『イルカ島のゆめ』(GM:珪素)

本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.
掲載の一部画像はAI生成イラストを加工したものです。
採用プレイエイド
プレイエイド『オーヴァード・ノヴァ』ver.3.02(二学期)
カナートス臨床医学研究院
メインログ|雑談ログ
PC1:七星ミルキ(
キャラシート
)PL:缶詰

PC2:大上オリエ(
キャラシート
)PL:切子圭

PC3:エニュオ・デュカキス(
キャラシート
)PL:EXst

PC4:嵐城真紅(
キャラシート
)PL:ぽぽ

本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.
目次
Preplay
GM:カナートス単発セッション、イルカ島のゆめを始めます
GM:まずはPC1、七星ミルキさんのご紹介です
七星ミルキ:はい!
七星ミルキ:キャラシート
七星ミルキ:メサイア学園所属の七星ミルキ。七星と書いてななほし、いつもニコニコ明るい少女。
七星ミルキ:合コン委員会に所属し、常日頃から男子の喜ぶものを探しています。
七星ミルキ:合コン委員会とは文字通り合同カタコンベを管理する委員会で、普段は清掃やカタコンベ内の環境を整えています。
GM:なんて男好きな女の子だ……
七星ミルキ:男の子ってこういうのが好きだと聞いて…
七星ミルキ:普段は白くてフリフリの儀礼服でしたが、元委員長のミチカさんと一緒の黒シャツ仕様もございます
GM:黒シャツ仕様の立ち絵もすき
七星ミルキ:メリハリが付きます
七星ミルキ:メサイアの議長とかが中心になったいろんな事件の元、ミチカさんから委員長を引き継ぎました
七星ミルキ:特技はお掃除とお料理作り。委員会の活動で不定期に行われるお料理会も主催します。
GM:お料理したり看病したりが設定だけじゃなくて実際の描写でも多い印象がありますね
七星ミルキ:実際そういうシーンを頂いたり看病してますね~!
七星ミルキ:趣味は漫画本を読むこと。お嫁さんに憧れ、理想の女の子になれるように振る舞いを心がけてます。
七星ミルキ:性能としては巨大な武器を固定値で振り回すアタッカー。範囲攻撃や防御無視などを行い確実にお掃除します
七星ミルキ:ハンマーを使いますが射撃武器です。
七星ミルキ:データ的にはエピックしたレッドテンペストをポルターして振り回すシンプルな女の子。
GM:ハイテックな武装だ
七星ミルキ:今回は以前関わった学校の人を保護するとかしないとか!
七星ミルキ:頑張りミルキです。よろしくおねがいします
GM:はーい!今回取り掛かっていただくハンドアウトはこちらです
■ハンドアウト
PC1:七星ミルキ(PL:缶詰さん)
シナリオロイス:カリス・リュシドール
この数日、あなたはカリス・リュシドールという生徒を気にかけていた。
彼女自身は、メサイアの犯罪に巻き込まれそうになっていただけの、世間知らずの少女に過ぎない。
だが、誰かが見守る必要性があった。カリスはカナートス臨床医学研究院の生徒だからだ。
あなたにメサイアを案内されるカリスは、入院生活で味わえなかった新鮮な体験を楽しんでいる。
つい最近オープンした大型プール施設、メサイアドルフィンリゾートで遊ぶ約束もしてしまった。
だが、奇妙な点もある。カリスは不器用な面こそあるものの、健康体のようにしか見えない。
彼女は本当にカナートスの患者なのだろうか。仮にそうであるなら、どんな病気なのだろうか?
七星ミルキ:一見健康な病弱娘…!
解説生徒:ちなみにカナートス臨床医学研究院は生物兵器化した病人ばかりの邪悪な学区なんだぜ
実況生徒:そうだったのね解説生徒
七星ミルキ:では、今日はそんなカナートス臨床医学の子にメサイアを紹介していくぜ
実況生徒:それは楽しみね
GM:では続いてPC2、大上オリエさんのご紹介です。
大上オリエ:はい
大上オリエ:キャラシート
大上オリエ:"タルムード"大上(おおかみ)オリエ。
大上オリエ:メサイア学園所属。異彩色の眼をし、着崩した制服姿の女生徒です。
大上オリエ:元々はトランぺッターに所属していましたが、現在はシモンズ探偵事務所に身を寄せています。
GM:元トランペッターのエリート!
大上オリエ:その過程については色々あったのですが、結果としてバビロンと仲悪いトランぺッターからさらに抜けたヤツとなってます。
大上オリエ:性格はざっぱな皮肉屋で、色々言う上に仕事は選ぶからいつも素寒貧。
大上オリエ:ただ、窮地にある人間に対しては不器用なりに力になろうとしたり、そういう所があります。
GM:フリーランスのいいところは貧乏にさえ耐えられれば仕事を選べることですからね
大上オリエ:ですね!
大上オリエ:その仕事に対しては、白い手も黒い手も両方アリだとは思いながらも
大上オリエ:本音の部分ではルールや権力……そういったものを悪用するのは見過ごせない所があります
GM:秩序・悪は許せないぜ
GM:前議長を謀略で蹴落としその座についたマギカ・ウィッチクラフト……!
大上オリエ:趣味は食べ歩き、メサイアミシュランガイドを作るなら協力できる
大上オリエ:性能は丸めの単体銃撃アタッカー、複数の武器を使って戦います
大上オリエ:ノイマン/ウロボロスって便利ねって感じで
大上オリエ:そしてなので現議長にはまあまあ複雑な感情があります、まぁアレもアリだろうけどさ
大上オリエ:という感じで、よろしくお願いいたします。
GM:やっぱりそうなんだ……かわいそうなマギカちゃん
GM:今回解決してもらう事件はこちらになります。
PC2:大上オリエ(PL:切子圭さん)
シナリオロイス:"ヒザキリ"
あなたは、メサイア学区内で発生している連続傷害事件を捜査している。
拉致された生徒が昏睡状態の間に両脚を切断され、学内に放置されるという事件だった。
しかも傷口は止血縫合され、意図的にリザレクト限界による十字冠離脱を起こしていない。
彼女達が元の両脚を取り戻すためには、この状態からさらに自発的に『死ぬ』必要があるのだ。
"ヒザキリ"とは、この残虐かつ正体不明の連続傷害犯に名付けられた通称である。
両脚だけを奪い、被害者を敢えて生かしたままにする目的は、一体どこにあるのだろうか?
事件被害者の何人かは、メサイアドルフィンリゾートの更衣室で攫われた可能性がある――
GM:ノヴァリスなので連続殺人犯ではないですが、凶悪な犯人がいます。
GM:探偵として必要に応じて水着潜入などしたりして犯人を追い詰めてもらいたいところ……!がんばってください
GM:PC3のご紹介。エニュオさんです。
エニュオ・デュカキス:はい
エニュオ・デュカキス:キャラシート
エニュオ・デュカキス:ジェネシス生徒会『オフィサー』、製品開発特許庁の長官を務める生徒。
エニュオ・デュカキス:専用の実験開発プラントと製品テストも担う実働部隊を抱え、自身もその部隊に属していた叩き上げ。
エニュオ・デュカキス:八月革命時少々派手に怪我をしてしまい、四肢を義体に換装。同時に動けなくなった先代から長官の席を譲り受けて今に至ります。
エニュオ・デュカキス:素っ気ない喋り等々はそういった点で作った外面ですが、技術を信じて未来を明るくできると思っているので夢は見る方。
エニュオ・デュカキス:プラスマイナス的な評価軸を他人に向けがちなものの、その人が持っている経験や技能を信じています。
GM:手堅く優秀なオフィサーエージェントのハイエンドだ
エニュオ・デュカキス:オフィサーの左之助として頑張っています
エニュオ・デュカキス:シンドロームはハヌマーン/オルクス/エグザイルのトライブリード。
エニュオ・デュカキス:スタイルは自分を含めた領域内操作・プラント製造品の転送を絡めた義体式格闘術。
エニュオ・デュカキス:AIDAの補助を受けて《骨の剣》《死招きの爪》から《ディストーション》での打撃戦。《援護の風》《妖精の手》でサポートも少しはできます。
GM:強いんだよなあ
エニュオ・デュカキス:リビルドでパトロンが消えてしまいましたが、先日の件のせいでしょうかね。立て直すのも私の仕事です
GM:パトロン……!
エニュオ・デュカキス:社会戦ならそれなりに立ち回れます。カナートスの一件は我々にとっても無視できないものですが、どうかよろしくお願いします
GM:カナートスのことなんて放っておいてもいいのに、優しいお人だぜ
GM:そんなエニュオさんのハンドアウトはこちら。
PC3:エニュオ・デュカキス(PL:EXstさん)
シナリオロイス:カトル・マルカ
カスタマーセンターの潜入により存続が明らかとなった、イレクシア工業高等専門学校。
理事会技術を応用した違法兵器の製造はジェネシス学区内でも例外なく行われていると見られ、
学区内の兵器製造を管轄する製品開発特許庁は、いち早く製造プラントの摘発へと動いた。
あなたは目標のプラントを速やかに特定、制圧したが、事件はむしろ複雑化しつつある。
製造責任者と思われるカトル・マルカなる存在は摘発寸前にプラントを脱出した疑いがあり、
主力兵器群"Lシリーズ"も、その大半がメサイア学区へと密輸された後であった。
メサイアと今後の関係を保つためにも、少数の、責任ある者が協議を行う必要がある。
GM:ちょうど製品特許庁案件が飛び込んできました。イレクシア高専兵器の摘発だ!
エニュオ・デュカキス:出てきなさい。すぐに返せば地下労働〇ヶ月で済みます
GM:知らないもーん メサイアにも兵器輸出しちゃうもんね
エニュオ・デュカキス:TNTを投げ込む愚行。これは対処に向かわねばなりません
GM:最後はPC4、真紅さんのご紹介。張り切ってどうぞ
嵐城真紅:キャラシート
嵐城真紅:メサイアの治安維持を担うトランぺッター四騎士の”赫”
嵐城真紅:嵐城真紅ですわ
GM:ヤッターかっこいい
嵐城真紅:本人はヤンキー系だけどサポートAIの言語システムがお嬢様学校のものを流用した中古品だったため。
嵐城真紅:語尾がおかしくなっている。
GM:今思いましたけど、なんかこれこそジェネシスからメサイアに横流しされた試作品だったりしそうですね
嵐城真紅:闇に流れた安いのを使っちゃったんでしょうね
嵐城真紅:まっすぐな性格でとにかく前進するタイプ
嵐城真紅:最近は周囲の体制が変わり過ぎて内心大分ショックですが
GM:イノリ委員長……
嵐城真紅:それでも自分がやるべき事をちゃんとやることがイノリ委員長にとっても良い事だと思っています
GM:立派な舎弟だなあ
嵐城真紅:舎弟ですねw
嵐城真紅:相手を束縛するRCの糸使い
嵐城真紅:血で練り上げた糸で硬直や邪毒を与えつつ範囲攻撃をして味方より先手を取ればダメージ支援にもなる
嵐城真紅:切り込み隊長的な感じです
GM:バステ盛り盛りだ
嵐城真紅:メサイアの治安を守ってやりますわー!
GM:その意気やよし ハンドアウトはこちらです
PC4:嵐城真紅(PL:ぽぽさん)
シナリオロイス:普賢ハリ
トランペッター四騎士は、常にメサイアで最も大規模な事件を担当している。
今のメサイアにおいて、それは連日のように発生している巨大不明兵器暴走事件だ。
恐らくはジェネシスが関与していると思われるこの兵器群の事件には、奇妙な点がある。
兵器を暴走させる目的が不明なこと。兵器を追跡していると思しき社会人が存在すること。
そして、姿の見えない何者かがトランペッターの敵を先んじて攻撃していること。
そんな中、メサイアドルフィンリゾート周辺で"L2"なる巨大兵器が暴走すると通報がある。
トランペッターよりも早く暴走事件を予見した通報者は、普賢ハリといった。
GM:巨大兵器が暴れている!イノリ委員長がいないからといって、トランペッターがナメられている……!
嵐城真紅:なんてことだ
嵐城真紅:許せねえですわ!
GM:正義感で戦え真紅ちゃん!
GM:以上の4名でセッションを開始しますッッッ
■トレーラー
ここ数日、メサイア学区を騒がせている、二つの事件がある。
一つは、建造物ごと生徒を蹂躙する、巨大不明兵器の暴走事件。
一つは、生徒の両脚を切り落とす連続傷害犯、"ヒザキリ"。
規模こそ違えど、いずれも生徒に大きな恐怖を与える類の犯罪であり、
解良イノリを失ったメサイア学区は、いつも以上に危険な治安情勢にある。
メサイア内の二つの捜査組織に加え、ジェネシスの政治事情すら絡む事件。
カナートスから訪れた一人の少女も、その事件に巻き込まれつつあった。
不可解な犯行の目的はどこにあるのか。
誰が、何のために必要とした兵器だったのか。
その到達点には、おぞましく、そして切実な夢がある。
オーヴァード・ノヴァ『イルカ島のゆめ』
◆Opening◆七星ミルキ
GM:最初のオープニングはミルキちゃんです。登場侵蝕をどうぞ。
七星ミルキ:七星ミルキの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(41 → 51)
七星ミルキ:やーん
メサイア学園 C204ウォールストリート

