、日差しに身を委ねながら目を細める。
ウルスラ・ミック・ベニ:「上の人と馬が合わないの、嫌だねえ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「だけど、カクタスヒルズが大好きだもんね」
モリー:「……まあね」ため息のように笑う。
モリー:「バカしかいなくて、資源も少なくて、毎日毎日喧嘩ばっかりだけどさ」
モリー:「昔から陶器を焼いてたんだが、最近は綺麗に焼けるようになってきた」
モリー:近くの荷車を見る。水を汲むのと同時に、こちらの地区に売りに出ていたのだろう。
モリー:「ベニちゃんも一枚くらい買っていくか?ああいうのが生きがいなんだ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ありゃ、そんな分かりやすかった?」実際目で追っていた。
ウルスラ・ミック・ベニ:「あちこち出歩いてるとね、楽しい思い出の一品を集めたくなるわけですよ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「モリーちゃんやカクタスヒルズ、好きになっちゃったからね!今ますます!」
GM:トナラ焼きと呼ばれるものに近い、可愛らしいサボテンが描かれた皿だ。
モリー:「そうだ、揚水機を直す代金がこれってことでいいや。あたしだって水道屋の連中に恩を売れるし――」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あ、ここちょっとぐねってしてる。手作りの味だねえ──」
ウルスラ・ミック・ベニ:次に会うべき人はどうやら"カルテル"ここにいるらしいな……などと考えていたその時だ。
GM:街の一角で銃声が爆発した。
GM:いくつもの銃撃音が重なった結果として、そう聞こえたのだ。
GM:毎日聞くような、騒がしい喧騒としての銃声ではない。切迫した空気がある。

救伐騎士団:「カクタスヒルズの一般生徒に勧告する」
救伐騎士団:「即座に投降し、誘導に従い収容車両へと避難するように」
救伐騎士団:「我々はこれより攻撃を実行する!勧告に従わぬものは抵抗の意思ありと見做し」
救伐騎士団:「討伐対象とする!」
GM:カクタスヒルズでは見慣れない、西洋甲冑姿の一団。
GM:おそらくは多重の防衛網を突破する強力な空間転移魔術で、直接的にこの本拠地へと送り込まれてきた。
GM:だが、ウルスラだけはかつてその姿を見慣れている。キングダム連合学院最強を誇る実行部隊――救伐騎士団。
ウルスラ・ミック・ベニ:(練度も装備も高水準、作戦行動にも慣れてる。社会人顔負けだな)
荒野野オバ:「いきなり偉そうに命令するんじゃねえファック!骨董品ごときが――」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あっちょっと!」
荒野野オバ:二丁拳銃を構えようとするが
荒野野オバ:「ぐえっ!」
荒野野オバ:その場から吹き飛ばされ、地面を跳ねて転がる。
GM:何かが銃弾以上の超高速で飛来し、オバの腹部を貫いたのだ。燐光を放つ矢だった。
救伐騎士団:「突撃!」
救伐騎士団:剣と盾を構えた騎士団の戦列が、街路の何もかもをなぎ倒していく。
ウルスラ・ミック・ベニ:「即座の判断が早すぎるね、仕事熱心で結構な事……!」
モリー:「ベニちゃん……逃げろ」
モリー:荷車の中からガトリングガンを取り出している。
ウルスラ・ミック・ベニ:「おっと豪快」
モリー:「あの鎧、単純な物性で銃弾を防いでるわけじゃないな。装備のグレードが全然違う……」
モリー:「とにかく、食い止める……!ベニちゃんは関係ない!こっから逃げろ!」
モリー:ガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!
救伐騎士団:銃弾の嵐に進撃速度は鈍っているが
救伐騎士団:盾と鎧の装甲で弾きながらも、じりじりと接近しつつある。
ウルスラ・ミック・ベニ:「目が良いね、素敵な器を焼くわけだ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ならボクもひとつ教えてあげる……前払いとして一つ拝借しまして」
ウルスラ・ミック・ベニ:荷車に手を添え、皿を手にしてすたすたと歩き始める。
救伐騎士団:この段階では、もはや抵抗の意思の確認などしない。
救伐騎士団:最前列にいた騎士が、半身のような姿勢でウルスラへの距離を詰め
救伐騎士団:踏み込みが終わると同時に、剣で刺し貫こうとする。
ウルスラ・ミック・ベニ:銃火の騒音、騒音なんのその。会話と同じ歩調にて接敵。
ウルスラ・ミック・ベニ:《巨匠の記憶》《インフィニティウェポン》
ウルスラ・ミック・ベニ:オーヴァードとして獲得している能力は、物品に宿った想いの残滓を拾い集めるサイコメトリー能力。
ウルスラ・ミック・ベニ:故に敵手がその得物に親しんでいればいる程に、手慣れた一撃を読み取り、躱すことは容易。
救伐騎士団:ヂッ、という音があった。エフェクトで帯電した剣身が立てた音だが、その電流余波まで含めて回避している。
救伐騎士団:「貴様」警告に近い何かを発しようとする。
ウルスラ・ミック・ベニ:「はじめまして、キミの名前も聞きたかったな」
ウルスラ・ミック・ベニ:通り過ぎ様に手元を閃かせ、友人のプレゼントを短剣に変成。
ウルスラ・ミック・ベニ:剣持つ腕の筋を断ち、返す刃でモリー目掛けて飛ぶ矢を斬り掃う。
救伐騎士団:「……!」「……!」
救伐騎士団:前列の騎士が倒れ、絶妙な機を狙い放たれた光の矢も阻まれていた。
救伐騎士団:ほとんど一動作、同時の出来事に見えたに違いない。
モリー:絶句する。
モリー:「救伐騎士団相手に、ここまで……」
モリー:「ベニちゃん……あんた、一体……!?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「それなりに受けてるようで安心だ。初めての子へのパフォーマンスは緊張するからね!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あ、ごめんねモリーちゃん!勝手に動いちゃったし、言い付けも守らなくて」
ウルスラ・ミック・ベニ:「こういう性質で、良くないところだと昔から思うんだけどね……」照れくさそうに笑う。
校区放送:〈――カクタスヒルズの友人達に告ぐ!!!〉
校区放送:校内各所に設置されたスピーカーが、ノイズ混じりの放送を伝える。
校区放送:〈おれは"カルテル"副会長、リンダ・L・ワインライダーだ!!!〉
ウルスラ・ミック・ベニ:「うぎゃっ」耳が良い。敵の一挙手逃さぬよう気を張っていたため。
校区放送:〈キングダムはついに最後の大攻勢を仕掛けてきた!少数の部隊を転移させ本拠地を攻める!苦し紛れの攻撃だ!〉
GM:市街の各地で、轟音が響き続けている。銃声。爆発。破壊の音だ。
GM:ウルスラの視線の先でも、塔が一つ根本から崩れて壊れた。
救伐騎士団:「進軍せよ!進軍せよ!」
救伐騎士団:「"騎士王"の道を開け!!」
校区放送:〈だが安心しろ!!〉
校区放送:〈おれは友人を守る!!おまえ達がこのカクタスヒルズを守るように!!〉
GM:――そして、それらの音に交じり、聞こえ続けている音がある。
GM:地響き。
GM:カクタスヒルズ学区中央に存在する要塞校舎が、崩れ始めている……否。
校区放送:〈来るなら来い!"騎士王"!!まとめて消し飛ばしてやるぞ!!!〉
GM:ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
GM:要塞校舎そのものが変形し、砲身を展開し
GM:動き始めている。

校区放送:〈この〉
校区放送:〈機動要塞!!!"ドーナタリー221B"で!!!!〉
ウルスラ・ミック・ベニ:「お、おおぉぉお!?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「くそっ少しワクワクしてしまう好みが悔しい……あれが"カルテル"の虎の子か」
GM:グリード旅団学園という学園が存在する。
GM:理事会が保有していた移動要塞を占拠し、それ自体を『学園』と化した学区だった。
GM:八月革命後、新体制によって移転したカクタスヒルズハイスクールの本校舎は、その系列機――砂漠地帯で『座礁』した移動要塞そのものである。
校区放送:〈はははははははははははははは!!〉
校区放送:〈来い"騎士王"!本当の戦争をお前達に教えてやる!!〉
モリー:「こんな切り札を……確かに、"カルテル"はいくつも理事会兵器を保有してるって話だったが……」
モリー:「やれるかもしれねえ……!"騎士王"が相手だって!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……しかし、これは」口を潜める。期待してる子に聞かせたくはない。
ウルスラ・ミック・ベニ:「キングダムは……円卓は超人の中の巨人が集う座」
"騎士王"ルナンシア:蜃気楼。
"騎士王"ルナンシア:そう──思えただろう。高空に現れた、大気の歪み。
ウルスラ・ミック・ベニ:「中でも怪物屠りの英傑たちの、最上序列が来ているならば……」
"騎士王"ルナンシア:砲塔が『ずれ』ている。音もなく滑り落ち、重力加速のままに倒れて校舎を半壊させる。
モリー:「え」
ウルスラ・ミック・ベニ:手で顔を抑える。
"騎士王"ルナンシア:破壊の音が耳に届くとともに、それが切断されたのだと、気づく。
"騎士王"ルナンシア:いつからそこにいたのか。陽炎に溶け込むような現実感のない風貌は、どこか朧だ。

"騎士王"ルナンシア:いつの間にか、気温が下がっていることに気づくだろう。全身装備の騎士たちが活動を続けられる程度に。
校区放送:〈バカな、熱源異常が……〉
校区放送:〈どこ、からだ!!〉
ウルスラ・ミック・ベニ:「騎士団がこれだけ手際良いんだ、そりゃあ騎士王は仕事が早いよな」
ウルスラ・ミック・ベニ:唖然としているモリーの傍に寄り、防御態勢。
校区放送:ガジャギッ!!!
校区放送:無事な砲塔が、市街を攻める騎士の一団へと向けられる。
校区放送:〈重力子砲発射――〉
"騎士王"ルナンシア:180cm近い長身をもってして尚不釣り合い。鯨とでも戦うのかという縮尺の長大な騎兵斧槍ハルバート。それが跳躍とともに旋回する。
"騎士王"ルナンシア:びしり。
"騎士王"ルナンシア:また、それを注視する者たちの視野が透明に歪んだ。
"騎士王"ルナンシア:「今回は早いな、算砂。類似品の棋譜があったか」
"騎士王"ルナンシア:冗談のような大きさの氷の刃が閃き、機関部が断たれ、暴発し、校舎がぐしゃりと内側に潰れる。

校区放送:〈そん……な……!〉それ以上の言葉はノイズに紛れて聞こえなくなる。
GM:光り、爆ぜる。自身が積載していたジェネレーターの暴発と莫大な気温差が乗算し、
GM:カクタスヒルズハイスクールの本校舎は、跡形もなく爆散した。
モリー:「バケモノ……あんなの、バケモノだ……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「チェックメイト……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「で、終わるわけでもないな?」
GM:要塞の上に立っていた"騎士王"の位置からは、一帯の戦況を把握することもできた。
GM:彼女と同時に攻め込んだ救伐騎士団は、迅速に市街への浸透を完了している――無抵抗な生徒は確保し、そうでないものを制圧した。
GM:ある一角を除いては。救伐騎士が押されている区画がある。
ウルスラ・ミック・ベニ:反抗の砦にして矛である決戦兵器は、これ以上なく蹂躙された。
ウルスラ・ミック・ベニ:精神的にも戦力的にも、カクタスヒルズが建て直すことは不可能と言ってよいだろう。
ウルスラ・ミック・ベニ:あくまで対面の差し手として、戦力が互角であった時分はないにしても。
ウルスラ・ミック・ベニ:「"カルテル"を逃せば、戦いは続く……」確保しに向かうか?と思案。
ウルスラ・ミック・ベニ:「モリーちゃん、ちょっと意気消沈のところ申し訳ないけ……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「はっくち」ぶるりと身震いし、くしゃみを漏らす。
ウルスラ・ミック・ベニ:冷気を、それ以上に研ぎ澄まされた敵意を感じて路地の中央へと向かう。
"騎士王"ルナンシア:「布告する」
"騎士王"ルナンシア:大きくは感じない。だが遠くまで届く。なんらかの魔術が行使されているのかもしれない。
"騎士王"ルナンシア:「カクタスヒルズハイスクールは撤壊され、これよりキングダム連合学院に併呑される」
"騎士王"ルナンシア:「選ぶがいい、降伏か──────」
"騎士王"ルナンシア:ふわり、跳躍する。
"騎士王"ルナンシア:マントを芯に氷のグライダーが形成され、すぐに溶けて消えた。
"騎士王"ルナンシア:タン。
"騎士王"ルナンシア:降り立つ。君の前に。
"騎士王"ルナンシア:「追放か」
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           L O R D S  O F  R O U N D 
               " 騎 士 王Lord Garter "

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ウルスラ・ミック・ベニ:すぅ、と深くも浅くもなく、息を吸いこむ。
モリー:「逃げるんだベニちゃん!!」荷車を動かし、その場を離脱しようとしている。無駄な試みかもしれない。
モリー:「そんな奴に、勝てるわけがない!!」
ウルスラ・ミック・ベニ:茶色い外套を脱ぎ去ると、魔術師めいた黒のマントを背に流して
ウルスラ・ミック・ベニ:「はじめまして!」長身の彼女を少し見上げて、元気よく挨拶!
"騎士王"ルナンシア:「……」霜白の、静かに凍てついた視線。
ウルスラ・ミック・ベニ:「……」にこにこ。ちょっと手を振る。
"騎士王"ルナンシア:わずかに嘆息。「名乗りは必要か」
ウルスラ・ミック・ベニ:「それはもう、ね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「いかに名高くいかに重たき名前であっても、ボクにとってははじめて出会う人だから」
"騎士王"ルナンシア:「いいだろう。騎士の誇りにかけて、おまえの挑戦を受けよう」
"騎士王"ルナンシア:「救伐騎士団長、"騎士王"。ルナンシア・ラダ・ランパート」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ありがとう!ボクは通りすがりのウルスラ・ミック・ベニ!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「負う肩書も臣下もいないが……そこにいるモリーちゃんの友達さ!」
"騎士王"ルナンシア:「なるほど。理解した。記憶に残るかは」
ウルスラ・ミック・ベニ:「名は、戴く冠は聞かせて貰った。ありがとう。その征く王道については」
"騎士王"ルナンシア:2重の糸を巻くように、"騎士王"の足元から白い円が広がってゆく。
"騎士王"ルナンシア:「おまえの戦いぶり次第だ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「干戈を交えて知るとしよう、だね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「いやぁ、早速気が合って良かったよ」にへらと笑いながら距離を取る。
"騎士王"ルナンシア:こちらの表情は変わらない。雪を蹴る。白い円が弾かれ爆発的に広がる!
ウルスラ・ミック・ベニ:ぐぐ、とマントが膨れ上がり、裾から竜の首が覗く。
ウルスラ・ミック・ベニ:「三代、竜頭賢人ウロルーシェが火打牙」
ウルスラ・ミック・ベニ:"勇者の徴"の歴代継承者の一人、異形の女が誇る火竜の顎を象った、進軍喇叭!
ウルスラ・ミック・ベニ:身体に管巻き、熱を巡らせ、咆哮と共に燃え盛る息吹を投射する。
ウルスラ・ミック・ベニ:手中で焔は渦を巻き、伸ばして二振り刃となって、噛み合う牙の如く獲物を狙う。
"騎士王"ルナンシア:対するは王鍵、莫大な質量と単分子圧の尖端を持つ、重量切断に特化した刃である。
"騎士王"ルナンシア:冷気以前にそれそのものが脅威。二度、三度、軽々と振るわれる。
"騎士王"ルナンシア:霧──
"騎士王"ルナンシア:そこにあるはずのない水分。砂漠の白い円より一斉に吹雪く。
"騎士王"ルナンシア:冷気は常に熱気の足元を脅かす。抉るように熱を掬い上げ、鋭角斜め上方へ瞬く間に騒音とともにダイヤモンドダストを積乱させる。
ウルスラ・ミック・ベニ:火竜が齎す熱と鼓動は、全身に活力漲らせることこそが肝要。
ウルスラ・ミック・ベニ:「四代、足速きウィスグリタの翼あるブーツ」
ウルスラ・ミック・ベニ:不意に、意図的に巻き起こる突風と、それに伴う無数の刃は
ウルスラ・ミック・ベニ:三月の雲の影のようにすばしこい、軽業師のステップで流し乗り切り、足場に変える。
ウルスラ・ミック・ベニ:「しゃべ、ごほ、りづらっい!」
"騎士王"ルナンシア:「……」その光景を見て、騎士王の表情がわずかに歪んだ。
"騎士王"ルナンシア:「遺産──」
ウルスラ・ミック・ベニ:などと言いつつ、具に敵手を見つめ続ける。
ウルスラ・ミック・ベニ:(隙無し、素気無し、隙……やっぱり無いし!枝毛しかない!)
ウルスラ・ミック・ベニ:放たれる一撃がどれもこちらを抹殺せしめ、掠めても全身凍結まで持っていかれる巧さばかりが見える。
ウルスラ・ミック・ベニ:「惚れ惚れしちゃうね、どうも……!」
ウルスラ・ミック・ベニ:圧倒的な脅威を前に、ざわざわと背筋を這い、首元から覗くものがある。
ウルスラ・ミック・ベニ:「そんな絶望を前に奮い立つのが、勇者ってやつらしいんだよね」
"騎士王"ルナンシア:「勇者、勇者──ああ。そうだな」
ウルスラ・ミック・ベニ:体表に浮き上がる魔紋の如き、美しき蔓華。
"騎士王"ルナンシア:「『勇者の徴』だ。倫道アカネ。思い出した────その能力、その戦い」
ウルスラ・ミック・ベニ:極寒の責め苦と剣劇が巻き起こす死の舞踏の中にあっても、曇り一つなき笑顔を飾る。
"騎士王"ルナンシア:口にする間にも、風車のごとく大槍を振るい、突き、切り払う。
"騎士王"ルナンシア:「今出会いたくはなかった」
"騎士王"ルナンシア:「カクタスヒルズの生徒でもなく、我々に敵対するイデオロギーも持たないのに」
"騎士王"ルナンシア:「こうなっては、一つしかない」
"騎士王"ルナンシア:ドッッッッ!!!!
ウルスラ・ミック・ベニ:「会いたくないとか、ちょっと傷つッ!?」
"騎士王"ルナンシア:雪崩。実際にはただの冷気だ。死の予感が錯覚させた。その名を呼ぶ。
"騎士王"ルナンシア:「ざせ」
"騎士王"ルナンシア:「氷累の石棺グレイシア
"騎士王"ルナンシア:寒冷限界──と呼ばれる概念がある。砂漠の植物が生存可能な、夜の零下点時間の限界。
"騎士王"ルナンシア:それを一瞬で食いつぶした。木々にサボテンに、内側から弾け砕け散る。
"騎士王"ルナンシア:君は悟るだろう。次の一撃は掠らせてはいけない。
ウルスラ・ミック・ベニ:バリバリと音を立て、スカートの裏地からひび割れた薄っぺらを零れ落ちる。
"騎士王"ルナンシア:あるいはこう判断するだろう。注意深く読み取らなければ、黒曜の槍の記憶を。
ウルスラ・ミック・ベニ:陣を巡らし魔術の起点とした、起爆のスクロール。樹皮じゃ駄目だな獣革が一番。
ウルスラ・ミック・ベニ:(一番が潰れたので、致し方なし。プランB!)
ウルスラ・ミック・ベニ:致死を通り越す絶死の領域、開いた王鍵の間合いに躊躇なく踏み込む。
ウルスラ・ミック・ベニ:「地力で劣るならば、それでも勝利を目指すならば」
ウルスラ・ミック・ベニ:「使うのは、全部ッ!」
ウルスラ・ミック・ベニ:無謀な行いに、不届きな真似事に、手を伸ばす。
ウルスラ・ミック・ベニ:触れる。氷累の石棺。無数の死を刻む絶壁に。
"騎士王"ルナンシア:──火山破局による大絶滅、無数の生物たちの死の記憶。
"騎士王"ルナンシア:怒りとも呼べぬ怒り。悲嘆とも呼べぬ悲嘆。痛苦。そして最も大きいもの──恐怖。
"騎士王"ルナンシア:存在消失への忌避、外敵から熱を収奪し奪おうとする、怨嗟の高揚。
ウルスラ・ミック・ベニ:今、読み取るべきはただ一人。
ウルスラ・ミック・ベニ:目の前にいる彼女まで、辿り着く事が出来なくて。
ウルスラ・ミック・ベニ:その悔しさと、ありありと伝わってくる数多の想いを受け止めて。
ウルスラ・ミック・ベニ:「……」そう、受け止めてしまって。足が止まる。
"騎士王"ルナンシア:郡層をかき分けてたどり着くのに失敗すれば、あとは一瞬だ。
"騎士王"ルナンシア:貪る冷気が筋組織を硬直させ、慈悲なき一撃が肋骨ごと肺を断ち呼吸と思考を止める。
"騎士王"ルナンシア:青ざめた君の皮膚に浮かぶ文様を見ていた騎士王と、目が合った。
ウルスラ・ミック・ベニ:息さえ漏れず、霜刺す砂礫の上に転がり見上げる。
"騎士王"ルナンシア:目を伏せ。手を伸ばす。
"騎士王"ルナンシア:「すまない────」
"騎士王"ルナンシア:君の記憶は、そこで途切れる。
GM:熱砂の死の世界は、それ以上の死に覆い尽くされていた。
GM:極低温の氷雪という、原初の死。
GM:ウルスラがいくらかの日々を過ごしたカクタスヒルズの市街は、破壊によって崩れ果てた。
GM:生徒達の喧騒の声もない。笑い声も、泣き声もない。
GM:地面に倒れた時、陶器の破片が肌に触れた。
GM:少し離れた地点では、無数の鉄の楔のようなものに貫かれて
GM:モリーの台車が、中の陶器ごと破壊されて打ち捨てられていた。
GM:誰も逃げることはできなかった。
GM:カクタスヒルズハイスクールは滅亡した。



GM:ロイスの取得のみが可能です。
ウルスラ・ミック・ベニ:オェッモリー……
ウルスラ・ミック・ベニ:騎士王:ルナンシア/P好感〇:N強敵 これで取得します





◆Opening◆ジャック




GM:ジャックさんのオープニングとなります。侵蝕率を上昇させてください。
"10上がり"ジャック:ジャックの侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (45 → 46)



ジェネシスインダストリアルアカデミー 生徒会本部『ヘッドクオーターズ』


GM:ジェネシス生徒会長、九社都牙莉亜がこなすべき仕事は数多い。
GM:その業務量に比例して、確認すべき情報も増える。特に重要な案件に関しては、対象生徒の立場や保有株数に拘わらず、
GM:直接的に聞き取りを行うことも、彼女の仕事の一つだった。重んじるべきは階級ではなく、情報の正確さである。
後藤スダチ:「……え、ええと。”ハイパーノヴァ……じゃなくて、汎学区合同文化祭の国連軍侵攻に関しては」
後藤スダチ:「概ね、ご報告した通りです……な、何か不手際などございましたでしょうか」

九蛇都 牙莉亜:「…」ドリンクを飲みながら手元のデータ画面をスライドさせている。
GM:"オフィサー"営業本部主任、後藤スダチ。彼女からはまだ報告書以上の情報が得られるはずだ。
GM:彼女は対国連軍の事後処理に当たった星室庁の"先生"、ユージン・マディスといくらか交流がある。
GM文化祭以降囁かれている情報のいくらかについて――
GM:その真偽を確かめることもできる。

九蛇都 牙莉亜:「報告に問題はない、むしろ」
九蛇都 牙莉亜:「十分すぎる内容だ」
後藤スダチ:「そ、そうですか……よかった……」ホッ
九蛇都 牙莉亜:(営業としてのコネ、繋がりも)
九蛇都 牙莉亜:("先生"であれば申し分ない)
九蛇都 牙莉亜:「引き続き報告を上げてもらう事になるが」
九蛇都 牙莉亜:「交友関係は緩やかに使うように」
後藤スダチ:「はい!」
後藤スダチ:「……?」勢いで答えてから首をひねる。
後藤スダチ:「ええと……あまり仲良くしすぎないように、ということでしょうか……」
九蛇都 牙莉亜:「いや、仲良くするのは構わないよ」
九蛇都 牙莉亜:「相手の事を一度に深く知る必要はない、という事だ」
九蛇都 牙莉亜:「何か知りたいことがある場合」
九蛇都 牙莉亜:「こちらから質問しなくても相手から話してもらえるような関係というのは」
九蛇都 牙莉亜:「焦っては構築できないものだからね」
後藤スダチ:真面目にメモを取っている。
九蛇都 牙莉亜:「まあ、深く考える必要はない」
九蛇都 牙莉亜:「普段通りでいい」
後藤スダチ:「……わかりました。情報を得ることを目的にしてしまうと、却って人間関係を失ってしまう」
後藤スダチ:「適度な距離で付き合いを深めていくように、という解釈でよいでしょうか」
九蛇都 牙莉亜:「そうだね、相手からの求めには快く。こちらからは多くを求めない」
九蛇都 牙莉亜:「営業の基本を守れば問題ない」
後藤スダチ:「はい!ありがとうございます!勉強になります!」
九蛇都 牙莉亜:「うん、頑張ってくれ営業主任」
九蛇都 牙莉亜:「各種データは開発部や企画のほうにもフィードバックを」
後藤スダチ:「もちろんです!ムセイオンのアトリエ内で装備を試験できましたから」
後藤スダチ:「通常のテストルームでは再現できない極限環境下の動作データも多く取れています」
九蛇都 牙莉亜:(それに加えて、他校や国連のデータは開発部が特に喜ぶだろう)
九蛇都 牙莉亜:「フフ、それは良かった」
九蛇都 牙莉亜:「実地データは貴重だからね」
九蛇都 牙莉亜:「…スダチ。これは君の個人的な感覚で答えてくれて構わないが」
後藤スダチ:「はい」
九蛇都 牙莉亜:「現状の我が校のハイエンドクラスの量産兵器で」
九蛇都 牙莉亜:「一般生徒が武装した場合。戦力としてどの程度期待できると思う?」
後藤スダチ:「……これは私が伝え聞いただけの情報なので、なんらかのエビデンスをご用意できているわけではないんですが」
後藤スダチ:「ARESの運用兵器のひとつとして、セイクリッドピラー襲撃に用いられた……"機神"のデッドコピー品が目撃されたという噂があります」
後藤スダチ:「これらの兵器はジェネシス内の工廠内に残っていた生産データをもとにしていて……ええと、最初に確認された"機神"はうちの工廠をハックして作られたものなので」
後藤スダチ:「……物理的には私達ジェネシスも同一グレード機体を生産できる、ということになるのですが」
後藤スダチ:「実際に交戦した感触を言わせていただければ」
後藤スダチ:「ノドスの"機神"は、そのようなデータ的に再現可能な領域を遥かに超える異能とスペックを保有しています」
九蛇都 牙莉亜:「そうか、ふむ」
九蛇都 牙莉亜:(電脳深海ブレインの採掘での未知の技術の掘り起こしを進めない限りは)
九蛇都 牙莉亜:(まだ…という所だな)
九蛇都 牙莉亜:「ありがとう」
九蛇都 牙莉亜:「今後は予想さえできないような」
九蛇都 牙莉亜:「新たな勢力、未知の戦力の介入があってもおかしくはない」
九蛇都 牙莉亜:「それにどう当たるか」
九蛇都 牙莉亜:(或いは、どこをぶつけるか)
九蛇都 牙莉亜:「データは多いに越した事は無いからね」
後藤スダチ:「はい。心して対処します」
九蛇都 牙莉亜:「引き続きの活躍を期待している」
後藤スダチ:「……あの」去り際に、恐る恐る上目遣いで切り出す。
九蛇都 牙莉亜:「何かな?」
後藤スダチ:「文化祭開催を強行したこと……お、怒っていませんか?」
後藤スダチ:「文化祭を中止して、即座に情報統制をかけて対処に注力すれば、ジェネシスがイニシアチブを取れたかもしれないので……」
九蛇都 牙莉亜:「フフ…」
九蛇都 牙莉亜:物腰が穏やかになる。
九蛇都 牙莉亜:「なんや、そないな事を気にしてたん?」
九蛇都 牙莉亜:「何事にも遊びは必要やからねえ」
九蛇都 牙莉亜:「余裕と言うてもええ」
九蛇都 牙莉亜:「余裕がないと一回のミスで終わりやけど」
九蛇都 牙莉亜:「遊びがあると、方向転換も意外とできるんよ」
九蛇都 牙莉亜:「せやからね、スダチ」
後藤スダチ:「は、はい……!」
九蛇都 牙莉亜:「楽しんでいかな損や」
九蛇都 牙莉亜:「損はアカンねえ」
後藤スダチ:「はい……!あ、ありがとうございます!会長!」
後藤スダチ:深く礼をする。
九蛇都 牙莉亜:手を振って退室を促す。
後藤スダチ:扉の前でもう一度礼をして、生徒会長室を去る。
九蛇都 牙莉亜:「さて、と」
九蛇都 牙莉亜:手元のデバイスの画面をスライドさせていく。
九蛇都 牙莉亜:各種ニュース、営業報告などが目に入る。
GM:そのうちの一つには、カクタスヒルズハイスクールに関する報告資料がある。
GM:13時間前、カクタスヒルズハイスクールが滅亡した。キングダム連合学院の攻撃によるものだ。

■内偵報告:カクタスヒルズハイスクール
カクタスヒルズハイスクールは、救伐騎士団の総攻撃を受け滅亡した。
生徒会"カルテル"を主体としたARES思想への関与が理由であるとされる。
しかし、過酷な学区であるカクタスヒルズは、植民姉妹校としての併合の利点は明らかに小さい。
キングダム連合学院の性質上、政治的な体面を重視した結果の総攻撃であるとしても合点は行くが、
この総攻撃に至るまで"不夜王""騎士王"が慎重に調査を重ね、戦線を膠着させていたことには別の理由も存在するはずだ。
あるいは、その理由こそがこのノヴァリスにおいて最大版図を誇るキングダムのアキレス腱になる可能性もある。

カクタスヒルズ滅亡時点での学区防衛責任者は、副会長リンダ・L・ワインライダー。
"カルテル"の中枢メンバーは彼女一人を残して本校舎を引き払っていたようである。
他の"カルテル"構成員の行方は分からないが、リンダに限っては、確実な接触が可能だ。
リンダはカクタスヒルズ残党とともにキングダムの植民姉妹校である業武燐ゴブリン遊牧校区内に臨時拠点を構え、
キングダムへの報復攻撃のための義勇兵団を募っている。

九蛇都 牙莉亜:「藪をつついてみる、言うのも」
九蛇都 牙莉亜:「悪くないかもしれへんねえ」
九蛇都 牙莉亜:秘書室の予定表を更新する。
九蛇都 牙莉亜:「また、やいやい言うて怒りそうやけど」
九蛇都 牙莉亜:と専属秘書や秘書室長の顔を思い浮かべるが。
九蛇都 牙莉亜:「たまには現場に出るのも必要やからね」
九蛇都 牙莉亜:ジェネシス製の小型デバイスを握る。
九蛇都 牙莉亜:小さなサイコロの形をした多機能デバイス。
九蛇都 牙莉亜:『MASKed』
"10上がり"ジャック:「サボテンの藪から小鬼でも出てくれば」
"10上がり"ジャック:「王国の王はどの程度の反応を見せてくれるやろねえ」
"10上がり"ジャック:生徒会長の姿はすでにない。
"10上がり"ジャック:代わりに悪戯っぽい笑顔の少女が部屋を後にした。



GM:ロイス取得が可能です。
"10上がり"ジャック:ルキア・ティベリア/興味〇/軽蔑 そのトップとしての在り方に興味はあるけど統治の方法は趣味が合わない
GM:オープニングの時点で統治方針が全く違うことは明白だ





◆Opening◆嘴子原シェイル/レナ・ルナール




GM:続いて、PC2およびPC3のオープニング。
GM:お二人は侵蝕上昇をお願いします。
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルの侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (34 → 37)
レナ・ルナール:レナ・ルナールの侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (31 → 41)
レナ・ルナール:私こそが真の10上がりよ

一ヶ月前 キングダム定時制 クラブ『針刺し水爬虫』


GM:キングダム連合学院では、多くの生徒が部活動や仕事に打ち込んでおり、それが義務付けられてもいる。
GM:"不夜王"の統治が十全に及んでいるとはいえないこの定時制にあっても、高い比率を占める魔術師や混血種は
GM:それが秩序に沿うものであるかどうかはともかくとして、各々の儀式や研究に打ち込んでいる者が多い。
GM:では、レナ・ルナールは何をしているのか。
キングダム不良生徒:「ちくしょうブタだ!これじゃ勝負にならねえよ!」

キングダム不良生徒:不良生徒が叫び、テーブルに手札を叩きつける。
レナ・ルナール:「悪いね。また僕の勝ちだ。」
キングダム不良生徒:「気取りやがって!イカサマしてんじゃねえのか!」
レナ・ルナール:慣れた手付きでカードをテーブルに置く
レナ・ルナール:2のワンペア
社会人:「あのねお客さん、店ん中でギャンブルするのはいいけどさあ」
社会人:「"霊樹王"に見つかったらうるさいんだから。程々にしときなよ」
キングダム不良生徒:「うるせえよ!もう一戦だ!次は倍額賭けるぜ!」
レナ・ルナール:「いいね。そういう無軌道な情熱、大好きだよ。」
レナ・ルナール:海のように鮮やかに蒼い眼を細めて笑う
キングダム不良生徒:「海のように鮮やかに蒼い眼しやがって……!」
レナ・ルナール:「僕もだんだん手札が悪くなって来てるしね。」
レナ・ルナール:「次はほんとに負けちゃうかも」
キングダム不良生徒:「へっ、ナメんじゃねえぞ。1枚チェンジだ」
レナ・ルナール:「う~ん、じゃあ僕は2枚チェンジで」
レナ・ルナール:はらり、とカードを交換する。
キングダム不良生徒:「アタシは金貨2枚レイズだ!どうするよ、レナ・ルナール!」
レナ・ルナール:「いい手が入ったみたいだね。」
レナ・ルナール:余裕を崩さず、むしろ挑発するような微笑みながら
レナ・ルナール:「怖いなあ。もしかしてここは降りたほうがいいのかな?」
キングダム不良生徒:「なんだァ……?その余裕を崩さずむしろ挑発するような微笑みは……!」
レナ・ルナール:「しかも僕の心理状態まで読まれてるし…」
キングダム不良生徒:「根性あるならコールしてみろや!」
レナ・ルナール:「わかった」
レナ・ルナール:チリン
キングダム不良生徒:「!」
レナ・ルナール:金貨を二枚机に落とす。
レナ・ルナール:鈍い金属の音が小さく響く
レナ・ルナール:「受けよう。コールだ。」
キングダム不良生徒:「ヘッ……!まんまと乗せられやがって!」
キングダム不良生徒:「その海のように鮮やかに蒼い眼を後悔に歪ませてやるぜ!」
レナ・ルナール:「えー、怖いなあ」
キングダム不良生徒:「Jのフルハウスだ!ビビり散らかしな!」
キングダム不良生徒:手札を叩きつけるようにオープンする。
レナ・ルナール:「わ。凄いカード。」
レナ・ルナール:「だけど」
レナ・ルナール:♡3
レナ・ルナール:「ざ」
レナ・ルナール:◇5
レナ・ルナール:「ん」
レナ・ルナール:♤8
レナ・ルナール:「ね」
レナ・ルナール:♧9
レナ・ルナール:「ん」
レナ・ルナール:♧A
レナ・ルナール:「♡」
キングダム不良生徒:「……!?」
レナ・ルナール:少女が一枚ずつ出したカードは間違いなく『ブタ』のカード
キングダム不良生徒:「な……なんだその手は!?」
レナ・ルナール:だが
レナ・ルナール:体面の相手はなぜか己が負けてしまったと錯覚している。
レナ・ルナール:否、体面の少女だけではない。
レナ・ルナール:この店にいる全ての人間がこの勝負の勝敗を『誤認』している。
キングダム不良生徒:「は、8のフォーカードだと……!?」
レナ・ルナール:「あはは、最後にツキが回ってきて助かったよ」
キングダム不良生徒:「信じられねェ……!」ガクッ
キングダム不良生徒:カードを撒き散らすようにテーブルの上に突っ伏す。
レナ・ルナール:「あ、倒れちゃった。」
レナ・ルナール:「この程度で倒れるようじゃ、僕の期待には答えられないかなあ。」
GM:――キングダムの学生として、レナ・ルナールは何をしているのか?
GM:『何もしていない』。するべき時ではないと考えている。
社会人:「あーあ」不良生徒に毛布をかけている。
レナ・ルナール:「マスター。この子……えっと、名前は何だっけ」
レナ・ルナール:「ま、どうでもいいか。」「適当に介抱してあげてよ」
社会人:「人間って無茶な遊びするからこうなるんだよなあ。ルナールさんもいい加減働きなよ」
社会人:「危なっかしくて見てられないや」
レナ・ルナール:「そんなこと言って、いっつも僕のこと気にかけてくれるくせに~」
社会人:「そりゃそういう接客プログラムだからね」
GM:その時、入店を知らせる扉のベルが鳴る。
社会人:「いらっしゃいませ~」
社会人:「おお!サイシバラ先生!久しぶりじゃないですか」
嘴子原シェイル:「や。でも、先生はやめてってば」きょろきょろと店の中を見回す
嘴子原シェイル:「けっこう賑わってるけど……端の方なら空いてるかい?」
社会人:「どうぞどうぞ、先生のための席なら満席でも一人蹴り出すよ」
社会人:「いつものハーブティーセットでいいかな?」
嘴子原シェイル:「お願いね~。ちょっと使い込んじゃって……」
レナ・ルナール:「ここここ」
レナ・ルナール:「ここなら空いてるよ」
嘴子原シェイル:「……うん?」手招きする可憐な少女の姿に気付く
嘴子原シェイル:こう言っては何だが、こんな場末には似合いそうもない、どこかから"降りて"きたかのような印象
嘴子原シェイル:とはいえ馴染みの店で警戒することもなく、隣りへ座る
嘴子原シェイル:「ありがとう。蹴り出される子がいなくて良かったよ」
レナ・ルナール:「いえいえ、こいたこそご指名有難うございます。」
レナ・ルナール:「まずは互いの喉を潤すためにカクテルとフルーツなど如何ですか?」
嘴子原シェイル:「ご指名って……マスター、もしかして"そういう"サービス始めたの?」
嘴子原シェイル:勧められた通り、盛られたフルーツの山からブドウを一粒捥ぐ。
嘴子原シェイル:「ん……っ、おいしい」
レナ・ルナール:「いいなあ、僕にも一口ちょうだい?」
レナ・ルナール:媚びるような誂うような視線でシェイルを見つめる
嘴子原シェイル:「えっ、ええっ……と」
嘴子原シェイル:「は、はい……」あーん、と。手に持っていた分を彼女の口元へ運ぶ
レナ・ルナール:「ありが」
レナ・ルナール:淡い桃色の唇がシェイルの指先の果実を包み
レナ・ルナール:その先にある繊細な指先に優しく触れた
レナ・ルナール:「と」
嘴子原シェイル:「……っっ!」その柔らかさを実感した瞬間、思わず手を引いてしまう
嘴子原シェイル:普段はあまり接しないタイプだけに、悶々とした気持ちを押し殺すので精一杯だ。
レナ・ルナール:濡れた桃のような柔らかな感触。そして唇が離れた瞬間に生じた艶やかな水音が君の耳を刺激する。
レナ・ルナール:「ん、おいし」
嘴子原シェイル:目を細めたまま横の彼女へと向けないでいる。
レナ・ルナール:左手で口元を隠しながら小さく咀嚼する。懐いた主人に餌をもらう小動物を思わせるような仕草
レナ・ルナール:「どう、芸術家の先生。」
レナ・ルナール:「ドキドキした?」
嘴子原シェイル:「ん、んんーっ!」わざとらしい咳払い。
嘴子原シェイル:生憎とそいうった流派・・の出身ではないというのに……!
嘴子原シェイル:「そ、そうだ!名前をまだ聞いてなかったね」
レナ・ルナール:「えー、ひどい。」
レナ・ルナール:「僕は君の名前を知ってるのに。」
レナ・ルナール:「君は僕の名前を知らないんだ。」
レナ・ルナール:クスクスと楽しげに微笑む
嘴子原シェイル:生娘と思われることに恥じらいはないが、さりとてここまで翻弄されるとは
嘴子原シェイル:目を泳がせながら向かいで皿洗いをしているマスターに視線を送る
嘴子原シェイル:「(た、助けてマスター……!この子なんて名前なの!?)」
レナ・ルナール:言っちゃダメだよ~という視線を送る
社会人:(レナ・ルナールだよ!)
社会人:(変なやつなんだ。あんまり関わらないほうがいいよ!)
社会人:言ってはいない。頭部ディスプレイにテキストを表示しているだけなので。
レナ・ルナール:「あっずるいっ」
レナ・ルナール:わざとらしく色素の薄い頬を膨らませる
嘴子原シェイル:明らかバレてしまっていた。だからといって沈黙を続ければどうなるか……!
嘴子原シェイル:「れ、レナ・ルナール!そう、レナだよね」うんうん。あからさまに頷く
レナ・ルナール:「明らかにカンニングしてたけど。」
レナ・ルナール:「いいや、フルーツが美味しかったし許してあげる。」
嘴子原シェイル:「もう勘弁してぇ…………」
嘴子原シェイル:こんなか細い声は生娘でも出さないであろう
レナ・ルナール:「そう。僕はレナ・ルナール。今はキングダムで暮らしてる魔女だよ。」
嘴子原シェイル:「ええーっと、私は勿論覚えてた訳だけど」
嘴子原シェイル:「レナの方こそ私をどこで知ったの?」
レナ・ルナール:「そんなの決まってるじゃないか。」
レナ・ルナール:蒼い眼が君を見つめる。
嘴子原シェイル:覗きこまれる。なるほど確かにこれは、海のように、鮮やかに蒼い眼。
レナ・ルナール:真っ直ぐに向けられたその瞳は、まるでその世界に君しか写っていないかのような錯覚を呼び込む
レナ・ルナール:「君がこの店に来るたびに、僕が君のことを追いかけていたからだよ」
嘴子原シェイル:「……マスター」
嘴子原シェイル:「……変な子だね、彼女」
嘴子原シェイル:大海原に浮かんだかのような孤独から一瞬で引き戻された
社会人:「変なんだってば」
社会人:「英雄がどうとか時代がどうとか……」
社会人:「真面目に取り合ったら損するよ」
レナ・ルナール:「冗談だよ~」
レナ・ルナール:「だってさっきマスターが君の名前の呼んでたじゃないか。」
レナ・ルナール:「だから君の名前がわかったの。」
レナ・ルナール:「初歩的なことだよ?シェイル・サイシバラ」
嘴子原シェイル:「はー、心配して損した」なんて
嘴子原シェイル:マスターはサイシバラ・・・・・としか呼んでないのにね
嘴子原シェイル:「で、本当に何か用かな……?依頼なら明日受けてもいいけど……」
レナ・ルナール:「そう?じゃあ、ほんとにお願いしちゃおうかな。」
レナ・ルナール:「それが、明日になるかいつになるかはまだわからないけど。」
嘴子原シェイル:「うん。ちょうど土地を落として懐が寂しかったし」
嘴子原シェイル:それは依頼にしては随分と曖昧で、迂遠な切り出しに感じた。
レナ・ルナール:????について《情報:ノヴァリス》 難易度;???
レナ・ルナール:《援護の風》+《ウィンドブレス》
レナ・ルナール:10dx+2+9
DoubleCross : (10DX10+11) → 10[1,2,4,5,6,7,8,9,9,10]+1[1]+11 → 22

GM:成功しました。
レナ・ルナール:《夢の雫》達成値+10、合計32
レナ・ルナール:「今は、聞き流してくれてもいい」
レナ・ルナール:「君は自覚してるいるかどうかわからないけれど。」
レナ・ルナール:「君は今、この学園に破壊と混乱を招く『災厄の種』を育てている。」
嘴子原シェイル:先程と同じように。しかし今度の彼女の眼は
嘴子原シェイル:吸い込まれる広い海原ではなく、覗き込めない深海の濃紺。
レナ・ルナール:「そしてその『種』はいずれ必ず君自身にも災いを呼び込む。」
レナ・ルナール:「それが、天より堕ちてくるものなのか、地より起こるものなのかはまだ確定されていないけどね。」
嘴子原シェイル:結露したカクテルグラスの縁を、雫が上から下へ流れ落ちる。
レナ・ルナール:「そして、君が災厄に苛まれる時、君の周りには救いの手を伸ばす者はいない。」
レナ・ルナール:「何故ならそれは常の者には死よりも恐ろしい恐怖の形をしているからだ。」
嘴子原シェイル:脅し……ではない。不確かで明瞭な確信という矛盾が、心をざわつかせる。
レナ・ルナール:「だけど、僕だけは君に手を差し出すことが出来る。君と一緒に地獄に落ちることが出来る。」
レナ・ルナール:「何故なら、その地獄の渦中にこそ、きっと僕が焦がれ続けている出会いがあるからだ。」
レナ・ルナール:不意に、君の緊張を解きほぐすようににへらと笑う
レナ・ルナール:「ということを、シェイルには覚えておいてほしいな。」
レナ・ルナール:「それが、僕からの依頼。簡単でしょ?」
嘴子原シェイル:「……うん。じゃあ、その時は助けて貰おうかな」
嘴子原シェイル:「でも生憎と」魔の道に生きる者として
嘴子原シェイル:「どこまで堕ちようと、その眼が世界を捉えている限り」
嘴子原シェイル:「私には現実に見えるけどね」
レナ・ルナール:「ああ、そうだね。それでこそ…だよ。」
レナ・ルナール:「そんな君だからこそ、素晴らしい地獄(英雄譚)が生まれるんだ」



現在 嘴子原シェイル宅

GM:嘴子原シェイルがレナ・ルナールの言葉を覚えていたとして、全てを信じていたわけではないだろう。
GM:頭から否定したり怒りをぶつけなかっただけ、寛容な対応であったとすら言えるはずだ。
GM:しかし、信じていたとしても、避けられる事態ではなかった。
GM:窓の外に何かがびっしりと張り付き、蠢いている。
GM:雨の夜に溶け込むような黒く濁った色彩だが、それは蠕虫の群れだ。
GM:――テーブルの上には、また一通の手紙が置かれている。
GM:封蝋には魔法局の印が押されている。内容は読まなくとも分かる。
GM:『キングダム市街総括図を至急提出せよ』。
GM:ゴミ箱に捨てても、焼き払っても、飲み物を取りに別の部屋に行って戻ってきても、それが置かれるようになった。三日前からだ。
GM:『提出』というのは欺瞞的な言い回しだ。すなわち――パトロンとしての権限で、これまで作り上げてきた作品を没収し、破棄しようとしている。
嘴子原シェイル:窓を覆いつくすだけなら、まだ初期段階と見るべきだろう。
嘴子原シェイル:あの手この手を尽くすなら、既に浮いていたって可笑しくは無いのだ。
嘴子原シェイル:「流石に……」とはいえ
嘴子原シェイル:「魔法局、いや、連中・・から借りた家を放棄しないのは迂闊すぎたかな……!」
GM:電話のベルが鳴る。定時制らしい、旧式の電話機だ。
GM:電話線を抜いていたとしても彼女らには関係ない。
嘴子原シェイル:手に取る。取らない程度で変わるのならば、逃げるのすら諦めるべきだ。

魔法局生徒:〈嘴子原シェイル。本日は最終通告のためにご連絡しました〉
魔法局生徒:〈至急、魔法局に出頭し、キングダム市街総括図の提出をお願いします〉
魔法局生徒:〈魔術師"チッカー・フリッカー"および"廃疾鳴らし"がそちらに向かっています――が〉
魔法局生徒:〈提出の意思ありとご返答いただければ、一切の危害は加えません。お約束しましょう〉
嘴子原シェイル:「ちょっと聞こえなかったな……」
嘴子原シェイル:「提出?未完成を許すほど懐事情が寂しくなったのかな?」
嘴子原シェイル:「まだ足りない。そう再三申し上げたんだけどね私は」
魔法局生徒:〈申し訳ありませんが、一切の理由はお教えできません〉
GM:定時制の"血統王"による反乱、『血統政変』が失敗に終わった。
GM:それが関係しているのだろう、と想像することはできる。
GM:いずれ全日制への反逆のために利用すべきだった切り札が、敗北によって処分すべき爆弾に変じてしまったのだと。
GM:だが、確かなことは何も分からない。魔法局がそれを開示することもないだろう。
嘴子原シェイル:「提出の意思が無いわけじゃない……!だからって、あまりに急すぎるだろう」
嘴子原シェイル:「こんな執拗な取り立てまでするなんてさ」
嘴子原シェイル:「ちゃんと渡すべきものは渡す。そういう約束で一致していたはずだろう!?」
魔法局生徒:〈提出の意思が『ないわけじゃない』〉
魔法局生徒:〈『今すぐ提出する』という意味であると受け取って構いませんか?〉
GM:そう答えてはいけない。その程度の経験則はある。
GM:シェイルとこうして会話を繋いでいる以上――電話口のこの生徒は
GM:そのような魔術師であることは間違いないからだ。
嘴子原シェイル:「くっ……!」歯噛みする
嘴子原シェイル:何故。まだ猶予はあったはずだ。
嘴子原シェイル:何が、何を・・取り付けたがっている?
嘴子原シェイル:判断材料は無い。このままでは一方的に押し切られるだけだ。
魔法局生徒:〈我々は寛容な対応を行っています。仮に円卓議会が動けば〉
魔法局生徒:〈あなたに現在与えているような猶予はないと考えてください〉
魔法局生徒:〈10秒以内にご返答を確認できない場合〉
魔法局生徒:〈確保行動を開始します〉
嘴子原シェイル:恐らくは議会の前に、先述通りの魔術師が送り込まれるだろう。
GM:据付の機械式時計の秒針が音を刻んでいく。8秒。9秒。
嘴子原シェイル:輝く刃で昏倒させられるほうがマシだと思えるような、魔術師が。
嘴子原シェイル:だが。
嘴子原シェイル:「提出は……」
嘴子原シェイル:私は。私の世界を。
嘴子原シェイル:「────提出は、しない。」
嘴子原シェイル:手放すわけにはいかない。
魔法局生徒:〈――10秒が経過しました。残念です〉
魔法局生徒:〈お元気で。嘴子原シェイル〉
嘴子原シェイル:「ああ、こっちも残念だよ!」
GM:――ダン!!
嘴子原シェイル:捻る暇すら惜しんで扉を蹴破る。
GM:窓に穴が貫通した。シェイルの背後で戸棚を破壊する。
GM:ダン!ダン!ダン!
嘴子原シェイル:窓を埋め尽くす?そんな示威行為をするから陰険呼ばわりされるのだ。
GM:銃弾のように打ち込まれているのは、蟲だ。硬殻を持つ、小さなダンゴムシのような。
"廃疾鳴らし":「出でよ蟲よ、九匹の仔虫たちよGang ût, nesso, mit nigun nessiklînon
"廃疾鳴らし":「愚かな選択をしたな。嘴子原シェイル」
"廃疾鳴らし":夜の森のどこかから声が聞こえる。姿はない。
嘴子原シェイル:「クソ……!別に愛着が無かった訳じゃないんだけどな!」飛び出した家の外で、森からの声に耳を澄ます
GM:――ジリリリリリリリ!
GM:目覚まし時計のようなベルの音が鳴り、ローブで顔を隠した生徒がじわりと姿を表す。
"チッカー・フリッカー":「32、31、30……こんにちは。私は"チッカー・フリッカー"」
"チッカー・フリッカー":「1683秒以内に仕留めろと……命令されている。恨みはないけど……」
嘴子原シェイル:「私は"エクスムンド"。もっとも、ご存知だろうけど」
"チッカー・フリッカー":硝子のようなナイフを長袖の中から取り出す。
"チッカー・フリッカー":「……22、21、20……」
嘴子原シェイル:ナイフのような鈍色に光る工具──製図ペンを取り出す。
"チッカー・フリッカー":ふ、と音のない足捌きで距離を詰める。
"チッカー・フリッカー":喉に狙いを定めている。だが『総括図』が隠されている箇所であっても、躊躇なく斬りつけることだろう。
"チッカー・フリッカー":魔法局の狙いは『総括図』の回収ではなく破壊なのだから。
嘴子原シェイル:呼吸に従って後ろに飛ぶ。彼我の身体能力に差が見受けられないとはいえ、一手目としてはあまりに安直な動き。
嘴子原シェイル:それを
嘴子原シェイル:見たときには既に、2本目・・・が彼女の足元で雨模様の光を反射していた。
"チッカー・フリッカー":「……」一度目の斬撃は後退のステップに届かず、空振りしている。
嘴子原シェイル:図面が既に引かれている以上、それは最速最短の動きで隆起・・する。
嘴子原シェイル:塔が。尖塔が。喉元を貫かんと差し迫る。
GM:ジリリリリリリリ!
GM:再びベルの音が鳴った。"チッカー・フリッカー"の姿がこの世界から消失する。
嘴子原シェイル:三本の重なり合う先端もまた空を切った。
嘴子原シェイル:最低限の身体能力は備えていようと──空間的跳躍を見破る反射神経は、無い。
GM:そして、横合いから
GM:――バヂッ!!
GM:蟲の狙撃に被弾した。肌を食い破るような痛み。
"廃疾鳴らし":「肉から皮へ、皮からこの矢へとût fana themo flêsgke an thia hûd,     ût fan thera hûd an thesa strâla
嘴子原シェイル:「ぐ、ぅぅ……ッ!」肌を食い破られる痛み
"廃疾鳴らし":「我々は君の能力を知っている。勝てる見込みのない者を送り込むわけはないだろう」
嘴子原シェイル:赤い鮮血が信号となって脳を駆け巡るように、思考を須臾の時間中断させた。
"廃疾鳴らし":「人間の体はわかりやすくていい。痛覚神経に到達すれば、魔術に必要な集中を続けることもできない」
"廃疾鳴らし":ガコン、とリロードをする音がどこからともなく響く。
GM:ジリリリリリリリ!
"チッカー・フリッカー":「……1、0」
"チッカー・フリッカー":思考が途切れたシェイルの背後に、"チッカー・フリッカー"が出現した。
嘴子原シェイル:「はぁ……はぁ……」面した街道の奥へといつの間にか押し込まれている
嘴子原シェイル:雨に打たれた煉瓦がもうどうしようもないというほどに、押し当てられた上着を濡らしていた。
レナ・ルナール:チッカー・フリッカーがシェイルの背後に出現し
レナ・ルナール:嘴子原シェイルの体を切断せんとした刹那
レナ・ルナール:───りん───
レナ・ルナール:と軽やかな鈴の音が響いた。
レナ・ルナール:次の瞬間、シェイルの背に覆いかぶさったのは
レナ・ルナール:"チッカー・フリッカー"の握る刃ではなく、寝息を立てて崩れ落ちる"チッカー・フリッカー"自身の体だった
嘴子原シェイル:ドサリ、という。想像だにしていなかった音が
嘴子原シェイル:振り返るよりも先に、思考を止めさせた
"チッカー・フリッカー":「……」うつ伏せに倒れた"チッカー・フリッカー"の上に雨が降り注いでいる。
"チッカー・フリッカー":「…………ぐう」
"廃疾鳴らし":「……!何が起こった!?」
嘴子原シェイル:「なん……だい、これは…………」
レナ・ルナール:「魔法だよ。」
レナ・ルナール:「君を助けにきた、可愛い魔法使いの素敵な魔法さ」
レナ・ルナール:──ちりん、と鈴の音がなる。
嘴子原シェイル:鈴の音にも劣らぬ、凛とした声。耳朶に染みついて忘れられるはずのない色。
"廃疾鳴らし":「嘴子原シェイル!どうやって……外部に助けを求めた!!」
"廃疾鳴らし":「連絡手段は全て監視していたはず……!」
嘴子原シェイル:「は、はぁっ」
嘴子原シェイル:「言ってただろう?それこそ──魔法だって」
"廃疾鳴らし":「ならば遅かったのだろうな!蟲は既に体に喰い付いている!」
"廃疾鳴らし":「外科摘出の時間は与えん!『総括図』を渡せ!」
嘴子原シェイル:「──甘いね。甘いよ」
嘴子原シェイル:「魔術師として二流。芸術家なら三流」
嘴子原シェイル:足元から、淡い光の幾何学模様が走っていた。
"廃疾鳴らし":「……!まさか!」
嘴子原シェイル:「────私の体が!作品に釣り合うなんて脅しをするのはさ!!」
"廃疾鳴らし":周囲は森ではない。
"廃疾鳴らし":街道近くの、つまり
"廃疾鳴らし":旧市街区に誘い込まれていたのだと気付く。
嘴子原シェイル:市街地のことなら、手に取るようにわかる。
嘴子原シェイル:例えば、眼前の大通り右手前にあるショコラショコランのケーキ屋の向かいには。
嘴子原シェイル:ちょっと鼻につく、正しく世間知らずのお嬢様といった子の開くティーショップがあって。
嘴子原シェイル:雨水が沁みるように魔力が通る。
嘴子原シェイル:もう少しで歯車のように噛み合ってしまいそうな二つの陣が、不躾になぞられた事実へと反攻・・を起こし……
嘴子原シェイル:──雨の中、巨人の調理場もかくやという火柱が煌々と燃え立った。
"廃疾鳴らし":銃声が鳴る。だが火柱の点火よりは遅い。
"廃疾鳴らし":「うぐああああああッ……!!」
嘴子原シェイル:「はァっ……。まったく……」
嘴子原シェイル:「いくら仲が悪いからといっても、何を焼き上げるつもりなんだか……!」
嘴子原シェイル:自分で起こしておきながらぼやく
"廃疾鳴らし":80mほど先の廃墟で、十字冠転送の光が瞬く。
レナ・ルナール:パチパチ、と手をたたく音が聞こえる
レナ・ルナール:「さっすが、かっこよかったよ。」
レナ・ルナール:「サイシバラせんせ」
嘴子原シェイル:「こちらこそありがとう」
嘴子原シェイル:「地獄で待ってる魔女さん?」
レナ・ルナール:「そう、僕はまだ待ってるだけ」
GM:魔法局が増援を感知できなかったのも当然だ。シェイルは増援など呼んでいなかった。
GM:レナ・ルナールがこの日を知っていて、この日に待っていただけだ。
レナ・ルナール:白く、細い腕をそっと君に向けて差し出す
レナ・ルナール:「あの日の予言通りに差し出した僕の手を」
レナ・ルナール:「君が掴んでくれるのをね。」
嘴子原シェイル:赤く食い破られた手を、確かに重ねる。
レナ・ルナール:「どうする?今ならまだ引き返せるかもしれないよ?」
嘴子原シェイル:「まだだよ」
嘴子原シェイル:「まだ見える。まだ歩ける」
嘴子原シェイル:「堕ちきるには、まだ、早すぎる」
レナ・ルナール:「そうか。そうだね。」
レナ・ルナール:「なら、決まりだ」
嘴子原シェイル:手を、強く握り返す。
嘴子原シェイル:「ああ」
嘴子原シェイル:「ここが地獄じゃない以上」
嘴子原シェイル:「私の行きたい方へ、エスコートしてもらう」
嘴子原シェイル:自由落下は、それまでのお預けだ。
レナ・ルナール:くすり、と美しいものを見たように微笑む。
レナ・ルナール:「わかった。それじゃあ共に綴りに行こうか。」
レナ・ルナール:「自身の誇りに懸け、悪逆の王たちに反旗を翻す」
レナ・ルナール:「新しい《英雄》の物語を」



GM:ロイス取得が可能です。
レナ・ルナール:嘴子原シェイル/期待○/隔意
嘴子原シェイル:OPの頃は「レナ・ルナール 興味/○猜疑心」で取るつもりだったんですけど
嘴子原シェイル:○信頼/猜疑心に変えておきます





◆Opening◆籟ミズキ/ウルスラ・ミック・ベニ

GM:最後のオープニングを開始します。まずはウルスラさんの登場ですが
GM:オープニング二度目の登場なので、登場侵蝕は1で構いません。
ウルスラ・ミック・ベニ:は~い
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を1(→ 1)増加 (42 → 43)



4年前 キングダム辺境

GM:敵の軍勢は学区辺境近くにまで後退していた。生徒達が力を尽くし、奮戦した結果であると喜ぶ者もいる。
GM:実際は、理事会の上層部が交渉した結果として、紛争の終結を取引しただけのことかもしれない。
GM:ウルスラ・ミック・ベニは、生徒の救出作業に従事していた。
GM:大規模な破壊に巻き込まれ、十字冠転送もされずに瓦礫の下に生き埋めになっている生徒は少なくない。
キングダム一般生徒:「あ、ありがとう……ありがとう……」
キングダム一般生徒:消耗している。長く続いた紛争のせいかもしれない。
ウルスラ・ミック・ベニ:「『時の猟犬は全てを捉う、されど栄華を夢に見よ』」
ウルスラ・ミック・ベニ:霊妙な没薬を香らせ、手を添える。すると生徒たちを押し潰す瓦礫が僅かな時間、崩落前の姿を取り戻す。
ウルスラ・ミック・ベニ:「そんなこと言っている暇があれば、他の子のとこに行って。構ってる暇ないですから」
GM:何人かの生徒が必死にその下から逃げ出す。歩けない者は他の生徒の肩を借りていた。
キングダム一般生徒:「あの、お名前だけでも……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「風塵王ロード・ウェザリー麾下、ウルスラ」苛立ちを隠すこともせず、早口で素気無し。
ウルスラ・ミック・ベニ:「じゃあさっさと行ってください。これからが詰めなのに、先輩はどこに……!」
GM:視線の先には、大きな建物があった。どこかの社会人企業が建てたのであろう、巨大な生産施設ビルだ。
GM:そのビルを挟んだ反対側で、何かが起こった。
GM:閃光がビルの輪郭を照らして、視界が一瞬だけ真っ暗になった。
GM:すぐに収まる。――不気味な光だった。
ウルスラ・ミック・ベニ:「──ッ」恐怖に視界と総身を包まれてながら、知覚と同時に走り出していた。
ウルスラ・ミック・ベニ:誰より無謀な行いをする人の隣が、私のたった一つの居場所なのだから、足を止める暇はない。
キングダム一般生徒:「ウルスラ先輩!」
キングダム一般生徒:ウルスラを呼びに来た生徒と鉢合わせになる。
キングダム一般生徒:「あっ、あの!どうにか……してください!アカネ先輩が……!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「知っ……だろうと思って……!」声を受けながら駆ける。
ウルスラ・ミック・ベニ:強く、恐れることを知らず、何をするのか分からない彼女についていくには常に必死であがき続ければならない。
ウルスラ・ミック・ベニ:足りないところも山ほどあるのだ、私が役立つこともあるだろう……厭な気配への、警戒とか。
GM:現場に到着した時……それが倫道アカネだと、一目では分からなかった。
GM:普段の彼女よりもひどく小さかったからだ。
倫道アカネ:「ウルスラ」
GM:腰から下が千切れている。
ウルスラ・ミック・ベニ:「せんぱ、ぁっ──?」
GM:リザレクトの兆しがない。そもそも、それ以前の異常がある――
GM:倫道アカネの十字冠が砕けていた。
ウルスラ・ミック・ベニ:腰から下もそうだが、視線を向けたのは上方。
ウルスラ・ミック・ベニ:「砕け、なんで……」
倫道アカネ:「なんでだろう」ぼんやりと呟く。
倫道アカネ:「死ぬのかな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「まさか"十字冠を破壊する"、力──いや、そんなことより」
キングダム一般生徒:「どっ、どうにか……」
キングダム一般生徒:「どうにかできないんですか!?ウルスラ先輩!!」
キングダム一般生徒:「死んじゃいます!アカネ先輩が!そんなこと……」
キングダム一般生徒:「あっていいはずない!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「私に言わないでよ……!ああ、先輩!」
ウルスラ・ミック・ベニ:傍に寄り、手を取る。
倫道アカネ:「死ぬ時って……どんな気持ちなんだろ……」
倫道アカネ:「ウルスラは想像したことある?」
倫道アカネ:「誰も知らないんだ……"勇者"のみんなの記憶を探したって……」
ウルスラ・ミック・ベニ:傷口に触れてもやはり修復の気配はない。外で慣れ親しんだ、ずっと遠くにあった死が、目の前に迫る。
倫道アカネ:「死ぬ時は意識がなくなっちゃうから……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……そう、ですか」手を止めて、思考が落ち着く。
ウルスラ・ミック・ベニ:いつも先輩についていくので必死で、何を返せるのかばかり考えていた。
ウルスラ・ミック・ベニ:その答えが見えた……導かれた気がした。
ウルスラ・ミック・ベニ:「想像したことは、ありません。ですがよく知っています」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ご存じでしょう。私が死者の霊を呼ぶ術者であることを」
ウルスラ・ミック・ベニ:「死んでる友達の方がずっと多いんです、昔から」
キングダム一般生徒:「……な、なに……」
キングダム一般生徒:「言ってるんですか……?」
キングダム一般生徒:「……っ!」ウルスラの頬を張る。
キングダム一般生徒:「なんで諦めるんですか!?助けてあげないんですか!?」
キングダム一般生徒:「アカネ先輩の一番の従者なんでしょう!?」
ウルスラ・ミック・ベニ:打擲されて眼鏡が弾け飛び、瓦礫の中に消える。
ウルスラ・ミック・ベニ:「……ええ、そうです」
ウルスラ・ミック・ベニ:「先輩は、私たちに助けを求めたりしていません」
ウルスラ・ミック・ベニ:「一度だって、その様な事は。それは私の役目ではない」
キングダム一般生徒:「私はアカネ先輩に生きていてほしいんだッ!みんなだってそう!」
キングダム一般生徒:「あなたは死人とやらがお友達だからいいかもしれないけど――!」
倫道アカネ:「……やめてよ」
倫道アカネ:「喧嘩なんて、もう……見飽きちゃった。つまらない」
キングダム一般生徒:「……ご、ごめん……なさい…………」顔を覆い、泣き崩れる。
倫道アカネ:「ウルスラ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「はい、先輩」
倫道アカネ:「死ぬのが怖いって思ったことある?」
倫道アカネ:呼吸が弱くなりつつある。
倫道アカネ:「私は……怖いとも、怖くないとも、思えなかった。わからないから……」
倫道アカネ:「誰かが……教えて……くれれば、よかったなって……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ある者は彼方を常春の国と呼び、ある者は永遠の戦場を得て、ある者は夢の時間と」
ウルスラ・ミック・ベニ:「彼方の事を、そう教えてくれました……だから、私は怖いと思ったことはありません」
ウルスラ・ミック・ベニ:それが自分の死である限り。
ウルスラ・ミック・ベニ:「肉体から解き放たれれば、役割は終わるのです。自由を得るのです」
ウルスラ・ミック・ベニ:「先輩が見たいものを、見に行けるのです」別れて、共に居られなくなることが怖かった。
倫道アカネ:「……違うよ。ウルスラ……ウルスラが知っていると思っているのは、『死』じゃない……」
倫道アカネ:「……『死後』の話だよ。ずっと、それが心配だった……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……心配?」
倫道アカネ:「教えてあげるね……………」
倫道アカネ:「…………」
GM:倫道アカネが沈黙してしまってからも、しばらく、握った手には力が込められていた。
GM:時間にしてほんの数秒。やがて、その力も抜けた。
ウルスラ・ミック・ベニ:「……」熱と力が消えていくまで、握り締めて。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ひどいよ、最後に期待させて……」
ウルスラ・ミック・ベニ:外套のボタンを外し、小さな亡骸をくるもうとして、手を止める。
ウルスラ・ミック・ベニ:繋いだままの手に、止まる。
ウルスラ・ミック・ベニ:彼女を奪った十字冠を破壊する力は、ノヴァリス全ての脅威だ。
ウルスラ・ミック・ベニ:その成果は幾つ生まれる事となるだろう。きっとそう多くはない。
ウルスラ・ミック・ベニ:だから彼女は貴重な遺産だ。その身に根付くものも含めて、誰にとっても。
ウルスラ・ミック・ベニ:「今、この手を離したら」ぽつりと、涙と同じ歩調で零す。
ウルスラ・ミック・ベニ:「本当に、お別れになってしまう」そんなのは、嫌だ。
ウルスラ・ミック・ベニ:これで終わりなんて、許せない。中途半端な言葉を遺した先輩のことも。
ウルスラ・ミック・ベニ:彼女の死に、残酷な別れと、ノヴァリスに圧し掛かる脅威しか見いだせない自分も。
ウルスラ・ミック・ベニ:「風塵王せんぱい、勇者さま」
ウルスラ・ミック・ベニ:「貴女の従者が、きっと見つけます」
ウルスラ・ミック・ベニ:「その死の意味を、その系譜を継ぐことで」



現在 キングダム大廃棄場


GM:長い夢……それも、悪夢のような酩酊から覚める。
GM:風が吹いている。ガサガサと何かが鳴り、転がっていく音。
音楽:《インペリアル♪……アル♪……ザザッ、お買い物なら……ビッ、ザザッ》
GM:投棄された機材が、ノイズ交じりのCMソングを流し続けている。
GM:キングダムの廃棄区画の中には、特に『大廃棄場』と呼ばれる一角があった。
GM:栄光あるキングダムの発展の闇。不要とされたものが流れ着く命なき墓場。
GM:ウルスラには見覚えがある。ここは、あの日……倫道アカネが命を落とした場所だ。彼女が命と引き換えに守った区画。
GM:当時、『十字冠を破壊する兵器』について判明していることはあまりにも少なかった。
GM:十字冠を破壊するに至る作用が、土地に残留する可能性があるという噂があった――生徒達の恐れから来た噂だ。
ウルスラ・ミック・ベニ:「つまり、お似合いの場所ってわけだな」
ウルスラ・ミック・ベニ:つんと鼻をつく臭い、潰れて濁った機械の声、突き放すように広がった空を仰いで状況確認。
ウルスラ・ミック・ベニ:「守った領土も、結んだ誓いも……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「継いだ宝物も、全部この様か」星に手を伸ばし、手の甲を見る。
ウルスラ・ミック・ベニ:刻まれた文様も、心臓が拍を打つたびに感じるお歴々との繋がりも。
ウルスラ・ミック・ベニ:何もなかった。
ウルスラ・ミック・ベニ:あるのはただ、負けて、それ以上の価値も与えられず、ぞんざいに放り出されたという事実。
ウルスラ・ミック・ベニ:「……参ったな」
ウルスラ・ミック・ベニ:例えば死を与えられたなら。その手段が無い以上仕方のないことことだが。
ウルスラ・ミック・ベニ:「名を連ねる価値はないってことか、ボクは」
 :「──どうされたのですか?」
 :上方から声。
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (34 → 42)
籟ミズキ:崩れた石壁に、ちょこんと座っている少女。
籟ミズキ:後頭部で括った身長ほどもある髪を風に流している。頭部からは東洋の龍を思わせる角が生えていた。
ウルスラ・ミック・ベニ:「どうもしてないよ」目を向けることも億劫で、そのまま返す。
ウルスラ・ミック・ベニ:「死にたかったな~って思ってるだけ」
籟ミズキ:すたりと降り立つ。
籟ミズキ:「そうですか」
籟ミズキ:「珍しいですね」
籟ミズキ:すっくと手を取り、背負い上げる。
籟ミズキ:「私には、あなたが信じがたい狼藉を受けた後のように見えます」
ウルスラ・ミック・ベニ:するりと宙に浮かされた気分。きっとクンフーというやつなのだろう。
籟ミズキ:有無を言わせぬ手付きである。抵抗しようとしてもできなかっただろう。そのまま歩き出す。
ウルスラ・ミック・ベニ:「負けただけだよ。そしたら持っていたものを全て失う」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そういう在り方を貫いてきて、そうなったんだからね。ボクの問題さ」
籟ミズキ:「なるほど?」
籟ミズキ:「あ、お水です」竹筒を取り出し、押し付ける。
籟ミズキ:「飲むと全快する泉から汲んできました。楽になりますよ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ああ知ってる。何回かお世話になったことあるし」
ウルスラ・ミック・ベニ:されるがままにくぴくぴと飲む。抵抗する気力が無いとも言う。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ん……騎士王は噂に聞いた通りの人で、かつて見た時よりもますます輝いていたな」
籟ミズキ:「騎士王。なるほど、なるほど……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「その気高さに疵が無いわけでもなかったけど……うん。挨拶も返してくれていい人だった」
籟ミズキ:「となると……ああっ、円卓の!?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「それそれ」
籟ミズキ:「これは困りました。うう~~…………」
籟ミズキ:頭痛を我慢するような顔で唸り始める。
ウルスラ・ミック・ベニ:「馴染み無い話振ってごめんね~ミズちゃんただでさえ世間知らずなのに」
籟ミズキ:「かつての私は確かにそうでしたとも! あの頃は右も左もわからず……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ところでさ、なんでこんなとこに居るの?」
籟ミズキ:「ウルスラさんに助けていただくばかりで。あっと。」
籟ミズキ:「さるお方にこの場所を教えて頂きまして。それはよいのです」
ウルスラ・ミック・ベニ:「いやいや、ボクとしては問題なんだよね。そこが今唯一の」
籟ミズキ:「目下、困っていることは……そう。大変、大変心が痛むのですが……」
籟ミズキ:「崑崙山の学び舎に、これから多大な迷惑をかけてしまうことですね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「それそれ、毎回この恩は決して忘れません~みたいに言われる度にさ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクが困ってても絶対来ないでね~他の人のとこ行ったげて~って、言ってたじゃん」
籟ミズキ:「困っているのですね?」
ウルスラ・ミック・ベニ:負ければ持つものを失う無学籍の逃亡者となるならば、何も負わずに生きねばならなかった。
ウルスラ・ミック・ベニ:そうでなければ、何も考えずに目の前の人を助けるなどという蛮行に手を染められなかった。
籟ミズキ:「ええ、ええ。不肖このミズキ、大恩あるお方のピンチをほうっておくことはしませんとも!」こぶしを握って盛り上がっている。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ミズちゃんの場合来られる方が困るのもあるっていうか……」
籟ミズキ:「なんと……!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「てか助けに来ました!っていってますます酷いことになった時あったじゃん!」
籟ミズキ:「覚えがありません。許せぬ悪が潰えれば、状態はよくなったと言えるのでは?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「潰すな潰すな!悪を誰だと思ってるのさ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「割とボクが悪いやつなんだって、泥棒で抜け忍だから……ニンジャって崑崙山系だよね?」
籟ミズキ:ざく、ざくと。会話する間にも一定のペースで歩を進めている。足場はかなり悪いが、ペースが乱れることも大きく背が揺れることもない。
籟ミズキ:「至って違いますが、あれは暗器のバリエーションからしても我々のほうの派生ではありますね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あ、そうなんだ……東洋の神秘」
籟ミズキ:「『民、威を畏れざれば則ち大威至る』ということばが有りますが」
籟ミズキ:「私は常々至上王の専横は目に余ると思って来ました」
ウルスラ・ミック・ベニ:「許せぬ悪、ボクのじゃなくてミズちゃんのかよ」
籟ミズキ:「ウルスラさん!」
籟ミズキ:「あなたの力が失われているのを感じます。宝貝を奪われましたね?」
籟ミズキ:「お任せください。私が取り返して差し上げます!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あー、王鍵レガリアのこと?」
籟ミズキ:「そうそれ!」
籟ミズキ:歩行のペースが変わらないまま、じわじわと会話のボルテージを上げている。器用な女である。
ウルスラ・ミック・ベニ:「……せっかく心がすっきりしてたのに、思い出させないで欲しいな」
ウルスラ・ミック・ベニ:そう、今はとても楽なのだ。
ウルスラ・ミック・ベニ:あれほど願った絆が、あの人たちの力が、奪われた途端にとても……体が軽くなっていた。
籟ミズキ:「実はこう見えて私、ただの可憐な乙女ではなく、とんでもなく強いのですが……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「それは知ってる」
籟ミズキ:「私が思わせぶりに困っても質問してくれないので口に出してしまうと、崑崙山とキングダム七王は不戦条約を結んでいるのです」
籟ミズキ:「それを破ります。貴女のために。貴女がしゃんとしてついてきてくださらないと」
籟ミズキ:「大変なことになります」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あらいつの間に。それっぽいタイミングあったっけ?」
GM:普段そのような政治的決定に関与しない籟ミズキでも、条文自体は知っているかもしれない。
GM:崑崙五星君と円卓は、現在不戦条約を結んでいる――任アルルが"不夜王"と締結したものだ。
ウルスラ・ミック・ベニ:「てかよく結んだな……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「んー……困った事になると」
籟ミズキ:「ちょっと! テンションが低いですね!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あ、やっぱり?」
籟ミズキ:「いいんですか? これまで貴女を困らせていた自覚のない私が! この籟ミズキが!」
籟ミズキ:「ハチャメチャに世間知らずに暴れまわってもいいというのですか! ウルスラさんが手綱を取らなかったばかりに!」
籟ミズキ:だいぶ困っている様子だ。
籟ミズキ:口調から焦りが伝わってくる。
ウルスラ・ミック・ベニ:「……へへ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そうか、困った人を助けずにはいられないのが」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ミズちゃんの知るウルスラ・ミック・ベニか」
籟ミズキ:「…………貴女に関わった……他の」
籟ミズキ:「誰も、ご存知のはずです」
ウルスラ・ミック・ベニ:真っ直ぐな、愚直なまでに真剣な想いが。
籟ミズキ:別に。今重要なのはそんなことではない。
ウルスラ・ミック・ベニ:深く刻まれた施術痕から、無理やりに摘出された傷口から、目を背けなくさせる。
籟ミズキ:傷ついているのだ、自分が何者かも忘れてしまうほどに。
籟ミズキ:「ねえ、ウルスラさん」
ウルスラ・ミック・ベニ:「なあに、ミズちゃん」持っていかれっぱなしの身体を、小さな背中に自分で預ける。
籟ミズキ:「大事なもの、ありますか? 私。人が人殺しの手段を手に手に争うの、あまり好きではありませんが」
籟ミズキ:「大事なものが奪われていないのなら。奪われたものが……本当に大事なものでないのなら」
籟ミズキ:「いえ。別に。そうでなくともか」
籟ミズキ:「戦うべきではないのかもしれません。別に頑張れとか言うつもり、ありません」
籟ミズキ:「心のありようを歪めて戦いへと駆り立てる武具なんて手放してしまうべきです」
籟ミズキ:「今の貴女が本来のウルスラ・ミック・ベニだというのなら、それでもいいのです」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「だけど、大切なものだったんだ」
籟ミズキ:「そうでしょうとも」
ウルスラ・ミック・ベニ:「私にとって、何にも代えがたい……重たいもの」
ウルスラ・ミック・ベニ:「4年ぶりの自由がもう終わっちゃったね、やっぱりキミは可愛い災いだ」
籟ミズキ:「私は」
籟ミズキ:「龍は──嵐の化身です。凪の中心に貴女を守り、事を成すか」
籟ミズキ:「誰よりも強く渦へ駆り立てるのか」
籟ミズキ:「決めるのは貴女だ」
籟ミズキ:「──いえ」ふっ、と口元が緩む。
籟ミズキ:「決めたのは、ですか」
ウルスラ・ミック・ベニ:「んー、その前に5分だけ安寧を貰おう。せっかく入った台風の目だ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「4年ぶりの涙を、ここで流して」背中に顔を埋める。
籟ミズキ:言葉を切り、彼女の言葉と涙の流れるに任せる。
ウルスラ・ミック・ベニ:「そこから先は自分の脚で歩くよ。籟ミズキの悪を討つ戦いじゃなく」
ウルスラ・ミック・ベニ:「奪われたものを取り返す、ウルスラ・ミック・ベニの戦いの為にね」



籟ミズキ:(…………これで……)
籟ミズキ:(これで。良かったのでしょうか……)
籟ミズキ:いつもの調子を取り戻したとは思えない。彼女の遺産無しでのいつもの調子というのが、そもそも分からないのだが。
籟ミズキ:(…………まあ)
籟ミズキ:(しんどそうにしてたら痛みなくウルスラさんの首を折ってすみやかに離脱して頂き)
籟ミズキ:(私が全部やりますか)
籟ミズキ:籟ミズキ。肝心なところで、自分を強者と位置づけるが故の楽天家であった。
GM:二人を見下ろす位置にある堆積物の山に、新たな足音があった。
???:「ウルスラ・ミック・ベニを見つけたようだな。籟ミズキ」

???:「さすがは崑崙五星君。足も目も速い……まったく追いつけなかったぞ」
籟ミズキ:『女の子が泣いているのですよ! 空気読んでください!』口の動きだけで伝える。
???:「……」ぱし、と両手で口を押さえる。
ウルスラ・ミック・ベニ:涙でぐちゃぐちゃで真っ赤になった顔をミズキの背に隠す。
ウルスラ・ミック・ベニ:「……ごめん、すごい良い子っぽい」
籟ミズキ:「……いえ、お陰で助かりました」
???:正座してじっと待つ。
籟ミズキ:「もう遅……じゃなくて、もう大丈夫です!」
籟ミズキ:荒れ果てた場所に座り込むことへの言及は特にない。崑崙学区ではよくあることなので。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ありがとう、はじめまして……聞き覚えがあるような気もするけど」
ウルスラ・ミック・ベニ:「名前を教えて貰えるかな、どうやらボクの恩人であり……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「キングダムに大いなる災いを持ち込んだ、犯人さん」
ウルスラ・ミック・ベニ:胸に手を当て一礼しつつ、隙無く視線を外さない。
???:「……ウルスラ・ミック・ベニ。おまえの事を探していた。今回は廃棄場に捨てられたという情報で動いたが、仮に、おまえがキングダムの牢に幽閉されていたとしても……」
???:「おれはおまえを助けに行っただろう」
リンダ・L・ワインライダー:「おれの名前はリンダ・L・ワインライダー」
リンダ・L・ワインライダー:「ファーストネームはリンダ、ミドルネームもリンダだ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「リンダ・リンダでライダーか、気持ちの良いお名前だね」
リンダ・L・ワインライダー:「ウルスラ・ミック・ベニ!我が校の友、モリーを助けてくれたことを感謝する!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……ああ、やっぱりそういう?」放送を介して聞こえていた。あの勇ましく打倒された校舎の中から。
ウルスラ・ミック・ベニ:「どういたしまして、カクタスヒルズ"カルテル"副会長」
リンダ・L・ワインライダー:「『やっぱりそういう?』――ではない。友への恩こそが重要なことだ」
籟ミズキ:「ほら。良いことをすると良いことがありますよ」
籟ミズキ:「全部なくしたみたいな顔もほどほどにしてくださらないと。みんな覚えているのですから」
籟ミズキ:にこにこしている。
リンダ・L・ワインライダー:「以上だ!籟ミズキ、捜索への協力に感謝する」
リンダ・L・ワインライダー:「おれはすぐに戻り、キングダムへの報復攻撃の準備を整えねばならない」
籟ミズキ:「どういたしまして! です。私も引き続きご一緒していいですか! します!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「タカ派が勢いよく合流してる」
リンダ・L・ワインライダー:「だが、目的であるウルスラの救出は既に果たしただろう」
リンダ・L・ワインライダー:「もはやウルスラがキングダムから追われることもあるまい。見た限りでは、精神的にも健康そのものだ!」
リンダ・L・ワインライダー:「一切の心配なし!それでは失礼する」
籟ミズキ:「いえ! それでは私の気が晴れません! 彼女への数年来の度重なる恩義。今駆けつけることができなければどれほど後悔していたか……」
籟ミズキ:ずずい。と一歩で距離を詰める。それほど深く地を蹴った様子もないのにもう目の前。
リンダ・L・ワインライダー:「ヌーッ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ここは諦めた方が得策だよリンダちゃん」
籟ミズキ:「そうですよ」擺步。スッ、と退路に回り込む。
ウルスラ・ミック・ベニ:「たとえかき集めた戦力を全部つぎ込んでも、龍に言う事は聞かせられまい」
リンダ・L・ワインライダー:「よし、諦めるとしよう!籟ミズキ、引き続き同行を願おう」
リンダ・L・ワインライダー:「正直なことを言えば、我々義勇兵団の戦力はまだ心もとない。相手がキングダム円卓議会ともなれば……」
リンダ・L・ワインライダー:「五星君の助力はとても心強い。ありがたいことだ」
籟ミズキ:「ありがとうございます。崑崙五星の力、御覧に入れましょう」
籟ミズキ:円卓の王相手に御覧に入れると他の四人の五星君が敵対してボコボコにされると条約には書いてあった気がするが、詳しい内容は忘れている。
リンダ・L・ワインライダー:「ウルスラ・ミック・ベニ!おまえの友人をしばし借り受けていく!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「いや、ボクもお世話になるとしよう」
リンダ・L・ワインライダー:「もちろんだ!安全な学区への移送を約束しよう」
リンダ・L・ワインライダー:「シャムロック自由学園などはどうだ?あそこには多少の伝手があって……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そうじゃなくてね。戦力が欲しいだろう?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「かつて円卓に列した王鍵と、その一番の使い手というのはいかがかな」
リンダ・L・ワインライダー:「……」
リンダ・L・ワインライダー:「籟ミズキはそれを承知の上での申し出と受け取っているが」
リンダ・L・ワインライダー:「遊びではない」
リンダ・L・ワインライダー:「おれ達はARESという。その行動理念を知っているな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「『All Reason kind Edicted for Struggle』すべての心あるものを闘争へと駆り立てる布告
籟ミズキ:「存じております」そしてリンダ・L・ワインライダーも、籟ミズキがそれに賛同することはないというのは知っているはずだ。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクも好きじゃないね、噂を聞いている限りでは、全く相容れられないつもりだ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「でも、ボクはキミの事を知らない。名前を教えて貰ったぐらいだ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「暫く一緒に過ごせば、本当の意味で知ることが出来る。それって素敵な事だろう?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あ、ちゃんと命令には従うよ。良心の許す限りでね」
リンダ・L・ワインライダー:「ともに過ごしてこそ、本当の意味で知ることができる」
リンダ・L・ワインライダー:「ウルスラ・ミック・ベニ。おまえの言っていることは、一字一句おれの考えと同じだ」
リンダ・L・ワインライダー:「本当の戦場でともに戦ってこそ、本当の友情を築き上げることができる」
リンダ・L・ワインライダー:「おまえとおれは同じことを望んでいると思う。……ならば、来てもらえるか?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「さっそく一つ分かり合えた。改めてよろしくね」握手を交わす。
籟ミズキ:「予告しておくと私はいいところで必ず離反すると思いますが。仕返し編ということでしたら利は一致するかと」握手は求める。
リンダ・L・ワインライダー:「うむ。……うむ!」左手と右手で同時に握手する。
リンダ・L・ワインライダー:「裏切りの心配はない!なぜならおれはおまえ達と友情を結ぶつもりでいる!」
リンダ・L・ワインライダー:「人は組織を裏切ることはあれど、友を裏切ることはないからだ!」
リンダ・L・ワインライダー:「行くぞ!戦争に!!」
籟ミズキ:「うう、乗りづらい……でも仕方ありません」
ウルスラ・ミック・ベニ:「おっ、分かり合えない掛け声~」
籟ミズキ:「友情ということなら、既に結んでいるつもりではあります。が、がんばるぞ! おー!」



GM:ロイスの取得が可能です。
ウルスラ・ミック・ベニ:友人:籟ミズキ/P友情〇:N羞恥
ウルスラ・ミック・ベニ:もう2枠しかない……そごうキャラに2枠持っていかれて
籟ミズキ:恩人/ウルスラ・ミック・ベニ/尽力/心配◯
籟ミズキ:以上です
GM:本日の昼進行は以上!再開は夜21時です。お楽しみに


◆Middle01◆キングダム中枢攻撃計画

GM:全員合流シーン。登場侵蝕をお願いします。
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (42 → 49)
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルの侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (37 → 41)
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (43 → 49)
レナ・ルナール:レナ・ルナールの侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (48 → 51)
レナ・ルナール:よしよし
"10上がり"ジャック:ジャックの侵蝕率を1D10(→ 9)増加 (46 → 55)



