G市五人目『vsハロウィーン』

vsハロウィーン

前回までのG市――四人目『vsマスターチェイス』

■Opening/01

新市街――かささぎビル4F 雑誌社「サテライト」

浮島智美:33+1d10
DoubleCross : (33+1D10) → 33+8[8] → 41

GM:街の雑踏を見下ろす雑居ビルの一角に存在する、小さな雑誌社。
GM:記者の多くは今日も街に出払っており、事務所内に残っている人数はいつも少ない。
関島良子:「ああ困った困った」
GM:一番奥のデスクに座る小柄な女性が、溜息のようなか細い声を発する。
関島良子:「やっぱり向いていないのかも……私……全体の文章構成が変だ……」
関島良子:「……なんで『さっぱりとした味わい』の3行後に『腹にガツンと来る男性向けの味』って書いてしまったんだ……」
【雑誌社「サテライト」編集長 関島 良子(せきじま りょうこ)】
浮島智美:「先ぱ…編集長、しっかりしてくださいよ」
関島良子:「智ちゃん」
浮島智美:「アタシを拾ってくれた時の勢いはどうしたんですか?」
関島良子:「どうしよう……」
関島良子:「何か、代わりの記事ってない?……色々調べてるよね?智ちゃん」
浮島智美:「え?いやー、それは…アハハ」目が明後日の方向に向けられる
浮島智美:「アタシがいつも書いてるのとは、全然違う内容ですし…しゅ、趣味みたいな、もんで…」
関島良子:「秘密にしないでよ~~!私と智ちゃんの仲でしょ?」
浮島智美:「そりゃあ、セン…編集長とは長い付き合いで、色々と恩もありますけど…」
浮島智美:「…ウチに載せるようなものじゃないと思いますけど、それでもいいですか?」
GM:……彼女の記事は、普段この雑誌が扱うような観光案内ではない。
GM:むしろその逆――観光客には決して見せてはならないような類のものだと直感している。
GM:彼女は街の謎を調べている。
【雑誌社「サテライト」記者 浮島 智美(うきしま さとみ)】
岩鉄須美:「いいんじゃないの」デスクの向こうから、キーボードを叩く音と共に答えがある。
岩鉄須美:「情報っていうのは繋がってるもんよ。全然関係ない、正反対の物事に見えたとしても」
岩鉄須美:「アイデアの呼び水にね、なったりするもんだから」
【雑誌社「サテライト」非常勤職員 岩鉄 須美(いわてつ すみ)】
浮島智美:「須美さん…んー…でもなー」
浮島智美:目を閉じ、右手の人差し指を額に当て、グルグルと回しだす
浮島智美:「…じゃあ、少しだけ」
浮島智美:手元に出していた手帳を肩掛けバッグの中に仕舞い、中に入っていた別の手帳を取り出す
浮島智美:"仕事用"ではない、"個人用"の手帳を、パラパラとめくっていく
浮島智美:「この町…G市ってちょっと"変わってる"とは前々から思ってたんですケド」
浮島智美:「それにしても、最近ちょっと色々ありすぎてるような気がするんです」
関島良子:「そうだね」溜息のように返答。
関島良子:文章力は低いが、勘の悪い先輩ではない。
浮島智美:「そりゃ、"超能力"に"情報屋"、"連続殺人鬼"に"都市伝説"…そういう噂や事件は前からありましたケド」
浮島智美:「近頃はなんていうか…うーん…派手?というか、噂が出回る間隔が狭い、というか…」
関島良子:「……確かに。“ブロークンラズベリー”も、確か……ちょっと前、随分殺したじゃない?」
浮島智美:「例の、ひのき台高の事件の頃ですね」
関島良子:「3人殺して、そのうち1人は学校にまで押し入って……。そういうのは初めてだったよね」
浮島智美:「ええ」
浮島智美:「確か、あの事件の前の記事で、現場に「1000」って血文字が残されてた、ってありましたケドも」
浮島智美:「にしたって、いきなり派手にやりすぎてる気がします」
GM:では、そこで編集部のドアが開きます。
浮島智美:ドアの方へ顔を向ける
五十嵐修:「っと、ちょうどいいですね~」
五十嵐修:「すいません、記事の持ち込みですよ」
五十嵐修:「“ブロークンラズベリー”の話、してました?」
【ジャーナリスト 五十嵐 修(いがらし おさむ)】
岩鉄須美:「専門家が来たわねえ」
浮島智美:「…ええ」
五十嵐修:「フハッ、やだなあ岩鉄さん、そんな大層なモンじゃないですよ」
浮島智美:「でも五十嵐さん、"ブロークンラズベリー"の記事はいつもあなたのが一番詳しいじゃないですか」
浮島智美:「それに何より…早い」
浮島智美:パタン、と手帳を閉じる
五十嵐修:「運がいいんです」ニヤリと笑う。
浮島智美:「それじゃ、きっと前世ではよっぽどの善行を積んだんでしょうね」
五十嵐修:「……ってのは冗談で、実は警察の方に知り合いが、ちょっとね……内緒ですよ?」
浮島智美:((警察…))
五十嵐修:「それに今回はデートスポットの記事ですから。ちゃんと学生の生の声で書きましたよ」
浮島智美:「へえ、珍しい」素直に"意外"という表情
岩鉄須美:岩鉄須美は平常通りの仏頂面で持ち込み記事を受け取り、校正作業に入る。
関島良子:「いつもありがとうございます。五十嵐さん……」小さくお辞儀。
五十嵐修:「……その時の件、他になにか面白いこととかありませんでした?浮島さん」
浮島智美:「そう、ですね…」
浮島智美:人差し指を…つい額に当てそうになり、気づいてひっこめる
浮島智美:「えー…っと…そうだ」目線を五十嵐に向ける
浮島智美:「…その「警察」が、その時妙なことになってた…とか」
五十嵐修:「……警察が?」顔をしかめる。
岩鉄須美:「変な動きしてたわよね。学生被害者ってことで、浮き足立ってたのかもしれないけど」
岩鉄須美:「街にぞろぞろ警官が出てきて……2時間くらいですぐ消えた」
関島良子:「よく知ってますね岩鉄さん……」
浮島智美:((学生、か…子供さん、中学生だっけ?それで気になってたのかな…))
浮島智美:「…と。で、その時に容疑者として手配されてたのも…被害者と同じひのき台の生徒って話なんです」
五十嵐修:「……!マジ、ですか……」
五十嵐修:「それ、誰のことだったかわかります?」
浮島智美:「…言ってもいいのかなぁ、これ…」壁にかかったカレンダーを見る
五十嵐修:「俺としては、ぜひ知りたい情報ですね」
五十嵐修:「……そいつが“ブロークンラズベリー”かもしれないんでしょ?」
浮島智美:「…ま、あれから結構立ってるから…『情報』の価値としては低いかもしれませんケド」
浮島智美:((…この男相手、ってのが嫌だけど…引っ込みつかないしなあ))
関島良子:「……」編集長も興味深そうに見守っているぞ!
浮島智美:「…棕櫚小路…棕櫚小路群雲…って子、らしいですよ」
五十嵐修:「棕櫚……フフ、そう、そうですか」
五十嵐修:「そりゃあ、ちょっと……」
関島良子:「……手出しに困るところね」
浮島智美:「そう。このG市で"棕櫚小路"って言ったら、まず間違いなく旧市街の棕櫚小路家…」
浮島智美:「…というかまあ、そこの御曹司ですね、その彼。長男じゃないですケド」
関島良子:「待った待った、棕櫚小路っていえば」
関島良子:「つい最近もあったじゃない、令嬢失踪事件!」
関島良子:「あれ、結局どうなったんですっけ?五十嵐さん」
五十嵐修:「いやあ、あの事件ばかりはその辺曖昧で……浮島さんは調べたんですか?」
浮島智美:「…まあ、少しは?」
浮島智美:((本当、何でこんなタイミングで来たのかしらこの男…))
浮島智美:((盗聴器でも仕掛けてるんじゃないの?…あれ、調べるのにいくらかかるんだっけ…))
関島良子:「すっごいな智ちゃん……!」
浮島智美:「…え?あ、アハハ、まあちょっとだけですよ。ちょっとだけ」
浮島智美:「えと…棕櫚小路家で週二回…週二回ってもの凄いですよね。月8回ですよ?」
浮島智美:「…と、これはいいとして…行われているパーティーで、旅行代理店の社長令嬢が失踪…と」
浮島智美:「ここまではよく知られてるところですね」
五十嵐修:「……なんでそんなにパーティーするんですかね?」
岩鉄須美:「秘密のコネでもあるんでしょうよ」
浮島智美:「金持ってるって見せびらかしたいんじゃないですか?」適度に適当な答え
浮島智美:「で、その御令嬢は後々無事発見された…んです、ケド」
浮島智美:グイ、と机に乗り出す
浮島智美:「…ちょうど同じ頃、行方不明になってる人がいるんです」先程より、小さな声で伝える
岩鉄須美:「……」片眉を上げる。
浮島智美:「知ってますか?五十嵐さん」
五十嵐修:「いや全っ然。棕櫚小路関係ってガード高くて」
五十嵐修:「俺みたいな安全志向のジャーナリストには手出せないですね」
浮島智美:「安全志向…ね」
浮島智美:((連続殺人鬼追っかけてて、よく言うわ…))
浮島智美:「なんでも、その棕櫚小路家と関わりのあった弁護士が、姿を見せなくなってる…」
浮島智美:「…らしい、ですよ?」
関島良子:「それ、どういうこと?誘拐犯はまだ捕まってなくて」
関島良子:「最初のお嬢さんの代わりに、その弁護士さんを誘拐したってことかしら」
浮島智美:「どうでしょう。噂じゃでっぷり太ってたらしいですし」
浮島智美:「女子大生の代わりに、そんな人攫いますか?」
浮島智美:「…とまあ、あの失踪事件に関してアタシが掴んでるのは」
浮島智美:「今言ったことぐらいですね」
五十嵐修:「はあー。参考になりましたよ。腕利きですね、浮島さん」
浮島智美:「いやあ、五十嵐さんにそう言われるとなんかむず痒いですね」
岩鉄須美:(……友佳のことまで掴んでないなら)仏頂面で色鉛筆を使いつつ。
岩鉄須美:(まずは良し)
五十嵐修:「じゃっ、俺はここで失礼します。いいですね、持ち込みの仕事」
五十嵐修:「こういうお話だって聞けますしね。またいい記事持ってきますよ」
GM:フリー記者、五十嵐はそのまま編集室を去る。
GM:そして関島や岩鉄も、それぞれが自分の仕事へと戻っていく――
浮島智美:ひらひらと手を振って五十嵐を見送る
浮島智美:自分も席に戻り、冷めたコーヒーを一口飲む
GM:――だが。
GM:浮島智美も、自分の持ち得る情報を全て詳らかにしたわけではない。
浮島智美:「…ふう」
浮島智美:((…流石にあそこまで聞いたら、もう無いと思ってくれたみたいね))
GM:情報を扱う者にとって、秘密は武器。
GM:……“令嬢失踪事件”。その糸口となり得る手がかりは……ある。
浮島智美:再び目を閉じ、人差し指で額をぐりぐりとかき混ぜる
浮島智美:((…あの"切り札"、使うか、使わないか…))
浮島智美:しばし思案した後、頭を切り替え、本来の仕事に取り掛かる───
GM:シーン終了です。ロイスのみ取得可能。
浮島智美:ジャーナリスト/五十嵐 修/興味/不信感:○/ロイス
浮島智美:この一つを取得し、終了します

■Opening/02

GM:では次なるオープニング。石蕗くん&棕櫚小路くんの日常です。
棕櫚小路群雲:1d10+34
DoubleCross : (1D10+34) → 10[10]+34 → 44

石蕗条一:1d10+32
DoubleCross : (1D10+32) → 1[1]+32 → 33

棕櫚小路群雲:明暗分かれ過ぎ
石蕗条一:明暗

新市街――県立ひのき台高校

GM:……いつもの放課後。石蕗条一も、あの“マスターチェイス”の恐るべき追求から逃れ、
GM:その日常に帰ってきた。石蕗自身がそれを望んでいるかどうかは別として。
棕櫚小路群雲:「つまりだなァ、葦原くん!」
棕櫚小路群雲:「ここをこうしてちょいちょいちょいっ」
葦原香乃:「うん……うん」
葦原香乃:「……うーん?」よくわかっていない!
棕櫚小路群雲:「これがボク直伝のゴージャス計算法だッ!」
棕櫚小路群雲:「ライバルに差を付けろ!」
【県立ひのき台高校 2年 棕櫚小路 群雲(しゅろこうじ むらくも)】
石蕗条一:「何言ってんだこいつ……」 隣の席で補修課題を処理している。
石蕗条一:(”感染前”と比べてなにも精神性が変化してない)
石蕗条一:(もともとクレイジーなやつだったのか……)
葦原香乃:「やっぱりわかんないよー」机にべったりと寝そべる。
葦原香乃:「石蕗くん、代わりにやってくれない……?」
【県立ひのき台高校 2年 葦原 香乃(あしはら かの)】
石蕗条一:「なめてんのか。嫌だよ」
棕櫚小路群雲:「おっとぉ?」
棕櫚小路群雲:「お財布だけじゃなく、知性も貧困な激ショボ貧民丸の石蕗が何か言ってるぞ!」
石蕗条一:「うるせえーんだよ。俺はこういう”プラクティス”は向いてねーんだ」 目の前には数学と化学の課題!
【県立ひのき台高校 2年 石蕗 条一(つわぶき じょういち)】
棕櫚小路群雲:「なーっはっはっはっは!」
棕櫚小路群雲:テスト期間はいつも以上にテンション高い。
棕櫚小路群雲:無駄に成績がいいからだ
海老丸ジャック:「ヒュー!さすがは棕櫚小路様だぜ!」
海老丸ジェイク:「クソ平民どもとは知性の出来が違うな!」
【県立ひのき台高校 2年(ジョック) 海老丸 ジャック・ジェイク(えびまる じゃっく・じぇいく)】
棕櫚小路群雲:チャッチャッチャッ チャッチャッチャッ
棕櫚小路群雲:『マネーイズパワー』とショドーされたゴールデン扇子で舞い踊っている
石蕗条一:(なぞの次元切断攻撃か何かに巻き込まれて消滅しねえかな~、こいつ……)
石蕗条一:「あいつが成績いいのが理解できないな」
石蕗条一:歴史以外が壊滅的な石蕗
明智聡:「でも石蕗お前、出席全然してねーじゃん!」
明智聡:「そりゃー成績も下がるぜー!クラス委員長として心配だよ!」
【県立ひのき台高校 2年 明智 聡(あけち さとる)】
石蕗条一:「してるよ、たまには。……もう今学期は休まねえ……変なバイトも入れない……」
棕櫚小路群雲:「……」
明智聡:「秋津も心配してんだからよ!金欠のバイトだったりしたら遠慮なく言えよな!」
明智聡:「棕櫚小路に!」
石蕗条一:「うるせっ」
棕櫚小路群雲:ではそこで
棕櫚小路群雲:ちょっと石蕗くんに寄って行きます
棕櫚小路群雲:「…で、探偵とは会ったのか?」
棕櫚小路群雲:小声で
石蕗条一:「あ? いや。まだだ」 小声 「ってか、あいつ忙しいらしいからな。”パス”――連絡とれねえし」
棕櫚小路群雲:「だー!早く会えって言ったろ!」
石蕗条一:「あいつ面倒くさいから、あんまり会いたくねえんだけど……」
棕櫚小路群雲:「”アレ”を今持ってるのはあいつなんだから、会いたくないも何もないだろ」
石蕗条一:「……まァ、そうだな」
棕櫚小路群雲:「……場合によっちゃあボクから連絡を取る。」
棕櫚小路群雲:「この事に関しては、悔しいけど」
棕櫚小路群雲:「お前だけが頼りだからな……ちぇっ」
石蕗条一:「だが、逆に言えば、あいつが保管している限りは”セーフティ”ではある。それに”ルアー”の役目も兼ねる……かもしれないと思っていたが」
棕櫚小路群雲:「あ…悪魔……」
棕櫚小路群雲:「デビル貧乏人だ……」
棕櫚小路群雲:カタカタカタカタ
石蕗条一:「”ルアー”の方はあまり意味はなさそうだ。空振りだ……そうだな」
石蕗条一:「連絡をとってみるか」
石蕗条一:「……この補習が片付いたらな!」
GM:二人がそんな会話をしている横で
海老丸ジャック:「ハッハァー!おいジェイク!こいつのパンツの色を当ててみろよ!」
葦原香乃:「うわーん!」
GM:愚かな葦原さんがジョックにいじめられています。
棕櫚小路群雲:「あ!何やってるんだジャック!」
棕櫚小路群雲:「葦原さんの…ぱ…パ…!」
海老丸ジャック:「ヘーイ、どうしたってんですか?棕櫚小路様」
棕櫚小路群雲:「どっどっどっ」
棕櫚小路群雲:「どうもしてない!」
棕櫚小路群雲:「だがそういう紳士的じゃない行いはやめろって言ってるだろ、全く……」
海老丸ジェイク:「フゥーッ!どうも最近、棕櫚小路様のご様子が変だぜ?ジャック」
海老丸ジャック:「どうも、あの貧乏人のクズとよく話してるしなァー」石蕗を睨みつける。
葦原香乃:「ぐすっ……」涙目
石蕗条一:「クラス委員長。あのアホどものことだからどうでもいいと思うけど、さっさと止めてくれ」
石蕗条一:「ぜんぜん補習が終わらないだろ。むしろ悪化してる」
明智聡:「このクズ共ォ……!こうなったらこのクラス委員長のマキシマム空手パンチで……!」グルグルと腕を回している。
棕櫚小路群雲:「……」
棕櫚小路群雲:「海老丸兄弟」
海老丸ジャック:「ヘイッ」
海老丸ジェイク:「イエァ」
棕櫚小路群雲:「ボクが誰と何を話してようが勝手だろ」
海老丸ジャック:「ウーップス……確かに、そうです」
海老丸ジェイク:「しかし棕櫚小路様、最近何が起こったんです?」
海老丸ジェイク:「俺たち、ずっとこうやってきたじゃないですか」
棕櫚小路群雲:「……んんん…」
石蕗条一:(ずっとこの調子だったのかよ……) 頭痛!
棕櫚小路群雲:「まあ、とにかくいろいろあったんだよ!」
棕櫚小路群雲:「今後はそういう事はしない!いいな、ジャック、ジェイク!」
海老丸ジャック&ジェイク:「「イエスボス」」
海老丸ジャック&ジェイク:揃って敬礼!
葦原香乃:「棕櫚小路くんは……いいひとだよ!」
葦原香乃:「エビフライ、くれるし!」
石蕗条一:「基準が低いなおい」
棕櫚小路群雲:「ハッハッハ!そうだろう葦原さん!」
棕櫚小路群雲:「悪かった、葦原さん」
葦原香乃:「でも教えかたは、秋津くんよりわかりにくい」
棕櫚小路群雲:「悪い奴らじゃないんだ。ほら、海老丸兄弟も!」
棕櫚小路群雲:「葦原さんと仲直りしろ!」
明智聡:「うおらーっ!」しかしその時、マキシマム空手パンチが発動!
明智聡:発動遅延技だ!
棕櫚小路群雲:「長押しタメ!?」
海老丸ジャック:「ウワーッ!?」
海老丸ジェイク:「なんだこいつ……強え!」
GM:ボカスカ ボカスカ
石蕗条一:「超うるせー」
棕櫚小路群雲:「ヘボーッ!」
棕櫚小路群雲:ジョックと委員長の乱闘に巻き込まれてペシャンコになっている
葦原香乃:「あわわ……石蕗くん、外に出よう」
石蕗条一:「そうだな。図書館でやるか……」
棕櫚小路群雲:「あっ!待て石蕗!葦原さんと二人っきりなんて……オノレーッ!」
棕櫚小路群雲:「ぐええーっ」
GM:では、乱闘する4人を置いて、2人は廊下に出る。
石蕗条一:「真面目にやれば、すぐ終わるだろ。まさか葦原、俺より分量多いわけじゃないよな……」
葦原香乃:「え?図書館?」
葦原香乃:「ボク、帰るけど……」やる気一切なし!
石蕗条一:「帰るのかよ! こんどこそ単位を落とすぞ」
葦原香乃:「だいじょーぶだよ!これまで、ずっとなんとかなったし!」
葦原香乃:「あははは……」
石蕗条一:「……別にいいけどよ。棕櫚小路が……なんだ。心配してたからな」
葦原香乃:「……」
葦原香乃:「石蕗くんも」じっと石蕗を見る。
葦原香乃:「大丈夫だったの?」
石蕗条一:「あー……まあいいや。俺は図書館で……なんだ?」
石蕗条一:「大丈夫? なにがだよ」
葦原香乃:「いや、その、なんだろ。えへへ」照れたように頭を掻く。
葦原香乃:「……ごめんね!じゃ、また会おうね」
葦原香乃:パタパタと廊下を駆けていく。
石蕗条一:「……そうだな」 憂鬱そう
石蕗条一:「……面倒だ」 図書館へ向かう!こんなところです
棕櫚小路群雲:「葦原さッ…さあエレガントなスタディタイムの続きを…」
棕櫚小路群雲:廊下に転がり出てくるが
棕櫚小路群雲:すでに誰もいない!
棕櫚小路群雲:「………おっ」
棕櫚小路群雲:「おのれ石蕗ーッ!」

GM:オープニング終了。ロイス取得が可能です。
石蕗条一:とりあえず棕櫚小路くんに取ります
石蕗条一:棕櫚小路群雲/友情/厭気○/ロイス
石蕗条一:以上です!
棕櫚小路群雲:クラスメイト/石蕗条一/信頼/貧乏人間○/ロイス
棕櫚小路群雲:で、こっちはもう一つ
棕櫚小路群雲:クラスメイト/葦原香乃/好意○/デビル貧乏人には渡さない/ロイス
棕櫚小路群雲:以上で!

■Opening/03

GM:高台の旧市街。そして海沿いに広がる新市街の光。
GM:町の中央を小鳩川が流れ、港湾部には工場や倉庫が立ち並ぶ。
GM:……この街は広く、人に満ちている。そして人が満ちるということは、情報が満ちるという意味でもある。
西澄燦:1d10+37
DoubleCross : (1D10+37) → 5[5]+37 → 42

西澄燦:「なぁ、アンタ……FHの“マスターエージェント”についてなにか心当たりはないか?」
西澄燦:馴染みの情報屋に尋ねる、反応を見てノエルの依頼を達成できる相手なのか様子を見る。
“バラクラバ”:「なるほど。それが本題だったか?」
“バラクラバ”:「……悪いが、そこまでの厄ネタは扱ってねえな。手を出すかどうかも微妙なところだ」
GM:一件目は収穫なし。

孟偉:「アヒーッ!?マスターエージェント!?」
孟偉:「知らない知らない!知らないアルよ!そんなのが入ってきてたら、アナタもワタシも、殺されちゃうアルよ!?」
GM:二件目も同様。“マスタークウェル”を知る者はまだ少ない。……まだ。
GM:だが、知っている人間がいるのならば、ルートを逆に辿っていくことができる。
GM:例えば、死んだ園部新一や……
GM:現在では接触すら困難な、棕櫚小路家。彼らの情報の根源を探れば。

旧市街――櫻木ビル1F 喫茶屋「綺羅」

西澄燦:(……情報屋にはアイツの情報はまだ流れてない)
西澄燦:(ってことはその線はかなり薄いってことだ……そう考えりゃああながち間違いじゃなかったな)
西澄燦:と考えながらコーヒーを啜る。
【西澄探偵事務所 探偵 西澄 燦(にしずみ さん)】
GM:これは“ネットワーク”経由で流されている情報ではない。
GM:つまり、ピンポイントに、狙った相手にマスターエージェントの存在情報を与えた者がいたということだ。
草間廃船:「おやおや、西澄探偵!」隣の席のくたびれた男が、カウンターに突っ伏していた顔を上げる。
草間廃船:「調査?調査から戻ってきたんでしょう?事件でしょう!ネタでしょう?」
草間廃船:「教えてほしいなあ~~!」
【作家 草間 廃船(くさま はいせん)】
GM:住宅部となっている、櫻木ビル3Fの住人。「綺羅」でもよく顔を合わせる間柄だった。
西澄燦:「ハハッ、あたしと草間先生との間でもそれは出来ませんよ」
西澄燦:「探偵は信頼が第一ですからね、仕事のことについてはノーコメント」
八戸あきら:「先生もアンタ、ネタを街の事件に頼るんじゃねえって」
八戸あきら:「不謹慎じゃねえのかい。作家なら自分の脳で書くんだね!」
草間廃船:「いやいや、ふっふふ、だって凄くないですか?探偵ですよ!」
草間廃船:「創作意欲が、刺激される!かっこいいですもの!」
西澄燦:「お、そ、そうですかね」まんざらではない
西澄燦:「そ、それなら……いや!なんでもない」
西澄燦:ゴホンゴホンとあからさまな咳をする
草間廃船:「ケチー。いいですけどね!」
草間廃船:「途轍もない重大ひみつ事件を追いかけていると、勝手に想像して書きます」
八戸詩衣:「にに、西澄さんも、あんまり、ああ危ないこと……しないでくださいねー……?」
【喫茶屋「綺羅」 ウェイトレス 八戸 詩衣(はちのへ しえ)】
西澄燦:「あー!大丈夫、詩衣ちゃんが心配するようなことはしてないからさ」
草間廃船:「してくださいよ!危ないこと!」
八戸あきら:「そうだあんたら、今日はベーコン変えてるからね。いつものいいやつが入ってこなくてさ」
【喫茶屋「綺羅」店長 八戸 あきら(はちのへ あきら)】
草間廃船:「そ、そうだったのか……ベーコンが……。全然気づかなかった」
GM:草間廃船も西澄同様、Aセット仲間である。
西澄燦:「ハハッ、先生気づかなかったのかい?あたしは気付いていたぜ」
西澄燦:(……変わってたのか)
八戸詩衣:「西澄さんは味に敏感なんですねぇー……」
西澄燦:「ん!?うん、そうそう。味にはこだわりがあってね。詩衣ちゃん」
西澄燦:「うん、この脂がねこう、ちがうんだよ」すごいふわっとしてる表現!
八戸あきら:「お、そうなんだよ。脂の入り具合がやっぱり、いつものと比べるとイマイチなんだよなぁー」
八戸あきら:「分かってるじゃねーか」
西澄燦:「ハハッ、こんなの当たり前ですよ。ヤトさん」
西澄燦:(あ、あたってたのか……あぶねぇ)
八戸詩衣:「でも、やっぱり最近は西澄さん、お仕事結構あるんですよね?」
八戸詩衣:「コーヒー単品で注文すること少なくなりました」
GM:令嬢失踪事件でちゃんと収入を得たので、その分が多少残っているのだった。
西澄燦:「フッ、人は変わるんだぜ。詩衣ちゃん」
西澄燦:「ちゃんとツケも払い終わったし、家賃の滞納も殆ど無い……完璧だぜ」
西澄燦:「そして……このコーヒーもいつもと違う」
西澄燦:「そうだろ、ヤトさん?」コーヒーを啜る
草間廃船:「そうです!人は変わる!僕の小説だって、いずれは直木賞……」
八戸あきら:「ほとんどってお前、つまり滞納してんじゃねーか!」スパーン!
西澄燦:「ブフーッ!!」吹き出す!
八戸あきら:「草間先生も、遅筆直してから言いな!」スパーン!
八戸あきら:丸めた雑誌でリズム感よく2人を叩く。
西澄燦:「いや、その!スイマセン!残ってる分で払うとマジで餓死しちゃうんで……」
八戸詩衣:「あ、コーヒーは変えてないです」
西澄燦:「え!?うそ!!」
草間廃船:「僕は気づいてました」ドヤ顔!
西澄燦:「え!まじで!?」
八戸あきら:「気づくも何もないだろ変わってないんだからよ」
西澄燦:「だ、だよなぁ……ふぅ、先生がコーヒーの味分かるようになっちまったらあたしの立つ瀬が……」
八戸詩衣:「ああわ、そういえば西澄さん、調査帰ってきたらやることあるって……?」
八戸詩衣:「だだ大丈夫なんですかぁー?」
西澄燦:「ん……」手帳を開いて確認
西澄燦:「お、そうだったそうだった。ありがと詩衣ちゃん」
西澄燦:「愛してるぜ」
八戸詩衣:「ぴぇ!?」顔を赤くして飛び上がる。
西澄燦:というところで事務所に戻ってから、石蕗くんに電話をかけたい!

旧市街――櫻木ビル5F 西澄探偵事務所

西澄燦:事務所に戻って、机の上にある電話に手を伸ばす。
西澄燦:装飾がついている電話、最新の機能など持ち合わせていない電話だ。
GM:――西澄燦は、“アーティファクト”を持っている。
GM:棕櫚小路家の“令嬢失踪事件”で手に入れた、杏色のアーティファクト。
GM:そして殺人鬼“ハウスマン”の連続殺人のギミック。
GM:“杏贄の轡”。……その解明も破壊も、西澄燦には不可能だ。
西澄燦:アーティファクト“杏贄の轡”に触れる。あの事件から懐に忍ばせている。
西澄燦:下手に事務所に隠すと襲撃を受ける可能性がある、ヤトさん達を巻き込みたくはないからだ。
GM:受話器の向こうからは、電話会社の不在メッセージだけが聞こえている。
GM:タイミングが噛み合わない。あるいは石蕗も、ここ数日、何らかの危険な事件に巻き込まれていた可能性すらある。
西澄燦:「…………」何を言うべきか一瞬考える、モノがモノなので下手な場所では駄目だ
西澄燦:「あの時の場所で待ってる……“ナイトエンダー”だ」
西澄燦:――取引場所は新市街、中西霊園。これで石蕗条一のみに伝わるはずだ。
GM:メッセージを伝えた。そして、電話を切る。
GM:“杏贄の轡”の真の特質は不明。……いつまでも抱えているわけにはいかない。

GM:シーン終了です。ロイスのみ可能。
西澄燦:-仲間/石蕗条一/信頼:○/隔意/ロイス これで取得します
西澄燦:以上です!

GM:では、順序が激しく前後しましたが
GM:G市第五話!自己紹介と成長報告を行っていただきます。

■トレーラー

“アーティファクト殺し”が死ぬことはなく、街に巣食うFHの勢力は入れ替わった。
さらには警察機構も、トップ不在により一時の機能停止を余儀なくされる。
それはG市内の個のみならず、組織が動き出す機が訪れたことを意味する――
例えばそれは、対抗勢力の消えたFHセル“シュアファイア”の電撃作戦であり、
“仮面同盟”内にあってさらに異端たる蒐集者、“ハロウィーン”の独立行動であった。
混沌と衝動のうねりは、過去へ、彼らの秘密へと、少しずつ手を伸ばしてゆく。

赤い剣の対極、最大の天敵が、今に風穴を穿つ。
五人目。イレギュラーたる敵の名は、白い槍の“ハロウィーン”!

ダブルクロス3rd
「G市vs.」五人目『vsハロウィーン』
ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉。

■ハンドアウト

・PC1(西澄燦)用ハンドアウト
ロイス:清水灘 推奨感情P:有為/N:脅威
あなたはファルスハーツとの因縁の過去を持つ、G市の私立探偵だ。
先日の棕櫚小路家の事件において、あなたはアーティファクト“杏贄の轡”を得た。
それは無論、遺産を任せるに最もふさわしい男の手に手渡さなければならない。
しかし、その取引現場に突如として出現したのは、あなたの想定外の存在だった。
ファルスハーツ。それも、カイ・ハイドフェルドのそれとは全く違う。
彼らは明確に、そして容赦なく、あなたという機密を消去しようとしている。

・PC2(石蕗条一)用ハンドアウト
ロイス:葦原香乃 推奨感情P:親近感/N:不信感
あなたは、師の遺したアーティファクト全ての破壊を使命とする、錬金術士である。
“マスターチェイス”の一件は、多くの謎を残すと同時に、
“仮面同盟”があなたの存在を認識し、命を狙っていることを明らかにした。
久我瞠や棕櫚小路群雲といった面々との学園生活も、長くは続けられないだろう。
そんな中、あなたは学校からの帰り道で、普段は見かけない顔と出会う。
クラスメイト、葦原香乃。あなたは成り行き上、彼女の自宅へと同行することになる。

・PC3(浮島智美)用ハンドアウト
ロイス:西澄燦 推奨感情P:好奇心/N:猜疑心
あなたはG市の観光記事を担当する、表の情報を扱うジャーナリストの一人である。
この街の情報を知る者のひとりとして、肌で感じている事柄がある。
ここ数ヶ月のG市の状況は、明らかに常軌を逸している。そしてそれを解く糸口も見えない。
……ただひとつ、情報の海からあなたが掴みとった、西澄探偵事務所という名を除いては。
G市の“裏”の事件の多くに関わったとされる、時代錯誤の“探偵”。
しかし、取材のため探偵事務所を訪れたあなたは、そこで恐るべき出会いを果たす。

・PC4(棕櫚小路群雲)用ハンドアウト
ロイス:棕櫚小路祥雲 推奨感情P:連帯感/N:恐怖
あなたは、G市古くからの名家の三男となる、資産家の御曹司である。
“ハウスマン”の引き起こした事件は、G市の抱える闇のおぞましさを明らかにし、
以前は感じることのなかった漠然とした不安が、あなたの両肩にのしかかっている。
自らの力で家の謎を暴くために行動を開始した次兄、棕櫚小路祥雲。
普段と同じ日常を送りながらも、眼前には、決断の刻限が少しずつ迫りつつあった。
兄の行動に力を貸すべきか否か。石蕗条一の目的に対し、どのように向き合うか。
そして、今……もう一人。否応なしにあなたの運命を捻じ曲げる存在がいる。

■Preplay

GM:まずはPC1、西澄さんからどうぞ。
GM:これ……順番、最初の方に入れ替えますからね!
GM:まだ何も起こっていないと思って、なんか何も知らない体でやってください
棕櫚小路群雲:www
西澄燦キャラシート(PC1:オツカレー)
西澄燦:オッス!PC1の西澄です!
西澄燦:前回(三話)で杏贄の轡なるアーティファクトを手に入れました!
西澄燦:このキャラシートの一般アイテム欄に輝くこの文字!
西澄燦:この杏贄の轡をどう使うか……使える機会があるのかはわからない……
西澄燦:ただ、探偵として清く正しく生きていこうと思います!
GM:一体どうなるんでしょうね。杏贄の轡。
GM:その能力の正体は一体……?
西澄燦:多分、やさしいGMはなんか……こう機会とかくれるかもしれない
西澄燦:ちょうど衝動も合致しているしね!
GM:任せて!機会はちゃんと与えます
西澄燦:成長は基本技能を伸ばす感じにしました、白兵と調達をググっと上げたぞ!
GM:堅実な成長、西澄!
西澄燦:ハードワイヤードも最大レベルまで上げて全てバトルマニューバ!白兵技能は都合17!
西澄燦:装備は相当品日本刀を解除して、ナックルダスター。実際は武器を調達するつもりなのでそのつなぎですね。
西澄燦:五話ということもあり、そろそろ新しいアイテムによる戦闘を行わなければならないのでは……(創作作品的な意味で
GM:武器のくっついてくるフォームチェンジですね
西澄燦:そういうことです!
西澄燦:それと手配師としてブッキーを常備化しました、ちゃんと許可はとりました!ありがとう!
西澄燦:では、今回も清く正しく美しく探偵として頑張って行きたいと思います!以上!
GM:こういうのはいいですね……!G市、人間関係がやたらと力に直結するので、こういうことはどんどん推奨します
GM:それでは、お次はPC2。石蕗くんです。
石蕗条一キャラシート(PC2:ロケット商会)
石蕗条一:PC2!”スキャバーズ”石蕗条一です!
石蕗条一:成長としては、とにかく火力を伸ばしました。本当にそれだけ。咎人の剣! ただ思い切りぶん殴るだけのスタイル!
石蕗条一:マジに固定火力が上がっただけで、他になにか便利でお得なことができるようになったわけではなく、
石蕗条一:マイナーも開かないまんま! 移動できない!
GM:ついに完成してしまった……咎人の剣!
GM:罪を背負って戦え咎人
GM:比嘉さんの時から何も成長していない……
石蕗条一:なので初動が鈍いのは相変わらず! ウオオーっ! 今回も、オデ、アーティファクトを片っ端から壊すゾーッ!
GM:たくさん壊せるといいねえ
石蕗条一:棕櫚小路くんや仲間たちとなかよししたいと思います! オデ、壊す! ミンナ壊す!
石蕗条一:よろしくお願いします!
GM:イエス!
GM:次はPC3……初参戦!浮島さんだ!
浮島智美キャラシート(PC3:銀河忍風)
浮島智美:ハイ!
浮島智美:PC3、"ラグランジュ"の浮島智美(うきしま さとみ)です。
浮島智美:第5話にして初登場・初参戦の人物です。職業はルポライター、記者です。
GM:記者……この街では危険すぎる職業!
浮島智美:PCに街の"裏"に関わりがある人物が多い中、"表"の方に詳しい人物がいても…?というような考えなどから生まれました
GM:G市は観光業で売っている街でもあるので
GM:そういった外の人向けの表情報を扱う雑誌なんでしょうね。
浮島智美:そんなイメージです。その手の情報網は果たして役に立つのか…?
浮島智美:そして"裏"を知らずともオーヴァードの端くれ、バロールのピュアブリードです。
浮島智美:重力・空間・時間…それぞれそこそこ操れるようなイメージの構成。
GM:記者のくせに物騒な能力を持ってやがるぜ
浮島智美:相手の動きを遅め、範囲攻撃を叩き込む!叩き込みたい!
浮島智美:それはそれとして今までの事件に関して全くの部外者なので、そのあたり他の方々と上手いこと付き合っていきたいです!
浮島智美:以上です。よろしくお願いします!
GM:頑張るんだ、ウッキー!
GM:さあつぎはPC4だぜ!棕櫚小路くん!
棕櫚小路群雲キャラシート(PC4:モヤイ)
棕櫚小路群雲:シュロロロロ~ッ
棕櫚小路群雲:G市カネモチ超人軍筆頭の棕櫚小路くんです
棕櫚小路群雲:今回も圧倒的ロイヤリティーを生かしたカネモチ殺人技で
棕櫚小路群雲:町の平和を乱す貧乏人を粛清していこうと思います
棕櫚小路群雲:成長点はシンプルに2つ!
棕櫚小路群雲:まずは調達レベルの上昇!強みは更に伸ばす!
棕櫚小路群雲:そして、新エフェクト!妨害排除!
GM:ヒュー!
棕櫚小路群雲:マスタークウェルとの戦闘&共闘を経て
棕櫚小路群雲:PC的にも、明確な弱点を自覚したはずなので
棕櫚小路群雲:そこを埋め合わせる強化だ!ダイスデバフに強くなった!
棕櫚小路群雲:単純火力が相変わらず高い!削りは任せろ!
棕櫚小路群雲:以上!
GM:こういう、前回までの戦いを踏まえての成長は楽しい!
GM:ありがとうございました!この自己紹介の順序はうまいこと編集させていただきます。
GM:あとからログを読むあなたがたも
GM:これがもう大体中盤まで終わった頃の自己紹介だとは
GM:夢にも思うまい……。

■Opening/04

GM:では、オープニングの二巡目。石蕗くんと連絡を取った西澄さんが、中西霊園へと向かうシーンです。
西澄燦:1d10+42
DoubleCross : (1D10+42) → 2[2]+42 → 44

新市街――中西霊園

GM:港町のG市には、昔はよく外国人の渡航者が訪れていたという。
GM:よって、この共同墓地――中西霊園にも、日本風の墓石に混じって、西洋風の墓が多く見受けられる。
西澄燦:「……取引場所にはちょいとここは問題だったかな」周囲を見回して石畳を歩く
西澄燦:「アーティファクトってのは霊的なものとか……大丈夫、だよな?」
GM:普段、この場所に人の気配はほとんどない。霊はともかく、生きた人間に目撃される可能性は極めて低い。
GM:…コツ
GM:石段を踏む足音。さっそく来た。
GM:予定の時間よりは早めだが、石蕗にとってそれだけ優先度の高い物事だということも知っている。
西澄燦:そしてそちらを見る。
西澄燦:「ハハッ……流石に連絡がとれりゃあ早いなブッキー」
清水灘:「――ライトニングシリーズってのは」
清水灘:ザッ
清水灘:「……本人にも分からねェブラックボックスや、隠し機能が満載らしいな」
GM:――違う!石蕗条一では……ない!
清水灘:「そういうのを……今」
清水灘:「全部使ってみろよ」
【FHシュアファイア “グランドスラム”清水 灘(しみず だん)】
西澄燦:「……あ? ライトニング……なんだって」
西澄燦:「人違いじゃねえのか。他をあたってくれ」
西澄燦:「あたしはこれからちょいと用事があるんでね」
清水灘:「……」一瞬、足を止める。
清水灘:「……これも例の“アレ”か?」
清水灘:「――成瀬」
GM:――ガ ゴ ン !!
西澄燦:「例の……“アレ”?」
GM:背後から、重機構音!!
西澄燦:咄嗟に振り向く!前方の男に気はそらさない!
GM:その瞬間、莫大な空気のゆらぎが
GM:西澄のすぐ横を通り過ぎていった。馬鹿げた威力の熱量砲。
成瀬真奈子:「どーもどーも」――ガチャ!ガギン!
西澄燦:「ハハッ……どうも……」帽子をかぶり直す
成瀬真奈子:そしてそれを放ったのは、巨大な機械の片腕だ。複数のユニットが慌ただしく組み変わりながら
成瀬真奈子:さらなる攻撃形態を取る!
成瀬真奈子:「いきなりでごめんだけどさ」
成瀬真奈子:「何もわかんないまま死んでくれると嬉しいんだよね」
【FHシュアファイア “ライトニング・A(アヴェンジャー)”成瀬 真奈子(なるせ まなこ)】
西澄燦:「くッ !テメーら一体何モンだ!!」攻撃形態を取った成瀬に殴りかかる!
西澄燦:あれだけの攻撃力だ、僅かなインターバルがあるだろうという考えだ!
GM:――カン!
GM:その初動を完全に見透かしたか如く、
GM:西澄の眼前の石段に、ごく小さな穴が穿たれた。
GM:精妙なコントロール。背後から、太腿を貫通された。
西澄燦:「あぁッ!? グッ……この!!」
清水灘:「死ね」
GM:……背後。
GM:男の背後に、満天の星のような光が留まっている。
西澄燦:勢いが殺されて、辺りに転がる!
西澄燦:「ハァ……ハァ……クソ、何がどうなってやがる」
西澄燦:(……どうする? この事態はどう切り抜ける)
西澄燦:(考えろ……師匠なら……どうする……?)
清水灘:無数の光は、ひとつひとつが、おそらく西澄の体を刺し貫いた光線の威力。
成瀬真奈子:そして背後からの攻撃兵器は――今、組み換えが完了した。墓場ごと消し飛ばしかねない。
西澄燦:両者を見る……どちらが切り抜けやすいか……
清水灘:「一人ずつ、集中して殺す」
清水灘:「確実にな」
GM:――そして攻撃が放たれる。その……
西澄燦:近くにある墓に手をかけて体を立たせる。
GM:一瞬。
GM:―――z___ ガ  ン  !!
GM:突如、西澄の体がその場から吹き飛ぶ!!
清水灘:「!」
成瀬真奈子:「……」
西澄燦:「うッ……! あ、ガァッ……!!」吹き飛ばされる!
GM:激痛!上空から飛来した“何者か”が、今
GM:立った西澄を襲い、坂の下の墓石に……串刺しにしている!一瞬で!
???:「……ね」
???:ごく近くから、声が聞こえる。こいつが降ってきた。
西澄燦:「ブッ……ガハッ……」吐血!
???:西澄を刺し貫いているのは、白い槍だ。カボチャ頭の“怪人”が間近に。
“ハロウィーン”:「アーティファクト、ちょーだい」
西澄燦:「あ……あァ?」
西澄燦:「ハァー……ッ、ハァー……ッ」
西澄燦:「……全く、詩衣ちゃんの言うとおりだぜ」呟く
西澄燦:「どうにも、最近」
“ハロウィーン”:「“瑠璃色”」
“ハロウィーン”:槍を持たぬ方の片手に、羊皮紙が握られているのを見る。
“ハロウィーン”:「――“世界図”」
西澄燦:「客が多すぎて困るぜ!」ハロウィーンに殴りかかる!
GM:バギッ!!
GM:“ハロウィーン”を殴り飛ばした!槍が抜け、辛うじて窮地を脱する……が!
GM:すぐに、先の襲撃者2人も降りてくる!
西澄燦:ゴロゴロ転がり、咄嗟に態勢を整える!
西澄燦:「ハァー……ッ、ハァー……ッ。クソ」
清水灘:「……特徴は今言った通り。どっち優先だ?ア?」
清水灘:「“アーティファクト”はあっちが取ったぞ」
清水灘:こちらに降りながらも、どこかへと連絡を取っている……
西澄燦:「鬼はあんまり得意じゃないんだけどな……ッ」そのまま逃走を試みる!
GM:では、逃げ出そうとした西澄は、気づく。
GM:“杏贄の轡”がない――
西澄燦:「……なんて、こった」
“ハロウィーン”:「……」白い槍の先端から、それを振って外す。
“ハロウィーン”:「もらった」
GM:あの時、殴り飛ばされたと同時。
GM:西澄の懐……隠し持つ位置を正確に理解して、奪った。
西澄燦:「ハハッ、新聞の占い欄でも見りゃあ良かったかな。ホントについてねーぜ」
西澄燦:「テメー……ハロウィン野郎、ソイツを返せ」ふらふらと手を出す
西澄燦:だが、ダメだ。逃げなければ殺されるだろう、あの三人を相手取るには分が悪すぎる。
“ハロウィーン”:「あはっ、それは……できな」
GM:ズシン!!
“ハロウィーン”:「――!!」
“ハロウィーン”:背後からの砲撃を薙ぎ払った。恐るべき反応速度。
成瀬真奈子:「……どっちでもいーけど」
成瀬真奈子:「どっちを先にやる?清水先輩」
成瀬真奈子:「アーティファクトか、西澄燦か」
清水灘:「待てよ。まだだ……」
西澄燦:「………」じりじりと距離を離す、少しでも気を抜けば殺される
清水灘:「……」電話を切る。
清水灘:「……………………狙うのは、カボチャ頭だ」
成瀬真奈子:ズドン! ガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!
成瀬真奈子:表情を変えぬまま、即座に乱射!
“ハロウィーン”:「う……あ!!」
“ハロウィーン”:嵐のような弾幕の攻勢を、ただ槍の速度だけで捌き続ける!
西澄燦:戦闘開始と同時に駆け出す!撤退だ!
GM:――敵の足が止まった!
西澄燦:「ハァー……ッ!クソ!!」
西澄燦:「アイツら……クソッ、なんなんだ!」
西澄燦:駆け出すと同時に、破けたジャケットから手帳が落ちます。
西澄燦:それに気づかずこのまま逃げ出したい……!

GM:シーン終了!ロイスのみが可能です。
西澄燦:-襲撃者/清水灘/感服/脅威:○/ロイス!
西澄燦:以上です!

■Opening/05

GM:ではPC3、浮島さんのオープニングです。
浮島智美:41+1d10
DoubleCross : (41+1D10) → 41+7[7] → 48

旧市街――櫻木ビル

GM:同僚にも編集長にも知らせていない、浮島智美の“切り札”がひとつある。
GM:それが、この場所だ。G市を見下ろす高台に存在する、櫻木ビル。
GM:5F――西澄探偵事務所。
GM:“西澄”といえば、かつて市内で活動していた探偵の名。
GM:今は別の人物が探偵業を引き継いでいるという。
GM:旧市街の建物は全てそうだが、年季の入ったビルだ。
浮島智美:「…G市○×△□…櫻木ビル、と」"仕事用"の手帳を片手に、ビルの上階を見上げる
浮島智美:「…そういえば、前に1回来たときに名前だけ見てたっけ」
浮島智美:((『G市穴場案内!』の時だっけ…ここに来たのって))1F、喫茶店「綺羅」に目を向ける
GM:1階はどうやら喫茶店になっているようだ。探偵についても知っているかもしれない。
浮島智美:((下見で来たときに、あんまり騒がしくしない方がいいと思って、結局書かなかったから…))
浮島智美:「…Cランチ、まだあるのかなあ」ふと財布を取り出し、ご相談
浮島智美:「………」
浮島智美:「どうしよう」二重の意味で自分に問いかける
八戸詩衣:「……あのー」
浮島智美:「え、あ、ハイ!?」
八戸詩衣:ウェイトレスがひょっこり出てきた。かなりの美少女だ!
八戸詩衣:「お客さんですか?お客さん……」口ごもる。
浮島智美:声に急いで財布から顔を上げる!
八戸詩衣:「お、おおお席にどうぞ……」
浮島智美:「え、あ、あー…」片手の財布と少女を交互に見て…
浮島智美:「…はい、お客です」
浮島智美:断り切れずに、店内へ
GM:カウンター席には2人の客がいますね。
???:「うおおお!美味いっすね!美味いっすねこれ!」
???:「なんというか……焼き加減が……表面だけガッ!って焼いた感じのトーストが!」
???:「俺、好きなんですよね!!」
草間廃船:「あーもう、もっとこう、技巧を凝らしたプロットをさあ……」ブツブツ
草間廃船:「駄目なんだよ、こういうのが賞を取ってる世の中じゃ!」
GM:ジャケット姿のサングラスの男と、ボサボサの髪をしたくたびれた男だ。
浮島智美:((騒がしい人達だなあ…))
浮島智美:二人から離れた席に座ろうとする
八戸あきら:「いらっしゃい」
八戸あきら:「何にする?コーヒーと、サンドイッチと、あとランチのABC!」背後にかかっている黒板のメニューをバンと叩く。
浮島智美:「あ、どうも…」
浮島智美:((流石に、覚えてない、か…こっちも忘れてたようなもんだし))そんなことを考えつつ、メニューに目を向ける
???:「Aセット、おすすめですよ!」
浮島智美:「………」
浮島智美:無意識に、右の人差し指が額に当てられる
浮島智美:((むぅー…))
湯坂窓子:「こんちわーっす!」
湯坂窓子:そんな浮島をよそに、元気よく喫茶店に入ってきた少女がいる。
湯坂窓子:「Bセットひとつ!」
浮島智美:「し…」注文を伝えようとした瞬間、入店した人物の声にさえぎられる
八戸あきら:「ツケはきかねえぞ」
湯坂窓子:「まっさかー!はっはっは、サンちゃんじゃないんだから」
湯坂窓子:遠慮なく浮島のカウンター席の隣に座った。
浮島智美:「あ…こんばんは」つい、少女に声をかける
湯坂窓子:「どうもっす!何?観光客の人?」出されたオレンジジュースを飲みつつ答える。
浮島智美:「あ、ううん。"ここ"の人」
八戸あきら:「ホンットお前は、遠慮ない……ッてか失礼な奴だな~~」
浮島智美:「えと…すいません、Cランチ…じゃないや」
浮島智美:「Cセット、一つお願いします」
八戸あきら:「あいよ、Cねー」
湯坂窓子:「あっははは!すいません。あたしは坂東大学の湯坂っていいます」
【国立坂東大学 理工学部1年 湯坂窓子(ゆさか そうこ)】
浮島智美:「へぇ、坂東の。何学部?」
湯坂窓子:「あ、理工です。もしかして先輩だったりします?」
浮島智美:「うん。学部は違うけどね」
浮島智美:「それに、院にもいってないし、成績もあんまりよくなかったから、いばれたもんじゃないけど…アハハ」
草間廃船:「いいですねえ、ふっふふ……学生時代かぁ……」
八戸詩衣:「草間先生、元気出して。大学中退したからって……」致命的に接客態度がなってないのだ。
浮島智美:「う゛」詩衣の言葉に表情が凍る
???:「……よっし、ごちそうさま!あれ」
???:「まだ食べてないんですか?そっかまだ来てないのかランチ」
浮島智美:「あ…はい」
浮島智美:((サングラス、外せばいいのに))
???:「そりゃ参りましたね!俺も仕事前に腹に何か入れておこうと思って、来たんすけど」
???:立ち上がる。
浮島智美:「今からお仕事なん…です、か。大変ですね」
???:「“杏贄の轡”って」
???:「今、誰か持ってます?」
浮島智美:「は?」
八戸あきら:「……なんだ」
湯坂窓子:「――杏贄の?」
浮島智美:「──くつわ?」
GM:─────ゴ バ ン!!
GM:突如、床から炎が噴き上がる。
???:「反応」
???:「しましたね!そっちの子!」湯坂を指さす!
八戸詩衣:「ひぃーっ!!?うぃーっ!?」
草間廃船:「ちょっと!おい!」
浮島智美:「な…ッ!?」鞄を抱きかかえ、立ち上がる!
赤城仁志:「すいません申し遅れました!俺は赤城仁志って言います!“ダムバスター”です!」
赤城仁志:「“杏贄の轡”の情報か現物をくれると、すっげーありがたいです!それに!」
赤城仁志:「店だって、破壊しなくて済みますんで!どうですかね!!?」
【FHシュアファイア “ダムバスター”赤城 仁志(あかぎ ひとし)】
浮島智美:「"ダム…バス…ター"…?」
八戸詩衣:「ひっ、ひえあああああ!!」
湯坂窓子:(“杏贄”……サンちゃんかい。やばいな)
湯坂窓子:(迷惑かけられないぞ)
浮島智美:「あ…アンタ…一体、何者?」
浮島智美:「…手品師とかじゃ、ないみたいだけど」
浮島智美:((ヤバイ…マズイ…こんなに危ない奴と会うのは))
浮島智美:((はじ───))
GM:では、そんな浮島さんの頭の横をかすめて
GM:氷の矢が高速で飛来します。背後から放たれたものだ。
赤城仁志:――バジュ!
赤城仁志:到達前に溶解する。
八戸あきら:「……店を!」
八戸あきら:「壊すんじゃねぇ!!」
八戸あきら:八戸あきら!周囲にダイヤモンドダストめいた氷の粒子が舞っている!
湯坂窓子:「ちょっと、隠れて!詩衣ちゃん!」
湯坂窓子:ザァ!
湯坂窓子:砂粒が舞い、八戸詩衣を覆い隠した。
赤城仁志:「すっ……っっげえ!いいっすね!!やべーッ!!」
浮島智美:「…わぁ」
赤城仁志:「やっぱり!全員感染者の市って噂は……」
赤城仁志:「マジ物だったんだ!!やばいやばいやばい!」
GM:ボゴン!!
GM:赤熱する隕石めいた炎弾が、八戸あきらのいるカウンターを直撃する!
赤城仁志:「知ってんのは一人……!」
赤城仁志:赤城と名乗った男の熱量がさらに、加速度的に増加していく。
浮島智美:「…ぶっつけ本番、か…」"ダムバスター"の放つ熱で、汗が噴き出る
浮島智美:鞄を肩にさげ、めいっぱいベルトをきつくする
赤城仁志:「あ、そっちの人巻き込んじゃいました?今一人死んだと思いますけど!大丈夫なんで……!」
赤城仁志:浮島を見てサムズアップする。
赤城仁志:「向かってこない相手は、殺しません!」
浮島智美:「ここまでされて、黙ってられるか!」
浮島智美:浮島の胸から、黒い球体がすう…と飛び出す
GM:では、その球体を貫いて、
GM:赤い熱線が体を貫きます。
赤城仁志:「じゃあ、いいっす!!」すさまじい出力だ。
浮島智美:「ぶう゛………っ」熱線に貫かれ、後方に倒れ込む
赤城仁志:「でも……やべーっすね……!喫茶店でいきなりオーヴァード3人か……!テンション超高ェよこれ……ワクワクしまくるよ……!」
赤城仁志:「どうっすか!攻撃めちゃめちゃ遅いんで思わず撃っちゃいました!けど!!」
赤城仁志:「まだやれますよね!」
浮島智美:黒い球体は貫かれてなお、身体の軸を中心に回っている
浮島智美:周りのものをすり抜けて、衛星のように
浮島智美:「………き………」
浮島智美:「………っつ、い、なあ………」両手をついて、立ち上がる
赤城仁志:「いい、じゃん……!そう!いうの!!」
赤城仁志:「グッと来ますよ!!個人的に、俺ッ……昔の人が多分、こうだと思うんですよね!」
赤城仁志:「武士とか、騎士とか、そういう、殴り合ってた時代の人!!」
浮島智美:「…こっち、人に使うのは初めてなんだけど」
赤城仁志:「たぶん、死にかけでも闘うじゃないですか!?どう思います!?」
浮島智美:「あの世で聞けば?」
浮島智美:黒球が自分を挟んで"ダムバスター"の反対側に到達した、瞬間
浮島智美:「L3!」叫ぶと同時に、"ダムバスター"の目の前に極小の黒い球体─魔眼─が出現し
浮島智美:"ダムバスター"に、「身体の内側に落ちていく」超常の重力を作用させる
GM:ズシン!!
赤城仁志:「……かは!いいじゃないっすか!やっぱまだやれますね……!」
浮島智美:「どうしてくれんのよ…頼んだ料理もまだだたし、この服高いやつだし…」あまり相手の声は耳に入っていない
浮島智美:「それにこのお店!どうしてくれんのよ!?」
赤城仁志:「しかも!すっげーいいのが……!」
赤城仁志:「自分が勝てると思ってる!『あの世で聞けば?』って言いましたね?」
赤城仁志:「そーいう自信持ってる奴だと、もうマジで……最高なんですよ!」バギ、バギ、ビシ
赤城仁志:「俺を」
赤城仁志:一歩ずつ歩き出す。浮島の超重場に対して、発生した膨大なカロリー量だけで対抗している!
赤城仁志:パワー任せの、恐ろしく効率の悪い能力運用!
赤城仁志:「ブッ殺す、ビジョンが、あるって受け取っていいですよね!?」
湯坂窓子:「な、なん……なの、こいつ……!?」
浮島智美:「アンタに殺されるビジョンだけはお断り!」
赤城仁志:笑いながら、片手に熱量を集め始める。超速度の熱線が再び来る。
GM:……だが。
GM:――ビシン!!
浮島智美:黒球が、今度は"ダムバスター"を挟んで反対側に…
GM:突如、喫茶店全体が凍りつく!わずかだが、赤城の炎にゆらぎが生じる。
赤城仁志:「……!?」
八戸あきら:「だから」声は、店の外だ!
八戸あきら:「人の店をなァ!!テメェ!!」
草間廃船:「……動きを!」
草間廃船:「止めてください!その~~、なんだ!どうにか、頑張って!」
草間廃船:草間が、カウンター席の上に立っている!その袖口の奥に、何らかの武器が見える。
湯坂窓子:「――!」浮島に目配せをする!
浮島智美:「………ッ!」窓子の目配せに頷き、"ダムバスター"に向き直る
赤城仁志:「うおお、こりゃ!」
湯坂窓子:これまで詩衣を隠していた砂が、拘束のために巻き付いている。
浮島智美:「L1・4・5!」
浮島智美:"ダムバスター"を取り囲むように三つの魔眼が出現し、その内側に強力な重力を発生させる
赤城仁志:「ハハッ!いいっすね……!砂は炎じゃ焼けない!」
赤城仁志:力任せに拘束を振り払う。……当然、一瞬しか止められぬ!
浮島智美:今度は、地面の方向…真下に、押しつぶすイメージで!
GM:――ド ン!!
赤城仁志:「……っ!」さらに数秒、止まる!
GM:この中のオーヴァードでは、浮島の出力が最も高い……
GM:……否。
草間廃船:ガジャン!
草間廃船:「――“桔梗”」
草間廃船:「“桔梗逐い弩”!」
GM:ド   ウ!!
赤城仁志:「……うお、」
GM:草間の放った、桔梗色の矢に接触した、その瞬間――
GM:まるで運動の法則を無視したように店の外壁を突き抜け、襲撃者は彼方へと飛んで行く。
GM:――空間放逐。おそらく、攻撃の瞬間に店外に八戸あきらを逃したのもそれだ。
浮島智美:“桔梗逐い弩”の攻撃の余波で、三つの魔眼が掻き消える
湯坂窓子:「お、お……終わった……?」
八戸詩衣:失神している。
草間廃船:「……ああ!」頭をガリガリと掻く。
草間廃船:「こういう切り札、普通もっと……クライマックスで!やるもんじゃないですか……!」
草間廃船:「なんですかこのタイミング!」
浮島智美:「………」ぺたりと、床にへたり込む
浮島智美:「はぁー…」
八戸あきら:「ちくしょー……ンなんだあいつァ」
八戸あきら:こちらも、ボロボロの姿で店内に戻ってくる。
浮島智美:身体の周囲を回っていた黒球が、胸に吸い込まれる
湯坂窓子:「はぁ、はぁ……」
浮島智美:「えと…みんな、大丈夫?」
湯坂窓子:「……ありがと、あっはは……死ぬかと思った」
湯坂窓子:「名前、聞いてなかったね」浮島を見て、笑う。

GM:オープニングを終了します。
GM:ロイス取得のみ可能!
浮島智美:"ダムバスター"/赤城仁志/感服/憤懣:○/ロイス で取得します!
浮島智美:以上!