GM:メサイア学区の中でも、C204ウォールストリートは特に活気ある区画の一つといえる。
GM:つまり、流行りの飲食店やアパレル店、あるいは公然と行われる犯罪や暴力沙汰など……
GM:あらゆる面でメサイアらしい区画とも言える。多くの生徒が行き交う中、七星ミルキは一人の少女を伴って歩いていた。
七星ミルキ:合コン委員会で統一された黒いブラウスとグリーンのスカート。ピンクの髪と同じ色の入ったラインの上着を引っ掛けている。
カリス・リュシドール:「ミルキさん!あれ、見てください!」高いビル壁面に掲げられたモニタを指す。
七星ミルキ:「はい、はい、なんでしょう?」
カリス・リュシドール:「マッハ0.5のジェットコースターらしいですよ!本当に人間が乗って大丈夫なんでしょうか?」

GM:モノトーンのブラウスとスカート、長くさらさらとした黒髪。
GM:カリス・リュシドールという。七星ミルキが普段行かないような繁華街を訪れているのは、この少女のためだった。
七星ミルキ:「おぉ、完成したんですね。安全面でトランペッターとやり合ったとは聞きましたが…」
カリス・リュシドール:「どんな気分になるんでしょうね?マッハ0.5って……」
七星ミルキ:路地の入り口の店舗にさり気なく結ばれている布の色を確認する。赤に近いほど危険度が高い。
七星ミルキ:「私も経験はありませんねぇ。体、持つんでしょうか?」
七星ミルキ:「たまに、能力でとんでも素早い子はいますけど。また違うんでしょうね」
カリス・リュシドール:「あまり怖い乗り物は好きじゃないんですけど」
カリス・リュシドール:「乗ってみてもいいかもしれませんね。カナートスだと、乗れませんから」
七星ミルキ:「興味あるならお付き合いしますよ」
七星ミルキ:「ああいった名物って、近くにあると乗りに行かないんですよねえ」
カリス・リュシドール:「ふふふ。そうですね……」
カリス・リュシドール:話しながら、アパレルショップの前で足を止める。
七星ミルキ:「?」同じく止まる
カリス・リュシドール:「……そうか」
カリス・リュシドール:「こっちは水着の季節なんですね?」
七星ミルキ:「あ。」
七星ミルキ:「あー」
GM:『水着全品3割引』というノボリが立っていた。
GM:もっとも、メサイアにおいてこの手の安売り表記はあまり当てにならないことのほうが多いが……
七星ミルキ:「そうでした。地表はだいぶ暑いですもんね」
七星ミルキ:地下ジョーク。
七星ミルキ:「結構冬でも扱ってること多いんですけどね。水着、気になります?」
カリス・リュシドール:「気になります!」
カリス・リュシドール:「今しかできないことだと思いますし……あの」
カリス・リュシドール:ちらりとミルキを振り返る。
カリス・リュシドール:「見るだけでも……構いませんか?」
七星ミルキ:カリスの目線に合わせる。
七星ミルキ:(このお店は……上乗せするタイプではなさそうですね。少し歩いたほうが掘り出し物は多そうですが)
七星ミルキ:「えぇ、もちろん!構いませんよ」
七星ミルキ:野暮というものです。と口が先に答える。
七星ミルキ:店舗面積は広く、水着のバリエーションは多い。
七星ミルキ:その中に吸い込まれ……
七星ミルキ:……
七星ミルキ:………………
七星ミルキ:それからどうして。
七星ミルキ:(こうなったのかというと……)
2時間前 メサイア学園 T623ダウンタウン
GM:T623ダウンタウンは、比較的生徒の数が少なく、ミルキにとってはむしろ安全な類の下町だ。
GM:大人数で囲まれるということがなく、逃走ルートも豊富だからだ。合コン委員会で必要とする雑貨の類も安い。
GM:しかし、ここが安全だというのはあくまでメサイア生徒にとっての話である――

メサイア不良生徒:「だからさあ、案内人雇わないとこの先マジで危ないよ?」
メサイア不良生徒:「お嬢ちゃん、メサイアがどんだけ危ないか知らないでしょ?」
メサイア不良生徒:「そうそう、特にキミみたいな可愛い子だとさ~」
メサイア不良生徒:「この辺は快盗部だって出るし、あの"アンダーナイン"まで縄張りにしてるって話だぜ?」
カリス・リュシドール:「快盗部……?"アンダーナイン"……?って、なんでしょうか?」
メサイア不良生徒:「嘘だろ!?何にも知らねえんだな!?ひとまず、アタシらに財布預けてくれりゃ全部教えてやるからよー……」
七星ミルキ:ザッ!
七星ミルキ:「こら!そこのあなた達!」
七星ミルキ:「財布まで要求するのは……ボーダー超えだと思います!」
七星ミルキ:ムンッ。と意気を漲らせて、巨大なハンマーを担いでいる少女!
メサイア不良生徒:「なんだァ?てめェ……」不良は突然キレた!
メサイア不良生徒:「アタシらは親切な案内人だろうが!撃ち殺すぞ!」
カリス・リュシドール:「え?あの、あの……」突然の展開に理解が追いついていない!
七星ミルキ:「なっ、やはり逆ギレしてきましたか…」
七星ミルキ:「先程から聞いておりましたが、快盗部の出現は隣のブロックでしょう。縄張りはともかく、そのような強要は見過ごせません」
メサイア不良生徒:「アタシらの親切な危険度警告にケチつけるっていうなら!」
メサイア不良生徒:「テメーが身をもってこのストリートの危険度を味わいな!ヒャア!」
メサイア不良生徒:拳銃を横に構え、乱射!
七星ミルキ:ブオン!!巨大なハンマーで凪ぎ払い、弾丸を吹き飛ばす!
七星ミルキ:生まれた一拍を利用して、路地の壁を立体的に走った!
メサイア不良生徒:「な、なんだこの動きは!?」
メサイア不良生徒:「しかもあの巨大でメカニカルなハンマーは……も、もしかして」
メサイア不良生徒:「ご、合コン委員会~~~~ッ!?」
七星ミルキ:「カタコンベでは────」
七星ミルキ:「足の下は全て地面と同じです!!」
七星ミルキ:ドォォォン!頭上から振り下ろすようにハンマーの、そして不可視の衝撃が不良生徒たちを叩きのめします!
メサイア不良生徒:「ぎゃあーっ!」
メサイア不良生徒:「うわーっ!」
GM:円形の衝撃波にまとめてふっ飛ばされる!アスファルトに網目状にヒビが入る地響き!
七星ミルキ:「私は合同カタコンベ保全委員会、七星ミルキです!文句がございましたら、後日委員会へどうぞ!」
メサイア不良生徒:「お、覚えてろよ~!」
メサイア不良生徒:「ノバイバーイ!」
七星ミルキ:「はい、ノバイバイ!」
七星ミルキ:ハンマーをドシンと置いてふんすと息を整えます。
カリス・リュシドール:「……」呆然とその戦闘を見守っていたが、
カリス・リュシドール:ぱちぱちと目を瞬かせる。
七星ミルキ:「あ、大丈夫でしたか?巻き込まないように調整はしましたが……」
カリス・リュシドール:「あ、あの」
カリス・リュシドール:「……お怪我はありませんか?」
七星ミルキ:「お怪我など……」
七星ミルキ:「?」
カリス・リュシドール:「あ」
七星ミルキ:「……うふふ」
七星ミルキ:「お互い心配しちゃいましたね」
カリス・リュシドール:「そ、そうですね……あの、助けてくださったんですよね」
カリス・リュシドール:「ありがとうございます。私の名前はカリス・リュシドールです」
七星ミルキ:「ご丁寧に。こちらは七星ミルキです」
七星ミルキ:「えっと、カリスちゃんは、この辺では見かけない人ですよね。メサイアは初めてですか?」
カリス・リュシドール:「はい!今日初めて学区の外に出たばかりで……」
カリス・リュシドール:照れくさそうに笑う。
カリス・リュシドール:「なんだか、何もかも勝手が違って……街も本当に広くて、混乱しっぱなしで」
カリス・リュシドール:「初めて都会に出てきたみたいなことになっちゃって、恥ずかしいです。今も助けてもらってしまいました」
七星ミルキ:「あら。そうなんですね。この辺は道も広く取られてますからね」
七星ミルキ:だから後ろ暗い事をする人は寄りつきにくいのだ。
七星ミルキ:「いえいえ。たまたま通りかかったものですから」
七星ミルキ:プシューッ。ハンマーが冷却の蒸気を吐き出し、ゆるい笑顔を浮かべる。
カリス・リュシドール:「あ、ミルキさん。もし嫌でなければ……脚を診せてもらってもいいですか?」
七星ミルキ:「脚ですか?」
七星ミルキ:「別にいいですが……」
カリス・リュシドール:「急にすみません。簡単な……」
七星ミルキ:特に隠しても居ない。白ソックスを履いた足を見せる。
カリス・リュシドール:ミルキのふくらはぎ辺りに触れようとして
カリス・リュシドール:手が空を切る。地面に手をついてしまう。「……」
カリス・リュシドール:「……簡単な触診、ですけど」改めて手を伸ばして、ミルキの脚に触れた。
七星ミルキ:(む。貧血かしら……)訝しみつつ触診を受ける。
カリス・リュシドール:「普段訓練してない人が壁を走るみたいなことをしたら、もしかしたら炎症を起こしてしまってるかも……」
カリス・リュシドール:「……大丈夫そうですね。無理させていなくてよかった……」
七星ミルキ:「あはは、脚は鍛えてる方なんです。」
七星ミルキ:「カリスちゃんは、怪我の治療とかに詳しいんですか?」
カリス・リュシドール:「はい。一応は……」
カリス・リュシドール:「カナートス臨床医学研究院っていう、医療看護学校の生徒なんです」
カリス・リュシドール:「ふふふ。知りませんよね、そんな学校」
七星ミルキ:「んなっ」
七星ミルキ:「カナートス臨床というと……ええと、医療の学校ですよね?」
カリス・リュシドール:「はい。私はまだ全然なんですけど……一応、医者みたいなものでもあって」
カリス・リュシドール:照れくさそうに笑う。ミルキの脚から手を離して、所在なさげに握ったり開いたりしている。
七星ミルキ:「な、なるほどー。そうなんですねー」
七星ミルキ:その手のひらの動きにどうしても注目してしまう。
カリス・リュシドール:自分の手の動作を、目で見て確認しているかのようでもあった。
七星ミルキ:カナートス臨床医学研究院。以前、その学校が絡む事件に関わった。
七星ミルキ:(あのときは接触感染……でしたっけ。うーん)
七星ミルキ:用心しちゃってるなあ。と息を吐く。
カリス・リュシドール:「全然他の学区との交流がなかった学校ですから」
カリス・リュシドール:「メサイアのことも、本当に何も知らないんです。ふふふ……」
カリス・リュシドール:「ミルキさんなら、どこに遊びに行くのがおすすめですか?」
七星ミルキ:「そうですねえー」
七星ミルキ:うーん、と人差し指を顎に当てて考える。
七星ミルキ:「それでしたら、もうちょっと歩くと繁華街がありますので」
七星ミルキ:「メサイアを見るにはうってつけだと思います」
七星ミルキ:「……よかったらご案内しましょうか?」
カリス・リュシドール:「えっ」
カリス・リュシドール:口元に手を当てて驚く。
カリス・リュシドール:「……いいんですか?ミルキさんの方にだって、お仕事や部活動があるのでは……」
七星ミルキ:「だいじょーぶです」
七星ミルキ:「お買い物も、治安を守るのも活動の一種ですから!」
七星ミルキ:(治安はカタコンベ内ですけどね!)
カリス・リュシドール:「ふふふ、じゃあ――お言葉に甘えていいでしょうか?」
カリス・リュシドール:ミルキの片腕を抱くようにして体を寄せる。
七星ミルキ:ぎゅ、と人の体温を感じる。
七星ミルキ:(珍しい距離感ですね)こちらからも半身を預けるように答える
七星ミルキ:「うん。お任せください」
カリス・リュシドール:「ありがとうございます、ミルキさん!」
七星ミルキ:「どういたしましてっ」
カリス・リュシドール:嬉しそうに微笑む。悪意や、攻撃的な意志は感じ取れなかった。
カリス・リュシドール:本当にただ、メサイアの街を見て回りたいだけなのかもしれない。その可能性は十分にある。
七星ミルキ:こちらも笑顔を返す。(うん、何でも事件に結びつけるのは悪い癖ですね)
七星ミルキ:「よかったら道々、カナートスについてもお話、聞かせてください」
カリス・リュシドール:だが、彼女が本当にあのカナートスの生徒なのだとしたら――
七星ミルキ:以前出会った子たちは、事件を起こしたくて起こしたわけではなかった。
七星ミルキ:ソ・ジウォン。ペテラ・アズテック。
七星ミルキ:今人懐っこく微笑む少女も、何かの事情を抱えてるのだとしたら───
七星ミルキ:「遠慮せずに何でも言ってください……何でも言ってね!」
七星ミルキ:口調を柔らかく戻す。
七星ミルキ:「折角、こうして仲良くなったんだもん」
七星ミルキ:いつもどおり微笑んだ。
現在 メサイア学園 C204ウォールストリート
GM:そうして二人は、アパレルショップを出た。
カリス・リュシドール:「……」無言。ショップの買い物袋を両手で抱えている。
カリス・リュシドール:「買っちゃいましたね。水着」ひそひそと、ミルキに向かって言う。
七星ミルキ:「買っちゃったねえ……」ひそひそ。内緒話。
七星ミルキ:こちらも同じく片手で買い物袋を抱えている。
七星ミルキ:むしろ片手で抑えたと褒めてもらいたい。
七星ミルキ:「不思議だよね。欲しくなっちゃうんだもん」
カリス・リュシドール:「ミルキさん。あの……」
カリス・リュシドール:「き……着ちゃいませんか」
七星ミルキ:「……え、往来で!?」
七星ミルキ:「大胆すぎるよ……!?」
カリス・リュシドール:「そんな!」
カリス・リュシドール:「そうじゃなくてっ、あの、プールです!プールに決まってます!」
七星ミルキ:「あ、え、そうだよね!?」
七星ミルキ:「ごめん!動揺してたよ!」
GM:頭上のモニタには、新装オープンするプール施設『メサイアドルフィンリゾート』のCMが流れている。
GM:店に入る前から何度か繰り返し流れていたものだ。カリスの脳裏にも刷り込まれていたのだろう。
七星ミルキ:「す、すごい。理想的な導線が引かれているよ?」
カリス・リュシドール:「別に……あそこじゃなくたっていいんですけど」
カリス・リュシドール:「CMとか広告で見たものをそのまま買うのって」
カリス・リュシドール:「ちょっとだけ恥ずかしいことありますよね……ミルキさんはどうですか……?」
七星ミルキ:これは知っている。サブリミナル、という全く新しい画期的な宣伝手法だと、トランペッターが注意を促していた。
七星ミルキ:「わ、私もちょっとだけ恥ずかしいかな……」
七星ミルキ:「皆とおそろいになっちゃいそうだよね」
七星ミルキ:「『あ、あの人CM見て買ったんだ~~』って思われちゃいそうで……」
カリス・リュシドール:こくこくと、無言で頷く。
カリス・リュシドール:「あの、他にミルキさんが知ってるプール施設とかは……」
カリス・リュシドール:「……なんでもかんでも甘えてばっかりで、すみません」
七星ミルキ:「ある……ある、けど……」
七星ミルキ:「たしか、この間グレートバビロンが乗り込んだとか、トランペッターに抑えられたとかが続いてたはずだから……」
七星ミルキ:「しばらくは会員制になったとかじゃなかったかな……」
カリス・リュシドール:「そうですか……」しゅんとする。
七星ミルキ:「あ、だからこんなにCMしてるんだ……」
七星ミルキ:しゅんとしているのを見る。
七星ミルキ:「え、えっと!」
七星ミルキ:「だから、そう、『メサイアドルフィンリゾート』に行っちゃうのもありだと思うな!」
カリス・リュシドール:「!」
七星ミルキ:「ほら、皆がそう考えるなら……」
七星ミルキ:「逆に?素直にとか?」
カリス・リュシドール:「そうですね……!」恐らく、何がそうなのかは分かっていない。
七星ミルキ:「CMの裏をかくんだよ!」何言ってるかはだんだん怪しい。
七星ミルキ:夏の魔力だ。
七星ミルキ:「それに、水着を買ったのに着ないなんてもったいないよね。ね?」
カリス・リュシドール:「はい……!ミルキさん!もしミルキさんが良ければ……」
カリス・リュシドール:手を取ろうとしたように見える、が
七星ミルキ:「私なんか防水ポーチも買っちゃって……ほんとになんで買ってるのかな?私」
七星ミルキ:「?」
カリス・リュシドール:不思議な動きだった。上半身は屈んでいるのに、両手だけが動いていない。
カリス・リュシドール:それを自分で後から気付いたように
カリス・リュシドール:手を上げて、ミルキの手を取る。
カリス・リュシドール:「明日、一緒に行きましょう!」
七星ミルキ:(荷物が、重かったのかな?)内心首を傾げて。
七星ミルキ:「すごくいきなり……だけどうん、行こう!」
七星ミルキ:「せっかくだもんね!」
カリス・リュシドール:「あ、いきなりですよね、会ってからご迷惑ばかりで……」
カリス・リュシドール:「えへへ……」
七星ミルキ:「いやいや、大丈夫」
七星ミルキ:「えへへ。相手から先に誘われるって新鮮だなーって思っただけだから」
七星ミルキ:合コン委員会は先手必勝である。
七星ミルキ:「うん、行こう行こう。楽しみだねえ、プール!」
カリス・リュシドール:「はい……!せっかくの水着、絶対に着ましょうね!」
GM:そうして、七星ミルキはカリス・リュシドールと出会った。
GM:間違いなく健康体に見えた。何不自由ない体を持っていた。
GM:ロイス取得と、日用品に限り購入が可能です。
七星ミルキ:はーい。じゃあまずはカリスちゃんに。
七星ミルキ:「カリス・リュシドール ◯P興味/N心配」あの学校らしいしね。
GM:心配してくれていい子だぜ
七星ミルキ:えーっと。日用品って高級手当キットとかも範囲内かな?
GM:普通の手当キットならいいですよ
七星ミルキ:じゃあ日常の手当キットを狙います
七星ミルキ:1dx>=8
DoubleCross : (1DX10>=8) → 10[10]+10[10]+9[9] → 29 → 成功
七星ミルキ:!?
GM:あと高性能治療キットは使い捨てにします!IAでも正義を実行できないなら我々が実行するしかない
GM:すごい!ゴージャスな応急手当キットを手に入れました。
七星ミルキ:限定品のコラボキットです!
七星ミルキ:以上!
GM:すごいファビュラスなキットだ
◆Opening◆大上オリエ
GM:オリエさんは登場侵蝕をどうぞ。
大上オリエ:大上オリエの侵蝕率を1D10(→ 1)増加(32 → 33)
メサイア学園 民間診療所

