MD:2/『偽造工廠プトラピカ』
GM:シーンプレイヤーはスダチさん。全員登場可能です。
甘崎リンコ:でます!
甘崎リンコ:甘崎リンコの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (57 → 66)
佐陀コトノ:登場!
佐陀コトノ:50+1d10
DoubleCross : (50+1D10) → 50+1[1] → 51
甘崎リンコ:ずっと興奮している……
ユージン・マディス:45+1d10
DoubleCross : (45+1D10) → 45+4[4] → 49
足原エイコ:レッツゴー!
足原エイコ:48+1d10
DoubleCross : (48+1D10) → 48+2[2] → 50
後藤スダチ:後藤スダチの侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (43 → 44)
後藤スダチ:珪素イカサマダイスが炸裂するぜ!
GM:後藤さんはこんなに落ち着いてるのに
後藤スダチ:常識人だからね
GM:このシーンからは、実際に攻略するアトリエを選んで突入していただきます。
GM:その前に、このセッションにおけるミッションと報酬について説明しておきましょう。
甘崎リンコ:報酬!
足原エイコ:稼ぎまくるぜ!
GM:前回のシーンの最後にも貼ってある通り、このセッションには達成目標となるミッションが存在します。
GM:現在の状態はこちら。
□ミッションリザルト
★進行中【文化祭の準備を完遂させよう!】達成率(0/2)
★進行中【文化祭に出てくれるパートナーを見つけよう!】達成率(0/2)
【アトリエ訪問:ライサのアトリエ】達成率(0/1)
【アトリエ訪問:ククルのアトリエ】達成率(0/1)
【アトリエ訪問:???のアトリエ】達成率(0/1) ※現在選択不可
GM:各ミッションでは、達成することで報酬アイテムを獲得できます。
GM:それが【NEO文化祭十字コイン】です。
甘崎リンコ:NEO文化祭十字コイン!?
佐陀コトノ:NEO文化祭十字コイン
足原エイコ:NEO!?
GM:【NEO文化祭十字コイン】は、シーン終了時に専用の景品アイテムと交換できます。
GM:ちなみにアトリエ訪問では、戦闘や判定の内容によって獲得できるコインの数が変化しますので
GM:その辺りは、実際にアトリエに突入した後で説明いたします。
足原エイコ:周回はできないだろうから質が大事だぜ
GM:それでは、どんな景品があるか見てみましょう。
★コイン交換特典
NEO文化祭十字コイン×5:「銀の鍵」取得 ※新規ミッション解放
NEO文化祭十字コイン×4:NPCカード「イリス・ウィトルウィウス(強化用)」取得 ※二回まで購入可
NEO文化祭十字コイン×3:「魔導粘土」を入手
NEO文化祭十字コイン×2:「スペリオルミックスROYAL」を入手
NEO文化祭十字コイン×1:「TOPVALU水彩絵の具12色入り」を入手 ※複数購入可
GM:このようになっています。
GM:NPCカードのイリスは、今回のシーンから初期状態で配布され
GM:コインで強化カードを購入することで、効果が強化される形になります。
GM:現在の効果はこちら。
◆NPCカード:イリス・ウィトルウィウス(★☆☆)】
【アシスタント】 対象の判定ダイスを+3する。ラウンド1回。
【虹色】 ★★☆以上で開放。
【芸術の巨人】 ★★★以上で開放。
【”ミュージアム”】 アトリエのステージギミックを全て開示する(毎シーン自動発動)
後藤スダチ:とっても強い!
甘崎リンコ:ここからさらに伸びしろがあるというの……!
ユージン・マディス:ひえええ~~
佐陀コトノ:頼りになる~~
足原エイコ:まだ強化を2回も残している……!
ユージン・マディス:虹だ! 虹を出してくれイリス!
イリス・ウィトルウィウス:すくすく育ちます
後藤スダチ:かわいいねえ えらいねえ
イリス・ウィトルウィウス:えへへ
足原エイコ:大きくなったねえ
GM:景品の詳細については、実際購入する時に改めて説明します。
GM:ここまでで質問はありますか?
ユージン・マディス:できたら聞きます
佐陀コトノ:大丈夫です~
後藤スダチ:確かにコイン獲得してない段階から開示してもらっても意味ないか
後藤スダチ:稼げるだけ稼げばいいということ!
甘崎リンコ:ガッポガッポ稼ぐぜ!
GM:稼げば稼いだ分だけお得!
ユージン・マディス:まずは判定の内容とコインの獲得枚数が分からなければな
GM:特にないようなら、早速攻略するアトリエを選択していきましょう。
GM:現在選択可能なアトリエはこちらになります。
【ライサのアトリエ】……コイン担当。黄金色の小麦畑が広がる黄昏の平原。
【ククルのアトリエ】……ステージ担当。夜空に照らし出された巨大な建造物。
GM:どちらを選んでもコインの最大獲得枚数は一緒ですので、好きな方から挑戦してみましょう。
後藤スダチ:コインを稼ぐならコイン担当者に決まってるぜ!
ユージン・マディス:やっぱり最新作から行くべきかな?
後藤スダチ:ジャンプでたくさん踏みつけてコイン出させよう
甘崎リンコ:延期したという噂を聞きましたからね 締め切りに間に合うように言ってきましょうか
佐陀コトノ:コイン集めの時間だ
GM:足原さんもそれでいいかな?
足原エイコ:それでいいぜ!
GM:では満場一致でライサのアトリエに……ヒァーウィゴー!!
GM:君たちは、意を決して巨大な絵画の中へとその身を投げ出した。
GM:視界が暗転し、しばらくすると……
GM:そこは、一面の小麦畑が広がっていた。
GM:傾いた太陽の光が鈍く降り注ぎ、優しい風が小麦を揺らし、黄金色の海原の如く平原を波打たせる。
GM:長閑な雰囲気だが、小麦の穂に触れた時、ふと君たちは違和感に気づく
GM:黄金色の小麦畑……これは、比喩ではない。
GM:穂先から金色の粒子がこぼれ落ちる。この麦は正真正銘、黄金を実らせている。
足原エイコ:「ン~~~ヤッ!」着地
後藤スダチ:「アシハラ先生が時折発する奇声は一体……?」首をひねりながら着地する。
ユージン・マディス:「これが生徒ライサのアトリエか」
足原エイコ:「いや……人のアトリエ入ることなんて中々ないから……テンション上がってさ……」
甘崎リンコ:「他人のアトリエに入るのは緊張するもの。気合を入れるのも分かるわ」静かに着地。
佐陀コトノ:「こ、これがアトリエの世界……!」
足原エイコ:言われるとなんだか恥ずかしくなってきたぞ
ユージン・マディス:「これは絵……か?」
後藤スダチ:「小麦が金属でできてる!黄鉄鉱なのかな……それとも真鍮とか」
GM:周囲の風景は、微かに油絵のタッチを感じられる。絵画がそのまま動いているような印象だ。
後藤スダチ:「転んだら痛そ~」全部金だとは夢にも思っていない。
イリス・ウィトルウィウス:「皆さん、緊張するのはまだ早いですよ」
イリス・ウィトルウィウス:「ここはまだほんの入口です」
イリス・ウィトルウィウス:警戒を絶やさない表情であたりを見回す。
ユージン・マディス:「どれだけ広いんだ。これが生徒一人に一つずつあるってのか」
ユージン・マディス:穂から落ちた金属を拾って観察している。
足原エイコ:「このアトリエの主の姿は見えないねえ」
ライサ・アルヴェストロ:「───やはり来ましたか。イリス」
足原エイコ:「……噂をすれば人が来る日だなあ!」
ライサ・アルヴェストロ:まさにその時、小麦畑をかき分けて、小柄な少女が姿を表す。
佐陀コトノ:「……! もしかしてあの人が」
ライサ・アルヴェストロ:海色の巻き毛に羊の角、大きな帽子をかぶり、すまし顔で君たちを見ている。
後藤スダチ:「新文化祭記念十字コイン担当者のライサ・アルヴェストロ!」
イリス・ウィトルウィウス:「はい、このアトリエの主です」
ライサ・アルヴェストロ:「どんな連中を連れてきたかと思えば……」
ライサ・アルヴェストロ:「売れない芸人に迷惑漫画家。残りは学外の素人とは」
ライサ・アルヴェストロ:「侮られたものですね」
後藤スダチ:「むかっ、素人だって!」
佐陀コトノ:「が、学外の素人……」
足原エイコ:「漫画家は善良なのしか居ないけどねぇ!」
後藤スダチ:「そういう君はどうなの!?もう記念コイン提出の締切過ぎてるんだよ!?」
後藤スダチ:指差して言う。
甘崎リンコ:「…………真の面白さを持ちながらもその天才性から世間の評価をいまだ得られていない真のお笑い芸人として有名になっていたなんて……」
イリス・ウィトルウィウス:(凄い早口で言ってる……)
後藤スダチ:「さっさと進捗状況を見せな!私は文化祭実行監理官の後藤スダチ!責任者なんだから!」
ライサ・アルヴェストロ:「進捗が遅れていることについては、申し訳なく思っています」澄ました顔のままこともなげに言う。
ライサ・アルヴェストロ:「しかし、こちらにも譲れないクオリティというものがあります」
ライサ・アルヴェストロ:「貴方に管理者としての責任があるように、私にも製作者としての責任があるのです」
足原エイコ:「……でもそれを言い出したら」
イリス・ウィトルウィウス:「ライサはこれ言い出すと長いんですよねえ……」
ユージン・マディス:「ならば今あるものを出したらどうだ」
足原エイコ:「キリがない……クオリティを突き詰めるなんて、果てがないんだから」
ユージン・マディス:「それとも、ここに無造作に成っている黄金が"それ"なのか?」
ユージン・マディス:「というかマスターカラーズ。随分と敵視されてるようだが、全員こうなのか?」
ライサ・アルヴェストロ:「それはただの材料です。まぁ。もちろん……」
ライサ・アルヴェストロ:「"今あるもの"であれば、無尽蔵にお見せすることは出来ますが」
ライサ・アルヴェストロ:サッ、と右手を振り上げる。
GM:ゴゴゴゴゴゴゴゴ………
GM:突如地面が鳴動し、ライサの背後の小麦畑が"割れる"。
GM:そして地中から、強大な熱を発する何かがせり上がってくる。
佐陀コトノ:「!?」
後藤スダチ:「なになになに!?」
足原エイコ:「コインの演出にしては派手すぎるよ!」
GM:それは、『溶鉱炉』だ。
後藤スダチ:「なにこれ~~~!?」
佐陀コトノ:「き、綺麗な小麦畑が……」
GM:溶けた黄金が、幾筋も川のように金型へと流れ込んで行く。
ユージン・マディス:「ああ」
ユージン・マディス:「地上で材料を生成し、そのまま流し込めるわけか……」
甘崎リンコ:「コインを製作する環境は整っているというわけね」眼鏡を押し上げる。
ユージン・マディス:「合理的な構造だ」
イリス・ウィトルウィウス:「いやぁ~……コインというか、ライサは元々……」
ライサ・アルヴェストロ:「チームの子たちは何もわかっていません。NEO文化祭十字コインには、デザイン以前に解決すべき重要な問題があるのです。何かわかりますか?」
佐陀コトノ:「で、デザイン以前に……?」
ライサ・アルヴェストロ:失望したように小さくため息を付いて
ライサ・アルヴェストロ:「それは、偽造防止策です」
甘崎リンコ:「なるほど、道理ね」
ライサ・アルヴェストロ:「記念硬貨というものは特に偽造犯罪の標的にされやすいのです。外の世界の例を見ても、過去に億単位の損害を出した事件は山ほどあります」
甘崎リンコ:「簡単に模造できてしまったら記念品としてもコインとしても価値がないもの」
ライサ・アルヴェストロ:「それがノヴァリスであれば言わずもがなです。ブラックマーケットに出回っている過去のコインのうち、一体どれだけのものが真作であるのやら……」
後藤スダチ:「実行委員としてはそういうのとりあえず全部後でいいから作っててほしいんだけどな~」
足原エイコ:「芸術家ってより、役人みてえなこだわりだね……」
ライサ・アルヴェストロ:「いいえ、そこは断固拘ります」
ライサ・アルヴェストロ:「私は、”ノヴァリス造幣保安協会”の一員として、そのような事態を看過するわけには参りません」
甘崎リンコ:「偽造防止の方法を考えるのに手間取っていて製作が進んでいない。そういうことかしら?」
佐陀コトノ:「そ、それでここまで拘っているんですね……」
イリス・ウィトルウィウス:「……あの、みなさん。ライサの説明だと誤解があるので、私から補足します」
足原エイコ:「よろしく!」
イリス・ウィトルウィウス:「”ノヴァリス造幣保安協会”は、最高生徒会から認可された正当な通貨発行権を持つ組織」
イリス・ウィトルウィウス:「……ではありません。」
佐陀コトノ:「…………えっ!?」
足原エイコ:「!?!?!?」
イリス・ウィトルウィウス:「むしろその逆……このノヴァリスの現金信用を失墜させた現況」
イリス・ウィトルウィウス:「ライサ・アルヴェストロは、贋金と偽札造りの達人です」
1st ATTACK
ライサのアトリエ ~偽造工廠プトラピカ~
GM:【”グレイブグリーバー” ライサ・アルヴェストロ】【ノヴァリス造幣保安協会】のTIPSを獲得しました。
【”グレイブグリーバー” ライサ・アルヴェストロ】
工芸専攻。ノヴァリス造幣保安協会所属。
偽札、贋金造りの達人。
超技巧派の版画家にして彫金作家。
その指先による造形精度は最新式の精密工作機械を遥かに凌ぐ。
保有するアトリエは”偽造工廠プトラピカ”。
【ノヴァリス造幣保安協会】
ノヴァリス造幣保安協会は、最高生徒会から認可された正当な通貨発行権を持つ組織ではない。
学園都市に流通する通貨の安全性を検証し、問題点を一般に公開することで経済を健全に保つことを目的として
崇高なる使命感のもとに通貨偽造を断行する非営利団体である。
過去に学園都市で発行されたすべての現金通貨は、彼女たちによって完全な偽造方法を確立されており
結果的にノヴァリスでは現金の信用が失墜。電子決済による取引が大勢を占めるようになった。
ライサ・アルヴェストロ:「貨幣の歴史は、その始まりから偽造との戦いの歴史でした」
ライサ・アルヴェストロ:「価値の尺度、交換の手段、価値の貯蔵」
ライサ・アルヴェストロ:「貨幣が持つ3つの機能は、それを発行する国家の信用があって初めて成り立つもの」
ライサ・アルヴェストロ:「人間の共感能力が生み出した集団幻想という点に於いて、神と貨幣は同根です」
ライサ・アルヴェストロ:「しかし、信仰が成果を捨て去ることで研ぎ澄まされるのに対し、信用は常に結果を求めます」
ライサ・アルヴェストロ:「目に見えぬ故に人は信仰し、目に見える故に人は信用する」
ライサ・アルヴェストロ:「そして、人の目ほど容易く偽られ、信用できない物差しもありません」
ライサ・アルヴェストロ:「貨幣制度はその根本から欠陥を抱えているのです。しかし、人類はそのようなシステムの上に繁栄を築いてしまった」
ライサ・アルヴェストロ:「ならば誰かが守らなければなりません。ヒトが価値を預けたモノが、ヒトが造る故に不完全なままで良いはずがない」
ライサ・アルヴェストロ:熱っぽい瞳で朗々とまくし立てる。
ライサ・アルヴェストロ:「故に我々は世の貨幣を正すのです。脆弱性を克服し、より強固なものへと進歩させるために」
ライサ・アルヴェストロ:「悪貨が良貨を駆逐するのなら、我々はその前に」
ライサ・アルヴェストロ:「自らの手で、まとめて両方を駆逐する」
ライサ・アルヴェストロ:ぐっ……と、力強く拳を握る。
ライサ・アルヴェストロ:「詳しくは、保安協会のHPを御覧ください」
後藤スダチ:「なんでこの人に記念コイン制作頼んじゃったの?」誰にともなく感想を言う。
ユージン・マディス:「他の奴に頼んだらこいつらが偽造するからじゃないか?」
佐陀コトノ:「え、ええ…………」
足原エイコ:目の前を流れて行ったURLを目で追う
ユージン・マディス:「ところで……オレは、ノヴァリスにジャームはいないと聞いてたんだが」
ユージン・マディス:「もう一回、誰か言ってくれないか」
足原エイコ:「……センセイも人のこと言えんと思うけどね」
甘崎リンコ:「こんなに素晴らしい熱意を持つ人がジャームな訳がないじゃない」スマホを開いて素直にHPを見ている。
イリス・ウィトルウィウス:「そうですよぅ……!ちょっと真面目すぎるだけなんです……!」
佐陀コトノ:「あの、そういうことです……」
佐陀コトノ:リンコの方を見ながらそう言ってる
ユージン・マディス:「そうかーー……」
足原エイコ:「なんか……今の時点で思いついてる防止策とかはあるわけ?」
ライサ・アルヴェストロ:「そんなものは無限に思いつきます」
ライサ・アルヴェストロ:「しかし、その偽造方法もまた、無限に思いついてしまうのです」
後藤スダチ:「もう一回言うけど明日までに形ができてないとヤバいんだよ!?」
イリス・ウィトルウィウス:「自分で作ったコインの偽造方法を自分で思いついてしまい、それを克服するために更にコストをかけ……」
足原エイコ:「ほんとに果てがないじゃん!」
イリス・ウィトルウィウス:「無限ループに陥ってしまったのです……」
ユージン・マディス:「芸術家にはままあることだな」
ユージン・マディス:「だが……期間ある仕事として受けたのなら」
ユージン・マディス:「"期間"までに作れたものが、君の"今の実力"だ」
後藤スダチ:「あ、あのー……ほんとにお願いします……文化祭実行の段取りがもうヤバくなりつつあるので……!」
後藤スダチ:「どうか、どうか形だけでも出来上がったものを……」
後藤スダチ:「偽造の摘発とか監視は、もうオフィサーの方で……なんとか頼み込んでみますので……」
足原エイコ:「私もさあ、ほとんど下書きの原稿を毟り取られたことだってあるし~!」
ユージン・マディス:「もう一回言うぞ。己の実力を嘆いて、今ある物を出せ」
ライサ・アルヴェストロ:「ずいぶんな物良いですね」露骨に眉をひそめて
ライサ・アルヴェストロ:「師匠にでもなったつもりですか?」
ユージン・マディス:「教師に任ぜられている」端末を開き、教師証明を見せる。「ついでに言えば、本業は刀鍛冶でもある」
ユージン・マディス:「偽金作りは知らんが、拘る奴の傾向くらいは分かるとも」
ライサ・アルヴェストロ:「刀鍛冶」鼻で笑う。
ライサ・アルヴェストロ:「時代に取り残された職人のお手本のようなお仕事ですね」
ライサ・アルヴェストロ:「貴方の指摘は正論ではありますが……」
ライサ・アルヴェストロ:「見かけが正しいだけでは意味がない。お金と同じです」
ユージン・マディス:「ほう?」
ライサ・アルヴェストロ:「私を諭したいのなら、信用を見せなさい」
ユージン・マディス:明らかに苛ついている。「いい度胸だな。その偽造不可能金貨をどれだけ積めば刀剣を防げるかやってみるか?」
足原エイコ:(話が前に進んだ気がする!)
甘崎リンコ:「あなたの言う信用とはどういうものなのかしら」
甘崎リンコ:「拘りがあるのでしょう?」
足原エイコ:「わたしは有名な漫画家なので社会的信用あるんじゃないかなって思うんだけど―!」
ライサ・アルヴェストロ:「私のアトリエまで乗り込んで来ておいて、今更どういうものもないでしょう」
ライサ・アルヴェストロ:「ここは私の理が支配する、私の世界」
ライサ・アルヴェストロ:「私を否定したいのなら、この世界に打ち克つ以外に道はありません」
足原エイコ:「ふ~ん、じっくり偽造防止策について語り合うとかよか、それがいい」
足原エイコ:「やっぱバトルよバトル!」
後藤スダチ:「えっバトルするって意味だったの今の発言!?」
甘崎リンコ:「ふふ、分かりやすくていいわ。芸術家といえばこうでないと」うやうやしく鞄から丸太を取り出す。
後藤スダチ:「少なくとも芸術家のやることではないよ!?」
後藤スダチ:「丸太はどこから!?」
ユージン・マディス:「む、いい木材だな。神性を感じる」
後藤スダチ:「材質気にする場面!?」
イリス・ウィトルウィウス:「どっちも悔いのないように力を出し尽くしましょうね」
佐陀コトノ:「や、やっぱりそうなっちゃうんですね……!!」
後藤スダチ:「もう既に後悔しそうです……」
ユージン・マディス:「FHらしいやり方だ」
ユージン・マディス:溶鉱炉と黄金畑を見比べ、唇を釣り上げる。「さぞかし良い剣を見せてくれるんだろうな……!」
ライサ・アルヴェストロ:「良いでしょう。しかし、そちらも見合うものを出してくださると期待します」
ライサ・アルヴェストロ:ジャラジャラジャラジャラ……波のように生産されたコインが少女の足元から積み上がり、高みへと押し上げる。
ライサ・アルヴェストロ:「万象は流転し、万物の姿は移ろい行く」
ライサ・アルヴェストロ:「水は高きより低きへと流れ、澱めば腐り、朱に交われば赤くなる」
ライサ・アルヴェストロ:「我が作家性は”不変”。濁流の中で尚輝きを放つ黄金の色」
ライサ・アルヴェストロ:「この世界に挑むのならば、唯一無二の”価値”を示してみせよ!」
GM:ミドル戦闘を開始します。
GM:この戦闘では、以下の特殊ルールが適用されます。
イリス・ウィトルウィウス:イリスの効果により、特殊ルールは最初から開示されます。
【通貨偽造】戦闘に参加するキャラクターは、メジャーアクションで<芸術:〇〇>または<調達>による偽造判定を行い、達成値と同量の財産点を獲得できる。この財産点はPCの共有財産となり、このシーンが終了すると失われる。
【財政出動】この戦闘では、【通貨偽造】を除くあらゆる判定の達成値に財産点を加算することができる。
【固定相場】ライサ・アルヴェストロが行うあらゆる判定の達成値は50に固定される。
【価値暴落】PLが保有する共有財産点の合計が100点を超えた場合、共有財産点が1/100(最小1)に減少する。
GM:みんなで贋金を作ってバフをかけよう!
GM:何かわからない点はありますか?
ユージン・マディス:共有財産点以外の手持ちの財産点も追加できます?
GM:できます!価値暴落が起こった場合も、個人の財産点は影響を受けません。
ユージン・マディス:了解です!
後藤スダチ:メジャーアクションで【通貨偽造】ができる以外は、PCのメジャーアクションの選択肢は普通の戦闘と同じでいいんですよね?
GM:そうなります!
後藤スダチ:通貨偽造を行うのと並行して、敵に攻撃をして、HPを削らなければいけないわけですね
GM:そうですね、誰が偽造し、誰がアタッカーになるかよく考えるといいでしょう。
後藤スダチ:相談しましょうかね?
GM:どんどんしな!
GM:GMは目を瞑っているからね
後藤スダチ:性質上多分敵より速く動いて攻撃を当てるのは難しいと思うから……偽造役と攻撃役はある程度自由に決められる
甘崎リンコ:私は偽造関連のスキルはゴミカスなのでアタッカーを希望します!が、侵蝕に不安を覚えています
後藤スダチ:単体攻撃ででかい一発を当てられる人がいいなあ
甘崎リンコ:まあ……なんとかなるか!侵蝕は!
足原エイコ:芸術判定が一番強いのは私のはず 感覚が5で芸術:漫画が6ある
ユージン・マディス:あ、あと
ユージン・マディス:エンゲージどうなってるかお願いします
GM:そうね!
ライサ[13]
|
5m
|
PC
GM:こうなっております
ユージン・マディス:良かった 近接してない
後藤スダチ:あ、もう一つ!財産点による達成値加算は、ダイスを回した後に加算していいですか?
GM:大丈夫です!
後藤スダチ:また共有財産点で足りない場合
後藤スダチ:PCの誰かが手持ちの財産点を消費して達成値をプラスすることは可能でしょうか?
GM:それも可能とします。
後藤スダチ:ありがとうございます……!
GM:それでは初めていきます。
◆第一ラウンド
GM:セットアップから。宣言をどうぞ。
甘崎リンコ:セットアップありません!
ユージン・マディス:なし
ライサ・アルヴェストロ:こちらもなし
後藤スダチ:《活性の霧》をコトノちゃんに。攻撃力+21。回避ダイス-2個。
後藤スダチ:後藤スダチの侵蝕率を3(→ 3)増加 (44 → 47)
佐陀コトノ:<狂騒の旋律>ラウンド間攻撃力+18、暴走付与。対象はエンゲージ全員。拒否可能
佐陀コトノ:活性の霧受け取ります!
足原エイコ:このラウンドは暴走の必要なし、何もなしで
後藤スダチ:私は受けません。
甘崎リンコ:旋律うけとります!
佐陀コトノ:侵蝕率を+6して57
足原エイコ:旋律は受け取らず!
ユージン・マディス:旋律やめときます
GM:イニシアチブ
GM:行動値13でスダチさんだ!
後藤スダチ:ではマイナーアクションで5mだけ下がっておいて……
ライサ[13]
|
5m
|
PC
|
5m
|
スダチ[13]
後藤スダチ:メジャーアクションで【通貨偽造】!私は人間製紙工場だ!
後藤スダチ:9dx+9
DoubleCross : (9DX10+9) → 8[1,3,3,4,4,5,5,8,8]+9 → 17
後藤スダチ:ダメダメダメ!!偽札できちゃうよぉぉぉ!!
GM:ウオオオオンン
後藤スダチ:クリティカルしなかったから言うほどできなかった。でも17もあればそれなりに役に立つでしょ!
GM:共有財産の財産を17(→ 17)増加 (0 → 17)
GM:では続いてライサのターン!その貧弱な財産で避けられるかな?
後藤スダチ:そういえばこいつ!攻撃も固定で達成値50なのか!
ライサ・アルヴェストロ:マイナーはありません。
ライサ・アルヴェストロ:メジャー《雨粒の矢》LV2《砂の刃》LV2《クリスタライズ》LV4《完全なる世界》LV4
ライサ・アルヴェストロ:モルフェウスのエフェクトは欲望の姫君で取りました
ライサ・アルヴェストロ:達成値は50で固定。ガード-5、装甲無視。対象はPC全員。
ライサ・アルヴェストロ:6d10+33 ダメージ!
DoubleCross : (6D10+33) → 33[1,3,8,9,7,5]+33 → 66
GM:あ、ごめんなさい
GM:リアクションしてもらうんだった。ダメージ出たけどお願いします。
後藤スダチ:アヤヤ~ッ
甘崎リンコ:相方からの支援で暴走中、リア不!
佐陀コトノ:相方ではありません!暴走リア不!
ユージン・マディス:回避
ユージン・マディス:1dx
DoubleCross : (1DX10) → 2[2] → 2
足原エイコ:回避で!
足原エイコ:1dx
DoubleCross : (1DX10) → 1[1] → 0 (ファンブル)
足原エイコ:派手に転んだ!
後藤スダチ:回避もほぼ不可能で装甲も無視されるしエンゲージ離しても意味なかった……トホホ
後藤スダチ:1dx+1>=50
DoubleCross : (1DX10+1>=50) → 8[8]+1 → 9 → 失敗
GM:みんな運動苦手なのかな
ユージン・マディス:《領域の盾》。侵蝕49→53
ユージン・マディス:こいつら……。ユージンでリンコさんを庇います。
甘崎リンコ:はわ!?あ、ありがとうございます!
ライサ・アルヴェストロ:ダメージはさっき出た66!
佐陀コトノ:HPは0、リザレクトします
ユージン・マディス:リザレクト
後藤スダチ:やられたーっ!《リザレクト》!
後藤スダチ:後藤スダチの侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (47 → 48)
後藤スダチ:なんかさっきから1しか出ないけど大丈夫かなあ
足原エイコ:文化系にはキツイダメージ!リザレクト!
佐陀コトノ:57+1d10
DoubleCross : (57+1D10) → 57+8[8] → 65
足原エイコ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 5
足原エイコ:HP5,侵蝕55
佐陀コトノ:ぎゃっ
ユージン・マディス:1d10+53
DoubleCross : (1D10+53) → 9[9]+53 → 62
ユージン・マディス:ウワッ
甘崎リンコ:せ、せんせい
GM:では続いてのイニシアチブ
GM:行動値12、足原さんか佐陀さんです。
佐陀コトノ:足原さんお先にお願いします!
足原エイコ:私から!たくさん稼ぐぞ~
足原エイコ:マイナーは動かず
足原エイコ:メジャーアクション!【通貨偽造】!
後藤スダチ:頑張れアシハラ先生!
足原エイコ:「偽金」を作ります
後藤スダチ:だから気に入った
足原エイコ:5dx+6 芸術:漫画で判定
DoubleCross : (5DX10+6) → 10[1,2,7,9,10]+7[7]+6 → 23
後藤スダチ:すごすぎる~~!
後藤スダチ:私達大金持ちですよッ!先生!
甘崎リンコ:ナイス偽金!
佐陀コトノ:先生流石~!
足原エイコ:勝ちまくり!モテまくり!
GM:すごーい!
足原エイコ:23点追加だから……40かな?
GM:共有財産の財産を23(→ 23)増加 (17 → 40)
足原エイコ:この金で未来を切り開け!コトノたん!
佐陀コトノ:が、頑張ります!
GM:では足原先生が稼いだお金を抱えて……佐陀さんお願いします!
佐陀コトノ:は、はい!
佐陀コトノ:マイナーアクションはなし
佐陀コトノ:メジャーアクション:<サイレンの魔女>
GM:ヒィ~~
佐陀コトノ:4dx+20
DoubleCross : (4DX10+20) → 10[4,7,10,10]+4[3,4]+20 → 34
佐陀コトノ:しゃーい!
ライサ・アルヴェストロ:フッ……こっちの回避は50。その程度では……
甘崎リンコ:ふふ……私の相方は、偽金を使える!
佐陀コトノ:ここに……共通財産点を17点加算します!
佐陀コトノ:達成値は51!
ライサ・アルヴェストロ:ウ、ウワアア~~~……!
足原エイコ:これが正義の偽金パワー!
ライサ・アルヴェストロ:が、ガードします……!
佐陀コトノ:ダメージ!
佐陀コトノ:6d10+21+18+1d+21
DoubleCross : (6D10+21+18+1D10+21) → 36[10,4,7,6,7,2]+21+18+10[10]+21 → 106
甘崎リンコ:つ、つっよ
後藤スダチ:ヤッターかっこいい
ライサ・アルヴェストロ:ハ……?
佐陀コトノ:装甲無視の一撃! どうだ!
ライサ・アルヴェストロ:吹っ飛びます。こんな奴のHPが早々高いはずがない。
後藤スダチ:確かにこの見た目でHP120あったら
ユージン・マディス:これでHP120あったら笑う
後藤スダチ:猫口さんに描きなおしてもらったほうがいいもんな
佐陀コトノ:www
ユージン・マディス:最悪w
ライサ・アルヴェストロ:HP0からの……《蘇生復活》
甘崎リンコ:蘇生だと!
後藤スダチ:HP1でも厄介……!
足原エイコ:その太腿にHPを隠し持ってやがった!
ライサ・アルヴェストロ:根性で踏みとどまります。
後藤スダチ:画面に映ってないからって太もものこと好き勝手言われてる
ライサ・アルヴェストロ:太腿が太かったらもっとHPあるだろ
佐陀コトノ:私はここまで! あとはリンコさん、先生、よろしくお願いします!
後藤スダチ:財産もまだ十分ある……!トドメオサセー!
GM:次のイニシアチブ!先生の手番です。
GM:共有財産の財産を-17(→ -17)増加 (40 → 23)
ユージン・マディス:悪いが万全を期させて貰う! 待機!
GM:何ぃ
GM:では先生の代わりに甘崎さん!行動しな!
甘崎リンコ:はい!
甘崎リンコ:マイナーで一応暴走解除。メインで【通貨偽造】!
甘崎リンコ:購入判定!
甘崎リンコ:2dx+1
DoubleCross : (2DX10+1) → 4[4,4]+1 → 5
甘崎リンコ:先生……!5円稼ぎました!!
後藤スダチ:リンコさん……!!
佐陀コトノ:り、リンコさん……!
足原エイコ:自販機の下を……
ユージン・マディス:せちがらい
ライサ・アルヴェストロ:《妖精の手》最後のダイスを10に。振り足して下さい。
甘崎リンコ:ほえっ!?
甘崎リンコ:1dx+11
DoubleCross : (1DX10+11) → 6[6]+11 → 17
ライサ・アルヴェストロ:《妖精の輪》《妖精の手》最後のダイスを10に。振り足して下さい。
足原エイコ:!?
後藤スダチ:あっもしかしてこいつ……!
甘崎リンコ:ど、どうしよう!貨幣が暴落しちゃう!
後藤スダチ:ハイパーインフレーションを狙っているのか!!
甘崎リンコ:1dx+21
DoubleCross : (1DX10+21) → 2[2]+21 → 23
後藤スダチ:すっげ~攻撃!
佐陀コトノ:おっそろしいことを
ライサ・アルヴェストロ:《勝利の女神》達成値を+18
足原エイコ:無理な財政介入反対!
甘崎リンコ:あわわわわわわ
後藤スダチ:や、やめてええ
ライサ・アルヴェストロ:本来はこれを先生の《マシンモーフィング》に当ててハイパーインフレーションを起こす作戦でしたが……
ライサ・アルヴェストロ:元が自販機のコインではこれが限界ですか……残念です。
ユージン・マディス:あ、マシンモーフィングでの生成やっぱり出来たんだ
GM:共有財産の財産を41(→ 41)増加 (23 → 64)
甘崎リンコ:じ、自販機のコインが札束になっちゃった
GM:潤沢な資産を懐に入れて先生の手番!
ユージン・マディス:危な…………。リンコさんの侵蝕がヤバくなかったら死ぬところだった
ユージン・マディス:しかし怪我の功名。有難く使わせて頂こう。生徒が稼いだ金をな!
ユージン・マディス:マイナーなし。メジャーで《ダンシングシミター》。
ユージン・マディス:ダンシングシミターでの選択は両手剣・キーンナイフ・キーンナイフ。「使用している」扱いにする。
ユージン・マディス:10dx+6
DoubleCross : (10DX10+6) → 10[1,1,2,3,4,4,6,7,7,10]+1[1]+6 → 17
ライサ・アルヴェストロ:あらあら…
ユージン・マディス:共有財産点33点をつぎ込む。
ライサ・アルヴェストロ:ゲーッ!生徒に稼がせたお金を!
ライサ・アルヴェストロ:ガード……!
ユージン・マディス:生徒が大金を持っても使えないだろうから先生が貯めておいてあげるわね
GM:共有財産の財産を-33(→ -33)増加 (64 → 31)
甘崎リンコ:私のお年玉……?
GM:ちゃんと大人になったら返してくれるんだろうな
ユージン・マディス:あ、違うわ
ユージン・マディス:使うのは34点です。51にしなきゃいけないもんね
ユージン・マディス:9+6d10
DoubleCross : (9+6D10) → 9+30[1,3,8,10,5,3] → 39
足原エイコ:生徒の金で達成値無双!
ユージン・マディス:ダメージ39点、キーンナイフの効果で装甲-10。
ライサ・アルヴェストロ:HP1だって言ってるだろ!
ライサ・アルヴェストロ:当然戦闘不能。復活もなし。
ユージン・マディス:侵蝕62→65 金よりも刀の方が強いということが明らかになってしまったな
GM:皆さんの勝利です。
甘崎リンコ:やった~~!
足原エイコ:これが真の偽金だ!
後藤スダチ:締め切り締め切り!締め切り警察出動だ
GM:世界経済が崩壊しちゃうよ~
ライサ・アルヴェストロ:「貨幣は万人に公平です」
ライサ・アルヴェストロ:「この世界もそれは同じ。貴方たちが価値を示せば、相応しい加護を授けるでしょう」
ライサ・アルヴェストロ:「もっとも……」掌から金貨が無数に零れ落ちる。
ライサ・アルヴェストロ:「所詮は端金でしょうが」
後藤スダチ:「正直……趣旨がまだ全部わかってるわけじゃないけど」
後藤スダチ:「贋金作りが君のアトリエのルールで……それと戦うってことは、こっちもお金を作らなきゃいけないってことなんだよね!?」
ライサ・アルヴェストロ:「素人にしては理解がお早い」
足原エイコ:「材料もたんまりあるもんねぇ!」
イリス・ウィトルウィウス:「そういうことです!この世界では、お金があれば大抵のことは出来ます!」
イリス・ウィトルウィウス:「そして、お金であれば……真贋は二の次!」
後藤スダチ:「本当にそんなこと言っちゃっていいの?高速錬成できるモルフェウス能力者ならそんなのすぐクリアできちゃうよ?」
ライサ・アルヴェストロ:「貨幣の機能は3つある、と言ったはずですが……」
ライサ・アルヴェストロ:「まあ、好きにやってみればよろしいでしょう。いずれわかります」
ユージン・マディス:「……?」
後藤スダチ:「もうやってる」落ちていたコインを一枚拾い上げる、と
後藤スダチ:「って言ったら?」重なっていたのをずらすように、もう一枚を見せる。
ライサ・アルヴェストロ:「……」苛ついたように眉を顰める。
後藤スダチ:地面を滑り這うようにして、薄緑色の液体が流れている。後藤スダチの操るスライム状サポートユニットだ。
後藤スダチ:「代表的な高分子の融点はポリテトラフルオロエチレンでおよそ320℃」
後藤スダチ:「型を作っても、金の融点、1064℃には耐えられない……」
後藤スダチ:「だけど自由に整形できる高分子は、『原版』を作るのには大いに役立つ」
後藤スダチ:「つまり」――ザ
後藤スダチ:足場に広がる熱砂……に溶けた金が広がっている。
ライサ・アルヴェストロ:「砂型ですか……」
後藤スダチ:「こうやって、なんでもない足元でもコインを偽造できるってこと……出来の良し悪しを問わないっていうなら」
後藤スダチ:「これで私もかなりの『お金持ち』だッ」
ライサ・アルヴェストロ:「……古典的ですが、良い発想です」
ライサ・アルヴェストロ:「しかし、その造形は余りに醜い。いくら真贋を問わないとは言っても」
ライサ・アルヴェストロ:「それは贋作が真に迫っているからこそ」
後藤スダチ:「で、でも咄嗟に贋金を作れって言われてすぐ精巧にできたら完全に犯罪者じゃん!」
ライサ・アルヴェストロ:「いいえ、犯罪ではありません」
後藤スダチ:「犯罪だと思うけどなあ」
ライサ・アルヴェストロ:「本物と見分けがつかない。その域に至ったのならばそれは」
ライサ・アルヴェストロ:「芸術です」
後藤スダチ:「犯罪だと思うけどなあ」
ライサ・アルヴェストロ:両手を掲げると同時に、彼女の背後から黄金の大波が立ち上がる。
ライサ・アルヴェストロ:「悪貨は良貨を駆逐する。されど、出来の良い悪貨は不出来な悪貨を駆逐する」
ライサ・アルヴェストロ:「不合格です。地金からやり直しなさい」
後藤スダチ:「わ、わ、わわわわ」
後藤スダチ:「攻撃だあ――っ!」みんなに呼びかけます。
足原エイコ:「うっひゃー!ゴールド・ラッシュだね!」
ライサ・アルヴェストロ:黄金の波濤が空を覆い、君たち全員を洗い流さんと押し寄せる。
甘崎リンコ:「すごい……!これほどの熱意、理論!それがこうして力となり実を結んでいる……!」感心したように見つめている!
佐陀コトノ:「そ、そんなこと言ってる場合じゃないですよ!!」
ユージン・マディス:「貨幣の津波か……剣士の風上にも置けん!」 ※剣士ではありません
足原エイコ:「ふががががが」口の中にまで大量の金貨が!
足原エイコ:(金に溺れる……)
佐陀コトノ:「わー!!」金の波に流される
後藤スダチ:「痛い~~重い~~!!」押しつぶされ、泣き声をあげる。
イリス・ウィトルウィウス:「あわわわわ」カラースプレーを吹きかけて体に伸し掛かる黄金の塊を溶かしている。
ユージン・マディス:リンコさんの眼前に、小刀のようなものが投げられる。
ユージン・マディス:守り刀を起点として、リンコさんの眼前で金砂が別たれ、代わりにすぐ傍に居たユージンに流れていく。
甘崎リンコ:「…………!?」
甘崎リンコ:熱心に見つめていたが、その様子に流石に驚いて振り向く。
甘崎リンコ:「せ……先生……!?」
ユージン・マディス:「ぼさっとしているな!」
ユージン・マディス:金砂に埋もれながら這い出す。「たく、純金は武器には使えない……!」
甘崎リンコ:「す、すみません」
甘崎リンコ:「……ありがとうございます」少しだけ顔を赤くして呟く。
ユージン・マディス:「その小刀は全員使える! 庇えるときはお前らが使え」
イリス・ウィトルウィウス:(リンコがあんな表情を……!?)ガーン
佐陀コトノ:唖然とした顔
後藤スダチ:金貨の下敷きになってしくしく泣いている。
ユージン・マディス:(というにも、全員、攻撃対応の余裕がないやつばっかか……!)
足原エイコ:「あ~、えらい目に遭った……」金貨の山から這い出て
足原エイコ:「硬いし痛いし……浸かるならやっぱ……」
足原エイコ:その手にはペンと用紙が
足原エイコ:「紙幣でしょ!」
ライサ・アルヴェストロ:「見くびられたものですね、漫画家」
ライサ・アルヴェストロ:「紙幣の印刷に何色の色が使われているかご存知で?」
足原エイコ:溢れるアイデアを、爆発させるのではなく紙面に映し出していく
ライサ・アルヴェストロ:「インクとペン一本で表現できる物には限りが……」
足原エイコ:「お金ってさあ、要は」
足原エイコ:「それにどれだけの価値を感じるかってことでしょ?信用も含めて」
足原エイコ:迷いのない筆運びで、装飾をつけていく
足原エイコ:「あの『Vanquish!』の作者、アシハラ・エイコ直筆の記念紙幣、限定10枚」
イリス・ウィトルウィウス:「おお!エイコの瞳が燃えています!こうなった時のエイコはやりますよ!!」
足原エイコ:「……もしあったら、すごい価値だと思うよね?」
後藤スダチ:「すごい!ほしい!」
ライサ・アルヴェストロ:「貴方……!」
足原エイコ:用紙にトーンを重ね
足原エイコ:「あ……デザインナイフが……これ使うねセンセイ!」
ユージン・マディス:「あ、おいこら!」
ライサ・アルヴェストロ:貨幣の機能は、価値の尺度、交換の手段、価値の貯蔵。
ライサ・アルヴェストロ:逆に言えば、その機能を満たすのなら、媒体は"貨幣でなくてもよい"
足原エイコ:マディス先生から受け取った小刀で、トーンを削り、仕上げていく
ユージン・マディス:「守り刀を……トーン削りに……!」
後藤スダチ:「既存の貨幣を偽造するんじゃなく……」
後藤スダチ:「まったく新しい貨幣を作り出した……!これが……超漫画家アシハラ・エイコ!!」
甘崎リンコ:「ふふ……まさに唯一無二ね」
足原エイコ:「すんごい切れ味!刀鍛冶ってすごいねセンセイ!」出来上がった記念紙幣には、1000という数字が記されている
足原エイコ:だがその価値は、何倍のものにもなるだろう
佐陀コトノ:「す、すごい……!」
ライサ・アルヴェストロ:「私のアトリエで恥ずかしげもなく……紙幣の創作……?」
ライサ・アルヴェストロ:「許せません……足原エイコ……!」
足原エイコ:「ふー描いた描いた!」すっきりとした表情
足原エイコ:「じゃあ後は……どう使うか、だよね」
足原エイコ:「お金は使ってナンボじゃ!」
後藤スダチ:「アシハラ先生!このお金……!」
後藤スダチ:「『使って』もいいですか!」
足原エイコ:「もっちろん!はいどーぞ」
足原エイコ:スダチちゃんに手渡す
足原エイコ:「お渡し会でさらに価値アップだ」
後藤スダチ:「ありがとうございます!」あのアシハラ・エイコ作の限定10枚の超高価値紙幣!もちろん自分も欲しくなるが……
後藤スダチ:この空間で戦えるのはそういう価値観ではない!
後藤スダチ:紙幣に加えて、先程から大量生産していた金貨の偽造品の中から、使えそうなものをありったけ……
後藤スダチ:ドン!!!