■Opening/06

GM:次はPC2の石蕗くんのOP。
石蕗条一:1d10+33
DoubleCross : (1D10+33) → 2[2]+33 → 35

新市街――商店街

GM:捨てられた缶コーヒーの残骸が、石蕗の靴に当たる。
GM:図書館での自習も切り上げてきた。市街を通って目指すべきところがある。
石蕗条一:霊園!
GM:……では、その途上。
GM:山道を登る中、石蕗くんは茂みに寄り掛かる少女の姿を見る。
葦原香乃:「……はぁ……はぁ……」
石蕗条一:「……あァ?」 覗き込もう
葦原香乃:「あっ、わっ……や、やあ?……石蕗くん」
葦原香乃:「ひ、ひひ久しぶりだね?えへへ」
GM:石蕗と同じく、学校からまっすぐこちらに向かっていたのだろうか?
GM:制服の上にパーカーを羽織っている。……そして、
GM:足元に血が流れ落ちている。彼女自身の血だろう。
石蕗条一:「……何が久しぶりだ」 面倒くさそうな顔
石蕗条一:「こんなところで……」
葦原香乃:「おうち……かえ、かえらなきゃ……」ふらふらと歩き出す。
葦原香乃:いつもより頭の動きが鈍そうだ。
石蕗条一:「なにをしている? 葦原香乃」 襟首を掴む
葦原香乃:「うっ」歩き出そうとしていたので、首が締まる。
葦原香乃:「な、何も……?石蕗くん、こそ……」
石蕗条一:「なめるなよ」 同時に使います。”ワーディング”だ!
葦原香乃:「だめ……だ、頭が、ふらふらして……えへへ、どうしよう……」
葦原香乃:「……」今にも気を失いそうだが
葦原香乃:ワーディングの中でも行動できている。オーヴァードだ。
石蕗条一:「……」(引っ掛けてみるか)
葦原香乃:「……家に」うわ言を呟く。
石蕗条一:「あのバカみたいな被り物はどうした?」
葦原香乃:「バカ……みたいじゃ……ないもん」
葦原香乃:「……」
石蕗条一:「……。……家に帰りたいのか?」
葦原香乃:「……うん」弱々しく頷く。
石蕗条一:「……肩を貸す。せめて歩け」
石蕗条一:「案内してくれよ……」
石蕗条一:「お前の家に、な」 魔獣的な目だ

旧市街――郊外 葦原家

葦原香乃:「おとうさん、おかあさん」
葦原香乃:「帰ったよ」
葦原香乃:「…………血。流さなきゃ。中で待ってて……」
石蕗条一:「……それがよさそうだ」
石蕗条一:(両親がいるのか? 面倒だな……)
GM:郊外の、忘れられたような日本住宅。外観はかなり風化している。
GM:そして葦原香乃の傷の治りも、どうやら遅い。相当な重傷を負わされている。
GM:老朽化しているが、廊下も清潔に保たれている。葦原はよろめくように風呂場に入っていった。
石蕗条一:(落ち着け。俺の仕事は殺すことじゃない。”槍”はどこだ? そして、他のアーティファクトも持っているのか? 仮面同盟との手がかりはあるか?)
石蕗条一:当然のように家探しする
GM:そうですね。……彼女からの視線が切れた。一人で行動できます。
石蕗条一:(殺し合いになったら、たぶん俺が不利だ。アーティファクトの特性を殺す技術戦しかない……) 探し始める
GM:室内は綺麗に整頓されている。……その、箪笥の上。
GM:まるでごく普通の調度品のように、綺麗に、見せるように置かれている。
GM:“鳶の塵匣”。……アーティファクトだ。
石蕗条一:「!」 名前以外のことはわかりますか?
GM:小さな箱状アーティファクトで、大小問わず“爆発”を貯蔵する第二種永久機関ですね。
GM:要は、急激な燃焼反応を無効化し、開ければそれを合算した規模の爆発を起こす。
GM:攻撃以外には使えない、凶悪なアーティファクトです。
石蕗条一:これ、いま壊せますか?
GM:壊せます。妨害は入りません。
石蕗条一:躊躇なく壊します!
GM:――バキン!!
石蕗条一:「……!」 赤い剣が一閃。
石蕗条一:「これだけじゃないはずだ。いったいいくつのアーティファクトを……?」 剣は即座に消す。長時間出しておきたくはない。
GM:赤い剣の重量に、古い家がギシギシと揺れる。
GM:そして箱の残骸から視線を切った先。壁に、掛かっている。
GM:宙に浮かせるように丁寧に吊ってある。――“亜麻切り一重”。
GM:鞘のアーティファクト。空間を重ねあわせる能力を持つ。
石蕗条一:「こっちもか……!」 凝視!成分分析!
GM:先の“鳶の塵匣”もそうでしたが、防御機構は存在していません。
GM:“黒紫の玻璃”のような活性化したアーティファクトではなく、ただ大事に飾られているだけです。
石蕗条一:だが、壊すしかない……! もっかい剣を出して壊しに行く。
GM:ゴ ギ リ!
GM:さらに揺れる。
石蕗条一:「まだあるのか? どれだけ溜め込んでる?」
GM:……普通の家ではない。この家は――
GM:――アーティファクトの巣窟だ。
GM:そして、もう一つ異常な事実もある。ここまでの破壊行為、ダメージの大きい葦原が出てこない……としても
GM:彼女の“両親”はどこにいるのか。
石蕗条一:「……」 両親とやらを探してみよう。
GM:廊下に出ると、別の部屋からかすかにテレビの男が聞こえてくる。
テレビ:『じゃあケンさん、あなたより上の芸人さんって、何人くらいいはると思います?』
テレビ:『ええ~、50人くらいか~?』
テレビ:『うっわ!自意識たっかぁ――っ!』
石蕗条一:「……」 覗けそうなら、覗いてみよう。
テレビ:『ハハハハハハハハ』
テレビ:『いやいやいや、つまり、そういうことですよ?』
GM:テレビの光が漏れ出てくる。
GM:ちゃぶ台には、人間の後ろ姿が2つ並んでいる。
テレビ:『50人殺せばトップ芸人ってことじゃないですか!』『ハハハハハハハ』
GM:……マネキンだ。2つとも。
石蕗条一:「だろうな」 成分分析。マネキンにアーティファクトが関与していないことを確認しておきたい。
石蕗条一:「何があった? 葦原……?」
GM:アーティファクトの関与はない。
GM:この家のインテリア全てがアーティファクトということでは……ない。
葦原香乃:「……なにを……」水気を含んだ足音が、背後で止まる。
葦原香乃:「してるの、石蕗くん……」
石蕗条一:「……そっちは?」
石蕗条一:「お前の両親はどこにいる?」
葦原香乃:急いで出てきたのだろう。バスタオルだけを巻いている。
葦原香乃:「……ボクの、おとうさんとおかあさんは」石蕗の横を抜けて、並ぶ人形に触れる。
葦原香乃:「ここに……ねえ、お願い……」
葦原香乃:「こ、壊さないで…………。もう、壊さないでよ……」
石蕗条一:「なんでだ? アーティファクトが、あんなガラクタが、お前に何の意味があるんだ?」
葦原香乃:「……。ものの気持ちを考えたことはないの?」
葦原香乃:「ものは、考えてる。自分の役割を知ってる。壊れることを……こわがってる」
石蕗条一:「ある」
葦原香乃:「……」濡れた前髪越しに、石蕗を見る。
石蕗条一:「たぶん、そいつらにとっては、俺が恐怖の”オリジン”なんだろう。だが――」
石蕗条一:「永遠に苦しみ続けるよりはマシだ。アーティファクトは歪められたモノだ。寿命なんてない。ほうっておけば永遠にそのままだ」
葦原香乃:わずかに、苦しげな顔を見せた。
石蕗条一:「だから壊す」
葦原香乃:「……ボクにとって、世界は生まれつき、そうだった。命のないものだけが、ボクに語りかけてくれた――」
葦原香乃:「――人間よりも、ものと心を通じ合わせるほうが、ずっと簡単だった」
葦原香乃:「ひとつ残らず……この家にあるもの、全部が……それだけがボクの」
石蕗条一:「そうか」
石蕗条一:「そいつは尊重しよう。俺は、お前を傷つけるつもりも、なにもかもを破壊するつもりもない」
石蕗条一:「だがアーティファクトだけは別だ。あれは拷問を受け続ける囚人だ……!」
葦原香乃:「……違う!」石蕗の片腕を掴む!
葦原香乃:「アーティファクトは、そんな……ボクにとっては、一番、綺麗で、大切な……それに」
葦原香乃:「そ、それに……あは……」
葦原香乃:「………………どうして」
葦原香乃:「……学校で、ボクを壊さなかったの?石蕗くんは……知ってたんでしょう」

スキャバーズ:俺の関係性の近くに、敵がいるとしか思えない。俺の名前を知っている敵だとかな(6:47:28)
0009ncj:興味を持つことじゃあなかった。知らないことじゃあないからだ。(6:47:36)

石蕗条一:「人を”殺人鬼”みたいに言いやがる。お前を壊すのが目的じゃねえんだよ」
葦原香乃:「でも“殺物鬼”だ」
葦原香乃:「ボクとは正反対の。……そうでしょう?ボクの中の“白い槍”だって壊せたはずだ」
石蕗条一:「”槍”は、お前にとって、それほど重要なのか?」
葦原香乃:「……」かすかに微笑む。
葦原香乃:掴んだ腕を突然引く。床に倒れこむように。
GM:それと同時――
石蕗条一:「……!」 剣を展開しながら、受身を取る!
GM:石蕗の視界の下方で、白い煌きが見える。
GM:ガ ン!
GM:白い槍と赤い剣がぶつかり、倒れこんだまま拮抗に入る。
葦原香乃:「――やっぱり綺麗だよ、石蕗くん」
石蕗条一:「……クソッ! 好奇心を優先させるべきじゃなかった! この槍……!」
葦原香乃:「綺麗な……赤い色」
葦原香乃:床に押し倒された姿勢のまま、恍惚として呟く。
石蕗条一:「その槍を手放せ! 俺が”殺物鬼”なら、お前は”誘拐魔”だ!」
GM:破壊できない。“アーティファクト殺し”の、“礎の赤剣”でも。
石蕗条一:(おかしいだろ!? どうなってんだ、この槍!)
葦原香乃:「……手放すことなんてできないよ」
葦原香乃:「石蕗くんのそれと同じだから。“雪ぎ白穂”。……ボクを殺さない限り」
葦原香乃:「決して、手放せない。……そう作られたアーティファクトだから」
石蕗条一:「畜生! そういうことか……!」 どちらにせよ勝ち目が薄い。蹴って距離を取りたい!
葦原香乃:「……ボクは。ボクの名前は」タオルをマントのように身体に巻き付け、槍を構え直す。
葦原香乃:「白い槍の“ハロウィーン”だ」
【仮面同盟 “ハロウィーン”葦原 香乃(あしはら かの)】

GM:オープニングを終了します。
石蕗条一:はい!
GM:ロイス取得のみが可能だぞ!
石蕗条一:では、葦原香乃に。 親近感/憤懣○ で取得します。
石蕗条一:以上で!

■Opening/07

GM:では、群雲くんのOPに入っていきます。
棕櫚小路群雲:ヘイッ
棕櫚小路群雲:1d10+44
DoubleCross : (1D10+44) → 2[2]+44 → 46

旧市街――高級住宅街 棕櫚小路家

GM:学校での暴君ぶりとは裏腹に、息の詰まるような家での生活。
GM:……しかし、そんな日常の中でも、今は明確な目的ができた。
棕櫚小路群雲:「ふぅううう……はぁああああ……」
棕櫚小路群雲:客室の椅子に座って、深呼吸している。
GM:令嬢失踪事件の中で明らかになった、次兄祥雲の危険な試み。
GM:この家の秘密を……暴く。
GM:普通の家の兄弟であれば、食事の席や、居合わせたその時に話を切り出せるのだろうか?
GM:棕櫚小路家ではそうではない。――セッティングをする必要があった。
棕櫚小路群雲:これから自分がしようとしている事…
棕櫚小路群雲:前回の事件から今日まで、家族内のスケジュールを入念に調べ上げ
棕櫚小路群雲:敵ではないと判断できる一部の従者たちと、自分だけがこの屋敷に居るという、この時間。
棕櫚小路群雲:そして奇跡的な運にも恵まれて、どうにか、ここで話すべき『相手』を呼び寄せる事が出来た。
GM:今日、次兄の祥雲はこの家で、ある要人との会合を予定していた。
GM:その予定を……40分早めて伝えさせた。
棕櫚小路群雲:逃せば次を作れるかどうかは分からない。嫌な汗が背筋を伝う。
棕櫚小路群雲:「……」
GM:扉が、重く開く。いつも聞いて怯えている、祥雲の足音だ。
棕櫚小路群雲:「!!」
棕櫚小路祥雲:「……」ちらりと群雲に目をやり、
棕櫚小路祥雲:その存在を無視するかのように、客間の中央に歩みを進める。
棕櫚小路祥雲:「……貴様がなぜいる?」プレッシャーを発する巨体!
棕櫚小路祥雲:「群雲」
【棕櫚小路家 次男 棕櫚小路 祥雲(しゅろこうじ しょううん)】
棕櫚小路群雲:微かに息を呑み
棕櫚小路群雲:だが、真っ直ぐと兄に向き直る
棕櫚小路群雲:「先生なら後から来ます。兄さん、その前に。」
棕櫚小路群雲:「少し僕と……話をしてもらう」
棕櫚小路祥雲:「……。なんだ?貴様」歯を剥き出す。
棕櫚小路祥雲:「俺を謀ったとでも言いたいのか?……こんなくだらんことで」
棕櫚小路祥雲:「俺が兄だと……承知してのことだろうな」
棕櫚小路群雲:「下らないかどうかは、僕の話を聞いてからにしてほしい。」
棕櫚小路祥雲:「……」
棕櫚小路群雲:「これはきっと兄さんにも意味のある話だ。」
棕櫚小路群雲:手の震えを必死に抑える
棕櫚小路群雲:「『取引』になる」
棕櫚小路祥雲:「なんだと?」
棕櫚小路群雲:「“杏贄の轡”」
棕櫚小路群雲:「”ハイエスタス”」
棕櫚小路群雲:「……”アクシオン”」
棕櫚小路群雲:「僕は兄さんの知っている事の一部と、知らない事の一部を知っている。それは多分間違いないはずだ。」
棕櫚小路祥雲:「……」明らかに苛立ったように見える。だがそれは感情を動かしたということだ。
棕櫚小路群雲:「……」
棕櫚小路群雲:(ここからだ)
棕櫚小路祥雲:一秒後には殴り飛ばされてもおかしくないだろう。
棕櫚小路祥雲:車のキーを握りつぶすほどの豪腕が。
棕櫚小路群雲:(ここからが…勝負だ。覚悟を決めるんだ。)
棕櫚小路群雲:「……それを手に入れられたのは」
棕櫚小路群雲:「僕自身の力じゃない。僕はほぼ偶然で、家から断絶されたいくつかのオーヴァードとの繋がりを持っているからだ」
棕櫚小路祥雲:「何が言いたい……!言葉には、気をつけろよ」
棕櫚小路祥雲:「くれぐれもな……!」
棕櫚小路群雲:「これは祥兄さんには手に入れられない。そして」
棕櫚小路群雲:「慶兄さんと父さんにも、手に入れる事は出来ない」
棕櫚小路群雲:「兄さん、僕の不甲斐なさは家族である兄さんたちが一番よく知っているはずだ。」
棕櫚小路群雲:「だからこそ、今こうして、兄さんと向かい合っていられる事に対して」
棕櫚小路群雲:「『取引』の理由は無いかどうか…判断……してほしい」
棕櫚小路祥雲:「……クハ!つまり貴様はこういいたいわけか!群雲!」
棕櫚小路祥雲:「腑抜けた貴様が、薄汚れた下民どもの力を借りて、小賢しく立ちまわったことを……」
棕櫚小路祥雲:「この俺に、力として認めてほしいと……言うのだな」ビキッ
棕櫚小路群雲:「……そうだ。」
棕櫚小路群雲:椅子から立ち上がります
棕櫚小路群雲:「これが僕の選んだ事で、出来る事だ。兄さん。」
棕櫚小路群雲:「貴方にとってそれが取るに足らないというなら」
棕櫚小路群雲:「『取引』の必要は無い」
棕櫚小路祥雲:「貴様の力を差し出す代わり、俺の手足として使われることが、この取引の対価か?群雲」
棕櫚小路群雲:「……対価は」
棕櫚小路群雲:「『協力』です。お互いの目的のために。」
棕櫚小路祥雲:「対」
棕櫚小路祥雲:「……等だと、貴様」
棕櫚小路祥雲:バギ!!
棕櫚小路祥雲:真横に置かれていた椅子の、背もたれを握り壊す。
棕櫚小路群雲:「……ッ!」
棕櫚小路祥雲:「二度と、その口を利くな」
棕櫚小路祥雲:「……貴様を小間使いにする気もない。もしも……もしも貴様だったら」
棕櫚小路祥雲:「あの兄貴や……親父に対しても、同じ口を利けるというのか?……秘密を守れるのか?」
棕櫚小路祥雲:「俺でさえ、できんことを……」
棕櫚小路群雲:「……あ…」
棕櫚小路群雲:肯定しようとして
棕櫚小路群雲:言葉が止まってしまう
棕櫚小路群雲:覚悟はとっくに決めている筈なのに、何故か「出来る」と言葉にできない。
棕櫚小路祥雲:「俺の手駒はファルスハーツだけではない……出し抜いてみせるぞ……!」怒気を漂わせ、扉へと去っていく。
棕櫚小路祥雲:「外部の目だ……この家を、暴く……!」
棕櫚小路群雲:「兄……さん……!」
棕櫚小路群雲:呼び止めようとして
棕櫚小路群雲:声は掠れる。
GM:バタン!!
棕櫚小路群雲:「………」
GM:拒絶のように、扉が閉まった。
GM:棕櫚小路群雲の交渉は終わった。
棕櫚小路群雲:脱力し、ソファに座り込む。
棕櫚小路群雲:「……畜生…」
GM:力が足りない。なにもかも、状況を動かす力が。
GM:探偵の西澄のような行動力も、錬金術師の石蕗のような異能も。……あるいは“ブロークンラズベリー”のような悪意も。
棕櫚小路群雲:だが、祥雲との邂逅には意味があった
棕櫚小路群雲:群雲の考え方、町のオーヴァードたちの動機や個性の錯綜を利用して脅威を排除しようとするやり方は、恐らく祥雲の性根とは
棕櫚小路群雲:本質的に相容れない。『支配』のルールを持ち込んだ時、それはきっと瓦解する。
棕櫚小路群雲:「何も無いからなんだって言うんだ…」
棕櫚小路群雲:「じっとしてる理由にはならない……次だ!クソッ!」
???:「――アメリカ人の」
GM:本棚の方向だ。
棕櫚小路群雲:「……!?」
???:「アメリカ人の“握手”の仕方を知っているかな」
棕櫚小路群雲:立ち上がろうとして、ぎょっとして固まり振り返る
GM:黒いスーツの男だ。客間の……本棚から取って読んでいた本を、パタリと閉じる。
???:「祥雲君は行ってしまったようだが……どういう握手をすると思う?」
棕櫚小路群雲:知っている顔ですか?
GM:いいえ、少なくとも屋敷に来る頻度は高くはない相手でしょう。
棕櫚小路群雲:「あ、あ…あんた誰だ!?」
棕櫚小路群雲:「今日はこの時間以外…来客の予定はないはずだぞッ!?」
棕櫚小路群雲:「ふっ不法侵入者!!?」
???:「親指と、人差し指の間の“又”を、合わせるようにする……そこから、固く互いの手を握る」
???:「そして、その質問は、フフフ、心外だ」
棕櫚小路群雲:「???」
???:「私が“来客者”だよ……棕櫚小路群雲くん」
棕櫚小路群雲:「…!」
GM:先に調べた時に、知っている。本来、祥雲が会うはずだった相手。
???:「握手だ。まずはそうだろう」
棕櫚小路群雲:「し、失礼を…しました…」
棕櫚小路群雲:(でも…一体どこから…いつから…?)
???:手を差し出している。
棕櫚小路群雲:恐る恐る近づき、握手します
???:「日本人は深く握手をしない、と言われている」
???:「君は違ったようだ。出会えて嬉しいよ」
棕櫚小路群雲:「こちらこそ……ええと…」
???:「……市長の朝比奈です」
朝比奈晴郎:「どうぞ、よろしく」
【G市 市長 朝比奈 晴郎(あさひな はるお)】
棕櫚小路群雲:「えっ」
棕櫚小路群雲:「あっ」
棕櫚小路群雲:あまりに突然の展開に
棕櫚小路群雲:半ば朦朧としていた頭が
棕櫚小路群雲:そこで初めてピントが合う!
棕櫚小路群雲:「………」
棕櫚小路群雲:「市長じゃないかーーーーーーーッ!!?」
朝比奈晴郎:「はっはっは、どうした?君とは直接会ったことはなかったかな」
朝比奈晴郎:「何度かパーティーでスピーチもしたぞ?」
棕櫚小路群雲:「え!?え!?代議士か何かの奴が来る予定じゃなかったのかッ!?」
棕櫚小路群雲:「は、はい…知ってます…」
朝比奈晴郎:「……そういうわけで、祥雲君と会ってくる。またよろしく」
朝比奈晴郎:「……それと、君」
棕櫚小路群雲:「は。はい!」
棕櫚小路群雲:硬直している
朝比奈晴郎:「恐れを抱いているね」
棕櫚小路群雲:「………!」
棕櫚小路群雲:「恐れ…」
朝比奈晴郎:「……手の皮膚が、生まれつき敏感なものでね」
朝比奈晴郎:「握手をすれば“感情線”が分かるのだ。歯向かう前に、その気持ちが萎縮してしまう」
朝比奈晴郎:「それを自分で嫌悪している。そういう“相”を読んだ」
棕櫚小路群雲:「……」
棕櫚小路群雲:「恐れは、どうやったら乗り越えられると思いますか……」
朝比奈晴郎:「――手相には、“運命線”というものもある」
朝比奈晴郎:「君は、周囲の助けを借りながら、自分の乗り越えたいものを乗り越えていける“相”だと思う」
朝比奈晴郎:「助けを求められる相手を、見つけることだ。あるいは自分を強くしてくれる厳しい教師を」
棕櫚小路群雲:「運命……か……」
朝比奈晴郎:「では」
朝比奈晴郎:そのまま、朝比奈も客間を出て行く。
棕櫚小路群雲:「あ……ありがとうございます…!」
GM:――祥雲の言った、“外部の目”。
GM:この市において秘密組織ファルスハーツに匹敵するものがあるとしたら、あるいは。
棕櫚小路群雲:「はぁあ……」
棕櫚小路群雲:片方の手で頭を押さえる
棕櫚小路群雲:「心臓が痛い…畳み掛けやがって…ボクはストレスに弱いんだぞ……」
春野あゆみ:パタパタと、メイドの春野さんが駆けてくる。
春野あゆみ:(さっきまで物入れの中で震えていた)
棕櫚小路群雲:「あ」
春野あゆみ:「だ、大丈夫ですか坊ちゃま!祥雲様、すごく怒った様子で……!」
【棕櫚小路家 メイド 春野 あゆみ(はるの あゆみ)】
棕櫚小路群雲:「大丈夫だ…何も上手くいかなかったけどな」
棕櫚小路群雲:「兄さんに殴り飛ばされはしなかっただけいい。痛いのはメチャ嫌だからな…」
春野あゆみ:「う、うーん……じゃあ、気分転換に、町にでも出ましょう!」
棕櫚小路群雲:「…それがいいか」
春野あゆみ:「お屋敷には祥雲様とお客様しかいないですし、すごく怖いですから……!」
春野あゆみ:「あ、じゃあその、先に行っていてください!私も準備いたしますので!」
棕櫚小路群雲:「探偵どもの様子も見に行きたいしな…」小声で呟く
春野あゆみ:パタパタと駆け戻っていく。
棕櫚小路群雲:「さっさとしろよ春野さん!」
棕櫚小路群雲:「あ!あとサンドイッチも持っていく!」
春野あゆみ:「はーい!!」廊下の向こうから返事。
GM:では、春野さんとの楽しいデート!屋敷からも出られていいことずくめです。
棕櫚小路群雲:やったぜ

新市街――商店街

GM:空は多少の曇り空だ。だが、ついでに西澄探偵事務所に寄ってみるのもいいだろう。
GM:あるいは、あの石蕗条一のいるガレージに向かうのもひとつの考えだ。
棕櫚小路群雲:じゃあとりあえず
棕櫚小路群雲:一通りショッピングとかを楽しんだ後
棕櫚小路群雲:帰り道で探偵事務所に寄っていきましょう
棕櫚小路群雲:「ついつい僕のエレガントな魅力を引き出す服を買いすぎてしまった…」
棕櫚小路群雲:「葦原さんはこう言うだろう…」
棕櫚小路群雲:「『キャー!群雲くん輝いているゥ!ゴージャスにキスして抱きしめて!』」
棕櫚小路群雲:「ふふ…ふふはははははーッ!!」
GM:そんな中。
春野あゆみ:「あっ待ってくださいよー坊ちゃけふっ」 ドサ
GM:突然、背後からの春野の声が途絶える。
棕櫚小路群雲:「?春野さん?」
棕櫚小路群雲:振り返る
棕櫚小路群雲:「どーしたんだよ、トロトロするな…」
GM:――ガシ!!
GM:その時、群雲の首が、背後から掴まれる!
棕櫚小路群雲:「ッ!?」
GM:首の骨に亀裂が入ったような感覚さえする!
棕櫚小路群雲:「ぐ…が…!」
???:「おい」
GM:ミシミシと締め上げながら、低い声が呟く。
???:「なんだ……その、ザマは」
GM:振り返った先では、春野が昏倒している。少し目を離した一瞬のうちに。
GM:さらに、振り返るよりも早く群雲の背後へと。
GM:何よりも、心臓が縮み上がるほどの――殺気!!危険だ!!
棕櫚小路群雲:「お前…は…!?」
棕櫚小路群雲:「ぐあああ!!」
棕櫚小路群雲:釘撃ち銃で膝を撃って
棕櫚小路群雲:反撃したい!
GM:バギャ!!
GM:釘は、射出された瞬間にもう片手で迎撃される!
GM:群雲の背後から突き出された左腕が、カチャカチャと雷管釘を落とす。
???:「何を腑抜けていると……聞いて、いる」
棕櫚小路群雲:「……!!」
屋久島一郎:「殺すぞ……!!!」
【UGNハイエイタス(元) “十三歩”屋久島 一郎(やくしま いちろう)】

GM:オープニングを終了します。
GM:ロイスのみ取得可能!
棕櫚小路群雲:屋久島さんにロイス取りましょう
棕櫚小路群雲:かつての敵/屋久島一郎/感服/敵愾心○/ロイス
棕櫚小路群雲:以上で!
GM:では本日の進行はここまで!お疲れ様でした。
GM:次回は水曜21:00からとなります。
西澄燦:お疲れ様でした!
浮島智美:お疲れ様でした!
棕櫚小路群雲:へい!

■Middle/01

GM:最初のシーンは、浮島さんから!
GM:オープニングの襲撃状況からの続きとなります。合流もまだなので、情報判定とかはないです。
浮島智美:わかりました!
浮島智美:48+1d10
DoubleCross : (48+1D10) → 48+9[9] → 57

旧市街――櫻木ビル1F 喫茶屋「綺羅」

GM:質素ながらも、よく手入れされていた「綺羅」の内装は、今はところどころが焼け焦げ、カウンターは大きく破壊されている。
GM:この日常の場には明らかに異質な襲撃者。
GM:名前と、攻撃方法が分かった。“杏贄の轡”なるものを探していることも分かった――。
GM:それでも、その正体は不明すぎた。特に、浮島智美には。
湯坂窓子:「はーっ、はーっ……」
湯坂窓子:息を整えながら散らばっていたおしぼりで額を拭い、入口側を警戒する。
浮島智美:熱線で貫かれた服を少し気にしながら、視線をあちこちに向けている
八戸詩衣:「タ、タオル、どうですかぁ……は、はうう」
八戸詩衣:ガクガクと震える手で、穴の空いた服に小さなタオルをかけてくれる。
浮島智美:「え…あ、ありがと」強張っていた顔を、笑みに変える
八戸あきら:「ッたく、明日からの生活、どうするんだっての……」
八戸あきら:八戸あきらのショックが一番大きい。椅子に座って力なくうなだれている。
草間廃船:「いやいや、でもキッチンの方は案外焼けてないんで、行ける方なのでは?カウンターはこんなですけど……あー……」
浮島智美:「んー…」右人差し指が、額と思考をかき混ぜる
浮島智美:「えと…湯坂、ちゃんだったよね?」
湯坂窓子:「うん。浮島さん」
浮島智美:「うん、そう。アタシは浮島。浮島智美…うん、大丈夫」
浮島智美:「…それで、見てわかると思うんだけど、アタシ結構混乱してて」
湯坂窓子:「大丈夫?レネゲイドって、使った後はしばらく休んでた方がいいんだって……寝てます?」
草間廃船:「あのやばい人が来なけりゃいいんですけど」
草間廃船:「いくら距離離したところで、一時的なんで。あれ」
浮島智美:「いやいや、うん、そこまでじゃないよ。大丈夫…」
浮島智美:「とりあえず、その…レネゲイド、か。"超能力"の正体。そのあたりは簡単に話してくれたけど」
浮島智美:「…アタシ、初めてだったんだけど、みんなこういうの慣れてるクチなの?」
湯坂窓子:「ん?うーん、まあ」八戸あきらを見る。
八戸あきら:「はぁー……」
八戸詩衣:「け、結構、よく見ますねぇー……」
浮島智美:「そ、そうなんだ…」
八戸あきら:「西澄のバカの周りにいりゃ、そりゃそうさな」
浮島智美:「…西澄?って、上の探偵事務所のですか?」
湯坂窓子:「逆に浮島さんって、そういうの見たことないの?結構、みんな子供の頃から慣れてる方かなって思ってたんだけど」
湯坂窓子:「個人差あるのかな。超能力だもんなー」
浮島智美:「アタシは…色々調べてはいたけど、知っていたのは自分だけ」
浮島智美:ぐるりと、店内を見渡す
浮島智美:「…多分、運が滅茶苦茶良かったんだと、思う」
湯坂窓子:「この街、変な噂がよくあるんだよ。子供の頃から、たくさん」それだけ言って、ペットボトルの水を飲む。
浮島智美:「噂ね…そりゃアタシだって30年近く住んでるから色々知ってるけど」
浮島智美:「…よくもまあ、本当にこの歳までこういうことに縁が無かったと思うわ」額に指先をあてる
八戸あきら:「ウチが今までぶっ壊されずに来たほうがむしろ運が良かったのかねぇー……はぁー」
草間廃船:「こんなの、確実にレアケースじゃないですか!死にますよ、普通!」
草間廃船:「僕一人だったら死んでたのでは?将来文芸界に名を轟かせる文豪が……!」
浮島智美:「…随分なモノ持ってる割に、ネガティヴなんですね」
浮島智美:「"キキョウ"…なんでしたっけ?」
草間廃船:「随分なもの!?え?なんでしょう!?」
浮島智美:「いやだってさっき」
草間廃船:「聞き違いだと思いますよ……ねえ詩衣ちゃん!」
八戸詩衣:「キキョウヤライユミって言ってました」
草間廃船:「ウキーッ!知らない知らない知らない!」
湯坂窓子:「……。キョウシノクツワってやつも、よく分かんないよねえ」
湯坂窓子:「……何?」
浮島智美:「何?って言われても」
浮島智美:「あの男は、湯坂ちゃんが知ってるって思ってたみたいだけど?」
湯坂窓子:「うん。正確には……“杏贄の轡”が“何で”狙われてるのかってところかなあ」
草間廃船:「……!そうですよ!“杏贄の轡”、知ってるんですか?どこにあるんですか?」
浮島智美:「"何で"、か。高値で売れるとか?それとも」チラ、と草間を見て
浮島智美:「…とてつもない力を持ってる、とか?」
湯坂窓子:「どこって言っても……うぇー、言っちゃっていいのかなあ。なんだろこの状況」
湯坂窓子:「いや本当にチラッと聞いて、形を知ってるなって程度だよ。落しものか探しものか分かんないけどさ」
八戸あきら:「西澄のバカか」
草間廃船:「西澄探偵だ」
八戸詩衣:「西澄さんですぅー……」
湯坂窓子:「ええ゛!?いやー、ど、どうかなぁー……決めつけるのはいかがなものかと思うよう」
浮島智美:「…その、さっきから話題に出てる西澄探偵」
浮島智美:「事務所は上だけど、今は何処に?」
八戸あきら:「この大騒ぎで降りてこねえって事は出てるに決まってるだろ」
八戸詩衣:「も、もしかして死んでるかも!」
草間廃船:「密室殺人……」
浮島智美:「…仰る通りで」
八戸詩衣:「う、上に行って見てきます……西澄さん、死なないで……」
八戸詩衣:八戸詩衣はカタカタと震えながら上に向かいました。
浮島智美:「あ、ちょっと待って!」
草間廃船:「えっ、行くんですか!僕も行きますよ!」
浮島智美:「今一人になるのは危ないって!」
浮島智美:詩衣ちゃんが止まらないなら追いかけていきたいです
八戸詩衣:「……」ひょっこり戻ってきます。
八戸詩衣:「わ、私が薄情なわけじゃないので……西澄さん、ごごめんなさい……」
浮島智美:「う、うん。大丈夫。薄情じゃないのはわかってるから…事情が事情だし…」
浮島智美:「…で、その西澄さんなんだけど」
浮島智美:「アタシも、その人に用があって来たの」
湯坂窓子:「へ……へぇー……」
湯坂窓子:「……何用で?」湯坂だけが警戒する。
浮島智美:「…なに、その顔」
浮島智美:「何用?うーん…」
浮島智美:「…強いて言えば、"知りたい"から、かな」
草間廃船:「あーッ!その台詞、すごくかっこいい!」
八戸あきら:「何かインタビューでもするつもりだったかい」草間の顔面を叩きつつ。
浮島智美:「インタビュー…うーん、確かにそうとも言えるかなあ。仕事とは関係ないケド…」
八戸あきら:「なにやら煮え切らないねえ」
草間廃船:「いえいえ、探偵への依頼なんて後ろ暗い物事が普通なんですから、これでいいんですよ!」
浮島智美:「…んー…いや、後ろめたいとかそういうんじゃないですけど」
浮島智美:「本当に、"知りたい"だけなんです。この街のこと」
草間廃船:「きっと僕達には明かせない、悲しくも恐るべきストーリィが……!」
浮島智美:「ご覧の通り、事情を全く知らないアタシなので」
浮島智美:「このG市がどういう街で、最近何が起きているのか…それを知るために」
浮島智美:「…まあ、色々あって、ここに来たんです」
湯坂窓子:「……いいけど、サンちゃんは帰ってこなさそうだなあ」
湯坂窓子:「むしろ本当に死んでたりしないか心配になってきちゃってるよ」
湯坂窓子:手の甲に顎を乗せて、半壊したカウンター席で呟く。
浮島智美:「…"この手"のことに詳しいらしいけど」
浮島智美:「いつもそんな物騒なことに首突っ込んでるの?」
湯坂窓子:「そりゃ、サンちゃんだし」
草間廃船:「羨ましい」
浮島智美:「…なるほど」
浮島智美:少し何かを考えた後、湯坂の隣の席に座る
浮島智美:「…ねえ、その探偵さんと親交が深そうな湯坂ちゃんに聞きたいんだけど」
浮島智美:同じように、手の甲に顎を乗せた姿勢で声をかける
湯坂窓子:「……何?」
浮島智美:「…"キョウシノクツワ"なるものを探してG市を彷徨う危険な超能力者」
浮島智美:「G市の平和を乱すこの大事件…あなたの知ってる西澄探偵は」
浮島智美:自分の顔を、グッと湯坂の顔に近づけ
浮島智美:「依頼を受けたら、解決してくれる?」
湯坂窓子:「それはさ、あー……サンちゃんに直接言わなきゃだめだよ」
湯坂窓子:「アタシはサンちゃんじゃないんだから」
浮島智美:「アハ、それもそうだ」
浮島智美:そう言うと、席から立ち上がる
浮島智美:「よし、決めた。アタシ、その"サンちゃん"に会いに行く」
八戸あきら:「なんだもう、ワザとらしい子だねェー」
草間廃船:「“杏贄の轡”は西澄探偵か……僕も行くべきかどうすべきか」
浮島智美:「ワザとらしくてもなんでも、そういうことです」
草間廃船:「また巻き込まれたら怖いしなあ」
浮島智美:「本当は話を聞くだけのつもりだったけど…もう当事者になっちゃったし」
浮島智美:「それに!」ダン!と両手をカウンターに打ち下ろす
八戸詩衣:「ぴえ!?」
浮島智美:「あの男…ダムだかバスだか知らないけど…」わなわなと震えている
浮島智美:「アタシの目の前で…アタシの街で、あんな非道なこと…!」
浮島智美:「ぜ……………ったい許せない!」
湯坂窓子:「あはは、正義だなあ……」
浮島智美:「だからこの事件、西澄探偵に依頼して解決してもらう…いや、解決する!アタシも!」
湯坂窓子:「……でも、やっぱ、なんとかしなきゃって思うよ。あたしも」
湯坂窓子:「綺羅がやられたんだもん」
浮島智美:「そう!」ビシィ!と窓子を指差す
浮島智美:「こんな素敵な店に、あの男なんてことを…」
八戸あきら:「ああもう、いいからいいから……」力なく手を振る。
八戸あきら:「……西澄とは違う方向で疲れるやつじゃないかい。とっとと行きな」
湯坂窓子:「……サンちゃんがいそうなところ、見つけられるかな」立ち上がる。
湯坂窓子:「草間先生、結局行くの?」
草間廃船:「いや僕を戦力として計上するのはどうかと……逃げづらくなるし……」
浮島智美:「んー、先生まで来ちゃうと、ここが手薄にならない?」
八戸あきら:「どのみち、ウチらも店からは離れた方がいいだろ。殺されるよりマシだわ」
浮島智美:「…確かに、ここに籠るよりは逃げた方が安全か」
草間廃船:「んー、じゃあ、八戸さん達と一緒に逃げておきます。本当怖いですねあの男……」
浮島智美:((んー、どうも考えが足りないなあ、アタシ…))
浮島智美:「よし。それじゃあ、そちらも気を付けてくださいね」
GM:それでは、各々が店を離れ、浮島智美は湯坂窓子と行動を共にする。

湯坂窓子:「……浮島さん。あたしはあんまりサンちゃんに迷惑はかけたくない」
湯坂窓子:「実は、敵とかじゃないよね?超能力者だしさ……」
浮島智美:「…え、あ、アタシ!?」ガーン!
浮島智美:「…そんな風に見え…まあ、外見は関係ないか。んー…」
浮島智美:「ちょっと待って」
浮島智美:懐から名刺入れを取り出し、中から一枚取る
浮島智美:「はい、コレ。これがアタシ」
湯坂窓子:「ふふ」
湯坂窓子:「表向きの職業とかって、あんまり関係なくない?……こういう街だとさ」
浮島智美:「アハハ…返す言葉もない…」
浮島智美:「そっかぁ…そうなると…うん」
湯坂窓子:「でもさ、まあ正直、あたしが気にすることじゃないんだよねえ」
浮島智美:「…え、どうしよう」どうしよう、という顔
湯坂窓子:「サンちゃんは強いし。たまに見極め間違ったりもするけど」
浮島智美:「…ケド?」
湯坂窓子:「自分で自分の判断の責任をとれるやつだってこと。あたしと違ってね」
湯坂窓子:「だから、やっぱり会わせるのさ。何か言おうとしてた?」
浮島智美:「…ううん、何でも」
浮島智美:「…何を出しても、証明できないんだったら」
浮島智美:「行動で示すのみ、だね。やっぱり」一人納得して、頷く
浮島智美:「…一緒に来てくれてありがとう、窓子」

GM:シーンを終了します。ロイスと調達が可能。
浮島智美:後輩/湯坂 窓子/誠意:○/劣等感/ロイス で取得します
浮島智美:調達はUGNボディーアーマーにチャレンジします
浮島智美:2dx+2
DoubleCross : (2R10+2[10]) → 6[4,6]+2 → 8

浮島智美:失敗!以上です!

■Middle/02

GM:次は棕櫚小路くんの単独シーン。
棕櫚小路群雲:へやあ!
棕櫚小路群雲:1d10+44
DoubleCross : (1D10+44) → 9[9]+44 → 53

棕櫚小路群雲:つらい

新市街――商店街

GM:気絶した春野あゆみが、ぞんざいにベンチの上に放られるのが見える。
GM:相手の視線は棕櫚小路群雲から外れている。だが、逃げられるだろうか?……この男から。
棕櫚小路群雲:「……ッ…」
屋久島一郎:「……100円か」ベンチの上に落ちていた硬貨を指で拾った。
屋久島一郎:パン!!
GM:破裂音とともに、棕櫚小路の額に何かが直撃する!
棕櫚小路群雲:「づぁっ!!」
棕櫚小路群雲:派手にのけぞります
GM:強くデコピンされた程度の衝撃だ。だが頭がくらくらする。
GM:チャリン!
屋久島一郎:「たかが100円でも」
屋久島一郎:「使い方次第だ。……貴様、能力は使いこなせているのか?」
棕櫚小路群雲:「お前……!」
棕櫚小路群雲:「先にこっちからの質問だろ!」
棕櫚小路群雲:「なんであんたが…僕の前に現れる…!」
屋久島一郎:「そう思うなら、あの時止めを刺しておくべきだったぞ……小僧!」睨む。
棕櫚小路群雲:「……!」正論だ。
屋久島一郎:身長は群雲より低いが、こうして立っているだけでも恐るべき凶暴性を肌で感じる。
棕櫚小路群雲:一瞬竦んでから
棕櫚小路群雲:息を整える。
棕櫚小路群雲:「………」
棕櫚小路群雲:「いいさ。分かった…報復なら、やってやる。ちくしょう!かかってこい…!」
棕櫚小路群雲:変なカンフーポーズを取って、臨戦態勢!
屋久島一郎:「今の俺には、力が必要だ」
棕櫚小路群雲:「……?」
屋久島一郎:「……」
屋久島一郎:「例えば、ある一定の、急激な“血圧低下”を条件として進む“化学反応”があったとする」
屋久島一郎:「二段階目として、特定の脳内物質の過剰分泌で反応が進むように仕組むことも……可能だ」
棕櫚小路群雲:「……???」
屋久島一郎:「……まるで初めからそう作られたロボットのように」
屋久島一郎:「“戦闘不能”を条件として、特定記憶を削除する薬物も、レネゲイドなら生成できる……それが、俺や――」
屋久島一郎:ベンチに座る。
屋久島一郎:「ハイエイタスの全員に仕掛けられた、“自動消去機能”だ……前にも多少話したか?」
棕櫚小路群雲:「…爺さん…あんた…」
棕櫚小路群雲:「仕返しじゃ…ない…の?」
屋久島一郎:「それが望みならばそうするぞ。今、すぐにな……!!」殺気!
棕櫚小路群雲:「ヒェッ!!」
棕櫚小路群雲:「じゃ、じゃあなんなんだよ!?」
屋久島一郎:「………………。知らなければならん」
屋久島一郎:「“俺の任務が何だったのか”ということを」
棕櫚小路群雲:「………そういう事か。」
屋久島一郎:「だが、今の俺が持つのは身一つの暴力だけだ。忌々しいことだが……」
屋久島一郎:「一旦自動消去が成されてしまった以上、ハイエイタスに戻ることは不可能になった。元の任務を継続することもな」
棕櫚小路群雲:「それに…」
棕櫚小路群雲:「自分が何をしていたのか、何を思ってこの町に居たのか」
棕櫚小路群雲:「それが分からないのは、嫌だよな……」
屋久島一郎:「……フン。貴様も同じだろう。ガキめ」
屋久島一郎:「『これから選ばれた存在になってみせる』と、偉そうに抜かしていたな?」
棕櫚小路群雲:「……!」
屋久島一郎:「そのために何をすべきか、分かって言っていたか」口の端を吊り上げ、皮肉げに笑う。
棕櫚小路群雲:「それ…は……」
屋久島一郎:「腑抜けやがって……貴様、多少は俺が利用できる力でも手にしたかと思えば」
屋久島一郎:「期待はずれだ。別の組織を脅すか……」
棕櫚小路群雲:ビジョンはある、何をやるべきかの指針は、おぼろげながら見えてきている
棕櫚小路群雲:だが、実行力は無い。人に頼り切るばかりで、『動かす』事は出来ていない。
棕櫚小路群雲:「……」
棕櫚小路群雲:「待てよ、爺さん」
棕櫚小路群雲:「あんたに今必要な物があるように、僕にも必要な物がある」
屋久島一郎:「……」顔を上げ、猛禽めいた目で睨む。
棕櫚小路群雲:「……」
棕櫚小路群雲:今度は竦まない。次にやるべき事は分かった。
屋久島一郎:「何を必要としている」
棕櫚小路群雲:「……実力だ」
棕櫚小路群雲:「僕の周りじゃない。僕自身の実力だ。」
屋久島一郎:「俺に必要なのは……組織力だ。G市に広く届く“手”が欲しい」
棕櫚小路群雲:「つまり、あんたと僕は目的の為に…お互いを補強しあえるはずだ。」
棕櫚小路群雲:「取引の相手には、これ以上の奴は爺さんの足で探したっていないぞ」
屋久島一郎:「……フン!どう思う」
屋久島一郎:「俺には暴力と記憶処理の力がある。だが、俺と組んだところでそれは……」
屋久島一郎:「……変わらず、貴様の外の力のままだぞ。小僧」
棕櫚小路群雲:「だから、それを取り込む!」
棕櫚小路群雲:「暴力と能力のノウハウ…それを、僕に教えろ!」
屋久島一郎:腕を組んだまま笑う。
棕櫚小路群雲:「僕には絶対に…必要だ…!」
棕櫚小路群雲:兄の顔を思い浮かべる。
屋久島一郎:「貴様が取引するための力を、俺自身が育てるわけか」
屋久島一郎:「……本末転倒だな。バカめ」
棕櫚小路群雲:「………」
屋久島一郎:「だが、面白い。腑抜けから抜け出す心意気はあるようだ……!」
棕櫚小路群雲:「!」
棕櫚小路群雲:「爺さん……」
屋久島一郎:「……約束しろ」
屋久島一郎:「貴様には確実に、他の連中にはない力の素養がある」
屋久島一郎:「“政治力”だ。その影響力だけは、生まれの豪運を持たぬ連中に追いつけない力だ」
屋久島一郎:「レネゲイドを制御し、自我を強固にしろ。暴力で障害を叩き伏せろ。……そして手に入れてみせる事だ」
屋久島一郎:「“政治力”を、いずれこの俺に提供してみせろ……!」
棕櫚小路群雲:「…分かった。“約束”だ。」
棕櫚小路群雲:「“力”と“力”を、取り引きする。」
棕櫚小路群雲:「頭の固い爺さんには不服かもしれないけど……」
棕櫚小路群雲:「“対等”だ。」
屋久島一郎:「屋久島一郎。UGNコードネームは“十三歩”」
屋久島一郎:「……その口に追いついてみせろよ」
屋久島一郎:――カン!
GM:靴の爪先だけで、先ほど群雲の額にぶち当てたものを弾き上げる。100円玉だ。
屋久島一郎:「先の俺の威力で弾けるようにしてみせろ。最初の訓練はそれだ……!」
棕櫚小路群雲:「え……」
屋久島一郎:「運動神経への伝達物質制御。どうした?」
屋久島一郎:「やらんのか」殺気!
棕櫚小路群雲:「無茶言うなよ!オーヴァードっていうのは、なんかこう、色々あるんだろ!?適材適所とかさあ!」
屋久島一郎:ボギャーッ!
屋久島一郎:腹に蹴り!
棕櫚小路群雲:「僕は体育が超絶苦手なん…オゴーッ!!」
屋久島一郎:「やるのか。やらんのか。答えろ」
棕櫚小路群雲:「オゴゴ……」
棕櫚小路群雲:「やる…やるから…暴力は……やめろ……ください……」
屋久島一郎:「……繰り返しだ。銭を弾くには指先しか使わん」
屋久島一郎:「繰り返し、意識の集中だ。同じ動作の反復で、指以外に“操作できる箇所”があることに気づく」
屋久島一郎:「――いいか、小僧。貴様の思考も所詮は化学物質。レネゲイドで制御できる……!」
棕櫚小路群雲:「………」
棕櫚小路群雲:「集中…ハァア…ホワァ……」
棕櫚小路群雲:色々ポーズを付けて指先にエネルギーを集めようとしている
屋久島一郎:「……」仏頂面のままだが、おそらく呆れている。
屋久島一郎:「シンプルにやれ。無駄に意識を逸らすな」
棕櫚小路群雲:「全然分かんないぞ爺さん!本当にこれ初歩なんだろうな?」
屋久島一郎:ゴギャーッ!
屋久島一郎:裏拳!
棕櫚小路群雲:「ほとばしるほどに痛いッ!!」
屋久島一郎:「今の痛みは分かったか?」
棕櫚小路群雲:「はい……やります…黙ってやります……」
屋久島一郎:「要はその痛みと同じだ、小僧。フン……感覚が先だ!」
屋久島一郎:「いいか。運動神経を操れるようになれば、多少無茶な運動を行わせても身体は死なん」
屋久島一郎:「身体を慣らせば、歩法や拳を叩きこむこともできる」
棕櫚小路群雲:「それがソラリスの戦い方か……」
GM:――奇妙な紆余曲折の末、棕櫚小路群雲の特訓が始まった。
GM:未だ初日。そして、街の裏では今も事件が蠢いている。

3時間後 新市街――商店街

GM:商店街の裏路地で、ボロボロに叩き伏せられた群雲の姿があった。
GM:目撃者はいない。手を下したのはこの、恐るべき暴力老人だ。死にそうだ。
屋久島一郎:「……貴様」
屋久島一郎:「心底、才能がないな……!?」
棕櫚小路群雲:「うぐぐ…爺~~~ッ!」
棕櫚小路群雲:「好きで運動神経皆無に生まれてきてないんだぞこっちは!体育会系生まれ体育会系育ちみたいな顔しやがって~~~…!」
棕櫚小路群雲:超小声。殴られるのが怖すぎる。
屋久島一郎:「むしろ驚いたぞ……これほどのソラリス能力者と出会ったのは初めてだ……」
棕櫚小路群雲:「そんなに!?」
屋久島一郎:「いずれ釘打ち機も必要なくなると考えたが、この調子ならば……」
屋久島一郎:渋い顔で群雲を見下ろしている。
棕櫚小路群雲:「やめろ!ガチで後悔するのはやめろーッ!」
屋久島一郎:「……貴様、思考操作は試してみるか?」
棕櫚小路群雲:「思考操作……?」
屋久島一郎:「自己思考操作。運動神経ではなく、中枢神経の支配だ。通常のソラリスはどちらもある程度できるもんだがな」
屋久島一郎:「暴力が欲しいなら、脳のリミッターを外すこともできる。身体操作の訓練を経ていなければ、死ぬ可能性も高いがな」
棕櫚小路群雲:「なにそれ怖い」
棕櫚小路群雲:「……でも、そのスキルは何かにかけて役立ちそうだな」
棕櫚小路群雲:「中枢神経って事は、体感時間を遅くしたりとかだって出来るわけだろ?」
屋久島一郎:「フン。初歩の初歩。大したこともない能力だ」
屋久島一郎:「所詮、有事に際して――」
屋久島一郎:「死の覚悟や、殺す覚悟を決める程度の小技にすぎん」
屋久島一郎:「それができるくらいに極めてみるか?明日からそいつをやる」
屋久島一郎:「覚悟していろ」
屋久島一郎:ゲシ!
棕櫚小路群雲:「うぐぇっ!」
屋久島一郎:倒れている群雲を爪先で軽く小突き
屋久島一郎:屋久島は雑踏に紛れて去っていく。記憶操作能力があれば、街の暮らしに紛れるのも簡単なことだろう。
棕櫚小路群雲:「クソッ…なんてジジイだ……学校教師ならPTAに訴えてやるのに…!」
棕櫚小路群雲:へろへろと立ち上がります
棕櫚小路群雲:「……」
棕櫚小路群雲:「でも、これで…またやるべき事が一つ出来たぞ。」
棕櫚小路群雲:「春野さんは家に帰しといたからいいとして……探偵の方は」
棕櫚小路群雲:「明日にするか…もう無理、帰りたい。あったかいフカヒレとツバメの巣のスープがのみたい…」
棕櫚小路群雲:ふらふらと町を歩いて帰ります
GM:意外な邂逅。そして――
GM:これまで群雲も……G市の大部分の市民も、意識したことすらなかった、
GM:“能力を訓練する”という行為。
GM:――そのはじまりが、一週間前。
GM:そして彼の物語も動き出す。西澄と石蕗が“ハロウィーン”と対決する、その日。

GM:シーン終了です。ロイスと調達が可能。
棕櫚小路群雲:ひゃっはー!
棕櫚小路群雲:まずは屋久島さんへの感情を変えときましょう
棕櫚小路群雲:なりゆき師匠/屋久島一郎/尊敬/バイオレンス貧乏爺○/ロイス
GM:すげえ感情w
棕櫚小路群雲:そして当然調達!おなじみのフルオートショットガン!
棕櫚小路群雲:4dx+10
DoubleCross : (4R10+10[10]) → 10[5,5,7,10]+4[4]+10 → 24

棕櫚小路群雲:ヒヒーッ!財産全く使わず成功!
棕櫚小路群雲:装備!以上で!
GM:やるなー。
GM:というわけで本日の進行は以上となります。
棕櫚小路群雲:おす!お疲れ様でした!