GM:"ヒザキリ"の犠牲者がまた出た。
GM:今度の被害者は、橋に放置されていた。車両を運転していた生徒がたまたま発見し、最寄りのこの診療所にまで運び込んだのだという。
GM:発見時点で出血は止まっていた。だが、被害者の脚は膝のやや上、大腿下部で一直線に切断されており
GM:再生は困難と見られている。個々人の能力特質にもよるが、リザレクトにも再生限界は確実に存在する。
患者:「た、探偵さん……」
患者:患者は、恐怖していた。両脚を失ったことだけではない。
患者:両脚を取り戻すためには、限られた方法しか残されていないからだ。
患者:「私は」
患者:「し、死ななきゃいけないんですか?」
大上オリエ:「そうだな……医者が手の施しようがないって言うなら、そうしなきゃならない時も来るかもしれない」
大上オリエ:(まったく、依頼を受けている身としては情けないばかりだな)
大上オリエ:着崩した制服の、蒼いネクタイを窮屈そうに緩めながら
患者:「う、うう……嫌だ……」
患者:「な、なくなった脚……私の脚が、まだあるみたいに思えて……」
患者:「ぞわぞわして気味が悪いのに、もうないんです、脚が……」
患者:「助けて……どうしてこんな目に……どうして……」
大上オリエ:(幻肢痛か……)
大上オリエ:「くそっ」聞こえないように、小声で、苦虫を嚙み潰したような声。
大上オリエ:「今のオレが、アンタにしてやれる事は少ない」かがんで、患者と視線をあわせて、その目を見る。
大上オリエ:「こうして話を聞いたり」
大上オリエ:「アンタの脚をそうした原因を探し出す事だ」
大上オリエ:「それでよければ力になれるが、どうだ?」
患者:「でも、私、何も覚えていないんです」
患者:「たぶん、眠らされて……ずっと眠っていて、起きたら、こ、こんな状態で」
患者:「橋の上に寝ていて……お、起き上がりたくても、脚がなくて」
大上オリエ:「十分だ」そっと指先で患者の涙を拭う
大上オリエ:「何もわからないも、ちゃんとした情報だからな」
GM:患者の交友関係を調べた限りでも、彼女に強い恨みを抱いている関係者がいるようには思えなかった。
GM:被害者の最後の記憶はメサイアドルフィンリゾート更衣室内。"ヒザキリ"の事件ではこれが3例目だ。
GM:もちろん、これだけではない。デパートの試着室内が2例、裏路地、自宅で襲われたと思しき事例もある。
大上オリエ:(一見して不規則だがやや偏りがある……か)
ヘイズ・ブラックモア:「何か分かったかい?探偵さん」入室してくる。医者のようだが、初めて見る顔だ。
ヘイズ・ブラックモア:医者に見えるのは、白衣を着ているからだ。青いメッシュの入った白髪で片目が隠れている。

大上オリエ:「ようドクター。そうだな……」
大上オリエ:ここでエフェクト宣言します
大上オリエ:《プロファイリング》を切り口に、今までの被害者も含めて切った犯人の人物について何か分かる事があるか調べたいです。
GM:ならば分かります。侵蝕率を上昇させてください。
GM:あ、イージーエフェクトなら上げなくてもいいんだ
GM:オリエの知識でも断言できることがあるとすれば、
GM:犯人はオーヴァードの肉体について非常によく熟知しているということだ。
GM:被害者を十字冠転送させない深度の昏睡状態におき拉致する手口、そして、麻酔下とはいえ両脚を正確に切断し、縫合する手口。
GM:個々人で異なるリザレクトの速度を見極め、機械じみた精度の手術を行う能力がなければ、こうはならない。
GM:単なる連続傷害犯ではないだろう。何らかの専門家による犯行だと推察できる。
ヘイズ・ブラックモア:「素人考えだけど」
ヘイズ・ブラックモア:「犯人は医者だね」
ヘイズ・ブラックモア:患者の脚の包帯を手早く取り替えながら言う。
大上オリエ:「医者か。確かにオレも相当"斬り慣れてる"ヤツだとは思ってたが」
大上オリエ:「同業だとそこまでわかるもんか、ありがとうな」
ヘイズ・ブラックモア:「探偵さんは、単なる辻斬りが動脈の縫合とかすると思う?」
ヘイズ・ブラックモア:「ウチは雇われで医者やってるだけだけど……妙な事件だよ、まったく」
大上オリエ:「その分野のマニアックな知識は無いが、まぁ普通はしないか」
大上オリエ:(普通じゃないから犯罪者、ではあるが)
大上オリエ:「そうだな。妙な事は日常なれど、飛び抜けた異常だ」
大上オリエ:ふぅ、と息を吐いて
ヘイズ・ブラックモア:「大腿には大腿動脈や大腿深動脈、外側大腿回旋動脈やら……人体の太い血管が大集合してるんだけどさ」
ヘイズ・ブラックモア:「血管断面をただ潰すだけじゃなくて、ちゃんと静脈に循環するように『繋ぎ直してる』んだよね」
ヘイズ・ブラックモア:「ちょっと偏執的なやり方だな」
大上オリエ:「特別なこだわりってヤツがあるんだろうな」
大上オリエ:「それがどんなものかまではわからないが、リザレクトの限界まで見極めてそんだけの術式をする……理由が」
大上オリエ:(なんだっけな、ウチの所長が言ってたな……"本当に完全な狂人なんていない、どんな奇妙な事にも必ず理由が"……だったか……)
GM:これまで見た患者達の共通点として、大上オリエには、もう一つ分かっていることがある。
GM:どの患者も、膝付近をまっすぐに切断されているということ。
GM:片脚ずつを切ったのではなく、まるで両脚を揃えて、地面と水平に裁断したかのように。
大上オリエ:(まるで、ギロチンでも使ったみたいだな)
大上オリエ:異能の刃の可能性もあったが、どちらにしろ犯人には何か
大上オリエ:「こだわりのある切断魔、ってわけだ」
大上オリエ:パタンと、今までの調査記録をまとめた手帳を閉じて
大上オリエ:違った制服だった時の癖で胸ポケットに入れそうになったそれを、リュックに雑に放り込むと
大上オリエ:顔を上げて、ヘイズ医師と被害者に向き直る
大上オリエ:「ありがとう、おかげさまで調査に必要そうな情報を得られたよ」
患者:「は、犯人を……捕まえてください、お願いします……」
ヘイズ・ブラックモア:「お役に立てたなら嬉しいよ。医者の仕事なんて、ないに越したことはないんだ」
大上オリエ:「そうだな、その点はお互い様か……いや探偵は違うか?」
大上オリエ:「お願いされた、懸命にやらせてもらうぜ」かつてと違い、力強く任せろとは言えないが
GM:ロイス取得と購入判定が可能です。
大上オリエ:では一般品な高性能治療キットを
大上オリエ:4dx+2>=9
DoubleCross : (4DX10+2>=9) → 8[5,5,7,8]+2 → 10 → 成功
大上オリエ:あ、成功した
大上オリエ:ロイスは
大上オリエ:ヒザキリ 興味/〇脅威 で
◆Opening◆エニュオ・デュカキス
GM:エニュオさんは登場侵蝕をお願いします。
GM:なにっ
GM:今あった侵蝕上昇は!?
エニュオ・デュカキス:失礼しました、2D振ってしまいました
エニュオ・デュカキス:1d10+35
DoubleCross : (1D10+35) → 1[1]+35 → 36
ジェネシスインダストリアルアカデミー 生徒会本部『ヘッドクオーターズ』