後藤スダチ:佐陀コトノの開いたギターケースの中へと突っ込みます。
後藤スダチ:「佐陀ちゃん!」
佐陀コトノ:「ひゃっ!」
後藤スダチ:「これで『演奏』をして!!」
佐陀コトノ:「……もしかして、「演奏料」ってことですか!」
後藤スダチ:「ただ攻撃するんじゃ……多分、駄目なんじゃないかな!攻撃自体に『価値』がある攻撃じゃなきゃ……!」
後藤スダチ:「だからもし、佐陀ちゃんの音楽でライサちゃんと戦えるなら……」
後藤スダチ:「……一番佐陀ちゃんが適任だと私は思う!」
イリス・ウィトルウィウス:(少し戦っただけでこの分析力……流石"オフィサー"のバリキャリエリート営業マンです!)
佐陀コトノ:「……分かりました。そのお金、受け取ります」
佐陀コトノ:ギターケースが開く。舞い落ちる貨幣、相棒たるギターが引き出される
ライサ・アルヴェストロ:「箔付けですか。悪くはない手ですが……」
ライサ・アルヴェストロ:「理解しているのでしょうね?信用は常に変動するもの」
ライサ・アルヴェストロ:「肝心の演奏が払った金額に見合わなければ、そのツケは貴方が払うことになりますよ?"オフィサー"の方」
後藤スダチ:「ねえ!文化祭実行委員として言わせてもらうけど」アンプなどの準備を手伝いながら言う。
後藤スダチ:「もしかして、そんなだから作品が完成しないんじゃない?」
ライサ・アルヴェストロ:「……どういう意味ですか」
後藤スダチ:「どんなアイデアが……他の人や、自分の中から浮かんできても、ダメそうな理由の方を思いついちゃうんでしょ」
後藤スダチ:「私もね、ライサちゃんと条件は同じだよ!佐陀ちゃんとは今日初めて会ったんだもん」
後藤スダチ:「でも、こうは思わなかった?」
後藤スダチ:「もしかしたら、すごい演奏をするかもしれない」
ライサ・アルヴェストロ:「……商業主義に塗れたジェネシスらしい、楽観的な発想ですね」
ライサ・アルヴェストロ:「それはエンタメの方法論です。真の芸術は、常に批判と自己否定の殻を破って生まれてくる」
ライサ・アルヴェストロ:「戯言に耳を貸すつもりはありません。私に価値を認めさせたければ」
ライサ・アルヴェストロ:「正面から証を立てなさい」
後藤スダチ:「よーし、言ったな?」
後藤スダチ:「佐陀ちゃん!演奏で黙らせれば完全勝利だ!」
佐陀コトノ:コクリと頷く
佐陀コトノ:肩からストラップで下げられた相棒のギター、そのネックを掴む
佐陀コトノ:「……ら、ライサさん」
佐陀コトノ:「わ、私は正直、拘りたくなる気持ち、分からないって言ったら……嘘になります」
佐陀コトノ:「まだ終わりじゃない、まだやれるはず、こんな曲で満足するわけにはいかない――」
佐陀コトノ:「……だけど、終わりは必ず迫ってくる。受け手はいつまでも待っていてはくれない」
佐陀コトノ:「限られた時間で私達は「正解」を探すしかなくて、そうして見つけた「正解」こそが私たちの作品になり財産になる。そんなことは誰もが理解してる!」
佐陀コトノ:足先が等間隔でリズムを刻む。点火された呪力が内臓コイルを巡り、即席の音響装置を作り出す
佐陀コトノ:「貴方のやってることは往生際が悪いだけです! 見苦しい、いい加減諦めてください!」
ライサ・アルヴェストロ:「無理です」黄金の壁が目の前にそそり立つ。
佐陀コトノ:「そんな言い訳通りません!!」
佐陀コトノ:指先が鋼鉄の弦を弾いてイントロを掻き鳴らす、指先の奏で上げる旋律が絵画世界を振動させる
佐陀コトノ:この場に立つ者全てを観客として届かせる音楽。佐陀コトノに支払われた「価値」が効力を増幅させ、アトリエを彼女のステージに変える
ライサ・アルヴェストロ:「……ッ!」
GM:見渡す限りの小麦畑と大溶解炉。それは一見果てのないように見えるが、決して無限の空間ではない。
GM:佐陀コトノの音楽が空間を満たし、反響し、震え上がらせる。
GM:喝采にも似た軋みが、彼女の歌の価値を証明しつつあった。
足原エイコ:「全身で音の振動感じる……っ!すご!」
後藤スダチ:「わわわわわ」空間ごと震わされるような音で変な声が出る。
甘崎リンコ:「素晴らしい演奏……!さすがこの甘崎リンコの相方ね……!」
ユージン・マディス:「この、出力……!」耳を抑える。「それに、破魔か? とんでもないな……」
佐陀コトノ:「まだこれからっ!!」
佐陀コトノ:演奏と共に全方位に拡散する重厚な衝撃。だが、それが現代神楽そのものではない。
佐陀コトノ:現代神楽の調べ。古より残存し、そして再編された99の神楽歌。佐陀コトノが奏で上げる最も新しき呪術の一つ
佐陀コトノ:その本質は荒ぶる神に捧げ奉る「鎮魂術」、非実体たる「魂」を直接捉えて干渉する術式
佐陀コトノ:如何なる世界法則を持つとしても、「感動し、魂を揺さぶられる」体験こそがあらゆる芸術の原初であるならば
佐陀コトノ:演奏によって構築された術式がライサ・アルヴェストロの魂を捉え、揺さぶり穿つ
佐陀コトノ:この一撃が、彼女に届かぬ道理はない!
ライサ・アルヴェストロ:幾重にも積み重ねられた黄金の防壁が、まとめて突き破られる。
ライサ・アルヴェストロ:「か───はっ」
ライサ・アルヴェストロ:壁を砕いて届いたのではない。届いたが故に砕かれた。
ライサ・アルヴェストロ:魂そのものを掴まれ、その価値を理解した以上
ライサ・アルヴェストロ:心を閉ざすいかなる壁も、自壊する他はない。
ライサ・アルヴェストロ:そのまま音の圧力に弾き飛ばされ、地面に叩きつけられる。
後藤スダチ:「……やった!私が期待した通り……いや、それ以上だった!佐陀ちゃんの演奏は……」
後藤スダチ:「どうでしたか!コメントをどうぞ、リンコさん!」
甘崎リンコ:「ふふ……ええ、百点満点中の百二十点といっていいでしょうね」
甘崎リンコ:「合格よ……相方として、認めてあげてもいいわ……!」
イリス・ウィトルウィウス:(リンコがウケ狙いじゃないコメントを……これは本物です……!)
足原エイコ:「やったか!?」
佐陀コトノ:「あの、認められたくないです……」
甘崎リンコ:「これほどの演奏を聞いたのだもの。いくらアトリエの主といったってもう……」
ライサ・アルヴェストロ:「ふっ……ぐ、まだ、です……」
足原エイコ:「なにっ」
佐陀コトノ:「て、手ごたえはあったのに……!」
後藤スダチ:「ゾンビみたいな執念!締切を過ぎてもなお引き延ばそうとする芸術家なだけある……!」
ライサ・アルヴェストロ:絶対的な空間の支配権を持つとは言え、肉体そのものは決して強くない。
ライサ・アルヴェストロ:満身創痍、いつ十字冠が作動してもおかしくはないダメージだが
ライサ・アルヴェストロ:頭上の十字冠が微かに明滅している。それは二重になるには至らずとも、僅かにその兆候を見せつつある。
ユージン・マディス:「あれは……?」 報告書で見た覚えがあるようなないような。
ライサ・アルヴェストロ:「医療も……お金で買えます」
ライサ・アルヴェストロ:折れた体を添え木やギブスで無理やり立たせる。
甘崎リンコ:「ふふ……往生際が悪いのは嫌いではないわ」満身創痍でなお立ち上がるその姿を満足気に眺める。
ライサ・アルヴェストロ:「もうひと押し……とでも思っているのなら、浅はかとしか言いようがありません」
ライサ・アルヴェストロ:「今の演奏であなた方の財産は粗方吐き出したはず」
ライサ・アルヴェストロ:「一方、私はいつでも」両手をかざす
ライサ・アルヴェストロ:「必要な金額を、必要なタイミングで用意できます」
ライサ・アルヴェストロ:「二度同じ手は通じません。今度こそ出ていってもらいますよ」
甘崎リンコ:「この期に及んで素晴らしいわ。芸術家に必要なものは諦めの悪さだもの。少しの躓きで筆を折っているようでは、私もあなたもここにはいない」
足原エイコ:「金がないなら……作ればいいんだよねぇ?」もっとも、エイコ自身は腕がオーバーヒート状態だ
後藤スダチ:「き……聞きたいんだけど、そこまでして締切って守りたくないもんなの!?」
後藤スダチ:「ここまで来たら大人しく制作作業に移ってもらったほうが楽だと思うし……私も嬉しいんだけど……!」
ライサ・アルヴェストロ:「愚問です……”オフィサー" 」
ライサ・アルヴェストロ:「たとえ充分な報酬を払ったとしても、それで芸術家の心まで買えると思い上がらないことです!!」
佐陀コトノ:「ほ、本当に往生際悪いですよ……!!」
後藤スダチ:「芸術家ってサイテー!」
佐陀コトノ:「ぜ、全員がこうじゃないです!! あれはタチが悪い方の芸術家です……!!」
甘崎リンコ:満身創痍の彼女を前に思案する。
甘崎リンコ:彼女自身がそう言ったように、『アトリエ』内で持ち主と戦うのには万全の準備を整えた方がいい――今佐陀コトノが見せたように。
甘崎リンコ:だが、そういう合理的な理屈の他にも――
甘崎リンコ:価値を示せば加護を得られる、とライサ・アルヴェストロは言った。
甘崎リンコ:恐らく――彼女の言葉と攻撃の仕方、そして足原エイコの紙幣の偽造方法、そして『価値を示された』佐陀コトノの攻撃から見て、
甘崎リンコ:この世界の『ルール』は『いかに精巧な贋金を作るか』でなく『いかに価値のあるものを示すか』に重きをおいているのだろう。
甘崎リンコ:なら、興味があった。
甘崎リンコ:自分のネタには、この世界はどれくらいの価値を見出すのだろう?
甘崎リンコ:ユージン・マディスの刀鍛冶という職業自体には笑っていたものの、同じムセイオン生である我々の実力自体は認めているような口ぶりだった。
甘崎リンコ:すなわち、自分の明るくない分野の芸術だからといって、無価値だとは思っていないということ。
甘崎リンコ:この世界は彼女の思うがまま。彼女が認めれば、『価値』が造られるだろう。
甘崎リンコ:「……うぐいす肉」
甘崎リンコ:小さく呟く。小声なのは戦闘中に味方を抱腹絶倒させてしまっては困るからだ。
甘崎リンコ:手のひらを差し出してみる。
ライサ・アルヴェストロ:「かかりましたね!」ずっと、この瞬間を狙っていた。
ライサ・アルヴェストロ:この世界では、価値の創造こそが力となる。あえて、その一側面のみを強調し続けた。
ライサ・アルヴェストロ:貨幣には3つの機能がある。価値の尺度、交換の手段、価値の貯蔵。
ライサ・アルヴェストロ:それらは密接に絡み合いながらも、単一の機能だ。そのバランスは常に保たれていなくてはならない。
ライサ・アルヴェストロ:如何に価値を担保されたものであろうとも、それが流通手段として過剰であれば
ライサ・アルヴェストロ:川の流れは堰き止められ、腐る。
ライサ・アルヴェストロ:"数が多すぎれば信用は失墜する"
ライサ・アルヴェストロ:「そのギャグに……私の全額をベットします!!」
ライサ・アルヴェストロ:先程、後藤スダチがやったことと同じことをすれば良い
ライサ・アルヴェストロ:価値が価値を証明し、金が金を生み出し、やがて限界を迎え、破裂する。
ライサ・アルヴェストロ:そうすれば奴らの持ち金は紙くずとなる。一方、自分はどのタイミングでも必要な額の贋金を……
ライサ・アルヴェストロ:「…………………」
ライサ・アルヴェストロ:「…………………」
ライサ・アルヴェストロ:「………………そんな、あり得ない………」
ライサ・アルヴェストロ:そこでようやく、リンコの声が届いた。
ライサ・アルヴェストロ:「………つまらなすぎる!!!!」
甘崎リンコ:「す……すごい!お金が!お金がたくさんあります、先生!」
甘崎リンコ:例えほんの微かであっても認められた価値――声が出ているとか言葉を喋っているとか、そういった価値といえなくもない要素が、
甘崎リンコ:ライサ・アルヴェストロの能力で増幅される。
ユージン・マディス:「あ、ああ。たくさん出てきたな……」
甘崎リンコ:手のひらにあふれんばかりの金、金、金!
足原エイコ:「なんか知らんがすげー額だ!」
甘崎リンコ:「やはり私のネタは真の芸術家にはその価値を認められるものなのね……!」
ライサ・アルヴェストロ:「なんて哀れな……この程度の金額では、この世界を飽和させるにはまるで足りません……」
佐陀コトノ:「…………あの、ご愁傷様です……」
佐陀コトノ:同情の目でライサを見ている
ユージン・マディス:「…………………分かるよ。初めて鍛った刀が。使って貰えたら嬉しいものな」
ユージン・マディス:「悲しいな……」 それはライサだけに向けられたものか、
後藤スダチ:「ライサさん……今、もしかして」
後藤スダチ:溢れる金を見る。「リンコさんの『うぐいす肉』に、こんなにお金払った?」
ライサ・アルヴェストロ:「言うなああああ!!!!」
ユージン・マディス:「後藤……残酷だなお前……」
佐陀コトノ:「な、なんでそんなものにお金を使っちゃったんですか……?」
ユージン・マディス:「なんか……あったんだろ、狙いが……」
後藤スダチ:「いや、今のやり取りだとどんなバトルしてたか分かんなくて……」
後藤スダチ:「見たままのことを言うしか……」
足原エイコ:「ははは!最高に面白いよリンコ!」
足原エイコ:「『この状況』には……それだけの価値あるよ……ハハハ!」
ライサ・アルヴェストロ:「こんな……許せません……この私に、貨幣を"無駄に"使わせるなんて……!!」
ライサ・アルヴェストロ:「何か、価値ある物を買わなければ……何か……」
ライサ・アルヴェストロ:そこで、哀れみの目を向けるユージンと目が合う。
ライサ・アルヴェストロ:「ああ、そういえば……」
ライサ・アルヴェストロ:「見たいと言っていましたね。最高の刀剣を」
ライサ・アルヴェストロ:背後に山のように金貨が積み上がる。
ユージン・マディス:「……それは言ったが」
ユージン・マディス:「オレだって死人に鞭打って剣作らせる趣味はないぞ……?」
ライサ・アルヴェストロ:「ご心配には及びません。私がこの手で造るのは贋金と偽札だけ」
ライサ・アルヴェストロ:「他のものは、買うのです」
ライサ・アルヴェストロ:金貨が崩れ、中から一振りの太刀が引き抜かれる。
ユージン・マディス:「!」
ライサ・アルヴェストロ:「外の世界で最高の値が付いた日本刀がなにか、ご存知ですか?」
ユージン・マディス:「……お前がそれを知っているのか?」
ライサ・アルヴェストロ:「備前福岡一文字"山鳥毛"」
ライサ・アルヴェストロ:「日本円にして5億円。これ自体は優れた刀剣ではありますが、遺産の類というわけではないでしょう。おそらく」
ライサ・アルヴェストロ:「しかし、この世界では貯蔵された価値はそのまま力となる」
ライサ・アルヴェストロ:「値が付いた武器はそれだけで強いのです」
ユージン・マディス:「……金で買われたものなら、この世界なら何でも生み出せる」
ユージン・マディス:「それがこのアトリエの、真の法則というわけか」
ライサ・アルヴェストロ:集まった金貨が宙に浮かぶ大きな手甲となり、太刀を引き抜いて構える。
ユージン・マディス:「いい! 購入された刀剣だけでも、その数は考えもつかない」
ユージン・マディス:「しばらく入り浸っても良い、が…………」
ユージン・マディス:巨大な手甲に向かって、無造作に歩いて行く。
ライサ・アルヴェストロ:「おかしいですね。今から追い出すと言う話をしているのですが……」
ユージン・マディス:「それは学祭が終わってからだな。――さあ使ってみろ!」
ユージン・マディス:「もっと近くに!」
ライサ・アルヴェストロ:「言われなくても───」太刀を振り上げ、
ライサ・アルヴェストロ:「食らわせてあげます!!」真一文字に振り下ろす。その刀身が何十倍にもなったと見間違う程の、圧倒的な剣気と共に。
ユージン・マディス:嬉々とした表情が、一瞬で飲み込まれ―――――
ユージン・マディス:ガ ァン!!
ユージン・マディス:吹き飛ばす寸前で、手甲が、刀剣が止まる。
ライサ・アルヴェストロ:「!?」
ユージン・マディス:ザ ラ
ユージン・マディス:ザラララララララララ―――――
ユージン・マディス:無数の「貨幣」が、その斬撃の、手甲の隙間に入り込み。
ライサ・アルヴェストロ:「な、なんですかこれは……!?動かな……」
ユージン・マディス:ユージンを守っている。
ユージン・マディス:この領域において、絶対の支配者であるはずのライサに逆らっている。
ライサ・アルヴェストロ:「そんな……何故……!」
ライサ・アルヴェストロ:「私のお金なのに……!!」
ユージン・マディス:「甘崎の稼いだ金をな。少しばかり、そうだな――"両替"した」
ユージン・マディス:背後の空間から、月光めいた翳りの光が差す。それは金貨を照らすと、その形状を変換していく。
ライサ・アルヴェストロ:「月の光……?いえ、それよりも後ろのそれは……」
ユージン・マディス:「精製期。BC221.Erea,sei.en.etsu」
ユージン・マディス:「形状指定。尖首刀、斉刀、明刀、方首刀、円首刀」
ライサ・アルヴェストロ:「あなたも持っているのですか……!自分のアトリエを……!!」
ユージン・マディス:「"刀銭"だ。聞いたことくらいはあるだろう、偽金の専門家」
ライサ・アルヴェストロ:「……!」
ユージン・マディス:「お前達ほど図抜けたものじゃない。オレにとってはこれしかないが」背後の金貨の山が崩れ、その向こうに、月光差す小さな庵が見えたかもしれない。
ユージン・マディス:「とはいえ、刀ならオレに味方する。――アルヴェストロ。それこそ説教じゃないがな」
ユージン・マディス:無数の刀銭に固められた手甲の下を悠々と潜り抜け、ライサの前に立つ。
ライサ・アルヴェストロ:「……くっ……!」動けないまま、眼前に立たれるのを許してしまう。
ユージン・マディス:「駄目だしばかりでなく」背後の空間から、刀銭よりも遥かに鋭い三日月型の刃が出現する。「作ったものを褒めてやれよ」
ライサ・アルヴェストロ:「──────ッ」斬られる。そう感じた瞬間、咄嗟に目を閉じてしまう。
ユージン・マディス:虚空より射出された刀剣の「柄」が。
ユージン・マディス:少女の額をかっつーんと撃ち抜いた。
ライサ・アルヴェストロ:「あいたっ……」つい声を漏らし
ライサ・アルヴェストロ:「……………?」
ライサ・アルヴェストロ:頭の上を手で確かめながら、前に立つ男を見上げる。
ユージン・マディス:「……何をしにきたと思ってるんだ」 不機嫌そうに眉をしかめる。
ユージン・マディス:「生徒を傷つける教師がどこにいる」
ユージン・マディス:「三度目だぞ。…………今、出来てる分を、挙げろ」
ライサ・アルヴェストロ:「教、師………」
ライサ・アルヴェストロ:「…………」
ライサ・アルヴェストロ:視線を落とし、足元に落ちていた刀銭を拾う。
ライサ・アルヴェストロ:「………………」それをまじまじと見て、少しだけ機嫌を悪くして。
ライサ・アルヴェストロ:「……はい、分かりました。…………先生」
ライサ・アルヴェストロ:不本意そうに目を反らしながら言う。
ライサ・アルヴェストロ:「ただし、追加報酬を希望します」
ユージン・マディス:「うん? なんだ?」
ライサ・アルヴェストロ:「私が上げた分と同額の、これと交換で」刀銭を渡して。
ユージン・マディス:「……必要か? こう言っちゃなんだが即興作りだぞ」
ライサ・アルヴェストロ:「速さは問題ではありません」
ライサ・アルヴェストロ:「もし先生が、納得行かないのなら……」
ライサ・アルヴェストロ:「そうですね。今度ここに、補習授業に来て頂きましょうか」
ユージン・マディス:「金銭鋳造の心得はないが……まあインスピレーションにはなるか……」
ライサ・アルヴェストロ:「はい。先生の知識を得て、私のアトリエをより高みへ到達させる……」
ライサ・アルヴェストロ:「そういう条件であれば、一時の妥協も受け入れましょう……」
ライサ・アルヴェストロ:「非常に、不服ではありますけど」
ユージン・マディス:「よく分からんが、それならそれでいい」そう言って背を向ける。「おい後藤。話はついたぞ」
ユージン・マディス:仕事は終えた。金銭の山を降りていく。
ユージン・マディス:ただし片手には備前福岡一文字"山鳥毛"を持っている。
イリス・ウィトルウィウス:(………あれ!?)いい話だな~とホロリと来ていた所でそれに気付いて困惑する。
後藤スダチ:「セレノスツールさん……私、誠心誠意頼んだんですけど……」
後藤スダチ:「全然お話聞いてもらえなかったんですけど……」
後藤スダチ:「私は何がいけなかったんですかね……」事態が解決してしまったことに肩を落としている。
佐陀コトノ:「よしよし……」
後藤スダチ:「うう、佐陀ちゃーん……」
足原エイコ:「へっ、バトルを通して、心が通い合う……」
足原エイコ:「そういうことよ!気にすんなって!」
足原エイコ:スダチちゃんに後ろから抱き着く
後藤スダチ:「アシハラ先生~……」
足原エイコ:(おお……かなりのサイズ感……)
甘崎リンコ:「……締め切りも守れないうえに要求が大きいのではなくて?」ライサちゃんをちらりと見て。
甘崎リンコ:「まあいいけれど……」
佐陀コトノ:(…………ま、まさか嫉妬してるんですかリンコさん……)
佐陀コトノ:嘘だろ……って顔をしている
ユージン・マディス:「そのための教師職だろ……カタチだけだが意味はあるってことだ」
佐陀コトノ:「と、とりあえずは何とかなって良かったですね……!」
後藤スダチ:「うえーん」
甘崎リンコ:「ほら、後藤緑色も泣かないで」
甘崎リンコ:「それとも笑顔にしてあげましょうか?」
佐陀コトノ:「やめてあげてください」
後藤スダチ:「助けて!」
ユージン・マディス:「佐陀の術が効いてたな」
ユージン・マディス:「領域全体が生徒の支配下ってことは、内部でライブするの今後も効果的なんじゃないか」
ユージン・マディス:「ガンガン歌ってくれ」
佐陀コトノ:「は、はい! が、頑張ります……!」両手をぐっと
イリス・ウィトルウィウス:「な、何はともあれ……」
イリス・ウィトルウィウス:周囲の景色が崩れていく。浮遊感とともに、急速にこの世界から遠ざかる感覚。
イリス・ウィトルウィウス:「第一のアトリエ、攻略完了です!」
GM:ミッション達成!報酬が支払われます。
GM:すみません、これは本来戦闘開始前に開示しておくべき情報だったのですがすっかり忘れていました。
GM:今回はパーフェクト達成してるから良いけど、次のアトリエではちゃんと戦闘前に言うからね
GM:リザルトはこちら!
【ライサのアトリエ ~偽造工廠プトラピカ~】
達成!★ライサ・アルヴェストロを戦闘不能にする 獲得コイン×1
達成!★2ラウンド以内に戦闘に勝利する 獲得コイン×1
達成!★共有財産点を10点以上残して勝利する 獲得コイン×1
達成!★上記3つのミッションをすべて達成する 獲得コイン×3
GM:全条件達成で、合計6枚のコインを獲得しました。
足原エイコ:一攫千金!
GM:そしてこのコインは、景品と交換することが出来ます!
ユージン・マディス:麻婆豆腐が二つ?
GM:今度はそれぞれの効果も含めて詳しく見ていきましょう
『銀の鍵』 必要コイン×5
簡素な装飾が施された銀製のスケルトンキー。
訪問可能なアトリエを追加する。
『NPCカード「イリス・ウィトルウィウス(強化用)」』 必要コイン×4
NPCカードの効果を強化する。
二回まで購入可。
『魔導粘土(ルーン・クレイ)』 必要コイン×3
キングダム魔法局と共同開発した新素材。
購入判定の直前に使用する。
その購入では、<調達>の代わりに<芸術:〇〇>で判定を行える。
シナリオ中3回まで使用可能で、購入したアイテムを破棄することで使用回数を1回分回復できる。
ただし、同じシーン内での振り直しはできないものとする。
『スペリオルミックスNOVA』 必要コイン×2
少し高めの栄養ドリンク。ローヤルゼリー配合。
先生のみ使用可能。
シナリオの間、毎シーンの登場侵蝕を-2(最小1)する。
『TOPVALU水彩絵の具12色入り』必要コイン×1
流通結社イオンのオリジナルブランド。
使い捨てアイテム。
<芸術:〇〇>の判定を行った直後に使用する。
その判定の達成値に+3する。
GM:これらのアイテムは○○専用と書いているもの以外は誰でも使えるものとします
GM:早速このシーンで交換できるぞ!どれがほしいか相談してみよう!
甘崎リンコ:あっコインってここで使い切らないと消滅するとかないですよね?
GM:とっといてもいいよ~
甘崎リンコ:大丈夫ならイリスちゃん(4枚)と交換して残りをぎゅっしたいです。
後藤スダチ:ぎゅっとは一体
足原エイコ:ぎゅっ……
甘崎リンコ:手の中にコインを……ぎゅっと
後藤スダチ:どっちかといえばイリスちゃんのほうをぎゅっとしたいんやけどなグヘヘ
ユージン・マディス:コインは……2枚残しだっ……それが最善……っ
イリス・ウィトルウィウス:はわわ
佐陀コトノ:中の人が漏れてる
GM:ではイリスのNPCカードの★が上がります。
◆NPCカード:イリス・ウィトルウィウス(★★☆)】
【アシスタント】 対象の判定ダイスを+3する。ラウンド1回。
【虹色】 対象が受けている不利な効果を一つ打ち消す。ラウンド1回。
【芸術の巨人】 ★★★以上で開放。
【”ミュージアム”】 アトリエのステージギミックを全て開示する(毎シーン自動発動)
足原エイコ:イリスたんがギューッと強くなった
佐陀コトノ:つよつよだ!
ユージン・マディス:強い~!
後藤スダチ:でもさっきアシスタントの効果使ってなかったね誰も
甘崎リンコ:ですね……!忘れてた
イリス・ウィトルウィウス:寂しかったです…
足原エイコ:いろいろ……あったから……
佐陀コトノ:次はちゃんと使うからね……
ユージン・マディス:そんなこと言わせてごめんな……
GM:次から活用してあげて下さい
GM:では次のアトリエへGO!
□ミッションリザルト
★進行中【文化祭の準備を完遂させよう!】達成率(1/2)
★進行中【文化祭に出てくれるパートナーを見つけよう!】達成率(0/2)
★攻略済【アトリエ訪問:ライサのアトリエ】達成率(1/1)
【アトリエ訪問:ククルのアトリエ】達成率(0/1)
【アトリエ訪問:???のアトリエ】達成率(0/1) ※現在選択不可
GM:シーン終了!ロイスと購入ができるよ!
甘崎リンコ:ロイス保留!購入はボディマでも狙おうかな。
甘崎リンコ:2dx+1>=12
DoubleCross : (2DX10+1>=12) → 5[3,5]+1 → 6 → 失敗
甘崎リンコ:だめで以上!
ユージン・マディス:まず時前で大槌~
ユージン・マディス:7dx+5
DoubleCross : (7DX10+5) → 9[2,3,4,4,4,5,9]+5 → 14
ユージン・マディス:完璧。
佐陀コトノ:ロイス保留! 思い出したのでスペリオルミックス狙います!
佐陀コトノ:3dx+3>=15
DoubleCross : (3DX10+3>=15) → 10[2,5,10]+9[9]+3 → 22 → 成功
佐陀コトノ:わお……
甘崎リンコ:すっごくかえてる!
GM:実はお金持ってるんじゃないの 配信とかで
佐陀コトノ:なんとかヒーローって名前で動画上げてるかも……
足原エイコ:KAGURAヒーロー……
佐陀コトノ:買えたのでゴクゴク飲みます。次からシーン登場侵蝕-1
ユージン・マディス:なんかすごい武器ほしい人いる?
ユージン・マディス:それか防護服系統
後藤スダチ:この状態からあえて持ち替えるとなるとアンチマテリアルライフルくらいになっちゃうかな
甘崎リンコ:私も丸太があるからすごくほしい!のはないかな?
ユージン・マディス:じゃあ装備でも買っとくか
佐陀コトノ:こっちも使い道あんまりないので大丈夫ですー
後藤スダチ:戦闘用着ぐるみとかアルティメイド服は買ってもいいかもしれないですね 私は着ないですけど
足原エイコ:質問!この購入の時にイリスたんの支援受けられますか!
GM:いいよ!
イリス・ウィトルウィウス:仕方のない子ですね~
足原エイコ:アンチレネゲイドジェルとか買ってみようかな
後藤スダチ:先生のためにアルティメイド服買います
ユージン・マディス:クリスタルシールドもてるのはオレと佐陀さんくらいか
後藤スダチ:9dx+9>=20
DoubleCross : (9DX10+9>=20) → 10[2,2,3,3,8,9,9,9,10]+6[6]+9 → 25 → 成功
甘崎リンコ:メイド服かえてる!!
後藤スダチ:やったね。メイド服着てくださいよー先生ーw
足原エイコ:なれ……メイドに
佐陀コトノ:先生がメイドに……!
ユージン・マディス:先生がなんで着るんだよ! コラ! 写真撮るな!
ユージン・マディス:じゃあ有難く貰います 自分用にクリスタルシールド買おう
佐陀コトノ:ヤダ~センセーかわい~
足原エイコ:作画資料!パシャパシャ
甘崎リンコ:待ち受けにしましょう
ユージン・マディス:マシンモーフィング 65→68
ユージン・マディス:8dx+7
DoubleCross : (8DX10+7) → 10[1,1,3,4,6,8,9,10]+9[9]+7 → 26
ユージン・マディス:買えてる
GM:すご~い
足原エイコ:みんな出目スゴ!
ユージン・マディス:財産点を使う暇が無いぜ
甘崎リンコ:買い物が強い!
ユージン・マディス:というわけでメイド服とシールドを装備。
ユージン・マディス:そこそこカバーが出来るようになったな
後藤スダチ:防御面でも万全だ
佐陀コトノ:アトリエから偽札とか持ち出してない?
甘崎リンコ:その手が……!
足原エイコ:私も波に乗ってアンチレネゲイドジェルを狙います イリスたんのダイス+3個お願いします!
イリス・ウィトルウィウス:がんばれ♡がんばれ♡
後藤スダチ:あ、でも今気づいたけど回復手段は買っておいたほうがいいですねこれから
甘崎リンコ:あったしかに!
佐陀コトノ:あっですね! 完全に忘れてた
後藤スダチ:さっきシーン攻撃でみんなHP削れてるから、この状態で防御だけ上げても意味ない
足原エイコ:そっかじゃあここは高性能医療キットにしようかな
後藤スダチ:インチキ回復アイテム!
足原エイコ:判定いきます!
ユージン・マディス:そうだ! 忘れてた!
佐陀コトノ:鬼つよキットだ
足原エイコ:4dx+5>=9
DoubleCross : (4DX10+5>=9) → 9[2,5,5,9]+5 → 14 → 成功
足原エイコ:イリスたんのがんばれ♡を聞かせた医療キットです
イリス・ウィトルウィウス:血行が良くなります
後藤スダチ:アシハラ先生も何気に調達強者なのだよなあ
ユージン・マディス:ASMRだ
足原エイコ:使用するとHPが3d10回復し……いかも使い捨てじゃない
佐陀コトノ:モーツァルト聞かせた野菜みたい
足原エイコ:先生にあげるから回復してね!
GM:今していいよ~
ユージン・マディス:いただきます!
ユージン・マディス:9+3d10
DoubleCross : (9+3D10) → 9+17[3,5,9] → 26
ユージン・マディス:全回復した
足原エイコ:凄い効能 私も手持ちの応急キットで回復します
足原エイコ:5+2d10
DoubleCross : (5+2D10) → 5+14[9,5] → 19
足原エイコ:以上です!
GM:OK!
MD:3/『鋼鉄■■アスカ』
GM:シーンプレイヤーは足原さん。全員登場可能。
甘崎リンコ:でます……!!
佐陀コトノ:出ます!
後藤スダチ:後藤スダチの侵蝕率を1D10(→ 2)増加 (48 → 50)
甘崎リンコ:甘崎リンコの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (66 → 75)
甘崎リンコ:どうして……?
佐陀コトノ:70+1d10-1
DoubleCross : (70+1D10-1) → 70+3[3]-1 → 72
ユージン・マディス:68+1d10
DoubleCross : (68+1D10) → 68+3[3] → 71
足原エイコ:アトリエがわたしを呼んでいる!
足原エイコ:55+1d10
DoubleCross : (55+1D10) → 55+7[7] → 62
GM:格差社会を形成しつつある。
GM:次のアトリエですが、皆さんはまだアトリエ開放アイテムを手に入れてないので
【ククルのアトリエ】……ステージ担当。夜空に照らし出された巨大な建造物。
GM:行き先はこちらで確定となります。
GM:早速入っていきましょう!ヒャーウィゴー!
GM:ライサのアトリエから帰還した君たちは、僅かな休憩を挟んで直ぐに次のアトリエへと踏み込んだ。
GM:気がつくと、辺りは一面の暗闇。頬を撫でる風の冷たさから、山奥の開けた土地のように感じる。
佐陀コトノ:「こ、今度はどんなアトリエなのかな……?」
後藤スダチ:「今度は落ち着いたアトリエだといいなあ」怖がり、イリスにぴったりくっつくようにしている。
イリス・ウィトルウィウス:「落ち着い……ているかはわかりませんが、まあ……」スダチさんの背中をぽんぽんと擦りながら
足原エイコ:「打って変わって暗い場所だねぇー!」
ユージン・マディス:「くそっ……オレの備前福岡一文字…………」
ユージン・マディス:ライサのアトリエを出たときには消滅していた刀への未練が断ち切れていない
佐陀コトノ:「せ、先生まだあの刀のこと言ってますね……」
甘崎リンコ:「こんな寒いところに住んでるなんて相当な変わりものね……」息を吐いて手をあたためている。
佐陀コトノ:リンコさんにぎょっとした顔を向けている
甘崎リンコ:「?寒いの、佐陀?」温めた手をコトノちゃんのほっぺにあてる。
佐陀コトノ:「ひえっ、あ、あたたかいけどさむけが……」
ユージン・マディス:「……ククル某は具体的に、何を担当してた?」
イリス・ウィトルウィウス:「ククルは建築専攻の生徒なので、全体の設計を統括していました」
後藤スダチ:「特設ステージの担当者でもあったはずです」
足原エイコ:「へぇ……文化祭のステージ担当なんてさ」
ユージン・マディス:「それでコレか……分からんな」
イリス・ウィトルウィウス:「ただ、その一番大事なコンセプト部分で他の子と対立しちゃって……」
足原エイコ:「もっと賑やかなお祭り好きってイメージだけど……」
GM:君たちが話しながら辺りを歩き回っていると
GM:突如、幾筋もの光の筋が空中に投射される。
GM:スポットライトだ。
GM:それが、一つの巨大な建造物を一斉に照らし出す。
後藤スダチ:「にゃー!?」無駄に驚きイリスにしがみつく。
イリス・ウィトルウィウス:「お~よしよし、怖くないですよ~」
後藤スダチ:「こ、ここ怖がってはないが??」
足原エイコ:「まぶしーーーーっ!」まけじとイリスたんにしがみつく
イリス・ウィトルウィウス:「く、くるしい~~~……」
佐陀コトノ:「い、イリスさんが困ってますよ……!」
後藤スダチ:「わ、わざとやるなよぉ……アシハラ先生~……」弱々しいツッコミ
ユージン・マディス:「何をコントをしてるんだ」
ユージン・マディス:手をひさしにして建物を見上げる
甘崎リンコ:「まあ」突然スポットライトがでてきたので驚いている。
甘崎リンコ:驚いたのでコトノちゃんのほっぺをむにっと潰す。
佐陀コトノ:「うにゃああ」頬を挟み込まれてる
後藤スダチ:「別に……暗い中で……突然ライトついたら誰だってびっくりするし」ブツブツ
後藤スダチ:「コントとかじゃないし……自然な反応っていうかさ……」ブツブツ
GM:キィーーーーン……ブツッ、ブツッ
GM:甲高い音。マイクのハウリングが響いた後に……
FULLTOUCH-016:『さあ今年もやって参りました。新年恒例、笑う鬼も逃げ出す地獄の祭典』
FULLTOUCH-016:『記念すべき第十回大会を迎え、のべ1000人を超える勇者の生き血を啜ってきた鋼鉄の魔城が、今宵再び姿を表します』
足原エイコ:「まあわたしはいりすたんにスキンシップしたかっただけなんだけど……おっ」
FULLTOUCH-016:『ここに集うは学園都市中から名乗りを上げた知られざるアスリート達』
後藤スダチ:「え?え??」
FULLTOUCH-016:『前人未到の完全制覇という夢に魅せられ、屍の山を踏み越え行く、栄光なき筋肉の十字軍』
FULLTOUCH-016:『果たして勝利の女神は今度こそ彼女達へ微笑むのか、それともさらなる試練を与え、過酷な巡礼の道へと再び突き落とすのか』
FULLTOUCH-016:『挑むのは限界という無間地獄。究極のサバイバルアタック』
FULLTOUCH-016:『SHINOBI STRIDER──────”ASUKA”!!』
FULLTOUCH-016:『解説は私、FULLTOUCH-016がお送りします』
2nd ATTACK
ククルのアトリエ ~鋼鉄魔城ASUKA~
ククル・K・C・ビショカルマ:「よく来たな!挑戦者の諸君!!」
ククル・K・C・ビショカルマ:ブシュウウ……と炊かれたスモークの向こうから颯爽と登場する。
足原エイコ:「うおお、スピード展開は週刊連載で大事だけども……」
佐陀コトノ:「じょ、状況が全くのみこめないんですけど……」
甘崎リンコ:「挑戦者……?もしかして……お笑いの祭典……!?」
足原エイコ:「さすがに説明回を挟んでほしいなあ!」
後藤スダチ:「ま、待って……待って。私まずツッコんでいいですか?」
後藤スダチ:「あるよね……?こういう番組……?」
後藤スダチ:「具体的に何かとは言わないけど……」
ユージン・マディス:「……気のせいじゃないか?」
ユージン・マディス:「オレは年末のこととか何も知らないし……」
ユージン・マディス:「これが心象風景である女に関わりたくない」
甘崎リンコ:「年末ってことはやっぱり……グランプリ……!?」
ククル・K・C・ビショカルマ:「ASUKAに説明など不要」
ククル・K・C・ビショカルマ:「まず挑め。そして這い上がれ」
イリス・ウィトルウィウス:「はい……私が説明します……」小さく手を挙げる。
後藤スダチ:「イリスちゃん……」
甘崎リンコ:「イリスってこんな変な人達をいつも相手にしているの?大変ね……」
佐陀コトノ:「あっはい、そうですね…………」
足原エイコ:「しかし作りこみすごいな~……」
イリス・ウィトルウィウス:「ククルは元々、人体美術研究会……人間の肉体そのものを表現手段とした芸術」
イリス・ウィトルウィウス:「バレェや新体操等のアーティスティックスポーツに通じた、ムセイオンきってのアスリートでした」
ククル・K・C・ビショカルマ:「今でもトレーニングは欠かしていない。身体能力だけならレインのトップアスリートにも負けない自身がある」力こぶをつくる。
イリス・ウィトルウィウス:「しかし、彼女は出会ってしまったのです」
イリス・ウィトルウィウス:「メサイアYMGの人気番組、毎年恒例のスーパーアスレチックエンターテイメント」
イリス・ウィトルウィウス:「"ASUKA"に……」
後藤スダチ:「あそこ外の人気番組臆面もなくパクるからな」
後藤スダチ:「ノヴァリスに来て私も驚いたよ」
足原エイコ:「えっあれ外のパクリだったんか……」
佐陀コトノ:「えっそうだったんですか……?」
イリス・ウィトルウィウス:「以来彼女は、ASUKAの魅力に取り憑かれ、日々のトレーニングメニューもASUKA専用に組み直し、」
イリス・ウィトルウィウス:「ついには私財を投じて、自分のアトリエに原寸大のASUKAを建設してしまったのです」
後藤スダチ:「狂人……」
佐陀コトノ:「そうなんですね……」ちょっとしょぼんとしてる
ユージン・マディス:「言っとくがオーヴァード前提の番組ではないからな」
甘崎リンコ:「……大丈夫よ、私の面白さはいつでも本物ですからね」コトノちゃんの頭を撫でる。
佐陀コトノ:「ひぃぃぃ」撫でられてゾワゾワゾワッと硬直してる
ククル・K・C・ビショカルマ:「もちろん、外の世界にもASUKAの前身となった番組があることは心得ている」
足原エイコ:「あんなのに挑戦する非オーヴァードが居るんだな……感心しちゃうなあ」
ククル・K・C・ビショカルマ:「しかし、それとASUKAは全くの別物」
ククル・K・C・ビショカルマ:「むしろ正当進化と言ってもいい」
ククル・K・C・ビショカルマ:「彼らが命をかけたように、我々ASUKAオールスターも命をかけて挑むのみ」
ユージン・マディス:「………………オールスター?」
後藤スダチ:(我々とは……?)