■Middle/03

GM:次は、西澄&石蕗のシーン。侵蝕率をどうぞ。
西澄燦:1d10+44
DoubleCross : (1D10+44) → 8[8]+44 → 52

石蕗条一:1d10+35
DoubleCross : (1D10+35) → 10[10]+35 → 45

旧市街――郊外 葦原家

GM:夕闇が深まってきている。
GM:赤い日差しが差し込む古い住宅の中で、2人のアーティファクト使いが対峙している。
葦原香乃:葦原香乃はすでに“雪ぎ白穂”を展開している。まるで世界からそのシルエットだけを切り取ったような、虚無の白だ。
石蕗条一:「……くそ」 緊張による発汗。一対一ではおそらく不利だと考えている。
葦原香乃:「みんなを、これ以上失いたくない。……石蕗くん」
葦原香乃:「その剣をちょうだい」
石蕗条一:「そういうわけには、いかないな」 こちらも赤い剣を片手に構えている。
GM:アーティファクトの巣窟。破壊すべきアーティファクトが、この家にはいくらでも存在している。
石蕗条一:「みんな、跡形も残さず壊してやるよ。これ以上、歪んだ存在を長引かせることはない」
葦原香乃:「石蕗くんは……。知らないの?」
葦原香乃:「アーティファクトがなぜあるのか。何をさせたがっているのか」
葦原香乃:裸足で、一歩、二歩と距離を詰める。
石蕗条一:「さあ」 後退する
石蕗条一:「なにをさせたがってると思う?」
葦原香乃:片手は水を吸ったバスタオルを、胸元で抑えている。白兵戦に限っては、おそらくは有利。
葦原香乃:「ボクは……アーティファクトの声を、聞ける!」
葦原香乃:――カ!!
GM:槍の射程ギリギリからの、掠めるような突き!
石蕗条一:「そいつは”ユニーク”、だ!」 槍の穂先を打って、パリィ回避!
石蕗条一:「そいつらは殺してくれって言ってるんだろ? いますぐ壊してくれって」
葦原香乃:「剣を持つ腕……骨に仕込んでいるの?」ヒュン!
葦原香乃:半円を描くように、槍を元のポジションへ。
石蕗条一:「……」 答えない。後退し続ける。
葦原香乃:「石蕗くんを殺さないで切り取れる?……ねぇ」
GM:背後は廊下。葦原は、部屋の中央に――
葦原香乃:「……」ちらりと、視線が足元に落ちた。
葦原香乃:破砕された“鳶の塵匣”の破片。
石蕗条一:「……」 狙っている。次の一合で仕掛けるつもりだ。
葦原香乃:顔を上げた。涙が伝っている。
葦原香乃:槍の穂先が……動く!
石蕗条一:(見つけた!突破口だ!)
石蕗条一:こっちは、他の無防備なアーティファクトを狙って全力の斬撃を打ち込む。つまり――人質だ! 避けてもいいが、受け止めずにいられるか!?
GM:ゴ ガ ン!!
西澄燦:ではその激突の直前に連絡が入る!
GM:激震!石蕗の眼前が、黒い何らかのスクラップに埋め尽くされる!
GM:どこから湧いてきたのか?……そして、携帯が鳴った!
葦原香乃:「……」廃材の隙間から、葦原香乃の動きが見える。
石蕗条一:「くそ、てめえ――この!」 飛び退きながら、携帯をとりたい。
葦原香乃:胸元を抑えていた左手。その掌の中に。
葦原香乃:「……………“大橡盾”」
石蕗条一:掴んで通話状態にはいる。葦原さんの動きを見ながら。
西澄燦:『ハァー……ッ、ブッキー。すまない、盗られちまった』息も絶え絶えだ
石蕗条一:「あ!? なに言ってる? 盗られた?」
葦原香乃:……ガコン!
葦原香乃:その右踵が、後方。床に置かれていた“何か”を起動する!
葦原香乃:葦原香乃は……まだ、アーティファクトが無数飾られた部屋の中だ!
西澄燦:『……カボチャ頭だ、ソイツに盗られた』
葦原香乃:「“咆じ亞丹熕”!!」
石蕗条一:「こっちは忙しいんだよ! いま、……、その”ハロウィーン”と交戦中だ!」
GM:――ガ  ォ ギ!!!
GM:堆積するスクラップの山が砕け、石蕗の右肩がごっそりと抉られる。
西澄燦:『マジか……!』
石蕗条一:「畜生、この……、こいつ強いんだよ……!」 転がって距離をとる。とにかく遠くへ。
“咆じ亞”:「ギゴッゴギッ、ギリッ」
“咆じ亞”:石蕗の――砲撃が通りすぎた背後に、いつの間にか回遊している。
“咆じ亞”:長毛に覆われた魚めいた、異形の召喚物。
石蕗条一:「やばいぞ、これは。どこにいる!?」 失った肉を錬成。修復する。
葦原香乃:「……」葦原の右足が、床に転がる精巧な砲身に触れている。
葦原香乃:「仲間がいるの?――石蕗くん」
石蕗条一:(楯と砲。攻城級だな)
葦原香乃:「道具じゃない、人間の、仲間が!」
西澄燦:『……………』
GM:スクラップの障害が晴れ、葦原香乃本体が強襲する!再び!
石蕗条一:「仲間……っていいのかどうか、知らんが」
“咆じ亞”:「ギャゴリゴギリゲゲッギギリリ」
石蕗条一:「西澄。お前、どう思う?」 防御しながら後退していく。
西澄燦:『少なくとも、協力出来る仲だとは思ってるぜ……』
石蕗条一:「じゃあ、逃げた方がいいな。ここは――」
西澄燦:「あたしはな!」壁を突き破って白い槍の持ち主をぶん殴ろうとする!
西澄燦:先程のお返しだ!
GM:……西澄!探偵としての技能で、一度逃れた追跡者“ハロウィーン”を……逆に追跡してきていた!
GM:既に!!
葦原香乃:「ボクの邪魔を、するな!!」
葦原香乃:バギャン!!
GM:槍の石突と西澄の拳が激突し、互いに弾かれる!
石蕗条一:「あ!? ――おい――そこまで近づいてたなら、先に言えよ」
西澄燦:「悪い悪い……不意を突いたと思ったんだが。こりゃあ、難しいな」弾かれてそのまま距離を取る
葦原香乃:「ボクの……家族に。アーティファクトに手を出す奴らは……」
葦原香乃:「殺す。全員、殺してやる!」
石蕗条一:「しかも、こいつのアーティファクトだらけだ。場所が不利だな」
葦原香乃:さらに何かを起動しつつある。臙脂色のカード!
GM:変哲もない、郊外の古びた屋敷。
GM:だが、この場所は……葦原香乃が存在する限り、まるで無限の要塞だ!
西澄燦:「ブッキー、羊皮紙のアーティファクトを見なかったか?」警戒!
石蕗条一:「くそ! せっかくの――あ? 羊皮紙? 見たことねえよ」
石蕗条一:「ンなことより、逃げた方がいい」
西澄燦:「悔しいが……そうするしかないな」
GM:――ガン!!
GM:西澄と石蕗の間に、またも黒鉄のスクラップ壁が出現する!
GM:西澄を分断し、そのまま石蕗を刺し貫くつもりだ。
葦原香乃:「石蕗くん……渡して!その剣を!!」
石蕗条一:「あいつの”ゾーン”だ!」 スクラップ壁を強引に破砕して、目くらましにする。
葦原香乃:「!!!」
“咆じ亞”:「ギギャ!!」
“咆じ亞”:目眩ましをすべて食らう。だが、巨体の召喚物が横切った後……
石蕗条一:「お前に渡すものは何一つない。……おい、西澄!」 肩をつかみたい。
西澄燦:掴まれる!
西澄燦:「なんだ、ブッキー……!」
石蕗条一:「ここを離れる。お前には聞きたいことがいくつもある!」
西澄燦:「構わないぜ、あたしに答えられるものならな!」
GM:――ザシャ!!バスッ!
GM:石蕗と西澄に、一撃ずつの刺突!
石蕗条一:「てめーは黙ってろ……!」 こっちの刺突は、剣の先でパリィ回避!
石蕗条一:「……”ハロウィーン”! 預けとくぜ。てめーは盗まれるなよ」
西澄燦:「盗られたもんは返してもらうぜ、それまで預けておく。カボチャ頭!」刺突を体術で間一髪いなす!
葦原香乃:「やっぱり。石蕗くんは……」
石蕗条一:「逃げるぞ!」 全力で逃走を開始したいです。
西澄燦:「……OK!」
GM:バサ!
GM:ガガガガガガ ガッ!!!
葦原香乃:バスタオルを投げて視界を塞ぎ、滅多刺しを繰り出す!
葦原香乃:だが、相手が見えないということは、あちらからも見えない一瞬でもあった。
石蕗条一:「……結合。展開」 空間歪曲。 「構成!」 切断。 こちらは短距離を転移して、退避していきます。

旧市街――郊外

GM:夕焼けの光が、路肩の草木の縁を彩っている。
GM:心地よい風が吹き、静寂の街並みを撫でる。
GM:平和な情景だ。……しかし、あの恐るべき家からは20mと離れていないだろう。
GM:葦原香乃が打って出る様子も、当然ない。……今離れれば、留守の家に何が起こるかを知っている。
石蕗条一:「……いまはここらへんが”リミット”だな」 赤い剣を分解し、その場にへたり込む。
西澄燦:「ハァー……ッ、助かったぜ」壁に寄りかかろうとして……やめる
西澄燦:「不意打ちすりゃあなんとかなると思ったが、あれは駄目だな……化け物かよ」
石蕗条一:(……久我とは手を組めない敵だ。あいつは恐らく、なんの躊躇もなく”ハロウィーン”を殺すだろう)
石蕗条一:(……俺は違う。俺のやり方じゃない……”ドグマ”に反する)
石蕗条一:「西澄からしてもきつい相手か?」
西澄燦:「ああ……今は、ちょいと厳しいな」とその姿はボロボロだ
西澄燦:先程の戦いとは別の負傷。
石蕗条一:「……ああ……見た感じ」
石蕗条一:「誰かに命でも狙われてるのか? というか、ぜったいそうだろ?」
西澄燦:「……どうやら、ね。あたしには心当たりは無いが。多分、その辺りの事情さ」
石蕗条一:「心当たりがない?」 怪訝そうな顔
石蕗条一:「それ、本気で言ってるのか?」
石蕗条一:「命を狙われてるんだぞ……呑気すぎるだろ?」
西澄燦:「ああ、大マジさ。あたしにはその理由は“思いつかない”」
西澄燦:「呑気って訳じゃあない……だから、そういう事に関係があるのさ」
石蕗条一:「一度、お前の脳みそを分析したいくらいだ」
西澄燦:「ハハッ……ブッキーが医者だったら見てもらってたかもな」と笑う
西澄燦:「……そうそう、ブッキー。先に質問いいか?」
石蕗条一:「……だが、そういうことか。わかってきたぞ……。ああ?」
石蕗条一:「なんだよ?」
西澄燦:「成瀬って女と、清水って男に心当たりはないか?」
GM:当然、石蕗くんも知りません。
石蕗条一:「聞いたことないな。そいつらに命を狙われたのか? それとも容疑者か、依頼人か?」
西澄燦:「取引現場にその二人が出てきて、殺されかけたんだよ。場所はブッキーにしか伝わらないように伝えたんだが」
石蕗条一:「ああ。じゃあ、そいつら関係者なんだろ」
西澄燦:「はぁー……気が重いぜ……」
石蕗条一:「で、お前はどうする?」
石蕗条一:「”轡”をとられた。俺は”ハロウィーン”と対峙しなけりゃならない」
西澄燦:「このまま盗られっぱなしだと、あたしの“信用”に傷がつきっぱなしだ。あのカボチャ頭とはあたしも決着をつける」
西澄燦:「ただ……あの二人をなんとかしない限り、命は狙われっぱなしなのがキツイな」
石蕗条一:「そっちは気にするな」
西澄燦:「気にするな……っつーのは難しいな。用事を済ませ次第、駆けつける」
石蕗条一:「当面、たぶんその心配はない」
西澄燦:「その心当たりを聞いてもいいかい?」
石蕗条一:「話し合いがついた。しばらくのところはお前を狙わない。対抗するための”プロセス”でも考えとけ」
西澄燦:「……で、ブッキーの方はどうするつもりだ」
西澄燦:「一人でやりあうってのか?カボチャ頭と」
石蕗条一:「”ハロウィーン”の所有するアーティファクトを壊す」
石蕗条一:「……見ての通りだ。仲間が必要だな、たしかに」 認める
石蕗条一:「ある程度信用できる仲間が」
GM:“白”。“杏”。“瑠璃”。“橡”。“丹”。“臙脂”。そして、“鳶”。“亜麻”。
GM:少なくとも8つのアーティファクトがあの家にあった。
GM:あれで全てだとは、到底思えない。アーティファクト殺しを専門とする石蕗にとっても、最大最難のタスクに違いない。
石蕗条一:「特に”白”がやばいな……どういう理屈だか知らないが、俺の”赤”とぶつかって無事だった。どうなってるんだ……?」
石蕗条一:石蕗にとって、これが最も困惑させられる事項だった。
西澄燦:「……“白”……あの槍か」
石蕗条一:「なんとか裏をかいて、戦力を削いでいかないと……危なすぎる。あいつは。”ハロウィーン”……あのままじゃ確実にイカれる」
西澄燦:「アレはそんなにヤバイものなのか?見た感じ他の奴みたいに露骨に強い力は感じなかったが」
石蕗条一:「例えばの話だからな。古い神話には、空と大地を切り分けた剣があるらしいが」
石蕗条一:「そいつでも俺の”赤”だけは切れない。はずだ。たぶん」
GM:そうですね。“白”の異質性を感じ取れるのは石蕗くんのみです。
GM:何らかの特別なアーティファクトである可能性は高い。そう直感できるでしょう。
GM:例えば、“赤”のアーティファクトのように。
石蕗条一:「とにかく……俺は説明とか下手だから言いにくいが、特別なんだよ。なんとか抑えないと……”リスク”がありすぎる」
西澄燦:「……分かった」とりあえずそう、判断をする。
西澄燦:「アイツの戦力を削るなら、まず羊皮紙のアーティファクトを何とかしない限り難しいと思う」
石蕗条一:「そいつはどういう代物だったんだ?」
GM:羊皮紙のアーティファクト。これは直接目にしているのは西澄さんだけです。
GM:あの一瞬、まるで“ハロウィーン”の起動に呼応したかのように
GM:杏色の小さな光点が浮かび上がった様子を目撃しています。
西澄燦:「あたしから“杏贄の轡”を抜く時に使った。名前は“瑠璃色世界図”」
石蕗条一:「――”世界図”」
西澄燦:「おそらくアーティファクトを探知するアーティファクトだ。アレがあるかぎりブッキーはマークされ続ける」
石蕗条一:「ヤバいな、それ。”世界図”か……」
石蕗条一:「……オーケー。頭の痛くなる話だが、こっちも戦力を集める必要があるってのはわかった」
西澄燦:「二人だけじゃあ、アイツを出し抜くのは無理だしな。アレだけのアーティファクトを相手にするには足りない」
石蕗条一:「まあな。それも、できるだけ信用できるヤツ」
西澄燦:「信用ね……、ブッキーの方に心当たりはいるかい?」
石蕗条一:(この”ケース”の場合、久我は駄目だ。シュテルンは論外。目黒……難しいな。いまどっちについているか)
石蕗条一:「役に立つかどうかわからないが……とりあえず、学校のクラスメイトだな。名前を、棕櫚小路」
西澄燦:「……ああ、そいつは悪くないと思うぜ。ムラは中々覚悟のある男だ」
石蕗条一:「知ってるのかよ!?」 本日、最大級のびっくり
西澄燦:「何言ってんだ、“杏贄の轡”が手に入ったのはアイツのおかげだぜ」
石蕗条一:「……フカシだと思ってたぜ。一方的にどさくさで棕櫚小路が頼ったものとばかり……」
西澄燦:「そうそう、すっかり伝えそびれちまったが結構な大活躍しだったよ」
石蕗条一:「まあ、いい。見ればわかる。とりあえず声をかけてみるか。――合流場所が必要だな」
石蕗条一:「どこにする? 俺は落ち着ける場所なんて知らないぜ」
西澄燦:「……合流場所ね、あたしはとりあえずカボチャ頭以外は襲われないんだったな?」
石蕗条一:「そうだ。その点は確実だろう」
西澄燦:「だとしたら……事務所に戻るか」
石蕗条一:「ま、妥当なセンだな。助手はいるか? あいつが手を貸せば話も早いんだが」
西澄燦:「さぁ、気まぐれだからな。会えたらラッキーってことにしてくれ」
石蕗条一:「……わかった。行くか。コーヒーでも飲みてえよ」 立ち上がります。
西澄燦:そっと自分の胸ポケットを擦る。手帳が落ちた……その事実がじわりと不安を呼ぶ。
西澄燦:「OK、あたし自慢のコーヒーを入れてやるから期待してな」
石蕗条一:石蕗はこんなところです!
西澄燦:私もこんなところです!

GM:シーン終了です。ロイスと購入が可能。
西澄燦:カボチャ頭/ハロウィーン/執着/脅威:○/ロイス これを取ります!
石蕗条一:西澄燦にロイス 信頼○/食傷
石蕗条一:以上です!
西澄燦:そして購入、手配師(石蕗条一)を使って大槌を狙う!
石蕗条一:あ、そうだ!
石蕗条一:調達もできるんだ。
石蕗条一:武器買おう。
西澄燦:5dx+4
DoubleCross : (5R10+4[10]) → 10[1,4,4,9,10]+6[6]+4 → 20

西澄燦:購入成功!以前持っていた使用用途不明の鈍器(大槌)を手に入れた!
西澄燦:ナックルダスターから大槌に装備変更だ!
石蕗条一:ボルトアクションライフルを購入しよう。
石蕗条一:2dx+1=>15
DoubleCross : (2R10+1[10]>=15) → 9[5,9]+1 → 10 → 失敗

石蕗条一:だめでした!以上!
西澄燦:以上!
GM:では本日はここまで。再開は明日21:00。お疲れ様です!
石蕗条一:了解!
石蕗条一:お疲れ様でした!
西澄燦:お疲れ様でした!

■Middle/04

GM:次は予想より早く合流シーン。全員登場です。
西澄燦:1d10+52
DoubleCross : (1D10+52) → 4[4]+52 → 56

浮島智美:57+1d10
DoubleCross : (57+1D10) → 57+5[5] → 62

棕櫚小路群雲:1d10+53
DoubleCross : (1D10+53) → 5[5]+53 → 58

石蕗条一:1d10+45
DoubleCross : (1D10+45) → 4[4]+45 → 49

6日前 港湾部――工場街

GM:……ガキ ……ゴォーン
GM:遠くから、何かを運ぶような重音がかすかに届いてくる。
GM:真新しいコンクリート壁の隙間。そこならば、人の目に触れることもない。
GM:住宅地の知り合い……あるいは、警察の目に。
屋久島一郎:「――自己思考操作を試すところからだったな」
棕櫚小路群雲:「ああ…確か中枢神経に薬品を回すとか…」
棕櫚小路群雲:「……でもそれって冷静に考えてみたら、なんかアブなくないか…?」
棕櫚小路群雲:「体に激悪そう……」
屋久島一郎:「そのまま死ぬパターンもあるぞ。ソラリス能力者は毒物も操ることが可能だ……」
棕櫚小路群雲:「ヒエエ……」
屋久島一郎:「が、貴様がそうなっても俺に得は何一つない」
屋久島一郎:「自己思考操作は安全な訓練だ。……思考を操る。オーヴァードでなくとも、可能な範疇だからな」
屋久島一郎:「小僧。今、怖がってみろ?」
棕櫚小路群雲:「え?」
棕櫚小路群雲:「…いや、そんな事を急に言われても……」
屋久島一郎:――ビキャッ!!
GM:喉に鋭い痛みが走る!!
棕櫚小路群雲:「ほぉうッ!?」
屋久島一郎:「……シューッ……」屋久島の貫手だ。棕櫚小路の喉首、肌一枚で止まっている。
棕櫚小路群雲:「……はうあうあう…」
棕櫚小路群雲:顔面が恐怖で真っ青!
屋久島一郎:「……例えば、小僧」
屋久島一郎:「今の危機には、恐怖は感じなかっただろう」猛禽めいた目!
棕櫚小路群雲:「いや…充分感じてるんですけど…今……」
屋久島一郎:「違うな。それが事実だ。俺は今、単純に貴様の反応を引き出しただけだ」
屋久島一郎:「殺意を出した。が、互いに“敵意”を感じていないだろう。“敵意”は相互了解の感情だからな……」
棕櫚小路群雲:「あ…そういう事か…」
屋久島一郎:「……」その場のブロックか何かに腰を下ろす。
屋久島一郎:「まずはいつでも、本物の恐怖を思い出せるようにしろ」
屋久島一郎:「俺や――あるいは既に倒れた連中みたいな、“死んだ恐怖”ではなく」
屋久島一郎:「……貴様や、周りの人間が、いずれ害されるかもしれん恐怖の対象を思い浮かべろ」
棕櫚小路群雲:「……!」
棕櫚小路群雲:生唾を呑み込む。呼吸が荒くなる。
棕櫚小路群雲:思い出すのは…オーヴァードとして初めて対峙した相手
棕櫚小路群雲:あの奇矯なマスクの人物。”ハロウィーン”の姿だ。

“ハロウィーン”:「中には……3人だけしかいなかったよ」
“ハロウィーン”:「あはっ、オーヴァードだー……」
“ハロウィーン”:「なんか、邪魔……」

棕櫚小路群雲:「………」
屋久島一郎:「……想像できたか?」
棕櫚小路群雲:黙って頷く。
屋久島一郎:「思い出を、リアルに思い出せる、ということ……それが」
屋久島一郎:「ソラリス能力者にとって最も基本的な“幻覚”だ」
屋久島一郎:「貴様には何度か、先ほどのような単純反応の殺意をぶつける」
屋久島一郎:「その時、心の底から恐怖できるように……なれ!」
棕櫚小路群雲:「記憶を…引き出す…」
棕櫚小路群雲:「分かった。やってやるよ。爺さん。」

旧市街――郊外

GM:西澄と石蕗は、移動を開始していた。ひとまずは拠点に帰還する必要がある。
GM:敵が“アーティファクトを感知できる”という西澄の推理が正しければ、この石蕗の動向も察知されているだろうか?
GM:だが、やはり追撃の気配はない。
GM:“ハロウィーン”からも。それどころか、墓場の男女からも。不気味な静穏だ。
石蕗条一:「……ひとまず、こっちまで手がまわらないみたいだな」
西澄燦:「ああ……そうだな」
西澄燦:「とりあえず事務所に戻る前にブッキーに預けていた、アレ。今、使えるか?」
石蕗条一:「ああ……」
石蕗条一:「コレか」 ゴキゴキと異様な音をたてて、空中から錬成する。大槌相当の戦闘ユニットだ。
石蕗条一:「こんな物騒な代物、どこで拾ってきた?」
石蕗条一:いちど設計図を覚え、必要な材料を情報の形で保存しておくことができえば、再構成はたやすい。
西澄燦:「助かる。さぁ、覚えてねえな」肩を竦める
西澄燦:「使い方は分かんねぇが、素手でアイツとやりあうよりはずっとマシだ」
石蕗条一:「記憶喪失かよ!」
西澄燦:「かもな」と笑う
石蕗条一:「……。まあ、いい。とりあえず座ってコーヒー飲みてえ…”オフィス”、入っていいか?」
西澄燦:「その前に一つ、追加で質問だ」
石蕗条一:「なんだよ…」
西澄燦:「ブッキー、なんであそこに居た?」
石蕗条一:「あの女は”アーティファクト”使いだ」
石蕗条一:「お前と合流する寸前で接触したんだが、弱ってたから追跡した。だが――思った以上に強かったな」
西澄燦:「そりゃ、成る程……弱っていた、だから侵入できた。筋は通ってる」
西澄燦:「悪い、変な事を聞いた。すまなかった」
石蕗条一:「気にするな。俺も、相当にワケわかんねえ相手だったから……やりづらかった」
石蕗条一:事務所に入ろうとします。
西澄燦:一緒に入ります。
湯坂窓子:「おおう、こりゃ」
湯坂窓子:「サンちゃんと……条ちゃんじゃんよ」
GM:事務所から出てきた湯坂と出会う。
石蕗条一:「ん……」 面倒くさそうな顔
西澄燦:「よぉ、マドコ……ってどうしたその格好」
湯坂窓子:「えー……?いや、あはは……」
浮島智美:その窓子の隣に、見慣れぬ女が一人
湯坂窓子:頭の後ろを掻く。「なんだろね?」
石蕗条一:「戦闘があった。そうだろう」
湯坂窓子:「事情はこっちの記者さんもよく知ってるからさ。浮島さんっていうの」
湯坂窓子:「坂大の先輩」
浮島智美:「えー…と」初対面の二人の顔を目線が行ったり来たりしている
西澄燦:「どうも、西澄探偵事務所の西澄です」
浮島智美:「…ども、初めまして。浮島智美(うきしま さとみ)です」名を名乗り、頭を下げる
石蕗条一:「……《銀星洞》の石蕗条一」
石蕗条一:「依頼人か?」 西澄を気にする
西澄燦:「いや。どうなんだろうな」
浮島智美:「…《銀星洞》?」思わず呟く
湯坂窓子:「修理屋さん」
浮島智美:((《銀星洞》…なんだっけ、最近聞いたような…))
浮島智美:「…ああ」ポン、と手を叩く
石蕗条一:「修理もやるさ」
浮島智美:「…最近、何か起きたって聞いたケド」
西澄燦:「立ち話もなんだ、事務所で聞こうか」
湯坂窓子:「ええー……どうかな……事務所はなー……」目が泳いでいる。
西澄燦:「……おいおい、ちょっと待て」
浮島智美:「その…ちょっと…ねえ?」目が泳いでいる
石蕗条一:「壊したな」 珍しく笑う
湯坂窓子:「綺羅がぶっ壊された」
浮島智美:「…壊された、の」
湯坂窓子:「やばいね。サンちゃんならともかく、あたしらが太刀打ちできる相手じゃなかったしさ……」
西澄燦:「……アァ?」ビルの中を覗く
湯坂窓子:横目で道の向こうを気にする。
湯坂窓子:「また来られると、やばい」
GM:綺羅には片付けられないままの瓦礫が散乱していますね。
GM:復旧不可能な被害というわけでもなさそうですが
GM:少なくともカウンター席まわりが壊滅している。
GM:床もところどころ剥がれ、炎に焼け焦げています。
西澄燦:「……チッ!ふざけんな、クソッ!!」
石蕗条一:「見境なしだな。まあ、たぶんまた来ることはない」
石蕗条一:「いまのところは」
浮島智美:「…その根拠は?」
西澄燦:「……それもそうなんだな?ブッキー」
石蕗条一:「そうだ。取引したからな」
湯坂窓子:「物騒だね。……なんていうか」
西澄燦:「……後でそれは聞かせて貰うぜ」
石蕗条一:「後でな。それより重要な”タスク”がある」
湯坂窓子:少し、西澄の方へと寄って、耳打ちする。
湯坂窓子:(“杏贄の轡”を探してたぜ)
西澄燦:(…………ッ!!)握った拳を壁に叩きつける
西澄燦:(すまねえ、マドコ。みんなに迷惑かけちまった)小声で返す
湯坂窓子:無言で、西澄の肩に手を置く。
湯坂窓子:「――で」石蕗たちへと振り返る。
浮島智美:二人の様子を見守っていた
湯坂窓子:「誰も来ないなら、ひとまず安全かもだけど……何か厄介事?でしょ?」
湯坂窓子:「草間先生、残念がるかもなこりゃ」
西澄燦:「ハハ……違いねえ」
石蕗条一:「“ハロウィーン”に狙われてる」
湯坂窓子:「ハロウィーン?」
浮島智美:「…“ハロウィーン”?」
石蕗条一:「山ほどのアーティファクトを所持した危険なヤツだ。放っておくと、何が起きるかわからない」
西澄燦:「これからソイツへの対策を練るために作戦会議ってわけさ」
浮島智美:「アーティ…ファクト」
石蕗条一:「あんたは?」 浮島さんのこと
石蕗条一:「術師なのか?」
浮島智美:「はい?」
湯坂窓子:「あー、条ちゃんはこういうキャラだからさ」
湯坂窓子:「超能力者かってこと」
浮島智美:「あー…」
浮島智美:「うん、一応ね」
浮島智美:「もっとも、他の人に会ったのは今日が初めてだけど」
石蕗条一:「さすがだな、この街。どうかしてる」 呆れる!
浮島智美:「…会っていたのかも、しれないけどね」
湯坂窓子:「ちょうど、街の裏側の事件って感じじゃん。浮島さん……」
湯坂窓子:「……利害が一致するんじゃない?サンちゃん」
西澄燦:「なんだ?」
浮島智美:あたしの?と自分を指差す
湯坂窓子:「さっき、戦いを見たけど」
湯坂窓子:「浮島さんは強いよ。あたしやあきらさんとはレベルが違う」
西澄燦:「そうか……アー、でもな……」
湯坂窓子:「サンちゃんの気持ちもわかるから、利害が一致したら、ってことさ」
湯坂窓子:「浮島さん的には、どうなの?」
浮島智美:「ん?…そりゃあ、アイツをなんとかしてくれるなら喜んで手を貸すわ」
西澄燦:「アイツ……綺羅を襲った奴の事か?」
浮島智美:西澄の言葉に首肯で返す
西澄燦:「それは頼まれるまでもねえ、あたしの身内に手を出したやつを許すわけにはいかねえ」
浮島智美:「バス…ダム…ああ、違う。"ダムバスター"だ」
湯坂窓子:「記憶力悪いなあ」
浮島智美:「アカギヒトシって言ってた。だっさいグラサンかけた嫌な男よ」
浮島智美:「さ、さっき言ってたのが引っかかってただけだから!」
西澄燦:「"ダムバスター"……アカギヒトシ」懐に手を忍ばせる
西澄燦:「……クソッ!」手帳が無いことに気付く
浮島智美:「ど、どしたの…?」
石蕗条一:「何か探したな?」
西澄燦:「なんでもない。マドコ、なにかメモするものとペンか何か持ってるか?」
西澄燦:「あったらくれ、アレがないとどうにもダメだ」
湯坂窓子:「ん?うん、あるにはあるけども」学生手帳と小さなペンを渡す。
湯坂窓子:IDカード入れを兼ねているタイプのものだ。
西澄燦:「少し借りるぜ……」なにやら書き込み始める
石蕗条一:「……よくわからねーな」
西澄燦:「……で、その"ダムバスター"はなんとかする。それは絶対だ」
湯坂窓子:「条ちゃん。今一緒なのはこの2人だけ?」
西澄燦:「ただ、それは今回じゃないんだよな。ブッキー」
石蕗条一:「ああ。いまのところな」
西澄燦:「で、少し人手が欲しいっつー話をしてたところだ」
浮島智美:「"今回じゃない"?…さっきも、取引とか言ってたケド」
浮島智美:「やっぱり、相当深く関わってるんだ」
石蕗条一:「俺の関係する”カテゴリ”についてだけ言えば、そうかもな」
石蕗条一:「できれば、もうひとり連絡を取りたいんだが」
石蕗条一:「あいつ、どうせ暇だろ……たぶん」
湯坂窓子:「早いとこ呼んだほうがいいかもね。みんな、分かってない状況が多いっぽいし」
浮島智美:(("あいつ"…探偵、修理屋、大学生ときて…誰だろう))
石蕗条一:では、電話をかけて棕櫚小路くんを呼びたい!
西澄燦:「アンタは結局どうするんだ、浮島さん」
西澄燦:「"ダムバスター"は今回は相手に出来ない、これからあたし達は命をかけて戦うわけだが……」
浮島智美:「…そうね。一つ、確認していい?」
西澄燦:「どうぞ」
浮島智美:「"今回"、あなた達が相手にしてるのは」
浮島智美:「街を、必要以上に物騒にする奴?」
西澄燦:「ああ、アイツを放っておくとヤバイことになる……はずだ」頷く
西澄燦:「アーティファクトを持っている以上、そうなんだよな?ブッキー」
石蕗条一:「確実に」
石蕗条一:「そうなる」
湯坂窓子:「……」
浮島智美:「じゃあ、アタシも行く。一緒に行かせて」二人の言葉に、間髪入れず返す
西澄燦:「……死ぬかも知れないがいいのか? アンタはここで逃げても問題はない人間だ」
西澄燦:「それでも――行くのか」
浮島智美:「それでも、行く」
浮島智美:「そもそも、ここに来た目的もそれと無関係じゃないもの」
西澄燦:「そうか……なら」と石蕗くんを見る
西澄燦:「これで、三人。だな」
石蕗条一:「オーケー」
GM:そして、石蕗の通話も繋がる!
石蕗条一:「さて、四人目は来るか……?」 かける!
棕櫚小路群雲:ピッ
棕櫚小路群雲:今時間帯っていつくらいですかね
GM:夜に入ったばかりです。
石蕗条一:夜の電話!
GM:放課後から始まり、夕方に戦い、今が夜ですね。
棕櫚小路群雲:ではこちらは本日の訓練からの帰り道としましょう
GM:そうですね。棕櫚小路くんもちょうどその辺りの時間だろう。
GM:彼は彼で戦ってきたばかりなのだった。
棕櫚小路群雲:『はい群雲……なんだよ貧乏人。金なら貸さないぞ?』
石蕗条一:「――棕櫚小路? いま暇だな?」 断定的!
棕櫚小路群雲:『お前ー!文字通りタイムイズマネーの多忙な金持ちボーイの僕になんだその断定口調は!』
棕櫚小路群雲:『奇跡的な偶然にも時間は無いわけでも無いけど…なんだよ?』
石蕗条一:「タイムイズマネーだかライフタイムリスペクトだか知らんが、ちとヤバいことになってる」
棕櫚小路群雲:『ヤバいって…?……!』
棕櫚小路群雲:『「そっち」の方で、何かあったのか?』
石蕗条一:「アーティファクト使い。”ハロウィーン”と本格的に戦うハメになった。俺は狙われてるし、相手はやまほどアーティファクトを持ってる」
棕櫚小路群雲:『!!』
棕櫚小路群雲:『そうか…あいつが…』
石蕗条一:「放っておけねえ。俺は、個人的にな」
棕櫚小路群雲:『そうだな…あいつが危険人物だっていうのは分かりきってるし』
石蕗条一:「棕櫚小路。……お前は、どうだ? いま、本当にダメ元で電話してる。お前が手を貸す確率は1%前後だと思ってな」
棕櫚小路群雲:『尻尾を出したなら、やれる時にやるのがいいはずだ…よし、僕もいくぞ…って』
石蕗条一:本当に期待してない声だった
棕櫚小路群雲:『お前ーッ!!!』
石蕗条一:「なんだ、やるのか」 むしろ面倒そう!
石蕗条一:「いいけど。自分の面倒は自分でみろよ。前回の久我じゃないが、そこのところ、わかってるよな」
棕櫚小路群雲:『…その辺の話はもう十分だ。』
石蕗条一:「なんだ……心境の変化か?」
棕櫚小路群雲:『今は……むしろ、余計な手は出すなよ。あいつと戦う事になるなら……』
棕櫚小路群雲:『丁度いい…はずだ。その為にしてきた準備だ。』
石蕗条一:「……。……ああ……そうか。……その言葉、忘れるなよ」
棕櫚小路群雲:『……』
棕櫚小路群雲:『僕に声をかけてきた事』
棕櫚小路群雲:『後悔させるつもりはないぞ。貧乏人。』
石蕗条一:「……」 ちょっと笑う
石蕗条一:「上等だ。西澄の探偵の”オフィス”で待ってる。さっさと来いよ、クソ野郎」
石蕗条一:切る!
棕櫚小路群雲:「……フン」
棕櫚小路群雲:「よぉおおおし…やってやる!!」
棕櫚小路群雲:という事で、こちらも西澄探偵事務所に向かいます
GM:……15分後!

GM:破壊された綺羅の瓦礫に、5人の人間が集合した。
GM:互いに情報共有をしなければならない。敵は、無限のアーティファクトに防衛される“ハロウィーン”!
棕櫚小路群雲:「すごい事になっている!?」
棕櫚小路群雲:「探偵、これもあのカボチャ太郎がやったのか?」
浮島智美:((まさか本当に"あの"棕櫚小路とはね…))
西澄燦:「……それは別だ、これとは関係ない」
石蕗条一:「探偵に物騒な客が来るなんて、いまに始まったことじゃねえだろ」
浮島智美:「…カボチャ?"ハロウィーン"のこと?」
石蕗条一:「そうだ。”ハロウィーン”はカボチャの被り物をしてる」
西澄燦:「この事件とカボチャ頭は関係がない、そしてこの事件は一旦置いておく」
棕櫚小路群雲:「ええ……そんなもんなのか…?」
浮島智美:「へえ…"ジャック・オー・ランタン"、まさにハロウィーンね」
浮島智美:「…あ、じゃああの噂もそうなのかな」
棕櫚小路群雲:「で、そこの人…えーっと、あんたはなんなんだ。」
西澄燦:「今回のあたし達の協力者だ」
浮島智美:「あ、ごめんごめん。アタシは浮島智美」
浮島智美:「色々あって、今回みんなと一緒に行くことになったの。よろしくね」
石蕗条一:「なんかの記者らしい」
石蕗条一:あいまい!
棕櫚小路群雲:「うーん…”ワタナベ”とかと違って見るからに一般人って感じだけど…連れてって大丈夫なのか?」
西澄燦:「…………その覚悟はある」ずっと何かを書き出している
西澄燦:「あたしは……そう感じた」
浮島智美:「そういうこと」
石蕗条一:「本人がイイなら俺は止めないし、止める権利もないしな」
棕櫚小路群雲:「……探偵の判断なら、大丈夫か。」
浮島智美:「アタシはアタシなりに、この件にかかわる動機がある」
棕櫚小路群雲:「僕は棕櫚小路群雲!この町一番のカネモチ!棕櫚小路家の御曹司だ!ふっふっふ…」
西澄燦:「クソッ、これで繋がる……? 今はこれが限界、か」
棕櫚小路群雲:「僕が味方に付いている事、クイーンエリザベス号に乗ったような安心感を感じてもらって結構だからな浮島さん!」
浮島智美:「ああー…やっぱり君、例の群雲君だったんだ」
GM:棕櫚小路家は有名だ!
GM:……そして浮島にとっても、最近の異常事件の核として目している一家でもある。
石蕗条一:「いま若干後悔し始めているが、決して呼んだ俺の責任にしないでもらいたい」
西澄燦:生徒手帳を閉じる、いつもとは逆の胸ポケットに収納。
棕櫚小路群雲:「ふっ…サインならあとにしてくれよ…」
浮島智美:「いや、君も大変だったんだなあって」
棕櫚小路群雲:「え?何?」
浮島智美:((…言ったら面倒そうだし、やめとこう))
棕櫚小路群雲:「ゴージャスな僕が話題を独占してしまうのはしょうがないけど」
棕櫚小路群雲:「今は、状況を聞かせてくれ。”ハロウィーン”が出たって?」
棕櫚小路群雲:という事で
棕櫚小路群雲:かくかくしかじかで説明されたい!
石蕗条一:カクカク・シカジカ
石蕗条一:したい!
棕櫚小路群雲:理解完了!
西澄燦:杏贄の轡を盗られたことも話すぞw
浮島智美:群雲君とと一緒になって聞いていよう
棕櫚小路群雲:あ
棕櫚小路群雲:浮島さんだったことも聞いていいですか
浮島智美:私だったこととは?
棕櫚小路群雲:あ、違うw
棕櫚小路群雲:葦原さんだったこと!
GM:なるほど。じゃあその点に関しては
GM:実際に情報を明かすところをロールしてもらいましょう。
GM:棕櫚小路くん的にも重要なところだろう……もちろん言わなくてもOK!
石蕗条一:じゃあ、棕櫚小路くんに聞いてもらいたい
石蕗条一:棕櫚小路くんが動揺すると思って、聞かれない限り知り合いだったとか言わないぞ!

棕櫚小路群雲:「ええと…探偵から”アーティファクト”を奪った”ハロウィーン”が手傷を負っているところに」
棕櫚小路群雲:「石蕗が通りかかって奴のアジトに……ん?」
石蕗条一:「なんだよ」
棕櫚小路群雲:「なんで”ハロウィーン”はのこのこお前を自分の住処まで連れて行ったんだ?」
西澄燦:「……追跡した、そういう話だったんじゃないのか」
西澄燦:「弱っていたから容易だと、そうあたしは思ったんだが……」
棕櫚小路群雲:「追跡したなら、むしろ手傷を負ってる時は追っ手を警戒するもんじゃないのか?」
石蕗条一:「いや、実際には案内してもらった。面倒だから端折った」
浮島智美:「…どういうこと?」
西澄燦:「おいおい……どういうことだよ」
西澄燦:「あの女と知り合いだったってのか?ブッキー」
棕櫚小路群雲:「は……?」
石蕗条一:「ああ。クラスメイトだったからな。だからって合理的な行動だとは思えない……相当なアホなんだろ」
棕櫚小路群雲:「……はぃいいいいいい!?」
石蕗条一:「声がうるせえ……」
浮島智美:「クラス…メイト?」
西澄燦:「……その辺り、詳しく聞きたいね」
棕櫚小路群雲:「つ、つまり、”ハロウィーン”の正体は、ウチの学生なのか!?」
棕櫚小路群雲:「なんでそんな大事な事を早く言わないんだよ!コミュニケーション能力まで貧困!」
石蕗条一:「そうだよ。こんなこと詳しく話して意味あるかどうか知らないが、うちの学生っつーかクラスメイトだよ」
棕櫚小路群雲:「えええええ……」
棕櫚小路群雲:「僕も知ってる奴か……?」
石蕗条一:「そんな重要なことじゃないだろ! 葦原香乃だよ。前々から怪しいと思って、目を離さないようにしてたからな!」
西澄燦:「…………」手帳にメモする
棕櫚小路群雲:「………」
石蕗条一:「案の定、”ハロウィーン”だった。相当に強い……アーティファクト使いだ。紛れもなく」
浮島智美:((あしはら…かの))
棕櫚小路群雲:その辺の椅子に座り、項垂れます
棕櫚小路群雲:「石蕗」
石蕗条一:「ああ?」
棕櫚小路群雲:「お前、僕に気を使ったわけじゃないよな…」
石蕗条一:「……」 面倒くさそうな顔
石蕗条一:「……だったらどうする?」
棕櫚小路群雲:「ぶん殴ってやる」
棕櫚小路群雲:「…まあ、無いよな。……お前なら。」
石蕗条一:「やれるもんならな。……お前の”プライバシー”に付き合ってるほど……暇じゃないんだよ」
石蕗条一:言いにくそう
棕櫚小路群雲:「……」
西澄燦:「……で、ムラはどうする? 衝撃の事実が明らかになったわけだが」
西澄燦:「ここで引いても誰も責めないぜ」
石蕗条一:「もともと、”見込み1%”の男だったからな」
棕櫚小路群雲:「舐めるなよ探偵。こういう事は…起こるだろ。町のために戦うつもりなら……」
棕櫚小路群雲:「想像はとっくにしてた。僕はやれるぞ。」
西澄燦:「ならいいんだ……覚悟が決まってるならな」
浮島智美:((…ただの金持ちのボンボンじゃあ、ないってわけね))
石蕗条一:「……どうかな。一人前なら――”プロセス”じゃなく、”リザルト”で示してもらおうか」
石蕗条一:「ここから少し忙しくなるぜ」
棕櫚小路群雲:「……ああ。一筋縄で行く相手じゃないよな。」
棕櫚小路群雲:「でも、”プロセス”なら積み立ててきた。いつまでも先輩面はさせないぞ、石蕗。」
石蕗条一:「……まあ、そうだな。見せてもらおう、棕櫚小路群雲」 少し笑って、事務所に入ってく。瓦礫を使って錬成するつもりだ
浮島智美:((…参ったなあ。年上のアタシが一番頼りないじゃない))三人を見て、一人思う
浮島智美:「…でも、やる。そう、決めたもんね」
浮島智美:両の頬を勢いよく叩き、気合を入れる

GM:では、ここからの方針について説明を行います。
GM:今回は、要塞攻略戦です。情報を解き明かし多数のアーティファクトを突破しない限り、一切勝ち目はなく、
GM:さらに、突破に手間取るとさらに最悪な事態が待ち構えています。どう最悪な事態が予想されるかも調べてもらいます。
棕櫚小路群雲:ぐええ
GM:ただ、通常の要塞攻略とは異なる点として、
GM:“ハロウィーン”が排除を意識しない限りにおいて、彼女の家は普通の住宅同様という点があります。
GM:つまり、今回のシナリオ想定としては、オープニング~ミドルで交戦している石蕗、西澄以外のメンバーに限り
GM:普通に葦原香乃に接近し、直接情報を探ることができます。
GM:つまり普通に自宅を訪れ、敵と会話することができる!
GM:この辺りで石蕗、西澄サイドは外部から協力者を呼んだアドバンテージを活かせるというわけです。
GM:では、あらためて調達とロイスでシーン終了しましょうか。

石蕗条一:棕櫚小路くん
石蕗条一:石蕗はスナイパーライフル(購入難易度19)が非常に欲しいです
棕櫚小路群雲:こっちも武器が足りてないんだよ!
棕櫚小路群雲:あ、スペシャルって
棕櫚小路群雲:このタイミングでも使えたりします
棕櫚小路群雲:つまり調達2連続
GM:いえ、棕櫚小路くんはまだ、スペシャルを取得してません。
GM:……確か、そうでしたよね?いずれあるとしたらの案だったので
GM:まだ普通の人同然だったはずです。
棕櫚小路群雲:ハッそうだったとは
石蕗条一:やはりそうか、仕方ない・・・自分で買おう・・・!石蕗の購入力、見せてやらあ~っ
石蕗条一:だが、まずは手堅く拳銃。
石蕗条一:2dx+1=>10
DoubleCross : (2R10+1[10]>=10) → 4[2,4]+1 → 5 → 失敗

石蕗条一:だめでした~
棕櫚小路群雲:記憶が混濁している…
棕櫚小路群雲:ではフルオートショットガン!
棕櫚小路群雲:4dx+10
DoubleCross : (4R10+10[10]) → 7[1,2,2,7]+10 → 17

棕櫚小路群雲:財産3使って購入!
棕櫚小路群雲:58→55
西澄燦:UGNボディアーマーを狙います、目標値12
西澄燦:2dx+4>=12
DoubleCross : (2R10+4[10]>=12) → 7[5,7]+4 → 11 → 失敗

西澄燦:ここはスルー……情報がまだ見えぬからな!
浮島智美:UGNボディーアーマーを調達します
浮島智美:3dx+2>=12
DoubleCross : (3R10+2[10]>=12) → 10[1,2,10]+1[1]+2 → 13 → 成功

浮島智美:か…買えた…
浮島智美:服に穴も開いていたことですし早速着替えます
石蕗条一:こちらは以上です!
西澄燦:以上!
浮島智美:こちらも以上です
棕櫚小路群雲:萱原さんへの感情を変えておきます
棕櫚小路群雲:慕情/迷い○で!
棕櫚小路群雲:異常!

■Middle/05

GM:では、情報収集1シーン目。会話したい相手同士とか、情報を探りたい人とかが出て良い!
棕櫚小路群雲:出る!
棕櫚小路群雲:1d10+58
DoubleCross : (1D10+58) → 9[9]+58 → 67

西澄燦:出るかな
西澄燦:1d10+56
DoubleCross : (1D10+56) → 2[2]+56 → 58

浮島智美:出ましょう
浮島智美:62+1d10
DoubleCross : (62+1D10) → 62+3[3] → 65

石蕗条一:出よう
石蕗条一:1d10+49
DoubleCross : (1D10+49) → 9[9]+49 → 58

旧市街――櫻木ビル1F 喫茶屋「綺羅」

棕櫚小路群雲:「しかしあの可憐な葦原さんがあんなクレイジー凶悪殺人マシーンだったなんて……」
石蕗条一:「どこが可憐なんだよ……」
西澄燦:「そうなのか?……で、ブッキー」
西澄燦:「カボチャ頭とはどういう関係なんだ。あたしが来た時、奴は裸だった」
浮島智美:「は、裸…!?」
棕櫚小路群雲:「お前ーーーッ!?」
石蕗条一:「シャワー浴びてたからだよ」
石蕗条一:「血まみれだったからな」
棕櫚小路群雲:「シャワーッ!!??」
西澄燦:「……アー、違う。なんでブッキーを家に呼んだんだアイツは」
石蕗条一:「っていうか西澄もいちいち面倒になるようなこと言うなよ。面倒くさいやつが面倒くさいだろ!」
西澄燦:「ブッキーは“壊す”んだろ、ならなおさら家に上げないだろ」
GM:そうですね。実際のところ、石蕗くんにも
GM:葦原さんの真意を測りかねたところではあります。
GM:“ハロウィーン”は、“アーティファクト殺し”を知っていた。互いに正体を知っているであろうことも。
棕櫚小路群雲:「不潔!貧乏な上に不衛生だ…しかもあの葦原さんの裸を…!ううううぐううううう……!」
棕櫚小路群雲:勝手に横で泣いています
西澄燦:「あそこアーティファクト屋敷だったからな」
石蕗条一:「……戦うなら、そっちの方が有利だと思ったんじゃないか。実際、アーティファクトの巣窟だった。外でなら、押し勝てたかもしれない」
石蕗条一:「だが、どっちにしろ、この……俺に助けを求めるようなやつだ。何考えてるのか……よくわからねえよ」
西澄燦:「そう言われれば、そうだが……ならなおさらブッキーを警戒するだろ」
西澄燦:「さっきムラが言ったように手負いなんだからな……絶対に会いたくはない相手だ」
浮島智美:「アーティファクト…聞いてるだけでも危険なものってのはわかるけど」
浮島智美:「巣窟って、そんなにいっぱいあったの?」
石蕗条一:「山ほどあった。俺が使い方を知らないものも含めて」
棕櫚小路群雲:「……どうせ、葦原さんのボヤボヤした所に付け込んだんだ…僕には分かるぞ…」
石蕗条一:「おい、西澄のせいで棕櫚小路が面倒くさいぞ」
棕櫚小路群雲:「デビル…悪魔の力身に着けたデビル貧乏人……!」
石蕗条一:「だったらテメーは面倒くささの化身に魂を売った、ミスター面倒くさいだ……!」
西澄燦:「さっきブッキーがあたしに話を端折ったからな、はっきりさせておこうと思ったんだよ」
西澄燦:「なるべく情報は共有しておきたい、それじゃあだめか?」
石蕗条一:「はっきりしたらコレだろ!……とにかく、葦原香乃には普通じゃない部分がある。それは確かだ」
棕櫚小路群雲:「あー…うーん…」
棕櫚小路群雲:「探偵は葦原さんを個人的には知らないからな…」
西澄燦:「……正直なところ、ソイツはまだ普通なのか?」
棕櫚小路群雲:「…普通とは言えない、と思う。」
西澄燦:「手遅れなのかどうか、直接話した二人に聞きたい」
浮島智美:「…話に聞いたジャーム、ってやつ?」
西澄燦:「ああ、そうそうジャームかどうかって話さ。浮島さん」
石蕗条一:「たしかに普通じゃないが――ジャームってことか? 違うと思うぜ。いまのところは」
石蕗条一:「……俺の当て推量だけどな」
棕櫚小路群雲:「僕には判断は付かない……場数が無いからな。」
GM:その辺りも直接接触して理解する必要があるでしょう。
棕櫚小路群雲:「………」
石蕗条一:「もしもジャームなら……」 何か思い出している。 「こんな”レヴェル”じゃ済まないと思う。だが、俺の推論は……いつだって手遅れで、間違っていることが多い」
石蕗条一:「……確かめないとな」
棕櫚小路群雲:「…石蕗」
西澄燦:「なら、その辺りはムラと浮島さんに任せるしかないな……あたしとブッキーはマークされてると思う」
浮島智美:「ついさっき直接戦ったなら、そうなるわね」
棕櫚小路群雲:「もし、ジャームじゃないなら、葦原さんが取り返しが付くのなら」
棕櫚小路群雲:「…とどめを刺す必要はないよな。アーティファクトさえ破壊できれば、大丈夫だよな。」
棕櫚小路群雲:「それがお前の目的だよな。石蕗。」
石蕗条一:「……葦原香乃の”ケース”は、アーティファクトそれ自体が、あいつ自身と一体化している」
石蕗条一:「そう言っていた」
棕櫚小路群雲:「……!」
石蕗条一:「だが、はっきりさせておくぜ」
石蕗条一:「俺はアーティファクトを壊す。すべて壊す。……それでも例外はある。俺の”赤剣”がそれだ」
石蕗条一:「アーティファクトの破壊を邪魔しないのなら、役に立つのなら、管理できるのなら、それは例外になる。葦原香乃はどうか……」
石蕗条一:「その辺は、お前の調査力に期待しておこう、棕櫚小路」
棕櫚小路群雲:「……分かった。」
浮島智美:「…責任重大ね、アタシ達」ポン、と群雲君の肩に手を置く
棕櫚小路群雲:「くそう…金持ちのデリケートな胃に重圧をかけやがって…」
西澄燦:「ハハ……それだけ期待されてるってことだぜ」
石蕗条一:「冗談だろ。期待? 棕櫚小路に?」
石蕗条一:「交渉してるところなんて見たことないからな」
石蕗条一:「あくまでも”見込み1%”だ」
棕櫚小路群雲:「お前ーッ!」
西澄燦:「少なくとも……あたしはしてるぜ」笑う
棕櫚小路群雲:「探偵…やっぱり探偵は見る目がある…」
棕櫚小路群雲:「貧乏人の三流価値判断とは違う、これがプロフェッショナルだ!」
浮島智美:三人の様子に思わず笑みを浮かべる
石蕗条一:「前回よりは腕をあげたんだろうな?」
棕櫚小路群雲:「ハン!見てろ石蕗!」
棕櫚小路群雲:「ドギャフーン!と、驚きのあまり気絶させてやる!」
西澄燦:「……それじゃ、始めるか」
GM:情報収集項目を公開します!
▼“杏贄の轡”について(2) 〈知識:魔術/錬金術〉〈情報:魔術/錬金術〉 難易度10
▼“瑠璃色世界図”について 〈知識:魔術/錬金術〉〈情報:魔術/錬金術〉 難易度8
▼“大橡盾”について 〈知識:魔術/錬金術〉〈情報:魔術/錬金術〉 難易度8
▼“咆じ亞丹熕”について 〈知識:魔術/錬金術〉〈情報:魔術/錬金術〉 難易度8
▼“臙脂色”のアーティファクトについて 〈知識:魔術/錬金術〉〈情報:魔術/錬金術〉 難易度8
▼葦原香乃のジャーム化について 〈交渉〉〈知識:レネゲイド〉 難易度7
▼シュアファイアの動向について 〈情報:G市〉〈情報:噂話〉〈情報:FH〉 難易度9
棕櫚小路群雲:大井(軽巡洋艦)
GM:“雪ぎ白穂”についても調べられますが、これはいくつかの項目を開けることが条件です。
GM:第二話でも言及された通り、これに関してはサーバーのやや「深い」部分に情報があるためですね。
石蕗条一:石蕗は、石蕗的に気になるところから行きましょう。「“瑠璃色世界図”について」からかな。難易度8のやつ。
西澄燦:シュアファイアの動向についてを調べます(断言)
西澄燦:ブッキーはああいったが分からんからな……ブッキーが騙されている可能性もある……
棕櫚小路群雲:▼“杏贄の轡”について(2) いきます
棕櫚小路群雲:情報:魔術!
棕櫚小路群雲:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 10[5,6,7,9,10]+8[8] → 18

棕櫚小路群雲:これがソラリス
石蕗条一:いくぞっ。知識:錬金術はレベル5。精神は……1……。
石蕗条一:1dx+5=>8
DoubleCross : (1R10+5[10]>=8) → 1[1]+5 → 6 → ファンブル

棕櫚小路群雲:石蕗ーッ!!
石蕗条一:はい、もちろんダメで~す
浮島智美:▼葦原香乃のジャーム化について、は失敗した場合にデメリットはありますか?
浮島智美:襲い掛かってきたりとか…
GM:襲い掛かられるかどうかは、情報判定の成否とは関係ありません。
浮島智美:わかりました
GM:ただし、葦原さんと直接接触して会話する必要があるので
GM:そこであからさまに敵対的な態度を取ったり、アーティファクトを盗んだりしようとすると
GM:即座にクライマックス戦闘になります。
GM:他のPCも救出に向かわざるを得ず、その時点での進捗段階で
GM:アーティファクトほぼフル装備の葦原さんと戦う必要が出てきます……!
浮島智美:コワイ…
棕櫚小路群雲:こわすぎ
西澄燦:フルアーマーハロウィーンってカッコいいですね。MSみたいだ
棕櫚小路群雲:ハロウィーンはGレコ系列の匂いがしますね
西澄燦:2dx+3>=9 ▼シュアファイアの動向について,情報は噂話
DoubleCross : (2R10+3[10]>=9) → 5[1,5]+3 → 8 → 失敗

西澄燦:財産を1点使って成功。残り財産P:8→7
石蕗条一:がんばって情報を開けてくれ・・・!石蕗はポンコツだ・・・!
浮島智美:ではまず“大橡盾”について調べます。情報収集チームを使用!
浮島智美:〈情報:魔術/錬金術〉…錬金術の方で調べます
浮島智美:3dx+2>=8
DoubleCross : (3R10+2[10]>=8) → 9[4,4,9]+2 → 11 → 成功

GM:失敗した石蕗くん以外の情報を公開します。
GM:もちろん、アーティファクトについての詳細情報のデータは石蕗くんしか引き出せない設定なので
GM:今回判定に成功した2人は、上手いことその情報整理のサポートをやったという形になります。
GM:記者の勘とノイマン頭脳があれば簡単なことであろう!
石蕗条一:情報整理すらできないクソ石蕗
棕櫚小路群雲:しょおおおがねえなあああああ
浮島智美:年上の威厳を
棕櫚小路群雲:裏から手を回して特定に必要な資料とかをゲッツしましょう
▼“杏贄の轡”について(2)
棕櫚小路家を震撼させた“ハウスマン”の事件。
“杏贄の轡”はそれを引き起こした原因ともいえる“アーティファクト”ですが、
その具体的な意味や特性については、当時は把握できないまま撃破してしまいました。
アーティファクトを解析できる唯一の人間、石蕗条一がいなかったからです。
肉体に新たな『口』を作り出すことがその能力。
……しかし、このアーティファクトの目的は別のところにあります。
例えば、園部新一が、犠牲者の頭部を自らの内に取り込み、攻撃兵器として生まれ変わらせたように、
『口』で摂取した物体を収容できるように自らの肉体を変質させ、
そして取り込んだ対象に自分自身の因子を埋め込み、融合させることがその本質。
捕食者、被食者の両方の本質を歪める危険なアーティファクトでした。
棕櫚小路群雲:怖い
GM:……そして、無論、これは
GM:無数のアーティファクトを保有する葦原香乃が本気で使った場合
GM:もっとも危険なアーティファクトになり得ます。以上です。
浮島智美:ヤバイ…
西澄燦:デビルハロウィーン……
GM:そうでした、Eロイスも公開します。
園部新一と同様、"餓えの淵""餓鬼の晩餐"。
アーティファクトを捕食することで、ダイスやHPがどんどん上昇するでしょう。
GM:では、次の情報公開。
▼“大橡盾”について
“おおつるばみのたて”。防衛に特化したアーティファクトです。
質を考慮せず、ただ膨大量の“錬成”のみで瞬間的な防御、妨害、障壁を構築する
“橡”のアーティファクト。掌に隠れるほどの、小さな盾状の形状です。
これに関しては他のアーティファクトと異なり、全ての性能を“錬成物量”に振り分けているため、
強力な防御力を突き抜くことさえできれば、特段攻略不能な存在ではありません。しかし、厄介ではあります。
Eロイスは"修羅の世界"。
致命傷は勿論、あらゆる不利なレネゲイド効果すらも、スクラップ塊で一度だけ防ぎます。
以上です。
▼シュアファイアの動向について
もしも、墓場で西澄を襲った「清水」「成瀬」の二人組と、同時に探偵事務所に現れた「赤城仁志」が同一所属の存在とすればですが――
彼らが西澄を追撃してきている様子は、実際ありません。
墓場と、葦原宅での二連戦で弱った西澄燦を始末するのであれば、
探偵事務所への移動中を襲うのが、目撃者もほぼおらず、最も手っ取り早かったはず。
……だが、だとすれば、彼らは今現在何をターゲットにしているのか?
葦原宅周辺の僅かな痕跡から、西澄はそれを推理することができています。
おそらく、墓場で聞いた優先順位のままです。近いうちに葦原香乃に強襲をかける可能性が高い。
彼らの戦力は、西澄や浮島が身を持って体験した通り。
葦原香乃は最終手段を使わざるを得ないほど、追い詰められるでしょう。
以上です。
西澄燦:これは……タイムリミットってところでしょうかね……
GM:そういうことです!一応、タイムリミットに何が起こるかは、いい感じに最初のシーンで情報を開けられたようですね。
GM:時間切れになるとハロウィーンは全アーティファクトと融合せざるを得なくなります。
西澄燦:了解です!