GM:……数日前。カスタマーセンター"センター長"の内偵報告により、とある学区の存続が明らかとなった。
GM:『八月革命』に伴い滅亡したと思われていた兵器製造学区、イレクシア高専。
GM:この学区が今なお存続していたという事実は、多くの前提を塗り替えることになった。
GM:すなわち、彼女らは今なお他の学区内に潜伏しており、兵器の製造や流通を手掛けている可能性がある。
GM:この事実に最も素早く対応したのは、ジェネシスインダストリアルアカデミーであった。
GM:製品開発特許庁との迅速な情報共有により、学区内で稼働している未認可プラントへの強制立ち入り調査を立て続けに実施。
GM:ついにイレクシア高専の拠点工場の一つを特定し、"長官"含むオフィサーエージェントの投入によってこれを撃滅した。
GM:だが、イレクシア高専は存続の発覚以前から活動していた集団である。どれほど最善手を打ってもなお、『予防』にはなり得ないということだ――
GM:残されたいくつかの問題について、エニュオ・デュカキスはヘッドクオーターズの九社都牙莉亜へと報告を行っていた。
エニュオ・デュカキス:投影される表示枠に記載された人員リスト、被害、制圧完了を含めた報告書類の数々。
エニュオ・デュカキス:その大半には“想定内”のチェックと、現場の画像データが添付される。人的被害は限りなく抑え込めた
エニュオ・デュカキス:「──ひとまずの結果をお伝えすれば、プラント制圧に関しては十二分の成果と言えます」
エニュオ・デュカキス:「人的被害と物資消耗については特許庁特殊予算内にて処理が可能。カスタマーセンターのサポートのお陰です」
九蛇都 牙莉亜:「ふむ」
九蛇都 牙莉亜:モニターに表示された各種データ、報告書を眺めている。
九蛇都 牙莉亜:手に持ったドリンクを一口飲んでカップを置く。

GM:工場に残されたデータはほとんどが電子的に秘匿されていたが、"Lシリーズ"という新コンセプトの兵器が輸出されている。
GM:輸出先はメサイアだ。この組織は、ジェネシスで製造した兵器を、メサイアで運用しようとしている。
GM:加えて、製造責任者である『カトル・マルカ』――この存在は、工場制圧時に確認されていない。プラントを脱出していた疑いがある。
エニュオ・デュカキス:「……ですが。最優先目標である“Lシリーズ”については、後手に回りました」
エニュオ・デュカキス:「拘束対象であるカトル・マルカを含め、目標の確保には至らず」
エニュオ・デュカキス:「申し訳ありません、会長」
九蛇都 牙莉亜:「謝る必要はないよ」
九蛇都 牙莉亜:「厳密に言えば、それは君の職務の範囲外だろう?」
九蛇都 牙莉亜:「製品開発特許庁長官から見て」
九蛇都 牙莉亜:「この“Lシリーズ”を始めとした製品品質は」
九蛇都 牙莉亜:「どうだったのかな?」
GM:理事会技術が投入されているだけあり、ブラックボックスの多い兵器で、まだ解析しきれてはいない。
GM:だが、極めて高度な操縦系統が張り巡らされている兵器だ――そう感じる。
GM:多くの例で出力と質量と搭載能力で圧倒することをコンセプトとする巨大兵器において、これだけ複雑な駆動方式のものはそう多くないだろう。
エニュオ・デュカキス:「理事会製違法技術の一種である以上所感になりますが」
エニュオ・デュカキス:「解析済みの操縦系統を始め、現行兵器と全く異なる形式です」
エニュオ・デュカキス:「……オルトロスを筆頭に既存機動兵器に優先されるのは搭載火器による面制圧と、質量とパワーを活かした陣地構築」
エニュオ・デュカキス:「ですがLシリーズに要求されているシステムは、これを行うにしても複雑すぎます」
九蛇都 牙莉亜:「再現性の低い技術で作られた性能の良い独自規格兵器というわけだ」
エニュオ・デュカキス:「既存技術の併用とブラックボックスによって性能を発揮する“機神”とは別アプローチのもの、とも言えるでしょうか」
九蛇都 牙莉亜:「そうだね」
九蛇都 牙莉亜:「そして、それ自体は悪くない。ジェネシスも同じような事をしている」
九蛇都 牙莉亜:『電脳深海』から発掘される未知のテクノロジーの解析は
九蛇都 牙莉亜:ジェネシスの兵器開発にも活用されている。
九蛇都 牙莉亜:「優秀な競合他社の存在も歓迎だ」
九蛇都 牙莉亜:「競争は技術の発展にとって望ましいからね」
九蛇都 牙莉亜:「だけど」
九蛇都 牙莉亜:と一呼吸つく。
九蛇都 牙莉亜:「現状は好ましくない、何故だと思う?」
エニュオ・デュカキス:「13係経由で連絡を頂いています」
エニュオ・デュカキス:眉根をわずかに寄せ、簡潔な報告書に再度目を落として
エニュオ・デュカキス:「既に“Lシリーズ”はメサイア側へ渡っています。なんとか抑えに回って頂いていますが──」
エニュオ・デュカキス:あくまで他勢力に対する非合法セクションの13係をこちらに回している余裕はない。
エニュオ・デュカキス:「火種に向かって油をばら撒いているような状況ですね」
九蛇都 牙莉亜:「そうだね、それも一つの要因だ」
九蛇都 牙莉亜:「火種を撒くのもいい。火種に油を注ぐもいい」
九蛇都 牙莉亜:「しかし、それはある程度こちらでコントロールしておきたい所だろう」
九蛇都 牙莉亜:「もう一つ。ジェネシスの名前を使ったという点」
九蛇都 牙莉亜:「その兵器が成果を出すのは構わない。たとえ破壊であってもね」
九蛇都 牙莉亜:「だけど、それに対して私たちは責任を持てないというのでは」
九蛇都 牙莉亜:「企業として不誠実だろう?メンテナンスも部品や弾薬の補充すらできないんじゃね」
九蛇都 牙莉亜:「そして、そこに私たちの利益が存在しないというのが」
九蛇都 牙莉亜:「一番の問題だよ」
九蛇都 牙莉亜:「それは」
九蛇都 牙莉亜:「面白うないわねえ」
九蛇都 牙莉亜:笑みを浮かべる。
九蛇都 牙莉亜:「好きに暴れはるにしても。もうちょっと表に出てきてもらおか」
九蛇都 牙莉亜:「それには、相手の製品をいち早く分析できる目ェが要るんやけど」
九蛇都 牙莉亜:「頼んでもかまへん?」
エニュオ・デュカキス:「会長が仰られないようでしたら、私から進言するところでした」
エニュオ・デュカキス:少しだけ口元を持ち上げて。
エニュオ・デュカキス:「そう言って頂けるのであれば。本件は特許庁が清算まで持っていきます」
九蛇都 牙莉亜:「頼りにしてるで、エニュオ」
エニュオ・デュカキス:「はい。ただ乗りした分の不正運賃もしっかりと」
エニュオ・デュカキス:「……これでは石見FPのようですね」
エニュオ・デュカキス:吐息。ズレたメガネのフレームを直し、改めて
エニュオ・デュカキス:「イレクシア工業高等専門学校並びに目標カトル・マルカ、機動兵器群“Lシリーズ”」
エニュオ・デュカキス:「これより交渉に入ります」
エニュオ・デュカキス:投影の表示枠にサインが奔り、特許庁の承認が為される
GM:ロイス取得が可能。それとエニュオさんは出撃にあたり
GM:購入難易度10以下のアイテムをひとつ自動取得できます
エニュオ・デュカキス:ありがたい。それとは別で調達はできますか?
GM:いえ、調達の代わりです
GM:最初の一回に限りオフィサー支給
エニュオ・デュカキス:OKです。では素直に使い捨てとなった高性能治療キットを
GM:一般アイテムを使い捨てアイテムに、正義執行だ
エニュオ・デュカキス:ロイスはカトル・マルカへ「執着/〇評価」で取得します。以上!
◆Opening◆嵐城真紅
GM:登場侵蝕をお願いします
嵐城真紅:嵐城真紅の侵蝕率を1D10(→ 9)増加(32 → 41)
メサイア学区 Y012スカイスクレイパー

GM:ビル街は喧騒に包まれていた。
GM:林立する高層ビルの合間を走行する、黒い巨体がある。全高は13m程度。3階建ての家屋にも等しい。
GM:だが、それ自体が兵器だった。自走し、火砲を無差別に撃ち放し、秩序なく方向転換を繰り返す。

L3:ドーム状の、形容しがたい黒い兵器である。完全に暴走していると思われた。
L3:ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!
L3:重い砲撃音が連続する。巨大兵器らしい、制御よりも物量に任せた大雑把な攻撃。
メサイア一般生徒:「ギャアー!」「やめてくれー!」
メサイア一般生徒:「トランペッターは!?トランペッターはまだなのか!?」
L3:――ゴ バッ
L3:土煙が上がる。巨大兵器が衝突した粗悪施工ビルが根こそぎ傾ぎ、
L3:倒れ始めているのだった。何人かの血気盛んな生徒が巨体に攻撃を仕掛けているが、有効打を与えられているようではない。
L3:「……」
L3:思考も戦略もなく、ただ破壊し続けている。
嵐城真紅:壊れたビルの残骸が攻撃をしている生徒の上に降り注ぐ
メサイア一般生徒:「ウワァー」「なんて痛そうな瓦礫だ!」「それにデケェ!デケェぞ!」
メサイア一般生徒:「なんて凄ェ瓦礫だ!」
嵐城真紅:その体に赤い糸が巻き付き後方へと投げ捨てられた。
メサイア一般生徒:「アーッ!」喋りながら戦闘圏外へと放り出されていく。
嵐城真紅:「有象無象は退きやがってくださいまし!」
嵐城真紅:「雑魚は大した役にはたたねェでございますわッ!」
トランペッター生徒:「姐御ッ!バックアップは必要ですかッ!」