FULLTOUCH-016:「おおーーーっとォ!ここで乱入者だぁーーーっ!?」
孟ライカ:「おっと、先客かい?」
孟ライカ:獰猛な雰囲気をまとった女が、森の奥から数人の子分を引き連れて歩いてくる
足原エイコ:「……絶対プログラム通りの登場だろ!」
孟ライカ:「けど悪いな。予約してたのはこっちが先だ」
孟ライカ:「行くぞお前ら」
チーム"黒龍":「「「「押忍!!!!」」」」
甘崎リンコ:「……人気があるのね?」
FULLTOUCH-016:「な、何ということでしょうかっ!」
FULLTOUCH-016:「孟ライカです!!ASUKAオールスターズの最古参、孟ライカがまさかの乱入!そして後ろに率いるのは……」
FULLTOUCH-016:「チーム”黒龍”です!孟ライカが手塩にかけて育てたASUKA攻略チーム、崑崙山の最終兵器が揃い踏み!」
後藤スダチ:「私達ってこの人達の後に予約入れさせられてるの?」
ユージン・マディス:「チッ、良い身体を持ってるくせに……剣を使え……」
イリス・ウィトルウィウス:「ククルのアトリエのASUKAは本物と全く遜色のない、完全再現」
イリス・ウィトルウィウス:「いつもASUKAオールスターズの皆さんが練習に訪れるのです」
イリス・ウィトルウィウス:「FULLTOUCH-016さんも実況の練習で来てます」
甘崎リンコ:「なるほど……!実況の練習……。本番でいきなり実況をするのは難しいものね……」
足原エイコ:「それは結構だけどさ……」
足原エイコ:「スダチちゃん的には、どうなのこれ?」
後藤スダチ:「こんなことしてるから締切超過したんじゃないですか??」
佐陀コトノ:「まぁ……」
イリス・ウィトルウィウス:「いいえ、それは違くて……」
ククル・K・C・ビショカルマ:「私がチームのみんなと揉めたのは」
ククル・K・C・ビショカルマ:「文化祭のステージをASUKAにする案を通そうとしたためだ」
ククル・K・C・ビショカルマ:「全員から反対されてしまった」
佐陀コトノ:「??????」
後藤スダチ:「いかれてんのか」
甘崎リンコ:「近年まれに見る腑に落ちる理由ね。反対されるでしょうね」
ユージン・マディス:「マスターカラーズ。お前コレ、後藤たちが来るまで報告しなかったのどうかと思うが」
イリス・ウィトルウィウス:「お、おっしゃる通りなのですが……」
甘崎リンコ:「あなたがその……ASUKA?を好きなのはよくわかるけれど、自分の価値観を他人に押し付けるのはよくないわ」
佐陀コトノ:「リンコさんがそれ言っちゃうんですか??」
ククル・K・C・ビショカルマ:「いや、私は別に、漫才や音楽をやるなとは言っていない」
ククル・K・C・ビショカルマ:「ASUKAをやりながら、漫才も音楽もやる」
ククル・K・C・ビショカルマ:「ASUKAならそれができる」
佐陀コトノ:「??????????」
後藤スダチ:「漫才や音楽がメインなんだよ!!!」
後藤スダチ:「ASUKAやりはじめたら全部が全部ASUKA味になっちゃうだろ!!」
後藤スダチ:「集中できるわけないんだよな!いくら特設ステージ発注したからってこれ!」
イリス・ウィトルウィウス:「いつになく切れ味鋭いツッコミ……!」
後藤スダチ:「――ASUKA1stステージから作りましたって馬鹿!!そりゃ却下されるんだわ!」
ユージン・マディス:「佐陀。あのステージで演奏できそうか?」
ユージン・マディス:「指先3センチだけで身体を支えるんだが」
佐陀コトノ:「む、無理だし絶対やりたくないです……!!」
甘崎リンコ:「ほら、佐陀だってあのステージでお笑いをやるのは難しそうだと言っているわ」
足原エイコ:「要素盛りすぎて纏まらない……持ち込み作品でもよく見るやつだよぉ」
イリス・ウィトルウィウス:「すみません皆さん……ククルはあれでも、人美研の中では話が通じる方なので……」
イリス・ウィトルウィウス:「辛抱強く説得すればわかってくれると……私の責任です……」
後藤スダチ:「じゃあ聞くけど、どうすれば話を聞いてもらえると思う?」
後藤スダチ:「私もたぶんね、答え分かると思う」
イリス・ウィトルウィウス:「そ、それは……」
ククル・K・C・ビショカルマ:「無論、ASUKAだ」
後藤スダチ:「ほーら!!!」
ユージン・マディス:「すまん、急な腹痛が」
ユージン・マディス:「帰っていいか?」
甘崎リンコ:「……先生、逃げないでください。気持ちはわかりますが……」
足原エイコ:「ヤッヤッヤッ」高速の屈伸でアップを始めている
ユージン・マディス:「駄目だ……金属の棒があれだけあるのに剣が一つも無い」
ユージン・マディス:「オレは堪えられない。あと筋力も無い」
後藤スダチ:「私も……体育の授業とか、昔からほんとイヤで……!」
イリス・ウィトルウィウス:「ですよね……他のムセイオンの子もそんな感じで……もちろん私も……」
イリス・ウィトルウィウス:「ククルのアトリエは、ASUKAに特化したことで明らかに弱体化しています」
イリス・ウィトルウィウス:「しかし、ククルがASUKAを極めることでその不利を帳消しにしているのです」
ユージン・マディス:「アトリエに強弱の概念があるのか?」
佐陀コトノ:「じゃ、弱体化……」
甘崎リンコ:「そこまでする執念は……尊敬に値するわね……」
後藤スダチ:「ASUKA自体は自分自身の制作物じゃないからってこと?」
足原エイコ:「じゃあ……それを越えちゃえば……?」
イリス・ウィトルウィウス:「XMsの決闘士が日々カードゲームの腕を磨くように、ククルは日々自身の肉体を鍛え続けています」
後藤スダチ:「ステージ制作をしてほしかったな」
イリス・ウィトルウィウス:「ええ、ASUKAは明らかに彼女の創作にとっては異物……」
イリス・ウィトルウィウス:「けれど、彼女が望むのなら、私は認めるしかないのです……」
甘崎リンコ:「イリス……苦労しているのね……」
イリス・ウィトルウィウス:「うう……!私はどうしたら……!」
ユージン・マディス:「物理的にアレ、クリアできる奴いるのか?」
ユージン・マディス:「全員、肉体1か2しかいませんみたいな顔してるぞ」
甘崎リンコ:「そうね……私たちみんなインドアのアーティストですものね……」
佐陀コトノ:「あの、あそこにさっきからアップしてる漫画家の人が……」
GM:そうして、君たちが話し込んでいると……時間にして15分ほどだろうか
後藤スダチ:「アシハラ先生……!やれるんですか!?」
足原エイコ:「……芸術家はね、体が資本」
足原エイコ:「週刊連載はやわな体じゃ……おっと、終わったようだね!」
GM:ASUKAのステージの先で、店に向かって4本の光が登る。
チーム"黒龍":バシュン!バシュン!バシュン!バシュン!
チーム"黒龍":十字冠の転送の光だ。アトリエの中においても、十字冠の戒律は綻びては居ない。
チーム"黒龍":ASUKAの中で倒れれば、それほどのダメージを負うということだ。
FULLTOUCH-016:「おおーーーっと!チーム"黒竜"、ファイナルステージを前にして全員脱落!!」
孟ライカ:「クソッ……ククルてめえ……」
孟ライカ:傷だらけになりながら、こちらへ戻ってくる
孟ライカ:「何が本物と同等だ……コイツは」
孟ライカ:「本物以上じゃねーか……!」
ククル・K・C・ビショカルマ:「当然だ。本物より難しくなければ練習にならない」
孟ライカ:「ハッ……全く、お前ってヤツは……筋金入りのASUKA馬鹿だぜ」
孟ライカ:苦笑いを浮かべながら、満足気に倒れ込む
孟ライカ:「また明日来るわ」
ユージン・マディス:「待て挑戦者! 飛ぶ前にこれだけは聞かせてくれ!」
ユージン・マディス:「トラップの中に刃物類あった?」
佐陀コトノ:「き、聞くところそこですか!?」
孟ライカ:ユージンの言葉に視線だけを向けて
孟ライカ:グッ。サムズアップしたあと、光の粒になって転送される。
後藤スダチ:「……ダメだろ」
後藤スダチ:「本物を攻略する用なのに本物再現できてないの……!」
足原エイコ:「しかもノヴァリス1のASUKA集団があの結果だよねえ」
ユージン・マディス:「成程…………な」
ユージン・マディス:感じ入るように頷く。
甘崎リンコ:「……なんで刃物ありそうだからちょっとやる気出たなみたいな感じになってるんですか?」
ユージン・マディス:「刃物ありそうだからちょっとやる気出ただけだが……?」
甘崎リンコ:「私はない方がいいです……刃物がある方が危険な確率が高いので……」
ククル・K・C・ビショカルマ:「さて、先約はこれで全員帰ったな」
ククル・K・C・ビショカルマ:「───次は君たちの番だ」
GM:【”アクアドットピノルタ” ククル・K・C・ビショカルマ】【人体美術研究会】のTIPSを獲得しました。
【”アクアドットピノルタ” ククル・K・C・ビショカルマ】
建築学専攻。人体美術研究会所属。
メサイアYMGの人気番組、スーパーアスレチックエンターテイメント”ASUKA”の名物選手。
バレェや新体操等のアーティスティックスポーツに通じたムセイオンきってのアスリートだったが、
ASUKAの魅力に取り憑かれてからは日々のトレーニングメニューをASUKA専用に組み直し、
ついには私財を投じて自分のアトリエに原寸大のASUKAを建設してしまった。
保有するアトリエは”鋼鉄魔城ASUKA”。
【人体美術研究会】
人体美術研究会は、その名の通り人間自身の肉体による芸術表現を追求する部活。
他の会員には、手足の腱や声帯を加工してこの世ならざる音色を作り出す楽器職人や
人革を贅沢に使った温かみのある装丁で話題の絵本作家などが名を連ねており、
メンバーの半数が監獄学寮シェオルに収監されている。
ユージン・マディス:あんまり見たくない情報が流れていった気がする
甘崎リンコ:「すごく…………嫌」
イリス・ウィトルウィウス:「皆さん……こうなっては覚悟を決めるしかありません」
ククル・K・C・ビショカルマ:「イリスの言う通りだ。どのみち挑戦せずにはここから出ることは出来ない」
ユージン・マディス:「出られもしないのか……」
後藤スダチ:「水落ちたりするとどうなるんだろ……」
佐陀コトノ:「あの、さっき十字冠の転送光が見えたので……多分そういうことかなって……」
足原エイコ:「クリアするか……転送されるか……DEAD OR ALIVE!」
ククル・K・C・ビショカルマ:「安心しろ。私も素人相手にハンデもなしで戦うほど、勝利に飢えてはいない」
ククル・K・C・ビショカルマ:「1stステージからファイナル・ステージまで、私は全て1人で踏破するが」
ククル・K・C・ビショカルマ:「君たちは、ステージごとに代表者1人を立てれば良い。エフェクトも自由に使え」
ククル・K・C・ビショカルマ:「その上で私に勝てたのなら、大人しく言うことを聞いてやろう」
ユージン・マディス:「勝ち負けの基準はなんだ。タイムか?」
ククル・K・C・ビショカルマ:「その通りだ」
ククル・K・C・ビショカルマ:「私達はあくまでスポーツをやっている。お互いを傷つけるためじゃない」
ククル・K・C・ビショカルマ:「傷つけ合うのは、ASUKAか、自分か。それだけでいい」
甘崎リンコ:「自分を傷つけたくないのだけれど……」
後藤スダチ:「私はただ制作物を提出してほしいだけなんだ」
ユージン・マディス:「さっきのアルヴェストロはまだ話が通じる方だったな……」
ユージン・マディス:「これ永久に更新され続けるんじゃなかろうな」
佐陀コトノ:「か、かえりたい……」
甘崎リンコ:「そうね……先生は初めて会ったムセイオン生が私たちで、常識的だったから驚くかもしれないけれど……」
甘崎リンコ:「変人ばかりなのよね……。一度言い出したら聞かないし……やるしかないでしょうね」
ユージン・マディス:「隣の佐陀が非常に絶句してるが」
佐陀コトノ:涙目で諦めた顔をしている
ククル・K・C・ビショカルマ:「泣くほど感動したか」
ククル・K・C・ビショカルマ:「私も最初はそうだった。素質があるな」
佐陀コトノ:「ううう…………」更に泣いてる
足原エイコ:「1ステージと言わず全部出たいくらい!」
甘崎リンコ:「ほら、泣かないで……笑顔にしてあげるから」
佐陀コトノ:「ううう逃げ道塞がれてる……」
足原エイコ:「あ~~~~めっちゃ楽しみ!」
ユージン・マディス:「じゃあ足原は1ステージ目担当だな」
ユージン・マディス:「そのまま行けるところまでクリアしてくれ」
ユージン・マディス:「刃物が出たら代わってくれ」
後藤スダチ:「スポーツで刃物が出たら終わりだろ」
ユージン・マディス:「これを見て終わってないと思うのか?」
足原エイコ:「先生が言うとね~刃物目当てにしか聞こえんし」
足原エイコ:「実際そうだよねぇ?」
ユージン・マディス:「そうだな。ステージギミックになるなら、ギロチンか剣山か……」
甘崎リンコ:「はあ……。なんにせよ、分析と情報収集が……重要だと思うのだけれど」
甘崎リンコ:「どんなものなの?この……ASUKAっていうのは?」
佐陀コトノ:「ぐすっ、ぐすっ」
FULLTOUCH-016:「さぁ───トップバッターがゲートに登ります」
ククル・K・C・ビショカルマ:静寂の中で、自らの心臓の鼓動に耳を澄ます。いつのもルーチン。
ククル・K・C・ビショカルマ:「樹上の猿は、天敵から逃げ延びるために地に降り立ち、二本の足で走った」
ククル・K・C・ビショカルマ:「やがて猿は人となり、その足は逃げることから進むことへ、その手は求めるものを掴むために伸ばされるようになった」
ククル・K・C・ビショカルマ:「ヒトは、ヒトのカタチであるが故に美しい。走り、掴み、登り、こじ開ける」
ククル・K・C・ビショカルマ:「生命の黄金比を前に、あらゆる虚飾は無価値となる」
ククル・K・C・ビショカルマ:「我が作家性は”踏破”。昇り詰めた頂に広がる蒼穹の色」
ククル・K・C・ビショカルマ:「この世界に挑むのならば、誰よりも疾く”勝者”となれ!」
GM:ミドル戦闘を始めます。
GM:まずエンゲージはこちら
ASUKA 1stステージ[0]
|
5m
|
PC ククル[11]
イリス・ウィトルウィウス:そしてイリスの効果により、ステージギミックが開示されます
【スポーツマンシップ】この戦闘は”ASUKA”以外のエネミーを攻撃の対象にできない
【タイムアタック】この戦闘では、キャラクターの行動値が攻撃力に加算される。
【完全制覇】この戦闘はエネミーとPCの2チームに分かれて行い、4ラウンドの間に”ASUKA”へ与えた合計ダメージが高い方を勝者とする。
【オールスターズ】この戦闘では、1ラウンド毎に『アタッカー』と『セコンド』を1人ずつ選出する。選出されていないキャラクターはセットアッププロセス、メインプロセスを行えず、一度『アタッカー』になったキャラクターは以降戦闘に参加できない。
『アタッカー』……”ASUKA”に攻撃を行うことができる。
『セコンド』……任意の《情報:》で判定を行う。アタッカーがそのラウンドで行う判定のC値を、[達成値÷10(小数点切り上げ)-1]点減少させる。(最大減少値-2)
GM:何か質問はあるかな~?
甘崎リンコ:コインの条件は事前にわかりますか?
GM:そうでした!忘れるところだった
ユージン・マディス:判定後に戦闘から脱落するのはアタッカーだけ? セコンドは複数回やったり、セコンド→アタッカーは可能?
GM:アタッカーだけです!セコンドは複数回やセコンド→アタッカーはOK
GM:アタッカー→セコンドは無理です
GM:そして今回のコイン獲得条件
【ククルのアトリエ ~鋼鉄魔城ASUKA~】
★ASUKAの全ステージをクリアする 獲得コイン×1
★全ステージのダメージ合計が100点以上 獲得コイン×1
★ファイナルステージでククル・K・C・ビショカルマに勝利する。 獲得コイン×1
★上記3つのミッションをすべて達成する 獲得コイン×3
甘崎リンコ:なるほど……!ありがとうございます!
足原エイコ:2つ目のを意識していきたいところ……
佐陀コトノ:結構難しそう……?
GM:ファイナルステージの勝利というのは、ファイナルステージ単体でククルより高いダメージを出すということですね
後藤スダチ:なるほど
後藤スダチ:ファイナルにメインアタッカーを回したいところだなあ
佐陀コトノ:あっすみません、全ステージのダメージ合計って4ステージ合わせてってことで良いですか
GM:そうなります!
佐陀コトノ:ありがとうございます! 了解です!
甘崎リンコ:ASUKA以外のエネミーを攻撃の対象にできないとのことですが、カバーリングは自由に行えますか?
GM:あっそうですね……ASUKAが攻撃するかどうかは定かではありませんが
GM:あ、いえ。でも基本的には考えなくていいと思います
GM:ASUKAはあくまで走者とASUKAの戦いなので
甘崎リンコ:な、なるほど。ありがとうございます!
GM:それでは……いざ!ASUKA完全制覇!!
◆第一ラウンド 1st STAGE
GM:今回の戦闘では、ラウンド毎に選出されたアタッカー、セコンド、ASUKAのみが行動できます。
ククル・K・C・ビショカルマ:私は1人しか居ないので例外的に毎回出場し、セコンドは付けません。
GM:さあ、1st STAGEに挑戦する走者を宣言せよ!
足原エイコ:すみません”足原”行きます
足原エイコ:応援よろしくお願いします
後藤スダチ:そしてセコンドはこの私!A.B.C-Zの後藤スダチ
足原エイコ:頼むぜスダちゃん!
GM:よろしい!アタッカー足原、セコンド後藤!
後藤スダチ:アシハラ先生!練習どおり!練習どおりだから!
GM:もっと他に言うことはないのか
GM:それでは通常通りセットアップ処理から行きましょう。
GM:セットアップ。宣言のある方はどうぞ
後藤スダチ:《活性の霧》をアシハラ先生に。攻撃力+21、ドッジダイス-2個。
後藤スダチ:後藤スダチの侵蝕率を3(→ 3)増加 (50 → 53)
ククル・K・C・ビショカルマ:ありません
ASUKA 1st STAGE:こちらもありません
足原エイコ:本気で行こう、怨念の呪石使用
足原エイコ:暴走状態になり。侵蝕+3 攻撃のダメージ+2d10!
GM:それではイニシアチブ
GM:12の足原さんが先行だ。お手波拝見。
足原エイコ:いざ!マイナーで入念なアップを行い
足原エイコ:メジャー!《風鳴りの爪》を使い、クリムゾンブリーチによる射撃攻撃!
後藤スダチ:アタッカーのC値低下はここで使えますか?
GM:あっそうじゃん!
GM:先にセコンドの判定をしないと意味がなかった
後藤スダチ:ワハハ
後藤スダチ:じゃあ先にセコンドやっていいすかね?
GM:逆順になっていました。スダチさんお願いします
後藤スダチ:9dx+1 情報:FHで判定だ
DoubleCross : (9DX10+1) → 10[1,1,3,3,5,6,6,7,10]+9[9]+1 → 20
甘崎リンコ:すご!!
後藤スダチ:おっ、これはいい感じなのでは!
GM:おお!
後藤スダチ:やっぱり有能オフィサーエージェントなんだよな~
後藤スダチ:超絶役に立つアドヴァイスでアシハラ先生を強化したぞ!さあチャレンジだ
足原エイコ:ASUKAにも精通している……!
GM:ダメージダイスと同じで小数点は切り上げ処理なので
GM:C値低下は最大の……-2!
GM:素晴らしいアドバイスです。
GM:では改めて足原先生お願いします。
足原エイコ:C8で行きます!判定!
足原エイコ:6dx8+21
DoubleCross : (6DX8+21) → 10[5,7,9,10,10,10]+10[1,3,6,8]+1[1]+21 → 42
後藤スダチ:ヤッフ~!
ASUKA 1st STAGE:やりますね……
ASUKA 1st STAGE:ASUKAの回避は《イベイジョン》で固定されています。現在は8。
足原エイコ:(ステージが意志を持ってる……)
ASUKA 1st STAGE:なのでガードします。
ASUKA 1st STAGE:《スプリングシールド》《自動触手》ガード値を10。 攻撃キャラクターに21点のダメージ。
後藤スダチ:こういうことをしてくるのか……!
足原エイコ:ASUKAが牙を剥いた!
後藤スダチ:鋼鉄の魔城がただのサンドバッグなわけがない!
足原エイコ:こっちのダメージ出してからダメージを受けますね
ASUKA 1st STAGE:飲み込まれよ!鋼鉄の魔城に!
GM:ダメージをどうぞ!
GM:は~い
足原エイコ:5d10+18+2d10+21
DoubleCross : (5D10+18+2D10+21) → 32[2,9,8,8,5]+18+15[10,5]+21 → 86
後藤スダチ:イヤッフー!
甘崎リンコ:つ、つっよ
足原エイコ:わたしという劇物を飲み込んだこと……後悔しな!
ASUKA 1st STAGE:グワ~~~
ASUKA 1st STAGE:ガード値で減少させて……
足原エイコ:あっちょっと待って
足原エイコ:風鳴りの爪があります!
ASUKA 1st STAGE:ゲゲッ
足原エイコ:と言っても2以外が5以上なので……2のダイス1個だけ振り直し
後藤スダチ:すげ~
足原エイコ:84+1d10
DoubleCross : (84+1D10) → 84+10[10] → 94
ASUKA 1st STAGE:オイオイオイオイ
足原エイコ:最良のパフォーマンスを発揮する……ASUKAでも、漫画でも
GM:ASUKA踏破率:PCのHPを84(→ 84)増加 (0 → 84)
足原エイコ:そして自動触手でHPを失い、HP19なので耐えられない!リザレクト
足原エイコ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 2
後藤スダチ:リザレクトもいい感じ!
GM:やりますね
足原エイコ:HP2、侵蝕がいろいろ合わせて74に
足原エイコ:どうだククル!
ククル・K・C・ビショカルマ:なかなかやるじゃないか
GM:では続いてミスASUKAにお手本を見せていただきます。
ククル・K・C・ビショカルマ:まずはマイナー
ククル・K・C・ビショカルマ:《光芒の疾走》《シャイニングアーム》《命の黄金律》《形態変化:速》《形態変化:剛》《形態変化:柔》 シーン中、素手データを変更し、肉体判定ダイス+5、攻撃力+12、行動値+12、ガード値+12。ASUKAにエンゲージ。
ククル・K・C・ビショカルマ:この戦闘では行動値も攻撃力に加算される。上げ得なのだ、
ククル・K・C・ビショカルマ:メジャーで《貪欲なる拳》《貫きの腕》《コンセントレイト:エグザイル》
ククル・K・C・ビショカルマ:ASUKAにガード不可攻撃。
ASUKA 1st STAGE:つ、貫きの腕ェ~~~!?
後藤スダチ:獣の槍みたいに言うな
ククル・K・C・ビショカルマ:15dx7+6
DoubleCross : (15DX7+6) → 10[1,3,4,5,5,5,5,5,6,7,7,8,8,8,10]+10[1,1,3,4,6,9]+5[5]+6 → 31
ASUKA 1st STAGE:イベイジョン8で命中……
ククル・K・C・ビショカルマ:4d10+40
DoubleCross : (4D10+40) → 20[2,8,1,9]+40 → 60
ククル・K・C・ビショカルマ:こんなものか……まあ1st STAGEはウォーミングアップだ
GM:ASUKA踏破率:ククルのHPを60(→ 60)増加 (0 → 60)
FULLTOUCH-016:『さぁ、職業・漫画家、足原エイコ。まずは快調な滑り出し』
足原エイコ:「ふっ、ほっ」
FULLTOUCH-016:『《ヴァリアブルステップス》《ローリングアイアンヒル》《シルクスパイダー》、いずれも余録を残して突破しております』
FULLTOUCH-016:『しかしここで、1stSTAGE最大の難関が立ちはだかる!!』
FULLTOUCH-016:『《フィッシュボーンソード&ガンズ》!!』
足原エイコ:「これ……改造されてるね?」
後藤スダチ:(この1stステージの構造はおおよそ把握した)
後藤スダチ:(アシハラ先生は難なくクリアしているが……それでも私のアドヴァイスが必要な時はかならず来る!)
後藤スダチ:(オフィサーとして培った分析力と……的確な助言!私ならできる!)
後藤スダチ:ステージを駆けるエイコに、ステージ下で並走しながら叫ぶ!
後藤スダチ:「よく見て!よく見て!!」
FULLTOUCH-016:『宙吊りの丸太から飛び出す剣や銃弾を回避しながら、向こう岸に渡らなければなりません』
ユージン・マディス:「ハッ! 剣!」
ユージン・マディス:「一本こっち飛んでこい!!」
佐陀コトノ:「あ、危ないからやめて下さい!!」
甘崎リンコ:「観客に剣が飛んでくるステージ、安全性が致命的すぎませんか?」
後藤スダチ:「こら!セレノスさんは飛び出さない!」
後藤スダチ:「リンコさんリード持っててください!私は助言で忙しいので」
甘崎リンコ:「わかったわ。先生、ハウス!」
ユージン・マディス:「剣があればそこがオレの"家(ハウス)"だ……グワーッ!」 電流!
後藤スダチ:「呼吸!呼吸!」
足原エイコ:スダチの言葉に冷静さを取り戻し、一呼吸
足原エイコ:そう、呼吸
足原エイコ:限られた制限時間、過酷なステージ
FULLTOUCH-016:『足原エイコ職業漫画家。ここでじっと心を落ち着けます』
佐陀コトノ:「せ、先生ーー!!」
後藤スダチ:「呼吸!よく見て!」
足原エイコ:それに挑む中で、肉体と精神を正常さを保つために、不可欠なものだ
足原エイコ:脳と筋肉に、常に酸素を行き渡らせろ!
足原エイコ:そして、足を進める
ASUKA 1st STAGE:ジャキン!ジャキン!パンパンパンパンッ!回転する丸太からランダムに剣の切っ先と銃弾が乱れ飛ぶ。
後藤スダチ:「よく見て~~~!」優秀な頭脳が導き出した……精一杯の助言!
足原エイコ:「ああ……!」
甘崎リンコ:「足原の邪魔にならないようにしながらも応援の意を伝えながらすべきことを的確に伝えている……!」
甘崎リンコ:「これが最適なセコンド……!」
ユージン・マディス:「会場のモニタに後藤のアップが映し出されている」
佐陀コトノ:「て、テレビで何回も見たやつだ……!」
イリス・ウィトルウィウス:「エイコ~!」旗を振ってぴょんぴょんしている
足原エイコ:無数の刃に銃弾、それらの流れをよく”見て”
足原エイコ:一本の道を、見つけた!
FULLTOUCH-016:『足原はスタート前のインタビューでもこう語っていました』
FULLTOUCH-016:『紙に線を引くのではない。線は既にそこにある。後はなぞるだけなのだ、と』
FULLTOUCH-016:『この漫画家には、既に勝利への筋道が見えているのか!』
ユージン・マディス:「いつインタビューしてたんだ?」
足原エイコ:(上!右!)
足原エイコ:銃弾が頬を掠めるも、気に留めない
足原エイコ:「はあああっ!!!」
後藤スダチ:「いい感じ!いい感じ!」
佐陀コトノ:「あ、足原先生頑張ってくださ~い!」
後藤スダチ:「時間意識!」タイムキープ能力も完璧だ
足原エイコ:「ふっ、ふっ」そう、達成感に浸るには早すぎる
足原エイコ:次に待ち構えるのは……
甘崎リンコ:「足原が頑張っている姿を見ると胸が熱くなるわね……これが漫画の力……!」
FULLTOUCH-016:『当たらない!当たらない!次々と飛び出す千の刃を軽々と乗り越えていく!さながら弁慶に立ち向かう牛若丸の如しであります!』
FULLTOUCH-016:『ここはノヴァリスの五条大橋か!』
後藤スダチ:『そうですね。頑張ってるところ、皆見てきてるんで……完全制覇、アシハラ先生に目指してもらいたいっすね』
後藤スダチ:モニターにセコンドのスダチが語るインタビュー映像が映し出されている。
FULLTOUCH-016:『さぁ《ドラゴンスケイルグライダー》すら乗り越えて、ついに1stSTAGE最後の関門』
FULLTOUCH-016:『《反り立つ巨壁》の門前へとやってまいりました!』
ユージン・マディス:「あの壁はいけるか……?」
後藤スダチ:「いけるいける!丁寧に!ゆっくりでいいから!……時間意識!」
後藤スダチ:相互に矛盾するアドヴァイスを与えることすら恐れない!これが知性だ
甘崎リンコ:「臨機応変な判断力!瞬発性……!その場に適した最適な助言とそれに応える足原……完璧ね……!」
足原エイコ:(スダちゃんの順逆アドバイスには助けられたな……そして最終関門)
ASUKA 1st STAGE:大きなカーブを描いて、直角に反り立った高い壁が立ちはだかる。
佐陀コトノ:「が、頑張れ! 良い感じです、いけます!」
足原エイコ:「ここはもう、テクニックや読みの要素はない」
足原エイコ:「……進むだけ!」
FULLTOUCH-016:『過去幾人もの挑戦者を弾き返してきた反り立つ巨壁、足原エイコ職業漫画家、怯まず進みます!』
足原エイコ:助走をつけて、巨壁に向かう
足原エイコ:『職業柄、年末もいろいろ忙しいんですけど』
足原エイコ:『ASUKAは必ず見てましたね』
足原エイコ:『やっぱ一つのことにあれだけ真剣に挑めるってのは、自分にとっての漫画と同じ感じで……』
足原エイコ:『だから元気、もらってました』
ククル・K・C・ビショカルマ:(少々浅慮がすぎるぞ足原。……ASUKAはステージそのものが巨大なEXレネゲイド)腕組みしながらその様子を見下ろす。
ククル・K・C・ビショカルマ:(その速度では……圧し潰される)
ASUKA 1st STAGE:壁に向かうに従って、そそり立つそれが大きく見える。
足原エイコ:「!」
ASUKA 1st STAGE:否、本当に巨大化しているのだ。
ASUKA 1st STAGE:視界を埋め尽くす程になった壁が、ゆっくりと足原へ向かって倒れ込んでくる。
後藤スダチ:「ASUKAは魔物……!年末の魔物!!」
後藤スダチ:「アシハラ先生油断するなァッッッッ」
FULLTOUCH-016:『これです!これが幾人ものシーン攻撃を弾き返してきた《反り立つ巨壁》!!』
FULLTOUCH-016:『足場が自壊し倒れ込むほどの超重量、潰されれば無事ではすみません!どうする足原エイコ職業漫画家!!』
足原エイコ:『漫画家として、いろんな壁とぶつかることもあったんですけど』
足原エイコ:『ASUKAのおかげで乗り越えられたってとこもあるんで……恩返しの気持ちで』
足原エイコ:『乗り越えていきたいですね』
足原エイコ:───以上、インタビュー映像
足原エイコ:「おおおッッッ!!!」
足原エイコ:ボカァン!!!
足原エイコ:巨大化する壁……どう乗り越える?
イリス・ウィトルウィウス:「エ、エイコーーーッ!?」
ユージン・マディス:「足原……いけ……!」
甘崎リンコ:「頑張って……!足原……!!」
佐陀コトノ:「あ、足原先生っ……!!」
後藤スダチ:「油断するな……油断しないでくれ……!」祈りのポーズ
足原エイコ:困難をどう乗り越えるか……それは即ち、”創作意欲”とも言えるだろう
足原エイコ:しかし紙とペンを手に持たない今、それらの思いは爆発させる他ない!
足原エイコ:ボカァン!ボカァン!
足原エイコ:そしてその爆風が……徐々に、反り立つ壁を押し始める
足原エイコ:「お お お お ! ! ! !」
FULLTOUCH-016:『と、止まったァ~~~!?なんという創作意欲の発露!ノヴァリス漫画界の風雲児ここにありと言ったところでありましょうか!』
足原エイコ:ボコォン!!!ドォォン!!!
ASUKA 1st STAGE:巨壁が爆風に押し返される。いや、それだけではない。
ASUKA 1st STAGE:壁そのものが爆発によって少しずつ崩れ、ゴールへの道を作っていく。
足原エイコ:「見えた……」
足原エイコ:ゴールへの道のりを、よく見る
足原エイコ:呼吸を整え……慎重に、油断せず
足原エイコ:爆風で体を押し上げながら、よじ登る!
FULLTOUCH-016:『ここでゴーーール!!足原エイコ漫画家18歳!初挑戦で1stSTAGE突破の快挙を成し遂げました!!』
足原エイコ:「はぁ……はぁ……」
後藤スダチ:「アシハラ先生……!!」
足原エイコ:「最高……」
後藤スダチ:ステージから降りたエイコに駆け寄り、背中を支える。「ナイスファイト」
足原エイコ:溢れる達成感からか、爆発
後藤スダチ:「グワーッ!?」
足原エイコ:「ああっスダちゃん!」
足原エイコ:「大丈夫?心臓動いてる?呼吸してる?」
足原エイコ:慌てて胸元に顔を埋め、心音を確認している
後藤スダチ:「あっ何してる先生!やめるんだ!」
足原エイコ:「肺も心臓も動いてる……よかった……」顔は埋めたまま
ククル・K・C・ビショカルマ:「ふふ、良い走りだったぞ、足原」満足気に微笑みながら踵を返す。既に2ndSTAGEのスタート位置に立っている。
後藤スダチ:「なにっいつのまに1stSTAGEを……!?」
足原エイコ:「へへ……余裕しゃくしゃくってことね……」
ククル・K・C・ビショカルマ:「だがまだまだ無駄が多い。次からは、私の走りを見てよく研究すると良い」
足原エイコ:「でも私の仲間たちも……すごいんだからね……」
後藤スダチ:(アシハラ先生と違いステージの破壊も最小限……ASUKAを知り尽くした者ならではの無駄のない攻略……!)
足原エイコ:「どんなベテランでも……落ちれば終わり、それだけは平等」
足原エイコ:「それがASUKAなんだからさ……」
FULLTOUCH-016:『さあ、勝負は運命の2ndSTAGEへ!!』
◆第二ラウンド 2ndSTAGE
GM:ステージ移行により、ASUKAのデータが刷新されます。
甘崎リンコ:そうなの!?
GM:また同時に、PC、ククルとASUKAのエンゲージもリセットされます。
ASUKA 2ndSTAGE[16]
|
5m
|
PC、ククル[23]
GM:それでは2ndSTAGEの走者を決めていただこうか!
甘崎リンコ:めちゃくちゃ不安になってきた……けどいきます。甘崎リンコ走ります
後藤スダチ:セコンドはこの私、Snow Manの後藤スダチです
GM:よろしい!
GM:それではセットアップから!宣言をどうぞ
甘崎リンコ:セットアップなし!
後藤スダチ:リンコさんに《活性の霧》《アクセル》!攻撃力+21、行動値+4、ドッジダイス-2個だ
後藤スダチ:後藤スダチの侵蝕率を4(→ 4)増加 (53 → 57)
甘崎リンコ:ありがとうございます!
ASUKA 2nd STAGE:《ミラーコート》《オーバーアクセル》ASUKAのドッジダイスを+7する。更に暴走で《ミラーパレス》が発動しASUKAに対する攻撃の命中ダイスを-10する。
甘崎リンコ:ゲエ~~~ッ!?
ククル・K・C・ビショカルマ:こちらはなし
後藤スダチ:ドッジ型の……SASUKEだと!?
ASUKA 2nd STAGE:ドッジ判定は行いません。回避値はあくまで《イベイジョン》で固定です。
後藤スダチ:でも《ミラーパレス》が入ってたら攻撃なんて当てられないよ~
ASUKA 2nd STAGE:しかしこれだけダイスがあれば……ククク、簡単には当たらないでしょう
GM:というわけで先行は行動値23のククル
後藤スダチ:形状変化でスピードが上がっているんだ
ククル・K・C・ビショカルマ:これが形状変化の力だ
ククル・K・C・ビショカルマ:マイナーで戦闘移動。ASUKAにエンゲージ。
ククル・K・C・ビショカルマ:メインプロセスの際に……《呪われし者の印》
ククル・K・C・ビショカルマ:自分にかかっているダイス減少効果を無効。
ククル・K・C・ビショカルマ:少し本気を出すか……
後藤スダチ:なにっ
ククル・K・C・ビショカルマ:メジャー《貪欲なる拳》《死神の手》《コンセントレイト:エグザイル》
ククル・K・C・ビショカルマ:15dx7+6
DoubleCross : (15DX7+6) → 10[1,2,2,2,3,5,6,8,8,8,9,10,10,10,10]+10[1,1,3,4,6,8,9,10]+10[1,2,9]+2[2]+6 → 38
ASUKA 2nd STAGE:イベイジョンは22。命中します。
ククル・K・C・ビショカルマ:4d10+52
DoubleCross : (4D10+52) → 20[4,3,8,5]+52 → 72
GM:ASUKA踏破率:ククルのHPを72(→ 72)増加 (60 → 132)
ククル・K・C・ビショカルマ:これがお手本だ。やってみろ。
後藤スダチ:なんてやつだ……!
甘崎リンコ:ふふふ……素で不安になっているわ
後藤スダチ:私達も負けていられません!セコンド判定にチャレンジします
GM:お願いします!
後藤スダチ:9dx+1 情報:FH
DoubleCross : (9DX10+1) → 9[3,3,3,4,6,6,7,8,9]+1 → 10
後藤スダチ:どりゃ!クリティカルしなかったがそれでも-1はできそうだ
甘崎リンコ:やった~~!
GM:まずまずの結果だぜ
GM:では後藤さんのセコンドを受けてリンコさん!
GM:ASUKAは行動値にかかわらず自分の手番は待機します。
甘崎リンコ:な、なるほど……!
甘崎リンコ:ではいきます!
甘崎リンコ:マイナーでテクテクASUKAに接近!
甘崎リンコ:メインで≪コントロールソート≫≪コンセントレイト:ノイマン≫。神木の丸太で殴ります!
GM:怖すぎ
甘崎リンコ:7dx6-4
DoubleCross : (7DX6-4) → 10[1,2,3,7,7,10,10]+10[4,5,6,6]+10[7,10]+10[8,10]+10[6,10]+10[1,7]+10[7]+10[6]+1[1]-4 → 77
GM:ゲェ~~ッ!
甘崎リンコ:甘崎リンコの侵蝕率を4(→ 4)増加 (75 → 79)
後藤スダチ:あっ、ダイス数に関して
甘崎リンコ:スダチちゃんのおかげで回った!たくさん!
甘崎リンコ:あっ!!!!!
後藤スダチ:NPCカードを使ったということにしていいでしょうか!
甘崎リンコ:そうじゃん!
GM:あっそうじゃん
甘崎リンコ:すみません テンパっていました
イリス・ウィトルウィウス:私が助けました
甘崎リンコ:え~~~んありがとうございます
甘崎リンコ:NPCカードのイリスちゃんを使用!!
甘崎リンコ:さきほどあげたレベルで解禁された……
甘崎リンコ:マイナス効果をなくすやつを使いたいです!
甘崎リンコ:(後出し)
イリス・ウィトルウィウス:はーい!【虹色】 対象が受けている不利な効果を一つ打ち消す。 ラウンド1回。
イリス・ウィトルウィウス:これを使います!
甘崎リンコ:ありがとうございます……ありがとうございます……
GM:では、そういうことにして先程の達成値を適用します
甘崎リンコ:ありがとうございます……!!
ASUKA 2nd STAGE:イベイジョンは22、命中!
ASUKA 2nd STAGE:ダメージをどうぞ
甘崎リンコ:はい!先ほどいただいたバフと行動値をたして……
甘崎リンコ:8d10+20+21+12
DoubleCross : (8D10+20+21+12) → 46[8,3,9,7,4,6,6,3]+20+21+12 → 99
ASUKA 2nd STAGE:デッカ……
後藤スダチ:待った!
後藤スダチ:行動値も今は4上がってるはず!《アクセル》もかけたから
甘崎リンコ:あっそのぶんたしました!
ASUKA 2nd STAGE:ヒィ~
甘崎リンコ:8に4たしました
後藤スダチ:あ、もともと8だったか
甘崎リンコ:本当にありがとうございます……!
GM:ASUKA踏破率:PCのHPを99(→ 99)増加 (84 → 183)
後藤スダチ:これはすごい!
GM:ムムムム……2ndSTAGE突破!
甘崎リンコ:や、やった~~~!
ユージン・マディス:流石だぜ
ASUKA 2nd STAGE:ASUKAには勝者を次のステージに導くという大事な役目があるので、そのために自分の手番は待機しています。
甘崎リンコ:そうだったんだ……!
ASUKA 2nd STAGE:3rdSTAGEも頑張ってね(シュワ~)
ククル・K・C・ビショカルマ:「2ndSTAGEは、鏡像と幻惑の領域。体力以上に精神力を消耗する」
ククル・K・C・ビショカルマ:説明しながら、軽々と関門をクリアしていく。
後藤スダチ:(なんて身軽さと余裕……!私達に呼びかけながら、ステージギミックに意識を向けるまでもなく……)
後藤スダチ:(けれど事前にククルさんが見せたこの攻略法……!このデータがあれば2ndSTAGEも分析できる!)
ククル・K・C・ビショカルマ:「自分の心と体を切り離す、ある種の無我の領域。私は心身の鍛錬でそれを会得したが」
ククル・K・C・ビショカルマ:「君たちはどうかな?」
後藤スダチ:(分析さえできれば、最適な助言とセコンドも可能……!私がリンコさんを導くんだ!)
ククル・K・C・ビショカルマ:ゴールのボタンを押す。バシュゥゥゥッというスモークを浴びて、期待の眼差しで次の走者を見下ろす。
甘崎リンコ:「さすが……もうゴールをしているのね。ASUKAに魅了されただけのことはあるわ……」
ユージン・マディス:「流石にオーヴァード向けだと危険度が段違いだな」 飛んできた剣を領域に収納しつつ
ユージン・マディス:「気を付けろよ甘崎。さっきの壁のようなギミックがどこにあるか分からん」
甘崎リンコ:「……はい。気を付けます」
甘崎リンコ:甘崎リンコはASUKAを見たことがない。お笑いとは無関係だと思っていたからだ。
甘崎リンコ:事前に仲間たちに聞いた知識、そして1st stageを見て研究をしたものの、圧倒的な知識不足は否めない。
甘崎リンコ:甘崎リンコはアトリエに篭もりきりである他の多数のムセイオン生よりは体を動かすのが不得意ではない――
甘崎リンコ:…………………が、それはノイマンシンドロームにおける効率的な肉体の動かし方や論理の組み立てよる産物であり、
甘崎リンコ:つまりそうやってなんとか補強しなければならないほど、体を動かすのが本当に嫌いだ。
甘崎リンコ:しかし……!
甘崎リンコ:「私には……仲間がいる」
甘崎リンコ:「後藤緑色!次に気を付けることは何かしら」
後藤スダチ:「!」
後藤スダチ:2ndSTAGEで把握した様々なギミック。甘崎リンコの想定される身体能力。
後藤スダチ:気象条件。精神状態。様々な要因を複合し、かつ的確であり簡潔な助言――
後藤スダチ:「……呼吸」
甘崎リンコ:「呼吸……!」
甘崎リンコ:彼女の言葉が、耳に入ってくる。と同時、世界が静かに感じる。
甘崎リンコ:呼吸をする――頭が冴える。鏡に囲まれたステージにおいて、
甘崎リンコ:わずかな表面の歪み、光の反射……そういったものから真の道を集中力によって見つけ出す。
甘崎リンコ:「……こっち!」
FULLTOUCH-016:『なんと甘崎リンコお笑い芸人只今相方募集中!《サーモンエンジェルラダー》を迷いなく登り降りしていく!』
後藤スダチ:「力入れて力!」
後藤スダチ:「順逆!順逆忘れずに!」
甘崎リンコ:「力……!力ね!」
甘崎リンコ:丹田に力を入れて呼吸を繰り返す。お笑いにおいて、よく通る声を出すことは必須。
甘崎リンコ:体幹を支え、体力の消耗を最小限にしながら難関を突破していく!
FULLTOUCH-016:『登るとと思ったら下がる、下ると思ったら昇っている。人間の上下感覚を狂わす悪魔の滝登り』
FULLTOUCH-016:『順逆、逆順、いかなる攻略法も受け付けなかった2ndSTAGEの最難関が、軽々と突破されてしまいました!』
足原エイコ:「速いな~、ほんとに初めて?」
FULLTOUCH-016:『素晴らしい体幹です!日々の丸太を使ったツッコミの素振りで鍛えた強靭なインナーマッスル!まさに現代の近藤勇!』
後藤スダチ:「まだあるから!まだあるから!」当然、まだあるのである
FULLTOUCH-016:『果たして2ndSTAGEはこのまま御用改めされてしまうのか!!』
FULLTOUCH-016:『しかし、まだこの関門が残っています!数多くの挑戦者を押し流した恐怖の激流!』
FULLTOUCH-016:『《バックスタブストリーム》!!』
後藤スダチ:「一気に行っちゃったほうがいい!リンコさん!一気に行っちゃったほうがいい!」
甘崎リンコ:1st stageでの足原エイコの活躍、後藤スダチの的確なアドバイス、仲間たちの声援、そして己の胸の高鳴り――
甘崎リンコ:本当に嫌だと思っていたASUKAに、甘崎リンコもまた心を惹かれつつあった。
甘崎リンコ:「一気に……!」
佐陀コトノ:「リンコさん……!」
ユージン・マディス:「なんて激流だ」
甘崎リンコ:アドバイス通り、激流に逆らうかのように漂う丸太を一気に駆け抜ける。瞬時に距離を詰める事、また丸太を使うことはお手の物だ。
FULLTOUCH-016:『甘崎リンコ、上着を脱いですぐさま激流に飛び込んでいく!速い速い!』
甘崎リンコ:「いつでも熱湯風呂に入れるように……水着の準備をしておいてよかったわ!」
足原エイコ:「おほぉ~……良い体してるねリンコちゃん……」
FULLTOUCH-016:『しかしここは《バックスタブストリーム》!敵は前方の激流だけではありません!』
FULLTOUCH-016:『押し流されんと果敢に泳ぐ甘崎の背後から迫る影……サメです!!』
佐陀コトノ:「さ、サメ!!!???」
佐陀コトノ:「こ、殺しに来てるじゃないですか!!!」
ユージン・マディス:「十字冠の発動はこれが理由か……!」
FULLTOUCH-016:『前門の激流、後門のサメ!進むも地獄引くも地獄!』
後藤スダチ:「リンコさん!歯!」
後藤スダチ:「歯に気をつけて!!」
甘崎リンコ:「歯に……!?」
FULLTOUCH-016:『ゴールに近づくほど激しくなる水流に一度でも後退すれば、すぐさま獰猛な人食いザメの餌食となります!』
佐陀コトノ:「えーん、もういやだ~~」
ユージン・マディス:「それにしても何故サメも一緒に激流に逆らうんだ」
足原エイコ:「前だよ前!進んで!」
甘崎リンコ:「なるほど、サメの武器は歯……ならばそれに気をつければ」
甘崎リンコ:「逆に利用することができる!因幡の白兎というわけね……!」
甘崎リンコ:わざと速度を落とし、サメに接近。そして噛まれるより早くサメの足を踏みつけその勢いで水流を登っていく!