業武燐ゴブリン遊牧校区


GM業武燐ゴブリン遊牧校区は、便宜上校区の名を割り当てられているが、特定の校舎や領土を拠点にしているわけではない。
GM:半ば無秩序的な連帯で行動をともにする生徒達のコミュニティがあり、移動と略奪を繰り返す行動様式そのものが校風であると言える。
GM:少なくとも現時点で彼女達が拠点にしているのは、山岳付近の荒地だ。開発困難のため長く放棄されている土地であると推測できる。
元カクタスヒルズ一般生徒:「炊き出しができたぞ~!今日は豚汁だ」
元カクタスヒルズ一般生徒:「こんな事もあろうかとみそだけはずっと持ち歩いてたんだ」
GM:カクタスヒルズの残党や、業武燐生徒達が炊き出しに群がっていく。
GM:嘴子原シェイルやレナ・ルナールは、それに追従していてもいいし、遠巻きに眺めていてもいい。
レナ・ルナール:「わーい、豚汁だ~」
レナ・ルナール:両手でお椀を持って並んでいる
荒野野オバ:「やっぱりイーストリバーの作る豚汁は最高だな!!ウメェ」
嘴子原シェイル:意外と警戒心薄いな……と思いながら彼女の後ろで並んでいる
嘴子原シェイル:「前にマスターの酒場で会ったけど、もしかしてこういうのが意外と好みだったり?」
GM:当然のことだが、ここでの暮らしはキングダムの生活水準には遠く及ばない。治安も良くはなく、生徒も襤褸切れのようなものを纏っていたり、棍棒を持っていたりする……
レナ・ルナール:「別に好みというわけはないけれど」
レナ・ルナール:「英雄の物語には苦境が欠かせないからね。こういう体験をすることも想定済だよ。」
レナ・ルナール:それに、と言って小さな顔をシェイルの耳元に近づける
レナ・ルナール:(こういう時は素直に喜んだ方が周りに受け入れてもらいやすくなるからね)
嘴子原シェイル:「な、なるほどね……」改めて、彼女の浮世離れした容姿を上から下まで眺め
嘴子原シェイル:「いや……ほら、格好だけなら場違いもいいところだし……」ごにょごにょ
嘴子原シェイル:ここまでの道中でも時折揶揄ってきたのだが、いまだに慣れる気配はない
レナ・ルナール:「えー、ちゃんとごぶりん印のお椀も持ってるのに」
レナ・ルナール:「それに場違いな格好をしてるって意外と僕たちだけじゃないよ?」
レナ・ルナール:「ほら、あの人とか」
嘴子原シェイル:つられて見る。
嘴子原シェイル:確かに。遊牧校区という性質故なのか、色々な人でごった返している様子が見て取れた。
"10上がり"ジャック:何人かの要員(サポートスタッフ)を引き連れて炊き出しの所に荷物を運び入れている。
"10上がり"ジャック:「まいど、もやしとキャベツの納品やで」
"10上がり"ジャック:「豚コマも置いとくからな」
元カクタスヒルズ一般生徒:「おう、ありがとな!こっちのお客さんも豚汁お待ち!」
元カクタスヒルズ一般生徒:レナとシェイルの豚汁が手渡される。
レナ・ルナール:「ありがとー。お肉多めにしてくれた?」
元カクタスヒルズ一般生徒:「あっはっは!ゴネても具は多くならねえよ!」
元カクタスヒルズ一般生徒:「ちょっとの物資でやりくりしてんだ!その辺で食いな!」
レナ・ルナール:「むー、しっかり者さんめ!」
GM:列から少し離れたところで食べることになる。ちょうど仕事を終えたジャックも近くに居合わせるだろう。
嘴子原シェイル:「ありがとう。そこのお姉さんも炊き出しのスタッフかな?」
嘴子原シェイル:段ボールに詰められているとなれば、只の差し入れというわけでもあるまい。
"10上がり"ジャック:「いやいや、スタッフとはちゃうんやけどね」
"10上がり"ジャック:「なんや、困っとるいうもんやから」
"10上がり"ジャック:「食材業者を紹介したげたんや」
"10上がり"ジャック:「格安の遺伝子改良野菜らしいで」
レナ・ルナール:「あ、なんかあんまり生産元の詳細は聞かないほうがいい気がしてきたな。」
レナ・ルナール:「食欲失せそう」
レナ・ルナール:自分は平気だがシェイルは特にだ
GM:キングダムからほぼ生かさず殺さずの扱いを受け、経済的に窒息状態にある業武燐ゴブリン遊牧校区が未だに存続できているのは、
GM:こうした善意の生徒達の物資提供に支えられているためでもある。もっともその善意の出どころに関しては、不明なことのほうが多い。
嘴子原シェイル:「困ってるところを助けた、ね」
嘴子原シェイル:ちらりとレナの後ろ姿を目に入れてしまう。一瞬だったし、本人に気付かれていないといいが……
"10上がり"ジャック:「まあ、あれがホンマにブタのお肉かどうかは知らんけど」
"10上がり"ジャック:「味はブタちゃんや」
"10上がり"ジャック:「気にせんかったらええんとちゃう?」
レナ・ルナール:「だからそういう話をやめてと言ってるのー」「言われたら気になっちゃうでしょ」
嘴子原シェイル:「結構アバウトだね……。商人ってわけでもなさそうだけど」
嘴子原シェイル:「うーん。クリムゾンなら出所ははっきりしてそうだし、アップルシードは野菜だしなぁ」
"10上がり"ジャック:「いや、商売もせんことはないけどなあ」
"10上がり"ジャック:「どっちか言うたら野次馬みたいなもんやね」
レナ・ルナール:「今は商売ができる状態じゃないもんね。ここ」
"10上がり"ジャック:「あー…それは偏見やで」
"10上がり"ジャック:「商売なんてどこでもできんねん」
レナ・ルナール:「そうなのー?」
嘴子原シェイル:「?」そうなのかい?という顔
"10上がり"ジャック:「金はな、今なくてもええんや」
"10上がり"ジャック:「後で回収出来りゃーね」
"10上がり"ジャック:「ここに紹介したんはそういう業者や」
嘴子原シェイル:「……??」物好きな会社もあるのかな、という辺りまでしか思慮が及ばない
レナ・ルナール:「ほほー」
"10上がり"ジャック:「ま、金で払うよりは後で高こついたりもするけど。回収でけへんリスク考えたら」
"10上がり"ジャック:「業者も危ない橋は渡っとるからな」
"10上がり"ジャック:「んで?そっちも此処の子には見えへんけど?」
レナ・ルナール:「で、君は業者さんが回収出来なくても紹介料でホックホックってこと?」
"10上がり"ジャック:「ま、小遣い程度にはね」
"10上がり"ジャック:「それよりは面白いもん見れそうて感じの興味が強いけどな」
レナ・ルナール:「いいな~って、あ、自己紹介だったね。」
レナ・ルナール:コホンとわざとらしく席をして
レナ・ルナール:「僕は魔女のレナ。こっちは芸術家のシェイル」
嘴子原シェイル:「よろしくね」
嘴子原シェイル:「うーん……。理屈は分からなかったが、なにやら顔が広いらしいね」そういう人間も必要だろう
嘴子原シェイル:特に、今の私たちには。
"10上がり"ジャック:「魔女?え~魔女?ホンマに?おもろいな~」
レナ・ルナール:「ほんまに魔女だよ~」
"10上がり"ジャック:「ウチはジャック。”10上がりテンライズ”ジャック」
"10上がり"ジャック:「ギャンブルとかで小銭を稼ぐ遊び人のジャックちゃんや」
"10上がり"ジャック:「よろしゅうね」
レナ・ルナール:品定めをするような視線を一瞬送り
レナ・ルナール:「うん、こちらこそよろしく。」
嘴子原シェイル:頭一個ぶん下にある彼女の耳元に、今度はこちらが吐息交じりの声を吹かせた。
嘴子原シェイル:「(私たち、まだ何も指針がないわけだけど)」
嘴子原シェイル:「(面白そうな話・・・・・・が無いか、何か聞いてみる?)」
"10上がり"ジャック:「こういう場所は、腹が膨れた後は娯楽も要るやろ、せやから…おっと」
GM:車の音が聞こえる。大型SUVが乗り込んでくる音だ。
元カクタスヒルズ一般生徒:「副会長だ!」
元カクタスヒルズ一般生徒:「副会長が帰ってきたぞ!」
嘴子原シェイル:「うん?」周りの声に気付く
レナ・ルナール:「来たね。」
嘴子原シェイル:「来た……って」
嘴子原シェイル:「(え。副会長って聞こえたけど、誰……?)」
"10上がり"ジャック:「お出ましかな」
籟ミズキ:「おお~。これはまた」
籟ミズキ:「みなさん思ったより元気そうですね。何事も元気が一番です!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「活気があっていいところだね。カクタスヒルズの雰囲気のまま」
リンダ・L・ワインライダー:「諸君、朗報がある!!」車載スピーカー越しの大声。
リンダ・L・ワインライダー:「我々に新たなる友人が加わった!」
リンダ・L・ワインライダー:「崑崙山五星君、籟ミズキ!!そしてウルスラ・ミック・ベニだ!!」
元カクタスヒルズ一般生徒:「「「「ウオオオオオオオオオ!!!!」」」」
元カクタスヒルズ一般生徒:「真剣マジですか副会長!?」
荒野野オバ:「五星君が助けてくれるんなら……勝ちじゃねェか!」
籟ミズキ:「わっ、えっと、ええと……よろしくお願いします!」
籟ミズキ:大人数で動くのには慣れていない。目を白黒させている。
ウルスラ・ミック・ベニ:「みんな久しぶりー!はじめましてー!今は傭兵のウルスラでーす」
ウルスラ・ミック・ベニ:慣れた様子でミズキと肩を組み、手を振って愛想を振りまく。
レナ・ルナール:「わー、凄いね。五星君だって。大物だ。」
"10上がり"ジャック:(へぇ…五星君とは)
"10上がり"ジャック:「えらい大物をひっかけたもんやなあ」
嘴子原シェイル:業武燐生の中に混じっていた一部の生徒たちの熱狂ぶり。それがあまりに激しくて圧倒されている。
リンダ・L・ワインライダー:「そこの3人は見慣れない顔だな」
リンダ・L・ワインライダー:車を降り、シェイル達に近づく。
籟ミズキ:ウルスラを気遣うように手を取って、先に車を降りる。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ふふ、ありがと」降車時に身体をよろけさせながら、手を引かれて歩いてくる。
嘴子原シェイル:「(わ。降りて来るよ)」
レナ・ルナール:「お邪魔してまーす。」
リンダ・L・ワインライダー:「おれの名前はリンダ・L・ワインライダー!」
リンダ・L・ワインライダー:「不在ゆえ挨拶ができず申し訳ない!義勇兵団への参画を決めてくれたのであれば、心から感謝する!」
"10上がり"ジャック:(こういう言動も人を惹きつける才能だな)
レナ・ルナール:「うーん、僕たちがここにいるのは」
レナ・ルナール:ちらりとシェイルの顔を窺う
嘴子原シェイル:(義勇兵団ってどういうこと……?)という顔で見返している
籟ミズキ:「どうも初めまして。籟ミズキです。短い間となると思いますが、よろしくお願いします」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ウルスラ・ミック・ベニ!新入り同士よろしくね」
嘴子原シェイル:「えっあっはい。よろしくお願いします……?」
レナ・ルナール:「うん、よろしく。」
"10上がり"ジャック:「なんや、知らんと来とったん?」
"10上がり"ジャック:二人の様子を見て驚いたようなしぐさ。
嘴子原シェイル:「ちょっとレナ!私説明されたっけ!?」
嘴子原シェイル:驚きのあまり声を抑えることすらできず丸聞こえであった
GM:説明されていない。シェイルはレナについていった結果、この野蛮な集団の只中に連れ込まれただけだ。
"10上がり"ジャック:「キングダムに立ち向かう英雄の一団」
"10上がり"ジャック:「蛮勇と笑う人間もいるかもしれないけど、その心意気は本物っちゅう事や」
レナ・ルナール:「木を隠すなら森の中」
レナ・ルナール:「反逆者を隠すなら反乱軍の中、でしょ?」
レナ・ルナール:「実に合理的な判断だと思ったんだけどなあ。」「ほら、豚汁も美味しいし」
"10上がり"ジャック:「あー、どうも」
"10上がり"ジャック:「ウチは何というか、そういう心意気に賛同してくれそうな支援者を紹介しに来たんやけど」
"10上がり"ジャック:「中々、大したもんやねえ」
嘴子原シェイル:え?彼女の顔も思わず見返してしまう
嘴子原シェイル:「顔が広い人ことジャックさんも知っててこの中に……?」
"10上がり"ジャック:「むしろ知らんとこんな荒野にわざわざ来うへんのとちゃう?」
嘴子原シェイル:「おっしゃる通り……かも……」
レナ・ルナール:「あー、リンダ」
レナ・ルナール:「ひとついいかな」
レナ・ルナール:不思議によく通る声でリンダに話しかける
リンダ・L・ワインライダー:「強制はしないぞ」腕組みをしている。
リンダ・L・ワインライダー:「強制は、友情ではない」
リンダ・L・ワインライダー:「それを踏まえた上で、質問は受け付けよう。なんだ」
レナ・ルナール:「僕は、魔女のレナ・ルナール」
レナ・ルナール:「僕とこのシェイル・サイシバラは鉄の意志を持って君が主催するキングダムへの反乱軍に加わった。」
レナ・ルナール:「だけどね。それとは別に僕たちにもキングダムに狙われる理由があるんだ。」
ウルスラ・ミック・ベニ:(うーん、気品があって蠱惑的。反逆者っていうのはキングダム生徒ってことらしいな)
嘴子原シェイル:「……いや」
嘴子原シェイル:「レナが合理的だと思ったのなら、理由があるだろうし」
嘴子原シェイル:これまでで少なからずの信頼を置いている。
嘴子原シェイル:「……だからまずは。その"義勇兵団"ていうのだけ教えてくれればいいかな」
ウルスラ・ミック・ベニ:(こっちの子は世間ずれしてないけど、お嬢様って感じでもないか)
ウルスラ・ミック・ベニ:(ワクワクするね、分からないっていうのは)
嘴子原シェイル:そう。何も分からない荒野の中で、光明を見つけなければならない理由がある。
レナ・ルナール:「ここに参画したのは、反乱の意思と僕たちを保護してくれる仲間がほしいというのが半々。」
レナ・ルナール:「だから」
レナ・ルナール:「もし、それを重荷と思うのなら。」
レナ・ルナール:「今、この場で、そのことを僕たちに宣告して欲しい。」
レナ・ルナール:リンダに対し、といよりも彼女が率いる"義勇兵団"に宣するような口調
リンダ・L・ワインライダー:「なるほど。我々義勇兵団におまえ達を保護するだけの余裕があるかどうか――」
リンダ・L・ワインライダー:「それを、シェイル・サイシバラは危惧しているということか」
レナ・ルナール:「そういうこと。彼女が抱えているものはそれほどに大きい。」
嘴子原シェイル:「……そうだね。実は私たちも、相手取らなきゃいけない敵がいるからさ」
リンダ・L・ワインライダー:「シェイル・サイシバラが抱えているものに興味はあるが」
リンダ・L・ワインライダー:「まずはこちらの事情を包み隠さず明かそう。おまえ達を守り続けられるかどうか」
リンダ・L・ワインライダー:「……残念ながら、その可能性は非常に低いといえるだろう」
籟ミズキ:「ほぅ。直截!」
リンダ・L・ワインライダー:「何故なら我々義勇兵団はキングダムから身を守るための兵団ではなく、むしろ攻め込むための兵団であるからだ」
レナ・ルナール:「へえ。」
嘴子原シェイル:一言一句聞き漏らさないよう、神経を集中させ──
嘴子原シェイル:「…………え、キングダムに攻め込む?」
"10上がり"ジャック:(ふぅん、なるほどなあ)レナとリンダの言動を見ている。
ウルスラ・ミック・ベニ:「そうだよー」
嘴子原シェイル:「えっと、キングダムの端にあるどこか一区画を落とす的な」
籟ミズキ:「ご存知なかったのですか? 察するに、何か運命的な事情でここに居られる方と存じますが……」
リンダ・L・ワインライダー:「キングダムから逃れ続けることが望みならば、却って攻撃を受けることになる」
リンダ・L・ワインライダー:「この業部燐ゴブリン遊牧校区にも長く留まってはいられない。一時的に拠点を借り受けているだけだ」
"10上がり"ジャック:【イージーフェイカー(扇動家)】を発動。
"10上がり"ジャック:ジャックの侵蝕率を1(→ 1)増加 (55 → 56)
"10上がり"ジャック:周囲のモブ生徒に世間話的に話しかける。
"10上がり"ジャック:「えらい事考えよるなあ」
"10上がり"ジャック:「あのキングダム相手に」
ウルスラ・ミック・ベニ:「作戦目標はまだ聞いてなかったなあ」
籟ミズキ:「ではどうするつもりだったのですか? ウルスラさん」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あ、ボクの目的は円卓最重要拠点の鴉の塔ね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「とりあえずあそこまで辿り着かなきゃ話が始まらないから。前提ね」
嘴子原シェイル:「鴉の塔なんて狙ったら」
嘴子原シェイル:「……委員会はおろか、最悪七王が直接動くんじゃないかな……?」
"10上がり"ジャック:「どうするんやろねえ、攻め込む言う考え方はともかく」
"10上がり"ジャック:「攻め込む対象も統一出来てへんし、逃亡者もおる」
"10上がり"ジャック:「これで纏まるんやろか」
元カクタスヒルズ一般生徒:「そうじゃ……そうじゃ……ワシの先輩も救伐騎士団の魔の手に……!!」
元カクタスヒルズ一般生徒:「部長もシェオルに送られた!キングダム生10人ぽっち拷問しただけで……血も涙もねえ!!」
籟ミズキ:「結構やっていますね……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「悪いことしてるなキミたち」
荒野野オバ:「救いは……カクタスヒルズに救いはねえのか!?」
レナ・ルナール:「全くひどいやつらだね。」
"10上がり"ジャック:一般生徒の不安を煽りつつ会話の流れを見る。
籟ミズキ:「はい! リンダさん」
籟ミズキ:挙手。
リンダ・L・ワインライダー:「うむ。聞こう」
籟ミズキ:「リンダさんはこれからの戦いが厳しいものになるとお考えなように見受けられるのですが」
籟ミズキ:「はっきり言って私以外の勝算はあるのでしょうか!」
リンダ・L・ワインライダー:「ある!本校舎こそ失ったが、おれ達にはブラックマーケットとの繋がりと、何よりも友情の団結がある!」
籟ミズキ:「おお……すごい……!」感心している。
レナ・ルナール:「すごい自信だ」
"10上がり"ジャック:「私以外ときたもんだ。まあ確かに円卓に対抗できる戦力なのは間違いあらへんな」
リンダ・L・ワインライダー:「いいか!これから全員に作戦を共有する!」
リンダ・L・ワインライダー:「よって義勇兵団参画の意図がないものは退出してよし!」
"10上がり"ジャック:「実際物資の流れは途絶えてへんわけやし」
"10上がり"ジャック:「聞くだけ聞いといて損はなさそうとちゃう?」
"10上がり"ジャック:(敗残兵に必要なのは一点の勝因という希望とそれ以外を忘れさせる無根拠な自信)
"10上がり"ジャック:(理屈とちゃうからな)
リンダ・L・ワインライダー:「……シェイル・サイシバラ!」
嘴子原シェイル:「……!」
リンダ・L・ワインライダー:「何を望んでいる!?なぜここに流れ着いたかを聞こう!」
リンダ・L・ワインライダー:「おまえは戦場とも、政治的な軋轢とも無縁の者と見受けた!」
嘴子原シェイル:「……そうだね。なら、ここで皆にも聞いて貰おうかな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクや"カルテル"は騎士王に、完膚なきまでに負けてここにいるわけだしね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「命より大切なものが懸かってでもいなければ、ここからの旅は苦痛だろう」
嘴子原シェイル:いつも身に着けている赤いキャスケット。その中から、小さく四つ折りにされた紙を取り出す。
嘴子原シェイル:端を手に宙へ広げれば──キングダム連合学院。その広大な土地の見取り図・・・・が描かれていた。
籟ミズキ:「…………えっ。これ……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……ウソ、これ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「えっ、本当?全部じゃん」
嘴子原シェイル:「私が守るべきものは、これ」
嘴子原シェイル:「キングダム市街の全てを詳らかにする総括図・・・
レナ・ルナール:「どうかな。」
レナ・ルナール:「これも”勝算"のうちに入らない?」
リンダ・L・ワインライダー:「……ッ!!」思わず身を乗り出す。
リンダ・L・ワインライダー:「そ、それが……」
嘴子原シェイル:「敵は魔法局。および・・・、それと結託しているであろう円卓の七王」
リンダ・L・ワインライダー:「……ッッ」両手で口を押さえる。
リンダ・L・ワインライダー:反乱軍として喉から手が出るほど欲しい代物であることは間違いなかった。
"10上がり"ジャック:「なあ、これ行けるんちゃう?」
レナ・ルナール:「僕たちを守り切れとは言わない。」
レナ・ルナール:「ただ、リンダ・L・ワインライダー」
レナ・ルナール:「君が僕たちを決して切り捨てないとこの場で誓うのなら。」
嘴子原シェイル:「私はここに宣言する。私の市街作品を守るために、市街王国の全てを壊すことすら厭わないと」
レナ・ルナール:「僕たちも君のために力を尽くそう。」
リンダ・L・ワインライダー:「お、おれは……ともに戦う者に、『取引』を持ちかけることはしないと……心に決めている」
リンダ・L・ワインライダー:「だが、シェイル・サイシバラ……すまない」
リンダ・L・ワインライダー:「その、おまえの……市街図は」
リンダ・L・ワインライダー:「……欲しい……!!おれ達の戦いの成功を確実にするために、何よりも欲しいものだ」
リンダ・L・ワインライダー:「おまえの身の安全を、最後まで守ると保障する。だから……」膝を地面につく。
リンダ・L・ワインライダー:「同行してくれないか……!?キングダム中枢に進撃し、攻撃を加える……義勇兵団の"本隊"に!!」
"10上がり"ジャック:「五星君と地形図」
"10上がり"ジャック:「それにリンダのカリスマで全員が結束したらそらもう」
"10上がり"ジャック:「天地人揃ったみたいなもんやで」
"10上がり"ジャック:モブ生徒の期待を煽っていく。
"10上がり"ジャック:「とりあえず魔法局か円卓の一角を堕とせるだけでええんや。それだけで流れ変わるで!」
元カクタスヒルズ一般生徒:「本当ほんまか!?リンダさん!」
元カクタスヒルズ一般生徒:「カクタスヒルズが円卓キングダム殺せるんか!?教えろォリンダ!」
元カクタスヒルズ一般生徒:「いや!!リンダ副会長様!教えてくださいィ!!」
籟ミズキ:「えっ……えっあっはい……本当にみなさんでいける感じになるのは、そのぉ……」
籟ミズキ:(……いや、でも地勢を得られるのなら)
籟ミズキ:(逆に少ない流血で鴉の塔まで押し通ることも可能なのでは…………? これは、チャンス……?)
ウルスラ・ミック・ベニ:「ミズちゃんしーっだよ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「頑張りは無駄にするものじゃあない」
嘴子原シェイル:「……うんうん。じゃあさ」取引と行こう
嘴子原シェイル:「私のために、円卓だけじゃなく、魔法局も倒してくれるよね?」
嘴子原シェイル:心臓が弾けるほどに高鳴りしている。
嘴子原シェイル:これなら……これならば、もしかして、という幻聴で何も聞こえなくなるほどに。
リンダ・L・ワインライダー:「……魔法局を倒す。いいだろう……いいだろう、シェイル!」
リンダ・L・ワインライダー:「嫌とは言わん!!おれ達は、キングダムの現体制に致命打を与えることができる!!」
嘴子原シェイル:抑えられない興奮のまま、彼女たちの元へ歩み寄り、手を差し出した。
嘴子原シェイル:「改めて、嘴子原シェイル。よろしく」
リンダ・L・ワインライダー:「リンダ・L・ワインライダー!」
リンダ・L・ワインライダー:「ファーストネームはリンダ。ミドルネームもリンダだ!」手をしっかりと握る。
嘴子原シェイル:共同戦線、いや、仲間となるための握手を。
リンダ・L・ワインライダー:「――改めて作戦を説明する!確認事項のある者はいるか!」
籟ミズキ:「はい! すいません!」ぴゃっと手を挙げる。
リンダ・L・ワインライダー:「籟ミズキ!聞こう!」
籟ミズキ:「ありがとうございます!」
レナ・ルナール:ミズキに視線を向ける
籟ミズキ:「我々の作戦目的は、キングダム現体制の打倒」
籟ミズキ:「それを成してからの、あるいは成す過程での義にもとる狼藉行為があるならば、私はそれを咎めぬ自信がありません」
リンダ・L・ワインライダー:「五星君ほどの者ならば、無論そうだろうな」
レナ・ルナール:「正当な戦闘行為外での略奪行為は許せないってこと?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ここはボクも同意だね。改めて確認だ」
リンダ・L・ワインライダー:「何をもって不義とするか。聞こう」
籟ミズキ:「はい。具体的にはウルスラ・ミック・ベニさんが奪われたものを取り返す以外での遺産・宝物などの略奪」
籟ミズキ:「戦闘不能者への追い打ち、捕虜への苦痛を目的とした行為など!」
籟ミズキ:「正直に申しますと、本当にわずかの間だけみなさんとは同道させていただくつもりでした! なぜなら」
籟ミズキ:「すぐに全員やられてしまうと思っていたからです!」
リンダ・L・ワインライダー:「なんだとォ……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「自分の拳に重きを置きすぎてる!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「まあボクら騎士王にボコボコにされたからな……」
レナ・ルナール:「もうちょっと歯に衣着せようか。」
嘴子原シェイル:「(五星君こわ……)」
籟ミズキ:「ですが事ここに至っては」
"10上がり"ジャック:「はい、はーい」
"10上がり"ジャック:手を上げる
籟ミズキ:「私としてもしっかりとした友誼……なんですか?」
"10上がり"ジャック:「ちょっとええ?」
リンダ・L・ワインライダー:「また話に割り込む!なんだ!」
"10上がり"ジャック:「いやー、確かに正論やと思うんやけどな」
"10上がり"ジャック:「そもそも奪われたのはウルスラちゃんだけとちゃうやろ?」
"10上がり"ジャック:「カクタスヒルズは校舎やらを問答無用で壊されとるわけやん?」
元カクタスヒルズ一般生徒(のフリをしたサポートスタッフ):「そうだそうだ!」
元カクタスヒルズ一般生徒:「キングダムの連中……血も涙もねえ!!」
籟ミズキ:「カクタスヒルズはキングダムと交戦状態にありました」
籟ミズキ:「彼女はカクタスヒルズの生徒ではなく、滞留していた食客です」
"10上がり"ジャック:「交戦状態でやったらやられた方は我慢せなアカンいうのは」
"10上がり"ジャック:「強者の理論や」
"10上がり"ジャック:「略奪、拷問」
"10上がり"ジャック:「これは確かにアカンやろ」
籟ミズキ:「ふむふむ……すると?」
"10上がり"ジャック:「でもな、まあ賠償させる分の金品の接収」
"10上がり"ジャック:「一般人ではなく相手かたの保有する宝物庫なり金庫なりキングダム自体が保有する財産やったら」
"10上がり"ジャック:「どうかな~なんて」
"10上がり"ジャック:「高い志だけやと人は動かんで」
籟ミズキ:「むぅ…………しかしですね」小声。
元カクタスヒルズ一般生徒(のフリをしたサポートスタッフ):「病気の妹に食わせる金が必要なんだ!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ジャックちゃんは人の心を動かすのが上手そうだねえ」
"10上がり"ジャック:「もちろんルールは必要やからね」
"10上がり"ジャック:「明文化してほしいってことや」
"10上がり"ジャック:「曖昧になんでもダメいうたら」
"10上がり"ジャック:「何もできんやろ?」
籟ミズキ:報復の連鎖にならないのはありがたいが、それはそれとしてARESがキングダムの遺産を得て超強化されてしまったらまずいなと思っている。
籟ミズキ:「ぬぐぐ……仰るとおりです」
ウルスラ・ミック・ベニ:「何をもって不義とするか、のディテール詰めというわけだ」
籟ミズキ:「どうしましょう……」ウルスラさんに。
ウルスラ・ミック・ベニ:「一緒にやろ。ミズちゃんの役割だけど相手が頼もしすぎる」
籟ミズキ:「お願いします。私、力に訴える以外に交渉の手段を知りませんし……」
嘴子原シェイル:「(レナはどの辺りが落とし所になると思う?)」ちゃっかり元の位置に戻ってコソコソ話
レナ・ルナール:(どうだろうね。古い慣例に習うと放火の禁止は明文化したほうがいいと思うけど)
嘴子原シェイル:「(放火はねぇ。生徒はともかく家は冠も《リザレクト》も無いからなぁ)」
リンダ・L・ワインライダー:「ジャック。おまえは戦略に明るいようだな。まさにその話をしようとしていた」
リンダ・L・ワインライダー:シェイルのものと比べひどく簡素な、キングダム市街地図――通常の百貨店で買える最大の大きさのものを、地面に広げる。
リンダ・L・ワインライダー:「我々は大きく二つの部隊として動く。市街を攻める"主力隊"。中枢へと浸透する"本隊"」
リンダ・L・ワインライダー:「"主力隊"を構成するのは大部分のカクタスヒルズ生となる。業部燐ゴブリンからもいくらかの志願者がいる」
リンダ・L・ワインライダー:「"主力隊"が目指すのはここだ」市街地の一角を大きな丸で囲む。
籟ミズキ:「ふむふむ……」
リンダ・L・ワインライダー:「キングダム中央銀行。キングダムの保有する財宝やクレジットデータ」
リンダ・L・ワインライダー:「それらが集まる施設だ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ミズちゃんこれ略奪じゃない?」
籟ミズキ:「私もそう思いますけどもう少し聞いてみましょう」
籟ミズキ:「リンダさんは話のわかる方です」
ウルスラ・ミック・ベニ:「うーんころころしそう」ミズちゃんの顔がお手玉になるイメージ。
リンダ・L・ワインライダー:「"主力隊"が中央銀行へと侵攻するルートはこれだ。住宅区や商業区は極力避けたルートになる」
レナ・ルナール:「ふむふむ」
リンダ・L・ワインライダー:「それはジャックの言っていたような、無軌道な略奪を避けるためだ」
嘴子原シェイル:「なるほど……」
リンダ・L・ワインライダー:「道すがら略奪に気を取られるようなことがあれば、軍としての機動力が大きく低下するからな」
リンダ・L・ワインライダー:「あくまで最終的に得るものは、中央銀行の資産。その一つの目的のために邁進してもらう」
ウルスラ・ミック・ベニ:「生徒としてじゃなく、学区として溜め込んだ財貨を目的とするわけか」
籟ミズキ:「おお、確かに……流石です」
籟ミズキ:「生徒会が機能していた学区の副会長だけある、筋道だった的確な説明!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「防備を備えた重要拠点のみを攻めるなら、巻き込まれる一般生徒は最小限に出来るね」
"10上がり"ジャック:「接収する金品の限度額を設定しましょう。校舎と学区の再建と負傷者などへの賠償。もちろん明文化して余りはのちのちキングダムへの返還を明記し公表する」
"10上がり"ジャック:「余剰の返還宣言はキングダムからの余計な言いがかりへの言い訳になるからね」
リンダ・L・ワインライダー:「ジャック。もしかしてその手の文書を作った経験があるのか?」
リンダ・L・ワインライダー:「ぜひお願いしたい!おれは事務作業が恐ろしく苦手だ」
"10上がり"ジャック:「しゃーないな、貸しやで」
"10上がり"ジャック:「紙切れ同然でも破った方が非難される、こういうのが意外と大事やで」
嘴子原シェイル:「私も作られる側だ……。というか、事務作業まで出来るし、商人じゃないのがますます信じれないや」
レナ・ルナール:「商人を使う側なのかもね~」
リンダ・L・ワインライダー:「ともあれ、"主力隊"の行動方針は既に決定している。我がカクタスヒルズのゲリラ戦練度と、業部燐ゴブリンの略奪経験値!双方の力を活かせる戦いになろう」
ウルスラ・ミック・ベニ:「それ誇る学区改めてヤバいな」
籟ミズキ:「待ってください。もう少し話を聞いてみましょう」
籟ミズキ:「リンダさんは話のわかる方です」
リンダ・L・ワインライダー:「ありがとう、ミズキ。"本隊"はまったく別のルートでキングダムに侵攻する」
ウルスラ・ミック・ベニ:周りをよく見ると過去に衝突した相手もちらほら見受けられる。
ウルスラ・ミック・ベニ:「そうだね、ミズちゃんも多分そう思われてるよ」
籟ミズキ:「え? えへへ~」
籟ミズキ:ニコニコ。
リンダ・L・ワインライダー:「"本隊"が突入するのは……」ペン先は、"主力隊"と遠く離れた方角に向かう。
ウルスラ・ミック・ベニ:角を避けてなでなでしつつ、ペンを目で追う。
リンダ・L・ワインライダー:「ここからだ。ファウセット新陸帯」
レナ・ルナール:「面白い場所に目をつけたね。」
嘴子原シェイル:「ファウセット……。シャムロックとの境目」
ウルスラ・ミック・ベニ:「シャムロックとの学区境……キングダム的には不法占拠の領地か」
リンダ・L・ワインライダー:「もっともキングダムからの警戒が厳しい、学領境界。あえてそこから攻め込む」
籟ミズキ:「ファウセット新陸帯ですか。あそこにはいい思い出がありませんね……」
籟ミズキ:「可能な限り意識していてもバイオリズムが狂いますし、方位感覚などもいつのまにか入れ替わっています。幻獣も出るしアルルさんのような方術がないと厳しいかと……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「拷問王の縄張りだからね、勝算は何だい?」
リンダ・L・ワインライダー:「その"拷問王"、どのようにしてキングダム市街から新陸帯までを往復していると思う?」
リンダ・L・ワインライダー:「列車通学、、、、だ。この一帯にはすなわち、理事会時代に敷設された」
リンダ・L・ワインライダー:「キングダム-シャムロック間輸送鉄道の名残が存在している」
リンダ・L・ワインライダー:「無論、両学区をつなぐそれらの路線は全て廃線となった。地図にも残っておるまい」
リンダ・L・ワインライダー:「だからこそ盲点として機能する」
籟ミズキ:「おお~~」
籟ミズキ:パチパチと手を叩いている。
レナ・ルナール:「なるほど」
レナ・ルナール:「じゃあ、あとは拷問王の護りをどうするかだね。」
リンダ・L・ワインライダー:「そこだ。レナ・ルナール」
リンダ・L・ワインライダー:「実は作戦決行予定の当日、ファウセット新陸帯では――」
リンダ・L・ワインライダー:「先住市民の大規模デモが予定されている。新陸帯領有権を主張するものだ」
レナ・ルナール:「なるほど。そいつはお誂え向きだ」
リンダ・L・ワインライダー:「その日取りを事前に流してもらっている。ブリューナク事変の記憶も新しい。"拷問王"や医療部はそちらに警戒を差し向けざるを得ないだろう」
レナ・ルナール:「ただでさえ警戒を強めざるをえないのに"もし"暴動なんで起こってしまったら完全に注意はそちらに向くだろうね」
籟ミズキ:「そうかも知れませんが。起きないといいですね。暴動……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ふむ、もふもふの……先住市民の活動が活発だもんな、シャムロックは」
ウルスラ・ミック・ベニ:「消極的に協力してくれているわけだ、キングダムの敵として」
籟ミズキ:「では我々はバチバチしているところをいい感じにシュッ──っとすり抜けて」
リンダ・L・ワインライダー:「うむ。"拷問王"の警戒範囲を最速最短で突破するための列車突撃だ」
リンダ・L・ワインライダー:「その後もいくつかの仕掛けは用意しているが」
リンダ・L・ワインライダー:「ともかく、キングダム学区内に精鋭を送り込む算段は……ある!」
嘴子原シェイル:「……あの噂に名高い拷問王が相手だ」
嘴子原シェイル:「大きなチャンスは恐らく、その一日だけ……」
リンダ・L・ワインライダー:「"本隊"が密かに行動を行う間、円卓の注目は"主力隊"に向く。数が多く、何より作戦目標が明確だ」
リンダ・L・ワインライダー:「シェイル・サイシバラの『総括図』があれば、目標到達の可能性も盤石となるだろう」
リンダ・L・ワインライダー:「目標となる施設は、三通りを想定している」
リンダ・L・ワインライダー:「"円卓"の存在するキングダム本校舎『白宮ホワイトホール』。政治中枢拠点を占拠し円卓議会に我々の要求を呑ませる」
リンダ・L・ワインライダー:「あるいは王鍵候補遺産を収蔵する『鴉の塔レイヴンタワー』」
リンダ・L・ワインライダー:「そして王鍵ではなくとも、価値ある遺産、財宝を莫大に擁する『大ノヴァリス博物館』」
リンダ・L・ワインライダー:「このどれかに到達できさえすれば、施設そのものを破壊、あるいは掌握する手段を我々は持っている」
ウルスラ・ミック・ベニ:「改めてやばい場所しかないな……え、凄っ」
嘴子原シェイル:「おおー」破壊どころか掌握すら可能性があるとは
レナ・ルナール:「それは楽しみだね」
籟ミズキ:「鴉の塔破壊しちゃだめですよ!」
籟ミズキ:くしっくしっ、と軽く小突く。
ウルスラ・ミック・ベニ:「博物館の破壊もおすすめできないね、かけがえのない価値ある品々と……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「恐ろしい竜が眠る場所だ。本当に破壊出来るならって前提だけど」
"10上がり"ジャック:(どの程度が本当の所かはわからないとことやねえ)
レナ・ルナール:「その3つのどこを実際に狙うかは。」
レナ・ルナール:「今後の僕たちの活動と、円卓の動き次第になる…というところかな。」
籟ミズキ:「白宮ですね」
レナ・ルナール:「理由は?」
籟ミズキ:「至上王どのの治世を粉々にしたいと予てより思っていたからです」
嘴子原シェイル:「あからさまな私情ときたか……」
レナ・ルナール:「覇気に満ちた言葉だ。素晴らしいね。」
ウルスラ・ミック・ベニ:「この辺りはミズちゃんが一番過激かもしれないね」
籟ミズキ:「消去法です、消去法」
"10上がり"ジャック:「略奪はアカンいうてるのに言動は過激やねえ」
"10上がり"ジャック:「そういうの好きやで」
嘴子原シェイル:「まぁ、うん。粉々に出来る自信があるのは大変頼りになる」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクも一度会ってみたいとは常々思ってるかな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「一度で終わらなければ、何度でも」
ウルスラ・ミック・ベニ:「一番守りが固い場所になるだろう。なにせ至上王のおわす場所だ」
籟ミズキ:「……理由もわからぬ戦禍に内外の人々が右往左往させられているのは、見ていられませんでしたから」
籟ミズキ:「人心は荒廃し、一時は美味しいカニの品種がどうとかで凄惨な殺し合いに及ぶ集団すら現れる始末でしたし……」
レナ・ルナール:「ふふ、噂通りの義侠の人だね。」
リンダ・L・ワインライダー:「――ウルスラ・ミック・ベニ!」突然叫ぶ。
ウルスラ・ミック・ベニ:「なんだいリンダ、急に元気良く!良い声だ」
リンダ・L・ワインライダー:「"本隊"の作戦目標は『白宮ホワイトホール』。おまえはそれでいいのだな?」
リンダ・L・ワインライダー:「おまえの事情をおれは詳しく知っているわけではない。だが、おまえはつい先程」
リンダ・L・ワインライダー:「『鴉の塔レイヴンタワー』がおまえの目標だと言っていたな」
籟ミズキ:「あっ」
リンダ・L・ワインライダー:「この戦争は遊びではないし、つまり他人事ではないのだ!ウルスラ、おまえにとってもだ!」
籟ミズキ:「『鴉の塔レイヴンタワー』にしましょう。すいません。破壊だけなしの方向でお願いします……」しずしずと恥じる。
ウルスラ・ミック・ベニ:「そうだね、ボクの目標はあくまで鴉の塔だ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「それが前提で、そうでなければ白宮は初めからお話にならない」
ウルスラ・ミック・ベニ:「という話をするにも、改めて自己紹介をしないとだ」
リンダ・L・ワインライダー:「そうすべきだ。そのためにここまで連れてきたのだからな!」
ウルスラ・ミック・ベニ:手を机に置いて立ち上がり、ジャック、レナ、シェイルに向き直る。
ウルスラ・ミック・ベニ:「元々カンブリア考古学校生徒会、元キングダム連合学院の王の従者、そして今は学籍喪失の逃亡犯」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ああいや、最後のやつにも元を付けるべきかな?今のボクには円卓が追う理由もない」
ウルスラ・ミック・ベニ:「かつて王が七人しか居なかった時、十字冠を破壊された風塵王より王鍵を簒奪した略奪者」
ウルスラ・ミック・ベニ:「その"勇者の徴"さえ奪われた、いち傭兵のウルスラ・ミック・ベニだ」
リンダ・L・ワインライダー:「ウルスラ。それは本当の自己紹介ではないな。望むものは何だ?」
籟ミズキ:「そうですね。貴女が語ったのは、何を持っていたか、何を持たないか。それだけです」
リンダ・L・ワインライダー:「誰だって、友人の今の心を知りたいのだ。過去ではない」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ありがとう。君たち二人が火を入れてくれた、ボクの欲望願いを口にしよう」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……王の力を取り戻したい。必要なものなんだ」
嘴子原シェイル:「……簒奪したという、きみの王鍵」
嘴子原シェイル:「……それは、一体何なんだい」
ウルスラ・ミック・ベニ:「王鍵は力と引き換えに、人を不自由にする」
ウルスラ・ミック・ベニ:「王としての在り様を開き、それ以外の生き方を閉ざす鍵だ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そして……ボクにとっては掛け替えのない絆だ」
GM:最初に覚えた感覚の通り……見方を変えれば、ウルスラは自由になったと考えることもできた。
GM:一度適合した遺産から『自由』になる。そのようなことは通常起こり得ない。
GM:遺産契約の破却を目的とする、近衞委員会のような組織すらある。
GM:しかし『遺産剥奪処分』が現に行われた。どのような方法だったのか?
レナ・ルナール:「そんな呪いのようなものを」
レナ・ルナール:「再びに身に宿そうというの?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「毒と薬は紙一重、なんて言わないよ」くすりと笑って。
ウルスラ・ミック・ベニ:「毒は毒、呪いは呪いだ」
レナ・ルナール:「その呪いは」
レナ・ルナール:「君自身が完全に敗北を喫した相手に挑んでまで、取り返す価値のあるものなの?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そうだ」
"10上がり"ジャック:(価値か)
ウルスラ・ミック・ベニ:「それは私が、私に掛けた呪いだ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「それを捨てるなんてとんでもないことだよ。魔女の君になら分かるだろう?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「呪われたからじゃなく、自分で選んだ在り方を捨てるなんて、許されない事だよ」
レナ・ルナール:くすり、と笑う
レナ・ルナール:「その為になら、『不可能』にだって挑めるんだ。」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そこがボクの偉いところだ」ニカッと笑って頷く。
ウルスラ・ミック・ベニ:「呪われた身でも人を祝福することは出来る。力を取り戻した暁にはキミたちに」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そしてその先もこれまで通り、ありったけの困っている人を助けるためにボクは生きる事を改めて誓おう」
レナ・ルナール:「いいね。濡れてきたよ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「だから、どうかボクに力を貸して欲しい」頭をまっすぐ下げる。
ウルスラ・ミック・ベニ:「たとえ一人でも取り返す気だったけど、実はすごく困ってるんだ!」
リンダ・L・ワインライダー:「ウルスラ・ミック・ベニ!おまえのその心意気は素晴らしいことだ!」
リンダ・L・ワインライダー:「作戦の第一目標は『鴉の塔レイヴンタワー』とする!しかし、忘れるなよ」
リンダ・L・ワインライダー:「おまえは掛け替えのない友の助力を得る機会を」
リンダ・L・ワインライダー:「一度、無意味に捨てるところだったのだ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ごめんよ~、人に甘えるの慣れてなくって」
リンダ・L・ワインライダー:「楽しげに、他人事のように、すべてがどちらでもいいかのように」
リンダ・L・ワインライダー:「いくら献身的でも、おれはそうしたものを友情とは思えない」
リンダ・L・ワインライダー:「珍しくもないのだ……おまえのような者は!おれが知っている奴は一人称まで同じだ!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「その子はリンダちゃんの友達じゃないのかい?」
リンダ・L・ワインライダー:「作戦とは関係のないことだ!他に質問のある者はいるか!」
籟ミズキ:「ありません!」
嘴子原シェイル:「無い。私も『鴉の塔』レイブンタワーに賛成」
ウルスラ・ミック・ベニ:「切られちゃった……シェイルちゃんありがと~」
嘴子原シェイル:「お礼はいいよ。……勝手な同情だけど、付いていってもいいかな?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「大歓迎だよ、キミの宝物も守らないとね」
レナ・ルナール:「質問じゃないけど配置希望!」
レナ・ルナール:「僕も"本隊"に入れてほしいな!」
リンダ・L・ワインライダー:「レナ・ルナール!志願に感謝する!シェイル・サイシバラを引き続きサポートしてほしい!」
レナ・ルナール:「はーい」
"10上がり"ジャック:「有象無象の生徒の武器の手配と軍規の策定もついでにやってもええ?」
"10上がり"ジャック:「とりあえずの組織化くらいやったらやっとくけど」
リンダ・L・ワインライダー:「ジャック!あまりにもありがたい申し出だ!それらは尽くおれの苦手分野だからだ!」
"10上がり"ジャック:「おっけー。ミズキちゃんもそれで構わんかったらルールの策定はこっちでやっとくから」
籟ミズキ:「おまかせします! 私もそういうの全くわからないので!」
"10上がり"ジャック:(ま、ルールは他人に任せん方がええけどね)
"10上がり"ジャック:「じゃ、そないな感じで」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あと本人に聞くの怖いんだけど、レナちゃん濡れたとか言ってた?聞き間違い?」
嘴子原シェイル:「……ごめんなさい、私の連れが」改めて聞かされ軽く赤面する
リンダ・L・ワインライダー:「ドライヤーの貸し出しは行っていない!電力を食うからな」
レナ・ルナール:「言ったよ?興奮してきたからね。」
ウルスラ・ミック・ベニ:「なるほどね、いかにも魔女らしくて魅力的チャーミングだ」半歩距離を置く。
リンダ・L・ワインライダー:「諸君」木箱の上に靴底を叩きつけるようにして上がる。
リンダ・L・ワインライダー:「キングダムへの報復の時が来た!!」
リンダ・L・ワインライダー:その場に集まっているカクタスヒルズ残党や業部燐ゴブリン生徒に向けて言う。
リンダ・L・ワインライダー:「"至上王"、"不夜王"の苛烈な治世の中、この業部燐ゴブリン遊牧校区が何故見逃され続けているか分かるか!?」
リンダ・L・ワインライダー:「誰も真実を言わぬのなら、おれが教えてやる!」
リンダ・L・ワインライダー:「おまえ達は負けるためにいるのだ!『キングダムはまたしても反乱を鎮圧し、勝利した』と、そのニュースのためだけに!」
リンダ・L・ワインライダー:「おまえ達の毎年の蜂起は、キングダムにとっては紛争にすら値しない!」
元カクタスヒルズ一般生徒(のフリをしたサポートスタッフ):「なんだとォ!」「馬鹿にしやがって!」
リンダ・L・ワインライダー:「生徒が紙面越しに楽しみ、気分を高揚させるためだけの、ただの祭りなのだ!!」
リンダ・L・ワインライダー:「――それでいいのか!?」両手を広げる。
リンダ・L・ワインライダー:「勝たなくて良いのか!?奪わなくて良いのか!?誇れずにいて良いのか!?」
元カクタスヒルズ一般生徒:「良くない!」「私たちは負け犬じゃない!」
リンダ・L・ワインライダー:「おれ達は勝つ!!本校舎を捨て、連中を偽りの勝利の美酒に酔わせ、故にキングダムに一矢報いることができる!」
リンダ・L・ワインライダー:「戦い、散ることを恐れるな!!足を止め、友を失うことこそを恐れろ!!」
リンダ・L・ワインライダー:「おれは何も隠し事をしていない!!籟ミズキとシェイル・サイシバラが、最後の勝算をもたらした!!」
リンダ・L・ワインライダー:「ともに戦え!二つの部隊に別れながら、おまえ達は薬莢であり、おれ達は弾頭である!」
リンダ・L・ワインライダー:「"主力隊"の炸裂が、キングダムの心臓へと"本隊"の弾撃をもたらすのだ!!」
元カクタスヒルズ一般生徒:「ARES!」「ARES!」「ARES!」「ARES!」
元カクタスヒルズ一般生徒:「ARES!」「ARES!」「ARES!」「ARES!」
元カクタスヒルズ一般生徒(のフリをしたサポートスタッフ):「ARES!」「ARES!」「ARES!」「ARES!」
レナ・ルナール:「ARES!」「ARES!」「ARES!」「ARES!」
ウルスラ・ミック・ベニ:(……本気の戦争を望む、か。4年前を思い出させるARESは好きになれないけど)
ウルスラ・ミック・ベニ:(ううん、嫌いだけど……リンダちゃんと、みんなは友達だからな)
ウルスラ・ミック・ベニ:「来て良かったよ、ミズちゃんはどう思う?」
籟ミズキ:「戦いへ赴く集団の熱気は苦手ですが」
籟ミズキ:「リンダさんは誠実で信頼できるリーダーです。私達一人ひとりを本当の友人だと考えて真摯に接してくださっている。きっと後悔する結果にはならないでしょう」
籟ミズキ:そう言って、言葉を切る。
籟ミズキ:……会話の相手が、ウルスラ・ミック・ベニでなければ。
籟ミズキ:「……ウルスラさんはそう思いますか?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「うん?誰の何が?」
籟ミズキ:賠償をすることになった。騙された。謀殺の危機に遭った。単に飢えて倒れていた。まあ様々であったが。
籟ミズキ:結果としてそれらをなんとかしてくれた彼女が傍らに居るとき、彼女の意見を聞くようになった。
ウルスラ・ミック・ベニ:「今日だけで友達が何十人か増えそうだ。お祭りの熱気はいつも良いね」
籟ミズキ:「私がいつものように、思慮を欠いていないかということですよ。うーん……今は良さそうですか? では」
ウルスラ・ミック・ベニ:「いや、かなり心配かな……」
籟ミズキ:「そうですか」受け入れる。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ミズちゃんはいつも真っすぐに前を向いてるから、他は疎かになっちゃうから」
籟ミズキ:「信頼していますよ。貴女は無分別に人を助けますが。もっと無分別な私が寄りかかっても倒れなかった方ですから」
籟ミズキ:「こうして助けになるためにご同行頂いているときでも、遠慮なく逆に助けを求めますので」
ウルスラ・ミック・ベニ:警戒すべきはリンダのみでも、ミズキ自身の無思慮でもない。
ウルスラ・ミック・ベニ:こうしてミズキが信頼を預けられるぐらいには、リンダもまた懐を緩める人だ。
ウルスラ・ミック・ベニ:このようないかがわしい場所、龍より厄介な蛇が幾らでも忍び込める。
籟ミズキ:「では、よしなに。逆襲を……もっと穏当で、かわいい語彙がいいですかね」
籟ミズキ:「しっぺ返しと参りましょう。お供します」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そうだね、今回もよろしくだ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクが何かやらかしたら、さっきみたいにお願いね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「間違ったことをしている人を、本当に止められるのは」
ウルスラ・ミック・ベニ:「敵じゃあなくて、友達なんだからさ」



GM:ロイスと購入が可能です。
GM:無条件で購入できる機会は今回そんなにないかも……敵地に突入するミッションだから
レナ・ルナール:そげな…!!
レナ・ルナール:リンダ・L・ワインライダー/期待○/危機感
籟ミズキ:リーダー/リンダ・L・ワインライダー/友誼/危うげ◯
嘴子原シェイル:ウルスラ・ミック・ベニ ○同情/不安
"10上がり"ジャック:籟ミズキ/特記戦力評価〇/融通は聞かなさそう
籟ミズキ:アイテムで強くなる余地あんまないんよな なぜなら防具がユニーク固定だから
ウルスラ・ミック・ベニ:ボクも防具がユニーク固定だけどなんか摘出されてるからな
ウルスラ・ミック・ベニ:購入は戦闘用きぐるみで
籟ミズキ:1dx+2>=8 応急
DoubleCross : (1DX10+2>=8) → 7[7]+2 → 9 → 成功

籟ミズキ:所持! ミドル戦闘後の対抗種バックファイア対策だ! 以上です
レナ・ルナール:ウィンドブレスとか欲しい人言ってね
ウルスラ・ミック・ベニ:じゃあウィンブレ欲しいです~
レナ・ルナール:《ウィンドブレス》達成値+9
ウルスラ・ミック・ベニ:援護の風も使わないとじゃない?
レナ・ルナール:あっとそうか
レナ・ルナール:《援護の風》《ウィンドブレス》
ウルスラ・ミック・ベニ:ありがとうございます!
DoubleCross : (7DX10+9>=14) → 6[1,2,2,3,4,5,6]+9 → 15 → 成功
ウルスラ・ミック・ベニ:装備して以上です
"10上がり"ジャック:ボルトアクションライフルを買います
嘴子原シェイル:とりあえずブルゲ買おうかな
嘴子原シェイル:5dx+6>=20
DoubleCross : (5DX10+6>=20) → 10[1,4,6,10,10]+10[3,10]+3[3]+6 → 29 → 成功

嘴子原シェイル:成功!所持しておきます
ウルスラ・ミック・ベニ:すごっ
嘴子原シェイル:えへへ 大回転
"10上がり"ジャック:コーリングシステムでスカイキッドを起動してフワッと浮かぶと何故か達成値が+2される
ウルスラ・ミック・ベニ:7dx+9>=14
"10上がり"ジャック:ハイペリオンだから
ウルスラ・ミック・ベニ:ふわふわジャック
"10上がり"ジャック:1dx+10+2>=15
DoubleCross : (1DX10+12>=15) → 10[10]+9[9]+12 → 31 → 成功

"10上がり"ジャック:フッ
嘴子原シェイル:すごい 1dxが
レナ・ルナール:僕もブルゲ買っておこう
レナ・ルナール:5dx+1>=20
DoubleCross : (5DX10+1>=20) → 9[6,6,8,8,9]+1 → 10 → 失敗

レナ・ルナール:《夢の雫》で達成値+10、購入成功
レナ・ルナール:侵食が7上がって58
ウルスラ・ミック・ベニ:頼もしすぎる
レナ・ルナール:以上です
GM:購入は終わったところですかね。それでは本日はここまで
GM:また明日14時まで、ノバイバ~イ
レナ・ルナール:ノバイバ~イ!
"10上がり"ジャック:ノバイバ~イ!
嘴子原シェイル:ノバイバ~イ
ウルスラ・ミック・ベニ:ノバイバ~イ
籟ミズキ:ノバイバ~イ


◆Middle02◆ファウセット新陸帯強行突破

GM:突入作戦開始!全員登場です。これ以降、侵蝕上昇は1d3で構いません。
ウルスラ・ミック・ベニ:嬉し~
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を1d3(→ 1)増加 (49 → 50)
GM:基本的に全員登場でシーンが進むので、1d10だと逆に不公平になっちゃうからです
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d3(→ 2)増加 (49 → 51)
籟ミズキ:やった~
嘴子原シェイル:わーい
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルの侵蝕率を1D3(→ 3)増加 (41 → 44)
レナ・ルナール:レナ・ルナールの侵蝕率を1D3+3(→ 6)増加 (58 → 64)
レナ・ルナール:+3はいらなかった!
"10上がり"ジャック:ジャックの侵蝕率を1d3(→ 3)増加 (56 → 59)

ファウセット新陸帯 北方境界


GM:ファウセット川に面するファウセット新陸帯は、地点によってはごく穏やかで美しい草原地帯であるかのように見える。
GM:特に、今回の突入地点として選ばれた場所はそうだ――この地帯特有の不可解な異常で生じている燐光を除けば。
GM:籟ミズキとレナ・ルナールのみが安全確認のためこの前線に派遣され、残りの者は後方で既に準備を整えている。
GM:廃線に放棄された鉄道車両を独自の手段で『起動』し、ここを通過する段取りだった。
GM:周囲は静かだ。元より監視の目が薄い地点であったが、東方境界で発生した先住市民デモへの対応に、誰もがかかりきりなのだろう。
GM:"拷問王"の姿もない。そもそもこの時間帯は彼女の巡回予定はない。
籟ミズキ:するすると歩んでゆく。
レナ・ルナール:時折興味深そうに燐光に手を伸ばしながらミズキの後に続いていく
籟ミズキ:下草はそれなりに深いが足を取られる様子もなく、歩行音は完全に風の音にまぎれている。先行して気遣うように声をかける。
籟ミズキ:「大丈夫ですか。こういった場所を歩くの、不慣れであったりとか」
レナ・ルナール:「そうだね。慣れてはないけど。」
レナ・ルナール:「君が僕にも歩きやすい道を進んでくれているから大丈夫だよ。」
レナ・ルナール:鈴のように軽やかな声で言葉を返す
籟ミズキ:「それなら良いのですが。しかし……」
レナ・ルナール:「拍子抜け?思ったより何もなくて」
籟ミズキ:「ところどころ光っていますが、それを除けば何もありませんね」
GM:平和で、何もない。それを確認するだけの安全な任務だった。
籟ミズキ:「見晴らしも良いので、面倒が起きるかとも思っていたのですが」チャッと袖の中に拳銃を戻す。
レナ・ルナール:「崑崙だったら、こんな人気のないところを歩いてたらどうなっちゃうの?」
レナ・ルナール:「妖怪とか仙人崩れとかに襲われてるかな」
籟ミズキ:「崑崙にはこのような平野はあまりありません。急峻であったり見通しが悪く──そうですね」
籟ミズキ:「妖怪仙人のたぐいや野盗、あるいは虎など……何もない時は本当に何もない学区ですが」
レナ・ルナール:「こわー」
GM:――時間が来た。他の人員を乗せた鉄道はもう出発しているはずだ。ミズキ達が作戦の緊急中止を伝えるべき不測の事態は起こらなかった。
GM:その最悪のタイミングを
GM:見透かしていたに違いなかった。
???:傍らに、車両の破片が転がっている。全てが流用できるはずもなく、利用できないレベルに朽ちてしまった一部。
???:錆び付き、半ばで折れ、草木が絡み付いている。
:「"ロケス"」不意に、茨からそんな声がした。
籟ミズキ:「!」即座に銃声が連続して響く。
:「"ロケス"」「"ピラトス・ゾトアス""トゥリタス・クリサタニトス"」「"ロケス"――――」
:同じ言葉を繰り返す。銃声は容易く茨の一部を裂き壊すだろう。
レナ・ルナール:「やばっ」
:レナ・ルナールは分かるかも知れない。キングダムではごくありふれたまじない。学生の冗談にも使われるような、"さがしもの"の呪文だ。
籟ミズキ:極端に切り詰められた銃身より、弾丸が正体知れぬ声の方へ。
レナ・ルナール:───ちりん───
レナ・ルナール:手に持った鈴を鳴らす。籟ミズキの研ぎ澄まされた感覚が更に《開かれ》る
GM:鉄の車輪が軋む音が近づいてきている。"本隊"の列車だ。
GM:別の方法で動かしているのか、蒸気機関の轟音は鳴らない。だが、もはや間に合わない。
GM:無数の陽動と欺瞞を重ね安全を確保したはずの状況で、既に、"彼女"の探知網に捕らえられているのだとしたら。
レナ・ルナール:思考を巡らせる。だが、いくらカロリーを消費してもこの状況を打開するすべが見つからない。
レナ・ルナール:(人選のミスだったかな。ジャックなら、或いは策を閃いてくれたかもしれないけれど)
:茨が広がる。一瞬、間欠泉のように地面から噴き出し、
"拷問王"七十橋シスル:――――――そしてその茨の大海を断ち割り、背の高い女が立っている。
籟ミズキ:「あれは────」
"拷問王"七十橋シスル:「どこのどいつがァ、こんな、干からびた餌に手ェつけたのかと思えば」
"拷問王"七十橋シスル:「随分と、珍しい団体でのお越しじゃあねえか! ピクニックですかあ! ッハハハハハハァ!」

籟ミズキ:「拷問王! 最も暴虐にして苛烈なる円卓七席の一」
リンダ・L・ワインライダー:〈こちら"本隊"!回収地点に近づいている!レナ・ルナール、何があった!?〉
リンダ・L・ワインライダー:〈茨で生い茂って前方が見えない!何が起こっている!〉
籟ミズキ:「気づかれました! 突っ込みますか!?」
レナ・ルナール:マイクの感度を上げミズキ、拷問王の声をリンダに届かせる
リンダ・L・ワインライダー:〈……!!突っ込むしかない!!食い止めてもらえるか!?〉
籟ミズキ:「いきます!」
レナ・ルナール:「やるしかなさそうだね。」
GM:もう逃げることはできないタイミングだ。列車は既に走り出してしまっていて
GM:先に進むも後に戻るも、"拷問王"の前では同じことだ。



GM:"拷問王"の捕縛と拘束を僅かな間でも、食い止めなければいけません。
GM:〈白兵〉〈射撃〉で難易度35。達成できなければ作戦は頓挫します。
レナ・ルナール:厳しい!!
GM:ミズキやレナ以外の、列車に乗っている側のPCも挑戦、支援が可能。それではお願いします。
籟ミズキ:支援っていうのはエフェクト支援であって支援判定とかがあるわけじゃなさそうだな
籟ミズキ:でも夢の雫めちゃくちゃ助かる
ウルスラ・ミック・ベニ:砂の加護あるよ~
"10上がり"ジャック:じゃあ固定値で結構出せるので
"10上がり"ジャック:こちらから行きましょうか
籟ミズキ:頼れる
"10上がり"ジャック:セットアップでコーリングシステムを使用しスカイキッド起動
"10上がり"ジャック:ハイペリオンの効果で達成値+2 マイナーでボルトアクションライフルを起動し達成値+5
GM:車両自体を空中にジャンプさせて乗り越えるのだ
"10上がり"ジャック:これでとりあえず固定値は16あるけど
"10上がり"ジャック:エフェクトはない
ウルスラ・ミック・ベニ:コンセなしだもんね
"10上がり"ジャック:コンセどころか起点もない
GM:侵蝕なしでこんなに達成値出ちゃうのか
ウルスラ・ミック・ベニ:固定値とダイス両方盛れるレナちゃんのウィンブレがいいかも?
レナ・ルナール:支援入れる?
"10上がり"ジャック:そうですね こちらもこの場面で更に切り札を使っちゃう
レナ・ルナール:《援護の風》《ウィンドブレス》
レナ・ルナール:ダイス+5、達成値+9
嘴子原シェイル:武器破壊の都合上動きづらいので お願いします……!
"10上がり"ジャック:サポートスタッフ(感覚)が達成値を+2 カスタム効果でダイス+1 更にバッドフレンドの効果で コネのダイス+2個
"10上がり"ジャック:固定値+27 ダイス+8個
籟ミズキ:すご
嘴子原シェイル:つよい
ウルスラ・ミック・ベニ:エフェクト使ってないのにコンボしてる
"10上がり"ジャック:10dx+27>=35
DoubleCross : (10DX10+27>=35) → 10[1,1,2,4,7,7,8,9,10,10]+5[4,5]+27 → 42 → 成功

レナ・ルナール:グッド
籟ミズキ:偉い!
"10上がり"ジャック:OK
嘴子原シェイル:最高!
ウルスラ・ミック・ベニ:強い!
GM:一発成功とは……!お前達の力を見くびっていたようだ
GM:では地上のミズキちゃん達が五星君&魔女パワーでこれ以上の茨の広がりを阻止しつつ
GM:ジャックさん達が機転を利かせて回避+回収というかたちでやってもらおう。



GM:"拷問王"の気質は生来、慎重かつ冷静である。
"拷問王"七十橋シスル:先住市民のデモ。警戒すべきそれに、僅かに不自然なものを感じた。
"拷問王"七十橋シスル:言葉で説明できるものではない。長年、この地帯を個人にて君臨した経験論。
"拷問王"七十橋シスル:だが、念の為にばら撒いていた探査の茨に、大きな反応が引っかかったとなれば話は別だ。
"拷問王"七十橋シスル:「――――ンで、テメェとはなあ!」 最大の警戒値を振り分けるのは、当然。
"拷問王"七十橋シスル:「顔くらいは知ってるぜ――《歳星雷》!」言わずもがな、ノヴァリス最強通り魔(と勝手に呼んでいる)、"五星君"。茨の濁流が走る。
レナ・ルナール:「うわーん、ミズキちゃんとピクニックデートしてただけなのにチンピラみたいなお姉さんに絡まれちゃったよう、うわーん」
籟ミズキ:「光栄です! 私も貴女の悪名は聞き及んでおります。その絶大なる力の形質とともに!」
籟ミズキ:平時より自らの身体にかかる力の流れは細やかに掌握している。それが中国武術、崑崙の頂。
GM:"拷問王"は、対生徒の制圧能力において最強の遺産継承者であるとされる。
GM:個人戦闘能力において最強たる"五星君"。衝突したならば、どちらが勝るか。
籟ミズキ:突出し銃を構えたまま拳を引き絞る。籟ミズキのベースとなる武術は八卦掌だ。肉体を捻って力を蓄積し、攻撃とともに解放する。
籟ミズキ:その時に解放される「ねじり」が、拳に乗らず、全てライフリングを通して弾丸に伝わるのが彼女の零距離射撃術である。面制圧の茨に異常な回転負荷がかかり隙間が生まれる。さらに!
籟ミズキ:「"換”」
籟ミズキ:全ての害意を打ち落とす影の茨。
籟ミズキ:その力の侵襲すら把握する。レナ・ルナールの開いたチャンネルが。
籟ミズキ:自らの拳に流れこんだ力を──螺旋の中に取り込み──瞬時にもう片側の拳から叩き返した。
籟ミズキ:ゴッッッ! 茨の統制が僅かの間、大きく乱れる。「今です!!」
"10上がり"ジャック:十数秒前。
"10上がり"ジャック:通信を聞いた瞬間に10面ダイス型の多機能デバイスを起動する。
"10上がり"ジャック:『skykid』
"10上がり"ジャック:重力遮断光を纏い窓から空へ。
"10上がり"ジャック:「計画は予定通りにいかないもんやねえ」
"10上がり"ジャック:対象を視認。
リンダ・L・ワインライダー:「おいまさか」
リンダ・L・ワインライダー:「車両そのものを浮かせるつもりか!?嘘だろう」
リンダ・L・ワインライダー:柱にしがみついている。
"10上がり"ジャック:「これ単体では無理やけど」
"10上がり"ジャック:「いける?」
元カクタスヒルズ一般生徒(のフリをしたサポートスタッフ):「フライングユニットのカスタム起動準備完了!」
"10上がり"ジャック:列車自体に勝手に取り付けておいたカスタム装備。
"10上がり"ジャック:フライングユニット。
"10上がり"ジャック:「ほな、合図でGOや」
GM:航空機と比べれば凄まじく効率が悪く、航行時間はごくわずかでしかない。
GM:だが、テーブルにつき、勝負する相手は誰もそれを発想しない――鈍重な鉄の機関車が、『空を飛ぶ』など。
GM:ゴ ギ ン ! !
"拷問王"七十橋シスル:「何も今じゃねえよ! ボケが!」散らされた茨が、再び大きく広がって取り囲もうとするが、「アァ!!?」車両の機動に目を見開く。
GM:何かが爆ぜ割れたような音だった。フライトユニット点火の反作用で車体と線路が軋んだ音だ。
"10上がり"ジャック:「空飛ぶ電車は銀河鉄道から続くロマンやからねえ」
リンダ・L・ワインライダー:「ワイヤー射出!ミズキとレナを回収する!」
リンダ・L・ワインライダー:「ウルスラ、シェイル!引き上げを手伝ってくれ!」
"10上がり"ジャック:ボルトアクションライフルで射撃し。
"10上がり"ジャック:二人の回収を援護する。
籟ミズキ:「レナさん、捕まって!」
レナ・ルナール:「はーい」
レナ・ルナール:ミズキの肩にしがみつく
籟ミズキ:ワイヤーをキャッチしながら少女を抱き上げ、空へと離脱してゆく。
GM:――ガシュ!!
GM:ウィンチが急激に巻き上げられ、レナとミズキを茨の海から引き剥がす。
嘴子原シェイル:「逃げさせてもらうよ……!」
嘴子原シェイル:車両に張り巡らせた薄膜が、捕えて逃がさないようにする茨を僅かにだが弾いている
GM:眼下で茨が遠ざかっていく。
GM:不可能作戦の第一段階。難攻不落の"拷問王"の警戒網を、突破した。

魔法鉄道車内


リンダ・L・ワインライダー:「まず、この困難極まるミッションを一人も欠けることなく達成できたことを嬉しく思う」
籟ミズキ:「び────────」
籟ミズキ:「っくりしました! 聞いてないですよ!」
籟ミズキ:列車が飛んだことに興奮さめやらぬ様子。
リンダ・L・ワインライダー:「おれだって聞いていない!作戦を読まれていたとして、なぜ突入地点までがわかったのだ!?」
リンダ・L・ワインライダー:「車両が飛ぶのも聞いてないぞ」
レナ・ルナール:「おー、よしよし。お疲れ様」
レナ・ルナール:「いっぱい頑張ってくれてありがと。かっこよかったよ」
レナ・ルナール:ミズキちゃんの角のあたりを撫でる
嘴子原シェイル:「は──っ……」傍目から見てもタッチの差だった。
嘴子原シェイル:糸の切れた緊張が口から漏れ出す。
籟ミズキ:「レナさんも不思議なアシストをありがとうございます。助かりました」
籟ミズキ:「場所を知られたのはこの際仕方ありません。地の利は本来あちらのものなのですから……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あ、車体に無理させちゃった分の点検は出来る範囲済ませておいたから」
リンダ・L・ワインライダー:「ありがとうウルスラ。この鉄道は、実は『協力者』のエフェクトで動かしているものだ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「着くまでは十分保つだろうから安心してね、次の障害があれば別だけど」煤で汚れた顔を腕で拭いながら笑う。
レナ・ルナール:「協力者?」
リンダ・L・ワインライダー:「すぐに引き合わせることができると思う。とにかく」
リンダ・L・ワインライダー:「この魔法鉄道が勝算の一部だ。絶対に止められるわけにはいかなかった……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「キングダム特有の技術も仕込まれてるし、ボクあたりが一日車長になるものかと思ってたけど」
ウルスラ・ミック・ベニ:「協力者ってのは納得だね」
"10上がり"ジャック:「いや~、怖い怖い」
"10上がり"ジャック:窓から車内に戻る。
リンダ・L・ワインライダー:「ジャック。ご苦労だった。途方も無い策を隠し持っていたな」
"10上がり"ジャック:「使わんに越したことあらへんしねえ」
籟ミズキ:「ジャックさんは何者なんですか……」
籟ミズキ:ちょっと呆れている。
"10上がり"ジャック:「こんな序盤で使わされたのはびっくりやね。流石は円卓」
GM:既に列車は線路に復帰している。先程の着地時にも激しい悶着があったが、とにかく、着地はできた。
レナ・ルナール:「拷問王はこれからどう出るかな。」
嘴子原シェイル:「追いかけてはこない……と信じたいが」
嘴子原シェイル:「通報はされてるだろうね」
"10上がり"ジャック:「そら防壁としての役割が出来んかったら哨戒としての役割は果たすやろうね」
レナ・ルナール:「その辺のホウレンソウがしっかりしてるタイプには見えなかったけどな、チンピラっぽかったし」
リンダ・L・ワインライダー:「敵の心配より、まず我々の話をしたい」
リンダ・L・ワインライダー:「……鉄道の優位点は、貨車を引けるということだ。案内しよう」
リンダ・L・ワインライダー:後部車両の扉を開ける。
GM:そこに収まっている機体に、もしかしたら見覚えがある者もいるかもしれない。
GM:少なくとも、ジャックとミズキは知っている。
オギエルDC/S+:「――」
タウミエルDC/S+:「――」

籟ミズキ:「アワーーーッ!?」
籟ミズキ:バターン。ひっくり返る。
GM:――ARESの運用兵器のひとつとして
GM:"機神"のデッドコピー品が用いられたという噂がある。
ウルスラ・ミック・ベニ:「社会人の戦闘用義体…にしては」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ミズちゃんのびっくり度が段違いだな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そんなに悪名高いやつなの?これ」
ウルスラ・ミック・ベニ:倒れたミズちゃんに手を貸しながら。
リンダ・L・ワインライダー:「セイクリッドピラー襲撃事件のことを知っているだろう。ウルスラ」
籟ミズキ:「うう……思い出すだけで肘がひりひりします……」手を借りるぞ。
"10上がり"ジャック:「ナハハ…こらエラいモンを持ち込んだな」
"10上がり"ジャック:「確かに…勝算があるというてもええレベルやよ」
嘴子原シェイル:「そ、そこまでジャックに言わせる代物なのか……」
リンダ・L・ワインライダー:「これらの機体は、当時襲撃に用いられていた機体の生産データをもとに……」
リンダ・L・ワインライダー:「再現を行い、動力ポテンシャルの許す限り各種機能を付加したものだ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「なるほど、五星君らと互角に結べた兵器ってわけ」ミズちゃんの肘をさすりさすり。
"10上がり"ジャック:「噂に聞いたレベルやけどな。噂通りやったらバケモンやし、噂からなんぼか引いたとしても」
"10上がり"ジャック:「見た感じ、その辺の兵器とは格はちゃうやろ」
籟ミズキ:「流石に機神の再現出力100%ということはないでしょうが……」
レナ・ルナール:「ワクワクするね」
"10上がり"ジャック:(どの程度の再現度か…さて、面白くはなってきたが)
リンダ・L・ワインライダー:「今回の作戦では、キングダム学区内にこの兵器を持ち込むことができる」
リンダ・L・ワインライダー:「我々は戦争に使えるものは全て使う」
嘴子原シェイル:「噂の機神、その一端に過ぎないとしても」
嘴子原シェイル:「なるほどこれはかなり……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そんな代物どこから持ってきたんだか…それこそ"ノドス"か"ジェネシス"辺りでしか作れなさそうだけど」
リンダ・L・ワインライダー:「"カルテル"にはその手のものに詳しい仲間がいた。特に理事会の技術は……」
嘴子原シェイル:「そうだ。ARESはどうやって用意したんだい?」
籟ミズキ:「メサイアでも廉価版のような機体が暴れてトランペッターに制圧されていたとは聞きましたが……」
タウミエルDC/S+:「――ヒ」
タウミエルDC/S+:カメラアイが淡く灯る。
籟ミズキ:「びゃんっ」
タウミエルDC/S+:「敵対的レネゲイド反応を検知」
タウミエルDC/S+:ガシャン
レナ・ルナール:「え、これ大丈夫?」
籟ミズキ:「あの……?」
リンダ・L・ワインライダー:「え!?ど、どういうことだ!?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「おおよしよし、今のところ味方だからこわくないこわくない…」
リンダ・L・ワインライダー:「全員下がれ!念のため!念のためだが!!」
嘴子原シェイル:「もしもし……?あの、リンダさん?」
籟ミズキ:「壊していいですか?」
リンダ・L・ワインライダー:「いや、待て!壊すのはまずい!いくらしたと思ってるんだ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あれっ違うの?」
レナ・ルナール:「様子を見よう、ミズキ。リンダは信頼できる」」
リンダ・L・ワインライダー:「大丈夫だ!全員のレネゲイドパターンは味方として登録してるはずだから!」
籟ミズキ:「そ、それはそうですね、失礼しました!」
リンダ・L・ワインライダー:「だだだ大丈夫だ!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あんまり大丈夫じゃなさそう」
オギエルDC/S+:「敵対的レネゲイド反応を検知」
籟ミズキ:「つまり……こういうことですね。今の反応はこの子が敵対するということではなく……侵入者がいるという……」
オギエルDC/S+:「強力な危険を検知――」
籟ミズキ:「あの?」
嘴子原シェイル:「よよよ、よかったー……というわけでも、なさそうかな。これは……」
GM:二体の機体が
GM:同時に、車両の『後方』を向く。
ウルスラ・ミック・ベニ:「それも相手は強力な…」
レナ・ルナール:「A。マジで敵が近づいてきてる」
レナ・ルナール:「B.バグってる。どっちが都合がいいかな?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「より都合の悪い方に全ベット!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「裏目に出たら、後から考えよう」
レナ・ルナール:「じゃあ、後方に敵が来てることに賭けよう!」
籟ミズキ:「そもそもちゃんとした見張り立ててください!」
"10上がり"ジャック:「言うてる間に後方の確認急ぎや!」
籟ミズキ:後部車両へ向けてダッシュ!
リンダ・L・ワインライダー:「待て迂闊に近づくな!本当に暴走していたら――」
嘴子原シェイル:「こいつら背中に向けて大丈夫なのほんとに!?」言いながら敵と思しき方向へ後ろから付いていく
ウルスラ・ミック・ベニ:勢いよく扉を蹴り開け、後ろの車両にエントリー!
:後部車両は空白だ。人は誰もいない。
:ただ、白紙のキャンバスに一枚線を引いたかのように、
レナ・ルナール:「あ、この茨」
:長く長く伸びた黒い茨が、窓から入り込み、遥か彼方に伸びている。
籟ミズキ:「リンダさん! 拷問王です! 車両の切り離しを具申しますが──」
GM:茨に食い破られた窓枠が、ゴウゴウという音を立て続けている。
GM:不吉な音だった。
"拷問王"七十橋シスル:「遅」     「せ」          「え」    「よッ!!!!」
"拷問王"七十橋シスル:ギャリギャギャリギャリギャリギャリ。外からの茨とともに、窓枠が蹴り破られる。
"拷問王"七十橋シスル:髪は乱れ、コートはぼろぼろだ。その背には、超高速で茨を「巻き取り続ける」、糸車の遺産。
リンダ・L・ワインライダー:「バカな!?こんな……!!」
リンダ・L・ワインライダー:「時速180kmの魔法鉄道だぞ!?」
嘴子原シェイル:「機神モドキより都合悪いことがあるんだな……!マジで!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「いいや、これが円卓の王さ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「己に課した責務に誰よりも忠実な、キングダムを負って立つ最高のエージェント!」
レナ・ルナール:「規格外にもほどがあるでしょ。王様っていうのはとんでもないな!」
"拷問王"七十橋シスル:飛翔する超重量の列車を絡め取ることはできなかった。だが、その後部に茨をくくりつけ、自らを牽引させた。
籟ミズキ:「甘くないですね。どうにも快適とは言えない旅程だったようですが」
籟ミズキ:だからこそ油断なく腰を落とす。
"10上がり"ジャック:「あれは撃ってもええな?」
タウミエルDC/S+:〈防衛対象:嘴子原シェイル 危険要素の優先排除を行います〉
嘴子原シェイル:今はそのシステム音を信頼する他なかった。振り向く暇もなくバックステップで下がる。
"拷問王"七十橋シスル:糸車を巻き取りながらの空の旅だ。遺産の出力があれば出来るものではない、凄まじい荒技。「ヒャハハッハハハッハハハハ!」
GM:デッドコピー機神2体が、"拷問王"の突破を食い止めるべく前方に出る。
GM:突破されれば終わりだ。なぜなら、敵は
GM:円卓第七席、"拷問王"なのだから。
"拷問王"七十橋シスル:哄笑の中で、五人を睨み付ける。確実なのは。これが、ただ単に五星君が通りがかりに混ざっただけの雑魚共ではないということ。
"拷問王"七十橋シスル:もっと洒落にならないものだ。
"拷問王"七十橋シスル:(此処で)(止める)厳かにすら覚える声で告げる。
"拷問王"七十橋シスル:「王鍵レガリア起 動アクティベート逐い縋れオイスガレ、【茨広げしターリア】」
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

           L O R D S  O F  R O U N D  
               拷 問 王Lord Heartless "

/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

GM:ミドル戦闘を開始します。

   "拷問王"[13]
  オギエル DC/S+[10]
  タウミエル DC/S+[8]


     20m


ウルスラ[8/50] シェイル[12/44]
レナ[4/61] ジャック[8/59]  
   ミズキ[10/51]

GM:この戦闘で使用できるNPCカードは以下の通り。

■NPCカード:リンダ・L・ワインライダー
【結束の証明】
ダメージロールの直前に使用する。その攻撃にはカバーリングが行なわれたことになる。
1メインプロセスに1回、1シナリオに2回まで使用できる。

籟ミズキ:超たすかる
ウルスラ・ミック・ベニ:戦友
嘴子原シェイル:リンダちゃんありがとう~
"10上がり"ジャック:いいね
GM:またこの戦闘では、拷問王の侵蝕率は80から開始します。
GM:つまり侵蝕率が100に到達するまでは《リザレクト》しますし
GM:100を超えた時点で倒さなければ十字冠転送できないということです。

【十字冠(クロス・クラウン)】
このアイテムを所持している間、あなたは以下の効果を得る。
・侵蝕率が100%を超えた状態でHPが0になった場合、即座にそのシーンから退場する。
・侵蝕率が100%を超えた状態では、新たにシーンに登場することはできない。
・侵蝕率が100%を超えている間、シーンの終了時に侵蝕率を-[10+1D10]する。

籟ミズキ:巨人の影撃てるとこから始まんのやめてくれ
GM:また、突入作戦という性格上、今回のセッション全体を通してのルールですが
レナ・ルナール:あかん
GM:PC側が十字冠転送されてしまった場合
GM:シナリオ中、作戦には復帰不可能となります。
嘴子原シェイル:脱落なんだ……
ウルスラ・ミック・ベニ:ヤバ~ッ
レナ・ルナール:やだ~~!
籟ミズキ:ヒエーーッ
籟ミズキ:通常ステージよりシビア!
GM:またこの戦闘での勝利条件はもちろん"拷問王"の排除ですが
GM:"拷問王"を攻撃する以外に有効な手段を考えつけば、それを試してもらっても構いません。
GM:ちなみに"拷問王"はセットアップで暴走して《ミラーパレス》で常時自分への命中ダイスに-8個してきます。
ウルスラ・ミック・ベニ:FFXみたいで良いですね

■ラウンド1

"拷問王"七十橋シスル:ということでセットアップ。「怨念の呪石」を使用。暴走します。
籟ミズキ:▼PS『龍形八卦掌』怨念の呪石を使用。侵蝕54 暴走 攻撃力+2D
"拷問王"七十橋シスル:侵蝕率は+3され83。
嘴子原シェイル:ブルーゲイル飲みます
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルのイニシアチブを5(→ 5)増加 (12 → 17)
ウルスラ・ミック・ベニ:なーし!
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルの侵蝕率を5(→ 5)増加 (44 → 49)
レナ・ルナール:なっしん
"10上がり"ジャック:コーリングシステムでスカイキッドを使用し飛行状態になります

   "拷問王"[13/83]
  オギエル DC/S+[10]
  タウミエル DC/S+[8]


     20m


ウルスラ[8/50] シェイル[17/49]
レナ[4/61] 【飛】ジャック[8/59]  
   ミズキ[10/54]

GM:最初のイニシアチブ。
"拷問王"七十橋シスル:《原初の白:時間凍結》。
レナ・ルナール:おい!ミドルだぞ!!
嘴子原シェイル:うわーっ 反則でしょ!
レナ・ルナール:クライマックスまで取っとけ!切り札わ!
ウルスラ・ミック・ベニ:初手80%エフェクト!
"拷問王"七十橋シスル:侵蝕率83→90
"拷問王"七十橋シスル:《原初の赤:スパークウェッジ》《混色の氾濫》でPCエンゲージ全員を攻撃します。
"10上がり"ジャック:浸蝕を稼いだと思えば全然OK
ウルスラ・ミック・ベニ:もうすぐに100%超えちゃいそう
"拷問王"七十橋シスル:7dx+14
DoubleCross : (7DX10+14) → 9[1,2,2,4,5,7,9]+14 → 23

"拷問王"七十橋シスル:あんまり回らないな。攻撃が命中した場合
"拷問王"七十橋シスル:拷問王以外のキャラクターを攻撃すると15点ダメージを受けます。
籟ミズキ:機神どもが裏切らなければ今回は影響なさそう
ウルスラ・ミック・ベニ:大丈夫なんだよね、リンダ…
ウルスラ・ミック・ベニ:2dx>=23 ドッジ
DoubleCross : (2DX10>=23) → 8[2,8] → 8 → 失敗

籟ミズキ:ではオートアクションでウェポンケース起動。暴走中のドッジが可能になり全判定ダイス+4
籟ミズキ:5dx+1>=23 えーい!
DoubleCross : (5DX10+1>=23) → 9[1,1,4,9,9]+1 → 10 → 失敗

レナ・ルナール:行動放棄カバー
レナ・ルナール:対象はミズキちゃん
レナ・ルナール:《援護の風》《ウィンドブレス》、ダイス+5、達成値+10
レナ・ルナール:対象はシェイルちゃん
嘴子原シェイル:ありがとうございます!
嘴子原シェイル:7dx-3+10>=23
DoubleCross : (7DX10+7>=23) → 10[3,4,7,7,8,8,10]+5[5]+7 → 22 → 失敗

嘴子原シェイル:1足りない!
レナ・ルナール:《夢の雫》、達成値+10
籟ミズキ:ありがとう!
嘴子原シェイル:重ねて感謝!
"10上がり"ジャック:うーん
"10上がり"ジャック:ドッジワンチャンあるけど
"10上がり"ジャック:どうせダイス-8個じゃなにもできないな
"10上がり"ジャック:カバーしましょう
"10上がり"ジャック:ウルスラさんを行動放棄カバー
ウルスラ・ミック・ベニ:ありがとうジャックちゃん!
"拷問王"七十橋シスル:3d10+2d10+11
DoubleCross : (3D10+2D10+11) → 19[6,5,8]+14[8,6]+11 → 44

"拷問王"七十橋シスル:侵蝕率90→95 命中したキャラクター全員は《スパークウェッジ》の影響を受けます。
"拷問王"七十橋シスル:《巨人の影》。《ミラーパレス》のLVを+2します。
"拷問王"七十橋シスル:これで拷問王が暴走している限り
"拷問王"七十橋シスル:拷問王を対象とする攻撃判定にはダイス-12個がかかります。
"拷問王"七十橋シスル:侵蝕率95→98
籟ミズキ:なんてことだ……
レナ・ルナール:ぎゃー!
レナ・ルナール:リザレクト
レナ・ルナール:レナ・ルナールの侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (68 → 75)
"10上がり"ジャック:リザレクトします
"10上がり"ジャック:ジャックの侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (59 → 60)
"10上がり"ジャック:お上手



GM:鉄の機関車の様相としてあまりにも異様な、貨車を覆い尽くす茨。
GM:絶望的な光景に違いなかった。それは、もはや"拷問王"の棘から逃れられない状況にあることを意味する。
"拷問王"七十橋シスル:「――"我が爪先が踏みしめる大地を 即ち国土とし"」
"拷問王"七十橋シスル:「”萌え広がる茨の仔らを 即ち民とすれば”」
"拷問王"七十橋シスル:「"流れる血は道となり 紡ぐ言の葉は 絶対の法となる"――――――"私は今 私という国の王と成った"!」
"拷問王"七十橋シスル:たとえここが空中のままだったとしても、何の問題も無い。
"拷問王"七十橋シスル:背後の糸車が、影の火花を散らしながら激しく回転し
"拷問王"七十橋シスル:「まずは全員、その場にブチ転がれ」
"拷問王"七十橋シスル:「一人一人――名前と所属から、昨日食った晩メシまで」
"拷問王"七十橋シスル:「詳らかに吐かせてやるよ!」
"拷問王"七十橋シスル:閉鎖空間を、縦横無尽の茨が走る。刺さり、斬り抉り縛り貫く!
嘴子原シェイル:ゾクリ、と。この街では滅多に感じることのない濃厚な死の
嘴子原シェイル:いや、何よりもまずは──痛みの気配。
リンダ・L・ワインライダー:「ぎゃああああああ痛い痛い痛い!!」悶えながら転がりまわる。
ウルスラ・ミック・ベニ:「お話大好きじゃん、仲良くなれそうだッと!」冷や汗を流しながら動きを止める。
ウルスラ・ミック・ベニ:足掻けばあがく程身体を痛め付ける、増殖する鉄条網。
ウルスラ・ミック・ベニ:攻めても受けても逃れようとしても、こちらの傷が一方的に増えていくばかり。
リンダ・L・ワインライダー:「た、耐えてる!?耐えてるのかウルスラ!?」
籟ミズキ:「く──」出遅れた。ただの壁なら問題にはならないが、他ならぬ拷問王の茨が世界を切り取り、狭めてゆく。
"10上がり"ジャック:(ちッ…)
"10上がり"ジャック:(ここで、使えるコマとしての価値は)
"10上がり"ジャック:(ウチが低いな)
"10上がり"ジャック:ウルスラの前に一気に移動
"10上がり"ジャック:「おッ!?痛ッたァ!」
"10上がり"ジャック:茨が体に絡みつき締めあげられる。
"10上がり"ジャック:「クッソ!裏方に徹しておけば良かったかもなあッ!」
"10上がり"ジャック:(この痛みの代償に)
"10上がり"ジャック:(お前の価値を見定めさせてもらうぞ!"拷問王"!)
リンダ・L・ワインライダー:「ゴゲェッ嘘だろう!?まともじゃないッこんな痛み!!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ありがとうジャック…リンダ!弱音を吐いちゃ駄目だ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「下手な抵抗も逆効果、一挙に突破できないならば全て無駄!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「これがキングダムを守る、最も険しき茨の壁だ!」
リンダ・L・ワインライダー:「おまえの……言うとおりだ!ウルスラ……!痛みで我を忘れてはならなかった……!」
"10上がり"ジャック:傷を無理やり塞ぎつつ浮遊。
"10上がり"ジャック:戦場を俯瞰し状況を視認していく。
"10上がり"ジャック:(戦闘評価では"拷問王"が当然抜けている…)戦場にいる人間、機神。
"10上がり"ジャック:それぞれの価値、武装の評価。
"10上がり"ジャック:数字が脳内を駆け巡る。
"10上がり"ジャック:(魔術や魔法、呪い…その全てとはいかずとも技術として再現できるのは魔法道具マジックアイテムの存在からして明らか)
"10上がり"ジャック:(データは全部吐き出してもらおか)
嘴子原シェイル:だが恐らく一手目を放てるのは自身だ。ゆえに。
嘴子原シェイル:「──レナ!」
レナ・ルナール:───ちりん
レナ・ルナール:鈴の音が鳴る。
レナ・ルナール:その音に乗せられた『なにか』が
レナ・ルナール:難攻不落、南山不落を誇る拷問王の国土に
レナ・ルナール:拷問王自身も認識できない空白を作り出す。
嘴子原シェイル:図案は装填済み。ペンは投げられている。
嘴子原シェイル:高弟どもと違い、概念的空間を"作り出す"のは苦手なんだがね──!
嘴子原シェイル:「"始まりに主ありて"」淡い線が広がる。車両の床からあるはずのない煉瓦造り。
レナ・ルナール:『君が王様だとしても』
嘴子原シェイル:「"地に空に、家ありて。街は広がり、国とならん"」巨立する。巻き取る。
レナ・ルナール:『魔女は人の法には縛られない』
嘴子原シェイル:「"故に。侵されず過たれずをここに、誓わんと願う"」塔が。
嘴子原シェイル:茨を巻き取りながら、その悉くを防ぐ!
GM:茨。煉瓦。高速走行中の車両ではありえない変成の攻防が繰り広げられている。
GM:この場を支配するのは凶暴な痛みだ。その嵐の中で、見極めなければならない。嘴子原シェイルに何ができるか。



GM:手番は行動値17。シェイルさんです。行動決定前に何らかの提案があれば受け付けます。
嘴子原シェイル:何もなし!殴ります!
嘴子原シェイル:マイナーは無いのでそのままメジャー
籟ミズキ:まってまって!
嘴子原シェイル:あっごめんなさい
籟ミズキ:あっいやすいません
籟ミズキ:列車切り離す判定とかではなく攻撃するんですね?
嘴子原シェイル:あっウルスラさんがやると思ってました そうか私が挑戦できるなら普通にやったほうがいいですね
GM:車両切り離しに挑戦するのならば、車両自体のHPを削ってもらう必要があります。
籟ミズキ:ああ~成る程。それでスパークウェッジ貰うんだ。
籟ミズキ:面白~

   "拷問王"[13/98]
  オギエル DC/S+[10]
  タウミエル DC/S+[8]


     15m

    連結器[0]

     5m


ウルスラ[8/50] シェイル[17/49]
レナ[4/61] 【飛】ジャック[8/59]  
   ミズキ[10/54]

GM:この位置の連結器を破壊することで、拷問王を脱落させる事が可能。
嘴子原シェイル:了解です 車両切り離しましょう
籟ミズキ:お願いします!
"10上がり"ジャック:機神ちゃんはどうなります?
"10上がり"ジャック:切り離した場合
GM:もちろん拷問王といっしょに脱落します
GM:というか、PCであっても
"10上がり"ジャック:ですよねー
GM:この5mラインから先にいれば連結器切り離しで脱落します。
嘴子原シェイル:はーい では改めて
ウルスラ・ミック・ベニ:ここは任せて先に行けできるじゃん
籟ミズキ:まあそうだよな 拷問王が落ちてこいつらが落ちないわけない
"10上がり"ジャック:戻らせてから切った方がよくない?
"10上がり"ジャック:欲張りすぎ?
籟ミズキ:いえ。そんな気がしてきました もっと言えば
ウルスラ・ミック・ベニ:一撃で切り離せるとも限らないかな
嘴子原シェイル:あー
"10上がり"ジャック:一撃で切り離せないなら
籟ミズキ:もうロイス2枚消費してしまうのがまあまあアリでは
GM:あ、じゃあそうだ
GM:見学室で出たアイデアですけど
GM:〈運転:機神〉に成功すれば機神をマニュアル操作に切り替えて動かせるということにしてもいいです
GM:現在はオート操縦状態なので勝手に動きます。
GM:あと、今のところ拷問王は向こう側の車両で機神にエンゲージされていますが
GM:PC達の車両に乗り込まれた後では、車両切り離しで排除することはできなくなります。自力で倒すしかありません。
ウルスラ・ミック・ベニ:〈運転:機神〉は機神たちの手番に挑戦できるのかな。それともPC手番?
籟ミズキ:シスル手番のときにフリーになってるとよくないわけだ。
GM:PC手番を消費します。
GM:エンゲージの必要があると厳しすぎるので、離れていても可能ということにしましょう
"10上がり"ジャック:相手の攻撃を一回受ける覚悟でしのいで 二体を引き戻し一撃で切り離せれば 最良
籟ミズキ:二体の機神を拷問王から離すには
籟ミズキ:判定は二回必要ですか?
GM:判定は一回で構いませんが、機神のエンゲージ離脱にはそれぞれ手番を消費します
GM:あと……今気づいたんですが
籟ミズキ:そしてこのラウンドではウルスラ手番前に行動済になってしまう 了解です
GM:オギエルの行動値は10なのでギリギリ連結器に届きますが
GM:タウミエルは離脱で13mしか移動できないので
嘴子原シェイル:た、タウミエル……ッ!
GM:二回戻ってもらわないと戻れないですね
レナ・ルナール:タウミエル!!
タウミエルDC/S+:ミンナ……アリガトウ……
籟ミズキ:いいヤツだったよ
GM:タウミエルの目から冷却液が!
"10上がり"ジャック:オギエル戻しのタウミエル切り捨てか もうロイス切っちゃうかの二択かな
"10上がり"ジャック:タウミエルが射撃攻撃できるならタウミエルに連結器を攻撃してもらうのもありだし
籟ミズキ:すいません。まとまりました
GM:ありがとうございます。行動方針をどうぞ。
嘴子原シェイル:私は1m下がって終了です 後に託します

   "拷問王"[13/98]
  オギエル DC/S+[10]
  タウミエル DC/S+[8]


     15m

    連結器[0]

     5m


   ウルスラ[8/50]
レナ[4/61] 【飛】ジャック[8/59]  
   ミズキ[10/54]

     1m

  シェイル[17/49]

GM:では、行動値13。"拷問王"の手番。
"拷問王"七十橋シスル:メジャーアクションを消費して、エンゲージを離脱します。PC方向に18m移動。

  オギエル DC/S+[10]
  タウミエル DC/S+[8]


     15m

    連結器[0]

     3m

   "拷問王"[13/98]

     2m

   ウルスラ[8/50]
レナ[4/61] 【飛】ジャック[8/59]  
   ミズキ[10/54]

     1m

  シェイル[17/49]

GM:以上です。
籟ミズキ:なるほどね
嘴子原シェイル:連結器を飛び越えて来た
GM:行動値10。ミズキちゃんの手番。
籟ミズキ:ではマイナーを使用して拷問王にエンゲージ

  オギエル DC/S+[10]
  タウミエル DC/S+[8]


     15m

    連結器[0]

     3m

   "拷問王"[13/98]
   ミズキ[10/54]

     2m

   ウルスラ[8/50]
レナ[4/61] 【飛】ジャック[8/59] 

     1m

  シェイル[17/49]

籟ミズキ:▼NS『螺旋崩拳』
籟ミズキ:《コンセントレイト》《風鳴りの爪》対象は拷問王
ウルスラ・ミック・ベニ:《砂の加護》を使って判定値+6D。
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を3(→ 3)増加 (50 → 53)
籟ミズキ:すごい……これがピュアブリードの力……!
ウルスラ・ミック・ベニ:キミの相棒の力だぜ
籟ミズキ:(9+6-12)dx7+8 命中いきます!
DoubleCross : (3DX7+8) → 10[3,8,9]+10[5,10]+10[7]+10[8]+10[7]+3[3]+8 → 61

籟ミズキ:?
レナ・ルナール:五星君~~~!!!
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を4(→ 4)増加 (54 → 58)
"10上がり"ジャック:つよつよオーヴァード
"10上がり"ジャック:無敵だぜー
"拷問王"七十橋シスル:たった3個でこの威力……!さすが五星君だ
"拷問王"七十橋シスル:暴走なのでリアクション不可!ダメージをどうぞ
籟ミズキ:変異暴走でドッジ出来るってさっきアスハルさんが言ってた!
"拷問王"七十橋シスル:え~~っ本当だ
"拷問王"七十橋シスル:なんだこの構成
"拷問王"七十橋シスル:ふざけやがって!!
"拷問王"七十橋シスル:じゃあ……ドッジします……(不服)
"10上がり"ジャック:www
ウルスラ・ミック・ベニ:www
"拷問王"七十橋シスル:3dx
DoubleCross : (3DX10) → 8[3,7,8] → 8

"拷問王"七十橋シスル:まあ当たるのは当たるんだけど、暴走のデメリットまで踏み倒すんじゃないよ
籟ミズキ:7d10+5d10+17 装甲有効
DoubleCross : (7D10+5D10+17) → 50[6,7,10,4,7,7,9]+45[9,10,10,10,6]+17 → 112

嘴子原シェイル:強すぎ
ウルスラ・ミック・ベニ:ミズちゃん最強~
籟ミズキ:そうはならんやろ
"拷問王"七十橋シスル:めちゃくちゃな火力……!
"拷問王"七十橋シスル:当然《リザレクト》!10%で1!
"拷問王"七十橋シスル:1d10
DoubleCross : (1D10) → 2

レナ・ルナール:あぶねえ~~~!!!
"拷問王"七十橋シスル:うおおおおお
レナ・ルナール:1足りた!
嘴子原シェイル:よしよしよし!
籟ミズキ:対抗種バックファイアでHP21。手番終了です。
ウルスラ・ミック・ベニ:こいつら強すぎる
"拷問王"七十橋シスル:侵蝕率はちょうど100になりました。ダイスとエフェクトLVにボーナスがかかります
籟ミズキ:ミラーパレスが常時エフェクトでよかった~
"10上がり"ジャック:ですよね
"拷問王"七十橋シスル:《スパークウェッジ》のレベルも6になった。拷問王以外を攻撃すると18点ダメージを受けます
オギエルDC/S+:では続いて行動値10、オギエル DC/S+の手番。
オギエルDC/S+:先程も言った通りこいつらはオートで行動します。
オギエルDC/S+:マイナーアクションで《バトルビート》《エアロドライブ》《崩壊の鼓動》。
籟ミズキ:がんばれ~
ウルスラ・ミック・ベニ:やっちゃえ~
オギエルDC/S+:《コンセントレイト:ハヌマーン》《かまいたち》で拷問王を攻撃します。
レナ・ルナール:勝ったな!!
オギエルDC/S+:0dx7
DoubleCross : (0DX7) → 自動失敗

レナ・ルナール:おい!!!
ウルスラ・ミック・ベニ:ポンコツ
嘴子原シェイル:ダメだった
籟ミズキ:草
GM:次のイニシアチブは行動値8。ジャックさんは行動放棄なので、ウルスラさんの手番。
ウルスラ・ミック・ベニ:それじゃあミズキちゃんのところに乗り込むかな
レナ・ルナール:バラけてもいいんじゃないかな。
籟ミズキ:もしかしてピュア巨匠が強すぎて当てれる?
籟ミズキ:わけないか バラけようぜ
ウルスラ・ミック・ベニ:100%行ってたら振れてたけど
籟ミズキ:もう加護くれたしね
レナ・ルナール:すまねえ、援護の風を温存しておけば…
ウルスラ・ミック・ベニ:向こうが範囲攻撃抱えてる分、ミズキちゃんのエンゲージにも二人配置すれば
ウルスラ・ミック・ベニ:そこ狙ってきた時にメジャー放棄カバーしつつ復讐の刃だけで倒せるかなって
嘴子原シェイル:誘発しにいくのか なるほど
籟ミズキ:かしこい
レナ・ルナール:なるなる
籟ミズキ:そうしますか お願いします
ウルスラ・ミック・ベニ:というわけで移動しつつ、メジャーで運転:機神
ウルスラ・ミック・ベニ:タウミエルくんがお友達とエンゲージを離すように操縦したいかな
GM:〈運転:機神〉の難易度は20です。メジャーアクションを消費します。
ウルスラ・ミック・ベニ:《コンセントレイト:モルフェウス》《巨匠の記憶》
ウルスラ・ミック・ベニ:4dx7>=20
DoubleCross : (4DX7>=20) → 10[2,6,6,9]+10[10]+10[9]+2[2] → 32 → 成功

GM:やった!攻撃ではないので《スパークウェッジ》の効果も適用されません。
ウルスラ・ミック・ベニ:はーいお姉さんの言う事聞いてね~
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を4(→ 4)増加 (53 → 57)
タウミエルDC/S+:ワカリマシタ
GM:ちょうど次のタウミエルの行動を指定できます。
GM:どう動かしますか?

  オギエル DC/S+[10]
  タウミエル DC/S+[8]


     15m

    連結器[0]

     3m

   "拷問王"[13/98]
   ミズキ[10/58]
   ウルスラ[8/57]

     2m

レナ[4/61] 【飛】ジャック[8/59] 

     1m

  シェイル[17/49]

ウルスラ・ミック・ベニ:君、何ができるの?
GM:攻撃に使用するエフェクトの細かな指定はできません。「このキャラを攻撃」と指定した場合
GM:搭載されているコンボで攻撃します。
GM:その他はおおよそPCと同じ行動選択が可能。着ている防具を脱がせたりできるよ
ウルスラ・ミック・ベニ:新規作成キャラの装備剥ぎ取って金にするやつできるんだ
GM:いやこいつがどんな防具装備してるのかなんて私でも分からないけど……
GM:あ!でもこれがあった
GM:アーマースキンが2個ある!
GM:本当にふざけた選択肢でしかないけど、万一やるのなら差し上げられますね
ウルスラ・ミック・ベニ:脱衣できるけど専用装備か……
ウルスラ・ミック・ベニ:戦闘移動してこっち側に近づきつつ、出来るなら拷問王に攻撃して!
籟ミズキ:見たいですね タウミエルくんの攻撃 まあ……
タウミエルDC/S+:了解シマシタ
籟ミズキ:支援キャラだった気するけど
レナ・ルナール:オギエルとの格の違いを見せてくれ!!
嘴子原シェイル:いけー!
"10上がり"ジャック:性能を知っておくと 後での行動指針を立てやすいよ
タウミエルDC/S+:攻撃ハ ヴィヴロウィップ シカ使エマセンガ
タウミエルDC/S+:ヨロシイデスカ
レナ・ルナール:支援だったら何が出来るの?
タウミエルDC/S+:《電磁バリアー》ガ 使用デキマス
"10上がり"ジャック:ああ良いじゃない
レナ・ルナール:わーい硬そう!
タウミエルDC/S+:ダメージ-1d10-12デキル スグレモノ
籟ミズキ:普通に偉いな……
嘴子原シェイル:えらいね
ウルスラ・ミック・ベニ:良い子だけど移動と攻撃は両立できないか
"10上がり"ジャック:ていうか
"10上がり"ジャック:さっき使ってよ!w
タウミエルDC/S+:命令サレマセンデシタノデ
"10上がり"ジャック:回数制限ないじゃんw
ウルスラ・ミック・ベニ:シェイルちゃん守るよ~って言ってたもんね
籟ミズキ:ヴィブロウィップは普通にマイナー使わなくても殴れるよ
タウミエルDC/S+:アト、嘴子原シェイルガ 優先防衛対象ナノデ
タウミエルDC/S+:必要アリマセンデシタ
ウルスラ・ミック・ベニ:射程伸ばさないと届かなくない?
嘴子原シェイル:マニュアル操作じゃないとダメだったか……
"10上がり"ジャック:クッソー
ウルスラ・ミック・ベニ:今後は他の人も守ってあげてね
籟ミズキ:あれ、そういうのだっけ 打点変わるやつかと思ってた 失礼
GM:いや、打点が変わるやつで合ってます
GM:戦闘移動して攻撃でいいですね
ウルスラ・ミック・ベニ:ああいや、普通に届くか。ごめんなさい
ウルスラ・ミック・ベニ:いけー!ボクのタウミエル・ドーピングコンソメ・スープ!
タウミエルDC/S+:13m移動して拷問王に接近。
"10上がり"ジャック:ダイスはめっちゃ振れるんだよね 期待してるよ君ィ

  オギエル DC/S+[10]

     13m

  タウミエル DC/S+[8]

     2m

    連結器[0]

     3m

   "拷問王"[13/98]
   ミズキ[10/58]
   ウルスラ[8/57]

     2m

レナ[4/61] 【飛】ジャック[8/59] 

     1m

  シェイル[17/49]

タウミエルDC/S+:《アタックプログラム》《スタンボルト》
タウミエルDC/S+:0dx+14
DoubleCross : (0DX10+14) → 自動失敗

タウミエルDC/S+:技能ハ タクサンアリマシタ
レナ・ルナール:おつかれ!!
籟ミズキ:固定値型なら仕方ないぜ!
嘴子原シェイル:がんばったよ
籟ミズキ:固定値で戦うキャラがダイスデバフに弱いのはあたりまえですからね! ねえ拷問王!
ウルスラ・ミック・ベニ:えらいよタウミエル
"10上がり"ジャック:頑張った頑張った
GM:レナさんはカバーリングを行っているため、第1ラウンドはこれで終了です。

■ラウンド2

GM:セットアッププロセスから。NPCは全員ありません。
ウルスラ・ミック・ベニ:なし!
籟ミズキ:なし
"10上がり"ジャック:ナイヨ
嘴子原シェイル:なし!行動値も戻しておきます
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルのイニシアチブを5(→ 5)減少 (17 → 12)
レナ・ルナール:なし!
GM:では行動値13、拷問王の手番。
"拷問王"七十橋シスル:《コンセントレイト:ウロボロス》《スパークウェッジ》で攻撃。
"拷問王"七十橋シスル:攻撃するのは連結器です。
レナ・ルナール:おんどりゃーーー!!
ウルスラ・ミック・ベニ:げぇ~っ!
嘴子原シェイル:なっばっ
"拷問王"七十橋シスル:8dx7+14
DoubleCross : (8DX7+14) → 10[2,5,7,8,8,8,9,9]+10[5,8,9,9,9,10]+10[3,3,7,9,10]+10[3,6,7]+3[3]+14 → 57

レナ・ルナール:本気出してきた!!
籟ミズキ:連結器をカバーできる位置に行かなきゃいけなかったのか……
ウルスラ・ミック・ベニ:耐えてくれ連結器くん!
GM:連結器のリアクションはありません。HPは50。
レナ・ルナール:た、耐えてくれ~~~!!
嘴子原シェイル:耐えれるか……!?
"拷問王"七十橋シスル:6d10+11+2D10
DoubleCross : (6D10+11+2D10) → 21[1,8,1,3,3,5]+11+17[10,7] → 49

レナ・ルナール:ひえ~~~~!!!
"拷問王"七十橋シスル:足りない!
嘴子原シェイル:あっぶね~~~~
ウルスラ・ミック・ベニ:こわ~~~!
"10上がり"ジャック:セーフ
レナ・ルナール:よ、よかった!!頑張ったな!連結器くん!!
GM:装甲ガードはないので本当に1残して耐えてます。連結器切断は失敗。
ウルスラ・ミック・ベニ:偉いぞ連結器くん
籟ミズキ:ギリギリだ
"拷問王"七十橋シスル:侵蝕率100→105
GM:続いての手番は行動値12、シェイルさん。
嘴子原シェイル:はい!
嘴子原シェイル:マイナーはなし メジャー
嘴子原シェイル:《ギガンティックモード》+《コンセントレイト:モルフェウス》 対象は拷問王一人
ウルスラ・ミック・ベニ:シェイルちゃんのペアはレナちゃんだけど
嘴子原シェイル:ダイスバフ頂けますか?
ウルスラ・ミック・ベニ:結構侵蝕率溜まってるし、ボクがエスコートしてもいいかな?
嘴子原シェイル:お願いします!
レナ・ルナール:じゃあ任せようかな
ウルスラ・ミック・ベニ:《砂の加護》を使って判定値+6D。
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を3(→ 3)増加 (57 → 60)
嘴子原シェイル:(7+6-12)dx7+6+3
DoubleCross : (1DX7+9) → 10[8]+2[2]+9 → 21

レナ・ルナール:-12えっぐ!
嘴子原シェイル:10%を避けたぞ
>"拷問王"七十橋シスル:回避します。
GM:あ、色また戻ってる 直さなきゃな
"拷問王"七十橋シスル:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 10[1,6,8,10]+9[9] → 19

ウルスラ・ミック・ベニ:あっぶな
嘴子原シェイル:迫ってくる
嘴子原シェイル:命中!ダメージいきます
嘴子原シェイル:3d10+5+1d+1d 装甲-5扱い
DoubleCross : (3D10+5+1D10+1D10) → 14[3,6,5]+5+7[7]+9[9] → 35

"拷問王"七十橋シスル:当然耐えられません。リザレクトで2を出したばっかりなので……
"拷問王"七十橋シスル:撃破!十字冠転送となります。
GM:ミドル戦闘に勝利しました。
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルの侵蝕率を5(→ 5)増加 (49 → 54)



GM:列車は走り続けている。だがその線路の終わりよりも戦闘の終点は近いはずだ。
ウルスラ・ミック・ベニ:「拷問王ロード・ハートレス!聞かれたからには答えよう!」
ウルスラ・ミック・ベニ:さっきの話はどこへやら。すくりと立ち上がり、正面から堂々と名乗りを上げる。
ウルスラ・ミック・ベニ:「名はウルスラ・ミック・ベニ!元風塵王ロード・ウェザリー麾下、無学籍!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「昨日食べたのは醗酵ソイを溶かした豚肉のスープ!美味しかったよ」
"拷問王"七十橋シスル:「あァあ……?」
GM:ウルスラ・ミック・ベニ。七十橋シスルが几帳面にそうした議事録を記憶している性格であれば、覚えがあるかもしれない。
GM:先日のカクタスヒルズハイスクール制圧において、そうした名前の取るに足らない、、、、、、、王鍵不法所有者が逮捕され、
GM:王鍵剥奪処分を下された、と。王鍵剥奪は、それなりに珍しい処分ではある。
"拷問王"七十橋シスル:「んだテメェ。今更投降か? いや……」
"拷問王"七十橋シスル:「騎士王に正面から楯突いたアホか?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そうそう、あっさり打ち負かされたのがボクね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そして投降でもない。限られた時間でキミのことを知りたかったんだ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「だってほら、もうすぐお別れすることになるじゃない」
"拷問王"七十橋シスル:「言うじゃねえか。三位に負けたから、七位なら大丈夫かってェ?」
"拷問王"七十橋シスル:「お友達連れて復讐……ってツラじゃねえな。"剥がされた"モンが、惜しくて惜しくてたまらないか?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「惜しくて惜しくて仕方ないな!正解!だがキミの数字は問題じゃないな、そしてもう一個は…惜しい!」
"拷問王"七十橋シスル:唇を釣り上げ、嘲笑うように茨群が波打つ。
ウルスラ・ミック・ベニ:「今日は友達がいるから、勝つ!」《ワーディング》
ウルスラ・ミック・ベニ:「紹介しよう!目を覚ませWake up原竜骸墓Dino Slave!」白き手を掲げると、指輪が黒く輝く。
ウルスラ・ミック・ベニ:それを起点に光が歪曲し、ジョイント音が調子を崩し、此の世に在らざる唸り声が響き渡る。
ウルスラ・ミック・ベニ:ウェールズの深森と泥濘に沈む隠秘術結社、アーナンツ竜霊廟の墓守が受け継ぐ遺産の機能は三つ。圧縮、封入、解放。
ウルスラ・ミック・ベニ:そのものが意志を持たぬ故、王鍵や宝貝の位階に届かぬEXレネゲイドたるその指輪は
ウルスラ・ミック・ベニ:はるか上古の時代、霊長として君臨した恐るべき竜たちの遺体を。現在から遡り数億年に及ぶ時差を閉じ込めた超時間の牢墓。
ウルスラ・ミック・ベニ:「逆巻け天地の理よ、肉の器と魂の座、永久に等しき冬を越え、時の縛より解き放つ」
ウルスラ・ミック・ベニ:圧縮時間が生む捻じれに、屍魂と記憶を呼び戻す反魂の術を通し、彼らの世界を呼び戻す!
"拷問王"七十橋シスル:「死霊使いネクロマンサー! お懐かしいこった」唇を釣り上げる。
"拷問王"七十橋シスル:「少しは媒介だかで工夫してるようだが……カビが生えてんだよ! 術式にィ!」
ウルスラ・ミック・ベニ:荊に苛まれた車体から太く生命力に溢れた古代の草木が、むっとする熱気臭気を吐き散らしながらでたらめに繁茂。
ウルスラ・ミック・ベニ:ばかでかい虫たちがうじゃうじゃと湧き出て、荊に噛みつき次々に飲み込まれて屍に帰す。
ウルスラ・ミック・ベニ:「だからキミに勝てるのはボクじゃないさ!」
"拷問王"七十橋シスル:多少は量が減るものの、すぐさま糸車が茨を補充していく。
ウルスラ・ミック・ベニ:かつて世界を征した竜は、見上げんばかりの巨体を誇った。その支えとなったのは何か?
ウルスラ・ミック・ベニ:彼ら同様に偉形を獲得した植物が、大気が、土壌が!地上最大の暴君たちを支えた糧がここにある。
ウルスラ・ミック・ベニ:「披荊斬棘を地で行く我が友、改めて紹介しよう!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ミズちゃん、いつも通り、後始末はボクに任せな!」
籟ミズキ:ごるん!
籟ミズキ:掌が蔦に覆われた壁面に触れると同時、車両がその場所を中心に『回転した』。
籟ミズキ:攻撃意思を侵襲して痛みとともに叩き折る影茨の濁流が、シェイクされる車内で『偏る』
籟ミズキ:スゥゥゥ。胸いっぱいに大気を取り込んだ。竜の時代のそれを。
籟ミズキ:「白蛇伏草」
"拷問王"七十橋シスル:「ン、の……っ!」窓枠を掴み態勢を安定させる。(震脚って奴か? いや違ェ! 何した!)
籟ミズキ:膝が額が床を擦る目を疑うような低重心。もう目の前にいる。
籟ミズキ:「ご紹介に預かりました。お友達です」
"拷問王"七十橋シスル:「テメェらに常々言いてぇコトがあんだがよ――」崩れた姿勢で、忌々しげに睨み付ける。
"拷問王"七十橋シスル:「余所の事情に、軽々しく首突っ込むなや!」
籟ミズキ:たん、たんたん。追いすがる茨を避けて壁へ天井へ目まぐるしく。その足先が離れるたびに、振れていた場所が螺旋を伴い砕け落ち、糸車の展開をわずかに阻む。
籟ミズキ:「ですから」
籟ミズキ:シン──────
籟ミズキ:車両とともに浮遊する無重力感の一瞬が頂点に達した。奇妙に周囲が凪ぐ。
籟ミズキ:力が消えたのではない。眼の前の女が全てを溜め込んで、そして。
籟ミズキ:「他所ではありません。友達です」
籟ミズキ:打ち出される。
"拷問王"七十橋シスル:シスルの遺産、糸車の持つ必中の呪い。永久に追い縋る、影茨の雲霞は、極めてシンプルな弱点を抱えている。
"拷問王"七十橋シスル:――振り切られている間は追いつけない。
籟ミズキ:当然の防御を当然に貫く。竜種の体躯に宿る螺旋の発剄。
籟ミズキ:爆発的な衝撃とともに、糸車ごと吹き飛ばす!
"拷問王"七十橋シスル:「ぐ、ガーーーーーーーーッ!」
籟ミズキ:同時に、いにしえの世の光景が払拭され、破壊されたはずの車両が姿を取り戻した。耳障りな擦過恩と火花が散り、レールに戻る。
GM:拷問王の痩躯はシートを3つ貫通し、壁面と化していた列車底面に激突し、鉄のフレームを歪ませた。
レナ・ルナール:「敵も大概規格外だけど」
レナ・ルナール:「こっちも飛んだ化け物だな!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「自慢さ!お互いね!」
籟ミズキ:「ふふん」
GM:今はそれも、ウルスラの魔術によって修復されている。
"10上がり"ジャック:「しゃあなしやけどな」
"10上がり"ジャック:ふよふよ浮いている
"10上がり"ジャック:「車両回転させんの他にも乗ってるやつおる事考えてやりや」
籟ミズキ:「? 直りましたよ」
レナ・ルナール:「直るまでの過程で頭打ったりしてるの!僕もシェイルも!」
嘴子原シェイル:「いつつ……」帽子を押さえながら車両につかまっている
"拷問王"七十橋シスル:「ア゛ァァアア……クソが……!」元より肉体強度に優れたオーヴァードではない。ひとたまりもなく吹き飛び、そして元に戻っている列車の床に血を吐き出す。
GM:崑崙山五星君、籟ミズキの渾身の一撃――それも、強力な魔術的援護を受けたものが直撃したのであれば
GM:一撃必殺に等しい。相手が"拷問王"といえども。
"拷問王"七十橋シスル:(環境の召喚……を、ただの五星君の攻撃の後始末に使いやがった……!)
"拷問王"七十橋シスル:ふらふらと立ち上がる。充血した目で、ウルスラさんから順に、四人を睨む。「アア゛、クソッ、ゴミクズども……!」
"10上がり"ジャック:「もう、動かれへんやろ。我慢せんとさっさと飛んだほうがええで」
ウルスラ・ミック・ベニ:ごろんごろんと車内で転がり、付いた汚れを払いながらよろめき立つ。
ウルスラ・ミック・ベニ:「名乗ったからには名前を呼んでくれると嬉しいねっ、へへ…」
籟ミズキ:「そうです! そちらが聞いたのですから! あ、籟ミズキです!」
リンダ・L・ワインライダー:「感謝する、籟ミズキ!直接戦闘でおまえに勝てる者はいないな」
リンダ・L・ワインライダー:「この車両に取り付く過程で相当な無茶をしていると見た。このまま転送させればいくらかの時間稼ぎになろう!」
"拷問王"七十橋シスル:「るせえよ……」「だが、チッ。五星君を……"武力として制御できる"やつが、ウチの万年過労王以外にいるたァな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「家老、そんな役職あったっけな…竜王…?」
籟ミズキ:「そんな恐ろしい渾名で呼ばれる存在が……」
籟ミズキ:「学区の行政を一手に請け負ってでもいるのでしょうか。恐ろしい──」
"拷問王"七十橋シスル:(ウルスラの友情か。それすら把握して誘導する奴がいるか)「俺は"拷問王"だ」
"拷問王"七十橋シスル:「相対する奴は噎び泣く。叫べ。痛み。傷み。苦しみ。嘆き、テメェの無力を思い知らせる」
"拷問王"七十橋シスル:茨がざわざわと蠢く。その総量は、ほとんど減っていない。
ウルスラ・ミック・ベニ:「……っ、嬉しいな~名前を返してくれて。挨拶はするに限るよね~」じりじりと後ずさる。
籟ミズキ:「! いけません、噂通りの展開持続力──というより」
"拷問王"七十橋シスル:余波だけで消し飛ばすミズキの拳打を、シスル自身が直接受けている。
レナ・ルナール:「まずい!拷問王の狙いは!!」
レナ・ルナール:「この『列車』そのものだ!!」
オギエルDC/S+:「――ジッ」
オギエルDC/S+:背後から斬撃が飛来していた。
オギエルDC/S+:機神を解析した量産機体は、ターゲット負傷の機を見逃さない。
オギエルDC/S+:超高圧空気カッター。
タウミエルDC/S+:電磁誘導ワイヤーブレード。
"拷問王"七十橋シスル:荒く息をついている。回避できる余地はない。
"拷問王"七十橋シスル:「るせえんだよ」せいぜいが、呼吸のように出てくる悪態をつく程度。「この、ガラクタがァ!」
タウミエルDC/S+:要塞化した遺産の守りを貫通せんという勢いで、ワイヤーブレードが茨を溶断する。
タウミエルDC/S+:ギリリリリリリリリリリッ
"拷問王"七十橋シスル:精緻高速なはずの二機の攻撃が、シスルのシルエットを綺麗に避けるように逸らされている。
タウミエルDC/S+:白い火花を立てながら切断されていたのは
タウミエルDC/S+:列車の外壁だ。
"拷問王"七十橋シスル:美しく光を照り返すボディ。その間接部に差す影が、既に奇妙に蠢いている。
オギエルDC/S+:空気カッターに至っては、切断に足る圧力さえ集束できていない。
オギエルDC/S+:拷問王を避けるように散り、瓦礫の破片を飛ばしただけに終わる。
"拷問王"七十橋シスル:圧縮空気の残滓が、血に塗れた濃紫色の髪を掻き上げる。
レナ・ルナール:「そんな!機神の攻撃が…通じない!?」
嘴子原シェイル:「まだそんな力が……!」
"10上がり"ジャック:(機体性能もそれを制御する人工知能も)
"10上がり"ジャック:(円卓の王クラスには及ばないな)
"10上がり"ジャック:「とはいえ失うには惜しいな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「新たに出力した呪いじゃあない……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「既に芽吹いた余波だけで機神を止めて、攻撃はこれから始まる!」
リンダ・L・ワインライダー:「説明しろレナ・ルナール!」
リンダ・L・ワインライダー:「奴の狙いがこの列車そのものだと!?何をしようとしている!」
レナ・ルナール:「単純だよ。この中で一番弱い戦力、なのにいちばん重要な位置にいるのはこの『列車』だ!」
レナ・ルナール:「だって、この列車が壊れたら僕たちはもうキングダム中枢部への移動手段を失うんだからね!」
"10上がり"ジャック:「機神モドキを道ずれにするつもりや!」
嘴子原シェイル:「いや、確かにそうだよな……!!」レナの助言から、いの一番に後ろへ下がったことを悔やむ
嘴子原シェイル:こちらは車両を捨てないことを選んだ。向こうは、嬉々として選べる!
籟ミズキ:「では──」
籟ミズキ:「ウルスラさん! さっきの! さっきのもっかいやってください!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「OK、進めるなら幾らでも!」《ワーディング》物質時間に手を掛けようとして。
"拷問王"七十橋シスル:「だから遅ぇっつってんだよォ!」
"拷問王"七十橋シスル:「多少、頭に龍がついてようが、ザコがいくら集まろうとザコ!」
"拷問王"七十橋シスル:「仲良くご同行願おうかァ!」 茨が練り上げられ、無数の鋭い鞭となって
"拷問王"七十橋シスル:車体を疾走し、連結部分を切り離そうとする!
GM:ミズキの必殺の一撃は、ウルスラの領域補助がなければ本体に直撃させることはできない。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ぐ、ぉぉぉぉ!」黒の帳が荊と相克、やっぱ無理だ押し除けられる!
ウルスラ・ミック・ベニ:「出力勝負じゃ、王鍵は無理ぃぃ……!」
GM:敵が次に何をしようとしているかを誰もが認識しているのに、対応することができない――乱戦において、そのような状況はままある。
GM:だが、その時、偶然にも一歩その場から退いており、趨勢を見ることができる者がいたとすれば。
嘴子原シェイル:「くぅっ……!」止めなければ
嘴子原シェイル:満身創痍だろうと、あの"拷問王"を、迅速果断に?
嘴子原シェイル:そんな相手じゃあ──ない──。
嘴子原シェイル:だとしても。その一擲、起動速度もまた揺るがぬ事実。
嘴子原シェイル:一瞬の手の閃きは、投擲時間を極限まで圧縮し、足りない思考時間に回すための有り合わせ。
嘴子原シェイル:「──ウルスラ!こっちに合わせて!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ふんぎぎぎ……よし来た得意分野!」
嘴子原シェイル:……彼女が取り出す図面で"塔"が多く選ばれる理由は、手軽さをはじめ多岐に渡るが
嘴子原シェイル:しかし、こと質量攻撃ではなく、閉じ込めるという手段においては全てが反転する。
嘴子原シェイル:「童話を紐解けば。魔女が塔を出るにあたっては、おおよそ生贄・・が必要となる」
ウルスラ・ミック・ベニ:ばっとマントをはためかせ、シェイルの方へ首だけで振り向く。
嘴子原シェイル:「成果と言い換えてもいい」
嘴子原シェイル:煉瓦の上背を追う視線よりも速く隆起する。
嘴子原シェイル:車両限界4.32mなど瞬く間に埋め尽くし、拷問王を囲い込んだ、その暗闇。
嘴子原シェイル:「なら。窓のない・・・・塔で一人待ち続ける魔女は、どうすればいいかな?」
嘴子原シェイル:呪い返し。壊し続けるには、返る刃を身で受けなければならない。
嘴子原シェイル:築いた境界面が茨を僅かにでも弾けることも確認済みだ。そして。
嘴子原シェイル:「削り合いなら、こっちに分がある!ウルスラ!」モルフェウス能力者は、もう一人いるのだ。
ウルスラ・ミック・ベニ:「拝ませてもらうよ、キミの引いた夢!」
ウルスラ・ミック・ベニ:きらきらと目を輝かせ、手を這わせる。彼女の純粋な熱意は、ボク以上かもしれないから。
ウルスラ・ミック・ベニ:内側が削れるたびに、拷問王の呪いが抉る度に、生まれた棄損を修飾する。
"拷問王"七十橋シスル:「――――――!」影の茨に対する、閉鎖の塔。術に関する象徴モチーフの選択が早く的確だ。「オールドか……?!」
"拷問王"七十橋シスル:「だ、らァァァッ!」相性不利。だが拷問王の名と遺産は、それを覆して余りある。反動に自ら傷つきながらも、茨を繰り出し続ける。
嘴子原シェイル:既に手を離れたものに。建築家が手出しする術はない。
嘴子原シェイル:反射する荊との、見えない拮抗。果たす先は──
レナ・ルナール:「まずいね、列車が軋みだしてる!」
籟ミズキ:「かくなる上は走って行くしか……!」
"拷問王"七十橋シスル:「嘆け! 喚け! 悲しめ! 叫べェ!」
籟ミズキ:「うう~~! きゃー! ひーん! うわーん!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……くぅ、ぉぉぉぉ!ミズちゃん集中力が途切れる!」
レナ・ルナール:「拷問王を煽るのやめてくれないかな、ミズキ!」
GM:シェイルが生成し、埋め尽くし続ける建造物。その圧倒的な生成スピードを追い続けるかのように
GM:内部圧力が飽和する。その構造強度が破断するのだとすれば、それは今度こそ、全滅を意味する。
GM:――少なくとも十字冠の活動限界となる100%は超過するだろう。キングダムに到達すらできず、全員が脱落する!
ウルスラ・ミック・ベニ:「ならぁ、ボクからはありがとうって言ってやる!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「キミのことも、友達の事も、素敵なところをいっぱい知れたって!」
ウルスラ・ミック・ベニ:叫ぶと同時、力尽きてべしゃりと倒れる。
嘴子原シェイル:「……」固唾を飲む
"拷問王"七十橋シスル:「ァアアアアア! 苦痛と後悔の果てに! 思い知れ!」
"拷問王"七十橋シスル:「戦なんざ、二度と御免だと――――――――――」
"拷問王"七十橋シスル:バシュッ!!!!
"拷問王"七十橋シスル:茨の蹂躙が止まる。軋む車体も、暗闇を削る轟音も。
"拷問王"七十橋シスル:拷問王のいた場所には、天へと伸びる光粒……十字冠の転送の残滓。
"拷問王"七十橋シスル:床の上には、破れ落ちた"医療部部長"の名札が、ひらひらと残されている。
リンダ・L・ワインライダー:「た、倒した……のか?」
嘴子原シェイル:「……これが、"拷問王"」緩やかな肩の上下
嘴子原シェイル:緊張の糸は縛られた鎖のようにしばらくほどけそうにない。
籟ミズキ:「……危ない……危ないところでした」
籟ミズキ:「戦なんて、二度と御免。ですか」
"10上がり"ジャック:(円卓王の捨て台詞か…録音でもしたら売れそうやねえ)
"10上がり"ジャック:「そうも言うてられへんやろうねえ」
リンダ・L・ワインライダー:「能力を解除したら、あの化け物がまた出てくるとか……」
リンダ・L・ワインライダー:「そういうオチでは……ないよな?」
レナ・ルナール:「十字冠の転送を偽装再現する技術は」
レナ・ルナール:「まだどこも開発してなかったはずだけど」
嘴子原シェイル:「……円卓の、第七席、か」
ウルスラ・ミック・ベニ:床に大の字。名札をしばらく翳して懐にしまう。
籟ミズキ:「首級代わりですか?」
籟ミズキ:ひょい、と覗き込んでくる。
ウルスラ・ミック・ベニ:「次に会ったら返してあげようかなって」
ウルスラ・ミック・ベニ:「呪術の触媒にされたらとか、気にしそうなタイプだ」
籟ミズキ:「勇者の徴と交換ですね」
レナ・ルナール:「優しいのはいいことだけれど、しばらくは再会しないことを祈っていてほしいかな。」
ウルスラ・ミック・ベニ:「7つ集めないと交換できなさそうでそれヤだな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「1個でくたくただよ……本当しんどい」
嘴子原シェイル:「はーっ。二度と相対したくないよ……」ようやく詰まった息を吐きだした
"10上がり"ジャック:(しかし、勿体あらへんな。あれを個人の能力にとどめとくなんて)
"10上がり"ジャック:(王鍵の解析なんか積極的にやったらええのにねえ)
"10上がり"ジャック:「せやけど、攻め込む以上はあと何人かは相対せなアカンでしょ」
嘴子原シェイル:「そうだね」明らかにげんなりとする
レナ・ルナール:「リンダ。列車はまだ走れそう?」
レナ・ルナール:「後方には、拷問王麾下が追ってくるってことはなさそうだよ。
リンダ・L・ワインライダー:「その話だが、今の戦闘でもはや車体は限界のはずだ」
嘴子原シェイル:「これが、あと6人、か………」
籟ミズキ:「紙一重です。よく阻んでくれましたシェイルさん」
ウルスラ・ミック・ベニ:「大いなる一歩だ、ボクらにとってもキングダムにとっても」
レナ・ルナール:「実は拷問王が円卓で一番強いとか、ないかな?」
嘴子原シェイル:「いやぁー、そうだと嬉しいんだけど」
嘴子原シェイル:「無いでしょ。流石に」
ウルスラ・ミック・ベニ:「至上王と騎士王は上でしょ、間違いなく」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ね」
レナ・ルナール:「だよねー。これから大変だ。」
レナ・ルナール:内心のウキウキしていることを隠さずに言う
籟ミズキ:「あまりそういった比較に意味はないと思いますけどね、一定以上の強者との戦いにおいては」
リンダ・L・ワインライダー:「あと3分……」深刻な表情で懐中時計を睨む。
リンダ・L・ワインライダー:「いや、今の戦闘で列車の速度は落ちているか。ランドマークがあの位置だから……」
リンダ・L・ワインライダー:窓の外をサングラス越しに睨む。「4分」
リンダ・L・ワインライダー:「諸君。4分後、我々はこの列車を捨てる」
籟ミズキ:「ええっ」
レナ・ルナール:「了解。次の目標は?」
リンダ・L・ワインライダー:「この車体があと4分走行可能な状態であることを祈ってほしい」
嘴子原シェイル:「え、そうなんだ……」しばらく一息つけると思ってたのに
GM:既にキングダム学区は目と鼻の先だが、まだいくらかの距離があった。
GM:線路も続いている。その途中で列車を降りるということは――
籟ミズキ:「えっ、あっ、煙!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……修復いってきまぁす」よたよたと這うように急ぐ。
嘴子原シェイル:「……私も出来そうなところは手伝うよ」
リンダ・L・ワインライダー:「これは当初から予定されていたことだ!地上からキングダムに接近したとて」
ウルスラ・ミック・ベニ:「うわあちょっと感動……後始末はボク担当だったから」
ウルスラ・ミック・ベニ:「さっきもゾクゾクしたよ。元気出た!シェイルちゃんは凄いアーティストだね」
リンダ・L・ワインライダー:「確実に迎撃されることになる!よって中途でこの列車から飛び降り」
リンダ・L・ワインライダー:「地下に用意したルートでキングダム市街に侵入すると……」
籟ミズキ:「2倍壊せる……なんと心強い……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あっゾクッとした」
嘴子原シェイル:「後始末……」ちらりと籟ミズキの顔を覗き見てしまう
リンダ・L・ワインライダー:「……ちゃんと作戦を聞いているのか!?4分しかないんだぞ!」
レナ・ルナール:「僕は聞いてるよ。あと3分10秒だね」
"10上がり"ジャック:「地下ルートか」
"10上がり"ジャック:「当然相手もそこを無防備にはせえへんよねえ」
嘴子原シェイル:「ついに、市街に」
籟ミズキ:「こうなったらもう主力隊の働きに期待しましょう」
籟ミズキ:「まだ保ってるでしょうか……」
リンダ・L・ワインライダー:「線路脇に『穴』が見えるはずだ。タイミングは一瞬しかない」
リンダ・L・ワインライダー:「衝撃に耐えられない者は機械兵の助けを借りろ。無傷で着地できる」
籟ミズキ:「優秀なんですね。非レブロさんも……非ルヴァリアさんも……」ちら、と機械兵達を見る。
"10上がり"ジャック:「何人かはウチと一緒にやったら飛べるで」
"10上がり"ジャック:同乗扱いで飛行は可能
レナ・ルナール:「じゃあ僕は遠慮なく助けてもらおうかな。」
レナ・ルナール:「かよわい魔女だし」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あ、ボクも飛べる子出せるよ」
リンダ・L・ワインライダー:「そうだったな。ジャックの助けを借りればより安全だろう」
嘴子原シェイル:「はい。私も助けが必要」臆面もなく申告する
嘴子原シェイル:「巨大つかまり棒はしたくないし」
"10上がり"ジャック:「はいよ」
オギエルDC/S+:「ウィー……」線路脇の地形をスキャンしている。
GM:スカイキッドに同乗できるのはレナとシェイルの2人までです。
GM:残るウルスラとミズキはそれぞれ機神デッドコピーに守ってもらうことができますが
GM:そうでなければ2d10の落下ダメージ。
レナ・ルナール:やべえ!
ウルスラ・ミック・ベニ:モーフィングヘリで飛行状態になれるよ
GM:大したダメージではないでしょ
GM:モーフィングヘリか!久しぶりに聞いたな……!モーフィングヘリでも可能です。
"10上がり"ジャック:電磁バリアの出番では
GM:それならリンダも無傷で着地することが可能です。別に怪我しても文句言わないけど
籟ミズキ:軽功持ってればよかったな
レナ・ルナール:やった!すごいぞリンダ!
籟ミズキ:機神にカバーしてもらうか
GM:では全員判定無しで無傷着地できますね
ウルスラ・ミック・ベニ:リンダちゃんも乗せたげるか
GM:ウルスラさんだけ侵蝕率上げてください
ウルスラ・ミック・ベニ:「人数多めならこれだな……」《ヴィークルモーフィング》モーフィングヘリを作成
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を2(→ 2)増加 (60 → 62)
嘴子原シェイル:身長が綺麗に段々だな……とか思いながらスカイキッドにお世話になります
ウルスラ・ミック・ベニ:指輪からばらばらと無数の骨が飛び出て異形の肉体を形どる。
ウルスラ・ミック・ベニ:現れるのは無数の体節に獰猛な牙、沢山の翼を生やした
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクのいちばん奇妙な友達、怪翼蛇アノマロクルーシェ!」
アノマロクルーシェ:「キシャーッ!」眼球が飛び出た平たい体の竜?が無数のヒレ……羽をはばたかせる。
籟ミズキ:「それやっぱり可愛いですね……」オギエルDC/S+に飛び乗ります。
ウルスラ・ミック・ベニ:「なんで!?」
籟ミズキ:「いえ、非レブロさんのことではないですが。せっかくなので載せていただきましょう」
リンダ・L・ワインライダー:「皆を頼んだぞ、ジャック!」タウミエルDC/S+に飛び乗る。
ウルスラ・ミック・ベニ:「リンダちゃんも!?」
"10上がり"ジャック:『skykid』多機能で倍氏から発せられる重力遮断光で二人を包む
レナ・ルナール:「ありがと、ジャック」
嘴子原シェイル:「お、おお……っ」文字通り地に足付かない不思議な感覚
リンダ・L・ワインライダー:「ともあれ、これで怪我の心配は……!」
リンダ・L・ワインライダー:身を乗り出して、列車前方を見る。
アノマロクルーシェ:「クシューッ、ギャルル……」翼に寒色系の光を帯びる。心なしか残念そうだ。
籟ミズキ:「重量の分散……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「くそう!水中を泳ぐかのように優雅な飛行を見て、乗らなかったことを後悔し……」
リンダ・L・ワインライダー:「全員穴まで飛べ!今すぐ!」
GM:残り30秒はある。リンダの言う通りの位置に『穴』があるなら、相当な加速をつけて飛ばなければ到達できない距離だ。
GM:――チカッ
GM:キングダム市街に聳え立つ塔の一つが
GM:光ったように見える。
リンダ・L・ワインライダー:「"狙撃王"だ!!」
籟ミズキ:「! 跳んで────」
レナ・ルナール:「ほんとに、息をつく隙もないな!」
嘴子原シェイル:「そんな急にッ──!」
GM:全員が車体から『離陸』する。閃光はそれとほぼ同時だ。
GM:ヂュ イ
GM:   ――――――ィ     ン  ! ! !
GM:キングダム市街から飛来した"光る何か"が、魔法鉄道を跡形もなく消し飛ばしている。
GM:全員が飛び込んだ視界の先には、地面を掘り返した、まるで工事の跡のような穴がある。
GM:破壊に追い立てられるように、その奥底へと落ちていく……