GM:各々が行動を開始し、ある程度の情報を集めることができた。
棕櫚小路群雲:「この事務所を襲った連中、葦原さんとは仲間じゃなかったのか……」
石蕗条一:「そりゃそうだろ」
棕櫚小路群雲:「それぞれ別働隊として“杏贄の轡”を狙ってたもんだと思ってたけど」
石蕗条一:「葦原がターゲットなんだろ? いまは準備期間ってところか。くそっ」
棕櫚小路群雲:「……まずい…よな」
棕櫚小路群雲:「葦原さんを連中が下手に刺激したら」
西澄燦:「……強さは折り紙つきだ、畳み込まれたら最終手段に出るだろうぜ」
浮島智美:「…大量の、アーティファクトを使って?」
棕櫚小路群雲:「連中がもし、葦原さんを倒しても」
棕櫚小路群雲:「こんな手段に出る危険な奴らに、大量のアーティファクトが渡る事になる」
棕櫚小路群雲:「まだ葦原さんの手の内にある間に、なんとか説得しないとヤバい…」
石蕗条一:「……その点はおいとくとして、葦原が”帰ってこれなくなる”ことも問題だ」
棕櫚小路群雲:「そうだな……」
石蕗条一:「俺はアーティファクトを壊す……あいつ風にいえば”殺物鬼”だが、人殺しじゃない」
石蕗条一:「さっさとあいつのアーティファクトを攻略しないとな。で……こっちのほうだけど」
西澄燦:「今は二つのアーティファクトが分かってるだけか。まだまだ長いな」
石蕗条一:「肝心なファイルにプロテクトがかかってる。必要な情報とキーワードが足りてない」
石蕗条一:「心当たりのあるキーワード、片っ端から試してみてくれ。俺はこういうの苦手だから、頼んだ」
石蕗条一:本当に苦手!
西澄燦:「リミットまでに間に合うか……? 間に合わせるしかないな」
浮島智美:「任せて。色々手をまわして、アタリらしいのを見つけてくるわ」
棕櫚小路群雲:「僕の情報網を甘く見るなよ。こっちの方も鍛え直してある!」
西澄燦:「あたしも次からはそっちに回る……もう一度トライだ」
西澄燦:もう一度はいらないな……
石蕗条一:「……」 本当に役に立ってない石蕗は、無言でサーバを操作する。これをもって情報共有としたい

GM:シーン終了。ロイスと調達が可能。
石蕗条一:拳銃!
石蕗条一:2dx+1=>10
DoubleCross : (2R10+1[10]>=10) → 9[2,9]+1 → 10 → 成功

石蕗条一:入手。錬成して装備します。
西澄燦:2dx+4>=12 ボデイアーマー
DoubleCross : (2R10+4[10]>=12) → 10[9,10]+7[7]+4 → 21 → 成功

西澄燦:GET!装備する
棕櫚小路群雲:HASG!
棕櫚小路群雲:5dx+10
DoubleCross : (5R10+10[10]) → 9[1,5,7,8,9]+10 → 19

棕櫚小路群雲:財産1消費!
棕櫚小路群雲:55→54
浮島智美:念のための応急手当
浮島智美:3dx+2
DoubleCross : (3R10+2[10]) → 10[4,6,10]+9[9]+2 → 21

浮島智美:欲張ればよかった…応急手当を入手
石蕗条一:こちらは以上!
西澄燦:以上!
浮島智美:以上です

■Middle/06

GM:次のシーン。項目は以下のとおりです。
▼“瑠璃色世界図”について 〈知識:魔術/錬金術〉〈情報:魔術/錬金術〉 難易度8
▼“咆じ亞丹熕”について 〈知識:魔術/錬金術〉〈情報:魔術/錬金術〉 難易度8
▼“臙脂色”のアーティファクトについて 〈知識:魔術/錬金術〉〈情報:魔術/錬金術〉 難易度8
▼シュアファイアの襲撃について 〈情報:G市〉〈情報:噂話〉〈情報:FH〉 難易度14
▼葦原香乃のジャーム化について 〈交渉〉〈知識:レネゲイド〉 難易度7
棕櫚小路群雲:1d10+67
DoubleCross : (1D10+67) → 10[10]+67 → 77

棕櫚小路群雲:ぐええ
西澄燦:1d10+58 登場する!
DoubleCross : (1D10+58) → 4[4]+58 → 62

浮島智美:65+1d10 登場
DoubleCross : (65+1D10) → 65+4[4] → 69

石蕗条一:1d0+58 いくぞ
石蕗条一:1d10+58
DoubleCross : (1D10+58) → 6[6]+58 → 64

GM:あ、そうだ
GM:言い忘れましたが、葦原香乃のジャーム化について は
GM:〈交渉〉が入っているので、直接接触です。
GM:棕櫚小路くんと浮島さんのどちらかしか挑戦できません。
棕櫚小路群雲:襲撃について!
棕櫚小路群雲:噂話!
棕櫚小路群雲:5dx+2
DoubleCross : (5R10+2[10]) → 10[3,5,8,9,10]+8[8]+2 → 20

棕櫚小路群雲:これがカネモチだ
棕櫚小路群雲:くっ行きたいが
棕櫚小路群雲:まずは情報を排除!
西澄燦:▼“咆じ亞丹熕”について 〈知識:魔術/錬金術〉〈情報:魔術/錬金術〉 難易度8を抜きます
西澄燦:3dx+2>=8 情報は魔術,情報収集チーム1/3
DoubleCross : (3R10+2[10]>=8) → 7[5,7,7]+2 → 9 → 成功

石蕗条一:引き続き世界図について、調べます。
石蕗条一:▼“瑠璃色世界図”について 〈知識:魔術/錬金術〉〈情報:魔術/錬金術〉 難易度8
石蕗条一:もう一度知識で振ります。
石蕗条一:2dx+5=>8
DoubleCross : (2R10+5[10]>=8) → 8[7,8]+5 → 13 → 成功

石蕗条一:ようやく成功!
浮島智美:ではこちらも情報に取り掛かりましょうか…
浮島智美:▼“臙脂色”のアーティファクトについて、情報:錬金術で
浮島智美:3dx+2>=8 情報収集チームを使用!
DoubleCross : (3R10+2[10]>=8) → 10[6,9,10]+7[7]+2 → 19 → 成功

GM:よく成功するなあ
GM:あれだけあった情報項目の数々が……!
棕櫚小路群雲:フハハハハ
棕櫚小路群雲:これが友情パワー
浮島智美:これが探偵と錬金術師と記者と…金持ちの力…
▼“瑠璃色世界図”について
“るりいろせかいず”。西澄の推測通り、“アーティファクトを探知するアーティファクト”です。
羊皮紙に浮かび上がった星点を解読可能な適合者に、相対位置を示します。
街全域を覆う探知から、西澄との交戦で見せたようなcm単位の位置同定まで自在。
羊皮紙上の位置は実世界の位置と対応するものではなく、“ハロウィーン”のように使いこなすには習熟が必要ですが、
“ハロウィーン”があれだけの量のアーティファクトを収集することができたのは、
確実にこの“瑠璃色世界図”の能力によるもの。ある意味、彼女にとって最も重要なアーティファクトです。
……そして、おそらく石蕗条一にとっても、何よりも欲しい能力であることでしょう。
使えるようにさえなれば、どこにアーティファクトがあるのか理解することができます。全てを確実に。
同様に、この能力を欲しがる者にはいくらでも心当たりがあるはずです。
戦闘能力にはまったく寄与しません。Eロイスもなし。
以上です。
GM:あと、そうだ、補足情報も与えます。
“アーティファクトを探知するアーティファクト”という特異性も含め、
石蕗が訝しんだように、“世界図”という名称は何かを示唆しているようにも見えます。
“瑠璃”は石蕗宗近の最終作ではありません。
しかし、サーバー上に残されたデータでは、“全て”を探知可能とあります。
……なぜ、その時点で作られていないアーティファクトですら、探し当てる機能が存在したのか?
補足情報は以上。
▼“咆じ亞丹熕”について
“ほうじあにこう”。砲撃用アーティファクトです。
文字通り、砲弾のような勢いで戦闘用簡易ホムンクルスを錬成射出、そのまま支援兵器と化すことができます。
攻撃のたびに手数の増える、使い勝手が良く、応用性も高い、強力な兵器。
これは“大橡盾”に関しても言えることですが、アーティファクトそのものではない副産物に関しては、
“弾ぜ破片緋”の例でもあったように、“礎の赤剣”で攻撃してもアーティファクト本体を破壊することには繋がりません。
あくまで、アーティファクト本体を破壊することが必要。
その意味で、防御の“大橡盾”と攻撃の“咆じ亞丹熕”は、どちらも石蕗にとって「相性の悪い」能力であるといえます。
Eロイスは、当然"さらなる絶望"。増援ユニットを生産します。
この情報は以上。
▼“臙脂色”のアーティファクトについて
“臙脂”のアーティファクトの記録を探り当てました。“臙脂骨牌(えんじこっぱい)”。
カード状のアーティファクトで、能力は呪殺です。
真名を知る相手の名を記すことで、対象の死の遠因を、どこかに作り出すことができます。
よって現状、石蕗条一、および棕櫚小路群雲は、確実に対象になり得ます。
西澄燦、浮島智美に関しても、今後葦原香乃に名を知られることがあれば
仮に彼女が攻撃を開始した場合、“臙脂骨牌”の脅威に晒されるでしょう。
Eロイスは"破滅の足音"。名前を知らない相手は対象とされません。
これに関しては以上。
GM:そして3つ以上アーティファクトのロックを解除したので、
▼“雪ぎ白穂”について(2) 〈知識:魔術/錬金術〉〈情報:魔術/錬金術〉 難易度13
GM:こちらの情報項目が出てきます。

旧市街――櫻木ビル1F 喫茶屋「綺羅」

棕櫚小路群雲:「どっ…どれもこれも、ゴールデン物騒じゃないか!なんだこれ!!」
石蕗条一:「そりゃそうだろ。アーティファクトなんだから」
浮島智美:「しかし呪殺までとはね…恐れ入ったわ」
西澄燦:「これで……三つ、残るは白いあの槍か?」
棕櫚小路群雲:「おっ前の師匠は何考えてたんだ!常識が無さすぎる!」
石蕗条一:「俺もそう思う。常識ゼロだ。錬金術師のカガミだな」
棕櫚小路群雲:「……なんとか出来るんだろうな。これ。」
浮島智美:「…そこのところ、専門家としてどう?」
石蕗条一:「白い槍……そいつが問題だ。俺も推理くらいはできるが……真価は俺が考えているのとは別かもしれない」
石蕗条一:「なんとかするさ」
石蕗条一:「殺せない人間はいない。壊せないモノはない」
石蕗条一:「久我に聞いてみろ。どんな無敵なやつだって殺されることがある……人間も、モノも、同じだ」
棕櫚小路群雲:「…こっちはそのセリフを信じるしかないか」
浮島智美:((クガ…か。今は触れない方がいいかな))
西澄燦:「で、連中の動きについてはどうなんだ? ムラ」
棕櫚小路群雲:「『シュアファイア』って呼ばれてるらしい。そこんとこ、色々探ってみたんだけど……」
湯坂窓子:「一緒に探してきたよ。ほんとは寝てたかったんだけどなー」
西澄燦:「マドコ……お前なぁ」
棕櫚小路群雲:「給料なら渡したろ…はい、湯坂さん、詳細!」
湯坂窓子:「だって、めちゃめちゃ怖いって……!」
湯坂窓子:「赤城って人だけじゃないんだからなあ。あれと少なくとも同レベルが2人ってことだもん……」
湯坂窓子:「サンちゃん。“黒紫の玻璃”の時のこと、覚えてる?」
西澄燦:「ああ、勿論。それがどうかしたか?」
湯坂窓子:「あの時もあったじゃん。ファルスハーツ……らしいよ?仲間なのかな」
石蕗条一:「……ファルスハーツ、な」 西澄さんを注目している
西澄燦:「……そう、なのか」
棕櫚小路群雲:「FH……」
浮島智美:「ファルスハーツ…」
湯坂窓子:「群雲くんの伝手ですぐ集まったよ。あいつら、人を使って、色々調べさせている……けど、どう思う?」
GM:先程からやや整頓された机の上に、資料を広げてみせる。
湯坂窓子:「サンちゃんの身辺調査をやってる……どうやって街に来たかとか、何をしてたかとか」
湯坂窓子:「中身まではわかんないけど」
西澄燦:「あたしの身辺調査だって……?」
西澄燦:「やっぱりそういうこと……か」
浮島智美:「…心当たり、あるの?」
西澄燦:「ただの予想だけどな……確信はない」
石蕗条一:「っていうか、お前、ほんとに記憶喪失なのかよ」
湯坂窓子:「マジかよう。何かの間違いだと思うんだけどな、あたし……」
石蕗条一:「命を狙われてる、身の回りの調査までされてる。それで心当たりないのはおかしいぜ」
西澄燦:「…………記憶喪失、というかなんというか」
棕櫚小路群雲:「”ダブルディール”とか、あのカイとかいう奴、それに”マスタークウェル”…あいつらともまた別働隊のFH…」
棕櫚小路群雲:「一枚岩じゃないとは聞いてたけど、本当に次から次に来るな…!」
浮島智美:「…成程、最近街が騒がしかったわけね…」
湯坂窓子:「……どうなのかな。超能力者のチームって、やっぱ情報屋とかも使うもんかね」
湯坂窓子:「今サンちゃんを狙ってないとしたら、これは……どちらかというと、“片手間”で人使ってるだけで」
湯坂窓子:「そういう、情報とかできるやつが、調べてるんじゃないの……“ハロウィーン”って奴のこと」
GM:アーティファクトの情報源はほとんど存在しないと言っていい。だが、“ほとんど”だ。
GM:他のアーティファクト使いや、あるいは現象からの正確な推測で、攻略手段に辿り着くことは不可能ではない。
GM:そして恐らくこの敵は、西澄と石蕗の……標的“ハロウィーン”との交戦を監視していなかったはずがない。
GM:あちらも、こちらと同様に膨大な情報判定をクリアしている最中だと考えてください。
GM:タイムリミットは4シーン後。それくらいに襲撃が起こると辿り着くことができるでしょう。
石蕗条一:「俺以外に錬金術師がいないとは限らないし、アーティファクト使いなら、なんらかの情報を入手する機能を使っていてもおかしくない」
石蕗条一:「そのへんは良くわからないな。呪術、魔術、占星術、予知能力、千里眼……何でもアリだろ」
棕櫚小路群雲:「何せ向こうは世界的な組織なんだから、十分にあり得るよな…」
西澄燦:「…………どちらも情報戦ってわけか、今は」
棕櫚小路群雲:「うーん…あ」
浮島智美:「?どうかした?」
棕櫚小路群雲:「カイに交渉して、こっちのFHを組織的な圧力で追っ払ってもらうっていうのは…」
棕櫚小路群雲:「いや、無理か…」
石蕗条一:「マスター・チェイスな。うまくすれば、手数を遅らせることができるかもな。お前が連絡先知ってれば」
棕櫚小路群雲:「あの時は行き掛り上で協力関係になったけど、本来なら友好的な関係じゃない…それに」
西澄燦:「そもそもアイツとコネもってる奴が……ここにいないしな」
棕櫚小路群雲:「それだ。コネと、交渉材料。」
棕櫚小路群雲:「くっそー…!体当たりでなんとかするしかないのか今回も!」
浮島智美:「世界的組織に交渉…ね。それを考えるだけ凄いと思うけど」
石蕗条一:「他に、とにかく強力で、なにをしでかすかわからない勢力がある」
石蕗条一:「SOGだな。こいつは本当に最後の手段だから、使いたくない」
浮島智美:「そんなのまでいるの…」
西澄燦:(……交渉材料ね)
棕櫚小路群雲:「シュテルンの爺さんか…」
棕櫚小路群雲:「あれは…確かに…うん……」
石蕗条一:「情報を渡せば、適当に暴れて迷惑はかけるだろうが、こっちも迷惑になる」
石蕗条一:「完全に手詰まりになったら試してみる、ぐらいのレベルだな」
浮島智美:「そうならないように、頑張るしかない…ってとこね」
西澄燦:「……いや、手詰まりの直前で打てる手はある」
棕櫚小路群雲:「なんかアイデアあるのか探偵?」
西澄燦:「これは、多分……少しだけでもあいつらの動きを抑えられるかもしれない」
石蕗条一:「聞いとこう」
西澄燦:「ただ、これを使うとあたしは動けなくなる」
棕櫚小路群雲:「……?」
石蕗条一:「どういう意味だ? 探偵、お前の最終兵器か何かか?」
浮島智美:「それ、あなたが危険になるようなこと?」
西澄燦:「……いや、最終兵器でも何でもない自殺行為だ。囮になりゃあ気が引けるってだけさ」
石蕗条一:「それはない」
西澄燦:「……そろそろ、その根拠をマジで聞きたくなってきたぞ」
石蕗条一:「ないんだ、西澄。……あとで話そう」
西澄燦:「……分かった」ここは頷く
石蕗条一:「とにかく、手持ちの札で戦うしかないってことだろ」
西澄燦:「他に案がないなら、そうするしかないな」
湯坂窓子:「……相手より先に動く必要があるわけだよね」
湯坂窓子:「いつぐらいになると思う?」外の夜を気にする。
浮島智美:腕時計に目を落とす
浮島智美:「…結構経ってるわね」
石蕗条一:「夜明け前にはケリをつけたいもんだ」
石蕗条一:「学校があるからな」
西澄燦:「ハハ……それにハロウィーンの祭りが終わるにはちょうどいい」
GM:残り4シーンで夜が明けます。それを使いきってしまえば、強制トリガーシーン。
GM:4シーン目でタイムリミットではなく、4シーンは突入準備に費やせるということに注意してください。
石蕗条一:「……アーティファクトに関する”データ”を送っとく。アナログ野郎はいないな? 勝手にダウンロードしといてくれ」
湯坂窓子:「あ、あたしにもくれるのかい……!?」
棕櫚小路群雲:「砲撃、探索、防御…それに…」
浮島智美:「…呪殺、か」
石蕗条一:「欲しいならやるよ。……どうせ、もうすぐ壊れる」 湯坂さんに!
西澄燦:「………成る程、な」
湯坂窓子:「やばい」言語に絶する!
石蕗条一:「呪殺対策しとくべきだな。1回ぐらいなら(ロイスという名の)ホムンクルスで防げるが、連発されるとどうしようもない」
石蕗条一:「できれば破壊しときたいところだ……」
西澄燦:マドコの端末を覗いて把握。
棕櫚小路群雲:「ぐええ…やっぱりクレイジー物騒すぎる…テロリズム……」
棕櫚小路群雲:「これを全部まとめて、葦原さんが“杏贄の轡”で取り込めば…」
西澄燦:「外からじゃあ破壊は不可能ってわけだ、これが最終手段ね」
浮島智美:「…考えたくもないわね」
棕櫚小路群雲:「早く、葦原さんに会わないと…」
石蕗条一:「……なんでもっとはやく”轡”を持ってこなかったんだよ!」 西澄さんへ
石蕗条一:やつあたり!
西澄燦:「……あたしは連絡とろうとしたぞ」
石蕗条一:「俺も連絡はとろうとしたよ!」
湯坂窓子:「やめやめ!喧嘩はやめよう!」
浮島智美:「ちょっと!言い争ってる時間も惜しいんだから!」
湯坂窓子:「ねっ、浮島さん!」
浮島智美:「そう!窓子の言う通り!」
石蕗条一:「……わかった。確かにな」
西澄燦:「ハァー……巡り合わせが悪いってのはこういうことなんだろうな、これは不幸と言ってもいい」
浮島智美:「…あ、ごめん。呼び捨てで」
湯坂窓子:「いいよ。智美先輩」座り込む。
石蕗条一:「”白”の槍を調べる。さっさとカタをつけないとな」
棕櫚小路群雲:「メイン・ウェポンか…」
西澄燦:「そっちにはあたしも手を貸すぜ、もうやることが思いつかないからな」
西澄燦:「それに……ふたりきりで話すにはちょうどいいだろ」ブッキーに小声
石蕗条一:「……そうみたいだな」 小声で返して、立ち去りたい!
湯坂窓子:「でも、これ、さ…………。考えれば考える程どん詰まりの状況って感じだよね」
棕櫚小路群雲:「……」
湯坂窓子:「……群雲くんだっけ」
棕櫚小路群雲:「ん?なんだ?」
湯坂窓子:「今調べてもらったこれが全部って保証はないわけじゃんよ」
湯坂窓子:「あくまで、サンちゃんと条ちゃんが“見た”アイテムだけの話だよね……」
棕櫚小路群雲:「そうだよな…ううん…」
棕櫚小路群雲:「考えてたけど、僕は…直接葦原さんとコンタクトを取ってみる」
湯坂窓子:「うえ」
浮島智美:「…大丈夫?」
湯坂窓子:「そ、そんなこと……マジで?無謀じゃ……」
棕櫚小路群雲:「う、うるさいな!」
棕櫚小路群雲:「ただでさえ結構不安だったのに、一斉にそういう事言われたら」
棕櫚小路群雲:「余計に怖いだろ!」
浮島智美:「そりゃ、見ず知らずのアタシが行くより警戒心は薄れるかもしれないけど…」
湯坂窓子:「……ない、か?」
湯坂窓子:「確かに、そうだよ……。群雲くんは、サンちゃんや条ちゃんと違って」
湯坂窓子:「直接戦ったわけじゃない。“敵”だと思われないかもか」
棕櫚小路群雲:「……そうだな。そういう事だろ。」
棕櫚小路群雲:「それに、実際に葦原さんと会って話してみれば、この状況だって」
棕櫚小路群雲:「思いもよらない突破口が見つかるかもしれないじゃないか」
湯坂窓子:「目の付け所はいいのかな~……でも、いやいやいや……」
湯坂窓子:「葦原さんって子が、“群雲くんが気付いてること”に気付いちゃったらどうなる!?」
浮島智美:「…君も、彼女については初めて聞いたことが多すぎる状況だと思うケド」
浮島智美:「そんな状態で、ちゃんと彼女と話せる?群雲」
棕櫚小路群雲:「……」
浮島智美:「窓子の言う通り、ちょっとしたミスで絶体絶命よ」
棕櫚小路群雲:「むしろ、彼女はずっと腹を抉って、命の取り合いをしてた僕や石蕗相手に」
棕櫚小路群雲:「教室でいつも通りに話してきたんだ……そこだ」
湯坂窓子:「……」
棕櫚小路群雲:「だからこそ葦原さんは、”ハロウィーン”のままでも、石蕗をあっさり家に入れた」
棕櫚小路群雲:「境界が無いんだ。多分、僕の事も、普通に教室で会うように話してくると思う。」
浮島智美:「境界が…無い」
湯坂窓子:「君なりに、やれるビジョンはあるわけだ」
棕櫚小路群雲:黙って頷く
湯坂窓子:「サンちゃんに相談して、行けそうなら……やってみる?」
棕櫚小路群雲:「後は…僕が腹をくくれるかどうかだと思う」
棕櫚小路群雲:「だから、あんまり不安になるような言い方するなよ!」
棕櫚小路群雲:「不安になるから!」
湯坂窓子:「わ、わかったよ」苦笑する。
浮島智美:「そうやって不安不安言ってると、余計に不安になっちゃうわよ」群雲の背中を軽くたたく
湯坂窓子:「なんか、すげえ頑張ってるなあ。群雲くん。あたしとは大違いだぜ」
浮島智美:「アタシに金持ちアピールしてた時の勢いはどうしたの。ん?」
棕櫚小路群雲:「なんだ年上だからって偉そうに!シャーッ!」
浮島智美:「アッハッハ!そうそう、その調子よ」
棕櫚小路群雲:「……フン!」

GM:では、ここでシーン終了。ロイスや調達ができるゾッ!
石蕗条一:調達!
棕櫚小路群雲:当然!調達だッ!
石蕗条一:スナイパーライフル!難易度19に挑戦します!
棕櫚小路群雲:おっと
棕櫚小路群雲:石蕗くん
石蕗条一:はっ、棕櫚小路くん
棕櫚小路群雲:あ、ダメだ、すいませんまだ武器足りなかった
棕櫚小路群雲:フルオートショットガン!
棕櫚小路群雲:5dx+10
DoubleCross : (5R10+10[10]) → 10[1,1,3,5,10]+3[3]+10 → 23

棕櫚小路群雲:ふはははは
石蕗条一:ケッ!自分で買うぜ~っやっぱりカネモチは当てにならねえ!
石蕗条一:3dx+1=>19
DoubleCross : (3R10+1[10]>=19) → 10[3,5,10]+8[8]+1 → 19 → 成功

石蕗条一:あ、買えた
石蕗条一:カネモチなんていらないな
棕櫚小路群雲:貧乏人のくせに~!
浮島智美:ブルーゲイルにチャレンジしてみます
浮島智美:3dx+2>=20
DoubleCross : (3R10+2[10]>=20) → 10[4,6,10]+9[9]+2 → 21 → 成功

浮島智美:か、買えた…
西澄燦:3dx+4>=12 UGNボディアーマー
DoubleCross : (3R10+4[10]>=12) → 10[1,3,10]+10[10]+8[8]+4 → 32 → 成功

西澄燦:なんだこれ……
GM:こいつらなんなんだ
GM:お前達もアーティファクト三昧という算段かよ
西澄燦:このすごいボディアーマーを石蕗くんに渡そう
石蕗条一:ありがたく受け取ります!ボディアーマーッ!
石蕗条一:以上です!
西澄燦:以上!
浮島智美:どなたかブルーゲイル御入用ではないですか
浮島智美:自分、セットアップエフェクトを持っていたので…
西澄燦:あー……石蕗くん、最初武器作るからな……
棕櫚小路群雲:いただけるならもらいたいゲイル!
浮島智美:群雲君に渡すということでいいでしょうか
西澄燦:そうですね、わたしか棕櫚小路くんだったら然程変わりませんしいいと思います
棕櫚小路群雲:プリーズ!
浮島智美:あいよっ!
浮島智美:というわけで群雲君にブルーゲイルを譲渡します
棕櫚小路群雲:センキュー!
石蕗条一:「その矢の名を”インドラ”……」 弓だけを錬成
棕櫚小路群雲:ガシャコッガシャッ
棕櫚小路群雲:シュテルンから買い取った釘打ち機に
棕櫚小路群雲:更に金に物を言わせた物量パワーアップを施したカスタムを施す
浮島智美:こちらは以上!
棕櫚小路群雲:こちらもオーケー!
GM:では本日はここで進行終了。次回は火曜21:00。お疲れ様でした。
浮島智美:お疲れ様でした!
西澄燦:お疲れ様でした!

■Masterscene/01

旧市街――郊外 葦原家

GM:障子戸の傍に蹲っていた影が、小さく顔を上げる。
テレビ:『……で違法な長時間労働があったとして、3日に書類送検……』
テレビ:『それでは、次は芸能のニュース……』
GM:小さな部屋の中は、暗く、闇が落ちている。
GM:動く家族は存在しない。ただ一つ――葦原香乃を除いては。
葦原香乃:「……」カタ
葦原香乃:白い指先が、その床をなぞる。
葦原香乃:「おとうさんと、おかあさんがいて……」
葦原香乃:「ボクが、子供」カタ ……カタ
葦原香乃:指先が破片に触れる。
GM:箱と、鞘の破片。……床に整然と並べたそれを、見つめている。
葦原香乃:「みんなは……兄弟」
葦原香乃:「………………そうでしょ、石蕗くん」
テレビ:『幸せな家庭を築けるといいですね。この電撃婚約には反響も大きく……』
葦原香乃:「ボクは」スカートの膝に、頭をうずめる。
葦原香乃:「従わない……絶対に……」
葦原香乃:「……みんな、生きているんだ……」
葦原香乃:「ボクだけは、絶対に――」
葦原香乃:「――壊したりなんかしない」
葦原香乃:「…………………」

■Masterscene/02

旧市街――郊外

GM:夜の山。眼下には星空のような夜景が広がり、G市の光の営みを映す。
GM:――だが、樹上に座り込む男が見据えるのは、山と街の中間地点に沈む、深い闇だ。
GM:まるでチンピラめいた姿勢のまま微動だにせず、暗視スコープ越しの焦点は、相当な遠距離へとぴったりと合い続けている。
清水灘:「まだ出てくる様子はねェ。……面倒だぜ。籠城を決め込むつもりかよ」
GM:……そのすぐ下。地上に存在するのは3人。
赤城仁志:「店主の奴が生きてたかもって備えてなかったのが俺のミスだいや意識は逸らしてなかったむしろ位置だ想定外の移動能力」
赤城仁志:「ミスがあったとしたらそこからだからカウンターの男が立ち上がった時その2つを結びつけるべきだったな攻撃だけに備えてちゃいけないのがわかったわけで」
赤城仁志:「それともまず根本的に砂の女の子をブッ殺しにかかって相手の注意を外すかいやそうしたら結局ターゲットが増える俺の意識が対応できたかどうか」
成瀬真奈子:「……だいじょぶ?赤城くん」
成瀬真奈子:「落ち込んでない?」
赤城仁志:「や、全然」真顔だ。
赤城仁志:「むしろ満足っす。一回本気で戦えたんで、あとは……」
赤城仁志:「俺自身っすよね。生きて負けた分、次に活かさなきゃなんで」
梶原:「頼もしい新人さんだね、っと」スマートフォンの音。LINEを送信する。
【FHシュアファイア “マスターキー”梶原(かじわら)】
清水灘:「チッ、遊びかよ……」
梶原:「……そ。しかも女子高生がお相手だよ。羨ましいかい?」
梶原:「いい街だねここは。美味いお店だって随分ある。デートに最適だ」
梶原:店の情報を打ち込み、なんらかの文章を作成しつつある。暇そうだ。
清水灘:「…………。あいつの場合……」
清水灘:「最低一個は“アーティファクト”を持ってるわけだからな……。それだけなら梶原一人でいいが」
清水灘:「さっき、西澄どもに使ってたアーティファクトはどれくらいだ」
成瀬真奈子:「武器に使ったのは、葦原自身のを含めて4個。“杏贄の轡”も含めて5個かな」
成瀬真奈子:「“カード”の能力がまだ分かんない。……盗んでみる?」
梶原:「それが賢明ってとこだね。焦ってもなんもいいことない相手だし」
梶原:「……それに、いつまでも篭っちゃいないもんさ。猫と年頃の女の子は、特にね」
梶原:「やるなら不意だねえ――朝。普段なら登校する時刻まで……その時まで何もなければ、そこでやろう」
清水灘:「“いつもの生活に戻る”かどうかの迷いと、緩みを突いてみるか」
清水灘:「4人いりゃあできるな」
赤城仁志:「……いいっすね」
赤城仁志:「殺す」

■Middle/07

GM:次のミドル。登場希望者は侵蝕上昇をどうぞ。
西澄燦:1d10+62
DoubleCross : (1D10+62) → 4[4]+62 → 66

石蕗条一:1d10+64
DoubleCross : (1D10+64) → 3[3]+64 → 67

棕櫚小路群雲:1d10+67
DoubleCross : (1D10+67) → 6[6]+67 → 73

棕櫚小路群雲:じわじわ伸びるぜ
浮島智美:69+1d10
DoubleCross : (69+1D10) → 69+7[7] → 76

5日前 港湾部――工場街

GM:――シュバ!!
屋久島一郎:「……」棕櫚小路の首筋、皮一枚で手刀を止めている。
棕櫚小路群雲:「……ふぅう…」
棕櫚小路群雲:「今のは…見えたぞ」
屋久島一郎:「フン」
屋久島一郎:「初歩の初歩……の初歩だが、進歩がないでもないな」
屋久島一郎:「――それが“走馬灯”だ。恐怖心は、殺意ほどの精度も、怒りほどの速度もないが、応用は効く」
屋久島一郎:「俺の場合、戦闘時に使うのは“殺意”の想起。こいつを制御できるようになるのを、まずは目標にするか?」
屋久島一郎:そこらの建築資材の上に座る。
棕櫚小路群雲:「ところで、爺さん」
屋久島一郎:「ああ?」ペットボトルの水を飲んでいる。
棕櫚小路群雲:「…あんたの『記憶処理』の能力、今も使えるのか?」
屋久島一郎:「“自動消去”の程度によるが……」手を握ったり開いたりする。
屋久島一郎:「俺の場合はそうでもないらしい。使える」
屋久島一郎:「記憶処理能力を持つ人材はUGNでも、希少な方だ。別所属での復帰を見越しているだろうな」
棕櫚小路群雲:「フーン…その能力はどのジャンルに入るんだ?ええっと…シンドロームだと」
屋久島一郎:「認識と神経を操る。ソラリスだ」
棕櫚小路群雲:「あ、ひょっとして僕にも出来たり…?」
GM:バチーン!
GM:100円玉が眉間に直撃します。
棕櫚小路群雲:「すこぶる痛い!!」
屋久島一郎:「驕るな!」
棕櫚小路群雲:「ヒェ!」
屋久島一郎:「すぐに調子に乗りやがる……」
屋久島一郎:「……」
棕櫚小路群雲:「ぐぐぐ…すぐ暴力に訴えやがる…!」
屋久島一郎:「貴様、こう考えてるか?」
棕櫚小路群雲:「え?」
屋久島一郎:「貴様を阻む障害……権力で“貴様より上”にいる奴を、片端から記憶操作すれば」
屋久島一郎:「手っ取り早く上を握れると」
棕櫚小路群雲:「ギクーッ!!」
屋久島一郎:「フン……俺も可能ならそうしたいところだ。だが、浅はかだな。坊主」
棕櫚小路群雲:「な、なんでだよ!」
屋久島一郎:「ここG市は、オーヴァードに満ちた街だ。そして、人格操作、記憶操作は、殺さず権力を奪うには最も手っ取り早い“手段”だ――」
屋久島一郎:「――事実、俺達もそうしている」
屋久島一郎:「……この街の」鋭い眼光で、港の向こう……
屋久島一郎:ビルの立ち並ぶ市街を見る。
屋久島一郎:「……“他の連中”もそうしていないと思うか?その上、対抗策を施していないと」
棕櫚小路群雲:「…!」
棕櫚小路群雲:「そうか…もう、とっくの前に」
棕櫚小路群雲:「僕が気付くよりもずっと前から戦いの中だったんだな…この町は…それはそうだよな…」
屋久島一郎:「記憶、人格の操作。あるいはそれを未然に防ぐ強力な対抗策」
屋久島一郎:「権力中枢に近い連中ほど、どちらか一方は、得ていると考えるべきだ。……貴様のような腑抜け野郎以外はな」
棕櫚小路群雲:「ぐッ…!」
屋久島一郎:「せいぜい、気を張って防衛していろ。オーヴァードの自覚があって、隙の少ない連中に対しては、俺達も記憶処理はできん」
屋久島一郎:「簡単にはな」凶悪に笑う!
棕櫚小路群雲:「ヒャイッ!」
棕櫚小路群雲:「結局戦闘能力から付けていくのが、手っ取り早い…か」
屋久島一郎:「非合法の手段で権力の座にいる連中の場合、その“手段”そのものが隙ということになる……フン」
屋久島一郎:「先にこの辺りから伝えておくべきだったな。貴様はそれを握れ。暴力は俺がやる」
屋久島一郎:「最低限、その道程で貴様を阻む障害……恐怖を乗り越えられる精神処理を、学習していろ」
棕櫚小路群雲:「………敵の”裏”、か…」
棕櫚小路群雲:「手順は爺さんの言うとおりかもな…」
棕櫚小路群雲:水筒の春野さん製の水出しアイスダージリンティーを飲みながら
棕櫚小路群雲:廃材の上に座ってこれからの事を考えたりしてましょう

旧市街――櫻木ビル1F 喫茶屋「綺羅」

GM:“白”の槍。仮面の敵と関わるにあたり、石蕗が最も最初から目にしていた“既に使い手のいるアーティファクト”。
GM:特異なアーティファクトであることは、間違いない。腰を据えて調べる必要がある。
GM:……夜明けまでに、それが間に合うのであれば。
石蕗条一:「条件は、少し厳しいな」 烏龍茶を飲んでいる
西澄燦:「……ギリギリってところだな」
▼“雪ぎ白穂”について(2) 〈知識:魔術/錬金術〉〈情報:魔術/錬金術〉 難易度13
西澄燦:先に振ります?
石蕗条一:先に降ってみます
GM:判定だけ先にやって頂いて
GM:情報明かすのはお2人の会話の後にしましょう。
GM:分析中に話をすませたほうがいいはず
石蕗条一:〈知識:魔術/錬金術〉で振ります。
石蕗条一:2dx+5=>13
DoubleCross : (2R10+5[10]>=13) → 10[5,10]+9[9]+5 → 24 → 成功

石蕗条一:久しぶりに錬金術師らしいところを
石蕗条一:見せてしまった
西澄燦:す、すげえ……輝く錬金術士
GM:ヤバいw
石蕗条一:「だいたいの検討はつきそうなんだが……」 ということで、烏龍茶の氷を噛み砕く。
西澄燦:「まだ、時間がかかる……か?」
石蕗条一:「でかい規模のファイルだった。こればっかりはどうしようもないな」
石蕗条一:「で? なにか話しておくべきことはあるか?」
西澄燦:「当然」
石蕗条一:「なんだよ。面倒なのはやめてくれよな」
西澄燦:「なんで今回のFHの動きについて、ブッキーはその行動を断言できるんだ?」
石蕗条一:「”ディール”……取引したからだ」
石蕗条一:「言ったろ」
西澄燦:「当初から奴らの動きを知っていたかのような口ぶりに、さっきのアレだ。ちょいと我慢もできなくなるさ」
西澄燦:「その……取引ってのはなんなんだ?」
石蕗条一:「そこのところに言及するかどうかだが、少し厄介な問題がある」
西澄燦:「厄介な問題? 監視でもされてるってのか」
石蕗条一:「はっきりと明かせば、俺が取引した条件に抵触するかもしれない」
石蕗条一:「そして、そこのところを見分ける術師がいないとも限らない」
西澄燦:「…………」
石蕗条一:「ただ言えるのは、お前がしばらくは――本当にほんのしばらくの間は、連中から攻撃を受けることはなさそうだ、ってことだけだ」
石蕗条一:「そこのところ、例えば俺がお前に明言する”リスク”を犯すとするなら」
石蕗条一:「お前はどうする? 命懸けで守ってくれるとか?」 鼻で笑う
西澄燦:「……“石蕗”、アンタが命を懸けるっていうなら……あたしは命を懸けて守る」
石蕗条一:「マジかよ」 笑うしかない
西澄燦:「それに元々あたしに関わる問題だからな。今、背負わせている方が耐えられない」
石蕗条一:「俺に関する問題でもある」 急に笑うのをやめる。仏頂面。
石蕗条一:「じゃあ、どちらにしても、だ」
石蕗条一:「今夜を無事に生き延びてからの話だ。どちらかが死んでたら、意味がない」
西澄燦:「…………そうかもな」
西澄燦:「だけど、これだけは言わせてもらうぜ。……もしものときはすぐにあたしを切り捨てろ」
石蕗条一:「自己犠牲か? やめとけよ。たまに流行するけど、クレバーじゃない」
西澄燦:「ハハッ、そんなんじゃあない。……この先を見据えた時の話だよ」
石蕗条一:「先? なにか展望でもあるのか?」
西澄燦:「展望が全くないからこそさ。――さっき、記憶喪失なのか?って聞いたよな」
石蕗条一:「ああ。実際、どうなんだよ」
西澄燦:「そいつは当たらずとも遠からずってところだ」
西澄燦:「……どんどん消えていくんだよ、記憶がな」こめかみに人差し指をトントンとする
石蕗条一:「……”メモリ”か?」
西澄燦:「清水って奴の言っていた“ライトニングシリーズ”の時のなんかだろう」
西澄燦:「内蔵された機械の演算処理であたし自身が削られている……って医者は言ってたぜ」
石蕗条一:「……なるほど。だから覚えていない記憶があって、”展望”がないってことか」

西澄燦:「……これはあたしの弟子になりに来たらしい」 手帳を開いて書き込んでいく
西澄燦:「あ、ムギ。これからくる石蕗条一って奴は凄いうさん臭いから注意して」
西澄燦:手帳を見て言う
西澄燦:「あったな、三人組っていう話だったか」 手帳を開く
西澄燦:「えーっと……」 手帳を開く
西澄燦:「ああ、マドコの友人のキャロルさんですね」
西澄燦:「あ、そんな名前だっけ」 手帳にメモする

石蕗条一:「だから『もしもの時は』ってことなのか?」
西澄燦:「そういうこと、ここ最近は消えるペースも上がってる。そう長くはないかもな」
石蕗条一:「なるほどな。わかった」
石蕗条一:「クソくらえ、だ」 立ち上がる。
石蕗条一:「俺は錬金術師だ。俺には俺の”ドグマ”がある」
石蕗条一:「もしものときにどうするかは、俺が決める。お前の指図は受けねえよ」
西澄燦:「……そいつは残念だ」
石蕗条一:「だから、今後のために――この一晩を生き延びる。そうしたら話すさ」
石蕗条一:「約束は一種の呪いだな。今夜はお前もそう簡単には死ねなくなったぜ、西澄」
西澄燦:「そいつは……違いねえ。約束は果たさなきゃあ行けないからな」
石蕗条一:「そうしてくれ。他には? なにかあるか?」
西澄燦:「感謝するぜ……“石蕗”」
西澄燦:「そうだな……ついでに一つ」
石蕗条一:「なんだよ」
西澄燦:「アーティファクトってのは実は……生きてたりするか?」
石蕗条一:「……その辺、俺もよくわからない。だが、もしかしたら、そうなのかもな。そういう力があるのかもしれない」
西澄燦:「そうか……じゃあ、これで質問は終わりだ。ありがとな」
石蕗条一:「……手帳にしっかり書いとけよ。約束だ」
石蕗条一:というわけで、立ち去りましょう
西澄燦:「……ああ」……手帳に書き込む
GM:……ならば、それから一時間ほど、HDDの解析音だけが続き、
GM:“白い槍”のデータは完全に展開されます。石蕗くんもその頃には戻ってくるでしょう。
▼“雪ぎ白穂”について(2)
“すすぎしらほ”。第二話で調べた通り、『抹消』『否定』『虚無』のアーティファクトです。
Eロイスとしては"否定の壁"を備えている点も、第二話で明かされた通り。
そして、これ以上の情報に関しては、“礎の赤剣”を持つ石蕗条一だからこそ理解できる事柄ですが、
仮に、天地を分ける剣でも断ち切れない石蕗の“赤“でも、このアーティファクトだけは傷つけることができないでしょう。
“白”が象徴するのは、天地の前の混沌……と、対をなす、全てが終わった後の虚無。
よってその本質は実体を否定する空白。ないものを滅ぼすことはできないからです。
しかし、石蕗の“赤”同様、極めて特殊なアーティファクトである以上、
この世の存在に固定されなければ実在できません。その役割が、葦原香乃です。
……『抹消』『否定』『虚無』の概念。
“雪ぎ白穂”は、アーティファクトを滅ぼすためのアーティファクトです。
以上。

旧市街――郊外

GM:……深夜。葦原家前。
GM:棕櫚小路は、話に聞いたこの“要塞”を、初めて目の前にしている。
棕櫚小路群雲:「……ここか…」
GM:山の麓に傾ぐように存在している、木造住宅だ。
GM:誰も――この家の中に無数のアーティファクトが収蔵されていると、考えすらしないだろう。
棕櫚小路群雲:「はぁーっ…ふぅーっ…深呼吸深呼吸…」
棕櫚小路群雲:「ううー…よし!3つ数えたらいくぞ…!」
棕櫚小路群雲:「3……」
棕櫚小路群雲:「2……」
棕櫚小路群雲:「1……」
浮島智美:「あ」
浮島智美:すぐ後ろから小さな声が上がる
棕櫚小路群雲:「おぅああああああ!!!」
棕櫚小路群雲:漫画みたいなポーズで飛び上がる
浮島智美:「うわぁあああああああ!?ちょっとちょっと!?」
浮島智美:急いで群雲の口を押える!
棕櫚小路群雲:「むがごっ…あんたは…!」
棕櫚小路群雲:「ぷはっ……はー……はー…」
浮島智美:「あー…びっくりした…」
棕櫚小路群雲:「こっちのセリフだ!お、脅かすなよ!なんで浮島さんがここにいる!?」
浮島智美:「いやぁ~…だって群雲、黙っていなくなっちゃったじゃない?それで、行き先を考えたらここしかないな、って思って」
浮島智美:「焚きつけた以上、ほっとけないじゃない?」
棕櫚小路群雲:「……フン」
棕櫚小路群雲:「勘違いするなよな。僕はちゃんと、自分の意思でここに来てる。」
棕櫚小路群雲:「浮島さんが変な責任感を感じる理由なんてないぞ。」
棕櫚小路群雲:「葦原さんとか、それ以外との戦闘に巻き込まれたりしたら責任持てないし…ほら、どっか行けよ。」
浮島智美:「それを言うなら、アタシだって自分の意思でちゃんとここにいる」
棕櫚小路群雲:「……!」
棕櫚小路群雲:「…あんたの目的ってなんなんだ?危険に身を晒す動機だよ。」
棕櫚小路群雲:「雑誌の取材なんかして、記事にしても、どこかで握りつぶされるだけだと僕は思う…」
浮島智美:「え?記事?」きょとんとする
浮島智美:「アタシ、この件を記事にする気なんて、無いケド?」
棕櫚小路群雲:「…じゃあなんだよ。あんたは何がしたくてここにいるんだ?」
浮島智美:「…一番は、"知りたい"から、かな」
浮島智美:「この街…G市の、本当の顔を」
棕櫚小路群雲:「好奇心…か……」
浮島智美:「あと、ちょっとクサいけど正義感、かな」
浮島智美:「…オーヴァードとか、"アーティファクト"とか…そういうこと、全然知らなったアタシでもわかるぐらい」
浮島智美:「最近のG市は、おかしくなってきた」
棕櫚小路群雲:「……」
棕櫚小路群雲:「知ってしまったら、後戻り出来なくなる事でも」
棕櫚小路群雲:「そこから先に、いつ終わるのか分からない、選択の連続で毎日が埋め尽くされる事になっても」
棕櫚小路群雲:「……浮島さんは、それでいいのか?」
浮島智美:「この街に生きる以上、その危険はいつも隣り合わせ…でしょ?」
浮島智美:「現に、さっきアタシ、普通の人だったら死ぬような場面にいたから」
浮島智美:「そうやって巻き込まれて、何がなんだかわからないまま死んじゃう…なんてのは」
浮島智美:「絶対に、嫌」
棕櫚小路群雲:「そうか……」
棕櫚小路群雲:「僕もそう思う。選んで失敗するのは…選ばないよりも、きっといいよな」
浮島智美:「ついでに言っておくケド」
浮島智美:「アタシは"知りたいケド、"知らせたい"わけじゃない」
浮島智美:「例えば、今日アタシが知った…UGNだとか、FHだとか、そういったことを洗いざらいぶちまけて」
浮島智美:「このG市が凄く平和な街になるんだったら、そうする…ケド」
浮島智美:「さっき群雲が言ったみたいに、握りつぶされるのがオチでしょうね」
棕櫚小路群雲:「それに…それが正解の選択肢かはまだ分からない」
浮島智美:「それに、仮に伝えられたとしても、余計な混乱を招いて、隠れてる連中が本気で動き始めるかもしれない」
棕櫚小路群雲:「そういう事だ……」
浮島智美:群雲の言葉に、頷く
浮島智美:「知られることで危険を招く情報だったら」
浮島智美:「そんな情報は、秘密のままでいい」
棕櫚小路群雲:「…浮島さん。あんたが本気なら、僕とあんたはきっと手を取り合える。」
浮島智美:「…群雲と?」
棕櫚小路群雲:「僕の動機は…友達とか、家族とか、『傷ついちゃいけない人』を傷つけたくない、それだけの事だけど」
棕櫚小路群雲:「それがアホみたいに大変なんだ……その為に人の力を借りてる」
浮島智美:腕を組み、真剣に聞いている
棕櫚小路群雲:「交換していくんだ。一人でも、守り合う人間が多い方がいい。」
棕櫚小路群雲:「……まあ、この状況じゃ、そんな先の話はしてられないよな…」
棕櫚小路群雲:「…葦原さんとはまず、僕が一人で会う」
棕櫚小路群雲:「浮島さんは何かあったら、石蕗や探偵に連絡を頼む」
浮島智美:「…OK。その件については、この事件を終わらせてから話し合いましょ」
棕櫚小路群雲:という感じで
棕櫚小路群雲:葦原宅に侵入!
浮島智美:「それじゃ…気を付けてね」

旧市街――郊外 葦原家

GM:まずは葦原香乃の様子を探らなければならない。
GM:タイムリミットが差し迫っている(であろう)以上、適切な機会が訪れるまで待つこともできない……が、
GM:時刻は夜だ。9時を回っている。どうすべきか。
GM:茶色くくすんだインターフォンがある。これを押せば葦原が出てくるのだろうか?
棕櫚小路群雲:「………」
棕櫚小路群雲:意を決して、インターフォンを鳴らす!
GM:中からわずかに音がして、
GM:ガラガラと扉が開く。
葦原香乃:「……誰?」この時刻だというのに、制服姿だ。
棕櫚小路群雲:「!」
葦原香乃:「あー……」
葦原香乃:「棕櫚小路くんだ」笑う。
棕櫚小路群雲:「あー…あー、葦原さん。」
棕櫚小路群雲:「こんばんは…元気かい?…ハハ」
葦原香乃:「うん。どうしたの?」
棕櫚小路群雲:「あー、いやー、アノー…」
棕櫚小路群雲:「…あ!勉強!ほら!テストの勉強を、さ、教えてない所が」
棕櫚小路群雲:「あったんじゃないかなー…みたいなそういうのが無きにしも非ずといいますか……」
葦原香乃:「……それで、わざわざ来たの?」パチパチとまばたきをする。
葦原香乃:「……」
棕櫚小路群雲:((……ハァー…ハァーッ……))
葦原香乃:「えへへ!ありがとね!実はあれから課題、全然やってなくて……」
棕櫚小路群雲:「!」
棕櫚小路群雲:「どっ、どういたしまして!?」
棕櫚小路群雲:「あっ…上がっていい?」
葦原香乃:「えっ、中に!?」
葦原香乃:「いっ、いいけど……お父さんとお母さんには、ないしょだからね!」
棕櫚小路群雲:「アッハイ…」
棕櫚小路群雲:という事で、葦原さんについていって、家の中へ上がりたい
葦原香乃:廊下を案内する。まったく警戒心が感じられない。……無防備な背中だ。
葦原香乃:もしかしたら、今ここで暗殺することすら可能かもしれない。
葦原香乃:だが、不可能かもしれない――目の前の少女があの“ハロウィーン”だ。
棕櫚小路群雲:「………」
棕櫚小路群雲:息を殺してついていく
葦原香乃:「入って入って」
GM:恐らく、葦原香乃の自室であろう右の部屋に招かれる。
棕櫚小路群雲:部屋に入って、椅子とかに座りましょう
GM:中央にちゃぶ台。少女らしい小物が置かれているわけでもなく、むしろ各所のインテリアは骨董めいている。
棕櫚小路群雲:とりあえず
棕櫚小路群雲:アーティファクト的な存在はありますか!
GM:〈知覚〉で難易度7としましょう。
棕櫚小路群雲:ぐええ
棕櫚小路群雲:2dx+1
DoubleCross : (2R10+1[10]) → 7[6,7]+1 → 8

棕櫚小路群雲:いよし!
GM:よく死んだ!
GM:では、それらアンティークに紛れ
GM:壁にかかる、コースター状の青い物品に目が留まるでしょう。
棕櫚小路群雲:「!」
GM:数こそ少ないものの、アーティファクトを直接見た経験はある。
GM:“縹色”。恐らく――
GM:石蕗や、西澄が遭遇したものとは違う。部屋も、一つだけ他の物品と隔離されている。
棕櫚小路群雲:(間違いない…あれは…『そう』だ!)
葦原香乃:「でも、珍しいね。えへへ……お家の人は大丈夫なの?」
葦原香乃:少しだけ嬉しそうに、ノートと筆記用具をごちゃごちゃと出し始めている。
棕櫚小路群雲:「あ、ああ。今日は会員制のナイトクラブでナイトフィーヴァーだと伝えてあるからね!」
棕櫚小路群雲:「……」
棕櫚小路群雲:(石蕗の奴の見間違いなんかじゃなかった…今、この、目の前にいるのが…)
葦原香乃:にこにこと話を聞いている。
棕櫚小路群雲:(葦原さんが…『ハロウィーン』…)
棕櫚小路群雲:「……葦原さん」
葦原香乃:「?」
棕櫚小路群雲:あ、
棕櫚小路群雲:葦原さんのジャーム化についての判定って
GM:やってないですねw
GM:なので、ここで判定してしまってOKです。
棕櫚小路群雲:イエア!
▼葦原香乃のジャーム化について 〈交渉〉〈知識:レネゲイド〉 難易度7
棕櫚小路群雲:フハハハハ
棕櫚小路群雲:交渉!
棕櫚小路群雲:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 10[4,5,7,9,10]+6[6] → 16

GM:やるじゃん!
棕櫚小路群雲:圧倒的カネモチパワー
棕櫚小路群雲:情報を!いただきましょうか!
GM:会話の中で自然と分かった感じにしようと思っていましたが、
GM:ジャームではありません。
棕櫚小路群雲:あ、なるほど
棕櫚小路群雲:やったぜ!
棕櫚小路群雲:「……」
葦原香乃:「どうしたの?」
棕櫚小路群雲:脳裏に、ハロウィーンの姿を思い浮かべる。
棕櫚小路群雲:(……恐怖を飼いならせ…今、やるべき事を…)
棕櫚小路群雲:「…いや、なんでもない。どこが分からないって?」
棕櫚小路群雲:という感じで
棕櫚小路群雲:暫く、勉強を見たりしていましょう
葦原香乃:「……ね。棕櫚小路くん」
葦原香乃:楽しげに教わっているが、ふと、笑顔のままぽつりと呟く。
棕櫚小路群雲:「……?」
葦原香乃:「ボクって、どうしてバカなんだろうね」
棕櫚小路群雲:「え……」
棕櫚小路群雲:「いや、バカって…そんな自分の事を…」
葦原香乃:「みんななら、本当は、もっと考えられるのかな」
棕櫚小路群雲:「………」
棕櫚小路群雲:「何を?」
葦原香乃:「うまい方法で、やれるのかな」
葦原香乃:「……誰かを」棕櫚小路の瞳を見る。
葦原香乃:「大事にすること」
棕櫚小路群雲:「!」
棕櫚小路群雲:「葦原さん……」
葦原香乃:「あ、えへへ、違う……違うよ……ごめんね」
葦原香乃:「問題のことだから……全然、わかんなくて」恥ずかしそうに頭をかく。
棕櫚小路群雲:「葦原さんにとって…」
棕櫚小路群雲:「秋津とか、明智たちとか…石蕗の奴とか」
棕櫚小路群雲:「あのクラスの事は…大事だと思うかい?」
葦原香乃:「……」
葦原香乃:「うん……」目を伏せて逸らす。
棕櫚小路群雲:「僕も結構好きだ…あの場所が」
葦原香乃:「……最近、ちょっとうれしいんだよ」
葦原香乃:「棕櫚小路くん、みんなと、ちょっとだけ仲良くなってくれた」
葦原香乃:「エビフライも、くれるし……」
GM:一瞬、葦原の目が、棕櫚小路の腹部を見た。
GM:“ハロウィーン”の槍が突き破った箇所。
棕櫚小路群雲:「……」
葦原香乃:「でも、ボクは……バカだから……」
葦原香乃:「一度にひとつのものしか、大事にできないのかな……えへへ」
棕櫚小路群雲:(大丈夫だ…葦原さんは大丈夫だ……)
棕櫚小路群雲:少し涙が滲みそうになる。
棕櫚小路群雲:「……っ」
葦原香乃:「……棕櫚小路くんは、すごいよなあ」
葦原香乃:「勉強もできるし、お金だってたくさん持ってる」
葦原香乃:「友達だって……きっと、お父さんや、お母さんだって……」
葦原香乃:自分の手を見る。
葦原香乃:「きっと、頭がいいからなんだよね……」
棕櫚小路群雲:「……違う。葦原さん。」
棕櫚小路群雲:「ボクは馬鹿だ。ずっと馬鹿だった。」
棕櫚小路群雲:「ボクはずっと自分しか大事にしてこなかった。最低のクズだ。」
棕櫚小路群雲:「葦原さんはボクよりもずっと、偉いんだ……悩んでいるから。」
葦原香乃:「そんなこと、いわないでよ」困ったように微笑む。
棕櫚小路群雲:「……ごめん…」
棕櫚小路群雲:感情の基盤が、揺らぎそうになっている。より戻さなければいけない。
葦原香乃:「棕櫚小路くんが来てくれて、よかった」
葦原香乃:「この家、みんな静かだし。……寂しいから」
GM:電球で照らされる室内は、山奥の静寂に包まれている。
棕櫚小路群雲:「……大丈夫さ、葦原さん。」
GM:2人の他の声はしない。
葦原香乃:「こんな夜遅くに、ヘンテコだけど。……明日、学校休むかもしれないし」
棕櫚小路群雲:「また学校に来れば、騒がしいくらいの時間が待ってるだろ。」
棕櫚小路群雲:「夜が終わったら、朝はまた来るんだ。」
葦原香乃:「……そうだね」
棕櫚小路群雲:と、暫く葦原さんの勉強を見て
棕櫚小路群雲:家を出て浮島さんと合流したい!
GM:では、玄関を出るその間際。
葦原香乃:「……ねえ、棕櫚小路くん」
葦原香乃:「棕櫚小路くんは、家族が好き?」
棕櫚小路群雲:「……」
棕櫚小路群雲:「…好きさ。ボクの家族だから。」
葦原香乃:「いいな……えへへ」
葦原香乃:「ボクも、本当は……本当はね、学校の皆よりも、家族のほうが、大事で」
葦原香乃:「……けれど、ボクの家族は……ボクのこと、好きなのかな……」
棕櫚小路群雲:「……!」
葦原香乃:「……たまに、不安になるんだ。変なこといってごめんね!へへへ」
棕櫚小路群雲:「…分かるよ。」
棕櫚小路群雲:小さく呟いて
棕櫚小路群雲:「じゃあ、またな、葦原さん!」
葦原香乃:「うん。……またね!」笑顔で見送る。
棕櫚小路群雲:「……」
棕櫚小路群雲:微笑み返して、立ち去ろう