ククル・K・C・ビショカルマ:「ほう……」予想外の攻略法に感嘆の吐息を漏らす。
ユージン・マディス:「考えたな……サメを踏み台に!」
佐陀コトノ:「も、もう見てて怖いんですけど……!」
FULLTOUCH-016:『なんということでしょう!いまだかつてこの様な方法でバックスタブストリームを超えたアスリートが居たでしょうか!』
ユージン・マディス:「自分ならどう攻略するかを考えながら見るんだ、佐陀」
足原エイコ:「行ける!行けるよ!」
甘崎リンコ:(アドバイス通りに進めば攻略できる……!私は体を動かすことに集中できる……!)
甘崎リンコ:(これが……チームプレイ……!)
後藤スダチ:「いいペース!すごいっすよね本当」カメラマンに向かって呟く。
FULLTOUCH-016:『残る関門をチームの声援を背に乗り越え、今……ゴォーーール!!』
甘崎リンコ:「や……やった!!」
ASUKA 2nd STAGE:ブシュワァァァァァ……大量のスモークが甘崎の顔に吹きかけられる。
イリス・ウィトルウィウス:「やった~!リンコ、やりましたよ~~!!」タオルを持って駆けつける。
甘崎リンコ:「ありがとう……!みんなの応援があったからここまでこられたわ……勿論イリスもね」
甘崎リンコ:タオルを受け取りイリスちゃんの頭を撫でる。
イリス・ウィトルウィウス:「えへへ……みんなががんばったからですよぅ……」
足原エイコ:「すごいすごい!」熱い抱擁で出迎える
足原エイコ:顔が胸に埋まってしまうが、身長差ゆえ仕方ない
ユージン・マディス:「甘崎は常に学外を歩き、通り魔的に漫才を行なっていた……その脚力が活きたというわけか」
佐陀コトノ:「よ、よかったぁ~」無事に生きてゴールしてほっとするように
後藤スダチ:「いや~~、敵わないなあ、って思いますね」
甘崎リンコ:「ふふ、足原もお疲れ様」抱きしめている。
甘崎リンコ:「後藤緑色の的確なアドバイスのおかげよ……本当にありがとう」
甘崎リンコ:「あなたがいなければ、私はゴールすることが出来なかったわ」
甘崎リンコ:「その頭脳……お笑いに生かすつもりはない?」眼鏡を押し上げる。
後藤スダチ:「アッ遠慮しておきます」テンションが一発で素に戻る
ククル・K・C・ビショカルマ:「ふふふ……期待以上だ」
ユージン・マディス:「いい記録だった、甘崎。ビショカルマもますますやる気を出したようだな」
ククル・K・C・ビショカルマ:「早く上がってこい。この頂まで……!」
甘崎リンコ:「ありがとうございます。本当にみんなのおかげです」
甘崎リンコ:「でも次はもっと厳しい戦いになると思います……気を付けて……!」
甘崎リンコ:ククルをじっと見つめている。頂に立つ彼女を……
FULLTOUCH-016:『一同、悠々と3rdSTAGEへ向かいます』
FULLTOUCH-016:『しかし、3rdSTAGEはあの"黒龍"も踏破が叶わなかった地獄の耐久ステージ』
FULLTOUCH-016:『次元違いの難易度にどう立ち向かうのか!目が離せません!』
◆第三ラウンド 3rdSTAGE
GM:再びASUKAのデータが変更、エンゲージがリセットされます。
ASUKA 3ndSTAGE[9]
|
5m
|
PC ククル[23]
GM:さあ、今回の挑戦者を選びな!
ユージン・マディス:私が出ます!
GM:先生!
後藤スダチ:セコンドはこの私!ゴールデンボンバーの後藤スダチです
GM:鬼龍院…!
GM:ではこのメンバーでやっていくぞ
ユージン・マディス:後藤~~~外すなよ~~
GM:まずはセットアップ!各々宣言せよ!
ユージン・マディス:なし!
ASUKA 3rd STAGE:《虚無の城壁》《ダークマター》ガード値を+15 バロールエフェクトの判定ダイスを+5
後藤スダチ:勿論《活性の霧》《アクセル》でユージン先生を強化。攻撃力+21、行動値+4、ドッジダイス-2個
後藤スダチ:後藤スダチの侵蝕率を4(→ 4)増加 (57 → 61)
後藤スダチ:これで侵蝕ボーナスも出た
ユージン・マディス:ウオーッ行動値11!
後藤スダチ:ガード型のASUKA……!しかし判定ダイスをふやしてるのが不穏だ
ユージン・マディス:それでもやっと61なのか
ククル・K・C・ビショカルマ:こちらはなし
GM:それではイニシアチブ
ASUKA 3rd STAGE:《時間凍結》イニシアチブで行動
後藤スダチ:ASUKAが動いた!?
ASUKA 3rd STAGE:戦闘移動でPCとククルのエンゲージに接敵。
ユージン・マディス:立つなASUKA!
ASUKA 3rd STAGE:メジャー《停滞空間》《魔王の心臓》《因果歪曲》《黒星の門》《コンセントレイト:バロール》命中した場合、対象の行動値を0、判定ダイスを-15。対象はPCとククル。
ユージン・マディス:めちゃくちゃやるやんけ!
ASUKA 3rd STAGE:12dx7+4
DoubleCross : (12DX7+4) → 10[3,3,3,6,7,8,8,8,9,9,9,9]+4[1,1,1,1,1,2,3,4]+4 → 18
ASUKA 3rd STAGE:ゲッ
ASUKA 3rd STAGE:リアクションして下さい
ユージン・マディス:命中の時点でか……!
後藤スダチ:これってセコンド以外はカバーリングってできるんですか?
後藤スダチ:それとも放棄するメジャーアクションがそもそもないから
GM:できません
後藤スダチ:エフェクト使わないと行動放棄カバーはできない?
GM:そうですね!
ユージン・マディス:セコンドにカバーを任せたいところ。
後藤スダチ:そうですね。これは私がカバーするしかないが……!
ユージン・マディス:とりあえずワンチャンドッジをお願いしよう
ユージン・マディス:2dx
DoubleCross : (2DX10) → 6[2,6] → 6
後藤スダチ:どちらにしろ食らってしまえば支援判定も出来ないので行動放棄カバーがいいか
ユージン・マディス:領域の盾を使おうかと思ったが
ユージン・マディス:そうですね、食らったら支援も出来ない!
ククル・K・C・ビショカルマ:こちらもドッジ
ククル・K・C・ビショカルマ:3dx
DoubleCross : (3DX10) → 10[3,9,10]+9[9] → 19
後藤スダチ:2dx+1>=18
DoubleCross : (2DX10+1>=18) → 3[2,3]+1 → 4 → 失敗
ユージン・マディス:かわしとる!
ククル・K・C・ビショカルマ:あっラッキ~
後藤スダチ:ダメ!行動放棄カバーにいきます。
後藤スダチ:ウワーッ><
ASUKA 3rd STAGE:ちなみにこの効果は
ASUKA 3rd STAGE:どちらもマイナーアクションの使用で解除できます
ユージン・マディス:あっなるほど7
後藤スダチ:そうか、じゃあ領域カバーでも判定はできないでもないのか
GM:変えてもいいよ
後藤スダチ:ただ領域は侵蝕も回数も重いとは思うので
後藤スダチ:どうします?支援入れなくてもいいですか?
ユージン・マディス:支援ほしいな~
ユージン・マディス:とはいえ、無理に勝つ必要も無いか
ユージン・マディス:スダチちゃんは休んでて。FINALに託すロールにしましょう。
後藤スダチ:はーい
GM:ではこのままですね
GM:行動値はそのまま、ククルの手番からです
ASUKA 3rd STAGE:あ、私は《自在なる斥力》でエンゲージ離脱して元の場所に戻ってます。
ユージン・マディス:戻るなASUKA
ククル・K・C・ビショカルマ:というわけでマイナーで接敵。
ククル・K・C・ビショカルマ:《貪欲なる拳》《貫きの腕》《死神の手》《コンセントレイト:エグザイル》
ククル・K・C・ビショカルマ:本当は異形の転身で接敵してマイナーを空けてデバフ解除する作戦だったけど、普通に避けれたので普通に攻撃するぞ
ククル・K・C・ビショカルマ:15dx7+6
DoubleCross : (15DX7+6) → 10[1,1,1,1,2,2,4,5,5,6,7,7,8,9,10]+10[2,3,6,9,10]+6[2,6]+6 → 32
ASUKA 3rd STAGE:ガードできずイベイジョンも足りない!命中!
ククル・K・C・ビショカルマ:4d10+52
DoubleCross : (4D10+52) → 26[5,10,4,7]+52 → 78
GM:ASUKA踏破率:ククルのHPを78(→ 78)増加 (132 → 210)
ユージン・マディス:どんどん固定値上がってない?
ユージン・マディス:気のせいだったわ
ククル・K・C・ビショカルマ:2ndから死神の手入れてるからね
ユージン・マディス:ああ~侵蝕率上がってるのか
後藤スダチ:FINAL用の切り札もありそうだなあ
GM:続いてPCの番!
ユージン・マディス:OK。マイナーなし
ユージン・マディス:メジャー。《コンセントレイト:モルフェウス》《サンドシャード》《ダンシングシミター》
ユージン・マディス:サンドシャードの選択は大槌。武器攻撃力を加算。その後に破壊。ダンシングシミターの選択は大槌・キーンナイフ・キーンナイフ。「使用している」扱いにする。
ユージン・マディス:あとイリスちゃんの第一の能力は使えますかっ
イリス・ウィトルウィウス:使えます~!
ユージン・マディス:ありがたいぜ! 判定ダイス+3!
ユージン・マディス:14dx8+9
DoubleCross : (14DX8+9) → 10[1,1,1,2,3,3,4,6,7,7,9,9,9,10]+10[2,7,9,9]+6[1,6]+9 → 35
ユージン・マディス:悪くない……!
ASUKA 3rd STAGE:うおッ……これはガード!
ASUKA 3rd STAGE:ダメージをどうぞ!
ユージン・マディス:4d10+21+11+21
DoubleCross : (4D10+21+11+21) → 28[7,6,9,6]+21+11+21 → 81
ASUKA 3rd STAGE:なんやて!?
ユージン・マディス:固定値はほぼ互角……!
ASUKA 3rd STAGE:しかしガード値分は引かせてもらうぞ…!
ユージン・マディス:あっそうだった
ユージン・マディス:装甲は-10でし
後藤スダチ:貫き分はククルが有利か
ユージン・マディス:しかし装甲はないか
GM:ASUKA踏破率:ククルのHPを66(→ 66)増加 (210 → 276)
GM:ASUKA踏破率:ククルのHPを-66(→ -66)増加 (276 → 210)
GM:間違いました
GM:ASUKA踏破率:PCのHPを66(→ 66)増加 (183 → 249)
GM:まだPC有利……しかし勝負は最後までわからない!
GM:運命のFinalSTAGEを待て!
FULLTOUCH-016:『あぁーーーっと!!何という光景でしょうか!!』
FULLTOUCH-016:『過去幾人もの指先を切り落としてきた狂気の山脈』
FULLTOUCH-016:『幅3cmの刃に指をかけて超えなければならない《カッティングエッジ》に、この男、ユージン・マディス職業教師26歳!』
FULLTOUCH-016:『懸垂をしながら渡っている!いや、あれは……』
FULLTOUCH-016:『舐めている!!味を確かめているのか!?そんな事が可能なのでしょうか!?』
後藤スダチ:「バランス大事だよ!バランス!」やはり並走しながら応援している。3rdステージまで続けばセコンドも過酷だ……!
ユージン・マディス:「成程な……これは……合金か……!」
ユージン・マディス:「組成はどうなっている? やはりアトリエ内だが金属疲労……軋みに歪みの問題がある……」
佐陀コトノ:「…………………」
佐陀コトノ:口を開けて唖然としている
ユージン・マディス:「興味深い……興味深い……!」
甘崎リンコ:「なんて集中力なのかしら……!」
後藤スダチ:「落ち着いていこう!集中集中!」
足原エイコ:「すごいなあ、体への負荷を感じる余裕がないほどに、熱中してる……」
ユージン・マディス:「ふう……これで一部か……」
ユージン・マディス:「更に鋭いものが残っているな……!」 ギラン!
FULLTOUCH-016:『いくら制限時間の存在しない3rdSTAGEとは言っても、この男、舐め回すようにカッティングエッジを堪能しました!』
ユージン・マディス:《猫の道》。ステージの隙間に手を突っ込むと、固有領域からエナドリ(徹夜鍛刀用)が取り出される。
ユージン・マディス:ごくごくごく。「……ふう。制限時間なしステージまで我慢して正解だったな……!」
後藤スダチ:「水分補給大事だよー!」
FULLTOUCH-016:『全く疲れている様子がない!むしろスタート時より生き生きしております!とんでもない変態がやってきてしまった!!』
後藤スダチ:「いや……なんかもう、ハラハラしちゃいますね。自分が挑んでるみたいな気持ちっていうか」
ユージン・マディス:「ビショカルマ……お前の作り上げたこのステージ。モノは確かに模倣品だが……!」
ユージン・マディス:「高く評価しよう。アレンジもまたセンス! オーヴァード向けのセットによく仕上げてある!」
ククル・K・C・ビショカルマ:「お褒め頂き光栄……と言いたい所だが」
ククル・K・C・ビショカルマ:「評価は最後まで踏破してから下すが良い」
ユージン・マディス:「スゥー…………ッ」 続くバーティカラードレルムラダーの素材を吸ってから。
ククル・K・C・ビショカルマ:「できるものなら、だがな」
ユージン・マディス:「いいな…………」
ユージン・マディス:「あ、うん。そうさせてもらおう」
FULLTOUCH-016:『なんとユージン・マディス26歳、ここまで無傷でやってきてしまった!』
FULLTOUCH-016:『最後の難関!《クリフハンガー・ディメンジョンゲート》!!』
ユージン・マディス:「これは……!」
後藤スダチ:「よく見て!よく見て!」
FULLTOUCH-016:『クリフからクリフへ映る度に、次元の壁を超えなければいけません。飛び出す位置は完全にランダム!』
FULLTOUCH-016:『投げ出された先で咄嗟にクリフを掴まなければ、直下の重力プールに落下してしまいます!』
後藤スダチ:「よく見て!」
佐陀コトノ:「う、運じゃないですか……!!!」
佐陀コトノ:「競技性どこに投げ捨てたんですか!?」
ユージン・マディス:「フン……ここまで37の主選ぶ系聖剣の選考に挑戦してきたオレに、運試しとはな……」
甘崎リンコ:「……運試しなら、先生には……むしろ有利なのかもしれない……!」
足原エイコ:「これは……見てどうにかなる……?」
佐陀コトノ:「もうわけわかんないです……」
後藤スダチ:「よく見て!」
甘崎リンコ:「先生なら……自分の道を、見て選ぶことができる!」
ユージン・マディス:「このステージに刻んでやろう。史上最強の刀匠の名を」
佐陀コトノ:「ううう、先生までテンションおかしくなっちゃった……」
ユージン・マディス:「それはそれとして……だ」 足場ギリギリまで下がり、助走距離確保! 「せいっ!」飛び出す
ユージン・マディス:一つ目のクリフに捕まる!「……鋭さが足りん!」
ASUKA 3rd STAGE:ヴォン……自走するディメンジョン・ゲートが、クリフにぶら下がるユージンへと迫る。
ユージン・マディス:「それにしても空間使い、領域使いのバーゲンセールだな」
ユージン・マディス:自走するディメンジョンゲートに飲み込まれる!
佐陀コトノ:「せ、先生ーーーー!!」
後藤スダチ:「出て!出て!」
甘崎リンコ:「どこに出る……!?」
後藤スダチ:「ディメンジョンゲートから出て!」
ユージン・マディス:『ええ――――早く遊びたいな、という感じですね』 話した覚えのないインタビュー映像がモニタに流れる。
ユージン・マディス:『自分の力を確かめたい……っていうか。ここまで積んできたものあるんで(笑)』
ユージン・マディス:「――よし」 《猫の道》。天井のステージの隙間から顔を出す。
ユージン・マディス:「問題ないな」次のクリフへ。
ユージン・マディス:自走ディメンジョンゲートの転送位置が完全ランダムとはいえ……水中だとか場外だとか……即時脱落にすることはできない。
FULLTOUCH-016:『なんということでしょう!この男、ディメンジョンゲートの中から更に次元を切り裂いて安全確認をしている!』
FULLTOUCH-016:『狡い!これが大人のテクニックだというのか!』
ユージン・マディス:ディメンジョンゲート内で、さらに固有空間に避難! 安全を確認した位置で外に出る!
後藤スダチ:「よく見てる!よく見てるよ!」
甘崎リンコ:「これが……大人の力……!?」
ユージン・マディス:『緊張? してませんね。むしろボルテージが足りないくらいっす』 異様ににこやかなモニタユージンの映像の隣で
ユージン・マディス:転送を繰り返されながら、クリフハンガーを渡っていく!
FULLTOUCH-016:『今、最後のクリフを……越えたァーーーーーッ!!』
ユージン・マディス:「己の身体のみを頼りにするASUKA……だがオレと刀剣と月の椅子は完全に一体!」
ユージン・マディス:「利用に一切の躊躇はない!」
佐陀コトノ:「そっかぁ……」
ユージン・マディス:これが大人の詭弁力だ! ステージ踏破!
甘崎リンコ:「大人って……すごい……!!」
足原エイコ:「ハハハハハ!」
FULLTOUCH-016:『ユージン・マディス職業教師26歳独身!堂々の3rdSTAGEクリアです!とんでもない番狂わせ!!』
FULLTOUCH-016:『小娘共にはまだまだ負けないとばかりに、大人の底力を見せつけました!』
ユージン・マディス:「とはいえ……少し時間を使いすぎたか」
ユージン・マディス:既にクリアしているククルへと視線を向ける。
後藤スダチ:「すみません、涙が出ちゃって……本人が一番、大変だったと思うんですけど……」
甘崎リンコ:「すごかったです、先生……!お怪我はありませんか?」
足原エイコ:「ちょっとズルいけどおもろいよ……センセイ!」
佐陀コトノ:何かどうでも良くなってきちゃったな……って顔をしている
ユージン・マディス:「問題ない。しかし甘崎も足原もよくクリアしたな」
甘崎リンコ:「後藤緑色の的確なアドバイスのおかげね……今も感極まって泣いているし……」
後藤スダチ:「やっぱり……練習……ですね。先生が練習してきたことは裏切らないんだなぁ、って……」
甘崎リンコ:「あるいは……動のミスASUKAがククルなら、静のミスASUKAは……後藤スダチといえるのかもしれないわね……」
ユージン・マディス:「後藤はもう駄目だな……甘崎は何故まだ水着なんだ。冷えるぞ」
甘崎リンコ:「あ、すっかり忘れていました……言われるとなんだか……恥ずかしいですね」
ククル・K・C・ビショカルマ:「ふ、まさかここまで上がってくるとはな……」ファイナルステージの部隊から君たちを見下ろし、ひとりごちる。
ユージン・マディス:「最後のステージを見逃すわけにもいかないか」
ククル・K・C・ビショカルマ:「しかし時間をかけ過ぎだ。お陰で充分に筋肉を休ませてもらった」
ククル・K・C・ビショカルマ:「万全の状態で相手をしてやろう」
ククル・K・C・ビショカルマ:「ASUKAを……舐めるなよ!」
佐陀コトノ:「あっはい…………」
ユージン・マディス:「それは済まなかったな……つい」
ユージン・マディス:ステージを舐めていたことを謝罪している。
後藤スダチ:「……いよいよ完全制覇をかけた戦い……!!」
足原エイコ:「ふっ……ハンデなんて要らないんだよねぇ」
甘崎リンコ:「ふふ……ファイナルステージに挑むのは……私の最強の相方よ」
足原エイコ:「ウチの最強のエース……コトノちゃんが!」
甘崎リンコ:「クリアできないわけがないわ……!」コトノちゃんの肩をバシッと叩く。
後藤スダチ:「佐陀ちゃん……頼めるか」
佐陀コトノ:「……………………えっ!?」
佐陀コトノ:顔がさーーーーっと蒼褪めてゆく
足原エイコ:「大丈夫だよ、ほら、胸に手を当ててみて?」コトノの胸に手を当てる
甘崎リンコ:「他人が当ててどうするのよ」
ユージン・マディス:「佐陀、1も2も3も希望しなかっただろう」
ユージン・マディス:「後藤はセコンドがある。同意してたのではなかったのか?」
佐陀コトノ:心拍数が明らかに不規則かつ早くなっている
佐陀コトノ:「えっえっえっえっえっ」
足原エイコ:「心音が……ロックなビートを奏でてるね」
足原エイコ:「体の中までロックだ!」
佐陀コトノ:「あっ、あっ、あっ、スダチさん……」必死に救いを求める視線
後藤スダチ:「佐陀ちゃん……」肩に手を置く。
後藤スダチ:「油断……しないでね!」
佐陀コトノ:「………………………………」
佐陀コトノ:「終わった…………」
◆第四ラウンド FINAL STAGE
GM:再びエンゲージリセット。データが切り替わります。
ASUKA FINAL STAGE[6]
|
5m
|
PC ククル[23]
GM:最後の挑戦者……名乗りをあげよ!
佐陀コトノ:…………はい…………やります…………
GM:よく言った!!!!!
後藤スダチ:セコンドのクライミングシューズメーカー取締役、後藤スダチです
GM:もう立派なASUKA戦士だ
GM:それではセットアップ!宣言をどうぞ
佐陀コトノ:<狂騒の旋律>対象の攻撃力+18。暴走付与。今回は対象を自分だけに取ります
佐陀コトノ:侵蝕率+6で78
後藤スダチ:《活性の霧》《アクセル》をコトノちゃんに。攻撃力+21、行動値+4、ドッジダイス-2個。
後藤スダチ:後藤スダチの侵蝕率を4(→ 4)増加 (61 → 65)
ASUKA FINAL STAGE:《絶望の領域》《支配の因子》対象が行う判定ダイスを-10 対象の攻撃力を-25。
ASUKA FINAL STAGE:対象はPCとククル
佐陀コトノ:ええっ!!?
ククル・K・C・ビショカルマ:《戦いの予感》行動値を+30
後藤スダチ:あっこいつ……!!
後藤スダチ:行動値を攻撃力に加算できるということは《スピードスター》とまったく同じことができるということ……!!
佐陀コトノ:うわっそういえば使ってなかったか……!!
佐陀コトノ:活性の霧とアクセル受けます!
佐陀コトノ:更にここで伏せておいたNPCカードを発動!
GM:なに!
佐陀コトノ:イリスさんお願い! 不利効果の打ち消し、そしてダイス数+3の効果を適用します!
イリス・ウィトルウィウス:うおお~!どっちも持っていけ!
佐陀コトノ:お姉ちゃんありがとう!
GM:それではイニシアチブ
GM:最速は行動値53。ククル・K・C・ビショカルマ
ククル・K・C・ビショカルマ:はい。マイナーで接敵します。
ククル・K・C・ビショカルマ:メジャーアクション時に《呪われし者の印》。ダイスデバフを無効。
ククル・K・C・ビショカルマ:《貪欲なる拳》《死神の手》《コンセントレイト:エグザイル》
ククル・K・C・ビショカルマ:ASUKAを攻撃。行くぞ!
ククル・K・C・ビショカルマ:15dx7+6
DoubleCross : (15DX7+6) → 10[2,2,3,3,3,4,5,5,6,8,8,8,9,10,10]+10[1,2,3,8,9,10]+10[2,4,9]+4[4]+6 → 40
ASUKA FINAL STAGE:《支配の領域》《絶対支配》
ASUKA FINAL STAGE:支配可能なダイスは3個。一回目クリティカルの8、9、10を1に変更。
ASUKA FINAL STAGE:達成値を19まで下げます。
後藤スダチ:メチャクチャやばい!だからセコンドが重要だったのか
佐陀コトノ:ひえーっ
後藤スダチ:これは油断できないぞ……!
足原エイコ:ASUKAには魔物が居る……
ASUKA FINAL STAGE:攻撃はイベイジョンで命中。ダメージをどうぞ
ククル・K・C・ビショカルマ:ぐぬぬぬ……だが固定値はある!行くぞ!
ククル・K・C・ビショカルマ:2d10+82-25
DoubleCross : (2D10+82-25) → 9[4,5]+82-25 → 66
ククル・K・C・ビショカルマ:ダメージデバフが響いたか……
GM:ASUKA踏破率:ククルのHPを66(→ 66)増加 (210 → 276)
後藤スダチ:FINAL STAGEの《イベイジョン》はいくつですか?
ASUKA FINAL STAGE:6です。まず当たる。
後藤スダチ:それはいいニュース
GM:ASUKAを極めた者でも、FINALSTAGEを完全に掌握することはできない……
GM:さあ、この魔城にどう挑む!
GM:まずはセコンドからお願いします。
後藤スダチ:私もダイスマイナスされてるんだよな今
後藤スダチ:ロイスを切ってダイスデバフを切ることはできる……が!
後藤スダチ:ここで問題になってくるのが絶対支配だ
後藤スダチ:私の支援でC値を下げられるのは運良くて2までだが
後藤スダチ:仮にそこまで成功したとして、サイレン型のコトノちゃんは次のダイスで4つ以上クリティカルを出さないと駄目なのだ
後藤スダチ:イリスちゃんの支援込みだとダイス何個振れそうですかコトノちゃん
佐陀コトノ:7個です……!
後藤スダチ:7個……!そうなると当たるかどうかも
後藤スダチ:いや、当たりはするか。固定値があるんだから
後藤スダチ:ううーん、7個中4個以上8は出ないはず
後藤スダチ:逆に、7個中4個1が出ることもないからファンブルにされる恐れはないけど
後藤スダチ:ここで何もしないのは心苦しいがやはりダイスデバフ解除しないのが正解な気がするな。どう思いますか
佐陀コトノ:そうですね、多分わざわざ解除してまで得られるメリットが少ないと思うので
佐陀コトノ:解除なしで大丈夫だと思います。後は任せて下さい
後藤スダチ:すまねえ……!
ユージン・マディス:よく言ったなコトノ……!
GM:戦うというのか……たった一人で!
後藤スダチ:これがほんとのぼっち・ざ・SASUKEだ!
佐陀コトノ:決着を……つけましょう!!
GM:虎になれ……黒い虎に!
GM:佐陀さんの手番!
佐陀コトノ:マイナーアクションは無し
佐陀コトノ:メジャーアクション:<サイレンの魔女>
佐陀コトノ:7dx+20
DoubleCross : (7DX10+20) → 10[3,5,6,7,9,10,10]+9[2,9]+20 → 39
佐陀コトノ:1回回った……!
ASUKA FINAL STAGE:ゲゲーッ!
ASUKA FINAL STAGE:《支配の領域》《絶対支配》
後藤スダチ:おのれ~~!コトノちゃんが自力で回したダイスを
ASUKA FINAL STAGE:現実は非常……一回目の9,10,10を1に変えるぜ
佐陀コトノ:ヌーッ
佐陀コトノ:だが固定値は20、達成値は27!
ASUKA FINAL STAGE:達成値は……27!
ASUKA FINAL STAGE:もちろん当たります。
佐陀コトノ:ダメージ!
佐陀コトノ:3d10+21+18+1d+21+16
DoubleCross : (3D10+21+18+1D10+21+16) → 20[9,3,8]+21+18+6[6]+21+16 → 102
ASUKA FINAL STAGE:なに そん
佐陀コトノ:これがロックンロールだ!!
ASUKA FINAL STAGE:ステージも爆発!
GM:ASUKA踏破率:PCのHPを102(→ 102)増加 (249 → 351)
GM:踏破率はPCが351、ククルが278。
GM:文句無しで……PCの勝利だ!
甘崎リンコ:や、やった~~~~!!
ユージン・マディス:絆の…………勝利だ!
佐陀コトノ:グッ
後藤スダチ:ASUKAは……最高です……!
足原エイコ:ほんとに元気を貰えました……(涙)
GM:ASUKA……完全制覇達成!!
FULLTOUCH-016:『泣いても笑ってもこれが最後の決戦です!運命のファイナルステージ、勝利の栄光はどちらの手に輝くのか!』
GM:ファイナルステージの舞台、《セイクリッド綱登りピラー》。
GM:高さ100mに及ぶ巨大な塔。そこから垂らされた2本の綱。
FULLTOUCH-016:『FINALSTAGEは特別に、2選手の同時スタートとなります!』
FULLTOUCH-016:『勝負は単純!眼の前の綱を登りきり、100mの高さにある鐘を先に鳴らした方の勝利!』
FULLTOUCH-016:『ことここに及んで小細工は無用!力と力、意地と意地の真剣勝負!!』
FULLTOUCH-016:『ASUKAファイナルステージ!第一の挑戦者はご存知ミスASUKA!ククル・K・C・ビショカルマ!!』
ククル・K・C・ビショカルマ:スモークと共に登場し、手を振って歓声に応える。
FULLTOUCH-016:『対するは六壬学園高等専門学校、現代神楽部部長!夜を裂く孤高のロックスター!!』
FULLTOUCH-016:『佐陀コトノ選手15歳!!堂々の登場です!!』
佐陀コトノ:「うう……うう……」
佐陀コトノ:スモークと共に登場し、半泣きになりながら拳を上げてる
後藤スダチ:「ファイト!ファイトだよ佐陀ちゃん!」セコンドとして一緒に入場する。
甘崎リンコ:「佐陀!大丈夫、普段通りにやればできるわ!がんばって!」水着から着替えて応援している。
佐陀コトノ:「普段通りって何なんですか~!!」
イリス・ウィトルウィウス:「コトノさーん!深呼吸!深呼吸ですよー!」
足原エイコ:「やれる!やれるよ!」
佐陀コトノ:「ぐずっ、ぐずっ」呼吸が浅くなってる
ユージン・マディス:「佐陀。おい」
佐陀コトノ:「せ、先生……?」
ユージン・マディス:《猫の道》。すぐ傍のステージの隙間から出てくる。
ユージン・マディス:「よく分からんが落ち着け」隙間から上半身だけ出ている。
ユージン・マディス:「お前も、何か目的があってここにいるのだろう」
佐陀コトノ:「……は、はい……!」
ユージン・マディス:「なら、その為にやれることを頑張れ。前の領域でも言ったが」
ユージン・マディス:「全方位に響かせるお前の術式は、恐らく"アトリエ"と相性が良い」
佐陀コトノ:「……!」
ユージン・マディス:「お前の術式について一番詳しいのはお前だ。やりようはあるはずだ」
ユージン・マディス:「以上」ペットボトルのミネラルウォーター(作業用)を置いてそのまま隙間に戻っていく。
佐陀コトノ:置かれたミネラルウォーターを手に取る
佐陀コトノ:「先生……」
佐陀コトノ:いつの間にか涙は収まって、呼吸は落ち着いていた
ククル・K・C・ビショカルマ:「良い師を持ったようだな。佐陀コトノ」
ククル・K・C・ビショカルマ:「ASUKAオールスターに加わる覚悟は決まったか?」
佐陀コトノ:「…………はい、怖いし怪しいしおかしいところもある人ですけど、良い先生だと、思います」
佐陀コトノ:「私は、私のやれることをここでやります」
ククル・K・C・ビショカルマ:「よく言った。そうでなければ私も」
ククル・K・C・ビショカルマ:「本気を出す甲斐がない」
ククル・K・C・ビショカルマ:ククルから放たれるレネゲイドの圧力が膨れ上がる。
足原エイコ:「あいつ……ここまで”温存”してたのかい!?」
後藤スダチ:「油断するな……油断しないでくれ佐陀ちゃん……!」
イリス・ウィトルウィウス:「本来、過酷な耐久ステージであるASUKAはオーヴァードが挑むには向きません」
イリス・ウィトルウィウス:「単身で挑むASUKAファイターは皆、FINALにベストコンディションを持ってくる術を心得ています」
ユージン・マディス:ステージの基底部から這い出してくる。「最終ステージに合わせて調子を整えていたワケか」
ユージン・マディス:「四六時中ここで訓練していたのは伊達じゃない」
甘崎リンコ:「うわっ!どこから出てくるんですか!」
FULLTOUCH-016:『さあ両者、スタート位置に付きました……』
FULLTOUCH-016:『ASUKAファイナルステージ完全制覇の夢に向けて……今!スタートです!!』
GM:スタートのブザーが鳴ると同時に、二人が目の前の綱を掴む。
後藤スダチ:「ええ。もう私からアドバイスすることは何もないなって感じで……だから何も言いませんでしたね、アドバイスみたいなことは」
後藤スダチ:「でも、やりますよ……今日の佐陀ちゃんは」
GM:セコンドのインタビューが流れる横で、二人が着実に綱を登っていく。
FULLTOUCH-016:『両者懸命に登っていく!これは速いペースだ!!』
FULLTOUCH-016:『佐陀コトノ頑張っている!佐陀コトノ頑張っている!』
佐陀コトノ:「……っ!!」懸命に指先が綱を握り、肉体を上に引き上げる
FULLTOUCH-016:『しかしやはり経験の違い、体力の違いは大きいか!佐陀選手とククル選手、既に30m近い差がついています!』
足原エイコ:「弦を弾くための指先……これには、向いていると言えないかもね」
後藤スダチ:「上へ上へだよ、佐陀ちゃん!」
後藤スダチ:「上へ上へ!」
佐陀コトノ:(やっぱりダメだ! 地力が全然違う……!)
FULLTOUCH-016:『などと言っている間にククル選手は既に!50mの折り返し地点に到達しようとしている!』
甘崎リンコ:「たとえ向いていなかったとしても……佐陀はやるわ」
甘崎リンコ:「初めてやるお笑いだって、懸命に挑んでいるんだもの……!」
甘崎リンコ:「ASUKAだってやれるわ……!」
足原エイコ:「……だね!」
ククル・K・C・ビショカルマ:「期待外れか……いや」一瞬眼下を見て呟く
ククル・K・C・ビショカルマ:「《セイクリッド綱登りピラー》の真の姿はここからだ……さあ、佐陀コトノ」
佐陀コトノ:体格、筋肉、経験、全てが足りない。必死に登り、息が切れるまでの間に、差がどんどん広がってゆく
ククル・K・C・ビショカルマ:「お前はこの壁をどう超える!」
足原エイコ:「言われた言葉……思い出してこ!」
佐陀コトノ:しかしその眼だけはハッキリと上を見据えて
GM:ククルが折返し地点に到達した瞬間
GM:二人が掴んでいた綱が"解ける"。
佐陀コトノ:「!!?」
GM:綱を構成する一本一本の繊維が、ピラーの壁面に蜘蛛の巣のように張り巡らされ
ククル・K・C・ビショカルマ:「ふ……んんんっ!!」
ククル・K・C・ビショカルマ:ブシュウウウッ!張り巡らされた高分子ワイヤーに指先を引っ掛け、先へと昇っていく。
ククル・K・C・ビショカルマ:体重をかける度に、指先の肉が裂け、地が滴り落ちる。
佐陀コトノ:「いっ……たい……!!」
佐陀コトノ:指先に高分子ワイヤーが食い込んで激痛が走り、顔を歪める。腕を流れる血が伝う
FULLTOUCH-016:『ついにセイクリッド綱渡りピラーが真の姿を表した!!』
FULLTOUCH-016:『塔の中に張り巡らされたワイヤーは、さながら挑戦者の鎮魂歌を奏でる死の弦楽器!!』
FULLTOUCH-016:『挑戦者が指をかけ、足で踏み越えるたび、その血飛沫と供に歪な音を響かせます!』
ユージン・マディス:「開発者の中に糸使いの暗殺者がいたのか?」
FULLTOUCH-016:『その音色は塔の中で反響し、挑戦者の悲鳴と供に荘厳な葬送曲を奏でるのです!!』
ユージン・マディス:「悲鳴を録音するのが趣味のタイプの殺人鬼か?」
イリス・ウィトルウィウス:『収監される前の人美研の部長が監修したらしいです。ククルが出場したのも元々はその縁で……』
佐陀コトノ:(1mも……登れない)
足原エイコ:「コトノたん……ROCKだ!」
足原エイコ:「君のROCKを呼び覚ませ!」
後藤スダチ:「普段どおりだよ佐陀ちゃん!」
後藤スダチ:「練習!練習思い出して!」
甘崎リンコ:「佐陀…………!大丈夫……よ」自分に言い聞かせるように。
佐陀コトノ:(…………先生の、言葉)
ユージン・マディス:静かに見上げている。
佐陀コトノ:(全方位に響かせるお前の術式は、恐らく"アトリエ"と相性が良い)
佐陀コトノ:上を見上げる。ククルはもはやあと僅かで頂点に到達するだろう。ここまま競っていては追いつけない
佐陀コトノ:(…………私は、私のやることをやるだけだ!)
佐陀コトノ:高分子ワイヤーを掴んでいない片方の手で、背負ったギターケースから無理やりギターを引きずり出す。
佐陀コトノ:そして、そのまま、
佐陀コトノ:手を放し落下する
甘崎リンコ:「佐陀……!?」
後藤スダチ:「あーっ!?」
FULLTOUCH-016:『おおーっとこれはどうしたことか!佐陀コトノ自ら手を離してしまった!!』
ユージン・マディス:「……!」
足原エイコ:「コトノたん……っ!」
ククル・K・C・ビショカルマ:「諦めるか……それもいいだろう」
ククル・K・C・ビショカルマ:「ASUKAに挑むものはみな孤独。並び立つことはない……わかっていたことだ」
佐陀コトノ:空中で無理やり姿勢を維持し、ギターを構え、空気抵抗に抗いながら指先を伸ばす
甘崎リンコ:「…………!いいえ、諦めてなんかない……!」
佐陀コトノ:その瞳は、決して諦めてなどいない
佐陀コトノ:地面到達まで十数秒
佐陀コトノ:佐陀コトノは鋼鉄の弦に指先を掛けて、そして掻き鳴らす
佐陀コトノ:佐陀コトノの術式、現代神楽。点火された呪力が内臓コイルを巡り
佐陀コトノ:ステージを、絵画世界を、その演奏が振動させる
佐陀コトノ:文字通りの音の速度で広がってゆく重厚な衝撃が、鐘に到達し、
佐陀コトノ:――その音色を響かせる
FULLTOUCH-016:『鐘が鳴ったーーー!!なんということでしょう!コトノ選手登らずして鐘を鳴らしてしまった!!』
佐陀コトノ:「とどい、た……!!」
ククル・K・C・ビショカルマ:「なるほどその手が……だが……」
ククル・K・C・ビショカルマ:「甘いぞ佐陀コトノ。勝利の条件は、"昇って"、"鳴らす"どちらか一方が欠けていては……」
ユージン・マディス:「後藤! クッション!」 落ちていくコトノを指差す。
後藤スダチ:「はい!」クッションを手に駆ける!
ユージン・マディス:「じゃなくてスライム使えスライム!」
後藤スダチ:「えっ!?じゃあこのクッションは!?」無から湧いたクッションを見る。
後藤スダチ:「使わなくていい!?」
ユージン・マディス:「それはそれで使え!」
後藤スダチ:「じゃあ――」
ククル・K・C・ビショカルマ:「何……!?」
GM:眼下を見たククルは気付いた。
後藤スダチ:支援用スライムを最大展開。コトノにかかる衝撃負荷を抑えるべく
後藤スダチ:申し訳程度のクッションを頂上に保持し――
後藤スダチ:「佐陀ちゃん!痛いかもしれないけど……」
後藤スダチ:「最大の弾性をかける!どうにか食らいついて!」
GM:そうして展開されたスライム。そして、張り巡らされたワイヤーが
GM:佐陀コトノの演奏に導かれるように、一枚の大きな膜を形作る。
後藤スダチ:コトノを受け止める上部は衝撃を吸収するよう、そして基部には筋肉のごとく力をため
FULLTOUCH-016:『こ、これはァーーーーっ!!』
佐陀コトノ:「後は『昇る』だけ……!」
後藤スダチ:コトノがクッションに落下した瞬間……それを解き放つ!!
足原エイコ:「トランポリンなら……大ジャンプ!」
FULLTOUCH-016:『トランポリンだァーーーーっ!!』
甘崎リンコ:「…………飛んで!佐陀!!」
後藤スダチ:「ASUKA……」
後藤スダチ:「完全!制覇―――ッ!!!」
後藤スダチ:選手として参加こそしなかったが、1stSTAGEから……セコンドでずっと夢を見守ってきた!
後藤スダチ:そんな後藤スダチの情熱は、ASUKAオールスターにも決して引けをとらないのだ
佐陀コトノ:「スダチさん、ありがとう、ございます……!!」
佐陀コトノ:力の解放に合わせて跳躍する
佐陀コトノ:肉体が恐るべき速度で宙を飛び、やがて、
佐陀コトノ:その指先が頂点を、掴む
佐陀コトノ:「到、達……!!」
FULLTOUCH-016:『ゴォーーーーール!!!!』
FULLTOUCH-016:『佐陀コトノ……ASUKA!!完全制覇達成です!!!!』
GM:おびただしい数の花火が上がる。
足原エイコ:「イヤッフッフーーー!」歓声を上げる
足原エイコ:「新たなASUKAちゃんの……誕生だね!」
甘崎リンコ:「佐陀……!よく頑張ったわね……!」
後藤スダチ:「なんていうか……」
後藤スダチ:「…………『感動』。その一言ですね……」
ユージン・マディス:「ひやひやさせる。とはいえ、上手くいったな」
ククル・K・C・ビショカルマ:「ふ……ASUKAに挑む者は、みな孤独。そう思っていたんだがな……」
ククル・K・C・ビショカルマ:地上に降りる。頂の景色は勝者だけが味わうに相応しい。
ククル・K・C・ビショカルマ:「全員で掴んだ勝利、か」
ククル・K・C・ビショカルマ:「……私の負けだ」
ユージン・マディス:「エフェクトの使用は自由。攻略はセコンドと組んで行う。オレ達は全員で挑戦できる」
ユージン・マディス:「提示された条件に則った勝利だ。問題ないだろ」
後藤スダチ:「これで……認めてもらえるんだよね?」
後藤スダチ:「私達をASUKAオールスターとして」
甘崎リンコ:「……えっ?」
甘崎リンコ:「後藤緑色!戻って来なさい」
後藤スダチ:「離せリンコさん!私には……私にはASUKAしかないんですよッ!」
甘崎リンコ:「文化祭実行委員でしょう!ASUKA以外にもたくさんあるでしょう」
イリス・ウィトルウィウス:「スダチさん……もう……そこまで……」
足原エイコ:「一度足を踏み入れたら……もう戻っては来れない……」
足原エイコ:「4ステージ全てに関わったんだ、もうスダチちゃんは……」
ユージン・マディス:「後藤は……犠牲になった」
ユージン・マディス:「このASUKAェ……の犠牲にな」
佐陀コトノ:「……………………誰かーー」
甘崎リンコ:「通じるけど通じない妙な発音をしないでください!」
佐陀コトノ:「…………誰かここから降ろして下さい……!!」
足原エイコ:「リンコ……ツッコミ向いてるんじゃない?」
佐陀コトノ:100m上空で我に返った少女の悲鳴が響き渡った
FULLTOUCH-016:『ASUKA第十回大会(リハーサル)、これにて閉幕です!皆さん!また来年お会いしましょう!』
GM:アトリエ攻略に成功しました。
GM:ミッションリザルト!
【ククルのアトリエ ~鋼鉄魔城ASUKA~】
達成!★ASUKAの全ステージをクリアする 獲得コイン×1
達成!★全ステージの達成値合計が100点以上 獲得コイン×1
達成!★ファイナルステージでククル・K・C・ビショカルマに勝利する。 獲得コイン×1
達成!★上記3つのミッションをすべて達成する 獲得コイン×3
GM:全て達成!コイン6枚を差し上げます!
佐陀コトノ:わーい!