GM:ロイスのみが可能です。
籟ミズキ:保留します。
"10上がり"ジャック:保留かな
嘴子原シェイル:こちらも保留
レナ・ルナール:保留で!
ウルスラ・ミック・ベニ:う~ん、シェイル……いやまだ取っておこう!
GM:再開は明日月曜21時!よろしくお願いしまーす
"10上がり"ジャック:はーい
ウルスラ・ミック・ベニ:地下に何が待ち受けているのか……楽しみ~
籟ミズキ:よろしくお願いします。
嘴子原シェイル:よろしくお願いします~





◆Masterscene◆巡邏警備部隊




キングダム市街地


GM:一般学生が直接的に円卓の王と接する機会は少ない。
GM:辺境を守護する拷問王。大ノヴァリス博物館に籠もる死蔵王。ノヴァリス全域を機動する海賊王。外敵の征伐を担う騎士王。内政を一身にこなす不夜王――
GM:その中にあって、鉄騎王は唯一例外的に、平時においても積極的に民との接触をこなすべき立ち位置にある。

オリーヴ・ウェールズ:……とはいっても、公に聖詠部としての奉仕活動や王として動く以外では
オリーヴ・ウェールズ:厳つい外装を纏う事は無い。王としての威厳、圧を与えるのが必要な時もあれば
オリーヴ・ウェールズ:こうして、普段通りの服で。キングダムの日常を見て回るのもまた
オリーヴ・ウェールズ:彼女の役割だ。王の眼では届かぬ場所にもまた、潜むものが在る故に
オリーヴ・ウェールズ:最も、それが心落ち着く時間でもあるのは否定しない
オリーヴ・ウェールズ:民と対等に、自然に話せる機会というのは、鎧のままでは訪れないのだから
GM:この日はオリーヴ・ウェールズと同行している生徒もいた。彼女もまた人望厚い諸王の一名である。
ブレス・ブリギッド:どこに居ても主張される強烈な存在感の隣。
ブレス・ブリギッド:傍らに侍るメイドの少女がいる。

ブレス・ブリギッド:落ち着いたゴールドの髪を編み込んでまとめ、キングダムでは珍しくない仕立ての良い女給服に身を包んでいる。
ブレス・ブリギッド:名はブレス・ブリギッド。キングダムにおいて有事の後始末を行う、"王"の名を冠した一人だ。
ブレス・ブリギッド:『お掃除部』の制服として町中に溶け込み、平時のキングダムで発生する人や物あらゆる情報の収集を行っている
ブレス・ブリギッド:今日もその一貫として、王の影に付き従うように並んでいた。
オリーヴ・ウェールズ:「……うん。これで一通りは見て回りましたね」
オリーヴ・ウェールズ:「少しベンチで休憩しましょうか。お菓子、持ってきているので」
オリーヴ・ウェールズ:少し前傾に、気取らない柔らかな口調で。隣の少女へと語り掛ける
ブレス・ブリギッド:「肯定。今日も何事もなく。えぇ、良いことかと思われます」
ブレス・ブリギッド:かしこまった口調で追随する。
ブレス・ブリギッド:「オリーヴ様からおすすめ頂けるなら断れませんね」
ブレス・ブリギッド:ふふ、と口調を崩しつつ、見上げるような角度で微笑む
ブレス・ブリギッド:「今日はどのようなお菓子をご用意されたのですか?」
ブレス・ブリギッド:携帯用のブラシでベンチを払い、オリーヴさんを促す。
オリーヴ・ウェールズ:「ええ、友人から送ってもらったヨウカンというものを……」
オリーヴ・ウェールズ:一礼し、ベンチへと座って、隣に座るように手招きをして───
聖詠部生徒:「オリーヴ様!」
聖詠部生徒:聖詠部生徒が慌てた様子で駆け寄ってくる。
ブレス・ブリギッド:「あら──」緩んだ表情を感情を出さない形に引き締めて、『どこにでも居るメイド』の振る舞いに戻る。
聖詠部生徒:「緊急報告です。たった今……」と、隣にいるブレスに目をやる。
オリーヴ・ウェールズ:「……何でしょう。火急のようですが」
ブレス・ブリギッド:表面上は当然のようにかしこまった態度で侍っている。
オリーヴ・ウェールズ:す、とその場に直りながら、柔らかなままに部員の表情を眺めて
聖詠部生徒:「……市街防衛に関するご報告です。"情王"様にお伝えできるかどうかは」
聖詠部生徒:「"不夜王"様からは仰せつかっておらず……」
ブレス・ブリギッド:「ふむ……私が『事後処理』に備えると、防備の計画が漏れるやも知れませんね?」
ブレス・ブリギッド:助け舟を押しつつ、どうします?と確認する
オリーヴ・ウェールズ:「……いえ、それだけ緊急の案件なのでしょう。共に耳を通しておいてください」
オリーヴ・ウェールズ:「恐らく、"どうあっても動くことになる"」
ブレス・ブリギッド:「畏まりました。──とのことです、お願いできますか?」
オリーヴ・ウェールズ:言葉に冷えたものを抱え、来る報告を待つ
聖詠部生徒:「了解しました。現在南正門から、カクタスヒルズ残党を主力とする学外の反乱軍が市内に侵攻してきています」
聖詠部生徒:「"不夜王"様は、これを秘密裏に処理する方針でいる模様です。高速機動部隊を展開し、防衛兵器による阻止――」
聖詠部生徒:「彼女らが市街区・商業区に被害を及ぼさぬよう、誘導を行っているのではと」
ブレス・ブリギッド:(報告は的確。この事態に私にも気が付く……よく教育されていますね)
オリーヴ・ウェールズ:「成程、先の一件絡みですか。それで───」
オリーヴ・ウェールズ:「……もう一つ、報告がありますね?」
GM:それだけでは"緊急"の報告ではない。通常通り"鉄騎王"が対処すればいいだけの反乱ならば
GM:"不夜王"は直接"鉄騎王"に依頼をする。すなわち、"鉄騎王"が対処しなければならない『別の何か』があるということになる。
ブレス・ブリギッド:同じ王を冠していても、"円卓"とその外側の権限には絶対的な差がある。
ブレス・ブリギッド:いずれ参考にしよう。と思いつつやり取りに耳を傾ける
聖詠部生徒:ちらりと、不安そうに"情王"を見る。
聖詠部生徒:「……………」
聖詠部生徒:「……"拷問王"様が撃破されました」
オリーヴ・ウェールズ:「…………」
オリーヴ・ウェールズ:しばし黙って、その報告を咀嚼する
ブレス・ブリギッド:「…………!」
ブレス・ブリギッド:カッ。一瞬湧き上がった"感情"が炎の形で発散され、少しだけ気温が上がる。
ブレス・ブリギッド:「た、」"確かですか?"という咄嗟の言葉を飲み込む。
ブレス・ブリギッド:他の部員、それも他の王への報告を疑うのは越権と捉えたからだ。オリーヴさんの反応を待つ。
オリーヴ・ウェールズ:カクタスヒルズにそれだけの生徒が残っていたかどうか、予想できる協力者の可能性について。あらゆる考えを巡らせる
聖詠部生徒:「正確には、"拷問王"様の撃破時に連動する魔術の作動が確認されたとのことです。慎重なお方でしたので……」
聖詠部生徒:「現在行政部は"拷問王"様の転送地点を捜索中です。また、"狙撃王"からの報告では」
聖詠部生徒:「キングダムに高速で接近する運行予定外の鉄道車両があり、撃墜したとも」
聖詠部生徒:「方角はファウセット新陸帯北方境界方面。"拷問王"様がそこで何者かと交戦していたのだとしたら……」
オリーヴ・ウェールズ:「……南正門の軍は囮、ということですか」
オリーヴ・ウェールズ:「恐らくは本隊。戦力を集中させ、拷問王を突破するだけの何かが。達するための"目的"が其方側にはある」
聖詠部生徒:「……」息を呑む。
オリーヴ・ウェールズ:「いいでしょう、私が様子を見に向かいます」
GM:いつもと同じ、穏やかな日だ。市街地で何者かが暴動を起こしている様子はない。先程見回ったばかりである。
GM:だが、仮に。万が一、その侵入者がすでにこのキングダム市街に潜伏しているのだとすれば――
GM:それは発芽を待つ悪の種子だ。刈り取る者が必要になる。
オリーヴ・ウェールズ:「撃破地点の詳細な地図を。そこから地上、地下含めてキングダムへ侵入可能なルートを全て割り出します」
聖詠部生徒:「了解しました。"情王"様。お掃除部の助力をお願いしても構いませんか」
ブレス・ブリギッド:衝撃の報告に対する精神的ダメージは既に復帰している
ブレス・ブリギッド:「えぇ。"拷問王"様には、軍の数は強みを持ちません。つまり、あの方を降す程の実力者──それも、少数精鋭だと判断出来ます」
ブレス・ブリギッド:「となれば、普段私達が使っているルートの方が本命に近いでしょう」
聖詠部生徒:「キングダム市街全域を活動圏内であるお掃除部の方々ならば、地図に記されていない地形も把握している方がいるかと」
ブレス・ブリギッド:「えぇ、はい。お任せください」
オリーヴ・ウェールズ:(しかし……少数精鋭。拷問王を倒すほどの手練れ。それにキングダム内での戦闘)
オリーヴ・ウェールズ:(生徒との直接戦闘では拷問王より此方が落ちる。大技を出すにも、”キングダムの一画を犠牲にする可能性”すら出る)
オリーヴ・ウェールズ:(さて……どう動くか)
ブレス・ブリギッド:「共に刈り取る準備を整えましょう。"鉄騎王"様も、それでよろしくて?」
ブレス・ブリギッド:先程までの名前呼びを返上し、仕事として声をかける。
オリーヴ・ウェールズ:「……ええ、ブレス。お掃除部の長たる貴女を信頼しています」
オリーヴ・ウェールズ:「───そして」
オリーヴ・ウェールズ:「キングダムへの悪意は、私が取り除かねばならない」
オリーヴ・ウェールズ:その口調は既に、柔らかな娘のものでは無い
"鉄騎王"オリヴィエ:苛烈に正義を執行する、清廉なる王。その覇気を秘めていた


◆Middle03◆キングダム地下構造体掘削侵攻

GM:全員登場です。登場侵蝕は同じく1d3
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を1d3(→ 2)増加 (62 → 64)
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルの侵蝕率を1D3(→ 1)増加 (54 → 55)
"10上がり"ジャック:ジャックの侵蝕率を1d3(→ 2)増加 (60 → 62)
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d3(→ 1)増加 (58 → 59)
レナ・ルナール:レナ・ルナールの侵蝕率を1D3(→ 1)増加 (75 → 76)

キングダム地下構造体


GM:走行中の列車から飛び込んだ縦穴は深く続いていた。ごく狭いトンネルのような道をしばらく這い進むようにすると
GM:煉瓦造りの地下通路へと出る。市街地の下にこのような構造が元からあったということだろう。
???:「いらっしゃい」
???:緑の外套を纏った少女が、地面にランタンを灯してキャンプをしている。

レナ・ルナール:「お邪魔します。でいいの?」
レナ・ルナール:リンダに視線を向ける
ウルスラ・ミック・ベニ:「どうもどうも、はじめまして~!ボクウルスラ!」ぶんぶんと腕を振って。
???:「わたしの名前はニーアム・マッキーン。……無事到着できたみたいだね」
???:「列車の乗り心地はどうだった?」
籟ミズキ:「こんにちは。道中の危難を思えば、かなりの無事です」
嘴子原シェイル:「よかったよ。列車自体の乗り心地はね」
"10上がり"ジャック:「もう、壊れてしもたけどな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「色々お手入れするのも楽しかったね~」
嘴子原シェイル:「ウルスラの手際を見るのも勉強になった」
籟ミズキ:「はい、それは大変つつがなく……その口ぶりは?」
リンダ・L・ワインライダー:「無事に全員を紹介できて嬉しく思う。彼女はニーアム」
リンダ・L・ワインライダー:「おれ達のことは既に知っている。ここからは彼女が案内を担ってくれる」
ニーアム・マッキーン:「……そこの」ミズキをちらりと見る。
ニーアム・マッキーン:「彼女の質問に答えてあげる。あれはわたしの魔術」
籟ミズキ:「魔術ろこもーてぃゔだったのですね」
ニーアム・マッキーン:「機械妖精グレムリンを操る。器物が複雑であるほど、神秘が薄いほど、わたしは高い精度で操作できる……」
籟ミズキ:「魔列車……」
嘴子原シェイル:「精霊魔術……なるほど……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「へぇ~都会派のフェアリーテイマーなんだ」へへへ、とシェイルちゃんと肩を組みつつ。
籟ミズキ:「珍しい形質の術ですね。キングダムでは使い所が難しそうでもありますのに──バッチリな作戦でした! ありがとうございます」
嘴子原シェイル:「あ、そうだね。乗り心地はもちろん、列車も助かったよ」
ニーアム・マッキーン:「ありがとう。キングダムの人達は、少し機械に弱いから」
ニーアム・マッキーン:「むしろ役に立つ方だよ。これから見せてあげられればいいな……」
"10上がり"ジャック:「まあ、それ言うたら機械に強い学校の方が少ないもんねえ」
籟ミズキ:「ジャックさんは強そうです」
"10上がり"ジャック:「ウチはエンジニアとはちゃうからねえ。専門家ほどとはいかんわあ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「外のどこでもやっていけそうだよね。グレムリンは空の上にも現れる、という位だ」
嘴子原シェイル:「機械を電子制御以外で扱える点も有用だね」
リンダ・L・ワインライダー:「雑談は一旦止めてもらう。おれ達の保有戦力を確認したい」
リンダ・L・ワインライダー:「機械兵士を守ってくれたのは、実にありがたかった」
リンダ・L・ワインライダー:「これが今回の作戦の一つの要となる」
リンダ・L・ワインライダー:「こいつらの識別コード――S+は『サボタージュプラス』の略称だ。つまり」
リンダ・L・ワインライダー:「この二機がキングダム施設を破壊・掌握する手段である」
タウミエルDC/S+:「――」
オギエルDC/S+:「――」
GM:NPCカードが追加されます。

■NPCカード:タウミエルDC/S+
【伏龍マスタリー】
非戦闘時、対象の機械的・魔術的システムに接触した際使用できる。
対象のシステムを一時的に掌握することができる。1シナリオに1回まで使用できる。
GMはこの効果を拒否できるが、その場合は使用回数に数えない。

■NPCカード:オギエルDC/S+
【神風マスタリー】
非戦闘時、対象の建造物に到達した際使用できる。
対象の建造物を破壊できる。1シナリオに1回まで使用できる。
GMはこの効果を拒否できるが、その場合は使用回数に数えない。

GM:これ、本当はこいつらと引き換えに拷問王を倒してもらう予定だったので
GM:鴉の塔や白宮をこれで破壊しようとしてもGMは拒否する(出力的には全く足りない)というオチにするはずだったんですが
GM:頑張って生き残らせてくれたので、ある程度効果を発揮可能なものとします。
レナ・ルナール:やったーーー!!
"10上がり"ジャック:ワーイ
GM:つまり施設やシステムのうち、GMが許可した一部に関して効果を発動できるとしましょう。
嘴子原シェイル:やればできる子なんだきみたちは……!
ウルスラ・ミック・ベニ:「キミたち、スペシャルのSじゃなかったんだな……!」タウミエルくんの傷だらけの膝をよしよしと撫でてやる。
籟ミズキ:「本当に危なかったですね。まさかそんなに大事な子たちだったとは」
リンダ・L・ワインライダー:「そうなのだ。本当に今回の作戦の中核だったので、列車内での戦闘は焦った……」
リンダ・L・ワインライダー:「オート戦闘機能はオフにしておいたほうがいいだろう。また円卓レベルの敵に勝手に向かっていかれては危ない」
籟ミズキ:「あの機神が……再現されたものとはいえ。赤子扱いでした」
レナ・ルナール:「そうだね。"狙撃王"を見る限り諸王達も油断できる相手ではなさそうだし」
GM:NPCカードとして温存するため、今後機神デッドコピー2機は戦闘には参加しませんが、逆のことはできます。
GM:つまりNPCカードを切ることで、これらの機体を任意に戦闘に参加させることが可能。
GM:その場合はNPCカードの使用回数も消費されてしまいます。
ウルスラ・ミック・ベニ:「紙一重で守り切れたのは……勝ち取ったというより幸運に近い。無駄にはできないね」
"10上がり"ジャック:「バリア機能は場合によったら使えそうやけどな」
"10上がり"ジャック:「まあ施設破壊の手札はあった方がええねえ」
嘴子原シェイル:「まぁ盾代わりには出来ないね」
レナ・ルナール:「ニーアム、これから先に進む上で注意すべきことは何かな?」
ニーアム・マッキーン:「キングダムにはすごく複雑な地下構造があるけど――」
ニーアム・マッキーン:「個々のルートは、広いキングダムの中には確実に知っている人がいる」
ニーアム・マッキーン:「だから、わたし達がすべきは、ルートからルートに飛び移るように移動するということ」
ニーアム・マッキーン:「地下道から地下鉄へ、地下鉄から資源鉱山へ」
ニーアム・マッキーン:「本来ないルートに抜けるなら、破壊が必要になる。何度もやってもらうことになるかも」
リンダ・L・ワインライダー:「その作戦のための切り札も、既に我々の手の中にあるはずだ」
リンダ・L・ワインライダー:「そうだな。シェイル・サイシバラ」

■キングダム市街総括図
キングダム市街に存在する、構造的・魔術的な抜け道の全てが記載された建築図面。
これを解読し、的確に運用できる者は嘴子原シェイルのみである。
所持している限り、"不夜王"の戦術による包囲をかい潜ることができる。
しかし敵が"不夜王"である以上、いつまでも逃げ延び続けられることを保証するものではない。
このアイテムまたは嘴子原シェイルを失った場合、この効果は失われる。

籟ミズキ:最重要アイテムであり最重要人物!
ウルスラ・ミック・ベニ:最重要護衛対象ってわけ
レナ・ルナール:シェイルちゃん!!死なないで!
ウルスラ・ミック・ベニ:だからタウミエルたちが守ろうとしてたんだねえ
GM:本来ならセッション最中でPCがロストすることは死亡以外でそうないのですが
GM:キングダム市街に入ってしまったので、シェイルさんが十字冠離脱した時点でアウトということです
嘴子原シェイル:責任重大だ……
ニーアム・マッキーン:「――やれる?シェイル・サイシバラ」
嘴子原シェイル:「──うん。この地図なら」
嘴子原シェイル:「あみだくじのように、外からは予測不能で、なのに最短で横断する。そんなルートすら割り出せるはずだ」
ニーアム・マッキーン:「ありがとう。わたしも、力は温存しておく必要があるけど」
ニーアム・マッキーン:「破壊以外のことなら、少しは助けになる……役立つと表現してもいいんじゃないかな」

■NPCカード:ニーアム・マッキーン
【神聖機械言語BBE】
いつでも使用できる。対象の取得しているエフェクトのうち、ひとつを選択する。
そのエフェクトは次に使用する1回のみ、侵蝕率制限を無視することができる。1シーンに2回まで使用できる。

ウルスラ・ミック・ベニ:侵蝕率制限を……無視!?
レナ・ルナール:たよれすぎますわ。
"10上がり"ジャック:えー!めっちゃいいな
ウルスラ・ミック・ベニ:砂の騎士使い放題……クソッこれシナリオ1回だ!
レナ・ルナール:砂の騎士団に使うことはないかな…
籟ミズキ:砂の騎士団……
ウルスラ・ミック・ベニ:大人しくスプリットします
嘴子原シェイル:すごいな……
"10上がり"ジャック:クライマックスで浸食足りないときに120%にちょっと欲しい
ウルスラ・ミック・ベニ:「ニーアムちゃんは謙虚だな~」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そもそもここまで来るのにだって、一番助けられてるんだから頼りにしちゃうよ?」
レナ・ルナール:「破壊に関しては専門家がいるからね。」
レナ・ルナール:「そっちは任してくれて大丈夫だよ、ね?」
嘴子原シェイル:「破壊なら、ほら。ね」列車での一幕を思い出す
レナ・ルナール:ミズキに視線を向ける
籟ミズキ:「む。仰るとおりです」
籟ミズキ:「単純な構造物破壊に於いては五星君の中でも上位と自負しておりますので!」
レナ・ルナール:「あとは力加減だけシェイルが指示をしてくれれば完璧だよ。」
レナ・ルナール:ミズキが構造物を破壊できないという心配はしていない。過剰な破壊をしてルートを崩壊させることだけを危惧している。
リンダ・L・ワインライダー:「そうだな。ミズキの力は強く頼りにしている」
嘴子原シェイル:「崩落するほどヤワな構造じゃないはず」魔術的にも
嘴子原シェイル:「はず……なんだけどね……」視線を横に。チラリ
籟ミズキ:「頼りにしていますよ」
リンダ・L・ワインライダー:「おれ達はいつも挑む側だった。"五星君"には……必要のない力だろう」
リンダ・L・ワインライダー:「よって、他の者達にこの戦闘手段を提示する」
リンダ・L・ワインライダー:二つの装置を取り出す。
リンダ・L・ワインライダー:首輪型の、拘束具めいた装置だ。

堕剣の楔片ダモクレス・ウェッジ
使用者は【怠惰の首輪】を取得する。取得した場合、自分の持つ衝動以外のEロイスをひとつ得る。
ロイス枠は通常どおり使用すること。この効果はあなたが戦闘不能になるか、堕剣の楔片が破壊されると失われる。
効果が終了した場合も、この効果で使用したロイス枠はシナリオ中使用できない。

ウルスラ・ミック・ベニ:見た瞬間、だら……と背筋を汗が這って後ずさる。
リンダ・L・ワインライダー:「一つはおれが使う」
リンダ・L・ワインライダー:「希望者はこれを用いてよい」
籟ミズキ:「ええと、ストップ!」
リンダ・L・ワインライダー:「どうしたミズキ!」
籟ミズキ:「ストップ! ストップです。それ、あれですよね。ウタタさんの、恐ろしく悪し様に仰っていた……」
嘴子原シェイル:見るからに禍々しい道具。形も拘束具の中で首輪ときた
リンダ・L・ワインライダー:「うむ。キュナリオン憲兵学校の堕剣の楔片ダモクレス・ウェッジだ。今更恐れおののくものでもあるまい」
リンダ・L・ワインライダー:「特におまえ達"五星君"は何度もこれを撃破している。そうではないか?」
嘴子原シェイル:「これを知ってるのかいミズキは……?」
籟ミズキ:「使うと半分ジャームになるアイテムです」
嘴子原シェイル:「…………」なんてものを取り出してるんだ
籟ミズキ:「我々が御せるかということではなく……あのぉ」
レナ・ルナール:「うん、端的でわかりやすい説明だ。」
ウルスラ・ミック・ベニ:物質に込められた記憶、意志を読み取る力が、朧気ながらその妖気の正体を教えてくる。
"10上がり"ジャック:「はは、冗談やろ?」ややビビった口調
"10上がり"ジャック:(ホンマに面白いもんを持ち込んできはるわねえ)
"10上がり"ジャック:(誰が支援してるか知らんけど、それにしてもこの差配は大したもんや)
リンダ・L・ワインライダー:「おれは……これを使えば勝てる、などと思い上がった考えは、もはや持っていない」
リンダ・L・ワインライダー:「おれ達の中で最も強かった、ララミー・ロッキンホースですら負けたのだ」
リンダ・L・ワインライダー:「堕剣の楔片ダモクレス・ウェッジを使えば勝てるという戦いではない」
リンダ・L・ワインライダー:「使わなければ、拮抗できない、、、、、、のだ。おれの言っていることは分かるな」
籟ミズキ:「賛成できません。理路を示します。聞いてください」
ウルスラ・ミック・ベニ:「それでもリンダちゃん、それは使うべきじゃないよ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「怖いんじゃなくて……心配なんだ」
リンダ・L・ワインライダー:「聞こう。ミズキとウルスラ。どちらが先に話すかじゃんけんで決めろ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「はーい」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ミズちゃん、ボクはパーを出すぞ」知略戦の構え。
"10上がり"ジャック:「ほな、ウチの意見は三番目で」
籟ミズキ:「はっ!」チョキを形作りながらウルスラの手の甲を突き、体制反射を引き出して拳を握らせる。
籟ミズキ:「お先どうぞ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あっこいつ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「じゃあお先貰って……リンダちゃん、その首輪についてボクが知ることは殆ど無いよ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「分かるのは、それがどういうものから作られたか……あー」
リンダ・L・ワインライダー:「一目で分かるものなのか?」
籟ミズキ:「そういう力の持ち主ですからね。彼女」
嘴子原シェイル:「出力に至るまでが私と真逆だからね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「読み取れるのは強い想念、意志、経験が宿っているものだけだけどね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「特に強ければ、触れずとも伝わってくるけど……こんなのは久々だな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「まだ生きてる」
リンダ・L・ワインライダー:「これ自体が何らかの生き物……それこそジャームを封じこめたような器物、ということか」
ウルスラ・ミック・ベニ:「うん。とても強烈なオーヴァードの……ぶちまけるような衝動を放つ、誰かの肉が蠢いてるように感じる」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そんなものを取り込めば、人は簡単に壊れてしまうよ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクは大切な繋がりを取り戻すために戦っている。リンダや皆を失うのは嫌だ」
リンダ・L・ワインライダー:「なるほど。おまえ達の意見には後ほど総合して答えるつもりだ。次、ミズキはどうだ」
籟ミズキ:「私は……こういった外法の運用や危険について正確に理解しているわけではなく。ウタタさん──話を聞いた火星君の性向からして彼女の言葉を鵜呑みにするべきだと考えているわけでもないのですが」
籟ミズキ:「反対する理由は単純です。敵となる存在の振るえる力が規格外だからです。出力の多寡ではなく」
リンダ・L・ワインライダー:「……。詳しく聞かせてもらおう」
籟ミズキ:「力持つ遺物というのは、たいていの場合乾坤の調和から逸脱した代物であればこそ、そこに有るだけで無数の例外処理を発生させますから」
籟ミズキ:「ジャーム化へのセーフティがまともに機能しない可能性があります。火薬を抱えて火に飛び込むようなもので──ええと、これリンダさんへの抑止になってます?」
籟ミズキ:「本当の戦争、って。あなたにとってそういうことですか?」
籟ミズキ:喋りながらどんどん不安そうになっていく。狼狽してゆく。
リンダ・L・ワインライダー:「未知の手段同士の相互作用によって、安全が保証されない可能性があると。なるほど」
リンダ・L・ワインライダー:「逐次答えを返していては時間を無為にする。だが全員の合意が取れていない状況で先に進むことはできない」
リンダ・L・ワインライダー:「ジャック!最後におまえの意見を聞こう」
"10上がり"ジャック:「ま、ウチとしては怖あてつかえんわっちゅうのが1点」
"10上がり"ジャック:「後先なしでの戦闘するんやったら別やけど」
"10上がり"ジャック:「ウチはそこまでする義理はないさかいな」
リンダ・L・ワインライダー:「元より強制はしていない。強制は友情ではないからな」
"10上がり"ジャック:「そのうえで、一番の使い出のある運用は一個を陽動の方に回すべきやったな」
"10上がり"ジャック:「不安定で後先がない覚悟決まったやつが一人おれば。あっちは大分かき回してくれたと思うで」
リンダ・L・ワインライダー:「了解した。おまえ達の反対意見をまとめるとしよう」
リンダ・L・ワインライダー:「『手段として不安定であり、危険を伴う』『秘密裏の侵入において陽動部隊よりも有効性を望めない』」
リンダ・L・ワインライダー:「大別すればこの2点がおまえ達の危惧する問題だ。ジャックの指摘については、戦術的には確かにその通りだろう」
籟ミズキ:「心情的にも止めたい所存ではあります。忘れないでくださいね」
リンダ・L・ワインライダー:「だが首輪は現にこちらに持ち込んでおり、あちらの部隊に受け渡す手段はない」
リンダ・L・ワインライダー:「前者の問題に関しては、突き詰めれば『死』のおそれがある手段を取るべきではない、となる」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……ARES、か」
籟ミズキ:「的確なまとめかと。貴女の考えはどうですか?」
リンダ・L・ワインライダー:「おれの考えはこうだ。むしろ戦争にあって、『死』から目を背けることこそ不自然なのだと」
リンダ・L・ワインライダー:「戦友との絆は他の何よりも強い。互いが互いの命を守り、同じ目的のために命をかけて戦うからだ」
リンダ・L・ワインライダー:「死のない戦場では、違う。一を捨て多を取る戦術的な勝利のために、兵士は互いを切り捨て、見捨て合うことになるだろう」
籟ミズキ:「……」
レナ・ルナール:興味深そうにリンダの持論を聞いている。
リンダ・L・ワインライダー:「……八月革命の時」
リンダ・L・ワインライダー:「雨月夜シオンはおまえ達全員を救って死んだ。おれは奴のことを尊敬している」
リンダ・L・ワインライダー:「だが、故にこうも思う」
リンダ・L・ワインライダー:「誰一人として彼女の代わりに死んでやろうとしなかったのか?」
リンダ・L・ワインライダー:「ノヴァリス全ての生徒に慕われていながら、雨月夜シオンには本当の友人と呼べる者がいたのだろうか?」
"10上がり"ジャック:(シオン)
ウルスラ・ミック・ベニ:ちり、と首元が熱を帯びる。
嘴子原シェイル:「(……)」
籟ミズキ:「……貴女の仰ることは」
籟ミズキ:目を閉じ、軽く頭を振る。「理解できます。例外はあれ、私たちは死に瀕することに対してあまりに無知であり」
籟ミズキ:「その歪さによって奪われたものを、私も恐れている。シオン会長も……」
籟ミズキ:「もしかすれば。その一人だったのかもしれません」
ウルスラ・ミック・ベニ:「十字冠を破壊されて死んだのは、雨月夜シオンだけじゃないよ」
リンダ・L・ワインライダー:「無論そうだ。第二次ノヴァリス紛争。おれも覚えている」
リンダ・L・ワインライダー:「――ウルスラ・ミック・ベニ。おまえはどうだ?」
リンダ・L・ワインライダー:「その時散った友人のことを忘れてしまったか?いずれ忘れていくものだと思うか?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「代われるならボクが死にたかったと、4年前からずっと思い続けているとも」
ウルスラ・ミック・ベニ:これは言わされているな、と。思いながらも嘘はつけない。大切な人の話で、友人との話だ。
リンダ・L・ワインライダー:「それこそが本当の心だ。真の友情がこの世界にあるのだとすれば……」
リンダ・L・ワインライダー:「おれは本物の友を得たいと思う。偽りの戦争を望んでもいない」
リンダ・L・ワインライダー:「いいか。最初におまえ達には言ったはずだ。我々はARES」
リンダ・L・ワインライダー:「これは遊びではない。キングダムに行き、帰ってくるだけのピクニックではないのだ!」
籟ミズキ:「……はい。仰るとおりです。謝罪します。私は──」
籟ミズキ:「今に至るまで。それを分かっていませんでした」
籟ミズキ:リンダさんから首輪を奪い取り、破壊したいです。判定は必要ですか?
GM:もちろん可能です。〈白兵〉で難易度10。
籟ミズキ:セットアップは使用可能でしょうか
GM:使用可能ですが、予備動作が入る分難易度は上昇します。難易度13。
GM:あ、〈射撃〉でもいいですよ
籟ミズキ:めちゃくちゃ簡単になった
GM:攻撃技能ならヨシ
籟ミズキ:では素振りでいきます
レナ・ルナール:《夢の雫》やらで難易度上げられますか?
GM:難易度を上げる!?
GM:できるとしましょう。
"10上がり"ジャック:難易度の方を上げるんだ
籟ミズキ:こいつ!
"10上がり"ジャック:いいね
ウルスラ・ミック・ベニ:魔女め~
籟ミズキ:では怨念の呪石により暴走
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を3(→ 3)増加 (59 → 62)
籟ミズキ:さらにウェポンケースからダークテスタメントを装備。《コンセントレイト》《風鳴りの爪》
ウルスラ・ミック・ベニ:《砂の加護》を使って判定値+6D。
籟ミズキ:ウルスラさん!
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を3(→ 3)増加 (64 → 67)
ウルスラ・ミック・ベニ:1人ではやらせないよ
籟ミズキ:15dx7+9 信じていました
DoubleCross : (15DX7+9) → 10[1,3,3,4,5,5,6,7,7,7,7,8,9,9,10]+10[1,2,3,3,6,7,8,9]+10[2,4,7]+5[5]+9 → 44

籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を4(→ 4)増加 (62 → 66)
"10上がり"ジャック:カバーリングは可能ですか?
GM:可能です!
ウルスラ・ミック・ベニ:こ、こいつ!
籟ミズキ:やるね~~
レナ・ルナール:回した!無理だ!!
嘴子原シェイル:カバーされたってことはまだ無事ですよね?
嘴子原シェイル:奪っていいですか?
GM:ジャックさんのカバーリング手段を聞いてから。単純に行動放棄カバーですか?
嘴子原シェイル:はやりすぎた 了解です
"10上がり"ジャック:行動放棄カバーしかないかなあ
"10上がり"ジャック:ダメージは貰うのは仕方ない
GM:ならジャックさんは反応できません。
GM:【肉体】か【感覚】で難易度10。
GM:ミズキちゃんはダメージの方を出しておいてください
籟ミズキ:5d10+5d10+17 ダメージです
DoubleCross : (5D10+5D10+17) → 21[10,3,1,6,1]+21[3,3,4,3,8]+17 → 59

ウルスラ・ミック・ベニ:くっ、仲間を殺さなきゃいけないのか……
レナ・ルナール:強い。
"10上がり"ジャック:10超えれば大丈夫?
GM:あ、反応できないのはシェイルちゃんの行動に対してです
"10上がり"ジャック:ああOK
GM:つまりミズキちゃんの攻撃をカバーするので精一杯ということ
"10上がり"ジャック:ですね
レナ・ルナール:なるほどね。
"10上がり"ジャック:それは仕方ない
嘴子原シェイル:レナさん援護の風貰えますか?
嘴子原シェイル:ウィンブレまで貰えれば確定なんですけど お任せします
嘴子原シェイル:あ、夢の雫使ってないからそれでいいのか ごめんなさいそっちでお願いします!
レナ・ルナール:奪ってどうするつもりですか?
嘴子原シェイル:保持するつもりです
GM:いや、それは聞けないことにしてもらいます
GM:遅かったか、でも
GM:「奪おうとした」時点で意図がどちらかは分からないはずなので
嘴子原シェイル:ですね 何も聞かなかったことでお願いします
"10上がり"ジャック:一瞬だから 状況でしか判断できないもんね
GM:PC的に一瞬の判断で動いてもらうことになります
レナ・ルナール:うーん、どっちにしろ支援する理由はないかな。
嘴子原シェイル:うえっ
GM:おお……!
レナ・ルナール:リンダの物をシェイルが奪う道理がない。
嘴子原シェイル:じゃあ素でチャレンジします……!
嘴子原シェイル:7dx>=10 感覚
DoubleCross : (7DX10>=10) → 7[2,3,3,4,5,5,7] → 7 → 失敗

嘴子原シェイル:失敗しました
ウルスラ・ミック・ベニ:じゃあぼくも奪うぞ
GM:【肉体】か【感覚】で難易度10。
GM:いや、ウルスラちゃんはすでに支援のために動いているから
GM:出だしが遅れるはず。難易度13にさせてもらいます。
ウルスラ・ミック・ベニ:4dx>=13
DoubleCross : (4DX10>=13) → 7[2,5,6,7] → 7 → 失敗

ウルスラ・ミック・ベニ:ぎゃふん
GM:レナさんはこれ以上の行動はないですね?
レナ・ルナール:ないですね。楔片がリンダの手元に残れば良し
ウルスラ・ミック・ベニ:ただ一人見てるだけ、魔女としての格が高い



GM:――刹那の内に、いくつもの出来事が起こった。
GM:籟ミズキが何よりも先に動き、意図を察したウルスラがそれを助けた。
GM:すぐさま、横合いから影が割り込んだ。ジャックだった。
GM:ジャックがミズキの攻撃をかばい、リンダが遅れて反応する。
GM:シェイルとウルスラが首輪を奪おうとしていたが、間に合わなかった。
GM:レナ・ルナールは一連の出来事をじっと観察していた。
レナ・ルナール:「お~」
レナ・ルナール:パチパチと手をたたく
レナ・ルナール:「皆かっこよかったよ。ヤクザ映画みたいで。」
リンダ・L・ワインライダー:「やめろ」やっとの思いで言う。
籟ミズキ:「戦友との絆は得難く強いものです。リンダ・L・ワインライダー。私は貴女の命を守りたいと思っている。同じ目的へともにたどり着くために」
"10上がり"ジャック:「おわッ!痛ッたあ!まずジャックちゃんに謝るべきとちゃう?」
"10上がり"ジャック:ジャックの侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (62 → 63)
籟ミズキ:「貴女が私に謝るべきですね」
籟ミズキ:くるくると銃を回転させ、仕舞う。
"10上がり"ジャック:「いきなり他人を攻撃しようとしたら庇うやろ、銃やで?」
籟ミズキ:「リンダさんを狙った覚えはありませんが」
レナ・ルナール:「タツジンでもない人間に瞬時の標的の判断は難しいよ」
リンダ・L・ワインライダー:「おれの判断が不服だったならば、まず口で言え」
リンダ・L・ワインライダー:「ジャックが傷ついた。貴重な作戦参謀だ」
嘴子原シェイル:「くぅッ……!!」隙を突いたはずなのに
嘴子原シェイル:出遅れていたはずのウルスラに追いすがられ、伸ばした手が搗ち合った
ウルスラ・ミック・ベニ:「……危険な事を止めるためなら強制も友情だと、ボクは考えた」
ウルスラ・ミック・ベニ:「物を取ろうとしたこととか、乱暴な手を使ったことはごめんなさい」
ウルスラ・ミック・ベニ:「シェイルちゃんもごめんね、怪我はしてないかな」
嘴子原シェイル:「いや……大丈夫だ。こちらこそ」
リンダ・L・ワインライダー:「他の者も、以降籟ミズキの追求はしないように!」
リンダ・L・ワインライダー:「おれの身を案じての判断だと理解している。敵意ある反逆ではない!」
レナ・ルナール:「はーい」
レナ・ルナール:ちりん、と鈴を鳴らす
ウルスラ・ミック・ベニ:「すいません……」反省の意と荒っぽい動きをしないことを示すため、セイザをする。
嘴子原シェイル:「はぁ……」身体能力の差だけでなく。迷いが体を支配したのかもしれない
"10上がり"ジャック:「いやいや、まあそれはそれとして」
"10上がり"ジャック:「まず他の意見聞いた方がええで」
籟ミズキ:「それは……」
"10上がり"ジャック:「あー…痛ったあ」
"10上がり"ジャック:服についたほこりを払う
"10上がり"ジャック:痛そうなアピール
籟ミズキ:「申し訳ありません。おぶっていきましょうか」
"10上がり"ジャック:「いや、ええよ」
籟ミズキ:頭が冷えたわけではないだろうが。周囲の言葉を咀嚼し始めている。
"10上がり"ジャック:「命の話やったっけ?戦争を生き方にしてる人間にしたら真理や。正しい意見や」
"10上がり"ジャック:「戦争を政治にしとる人間からしたらまた別やし、戦争を商売にしとる人間からしてもまた別やしな」
リンダ・L・ワインライダー:「籟ミズキ。もう一度言う。おれは強制はしない。強制は、友情ではない」
籟ミズキ:「では私は、あなたの友人でなくとも構いません。いえ」
籟ミズキ:「構いますが……非常に残念ですが……そうではなく。私達が使用しないという以前として」
籟ミズキ:「貴女に使わせたくはない」
リンダ・L・ワインライダー:「おまえ達の考えは分かった。その恐れを踏みにじってまで首輪を使わせるつもりはない」
リンダ・L・ワインライダー:「それでも止めるのか?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「うん、ボクたちの問題はそこだ」
籟ミズキ:「私と貴女は同じものを見て、真逆の結論を出した」
リンダ・L・ワインライダー:「……」
籟ミズキ:八月革命の話だろう。
ウルスラ・ミック・ベニ:誰かが使うならボクが嵌めたいな、という思惑は喉に留めておく。
籟ミズキ:「これは破壊強度実験ではありません。命の価値を手にするために命を擲つものではない」
籟ミズキ:「壊すことで得られるのは残骸だけですよ」
籟ミズキ:酷薄な声。おそらくは意識してそうしている。
"10上がり"ジャック:「そもそも」
"10上がり"ジャック:「それは強者の意見やろ」
"10上がり"ジャック:「どっちか言うたらキングダム側の強い人間からの情けやん」
リンダ・L・ワインライダー:「……命を失ってなお残るものは数少ない」
リンダ・L・ワインライダー:「友との友情は、その一つだとおれは思う。……死んだとしても、心の中で生き続ける」
籟ミズキ:「うう……口で敵う気がしないから暴力に訴えたのに……!」ジャックさんを恨めしそうに見る。
"10上がり"ジャック:「かといって、すぐ使うかどうかは別や」
"10上がり"ジャック:「まず一個、壊すのはどうや?」
リンダ・L・ワインライダー:「え!?」
籟ミズキ:「……え?」
"10上がり"ジャック:「壊した残骸を、相手に回収させる」
"10上がり"ジャック:「こっちに、そういうモンがあると思わせる」
"10上がり"ジャック:「事実としてあるからな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……うむむ」
リンダ・L・ワインライダー:「だが、思わせたからとてどうなる?」
リンダ・L・ワインライダー:「円卓とて、先のARESの関与事件は調査済みのはずだ」
リンダ・L・ワインライダー:「こちらに首輪に近い手段があることは承知済みだろう」
"10上がり"ジャック:「さっき言うたやろ、陽動側にもそれがあると思う人間がおるんとちゃう?」
"10上がり"ジャック:「あるかもしれん、と。ある。はちゃうからな」
リンダ・L・ワインライダー:「……なるほど」
リンダ・L・ワインライダー:「先程のジャックの意見が裏返るわけだ」
リンダ・L・ワインライダー:「本来戦術的に有効でないこちらの隊が『所持していた』ことで」
リンダ・L・ワインライダー:「"主力隊"がそれを『所持していないわけがない』と思わせる……」
"10上がり"ジャック:「まあ、どうせ見破られるやろけど」
嘴子原シェイル:「……だとしても、陽動になるわけだ」実用の不安が残るものは
嘴子原シェイル:陽動に用いる。先程から一貫した運用方法の主張
"10上がり"ジャック:「時間稼ぎくらいにはなる」
籟ミズキ:「おお…………!」
レナ・ルナール:「それなら壊す必要はないんじゃないかな?」
籟ミズキ:「?」
籟ミズキ:「壊さない必要がどこに?」
嘴子原シェイル:「え?でも、相手に使われたら……」
レナ・ルナール:「実際にリンダが使用すれば」
レナ・ルナール:「相手にこちらの札を見せることは出来るんだから」
"10上がり"ジャック:(よりヤバい案を出してきよるなあ)
レナ・ルナール:「相手の思考リソースを割くなら」
レナ・ルナール:「こちらが失うものがない分お得じゃない?」
リンダ・L・ワインライダー:「レナ・ルナール。その用途での使用には反対する」
リンダ・L・ワインライダー:「首輪による高負荷能力を行使できるのは、おそらく一度が限界だろう」
リンダ・L・ワインライダー:「その一度を陽動のために用いては、そもそも首輪を持ち込んだ意味がなくなる」
リンダ・L・ワインライダー:「有効な局面で切り札として用いるための兵器なのだからな」
リンダ・L・ワインライダー:「この先誰かが脱落せざるをえない状況で、十字冠転送間際に用いる手はあるが……」
レナ・ルナール:「うん、だから」
レナ・ルナール:「その切り札を使う機会は意外と早く訪れるかも。って思ってるんだ。僕は」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あ、リンダに使わせたくない理由として、もう一つ追加」
リンダ・L・ワインライダー:「ウルスラ・ミック・ベニ。口を挟むな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ごめん」手を膝の上に。
リンダ・L・ワインライダー:「レナ・ルナールが発言中だ。今の発言はどのような意図だ?」
レナ・ルナール:「だって、拷問王の転送を把握した円卓が」
レナ・ルナール:「拷問王以下の戦力を送ってくるわけがないでしょ?」
嘴子原シェイル:「まぁ、うん……」正直なところ、対峙は避けられないだろうと予感している。
嘴子原シェイル:拷問王よりも上位に座した、光輝たる王等。
リンダ・L・ワインライダー:「……おれ達の所在が円卓にばれれば、そうなる」
リンダ・L・ワインライダー:「そのようにならないための作戦行動だ。交戦を前提に動けばそもそも勝算はない」
リンダ・L・ワインライダー:「ここから先、部隊全員の協力は必須条件なのだ。この首輪は――」
リンダ・L・ワインライダー:2個のうち1個を地面に落とす。
リンダ・L・ワインライダー:ダン!
リンダ・L・ワインライダー:銃撃し、破壊する。
リンダ・L・ワインライダー:「これでおまえ達の使用分はなくなった。今後、互いに争う必要はない!」
リンダ・L・ワインライダー:「おれの首輪を使用すべき時は、このおれが決定する」
レナ・ルナール:「了解。」
リンダ・L・ワインライダー:「おれを説得できると考えている者は、作戦の合間にそうしてよい」
リンダ・L・ワインライダー:「先程告げた通り、すぐさま使うわけではない。時間は十分にある!」
籟ミズキ:「ええ。そうさせて頂きます」
嘴子原シェイル:「……わかった」
レナ・ルナール:「それで、壊した首輪はここに放置するの?」
レナ・ルナール:「これは、敵に見つけさせないと意味がないわけだけど」
リンダ・L・ワインライダー:「……」
リンダ・L・ワインライダー:「回収しておこう」ゴソゴソ
レナ・ルナール:「ふふ、どうせなら壊す前に『中立』の僕に預けてほしかったな~」
ウルスラ・ミック・ベニ:「場所はシェイルの地図と照らし合わせてかな?」立ち上がって膝を擦る。
リンダ・L・ワインライダー:「そうだな。適切なタイミングでどこかに撒けば効果があるやもしれん」
籟ミズキ:「……ジャックさん。ありがとうございます、折衝、助かりました」
籟ミズキ:互いの目的を最大化させる、ということに特別な勘があるように感じる。お陰でどうにか空中分解せずに済んでいるのだ。彼女自身の目的は分からないが。
"10上がり"ジャック:「いやいや、こんな場所で仲間割れしたら」
"10上がり"ジャック:「もう終わりやからね」
"10上がり"ジャック:「仲良うしとこ思ただけやって」
嘴子原シェイル:「……レナは、何も手出ししなかったね」少し離れた位置にいる彼女へ近づいて呟いた。懺悔のように。
レナ・ルナール:「ふふ、何も出来なかっただけだよ」
ウルスラ・ミック・ベニ:(……これだけやって空中分解していないのは、ジャックちゃんとリンダちゃんの聡明さ故のことだ)
ウルスラ・ミック・ベニ:(理性を破壊しかねない首輪を使うの、能力強化と比べてもデメリットが勝ると思うんだよな……)
ウルスラ・ミック・ベニ:衝動や暴走の危険性と隣り合わせなオーヴァードは、根本的に団体行動に向いていないのだから。
ニーアム・マッキーン:「んー……」座ったまま、目を閉じて伸びをする。猫のようでもある。
ニーアム・マッキーン:「終わった?」
ニーアム・マッキーン:「あ、まだ全員生きてる……あれで仲間割れしなかったんだ」
"10上がり"ジャック:「終わったで」
"10上がり"ジャック:「ナカヨシナカヨシ~」
ニーアム・マッキーン:「……みんな、目的はバラバラなの?」少し興味を持ったように首を傾げる。
ニーアム・マッキーン:「わたしはキングダムを混乱させるのが目的だけど」
"10上がり"ジャック:「手段が一致すりゃええんよ」
"10上がり"ジャック:「やる事が同じやったら、別に揉めへん」
籟ミズキ:「お待たせを。私は。ウルスラさんの大事なものを取り戻すお手伝いに来ています」歩き始める。
籟ミズキ:キングダムに対してそれなりの義憤があるが、第一にはそうだ。
レナ・ルナール:「僕はシェイルを助けるため。」
レナ・ルナール:「それと『英雄』と出会うためだよ」
リンダ・L・ワインライダー:「……『英雄』だと?」
レナ・ルナール:「そ。困難な状況下でも己の意思を貫き、不可能にも挑みそれを突破するような」
レナ・ルナール:「そんな『英雄』」
嘴子原シェイル:「…………私は」大きな流れに吞み込まれた。
嘴子原シェイル:うねりを上げる潮は、それぞれの波で出来ていることを。ここにきて実感してしまった。
嘴子原シェイル:「……進まざるを得なかった。それだけなのかもしれない」
ニーアム・マッキーン:「そう。みんなのことは分からないけど……今のって、目的のために手段を選ぶかどうかって話に見えたから」
"10上がり"ジャック:「そうやねえ」
ニーアム・マッキーン:「まあ……気分の悪い手段は選ばなくてよかったんじゃないかな?……それを使う程度の、大事さじゃないってことなら」
レナ・ルナール:「だね。じゃあニーアム。さんざん待たせてしまってから言うのもなんだけど」
レナ・ルナール:「案内をお願いしていいかな?」
ニーアム・マッキーン:「案内するのはシェイル・サイシバラ。わたしは情報や知覚で補助する程度だよ」
ニーアム・マッキーン:音もなく、浮遊するドローン類がニーアムの周囲に集まってくる。
ニーアム・マッキーン:「これでも、みんなのことは信頼してる」
ニーアム・マッキーン:「……わたしの素性について聞かなかったからね。行こうよ」
嘴子原シェイル:「……そうだったね。じゃあ」一歩前へ出る
嘴子原シェイル:導けるかは分からなくても。
嘴子原シェイル:「行こう。私たちは」
嘴子原シェイル:「進まなきゃいけない」



GM:ロイスのみ可能です。また、実はこのシーン、隠し情報項目があります。

■ニーアム・マッキーン 〈情報:ノヴァリス〉難易度15

GM:これは探っても探らなくてもゲーム的には問題のない項目。
ウルスラ・ミック・ベニ:高い
嘴子原シェイル:強固なプロテクトが
GM:ただ、探ろうとしたことはニーアムにはわかります。
籟ミズキ:探りません。多分問題にしないと思うので。
ウルスラ・ミック・ベニ:気にはなるけど今はそれどころじゃないかな
GM:あと、今後も不意打ちで残っている首輪を破壊したり奪うことは可能ですが
"10上がり"ジャック:今は探らないかな
レナ・ルナール:調べると信頼失っちゃいそうなんだよな。
GM:結果次第ではNPCカードの効果に変化が出る可能性があります。
レナ・ルナール:気になるけど放置かなあ。
嘴子原シェイル:置いておきましょうか
GM:みんな仲間割れに慎重になってる。フフフ
ウルスラ・ミック・ベニ:ロイスは保留!
嘴子原シェイル:こちらも保留で~
籟ミズキ:ジャックさんに取りましょう
籟ミズキ:同行者/"10上がり"ジャック/感服/正体不明◯
GM:警戒しとる
"10上がり"ジャック:警戒されちゃった
"10上がり"ジャック:ロイスは保留します
レナ・ルナール:籟ミズキ/信用○/無関心
レナ・ルナール:以上で



GM:これシーン切り替えようと思ったんですが、別に大きく移動するわけでもないんだよな
GM:なので侵蝕そのままで引き続き登場しててくれていいですよ。いまのは中間ポイント
レナ・ルナール:わーい
ウルスラ・ミック・ベニ:嬉しい~
レナ・ルナール:1d0+76
DoubleCross : (1D0+76) → 0[0]+76 → 76

籟ミズキ:キャッキャ
嘴子原シェイル:わーい
GM:伝説の0面ダイスだ
GM:オンセでしか振れない幾何学的に存在し得ないダイス

キングダム地下構造体


GM:移動と破壊を繰り返し、一行は何度か『乗り換え』を経た。
GM:先程まではキングダム市街地とはいえ郊外の地下だったのだろうが
GM:壁を隔てて運行する地下鉄の音や、時には頭上を走る車両の振動が伝わってくるようになった。
GM:シェイルの『総括図』は凄まじいまでに正確だった――キングダム市街地の中央へと進みつつある。
ニーアム・マッキーン:「止まって、シェイル」
ニーアム・マッキーン:すぐ後ろで、ニーアムが呟く。
嘴子原シェイル:「ん……っ!」つんのめりそうになる
ニーアム・マッキーン:「"チム・チムニー"が来てる。……駆動音が聞こえる?」
嘴子原シェイル:後ろを振り返ろうとしたところで、自身が先頭だったことを思い出し、前を向いた
GM:耳をすませば、あるいは聴力や知覚に秀でた者なら、ガラガラと鳴る重い車輪の音が聞こえるかもしれない。
籟ミズキ:「"チム・チムニー"……ええと、この音は一体?」
ニーアム・マッキーン:「市街地の地下をきれいにする、清掃ボット」
籟ミズキ:「なぁんだ」ホッ
ウルスラ・ミック・ベニ:「だから煙突、か。煤の通り道」
ニーアム・マッキーン:「キングダムは下水道もかなりきれいでしょう?有機物を無差別に食べて、動力源にするの」
籟ミズキ:「なるほど! 苔とかネズミとかですね。賢い」
レナ・ルナール:「便利だよね~」
嘴子原シェイル:「そういえば、描いてる途中も何度か見かけた……けど」
嘴子原シェイル:「言われてみれば、あれってどこが管理してるんだろうね。社会人の枠組み?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ところで随分重たい音だけど対象サイズはどれぐらい?」
ニーアム・マッキーン:「ん……2mくらいかな」
籟ミズキ:「我々も何日も戦い続けなければいけないときには隙を見てそういったカロリーを……2m!?」
ニーアム・マッキーン:「強い光に弱いから、地上には出てこない。学習してるから」
レナ・ルナール:「ネズミどころか僕たちも食べられちゃう?」
ニーアム・マッキーン:「うん」
ニーアム・マッキーン:「有機物を無差別に食べるんだから」
ニーアム・マッキーン:「だからキングダムの地下には落ちちゃいけないし、こんなところ巡回してる生徒もいないんだけど」
籟ミズキ:「シェイルさん! 身を隠す場所などは……」
GM:シェイルは既に知っている。行き止まりだ。
GM:なぜならここからさらに、別のトンネルにジャンプする必要があるからだ。
GM:破壊しなければ突破はできない。それも正しい経路を選ぶ必要がある。
嘴子原シェイル:「……横に出て戻るのは、流石にロスが多い」
GM:ガガガガガガガガガ
GM:それも、可能な限り早く。
嘴子原シェイル:「──突破だ!この線を塞がれてる以上、前に出るしかない!」
レナ・ルナール:「じゃあ、ミズキの出番だね!」
籟ミズキ:「出ます! 指示を!」
チム・チムニー:ガガガガガガガガガガガ!!
チム・チムニー:ガガガガガガガガガガガガガガ!!
"10上がり"ジャック:「音デカくない?」

チム・チムニー:「「「「有機物を 発見」」」」」
嘴子原シェイル:「なんか……多いかも……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「めちゃくちゃ来てるよ~!」
籟ミズキ:「軌道の音も多いです。えっと……掃除機なんですよね? 崑崙にはないので、よく知らないんですが……」
籟ミズキ:「こういうものなんですか? 掃除機って」
ウルスラ・ミック・ベニ:「お皿ぐらいの大きさだよ。ふつうは」
チム・チムニー:「栄養価評価……個体平均、約7万kcal」
チム・チムニー:「いただきます」「いただきます」「いただきます」「いただきます」
籟ミズキ:「私達がお皿に乗っちゃう!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「これはサイズも行儀の良さもキングダム級だね」
レナ・ルナール:「あはは、普通に怖い」
"10上がり"ジャック:「喋らんでええんとちゃうかなあ」
ニーアム・マッキーン:「相手しちゃダメだよ」
ニーアム・マッキーン:「"チム・チムニー"は1体見かけたら30体はいる」
リンダ・L・ワインライダー:「全滅より突破を優先すべきということだな」
嘴子原シェイル:「言ってる場合じゃないよ!?しかも栄養とか見てるんだ!?」
籟ミズキ:「そういうものなんですか掃除機って!? ええい! 抜けますよ!」
GM:ミドル戦闘を開始します。

地下外壁[0]  5m  地下外壁[0]  5m 地下外壁[0]

             10m

      ウルスラ[8/67] シェイル[12/55]
      レナ[4/76] 【飛】ジャック[8/63] 
           ミズキ[12/66]

             10m

          チム・チムニー1[12]×2
          チム・チムニー2[12]×2
          チム・チムニー3[12]×2
          チム・チムニー4[12]×2
          チム・チムニー5[12]×2

GM:この戦闘では、「探索」と「攻撃」と「調達」のいずれかを行えます。
GM:「探索」では地下外壁の正確なルートを探査できます。
GM:〈知覚〉〈知識:建築学〉〈情報:キングダム〉 難易度13 に成功すれば、3つの『地下外壁』のうちどれが正解か判明。
GM:正解の『地下外壁』に「攻撃」を行いHPをゼロにした上でエンゲージすることで、次のwaveに移行できます。
GM:チム・チムニーを攻撃することもできます。ただしチム・チムニーはラウンド終了のたびに5体ずつ増援が追加され、全滅させても戦闘は終了しません。
GM:「調達」はここでは意味を持たない判定ですが、隙をついて成功させればさせるほど、シーン終了時に可能な調達判定の回数が追加されます。
GM:全部で2waveを乗り切ればクリア。質問はございますか
"10上がり"ジャック:調達の難易度は
籟ミズキ:ダークテスタメント収納状態で戦闘始めていいとのお言葉を頂いたので、行動値が12になります。すいません!
GM:すいません書き忘れてました
GM:「調達」は〈調達〉難易度7に成功すればOKです
"10上がり"ジャック:オッケー
嘴子原シェイル:「探索」は財産点使えますか?
GM:う~~ん理屈的には使えないんですが
GM:逆にいい感じの理屈があるならOKとしますよ 魔術触媒とか
GM:ちょっとマップ修正します

■ラウンド1

GM:セットアップになにかある方はどうぞ。NPCは何もなしです
嘴子原シェイル:ありません!
ウルスラ・ミック・ベニ:なし!
籟ミズキ:怨念の呪石を使用します。暴走し侵蝕69
"10上がり"ジャック:コーリングシステムでスカイキッドに搭乗し飛行状態になります
レナ・ルナール:なし!
GM:ではまず行動値12のPC達の行動だ。
籟ミズキ:シェイルちゃんどうぞ
嘴子原シェイル:はーい
嘴子原シェイル:外壁って同エンゲージにいても移動や通り抜けできますか?
GM:もちろん大丈夫。
嘴子原シェイル:ではマイナー移動で、とりあえず右の壁にエンゲージ

地下外壁[0]  5m  地下外壁[0]  5m 地下外壁[0]
                       シェイル[12/55]

             10m

           ウルスラ[8/67] 
      レナ[4/76] 【飛】ジャック[8/63] 
           ミズキ[12/66]

             10m

          チム・チムニー1[12]×2
          チム・チムニー2[12]×2
          チム・チムニー3[12]×2
          チム・チムニー4[12]×2
          チム・チムニー5[12]×2

嘴子原シェイル:あと、探索判定時の財産点なんですけど
嘴子原シェイル:地図を描いてるのは私なので、調査費用として払ってるのはどうですか?
GM:それならいいかな……というかまあ、シェイルちゃんの図面なので
籟ミズキ:スマートだ
GM:シェイルちゃん自身が判定する時は特に強い理由付けはいらないか
GM:どんどん使ってください
嘴子原シェイル:ありがとうございます!
嘴子原シェイル:ファンブルだけ怖いから〈知覚〉で挑戦しようっと
嘴子原シェイル:7dx>=13
DoubleCross : (7DX10>=13) → 10[1,6,6,7,8,9,10]+5[5] → 15 → 成功

GM:やりよる……!!
嘴子原シェイル:成功しました 正解の壁が分かります
GM:ではシェイルちゃんには正解がわかりました。おめでとう!今いる「右」が正解です
嘴子原シェイル:やったー!
籟ミズキ:最高~!
ウルスラ・ミック・ベニ:えら~い!
レナ・ルナール:有能!!
GM:ちゃんと事前に伏せ情報見学者に渡してるので
GM:バッチリ自分で引き当てましたね
GM:では続いて判定やってもらいましょう。ミズキちゃんの行動。
籟ミズキ:フェアな勝負してた
嘴子原シェイル:えっ 嬉しい~
籟ミズキ:では壊しに行きます!
嘴子原シェイル:お願いしますミズキちゃん!
籟ミズキ:ウェポンケースのダークテスタメントを装備します。
籟ミズキ:マイナーで右の壁にエンゲージ 《コンセントレイト》《風鳴りの爪》

地下外壁[0]  5m  地下外壁[0]  5m 地下外壁[0]
                       シェイル[12/55]
                      ミズキ[10/66]

             10m

           ウルスラ[8/67] 
      レナ[4/76] 【飛】ジャック[8/63] 

             10m

          チム・チムニー1[12]×2
          チム・チムニー2[12]×2
          チム・チムニー3[12]×2
          チム・チムニー4[12]×2
          チム・チムニー5[12]×2

籟ミズキ:10dx7+8 命中~
DoubleCross : (10DX7+8) → 10[1,3,3,5,5,6,6,7,10,10]+10[5,10,10]+6[1,6]+8 → 34

籟ミズキ:お掃除戦車ちゃんから何もなければダメージいきます
GM:外壁はリアクションしません。したら怖いからね
GM:チムニーもなにもしないよ。
籟ミズキ:4d10+5d10+17
DoubleCross : (4D10+5D10+17) → 29[8,10,4,7]+20[1,8,4,2,5]+17 → 66

籟ミズキ:1,2を振り直し
GM:66点!だいぶ削ったな~
GM:まだ上がる!
籟ミズキ:2d10+63
DoubleCross : (2D10+63) → 9[2,7]+63 → 72

レナ・ルナール:72!!
籟ミズキ:キリがいい出目
ウルスラ・ミック・ベニ:72!ちょうどいい数字だ
嘴子原シェイル:なんて綺麗な数字なんだ
GM:なんかに毒されてるような
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を4(→ 4)増加 (69 → 73)
籟ミズキ:侵蝕率がキリよくないな 対抗種でHP15まで
GM:では続けてチムニー達の行動。
チム・チムニー:それぞれのチムニーは、相当するPC番号のキャラを追いかけて攻撃します。
ウルスラ・ミック・ベニ:だから1~5が二体ずつだったんだ
レナ・ルナール:効率よく有機物を接種するんだな~

地下外壁[0]  5m  地下外壁[0]  5m 地下外壁[0]
                       シェイル[12/55]
                      ミズキ[10/73]

             3m

          チム・チムニー2[12]×2
          チム・チムニー5[12]×2

             7m

           ウルスラ[8/67] 
      レナ[4/76] 【飛】ジャック[8/63] 
          チム・チムニー1[12]×2
          チム・チムニー3[12]×2
          チム・チムニー4[12]×2

"10上がり"ジャック:うわあ いっぱい来た
GM:なのでそれぞれの戦闘移動結果はこう。ちょっとエンゲージ貫通して戦闘移動してるけど許してね
GM:攻撃可能なのは1、3、4。二回ずつ攻撃を行います。
チム・チムニー:10dx+2 1-1
DoubleCross : (10DX10+2) → 10[1,2,2,2,3,3,7,7,7,10]+6[6]+2 → 18

チム・チムニー:10dx+2 1-2
DoubleCross : (10DX10+2) → 10[1,1,3,3,3,4,6,7,9,10]+5[5]+2 → 17

チム・チムニー:10dx+2 3-1
DoubleCross : (10DX10+2) → 9[2,3,4,4,4,5,5,7,9,9]+2 → 11

チム・チムニー:10dx+2 3-2
DoubleCross : (10DX10+2) → 9[4,5,6,6,6,7,7,9,9,9]+2 → 11

チム・チムニー:10dx+2 4-1
DoubleCross : (10DX10+2) → 10[1,1,1,2,2,3,8,9,10,10]+8[1,8]+2 → 20

チム・チムニー:10dx+2 4-2
DoubleCross : (10DX10+2) → 10[2,4,5,6,6,8,8,9,10,10]+8[3,8]+2 → 20

ウルスラ・ミック・ベニ:3dx>=18 1回目ドッジ
DoubleCross : (3DX10>=18) → 10[6,8,10]+7[7] → 17 → 失敗

GM:ウルスラさん、レナさん、ジャックさんはリアクションどうぞ
籟ミズキ:ジャックちゃんへの殺意が高い
ウルスラ・ミック・ベニ:惜しい、いや戦闘用着ぐるみでー1だな。2回目には反映します
GM:OK!
ウルスラ・ミック・ベニ:3dx-1>=17 2回目ドッジ
DoubleCross : (3DX10-1>=17) → 10[2,9,10]+6[6]-1 → 15 → 失敗

ウルスラ・ミック・ベニ:悔しい
籟ミズキ:だいぶ惜しい
チム・チムニー:ウルスラちゃんへのダメージを出します。装甲ガード有効。
チム・チムニー:2d10+10
DoubleCross : (2D10+10) → 11[7,4]+10 → 21

チム・チムニー:2d10+10
DoubleCross : (2D10+10) → 8[3,5]+10 → 18

"10上がり"ジャック:うぇーん
"10上がり"ジャック:ドッジ
ウルスラ・ミック・ベニ:装甲14だから7ダメージと4ダメージ、合計11ダメージ
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニのHPを11(→ 11)減少 (25 → 14)
GM:ウルスラちゃんのダメージ計算中、レナさん、ジャックさんも続けてリアクションどうぞ。
"10上がり"ジャック:3dx+2>=20
DoubleCross : (3DX10+2>=20) → 7[4,6,7]+2 → 9 → 失敗

"10上がり"ジャック:3dx+2>=20
DoubleCross : (3DX10+2>=20) → 10[5,6,10]+3[3]+2 → 15 → 失敗

"10上がり"ジャック:頑張ったけどダメだね
チム・チムニー:3d10+10
DoubleCross : (3D10+10) → 25[8,10,7]+10 → 35

チム・チムニー:3d10+10
DoubleCross : (3D10+10) → 9[1,5,3]+10 → 19

チム・チムニー:なんかジャックへの当たりが強いな
ウルスラ・ミック・ベニ:ジャックちゃん嫌われてない?
"10上がり"ジャック:酷い
ウルスラ・ミック・ベニ:喋る必要ないとか言ったからかな
"10上がり"ジャック:ジャックの侵蝕率を1D10(→ 2)増加 (63 → 65)
"10上がり"ジャック:ジャックの侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (65 → 68)
"10上がり"ジャック:お上手なリザレクトだ
ウルスラ・ミック・ベニ:リザレクトが上手すぎる
レナ・ルナール:リザレクトがずっとうまい
嘴子原シェイル:リザレクトが上手い
レナ・ルナール:2dx>=11
DoubleCross : (2DX10>=11) → 8[8,8] → 8 → 失敗

レナ・ルナール:《夢の雫》
レナ・ルナール:無理やり回避
GM:すごい
レナ・ルナール:《援護の風》《ウィンドブレス》
レナ・ルナール:7dx+9>=11
DoubleCross : (7DX10+9>=11) → 7[1,2,2,4,5,6,7]+9 → 16 → 成功

レナ・ルナール:無理やり回避
GM:大丈夫!?それは侵蝕的に得してるの!?
籟ミズキ:リザレクトの期待値が5.5なら得なはず
レナ・ルナール:ダメージ受けたら2d10発生するから。
レナ・ルナール:侵食7で済むなら得。
ウルスラ・ミック・ベニ:クレバー
GM:少なくともHPは温存できるか
GM:では侵蝕上げてもらってから、一旦ここで演出といきましょう
レナ・ルナール:侵食が83に



チム・チムニー:「いただきます」「いただきます」「食事の前にブレード洗浄」
チム・チムニー:ガガガガガガガガガ!!
チム・チムニー:2mほどの全高を持つ車両が、広大なキングダム地下を埋め尽くすように迫る。
チム・チムニー:確かに、通った後には何も残らないだろう。
GM:すぐさまルートを確定し、道を貫通させる必要があった。
GM:とはいえすぐさま可能な作業ではない。絶大な破壊力だけではなく、地上の生徒に気取られない程度の静けさと、周囲を崩落させない精密さが求められる。
"10上がり"ジャック:「いやあ、最近のお仕事ロボは可愛さを前面に出すのが主流やで」
"10上がり"ジャック:「とりあえずデザインは猫ちゃんにしたほうがええと思う」
"10上がり"ジャック:「うわあ…結構最悪…銃で撃たれる方が絶対にマシやね」
籟ミズキ:「食器は食後に洗う物では?」
嘴子原シェイル:「だから言ってる場合じゃなくて!?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「確かにそう、じゃなくて早くぶち抜いて~」
嘴子原シェイル:「さっさと逃げるよ!?決も要らないよね!?」
レナ・ルナール:「うん、任せたよシェイル」
リンダ・L・ワインライダー:「緊急事態だ!おまえに指揮権を預けるぞ、シェイル・サイシバラ!」
嘴子原シェイル:総括図を手に、チムニーと挟み合っている行き止まりの壁へと走り出す。
ニーアム・マッキーン:「――そこを削ればいいの?」
嘴子原シェイル:『キングダム市街総括図』。この広大な地図を作製するにあたっては、必要に応じた多大な費用がつぎ込まれた。
籟ミズキ:即座に側に降り立つ。彼女以外に判別がつかないのなら、すぐに手を出せるようにしておいたほうが良いからだ。
嘴子原シェイル:かつてのパトロンだった魔法局はもとより、自身の懐からも。
嘴子原シェイル:「──ミズキ!こっち!」だから覚えている。右側の壁へ指示を出す。
嘴子原シェイル:二度あんな交渉とか競り合いとかしたくないからね──!
籟ミズキ:「はい」
籟ミズキ:舞うがごとく空中に身を躍らせる。
籟ミズキ:壁がみしりと歪み、真円状の穴を形成するようにねじれ砕け爆砕した。
籟ミズキ:二起脚という技がある。着地までに二度の蹴撃。それがあまりにも疾く行われた。
GM:煙が舞い散るような静けさだ。それでも、外壁の向こうにある分厚い大地の層を
GM:三分の一ほど抉り取っている。
ニーアム・マッキーン:「すごいな。普通は壁だけだって壊すのに苦労するのに……」
籟ミズキ:「螺旋の反作用を受けたもう片脚側を同時に当てることで大規模な崩落を防いでいます。しかし、思ったより厚いですね……!」
嘴子原シェイル:「そりゃ、頑丈な壁をぶち抜いての裏技ルートだからね……!」
GM:シェイルとミズキが迅速に仕事をこなした一方で、チム・チムニーを食い止める役目も必要となる。
チム・チムニー:「食事」「いただきます」「マナーは大事」
ウルスラ・ミック・ベニ:「愛してるミズちゃん!ならこっちは……食い止めて怪翼蛇アノマロクルーシェ!」
アノマロクルーシェ:「キシャーーッ」失う命なき、チム・チムニーに劣らぬ巨体が突貫。
チム・チムニー:バチッ!ガシャガシャガシャガシャッ!!
チム・チムニー:ブレードが展開され、乱舞する。清掃ボットである以上、一撃ごとの威力はそう高くはない。
アノマロクルーシェ:ブレードでずたずたに引き裂かれた傍から、その骨肉を再生していく。
"10上がり"ジャック:「いや、ほんま」
"10上がり"ジャック:「ちょっとこういう絵面は」
"10上がり"ジャック:「ウチの感じとちゃうんやけど」
"10上がり"ジャック:ボロボロになりつつ再度浮遊
チム・チムニー:「ジュル ジュルリ」ブレードを収納。付着した血液を吸引する音がある。
"10上がり"ジャック:「マジで銃で撃たれた方がマシやねえ」
レナ・ルナール:──ちりん
チム・チムニー:「……」
レナ・ルナール:鈴の音が鳴る。
チム・チムニー:レナ・ルナールに群がっていた二機の様子だけが異様だった。
レナ・ルナール:自分に狙いを定めた2体のチムニーが虚ろを貪るを眺める
チム・チムニー:「オイシー」「オイシー」
チム・チムニー:ブレードは空を掻き続けている。レナ・ルナールはまるで認識すらされていないようだ。
レナ・ルナール:「うん、そのままいい子にしててね。」



GM:続いての行動ですが、まず
GM:中央の地下外壁のHPがゼロになりました。
???:その位置から右に5m移動します。
"10上がり"ジャック:ウワー
???:《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》。
???:対象はシェイルさん。
籟ミズキ:ヒエッ
???:6dx7+4
DoubleCross : (6DX7+4) → 10[1,5,5,8,8,9]+10[2,6,9]+1[1]+4 → 25

嘴子原シェイル:ドッジ!
嘴子原シェイル:2dx>=25
DoubleCross : (2DX10>=25) → 7[2,7] → 7 → 失敗

嘴子原シェイル:ぎゃふん
???:3d10+15
DoubleCross : (3D10+15) → 5[1,3,1]+15 → 20

籟ミズキ:やったぁ 低め!
GM:違った
GM:武器攻撃力が+9されています。29点です。
レナ・ルナール:ひえ~
籟ミズキ:シェイル~~!
ウルスラ・ミック・ベニ:+LVx3がコンボ以外でだとぉ……
嘴子原シェイル:装甲15差っ引いて14点ダメージです
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルのHPを14(→ 14)減少 (25 → 11)
GM:演出に入ります。



GM:外壁はミズキが突破可能だ。チム・チムニーの猛攻も今のところ大きな問題ではなかった。
GM:だが、誰も視線を向けていなかった一角。通路の突き当たりが
GM:白い光で膨れ上がるかのように爆砕した。
ウルスラ・ミック・ベニ:「壁が、一撃で……!?」衝撃を咀嚼するうちにも、状況は動いてゆく。
籟ミズキ:「なっ────!」
嘴子原シェイル:「うっ」もうもうと上がる煙に塵。光。目が眩む。
???:爆砕、その土煙を引き裂くように
???:キ─────
???:      ────ィィン
???:何かが、振りかぶられた音
レナ・ルナール:「シェイル!ミズキ!」
???:それがこの場に響くころには、嘴子原シェイルの身体は刃に引き裂かれていた
嘴子原シェイル:魔術外殻。建材の耐衝構造を参考に張り付けている薄膜。
嘴子原シェイル:その上からの逆袈裟切りが、赤い血線を刻んでいる。
GM:本気の一撃ではない。踏み込みを手前で止められたのだろう、と分かる。
GM:恐らくは、それが彼女の流儀だからだ。問答無用の誅罰を行うことがない。
GM:そのような者が、そしてこの状況で最悪の敵がいるとしたら。
???:……破砕された壁の先から。
???:───重い、足音が響く。
???:チム・チムニーの増援ではない。その音に同伴する機械は無い。
???:───それは、何ゆえか?
???:其処には地下であろうと尚眩い、陽光の気配。
"10上がり"ジャック:「いやあ、銃の方がマシやったけどアレよりはええかもなあ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……あの閃き、あの聖剣は!」
嘴子原シェイル:「数有る王の中で。聖じられた耀剣を持つ、となれば──」眩い輝き。脳内が反芻される
ウルスラ・ミック・ベニ:かつて戴いた一人とは別の王が、そして今代の継承者とは別の担い手が振るった、懐かしき王鍵。
籟ミズキ:「キングダムを脅かす芽への先駆。誅罰の主」
籟ミズキ:「避けられませんでしたか。その在り様のままに」
???:その姿は白銀の大鎧と共に、輝きと共に現れた。

"鉄騎王"オリヴィエ:護国を司る鉄の王が、其処に立つ。
"鉄騎王"オリヴィエ:しかして、先ず発した言葉は。
"鉄騎王"オリヴィエ:「───何故」
"鉄騎王"オリヴィエ:それは、疑問を籠めた音。
"鉄騎王"オリヴィエ:協定を結んだはずの五星君が此処に居るからか?
"鉄騎王"オリヴィエ:───否
"鉄騎王"オリヴィエ:不夜王の網の目から巧妙に抜け出し、此処まで辿り着けたからか?
"鉄騎王"オリヴィエ:───否
"鉄騎王"オリヴィエ:刹那だけウルスラの方を向いたその兜が、再度全体を見据えるように動く。
ウルスラ・ミック・ベニ:下水と血飛沫、屍肉に塗れた外套をはためかせ、従者のように。
ウルスラ・ミック・ベニ:あるいはおどけた道化のように、美しく正しく在る騎士へ一礼。
ウルスラ・ミック・ベニ:「風塵王の王鍵を……いや」
ウルスラ・ミック・ベニ:「先輩の形見をこの身に取り戻すためだ」
ウルスラ・ミック・ベニ:名乗りはしないし、その名は問わない。嘘も言わない。
"鉄騎王"オリヴィエ:「……そう、ですか」
"鉄騎王"オリヴィエ:洩れた声は、王のものでは無い。昔の貴女が知る声であろう。
"鉄騎王"オリヴィエ:「成程、拷問王を下したというのは……君達で間違いなさそうだ」
"鉄騎王"オリヴィエ:厳かに、静かに告げる。そこに過去の面影はなく、王としての務めを果たさんと動き出す。
"鉄騎王"オリヴィエ:「───王鍵せいけん、抜刀」
"鉄騎王"オリヴィエ:其の剣が司るは太陽。遍く罪を暴き出す極光。
"鉄騎王"オリヴィエ:「遥か天より降り立て、【星界正義アウリエル】」
"鉄騎王"オリヴィエ:昏き世界が、天上の輝きに包まれる。
"鉄騎王"オリヴィエ:───既にこの地に、聖伐より逃れ得る闇は存在しない。
"鉄騎王"オリヴィエ:「───さて、戦う前に一つ、問わねばなるまい」
"鉄騎王"オリヴィエ:「此れは、君達の正義の下の行動に───違いないか?」
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

           L O R D S  O F  R O U N D  
               鉄 騎 王Lord Protector "

/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

"鉄騎王"オリヴィエ:たった今の行動のイニシアチブは11。攻撃分の侵蝕率を上昇します。
"鉄騎王"オリヴィエ:37→41

                          "鉄騎王[11/41]"

地下外壁[0]  5m  【破壊】地下外壁[0]  5m 地下外壁[0]
                         シェイル[12/55]
                         ミズキ[10/73]

             3m

          チム・チムニー2[12]×2
          チム・チムニー5[12]×2

             7m

           ウルスラ[8/67] 
      レナ[4/83] 【飛】ジャック[8/63] 
          チム・チムニー1[12]×2
          チム・チムニー3[12]×2
          チム・チムニー4[12]×2

"10上がり"ジャック:質問を一つ
"10上がり"ジャック:タウミエル オギエル
"10上がり"ジャック:壁をそれぞれ一発で壊すのに使う事は可能ですか
GM:タウミエルは不可能 オギエルは可能です
"10上がり"ジャック:了解です
"10上がり"ジャック:タウミエルは チムニーを掌握できますか?
GM:それも可能です
GM:一応施設と言ってしまっていますが、チムニー程度なら容易いことでしょう。
レナ・ルナール:すごいぜ
"10上がり"ジャック:了解です 使うかどうかはともかく選択肢は増えた
GM:手番は行動値8、PCの行動となります。
"10上がり"ジャック:チムニー掌握したら全部のチムニーの行動を操れたりします?
GM:NPCカード1枚を切る判断なので、可能としましょう
ウルスラ・ミック・ベニ:そういえば今チムニーくんたちとエンゲージ状態にいるPCは
ウルスラ・ミック・ベニ:離脱時にメジャーアクションが要求されますか?
GM:要求される状態です。
ウルスラ・ミック・ベニ:ありがとうございます
籟ミズキ:ダークテスタメントをイニシアチブに破棄して行動値を12にしたまま拾わずWAVEを移動した場合、次のWAVEあるいはシーン以降ダークテスタメントを所持していることは可能ですか?
GM:不可能です。
籟ミズキ:ありがとうございます
ウルスラ・ミック・ベニ:それではボクから動きましょう
ウルスラ・ミック・ベニ:【NS:アルケオロマンス】マイナーで《スーパーランナー》《ヴィークルモーフィング》
ウルスラ・ミック・ベニ:モーフィングヘリを作成し、搭乗・飛行状態に。移動距離+5mの戦闘移動をして、右外壁のエンゲージに突入
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を3(→ 3)増加 (67 → 70)

                       "鉄騎王[11/41]"
地下外壁[0]  5m  【破壊】地下外壁[0]  5m 地下外壁[0]
                      シェイル[12/55]
                       ミズキ[10/73]
                     【飛】ウルスラ[8/70] 

             3m

          チム・チムニー2[12]×2
          チム・チムニー5[12]×2

             7m

      レナ[4/83] 【飛】ジャック[8/63] 
          チム・チムニー1[12]×2
          チム・チムニー3[12]×2
          チム・チムニー4[12]×2

ウルスラ・ミック・ベニ:【SS:巨竜の記憶】メジャーで《コンセントレイト:モルフェウス》《巨匠の記憶》、地下外壁に対してモーフィングヘリによる白兵攻撃。
ウルスラ・ミック・ベニ:《砂の加護》を使って判定値+6D。
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を3(→ 3)増加 (70 → 73)
ウルスラ・ミック・ベニ:11dx7
DoubleCross : (11DX7) → 10[1,1,2,2,3,3,5,7,7,9,10]+10[5,5,9,10]+10[5,9]+6[6] → 36

"10上がり"ジャック:ダメージを増やしましょう
ウルスラ・ミック・ベニ:この人頼もしすぎるな
"10上がり"ジャック:【原初の紫:凍てつく刃】+【ストレングスン】+【道化の出し物】
"10上がり"ジャック:ダメージを1d10+25
ウルスラ・ミック・ベニ:この人頼もしすぎるな…!振ります
ウルスラ・ミック・ベニ:7+25+1d10+4d10
DoubleCross : (7+25+1D10+4D10) → 7+25+7[7]+21[8,1,8,4] → 60

ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を4(→ 4)増加 (73 → 77)
"10上がり"ジャック:ジャックの侵蝕率を8(→ 8)増加 (68 → 76)
GM:それではジャックさんの行動をどうぞ。
GM:少し、次のラウンドでのチム・チムニーの行動ロジックについて説明します
GM:第1ラウンドでは10体で登場してそれぞれがターゲットを振り分けた状態でしたが
GM:第2ラウンドでは、このラウンド終了時に出現する増援分も含めて
GM:ランダムに攻撃ターゲットを振り分けてから行動します。このターゲット設定はラウンド開始時にわかります。
GM:つまり15体が6体のターゲットに分散するわけですね。
レナ・ルナール:6体というとPC+鉄騎王ですか?
GM:そういうことです。
レナ・ルナール:一番肉付きのいいやつに群がれ!!!
GM:ということで、改めてジャックさん行動選択をどうぞ。
"10上がり"ジャック:同乗したレナさんを伴ってマイナーで移動し外壁のエンゲージまで到達します
GM:同乗状態のルール確認ですが
GM:おそらく同乗するキャラクターの手番が回ってこないとなれないと記憶しています。ルールブックを確認しますね
"10上がり"ジャック:なるほど
GM:同乗状態となるには、そのヴィークルにエンゲージしてマイナーアクションを消費する必要がある。ルルブ1 p262
GM:あとジャックさんが同乗状態を認めなければレナさんを蹴落とすこともできますね。
"10上がり"ジャック:じゃあ待機ですね
GM:了解しました。行動値4、レナさんはどうしますか
レナ・ルナール:ではマイナーでジャックさんのスカイキッドに同乗し
レナ・ルナール:メジャーで調達をします。
レナ・ルナール:5dx+1>=7
DoubleCross : (5DX10+1>=7) → 9[4,5,5,8,9]+1 → 10 → 成功

レナ・ルナール:えい
GM:やるじゃねえか
レナ・ルナール:以上です
GM:ではジャックさん行動をどうぞ
"10上がり"ジャック:同乗したレナさんを伴ってマイナーで移動し外壁のエンゲージまで到達します スカイキッドは戦闘移動+5mの効果があるので届きます
"10上がり"ジャック:メジャーは調達かな
GM:優秀な乗り物だなあ
"10上がり"ジャック:2dx+10>=7
DoubleCross : (2DX10+10>=7) → 10[4,10]+8[8]+10 → 28 → 成功

                       "鉄騎王[11/41]"
地下外壁[0]  5m  【破壊】地下外壁[0]  5m 地下外壁[0]
                      シェイル[12/55]
                       ミズキ[10/73]
                     【飛】ウルスラ[8/70] 
                   【飛】レナ[4/83] 【飛】ジャック[8/76] 

             3m

          チム・チムニー2[12]×2
          チム・チムニー5[12]×2

             7m

          チム・チムニー1[12]×2
          チム・チムニー3[12]×2
          チム・チムニー4[12]×2

GM:"チム・チムニー"に追われ続ける中、"鉄騎王"までもがこの場に出現した。もはや逃げ場なし。
GM:一刻も早く突破できなければ全滅は必至。ウルスラが真っ先に動いた。
ウルスラ・ミック・ベニ:「退路無し、余裕無し、進路あり!なら最速でぶち抜くだけだよね!」
ウルスラ・ミック・ベニ:お掃除ロボットを尻目にひらりと怪翼蛇に乗り込み、壁へと飛来。
"10上がり"ジャック:「…」
"10上がり"ジャック:(ま、使い時か)
"10上がり"ジャック:ウルスラの行動を観察する
ウルスラ・ミック・ベニ:「鉄騎王ロード・プロテクターは拷問王と双璧を成すキングダムの守護者、足を止めれば塞がれる!」
"鉄騎王"オリヴィエ:(動くか。想定以上に素早いが……)剣を構え、意識を向けるのはウルスラではなくその背後
ウルスラ・ミック・ベニ:「単独でここに居る内に、押し通らせて貰おう!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「メロプス、あるいはバウムハッカー!汝の雛はすぐそこだ!」
"鉄騎王"オリヴィエ:(……死霊媒師、五星君、芸術家。そしてARES、魔女、計略家、もう一人。扇動/先導は後者か)
ウルスラ・ミック・ベニ:アノマロカリスめいた怪物の牙に薬液を塗れさせる。石切りの奇蹟を起こす呪いの触媒!
ウルスラ・ミック・ベニ:異形の牙がぎゅらりと伸び、分厚い壁を突き崩さんと突進!
GM:ミズキの一撃によって煉瓦の壁は吹き飛び、地層が露出している。壁を崩すというよりは、どこまでも続く地盤にトンネルを開通させるかのような試みだった。
GM:だが、それでも怪翼蛇の牙は驚異的な効率で土の層を切り開いた。
"10上がり"ジャック:誰も。
"10上がり"ジャック:気付く事は無い。
"10上がり"ジャック:薬液の価値が、その効果が。
"10上がり"ジャック:僅かに増大したことに。
"10上がり"ジャック:『Clown act』
"10上がり"ジャック:ウルスラ自身の能力に偽装して行われた。
"10上がり"ジャック:その行為は。
"10上がり"ジャック:僅かに一瞥しただけで完了している。
"10上がり"ジャック:(表立ってやらんと本気ではできんのやけどねえ)
ウルスラ・ミック・ベニ:(うおおクルーシュくん調子良いな……環境の影響か)
"鉄騎王"オリヴィエ:「───成程、ただ塞ぎ込んでいたわけではない、という所かな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「友達に恵まれたから、ねっ!ちゃんと話せる子の!」
"鉄騎王"オリヴィエ:「…………」
"鉄騎王"オリヴィエ:「だが、浅い。この地下空間の壁を突き崩すには足りない」
"鉄騎王"オリヴィエ:改めて仰々しく、剣を高らかに構え直す
"鉄騎王"オリヴィエ:「告解の機会を自ら避け、脱走を望むか」
ウルスラ・ミック・ベニ:「逃げる訳じゃない。目的のために進むのさ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「だから届かせるとも、全員で!」
ウルスラ・ミック・ベニ:怖くないわけじゃない、旧友なればこそ不安も伝わるだろう。
"鉄騎王"オリヴィエ:「……友、か」小さく、誰にも聞こえない。鎧の中でのみ反響する
"鉄騎王"オリヴィエ:だが、ああ、だからこそ
"鉄騎王"オリヴィエ:「君たちを、此処で止める」
ウルスラ・ミック・ベニ:「やってみたまえ!」だがそれ以上に、やけっぱちでなく前を向いている事、抱いた希望を声に載せている。
"鉄騎王"オリヴィエ:護国を司ると誓ったのは何が為か
"鉄騎王"オリヴィエ:キングダムに芽生えし悪を積む為に、そして
"鉄騎王"オリヴィエ:民が、彼等が。太陽より無慈悲な白による最悪の結末デウス・エクス・マキナを辿らぬ為に
"鉄騎王"オリヴィエ:「罪深き反逆者達よ」それが、手の届く範囲だけでもいい
"鉄騎王"オリヴィエ:「私が、君たちを救おう裁こう」例え、傲慢な罪であったとしても
"10上がり"ジャック:「そら、どーも」
レナ・ルナール:「わあ、傲慢。」
"10上がり"ジャック:重力遮断光が二人を包む。
レナ・ルナール:「王様らしくて素敵だけどね。」
レナ・ルナール:地下の闇を見つめながら軽やかに声を返す
レナ・ルナール:「お邪魔します。って言ってゆっくりしたいところだけど」
"10上がり"ジャック:「ちょっと揺れるから、まあ気合入れときな」
レナ・ルナール:「不味いね。"餌"が増えたことに気づいたのかな。」
レナ・ルナール:「"あいつら"、また来るよ」
チム・チムニー:「摂取カロリー再計算中……」「あすけんアプリに接続」
"10上がり"ジャック:一期に壁際まで移動する。
"10上がり"ジャック:「ほな、早よ逃げなあかんねえ」
"10上がり"ジャック:「怖い怖い鎧の相手してるヒマあらへんわ」



■ラウンド2

"鉄騎王"オリヴィエ:鉄騎王のセットアップ行動はなし。
チム・チムニー:チム・チムニーも同様ですが、5体の増援が出現しました。
籟ミズキ:セットアップありません
嘴子原シェイル:こちらも特になし
"10上がり"ジャック:ナイヨー
チム・チムニー:10d6 出現分
DoubleCross : (10D6) → 27[1,1,3,2,4,6,2,3,2,3] → 27

チム・チムニー:5d6 増援分
DoubleCross : (5D6) → 16[5,2,3,4,2] → 16

ウルスラ・ミック・ベニ:ないです~
レナ・ルナール:なしです。


                       "鉄騎王[11/41]"
地下外壁[0]  5m  【破壊】地下外壁[0]  5m 地下外壁[0]
                      シェイル[12/55]
                       ミズキ[10/73]
                     【飛】ウルスラ[8/70] 
                   【飛】レナ[4/83] 【飛】ジャック[8/76] 

             3m

          チム・チムニー2[12]×3
          チム・チムニー6[12]×1

             7m

          チム・チムニー1[12]×2
          チム・チムニー3[12]×3
          チム・チムニー4[12]×1

             10m


          チム・チムニー2[12]×2
          チム・チムニー3[12]×1
          チム・チムニー4[12]×1
          チム・チムニー5[12]×1

GM:ターゲット再計算結果はこう。
GM:シェイルさんの行動。
嘴子原シェイル:はーい
嘴子原シェイル:マイナーなし。メジャーで《ギガンティックモード》+《コンセントレイト:モルフェウス》
嘴子原シェイル:対象は右壁と鉄騎王!
嘴子原シェイル:妨害なさそうなので振ります
嘴子原シェイル:7dx7+6+3
DoubleCross : (7DX7+9) → 10[1,2,4,4,7,9,10]+10[7,8,8]+10[5,7,10]+6[2,6]+9 → 45

嘴子原シェイル:しゃいしゃい
レナ・ルナール:ナイス回転!
"鉄騎王"オリヴィエ:地下外壁を行動放棄カバーします。
籟ミズキ:こいつ!
嘴子原シェイル:うっ やはりか
レナ・ルナール:バカ~!
GM:バカじゃない!カバーだ!
"10上がり"ジャック:まあこれは想定できる範囲
嘴子原シェイル:なら力の法則は要らなさそうですね
嘴子原シェイル:ではダメージ!
嘴子原シェイル:5d10+5+1d+1d
DoubleCross : (5D10+5+1D10+1D10) → 35[9,4,10,3,9]+5+9[9]+10[10] → 59

嘴子原シェイル:装甲-5扱い
レナ・ルナール:グッドダメージ!
"鉄騎王"オリヴィエ:ガード値装甲値の合計は22。ですが2倍ダメージも込みで計算すれば
"鉄騎王"オリヴィエ:さすがに耐えられないですね。《リザレクト》します。
"鉄騎王"オリヴィエ:41+1d10
DoubleCross : (41+1D10) → 41+4[4] → 45

"鉄騎王"オリヴィエ:HPは4。
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルの侵蝕率を5(→ 5)増加 (55 → 60)
チム・チムニー:ではチム・チムニーの攻撃。ターゲットに近づける分はまとめて近づきます。

                       "鉄騎王[11/45]"
地下外壁[0]  5m  【破壊】地下外壁[0]  5m 地下外壁[0]
                      シェイル[12/60]
                       ミズキ[10/73]
                     【飛】ウルスラ[8/70] 
                   【飛】レナ[4/83] 【飛】ジャック[8/76] 
                       チム・チムニー1[12]×2
                       チム・チムニー2[12]×3
                       チム・チムニー3[12]×3
                       チム・チムニー4[12]×1
                       チム・チムニー6[12]×1

             3m

          チム・チムニー2[12]×2
          チム・チムニー3[12]×1
          チム・チムニー4[12]×1
          チム・チムニー5[12]×1

"10上がり"ジャック:多すぎ
籟ミズキ:詰め詰め
チム・チムニー:10dx+2 1-1
DoubleCross : (10DX10+2) → 9[3,4,5,5,6,7,7,7,8,9]+2 → 11

チム・チムニー:10dx+2 1-2
DoubleCross : (10DX10+2) → 9[2,3,3,3,5,6,6,8,8,9]+2 → 11

チム・チムニー:10dx+2 2-1
DoubleCross : (10DX10+2) → 9[2,3,3,4,4,5,6,7,8,9]+2 → 11

チム・チムニー:10dx+2 2-2
DoubleCross : (10DX10+2) → 10[1,1,1,3,3,5,7,9,9,10]+8[8]+2 → 20

チム・チムニー:10dx+2 2-3
DoubleCross : (10DX10+2) → 10[1,3,3,4,6,8,9,9,9,10]+4[4]+2 → 16

チム・チムニー:10dx+2 3-1
DoubleCross : (10DX10+2) → 10[1,3,4,6,7,7,7,9,9,10]+6[6]+2 → 18

チム・チムニー:10dx+2 3-2
DoubleCross : (10DX10+2) → 10[1,1,1,2,5,6,7,8,8,10]+10[10]+1[1]+2 → 23

チム・チムニー:10dx+2 3-3
DoubleCross : (10DX10+2) → 10[1,1,4,4,5,6,6,8,9,10]+9[9]+2 → 21

チム・チムニー:10dx+2 4
DoubleCross : (10DX10+2) → 9[1,2,2,2,3,6,7,8,9,9]+2 → 11

チム・チムニー:10dx+2 6
DoubleCross : (10DX10+2) → 10[1,3,5,5,5,6,8,9,9,10]+4[4]+2 → 16

GM:ウルスラちゃんは2回、シェイルちゃんは3回、レナちゃんは3回、ジャックさんは1回のリアクションが必要です。
ウルスラ・ミック・ベニ:3dx-1>=11 ドッジ
DoubleCross : (3DX10-1>=11) → 9[1,3,9]-1 → 8 → 失敗

ウルスラ・ミック・ベニ:3dx-1>=11 ドッジ
DoubleCross : (3DX10-1>=11) → 7[3,6,7]-1 → 6 → 失敗

"鉄騎王"オリヴィエ:ガード。
チム・チムニー:2d10+10
DoubleCross : (2D10+10) → 17[8,9]+10 → 27

"鉄騎王"オリヴィエ:あっギリギリリザレクト!いい出目出しやがったな……!
"鉄騎王"オリヴィエ:45+1d10
DoubleCross : (45+1D10) → 45+7[7] → 52

"鉄騎王"オリヴィエ:HPは7。
ウルスラ・ミック・ベニ:ダメージロールはまだじゃない
GM:鉄騎王はガードを選択するので先にダメージロールしました
ウルスラ・ミック・ベニ:あ、そっか
嘴子原シェイル:2dx-3
DoubleCross : (2DX10-3) → 4[2,4]-3 → 1

嘴子原シェイル:2dx-3
DoubleCross : (2DX10-3) → 7[4,7]-3 → 4

嘴子原シェイル:両方失敗 喰らいます
"10上がり"ジャック:3dx+2>=11
DoubleCross : (3DX10+2>=11) → 10[3,8,10]+4[4]+2 → 16 → 成功

"10上がり"ジャック:やっほい
レナ・ルナール:避けてる!
嘴子原シェイル:ドッジもお上手
レナ・ルナール:3dx>=18
DoubleCross : (3DX10>=18) → 8[2,6,8] → 8 → 失敗

籟ミズキ:ナイスドッジ
嘴子原シェイル:あ、三回目やってなかった
嘴子原シェイル:2dx-3
DoubleCross : (2DX10-3) → 10[1,10]+1[1]-3 → 8

レナ・ルナール:うーん、ここで《夢の雫》かな。
GM:レナちゃんはこれがあるから強い
レナ・ルナール:達成値+10してギリ成功。
レナ・ルナール:3dx>=23
DoubleCross : (3DX10>=23) → 8[1,1,8] → 8 → 失敗

レナ・ルナール:3dx>=21
DoubleCross : (3DX10>=21) → 9[1,9,9] → 9 → 失敗

レナ・ルナール:こちらの二つは受けます。
GM:了解。順にダメージを出します。
レナ・ルナール:現在侵蝕が86
チム・チムニー:ウルスラへの2回。
チム・チムニー:2d10+10
DoubleCross : (2D10+10) → 19[10,9]+10 → 29

チム・チムニー:2d10+10
DoubleCross : (2D10+10) → 11[2,9]+10 → 21

籟ミズキ:殺意。
"鉄騎王"オリヴィエ:強くないか?
ウルスラ・ミック・ベニ:1発目で15ダメージ、HP14なのでリザレクト
レナ・ルナール:天才
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (77 → 79)
ウルスラ・ミック・ベニ:再びリザレクト
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (79 → 87)
ウルスラ・ミック・ベニ:ギャーッ
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニのHPを8(→ 8)に変更 (14 → 8)
チム・チムニー:シェイルへの3回。
チム・チムニー:2d10+10
DoubleCross : (2D10+10) → 7[4,3]+10 → 17

チム・チムニー:3d10+10
DoubleCross : (3D10+10) → 6[2,2,2]+10 → 16

チム・チムニー:2d10+10
DoubleCross : (2D10+10) → 12[6,6]+10 → 22

レナ・ルナール:うーん、強い!!
嘴子原シェイル:装甲で15軽減
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルのHPを2(→ 2)減少 (11 → 9)
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルのHPを1(→ 1)減少 (9 → 8)
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルのHPを7(→ 7)減少 (8 → 1)
嘴子原シェイル:耐えた!!
レナ・ルナール:固くて強い!!
GM:すげ~~
籟ミズキ:嬉しすぎ
"10上がり"ジャック:えらい
チム・チムニー:レナは一回避けて残り2回。
チム・チムニー:3d10+10
DoubleCross : (3D10+10) → 13[5,2,6]+10 → 23

チム・チムニー:3d10+10
DoubleCross : (3D10+10) → 12[1,2,9]+10 → 22

レナ・ルナール:死にます。
レナ・ルナール:レナ・ルナールの侵蝕率を1D10(→ 9)増加 (83 → 92)
レナ・ルナール:レナ・ルナールの侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (92 → 99)
レナ・ルナール:リザレクトが下手すぎ
GM:ヤバイヤバイ
嘴子原シェイル:ひえ~っ
GM:ジャックは回避成功してるのでなし。やっとPCの手番だ!
GM:行動値11の鉄騎王は行動放棄カバーしたのでスキップ!ミズキちゃんの手番になります。
籟ミズキ:はい。マイナーなし
籟ミズキ:《コンセントレイト》《風鳴りの爪》壁を殴ります
籟ミズキ:9dx7+8 えーい!
DoubleCross : (9DX7+8) → 10[1,3,3,5,6,7,8,10,10]+10[2,6,7,8]+10[3,7]+4[4]+8 → 42

レナ・ルナール:ナイス回転!
籟ミズキ:いぇい
嘴子原シェイル:いい回転!
ウルスラ・ミック・ベニ:頑張れ~!
GM:壁はリアクションしません。ダメージをどうぞ。
籟ミズキ:支援ほしいです! あと1/3強くらいだと思うので!
ウルスラ・ミック・ベニ:そのはず!
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を4(→ 4)増加 (73 → 77) 対抗主でHP12
"10上がり"ジャック:オッケー
"10上がり"ジャック:NPC切らないでもいけそうなら
"10上がり"ジャック:侵蝕的には助かるけど
籟ミズキ:行ける気がする NPC切るくらいなら巨匠の記憶でウルスラパンチ重ねたほうがいい気もする
"10上がり"ジャック:【原初の紫:凍てつく刃】+【ストレングスン】+【道化の出し物】
"10上がり"ジャック:ダメージ1d10+25
籟ミズキ:ありがとう!
"10上がり"ジャック:ジャックの侵蝕率を8(→ 8)増加 (76 → 84)
籟ミズキ:5d10+5d10+17+1d10+25 ソイヤ!
DoubleCross : (5D10+5D10+17+1D10+25) → 25[4,6,1,7,7]+40[10,7,10,9,4]+17+2[2]+25 → 109

籟ミズキ:1,2を振り直し
GM:ウワー
籟ミズキ:2d10+106
DoubleCross : (2D10+106) → 14[7,7]+106 → 120

籟ミズキ:ずいぶん張り切ったな
GM:これはすごい!実は結構まだHPあったんですけど
GM:粉砕されました!キングダム地下に新しい道が開通したー!
ウルスラ・ミック・ベニ:やった~!ドラゴンロードと名付けよう
"10上がり"ジャック:ヤッター
嘴子原シェイル:やったー!
レナ・ルナール:やったー!
GM:行動を消費せずに次waveに以降できます
籟ミズキ:えへへ。これがドラゴンパワーです!
ウルスラ・ミック・ベニ:移行する前に行動余ったメンバーで調達チャレンジしてもいいですか?
GM:問題はありませんが
GM:waveを移行した場合、移行した状態からイニシアチブ状況が持ち越されます。
レナ・ルナール:じゃあとりあえず次waveいこうか!
籟ミズキ:賛成!
ウルスラ・ミック・ベニ:ですね~
ウルスラ・ミック・ベニ:すたこらさっさ
嘴子原シェイル:そうしましょうか
嘴子原シェイル:えっほえっほ
GM:では演出フェイズに入りましょう。