棕櫚小路群雲:「浮島さん。終わったぞ。」
棕櫚小路群雲:近くの木の下とかに隠れてた浮島さんと合流します
浮島智美:「お疲れ…脈あり?」缶コーヒーを差し出しながら、聞く
棕櫚小路群雲:「茶化すなよ…全く…」
浮島智美:「あ、別に色恋沙汰の方じゃなくて…」
棕櫚小路群雲:「!」
棕櫚小路群雲:「ブラックじゃないか!僕はミルクたっぷりのカフェオレしか飲まない主義なのに!」
棕櫚小路群雲:「これだからショ・ミーンは…ぶつぶつ…」
棕櫚小路群雲:文句言いながら飲んでます
浮島智美:「え?ああーごめん、残ってたのがそれだけで…」
棕櫚小路群雲:「……結論から言えば」
浮島智美:「…うん」
棕櫚小路群雲:「葦原さんはジャームじゃない。それはハッキリしてる。」
浮島智美:「…うん。群雲がそう言うんだったら、きっとそうね」
棕櫚小路群雲:「日常に対する未練があって、アーティファクトへの欲求との間で揺れてる。」
浮島智美:「確かな根拠もある、と…」
棕櫚小路群雲:「レコーダーもあるぞ……あっ」
浮島智美:「…どしたの?」
棕櫚小路群雲:自分が途中涙声だった事を思い出し引っ込める
棕櫚小路群雲:「…とにかく、ジャームでない事ははっきりしたんだから!」
浮島智美:「…うんうん。いいよ。直接会った群雲が一番わかってるだろうから」なんとなく聞かれたくない会話があったのは察する
棕櫚小路群雲:「後は、葦原さんの天秤が傾ききる前に」
浮島智美:「…手を、打つ」
棕櫚小路群雲:「そうなるな…具体的な行動は、石蕗や探偵とも相談して決めよう。」
棕櫚小路群雲:という感じで
浮島智美:「そうね…急ぎましょう。もうすぐ日付も変わる」
棕櫚小路群雲:「…苦い!」
浮島智美:「…悪かったって」バツの悪い顔をしながら頭をかく
棕櫚小路群雲:缶コーヒー飲みながら、浮島さんと並んで帰りたい

GM:シーン終了です。ロイス、調達はまとめて可能。
棕櫚小路群雲:ロイス!
棕櫚小路群雲:葦原さんへの感情を庇護○/悔悟に変更
棕櫚小路群雲:そんで浮島さんに取りましょう
棕櫚小路群雲:連帯感○/隔意/ロイス
石蕗条一:セーフハウスの購入を目指す。
石蕗条一:難易度15。
石蕗条一:3dx+1=>15
DoubleCross : (3R10+1[10]>=15) → 5[2,4,5]+1 → 6 → 失敗

石蕗条一:だめ!以上です。
棕櫚小路群雲:購入は当然ッフルオートショットガン!
棕櫚小路群雲:5dx+10
DoubleCross : (5R10+10[10]) → 10[8,8,9,10,10]+8[1,8]+10 → 28

棕櫚小路群雲:ふふふふ
石蕗条一:カネモチーッ
棕櫚小路群雲:石蕗くんにアンチマテリアルライフルでも買ってあげればよかったかな…
棕櫚小路群雲:ともかく装備!
石蕗条一:アンマテは大丈夫、優秀なスナイパーライフルが手に入ったから!
西澄燦:3dx+4>=12 ボディアーマー
DoubleCross : (3R10+4[10]>=12) → 7[6,6,7]+4 → 11 → 失敗

西澄燦:ここはスルーしよう。
浮島智美:同類/棕櫚小路 群雲/感服:○/不安/ロイス でロイスを取ります
浮島智美:3dx+2>=12 ボディーアーマー
DoubleCross : (3R10+2[10]>=12) → 6[2,3,6]+2 → 8 → 失敗

浮島智美:失敗!以上!
西澄燦:以上!
棕櫚小路群雲:以上で!
GM:ではシーン終了。次回は木曜21:00としましょう。
西澄燦:浮島さんのシナリオロイスは結局とられなかった!
石蕗条一:了解!
棕櫚小路群雲:やー!
西澄燦:了解です!
浮島智美:そして木曜21時了解です!
GM:本日はここまでです。お疲れ様でした。
棕櫚小路群雲:お疲れ様でしたー
浮島智美:お疲れ様でした

■Middle/08

GM:ミドルシーンの続き。今回のシーンプレイヤーは石蕗君となります。
石蕗条一:はい!
GM:もちろん情報収集は可能なので他のPCも後々登場可能ですが
GM:まずは石蕗くんから!
石蕗条一:1d10+67
DoubleCross : (1D10+67) → 6[6]+67 → 73

4年前 新市街――G市センター街 「銀星洞」

GM:深い夜闇に沈み、人の用いる照明は全て消えても、その工房に光は絶えない。
GM:多数の電子機器をモニタリングする、ランプの光。時折スリープから目覚める、ディスプレイの通知。
GM:無限の技術。誰よりも先に、見たこともない、科学と魔の地平を。
GM:少なくともその時の彼らの試みは、創造だった。
諫山歴:「……条一」
諫山歴:部屋に入るなり、鞘に収まった一本の刀を投げ渡す。
【「銀星洞」錬金術師 諫山 歴(いさやま れき)】
石蕗条一:「……」 受け取る
石蕗条一:「あ?」
【「銀星洞」術師見習い 石蕗 条一(つわぶき じょういち)】
諫山歴:「斬ってほしいものがある」
諫山歴:「ついてくるか?」顔を向けることなく、隣室の扉に手をかけている。
石蕗条一:「俺が? たしかに壊すのと分解するのは、俺の唯一の及第科目だけどさ……」
石蕗条一:「兄貴がやればいいだろ?」
諫山歴:「……“プラクティス”だ」
石蕗条一:「……またかよ。了解。で、なんだ?」
石蕗条一:「また失敗作かよ」 笑う
諫山歴:「それ」気のない様子で、後ろ手に鞘を指差す。
諫山歴:「どの刀剣の複製か分かるか?94%は実物に近づけて作ってはいる」
石蕗条一:「数珠丸恒次」
石蕗条一:「……ほとんど100%だろ。相変わらずモンスターみたいな腕前だな」
諫山歴:「内部構造までは、どうだろうな。実物より強度を高く設定しちまった」
石蕗条一:「兄貴の趣味で強化されたら、刀工はたまんねーだろうよ……」 呆れているのだ。
GM:扉の奥は、物置のような一室だ。石蕗も日常的に使っている――
GM:――だが、その中央に、見たこともない異質な存在が鎮座している。
GM:藍色の光。異様なV字型の、曲面を描く板だ。
石蕗条一:「……! なんだ、この……悪魔みたいな……これ?」
諫山歴:「……斬ってみろ」
石蕗条一:「作ったの、兄貴か? このアーティファクト!」
GM:切断のために誂えたように、空中から吊るされている。
諫山歴:「違う……。……違う」
諫山歴:「……違う」三度、呟く。
諫山歴:「なぜ、これがあって。誰が作ったのかは、今は言えない」
石蕗条一:「……そうかい」
諫山歴:「“沈む藍翼”。それが、名前だ……。破壊してみろ」
諫山歴:「その剣で」
石蕗条一:「斬ればいいんだろ。どう見ても失敗作だ……ゴミ処理するのは、下っ端の役目だ。わかってるって」
石蕗条一:「……いくぜ」 捻るように刀剣を構える。
石蕗条一:次の瞬間、車輪のように旋回して切り込んでいる。あまりにも独特の刀法!
GM:――ザフッ!!
GM:タン!
GM:破片が床に落ちた音。真っ二つに切断された。
GM:ギィギィと揺れながら、紐に吊るされたもう一片が余韻で回転している。
石蕗条一:「……っつ。ヘヴィーだな、これ」
諫山歴:「まだだ」
石蕗条一:「なんだ? いま斬っただろ?」
諫山歴:「どの程度まで、お前は破壊できる?……千か?二万か?」
諫山歴:「先生からは……分解の科目で、俺よりいい評価をもらったそうだな」
石蕗条一:「そこだけは、まあ、そうかもしれないけど」
石蕗条一:「千とか二万とか、気が遠くなるぜ。何をさせるつもりだよ」 冗談だと思って笑う
諫山歴:「お前が十分だと思うまでやってみろ……」
諫山歴:椅子に座り込む。それだけ長く待って、眺めるつもりだ。
石蕗条一:「わかった、兄貴、失敗作作りすぎたんだろ」
石蕗条一:「……まあ、いいよ。やってみるさ。”プラクティス”なんだろ?」
諫山歴:「“プラクティス”だ。お前にとっても……俺にとっても」
石蕗条一:剣を抱えて向き直る。兄貴からOKサインが出るまで切り刻んでいくつもりだ――。
GM:ザフッ!ガリッ!ギン!カキン!ザン!
諫山歴:背もたれを抱えるように逆向きに座り、瞬きもせず、注視を続けている。
石蕗条一:腕があがらなくなるまで切り続けるでしょう。
諫山歴:十分、二十分。OKのサインはまだない。
諫山歴:やがて、石蕗の体のほうがついに音を上げる。
諫山歴:「……終わりか……」多少、失望めいて呟く。
石蕗条一:「……」 剣を取り落とす直前で、どうにかその場に座り込むことに成功する。
石蕗条一:「いくらなんでも、体力の限界ってものがあるだろ。腕が動かねえよ」
諫山歴:「俺の剣と、お前の技量でも無理か?」もはや砂めいた破片のひとつを拾う。
石蕗条一:「あー、悪かったよ! 俺が貧弱でな! 兄貴たちモンスターどもは、こういう”ノーマル”な感覚がねえからな」
諫山歴:「条一。“プラクティス”は失敗だ。これは破壊されていない」
石蕗条一:「もうバラバラじゃねーかよ」 うんざり!
諫山歴:「――先生から、電子スピンの状態保存について聞かされたことはあるな?」
石蕗条一:「まー、少しは。まだ再現できないけど」
諫山歴:「情報と物質は等価だ。対象の設計図――スピン状態を正確に保存しておけば、情報量を消費して、物質を再現できる」
諫山歴:「破壊された物質の情報からは、破壊されたものしか構成できない」
諫山歴:「……尋常の物質なら」
石蕗条一:「尋常じゃないってことか、そいつは」
GM:――バチン!
GM:藍の電光が一瞬走り、諫山の手の中で“翼”が再生する。
GM:一瞬にして、完全な姿に。
石蕗条一:「ウソだろ……」 違和感!
石蕗条一:「どうなってんだよ」
諫山歴:「条一。お前の行った23分の破壊活動は、こいつの情報を何一つ損傷させていない」
諫山歴:「バターの塊を何度切り刻んでも、ひとつひとつの欠片がバターのままであるのと同じだ」
石蕗条一:「情報を……壊さなきゃいけないって?」
諫山歴:「……。それができるわけもない。俺や、きっと先生ですら無理なことだ――」
石蕗条一:「だったら、どうするんだよ。”プラクティス”の答え合わせは?」
諫山歴:「……しかもこいつはバターじゃない。機能を持った、物品だ」背もたれを抱えるように再び座り、“翼”を投げ落とす。
諫山歴:「破壊できない意味だけが、“アーティファクト”の形をとっている……」
諫山歴:片手で、顔を覆う。
諫山歴:「……なあ。条一。なんなんだ?これは?」
石蕗条一:「おい、どうした? 今日はおかしいぜ、兄貴」
諫山歴:「俺の方こそ、答え合わせを聞きたい。どうして、こんなものがこの世界に存在するんだ?」
諫山歴:「何かが決定的におかしいのか?俺達か、世界の理論が?」
石蕗条一:「待てよ。どうせ兄貴か師匠が、与太のついでに作ったんだろ?」
石蕗条一:「自分たちの作ったものの、何がこわいっていうんだよ」
諫山歴:「……条一」
諫山歴:指の隙間から、藍の光をじっと見つめている。
諫山歴:「錬金術師として知っておかなければならないことがある」
諫山歴:「創造は……。時に、破壊よりも取り返しがつかないということをだ」
石蕗条一:「……兄貴。……何をした?」
GM:バチッ!!
GM:顔を覆う諫山の左肘が、裂けたように見えた。
GM:違う。罅割れている。陶器のように。
石蕗条一:「!?」 思わず起き上がる。
諫山歴:「……条一」
諫山歴:ゆらりと立ち上がる。
諫山歴:「この世の全てに終わりがあるというのは、本当なのか?」
石蕗条一:「何を」 唾を飲み込み、一歩下がる。
石蕗条一:「言ってる?」
GM:傷口から……“象牙色”の、禍々しい光が漏れている。
諫山歴:「解を、どのように試行しても」
諫山歴:「決して終わることのない計算式が、この世にあるのなら」
諫山歴:「俺達はどうすればいい?」
石蕗条一:「何を言ってる? 何をしてるんだ?」
石蕗条一:「答えろよ! いまさら何を言ってるんだ!」
GM:――バヂャ!
GM:ゴギュ!!
GM:粘質な音が響いた。石蕗の体が一気に吹き飛ばされ……
諫山歴:「……破壊だ。条一」左肘の罅からは、極めて細い光の触手が蠢いている。
石蕗条一:「おッ……!?」
石蕗条一:「な、なんだよ、それ……!」 吐きそうだ。
諫山歴:「破壊だ。お前の“プラクティス”は」
諫山歴:「誰よりも、お前が得意なことなんだ。条一」
諫山歴:よろめくように、二歩進む。
GM:石蕗が今生きているのは、“術士”であるからだ。常人なら、今の一撃で容易に縊り殺していた。
GM:石蕗条一の急所を探索するように、象牙の触手の先端が、鋭角的に停止する。
石蕗条一:「なにかの……なにかの、なにかの……なにかの、間違いじゃないのか」 錬金術師の兄弟弟子として、言ってはならぬ言葉だ。
石蕗条一:「こんなの、なにか間違ってる」
諫山歴:「は、ははは、はは」
GM:石蕗にも分かる。兄弟子は、あのおぞましい何かに寄生された。
GM:そして石蕗条一には――そのアーティファクトを“破壊”するための手段は、何一つなかった。
諫山歴:「終わらせてくれ。破壊だ。条一」
石蕗条一:(こんなの、何かが間違ってる) 死を覚悟していたのか、なんとか生きる方法を探していたのか、自分でもよくわからない。
諫山歴:「こんな……こんなものが、あるなんて」
諫山歴:「世界が終わらない。助けてくれ。う、うう……」
石蕗条一:(何かないか。何か……なんでもいい。壊すのが得意なんだろ、俺は?)
石蕗条一:(だから兄貴は俺に打ち明けてる。俺に救いを求めた。俺みたいな半人前に)
石蕗条一:脳みそを総動員して、必死で手段を探している。壊すための手段!
諫山歴:「なにもかも……俺達は」
諫山歴:「“アーティファクト”より、先に、すべて壊れる」
GM:石蕗の眼前。
GM:先の一撃で吹き飛ばされた、日本刀がある。“数珠丸恒次”。
石蕗条一:(間違ってる) 手を伸ばしてそれを掴む。
GM:兄弟子は今、アーティファクトの暴走を抑えている。そしてあの“象牙”は、彼の命に寄生している。
諫山歴:「間違いだ」
諫山歴:「あってはならない、どうして……ど、どうして、存在する」
GM:世界を動かしているプログラムに、致命的なエラーが存在している。
GM:例えば、石蕗や諫山が、稀に打った、ささやかな。
GM:何が間違ったのかすら分からないままの、バグのように。
石蕗条一:(兄貴が助けてくれって頼んでいる。誰かがやらないと) 数珠丸恒次を掴む。
石蕗条一:(誰かが、なんとかしないと) 数珠丸恒次が赤熱し、放電しながら姿を変える。それは一瞬のことだ。
GM:誰かが――
GM:誰かがそれを消さなければ、決定的におかしくなる。
GM:何もかもが、きっと。
諫山歴:諫山の自我の抵抗も、そこまでだった。
諫山歴:全身が弾け、無数の光の筋に解け、巨怪な光の群れとなって
諫山歴:石蕗条一を飲みつくすように襲いかかった。
石蕗条一:(わかってる)
石蕗条一:(――やらなければ。誰かが!) 赤熱するそれ――もはや刀ともいえるかどうかわからない、赤く光る棒を、ほとんど無意識に叩きつける。
GM:―――――
GM:            ___________――――――――――
GM:ガ キ ン !
GM:砕ける音が響いたのは、音波にならない激動が、工房を吹き飛ばしたあとのことだ。
GM:艶めかしく透き通る象牙色の硝子にコーティングされた、銀糸で編まれたような、背骨の人工標本。
GM:輝いていて、美しく、そして……
GM:……今は、石蕗の足元で破壊されていた。“象牙色”のアーティファクトだった。
石蕗条一:「……」 極度に疲弊して、それを見下ろす。
石蕗条一:(なんとかしないと)
石蕗条一:(誰かが、やらなければ。……誰が? 誰がやる?)
石蕗条一:(……)
石蕗条一:(……ゴミ処理するのは、下っ端の役目だ……そうだな。わかってる)
石蕗条一:立ち上がって、歩き出そう。目的ができた日だ――。
GM:石蕗条一が“それ”を創りだしたのか。あるいは……ずっと昔から、そうだったのか。
GM:その身の内には、“赤い剣”が宿っていた。
GM:もしかしたら、それだけが……石蕗条一だけが、間違った何かを正すことができる。
GM:破壊の願いから生まれた力だった。

GM:それでは、ミドルシーン。登場希望者はどうぞ。
西澄燦:1d10+66
DoubleCross : (1D10+66) → 4[4]+66 → 70

石蕗条一:(登場済み)
棕櫚小路群雲:1d10+73
DoubleCross : (1D10+73) → 2[2]+73 → 75

棕櫚小路群雲:いい感じ!
浮島智美:76+1d10
DoubleCross : (76+1D10) → 76+10[10] → 86

浮島智美:awawa

旧市街――櫻木ビル1F 喫茶屋「綺羅」

GM:深夜の「綺羅」。他の住人が全て出払っている今、夜明けまではひとまず、ここが彼らの拠点になっている――
GM:……その場所に、棕櫚小路と浮島も戻る。危険な接触を成し遂げたのだ。
棕櫚小路群雲:とりあえず葦原さんとの接触で得られた情報を共有しましょう
GM:もちろんそうしていただきたい!重要アーティファクトの情報も得ましたしね。
棕櫚小路群雲:彼女が日常に対しての未練を持つ…つまりジャームではない事と
棕櫚小路群雲:石蕗が目撃したのとは別個に保管されている新たなるアーティファクト。
石蕗条一:こちらも葦原さんと、葦原さんのアーティファクトに関する情報を明かしましょう
石蕗条一:「――予想はしていたが、まだまだあるみたいだな」 武装を整備している。
棕櫚小路群雲:「そうだな…キリがないぞこんなの…」
棕櫚小路群雲:「でも、これで葦原さんと絶対に争わなきゃいけないわけじゃなくなった…だよな、石蕗…?」
棕櫚小路群雲:少し不安げに石蕗くんを見る
石蕗条一:「……状況次第だな」
石蕗条一:「あいつが日常に戻ってくる意思がなきゃ、どうしようもない」
浮島智美:「…そこのところ、どうなの?」
棕櫚小路群雲:顎に手を当てて頷く
棕櫚小路群雲:「……彼女をこっちに寄り戻さないといけないんだ…でもどうするかは…」
棕櫚小路群雲:「…クソッ!FHの連中がいるせいで、時間が無い!」
棕櫚小路群雲:「なんかアイデア無いか?」
西澄燦:「どうするか……ね、気の持ちようにしかならないが。信じてみる以外にはないだろうな」
石蕗条一:「いまのところ、あの”槍”は俺にも壊せないからな」
石蕗条一:「その点、”ネゴシエート”しかないわけだ。それか封殺」
西澄燦:「説得するには相手を信じるところからはじめなきゃならない、例えそれが蜘蛛の糸よりも細い可能性だろうと」
西澄燦:「“否定”のアーティファクト、案外そこら辺からきているのかも知れねぇな」
棕櫚小路群雲:「そうだな…まずは葦原さんを信じる…」
石蕗条一:「いい言葉だ。あんな状態、いつまでも続くはずがない」
石蕗条一:「助けたいか、棕櫚小路?」
浮島智美:群雲の顔を見る
棕櫚小路群雲:「…当たり前だろ。ボクはずっと、こういう時のためにここにいるんだぞ。」
棕櫚小路群雲:「石蕗」
棕櫚小路群雲:「お前はどうなんだ…ボクはそれが知りたい」
浮島智美:目線を、石蕗の方へ
西澄燦:石蕗の方のみを注視する。
棕櫚小路群雲:「お前の……使命の為じゃなく」
石蕗条一:「……」
棕櫚小路群雲:「葦原さんを助けるために、力を貸してくれるのか…?」
石蕗条一:「『助けてくれ』って言われたら」
石蕗条一:「断れないんだよな……なんでだろうな」 仏頂面。
棕櫚小路群雲:「……フッ…」
石蕗条一:「あいつのことは、嫌いじゃないしな」
西澄燦:「これで、決まったようだな」笑う
浮島智美:「…ね」同じく笑みを浮かべる
棕櫚小路群雲:「こういう時くらい。素直に言えばいいだろ。貧乏人。」
棕櫚小路群雲:「葦原さんは、ボクらの友達だ。」
石蕗条一:「俺なりに素直なんだよ。俺は素直に言うのが好きじゃないからな」
棕櫚小路群雲:「やろうぜ。」
石蕗条一:「そうかもな。……今度は、うまくやるさ」
棕櫚小路群雲:「………」
棕櫚小路群雲:石蕗くんの言葉に頷きます
西澄燦:「んじゃ……まだ、時間はある。出来ることから潰していこうか」
石蕗条一:「ほか、何かあるか? もう少し探れることがあればいいんだが、どうにも時間がな」
浮島智美:「これ以上探れること…か」腕時計に目をやりながら
石蕗条一:「……探偵の”エキスパート”の意見だ。できるだけは、やってみるか……」
▼“縹色”のアーティファクトについて 〈知識:魔術/錬金術〉〈情報:魔術/錬金術〉 難易度12
▼葦原家攻略 〈情報:G市〉 難易度12
GM:……そして、もしも誰かがこっそり別行動するというのなら
▼西澄燦の手帳 〈知覚〉 難易度8
GM:これにもチャレンジできます。墓地に行く感じですね。
石蕗条一:手分けしましょうか・・・
棕櫚小路群雲:うっし!
棕櫚小路群雲:攻略してきます
浮島智美:おお
西澄燦:頑張れ……カネモチ!
石蕗条一:では、石蕗めが手帳を!
西澄燦:オナシャス!
棕櫚小路群雲:情報!
棕櫚小路群雲:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 5[1,2,4,5,5] → 5

石蕗条一:シュロロロロ~~~ッ
棕櫚小路群雲:ウォオオオオオーッ!
GM:ガハハ
GM:残りはあと2シーンしかないぞ~~?
西澄燦:金だ!金を使え!
浮島智美:それが財力!
棕櫚小路群雲:財産7使用!
GM:ほう・・・
棕櫚小路群雲:54→47
西澄燦:ではアーティファクト調べます。
棕櫚小路群雲:アイアムカネモチマン
石蕗条一:石蕗の知覚の前には手帳など見つかりたがっている迷子も同然!いくぞっ!
石蕗条一:5dx+1=>8
DoubleCross : (5R10+1[10]>=8) → 9[3,3,5,5,9]+1 → 10 → 成功

浮島智美:さすが石蕗知覚
石蕗条一:見つけた…迷子の手帳!
西澄燦:3dx+2>=12 情報収集チーム2/3 情報:魔術
DoubleCross : (3R10+2[10]>=12) → 10[3,6,10]+10[10]+1[1]+2 → 23 → 成功

西澄燦:おや……金を使うまでもなかったな……?
浮島智美:これが探偵…
GM:なんだそれは~~ッ!
石蕗条一:探偵だ
棕櫚小路群雲:TANTEI!
浮島智美:これ以上追加情報はあるのか…?
GM:まずは、どうしましょうか。石蕗くんが中西霊園に向かいます。
石蕗条一:向かいます。
GM:そして彼が席を外している間に、“縹色”についての情報が明らかになったとしましょう。
GM:解析プログラムがいい感じに中身を復元したのだ。
▼“縹色”のアーティファクトについて
“縹”のアーティファクトの記録を探り当てました。“縹渺龕灯返しの盤(ひょうびょうがんどうがえしのばん)”。
ウィジャ盤めいたボードの操作によって、射程内の生命体の位置を自在に変動させます。
……すなわち、この存在を知らずに、石蕗とともに葦原家に接近していたとしたら
各個分断され、撃破されていた可能性が高いでしょう。アーティファクト要塞なのだ。
棕櫚小路群雲:こえー!
石蕗条一:Zメモリ
浮島智美:ピラミッドパワーを感じる
西澄燦:ゾーン!(立木ボイス
もっとも、空間そのものを変動させるというよりも
人間の意識の方向をバラバラに誘導する効果が主であり、
強く注意力を保ったまま進んでいけば、周囲の光景の違和感などから
分断の兆しがあるかどうかは気づくことができるはずです。
これに関しては、時間空間操作に長ける浮島智美のバロール能力と
何よりも、石蕗条一のアーティファクト知識が攻略に不可欠。
浮島智美:なんと
棕櫚小路群雲:思わぬタッグだ
葦原香乃に存在を知らせたまま突破するためには、迷宮めいた慎重さが要求されます。
すなわちFS判定をやらせるアーティファクトということになりますね。Eロイスは"闇の呼び声"。
GM:以上です。
棕櫚小路群雲:葦原邸攻略ももらおうか!
▼葦原家攻略
特に“縹渺龕灯返しの盤”の存在を踏まえてですが、葦原家の突破は非常に困難を伴います。
その上、アーティファクトによる二重三重の防衛線を攻略しても、
その最奥で待ち構えているのは、“白”、“瑠璃”、“杏”、“丹”、“橡”、“臙脂”、“縹”の最低7つのアーティファクトを扱う、“ハロウィーン”です。
しかし石蕗条一たちの場合、敵が“瑠璃色世界図”で強力に石蕗を探知できることが、逆に勝機となり得ます。
つまり、石蕗を含む陽動役が“縹渺龕灯返しの盤”の妨害の中を進み――
その注意に紛れ、別働隊の誰かがアーティファクトのどれかを奪い取る、ということです。
最初の一手、それも完璧な奇襲でなければ有効性の低い策ではありますが、
これまで判明した脅威のひとつを排除できるのは非常に大きいはず。
以上です。
GM:7つのアーティファクトの保有能力と、その使用に伴うリスクは、これまでの情報収集で明かした通り。
GM:そして、言い忘れましたが!
GM:アーティファクトを強奪した瞬間から、別働隊はすぐさまクライマックス戦闘に入ると考えてください。
棕櫚小路群雲:ヒィーッ
GM:その時点で陽動隊がFS判定を終えていなければ、終わるまで合流できません。
棕櫚小路群雲:時間差戦闘!

西澄燦:「“縹渺龕灯返しの盤”……こいつもずいぶんと厄介だな」
棕櫚小路群雲:「……」
浮島智美:「意識の誘導…ねえ。あっちこっち跳ばされるよりは、対処がしやすい…のかな?」
西澄燦:「距離的な問題ってわけじゃあないからな、ただその分そっち方面に長けてなきゃいけないだろう」
棕櫚小路群雲:「対処法は石蕗に聞いてみなきゃ分からないな…」
棕櫚小路群雲:「それより…やっぱりもう時間が無い」
西澄燦:「……突破するにはな」
棕櫚小路群雲:「今やるべき事は…もう一度葦原さんと会う事だと思う」
棕櫚小路群雲:「まず最も直接的な危険…”杏贄”を排除して…葦原さんに状況を伝える。」
棕櫚小路群雲:「それでもしかしたら…万が一、”アーティファクト”を手放してくれるかもしれない…」
浮島智美:「そっち方面…となると、"アーティファクト"の知識はいるわね」
西澄燦:「それと空間把握だ、つまり浮島さんにも頼むことになるな」
浮島智美:「空間…成程、確かに」
浮島智美:「それなら、アタシも役に立てると思う」
西澄燦:「そいつは随分と大きな賭けになるな……一番危険だぜ、それ」
棕櫚小路群雲:「でも、それ以外に案が浮かばない…」
棕櫚小路群雲:「探偵は何か思いつくか…?」
棕櫚小路群雲:「最悪のパターンは、先に葦原さんとFHがぶつかる事…それに…」
西澄燦:「そうだな……同時に行動すれば”杏贄の轡”を奪いやすくすることは出来るかもしれない。そのくらいさ」肩をすくめる
西澄燦:「直接、この事件を解決することに関しては……まだだ。もう少しかかるかもしれない」
棕櫚小路群雲:「そうか…分散か!」
浮島智美:「一方は陽動で、もう一方が…」
棕櫚小路群雲:「葦原さんに直接接触する……」
棕櫚小路群雲:「その時に、”杏贄”を奪う事が出来るかもしれない。」
GM:ここで重要なのは、タイミングを合わせるということ。
GM:奇襲でアーティファクトを奪うのであれば、先ほど葦原に接触した棕櫚小路の方法でも可能……しかし。
GM:一人が突出した「その時点から」“縹渺龕灯返しの盤”の迷宮を展開されてしまえば、
GM:合流の目はまったくなくなる。各個撃破されるのだ。
浮島智美:「…でもアタシと条一は“縹渺龕灯返しの盤"に対処しなくちゃならない」
浮島智美:「…どうする?2:2?それとも…」
西澄燦:「陽動ってのは目立って意味があるもんさ、あたしもそっちに行くよ」
西澄燦:「大体、こっちは面が割れてんだ。ブッキーが探知されてあたしがどこかにいるって警戒されても仕方ねえしな」
棕櫚小路群雲:「こっちは…ボク一人だな……」
浮島智美:「…そうなるわね」
棕櫚小路群雲:「…よ、ようし……」
棕櫚小路群雲:「任せておけよ!ボクは棕櫚小路群雲だ!」
浮島智美:「…決まりね」
棕櫚小路群雲:「…でも、早く辿り着いてくれよ…ほんと…」
西澄燦:「なに、そっちこそぴったり合わせてくれよ」
西澄燦:「信じてるぜ、ムラ」
浮島智美:「アタシもよ。群雲」
棕櫚小路群雲:「……ふーっ…ふーっ…クワッ」
棕櫚小路群雲:プレッシャーで目が血走っている
西澄燦:「…………ちょっとお節介だ、アドバイスするぜ」肩を叩く
棕櫚小路群雲:「……わっ!…何だよ…?」
西澄燦:「ムラ、信じろ」
棕櫚小路群雲:「!」
西澄燦:「まずは自分だ、自分を信じろ」
西澄燦:「次に、あたし達を信じろ」
西澄燦:「最後に……お前が助けたいヤツを信じろ」
棕櫚小路群雲:「……探偵…」
棕櫚小路群雲:「…分かった。やってみる。」
棕櫚小路群雲:「…信じてみるよ。あんたの言葉を。」
西澄燦:「ハハッ、OK。いい子だ」
浮島智美:((自分を、仲間を…助けたいものを信じる、か))
浮島智美:「…うん。ここに来てみて、よかった」
西澄燦:「そうかい? こんなことに巻き込まれてふんだり蹴ったりだろ」笑う
浮島智美:「踏んだり蹴ったり、ね…確かにその通りだけど」
浮島智美:「知りたいことが、少し知れた。自分にできることも、少しはわかった。それに」
浮島智美:「…あなた達と、出会えた」
浮島智美:「…上手く言えないケド、でも、後悔はしてない」
西澄燦:「……そいつはどうも」
浮島智美:「フフ…あ、そうだ」
浮島智美:「よかったら…燦、って呼んでいい?」
西澄燦:「好きにしな……」帽子を深くかぶる
浮島智美:「…ありがと」バレッタの位置を直す
西澄燦:「んじゃ、最後まで付き合ってもらうぜ……“サト”」
浮島智美:「…付き合おうじゃないの、燦」

新市街――中西霊園

GM:石蕗条一は一人、あの時の待ち合わせ場所へと訪れていた。
GM:西澄燦が襲撃を受けた。記憶に関わる手帳を落としたのだという。……どこで落としたのか?
石蕗条一:(手帳を……落としたな? 西澄)
GM:市街の中だが、街の光はまだ遠く、地面も闇に沈んでいる。
石蕗条一:(本当にあいつが”そう”だなんて信じられない。が――) 霊園に放ったホムンクルスから、手帳の位置を割り出す。
GM:だが、懐中電灯などに頼らずとも、錬金術師の“サーチ”はやり方次第である。
石蕗条一:「……よし」 問題の手帳の場所を見つけたい!
GM:花。果物。その他、墓前に手向けられた供え物の数々を除外する。
GM:コンビニのビニール袋が、風に転がされている。これも除外。
GM:誰かが落としたペン……手帳ではない。
GM:……ヘアピン。埃。感知の精度を細かく設定しても、見つからない。
石蕗条一:「……なんだ? これは」
GM:手帳が……ない。
石蕗条一:「……反応がおかしい。いや、お前たちのせいじゃない……」
石蕗条一:「手帳がない」
GM:考えられる可能性はいくつかある。
GM:だが仮に、最もシンプルな結論を導くとすれば――
GM:……複数人の足あとが、夕方から夜にかけて立ち入った形跡がある。
GM:話に聞いた「清水」と「成瀬」だろうか?……それも異なると分かる。
GM:西澄から聞いた話と、移動経路が一致しない。
石蕗条一:「あいつらじゃない」
石蕗条一:「仮面……」
GM:石蕗たちでも、FHでもない。
GM:他の何かが、西澄か“ハロウィーン”を追っている。
石蕗条一:「もしかすると、それは」
石蕗条一:「……誰でもない、のか?」
石蕗条一:「……行くか」 見つからない以上、調査はここまでだ。

GM:シーンを終了します。
GM:ロイスと、調達が可能。
石蕗条一:購入・ロイスともに特になし。
石蕗条一:以上です。
棕櫚小路群雲:FASG!ラスト!
棕櫚小路群雲:5dx+10
DoubleCross : (5R10+10[10]) → 9[1,2,8,8,9]+10 → 19

棕櫚小路群雲:財産1使って取得!
西澄燦:UGNボディアーマーを狙うか……
西澄燦:3dx+4>=12
DoubleCross : (3R10+4[10]>=12) → 6[4,6,6]+4 → 10 → 失敗

西澄燦:財産を2点使って成功させておこう……そして棕櫚小路、オヌシに渡す
棕櫚小路群雲:ありがてえ…!いただきます!装備!
西澄燦:財産7→5
浮島智美:どうしよう…
棕櫚小路群雲:石蕗くんに
棕櫚小路群雲:アームドスーツとかどうですか
棕櫚小路群雲:ダメ元で
石蕗条一:アームドスーツはマイナスのほうが大きいような
浮島智美:えーと…15か。やってみます
浮島智美:あ、ドッジマイナスとか
棕櫚小路群雲:むっ
浮島智美:無かったらブルーゲイルでもやってみますが
棕櫚小路群雲:じゃあもういっちょブルーゲイルいきましょう!
棕櫚小路群雲:あればうれしいブルーゲイル!
石蕗条一:あ、そうですね。ブルーゲイルのほうが、みんなにとって妥当かも
浮島智美:じゃブルーゲイルにチャレンジ!
浮島智美:4dx+2>=20
DoubleCross : (4R10+2[10]>=20) → 8[1,5,8,8]+2 → 10 → 失敗

浮島智美:kultu
浮島智美:面目ない…
浮島智美:そしてロイスも埋まってるので以上です!

■Middle/09-1

GM:では、次のシーン。
GM:とはいえ、次のシーンからもうやろうと思えばFS判定にはいけます。どうしますか?
GM:そして先ほど説明した通り、判定をクリアすればシームレスにクライマックス戦闘です。
GM:シーンが切り替わることもありません。
石蕗条一:こちらはそのままFSでも問題ありません
棕櫚小路群雲:折角財産点がアホみたいに余ってるので
棕櫚小路群雲:なんかスゴい物でも買いたいけど、特に思いつかない!
棕櫚小路群雲:なのでこちらも大丈夫です
浮島智美:こちらも大丈夫です
浮島智美:別のシーンが挟まれる場合は登場を見合わせたい…
西澄燦:“雪ぎ白穂”を手放すアレが知りたい……しかし、ここで使うべきなのか迷っている
石蕗条一:西澄さん・・・使いたいとおもったときが使いどころですよ・・・
西澄燦:本当に倒せば手放すのか……?それで解決するのか……?
棕櫚小路群雲:ゴーゴー!
西澄燦:そうだな……そうであった……
浮島智美:あれがあった!

西澄燦:ということでシーカーを使用したいです。
GM:シーン登場してからということになりますね。
西澄燦:勿論、登場します。
西澄燦:1d10+70
DoubleCross : (1D10+70) → 5[5]+70 → 75

旧市街――櫻木ビル1F 喫茶屋「綺羅」

GM:突入を前にして、西澄は一人、これまで得た葦原香乃の情報について思考する。
西澄燦:……あの二人が助けるつもりがあるのなら。その事を考える必要がある。
GM:秒針の音だけが響く。深夜の探偵事務所で……静かに思考を巡らせる。
GM:石蕗や、棕櫚小路から伝え聞いた会話断片。ピースは揃っているはず。
西澄燦:(…………もう、情報は揃っているはずだ。やれるべきことは全てやった)
西澄燦:(これ以上は、“推理”。……揃っているのなら後は並べて絵を完成させるだけだ)
西澄燦:頭のなかでピースを嵌める……そして、真実という名の絵を完成させる。
西澄燦:『葦原香乃にとってアーティファクトとはなんなのか?』……より厳密に言うなら『葦原香乃を日常に帰す方法』が知りたい
GM -> 西澄燦:(情報公開)
GM -> 西澄燦:(情報公開)
GM -> 西澄燦:(情報公開)
GM -> 西澄燦:(情報公開)
GM -> 西澄燦:(情報公開)
GM -> 西澄燦:(情報公開)
GM -> 西澄燦:(情報公開)
GM -> 西澄燦:(情報公開)
GM -> 西澄燦:(情報公開)
GM -> 西澄燦:(情報公開)
GM -> 西澄燦:(情報公開)
GM -> 西澄燦:(情報公開)
GM -> 西澄燦:(情報公開)
GM -> 西澄燦:(情報公開)
GM:情報公開を終わります。
西澄燦 -> GM:(質問1)
西澄燦 -> GM:(質問1)
GM -> 西澄燦:(回答1)
西澄燦 -> GM:(質問2)
GM -> 西澄燦:(回答2)
西澄燦 -> GM:(質問3)
GM -> 西澄燦:(回答3)
西澄燦:推理が終わる……導き出された答え……
西澄燦:ガ ン ッ ! !
西澄燦:思わず壁を殴りつける。
西澄燦:「クソ……がッ」
石蕗条一:1d10+73
DoubleCross : (1D10+73) → 2[2]+73 → 75

石蕗条一:「壁を壊したいなら」
石蕗条一:「もっと本気でやれよ」
西澄燦:「……ハハ、そうだな」拳を降ろす
石蕗条一:「遊んでる場合じゃねーだろ。すぐに仕事をしてもらう必要がある」
西澄燦:「…………」考える
西澄燦:「………遊んでる訳じゃあない、ずっと考えてた事の答えが出た」
石蕗条一:「アーティファクトを壊す方法か?」
西澄燦:「そうだな……あの白い槍を壊す方法について分かった」
石蕗条一:「冗談だろ。俺の剣じゃ壊せない代物を……どうやって壊す?」
西澄燦:「いや……本当は気付いているだろ。“石蕗”」
石蕗条一:「殺せば壊せる…そう言いたいのか?」
西澄燦:頷く
石蕗条一:「俺は殺人鬼じゃない」
石蕗条一:「殺るなら、お前がやれ」
西澄燦:「いや…………」
西澄燦:「本当は気付いているはずだ」
西澄燦:「“石蕗”………その可能性はあると」
西澄燦:「……お前も言っていただろ」
石蕗条一:「だったら、なんだっていうんだ?」

西澄燦:「じゃ、これからあの要塞に突っ込むんだ。頼むぜ、ブッキー」
西澄燦:と、なにもなければ西澄は去っていきます
石蕗条一:「……棕櫚小路に言ってやれ、そういうことは」
石蕗条一:こっちも去ります

■Masterscene/03

-:アーティファクトを破壊しろ。
-:この世界の歪みを消去しろ。
-:ボクの槍と魂が、いつも、心の内側からさけぶ。
-:運命はそのように錬成されていて、従わないことは、おそろしい罪なのかもしれない。
-:けれど、ああ。
-:――アーティファクト。輝いていて、星のように唯一のもの。
-:生まれて最初に見たその美しさを、ボクは愛するしかなかった。
-:それがどれだけ正しい運命だったとしても。
-:ボクの生命の、ただひとつの目的だったとしても。
-:絶対に従わない。
-:孤独になりたくない。
-:ボクだけは絶対に、みんなを壊したりしない。

■Middle/09-2

旧市街――櫻木ビル1F 喫茶屋「綺羅」

GM:戦いのときは近い。
GM:例えば……巨大な陰謀を張り巡らせた“警察”や、悍ましい異形と化した“ハウスマン”と比べたなら
GM:今はまだ、小さな脅威に過ぎないのかもしれない。
GM:しかし、棕櫚小路群雲は今日、否応なく巻き込まれているわけではない。
GM:……初めて、自らの意志で、戦いに身を投じようとしている。
湯坂窓子:「すー、すー……」
GM:湯坂窓子は半壊したソファで、静かに寝息をたてている。浮島智美も、じきに戻ってくるだろう。
棕櫚小路群雲:「……」
棕櫚小路群雲:目を閉じて、記憶を入念に洗い出す。引き出すべきイメージは掴めた。
棕櫚小路群雲:あとは、自分自身に極限状態の集中力があるかどうか……。『敵』と相対したその時に。
棕櫚小路群雲:「フー……」
棕櫚小路群雲:大きく息を吐いて、目を開ける。
棕櫚小路群雲:1d10+73
DoubleCross : (1D10+73) → 7[7]+73 → 80

石蕗条一:「……そいつは、”マインドセット”か?」 いつの間にか石蕗が半壊したカウンターに座っている。
棕櫚小路群雲:「いつからいたんだよ…」
棕櫚小路群雲:「一応な。最近習った。」
石蕗条一:「ついさっきだ。ずいぶん深い集中だな。寝てるかと思ったぜ」
棕櫚小路群雲:「…本気でやらないと、しょうがないだろ」
棕櫚小路群雲:「ここからは練習じゃない……」
棕櫚小路群雲:「……」
棕櫚小路群雲:自分に出来るだろうか、と言おうとして
棕櫚小路群雲:言葉を噛み殺す。いつまでもそんな甘ったれた態度でいるわけにはいかない。
石蕗条一:「そうだ。”プラクティス”じゃない」
石蕗条一:「やれるのかよ?」
棕櫚小路群雲:「…やるさ。葦原さんの命とこれからがかかってる。」
石蕗条一:「……そうか。だったら、聞いておきたいことがある」
棕櫚小路群雲:「なんだよ。改まって…」
石蕗条一:「……」 湯坂さんを見る
石蕗条一:「場所を変える。ついてこいよ」
棕櫚小路群雲:「?」
棕櫚小路群雲:普通にのこのこ付いていきます

旧市街――公園

GM:街灯の唯一の光に、ヒラヒラと蛾が群がる。
GM:中央公園のような面積はない。ブランコとジャングルジム、そして申し訳程度の砂場が数少ない遊具だった。
石蕗条一:ジャングルジムの前あたりで足を止めよう。
棕櫚小路群雲:「それで、なんのどういう話だよ石蕗。」
棕櫚小路群雲:「いちいち金持ちのボクを歩かせておいて、つまらない冗談とかなら棕櫚小路パンチが炸裂するぞ!」
石蕗条一:「お前の話だ」
棕櫚小路群雲:「…ボクの?」
石蕗条一:「お前と違って冗談なんてそうそう言わねーよ。……お前、葦原のこと好きだよな?」 かなり断定的!
棕櫚小路群雲:「ゲェーッ!!」
石蕗条一:「『ホゲェェ~~~ッ??』じゃねえよ」 10倍くらい誇張したモノマネ
棕櫚小路群雲:「そんなアホ面はしていないッ!」
棕櫚小路群雲:「好きとか…そういうのじゃないんですけど~…そう…そういう事すぐに言い出すのは貧乏人らしい経験の貧困さなんですけど~…」
石蕗条一:「面倒くせえ! ……こっちはいま切羽詰まってるんだよ! どうなんだ!?」
棕櫚小路群雲:「うぐぅ~!ていうか、なんでここでこんななんだよ!関係ないだろこの状況とは!」
石蕗条一:「関係がある。答えろよ」
棕櫚小路群雲:「……」
棕櫚小路群雲:「正直な所、ボクにだって分からない。」
棕櫚小路群雲:「この、町の状況を意識するようになってから」
棕櫚小路群雲:「葦原さんや…クラスの奴らの事を考える事は多くなったけど」
棕櫚小路群雲:「それは好きとか嫌いとかの話じゃないだろ」
棕櫚小路群雲:「……でも、大切なのは確かだ。ボクにとって、すごく。」
石蕗条一:「猛烈に面倒くさいな、お前は。だったら続けて聞く」
石蕗条一:「葦原がどんなやつであっても、大切なのか?」
棕櫚小路群雲:「どういう意味だよ…」
石蕗条一:「……ちがう。いまのは質問が悪いな。……お前と、どれだけかけ離れた存在であっても?」
棕櫚小路群雲:「……」
GM:葦原香乃は“ハロウィーン”。
GM:情報屋達を、3人殺している。あるいはこれまでに、それ以上の数を。
棕櫚小路群雲:「ッ……ああそうさ!あの子は、ボクの友達の葦原さんさ!例えどんな人間であってもそうだ!」
石蕗条一:「……人間じゃなくてもか?」
棕櫚小路群雲:「!」
棕櫚小路群雲:「何だって…?」
石蕗条一:「西澄の推理だ。まず間違っていないだろう」
石蕗条一:「あいつは”アーティファクト”だ」

葦原香乃:「………………どうして」
葦原香乃:「……学校で、ボクを壊さなかったの?石蕗くんは……知ってたんでしょう」
ボクがアーティファクトだって。

シーカー:(反転)
GM -> 西澄燦:葦原香乃にとってアーティファクトとは何か、について公開します。
GM -> 西澄燦:葦原香乃の体には、“雪ぎ白穂”がシステムとして組み込まれています。
GM -> 西澄燦:それは、誰が施したものなのか?……いつから、そうなのでしょうか?
GM -> 西澄燦:葦原家には両親はおらず、家族の存在も伺えません。
GM -> 西澄燦:そして彼女は、人間の代わりに物品――それも、アーティファクトにしかロイスを結ぶことができません。
GM -> 西澄燦:その上、一つを手にしただけでもジャーム化の脅威がまとわりつくアーティファクトを、同時に7つ以上も扱うことができる。
GM -> 西澄燦:……生まれつき、そのように調整された存在としか考えられません。Dロイス「器物使い」です。
GM -> 西澄燦:「アーティファクトは、そんな……ボクにとっては、一番、綺麗で、大切な……それに」
GM -> 西澄燦:『それに』に続く言葉は何だったのか、そこが最初の引っ掛かりになるでしょう。
GM -> 西澄燦:「どうして学校でボクを壊さなかったの?」とも言いました。なぜ、『壊さなかった』と表現したのか?
GM -> 西澄燦:結論から言うと、周囲にアーティファクトが存在しない限り、葦原香乃はロイスを保つことができません。
GM -> 西澄燦:ジャーム化します。そして、石蕗条一以外が、通常の手段で殺害することもできないでしょう。
GM -> 西澄燦:エネミーエフェクト《不死生命》。“赤”のアーティファクト以外で殺害しても、全く異なるおぞましい状況で、再生します。
GM -> 西澄燦:それらが葦原香乃の正体です。以上。
GM:情報公開を終わります。
西澄燦 -> GM:……これはアーティファクトがいくつまであれば大丈夫なんですか?
西澄燦 -> GM:答えられないことなら諦めます!
GM -> 西澄燦:3つは必要ですが、彼女に戦闘意志がある限り、それは非常に危険な数です。
西澄燦 -> GM:“雪ぎ白穂”自体はその内の一つに入りますか? 具体的に言うと石蕗くんの赤剣、白槍、瑠璃世界を残す様にして大丈夫かどうか
GM -> 西澄燦:“雪ぎ白穂”は入ります。葦原香乃自身は入りません。
西澄燦 -> GM:確認のためにまとめると『葦原香乃はアーティファクトを使うアーティファクト』『アーティファクトを三つ周囲に置かなければジャーム化する』『石蕗以外で殺せない』ってことですよね
GM -> 西澄燦:その通りです……!この真実のうちどれかにシーカーがヒットすれば公開される情報でした。

石蕗条一:「どうなんだよ。それでも、大切な相手だと思えるか? 助けたいか?」
棕櫚小路群雲:「……ッ」
棕櫚小路群雲:「ああ…助けたいさ!」
棕櫚小路群雲:「彼女はどうしようもなく罪人で…人間でもなく…いつか爆発するかもしれない爆弾でも」
棕櫚小路群雲:「苦しんでて…傷ついている…ボクの友達だ」
石蕗条一:「……わかった」
石蕗条一:「やってみるか」
棕櫚小路群雲:「石蕗…」
棕櫚小路群雲:「こんなの…こんなの全然スジが通ってない…」
棕櫚小路群雲:「ボクは間違った選択をしようとしてるのかもしれない……」
棕櫚小路群雲:「お前は…何でボクに聞いたんだ?だってお前の目的なら…」
石蕗条一:「俺がアーティファクトを壊すのは、間違ったままの”何か”をゼロに戻すためだ。そうじゃなきゃ先に行けない気がするからだ」
石蕗条一:「なにもかも壊して、無かったこと、見なかったことにするためじゃない」
石蕗条一:「誤解するなよ。……それでもあいつが、あるいはお前が、暴走するときは壊して止めるだろう」
棕櫚小路群雲:「……」
石蕗条一:「それに、友達の頼みだからな。仕方ない。……まあ、少し、面倒なことになるだろうが、どうにかするさ」
棕櫚小路群雲:「ううっ…」
棕櫚小路群雲:「石蕗…お前……いい奴だなぁ…!」
石蕗条一:「知るか」
石蕗条一:「お前や西澄にそういうこと言われると、なんかムカつく」
棕櫚小路群雲:「うううう~ッ…ほどほどほど…」
棕櫚小路群雲:男泣きしてます
石蕗条一:(やっぱりムカつく)
石蕗条一:「……帰るからな! もうそろそろ”タスク”に手をつけないと時間がねえぞ!」
棕櫚小路群雲:「ハッ!…待てよ!置いていくなッ!」
石蕗条一:聞く耳持たず! 早足で歩いて帰ります!
棕櫚小路群雲:「速いッ!歩くのが無駄に速い!」

■Middle/09(Backside)

西澄燦:「いや…………」
西澄燦:「本当は気付いているはずだ」
西澄燦:「“石蕗”………その可能性はあると」
西澄燦:「……お前も言っていただろ」
石蕗条一:「だったら、なんだっていうんだ?」
西澄燦:「アーティファクトを使うアーティファクト……それが葦原香乃の正体だ」
石蕗条一:「……だったら、なんだっていうんだ?」
西澄燦:「これは……それだけの話だ」
西澄燦:「アーティファクトだからこちらよりもアーティファクトを優先する」
石蕗条一:「クラスメイトだ」
西澄燦:「クラスメイト……そうだな、多分あっちもそう思っているだろ」
西澄燦:「だが、それだけだ」
西澄燦:「それ以上のモノはない。アーティファクトが仲間だからだ……当然の話だろう」
石蕗条一:「たまに考えることがある。……もしも…俺が……。……」
石蕗条一:「……いや、なんでもない」
西澄燦:「……これはもう、どうしようもないことなんだ」
石蕗条一:「西澄。手を汚せるのが俺だけなら、俺がやる」
西澄燦:「……彼女をそのまま生かすことも出来る」
石蕗条一:「その場合は?」
西澄燦:「だが、これは爆弾以外の何物でもない。だから全てを“石蕗”に任せる」
石蕗条一:「言ってみな、西澄燦」
西澄燦:「彼女は周囲にアーティファクトがなければあちら側に行く。その数は三つ」
西澄燦:「そう、三つだ。それが最低のライン」
西澄燦:「これは彼女自身は含まれない」
西澄燦:「だから一つ目は強制的にあの槍だ。あの槍は彼女が居なければ破壊できないからな」
石蕗条一:「決まったな。瑠璃色と、縹渺の盤は残す」
石蕗条一:「……棕櫚小路の泣いた顔ほど醜いものはないからな」
西澄燦:「……“石蕗”自身が面倒を見れば一つは減らせる」
西澄燦:「お前もアーティファクトを持っているんだろ、それも勘定に入れることが出来る」
石蕗条一:「……考えとくよ」
石蕗条一:「話はそれだけか?」
西澄燦:「…………後、万が一」
西澄燦:「そうも言ってられない時が来た場合は……」
西澄燦:「アーティファクトは“石蕗”にしか壊せない。それ以外は駄目だ」
石蕗条一:「だろうな」
西澄燦:「もう人ですらなくなる、今を人と言うのなら。な」
石蕗条一:「……」
石蕗条一:「俺たちはどっちだろうな、西澄?」
西澄燦:「……前の事件の話になる」
西澄燦:「人間の最小単位はなにか?」
西澄燦:「それを考える奴がいた」
石蕗条一:「……」
西澄燦:「それにあたしは……“魂”だと答えた」
西澄燦:「『人間としての魂がなければどんな姿でも人間じゃあない、逆に持っているならどんな姿だろうと人間だ』ってな」
石蕗条一:「……俺たちと、葦原」
石蕗条一:「実は同じかもしれないぜ。ここんところ、よく考えてくれよ」
石蕗条一:「話は終わりだな」
西澄燦:「……この話は“石蕗”の問題だと思った」
西澄燦:「だから後は“石蕗”の自由にこの“真実”を使ってくれていい」
石蕗条一:「……」
石蕗条一:「今度は、助ける」
石蕗条一:言うべきことは、それだけです!
西澄燦:ではそれに笑って返す
西澄燦:「じゃ、これからあの要塞に突っ込むんだ。頼むぜ、ブッキー」

GM:シーン終了!ロイスと調達が可能。
石蕗条一:調達は、いちおう応急手当キット
石蕗条一:3dx+1=>8
DoubleCross : (3R10+1[10]>=8) → 7[6,7,7]+1 → 8 → 成功

石蕗条一:こちらは以上です。
棕櫚小路群雲:ロイス感情を変更しておきます
棕櫚小路群雲:石蕗くんのロイスをプラス感情、友情に!
西澄燦:ロイスのハロウィーンをタイタスにして新しく葦原香乃を取得したいと思いますが、GMよろしいですか?
GM:OKです。
西澄燦:-カボチャ頭/ハロウィーン/執着/脅威:○/ロイス→タイタス
西澄燦:-同類/葦原香乃/庇護:○/悔悟/ロイス
西澄燦:応急手当でも買っておきます
西澄燦:3dx+4>=8
DoubleCross : (3R10+4[10]>=8) → 7[3,4,7]+4 → 11 → 成功

西澄燦:以上……!
棕櫚小路群雲:よーし
棕櫚小路群雲:リアクティブコート購入!
棕櫚小路群雲:6dx+10
DoubleCross : (6R10+10[10]) → 8[2,2,2,6,7,8]+10 → 18

棕櫚小路群雲:財産18消費で購入!装備!
棕櫚小路群雲:残り財産は24
GM:思い切ったね!
GM:では次!一応、シーン余裕はあとひとつございますが……
GM:やるべきことがなければクライマックスに突入してしまうぞッ

■Middle/10

棕櫚小路群雲:では登場!頼むぜ侵蝕値~ッ
棕櫚小路群雲:80+1d10
DoubleCross : (80+1D10) → 80+1[1] → 81

棕櫚小路群雲:フハハッハ!
GM:危険なギャンブル野郎だぜ
棕櫚小路群雲:とりあえずリアクティブシールド購入!
GM:ヘイッ
棕櫚小路群雲:6dx+10
DoubleCross : (6R10+10[10]) → 10[1,3,6,6,9,10]+4[4]+10 → 24

棕櫚小路群雲:金を使うまでも無かったな!
GM:・・・すごい漢だ。
棕櫚小路群雲:装備…!これにより
棕櫚小路群雲:装甲値14+1d10、ガード値6+1d10、攻撃力+60の
棕櫚小路群雲:究極完全体グレート棕櫚小路の完成だーッ!
GM:金持ちパワーを存分に見せつけたところで、何か希望の行動はございますか?
棕櫚小路群雲:そうですね、あとは
棕櫚小路群雲:シュアファイアの動向を探りたいです
棕櫚小路群雲:具体的には、葦原さんに対して漁夫の利を狙われる確率
棕櫚小路群雲:計算して戦いたい…!
GM:了解です……!
▼戦闘終了後のシュアファイアの動向について 〈情報:FH〉〈知識:戦略〉 難易度17
棕櫚小路群雲:17…!?ジェシー!こんな難易度エフェクト抜きで超えられるはずがないよ!
棕櫚小路群雲:情報:FHで挑戦!
棕櫚小路群雲:6dx
DoubleCross : (6R10[10]) → 9[2,3,3,6,8,9] → 9

棕櫚小路群雲:ウウーップス!ほら見た事か!
棕櫚小路群雲:…でも大丈夫!こんな時もお金があれば…
棕櫚小路群雲:財産8使用!成功させます。
GM:さすがねケイン
棕櫚小路群雲:コンプリート
GM:ということで、戦闘終了後の危険について推測を立てます。
▼戦闘終了後のシュアファイアの動向について
棕櫚小路にとって、難易度の高い問題でした。なぜなら、二択を間違えば、異なる結論となる推測だからです。
――すなわち,敵の目的はアーティファクトの“奪取”なのか、“破壊”なのか。
棕櫚小路はもちろん、西澄たちの持つ情報でもどちらであるか特定することは困難でしょう。
「清水」や「成瀬」は襲撃時にどちらが目的であるか、意図的に隠す言動をしていたためです。
しかし棕櫚小路群雲のノイマン頭脳は辿り着くことができました。……敵の目的は“破壊”です。
つまり、危険なアーティファクト要塞を突破して葦原香乃に接触し、
石蕗の目的……街に危機をもたらすアーティファクトを破壊し、
さらには奇跡的に、棕櫚小路の目的である、葦原香乃の説得に成功したとしても、
彼らが葦原家を離れた後、全ての抵抗手段を失った葦原香乃はシュアファイアに殺害されるでしょう。
彼女自身がアーティファクトであり、“雪ぎ白穂”の固定触媒だからです。
棕櫚小路群雲:コノヤロウーッ
西澄や浮島が遭遇したというシュアファイアの戦力は明らかに強力であり、
どれほど楽観的な推測を立てたとしても、葦原家の攻略後に、彼らを相手取る余裕が残っているとは思えません。
棕櫚小路群雲:確保して、即座に保護脱出か…
GM:そうですね。それがシンプルな想定といえますが
GM:その場合、恐らく常時監視を続けている彼らが、「保護した一人」を追跡しない理由はないでしょう。
GM:開けた地形にある以上、どこからどう脱出したかは完全に把握可能だからです。
棕櫚小路群雲:フーム
棕櫚小路群雲:確保した葦原さんに対して
棕櫚小路群雲:『工作員』的な財産の使い方は出来ますか
棕櫚小路群雲:金を払って、匿う!
GM:それは手段によりますね……!具体的に、どういう金の使い方をするつもりか。
棕櫚小路群雲:秘密の通路を用意しとくとか…
GM:そうですね……。
GM:歴史の闇に隠された古の地下通路の存在にかけてみてもいいかも
棕櫚小路群雲:www
棕櫚小路群雲:ダーク五重塔
棕櫚小路群雲:いや、小細工はやめときましょう!
棕櫚小路群雲:選択が正しい事に賭ける!
GM:……とにかく、凄く困難だということがわかったということです!
GM:相談は合流後にでも可能ですので、思いついたらいくらでもどうぞ。
棕櫚小路群雲:「……奴らが葦原さんを確保して何かに利用するつもりなら」
棕櫚小路群雲:「確保してからのワンステップ…『輸送』や『保管』の準備があるはずだ」
棕櫚小路群雲:「その痕跡は無い。だとしたらやっぱり…ダイレクトに葦原さん自身の命を…狙ってくる」
西澄燦:1d10+75
DoubleCross : (1D10+75) → 1[1]+75 → 76

西澄燦:情報を調べる

(情報判定)

GM:シーン終了!
GM:西澄さんはまだ調達が残ってます。
西澄燦:応急手当を購入しよう。
西澄燦:3dx+4>=8
DoubleCross : (3R10+4[10]>=8) → 8[2,6,8]+4 → 12 → 成功

西澄燦:……終わりだ!