嵐城真紅:「半分は避難誘導!もう半分は火力をためて待機してやがりなさい!」
トランペッター生徒:「了解!」「了解!」「了解!」「了解!」「了解!」
嵐城真紅:L3の足元を走りながら糸を張り巡らせていく。
L3:「……」ガリガリガリガリ
L3:真紅の様子が見えているのかいないのか、旋回軌道を繰り返し、散発的に射撃を行っている。
嵐城真紅:機動力を徐々に奪いつつ移動先を誘導していく。
嵐城真紅:崩壊しかかった大型ビルの前に。
L3:感知を示すであろう赤いランプが点灯している。真紅の狙い通り、巨大兵器を誘導することができている。
L3:――だが。
メサイア不良生徒:「おいコラァ!トランペッターやんけ!」
メサイア不良生徒:「ここで会ったが100年目だッ!ファミリーの仇!全員ブチ殺してやるッ!」
GM:不良生徒の一団が真紅の行く手を阻みつつある。足を止めて迎撃することは簡単だが……
嵐城真紅:「…」嵐城真紅自身は頭が良いとは言えない。
嵐城真紅:だがその思考をサポートするAIの性能はある一点を除けば本物である。
嵐城真紅:即座に計算を開始する。
嵐城真紅:「せぇんこくッ!ただいまッ!当ォ該ィ地ィ域にはッ!」
嵐城真紅:「トランぺッターの責任においてェ!避難の勧告がなされておりますのでェッ!」
嵐城真紅:「それに従わない場合は避難方法に文句付ける資格はねぇって事でェ!」
メサイア不良生徒:「なんだとコラァ!」
メサイア不良生徒:「テメーが地獄に避難しな!」
嵐城真紅:「多少痛くても構わねえでございますわねッ!」
嵐城真紅:張り巡らせていた糸を数本切断する。
嵐城真紅:複数の糸によって動かないように固定されていたバランスが崩れ。
嵐城真紅:軽トラックがL3の動きて弾き飛ばされて加速。
嵐城真紅:不良生徒たちに突っ込む。
メサイア不良生徒:「ギャボーッ!?」
嵐城真紅:そのまま荷台に不良生徒を拘束。
メサイア不良生徒:「くそが……こうなったらあの高層ビルに仕掛けておいた巨大爆弾を爆破して!」
メサイア不良生徒:「テメーを叩き潰して……」
メサイア不良生徒:「?」手元を見る。
メサイア不良生徒:「あれ?なんで…………爆弾が、こっちに」
メサイア不良生徒:何か不可視のもので縫い留められたかのように、手の甲に爆弾が吸い付いている。
メサイア不良生徒:「ギャアアアアアアアアアアアア!!!」
メサイア不良生徒:背後で大爆発し、転送する。
メサイア不良生徒:「相棒――ッ!!」
L3:「……」ガゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
L3:対処の間にも、L3が迫りつつある……真紅と、高層ビルへと向けて!
嵐城真紅:「トランぺッター!攻撃準備はできてんでございますわね!」
嵐城真紅:「ビルをブチをって脳天に一発かましますわよ!」
トランペッター生徒:「「「イエスマム!」」」
トランペッター生徒:ジャギン!
トランペッター生徒:無数の対物ライフルが照準を一点に合わせる。
嵐城真紅:「ぶちかましてごらんあそばせ!」
トランペッター生徒:ガガガガガガガガガガガガッ!!!
トランペッター生徒:弾頭の嵐が吹きすさんだ。恐るべき火力が嵐城真紅の輪郭を掠めて飛ぶ。
トランペッター生徒:崩れかけた巨大ビルを支える支柱部が、一斉に破壊される!
L3:「……」巨大兵器は走行を停止できない。巨体故の慣性のまま崩落の只中へと飛び込み――
GM:ド ゴ シャ ア ァ ァ ァ!!
メサイア一般生徒:「やったぞ……!」
メサイア一般生徒:「あれだけの破壊ならさすがに……」
L3:「……」
L3:ギ、ギ、ギギギギギギ……!
L3:ドーム状の機体は大きく歪み、右側の火砲は停止しているが
L3:それでも再起動している。左の火砲を、嵐城真紅に向けて照準した。
嵐城真紅:「うえッ!マジですの?」
嵐城真紅:不良排除に行動を割いた分動きが遅れる。
L3:ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
L3:地響きのような重砲が、容赦なく撃ち出される。
嵐城真紅:「ッだらァ!」
嵐城真紅:砲塔に糸を巻き付け
嵐城真紅:むりやり向きを変える。
嵐城真紅:「こぉんの!ガラクタ風情がですわ!」
嵐城真紅:砲塔をブチ折って砲撃を暴発させ破壊。
L3:「…………」ゴゴゴゴゴガガ「……」ガガガガガガガ「…」ゴゴゴゴゴゴゴ!!!
L3:自分自身の火力で、装甲の歪んだ胴体部付近に砲撃を加え続けることになる。
L3:――ドン!!
L3:青色の閃光とともに、内部機構が火を吹く。
L3:そして、完全に機能を停止する。
GM:これで三件目だ。
GM:黒い装甲を持つ巨大不明機体の暴走事件。
GM:ここ数日、メサイアではこれらの兵器の襲撃が続発している。
嵐城真紅:「こいつらマジで何なんですの?」少し被弾したので服も汚れている。
トランペッター生徒:「大丈夫ですか姐御……傷がッ!」
嵐城真紅:「この程度なんざ、かすり傷ですわ」
トランペッター生徒:「姐御に傷を負わせるなんて、チンケなマフィアどものデク兵器じゃないですぜこりゃ……」
嵐城真紅:「確かにクソデカいですわね」
嵐城真紅:「解析担当の捜査官からもまだ詳細は出てないんでしたかしら」
トランペッター生徒:「はい。でも一般生徒はみんな噂してますぜ」
トランペッター生徒:「ついにジェネシスが仕掛けてきたんじゃねえかって……」
トランペッター生徒:「コラッ!滅多なこと言うんじゃねえッ!」
嵐城真紅:「あのクソボケ守銭奴技術屋どもならありえねえ話じゃねえですけれど」
嵐城真紅:「裏が取れてないなら可能性ですわよ」
トランペッター生徒:「以後気をつけますッ!」鋭く一礼。
???:「……」その様子を見ている生徒が、がれきの傍にいた。
???:「…うん。ちょっと手を出しちゃいそうになったけど、大丈夫だったか」少し安心したように吐息を零す。

解良イノリ:「……ええと、あの。皆、おつかれさま」溢れるような黒髪。腕と脚を覆うのっぺりとした布。以前は無かった、首筋に走る朱色の痣。
嵐城真紅:「えッ?」
トランペッター生徒:「な」「ああーっ!」
解良イノリ:何処か居場所がないような顏の、解良イノリ。影を伸ばして幾つか瓦礫を運んだりしている。
嵐城真紅:「あ…あ!えっと!た、タオル貸して」薄汚れた自分の姿を見て慌てて部下からタオルを奪って汚れを払う。
解良イノリ:「……あ、驚かせるつもりは無かったんだけど……その。皆、お仕事中、ごめんね?」
トランペッター生徒:「委員長ッ……いえ、元委員長ッ!」
トランペッター生徒:「「お疲れ様ですッッ」」バババッ!
解良イノリ:「ん。皆こそ、不明兵器…かな?の制圧、お疲れ様」
嵐城真紅:「ボス!お疲れ様です!」部下と一緒に敬礼
解良イノリ:「真紅も、最後の方だけだけど…見てたわ。流石ね」少し嬉しそうに笑って。
嵐城真紅:「あ…いえ!え、えへへ」褒められて嬉しい
嵐城真紅:自然と笑みが浮かぶ。
嵐城真紅:「い、いや。トランぺッターとして当然の事をやってただけなんでございまして」
嵐城真紅:「ボスが…その。今は色々…何か」
嵐城真紅:「えーと。だから」
解良イノリ:「当然かもだけど、それでもああやって仕掛けてきた子まで守ろうとしたのは本当に流石真紅だったわ…うん?」彼女の言葉を待つ。
嵐城真紅:「ボスの分も私」
嵐城真紅:「いや、”私たち”頑張ってるんでございますので」
解良イノリ:その言葉を聞いて、何処か影があった笑みが、安心したように綻ぶ。
解良イノリ:「うん。見たし、何時も聞いてたよ。本当、頑張っててくれてうれしい」
嵐城真紅:「ボスもやる事が…あるんだと思いますので」
嵐城真紅:「へへ…はい」
解良イノリ:「あはは…本当ごめんね、急な話をしちゃって」
解良イノリ:「…っと。こうやって話したいのもあるけど……あまり邪魔しちゃうとまずいか」
嵐城真紅:「えッ…いや、そんな事は…」
嵐城真紅:と周囲を見る。まだ仕事はある。
嵐城真紅:「は、はい。でも」
嵐城真紅:「邪魔じゃないですわ」
嵐城真紅:「見てもらえるだけで」
解良イノリ:「ふふ」何処か悪戯げな微笑みを浮かべる。仕事の時には浮かべない、休みの時に見せる、私人としての。
解良イノリ:「そう言ってくれるのは嬉しい。でも、私は…もう、違うから。だから、きちんとしないとね。そう…今回来たのは善意の通報と、片付けの手伝い…ってところかな」
嵐城真紅:「…通報てぇ事は何かを見たって事でございますか?」
解良イノリ:「うん。しっかりとした社章とかまで見れたわけじゃないんだけど」何者かによって破壊された社会人PMC部隊を発見したことを伝える。
解良イノリ:「大規模破壊が起きてたから、こっちに急ぎ過ぎたね。見つけた時点で連絡してれば……っと、今はもうナンバー無いんだった」
GM:トランペッターが駆けつけたのとは別の方角だ。
GM:メサイアには野良の犯罪者や武装組織も多くいる。そうした者達と偶然鉢合わせたと考えられなくもないが……
GM:そうだとしても、その組織は真紅にもイノリにも痕跡を目撃されないまま、両者の間の地点で消えたことになる。
解良イノリ:「この完成度の兵器騒ぎと同タイミングだろう?随分匂うと思ってね」
嵐城真紅:「…野次馬に聞き込みしとけですわ!面白半分で動画取ってるバカが居るかもしれねえですのでそういう配信サイトも確認!」
嵐城真紅:すぐに部下に指示をだす。
トランペッター生徒:「了解です!」
トランペッター生徒:「おめーら行くぞオラッ!イノリさんの写真撮ってんじゃねえ!」
解良イノリ:その様子に目を細めて、懐かしむ様な嬉しく思うような視線。
嵐城真紅:「変な気もしますわ、でもどこまで不審かと言われると」
嵐城真紅:「でもボスが気になったってェ事は何かあるんだ」
解良イノリ:「そうだね。兵器テストの監視、にしては離れすぎだ。…あはは、外れることもあるから、そうなったらごめんよ?」
嵐城真紅:「そんな、何にも手がかりないより百万倍マシですわ」
解良イノリ:「……そうだな、ここの片付けは私がある程度やっておくから。その分人手は実働に回しちゃっていいよ」
嵐城真紅:「ありがとうございますですわ」
解良イノリ:「ううん、直接手助けできないぶん、これくらいはね」
嵐城真紅:「あ、あの…!」
嵐城真紅:「今はボスも忙しいと…思うし。トランぺッターもスゲーワチャワチャしてんですけど」
嵐城真紅:「なんか落ち着いたらゆっくり顔だしてくれると嬉しい…ですわ」
解良イノリ:「……ふふっ」その言葉に少し目を見開いたあと、黒髪の少女は綻ぶように笑った。
解良イノリ:「うん。約束するよ。…アップルシードとのやり取りも落ち着いたし…私の仕事自体は減ってるから。きっとそんなに待たせないで済むと思う」
嵐城真紅:それを聞いてニッコリ笑う。
嵐城真紅:「”ストレンジストラグル”嵐城真紅!任務に戻りますわ!」
嵐城真紅:「行きますわよ!」
解良イノリ:「うん。いってらっしゃい、みんな。”あなたの手に善を為す力があるならば”、」
解良イノリ:「”これを為すべき人に為すことを差し控えてはならない。” 。……ふふ」
解良イノリ:「……がんばって、」少しその先を口にすることをためらう。でも、今だけは。
解良イノリ:「わたしの騎士」
GM:ロイスのみが可能です。購入判定は事件終わってるのでなし。
GM:ただ、シナリオロイスは時系列的に合流シーンの直前のほうが適切なので
GM:オープニングでは登場をスキップしました。なのでイノリちゃんに既にロイス取ってるならロイスなしでOK。
嵐城真紅:既にとってます
GM:ですよね
GM:では本日の進行はここまで!皆さんありがとうございました!
嵐城真紅:はーいお疲れ様でしたー
エニュオ・デュカキス:お疲れさまでした!
◆Middle01◆ロックジョウ・スナッパー
GM:全員登場です。登場侵蝕を振ってください。
七星ミルキ:七星ミルキの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(51 → 57)
嵐城真紅:嵐城真紅の侵蝕率を1D10(→ 1)増加(41 → 42)
エニュオ・デュカキス:エニュオ・デュカキスの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(36 → 45)
大上オリエ:大上オリエの侵蝕率を1D10(→ 1)増加(33 → 34)
メサイア学区 Y012スカイスクレイパー