GM:非常識的な物量の自動機械に圧殺されゆく中、さらに"鉄騎王"が立ちはだかっている。
GM:この場を突破すれば希望があるかもしれない。それ以外に道はないということだ。
ニーアム・マッキーン:「……どうする?」囁くような声だが、明確に焦っている。
ニーアム・マッキーン:「第六席"鉄騎王"……あんなもの、倒せるの?」
嘴子原シェイル:「……ほんと、どうしようね」額を撫でる汗が心臓を冷やす
嘴子原シェイル:「鉄騎王を堕とさない限り、先へは、進めない……」
レナ・ルナール:「けど、歩みを止めてしまったらどこにも進めないよ。」
嘴子原シェイル:背後に迫るチムニー軍団はいつの間にか更に勢を増している。眼前の騎士と睨み合う仲間たちの表情を見た。
レナ・ルナール:「足掻いてよ。シェイル。君がここで止まってしまったら、君に手を伸ばした意味がない。」
嘴子原シェイル:「……はは」それは、あの雨の日に語ったもの
籟ミズキ:「柔弱であることが堅強であることに劣るとは必ずしも限りませんよ」
籟ミズキ:魔法のように立ち位置を変化させ、チムニーたちの攻撃を躱している。「例えば履帯の弱点は、地面の把握力が強すぎて急な方向転換に対応できないこと」
"鉄騎王"オリヴィエ:一歩ずつ、間合いを詰め動く。視線の動き、呼吸。敵対者の動き、その全ての察知に意識を回す
嘴子原シェイル:「言っちゃったからね。まだ──進めるって」
嘴子原シェイル:刹那。閃く鈍色。
チム・チムニー:「捕食失敗」「いただけません」
チム・チムニー:飛びかかるチムニー達は、籟ミズキが囮となって捌き続けている。
籟ミズキ:「力と相対した時、考えるべきは必ずしも、それと激突することではない」
籟ミズキ:まったく説得力のない言葉を紡ぎ、君の先行きを促す。
GM:嘴子原シェイルが攻撃するだけの時間を作ってくれている――
GM:シェイルもそれに応えて動いた。
嘴子原シェイル:聖剣より燻んだ輝きはしかし、籟ミズキの蹴打によって光の漏れ出る壁へと向かう。
嘴子原シェイル地面に突き刺さず・・・・・・・・、直線軌道を描いて。
"鉄騎王"オリヴィエ:(……!)
"鉄騎王"オリヴィエ:鈍色の閃光を目視した瞬間。
"鉄騎王"オリヴィエ:鉄騎王の足元、地面が抉れるように弾け飛ぶ。
"鉄騎王"オリヴィエ:重き鎧を纏っているのにも関わらず、レネゲイドも使用せず。反射的に"自らの脚力のみ"でその一撃の間に割り込み───
嘴子原シェイル:──それが、毒であり。呪いであり。世界の書き換えられる瞬間だった。
嘴子原シェイル:キィ──ィィン、と。飛来するペン先は鎧で受け止められ、甲高い金属音を鳴らす。途端。
嘴子原シェイル:毅然たる騎士が地を這い、押し、し潰される。まるで仄暗き海の底。
嘴子原シェイル:刃を弾いた音はしかして断固たる拒絶足り得ない、侵犯を許す共鳴の音であったのだろう。
嘴子原シェイル:魔力で編まれた図面が接触面から流し込まれ、薄膜が覆い、境界面を定義。上書き。
嘴子原シェイル:「……来るだろうと、その一縷に賭けた。私だけでは勝算がないから」
嘴子原シェイル:「次の一手は、より確実だ」
嘴子原シェイル:鉄騎王は、いま彼女は。大気の重みなど比にならぬ鉛直圧力を設定・・され、実際、その背に負っていた。
嘴子原シェイル:「なんたって──あの、猛き五星君だからね!」動きを止める。そのためだけの一擲!
"鉄騎王"オリヴィエ:「……術式か。魔女は、もう一人いたと」
GM:この場を守り切るべき"鉄騎王"だからこそ成立した、圧殺の罠。
GM:それでも、"鉄騎王"であれば耐えながら動くことができただろう。
GM:だが、それとほぼ時を同じくして
"鉄騎王"オリヴィエ:「……ぐ。勘が良いというのも、考え物、と言う事か……!」一撃に秘められたものを感じ、自ら受けた失策。刹那の判断ミスが戦況を分けた
チム・チムニー:ガガガガガガガガガガガガガガガガ!!
チム・チムニー:チム・チムニーの大群がなだれ込んでいた。
チム・チムニー:刃が全員を切り刻み、混沌とした無秩序状態を生み出す。
"鉄騎王"オリヴィエ:兜が拉げ、素顔が露わになる。重力の最中、膝は決して付かないが、その動きは確かに鈍って
"10上がり"ジャック:「おっと!そろそろ時間足りへんようになってしまうねえ!」
"10上がり"ジャック:ふよふよ浮きながら攻撃を避ける。
"10上がり"ジャック:(ま、しかし)
"10上がり"ジャック:(これで、決まりやね)
GM:二手、反応は遅れざるを得ない。だが、その僅かな時間だけで破壊を遂行可能な者がこの場にいる。
籟ミズキ:「案外──優しい瞳をしていらっしゃる」
籟ミズキ:一瞬の交錯とともに呟く。踏み込む。みしりと音がした。
ウルスラ・ミック・ベニ:「行ける、ボクじゃ穴掘りでしか道を造れないけど」
ウルスラ・ミック・ベニ:「シェイルちゃんは龍の通る道を開いたからな!」お掃除ロボットにローブと体とをずたずたに裂かれつつも、彼女の邪魔をさせはしない。
嘴子原シェイル:「行って、くれ……!」淡き線が芯材のごとく強度を高め、鉄の雪崩を弾く。
"鉄騎王"オリヴィエ:「ぐ、お、おおおォォ────────────!」
籟ミズキ:形意拳においては、龍形の特質は蛇体のもたらす螺旋の動きと解釈される。
籟ミズキ:幻想種──ドラゴンの獣化因子。体内に宿すは木星の嵐。
"鉄騎王"オリヴィエ:異常圧力の最中、それでも身体を無理やりに動かす。チムニーの攻撃すらも意に介さず。"だが間に合わない"。龍が剣士を待つことは無い
籟ミズキ:螺旋勁のひねりは全て弾丸に注ぎ込まれる。結果として拳は回転せず、ただ標的へと最も速く届く縦拳として発される。極限まで施条ライフリングの切り詰められたマシンピストルが壁に空いた穴の端まで到達し。
"10上がり"ジャック:(練られた技、その一撃…体に宿る価値)
"10上がり"ジャック:(投資させてもらおか)
籟ミズキ:「螺旋崩拳」
籟ミズキ:激しい発火炎とともに、割り砕き穿ち貫く!
GM:バ  ガ ! ! !
GM:光と、そして凄まじい水量が土の裂け目から噴出する。『向こう側』の外壁までをも貫いた感触が確かにあった。
GM:暗渠上水道。そこまで抜けることができれば勝算はある。シェイルの『総括図』からの見立ては、何よりも正確だ。
籟ミズキ:「助かりましたシェイルさん──さあ!」
リンダ・L・ワインライダー:「――この隙だ!全員、進撃!"鉄騎王"を引き離すぞ!」
レナ・ルナール:「了解。ジャック、お願い」
"10上がり"ジャック:「ほいほい!ささっと行こか」
嘴子原シェイル:「ああ──進もう!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「じゃあバイバイ!元気そうで嬉しかった!」
"鉄騎王"オリヴィエ:「……待て、それ以上、は……!」重圧を振り払い進まんとする最中、チム・チムニーがそれを遮る。次第に彼らの影が遠のく。
ウルスラ・ミック・ベニ:殿に着きブラックダイアモンドを起動、通った傍から壁を直して追跡を阻む。
"鉄騎王"オリヴィエ:「……急ぎ、追わねば……!」どれだけ先に進もうと、最後に待つのは絶望のみだと云うのに


                          "鉄騎王[11/52]"
地下外壁[0]  5m  【破壊】地下外壁[0]  5m 【破壊】地下外壁[0]
                          シェイル[12/60]
                          ミズキ[10/77]
                        【飛】ウルスラ[8/87] 
                      【飛】レナ[4/99] 【飛】ジャック[8/84] 
                         チム・チムニー1[12]×2
                         チム・チムニー2[12]×3
                         チム・チムニー3[12]×3
                         チム・チムニー4[12]×1
                         チム・チムニー6[12]×1

             3m

          チム・チムニー2[12]×2
          チム・チムニー3[12]×1
          チム・チムニー4[12]×1
          チム・チムニー5[12]×1

GM:WAVE1クリア。イニシアチブ値10が終わった時点から次WAVEの状況を開始します。

    水門[0]        水門[0]          水門[0]
チム・チムニー[12]×3 5m チム・チムニー[12]×3 5m チム・チムニー[12]×3


               10m

       【飛】ウルスラ[8/87] シェイル[12/60]
       【飛】レナ[4/99] 【飛】ジャック[8/84] 
           ミズキ[10/77]

                5m

               地下外壁[0]

レナ・ルナール:もう……!や!!!
GM:次は地下外壁ではなく、水門を突破してもらいます。
GM:水門はただの水門なので破壊する必要はありませんが、水門前に巣食っているチム・チムニーを全滅させなければ
GM:飛び込むことができません。
籟ミズキ:ヒョエー
嘴子原シェイル:厄介な……
GM:そして今回も判定によって正解の水門を選ぶ必要があります。
籟ミズキ:なんで上水道に巣食ってるんだよ 有機物流れてこないだろ
GM:今回はハズレの水門に飛び込んでもWAVEを離脱できますが
GM:次のシーンでかなり重いペナルティを背負っていただくことになるでしょう。
レナ・ルナール:やだ~~
ウルスラ・ミック・ベニ:正解目指して頑張るぞ~
籟ミズキ:重いペナルティってなんだろう……水着にされるとかかな……
レナ・ルナール:質問です。チムニーちゃんはトループ扱いですか?
ウルスラ・ミック・ベニ:アドじゃん
"10上がり"ジャック:ペナルティやだなー
嘴子原シェイル:向こうに泥のプールがあるのかも
GM:チムニーは実はトループです。
レナ・ルナール:ありがとうございます。
GM:そして後方の地下外壁ですが、これがあることによって、このラウンド終了時はチム・チムニーの増援が発生しません。
GM:ただし次のラウンド、行動値11の手番になると
GM:"鉄騎王"がこれを破壊してPC達を追跡してきます。
籟ミズキ:聖剣……!
GM:以降、ラウンド終了時ごとにチム・チムニーの増援が5体ずつ発生します。
嘴子原シェイル:塞いでおいてよかった~~
ウルスラ・ミック・ベニ:ありがとうな15点……!
レナ・ルナール:ありがとう。ブラックダイヤモンド!
GM
この戦闘では、「探索」と「攻撃」と「調達」のいずれかを行えます。
「探索」では水門の正確なルートを探査できます。〈知覚〉〈知識:建築学〉〈情報:キングダム〉 難易度13 に成功すれば、3つの『水門』のうちどれが正解か判明。
正解とハズレのどちらでも『水門』前のチム・チムニーに「攻撃」を行い全滅した上でエンゲージすることで、次のwaveに移行できます。
「調達」はここでは意味を持たない判定ですが、隙をついて成功させればさせるほど、シーン終了時に可能な調達判定の回数が追加されます。

GM:"鉄騎王"の出現条件を除くルールのまとめは以上の通り。質問がありましたらどうぞ。
レナ・ルナール:今のところ大丈夫です!
ウルスラ・ミック・ベニ:私も大丈夫です
籟ミズキ:大丈夫!
GM:それでは手番はウルスラちゃんかジャックさんになります。
GM:イニシアチブ状況は引き継ぐため、シェイルさんとミズキちゃんは行動終了の状態です。
レナ・ルナール:あ、言ったそばからごめんなさい!!
嘴子原シェイル:了解です~
レナ・ルナール:この場所にいるチムニーくんたちは、このラウンド中に行動してきますか?
GM:してきません。
レナ・ルナール:よかった。僕たちが見ていない間にメジャーで水浴びをしてたんだね。
GM:ここにいるチム・チムニーは水門にエンゲージしたままなので
籟ミズキ:かわいい
嘴子原シェイル:かわいいね
GM:基本的にはただの破壊可能オブジェクトです
ウルスラ・ミック・ベニ:水浴びしてるんだ。綺麗好きなのかな
"10上がり"ジャック:お仕事してない 充電中かな?
ウルスラ・ミック・ベニ:ボクが探索やってレナちゃんが即死撃って、ジャックちゃんが全力移動の流れかな?
"10上がり"ジャック:そうだね
ウルスラ・ミック・ベニ:じゃあ張り切るぞ~
嘴子原シェイル:がんばって~
ウルスラ・ミック・ベニ:マイナーで戦闘移動、まっすぐ上に10m
ウルスラ・ミック・ベニ:メジャーで《コンセントレイト:モルフェウス》《巨匠の記憶》、〈情報:キングダム〉で「探索」の判定
ウルスラ・ミック・ベニ:6dx7>=13
DoubleCross : (6DX7>=13) → 10[1,3,4,4,4,10]+1[1] → 11 → 失敗

GM:おやおや
GM:すみません!判定後乗せは待って下さい
ウルスラ・ミック・ベニ:あっはい!
GM:見学室での正解開示を忘れていた
ウルスラ・ミック・ベニ:財産点はあと2残っているが……ムムッ!
GM:財産点を使う時は何らかの理屈が欲しいところですが
ウルスラ・ミック・ベニ:考えてたやつがトンネル掘りだったからな……どうしようか
GM:イージーエフェクトを使ったりはできませんか?
GM:ブラックダイヤモンドでもいいけど
ウルスラ・ミック・ベニ:《万能器具》などという不器用なものしか……
籟ミズキ:一行矛盾シリーズか?
GM:何も思いつかないなら失敗だぞキミ!
レナ・ルナール:ダウジングだ!!
嘴子原シェイル:穴掘りの定番……!
ウルスラ・ミック・ベニ:《万能器具》ダウジングロッドで水脈を辿るか……
籟ミズキ:大人しく夢の雫してもらおうぜ
レナ・ルナール:ごめん、さっき使ったから無理
GM:攻撃避ける時に使ってますからね
籟ミズキ:そうでした……
嘴子原シェイル:あっ同一ラウンドでしたね
ウルスラ・ミック・ベニ:正しい水門が分からないのはどういう理屈だったっけ
"10上がり"ジャック:普通にコインを三つの水門に投げ入れて その音で探るくらいしか
GM:基本的にはシェイルちゃんの総括図をもとにルート策定をするという作業の判定になっていて
GM:正しく目的地にたどり着くにはどこに飛び込むかを〈知覚〉〈知識〉〈情報〉のいずれかで読み取る必要があるわけですね
"10上がり"ジャック:ですね
GM:そもそも鴉の塔に到達するために今行動しているので
GM:例えば塔から遠く離れたところに出るとか、そもそもキングダムの外に流れ着くようなルートを選べば、逃れる以前の問題になってしまうので
"10上がり"ジャック:水門の知識をあらかじめ買っておいた資料で知っていれば
GM:図面は手元にあるため、それを解析・解釈するために役立つ行動が必要になるでしょう。
"10上がり"ジャック:その建築様式で判断の補正ができるとか
ウルスラ・ミック・ベニ:では《万能器具》でコンパスを造り、正確な方角を把握するとかはどうかな
"10上がり"ジャック:そういうのだから
GM:いいと思います。能力的に裏付けがあればもっといいけど
GM:そこは財産ポイントでカバーしてもらいましょう。財産をモルフェウス変換して《万能器具》を作ったという理屈で
GM:財産2消費でクリアとします。
レナ・ルナール:やったー!
ウルスラ・ミック・ベニ:ありがとうございます!お金0になって成功です
籟ミズキ:やったぁ!
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの財産を2(→ 2)減少 (2 → 0)
嘴子原シェイル:やったー
籟ミズキ:さて 気になる正否は
GM:正解のルートは「中央」です。
GM:行動値8のジャックさんの手番になります。
"10上がり"ジャック:待機
GM:あ、ちょっと待った
GM:さっきウルスラちゃんがまっすぐ上に10mと宣言しましたが
GM:これは中央の正門にエンゲージする意図ではないですよね?
ウルスラ・ミック・ベニ:そのつもりだったけど突入するとは言ってなかったので
ウルスラ・ミック・ベニ:弾いてもらっても構いません
GM:う~~ん、まあ別にエンゲージしてもいいけど……
GM:中央が答えじゃなかったら次のターンチムニーの攻撃受けてたので
ウルスラ・ミック・ベニ:ああ、動かないから殴ってこないだけで

    水門[0]        水門[0]       水門[0]
チム・チムニー[12]×3 5m チム・チムニー[12]×3 5m チム・チムニー[12]×3
             【飛】ウルスラ[8/91] 


                  10m

               シェイル[12/60]
          【飛】レナ[4/99] 【飛】ジャック[8/84] 
                ミズキ[10/77]
 
                  5m

                 地下外壁[0]

ウルスラ・ミック・ベニ:同じエンゲージなら殴って来てたのか、普通に判断ミスしてました……
籟ミズキ:結果オーライです
GM:いいでしょう!このままジャックさんの行動に入ります
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を4(→ 4)増加 (87 → 91)
GM:めちゃめちゃエンゲージ表の数字間違ってるな 直します
GM:ジャックさんはどうしますか?
"10上がり"ジャック:うーん排除してからエンゲージでいい?
レナ・ルナール:そうしましょうか。
"10上がり"ジャック:じゃあ待機かな
"10上がり"ジャック:待機します
GM:行動値4、レナさんの手番です。
レナ・ルナール:はーい
レナ・ルナール:《タブレット》《多重生成》 侵蝕99→104
レナ・ルナール:《眠りの粉》侵蝕104→105
レナ・ルナール:眠りの粉の対象を5体にして
レナ・ルナール:真ん中のチムニー3体と左端のチミニー2体を狙います。
チム・チムニー:そ、そんな
チム・チムニー:ボク達なにもしてないのに
籟ミズキ:この世に生まれたことが 消えない罪と言うなら
レナ・ルナール:眠るだけだから、大丈夫だよ。
レナ・ルナール:おやすみなさい。
レナ・ルナール:《援護の風》《ウィンドブレス》侵蝕105→109
"10上がり"ジャック:永遠の眠り
チム・チムニー:ウワ~~ッ
レナ・ルナール:ダイス+6、達成値+12
レナ・ルナール:コンセがないから、あともうちょっと支援がほしいな~誰かくれないかな~!
ウルスラ・ミック・ベニ:しゃあっ《砂の加護》を使って判定値+6D。
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を3(→ 3)増加 (91 → 94)
レナ・ルナール:ありがと!
レナ・ルナール:(2+3+5+6)dx+12
DoubleCross : (16DX10+12) → 9[1,1,2,2,2,2,3,3,3,4,5,5,6,6,9,9]+12 → 21

レナ・ルナール:やっばい
"10上がり"ジャック:いけるやろ いけるいける
レナ・ルナール:16で一個もクリティカルしないの!?
チム・チムニー:ボク達、回避能力は《イベイジョン》で10しかもってないんだ
嘴子原シェイル:大丈夫大丈夫
チム・チムニー:そんなあ 全滅だ
レナ・ルナール:よかった…!!
嘴子原シェイル:よかった~ おやすみ
チム・チムニー:スヤスヤ

    水門[0]         水門[0]        水門[0]
チム・チムニー[12]×1 5m 【飛】ウルスラ[8/94] 5m チム・チムニー[12]×3
                 


                 10m

               シェイル[12/60]
          【飛】レナ[4/109] 【飛】ジャック[8/84] 
                ミズキ[10/77]
 
                  5m

                地下外壁[0]

GM:最後はジャックさんの手番です。
"10上がり"ジャック:ではマイナーで正解の水門まで移動し
"10上がり"ジャック:調達しちゃおっかな
"10上がり"ジャック:レナさんも一緒に移動

    水門[0]         水門[0]        水門[0]
チム・チムニー[12]×1 5m 【飛】ウルスラ[8/94] 5m チム・チムニー[12]×3
              【飛】レナ[4/109]
              【飛】ジャック[8/84] 

                 10m

               シェイル[12/60]
                ミズキ[10/77]
 
                  5m

                地下外壁[0]

"10上がり"ジャック:3dx+12
DoubleCross : (3DX10+12) → 6[4,4,6]+12 → 18

"10上がり"ジャック:成功~
嘴子原シェイル:ありがたすぎ~
レナ・ルナール:やった~
GM:購入チャンス回数がどんどん溜まってきているぞ 現在3回かな
レナ・ルナール:ですね!
GM:それでは演出を入れよう



GM:尋常ならぬ耐久力と精神力でこちらを追い詰めてくる"鉄騎王"から逃れる方法があるとすれば、一つだけだ――『総括図』を持つシェイルの中で、既に結論は出ている。
GM:全身鎧の装備者が、これ以上追跡不可能なルートへと飛び込む。水門を開け、その先へと潜るしかない。
嘴子原シェイル:「──なんだけど、ええと……」横紙破りのように複数通路を横断するこれまでとは違い
嘴子原シェイル:どれでも通れる中で、より戦略的に適切な道を選ぶ必要がある。
ウルスラ・ミック・ベニ:「おっと、シェイルちゃんも働き詰めだからね」す、と指を出して。
ウルスラ・ミック・ベニ:「水路ならボクでも辿り様があるからね。深呼吸する時間ぐらいは作るよ」
嘴子原シェイル:ん、と統括図をウルスラの側に寄せる。
嘴子原シェイル:「そっか。なら……任せちゃおうかな」
籟ミズキ:「……む。チム・チムニーです。水門下に陣取っているらしき気配が」耳を欹て、水音に紛れた歯車の音を聴く。
ニーアム・マッキーン:「スリープ状態みたいだね。わたしが干渉してみる?」
ニーアム・マッキーン:「他の個体も目覚めさせちゃうかもしれないけど」
リンダ・L・ワインライダー:「得策ではなさそうだ。ウルスラ。正解のルート策定を頼む」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あちこち走り回って方向感覚も狂ってきたところだからな……コンパスを造る」《万能器具》で皿を作り出し、流れる水を掬う。
ウルスラ・ミック・ベニ:「確かこういう柄で……」モリーちゃんのお皿、かわいいサボテン模様を思い浮かべながら。
ウルスラ・ミック・ベニ:モルフェウスの物質変化はあらゆる法則を無視するが、万能ではない。この魔窟迷宮における方位磁針の信頼性同様に。
ウルスラ・ミック・ベニ:共通する法則として、使い手の心理的影響が効果に関わるとされる。思い描く夢想が、用いる素材が、時には超常の出来栄えを産み出す。
ウルスラ・ミック・ベニ:だからブローチにしまい込んだ、取って置きの財産を使う。ピンと指で弾いて、握りしめる。
ウルスラ・ミック・ベニ輝く白亜の記念石貨ラッキーメダル:ホワイト。カンブリア考古学校設立時、生徒会の皆で作った宝物だ。
ウルスラ・ミック・ベニ:「……形は元に戻せるからな」籠った想いは昇華されるが、手の中で細く尖った針に代わり、皿の上で道を示す。
ニーアム・マッキーン:「……大した精度だね。自前の魔術?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「生まれ持っての才能と……まあ勉強したのさ」同時に流水へ手を浸し、慎重にその記憶をたどる。
ウルスラ・ミック・ベニ:「学校の先輩があれこれ質問してきてうるさくてね……おかげで答えも割り出せた」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ゴールはまっすぐ正面、行こう!」ばしゃばしゃと水音を立てて駆け出す。
籟ミズキ:「さっすがですね!」ぱあ、と表情が華やぐが。
チム・チムニー:「チュイィィィ……」「食料を発見」「おはよう」
チム・チムニー:注意が向いたことを察知したのか、正面にいるチム・チムニーが起動する。
レナ・ルナール:───ちりん
レナ・ルナール:鈴の音が鳴る。
レナ・ルナール:「違うよ。『おやすみ』でしょ?」
チム・チムニー:「……?」
チム・チムニー:「?」「?」
"10上がり"ジャック:「お?ついに動くんか?」
GM:レナ・ルナールがどのような『攻撃』をするのか
GM:今この場にいる面々の中で知っている者は、嘴子原シェイルのみだろう。
嘴子原シェイル:「相変わらず、羊を呼んで今日はお休みだよ、なんて言わんばかりの……」凛と染み渡る鈴の音
レナ・ルナール:「動かないよ。『魔女』がそう決めたからね」
チム・チムニー:「おやすみ」「おやすみ」「スヤスヤ」
レナ・ルナール:「うん、いい子だ。ゆっくりおやすみ。」
チム・チムニー:まるで最初からそのような挙動だったかのように、全てがスリープ状態に戻る。
チム・チムニー:水門への突破を邪魔する者はいなくなった。
ウルスラ・ミック・ベニ:「魔女という人種は頼もしいか、厄介か、その両方と相場が決まっているね」
籟ミズキ:「ややっ妖術……!」
レナ・ルナール:「魔法だよ。魔女が使う業だもん。」
レナ・ルナール:「これで戦闘の痕跡は残らないから」
籟ミズキ:「こ、これは大変な失礼を! すいません。殿はお任せを」
嘴子原シェイル:「会ったときから"魔女"だもんなぁ」
レナ・ルナール:「追いつかれる前に姿を消せれば、鉄騎王も僕たちがどのルートを通ったか迷ってくれるはずなんだけど」
"10上がり"ジャック:「ま、理屈はなんでもかまへんよ」
"10上がり"ジャック:ふわりとレナも一緒に浮かす。
"10上がり"ジャック:「結果がどうかが大事や」
"10上がり"ジャック:「その原理、使用意図、なんでもええ」
"10上がり"ジャック:「結果が同じやったらええねん」
"10上がり"ジャック:(動いとるやろ!みたいなツッコミは野暮やし)
"10上がり"ジャック:(そういうモンがあるっちゅうのが見れたら。次からの使い方を考えられるしねえ)
レナ・ルナール:「そうだね。急ごうか。」
"10上がり"ジャック:そのまま水門まで移動。
リンダ・L・ワインライダー:「ミズキ、遅れるぞ」
リンダ・L・ワインライダー:「……何を警戒している?」
籟ミズキ:「……いえ。大丈夫です。続きます」そう口にしながらも。
GM:ほぼ全員が水門へと到達する。まだシェイルとミズキだけが残っている。



■ラウンド3

    水門[0]         水門[0]        水門[0]
チム・チムニー[12]×1 5m 【飛】ウルスラ[8/94] 5m チム・チムニー[12]×3
              【飛】レナ[4/109]
              【飛】ジャック[8/84] 

                 10m

               シェイル[12/60]
                ミズキ[10/77]
 
                  5m

                地下外壁[0]

GM:セットアップがなければ、シェイルさんの手番からです。
ウルスラ・ミック・ベニ:なし!
嘴子原シェイル:ありません!
籟ミズキ:ありません
"10上がり"ジャック:ナイヨー
レナ・ルナール:なしです!
GM:では行動をどうぞ。
嘴子原シェイル:マイナー移動で5m前進
嘴子原シェイル:すいません10mです 水門にエンゲージ
嘴子原シェイル:メジャーはどうしよう 調達は溜めてくれたから一応同乗しておこうかな
ウルスラ・ミック・ベニ:同乗はマイナーだったかな
GM:いえ、同乗はマイナーアクションで行う行動なので
嘴子原シェイル:あっそうだ 重ねてすいません
GM:メジャーでは不可能とします。まあ水門に飛び込んだら
GM:どのみち一緒に乗り続けてはいられないので、あまり状況は変わらないです

    水門[0]         水門[0]        水門[0]
チム・チムニー[12]×1 5m 【飛】ウルスラ[8/94] 5m チム・チムニー[12]×3
              【飛】レナ[4/109]
              【飛】ジャック[8/84] 
               シェイル[12/60]

                 10m

                ミズキ[10/77]
 
                  5m

                地下外壁[0]

嘴子原シェイル:では調達します
GM:いいですよ!
嘴子原シェイル:(5+1)dx+6>=7
DoubleCross : (6DX10+6>=7) → 10[3,4,4,6,9,10]+4[4]+6 → 20 → 成功

嘴子原シェイル:成功しました~
レナ・ルナール:やった~
GM:みんな成功するな~。これで購入権利は4回だ
GM:では行動値11。
籟ミズキ:……!
"鉄騎王"オリヴィエ:予告通り、地下外壁を破壊して"鉄騎王"が出現します。
"鉄騎王"オリヴィエ:5m移動してミズキにエンゲージ。
レナ・ルナール:や、やだーーー!!

    水門[0]         水門[0]        水門[0]
チム・チムニー[12]×1 5m 【飛】ウルスラ[8/94] 5m チム・チムニー[12]×3
              【飛】レナ[4/109]
              【飛】ジャック[8/84] 
               シェイル[12/60]

                 10m

                ミズキ[10/77]
              "鉄騎王"[11/52]
 
                  5m

              【破壊】地下外壁[0]

"鉄騎王"オリヴィエ:《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》。
"鉄騎王"オリヴィエ:6dx7+4
DoubleCross : (6DX7+4) → 10[1,5,7,7,7,10]+10[4,4,5,7]+10[9]+10[9]+3[3]+4 → 47

"鉄騎王"オリヴィエ:《妖精の手》。
籟ミズキ:全力……!
"鉄騎王"オリヴィエ:1dx7+54
DoubleCross : (1DX7+54) → 3[3]+54 → 57

嘴子原シェイル:き、来ちゃった……!
"鉄騎王"オリヴィエ:《剣精の手》。
"鉄騎王"オリヴィエ:1dx7+64
DoubleCross : (1DX7+64) → 10[8]+10[8]+4[4]+64 → 88

ウルスラ・ミック・ベニ:さ、更に
"鉄騎王"オリヴィエ:リアクションをお願いします。
レナ・ルナール:手加減って言葉を知らんのか貴様~~~!!
嘴子原シェイル:ゴリゴリ回してくるよ~
"鉄騎王"オリヴィエ:侵蝕率52→63
籟ミズキ:では……《復讐の刃》!
GM:やるね……!真っ向勝負だ
GM:ミズキちゃんも達成値をお願いします ダメージをそれぞれ出しましょう
籟ミズキ:6dx8 これが命中
DoubleCross : (6DX8) → 7[1,3,5,6,7,7] → 7

籟ミズキ:へろへろ
"鉄騎王"オリヴィエ:9d10+24
DoubleCross : (9D10+24) → 47[7,3,8,6,1,5,8,1,8]+24 → 71

籟ミズキ:1d10+4d10+12 ダメージ!
DoubleCross : (1D10+4D10+12) → 7[7]+16[2,7,6,1]+12 → 35

籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を6(→ 6)増加 (77 → 83)
籟ミズキ:リザレクトします
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (83 → 85)
籟ミズキ:対抗種バックファイアで戦闘不能。リザレクト。
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (85 → 94)
"鉄騎王"オリヴィエ:リザレクトします
"鉄騎王"オリヴィエ:63+1d10
DoubleCross : (63+1D10) → 63+1[1] → 64

籟ミズキ:上手いな……!
GM:次、ミズキちゃんの手番です!
籟ミズキ:メジャーで離脱し、水門に到達します。

    水門[0]         水門[0]        水門[0]
チム・チムニー[12]×1 5m 【飛】ウルスラ[8/94] 5m チム・チムニー[12]×3
              【飛】レナ[4/109]
              【飛】ジャック[8/84] 
               シェイル[12/60]
                ミズキ[10/94]

                 10m

              "鉄騎王"[11/64]
 
                  5m

              【破壊】地下外壁[0]

GM:全員が水門到達!脱出します!
GM:ミドル戦闘終了です。
レナ・ルナール:はーはー!!助かった!!
"10上がり"ジャック:ヤッター
籟ミズキ:生きた……!
嘴子原シェイル:助かったー……!
ウルスラ・ミック・ベニ:生きた心地しない~
"10上がり"ジャック:congratulation!congratulation!



GM:ごうごうと水が流れる音がある。他の全員は既に飛び込む心の準備を決めていたが、
GM:もしかしたらミズキは、シェイルが先に進むのを待っているようにも見えた。
嘴子原シェイル:「…………!!」それは
嘴子原シェイル:超抜の技練者にしか感じることのできない、先を読む力なるものがあったとして。
嘴子原シェイル:それでもなお、この鈍感な身ですらも感じられる圧力。壁の向こうに構える、鉄騎王。
嘴子原シェイル:あるいは、それに備える籟ミズキを介してようやく伝わったのか。
籟ミズキ:「──すぐに」
籟ミズキ:「追いつきます。どうぞ」
"10上がり"ジャック:「何してんの!はよ来て!」
嘴子原シェイル:「……待っているよ。必ず」背を向け先に進む
籟ミズキ:「ありがとうございます」ちゃき。と軽いギミック音が鳴り。
籟ミズキ:両側の手に銃が収まると同時、それは来た。
"鉄騎王"オリヴィエ:先程五星君によって砕かれ、ウルスラによって閉ざされ壁の一面が
"鉄騎王"オリヴィエ:───極光に染まり、解けるように砕け落ちた
"鉄騎王"オリヴィエ:足音は一つ。背後には無数の残骸
籟ミズキ:「麒麟転身」
籟ミズキ:音もなく半歩ずれている。
籟ミズキ:それが死の間合いから逃れ、警戒を続けるためのぎりぎりの距離。
レナ・ルナール:「僕たちはあの壁を開けるのに結構苦労したんだけどな。」
嘴子原シェイル:「地下構造体の設計者も力を尽くしたと思うんだけどね……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「かの王が負う正義は途轍もなく重たいからなあ……」黒い指輪を擦る。
レナ・ルナール:リンダの顔色を窺う。絶対的な驚異が迫って来ているにも関わらず、彼女はミズキを残しての撤退を指示しない。
リンダ・L・ワインライダー:「……」
レナ・ルナール:それは即ち。鉄騎王と向き合うミズキだけではなく、僕たちにもするべきことがあるということなのだろう。
"鉄騎王"オリヴィエ:「───遅きに失したか」
"鉄騎王"オリヴィエ:中央に対峙する五星君。先ずもって此れを越えたうえで、水門へ潜るまでに止めるのは不可能だろう
籟ミズキ:「諦めてくださるのですか?」
"鉄騎王"オリヴィエ:「いや」
"鉄騎王"オリヴィエ:「───私は常に、全力で君達を止める」
"鉄騎王"オリヴィエ:「故に、この一閃にて君を屠らねばならない」
籟ミズキ:小さく微笑む。
"鉄騎王"オリヴィエ:間違いなく、敵陣の最大戦力。今、落とすことに意味がある
籟ミズキ:「剣気が研ぎ澄まされてゆくのを感じます。鉄騎王、一つの境地に至った使い手なのでしょう」
籟ミズキ:「楽しみです。ちょっとだけ」
"鉄騎王"オリヴィエ:……ふ、と。口元を少しだけ柔らかく
"鉄騎王"オリヴィエ:「ああ、私もだ」
"鉄騎王"オリヴィエ:「───Sanctus, sanctus, sanctus, dominus deus sabaoth. pleni sunt caeli et terra gloria tua.聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、万軍の主、その栄光は全地に満つ
"鉄騎王"オリヴィエ:聖剣、第二解放。相対する者の罪を量る無情無尽なるヒカリ
"鉄騎王"オリヴィエ:「───暴け、【星界正義アウリエル】」
"鉄騎王"オリヴィエ:先よりもいっそう白く、貴く───聖剣の刃が、煌めく
"鉄騎王"オリヴィエ:最大解放をも考えた。だが、地形破壊により先行する敵の行方が断たれる事
"鉄騎王"オリヴィエ:籟ミズキには、この状態の方が正面から打ち合えると、そう思考した
籟ミズキ:一方の手が空を掴み、他方の手が銃口を向けた。後方に嵐が穿たれ。鋭く放たれた銃弾が剣先を弾こうとする。
籟ミズキ:その成否を確認せぬままに踏み込む。
"鉄騎王"オリヴィエ:───薙ぎ、一刀
"鉄騎王"オリヴィエ:神速の閃きが銃弾を断ち、刃の後を追う光は敵将の首を捉えんと襲い来る
籟ミズキ:八卦掌の要訣は歩法である。走圏と呼ばれる、敵を中心に据えた円環八陣。
籟ミズキ:その敵から放たれるあらゆる方角の攻撃に対応し、破壊を返す形。
籟ミズキ:竜爪に開かれた掌が、輝く剣をすくい上げるように跳ね上げて消し飛んだ。
籟ミズキ:首を思い切り傾けて躱す。
籟ミズキ:横合いから銃撃を乱射。反動で弾かれるように身を翻し後ろ回し蹴り。いずれも剣と鎧に阻まれて強く通らない。
"鉄騎王"オリヴィエ:弾く、弾く、弾く。大振りの一閃の後だが、一部の隙も作らず、その威力を削ぎ続ける
籟ミズキ:互いの呼吸を探る攻防の中で、互いの中に確信が訪れた。
籟ミズキ:(今だ──)
"鉄騎王"オリヴィエ:(……隙を"作らされた"。腕一本を犠牲にして、これだけの連撃を受けさせたうえで。最大の一撃を打ち込むために)
"鉄騎王"オリヴィエ:(来る───!)
籟ミズキ:ガンストックが白兵の間合いでトンファーを兼任する、マシンピストル。それがばね仕掛けのように回転し剣の腹を打った。銃口とともに拳を突き出す。
"鉄騎王"オリヴィエ:剣が弾かれる。胴を晒す。全くの無防備の中、その拳は貫くように放たれる───
"鉄騎王"オリヴィエ:「───まさか」
"鉄騎王"オリヴィエ:驚嘆の声、そして
"鉄騎王"オリヴィエ:「ここまで切らされるとは」僅かな笑み
籟ミズキ:「────!」
"鉄騎王"オリヴィエ:"剣を上へ投げ捨てる"。五星君の拳に合わせ、"自らの拳を突き付けた"
籟ミズキ:正しく攻め上がり決めの手を打った。その確信が裏返る。
"鉄騎王"オリヴィエ:「─────────ぐ」
"鉄騎王"オリヴィエ:壮絶な音と共に、拳と拳が打ち合った。
籟ミズキ:遺産の力は、その器物のみに宿るものではない──当たり前のことだ。
籟ミズキ:風と光がぶつかり合って走り抜け、地下水道に轍を刻んだ。
"鉄騎王"オリヴィエ:彼女の持つ奥の手。ブリューナク真躯の一撃を止めた一子相伝、もう一つの奥儀。"ヤコブの拳"
籟ミズキ:「────────かはっ……!」
"鉄騎王"オリヴィエ:留める為に放った手が砕かれ、だらりと下に降りた
"鉄騎王"オリヴィエ:「……此処からは片手だが」リザレクトは恙なく進行する。しかし、それでも麻痺した手はしばし動かない
籟ミズキ:「……まずいですね」
"鉄騎王"オリヴィエ:再び地に付き立つ聖剣を取り、正面の好敵手へ構える
"鉄騎王"オリヴィエ:「まだ、私は動ける」
籟ミズキ:逃げを打つ前提だったが、機を見て遁走する間合いが確保できていない。というか、向こうは逃さないことを最優先にしているように感じる。単純な戦況有利よりも。
"鉄騎王"オリヴィエ:(……此方が一度斃すまでに二度斃されようとも、消耗度は相手の方が高い)
"鉄騎王"オリヴィエ:(拷問王の削りの賜物だ。対等な位置からでは五星君相手。此処までやれたかどうか)
レナ・ルナール:────ち
レナ・ルナール:りん───
レナ・ルナール:鈴の音が鳴る。
レナ・ルナール:何の魔法も乗せられていない、ただの鈴の音。
レナ・ルナール:ほんの小さな奇跡も呪いも起こり得ない凡庸な響き。
レナ・ルナール:だが、今回に限れはそれだけで十分だった。
"鉄騎王"オリヴィエ:───刹那、意識が向いた
レナ・ルナール:何故なら今この音を届かせたい相手は
レナ・ルナール:一振りの剣に命を乗せて戦う騎士ではなく
レナ・ルナール:戦場の全てを見通し、汎ゆる敵から国を守護せんとする護国の王なのだから。
レナ・ルナール:故に、彼女は刃圏の外で起きる僅かな違和にすら反応出来る。
レナ・ルナール:そして、それが単なる"虚"であると判断すれば寸毫の隙も生まず再び剣を振るうことも出来るだろう。
レナ・ルナール:だが、今回に限れば、違う。
レナ・ルナール:何故なら、鉄騎王の意識が向いた先にいる少女──リンダが今まさに手にしている切り札は
レナ・ルナール:円卓の王と五星君の決闘においてすら寸毫の隙になりえなかったはずのそれを
レナ・ルナール:致命的な隙に変えてしまうほどの禍々しさを持っていたからだ
リンダ・L・ワインライダー:最初から、ただの鈴の音、、、、、、を合図にすると決めていた。
リンダ・L・ワインライダー:首輪を取り出している。もしもオリヴィエが対処しなければ、すぐさま、それを装着したかもしれない。
籟ミズキ:「──それは!」
籟ミズキ:血相を変える。風のごとく転身する。演技ではない。
"鉄騎王"オリヴィエ:言葉より前に、身体が動いた
"鉄騎王"オリヴィエ:振り向き様の剣戟。怒れるような光の奔流が、首輪に向かい殺到する
GM:剣を構え、振るい、光を浴びせるまで三動作。ミズキはその間に進路を反転している。
"鉄騎王"オリヴィエ:「堕剣の楔片……!」
リンダ・L・ワインライダー:「ミズキ!」
籟ミズキ:──そして。
籟ミズキ:はじめに片腕を犠牲にする際に投げ上げていた銃が再生した左腕に収まり、弾丸が鉄騎王の腕をわずかに弾いた。水門へと走る。
籟ミズキ:最後に、鎧の王を振り返った。
リンダ・L・ワインライダー:光に腹部を貫かれ、小柄な体が倒れ込むように水路に転落する。
"鉄騎王"オリヴィエ:「……っ」
リンダ・L・ワインライダー:首輪の破片が、残骸のように散る。
"鉄騎王"オリヴィエ:「五星君───君も、友の為か」
レナ・ルナール:残骸を惜しむように手を伸ばしながら、その身を水底に落とす
"鉄騎王"オリヴィエ:一言、剣/拳を交えた少女へと呟く。首輪に否定を示しながらも、尚先へ進まんとする背に
"10上がり"ジャック:負傷したリンダを追うように飛び込む。
"10上がり"ジャック:(まだ、万が一にも死なれると困る)
籟ミズキ:奇妙な質問だ。と思った。
籟ミズキ:立場ある身のはずだ。その立場のためにここにいるはずだ。一方で、先程ただの拳客として、不思議なほど気負わずに相対できたことに納得を感じつつもある。
籟ミズキ:「ちかしいものを感じますね。噂通りのお人ではないようだ」
籟ミズキ彼女ウルスラの知り合いで、そしてどうやら、情が深い。というか、私情が強い。
嘴子原シェイル:その一瞬の交錯すら思考から切り捨て、水門へ飛び込んだ彼女らを、予定通り追うことを選んだ。
"鉄騎王"オリヴィエ:「───ならば」
"鉄騎王"オリヴィエ:「……次に相対する時まで、■■■■■■■」
"鉄騎王"オリヴィエ:言葉はない。これはこの立場で決して口にしてはいけない
"鉄騎王"オリヴィエ:しかし、崑崙の達人であれば。音は無くとも唇の動きだけで理解出来よう
"鉄騎王"オリヴィエ:そう告げながらも、身体は追うように進む
籟ミズキ:「確かに」
"鉄騎王"オリヴィエ:一切の減速無く、全力で。絶対に止めんと意志を籠めて
籟ミズキ:そうして、傷ついた仲間たちを追う。迷いなく飛び込んだ。
ウルスラ・ミック・ベニ:「鉄騎王。剣に曇りなき貴女の不安、見通せるとは言えないが」とても良くないと思いながらもギリギリまで、友が飛び込むその時まで留まって。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクは進み、王の道を問う!」泳ぎも巧みな怪翼蛇の牙に捕まれ、水門へと姿を消す。



GM:シーン終了。ロイスと購入判定(4回)が可能です。
GM:購入は明日でもいいよ
GM:それと、購入判定は同じ人が繰り返しチャレンジしてもOK。そもそも均等には行き渡らないのでね
レナ・ルナール:じゃあ全部ジャックさんに任せたほうがいいかな。
ウルスラ・ミック・ベニ:そうっぽい
嘴子原シェイル:お願いします~
籟ミズキ:オリヴィエクロムハーツさんに取りたい気持ちは結構あるんですが、なんかあと1枠らしくて、保留します
"10上がり"ジャック:うーんロイスは保留にしよう 迷っちゃうな
嘴子原シェイル:こちらもロイスはまだ保留しておきます
ウルスラ・ミック・ベニ:旧友:オリーヴ・ウェールズ/P友情:Nごめんなさい!〇 これで残り1枠
ウルスラ・ミック・ベニ:ちなみにラウンド1回の砂の加護を使う場合
ウルスラ・ミック・ベニ:1回しか使えないですか?
GM:こういう場合は、戦闘終了でラウンドは切り替わっていると私は解釈します
GM:よって直近のラウンドで使っていたとしても、いいですよ
ウルスラ・ミック・ベニ:4回の購入判定で2回使いたいんですよね
ウルスラ・ミック・ベニ:侵蝕率100%になって結果お得なので……この場合どうです?
籟ミズキ:十字冠の侵蝕低減シリーズだ
GM:その場合、ジェネシフトと砂の加護を併用するとかだとどうですか?
ウルスラ・ミック・ベニ:ではそっちでいきます!
GM:これならギリギリゲーム性が出てくるし、ラウンド1回の制限は無視しないし、成功すれば狙い通りの効果が出るはず
"10上がり"ジャック:医療トランク 欲しいよね
レナ・ルナール:余裕があったら戦闘用きぐるみほしいな…w
嘴子原シェイル:私も余裕あれば修繕サービス買っていただきたいです
"10上がり"ジャック:着ぐるみの装甲よりHP回復させた方が総合耐久高くない?
レナ・ルナール:なので医療トランク優先で
ウルスラ・ミック・ベニ:高性能医療キットじゃ駄目なんですか?
ウルスラ・ミック・ベニ:医療トランクより回復量多くて購入楽だけど
レナ・ルナール:あー、そうだ。
レナ・ルナール:ミズキちゃん、ブルーゲイルいらない?
レナ・ルナール:僕もう眠りの粉使わないからブルゲも使わなさそう。
籟ミズキ:2Rに行動値15で動けるの嬉しいっちゃ嬉しいです 1R目は呪石使うけど
レナ・ルナール:じゃあ譲っちゃお>ブルゲ
籟ミズキ:ありがと~ もらいます
"10上がり"ジャック:高性能を買っても良いなら
"10上がり"ジャック:あれ使い捨てじゃないんだよね確か
籟ミズキ:意味分かんないですよね>使い捨て表記がないしエラッタもされない
GM:も~~、またその質問!
嘴子原シェイル:ですね 記述通りならメジャー使うけどシーン制限も無いです
"10上がり"ジャック:www
GM:いや、シーン制限ないともうワケのわからないアイテムになっちゃうので
GM:さすがにシーン1回の制約はつけてもらいます!それを除けば回数制限なし!
ウルスラ・ミック・ベニ:は~い
籟ミズキ:わ~お
嘴子原シェイル:了解です~
レナ・ルナール:やったー
ウルスラ・ミック・ベニ:こちらジェネシフトします。3だ!3を出してくれ!
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (94 → 101)
"10上がり"ジャック:とりあえずそれは二つ買おう
"10上がり"ジャック:てれれてってれ~ 高性能医療キット~
嘴子原シェイル:わぁい
"10上がり"ジャック:3dx+12>=9
DoubleCross : (3DX10+12>=9) → 3[1,1,3]+12 → 15 → 成功

"10上がり"ジャック:3dx+12>=9
DoubleCross : (3DX10+12>=9) → 10[4,7,10]+2[2]+12 → 24 → 成功

"10上がり"ジャック:あと二つ
"10上がり"ジャック:欲しいものリストは何かな
嘴子原シェイル:ブルゲ、きぐるみ、修繕サービスですかね
"10上がり"ジャック:こちらは 照準器
籟ミズキ:照準器(優先度低)
嘴子原シェイル:あれブルゲは余りでしたっけ
レナ・ルナール:皆に欲しい物があるならなんもないです。
ウルスラ・ミック・ベニ:こちらはとりあえずなしかな
"10上がり"ジャック:修繕サービスは 難易度なんぼ?
籟ミズキ:ウェポンケースにダークテスタメントを仕舞う宣言をしておこう。これ以降も毎回やります。
嘴子原シェイル:16です~
嘴子原シェイル:財産余ってるので私が挑戦するのもアリかなと
"10上がり"ジャック:16は余裕
"10上がり"ジャック:固定値12なので
嘴子原シェイル:た、頼りになりすぎる
"10上がり"ジャック:修繕サービスと自分の照準器貰っておこうかな 攻撃手段にエフェクトがないので
"10上がり"ジャック:ブルーゲイルの優先度はどう?
"10上がり"ジャック:行動値は大事だとは思うけれど
嘴子原シェイル:私はセットアップ完全に空いてますね ミズキちゃんも2R目あれば助かるらしいです
ウルスラ・ミック・ベニ:スプリットアタックも使える侵蝕率だし、ボクも持っておいて良いかな
籟ミズキ:私はもう貰った~
嘴子原シェイル:あ、了解です~
レナ・ルナール:僕はもう使うことないと思う。(のでミズキちゃんにあげた)
籟ミズキ:2d10 ジェネシフトしちゃお
DoubleCross : (2D10) → 8[3,5] → 8

ウルスラ・ミック・ベニ:かんぺき~
籟ミズキ:侵蝕102 いい感じ。
籟ミズキ:私の行動は以上で~す
"10上がり"ジャック:修繕とブルーゲイルか
"10上がり"ジャック:ただブルーゲイルは安定で購入はあやしいな20だし
"10上がり"ジャック:支援貰って狙うか
ウルスラ・ミック・ベニ:OK
"10上がり"ジャック:まず修繕サービスに電話してみよう もしもーし
"10上がり"ジャック:3dx+12>=16
DoubleCross : (3DX10+12>=16) → 6[2,4,6]+12 → 18 → 成功

"10上がり"ジャック:そして支援を貰って ブルーゲイル
ウルスラ・ミック・ベニ:ブルゲ購入に《砂の加護》を使って判定値+7D。100%なので
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を3(→ 3)増加 (101 → 104)
"10上がり"ジャック:10dx+12>=20
DoubleCross : (10DX10+12>=20) → 9[2,2,3,3,4,6,6,7,9,9]+12 → 21 → 成功

"10上がり"ジャック:あぶねぇー
ウルスラ・ミック・ベニ:セーフ
嘴子原シェイル:そうだ 所持済みのアイテム修繕サービスでキーンナイフ1本の破壊を打ち消し、
嘴子原シェイル:一本装備、ウェポンケース指定し直しもしておきます
ウルスラ・ミック・ベニ:・侵蝕率が100%を超えている間、シーンの終了時に侵蝕率を-[10+1D10]する。
ウルスラ・ミック・ベニ:十字冠効果で侵蝕率回復しますね

【十字冠(クロス・クラウン)】
このアイテムを所持している間、あなたは以下の効果を得る。
・侵蝕率が100%を超えた状態でHPが0になった場合、即座にそのシーンから退場する。
・侵蝕率が100%を超えた状態では、新たにシーンに登場することはできない。
・侵蝕率が100%を超えている間、シーンの終了時に侵蝕率を-[10+1D10]する。

レナ・ルナール:レナ・ルナールの侵蝕率を1d10+10(→ 17)減少 (109 → 92)
レナ・ルナール:よっしゃ!!
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を1d10+10(→ -12)減少 (104 → 92)
"10上がり"ジャック:以上で
籟ミズキ:では私も
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を10+1d10(→ 18)減少 (102 → 84)
GM:これで購入も完了ですね。
GM:※十字冠の効果を編集で貼る
GM:みんな減りやがって……!
ウルスラ・ミック・ベニ:あ、ブルーゲイル誰が持ちますか
ウルスラ・ミック・ベニ:私とシェイルちゃんのどっちか
嘴子原シェイル:どうしましょうか
"10上がり"ジャック:回復アイテムもつかっておこう
レナ・ルナール:まだシェイルちゃんでいいのでは?
レナ・ルナール:ウルスラさん、今は全力で殴れないし。
レナ・ルナール:シェイルちゃんのが範囲も気軽だし
"10上がり"ジャック:反動がデカいミズキちゃんがまず使うべきかな
ウルスラ・ミック・ベニ:じゃあシェイルちゃんにお任せしよう
ウルスラ・ミック・ベニ:ですね、対抗種がけっこうきつい
嘴子原シェイル:ですかね 機会無くて忘れてたけどコンビネーター持ちですし
嘴子原シェイル:ありがたく頂きます
ウルスラ・ミック・ベニ:ミズキちゃん今のHP2だもんね
籟ミズキ:私今HP9あるけど使っていいなら頂きたいです!
ウルスラ・ミック・ベニ:9か
籟ミズキ:3d10+9 えーい
DoubleCross : (3D10+9) → 15[9,3,3]+9 → 24

籟ミズキ:全快
ウルスラ・ミック・ベニ:リザレクトいっぱいとログ読み込みずれで間違えた
ウルスラ・ミック・ベニ:残りはミズキちゃんの次に温存でもいいかな?
嘴子原シェイル:あ、修繕サービスもありがたく 購入ありがとうございます
"10上がり"ジャック:もう一個あるから誰か回復した方が良い
レナ・ルナール:じゃあいただいてよろし?
"10上がり"ジャック:誰もいないなら貰いたいかな
"10上がり"ジャック:ダメージ軽減の時にHPあると嬉しいくらいのアレだけど
レナ・ルナール:じゃあどうぞ
ウルスラ・ミック・ベニ:どうぞ~
"10上がり"ジャック:いやでも 欲しい人いるなら先に使ってくれていいよ
"10上がり"ジャック:レナさんで
レナ・ルナール:ありがと!
レナ・ルナール:3d10+9
DoubleCross : (3D10+9) → 21[10,3,8]+9 → 30

レナ・ルナール:よっしゃ、全快!
"10上がり"ジャック:次のシーンで貰えればいい
GM:これでいよいよ全員の処理は終了したかな
GM:というわけで本日はここまで!ありがとうございました
レナ・ルナール:お疲れ様でした!
ウルスラ・ミック・ベニ:お疲れ様でした~!
嘴子原シェイル:お疲れ様でした~
籟ミズキ:お疲れ様でした~!
"10上がり"ジャック:おつかれさま~


◆Middle04◆ヒンシェルウッド第2浄水場包囲迎撃

GM:全員登場です。登場侵蝕は1d3
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を1d3(→ 2)増加 (92 → 94)
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルの侵蝕率を1D3(→ 2)増加 (60 → 62)
"10上がり"ジャック:ジャックの侵蝕率を1d3(→ 2)増加 (84 → 86)
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d3(→ 3)増加 (84 → 87)
レナ・ルナール:レナ・ルナールの侵蝕率を1D3(→ 3)増加 (92 → 95)

ヒンシェルウッド第2浄水場


GM:シェイル、レナ、ジャック、そしてニーアムは、広大な取水池のどこかの岸に流れ着いている。
GM:ひとまず、ここにいる過半数は無事だ。戦闘中も随行していた機神デッドコピーも、ノヴァリスAI特有の自己保存判断で無事漂着している。
GM:欠けているメンバーは、ウルスラ、ミズキ、リンダの3人。彼女らも"鉄騎王"から逃れられていればいいのだが。
"10上がり"ジャック:「やれやれやね、服びちょびちょやわ」
"10上がり"ジャック:「とりあえず生きてはる?」
嘴子原シェイル:「(ぐえーっ……)」足裏から順に接地、水面が受けたおかげで衝撃は抑えたものの
嘴子原シェイル:そのまま仰向けに寝転んでいる。
嘴子原シェイル:「なんとかね……」背中が冷たい
レナ・ルナール:──ちりん
レナ・ルナール:『音』による振動で服に染み込んだ水分を弾き飛ばす
ニーアム・マッキーン:「わたしも……少し脱いでいい?下着を乾かしたい……」
"10上がり"ジャック:「ほなら、これ使い」
"10上がり"ジャック:スカイキッドの重力遮断で上着を浮かせて乾かしている
ニーアム・マッキーン:「……すごい技術。どこから買ったの?」
"10上がり"ジャック:上着では目立たなかったが結構胸は大きい。
"10上がり"ジャック:「これでも手広うやってるからねえ」
"10上がり"ジャック:「色々とコネがあるんやわ」
嘴子原シェイル:「あ、賢い。私もやろう……」薄膜を服の表裏両方から挟み、肌から浮かせる
嘴子原シェイル:髪だけどうしようもなかったので、帽子を取って軽く手櫛で梳く。
レナ・ルナール:「リンダたちとは逸れちゃったみたいだね。」
嘴子原シェイル:「だね。地図で見る以上に広い」緩やかに体を起こして立つ
"10上がり"ジャック:「あっちはケガ人が最低でも二人やからなあ」
レナ・ルナール:「どうする?あの三人なら性格的にはどんな組み合わせになっても僕らを探して動き回りそうだけど」
レナ・ルナール:「僕たちはしばらくはここで腰を据えてようか?」
"10上がり"ジャック:「心配は心配やけど、大丈夫そうってイメージはあるわな」
嘴子原シェイル:「入れ違いになるよりは良さそうかな」
"10上がり"ジャック:「服乾くまではそうしとこか」
嘴子原シェイル:「壁の破壊音がしたら流石に聞こえるだろうし……」捜索手段としてやりかねない
ニーアム・マッキーン:「周囲の索敵だけしておく。あと、物資倉庫みたいなのがある――」
ニーアム・マッキーン:「かなり厳重なロックはかかってるけど、探ってみたら、使えるものがあるかも」
レナ・ルナール:「いいね。合流できたら漁ってみようか。」
GM:この倉庫から先程の調達アイテムをゲットできるということです。
レナ・ルナール:なるなる
嘴子原シェイル:「倉庫?ええと……」総括図を見る
嘴子原シェイル:「どこかの誰かが、色々貯めこんでたみたい」
"10上がり"ジャック:「その総括図…やっぱり凄いね」
"10上がり"ジャック:「見方はようわからんけど」
ニーアム・マッキーン:「なくさないようにしないとね」
ニーアム・マッキーン:「わたし達は十字冠で死なずにいられるけれど、持ち物だけは、そうとも限らないから」
レナ・ルナール:「他に警戒するべき施設は近くにあるかな。」
レナ・ルナール:「例えば、騎士団の駐屯所とか。」
"10上がり"ジャック:「そういうの、簡易版みたいなモンは作られへんの?」
嘴子原シェイル:「まぁ見取り図に近いし、文字は私しか読めないし」
嘴子原シェイル:「何より足りない・・・・から、補完しないと読めないしね」
"10上がり"ジャック:「別になあ、完璧なんは必要ないんよ」
"10上がり"ジャック:「地図記号っちゅうのはみんなが読めるから意味がある言う話でな」
"10上がり"ジャック:「一人しか読まれへんもんは結局はその人が勘違いしたら終わりやからね」
"10上がり"ジャック:「一人しか使えんもんは本人の技能やけど」
"10上がり"ジャック:「皆が使えたら道具やからね」
嘴子原シェイル:「うっ、オープンオフィシャルなものはそうあるべきだよね……」
"10上がり"ジャック:「なんやったら、そういう業者紹介しよか?儲かると思うで?」
レナ・ルナール:「けどそれは魔術師の考えとは違う。」
レナ・ルナール:「秘匿されるべき。秘匿されているからこそ価値のあるものもある。」
"10上がり"ジャック:「考え方の違いやねえ」
嘴子原シェイル:「……だね。建築資料ならそりゃあ、もっと分かりやすく書けよ!って私も読んでて思うけど」
嘴子原シェイル:「魔導書の類とかになると真逆だからね」
"10上がり"ジャック:「100万円の価値あるものより」
"10上がり"ジャック:「100円で10万個作った方が総合的な価値は上や」
"10上がり"ジャック:「あと一人で持ってるだけやと価値とは言わんしな」
"10上がり"ジャック:「経済をぐるぐる回してこその価値て言うんや。ま、これは魔術師に言うても意味ない議論やから」
"10上がり"ジャック:「平行線やと思うけどな」
嘴子原シェイル:「ん-、何というかな」トントン、と。思案するしぐさ
嘴子原シェイル:「別に、根本から違うってわけでもないと思うな」
嘴子原シェイル:「独占すればするほどいいんじゃなくて」
嘴子原シェイル:「例えばほら、10人を超えて所有者が現れると、途端に1円になる、みたいな感じ」
レナ・ルナール:「プレミアがつくってやつだね」
嘴子原シェイル:「だから、100万円分を10人にだけ伝える。伝わる人を選別する」
嘴子原シェイル:「それが科学技術書とは違った、魔導書の技法だね」
"10上がり"ジャック:「そういう商売があるのもかまへんよ。寡占や独占はな」
"10上がり"ジャック:「ま、いろんな考えがある言うことやねえ」
"10上がり"ジャック:「今回で言うたら、地図沢山あれば作戦の幅が広がるわな」
"10上がり"ジャック:「そういうメリットもある。もちろん逆もあるやろし」
"10上がり"ジャック:「シェイルちゃんとレナちゃんの意見は否定せえへんよ」
"10上がり"ジャック:「特許みたいなモンや」
嘴子原シェイル:「まぁそうだね……さっきは見取り図程度にしか読めないって言ったけど」
嘴子原シェイル:「それでも複製する価値は十分あるだろうし」
嘴子原シェイル:「……キングダムの上空、知っての通りおっかないからさ」
嘴子原シェイル:「航空写真なんて望むべくもないだろうし」
レナ・ルナール:「ま、どっちにしろ商売にはならないだろうね。」
嘴子原シェイル:「商売かぁ」
レナ・ルナール:「だってこの技術を流用したら、絶対に怒る人たちが出てくるもん」
レナ・ルナール:"魔法局"のことだ。
嘴子原シェイル:「…………そう、なんだよね」今に至るまで、その事の発端
嘴子原シェイル:「一応、それが私の目的なんだけどな」
嘴子原シェイル:「リンダ……ARESや、ウルスラの件は成り行きなわけで」
レナ・ルナール:「ジャックが彼女たちのことを鎮められるなら、話は別だけどね」
"10上がり"ジャック:「ナハハハ」
"10上がり"ジャック:「鎮める必要ある?」
"10上がり"ジャック:「商売ってだけの話やから」
"10上がり"ジャック:「聞き流してくれたらええんやけど」
嘴子原シェイル:「……?」
"10上がり"ジャック:「商売にだけ限定するんやったら」
"10上がり"ジャック:「怒っとるやつの管轄外で庇護を求めたらええ」
"10上がり"ジャック:「メサイアでも崑崙でもな。相手の手出しできんとこで勝手にやればええねん」
"10上がり"ジャック:「ま、それは君らの目的とはちゃうから」
"10上がり"ジャック:「気にせんとってな」
嘴子原シェイル:「そうだね」目的、目的といえば
嘴子原シェイル:「……さっきの二人はわかる。ミズキも、ウルスラのためだって」
嘴子原シェイル:「ジャックはこの旅路、何だかんだずっと楽しそうだけど」
嘴子原シェイル:それに
嘴子原シェイル:「レナは……あの日から、ううん、予言を聞かせてくれた日から」
嘴子原シェイル:「意図は、何となくわかる。でも、肝心の意味を聞いていなかった」
レナ・ルナール:蒼い瞳をシェイルに向ける
嘴子原シェイル:その蒼に沈む色は。あの日から何も変わらず……覗き通すことが出来なかった。
"10上がり"ジャック:「気が合うやん、ウチが気になるんも君ら二人の目的や」
"10上がり"ジャック:「事情だけやと別にこの戦いに参加する必要があるとは思わんしねえ」
レナ・ルナール:「僕の目的は単純だよ。」
レナ・ルナール:「一つはシェイルを助けること。」
嘴子原シェイル:「……私を」
レナ・ルナール:「『約束』したからね。」
レナ・ルナール:「魔女は人の法に縛られることはないけど約束は護るものなさ」
嘴子原シェイル:「それは……うん。あの日も、それを果たしてくれた」
レナ・ルナール:「だから、僕は、君を在るべきに日常に戻すために。」
レナ・ルナール:「君の日常を脅かす脅威と戦う集団と歩調を合わせた。」
レナ・ルナール:「シンプルでわかりやすい理由でしょ?」
ニーアム・マッキーン:「そこまでしてシェイル・サイシバラを助ける理由は?」
ニーアム・マッキーン:「キングダムと敵対するなんて、ただ気に入った人間だからでできることじゃないと思うけれど」
ニーアム・マッキーン:座り込んでいたニーアムが、少しだけ顔を上げる。
レナ・ルナール:「それがもう一つの目的」
レナ・ルナール:「僕はここで『英雄』を見つけたい。」
レナ・ルナール:「災厄の中心に位置するシェイルとともにいれば」
レナ・ルナール:「絶望の底でも足掻き続ける英雄とであると期待していたんだ」
嘴子原シェイル:『英雄』。そうだ、彼女は底を悟らせないながらも、それだけは常に一貫していた。
ニーアム・マッキーン:「……『英雄』」
ニーアム・マッキーン:「それって、雨月夜シオンみたいな?」
レナ・ルナール:「違うよ」
レナ・ルナール:間断なく否定する。
レナ・ルナール:「彼女は確かに偉大な人物だ。尊敬に値すると感じている。だけど、僕の求める『英雄』じゃない。」
"10上がり"ジャック:「じゃあ、どういうのんがレナの英雄像なん?」
レナ・ルナール:「この世界を焼き尽くしてくれる人」
レナ・ルナール:「かな」
嘴子原シェイル:「────」
レナ・ルナール:ほんの少し、だが確かな憎悪のこもった声で言う。
レナ・ルナール:「そしてその意思を貫くためなら、自分の命以外のどんな犠牲も厭わない人」
嘴子原シェイル:啞然とする。
嘴子原シェイル:世界を燼す焔を以てながら、それを行う他人が見たいのだと。
"10上がり"ジャック:「え?怖ッ」
レナ・ルナール:「そう?王子様に憧れる夢見る女の子みたいで可愛くない?」
"10上がり"ジャック:「マジで言うて…。…んのやろな」
"10上がり"ジャック:「いや、正直言うて、『ヤバ』か『怖ッ』の二択やわ」
嘴子原シェイル:「……何で、そこまで壊したい──」
嘴子原シェイル:「……いや、壊れて・・欲しいの?」
レナ・ルナール:「それを言ったら」
レナ・ルナール:シェイルに視線を向けながらそっと足を組み直す
レナ・ルナール:「シェイルが僕の『英雄』になってくれる?」
嘴子原シェイル:その視線が。瞳が。今は少しだけ──
嘴子原シェイル:「……さぁね」
レナ・ルナール:黒いスカートの裾から色素の薄いしなやかな腿がちらりと覗く
レナ・ルナール:「じゃあ、教えてあげない」
レナ・ルナール:悪戯っぽく微笑み、言葉を区切る
嘴子原シェイル:相変わらず揶揄うように、仄めかされる色香に。相変わらず赤面して顔をそむけてしまう。
"10上がり"ジャック:(結構な爆弾を抱え込んどるわけやねえ)
"10上がり"ジャック:(世間一般的に言うて、そのイメージに一番近いの至上王やとは思うけど)
"10上がり"ジャック:(まあ違うんやろうな。至上王の作ったものも含めた世界を壊したいのか)
"10上がり"ジャック:「で?そのうえでシェイルちゃんの目的はどうなる?」
レナ・ルナール:「シェイルの敵は魔法局だからね。」
レナ・ルナール:「僕が誓ったのはシェイルの日常を取り戻すこと。」
ニーアム・マッキーン:「あなたは戦いたいの?レナ・ルナールの言った通りにするのって……とても難しそうだけれど」
ニーアム・マッキーン:シェイルを見る。
"10上がり"ジャック:「そう、レナの目的を聞いたうえでの」
"10上がり"ジャック:「シェイルの目的や」
嘴子原シェイル:「総括図を守ること、じゃなくて……」
嘴子原シェイル:「私がこれから、どうするのか……?」
レナ・ルナール:「ずっと戦いに身を投じたいといのなら」
レナ・ルナール:「それは僕にとっても悪くないことだけれど。」
レナ・ルナール:「シェイルはそうじゃないでしょ?」
レナ・ルナール:「家に帰って、やりたいことも。創りたいものだってあるはずだ。」
嘴子原シェイル:「……うん。私がここまで来たのは」
嘴子原シェイル:「前提と、必然と、ある種の運」
嘴子原シェイル:「まだ歩けるっていうのは、意志よりもむしろ、刻んだ行動原理に近かったと思う」
嘴子原シェイル:「私は」
嘴子原シェイル:……私は、これから。
嘴子原シェイル:「魔法局を倒して、その先、どうすればいいんだろう…………」急に齎された、命題との直面。
嘴子原シェイル:あるいは、ここまで迷い続けた道への清算なのか。
嘴子原シェイル:……思考が上手く纏まらない。思い返してみれば、あの家を借り続けたことだって───
嘴子原シェイル:「……そういえば」
嘴子原シェイル:「そういえば、一つ気になっていたんだ」
レナ・ルナール:「どうしたの?」
嘴子原シェイル:「『キングダム市街総括図を提出しなければ、円卓議会が動く』」魔法局はそう告げた
嘴子原シェイル:「なぜ・・?」
レナ・ルナール:「理由はいくつか考えられるね。」
嘴子原シェイル:「だから、私は円卓と魔法局が結託してると踏んで、リンダの一軍に加わった」
嘴子原シェイル:「総括図には、円卓は関わってなかったはずなのに……?」
レナ・ルナール:「その代わり定時制と深く関わっていた。」
レナ・ルナール:「定時制は先の政変でその地盤が大きく揺らいでいる。」
レナ・ルナール:「そんな折に、『総括図』なんでキングダムの急所になりうるものを秘密裏に保持していたら」
レナ・ルナール:「円卓にとって彼女らを責める絶好の理由になりかねない。」
嘴子原シェイル:「……」
ニーアム・マッキーン:「魔法局も円卓が怖かったんだね」
レナ・ルナール:「だから、円卓が動く前に自ら統括図を差し出して、自分たちに叛意がないこと示したい。」
レナ・ルナール:「っていうのもあると思わない?」
嘴子原シェイル:「……そのための生贄、いや、リスクヘッジか」
嘴子原シェイル:「となると……クソっ、流石に分からないな」想像の、能力の限界
嘴子原シェイル:「急にそんな情報を差し出された円卓が、どう動くかなんてのは……」
レナ・ルナール:「シェイルはさ」
レナ・ルナール:「考え込み過ぎる癖があるね。」
嘴子原シェイル:「え?いやいや……」
嘴子原シェイル:「えっ……そうかな……」
レナ・ルナール:「そうだよ。今の円卓の話もそうだし、今回の事件が終わったあとのこともそうだったでしょ?」
嘴子原シェイル:「それは……」
レナ・ルナール:「考えることが無駄だとは言わないよ。」
レナ・ルナール:「でも、そのせいで逆に足が止まっちゃうぐらいなら。」
レナ・ルナール:「近くにいる人を頼ってもいいんじゃないかな。」
レナ・ルナール:「魔法局を倒してからだって」
レナ・ルナール:「君が望むなら、僕は君の隣にいるよ?」
嘴子原シェイル:「……レナは」
嘴子原シェイル:今日だけで何度思い出しただろうか。あの日のことを。
嘴子原シェイル:「『約束』、してくれるの?」
レナ・ルナール:「さっきも言ったでしょ?」
レナ・ルナール:「魔女は『約束』を守るものなのさ」
嘴子原シェイル:「……そっか」胸のつかえが、少しだけ。
嘴子原シェイル:今は取れなくても、少しだけ、前への道が開いた気がした。
"10上がり"ジャック:(重い…事実上の束縛やん)
"10上がり"ジャック:「ちなみに逃げたい思うたら、逃げ場所くらいの手引きはしたるで」
嘴子原シェイル:「はは……。相変わらず頼りになるなぁ、ジャックも」
"10上がり"ジャック:(まあ、これは無駄やろな。『約束』は持ちかけられた方も縛るからなあ)
レナ・ルナール:「シェイルは逃げたりしないよ。」
レナ・ルナール:「逃げるぐらいなら最初から統括図を差し出してるさ」
嘴子原シェイル:「かもね」
"10上がり"ジャック:「まあ、ええわ」
"10上がり"ジャック:「まだ、落としどころをどないするかは決まっとらんわけや」
レナ・ルナール:「そのためのテーブルに座ろうとしている段階だからね。」
"10上がり"ジャック:「レナちゃんは一番テーブルに座る気なさそうやからなあ」
GM:〈知覚〉で判定をおねがいします。難易度7。
"10上がり"ジャック:判定だ!了解
嘴子原シェイル:(7+1)dx>=7
DoubleCross : (8DX10>=7) → 10[1,4,6,6,8,8,10,10]+10[4,10]+9[9] → 29 → 成功

嘴子原シェイル:回りすぎ
"10上がり"ジャック:この状況では流石に浮かんではいないだろう
レナ・ルナール:草
"10上がり"ジャック:素で振るしかない
"10上がり"ジャック:4dx>=7
DoubleCross : (4DX10>=7) → 9[2,7,8,9] → 9 → 成功

レナ・ルナール:いや…流石に……
レナ・ルナール:このシーンは会話でシーンが途切れるだろ…!このままバトルは…ないだろ!
嘴子原シェイル:そんなまさか
レナ・ルナール:ないですよね!GM!
GM:え?そんなこと言いましたっけ?
GM:判定が成功したキャラクターは全員気づき、また注意を呼びかけて構いません。
GM:『狙撃』が来ます。回避行動を取る必要がある。
レナ・ルナール:くそ。判定
レナ・ルナール:4dx+1>=7
DoubleCross : (4DX10+1>=7) → 8[4,6,7,8]+1 → 9 → 成功

レナ・ルナール:成功
嘴子原シェイル:よし全員成功!
GM:入り組んだ配管類の隙間から、何かが光った。
GM:反射光だ。例えばスナイパーライフルのスコープのような――
"10上がり"ジャック:「ちッ!」とりあえず身を隠す
嘴子原シェイル:「──そうだ。この取水地は」
嘴子原シェイル:「仮に。水門は閉じられてても。向こう側は、当然入ってこれるんだ!」体を低く丸めて転がりながら退避
GM:ダ   ン  ! !
GM:シェイルのいた地点に何かが着弾した。
GM:見覚えがある。硬殻を持つ、ダンゴムシのような蟲だった。
嘴子原シェイル:くぅッ……!間一髪。そして、この弾丸の形状は。
レナ・ルナール:「噂をすれば」
レナ・ルナール:「──だ」
"廃疾鳴らし":「――情報通りだったな。嘴子原シェイル」
"廃疾鳴らし":「よくぞ戻ってきてくれた。円卓に誅罰されずにここまで来てくれた」

"廃疾鳴らし":「その点に関して、私は心から感謝している」リロードの音。
嘴子原シェイル:「……地球の裏側にでも転送されて欲しかったんだけどね……!」
GM:もう一人、無手でシェイル達にふらふらと近づいてきているものがいる。

"シモードニラップ":「……」
"シモードニラップ":「ルイェシ原子嘴。はちにんこ」
"シモードニラップ":「"プッラニドーモシ"は前名。るすを拶挨は私」
嘴子原シェイル:「……ああそう。そういう"縛り"?」
嘴子原シェイル:「さぞ挨拶には向かない魔術名なまえだとお見受けするよ」
レナ・ルナール:「ジャック。端的に言えば一人は見ての通りの狙撃手。もう一人は瞬間移動をする白兵の使い手だ。」
"廃疾鳴らし":「君の火力では"シモードニラップ"の防御を突破することはできない」
"廃疾鳴らし":「そこの魔女の助けだけでどこまでやれるか、じっくり観察させてもらおう」
レナ・ルナール:「詳細な術式は…君ならすぐに理解できるさ」
"10上がり"ジャック:「めんどくさいのは取り合えず理解したわ」
"10上がり"ジャック:「喋り方がめんどくさいからねえ」
"シモードニラップ":「てしと果結るすを闘戦が私。るなにとこす渡を『図括総』はたなあ」
"廃疾鳴らし":「魔法局、黒窓学派――"廃疾鳴らし"」ガシャッ
"廃疾鳴らし":「今こそ私の仕事を果たす!」
GM:ミドル戦闘を開始します。
レナ・ルナール:こい!!

  "廃疾鳴らし"[7]


     15m


 "シモードニラップ"[7]

      5m

シェイル[12/62] レナ[4/95]
  ジャック[8/86]

■ラウンド1

GM:こちらのセットアップ行動はありません。
嘴子原シェイル:特になし
レナ・ルナール:なし
"10上がり"ジャック:コーリングシステムでスカイキッドを手元に呼び戻し登場状態に
"10上がり"ジャック:「戻れ」
"10上がり"ジャック:『skykid』
"10上がり"ジャック:重力遮断光がジャックを包む。
"シモードニラップ":「たし解理。い使械機」
GM:行動値12。シェイルさんの行動です。
嘴子原シェイル:カバー位置にいた方がよさそうかなぁ マイナーはなし
嘴子原シェイル:メジャー 《ギガンティックモード》+《コンセントレイト:モルフェウス》
嘴子原シェイル:対象は廃疾鳴らし
GM:射程距離は足りていますか?
嘴子原シェイル:えっよく見たら15m空いてる こっこいつ~~
レナ・ルナール:いやらしい!
GM:狙撃手が敵の射程内に入ってくるわけないんだよな
嘴子原シェイル:足りないので対象をシモードニラップに
嘴子原シェイル:妨害ありますか?
GM:ありません。
嘴子原シェイル:では
嘴子原シェイル:(7+1)dx7+6+3
DoubleCross : (8DX7+9) → 10[1,1,6,7,7,8,8,9]+10[2,6,6,7,10]+6[5,6]+9 → 35

嘴子原シェイル:いい感じ
レナ・ルナール:グッド
嘴子原シェイル:ダメージいきます
"シモードニラップ":ガード。《八重垣》《魔人の盾》。
"10上がり"ジャック:相手のリアクションがまだ
嘴子原シェイル:あっそうだった
"10上がり"ジャック:ウワ堅そう
嘴子原シェイル:こいつ~~
レナ・ルナール:ガン乗せしちゃう?
"10上がり"ジャック:いやー
"10上がり"ジャック:魔人の盾だから
"10上がり"ジャック:此処は見送ってもいいかも
嘴子原シェイル:ただコンビネーターあるので1点は通したいんですよね
"10上がり"ジャック:リザレクトできる状態を維持した方がいい
"10上がり"ジャック:NPC切らない方なら
"10上がり"ジャック:乗せても良いか
嘴子原シェイル:ですね お願いします
"10上がり"ジャック:【原初の紫:凍てつく刃】+【ストレングスン】+【道化の出し物】
"10上がり"ジャック:ダメージ1d10+25
嘴子原シェイル:ありがとうございます!
嘴子原シェイル:4d10+5+1d+1d+(1d10+25)
DoubleCross : (4D10+5+1D10+1D10+(1D10+25)) → 26[6,8,5,7]+5+1[1]+1[1]+(6[6]+25) → 64

嘴子原シェイル:装甲-5扱い
レナ・ルナール:どうや!!
"シモードニラップ":うえ~~
"シモードニラップ":生きてはいるけど
"シモードニラップ":制限エフェクトケチってこの火力は嫌すぎ
"10上がり"ジャック:ジャックの侵蝕率を8(→ 8)増加 (86 → 94)
GM:手番は行動値8のジャックさん。二個同時進行なので反応遅いのはご容赦ください
嘴子原シェイル:あ、ダメージ通ったのでラウンド中被ダメ+2Dです
嘴子原シェイル:侵蝕も上げ、武器も破壊しておきます
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルの侵蝕率を5(→ 5)増加 (62 → 67)
"10上がり"ジャック:はーい
"10上がり"ジャック:範囲撃たれる可能性考えてエンゲージを切るか
"10上がり"ジャック:5m横に移動し メジャーで"シモードニラップ"を射撃
"10上がり"ジャック:4dx+11
DoubleCross : (4DX10+11) → 8[1,3,5,8]+11 → 19

  "廃疾鳴らし"[7]


     15m


 "シモードニラップ"[7]

      5m

シェイル[12/67] レナ[4/95] 5m   【飛】ジャック[8/86]

レナ・ルナール:雫切る?
"シモードニラップ":ガード。《八重垣》。
"10上がり"ジャック:切ってもらえればダメージが増える
レナ・ルナール:ガードならいいか…!
"10上がり"ジャック:火力は低いから1d増えると大きいかもだけど
"10上がり"ジャック:ナシならなしで仕方ない
"10上がり"ジャック:ダメージ出します
"10上がり"ジャック:2d10+2d10+8
DoubleCross : (2D10+2D10+8) → 11[1,10]+11[10,1]+8 → 30

"10上がり"ジャック:極端な出目だなあ
"シモードニラップ":え~~っ思ったよりでかいんだが
"シモードニラップ":普通にやられました。西洋剣二刀流で八重垣していたのだ
"シモードニラップ":復活エフェクトはなし。
嘴子原シェイル:やった~ まずは一体
レナ・ルナール:やったぜ
"10上がり"ジャック:ヤッタネ

  "廃疾鳴らし"[7]


      20m

シェイル[12/67] レナ[4/95] 5m   【飛】ジャック[8/86]

GM:最後はレナちゃんの手番。
レナ・ルナール:あ、もしかして"廃疾鳴らし"はさっきの狙撃で行動済ってこと!?
嘴子原シェイル:スピフォだったんだ
GM:すみません
GM:すっかり忘れてた!廃疾鳴らしの行動になります。
嘴子原シェイル:はーい
レナ・ルナール:いいよ
"10上がり"ジャック:OK
"廃疾鳴らし":マイナーで《猛毒の雫》。
"廃疾鳴らし":《コンセントレイト:ソラリス》《腐食の指先》《オールレンジ》《うごめく弾丸》。対象はシェイルちゃん。
レナ・ルナール:ひえ~
"廃疾鳴らし":10dx7+2 命中時重圧、装甲-25、ダメージ時に邪毒LV5を受けます。
DoubleCross : (10DX7+2) → 10[1,1,3,6,7,7,8,8,8,10]+10[2,4,4,5,6,7]+10[10]+3[3]+2 → 35

嘴子原シェイル:うーん 回復してないしお試しドッジしよう
嘴子原シェイル:(2+1)dx-3>=35
DoubleCross : (3DX10-3>=35) → 9[1,5,9]-3 → 6 → 失敗

嘴子原シェイル:駄目です
伊次リクス:4d10+9
DoubleCross : (4D10+9) → 33[10,10,9,4]+9 → 42

嘴子原シェイル:HP1 耐えれません!《リザレクト》
嘴子原シェイル:1d10
DoubleCross : (1D10) → 7

嘴子原シェイル:嘴子原シェイルのHPを7(→ 7)に変更 (1 → 7)
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルの侵蝕率を7(→ 7)増加 (67 → 74)
GM:次は行動値4のレナさん。
レナ・ルナール:はーい
レナ・ルナール:《戦乙女の導き》
レナ・ルナール:対象はシェイル。次のメジャーダイス+3、攻撃力+5
嘴子原シェイル:ありがとうございます~
レナ・ルナール:以上です。
GM:侵蝕上昇どうぞ
レナ・ルナール:95→97
GM:演出は第2ラウンドまでまとめてやってもらうか
GM:あ、邪毒ダメージ15が入ります
嘴子原シェイル:ギャーっ 《リザレクト》
嘴子原シェイル:1d10
DoubleCross : (1D10) → 10

嘴子原シェイル:うげっ
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルのHPを10(→ 10)に変更 (7 → 10)
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルの侵蝕率を10(→ 10)増加 (74 → 84)
GM:ここに来てダイス運がこんなに悪いとは

■ラウンド2

GM:セットアップはなし。何もなければ行動値12のシェイルさんの手番だ
嘴子原シェイル:ありません!

  "廃疾鳴らし"[7]


      20m

シェイル[12/84] レナ[4/97] 5m   【飛】ジャック[8/86]

嘴子原シェイル:では私の手番に
嘴子原シェイル:オートでウェポンケースからキーンナイフを取り出して装備、マイナーで15m前進

 "廃疾鳴らし"[7]


   5m

シェイル[12/84]

   15m

 レナ[4/97] 5m   【飛】ジャック[8/86]

嘴子原シェイル:メジャー、《ギガンティックモード》+《ストライクモード》+《コンセントレイト》
嘴子原シェイル:対象は廃疾鳴らし
"廃疾鳴らし":そんな……私は何もしていないのに
嘴子原シェイル:あの雨の日を忘れたか貴様ーーっ!
レナ・ルナール:嘘をつくな!!
"廃疾鳴らし":チッ騙されないか
嘴子原シェイル:妨害ありますか?
"廃疾鳴らし":なんにもない!だってシモードニラップが全部防いでくれるっていうから……!
嘴子原シェイル:シモードニラップはもういない!
"シモードニラップ":実際こいつは《チェンジ》を持ってました。100%超えてたわけですね
嘴子原シェイル:(7+2+3)dx7+6+3 導き込み
DoubleCross : (12DX7+9) → 10[1,1,1,1,4,4,4,6,6,6,8,9]+10[4,10]+4[4]+9 → 33

"廃疾鳴らし":4dx>=33
DoubleCross : (4DX10>=33) → 10[3,5,10,10]+2[1,2] → 12 → 失敗

"廃疾鳴らし":だめだ!
レナ・ルナール:夢の雫
レナ・ルナール:達成値+10
レナ・ルナール:侵蝕97→100
嘴子原シェイル:ありがとうございます~
嘴子原シェイル:では ダメージ
嘴子原シェイル:(4+1)d10+5+1d+1d+6d+(5) バフ込み
DoubleCross : (5D10+5+1D10+1D10+6D10+(5)) → 23[5,4,7,2,5]+5+7[7]+10[10]+26[5,6,4,6,2,3]+(5) → 76

"廃疾鳴らし":強すぎ
"廃疾鳴らし":こんなものに耐えられるわけがない。一撃粉砕され、戦闘不能です。
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルの侵蝕率を12(→ 12)増加 (84 → 96)
GM:戦闘終了。演出に入りましょう
嘴子原シェイル:はーい 武器も破壊されます



"シモードニラップ":「す渡はたなあを『図括総』。ルイェシ原子嘴」
"廃疾鳴らし":「攻撃を試みてもいいぞ。嘴子原シェイル」
"廃疾鳴らし":「だがあの夜と同じ苦痛を味わうことになる」
嘴子原シェイル:「へぇ──ずいぶんと」
嘴子原シェイル:"チッカー・フリッカー"とやらからコンビ替えをしたみたいだけど
嘴子原シェイル:もはや交わす言葉もない。まずは眼前の術師を止めるべく動く。
嘴子原シェイル:既に、取水地の溜まり・・・に浮かんだ刃から、インクでプールを滲み汚すように光が漏れていて。
嘴子原シェイル:揺れる水面の境界面が、定義を動かされ、動き、捩れ、シモードニラップを取り囲む。
"10上がり"ジャック:(神秘だろうが秘匿だろうが、何であったとして)
"10上がり"ジャック:(それを観測する基準を一つにすれば価値は測れる)
"シモードニラップ":「か術魔の『造構』」
"シモードニラップ":「はれそ」
"シモードニラップ":ギシッ
"シモードニラップ":両袖から黒い刃が伸びる。西洋剣の剣身が影になったような見た目の何か。
"シモードニラップ":「――いならなはに果結るけつ傷を私」
嘴子原シェイル:ああ──それでもひとつ。
嘴子原シェイル:「『総括図』を渡せ?」まだ分からないらしい。
嘴子原シェイル:ノコノコとやって来たお前も。
嘴子原シェイル:「DONT NOD嫌だね」答えはそれだけだ。
"シモードニラップ":少し笑う。
"シモードニラップ":自らを包囲する水面に対して、剣を交差するように受ける。
"シモードニラップ":因果を巻き戻す魔術なのだろう。接触した水が渦を巻くように戻り……
"シモードニラップ":……だが。「!!」
GM:バ シ ァ !!
"10上がり"ジャック:その価値が増える。
"シモードニラップ":「……!たっわ変が『果結』」
"シモードニラップ":全身が水浸しになり、左肩を押さえている。莫大な物量を防ぎきれていない。脱臼した。
"廃疾鳴らし":「前回も、今回も」
"廃疾鳴らし":「つくづく、計算が違う……!」
"10上がり"ジャック:ふわりと宙に浮いている。
"10上がり"ジャック:「たまには働いとるとこ見せとかんとな」
"10上がり"ジャック:「♪」口笛
"シモードニラップ":じっと観察している。
"10上がり"ジャック:「あ、こっちとちゃうで」
"10上がり"ジャック:いつの間にか。
"10上がり"ジャック:"シモードニラップ"の背後に10面ダイスが浮かんでいる。
"10上がり"ジャック:「♪」
"10上がり"ジャック:再度の口笛の合図とともにそれが"シモードニラップ"の後頭部を殴り抜けた。
"シモードニラップ":「え」
"10上がり"ジャック:「サイコロの出目は」
"10上がり"ジャック:「計算では測られへんよ」
"10上がり"ジャック:「出たとこ勝負やからね」
"シモードニラップ":僅かな打撃で、防御に長けた魔術師の"シモードニラップ"が倒れた。本来ならあり得ない現象だった。
"シモードニラップ":命中部位と運動量を緻密に計算していたのか、それとも本当に、まったくの偶然なのか。
"10上がり"ジャック:そのままダイスをキャッチ。
"廃疾鳴らし":「……ッ!どうしてこうなる!!」
"廃疾鳴らし":――ダン!!!
"廃疾鳴らし":シェイルが被弾する。二人とも、"シモードニラップ"を撃破するために足を止めていなければならなかった。
"廃疾鳴らし":「嘴子原シェイル!どうしていつも!君に関することは……!計画通りに行かない!」
嘴子原シェイル:視線を外していた。切り捨てていた。
嘴子原シェイル:執拗に狙ってくることなど、私にすらわかったから。
嘴子原シェイル:だから──あとは、忍耐のみの勝負。
"廃疾鳴らし":「『総括図』を捨てろ!焼却しろ!それだけでよかったはずだ!」
"廃疾鳴らし":「我々は君を追跡せずに済み、君だって生活を捨てることもなかった!」
嘴子原シェイル:一度喰らっているんだ。あの時と違って、進めるってわかったんだ。
嘴子原シェイル:「──捨てない。逃げない。乖離しない」
嘴子原シェイル:「あの二つを抱えて、私は生きていく」
"廃疾鳴らし":「理解、できん!芸術家め……!!」
嘴子原シェイル:「それに──」ニッと。ここにきて、ようやく。ニヒルな笑みが
嘴子原シェイル:「理解不能、計画通りにいかない」
嘴子原シェイル:「芸術家のパトロンになるってんなら覚悟しておかないとね!」
"廃疾鳴らし":「……!」焦り、狙撃銃のボルトを引いてリロードする。
嘴子原シェイル:同時に駆け出す。まだ足りない。
嘴子原シェイル:距離も、威力も。こいつを背から突き落とすには──
嘴子原シェイル:「──レナ」焦りはない
嘴子原シェイル:「『約束』、お願いね」
レナ・ルナール:「はいはい」
レナ・ルナール:柔らかく微笑みながら
レナ・ルナール:───ちりん
レナ・ルナール:と鈴の音を鳴らす。
レナ・ルナール:魔法が音に乗って飛んでいく。
レナ・ルナール:シェイルの五感が開かれる
"廃疾鳴らし":「そんなものは魔術ではない」
"廃疾鳴らし":「万能の、鈴を鳴らすだけの『魔法』など――」
"廃疾鳴らし":「――そいつはただのペテン師だ!嘴子原シェイル!」
嘴子原シェイル:「ああ。なんだ」
嘴子原シェイル:配管類の入り込んだ隙間道。待ち伏せに適していると踏んだ、その一本道・・・
嘴子原シェイル:その奥から。何の変哲もない。六角の巨大な柱が、水平に──
レナ・ルナール:「あはは、ありがとう。」
嘴子原シェイル:「そんな最高なことを──今更思い出させてくれるなんてね」
レナ・ルナール:「君のお陰で、やっぱり僕は『魔女』だと確信できたよ。」
嘴子原シェイル:追突する。突き鳴らす。純然たる質量の塊。
レナ・ルナール:「何故なら、魔女は否定され、迫害されるものだからね」
"廃疾鳴らし":「……くそ」逃げ場はない。
"廃疾鳴らし":ゴシャ!!
嘴子原シェイル:「私も思い出したよ。私の、気負わない、普段通りの術式やり方を」
"廃疾鳴らし":柱に直撃され、紙切れのように墜落する。
GM:ひとまず、眼前の脅威は凌いだ。
GM:だが問題は、シェイル達が逃げ込んだこの場所が魔法局に察知されたということだ。
GM:あるいは、他の何者かが既に勘付いているのか?
GM:すぐに合流し、この場を離れる必要がある――



ヒンシェルウッド第2浄水場

GM:ウルスラとミズキ、そしてリンダが流れ着いたのは、浄水場の広大な取水池だった。
GM:岸のすぐ上方で、水が滝のように流れ落ちている。あそこから落水したのだろう。
GM:『総括図』からすれば、シェイル達もそう遠くに流れ着いてはいない。広い浄水場を探索しながら合流する必要がありそうだ。
籟ミズキ:「ん……う~ん……」
籟ミズキ:「うう、その桃はダメです。食べると、腕が猩々のものに……!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「本当にあるのかな崑崙山に…」
籟ミズキ:「ピンクのクジラではありません。戻って下さい先生……ハッ」
籟ミズキ:目を覚ます。
ウルスラ・ミック・ベニ:「おはよう寝坊助さん」ニカッと笑顔が覗き込む。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ちょっと魘されてたけど…熱はなさそうかな」ぴたりと手のひら額に当てて。
籟ミズキ:「ええはい、ウルスラさん……ええと、本日も素敵な笑顔ですね」
籟ミズキ:「お日柄も良く……枕も快適で……枕……」
籟ミズキ:「やや!」
籟ミズキ:がばりと起き上がり正座になる。
ウルスラ・ミック・ベニ:《万能器具》で作り出した毛布にくるまり、3人で草食ドラゴンに乗って移動中。
リンダ・L・ワインライダー:「目が……覚めたか」隣に座り込んでいる。
リンダ・L・ワインライダー:「籟ミズキ、よく殿を務めた。あの状況であれほど戦える者はおまえ以外にいなかっただろう」
籟ミズキ:「エヘヘ。お恥ずかしいところを……ええと」リンダの首元を確認する。
籟ミズキ:ついで光に貫かれた胸を。
リンダ・L・ワインライダー:首輪はついていない。だが、撃ち抜かれた傷はまだ完全には再生しきっていなかった。
リンダ・L・ワインライダー:「なに、かすり傷だ」笑ってみせる。
籟ミズキ:「そう仰るならよいのですが……」
ウルスラ・ミック・ベニ:寝かせていたミズちゃんが起き上がったので、毛布を少し引き上げ太ももを隠す。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ミズちゃんの手当もしておいた。他のメンバーはこれから合流だね」
籟ミズキ:「ありがとうございます! またお世話をかけてしまいましたね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「お互い様だよ。今のボクじゃあ鉄騎王とやり合うのは無理だったしね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ああして食い止められるのはミズちゃん一人だった…レナちゃんとリンダちゃんの機転にも感謝しないとだ」
籟ミズキ:「いいチームだという思いです」
リンダ・L・ワインライダー:「おれ達は困難を乗り越えることができた」
リンダ・L・ワインライダー:「これはもはや根拠のない自信ではなく、実力と実績に裏付けられた事実だ」
リンダ・L・ワインライダー:「あの"ブリューナク"でさえ、"拷問王"と"鉄騎王"を一日のうちに突破することなどできなかったのだからな」
籟ミズキ:「あなたが……失礼を承知で口にすれば。驚いておりますが」
籟ミズキ:「信頼のおけるリーダーであるからこそです。私たちは互いのことを強く知っているわけではない」
籟ミズキ:「リンダさんが何を目的にして、どう行動し、我々をどう思っているのかは強く共有されていることと思いますから。自然纏まりやすいというもの」
ウルスラ・ミック・ベニ:(対立する意見であっても、きちんと受け止めてくれるもんな…)
ウルスラ・ミック・ベニ:そもそもの出発点からして、リンダはボクをモリーの友人だからと助けてくれた。
ウルスラ・ミック・ベニ:ARESについていけず、この義勇軍にも参加しなかった…ボクたちと意見を違える者も友人として扱う。公明正大で頼もしい統率者だと言える。
籟ミズキ:「それで、あのぅ……」
リンダ・L・ワインライダー:「……うむ」
籟ミズキ:「こういったメンバーに分かれてしまった今切り出すのは公正でない気もするのですが……!」
籟ミズキ:「うう……やっぱり公正でない気がします。やめておくか……」
籟ミズキ:苦い柿を食べたみたいな顔をしています。
リンダ・L・ワインライダー:「首輪の件か」
籟ミズキ:「何故!?」図星!
リンダ・L・ワインライダー:「おまえ達が潜在的な不満を抱えていることはわかっている」
リンダ・L・ワインライダー:「いずれ、より深く意見を聞くつもりではあった。その暇はあまりなかったが」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そうだね、リンダちゃんの考え方も聞きたかった。そう思うと結構都合がいいかも」
ウルスラ・ミック・ベニ:「結果的に良かったことにしなきゃ勿体ない」前向きな考え方。
籟ミズキ:「ではお言葉に甘えて、堕剣の楔片についてのお話といたしましょう」
籟ミズキ:「鉄騎王へのブラフは──肝が冷えました。機がくれば使用する、という前提であることと思いますが……」
籟ミズキ:「言ってしまうと、我々がボロボロになりいよいよ困窮した時に……というわけではないんですよね、多分……」
リンダ・L・ワインライダー:「手段を持っていながら、使うべき時に使えずに終わるというのは、最も愚かだ」
リンダ・L・ワインライダー:「だが、"鉄騎王"との戦闘では、幸いにしてそうはならなかった」
リンダ・L・ワインライダー:「ミズキ、おまえの奮戦があったからだ」
籟ミズキ:「……はい! その言葉はつまり」
籟ミズキ:「なんとかなるかもしれない……かもしれない間は使わないでいてくれるということですね? リンダさんは誠実で我々のやり方に理解を示してくださる方ですから……!」
リンダ・L・ワインライダー:「そう考えている。おれとて、使わずに済むのならばそれが一番よいのだ」
籟ミズキ:こういうとき、すぐに気配を丸出しにしてしまう手合いである。およそ説得やら交渉やらに全く向いていないのは本人の自覚するところではあるが。
籟ミズキ:リンダ・L・ワインライダー相手にはそれが問題になることはないだろう。
リンダ・L・ワインライダー:「他のARESの者もそうだったはずだ」
リンダ・L・ワインライダー:「戦争の成立のために"堕剣の楔片ダモクレス・ウェッジ"を用いた者はいても」
リンダ・L・ワインライダー:「その使用自体を目的としていた者はいない……とおれは考えている」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あくまで強力で効果的な兵器ってことだね」
籟ミズキ:「それは……」そうだろうな。と思う。筋を間違えたな、とも。
リンダ・L・ワインライダー:「だが、おまえ達の口ぶりは、何かそれ以上に」
リンダ・L・ワインライダー:「極めて許しがたい印象を、首輪の使用に対し感じ取っているように思える」
ウルスラ・ミック・ベニ:「うん。主な拒否感はそこにある…ボクの場合はちょっとアンフェアだとも思うけどね」
籟ミズキ:「多分ぜんぜん理由は異なるので、聞きましょう」
籟ミズキ:リンダちゃんの側に並んでちょこんと座る。
リンダ・L・ワインライダー:「本質的には、使用者自身が代償を背負う兵器だ。仮にそれが否定されるべき行いだとして」
リンダ・L・ワインライダー:「禁忌の手段に手を出した愚か者が一人で破滅することに、なぜそうも否定的なのか」
籟ミズキ:(なんでこんなに話がわかる人なのに、思想がこう……強い! 順序が逆なのでしょうが)
ウルスラ・ミック・ベニ:「くああ、刺さるな~その言い方は懐がチクチクする」痛いところを突かれる仕草。
ウルスラ・ミック・ベニ:「というのも首輪を見た時に言ったじゃない。それはジャームの肉体と衝動が素材になっているって」
籟ミズキ:「死者を冒涜しているから受け入れがたいということですか?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「この場合そっち系は関係ないかな。ボクの宗教を押し付ける間柄ではない。製造元なら話は別だけど」
ウルスラ・ミック・ベニ:「キングダムの王鍵や…崑崙山で言うところの宝貝みたいな、遺産の中でも特に強力な持ち主を選ぶやつは」
ウルスラ・ミック・ベニ:「聖剣、弓矢、賢者の石とかは…器物自体が意志を宿すからこそ、強力で気難しいんだよね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「つまり他者の精神を取り込んで、自分の人格を改変するっていう意味では…似たようなものなんだよ」
ウルスラ・ミック・ベニ:特にボクが取り戻そうとしている勇者の徴は、その傾向が非常に高い。
ウルスラ・ミック・ベニ:「いきなり話が変わるように聞こえるかもだけど、リンダちゃんの友達の定義って何だい?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「思想や意見を違えても、キミはボクらをそう呼び扱ってくれるよね」
リンダ・L・ワインライダー:「急に言われたところで、すぐ定義できるものでもあるまい」
リンダ・L・ワインライダー:「友人は友人だ。友人の意味を考えながら友人になるわけではない」
籟ミズキ:「わ、意外です。リンダさん、私がこれまで会った誰よりも友達の定義についてははっきりしていそうなのに」
ウルスラ・ミック・ベニ:「わかる~」
リンダ・L・ワインライダー:「言葉で区切ってしまえば、その定義から取りこぼされた者は」
リンダ・L・ワインライダー:「友人ではない、ということになってしまう」
リンダ・L・ワインライダー:「そうではない。心が先で、理屈はあとだ」
籟ミズキ:「でも……そうですね。別にこれがこうという概念ではなく、いつの間にかなっているものなのかも」
リンダ・L・ワインライダー:「おれはおまえ達を友人だと思っている。おまえ達がおれを友人と思うかどうかは、自分の心に聞くことだ」
籟ミズキ:「我々もこの短い間にそういった機序で友人扱いされていると思うと……」
籟ミズキ:「非常に温かい気分になりますね!」
籟ミズキ:リンダの矮躯を抱えあげて、すっぽりと膝に乗せる。
リンダ・L・ワインライダー:「ウルスラ。話の続きを聞こう」
ウルスラ・ミック・ベニ:「全くもってその通り、リンダちゃんと友達になれた事はすごく嬉しい」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクは友達が増えるのが好きだ。好きなものが多いほどますます嬉しいことが出来る」
ウルスラ・ミック・ベニ:「だから敵に対してもしっかり挨拶をするし、好きになれるよう努力をしている」
リンダ・L・ワインライダー:「危機感が欠如しているわけではなかったのだな……」驚いている。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ハハハ、ボクについて詳しくなってくれて何よりだよ」
籟ミズキ:「ウルスラさんはしっかり者ですよ」比較対象が自分。
ウルスラ・ミック・ベニ:「…だからこそ、リンダちゃんが変わり果ててしまうのが怖いな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ジャームの精神を取り込むようなことをして、好きな人がおかしくなってしまうのはとても辛い」
ウルスラ・ミック・ベニ:「リンダちゃんじゃなくても、まだ出逢った事のない、これから友達になれるかもしれない誰かであっても」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ジャームのようになって欲しくない…それが堕落の楔片を忌避する一番の理由だ」
リンダ・L・ワインライダー:「……おれは、すべてのリスクの終着点は『死』だと考えていた」
リンダ・L・ワインライダー:「跡形もなく変化してしまうこともまた、今の自分が『死ぬ』ことと捉えられるからな」
リンダ・L・ワインライダー:「だが、変化は死より恐ろしいことがある。確かに、一理あるのかもしれん」
籟ミズキ:「こういったこと、けっこう丁寧に言葉にする方なのですよね。月並みかもしれませんが、貴女を思えばこそというのが、ウルスラさんの恐れということで……」
籟ミズキ:リンダを抱えあげて、今度はウルスラの膝に乗せる。
リンダ・L・ワインライダー:「む」
ウルスラ・ミック・ベニ:顎を肩に載せ、ぺたりと頬を寄せる。
ウルスラ・ミック・ベニ:「聡明なリンダちゃんが暴走したら、この作戦の未来も危ういしね~」強烈な衝動は作戦行動を行うにあたり非常にリスキーだ。首輪がどれほど人を呑むかは知らないが。
ウルスラ・ミック・ベニ:この半ジャーム化兵器はキュナリオンが活用していたと聞くが、恐らくあそこは…悪趣味な言い方をすれば首輪を手繰り獣に言うことを聞かせる技術に長けていたからこそ、上手く扱えていたのだろうと思う。
籟ミズキ:「確かに私にも、単に危ないということ以上の忌避があります……実は……見破られてしまうとは」
籟ミズキ:「使用を思いとどまっていただくことが不可能なことはうすうす感じております。というか、これまでにもきっと何度も使用され、高い戦果を上げているのでしょうし……」
リンダ・L・ワインライダー:「ミズキの意見も聞こう」
籟ミズキ:「……私は」
籟ミズキ:「ARESなる宣誓のことが──実はそんなに嫌いではありません」
リンダ・L・ワインライダー:「そうだったのか?我々は"五星君"と何度も交戦してきた」
リンダ・L・ワインライダー:「てっきり崑崙山の方針レベルで我々と敵対しているものだと……」
籟ミズキ:「勘違いしないで下さい」ビシッ!
リンダ・L・ワインライダー:「にゃっ」
籟ミズキ:「決して賛同はできません……できません……が!」
籟ミズキ:「十字冠の庇護のもと、不死身のオーヴァードが闊歩するこのノヴァリスで」
籟ミズキ:「人の命を効率的に奪い、削ることが何の損失もなく行われる、いいえ。失われてゆくものがあるのだと思います。死は──」
籟ミズキ:「大事なものです。我々にとって」
籟ミズキ:「だから。そう思っている方のことはそうでない方より少しだけ好きですよ。ほんの少しだけ」
リンダ・L・ワインライダー:「……このノヴァリスから卒業した後のことを、考えることがある」ぼんやりと空を見上げる。
籟ミズキ:「……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「…十字冠の無い世界、か」
リンダ・L・ワインライダー:「世界から紛争がなくなった時代はない。おれ達の行く末も、わざわざ平和な国々に送り込まれて何事もなく生活するといったケースは」
リンダ・L・ワインライダー:「極めて少ない、幸運な事例になるのだと思う」
籟ミズキ:「…………ふふ」
リンダ・L・ワインライダー:「オーヴァードは超人だが無敵ではない。戦い続ければいずれ死ぬ……あるいはジャーム化するものだ」
リンダ・L・ワインライダー:「そのような末路が決まっているのだとしたら、友人が欲しい」
リンダ・L・ワインライダー:「『死』がある世界だからこそ、友人がいてほしいと願う。おれは……」そこで言葉を途切れさせる。
ウルスラ・ミック・ベニ:聞きながら少しにやける。ミズちゃんと多分、同じタイミングで。
籟ミズキ:「いずれ死ぬ。いずれジャーム化する。末路が決まっている──なんて」
籟ミズキ:「リンダさん」
籟ミズキ:「貴女の前には──実は無限の可能性があります。今、信じるのは難しいかもしれませんが」
リンダ・L・ワインライダー:「……」
籟ミズキ:「ただ存在するだけで。本当の意味での。きっと何者にもなれる。あなたの燃えるような激しさと強さが諦観から生まれたものだとしても────」
籟ミズキ:「大人の人に会ったことはありますか?」
リンダ・L・ワインライダー:「理事会のことか?それは勿論あるが――」
籟ミズキ:「違いますよ」
籟ミズキ:「子供だけで、世界のすべてに立ち向かわなくてもいいと教えてくれる、素敵な方がいます。ですから」
籟ミズキ:「あなたがそれを知ることになるまで、私はあなたを守らなければならない」
籟ミズキ:「そんな話です……意味がわからないですか?」
リンダ・L・ワインライダー:「わからない。ミズキはあまり論理的な根拠を示すほうではないからな。だが」
籟ミズキ:「分からなくても構いませんよ。勿論。慣れてますから」
リンダ・L・ワインライダー:「だが……そういうこともあるのか。何か、いいことがあるのかもしれない」
籟ミズキ:「リンダさんなら、そう言ってくれると思っていました」にっこりと微笑む。
ウルスラ・ミック・ベニ:(同じタイミングというのはどうやら勘違いだったな、絶対ミズちゃんに由来しない言葉が出てきた)
ウルスラ・ミック・ベニ:(素敵な出会いをしたんだな、ちょっと妬ける)
リンダ・L・ワインライダー:少し頭を振る。
リンダ・L・ワインライダー:「おれは、本当は戦いが好きなわけではないのかもしれないな」
リンダ・L・ワインライダー:「『別の可能性がある』と聞いた時のほうが、嬉しく思ってしまった」
ウルスラ・ミック・ベニ:「自分でも言ったばかりじゃない、平和な生活が出来るケースは幸運だって」
ウルスラ・ミック・ベニ:「それは一般論じゃなくて、リンダちゃんから出てきた言葉だと思ってるよ」
リンダ・L・ワインライダー:「………………」長く沈黙する。
籟ミズキ:「……私は。あなたが堕剣の楔片を使おうとすれば。きっとそれを阻むでしょう」
籟ミズキ:「その時こそ、私はあなたと友人でなくなるのだと思っていました。見てわかるかもしれませんが、少ないです、友達」
籟ミズキ:「でも違うみたいですね。例えそういった事が起きても……」
籟ミズキ:「今のリンダさんを見ていると、どうやら友達のままでいられるような気がします」
籟ミズキ:懸念が晴れたといった調子で、龍の背に寝転がる。
リンダ・L・ワインライダー:「……ウルスラは?どう思う」
リンダ・L・ワインライダー:「おまえの目的が心底、おまえがおまえ自身であるために達成すべきものなら――」
リンダ・L・ワインライダー:「おまえ以外の誰かが首輪を使うほうが、おまえにとっては得なはずだ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ふむ、それは…そうだね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「自分で使うのもとても怖い。ボクはボクを取り戻すために戦っているから」
ウルスラ・ミック・ベニ:「…だけど、その為に友達を狂わせてしまったなら」
ウルスラ・ミック・ベニ:先輩や、あの日亡くなった300人や、解体された異形のジャーム兵器のように失われてしまうなら。
ウルスラ・ミック・ベニ:「誰かに使わせた方が、苦しいな。もしもの時は一生後悔する」
ウルスラ・ミック・ベニ:「取り戻したいのも、手放したくないのも偽りなくボクだ」
籟ミズキ:「ニーアムさんは、それを使う程度の大事さじゃない、と表現しましたし」
籟ミズキ:「大意で別に間違っては居ないでしょうね」
籟ミズキ:「取り戻すより先、私やウルスラさんが私自身やウルスラさん自身であるために必要なことがあって──」
籟ミズキ:「それを冒せば目的が意味を失う。わかりますよね。きっと」
リンダ・L・ワインライダー:「……そうだな」
リンダ・L・ワインライダー:「やはり、ウルスラ。最初におまえがおれに言ってくれたことは正しかった」
リンダ・L・ワインライダー:「ともに過ごすことで、互いをよりよく知ることができる」
リンダ・L・ワインライダー:「今までおれが考えてきたことは――」
GM:ズン、という低い音があった。
ウルスラ・ミック・ベニ:す…と半ば立ち上がる。いつでも竜に指示を出せる姿勢。
籟ミズキ:「──!」
GM:地平線まで続く無数のビルを隔てた、南側の方角だった。
GM:その一角で瞬時にして爆炎が上がり、そして黒煙が立ちのぼりはじめている。
GM:遠い。備える必要すらない距離かもしれない。だが、そうだったとしても……
リンダ・L・ワインライダー:「あれは……!"主力隊"の方向ではないのか!?」
リンダ・L・ワインライダー:「くそっ、シェイルがここにいてくれれば……!あの破壊規模はどういう攻撃なのだ!?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あんまり想像したくないな、単独で振るってるかもなんて!」竜を全速力で走らせる。
籟ミズキ:「位置からして鉄騎王──では、ない。発生源は単独のように見えます。では一体、あの威力──」
GM:――ジッ
GM:何かが、竜の足を串刺しにした。転倒し、3人は恐るべき速度で投げ出される。
籟ミズキ:空中で身を翻し、二人をひっつかんで着地したいです。
GM:一見すれば、鉄の矢のように見えた。
GM:だが、その形状はさらさらと崩れて
GM:黒い砂のようになる。鉄分を含んだ砂。ウルスラ・ミック・ベニには見覚えがある。
籟ミズキ:「捕捉されています! これは……!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……は?」慣れたこと、猫のようにぶらんと吊るされながら…驚愕に顔を歪める。
GM:ジッ!!ジッ!!ジッ!!
GM:ミズキの助けで着地した直後、さらに高所から三連射される。明らかにウルスラを狙っていた。
ウルスラ・ミック・ベニ:「いや、いやいや、そんなことあっちゃ…えっ?」
???:「…………逃げてどうするんですか?」
???:「逃げるくらいなら、来なくてよかったですよね?」
ウルスラ・ミック・ベニ:竜の体を解体し、新たに遮蔽として展開しながら。影で震える。
???:浄水場の建物の上で、指先を構えている生徒がいる。