甘崎リンコ:やった~~~!
後藤スダチ:やったね
足原エイコ:ASUKA記念コイン……
GM:先ほど残しておいた2枚と合わせて、8枚のコインがその手に!
GM:更に、文化祭準備担当の二人を説得したことで
GM:【文化祭の準備を完遂させよう!】こちらも達成!
GM:追加で3枚をお渡しします。合計11枚!
後藤スダチ:わーいわーい
足原エイコ:大富豪!
GM:それでは、景品購入に移って行きましょう
甘崎リンコ:やった~~!
★コイン交換特典
NEO文化祭十字コイン×5:「銀の鍵」取得 ※新規ミッション解放
NEO文化祭十字コイン×4:NPCカード「イリス・ウィトルウィウス(強化用)」取得 ※二回まで購入可
NEO文化祭十字コイン×3:「魔導粘土(ルーン・クレイ)」を入手
NEO文化祭十字コイン×2:「スペリオルミックスROYAL」を入手
NEO文化祭十字コイン×1:「TOPVALU水彩絵の具12色入り」を入手 ※複数購入可
GM:好きなものを選んで下さい
甘崎リンコ:では銀の鍵(5)、イリスちゃん(4)、スペリオルミックスROYAL(2)を交換したいです。
足原エイコ:だぜ!
GM:OK!ではまず、イリスの★3効果から
◆NPCカード:イリス・ウィトルウィウス(★★★)】
【アシスタント】 対象の判定ダイスを+3する。ラウンド1回。
【虹色】 対象が受けている不利な効果を一つ打ち消す。 ラウンド1回。
【芸術の巨人】 任意のエンゲージに芸術巨人を召喚する。その際、エンゲージ内にいるPCは芸術巨人に同乗しても良い。
【”ミュージアム”】 アトリエのステージギミックを全て開示する(毎シーン自動発動)
GM:芸術巨人の能力については、実際の戦闘の際にご案内します。
後藤スダチ:ヤッタ~マシンモーフィングだ
甘崎リンコ:芸術巨人……!?
ユージン・マディス:バスターバロンだ!!
足原エイコ:やったー!
佐陀コトノ:でーたーらーめをやってごらん
GM:そして、銀の鍵によって選択可能になるもう一つのアトリエはこちら!
・イトリのアトリエ ……何の変哲もない画家の工房。黒く塗りつぶされたキャンバスが並べられている。
ユージン・マディス:一体誰なんだ
甘崎リンコ:誰!?
後藤スダチ:イトリとは一体何者……?
佐陀コトノ:だ、誰……?
足原エイコ:誰なのぉ!?
GM:それは次のシーンのお楽しみ!
GM:というわけで君たちは鋼鉄魔城ASUKAから帰還したのでした!めでたしめでたし……
後藤スダチ:「ハァ、ハァ……」
後藤スダチ:展示室の床に座って、荒い息を吐いている。
後藤スダチ:「わ、私は今まで一体何を……?」
後藤スダチ:「ククルさんとの交渉のために夜空の絵の中に入り……その後は……??」
後藤スダチ:全身が汗でぐっしょりと濡れ、過酷な運動の後の如き消耗がある。
後藤スダチ:だが、それほどまでに何をしていたのか……?
後藤スダチ:それからというもの……後藤スダチは「明日から」とか「アスカロン」とか「フレアスカート」などの言葉を耳にするたび
後藤スダチ:これまででは覚えることのなかった恐怖を感じることになったのだという――
GM:シーン終了!ロイスと購入が可能!
後藤スダチ:コトノちゃんに取ろうかな……!大活躍したしな
後藤スダチ:同行者/佐陀コトノ/尊敬:○/憐憫/ロイス
GM:記憶を失ったのにロイスは残ってる……怖……
ユージン・マディス:生徒/甘崎リンコ/親近感:○/剣を持ってない/ロイス 生徒/佐陀コトノ/期待:○/剣を持ってない/ロイス
甘崎リンコ:剣を持ってない
佐陀コトノ:剣を持ってない
佐陀コトノ:ユージン先生へのロイスを 信頼〇/変な人 に変更します
甘崎リンコ:ロイス保留!購入はロイヤルでないスペリオルミックス狙います。コトノちゃんが飲んでて美味しそうだったので
甘崎リンコ:2dx+1>=15
DoubleCross : (2DX10+1>=15) → 3[2,3]+1 → 4 → 失敗
甘崎リンコ:まあ……それはそう おわり
後藤スダチ:はっはっはリンコちゃんはコトノちゃんが大好きだなあ
ユージン・マディス:財産11使う?
甘崎リンコ:11!?
佐陀コトノ:ひー
ユージン・マディス:リンコさんは時前の奴があるから7か
ユージン・マディス:渡せる なぜならフローズンリリーなので
足原エイコ:センセイ、お金持ち……
ユージン・マディス:私はスペリオルミックスNOVAを飲んでおきます
甘崎リンコ:し、しかし正直ほしい……!財産が3だから……8……かな……?
甘崎リンコ:8……いただいても……いいですか……?
ユージン・マディス:OK! では8点どうぞ
ユージン・マディス:財産16→8
甘崎リンコ:あ、ありがとうございます!!
足原エイコ:スダチちゃんに取りましょう ナイスセコンド!
足原エイコ:ロイス取得 後藤スダチ 〇順逆/憐憫
佐陀コトノ:www
後藤スダチ:順逆で他人のロイスに残ってしまう
後藤スダチ:嫌だ……!
ユージン・マディス:それはどういう感情なんだよ!
甘崎リンコ:ロイスが順逆???
後藤スダチ:P感情らしいですね
足原エイコ:分からない……でも……感情ってそういうものでしょう?
佐陀コトノ:言いくるめてきた
佐陀コトノ:調達は高性能治療キットで
佐陀コトノ:4dx+3>=9
DoubleCross : (4DX10+3>=9) → 7[3,6,7,7]+3 → 10 → 成功
佐陀コトノ:キット無事購入したのでそのまま自分に使用します
佐陀コトノ:6+3d10
DoubleCross : (6+3D10) → 6+9[2,5,2] → 15
佐陀コトノ:で、出目が
足原エイコ:購入はボディアーマーにしましょうか
足原エイコ:2dx+5>=12
DoubleCross : (2DX10+5>=12) → 10[2,10]+9[9]+5 → 24 → 成功
甘崎リンコ:すごいかえてる!
後藤スダチ:高性能治療キット今2個あるんでしょうかね?
佐陀コトノ:ですね! 現在合計2個です
後藤スダチ:アシハラ先生が買ったのと、今コトノちゃんが買ったの
ユージン・マディス:二個あればいいかな?
後藤スダチ:私も使いたいですが、アシハラ先生も結構HP減ってるので使用判断は任せます
後藤スダチ:私はリザレクトで受けられるしね
足原エイコ:侵蝕的に、もう一回コトノたんに使うのもあり?
後藤スダチ:確かに
ユージン・マディス:次のシーンは会話だから
ユージン・マディス:あと2回できるしね
後藤スダチ:たしかに確かに、次戦闘ってことはないか
佐陀コトノ:あっそれなら有難く頂ければ
佐陀コトノ:15+3d10
DoubleCross : (15+3D10) → 15+11[4,5,2] → 26
佐陀コトノ:ほぼ回復! ありがとうございます!
ユージン・マディス:私はどうしようかな
ユージン・マディス:リアクティブアーマー挑戦してみるか
ユージン・マディス:7dx+5>24
ユージン・マディス:7dx+5
DoubleCross : (7DX10+5) → 10[1,4,4,5,5,6,10]+6[6]+5 → 21
ユージン・マディス:うわっ 財産3点使って購入し装備
ユージン・マディス:財産8→5
後藤スダチ:私もリアクティブアーマーで装備充実を助けます
後藤スダチ:9dx+9>=24
DoubleCross : (9DX10+9>=24) → 10[3,3,7,7,7,9,9,10,10]+10[4,10]+1[1]+9 → 30 → 成功
後藤スダチ:ふふーん
ユージン・マディス:ゲゲーッ
ユージン・マディス:馬鹿な……この私を上回る購入だとーっ!
後藤スダチ:足遅めの人に着てもらうのがいいかもな リンコさんどうですか
甘崎リンコ:あっいいんですか!?ありがとうございます……!!
MD:4/『■■修復工房リプリス』
GM:みんなで少しお話してからイトリの工房へ向かいます。
GM:シーンプレイヤーはリンコさん。全員登場可能。
甘崎リンコ:甘崎リンコの侵蝕率を1d10-1(→ 3)増加 (79 → 82)
ユージン・マディス:1d10+80
DoubleCross : (1D10+80) → 4[4]+80 → 84
甘崎リンコ:あっジュースのんでます!スペリオルミックス!
ユージン・マディス:-2して82! ありがてえ~
足原エイコ:出るぞ出るぞ
足原エイコ:74+1d10
DoubleCross : (74+1D10) → 74+9[9] → 83
佐陀コトノ:出ます!
佐陀コトノ:83+1d10-1
DoubleCross : (83+1D10-1) → 83+1[1]-1 → 83
佐陀コトノ:侵蝕率84
後藤スダチ:後藤スダチの侵蝕率を1D10(→ 2)増加 (65 → 67)
ライサ・アルヴェストロ:「夜が明け明ける頃にもう一度ここへ来て下さい」
ククル・K・C・ビショカルマ:「至高の芸術的制作物を見せてやろう」
GM:そう言って、二人は仕事に取り掛かった。
GM:二人を待つ間、君たちはムセイオンの校内でしばし心と身体を休めるのだった。
■ムセイオンアートスクール 展示室
GM:無数に存在する展示室の一角。休憩用に置かれたベンチの前で、君たちは話し込んでいた。
GM:大きな窓から月明かりが差し込む。夜はすっかり更けてしまっていた。
ユージン・マディス:端末を操作し終え、星室庁に連絡を入れる。「君らは自分のアトリエに帰らなくていいのか」
足原エイコ:「わたしは追い出され……ゲフンゲフン」
足原エイコ:「……たまには、こういうところで過ごすのも、悪くないと思ってね」
甘崎リンコ:「帰らなくても怒る人がいるでもないですし。一人だけ休んでいられないわ」ベンチに座ってジュースを飲んでいる。
甘崎リンコ:「……先生は帰られるんですか?」
ユージン・マディス:「戻るのも手間だからな。空いてる仮眠室でも使うつもりだ」
ユージン・マディス:「ここから目を離すのも勿体ないしな……」
ユージン・マディス:どこに刀剣展示があるか分からないので散策するつもりだ。
足原エイコ:「むふっ、少しはゆっくりしてもいいのに……」
足原エイコ:「リンコも、そう思うよね?」
甘崎リンコ:「えっ?ええ、そうね」
足原エイコ:「一緒に居たいよね?センセイとさ」
甘崎リンコ:「その……私のアトリエでよければ、泊まっていっても大丈夫ですけど……」
甘崎リンコ:「あっ、全員よ!?休みたかったら使ってもらって構わないというだけで……!」
ユージン・マディス:「まともなアトリエがある気がしない」
ユージン・マディス:「あの二人が極端な例だと言い切れるか? 君ら」
甘崎リンコ:「……………………」
足原エイコ:「……」目を逸らす
甘崎リンコ:「わ、私のところはまともです……多分」
ユージン・マディス:「だとしても、なおさら自分の領域に他のオーヴァードを受け入れるのは大ゴトだと思うが」
足原エイコ:「それだけセンセイとして認めてるんじゃあないかな?」
足原エイコ:「どうどう?好きなの?」
甘崎リンコ:「えっ!?」
甘崎リンコ:「そっ……そん……それはその……!」
甘崎リンコ:「まっ…………まともな……大人だとは……思うけれど……」
足原エイコ:「わたしはセンセイのこと好きになったな~」
ユージン・マディス:「からかってるつもりか? 学生らしいけどな」 目を細めて呆れている。
甘崎リンコ:「好ぅ…………っ!?」
足原エイコ:「もちろん、リンコも同じくらい気に入ったけどね」
甘崎リンコ:「………………そ、そう……ありがとう……」顔を赤くしてぼそぼそ呟く。
ユージン・マディス:「足原は、マスターカラーズの手助けで来てたんだったか。自分の出展はいいのか」
甘崎リンコ:「そ、そうよ。連載をもっているすごい漫画家なのでしょう?」
甘崎リンコ:「それほど漫画に詳しくない私でも知っているわ」
足原エイコ:「照れますなぁ……連載の方は……」
足原エイコ:「編集議会との入念な打ち合わせの下で……ちょっと休載期間にさせてもらったし」
足原エイコ:「同人誌も、ちゃんと仕上げてるもんね!」
足原エイコ:そしてそれを頑張りすぎたせいで冒頭の事態に繋がるのだが……
ユージン・マディス:「趣味と仕事ってところか。……ここの生徒は、オレと感覚的に近しいのは助かるな」
ユージン・マディス:「注ぎ込むことが明確に決まってる。佐陀もそうか」
足原エイコ:「センセイは……剣が大好きなんだよね?」
甘崎リンコ:「刀鍛冶……でしたっけ」
ユージン・マディス:「そうだ。刀剣を見る。分析する。作る。鍛える」
ユージン・マディス:「このノヴァリスにも、遺産やEXレネゲイドが山ほどあるって噂を聞いて来た」
ユージン・マディス:「その時、もっとも手っ取り早い手段が"理事会の傭兵"だった。だから、信用はしてもいいが」
ユージン・マディス:「信頼はすべきじゃないかもな。オレは常に、オレの目的が第一にある」
足原エイコ:「ハハハ!正直でよろしい」
足原エイコ:「コソコソされるより、オープンな方がいいよね」
甘崎リンコ:「そうね……先生も言っていたけれど、ムセイオン生は先生と似たようなものよ」
甘崎リンコ:「自分のしたいことが第一。だからといって、別に裏切られたとも感じないし」
甘崎リンコ:「理事会にどうこうという気持ちもないわ。……先代のマスターカラーズに個人的に思う所はあるけれどね」
足原エイコ:「……そうだね」
ユージン・マディス:「先代か。当代が倒した相手か」
ユージン・マディス:「どんな奴だったんだ。イヤなら話さなくて良いが」
甘崎リンコ:「芸術の師としては申し分ない人だったわね」
甘崎リンコ:「でも……だからこそ」
甘崎リンコ:「『教師が今日死んだ』って言う絶好のチャンスだったのよ……!?知らないうちに死んでいるなんて許せないわ……!」
足原エイコ:「……………ぷっ」
足原エイコ:「ハハハハハ!」
甘崎リンコ:「だから……ユージン先生。あなたは私の知らないところで勝手に死なないでくださいね」
ユージン・マディス:「…………。」
ユージン・マディス:「理解した。いや、理解はできてないが理解しがたい衝動があることは分かった」
足原エイコ:「ハハ……そうだねぇ。大事な人が自分の知らないところで、ってのはね」
ユージン・マディス:口の端を崩すように緩める。「努力出来る範囲で気を付けるさ。他の教師にも伝えておく」
甘崎リンコ:「いえ、その……教師ならだれでもいいわけではなく……」
甘崎リンコ:「……教職経験者なんて毎日絶対に死者がでているでしょう!そういうのでは……意味がないということよ」
ユージン・マディス:「む。それもそうか」
ユージン・マディス:「気を付けるとしよう。甘崎に恨まれるのは中々まずそうだしな」
甘崎リンコ:「そ、……そうしてください」
甘崎リンコ:「……足原も!爆発は日常茶飯事みたいだけれど……体に気を付けた方がいいわよ」
足原エイコ:「……」にまにまとリンコの顔を見守っていた
足原エイコ:「え~、あれってわたし自身はそう痛くもないんだけどな~」
甘崎リンコ:「……そうなの?」
足原エイコ:「そう心配されたのって、なかなかないかも」
足原エイコ:「やっぱ好きだな~、リンコのこと」
足原エイコ:抱き着いてじゃれつく
甘崎リンコ:「わ、もう……調子がいいんだから」拒みはせず抱き返している。
ユージン・マディス:「甘崎は人をよく気遣う。佐陀のことといいな」
甘崎リンコ:「そっ、……そ、そうでしょうか?」
ユージン・マディス:「細かいやり方はともかく、佐陀もその点では感謝していることだろう」
ユージン・マディス:「君の長所だ」
甘崎リンコ:「ぅっ、ぁ、ありがとう……ございます…………」顔を赤くして、照れてエイコちゃんを抱きしめる力が強くなる!
足原エイコ:「ハハハ……ァ……ガ……待って待って……!」
足原エイコ:「柔らかな私の体でも……ヤバいって……ギ……!」
甘崎リンコ:「えっ?あ、ごめんなさい」苦しそうな声に気づいて手を離す。
足原エイコ:「は、はあ……全く、リンコにはドキドキさせられっぱなしだよぉ」
甘崎リンコ:「ううん……爆笑しっぱなしになってくれたほうが嬉しいのだけれど……」
甘崎リンコ:「……でも、嬉しいわ。ありがとう」表情の薄い顔に、微かに微笑みが浮かんだ。
■ムセイオンアートスクール 中央広場
GM:大きな机が置かれた中央広場。使う生徒は殆どいない。
GM:それでも、机の上にはランプの灯りがあり、申し訳程度に摘める菓子類なども置かれていた。
後藤スダチ:「ふー、大変だったけど、これで一仕事は終えたって感じかな……」
後藤スダチ:施設を借りてシャワーを浴びていた。濡れた髪を拭きながら現れる。
イリス・ウィトルウィウス:「はい。皆さんのお陰でなんとか二人もやる気になってくれました」
佐陀コトノ:「ほ、本当に大変でしたね……」
イリス・ウィトルウィウス:「本当にありがとうございます。改めてお礼を言わせて下さい」
イリス・ウィトルウィウス:ペコリと頭を下げる。
佐陀コトノ:「あ、あのそんな頭を下げられるようなことなんて」
後藤スダチ:「あはは。正直二つ目の方では私も何やってたか覚えてないんだけど……無我夢中で」
佐陀コトノ:「あっやっぱり覚えてなかったんですね……」
イリス・ウィトルウィウス:「え……?あんなに大活躍だったのに……?」
イリス・ウィトルウィウス:(まぁ……本人が覚えてないならいいか……)
後藤スダチ:「私は仕事だからいいけど……佐陀ちゃん、大丈夫?こんな夜遅くなっちゃったけど」
後藤スダチ:「なんか、ごめんね?もともとバンドメンバーを探すだけのはずだったのに」
佐陀コトノ:「い、いえ! も、元は私から申し出たことなので! 一応…………」
イリス・ウィトルウィウス:「そうでした……コトノさんの問題は全く解決してないんでした……あとリンコも」
佐陀コトノ:「り、リンコさんも早く相方さん見つかると良いんですけどね…………」
後藤スダチ:「そう、リンコさんも私達にずっと付き合ってくれてるけれど」
後藤スダチ:「一見怖いけど本当はいい人なんだろうね」
後藤スダチ:「佐陀ちゃんのことだってずっと気にかけてるし」
イリス・ウィトルウィウス:「誤解されやすいですけど、友達思いな子なんですよ。あれで結構」
佐陀コトノ:「き、気に掛けて貰ってるのは本当なんですよね! こ、ここに連れてきて下さったのもリンコさんですし、いつかお礼言わなきゃなーって」
佐陀コトノ:「こ、怖いところは勿論あるしお笑い芸人になる気もないんですけど……」
後藤スダチ:「完全に相方扱いされてるよね……」
佐陀コトノ:「そ、それよりスダチさん!」
後藤スダチ:「ん?どしたの?」
佐陀コトノ:「ユージン先生とはお知り合いなんですよね……! ど、どのくらい関係深いんですか!」
後藤スダチ:「関係っていっても」苦笑する。
後藤スダチ:「見ての通り、向こうは私のことは全然覚えてないよ。そりゃそうだよね。たくさんいた学生の一人なんだし」
イリス・ウィトルウィウス:「そういえばスダチさんは、かなり遅くノヴァリスに来たんでしたね」
イリス・ウィトルウィウス:「その頃にお世話になった感じでしょうか?」
後藤スダチ:「うっ、イリスちゃん直で来るなー……自分からあんまり触れないようにしてるんだけど」
イリス・ウィトルウィウス:「えっ、ご、ごめんなさい……!触れちゃいけないところでしたか……?」
佐陀コトノ:「あっ……」申し訳なさそうな顔で口を覆って
後藤スダチ:「いや、セレノスツールさんとの関係の話だったら隠してばっかじゃいられないよ」
後藤スダチ:「私もセレノスツールさんと同じで、八月革命直前にここに来たの」
後藤スダチ:「理事会側の戦力増強の兵力だったってこと」
佐陀コトノ:「…………」
後藤スダチ:「当時のことで嫌な記憶がある人もいるだろうし、自分からは言わないってだけ。まあ私の場合……」
後藤スダチ:「自分でも何が何だか分からないうちに革命は終わっちゃったし、上司も逃げちゃってここにいるんだけど」
イリス・ウィトルウィウス:「末期の理事会は、生徒に反乱の芽があることは感じ取っていましたからね。あれほど大規模だったのは予想外だったでしょうけど……」
イリス・ウィトルウィウス:「その頃入学した生徒には、スダチさんのような思惑で送り込まれた子も多くいます」
後藤スダチ:「当然生徒身分で潜入してたからさ……十字冠が……よくないよね~~」困ったように笑う。
後藤スダチ:「大人の人はゲートで撤退できたのに、私はできないんだもん」
佐陀コトノ:「…………もしかして、後悔とかしてますか?」
佐陀コトノ:「あの、ノヴァリスに来てしまったこと……」
佐陀コトノ:顔を俯かせながらそう言う
後藤スダチ:「してる……かも?」
後藤スダチ:「でも、してないかもしれないな。少なくとも私は今、五体満足でそんなにひどい思いもしてないから」
イリス・ウィトルウィウス:「哀しいことですけど、昔からこのノヴァリスにいる子には、酷い目に会い続けてきた子もたくさんいます……」
後藤スダチ:「そうなんだよね……そう。だから私はラッキーなんだよなー……」
佐陀コトノ:「……あの、はい、確かにイリスさんの言う通りで、楽しいだけの場所では、ないと思います」
後藤スダチ:「コトノちゃん散々な目にあってるよね。今日だけでも……」
佐陀コトノ:「そ、それは本当に…………」
佐陀コトノ:「でも、あの、こんなこと言うのはどうかと思うんですけど!」
佐陀コトノ:「す、スダチさんにはノヴァリスのこと、好きになってくれると、うれしいなぁって……」
後藤スダチ:「えー、そんなこと心配してるの?」笑う。
佐陀コトノ:「し、心配します!」
佐陀コトノ:「こ、ここは私達が苦しさも楽しさも積み上げてきた「故郷」なので」
佐陀コトノ:「も、もしここを「卒業」する時が来て、その時、この場所を、き、嫌いなまま行ってしまったら」
佐陀コトノ:「す、凄く寂しい気持ちになる、と、思うんです……」
イリス・ウィトルウィウス:「そっか……コトノさんはそう思ってくれるんですね……」
後藤スダチ:「大丈夫!後悔してるかも……って言ったけど、私はノヴァリスのことだってちゃんと好きだよ」
後藤スダチ:「自由でめちゃくちゃで、外の世界には絶対にないエネルギーにあふれてる」
後藤スダチ:「ひどい目にはたくさん遭ったりするけど……というか、八月革命からの方がそういう事件に巻き込まれること多い気がするけど」
後藤スダチ:「今のノヴァリスのほうが、私はこう……暗さ?みたいなのがなくて好きだな」
佐陀コトノ:彼女の言葉に、俯いていた顔が上がる
佐陀コトノ:「……私も、今のノヴァリスが大好きです」
佐陀コトノ:そう言って、笑う
後藤スダチ:「でもね」テーブルに片肘を突いて、外の景色をふと見る。
後藤スダチ:「ほとんどの子は知らないけど……外もいい世界なんだ」
後藤スダチ:「私はノヴァリスにいて、色んな子と仲良くなって、色んな経験をしてきたけれど」
後藤スダチ:「もしかして外にいたら、また別の子達と仲良くなって、外の日常や……日常じゃない経験をたくさんできたかもしれない」
後藤スダチ:「それって、どっちがいいことなのかな?ふふふ」
佐陀コトノ:「…………」
後藤スダチ:「後悔してる『かも』って言ったのは、そういうこと」
佐陀コトノ:「……ごめんなさい。わ、私には分からないです。外の世界を知らなくて、今もあるんだってことが上手く実感できなくて」
佐陀コトノ:「だから、せめてこのノヴァリスで楽しい日常を、沢山の非日常を経験できたならば」
佐陀コトノ:「……外の世界との優劣は分からないけど、それは間違いなくスダチさんの『財産』になると思います。だ、だから、この場所で頑張って生きることは決して無駄じゃないと思います」
後藤スダチ:「私が考えてるのも、佐陀ちゃんと同じことかも。いつか皆にも、外の世界を見てもらいたい」
後藤スダチ:「そうすれば、このノヴァリスで作った価値をもっと広い世界に見せられるから」
後藤スダチ:「誰だって、いつかステージに立つ」
後藤スダチ:「そんな機会が来てほしいよね」
佐陀コトノ:「……私も、そんな日が来ること、凄く楽しみにしてます」微かに微笑んで
後藤スダチ:「私は文化祭の責任者だけど」
後藤スダチ:「佐陀ちゃんは、私より責任感が大きいよね?」
後藤スダチ:「ノヴァリスの責任のことまで考えてる」
佐陀コトノ:「……そ、そんなことないです。私なんて自分のことで精いっぱいで」
佐陀コトノ:「ただ、私はスダチさんに、自分と同じものを好きでいて欲しい」
佐陀コトノ:「……それだけの話なんです」
後藤スダチ:「……そうかな?佐陀ちゃんが勇気を出して……こんな苦労してまでライブに出ようとしてるのって」
後藤スダチ:「なにかに責任を持ってるからじゃないかなーって思うんだけどな」
佐陀コトノ:「ええと、ライブのことは勿論責任感とか無いこともないんですけど」
佐陀コトノ:「それ以上に私が音楽が好きで、由利さ……私の友達の歌う歌が好きで、演奏することが好きで」
佐陀コトノ:「だからどれだけ苦労したり嫌な思いをしたって一生懸命やっちゃてるんです。ふ、不思議ですよね……」
佐陀コトノ:「でも、多分ムセイオンの人たちもみんなそうなんじゃないかな」
後藤スダチ:「あはは、これ、もしかしたら私だけがそんな定義してるだけなのな……」
後藤スダチ:「……それが『責任を持ってる』ことだって感じるんだ」
後藤スダチ:「才能とか、好きさとか、何かこだわりたい物事とか……自分の内側のものに」
後藤スダチ:「責任を取ろうとしてる」
後藤スダチ:「だから普通に暮らしてたらやらないような努力とか、ステージに立つような勇気とか……そんなことだってできるんだなって思う」
佐陀コトノ:「……そ、そうなのかもしれないですね」
佐陀コトノ:「でも、それならスダチさんだって同じくらい責任感があると思います。今日の頑張りを見てたらそう思いました」
後藤スダチ:「でしょー?私ってすごいよな~」
後藤スダチ:笑う。
佐陀コトノ:「……はい!」
佐陀コトノ:彼女に笑い返す
イリス・ウィトルウィウス:「……では、私も」開いていた端末を閉じて、二人に話しかける。
イリス・ウィトルウィウス:「責任を果たさないといけませんよね。コトノさんに約束してしまいましたから」
後藤スダチ:「あ!もしかしてバンドメンバー候補探しててくれた?」
後藤スダチ:「偉い~!いい子だね~イリスちゃん!」
佐陀コトノ:「ほ、本当ですか……!」
イリス・ウィトルウィウス:「えへへ……はい。準備ができました」
イリス・ウィトルウィウス:「"化粧師"のところへお連れします。……ただ」
佐陀コトノ:「……ただ?」
イリス・ウィトルウィウス:窓の外を見て「ごめんなさい。ご期待に添えるかは、ちょっとわかりません」
イリス・ウィトルウィウス:「それでも、コトノさんの演奏を聞いて、今日の皆さんを見て、ちょっと思ったんです」
イリス・ウィトルウィウス:「もしかしたら、奇跡が起きるかもって」
イリス・ウィトルウィウス:「だから、行きましょう」
佐陀コトノ:「…………」頷く
佐陀コトノ:「よろしく、お願いします」
■ムセイオンアートスクール 資材室
GM:本校舎の最も奥まった場所にある資材置き場。生徒の作品も、アトリエの入り口も置かれていない。
GM:壁に立てかけられた何も描かれていない額縁に向かって、イリスが進み出る。
後藤スダチ:「何も描かれてない絵の中って、アトリエを作れるもんなの?」
足原エイコ:「いや、イリスたんなら……」
イリス・ウィトルウィウス:「いえ、これは鍵がかかっているだけです。こうすると……」
イリス・ウィトルウィウス:取り出した銀色の鍵を、そこにかざすと
GM:白紙のキャンバスに、一枚の風景画が浮かび上がる。
GM:君たちがいる部屋と大差ない、工房の風景。その奥には、数枚の黒いキャンバスが並んでいる。
甘崎リンコ:「……………………」じっと黒いキャンバスたちを見つめている。
佐陀コトノ:「こ、これが風景画ですか……?」
ユージン・マディス:「合わせ鏡だな、まるで」
後藤スダチ:「不気味な絵だなあ」
イリス・ウィトルウィウス:「安心して下さい。今までの子たちみたいなことにはなりません」
イリス・ウィトルウィウス:「この先は、複合アトリエです。」
後藤スダチ:「複合アトリエ?」
イリス・ウィトルウィウス:「部活をやっている子たちなんかは、それぞれのアトリエを繋げて大きなアトリエを作るんです」
足原エイコ:「神漫画研究会もそーだよー」
イリス・ウィトルウィウス:「一人ひとりの支配権は弱まりますが、その分より多くのリソースを共有できます」
ユージン・マディス:「成程。集団作業が必要な制作物もあるだろうしな」
ユージン・マディス:「……いやASUKAステージは集団でやることのような気がするが……」
後藤スダチ:「これまでよりは常識的な空間ってことでいいのかな」
後藤スダチ:「一人の意思で空間を好き勝手はできないってことだよね?」
佐陀コトノ:「こ、こういう形もありなんですね……」
イリス・ウィトルウィウス:「あはは……そうですね。少なくとも誰か1人が勝手なことはできないかなって思います」
足原エイコ:「連帯したらすんごい出力になるかもだけどね~」
イリス・ウィトルウィウス:「とにかく、入ってみましょう。ついてきてください」
足原エイコ:「いざ、イヤッフー!」軽やかなステップで
イリス・ウィトルウィウス:躊躇いなく絵の中へと足を踏み入れる。
後藤スダチ:「がんばるぞ!」気合を入れて入る。
甘崎リンコ:小さく息を吐いて絵の中へ入っていく。
ユージン・マディス:迷いなく踏み込む
佐陀コトノ:「こ、今度は一体どんな……!」怯えつつも踏み入れる
GM:視界が暗転し、再び君たちの意識はアトリエの中へと沈んでいく……
イリス・ウィトルウィウス:カツカツカツ……静かな工房に、数人の足音が響く。
GM:工房の中には、幾つもの絵画や美術品が並べられていた。
GM:他の展示室と違うのは、それらが全て、何かしらの破損や汚損を被っており
GM:今まさに、修復の最中である。ということだった。
イリス・ウィトルウィウス:「ここは、ムセイオンで唯一、個人の創作を行わない芸術家」
イリス・ウィトルウィウス:「修復士の工房です」
ユージン・マディス:「修繕か……」
イトリのアトリエ ~複合修復工房リプリス~
GM:君たちの視線の先に、1人の黒髪の少女の姿が見える。
イリス・ウィトルウィウス:「ご紹介します。春日イトリ」
イリス・ウィトルウィウス:「文化財保護管理委員会の部長です」
春日イトリ:「こちらの方々がイリスさんのおっしゃっていた方々ですね」
後藤スダチ:「あ!もしかして」
後藤スダチ:「春日一族のかた?」
春日イトリ:「はい、春日のイトリ...このムセイオンで皆様の創作の補修・保全をさせていただいております」
春日イトリ:「何卒宜しくお願いします」
春日イトリ:柔和な笑みと共に歓迎する
後藤スダチ:「へえ~ノヴァリスでも春日の人には初めて会ったかも。よろしくね」
足原エイコ:「噂には聞いてたな~」
足原エイコ:「まあ漫画描いてちゃお世話にはならないけど……客は画狂連とかだもんね」
ユージン・マディス:「…………今までと随分毛色が違うな?」
後藤スダチ:「確かに……常識的っていうか……ね」
春日イトリ:「.....いままで?」
イリス・ウィトルウィウス:「い、今までみたいな子ばっかりじゃないですよぅ……!大人しい子もいるんです!」
春日イトリ:「い...イリスさん、外部の人をどんなアトリエに招待したのですか...?」
イリス・ウィトルウィウス:「ライサと……ククルの……」
春日イトリ:「あっ――」
イリス・ウィトルウィウス:「え、ええと……!イトリ、早速で申し訳ないんですけど!」慌てて
イリス・ウィトルウィウス:「礼のものは準備できていますね?」
イリス・ウィトルウィウス:「"化粧師"のアトリエへ、案内して下さい」
甘崎リンコ:「……………………っ」少し体をこわばらせる。
春日イトリ:「はい、承知いたしました」
春日イトリ:足早に先導し無数の美術群を進む
佐陀コトノ:「……!!」
後藤スダチ:「え~?アトリエの中にアトリエがあるってこと?」
後藤スダチ:「それともここから一旦出て移動する感じなのかな?」
イリス・ウィトルウィウス:「いえ……この中にあります」
イリス・ウィトルウィウス:「"化粧師"のアトリエは、今まさに修復中ですから」
後藤スダチ:「……!」
ユージン・マディス:「"アトリエ"が修復中……?」
春日イトリ:「えぇ....ムセイオンの大いなる命題の一つでもありますので」
足原エイコ:「……」
春日イトリ:「これが..."アトリエ"です」
GM:そうして君たちは、真っ黒なキャンバスが並べられた一角へと案内される。
GM:その数は十二枚。その中で、僅かに黒い絵の具が剥がされ、下の絵が覗いた一枚の前に、君たちは立っている。
ユージン・マディス:「黒い絵かと思ったが……違うのか」
後藤スダチ:「これが……アトリエなの?」
ユージン・マディス:「塗り潰されている。……封じられている?」
春日イトリ:「このキャンパスの中身を知るのはただ一人...そう、かの人物に占有されているのです」
イリス・ウィトルウィウス:「塗りつぶされたんです。彼女達は、自らの世界と、作家性を」
佐陀コトノ:「…………え?」
イリス・ウィトルウィウス:「先代の、"マスターカラーズ"に」
佐陀コトノ:「――っ!!」
足原エイコ:「……っ」
春日イトリ:沈痛な面持ちで顔を伏せる
甘崎リンコ:「……………………」じっとキャンバスを見つめている。表情の乏しい顔にはいつにもまして表情が消えている。
後藤スダチ:「"マスターカラーズ"。ノヴァリスを統治していた……理事会、七賢人の一人」
イリス・ウィトルウィウス:「"マスターカラーズ"には、彼女が才能を認めた十二人の直弟子がいました」
イリス・ウィトルウィウス:「彼女達は、優れた師の下で伸び伸びと研鑽を続け、その才能を鮮やかに開花させた」
イリス・ウィトルウィウス:「そしてその瞬間に、彼女達の師は、それを黒く塗りつぶした」
後藤スダチ:「な、なんのために……」
佐陀コトノ:「なんで、そんなことを……」
足原エイコ:「育てて、実らせて、収穫する」
イリス・ウィトルウィウス:「そうすることで、"マスターカラーズ"は彼女達の作家性を自分の物とすることができたのです。そのアトリエ諸共に」
春日イトリ:「彼女は...他者の才能を搾取するが最も得意な能力者でした」
ユージン・マディス:「――それが、師のやることか!?」
ユージン・マディス:叫ぶ。ほとんど反射的な言葉だった。
甘崎リンコ:「…………先生……」
後藤スダチ:「セレノスツールさん?」
春日イトリ:「怒って下さるのですね...」
ユージン・マディス:「…………いや。」
ユージン・マディス:「すまん。個人的な感情だ。続けてくれ」
足原エイコ:「センセイには、いい先生が居たんだね」
後藤スダチ:「……」ちらりと横目でユージンを見て、イトリ達に視線を戻す。
イリス・ウィトルウィウス:「だから、私達は戦いました」
イリス・ウィトルウィウス:「彼女達の名は"パレット"。"マスターカラーズ"は、自分が最も優れていると選んだこの12の色を使って、ムセイオンを支配しました」
イリス・ウィトルウィウス:「それに対して、私は残るすべての生徒……彼女が有象無象と見捨てた生徒たちの力を借りて対峙した」
ユージン・マディス:「……、……」
イリス・ウィトルウィウス:「私は、彼女と1人で戦ったわけではありません」
イリス・ウィトルウィウス:「私の力は生徒たちの作品の力。アトリエに籠もって作品を作り続けることが、ムセイオンの皆にできる最大限の戦いでした」
イリス・ウィトルウィウス:「そうして、勝利の後に残されたのが、閉ざされたままの、この12枚のアトリエ」
春日イトリ:「私は...マスターカラーズの死後、封印された生徒救出のため文化財保護管理委員会を結成しアトリエの力の多くを注げば解決できると踏んでいました...」
春日イトリ:「しかし、今日まで彼女の呪いは生徒たちを閉じ込めたままです」
佐陀コトノ:「そんな…………」
春日イトリ:「本当に....不甲斐ないですっ」
甘崎リンコ:「…………あなたのせいではないでしょう」
イリス・ウィトルウィウス:「アトリエの主が認めない限り、その扉は開くことはない」
イリス・ウィトルウィウス:「彼女達は今、"マスターカラーズ"による強力な自閉催眠状態にあります。意識があるままでは、十字冠の転送が作動してしまうかもしれませんから」
春日イトリ:「皆さまはムセイオンの生徒二名のアトリエを攻略なされたのですよね?」
足原エイコ:「……うん」
春日イトリ:「世界はその作家に神に近しい力を与える世界...これを超えるのは非常に稀有なケースと言えます」
ユージン・マディス:「神に近しい力……」 先の二部屋を思い出す。詳細をぼやかした。
ユージン・マディス:「そうとも言えるか」
イリス・ウィトルウィウス:「すみません……皆さんを、特に、コトノさんを騙すようなことになってしまって」
甘崎リンコ:「…………何も言っていなかったというのなら、私も同罪よ」
イリス・ウィトルウィウス:「けれど、可能性を感じたのは本当なんです」
後藤スダチ:「そ、そうだよ!"化粧師"がアトリエに封印されたままってことは」
後藤スダチ:「佐陀ちゃんがバンドを組めなくなっちゃう!受付締切だってすぐなのに!」
イリス・ウィトルウィウス:「なんでも良いんです。皆さんの知恵を……」
佐陀コトノ:「…………」
イリス・ウィトルウィウス:「この【大修復】に、貸してもらえないでしょうか」
GM:【大修復】のTIPSを入手しました。
【大修復】
徹底した個人主義のムセイオンにおいて、全生徒が無条件の協力を承諾している2つのプロジェクトの1つ。
先代の"マスターカラーズ"は、優れた芸術の師であると同時に、生徒の才能を奪うことに最も長けたエージェントだった。
彼女は生徒の『アトリエ』の絵画を上から黒く塗りつぶすことで、その中へ生徒を封印し、能力を奪うことができた。
生前、彼女は十二人の優秀な生徒を直弟子とし、天塩にかけて育て上げ、才能が開花した所で、そのすべてを自分の物としたのだ。
『大修復』は、未だ黒く塗り潰されたままの彼女達のアトリエを修復し、救出するためのプロジェクトだ。
文化財保護監理委員会が中心となって修復を進めているが、封印された彼女達は自閉催眠状態にあり、外からの呼びかけには応じない。
主が認めない限りアトリエの扉が開くことはないため、計画は足踏み状態にある。
春日イトリ:「わ、私からもお願いします!」
春日イトリ:「彼女たちにもう一度外の景色を見せてあげたいんです!」
後藤スダチ:「そんなこと言われても……うっ……」
後藤スダチ:「私は……!文化祭の準備が進められるなら、協力したいって思う!役に立てればなって思うし……」
後藤スダチ:「でも、佐陀ちゃんは今日誰かを見つけられなきゃ……」
春日イトリ:「ここで引きこもって解決しない以上、大人とか外部からの生徒とかなんらかの変数に期待するしか...」
佐陀コトノ:「……やりましょう」
甘崎リンコ:「…………佐陀…………」
イリス・ウィトルウィウス:「コトノさん……?」
春日イトリ:「ギターの方...」
佐陀コトノ:「……わ、私は、ただ動画で彼女の演奏を聞いただけの薄い繋がりしかありません」
佐陀コトノ:「だ、だけど、私はそれでも"化粧師"と演奏したい。彼女じゃなければ嫌です」
佐陀コトノ:「あんな演奏が出来る人の『作家性』が奪われ続けるなんて、そんなこと、許せない」拳に力が入る
イリス・ウィトルウィウス:「コトノさん……ありがとうございます」
イリス・ウィトルウィウス:「けど、やっぱり謝らなきゃですね……コトノさんがどれだけ協力してくれても、文化祭までには……」
春日イトリ:「コトノさん....」
後藤スダチ:「わ、私は……」
ユージン・マディス:「……元々、オレたちの目的は複数あった」
ユージン・マディス:「たまたま同行してただけだ。その目的を一つ増やして、今日一日程度を費やしても問題はないだろう」
佐陀コトノ:「せ、先生……」
ユージン・マディス:「"生徒だけではどうしようもない問題"を解決するために、星室庁はある」
甘崎リンコ:「…………!」
足原エイコ:「やって、くれるのかいセンセイ」
ユージン・マディス:「オレ個人と……」何か言いかけて。「……いや。オレも今は教師だからな。目を瞑れない、それだけだ」
春日イトリ:「(これが外部からやってきた"大人”!なんと頼りがいのある御方なのでしょう....っ)」
甘崎リンコ:「…………わ、私からも……」
甘崎リンコ:「………………お願いします。助けて……あげてほしいんです」
ユージン・マディス:額を抑えている。いくつか思考を巡らせている。
甘崎リンコ:「私は…………もう一度、会いたいんです」
甘崎リンコ:「大切な、友達に……………」
佐陀コトノ:「リンコさん……」
春日イトリ:「ご友人でしたのね...」
甘崎リンコ:RHOを公開したいです。
GM:わかりました。
GM:実はこのセッションにはRHOが存在します。
GM:甘崎さんのRHOはこちらです。
◆RHO
PC4:甘崎リンコ
君にはかつて、一人だけ君のギャグにバカウケしてくれた友人がいた。
"化粧師" 写楽斎シキミ。
彼女は先代の"マスターカラーズ"にアトリエを奪われ廃人化した生徒、”パレット”の一人だ。
彼女を解放するための『大修復』は9割方完了しているが、最後の自閉プロテクトを破ることができずにいる。
君は彼女と再会する日に備えて、渾身のネタを用意している。
このRHOを公開すると、あなたはシナリオ中以下の効果を使用できる。
あなたが行う攻撃には、任意の一発ギャグを組み合わせる事ができる。
組み合わせた攻撃が命中した場合、対象は冷静になり暴走が解除される。
また、君はムセイオンの生徒として【アトリエ】及び【大修復】についての情報を予め知っている。
GM:皆さんは、写楽斎シキミのアトリエを開放する判定を行うことができます。
GM:難易度は以下の通り。
【写楽斎シキミのアトリエを開放する】 <RC> 難易度120
ユージン・マディス:ヒエエ
GM:通常の手段では、これを突破する必要があります。
佐陀コトノ:ひゃ、ひゃくにじゅう
後藤スダチ:不可能すぎ!
春日イトリ:ア...ワァ...
足原エイコ:だ……誰か―ッ!
春日イトリ:ずっと...判定してたんです...
ユージン・マディス:な、なんて辛いことを
春日イトリ:でも私には無理です...っ
甘崎リンコ:賽の河原から解放してあげるからね……
ユージン・マディス:つかぬことを伺いますが精神値とRC固定値は……?
足原エイコ:通常の手段じゃ……出来そうにない!どうすれば!
春日イトリ:能力1の技能値1...
甘崎リンコ:過酷すぎる
ユージン・マディス:タイトル回収をするんじゃないよ!