GM:直近の巨大兵器暴走事件が発生した地区。現場はトランペッターにより封鎖され、嵐城真紅も捜査活動に従事していた。
GM:解良イノリが言っていた通りのPMC社会人の残骸は、確かに発見された。トランペッターはすぐさま目撃証言を洗い出したが……
GM:〈知識:機械工学〉〈情報:ノヴァリス〉〈情報:軍事〉で難易度9の判定を行えます。
嵐城真紅:やってやる~
嵐城真紅:AIDAの効果とラッキーメダルホワイトの効果を適用
嵐城真紅:情報:ノヴァリスかな
嵐城真紅:4dx+1>=9
DoubleCross : (4DX10+1>=9) → 9[1,1,4,9]+1 → 10 → 成功
GM:調査の結果、PMC社会人の所属は明らかとなっていた。インペリアルPMCの警備兵部隊だ。
GM:しかし、発見された残骸のIDは、数週間前部隊ごと行方不明となった機体のものである。
GM:――『盗難』された社会人ということだ。何者かが警備兵のプログラムを書き換え、使役していた。
GM:情報は少ないが、現場にはそれ以上の痕跡が残されているかもしれない。
GM:真紅もトランペッターの生徒達とともに、兵器の残骸などを探り、ついでに市民の捜し物なども手伝っていたことだろう。
トランペッター生徒:ウィーッ、ウィーッ
トランペッター生徒:端末が振動する着信音があった。
トランペッター生徒:「あッ、すみません姐さん……出ていいッスか」
嵐城真紅:「あン?かまわねぇですわよ」
嵐城真紅:資料データを読みながら返事
トランペッター生徒:「ありがとうございますッ!」一礼して、通話を始める。
トランペッター生徒:「ん?ああ……はあ!?いや、ンなこと言われたって……!」
トランペッター生徒:送話口を押さえて、真紅に囁き声で報告する。
トランペッター生徒:「すいません」
嵐城真紅:「どうなさいまして?」
トランペッター生徒:「姐さんを出せと言ってます」
嵐城真紅:「相手はどなた?」
トランペッター生徒:「『ハリ』と名乗っています。事件の緊急的な通報だそうです」
GM:赫騎士配下のトランペッターとはいえ、事件現場の配置は入れ替わりが激しい。
GM:このタイミングでこの生徒が真紅に取り次げる状況であることを知って、かけてきたということになる。
嵐城真紅:「ハリィ?誰だソイツですわ」
嵐城真紅:と言いながら代わる。
嵐城真紅:「もしもし?」
普賢ハリ:〈おはよう。いや、時間的にはこんにちはのほうが近いのかな?〉
普賢ハリ:低く、気怠げな声だ。
普賢ハリ:〈嵐城真紅。通報を受けてくれてありがとう〉
普賢ハリ:〈私の名前は普賢ハリ……〉
嵐城真紅:「情報提供は歓迎しておりますわ」
嵐城真紅:「それで、普賢ハリさん…ですか?私に直接話があるわけですわね」
普賢ハリ:〈緊急のね。もしも私の通報を信じて……出動してくれるのなら〉
普賢ハリ:〈C204地区の、メサイアドルフィンリゾートを警戒してもらいたい……〉
普賢ハリ:〈これから巨大兵器の襲撃が起こるんだ〉
嵐城真紅:「ドルフィンリゾートってーと…あれか。デケェプールでしたかしら」
嵐城真紅:「根拠はおありなのですね?」
嵐城真紅:(怪しい気もしやがりますわ。でも…)
普賢ハリ:〈申し訳ないね。情報の入手経路については……明かせないんだ〉
普賢ハリ:〈だけど……信じてもらうためには、手段を尽くすしかない……〉
嵐城真紅:「わかりました。警戒しましょう」
普賢ハリ:〈次に来る兵器の名前は"L2"〉
普賢ハリ:〈君達が今残骸を調べているのは、"L3"という〉
嵐城真紅:「機体名を…」
嵐城真紅:「警戒でよろしいのですね」
普賢ハリ:〈ええ……トランペッターの部隊指揮官を1名でも、現場に張り付かせて、警戒しておく〉
普賢ハリ:〈その程度の振り分けは……君の権限なら、できるんじゃないかな〉
嵐城真紅:「私が向かいます」
普賢ハリ:〈!〉
普賢ハリ:〈……それは〉少し戸惑ったような声色。
普賢ハリ:〈いいのかな?もしもこの通報が虚偽だったり、陽動だったりしたら――〉
嵐城真紅:「どうせ、メサイア全域の警戒は不可能ですわ」
嵐城真紅:「ある程度の数は残します。少ない数で対応するなら四騎士である私が向かった方が早いですわ」
嵐城真紅:「この情報だけだとプール封鎖も難しいでしょうし」
嵐城真紅:「ぞろぞろと多人数で押しかけても営業妨害で文句言われんでしょうし」
嵐城真紅:「私と10人くらい。精鋭なら問題ないでしょう」
普賢ハリ:〈……合理的な判断だ。ありがとう〉
普賢ハリ:〈事件の解決を祈っているよ〉
嵐城真紅:「事件が起きないことを願ってほしいもんですわ」
普賢ハリ:〈それは難しいかな〉
普賢ハリ:〈事件は起こるよ。それは確実……〉
嵐城真紅:「ちッ!あとでもいいから具体的に他の何か追加の情報あったらよこしやがれですわよ」
嵐城真紅:「事件を防ぐのと解決は別ですからね!」
GM:通話は切れる。通報が本当ならば、あれほどの密集地で暴走事件が起これば大惨事になるだろう。
GM:すぐに向かう必要がある……それも施設内部で警戒できるように準備していなければならなかった。
嵐城真紅:「おい!素手でつえーヤツか水着でも武器隠せるヤツ!10人!」
嵐城真紅:「他は引き続き全体警戒ですわ!プールの運営にも警備の通達しときやがれですわよ!」
トランペッター生徒:「水着ですか姐さん!」
トランペッター生徒:「アタシはやれますよ!任せてくださいッ!」
嵐城真紅:「プールで水着着ねえわけにもいけませんですわ!」
GM:メサイア学園に訪れたエニュオは、先日"L3"が撃破された区画へと直行したところだった。
GM:現場には巨大兵器襲撃案件を担当している四騎士の"赫"、嵐城真紅がいると聞かされていたからだ。しかし……
エニュオ・デュカキス:「……これは」残っているトランぺッターと思わしき生徒はいる。ただ、その指揮官と言える姿が見えない
エニュオ・デュカキス:しばし周囲を見回す。ちょうど、作業の手が空きそうな生徒が一人
エニュオ・デュカキス:「申し訳ありません。少しよろしいでしょうか?」
トランペッター生徒:「なんだ?ここは立入禁止だぜ」
エニュオ・デュカキス:「業務お疲れ様です。私はこういう者で」
トランペッター生徒:「なッ……!」
トランペッター生徒:「オフィサー製品開発特許庁長官~~!?」
エニュオ・デュカキス:胸ポケットから“オフィサー”の証明書を提示する。普段は端末でのやりとりだが、こういう場では物理的なものが必要だ
トランペッター生徒:(ジェ……ジェネシスの超大物じゃねーかッ!なんでこんな現場にまで……)
トランペッター生徒:「な、何が目的だ……!?」
エニュオ・デュカキス:「こちらで機動兵器による破壊事件が起き、トランぺッターが鎮圧に当たったとお聞きしました。その際に四騎士のお一人が指揮を執ったとも」
エニュオ・デュカキス:「ジェネシスとメサイアに関わる案件のため、赫の騎士である嵐城真紅さんに繋いで頂きたいのです」
トランペッター生徒:「ああ、真紅姐さん……そーいや、正午から客に会うって言ってたが……!」
トランペッター生徒:頭をガシガシと掻く。
トランペッター生徒:自前の端末で誰かと連絡を取り始めた。恐らく、件の嵐城真紅だろう。
トランペッター生徒:「はい、はい……ええ。その巨大兵器の件で――」
トランペッター生徒:「……エニュオ・デュカキス」通話はすぐに終わる。
トランペッター生徒:「真紅姐さんはここにはいねェ。メサイアドルフィンリゾートの警備に当たってるんだ」
エニュオ・デュカキス:「リゾート……?」話が繋がらず、首を傾げるが
トランペッター生徒:「アンタの探してる兵器の襲撃の可能性があるんだよ。匿名通報があったんだ」
トランペッター生徒:「ここで待つか?正午にはまだ結構時間があるだろ」
エニュオ・デュカキス:メサイアドルフィンリゾート。ここへ来る途中、視界に入った広告をAIDAが網膜に投影。現在値からの移動ルートを設定する
エニュオ・デュカキス:「いえ、皆さんの邪魔になりますし……急ぎですのでこちらから伺います」
エニュオ・デュカキス:「ご対応ありがとうございました。これで失礼──」
トランペッター生徒:「おいおい」
エニュオ・デュカキス:背を向けて歩き出そうとしたところ、言葉を区切り
トランペッター生徒:「あそこはプール施設だぞ。その格好で行く気なのかよ?」
エニュオ・デュカキス:自身が纏うのはジャケットにパンツ、上から下まで完全なビジネス・スタイル。この季節であろうと長袖を変えることはない
エニュオ・デュカキス:「確かに」
エニュオ・デュカキス:急ぎではあるが場に合わせた格好をするのも交渉のスタートだ。……悪目立ちした分、余計なものも引き込む
エニュオ・デュカキス:「ではもうひとつ」
エニュオ・デュカキス:「ここから近いアパレルショップ、ご存じですか?」
メサイアドルフィンリゾート

GM:メサイアドルフィンリゾートは、つい最近メサイアにオープンしたばかりの大型レジャー施設である。
GM:棟ごとに様々な形態のプールを体験できることを売りにしており、安全に泳ぎたい生徒からスリルを求める生徒までニーズを満たし、
GM:さらに温泉や飲食店まで併設されている……と、メサイアらしく無節操な総合レジャー施設であった。
GM:ミルキとカリスは、前日の約束通り、ここを訪れた。プールサイドは水着の生徒達で賑わっている。
七星ミルキ:「わぁ~!」
七星ミルキ:こちらも例に漏れず水着姿だ。

七星ミルキ:薄いブルーのワンピース。星柄が少女らしいデザインに、こっそりとピンクのリボンがあしらわれている。
七星ミルキ:いつもは流している桃色の髪を、動きやすいように三つ編みにまとめ、足元はサンダル型のミュールを履いている
七星ミルキ:「CMで見るより大きい~!色んなプールがあるねえ」
七星ミルキ:「カリスちゃんはどこで遊んでみたい?と一緒にやってきたカリスに笑いかける。
カリス・リュシドール:「あの、人が……」ミルキの後ろに隠れている。
カリス・リュシドール:「こ、こんなに沢山いるって……お、思っていなかったというか……」