■Climax/01

GM:もはや猶予なし!ヨアケ前のクライマックスシーンです。
GM:FS判定からシームレス移行という形!全員登場!
西澄燦:1d10+76
DoubleCross : (1D10+76) → 6[6]+76 → 82

石蕗条一:1d10+75
DoubleCross : (1D10+75) → 1[1]+75 → 76

浮島智美:86+1d10
DoubleCross : (86+1D10) → 86+2[2] → 88

棕櫚小路群雲:1d10+81
DoubleCross : (1D10+81) → 5[5]+81 → 86

旧市街――郊外

GM:葦原家の灯りが、遠くに小さく浮かんで見える。
GM:ワーディングが既に展開されている。……石蕗の接近に、気付いている。
GM:仮に、この位置から踏み込んだその時、“縹渺龕灯返しの盤”を起動させるのだとしたら
GM:4人で進んでいけるのは、ここまでだ。
石蕗条一:「入ったな。”タスク”にとりかかるか?」
棕櫚小路群雲:「ああ…準備は出来てる」
西澄燦:「ああ、“手筈”はみんなわかってるよな」
浮島智美:「ええ」
西澄燦:「なら、ここでムラとあたし達は別行動だ。……頼むぜ」
GM:棕櫚小路群雲は、暗闇の山の中……泥にまみれて、裏へと回りこむ必要がある。
GM:石蕗の地点から、悟られないように大きく迂回しなければならないからだ。
GM:そうでなければ、“縹渺龕灯返しの盤”のロックに巻き込まれる。
石蕗条一:「なんとかしろよ」
石蕗条一:「お前のところで成否が決まる」
棕櫚小路群雲:「だからプレッシャーかけるなよ!」
浮島智美:「プレッシャーなら、みんな感じてるわよ」
浮島智美:「…群雲一人じゃあ、ない」
石蕗条一:「そうかもな」
棕櫚小路群雲:「…そんな返しは初めてだな」
西澄燦:「ま、やるしかない」
西澄燦:「開き直ってみるのもいいぜ、あたしはそうしてる」笑う
棕櫚小路群雲:「探偵の言うとおりか…ボクらは最初から、やるしかない」
棕櫚小路群雲:「よし…じゃあな!そっちこそヘマするなよ石蕗!」
石蕗条一:「てめーに言われたくねーよ……!」
棕櫚小路群雲:山中にわけ入っていきます
石蕗条一:棕櫚小路の方は目で追わない。向かう先は葦原家だ。
西澄燦:「……結局のところなるようにしかならない。後は神様にお祈りでもするくらいさ」と石蕗くんに続く
浮島智美:山中に消える群雲を少しだけ目で追い、条一に続く
GM:そこから、わずか十数歩、踏み出した途端。
GM:――z__キン!  キキキキン!
GM:カチン!   カチン!   カチン!
GM:金属的な施錠音が、石蕗、西澄、浮島の足元から響いた!
GM:縹色の光……三角形で構成された幾何学的な魔法陣が、彼らの真下にまとわり付いている!
GM:――“縹渺龕灯返しの盤”!
GM:そして、同時。
GM:ガゴン!
GM: バグギリギガガゴゴゴゴゴゴ!!  ゴ  ン ! !
GM:ただのあばら屋と見えた葦原家から、成長する膨大量の鉄塊が生え、埋もれる!
GM:“大橡盾”!……城塞!
■FS判定
『“葦原家”を攻略せよ』
終了条件:5ラウンド経過
判定:〈知識:錬金術〉
完了値:12
難易度:10
最大達成値:30
支援判定:〈知覚〉
経験点:2点
GM:判定の説明をします。
GM:西澄、石蕗、浮島の三人は、“縹渺龕灯返しの盤”によって、目の前に見えている葦原家に辿り着くことが困難な状況にあります。
GM:3人が逸れないままに同時に到達するためにFS判定が必要です。
GM:そして“瑠璃色世界図”によって常にその位置を知られているため
GM:ハプニングチャートの代わりに、毎ラウンド、アーティファクトによる妨害が行われます。
GM:効果はその都度明らかになります。“大橡盾”はないので安心してください。
GM:一方、棕櫚小路は、“縹渺龕灯返しの盤”に捕われてはいませんが、
GM:代わりに、“大橡盾”が生み出した全方位バリケードを物理的に突破しなければなりません。
GM:棕櫚小路が風穴を開ければ、後続3人の突破の助けにもなるでしょう。
GM:鉄塊は膨大なHPを持ちます。毎ラウンド一生懸命攻撃して削りきってください。
棕櫚小路群雲:ぐええ
石蕗条一:棕櫚小路くんならできる!
浮島智美:ファイト!
西澄燦:出来る!
棕櫚小路群雲:その為のフルアーマーだ…!
GM:それでは、質問がなければまず、行動値の高いFS組から!

■第1ラウンドa

西澄 石蕗
 浮島
鉄塊

30m

棕櫚小路
GM:ハプニングチャート。
葦原香乃:このラウンド、葦原は“咆じ亞丹熕”を使用します。
葦原香乃:このアーティファクトでは既に生成している5発分のホムンクルスを送り込んできます。最初のイニシアチブに1体、最後のイニシアチブに1体です。
葦原香乃:また、イニシアチブであればいつでも"さらなる絶望"によってもう1体を追加生成することができます。
西澄燦:あ!GM質問なんですがここで作成した武器はハロウィーン戦にもちこめますか?
GM:持ち込めます。
西澄燦:ありがとうございます!
石蕗条一:やった!
GM:では、セットアップ。FS組の皆さんどうぞ。
西澄燦:セットアップなど無い!
石蕗条一:なしです。
浮島智美:ここは…無しで

葦原香乃:「壊させない」
葦原香乃:「誰にも。……石蕗くんにだって」
GM:――バチン!

GM:石蕗達は、葦原家の方角に、丹色の光を見る。
“咆じ亞”:《神出鬼没》。50m地点に登場。
“咆じ亞”

50m

西澄 石蕗
 浮島
“咆じ亞”:《ライトスピード》《形状変化:剛》。
“咆じ亞”:CHOICE[西澄,石蕗,浮島]
DoubleCross : (CHOICE[西澄,石蕗,浮島]) → 石蕗

“咆じ亞”:《コンセントレイト:ハヌマーン》《一閃》《吠え猛る爪》《オールレンジ》《爪剣》!
“咆じ亞”:15dx8+4 ドッジ-1個
DoubleCross : (15R10+4[8]) → 10[1,1,3,3,4,5,5,6,6,6,7,9,10,10,10]+10[1,3,5,8]+5[5]+4 → 29

石蕗条一:ドッジしかないな。
石蕗条一:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 10[3,5,6,10,10]+4[2,4] → 14

石蕗条一:だめでした!
“咆じ亞”:3d10+19 装甲無視
DoubleCross : (3D10+19) → 9[4,1,4]+19 → 28

“咆じ亞”
西澄 石蕗
 浮島
“咆じ亞”:バジュッ!!
石蕗条一:ぎり残りました。
石蕗条一:HP:29→1
“咆じ亞”:そして、光が見えた時には既に遅い!石蕗の背後にいる!
“咆じ亞”:「ギャゴリキキギリリギゴゴゴキガッ」
石蕗条一:「……来たな」
石蕗条一:「すぐに壊してやる。待ってろ」 そのまま受ける。どれだけ深くえぐられようが、集中を乱すつもりはない!
“咆じ亞”:自律稼働する攻撃生物。……それ自体が、砲弾!
“咆じ亞”:そして射出は一段目に過ぎない。《ライトスピード》の二段目を行います。
“咆じ亞”:CHOICE[西澄,石蕗,浮島]
DoubleCross : (CHOICE[西澄,石蕗,浮島]) → 石蕗

“咆じ亞”:《コンセントレイト:ハヌマーン》《一閃》《吠え猛る爪》《オールレンジ》《爪剣》。
石蕗条一:こいっ
“咆じ亞”:15dx8+4 ドッジ-1個
DoubleCross : (15R10+4[8]) → 10[2,3,3,3,3,4,4,6,7,7,7,8,9,9,10]+10[3,3,5,9]+10[8]+10[9]+3[3]+4 → 47

石蕗条一:ドッジ!
石蕗条一:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 10[3,5,6,10,10]+4[1,4] → 14

石蕗条一:だめ!
“咆じ亞”:長く魚類めいて空中を回遊する。丹色の長毛の奥から、単眼が石蕗を見据え……
“咆じ亞”:5d10+19 装甲無視
DoubleCross : (5D10+19) → 34[1,9,10,4,10]+19 → 53

“咆じ亞”:……バヂッ!!
“咆じ亞”:剣の構成前に、さらに一撃が入る!
石蕗条一:「……は!」 リザレクト
石蕗条一:1d10+76
DoubleCross : (1D10+76) → 3[3]+76 → 79

“咆じ亞”:「ギゴゴッゴゴゴガリィィキギギゴ」
石蕗条一:「今日は準備万端だ。構成情報もたっぷりあるぜ」
石蕗条一:肉体を錬成して再生。
“咆じ亞”:“咆じ亞”からは、ただ純粋な攻撃意志のみが感じられる。
GM:最初の一体の妨害はこれで終了。行動値9。石蕗と浮島の手番。
石蕗条一:石蕗が先に振っときましょうか?
西澄燦:石蕗くんから先に振って下さい!
西澄燦:もしかしたら進行値が上昇して判定が変わるかもしれない……
石蕗条一:では、行動します。マイナーでインフィニティウェポン。剣を作ります。
石蕗条一:侵蝕79→84
浮島智美:頼みます!
石蕗条一:「循環。抽出。結合――構成」 空間が歪み、右手に純赤の剣が生み出される。
石蕗条一:で、進行判定。《知識:錬金術》でいきます。

葦原香乃:「赤の――剣」
葦原香乃:「来た。」

石蕗条一:3dx+5
DoubleCross : (3R10+5[10]) → 9[7,8,9]+5 → 14

石蕗条一:回らなかったが、成功は成功!
GM:しかしいきなりかなりの進行値!+2です。
進行値:2/12
GM:次は浮島さん。
“咆じ亞”:「ゴギュルギッガギュギガゴゴゴ」
石蕗条一:「……開け」 方向がどちらだろうが関係ない!空間を歪めて強引に方向を創りだす。
GM:――パシ!
GM:一瞬、幻惑が晴れたように正面に道が生まれた。
GM:だがそれも10mほどで修復される。
石蕗条一:「連続する必要があるな……」
浮島智美:ここは待機します
西澄燦:いえ浮島さんのイニシアチブで支援を飛ばす
浮島智美:はっそうか!
浮島智美:失礼!
西澄燦:4dx+1>=10 支援。技能は知覚,対象は浮島さん
DoubleCross : (4R10+1[10]>=10) → 10[6,7,7,10]+5[5]+1 → 16 → 成功

GM:3人の足元に浮かぶ三角形が、ポインターのように彼らの意識を誘導しようとしている。
GM:その能力を知らなければ、否応なく、向かいたくない方向に向かわされていただろう。
西澄燦:「……探偵を甘く見るなよ、これくらいは“謎”でもなんでもない」
西澄燦:「種は割れてる、マジックには引っかからねえぜ」
浮島智美:では支援を受けて、〈知識:錬金術〉で判定を行います
浮島智美:7dx+3>=10
DoubleCross : (7R10+3[10]>=10) → 7[1,3,4,5,6,6,7]+3 → 10 → 成功

石蕗条一:支援のチカラだ!
西澄燦:あぶない
浮島智美:危ない…
GM:さすが!
GM:さらに進行値+2!
進行値:4/12
GM:そして西澄さんも手番を使ったため、これで3人の行動が終了ですね。
浮島智美:胸から黒球が飛び出し、浮島の身体の周囲を回る
浮島智美:「…そこ、ね」
西澄燦:「そう、そこだ……合っている」
浮島智美:進むべき方向に差し掛かった時、黒球のすぐ傍に魔眼が生じ、空間に干渉する
GM:浮島智美は、錬金術と異なるやり方で空間把握ができる。
GM:その感覚を、西澄の理が裏付けする!
GM:石蕗の剣と似たような現象を生じ、さらに10mほど進行。
“咆じ亞”:「ギュルルギゴリガリ」
GM:ホムンクルスはまだまとわり付いている。彼女らが到達する前に、跡形もなく喰らい、殺害するつもりだろう。
GM:そして、最後のイニシアチブプロセス。
“咆じ亞”:二体目が出現します。《神出鬼没》。
“咆じ亞”B

50m

“咆じ亞”A
西澄 石蕗
 浮島
“咆じ亞”:《ライトスピード》《形状変化:剛》。
“咆じ亞”:CHOICE[西澄,石蕗,浮島]
DoubleCross : (CHOICE[西澄,石蕗,浮島]) → 西澄

“咆じ亞”:《コンセントレイト:ハヌマーン》《一閃》《吠え猛る爪》《オールレンジ》《爪剣》。今度は西澄に向かい射出される!
“咆じ亞”:15dx8+4 ドッジ-1個
DoubleCross : (15R10+4[8]) → 10[1,2,2,3,4,5,5,5,6,6,6,8,8,9,10]+10[2,4,4,10]+6[6]+4 → 30

西澄燦:《ゲットダウン》 82→84
西澄燦:あ、いや!ここはガードする!
“咆じ亞”:4d10+19 装甲無視
DoubleCross : (4D10+19) → 23[6,7,4,6]+19 → 42

GM:――フッ
西澄燦:ほう…・・・ガードで2引いて……40……死ぬわ!
西澄燦:82+1d10 《リザレクト》
DoubleCross : (82+1D10) → 82+8[8] → 90

GM:葦原家の内から、オレンジめいた光が淡く浮かび、
GM:  パ    ン !!
“咆じ亞”A
“咆じ亞”B
西澄 石蕗
 浮島
“咆じ亞”:次の瞬間、西澄の右脛が抉られている!狙撃!
“咆じ亞”:CHOICE[西澄,石蕗,浮島]
DoubleCross : (CHOICE[西澄,石蕗,浮島]) → 浮島

西澄燦:手に持った鈍器で防ごうとするが間に合わない!
西澄燦:「……パーティクラッカーにしてはちょいと、物騒だぜ。香乃ちゃん」
“咆じ亞”:――シュバ!
“咆じ亞”:足元をえぐった影は、素早く旋回し、別の標的を狙う!
“咆じ亞”:《コンセントレイト:ハヌマーン》《一閃》《吠え猛る爪》《オールレンジ》《爪剣》
“咆じ亞”:15dx8+4 ドッジ-1個
DoubleCross : (15R10+4[8]) → 10[1,1,2,3,3,4,5,6,6,6,7,7,8,9,10]+10[6,9,10]+10[7,9]+6[6]+4 → 40

浮島智美:ヌオオーッ!ドッジ!
浮島智美:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 8[1,8] → 8

浮島智美:グワーッ!
“咆じ亞”:5d10+19 装甲無視
DoubleCross : (5D10+19) → 27[10,1,7,3,6]+19 → 46

浮島智美:当然耐えきれぬ!リザレクトします!
浮島智美:88+1d10
DoubleCross : (88+1D10) → 88+7[7] → 95

“咆じ亞”:「ギ」バヅン!
“咆じ亞”:浮島の肩が、背後から食い破られた!頭のすぐ横を通り過ぎ、長毛の奇怪な生物が視界に入る!
“咆じ亞”:「ゴリギギギギャゴ」
“咆じ亞”:浮島智美にとって、初めて遭遇する異形だろう。
浮島智美:「ア……ガ……」
浮島智美:「…ぐ……」キッと異形を睨みつける
浮島智美:「何よ…アンタなんか…」
浮島智美:「…アイツにやられた胸の方が…もっと痛かったんだから…」
石蕗条一:「一匹一匹の”モラル”が高い……というべきか、自己保存本能というべきか」
石蕗条一:「カタログ上の”スペック”よりも、少し強いな」
西澄燦:「どんなカタログだよ、ブッキー。こいつは、随分と厄介だぜ」
“咆じ亞”:「ガキギ」
石蕗条一:「単体だけとってみれば、雑魚のはずなんだが……多対一で、大一番を控えてるとなると厳しいかもな」
GM:“弾ぜ破片緋”のペスト男。“杏贄の轡”の園部新一。
GM:その単一保有者ですら、多数の敵を苦しめた。
GM:アーティファクトが、今……7つ!
“咆じ亞”A
“咆じ亞”B
西澄 石蕗
 浮島
GM:FS判定はラウンド終了。引き続き棕櫚小路くんの局面に移行します。

■第1ラウンドb

鉄塊

30m

棕櫚小路
GM:セットアップをどうぞ。敵の行動はなし。
棕櫚小路群雲:こちらもなし!
西澄燦:棕櫚小路くんはマイナーで盾を銃にしなければいけない……そうしなければマルポンが使えない
棕櫚小路群雲:あれ
棕櫚小路群雲:装備制限の無い武器って全部マルポンで選べませんっけ
GM:種別が同じじゃないといけませんよ
西澄燦:いえ、装備している同じ技能の武器を二つ使えるのがマルポンです
棕櫚小路群雲:それはオッケーですけど
棕櫚小路群雲:射撃武器と白兵武器を一緒に装備した状態で、白兵武器を使ってガードって
棕櫚小路群雲:出来ませんでしたっけ
西澄燦:それは出来ますが、マルポンがその場合使えないんです
棕櫚小路群雲:そうなの!?
西澄燦:武器を装備できるのは二つまでで
棕櫚小路群雲:あー
西澄燦:その二つの武器が同じ技能だった場合に使えるのがマルポン
棕櫚小路群雲:装備が二つまでって初めて知った…!
石蕗条一:初めてwww
棕櫚小路群雲:装備してないけど使用したことにするのがヴァリポンって事ですね
西澄燦:そうです、ヴァリポンが所持している武器をLV個使えるようにするエフェクトです
棕櫚小路群雲:じゃあマイナーでシールドとショットガンを交換!
棕櫚小路群雲:メジャーで《マルチウェポン》&《ヴァリアブルウェポン》で攻撃!
棕櫚小路群雲:あ、《腐食の指先》も付けよう
棕櫚小路群雲:3dx+3
DoubleCross : (3R10+3[10]) → 10[3,6,10]+9[9]+3 → 22

鉄塊:ガード。
棕櫚小路群雲:さ、流石に回避はしないよね…!
棕櫚小路群雲:3d10+15
DoubleCross : (3D10+15) → 24[10,4,10]+15 → 39

棕櫚小路群雲:装甲値が-5!
鉄塊:うむ!
鉄塊:全然元気だぞ。
棕櫚小路群雲:ファック!
鉄塊:鉄板。鉄柱。歯車。チェーン。
鉄塊:しかし何らの機能も持たない、雑多な生成物。
鉄塊:破壊を試みるものの、葦原に気づかれる前に突破できるだろうか?
鉄塊:石蕗達の戦闘音が、この破壊音をかき消してくれるか?
棕櫚小路群雲:「ビクともしないぞ…!?これが“大橡盾”って奴なのか…!」
棕櫚小路群雲:ガガガガガガッ!バスッバスッバスッ!
棕櫚小路群雲:トランクケースのような形状から展開した、三つの銃口を持つ釘撃ち銃で
棕櫚小路群雲:炸裂釘を撃ちこんでいく。人間相手にはこれでも十二分、警戒し過ぎとさえいえる火力だったが……。
鉄塊:ガラガラと部品が落ちる。ダメージはある。確実だ。
鉄塊:棕櫚小路の、今のレベルの暴力ですら。……しかしこの“量”を削り切ることができるか?
棕櫚小路群雲:「……くっ!」
鉄塊:鉄塊の手番となります。
棕櫚小路群雲:手番あるのか…!
鉄塊:行動値は7あったんですが、最初から待機する予定でした
鉄塊:マイナー。《砂の鎧》《メタルフュージョン》。
鉄塊:8D10+3
DoubleCross : (8D10+3) → 46[6,10,4,10,10,3,1,2]+3 → 49

鉄塊:49点を回復しました。
棕櫚小路群雲:WWWW
鉄塊:装甲値が+10されます。
棕櫚小路群雲:おふざけになっていらして?
GM:アーティファクトパワーはこれくらいある!ということでラウンド終了です。

■第2ラウンドa

“咆じ亞”A
“咆じ亞”B
西澄 石蕗
 浮島
GM:このラウンドのハプニングチャートは、“臙脂骨牌”。
GM:名前を知らなくても呪殺できる技など星の数ほどあるわ!
石蕗条一:ギィィ!
GM:というわけで多数のエフェクトによるステータス異常妨害が来ます。
GM:すぐ分かることなので詳しい説明はせず、セットアップに進みましょう。
“臙脂骨牌”:攻撃ターゲットとして指定はできませんが、行動値は4で動きます。
西澄燦:セットアップはなし!
石蕗条一:あ、セットアップなし
浮島智美:セットアップ同じく無し!
“臙脂骨牌”:《レネゲイドキラー》。全員が使用エフェクトひとつごとにHP-3。
“臙脂骨牌”:バチチチチッ!
“臙脂骨牌”:臙脂色の×印が、3人の周囲を埋め尽くす。
“臙脂骨牌”:“臙脂骨牌”にとって、対象の真名は標的を絞り、呪詛を集約させるための手段でしかない。
“臙脂骨牌”:不穏と危機を掻き立てるマーキングだ!
“咆じ亞”:CHOICE[西澄,石蕗,浮島]
DoubleCross : (CHOICE[西澄,石蕗,浮島]) → 西澄

“咆じ亞”:《コンセントレイト:ハヌマーン》《吠え猛る爪》《オールレンジ》《爪剣》。西澄を攻撃!
“咆じ亞”:15dx8+4 ドッジ-1個
DoubleCross : (15R10+4[8]) → 10[1,2,2,2,2,3,4,5,5,7,7,7,9,9,9]+6[3,5,6]+4 → 20

石蕗条一:「こいつも起動したか……ある意味、チキンレースだな」
浮島智美:「まったく、次から次へ…」
西澄燦:《ゲットダウン》 90→92 HP8→5
西澄燦:9dx+17>=20
DoubleCross : (9R10+17[10]>=20) → 10[1,1,3,4,4,8,9,10,10]+5[2,5]+17 → 32 → 成功

“咆じ亞”:「ガゴリギュゴガゲガゴ」――シュガ!
“咆じ亞”:再び、矢のように西澄に迫る!
西澄燦:「勢いが落ちたか?今度は――見えるぜ」ホムンクルスの攻撃をいなす
GM:パ  ン!!
“咆じ亞”:「!」
“咆じ亞”:直線の軌道が曲がった!西澄の高速の拳が、それを捌いた!
“咆じ亞”:こちらは《レネゲイドキラー》の反動でHP-12。
“咆じ亞”:2体目も、その影を追うように動く!
“咆じ亞”:CHOICE[西澄,石蕗,浮島]
DoubleCross : (CHOICE[西澄,石蕗,浮島]) → 浮島

“咆じ亞”:《コンセントレイト:ハヌマーン》《吠え猛る爪》《オールレンジ》《爪剣》
“咆じ亞”:15dx7+4 ドッジ-1個
DoubleCross : (15R10+4[7]) → 10[1,1,1,2,2,2,3,4,4,4,5,7,8,9,9]+10[1,2,8,8]+4[3,4]+4 → 28

浮島智美:ドッジします
浮島智美:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 9[1,9] → 9

浮島智美:失敗!
“咆じ亞”:3d10+19 装甲無視
DoubleCross : (3D10+19) → 13[6,6,1]+19 → 32

浮島智美:リザレクト!
浮島智美:95+1d10
DoubleCross : (95+1D10) → 95+8[8] → 103

“咆じ亞”:――バチ!
“咆じ亞”:死角を潜るようにすり抜けたホムンクルスに、脇腹を喰われた。
“咆じ亞”:……そして。
浮島智美:「く…ぅ…」喰われた脇腹を押えながらも、歩みは止めない
浮島智美:HP:8→5
“臙脂骨牌”:……ザザザザザザ
“臙脂骨牌”:ガ   ン ! ! !
“臙脂骨牌”:浮島の周囲に浮かんでいた、無数の小さな×印が
“臙脂骨牌”:傷口に群がるピラニアのように集まり、深い傷口を刻む!
“臙脂骨牌”:《餓鬼魂の使い》!“咆じ亞”の攻撃を介し、今、浮島が呪殺のターゲットになった!
“臙脂骨牌”:恐らく、本来とは異なる運用法。アーティファクト同士の相互作用で、予測不可能な攻撃を行っている。
“臙脂骨牌”:邪毒ランク3が付加されます。
浮島智美:アッハイ
GM:次は浮島さんの手番。判定は変わっていません。
西澄燦:そうだ……GMに質問しよう。このFS判定、棕櫚小路くんと終了タイミング合わせる必要あります?
GM:そういうことはありません。
GM:むしろ、こちらが先に到達した場合
GM:棕櫚小路くんの鉄塊突破を援護することができるので
GM:FS判定は早く終われば終わるほど得です。
西澄燦:オッス、ありがとうございます!良かった!
石蕗条一:だったらイケるぜ
浮島智美:では改めて私の手番を!
浮島智美:まずは"ダムバスター"/赤城仁志のロイスのP感情を執着に変更し、PN反転させタイタス化、即昇華!
浮島智美:現状浮島の受けているすべての不利な効果を打ち消します!
GM:了解!邪毒とレネゲイドキラーが解除。
浮島智美:((止まれない…倒れられない…死ねない…))
浮島智美:((アイツを放っておいたまま…こんなところで…ッ))
浮島智美:「…こんなもの、なんだってのよ!」
浮島智美:そしてメジャーで《コンセ:バロール》+《インビジブルハンド》+《黒の鉄槌》+《黒星の門》+《アンプリフィケイション》
浮島智美:2体の"咆じ亞"を対象に、RC攻撃!
GM:ヌヌーッ、レネゲイドキラーがあればこのエフェクト数だけで殺せたというのに
浮島智美:12dx7 命中判定
DoubleCross : (12R10[7]) → 10[2,3,5,5,5,5,6,7,7,7,8,8]+10[2,6,7,10,10]+10[5,8,10]+10[4,7]+3[3] → 43

“咆じ亞”:回避!1体目!
“咆じ亞”:9dx
DoubleCross : (9R10[10]) → 10[1,3,6,6,6,9,10,10,10]+10[5,7,10]+6[6] → 26

“咆じ亞”:回ったけど無理とは・・・
“咆じ亞”:2体目の回避。
“咆じ亞”:9dx
DoubleCross : (9R10[10]) → 10[1,1,2,4,4,7,7,9,10]+1[1] → 11

GM:両方命中!
浮島智美:5d10+40 ダメージ!
DoubleCross : (5D10+40) → 30[5,10,4,2,9]+40 → 70

浮島智美:諸々有効!
“咆じ亞”:強すぎる!
“咆じ亞”:こいつらは一体一体はさほどの耐久力もない!一撃で爆死!
浮島智美:侵蝕率:103→117 《アンプリフィケイション》残り2回
浮島智美:「L1・2・4・5…」"咆じ亞"を挟む込む位置に差し掛かろうという黒球に手をかざすと
浮島智美:黒球の傍に二つ、さらに"咆じ亞"を挟み込む位置にさらに二つ魔眼が出現!
浮島智美:「…潰れて…」二つの"咆じ亞"に、"内側に落ちていく"異常重力が作用し、宙へと浮かび上がっていき…
浮島智美:「………落ちろッ!!」浮島が叫ぶと同時に、真下へと方向が変わった重力により、地面に叩き付けられる!
“咆じ亞”:「ギガバヂュ!」
“咆じ亞”:「ビヂッ!」
GM:危険な人工魚類は、強大な重力波によって、一瞬にしてミンチと化す!
GM:申し子!単純なレネゲイド出力ならば、浮島がトップだ!
石蕗条一:「……怖気が走るくらいの威力だな」
浮島智美:「ハァーッ…こ、これでも…」
浮島智美:「練習だけは…してたから、ね…」苦痛を感じながら、無理に笑みを作る
西澄 石蕗
 浮島
西澄燦:「……練習って、これどういう時に使うつもりだったんだ?」
石蕗条一:「要塞でも破壊するつもりだったんだろ。無事、役に立ってる」
西澄燦:「要塞を壊して直接、インタビューか。すげえ話だ」笑う
浮島智美:「その…まあ、色々よ!」
GM:次の手番は石蕗!
GM:浮島以外は未だ《レネゲイドキラー》の影響下ということに注意。
石蕗条一:よし、進行判定しましょう。
石蕗条一:《知識:錬金術》で判定。
石蕗条一:3dx+5
DoubleCross : (3R10+5[10]) → 4[1,2,4]+5 → 9

石蕗条一:うわー、だめだ!
GM:ノーウ
石蕗条一:がんばれ西澄さん!
石蕗条一:いや待て、ロイス切ろうかな。
石蕗条一:切れば判定変わるかもしれないし、確実に進行値+2できる。切ろう。
石蕗条一:ハロウィーンに親近感/憤懣○ でとって、即昇華します。達成値をプラス。
石蕗条一:9+1d10
DoubleCross : (9+1D10) → 9+8[8] → 17

石蕗条一:はい!強引に成功!
GM:やりやがった!これで達成値6!
進行値:6/12
石蕗条一:「……苦手な分野だが、ここは」
石蕗条一:「材料ぜんぶ突っ込んででも、抜ける!」 自分の肉体を分解しながら、周囲に散布/物理侵蝕。道をこじ開ける。
GM:“咆じ亞”と“臙脂骨牌”の立て続けの攻撃で、意識が散らされつつあった。
GM:葦原香乃は愚かだが、結果的に、効果的な妨害手段をとっている。
GM:それだけ無理をせねばならなかった――が、道を作った。
石蕗条一:「メンタルが遊んでる分、フィジカルで無理をさせねえとな……!」
GM:手番は西澄さん!
西澄燦:判定はそのままか……!……いいだろう、やってやる!
西澄燦:4dx>=10
DoubleCross : (4R10[10]>=10) → 2[1,1,1,2] → 2 → 失敗

石蕗条一:うん・・・
西澄燦:ふぅ……ここで不運は吐き出した
GM:残念なり
浮島智美:まだラウンドは残っている…
GM:あんまり呪えなかったな……!局面は棕櫚小路くんです。
西澄燦:「……駄目だな、こいつは探偵の領分じゃあない。パスだ」

■第2ラウンドb

鉄塊

30m

棕櫚小路
GM:棕櫚小路くんも同じシーンに登場しているため
GM:やはり《レネゲイドキラー》の影響は受けます。
GM:エフェクトひとつごとにHPに3ダメージ。
棕櫚小路群雲:クレイジー…!
“臙脂骨牌”:――バチッ!
“臙脂骨牌”:前触れもなく、棕櫚小路の右手の甲に×印が浮かぶ。
棕櫚小路群雲:「ぐぅッ…!なんだこれ…!」
“臙脂骨牌”:バチン! バチン!
“臙脂骨牌”:足元の草木が揺れる。明かりがないためわかりにくいが、一つ一つに同じマーキングが。
“臙脂骨牌”:しかも、石蕗と同行していない棕櫚小路には、この攻撃の正体も、対処法も分からない!
棕櫚小路群雲:(どれだ…どのアーティファクトだ…それにいつ!)
“臙脂骨牌”:バチッ チチチチチチチチッ!!
GM:戻って石蕗に確認を取るべきか?それとも……
GM:……この影響は広域無差別に見える。葦原香乃はまだ棕櫚小路には気づいていないのか?
棕櫚小路群雲:(いや…すぐにダメージがあるわけじゃない…?動けるなら、今すべき事は…!)
棕櫚小路群雲:イニシアチブでリアクティブコートをパージ!
棕櫚小路群雲:防備を捨てて身軽に!石蕗たちの戦闘の気配が激しいうちに、真っ直ぐ鉄塊へ向かう!
鉄塊:鉄塊は行動放棄。先のマイナーでやることは全て終了。
棕櫚小路群雲:手番いいですか!
GM:OKです!
棕櫚小路群雲:マイナーとメジャーで全力移動!接敵!
GM:39m移動ですね。
鉄塊
棕櫚小路
GM:……ゼロ距離!時間は残されていない!
棕櫚小路群雲:「今はチャンスだ!アレを使うしかないか…クソ!一発限りなのに…!」
棕櫚小路群雲:一気に走って距離を詰め、両手に釘打ち銃を構える!
鉄塊:巨大!……それ以上に、分厚い!
鉄塊:接近すればそれがさらによく分かる。“物量”のアーティファクト!突破できるのか?

■第3ラウンドa

西澄 石蕗
 浮島
GM:このラウンドで葦原香乃が使うのは、“縹渺龕灯返しの盤”。
GM:セットアップはありませんね?
西澄燦:セットアップなし!
石蕗条一:なしです
浮島智美:無し
棕櫚小路群雲:ない!
“縹渺龕灯返しの盤”:《惑いの庭》。
“縹渺龕灯返しの盤”:シーン全体に妨害効果をかけます。あらゆる判定のダイスが-8個。
GM:これだけ!では行動値9からです。
“縹渺龕灯返しの盤”:カチン! カチン! カチン!
“縹渺龕灯返しの盤”:パキキッ! ――キンッ!
“縹渺龕灯返しの盤”:妨害手段を変えてきている。思うように阻めないことに、焦っているのか。
“縹渺龕灯返しの盤”:縹色のポインターが輝き、出力を増している。常時発動の力ではなく、起動されていることが分かる。
石蕗条一:「厄介だな。こいつは動けないか――?」
GM:パタ! バサッ
GM:上空を横切った鳥が落ちた。虫の鳴き声が変わった。
浮島智美:「今度は…何…?」
“縹渺龕灯返しの盤”:重度の酩酊めいた、異世界の不快感。対象となり得る生命体全てに、強力に幻惑を作用させている……!
石蕗条一:「……時間がないんだけどな。焦点を当てて、出力をあげたな。一歩でも動けば逸れそうだ」
西澄燦:「……こいつはヤバイな、とんだショー演出だ」
西澄燦:「まるで動けねぇ、少しでも動くと分断されそうだ」
棕櫚小路群雲:ではそこで
浮島智美:「………どうする?」黒球の動きが、先程に比べて遅い
石蕗条一:「効率的な対策はひとつだ。長続きする機能じゃないから、しばらく動かない」 「非効率的な対策は――考えるだけ無駄か――」
棕櫚小路群雲:石蕗くんに電話をかけたい!
石蕗条一:じゃあ、かけてもらう!
棕櫚小路群雲:『こっちは裏手まで付いたぞ!そっちはどうなってる!』
石蕗条一:「足止めを食らってる。方位感覚錯誤機能の出力があがっちまって――」
石蕗条一:「しばらく休憩する羽目になるかもな。動いたら、分断されそうだ」
棕櫚小路群雲:『”縹”か……』
棕櫚小路群雲:『…!そうだ!』
石蕗条一:「悪いが、そういうことで、そっちも――」
石蕗条一:「あぁ?」
棕櫚小路群雲:『”アーティファクト”に左右されてない位置の示し方ならある…!』
棕櫚小路群雲:『この回線と、ボク自身の位置だ…』
石蕗条一:「ホントかよ? そんな便利なモノがあるなら、もうちょい早く――ん? ああ、そうか」
棕櫚小路群雲:『ここから相互通信でボクがナビゲートする!周りじゃなく、画面だけ見てろ!』
石蕗条一:「……お言葉に従うとするか」 みんなを振り返る。 「――だ、そうだ。乗るか?」
棕櫚小路群雲:『GPSで割り出せば、単純な直線ルートなら出せるはずだ。近づいているか離れてるかだけでも判断が付けば…』
棕櫚小路群雲:『少なくとも、後退はしない…はずじゃないか?』
西澄燦:「下がらない……っつうんならやってみる価値はあると思うぜ」
浮島智美:「…乗る価値、ありね」
石蕗条一:「……まあな。たぶん、当たってると思うぜ」
棕櫚小路群雲:という感じで
棕櫚小路群雲:石蕗くんたちを援護する体制に入るぞッ
GM:OK!行動値9のPCの判定行動!
石蕗条一:よし、じゃあ先に行きましょう。
石蕗条一:知識:錬金術で振ります。妨害排除をください!
棕櫚小路群雲:あげよう!《妨害排除》!
棕櫚小路群雲:侵蝕97!
石蕗条一:イクゾーッ!
石蕗条一:3dx+5
DoubleCross : (3R10+5[10]) → 8[4,7,8]+5 → 13

棕櫚小路群雲:よっしゃー!
GM:やりやがる……!
石蕗条一:ノルマは果たした!
進行値:8/12
GM:イベントが発生します。
鉄塊:――ゴギ!
鉄塊:ガ  ガ  ガ  ガ ! !
鉄塊:城塞めいた鉄塊の一部が、接近に反応した!スクラップ塊を多数射出し、接近者への障害物に!
鉄塊:もちろん、これ自体が特別な効果を持つものではない。
鉄塊:単に、物理的に“邪魔”なだけだ。しかし、“縹渺龕灯返しの盤”の影響下では、その単純な妨害が……
GM:判定が〈白兵〉、支援判定が〈射撃〉に変更されます。
GM:難易度は同様。
西澄燦:おっしゃー!!
棕櫚小路群雲:ぶっ殺してやりましょーぜー!
GM:だが手番は浮島さんだ!行動をどうぞ!
GM:そしてこのラウンド中は判定ダイス-8もかかっているぞ……!
浮島智美:ここは待機します
石蕗条一:「おっと……方位をこじ開けたら、今度は物理かよ」
石蕗条一:「力仕事だぜ、西澄よ」
西澄燦:「ようやく分かりやすいとこにでたか」
棕櫚小路群雲:『進行方向は今のままでいい!とにかく真っ直ぐだ!』
西澄燦:「ま……期待には応えてみせるぜ」
GM:軍艦の装甲板めいた鉄板が進行を阻む!
GM:「真っ直ぐ」行くことはとても不可能だろう……通常では!
西澄燦:では棕櫚小路くんからなにもなければ普通に振ります。
棕櫚小路群雲:あ、そうか
棕櫚小路群雲:そのままでも振れる事は振れるんですよね妨害排除いります?
西澄燦:大体1/100の確率で失敗する
西澄燦:つまりファンブルのみってことだ……!
棕櫚小路群雲:オーケー!ここは温存しとく!
西澄燦:2dx+17 白兵
DoubleCross : (2R10+17[10]) → 6[3,6]+17 → 23

GM:ウゲー!
浮島智美:ヒューッ!
GM:ここまでの固定値とは!
棕櫚小路群雲:ケヒーッ
石蕗条一:イェイイェイ
進行値:11/12
GM:目前!
西澄燦:鉄塊を蹴散らして進む……!
GM:元より“大橡盾”は展開範囲に優れたアーティファクトではない。つまり、この能力の妨害が届く時点で、
GM:眼前……ということだ!
西澄燦:「随分と直接的な妨害をしてきたってことは……近いぜ」
棕櫚小路群雲:『ブレた!進行方向20度左だ!……戻り過ぎてる!10度右!』
棕櫚小路群雲:細かく指示を出して、相互の距離を詰めていく
西澄燦:「大丈夫だ、これでいい」
GM:近づいてきている。西澄達と……棕櫚小路の位置が!
西澄燦:「こういうのは本能的に……遠回りさせるように妨害するもんだ」
西澄燦:「だから……こいつ自体が」
西澄燦:「目印だ」鉄塊を破壊する
棕櫚小路群雲:『…近いぞ!もうすぐだ!』
GM:――ゴギャ!
GM:ねじ曲がり、吹き飛ぶ!その向こうにさらに壁!
GM:だが、西澄は理解している。そうして、無駄な試みであると思わせようとすることこそ……
GM:敵の危機意識の証!
GM:最後の手番は、待機した浮島さん!
浮島智美:手番を放棄します
GM:了解。FS判定組は終了。

■第3ラウンドb

鉄塊
棕櫚小路
GM:棕櫚小路くん!こちらにも《惑いの庭》は作用しています。
棕櫚小路群雲:「向こうはよし…後はこっちを…」
“縹渺龕灯返しの盤”:石蕗への通信からわずかに遅れて、棕櫚小路自身の感覚でもそれが感じられるようになっている。
“縹渺龕灯返しの盤”:生まれついてのアーティファクト使いである葦原香乃といえども、アーティファクトを起動するには、切り替えなければならない。
“縹渺龕灯返しの盤”:“杏贄の轡”がない限りは。よって、これが発動している間、他の妨害はないはずだが……
棕櫚小路群雲:「……ッ!これが…そうか!」
棕櫚小路群雲:手番行きます!
GM:OK!鉄塊は行動しません。
棕櫚小路群雲:マイナーでジェネシフト!
棕櫚小路群雲:97+1D10
DoubleCross : (97+1D10) → 97+2[2] → 99

棕櫚小路群雲:コノヤロウーッ!
棕櫚小路群雲:メジャーで《マルチウェポン》《ヴァリアブルウェポン》!FASG×3で攻撃!ファック!
棕櫚小路群雲:あ
棕櫚小路群雲:《妨害排除》ってタイミングは判定の直前ですけど
棕櫚小路群雲:それで侵蝕上昇して100%エフェクトって使えませんかね…?
GM:流れとしては、コンボ名を宣言してから判定を振るので
GM:判定直前の《妨害排除》で100を突破した場合、
GM:判定後のタイミングで使えるエフェクト群は使用可能でしょう。
GM:《妖精の手》《勝利の女神》なんかですね。
GM:逆に、メジャーアクションのタイミングで使うエフェクトは使えないとします。
棕櫚小路群雲:ちっくしょう!
棕櫚小路群雲:では《マルチウェポン》+《ヴァリアブルウェポン》+《妨害排除》で攻撃!
棕櫚小路群雲:あ、ヴァリポンのレベル上がる分は
棕櫚小路群雲:どうしましょう
GM:ちょっと待って下さい。EA見ます
GM:いや、やっぱり不可ですね。
GM:例えば使用することでダイスペナがある武器などを使う場合、
GM:やはり判定前に指定していないといけないわけですから
GM:武器の個数を増やすことはできません。
棕櫚小路群雲:なるほど…!
棕櫚小路群雲:うま味がごっそり減ってしまったがやるしかあるまい!命中行きます!
棕櫚小路群雲:4DX+2
DoubleCross : (4R10+2[10]) → 9[3,8,8,9]+2 → 11

鉄塊:当然ガード。
棕櫚小路群雲:2D10+30
DoubleCross : (2D10+30) → 5[4,1]+30 → 35

鉄塊:装甲で5減らして
鉄塊:30点ダメージ。余裕!
棕櫚小路群雲:ダメージも低い!ダメダメ!
棕櫚小路群雲:あ、装甲軽減は
GM:あ、そうでしたね。
GM:これはレベル上昇で
棕櫚小路群雲:妨害排除の使用時点で10になってるので突破だ!
GM:0扱いになるでしょう。ダメージが5増えました。
鉄塊:でも平気!
棕櫚小路群雲:「…これでいい…準備は良しだ…!」
棕櫚小路群雲:ガガンッ!
棕櫚小路群雲:釘をまんべんなく鉄塊の表面に撃ち、炸裂させる。
鉄塊:バカン!!
鉄塊:表層がはじけた。釘が多少罅を入れたが、まだ時間がかかる。
棕櫚小路群雲:ダメージは浅い
棕櫚小路群雲:罅の比較的深い部分…つまり装甲の柔らかくなっている部分を割り出す!
棕櫚小路群雲:「…あそこか…!」
GM:ただ破壊するだけが能ではない!棕櫚小路には、ノイマン頭脳がある!
GM:ラウンド終了!本日はここまでです。
棕櫚小路群雲:お疲れ様でしたー!
石蕗条一:了解!
GM:お疲れ様でした!
石蕗条一:オツカレサマデシタ!
西澄燦:お疲れ様でした!
浮島智美:お疲れ様でした!

■第4ラウンドa

西澄 石蕗
 浮島
GM:意外にもFS判定組が突破目前!進行値は11/12!
GM:しかしこのラウンドは、“咆じ亞丹熕”がセットされます。
GM:セットアップ行動をどうぞ。
西澄燦:なし!
浮島智美:なし
棕櫚小路群雲:ない!
石蕗条一:なし
GM:それでは、最初のイニシアチブ。
“咆じ亞”:――カッ
“咆じ亞”:《神出鬼没》。
“咆じ亞”

50m

西澄 石蕗
 浮島
“咆じ亞”:《ライトスピード》《形状変化:剛》。
“咆じ亞”:そして、《一閃》!《コンセントレイト:ハヌマーン》《吠え猛る爪》《オールレンジ》《爪剣》!
“咆じ亞”:CHOICE[西澄,石蕗,浮島]
DoubleCross : (CHOICE[西澄,石蕗,浮島]) → 西澄

“咆じ亞”:15dx8+4 ドッジ-1個
DoubleCross : (15R10+4[8]) → 10[1,2,3,3,3,4,6,7,7,7,7,8,8,9,9]+10[1,6,7,10]+10[9]+2[2]+4 → 36

西澄燦:ここは素ドッジしよう
西澄燦:9dx>=36 ドッジ
DoubleCross : (9R10[10]>=36) → 9[1,1,4,5,6,7,7,8,9] → 9 → 失敗

“咆じ亞”:4d10+19 装甲無視
DoubleCross : (4D10+19) → 29[10,3,9,7]+19 → 48

“咆じ亞”
西澄 石蕗
 浮島
“咆じ亞”:ガ オ ン!
“咆じ亞”:光を目指してからの反応では、既に遅い!
西澄燦:1d10+92 《リザレクト》
DoubleCross : (1D10+92) → 8[8]+92 → 100

“咆じ亞”:しかも、西澄達は既に相当に接近している。回避するには距離が足りない!
“咆じ亞”:「ギガオガギギッギゴリギリャリギャゴリ」
西澄燦:間に合わない!急所をギリギリ避けるがダメージが大きい!
“咆じ亞”:CHOICE[西澄,石蕗,浮島]
DoubleCross : (CHOICE[西澄,石蕗,浮島]) → 西澄

西澄燦:「チッ……!」
“咆じ亞”:――パシン!
石蕗条一:「西澄!」
“咆じ亞”:鞭のように空気を打って、再び西澄を襲う!
“咆じ亞”:《コンセントレイト:ハヌマーン》《吠え猛る爪》《オールレンジ》《爪剣》
西澄燦:「まだだ!次が来る……!」
“咆じ亞”:15dx8+4 ドッジ-1個
DoubleCross : (15R10+4[8]) → 10[1,3,4,4,5,5,6,6,7,7,7,8,9,10,10]+10[3,4,8,10]+10[4,8]+1[1]+4 → 35

西澄燦:《ゲットダウン》 100→102
西澄燦:10dx+17>=35
DoubleCross : (10R10+17[10]>=35) → 9[2,3,5,6,7,7,7,8,9,9]+17 → 26 → 失敗

“咆じ亞”:4d10+19 装甲無視
DoubleCross : (4D10+19) → 18[5,8,1,4]+19 → 37

“咆じ亞”:バヂッ!!
西澄燦:清水のロイスをタイタス昇華!復活する!
浮島智美:「燦!」
西澄燦:「ヤロウ……ッ!」
GM:西澄のスペックといえども、常にカウンターが成功するわけではない!
GM:迎撃をすり抜け、歯が肉を抉る!
“咆じ亞”:「ガゴリリギゴリガガロギギャリゴ」
西澄燦:「……まだだ、まだ倒れねえよ」
西澄燦:気力で持ちこたえる
GM:“咆じ亞丹熕”が起動状態である限り、まだ射出はあるだろう――
GM:その前に終わらせる必要がある。
石蕗条一:「ちっ」
GM:手番は行動値9の2人。
石蕗条一:待機します。
浮島智美:同じく待機します
GM:手番は西澄。
西澄燦:進行判定をします。
西澄燦:11dx+17
DoubleCross : (11R10+17[10]) → 10[2,2,3,4,5,5,7,8,8,10,10]+10[4,10]+6[6]+17 → 43

GM:なんだこれは……!
GM:ふざけているのか~~!!
西澄燦:こういうのは悔しいんですよね
西澄燦:「……これで」
GM:行く手を鉄塊が阻む!……だが、この場を抜ければ、
GM:――近すぎる!葦原香乃は、射線から自分たちを見失う!
西澄燦:「ラスト……だッ!!」障害物を徹底的に破壊!
GM:バゴ グ シ ャ !!
石蕗条一:「よし。”パス”が通った……西住の動きは全然見えなかったけどな」
西澄燦:「ハァー……ったく、ちょいと歓迎が厳しすぎるぜ」
浮島智美:「…中ではどんなもてなしが待ってるかしらね…」
GM:拳の一撃で、スクラップが嵐のように散乱した!葦原家からの視界を塞ぐ!
GM:……そして、外壁に取り付いた!この裏手で、棕櫚小路が破壊活動を行っている頃だろうか?
GM:FS判定クリアラウンドのボーナスとして、一時的に敵アーティファクトによる攻撃は停止します。
GM:最終イニシアチブの咆じ亞召喚や、《レネゲイドキラー》《惑いの庭》などはこのラウンド解除されるということですね。
棕櫚小路群雲:やったぜ
石蕗条一:イェイイェイ
GM:なお今出現した“咆じ亞”は依然としてマップ上に存在するので
GM:攻撃ターゲットには含められます。
GM:手番が残っているものは、待機ルールに則った行動順で
GM:順次棕櫚小路くんに合流可能!FS判定終了です!

■第4ラウンドb

鉄塊
棕櫚小路
GM:行動値は同じく6。棕櫚小路の手番。
棕櫚小路群雲:よーし
棕櫚小路群雲:メジャーで《マルチウェポン》《ヴァリアブルウェポン》《腐食の指先》《オーバードーズ》のフルコース!
棕櫚小路群雲:ロイスも切ってないし派手に行く!
棕櫚小路群雲:使用武器はFASG×6!
棕櫚小路群雲:3dx-1
DoubleCross : (3R10-1[10]) → 9[1,3,9]-1 → 8

鉄塊:もちろん避けない!
鉄塊:避けたら後ろのお家がたいへんだ。
棕櫚小路群雲:1d10+60
DoubleCross : (1D10+60) → 1[1]+60 → 61

棕櫚小路群雲:「てぇええええええやっ!!」
棕櫚小路群雲:バシャコッ
棕櫚小路群雲:両手に構えた釘撃ち銃の下部から、巨大な炸裂杭を展開させ
棕櫚小路群雲:先ほど作ったひび割れの特に深い部位に突き立て、炸裂させる!
GM:ゴ ッ バ オ ン !!
鉄塊:シュウウウウ……
鉄塊:先程より遥かに多量のスクラップが飛散した。
鉄塊:だが、完全ではない。石蕗たちに任された時間が……少ない!
棕櫚小路群雲:「”ヴェスパ”でも…!ちくしょう!時間がないぞ…!」
GM:――果たして、突破できるのか?この城塞は無限に思える。
GM:自己再生すらしてみせる防御力。尋常では突破できぬアーティファクトの出力なのだ。
棕櫚小路群雲:「もう一発いけるか…今から生成して…!?」

“咆じ亞”:「キギギリリキギリギリリリ」
“咆じ亞”:西澄を強襲した簡易ホムンクルスは、まだ彼らを捉え、死角を滑るように回遊している。
石蕗条一:「……西澄と……浮島。先に行ってろ」
石蕗条一:「こいつを壊してから行く」
GM:確かに射線から隠れ、優位には立った。だが“咆じ亞丹熕”は、「当たらなければ良い」という類の兵器ではない。
GM:死角に潜んだ敵。狙撃を続けられない乱戦状況下。
GM:使い手が何も考えずとも良い類の兵器。砲弾が自律して、対象を殺傷するのだ。ゆえに最も使い勝手の良いアーティファクト。
西澄燦:「先に……ね、あたしはさっきのでまだ動けねえ。サトはまだ大丈夫だろ、ムラのとこに行ってきな」
浮島智美:「…OK。燦、条一、後からちゃんと来てよね」
石蕗条一:「……まあ、なんとかやる」
石蕗条一:行動してOKなら、攻撃します!
GM:お願いします!
“咆じ亞”
西澄 石蕗
 浮島
石蕗条一:まずこいつの場合、当たるかどうかが問題だ。コンボ:裂き開く臨界。
石蕗条一:マイナーなし。
石蕗条一:《コンセントレイト:モルフェウス》+《カスタマイズ》+《咎人の剣》。対象は“咆じ亞”。
石蕗条一:11dx8
DoubleCross : (11R10[8]) → 10[1,1,1,2,2,5,8,8,8,9,9]+10[2,4,7,8,10]+6[5,6] → 26

“咆じ亞”:9dx
DoubleCross : (9R10[10]) → 10[1,2,4,6,6,8,8,9,10]+6[6] → 16

石蕗条一:3d10+34 いろいろ有効。
DoubleCross : (3D10+34) → 9[3,2,4]+34 → 43

“咆じ亞”:今回はレネゲイドキラーも受けてないので満タンでしたが
石蕗条一:侵蝕率84→92
“咆じ亞”:死ぬ!一撃爆散!
棕櫚小路群雲:ヒュゥーッ
石蕗条一:「構成。――砕けろよ。展開!」 
“咆じ亞”:“咆じ亞丹熕”の簡易ホムンクルス。単純な構成をしている。
石蕗条一:空間そのものをかき混ぜるように、赤い剣の切っ先を滑らせる。結果!
“咆じ亞”:空を動くエーテル運動体。鎧であり空気抵抗を減らす長毛。標的捕捉の眼球。牙。
GM:ゴリュ!!!
石蕗条一:”線”の斬撃ではなく、”面”の破壊現象が“咆じ亞”を巻き込む。構成をかき混ぜて破壊!
GM:――それらすべてが、分解!
GM:石蕗条一が、“破壊”に出力を回すのならば。
GM:本来、この程度の相手の一体や二体、どうということでもなかった。
西澄 石蕗
 浮島
石蕗条一:(剣の技を覚える必要があるな……) 肩を回している。
GM:“咆じ亞”は3体撃破されました。浮島さんの手番!
浮島智美:ではまず群雲君に合流します

GM:――西澄の一撃で視界が通らなくなった時点で、葦原香乃がこちらの位置を探る術は
GM:“瑠璃色世界図”しかない。そして石蕗条一は、正面玄関前で足を止めている。
GM:ゆえに、浮島が回りこんでも、葦原にその動きを捕捉されることはない……
GM:……もっとも、彼女の警戒も、唯一アーティファクトを破壊可能な“赤の剣”だからこそなのだろう。
浮島智美:群雲のすぐ後ろを、何かが通り過ぎる
棕櫚小路群雲:「!」
棕櫚小路群雲:「ッ…!?」
棕櫚小路群雲:(き、気付かれた…!?)
浮島智美:目で追えば見えるだろう。黒い球が、遠ざかっていっている
浮島智美:それと同時に、駆けてくる女が一人
浮島智美:「…ごめん、お待たせ!」
棕櫚小路群雲:「浮島さん!」
鉄塊
棕櫚小路 浮島
棕櫚小路群雲:「じゃあ向こうは突破できたのか…よかった」
浮島智美:「安心するのはまだ早いケド、ね…さて」
棕櫚小路群雲:「浮島さん、見ての通り、こいつがめちゃくちゃ邪魔なんだ!手伝ってくれよ!」
浮島智美:「OK、OK…さぁて、ちょっと厳しいかもだケド…」目の前の鉄塊を見据える
浮島智美:「やってやろうじゃない」
浮島智美:というわけで、鉄塊に攻撃を加えたいです
GM:どうぞ!
浮島智美:マイナー無し
浮島智美:メジャーで《コンセントレイト:バロール》+《黒の鉄槌》+《黒星の門》+《アンプリフィケイション》
浮島智美:《インビジブルハンド》を抜いて、鉄塊に対象:単体のRC攻撃
浮島智美:12dx7 命中判定
DoubleCross : (12R10[7]) → 10[1,1,1,2,3,4,5,6,6,9,9,9]+10[3,3,8]+10[7]+10[9]+2[2] → 42

鉄塊:ガード。
浮島智美:5d10+38 ダメージ
DoubleCross : (5D10+38) → 41[10,7,10,9,5]+38 → 79

浮島智美:侵蝕率:117→127 《アンプリフィケイション》残り1回
浮島智美:先程群雲の後ろを通った黒球が、再び戻ってくる
浮島智美:((L1・2・4…))黒球に手をかざし、タイミングを見計らう
鉄塊:均一な色彩の、何の用途にも使えない、ただの鉄の塊。
鉄塊:……いや。用途はある。今、侵入者をただ妨害するという用途だ。
鉄塊:あまりにも堆積したゴミそれ自体が、片付ける意欲を奪い去るように。
鉄塊:どこまで破壊しても同じ、その均一雑多な有り様こそが心を折る。それが“大橡盾”。
浮島智美:黒球が二人の横から前に回り込み…鉄塊を大きく"すり抜けた"直後
浮島智美:「5!」叫ぶ!同時に、鉄塊の内部に局所的異常重力が発生!
浮島智美:様々な場所で、"内側に"潰れていく…そしてその分、鉄塊がところどころ薄くなっていく
鉄塊:バ  ゴ
鉄塊:   ギ  シ  ャ !!
鉄塊:圧倒的破壊!!変わらないように見えた分厚さの壁が、目に見えて圧縮され、穴が開き始めている!
鉄塊:ギシャ! ベギギ! ゴギッ!
棕櫚小路群雲:「!!」
鉄塊:しかもその破壊を継続することができる。ほとんど、もはや薄い金網だ。あと少し……
鉄塊:鉄板を食い破る程度の僅かで、突破できる――!
棕櫚小路群雲:「こ、攻撃をするタイプの能力とは聞いてたけど……」
棕櫚小路群雲:「あんた結構武闘派だったんだな…浮島さん…」
浮島智美:「…ッ、ハァッ…」かざしていた手が落ちる
浮島智美:攻撃を終え、黒球が再び鉄塊をすり抜け戻ってくる
浮島智美:「…そう、何回もできないケドね、これ…」群雲に笑って返す
GM:残念ながらまだ死亡せず!瀕死で残しています!
棕櫚小路群雲:くっそお!
鉄塊:こちらは本当に後ちょっと!死にそうです
棕櫚小路群雲:「もう少し…あとちょっとだ…!」
浮島智美:「そうね…あと、少し…!」
GM:ラウンド終了!