???:「お久しぶりです、ウルスラ先輩。伊次リクスです。まあ覚えていないですよね?」
伊次リクス:「どうせ、あなたが欲しかったのは"勇者の徴"だけなんですから」
GM:そのような名前の生徒がいた。かつて、倫道アカネの配下の生徒として行動を共にしていた――
GM:倫道アカネが死んだその日にも。
籟ミズキ:「お知り合いのようですね」
ウルスラ・ミック・ベニ:ひとつ、深呼吸。パンッと頬を両手で叩き、穴の開いた屍竜の上に立つ。
ウルスラ・ミック・ベニ:「久しぶり。ボクより元気そうで何よりだ!」
リンダ・L・ワインライダー:「なんだあれは」
リンダ・L・ワインライダー:「まさか遺産継承者なのか?」
籟ミズキ:「分かることもあります──たいへん怒っておいでです! ウルスラさんに!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ただの遺産継承者じゃあないさ」
伊次リクス:「あれから頭もおかしくなったんですってね。ヘラヘラして、バカみたいな口調になって――」
伊次リクス:「もう見てられないですから、殺してあげますよ」
伊次リクス:「アカネ先輩が生きていたってそうしたはずです」
伊次リクス:「この"勇者の徴"で」
伊次リクス:ざわり、と指先から砂が零れ落ちる。
ウルスラ・ミック・ベニ:「……はは」
伊次リクス:「本当の死人の仲間にしてやる」
ウルスラ・ミック・ベニ:その時彼女の目に映る表情は、どんなものだっただろうか。
ウルスラ・ミック・ベニ:痴愚か道化のような笑顔だったか、それとも幽鬼のような薄ら笑いだったか。
ウルスラ・ミック・ベニ:「良いだろう、先輩として見てあげる!」
GM:ミドル戦闘を開始します。

 リクス[8]

  10m

 ウルスラ[8/94]
 ミズキ[12/87]

  10m

射撃タレット[4]×2

GM:背後で、浄水場防衛のための射撃タレットが稼働している。動作がおかしい。
GM:何らかの干渉を受けているのかもしれない。挟み撃ちにされている。
籟ミズキ:マジで戦闘始まっちゃった
籟ミズキ:ヒョエ~

■ラウンド1

GM:こちらからのセットアップはありません。
ウルスラ・ミック・ベニ:こっちもないです
籟ミズキ:怨念の呪石を起動 侵蝕90
籟ミズキ:攻撃力が2d10増加し暴走!
GM:ではまずは行動値12のイニシアチブ。
伊次リクス:《スピードフォース》。
籟ミズキ:げっ速い
ウルスラ・ミック・ベニ:瞬間行動だとぉ
伊次リクス:マイナーで《ハンドレッドガンズ》《バトルビート》。
籟ミズキ:くっ射撃だ 復讐できない
伊次リクス:大丈夫!安心して
伊次リクス:だって狙うのはウルスラ先輩だけだから
ウルスラ・ミック・ベニ:リクスちゃん……!
籟ミズキ:レズがよぉ……!
伊次リクス:《コンセントレイト:ハヌマーン》《電光石火》《音速攻撃》《浸透撃》。
伊次リクス:20dx7+3 ガード不可
DoubleCross : (20DX7+3) → 10[1,2,4,4,4,4,4,5,5,5,6,7,7,7,7,7,8,8,9,10]+10[1,1,4,5,6,8,8,10,10]+10[1,2,4,10]+3[3]+3 → 36

伊次リクス:1d10
DoubleCross : (1D10) → 9

伊次リクス:9点消費
籟ミズキ:自傷してる メンヘラだから
ウルスラ・ミック・ベニ:血反吐をまき散らしながら一人の相手にのみ襲い掛かる女!?
ウルスラ・ミック・ベニ:4dx-1>=36 オラッ先輩ドッジ
DoubleCross : (4DX10-1>=36) → 9[4,7,8,9]-1 → 8 → 失敗

ウルスラ・ミック・ベニ:駄目~っ!ダメージどうぞ
伊次リクス:4d10+9
DoubleCross : (4D10+9) → 17[7,5,1,4]+9 → 26

ウルスラ・ミック・ベニ:ぐ……車かHP回復があれば耐えられたな。リザレクト!
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (94 → 103)
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニのHPを9(→ 9)に変更 (8 → 9)
GM:行動値12。手番はミズキちゃんです。
GM:ウェポンケースの装備も忘れずにね
籟ミズキ:どうしよう~~~(ありがとうございます)
ウルスラ・ミック・ベニ:ワンショットツーキルはツーしかキルできないからな
籟ミズキ:容赦なくツーキルを切っておくべきではある気がする あとウルスラちゃんが吹き飛ぶのは避けたい
リンダ・L・ワインライダー:おれもいるぞ
ウルスラ・ミック・ベニ:タレットタレットか、タレットリクスかだね
籟ミズキ:本当にありがたい
籟ミズキ:タレットリクスでいきます。
籟ミズキ:マイナーでタレットに接敵
籟ミズキ:《コンセントレイト》《風鳴りの爪》《ワンショットツーキル》
籟ミズキ:11dx7+8 ウェポンケースでオートアクションでダークテスタメント装備です!
DoubleCross : (11DX7+8) → 10[1,1,2,2,4,5,6,6,8,9,10]+10[5,7,9]+10[8,8]+10[3,8]+4[4]+8 → 52

GM:ヒエ~ッ
伊次リクス:4dx+1>=52
DoubleCross : (4DX10+1>=52) → 9[2,8,8,9]+1 → 10 → 失敗

籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を7(→ 7)増加 (90 → 97)
射撃タレット:2dx>=52
DoubleCross : (2DX10>=52) → 7[5,7] → 7 → 失敗

GM:どちらも回避失敗。
籟ミズキ:6d10+5d10+17 ダメージ
DoubleCross : (6D10+5D10+17) → 26[2,3,5,5,5,6]+43[9,6,9,9,10]+17 → 86

籟ミズキ:2,3を振り直し
籟ミズキ:2d10+81
DoubleCross : (2D10+81) → 9[8,1]+81 → 90

射撃タレット:そんなの耐えられるわけないロボ
射撃タレット:一撃で消し飛びます。
ウルスラ・ミック・ベニ:かわいいな
伊次リクス:リクスも一撃で撃破された。復活エフェクトはありません。
籟ミズキ:キングダムのくせにロボのかわいさでも勝負できるなんて……!
籟ミズキ:勝っちゃった
ウルスラ・ミック・ベニ:リ、リクス……
籟ミズキ:というわけで行動終了です。
ウルスラ・ミック・ベニ:この流れで背を向けてタレット攻撃しに行くことある?
GM:じゃあ戦闘終了でいいですよw
ウルスラ・ミック・ベニ:あ、ありがとうございます……w
GM:そもそもそんなに足は早くない。リクスを確保して終わりということは十分可能なはずなのだ
ウルスラ・ミック・ベニ:リクス……
籟ミズキ:ごめん リクスちゃん……
GM:演出に入りましょう



GM:鉄砂の矢が、次々と配管を穿つ。
伊次リクス:「お前、お前は……!アカネ先輩を見捨てた!」
伊次リクス:「そうなんですよね!?"勇者の徴"が欲しかったから!」
伊次リクス:「お前なんかが勇者になれるものか!!」
伊次リクス:「薄汚い砂漠のゴミと手を組んで、キングダムに攻め込むなんて真似……!!」
伊次リクス:狙撃というよりも乱射に近い。距離の優位を保ちながら、闇雲に撃ち続けている。
ウルスラ・ミック・ベニ:「……っ!」矢弾を射かけられながら、地下道を駆ける。
ウルスラ・ミック・ベニ:マントを射抜かれ、時には転びかけながら。際限なく無限に供給される弾丸の使い道としては確かに有効だ。
ウルスラ・ミック・ベニ:「違う……違う!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「狙いが甘い、てんで状況把握がなってない、なんだその足さばき、ガフッ!」
伊次リクス:「は?」
伊次リクス:「何言ってるんですか?」
伊次リクス:「『ごめんなさい』が先じゃあないんですかね!?」ガガガガガガガガガ!!
ウルスラ・ミック・ベニ:腹に被弾しながらも身を翻し、釘付けにされずに動き続ける。これは使えるな。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ハァ、ハァ……ッ!言っただろう、先輩としてって!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「先に継いだ使い手として、言ってるんだ。なんだその使われ方は!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ウィスグリタなら後ろに退かず、的確に詰めて死角から撃ったぞ……!」
伊次リクス:「へえ、そうなんですね!?とっくにこの遺産の使い手でいるつもりだったんですか!」
伊次リクス:「びっくりしましたよ。アカネ先輩を差し置いて、そう思えるんだ!?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ウロルーシェの知恵はこの戦況を見て何も教えてくれないのか?」
GM:ウルスラから見ても明らかに分かることがある。
GM:伊次リクスは"勇者の徴"の特性をほとんど扱えていない。
GM:歴代の継承者の戦型を引き出すこともできず、自らの射撃能力で矢を浴びせているだけだ。
ウルスラ・ミック・ベニ:「アルタザールの膂力で弓を引けば、ボクなんか一撃で木端微塵だ!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「リクスが、本当に継げていたなら……諦めだってついたのに」
ウルスラ・ミック・ベニ:「なんでアカネ先輩じゃなくて、ボクなんかの方を見てるんだよ……!」
伊次リクス:「言うべきことは、それが!最優先ですか!?」
伊次リクス:「よくも――そこまでの卑しさが恥ずかしくならないものだと、感心しますよ!」
伊次リクス:「私はキングダムからこの遺産を継承した!お前みたいな薄汚い反逆者よりも相応しいと」
伊次リクス:「キングダムが認めたんだッ!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「だからボクじゃなくて……!」血反吐をぶちまけ、遮蔽から身を乗り出す。
ウルスラ・ミック・ベニ:腹に突き刺さった矢からだくだくと血を溢れさせ、覚束ない足取り。
ウルスラ・ミック・ベニ:いつでも仕留められる女が、真っ直ぐに睨みつける。
ウルスラ・ミック・ベニ:無様に転げ回るボクに意識を向けさせる。こんなに上手く嵌ったのは初めてだ。演技の必要さえなかったろう。
ウルスラ・ミック・ベニ:「死んでほしくなかったから……繋いだのに」
ウルスラ・ミック・ベニ:「キミはそれを、何だと思っているんだ」
伊次リクス:「ハハ……足を止めてるのはどっちだって?」
伊次リクス:「お前は、ふさわしくな――」
籟ミズキ:「そこまで」
籟ミズキ:視界上方より突然に割り込む青龍の角、翠玉の瞳。
籟ミズキ:銃撃を続ける伊吹リクスの正面、気づけば驚くほど近くに、その顔がある。
籟ミズキ:これまで円卓に並び立つ王との戦いにおいて、常にマークされ続けていた崑崙五星君。
伊次リクス:「!」新たに割り込んだ標的に、照準を直そうとしてしまう。
籟ミズキ:注意がたった一人に向けられて、完全に自由だ。遠く仕掛けた砲台が炸裂とともに沈黙するのに今、気づいたかもしれない。
伊次リクス:その射撃は指先だけで可能だ。一呼吸で撃つことができる。そうだとしても……
籟ミズキ:両の手が霞むように瞬いた。
籟ミズキ:攻撃意思の結実する前に、正中線に5つの打突が刻まれ、正体を失わせる。
籟ミズキ:「あなたの考えるような方ではありません。頭を冷やされては!」
伊次リクス:「誰だ、お前ッ」打突音が鳴り響いた後だ。
伊次リクス:膝から崩れるようにしてその場に倒れる。
籟ミズキ:「これでもノヴァリス有数の特記戦力を自負しておりますが……あります? 報されてないこと」
籟ミズキ:ちょっと不満そうである。
ウルスラ・ミック・ベニ:「っ、リクスちゃん!」駆け足で近寄る。
ウルスラ・ミック・ベニ:「うげっ……」途中で転んですったもんだして、全身血まみれで隣にべちゃっと倒れる。
籟ミズキ:「ああっウルスラさん!」
リンダ・L・ワインライダー:「尋常ではない憎悪だったな。何をしたんだ、ウルスラ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「この子は……まあ学校の後輩だよ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクが王鍵を持ち去った時、そこにいた……先輩を一緒に看取った子」
ウルスラ・ミック・ベニ:「だから今回は……置き去りにしたくない。連れて行ってもいい?」
ウルスラ・ミック・ベニ:血溜まりに尻もちついたまま、珍しく物憂げな顔で見上げる。
リンダ・L・ワインライダー:「うーむ、キングダムの一般学生を拉致したとなれば人聞きが悪いぞ……」
籟ミズキ:「リンダさん! キングダムにはあの"新聞王"も列席しているといいます」
籟ミズキ:「攻め込んだ時点でもうどうあがいても風聞は最悪です! 気にしないことにしましょう」
リンダ・L・ワインライダー:「なるほど合理的!では連れて行くとしよう」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ありがと~」のっしのっしと串刺し竜が追いつき、合流目指して再移動を始める。



GM:見渡す限りに取水池が広がる浄水場では、互いを発見したとしても、合流までにさらに互いが移動する必要があった。
GM:それぞれの岸から歩くこと10分程度。ウルスラ組とシェイル組がようやく合流する。
GM:意識を失った伊次リクスが確保されていることは、もっとも分かりやすい異常だろう。"鉄騎王"と交戦した結果人数が減るどころか、増えてしまっていた。
"10上がり"ジャック:「増えとるし」
ウルスラ・ミック・ベニ:「みんな~」そう、なんか1人増えているのだ。
リンダ・L・ワインライダー:「シェイル!レナ!ジャック!ニーアム!よかった……!全員無事だな!」
嘴子原シェイル:「そっちこそ、無事でよかった……」
嘴子原シェイル:「(……あれ、なんか)」増えてない?
籟ミズキ:「うう……よかったですまた合流できて~~」
リンダ・L・ワインライダー:「機械兵士までも健在とは、我々は強運をも味方につけている!」
リンダ・L・ワインライダー:「すぐに次のルート作成に取りかかって欲しい、シェイル・サイシバラ!」
リンダ・L・ワインライダー:「再会を喜び合うのは各々が仕事を進めながらだ」
レナ・ルナール:「うん、よかった。」
嘴子原シェイル:「あ、うん。次のルートは……」勢いに流され、問い掛ける暇もなく先導させられる
レナ・ルナール:「ところでそちらは?」
レナ・ルナール:見覚えのない顔をした少女に視線を投げる
ウルスラ・ミック・ベニ:「この子はボクの古い後輩の伊次リクスちゃん。勇者の徴を継承して襲い掛かってきたからミズちゃんに一撃で倒されたところだよ」
"10上がり"ジャック:濡れた服もそろそろ乾いたので
"10上がり"ジャック:上着を着る
籟ミズキ:「それが……ええっジャックさん!?」
籟ミズキ:「なんですかその刺激的な……あっすいません」
ニーアム・マッキーン:「そういう趣味なの?」直球
"10上がり"ジャック:「ええ?って服濡れたら乾かすやろ」
籟ミズキ:「確かに……」
"10上がり"ジャック:「濡れたまま居んの?」
"10上がり"ジャック:「風邪ひくよ」
嘴子原シェイル:「(ニーアムは経緯を見てたよね!?)」
レナ・ルナール:「服を乾かすことと乾かしてる間に着る服が特異なことは問題が別だから謝らなくてもいいよ、ミズキ」
"10上がり"ジャック:「着替えがこれしかなかっただけや」
"10上がり"ジャック:バニー服をたたんでガジェットに収納
籟ミズキ:「それも確かに……ええと、はい。ウルスラさんの奪取目標物をあろうことか」
籟ミズキ:「もう継承してしまっていた? リクスさんです。ウルスラさんに並々ならぬ情念を向けていらっしゃいます」
嘴子原シェイル:「目標って確か」ウルスラの話を思い出す
ニーアム・マッキーン:「え?それってどうするの?もうこれで終わり?」
籟ミズキ:「どうすればいいのか途方に暮れているんです…………」
嘴子原シェイル:「どうなるんだろう……どうしようもない……?」
リンダ・L・ワインライダー:「……遺産剥奪処分というからには、『鴉の塔』に遺産が収蔵されていると我々は考えていた」
リンダ・L・ワインライダー:「『鴉の塔』に到達すれば、"勇者の徴"の現物を手に入れ、ウルスラと『再契約』ができるものだと」
嘴子原シェイル:「うん。だから三目標のうち『鴉の塔』に向かってたわけだしね」
リンダ・L・ワインライダー:「だが、こうなってしまっているとは……」
リンダ・L・ワインライダー:「…………ウルスラ。遺産剥奪処分の詳しい状況について覚えていないのか?」
レナ・ルナール:「……ふむ」
"10上がり"ジャック:「そもそもそんな簡単に適合すんの?」
リンダ・L・ワインライダー:「それだ。そこも問題点の一つだと思う」
リンダ・L・ワインライダー:「これほどすぐに次の適合者が現れるのは、おかしい」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……あまりにも継承が拙速すぎるし、お粗末なんだよね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「びっくりするぐらい使いこなせてなかったし……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「正直不満を憶えています!」正直不満を憶えている顔。
嘴子原シェイル:「次の適合者として、その、お粗末だったんだ」急造とはいえ
籟ミズキ:「強いは強かったですよ」
籟ミズキ:「勇者の徴の力というより……本体性能? かと思いますが」
レナ・ルナール:「はいはーい」
レナ・ルナール:軽い調子で右手を上げる
リンダ・L・ワインライダー:「レナ・ルナール。意見を述べてよい」
レナ・ルナール:「ウルスラに確認しておきたいんだけど。」
ウルスラ・ミック・ベニ:「なんだい!」
レナ・ルナール:「それが可能であるかどうかは別として」
レナ・ルナール:「ウルスラは、彼女から奪ってでも"勇者の徴"を取り戻したい。」
レナ・ルナール:「ということでいいのかな?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「うん……ボクは先輩の、先代継承者の死を背負うことを決めている」
ウルスラ・ミック・ベニ:「個人的な欲望としても、責任の取り方としても、取り戻したい」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……この子の命を奪うことになる、となれば話は別だけどね」竜の背中に寝かせたリクスちゃんの髪を撫でる。
リンダ・L・ワインライダー:「ウルスラの目標を達するために必要な工程が一つ増えるということになる」
リンダ・L・ワインライダー:「――遺産剥奪処分だ。この伊次リクスから遺産を引き剥がす必要がある」
リンダ・L・ワインライダー:「何らかのシステムでそれが行われているのであれば、機械兵士のサボタージュ機能が役立つかもしれない」
レナ・ルナール:「わかった。ならまずは遺産継承権を剥奪する方法調べる必要があるということだね。」
レナ・ルナール:好ましいものを見るような目でウルスラを見つめる
籟ミズキ:問答の内容とか、そもそもこの行軍が瓦解しないのかにハラハラしています。
ウルスラ・ミック・ベニ:「だよねぇ、う~ん全然覚えてないんだよなぁ……!」頭をひねる。
ウルスラ・ミック・ベニ:「完全に凍り付いてたから……引き裂かれるように痛かった気もするけど肉体的なものか精神的なものか……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「単純にボクが勝手に悲しんでるだけかも」
GM:『全く覚えていない』。ウルスラの記憶の上でもそうだ。
GM:"騎士王"に惨敗した後、次に目覚めた時には大廃棄場に放置されていた。
GM:いくら"騎士王"との戦闘のショックが大きかったとしても、オーヴァードが、全てが終わるまで自然に意識を失っていたはずがない。
ニーアム・マッキーン:「それって」
ニーアム・マッキーン:「キングダム側も遺産剥奪処分の詳細を知られたくないってことだよね?」
ニーアム・マッキーン:「被処分者自身にも」
レナ・ルナール:「そういうことだろうね。」
ウルスラ・ミック・ベニ:「むしろ結構夢見が良かった気もしてきたな。すごいすっきりしたし……そうだねえ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「普通に出来る事じゃないし、仮に私的に使えるようになったら内輪で危険だしね」
"10上がり"ジャック:「まあ、それを知られるのは致命的やろ」
"10上がり"ジャック:「捕虜になった時点で終わりや」
嘴子原シェイル:「今までは"出来る"ことすら公には知られて無かった訳だし」
籟ミズキ:「明らかにまともな技術ではありません。我々に鹵獲できるものならいいですが」
リンダ・L・ワインライダー:「実際にこうして証拠を見たが、おれは長い間懐疑的だった」
リンダ・L・ワインライダー:「もしも完全に遺産を引き剥がす技術などがあるのだとしたら」
リンダ・L・ワインライダー:「大半の諸王――有力な遺産保有者は、遺産を剥奪してしまったほうが体制側にとっては安全ではないのか?」
嘴子原シェイル:「なにか秘匿するべき道具や手順を踏んでいるのか……」
嘴子原シェイル:あるいはまさか。知りさえすれば流用できる技術なワケも無いだろう。
"10上がり"ジャック:「いやー、それはどやろ」
"10上がり"ジャック:「従えられるんやったら諸王は十分に戦力やからな」
"10上がり"ジャック:「そんで従えられる力が至上王で円卓や」
"10上がり"ジャック:「駒のウチは使い倒さな損や」
籟ミズキ:「遺産を持つ戦力が反旗を翻したとしても『問題にならない』体制が存在するのなら──」
籟ミズキ:「反乱が起きることも多くはない」
籟ミズキ:まさかそれが至上王一人を指すものだとは想像していないが。
リンダ・L・ワインライダー:「…………」険しい表情で考え込んでいる。
リンダ・L・ワインライダー:「今言った通り、おれは……懐疑的だった」
リンダ・L・ワインライダー:「だから、これまでも口にはしなかった。思い出したのも、たった今だ」
籟ミズキ:「むむ! 何かご存知で?」
レナ・ルナール:「聞かせてほしいな。」
嘴子原シェイル:「……」コクコク。頷いている。
ウルスラ・ミック・ベニ:「……契約破棄について、なにか聞いたことがあるの?」
リンダ・L・ワインライダー:「もしも報道以上の事件の真相を知っている者ならば――おれ達ARESが宣言を行った作戦のことを覚えているものと思う」
リンダ・L・ワインライダー:「ザジ・バントラインがイヴリースの傭兵共と共謀し、"騎士王"を襲撃する作戦だった」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あ~ボロボロの新聞を拾って読んだなあ、それがどう繋がるの?」巨大怪獣討伐だのなんだのという。
リンダ・L・ワインライダー:「ザジは言っていたのだ」
リンダ・L・ワインライダー:「捕らえた"騎士王"の王鍵を引き剥がして」
リンダ・L・ワインライダー:「売る、、、と」
レナ・ルナール:「…へえ」
嘴子原シェイル:「……え、じゃあ。それって──」
リンダ・L・ワインライダー:「キングダムとの開戦のための口実ではなく、本当に可能なのかもしれない。遺産剥奪処分……」
リンダ・L・ワインライダー:「少なくともザジの話では、それを可能にする理事会の装置が、ブラックマーケットから流れてきたのだと」
リンダ・L・ワインライダー:「できるはずがない、と思っていた。――だが」
リンダ・L・ワインライダー:「キングダムは、それができる、、、と知っていたから」
リンダ・L・ワインライダー:「カクタスヒルズを滅ぼしたのではないのか?」
"10上がり"ジャック:「実例が示されたら話は別。”あるかもしれない”が”ある”になったわけやね」
GM:ジャックは、内偵報告の内容を記憶している。
GM:キングダム連合学院の性質上、政治的な体面を重視した結果の総攻撃であるとしても合点は行くが、
GM:この総攻撃に至るまで"不夜王""騎士王"が慎重に調査を重ね、戦線を膠着させていたことには別の理由も存在するはずだ。
GM:あるいは、その理由こそがこのノヴァリスにおいて最大版図を誇るキングダムのアキレス腱になる可能性もある。
"10上がり"ジャック:「あー…」
"10上がり"ジャック:「あの戦力のわりに、時間かけてたんは」
"10上がり"ジャック:「そういう」
レナ・ルナール:「いいね。労働意欲が湧いてくる話だよ。」
レナ・ルナール:「ただ、その手の情報をキングダムから手繰るのは難しそうだ。」
レナ・ルナール:「攻めるなら、旧理事会ルートかな。」「それとも、一番詳しそうな人間に会いに行くか」
ニーアム・マッキーン:「星室庁に介入されて停戦に持ち込まれたら、その装置とやらが星室庁の手に渡る可能性もあったんだね」
籟ミズキ:「死が発生しないノヴァリスにおいて……キングダムの大戦力が失われる、数少ない可能性」
籟ミズキ:「円卓の支配を盤石にするためには、どんな手を使ってでも接収しなければならないもの──」
"10上がり"ジャック:「確実に手に入れて、ついでに実証実験も行ったんとちゃうか?」
嘴子原シェイル:「そうだね。理事会が用意したシステムなら、誂えるまでの経緯がどこかに」
嘴子原シェイル:「……システム、なら」
嘴子原シェイル:「…………私も、今思い出した」
リンダ・L・ワインライダー:「何か気付いたことがあるのか?」
嘴子原シェイル:「私自身は受け取ってないけれど、かつて」
嘴子原シェイル:「王鍵──その候補遺産も含めて、大量にばら撒かれた時期が、あった」
ニーアム・マッキーン:「……開放裁定」
嘴子原シェイル:「──正統な手順通りなら。その大量の遺産は、返却・・される手筈だったんだ」
嘴子原シェイル:「その予定が、少なくともキングダムにはあったと……見る、べき、かもしれない……」
リンダ・L・ワインライダー:「…………」
リンダ・L・ワインライダー:「やはり、シェイル……作戦目標は変えるべきではない。『鴉の塔』だ」
リンダ・L・ワインライダー:「王鍵を守護する遺産管理委員会は、恐らく全てを知っている」
嘴子原シェイル:「…………」
レナ・ルナール:「そうだね。異論はないよ。」
ウルスラ・ミック・ベニ:「推理することは増えたけど、手順が少し増えただけってことか」
ウルスラ・ミック・ベニ:「遺産管理委員会から摘出の方法を得て、リクスちゃんに処置をする」
"10上がり"ジャック:(決着の付け所は大分難しなってきたな)
"10上がり"ジャック:(そんな技術を教える理由がまあないからな)
伊次リクス:「ん……うう」悪夢を見た後のように、呻きながら目覚める。
嘴子原シェイル:「あっ」先導しようとした矢先に気付く
籟ミズキ:「ええ、そのように……あっどうしましょう! もう一回落としましょうか?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ありがとう。気持ちだけ一旦受け取っておくねミズちゃん」
籟ミズキ:「では気当てで」
ウルスラ・ミック・ベニ:「一旦待とうねミズちゃん、継承についてとか聞きたい事もあるだろうし」
籟ミズキ:「はい」
伊次リクス:「ウル、スラ……」戦闘態勢を取ろうとするが、ダメージが大きい。
伊次リクス:胸元を押さえて二度咳き込む。
ウルスラ・ミック・ベニ:「おはようリクスちゃん、気分は悪いだろうけどそこはごめん」
伊次リクス:「せ……説教ですか。私の遺産の使い方がなってないって?」
伊次リクス:「はは……。ええ。分かってますよ。自分で継承して、絶望的な気分でした」
伊次リクス:「……アカネ先輩にできたことが、何一つできない。あんなに、あの日望んでいたのに……」
籟ミズキ:(おぉ……案外落ち着いている)
ウルスラ・ミック・ベニ:「……」つられてこっちもしょんぼりしている。
伊次リクス:「アカネ先輩じゃなくて……私……私にだって、継ぐ権利はあって」
伊次リクス:「そうしていたら、あなたみたいに逃げたりなんてしなかったのに、って……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクも失敗ばかりだよ……自分のことでいっぱいになってたのは事実だ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「他の誰かに渡る可能性を、徴に取り込まれた先輩が鴉の塔に幽閉……今風に言うならば死蔵かな?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そうなるかもしれないって考えたら、手の中の華を握って駆け出していた」
GM:遺産適合者の『死』が通常存在し得ないノヴァリスにおいて、あの日例外的に適合者を失った遺産だった。
GM:もしかしたら、次の適合者が現れなければ、"勇者の徴"は永遠にどこかに隠されたままだったのかもしれない。
GM:『鴉の塔』に眠る多くの王鍵候補遺産は今もそうだ――
ウルスラ・ミック・ベニ:「……ま、結局あっさり騎士王に負けて連れ戻されちゃったんだけど」
ウルスラ・ミック・ベニ:「一個聞いていいかい、リクスちゃん」
伊次リクス:「……なんですか」
ウルスラ・ミック・ベニ:「どうしてこんなにも早く、遺産管理委員会はキミに勇者の徴を与えたのかな」
伊次リクス:「私は……」
伊次リクス:「ずっと前から、申請を出していました。それこそ第二次ノヴァリス紛争の直後から」
伊次リクス:「もしも、また『十字冠を破壊する兵器』が使用されて」
伊次リクス:「その死者が……ウルスラ先輩や、ウルスラ先輩の死体から継承した、別の適合者だったりしたら」
伊次リクス:「優先的に、私への継承を……試してほしいと」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……そっか」
伊次リクス:「カクタスヒルズ攻撃の直後に、呼び出されて」
伊次リクス:「まさかと思いました。本当に……"勇者の徴"が」
伊次リクス:手のひらに現れた、蔦のような刺青を見る。
伊次リクス:「……ウルスラ先輩。私が、正しい適合者なんです。私が」
ウルスラ・ミック・ベニ:4年間慣れ親しんだ文様を、彼女に見る。
ウルスラ・ミック・ベニ:「そうだね、キミは正しい手順を踏んで認められた、正当な継承者だ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクはそのことを認めよう……遺産管理委員会に向けた怒りも、正しくなかった」
籟ミズキ:「ううむ……これまでの看過できない暴言やら、ウルスラさんの死を望むような文言。諸々あるのですが……」
籟ミズキ:「それらは置くとして。つまり彼女に……勇者の徴を任せてもよいということですか?」
伊次リクス:「……」
GM:"勇者の徴"を継承した者の人生は、その瞬間からその人自身の人生ではない。
GM:"勇者の徴"の記憶に名を連ねる勇者の一人として、死して後も『勇気ある戦い』を続けることを意味している。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ん?いや全然?」けろっと。
籟ミズキ:「はや?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そこははっきり、認められない」手のひらを合わせて、強く握りしめる。
伊次リクス:「……ふざけるな!やっぱり、あなたは……!!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「リクスちゃんは忘れたのかい、アカネ先輩がどんな王だったのか」
伊次リクス:「私はあなたに野垂れ死んでいてほしかったですよ!それで継承できたなら」
伊次リクス:「どれほど良かったか……!それなのにそんな惨めな姿で生き恥まで晒して!!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「惨めな姿は謝るよ、確かに一人で正々堂々とキミに会いに行った方が格好良かったのも認めるけどさ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「それに、他の先輩勇者方の記憶を引き出せてないのもまあ、経験値足りないのだと流すけど」
ウルスラ・ミック・ベニ:「アカネ先輩がどんな人だったのか、それを思い出せないのなら」
ウルスラ・ミック・ベニ:「遺産管理委員会が認めようと、キングダムの法が許そうと、ボクは通さない」
ウルスラ・ミック・ベニ:「勇者は笑顔でいなくっちゃ、基本だぜ」自分の口をぐいっと引っ張って、顔を覗き込む。
伊次リクス:「……違う。アカネ先輩は、いつも笑ってたけれど」膝を抱く。
伊次リクス:「そんな笑顔じゃなかった。……ウルスラ先輩」
伊次リクス:「あなたはアカネ先輩の代わりになろうと……してるのかもしれないですけど……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……」
伊次リクス:「もう死んだんです。『死後』のことなんて、生きている人の心の中にしかない……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……それでも、さ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクを通じて、誰かを幸せに出来たなら」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あの最悪の一日も、無駄じゃなかった事にできるんだよ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「それを証明するために、ボクには必要なんだ。勇者の徴がね」
伊次リクス:「……じゃあどうして、他の誰かの真似をするんですか?」
伊次リクス:「アカネ先輩みたいに笑って、継承者の誰かみたいに勇ましい行動をして」
伊次リクス:「それは……」片手で顔を覆う。
伊次リクス:「……ウルスラ先輩が自分では、、、、誰かを幸せにすることなんてできないって」
伊次リクス:「自分から言ってるようなものなんじゃないですか?」
伊次リクス:「"勇者の徴"を受け継いだって、私には……できなかった。他の誰かになってしまうことも」
伊次リクス:「アカネ先輩みたいに、他の誰でもなくありつづけることも……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「それは……」
ウルスラ・ミック・ベニ:言葉を咄嗟に返すことが出来なくて、逡巡して。
ウルスラ・ミック・ベニ:「相性が良かったというのはある。能力も、衝動も」
ウルスラ・ミック・ベニ:死者の記憶を読み取る力も、想う人の血を取り込みたいという吸血の渇望も。
ウルスラ・ミック・ベニ:「そしてボクが、ボク自身を好きじゃないことも。そうだね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「リクスちゃんの言っていることはきっと間違ってない。ぐっさり刺さって血が流れてる気分だ」
ウルスラ・ミック・ベニ:まあいっぱい刺されたけどさ、と軽く笑って。
ウルスラ・ミック・ベニ:「その上で、ボクは憧れから逃げられないんだよね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「だって先輩、あんなに眩しかったから」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……ごめんね、リクスちゃん。ボクはこう、我ながらかなりひどいヤツみたいだ」
籟ミズキ:「はいはい!」ぱん! と二人の間で手を叩く。
ウルスラ・ミック・ベニ:「え?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あーっ!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「みんないるし!」
ウルスラ・ミック・ベニ:完全に忘れて二人だけの世界になっていた。顔真っ赤!
"10上がり"ジャック:「おるで~」
レナ・ルナール:「ずっといたけど?」
嘴子原シェイル:「……ん、んんっ」わざとらしい咳払い
伊次リクス:「バカすぎる……わざとやってるんですか?そういうボケ」
籟ミズキ:「それは分かっているものと思いましたが……いいですか? あの。伊次リクスさん」
籟ミズキ:「あ、まだ『誰だ?』って思ってらっしゃいますね? どうも眼中になかったものです。ウルスラさんのお友達です」
伊次リクス:「はあ……」全然ピンときていない様子だ
籟ミズキ:「あなたはどうにも、彼女にそうあってほしいという負の結論を押し付けているように思えますし……」
籟ミズキ:「ウルスラさんも負い目があるようで……故人は丁重に悼むべきでしょうが。そのせいでよくわかんなくなってませんか!? 私はそれこそ今の問答が相当にピンとこなかったのですが……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「いやまあ、それはボクたちの4年分のコンテクストっていうか……」もにょもにょと語気が弱い。
籟ミズキ:「別に、誰の真似をしたって、ウルスラさんはウルスラさんでしょう。私の言いたいことは以上です」
籟ミズキ:「そういうバトルをする気はないですが……後輩枠として見た目もちょっと似てるなとか、思ってないですが……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「けっこう気にしてるじゃん……全然似てると思ってないけど……」
"10上がり"ジャック:「どっちが理解度高いか言う話とちゃうの?」
レナ・ルナール:「"勇者の徴"を継承することだけが先輩を悼む方法じゃないって言いたいのかな?」
ニーアム・マッキーン:「そもそもこの子と話すことってそこまで作戦に関係するかな?」
嘴子原シェイル:「あ、ニーアムも結構ばっさり行くね……」
ニーアム・マッキーン:「遺産を引き剥がしてウルスラに移植するのが目的なら、この子の意志は関係ないし」
ニーアム・マッキーン:「拘束して連れていけばいいだけじゃない?」
レナ・ルナール:「関係するよ。」
レナ・ルナール:「ウルスラのモチベーションを保つことは」
レナ・ルナール:「作戦の成否に大きく影響する」
ウルスラ・ミック・ベニ:「行軍中断に関しては大変申し訳ありません!けど関係はあります!レナちゃんありがとう!」
レナ・ルナール:「モチベーションが低いとウルスラが遺産を取り戻してそこで離脱しちゃうことだってありえるわけだし。」
ニーアム・マッキーン:「別に私だって、ウルスラやその子の信条がどうでもいいことだって思ってるわけじゃないけど――」
ニーアム・マッキーン:「作戦の成功が目的なら、別のことを最初に聞くべきだったと思う」
ニーアム・マッキーン:「どうやって私達を発見したの?」
伊次リクス:「……!」
籟ミズキ:「そういえば。リクスさんの単純な索敵能力だと考えていましたが、二方面から襲撃を受けています」
嘴子原シェイル:「……それは確かに気になってた」
リンダ・L・ワインライダー:「生徒に広く指名手配をかけているということはないか?」
リンダ・L・ワインライダー:「例えば、一般生徒にも広くおれ達の顔を周知し、生徒全員がキングダムを捜索しているような」
ニーアム・マッキーン:「だとしたら、都合よくウルスラやシェイル達に因縁を持つ生徒だけが」
ニーアム・マッキーン:「攻撃を仕掛けてきたのはおかしくない?」
レナ・ルナール:「魔法局の追手に襲撃はされたけど」
"10上がり"ジャック:「追跡魔術とかちゃうの?しらんけど」
籟ミズキ:「縁を手繰るタイプでしょうか」
嘴子原シェイル:「うーん、こっちの追手はそういう手立てを使うようには見えなかったし」
伊次リクス:「私は……ウルスラ先輩を絶対に倒したいと思ってた」
伊次リクス:「だって、キングダムに侵入して……この学校を攻撃してるのなら」
伊次リクス:「それを撃退できれば……継承者に相応しいはずだから…………」
伊次リクス:「……そう、教えてもらって……」
レナ・ルナール:「誰に?」
嘴子原シェイル:「教えてもらった……?」
籟ミズキ:「……ずっとここにいるのはまずいです! 移動しますよ」
籟ミズキ:「リクスさんも! ついてきてください。今ウルスラさんと話し合っておくときっと良いことが────」
???:「いえいえ。その必要はありませんよ」
???:取水池の中央。
???:白い、何の変哲もないドローンが静止している。

ウルスラ・ミック・ベニ:「……キングダムでは珍しいな」
レナ・ルナール:「ミズキ。まだ仕掛けないでね」
嘴子原シェイル:「え?ちょっとミズキ────ッ!?」手を引くように進もうとする彼女の背を追おうとして、それに気づく
ウルスラ・ミック・ベニ:地下のお掃除ロボットと違って遊びが無い。
籟ミズキ:銃口を下ろす。「はい──わかりました」
レナ・ルナール:「あれは多分話を聞いたほうがいいやつだ。」
"10上がり"ジャック:「索敵担当か」
???:「ありがとうございます。あなたは聞き分けの良い子ですね」
???:「ええと、どの写真だったかな。キングダム定時制所属、レナ・ルナール?」
レナ・ルナール:「よくご存知で。」
???:「ああ、安心してください!私はまったくの味方です」
???:「私の名前は"ラインクリシェ"。ライン・クリシェ。名前は大事ですからね」
レナ・ルナール:「よろしく、ライン」
???:「皆さんの名前も全てはっきりと理解しています――ええと、嘴子原シェイル?」
嘴子原シェイル:「……なにかな」この様子だと全員を把握しているのだろうか
???:「珍しい。こういう名字は日本では本当は珍しいんですけれどね。ノヴァリスのカンジ組というのは――クックックッ」
嘴子原シェイル:「え、なに……急に……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「どこの人目線?」
籟ミズキ:「あの、本当に大丈夫なのですか……?」かなり怪訝な顔をしている。
籟ミズキ:「返事をすると吸われたりなど……」
"ラインクリシェ":「あなた方のキングダムへの攻撃計画を支援させてください」
"ラインクリシェ":「私達はFHセル"インペリウム"」
"ラインクリシェ":「ノヴァリスに存在する情報と神秘の回収を目的としています」
"ラインクリシェ":「その上であなたの『キングダム市街総括図』を複製させていただきたい。悪い取引ではないでしょう?」
籟ミズキ:「悪い取引ではないのですか? なんとなくですが……」
嘴子原シェイル:「……悪い取引というか、痒い言葉選びなんだよねぇ」
籟ミズキ:「つむじのあたりがむずむずするのですが!」
レナ・ルナール:「撫でであげるね。」
レナ・ルナール:つむじのあたりを指の先で撫ででむずむずを解消しようとする
籟ミズキ:「きゅふっ……ちょ、ビックリしますから」
籟ミズキ:「あとリンダさん。さっきの話……大人の話……多分これではないです」
リンダ・L・ワインライダー:「……外部のFHセルか」
リンダ・L・ワインライダー:「分かっている。つまりこういうことだろう?」
リンダ・L・ワインライダー:「ノヴァリスの資源を接収するために、こいつらは『宝の地図』が欲しい」
リンダ・L・ワインライダー:「それがシェイル!お前の『総括図』だ。私見だがあまり良い提案とは思えない」
"ラインクリシェ":「いいではないですか。キングダムなどは滅びた方がいい。『総括図』さえいただければ、今後とも存分にお手伝いできますよ」
"10上がり"ジャック:「くっくっく、おもろいな」
ウルスラ・ミック・ベニ:据わった目でドローンを見つめているが、取引相手はシェイルちゃんなので沈黙を守っている。
嘴子原シェイル:「うーん……」
嘴子原シェイル:「ねぇ。滅びた方がいいって、なんか滅ぼそうとしてるやつの言葉遣いじゃないかな。こいつ」
"ラインクリシェ":「? あなた方は違うのですか?」
"ラインクリシェ":「あなた方にとってキングダムの存在が不都合だからこそ、こうしてテロ行為を働いているのでは?」
籟ミズキ:「ええっ。そう言われると……どう返せばよいのでしょうか……」
"10上がり"ジャック:「あー…ウチには決定権あらへんけど」
"10上がり"ジャック:「アドバイスしとこか?」
籟ミズキ:「ください! ください!」
嘴子原シェイル:「……ん。ジャックのだし貰っておこうかな」
"10上がり"ジャック:「相手の要求は具体的、見返りは不明瞭かつ提供の確約があらへんから」
"10上がり"ジャック:「交渉にもなってへんね」
"10上がり"ジャック:「お手伝いて、子供のお使いか?」
籟ミズキ:「『──その必要はない』」ジャックの言で思い至ったように。
籟ミズキ:「我々がこの場を立ち去る必要がないと言いました。何をするつもりなのですか」
"ラインクリシェ":「協力関係には信頼が必要ですよね?今後我々と行動をともにしていただこうと思っているのですが」
"ラインクリシェ":「また逃げられては困ります」
"ラインクリシェ":「嘴子原シェイルが、せっかく戻ってきてくれたのですから――そうでしょう」
籟ミズキ:「壊してよくなったら言ってください」
"10上がり"ジャック:(この会話が続くのも良くないな…時間稼ぎされてるだけの可能性あるからなあ)
レナ・ルナール:「僕はリンダとシェイルの判断に任せるよ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「キングダムには可愛い後輩やお友達だって暮らしてるから、別に敵視してるわけじゃないんだよね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「任せるのはレナちゃんと同じく」
レナ・ルナール:「『統括図』の処遇をどうするかはシェイルが決めるべきだし、この部隊の動向はリンダが決めるべきだ」
嘴子原シェイル:「(どうするの?正直、御しきって、使い潰せるほどの自信は無いわけだけど)」気配を察する
"10上がり"ジャック:「断る、保留。まあないと思うけど信用するの3択かな」
"10上がり"ジャック:「ちなみに保留はプラマイ両方の不安定要素。個人的にはマイナスがやや多めやね」
リンダ・L・ワインライダー:「シェイル」
リンダ・L・ワインライダー:決定を促す。
レナ・ルナール:シェイルの決断を待つ。その結果、それを下す過程から彼女の器を楽しげに測ろうとしている
嘴子原シェイル:「……正直なところ、あんま好きじゃないんだよね。複製もせめて写しとかって言えばいいのにさ」
嘴子原シェイル:「うん、決めた。きみのために作品をあげるつもりは無い。複製でもね」
嘴子原シェイル:「安心しなよ。どんな嫌な客でもさ。言い値で買ってくれるなら、渡してあげるから」
嘴子原シェイル:「だから、この取引はなしだ。正確には、この取引に総括図は使わない」
"ラインクリシェ":「いや、いやいやいやいやいやいや」嘲笑めいて笑う。
"ラインクリシェ":「これだから子供の社会というのは困りますね。自分が主導権を握れるものだと勘違いしてしまう」
"ラインクリシェ":「いいですか。この場を立ち去る必要がない、ということは」
"ラインクリシェ":Eロイス"悪意の伝染"を使用します。
"ラインクリシェ":"ラインクリシェ"が戦闘不能にならない限り、このシーンから退場することはできません。
レナ・ルナール:「ミズキ」
籟ミズキ:撃つ。
GM:――ヂン!!
籟ミズキ:一発で満足はしない。マシンピストルの連射によってマガジンの中身をばらまいて。
籟ミズキ:「でしょうね」
GM:空中を浮遊する、木の板のようなものがミズキの射撃を弾いた。
"無格社":「……」
籟ミズキ:通じなかったことに嘆息する。
"無格社":じわり、と、空間の隙間から這い出るように
"無格社":一枚の紙で顔を覆った生徒が出現する。
"ラインクリシェ":「あなた方をここから立ち去らせるつもりがない、ということなのですよ」

   黒窓学派[5]×4 

      5m

  "ラインクリシェ"[8]

"無格社"[6]  "グラスノギン"[4]
 
      10m

 "チッカー・フリッカー"[18]

      10m

 ウルスラ[8/94] シェイル[12/96]
レナ[4/97]  【飛】ジャック[8/86]
     ミズキ[12/87]

レナ・ルナール:シーン!!シーン!切って!!そしたら僕とウルスラちゃん、侵蝕を下げられるから!!
魔法局生徒:「嘴子原シェイル。黒窓学派を守るために、これ以外の方法はない」
魔法局生徒:「『総括図』は引き渡してもらう……"ラインクリシェ"ならば、それを我々と関わりのない形で、安全に処分してくれる」
"ラインクリシェ":「クックックックックッ」
"ラインクリシェ":「恐怖に怯える子供はコントロールが容易い」
籟ミズキ:「ちょっ……絶対そんなわけないじゃないですか! どんな説得を受けたんですか!?」
籟ミズキ:「バカの私でもわかりますよ! バカの私でも……!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「生徒を利用しようとする大人は、キングダムどうこう以前にノヴァリスみんなの敵だ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「思いっきりぶちのめしてやろう!」連戦続きであんまり余裕ないけど!
嘴子原シェイル:「…………」明らかな敵意、いや、侮蔑の目を向ける
レナ・ルナール:「やったね。誇るべきだよ、シェイル」
レナ・ルナール:「君の創り出した作品は魔法局から正常な判断を奪うほどに脅威なんだとさ。」
"ラインクリシェ":「まあまあまあ、彼女らのことはあまり責めないであげてください」
"ラインクリシェ":「こうした人間関係の操作は、分かってしまえば本当はかなり簡単なことなのですが……」
"ラインクリシェ":「わからないうちは、許しがたい心変わりに見えてしまうことは仕方のないことです」
"ラインクリシェ":"ラインクリシェ"はEロイス"歪んだ囁き"を所有しています。
"ラインクリシェ":これによって魔法局の一学派を焚き付け、円卓と『総括図』への恐怖を増大させていた。
レナ・ルナール:わる~い
"10上がり"ジャック:「交渉が下手過ぎて無理やり操るのを」
"10上がり"ジャック:「大人の世界では人間関係がお上手言わはるんやね」
"10上がり"ジャック:「えらい勉強になるわ」
リンダ・L・ワインライダー:「話にならんな。強制は友情ではない!」
"ラインクリシェ":「ならばもう一つ教えてあげましょう。交渉で何もかもをどうにかできるというのは、理性の幻想ですよ」
"ラインクリシェ":「それほど強い力ではない。あなたがたもいずれ――」
GM:――ダン!!!
GM:何かを蹴る、鋭い音が響いた。シェイル達のいる場でも、魔法局の生徒達の方向でもない
GM:全く別の方角で、硬い地面を蹴ったような音。
???:駆ける。風よりも疾く、海も陸も、雪も熱砂すらも踏破するといわれたその足が。
???:浄水場の水面すらも駆け滑り、疾く、疾く。
レナ・ルナール:「不味いね。新手かな。」
ウルスラ・ミック・ベニ:「この音は……人間でも機械でもない」
GM:反応する猶予があったのは、その音が遠くから聞こえていたからだ。
GM:その場の誰も、遠くからの音を聞いた、その次の瞬間に
GM:眼前に出現するとは考えていなかっただろう。
???:──その名は、全ての騎手を守ると言われた、唯一の超越性。その魔性。
???:足には水面。背には──炎。
???:「……」そして、神性すらも感じさせるその"馬"の背に、1人。

???:「……あー、あー。こんにちはー……?」
???:「あ、厩司王さん……乗騎ありがとうございました」
???:「いえ。我等の名の下において」
ヴェーラ・チルレイン:「さようなら、が正しいでしょう。死蔵王様」
???:「すごいですねこの子……あっ、こんにちはではない……なるほど」
ヴェーラ・チルレイン:「ええ。不届き者にかける挨拶はそれだけだと伺いました」
ヴェーラ・チルレイン:蹄の音が。波打つ水面に響く厳格なる調べが、止まる。
ヴェーラ・チルレイン:「──それ以上、お会いすることは無いのですから」
"死蔵王"竜胆ジョウカ:「じゃあ採用しますね。……えー、みなさん」
"死蔵王"竜胆ジョウカ:「さ、さようなら……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「さっきの爆発って、向こうの……!」
レナ・ルナール:「不味いね。どうしよう。」
レナ・ルナール:「かなり最悪だね。」
籟ミズキ:「……もしかして。ですが」
籟ミズキ:「これ、"ラインクリシェ"さんのことをそれなりに追いやる程度に」
籟ミズキ:「最悪、なのでは」
リンダ・L・ワインライダー:「バカな。速すぎる……こんな……」先程の爆炎が上がった方角を見る。
リンダ・L・ワインライダー:「"主力隊"を攻撃して……こんな速度で!」
"死蔵王"竜胆ジョウカ:「――“火神間基礎照応解体、オベイユをロキに再照応”」詠唱を躊躇なく開始。
"死蔵王"竜胆ジョウカ:「“ムカト=ヒャンデルをロギに照応。焔示すは幻想と圧倒”」彼女は言わずとしれた、
"死蔵王"竜胆ジョウカ:「“火神すら抗えぬ野火そのもの”――」円卓屈指の、戦闘要員。
"死蔵王"竜胆ジョウカ:「――《ムカト=ヒャンデル蓋し胴無し》」
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           L O R D S  O F  R O U N D  
               死 蔵 王Lord Hold "

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ヴェーラ・チルレイン:冷気収束。合わせていた手鏡を開くと、隙間から外へ漏れ出た礫が形を作り出す。
ヴェーラ・チルレイン:像──いや、それは、ご馳走の山を前にしたような大氷晶の蛇だ。蛇が、とぐろを巻いて取り囲んでいる。
ヴェーラ・チルレイン:「出でよ 大蛇ボア
"死蔵王"竜胆ジョウカ:詠唱を終えると同時。施設内に満ち満ちた水が、片っ端から沸騰し、爆発めいて膨張する。
"死蔵王"竜胆ジョウカ:《サイレンの魔女》《疾風迅雷》。
“死蔵王”竜胆ジョウカ:6dx ドッジ不可、装甲無視
DoubleCross : (6DX10) → 8[3,4,5,6,6,8] → 8

"死蔵王"竜胆ジョウカ:他のリアクション手段がない方は全員ガードしてください。
ヴェーラ・チルレイン:《凍てつく刃》
レナ・ルナール:素手ガード!
籟ミズキ:ガード
ウルスラ・ミック・ベニ:素手ガード
嘴子原シェイル:ガード
"10上がり"ジャック:ガードだけどカバーした方がいいのか
籟ミズキ:行動放棄カバーしたいですね
GM:もちろんここで侵蝕率が100を超えているキャラクターは、戦闘不能になれば十字冠離脱します。
レナ・ルナール:ぎゃ~
ウルスラ・ミック・ベニ:死んじゃう~
嘴子原シェイル:《砂の結界》
レナ・ルナール:シェ、シェイル…砂の結界して…!
嘴子原シェイル:レナをカバーリング
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルの侵蝕率を2(→ 2)増加 (96 → 98)
"10上がり"ジャック:では行動放棄カバー
"10上がり"ジャック:ウルスラさんをカバーします
ウルスラ・ミック・ベニ:ジャックちゃん再びありがとう……
"ラインクリシェ":ガード。
"無格社":ガード。
"チッカー・フリッカー":ガード。
籟ミズキ:では二人がカバーしたので私はこのまま受けます!
"グラスノギン":ガード。
魔法局生徒:魔法局生徒は全員ガードです。
GM:《凍てつく刃》のダメージ増加は1D10+15。
“死蔵王”竜胆ジョウカ:1d10+24+15+1d10+15
DoubleCross : (1D10+24+15+1D10+15) → 4[4]+24+15+2[2]+15 → 60

嘴子原シェイル:耐えられません 《リザレクト》
嘴子原シェイル:1d10
DoubleCross : (1D10) → 4

籟ミズキ:リザレクトします
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (97 → 98)
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルのHPを4(→ 4)に変更 (10 → 4)
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルの侵蝕率を4(→ 4)増加 (98 → 102)
"ラインクリシェ":戦闘不能。《蘇生復活》。「悪意の伝染」が解除されます。
"チッカー・フリッカー":戦闘不能。
"グラスノギン":戦闘不能。
魔法局生徒:全員戦闘不能。
"無格社":生き残ります。
"10上がり"ジャック:リザレクト
"10上がり"ジャック:ジャックの侵蝕率を1D10(→ 9)増加 (94 → 103)
"10上がり"ジャック:ここでお上手度が下がっちまった
レナ・ルナール:死蔵王やばすぎ
"10上がり"ジャック:ここから全力で逃げるターンかな
“死蔵王”竜胆ジョウカ:侵蝕率80→90
"厩司王"ヴェーラ・チルレイン:侵蝕3上昇して36
"10上がり"ジャック:あと10飛ばすのか

  "ラインクリシェ"[8]

    "無格社"[6]
 
      10m

   "死蔵王"[7/90]
   "厩司王"[4/80]

      10m

 ウルスラ[8/94] シェイル[12/102]
レナ[4/97]  【飛】ジャック[8/103]
     ミズキ[12/98]

"死蔵王"竜胆ジョウカ:「よくもまあこんな、数だけはいっちょ前に集めて……キングダムってみんな暇なんですかね……?」
"死蔵王"竜胆ジョウカ:「趣味ないなら博物館巡りとか良いですよ。いくら見ても飽きませんし」
ヴェーラ・チルレイン:「あら。では終わった帰りにでも寄らせて頂きましょうか」
"死蔵王"竜胆ジョウカ:水蒸気が充満するはずの室内で、秩序を無視して焔が轟々と燃える。
"死蔵王"竜胆ジョウカ:急激な温度変化に頑強な施設もひしぐ、十字冠なしならOVすら殺しかねない一撃。
"死蔵王"竜胆ジョウカ:そんな破壊を齎した少女は、
"死蔵王"竜胆ジョウカ:「あっ、ありがとうございます……!弊館をご愛願いただき……」
"死蔵王"竜胆ジョウカ:さっきまでと同じ調子で会話を続けている。
ヴェーラ・チルレイン:「ふふふ。何なら死蔵王様手ずから案内して貰おうかしら」
"ラインクリシェ":「あ、ありえない……こんなことが」何らかの障壁で爆炎を耐えたのだろう。
"ラインクリシェ":だが、もはや破壊される寸前の状態にある。
"ラインクリシェ":「なんなんだ!!お前はッ!!!」
"10上がり"ジャック:(あ、セリフが雑魚やわ)
籟ミズキ:「キングダムを転覆しようとなさる勢力が……ご存知ないのですか?」消し飛ばないのが精一杯といったありさまで、嫌味ではなく純粋に驚いていた。
ヴェーラ・チルレイン:「私としても……あまり、愉快な相手ではございませんので」
ヴェーラ・チルレイン:「それに言ったでしょう?"さよなら"と」
ヴェーラ・チルレイン:「ですので、知る必要もありませんよ」
"死蔵王"竜胆ジョウカ:「……すみません……その、仕事が……」
"死蔵王"竜胆ジョウカ:「ですが、せめてここは手早く終わらせますので」
"死蔵王"竜胆ジョウカ:「えー……あれです、あれ。治安維持のための反乱分子の鎮圧?」
"死蔵王"竜胆ジョウカ:「そういうこと、なので。さくっと、片付いて貰えると……嬉しいです」
GM:"ラインクリシェ"と、かろうじて残った魔法局生徒が
GM:"死蔵王"に立ち向かおうとしている。それしか道はない。
GM:最初から泳がされていたのだ。魔法局に食い込んでいたFHセルが
GM:このタイミングで行動を起こすことを、読み切られていた。ウルスラ達への攻撃すら、黒窓学派一掃の『ついで』だ。
リンダ・L・ワインライダー:「――逃げるぞ!」
籟ミズキ:「賛成承知です!」
レナ・ルナール:「だよね!」
嘴子原シェイル:「くぅっ……それしかなさそう!」
レナ・ルナール:どうやって、とは言わない。その問答をする時間すら惜しい
GM:リンダの判断は素早かった。だが、誰でもそのように判断したことだろう。
GM:逃げるしかない。



GM:シーンを終了します。ロイスのみが可能。
レナ・ルナール:や、やったーーー!!!
嘴子原シェイル:た、助かった…… 保留します
レナ・ルナール:ここまでシーンの終了を待ち望んだの
レナ・ルナール:初めて
ウルスラ・ミック・ベニ:生きた心地がしなかった~
レナ・ルナール:ロイスは保留。早く、早く侵蝕を下げさせてくれ!!
籟ミズキ:リーダー/リンダ・L・ワインライダー/友誼/危うげ◯→リーダー/リンダ・L・ワインライダー/友情◯/危うげ
"10上がり"ジャック:ロイスは保留
ウルスラ・ミック・ベニ:後輩:伊次リクス/P誠意:N罪悪感〇 これで全枠埋まります
GM:ロイス処理は終わったかな?侵蝕を下げていいですよ
籟ミズキ:マイナーでジェネシフトしちゃお
GM:あ~~っズルいんだ
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (98 → 104)
GM:私はそんなことしたことないのに
籟ミズキ:下げま~す
GM:ずる~い
籟ミズキ:へへっ戦場にズルいも悪いもないぜ
レナ・ルナール:レナ・ルナールの侵蝕率を1d10+10(→ 17)減少 (100 → 83)
レナ・ルナール:いっぱい下がった!
嘴子原シェイル:やった~ 下げます~
嘴子原シェイル:10+1d10
DoubleCross : (10+1D10) → 10+7[7] → 17

嘴子原シェイル:嘴子原シェイルの侵蝕率を17(→ 17)減少 (102 → 85)
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を10+1d10(→ 20)減少 (104 → 84)
籟ミズキ:こいつ復帰うまいな
"10上がり"ジャック:ジャックの侵蝕率を1d10+10(→ 18)減少 (103 → 85)
ウルスラ・ミック・ベニ:1d10+10
DoubleCross : (1D10+10) → 10[10]+10 → 20

ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を20(→ 20)減少 (103 → 83)
レナ・ルナール:うま
嘴子原シェイル:えーっ上手い
ウルスラ・ミック・ベニ:クソでか感情を浴びて健康になった
"10上がり"ジャック:結果的にリザレクトがお上手だったとも言える
籟ミズキ:あ、回復アイテム使えますか?
GM:使えます使えます
籟ミズキ:やった。医療キット1枚借りまーす
籟ミズキ:籟ミズキのHPを3d10(→ 21)増加 (1 → 22)
"10上がり"ジャック:誰か使う?
"10上がり"ジャック:もう一個あるよ
ウルスラ・ミック・ベニ:じゃあ欲しいかも
"10上がり"ジャック:どうぞ
ウルスラ・ミック・ベニ:弱攻撃なら装甲で弾ける可能性があると改めて分かったので
ウルスラ・ミック・ベニ:ありがとう~
ウルスラ・ミック・ベニ:9+3d10
DoubleCross : (9+3D10) → 9+21[5,10,6] → 30

ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニのHPを25(→ 25)に変更 (9 → 25)


◆Masterscene◆機動殲滅部隊

ヒンシェルウッド第2浄水場


GM:戦闘は一方的に終了していた。
GM:キングダム魔法局の学派の一つを間接的に操っていた"ラインクリシェ"は
GM:溶けた鉄の残骸になって、コンクリートにへばりついていた。
GM:音があった。
GM:ボコ、ボコという音だ。浄水場の取水池が全て沸騰していた。
"死蔵王"竜胆ジョウカ:「んー……」周りを見渡し。
"死蔵王"竜胆ジョウカ:「まあ大丈夫ですかね。片付け部隊も後から来るらしいですし」そう判断。
ヴェーラ・チルレイン:彼女を背に乗せたまま周りを見回っている
"死蔵王"竜胆ジョウカ:「お、お疲れさまでしたー……任務残ってない人は帰っちゃって大丈夫でーす」
"死蔵王"竜胆ジョウカ:「厩司王さんも大丈夫です。私は……その……」
ヴェーラ・チルレイン:「?はい」
"死蔵王"竜胆ジョウカ:「一応監督しないとらしいので……ハハ……お疲れさまでした……」仕事が嫌そうな顔。
ヴェーラ・チルレイン:「まぁ、それは……お仕事お疲れ様でございます」
"死蔵王"竜胆ジョウカ:「お馬さん、可愛がってあげてくださいね……」そう言いつつ、厩司王を見送る。
ヴェーラ・チルレイン:「ええ。またいつでも遊びにいらしてください」死蔵王が下りるのを手伝った後、そのまま去る
"死蔵王"竜胆ジョウカ:そうして、彼女が去るのを見送った後。
"死蔵王"竜胆ジョウカ:「……」逃げおおせた生徒たちの使った道の方を見つめる。
"死蔵王"竜胆ジョウカ:(……"勇者の徴")
"死蔵王"竜胆ジョウカ:(ぱっと見もう知らない子に渡ってる……で、そっちはまともに動いてない)
"死蔵王"竜胆ジョウカ:(起動可能性は0じゃない、けど……現状、あのウルスラとかいう人が再契約しないと)
"死蔵王"竜胆ジョウカ:(継承されてきた力と知恵は失伝する、かなぁ……現状)
"死蔵王"竜胆ジョウカ:(……嫌だなぁ。ウル何とかさんが取り返せるといいんですけど)
"死蔵王"竜胆ジョウカ:死蔵王は、知識の継承を重んじる。
"死蔵王"竜胆ジョウカ:故に史料の破壊者を締め上げ、博物館を守護する。
"死蔵王"竜胆ジョウカ:だから、遺産と契約しないと失われる知識があるならば……遺産を死蔵する道は選ばない。
"死蔵王"竜胆ジョウカ:(一般学生だったら同行して手伝いたかったかったんだけどな……今のところは、博物館が吹っ飛ぶリスクをケアできてないし……)
"死蔵王"竜胆ジョウカ:把握している情報と立場を全部無視した、感情だけの思考を巡らせる。
"死蔵王"竜胆ジョウカ:もう、そんな動きは出来ない。剥奪は止められず、回された粛清の仕事を適当にこなすしかない。
"死蔵王"竜胆ジョウカ:今の彼女に出来るのは、本当にちょっとだけ。
"死蔵王"竜胆ジョウカ:(まあ、ちゃんと仕込めましたし。『ヨウノナイ イサンニハ テヲダスナ コロス』って文章出す脅迫状術式)
"死蔵王"竜胆ジョウカ:自身が介入する理由を無くせるよう、祈ることのみ。
"死蔵王"竜胆ジョウカ:『求めるモノの回収だけなら目を瞑る』という裏の意は、聡い者がいれば勘づくだろう。
"死蔵王"竜胆ジョウカ:諸々の証拠は消したので吊るされる心配もない。
"死蔵王"竜胆ジョウカ:「……あー……立場が重いって、面倒……」
"死蔵王"竜胆ジョウカ:堪えきれずに漏れた、最後の一言は。仕事の憂鬱によるものにしか聞こえなかった。
GM:"死蔵王"の目的はキングダムの安寧ではない。ひたすらに、遺産の保存だけを第一の目的とする。
GM:今の交戦では、幸運にも見逃すことができた、、、
GM:だが、彼女たちがこのキングダムで戦い続ける限り、これから先もそうできるかどうかは――
GM:見通しは、極めて悪いといえるだろう。


◆Middle05◆キングダム中央市街区最終突撃

GM:登場希望者は登場してください。
GM:登場侵蝕はまた1d3でいいですよ
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d3(→ 2)増加 (84 → 86)
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルの侵蝕率を1D3(→ 1)増加 (85 → 86)
レナ・ルナール:レナ・ルナールの侵蝕率を1D3(→ 3)増加 (83 → 86)
"10上がり"ジャック:ジャックの侵蝕率を1d3(→ 1)増加 (85 → 86)
籟ミズキ:並びすぎ
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を1d3(→ 1)増加 (83 → 84)
レナ・ルナール:おしい……

キングダム市街 裏路地


GM:"死蔵王"の攻撃から必死の思いで逃走した一行は、人員を二班に分けていた。
GM:機械兵士をそれぞれの班に分け、ウルスラとジャック、そしてニーアムの、『鴉の塔』到達後の作戦の鍵となる人員を逃す班。
GM:事前にシェイルが示したルートに従って進めば、いずれ合流できる。それまでに向こうの班が始末されていなければだが。
"10上がり"ジャック:「いやあ、中々やばかったねえ」
"10上がり"ジャック:ごそごそとデバイスから荷物を取り出している。
ニーアム・マッキーン:「まともに相手してたら、全員転送されてたよね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「凄まじい火力だったねえ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「第五席死蔵王ロード・ホールド……それとあの幻馬は」
ウルスラ・ミック・ベニ:「アヴァロンの守護者、厩司王ロード・ハーネスだったかな」
"10上がり"ジャック:「あんまり喰い気味に追ってこうへんかった言うのは」
"10上がり"ジャック:「目的はウチらとちゃうかったわけやね、多分。よいしょ」
"10上がり"ジャック:服に装飾を取り付ける。
"10上がり"ジャック:「どう?ちょっとキングダムっぽくない?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「それぞれ特定の施設を守る王様だけど、組み合わせるとああなるか……おっいいね!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「かなりキングダム、太鼓判を押すよ」親指を立てる。
ウルスラ・ミック・ベニ:「やっぱり備えも手際もいいね、さすがジャックちゃん」
ニーアム・マッキーン:「あ……この格好、まずいかも」両手を広げる。
ニーアム・マッキーン:「まあいいか」
ウルスラ・ミック・ベニ:「絶妙に着こなしがこなれている……ああ、そうねえ」
ウルスラ・ミック・ベニ:事情を探らないで欲しい、と言う一方で服装や妖精術といった手札はそれなりに象徴的。
ウルスラ・ミック・ベニ:というのが、見えている……見せてきているニーアムちゃんだ。
"10上がり"ジャック:「まあまあ、キングダムの生徒が全部が全部いう感じでもないやろ」
"10上がり"ジャック:「こういうのは大体の印象や」
ウルスラ・ミック・ベニ:「希望するならちょちょいっと、服飾は得意分野じゃないけど」
ウルスラ・ミック・ベニ:「装飾で印象を変えることは出来るけど、ニーアムちゃんはこだわりあるタイプ?」
ニーアム・マッキーン:「あるけど、まあ」
ニーアム・マッキーン:「服はまた作ればいいだけだから」
"10上がり"ジャック:「まあ、そんなもんか」
"10上がり"ジャック:「大げさな手配はかけてへんと思うしなあ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「なら少々。白と赤を足しておこう」
ウルスラ・ミック・ベニ:《万能器具》森のような深い緑に白のフリルを付け加えて、赤い造花をあしらう。
ニーアム・マッキーン:「わ。ありがとう」珍しく、柔らかい微笑みを見せる。
ウルスラ・ミック・ベニ:「簡単な添え物だ。時間が過ぎれば勝手に砂に戻るよ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「この三色、ボクの故郷の色なんだよね。キミにも似合って嬉しいや」
ウルスラ・ミック・ベニ:「んー……厳戒態勢には見えないし、死蔵王たちもボクらはついでって感じだもんね」
ニーアム・マッキーン:「キングダム側も、みんなに知られちゃう前に終わらせようとしてるのかもね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「内側まで食い込まれたってのは風聞が悪いもんね」
"10上がり"ジャック:「そういう事」
ウルスラ・ミック・ベニ:「円卓の王たちが出陣して、突破されたというのは特に……これも価値が下がるってやつか」ジャックちゃんを見て。
"10上がり"ジャック:「中々ええとこ突くな」
"10上がり"ジャック:「ここからは落としどころの話になるんやけどな」
"10上がり"ジャック:「こっちにウルスラちゃんとニーアムちゃんだけ居るいうのは丁度良かったな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ミズキちゃんとリンダちゃんとレアちゃん辺りが引っかかる話?」
"10上がり"ジャック:「引っ掛かるわけやないけどな」
"10上がり"ジャック:「本人には本人の考えあるやろうから、別に言わんでもええ意見いうだけ」
"10上がり"ジャック:「キングダムは今回の件で色々処理せなあかん事態を抱え込んだ」
"10上がり"ジャック:「言うてもトップはそこまで気にしてへんかもしれんし」
"10上がり"ジャック:「些細な問題も多いし、実際に処理済みの案件もある」
"10上がり"ジャック:「でも、崑崙との関係は無視はできんやろ」
ニーアム・マッキーン:「そうだね。ミズキが破っちゃったっていう、あの」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そういえば現役の生徒会役員だったね、五星君」
"10上がり"ジャック:「簡単に取れる選択は3つ。崑崙と全面的に対立する。もしくは事実は事実として交渉のカードを切る」
"10上がり"ジャック:「対立はどうやろうな。やらんとは言えんけど負担はデカいな」
"10上がり"ジャック:「交渉の場合。崑崙は交渉相手に向いてないっちゅうのが実際今回で分かったから面倒やろうな」
ニーアム・マッキーン:「そもそもどこと交渉すればいいのかな?崑崙山相手って」
"10上がり"ジャック:「せやろ?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「敵を作れば隙も出来る。火種の多いキングダムとしては取りたくない選択肢だ」
"10上がり"ジャック:「じゃあ最後の手段は、なかった事にする」
"10上がり"ジャック:「実際隠密で行動してるわけや五星君が攻めてきたいう事実は知られてない」
"10上がり"ジャック:「ことを収めた後はお互いになかった事にする」
"10上がり"ジャック:「これが一番楽やろ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「諸々の問題を飲み込めば、安上がりってところだね」
ニーアム・マッキーン:「でも、ジャックの言ってるそれって」
ニーアム・マッキーン:「ミズキの行動が崑崙山の総意、って立場に沿った話だよね」
ニーアム・マッキーン:「崑崙山の方はどうするんだろう?ミズキはやっぱり一番強いから、みんなミズキに賛成するのかな」
"10上がり"ジャック:「それはそう、崑崙が飲まんかったら終わり。そもそも総意で動かんのやったら意味はないな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ミズキが役員やってる生徒会、絶対纏まりないものな……」
"10上がり"ジャック:「ただ、ここに仲立ちが入れば、多少はそういう風に持っていけんことないと思う」
ニーアム・マッキーン:「ジャックはそうしたいの?」
"10上がり"ジャック:「全面戦争は困るかなあ」
"10上がり"ジャック:「なったらなったでかまへんけどな」
"10上がり"ジャック:「ただな、この案はカクタスヒルズにメリットがある」
ニーアム・マッキーン:「うんうん」
"10上がり"ジャック:「五星君に助けられてではなく、カクタスヒルズ単独で事を起こしたとなれば」
"10上がり"ジャック:「それなりの評価はつくし、所属メンバーの満足度も上がるやろ」
"10上がり"ジャック:「そっちを落ち着けやすいな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「騎士王に叩き潰された分の、名誉は回復できるわけだね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「負けて終わりじゃ、次に移るのも難しいからな。悪くないと思う」
"10上がり"ジャック:「そこでや」
"10上がり"ジャック:「君ら二人はどっちが好み?」
"10上がり"ジャック:「こういうのを本人の前でする話やないから丁度ええって事やけどな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「なるほどねえ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ニーアムちゃんはキングダムが荒れて欲しいんだったっけか」
"10上がり"ジャック:「ウルスラちゃんもニーアムちゃんもやりたいことあるやろ。それに合致する方向で進めた方が纏めやすいからな」
ニーアム・マッキーン:「そうだね」
ニーアム・マッキーン:「崑崙山と戦争してもらったほうが、わたしにとっては都合がいいかな」
"10上がり"ジャック:「派手好みか」
ニーアム・マッキーン:「でも、絶対そうしなきゃいけないわけじゃないから。わたしは、この作戦に全部を賭けてるわけじゃない……」
"10上がり"ジャック:「ウルスラちゃんは?」
"10上がり"ジャック:「正直、王鍵を取り戻した後」
"10上がり"ジャック:「どないするつもり?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「キングダムにもカクタスヒルズにも幸せになって欲しいから、和平が結ばれるのが嬉しい道」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……だっけっど、な~。それはキングダムに取って欲しい道で、ボク個人と聞かれるとちょっと……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「少し話が違ってくるんだよなあ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「今のボクだと怖いし言いたくなくて、でも取り戻したら絶対やりたいって言い出すんだよね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「至上王ルキア・ティベリアに会いたいって」少し声を潜めて。
"10上がり"ジャック:「ナハハ、自殺希望?」小声で応える。
ニーアム・マッキーン:「会ってどうするの?話を聞いてくれると思う?」
"10上がり"ジャック:「会ってどうすんの?戦う?お茶会でもする?」
"10上がり"ジャック:「ホンマそれ」
ニーアム・マッキーン:「ふふ」発言が被ったので少し笑う。
ウルスラ・ミック・ベニ:「そりゃ言われるよねってやつだ」くすりと笑って。
ウルスラ・ミック・ベニ:「まずは挨拶だ。なにせ噂以外はぜんぜん知らない。間違いないのは白くて美人ってぐらい」
ウルスラ・ミック・ベニ:「たとえ彼女が魔王でも、本人と話して、衝突……したくないな……」
"10上がり"ジャック:「話が通じんかったとしても?」
ニーアム・マッキーン:「ウルスラってちょっと機械みたいだよね」
"10上がり"ジャック:「融通利かんとこが?」
ニーアム・マッキーン:「敵でも味方でも、にこやかに挨拶する。自分が相手にどんな感情を持ってるかは関係ない」
ニーアム・マッキーン:「なぜなら、そういうプログラムだから」
ウルスラ・ミック・ベニ:「それでも通じないことは分かるだろう?貴重な一歩だ」
"10上がり"ジャック:「ハハ、それもおもろいな」
ニーアム・マッキーン:「普段機械に接しがちだからそう思うのかも……いいことだと思うよ」
ニーアム・マッキーン:「規則正しいっていうのは、いい。感情に振り回されないってことだし」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ちょっと人聞きが悪いのはいい薬ってことだね、ありがとう嬉しいよ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクは正しさを信じたいんだよね。時にはそれ自体が間違いだと思えても」
ウルスラ・ミック・ベニ:「憧れの先輩、たちの真似ばかりでもない。それでも彼女たちの薫陶を受けたボクが良い事を為せば」
ウルスラ・ミック・ベニ:「彼女たちの価値も上がるってものだ。良い事だろう?」
ニーアム・マッキーン:「つまり、完成されたプログラムがあるって信じてるんだ」
ニーアム・マッキーン:「それを適用すれば、どんな状況でもどんな相手でも、正解の反応になるっていうプログラムが」
ニーアム・マッキーン:「憧れの人達の挙動を集積した、強固な、正しいマナー」
ウルスラ・ミック・ベニ:「信じてるよりは殉じたい、の方が正しいかもね。どちらにせよ利益ではなく信仰の話か……?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「やっぱり人と話すのは良いね、話が進んで色々見えてくる」
ニーアム・マッキーン:「至上王に対してそれを試したいっていうのも、分かるよ」
ニーアム・マッキーン:「笑顔で挨拶して、お話をする。それが至上王相手みたいな、一番厳しい環境でも通用するなら」
ニーアム・マッキーン:「世界のどこでも同じプロトコルが通用するかも。そう思えば、いい考えって気もするな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ニーアムちゃんがそう言ってくれるとますます……いや怖くなってくるな!」
"10上がり"ジャック:「成功すればキングダムは大混乱やろね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「キングダムで済めば御の字だよね、いやここにも荒れて欲しくないけど……」
ニーアム・マッキーン:「ジャックはどう思うの?」
"10上がり"ジャック:「上手くいく可能性は低いやろ。普通に考えてな」
"10上がり"ジャック:「でも、そうやな。ミズキちゃんは手伝いそうやな」
"10上がり"ジャック:「レナちゃんは…苦労しそうやな。大変やな推しがおもろいと」
"10上がり"ジャック:「シェイルちゃんも付き合うかもしれん」
ウルスラ・ミック・ベニ:(シェイルちゃんそんな奇抜な子だったっけ……?)レナちゃんの性癖について知るところではない。
"10上がり"ジャック:「リンダちゃんも友人の頼みは断れんか」
"10上がり"ジャック:「ウチはな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「うんうん」
"10上がり"ジャック:「どう転がってもええんや」
ニーアム・マッキーン:「どうでもいいって思ってる?」
"10上がり"ジャック:「いや、どうでもは良くない」
"10上がり"ジャック:「ただ、現状維持はアカン」
"10上がり"ジャック:「メサイアは今、わりと混乱しとるやろ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あっちはずっと騒動続きだよね。活発さの裏返しとも言えるのかな」
ニーアム・マッキーン:「張り切ってるみたいだね。卒業式典……」
"10上がり"ジャック:「三大校のバランスで均衡を保てん状態でキングダムが勢力を伸ばすんはおもろない」
"10上がり"ジャック:「キングダムは特にガッチリしとるからな」
ニーアム・マッキーン:「別に、メサイアには最初から期待してないよ。ジェネシスが頑張るんじゃない?」
"10上がり"ジャック:「そこで二大校がぶつかった場合」
"10上がり"ジャック:「これもお互いの消耗がデカすぎや」
"10上がり"ジャック:「さっきの外部の変な大人だけでも面倒やのに」
"10上がり"ジャック:「色々と外の勢力が付け入るスキを作るのもまたおもろない」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……和平の仲立ちを出来るのって、どんなところなのかな」
"10上がり"ジャック:「和平いうのはマジで全員が平和を願っとる場合を除けば」
"10上がり"ジャック:「損切りしかないからな」
"10上がり"ジャック:「これ以上は損!言う所にもっていくのが落としどころや」
ウルスラ・ミック・ベニ:「損を飲み込ませるぐらいには力が必要と」
"10上がり"ジャック:「せやからな、王鍵剥奪の事実と方法を握る」
"10上がり"ジャック:「交渉はそれが大前提やねえ」
ニーアム・マッキーン:「相手の知られたくない情報を取るわけだね」
"10上がり"ジャック:「至上王の恥ずかしい秘密とかでもええで?」
"10上がり"ジャック:「より効果的な方で」
ウルスラ・ミック・ベニ:「首飛びそう~」
ニーアム・マッキーン:「金庫みたいなものに入ってるなら、オギエル。データベースなら、タウミエル」
ニーアム・マッキーン:「わたしの機械妖精グレムリンで動かせれば、キングダムの最重要施設にだって少しは侵入できるかも」
"10上がり"ジャック:「交渉でも戦争でもまずは何を持ってるか見せるとこからや」
ウルスラ・ミック・ベニ:騎士王に蹂躙された巨大校舎を思い浮かべる。
ウルスラ・ミック・ベニ:「テーブルに着くところから、だね」
"10上がり"ジャック:「今の所、強さのカードでは負けとる。それに見合うカードやな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「やっぱりお茶会か……じゃなく、イニシアチブか」
ウルスラ・ミック・ベニ:「タウミエルくんたちもなんとか温存出来たから有効活用できるといいね」
ニーアム・マッキーン:「温存というか、これがないとそもそも作戦失敗だと思うんだけど」
ニーアム・マッキーン:オートで随行しているタウミエルを撫でる。
"10上がり"ジャック:「それはそう、頼りにしてるで」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そういえばそうだ。拷問王本当に怖かったな……」こっちもなでなで。
"10上がり"ジャック:「いやあ、円卓の王を三人も見て眼福やね」
"10上がり"ジャック:「もう一人二人は見れそうかなあ」
ニーアム・マッキーン:「もう怖い思いはいやだな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「うち一人は一旦省いて、もう一人は後方担当で……」指折り数えて。
ウルスラ・ミック・ベニ:「この前要塞を一撃で沈めた人と、ノヴァリスで一番行動範囲の広い人だね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「どっちも軍勢を率いる人だ。まだまだ生きた心地しないね!」
"10上がり"ジャック:「一つだけ」
"10上がり"ジャック:「マジでヤバくなったら逃げる」
"10上がり"ジャック:「それはかまへんね?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「一蓮托生運命共同体!」がっしと肩を組む……ポーズだけして
ウルスラ・ミック・ベニ:「っていうのは、人に求めるものじゃないでしょ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「お互い頑張ろう、頑張りたい範囲で」
ニーアム・マッキーン:「大丈夫。最初から適度にやるつもりだよ」
"10上がり"ジャック:「ウルスラちゃんもっていう意味やけどな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あ、そうだったんだ。見てて心配でごめんよ」
"10上がり"ジャック:「まあ決めるんは自分でやからね」
"10上がり"ジャック:「無茶しすぎんようにくらいで思うといてな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「友達を付き合わせて不幸にするのはボクの正しさじゃあない」
ウルスラ・ミック・ベニ:「その時はよろしくね。ジャックちゃんの分析力は本当に頼りにしてるから」
"10上がり"ジャック:「はいはい」

キングダム市街 裏路地


GM:二班にチームを分けたうち、こちらは『鴉の塔』到達までの重要性が高い班である。
GM:『総括図』を持つシェイルおよび指揮官のリンダ。その二名に、レナとミズキが護衛として随行する。
GM:敵がまず狙うとしたらこちら側だろう――最大限に警戒を続けながら、隠密的に進む必要がある。
籟ミズキ:「あの……あれで。シェイルさんの元依頼者某という……」
籟ミズキ:「解決してしまったのでしょうか……?」
嘴子原シェイル:「うん……窓口とか、催促にあたってたやつ……」
嘴子原シェイル:「もう来ないってことでいいのかな……」
レナ・ルナール:「"ラインクリシェ"の口ぶりが真実だったなら、そう考えていいだろうね。」
レナ・ルナール:「まあ、正直あの時どうやって逃げたのかももう記憶に無いわけだけど。」
GM:学派のトップがあの場にいたわけではないが、現場を押さえられた以上は
GM:もはや趨勢は決まったようなものだろう。少なくとも魔法局の追手は今後来ることはないはずだ。
籟ミズキ:「なんともはや。化かされたような気分ですが……おめでとうございます。ひとまず」
嘴子原シェイル:「はぁ……派閥争いがもつれた結果、あんな大人に手を出したんだとすれば」
嘴子原シェイル:「恨みを通り越して同情すら湧いてきた……」
籟ミズキ:「大きな学区は宮廷謀略も大変ですねえ」
リンダ・L・ワインライダー:「それでも、一時はともに手を携えた友だったのだろう」
嘴子原シェイル:「…………まぁ、そうなるね」憮然としつつ
嘴子原シェイル:「理念に共感を示し、出資までしてくれた」
嘴子原シェイル:「というか、出奔した私を世話してくれてたわけだし」
リンダ・L・ワインライダー:「……辛い状況だ。友の裏切りは最も悲しい」
リンダ・L・ワインライダー:「それが……誰かに唆された形であったとしてもだ」
籟ミズキ:「ううむ……世知辛いお話を聞いている」
レナ・ルナール:「崑崙はもっと単純?」
籟ミズキ:「かつては邪智奸佞なる前任が居ましたが。拳でわからせました」
籟ミズキ:「そういう意味では今回の顛末と遠くはないですね」
籟ミズキ:「ところで、です。レナさん」
レナ・ルナール:「なにかな?」
籟ミズキ:「この一行のことですが。まだ手伝ってくださるのは」
籟ミズキ:「シェイルさんもですか。乗りかかった船というやつでしょうか。もう、積極的に我々と共に動く理由もないような気がするのですが」
籟ミズキ:「あっぜんぜんイヤとかではないです! 助かりますし……!」わたわた
レナ・ルナール:「その問いに答えたら」
レナ・ルナール:「僕の質問にも応えてもらえるかな?」
レナ・ルナール:小さな体に似合わぬ妖艶さを纏わせた笑みを向ける
籟ミズキ:「えっ。はい、いいですよ?」
嘴子原シェイル:ガシガシと頭を搔き、成り行きを見守っている。
レナ・ルナール:「ふふ、ありがとう。『約束』だよ」
嘴子原シェイル:じーっ「……『約束』」
籟ミズキ:その約束、という言葉にただならぬ雰囲気を感じないでもない。
籟ミズキ:(私には特に聞かれて困ることもないですし……)
レナ・ルナール:「僕が今残ってるのは」
レナ・ルナール:「"ウルスラ・ミック・ベニ"に興味があるからだよ」
リンダ・L・ワインライダー:「……ウルスラにか」
籟ミズキ:「おっと」
リンダ・L・ワインライダー:「シェイル・サイシバラではなく?」
嘴子原シェイル:「……ま、だろうね」
嘴子原シェイル:「この状況で一番"望み"があるのは、彼女だろうし」彼女にとっても、レナにとっても
籟ミズキ:「え? え? ……なんですか? どういう納得を?」
レナ・ルナール:「勿論、シェイルにも大きく期待してるよ。」
嘴子原シェイル:「はいはい。『約束』だからね」
籟ミズキ:困惑の中、思い出す。
籟ミズキ:──困難な状況下でも己の意思を貫き、不可能にも挑みそれを突破するような。
籟ミズキ:「『英雄』捜し! でしたか。思い出しました」
籟ミズキ:「確かにウルスラさんはその言葉にふさわしい方です……人食い虎を倒したことはないそうですが」
レナ・ルナール:「そ。」
嘴子原シェイル:「(崑崙の英雄の条件、虎退治なの?)」
レナ・ルナール:「正直、今のところ望み薄かなって思ってるんだけどね。」
籟ミズキ:「査定が厳しい……!」
レナ・ルナール:「彼女は折れない心を持っている。困難に挑む意思を持っている。」
レナ・ルナール:「だけど」
レナ・ルナール:「彼女にはその意思をより遠くまで届かせようとする覇気に欠けている。」
リンダ・L・ワインライダー:「それは、おれも感じているところだ。ウルスラはそもそも我が弱い人間なのではないか」
リンダ・L・ワインライダー:「おれが……やつと同じ立場だとしたら、泣きわめき、怒り狂ってでも"勇者の徴"を取り返したくなると思う」
籟ミズキ:「見解の一致であり相違ですね。天に覇を唱えることより、隣人に躊躇いなく手を伸ばせることこそ、得難く勇者の資質と思いますが」
レナ・ルナール:「勇者とはそうなのだろうね。だけど、僕が求めているのはまさ天を覇する英雄なのさ」
リンダ・L・ワインライダー:「激しい感情を起こさない……あるいはそう律しているというのは、時によっては美点ではある」
レナ・ルナール:リンダの言葉に頷く。
リンダ・L・ワインライダー:「だが、人は自分と同じ心の動きをしない者に共感することは難しいものだ」
籟ミズキ:「……そうですね。誰かの為になることがウルスラさんのテーマなのだとしたら」
籟ミズキ:思い出す。
籟ミズキ:捨てられた子犬のように所在なく、打ち捨てられていた姿を。遺産を持たないウルスラ・ミック・ベニのむき出しの心を。
籟ミズキ:今ここで、レナたちに語るべきではない。どちらが本当か彼女が決めるまで、胸に秘めておくべきだ。
レナ・ルナール:「だから、僕は見てみたいんだ。」
レナ・ルナール:「彼女の心を縛る鎖が壊れる様を」
嘴子原シェイル:「……レナの求めるそれは、天すら焦がす破壊者って読むまない?って感じだし」
嘴子原シェイル:「そんな二種の人格を比べる機会があるなんて思いもしなかったけど」
嘴子原シェイル:「これからより中枢に向かうには……モチベーションの再確認は、必要かな」
籟ミズキ:「これから起きることも、これまでの旅路に劣らず大変なことでしょうから」
レナ・ルナール:「僕を助けるためっていうのはどう?」
嘴子原シェイル:「はは、ウルスラの話だったんだけど……ま、私もか」
レナ・ルナール:「じゃあ、次は僕が質問していいかな。」
嘴子原シェイル:明らかに肩の力が抜け、かつてより余裕を取り戻しているように見える。
嘴子原シェイル:「ん?それも私?」
レナ・ルナール:「ミズキに。」
籟ミズキ:「いいですよ。仲良くしましょう」
レナ・ルナール:「ありがと。」
レナ・ルナール:「じゃあ、教えて。」
レナ・ルナール:「ミズキは、遺産にも理性にも縛られていないウルスラを、どんな人間だと思う?」
籟ミズキ:「…………」
レナ・ルナール:それは、ミズキが先程レナたちに話すべきではないと誓ったことに関する問いだった
籟ミズキ:「むむっ!」
籟ミズキ:「ん~~~~~~~~むむむむ」
レナ・ルナール:「『約束』」
レナ・ルナール:「したよね?」
籟ミズキ:「ええ……でもそれって……私のことじゃないっといいますか……でも聞かれてるのは私の予想と言うかで……でもでも。あうあうあうあう」
レナ・ルナール:「だって、ミズキよりもウルスラの方が気になるんだもん。」
嘴子原シェイル:(わーぁ。外から見たらこんな感じなんだ、揶揄ってるときのレナ)
レナ・ルナール:「君は、僕が信じる英雄とはかけ離れた人間だからね。」
籟ミズキ:「私! 困難にも負けませんし不可能っぽくても突撃しますし! キングダム政権転覆もしたいですよ!」
籟ミズキ:「私のヒミツじゃダメ……ですか?」うるうる。上目遣い。
籟ミズキ:当然移動中なので後ろ歩きである。地面に転がっている缶などを綺麗に避けている。
レナ・ルナール:「確かに、君は素晴らしい人物だ。」
レナ・ルナール:「天すら揺るがす覇気に満ち、大地をも砕く力を持ち、そしてその資質を人のために使うことを躊躇わない。」
籟ミズキ:「えへへ……」
レナ・ルナール:「だけど。」
レナ・ルナール:「君はただ君に『出来る』ことをやっているだけだろう?」
レナ・ルナール:「"至上王"を倒すということすら」
レナ・ルナール:「君は本気で不可能だとは思っていない。」
籟ミズキ:「……むぅ」
レナ・ルナール:「違うかな?もしそうなら、謝るよ。」
籟ミズキ:「……シェイルさんには」
籟ミズキ:「それを感じたと。希望も勝算もなくても、全てを巻き込んで前進するしかない者の匂いを」
レナ・ルナール:「うん。」
レナ・ルナール:「言葉にすると、そういうことになるね。」
レナ・ルナール:「そして実際に彼女はその不可能を成し遂げた。」
籟ミズキ:確かに。一定以上の達人というものは。直感的に不可能だと思える事象を越えられるという『体験』を繰り返している。
籟ミズキ:それがある限り、自分が彼女の興味に当て嵌まることはないだろう。
レナ・ルナール:「天運に左右されることも多かったとはいえ、それを含めて彼女には『英雄』の素質があると感じているよ」
リンダ・L・ワインライダー:「その定義でいえば、おれも英雄ではないのだろうな。この作戦のために、ミズキやシェイルといった勝算を求めている」
リンダ・L・ワインライダー:「だがシェイルは、『総括図』を守るために自分の意志で行動した」
リンダ・L・ワインライダー:「むしろおれ達の側に、『頼むから協力してくれ』と、助力を求めさせたのだ」
嘴子原シェイル:思い返せば、あれは必死だった。考えているようで考えていない、熱に浮かされた前進。
レナ・ルナール:「いや、僕はリンダのそうやってなりふり構わないところは大好きだよ。」
レナ・ルナール:彼女に足りないのは冷酷さ。目的に達するために己の命ではなく他者の命を犠牲する傲慢さ。
レナ・ルナール:レナ自身はそう感じているが、あえて言葉にはしない。或いは、それはこの旅がより過酷になれば、自発的に現れるものかもしれないからだ
籟ミズキ:「……シェイルさんは」
籟ミズキ:「すごい方です。拷問王も鉄騎王も。彼女の機転がなければ越えられなかった」
嘴子原シェイル:「それこそ、ただ勝算に縋っただけだよ」
嘴子原シェイル:「五星君、籟ミズキ。きみ達にね」
籟ミズキ:「そうですね。勝算は貴方の側にあった。それを引き寄せた主体がどちらなのかという話──いいでしょう」
レナ・ルナール:「だろ?シェイルは凄いんだ」何故か得意げ
嘴子原シェイル:得意げだなきみ……という嬉しいような恥ずかしいような顔
籟ミズキ:「ウルスラさんが……遺産もなく、彼女のかくあるべしという自律心からも解き放たれた場合」
籟ミズキ:語りながら、条件を探る。彼女の言葉に違わず、恩人を暴かず、そして……
籟ミズキ:「きっと」
籟ミズキ:心が折れてしまって、力も勇気も奪われてしまって。
籟ミズキ:でも、リンダがいた。彼女が呼び、私が現れた。関わった者たちを動かざるを得なくしてしまう、それは世界を変える力だ。
籟ミズキ:「それでも、もっと別のものに動かされて、戦っていますよ。私は、あの遺産を、大事なものだと聞いていました」
籟ミズキ:「あの人のこころに従って、無軌道に無節操に人を助けられるよう。でも、それ以前の話として──」
籟ミズキ:「たぶんウルスラさんが『勇者の徴』を取り戻すということは。代替可能な力を手にすることではない」
レナ・ルナール:「へえ…」
レナ・ルナール:興味深そうにミズキの言葉の続きを待つ
籟ミズキ:「それそのものが、救うことと直接つながっている。多分……かつての。継承者を。彼女だけの理屈で。頼まれたわけでも、命じられたわけでもなく」
籟ミズキ:「弱い人ではないですよ。そうであったなら、こんな旅路にいらっしゃいません」
籟ミズキ:言い切ってから。もしこれで彼女がレナ・ルナールに目をつけられてしまったら。
籟ミズキ:恨まれるかもしれないな、と思った。
レナ・ルナール:「そうか。ありがとう」
籟ミズキ:「……とは言え」
籟ミズキ:「口下手な私ばかりの言葉では、あまり興味も唆られないでしょうが」
レナ・ルナール:「いや、とても参考になったよ。」
レナ・ルナール:「観察にあたっては、視点を変えるということはとても大事なことだからね。」
リンダ・L・ワインライダー:「ミズキのほうが、我々よりも遥かにウルスラとの付き合いは長い」
リンダ・L・ワインライダー:「ミズキの見立てを信じるべきだろう」
籟ミズキ:「……ふ」それでも。まあ、尊敬する人のいいところを語るというのは、気持ちのいいものだった。
籟ミズキ:「汗顔の至りです。どうも」
嘴子原シェイル:「改めて聞いて」
嘴子原シェイル:「レナの願いは叶いそうかい?」
籟ミズキ:「それはあんまり叶わないと嬉しい……ですかね!」
レナ・ルナール:「ひどいなあ。」
レナ・ルナール:「友達が見てる健気な夢ぐらい応援してくれてもいいんじゃない?」
籟ミズキ:「なんでこんなに拘るんですかこの方」ヒソヒソ、シェイルに聞く。
嘴子原シェイル:「なんかあったんだろうけど……わからないや」ひそひそ
嘴子原シェイル:「まぁまぁ、ちゃんと私は応援してるしさ」
レナ・ルナール:「ありがと。シェイル」
嘴子原シェイル:「浄水場でのお礼だよ。言いそびれてたからね」
嘴子原シェイル:「……私もわかるからさ、ってことを」
籟ミズキ:「もしかしてリンダさんよりも始末に追えない思想を持ってらっしゃるのか……」
レナ・ルナール:「……」
嘴子原シェイル:「いや、そんなことはないよ……?」
嘴子原シェイル:「『総括図』を追われる必要もなくなって、肩が軽くなってさ」
籟ミズキ:「大望を抱くことは素晴らしいと思いますがおふた方、あんまりなことをなされば、やがては立ちふさがるかもしれませんからね」
レナ・ルナール:「ふふ、その時は」
レナ・ルナール:「ミズキでも絶対に勝てないって思えるぐらい素敵な英雄が側にいてくれるといいな。」
レナ・ルナール:「そうしたら、ミズキが『英雄』になるところを見られるかもしれないからね。」
籟ミズキ:「怖い……!」
リンダ・L・ワインライダー:「シェイル。心の荷を降ろすのは良いが」
リンダ・L・ワインライダー:「依然としてお前は最も油断ならない立場にある。忘れるな」
リンダ・L・ワインライダー:「忌々しいことだが……我々だけならば、戦争に敗れても十字冠で転送されるだけだ」
リンダ・L・ワインライダー:「だが、おまえだけは違う。おまえには守らなければならない『総括図』がある」
リンダ・L・ワインライダー:「最終的におまえだけは、転送という手段によらずこのキングダムを脱出する必要があるのだ」
嘴子原シェイル:「……ん、肝に銘じとく」
嘴子原シェイル:「キングダムからの脱出か……」
籟ミズキ:「シェイルさん以外が持って逃げるということも難しいでしょう」
籟ミズキ:「使い方がさっぱりですから!」
レナ・ルナール:「そうだね。」
レナ・ルナール:「死蔵王の時だって。」
レナ・ルナール:「もし、死蔵王が本気で僕たちを潰す気だったら」
レナ・ルナール:「きっと、あんな風に逃げられなかった。」
レナ・ルナール:「だから、もうさっきみたいに僕をかばおうとしちゃダメだよ。シェイル」
嘴子原シェイル:「う。いやぁ、あれは咄嗟に」
嘴子原シェイル:「……円卓に反旗を翻してる以上、終わろうとここからは去る必要がある、か」
リンダ・L・ワインライダー:「そして、非常に申し訳ないが……」
リンダ・L・ワインライダー:「おれ達ARESの目的は、あくまでキングダム重要拠点を占拠・破壊することによる報復攻撃にある」
リンダ・L・ワインライダー:「作戦立案の段階で帰還を考えていない」
籟ミズキ:(ほんとに申し訳無さそうにしてます……!)
レナ・ルナール:「玉砕特攻」
レナ・ルナール:「自分たちはそのような作戦行動も厭わない」
レナ・ルナール:「それを周囲に理解させるための行動でもあるということかな?」
リンダ・L・ワインライダー:「その通りだ」
籟ミズキ:「弾けてしまいましたね……主力隊」
リンダ・L・ワインライダー:「だが、シェイルにはここまで助けてもらった強い恩義がある」
リンダ・L・ワインライダー:「重要施設を占拠すれば、キングダムの目もおれ達に集中するかもしれない」
リンダ・L・ワインライダー:「注意を引き付けている間に、シェイル一人だけでも逃がすことができればと思う」
嘴子原シェイル:「……」
嘴子原シェイル:ああ。ダメだな、と思う。
嘴子原シェイル:ようやくここまで来たのに、まだ望んでしまう。
嘴子原シェイル:「……うん、悪いんだけどさ。やっぱり」
嘴子原シェイル:「私、さっき見つけちゃったんだ」
嘴子原シェイル:「もっと荒唐無稽な、やりたいこと。私の魔術名ねがい
リンダ・L・ワインライダー:「……聞こう」
嘴子原シェイル:「──キングダムに、残る。見届ける」
嘴子原シェイル:「ARESのことだけじゃない。これから市街も含め、あの学園がどうなって行くのか」
リンダ・L・ワインライダー:「それは」
リンダ・L・ワインライダー:「それは……本当に可能なことなのか。この状況から」
嘴子原シェイル:「わからない」何も、あまりにも光明の見えない道行き
籟ミズキ:「不可能ですし、メリットもないですね……!」
籟ミズキ:「すごく……すごくレナさんを喜ばせてしまいそうなことを……!」
レナ・ルナール:嬉しそうな顔をしている
嘴子原シェイル:「でもそれは、ずっと一緒だったから」
籟ミズキ:「……」
嘴子原シェイル:「思い出したんだ、私の感動を。あの動悸を」
嘴子原シェイル:「あの秋の雲を。重くのしかかった私の心に、刻みつけてきた光景を」
嘴子原シェイル:──割れた空を見た。
嘴子原シェイル:どこまでも続くこの光が。全てを、裂いてしまえばいいとすら思った。
嘴子原シェイル:「……セイクリッドピラー事件。あの日現れた、あれを」歩く街並みに浮かぶ空を仰ぐ
嘴子原シェイル:「言っただろう?レナの言う事が、わからない訳じゃないんだって」
嘴子原シェイル:「見届ける。それが私の願い」
嘴子原シェイル:「──そのために、私は、ここに残りたい」
レナ・ルナール:「ふふ、どうだい?」
レナ・ルナール:「やっぱりシェイルは素敵だろ?」
籟ミズキ:「そうかも」
籟ミズキ:「知れませんね」
レナ・ルナール:「少しばかり、内省的に過ぎるのが玉に瑕だけどね」
嘴子原シェイル:「……はは。相変わらず、勝算も無いのに?」
籟ミズキ:……今回のミズキの行動で。
籟ミズキ:キングダム-崑崙間の関係は悪化するだろう。
籟ミズキ:当然責任の完全回避などとはいかないだろうが、咎を問われる前に、自らが崑崙から除籍されていたことにしてほしいと文を送ってある。
籟ミズキ:が、どうにも。そういった後ろ向きな行動が、全て馬鹿らしいように思えた。
籟ミズキ:「じゃあ、ちょっとだけ」
籟ミズキ:「私も勝算になってあげますよ。仲間ですから」
レナ・ルナール:「ミズキは最初から勝算に入ってるよ。」
レナ・ルナール:「じゃなきゃ、こんな無茶しないでしょ?リンダ」
嘴子原シェイル:「……そうだね。これ以上ない勝算」
リンダ・L・ワインライダー:「そうだな。その通りだ」満足気に笑う。
リンダ・L・ワインライダー:「おれ達は、勝てる」