GM:上記の判定について、もう少し詳しく説明します。
GM:写楽斎シキミを救出するには、彼女のアトリエに乗り込んで直接目を覚まさせる必要があります。
GM:しかし、現在彼女のアトリエは先代の”マスターカラーズ”によって封印されており、入ることも出ることもできません。
GM:これは、データ上ではエンゲージが封鎖されている状態として定義されます。
足原エイコ:そんな……!
シキミのアトリエ(封鎖)
|
1m
|
PC
GM:図にするとこのようになります。
GM:この封鎖状態を解除するための判定が、先程の難易度120の<RC>判定と考えてください。
GM:さて、封鎖を突破する方法には、判定で解除する以外にも封鎖を無視できるエフェクトで侵入する方法もありますね。
足原エイコ:そんな便利な移動エフェクトなんて……!
GM:このチームの中でそれを持っているのは、《縮地》持ちのリンコさんだけになります。
甘崎リンコ:いっ いくしかない……ようね……!
ユージン・マディス:なんてこった
春日イトリ:リンコさん...
足原エイコ:でかした!
GM:ただし、その場合入れるのはリンコさんだけです。
後藤スダチ:入った後何が起こるかはわからないわけか
GM:そうですね。戦闘になったとしてもリンコさん1人で切り抜けてもらうことになります。
甘崎リンコ:ホゲーッ
ユージン・マディス:凛子さん
足原エイコ:信じてるぜ……
ユージン・マディス:に全てを賭けるしかないのか……
GM:さあどうしますか。ダメ元で封鎖解除判定に挑戦するのは自由です。
佐陀コトノ:リンコさん
ユージン・マディス:アトリエの中から戻ってくることは出来るの?
GM:シキミを目覚めさせることができれば戻れます。
春日イトリ:もしできなかったら遭難者が二人になってしまいますね
足原エイコ:重たい判断だ
佐陀コトノ:皆さん
佐陀コトノ:私に任せて貰えますか
甘崎リンコ:ほえ!?
足原エイコ:!?
後藤スダチ:なんですって
ユージン・マディス:なんだと……
春日イトリ:えっ
佐陀コトノ:RHOの公開を宣言します
GM:わかりました
後藤スダチ:おいおい、RHOのバーゲンセールかよこのセッションは!
◆RHO
PC3:佐陀コトノ
六壬大祭での戦いを経て、君の現代神楽はさらなる深化を遂げた。
神楽の起源は、天の岩戸の前でアメノウズメが披露した舞歌とされており
先日君が書き上げた新譜は、その起源に近い”岩戸開き”の権能を一部再現することに成功している。
つまり、君がひとたびギターをかき鳴らせば、どんな引き篭もりも内側から扉を開いてしまうのだ。
このRHOを公開すると、あなたはシナリオ中、以下の効果を使用できる。
あなたが<RC>技能による判定を行う時に宣言する。
その判定の達成値が15以上の場合、射程視界内の任意のエンゲージの封鎖を解除する。
佐陀コトノ:そしてこのままアトリエ開放の判定に挑戦します
GM:良いでしょう!
GM:通常なら難易度は120だが……
GM:コトノさんのRHO効果を使用すれば、難易度はたったの15!
GM:使いますか?
佐陀コトノ:勿論!!
GM:では判定をどうぞ!
佐陀コトノ:<狂騒の旋律><サイレンの魔女>
佐陀コトノ:侵蝕率+11で94
佐陀コトノ:5dx+20>=15
DoubleCross : (5DX10+20>=15) → 9[1,2,5,8,9]+20 → 29 → 成功
甘崎リンコ:成功!!!!
足原エイコ:ロックンロールビート最高~!
春日イトリ:完璧です!
ユージン・マディス:アメノウズメ!
GM:見事成功!シキミのアトリエに侵入できるようになりました。
甘崎リンコ:え~~~~んコトノちゃんありがとお~~~~~
後藤スダチ:かっこいい~~
春日イトリ:流石ウルトラロックギタリスト!最高です!
佐陀コトノ:えへへへ……
佐陀コトノ:これで障害はありません
佐陀コトノ:リンコさんの友達を、助けに行きましょう
甘崎リンコ:佐陀……!
■数年前
写楽斎シキミ:「なっははははははは!!自分めっちゃおもろいやん!」
写楽斎シキミ:幼き日の甘崎リンコの眼の前で、同年代の少女が笑い転げている。
甘崎リンコ:「……………………!」
甘崎リンコ:「え、ええ、そうでしょう!私のネタは……面白いのよ。ふふふ」
写楽斎シキミ:「な、もっかいやってや。他のネタもみせてーな」
甘崎リンコ:「ええ……!」
甘崎リンコ:「これはどうかしら……とっておきよ」
甘崎リンコ:「孫の成長と共に深まる溝」
写楽斎シキミ:「ぶははははははははは!!」
甘崎リンコ:「………………!」
甘崎リンコ:「説明するまでもないと思うのだけれど、これは『生卵を食べて訛った孫』というダジャレの発展形よ」ウケている姿を見て得意げに解説を始める。
甘崎リンコ:「生卵を食べられるのは大体三歳ほど。そのくらいの年齢ならば達者に喋っていてもおかしくはないわ」
甘崎リンコ:「つまり……以前から嫁を良く思っていなかった姑……孫目線で言えば祖母ね。彼女は息子の奥さんの訛りも苦々しく思っていた」
甘崎リンコ:「『嫁が生卵なんて食べさせたから可愛い孫が訛り混じりで喋るようになってしまった』……そんな理不尽な難癖を一言で表したギャグよ」
写楽斎シキミ:「最高やな……!あんな短いセンテンスん中にそんな複雑な物語を内包するやなんて……自分すごいで!」
写楽斎シキミ:「芭蕉もびっくりや!」
甘崎リンコ:「…………!そう、そうでしょう!」
甘崎リンコ:「やはりそういう教養に基づいた笑いっていうのは、今まで知っていたものが知らない形でお出し出されたという……」
甘崎リンコ:「懐かしさと新しさが感じられて素晴らしいと思うのよね。だから、俳句なんかも取り入れていきたいと思っているわ」
甘崎リンコ:「私が目指すのは『真の笑い』なの」
甘崎リンコ:「今まで意識していなかったものでも、少し視点を変えたらそこには幸せが詰まっている……」
甘崎リンコ:「私の芸名"エッペルカーカ"もそうやってつけたの」
写楽斎シキミ:「せやなあ。お笑いってのは"気付き"やからな」
甘崎リンコ:「スウェーデンの伝統的なお菓子なのだけれど、……これ、アップルケーキって意味なのよ」
甘崎リンコ:「すごくない?とてもオシャレなお菓子なんだと思ってたら、そのまんまアップルケーキなんだ!って」
甘崎リンコ:「そう、気づきなのよね……。そうだったんだ!っていう、笑い……。まさしく私が目指すものだわ」
甘崎リンコ:初めて理解者が現れたので興奮して喋っている。
写楽斎シキミ:「わかるで。ビシッとしたスーツでこっちに歩いて来とったおっちゃんが、後ろ向いたらパンツ一丁やったらめっちゃおもろいもんな」
甘崎リンコ:「布面積が半分ということ……!?」
甘崎リンコ:「なるほど……!それは確かに面白いわね……」メモをとっている。
写楽斎シキミ:「せやせや。人の目に見えとるもんは何でも全体の半分なんや」
写楽斎シキミ:「辛いことや哀しいことでも、見方を変えたらめっちゃおもろいことの前触れかもしれへん」
写楽斎シキミ:「誰もが気づいてなかった幸せに気づかせてくれるんが、お笑いの力なんや」
甘崎リンコ:「ええ……、ええ!その通りだわ……!」
甘崎リンコ:「笑ったら……、みんな幸せになれるの」
甘崎リンコ:「そう……、幸せになれるんだって……、気づかせてくれるものなのよね……」
甘崎リンコ:「……ふふっ、あなたは本当に分かってる人だわ……!」
写楽斎シキミ:「自分こそ大したもんやで。まさかノヴァリスくんだりまで来て浪速の笑いを理解しとる奴に会えるとは思っとらんかったわ」
甘崎リンコ:「ふふふ……!たくさん研究しているもの……!」
甘崎リンコ:「上方漫才とか色々言うけれど、笑いに場所はそれほど関係ないと思っていたけれど……、やっぱり浪速の人がそういうのなら、到達してしまうのよね……。真の面白さは、浪速に……」
甘崎リンコ:満足気に頷いている。
写楽斎シキミ:「おう!自信持ってええで。本場で生まれ育ったウチが言うんやから間違いない!」
写楽斎シキミ:「よく関西もんが皆おもろいわけないやろって迷惑がっとる元関西人とかいるけどなあ」
写楽斎シキミ:「おもろいに決まっとるやろ!関西人やぞ!」
甘崎リンコ:「ふふっ……、ふふふ、そうよね!」嬉しそうに笑っている。
甘崎リンコ:「だってあなたはこんなに面白いもの!」
写楽斎シキミ:「へへ、ここで暮らす楽しみが増えたわ」
写楽斎シキミ:「ウチはシキミ。写楽斎シキミや」
甘崎リンコ:「シキミ……!よろしくね」
甘崎リンコ:「私はリンコ。甘崎リンコよ。私も……これから、楽しくなりそうだわ」手を差し出す。
写楽斎シキミ:「よっしゃリンコ!いつかノヴァリス中を笑いの渦に溺れさせたろうやないか!」手を握り返す。
写楽斎シキミ:「どうせみんな死ぬほど笑っても死なへんしなぁ!なーっはっはっはっは!!」
甘崎リンコ:「ふふ、……ふふふっ!そうよ、その通りだわ!」
甘崎リンコ:「もうやめてくれって言われても笑わせたって大丈夫なのね……!」
写楽斎シキミ:「当たり前やろ!そういうのはなぁ、"もっとやれ"っていうフリに決まっとるんやからな!」
写楽斎シキミ:「これからウチが本場のお笑いを教えたるから、楽しみにしとき!」
GM:遠い追憶。
GM:やがて、その約束が叶わなくなっても、君は自分の"笑い"を磨き続けた。
甘崎リンコ:あなたが面白いと言ってくれたから、自信を持てと言ってくれたから。
甘崎リンコ:誰も笑わなくとも、私は面白いんだから大丈夫だって、少しも疑わずに生きてこられた。
甘崎リンコ:あなたがいなくなって、……悲しくはなかった。ただ、胸に何か、大きな喪失感があって。
甘崎リンコ:先代マスターカラーズがいつ討たれたのかも分からず、一心不乱にアトリエで、ネタを造り続けていた。
甘崎リンコ:それでも……、写楽斎シキミは今もまだ、帰ってこない。
■現在 イトリのアトリエ
甘崎リンコ:「…………無理矢理心をこじあけたらどうなるのかわからないけれど」
甘崎リンコ:「これだけの人が、シキミが目覚めるのを待っていてくれている」
甘崎リンコ:「……なら、私は行くわ」たとえ戻ってこられなくとも、と胸の内に呟く。
後藤スダチ:「待った待った!そもそもアトリエに入る方法なんてあるの!?」
後藤スダチ:「これだけ時間かけてもそれができないから困ってるんだよね!?」
ユージン・マディス:「マスターカラーズの防壁も、表面だけではないだろう」
春日イトリ:「だ、ダメです!」
春日イトリ:「この奥はマスターカラーズの直弟子...先ほどとは比較にならない魔境なんですよ?!」
春日イトリ:「遭難者が増えるなんて看過できません~」
イリス・ウィトルウィウス:「そうです。リンコの気持ちはわかりますが……」
イリス・ウィトルウィウス:「断言します。1人で行っても何もできません」
イリス・ウィトルウィウス:「生徒が無闇に傷つくのを、見過ごすわけには行かないのです」
後藤スダチ:「二人がそういうってことは」
後藤スダチ:「逆に……入る方法は『ある』ってことなんだよね?……リンコさんには」
足原エイコ:「教えて欲しいね、リンコ」
甘崎リンコ:「…………閉じられたアトリエに特化したもの、というわけではないのだけれど」
甘崎リンコ:「空間から空間に渡る……さっきのASUKAでやっていたような感じね」
甘崎リンコ:「あれほどきちんとしたものではないけれど、短いものなら……」
後藤スダチ:「うっASUKA」
後藤スダチ:蹲る。
甘崎リンコ:「……後藤?しっかりして」
春日イトリ:「だ...大丈夫ですか?」
甘崎リンコ:「とにかく……無理矢理なら方法はあるわ。だって……」ちらりとコトノちゃんを見る。
甘崎リンコ:「あの子が起きないと……困る人が、いるもの」
後藤スダチ:「……だ、大丈夫。でも、イリスちゃんもイトリさんも、それが分かってても」
後藤スダチ:「リンコさんを『大修復』のために使ったりしなかった」
甘崎リンコ:「…………………」
後藤スダチ:「多分……他にもリンコさんみたいな能力者はいると思う。けれどそういう突破方法だと、本当に危険だってことが分かってたから……」
ユージン・マディス:「この……僅かな隙間は、修復の結果か?」
ユージン・マディス:イトリさんを見る。
春日イトリ:「はい、この工房の性質は”復元”ですから」
後藤スダチ:「八月革命からずっと作業を進めてても、ようやくこのくらいか……」
春日イトリ:「幾重にも構築されたマスターカラーズの能力でも領域に置き続けることで異物は排除されるのが道理です」
春日イトリ:「本当に微々たるものですが...はい...」
足原エイコ:「時間をかければうまく行くかもしれない、だけど……わたし達には、”卒業”ってタイムリミットがある」
足原エイコ:「どうしろってんだ……!」
春日イトリ:「でも見た目以上に修復は進んでて本当にあと一押しなんですよ」
ユージン・マディス:「0と1は違う。僅かな隙間があるから、甘崎たちが入れる可能性が生まれたんだろう」
後藤スダチ:「セレノスツールさん。なんかアイデアはある?」
ユージン・マディス:「オレは領域術は専門外だ」
後藤スダチ:「そっか……というか」
後藤スダチ:「考えてみたら私、まだ修復作業に同意してないんですけど!なし崩しで全員協力するみたいな流れになってるんですけど!?」
後藤スダチ:怒る。
甘崎リンコ:「……そうよね。後藤は文化祭実行委員だもの」
春日イトリ:「え? そうなんですか?」
甘崎リンコ:「ただでさえ大変なのに、ムセイオンのことにまで首を突っ込こむ必要はないわ。……迷惑をかけたわね」
後藤スダチ:「いややるよ!やるけど……!でも、『どうですか?』って聞かれてからやるのと、何も聞かれないのって違くないか」
イリス・ウィトルウィウス:「うっ、そうでした……ごめんなさい。強引に進めてしまって……」
後藤スダチ:「用事があって断るにしてもこう、『打ち上げ来る?』って言われてから断りたいっていうか……!」
春日イトリ:「てっきりイリスさんが派遣してくれた外部の有識者の方かと...」
後藤スダチ:「文化祭実行委員の後藤スダチです!!」
甘崎リンコ:「……無理はしなくてもいいのよ。ただ、あなたはとても頭が良いし、みんなを元気にしてくれるから……」
甘崎リンコ:「あなたがいてくれたら、何か……事態が好転するかもしれないと、期待してしまっていたわ。ごめんなさい……あなたの都合も考えないで」
後藤スダチ:「うっ、そういうことを言うのは……卑怯!」
ユージン・マディス:「結局どっちなんだ。やるのか。やらないのか」
後藤スダチ:「これでも必死で考えてるけれど……ごめん、ムセイオンの技術は本当に私の専門外で、何から手を付ければいいのか手がかりがない」
後藤スダチ:「だけど、たとえばキングダムの遺産系の能力者に協力を仰ぐとか……文化祭実行委員の立場なら、呼びかけることもできるかも」
後藤スダチ:「だから他の学校の助けを借りるってイトリさん達の発想は悪くないと思うんだ」
ユージン・マディス:「結界の破壊だの、解錠だのに特化した遺産持ちか?」
ユージン・マディス:「そう都合良く見つかるものかな」
後藤スダチ:「ルールをどうこうするって話なら、それこそXMsアカデミアとか……」
春日イトリ:「うぅ...忙しい時期にごめんなさい...うちの生徒のせいでタスクも積み上がってるのに...」
足原エイコ:「そっか、ムセイオン外の力を……でもそれじゃ」
足原エイコ:「……いたとしても文化祭には、間に合わない」
足原エイコ:「今この場に……都合よく居るなんて……」
甘崎リンコ:「……そんな都合よくいくわけないわ。大丈夫よ、私が……なんとか、してみせるから」
後藤スダチ:「あとは、結界術……」
後藤スダチ:「……六壬。あっ!」
佐陀コトノ:「……六壬でも生徒によって専門は多岐に渡っていて、私は結界術のことは殆どよく知りません。ごめんなさい」
佐陀コトノ:「でも」
佐陀コトノ:「私には、私に出来る戦い方があります」
イリス・ウィトルウィウス:「コトノさん……?」
甘崎リンコ:「…………?佐陀……?」
春日イトリ:「そ..それはどういう...?」
佐陀コトノ:「リンコさん、リンコさんの大切な友達」
佐陀コトノ:「絶対助けましょうね」そう言って彼女に笑いかけて
ユージン・マディス:「佐陀?」
佐陀コトノ:一歩、二歩、絵画の目の前に進む。既にその肩にはギターが下げられている
佐陀コトノ:まるでライブハウスのステージに立っているかのように、緊張した面持ち、しかしどこか自然な様子でペグを掴み、チューニングを繰り返す
佐陀コトノ:ネックを掴む、弦に指を掛ける。短く息を吸って、指先に力を行き渡らせて、
佐陀コトノ:そして、鳴らす。
佐陀コトノ:演奏が始まった。一音一音を引き立てるようなアルペジオ。目に見えぬ何かを積み上げるかのような旋律が重なって響く
佐陀コトノ:六壬大祭の中で掴んだ感覚があった。呑み込まれ、眠りゆく九天玄女に向けてただ必死に届かせたあの時の音楽。それは彼女に焼き付いて消えないものである
佐陀コトノ:アメノウズメ。芸能と舞踊の神。現代神楽より系譜を遥か遡って古、神に捧げられし原初の音楽、神楽歌の始祖
佐陀コトノ:その舞を以てアメノウズメは天照大神の心を溶かし、天岩戸を開いてみせた
佐陀コトノ:あらゆる概念的な防壁を越えて、ただその『音楽』を内側に届かせる力
佐陀コトノ:それはアメノウズメの「権能」であり、受け継がれた残滓こそが神楽である
後藤スダチ:「佐陀ちゃん……!?なんで急に演奏始めたのかはさっぱり分からないけど」
足原エイコ:「この『音楽』は……?」
春日イトリ:「ロック...いえ、それだけではありません...これは...」
後藤スダチ:(――けれど、素人の私にだって分かる。佐陀ちゃんの演奏にはいつも、確信を持った『力』と……『誇り』がある!)
後藤スダチ:(やっぱり……文化祭でこの子が自分の望むバンドを組めないままなんて……あっちゃいけない!)
ユージン・マディス:「覚えがあるぞこの感覚。以前、草薙の剣の由来を探して色々な神社にちょっかいをかけていたときに……」
春日イトリ:(六壬にこれだけの芸能の才を持つ生徒がいたのにも驚きですが、それ以上にこの曲は..."浸透”している。あの黒色の奥に)
イリス・ウィトルウィウス:「そういえば……ライサとの戦いでも、佐陀さんは黄金の防壁を飛び越えて、直接あの子の魂に演奏を届かせていました……」
イリス・ウィトルウィウス:「それと同じことが……?"マスターカラーズ"の呪いにすら通用するなんて……!」
甘崎リンコ:じっと佐陀コトノを、その演奏を見つめている。
甘崎リンコ:彼女にどうにか出来るのか、納得できる理屈は思いつかなかったけれど――
甘崎リンコ:どうしてか、彼女なら、どうにか出来るような気がしていた。
佐陀コトノ:("化粧師"さん、私は言葉を紡ぐことは苦手だけど)
足原エイコ:「いけるのか……これなら!」
ユージン・マディス:小柄な少女の背に、眩く大きな、天女のシルエットが混ざって見える。
佐陀コトノ:(あなたもロッカーなら分かるはず、言葉よりも音楽(こっち)の方が通じ合える……!!)
佐陀コトノ:鋼鉄の弦を掻き鳴らす。電気的に轟く旋律を響かせる
佐陀コトノ:アメノウズメの『権能』に呪詛を打ち破る力などない。ただあるとすれば、
佐陀コトノ:その『音楽』を以て、貴女の魂を揺らし、そして後押しをするだけ
佐陀コトノ:演奏が加速的にテンポを上げてゆく。短く印象的に繰り返されるギターリフ。積み重なって、広がって、だがまだ足りない。
佐陀コトノ:これは前夜祭ロックフェスのための新曲。佐陀コトノが初めて誰かと共に演奏するために書き上げたもの
佐陀コトノ:ギターソロ(ひとりぼっち)専用じゃない、誰かと紡ぎあげるためのバンドスコアなのだから
GM:絵画の表面に分厚く塗りたくられた漆黒の絵の具に、僅かな亀裂が走る。
GM:佐陀コトノがかき鳴らすギターと比べればほんの微かな、意識を向けなければ気付かない程度の振動。
GM:そのビートは、確かに絵画の内側から響いてくる。
佐陀コトノ:頷く、そのビートは確かにこちらへ届いている。汗を飛ばしながら、その表情はただ夢中になった子供のように
佐陀コトノ:――さぁ、ここからはセッションの時間だ
佐陀コトノ:歌い上げるようなビブラート。時に地を這うように低く、時に雷鳴のように甲高く。ドラムのビートに導かれるようにその音楽は迸る
GM:1小節ごとに膨れ上がる音圧。ぶつかり合う音と音が、その間にある障壁を少しずつ、しかし着実に
GM:粉々に砕いていく。
佐陀コトノ:2人のセッションは間もなくクライマックスへ突入しようとしている
佐陀コトノ:溢れ出る熱量に身を任せるかのように指先がネックを踊る。完璧に、だがそれ以上に自由に叩き切るドラムに呼応するかのように彼女の演奏は最高潮へ至る
足原エイコ:「すごい演奏……でもこれからどうなるんだろ……?」
イリス・ウィトルウィウス:「い、いけますよこれなら……!もうすぐです……シキミのアトリエが露出します!」
ユージン・マディス:邪魔するものは存在しえない。絵画を挟んだ、二人だけの世界。
ユージン・マディス:(――――――おい)その影に隠れながら、確かな主張でスダチさんたちに向けて手を翳す。
ユージン・マディス:「飛び込むぞ、お前ら。歌が切れる直前だ」
甘崎リンコ:「…………っ!」
ユージン・マディス:「二度はないと思えよ。これだけの呪歌、続けざまに歌えるものじゃない」
ユージン・マディス:「歌いきった瞬間に封印が復活する可能性もある。甘崎が、佐陀を抱えろ」
甘崎リンコ:「…………わ、わかりました」
足原エイコ:「このチャンス、絶対逃せないってコトだね!」
後藤スダチ:「いい……ですけど!」
ユージン・マディス:「後藤はどうする。攻略までどれだけ時間が掛かるか分からん」
ユージン・マディス:「春日と共に残る側になってもいい」
後藤スダチ:「いいですけど……!一言くらい言ってもいいと思うな!」
後藤スダチ:「どうするじゃなくてさ……『力を貸してほしい』って……」
ユージン・マディス:「……小生意気な奴だ」アトリエの様子を油断なく見ながら、仕方なさげに唇を歪める。
ユージン・マディス:「お前の視点が必要だ、後藤」
ユージン・マディス:「機会の女神は切っ先しかない。一度、オレたちに賭けろ」
後藤スダチ:「……あっ、はははは!」
後藤スダチ:「仕方……ないなあ!」他の生徒とともに、突入の心構えをする。
春日イトリ:「皆様がいつでも戻れるように出入り口を抑えておきます...ですので伝言を頼まれてくれますか?」
春日イトリ:「コトノさんありがとうございます、あなたのシキミさんの心を開いたのはあなたの力です」
春日イトリ:「だから絶対に戻って文化祭に出るあなたの姿を見せてください...と」
足原エイコ:「……オッケオッケ!」
足原エイコ:「任せといて」
春日イトリ:「皆様、どうかご武運を」
GM:心臓の鼓動を跳ね上げる様な打楽器のリズムが、ギターの旋律と絡み合い高みへと至る。
GM:その瞬間、ついにアトリエを覆う軛は全て剥がれ落ち、写楽斎シキミのアトリエが露出する。
GM:鼓動は鳴り止まない。更に大きく、君たちを握りつぶさんばかりに打ち鳴らされる。
GM:"早く来い"と叫んでいる。
ユージン・マディス:「行くぞ!」
甘崎リンコ:駆ける。空間を渡るかのごときスピードで。
甘崎リンコ:佐陀コトノを抱えて飛び込め、と言われていなければ、足がすくんでいたかもしれない。
甘崎リンコ:(……やっぱり先生は、すごい)
甘崎リンコ:佐陀コトノの腰と膝裏を支え、ギターごと彼女を抱きかかえる。
甘崎リンコ:「…………ありがとう、コトノ」微かにほほえんで。
甘崎リンコ:「さすが私の相方ね。……行くわよ」決して入ることの叶わなかったアトリエへと、駆ける。
佐陀コトノ:リンコに抱きかかえられる直前、彼女の指先は最後の一音を鳴らし終えていた
佐陀コトノ:演奏が終わる。音色の余韻が続く
佐陀コトノ:リンコに抱えられてアトリエに飛び込みながら彼女は
佐陀コトノ:脳裏にもう一度、あのドラムの音を響かせていた
GM:シーン終了です。ロイスのみ取れます。
甘崎リンコ:ヌヌ……ロイス保留で!
後藤スダチ:もう取れる枠がほとんどないから大事にしたい!ロイスは保留……!
後藤スダチ:コトノちゃんにはもう尊敬で取ってるから感情は同じだ
ユージン・マディス:私もラス1なんだよなあ
ユージン・マディス:コトノちゃんへのP感情を期待→敬服にしておこう
佐陀コトノ:うー枠が足りない、あと3枠欲しい
後藤スダチ:Fロイスシステムを復活させるしかないかもな
足原エイコ:コトノちゃんへのP感情、興味から感服に変えます!
佐陀コトノ:後藤スダチ 尊敬〇/ASUKA狂…… で取得します
甘崎リンコ:ASUKA狂
GM:ASUKAのことはもう忘れてあげて
後藤スダチ:Pでは順逆で取られNではASUKA狂で取られ
足原エイコ:手に沁みついたASUKAの匂いはもう……
後藤スダチ:オレにロイス取る女がさぁ!
MD:5/『化生舞台■■■・■■』
GM:ここは全員登場してもらいましょう。全員で入ったしね!
後藤スダチ:後藤スダチの侵蝕率を1D10(→ 9)増加 (67 → 76)
後藤スダチ:やっと9が出たぞ
甘崎リンコ:うおー!
甘崎リンコ:甘崎リンコの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (82 → 91)
佐陀コトノ:うおー
甘崎リンコ:気が狂いそう -1で90です ジュース飲みます
GM:興奮するのも仕方ない
足原エイコ:リ、リンコ……
佐陀コトノ:り、リンコさん
佐陀コトノ:94+1d10-1
DoubleCross : (94+1D10-1) → 94+4[4]-1 → 97
足原エイコ:83+1d10-1
DoubleCross : (83+1D10-1) → 83+2[2]-1 → 84
ユージン・マディス:1d10+82
DoubleCross : (1D10+82) → 6[6]+82 → 88
ユージン・マディス:-2して86
ユージン・マディス:既に最大火力は十分出せるぜ
GM:写楽斎シキミのアトリエに飛び込んだ君たちは、未だはっきりしない視界の中で、えも言われぬ浮遊感を感じていた。
GM:今までのアトリエとは明らかに違う感覚、落下している。
GM:座標が安定しなかったこともあるが、それ以上に
GM:"広い"のだ。この空間は、これまで君たちが超えてきたアトリエの何倍も広大な異空間を形成している。
GM:落着と同時に、水飛沫が上がる。
佐陀コトノ:「…………えっ!!? ひゃあああああ!!!!」ドボーン
足原エイコ:「う わ あ あ あ あ あ (明朝体)」落水
後藤スダチ:「つっめた!」悲鳴をあげる。
甘崎リンコ:「ひゃっ……!」
ユージン・マディス:「ゴボッ ゴボボッ」
ユージン・マディス:水中で周りを見回す。
GM:空間全体が、遠浅の水面に覆われている。
後藤スダチ:「……!リンコさん立って!セレノスツールさん踏んでる」
甘崎リンコ:「え?……ひゃっ!?」
甘崎リンコ:その声に慌てて立ち上がる。
甘崎リンコ:「ごっ、ごめんなさい先生……!!」
ユージン・マディス:「ぶはっ!!」
ユージン・マディス:下敷きにされていたところから起き上がる。
GM:その所々に、いかだのような板張りの床が浮かんでいる。君たちはひとまず、その中の一つによじ登った。
足原エイコ:「これが……婆さんに黒く塗られた影響かあ……」周囲の暗闇を見渡しながら
佐陀コトノ:「ううう寒い……びっくりした……」
後藤スダチ:「全部びしょびしょなんだけど……」
ユージン・マディス:「このパターンはなかったな……」
甘崎リンコ:「す、すみません。重かったですよね?」
甘崎リンコ:「いえ身長の割には重くないと思うのですが?」
ユージン・マディス:「いや水中だったから分からんが」
ユージン・マディス:「ったく溺れるかと思った。壇ノ浦で平氏が投げ捨てた草薙の剣を探して以来だな……」
甘崎リンコ:「……そんなことしてたんですか?」
足原エイコ:「そこは絹の様に軽かったよ、でしょうがい!」先生の頭を小突く
ユージン・マディス:「ごふっ」
甘崎リンコ:「あ、足原……!さすがに絹よりは質量があるから……!」あわあわしている。
足原エイコ:「あらあら~」
甘崎リンコ:「…………み、水の中でなくとも大して重くはないです!軽過ぎはしませんけど……」
ユージン・マディス:「何がだ。甘崎は背が高いし、いい身体をしてるんだから軽すぎたら逆に問題だろうが」
甘崎リンコ:「い、いい身体……?」赤くなっている。
イリス・ウィトルウィウス:「みなさーん、ご無事ですか~?」
イリス・ウィトルウィウス:空中で固形化したカラースプレーを階段代わりにして、とてとて降りてくる。
後藤スダチ:スライムを充填したカプセルに浸水がないかチェックしている。
佐陀コトノ:「あっイリスさんこっちでーす」
イリス・ウィトルウィウス:「はぁ、ふぅ……」急いで階段を下って息が上がっている。
イリス・ウィトルウィウス:「とにかく、怪我はないみたいですね。まずは一安心と……」そう言って、周囲の景色に目を向ける。
足原エイコ:「イリスたんも無事でよかった~!」
後藤スダチ:「アトリエを攻略するならイリスちゃんのサポートがないとね」
後藤スダチ:「私達だけだとアトリエのルールもそもそもわからないから」
イリス・ウィトルウィウス:「えへへ……お役に立ててるなら良かったです」
ユージン・マディス:「だが、ここの主はどういう状態なんだ?」濡れた髪を後ろに撫でつけながら。
ユージン・マディス:「佐陀がもう一度演奏すれば出てくるのか」
佐陀コトノ:「そ、それで出てきてくれるならやりますけど……」
イリス・ウィトルウィウス:「はっ!そうですよ皆さん!気を引き締めましょう!ここは既に彼女のテリトリーなのです!」
足原エイコ:「催眠状態って話だったけど……!?」
後藤スダチ:「もしかして攻撃してくる?」板張りの床の端に正座して、スカートを絞っている。
GM:その空間は浅い水面に満たされていた。時刻は夜。空には満天の星がでて、薄っすらと白い雲がかかっている。
GM:そのどれもが、異様に平面的な質感を持っている。
GM:まるで屏風や掛け軸に描かれた、日本画のような世界だった。
イリス・ウィトルウィウス:「居場所はわかっています。アレを見て下さい」
イリス・ウィトルウィウス:空間の中心を指差す。
後藤スダチ:「なんだろ」見ます。
佐陀コトノ:「……?」
GM:そこには、水上に築かれた日本風の建屋がある。
足原エイコ:「ジャパニーズだ!」スカートを必死に絞りながら
甘崎リンコ:「…………あそこが……」髪をハンカチで拭く手を止め見つめる。
GM:1階部分に壁はなく、演劇の舞台のように広い空間が外に向けて張り出している。
GM:能舞台だ。
後藤スダチ:「すごーい、中学の時に行った京都みたい」
佐陀コトノ:「あ、あれは能楽の……?」
足原エイコ:「VRでたくさん見たなあ、京都」
ユージン・マディス:「日本は刀剣文化が行渡っていてとても良い国だった」
ユージン・マディス:「写楽斎は演奏家だったんだろう?」
ユージン・マディス:「そういう感じじゃあないな」
甘崎リンコ:「演奏家……というより彼女は……そうね」
甘崎リンコ:「何でもできるようにする……という感じかしら」
イリス・ウィトルウィウス:「彼女の能力は、かなり応用が効く部類のものでして」
イリス・ウィトルウィウス:「あえて本業を言うなら、演者……でしょうか」
足原エイコ:「婆さん……先代のマスターカラーズの弟子は、大体万能の天才だからな……」
イリス・ウィトルウィウス:「"化粧師"という別名は、演者として彼女を形作る能力の一旦を示したものに過ぎません」
イリス・ウィトルウィウス:「彼女は、自分や他人に施す化粧によって、ごく一時的に当人が持ち得ない力を与えることができました」
イリス・ウィトルウィウス:「昔彼女がやっていたバンドも、実は彼女以外は毎回サポートメンバーだったんですよ」
ユージン・マディス:「それはまた、……贅沢な技だ」
佐陀コトノ:「そ、それは凄く珍しいですね……」
イリス・ウィトルウィウス:「ただ、メイクアップアーティスト、と限定するには、それはそれで語弊があって……」
足原エイコ:「ああ、能とか歌舞伎ってさ、お面とか隈取で役柄を表したりするよね」
足原エイコ:「そういう感じなのかな?」
GM:そうしていると、能舞台の上にいつの間にか白い人影が現れる。
GM:その周りには、黒衣を纏い顔を隠した小柄な複数の人影。
写楽斎シキミ:「………」
写楽斎シキミ:真っ白な和服に身を包んで、黒く濁った目で君たちを見つめている。
後藤スダチ:「あれが"化粧師"かな?」
甘崎リンコ:「…………シキミ!」
写楽斎シキミ:向けられた声に答える様子はない。
後藤スダチ:「み、見るからに気難しそう~……でもリンコさんの友達だしこういうものなのかな……?」
足原エイコ:「……前からああいう目だったかい?」
甘崎リンコ:「いえ……いつもニコニコしていて……朗らかで人懐っこい感じだったわ」
ユージン・マディス:「見るからに正気ではなさそうだな」
佐陀コトノ:「だ、大丈夫……ではないですよね」
後藤スダチ:「うっ、あっ、ごめんなさい……失礼なこと言っちゃって……」
甘崎リンコ:「いえ、いいのよ……私もこうなっているとは思っていなかったから……」
足原エイコ:「声、かけてみなよ」リンコの背中をつつく
甘崎リンコ:「え、ええ、ねえ……シキミ、私よ……リンコよ」
甘崎リンコ:「面白いネタをたくさん……、考えてきたの」語り掛けながら一歩近寄る。
甘崎リンコ:「…………うぐいす肉……」
甘崎リンコ:「古池…………」
甘崎リンコ:「あなたなら、笑ってくれると思って、私……」
写楽斎シキミ:「………」
写楽斎シキミ:答えない。ただ一歩、音もなく右足を前に進めて。
写楽斎シキミ:手に持った扇子を、君たちへと向ける。
写楽斎シキミ:ズ……ズ……
写楽斎シキミ:ズワァアアアアアアアッ
甘崎リンコ:「シキミ…………!」
足原エイコ:「これはマズいやつ……!」
写楽斎シキミ:水面が波立つ。膨大なレネゲイドの圧力が、君たちへと向けられている。
イリス・ウィトルウィウス:「リンコ、今のままじゃ届きません」
イリス・ウィトルウィウス:「彼女は今"神憑って"いる」
甘崎リンコ:「…………!」
イリス・ウィトルウィウス:「ノヴァリスにおいて、演劇といえばアンジェリカの専売特許ですが……」
イリス・ウィトルウィウス:「古典芸能においては、その限りではありません。彼女は、その直系を継承する者」
イリス・ウィトルウィウス:「狂を得て興を成し、化粧を経て化生となる」
イリス・ウィトルウィウス:「化外の理を演ずる、日本最古のロックスター」
イリス・ウィトルウィウス:「それが、写楽斎シキミ。ムセイオン最高の能楽師です」
3rd ATTACK
シキミのアトリエ ~化生舞台ヤニェ・ヤハ~
黒衣衆:シキミの背後に侍る黒子たちが鼓を構え、一斉に打ち鳴らす。
写楽斎シキミ:そのリズムに合わせて、舞台を踏み鳴らし、舞を踊る。
写楽斎シキミ:一手舞う毎に、空中におぞましき異形の影が現れては消える。夢と現が、少しずつ混ざり合っていく。
GM:其の作家性は”狂”。生と死、聖と邪、正と悪、向かい合う二つの間の色。
GM:この世界に挑むのならば、決して揺らぐことのない”誠”を叫べ。
GM:ミドル戦闘を開始します。
GM:現在のエンゲージはこちらです。
黒衣衆[5]黒衣衆[5]黒衣衆[5]
写楽斎シキミ[3]
|
10m
|
PC
イリス・ウィトルウィウス:そして、イリスの効果によりステージギミックが開示されます。
◆シキミのアトリエ ~化生舞台ヤニェ・ヤハ~
【神憑り】写楽斎シキミは、暴走のバッドステータスを受けている限り、それ以外のバッドステータスを受けず、【説得】の対象に選択できない。
【戦化粧】この戦闘に登場するキャラクター(トループを除く)は、暴走のバッドステータスを受けている間、あらゆる判定のC値が-1される。既に暴走状態の時に、更に暴走を付与するエフェクトやアイテムの効果を受けた場合、その度にC値を-1する。(最小6)
【夢幻能】この戦闘に登場するキャラクター(トループを除く)のHPが0になった時、そのキャラクターが暴走のバッドステータスを受けていた場合、難易度12の<芸術:能楽>または<意志>判定を行う。判定に成功した場合、HP1で復活する。この時侵蝕率は上昇しない。
【黒衣衆】写楽斎シキミのHPが0になる度に、同エンゲージに『黒衣衆(トループ)』を3体新たに召喚する。
イリス・ウィトルウィウス:また、NPCカード:イリス★3で召喚できる芸術巨人の効果もお知らせしておきます!
甘崎リンコ:やった!気になってた!
足原エイコ:ピンチのピンチのピンチの連続 そんな時
◆NPCカード:イリス・ウィトルウィウス(★★★)】
【アシスタント】 対象の判定ダイスを+3する。ラウンド1回。
【虹色】 対象が受けている不利な効果を一つ打ち消す。 ラウンド1回。
【芸術の巨人】 任意のエンゲージに芸術巨人を召喚する。その際、エンゲージ内にいるPCは芸術巨人に搭乗しても良い。
【”ミュージアム”】 アトリエのステージギミックを全て開示する(毎シーン自動発動)
【芸術巨人】
同エンゲージにいるPCはオートアクションで搭乗できる。
搭乗中のキャラクターに以下の効果を与える。
装甲+18
移動距離+50m(移動後、搭乗状態は解除される)
ドッジの際、芸術巨人による代行ドッジを選択可能。搭乗者が暴走状態でも行える。
判定は<運転>技能 15dx7+9となる。
足原エイコ:芸術巨人が 欲しい~~~~!
後藤スダチ:とっても強い!
佐陀コトノ:つ、強い!!
ユージン・マディス:いや強っよ!!
甘崎リンコ:つ、つよい
後藤スダチ:でも攻撃面のパワーは強化しないんだね
イリス・ウィトルウィウス:生徒には攻撃できないから仕方ないのです
後藤スダチ:ははーんなるほど
足原エイコ:そうだった わたし達に任せてね
イリス・ウィトルウィウス:後ろで応援してます
ユージン・マディス:かわいい
GM:なにかわからないところはあるかな~?
佐陀コトノ:代行ドッジは回数制限ありますか?
GM:搭乗している限りは制限はありません。
佐陀コトノ:つっよ……。了解しました!
甘崎リンコ:複数のPCが搭乗できるみたいですが、移動したら移動するのは一人のPCだけですか?
GM:そうなります!
GM:あ、というか
甘崎リンコ:なるほど!移動したPCだけが搭乗状態から解除されるんですね!
GM:そうですね!
甘崎リンコ:ありがとうございます!
ユージン・マディス:だいたいわかった
GM:あ、もう一個忘れてました
足原エイコ:なんと!
GM:コイン獲得条件!これ毎回忘れるな。
甘崎リンコ:あっコイン!
【シキミのアトリエ ~化生舞台ヤニェ・ヤハ~】
★写楽斎シキミの暴走状態を解除する 獲得コイン×1
★2ラウンド以内に戦闘に勝利する 獲得コイン×1
★十字冠効果による戦闘離脱者を出さずに勝利する 獲得コイン×1
★上記3つのミッションをすべて達成する 獲得コイン×3
GM:こうなります。一応シナリオ進行上必要なアイテムは交換されているので、後はお好みでということにはなりますが
甘崎リンコ:この十字冠効果による戦闘離脱者を出さずに勝利するって敵も味方もですか?
GM:味方だけです!
甘崎リンコ:なるほど!ありがとうございます!
GM:それでは戦闘に入っていきます。
◆第一ラウンド
GM:セットアップ。宣言をどうぞ。
甘崎リンコ:セットアップ……なし!
黒衣衆:我々はなし
佐陀コトノ:<狂騒の旋律>攻撃力+18、暴走付与。対象は自エンゲージ全員。拒否可能。侵蝕率+6で103
佐陀コトノ:侵蝕率100を超えたのでレベルが上がって攻撃力+21に変更となります
甘崎リンコ:旋律うけます!暴走!
足原エイコ:怨念の呪石いきます!ダメージ+2d、侵蝕+3,暴走
足原エイコ:旋律ももらいます!
写楽斎シキミ:《狂騒の旋律》攻撃力+15。暴走して《ロックンロールビート》が発動。攻撃達成値+10 また、解放の変異暴走が発動し行動値が0に。
後藤スダチ:《アクセル》《活性の霧》。対象はリンコさん。行動値+4、攻撃力+21、ドッジダイス-2個。
ユージン・マディス:なんで君らは放置してもそんな暴走してるんだよ
後藤スダチ:後藤スダチの侵蝕率を4(→ 4)増加 (76 → 80)
足原エイコ:ウオアーーーッ!!!
甘崎リンコ:アクセル霧うけます!ありがとうございます!
甘崎リンコ:今アーマーの-2こみで行動値10です
ユージン・マディス:うーん……じゃあ今回は旋律を受けます。
ユージン・マディス:暴走してた方がアドあるな 郷に入ればゴーイングアウェイ
後藤スダチ:私は狂騒は受けずに行きます。
後藤スダチ:行動放棄カバーを見据えていくぞ
GM:よろしい。ではイニシアチブへ入っていきましょう。
GM:イニシアチブ
甘崎リンコ:あっ今服脱いでいいですか?
GM:いいよ!でもこっちの動き見てからでも遅くはないかもね
写楽斎シキミ:《スピードフォース》イニシアチブで行動
足原エイコ:裸芸人になるつもりか
甘崎リンコ:あっなるほど!
後藤スダチ:どっちにしろイニシアチブ行動型だったわけか……!
佐陀コトノ:そう来たか……!!
後藤スダチ:同じミュージシャンだけあって佐陀ちゃんと似たタイプの能力者だね
写楽斎シキミ:行動値0だけど最速行動してやるぜフハハ
佐陀コトノ:奇しくも同じ構えだ
写楽斎シキミ:差し込みなければ手番に行きます。
甘崎リンコ:服脱ぎません!着衣でうけます!どうぞ!
佐陀コトノ:大丈夫です!
GM:ではシキミの手番
写楽斎シキミ:マイナー、《完全獣化》《プライマルレイジ》シーン中肉体ダイス+5。メインプロセス中攻撃力+15。暴走を付与。
写楽斎シキミ:これでC値は-2。ちなみにスピフォは亜純血で取りました。
写楽斎シキミ:メジャー《魔獣の本能》《サイレンの魔女》肉体で判定。装甲無視。対象はPC全員。
後藤スダチ:ウワ~C8サイレン使い
写楽斎シキミ:14dx8+16
DoubleCross : (14DX8+16) → 10[1,2,2,2,3,3,3,4,5,5,7,7,8,9]+6[3,6]+16 → 32
写楽斎シキミ:う~ん微妙!リアクションしな!