カリス・リュシドール:カリス・リュシドールの水着は、シンプルな青い上下のビキニだった。
カリス・リュシドール:本人もデザインが気に入って購入したものだったが
カリス・リュシドール:これだけの人目に晒されるとは思っていなかったようで、ずっと体を縮めるようにしている。
七星ミルキ:「更衣室でも思ったけど……」
七星ミルキ:「こうしてみると大胆なデザインだよね」
カリス・リュシドール:「そうです、ね……。そんなにすごく、布地が小さいわけではないはずなんですけど……」
カリス・リュシドール:豊かな胸を隠そうとするが、腕に押さえつけられて形を変えている。
七星ミルキ:(サ、サイズのせいかなぁ……。試着室の中までは確かめなかったもんね)
七星ミルキ:「と、ともあれ!水の中に入っちゃえばわかんないよね!」
七星ミルキ:「ちゃんと安全なプールもあるみたいだし、入ってみよっか」
カリス・リュシドール:「はい……!」
GM:施設の案内板には、『SAFE←』『→EUCLID』の表記がある
GM:EUCLIDの方角からは断続的に絶叫や悲鳴が聞こえてくるぞ。
七星ミルキ:「あはは……一体どんなプールなのやら」悲鳴がここまで聞こえてくるので、大粒の汗を浮かべている。
七星ミルキ:「よしっ、SAFEに行こうね」
七星ミルキ:「あ、そうだ。カリスちゃんって泳げるの?」
七星ミルキ:背中に隠れるカリスを牽引しつつ、カコカコとセーフ側に向かっていく。
カリス・リュシドール:「いいえ。泳いだことは、全然なくて」
カリス・リュシドール:「……他の学校だと、プールで泳いだりって普通にできるんですよね?」
カリス・リュシドール:「だから……一度だけやってみたいな、って思って……」
カリス・リュシドール:「……どんな気持ちなんでしょう?水の中で動くって……」
七星ミルキ:「そうだねー、どんな感じっていうと難しいんだけど」
七星ミルキ:「水着を着てるからお風呂とも違うし……あ、でも体がすっごく軽くなってね?」
七星ミルキ:「ぷかぷか浮いたり、歩いてみるだけでも普段と違って、楽しいと思うよ?」
七星ミルキ:「あっ、ここなら滑り台とか、流れるプールもあるのかな?なら泳げなくっても楽しめるはず!」
七星ミルキ:人差し指を立てて、少々得意げに話している。
カリス・リュシドール:目を輝かせて、ミルキの話を聞いている。
カリス・リュシドール:「水の中で滑り台って……そんなことよく思いつきましたね!すごいです!」
カリス・リュシドール:「ぜひ行きましょう、ミルキさん!」
カリス・リュシドール:ミルキの片腕を抱くように寄り添う。
七星ミルキ:「ホントだね。誰が考えたんだろうねえ?」
七星ミルキ:ぎゅ、と片腕を抱きしめられる。
七星ミルキ:面積の少ない分、肌と肌が触れ合う。自分と違う体温。
七星ミルキ:(あっ、足元が不安なのかな……)
七星ミルキ:歩幅を合わせるように歩く。
GM:実際、ミルキが見る限りでも、カリスはかなり足元を気にしているようだった。
GM:歩みが遅い。自分がいつ滑って転んでもおかしくない、と思って歩いているようにも見える。
カリス・リュシドール:「……いいなあ」呟く。
カリス・リュシドール:ミルキに寄り添いながら、プールで遊ぶ生徒達をぼんやりと眺めていた。
七星ミルキ:同じ方に目線を向ける。
七星ミルキ:「もしかしたら、先に聞いておかなきゃだったんだけど」
七星ミルキ:「カリスちゃんって運動とかしても大丈夫?」
七星ミルキ:「歩くのとか、苦手だったりするかな?」
カリス・リュシドール:「大丈夫です。私はカナートスの中でも珍しく……」
カリス・リュシドール:長いまつげを少しだけ伏せる。「……健康体なんです。健康診断をしたって、何も異常は出ないですよ」
カリス・リュシドール:「でも、歩くのは少し苦手かもしれません。ミルキさんはどうですか?」
カリス・リュシドール:「左足と右足を交互に前に出して、ちょうどいい歩幅で、バランスを崩さないように……って」
カリス・リュシドール:「すごく難しいと思ってしまうことないですか?」
七星ミルキ:そうなんだぁ、と健康に安心しようとして。
七星ミルキ:「え、えぇ~~?」
七星ミルキ:「出来ると思う…けど、意識したらなんだか不安になってきちゃったよ」
七星ミルキ:「あ、でも確かに、赤ちゃんとかも歩き出すのって練習いるもんねえ」
カリス・リュシドール:「そう、そうなんです!分かってもらえてよかった……」
カリス・リュシドール:どこか必死なふうに、ミルキの手を両手で握る。
七星ミルキ:わ、と体温を感じる。重いものを持ったことがないようなふわふわの手。
七星ミルキ:「うん、うん。それに、似たようなお話を本で読んだことあったよ!」
七星ミルキ:「あのね。都会の人は歩き方がかっこいいから真似したら、自分の歩き方も忘れちゃった……みたいな」
七星ミルキ:「そういうお話。だから、もしかしたら言わないだけで、難しいって思ってる人居るのかもね?」
カリス・リュシドール:「……」安心したように微笑む。
カリス・リュシドール:「ミルキさん……水に入る前に、座ってお話してもいいですか?」
カリス・リュシドール:プールサイドの椅子に視線を向ける。
七星ミルキ:「え?うん、いいけど……」
七星ミルキ:「あ、椅子があるね。じゃあちょっと休憩しよっか」
七星ミルキ:手を握ったまま移動する。
カリス・リュシドール:手を握ったり開いたりしている。ミルキの体温を確かめているようでもあった。
カリス・リュシドール:「……」
七星ミルキ:少し低く感じていた体温が、握ってる内にお互いで平均化されているように感じる。
七星ミルキ:「カフェもあるみたい。なにか飲む?」
七星ミルキ:こちらからも控えめに、指をキュムキュムと動かす。
カリス・リュシドール:「あっ、えっと、じゃあ、ミルクティーで……」
カリス・リュシドール:椅子に腰を下ろした直後だったが、身を乗り出す。
七星ミルキ:「あ、そのままそのまま」
カリス・リュシドール:「う、ぁっ」座り直そうとしたが
カリス・リュシドール:何かに失敗したのか、背中から落ちるような座り方になってしまう。
カリス・リュシドール:「あ、あはは……ごめんなさい、情けないですね……」
七星ミルキ:座らせた後に買いに行くつもりで、指を絡めたままだったので店員を呼ぼうとする。
七星ミルキ:「あっ、ごめんね…!変な落ち方しちゃった?」
七星ミルキ:「背中とか、打ってない?大丈夫?」
カリス・リュシドール:「大丈夫です、大丈夫……」
カリス・リュシドール:目元を拭う。
七星ミルキ:「………」うーん。指同士を絡めた右手をにぎにぎする。
七星ミルキ:「ま、飲み物は後でいいよね」
七星ミルキ:ガタンッ、と少々雑な勢いで椅子に座り、前の脚がふわっと浮いた。
カリス・リュシドール:「……ミルキさん」
七星ミルキ:「なにかな?」
カリス・リュシドール:それほど体を痛める落ち方ではなかったはずだが、驚いたことに、本気で涙ぐんでいるようだった。
七星ミルキ:「えっ、わ、わっ。ほんとに大丈夫?どこか痛いの?」
カリス・リュシドール:「……カナートスには……プールがないんです」
七星ミルキ:「……プールが?」
カリス・リュシドール:「運動場だってなくて……皆、病気だったり、怪我をしていたりだから……」
カリス・リュシドール:「……それこそ運動なんて、戦闘訓練くらいで……ふふ……」
七星ミルキ:「…………」
カリス・リュシドール:「だから、皆が体を動かせなくて、とても辛い思いをしてるって……分かってるはずなんです……」
カリス・リュシドール:「……私って、贅沢なんでしょうか?」
七星ミルキ:「…………うーん」
七星ミルキ:以前に出会ったカナートスの子は、病気を抱えていた。外に出て、運動する体力も残らないような。
七星ミルキ:(それが普通だとしたら……"自分だけ"ってのは、気にしちゃうよね)
七星ミルキ:自分だけ何かが出来ないことや、逆に『出来ること』も。
七星ミルキ:「私はねえ」
七星ミルキ:「うーん。贅沢とは思わない……かな?」
カリス・リュシドール:「そう……ですか?」
カリス・リュシドール:「私は五体満足で……健康に生きていられるのに」
カリス・リュシドール:「それ以上を望むなんて、ずっと、どこかで申し訳なく思っていて……」
七星ミルキ:「そうだね。それが出来ない子もいるかも知れない。……けど」
七星ミルキ:「だからって、カリスちゃんが幸せになっちゃいけない、とは思わないよ」
七星ミルキ:「上手に言えないんだけどね」
七星ミルキ:「私より不幸な人もいて、もちろん、私より幸せな人だって居るじゃない?」
カリス・リュシドール:「……」無言で、こくりと頷く。
七星ミルキ:「『不幸な人が居るから』で自分を後回しにするのって、違うと思うし」
七星ミルキ:「『幸せな人が居るから』で、自分と同じぐらい大変な目にあって欲しい!……とは、思わないよね」
カリス・リュシドール:「……うん」
七星ミルキ:「ん!だから……さっきの、歩き方で例えるとね?」
七星ミルキ:「一歩目を踏み出せる人は二歩目を歩いていいし、十歩歩ける人が百歩歩きたいなあって思うのは、きっと自然なんだよ」
七星ミルキ:「そうやって、だんだん歩くのに慣れていけば……」
七星ミルキ:「一歩歩くのが苦手な人を、支えたりも出来るの」
七星ミルキ:「それって、すごく良いことだと思うんだ」
カリス・リュシドール:ミルキをじっと見つめたまま
七星ミルキ:照れくさそうに、握っている右手をニギニギとアピールする。
カリス・リュシドール:ぽろぽろと、涙をこぼしている。
カリス・リュシドール:「……あ、ごめんなさい、これは……」
カリス・リュシドール:目を拭う。「そういうことじゃ、なくて……」
カリス・リュシドール:「……ぐすっ」
七星ミルキ:「わ、わ」
七星ミルキ:「悪いこと言った…わけじゃないよね!」
カリス・リュシドール:「……ありがとうございます……」
七星ミルキ:「いえいえ~」
カリス・リュシドール:「外の学区に出られるって……嬉しかったんですけれど、やっぱり怖くて」
七星ミルキ:ハンカチを取り出そうとして、水着なので持ってないことに気付く。
カリス・リュシドール:「外のみんなは、私達のことを恨んで……怖がってるんじゃないかって、思って……」
カリス・リュシドール:「でも、ミルキさんは……こんなに優しくて、私の話もたくさん聞いてくれて……」
カリス・リュシドール:「……会えて良かったです。本当に、本当に……」
七星ミルキ:「…………えへへ」
七星ミルキ:「うん。怖い人も……中には居るけど、私の知ってる人は、いい人たちだよ。よかったら今度、紹介する」
七星ミルキ:「良かった、と思ってもらえて、私も良かった」
七星ミルキ:「せっかく会えたなら仲良くなりたいもん」
七星ミルキ:「前に会った、カナートスの子もね」
七星ミルキ:「外に出てきてよかったって。うん、そう言ってくれてたから。」
七星ミルキ:「カリスちゃんが喜んでくれて、私も嬉しいよ」
カリス・リュシドール:「カナートスの生徒に……」
カリス・リュシドール:「会ったんですか?」目を丸くする。
七星ミルキ:「あ、うん。そうなの」
七星ミルキ:「もしかして同じ学校なら知ってるのかな?」
七星ミルキ:「ジウォンちゃんと、ペテラちゃんって娘なんだけど……」
カリス・リュシドール:「ジウォンさんと……ペテラが」
カリス・リュシドール:口元に手を当てて驚く。
カリス・リュシドール:「あの、ジウォンさんは……外の用事があって戻ってこれないって話だったけれど……」
カリス・リュシドール:「もしかして、メサイアで……?」
GM:カナートスの他の生徒の犯行について知っているわけではないのだろう。
GM:例の事件もカナートス生徒の総意ではなく、ペテラとジウォンが独自に計画を立て、実行したものであることはほぼ確実とみられていた。
七星ミルキ:(といっても、名前を出したら実は……とかもちょーっとだけ考えてたけど、よかった。)ほ、と内心で安堵する。
七星ミルキ:「あ、そうだね。メサイア……」
七星ミルキ:「じゃないや。実はジェネシスの方で色々あってね。ほら、薬とか研究するのに便利だから」
カリス・リュシドール:「そうか……ペテラのこと、ようやく新しい薬で落ち着けたって話だけは聞いてて……」
カリス・リュシドール:「よかった……ペテラは病気が悪化して、すごく苦しんでたんです」
カリス・リュシドール:「もうカナートスでは薬も作れなくて、どうしようもないって……」
カリス・リュシドール:「助けてくれた人が……いたんですね」
七星ミルキ:「……………うん」
七星ミルキ:助けてくれた人は、居た。
七星ミルキ:行き倒れていたペテラ・アズラックというカナートス所属の少女から端を発する一連の事件。
七星ミルキ:『謎めく霧の家庭教師会』と名乗る組織に唆された彼女の行方は、まだ掴めていない。
七星ミルキ:「今も、研究はしてるんじゃないかな?」
七星ミルキ:「忙しいなら、すぐには会えないかもだけど……」
カリス・リュシドール:「……それなら、よかったです。皆にいいお土産話ができたかも」微笑む。
カリス・リュシドール:「ミルキさん」
カリス・リュシドール:「泳ぎましょう!」
七星ミルキ:「おっ」
七星ミルキ:「うん、うん。元気になったらなにするかとか、モチベは大事だもんね」
七星ミルキ:「カリスちゃんが体験して伝えてあげなきゃだよ」
カリス・リュシドール:「……はい!」
七星ミルキ:「よーし、片っ端から制覇しよう!まずは目玉のウォータースライダーだよ!」
七星ミルキ:「疲れたら、おぶってでも体験させちゃうからね!」
七星ミルキ:クイッ、と手を引く。
七星ミルキ:最初は先導するように。
七星ミルキ:足取りが段々と安定してくると、隣に並ぶようにアトラクションへと向かっていった。
GM:ミルキ達のような一般客が遊泳を楽しむ最中、どこか剣呑な空気を発する一団も、施設へと立ち入っていた。
GM:顔を見て察する生徒も、中にはいるかもしれない。彼女達はこのメサイアで最も恐れられる治安維持集団、トランペッターだった。
GM:それも……全員が水着だ!
嵐城真紅:その水着は、むしろ普段より露出はすくない。
嵐城真紅:しかしスポーティーなラッシュガードが鍛えられた体にフィットしており。
嵐城真紅:体のラインを強調している。

嵐城真紅:リゾートプールには若干不似合いだがサーファーやライフセイバーと言えばそう見えるだろう。
メサイア一般生徒:(あ、あれが四騎士の"赫"のボディ……!ゴクリ)
メサイア一般生徒:(スゴイのは戦闘能力だけじゃない……圧倒されそうだぜ)
嵐城真紅:「あ゛!?見せもんじゃねーですわよ!」
メサイア一般生徒:「ヒィ!すみません!」
嵐城真紅:しかし他の隊員たちは結構可愛い系だったりセクシー系だったりするので。
嵐城真紅:統一感のない変な雰囲気がある。
嵐城真紅:「まぁ…いいですわ。それくらいの方が客に紛れられんだろですわ」
嵐城真紅:「っても。どこから警戒したもんでしょうか」
嵐城真紅:とりあえず部下にも警戒を指示し。
嵐城真紅:周囲を威圧しつつブラブラします。
GM:トランペッターの一団が出現しプール各所へと向かった時点から、やや遅れて。
GM:その生徒は、ごく普通の利用客に紛れて現れたように見えたかもしれない。
GM:少なくとも、トランペッターのように学区内で広く顔を知られている存在ではない。
GM:――だが、その正体を知れば誰しもが驚くだろう。オフィサー製品開発特許庁"長官"が、
GM:水着姿で、メサイアのレジャー施設にいるのだから。
エニュオ・デュカキス:──あの後、教えてもらったアパレルショップで一番体形に合うものをひとつ見繕い。多少急いできたのだが
エニュオ・デュカキス:少しだけ視線がある。束ねていた髪を解いて、少し癖になったところが変だっただろうか
エニュオ・デュカキス:(義体の表層が剥がれては……いませんか)
エニュオ・デュカキス:傍目、四肢を機械に換装していることに気付くものはいないだろう

エニュオ・デュカキス:白のトップスに黒のパンツスタイルのビキニ。それぞれ金の装飾が編み込まれ、羽織ったケープが歩みに揺れる
エニュオ・デュカキス:女性としての凹凸は、それほど大きくはないが……その本領を発揮するために鍛えられた体躯は十分に魅力的と言えるか
エニュオ・デュカキス:頭に差し込まれたサングラスはセット商品ゆえ押し付けられたが。……似合っているだろうか
エニュオ・デュカキス:(……躊躇っているよりは堂々とした方がいいですね)背を丸めてリゾートにいる人間はいない
エニュオ・デュカキス:ケープを外し、視線を持ち上げる。照明の光を受けて隠れていた白い肌が大きく露になる