GM:裏路地を進んだとはいえ、キングダム市街は奇妙なほどに静かだった。
GM:最初に侵入した地下や、郊外とは違う。住宅も周辺に存在するような区画のはずだが。
GM:だが、あと僅かで『鴉の塔』には到達できるはずだ。時間にして15分もかからない。
GM:全員が、"死蔵王"の追撃を受けることなく合流できた。少なくとも、ここまでは順調に進んでいる。
リンダ・L・ワインライダー:「全員、よくやった。おれ達はいよいよ『鴉の塔』に進撃する」
リンダ・L・ワインライダー:「シェイルの作った侵攻計画は完全だった。いくつかの想定外こそ存在したが――」
リンダ・L・ワインライダー:「キングダムに侵入して以降は、おれ達は全ての妨害を退けている」
リンダ・L・ワインライダー:「やれるはずだ」冷や汗がこめかみを伝う。
籟ミズキ:「やれますとも。勿論です」真面目に引き結んだ表情で首肯する。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ここまで長かったねえ」しみじみと涙を拭く真似。ついでにリンダちゃんの汗を拭う。
"10上がり"ジャック:(これまでの交戦でこちらの目的はある程度絞られとるはずやし)
"10上がり"ジャック:(待ち構えて居るんやろうな、誰かしらは)
伊次リクス:「……私の"勇者の徴"を摘出して」
伊次リクス:「ウルスラ先輩に移植するつもりなんですか?その『鴉の塔』で?」
嘴子原シェイル:「そう睨んでここに来たからね」
レナ・ルナール:「改めて言われると邪悪すぎるな。僕たち。」
籟ミズキ:(今更ですけどなんでまだ確保できてるんでしょうこの人)
嘴子原シェイル:「何か手がかりがあればいいけど……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「遺産管理委員会は王鍵の継承、塔の守護を司る役職」
ウルスラ・ミック・ベニ:「摘出に関する情報も握り、ボクらを待ち受けているだろう」
"10上がり"ジャック:「手掛かりはあるやろ。これで無かったら」
"10上がり"ジャック:「笑うしかあらへんね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「笑われるしかないね。あと困る……」
レナ・ルナール:「そうなったら当初の予定通りハッキングしてドカーンでいいんじゃない?」
レナ・ルナール:「機神くんたちも全員無事なわけだし。」
伊次リクス:「………」
リンダ・L・ワインライダー:「伊次リクス。おれは強制しない」
リンダ・L・ワインライダー:「強制は友情ではないからだ」
リンダ・L・ワインライダー:「"勇者の徴"をまだ持ち続けていたいと思うのか?」
リンダ・L・ワインライダー:「ここにはおまえからの遺産摘出を望む者が多くいる。そのことに圧力を感じてもいるかもしれん」
リンダ・L・ワインライダー:「だが、言うべきだ。望みを口にすることで状況は好転する。自分自身に関することなら、『どちらでもいい』ということはあり得ない」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……」
ウルスラ・ミック・ベニ:無言の圧力ではなく、なんと声を掛けたものか迷った弱弱しい視線を放っている。
伊次リクス:「私は……手放したい」
伊次リクス:「"勇者の徴"の重荷には耐えられないことが、分かってしまったから」
伊次リクス:「……だけど。ウルスラ先輩に渡したくもない」
ウルスラ・ミック・ベニ:「リクスちゃん……」
伊次リクス:「本当ならあの日、アカネ先輩が死んで……遺された"勇者の徴"は、『鴉の塔』に眠るはずだったんです」
伊次リクス:「あるべき形に収まらなかったことが、今の……この苦しみを生み出してしまったんだと、私は思う」
籟ミズキ:特に口を挟まない。言いたいことは言ったし、過去のことはよく知らないし、ウルスラ・ミック・ベニ以外のかける言葉に、あまり意味はないのだろうと感じている。
リンダ・L・ワインライダー:「……そうか」
ウルスラ・ミック・ベニ:「それは確かに……ボクの罪だ。墓荒らしと何ら変わらない蛮行だった」
"10上がり"ジャック:「遺産言うもんは」
"10上がり"ジャック:「持ち主を選ぶんやろ?よう知らんけど」
"10上がり"ジャック:「それって、こう見た目でわかるもんなん?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そうだね。あの時勇者の徴は……ボクを選んだと思っている」
ウルスラ・ミック・ベニ:「まあ、その時一番近くに居ただけだろって言われたら、ね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクの手の中に収まっていたと言っても、証拠を出せるわけでもないし」
嘴子原シェイル:「選ばれたらピカーッて光るとか、無いだろうしね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「石に刺さって抜けないとかならね~……ただ、あの花はいつだって繋がりを求めている」
嘴子原シェイル:「へぇ……ああ、一回契約したからわかるんだ」
"10上がり"ジャック:「ま、それはウルスラちゃんの主観やからね」
"10上がり"ジャック:「証明はできへんわけやけど」
ウルスラ・ミック・ベニ:「うん、倉庫の中に閉じ込めておくのは、命脈を断つのも同然だ……っていうのも全部ボクの主観」
嘴子原シェイル:「ただの主観で、繋がりを求めてるのは契約者自身だったりとか?」ただの与太話
伊次リクス:「……私も、それは感じています。だから、繋がりを求める心に……私が応えられないのが、辛い」
伊次リクス:「最初から適合すらできなかったほうがよかったのに、どうして私なんかが……」
"10上がり"ジャック:「ほなもう一度ウルスラちゃんが手にして」
"10上がり"ジャック:「それでもアカンなと思うんやったら返還したらええやん」
ウルスラ・ミック・ベニ:「摘出作業が陳腐化してる……」
伊次リクス:「そうして、永遠に次の継承を繰り返すんですか?」
"10上がり"ジャック:「でも、リクスちゃんもわかるやろ。実際に使ってみてんのやったら」
"10上がり"ジャック:「もう一度ウルスラちゃんが手にしてそれが本当の継承かどうかくらいは」
伊次リクス:「……そうだとしてもです。私は、個人的にウルスラ先輩を憎んでいる。殺したいとすら思います」
伊次リクス:「けれど、そんな個人的な感情を除いても……ウルスラ先輩が継承することに、どれだけ意味があるんでしょうか?」
伊次リクス:「何代もの勇者達の名前に、一人増えるだけでしょう」
伊次リクス:「いずれは、誰も見ていないところで死ぬ勇者が現れて」
伊次リクス:「そこで途絶えてしまう。……それなら今、誰も不幸にしないまま保管しても同じじゃないですか」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクは不幸になる為に連なるわけじゃないよ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「リクスちゃんはそうだったの?」
伊次リクス:「不幸じゃない?心からそう思っていたんですか?」
伊次リクス:「学籍を失って、誰からも追われる身になって、今も……こうして戦わなければいけない」
伊次リクス:「私は先輩が……あの日失ったものを埋め合わせるために、そうしないと正当化できないから」
伊次リクス:「"勇者の徴"を継承して良かった、、、、と、思いこんでいるように見えます」
ウルスラ・ミック・ベニ:「んー…たくさん心配かけちゃったみたいだね、本当にごめん」
籟ミズキ:「謝るんですか!?」
籟ミズキ:「あっいえ、つい声を。失礼しました」
伊次リクス:「大体その隣の子はなんなんですか?異常に強いし、さっきから私に対して失礼ですよ」
籟ミズキ:「??? ????? 失…………」
籟ミズキ:目を白黒させている。
"10上がり"ジャック:「ぷっ」吹き出して笑う。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ハッハッハキミたち!キミたち本当にねえ……」
伊次リクス:「話を逸らさないでください!いいですか、先輩!先輩は……」
伊次リクス:「……本当にアカネ先輩から遺産を奪って良かったんですか?その証明があるんですか?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「証を立てることは出来ないよ。ボクの心の問題だから」
ウルスラ・ミック・ベニ:「でも悪い事ばかりじゃなかったんだ。リクスちゃんがボクの事を沢山考えてくれたように」
伊次リクス:「殺したいと考えてました」
籟ミズキ:「それ。何回も表明しないといけないことですか? そういうことにしないといけない理由でもあるんですか?」
伊次リクス:「ウルスラ先輩が違うことにしようとしてくるからです!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「うん殺しにね、分かってるから。それもまあ巡り巡って結構嬉しいんだよ」
伊次リクス:「変態……」
"10上がり"ジャック:(いやあ、天下の五星君も。先輩大好きッ子からしたら失礼な人になるんやねえ)>小声でミズキちゃんに
籟ミズキ:(大好きで看過できる範疇じゃありませんよ! プンプン)
"10上がり"ジャック:(今はそっとしといたろ。ぷっクスクス)
籟ミズキ:(何笑ってるんですか~!)
"10上がり"ジャック:(心の問題はもう部外者の言葉関係ないんよ。納得できるかどうかやもん)
"10上がり"ジャック:(ウルスラちゃんしか応えられへんわ。おもろいやん。こんな大事な事が好き嫌いで決まるんやで)
籟ミズキ:「うう……」引き下がる。
ウルスラ・ミック・ベニ:「心配して探しにきてくれたミズちゃんや、リンダちゃんと会えたのもこの4年間なら」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あの日、アカネ先輩が守った地帯を…忘れ去られた廃墟みたいに扱ったのも4年間だ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「だからボクを忘れずにいてくれたリクスちゃんは、有難いことなんだよ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「死んでいたわけじゃないんだ。ボクが使っていた分、誰かの為になっていたから」
伊次リクス:「……助けた人が、いたんですか」
伊次リクス:「ウルスラ先輩が、誰を?」
ウルスラ・ミック・ベニ:(ミズちゃんを何回も助けたよ、というのは面倒になるから黙っておくとして)
ウルスラ・ミック・ベニ:「最近はカクタスヒルズのモリーちゃん。趣味は可愛いお皿を焼くこと」
ウルスラ・ミック・ベニ:「六壬では神像建立部の子が困ってたから、蛙型ロボットのデザインを手伝ってあげたな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「防寒着を持たずにクリムゾンへうっかり迷い込んだ時は、助けられっぱなしだったかも。収穫手伝わせてもらったなあ」
伊次リクス:「……いえ。わざわざ尋ねてすみませんでした。自己申告で助けた相手の名前を列挙したって、信じたりできませんよ」
嘴子原シェイル:「はいはい私も」手を上げる
伊次リクス:「え」
嘴子原シェイル:「私もウルスラがいなければどうなってたか」
嘴子原シェイル:「"勇者の徴"が無くなった後のことだけど、別にいいでしょ?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「シェイルちゃん……」
籟ミズキ:「すごい勢いで反証がすぐ出るとこに突っ込んできました。頑ななリクスさんもこれで……」
嘴子原シェイル:「だから……まぁ無茶もいっぱいするだろうけど」
嘴子原シェイル:「そういう部分は、遺産の有無に関わらず、これからも変わらないんじゃないかな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「シェイルちゃんからまあまあ困った人だと思われてる……」
伊次リクス:「……」
嘴子原シェイル:「この中だと三番目くらいじゃない?」くつくつと笑う
ウルスラ・ミック・ベニ:「くっ、自分を4番目ぐらいに置いてる顔!」
籟ミズキ:「今私とレナさんだけ数えましたね?」
籟ミズキ:「リクスさんも入れてあげないとダメですよ」
レナ・ルナール:「僕は一番迷惑をかけてない自信はあるんだけどな。」
伊次リクス:「私の気持ちは……」手のひらの刺青を見る。
伊次リクス:「変わらないです。変わらないと思います。でも、"勇者の徴"にもう一度選ばせるということなら……」
伊次リクス:「……一つ約束してください」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……なんだい、リクスちゃん」
伊次リクス:「真面目にやってください。他の誰かのことも、自分のことも、茶化さないでください」
伊次リクス:「アカネ先輩の真似をしてそうしているのかもしれませんけど」
伊次リクス:「私はアカネ先輩のそういうところだけは嫌だったんです」
ウルスラ・ミック・ベニ:「それを直したらボクの事も少しは好きになれるかな……みたいなやつ?」
伊次リクス:「わかりました。約束する気はないってことでいいですね?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ごめんって!見納めだと思って!」すがりつく。
籟ミズキ:「なんで4年会わなかった相手のキャラが変わることが受け入れられないんですか?」
伊次リクス:「うるさい!あなたが横からくどくど言ってくるのもずっとうざったいんですよ!」
伊次リクス:「あなたは私のお母さんなんですか!?誰かに説教できるくらい偉い立場の人なんですか?」
"10上がり"ジャック:「はいはい、どうどう!ごめんやで~」
"10上がり"ジャック:ミズキちゃんをちょっと後ろに下げつつ
籟ミズキ:「ジャックさん! 私は冷静です!」
伊次リクス:「格好も信じがたいし、私は"勇者の徴"を手放そうとしているのに……!」
嘴子原シェイル:なんとか堪えようと掌で口を抑えるも肩が上下している。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ミズちゃんがごめんね……あの子は崑崙山の人だから」
伊次リクス:「えっ崑崙山!?」
伊次リクス:「すみませんでした。つい無意識に人種差別的な言動をしてしまいました」
伊次リクス:「格好は人それぞれですよね」
籟ミズキ:「あらゆる運びに納得がいかない……」
"10上がり"ジャック:「崑崙やから仕方ない言われんの。それはそれでだいぶ失礼なん面白すぎるやろ」
籟ミズキ:「私はわきまえているので今度こそだまりますが……リクスさんと違い、わきまえているので……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「あいつ……はさておいて」
ウルスラ・ミック・ベニ:「約束しよう、伊次リクス」
伊次リクス:「……お願いします。本当は、ずっと真剣じゃないといけないんです」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクは倫道アカネの真似をして、ウルスラ・ミック・ベニである事を放棄したりはしないよ」
伊次リクス:「……あの日、アカネ先輩が言っていたことを覚えていますか?」
伊次リクス:「『死後』と『死』は、本当は違うものなんです」
伊次リクス:「私達が見たのは、『死』でした。ウルスラ先輩一人では見れないものを……アカネ先輩は見せてくれたんだと思ってます」
ウルスラ・ミック・ベニ:「忘れることは出来ないな、ちゃんと答えを出せた自信もない。全く不出来な後輩だ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「忘れられない哀しみだった。あんな風に誰かを悲しませるのも……厭だね」
伊次リクス:小さく頷く。
ニーアム・マッキーン:「冷や冷やしたね。また空中分解しちゃうのかと思った」
ウルスラ・ミック・ベニ:「待っててくれてありがとうニーアムちゃん、みんな」
リンダ・L・ワインライダー:「なに、大丈夫だ……先程からずっと、敵の姿はない」
レナ・ルナール:「それがいいことなのか悪いことなのかはちょっと判断に迷うなー」
リンダ・L・ワインライダー:「……交渉をまとめるだけの余裕もあった。そうしなければ、『鴉の塔』に到達する意味もない……」
リンダ・L・ワインライダー:言葉の内容とは裏腹に、表情は固い。
リンダ・L・ワインライダー:怯えているようにすら見える。冷や汗が頬を流れている。
レナ・ルナール:「リンダ?」
嘴子原シェイル:「……どうしたんだい?」残り少ない道のりを歩き出そうとする
リンダ・L・ワインライダー:「……全員で、一気に『鴉の塔』まで駆け抜けるぞ」
リンダ・L・ワインライダー:「全員の力を結集する必要がある。一度に動いてもらわなければいけない」
リンダ・L・ワインライダー:「できるな」
籟ミズキ:「判りませんが、分かりました」
レナ・ルナール:「了解。」
籟ミズキ:空気が変わったのを察知し、うなずく。
嘴子原シェイル:「う、うん」何度もリンダの忠告を受けた身であるため軽視しない
レナ・ルナール:「シェイル。案内は任せたよ」
嘴子原シェイル:「じゃ、サポートはよろしく」



GM:【肉体】【感覚】【精神】【社会】で判定を行います。それぞれの項目につき1回、難易度8を成功させなければいけません。
GM:またこの判定では、NPCカードを1枚消費することで失敗した項目を成功扱いにすることができます。
GM:ただし消費したNPCカードは以降使用することができなくなります。
GM:判定チャンスはPC一人につき一度だけです。
籟ミズキ:8dx 感覚いきましょう
DoubleCross : (8DX10) → 9[1,1,1,7,7,8,9,9] → 9

レナ・ルナール:頼れすぎ
ウルスラ・ミック・ベニ:偉い
"10上がり"ジャック:じゃあ精神かな
嘴子原シェイル:お願いします~
"10上がり"ジャック:セットアップでスカイキッド飛行
"10上がり"ジャック:6dx+2>=8
DoubleCross : (6DX10+2>=8) → 10[3,3,8,9,10,10]+9[5,9]+2 → 21 → 成功

レナ・ルナール:グレート
レナ・ルナール:社会行きます。
レナ・ルナール:7dx>=9
DoubleCross : (7DX10>=9) → 8[2,5,6,7,8,8,8] → 8 → 失敗

レナ・ルナール:ぎゃ、《夢の雫》
"10上がり"ジャック:いや
ウルスラ・ミック・ベニ:いや
"10上がり"ジャック:目標8でしょ
GM:成功ですね
レナ・ルナール:8だった。セーフ!
ウルスラ・ミック・ベニ:じゃあボクは肉体いってみようか
ウルスラ・ミック・ベニ:《砂の加護》を使って判定値+6D。
嘴子原シェイル:セーフ!
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を3(→ 3)増加 (84 → 87)
ウルスラ・ミック・ベニ:10dx>=8
DoubleCross : (10DX10>=8) → 10[4,4,6,6,6,6,6,8,8,10]+8[8] → 18 → 成功

ウルスラ・ミック・ベニ:いぇーい
籟ミズキ:えらい
嘴子原シェイル:つよい
嘴子原シェイル:任せきっちゃった ありがとうございます~
GM:では、こちらの判定を行います。
レナ・ルナール:え、えー
籟ミズキ:続いた!
"頭の無い蛇":《原初の赤:天性のひらめき》。籟ミズキ。
"頭の無い蛇":11dx7
DoubleCross : (11DX7) → 10[2,2,3,3,3,4,4,5,8,8,9]+10[4,10,10]+6[4,6] → 26

籟ミズキ:この従者名……!
"頭の無い蛇":《原初の赤:天性のひらめき》。ジャック。
"頭の無い蛇":11dx7
DoubleCross : (11DX7) → 10[1,1,2,3,3,4,5,5,5,6,10]+2[2] → 12

"頭の無い蛇":《原初の赤:天性のひらめき》。レナ・ルナール。
"頭の無い蛇":11dx7
DoubleCross : (11DX7) → 10[1,1,2,5,5,5,7,8,8,9,9]+10[1,1,4,8,9]+3[1,3] → 23

嘴子原シェイル:このミドル突破力は……!
"頭の無い蛇":《原初の赤:天性のひらめき》。ウルスラ・ミック・ベニ。
"頭の無い蛇":11dx7
DoubleCross : (11DX7) → 10[2,5,6,6,6,7,8,8,8,10,10]+10[2,2,3,5,8,10]+10[3,10]+10[10]+2[2] → 42

ウルスラ・ミック・ベニ:この天性のひらめきは……
ウルスラ・ミック・ベニ:ひらめきすぎ!
"頭の無い蛇":《原初の赤:天性のひらめき》。5体目がジャックに再挑戦します。
"頭の無い蛇":11dx7
DoubleCross : (11DX7) → 10[1,1,1,1,1,4,5,6,8,8,10]+10[2,6,9]+1[1] → 21

"10上がり"ジャック:再挑戦せんでもええやん
"10上がり"ジャック:12でいっとこ12で
籟ミズキ:そうです! そうです!
GM:全員の判定が突破されました。





◆Masterscene◆司令室




キングダム行政部 執務室


GM:――カクタスヒルズ残党がキングダム中枢へと攻め入るこの事態にあって
GM:"不夜王"は最初からこの部屋を一歩も出ていない。情報を取りまとめ、指示を下し
GM:キングダムというシステムを動かしただけだ。
GM:策謀の結実は、常に前線の趨勢の変化よりも遅い。しかし、確実に訪れる。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「……」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:机の上に置かれた紅茶を口元へ運ぶ。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:冷え切ったそれは体を温めることはない。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:ただ、砂糖の甘さだけが脳の疲れを癒やしてくれた。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:(愚か者どもめ)
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:先住市民の大規模デモの情報が入った時点で、それを隠れ蓑としたキングダムへの敵対行動に対する警戒はしていた。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード拷問王が強制転送されたという時点でそれは確信に変わった。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:まただ。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:また、今ある秩序の尊さを理解出来ぬ者が愚行を起こそうとしている。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:やつらは、理想のためならばどれだけの犠牲を払っても構わないという幻想を信じている。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:そして、今ある秩序を守るという行為の重要さを一切理解しようとしない。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:無邪気に、新しいものが古いものより価値があると信じ切っている。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:小さく息をつく。怒りに侵されそうになった精神に余裕を与える。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:キングダム中央銀行に向かってくる軍勢が囮であることは火を見るより明らかだった。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:故に、そちらは自らで対処し、本命であろう拷問王を突破した部隊は鉄騎王に追わせた。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード地下での戦闘は彼女に不利であることは承知であったが
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:逆に、羽虫を捉える為であれば彼女にはその程度枷は必要だと判断した。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:そしてそれは幸いした。鉄騎王は本隊を取り逃がしたものの。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:やつらが堕剣の契片を所持しているという情報をつかんだ。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:(愚か者どもが)
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:それは確かに他の勢力にとっては十分な脅威となるだろう。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:だが、それは所詮道具に過ぎない。道具は、使われなければ意味がない。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:そして、キングダムには敵対するものに一切の反撃を許さず全てを滅ぼす王が存在する。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:(あのようなものを使われなければ、死蔵王という脅威に晒されずに済んだものを。)
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:過ぎた力は、それに対抗できる更に大きな力を呼び出す。それが戦いをさらに凄惨なものにしていく。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:連中はそんなことすらもわかっていない。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:眉間のシワが深くなる。それを隠すように右手を額に寄せる。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:しかし、それで死蔵王を本命の部隊に向かわせる時間が遅れたことも確かだった。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:故に連中の足を止める時間を稼ぐ必要があった。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:その為に目をつけたのが新たに王鍵を継承した伊次リクスだ。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:彼女に間接的に情報を流した。彼女のウルスラ・ミック・ベニへの執念を利用した。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:そして、短期間で王鍵を継承した少女の姿を見ることで
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:リンダ・L・ワインライダーなら気づくと確信していた。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:"鴉の塔"の秘密。その価値の大きさに。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:連中の最終目的となる場所は3つ。"白宮"、"大ノヴァリス博物館"、"鴉の塔"
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:そして、そのどれを狙っているかは囮部隊を捉えてもわからなかった。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:連中にはそれぞれバラバラの情報が流されており全員が自分の情報が真実であると信じ切っていた。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:連中の目的はわからない。ならば、こちらから誘導をしてやればいい。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:"鴉の塔"の秘密は守るべき価値のあるものだが。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:秘密は、いずれ破られる。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:そして、ノヴァリス全体に軋みが入りつつある今、自らそれを開示する機を作るのも有効であると判断した。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:そして、地上に出た彼女らは"鴉の塔"に向かっている。そのことは配下からの報告で判断できる。
GM:扉が控えめにノックされる。神経質さを感じる、やや小刻みなリズムだ。
シャジャラ・ムバラカ:「執務中失礼いたします。"不夜王"様」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「入ってくれ」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「呼び出してすまないな、"霊樹王"」
シャジャラ・ムバラカ:"霊樹王"シャジャラ・ムバラカ。かつて全日制への翻意を目論んでいたが、今や定時制の秩序を守る王である。
シャジャラ・ムバラカ:「いいえ。このようなご報告は、直接申し上げたほうが……慎重な"不夜王"様にとっては安心でしょう」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「助かるよ。全ての王が君のようなものであってくれればよいのだが」
シャジャラ・ムバラカ:「……心にもないことを仰りますね」小さく呟く。
シャジャラ・ムバラカ:「魔法局黒窓学派の家宅捜索が先程終了しました」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:無言の睨みで次の言葉を促す
シャジャラ・ムバラカ:「FHセル"インペリウム"と繋がっていた一部生徒も、おおよそ特定できております。処遇については"不夜王"様の裁定にお任せしましょう」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ふむ。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「君はどのような処置が妥当であると思う?」
シャジャラ・ムバラカ:「学籍剥奪は、あまり得策ではないかと。今回の件の風評を外に吹聴されてもいけませんので」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ふむ」
シャジャラ・ムバラカ:「学内での懲役労働を課す、または処分そのものを秘匿できるよう監獄学寮に送る――などが良策かと存じます」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「なるほど。だが、私は今回の件は穏便に済ましたいのだ。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「キングダム内の力の均衡を考えればこれ以上"定時制の力を削ぐ"ことは望ましくない」
シャジャラ・ムバラカ:「……」眉をひそめる。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「魔法局という”定時制"の一組織の暴走のせいで、”定時制"が大きな被害を被ることは避けていきたい。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「だが、その為には”定時制と関わりの深い王"に功績を立ててもらう必要がある。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:言葉を区切り、霊樹王の隠された眼に視線を投げる。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:自分の言葉が何を意味しているのか、彼女には痛いほどに伝わったはずだ。
シャジャラ・ムバラカ:視線を包帯で隠していても、霊樹王の感情は読み取りやすい。
シャジャラ・ムバラカ:常に、根底にある憤懣が滲んでいる。そして、ある種の感服のような表情。
シャジャラ・ムバラカ:「……キングダムという組織は……中でも全日制は」
シャジャラ・ムバラカ:「三大校としての体面を最も重んじるものと考えておりました」
シャジャラ・ムバラカ:「私に功績を預けるということは、実行犯の処遇も私の匙加減に任せるということ」
シャジャラ・ムバラカ:「それでもよろしいのですね」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「構わない。勿論、"功績を立てられれば"、という話になるが。」
シャジャラ・ムバラカ:「"暗礁王"を向かわせます」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:こくりと頷く。彼女ならば適任だろう。
シャジャラ・ムバラカ:「――既に連絡は通しておりました。水路を通じた追跡と、円卓の王の護衛」
シャジャラ・ムバラカ:「適任です」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「わかった。他にも戦力が必要であれば言ってくれ。」
シャジャラ・ムバラカ:「……ええ。ですがもう一つ」
シャジャラ・ムバラカ:「差し出がましい懸念をよろしいですか?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「何かな?」
シャジャラ・ムバラカ:「黒窓学派が執着していた『キングダム市街総括図』……」
シャジャラ・ムバラカ:「これは既にキングダム外部に渡り、現にその情報を元に今回の襲撃が起こりました」
シャジャラ・ムバラカ:「2枚、3枚と複製が作られていてもおかしくないでしょう」
シャジャラ・ムバラカ:「全日制が全力をあげて介入し、嘴子原シェイルを捕獲しなかった理由をお尋ねしたいのです」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ノヴァリスでは主にジェネシスインダストリアルアカデミーで行われていることだが」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「政府のデータ中枢にハッキングを仕掛けた人間を、逆に政府が雇うことが在るという事例を知っているか?」
シャジャラ・ムバラカ:「……電子機械の話に関してはあまり……。それがどのように今回の一件に繋がってくるのでしょう?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ハッキングを仕掛ける人間は、ハッキングを防ぐ方法も熟知しているということだ。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「幸いにして、今回は『総括図』が使われるであろう時機も、それを使う勢力も読めていた。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ならば、彼女ら使用するルートを把握すれば」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「今後、我らはこの学院の弱点を把握し、改善できるということだ。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「ARESがその為の試金石となってくれるというなら、利用するのもいいと思わないか?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「我らが真に警戒するべきは、ARESなどではないのだから。」
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           L O R D S  O F  R O U N D  
               不 夜 王Lord Heaven "

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GM:リンダ達は、市街地を駆け抜けるように突破した。
GM:すぐそこに目的地がある。だが、どこまで逃げても、形のない『何か』を振り切れている気がしない。
GM:その証左に――近づいてくる。
GM:遠くからの蹄の音が、無人の大通りに反響していた。
ヴェーラ・チルレイン:魔の蹄笛は、逃亡者にとっては悪夢の足音だ。
ヴェーラ・チルレイン:高らかなるそれが止まったときこそ、最後の夜の夢に違いないのだから。
GM:光のような速度で、ミズキですら咄嗟に止めることはできない。
GM:後方から来たはずの神馬は、全員の行く手を阻むように、前方に回り込んでいる。
"死蔵王"竜胆ジョウカ:「あー……」
"死蔵王"竜胆ジョウカ:ため息に近い声を漏らす。
"死蔵王"竜胆ジョウカ:「追いついちゃい、ましたね……仕方ない……」
籟ミズキ:「アワーーッ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「さ、さっきぶり~」ひきつった顔で手をひらひら。
レナ・ルナール:「死蔵王の出番は終わったはずでは…!」
嘴子原シェイル:背後で起きたあの炎の恐怖を思い出し、背筋が冷たく凍る。
"10上がり"ジャック:(事実として、ここで広範囲攻撃をするか?)
"10上がり"ジャック:(市街地だぞ)
ヴェーラ・チルレイン:幻馬には風切り音すら要らず。緩やかに翔け、止まる。
ヴェーラ・チルレイン:「死蔵王様。お疲れのところ心苦しいのですが……」
"死蔵王"竜胆ジョウカ:「いえ、疲れというわけではなくて……まあ、いいですよ」
"死蔵王"竜胆ジョウカ:「気にしなくても……」
"死蔵王"竜胆ジョウカ:ゆらりと体を起こす。
ヴェーラ・チルレイン:「ふふ。では、またお力添え頂いてもよろしいでしょうか?」無邪気な子供のような笑み
GM:本来、自陣営の都市部で広域破壊能力者を運用することはできない。レネゲイド戦闘の常識だ。
GM:だが、この状況は。
"鉄騎王"オリヴィエ:前門の虎、後門の狼。鎧の軋む音が、背後より迫る。
"鉄騎王"オリヴィエ:「…………予想よりも早く、見える事になったか」聖剣携えし鉄の王。逃げおおせた者達の前に、再度姿を現す。
"鉄騎王"オリヴィエ:(……一先ずは、全員無事のようだが。私は、王としての役割を徹しさせてもらう)
レナ・ルナール:「鉄騎王まで!」
籟ミズキ:「既にあっぷあっぷなのですが──!」
籟ミズキ:いたく狼狽しています。ぐるぐるの目!
ウルスラ・ミック・ベニ:「いよいよもっていよいよだな、これは!」
嘴子原シェイル:「……挟まれた」たらり。汗の落ちる音すら鮮明だ。
レナ・ルナール:「いや、挟まれたどころか」
レナ・ルナール:「囲まれてるね。」
"10上がり"ジャック:「厳しい現実いうわけやね」
サルガッサム:「よく気がつく」ずるり、という水音がある。
サルガッサム:「ただし、有効な手立てを打つだけの時間もないようだ……」
嘴子原シェイル:「な……っ」水音の方へ視線をやり、絶句する。
嘴子原シェイル:気怠げにも見える立ち姿に特徴的なマスク。
嘴子原シェイル:「定時制の、王……!」
レナ・ルナール:ミズキに視線を移す。自分にはこれは絶体絶命の状況に思える。
レナ・ルナール:今まで、ギリギリのところで切り抜けてきた脅威が一度に訪れたのだ。
レナ・ルナール:もしこの状況が彼女に絶望を与えてくれるなら、ミズキが『英雄』となる瞬間を見られるかもしれない。
"10上がり"ジャック:「へェ~」
レナ・ルナール:「意外だな。定時制が円卓と足並みを合わせるなんて」
ウルスラ・ミック・ベニ:「円卓に定時制、諸王に聖伐騎士団の動員……ボクでも指揮者の察しがつくね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「これだけの幅と数を動かせるのは、キングダムにあって只一人だ」
リンダ・L・ワインライダー:「……全員。シェイルとウルスラ、リクスを死守しろ!」
籟ミズキ:「フーッ」調息。構え。
レナ・ルナール:「了解。力を尽くそう。」
嘴子原シェイル:片手で帽子を上から強く抑え、もう一方で鈍色の刃を握る。
リンダ・L・ワインライダー:「他の者は……ここで、この敵を止めろ!!」
リンダ・L・ワインライダー:「やれるはずだ!我々なら……!!」
"10上がり"ジャック:「…」
"10上がり"ジャック:(負けムードにならない指揮官、それに応える仲間)
 :弾ける寸前の緊張を洗い流すように。
 :柔らかな春の風がそよいだ。
 :「人生不相見,動如辰與歳」
"10上がり"ジャック:「そして」
籟ミズキ:「この声は──!」

任アルル:場違いな装いの少女が降り立つ。桃の花の香りに包まれて。真珠の如き絹の夜着に、水中に在るかのように揺らめく瑠璃の髪。素足で石畳を捉えながら、穢れることを知らぬ月色の肌。
"10上がり"ジャック:「イレギュラー」
籟ミズキ:「アルルさん!」
籟ミズキ:歓呼に驚きが交じる。何故彼女がここに? 助けに来てくれたのだろうか。いかなる理由で?
任アルル:「久しぶりですね、ミズキ」
"10上がり"ジャック:(相手の動揺を観察する)
任アルル:「なのに、残念です」
任アルル:「同じともしびを囲む(共此燈燭光)ことは──」
任アルル:輝きが居並ぶ者の眼を刺す。繊手に白銀の槍が生じ、陽光を照り返したのだと、後から分かる。
任アルル:冴え冴えとした冷光は物理的な温度を伴っていた。錯覚だ。微笑み佇んだままで、そう感じさせている。
ウルスラ・ミック・ベニ:思わず目を惹かれ、心を囚われるような。儚げで世界から浮いているのに、圧倒的な存在感。
任アルル:「できそうにない」
GM:最初から分かっていたことだ。
GM"円卓議会"と"五星君"の停戦協定。協定を破った者は――
GM:その全てからの攻撃対象となる。
籟ミズキ:「ハッ────そうでした!」
リンダ・L・ワインライダー:「"五星君"とも……既に」
リンダ・L・ワインライダー:「"不夜王"……協力を取り付けていたのか………!」
籟ミズキ:「敵ですみなさん! すみません! でもいいお報せもあります」
レナ・ルナール:「教えてミズキ!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「聞きたい聞きたい!」
嘴子原シェイル:「最高の報せだといいな!」
籟ミズキ:「もとから無茶なので、無茶が一人増えても誤差です! やりますよ!」
"10上がり"ジャック:「アホ」
"10上がり"ジャック:「こういう場合は登場の一瞬の隙が大事やったのにもう」
"10上がり"ジャック:「素直やな君ら」
"10上がり"ジャック:「指揮官殿は継戦の意思はあるな」
リンダ・L・ワインライダー:「最後まで戦う。おれがそうしないでどうするのだ」
リンダ・L・ワインライダー:「おれは……!!カクタスヒルズ"カルテル"副会長、リンダ・L・ワインライダー!」
リンダ・L・ワインライダー:「これは正当性ある!キングダム連合学院への報復攻撃である!」
任アルル:「しょーじき、そちらの志は嫌いじゃないんですけど」
任アルル:結ぶ相手。達成の過程で敵とする相手。“不夜王”から伝えられたその情報の内容如何では、いっそ向こう側に付くことすらあったかもしれないと思う。
任アルル:「でもこうなってしまった以上、あなたたち・・・・・には遂げさせない」
任アルル:「朋友に乞われて戦に臨むは誉れ。一切の躊躇なく」
任アルル:「無法者どもを踏み躙りましょう」
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

   L O R D S  O F  R O U N D  
       " 鉄 騎 王Lord Protector "


                  L O R D S  O F  R O U N D  
                      " 死 蔵 王Lord Hold "
         崑
         崙
         山
        頂
       星 峰
    游  君 五
    随    星
    辰
    星

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"游随辰星"[7/120]   10m   "死蔵王"[7/100]
                     "厩司王"[4/80]
               頭の無い蛇[24/100]×4


                   40m

                 救伐騎士団[10]×2

                   10m

            ウルスラ[8/87] シェイル[12/86]
救伐騎士団[10]×4  10m  レナ[4/86] ジャック[8/86]  10m  救伐騎士団[10]×4
                ミズキ[12/86]

                   5m
 
               "鉄騎王"[11/100]
             "暗礁王"[10/100]

GM:最後のミドル戦闘を開始します。
籟ミズキ:始まっちゃったよ
ウルスラ・ミック・ベニ:これさえ終わればもう退場の危機は無しってわけね。やった~
ウルスラ・ミック・ベニ:やれるか!
嘴子原シェイル:救いは無いのですか……?
レナ・ルナール:どないせっちゅうじゃん!!!
ウルスラ・ミック・ベニ:騎士団でさえ行動値10あるの、層が厚すぎ
"10上がり"ジャック:眠りの粉は100%超えるまで使えないもんな
籟ミズキ:では、ここで。
籟ミズキ:RHOを使用させて下さい。お願いします。
GM:了解しました。RHOを公開してください。

◆RHO
PC5:籟ミズキ

あなたは崑崙山最強の一角、五星君の"木"だ。
ノヴァリスにおいて、個体戦闘能力であなたを超える者はない。
ここが敵地であり、相手が円卓の王であろうとも、それは同じことだ。

ミドル戦闘開始時にRHOを公開することで使用できる。
あなたは単独で敵の軍勢を食い止め、そのミドル戦闘を即座に終了する。
あなたは以降のシーンに登場できない。

GM:このRHOに加えて、リンダ・L・ワインライダーを脱落させることで
GM:ミドル戦闘を終了します。



GM:最初から分かっていたことだった。キングダムに戦いを挑めば、こうなる。
GM:戦力の質量においても、策謀の重層さにおいても。
GM:万が一つにも、成功の可能性を持たない――不可能な作戦だった。
籟ミズキ:状況がいよいよ窮した時。
籟ミズキ:間違いなく今だ。リンダ・L・ワインライダーは堕剣の楔片を使う様子を見せていない。
リンダ・L・ワインライダー:「おれが最初の盾になる。レナ……レナは包囲の穴を作ってくれ」
リンダ・L・ワインライダー:「突破口を開くのはウルスラ。ジャックは足回りを担当しろ。シェイルとリクス、ニーアムを連れて、その穴から逃げる……」
リンダ・L・ワインライダー:ポケットの中に片手を入れている。きっと、そこで首輪を強く握りしめているのだろうとわかる。
レナ・ルナール:「任せて。騎士団の一部ならなんとかなる。」
"10上がり"ジャック:「それ、盾は逃げられへんけど」
"10上がり"ジャック:「構わんのやね」
リンダ・L・ワインライダー:「おれは作戦指揮官だ。この戦争におまえ達を連れてきた責任がある」
リンダ・L・ワインライダー:「おれの目的も、意思も全て伝えた。完遂してくれるものと信じる」
嘴子原シェイル:「……言ってること、私でもわかるよ」リンダの宣うそれは、つまり
籟ミズキ:どう見ても分水嶺を突き抜けている。彼女は信じ始めている。
籟ミズキ:自分の役目の一つが終わった。もう一つをこれから行えばいい。
ウルスラ・ミック・ベニ:「出せる限りの竜を出そう。機動力と手数を補える」
籟ミズキ:「…………いえっ!」
レナ・ルナール:鈴を鳴らそうとした手を止める。
ウルスラ・ミック・ベニ:「……今度は本当に良い報せかい、ミズちゃん」
救伐騎士団:救伐騎士団の一角は、既になだれ込んできていた。
籟ミズキ:「どちらかは、皆さん次第です。この場は私がすべて──」
籟ミズキ:「台無しにします!!」
籟ミズキ:左手の銃の天地を回転させ、小指を引金にかける。
救伐騎士団:斬り、打ち据え、押さえ込もうとしている。十字冠離脱をさせないための捕獲行動だ。
レナ・ルナール:「……!ミズキ!」
"10上がり"ジャック:「それで!ええんやな!二人とも!」
"10上がり"ジャック:『skykid』
"10上がり"ジャック:重力遮断光が自分と指示された二人を包む。
籟ミズキ:「やりますよ──みなさん。やり遂げてください、最後まで!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……キミってやつは本当に!」《ワーディング》【ブラックダイアモンド】
ウルスラ・ミック・ベニ:「頑固で強情で突っ走って……大好きなんだからな!」
GM:炎の波がある。恐ろしく精密に、騎士団を避けて焼き尽くす炎。
GM:光の斬撃がミズキを切断しようとする。僅かにでも踏み込んでいれば致命だった。
籟ミズキ:両手の銃から弾丸をばらまく。地勢をつかむ。
籟ミズキ:騎士団を吹き飛ばし、火の隙間に体を滑り込ませる。
"鉄騎王"オリヴィエ:「嗚呼──────本当に義強いな、君は。歳星雷。」感服と、ひとつの謝意。しかして輝きには一切の容赦なく
レナ・ルナール:「リンダ!行くよ!」
レナ・ルナール:「ミズキが道を開いてくれる!僕らはそれを信じよう!」
リンダ・L・ワインライダー:「ありがとう。だが、ミズキだけを残しては行けない」
リンダ・L・ワインライダー:「確実に到達しろ!おまえ達の意思はそれに値するはずだ!」
リンダ・L・ワインライダー:「行け!おれを乗せていてはジャックの機動力が鈍る!」砂で汚れたサブマシンガンを取り出す。
レナ・ルナール:「…わかった。ここは君たちに任せる。」
レナ・ルナール:「これからのことは、僕たちに任せてくれ」
"10上がり"ジャック:「そんだけの掛け金積まれたら」
"10上がり"ジャック:「おもろいギャンブルにせな申し訳ないなあ!」
"10上がり"ジャック:「勝っても負けても、面白くはしといたる!」
GM:残り、会話を交わす時間はなかった。一秒でも足を止めれば、何もかもを引きずり込んでしまうような戦いの渦だった。
籟ミズキ:その行動自体が、安全な足場を確保しようとしたというブラフだ。叢を這う蛇のごとく人波へと消え去り、そして。
ウルスラ・ミック・ベニ:原始の竜の時代が蘇り、ここ数千年の新しき魔術を抑制、竜の肺に力を注ぐ。
嘴子原シェイル:光に包まれる中、見苦しい無様を晒さないよう己を律する。
救伐騎士団:ウルスラを斬撃する。
救伐騎士団:ジャックの重力遮断光を影で覆い、墜落させようとする。
救伐騎士団:シェイルを狙っている者もいる。矢が4本高速で通り過ぎ、1本は腕をかすめた。
籟ミズキ:どこからか飛来した弾丸が致命的なそれを阻む。
救伐騎士団:「……!」崩れ落ちる。
嘴子原シェイル:「……!」この程度の痛みで顔が歪むことは、もうない。血が流れるくらいが何だ。
籟ミズキ:跳弾だ。絶妙に敵の攻撃に発砲音を隠し、発生源を悟らせない。
籟ミズキ:そうして最強の敵を載せた、最高の追跡者へ到達する。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクは、願いを果たすよ!」振り返ることなく、獰猛な爪竜を駆り僅かな間隙を跳び抜ける。
嘴子原シェイル:涙を流さない。そんな魔法答えが、彼女の願いに対する最大の敬意だ。
レナ・ルナール:二人の少女の背中が段々と小さくなる。
レナ・ルナール:その背が小さくなるごとに戦場の凄烈さが増していく。
レナ・ルナール:一人の少女は自らを犠牲にして僕たちを守ることを選択した。
レナ・ルナール:もう一人の少女は、己ならそれが叶うと信じて戦場に身を投じた。
レナ・ルナール:その姿は、どちらも僕が信じる『英雄』とは異なるものだ。
レナ・ルナール:簡単に身を擲つことも、己の力を過信して戦うことも『英雄』の所業ではない。
レナ・ルナール:そう思っているはずなのに。
レナ・ルナール:何故か、胸が高鳴る。
レナ・ルナール:理性や理屈とは別の部分で、僕が何かが彼女たちを『英雄』だと思いたがっている。
レナ・ルナール:何故なのかはわらかない。でも、僕は何故なのかを知りたがっている。それだけは確かにわかる。
レナ・ルナール:だから
レナ・ルナール:「絶対に、また君たちに会いに行く」
レナ・ルナール:だから、ちゃんと生き残ってくれ。
レナ・ルナール:もはや、巻き上がる砂埃と銃声でしか認識できなくなった戦場に向けて
レナ・ルナール:魔女は初めて自分以外の何かに祈った。
GM:血と、闘争の嵐。
GM:そこから逃れる全員は見た。セイクリッドピラーの十字冠が輝きを放ち、
GM:残してきた遠くで、神聖二重冠の星々を瞬かせる。



GM:キングダムへの攻撃。これまでの戦いを思えば、誰も欠けることなくここまで来たことが奇跡だった。
GM:今、残っているのは二人だけだ。それでも、最後まで戦い続けることに意味があるのかもしれない。
GM:ノヴァリスには死がない。代わりに、終わりのない戦いだけがある。
リンダ・L・ワインライダー:「まさか」笑う。帽子の隙間から血の帯が流れていた。
リンダ・L・ワインライダー:「最後におまえと肩を並べることになるとはな」
籟ミズキ:「私はあまり意外とは思いませんよ」
籟ミズキ:「あなたは私達を信じてくれています。本当の意味で。だからこうして、ARESならざる彼女たちに行き先を託してしまえる」
籟ミズキ:円環八陣、竜形廻身式。
籟ミズキ:ひとしきり暴れるも絶招を不完全な形でやりこめられ、今は守りに入っている。攻めているように見せかけて──守っている。先程から大きく動いているようで、常に踏んでいる地面は決まったルートだ。
籟ミズキ:全身が裂傷と火傷に侵され、手足も満足に動かない。なぞることができる套路も修めたものの1割といったところ。
リンダ・L・ワインライダー:大地を伝わる波紋がリンダの足をもつれさせ、その間に、救伐騎士団の剣を受ける。
リンダ・L・ワインライダー:「……ッ」"五星君"と比べれば、あまりにも戦闘能力で劣る。だが
リンダ・L・ワインライダー:ミズキを守ろうとしていた。"死蔵王"から。"鉄騎王"から。"游随辰星"から。
リンダ・L・ワインライダー:「ミズキ……これを」震える手で首輪を取り出す。何かを伝えられるのは、それで最後だと考えたのだろう。
籟ミズキ:「はい」
リンダ・L・ワインライダー:首輪を、自分の手で砕く。
リンダ・L・ワインライダー:その手のひらも、すぐに矢が貫いた。
リンダ・L・ワインライダー:「これでいい」
リンダ・L・ワインライダー:「……これで、いいんだ」
籟ミズキ:「はい。正着です」
籟ミズキ:なんとかそう返すと同時、騎士たちの剣に胸を貫かれる。
籟ミズキ:即座に拳を返し、剣を引き抜き、傷口を締めた。
籟ミズキ:「…………そろそろですね」
籟ミズキ:「そろそろです。絶望であるとか。限界であるとか──」
籟ミズキ:「英雄の資質を試されるのは、その先であるそうで」
籟ミズキ:小さくほほえむ。今にも戦場に散ろうとしている彼女へ。
救伐騎士団:騎士団が、長大化した剣身で斬りかかっている。
救伐騎士団:リンダに目を向けたその呼吸に合わせた斬撃だった。
籟ミズキ:レナ・ルナールとの会話を思い出す。
籟ミズキ:(──リンダさん。あなたにはやっぱり、彼女の言うところの資質がある)
籟ミズキ:(見込みがないように言われたままでは──────)
籟ミズキ:「悔しいですよね」
リンダ・L・ワインライダー:小さな腕が、ミズキの前にかざされていた。
リンダ・L・ワインライダー:前腕の骨まで、巨大な剣身が到達している。
リンダ・L・ワインライダー:「……ナメるな!」
リンダ・L・ワインライダー:銃撃で、騎士団の一人を吹き飛ばす。
任アルル:「……」
任アルル:どこか消極的にその様を見ていた。戦場からある程度人が減るまで、機を計っていたようでもあった。
任アルル:「本当にとんでもないことをしでかしてくれること」嘆息する。
籟ミズキ:「こうならぬよう文を送ったのですが、私程度の浅知恵ではなんとも」
任アルル:「それも困ります」
任アルル:「ほんとーに困ります」ぷうと頬を膨らませる。「……ミズキ」
籟ミズキ:「何ですか?」
籟ミズキ:呼吸が深く、長くなってゆく。動きが緩慢になってゆく。──目を閉じる。
任アルル:「わたしの手であなたを止めること」
任アルル:「それが五星君としてあなたを崑崙山に残す条件である。“不夜王”──ジェシカとはそのように話を付けました」
任アルル:「くだりなさい。もう十分でしょう?」
籟ミズキ:竜の少女は満身創痍だ。あと一撫でで倒れてしまいそうなほどに。
籟ミズキ:そう思える。生命の気配がない。およそ生きている人間としては不自然なほどに。
籟ミズキ:「そう思われますか?」
籟ミズキ:にも関わらず、小さく声が響いた。
任アルル:「思います・・・・
籟ミズキ:「アルルさん」
籟ミズキ:「私、多分ですけど。今」
籟ミズキ:ただ、第六感で感じ取れるもの以上に。
籟ミズキ:達人にしか読み取れないこともある。その返答は奇妙な確信に満ちていた。
籟ミズキ:「これまでで一番強いですよ」
任アルル:形の良い唇の端が、ほんのかすかに弧を描く。
任アルル:「今なら──」
任アルル:「お友達をこれ以上傷付けずに済む」リンダ・L・ワインライダーを一瞥する。
任アルル:「戦いを続けても、得られる戦果が増えることもないでしょう」
リンダ・L・ワインライダー:「おれが、人質になると」血を吐く。
リンダ・L・ワインライダー:「思っているのか……はは」
任アルル:「加えて言えば、わたしはあんまり疲れていません。少なくともあなたよりは」
任アルル:「絶望的な状況と。こういう時をこそ、そう表すのではないですか?」
リンダ・L・ワインライダー:「ゲホッ、く……くだらんぞ……!おれは!ともに死ぬためにここに残ったのではない!」
リンダ・L・ワインライダー:「おれはこの部隊の前線指揮官だ!籟ミズキをも突破させるため、、、、、、、に残ったのだ!!」
リンダ・L・ワインライダー:「戦え籟ミズキ!頭の悪いおれにも、今わかった!」
リンダ・L・ワインライダー:「死ぬことは、友情ではない!!」
籟ミズキ:「では。そのように。正味のところ、ここまでの問答ははったりです。本気で襲われていれば、十中十やられていました」
籟ミズキ:「何か新しい扉に──手をかけている。その実感だけが」
籟ミズキ:「あった。今」
籟ミズキ:ぎん、と。閉じていた瞼をあげる。
籟ミズキ:「掴みました」
任アルル:「──ふふふふふっ!」耐え切れず、上擦った笑いを零した。
籟ミズキ:森林の精気がはじけるように清冽な風。
籟ミズキ:渦巻くとともに、殺気が膨れ上がる。ところどころ傷ついた、やや不自然な体勢で、不規則な走行──。
任アルル:大地から霞が湧き出して、足下を掻いた槍の穂先に集う。一見儚く不確かなそれが、しかし急激に凝集することで、霊気を立ち昇らせる結晶の外殻へ変じた。
任アルル:地底の伏龍に準えられる力がある。巨大な。如何様にも使える未分化のリソース。擽り、引き出し、戯れ、誘導して、指向性を持つ事象と成す。
籟ミズキ:任アルルの臨戦体勢。知っている。こちらの手は未知のはずだ。
籟ミズキ:奇妙な危険さを孕んで、その竜爪は解き放たれる。そして──



GM:シーンを終了します。ロイスのみ可能です。
レナ・ルナール:ミズキちゃんのロイスを変更します。
レナ・ルナール:籟ミズキ/期待○/悔悟
レナ・ルナール:以上です
"10上がり"ジャック:リンダ・L・ワインライダー/前線指揮官としての評価〇/不安/ロイス
ウルスラ・ミック・ベニ:こちらはなしです
嘴子原シェイル:籟ミズキ 希望/○罪悪感
"10上がり"ジャック:以上で
嘴子原シェイル:こちらも以上で
嘴子原シェイル:キーンナイフの装備とウェポンケース指定だけしておきます


◆Middle06◆鴉の塔

GM:クライマックス前最後のトリガーシーンです。
GM:ミズキさん以外の登場をお願いします。1d3です。
レナ・ルナール:レナ・ルナールの侵蝕率を1D3(→ 3)増加 (86 → 89)
ウルスラ・ミック・ベニ:ミズちゃん……
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルの侵蝕率を1D3(→ 3)増加 (86 → 89)
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を1d3(→ 2)増加 (87 → 89)
"10上がり"ジャック:ジャックの侵蝕率を1d3(→ 3)増加 (86 → 89)
"10上がり"ジャック:ナカヨシ
ウルスラ・ミック・ベニ:うぇいうぇい

キングダム王鍵管理施設 鴉の塔レイヴンタワー


GM:――最小限の犠牲でここまでたどり着いた、と言い表すべきなのかもしれない。
GM:少なくとも今、ウルスラ達の目の前には、目指していたキングダム最重要拠点……鴉の塔レイヴンタワーが存在している。
GM:だが、後方の大戦力には、リンダとミズキを撃破してなお、満身創痍の彼女らを追跡して余りある体力があるはずだ。
GM:そして前方には……。
GM:門の前に、車椅子の女の影があった。まさしく黒い影だ。
GM:空を舞う烏の鳴き声が大きくなったような気がする。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ぜぇ、ぜぇ、ふ~っ……はじめまして!」リクスと手を繋いだまま駆けてきて、息を整え呼びかける。
ウルスラ・ミック・ベニ:「お察しの上で待ち構えていたのだろうけど、ウルスラ・ミック・ベニです!」
???:その声に答えるように、黒い影がもぞもぞと動きだした
嘴子原シェイル:「はぁ、はぁ……んくっ」息を整え
嘴子原シェイル:「動いてる、あの黒いの……」
???:「ちょっとみんな……ほら、餌の時間はおしまいですよ~!」
???:黒い影が、散り散りになっていく
???:黒い影のように見えていたのは、群がっていた鴉だったのだ
ニーアム・マッキーン:「すごい。黒い影って描写の正体がこんなことあるんだ」
"10上がり"ジャック:「動物園のふれあいコーナーでたまに居るよな」
"10上がり"ジャック:「エサをうかつに出して動物に埋もれるタイプの人」
嘴子原シェイル:「ああ、謎に群がられて懐かれてる人ね……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「でも鴉の塔ってぐらいだし、こういうのも待ち構えるべきだったかもしれない」
ウルスラ・ミック・ベニ:「お取込み中だったかな?早く来すぎてごめんなさい!」
???:「……えー、おほん」表情筋をマッサージし、余裕のある表情に切り替える
レナ・ルナール:「けど助かったよ。彼女が相手なら話が早い」
レナ・ルナール:「僕たちが何故ココにいるかもわかっているはずからね。」
嘴子原シェイル:「まぁうん……キングダムでは有名な話」
伊次リクス:「あ、あの……もしかして」
伊次リクス:「遺産管理委員会副長……!アメリア様でしょうか」
”鴉飼”アメリア・シュミット:「どうやら、すっかり有名人みたいですね」
”鴉飼”アメリア・シュミット:「そう、あの遺産管理委員会副長、”鴉飼ドミヌス”の」
”鴉飼”アメリア・シュミット:「アメリア・シュミットですよ」

”鴉飼”アメリア・シュミット:「ふふふ……あなた方を待っていました」
伊次リクス:「そんな!グラビアデータではあんなにミステリアスで冷徹な表情をしているのに」
伊次リクス:自分の端末に表示したデータと見比べて、絶大なショックを受けている。
ウルスラ・ミック・ベニ:「リクスちゃんそんなの持ってるんだ&そんなの売ってるんだ」
レナ・ルナール:「リクス。イメージが先行しごちなとこあるよね。」
ニーアム・マッキーン:「"鴉飼"……ミズキ抜きで倒せそうな相手だと思う?」
”鴉飼”アメリア・シュミット:「ふふふ……そう怖がらなくても結構ですよ……」
レナ・ルナール:「じゃあ、君が塔の中を案内してくれるってこと?」
"10上がり"ジャック:「時間かけとるヒマはあらへんのやけど。話し合いに応じてくれる言う事でええ?」
”鴉飼”アメリア・シュミット:「あっ」
嘴子原シェイル:「さっき私たちを待ってたって」
”鴉飼”アメリア・シュミット:「言われてしまいました……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「本当に怖がらなくても良さそう」
嘴子原シェイル:「言いたかったんだ……」
"10上がり"ジャック:「鬼ごっこの最中やさかいな。そうやないならゆっくりお茶でもかまへんのやけどねえ」
”鴉飼”アメリア・シュミット:「もっとこう……驚いてほしかったのに……!」悔しそうに
伊次リクス:「……!」何かを言いたそうにしているが、偉い人相手なので何も言えない
レナ・ルナール:「先の言葉はなかったことにしよう。言っていいよ?」
”鴉飼”アメリア・シュミット:「!」目を輝かせて
ウルスラ・ミック・ベニ:「アメリア・シュミット……一体何のために姿を現したんだ……!」
”鴉飼”アメリア・シュミット:「ふ、ふふふ……」
嘴子原シェイル:「……」
嘴子原シェイル:「ま……。まさか私たちが来ることが分かって……」
”鴉飼”アメリア・シュミット:「ふっふっふっふ……!お待ちしておりました反逆者の皆さん……」
レナ・ルナール:「油断しないで皆。彼女はキングダムの”眼”。僕たちの動向は彼女にはすべてわかっているはずだ。」
嘴子原シェイル:「そう、"鴉飼"からは逃れられない」これ自体はキングダムで実際に流れている噂だが
ウルスラ・ミック・ベニ:「くっ……椅子に座って高みの見物とはね。いつまでもそう余裕ぶって居られると思うなよ!」
”鴉飼”アメリア・シュミット:「そう……全ては私の掌の上の出来事……」
”鴉飼”アメリア・シュミット:「しかしここで終わらせるのも面白くない……」
”鴉飼”アメリア・シュミット:「さあ、鴉の塔へお行きなさい……」浮遊する車椅子で横にスライド、道を空ける
”鴉飼”アメリア・シュミット:地面につけたバミリの位置ぴったりで停止
レナ・ルナール:「ありがとう。じゃあ、行こうか皆。」
ニーアム・マッキーン:「ようやく終わったね」
嘴子原シェイル:「うん。なんか通してもらえるみたいだし……」
”鴉飼”アメリア・シュミット:「あなた達が鴉の塔で何を知り、何をするか……見物させてもらいま……あっ」
伊次リクス:「ショック過ぎる……」青白い顔色。
ウルスラ・ミック・ベニ:「……何を企んでるかは知らないが、キミの思い通りとはいかないからな!」
ウルスラ・ミック・ベニ:ちょっと頭を下げつつ塔へと足を進める。
GM:全員がアメリアの前をぞろぞろと通過し、烏の塔内部へと歩を進めた。



GM:その名が示す通り、『鴉の塔レイヴンタワー』は全面が漆黒の建造物だ。
GM:塔の内部も黒塗りだと実際に知っていた者は少ないだろうが、想像に難くないことではあっただろう。
GM:床や天上から紫色の光が漏れるロビーの中央で、全員を待っていた者がいる。
GM:遺産管理委員会の主。円卓議会にすら手出しできぬ特権を持つ、王鍵の管理者――
”元老”天沼チギリ:「ようこそ。」
”元老”天沼チギリ:凛とした声が漆黒の部屋に響く。

”元老”天沼チギリ:楚々とした着物の少女が恭しく頭を下げ、君たちを迎え入れた。
レナ・ルナール:「お邪魔するよ。」
レナ・ルナール:「君からは、真面目な話を聞けると思っていいんだよね。」
レナ・ルナール:「”元老”天沼チギリ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「こんにちは、"元老"……ちょっとそういう言い方は」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ほら、ついてきてるしさ……」
”元老”天沼チギリ:「アメリアも真面目ですよ。」
”元老”天沼チギリ:「真面目に自分の役目を全うしています。故に──」
”元老”天沼チギリ:「鴉の目を通して、私はあなた方の動向を把握しております。」
レナ・ルナール:「確かに、言葉を間違えたみたいだね。」
レナ・ルナール:「僕たちが求めている話を、といったほうが正確だ。」
伊次リクス:「それ以前に……いいんですか、元老様?円卓議会が私達を追跡しています……」
伊次リクス:「これは見ようによっては、私達を『鴉の塔』にかくまっているような形に見えるのでは……」
嘴子原シェイル:「そう、私たちを客みたいに歓待してくると逆に怖いんだよね……」
"10上がり"ジャック:(さっきみたいな雰囲気で時間稼ぎされるんが一番面倒いんやけどねえ)
”元老”天沼チギリ:「ああ、それはご心配なく。」
”元老”天沼チギリ:リクスに告げる。
”元老”天沼チギリ:「遺産に関することは、融通が利きますから。」
”元老”天沼チギリ:「少しだけ、ですが。」
GM:遺産管理委員会は、円卓議会からも独立した特権階級である。
GM:円卓議会は、正当な手続きを経ずに鴉の塔に攻撃することも侵入することもできない。
”鴉飼”アメリア・シュミット:「ふふふ……会長の慈悲に感謝なさい……」メモに書かれた台詞を読み上げている
ウルスラ・ミック・ベニ:「……名高きアメリアちゃんのキングダム全土を射程とした監視能力」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクたちの求めるものも、リクスちゃんの考えもお見通しというわけか」
レナ・ルナール:(ちゃん付けになってる)
ニーアム・マッキーン:「私達がここに来た目的も改めて説明する必要はないわけだね」
ウルスラ・ミック・ベニ:ついでに死蔵王から逃げ回っている最中、突然襲い掛かってきた他の遺産に手を出すなという脅迫文も取り出す。
伊次リクス:「……遺産を剥奪する処分」自分の左腕を押さえる。
伊次リクス:「本当に、そんなことができるのでしょうか?」
”元老”天沼チギリ:「順を追って、説明しましょう。」
”元老”天沼チギリ:「歩きながらで構いませんか?」
レナ・ルナール:「大丈夫。その方が都合が良さそうだしね。」
ニーアム・マッキーン:「移動して見せるべき何かがあるってこと?」随行している機械兵士を気にかけている。
嘴子原シェイル:「いいけど……もしかして塔の奥に?」奥というか上というべきか
"10上がり"ジャック:「邪魔が入らんのやったらかまへんけどねえ」
"10上がり"ジャック:入口の方をチラっと見る。
"10上がり"ジャック:「勝手に入ってこられへん言うのは」
"10上がり"ジャック:「勝手やなかったら入れる言う事と」
"10上がり"ジャック:「別に外で待つ分にはかまへんちゅうことやからね」
ニーアム・マッキーン:「警戒しても仕方ないよ、ジャック。どっちにしても私達はこれ以上逃げられない」
ニーアム・マッキーン:「状況がこれ以上悪くなることはないと思う」
"10上がり"ジャック:「逃げられへんのはええけど、話の邪魔になるのは嫌やねえ」
嘴子原シェイル:「(あー、うん)」
嘴子原シェイル:「確かに、話をするならじっくり落ち着いて、私たちだけでしたいかも」
ウルスラ・ミック・ベニ:「遺産管理委員会のトップ2直々に謎多き塔を案内してくれるんだ、これ以上はないさ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「よろしくお願いね、アメリアちゃん」
ウルスラ・ミック・ベニ:「時間は有限、お世話になろうか」
”元老”天沼チギリ:「ご安心を。」
”元老”天沼チギリ:「私の目の届くうちは、この塔には何人たりとも入れません。」
嘴子原シェイル:「念押しするのは恐れ多いんだけど、本当に?」
”鴉飼”アメリア・シュミット:「そして遺産管理委員会の目は、キングダムの全てに届きます」
”鴉飼”アメリア・シュミット:「……どうか、ご安心を」
レナ・ルナール:「ここは二人を信じるべきだよ、シェイル」
嘴子原シェイル:「……なるほど。いや、ありがとう」
嘴子原シェイル:「(……ふぅ。だってさ、ジャック)」小声でこそこそと
嘴子原シェイル:「(確約といっていいんじゃない?)」
"10上がり"ジャック:「(まあ、こっちに決定権あらへんからねえ)」
嘴子原シェイル:「(そこを言われると弱いね……)」
"10上がり"ジャック:「(まあ、あとでウソでしたて言うタイプやなさそうやから)」
"10上がり"ジャック:「(何も言わんよりは言うてくれた方が安心やね)」
”元老”天沼チギリ:カラ、コロ、と大理石の床を草履が叩く
GM:天沼チギリの案内に従って、黒い建物の中を移動する。地下に下る階段のようだった。
GM:2人が言った通り、キングダムの軍が押し入ってくる様子もない。塔の中は別世界のように静かだ。
”元老”天沼チギリ:魔術的な仕掛けを施されたカンテラを手にしながら暗い階段を降りていく。
”元老”天沼チギリ:螺旋階段のようだ。
”元老”天沼チギリ:くるくると、徐々に方向感覚を失いそうになるほど深く、降りていく。
”元老”天沼チギリ:「遺産剥奪処理。」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……」ぎゅう、と左胸を抑える。そこにぽっかりと穴が空いているかのように。
”元老”天沼チギリ:「あなた方はそれを求めてここにやってきたのでしょう。」
レナ・ルナール:「それと新たに適合させる術式についてもね」
レナ・ルナール:塔内に響く靴音になにか不穏なものを感じながらチギリの言葉を待つ
”元老”天沼チギリ:「──では、遺産というものについて軽く説明しましょう。」
”元老”天沼チギリ:「遺産とは古のEXレネゲイドだと言われています。」
”元老”天沼チギリ:「単なるEXレネゲイドならば現代の技術でも再現可能でしょう。」
”元老”天沼チギリ:「現に、FHでは装着者アイテムユーザーが何人も輩出され、」
”元老”天沼チギリ:「秘密兵器トイボックスと呼ばれるものも陣営に限らず使われています。」
”元老”天沼チギリ:「これらのEXレネゲイドと明確に違う点は、”意志”の有無です。」
レナ・ルナール:「”意志”?」
”元老”天沼チギリ:「遺産には意志があり、持ち主を自ら選別します。」
レナ・ルナール:「そして、その”意志”により持ち主を縛ると?」
”元老”天沼チギリ:頷く。
伊次リクス:「……心当たりがあります。"勇者の徴"の意思……」
”元老”天沼チギリ:「持ち主と遺産の間にある種の契約が結ばれ、」
”元老”天沼チギリ:「遺産は持ち主に力を貸し、持ち主は遺産に代償を支払います。」
”元老”天沼チギリ:「それは時に行動の制限であり、感情の喪失であり、運命の歪曲…。」
”元老”天沼チギリ:「これも、心当たりがおありでしょう。」
”元老”天沼チギリ:リクスを、そしてウルスラを見る。
ウルスラ・ミック・ベニ:「……寄生植物"勇者の徴"に宿る意志は、初代勇者の想い」
ウルスラ・ミック・ベニ:「たった一人になってしまった、自分に繋がる誰かが居て欲しい」
ウルスラ・ミック・ベニ:「自分のように戦い抜いて、生き抜いて、一緒に居て欲しい。そういう意志さ」
ウルスラ・ミック・ベニ:それを寂しいとも、悲しいとも、何も言うまい。少なくともボクの場合、答えは行動で示すべきだ。
レナ・ルナール:「まるで呪いだね。それも、聞く限りはとても"管理"なんて出来るとは思えない規模の呪いだ」
”元老”天沼チギリ:「その通り。」
”元老”天沼チギリ:「遺産を持ち主の手から外す方法は限られています。」
”元老”天沼チギリ:「一つは持ち主の”死”。」
伊次リクス:「……アカネ先輩の時みたいに」
伊次リクス:「持ち主が死ねば、契約者不在の遺産だけが残る……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……徴は先輩を認め、連なる一人として迎え入れた」
嘴子原シェイル:「契約者自身が居なくなることで、契約もなくなるわけだ」
”元老”天沼チギリ:「そうです。ですが今のノヴァリスに死はありません。──今は。」
”元老”天沼チギリ:「もう一つは契約の移譲です。」
”元老”天沼チギリ:「遺産剥奪処理は厳密には遺産の剥奪ではありません。」
”元老”天沼チギリ:「それこそ、対象を殺害しなければできませんからね。」
”元老”天沼チギリ:「我々の行う遺産剥奪処理は、特殊な方法で持ち主から別の人間へ遺産を移す処理です。」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……移譲。人を選ぶ遺産の保管場所として移譲……?」
伊次リクス:「……そんな……!?」
伊次リクス:「だ、だって私は、"勇者の徴"が回収されて、その適合者を求めているって……」
”元老”天沼チギリ:リクスの目を漆黒の目が射抜くように覗く。
伊次リクス:「……それで」言葉は止まる。
伊次リクス:恐らく、リクスもウルスラと同じだ。自分が遺産を手に入れた時のことを記憶していない。
”元老”天沼チギリ:「覚えてないのも無理はありません。」
”元老”天沼チギリ:「処理を行う間は、持ち主と移譲先の人間は深い昏睡状態に置かれます。」
"10上がり"ジャック:(譲るという言質さえ取れれば可能なのか、催眠や騙された場合はどうなる?)
”元老”天沼チギリ:「この方法を知っているのは我々遺産管理委員会の人間しかいません。」
”元老”天沼チギリ:「─────今日までは。」
”元老”天沼チギリ:コツン
”元老”天沼チギリ:足音が変わった。
レナ・ルナール:「……」
”元老”天沼チギリ:最下層に到着したのだ。
嘴子原シェイル:塔の上ではなく下へと進むたびに圧し掛かっていた、不安という名の重しが最高潮に達する。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ここがその……言うなれば手術場所?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「なるほど、確かに……まあ見覚えはないんだけどね」
”元老”天沼チギリ:「この扉の先です。」
”元老”天沼チギリ:カンテラで4mほどの高い背の扉を照らす。
伊次リクス:「………」先ほどとは異なる理由で、青ざめている。
ウルスラ・ミック・ベニ:リクスちゃんの、徴がうごめく手を握る。
レナ・ルナール:「ウルスラ」
レナ・ルナール:「どうする?」
レナ・ルナール:「これが、引き返せる最後のチャンスかもしれないよ?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクは……そう思っていないよ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「求めた物を手に入れ、リクスちゃんも解放する」
ウルスラ・ミック・ベニ:「新しく始める旅の第一歩さ」
伊次リクス:「……扉を開けてください」
伊次リクス:うつむいたまま、チギリに言う。
”元老”天沼チギリ:にこり、と笑って扉を開ける。
”元老”天沼チギリ:ぎ、ぎぃ………
”元老”天沼チギリ:扉が開いた先には、
”元老”天沼チギリ:寝台が二つに、約2m立方の機械装置。
”元老”天沼チギリ:寝台に挟まれるようにして、寝台と同じ高さの台があり、
”元老”天沼チギリ:そこに一枚の布が置いてある。
”元老”天沼チギリ:布は地上のどの文化様式にも一致しないパターンで複雑に編み込まれており、
”元老”天沼チギリ:布の端から機械装置に向けて無数のケーブルが乱雑に接続されている。
ウルスラ・ミック・ベニ:「あれも遺産かな?きっとこの塔の中で最も重要な」
レナ・ルナール:「意外と、科学的なんだね。」
ニーアム・マッキーン:「……機械が本体じゃない」小さく呟く。
”元老”天沼チギリ:「”遺伝橋”。」
”元老”天沼チギリ:「我々はそう呼んでいます。」
”元老”天沼チギリ:「これが、遺産を剥奪し移譲する特殊な方法です。」
レナ・ルナール:「一見じゃあ仕組みが理解できないな」
レナ・ルナール:だからこそ、こうして躊躇いなく僕らに秘密を公開できているのかもしれないけれど
嘴子原シェイル:「"橋"というのも……喩えなのか、仕組みの話なのか分からないな」
"10上がり"ジャック:「それも”遺産”なん?」
"10上がり"ジャック:「まあ補助言うても機械は使うんやねえ」
”元老”天沼チギリ:「理事会の”遺産”です。」
”元老”天沼チギリ:「この場合、レガシーという意味ではなく、」
”元老”天沼チギリ:「理事会が残したものという意味ですが。」
ニーアム・マッキーン:「リンダが言っていた、ARESが遺産を剥奪する方法は……これだったんだね」
”元老”天沼チギリ:奥のガラスケースに収められたもう一枚の布を指す。
”元老”天沼チギリ:「あれが、カクタスヒルズのものです。」
ウルスラ・ミック・ベニ:「わお、きっちり回収済み」
嘴子原シェイル:「…………既に回収されてたんだ」
”元老”天沼チギリ:「ウルスラ様。それに伊次様。」
”元老”天沼チギリ:「あなた方の遺産移譲処理はあの布で実験的に行われました。」
”元老”天沼チギリ:「カクタスヒルズの”遺伝橋”の実効性を確かめる為です。」
ニーアム・マッキーン:「――テスト、、、だったんだ。回収した"遺伝橋"が、すり替えられた偽物でないことを確かめるための」
嘴子原シェイル:「それと、ARESに流れた分が本当に使えたのかどうかも、だろうね」
伊次リクス:「そんな、そんなこと……」
伊次リクス:「……ッ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……無駄のない処置だね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「都合の良い場所にいたせいでリクスちゃんを巻き込んでしまった。ますます頭が上がらないな」
伊次リクス:「何ヘラヘラしてるんですか!」
レナ・ルナール:「謝るなら真剣に謝ったほうがいいよ。そうじゃないと彼女には伝わらない。」
伊次リクス:「こんな、こんな機械みたいなもので……!ウルスラ先輩も、アカネ先輩まで踏みにじられて……!」
伊次リクス:「怒ったり悲しんだりできる感情もなくなっちゃったんですか!?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……そこまで心配しなくてもいいよ、大丈夫」
ウルスラ・ミック・ベニ:「一つ、もっと気になる事が頭を占めていてね。それだけさ」
”元老”天沼チギリ:黒い目は依然変わりなく、二人のやり取りを見つめている。
伊次リクス:「だからって目の前のことがどうでもよくなるわけじゃないでしょう!」
ニーアム・マッキーン:「なにが気になってるの?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「目の前のことかな」物凄い剣幕のリクスちゃんを見返して。
ウルスラ・ミック・ベニ:「天沼さん、質問があるんだ」
”元老”天沼チギリ:「なんなりと。」
ウルスラ・ミック・ベニ:「遺産の権限において、はく奪することは不可能。出来るのは移譲だけ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ならば、鴉の塔があれだけ大量の遺産を収蔵し続けることが出来たのは何故なのかな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「人から人へ、以外の移譲が不可能であるならば……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「リクスちゃんが勇者の徴の申請を行っていなければ、ボクはずっと幽閉されていたかもしれない」
ウルスラ・ミック・ベニ:「だから突き止めなければならない。後輩への恩を、これ以上見逃すわけにはいかないんだ」
嘴子原シェイル:「……そうだ、"鴉の塔"には返却された遺産もあるはず」浄水場で浮かんだ疑問
嘴子原シェイル:「なら、それって一体──」
”元老”天沼チギリ:「遺産と同数の屍が積み上がったからでしょう。」
”元老”天沼チギリ:「理事会、いや──」
”元老”天沼チギリ:「”ロードマスター”の手によって。」
ニーアム・マッキーン:「……ノヴァリスに来るまでに、倒してきたっていうの?総数すらわからないくらいの」
ニーアム・マッキーン:「遺産継承者を――」
”鴉飼”アメリア・シュミット:「…………」
”元老”天沼チギリ:「『開放裁定』以降、」
”元老”天沼チギリ:「我々は新たな遺産継承者が出ないよう鴉の塔を閉ざし続けています。」
”元老”天沼チギリ:「それは遺産の回収、保管が不可能だからです。」
”元老”天沼チギリ:「結局は…遺産の呪いを、」
”元老”天沼チギリ:「誰かに押し付けるしかなくなるからです。」
嘴子原シェイル:「……その説明だと、開放裁定の際の遺産すら回収できないことになる」
伊次リクス:「でも……じゃあ、シェイルさんが言っていた、遺産の返却って」
”元老”天沼チギリ:「鴉の塔に返却された遺産も、」
”元老”天沼チギリ:「誰かに押し付けられた…ということです。」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……ッ!」奥歯が砕けんばかりに力強く噛み締める。
ウルスラ・ミック・ベニ:「くそっ、くそっ!どうしてボクはあの時に……八月革命の時に」
ウルスラ・ミック・ベニ:「キングダムを離れてなんかいたんだ……!」
伊次リクス:「全部……同じことだったんだ。全部……」
伊次リクス:「『遺産の剥奪』も」
伊次リクス:「『遺産の返却』も」
伊次リクス:「『王の選定』も……!!」
伊次リクス:手で顔を覆って、座り込む。
ウルスラ・ミック・ベニ:「王鍵を持つ先輩の十字冠が破壊されたなら……仇は"ロードマスター"」
ウルスラ・ミック・ベニ:「何も知らずに、外へ出て行って……ボクは馬鹿だ!」
レナ・ルナール:「それで」
レナ・ルナール:「チギリは僕たちに何を期待しているの?」
レナ・ルナール:「知っているはずだよね。僕たちが何を伴ってここまで辿り着いたのか。」
レナ・ルナール:「一柱の機神はこの塔に眠る記憶を探り、もう一柱の機神はこの塔自体を塵に返す」
”元老”天沼チギリ:「…………。」
GM:オギエルDC/S+とタウミエルDC/S+をこのシーンでは使用することができます。
GM:『鴉の塔』自体の破壊は許可できませんが、"遺伝橋"の破壊または強制起動、または『鴉の塔』に関する記憶の一部閲覧が可能となります。
レナ・ルナール:なるなる!
"10上がり"ジャック:「探るのは賛成やけど、壊すのは反対しとくわ」
"10上がり"ジャック:「上手くいくかわからんし此処の人を敵に回すのは損や」
"10上がり"ジャック:「あと勿体ないし」
”元老”天沼チギリ:くすくす、と笑う。
”元老”天沼チギリ:「私は脅されているのですか?」
レナ・ルナール:「いや、なにか望みがあるのか確認したかっただけさ。」
レナ・ルナール:「正直、このままでは君には与えられっぱなしのように思えてね。」
”鴉飼”アメリア・シュミット:後ろからはらはらした表情で見届けている
ウルスラ・ミック・ベニ:「言質を取られたくない、暗に示して察して欲しいっていうのも分かるけど」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクたち、ばらばらのメンバーが話したりぶつかったりして、仲良くなれたからね……」
”元老”天沼チギリ:「それは失礼。言うのに覚悟の要る言葉ですので。」
”元老”天沼チギリ:「では単刀直入に。」
”元老”天沼チギリ:「至上王を、倒してくださいませ。」
"10上がり"ジャック:「は!」
"10上がり"ジャック:「面白い事言うやないの」
嘴子原シェイル:「な、なんでここで……至上王の名前が……」
伊次リクス:「……ッ、しょ、正気なのですか……!?」
レナ・ルナール:アメリアの方を見る
レナ・ルナール:「今のちゃんと聞いた?」
”元老”天沼チギリ:「アメリア。不満があれば部屋を出てもいいのですよ。」
”元老”天沼チギリ:「あなたはあなたの役割を全うすればよいのです。」
”鴉飼”アメリア・シュミット:「…………すー、はー」1つ、深呼吸をして
”鴉飼”アメリア・シュミット:「私の役割……それは、チギリ会長のお側にいることですから」
”元老”天沼チギリ:「………ありがとうございます。でも、」
”元老”天沼チギリ:「無理だけはしないでくださいね。」
"10上がり"ジャック:(勢力の分断は対外工作で常に)
"10上がり"ジャック:(検討されるべき事案)
"10上がり"ジャック:(実現性でいうなら円卓を欠けさせる方がやや上位ではあったが)
"10上がり"ジャック:(こちらのルートを選択できるのであれば)
"10上がり"ジャック:(考えられる手は増える)
"10上がり"ジャック:(成功するかどうかではない)
"10上がり"ジャック:(始動させられるという段階を踏むのが大事だ)
"10上がり"ジャック:(ふ、ふふ)
"10上がり"ジャック:(色々試したくなるねえ)
レナ・ルナール:「ここで君の言葉を承諾するのは簡単だけど。」
レナ・ルナール:「今の僕たちに、君の覚悟に値する重さを示せるとは思えない。」
レナ・ルナール:「何故なら、至上王を打倒するのは僕のような立場の人間でさえ、不可能だと思ってるからだ。」
レナ・ルナール:至上王が"力"により倒せる存在であるならば
レナ・ルナール:とうの昔に他の円卓の王たちがそれを為していることだろう。
レナ・ルナール:今日、僕たちは彼女たちの絶大なる力を思い知った。
レナ・ルナール:その上で、彼女らが纏まったとしても至上王には届き得ないというのが、今のキングダムの現実なのだ
"10上がり"ジャック:「そういう考えを全員が持つことが」
"10上がり"ジャック:「停滞を生むんやで」
"10上がり"ジャック:「出来るかもしれんと」
"10上がり"ジャック:「皆が思えば」
"10上がり"ジャック:「誰か一人くらいは実現する」
"10上がり"ジャック:「博打は金を賭けな始まらん」
ニーアム・マッキーン:「ジャックが乗り気なのは変じゃない?」
ニーアム・マッキーン:「こんな危ない賭けに乗って得になることなんてある?」
嘴子原シェイル:「("鴉の塔"の長が、円卓の頂きが斃れることを望む、か)」
嘴子原シェイル:「チギリ委員長にしたって、仮にブラフだとしても口にするだけ危険だろうに……」
"10上がり"ジャック:「得はあらへんねえ」
"10上がり"ジャック:「ウチは賑やかしや。でもここまで着いてきたら」
"10上がり"ジャック:「無理や、よりも賑やかで派手な方がええやろ」
"10上がり"ジャック:「それに無理やと言うんやったら」
"10上がり"ジャック:「そもそもリンダちゃんを止めるべきやったやろ?」
"10上がり"ジャック:「あの子の行動の先が提示されて、むしろ可能性まで増えたんやから」
"10上がり"ジャック:「むしろ何で止めるの?」
レナ・ルナール:「礼儀の話さ。」
レナ・ルナール:「僕らの中の誰よりも」
レナ・ルナール:「至上王の怖さを知る人間が、彼女の打倒を口にした。」
”元老”天沼チギリ:「………。」
”元老”天沼チギリ:暗闇の中に浮かぶ白い顔が、より一層青白く見える。
レナ・ルナール:「それに対し安っぽい覚悟で応じるのは、僕は無礼であると思う。」
ニーアム・マッキーン:「正しいから、楽しいから、でイエスといえるような話じゃない」
レナ・ルナール:「然り。彼女の言葉に応じるなら、僕らもそれに殉じた覚悟を示すべきだ。」
"10上がり"ジャック:「ウチはリンダちゃんの盛り上げた祭りに乗ったからここに居る。それを安いとは言われたないけどねえ」
"10上がり"ジャック:「価値は人それぞれやから」
"10上がり"ジャック:「皆も自分の意見をちゃんと言うべきや」
"10上がり"ジャック:「他人の意見を評価する場合か?」
"10上がり"ジャック:「リンダちゃんやったら」
"10上がり"ジャック:「意見を聞こう!て言うんちゃう?」
レナ・ルナール:「僕の意見を遮ったのも君だし」
レナ・ルナール:「僕の意見の評価を始めたのも君だろ?」
レナ・ルナール:と言ってウルスラに視線を向ける
ウルスラ・ミック・ベニ:「……ニーアムちゃんとジャックちゃんにはもう話してたけど」
ウルスラ・ミック・ベニ:「勇者の徴を取り戻したら、至上王と会ってみたかったんだよね。ボクは」
伊次リクス:「……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「今は益々会いたくなったけど、だからといって彼女に何をするかは決めていない」
ウルスラ・ミック・ベニ:「騎士王の眼差しには曇りがあった。鉄騎王の呼び留めには憐憫があった」
ウルスラ・ミック・ベニ:「拷問王には自らの手で侵入を食い止める執念が、不夜王の手配には決然とした覚悟があった」
ウルスラ・ミック・ベニ:「死蔵王が博物館を出て、便利な火砲として動かされるだけの……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「恐怖が、きっと至上王にはあるんだろう」
ウルスラ・ミック・ベニ:「だから聞かせて欲しいな、天沼さんが至上王を倒したい理由」
ウルスラ・ミック・ベニ:「それを知った上で……彼女とどうするかは挨拶を交わしてから決めたいな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「知りうる限りの全部を知って、それから何をするべきかが見えてくる」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクの旅路はそういうものみたいなんだ」
レナ・ルナール:ウルスラの言葉に頷き、視線を和装の少女に移す
”元老”天沼チギリ:「恐ろしいからです。」
”元老”天沼チギリ:「そう、恐怖。」
”元老”天沼チギリ:「八月革命でロードマスターを倒し、キングダムを解放した事への恩義は確かにあります。」
”元老”天沼チギリ:「ですが、依然として力と恐怖によってこの学園は支配されています。」
”元老”天沼チギリ:「違いは誰が力を奮い、誰が恐怖を与えるかだけです。」
”元老”天沼チギリ:「………私の望みは、」
”元老”天沼チギリ:「キングダムの生徒が、何かに怯えることなく安らかに眠ることです。」
”元老”天沼チギリ:「至上王がいる限り、常に我々は”許し”を乞いながら過ごすしかありません。」
”元老”天沼チギリ:「………それくらい、願ってもいいじゃありませんか。」
嘴子原シェイル:「……だから、"遺伝橋"を使わせる代わりの望みが、打倒"至上王"になるわけなんだね」
”元老”天沼チギリ:「………。」口元を袖で隠している。おそらく、
”元老”天沼チギリ:常に浮かべていたであろう笑みが消えているからだろう。
嘴子原シェイル:「……ニーアム」
ニーアム・マッキーン:「うん。何?」
嘴子原シェイル:「あれ、機械っぽいけど。どれくらいまで遡れそう?」"遺伝橋"を指す
嘴子原シェイル:「使った履歴とか知れたりしないかな」
ニーアム・マッキーン:「あっちは本体じゃないし、ログを残せるほどの複雑さじゃないと思う。深く探ったわけじゃないけど……」
ニーアム・マッキーン:「……多分あの機械のほうで、適合率をごまかす、、、、仕組みなんだ」
ニーアム・マッキーン:「そうじゃない?」チギリをわずかに見る。
GM:伊次リクスは、"勇者の徴"の適合者としてはあまりにも適性がなかった。
GM:だが、それでも僅かな適合の可能性がある限り、継承させることはできる。もしかしたら、王として今もいる遺産継承者の何人かがそうであったように。
”元老”天沼チギリ:「はい。」
”元老”天沼チギリ:「そうしなければ、適合率の高い持ち主から遺産を剥奪することはできませんからね。」
嘴子原シェイル:「ごめんジャック、レナ。……ウルスラも」
レナ・ルナール:「なにかな?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「いいよ、シェイルちゃんの話はいつでも大歓迎」
嘴子原シェイル:「私は……こんなこと、言ってる場合かは分からないけど」
嘴子原シェイル:「まだ納得してないんだ。"鴉の塔"に……いや、"遺伝橋"。そのシステムに」
嘴子原シェイル:「"遺伝橋"が何ができるかは、ようやくわかった」
嘴子原シェイル:「でも、何をしてきたのか。それも、知る必要があると思う」
嘴子原シェイル:「……チギリ委員長の話に、頷く前にもね」
レナ・ルナール:「わかった」
レナ・ルナール:「じゃあ、僕から提案をいいかな?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「なんだいレナちゃん」
レナ・ルナール:「『塔の記憶』」
レナ・ルナール:「これを閲覧することを、至上王に叛する覚悟の証にする。」
レナ・ルナール:「というのはどうかな。」
"10上がり"ジャック:(物語を作りたい。という事か)
"10上がり"ジャック:(儀式としての)
”元老”天沼チギリ:「それなら、閲覧するまでもなく教えましょう。」
”元老”天沼チギリ:「”遺伝橋”には確かに適合率をごまかす機能もありますが、」
”元老”天沼チギリ:「本来はより適合率の高い被検体に遺産を継承させるためのものです。」
ニーアム・マッキーン:「……確かに。本当なら、一度契約した遺産がより適合率の高い人に継承されるってこともそう起こらないもんね」
”元老”天沼チギリ:「そうして、遺産を手に取るにふさわしい”王”を選び、」
”元老”天沼チギリ:「ゆくゆくは全ての人間を…自身すらも導いてくれる”王”を擁立するのが”ロードマスター”の目的でした。」
嘴子原シェイル:「選別を繰り返すための装置」
嘴子原シェイル:「……それは確かに、"王の選定"と呼ぶにふさわしいね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「望みのない芽を剪定して、か。帝王学ってやつだな」
"10上がり"ジャック:「なるほどねえ」
"10上がり"ジャック:(こちらとしては”ごまかす機能””の方が興味深いんやけどね)
"10上がり"ジャック:(応用が利く)
"10上がり"ジャック:(遺産に限らずレネゲイドの適性を汎用化させられるのは)
"10上がり"ジャック:(特別でない商品につながるからねえ)
伊次リクス:「……このキングダムでは、最初から生徒が『王』でした」
伊次リクス:「そういうシステムが、ずっと続くように……自らに君臨して王になるように、教育されていた」
伊次リクス:「……"ロードマスター"は、自分自身が王として君臨するつもりはなかった。それは皆、薄々感じていたことだと思います」
GM:――八月革命前。理事会時代ですら、このキングダムだけは、大人ではなく生徒が学園を率いていた。
GM:自らより何十歳と年下であろう生徒に甲斐甲斐しく傅き、雑用を、汚れ仕事を、誰もがいやがることを続けてきた"ロードマスター”は、
GM:このキングダムにあって一人だけ王ではなく、召使いのようにすら見えただろう。
GM:だが、誰もが"ロードマスター"のことを恐れていた。
GM:王として相応しくない者を。王の成長を阻害する者を。王たる競争に敗北した者を。
GM:選定し、剪定する。そのような仕事も、"ロードマスター"は一切の我欲なくこなし続けていたのだ。
”元老”天沼チギリ:「塔で行われたのは、そうした果ての無い選定だった…ということです。」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……人の道を閉ざし、王の責務を与える鍵。王鍵」
ウルスラ・ミック・ベニ:「より純度の高い者に与えていき、一人の理想の王を創り上げる……それがキングダムの教育か」
”元老”天沼チギリ:「ええ。そして実際に君臨した”至上王”は、」
”元老”天沼チギリ:「時に冷徹なまでに効率的に、時に異常なまでに刹那的に、」
”元老”天沼チギリ:「恐怖を生徒全体に与え、キングダムを支配しました。」
"10上がり"ジャック:「適材適所という考えがなかったんやね」
"10上がり"ジャック:「最高の一品を作る為に他を全部無駄にして」
"10上がり"ジャック:「王には王の料理人には料理人の仕事がでけへんのは」
"10上がり"ジャック:「そら、嫌やろな」
ニーアム・マッキーン:「色々な分野を追求する諸王が乱立しているのは、その時代の反動だね」
ニーアム・マッキーン:「でも、その諸王だって大抵は遺産の力で組織を率いてるんだから」
ニーアム・マッキーン:「力があってこその王って考えも間違ってはないのかな?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「王権神授説じゃないけどさ、王鍵は……どこか運命的な、なるべくして選ばれたようなイメージがあったからね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「カリスマ性が伴うのさ。それも実際には恣意的に移し替えることが出来たみたいだけど」
嘴子原シェイル:「……王がどうあるべきかは、私には分からないけど」
嘴子原シェイル:「人でも王でもないものが出てくるのはさ。やっぱちょっと……仕事柄、悲しくなっちゃうかな」
レナ・ルナール:「なら、壊す?」
レナ・ルナール:「僕らにはその手立てがある。ないのは時間だけだ。」
伊次リクス:「――本当に決めなければいけないことは、一つだけだと思います」
伊次リクス:「ウルスラ先輩が"勇者の徴"を継承して」
伊次リクス:「"至上王"を倒す。その選択を背負えるか、どうか」
”元老”天沼チギリ:ウルスラを見る。
ウルスラ・ミック・ベニ:ふぅ、と深呼吸。
ウルスラ・ミック・ベニ:答えは決まっていた。ずっとそのために、沢山の人を巻き込んで。
ウルスラ・ミック・ベニ:ずっと辛くて、楽しくて、王の在り様を見て、その真実を知って。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクは今一度、"勇者の徴"を継ぐ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「かつて苦難と戦った勇者たちの、敬愛する倫道アカネ先輩の」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そしてキングダムを支えてきた王たちが、抱えてきた使命を果たす為」
ウルスラ・ミック・ベニ:「悪しき支配を挫き、平和な居場所を手に入れるために……至上王と対面する」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……忙しい王様のため、代わりに仕事をしてくるのが勇者ってやつさ」
”元老”天沼チギリ:「………。」
”元老”天沼チギリ:「ありがとう、ございます。」
”元老”天沼チギリ:「至上王と対面して、その真意…見定めてくださいませ。」
レナ・ルナール:「かっこいいね。」
レナ・ルナール:「それでこそここまでついてきた甲斐があったというものだよ。」
伊次リクス:「……約束、守ってくれましたね」僅かに柔らかな表情で笑った。
ウルスラ・ミック・ベニ:「…………」何か言おうとして我慢して。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ようやく先輩の仕事を出来て良かったよ」
伊次リクス:目を閉じる。真実を聞いた時から流れ続けていた涙を、袖で拭う。
伊次リクス:「私の"勇者の徴"を」
伊次リクス:「ウルスラ先輩に継承してください」
”元老”天沼チギリ:「……ではこちらに。」
”元老”天沼チギリ:寝台を指す。
”元老”天沼チギリ:「向かい合ってお座りくださいませ。」
ウルスラ・ミック・ベニ:言われた通り、リクスちゃんとそれぞれ、一緒に座る。
伊次リクス:向かい合う形で座る。
”元老”天沼チギリ:「手を。」間に立つ
ウルスラ・ミック・ベニ:手を開き、差し出す。
”元老”天沼チギリ:二人の手を取り、繋がせる。
伊次リクス:細い手が、ウルスラの手を握る。
ウルスラ・ミック・ベニ:感じる。見つめ合う彼女の温度を、指の形を。
”元老”天沼チギリ:”遺伝橋”を二人の手を包むように巻き付ける。
ウルスラ・ミック・ベニ:脈動と、そこに巡る勇者の徴の息吹を。
GM:"遺伝橋"の本体は、機械に接続された布だ。
GM:繋いだ手に布を巻かれた者は、その双方が遺産の適合者であると『認識』される。
GM:機械装置を介して、適合率の勾配を人為的に傾け――
GM:その状態で"遺伝橋"から切り離すことで、その時点でより高い適合率を持っていた者が遺産継承者であると『認識』が更新される。
ウルスラ・ミック・ベニ:繋いだ手の感覚があいまいになって、感じ取れるのはどくん、どくんと脈打つ鼓動ばかり。
ウルスラ・ミック・ベニ:自分のものか、彼女のものかも曖昧だ。一つの=同じものとして繋がっている。
伊次リクス:握りしめた掌から血が流れ落ちている。
伊次リクス:「……っ」寄生植物である"勇者の徴"が、適合率の高いウルスラの体内へと移動しているためだ。
伊次リクス:もともと、リクスが遺産に侵食されていたのは片腕だけだ。心臓や重要器官に食い込むほどの適合率ではなかった。
ウルスラ・ミック・ベニ:優しく、柔らかく握って受け止める。
伊次リクス:「……」疲弊した顔で笑ってみせる。
伊次リクス:「平気ですよ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……こそばゆいね、この距離は。一つに重なってはいるけれど」
ウルスラ・ミック・ベニ:「本当はよく頑張ったねって、抱きしめてあげたいんだよね」
ウルスラ・ミック・ベニ:意志を読み取る力を行使するまでもなく、伝わってくる。勇者の徴で繋がった彼女の想いが。
伊次リクス:ほんの一時ではあったが、伊次リクスもこの"勇者の徴"の継承者だった。
伊次リクス:ずっと、絶大な憎悪と後悔があった。だが、同時に、その継承は誇らしさでもあった。
伊次リクス:何もかもを失ってしまった、取るに足らない自分であっても。
伊次リクス:――キングダムを守ることができる。かつて、倫道アカネがそうしたように。
ウルスラ・ミック・ベニ:感覚の殆ど無くなった、繋がれていない手を握りしめる。彼女のように血を流すほど。
ウルスラ・ミック・ベニ:「一人にしてごめん。ボクはリクスも、キングダムも守らなかった」
GM:その想念も、ウルスラ自身のものとなる。想像していたよりはずっと短い時間だったかもしれない。
GM:"勇者の徴"は新たな勇者を選んだ。
GM:今は他の誰のものでもない、同時に他の誰しものためのものでもある、ウルスラ・ミック・ベニの力だった。
ウルスラ・ミック・ベニ:「おかえり、ただいま」
ウルスラ・ミック・ベニ:在るべくしてそう在るかのように、全身へ次々に根が張られ、回路が通っていく。
ウルスラ・ミック・ベニ:懐かしむように、慈しむようにその痛みを、敬愛する人々のミームを受け止めて。
ウルスラ・ミック・ベニ:「……お待たせみんな。これにてボクは本調子だ」浮かべる笑顔は、これまでと変わらず。
ウルスラ・ミック・ベニ:王鍵が与える変容は、迫る代償は、閉ざす可能性は。
ウルスラ・ミック・ベニ:「至上王に会いたい。義務であり、使命であり、ボクの欲望願いだ」既に彼女と一つだ。



GM:残る一行は、施術の手続きを終えた天沼チギリから、『鴉の塔レイヴンタワー』を案内されている。
GM:八月革命を経て開放された『鴉の塔レイヴンタワー』には、いくつものブラックボックスがある。
GM:理事会時代のシステムを解析できないまま運用している例は多い。例えば、十字冠。円卓議会が非常手段として用いる"円卓"。
GM:記録ストレージ、らしきものもある。『鴉の塔レイヴンタワー』を管理していた"ロードマスター"の記録が閲覧できるかもしれない。
GM:かつて、この塔は監視塔の役割をも果たしていた。
GM:何名かの――王の育成に不要とされたオーヴァードを『目』として運用し、キングダム全域を見張り、接近するものは徹底的に排していた。
GM:アメリア・シュミットも『目』の一人だ。本人は隠し立てしているわけではなかったが、広く知られている事柄でもない。
タウミエルDC/S+:「ヂィ――」
ニーアム・マッキーン:「今、記録を取り出してる。けれど純粋な電子記録ってわけでもないから……」
ニーアム・マッキーン:「本来意図された形でないノイズやデータ欠落は起こってくると思う」
ニーアム・マッキーン:「もともとは動画記録だったみたいだけど、多分音声だけになるかな……期待しないほうがいいかも」
"10上がり"ジャック:「全然かまわへんよ」
嘴子原シェイル:「……うん。お願いするよ」鬼が出るか蛇が出るか
”元老”天沼チギリ:「………私ですら見たことはありません。」
レナ・ルナール:「それだけでも価値がありそうだ。」
レナ・ルナール:「最も、チギリが知る必要がない…程度ものだって可能性もあるけどね。」
ニーアム・マッキーン:「夕ご飯の記録とかがでてきても、わたしの責任じゃないからね」
”鴉飼”アメリア・シュミット:「私以外が見た物も含まれているはず……」
"ロードマスター":〈素晴らしい。私は……!〉
"ロードマスター":〈私は、真に素晴らしいものを見た!こんな奇跡が起こりえるとは〉
"ロードマスター":嗄れた、金属的な声だった。"ロードマスター"の声。
レナ・ルナール:「素晴らしい晩ごはん…じゃないよね」
"ロードマスター":かつてのキングダムを知る者にとっての、恐怖の象徴。
"ロードマスター":これほど興奮し、感情をあらわにした彼の言葉を聞いたものがいただろうか?
"ロードマスター":〈……の記録を残す。王たる者の一人が産まれた記録として、真に貴重な映像になるものと信じる〉
"ロードマスター":〈ザザッ、ザッ〉
"ロードマスター":〈――ザッ……順調に成長している。十字冠の発生も確認した〉
レナ・ルナール:(産まれた…)
"ロードマスター":〈わからない。仕様上……ことであったはずだ。"マスターウィザード"はこのことを知っていたのか?……〉
"ロードマスター":〈……としても、これが……ザザッ……本当の奇跡であると信じたほうがいいのかもしれない〉
"ロードマスター":〈ザ、ガガッ、ザカッ〉
"ロードマスター":〈……極めて残念だ〉
"ロードマスター":〈『彼女』は最初から生存のできないオーヴァードだった〉
"ロードマスター":〈……が許されない以上は…………〉
"ロードマスター":〈……ザザッ……40日目。『彼女』はまだ生き延び続けている。……ーム化兆候もない……〉
"ロードマスター":〈…………が関係している。オーヴァードの常識として信じがたい相互作用だが……〉
"ロードマスター":〈……だが、私は選択を迫られている〉
"ロードマスター":〈………国派』は、このノヴァリスの外の世界をこそ……導き、救済しなければいけない〉
"ロードマスター":〈それでも、『彼女』のことを………〉
"ロードマスター":〈ザッ、ザーッ〉
"ロードマスター":〈…………私は間違っていた〉
"ロードマスター":〈人の中から人を導く王を育て、選ぶ。そのような試みなど……初めから矛盾している〉
"ロードマスター":〈この世を救ってくれるような真実の王は、誰一人として……ザザ、ザ〉
"ロードマスター":〈……天から降りてきた者が、この理想を果たすべきなのだ〉
"ロードマスター":〈誰よりも、美しく、聡く…………く……ザザッ〉
"ロードマスター":〈――ルキアこそが、真実の王だ〉
GM:音声記録は終了する。
"10上がり"ジャック:「流石に」
"10上がり"ジャック:「驚きはあるわけやけども」
レナ・ルナール:「狂人の戯言でなければ」
レナ・ルナール:「なかなかに危険な代物だったね。」
嘴子原シェイル:「……これは」
"10上がり"ジャック:「困った話やねえ」
”元老”天沼チギリ:「まさかとは思ってましたが、」
”元老”天沼チギリ:「”ロードマスター”が選んだ王が至上王、ということですか。」
ニーアム・マッキーン:「え?でも"ロードマスター"は至上王に殺されたんだよね?」
"10上がり"ジャック:「子供の癇癪で壊れるもんもある。まあウチらも子供やけどな」
嘴子原シェイル:「私たちはともかく、キングダムの人間が、聞いていいものだったのか……」
レナ・ルナール:「"選んだ"、"生み出した"、"創り出した"」
レナ・ルナール:「適切な表現はわからないけれど、そういうことだろうね。」
レナ・ルナール:至上王に繋がる真実よりも、"ロードマスター"に興味を持ってしまっている自分がいる。
レナ・ルナール:彼が求めたものは"王"、僕が求めているものは”英雄”
レナ・ルナール:だけど、彼と僕はもしかしたら似ていたのかもしれない。
”鴉飼”アメリア・シュミット:「これが真実……とすると」
”鴉飼”アメリア・シュミット:「至上王は……まだ年端のいかない子供ということになってしまいませんか……?私たちよりも、もっと幼い……」
レナ・ルナール:「そこ、気にするとこ?」
レナ・ルナール:アメリアを不思議そうな顔で見る
"10上がり"ジャック:「気にするところやろ」
嘴子原シェイル:"ロードマスター"が作り上げたキングダムという世界のシステムは、
嘴子原シェイル:後の"ロードマスター"によって否定されたことになる。
嘴子原シェイル:……ならば、これ以上の否定は、変革は、変容は、どこから齎されるべきなのか。
嘴子原シェイル:「気にする人は……まぁ、いるんじゃないかな」
”元老”天沼チギリ:「至上王がいる場所の見当はついています。」
”元老”天沼チギリ:「あとは、行く覚悟があるかどうか。」
レナ・ルナール:「覚悟が決まってる人には心あたりがあるよ。」
レナ・ルナール:「多分、僕たちが止めても行くと思う。ミズキがいても同じだったかな。」
ニーアム・マッキーン:「そもそも、この状況から逃げ出す方法なんてある?」
"10上がり"ジャック:「逃げるだけやったら簡単」
"10上がり"ジャック:「転送されるまで頭でもぶち抜いたらええ」
ニーアム・マッキーン:「シェイルには『総括図』がある」
ニーアム・マッキーン:「十字冠転送の所有物の判定には幅があるけれど」
ニーアム・マッキーン:「――『総括図』を持ったまま転送できるかどうかは、かなり分の悪い賭けになると思う」
"10上がり"ジャック:「今のは後先考えん逃げ方」
"10上がり"ジャック:「総括図やらなんやら全部ナシにしてしっぽ巻いて逃げる逃げ方」
嘴子原シェイル:「……」
"10上がり"ジャック:「それなりに、頑張って逃げる方法もある」
"10上がり"ジャック:「そっちやったら、結構頑張って囮にでもなれば」
"10上がり"ジャック:「一人くらいは送り出せるかもしれんな」
"10上がり"ジャック:「送り出した後までは補償せんけど」
"10上がり"ジャック:RHOを公開します

◆RHO
PC4:ジャック

あなたはジェネシスインダストリアルカンパニーを率いる"オフィサー"生徒会長だ。
あなたが秘密裏に進める計画は、常に必然的な周到さをもって実行される。
そこがキングダムの只中であろうと、あなたが存在した証拠は、一つとして残らない。
キングダム市街への侵入作戦が成功した場合、以後いつでも使用できる。
以下の効果のいずれかあるいは両方を選択する。

【プランA】
あなたは規律と物資を介してカクタスヒルズ残党を裏から掌握した。
あなただけは、キングダム市街を安全に脱出する手筈を人知れず整えている。
キングダム市街を脱出する。あなただけが脱出する場合判定は必要ないが、
他のPCを連れて脱出する場合、敵の妨害を突破する必要がある。

【プランB】
最悪の事態に陥ったパターンでさえ、あなたはすべての証拠を消去する用意がある。
自爆装置や毒物など、任意の攻撃手段を同行PCおよびNPC全員に仕掛けていたことにしてよい。
それを発動することで全員を殺害し、十字冠により強制離脱させることができる。

GM:以上の情報は、正体の情報も含め、どこまでの範囲をPCに公開するかを指定できます。
"10上がり"ジャック:正体までは明かさないですね
"10上がり"ジャック:「陽動部隊は全滅したわけやけど」
"10上がり"ジャック:「だからというて全部が捕縛されたわけとちゃうからな」
"10上がり"ジャック:「こういう場合に備えて逃げ道を確保する手段はそれなりに整えてる」
"10上がり"ジャック:「まあ、めっちゃ安全にとはいかんで」
"10上がり"ジャック:「潜伏した連中と連絡とって協調せなあかんからな」
"10上がり"ジャック:「それなりに危険な目にあうし追われるやろ」
ニーアム・マッキーン:「……そんなことが」
ニーアム・マッキーン:「できるの?この状況から、連携を?」
"10上がり"ジャック:「まあまあ、その辺は任せとき」
"10上がり"ジャック:「準備言うのは、しといて損はないねん」
レナ・ルナール:「ジャックが種明かしをしたがらないのは」
レナ・ルナール:「ここまで付き合ってきた中で十分わかってる。」
レナ・ルナール:(多分、僕らを切り捨てる算段もしていたんだろうけど)
"10上がり"ジャック:(豚汁に特殊な毒入れてたんは内緒にしとこ)
"10上がり"ジャック:「ホンマはもうちょい安全に逃げるとこを、少し派手にする」
"10上がり"ジャック:「そしたら一人くらい逃げんと逆方向に行くのは」
"10上がり"ジャック:「まあ、通せるやろ」
ニーアム・マッキーン:「……オギエルなら、それなりに派手な破壊もできる」
ニーアム・マッキーン:「役に立つようなら使って」
嘴子原シェイル:「本当に手品師みたいだよね、ジャック」
嘴子原シェイル:「手を明かしたがらないのと一緒でさ」
レナ・ルナール:「なら」
レナ・ルナール:「最後まで騙されてみるのも一興かな。」
レナ・ルナール:「でしょ?シェイル」
嘴子原シェイル:「はは……かもね。私も思ってた」
嘴子原シェイル:「"鴉の塔"の記憶。これ、ウルスラに託すべきなのか」
嘴子原シェイル:「前なら迷ってたけど……今は、伝えないほうが失礼かなって考えちゃうな」
嘴子原シェイル:「だから、もう"1人"は決まってた。でしょう?」
レナ・ルナール:こくりと頷く。彼女を送り出すことにもう言葉は必要ない。
レナ・ルナール:勇者は魔王と対峙することが宿命なのだから。
"10上がり"ジャック:「正直、王に対する覚悟が揺らぐかもしれん言う不安が無いわけやないけどねえ」
"10上がり"ジャック:「でも、それでも」
"10上がり"ジャック:「あの子は何とか納得できる答えは出せるやろ」
ニーアム・マッキーン:「ウルスラちゃんは、勇者として戦いを挑む。わたし達は……」
ニーアム・マッキーン:「脱出だね。全員が無事だともっといい」
レナ・ルナール:「あ、そうだ。」
レナ・ルナール:「ニーアム」
ニーアム・マッキーン:「なに?」
レナ・ルナール:「皆で帰られたさ、ニーアムのこと教えてよ」
レナ・ルナール:「結局、ニーアムのことを何も知らないままこんなところまで来ちゃったからさ」
ニーアム・マッキーン:小さく笑う。「……わたしは、他の子達ほどみんなと仲良くなれたわけじゃない」
ニーアム・マッキーン:「秘密を持っているし、簡単には明かさないって決めてるから」
ニーアム・マッキーン:「だけど、少しだけならいいよ。無事に帰れたらね」
レナ・ルナール:「ふふ、楽しみにしてる」
嘴子原シェイル:「……はは。そんなの」隠し事なんて
嘴子原シェイル:「今更じゃない?私たちはさ」
嘴子原シェイル:「……ね、ジャック?」ちらりと横を薄目で見る
"10上がり"ジャック:「謎の女は秘密が沢山あってこそやろ?」
"10上がり"ジャック:「ナイショやね」



GM:シーンを終了します。ロイスと調達が可能。
GM:調達はある程度鴉の塔の物資を貸与してもらえます。
嘴子原シェイル:"10上がり"ジャック ○信頼/猜疑心で
嘴子原シェイル:ウルスラ・ミック・ベニ ○同情/不安 を ○信頼/不安 に変更します
レナ・ルナール:"ロードマスター"/親近感/隔意○
"10上がり"ジャック:嘴子原シェイル/技術力の評価〇/職人気質/ロイス
ウルスラ・ミック・ベニ:後輩:伊次リクス/P誠意:N罪悪感〇 を勇者:伊次リクス/P連帯感〇:N偏愛 に変更
レナ・ルナール:調達どうしようかな。
レナ・ルナール:ウルスラちゃんがほしいやつかな。
ウルスラ・ミック・ベニ:ありがとう……
ウルスラ・ミック・ベニ:防具は要らないし強化素材も無意味だしな
嘴子原シェイル:ナイフは三本で十分かな 修繕サービスを使い、欲しいものは特になさそう
嘴子原シェイル:強いて言うならHP回復?
ウルスラ・ミック・ベニ:戦闘用着ぐるみを脱いで、祈りの造花を装備します
"10上がり"ジャック:防具もあった方が良いけど
"10上がり"ジャック:照準器を狙っておくか
"10上がり"ジャック:ジャック空を飛びます フワフワ
"10上がり"ジャック:達成値+2
"10上がり"ジャック:3dx+12>=15
DoubleCross : (3DX10+12>=15) → 9[1,6,9]+12 → 21 → 成功

"10上がり"ジャック:照準器をセット
"10上がり"ジャック:回復アイテムも使っておく
"10上がり"ジャック:9+3d10
DoubleCross : (9+3D10) → 9+20[10,4,6] → 29

"10上がり"ジャック:HPも全快
嘴子原シェイル:新しい治療キット狙います
嘴子原シェイル:(5+2)dx+6>=9
DoubleCross : (7DX10+6>=9) → 10[1,4,5,6,7,8,10]+2[2]+6 → 18 → 成功

嘴子原シェイル:そのまま使用
嘴子原シェイル:3d10
DoubleCross : (3D10) → 21[10,4,7] → 21

嘴子原シェイル:嘴子原シェイルのHPを21(→ 21)増加 (4 → 25)
嘴子原シェイル:ちょうど全快だ
ウルスラ・ミック・ベニ:購入はリアクティブアーマーで
ウルスラ・ミック・ベニ:4dx+1>=24
DoubleCross : (4DX10+1>=24) → 10[3,5,5,10]+3[3]+1 → 14 → 失敗

レナ・ルナール:護身用にボルトアクションライフル買うかー
レナ・ルナール:7dx+1>=15
DoubleCross : (7DX10+1>=15) → 10[1,2,3,4,7,9,10]+6[6]+1 → 17 → 成功

レナ・ルナール:買えた。装備します





◆Masterscene◆白き底




ネオミス社跡地


GM:八月革命を経た、キングダムの新体制発足直後。
GM:生徒の手による王政の継続に反発した社会人PMC企業が、円卓議会に対して武力行使を含んだテロ行為に及んだことがあった。
GM:当時、"不夜王"は行政機能の立て直しのために国防を後回しにせざるを得ず
GM:"騎士王"も折り悪く、他の武装集団への対処を優先せざるを得なかった。
GM:"至上王"が一人でネオミス社へと向かった。
GM:そこから先のことは記録として残っているわけではいない。
GM:当時、そこにあった監視カメラ、音声記録装置、社会人、あるいは……人間。
GM:彼女が何をしたかを目撃し得る全てが、瞬時にして破壊され、また殺害されたためだった。
GM:半径2kmに及ぶ地形が陥没し、地盤の岩質が変成していたとの調査結果がある。
GM:生徒は例外なく、同時に十字冠転送が発動した。彼女らの多くは、自分達が何かに殺害されたという自覚すらなかった。
GM:理由もわからず痛みを感じる間もない死は、トラウマすら残さない。その後全員が通常通りの生活に復帰している。
GM:だが。肉体に無意識に刻まれた後遺症なのか――
GM:この破壊によって十字冠転送された生徒達は、
GM:『歩く』ことができなくなっていた。
GM:一ヶ月近くもの間、二本の足で歩くということを、体が忘れてしまっていたのだ。
GM:円卓議会には七人の王が存在する。七人の王は、自らが前線に立ち、外敵を退ける最大の戦力となる。
GM:だが、いかなる者の侵攻を受けようとも――
GM:それ以降、"至上王"自らが出撃した記録は一度も存在しない。