ユージン・マディス:ほんとに同じタイプのスタンドだなあ
後藤スダチ:まず私自身は回避させてもらいます
後藤スダチ:3dx+1>=32
DoubleCross : (3DX10+1>=32) → 8[3,5,8]+1 → 9 → 失敗
甘崎リンコ:暴走リア不!
後藤スダチ:OK!コトノちゃんを行動放棄カバー!
佐陀コトノ:す、スダチさん!
後藤スダチ:十字冠離脱者を出させるわけにはいかないぜ
ユージン・マディス:聞き忘れてた。芸術巨人って
ユージン・マディス:どのタイミングで召喚できるんですか?
イリス・ウィトルウィウス:オートで行けます。
ユージン・マディス:シナリオ回数制限ないんだったら
足原エイコ:つまりまだ入れる保険がある!
ユージン・マディス:オートで召喚して搭乗して回避振った方が良くない?
甘崎リンコ:ヌ!じゃあ今呼んじゃいましょうか!
足原エイコ:カモン!芸術巨人!わたしは乗る!
甘崎リンコ:これって全員代行回避してもらえるんですか?それともひとり?
イリス・ウィトルウィウス:搭乗している人は全員ですね。ヴィークルのスポットルールと同じ。
甘崎リンコ:やった~~~!じゃあのっちゃお!
佐陀コトノ:乗ります!
ユージン・マディス:めちゃくちゃなこと言ってるな……。
後藤スダチ:そうだったんだ!マイナーで搭乗するもんだと思ってた
後藤スダチ:では乗って回避しなおしてもいいですか
ユージン・マディス:暴走によるあらゆる判定C値-1も乗るんですよね?
GM:いいよ!
イリス・ウィトルウィウス:私は暴走してないんで乗らないですね
イリス・ウィトルウィウス:あくまで私が代行するので
後藤スダチ:なーるほど
ユージン・マディス:ああ、~
足原エイコ:なるほどね
ユージン・マディス:そうか、イリスちゃんの判定になるわけだ
佐陀コトノ:なるほどなぁ~
甘崎リンコ:あっな~るほど
後藤スダチ:鏡の中の人形あたりと同じ扱いか
佐陀コトノ:ありがとうねぇ
イリス・ウィトルウィウス:失敗したら全員諦めて下さい
ユージン・マディス:かしこまり。どのみちエネミーの攻撃なんてあたるものよ
イリス・ウィトルウィウス:行きますよ~っ
ユージン・マディス:ではオートで召喚、オートで搭乗! 芸術巨人よ焼き払え! 回避!
ユージン・マディス:15dx7+9
DoubleCross : (15DX7+9) → 10[1,1,1,2,2,2,2,4,5,7,8,9,10,10,10]+10[3,3,6,7,8,8]+6[5,5,6]+9 → 35
後藤スダチ:うおおおお
甘崎リンコ:!!!!
佐陀コトノ:すご~
足原エイコ:芸術巨人最強!
イリス・ウィトルウィウス:やるじゃん私
ユージン・マディス:あ、これそれぞれ全員で振るわけじゃないの?
ユージン・マディス:代表者一人?
イリス・ウィトルウィウス:そうですね。本来は私がふろうかなと思ってたやつでした
イリス・ウィトルウィウス:ユージン先生のほうが操縦が上手かった
ユージン・マディス:すいません……! ヴィークルのスポットルールを完全に読み損ねています。
ユージン・マディス:次は他の人にお任せしよ
GM:では……全員回避!
甘崎リンコ:やった~~~!
GM:続いてのイニシアチブ
GM:行動値13、スダチさんどうぞ。
後藤スダチ:このラウンドは全然火力が出ないので待機に回ります。
後藤スダチ:いや、でも装甲削り目的で単体攻撃してもいいのかな?どうしますか
甘崎リンコ:私が霧を吸ったから……ありがとうございます……
甘崎リンコ:あったしかに!
ユージン・マディス:この相手、変異暴走だから回避してくるんですよね
後藤スダチ:やっぱり単体攻撃してみるか。イニシアチブ行動も《スピードフォース》だし
後藤スダチ:回避リアクションがどんな感じなのかも見ておける
ユージン・マディス:動きを確認して欲しいわ
甘崎リンコ:あっ、戦闘終了条件に黒衣衆の撃破って入ってるのかな?
後藤スダチ:ですね。偵察目的で攻撃!
GM:敵は全員撃破してもらいます。
甘崎リンコ:なるほど!
後藤スダチ:エンゲージは移動しないまま。オートアクションでSTALKERを装備。
後藤スダチ:《コンセントレイト:ソラリス》《腐食の指先》でシキミさんだけ攻撃します。
後藤スダチ:9dx7+6
DoubleCross : (9DX7+6) → 10[2,2,2,3,4,7,8,8,9]+5[1,1,4,5]+6 → 21
写楽斎シキミ:ふふん、その程度なら……
後藤スダチ:おっ回避か?
写楽斎シキミ:《切り返し》白兵技能でドッジ。
写楽斎シキミ:9dx8+4>=21
DoubleCross : (9DX8+4>=21) → 10[1,4,5,6,6,7,8,9,9]+7[2,6,7]+4 → 21 → 成功
写楽斎シキミ:よっしゃ!
甘崎リンコ:ぴ、ぴったり
後藤スダチ:ぐぬぬ~っ、残念
後藤スダチ:でも当たらなくてもともとの攻撃なのでこれでも想定通り!侵蝕も軽いしね
後藤スダチ:後藤スダチの侵蝕率を4(→ 4)増加 (80 → 84)
GM:では続いての手番。行動値12組!
後藤スダチ:シキミさんは《切り返し》の回避型で、達成固定値は4!
足原エイコ:完璧なアドバイスだ!
ユージン・マディス:優秀なスカウトだ
甘崎リンコ:この情報を完璧に生かしてみせるわ!
足原エイコ:完璧なアドバイスの元、爆破を敢行します
GM:やってみるがいい
足原エイコ:私の番!
足原エイコ:メジャーアクション!《風鳴りの爪》でクリムゾンブリーチによる射撃攻撃
足原エイコ:対象は敵のエンゲージにいる全て!
足原エイコ:《ロックンロールビート》で達成値+10で判定
足原エイコ:7dx8+21
DoubleCross : (7DX8+21) → 10[1,2,5,6,8,8,10]+10[1,9,9]+10[5,10]+10[8]+10[8]+6[6]+21 → 77
写楽斎シキミ:ウワアア~~!?
甘崎リンコ:うおっデッカ
佐陀コトノ:ヤバすぎ
足原エイコ:????
足原エイコ:これが2重暴走の力……
写楽斎シキミ:これは流石に……一応ドッジ
足原エイコ:切り返せる物ならやってみろい!
写楽斎シキミ:《切り返し》白兵技能でドッジ。
写楽斎シキミ:9dx8+4>=77
DoubleCross : (9DX8+4>=77) → 10[1,2,3,4,5,5,5,8,9]+10[6,10]+10[8]+10[9]+10[8]+10[9]+7[7]+4 → 71 → 失敗
後藤スダチ:ウワ~~
後藤スダチ:なんだこいつ
甘崎リンコ:なんで惜しいの?
佐陀コトノ:?????
写楽斎シキミ:クッッッッッッソ!!!!!
足原エイコ:こわっ!!!!
ユージン・マディス:オレ達にはついていけない
足原エイコ:でも私の勝ち!ダメ―ジ!
黒衣衆:《カバーディフェンス》BがAを、Cがシキミをカバーします
足原エイコ:あーっ!ずるいぞ!
ユージン・マディス:黒衣はドッジしないんだ
黒衣衆:イベイジョンで10固定です
後藤スダチ:さっきの攻撃はカバーするまでもなかったってことかい
佐陀コトノ:厄介だなぁ~~
足原エイコ:8d10+18+2d10+18 きえーーーーっ
DoubleCross : (8D10+18+2D10+18) → 54[7,6,10,3,1,8,9,10]+18+10[8,2]+18 → 100
甘崎リンコ:うおっデッカ…………
黒衣衆:さっきから景気が良すぎるぞこの漫画家
後藤スダチ:ウルトラマンデッカー
足原エイコ:ダメージの内1と2の目を振り直し!
黒衣衆:やめてくれ~っ
足原エイコ:97+2d10 世は博打……だがわたしは賽の目を弄ることができる
DoubleCross : (97+2D10) → 97+11[4,7] → 108
足原エイコ:侵蝕は合計で+5で92に
黒衣衆:当然死にます。BもCも戦闘不能だが……
黒衣衆:Bが《ラストアクション》
甘崎リンコ:ラストアクション!?
後藤スダチ:トループがそんなもの持ってていいのかよ!
写楽斎シキミ:この世界では……ウチがルールや!
足原エイコ:気合の入ったトループ!
黒衣衆:シキミに対して《流血の胞子》《さらなる力》
後藤スダチ:コラ~~!
佐陀コトノ:うわっ”!!!
ユージン・マディス:クソワロス
後藤スダチ:これ流血の胞子で当てるタイプなのが凄くいやらしいな~
後藤スダチ:シキミさんが死ねば黒衣衆は復活するし
黒衣衆:さらなる力の難易度は20ですが難易度対決と組み合わせるてので、リアクションは対象に委ねられます。
後藤スダチ:もしかして……《切り払い》してくれるのかな?
黒衣衆:7dx 一応ふる
DoubleCross : (7DX10) → 10[3,3,4,4,6,7,10]+3[3] → 13
写楽斎シキミ:ガードしまーす
ユージン・マディス:貴様……完全獣化ドッジ型の誇りはどうした!
後藤スダチ:殺すぞ~~~!
写楽斎シキミ:ちなみに【神憑り】の効果で邪毒は受けません
甘崎リンコ:む、無茶苦茶すぎる
後藤スダチ:悪すぎ~~~
写楽斎シキミ:行動値0で未行動になりターンエンド
足原エイコ:コラ~~~~~っ
佐陀コトノ:ク、クソコンボ
後藤スダチ:でも邪毒にならないほうがこの場合はありがたいか
黒衣衆:Cも同じことできるけど、もう対象がいないのでそのまま死にます。
ユージン・マディス:そういうことね
GM:というわけで次の手番!
佐陀コトノ:次行きます!
佐陀コトノ:マイナーは無し
佐陀コトノ:メジャーアクション:<サイレンの魔女>
佐陀コトノ:対象はシーン内のエネミー全て!
佐陀コトノ:5dx9+20
DoubleCross : (5DX9+20) → 10[1,2,4,7,9]+5[5]+20 → 35
後藤スダチ:まった!エネミー全てだと
後藤スダチ:もしシキミさんを倒しちゃったら黒衣衆3体が復活してしまう可能性があります
佐陀コトノ:ああーなるほど……
甘崎リンコ:庇ってくるかと思ったけど
甘崎リンコ:もう庇えないのかな?
ユージン・マディス:二人減ってますからね
黒衣衆:フフフ……はたしてどっちかな……?
後藤スダチ:かばうにしても本体にどっちにしろダメージは入れられないので
ユージン・マディス:流石はスダチちゃん、慧眼だぜ
甘崎リンコ:カバーディフェンスならこの攻撃を庇えると思うんですけど、ここでシキミちゃんを対象にとらないと
後藤スダチ:カバーを期待して2人対象にするよりは最初から一人に当てたほうがいいんじゃないかな。どうなのかな……
甘崎リンコ:あっいやもう二人いないのか!
甘崎リンコ:平気だ!失礼しました
佐陀コトノ:確かにそうですね……
後藤スダチ:カバーディフェンスしてくれればいいんですけど、してこなかった時が怖い。現にスダチの攻撃の時そうだったし
佐陀コトノ:では、対象は黒衣衆のみに変更します
ユージン・マディス:どう考えてもコトノたやんの火力なら十分でしょうしね
黒衣衆:ぐえ~、イベイジョンで当たっちゃう
黒衣衆:ガードします
佐陀コトノ:ダメージ!
佐陀コトノ:4d10+24+21+1d
DoubleCross : (4D10+24+21+1D10) → 19[7,3,8,1]+24+21+9[9] → 73
佐陀コトノ:装甲無視です! 侵蝕率+5で108
黒衣衆:死ぬに決まってるんだよなあ
GM:黒衣衆、全滅!
後藤スダチ:アヤッター
甘崎リンコ:やった~~!
佐陀コトノ:やった~
足原エイコ:イエス爆発!
写楽斎シキミ[0]
|
10m
|
PC
GM:スッキリして次のイニシアチブはリンコさん!
甘崎リンコ:はあはあ……いきます!
後藤スダチ:いっけーいけいけいけいけリンコ
甘崎リンコ:マイナー、とことこ戦闘移動。芸術巨人から射出されシキミちゃんのエンゲージに接敵。
甘崎リンコ:メインで≪コントロールソート≫≪コンセントレイト:ノイマン≫≪確定予測≫に……
甘崎リンコ:RHOの効果により一発ギャグを合わせて……シキミちゃんを攻撃!
写楽斎シキミ:ゲェ~ッ!確定予告ゥ~~~!?
甘崎リンコ:甘崎リンコの侵蝕率を8(→ 8)増加 (90 → 98)
後藤スダチ:え~~っ《確定予測》なんて持ってたのリンコさん
甘崎リンコ:ギャグは……演出の時でいいですか?今やります?
後藤スダチ:早く言ってよ
甘崎リンコ:実はもってました
GM:演出のときでいいです!
甘崎リンコ:ありがとうございます!では判定いきます!
GM:急にやられたらびっくりしちゃう。心の準備が……
甘崎リンコ:抱腹絶倒ギャグですからね
甘崎リンコ:8dx6-4
DoubleCross : (8DX6-4) → 10[2,3,6,6,8,8,9,10]+10[6,8,9,9,9,9]+10[2,2,3,5,7,8]+10[1,8]+10[9]+2[2]-4 → 48
甘崎リンコ:おえええええ低くない!?でも確定予測あるから……!
写楽斎シキミ:や、やるじゃねえの……
写楽斎シキミ:だがまだクリティカルの目はある!いくぞ……!
写楽斎シキミ:《切り払い》白兵技能でドッジ。
写楽斎シキミ:9dx+4>=48
DoubleCross : (9DX10+4>=48) → 9[1,1,1,2,3,4,7,8,9]+4 → 13 → 失敗
写楽斎シキミ:あかーーーん
甘崎リンコ:や、やった~~~!当たった~~~!
甘崎リンコ:おらっ!笑え!
甘崎リンコ:正気に戻れ!
甘崎リンコ:ダメージだします!
甘崎リンコ:5d10+20+21
DoubleCross : (5D10+20+21) → 21[3,7,4,5,2]+20+21 → 62
甘崎リンコ:諸々有効!正気には戻ってもらう!
写楽斎シキミ:重た……
甘崎リンコ:???
甘崎リンコ:あなたの言葉を信じてずっとお笑いをやっていただけで重くないのだけれど?
写楽斎シキミ:HPは普通なので。HP0に
写楽斎シキミ:同時に暴走解除。
甘崎リンコ:やったか!?
写楽斎シキミ:4dx+9>=12
DoubleCross : (4DX10+9>=12) → 8[3,4,7,8]+9 → 17 → 成功
写楽斎シキミ:<芸能:能楽>で判定。成功したのでHP1で復活。
甘崎リンコ:なんだとお……
写楽斎シキミ:暴走が解除されたので、説得が可能になります。
黒衣衆:ただし黒衣衆も復活。
甘崎リンコ:エ~~~~~!?!?
佐陀コトノ:うわーーっ!!
ユージン・マディス:やっぱりか……
足原エイコ:シキミさんを説得して黒衣衆を纏めて殲滅……そんなことができるのか……?
黒衣衆:とはいえ、追加トループなので行動済み状態での復活となります。
黒衣衆:動き出すのは次のラウンドから。
後藤スダチ:よかった~~
甘崎リンコ:せ、セーフ!
GM:というわけでユージン先生の手番!
ユージン・マディス:はあい
ユージン・マディス:では説得を行ないます。
GM:やるっていうのかい!説得を!
GM:説得はオーヴァードノヴァステージの先生用特殊行動です
【説得】
“先生”のキャラクターのみが行うことができる。
敵対するキャラクターを対象に含むメジャーアクションに組み合わせて発動する。
この時、エフェクトと組み合わせることもできる。
そのメジャーアクションが成功した場合、対象を友好キャラクターに変更できる。
他のメジャーアクションと組み合わせず【説得】のみを行う場合は、
技能:<意志>/<交渉> 難易度:対決 対象:単体 射程:10m とする。
GMは特定のキャラクターに対して【説得】を行えないことにしても良い。
GM:さあ、どのように説得するって言うんだい!
ユージン・マディス:確認したいのだが……通常の説得は意志/交渉!
ユージン・マディス:ならば……意志で判定を行なう《マシンモーフィング》を組み合わせることは可能でしょうか?
GM:こ、この男……!
GM:できます……!まさかそのための《マシンモーフィング》だったというのか!
ユージン・マディス:ククク……これこそがオレの……大人のカード!
ユージン・マディス:じゃあ行きましょうかね。《コンセントレイト:モルフェウス》《マシンモーフィング》。暴走状態なのでC値は-1。
ユージン・マディス:9dx7+7
DoubleCross : (9DX7+7) → 10[1,1,2,2,3,4,4,6,8]+5[5]+7 → 22
写楽斎シキミ:ふ~ん?
写楽斎シキミ:大人ってもっとお金持っとるもんやと思っとったわ
ユージン・マディス:クリスタルシールドだって買えるんだぞ! 侵蝕86→91
ユージン・マディス:買えないわ
写楽斎シキミ:こちらも意志で対決します
写楽斎シキミ:3dx+1
DoubleCross : (3DX10+1) → 10[2,3,10]+6[6]+1 → 17
甘崎リンコ:こ、こわっ
後藤スダチ:あぶね~!
写楽斎シキミ:惜しかったけど……届いた!
ユージン・マディス:素の出目が負けてるんだよな
後藤スダチ:シキミさんの達成値ずっと何なんだよ
ユージン・マディス:9dx7が3dxに負けてる
甘崎リンコ:さすがシキミね(腕組み)
ユージン・マディス:では先に宣言するべきでしたが
ユージン・マディス:マシンモーフィングで調達したアイテムは『ギター』。
ユージン・マディス:お渡ししますね
GM:おお!
写楽斎シキミ:先生ありがと~!
後藤スダチ:先生……!!!
ユージン・マディス:赤いストラトキャスター
GM:説得の成功により、写楽斎シキミは友好的NPCとなります。
GM:よって、次の手番は……
写楽斎シキミ:ウチの手番!
写楽斎シキミ:《プライマルレイジ》メインプロセス中攻撃力+15。暴走。
写楽斎シキミ:《魔獣の本能》《サイレンの魔女》肉体で判定。装甲無視。
写楽斎シキミ:対象は黒衣衆全員。
甘崎リンコ:シキミ~~~~♡
写楽斎シキミ:14dx9+16
DoubleCross : (14DX9+16) → 10[1,2,2,3,4,4,4,4,7,7,8,9,9,10]+10[2,9,10]+7[4,7]+16 → 43
黒衣衆:イベイジョンで全員当たります。
後藤スダチ:暴走は改めてするのか……(困惑)
佐陀コトノ:ロックスターだからね
足原エイコ:これは正しい暴走だから
写楽斎シキミ:いい暴走、悪い暴走。そんなの人の勝手。
写楽斎シキミ:5d10+45
DoubleCross : (5D10+45) → 17[4,6,4,2,1]+45 → 62
黒衣衆:装甲も効かんし全員消滅。
GM:エネミーが一掃され……
GM:PCの勝利です!
甘崎リンコ:や、やった~~~~!
後藤スダチ:わーいわーい
佐陀コトノ:わーい!
足原エイコ:イエ―イ!!!!!!!
ユージン・マディス:わあい!
写楽斎シキミ:舞を踊りながら、顔の前に手をかざす。"シオリ"と呼ばれる、能楽における泣きの仕草。
写楽斎シキミ:その手が離れた瞬間、シキミの姿が一変する。
写楽斎シキミ:能楽師としての服装はそのままに、全身が毛むくじゃらに覆われた、巨大な狒々の姿。
写楽斎シキミ:猩々が舞台を踏み鳴らすと、その振動が水底まで伝わり。
写楽斎シキミ:ゴゴゴゴゴ……
写楽斎シキミ:数秒の後、地面そのものが激しく隆起する。鋭い岩石の大津波となって、全周囲へと広がっていく。
後藤スダチ:「……綺麗だ」一連の動作と現象を目の当たりにしていながら、呟くしかない。
後藤スダチ:「綺麗過ぎる……!」
後藤スダチ:ムセイオンの設計思想として――なぜ、わざわざ芸術技能を戦闘に用いるのか。恐らくそれは、その芸術が優れたものであればあるほど……
後藤スダチ:「……ッ」自分の思考とは独立したスライムの逃避反応で、ようやく『危機』を認識する。「――逃げないと!」
甘崎リンコ:「気を付けて!シキミは本当に……、優れた能力者だから……!」
足原エイコ:「って言っても……逃げ場なんてないよぉ!」
佐陀コトノ:「こ、これが……"化粧師"の実力!!」
足原エイコ:「ねえイリスたん、作品を傷つけるのは無理でもさ」
足原エイコ:「そうせずに……わたし達を守るってのは、ギリギリOKだったりしない?」
ユージン・マディス:「上だ! 足下から来る攻撃なら……!」 叫ぶが、この水平線上に高所などない。
イリス・ウィトルウィウス:「もちろんです!エイコ!私は……」
イリス・ウィトルウィウス:「そのためにここにいます!皆さん!そこから動かないで下さい!」スプレーガンを片手に飛び出す。
イリス・ウィトルウィウス:「"バトルシップ"、"ウルトラマリン"、"イエローオーカー"」
イリス・ウィトルウィウス:絵の具入りの弾丸を装填し、がむしゃらに空中にスプレーを吹き付ける。
イリス・ウィトルウィウス:「翔び立て!芸術の巨人!!」
イリス・ウィトルウィウス:「"光彩陸離"!!」
イリス・ウィトルウィウス:虹色に光を反射する、半透明の巨大なエイのような生物が水中より現れ
イリス・ウィトルウィウス:足原たちをその背に乗せて、空高く飛翔する。
甘崎リンコ:「……!これは……!」エイの背で眼鏡を押し上げる。
足原エイコ:「イ……エ~~~~イ!!!」
後藤スダチ:「イリスちゃんの芸術巨人!」
ユージン・マディス:「うおっ!?」
佐陀コトノ:「わ、私達、飛んでる……!?」
甘崎リンコ:「!!エイだからイエーイというわけね!?なるほど、待ってメモを取るから……!」
足原エイコ:「特別にタダで伝授してあげようね」
後藤スダチ:(……壁や鎧の形態じゃ回折されて駄目だった。全員を一度に守れる……セレノスツールさんの咄嗟の指示が方向性を決めた……)
ユージン・マディス:「これが今の"マスターカラーズ"の力か……とんでもないな」膝をついて眼下を見下ろす。
後藤スダチ:「上から狙えるなら……当たる!リンコさん!お面撃つよ!」横にした左腕を支点にして、既に拳銃を構えている。
甘崎リンコ:「ええ、お願い!遠慮することはないわ!」
後藤スダチ:ダダンッ!
後藤スダチ:『ええ』の二文字を聞いた時点で発砲している。極力耳を掠めるように撃ち、面だけを外すように。
後藤スダチ:「っ、完璧!これならかわせないはず……!」
写楽斎シキミ:キキンッ
写楽斎シキミ:甲高い金属音が響き、スダチの放った弾丸が弾かれる。
後藤スダチ:「ええーっ!?嘘!?」
写楽斎シキミ:右手に持った扇子が一瞬、太刀のように斬り返されて、弾丸をその峰で受けたのだ。
後藤スダチ:「銃弾よりも反応のほうが速い!?……いや、それ以前に……」
後藤スダチ:「暴走していても迎撃できる……ってこと……!」
写楽斎シキミ:猩々の面が嗤うように歪む。重心を低く落とし、力を溜めている。
写楽斎シキミ:一度それが放たれれば、空高く舞い上がった君たちの元へ一息で跳び上がれるだろうことが直感できる。
後藤スダチ:「動く!!」エイに乗り急速上昇しながらも、動作は注視している。着弾確認のためだった。
後藤スダチ:「止めなきゃ駄目だ!この距離から……!」
足原エイコ:「じゃあ……お面を爆発させるよ!」
足原エイコ:「いいよねリンコ!」その言葉と同時に手にした槍を放っている
甘崎リンコ:「ええ、勿論!手加減をして勝てる相手じゃないわ……!」
足原エイコ:騒々しき創造のGペン……エイコの体質による爆発を肩代わりさせることができる、特注のEXレネゲイドだ
足原エイコ:写楽斎シキミの舞にインスピレーションを受け、膨れ上がったアイデアは
足原エイコ:回避不可能な爆発のエネルギーとなり、化生舞台に降り注ぐ!
写楽斎シキミ:頭上で爆発し、無数に降り注ぐ破片を、軽業師の様な動きで次々と躱していく。
写楽斎シキミ:足原の攻撃動作を見た瞬間、演目を切り替えている。"修羅能・八島"。
後藤スダチ:「凄すぎる……!」
足原エイコ:「アドリブ……じゃあないね」
足原エイコ:「とんでもない引き出し……!」
ユージン・マディス:「動きが変わった……殺陣か?」
写楽斎シキミ:源義経を題材としたその演目のシテであれば、飛来する爆発物も壇ノ浦の矢の雨の如く見立てられよう。しかし……
ユージン・マディス:「こっちを”敵役”に見立ててる。"演目"しかしない暴走者でも……それなら迎撃が出来る」
写楽斎シキミ:そこは僅かに足原の尽きない創作意欲が勝った。爆発四散した弾体が更に爆発を繰り返し、回避不能な面攻撃となった段階で。
黒衣衆:背後に控えていた黒衣の1人が飛び出し、その身を大きく膨張させて盾となった。
足原エイコ:「へぇ、いいアシスタントも揃えてるわけだ……!」
足原エイコ:「ほんとに一筋縄じゃ届かない……」
甘崎リンコ:「なるべく傷つけないように、なんて手加減があれば……」
甘崎リンコ:「倒されるのはこちらの方よ」
後藤スダチ:「でも、アシハラ先生の攻撃は……有効だったと思う!少なくとも『防御』をする必要があったんだ」
後藤スダチ:「シキミさんだってそれは分かっているから……あの黒衣を使ってるんだ!不測の事態を回避するための盾……!」
写楽斎シキミ:「……」すっと立ち、扇を持った右手をやや高く正面にだす。シカケと呼ばれる基本の姿勢。再び君たちが動き出すのを待つ。
後藤スダチ:(……照準を定めてる。こっちの高度が落ちる。直線的な軌道になる。攻勢を繋げない――そのどれでも即座に攻撃が来る)
足原エイコ:「……コトノたん」
足原エイコ:「シキミに効くのはきっと……心を揺さぶるような攻撃だ」
足原エイコ:「君のビート、もう一回、響かせてみて!」
足原エイコ:「そして……絶対に連れて帰って、文化祭に出てもらお」「これは、イトリからの伝言」
後藤スダチ:「それは……アシハラ先生!無茶だよ!」
後藤スダチ:「私達の芸術巨人は……高速で複雑な動きをし続けないと、シキミさんの狙いから逃れられない!」
後藤スダチ:「距離と速度が変化しすぎている!『音の攻撃』をするなら、ドップラー効果を含めて計算して当てないといけない……!」
佐陀コトノ:「……やってみせます」
後藤スダチ:「佐陀ちゃん……!」
佐陀コトノ:「感覚でなら、どうすれば良いか大体分かります。私は私の音楽をもう一回届かせてみせる」
足原エイコ:「最っ高の返答!」
甘崎リンコ:「……ふふっ。音楽に関しては本当に強気なんだから」
甘崎リンコ:「それでこそコトノよ」
ユージン・マディス:「気合いを入れるのは良いが演目が変わる前にやった方が良い」
ユージン・マディス:「何を出してくるか分からんぞ」
後藤スダチ:(例えば、ステージの壇上から……空間上の特定のポイントに、音がどのように反響して届くのか。計測することは容易じゃない)
後藤スダチ:(だけど、任意の席に任意の音楽を届ける……そういうことをリアルタイムでやっているようなミュージシャンもいる――)
佐陀コトノ:(シキミさん、あなたは閉ざされたアトリエの中で私の音楽に応えてくれた。共に演奏してくれた)
佐陀コトノ:(あれを最後になんてしてやらない、私は何度だって音楽を響かせてみせる!)
佐陀コトノ:爪先が弦を弾き、一つの音楽を形作る
佐陀コトノ:能楽囃子は本来笛、小鼓、大鼓、太鼓なる四拍子で構成されるものであるが
佐陀コトノ:佐陀コトノは『現代神楽』の担い手、古典芸能の再解釈であるならばそれは彼女の領域(テリトリー)でもある
佐陀コトノ:芸術巨人の高速移動による僅かに数秒のディレイ、常に変わりゆく立ち位置を感覚で掌握し、一音ごとに指先の僅かな調整を繰り返す
佐陀コトノ:掻き鳴らす、ただ塗りつぶすのではない。彼女の世界を否定する理由など何一つない
佐陀コトノ:能楽と混ぜ合わさって紡がれる新たな旋律が、絵画世界を振動させる
写楽斎シキミ:「………」黒子の囃子を背に、再び流れ始めた舞の拍子が堰き止められる。
写楽斎シキミ:シキミの指運び、足捌きに一歩先んじて、佐陀クルミの奏でる旋律が絡みつき
写楽斎シキミ:次第に演目の世界観を塗り替えていく。
写楽斎シキミ:「……申楽、神代の……始まりといふは……」
写楽斎シキミ:その舞を阻害されながら、どこか喜色を浮かべて譫言のように呟く。
写楽斎シキミ:「天照大神……天の岩戸に……こもりたまひし時……」
写楽斎シキミ:「大神の御心をとらんとて……神楽を奏し、細男を……始めたまふ」
佐陀コトノ:「……リンコさん!!」
佐陀コトノ:演奏を続ける手はそのままに、彼女の方を振り向く
佐陀コトノ:「今なら絶対に届きます。リンコさんの言葉が、だから」
佐陀コトノ:「――行って!!」
甘崎リンコ:「…………!」
甘崎リンコ:「…………ありがとう、コトノ。あなたにはずっと……助けてもらってばかりね」
甘崎リンコ:「シキミ……」じっと写楽斎シキミを見つめる。
甘崎リンコ:(嬉しそう……シキミ、あなたは本当は……楽しいことを、求めているんじゃないの?)
甘崎リンコ:「……非合理的な、感傷的な発想だけれど……」
甘崎リンコ:「私が真の面白さに到達することができたら、あなたは戻ってくるんじゃないかと思って……」
甘崎リンコ:ずっと研究し、ネタを作り続けてきた。
甘崎リンコ:誰も笑わなくとも、悲しくはなかった。それはそう感じることが出来なかったからではなく、信じていたから。
甘崎リンコ:写楽斎シキミの認めた甘崎リンコは、絶対に、面白いのだと。
甘崎リンコ:「…………だから」
甘崎リンコ:「披露してあげるわ。とっておきのネタを」
甘崎リンコ:佐陀コトノの演奏を背に、芸術巨人のエイから飛び降り、落下しながら写楽斎シキミへ目掛けて急接近。
甘崎リンコ:写楽斎シキミの周りに氷の花が咲く。
足原エイコ:「いけーーーーーっ!!!」
写楽斎シキミ:「───っ」
甘崎リンコ:触れれば傷つく鋭い花の軌道で彼女の動きを制限し、空中からの攻撃の元へ誘導。
写楽斎シキミ:忘我の縁から立ち戻り、太刀に見立てた扇子を、落下するリンコに合わせて振りかぶる。氷の花に阻害され、一手、拍子が遅れた。
甘崎リンコ:小さく口の端を吊り上げる。
甘崎リンコ:受け止めるつもりならば、こちらの勝ちだ。
甘崎リンコ:空中で丸太を振り上げ――
甘崎リンコ:「『狒々の、目覚まし』ッ!」
甘崎リンコ:言葉と共に、丸太を振り下ろす。
甘崎リンコ:――無論、このネタは『妖怪になにか用かい?』という有名なダジャレを元にしたもの。
甘崎リンコ:狒々という、伝説の妖怪にその身を化した彼女に、こちらは用がある。
甘崎リンコ:その目を、覚まさせる。
甘崎リンコ:…………………また一緒に笑ってくれる未来を信じて。
甘崎リンコ:渾身のネタと共に、彼女の頭を丸太がどつく!
写楽斎シキミ:リンコのギャグを受けて硬直した頭部に、極太の丸太が激突する。
写楽斎シキミ:「!!!???」その勢いをモロに受けて、首が千切れるかという角度で大きく後ろに仰け反る。
写楽斎シキミ:「…………」
甘崎リンコ:「死ぬほど笑わせてあげる!だから……!」
写楽斎シキミ:「………お………」
写楽斎シキミ:「……お、ま…………えぇえ~~~~~……!!」
写楽斎シキミ:ぐんッ!と、凄まじい勢いで頭が引き戻され、
写楽斎シキミ:リンコの額めがけて、頭突きが返される。
甘崎リンコ:「いだっ!?」
写楽斎シキミ:「ボケが先にどついてどうすんじゃ!!ボケェーーーーーーッ!!!!」
甘崎リンコ:「…………シキミ!!」
甘崎リンコ:おでこをさすりながら彼女を見つめる。
甘崎リンコ:「わ、分かるの?私が……!」
写楽斎シキミ:「ハッ!?……リンコ……?」
写楽斎シキミ:「えっなんでリンコがここにおるんや……?」
甘崎リンコ:「なんでって……あなたを連れ戻しにきたのよ!」
写楽斎シキミ:キョロキョロと周囲を見回す。纏っていた神気はすっかり霧散している。
甘崎リンコ:「……あなたはずっとここに閉じ込められて目を覚まさずにいたから……」
甘崎リンコ:「……帰りましょう!たくさん見せたいネタがあるのよ……!」
写楽斎シキミ:「閉じ込められ……そうか……あの時……」
写楽斎シキミ:「あっていうかなぁ。なんやリンコさっきのネタは!」
写楽斎シキミ:「『妖怪になにか用かい?』にかけるのはええよ?」
甘崎リンコ:「……!ふふ、説明しなくとも分かってくれるのね……!」
写楽斎シキミ:「けど自分……捻りがなさすぎやろ!そんなんじゃお客さんは驚かれへん!」
甘崎リンコ:「う……そ、そうよね……随分考えたのだけれど考えすぎてシンプルになってしまったわ……」
写楽斎シキミ:「しばらく合わん間に初心を忘れてしもたようやなぁ」
写楽斎シキミ:「覚悟せえよ!鍛え直しや!!」
甘崎リンコ:「……ふふっ!ええ……、望むところだわ……!」
黒衣衆:ポ ン ッ
黒衣衆:静寂を取り戻した世界に、鼓の音が鳴り響く
黒衣衆:ポ ン ッ ポ ン ッ ポ ン ッ
写楽斎シキミ:「ぐ……!?あっ……づぅう……!!??」
甘崎リンコ:「……シキミ……!?」
写楽斎シキミ:「あああああああ……!!??」突如、苦痛に悶えはじめる。
甘崎リンコ:「どうしたの……!?頭を丸太でどつくのはやっぱりよくなかったのかしら……!?」
黒衣衆:黒衣衆の背後から、怨念とも妄執ともつかない黒い靄が立ち上っている。
ユージン・マディス:「おい、何かまずいんじゃないか……!」
黒衣衆:ムセイオンの生徒であれば覚えがあるかもしれない。それは、シキミたちのアトリエを閉ざしていた黒い絵の具から感じた気配と同じものだ。
足原エイコ:「婆さんの怨霊が……!」
甘崎リンコ:「あの黒い靄……先代マスターカラーズの力がまだ……!」
後藤スダチ:「ど、どうすればいいの!?」
後藤スダチ:「佐陀ちゃんもリンコさんもせっかくやり遂げてくれたのに……!!」
佐陀コトノ:「ここまでやってもまだ……!!」
イリス・ウィトルウィウス:「……アトリエは、ただ支配しただけではそれ以上進歩しません」
イリス・ウィトルウィウス:「彼女達の意志を奪い、しかし創作に要する回路のみを半永久的に稼働させる……そういう呪い……なんだと思います」
後藤スダチ:「マスターカラーズの防壁も、表面だけではない――セレノスツールさん、この仕掛けがそれだってこと?」
ユージン・マディス:「別にお見通しって訳じゃない!」
ユージン・マディス:「甘崎の説得で揺れてるから、引き戻しに来てるってとこか……?」
後藤スダチ:「お、お見通しでいてよ!なんか……解決策があるって思うじゃない!」
甘崎リンコ:「……先生……!」
甘崎リンコ:「助けて……ください……」縋るようにユージン先生を見つめる。
甘崎リンコ:「……生徒だけでは解決しない問題を……解決、してくれるって……」
甘崎リンコ:「……すみません、取り乱して……無茶を言ってしましました」
ユージン・マディス:「……チッ!」
ユージン・マディス:「迂闊なことを言うものじゃない……!」
写楽斎シキミ:「ガ……ア……アア……」シキミの像が歪む。再び。狒狒面を被った化生へと成り変わろうとしている。
ユージン・マディス:芸術巨人から飛び降りる。ステージの上に着地する。
ユージン・マディス:やや態勢を崩しながら、シキミの前に立つ。
甘崎リンコ:「……先生……?」
写楽斎シキミ:「ウ……ウゥゥルルルル………ッ」
写楽斎シキミ:半ば獣化した姿で、唸り声を上げてユージンを睨めつける。
ユージン・マディス:「――"どうして人は剣を持つ"」
ユージン・マディス:距離を保ちながらステップを踏む。背後の空間が、幾つも窓のように開き、雲間の月光めいた翳りが差し込む。
ユージン・マディス:窓の一つから、両刃の剣が現れ、「違う」
ユージン・マディス:窓が閉じる。キン、と澄んだ音が響く。新たな窓が開き、閉じ、合わさり、より大きい窓になり、再び分裂する。現れかけた刀剣が、まだ足りないと鍛ち直される。
ユージン・マディス:「そうじゃない。……これも違う。correct(訂正)、correct(修正)、correct(鍛造)」
ユージン・マディス:今の彼女に、最も適切な剣。ショートソード。大剣。バスタードソード。フランベルジュ。十徳ナイフ。グラディウス。日本刀。柳刃包丁。斬馬刀。どれも違う。何の意味も無い。
ユージン・マディス:迎撃めいて爆ぜる黒い靄を、獣の威嚇を危なっかしく距離を取りながら。「……クソ。やっぱり、これしかないか」
後藤スダチ:「セレノスツールさん、何やってるんですか!?その距離から攻撃なんてしたところで、絶対……」
後藤スダチ:飛行するエイの上の上にしがみつきながら、ユージンの挙動を見守っている。
ユージン・マディス:「オレは刀鍛冶だ。――おい、佐陀! 構えろ!」
佐陀コトノ:「――!? は、はいっ!!」
ユージン・マディス:ユージン・マディスは刀鍛冶である。
ユージン・マディス:剣を用いて、人を斬る。障害を穿つ。闇を払う。それは彼の役割ではない。
ユージン・マディス:今の写楽斎に必要なもの。思い当たるのは一つしかなかった。
ユージン・マディス:小柄な体躯に、古き天女を宿した背中。ただ届かせる、それだけのために絶対の封絶を斬り拓いた、あの無色透明の輝き。
ユージン・マディス:ひどく不本意そうに、佐陀さんが構えるのを確認した後。
写楽斎シキミ:「ゥゥウルアアアアアアアアアアアッ!!!!」
後藤スダチ:「セレノスさーん!!」
写楽斎シキミ:自我の鎖を断ち切って弾けるように跳躍し、变化した鉤爪をユージンに向けて振り下ろす。
甘崎リンコ:「……先生……!!」
ユージン・マディス:「『"月の椅子"』。刀齢昇華」
ユージン・マディス:幾十の翳りが重なる。月の椅子は、彼が受け継ぎし万能の炉心だが――剣からかけ離れたものを作るには、それなりの枠が必要になる。
ユージン・マディス:最果ての一本へと至るための、未だ空白だらけの三十の階。その一つを開ける。
ユージン・マディス:「……第六夜。"穹天へと謡うもの"」
ユージン・マディス:窓が開く。光が爆ぜて散る。獣の無粋な爪をはじき返す。
ユージン・マディス:宵口の月。薄紅色の翳りで彩られた、一本のギターが、獣の前に姿を現す。
足原エイコ:「あれは……剣?いや────」
イリス・ウィトルウィウス:「……いいえ、剣なんです……きっと、あれも」
ユージン・マディス:「手に取れ」通常とはかけ離れた鍛刀に、頭痛を堪えながら。「――お前が、向けられた全てに応えたいと」
ユージン・マディス:「お前を塞ぐ全てを、切り拓きたいと望むなら」
写楽斎シキミ:「…………」
写楽斎シキミ:薄っすらと月光の残滓を纏うそれに、恐る恐る手を伸ばす。
写楽斎シキミ:毛むくじゃらに赤い鉤爪、恐ろしき狒々の腕は、いつの間にかヒトのそれに戻っていた。
写楽斎シキミ:「───ッ」
写楽斎シキミ:半ば奪い取るように力強くそれを握って。
写楽斎シキミ:目いっぱいに掻き鳴らす。
写楽斎シキミ:「そこのちっこいの!合わせぇ!」
佐陀コトノ:「――言われなくても!!」
佐陀コトノ:黒のストラトキャスター、彼女の相棒を握りしめ、弦を力強く震わせる
写楽斎シキミ:2つの旋律が絡み合い、アトリエを満たす。
写楽斎シキミ:永遠の日の登ることのない、星の夜の能舞台。
写楽斎シキミ:しかしそこに、最早暗闇の居場所はない。千切れた雲間から覗いた月光が、そのすべてを照らし出す。
写楽斎シキミ:「……転石苔生さずっちゅうてな。なんや、えらい長いこと立ち止まっとったみたいや」
写楽斎シキミ:「これでようやくスッキリしたわ」
黒衣衆:光に掻き消された黒い靄が、最後シミのように空間に貼り付いて
黒衣衆:それもやがて、跡形もなく消え去った。
GM:アトリエ攻略達成!
GM:NEO十字冠コインがもらえます。リザルトを見てみましょう。
【シキミのアトリエ ~化生舞台ヤニェ・ヤハ~】
達成!★写楽斎シキミの暴走状態を解除する 獲得コイン×1
達成!★2ラウンド以内に戦闘に勝利する 獲得コイン×1
達成!★十字冠効果による戦闘離脱者を出さずに勝利する 獲得コイン×1
達成!★上記3つのミッションをすべて達成する 獲得コイン×3
GM:見事コンプリート!コインが6個手に入ります!
後藤スダチ:ヤッタヤッタ
甘崎リンコ:やった~~!
佐陀コトノ:わ~い!
足原エイコ:勝ちまくり!モテまくり!
ユージン・マディス:待ってな これを突っ込んで倍にしてきてやるぜ
GM:また、全体のミッションに関しても、イトリのアトリエに訪問したので追加報酬がもらえます。
□ミッション一覧
★達成済【文化祭の準備を完遂させよう!】達成率(2/2)
★進行中【文化祭に出てくれるパートナーを見つけよう!】達成率(0/2)
★攻略済【アトリエ訪問:ライサのアトリエ】達成率(1/1)
★攻略済【アトリエ訪問:ククルのアトリエ】達成率(1/1)
★訪問済【アトリエ訪問:イトリのアトリエ】達成率(1/1)
GM:コインを追加で3個獲得し、全部で9個のコインが手に入りました。
甘崎リンコ:やった~~~!
足原エイコ:あとはパートナーを見つけるだけ!
後藤スダチ:シキミさんがコトノちゃんのパートナーになり
後藤スダチ:コトノちゃんがリンコさんのパートナーになる
後藤スダチ:完璧だ
甘崎リンコ:完璧ね!
後藤スダチ:今すぐミッション達成をくれ!
ユージン・マディス:永久機関が完成しちまったなあ~~~
佐陀コトノ:や、やだ……!!!
足原エイコ:よかったねコトノたん!