■第5ラウンド

西澄 石蕗
鉄塊
棕櫚小路 浮島
GM:お気づきと思いますが、葦原香乃の行動は一定のローテーションです。
“臙脂骨牌”:よって今回は“臙脂骨牌”!《レネゲイドキラー》を作用させます。
“臙脂骨牌”:エフェクトひとつごとにHP-3。では、行動をどうぞ。
棕櫚小路群雲:げー!
石蕗条一:ちなみに、石蕗が鉄塊壊しに回ったら、陽動作戦は瓦解しますか?
GM:確かに理屈で言えばそうなのですが、ゲーム上は何の問題もありません。
GM:何か良い演出があれば使ってみるといいでしょう。
石蕗条一:じゃあ、“咆じ亞”の残骸を「打ち返す」演出で素殴りします。
石蕗条一:浮島さんの攻撃はどっちにしろ侵蝕率使うので、
石蕗条一:先に動いていいですか?
浮島智美:お願いします!
石蕗条一:では、鉄塊を攻撃します。
GM:どうぞ!
石蕗条一:6dx 命中判定
DoubleCross : (6R10[10]) → 9[1,3,4,5,9,9] → 9

鉄塊:ガード。
石蕗条一:1d10+19 ダメージ判定
DoubleCross : (1D10+19) → 10[10]+19 → 29

鉄塊:当然、死にます!残りHPは2でした。
石蕗条一:「砲弾の本質を」
石蕗条一:「まだ、宿している以上――再帰は可能だ」 “咆じ亞”を砲弾として再錬成! 撃ちだして返す!
GM:――バチン!!
石蕗条一:一見したところ、無作為で破れかぶれ、手当たり次第な砲撃に見えるだろう!
GM:“咆じ亞”に内包されたエーテル体。構成に介入すれば……
GM:着弾、炸裂できる!今そうしたように。
石蕗条一:「いけ!」

GM:バ ゴ ! ! !
GM:浮島の攻撃持続が終了した直後。
GM:横合いから光線のように飛来した物体が、バリケードに風穴を開けた。
GM:誰の援護であるか、感づくことができるだろう。ここが敵地である以上、偶然ではない。
浮島智美:ちょうど見つめていた部分にポッカリと穴が開く
棕櫚小路群雲:「うわっ…!向こうの余波か…」
浮島智美:「余波…じゃ、ないかも?」
棕櫚小路群雲:「……!入り口が…!」
棕櫚小路群雲:「…ふん、石蕗の奴め」
棕櫚小路群雲:「よし!ボクは中に入る。浮島さんはどうする?」
浮島智美:「んー…アタシは、もう一度あっちに行く」
棕櫚小路群雲:「分かった…そっちも気を付けてくれよ。」
浮島智美:「…陽動ってのは目立ってこそ意味がある、からね」
棕櫚小路群雲:という事で、メタル群雲ソリッド再開!
浮島智美:「お互いにね!」黒球を伴い、来た道を駆け戻っていく
棕櫚小路群雲:家屋侵入だ!

葦原香乃:「……はぁ、はぁ」
葦原香乃:鉄に埋もれた壁に手をついて、荒く息をつく。
GM:裸足で廊下に座り込む葦原の周囲には、無数のアーティファクト。
GM:“瑠璃色世界図”。“杏贄の轡”。“咆じ亞丹熕”。“大橡盾”。“臙脂骨牌”。“縹渺龕灯返しの盤”。
GM:だが、これで全てだ。葦原香乃は持ち得るすべての手段を使って、“赤”を迎撃した。
GM:……しかし、阻めなかった。
葦原香乃:「……まだ、だ!」
葦原香乃:「絶対に……ボクは、従わない」
葦原香乃:「破壊なんてしない。石蕗くん……に、壊させたりなんか、しない……」
葦原香乃:「みんなは、家族なんだ……!」
GM:肩を抱き、自分に言い聞かせるように呟く。
GM:その指先が、唯一つ使っていない、“杏”に伸びる……
棕櫚小路群雲:ではその足元に
棕櫚小路群雲:コロコロと、棒状の何かが転がります
葦原香乃:「……?」視線を落とす。
葦原香乃:転がる動きを追って、後ろに。
棕櫚小路群雲:……よく見ると棒の片方の端が平たくなっている。釘だ。
棕櫚小路群雲:パチン!!
棕櫚小路群雲:視界に入れた瞬間、釘が派手な光と共に弾ける。
葦原香乃:「!」凄まじく機敏な反応で、“瑠璃色世界図”を光の遮蔽とする!
葦原香乃:転がり、“雪ぎ白穂”を展開しようとする。
棕櫚小路群雲:それと同時に飛び出し、轡を奪取し、こちらも距離を取る!
葦原香乃:(どこだ!)(殺してやる)
葦原香乃:(殺し――!)
棕櫚小路群雲:「……葦原さん」
GM:槍を展開しつつあった葦原香乃の指先は
GM:群雲を貫くことなく、中途で止まっている。
葦原香乃:「……しゅ、ろ」
GM:葦原香乃の反応速度は常識の範疇を凌駕している。
GM:ここで奇襲を仕掛けたのが、仮にFHの敵だったなら、反射的な今の動作で貫いていただろう。
GM:あるいは、相手が天敵たる石蕗だったとしたら。
棕櫚小路群雲:「……」
葦原香乃:「なんで?」
GM:しかし、棕櫚小路がここに来たことが判断を狂わせた。
GM:先ほどの、本来なら怪しむべ夜の訪問にも、なにかの楽観的な理由を考え出そうとしていた。
棕櫚小路群雲:「……もう一つだけ、言い忘れてた事があって……来たんだ」
葦原香乃:(なんで。なんで。なんで。……なんで)
GM:葦原香乃は愚かだからだ。
棕櫚小路群雲:「葦原さん…ボクの言葉を聞いてくれ」
葦原香乃:「棕櫚小路くん!!」激高し、一瞬で砲撃アーティファクトを引き寄せる!
棕櫚小路群雲:「――ッ!」
葦原香乃:「殺す。殺す。みんな殺してやる」
葦原香乃:「ボクの家族を傷つける奴は、みんな!」
棕櫚小路群雲:「葦原さんは狙われてるんだ!」
棕櫚小路群雲:「聞いてくれ!石蕗よりももっと危険な連中がいる!」
葦原香乃:「知らない。もう、知らない……!誰でも全員殺してやる!」
棕櫚小路群雲:「このままじゃ…葦原さんは全部失う事になるんだ!クソッ!聞いてくれよ……」
葦原香乃:「ボクは白い槍の“ハロウィーン”だ!邪魔する奴は誰でも!そうしてきた!」
棕櫚小路群雲:「違う……」
棕櫚小路群雲:「葦原さんだろ…」
棕櫚小路群雲:ほとんど泣きそうだ
葦原香乃:「敵……っ、敵だったんだ!敵だったんだ!あああ!」
葦原香乃:「ボクは馬鹿だ……」盾を手に取る。
葦原香乃:「馬鹿だ。ボクは馬鹿だ。なんで、ボクは馬鹿なんだろう」
葦原香乃:「……なんで」
棕櫚小路群雲:「葦原さん……」
棕櫚小路群雲:葦原のアーティファクトに対する痛切な思いをじかに感じる
棕櫚小路群雲:相対してどちらかを選べとは…言葉にできない。
葦原香乃:――ダン!
葦原香乃:弾かれたように飛び、反応不能な速度で――槍を突きこむ!
棕櫚小路群雲:「ッ!」
棕櫚小路群雲:攻撃に対する反応も遅れる!
石蕗条一:「……呆れた。何を遊んでるんだ」
石蕗条一:赤い剣、ではない。
GM:バ キ ィ !!
石蕗条一:素手で槍の穂先を掴んだ。
棕櫚小路群雲:「石…蕗……」
GM:ギリッ ビヂッ!
GM:石蕗の掌の皮膚が裂ける。
GM:棕櫚小路の喉、迷いなく、一撃で殺害する軌道だった。
石蕗条一:「俺の友達だからな。……仕方ない」 仏頂ヅラ。笑顔なし。
葦原香乃:「ボクは……ボクは、ひとつのものしか大事にできない」
葦原香乃:「どんなに、仲良しでも。どんなに好きでも……アーティファクトがそこにあるだけで」
葦原香乃:「まるで石ころみたいだ」
GM:ズシャッ!!
GM:石蕗の手の中から、強引に穂先が振り払われ、血の軌道を描く。
石蕗条一:「そのために何人も傷つけた。いま、いちばん傷ついているのが誰かわかるか? 棕櫚小路だ……!」 痛みすら見せない。
棕櫚小路群雲:「……葦原さん」
石蕗条一:「少しは反省しろ。お前のことを心配してるやつもいるんだ。言ってやれよ」
葦原香乃:「……」唇を噛む。そして、地面に置いてあったもうひとつのオブジェクトを手にする。
葦原香乃:アーティファクトでもなく、何ら戦闘に役立つ物品でもない。
葦原香乃:「ごめん」
葦原香乃:“カボチャ頭”を被る。
棕櫚小路群雲:涙をぬぐい、武器を構える。
棕櫚小路群雲:「謝らなきゃいけないのは…ボクだ」
棕櫚小路群雲:「これからボクは…それが君を傷つける事になっても。葦原さんを止めなきゃいけない…」
GM:――アーティファクト全てに適合する存在であるために、彼女がどのように作られたか、石蕗は推測することができる。
GM:例えばソロモン王が……聖杯を起動するために、絆を持たない“無垢”な存在を作り出すことを試みた、という説がある。
GM:最も愚かで、絆を残すことのできないホムンクルスである。
棕櫚小路群雲:「深く何かを失わせる事になっても、『そっち』を選ばせるわけにはいかない…!」
棕櫚小路群雲:「葦原さんはボクにとって、石ころじゃない…!」
棕櫚小路群雲:「だから……ごめん、葦原さん…」
棕櫚小路群雲:ジャキンッ
棕櫚小路群雲:両手に持った釘撃ち銃が、六つの銃口を展開する
葦原香乃:「……アーティファクトが、目の前にあるだけで……変わるんだ……」
葦原香乃:「だからそういう間は、ボクはこの頭を被ることにしていた」
葦原香乃:「……石蕗くん。棕櫚小路くんだって殺せる。からっぽの、オバケだ」
棕櫚小路群雲:「こっちは…そんな簡単に割り切れないんだよ!」
棕櫚小路群雲:「そんな風に思えないんだよ!!」
棕櫚小路群雲:「そうだろ…石蕗…」
石蕗条一:「……めでたい奴らだよ、本当に」 苦笑い。棕櫚小路の前を守るように立っている。
石蕗条一:「俺に”プラン”がある。――こうだ。俺が”ハロウィーン”を壊す。お前が葦原香乃をどうにかする」
石蕗条一:「どうだ」
棕櫚小路群雲:「……」
棕櫚小路群雲:石蕗の目を見て頷く。
石蕗条一:「決まりだ。やるぞ。――VS”ハロウィーン”、だ……!」 こちらは臨戦態勢に入る。
葦原香乃:これまでずっとそうだったのか――それとも感情の高ぶった今そうなっているのかは分からない。
葦原香乃:葦原香乃の両瞳が闇の中に浮かび上がっている。黄色の、超自然の光が。
葦原香乃:「……石蕗くん。アーティファクトを」
葦原香乃:「ボクの家族を」
葦原香乃:「ちょーだい」
【アーティファクト “黄種改式人造胚”葦原 香乃(あしはら かの)】

GM:衝動判定。難易度は11です。
棕櫚小路群雲:7dx
DoubleCross : (7R10[10]) → 8[3,3,3,4,5,6,8] → 8

西澄燦:5dx+1>=11
DoubleCross : (5R10+1[10]>=11) → 9[1,1,2,2,9]+1 → 10 → 失敗

石蕗条一:3dx>=11
DoubleCross : (3R10[10]>=11) → 4[3,4,4] → 4 → 失敗

浮島智美:8dx>=11
DoubleCross : (8R10[10]>=11) → 10[1,1,3,5,8,8,10,10]+10[4,10]+5[5] → 25 → 成功

棕櫚小路群雲:2d10+120
DoubleCross : (2D10+120) → 12[6,6]+120 → 132

棕櫚小路群雲:クエーッ
西澄燦:102+2d10
DoubleCross : (102+2D10) → 102+19[9,10] → 121

西澄燦:ゲゲー!
石蕗条一:2d10+92
DoubleCross : (2D10+92) → 17[8,9]+92 → 109

浮島智美:127+2d10
DoubleCross : (127+2D10) → 127+15[10,5] → 142

浮島智美:ぐぬぬ
棕櫚小路群雲:浮島さーんッ
 葦原

 2m

石蕗 棕櫚小路

 5m

西澄 浮島

 10m

“咆じ亞”A
“咆じ亞”B
GM:まだ第5ラウンドの途中です。浮島さん、行動をどうぞ。
西澄燦:ホムンクルスを潰してくれ!
棕櫚小路群雲:頼むーッ!
西澄燦:奴らがライトスピード使うと死ぬ!
石蕗条一:やるしかねぇんだ!
浮島智美:手加減はしないぜ!
GM:あ、《レネゲイドキラー》はまだ発動中です!
GM:葦原さん達は即時行動はしませんが(待機扱い)
GM:FS判定クリア直後以外は、ラウンド開始時のアーティファクトが継続していることをお忘れなく!
浮島智美:ではマイナーなし!
浮島智美:メジャーで《コンセ:バロール》+《インビジブルハンド》+《黒の鉄槌》+《黒星の門》+《アンプリフィケイション》
浮島智美:後方10mの“咆じ亞”A・Bを対象に攻撃!
浮島智美:13dx7 命中判定
DoubleCross : (13R10[7]) → 10[2,2,2,3,3,4,5,6,8,8,8,9,9]+6[1,1,4,5,6] → 16

浮島智美:…
“咆じ亞”:9dx
DoubleCross : (9R10[10]) → 8[1,1,2,2,2,5,6,8,8] → 8

“咆じ亞”:9dx
DoubleCross : (9R10[10]) → 8[1,1,3,3,3,4,5,7,8] → 8

棕櫚小路群雲:うおおおおお!!
“咆じ亞”:回らない!
棕櫚小路群雲:UKISHIMA!!!!
浮島智美:で、ではダメージを出します…よろしですね!?
石蕗条一:沸いた!
浮島智美:出します
浮島智美:2d10+40 諸々有効
DoubleCross : (2D10+40) → 13[10,3]+40 → 53

“咆じ亞”:もちろん、簡易ホムンクルスの体力はこれまで見てきた通り。
“咆じ亞”:まとめて死にます。
浮島智美:《アンプリフィケイション》残り0回、使用不可 侵蝕率:142+14→156
“咆じ亞”:「ギゴリギガガリギャゴリゲギリ」
“咆じ亞”:「ギググゲゴゲギギギッリイリゴゲリ」
GM:“ハロウィーン”と対する石蕗と棕櫚小路――その、廊下の背後から
GM:空を泳ぐ魚影が迫っている。
GM:自動で葦原家を回遊し、侵入者を始末する猟犬!彼らは敵の要塞内部にいるのだ!
浮島智美:その魚影の手前に
浮島智美:廊下の壁をすり抜け、黒い球が回り込む
“咆じ亞”:レネゲイド事象はまったく意に介さず、ただ迂回して棕櫚小路たちに向かおうとする。
“咆じ亞”:そういうプログラムだ。
浮島智美:黒球の傍に二つ、さらに─廊下の外側で見えないが─二つの魔眼が出現し
浮島智美:二つの魚影を重力で圧縮し…廊下に、落とす!
浮島智美:普通の床ならば、軽く貫通する勢いで!
GM:ビ シ ャ リ!!
GM:――そしてその無関心さが仇となった!
GM:このホムンクルスの脅威は、高速射出による射程と奇襲性。
GM:このように、大破壊力で“待ち伏せ”が可能な状況ならば……勝つのは浮島智美だ!
石蕗条一:「当たれば必殺……ってわけか。やるな、魔眼使い」
葦原香乃:「……」
葦原香乃:ただ冷徹に、槍を構えている。視線の先で潰れたホムンクルスに反応しない。
 葦原

 2m

石蕗 棕櫚小路

 5m

西澄 浮島
浮島智美:黒球の軌道半径を小さくしながら、自身も3人へと近づく…が
浮島智美:「…あ…ッ…!?」不意に感じた苦痛に、勢いよくこける
棕櫚小路群雲:「浮島さん!」
棕櫚小路群雲:「大丈夫か!」
浮島智美:((これ…が、"臙脂骨牌"…呪殺の、"アーティファクト"…!?))
浮島智美:というわけで、《レネゲイドキラー》によるダメージでHPが0に
“臙脂骨牌”:バ チ ン!
“臙脂骨牌”:浮島の肉体を十字に引き裂くように、背に巨大な傷が開く!
“臙脂骨牌”:呪殺発動!
浮島智美:群雲君のロイスのP感情を尽力に変更し、タイタス化即昇華復活!
葦原香乃:「壊したものの痛みを……教えて、やる」
葦原香乃:制服のポケットの中で、既に発動していた。臙脂色の光が漏れている。
石蕗条一:「お前も下手に動くな、棕櫚小路! さっき見ただろ? 自動感知型の攻撃だ!」
棕櫚小路群雲:「ッ…!分かってる…!」
浮島智美:背の傷に苦悶しながらも、群雲に右手のサムズアップで答える
GM:手番は行動値6組!
西澄燦:では先に動こう
西澄燦:マイナーで戦闘移動、移動距離は11mなので問題なく移動可能。
西澄燦:先程の浮島攻撃の際に同時に動いていた。
西澄燦:ハロウィーンにエンゲージする;
葦原香乃:「誰でも……全員、」裸足の指が、廊下の床板を離れると同時。
葦原香乃:「――殺」
 葦原
 西澄

 2m

石蕗 棕櫚小路

 5m

 浮島
西澄燦:「トリック・オア・トリート……」
西澄燦:「アーティファクトくれなきゃ、いたずらするぜ」
葦原香乃:「!」
西澄燦:「……パンプキンガール!!」
GM:真横!葦原香乃が踏み込んだのと、同時の呼吸!
西澄燦:すでに攻撃態勢は整っている、巨大な鈍器に稲光が走る!
西澄燦:メジャーは《コンセントレイト:エグザイル》《爪剣》《バリアクラッカー》《命の剣》 対象のドッジダイス-1個、ガード、装甲値無視。
西澄燦:11dx7+14
DoubleCross : (11R10+14[7]) → 10[1,1,1,3,4,4,5,5,7,7,9]+10[5,5,9]+3[3]+14 → 37

葦原香乃:《原初の緑:切り払い》《コンバットシステム》。
葦原香乃:21dx+15
DoubleCross : (21R10+15[10]) → 10[1,1,2,2,3,4,4,4,5,5,5,5,6,6,6,6,7,9,9,10,10]+6[4,6]+15 → 31

西澄燦:ダメージ出しますがなにかありますか!?
GM:いえ、ありません。というかドッジマイナスし忘れました。
GM:振り直さなくていいですよね?
西澄燦:いいです!
西澄燦:振ったら怖いことになりそう!
GM:ハハハダイスが減るんだからいいじゃないか
西澄燦:4d10+12+8+8 装甲値無視!
DoubleCross : (4D10+12+8+8) → 17[1,7,2,7]+12+8+8 → 45

葦原香乃:石蕗を貫こうとした白い槍が、生物のように軌道を変え、
葦原香乃:即座に、西澄の喉元に――
西澄燦:「なんっつー、反射神経……だが――」槍の軌道に合わせ、
西澄燦:「こちらの方が速い!」武器を振り切る!
GM:ゴギ!!!
葦原香乃:「っ、ぶ!は!」――タン!ダン!バタ!
西澄燦:アンブッシュ分こちらの方が僅かに有利だった、紙一重の攻防。
GM:質量塊が葦原を直撃し、壁板を打ちながら転がり倒れる。
GM:カボチャ頭の左半分が砕けて割れた。
西澄燦:「さて、これでおあいこだな……ここからは初めての勝負」
石蕗条一:「思ったより速かったな、西澄」
西澄燦:「まぁな、時間は守る主義なんだよ」
石蕗条一:「待ち合わせに遅れたこと、まだ根に持ってやがるな……」
西澄燦:「そいつは、どうだろうな」笑う、いつもの様に
葦原香乃:「4人いるの?……いいよ」唇の端の血を拭っているのだろう。
葦原香乃:「こっちは8人だ」
棕櫚小路群雲:「!!」
浮島智美:「………ッ」背の痛みに耐えながら、やっと起き上がる
棕櫚小路群雲:「また…どれか使ってくるのか…!」
棕櫚小路群雲:「させないぞッ!」
西澄燦:《レネゲイドキラー》でダメージを12点食らうが立っている。残りHP8
西澄燦:HP6
西澄燦:侵蝕値121→133
GM:最後は棕櫚小路くん!
棕櫚小路群雲:マイナーで葦原に接敵!
 葦原
西澄 棕櫚小路

 2m

 石蕗

 5m

 浮島
棕櫚小路群雲:メジャーで《プレディクション》+《マルチウェポン》+《ヴァリアブルウェポン》!四本撃ち!
棕櫚小路群雲:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 10[4,7,9,10]+2[2]+1 → 13

棕櫚小路群雲:.
葦原香乃:くっそー、プレディクションがあるからなー。
棕櫚小路群雲:回避不可!
葦原香乃:ガード。といってもまだガード値はない。
棕櫚小路群雲:2d10+40
DoubleCross : (2D10+40) → 13[10,3]+40 → 53

棕櫚小路群雲:「……」
棕櫚小路群雲:頭の中に、恐怖のイメージを想起する。かつて、ハロウィーンに抉られた腹の傷の痛みと近づいてくる死の予感…。

屋久島一郎:「恐怖の反応は、逃避だけではない。並の連中はそこをすぐ取り違える」
屋久島一郎:「恐怖心からの攻撃」
棕櫚小路群雲:「要するに…窮鼠猫を噛むって事か?」
屋久島一郎:「本当に『殺してしまう』のはこのケースだ――殺意よりも致命的な技を覚えろ」
棕櫚小路群雲:「……」

棕櫚小路群雲:「……」
棕櫚小路群雲:目蓋を一瞬閉じて、開き
棕櫚小路群雲:「うぅおおおおおおお!!」
棕櫚小路群雲:雄たけびを上げて、ハロウィーンに突撃する!
棕櫚小路群雲:ガガガガガガガガガガッ!!
棕櫚小路群雲:真正面から、とにかく単調に炸裂釘をばら撒く!
葦原香乃:「……」スゥ
葦原香乃:カカカカカカカカカカカカカカカガガガッ!!!!
葦原香乃:白い穂先が、まるで面にすら思える高速の槍捌きで全てを叩き落とす!
棕櫚小路群雲:「――そうだよな」
葦原香乃:墓場の戦闘では、ガトリング銃弾をも全て切り捌いたという――これが、葦原香乃の戦闘力!
棕櫚小路群雲:「”ハロウィーン”なら…弾く!」
棕櫚小路群雲:パパパパパパパンッ!
棕櫚小路群雲:呟くと同時に、空中に弾かれた釘が、一斉に派手な音と光を立てて炸裂!
葦原香乃:「――っあ!!」怯む!
葦原香乃:同じ手が通用してしまう。……愚かだからだ。
棕櫚小路群雲:深く突き刺さって炸裂する、攻撃用の釘ではない
棕櫚小路群雲:ばら撒いたのは威力が低く、軽い衝撃で破裂する威嚇用の釘!
棕櫚小路群雲:光で怯んだ瞬間、側面に回り込み
棕櫚小路群雲:ガガガガガガガガガッ!!
棕櫚小路群雲:本命の、攻撃用の釘を撃ちこむ!
葦原香乃:「く、ううっ!うっ!!」必死で、懐の内のアーティファクトをかばう。
葦原香乃:全弾が葦原香乃の身体に直撃した。
棕櫚小路群雲:「……」
棕櫚小路群雲:”ハロウィーン”に相対しているという恐怖、友人を傷つけているという恐怖。
棕櫚小路群雲:二つの恐怖で頭は満たされているが……より深く冷静になっていくのを感じる。
棕櫚小路群雲:侵蝕132→142
棕櫚小路群雲:HP14→5
葦原香乃:「……駄目だよ……ボクが……ボクが倒れたら……」
葦原香乃:「誰がみんなを守るんだ……」
葦原香乃:待機扱いの葦原の手番。
葦原香乃:choice[西澄,石蕗,浮島,棕櫚小路]
DoubleCross : (CHOICE[西澄,石蕗,浮島,棕櫚小路]) → 浮島

浮島智美:来るか…
棕櫚小路群雲:ぐえーっ
葦原香乃:……いや!
浮島智美:ぬ!?
葦原香乃:来れません!エンゲージが届かない!
葦原香乃:choice[西澄,棕櫚小路]
DoubleCross : (CHOICE[西澄,棕櫚小路]) → 棕櫚小路

棕櫚小路群雲:やッやった!
葦原香乃:こうなる!
棕櫚小路群雲:ぐえーー!
葦原香乃:《骨の剣》《オリジン:ヒューマン》。
葦原香乃:槍にもたれるように立つ葦原香乃が、小さく呟く。
葦原香乃:「……………」
葦原香乃:「……“雪ぎ白穂”」
棕櫚小路群雲:「………!」
葦原香乃:《コンセントレイト:ノイマン》《オールレンジ》《コンバットシステム》。
葦原香乃:26dx7+21
DoubleCross : (26R10+21[7]) → 10[1,1,1,2,2,3,3,3,4,4,5,5,5,5,5,6,6,6,7,7,8,8,8,9,10,10]+10[1,3,4,5,5,6,6,7]+10[9]+10[9]+6[6]+21 → 67

棕櫚小路群雲:はっはっは
棕櫚小路群雲:暴走リア不!
葦原香乃:――z__ パ!!!
葦原香乃:7d10+11
DoubleCross : (7D10+11) → 53[9,6,10,8,7,8,5]+11 → 64

棕櫚小路群雲:死ぬに決まってらァ!
棕櫚小路群雲:屋久島のロイスをP感情に変えて昇華
棕櫚小路群雲:復活!
GM:夥しい量の血液が舞った。葦原香乃は満身創痍で壁に寄りかかっていたはずだったが、
GM:今は槍を振りぬいた姿勢だ。過程を認識できなかった。
GM:頸動脈を……斬られた!!一撃で、容赦なく!
棕櫚小路群雲:「く…ぁ……!?」
西澄燦:「ムラ!……まだ、いけるか?」
石蕗条一:「――棕櫚小路!」
浮島智美:「群雲ッ!」
石蕗条一:「速攻で錬成しろ! できるだろ!?」
棕櫚小路群雲:頭がいかに冷静に働こうが、物理的に躱せないものは躱せない!
棕櫚小路群雲:「う…うるさいな…もうやってる…!ごほっ…がっ…」
棕櫚小路群雲:「……ぺっ」
棕櫚小路群雲:血の吐き出しながら、立ち上がり、葦原を見据える
葦原香乃:「……アーティファクトを、ちょーだい」
棕櫚小路群雲:「嫌だって…言っても、そうはいかないんだよな」
棕櫚小路群雲:「でも、ボクだって簡単にはあきらめないぞ…根競べだ…!」

■第6ラウンド

 葦原
西澄 棕櫚小路

 2m

 石蕗

 5m

 浮島
葦原香乃:choice[丹,橡,臙脂,縹]
DoubleCross : (CHOICE[丹,橡,臙脂,縹]) → 臙脂

葦原香乃:使用アーティファクトは引き続き、“臙脂骨牌”。セットアップです。
西澄燦:なしだ……!
棕櫚小路群雲:くええー!
石蕗条一:なし!
棕櫚小路群雲:ブルーゲイル使用!行動値+5で11!侵蝕は147!
浮島智美:《灰色の庭》を葦原さんに対して使用。現在LV3によりラウンド間、行動値を?9!
浮島智美:侵蝕率:156+2→158
浮島智美:HP:11→8
“臙脂骨牌”:《レネゲイドキラー》LV3!
“臙脂骨牌”:なお、アーティファクトは葦原さんと同エンゲージに存在します!
“臙脂骨牌”:石蕗くんの攻撃でトドメを刺した場合のみ、破壊できます。
石蕗条一:ん、それは石蕗が手番を消費し、対象のアーティファクトに対して、「トドメを刺す」宣言が必要ということ?
GM:いや、そういうことではありませんw 確かにシステム上「トドメを刺す」って用語はあるんですよね……
GM:アーティファクトそれぞれにはHPが設定されているので、これを石蕗くんが0にすれば破壊です。
石蕗条一:おうっ、了解です!
GM:以後のラウンドではその能力は発動されませんし、エフェクトも解除です。
棕櫚小路群雲:なーるほど
棕櫚小路群雲:石福くん!任せたぞ!
石蕗条一:ガッテン承知の助
浮島智美:膝立ちの状態で、葦原香乃を見据える。
浮島智美:((今なら、多分…ううん、絶対やれる…やるッ!))
浮島智美:黒球の位置は…浮島を挟み、葦原香乃の反対側!
浮島智美:「L3!」
浮島智美:葦原香乃の眼前に、小さな魔眼が出現
浮島智美:燦と群雲に影響を与えず、葦原香乃のみに強大な重力をかける!
葦原香乃:「……そんなに……」
葦原香乃:「ボクを壊したいんだね」
棕櫚小路群雲:「違う…!みんな葦原さんを守りたいんだ…!」
棕櫚小路群雲:「そのために浮島も、探偵も、みんな力を貸してくれてる……」
棕櫚小路群雲:「葦原さん!危険が迫ってるんだ!もうやめろ!」
葦原香乃:「……わからない!わからないよ!ボクは馬鹿だから、騙されてばっかりだ!」
浮島智美:「…今、アタシが戦ってるのは、香乃ちゃん…君を壊すためじゃない」背に走る激痛に表情を歪めながら、言葉を紡ぐ
葦原香乃:「ただ、みんなと一緒に暮らしていたいだけなのに!アーティファクトを……家族を守りたいだけなのに!」
葦原香乃:「みんなが邪魔する!何人殺せばいいの!?」
浮島智美:「家族…か」
棕櫚小路群雲:「ッ…!このままじゃ二つとも失うんだぞ!」
棕櫚小路群雲:「葦原さんの…命まで…!」
浮島智美:「アタシね…この街が好きでね…住んでる人たちも含めて…」
浮島智美:「そういう意味じゃ…軽い気持ちなのかもしれないけど…家族みたいな、感じもしててね…」
浮島智美:「そう…今、アタシが戦っているのは」
浮島智美:「街のため…群雲たちの、背中を押すため…そして」
浮島智美:「香乃ちゃん、あなたのためよ」
葦原香乃:「……命なんて、いらない」
棕櫚小路群雲:「……!」
葦原香乃:「ボクの家族はこれだけしかいないんだ!これだけしか!この世でひとりきりの人生なんて、悲しいだけだ!」
石蕗条一:「同感だ。存外、賢いな」
葦原香乃:「街にも、学校にも、棕櫚小路くんと同じ人間は、たくさんいるじゃないか!」
葦原香乃:「ボクはこれだけなんだ!」
石蕗条一:「なにもかも失ったあと、命にどれほどの価値がある? ”プライド”も、絆も、自分の意志も、すべて失ったあとに?」
石蕗条一:「でも、そんなお前を、なぜか気にしてるやつがいる。止められるか、お前に? お前を気にするやつを! お前を本当に心配してるやつを……!」
石蕗条一:「止められるなら、止めてみろ。いまの棕櫚小路は強いぞ」
西澄燦:「葦原香乃……全員がキミと同じだ」
西澄燦:「キミがアーティファクトを守るように、あたし達もキミを守るために戦っている」
葦原香乃:「……っ……」
西澄燦:「実感できなくてもいい、でも覚えてくれ」
西澄燦:「みんな、同じだ」
棕櫚小路群雲:「葦原さん……」
棕櫚小路群雲:「まだ、ボクや石蕗や探偵の…浮島さんの言う事が分からないなら」
棕櫚小路群雲:「話をしよう。また、この町で。」
棕櫚小路群雲:「……行くぞ…葦原さん…!」

GM:葦原家は、収集されたアーティファクトで満ちている。
GM:アーティファクト破壊が任務であるFHは、いずれ葦原香乃を襲撃するだろう。
GM:追い詰められれば、“杏贄の轡”で融合し、殺されれば異形と化して再生する。
GM:葦原香乃を救い出す方法を考えださなければならなかった。
GM:……何より、無数のアーティファクトを破壊する必要がある。どれかが再び、街の脅威となる前に。
棕櫚小路群雲:マイナーで暴走解除!
棕櫚小路群雲:メジャーで《プレディクション》+《マルチウェポン》+《ヴァリアブルウェポン》!
棕櫚小路群雲:再び四本攻撃!回避不可!
棕櫚小路群雲:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 9[1,5,7,9]+1 → 10

棕櫚小路群雲:オーライ
棕櫚小路群雲:勿論対象は葦原!
葦原香乃:リアクションはなし。
棕櫚小路群雲:2d10+40
DoubleCross : (2D10+40) → 19[10,9]+40 → 59

棕櫚小路群雲:いよっしゃー!

GM:ガシッ!
屋久島一郎:「……貴様」
棕櫚小路群雲:「うげぇっ!!」
屋久島一郎:「本当に思考操作できているのか?」手には、釘の“閃光弾”が握りつぶされている。
屋久島一郎:「クソ小細工を使いやがって」
棕櫚小路群雲:「…ごげげげげ……」
棕櫚小路群雲:「い…一生懸命考えたんだぞ!それ!」
屋久島一郎:「……思考操作について聞いている」首がさらに締まる!
屋久島一郎:「――それとも、貴様」
屋久島一郎:「“心の底から恐怖した状態”でも、小細工が使える類の奴か?」
屋久島一郎:「……」
屋久島一郎:「……気に入らねえな。好かんタイプだ」
棕櫚小路群雲:「おご……ほんと…しぬ…いしきが……」
棕櫚小路群雲:屋久島の腕をタップしている
屋久島一郎:「『弄する』種別の強さか……」
屋久島一郎:まったく力を緩める気配もなく、述懐する。
屋久島一郎:「“殺人鬼”や――“錬金術師”とも」
屋久島一郎:「……違う力だな」

葦原香乃:葦原香乃は、再び懐に飛び込んでくる。だがその動きは精彩を欠いているようにも見える。
葦原香乃:浮島が仕掛け続けている強重力が、間違いなく要因のひとつだろう。いくつかの要因の。
棕櫚小路群雲:ガガガッ!
棕櫚小路群雲:足元に撃ちこんだ釘で、葦原を文字通り『足止め』し
棕櫚小路群雲:そのまま下がりつつ攻撃釘の斉射!そして起爆!
葦原香乃:「――」 ヒ ュ
葦原香乃:不意を打って足元に撃ち込まれた釘を「見た」。そして、
棕櫚小路群雲:「はぁあああ…!」
棕櫚小路群雲:ガガガガガッ!!     ドガンッ!!
葦原香乃:――カ! そのひとつを、槍の穂先でかすめて打ち上げた。
GM:パン!!
GM:  ダダダダ ダ  ン  !
GM:――その一本が、攻撃釘の一本を先に起爆した!誘爆する!
葦原香乃:《刹那の勝機》!ダメージを0に!
棕櫚小路群雲:「な…に…っ!?」
葦原香乃:「ボクは」薄い煙の向こうで呟く。
葦原香乃:「破壊のために作られた」
棕櫚小路群雲:「……ッ」
棕櫚小路群雲:「違う…なんのために造られたかじゃない!自分が誰かは自分で見つけるんだ!」
葦原香乃:「……ッ、だから!そうしてるんだ!」
葦原香乃:「ボクは絶対に、ボクだけは!」
葦原香乃:「みんなを壊したりしない!……ボクだけは!」
棕櫚小路群雲:「それが本当なのか…!それだけが…!」
葦原香乃:「何もかもがそういう運命だったとしても……ただひとつのボクの意志が!それを願っているから!」
石蕗条一:「そのためなら、他の何がどうなろうがいいという――そいつは放っておけないな」
GM:手番は行動値9の2人。
石蕗条一:先に動きます。盾を壊しておきたい。
浮島智美:お願いします
石蕗条一:行動します。 マイナーで戦闘移動。
石蕗条一:マイナーで戦闘移動、葦原さんにエンゲージ。
石蕗条一:で、“大橡盾”を攻撃します。
 葦原
西澄 棕櫚小路
 石蕗

 7m

 浮島
石蕗条一:メジャーでコンボ:裂き開く臨界
石蕗条一:《コンセントレイト:モルフェウス》+《カスタマイズ》+《咎人の剣》+《クリスタライズ》!です。
石蕗条一:13dx7
DoubleCross : (13R10[7]) → 10[1,2,2,2,4,5,5,5,7,7,8,9,10]+6[2,3,4,4,6] → 16

石蕗条一:ドッジされては困る値
“大橡盾”:リアクションは不可能。そのまま受けます。
石蕗条一:よかったー!錬成の掟も使用しておきます。
石蕗条一:侵蝕率109→113
石蕗条一:2d10+57 装甲無視。
DoubleCross : (2D10+57) → 9[6,3]+57 → 66

“大橡盾”:うわ、かなりのダメージ……!
“大橡盾”:だけどこいつだけは他のアーティファクトと違って、多少は頑丈でした。しかし半壊以上した!
石蕗条一:「……展開!」
葦原香乃:「……やめて、石蕗くん」
石蕗条一:赤い剣を突き刺し、ひねり込むことで空間ごと破壊していく。
葦原香乃:「やめて……」いかに技術がともなおうと、空間ごとの破壊を避ける術はない。
GM:――ドシャ!
GM:空間のねじれに巻き込まれ、再び葦原の軽い体が転倒した。
石蕗条一:「少しは勉強しろ」
GM:胸の内から漏れる橡色の光が揺らいだのが見える。確実に、狙った対象に。
葦原香乃:「……なんで……」
葦原香乃:起き上がろうとしながら、涙に声を震わせる。
石蕗条一:「お前がアーティファクトを大事にするのと同じくらい、お前を大事に考えてるやつがいるってことだ。……くそ!」
石蕗条一:「なんで俺がこんなことを……!」 剣を引き抜く。まるで工具のように扱う。
葦原香乃:「ボクは、どうして……石蕗くんに助けてもらえるって……あの時」
葦原香乃:「どうして、信じたいって……ボクは、馬鹿だなあ」
石蕗条一:「助けるさ」 「お前が本当のバケモノにならないように」
葦原香乃:「馬鹿だなあ……馬鹿だ……」
石蕗条一:侵蝕113→125
葦原香乃:「“橡”……ボクが、守るから。不安になったり、泣いたりしなくていいんだよ……」自分の胸元を掴む。
葦原香乃:「ボクたちは……兄弟だから、助けるんだ……当たり前なんだ」
石蕗条一:えーと、レネゲイドキラー分のダメージか。
石蕗条一:まず《錬成の掟》でHPがゼロに。
石蕗条一:ここでクラスメートをタイタス昇華してHP14に。
石蕗条一:で、コンボでH14→2
石蕗条一:以上です。
GM:了解……!次は浮島さん。
“臙脂骨牌”:バチン! バチン! バチン!
“臙脂骨牌”:葦原香乃の敵意に呼応するように、
“臙脂骨牌”:呪印の群れがレネゲイドに反応し、石蕗に断続的に攻撃を加えている。
石蕗条一:「触媒はたっぷり用意してきたんだ……まだ壊されてやれないな。お前の想いってやつはそんなもんかよ、葦原」
葦原香乃:「……どうして……」
葦原香乃:「錬金術師は、作る……ものを作るための、人間でしょう……」
葦原香乃:「石蕗くんにだって、もしかしたら……ボクを、みんなを、作られたものを……愛する心があるって……」ポロポロと涙を流す。
石蕗条一:「そしてお前は壊すための存在だった。でも、自分の意志で変わった!」
葦原香乃:「――」
石蕗条一:「俺も変わった。だれかが、なんとかしなくちゃいけないんだ……だから、俺がやる」
葦原香乃:「……本当はボクが、石蕗くんのそこにいるべきなのかもしれない」
葦原香乃:「……信じたかった……そうだ、信じたかったんだ……」
浮島智美:マイナーで戦闘移動。最大14メートル、出来る限り葦原さんと距離を取ります
浮島智美:背の傷を気にしながら、じりじりと後退する
浮島智美:メジャーで《黒の鉄槌》。葦原さんに単体攻撃を仕掛けます。HP:8→5
浮島智美:((もう…あんまり、無茶はできない…けど))
浮島智美:((みんな…みんな、頑張ってるんだから。もう少し…あと、少し…ッ!))
浮島智美:9dx 命中判定
DoubleCross : (9R10[10]) → 10[1,1,2,3,4,4,4,5,10]+1[1] → 11

葦原香乃:《原初の緑:切り払い》《コンバットシステム》。
浮島智美:そして葦原さんが回避判定を行うならば
浮島智美:その判定に対して、《時の棺》を使用します!
葦原香乃:葦原香乃が、浮島の魔眼を切り払おうと動いた。その時――
浮島智美:魔眼の位置を固定すべく、移動速度をギリギリまで抑えられ、静止状態に近かった黒球が動き出す
浮島智美:同時に出現していた魔眼も消え、香乃にかかっていた重力が解除される…が
浮島智美:((L1…to…))一瞬のタイミングを、見計らう…
浮島智美:葦原香乃がそれを認識する頃には、黒球は最大速度で、彼女の後ろに回り込んでいる!
浮島智美:「5!」
浮島智美:香乃の位置を交点に、浮島智美と黒球…そして出現した五つの魔眼が、十字を描く!
浮島智美:瞬間、葦原香乃の"時間"が止まる!
浮島智美:《時の棺》使用により侵蝕率が168、HPが2に
浮島智美:そして対象の回避判定失敗により、ダメージを出させていただきます
浮島智美:2d10+20 諸々有効
DoubleCross : (2D10+20) → 7[2,5]+20 → 27

葦原香乃:「……。その技」
葦原香乃:無防備に攻撃を受けた。しかし、口の中で小さく何かを呟いたことを浮島は認識できた。
浮島智美:時間停止は、コンマ数秒…だが、その僅かな"時間のズレ"が
浮島智美:対象の行動に、大きな影響を与える
浮島智美:時間停止と同時に、再び彼女に重力をかけた!
浮島智美:侵蝕率:168→169
GM:――バギャ!
GM:細い体が崩れ落ちる!だが。
葦原香乃:「その技……」流血している。
葦原香乃:「もらった」
葦原香乃:《異世界の因子》。《時の棺》をコピーします。
浮島智美:「……………ッ!?」悪寒が走り、震える
葦原香乃:リアクションと合わせ、HP減少分は9!浮島の侵蝕に伴い、行動値も3低下します。
GM:手番は行動値6。西澄です。
浮島智美:((もらった…"もらった"?何を…"その技"…今の、"技"…!?))
西澄燦:「……コイツ、使いやがったな」
浮島智美:「…ごめん、みんな…」距離的に届くか怪しい声量で、声に出す
葦原香乃:「……」瞳は、涙に濡れているが
浮島智美:「ちょっと…ミスッた、かも…」
葦原香乃:黄色の燐光はさらに強まったように思える。何かを『見た』。そして覚えた。
葦原香乃:もっとも無垢にして純粋なる、全てを扱えるアーティファクト。
石蕗条一:「なるほど、こいつは強力だ」
棕櫚小路群雲:「くッ…!」
西澄燦:「……かかって来い、ハロウィーン。まだ、あたしが残ってるぜ」挑発!
葦原香乃:「……うん」
西澄燦:そして待機しよう、ここでレネゲイドキラー喰らってから攻撃するよりもマシだ
葦原香乃:choice[西澄,石蕗,棕櫚小路]
DoubleCross : (CHOICE[西澄,石蕗,棕櫚小路]) → 棕櫚小路

葦原香乃:棕櫚小路くんを狙いますw
西澄燦:空気読んでくれないですかね!
GM:馬鹿者~~!
GM:ロールでターゲットが決まるなら
GM:カバーリングの存在意義がないわ!
石蕗条一:こ、こらえろ!棕櫚小路~っ
葦原香乃:《コンセントレイト:ノイマン》《オールレンジ》《コンバットシステム》!対象は棕櫚小路!
葦原香乃:26dx7+21
DoubleCross : (26R10+21[7]) → 10[1,1,1,1,2,2,2,3,3,3,3,4,4,4,4,5,5,6,6,7,9,9,9,9,9,10]+10[1,3,4,6,9,10,10]+10[4,6,10]+2[2]+21 → 53

浮島智美:や、やりやがる…ッ!
石蕗条一:惑わされるな!固定値21だから、実はあんまり回っていない!
棕櫚小路群雲:ぐえあー!
棕櫚小路群雲:回避じゃゴラー!
棕櫚小路群雲:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 9[2,3,6,7,9] → 9

棕櫚小路群雲:ハイ当然カス!
葦原香乃:フホホーッ!
葦原香乃:6d10+11
DoubleCross : (6D10+11) → 32[9,7,5,1,6,4]+11 → 43

棕櫚小路群雲:死亡!棕櫚小路家をタイタス昇華で復活!
GM:――ド バチュッ!!
棕櫚小路群雲:「ぐぁあああああっ!」
GM:西澄の挑発に乗り、飛びかかると同時、
GM:その時には既に、横の棕櫚小路を、4度突き刺している!
葦原香乃:「邪、魔!」
葦原香乃:アーティファクトを守ること、奪うこと、そして敵を排除することしか考えていない。
棕櫚小路群雲:「どか…ないぞッ…!」
浮島智美:「こっちも力は上がってる、はずなのに………」香乃の俊敏な動きを目にし、思わず呟く
石蕗条一:「……そうだ」
浮島智美:「でも…やめたり、しないんだから…」
棕櫚小路群雲:再び立ち塞がり、武器を構える。
石蕗条一:「ここでお前が退いたら、誰がやる……だ」
GM:では、立ち上がった棕櫚小路の足元から
“臙脂骨牌”:無数の×印が這い上がる。
“臙脂骨牌”:バ キ ン !
“臙脂骨牌”:傷口に群がる!《餓鬼魂の使い》!
棕櫚小路群雲:アバゴーッ!!
葦原香乃:葦原は一直線に、西澄燦へと向かう。そして――
GM:手番は最後!西澄!
西澄燦:マイナーで装備変更、大槌からナックルダスターにする!
西澄燦:僅かな隙の間に鈍器をその場に突き刺し、徒手空拳の構えを取る。
西澄燦:「……そういや、まだ名乗ってなかったな」
西澄燦:「あたしは西澄燦。西澄探偵事務所の二代目――」
西澄燦:「“探偵”だ」
西澄燦:メジャーは《コンセントレイト:エグザイル》《爪剣》《バリアクラッカー》《命の剣》 対象のドッジダイス-1個、ガード、装甲値無視
西澄燦:フルコンボだ!ここは本気で殴る!
GM:うおお……!
葦原香乃:いや、ちょっとまった
葦原香乃:考えます。
GM:ダイス目に賭けるならここは素の回避にかけたほうが得策だけど
葦原香乃:やっぱりボスである以上、不確定手段は取りませんね。ここは!
葦原香乃:《時の棺》で相殺します!
浮島智美:この泥棒猫!
棕櫚小路群雲:ファック!!
葦原香乃:「探、偵、なんて」
葦原香乃:「何を作るっていうんだ!」全力の槍を叩き込む!!
西澄燦:《レネゲイドキラー》で倒れる、ハロウィーンのタイタスを昇華して復活。侵蝕値は133→145
西澄燦:槍をそのまま受ける、構えのまま動いていない。
西澄燦:「…………何を作る、か」
西澄燦:「そりゃあ……決まってんだろ」
葦原香乃:「……!」ギリッ
西澄燦:「探偵が作るのは……未来だ」
葦原香乃:攻撃動作に移行した瞬間の時間を停止させ、
葦原香乃:その隙に致命打を叩き込むつもりだったのだろう。だが、葦原の目論見は外れた。
浮島智美:「…"使った"…確かに、今…"使った"」他ならぬ、自分の力。使われれば、わかる
葦原香乃:――タンッ!
葦原香乃:猫のように跳ね、再び間合いを取る。
西澄燦:「助けるべき人に、手を伸ばす……先に、未来に進ませるためにな」
葦原香乃:「ボクは、人じゃない……」
西澄燦:「いいや、人だ……」
西澄燦:「今はそうでなくとも――キミはなれる」
GM:その背後、
GM:――バジャッ!!
GM:棕櫚小路の傷口から、自分の血液ではない、不気味な臙脂色の液体があふれる!
GM:既に呪われている。クリンナップ、邪毒ダメージ!
棕櫚小路群雲:「うぐぁ…!」
棕櫚小路群雲:「こ、これくらいの…事で…!」
石蕗条一:「……」 無造作に剣を持ち上げる。 「そりゃそうだろ。ほら、続きいくぜ」
棕櫚小路群雲:足元はふらふらとおぼつかないが、何とか立っている
棕櫚小路群雲:「言われるまでも…無いんだよ!石蕗!」

■第7ラウンド

 葦原
西澄 棕櫚小路
 石蕗

 7m

 浮島
棕櫚小路群雲:無理矢理足を延ばして立つ!
葦原香乃:使用アーティファクトを選択します。
葦原香乃:choice[丹,橡,臙脂,縹]
DoubleCross : (CHOICE[丹,橡,臙脂,縹]) → 丹

葦原香乃:“咆じ亞丹熕”。
葦原香乃:「“咆じ亞”」――カン!
葦原香乃:また、足先で細い筒を跳ね上げた。構える。
葦原香乃:「“丹熕”」
葦原香乃:一人で長い間戦いすぎている。額に汗が浮かび、流血は無視できないレベルだ。
葦原香乃:(……けれど、けれど)
葦原香乃:(ボクしかいない。ボクだけがみんなを守ることができる)
葦原香乃:(ボクだけが、みんなを……失いたくないから)
GM:セットアップです。
棕櫚小路群雲:なし!
西澄燦:なし
石蕗条一:なし!
浮島智美:《灰色の庭》を使用。対象は葦原香乃。侵蝕率:169→171
浮島智美:ラウンド間、行動値を-12
葦原香乃:行動値は6に!
浮島智美:先程の位置から、黒球と…その傍の一つになった魔眼は殆ど動いていない
浮島智美:葦原香乃に、重力をかけ続けている
GM:それでは、最初のイニシアチブ。
“咆じ亞丹熕”:"さらなる絶望"。
“咆じ亞”:“咆じ亞”が一体出現。データはFS判定の頃からさんざん倒したあいつと同じです。
“咆じ亞”:雑魚!
浮島智美:《ライトスピード》を持った雑魚がぞろぞろ出てきてるんですが…
“咆じ亞”:choice[西澄,石蕗,浮島,棕櫚小路]
DoubleCross : (CHOICE[西澄,石蕗,浮島,棕櫚小路]) → 石蕗

“咆じ亞”:出現エンゲージは、ゼロ距離!
葦原 “咆じ亞”
西澄 棕櫚小路
 石蕗

 7m

 浮島
石蕗条一:来なッ
“咆じ亞”:《ライトスピード》《形状変化:剛》。
“咆じ亞”:《コンセントレイト:ハヌマーン》《吠え猛る爪》《オールレンジ》《爪剣》!死ね!
“咆じ亞”:15dx8+4 ドッジ-1個
DoubleCross : (15R10+4[8]) → 10[1,1,1,2,2,4,4,4,5,5,7,10,10,10,10]+10[4,8,8,9]+10[2,7,10]+7[7]+4 → 41

石蕗条一:リアクション不可!ダメージください!
“咆じ亞”:5d10+19
DoubleCross : (5D10+19) → 13[8,1,1,1,2]+19 → 32

石蕗条一:死亡!棕櫚小路へのロイスをタイタス昇華して復活。
“咆じ亞”:――ブチ!
“咆じ亞”:天井に向けて放たれた砲弾が、跳弾の如き鋭角反射で、石蕗の背を切り裂いた。
“咆じ亞”:「ガゴギリリゴギ」
石蕗条一:「……ま、俺の役目だな」 肉体を即座に錬成
“咆じ亞”:地面でバチバチと跳ね、空中に復帰する。
浮島智美:「ごめん…そっちまで、手が回らない…ッ!」黒球を静止させるのに、かなりの集中力を要している
棕櫚小路群雲:「石蕗ッ!やっ…やられてないよな!?おい!!」
石蕗条一:「いいから集中しろ、アホめ。お前しかいないんだよ! テメー、前向かないとブッ殺すぞ!」
GM:ホムンクルス。石蕗が使役するものと……葦原香乃と同類だ。“錬金術“は生命を製作できる。
“咆じ亞”:choice[西澄,石蕗,棕櫚小路]
DoubleCross : (CHOICE[西澄,石蕗,棕櫚小路]) → 石蕗

西澄燦:「……全く、タイミング最悪だぜ」
“咆じ亞”:《コンセントレイト:ハヌマーン》《吠え猛る爪》《オールレンジ》《爪剣》。
“咆じ亞”:「ギルァ」
“咆じ亞”:15dx8+4 ドッジ-1個
DoubleCross : (15R10+4[8]) → 10[1,2,4,4,5,5,5,5,7,8,8,9,9,9,9]+10[2,3,5,5,8,8]+10[9,10]+10[3,9]+10[9]+3[3]+4 → 57

石蕗条一:リア不!
“咆じ亞”:こいつ回り過ぎでは
棕櫚小路群雲:クレイジー
“咆じ亞”:さらに稲妻のような軌道で、腹を貫く!
“咆じ亞”:6d10+19
DoubleCross : (6D10+19) → 34[4,2,5,3,10,10]+19 → 53

“咆じ亞”:バジャ!!
石蕗条一:葦原さんをタイタス昇華して復活!
“咆じ亞”:勢いのままに床板を抉るように突っ込み、引き裂いて停止する。
葦原香乃:「……殺った」
石蕗条一:「まだ、足りねえな……!」 ぎりぎりと、絞り出すように肉体を錬成していく。 
棕櫚小路群雲:「うう…くッ…!」
石蕗条一:「お前、人殺しは向いてないよ。”センス”がない。やめとけ」
棕櫚小路群雲:ボロボロになった石蕗を背に、悲鳴を殺して葦原に向き合う
葦原香乃:「……石蕗くん」
葦原香乃:「もしも石蕗くんが……もしも、“作る”錬金術師だったら――」
GM:手番は行動値9の2人。
石蕗条一:浮島さんには寝ていてもらおう。
浮島智美:では待機します
石蕗条一:石蕗が先に攻撃します。
浮島智美:というか、まずお先にどうぞ!
石蕗条一:マイナーで暴走を解除。
石蕗条一:メジャーで裂き開く臨界。
石蕗条一:《コンセントレイト:モルフェウス》+《カスタマイズ》+《咎人の剣》+《クリスタライズ》。対象は葦原さん!
石蕗条一:13dx7
DoubleCross : (13R10[7]) → 10[2,3,4,5,5,5,6,7,7,7,8,9,9]+10[1,1,2,2,3,10]+5[5] → 25

葦原香乃:フ・・・
石蕗条一:回らないなーw
葦原香乃:《原初の緑:切り払い》《コンバットシステム》。
葦原香乃:21dx+15
DoubleCross : (21R10+15[10]) → 10[1,1,2,2,2,3,3,4,4,5,6,6,6,6,8,8,8,8,9,10,10]+8[7,8]+15 → 33

石蕗条一:Sロイス切ってみよう。
西澄燦:いえ、待ってください
西澄燦:これ無理です
西澄燦:なぜならオリジンヒューマン載せてない数値だから
GM:あ、そうでしたw
石蕗条一:ほんとだw
GM:すいません指摘してもらって……
GM:実は39でした。
石蕗条一:じゃあ、終わり!ぜんぜん当てられませんでした。
石蕗条一:侵蝕125→137
石蕗条一:「……ち。いまの俺じゃ無理か」 振り上げた剣を引っ込める。
葦原香乃:赤剣と白槍が切り結ぶ!武器の性能は互角だが
葦原香乃:本体が深いダメージを負っている分、石蕗が不利な打ち合いだった。
葦原香乃:「はぁ、はぁ」石突を杖のように立てる。
浮島智美:では私の手番で行動さえていただきます
浮島智美:マイナー無し
浮島智美:メジャーで《コンセ:バロール》+《黒の鉄槌》+《黒星の門》
浮島智美:葦原さんに…攻撃!
浮島智美:15dx7 命中判定
DoubleCross : (15R10[7]) → 10[1,3,3,4,5,7,7,7,7,8,8,10,10,10,10]+10[1,4,7,7,7,8,8,9,10,10]+10[1,3,4,4,4,6,6,8]+2[2] → 32

浮島智美:む…
葦原香乃:《原初の緑:切り払い》《コンバットシステム》。
葦原香乃:21dx+21
DoubleCross : (21R10+21[10]) → 10[2,3,3,3,3,4,4,5,5,5,6,7,8,9,9,9,9,9,9,9,10]+7[7]+21 → 38