◆Climax01◆圧制者

GM:ウルスラさんのクライマックス戦闘です。登場侵蝕をお願いします。
ウルスラ・ミック・ベニ:今回は1d10かな?
GM:そうですね。1d10としましょう。
ウルスラ・ミック・ベニ:OK!
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (89 → 95)
GM:オープニングでも1d10なので、100を越えるペナルティが大きいミドルだけは1d3で振ってもらっていたということです。

キングダム本校舎『白宮ホワイトホール』城下大庭園


GM:花火か、爆竹が弾けるような音が遠くでいくつも響く。
GM:たとえば、六壬を訪れた記憶があるなら、遠くの広場で聞こえる祭りの音のようにも感じただろうか――
GM:ジャックの策がキングダム市街にもたらした混乱は、市街の兵士の注意を分散させるに十分な効果があった。
GM:庭園で休息を取っている"至上王"にも、今は護衛はいない。必要がないからだ。
GM:そもそも誰かが守るべき強さの存在ではない。護衛がいるとするならそれは、"至上王"へと近づく誰か、、、、、、、を守るための護衛である。
GM白宮ホワイトホールの庭園の生け垣は、白い薔薇だった。白い道が、ウルスラの歩む先に一直線に続いているように思える。
ウルスラ・ミック・ベニ:一歩、また一歩と足を進める。
ウルスラ・ミック・ベニ:ブーツの泥も赤黒いローブの煤も、最低限にしか覗いていないこと。少し後悔させられるような整った場所。
ウルスラ・ミック・ベニ:その意図を正しく理解する。圧倒されるような白。整然と剪定された薔薇の数々。
ウルスラ・ミック・ベニ:(……それは、寂しいことだ)
ウルスラ・ミック・ベニ:だから、汚れを取るのは少しで良かった。足跡を残しながら、道を進む。
GM:整然と続く木道を行く。穏やかな陽の光がある。遠くから喧騒の音は響いてくるが、それでも静かだ。
ウルスラ・ミック・ベニ:万が一にも心を乱さないよう、因を摘み取る。そういった正しさがここに満ちている。
ウルスラ・ミック・ベニ:ノヴァリスのどこよりも優美な鳥籠だ。本当にその時が来たら誰にとっても意味を持たないと分かっている、努力の結晶だ。
ウルスラ・ミック・ベニ:それを踏み荒らす。秘密の花園を暴きたてる。叛逆者として、理想を抱く生徒として。
GM:――やがて、木道が円形に開ける。庭園を遠くまで見渡せるような、やや小高く造られた丘。
GM:そこには、純白の、細やかな彫刻を施されたテーブルがある。
"至上王"ルキア・ティベリア:"至上王"は、少しつまらなさそうにも見える表情で、庭園を眺めていた。
"至上王"ルキア・ティベリア:白い肌だ。絹のような純白のドレスを纏っているが、なぜだかそれよりもなお白く見える。
"至上王"ルキア・ティベリア:髪は銀の糸のようにさらさらと流れて、陽光の輝きを透かす。
"至上王"ルキア・ティベリア:美しい王だった。

GM:《超越的能力》《謁見の魔》。
GM:〈意志〉で難易度7の判定を行ってください。
ウルスラ・ミック・ベニ:出し惜しみはない。《砂の加護》を使って判定値+6D。
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を3(→ 3)増加 (95 → 98)
ウルスラ・ミック・ベニ:9dx+2>=7
DoubleCross : (9DX10+2>=7) → 10[3,4,4,4,4,6,9,9,10]+10[10]+7[7]+2 → 29 → 成功

GM:"勇者の徴"を取り戻したウルスラ・ミック・ベニは、その衝動に抗うことができる。
GM:今、この場で膝を突き。頭を垂れ。
GM:"至上王"の魅了に屈してしまいたい、という衝動に。
"至上王"ルキア・ティベリア:「……誰?」驚いたような声を上げる。
"至上王"ルキア・ティベリア:まったく、今の今まで気付いていなかったということだ。
ウルスラ・ミック・ベニ:初めて目にした彼女は、息を呑むような美しさだった。
ウルスラ・ミック・ベニ:評判も風説も、この宮もそれを物語っていたけど、何もかもを陳腐に堕す程に。
ウルスラ・ミック・ベニ:「全てを置き去りにするような……それは本当に」
ウルスラ・ミック・ベニ:「おっとごめんね。つい気を逸らした」
ウルスラ・ミック・ベニ:「はじめまして。ボクはウルスラ・ミック・ベニ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「キミにどうしても会いたくてお邪魔してるところ」
"至上王"ルキア・ティベリア:紅茶に口をつけて、微笑む。「そう」
"至上王"ルキア・ティベリア:「じゃあ、私のことは知っているよね?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「待たせてごめんね」いつも通りににこにこと笑いながら、手をひらひらと振って。
"至上王"ルキア・ティベリア:「はじめまして」
ウルスラ・ミック・ベニ:「キミのことは知っているけど、キミを知ってるわけじゃない」
ウルスラ・ミック・ベニ:「その微笑みも声も、今こうして初めて触れたばかりだ」
GM:鴉の塔で、仲間達からはいくつかのことを聞いた。
GM:王を求め続けた"ロードマスター"。天から降り来た"至上王"。
GM:けれどどちらも、ウルスラがその目で確かめたことではない。
"至上王"ルキア・ティベリア:「それなら、よかったね。こうやって見ることができた――」
"至上王"ルキア・ティベリア:「……すごく少ないのよ。私を見られる生徒って」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そうだろうね。ここに来るまで大変だった……遠路はるばる来た甲斐はあったね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「だから、今ここでしか出来ないことをたくさんしたいんだ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「キミの言葉に触れて、どんな子なのかを知って、ボクのことを知ってもらいたい」
ウルスラ・ミック・ベニ:小高い丘に、足を踏み入れる。
ウルスラ・ミック・ベニ:「初めに聞きたいのは……キミの名前だ」
"至上王"ルキア・ティベリア:長いまつげで、不思議そうにまばたきをする。
"至上王"ルキア・ティベリア:「知っているでしょう?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「キミの口から零れ出たものを、ボクの耳に入れたい」
ウルスラ・ミック・ベニ:「名乗ることこそが大事だからだ。自分が何者なのかを、目の前の他者に」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そうして、どう呼んで欲しいかをお互いに知る。ボクにとって重要な第一歩さ」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ふーん……」目を閉じる。
"至上王"ルキア・ティベリア:「私が」
"至上王"ルキア・ティベリア:「あなたの命令を聞けばいいの?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ふーむ……」人差し指を顔の前に立てる。
ウルスラ・ミック・ベニ:「キミが選んだ答えなら」
ウルスラ・ミック・ベニ:「はいかいいえか、どっちを選んでも素敵な果実さ」
"至上王"ルキア・ティベリア:椅子に体重を預けるように、細い背中をもたれさせる。
"至上王"ルキア・ティベリア:白い人差し指をまっすぐに伸ばして、庭園のどこか遠くを指した。
"至上王"ルキア・ティベリア:「一回」
"至上王"ルキア・ティベリア:「そうしてほしいなら、答えてあげる、、、
"至上王"ルキア・ティベリア:「私の名前は、ルキア・ティベリア」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ルキア・ティベリア。覚えられた?次からは聞かないでね?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「はーい!ばっちり記憶したよ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクはウルスラ・ミック・ベニね。ウルスラでいいよ」
"至上王"ルキア・ティベリア:「用事が済んだなら、帰ってもいいよ」笑う。
"至上王"ルキア・ティベリア:"至上王"の態度を、機嫌が良い、と捉える者もいるかもしれない。
"至上王"ルキア・ティベリア:だが、"至上王"の普段の機嫌を知っている者など、キングダムの一般学生には皆無だ。
ウルスラ・ミック・ベニ:「してもいいよ、か」くすりと笑う。
ウルスラ・ミック・ベニ:「もっと一緒にいたいかな。ルキアと二人で」
ウルスラ・ミック・ベニ:「というのも、ボクの用事というのは終わることがない」
"至上王"ルキア・ティベリア:「……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ずっと絶え間なく歩き続けて、その為ならどこにでも行くつもりで」
ウルスラ・ミック・ベニ:「今のところその矢印は、ルキアの方向に向かってるんだよね」
"至上王"ルキア・ティベリア:「二回」二本の指を伸ばして、ウルスラを指す。
"至上王"ルキア・ティベリア:「私は、ウルスラの言葉を理解してあげよう、、、、としている」
"至上王"ルキア・ティベリア:「私はウルスラの分かる言い方で喋っているわよね?ウルスラのほうはそうしないの?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「うーんごめん、ボクは自分の知らないものに出会うのが好きだけど」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ルキアはそうじゃなかったのかな、努力しよう」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ありがとう。努力してくれるのね。それで」
"至上王"ルキア・ティベリア:「もう一つの命令は――ええと、なんだったかしら」
"至上王"ルキア・ティベリア:「私と、もっと一緒にいたい?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「キミについて一つ知ることができたのは嬉しいけどね……うん」
ウルスラ・ミック・ベニ:「それがボクの目的なんだ。キミと一緒に過ごして、お喋りしたり」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そうしてキミがどんな人なのかを知りたい」
ウルスラ・ミック・ベニ:「今のところ分かってるのは顔や仕草、名前の響き」
ウルスラ・ミック・ベニ:「何かをお願いされたら、数えてることを教えてくれること」
ウルスラ・ミック・ベニ:「それを許してくれていることかな……そんなところ?」
ウルスラ・ミック・ベニ:真似するように指折り数える。
"至上王"ルキア・ティベリア:「今日は天気がいいわ。曇りがちだけれど、陽の光がところどころにさしていて――」
"至上王"ルキア・ティベリア:「暑くもなくて、寒くもない」
"至上王"ルキア・ティベリア:「私は……こういう日の紅茶が一番好きなの」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ねえウルスラ。想像してみて?」
"至上王"ルキア・ティベリア:「そんな時に、動物が入ってくるの」
"至上王"ルキア・ティベリア:「私は、つい気まぐれで餌をあげてしまうわ」
"至上王"ルキア・ティベリア:「すると、足元にまとわりついてくる。また餌をもらえると思って」
"至上王"ルキア・ティベリア:「何度も、何度も……動物だから、もうない、、ってことを学習しない」
"至上王"ルキア・ティベリア:「素敵なティータイムだったのに」
"至上王"ルキア・ティベリア:「――あなたと一緒にいてあげた、、、」指が三本になる。
"至上王"ルキア・ティベリア:「お喋りをしてあげた、、、」四本。
"至上王"ルキア・ティベリア:「足りないかしら?」少し困ったように、首を傾けて笑う。
"至上王"ルキア・ティベリア:「それなら、私がどんな人かを」
"至上王"ルキア・ティベリア:「教えてあげる、、、」掌の五指を開いて、
GM:ゴ    シ    ャ  !  !  !
GM:庭園の生け垣ごと、ウルスラを何かで『押し潰す』。
ウルスラ・ミック・ベニ:「……が、こふッ……!」地べたに這いつくばり、肺の中身を全て搾り潰される。
GM:"至上王"は、魔王だ。
GM:その悪政に対して、異を唱える者がいる。キングダムから離れた者もいる。
GM:彼女らは言う。何故、キングダムは"至上王"の暴虐を許しているのか。
GM:機会さえあれば"至上王"を倒してみせると。正しいことをしてみせると、言う者がいる。
GM:だが、奇妙なことに。
GM:キングダムの中枢に向かうほどに、そのような声を上げる者はいなくなっていく。
GM:"騎士王"が。"鉄騎王"が。そして"元老"ですら――心の内に叛意を抱える者が、確実に存在するのにも拘わらず。
GM:両者の決定的な差が一つだけある。
GM見たことがあるか、、、、、、、、、ということ。
GM:"至上王"を見てしまえば、そのようなことを言えなくなる。
"至上王"ルキア・ティベリア:「ウルスラ?」
"至上王"ルキア・ティベリア:地に伏したウルスラの傍らで、膝を折って座る。
"至上王"ルキア・ティベリア:「私が帰っていいって言ったのを覚えてる?」
"至上王"ルキア・ティベリア:「もう帰らなくていいよ」
ウルスラ・ミック・ベニ:目の前が真っ暗になった。ついさっきまでは真っ白だったのに。
ウルスラ・ミック・ベニ:良い匂いも薔薇だけじゃなかった気がするけど、へし折れた鼻の中も口の中も鉄臭いばっかりだ。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ぶ、ぐご、はぁッ……」折れた腕を地面に衝き立てて、赤とか白とかぼだぼだと吹き出し、息を吸って。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ぁ、はは、ひゅーっ……ははは、へは……」絶え絶えの、掠れるような笑い声。
"至上王"ルキア・ティベリア:不思議そうにまばたきをする。
ウルスラ・ミック・ベニ:「そのつもりだ、まだ……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクはまんぞくしちゃ、いない」
ウルスラ・ミック・ベニ:「比喩の、せいかくわるさとか……すぐに暴力にうったえること」
ウルスラ・ミック・ベニ:「それだけで、わかったって……言ってくれると思ったかい?」
ウルスラ・ミック・ベニ:どうやら違うらしいと、ボクも自分自身で今分かった。
ウルスラ・ミック・ベニ:石の杭が四肢に突き刺さり、超重圧に砕けながら巻き戻り、無理やりに身体を押し上げる。
ウルスラ・ミック・ベニ:膝が僅かに浮き上がる程度、それが限界だが……
ウルスラ・ミック・ベニ:「つづきを、ききたいな。ルキア……!」にかりと、口角を上げる。
"至上王"ルキア・ティベリア:不思議そうな顔だった。白百合のように立ち、指を顎に当てて、何かの理由を考えている。
"至上王"ルキア・ティベリア:「ねえ。不思議だと思わない?」
"至上王"ルキア・ティベリア:そのことを心底、疑問に思っているような。
"至上王"ルキア・ティベリア:「――頭が」
"至上王"ルキア・ティベリア:「高いよね?」
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           L O R D S  O F  R O U N D  
               至 上 王Lord and Master "

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"至上王"[12]


  5m


ウルスラ[8/98]

GM:クライマックス戦闘を開始します。
GM:この戦闘では神聖二重冠が起動しますが、"至上王"は神聖二重冠の効果を使用しません。
GM:またイベントの性質上、ロイスを全て使い切るまで消耗して死んでしまうのもナンセンスなので
GM:ウルスラがこの戦闘で使用できるロイス数は2つまでとします。ロイスを2つ消費した状態で戦闘不能になることで、クライマックス戦闘が終了します。
GM:質問がなければ、セットアップに入ります。
ウルスラ・ミック・ベニ:了解です。質問はありません。

【神聖二重冠(ダブルクロス)】

クライマックスフェイズ中に限り、あなたが持つ【十字冠】をアップグレードし、効果を以下のように書き換える。
あなたは、シナリオ中に一回のみ、以下の効果の中からどれか一つを選んでオートアクションで使用できる。
・このメインプロセスでは、あなたが受ける【判定ダイスへの侵蝕率ボーナス】の値を3倍にする。
・このメインプロセスでは、あなたが受ける【エフェクトLVへの侵蝕率ボーナス】の値を2倍にする。これによってエフェクトの使用回数は増えない。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させ、あなたのHPを+[上昇分×3]点回復する。この時、HP上限を超えることはできない。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う判定の達成値を+[上昇分×3]点増やす。
・この戦闘のバックトラックでは、あなたが昇華したタイタスを1個、ロイスとして再取得できる。ただし、この効果は昇華前にSロイスに指定したロイスしか対象にできない。
・この戦闘のバックトラックでは、最終侵蝕値によって得られる経験点を3倍にする。

GM:この戦闘では衝動判定はありません。

■ラウンド1

"至上王"ルキア・ティベリア:セットアップ。《灰色の庭》をウルスラへ。
"至上王"ルキア・ティベリア:行動値に-18の修正がかかります。
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニのイニシアチブを18(→ 18)減少 (9 → -9)
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニのイニシアチブを0(→ 0)に変更 (0 → 0)
GM:セットアップ行動はありますか?
ウルスラ・ミック・ベニ:なし!
GM:ないか?《砂の騎士団》なんてカスエフェクト
ウルスラ・ミック・ベニ:120%まで使えないからカスなんだよ
ウルスラ・ミック・ベニ:うそ、使えてもカス
"至上王"ルキア・ティベリア:行動値12。ルキアの手番。
"至上王"ルキア・ティベリア:……の、イニシアチブ。《時間凍結》。
"至上王"ルキア・ティベリア:"至上王"の行動になります。
"至上王"ルキア・ティベリア:マイナーアクションでウルスラにエンゲージ。

"至上王"[12]
ウルスラ[8/98]

ウルスラ・ミック・ベニ:あっ近い……
"至上王"ルキア・ティベリア:《コンセントレイト:バロール》《瞬速の刃》《黒星の門》《暴君の槌》《黒の咆哮》《魔神の心臓》。白兵攻撃をします。
"至上王"ルキア・ティベリア:9dx7+11
DoubleCross : (9DX7+11) → 10[3,4,4,5,5,5,7,7,8]+10[1,6,10]+10[10]+10[9]+1[1]+11 → 52

ウルスラ・ミック・ベニ:4dx>=52 ドッジ
DoubleCross : (4DX10>=52) → 10[4,6,6,10]+2[2] → 12 → 失敗

"至上王"ルキア・ティベリア:6d10+45
DoubleCross : (6D10+45) → 32[9,4,6,1,4,8]+45 → 77

ウルスラ・ミック・ベニ:リザレクト
"至上王"ルキア・ティベリア:ウルスラさんはラウンド中、すべてのダイス判定に-18個のマイナス判定を受けます。マイナーアクションを使用するまで解除できません。
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (98 → 99)
GM:素晴らしい出目……!!
ウルスラ・ミック・ベニ:耐えるぞ
"至上王"ルキア・ティベリア:行動値12。"至上王"の本来の手番です。
"至上王"ルキア・ティベリア:《コンセントレイト:バロール》《瞬速の刃》《黒星の門》《暴君の槌》《黒の咆哮》。
"至上王"ルキア・ティベリア:9dx7+11
DoubleCross : (9DX7+11) → 10[1,3,4,5,5,6,9,10,10]+10[4,7,9]+10[5,9]+10[9]+2[2]+11 → 53

"至上王"ルキア・ティベリア:リアクションダイスは-18個です。
ウルスラ・ミック・ベニ:素手でガード
"至上王"ルキア・ティベリア:6d10+45
DoubleCross : (6D10+45) → 26[2,6,3,10,4,1]+45 → 71

ウルスラ・ミック・ベニ:惜しい。リザレクト
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (99 → 100)
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニのHPを1(→ 1)に変更 (25 → 1)
GM:行動値0。ウルスラさんの手番になります。攻撃をどうぞ。
ウルスラ・ミック・ベニ:騎士王:ルナンシア/P好感〇:N強敵 のロイスをタイタス昇華。
ウルスラ・ミック・ベニ:敬意を込めて立ち上がる力に。受けているデバフを解除します。
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの昇華数を1(→ 1)増加 (0 → 1)
GM:タイタス一個消費!ダイス減少含むデバフを解除できます。
ウルスラ・ミック・ベニ:【NS:インフィニティ・バッグ】マイナーで《インフィニティウェポン》《ヴィークルモーフィング》
ウルスラ・ミック・ベニ:攻撃力13の白兵武器を作成してモーフィングカーを作成し、搭乗状態に。
ウルスラ・ミック・ベニ:【EX:盗人の剣】メジャーで《コンセントレイト:モルフェウス》《咎人の剣》、"至上王"ルキアにインフィニティウェポンによる白兵攻撃。
ウルスラ・ミック・ベニ:【PS:死者の加護】《砂の加護》を使って判定値+7D。
ウルスラ・ミック・ベニ:判定しても良いですか?
GM:やってみてください。
ウルスラ・ミック・ベニ:【神聖二重冠(ダブルクロス)】あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う判定の達成値を+[上昇分×3]点増やす。
ウルスラ・ミック・ベニ:侵蝕率を10上昇、達成値+30
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を10(→ 10)増加 (100 → 110)
ウルスラ・ミック・ベニ:ミドルとオートでウルスラ・ミック・ベニの侵蝕率を7(→ 7)増加 (110 → 117)
ウルスラ・ミック・ベニ:12dx7+4+30
DoubleCross : (12DX7+34) → 10[1,1,1,3,4,5,5,8,8,9,9,10]+10[4,4,5,5,8]+3[3]+34 → 57

"至上王"ルキア・ティベリア:《グラビティバインド》。達成値を-18。
"至上王"ルキア・ティベリア:ガード。《魔人の盾》。
"至上王"ルキア・ティベリア:《暗黒螺旋》。
"至上王"ルキア・ティベリア:40点のHPダメージを与えます。
ウルスラ・ミック・ベニ:ダメージ出します
ウルスラ・ミック・ベニ:43+4d10
DoubleCross : (43+4D10) → 43+33[10,9,9,5] → 76

ウルスラ・ミック・ベニ:HP0、友人:籟ミズキ/P友情〇:N羞恥 のロイスをタイタス昇華
ウルスラ・ミック・ベニ:自分を辿り着かせた友人を想い立ち上がります。メジャーで侵蝕率+6=123
ウルスラ・ミック・ベニ:ウルスラ・ミック・ベニの昇華数を1(→ 1)増加 (1 → 2)
"至上王"ルキア・ティベリア:ガード値と装甲を引いて生き残ります。



GM:光景は、これまでの庭園と何も変わらない。
GM:しかし光景以外の全てが、まるで異星のように違っていた。
GM:庭園の外では、生徒達が日常を送っているのだろう。小規模な爆発や暴動が起こり、救伐騎士団がそれらに対処すべく奔走しているのだとしても――
GM:それでもなお、十分『日常』のうちだ。
GM:"至上王"に相対することと比べれば。
"至上王"ルキア・ティベリア:「ウルスラ。ウルスラ・ミック・ベニ」
"至上王"ルキア・ティベリア:「あなたは私のことを知りたがってるけど」
"至上王"ルキア・ティベリア:「私は、あなたのことなんて、なーんにも知らないわ」くすくすと笑う。
"至上王"ルキア・ティベリア:「もしかしたら、忘れるかも……私は物覚えが悪いから」
"至上王"ルキア・ティベリア:立っているだけでやっとのウルスラを前にして、
"至上王"ルキア・ティベリア:悠々と細い直剣を抜く。真珠のような色彩を映す、純白の直剣だった。
"至上王"ルキア・ティベリア:「――あっせ」
"至上王"ルキア・ティベリア:「グウィバー」
GM:歩くような歩調で近づいていく。超重力に苛まれているウルスラでも、反応することは不可能ではない。辛うじて。
ウルスラ・ミック・ベニ:「その時は……ボクの努力不足と、受け入れよう」
ウルスラ・ミック・ベニ:ぼろぼろと支柱は崩れ去り、自らの脚で立ち向かう。
ウルスラ・ミック・ベニ:「つまり、これから……ボクの頑張りどころだ!」
ウルスラ・ミック・ベニ:黒き指輪の輝きと共に、砕けた石床が、押しつぶされた薔薇園が巻き戻る。
GM:ジッ、という音が
GM:遅れて、ウルスラの耳に届いたかもしれない。
GM:その時には、切断されている。その表現も正確ではない。
GM:至上王は既に直剣を振り下ろし終わっていて、その軌道の全てが、重力に巻き込まれるように
GM:大地を割って沈んだ。ウルスラの体は斬撃で裂けたが、それ以外の部位が重力によって圧壊したことのほうが遥かに深刻だった。
ウルスラ・ミック・ベニ:自身が読み取るよりもいと速く、彼女が振り下ろすと信じて飛びのこうとしていなければ。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ァ”ぐぁっ……」より完全に活動を停止させられていただろう。今のやられっぷりも想定通りかも?
"至上王"ルキア・ティベリア:続く一撃は、暴力的な破壊を伴うことすらなかった。
"至上王"ルキア・ティベリア:崩れ果てた地盤を、片方の足がバレエのように蹴って
"至上王"ルキア・ティベリア:ルキアがウルスラに背を向けていた。
ウルスラ・ミック・ベニ:めちゃくちゃに潰されて果汁みたいに血潮と組織液をぶちまけながら、その眩さを拝む。
"至上王"ルキア・ティベリア:ウルスラを見ることすらないまま、剣が、その体を串刺しにしていた。
"至上王"ルキア・ティベリア:「ウルスラ?お喋りをしてもいいよ」
"至上王"ルキア・ティベリア:長過ぎる銀の髪が、破壊の余波を受けて波打つ。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ぎ、ぁあァぁが、げぼッ……」
ウルスラ・ミック・ベニ:対照的だ。美しく白いままの彼女と、赤黒く汚れ切って傷だらけのボクは。
ウルスラ・ミック・ベニ:だけどそれは、絶対値の違いを意味するものではない。上下の差ではない。
ウルスラ・ミック・ベニ:自身を貫く圧倒の剣に、美しいままのグウィバーを握りしめる。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ああ、つづけよう……!そのために来たんだ…!」《巨匠の記憶》その神聖を暴かんと手を掛ける。
"至上王"ルキア・ティベリア:ウルスラは、ルキア・ティベリアの王鍵の記憶の一端を読み取ることができる。
"至上王"ルキア・ティベリア:"至上王"の有する最強の王鍵、劣剣グウィバー。
"至上王"ルキア・ティベリア:不可避の呪いの茨よりも、都市を焼き尽くす聖剣よりも、時代を絶滅せしめる魔槍よりも
"至上王"ルキア・ティベリア:最上に位置する、詳細不明の遺産。
"至上王"ルキア・ティベリア:その剣から読み取れる声は一つだけだ。
"至上王"ルキア・ティベリア:『堕落者を』『斬れ』
"至上王"ルキア・ティベリア:オーヴァードでも人間でもない、ジャームを滅ぼすためだけの遺産。
"至上王"ルキア・ティベリア:それだけだった。
ウルスラ・ミック・ベニ:「やっぱり……な……」
ウルスラ・ミック・ベニ:安堵の声。そう、手に込めた力を、息を緩める。
ウルスラ・ミック・ベニ:串刺しにされた腹の締まりが弱まり、僅かに沈む。緊張が解ける。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクの考えは、こうだ……おうけんは、力を与え、かのうせいを閉ざす……」
"至上王"ルキア・ティベリア:後ろ手にウルスラを貫いたまま、特段、反応の様子もない。
"至上王"ルキア・ティベリア:剣を握られても、再起の呼吸を整えていても、まるで気にしていないかのようでもある。
ウルスラ・ミック・ベニ:「なにかを好きに、なれなくなって……なにかを憎み、あきらめさせる……」
ウルスラ・ミック・ベニ:だから、最も強力な王鍵があるのだとすれば。
ウルスラ・ミック・ベニ:それは、最も強大な呪いを背負うことになるのではないか、と。
ウルスラ・ミック・ベニ:「思ったとおり、会えてよかった……!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「キミを嫌いになって、好きになった……!」
ウルスラ・ミック・ベニ:ぶわりと背中にマントが広がる。歴代勇者で最強、二代目。
ウルスラ・ミック・ベニ:「無敵、アルタザァァル!」彼女の誇った膂力を以って、激痛に叫びながら身体を引き抜く!
"至上王"ルキア・ティベリア:「…………くすっ」小さく笑う。
ウルスラ・ミック・ベニ:だくだくと血を流す。口も鼻も手足も腹も。
ウルスラ・ミック・ベニ:傷つけられていないところは、どこにだって存在しない。
ウルスラ・ミック・ベニ:「お礼に、みせてあげる……傷つけてあげると、約束しよう」
ウルスラ・ミック・ベニ:それでも笑って、立ち向かうのが勇者ボクらであるのだと、ここに示す。
"至上王"ルキア・ティベリア:「ちょっと遊べば、少しは嫌な気持ちも晴れるかな、って思っていたけど」
"至上王"ルキア・ティベリア:引き抜かれた剣を、自分の目の前にかざす。ひどくなめらかな材質で、血がへばりつかずに流れ落ちている。
"至上王"ルキア・ティベリア:「あんまり面白くなかったかも」
"至上王"ルキア・ティベリア:「もっと続ければ面白くなるかな」
ウルスラ・ミック・ベニ:嵐の如き暴虐に、散った花弁が巻き戻る。血を吸って、もう元に戻らない。
"至上王"ルキア・ティベリア:"至上王"は無防備だ。最初からずっとそうだったのだろう。
ウルスラ・ミック・ベニ:「さて、もっと嫌な気持ちになるかも。それもいいな」
ウルスラ・ミック・ベニ:身体の内側、無数に張り巡らされた根が蠢き、崩れた四肢が軸を取り戻す。
ウルスラ・ミック・ベニ:折れた脚に、吹き飛んだ肩に、割れた額に。白の、赤の、緑の、金の。鮮やかな蕾が生える。
ウルスラ・ミック・ベニ:「──ひらけ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「勇者の徴|プラント・クレスト

ウルスラ・ミック・ベニ:咲き乱れる華が身体を包み、その装いを一新。
ウルスラ・ミック・ベニ:脚に披くは四代継承者、足速きウィスグリタの翼あるブーツ。
ウルスラ・ミック・ベニ:頭に戴くは三代継承者、竜頭賢人ウロルーシェが竜の顎のサークレット。
ウルスラ・ミック・ベニ:背に負うは二代継承者、無敵アルタザールの膂力齎す毛皮マント。
ウルスラ・ミック・ベニ:手に披くは先代継承者、伊次リクスと繋がったあの熱と。
ウルスラ・ミック・ベニ:その刃渡り、身の丈と同じくする、長大で無骨で美しい直剣。
ウルスラ・ミック・ベニ:「初代、名も無き子亡しの真の銀の長き刃ドラゴンスレイヤー
ウルスラ・ミック・ベニ:大上段に振りかざし、王に臨む。
"至上王"ルキア・ティベリア:ほとんどまったく無防備に、その刃を受ける。
ウルスラ・ミック・ベニ:踏み込む間合いは一歩だけ。その断絶がどこまでも果てしなく感じる。
ウルスラ・ミック・ベニ:ただ立っているだけで、崩れ落ちそうになる。
ウルスラ・ミック・ベニ:ともすれば自身の脚で立っている自身さえ揺らぐほど。
ウルスラ・ミック・ベニ:だが、ブーツが羽ばたく。だが、竜の息吹が全身に熱を流し込む。
ウルスラ・ミック・ベニ:だが、無敵の王者がこの肉体に宿る。だが、確かに彼女と共に居る。
ウルスラ・ミック・ベニ:勇者の徴の真価は、途方もない断絶を乗り越えさせる、ただそれだけの力だ。
ウルスラ・ミック・ベニ:超抜技量の魔剣ではなく、物理法則を超える異能ではなく。
ウルスラ・ミック・ベニ:想い乗せ、愚直に振るう只の一振りが、一直線にルキアを目指した。
"至上王"ルキア・ティベリア:ぞぶ、という
"至上王"ルキア・ティベリア:肉を切り裂く感触があった。それは人間を切ったものと全く変わらないものである。
"至上王"ルキア・ティベリア:「……」"至上王"の純白の肌に、赤い線が走っていた。
"至上王"ルキア・ティベリア:不思議そうに見た――傷ではなく、剣を受け止めようとした自分の腕自体を。
"至上王"ルキア・ティベリア:「ああ」笑う。
ウルスラ・ミック・ベニ:「想像だにしなかったな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「キミがもっと美しくなれるとは」
"至上王"ルキア・ティベリア:「それは王鍵なの?……ふふふふ」
"至上王"ルキア・ティベリア:「大丈夫。心配しなくていいよ」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ちょっと驚いただけ……私を斬った子なんて、初めてだったから」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクもびっくり、また優しい言葉を掛けられて」
ウルスラ・ミック・ベニ:「知らないものも悪くないだろう、これで終わりにする気はないぞ!」
ウルスラ・ミック・ベニ:ニカりと笑う。当然空元気だ。
"至上王"ルキア・ティベリア:「ウルスラは」
"至上王"ルキア・ティベリア:ふと、笑みが消える。じっと覗き込む。「これで終わりにしない」
"至上王"ルキア・ティベリア:「私を殺したいの?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「やだ!」即答。
ウルスラ・ミック・ベニ:「誰に頼まれても、それはごめんだ!」
"至上王"ルキア・ティベリア:「じゃあ。どうして怪我をさせたの?」
"至上王"ルキア・ティベリア:「最初は、話をしたいと言ったわよね?一緒にいたいとも言った」
"至上王"ルキア・ティベリア:「私を攻撃して、だけど殺したくはないのはどうして?」
"至上王"ルキア・ティベリア:「あなたの言っていることはいつになったら結論が出るの?」
"至上王"ルキア・ティベリア:淡々と、追い詰めるように呟く。
"至上王"ルキア・ティベリア:「私は」
"至上王"ルキア・ティベリア:「あなたのことが」
"至上王"ルキア・ティベリア:「なんにもわからない」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクもボク自身がわからない!ほとんどはね!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「動いた後で、どうして自分がそうしたか考えることばっかりだ!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「結論が出るのは結末を迎えてから、その結末が少しでもハッピーなら良いと思ってる!」
"至上王"ルキア・ティベリア:「何を言ってるの?」
"至上王"ルキア・ティベリア:「誰かを傷つけて幸せになれるわけがないでしょう」
"至上王"ルキア・ティベリア:「あなたは、私を殺そうとした」
"至上王"ルキア・ティベリア:「どうしてか説明できないのは、その理由が後ろめたいから」
"至上王"ルキア・ティベリア:「あなたは私のことが嫌い」
"至上王"ルキア・ティベリア:「私も、あなたのことが嫌い」
"至上王"ルキア・ティベリア:白魚のような指先が、
"至上王"ルキア・ティベリア:軽く、ウルスラの腹部に触れた。剣を持つ方の手ではない。
"至上王"ルキア・ティベリア:バ   ン  ! !
GM:破裂する。体の内側から、凄まじい斥力が膨れ上がったように。
ウルスラ・ミック・ベニ:「────ぇぁ、がパッ!」ぐしゃりと臓腑が柘榴のように潰れて
ウルスラ・ミック・ベニ:白い礼装が内側から開き、どす黒くて汚れた華を咲かせる。
ウルスラ・ミック・ベニ:それでも剣を手放さず、両の脚と共に支える。寄生植物が蠢いて、孔を塞ぐ。
ウルスラ・ミック・ベニ:「……きらい、だけど……げぶっ」ごぼりと泡立つ血潮を吐き捨て、必死の想いで言葉を紡ぐ。
ウルスラ・ミック・ベニ:「すきに、なりたい……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「きらってた人と、はなして、ぶつかりあって……友達になれたんだ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「傷つけても、罪を負っても……だからもう、幸せになれないなんてのは」
ウルスラ・ミック・ベニ:「寂しくて、冷たくて……辛い」死のように、取り返しがつかない終わりは。
ウルスラ・ミック・ベニ:「だから、もっとマシになるよう……努力したい」
ウルスラ・ミック・ベニ:流れる血を見て、甘美な香りに喉を鳴らして、やっとのことで息を吸って。
ウルスラ・ミック・ベニ:「血が出たなら、お相子だ……ボクもかなり悪い王様だ!」

"至上王"[12]
ウルスラ[8/123]

■ラウンド2

"至上王"ルキア・ティベリア:《灰色の庭》。行動値を-18。
ウルスラ・ミック・ベニ:行動値引き続き0、セットアップはなし
"至上王"ルキア・ティベリア:引き続きウルスラを攻撃します。
???:では。
???:RHO2を公開します。

◆RHO2
PC5:籟ミズキ

あなたは崑崙山最強の一角、五星君の"木"だ。
"先生"や仲間達との奇跡のような出会いを経たあなたは、以前までのあなたとは違う。
絶体絶命の窮地にあろうと、あなたが友を見捨てることはない。

クライマックス戦闘中のいつでも、RHO2を公開し、タイタスを1個消費することで使用できる。
あなたはシーンに登場する。登場エンゲージは好きなエンゲージを選択して良い。

籟ミズキ:固定ロイスの『人助け』をタイタスに変更し昇華。
籟ミズキ:1d10+86
DoubleCross : (1D10+86) → 10[10]+86 → 96

籟ミズキ:二人のエンゲージに出現します。ダークテスタメント収納状態!

"至上王"[12]
籟ミズキ[12/96] 
ウルスラ[8/123]

GM:行動値12のミズキさんが行動して構いません。
籟ミズキ:ウルスラさんをこの場から逃がすにはどうすればいいですか?
GM:"至上王"に対して攻撃を行うことでウルスラを連れて逃げ出す隙を作ることが可能とします。
籟ミズキ:では、そのように。
籟ミズキ:マイナーはありません。怨念の呪石で暴走することは可能ですか?
GM:できません。セットアッププロセスは終了しているので。
籟ミズキ:了解です。では神聖二重冠の効果を発動
籟ミズキ:ダイスボーナスを3倍にし、《コンセントレイト》《風鳴りの爪》
籟ミズキ:14dx7+8
DoubleCross : (14DX7+8) → 10[1,1,3,3,4,4,6,6,7,8,9,10,10,10]+10[4,4,9,9,10,10]+10[4,8,9,9]+10[7,9,10]+10[5,6,7]+10[10]+1[1]+8 → 69

"至上王"ルキア・ティベリア:すみません、判定前に宣言するべきでしたが、結構すぐ振ってしまったので
"至上王"ルキア・ティベリア:《時の棺》。
GM:攻撃は行ったことにして構いません。ウルスラを連れてクライマックス戦闘を脱出することができます。



"至上王"ルキア・ティベリア:内臓を飛び散らせ、それでも必死に耐えるウルスラを、白い亡霊のようにじっと眺めている。
"至上王"ルキア・ティベリア:「ウルスラ。あなたは私のことを――」
"至上王"ルキア・ティベリア:「何も分かっていないのね」
"至上王"ルキア・ティベリア:軽い音がある。劣剣グウィバーを、壊滅した大地にカラカラと引きずるように歩く。
"至上王"ルキア・ティベリア:「私は」
"至上王"ルキア・ティベリア:「好きになってもらいたくなんかない」
ウルスラ・ミック・ベニ:「わからないまま、嫌いたくない……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……ボクのわがままだよ、ぜんぶ」
ウルスラ・ミック・ベニ:自嘲する。そこはとてもうしろめたい。本当に色んな人を巻き込んだ。
ウルスラ・ミック・ベニ:「でも、選んだんだ。ボクは信じる道を行く」
ウルスラ・ミック・ベニ:朦朧とした頭で足音を待つ。この軽い金属音でさえ、どこか妙なる音楽に聞こえてくる。
"至上王"ルキア・ティベリア:「そうね。あなたが選んだことなら」
"至上王"ルキア・ティベリア:「あなた一人で行けばいいのよ」
"至上王"ルキア・ティベリア:瞬きの内か、朦朧とした意識の一瞬か。
"至上王"ルキア・ティベリア:ふと認識した時には、既に刃を薙ぎ払う姿勢になっている。
"至上王"ルキア・ティベリア:意識して、そのような欺瞞を仕掛けているわけではなかった。
"至上王"ルキア・ティベリア:ただ、存在しているだけで発生する莫大な重力が
"至上王"ルキア・ティベリア:知覚に必要な何かを歪めているから、そうなるのだ。空気を、光を、空間を。
"至上王"ルキア・ティベリア:回避不能の斬撃である。先程その身で受けたウルスラが最もよく知っている。
ウルスラ・ミック・ベニ:少しだけ心地よい。全力で走って、少しも見えない壮観を眺めて、うっかり満足しかける。
ウルスラ・ミック・ベニ:(ルキアは、選んだのかな)興味が湧く。口から零す時間も体力も、もう残っていない。
ウルスラ・ミック・ベニ:死が、鎌首をもたげている。
???:そして。霹靂のごとく轟音が哭いた。
???:何かが花壇のあわいに落下し、石畳が砕けた音。奇妙なのは土埃が舞ったことだ。至上王の支配する超重圧の空間にあって。
???:さらに奇妙なことに、落下音は終わらない。花壇が破砕する。地が弾け続ける。白き花弁が吹雪のように庭園の空を彩る。
???
???
──五点接地、と呼ばれる着地法がある。
回転しながら倒れ込むことで高所落下の衝撃を分散するということ。
だが至上王の重圧には受けきった先の終わりがない。重力加速度と同じだけの減速を肉体にかけ続けるためには
落下し続け・・・・・受け身を取り続ける・・・・・・・・・必要がある。

???:そんな芸当が果たして可能だろうか。だとしたらどんな者に? 決まっている。
籟ミズキ:五星君になら。それができる。
"至上王"ルキア・ティベリア:ウルスラを処刑せしめる斬撃が、曲がった。
"至上王"ルキア・ティベリア:ほとんど直角の角度で、軌道上にあった生け垣を削り取って
"至上王"ルキア・ティベリア:新たな出現者の方向へと切っ先を向けた。
"至上王"ルキア・ティベリア:視線はウルスラに向けたままだ。
"至上王"ルキア・ティベリア:「――誰?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「友達」何も見えなくても、そうなら良いなと口にする。
籟ミズキ:びょう、と斬撃軌道周辺より花が、土が飲み込まれて圧潰する。その中にあって。躱している。立ち上がる。
籟ミズキ:渦を成して絡み溶けあう方勝紋を纏う光と闇、陰陽の十字ダブルクロス。それがひときわ強く輝くのが見えた。
籟ミズキ:「拝謁叶い、恐悦至極です。名乗りましょう。崑崙山五星君、姓は籟、名は瑞祥ミズキ、字に頂くは歳星雷」
籟ミズキ:それは五行において、風と雷の宿る星──転じて、靭やかな体躯に嵐を宿す青龍の螺旋。
籟ミズキ:木星の北極点は、八つの嵐に取り巻かれてひとつの八卦図を形作る。
籟ミズキ:爆砕点につむじ風が生じ、至上王を囲むように円環の八陣を紡ぎ出していた。
籟ミズキ:総身を満たす力のコントロールの極北が両腕の打開より倍化させた最大旋剄を叩き込む"歳星雷"本来の絶招『双雷震極』。
籟ミズキ:対してこちらは自分の中にない力をどう操るかという技術だ。ともに戦うことを知った先にある、脱力の極み。
"至上王"ルキア・ティベリア:「ああ。五星君」目を細める。
"至上王"ルキア・ティベリア:「あの、、
"至上王"ルキア・ティベリア:「あれ、、ね」
籟ミズキ:「あれです!」
籟ミズキ:至上王の機微を察することはない。状況も分からない。
籟ミズキ:ウルスラ・ミック・ベニが遺産を取り戻した事はわかる。だがこちらも、その心までは分からない。
籟ミズキ:一度したたかに割れるところを見た。紡ぎ直されるところは見られなかった。でも、信じている。
籟ミズキ:彼女たちと共にあることによって、より強靭に紡ぎ直されていることを、信じられる。
GM:同時にウルスラも、ミズキの状況を知らないままだ。
GM:円卓の王と任アルルによって包囲され、リンダ・L・ワインライダーの犠牲と、任アルルからのある種の手心――
GM:何度かの奇跡を必要とした幸運と、そして、あの瞬間に掴み取った何かによって
GM:開くことのできた、新たな扉。その力が、瀕死の状態にあってなお、籟ミズキを動かし続けていた。
"至上王"ルキア・ティベリア:「あなたも私に構ってほしいの?」
"至上王"ルキア・ティベリア:逆手の持ち方で、額の辺りに柄を持ち上げる構え。微笑んでいる。
籟ミズキ:「乾坤迫動八卦大嵐界────ご遠慮致します。長保ちしませんから!」
籟ミズキ:そう言うと、ウルスラを抱き寄せ、抱える。至上王の力そのものを受け流した結果であるつむじ風の一つにはじき出されるように。
ウルスラ・ミック・ベニ:「また会おう」腕の中、それだけが言い残せる。
籟ミズキ:異常な荷重で吹き飛ぶ。肉体が潰れそうになる。卓越の軽身功にて駆ける。
"至上王"ルキア・ティベリア:"至上王"が一歩下がった。それだけの威力が、反動として叩き込まれていた。
籟ミズキ:戦場を逃れる傍ら、思い出す。
籟ミズキ:甲冑の麗人の言葉を。はじめにリンダ・L・ワインライダーがそうしたように。私をこの場に導く言葉。
籟ミズキ:『ウルスラを頼む』と。過去のことは知らない。一も二もなく頷いた。それは私がキングダムにて果たすべきもう一つのことだったから。
籟ミズキ:「……ほら」
籟ミズキ:少しだけ誇らしく、口にする。果たして彼女ウルスラは。
籟ミズキ:「不可能に挑み、生き残った」



GM:庭園の半分が消し飛んでいた。
GM:美しく切りそろえられた生け垣は粉々になり、地面は剥がれて、骨のように白い土壌が覗いている。
GM:"至上王"は、その只中に立って、破壊の痕を眺めていた。
"至上王"ルキア・ティベリア:「……………………………………」
"至上王"ルキア・ティベリア:「みんな」
"至上王"ルキア・ティベリア:「私のことが嫌い……」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「至上王」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:黒衣の少女が、白衣の少女に声をかけた。
"至上王"ルキア・ティベリア:「……………ああ」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ジェシカ。どうしたの?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:キングダムの内政を一手に引き受ける彼女の脳裏に
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:今は、この壮絶な破壊の後処理のことを考える余裕はない。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:何故なら、まだ終わってはいないからだ。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:彼女の気まぐれで、この惨劇はさらに広まる。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:何故なら、ここは彼女の箱庭なのだから。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「夕餉の準備が整った。」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:目まぐるしく働き続ける思考とは裏腹に、穏やかな口調で白衣の少女に声をかけた。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:何事もなかったかのように、或いはほんの些細な、日常の予定を狂わす価値もない、ほんの小さな出来事が起こったかのように
"至上王"ルキア・ティベリア:「ん。ありがとう」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:この破壊痕には何も触れず、ただ普段の日常通りの言葉を放つ。
"至上王"ルキア・ティベリア:「ジェシカ。今日はいつもと変わりなかった?」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「今日は、少々疲れた。」
"至上王"ルキア・ティベリア:「ゆっくり休むといいわ」微笑む。
"至上王"ルキア・ティベリア:「行きましょう」
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:一例をし、至上王を先導する。
"不夜王"ジェシカ・クロフォード:「湯浴みは、必要かな。そうであれば用意させよう」
"至上王"ルキア・ティベリア:「そうね」既に治っている腕の傷を、指で撫でた。
"至上王"ルキア・ティベリア:「私も、少し疲れちゃったから」





◆Climax02◆簒奪者

GM:シェイルさん、レナさん、ジャックさんは登場してください。登場侵蝕率は1d10です。
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルの侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (89 → 90)
レナ・ルナール:レナ・ルナールの侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (89 → 99)
"10上がり"ジャック:ジャックの侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (89 → 92)
レナ・ルナール:下手くそ!
"10上がり"ジャック:まあまあ上手
嘴子原シェイル:いぇい

キングダム中央市街区


GM:シェイル達は、鴉の塔からこの市街地へと脱出した。
GM:鴉の塔にいくつかある非常脱出用経路と、アメリア・シュミットの監視網。
GM:そしてシェイルの『総括図』。そしてキングダム各地でジャックが引き起こした暴動。
GM:いくつかの要因が合わさった結果、彼女らは円卓の目から逃れることができている。
GM:――とはいえ、それすらも"不夜王"の思惑通りかもしれない。この潜入作戦に参加した者達は預かり知らぬことだが
GM:一連の事件はキングダムにとって、『総括図』が敵性勢力に渡った事態を想定した、避難訓練でしかなかった。
GM:最終的に包囲し、追い詰めることができたという結果さえ出たのならば、あとはどちらでも構わないのだ。
GM:侵入者が脱出したとしても、十字冠転送したとしても。
救伐騎士団:「翠玉通りで火災が」「了解!」
GM:大通りを救伐騎士団が駆けていく姿が見える。ジャックの導く先で、本当に脱出が叶うのだろうか?
"10上がり"ジャック:(組織というものは)
"10上がり"ジャック:(どのように統制しても)
"10上がり"ジャック:(その全てのモラルを統一する事はできない)
"10上がり"ジャック:(どこかに零れ落ちる者がいる)
"10上がり"ジャック:(どこかで不平を感じる者がいる)
"10上がり"ジャック:(そういった人々はほんの少し理由さえあれば)
"10上がり"ジャック:(簡単に”魔”が差す)
"10上がり"ジャック:(わずかな金の為、欲しかった物の為、矮小な正義感の為)
"10上がり"ジャック:(何でも構わない、ただ火種を燻らせておけば)
"10上がり"ジャック:(必要な時に発火させることができる)
"10上がり"ジャック:(組織が大きければ大きいほど)
"10上がり"ジャック:「それを完全に止める事は出来ない」
"10上がり"ジャック:不審火。
"10上がり"ジャック:窃盗。
"10上がり"ジャック:喧嘩。
"10上がり"ジャック:デモ。
"10上がり"ジャック:一つ一つは簡単に対処できても。
"10上がり"ジャック:同時に発生すれば。
"10上がり"ジャック:僅かな混乱を生み出す事ができる。
"10上がり"ジャック:カクタスヒルズの一員として侵入し。
"10上がり"ジャック:逃亡潜伏したエージェント。
"10上がり"ジャック:元々潜んでいた工作員。
"10上がり"ジャック:それらは自らは動かない。
"10上がり"ジャック:ただ、人々の背を軽く押すだけだ。
"10上がり"ジャック:捕縛されるのは大した罪にもならないキングダム生だけだろう。
"10上がり"ジャック:「えらい騒ぎになっとるなあ」
"10上がり"ジャック:「チャンス到来や」
"10上がり"ジャック:「はよ、逃げよか」
レナ・ルナール:「他人事みたいに」
レナ・ルナール:小さく言葉を返してジャックに続いていく
嘴子原シェイル:「はいはい、信じてるからいいでしょ……行くよ」
レナ・ルナール:この一連の騒動が全て彼女の仕業だとしたら、その力は一介の商人のそれを超えている。
レナ・ルナール:だが、それを深く追求しようとは思わない。
レナ・ルナール:何故なら彼女がどれだけの力を秘めていようと、それは自らが求める『英雄』の在り方に繋がることはないことも、ここまでの旅で理解したからだ。
ニーアム・マッキーン:「この先に何があるの?」
嘴子原シェイル:「さぁ?建物としては、しばらくはただの街中なはずだけど」
レナ・ルナール:「街中でも地下水路でも」
レナ・ルナール:「キングダムの勢力内ならどこでも危険であることに変わりはないさ。」
ニーアム・マッキーン:「……」
ニーアム・マッキーン:「……ウルスラは大丈夫なのかな」
嘴子原シェイル:「……」
レナ・ルナール:「大丈夫なはずがない。」
"10上がり"ジャック:「ただでは済まんやろね」
レナ・ルナール:「僕たちに『死』がないと言えど、それは肉体に限ってのこと。」
レナ・ルナール:「至上王の力は心を折る。」
レナ・ルナール:「そのトラウマが、肉体に影響を与える程度にはね。」
嘴子原シェイル:「その間に一矢報いれるか?、なんて話に変えたところで」
嘴子原シェイル:「無謀で光明の見えない挑戦なのは変わらないだろうね」
"10上がり"ジャック:「でもな、ウルスラちゃんがそれを望んで」
"10上がり"ジャック:「ウチらは送り出した」
"10上がり"ジャック:「こっちの陽動でたどり着くことはできるやろうね」
"10上がり"ジャック:「ほなもう、信じるしかあらへんよ」
嘴子原シェイル:「……そうだ。必要だからじゃなく、必然のものとして見送った」
嘴子原シェイル:「必要を算段する段階じゃないんだよ、もう」
ニーアム・マッキーン:「……そうかもね。わたしも、ウルスラのことについては納得してる……"元老"との約束でもあったわけだし」
レナ・ルナール:「転送さえされてくれればいつかは会える。その時に彼女の心が折れていたら」
レナ・ルナール:「その時は、隣で支えてあげればいいさ。ミズキと、リンダと一緒にね」
嘴子原シェイル:「……!うん。その通りだ」
GM:伊次リクスは、『鴉の塔』に残った。彼女は本来このキングダムの生徒で、反乱軍に送り込まれたのも"不夜王"の計画の一環でしかない。
GM:ほとぼりが冷めるまで保護を受ければ、元の生活に戻れるだろう。
ニーアム・マッキーン:「ジャック。そろそろわたし達の脱出手段を聞いてもいいかな」
"10上がり"ジャック:「脱出艇がある」
"10上がり"ジャック:「わりと秘蔵やけど乗ってもうたら一気に学外まで飛べる」
"10上がり"ジャック:「乗り心地は保証せえへんけどな」
ニーアム・マッキーン:「マスドライバーか、ロケットエンジンかな」苦笑する。
"10上がり"ジャック:「その発射場まで行ければ終わりや」
嘴子原シェイル:「はは。行きの列車とは比べるまでも無さそう」つられて笑う
嘴子原シェイル:「……いや、あれも大概だった気がするけど」急に浮き出したときは特に
レナ・ルナール:「乗ったら、鉄騎王に聖剣ブッパされないことを祈ってよう」
GM:市街地の積層型倉庫の一つへと到達する。
GM:まったくありふれた社会人企業の一つの名前がある。
GM:だが、ジャック達が中に足を踏み入れた時には、そこで脱出艇の発射準備が整っていた。
GM:六人乗りのごく小型の艇を、外付けのロケットエンジンで射出する方式である。
GM:積層型倉庫のビルそのものが、その発射台として機能するのだ。
"10上がり"ジャック:「ていう感じやけど」
"10上がり"ジャック:「実際に見るとヤバいな」
"10上がり"ジャック:「まあ、何とか動かせるやろ」
ニーアム・マッキーン:「機械妖精グレムリンの助けはいる?タウミエルはもう……使えないけど」
嘴子原シェイル:「これ……上に?横移動は自転方向に任せるとか言い出さないよね?」
レナ・ルナール:「シェイル、手を握っててあげようか?」
嘴子原シェイル:「う、うーん……」おずおずと手を、つい、本当につい差し出してしまった
レナ・ルナール:くすりと笑って白い指先を絡ませる
嘴子原シェイル:「────~~!」旅の最中でちょっとは慣れたと思っていたのに
嘴子原シェイル:「ん、んんっ。じゃあ乗ろうか……乗って大丈夫なんだよね?」
"10上がり"ジャック:「まあイチャついて乗らん方がええとは思うけど」
嘴子原シェイル:「ジャック!」
"10上がり"ジャック:「いや、いきなり目の前でイチャつかれたら…ねえ?」
レナ・ルナール:「搭乗中に不安で心拍数が上がりすぎるよりマシでしょ?」
嘴子原シェイル:「い、いいよほら……片手はちゃんと空いてるから?機体掴んでおくし?」
"10上がり"ジャック:「じゃあ、大丈夫やな」
"10上がり"ジャック:起動設定を行う。
GM:ジャックにとっては慣れたフォーマットだ。もっとも、大抵の学区で用いられているものはそうだが。
GM:起動設定を完了する。あとはボタンひとつでキングダムの勢力圏を脱出することができる。
GM:建物を崩すような轟音と、振動が脱出艇の中に伝わってくる。
GM:遅れて、急激な加速。外を確認する術もほとんどないが、
GM:ロケット燃料の燃える、激しい光に包まれていることがうっすらと把握できる。
レナ・ルナール:心なしかシェイルの手を握る力が強くなる
GM:地上から打ち上げられる流星だった。
嘴子原シェイル:艇の打上の問題ではなく……握られた手が横にあることに、ただ安心してしまう。
GM:これまで絶望的な戦いに身を投じていたのが嘘のような浮遊感。
GM:それにしばし、身を委ねる。

ファウセット新陸帯 東方境界


GM:衝撃吸収バッグ越しでも、着陸の衝撃は相当なものだった。
GM:座席への固定が甘ければ骨折の一つもしたかもしれない――ともかく、
GM:全員無事で、キングダムの外にまで辿り着くことが出来た。ファウセット新陸帯、東方境界。
GM:判定を行ってください。〈知覚〉で難易度10。
レナ・ルナール:あれ?
レナ・ルナール:バックトラックの前に判定してもいいんですか?
嘴子原シェイル:あれれ?
GM:え?
GM:とにかく振ってみてくださいよ
GM:私を信じて
レナ・ルナール:はーい!
嘴子原シェイル:信じましょう GMを
"10上がり"ジャック:流石にフワフワしてないよな
"10上がり"ジャック:4dx>=10
DoubleCross : (4DX10>=10) → 8[1,5,5,8] → 8 → 失敗

嘴子原シェイル:(7+2)dx>=10
DoubleCross : (9DX10>=10) → 9[1,1,2,3,4,7,7,8,9] → 9 → 失敗

"10上がり"ジャック:飛行していれば…
レナ・ルナール:3dx>=10
DoubleCross : (3DX10>=10) → 10[3,9,10]+8[8] → 18 → 成功

"10上がり"ジャック:流石~
レナ・ルナール:天才じゃったか…
嘴子原シェイル:レナ~~
GM:では、レナが真っ先に気づいてよい。気付かなければペナルティがかかっていました。
GM:――何かが飛行する音がある。それも、こちらに近づいてきている。
レナ・ルナール:「なにか、来る!」
レナ・ルナール:握っていたシェイルの手を引き寄せる
"10上がり"ジャック:「ん?」流石に揺れが酷かったので少し反応が遅れる。
嘴子原シェイル:「えっ。なにか、って──」脱力しきっており、引っ張られるがままだ
レナ・ルナール:彼女の体を自らの後ろに隠す。

GM:回転翼。ジェットエンジン。あるいは魔導機関。
GM:そうした機構によって動かされる、複数の……巨大な。
GM:新陸帯に降り注ぐ陽光が、飛行する艦艇によって陰る。
GM:――ロケット射出される突撃艇。この手段がありながら、
GM:ジャックは何故、空路でのキングダム侵入を提案しなかったのか?
GM:それが『不可能』であることを知っていたからだ。
GM:そして侵入者のみならず、出てくる者にすら、彼女達が容赦することはない。
GM:何故なら、嘴子原シェイルも、レナ・ルナールも、ジャックも、彼女らが有する情報と財産の尽くも。
GM:"不夜王"の策謀における役目を終えて、自由に簒奪可能、、、、なものとなったからだ。

湯池船長古久根ベイル:「『キングダム市街総括図』!お姉様、これは素晴らしいお宝になりますよ!」
湯池船長古久根ベイル:「キングダムの中にだって、私達がまだ探索していない領域がいくつもありますから!」

閃電船長リネット・サザーランド:「落ち着いてください、ベイル。簒奪はあくまでも優雅に――」
閃電船長リネット・サザーランド:「眼前の餌にまっすぐに食いつくようでは、あまり品がないというもの」

膏粱船長カリーナ・ピガフェッタ:「カリーナはいつでもいっぱい食べたいけどな~」
膏粱船長カリーナ・ピガフェッタ:「新陸帯なら問題ないでしょ!すぐに!派手に!やっちゃおうよ」

ロブスター船長ロズマリア・ロッソ・カトラス:「ワシらは船長の命令に従うだけよ」
ロブスター船長ロズマリア・ロッソ・カトラス:「降伏せェ!侵入者共!」
???:「王者には王者の、海賊には海賊の流儀がありますわ」金属を仕込んだヒールが甲板を叩き、硬質な音を鳴らす。
???:金色の髪を風に靡かせて、遙か高みから獲物を見下ろす。

"海賊王"エリザベス:「御機嫌よう。反逆者の皆様」
"海賊王"エリザベス:「まだ舟に乗っていて幸運でしたわね。白旗を掲げるのなら、丁重に持て成して差し上げます」
"海賊王"エリザベス:「返答は如何に」魔導エンジンの轟音の中で、不思議とよく通る声が地上に届く。
嘴子原シェイル:名乗りすら要らないとばかりの、キングダムはおろかノヴァリスにおいても一等高き──海賊部。
嘴子原シェイル:「……が、まさかこんな勢揃いで鼠の捕り物だなんてね」
"10上がり"ジャック:「海賊風情に渡す金はビタ一文あらへんな」
"10上がり"ジャック:「その船、観光船にでもしたら儲かりそうや」
ニーアム・マッキーン:「それだけの価値があるってことだよ。そうじゃない?」
ニーアム・マッキーン:「……黙って渡すには、勿体ないかな」
嘴子原シェイル:「まぁね──ジャックにはああ言ったけど」"価値"と、伝える相手の話
嘴子原シェイル:「そもそも読めないのに欲しがるんじゃあ、渡す甲斐すらない」
レナ・ルナール:「僕たちの友達がさ」
レナ・ルナール:「今、この瞬間にも」
レナ・ルナール:「至上王と向き合っているはずなんだ。」
レナ・ルナール:「そんな彼女と肩を並べるためにも」
レナ・ルナール:「至上王に膝を屈している王様なんかに」
レナ・ルナール:「降伏してあげるわけにはいかないかな。」
嘴子原シェイル:「最上の王によって許された、私掠船バッカニア」"彼女"がこの瞬間も、その頂きと対峙しているのだから
嘴子原シェイル:「確かに……屈するわけにはいかなそう、かな」
"海賊王"エリザベス:「よろしいでしょう。勧告は拒否されました」今度は反逆者ではなく、船員達に向けて
"海賊王"エリザベス:「これより我等の略奪を阻む法はなく、我等の収奪を拒む道理はなく」
"海賊王"エリザベス:「我等の簒奪を、咎める神はなし」瞼を三日月の形に歪め、妖艶な笑みを浮かべる。
膏粱船長カリーナ・ピガフェッタ:「わはは!それならめちゃくちゃにしちゃおっか!」
閃電船長リネット・サザーランド:「残念です。とてもお疲れのご様子ですし、あまり手荒な真似はしたくないのですが」
ロブスター船長ロズマリア・ロッソ・カトラス:「お許しも出たことだしよぉ……奪う星ロブスターらしく、やらせてもらうとするかぁ!」
"10上がり"ジャック:「何や、威勢よろしいけど」
"10上がり"ジャック:「散々でしたなあ」
"10上がり"ジャック:「”拷問王”は侵入を許し」
"10上がり"ジャック:「”鉄騎王”は突破され」
"10上がり"ジャック:「”死蔵王”でも仕留めきれず」
"10上がり"ジャック:「”不夜王”の網からも逃し」
"10上がり"ジャック:「”至上王”にまで迫られて」
"10上がり"ジャック:「ようやくノコノコでてきた王の下っ端が吠えても」
"10上がり"ジャック:「あ~、格好悪う」
"10上がり"ジャック:「三下は黙っといてもらえます?」
湯池船長古久根ベイル:「どうして?ただ狩るより、追い込んでから収穫するほうが楽しいじゃない!」
"10上がり"ジャック:「奪えるもんやったら奪ってみ。ただ、偉そうにしてはると。負けた時に言い訳きかんよ」
湯池船長古久根ベイル:「ふふふふふ!それはそっちの台詞でしょう?本気で言ってるのかしら!お姉様が負けるって?」
ロブスター船長ロズマリア・ロッソ・カトラス:「よく運動させ、よく肥し、茹でられた海老も同然なんだお前らは!」
ロブスター船長ロズマリア・ロッソ・カトラス:「よぉ~く切り刻んでおいしく頂かれるんだこれからなぁ!」
ロブスター船長ロズマリア・ロッソ・カトラス:真紅の装甲の船体に取り付けられた鋏上のアームが、鋭い金属音を立てる
"海賊王"エリザベス:「おっしゃる通り、私共は海賊。円卓に在りながら、賤しくも他の王の手から溢れた獲物に飛びつく、浅ましき王」
"海賊王"エリザベス:「どれ程優雅を気取ろうと、三下に過ぎません。しかし」
"海賊王"エリザベス:「だからこそ、このような機会に恵まれることもある」
"海賊王"エリザベス:「よくぞ、キングダムの守りを突破してくださいました」
"海賊王"エリザベス:「皆様は真実、海賊部が奪う"価値"がある、極上の宝となったのですから」
"海賊王"エリザベス:海賊部の一部の船員は、自分達の略奪行為を"簒奪"と表現する。
"海賊王"エリザベス:簒奪とは本来、君主の地位の継承資格が無い者が、君主の地位を奪取すること。
"海賊王"エリザベス:あるいは継承資格の優先順位の低い者が、より高い者から、その地位を奪う事を指す言葉だ。
"海賊王"エリザベス:「我等がキングダムでは、いいえ、本来このノヴァリスでは、誰もが王たる資格を持つ」
"海賊王"エリザベス:「いずれ王国へ至るための、冠を戴いている」
"海賊王"エリザベス:「けれど……ふふ」
"海賊王"エリザベス:「大抵の方は、それを失って奪われてから気づくのですけれど」
"海賊王"エリザベス:合図するように、右手を高く上げる。
"海賊王"エリザベス:「───のぼれ、"征嵐旗章エル・ドラゴ"」
"海賊王"エリザベス:"海賊王"の旗艦に、空を覆うすべてのふねに、同じ意匠の旗が揚々される。
"海賊王"エリザベス:交差する舶刀、暗闇の中に浮かび上がる"嗤う骸骨ジョリー・ロジャー"。
"海賊王"エリザベス:「略奪せようばえ収奪せようばえ簒奪せようばえ!」
"海賊王"エリザベス:「これよりはすべて───"海賊王"が貰い受ける!!」
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

           L O R D S  O F  R O U N D  
               海 賊 王Lord Buccaneer "

/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

  膏粱船団補給艦[5]

     20m

   "海賊王"[5]
  閃電船団揚陸艦[5]
  湯池船団護衛艦[8]

     5m

 ロブスター船団駆逐艦[4]

     10m

    シェイル[12/90]
 レナ[4/99] ジャック[8/92]

GM:こちらのクライマックスでも衝動判定は発生しません。
GM:また、この戦闘では"海賊王"の撃破ではなく、"海賊王"以外のユニットを全て撃破することで戦闘が終了します。
"10上がり"ジャック:フムフム
レナ・ルナール:なるほど。
GM:それぞれの艦で担当する分野が異なります。駆逐艦は攻撃、護衛艦は防御、揚陸艦は支援、補給艦は回復です。
嘴子原シェイル:綺麗に役割分担が
GM:もちろん"海賊王"自身も攻撃してきます。頑張ってください



GM:空を割るように走り抜けた十字型の閃光を、全員が見る。
GM:決戦の刻を告げるセイクリッドピラーの光。
GM:すべての者の頭上に輝く冠が、その力を増した――神聖二重冠ダブルクロスが起動する。

【神聖二重冠(ダブルクロス)】
クライマックスフェイズ中に限り、あなたが持つ【十字冠】をアップグレードし、効果を以下のように書き換える。
あなたは、シナリオ中に一回のみ、以下の効果の中からどれか一つを選んでオートアクションで使用できる。

・このメインプロセスでは、あなたが受ける【判定ダイスへの侵蝕率ボーナス】の値を3倍にする。
・このメインプロセスでは、あなたが受ける【エフェクトLVへの侵蝕率ボーナス】の値を2倍にする。これによってエフェクトの使用回数は増えない。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させ、あなたのHPを+[上昇分×3]点回復する。この時、HP上限を超えることはできない。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う判定の達成値を+[上昇分×3]点増やす。
・この戦闘のバックトラックでは、あなたが昇華したタイタスを1個、ロイスとして再取得できる。ただし、この効果は昇華前にSロイスに指定したロイスしか対象にできない。
・この戦闘のバックトラックでは、最終侵蝕値によって得られる経験点を3倍にする。

■ラウンド1

GM:セットアッププロセス。行動する方はどうぞ。
湯池船長古久根ベイル:《虚無の城壁》。ガード値を+12します。
レナ・ルナール:なし!
"10上がり"ジャック:コーリングシステムでスカイキッドを起動して空を飛びます
嘴子原シェイル:ブルゲ無くても先手番だ 私もありません!

  膏粱船団補給艦[5]

     20m

   "海賊王"[5]
  閃電船団揚陸艦[5]
  湯池船団護衛艦[8]

     5m

 ロブスター船団駆逐艦[4]

     10m

    シェイル[12/90]
 レナ[4/99] 【飛】ジャック[8/92]

GM:行動値12。シェイルさんの手番をどうぞ
嘴子原シェイル:移動はなしで そのままメジャーに
嘴子原シェイル:《ギガンティックモード》+《コンセントレイト:モルフェウス》+《ストライクモード》
嘴子原シェイル:対象はロブスター船団
GM:ウワーッ
嘴子原シェイル:判定いきます 妨害ありますか?
GM:ロブスターが真っ先に狙われるなんて……こちらからはありません。
嘴子原シェイル:先に料理してやるぜ
嘴子原シェイル:(7+2)dx7+6+3
DoubleCross : (9DX7+9) → 10[1,1,1,5,6,7,8,8,9]+10[1,3,5,8]+5[5]+9 → 34

ロブスター船長ロズマリア・ロッソ・カトラス:ガード。
嘴子原シェイル:ではダメージ
嘴子原シェイル:4d10+5+1d+1d+6d
DoubleCross : (4D10+5+1D10+1D10+6D10) → 29[4,8,7,10]+5+7[7]+5[5]+35[6,7,9,1,2,10] → 81

"10上がり"ジャック:つえー
嘴子原シェイル:装甲-5扱い
ロブスター船長ロズマリア・ロッソ・カトラス:強すぎ!!
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルの侵蝕率を12(→ 12)増加 (90 → 102)
"10上がり"ジャック:出目がいい
嘴子原シェイル:武器破壊
ロブスター船長ロズマリア・ロッソ・カトラス:ロブスター船団駆逐艦撃破!
嘴子原シェイル:やったー!
"10上がり"ジャック:ヤフー
レナ・ルナール:やった!攻撃役を倒せばこっちのもんだ!
ロブスター船長ロズマリア・ロッソ・カトラス:復活エフェクトはありません。しょせん単体攻撃だから狙われないと思ってたのに
GM:くそ~ッ

  膏粱船団補給艦[5]

     20m

   "海賊王"[5]
  閃電船団揚陸艦[5]
  湯池船団護衛艦[8]

     15m

    シェイル[12/102]
 レナ[4/99] 【飛】ジャック[8/92]

GM:手番は8。ジャックさんの行動です。
"10上がり"ジャック:どうしようかな 待機するか
GM:ではこちらの行動になります。行動値8、湯池船団護衛艦。
湯池船長古久根ベイル:マイナーアクションで《シールドクリエイト》。
湯池船長古久根ベイル:メジャーアクション。自分に《砂の鎧》。装甲値を+10します。
GM:行動値5。"海賊王"の手番。
"海賊王"エリザベス:マイナーアクション。《骨の銃》《死招きの爪》。
"海賊王"エリザベス:メジャーアクション。《コンセントレイト:オルクス》《ディストーション:射撃》《要の陣形》。
"海賊王"エリザベス:PC3人を攻撃します。
"海賊王"エリザベス:9dx7+9
DoubleCross : (9DX7+9) → 10[1,2,3,3,4,7,7,7,10]+10[3,4,4,8]+3[3]+9 → 32

"10上がり"ジャック:ドッジしてみるか
レナ・ルナール:ドッジ!
"海賊王"エリザベス:忘れていた。《オーバーロード》を使用。武器を破壊します。
嘴子原シェイル:ドッジ
レナ・ルナール:3dx>=32
DoubleCross : (3DX10>=32) → 10[4,10,10]+10[4,10]+2[2] → 22 → 失敗

嘴子原シェイル:(2+2)dx-3>=32
DoubleCross : (4DX10-3>=32) → 8[3,4,5,8]-3 → 5 → 失敗

GM:え!?強ッ
"10上がり"ジャック:4dx+2>=32
DoubleCross : (4DX10+2>=32) → 10[5,8,10,10]+10[8,10]+6[6]+2 → 28 → 失敗

GM:なんでこんなに回すんだこいつら
"10上がり"ジャック:惜しいな
レナ・ルナール:夢の雫で避けられるけど。どっちにしろ100を超えるならそんなに旨味はないな…!
"10上がり"ジャック:だね
嘴子原シェイル:ですね
GM:その冷静な判断……やるじゃない
"海賊王"エリザベス:ダメージを出します。
嘴子原シェイル:カバーどうします?
"10上がり"ジャック:要らないかな
"10上がり"ジャック:いやむしろ
"10上がり"ジャック:庇うか
"10上がり"ジャック:シェイルちゃんを
嘴子原シェイル:あ、まだ100超えてなかったですね 了解です
"10上がり"ジャック:行動放棄カバーします
嘴子原シェイル:リザか先に捕食で吸うかの二択ですけど、どうしましょう
嘴子原シェイル:ありがとうございます~
"10上がり"ジャック:捕食はまだ良いでしょう
嘴子原シェイル:はーい
"海賊王"エリザベス:ダメージを出します。
"海賊王"エリザベス:4d10+72+3d10
DoubleCross : (4D10+72+3D10) → 27[3,10,6,8]+72+21[7,8,6] → 120

"10上がり"ジャック:www
嘴子原シェイル:強すぎません?
"10上がり"ジャック:酷いダメージだ
"10上がり"ジャック:リザレクトします
"10上がり"ジャック:ジャックの侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (92 → 100)
"10上がり"ジャック:丁度100良い感じにあったまってきたぜ
レナ・ルナール:リザレクト
レナ・ルナール:レナ・ルナールの侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (99 → 109)
レナ・ルナール:ぎゃばー
GM:演出に入りましょう。



GM:空を埋め尽くすかのような大船団。その先陣を切るのは
GM:甲殻類のハサミじみた攻撃用アームを備えた真紅の駆逐艦だ!
ロブスター船長ロズマリア・ロッソ・カトラス:「安心しな!『キングダム市街総括図』は、切り刻まないように気ぃ付けてやるからよぉ!!!」
レナ・ルナール:「意外と器用なんだ。その鋏…!」
"10上がり"ジャック:「発想はおもろくて好きやね」
嘴子原シェイル:「むしろあんな大ぶりの鋏なら、紙切れ一枚切るのって難しいんじゃないかな……!?」
嘴子原シェイル:なんて口を叩きつつも、彼我の距離と、一直線に向かってくる船体の速さを目測している。
嘴子原シェイル:相手の狙いが一筋なら、まだ差し・・ようはあると睨み──
嘴子原シェイル:新陸帯の低草原。それが四角く切り取られたように浮き上がった。
嘴子原シェイル:「飛行艇がこんな陸まで揚がってきてくれたんだ」
ロブスター船長ロズマリア・ロッソ・カトラス:「心配ご無用!一人一人切り刻むくらい───!?」
嘴子原シェイル:真紅の機体が切り取られた土に乗って上昇する絵面は、見ようによっては正にまな板の上といった有様だ。
嘴子原シェイル:「地と空を繋ぎ、差す。まぁ手口が結局いつものだけど───」
嘴子原シェイル:呼び起されるのは塔。
嘴子原シェイル:届かぬ天のシンボルでありながら、地に縫い付けられたさかしま・・・・の理。
嘴子原シェイル:見れば、図面に従って律儀に足場が幾重にもなって浮かんでいる。
嘴子原シェイル:「作品名、天塔貫く螺旋回廊」
嘴子原シェイル:「改め、ロブスターの三重刺し、かな?」
嘴子原シェイル:ざらりとした尖塔が隆起して足場ごと貫いていた。
ロブスター船長ロズマリア・ロッソ・カトラス:「ワシの船が~~~~!」
湯池船長古久根ベイル:「ばか!もう、いつも考えなしに突出しちゃうんだから……!」
ロブスター船長ロズマリア・ロッソ・カトラス:「海賊王……どうか、よき簒奪を……ワシはこの船と共に……」
湯池船長古久根ベイル:「なんかシリアスに散ろうとしてるし……」
ロブスター船長ロズマリア・ロッソ・カトラス:爆散する
"10上がり"ジャック:「なんで爆発すんの?」
レナ・ルナール:「お見事。」
レナ・ルナール:「どんどん創意が拡がってるね。」
嘴子原シェイル:「ふふん。私も少しくらいはね」
"10上がり"ジャック:「まずは一隻やね」
嘴子原シェイル:「先にやらなきゃ自爆特攻されてたのかな……」
"海賊王"エリザベス:「功に逸り儚く散るのも略奪の華とは言え」
"海賊王"エリザベス:「流石にこれでは船を出した甲斐がありませんわね」小さく嘆息
"海賊王"エリザベス:手を叩いて「ほら皆さん、ロズマリアの艦を直してお釣りが来る程度は稼いでくださいまし」
湯池船長古久根ベイル:「大丈夫です、お姉様!私ならお姉様を失望させたりいたしませんわ!」
湯池船長古久根ベイル:ギギッ、ガギン!!ジャカカカカッ
湯池船長古久根ベイル:船の全周を覆うように、シールド状の装甲板が展開する。
湯池船長古久根ベイル:湯池船団の護衛艦は、その巨大な船体で他の船への攻撃を遮断する盾だ。
湯池船長古久根ベイル:それはつまり、"海賊王"の船団が攻撃に専念できる状況ということでもある――
レナ・ルナール:「さすがは海賊王だ。初手で船一隻が潰されたのに、その統率はまるで揺るがない。」
嘴子原シェイル:「どころか、船で陣形まで組んでない、あれ?」
"10上がり"ジャック:「艦隊で陣形を組むのは普通にアリやけど」
"10上がり"ジャック:「装甲艦と変形は技術的には相性わるいはずやねんけどな。ロマンやね」
レナ・ルナール:「戦術を評してる余裕はないかな。来るよ。」
"海賊王"エリザベス:「"大砲カノン"」腰のピストルを抜き放ち、地上へと狙いを定める。
GM:その小さなピストルに連動して、火砲の機構音が、空からの合唱のように続く。
"海賊王"エリザベス:"征嵐旗章"は、そのはためくところを余さず自らの僚船とする遺産。
"海賊王"エリザベス:空を覆うすべての船は、"海賊王"の加護の元にあり
"海賊王"エリザベス:"海賊王"は、すべての船の武力をその指先一つで差配できる。
"10上がり"ジャック:「これは…ヤバそうやね!」
"10上がり"ジャック:一気に加速して火線から逃れようとする。
"海賊王"エリザベス:引き金を弾く。小さな銃声が空に響き渡るとともに
嘴子原シェイル:「号砲が鳴った途端に……!」ほんの数瞬、しかし明らかな遅れが二人に比べ生じていた
"10上がり"ジャック:シェイルの方を見る。
"10上がり"ジャック:「しゃーなしやな!」
"海賊王"エリザベス:一糸乱れぬ砲声がそれをかき消す。黄昏の空を硝煙が埋め尽くし、流星のごとく砲弾が降り注ぐ。
"10上がり"ジャック:「最大の火力を」
"10上がり"ジャック:降り注ぐ流星を背に受ける
"10上がり"ジャック:「守るんが勝ち筋やからねえ」
"10上がり"ジャック:二人分。
"10上がり"ジャック:体が消し飛びそうになるが。
"10上がり"ジャック:「まだ、耐えられるからな」
嘴子原シェイル:「……判断から移すまでが早いね、ほんと……!」頭一つ分高い身体、それに遮られ守られている
レナ・ルナール:まさしく天と地を埋め尽くさんが如き圧倒的火力に小さく白い体が容赦なく蹂躙される。
GM:キングダム学区内で"海賊王"が襲撃してこなかったのも、当然だ。
GM:大地が砲撃で焼き尽くされ、刳り尽くされる。自らの学区内では不可能な、全てを『奪い尽くす』戦術。



GM:続いて、行動値5。

  膏粱船団補給艦[5]

     20m

   "海賊王"[5]
  閃電船団揚陸艦[5]
  湯池船団護衛艦[8]

     15m

    シェイル[12/102]
 レナ[4/109] 【飛】ジャック[8/100]

閃電船長リネット・サザーランド:閃電船団揚陸艦の行動。
閃電船長リネット・サザーランド:《コンセントレイト:ソラリス》《さらなる力》《スキルフォーカス》。対象は"海賊王"です。
閃電船長リネット・サザーランド:6dx7+14>=20
DoubleCross : (6DX7+14>=20) → 10[2,3,6,8,8,9]+10[3,7,7]+10[7,7]+10[7,8]+4[2,4]+14 → 58 → 成功

"海賊王"エリザベス:"海賊王"がもう一度行動します。
レナ・ルナール:あほー!
"海賊王"エリザベス:《骨の銃》《死招きの爪》。
"海賊王"エリザベス:《コンセントレイト:オルクス》《ディストーション:射撃》《要の陣形》。
嘴子原シェイル:支援が手厚すぎ!
"海賊王"エリザベス:《オーバーロード》。
"海賊王"エリザベス:9dx+9 対象はPC全員です。
DoubleCross : (9DX10+9) → 9[1,2,2,2,5,6,8,8,9]+9 → 18

"海賊王"エリザベス:間違えた
"海賊王"エリザベス:9dx7+9
DoubleCross : (9DX7+9) → 10[2,2,3,3,4,5,6,7,8]+10[9,10]+10[5,7]+3[3]+9 → 42

レナ・ルナール:やろ~
"10上がり"ジャック:ドッジします
嘴子原シェイル:(2+3)dx-3>=42 ドッジ
DoubleCross : (5DX10-3>=42) → 10[1,4,6,8,10]+10[10]+7[7]-3 → 24 → 失敗

嘴子原シェイル:えーん
"10上がり"ジャック:5dx+2>=42
DoubleCross : (5DX10+2>=42) → 10[2,3,3,6,10]+5[5]+2 → 17 → 失敗

レナ・ルナール:ドッジ
レナ・ルナール:4dx>=42
DoubleCross : (4DX10>=42) → 10[5,7,8,10]+8[8] → 18 → 失敗

GM:カバーその他の妨害がありましたらどうぞ
"10上がり"ジャック:ニーアムのNPCカードを二回使用します
レナ・ルナール:あ、待って
"10上がり"ジャック:何かある?
レナ・ルナール:やっぱなしで
"10上がり"ジャック:ありがとう
"10上がり"ジャック:原初の灰と原初の虚の侵蝕制限を取っ払います
"10上がり"ジャック:ダメージをどうぞ
"海賊王"エリザベス:了解です。
"海賊王"エリザベス:5d10+72+3d10
DoubleCross : (5D10+72+3D10) → 23[6,4,2,6,5]+72+17[2,5,10] → 112

レナ・ルナール:死にます。リンダのロイスを切って復活
嘴子原シェイル:耐えられません ミズキちゃんのロイスを昇華して復活
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルのHPを12(→ 12)に変更 (25 → 12)
"10上がり"ジャック:【原初の灰】+【原初の虚】+【ストレングスン】を使用します
"10上がり"ジャック:112-7d10-24
DoubleCross : (112-7D10-24) → 112-38[3,2,5,7,9,7,5]-24 → 50

"10上がり"ジャック:合計62点を軽減して攻撃力に加算します
"10上がり"ジャック:ミズキちゃんのロイスを昇華して復活
GM:怪物的だ
膏粱船長カリーナ・ピガフェッタ:膏粱船団補給艦はどうしようかな。実はそんなにやることがない。
膏粱船長カリーナ・ピガフェッタ:《アドヴァイス》しておくか。
"10上がり"ジャック:流石に復活は持ってなかったか
レナ・ルナール:補給してない!!
膏粱船長カリーナ・ピガフェッタ:"海賊王"に《アドヴァイス》。ダイスは+6個、C値は-1だ。
GM:最後はレナちゃんの手番です。
レナ・ルナール:自分に《援護の風》《ウィンドブレス》
レナ・ルナール:ボルトアクションライフルで膏粱船団補給艦を狙撃します。
レナ・ルナール:(1+3+6)dx+12
DoubleCross : (10DX10+12) → 9[1,1,1,2,3,4,6,7,8,9]+12 → 21

レナ・ルナール:《夢の雫》達成値+12
膏粱船長カリーナ・ピガフェッタ:ヒエーッ!?
膏粱船長カリーナ・ピガフェッタ:なんでーっ!?カリーナは無害なのに
レナ・ルナール:侵蝕→116
膏粱船長カリーナ・ピガフェッタ:さっきも《アドヴァイス》しかしてなかったよ!?
レナ・ルナール:GMがさー
レナ・ルナール:君も落とさないと勝利条件を満たせないって言うんだよね
レナ・ルナール:恨むならGMを恨んで
"海賊王"エリザベス:血も涙もねェですわ!
膏粱船長カリーナ・ピガフェッタ:そんな~~
"10上がり"ジャック:www
嘴子原シェイル:www
レナ・ルナール:リアクションをどうぞ
膏粱船長カリーナ・ピガフェッタ:うえーん、ガード
レナ・ルナール:支援もらえる?
"10上がり"ジャック:OK
"10上がり"ジャック:【原初の紫】+【原初の黒】+【道化の出し物】
"10上がり"ジャック:ダメージ+8d10+18
レナ・ルナール:ありがと
"10上がり"ジャック:ジャックの侵蝕率を17(→ 17)増加 (100 → 117)
レナ・ルナール:4d10+8+8d10+18
DoubleCross : (4D10+8+8D10+18) → 9[2,4,1,2]+8+52[5,9,4,6,2,7,9,10]+18 → 87

膏粱船長カリーナ・ピガフェッタ:ぎゃああ~~っ
レナ・ルナール:よし、まあまあ!
"10上がり"ジャック:ジャックの侵蝕率を11(→ 11)増加 (117 → 128)
嘴子原シェイル:つよ~い
膏粱船長カリーナ・ピガフェッタ:アタッカーはシェイルさんしかいないと聞いてたのに
膏粱船長カリーナ・ピガフェッタ:な……なんてやつらだ……。
膏粱船長カリーナ・ピガフェッタ:TOUGHさに劣る補給艦は一発轟沈。何もしてないのに
膏粱船長カリーナ・ピガフェッタ:ただ、他のユニットが2体以上撃破されたら
膏粱船長カリーナ・ピガフェッタ:《ラストファクトリー》しようとしていただけなのに
レナ・ルナール:よかった。優先的にぶっ殺しておいて…!

   "海賊王"[5]
  閃電船団揚陸艦[5]
  湯池船団護衛艦[8]

     15m

    シェイル[12/102]
 レナ[4/116] 【飛】ジャック[8/128]




閃電船長リネット・サザーランド:海賊王の一斉砲撃の直後。
閃電船長リネット・サザーランド:その弾幕が途切れるタイミングを、完璧に把握していたかのように
閃電船長リネット・サザーランド:後ろに両腕を組んだまま、落ち着き払った声で発令する。
閃電船長リネット・サザーランド:「全船団」
閃電船長リネット・サザーランド:「次弾装填」
閃電船長リネット・サザーランド:ガカカカカカカカカカカカカカカッ!!!
閃電船長リネット・サザーランド:揚陸艦の格納庫が一斉に展開され、自律飛行するドローンが無数に射出される。
レナ・ルナール:「冗談よしてよ。またアレが来るの?」
閃電船長リネット・サザーランド:それらが、規律正しく陣形を組んだ海賊部船団の砲のそれぞれに取り付き
閃電船長リネット・サザーランド:排莢と次弾装填を、一斉砲撃の終了とほとんど同時に完了した。
嘴子原シェイル:「……いや、どころか」
レナ・ルナール:威力もそれにかかる予算も、通常ならば十分に切り札と言えるほどの火力だった。
レナ・ルナール:それをまるで安物の玩具のように使い捨てることが出来る。
レナ・ルナール:(これが、海賊王か)
"海賊王"エリザベス:「"蛇砲カルバリン"」再び空を轟音が覆う。
"海賊王"エリザベス:射角を修正された砲火が再び地上の獲物へと降り注ぐ。そしてその大半は
"海賊王"エリザベス:曲射だ。先程の面制圧を目的とした絨毯砲撃とは違い、より的確に、標的の回避限界領域を読み切って火力を一転に集中させる。
嘴子原シェイル:「二幕目……。精度はより増してくるはず──!」
嘴子原シェイル:「あがっ……ぐッ……!?」一度。二度。
嘴子原シェイル:外殻が鎧の体を成さない。いや、成そうと意味が無い。
嘴子原シェイル:砲弾特有の、運動エネルギーによる破壊と炸裂時に生じる衝撃。
嘴子原シェイル:尋常ならざる射手が生む二段構えの砲撃が。
嘴子原シェイル:「……ッつ……ぅ」煤だらけの中なんとか立ち上がる。
"10上がり"ジャック:(一度見た、査定は)
"10上がり"ジャック:(完了している)
レナ・ルナール:絶望的な状況にも関わらず、何故か魔女は笑った。
レナ・ルナール:「ジャック」
レナ・ルナール:「これだけの火力を前にしてしまったら。」
レナ・ルナール:「僕たちはきっと"人のことを気にかける"余裕はなくなる。」
レナ・ルナール:「だから、好きにやりなよ」
嘴子原シェイル:「……」砲弾の雨に身をよじり、音の嵐に包まれながらも耳をそばだてる
"10上がり"ジャック:「別に言われんでもね」
"10上がり"ジャック:「これだけの火力価値は」
"10上がり"ジャック:「放っとくのは勿体なさすぎるわ」
ニーアム・マッキーン:「私にできることはある?」緑色の外套は、最初の砲撃で半ば以上血にまみれている。
"10上がり"ジャック:「ニーアムちゃんちょっと力貸してもらえる?この格好やと動き辛うてねえ」
"10上がり"ジャック:「パスの解放の手間省いてもらえると嬉しいな」
ニーアム・マッキーン:「……分かった。まかせて」
GM:既に第一波は着弾し始めている。それは回避しているが、追い込まれた。逃げ切れない嵐の到達は秒読みだった。
"10上がり"ジャック:「コード解除」
"10上がり"ジャック:「価値喰らいworth drain
:『黄金郷El Doradoの扉が開かれました。…へのアクセスが可能です』
"10上がり"ジャック:かつて。
"10上がり"ジャック:この世のすべてのエネルギーを同一の尺度で測り保存しようとした者が居た。
"10上がり"ジャック:長さで。
"10上がり"ジャック:広さで。
"10上がり"ジャック:重さで。
"10上がり"ジャック:熱さで。
"10上がり"ジャック:同一の基準は作れなかった。
"10上がり"ジャック:ならばどうか。
"10上がり"ジャック:金でなら。
"10上がり"ジャック:金銭的価値でなら。
"10上がり"ジャック:この世のすべてとはいかずとも殆どの物と兌換できる。
"10上がり"ジャック:今や金銭的価値は数値にすぎない。
"10上がり"ジャック:全てを金銭的価値で測り、数値として保存する。
"10上がり"ジャック:それが永久機関研究所が考えた究極の保存庫。
"10上がり"ジャック:方舟の一つ。
"10上がり"ジャック:あらゆるものを貯め込む充電池。
"10上がり"ジャック:…。
ニーアム・マッキーン:「パスは繋げた……でも、これって」ニーアムの表情が変わる。
"10上がり"ジャック:周囲に異様な気配が漂う。
"10上がり"ジャック:空間にノイズが走る。
ニーアム・マッキーン:「どうして、こんな記憶容量が……」
"10上がり"ジャック:そこに存在する者すべてを見透かし査定し。
"10上がり"ジャック:喰らいつくす悪意にも似た気配。
"10上がり"ジャック:魔術的に言えば。
"10上がり"ジャック:エナジードレインやレベルドレインと言っても良い。
"10上がり"ジャック:存在そのものを奪い取る力。
"10上がり"ジャック:錬金術でいえば等価交換。
"10上がり"ジャック:科学で言えば質量保存。
"10上がり"ジャック:何でも構わない。
"10上がり"ジャック:そういう力がある。
"10上がり"ジャック:「はは!はははははははは!」
"10上がり"ジャック:降り注ぐ砲弾から決定的な何かが失われ。
"10上がり"ジャック:黄金の輝きとなって消えていく。
湯池船長古久根ベイル:「嘘……!着弾はしているはずッ!」
湯池船長古久根ベイル:「障壁すら張っていないのに!生身で耐えられるわけがない!」
"10上がり"ジャック:(海賊の簒奪か)
"10上がり"ジャック:(欲しいものは全部)
"10上がり"ジャック:(ウチの物にしてしまうからねえ)
"10上がり"ジャック:ズズ…
"10上がり"ジャック:黄金の輝きの中から。
"10上がり"ジャック:船団が出現する。
"10上がり"ジャック:全てを金に換えて蓄えるなら。
"10上がり"ジャック:金で全てを再現できる。
"海賊王"エリザベス:「あらあら……少々認識を改めなければいけませんわね」
"海賊王"エリザベス:「あちらも存外に、欲深い」唇の端に喜悦を浮かべる。
閃電船長リネット・サザーランド:「砲撃停止。これ以上は砲身が焼けます」
閃電船長リネット・サザーランド:変わらず腕を後ろに組んだままだが、先程よりも表情は固い。
"10上がり"ジャック:そもそも。
"10上がり"ジャック:ウロボロスシンドロームとは。
"10上がり"ジャック:同族を喰らう種。
"10上がり"ジャック:レネゲイド喰らいのシンドローム。
"10上がり"ジャック:「せっかく船団が居るんや」
"10上がり"ジャック:「艦隊戦でもしよか!」
"10上がり"ジャック:空を飛ぶジャックの周囲に。
"10上がり"ジャック:船団が浮かぶ。
膏粱船長カリーナ・ピガフェッタ:「こ、このやろー!」
膏粱船長カリーナ・ピガフェッタ:「わけのわからないことすなーっ!」後方で怒る。
膏粱船長カリーナ・ピガフェッタ:「大船長~!カロリー補給だッ!」
膏粱船長カリーナ・ピガフェッタ:補給艦からポイポイと色とりどりのお菓子が射出され、
膏粱船長カリーナ・ピガフェッタ:"海賊王"の旗艦に降り注ぐ。
海賊部生徒:「うめェですわ!」
海賊部生徒:「パクパクですわ」
"海賊王"エリザベス:「……ふむ」仕切り直しとばかりに、自身もティーカップを片手にお菓子を一口。
"海賊王"エリザベス:「カリーナ、急速回頭。今すぐ離脱なさい」
膏粱船長カリーナ・ピガフェッタ:「えーっ!?でもロズマリアの引き上げもしなきゃいけないし、まだ……」
湯池船長古久根ベイル:「……!そうじゃない!退きなさいカリーナ!」
GM:ジャックが、知られざる能力によって砲撃の嵐を受けた。その間に動いていた者がいたのだ。この戦いが始まった時、誰も予想していなかった者が。
レナ・ルナール:その刹那
レナ・ルナール:膏粱船団補給艦の船壁から突如強烈な光が漏れ出し
レナ・ルナール:その光がカリーナらの瞳に届くのと同時に
レナ・ルナール:少女らの体を押し潰すかのような轟音が響き渡った
膏粱船長カリーナ・ピガフェッタ:「むぎゃーっ!?」
レナ・ルナール:かの悪辣な権力者は反乱軍に支援をすると同時に彼女らに毒を行き渡らせた
レナ・ルナール:かの悪辣な権力者は堅牢を誇る王国に無数の罠を仕掛け、暴発させてみせた。
レナ・ルナール:ならば、今、その権力者の眼前に対峙する船団にも
レナ・ルナール:その魔の手が伸びてないと、何故断じることが出来ようか。
レナ・ルナール:「あそこを撃てば、『何か』があるとは思ったけど。」
レナ・ルナール:「補給物資に危険物を混ぜるのはやりすぎじゃないかな。」
膏粱船長カリーナ・ピガフェッタ:「うぎぎ~~、悔しい~~!カリーナ、まだ何もできてないのに~~ッ」
膏粱船長カリーナ・ピガフェッタ:「うらめしやーッ!!」ズドン!!
膏粱船長カリーナ・ピガフェッタ:補給艦が大地へと墜落し、鈍い音を立てる。
"海賊王"エリザベス:「弾薬庫ではない場所からあの規模の爆発……」
"海賊王"エリザベス:カリーナの船から視線を戻し、再び妖しげな笑みを浮かべる「あらあら」
"海賊王"エリザベス:「補給艦を失っては、あまり悠長に構えているわけにもいかなくなりますわね」
閃電船長リネット・サザーランド:「ご注意を。海賊王様」
閃電船長リネット・サザーランド:「ただの賊ではないとは見ておりましたが」
閃電船長リネット・サザーランド:「………あるいは、『総括図』以上の価値ある宝であったのかもしれません」
"海賊王"エリザベス:「リネット」副官によく見えるように
"海賊王"エリザベス:頬の端を指先で押し上げ、歯を剥いて笑う「宝を前にして、そんな険しい顔をするものではありませんわ」
"海賊王"エリザベス:「笑いなさいな。それを手にするのは私共なのですから。そうでしょう皆さん?」
湯池船長古久根ベイル:「ええ!まったくもって!」変わらず、楽しそうに笑っている。
閃電船長リネット・サザーランド:「ふふふふふふ……勿論。素晴らしいことです!」
レナ・ルナール:「厄介だね。」
レナ・ルナール:「戦況は僕たちが押し返している。それなのに。」
レナ・ルナール:「"海賊王"一人が笑うだけで、僕たちの優位なんて彼女らの頭から吹き飛んでしまう」
ニーアム・マッキーン:「……私はもう弾切れかも。そっちは?」爆風で飛んだ石礫を受けたのか、右腕が折れている。
"10上がり"ジャック:「ええんとちゃう?」
"10上がり"ジャック:「欲しいもんが目の前にあったら笑うたらええんよ」
レナ・ルナール:「君の、そういう部分は好きなんだけどなあ。」戦場に似つかわしくない笑みを浮かべ、言葉を返す

■ラウンド2

GM:セットアップの行動がある方はどうぞ。
嘴子原シェイル:ありません
湯池船長古久根ベイル:さっきのラウンドでは無駄打ちになった《虚無の城壁》をもう一度使うぞ。
レナ・ルナール:なっしん
"10上がり"ジャック:ナイヨー
GM:それでは行動値12、シェイルさんからどうぞ。
嘴子原シェイル:はーい
嘴子原シェイル:マイナーで15m前進 敵にエンゲージします

   "海賊王"[5]
  閃電船団揚陸艦[5]
  湯池船団護衛艦[8]
    シェイル[12/102]

     15m

 レナ[4/116] 【飛】ジャック[8/128]

嘴子原シェイル:ウェポンケースからキーンナイフを装備
嘴子原シェイル:メジャー、《ギガンティックモード》+《コンセントレイト:モルフェウス》+《ストライクモード》
嘴子原シェイル:対象は敵三体
嘴子原シェイル:妨害ありますか?
GM:ありません。
嘴子原シェイル:では判定いきます
レナ・ルナール:《援護の風》《ウィンドブレス》ダイス+6、達成値+12
嘴子原シェイル:ありがとうございます~
レナ・ルナール:侵蝕120
嘴子原シェイル:(7+3+6)dx7+6+3+12 バフ込み
DoubleCross : (16DX7+21) → 10[1,2,3,4,4,4,6,6,7,8,8,9,10,10,10,10]+10[2,3,4,5,7,7,8,9]+10[2,7,9,10]+10[5,6,10]+2[2]+21 → 63

GM:強すぎ!
嘴子原シェイル:わいわい
嘴子原シェイル:リアクションどうぞ
"海賊王"エリザベス:紅茶を飲みながらガード。
嘴子原シェイル:優雅……
閃電船長リネット・サザーランド:ガード。《磁力結界》《電磁障壁》。
湯池船長古久根ベイル:ガード。《砂の盾》《グラビティガード》《魔人の盾》。
湯池船長古久根ベイル:《砂の結界》。海賊王をカバーします。
嘴子原シェイル:すみません!TSB使ったことにしてもいいでしょうか……?
嘴子原シェイル:忘れてました
GM:おお、そういえばあった
GM:いいですよ
嘴子原シェイル:ありがとうございます!
嘴子原シェイル:そしてオートで神聖二重冠起動 侵食+10してプロセス中攻撃力+20を選択
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルの侵蝕率を10(→ 10)増加 (102 → 112)
"10上がり"ジャック:フルバフすると浸食がつらいけど
"10上がり"ジャック:ちょっとくらいなら入れとこうか
嘴子原シェイル:わぁっ ありがとうございます~
"10上がり"ジャック:【原初の黒:力の法則】
"10上がり"ジャック:ダメージ+7d10
嘴子原シェイル:ではダメージ
嘴子原シェイル:7d10+5+1d+1d+(6+1)d+(7d)
DoubleCross : (7D10+5+1D10+1D10+7D10+(7D10)) → 45[6,3,6,2,10,10,8]+5+8[8]+2[2]+53[10,5,6,8,5,9,10]+(48[4,6,10,10,2,8,8]) → 161

"10上がり"ジャック:ジャックの侵蝕率を6(→ 6)増加 (128 → 134)
GM:強すぎる
嘴子原シェイル:装甲-5扱い
閃電船長リネット・サザーランド:161-7d10
DoubleCross : (161-7D10) → 161-38[8,9,7,1,3,9,1] → 123

閃電船長リネット・サザーランド:まったく耐えられない。倒れます。
湯池船長古久根ベイル:161-80-4d10
DoubleCross : (161-80-4D10) → 161-80-28[7,3,10,8] → 53

湯池船長古久根ベイル:まさかこっちもダメとは……!装甲値含めて軽減しましたが、2倍受けて撃破。
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルの侵蝕率を13(→ 13)増加 (112 → 125)
GM:"海賊王"以外の全てのユニットが撃破されたため、戦闘終了です。
"海賊王"エリザベス:そんな~!
嘴子原シェイル:やった~~
GM:ボスの宿命だぜ
"10上がり"ジャック:勝利だ
レナ・ルナール:なんとかなった!
GM:演出に入りましょう。力を合わせて海賊団を撃破だ



GM:船団のうち二隻を落とすことができた。だがキングダム海賊部の軍勢は果てしがない。遠くの空にはまだ無数の飛行艦隊が待機し、
GM:いずれ、前線の艦が欠けた分を埋め合わせるはずだ。"海賊王"がそれを指揮する限り、全ての艦は主戦力となる。
GM:それでも可能性がある限りは、戦い続ける必要があった。英雄ならばそうする。
湯池船長古久根ベイル:「一撃たりとも、もう通さないわ!」
湯池船長古久根ベイル:「爆薬を仕掛けた破壊工作に頼るってことは、直接攻撃力がないって認めてるようなものでしょう!?」
湯池船長古久根ベイル:装甲に紫色の力場が灯る。装甲板自体の強度に加えて、何らかの防御魔術をも作用させている。
嘴子原シェイル:黄金という名の"価値"によって兌換され、出現した黄金船団。
嘴子原シェイル:あるいは、敵船に潜り込まされた爆薬。
嘴子原シェイル:その理屈も、現象の出所も何一つ分からず。私が見て、知ることが出来るのは、只その結果だけ。
嘴子原シェイル:「……ジャックはさ」
嘴子原シェイル:「色々仕込んで、仕組んで、隠して、目を逸らさせて、気付かせない」
嘴子原シェイル:「それにしたって、見せ札として教えて貰ったから、私はようやく知れてるだけ」
嘴子原シェイル:何一つ、彼女の手口を知ることはできないだろう。
嘴子原シェイル:それでも、唯一。
嘴子原シェイル:「きみは、賭けなきゃ始まらないって言った」
嘴子原シェイル:「なら、あの仕込み屋ジャックが」
嘴子原シェイル:するだろう・・・ということくらいなら。
嘴子原シェイル:「この状況で私に賭け金を積まないなんて────ないよね」
嘴子原シェイル:信頼の一点賭け
嘴子原シェイル:……握られた刃は鈍色から変わることなく、しかし、まだ地に落ちていない。
嘴子原シェイル:空に。
嘴子原シェイル:線が描かれている。
嘴子原シェイル:線は平面を為し、二本の次元は立体へと推移する。
嘴子原シェイル:淡き光で塗り替えられてゆく光景。
嘴子原シェイル:────その形は、だ。新陸帯の丘の上から覗こうとも、外へ外へと広がっている。
レナ・ルナール:「……すごい……」
レナ・ルナール:シェイルが作り出す光景に、ただ見惚れ、その口元からは魔女に似つかわしくない朴訥な言葉が零れ落ちた
湯池船長古久根ベイル:「ふふ!私達の『ティリンス号』と質量弾で勝負しようって!?」
湯池船長古久根ベイル:「いいわ!あなた一人のレネゲイド出力でどれくらい生成できるかを見ててあげる!」
"海賊王"エリザベス:「ムセイオンの生徒がアトリエの外に出て成せることなど、たかが知れています」紅茶を片手に、見下ろす姿勢を崩さず、しかしその光景に目を奪われる。
"海賊王"エリザベス:「ですが───シェイル・サイシバラ。これは……」
嘴子原シェイル:見た者ならわかる事であるが。
嘴子原シェイル:──嘴子原シェイルの示した『キングダム市街総括図』は、魔導書だ。
嘴子原シェイル:折り込められた図面は奇怪な模様を描き、記号と欠落によって余人には読むことができない。
嘴子原シェイル:そしてその上で、余人にすらわからない事として。
嘴子原シェイル:"広大かつ複雑に発達したキングダム市街の構造を、地下構造や魔術的な隠蔽建築まで含め、可能な限り精密に刻み込んだ、莫大なる建築図面"。
嘴子原シェイル:それは、図面だ。
嘴子原シェイル:三次元情報として保存された、魔力で編む図面。
嘴子原シェイル:──彼女の拡張器官に保存されたそれこそ、真なる設計図。『キングダム市街総括図』だ。
嘴子原シェイル:編まれた糸が世界を描き出す。
嘴子原シェイル:外殻をなぞり、再現する。
閃電船長リネット・サザーランド:「……防御エフェクト展開」
湯池船長古久根ベイル:「これは……キングダム……!!」
嘴子原シェイル:「生まれろ」
嘴子原シェイル:偽りの夢に砕けろ。
嘴子原シェイル:「『キングダム市街総括図』──」
嘴子原シェイル:星の窓が開かなくとも。
嘴子原シェイル:「──『星々の庭スターダスト・レルム』」
嘴子原シェイル:新陸帯が、塗り替えられる────
レナ・ルナール:───とくん
レナ・ルナール:魔女の鼓動が高鳴る。
レナ・ルナール:その魔女は、『魔法』を音に乗せて運ばせることが出来た。
レナ・ルナール:運ばせる音は、何でもいい、言の葉でも、コインがぶつかる音でも、鈴の音でも。
レナ・ルナール:それが、相手に伝わるのなら。
レナ・ルナール:小さな胸の高鳴りでも、構わない。
レナ・ルナール:「やっちゃえ、シェイル」
"10上がり"ジャック:「ええねえ」
"10上がり"ジャック:船の上からその景色を見下ろす。
"10上がり"ジャック:「外の世界では100万ドルの夜景とか言う表現もあるけど」
"10上がり"ジャック:「そういう表現も霞むほどの芸術」
"10上がり"ジャック:黄金の輝きが街をわずかに彩る。
"10上がり"ジャック:その価値は。
"10上がり"ジャック:見る者が決めればいい。
湯池船長古久根ベイル:「受けきってやる……!!」いかに防御力に特化した巨大艦艇であろうとも――
湯池船長古久根ベイル:空に描き出され、押し潰す、街そのものを受け止めることはできない。
湯池船長古久根ベイル:「ますます欲しく、なってきたッ!!」
湯池船長古久根ベイル:まずは展開された装甲板が、めくり上がるようにひしゃげた。
嘴子原シェイル:恐らくは、この瞬間限りであろうという確信。
嘴子原シェイル:「……それでも、海賊王」
嘴子原シェイル:銃を構えるように。指揮棒を構えるように。その動作の、直前。
嘴子原シェイル:「これがキングダムだ。あなた達の街だ」
嘴子原シェイル:「キングダムが。王が。どうあるべきかはわからないけど」
嘴子原シェイル:「この箱庭は、今ここにあって」
嘴子原シェイル:「────そして、いずれ砕けるべきだ」決定的な、その一言
嘴子原シェイル:星々の庭が出現する際に起きる物理的干渉は、いわば余波だ。
嘴子原シェイル:指を振る。それだけで。
嘴子原シェイル:炎が、呪いが、雷霆が。吹き荒れ。
嘴子原シェイル:キングダムごと再現された魔術結界・・・・、その防御作用までもが再現される。
湯池船長古久根ベイル:強固な護衛艦が、紙屑のように吹き飛ぶ。
閃電船長リネット・サザーランド:「……強い。あの"拷問王"様を倒したという話……真でしたか」
閃電船長リネット・サザーランド:揚陸艦も同様に、抵抗の余地はない。大きく破壊されて、墜落していく。
"海賊王"エリザベス:「都市と同等の質量を、情報を、その心の裡に寸分違わず抱え込んでおきながら」
"海賊王"エリザベス:随伴する艦が相次いで堕ち、真正面からそれに相対する。
"海賊王"エリザベス:「よくぞそうも無欲な振りが出来るものです」
"海賊王"エリザベス:「貴方がキングダムの中心でこれを開帳していれば、或いは……」
"海賊王"エリザベス:「ああ、なるほど。そういえばこのファウセットも、"本来はキングダムの土地"ということになっているのでしたね。であればこの精度で組み上がるのも納得ですわ」
嘴子原シェイル:「……無欲か」
嘴子原シェイル:「欲深そうなきみの目には、そんなに無欲に映る?」
"海賊王"エリザベス:「あら、無欲な"振り"と申しましたのよ?」
"海賊王"エリザベス:「貴方の欲望に敬意を評します。シェイル・サイシバラ」
"海賊王"エリザベス:「ですが──────」
"海賊王"エリザベス:海賊王の背後、夕日を遮って黒い影が雲霞のごとく押し寄せる。
"海賊王"エリザベス:先程までの戦いで落とされた船の何倍もの数の増援が、黄昏の空を埋め尽くしている。
"海賊王"エリザベス:「都市一つ奪えないようでは、海賊は務まりませんわ」
GM:"海賊王"の旗艦に随行し陣形を構築していた艦は、いずれも船団船長の指揮する艦であったが
GM:それはすなわち、本来はそれぞれの船長ごとに"船団"が存在するということだ。
GM:前線に出る艦は、"海賊王"との戦闘連携を柔軟に行い、必要十分の機能を担う艦のみだ。常に"替え"が効く。
レナ・ルナール:「拷問王の護る土地にこんなに臣下を呼び込んで」
レナ・ルナール:「あと問題になったりしないの?」
"海賊王"エリザベス:「あら、ご存知なかったのかしら」
"海賊王"エリザベス:「世間では随分と悪名が独り歩きしてしまいましたけれど」
"海賊王"エリザベス:「海賊部わたくしどもの略奪は"興行"であり……」
"海賊王"エリザベス:「ただの軍事演習、なんですの。学区のお偉方は皆ご存知でしてよ?」
"10上がり"ジャック:「ほな、まだ演習に付き合って貰うのもありやなあ」
嘴子原シェイル:「…………」その圧倒的な物量差を見てもなお、怯むことなく
嘴子原シェイル:「……私は、ずっと待ってただけだった。フリをしていた」
嘴子原シェイル:「きみの言う通りだよ。海賊王」
嘴子原シェイル:「己の裡では、真っ白なアトリエに、埃を積もらせることしかできなかった」
嘴子原シェイル:黄昏闇に溶けそうな街の中で。暴かれた王冠が強く輝く。

嘴子原シェイル:「だから別れる前に、私の願いを。"欲望"を。ここに宣言する」
嘴子原シェイル:「『──キングダムの停滞の打破と、新生を。その眼で確かめる』こと」
嘴子原シェイル:自身の世界アトリエを見出せなくても。確かなる始まりの魔法を告げるために。
嘴子原シェイル:「我が作家性ねがいは"希望"。世界の狭間を拓く無明のイロ」
嘴子原シェイル:「この世界に臨む・・なら──抗えぬ未来と知れ」
GM:シェイルとレナ、そしてジャックは、抗戦した。キングダム海賊部が相手でも十分に戦えるだけの力があった。
GM:勝利が不可能な戦いだということは分かっていた。
GM:だが、脱出艇の着地地点が、このファウセット新陸帯――それも東方境界であったことが
GM:最初から、ジャックの計画の内であったのだとすれば。
先住市民:「あ、あれ!空……空を飛ぶキカイだ!キングダムの!」
先住市民:「それはだめだ!ウオーッ!シンリャクに反対ーっ!」
先住市民:「な、なんて書いてあったんだっけ……?ええっと、シャムロックじゆうガクエンは、ファ、ファウセットのケンリ……」
GM:……ファウセット新陸帯東方境界では、先住市民による領有権主張デモが行われている。
先住市民(に偽装したサポートスタッフ):「ケンリをシチョー?シチュー?」
先住市民(に偽装したサポートスタッフ):「キングダムをシチューにしてやるんだ」
レナ・ルナール:(なんか変なの混じってる)
先住市民:「なんだかこいつの背中にファスナーみたいなのが見えるなあ」
先住市民:「そもそも大きなキカイをやっつけられるのかい」
先住市民:「とにかくシンリャク反対なのだ!なんとかなれーっ!」
レナ・ルナール:「よし、みんな。その気持ちをぴょんぴょん跳ねたり手をふりふりしたりゴロゴロしたりしながら伝えるんだ!」
レナ・ルナール:「そうしたらきっとあのお姉さんたちは君たちの気持ちをわかってくれるよ!」
海賊部生徒:「せ、船長……」
海賊部生徒:「これでは、私達は……攻撃できません!」
"海賊王"エリザベス:「これは……困りましたわね」頬に手を当てて
嘴子原シェイル:この騒ぎで、お互いすっかり邪気が抜かれてしまった
"10上がり"ジャック:「なんや、やる気が削がれたねえ」
"10上がり"ジャック:「そっちはどないする?」
"海賊王"エリザベス:「……仕方がありません。全船後退。東方境界の外側で待機」
海賊部生徒:「……!了解いたしました……」
海賊部生徒:「後退!後退ーっ!」
"10上がり"ジャック:「ほなこっちも引くか」
レナ・ルナール:「だね。長居は無用だ。」
"海賊王"エリザベス:「……ええ」反転する艦隊の中で
"海賊王"エリザベス:"海賊王"の旗艦だけが、上空に留まっている。
嘴子原シェイル:「…………」
"海賊王"エリザベス:「皆様、暫くティータイムを楽しんでくださいませ」
"海賊王"エリザベス:「"衝角ラム"」
"海賊王"エリザベス:近寄ってきた先住市民たちの眼前に、地中から巨大な帆船が飛び出す。
"海賊王"エリザベス:「"マスト"」何席も出現したそれの帆が大きく広げられ、市民たちをまとめて包み込み
"海賊王"エリザベス:身動きを取れなくしたまま、戦闘領域の外へと押し流す。
先住市民:「ワ、ワァ……!」
先住市民:「ヤーッ!」
"海賊王"エリザベス:「……あまり、手荒な真似はしたくないのですけど」
"海賊王"エリザベス:「仕方ありませんわね。これも私に許された」
"海賊王"エリザベス:「"特権"なのですから」
"海賊王"エリザベス:振り向いた刹那、金色の髪に隠されていた右の瞳が僅かに覗く。
"海賊王"エリザベス:一瞬視えたその瞳孔は、飢えた竜の如く鋭く引き絞られ、鈍く光り輝いていた。
GM:――先住市民に害意ある干渉をしてはならない、、、、、、、、、、、、、、
GM:ノヴァリスという地にあって遍く存在するその戒則に、例外が存在するのだとすれば。
"海賊王"エリザベス:"海賊王"は、円卓の第四席という席次にあって、最も多くの特権を持つ王であるとされる。
"海賊王"エリザベス:円卓の名の下、その利益の一部を上納する代わりに"興行"を行うことを許された、"略奪免状"。
"海賊王"エリザベス:海賊版事業の源となる、外の世界へのアクセス権限。
"海賊王"エリザベス:そして────。
"海賊王"エリザベス:「……さて」
"海賊王"エリザベス:彼方で、セイクリッドピラーの光が瞬いた。
"海賊王"エリザベス:ジョリー・ロジャーを模した十字冠が、霞の中にその輪郭を埋没させ
"海賊王"エリザベス:その向こうに鈍く輝く、二つの連星。

"海賊王"エリザベス:"セントエルモの火"を模した、神聖二重冠。
"海賊王"エリザベス:「続きを初めましょうか」
"海賊王"エリザベス:「この程度のおもてなしで客人をお返ししたとあっては、円卓の笑いものにされてしまいますわ」
"10上がり"ジャック:「なんや、結局」
"10上がり"ジャック:「巻き込まんように味方を逃がしはったん?」
"10上がり"ジャック:「それとも、見られたなかったん?」
ニーアム・マッキーン:「……みんな」
ニーアム・マッキーン:ニーアムが呟く。異質な圧力を前にして、冷や汗を流している。
ニーアム・マッキーン:「生身で。どれくらいの加速度までなら耐えられそう?」
"10上がり"ジャック:「ジェットコースターで泣かへん程度には」
嘴子原シェイル:「……何か策があるなら」今更皮算用など
嘴子原シェイル:「それに耐えてから、考えようかな……!」
レナ・ルナール:「加減は任せるよ。そんな限界試したことないからね。」
レナ・ルナール:「それに。」
レナ・ルナール:「あいつに殺されるより、君を信じて死ぬほうがいくらかマシだ。」
ニーアム・マッキーン:「……レナ・ルナール。約束したことを、今果たすよ」
レナ・ルナール:「待ってくれ。それは、今じゃない」
ニーアム・マッキーン:微笑む。
ニーアム・マッキーン:「わたしの名前はニーアム・マッキーン。シャムロック自由学園の生徒。目的はキングダム連合学院に混乱をもたらすこと――」
ニーアム・マッキーン:「けれどそれは、シャムロックのためじゃない」
ニーアム・マッキーン:片手を、目の前にかざす。
ニーアム・マッキーン:「起きて。オギエル。――いえ」
ニーアム・マッキーン:「――兄さん、、、
オギエルDC/S+:『そうか』休眠状態にあったはずの機神が
オギエルDC/S+:一切の操作なく、稼働した。『いいんだな?ニーアム』
GM:ニーアム・マッキーン。その能力は、機械妖精グレムリンの操作。
GM:正確な表現ではない。単なるデッドコピーを用いてキングダムの強固なシステムを破壊、あるいは掌握できるのだとしたら。
GM:そこには、まったく別の異能者の介在がある。あからさまなシャムロック自由学園の装いは、その秘密を隠し通すための表層の秘密に過ぎない。
GM:それは、まるでハリガネムシのように機械から機械へと寄生する、ごく小さな金属製のワームであり……
オギエルDC/S+:『トバルカイン70th。"ワインドアッパー"』
オギエルDC/S+:『妹との約束を果たし、お前達を、逃がす』
"海賊王"エリザベス:「トバルカイン───」余裕すら感じさせた瞳の表情が僅かに変わる。
"海賊王"エリザベス:単身であろうと、"海賊王"の振るう総兵力が大きく減衰することはない。
"海賊王"エリザベス:彼女は遺産がはためくすべてのところを己が僚船とし、
"海賊王"エリザベス:即ち、そのすべての武装を自らの掌中に取り出すことが出来る。
オギエルDC/A:オギエルの躯体の長い腕が、シェイル達3人を同時に抱えた。
オギエルDC/A:機体限界を超えて、ブースターを点火する。
レナ・ルナール:「待って。ニーアムが!」
嘴子原シェイル:「────っ!」
オギエルDC/A:自壊しながら加速する。背後からの"海賊王"の砲撃も、幾度か受けたかもしれない。
"海賊王"エリザベス:だが、一個船団に等しい砲火の嵐も、大地から飛び去る星を堕とすことはできなかった。
ニーアム・マッキーン:「……ふふ」夕日が落ちはじめた草原で、静かに笑う。
ニーアム・マッキーン:「いい話の種になるね……"海賊王"。あなたにも奪えない宝物があったみたい」
"海賊王"エリザベス:「…………っ」二発の銃声。
"海賊王"エリザベス:ニーアムの右肩と左太腿を弾丸が射抜く。
ニーアム・マッキーン:「……っ、リンダが……言っていたよ」
ニーアム・マッキーン:「友情が…………戦いの中での……友情こそが……」
ニーアム・マッキーン:「一番の宝だってさ……」目を閉じる。
"海賊王"エリザベス:「……貴方には、色々と話を聞かなければいけませんわね」様々な言葉を押し殺して
"海賊王"エリザベス:どこからか呼び寄せられた手枷と足枷が、ニーアムを拘束する。
"海賊王"エリザベス:「キングダムへ連行します……結局、手に入れた戦果がこれだけとは」
"海賊王"エリザベス:「……物足りませんわね」
"海賊王"エリザベス:呟いて、遠ざかる星に背を向けた。



GM:バックトラックです。
GM:今回使用されたEロイスは3つ。

【Eロイス】
"ラインクリシェ"「悪意の伝染」
"ラインクリシェ"「歪んだ囁き」
"ワインドアッパー"「罪の仔ら」

GM:3d10のチャレンジが可能。やりたい人はやりな!
レナ・ルナール:味方側にもEロイスがあるの良すぎる
"10上がり"ジャック:ヤハ
ウルスラ・ミック・ベニ:お兄ちゃん……
ウルスラ・ミック・ベニ:おじさん……
嘴子原シェイル:みんないい人だった……
レナ・ルナール:ふりまーす
レナ・ルナール:120-3d10
DoubleCross : (120-3D10) → 120-16[10,3,3] → 104

嘴子原シェイル:やります やらせてください
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルの侵蝕率を3d10(→ 8)減少 (125 → 117)
"10上がり"ジャック:ジャックの侵蝕率を3d10(→ 20)減少 (134 → 114)
レナ・ルナール:一倍ぶり
レナ・ルナール:104-5d10
DoubleCross : (104-5D10) → 104-27[4,7,7,1,8] → 77

レナ・ルナール:5点!ただいま!
ウルスラ・ミック・ベニ:123-3d10
DoubleCross : (123-3D10) → 123-19[6,5,8] → 104

ウルスラ・ミック・ベニ:104-4d10 等倍
DoubleCross : (104-4D10) → 104-15[4,7,1,3] → 89

ウルスラ・ミック・ベニ:5点!
"10上がり"ジャック:1倍で
籟ミズキ:振らずに等倍
籟ミズキ:100-4d10
DoubleCross : (100-4D10) → 100-25[9,4,3,9] → 75

"10上がり"ジャック:ジャックの侵蝕率を5d10(→ 24)減少 (114 → 90)
"10上がり"ジャック:5点です
籟ミズキ:5点です。二重冠使用済。
嘴子原シェイル:等倍で5個
嘴子原シェイル:嘴子原シェイルの侵蝕率を5d10(→ 25)減少 (117 → 92)
嘴子原シェイル:帰還!5点!
"10上がり"ジャック:二重冠を使います
"10上がり"ジャック:15点
レナ・ルナール:二重冠使ってお得経験点ゲットします。
レナ・ルナール:15点
GM:経験点は、いつもの5点と、シナリオ点10点。
GM:あとDロイスは本当はもうちょっと多くなりそうなんですけど、イベント戦闘とかもあったので
GM:便宜上、8つだけをカウントさせてもらいます。

【Dロイス】
"拷問王"「遺産継承者」
"鉄騎王"「遺産継承者」
"死蔵王"「遺産継承者」
"海賊王"「遺産継承者」
"騎士王"「遺産継承者」
"不夜王"「遺産継承者」
"至上王"「遺産継承者」
"游随辰星"「遺産継承者」

GM:あとRHOで経験点増えるルールって確かありましたっけ
レナ・ルナール:うおー!
籟ミズキ:カッコいいなこの並び
籟ミズキ:アルルちゃんも遺産だから遺産染めになってるんだ
ウルスラ・ミック・ベニ:ルールはないはず
GM:じゃあ問題ないか。23点+侵蝕点で計算してください。
ウルスラ・ミック・ベニ:ごめんなさいありました
ウルスラ・ミック・ベニ:Rハンドアウト公開した人は1点!
レナ・ルナール:38点!
嘴子原シェイル:28点いただきます~
籟ミズキ:そうだったんだ……知らなかった
"10上がり"ジャック:じゃあ39点かな
籟ミズキ:30点頂きます
ウルスラ・ミック・ベニ:28点!