ユージン・マディス:やだ……! が迫真
GM:相方について決める前に、コインの交換をしてしまいましょう
★コイン交換特典
※売り切れ NEO文化祭十字コイン×5:「銀の鍵」取得 ※新規ミッション解放
※売り切れ NEO文化祭十字コイン×4:NPCカード「イリス・ウィトルウィウス(強化用)」取得 ※二回まで購入可
NEO文化祭十字コイン×3:「魔導粘土(ルーン・クレイ)」を入手
※売り切れ NEO文化祭十字コイン×2:「スペリオルミックスROYAL」を入手
NEO文化祭十字コイン×1:「TOPVALU水彩絵の具12色入り」を入手 ※複数購入可
GM:まあもうこれしかないけどね
ユージン・マディス:ルーンクレイ一つと絵の具6セットか
甘崎リンコ:魔導粘土さん買って絵具6個買いますか
後藤スダチ:ルーン・クレイは強く購入したい物品があるかどうかだなあ
佐陀コトノ:うーん
後藤スダチ:そうかルーンクレイ買っても余るわけだし
後藤スダチ:粘土買って絵の具6個で問題ないのか
ユージン・マディス:コイン持ってたら交換期間終了後にすごい低レートで財産点と交換してくれるかな
足原エイコ:どかっと使っちゃいましょうか
甘崎リンコ:粘土持ってて困るものでもないですし絵具も6こもあったら安心感あるし全部買っちゃいましょうか!
佐陀コトノ:賛成です~
GM:では粘土×1、トップバリュの絵の具×6を手に入れました!
『魔導粘土(ルーン・クレイ)』 必要コイン×3
キングダム魔法局と共同開発した新素材。
購入判定の直前に使用する。
その購入では、<調達>の代わりに<芸術:〇〇>で判定を行える。
シナリオ中3回まで使用可能で、購入したアイテムを破棄することで使用回数を1回分回復できる。
ただし、同じシーン内での振り直しはできないものとする。
『TOPVALU水彩絵の具12色入り』必要コイン×1
流通結社イオンのオリジナルブランド。
使い捨てアイテム。
<芸術:〇〇>の判定を行った直後に使用する。
その判定の達成値に+3する。
甘崎リンコ:やった~~~!
佐陀コトノ:便利~
足原エイコ:トップバリュは品質が違うぜ~!
後藤スダチ:使えるの忘れないようにしないと
写楽斎シキミ:「文化祭のバンド?ええよ~やったるわ!ウチに任しとき!」
GM:アトリエから帰還し、制服に着替えたシキミは、佐陀コトノの頼みをあっさりと承諾した。
佐陀コトノ:「ほ、ほんとですか……!! あ、あ、ありがとうございます……!!」
後藤スダチ:「や、やったあ!ありがとうございます!」頭を下げる。
佐陀コトノ:感極まりながら深々と頭を下げる
佐陀コトノ:「こ、これでライブに出られるんですね……!!」
後藤スダチ:「よかったねえ佐陀ちゃん」
足原エイコ:「よかったよかった~、素直な子で」
佐陀コトノ:「は、はい……!! い、今本当に安心してて力抜けちゃいそう……」
ユージン・マディス:「佐陀の術式がなければどうしようもなかったからな……もっと報酬を要求してもいいくらいだ」
春日イトリ:「まさか本当に大修復を成し遂げてしまうとは...それに皆様の問題も解決しそうで万事解決ってことですね!」
写楽斎シキミ:「なっはっはっは。意識はぼんやりしとったけど、あんな演奏聞かされたらもっと演りたくなるんが人情やろ」
写楽斎シキミ:「昔は他所の学校のモンと組むなんてあり得ん話やったけどなあ。しばらく寝とる間にいい時代になったもんや」
ユージン・マディス:「ずっと封印されていた割に元気だな……」 こちらはすっかり消耗している。
甘崎リンコ:「ふふっ、そうね……コトノったらそんなにしたかったのね。お笑いのライブが」
佐陀コトノ:「ぜ、絶対お笑いの方じゃないです……!!」
甘崎リンコ:「………………え?」
佐陀コトノ:「……………え?」
甘崎リンコ:「コトノは……私の相方としてお笑いライブをやるためにシキミに弟子入りにきたんじゃなかったの?」
佐陀コトノ:「…………………………」
佐陀コトノ:「…………そ、」
佐陀コトノ:「…………そうじゃない、です………はい…………」
佐陀コトノ:滅茶苦茶目を逸らしながら顔を真っ青にしている
足原エイコ:「絵にかいたような青さだねぇ」
甘崎リンコ:「………………そうだったの……」目を伏せている。
後藤スダチ:「リ、リンコさん」
後藤スダチ:「その、つまり、リンコさんがこれまで協力してくれたのは……」
後藤スダチ:「一連の問題が解決したら佐陀ちゃんが相方になってくれると思っていたから……?」
甘崎リンコ:「そうね……いえ、純粋に困っているようだったから助けてあげたいとも思っていたのだけれど……」
甘崎リンコ:「そう……相方になるわけではなかったのね…………」
ユージン・マディス:「個人用ステージは無いのか?」
甘崎リンコ:「どうしてか分からないけれど、個人の出場は認められていないの」
後藤スダチ:「ないんです!どうしてかわからないけど……!」
後藤スダチ:「プログラムと募集要項はもう周知しちゃってるから今から変更したりできなくて……!」
佐陀コトノ:「……ご、ご、ごめんなさい……。あ、あれだけ優しくしく下さったのに、ぜ、ぜんぜんきづかなくて……」
佐陀コトノ:涙目で土下座する寸前の姿勢
佐陀コトノ:やってしまったという罪悪感にどうしようという気持ちが前面に出た表情をしている
写楽斎シキミ:「なるほどな~。確かにリンコのお笑いに付いてこれる奴なんざそうそうおらんか……」
ユージン・マディス:「一人出場まで認めたら枠が足りなくなるのか? よく分からんが」
写楽斎シキミ:「ウチが組んでもええんやけど……なにせ年単位で寝とったからなあ。お笑いはトレンドの把握が命や、正直自信あらへん」
足原エイコ:「そうなると……リンコの相方はどう決めようか?」
足原エイコ:「やっぱりさあ、これまで通り、バトルで決めちゃう?」シュッシュッ、シュッシュッ
足原エイコ:「何だってバトルを挟めば……感情がぶつかり合って、良い感じになるもんだよ」
後藤スダチ:「……リンコさんと組む人間を……新しく見つけてくるわけにはいかない」すごく考え込んでいる。
後藤スダチ:「少なくとも、お笑いの相性とか……技術とか以前に、リンコさんを知らなければ」
後藤スダチ:「ただただ、恐怖されて終わり……!」
後藤スダチ:「だからリンコさんのことを知っている人間の中から……もっとも相性の良い人を選ぶしかない……!」
足原エイコ:「じゃあこの中の、シキミ以外で?」
ユージン・マディス:「そのあたりはお前達の話し合いで上手くやってくれ」
足原エイコ:「センセイ、逃げないで」ユージンの腕を掴む
ユージン・マディス:「おい馬鹿やめろ。この話はオレの中では早くも終了した……」
足原エイコ:「生徒が困ってるんだよ!?」
春日イトリ:「(皆様大変そうですね~)」安全圏から微笑ましく眺めている
イリス・ウィトルウィウス:バン!!「みなさん!!話は聞かせてもらいました!!!!」
甘崎リンコ:「……イリス?」
佐陀コトノ:「い、イリスさん……?」
イリス・ウィトルウィウス:アトリエの奥からなにやら板や垂れ幕を用意して戻ってきた。
イリス・ウィトルウィウス:「そういうことでしたら、この私にお任せ下さい!」
足原エイコ:「おお……これは!」
イリス・ウィトルウィウス:「なにせ私は、ムセイオンの生徒のことなら何でも把握している"ミュージアム"」
イリス・ウィトルウィウス:「リンコのお笑いと最も共鳴する方が誰なのか、きっちり見極めて見せます!」
イリス・ウィトルウィウス:「ここに、オーディションの開催を宣言します!!」
甘崎リンコ:「……オーディション!」
春日イトリ:「ここに...ここで?!」イリスちゃんに凄い角度で振り返る
佐陀コトノ:「…………………………えっ!?」
佐陀コトノ:「えええええ!!??」
ユージン・マディス:「…………」
ユージン・マディス:「なんて?」
後藤スダチ:「アシハラ先生の言う通り……"バトル"をするしかないッ!私達全員で!」
後藤スダチ:「『お笑いオーディション』開催だ!」
足原エイコ:「最強のオーディションだ!!!」
春日イトリ:「皆さん、スダチさんとエイコ先生はなんでそんなに理解が早いのですか?!」
足原エイコ:「イリスたんのすることは全て正しいからね……」
後藤スダチ:「私は……合理的に今の状況を整理した結果、もう他に手立てがないことを理解したよ……!」
後藤スダチ:「だけど他の誰かに任せてそれで終わりにするにはリスクが大きすぎる……!」
後藤スダチ:「リンコさんの相方が見つからないまま明日を迎えるわけにはいかない」
後藤スダチ:「それなら、私も平等にリスクを負う手段しか選択肢はないんだ」
春日イトリ:「(つまりスケープゴートなんですね...)」思うが口にはしない
写楽斎シキミ:「成る程、考えたなあイリス」感心したように頷く
写楽斎シキミ:「漫才に大事なのはセンスやない、呼吸や」
写楽斎シキミ:「あの気難しいリンコがここまで気を許しとる事なんて滅多にあらへん。選ぶならここにおる連中しかおらん」
ユージン・マディス:がちゃり、と近くの壁が不可解に蝶番めいて開き、内側に倉庫サイズのこじんまりとした領域が姿を現す。
ユージン・マディス:「終わったら呼んでくれ」引っ込もうとする。
佐陀コトノ:「先生!!!!」
足原エイコ:「逃げるなあっ」
ユージン・マディス:「やめろ! オレはもう疲れた! 今日の分の刀剣に褒め言葉を掛ける日課を終わらせて帰る!」
佐陀コトノ:「うううううう……………」泣いてる
後藤スダチ:「セレノスツールさん……あなたにも文化祭の監督責任があるんですよ」
甘崎リンコ:「…………先生は……私の相方になるのは嫌ですか?」逃げようとする姿を見て心なしかしょんぼした様子で眼鏡を押し上げる。
足原エイコ:「そうだぞーーーーっ!リンコの目を見て、まだそんなことが言えるのかセンセイ!」
後藤スダチ:「ここまで関わった以上、最後までやるべきです!見てくださいリンコさんの目を!」
ユージン・マディス:「ぐっ…………!」
ユージン・マディス:「甘崎がどうとかではなくだな……」
ユージン・マディス:見合う。
ユージン・マディス:……ばたんと領域が閉じる。「オーディションは何を図るつもりだ……?」
甘崎リンコ:「…………先生……!」
ユージン・マディス:「言っとくが、オレに芸人の才能はないからな」
ユージン・マディス:「話だけ聞くだけだ」
イリス・ウィトルウィウス:「それでは、ご説明しましょう」審査員用の机を準備しながら口を開く。
足原エイコ:「ツンデレムーブも大概にしなよ~……ったく……」
GM:皆さんにはこれから、<芸術:お笑い>でそれぞれ判定をしていただきます。
甘崎リンコ:私でさえ持っていない芸術:お笑いで!?
GM:はい
足原エイコ:持って無いんだ……ほんとだ……
佐陀コトノ:ww
GM:そうして出てきた達成値の中で
GM:リンコさんの達成値との差が一番少ない方が、晴れて相方の栄冠を手にします。
甘崎リンコ:な、なるほど!!
ユージン・マディス:wwwwwww
甘崎リンコ:相性なんだ!!!!
足原エイコ:大事なのはフィーリングってワケ
ユージン・マディス:最高達成値ではない……1
佐陀コトノ:wwwwww
佐陀コトノ:そういうシステムなのね!!
後藤スダチ:な、なるほどなあ……!
後藤スダチ:こういう形でセンスの近さを測るわけだ
GM:尚、この判定にイリスの効果は使用できません。
甘崎リンコ:wwwww
ユージン・マディス:審査員側ってわけね
GM:自らの力で相方の座を掴み取って下さい
足原エイコ:面接官の一人だからね
佐陀コトノ:手助けが期待できない……
イリス・ウィトルウィウス:イトリとシキミは私と一緒に審査員やってくださいね。
ユージン・マディス:絵の具の使用は?
GM:可能です
春日イトリ:わ、わかりましたっ
後藤スダチ:もう判定に入ってしまっていいですか?行動値順でしょうか
GM:ここは行動値順にやっていきましょうか
GM:準備ができたらスダチさんからお願いします
後藤スダチ:了解です。やるぞ!
GM:あっまてよ
GM:最初にリンコさん振ったほうが面白いな!
甘崎リンコ:なるほど。
GM:リンコさんが振った後、残りは行動値順にやっていきましょう
ユージン・マディス:いやでも全員出そろってカラの方が
ユージン・マディス:よくないですか?
後藤スダチ:最後に振るのかな~と思ってました
GM:成る程……
甘崎リンコ:なるほど……!
ユージン・マディス:リンコさんが誰に一番近づくか分からないじゃないじゃん
GM:さすが先生ですね。前言を撤回します。
佐陀コトノ:エンタメを理解していらっしゃる
足原エイコ:緊張感を高める……!
後藤スダチ:じゃあもう振りますよ!いいですねッ
GM:リンコさん以外が行動値順に振った後、リンコさんに振ってもらいましょう
ユージン・マディス:いけーっ!
GM:お願いします!
後藤スダチ:9dx 芸術:お笑い
DoubleCross : (9DX10) → 10[2,2,3,5,6,6,7,9,10]+2[2] → 12
ユージン・マディス:お笑いマスターじゃん
後藤スダチ:クリティカルした!これはそうそう近づけないだろう……!
GM:やりますね…
甘崎リンコ:(なんで嬉しそうなんだろう?)
GM:次は足原先生お願いします
足原エイコ:いざ!ギャグもたくさん描いてきたからね!
足原エイコ:7dx 芸術:お笑い
DoubleCross : (7DX10) → 8[2,2,2,4,6,8,8] → 8
足原エイコ:な、なるほどなぁ……
甘崎リンコ:ニコッ……
後藤スダチ:地獄により近づいているぜ
GM:ギャグ漫画本当は得意じゃないのかな
GM:続いてコトノさん!
佐陀コトノ:感覚2の佐陀コトノです…………
佐陀コトノ:5dx
DoubleCross : (5DX10) → 8[1,3,6,7,8] → 8
GM:おお~!
甘崎リンコ:同値!
佐陀コトノ:ど、同値……!
ユージン・マディス:この場合はトリオ漫才になるのかな
足原エイコ:!?
後藤スダチ:決勝オーディションしましょうよ
佐陀コトノ:ひ、ひえ……
GM:同値の場合は決勝戦となります
ユージン・マディス:なるほどね
足原エイコ:もしそうなったら……容赦しないぜコトノたん
佐陀コトノ:うえーん
GM:まあユージン先生の結果を見てからでも遅くないでしょう
GM:先生お願いします
ユージン・マディス:では見せてやるよ……どこからどうみてもつまらない男の力を
ユージン・マディス:5dx
DoubleCross : (5DX10) → 10[3,6,7,10,10]+9[1,9] → 19
甘崎リンコ:た、たっか
GM:先生…!
佐陀コトノ:滅茶苦茶面白い人じゃないですか……!!
後藤スダチ:先生、おもしれー男……
足原エイコ:もしかして……お笑い芸人をしてた過去が……!?
GM:言ってくれればよかったのに
ユージン・マディス:そういえば……
甘崎リンコ:たしかにおもしれー男だもんな……
ユージン・マディス:ハリセンが刀剣武器になるのかもしれん
足原エイコ:刀舐めるもんな……
GM:最後に真打ちに登場していただきましょう
甘崎リンコ:ふう……やれやれ
甘崎リンコ:みせてあげましょう。お笑い芸人の力をね
後藤スダチ:た、頼む……クリティカルしないでくれ
GM:お笑い暴走特急!甘崎リンコ!(デケデケデケデケ)
ユージン・マディス:甘崎……ここまで積んできた力を見せろ!
足原エイコ:最高のお笑いを見せてくれ!
甘崎リンコ:3dx
DoubleCross : (3DX10) → 8[2,7,8] → 8
GM:wwwww
佐陀コトノ:wwwwwwww
甘崎リンコ:同値ね♡
後藤スダチ:wwwwww
足原エイコ:ギャハハ!
ユージン・マディス:wwwwwwwwww
後藤スダチ:いや~~すごいですね
ユージン・マディス:ロックスターみたい
後藤スダチ:こんなことあるんだなあ
佐陀コトノ:うわーーーーん!!!
GM:これはもう……文句なしでしょ!!
佐陀コトノ:こんなことがあって良いんですか!!? こんなことが……!!
足原エイコ:運命だね♡
足原エイコ:決勝……やりますか?
佐陀コトノ:やりましょう、決勝
佐陀コトノ:証明しますよ、私がお笑い芸人じゃないってことを……!!
ユージン・マディス:(目が据わってる)
GM:あえて戦うというのか。最高の相性同士で
後藤スダチ:8に近いほうが勝ちってことですよね?
GM:そうですね。目標値は同じく8
GM:どちらからでも構いません。決勝戦スタート!
足原エイコ:では私から……
足原エイコ:7dx 芸術:お笑い!
DoubleCross : (7DX10) → 10[2,3,6,7,10,10,10]+9[2,5,9] → 19
甘崎リンコ:た、たっか
GM:先生!
後藤スダチ:あ……あ……
佐陀コトノ:ああ……………………
GM:これが連載作家の底力
足原エイコ:おっと……面白すぎたかな……?
後藤スダチ:19以上を出さないと事実上負け
ユージン・マディス:まあこのダイス数ならそうなるわな
後藤スダチ:いや、勝ちか……
GM:さあ佐陀コトノは先生に勝てるのか!
佐陀コトノ:ふ、振ります……!!
佐陀コトノ:5dx
DoubleCross : (5DX10) → 10[2,6,6,8,10]+4[4] → 14
佐陀コトノ:わあああああああ
甘崎リンコ:なんでクリティカルしてるの!?
後藤スダチ:コトノちゃん……!必死で面白いネタをやったのに……!
GM:がんばった……頑張ったが……!
ユージン・マディス:一回目の先生なら勝てていた……勝てていたのに……
後藤スダチ:トップレベルの漫画家には勝てなかったのか
佐陀コトノ:あと一歩…………届かなかった…………っ!!!
足原エイコ:くっ……だがコトノたんの頑張りは伝わったよ……
甘崎リンコ:(届いたのでは?)
GM:おめでとうございます!!!!コンビ結成です!!!!
甘崎リンコ:やった~~~~!
足原エイコ:君にならリンコの隣を任せられる……
甘崎リンコ:がんばりましょうね♡コトノ♡
佐陀コトノ:ううううう………………
ユージン・マディス:強く……生きろ
佐陀コトノ:ひどいよ……あんまりだよ……!!!
後藤スダチ:文化祭も大成功間違いなしだね!
写楽斎シキミ:何事も芸の肥やしやでコトノちゃん
佐陀コトノ:うええええん
ユージン・マディス:ガチで泣いてる
甘崎リンコ:そんなに嬉しいのね♡
足原エイコ:美しい涙だ……
■イトリのアトリエ 特設お笑いオーディション会場
GM:木の台とカーテンで作った即席のステージの前に、長机が並べられている。座っているのは3人。
イリス・ウィトルウィウス:「審査員は、私とイトリ、シキミが努めます」
イリス・ウィトルウィウス:「先生方、よろしくお願いします」芝居がかった様子で頭を下げる。
春日イトリ:「わたしのアトリエに吉本風味の場所が...」唖然としている
写楽斎シキミ:「お手並み拝見やね」顔の前で指を組む。
春日イトリ:「えぇい!仕方ありませんね」
春日イトリ:「こうなった以上真剣に皆様の”お笑い”を審美いたします」
春日イトリ:「生半可な笑いは...許しませんよ!」
イリス・ウィトルウィウス:点数表示版の接触を確かめつつ「よし、準備はOKです」
イリス・ウィトルウィウス:「それでは、最初の方……スダチさん、お願いします!」
後藤スダチ:「はい!エントリーナンバー1番、後藤スダチです」
後藤スダチ:「リンコさんの相方という負担を他の人に押し付けるわけにはいかない……そういう気概でこの場に来ています」
写楽斎シキミ:「流石文化祭実行委員やなあ。大した責任感や」
後藤スダチ:「だけど、このオーディションの大前提は、何よりもお笑いの実力とリンコさんの審美眼に適うことだから……全力で行きます!」
イリス・ウィトルウィウス:「お願いします。このオーディションの趣旨は、リンコのお笑いと最も呼吸の合うパートナーを見つけ出すこと」
イリス・ウィトルウィウス:「生半可な覚悟では、"エッペルカーカ"の世界観には付いてこれませんよ……!」鋭い視線を送る。
後藤スダチ:「一発芸やります。――『9割聞き取れないのに何を言ってるのか大体分かる店内放送』」
後藤スダチ:「亲爱的顾客朋友」流暢に喋り始める。
後藤スダチ:「你们好」
後藤スダチ:「衷心欢迎您光临、ヨゥドバーシィ」
後藤スダチ:「ヨゥドバーシィ、是日本著名的大型购物中心」
後藤スダチ:「精明商品将近一百万种」
写楽斎シキミ:「ああッわかる…!中国語全然わからへんのに何を言ってるのかだいたい分かる……!」
後藤スダチ:「数码相机」
後藤スダチ:「摄像机」
後藤スダチ:「名牌手表」
後藤スダチ:「化妆品」
春日イトリ:「んふふっ、流暢ww、めっちゃ流暢ですw」
後藤スダチ:「电子游戏」
後藤スダチ:「名牌箱包等应有尽有」
後藤スダチ:「……以上です!」
春日イトリ:「ふふふっ、んふ、凄い良いと思います...。日常のふとしたあるあるを細かな精度でネタとして昇華できてます」
春日イトリ:「私はかなり好きですね」
イリス・ウィトルウィウス:高得点が表示される「人間のふとした行動の観察と研究、ジェネシスの強みがよく出たいいネタでしたね」
イリス・ウィトルウィウス:「外の世界の習俗に詳しいスダチさんならではの題材、お見事です」
後藤スダチ:「ありがとうございます!クラス行事とかの一発芸はだいたいこれで切り抜けてきました」一礼する。
写楽斎シキミ:「幸先いいなあ~。ほな、次行ってみよか」
イリス・ウィトルウィウス:「エイコ~!出番ですよ~!」
足原エイコ:「はいど~も~!」
足原エイコ:控室にあった白いパンツと赤いジャケットの、いかにも芸人な衣装を纏い、壇上へ
春日イトリ:「あぁ、それっぽい!新喜劇スタイルですっ」
写楽斎シキミ:「お~形から入るんは流石漫画家って感じやな」身を乗り出す。
足原エイコ:胸元がはちきれそうだが、なんとか前は締めている
足原亭でんがな・漫画な:「え~、足原亭でんがな・漫画なといいます、よろしくやで~!」
春日イトリ:この時点でプルプルと肩を震わせている
足原亭でんがな・漫画な:「でんがな・漫画なはね~、実は漫画も描かせていただいてて」週刊『飛翔』を懐から出す
足原亭でんがな・漫画な:「そう、この号も表紙を飾らせていただいてるんですけどもね」
春日イトリ:「一人称でんがな・漫画ななんですかwwwくっ、ふふふ」
イリス・ウィトルウィウス:(つかみも自然……漫画の経験が活きていますね!エイコ!)
足原亭でんがな・漫画な:「ちょうどこの号の時は修羅場でしてね~」
足原亭でんがな・漫画な:「担当編集が来るって時にもね、まだ全然下書きの段階でしてね」
足原亭でんがな・漫画な:「アシスタントのAIたちに、『編集さん来るからうまく対応してくれんか?』って頼み込んだんですがね~なんと」
足原亭でんがな・漫画な:「『えー、会いたくないよう、』なんて言いよるんですわ!」
足原亭でんがな・漫画な:「AIが……『えー、会いたくないよう』!?」
写楽斎シキミ:「ぶふっwwww」
春日イトリ:「んふっw、ここでダジャレは不意打ちにも程がありますよw」
足原亭でんがな・漫画な:「……ほんでね」まだ続けるようだ
春日イトリ:「まだあるんですかw」笑いの二連続攻撃を想定していない
イリス・ウィトルウィウス:(隙を生じぬ二段構え……!エイコ、本気ですね……!)
足原亭でんがな・漫画な:「『そんなん言うたかて締め切りも近いんやしどうすんねん!』って言うたら」
足原亭でんがな・漫画な:「AIくんたち、ジブンのことアトリエの外に放り出そうとしたんですわ!」
足原亭でんがな・漫画な:「締め切りに漫画家が閉め切られたら敵わんでほんまに!」
足原亭でんがな・漫画な:「『締め切りに……閉め切り』!?」
足原亭でんがな・漫画な:「どわーーっはっはっは!」腹を抱えながら嗤ったかと思うと
足原亭でんがな・漫画な:爆発!(審査員席までには届かないよう小規模)
足原亭でんがな・漫画な:ボカァン!
足原亭でんがな・漫画な:ぷすぷすと黒煙に包まれながら、両頬に手を当て
足原亭でんがな・漫画な:「爆発オチなんて、サイテーーーーーッ!!!」
足原亭でんがな・漫画な:「……以上、足原亭でんがな・漫画な、でした~!」
写楽斎シキミ:「おお~~本格的やん」拍手しながら
写楽斎シキミ:「……最後なんで爆発したん?」
春日イトリ:「ウフフっ、いや~やっぱりエイコ先生は漫画家だけあって構成力がお見事ですね」
足原エイコ:後々のインタビューでは、「リンコは私がたまにする爆発オチの展開を評価していてくれたので、その想いに応えたかった」と語っている
イリス・ウィトルウィウス:「ダジャレで押す構成はリンコのスタイルともよく噛み合いそうですね。これは期待大でしょう」
春日イトリ:「リンコさんのネタはダジャレですからね、相方としての噛みあい面から見てもかなり高得点です」
写楽斎シキミ:「せやけど、相方に一番大事なのはネタの傾向やない、ここやで」心臓をどんと叩く。
写楽斎シキミ:「ウチはあの子んこと買っとるんや。音楽であんだけ人の心を掴めるんやったら」
写楽斎シキミ:「お笑いでだってきっと掴める……!ウチはそう信じとる!」
写楽斎シキミ:「コトノちゃーん、いらっしゃ~い!」
佐陀コトノ:「…………………………」
佐陀コトノ:この世の終わりみたいな表情をしてステージに上がってくる
春日イトリ:「(そのフリはイヤらしいですよシキミさん...)」
佐陀コトノ:「え、え、エントリーナンバー3番の佐陀コトノです…………」
佐陀コトノ:「あの…………正直…………帰りたいです…………」
イリス・ウィトルウィウス:「がんばれがんばれコトノさん!やればできる!!」
イリス・ウィトルウィウス:(客イジリから入るタイプですね!先の二人とはスタイルを変えてきましたか……やる気充分ですねコトノさん!)
佐陀コトノ:「そ、そんなキラキラした目でみないで下さい…………!!!!」
佐陀コトノ:「うううううネタやります!! もし聖餓魔Ⅲがバリバリのデスメタルで"aniM-us"の『Mugic our(マジック・アワー)』を歌ったらのモノマネ!!」
佐陀コトノ:ビロビロビロビロビロビロ
佐陀コトノ:『い~~~~つだって魔法ォ~ッみたいな時間は一瞬でェ!! でもかかった魔法の期限は一生でェ!! ああおうッ!!』
佐陀コトノ:『輝いたァ一瞬が永遠にボク達のものになるぅ~~~~~~ッ!!!!』
佐陀コトノ:テレテレテレテレギュイイーーーーーーーンッッ
春日イトリ:「んふっ、アハハっすっごいwジャンルのギャップがもう面白いじゃないですかw」
春日イトリ:「ファンシーな歌詞なのにwww」
写楽斎シキミ:「ぶっwwwwぶわっはっはっはwwww!クサすぎやろそれwwwwww」異様にねっとりした泣きのギターがツボに嵌まっている。
佐陀コトノ:『み~~~つかった嘘みたいな光は本当でェ!! もうッ刺さった光のアローは抜けなくてェ!!』
佐陀コトノ:『ずっと一緒ッ!!! 永遠にッ離れられないかもォォォッッッ!!!!』
佐陀コトノ:ギュルギュルギュルギュルギュイイイーーーーーッ
春日イトリ:「もう情景として"aniM-us"のメンバーのメタル姿が見えちゃってwアハハハハァww」
佐陀コトノ:「はぁ……はぁ…………い、以上……!! はぁ……あ、ありがとうございました…………」
イリス・ウィトルウィウス:「顔面がすごくうるさいのに唄そのものは腹立つほど上手いです!真剣であるが故のギャップによる笑い……!」
春日イトリ:「最初はおどおどしててちょっと不安かな~って思ってたんですけど謝罪させてください」
春日イトリ:「すっごい面白かったです! これはリンコさんには勿体ないかな~?」ふふっと冗談じみた笑顔を浮かべる
写楽斎シキミ:「やっぱウチの目に狂いは無かったなぁ……コトノちゃんと一緒ならリンコの芸はもう一段"高み"へ昇れる」
佐陀コトノ:「ゆ、許してください…………」
イリス・ウィトルウィウス:「二人とも、結論を出すのはまだ早いですよ」
イリス・ウィトルウィウス:「ここからは大人の時間です。お笑いは人生経験が物を言います」
イリス・ウィトルウィウス:「ユージン先生!お願いします!」
ユージン・マディス:「…………エントリーナンバー4番。ユージン・マディスだ」
ユージン・マディス:「FHの秘匿都市のくせにこんな所だけ女子校のテンションそのまましやがってと思っているが口には出さないでおく」
写楽斎シキミ:「出しとるやないかーい!」行儀の悪い客のテンションになってる。
ユージン・マディス:背後のセットに剣を何本か引っかけつつ、近づいてきてイリスさんにメモ用紙を渡す。
イリス・ウィトルウィウス:「おや?これは……」
ユージン・マディス:「オレはウケる話など持ってない。だから、過去、師匠に一番笑われた内容を再現する」
春日イトリ:「まさに人生経験を...ということですか」
ユージン・マディス:「タイミングを合わせてこの内容の台詞を入れろ。」
イリス・ウィトルウィウス:「なるほど……観客と一体になって……!」
イリス・ウィトルウィウス:「流石発想のスケールが一段上です!お任せ下さい!」
ユージン・マディス:「オレの師匠の名は『マスターラクス』。聖剣作りに人生を費やした湖の乙女。オレの刀剣の師匠だが……まあ今回の内容に大きく関係はない。では始めるぞ」
ユージン・マディス:背後の刀剣に向き合う。下がっている剣に軽く触れる。
ユージン・マディス:『――――うわっびっくりした。ダイヤモンドかと思った!』
ユージン・マディス:『こんなにキラキラ輝いてる剣、今まで見たことないよ! すごいな~あこがれちゃうな~』
ユージン・マディス:『斬れ味もとんでもない! お前なら鉄だって豆腐みたいに斬れちゃうよ! 樹齢千年の大木だって一刀両断だろうな~』
写楽斎シキミ:(このわざとらしい説明口調、エピソード系か……)視線が鋭くなる。
春日イトリ:「もうちょっと面白いじゃないですかっ、ウフフ、目が凄い綺麗w」
イリス・ウィトルウィウス:『ユージン? 倉庫で一体何やってるの?』カンペをチラチラ見ながら棒読みで語りかける。
ユージン・マディス:『何って……師匠が集めてきた本の中にあったじゃないですか』
ユージン・マディス:『"毎日声をかければ綺麗な結晶になる"って。だから実践してみてるんですよ』
ユージン・マディス:『あ、君いい刃文してるな~。器量がいい、きっと色んな剣豪から引っ張りだこだな~』
ユージン・マディス:『今日はたくさん斬れたね~。明日はもっと良く斬れるぞ~』
イリス・ウィトルウィウス:『あー……。あれは水の結晶の話だよ。それも眉唾だったけどね』気の毒さの欠片もないハキハキした口調で台詞を言う。
ユージン・マディス:『えっ。』 愕然とした顔。妙にそこだけ真に迫っている。
ユージン・マディス:『…………………………………』
ユージン・マディス:壁に向かった刀剣たちを、一つずつ指差す。
ユージン・マディス:『――――君ら全員、明日からウォーターカッターな!』
春日イトリ:「ウォーターwwカッターwww」机に突っ伏して震えている
ユージン・マディス:「…………以上だ。師匠は腹を抱えて笑い転げた」 やや居づらそうな表情をしている。
ユージン・マディス:「ちなみにレネゲイドの場合はどうなるか分からないので、オレは今でも日課として声かけは欠かしていない」
イリス・ウィトルウィウス:「えぇ~~~かわいいなぁ~~~!!先生にそんな時代があったなんて……」
春日イトリ:「補足でも面白いじゃないですかっ!」
イリス・ウィトルウィウス:「お師匠さんの気持ちわかるなぁ~」
写楽斎シキミ:「いや今でもやってるのはちょっと引くけども……」
ユージン・マディス:「綺麗になるかもしれないだろ。レネゲイドは認識で作用する」
春日イトリ:「まっ、真顔で言わないでww」
ユージン・マディス:「ちっ……人が恥を晒したんだ。きちんと返せるものは返してくるんだろうな」
ユージン・マディス:そう言って剣を回収しながら、心なし足早に観客席に引っ込んだ。
写楽斎シキミ:「ま、共感は大事な笑いの要素やからな。客に弱みを晒すんは、ウケそのもののハードルを下げる。悪くない戦略やな」
春日イトリ:「私は好きでしたよ~、先生の独自の人生経験を見事に昇華されてました」
春日イトリ:「あと可愛かったです♪」
写楽斎シキミ:「天然か計算か知らんけど、筋はええんちゃう?ウチはそういう大人の小狡いとこは信用ならん思うけどな」
イリス・ウィトルウィウス:「これで皆さんの至極のネタが出揃いましたね」
イリス・ウィトルウィウス:「皆さんの本気、しかと伝わりました」
イリス・ウィトルウィウス:「私は嬉しいです……そうまでして、皆さんがリンコと一緒に漫才をやりたいと思ってくださるなんて……」涙を拭う。
イリス・ウィトルウィウス:「けれど勝負は残酷なもの……決めましょう、今のリンコに相応しい相方が誰なのかを、リンコ自身の芸で」
イリス・ウィトルウィウス:「入ってきてください。リンコ」
甘崎リンコ:「……ええ」カツカツと革靴を鳴らし審査員の前へ立つ。
甘崎リンコ:「……最初は、ピン芸人を認めないなんておかしい。そう思っていたのだけれど」
甘崎リンコ:「みんなと過ごして、一人ではできないこと……誰かと一緒だからこそできるものもあるのだと、改めて思ったわ」
甘崎リンコ:「なにより今見せてもらったネタ……どれも素晴らしいものだった。だから……」
甘崎リンコ:「私もとっておきのネタをやらせていただくわ」眼鏡を指で押し上げる。
甘崎リンコ:「あなたは、誰?」
甘崎リンコ:「…………………」
甘崎リンコ:「これは勿論……『ダジャレを言うのは誰じゃ?』という原初のダジャレを元にしているのだけれど」
甘崎リンコ:「元のダジャレからして……あまりダジャレらしくないというか。同じ言葉を繰り返し使う、というよりダジャレを使ったダジャレである、というのが優先されているわよね」
甘崎リンコ:「しかし……ダジャレを言う機会は、万人に与えられているもの」
甘崎リンコ:「仮に一度もダジャレを言ったことがない人間でも、いつか言う機会が訪れるかもしれない……」
甘崎リンコ:「『ダジャレを言う』ということは、それ自体が重要視されるほど大切なものなのだから」
甘崎リンコ:「なら、『ダジャレを言うのは誰?』というのは、全人類……つまり、これを聞いている『あなた』」
甘崎リンコ:「『あなたは誰?』と聞いているということ。そこまでの哲学的な問いが、一見不完全に見える有名なダジャレには秘められている……」
甘崎リンコ:「そういったメッセージの込められた大爆笑ギャグよ」
写楽斎シキミ:「ぶはっっはっははははははっははwwwwwwwヒッッwwwイヒーッwwwwおまwww笑かすなやwwwwww」
春日イトリ:「い...イリスちゃん...」助けを求めるように彼女に顔を向ける
イリス・ウィトルウィウス:「………………」再起動している
春日イトリ:「あ、ズルい!気絶して逃げるなんてズルです!」
甘崎リンコ:「ふふっ……イリスは笑いすぎて声も出ないようね……!」満足気。
イリス・ウィトルウィウス:「…………………………」ガリガリガリガリ…読み込み音を漏らしながら瞳に光が戻り。
春日イトリ:「い...異音が...あとで修理しましょうね」
イリス・ウィトルウィウス:「……よくわかりました。ありがとうございますリンコ。みなさん、答えは出ましたね?」
写楽斎シキミ:「無論や」腹筋を痛めながら
春日イトリ:「えぇ、一応は」
イリス・ウィトルウィウス:「……よろしい」二人から渡されたメモを確認して、
イリス・ウィトルウィウス:「それでは発表します」
イリス・ウィトルウィウス:「汎学区合同文化祭、甘崎リンコの映えあるパートナーの座を射止めたのは───」
写楽斎シキミ:ドゥルルルルルルル……ドラムロールを鳴らす。
甘崎リンコ:「…………!!」
イリス・ウィトルウィウス:「エントリーナンバー3番、佐陀コトノさん!!」
佐陀コトノ:「うわあああああああああああ!!!!!!」
佐陀コトノ:地に伏せる
春日イトリ:「おめでとうございます~!!!」目を絶対にコトノさんに合わさず
後藤スダチ:「……!」
後藤スダチ:(救えなかった……!)沈痛な表情。
甘崎リンコ:「コトノ……!そんなに私の相方がやりたかったのね……!」
甘崎リンコ:感激していると思っている。
ユージン・マディス:「強く生きろ」 頭痛をこらえる表情。
足原エイコ:「おめでとう、おめでとう」拍手をしながら
佐陀コトノ:「えうっえうっ……うええ……えうっ……!!!!」
佐陀コトノ:今までで一番泣いている
春日イトリ:「(ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさい!)」
後藤スダチ:「ごめんよ……でも、佐陀ちゃんのネタ……面白かったから……!」
足原エイコ:「リンコとは一番噛み合いがいいように感じたんだろうねえ、きっと」
佐陀コトノ:「なんでぇぇぇぇぇぇ」
ユージン・マディス:(後藤と足原は、理性的な言語と技巧に基づいた笑いだった。だがそれは甘崎のギャグとはどう考えても噛み合わん)
ユージン・マディス:(一方でコトノの自棄は勢いで攻めるものだった。リンコのギャグがいかに埒外でも、それを反動にして笑いに持って行ける可能性がある)
甘崎リンコ:「ふふっ……でも安心したわ。どのネタもとても面白かったけれど……」
甘崎リンコ:「なんだか最早、私の相方はコトノしか考えられなくなっていたもの」
甘崎リンコ:「あなたはいつも私のピンチを助けてくれるのね」穏やかな笑顔!
佐陀コトノ:「ぶえっ、えうっ、ひっくひっく……」
ユージン・マディス:(己自身が望まずとも、自然と周りに巻き込まれ、事態に対する救済になる力……)
ユージン・マディス:「泣くな佐陀。お前は剣士に向いている」
佐陀コトノ:「私はギタリストですぅぅぅぅぅ」
ユージン・マディス:「そうか…………」 惜しいな、という表情をした。
写楽斎シキミ:「……コトノちゃん、気持ちはわかるで」
写楽斎シキミ:泣いているコトノの前で腰を落とし、肩を叩く。
佐陀コトノ:「じ、じきみざん……」
写楽斎シキミ:「お笑いなんて全然やったことなかったんやろ?いきなり大舞台に立て言われて不安になるのも無理ない」
写楽斎シキミ:「ましてや相方があのリンコやなんてな」ポジティブな意味で言っている。
甘崎リンコ:少し照れている。
写楽斎シキミ:「せやけどな……ウチは常々思っとったんや」
写楽斎シキミ:「なんでリンコの抱腹絶倒ギャグが、お客さんにはまるで伝わらへんのか」
写楽斎シキミ:「答えは決まっとる。"わかりにくい"からや」
写楽斎シキミ:「リンコのギャグには、致命的に足りないもんがある。こればっかりはどうしようもない」
写楽斎シキミ:「人の言葉っちゅうんは、裏でどんだけ考えとっても伝わらへんと意味がないんや」
写楽斎シキミ:「せやけど、音楽は違うやろ?」
佐陀コトノ:「しきみさん…………」
写楽斎シキミ:「コトノちゃんの音楽には、問答無用で客のハートを掴む力がある」
写楽斎シキミ:「ウチは期待しとるんや……そうして開かれたお客さんの心になら、リンコの言葉が届くかもしれへん」
写楽斎シキミ:「言葉ではなくハートで、リンコの面白さを理解してくれるかもしれへんってな」
写楽斎シキミ:「コトノちゃん、アンタは別に、無理してお笑いを演る必要はあらへん」
写楽斎シキミ:「ただいつも通り、リンコの隣で演奏してくれればええ」
写楽斎シキミ:「リンコには、コトノちゃんの音楽が必要なんや」
佐陀コトノ:「…………シキミさん…………」
写楽斎シキミ:「たのむわ!一回だけでええ!ウチの助っ人と交換ってことで一つ!」手を合わせて
佐陀コトノ:「…………わ、分かりました…………」
佐陀コトノ:「お、お笑い芸人じゃなくてギタリストとしてってことなら…………」
佐陀コトノ:「やります、はい………………」
甘崎リンコ:「コトノ…………!」
後藤スダチ:「さ、佐陀ちゃん!大丈夫!?」
後藤スダチ:「本気でやりたくないことは断ってもいいんだよ……!?」
後藤スダチ:「最悪、相方は私かアシハラ先生がやったっていいわけだから……そういう覚悟でオーディション出てるからさ……!」
佐陀コトノ:「す、スダチさん……!!」
佐陀コトノ:「覚悟がぶれるので、そういう話は無しでお願いします……!!」
後藤スダチ:「うう……わかったよ……!何も言わない……!」
後藤スダチ:心臓のあたりを押さえながらも手を引く。
足原エイコ:「その覚悟……しかと受け取ったよ」
足原エイコ:「括ってるんだね、腹!」
佐陀コトノ:もはややるしかないという覚悟を決めた顔をしている
ユージン・マディス:「骨はオレたちが拾ってやる」
佐陀コトノ:「す、ステージから落水したらすぐ助けに来て下さいね……!! ピラニアに食べられちゃうので……!!」
甘崎リンコ:「ふふっ、大丈夫よ……そんなことになんてならないわ」
甘崎リンコ:「コトノは私の相方なんだもの!」
佐陀コトノ:「ううううううううう」
足原エイコ:「ふ……でもリンコ、相方が決まったのならもう一つ、決めることがあるよねぇ」
甘崎リンコ:「決める事?」
足原エイコ:「コンビ名!」
足原エイコ:「登録にも、コンビ名とかバンド名とか、必用だろ?」
足原エイコ:「今すぐとは言わないけど、コトノと話し合って」
足原エイコ:「イカすやつ、考えといてね」
甘崎リンコ:「ふふっ……そうね。コンビ名なんて考えたこともなかったわ」
甘崎リンコ:「カッコいいのを考えましょうね、コトノ!」
佐陀コトノ:「……………………はい……!!」
佐陀コトノ:……そこには死地に向けて覚悟を決めた一人のバンドマンの姿があった
足原エイコ:(やっぱり、頼れる相棒が居るってのは、何より───)
イリス・ウィトルウィウス:「うんうん!いや~一時はどうなることかと思いましたが!」
イリス・ウィトルウィウス:会場の片付けを終えて戻ってくる。
イリス・ウィトルウィウス:「文化祭の準備も間に合いそうだし、コトノさんとリンコもステージに出られそうですし」
イリス・ウィトルウィウス:「万事順調ですね!私もようやく肩の荷が下りました!」
後藤スダチ:「あはは……そうだね……ヨカッタネ……」
イリス・ウィトルウィウス:「……と、もうこんな時間ですか」部屋の隅の大時計を見て
イリス・ウィトルウィウス:「みなさん、後は制作物の完成を待つだけですし」
イリス・ウィトルウィウス:「お部屋を用意します、時間はそんなにないですけど、ゆっくり休んで……」
GM:───その時
イリス・ウィトルウィウス:「……え……?」一瞬早く、何かに気付いたように外を……アトリエの外を見る。
GM:ゴオオオオォォォォン……
ゴオオオオォォォォン……
ゴオオオオォォォォン……
ゴオオオオォォォォン……