浮島智美:こちらは対処無し!回避されます!
浮島智美:侵蝕率:171→176
葦原香乃:疲労困憊の葦原に攻撃を仕掛けた。だが。
葦原香乃:「お」
葦原香乃:白い穂先が、影のようにゆらめく。
葦原香乃:「そい!」
葦原香乃:――パ!
葦原香乃:葦原を囲む前に、浮島の魔眼がすべて撃墜された。
浮島智美:葦原を挟み込む位置に出現した魔眼が、潰される
浮島智美:「…ぅッ…!」
浮島智美:((4・5…1だけじゃ、動きを止めるだけで…ッ!))
GM:オーヴァードは全力の戦闘状態を長くは保っていられない。
GM:いくら才能があったとしても……浮島智美のように戦闘に慣れていない者ならば、なおさらそうだ。
GM:だが、葦原香乃はどうか?彼女もまた、体力は限界なのか?
棕櫚小路群雲:「まだ…だッ!!」
GM:手番は行動値6!
棕櫚小路群雲:やってやんよ!
棕櫚小路群雲:こっちからでいいですか!
西澄燦:先にやるのならどうぞ!
棕櫚小路群雲:じゃあ行きます!
棕櫚小路群雲:マイナーなし!メジャーで《プレディクション》+《マルチウェポン》+《ヴァリアブルウェポン》+《オーバードーズ》+《腐食の指先》!
棕櫚小路群雲:回避不可じゃーっ!
棕櫚小路群雲:4dx-1
DoubleCross : (4R10-1[10]) → 9[2,4,8,9]-1 → 8

棕櫚小路群雲:FASG6本攻撃!
葦原香乃:ドッジ!不可!
葦原香乃:時の棺もない!
棕櫚小路群雲:倒れてくれーっ!!
棕櫚小路群雲:1d10+60
DoubleCross : (1D10+60) → 8[8]+60 → 68

棕櫚小路群雲:高い!
石蕗条一:イェイイェイ
葦原香乃:そのダメージは……!!
葦原香乃:残りHPは、63!倒れます!
西澄燦:あぶねえーーーー!!
棕櫚小路群雲:ふあああああ…!
葦原香乃:“大橡盾”をセットしていないため、復活エフェクトはありません!
石蕗条一:ナイスピッチ!
棕櫚小路群雲:「うおおおおおおおおお!!」
棕櫚小路群雲:ガガガガガガガガガガガッ!!
葦原香乃:「――無、駄!」
葦原香乃:カカカカカカカカカカカカカッ!!!
棕櫚小路群雲:最後の一手…すでに敵の制空権…閃光弾を用意している暇はない!
葦原香乃:石蕗を倒し、浮島を封じ、次に棕櫚小路を狙う。
葦原香乃:ほぼゼロ距離!釘弾を高速で捌きながら、距離が詰められていく!
西澄燦:「……お前ならやれるぜ」
西澄燦:「ムラ……ッ!」
浮島智美:「…群雲!」
石蕗条一:「やれよ、棕櫚小路……」
棕櫚小路群雲:正面から撃ちあい、ギリギリまで距離を詰め…
石蕗条一:「やれ!!!」
葦原香乃:「終わり」
葦原香乃:「だ!!!」
棕櫚小路群雲:葦原が攻撃に転じる――瞬間!
葦原香乃:首を薙ぐ!その結果、何を殺すのかを考えられない。
葦原香乃:“ハロウィーン”の状態では。
棕櫚小路群雲:更に一歩前に滑り込み、槍の柄を
棕櫚小路群雲:腕で受ける!片腕の骨をへし折りながら
葦原香乃:「槍、」
棕櫚小路群雲:「ぐぅ……ああああああ!!」
葦原香乃:円を描く、薙ぎ払いの軌道に合わせた。腕を犠牲に、強引に逆のモーメントをねじ込み――
棕櫚小路群雲:――ドガッ!!
棕櫚小路群雲:腹部への掌打…そのインパクト自体は少ない。だが。
棕櫚小路群雲:棕櫚小路の掌から、棘が伸び、それがそのまま葦原の胴を貫いている。
葦原香乃:「……ああ」
葦原香乃:「そんな」
棕櫚小路群雲:「……ッ!」
葦原香乃:生まれついての“武器使い”。
葦原香乃:ゆえに、最後の一手で、武器を捨てた攻撃を読むことができなかった。
棕櫚小路群雲:ずるり
棕櫚小路群雲:その場で、瞬間的に精製させた大釘を掌から離し
棕櫚小路群雲:自分もろとも至近距離で、起爆させる。
棕櫚小路群雲:――カッ!!
GM:2人が諸共に吹き飛び、床を打った。
棕櫚小路群雲:「……!!」
棕櫚小路群雲:声も無く吹き飛び
棕櫚小路群雲:そのまま気を失う
GM:――カラン! カッ!  カララ
GM:瑠璃色。丹色。橡色。臙脂。縹――
GM:色とりどりの光が葦原香乃からこぼれて散乱した。
GM:静寂だけが戻り、戦いが終わる。
GM:戦闘終了。

西澄燦:「……ここで一息つきたいところだが、まだやらなきゃいけないことがあるからな」
石蕗条一:「さっさと退散した方がいいぜ。じきに夜が明ける」
西澄燦:「そうだな……ムラ、“アレ”をあたしにくれ」
棕櫚小路群雲:「……うぐぅ…」
棕櫚小路群雲:完全にノビている。杏贄はポケットに入っているはずだ。
浮島智美:「…かっこよかったわよ」群雲の傍にしゃがみ込み、頭を撫でる
石蕗条一:「やめろ浮島、棕櫚小路のプライドが致命的なダメージを受ける」
西澄燦:「……って難しそうか?」ムラのポケットから抜き取る
石蕗条一:「おい……マジにやる気か?」
西澄燦:「マジだ……冗談でこんな事はするつもりはないさ。ブッキー」
浮島智美:「あ、そう?」パッと手を離す
西澄燦:「それに……あたしはどうしてもこの子を助けたいと思ってる」
西澄燦:「どうしても他人事には思えなくてな」笑う
石蕗条一:「やめた方がいい。……俺は止めたからな」
西澄燦:「ああ……ダメだった時は頼むぜ。勿論、そうなるつもりもないけどな」
石蕗条一:「西澄、お前さあ」
西澄燦:「……なんだよ、馬鹿かって言うつもりか?」
石蕗条一:「……いや」
石蕗条一:「そうだな。葦原に言ったのと、同じことを言う」
石蕗条一:「お前を大事な……仲間だって思ってるやつもいるんだ。ほんの少しぐらいは。無茶はしすぎるなよ」
西澄燦:「ハハッ……そいつはどうも」
石蕗条一:「とはいえ、他に方法も思いつかない。……俺は先にずらかるぞ」 気絶している棕櫚小路をかかえあげる。
西澄燦:「んじゃ、また会おうぜ」
棕櫚小路群雲:「ほげー……」
石蕗条一:「……ああ」
西澄燦:「ムラのヤツにもそう伝えておいてくれ」
西澄燦:石蕗の方を見てから
石蕗条一:「またな。お前が堕ちたときには、俺が壊してやるよ」
浮島智美:「…じゃ、アタシも」条一が群雲を抱え上げると、立ち上がる
石蕗条一:窓から棕櫚小路を抱えて、退出していこう。
棕櫚小路群雲:退出!
浮島智美:「…すぐか、ずっと先か…わからないケド、今度会ったら」
浮島智美:「…美味しいものでも、食べに行きましょ」
西澄燦:「ああ、そいつはいい」
西澄燦:「祝勝会でもやろうぜ、全部が終わったらな」
浮島智美:「こういう事件抜きで、ゆっくりと…ね」
西澄燦:「同感だ」
浮島智美:条一と群雲が出ていった窓に手をかける
西澄燦:「サト……ありがとな。すげえ助かった」
西澄燦:「アンタが居なかったら、こうはならなかった」
浮島智美:「…役に立てたなら、こっちも嬉しい」
浮島智美:「背中を押した甲斐があるってものね」
浮島智美:「それじゃあ…"また"、ね」
西澄燦:「じゃあ……またな」
浮島智美:にこり、とほほ笑んでから、窓の外へ身を躍らせる
西澄燦:……一人になってから葦原香乃を見る。
西澄燦:「探偵は……“未来”を作るんだ」
西澄燦:「次に進めるように事件を解決する……それがあたしが目指した“探偵”だ」
西澄燦:「今回の依頼人は“西澄燦”、内容は“アーティファクト強奪事件”」メモに書き込む
西澄燦:「……これで、全部が上手く収まる訳じゃあない」
西澄燦:「ここにあるのは可能性だ」
西澄燦:「……何を選ぶのかは葦原香乃。キミ次第だ」
西澄燦:「だけど……あたしは」
西澄燦:「信じてる」

旧市街――郊外

成瀬真奈子:「――あ」
GM:樹上の見張りが声を上げた。
GM:それに呼応して、下に座り込む男のうち一人が目を開ける。
清水灘:「動いたか?」
成瀬真奈子:「終わった。“赤”の勝ちだ……待ってね。今、数える」
成瀬真奈子:「……浮島智美。棕櫚小路群雲が負傷……」
清水灘:「死ぬ怪我か?」
成瀬真奈子:「死なない方だと思う。多分。……で、石蕗条一」
成瀬真奈子:「西澄燦。全員生還だ」
GM:男が、多少安堵したように、長くため息をつく。
清水灘:「夜明けまで待った甲斐があったってか……」
清水灘:「こっちはただプレッシャーを掛けて、“赤”の使い手……石蕗を動かす」
清水灘:「損耗なし。アーティファクト屋敷攻略完了だ。おい梶原!起きろ!」
GM:寝袋に包まる男に迷いなく蹴りを入れ始める。
梶原:「おぐッ!痛ッ!」
成瀬真奈子:「……え?まだ分かんないでしょ」
成瀬真奈子:「葦原香乃が死んだとは限らないじゃない」
清水灘:「……」
清水灘:「生かすかよ。“アーティファクト殺し”で有名なんだろ?」
成瀬真奈子:「でも……」「クラスメイトだし、あれ」
成瀬真奈子:「そういうこともするんじゃないの?」
梶原:「はぁーっ……」
梶原:「清水、見てきなよ」
清水灘:「チッ、なんで俺が……!目立つだろうが……!」
GM:不満を漏らしながらも、男の背後の空間では既に、光が蠢き始めている。
GM:星の輝きのようなそれらは蝗の大群のように群れを成して、遠く、葦原家へと雪崩れ込む。
清水灘:「……」
清水灘:「……」
清水灘:「……いねえ。アーティファクトもゼロだ。完全に崩壊させたか?あいつら」
梶原:「いいじゃない。良かった良かった。上手いこといって」
梶原:「新人くんにも悪くない教育だったんじゃない?正面から潰すだけが戦いじゃないとかなんとか――」
成瀬真奈子:「寝てるよ、それ」
赤城仁志:「……えへへ、もう殺しきれないっすよー」
梶原:「あー……」
梶原:「とにかく解散!お仕事終わり!」
成瀬真奈子:「うーっす」
清水灘:「ジャンプ読みてえな」
梶原:「おっと。そうだそうだ、忘れるとこだった」
清水灘:「あん?」
GM:不機嫌そうに振り返る。敬意は特に感じられない。
GM:梶原と呼ばれた男は、おもむろに話を切り出す。
梶原:「あのさ。おたく……“ブロークンラズベリー”って」
梶原:「……」
梶原:少しだけ動きを止め、自らの肩をとんとんと叩く。
成瀬真奈子:「なになに?」
梶原:「やー、あー……“ブロークンラズベリー”って殺人鬼がいるらしいよ?」
梶原:「気をつけた方がいいなあ~っていうか……?うん、なんだろうね?」
清水灘:「とっくに知ってるよ!はっきりしねー野郎だなァ」
成瀬真奈子:「アーティファクト持ってれば殺すし、邪魔なら殺すでしょ?何もなければ放置」
成瀬真奈子:「だよね?」
梶原:「う、うん、まあ……まあそうなんだけどさ」
梶原:「じゃ、お疲れ様」
成瀬真奈子:「お疲れーっす」
清水灘:「肩凝るなあこれ」
梶原:「……」
梶原:「……これ」
梶原:「俺が新入り君運ぶのか?」

西澄燦:「……何を選ぶのかは葦原香乃。キミ次第だ」
西澄燦:「だけど……あたしは」
西澄燦:「信じてる」
西澄燦:“杏贄の轡”を装着する。
西澄燦:葦原香乃の体を抱きとめるようにして“取り込む”。
GM:対象者を自分の内へと取り込む“杏贄の轡”。
GM:園部新一はその力に、自我を激しく歪められていた。
GM:別のものに変化するということは、代償を支払うということ。
GM:取り込んだ存在に自分の因子を分け与える……そういう力だ。
西澄燦:(あたしはキミの事を……同じだと思っている)
西澄燦:(だから……少しでもいい。この“想い”を伝えてくれ)
西澄燦:葦原香乃のSロイスを昇華する、この“想い”は否定されない。
GM:Sロイス昇華をコストとして、“杏贄の轡”の使用を認めます。

■Middle/10(Backside)

棕櫚小路群雲:「……奴らが葦原さんを確保して何かに利用するつもりなら」
棕櫚小路群雲:「確保してからのワンステップ…『輸送』や『保管』の準備があるはずだ」
棕櫚小路群雲:「その痕跡は無い。だとしたらやっぱり…ダイレクトに葦原さん自身の命を…狙ってくる」
西澄燦:1d10+75
DoubleCross : (1D10+75) → 1[1]+75 → 76

西澄燦:情報を調べる、轡を使用して葦原香乃を輸送できるかどうかだ。
▼“杏贄の轡”の運用について 〈知識:魔術/錬金術〉〈情報:魔術/錬金術〉 難易度8
西澄燦:3dx+2>=8 最後の情報収集チームを使う3/3,技能は情報:錬金術
DoubleCross : (3R10+2[10]>=8) → 3[1,3,3]+2 → 5 → 失敗

西澄燦:財産を3点使う、財産5→2
西澄燦:これで成功だ
了解。西澄燦もまた、最後の情報を探っていました。
“杏贄の轡”。西澄燦は――間違いなく、その運用法を見ています。
人間の体の中に人間を隠すことができる。園部新一の用いたトリック。
もしも“杏贄の轡”が適合するのなら、西澄達にも使えない道理はないはずです。
ただし、“杏贄の轡”は……一時的にも肉体を大きく変質させる、特にジャーム化危険の高いアーティファクト。
それなりに危険を伴う賭けではあるはず。それでも、可能です。
西澄燦:「フー…………」
西澄燦:「可能性はあった、ヤツの手口を“覚えて”いたから辿り着けた」
西澄燦:「……まだまだ、大丈夫だな」笑う
棕櫚小路群雲:「何か思いついたのか?探偵」
西澄燦:「……葦原香乃を安全に脱出させる方法を思いついた」
棕櫚小路群雲:「何ッ!?すごいじゃないか!」
棕櫚小路群雲:「どうやって?」
西澄燦:「前回の……“ハウスマン”を覚えてるだろ?」
西澄燦:「アレをやる」
棕櫚小路群雲:「……!」
西澄燦:「ムラ、轡を取ったら……あたしに渡してくれ」
西澄燦:「……あたしがやる」
棕櫚小路群雲:「で、でも…いくら今度は石蕗の奴がいるからって」
棕櫚小路群雲:「一度の使用が安全だっていう保証は…どこにもないだろ、探偵」
棕櫚小路群雲:「きっと危険だ…それでもやるのか?」
西澄燦:「……言っただろ、ムラ」
西澄燦:「あたしは“信じる”ってな」
棕櫚小路群雲:「…そうだったな」
西澄燦:「やる、だれでもない。……あたしが」
西澄燦:「西澄を……継ぐと決めたからにはあたしがやらなきゃいけないんだ」
棕櫚小路群雲:「分かった…」
棕櫚小路群雲:「はーっ…突入から撤退の段取りまで…全部が全部綱渡りだな…」
西澄燦:「だが、やれる」笑う
西澄燦:「そう……信じてるからな」
棕櫚小路群雲:「…ああ。」
棕櫚小路群雲:「何も手の打ちようが無いよりはずっといい。」
棕櫚小路群雲:「…やろう!」
西澄燦:「いい顔だ」
棕櫚小路群雲:「…あんたもだぞ」
西澄燦:「だろうな、自分でも分かる。フフッ」
西澄燦:(そう、あたしがやる……“探偵”西澄宗一に救われたあたしだから)
西澄燦:(あたしだから……あの子を救いたい)
西澄燦:ということでここで葦原さんをSロイスにします、こいつの設定を踏まえるとこうなる!
GM:了解です。

石蕗条一:「……探偵は未来を作る」 棕櫚小路をどこに放り出したのか。いつの間にか葦原邸の玄関に座り込んでいる。
GM:――西澄が去った後のことだ。石蕗条一は一人、葦原家に戻っている。
石蕗条一:「俺は間違った過去を壊す。だれかがやらなければ」
石蕗条一:「さあ、正念場だぞ、”スキャバーズ”。ツケは精算しないとな……!」
石蕗条一:赤い剣を錬成。だらりとぶら下げて、到来に備える。
石蕗条一:以上です。

■Backtrack

GM:バックトラックを行います。
棕櫚小路群雲:ウォオオオーッ
浮島智美:やるっきゃねえ…
石蕗条一:がんばるぞい
西澄燦:やるぞ……!
GM:今回のEロイスは5つ。
【“雪ぎ白穂”】
"否定の壁"

【“咆じ亞丹熕”】
"さらなる絶望"

【“大橡盾”】
"修羅の世界"

【“臙脂骨牌”】
"破滅の足音"

【“縹渺龕灯返しの盤”】
"闇の呼び声"
GM:"否定の壁"が2つ分なので、6つ振ることができます。
棕櫚小路群雲:振る事しかできない
西澄燦:145-6d10 まずEロイス
DoubleCross : (145-6D10) → 145-39[9,9,9,1,6,5] → 106

棕櫚小路群雲:176-6d10
DoubleCross : (176-6D10) → 176-29[4,1,4,6,8,6] → 147

棕櫚小路群雲:ちょっと低い…!
石蕗条一:ふります。Eロイス!
石蕗条一:137-6d10
DoubleCross : (137-6D10) → 137-33[10,6,4,1,4,8] → 104

浮島智美:176-6d10 Eロイス分
DoubleCross : (176-6D10) → 176-23[5,2,1,3,8,4] → 153

石蕗条一:1倍振り。
石蕗条一:104-2d10
DoubleCross : (104-2D10) → 104-5[2,3] → 99

石蕗条一:当然の生還
棕櫚小路群雲:まず二倍
浮島智美:そして2倍!
棕櫚小路群雲:147-8d10
DoubleCross : (147-8D10) → 147-47[5,3,4,6,9,10,2,8] → 100

棕櫚小路群雲:うおおおお!!
浮島智美:153-8d10
DoubleCross : (153-8D10) → 153-45[5,7,4,1,10,2,9,7] → 108

西澄燦:106-3d10 一倍振り
DoubleCross : (106-3D10) → 106-17[9,1,7] → 89

石蕗条一:イェーッ!
棕櫚小路群雲:三倍!
棕櫚小路群雲:100-4d10
DoubleCross : (100-4D10) → 100-30[10,1,10,9] → 70

棕櫚小路群雲:やったぞかあちゃーん!!!
浮島智美:三倍だーッ!!
浮島智美:108-4d10
DoubleCross : (108-4D10) → 108-22[5,5,9,3] → 86

浮島智美:uwaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa
石蕗条一:なかよし!
棕櫚小路群雲:生還!!
棕櫚小路群雲:3点!
西澄燦:おぉー!行けた!
浮島智美:帰れるんだ…アタシはまだあの街に帰れるんだ…
棕櫚小路群雲:よかった…浮島さん…!
浮島智美:追加振りで侵蝕率点は0…安いものよ…
GM:Dロイスは1つだけです。
【葦原香乃】
「器物使い」
GM:いつもの4点と、シナリオ経験点10点、そしてFS判定2点を加えて
GM:23点が基本経験点となります。侵蝕経験点を各々加えてください。
棕櫚小路群雲:23!
西澄燦:侵蝕経験点5点、つまり28点ってことだ
浮島智美:23点です
石蕗条一:28点!
GM:みんなして生き残りやがって……!
【獲得経験点】
オツカレーさん:28点
ロケットさん:28点
銀河忍風さん:23点
モヤイさん:23点
(珪素):34点
GM:獲得経験点は以上!ではこの流れでエンディングに入っていただきます。

■Ending/01

2日後 旧市街――櫻木ビル1F 喫茶屋「綺羅」

湯坂窓子:「ほら見てよ浮島さん!」
湯坂窓子:自慢気に、カウンターをバンバンと叩く。
湯坂窓子:「ほとんど元通り!しかも原価ほとんどゼロ!」
湯坂窓子:「これだから超能力って最高だね……!支払い分がほとんど丸儲けだからねうちの会社」
浮島智美:「うひゃー…」
GM:喫茶屋「綺羅」は、湯坂窓子の実家……建築会社『湯坂組』の施工によって
GM:異例の早さで、破壊前の状態を取り戻していた。
浮島智美:「…ていうか今更だケド、"湯坂"ってやっぱり…やっぱりだったのね」
八戸あきら:「こッの悪徳業者がァ~ッ……」
湯坂窓子:「あっはっは!感謝するとこでしょあきらさん!」
湯坂窓子:「んん~?これを恩に思って、これからもっとツケで食わせてくれていいんだよ~?」
浮島智美:「…そりゃ独占もできるわけね、これじゃ」
八戸あきら:「しかも金は払ってんだよこっちは!西澄のバカのせいだってのに!」
浮島智美:「ま、まぁまぁ、あきらさん。そう興奮しないで…」ナントカなだめようとする
湯坂窓子:「ま、表向きにはちゃんとした工期でやってるけど」
湯坂窓子:カウンター席に座る。
湯坂窓子:「実際はこうやってすぐ作っちゃうわけ。お客さん的には、すぐ使える方がいいわけだからさ」
湯坂窓子:「条ちゃんだって、本当はうちの会社に欲しいってお父さん言ってたなー」
浮島智美:「条一、ねえ…まあ向いてるのは向いてるんだろうケド…ん?」
浮島智美:「…窓子のお父さん、"どこら辺"まで知ってるの…?」
湯坂窓子:「さあ、どうだろうねえ」
浮島智美:((怖いなあ…))
草間廃船:「いやあ、とにかく何もかも丸く収まってよかった!」
草間廃船:幸せそうにプリンを食べている。
浮島智美:「…機嫌良いですね、草間センセ」
草間廃船:「もうあの凶悪パワー男が襲ってきたりしないんですよね、浮島さん?平和って最高……!」
浮島智美:「え?えぇ…~…と?」草間の視界の外で目が泳いでいる
浮島智美:((…しかし、草間センセ、ねえ…))
浮島智美:プリンを頬張る草間の背を見る
浮島智美:((…あの"色"、あの"名"、あの"力"…やっぱり、"そう"だよねえ…))
湯坂窓子:「結果的に見れば、良かったじゃないの。あきらさんも」
湯坂窓子:「常連が一人増えたし」
八戸あきら:「客一人の売上で店が買えるかよ。ったく……ご注文は?」ぶっきらぼうに浮島へ尋ねる。
浮島智美:「え?あ…それじゃあ」
浮島智美:「今度こそ、Cセットを」
八戸あきら:「あいよ」

新市街――かささぎビル4F 雑誌社「サテライト」

GM:――そうして、新たに一つの喫茶屋が行きつけに加わったことの他、
GM:浮島智美には再び、いつも通りの日常が戻ってきた。
GM:あれから、敵と思しき襲撃も、新たなアーティファクトを目にすることもなかった。
関島良子:「へぇー、じゃあ綺羅の事故の時、智ちゃんいたんだ」
浮島智美:「いやー…ハハハ、本当にビックリしましたよ」
関島良子:「私も学生の頃よく行ったなー。建物の雰囲気がいいんだよね」
浮島智美:遅れ気味の原稿をガリガリと書いている
関島良子:「変な噂立たなきゃいいけどね。紹介記事とか組んで、どうにか復活させてあげよう」
浮島智美:「うーん…実は前も書こうと思ったことあるんですよねー」
浮島智美:「なんとなく、騒がしくなりすぎると雰囲気に合わないかなー…なんて思って、その時は」
浮島智美:「でも、少しぐらい賑やかでも、きっといいですよね」
関島良子:「そりゃそうだよー。私、そういうG市のいいお店が潰れちゃうの嫌だから、こういう会社始めたくらいだし」
関島良子:「はあ、いい天気だなあ」
浮島智美:「…そうですねー」窓の外に目を向ける
GM:浮島智美は気づくでしょう。
GM:関島良子が、締め切りに追われていない。のんびりしている。
浮島智美:「………あれ」
関島良子:「?」
浮島智美:「先…集長、やけにのんびりですね…?」
関島良子:「そうだそうだ、話してなかった!上手い具合に記事が埋まってさ」
関島良子:「ほら、私が落としそうだったとこ」仮印刷の原稿を広げる。
関島良子:「ここが、五十嵐さんのデート記事じゃない?」
浮島智美:手を止め、原稿を見に行く
浮島智美:((アレ、本当だったんだ…))
関島良子:「……で、隣にちょうど」
浮島智美:「隣…?」五十嵐の記事の、隣に目を移す
関島良子:「グルメ記事が持ち込みで入ってさ。これで、デートからグルメって流れで、名産品に繋げられるから」
関島良子:「もー、めちゃくちゃ助かったんだよね!すごい面白い人でさあ」
関島良子:「智ちゃんのこととか、ずいぶん話しちゃったよ!あはは」
浮島智美:「へぇー…」記事に目を通しているため、関島の表情は窺えない
浮島智美:「…え、アタシのこと?」
浮島智美:記事から顔を上げ、良子の方へ向く
関島良子:「結構長話になったからね。なにしろ記事が埋まった安心感もあってさ」やや照れ気味に笑う。
浮島智美:「…あの、その人、っていうことは、アタシは知らないです、よね?」
関島良子:「あ、じゃあ今度紹介しようか?また記事、持ってくると思うしさ」
関島良子:「梶原さんっていう人なんだけれど」

■Ending/02

1日後 新市街――県立ひのき台高校

GM:昼過ぎに僅かに降った小雨が、薄く屋上を濡らしている。
GM:雲間から覗いては消える日差し。放課後の屋上に2つの影がある。
棕櫚小路群雲:「……それで今は、葦原さんは探偵の所か」
棕櫚小路群雲:片腕にギプスを吊り下げて、ココナッツウォーターをストローで飲んでます
石蕗条一:「そうみたいだな」 ウーロン茶飲んでる
石蕗条一:「まあ、一件落着なんじゃねーの」
棕櫚小路群雲:「探偵は強いけど、あの場所も一度は襲撃も受けてるわけだし」
棕櫚小路群雲:「いざって時のために別の場所の手配もしておこうかな…」
棕櫚小路群雲:「……」
石蕗条一:「まあ、それは大丈夫なんじゃねーの、しばらくは」
棕櫚小路群雲:「これで葦原さんにとって、全部が上手くいくとは思えない、けど…」
石蕗条一:「隠れ家があって損はしないとおもうけどな。……なんだ?」
棕櫚小路群雲:「やるだけやった意味は…あったよな?」
GM:葦原香乃が目覚めて、また歩き出せる保証はどこにもない。
GM:アーティファクトが全て壊せたわけでもない。
GM:街の脅威の排除であれば、ファルスハーツの襲撃者もそれをやったはずだ。
石蕗条一:「やった意味か。その辺の”センス”は人によってちがうんだろうな。たぶん」
石蕗条一:「俺はアーティファクトの破壊がだいぶ前進したからな。それだけでも意味はあった……それと」
石蕗条一:「……いいや。なんでもない」
棕櫚小路群雲:「なんだよ…!気になるだろ全く…」
棕櫚小路群雲:「石蕗…あのな」
石蕗条一:「なんだよ」 面倒くさそう
棕櫚小路群雲:「ボクはお前に礼を言っておきたい」
棕櫚小路群雲:「こういう事を言うと」
棕櫚小路群雲:「お前はまた『俺には俺の”ドグマ”がある』だとかなんだとか言うだろうけどな…」
石蕗条一:「まあ、言うけど……お前が他人に礼を言うとは……」
石蕗条一:「お前、本当にホンモノの棕櫚小路か? なにかのアーティファクトが化けてないか?」
棕櫚小路群雲:「お前ーッ!!そういう態度だからこの貧乏人が~~~ッ…!!」
石蕗条一:「血圧を上げるなよ、負傷が悪化するぜ」
棕櫚小路群雲:「…今回の件」
棕櫚小路群雲:「お前は状況が面倒になるって分かってて、ボクを巻き込んだだろ」
石蕗条一:「だったら、なんだよ」
棕櫚小路群雲:「……やっぱりお前は」
棕櫚小路群雲:「いい奴だし、いい友達だ」
石蕗条一:「……かもな。……俺も言っておこう。助かった」
棕櫚小路群雲:「フン…当たり前だ。後悔はさせないって言っただろ。」
棕櫚小路群雲:「ボクにはボクの戦いがある…」
石蕗条一:「ビッグマウスになってやがる……お前、まだヤバイことに首を突っ込む気か?」
棕櫚小路群雲:「…ああ。こうなったら行けるとこまで首を突っ込んでやるさ。」
棕櫚小路群雲:「誰かがやらなきゃいけない事を、やるんだ」
棕櫚小路群雲:「……お前の戦いも、早く終わるといいな。」
石蕗条一:「……少しは強くなったな。だが、その速さ、”マスター”……師匠でもいるのか?」
棕櫚小路群雲:「ふっふっふ……」
棕櫚小路群雲:「お前が辿り着いたら、また教えてやる…」
棕櫚小路群雲:ドヤ顔
石蕗条一:「面倒くせえ……! 今回、最高値を記録する面倒くささだ……!」
棕櫚小路群雲:「知りたいか石蕗…?そーんなに知りたいなら…教えてやらない事も…」
石蕗条一:「あ、バイトの時間だ」
棕櫚小路群雲:「でもなー!どうしよっかなー!!」
棕櫚小路群雲:「ふはははははは!」
石蕗条一:「ケバブ屋台の手伝い行ってくるから」
石蕗条一:「……面倒くさっ!」 さささっと移動。
石蕗条一:屋上から姿を消したいです。
棕櫚小路群雲:「しょうがないので教えてやるか…ボクのゴージャスなカラテ道を…実はこの間…」
棕櫚小路群雲:「……あれ」
屋久島一郎:「おい」
棕櫚小路群雲:きょろきょろともぬけの空になった屋上を見渡し
GM:――真上から声!
GM:貯水槽の上にいる!逆光!
棕櫚小路群雲:「…ほんぎゃあーッ!」
屋久島一郎:「貴様……。調子に乗っていたな」
棕櫚小路群雲:「なっ…なぜジジイがここに…!!?」
屋久島一郎:「一体『誰のことを』教えてやろうとしたのか……?」グイイ
屋久島一郎:襟首の後ろが掴まれる!
屋久島一郎:「聞かせてもらおうか。じっくりとな……!」
棕櫚小路群雲:「おげぇ~ッ!だっ誰でもないです~~~ッ!!」
棕櫚小路群雲:「ひげぇええ……!」
棕櫚小路群雲:とずるずる引っ張られて
棕櫚小路群雲:退場したいですねw

■Masterscene/04

港湾部――工場街

GM:夜。プラント群の光が、波に揺れるG湾に照り返している。
GM:その煙突の一つの上に、まるでその影を融合させるように、
GM:一人の男が座り込んでいる――。
屋久島一郎:(……調子に乗りやがって。小僧め)
屋久島一郎:(あの危機感のなさ……見ていられん)
GM:街の夜景を見下ろす。この景色のどこかに、ハイエイタスの目標があるはずだった。
GM:ハイエイタスは、UGNの記憶処理部隊。彼らは、何らかの目標を達するために、警察を掌握し――。
GM:通常ならば、敗北と同時に消去されてしかるべき情報。
GM:だが、屋久島は未だ覚えている。……ここまでは。
屋久島一郎:(考えろ)
屋久島一郎:(――よくその意味を考えろ。小僧)
屋久島一郎:(俺達は、確かに重要な目標を追っていたのだろう。あらゆる障害を措いて優先すべき危機を)
屋久島一郎:(情報を封鎖する。何かをおびき出す。確かに、情報屋殺しはその合理的な手段だっただろう)
屋久島一郎:(……だが)
GM:知らなければならない。
GM:その“噛み合わなさ”が、屋久島一郎を焦らせる。
屋久島一郎:(――本当に“やる”かどうかは別問題だ)
屋久島一郎:(テロ組織であるFHとは一線を引くはずのUGNが……)
屋久島一郎:(……殺人を行うことの倫理的なハードルを、無にしている意味。それは)
屋久島一郎:(この街の人間に対して……判断が下されているということだ)
屋久島一郎:(『死んでもいい』。あるいは……『殺さなければならない』、という判断が)
GM:そのようなことがあり得るのか?
GM:人が息づき、他の街と同じように生きる、この景色で。
屋久島一郎:(考えろ、小僧。俺が真実を突き止めた、その時には……)
屋久島一郎:バキリ、と指を鳴らす。
屋久島一郎:(また、戦争だ)

■Ending/03

旧市街――郊外 葦原家

GM:一人だけが、玄関口に蹲るように座り込んでいた。
GM:やがて、石蕗条一の姿は赤い光に浮かび上がり、立ち上がった。
石蕗条一:「……」
GM:……ザシャッ
GM:まるで存在を知らせるように、足音が家の前で停止した。
GM:相手は、一人だ。
石蕗条一:「遅ぇーよ」
梶原:「……悪いね」ネクタイを締め直す。
梶原:「他の奴らが帰るまで待たなくちゃいけなかったからさ。お陰で、少しゲームが進んだよ」スマホをいじっている。
石蕗条一:「……呆れるぜ。どうせ暇なら、援護ぐらいしろよ……」
梶原:「まさか。おたくにはおたくの信頼関係があるんじゃないの?」
石蕗条一:「……確かにな」
石蕗条一:「だが、これで”一件”は片付いたはずだ」
梶原:「……そこを確かめに来た。おわかり?」
梶原:「つまり――」
梶原:無人の廊下を、まったく警戒する様子もなく、土足で進んでいく。
梶原:「おたくが、葦原香乃を本当に壊せたかどうかだ」
石蕗条一:「俺は”壊す”錬金術師だ」
石蕗条一:「――やったさ」 勝手に見聞しろ、の意味
梶原:「……そういう意味じゃない、さ」
梶原:床に並べられた――葦原香乃が弔った分のアーティファクトの破片を、無造作に回収していく。
梶原:「今なら、俺の仲間の連中は、やったと思い込んでる」
梶原:「俺だってなにも……無差別に、順序なしにぶっ壊したいわけじゃない」
石蕗条一:「”マスター・キー”だからな」 少し笑う
梶原:「……決め台詞を取られちまったね、こりゃ~」
石蕗条一:「何事も、片付けるには順序がある。そうだろ」
梶原:「なら“一件”はなしだ。その代わりに、あれは確実に破壊された――ことにする。俺らはね」
石蕗条一:「……だろうな。わかった。これも”ディール”……取引だな」
梶原:「けどまあ、おたくも中々面白いことをするね。そういうタイプだとは思っちゃいなかった」
梶原:「本当なら、葦原香乃を……“白”を破壊した方が、俺達との取引にはうまくいったんじゃないか」
梶原:「“雪ぎ白穂”がなければ――」ポケットに手を入れたまま振り返る。
梶原:「アーティファクトを壊す手段は、“礎の赤剣”だけだ」
石蕗条一:「……うるせえんだよ。友達の頼みだ。仕方がない」
石蕗条一:「それより、確認だ。……あと二件。それまで、西澄燦に対して攻撃はしない」
梶原:「ああ、その通り」
石蕗条一:「守るんだな? ――なら、いい」
梶原:「西澄燦の周囲に対しても。……後で確認されるの、面倒だからね」
GMhttp://silicon14.uijin.com/G5_r6.html
梶原:「取引の通りさ」
石蕗条一:「正直、あの探偵は気に入らないやつだが」
石蕗条一:「……まあ、仕方ない。次は、なにを壊す? ”プラン”があるんだろ」
梶原:「……」苦笑する。
梶原:「その話だが、どこまで話せるかな、今」
梶原:「待ってくれ。――石蕗の坊っちゃん。おたく、“ブロークンラズベリー”って知ってる?」
石蕗条一:「名前はな。有名だ」
梶原:「いいか。そいつに関して、俺は驚くことを言うぞ」
梶原:「すごく驚きの……」
石蕗条一:可能な限り平静を保つ。錬金術師流のマインドセットだ。
梶原:「…………………」
石蕗条一:「勿体ぶるなよ」
梶原:「……いや」
梶原:「…………なるほどね。やっぱり、そうか……駄目か」
梶原:一人で、納得するように呟く。
石蕗条一:「勝手に納得するなよ」
梶原:「はは。悪い悪い。……だが、これは確実だ」
梶原:「そいつの回りで、きっと近いうちにそのアーティファクト絡みの事件が起こるだろう」
梶原:「起こらないはずがない」
石蕗条一:「未来でも見えたか? 心理速読からの推測か?」
石蕗条一:「……どっちでもいいさ。アーティファクトの事件が起きるなら」
石蕗条一:「壊すだけだ」
梶原:「……お互い、頑張るとするかね」気のない風に答え、玄関へとすれ違う。
梶原:「……2回めの失敗は」
梶原:「7歳の頃、親父のやっていたゲームを……何かのRPGだった」
梶原:「その頃の俺でもラスボスを倒せそうなくらい、最強に育てたデータだった」
石蕗条一:「話題が飛びすぎるんだよ、あんたは」
梶原:「こいつはいわゆるマインドセットってやつでさ。……おたくらもよくやるだろ?」
石蕗条一:「まあ、な」
石蕗条一:剣をイメージする。鋭利な剣……一点の瑕疵もない剣を。それが石蕗のマインドセットだ。
梶原:「俺はその時、何かわからないが……仲間を死んだままでセーブか何かをしたんだろうな」
梶原:「取り返しの付かないことをした。一晩泣き叫んだよ」
石蕗条一:「そいつはご愁傷様だ。で、そこから学べる教訓は?」
梶原:「“破壊”は取り返しがつかないってことだ」
梶原:「――俺は翌日からニューゲームをはじめて、親父の進めていたところまで」
梶原:「まったく同じデータを作った。一週間かけて、全部の数値が同じになるまで」
梶原:「俺達がやろうとしていることは、多分それだ。……石蕗宗近は殺した。俺と、おたくで。けれどデータは、まだ元通りじゃない」
石蕗条一:「……潔癖症、とでも言うべきかもな」
石蕗条一:「……わかってる」
石蕗条一:「先は長い。気が遠くなるほどにな」
梶原:「いつまでも待ってはいられないさ」
梶原:「情報はフェアに行こう。おたくらがやらなければ、俺達が葦原香乃を殺す手筈だったんだ」
石蕗条一:「そりゃそうだろ」
梶原:「ジャームは生前の絆を殺す。奴をジャーム化させて、全部のアーティファクトを破壊する“爆弾”にする」
梶原:「それよりも効率よく、おたくはやれるかい?」
石蕗条一:「アーティファクトを殺すアーティファクト。……だが、その発想は間違いだ」
石蕗条一:「成長という概念を欠いている。俺はやるさ。そろそろ、もう一段階、強くなる必要を感じていたところだ」
梶原:「……そうかい。若いね」
梶原:「いつも時間が待ってくれるとは限らない」
梶原:「ちなみに親父は、俺がデータを取り戻す一週間より先に」
梶原:「転落事故で死んだ。年を取ってくると、何もかも無かったことにしたくなる時がある――」
石蕗条一:「……未熟者の発言で悪いが」
石蕗条一:「俺は、まだ、強くなる。……暴走した”白”よりも、また別の方法で」
梶原:「……そう願いたいね」
石蕗条一:「”アンサー”はこれでいいか? 他に用意できないぜ」
梶原:「2回めの“失敗”はもう取り戻せない」
梶原:「けれど今、16回の失敗の内……1回を、取り戻すチャンスだ」
梶原:振り返ることなく、玄関口から去っていく。
梶原:「頼むよ。石蕗の坊っちゃん」片手を覇気なく上げる。
石蕗条一:では、それを見送って、いなくなったことを確認した後、その場に座り込む。
石蕗条一:「どうにか、生き残ったな」
石蕗条一:「西澄も、棕櫚小路も、久我の野郎も……どいつもこいつも」
石蕗条一:「面倒くさいことにばっかり首を突っ込みやがって……!」
石蕗条一:独り言をいって、こんなところです。

■Masterscene/05

旧市街――郊外

GM:乾いた足音だけが響く。
GM:暗く、照明もない。そんな中を、男は一人呟く。
梶原:「西澄燦はファルスハーツの雷鋼戦騎計画実験体。3号機。“ライトニング・スリー”」
梶原:「……」
梶原:「……浮島智美。雑誌社『サテライト』記者」
梶原:「しゅろ……あー、棕櫚小路群雲はG市名家、棕櫚小路家の三男」
梶原:「石蕗条一は『銀星洞』の錬金術師。“スキャバーズ”」
梶原:「……………」
梶原:「……」
梶原:何かを確認するように、首を鳴らす。
梶原:「家族構成は、父一人。母一人。4年前までは姉が一人」
梶原:「――“ブロークンラズベリー”は県立ひのき台高校2年生、生徒会副会長、久我瞠だ」
梶原:「……フン」呆れたように苦笑を漏らす。
GM:足音だけが響く。
梶原:「なるほどね……そういう仕組みか」
梶原:「“カオスリンカー”」

■Ending/04

1日後 旧市街――櫻木ビル5F 西澄探偵事務所

GM:夜は明けた。“ハロウィーン”にまつわるひとつの事件は、終わった。
GM:葦原香乃は今、事務所のソファの上で、毛布に包まれるようにして眠りについている。
GM:そもそも生命体ではない彼女が、目覚める日が来るのかどうか。
GM:そしてそれが幸をなすのか害をなすのか、それもまだ分からない。
GM:――少なくとも西澄は、この事件にまつわるもう一つの話を終わらせなければならなかった。
西澄燦:「…………」葦原さんの寝顔を眺める。
西澄燦:そして、電話をかける。相手は石蕗条一。
石蕗条一:電話がかかってくるなら、とります。
西澄燦:「よお、ブッキー。元気か?」
石蕗条一:「……誰がブッキーだよ。別になんともねーよ。とりあえず生きてるよ」
西澄燦:「そうか……まぁ、そりゃそうだよな」
西澄燦:「……“取引”って結局なんだったんだ」
西澄燦:「今は……答えられるのか?これ」
石蕗条一:「別に。たいしたことじゃない」
石蕗条一:「お前を襲撃してた連中と、約束した」
西澄燦:「……どういうことだ?」
石蕗条一:「俺がちょっとした条件を飲むかわりに、お前と、お前の関係者を攻撃しないってことだ。それだけだよ」
西澄燦:「…………」
西澄燦:「その……ちょっとした条件ってのは」
西澄燦:「まさか」
石蕗条一:「まさか、とかじゃねーよ。ほんとに大したことじゃない」
西澄燦:「……大したことないわけないだろ」
石蕗条一:「……とにかく、お前が気にするようなことは何もない。俺の目的にも役立つ条件だったからな」
石蕗条一:「……他にどうすればよかったっていうんだよ」
西澄燦:「それは…………」言葉に詰まる、事実それで助かっているのだから
西澄燦:「……でもよ、言うぜ。怒るかもしんねぇけど」
石蕗条一:「ああ、怒りそうな気がするな。なんだ?」
西澄燦:「あたしみたいなポンコツ見捨てても良かったんだぜ……先は長くないんだ」
西澄燦:「元々、そういう境遇だった。あそこで死んだとしても後悔なんてなかったんだ」
石蕗条一:「わかった。怒ったよ。……お前、探偵だろ」
西澄燦:「……ああ、探偵だよ。そのつもりさ」
石蕗条一:「未来を創れよ。他の誰かの……それと、ついでにお前自身の」
石蕗条一:「ムカついたから切る。じゃあな」 ブツッ!
石蕗条一:通話を切ります。
西澄燦:「……あの馬鹿野郎」通話を切られた受話器を持ったままだ
西澄燦:「『お前を大事な……仲間だって思ってるやつもいるんだ。ほんの少しぐらいは。無茶はしすぎるなよ』」
西澄燦:「なんて言ったくせによ……テメーが一番、無茶してんじゃねえか」
西澄燦:受話器を元に戻す。
西澄燦:「……探偵ってのは気に入らない依頼は断れるんだぜ。ブッキー」
西澄燦:「『未来を創れよ。他の誰かの……それと、ついでにお前自身の』……だって?」
西澄燦:「ブッキー……テメーを何とかするよ」
GM:……では、それからしばらくして。
GM:階下から湯坂の声が届く。
湯坂窓子:「サンちゃーん!」
湯坂窓子:「お客さーん!」
西澄燦:「……ん、おぉ。分かった!」
西澄燦:階下に向かおう。
湯坂窓子:「ちょっとあたし、手離せないから!一人で応対して!」まるでいつもは応対してるかのような口ぶり!
西澄燦:「いつもやってるわけじゃないだろ……」
西澄燦:「……まずは、いつもどおり。今は今できることからやって行こう。そうやってきた」自分に言い聞かせる
GM:では、西澄は事務所を出て、4Fまでの階段を降りる。
GM:男が階段を上がってくるのが見える。黒いライダースーツの男だ。
“フルフェイス”:「西澄燦だな」
GM:その顔面は、フルフェイスのヘルメットで覆われている。
西澄燦:「ああ、あたしが西澄燦。ここ西澄探偵事務所の探偵だ」
“フルフェイス”:「渡すものがある。……話はここでいいのか?オイ」
西澄燦:「……渡すもの? アンタがそれで良ければ、な」
“フルフェイス”:ダン!
“フルフェイス”:踊り場の手すりの上に、小さな手帳を置く。
“フルフェイス”:「………………」
“フルフェイス”:「……どうすれば助けられる?」
西澄燦:「…………どういうことだ?」
西澄燦:「落し物を届けてくれて、あたしは感謝してる。下の喫茶店で奢ろうとも思っている」
“フルフェイス”:「とぼけるなよ」
“フルフェイス”:「中を読んだ。俺も“ハロウィーン”の奴を追っていたんだ」

石蕗たちでも、FHでもない。
他の何かが、西澄か“ハロウィーン”を追っている。

“フルフェイス”:「……あんたは西澄宗一の弟子だ」
“フルフェイス”:「あの人の行いを無駄にしたくない。……どうすればいい?」
“フルフェイス”:「あんたが、記憶を……定着させる方法だ」
西澄燦:「どうすればいいなんて分かってたら……苦労はしてないさ」
“フルフェイス”:「そうか。やっぱりそうなのか。……クソッ」
西澄燦:「それで結局、アンタは何者なんだ? フルフェイス」
“フルフェイス”:「俺も……」表情は伺えないが、落胆したように手すりにより掛かる。
“フルフェイス”:「俺も、あの人に恩がある。西澄宗一に」
西澄燦:「おやっさんに……」
“フルフェイス”:「あんたと同じだ。西澄燦……他人とは思えねえ」
“フルフェイス”:「俺もFHの脱走者だからだ」
西澄燦:「…………」
西澄燦:「……中に入ってくれ」
西澄燦:「外ではこういう話はしたくない」
“フルフェイス”:「……」
GM:葦原さんはどうしますか?西澄さんが先に入室することができます。
西澄燦:とりあえず顔を見せないようにしましょう。
“フルフェイス”:「……」ちらりとソファに目をやる。
“フルフェイス”:「ありゃ何だ?女か?」
西澄燦:「気にしないでいい……あの子はあたしにとって大切なものなんだ」
西澄燦:「訳あってここに居てもらっている、それだけだ」
“フルフェイス”:「……悪いことを聞いたな」
“フルフェイス”:「……」事務所を見回す。
“フルフェイス”:「…………あの時のままだ」
西澄燦:「そうか……アンタが知っている時のままなのか」
西澄燦:「よかった」
“フルフェイス”:「……!」タイプライターに目を留める。
“フルフェイス”:「タイプライター……ハハ」
西澄燦:「今でも現役だぜ、アレを使って報告書を書くんだ」
“フルフェイス”:「……そうだ、あの人、カッコつけてあんなものまで」
西澄燦:「カッコつけて、か……カッコいいだろ。あたしはカッコいいと思ってる」
“フルフェイス”:「……。あの人が――」
“フルフェイス”:「西澄燦。あの人が死んだ事件のこと、覚えてるか」
“フルフェイス”:「手帳にはその時のページがなかった」
西澄燦:「いいや……全くだ」
西澄燦:「だから……探してた、ずっと」
西澄燦:「あの時、何があったか」
“フルフェイス”:「あんたが探偵をやっている理由はそれか……」
“フルフェイス”:「手帳には書いてあったのか?それは」
西澄燦:「かもしれない……理由があるとしたらそれだ」
“フルフェイス”:「ページが、あるかもしれないんだな?」
“フルフェイス”:身を乗り出す。
“フルフェイス”:「正直、俺の頭じゃああんたの記憶をなんとかする方法は考えつかねェ」
“フルフェイス”:「……でも、ページがどこかにあるなら、あの人が死んだ事件が分かる」
“フルフェイス”:「俺も、あんたも……!協力させてくれ」
西澄燦:「本当にあるかどうかも分からないんだ、可能性しか無い」
“フルフェイス”:「それでもだ!俺はやれる!」机を叩く。
“フルフェイス”:「俺は“仮面同盟”のヘッドだ」
“フルフェイス”:「……奴らを動かせるかもしれねえ……!」
西澄燦:“仮面同盟”に関しての知識はわからないってことでいいですか?
西澄燦:奴らがどういった組織で、どのくらい危険性があるのか。
GM:セッション内で知り得た知識だけです。つまり、“仮面同盟”という名前も知らないでしょう。
西澄燦:了解です。
西澄燦:「……“仮面同盟”?」
西澄燦:「それは……どういう連中なんだ」
“フルフェイス”:「……力が必要な奴ら同士で、素性を隠してチームを作ってる」
西澄燦:「素性を隠す……例えば、そのフルフェイスで顔を隠すようにか?」
“フルフェイス”:「そうだ。俺はなおさら顔なんて出せねえ。FHがどこで見ているか、分からねえ」
“フルフェイス”:「……俺が、FHに対抗するために作ったチームだ。正体が分からなきゃ、奴らも狙って手出しはできねェ」
西澄燦:「仮面……あたしを襲ってきた“ハロウィーン”もそうなのか?」
“フルフェイス”:「……!」
“フルフェイス”:「……そうか、あの野郎……!」拳を握りしめる。
“フルフェイス”:「……“ハロウィーン”は、最悪だった。無意味な殺しばかりして、楽しんでた奴だ」
“フルフェイス”:「いつか、ブチのめす必要があった」
西澄燦:「……そうか」
“フルフェイス”:「すまねえ!あいつのやったことは……!」
“フルフェイス”:「ヘッドの俺が詫びを入れる!」床に膝をつく。
西澄燦:「……いや、いいんだ。やめてくれ」
西澄燦:「……詫びの代わりに教えてくれ」
西澄燦:「アンタ達は何が出来るんだ? 互いが互いの正体が分からないチームなんて連携を取るのだって難しいだろう」
“フルフェイス”:「アーティファクトを知ってるか?」
“フルフェイス”:――バヂッ!
“フルフェイス”:“フルフェイス”の左前腕が裂け、ミイラめいた干からびた腕が生える。
西澄燦:「…………ッ!?」
西澄燦:「……ああ、知ってる。何度かやりあった」
“フルフェイス”:「俺達の手段はそれだ。そうでもしなきゃ、勝てない敵がいるからだ」
“フルフェイス”:「……そいつらが今、G市に入ってきている」
“フルフェイス”:「“シュアファイア”……4年前の、敵だ。奴らの強さは本物だ」
西澄燦:「“シュアファイア”……あの二人がそうなのか?」
西澄燦:「だとしたら……そうだな、それしかないかもしれない」
“フルフェイス”:「あんたが出会った奴のことは知らねえ。……それよりも」
“フルフェイス”:「“ハロウィーン”とやりあったのか?奴は……」
“フルフェイス”:「奴はきちんと死んだのか?」
西澄燦:「フルフェイス、アンタの協力を受けるのに少し約束したいことがある」
西澄燦:「……おかしな話だよな、協力してくれるっていうのに厚かましいにも程がある」
“フルフェイス”:「……何でも言えよ。それだけの恩があるんだ!あの人には!」
西澄燦:「……まず、“ハロウィーン”には手を出さないと誓ってくれ」
“フルフェイス”:「……おい」
西澄燦:「……頼む」
“フルフェイス”:「奴は……無差別な人殺しだぞ。俺はむしろ、俺のチームの犠牲のケジメを取ろうと……」
“フルフェイス”:「……わかった。あんたがそれでいいなら。チームの奴らにも言い聞かせる」
西澄燦:「そして“アーティファクト”……これについて知っていることを教えてくれ。これは無理にとは言わない」
西澄燦:「あたしは“ハロウィーン”さえのことさえ守ってくれればそれでいい」
“フルフェイス”:「こいつは“外付けの力”だ。俺みたいな力の弱いオーヴァードでも、使い方次第で、並のエージェント以上になれる」
“フルフェイス”:「やり方を間違えればジャーム化する。“仮面同盟”はそのやり方を共有している」
西澄燦:「やり方だって……? そんなものがアレにあるのか」
“フルフェイス”:「……ある。どこで学んだかは言えねェ。信じてもらえないかもな……」
西澄燦:「……信じるかどうかを決めるのはあたしだ。ここまでアンタと話をしている以上、あたしはアンタを信用している」
西澄燦:「そうだろ?」
“フルフェイス”:「……ありがてェ。本当に……すまねえ」
“フルフェイス”:「俺は、顔も……こんなで」
“フルフェイス”:「誠意を伝える方法なんざ、ないと思ってた。今日だって、記憶を取り戻す方法だけ聞いて」
“フルフェイス”:「勝手にやるつもりでいた」
西澄燦:「…………あたしのために動いてくれようとしてたんだろ、ならあたしだけは信じなきゃいけない」
“フルフェイス”:「……ハハ……あの人の口ぶりと、そっくりだ」
西澄燦:「そうかな……? そうだといいな」
“フルフェイス”:「信じろ」
“フルフェイス”:「まずは自分を信じろ」
西澄燦:「次に、仲間を信じろ」
“フルフェイス”:「最後に、お前が助けたい奴を」
西澄燦:「信じろ」
“フルフェイス”:「……クッ、フフ」椅子に座り込んだまま、含み笑いを漏らす。
西澄燦:「ハ……ハハッ」つられて笑う
“フルフェイス”:「……長話をしすぎた。俺は、事件のページを探すぜ」
“フルフェイス”:「あんたが嫌だと言ってもな。……それに、忠告もある」
西澄燦:「忠告……?」
“フルフェイス”:「G署の署長が消えたのは知ってるか?」
西澄燦:「……そうなのか?」
“フルフェイス”:「シュアファイアより前にいたFH……“ソースハウンド”って奴も、やられた」
西澄燦:「アイツ……やられたのか」
“フルフェイス”:「マスターエージェントまで抱えていた奴が。G市からは逃げるしかなかった」
“フルフェイス”:「……どう思う、西澄燦」
“フルフェイス”:「署長も、“ソースハウンド”も……“ハロウィーン”も」
“フルフェイス”:「飛び抜けて強かった奴らから、先にやられてる」
西澄燦:「……そうだな」
“フルフェイス”:「何が起こるか、俺には分かるぜ」
“フルフェイス”:「強い奴がいなくなった時に、動くんだよ。……弱い奴が。本当は強かったのに、牙を隠していた奴が」
西澄燦:「……そいつは、笑えねえな」
西澄燦:「そいつらを潰しあわせた後、全てをかっさらおうってのか」
“フルフェイス”:「……ああ、笑えねェ。誰が仕組んでる?」苛立った様子で、指を組み合わせる。
“フルフェイス”:「今日と同じ明日は来ねえ。街のバランスは崩れ始めてる」
“フルフェイス”:「戦争になる」

【今回の謎】

5-1:FHセル、シュアファイアの目的とは?
5-2:UGNエージェント、屋久島一郎の本当の任務は何だったのか?
5-3:アーティファクト、“桔梗逐い弩”の能力とは?
5-4:アーティファクト、“瑠璃色世界図”の能力とは?
5-5:アーティファクト、“大橡盾”の能力とは?
5-6:アーティファクト、“咆じ亞丹熕”の能力とは?
5-7:アーティファクト、“臙脂骨牌”の能力とは?
5-8:アーティファクト、“縹渺龕灯返しの盤”の能力とは?
5-9:アーティファクト、“雪ぎ白穂”の能力とは?
5-10:西澄燦は何故、常に手帳を持ち歩くのか?
5-11:石蕗条一は何故、アーティファクトを破壊するのか?
5-12:県立ひのき台高校2年生、葦原香乃は何者なのか?
5-13:探偵,西澄燦は何者なのか?
5-14:アーティファクトの正体とは?
5-15:葦原香乃の消失トリックとは?
5-16:“仮面同盟”は何故作られたのか?

【解決した謎】

1-10:この街で何が動き出しているのか?
→レネゲイド組織同士の『戦争』。
2-4:白い槍の“ハロウィーン”の正体とは?
→県立ひのき台高校2年生、葦原香乃。
3-9:アーティファクト、“杏贄の轡”の能力とは?
→際限なく補食し、対象と自身を同化する。本質の『融合』。
4-7:石蕗宗近を殺害した“協力者”の正体とは?
→FHマスターエージェント、“マスターキー”。
5-1:FHセル、シュアファイアの目的とは?
→アーティファクトの完全破壊。
5-5:アーティファクト、“大橡盾”の能力とは?
→膨大かつ雑多な錬成物量による、『防壁』。
5-6:アーティファクト、“咆じ亞丹熕”の能力とは?
→高速錬成射出した自律ホムンクルスによる、『砲撃』。
5-7:アーティファクト、“臙脂骨牌”の能力とは?
→条件の発動とともに異世界の呪詛を収束させる、『呪殺』。
5-8:アーティファクト、“縹渺龕灯返しの盤”の能力とは?
→生命体の感覚混乱によって構築される、『迷宮』。
5-9:アーティファクト、“雪ぎ白穂”の能力とは?
→アーティファクトを含む、世界の全事象の『否定』。
5-10:西澄燦は何故、常に手帳を持ち歩くのか?
→記憶が常に消失し続けていくため。その記憶容量は減り続けている。
5-11:石蕗条一は何故、アーティファクトを破壊するのか?
→誰かが『やらなければならない』から。
5-12:県立ひのき台高校2年生、葦原香乃は何者なのか?
→人間型アーティファクト、“黄種改式人造胚”。
5-13:探偵、西澄燦は何者なのか?
→FH雷鋼戦騎計画3号機、“ライトニング・スリー”
5-15:葦原香乃の消失トリックとは?
→アーティファクト“杏贄の轡”を用いた、犯人自身の体内への捕獲。
5-16:“仮面同盟”は何故作られたのか?
→FH脱走者“フルフェイス”が作り上げた、シュアファイアへの対抗組織。

街の謎を暴け。

五人目『vsハロウィーン』 終

to be continued