【経験点】
粘土さん:28点
Raspisさん:28点
中村さん:38点
ぽぽさん:39点
そごうさん:30点
GM(珪素):54点

GM:これで全部終わり!遅くまで本当にありがとうございました……!!
籟ミズキ:お疲れ様でした!
レナ・ルナール:お疲れ様でした!!
"10上がり"ジャック:お疲れ様です
レナ・ルナール:そしてEDだーー!!
嘴子原シェイル:お疲れ様です!ありがとうございました~
ウルスラ・ミック・ベニ:お疲れ様でした~!





◆Masterscene◆謀反者




キングダム王鍵管理施設 鴉の塔レイヴンタワー


GM:――グレートバビロン議長アトラ・アーリーバードによる、『同窓会』の発足と、ノヴァリス全生徒の卒業の妨害。
GM:卒業式を目前にして勃発した一連の事件は、それ自体が、ノヴァリスの生徒達にとっては大きな衝撃であった。
GM:だが、それだけではなかった。各学区の首脳陣には、この出来事の裏にあった、ある真実が一部通達されている。
GM星徒スターダストと呼ばれる『生徒のジャーム体』の存在。
GM:ノヴァリス全ての生徒が内包する可能性を分離したもの――『決してジャーム化しない』可能性のもうひとつの側面として、『必ずジャーム化する』可能性が抽出される。
GM:生徒が一人卒業するたびに、引き換えに、一体の星徒スターダストが世界へと襲来することになる。
GM:遺産管理委員会の元老である天沼チギリは、その事実の一端を知った。彼女はキングダムの生徒会に値する特権組織のトップである。
GM:このキングダムの未来について、いくつかのことを考える必要があった。
”元老”天沼チギリ:鴉の塔の情報端末を前に、黙考する。
”元老”天沼チギリ:ホログラムで投影されている画面に映し出されているのは、
”元老”天沼チギリ:至上王の持つ遺産、劣剣グウィバーの情報。
”元老”天沼チギリ:詳細は理事会時代から管理されている情報端末にも載っていない。
”元老”天沼チギリ:ただ一つ分かっていることは、
”元老”天沼チギリ:この遺産は『堕落者』を斬るためにあるということだけ。
”元老”天沼チギリ:(私が卒業し、)
”元老”天沼チギリ:(至上王の問題は棚上げになると思いましたが)
”元老”天沼チギリ:(………”星徒”。)
”元老”天沼チギリ:後頭部に手をやる。
”元老”天沼チギリ:触れることはできない。外すことも許されぬ冠。
”元老”天沼チギリ:手を下ろし、今度は新しいホログラムの画面を開く。
”元老”天沼チギリ:映像ログだ。
”元老”天沼チギリ:アメリア・シュミットの目はキングダムの全域に届く。
”元老”天沼チギリ:たとえそれが、至上王の庭であっても。
>ウルスラ・ミック・ベニ:「思ったとおり、会えてよかった……!」
>ウルスラ・ミック・ベニ:「キミを嫌いになって、好きになった……!」
>"至上王"ルキア・ティベリア:「あなたは私のことが嫌い」
>"至上王"ルキア・ティベリア:「私も、あなたのことが嫌い」
”元老”天沼チギリ:映像越しに見ても、至上王は美しく、絶対的であった。
”元老”天沼チギリ:冷や汗が垂れる。
”元老”天沼チギリ:(何か───)
”元老”天沼チギリ:至上王が人前で剣を振るうのは異例の事態である。
”元老”天沼チギリ:そこまで到達出来た人間はほぼいない。
”元老”天沼チギリ:ネオミス社の一件ですら詳細な記録は残っていない。
”元老”天沼チギリ:(手がかりを────)
”元老”天沼チギリ:映像ログを見返す。
”元老”天沼チギリ:至上王の感情、行動原理、その切れ端でも掴まなければ──
”元老”天沼チギリ:死地に追いやったウルスラに何か、報いなければ。
>"至上王"ルキア・ティベリア:「私も、あなたのことが嫌い」
”元老”天沼チギリ:「…………。」
”元老”天沼チギリ:巻き戻し、再生。
>"至上王"ルキア・ティベリア:「私も、あなたのことが嫌い」
”元老”天沼チギリ:「───まさか。」
”元老”天沼チギリ:ノヴァリスの生徒には分身とも言える『星徒』が存在する。
”元老”天沼チギリ:生徒の侵蝕を引き受け、どこまでも深く深く、『堕落』していくもの。
”元老”天沼チギリ:「至上王は──劣剣グウィバーは」
”元老”天沼チギリ:「ノヴァリス全てを憎んでいる?」
”元老”天沼チギリ:不意に行われる破壊行為。無邪気に、残虐に行われる侵攻。
”元老”天沼チギリ:その源が、劣剣グウィバーにあるとすれば。
”元老”天沼チギリ:携帯端末を取り出し、通話を発信する。
”元老”天沼チギリ:「アメリアですか。」
”元老”天沼チギリ:「簡潔に二点だけお伝えします。」
”元老”天沼チギリ:「まず一つ。しばらく遺産管理委員会は叛意を表にせず沈黙します。」
”元老”天沼チギリ:「もう一つ。”遺産橋”を秘密裏に学園外に持ち出して徹底的に分析します。」
”元老”天沼チギリ:「ジェネシスか…六壬。可能であれば星室庁。」
”元老”天沼チギリ:「どこにするかは検討段階ですが、準備だけはしておいてください。」
”元老”天沼チギリ:「遺産を押し付けるのではなく、取り出して封じる方法を探ります。」
”元老”天沼チギリ:「それが、至上王に対抗する……いや、」
”元老”天沼チギリ:「至上王と対話するのに必要になると考えています。」
”元老”天沼チギリ:返事を聞いて
”元老”天沼チギリ:「……いい子ですね、アメリア。」
”元老”天沼チギリ:「それでは。」
”元老”天沼チギリ:通信を切る。
”元老”天沼チギリ:「…………これで、」
”元老”天沼チギリ:「いいのでしょうか。」
>「――頭が」
>「高いよね?」
”元老”天沼チギリ:「!」
”元老”天沼チギリ:止めたはずの映像から、底冷えするような美しい声が響いた。
”元老”天沼チギリ:映像の中の至上王が、こちらを見ている。
”元老”天沼チギリ:これは錯覚か、それとも──
”元老”天沼チギリ:映像を止めて、ホログラムの画面ごと消去する。
”元老”天沼チギリ:「はぁ………はぁ………!」
”元老”天沼チギリ:動悸を抑えるように胸に手をやり、思わず膝を折る。
”元老”天沼チギリ:(────もし、)
”元老”天沼チギリ:(もし、至上王が)
”元老”天沼チギリ:(何の理由もなくあんな力を奮い、何の理由もなく人を屠り、)
”元老”天沼チギリ:(何の理由もなく君臨しているのだとしたら───)
”元老”天沼チギリ:震える足をさする。
”元老”天沼チギリ:(私は立ち直れないかもしれない。)
”元老”天沼チギリ:天沼チギリはしばらく、跪いていた。
”元老”天沼チギリ:介錯を待つ罪人のように。





◆Ending◆嘴子原シェイル/レナ・ルナール




N市近郊 未開拓地帯


GM:あれから何日かが経った。
GM:キングダム学区から逃げ果せたのは3人。シェイル、レナ、ジャック。
GM:キングダムに残ったウルスラやリンダ達がどのようになったのかは、まだ分かっていない。
GM:ジャックはあの後すぐ、業武燐ゴブリン遊牧校区に寄ると言って別れた。それが本当かどうかは分からないが、彼女ならばどこでも上手くやるだろう。
GM:嘴子原シェイルとレナ・ルナールだけが、運命共同体である。
GM:荒廃した大地の中、遥か昔に遺棄された道路を行く。目指すべき街はこの先にあるはずだが、本当に『N市』なるものがあるのか確かめたわけではない――
レナ・ルナール:「疲れたー」
レナ・ルナール:わざとらしくけだるげな声を出す。
嘴子原シェイル:「んっ……噂ではあとちょっとらしいけど」ボトルに調達した飲み水が喉を鳴らす
レナ・ルナール:「よりによって乗り物持ってない二人きりになっちゃうなんてね。」
レナ・ルナール:「シェイルは車とか作れないの?」
嘴子原シェイル:「ね。ジャックなら言えば手伝ってくれたかもしれないけど」
嘴子原シェイル:「前に業武燐へ向かったとき。あれも最初は私たちだけだったし」
嘴子原シェイル:「今度も大丈夫じゃない?」
レナ・ルナール:「ふ~ん」
レナ・ルナール:すこし楽しそうに、まじまじとシェイルを見つめる
嘴子原シェイル:「……な、なにか?」こういう時はいつもつい見返してしまう
レナ・ルナール:「別に?」
レナ・ルナール:「ただ、逞しくなったなって思ってさ」
レナ・ルナール:「ふふ、僕の好みだよ。やっぱり英雄には多少の雑さと図太さがないとね。」
嘴子原シェイル:「……まぁ、皆のおかげでね」
嘴子原シェイル:「凹んでられる状況でもないし、しなくていい理由だってあるから」
嘴子原シェイル:「んんっ……そろそろだろうし、先を急ごう」
レナ・ルナール:にい、と誂うように笑って
嘴子原シェイル:微かに残る道だけに沿って歩くペースを速める
レナ・ルナール:「よかったね。僕が隣りにいて」
嘴子原シェイル:「…………」
嘴子原シェイル:「……そ、それは……うんまぁ……はい……」心なしか更にペースが速まる
嘴子原シェイル:「……っと。心強いのは、本当だけどね?」振り返って、お返しとばかりにニヤリと笑う
レナ・ルナール:「知ってるよ。僕ってば凄腕の魔女だからね。」
レナ・ルナール:柳が風を受けるように彼女の小さないじわるをするりと流す
 :…やがて
 :君たちの行く手。伐り倒された古木の上に座り込んで目を閉じている女がいることに気づくだろう。

アトラ・アーリーバード:やたら派手で目立つ女だ。足元まで届こうかという銀の髪を、6枚の小白翼と銀鎖の装飾が彩っている。
アトラ・アーリーバード:まったく前触れ無くその瞼が開いた。あくびをする。
アトラ・アーリーバード:「……む」
嘴子原シェイル:視界に入れた瞬間、そこが荒野であろうと夜闇であろうと真っ先に目に付くと思わせる、派手な姿。
嘴子原シェイル:「……って、いや…………ええぇ」
嘴子原シェイル:「……あの、レナ。あれってさぁ……?」コソコソ
レナ・ルナール:「人様に向かって『あれ』とか言わない。失礼だよ。」こそこそ
嘴子原シェイル:「人というか、何でいるんだっていう現象に対してというか……」コソコソ
レナ・ルナール:まあ、とにかくシェイルは堂々としててよ
レナ・ルナール:と言って謎の女の前に一歩近づく
レナ・ルナール:「こんにちわ」
アトラ・アーリーバード:「何だ貴様ら」
アトラ・アーリーバード:「わがN市への入植希望者か?」
アトラ・アーリーバード:「困ったな。私は今、きたるべき戦いに備えた調査で忙しいんだが」
アトラ・アーリーバード:そう言いながらキングダムの地図を取り出し眺める。
アトラ・アーリーバード:それなりに正確なもののようだ。流通している範囲では、だが。
嘴子原シェイル:「あー……元、というか三重(?)偉大議長のアトラ・アーリーバードとお見受けするけど」
レナ・ルナール:「入植、というよりも亡命という言葉のほうが適切かもしれない。」
レナ・ルナール:「僕たちはこの学園で生きる場所を失ったんだ。」
アトラ・アーリーバード:「何ぃ……?」
アトラ・アーリーバード:「至上王ルキア・ティベリアの悪政だな。話には聞いているが」
レナ・ルナール:「うん、その王様に思いっきり槍を向けてしまってね。」
嘴子原シェイル:「命からがら逃げだしてきたってわけ」
アトラ・アーリーバード:「まあ、追放理由如何によっては……はぁ~ん」
アトラ・アーリーバード:「そいつは全く嬉しくない情報だな」ニヤニヤと笑いながら。
レナ・ルナール:「かのアトラ・アーリーバードならとうに掴んでいるだろう。?」
レナ・ルナール:「かのキングダムに取って認め難い凶日。」
アトラ・アーリーバード:「ああ、ああ。当然キングダムにて小火があったことなどこの私にはお見通しだ」
アトラ・アーリーバード:その程度の認識である。
レナ・ルナール:「流石だね。」
レナ・ルナール:「王国に追放されし勇者が至上王に接見し、一矢を報いた日のことを。」
アトラ・アーリーバード:同窓会会長の情報網でもその程度の認識に留まるということだ。しかし君たちの口ぶりから、彼女の頭の中で都合の良い推論が組み立てられてゆく。
アトラ・アーリーバード:そして、今回の場合それは当たっている。
アトラ・アーリーバード:「同窓会に鴉の塔の監視はない。だが遅かれ早かれ──」
アトラ・アーリーバード:「貴様等を保護したことは奴らに伝わるだろう。困ったことだ! 音に聞こえた私とてキングダムと緊張状態になりたくなどないからな」
アトラ・アーリーバード:芝居がかった調子で額を押さえる。
レナ・ルナール:「けど、僕たちは君に頼るしかない。」
嘴子原シェイル:「ま、同窓会としてもただ・・で出迎えるには厄ネタではあるかな」
アトラ・アーリーバード:「もちろん何かそれを被るに足るもの……情報……あるいは物資。それを提供できるというのなら至って話は別と言える」
アトラ・アーリーバード:「あるだろう。言ってみろ。至上王に手向かってここまで逃げおおせるだけの力か、意思か」
アトラ・アーリーバード:アトラ・アーリーバードのキングダム嫌いは有名な話である。
アトラ・アーリーバード:正確にはメサイア以外の全ての学区を歯に絹着せず見下しており、さらに言えばメサイアの生徒たちのことも(周囲の尽力によって表に出る頻度は低い)かなり下に見ているが。
アトラ・アーリーバード:その性質が同窓会の長となったことで変わっているとは思えない。
嘴子原シェイル:「うんうん。そう、実は二つ……二つあるんだ」
嘴子原シェイル:「それと引き換えに私たちを迎え入れてほしいな」
アトラ・アーリーバード:「一応話を聞く。一応はな」
嘴子原シェイル:「まずは一つ」
嘴子原シェイル:よいしょ、と帽子の中から、あの日と同じように図面を取り出す。
嘴子原シェイル:「私が描いたキングダムの地図。魔法局のもと作られたこれは、今回の一件で分かる通り、"鴉の塔"をはじめキングダム中枢にまで届きうる代物さ」
アトラ・アーリーバード:「ほう……ほう!」
アトラ・アーリーバード:あからさまに身を乗り出す。
レナ・ルナール:「勿論、欠点もあるけどね。」
レナ・ルナール:含みをもたせた台詞回し
アトラ・アーリーバード:「欠点のことは良い。無視できれば無いも同じだ」
レナ・ルナール:「出できないんだな。何故なら、現状『統括図』を扱えるのは」
レナ・ルナール:「シェイル・サイシバラだけだからね。」
アトラ・アーリーバード:示されるまま、もうひとりを見る。
嘴子原シェイル:「そう……だから仮に、もし仮に」
嘴子原シェイル:「キングダムに侵入するなんてことになれば、私の同行も必要になるわけだけど……大した欠点ではないだろう?」
アトラ・アーリーバード:「全くもって大した欠点ではないな」
アトラ・アーリーバード:「シェイル・サイシバラだな。覚えたぞ」赤い瞳が爛々と輝いている。
アトラ・アーリーバード:「それで、もう一つというのは」
嘴子原シェイル:「そう、そして」息つく暇も持たせず畳みかけるように話す
嘴子原シェイル:「二つ目は、私たち・・・さ」
嘴子原シェイル:「鴉の塔、大博物館、白宮にさえ乗り込まんとした私たちが」
嘴子原シェイル:「イースターエッグ探索・・・・・・・・・・を手伝うというのはどうかな?」
アトラ・アーリーバード:「革命の敗残兵にしては耳が早いな! 気に入った」
アトラ・アーリーバード:「何、面白い話が聞けると思ったから渋る真似をしたが、同窓会の門戸は広く開かれている」
アトラ・アーリーバード:「何せ既に脱獄部の連中が合流し、抱え込みたくない人員のオンパレードだからな」遠い目をする。
嘴子原シェイル:「いやいや、あのアトラ・アーリーバードが卒業を蹴ってまで建てた組織だからね」
嘴子原シェイル:「話を聞いたときはいつから準備していたのかとすら思ったよ」
アトラ・アーリーバード:「クク……聞きたいか、聞きたいだろう。わが周到にして遠大なる陰謀がいかにして最高生徒会を欺いたか」
アトラ・アーリーバード:「ついて来い! 面倒なフィールドワークなどやめだやめ!」
嘴子原シェイル:「(仕込みが好きな人って、どこにでもいるんだな)」少し思い出してくすりと笑う
レナ・ルナール:「是非聞かせてもらいたいね。」「出来れば、冷たい水と温かなスープと一緒に」
アトラ・アーリーバード:「貴様たちを歓迎する。アトラ・アーリーバードだ。そちらの魔女の名は」
レナ・ルナール:「失礼。緊張のあまり名乗るを忘れていたよ。」
レナ・ルナール:「レナ・ルナール。今は…」
レナ・ルナール:「魔女で、シェイルの相棒かな?」
嘴子原シェイル:「……ふふ」
嘴子原シェイル:「改めて、紹介に預かった嘴子原シェイルです」
嘴子原シェイル:「『相棒』ともどもよろしくね、議長」





◆Ending◆ウルスラ・ミック・ベニ/籟ミズキ




キングダム大廃棄場


GM:ウルスラとミズキは、キングダムの只中を逃げた。
GM:彼女らが庭園を出た時には、ジャック達が市街にもたらした騒乱も、まるで当然のように収まっていた。
GM:平穏で、何事もなかったかのような、キングダム連合学院の日常。
GM:――そして事実、何事もなかったかのように、、、、、、、、、、、、なるのだ。
GM:キングダムを脱出するまでウルスラとミズキを追撃する者も現れなかったことは、その一つの証拠だろう。
GM:いつしか、夜になっていた。二人は人気の少ない――というより、放棄された区画にたどり着いていた。
GM:キングダム大廃棄場である。まったくの偶然だった。
籟ミズキ:「綺麗なものです」ぽつり。ウルスラを背負ったまま、場にそぐわぬ言葉を漏らす。
ウルスラ・ミック・ベニ:「どうしたの、急に」ぽつりと小さく。語り掛ける相手は一人しか居ないのだから。
ウルスラ・ミック・ベニ:それでもこの、誰からもそっぽを向かれた荒れ地にはよく響く。空々しく。
籟ミズキ:「これまでの道中ですよ。ウルスラさんは暫し意識を失っていらしたから、お気づきでないかもしれませんが」
籟ミズキ:「我々のクーデターの混乱など全く見られず、追手もありませんでした」
籟ミズキ:「そんなものは存在しなかった、ということなのでしょうか。失礼なものですね」
籟ミズキ:そこまで口にして、ウルスラをちょうどいい高さの瓦礫の上に下ろす。座り込む。
ウルスラ・ミック・ベニ:「それだけみんな頑張ってるのさ」
籟ミズキ:疲れ切っている様子である。今のも強がりだろう。
籟ミズキ:「勿論そのとおりです。市井を混乱させるのは本意ではありません……が」
ウルスラ・ミック・ベニ:こちらもぐったりとした調子で座り込む。自力で立ち上がるにはまだ難しい。
籟ミズキ:「これがキングダムの支配の強固さなのだろうと思えば、素直に喜べる筈もなく」
籟ミズキ:「……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……ふふ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そうだね、これがキングダムの……支配だ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「少し話そうか。ミズちゃんが居なくなった後に起きたこと」
籟ミズキ:「聞かせて下さい」
ウルスラ・ミック・ベニ:「それから昔話……この静かな、誰も見向きもしない土地を」両腕を高く広げて示す。
ウルスラ・ミック・ベニ:「守ろうとした人が……かつて居たことをね」
籟ミズキ:示されるままに、見上げる。
籟ミズキ:「聞かせてください。かつて起きたこと、今起きていたこと。貴女が──」
籟ミズキ:至上王との対決。
籟ミズキ:「何を見たのか」
籟ミズキ:「戦いに得るものがあるべきという考えは常なる私が抱くところではありません。しかし──」
籟ミズキ:「今回は貴女が、貴女を取り戻すための参戦です。前線指揮官に託されたものもありますし」
ウルスラ・ミック・ベニ:「うん……ありがとう」脱力した笑みを向け、鴉の塔、至上王との対峙。
ウルスラ・ミック・ベニ:初めは訥々と語り始めて、段々と調子を取り戻し、かつてリクスと共に仰いだ王の最期を振り返る。
ウルスラ・ミック・ベニ:「……今想えば、あれこれどれも」うんうん、と頷いて。
ウルスラ・ミック・ベニ:「バカげた事ばかりやっているな、とよくよく思わされるな」
籟ミズキ:「そうは思いません」
籟ミズキ:間を置かず否定する。この女は、君のやること成すことを概ね肯定的に見ている。
籟ミズキ:あまり連れ歩くに相性がいい存在とは言えないだろう。
籟ミズキ:「ウルスラさん。貴女には。私達には──」
籟ミズキ:「誰かから見たら、ちっぽけでつまらないものでも」
籟ミズキ:「捨てられないものがあるはずです。ずっと手放せないものが」
籟ミズキ:「誰かが守らなければいけないんです。多分それは、外の世界では子供たちだけの役目などではなく──」
籟ミズキ:「もっと別の存在が担っているもので」
籟ミズキ:「そうありたいという可能性に、強く寄り添ってくれる誰かがきっと必要で」
籟ミズキ:整理できているわけではないらしく、ぽつり。ぽつりと続ける。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ほんと、見違えるみたい」見つめる顔は眩しそうに、嬉しそうに
ウルスラ・ミック・ベニ:「大きな出会いがあったんだね」
籟ミズキ:「はい」
籟ミズキ:「貴女と出会ったことと同じくらい。大きな出会いが」
籟ミズキ:「上手く見習えたか、自信はないですけれど」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そっか……」目を閉じ、暫し気持ちを整理して。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ルキアは、どうだった?」
籟ミズキ:「圧倒的だな、とは」
籟ミズキ:「不可能だな、とは思いませんでした。1000回やったら一度くらいは勝てるのではないでしょうか」
籟ミズキ:「そういう話ではない?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ミズちゃんでもそうか、本当に大きな壁だね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「まああんまり話す時間もなかっただろうし、そんなに期待してなかったかな」
籟ミズキ:「ウルスラさんを助けるのに必死でしたから、細やかなインプレッションを得ている余裕はなかったですよ!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「OK、そこはボクの出番だったね」
籟ミズキ:「そうですよ。そっちはどうなんですか」
ウルスラ・ミック・ベニ:「簡単に言うなら……そうだな」
ウルスラ・ミック・ベニ:「絶対にイニシアチブを握ってくる子だった」
籟ミズキ:「貴女の態度に毒気を抜かれないのは信じがたいですね」
籟ミズキ:籟ミズキのウルスラ評はあまりあてにならない。
ウルスラ・ミック・ベニ:「言い換えれば主導権……これもピッタリだな」なので適当に流しつつ
ウルスラ・ミック・ベニ:「彼女は、自分がやってあげると。願いを聞き入れて、わがままを赦してあげる側だと」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクの言動がいかに間違ったことで、自分がいかに正しいのかを丁寧に話してくれた」
ウルスラ・ミック・ベニ:「いやまあそこそこ乱暴だったけど……」
籟ミズキ:「丁寧……」自分が訪れた時の有様を思い出している。
ウルスラ・ミック・ベニ:「そこが彼女のいいところだと思った。想定と違ってね」
籟ミズキ:「丁寧なのはいいことですが……」
籟ミズキ:「つまり互いに頑なで譲らなかったから大激突になったということですね?」
ウルスラ・ミック・ベニ:「そこはお互い様、ボクも思い切り斬り付けてやった」
ウルスラ・ミック・ベニ:「正義・・を示すのが王様の役割だからね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「なるほど暴君で魔王だった。だけど彼女は思ったよりずっと王様をやっていたよ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……それが、すごく馬鹿馬鹿しいことだって気付けたんだ。皆と一緒に戦ったお蔭で」
籟ミズキ:「むんむん……」考える。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ミズちゃんって一応……生徒会の人間なんだよね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「何か仕事とか……してるの?」
籟ミズキ:「はえっ! ……え、ええ! そうですね……!」何かを思い出したように焦る!
ウルスラ・ミック・ベニ:「あっ無理に搾り出さなくてもいいよ!そういうの全然ミズちゃんに期待してないから!」
籟ミズキ:「いえっそっちではなく……まあ、はい。私は全く何もしておりません。学区にいることがそもそも少ないですし」
籟ミズキ:「生徒会らしい業務については土の五星君……ニヌリさんが孤軍奮闘しておられますね」
籟ミズキ:「わ、私だけじゃないですよ!」
ウルスラ・ミック・ベニ:「苦労してるんだね……(ニヌリさんが)」
籟ミズキ:「いやまあ……外の文化を学区に取り入れようとしていたり……キングダムと講和を締結したり……ニルヴァーナの復興を手助けして友誼を結んだり……なんだかんだ皆さんいろいろしているようですが…………」
ウルスラ・ミック・ベニ:「なるほど、ミズちゃん以外の子が……」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ま、そこはいいのさ。ミズちゃんはそれで良いと…………うん」
籟ミズキ:「うう……」恥じ入る。
ウルスラ・ミック・ベニ:「それはそれで良いんだ。ボクは無政府主義者ってわけじゃないけど」
ウルスラ・ミック・ベニ:「キングダムに於ける生徒会は円卓だ。多様なコンテクストを持った生徒達の連合であるこの学区を」
ウルスラ・ミック・ベニ:「取り纏めるための、力ある君主たち…その象徴として王鍵を持つ者たち」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……これっておかしい話だよねって、気付いたんだ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「生徒が王として君臨してるのは、ロード・マスターがそれを強いたからだ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「王鍵王権も、理事会ろくでなしどもが用意したものだ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「……ボクたちは八月革命を果たしたはずなのに」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ずっと遺産に縛られている」
籟ミズキ:膝を抱えた姿勢で。透き通った夜闇の中、腕と前髪の隙間から翠玉の瞳が君を見ていた。
籟ミズキ:注意深く、その言葉を聞いている。
籟ミズキ:「──王としての在り様を開き、それ以外の生き方を閉ざす鍵」
籟ミズキ:ウルスラ・ミック・ベニが取り戻したはずの……否。
籟ミズキ:既に、そうではなくなったのだろう。
籟ミズキ:彼女の中で、『勇者の徴』は。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ルキア・ティベリアも……七賢人が残した遺産の一つで」
ウルスラ・ミック・ベニ:「閉ざされているんだ。正しき王として君臨する以外の道を」
ウルスラ・ミック・ベニ:4年前、この場所で。リクスちゃんと一緒に、アカネ先輩を看取った時。
ウルスラ・ミック・ベニ:どうしようもなく縛られていたのだと分かる。彼女を支える従者として、死の恐怖を取り掃おうと振舞った。
ウルスラ・ミック・ベニ:馬鹿な行いだったんだ。間違っていた。本当は……
ウルスラ・ミック・ベニ:泣き叫んで、縋りついて、助けを求める声を上げるべきだったんだ。一人の子供として。
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクは嫌だ。天沼さんや、みんなが……昔と同じように怯えて暮らすのも」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ルキアを含めた円卓の王たちが、自分で選んだのだとしても、別の可能性から目を背けて生きていくのも」
ウルスラ・ミック・ベニ:夜空を、蒼白き大十字冠を見上げて想う。決闘の時、彼女にもっと力強く挑めたならば。
ウルスラ・ミック・ベニ:冠が形を変えただろうか。ボクという敵を認め、彼女にも味方二重冠が駆け付けただろうか。
ウルスラ・ミック・ベニ:「300人と1人の死の意味が、キングダムは変わりませんでしたじゃイヤなんだ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「だからまた、彼女に会いに行くよ。今度はもう少し経験を積んでからね」
ウルスラ・ミック・ベニ:にかりと笑い返すその顔は、キミが一番見慣れた表情。
籟ミズキ:「ええ。あなたがそう望んだのなら」傷だらけのほほえみを返す。
籟ミズキ:「誰よりも無分別に、引きずり出して差し上げるとよいでしょう」
籟ミズキ:「この都市を作った誰かの意図の及ばぬ場所まで。誰も彼も。至上王ルキア・ティベリアでさえ」
籟ミズキ:「悪い意味で引き返せない道とか、取り返しのつかない間違いだとか。そんなものはないと、私の尊敬する方も仰っています」
籟ミズキ:「台無しにしてやるのがいい。全部ね」
ウルスラ・ミック・ベニ:「へへ、言い方が悪いな~気に入った」
ウルスラ・ミック・ベニ:「今後は無礼公デューク・ミスルールとでも名乗ってやろうか……で、それ!」我が意を得たりとびしっと指さし。
ウルスラ・ミック・ベニ:「一個お願いがあるんだよね、ミズちゃんにしか頼れないやつ」
籟ミズキ:「ウルスラさんにそう言われてしまっては聞かないわけにはまいりません」
ウルスラ・ミック・ベニ:す、と声と顔を作って。星空に手を差し出して。
ウルスラ・ミック・ベニ:「『貴女の前には──実は無限の可能性があります』」
ウルスラ・ミック・ベニ:「『今、信じるのは難しいかもしれませんが』」
ウルスラ・ミック・ベニ:「『ただ存在するだけで。本当の意味での。きっと何者にもなれる』」
籟ミズキ:「はにゃっ……なんですか急に、再放送を」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクもすっかり好きな言葉になったのさ」
ウルスラ・ミック・ベニ:「紹介して欲しいんだ、ミズちゃんが出逢った、大人の人」
籟ミズキ:「ええ……。それは仕方のないことです。いい言葉ですからね!」
籟ミズキ:「……!」
籟ミズキ:それを聞いて、何よりの名案だと言わんばかりに頷く。
籟ミズキ:「ええ。そう致しましょう。ミズキの紹介だといえば取り次いでくださるはずです」
籟ミズキ:「ウルスラさんの旅路において。次に向かうべきはセントラル。セイクリッドピラーは職員室」
籟ミズキ:「機動法廷"星室庁スターチェンバー"」
ウルスラ・ミック・ベニ:「ボクの事を話して……政治犯の身でも許されるなら」
ウルスラ・ミック・ベニ:「──教育実習生になる」
ウルスラ・ミック・ベニ:勇者の仕事とは、困ってる人を助けることだ。ボクが知る限り、一番困った生徒はルキアで。
ウルスラ・ミック・ベニ:「先生っていうのは……生徒皆の味方なんだろう?」
ウルスラ・ミック・ベニ:星を見上げて、夢を語る。見るだけじゃない、叶える夢。目の前に開かれた可能性。
ウルスラ・ミック・ベニ:そして思い出し、呟く。円卓の代表者として先輩が用いた、道を切り開く覇鍵解錠おまじない
ウルスラ・ミック・ベニ:「目指せ、勇者の道筋グランド・クエスト


◆Ending◆籟ミズキ/????

メサイア学園


GM:セントラルへと旅立ったウルスラ達は、メサイア学園を通り抜ける形でルートを選択した。
GM:少なくともここならば、利用者の学籍や犯罪歴を問わない宿はいくらでも見つかる。
GM:キングダムを出発した時刻からして既に夜更けだった。一旦朝まで眠りにつくとしても、せいぜい4時間程度の休息だろう。
GM:翌朝にはすぐに出発しなければならない。窓の外ではメサイア特有の猥雑なネオン光が瞬いているが、ブラインドを閉めればとりあえず支障はなかった。
GM:籟ミズキは、狭い部屋に無理矢理に詰め込まれたような二つのベッドの片方で眠りにつき……
GM:……そして目覚めた。日の出には1時間以上早い、深夜である。
籟ミズキ:ぱちりと目を開く。仙道としての才はないが。
籟ミズキ:身に宿す龍が気脈の乱れを伝えている。彼女が縮地神功で現れる時のものだ。
籟ミズキ:いかにして場所を察知したのか疑問に思うこともなく窓を開け、屋根へ上がる。果たして──
任アルル:──ぬるい夜風に瑠璃の髪を遊ばせて、薄衣姿の娘が淑やかに宙に座している。
籟ミズキ:「……」
任アルル:雲間に月。猥雑な都市の輝きに阻まれて届かぬはずのその光が、しかし彼女だけは周囲と隔てて浮かび上がらせているかのような。
籟ミズキ:「……ア」
籟ミズキ:「アルルさん~~~~!」抱きつく!
籟ミズキ:「うう……グスッ」
籟ミズキ:「どうしましょう私~~~~」
任アルル:「……真是的」呆れた声を発しながらも、抱き留めて背中を撫でてやる。
任アルル:「どうするつもりか聞きたいのはこっちです」
籟ミズキ:「ジャックさんたちは行方不明だし……リンダさんは捕まってしまうし……ウルスラさんは……ひとまず大丈夫かと思いますが」
籟ミズキ:「すみません…………」
籟ミズキ:「必要なことだったんです!」
籟ミズキ:「許してください!」
任アルル:手刀を落とす。
籟ミズキ:「ぎゃふ」
籟ミズキ:屋根が壊れないように衝撃を全て自分の体で受ける。
籟ミズキ:「わ、私……まだ結構死にかけてます!」
任アルル:「どっちの話なのでしょうね」無視。「自分か、他人か」
任アルル:「自分の方なら、これこの通り」
任アルル:己の胸元に指を差し入れ、一通の文をつまみ出す。
任アルル:「少なくとも猶予はありますけれど」
籟ミズキ:(またそこに仕舞ってる……)
籟ミズキ:「──じゃない。この文は一体」
任アルル:「見覚えはあるでしょう? あなたが書いたのですもの」
籟ミズキ:「あれ? 本当です」
籟ミズキ:「崑崙におわすニヌリさんのもとに届き、その上でアルルさんが動いた……ということでは、ない?」
籟ミズキ:「どっちの話なのかといえば、どちらを取ってもアルルさんに頼るのは図々しすぎるので、いっそ両方……あっいえ、すいません…………」
任アルル:「わたし以外は誰も読んでいません。当然未だ議題になっていませんし、知られてもいない」
任アルル:ミズキが至上王の元へ向かったと聞き、真っ先に確保せねばならないと判断したものだ。自身が物理的な距離を問題にしないこと、学区境界付近で起こした騒ぎによって“中霤填星”が事務局を空けたことは幸運だった。
任アルル:「だからあなたに関しては、好きにすると良いでしょう。わたしは残ってほしーですけど」
籟ミズキ:「アルルさん……」ひし、とその繊手をつかむ。
籟ミズキ:「すごく残りたい……すごく残りたいですし、心を砕いてくださっていること、ミズキ感涙の極みですが……!」本当に泣いている。
任アルル:「……」
籟ミズキ:「戦争は本当に嫌なので、どうやったらそれを回避できるでしょうか……」
任アルル:「…………」
任アルル:「わたしもそれを避けようとしていたのをあなたが台無しにしたんですけどね……?」
籟ミズキ:あるいは全て杞憂で、戦争など起きないのかもしれない。理屈の上ではあり得ないことだが、逃亡時のキングダムの不気味な静まりがその可能性を想起させる。
籟ミズキ:「仰る通り……です……。いささか義に悖る行為であったと反省しております」
任アルル:そっと愁いを帯びた息を吐く。
任アルル:不夜王と交わした条件について、籟ミズキに語ったことは真実の全てではない。むしろ切り抜けてもらう方が面白くなると思っていた。表向き明かした取り決めを口実に、彼女をキングダムへ留学させる計画を考慮していたからだ。
任アルル:三方良しとする算段は立っていた──尤も、不夜王には難色を示された。その懸念が正しかったと、今となっては認める他にない。
籟ミズキ:「私という戦力を必要とする何か……ここぞとばかりに義理立てできるような案件がキングダムに突如降って湧けばいいのですがね」
任アルル:「わざと言ってます?」ちょっと怖い顔をする。
籟ミズキ:「ぴゃっ……そういうわけでは……!」
任アルル:「もう……。ともかく」
任アルル:「その点はそんなに心配しなくてもいーと思います。向こうの利害に甘える形にはなるでしょうが」
籟ミズキ:「と、おっしゃいますと……?」
任アルル:「あまり実感はないかもしれませんが」
任アルル:「わたしたちって関わるだけ損だと思われているようですよ」
籟ミズキ:「それは……実はちょっと自覚的にやっております」ちょっとしか自覚していない。
籟ミズキ:「そうですね。なるほど……」
籟ミズキ:「じゃあ……ほとぼりが冷めるまで大人しくしておきますね……大人しく……あまり目の上のたんこぶにならないように……」
任アルル:「何もしないと落ち着かないなら、何かキングダムのご機嫌を取れることを──あなたの考えでさせるのは不安なので」
任アルル:「星室庁の人と相談でもしてやってみてはどーですか。ちょうど向かうところなのでしょう?」
籟ミズキ:がば、と顔を上げる。
籟ミズキ:「すばらしい名案です」
籟ミズキ:「やっぱり持つべきものは頼りになる友ですね。いささか頼りすぎ、迷惑をかけすぎたきらいがありますが」
籟ミズキ:「私からも何かできることが……そうだ」
任アルル:「なんでしょう」手櫛でミズキの髪を梳いている。
籟ミズキ:心地良さそうに身じろぎしながら。
籟ミズキ:「キングダム円卓七王のうち、四人と交戦致しました……誇るべきことではありませんが」
籟ミズキ:「興味がお有りではありませんか? 私に分かることでしたら話しましょう、いささか理論的でなく、とりとめのない語り口となることは、ご寛恕いただきたく存じますが──」
任アルル:「それは確かに気にはなりますけど」白い指の先を唇に宛がって。「やめておきましょう」
籟ミズキ:「んっ……」
任アルル:「円卓と事を構える気はないですし。止むを得ずそうなってしまうのなら、それはそれで、まっさらな状態で向かい合う方が楽しそーですし」
任アルル:「なので……そーですね。何かしてくれると言うなら、一つだけ」
籟ミズキ:「はい。何でしょう……?」
任アルル:赤い瞳で、じ、と見据える。
任アルル:「もし次に同じことをやる時は」
任アルル:悪戯を持ち掛けるように微笑んだ顔。少なくともその形をしている。
任アルル:「わたしも連れていってくれますか?」
籟ミズキ:呆気に撮られたように目を見開いて。そう。こういう人なのだ。
籟ミズキ:「はい。その時は確実に」
籟ミズキ:ウルスラ・ミック・ベニをめぐる冒険は、薄氷の勝利と言えるだろう。
籟ミズキ:嘴子原シェイルをめぐる冒険がどうなったのかは分からない。きっとかろうじて逃げ延びていてくれと願うばかりだ。
籟ミズキ:一方で、完全な勝利には程遠いものだというのは痛感する限り。全てを使い果たして、ただひとつ絶対に得なければならないものをなんとか手にした。
籟ミズキ:初めから任アルルを巻き込んでいればよかったというのは、なるほど正しいことのように思えた。
籟ミズキ:「いつかご用意しましょう」
籟ミズキ:「あなたの胸を踊らせる戦いを……そういえば」
籟ミズキ:何かを言いかけて、恥ずかしそうに口ごもる。
任アルル:「きっとですよ」笑声を零す。目の前の彼女があくまで立ち塞がると決めた時のそれによく似た。「はい?」
任アルル:「なんですか。言ってください」
籟ミズキ:「あの……アルルさんとぶつかった、あの時の私」
籟ミズキ:「どうでしたか…………?」尊敬する武の先達からの評価を気にするような、怯えるような。
任アルル:「ああ。さて」
任アルル:「なんと言ってあげましょう。この流れで素直に褒めるのも口惜しいですね?」
籟ミズキ:「じゃっじゃあ今度でいいです!」
籟ミズキ:「こわいので!」
任アルル:「あらあら」笑う。「ではまた今度」
任アルル:「下にいる子以外の友達については──何もしなくても知れることもあるでしょうけど」
任アルル:「わたしも気にかけておくことにします。知った上で何かしたいなら応相談ということで」間違っても自分だけで突っ走るなと言っている。
籟ミズキ:「気をつけます!」
籟ミズキ:歯切れよく言い切って、中国式の礼をする。
任アルル:「よろしい」頭を撫でる。
任アルル:「あとは大丈夫?」
籟ミズキ:「はい、ありがとうございます。お世話になりました」
籟ミズキ:「これからも、きっとお世話になると思います」
籟ミズキ:「ではなく、なれるよう励みます」
籟ミズキ:「それではっ」
任アルル:頷く。
籟ミズキ:夜が明ける刻限が迫っている。
籟ミズキ:屋上のアルルへと別れを告げ、部屋に戻っていった。
任アルル:緩く手を振ってそれを見送る。
任アルル:(──思い上がりだったのでしょうね)
任アルル:(凡夫が。天才鬼才を御そうなどと)
任アルル:いかに安全であろうとも、溜まっただけの水を引き込むことはできない。故に人は流れのために路を作る。
任アルル:けれど一たび嵐が巻き起これば、それはあまりに容易く破壊されてしまう。
任アルル:「……どうだったかなんて。本当、無邪気に訊いてくれるんですから」
任アルル:「いつの間にか、あなたはわたしより、ずっと強くなってしまった」
任アルル:「今度はこちらが、追いかけますからね」
任アルル:ぽつりと呟いただけの言葉でも、彼女の耳には届いているかもしれない。そうであろうとなかろうと構わない。聞かせるべき相手は自分だ。刻み込むための。
任アルル:不意に吹いた風に溶けるようにして、屋上から姿を消す。


◆Ending◆九社都牙莉亜




ジェネシスインダストリアルアカデミー 生徒会本部『ヘッドクオーターズ』


GM:カクタスヒルズハイスクール残党が、キングダム連合学院を襲撃した。事件は速やかに鎮圧されており、市民への被害はごく軽微であったとされる。
GM:それ以上の情報は強力に統制されている。一般生徒の間ではノヴァリスで日々発生している暴動と同じレベルの事件として扱われ、また忘れられていくだろう。
GM:ジェネシスの生徒会長である九社都牙莉亜とは、完全に無関係の事件だった。
GM:たとえ彼女がその場にいた、、、、、、かのように事件の実情の全てを熟知しており、キングダムの機密の一端すら掴んでいるのだとしても。
GM:目下のところ、生徒達の関心は全生徒の卒業中止と、メサイア議長アトラ・アーリーバードが結成した新組織『同窓会』に集中しているようだ。
GMこの事件に関しても、総務会計監査局局長である誓願寺レアが、欠落のない情報をもたらしてくれることだろう。
GM:ありとあらゆる情報を踏まえて、今後の戦略を問う必要がある――そのための『オフィサー』だ。
GM:よってこの日、九社都牙莉亜は幹部役員を招集した。意見を募るべき時だ。
"会長"九蛇都 牙莉亜:「ふむ」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「後は”本部長”と”センター長”か」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「彼女たちの予定はどうだったかな?アシュリー」
”会長秘書”A・A・アレクサンドラ:「”本部長”はんはいつものお仕事、”センター長”はんは……おおよそ30分ほど遅れてきはるはずですねえ」
"会長"九蛇都 牙莉亜:自分の側に立つ少女。
"会長"九蛇都 牙莉亜:会長専属秘書の返答は簡潔で的確だ。
"会長"九蛇都 牙莉亜:会議の主であるジェネシスインダストリアアカデミー会長、九蛇都 牙莉亜は微笑む。
"会長"九蛇都 牙莉亜:「では、始めよう」
"会長"九蛇都 牙莉亜:会議室に居る者、またはオンラインで参加する者。
"会長"九蛇都 牙莉亜:それぞれの手元に二つのレポートのデータが表示される。
"会長"九蛇都 牙莉亜:一つは”誓願寺レポート”。
"会長"九蛇都 牙莉亜:もう一つは”Jレポート”。
"会長"九蛇都 牙莉亜:直近の大きな事件の顛末が報告されている。
"会長"九蛇都 牙莉亜:「概ね、読んでもらっているだろうが」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「まずは、君たちの感想を聞きたいね」
“FP”石見 銀猫:「これは……」
“FP”石見 銀猫:「昨今の事件の顛末、ですか」
“FP”石見 銀猫:そう言いながら小柄な金髪の少女はレポートのデータを電脳に直接流し込む。
"会長"九蛇都 牙莉亜:「我々はあまりにも多くの敵と相対する事になった」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「学区間の争いに加え外部勢力もだ」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「イースターエッグ争奪戦。キングダム、メサイア、同窓会への対処」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「星徒、ノドス、国連などなど」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「争いの種は尽きない所だが」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「これらをどう”利用”するかが君たちの本領だろう?」
“FP”石見 銀猫:我が意を得たり、と頷く。
"会長"九蛇都 牙莉亜:ファイナンシャルプランナー。
"会長"九蛇都 牙莉亜:予算外の資金を融資する部門の責任者。
"会長"九蛇都 牙莉亜:金を借りてでも成しえる事業というものは。
"会長"九蛇都 牙莉亜:必ず存在し。
"会長"九蛇都 牙莉亜:それこそが新たな革新を生むことは自明である。
"会長"九蛇都 牙莉亜:「岩見、何か意見があるか?」
“FP”石見 銀猫:「はい」
“FP”石見 銀猫:この時、彼女がやっと“らしい”顔をした。
“FP”石見 銀猫:「正直なことを言えば楽しみですわ。人の欲望は天井知らず、人々の夢がガチャガチャと騒がしくなればなるほど、私の仕事は忙しくなるというもの」
“FP”石見 銀猫:「ファイナンシャルプランナーとしては、皆さんが明日を夢見る今は、まさしく掻き入れ時」
“FP”石見 銀猫:「今こそ大胆に打って出て、私が生み出す無限の財貨で、ファイナンシャルプランナー本来のお仕事を――そして」
“FP”石見 銀猫:「このジェネシスが学園への支配力を強化する行動が可能になるか、と」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「なるほど」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「金融部門ではメサイアが一歩先んじてはいるが」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「ジェネシス以外へも融資を行うつもりかな?」
“FP”石見 銀猫:「ええ、今こそ」
“FP”石見 銀猫:「夢に貴賤はありませんもの」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「学区外への融資を許可する。ただし最初は甘く、そして回収は的確に行うように」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「無法な取り立てではなく、しっかりと手綱を握れ」
“所長”メリー・ブラックマン:無言でこくこく頷きながら、上方から石見さんのつむじをじっ……と見つめている。
“FP”石見 銀猫:「ありがとうございます! 必ずや輝く成果をご覧に入れましょう!」
“FP”石見 銀猫:まさに上機嫌、という感じでピコピコとアホ毛が揺れた。
"会長"九蛇都 牙莉亜:「ジェネシス総合経営研究所の意見を聞きたいね」
"会長"九蛇都 牙莉亜:経営コンサルタント。
"会長"九蛇都 牙莉亜:あらゆる経済活動において。
"会長"九蛇都 牙莉亜:外部からの総合的視点は常に必要とされる。
"会長"九蛇都 牙莉亜:それぞれの強みである専門分野を。
"会長"九蛇都 牙莉亜:更に活かす強みに変える。
"会長"九蛇都 牙莉亜:別の立場の考えを持ち込む。
"会長"九蛇都 牙莉亜:それが経営コンサルタントの仕事である。
“所長”メリー・ブラックマン:「はい」
“所長”メリー・ブラックマン:会長に応え、すっと音もなく立ち上がる黒髪の女。
“所長”メリー・ブラックマン:目を引く長身にすらりと伸びた背筋。仕立ての良いスーツに身を包み、その印象はよく研がれた鉛筆を彷彿とさせる。
“所長”メリー・ブラックマン:「まず概略をお送りしましたので、皆さん軽く目を通して頂ければ。詳細についても別途送信致します」
“所長”メリー・ブラックマン:全員の端末に、会議用に見やすくまとめられた資料と、容量の大きい詳細なデータとが送られてくる。
“所長”メリー・ブラックマン:「総合経営研究所ではさしあたり、『卒業式典』関連企業の予算をイースターエッグ捜索及び最高生徒会選挙等に充てる予算案を作成致しました」
“所長”メリー・ブラックマン:「あまりに不確定要素が多すぎるため、中長期的予想は敢えて用意しておりませんが──」
“所長”メリー・ブラックマン:「『同窓会』及び残留生徒、また『卒業式典』の中止による経済効果は大きく」
“所長”メリー・ブラックマン:「現在は様々な混乱により市場が荒れておりますが、今後は極めて早期に増収が見込めます」データ上の予想グラフを示しながら
“所長”メリー・ブラックマン:「それから──」
“所長”メリー・ブラックマン:隣の席の少女に目を向ける。
“所長”メリー・ブラックマン:「誓願寺局長」
“局長”誓願寺レア:「……うん?」
“所長”メリー・ブラックマン:「胸を揉ませて頂いても宜しいでしょうか?」
“局長”誓願寺レア:「やだ」
“所長”メリー・ブラックマン:「何故でしょうか?」
“局長”誓願寺レア:「私が説明を求められる側なの」
“所長”メリー・ブラックマン:「はい。理由をお教えいただいてもよろしいでしょうか?」
“FP”石見 銀猫:(エッチなことしてる……)
"会長"九蛇都 牙莉亜:ニヤニヤとやり取りを見ている。
“所長”メリー・ブラックマン:「何かしらの対価が必要ならば、金銭・証券・資産的にはご相談に応じられると思います。それとも場所を変えた方がよろしいでしょうか?」
“局長”誓願寺レア:「……とにかく後にしてもらえる?」
“所長”メリー・ブラックマン:「分かりました。それではまた後でご相談致しましょう」
“所長”メリー・ブラックマン:怜悧な表情で頷き、「以上です」席に着く。
“局長”誓願寺レア:ホッとしている。
“室長”綾城セイナ:「議事には残ります。発言にはお気をつけくださいませ、ブラックマン所長」
“室長”綾城セイナ:控えめに、柔らかな笑みを浮かべたままたしなめる。
“所長”メリー・ブラックマン:「はい。承知しております」承知している。
“局長”誓願寺レア:「こっちが残るの困る……」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「フフ、ええやろ。むしろ」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「何故?ではなくいくら払う?と返しても良かったんやない?」
“所長”メリー・ブラックマン:「会長……」流石だ……という顔
"会長"九蛇都 牙莉亜:「さて、確かに」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「卒業するはずだった生徒の」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「行動、そして同窓会」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「唐突に開示された情報に戸惑い、行動を決定できない子も多いだろう」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「個人だけじゃない」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「所属や方針に迷う部活や学区も存在する」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「そういった所へ介入できるね?」
“所長”メリー・ブラックマン:「はい、既に着手しております」頷く
“所長”メリー・ブラックマン:「会長の仰る通り、方針を定められない生徒が多く、経過は極めて順調です」
“所長”メリー・ブラックマン:「収入のみならず、潜在的な票田としても活用の目があるかと」
“所長”メリー・ブラックマン:会長を真っ直ぐ見つめるふりをして首筋のあたりに視線を注いでいる。
"会長"九蛇都 牙莉亜:「良いだろう、好きに動いてみせてくれ」
“局長”誓願寺レア:横目で呆れたように見ている。
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「ブラックマン所長の報告について、広報メディア戦略課から少々補足を」凛とした声が響く。
"会長"九蛇都 牙莉亜:広報メディア戦略課。
"会長"九蛇都 牙莉亜:経済活動とは。
"会長"九蛇都 牙莉亜:ただ実益ある行動を行うだけでは割り切れない部分がある。
"会長"九蛇都 牙莉亜:イメージ。
"会長"九蛇都 牙莉亜:風評。
"会長"九蛇都 牙莉亜:そういったものが経済活動を大きく左右する。
"会長"九蛇都 牙莉亜:報道が事実を伝えるのに対して。
"会長"九蛇都 牙莉亜:メディアが伝えるのは必ずしも真実である必要はない。
"会長"九蛇都 牙莉亜:人の心を動かすのは事実と耳障りの良い虚構である。
"会長"九蛇都 牙莉亜:ジェネシスの情報を一手に担うとはそういう事だ。
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「本校、姉妹校含むジェネシスの全生徒に対して、アンケートを実施しました。同窓会への合流についてです」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:妙にカワイイ感じの見出しが付けられた円グラフが、幾つも並んでディスプレイに表示されている。
"会長"九蛇都 牙莉亜:「かわいいな」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「ありがとうございます」資料作成は部下に一任している。
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「ご覧の通り、ジェネシスが提供するカリキュラムを修了した後、同窓会への合流を望む生徒は全体の20%程となっております」
“所長”メリー・ブラックマン:「かなりの数字ですね」
“所長”メリー・ブラックマン:背筋はしゃんと伸ばしたまま、首だけあからさまに動かし、無表情でアルバさんの胸元を凝視している。
“局長”誓願寺レア:「少ないよね」
“局長”誓願寺レア:「いい所なのに」
“FP”石見 銀猫:(えっちな目で見てる……!)
"会長"九蛇都 牙莉亜:「仕方ない部分はあるだろうね」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「動揺させるには十分すぎるインパクトだったし」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「それを率先して公開したという点は」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「状況の主導権を握る意思の如何にかかわらず」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「事態の方向性を生み出した」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「行動力は大したものだよ」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:小さく頷いて「私を含め本来卒業する筈だった生徒の下へは、既にアーリーバード三重偉大議長の檄文が添えられた招待状が届いております」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「私は残るつもりでいますが、多くの生徒は回答を保留している状況です」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「先程の誓願寺局長とブラックマン所長の所感は、どちらも見方によっては妥当と言えるでしょう」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「同窓会からしてみれば一人でも多く卒業生を取り込みたいですし、ジェネシスからすれば多くの機密と研究成果を抱えた最上級生の放出は痛手です」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「同窓会の評価が定まるのはこれからの行動次第か」
“FP”石見 銀猫:「そのあたりの話を聞くと……あっちがわに人やモノを潜り込ませて様子が分かったら面白いんですけどねえ」
“FP”石見 銀猫:「向こうもまだカツカツでしょうし」
“局長”誓願寺レア:「お金は潜らせてるよ」
“局長”誓願寺レア:「向こうとはコネクションを結んだもの」
“FP”石見 銀猫:「さっすがぁ! じゃあヨシ、ですわね」
“所長”メリー・ブラックマン:(アトラ・アーリーバード……)鼠径部のあたりを思い描いている
"会長"九蛇都 牙莉亜:「檄文とは古風だが、アトラの人柄には合う」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「イメージ戦略では一歩先をいかれたな」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「はい。流石は一介のギャングからメサイアを掌握した、ノヴァリス屈指の扇動家と言えるでしょう。恐るべき手腕です」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「金とコネクション」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「それらを使って覆せるかい?」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「既に手は打っています」表情を崩さずに頷く。
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「先程のグラフは、あくまで最高生徒会からの公式発表があった直後のものです」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「幸いとして、"イースターエッグ"の探索を煽るキャンペーンは、あちらの主導で大々的に打ち出されています」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「星徒を始めとする不安要素を一般生徒に伏せた上で、より前向きなヴィジョンを喧伝し」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「多くの生徒の目を、エッグの探索と最高生徒会長の選出に向けさせる。これ自体は文句の付けようのない方針と言えるでしょう」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「ですので、我々はそれに乗っかるだけで良い」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「総合経営研究所、営業本部とも連携し、同窓会に所属するよりもジェネシスに残った方が」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「イースターエッグの発見にはより有利になる。そういった世論を形成することは可能です」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「勿論、有効と言えるのはジェネシスの内部に限られるでしょうが……」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「それでも、最上級生の流出は5%弱まで抑制できるかと」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「十分だ」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「すべての動きを統制する事はできないが」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「他校よりも流出数が少ないという事実も武器になる」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「そのまま進めてくれ」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「承知しました」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「部下達も腕が鳴るでしょう。これまで以上に決を頂く企画が増えるかと予想されますが、ご容赦ください」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「広報課には今やってもらう仕事が多いからね」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「円卓の王が突破され反乱の手が至上王にも届いた、などという噂話は」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「キングダムの恐怖を抑制し、内外の反発の機運を高める良い機会だ」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「上手く使ってくれ」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「有り難く使わせていただきます」凍ったような容貌の端に含み笑いを浮かべて
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「円卓は"新聞王"に諸王の筆頭としての位を与えてはいますが、それでも新聞部の活動を完全に掌握できてはいません」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「学内では争うことも多い相手ですが、今回ばかりは大いに協力することになるでしょう」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「確かに」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「新聞部としては”事実”は無視できない」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「協力できる部分はあるね」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「侮れない相手だが、アルバなら問題ないだろう」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「私の全責任をもって、ご期待に応えます」仕事は部下に一任するつもりだ。
“係長”種崎ナナカ:『じゃ、アルバちゃんの次だから”外”の話をしたほうがいいかな? ガリアちゃん』 この場に設置されている通信端末から子供らしいあどけない声がする。
"会長"九蛇都 牙莉亜:「種崎か、構わない」
"会長"九蛇都 牙莉亜:イメージ。
"会長"九蛇都 牙莉亜:企業にとってイメージ戦略は重要であるが。
"会長"九蛇都 牙莉亜:どうしてもそれとは相容れない活動が存在する。
"会長"九蛇都 牙莉亜:より効果的に、より早く。
"会長"九蛇都 牙莉亜:物事を動かすとき、社会の規範やルールのギリギリを攻め。
"会長"九蛇都 牙莉亜:一歩を踏み越える時。
"会長"九蛇都 牙莉亜:それは密やかに行われなければならない。
"会長"九蛇都 牙莉亜:資材部調達課13係。
"会長"九蛇都 牙莉亜:公式に存在するが特に活動らしい活動を行わない閑職部署。
"会長"九蛇都 牙莉亜:だがイマジナリーセクション13という名は。
"会長"九蛇都 牙莉亜:噂として囁かれることはあるだろう。
"会長"九蛇都 牙莉亜:対外工作や外部への武器供与など。
"会長"九蛇都 牙莉亜:非合法企業活動を行うのが彼女が統括する部門である。
“係長”種崎ナナカ:『まず前任の引継ぎ事業は全部完了、いつでも出荷可能だよ』
“係長”種崎ナナカ:『次はどのタイミングで使うかって手札の切り方と、追加計画ドローの方向性次第』
“係長”種崎ナナカ:通信端末に画像が表示されては次々とスライドしていく。
“係長”種崎ナナカ:それらはジェネシスインダストリアカデミーが開発した兵器であるがその危険性故に凍結されたものや、
“係長”種崎ナナカ:テスト段階で不備が発覚して開発計画が頓挫した欠陥兵器ばかりだ。
“係長”種崎ナナカ:当然ながらそれらは特許庁に認められていない、決して流通することのない兵器だ。
“係長”種崎ナナカ:だからこそ、それが流出したとしてもジェネシス産だとは外部の組織は気付くことはないだろう。
“係長”種崎ナナカ:『レポートにあったけどいろんなところが騒がしくなってるじゃん! わたしはすっごく楽しみなんだけど~』
"会長"九蛇都 牙莉亜:「そうだね」
“所長”メリー・ブラックマン:真剣な顔で静聴。聴覚に意識を集中させて声紋を鼓膜に刻み込み、後の脳内での再生を容易にせんとしている。
"会長"九蛇都 牙莉亜:「今回、キングダムに撒いた種は十分に芽吹いた」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「残念ながら刈り取られてしまったが」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「何故、最初にキングダムを標的にしたかわかるかい?」
“係長”種崎ナナカ:『そうだね~、まず思いつく事としては……”全然変わってない”からかな?』
“係長”種崎ナナカ:『いろんなところであちこち大きいこと起こってるし、そういう中で変わらないのって』
“係長”種崎ナナカ:『わたしは無理だからね~』
"会長"九蛇都 牙莉亜:「そうだね、変化をしていない相手はシミュレーションの相手としてやりやすいのもある」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「それと、もう一つ」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「キングダムには”同じ手”は二度と通用しないからだよ」
“係長”種崎ナナカ:『はは~、なるほどね!』
"会長"九蛇都 牙莉亜:「他の学区でやった後では対策を取られてしまうからね」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「最大の効果を発揮するのは初手が一番だ」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「あそこの第二席は中々厄介だ」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「だけれど逆に」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「キングダムに通じた手は」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「他の学区には十分に効果的だろう」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「できるかな?種崎」
“係長”種崎ナナカ:『オッケー! というかガリアちゃんのそれを待ってたんだよね~!』
“係長”種崎ナナカ:『既にメサイアには相当数”出荷”準備が完了してる』
“係長”種崎ナナカ:『あとはあの馬鹿達に奪わせるなりなんなりして渡せばいいし……それに』
“係長”種崎ナナカ:『取り締まる奴らトランペッターは弱体化してるもん、ラクショーだよ!』
“係長”種崎ナナカ:『あのカリスマ解良イノリはこっちとしてもやりづらかったからさ~、絶対に近いうちにゴタゴタが起こるし』
"会長"九蛇都 牙莉亜:「メサイアという校風で治安を維持してきた彼女たちを侮ってはいけないけれど」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「君の気風は流れに乗っている」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「思う存分やるといい」
“係長”種崎ナナカ:『やった~!!』
“係長”種崎ナナカ:『えへへ~、絶対に楽しくするからさ。ちゃんと見ててよね!』
"会長"九蛇都 牙莉亜:「期待しているよ」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「お祭りは派手な方が良い」
“係長”種崎ナナカ:『分かった! すっごく派手に、でっかいお祭りにするって約束するよ!』
“長官”エニュオ・デュカキス:「──それでは。よろしいでしょうか、会長」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「良いよ、発言してくれエニュオ」
"会長"九蛇都 牙莉亜:製品開発特許庁。
"会長"九蛇都 牙莉亜:ジェネシスで生み出される武器を始めとした製品は。
"会長"九蛇都 牙莉亜:この部署を通す事で商品として認められる。
"会長"九蛇都 牙莉亜:ジェネシス製品という品質の保証は。
"会長"九蛇都 牙莉亜:今やノヴァリス内でも高い地位を得ている。
"会長"九蛇都 牙莉亜:価格、性能、扱いやすさ。
"会長"九蛇都 牙莉亜:それぞれに特化した商品や。
"会長"九蛇都 牙莉亜:品質を追求したハイエンド商品。
"会長"九蛇都 牙莉亜:ブランドの価値を維持するためには。
"会長"九蛇都 牙莉亜:それらを適切に評価する必要がある。
"会長"九蛇都 牙莉亜:開発部、営業部などそれぞれからの意見も。
"会長"九蛇都 牙莉亜:製品開発特許庁が認めなければ商品として成立はしないのだ。
“長官”エニュオ・デュカキス:「まず種﨑係長のご説明通り、作戦実行に必要な供給は問題なく完了しています」
“長官”エニュオ・デュカキス:グレースーツにリムレスのグラス。頭上に浮かぶ二重円と球体の冠は、無数の杭が突き立てられ動きを止めている
“所長”メリー・ブラックマン:会議を妨げぬよう静かに椅子を移動させ、エニュオさんの真後ろに座って髪とサイバネの香りのマリアージュを享受している。
“長官”エニュオ・デュカキス:背面の気配に異論はあるが。いつものこと、と思考を中断させ再起動
“長官”エニュオ・デュカキス:「生産課の報告においても現在進行中の工程にも問題はありません。ただ」
“長官”エニュオ・デュカキス:「やはり、影響がゼロというわけにはいかないようです」
“長官”エニュオ・デュカキス:手元の端末を操作。全体へ提示されるグラフのうち、想定目標に対して。現時点から予想される最終結果は、
“長官”エニュオ・デュカキス:「ジアフォーネ課長の対応により、最小限に抑えましたが。開発者の流出から考えられる損失は大きく」
“長官”エニュオ・デュカキス:「このまま状況が継続した場合、想定防衛戦力のプラン達成は厳しいかと」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「魅力的なニンジンが必要か」
"会長"九蛇都 牙莉亜:端末を操作する。
"会長"九蛇都 牙莉亜:「これは、Jレポートに記載されている。円卓の王の戦闘データだ」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「海賊王の船舶のデータも一部解析に成功している」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「これを開発部に回す」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「開発研究者にとって十分に魅力的な素材だろう?」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「これらのデータによる開発には予算を多めにつけよう」
“長官”エニュオ・デュカキス:「ありがとうございます、会長」
“長官”エニュオ・デュカキス:データをすぐさまに自らのプラント制御システムへ転送
“長官”エニュオ・デュカキス:「……こちらのデータと。加えて、“保留中”のプランを重ねれば。修正は可能かと」
“長官”エニュオ・デュカキス:「ここからは事前の申請にはない連絡となりますが、続けてもよろしいでしょうか?」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「構わない」
“長官”エニュオ・デュカキス:「ありがとうございます」
“長官”エニュオ・デュカキス:「──”カルヴァリア・タウミエル”"セレブロ・オギエル"」
“長官”エニュオ・デュカキス:「両“機神”の技術解析が完了しました」
“FP”石見 銀猫:それを聞いて目を大きく開く。
“係長”種崎ナナカ:『え~!? ほんと!?』
“所長”メリー・ブラックマン:「む……」思わずすぐ耳元で声を発する「本当ですか?」
“室長”綾城セイナ:「朗報ですね」
“局長”誓願寺レア:「うちが特許を押さえられるのはいいね。ノドスは出願できないもの」
“FP”石見 銀猫:「私のフェニックスの武装が増えるわね!」
”会長秘書”A・A・アレクサンドラ:口元を隠して微笑んでいる。
“係長”種崎ナナカ:『ギンコちゃん! わたしが先だかんね!』
“FP”石見 銀猫:「ふっふっふ、良いでしょう良いでしょう。譲ります。ナナカちゃんに譲ります、お姉ちゃんなので」
“係長”種崎ナナカ:『やった~! ギンコちゃん好き~!』
“長官”エニュオ・デュカキス:「……」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「どうかしたのかい?エニュオ」
“長官”エニュオ・デュカキス:「申し訳ありません。冷や水をかけることになりますが、続けます」
“室長”綾城セイナ:「お願い致します、デュカキス長官」
“FP”石見 銀猫:「ナナカちゃんの夢、叶えてくださいね」
“長官”エニュオ・デュカキス:改めてデータが表示される。ヒト型二つ、その画面に表示される多くのデータを見れば。わかるものはすぐに理解するだろう
“長官”エニュオ・デュカキス:「ご覧の通り。機神そのものに、我々の想定を超える技術そのものは多くありません」
“係長”種崎ナナカ:『どゆこと?』
“FP”石見 銀猫:「……ふぅん」
“長官”エニュオ・デュカキス:「コアとなるブラックボックスそのものは、いまだ不明ですが。……これ自体は我々でも手の届く、“枯れた技術”ということです」
“所長”メリー・ブラックマン:「最新世代機とも一線を画した機神の性能の本質は、そのブラックボックスにある……ということでしょうか?」
“FP”石見 銀猫:「とはいえ、枯れた技術の水平思考なんて言葉もあるし、組付けが良いとかではないの?」
“局長”誓願寺レア:「……セトの門」
“局長”誓願寺レア:「詳細は分からないけど、それを啓いた時に、機神の真の性能が解放される」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「レポートにもあったフレーズですね」
“FP”石見 銀猫:「…………」肩をすくめる。
“長官”エニュオ・デュカキス:「技術とは。あらゆる使用者が、正しく運用すれば想定通りの力を出すものでなくてはなりません」
“長官”エニュオ・デュカキス:「これはいわば、カタナ。あらゆるものを両断する光でもなければ、全てを焼き尽くし分解する炎でもない」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「ジェネシスの正規品としては不適格だと」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「そういうわけだな」
“局長”誓願寺レア:「特許を取るには、産業上の利用可能性を満たさない?」
“所長”メリー・ブラックマン:「残念ですね。あの性能が複製・量産可能であれば、戦闘のみならず極めて多分野での転用が可能だったでしょうに」嘆息して
“係長”種崎ナナカ:『えぇ~!? それって説明書マニュアルがないから使えないって言ってるようなもんじゃん!』
"会長"九蛇都 牙莉亜:「それならそれで構わない」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「使い所というのは性能によってではない」
“所長”メリー・ブラックマン:「デュカキス長官、もう少し距離を詰めて直接皮脂の香りを嗅がせて頂いても?」
“長官”エニュオ・デュカキス:「拳の味を確かめる方が早くなるかと思いますが。よろしいでしょうか」
“長官”エニュオ・デュカキス:吐息
“室長”綾城セイナ:「流石に労災は降りないかと。ご留意くださいませ、ブラックマン所長」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「我々が考えていた以上に属人性の強い兵器だったようですね。そしておそらくは、ノドスの生徒に最も最適化されていると」
“FP”石見 銀猫:「完璧で究極のワンオフスーパーロボットってことね」
“FP”石見 銀猫:「うち、リアル系なんですよねえ」
“係長”種崎ナナカ:『じゃ、いらない!! ギンコちゃんにあげる!!』
“FP”石見 銀猫:『――ッ』
“FP”石見 銀猫:頭の中に、一瞬だけ愛機の声が響く。
“FP”石見 銀猫:「そうね、もらっとくわ、ナナカちゃん」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「種崎、むしろ」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「活かすのは君の部署だ」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「データを解析したという事実があれば内容はどうでも良い」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「既存技術で再現できるなら結構な事だ」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「機神のコピーというネームバリューだけで」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「欲しがる連中はいるさ」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「特に、何か事を起こしたがっている連中の中にはね」
“係長”種崎ナナカ:『あぁ~……うん、カクタスヒルズとかってそういうところだったもんね』
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「切り札ジョーカーにはできなくとも、見せ札ブラフとしては依然価値が高いと」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「本物かどうかは戦ってみなければわからない」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「そうだね」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「だからジェネシスがデータを解析したらしいという噂は必要だが」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「商品としての価値は性能ではないからね」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「必要なモノを必要な場所にだ」
“係長”種崎ナナカ:『つまんないの! もっとハチャメチャにしようって思ってたのに!』
“係長”種崎ナナカ:『あ、じゃあさ。設計図横流しにするのはどう?』 不満そうな声が変わって楽しそうなものになる
“係長”種崎ナナカ:『わたしたちで作るより作らせたほうが効果があると思うんだよね』
“FP”石見 銀猫:「あら、お金以外の……技術でも融通してほしい方々なら沢山知ってましてよ」
“FP”石見 銀猫:「ちょうど調べてたもので」
“係長”種崎ナナカ:『やった~、ギンコちゃん後で見せてね!』
"会長"九蛇都 牙莉亜:「そうだな、このデータは売ってしまってもいい」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「好きに使え」
“長官”エニュオ・デュカキス:「了解しました。後程係長へお送りしておきます」
“係長”種崎ナナカ:『そうだ、エニュオちゃん。ちゃんと特許も取っといて! それも使うから!』
“長官”エニュオ・デュカキス:「はい。それと──石見FPとブラックマン所長へ、お願いが」
“所長”メリー・ブラックマン:「はい。何でしょうか?」背後
“FP”石見 銀猫:「あら、なにかしら」
“FP”石見 銀猫:(また所長がエッチなことしようとしてる……)
“長官”エニュオ・デュカキス:背後の彼女には直接、懐に入れていた端末を。石見FPには暗号化済の名簿らしきデータが転送される
“長官”エニュオ・デュカキス:「抜けた穴は早急に戻さねばなりません」
“長官”エニュオ・デュカキス:「今回の“機神”解析に関わった、最上級生の後を継げると見込んだ生徒の名簿です」
“長官”エニュオ・デュカキス:「価値ちからは特許庁として保証します」
“長官”エニュオ・デュカキス:「早急に引き鍛え上げて下さい」
“FP”石見 銀猫:「承知しました。彼女らもきっと、それを望んでますものね」
“所長”メリー・ブラックマン:「了解しました」名簿に目を通し「予算と人員を回せるようにしておきます。石見FP、後ほど打ち合わせをお願いします」
“長官”エニュオ・デュカキス:二人の言葉に頷きと、そして一礼を返して
“局長”誓願寺レア:「密室は避けたほうがいいよ」
“FP”石見 銀猫:「ええ、おまかせですわ。なにせ財布は天井知らず……」とまで言ってからビクリと震え、身構える。
“FP”石見 銀猫:「……風紀担当センター長に同席してもらおうかしら」
“長官”エニュオ・デュカキス:「特許庁からは以上となります」
“長官”エニュオ・デュカキス:(……物理的な支給なら離れてくれると思ったけど、当たりましたね)
"会長"九蛇都 牙莉亜:「ありがとう」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「良い仕事だったよ」
“局長”誓願寺レア:「もっと引き上げるべき人間がいるのでは?」
“所長”メリー・ブラックマン:しずしずと椅子を元の位置に戻す。
“室長”綾城セイナ:「──と、仰っしゃられますと?」
“局長”誓願寺レア:「会長。よろしいですか?」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「ああ、いいよ」
"会長"九蛇都 牙莉亜:あらゆる経済活動は。
"会長"九蛇都 牙莉亜:資金がなくては動かない。
"会長"九蛇都 牙莉亜:対外への貸付である金融部門に対し。
"会長"九蛇都 牙莉亜:内部部署の活動を回す資金を供給する部門。
"会長"九蛇都 牙莉亜:それが総務会計監査局である。
"会長"九蛇都 牙莉亜:特許庁が製品を評価するように。
"会長"九蛇都 牙莉亜:監査局が評価するのは人材であり計画であり。
"会長"九蛇都 牙莉亜:組織そのものでもある。
"会長"九蛇都 牙莉亜:成果に対しては評価を。
"会長"九蛇都 牙莉亜:成果を出せなかった者には資金の流れすら止める権限を持つ。
“局長”誓願寺レア:「会計については財務諸表の通り。監査結果については会長に個別報告済です」
“局長”誓願寺レア:「ですので。他部署への提言のみですが」
“局長”誓願寺レア:「……“Jレポートの報告者”」
“局長”誓願寺レア:「誓願寺わたしレポートと同じか、それ以上に内実に迫っています」
“局長”誓願寺レア:「オフィサーとして登用するべきかと」
“所長”メリー・ブラックマン:「誓願寺局長がそこまで仰るとは」
“所長”メリー・ブラックマン:椅子を元の位置に戻す。会議後に交渉する気でいるため、現時点では極めて神妙な顔で資料に向き合っている。
“局長”誓願寺レア:後でと言っておいてよかったなと思っている。少なくとも会議中は邪魔にならないので。
“FP”石見 銀猫:「名案ですわ!」
“FP”石見 銀猫:「これだけの仕事をなさる方を取り立てなくて何が実力主義でしょう! 望むのならばぜひぜひぜひ!」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「……」鉄面皮を崩さないまま、小刻みに震えている。
“室長”綾城セイナ:「──いかがでしょうか、九社都会長?」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「ふむ、確かに検討の余地はあるな」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「確かに、便利な人材ではあるけれど個人的に扱いづらいという点と」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「オフィサーとの関係性が薄いからこその」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「駒だからな彼女は」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「オフィサーとの関連は出来る限り薄くしておきたい」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「その方が活動範囲を広げられる」
"会長"九蛇都 牙莉亜:(くらいの説明で納得してくれると有難いねえ)
“局長”誓願寺レア:「会長が直接采配できるなら、私からはこれ以上は」
“室長”綾城セイナ:「かしこまりました」
“係長”種崎ナナカ:『へぇ~、ガリアちゃんがそこまで言う子。会ってみたいな~』
“FP”石見 銀猫:(……会長がそうまでおっしゃる方、となれば相応の理由があるか)
“所長”メリー・ブラックマン:(これでは胸は盛りすぎか……)絶世の美女を想像している
"会長"九蛇都 牙莉亜:「いや、個人的に面白い子だよ」
"会長"九蛇都 牙莉亜:ドリンクを飲む。
“FP”石見 銀猫:「会長がそうおっしゃるなら……ええ、どこかで運良く一緒に遊べることを祈るとしましょう」
“FP”石見 銀猫:(会長の持つジョーカー……強いのかしら、一人のオーヴァードとして興味深いわね)
“長官”エニュオ・デュカキス:「……大丈夫ですかジアフォーネ課長。具合でも?」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「…………いえ、お構いなく」スーツの襟を正して
”会長秘書”A・A・アレクサンドラ:「……ふふ」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「……失礼、誓願寺局長から特にないのでしたら」小さく手を挙げる。
“局長”誓願寺レア:「あるけどいいよ」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「なんだい?」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「賞与について、一つ付け加えさせて頂きたく思います」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「監査局の査定に口を挟むのは僭越とは存じていますが」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「必要なことだと思いましたので」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:そう言ってレアを見つめる。
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「もっと早く言うべきでしたが、面と向かう機会もありませんでした」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「ありがとうございます。誓願寺局長」
“局長”誓願寺レア:「そうか。あなたも卒業予定だったものね」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「ええ、局長が卒業を一年引き伸ばしてくださったお陰で」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「もう一度、文化祭をやることができます」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「部下達も喜んでおりますし、私としても、彼女はこれ以上ない価値の創出を成し遂げたのではと思いますが」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:会議に集った面々を見渡し「如何お考えですか?皆さん」
“所長”メリー・ブラックマン:「総合経営研究所所長、異議なし」
“FP”石見 銀猫:「ファイナンシャルプランナー、同意です」
“室長”綾城セイナ:「秘書室も異議はございません」
“長官”エニュオ・デュカキス:「はい。製品開発特許庁としても、異論なく」
“係長”種崎ナナカ:『わたし資材部調達課13係は異議なーし! 楽しいことはたくさんあっていいもんね!』
"会長"九蛇都 牙莉亜:「良い文化祭を期待しているよ」
“局長”誓願寺レア:「みんな……」
“局長”誓願寺レア:小さく破顔して、頭を下げる。「ありがとう」
“局長”誓願寺レア:そこには、生徒会長にすら価値を読ませぬとされた、警戒にまみれた少女の姿はなく。
“局長”誓願寺レア:周りに価値を決められた少女があるのみだった。
”会長秘書”A・A・アレクサンドラ:「ええ顔してはるやないの」と言いながら時計をちらりと見る。
“係長”種崎ナナカ:『レアちゃんのその顔、生で見たかったな~』
:ポーン
:穏やかな沈黙に、空いた座席からの端末からの通知音が響く
:現在、会議開始から29分
:ひとりでに座席の端末が展開され
猫のアバター:企業会議に似つかわしくない猫のアバター投影を開始し始めた。
猫のアバター:〈平素より、当センターのサービスをご高配いただき、まことにありがとうございます。〉
猫のアバター:平滑で一定の抑揚。機械生成の音声。
猫のアバター:〈当オブジェクトはリモート通信及びセキュリティ対応アバターモデルであり、センター所属員の著作物になります。〉
猫のアバター:〈このオブジェクトを通じた、当センターからの発言・提示物は、会長、もしくは個別に指定のあった人物の許諾がある場合を除き、模倣、引用、複製、公衆送信、送信可能化、印刷ののち貸与、印刷ののち譲渡、口述、展示、翻訳、翻案、変形、脚色、映画化、上演及び演奏、上映等を禁止致します。〉
猫のアバター:〈先述の内容に抵触する事例を確認した場合、弊センターの執行対象として認定。即座に拘束・更迭を実施致します。ご了承下さい。〉
???:猫のアバターが不規則に震え、常識的な挙動に移る。中に人が入ったことが分かるだろう。
???:「ア、アー。(―――つながった?オッケーありがとセンキュー。)」マイクから遠い声。それも変成器を通した音声であり、ノイズにしか聞こえない。
"J1149":「コホン。」「申し訳ございません。突発的な業務発生の影響で出席が遅れました。カスタマーセンター代表の"J1149"です。」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「”センター長”か、すまないね。仕事を増やしてしまって」
"センター長"『J1149』:「お気遣い痛み入ります。」
"会長"九蛇都 牙莉亜:企業活動が万人すべてに受け入れられ利益を出すとは限らない。
"会長"九蛇都 牙莉亜:その経済活動で不利益を被る人間も必ず存在する。
"会長"九蛇都 牙莉亜:また、不利益を被ったと思い込む人間も少なくはない。
"会長"九蛇都 牙莉亜:そういった不平不満は組織の内外に偏在し。
"会長"九蛇都 牙莉亜:企業活動を阻害する。
"会長"九蛇都 牙莉亜:そういった事態への対処を誤れば。
"会長"九蛇都 牙莉亜:企業イメージは損なわれ、更なる不平不満が噴出する。
"会長"九蛇都 牙莉亜:綺麗に片づけられる問題は大々的に行えるが。
"会長"九蛇都 牙莉亜:そうとも言えない問題を秘密裏に対処する。
"会長"九蛇都 牙莉亜:そういう部署は。
"会長"九蛇都 牙莉亜:誰にも知られず。
"会長"九蛇都 牙莉亜:活動を行う。
"会長"九蛇都 牙莉亜:カスタマーセンターは闇のクレーム処理部門であった。
"会長"九蛇都 牙莉亜:「こちらから工作員を送り込むという事は」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「相手からも当然送り込まれる」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「対処は、できたかな?」
"センター長"『J1149』:「そうですね、幹部の皆様方と比べ、私は弁舌が立つ方ではないと自負しておりますので。」
"センター長"『J1149』:「実物を提示する形で確認していただきましょう。」
"センター長"『J1149』:猫が小さい手を宙に振ると、全員の端末に画像が送付される。先程センターが確保した生徒の寝姿である。
"センター長"『J1149』:人相の横には2つの身分証。1つはジェネシスの生徒として、もう一つは…一つとして一致する情報の無い別の学区のもの。
"センター長"『J1149』:「現在も対象の意識レベルを昏睡状態で維持しております。」
"センター長"『J1149』:「如何致しますか?」
"センター長"『J1149』:意思決定は会長に委ねる
"センター長"『J1149』:この学区で一番の消費者カスタマーたる会長の意見を聞くための部署であるが故に。
"会長"九蛇都 牙莉亜:「そうだね」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「このまま返してやるのも悪くはないが」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「利用できるなら利用しよう」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「ジェネシスのスカウトに応じるならば」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「首輪をつけて飼ってもいいし」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「そうでないなら。情報を取った後は金でも握らせて返してやろうか」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「裏切ったかもしれないという汚名をおまけしてね」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「それほどの利用価値もなさそうな末端なら」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「エンパイアラブで働いてもらおうか」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「適切な運用は君に任せる」
"センター長"『J1149』:「承知いたしました。対象を査定用の拘束段階に移行。"少々"お時間を取らせていただきますが、24時間以内に処遇を具申させていただきます。」
“所長”メリー・ブラックマン:(……"センター長"……やはり恐ろしい……。だが、確実に……)
“所長”メリー・ブラックマン:(女……)口調や発声の抑揚、吸気呼気の配分で変成器越しの相手のスリーサイズや体温までもを脳裏に思い描く。
"センター長"『J1149』:猫が顔を撫でる。意味のないルーチンが仕込まれている。
"センター長"『J1149』:「さて。」
"センター長"『J1149』:「議事録ログは既に確認しております。会計監査局長、総合経営研究所所長の転校処置を実行される場合はご連絡下さい。予測処理時間は6分です。」
"センター長"『J1149』:「無論、会長の許諾も必要ですがね。」
"センター長"『J1149』:ジョークの類。所長の態度は幾度の会議を経て大差はない。
“局長”誓願寺レア:「並べられたくない」ムスッとしている。
"センター長"『J1149』:「失敬。」
“FP”石見 銀猫:「あらあら、センター長ったらもう」
“FP”石見 銀猫:「並べると興奮しますよ、所長が」
"センター長"『J1149』:「肝に銘じておきましょう。」
“所長”メリー・ブラックマン:「ふ……」この後に交渉するので穏やかな顔
“長官”エニュオ・デュカキス:(何故いつもそこまで自信満々になるのか……)
“FP”石見 銀猫:(エッチなことするんだ……)
"センター長"『J1149』:「もう一点」
"センター長"『J1149』:「本来ならば工作員への対応は計画通り出席オンスケで回せる予定でしたが、"どこかの部署"が供与、もしくは実験を行っていた兵器暴走のブッキングが出席遅延の原因となっております。」
“係長”種崎ナナカ:『へぇ~、それは災難だね。かわいそう~』
"センター長"『J1149』:「いやはや。一体どこのどちらの部署なのでしょうかね?SLSとHEBHAベースの蛋白質溶解ガス兵器をロクな密閉もせずに領内で転がす部署の責任者は?」
"センター長"『J1149』:こちらは完全なる当て擦りである。
"センター長"『J1149』:「万に一つ。仮に、ここにその関係者がいらっしゃるのでしたらば。」
"センター長"『J1149』:「是非とも再発防止策と除染対応者への謝罪、並びに"誠意"というものを示していただきたいものです。」
"センター長"『J1149』:猫の瞳孔は細く絞られている
“係長”種崎ナナカ:『う~ん……つまり何が言いたいの? イマイチあんたの言うことってよくわかんないんだよね~』
“係長”種崎ナナカ:『物事ははっきりと伝えることって、教わらなかったのかな』
"センター長"『J1149』:「これは身に染みる忠告、有難う御座います。」
"センター長"『J1149』:「特定の人物を指定した訳でもなく、御自らはっきりとした提言を為されるとは。」
"センター長"『J1149』:「その実、含意までもを理解為されていると解釈致します。聡明で何よりですね。」
“係長”種崎ナナカ:『だってこっち見てんじゃん、それ』
“係長”種崎ナナカ:『それで揚げ足取ってくるのダサくない?』
“室長”綾城セイナ:「………………」笑みを湛えたまま、静かに視線を会長へと送る。
“室長”綾城セイナ:『よろしいですか?』と。
"会長"九蛇都 牙莉亜:手を軽く振って『構わない』と応じる
“室長”綾城セイナ:こくり、と頷いて。
“室長”綾城セイナ:「僭越ながら、センター長、種崎係長」口を開く。
“室長”綾城セイナ:「よろしいでしょうか?」
“係長”種崎ナナカ:『なに? セイナちゃん』
"センター長"『J1149』:「室長、どうぞ。」
“室長”綾城セイナ:「ありがとうございます」嫋やかに、一礼。
“室長”綾城セイナ:そして──
“室長”綾城セイナ:「お二人のお言い分を伺いますと」
“室長”綾城セイナ:「部署ごとの連携伝達が、徹底されていなかったことが大きな要因であるかと思えます」
“室長”綾城セイナ:「それは私共秘書室の役目」
“室長”綾城セイナ:「で、あるならば。責められるべきは私共と言うこととなります」
“係長”種崎ナナカ:『え~!? セイナちゃんは全然悪くないよ~~!!』
"センター長"『J1149』:「右に同じく。秘書室の介入余地が無い突発的な事故対応です。」
“所長”メリー・ブラックマン:無言で机の下にしゃがみ込み、綾城室長の脚を舐め回すように見つめている。
“室長”綾城セイナ:「恐れ入ります、センター長、種崎係長」深々と下げた頭を上げて。
“室長”綾城セイナ:「ですがちょうど私ども秘書室からの提案が、まさにそうしたトラブルを未然に防ぐためのもとのなりますので」
“室長”綾城セイナ:「お時間を頂ければと思うのですが、如何でしょうか?」
"会長"九蛇都 牙莉亜:秘書。
"会長"九蛇都 牙莉亜:それは単に業務のサポート行う者の事を言うのではない。
"会長"九蛇都 牙莉亜:対象となる人物の仕事を把握し。
"会長"九蛇都 牙莉亜:その業務が円滑に進む様に手はずを整え。
"会長"九蛇都 牙莉亜:人間関係すら調整していく。
"会長"九蛇都 牙莉亜:業務の管理を行うのは彼女たちであると言ってもいい。
"会長"九蛇都 牙莉亜:幹部たちにもそれぞれ専属の秘書が付き。
"会長"九蛇都 牙莉亜:予算のつくプロジェクトにはフリーの秘書が数名配属されることもある。
"会長"九蛇都 牙莉亜:それを統括するのが秘書室であり。
"会長"九蛇都 牙莉亜:その長である秘書室長の業務である。
“室長”綾城セイナ:「よろしいでしょうか、九社都会長?」改めて、確認をとる。
"会長"九蛇都 牙莉亜:「任せるよ」
“室長”綾城セイナ:「ありがとうございます」一礼、そして皆へと向き直る。
“室長”綾城セイナ:新品同様に手入れされた白いスーツ。
“室長”綾城セイナ:そっけないメタルフレームの眼鏡。
“室長”綾城セイナ:清潔感を感じさせる、肩口できっちりと切りそろえられた髪。
“室長”綾城セイナ:オフィサーたちの秘書を束ねる秘書室長、“ささやかながらlittle gift”綾城セイナが改めて──
“室長”綾城セイナ:「僭越ながら」
“室長”綾城セイナ:嫋やかな所作で頭を垂れ、発言する。
“室長”綾城セイナ:「秘書室の人事を刷新させて頂きたく考えております。皆様手元の資料をごらんください」
“室長”綾城セイナ:簡潔に、それでいて要点を抑えた資料に、その詳細が記されている。
“室長”綾城セイナ:内容としてはシンプルなもの。
“室長”綾城セイナ:適切な増員と、適切な人員の入れ替え。
“室長”綾城セイナ:奇抜さも面白みもない。
“室長”綾城セイナまっとう・・・・ではあるが、平々凡々な提案。
“室長”綾城セイナ:「九社都会長の仰っしゃられる通り、今のこの混沌・・こそ、皆様が本領を発揮するに相応しいと考えております」
“室長”綾城セイナ:「で、あればこそ。私ども秘書室は皆様方の業務がより円滑に行われますよう、一層励ませて頂く所存ですが」
“室長”綾城セイナ:「各部署の状況を洗い直させて頂きましたところ、これまでの体制では難しいと判断いたしました」
“室長”綾城セイナ:そして再び静かに頭を垂れ──
“室長”綾城セイナ:「会長ならびに皆様にご了承頂けますよう、この場を借りてお願い申し上げます」
“室長”綾城セイナ:──発言を終える。
“室長”綾城セイナ:秘書室の役割とは、つまるところそう言うことだ。
“室長”綾城セイナ:不測に備え、不足に備える。
“室長”綾城セイナ:求めを察し、事前に応じる。
“室長”綾城セイナ:それらを徹底することで、上司の十の力を十一、十二へと引き上げる。
“室長”綾城セイナ:ただ、それだけのこと。
“室長”綾城セイナ:知恵と勇気とその実力で混沌の世界を踏破していくのは、
“室長”綾城セイナ:あくまでも彼女たちなのだから。
"会長"九蛇都 牙莉亜:「適切な提案だね」
“室長”綾城セイナ:「恐れ入ります」
"センター長"『J1149』:「素晴らしい。比較優位説のモデルとしてそのまま使用出来るでしょう。」
“FP”石見 銀猫:「まあ、助かりますわ!」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「いつもありがとうございます」
“係長”種崎ナナカ:『ん~、いいんじゃない? これで』 瑣末事のように言う、提案そのものよりも先程の流れを上手く断ち切られたので気持ちは切り替えられている。
“長官”エニュオ・デュカキス:(……うまいところで空気を変えた。場が整ってる)
“長官”エニュオ・デュカキス:「感謝しています、綾瀬室長」
“局長”誓願寺レア:「仲が良すぎるのも考えものだね」
”会長秘書”A・A・アレクサンドラ:「よそよそし過ぎるんよりはええんと違う?」ふふ、と微笑む
"センター長"『J1149』:「?」クビをかしげる仕草
“室長”綾城セイナ:「ありがとうございます、皆様。秘書室からは以上です」
“室長”綾城セイナ:嫋やかに、再び一礼。
“室長”綾城セイナ:そして場を整え、秘書室長はその責務を果たす。
“局長”誓願寺レア:「終わった?話を続けてもいいかな」
“室長”綾城セイナ:「お願いいたします、誓願寺局長」
“局長”誓願寺レア:「誓願寺わたしレポートについて記載外の補足が一件」
“局長”誓願寺レア:誓願寺レポートは、卒業生の留年と同窓会の成立経緯について。
“局長”誓願寺レア:当事者の立場から、イースターエッグの内実に含めてまで内容を報告したもの。
“局長”誓願寺レア:「ジェネシスにあると思われるその具体的な所在は、口頭で報告します」
“局長”誓願寺レア:「“電脳の深海、霧深きイドの底”」
"センター長"『J1149』:後方に控える電子班に、会議室周辺を電子的なスタンドアロンに切り替えてもらっている。
"センター長"『J1149』:特に介入の予測される環境管理会への牽制
“局長”誓願寺レア:「所在が、完全に私たちの管理下にある。つまり」
“局長”誓願寺レア:「他のエッグ・・・・・を探すのにリソースを割けるかと」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「…そうだね」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「最高生徒会長が誰になるかは不明だが」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「そこに影響力を強く持つのは我々でジェネシスであるべきだ」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「一部の個人に権力が集中し軍事に偏重したキングダムでも」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「有象無象の犯罪者によって統一された意思を持たないメサイアでも」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「学年が上というだけの同窓会でもない」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「最大の利益を生み出す私たちこそが影響を持つべきだ」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「その為にイースターエッグは多く確保できるにこしたことはない」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「君たちの活躍に期待する」
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「それでは、業務に励みましょう」会長の号令に姿勢を正し、胸元のバッヂに触れて宣言する。
"課長"アルバ・G・S・ジアフォーネ:「充実した学園生活のために」
“長官”エニュオ・デュカキス:「その財産を手放さぬように」同じように。オフィサーの証に触れ
“FP”石見 銀猫:「夢を追いかけられるように」オフィサーの証を高く掲げ。
“係長”種崎ナナカ:『当然、楽しむことを忘れずにねっ!』 モニターにオフィサーの証が表示される。
“室長”綾城セイナ:「かしこまりました。円滑に、滞ることなく」胸のオフィサー証に触れながら。
“局長”誓願寺レア:「私たちがあるべき居場所のために」表情を変えずに応える。
“所長”メリー・ブラックマン:「我々の、己が欲望の為に」静かに証を掲げる。
"センター長"『J1149』:「この学区一番の消費者のために」掲げるものはない。既にその人が示しているが故に。
"会長"九蛇都 牙莉亜:そうして会議は終了する。
"会長"九蛇都 牙莉亜:幹部たちが退出し。
"会長"九蛇都 牙莉亜:会議室には二人だけが残る。
"会長"九蛇都 牙莉亜:「どうだった?今回の会議は」
"会長"九蛇都 牙莉亜:傍らにたたずむ少女に尋ねる。
”会長秘書”A・A・アレクサンドラ:「今回も良かったんとちがいます?」隣に立ち続けていた褐色肌の少女が、楽しそうに答える。
"会長"九蛇都 牙莉亜:「せやろ?」楽しそうに応じる。
"会長"九蛇都 牙莉亜:「面白うなるんはこれからやし」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「ちょっと動く機会増えるけど」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「色々任せてかまへん?」
”会長秘書”A・A・アレクサンドラ:「水臭いこと言わへんの、会長はん」
”会長秘書”A・A・アレクサンドラ:「そのためにウチがいるんやからね」
"会長"九蛇都 牙莉亜:会長専属秘書。
"会長"九蛇都 牙莉亜:それはあらゆる通常業務を代行できるという意味を持つ。
"会長"九蛇都 牙莉亜:その行動を理解していなければ。
"会長"九蛇都 牙莉亜:勤まらない立場である。
"会長"九蛇都 牙莉亜:故に、楽しむという価値観を共有する間柄でなくてはならない。
"会長"九蛇都 牙莉亜:「しかし、まあ」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「場所がわかってる言うても簡単やないな」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「電脳深海ブレインは」
”会長秘書”A・A・アレクサンドラ:「ええやないですか、まだまだ開拓の余地があると思うと」
”会長秘書”A・A・アレクサンドラ:「ウチは楽しみでしゃあない」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「その水底に悪意が潜んどるかもしれへんからな」
"会長"九蛇都 牙莉亜:(マスターエポック…)
"会長"九蛇都 牙莉亜:(その残された意思は)
"会長"九蛇都 牙莉亜:(どれほどの物や)
"会長"九蛇都 牙莉亜:「まあ、ええやろ」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「面白い事には乗っていかないかんねえ」
”会長秘書”A・A・アレクサンドラ:くすり、と笑う。
"会長"九蛇都 牙莉亜:「キングダムもメサイアも同窓会にも付き合ってもろうて」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「派手な祭りにしようやないの」
”会長秘書”A・A・アレクサンドラ:「ほんまに、ええ顔しはるなぁ」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「楽しまな”損”やからねえ」
"会長"九蛇都 牙莉亜:「損はアカン。儲けていこ」
"会長"九蛇都 牙莉亜:そう言って。
"会長"九蛇都 牙莉亜:ジェネシスの会長は笑った。




『キングダムの凶日』 完



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