エニュオ・デュカキス:ひとまずは対象……かの騎士を探すところから始めなくては
エニュオ・デュカキス:サンダルの底を鳴らしながらプールサイドを進んでゆく
GM:大上オリエは、"ヒザキリ"の手がかりを求めこの施設を探っていた。
GM:被害者のうち少なくない割合が、この施設の更衣室で拉致されている。証言が曖昧なこともあり、公の報道には乗っていないことだが
GM:場所さえ別れば、自らの足で捜査ができる。オリエもこの日、この更衣室へと乗り込んでいた。
大上オリエ:(浮かれた場所だが少なくない数やられてる、油断は禁物だな)
大上オリエ:更衣室の人が隠れられそうな場所を、隅から隅まで入念に調査していく。
大上オリエ:空きロッカーにゴミ箱、文字通り物の影まで
GM:〈知覚〉で難易度9の判定に挑戦できます。
大上オリエ:エフェクトを用いれば不可能ではないだろう場所を含めて、一つ一つ入念に調べる
大上オリエ:【マルチパーパス】《コンセントレイト:ウロボロス》+《無形の影》
大上オリエ:9dx7
DoubleCross : (9DX7) → 10[1,2,4,5,6,6,6,7,9]+5[4,5] → 15
大上オリエ:6侵蝕を上げておきます
GM:それでは、更衣室のロッカーの奥。
GM:そこに、まるで扉のように開閉可能な構造と、奥の空間があることに気付きます。
GM:今は一般生徒や監視機械に見られているので、目立った動きはできないが
GM:密かに更衣室から生徒を消す方法は、目星がついた。
大上オリエ:「……ん……?」ロッカーの奥を叩いて、音の違いに気が付いて
大上オリエ:「こいつが被害者が消えてた理由か」
大上オリエ:二重冠が明滅に、納得したようにオリエが頷く。
大上オリエ:(今の時間は動けなさそうだが、状況次第なら……)
大上オリエ:奥の空間を今調べる事はできますか?
GM:可能ですが、監視機械が作動しているため
GM:施設の運営側に気付かれることは避けられません。
大上オリエ:(こっちも動けないか……?)
GM:例えば時間帯を選んでの潜入や、別の事件に紛れての捜査など
GM:正攻法ではない手管は考えられる。少なくともこの日は、一般の利用客として不自然ではない程度の捜査を済ませておく方が合理的かもしれない。
大上オリエ:令状一発でいけた時代をほんの少しだけ懐かしみながら
大上オリエ:ロッカーを閉じる
大上オリエ:そして腕を組み、考え込む
大上オリエ:「さて、今日はこれからどうしたもんか」
大上オリエ:影をうまく操ってカメラを誤魔化し強行、という手も思いついたがすぐに頭から振り払う
大上オリエ:もう迷惑をかける上司も部下もいないとはいえ、いたずらに事務所の評判をベットするような真似はすべきではないだろう。
大上オリエ:(まして今回は被害者からも依頼されてるしな、トラブル起こしましたじゃ寝覚めが悪ぃ)
大上オリエ:「さて、と」
大上オリエ:「他に調べて何か分かりそうなものは……」一応ロッカーの方に注意を向けながらふたたび調査へ
大上オリエ:更衣室には他にはもう調べられるものは無さそうですか?
GM:更衣室にはありません。
大上オリエ:(……なおさら、あのロッカーがクサいな)一通りあらためて調べ終わった後、件のロッカーの方を見て
大上オリエ:(どうするか、被害者が出ない事を祈りつつ他を調べに行くか……)
GM:このまま更衣室を見張ることもできるでしょう。少なくともこの日、新たな犠牲者を出さないことはできる。
大上オリエ:「他、ってもなぁ……」キャァキャァと声がする陽の気溢れるプールの方を見て
大上オリエ:「……一応、怪しまれないようにだけしておくか」
大上オリエ:更衣室でずっと私服のまま待機している人物、確率は高くはないが……というか普通に"心配"されてしまいそうであるから
大上オリエ:すっと制服に手をかけて、ボタンを外していく。
大上オリエ:"何かあった時のため"と渡されていたので用意はあった、何がだよと思ったが必要はありそうだった。
大上オリエ:シュルシュルとネクタイを外し、下着を脱ぎ
大上オリエ:水着を、渋々と言った様子で着ていく。
大上オリエ:渋々といった手つきの横で、着替えていた生徒たちがどんどんプールの方へと歩いて行く
大上オリエ:「なぁ……やっぱりさ」
大上オリエ:「コレ俺の仕事じゃないって」天を仰ぐ姿は青いビキニ

大上オリエ:決して胸は豊満なわけではない
大上オリエ:が、見る人間が見れば鍛え上げていることが一目でわかるだろう
大上オリエ:何よりフリルのついたパレオから見える太腿は一目瞭然で
大上オリエ:太く、がっしりとして、艶やかな照りをしていた。
メサイアドルフィンリゾート

GM:その兆しは、小さな地震のようでもあった。
GM:建付けの悪いアパートの隣を大型トラックが走り抜けた時のような、小さな揺れ。
GM:――多くの一般客は気にも留めなかったが、その揺れに即応して動いた者達もいた。
GM:嵐城真紅配下のトランペッターである。
GM:地響きは一度では終わらなかった。短い間隔で二度、三度……
GM:利用客の多くも異常を察しはじめた時、それが出現した。
GM:プールの底が割れた。黒く長大な鉄塊が高速で床と、天井を貫いて出現し、
GM:十名前後の生徒がその出現だけで十字冠転送した。

L2:長大な鉄塊は、眼を持たない、巨大な蛇のような機体であった。
L2:顎部から生えた刃は赤熱し、出現に伴って溶断した鉄骨を滴らせていた。
トランペッター生徒:「姐さんーッ!『滝のプール』の方角ですッ!」
トランペッター生徒:「敵がッ!兵器が出やがりました!本当に!」通信機に向かって叫んでいる。
トランペッター生徒:「うわあああああああ!」バヂッ!
L2:「ジイイイイイィィ―――ッ、イ――ッ」
嵐城真紅:「クソったれですわ!」
L2:咆哮ともサイレン音ともつかぬ電子的な唸りを発しながら、その巨躯で施設を見下ろしている。
GM:大量の水が、"L2"の出現した割れ目へと流れ込み
GM:蒸気となって立ち上っている。機体の輻射熱で沸騰しているのだ。
嵐城真紅:「総員!迎撃態勢!避難誘導は施設側に任せちまいますわよ!」
トランペッター生徒:「了解!」「了解!」「了解!」「了解!」「了解!」「了解!」
嵐城真紅:蒸気が立ち込める方角へ走る
嵐城真紅:「上等ですわ!外からでなく一気に内部にカチこんでくるとは!」
嵐城真紅:「しかもあの熱量…隊員だけでは戦力が足りねえッ!かもしれませんわね!」
エニュオ・デュカキス:──トランぺッターの一団に一人、影が並走する。
嵐城真紅:「!!」
エニュオ・デュカキス:ズレたサングラスを直しながら、先頭を進む騎士に並び
エニュオ・デュカキス:「力添えしましょうか、赫の騎士」
嵐城真紅:「ンだァ!邪魔しやがるとぶっ飛ばしますわよ!」
エニュオ・デュカキス:「貴方に御用があってここまで来たのですが──そのような状況でもないようです」
嵐城真紅:「…ジェネシスの…!」
嵐城真紅:報告は受けている。
嵐城真紅:(ボスなら…ここで断ったりはしない)
嵐城真紅:「怪我しても知りませんわよ!」
L2:「ジイイイイイイイイイイイイ」
L2:エニュオの眼前、蒸気に霞む巨体は、間違いない――
L2:ジェネシスから密輸出された"Lシリーズ"の一体。L2"スピアー"。
エニュオ・デュカキス:「“Lシリーズ”ナンバー02、スピアー……」AIDAとリンクした13番プラントから照合データが届く
嵐城真紅:「データがありやがるんなら、こっちにも寄こしてくださいませ!」
嵐城真紅:「それで“共闘合意”としますわ!」
エニュオ・デュカキス:「──了解です」どういった理由で入手したかは不明だが、この物言いならば可能ということか
エニュオ・デュカキス:「“キュドイモス”、リンクを一時解放。データ同期を」
エニュオ・デュカキス:AIDA越しに一瞬、意識が繋がる。プラントから送られたデータを自身をフィルターとして通し、必要な情報を彼女へ
■解析経過報告:"Lシリーズ"
ジェネシス学区内で違法製造された"Lシリーズ"のデータは、8機が確認されていた。
現時点で詳細は解析中だが、機体の開発コードは以下の通りである。
L0"ボルト"
L1"ストライク"
L2"スピアー"
L3"サージ"
L4"ダート"
L5"アックス"
L6"ストーム"
L7"メア"
GM:送られたデータと照合したことで、真紅はこれまでの交戦状況と一致する機体を確認できます。
GM:L0"ボルト"、L1"ストライク"、L3"サージ"は、メサイアに出現しトランペッターが撃破した機体。
GM:ジェネシス側は、これらの不明兵器についてある程度網羅的な情報を得る術がある――少なくとも、それは確かだ。
嵐城真紅:「ちッ!何だこのデータはよォ!舐めやがってですわ!」
エニュオ・デュカキス:「どうするにせよ、こちらの暴れん坊を沈めなくてはなりませんね」
エニュオ・デュカキス:サンダルを脱ぐ。手首足首を数度振る様は水泳前の準備運動めいて
エニュオ・デュカキス:「詳しいご挨拶は後程ですが」
エニュオ・デュカキス:「ジェネシス“オフィサー”、製品開発特許庁・長官。エニュオ・デュカキス」
エニュオ・デュカキス:「トランぺッターと協働し、目標鎮圧に対応します」
嵐城真紅:「お上品な挨拶で済めばよろしいですわねッ!」
嵐城真紅:「トランぺッター!聞こえましたわね!後れを取るんじゃねーですわよ!」
トランペッター生徒:「もちろんです姐さんッ!」
トランペッター生徒:「オフィサーにも見せつけてやりますよ!アタシらの実力をッ!」
GM:突如として、世界がひっくり返ったかのような衝撃だった。
GM:巨大兵器が出現したのはミルキ達がいた棟の隣だったが
GM:それでもミルキとカリスは、出現に伴う衝撃で、プールの中からプールサイドに跳ね上げられた。
GM:多くの生徒達が突然の出来事に混乱する中、素人とは思えない手際で避難誘導に奔走している少女もいた。
GM:大上オリエだ。
カリス・リュシドール:「……っ、す、すみません……ミルキさん……」
カリス・リュシドール:よろよろと、支えられながら歩いている。
七星ミルキ:「だ、大丈夫!でも一体なんだろうね…?」
カリス・リュシドール:「あ、歩けなくなって……歩き方……わ、わからなくなって……」
カリス・リュシドール:カリスは涙を流していた。恐怖だけによるものではないのだろう。
七星ミルキ:「うん、うん。今は私の足の動きを真似してね」
七星ミルキ:跳ね上げられて尻餅をつく一幕などが有りつつも、二人三脚のように避難に向かっている。
七星ミルキ:歩くというよりは脚で支えるようにして、寄りかかった体を抱きしめている。
大上オリエ:「こっちだ! 避難口には落ち着いて入れ!」
大上オリエ:ホルターネック・ビキニ姿の少女が避難誘導しながら、転んだ初等部の生徒の面倒を見たり、喧嘩を仲裁したりしている。
七星ミルキ:「え、えと。ありがとうございます……何があったんでしょうね?」
七星ミルキ:避難誘導を担当し、事情を知っていそうな(そう見えた)人の指示に従う
カリス・リュシドール:申し訳無さそうに頭を下げる。片足を引きずるようにして、ミルキの歩みに追いついている。
大上オリエ:「そこの二人! どうした、歩けないのか?」
大上オリエ:「大丈夫か? 手を貸すか?」
七星ミルキ:「あっ、……そうなんです。さっきの衝撃で、ちょっと」
七星ミルキ:「すみません。お願いできますか?避難の先導をしていただけると…」周りを把握する余裕がない。
大上オリエ:「任せろ」遠くに聞こえる懐かしき了解の声を聴きながら
大上オリエ:今の自分にできる事は違うと言い聞かせて、ミルキとカリスに手を貸す
七星ミルキ:カリスの乱れた歩調をフォローするように、徐々にタイミングを合わせていく。
大上オリエ:「声出すぞ、いち、に、いち……」二人の歩調にあわせて、アシストする
カリス・リュシドール:「いち。に。いち……」
七星ミルキ:「一体、なんの騒ぎなんでしょうね。ご存知ですか?」
大上オリエ:「さっぱりわからん、一体何が起きてるのやら」
大上オリエ:「ただトランぺッターの出動が早いな、事前に動きがあったのか……」
大上オリエ:「……っと、悪いな」
七星ミルキ:「あ、トランペッターの皆さんがいるなら安心ですね」
七星ミルキ:雰囲気を重くしないために、聞き逃しても良い話題を振っていく。
大上オリエ:「それだけ頼りにしてもらえるんなら、アイツらも冥利に尽きるだろうさ」ハハっとこっちも苦い笑い
カリス・リュシドール:「でも、あれだけの兵器が相手だと……」
カリス・リュシドール:心配そうに背後を振り返る。
カリス・リュシドール:「施設の人は、ちゃんと避難誘導してくれるんでしょうか……」
大上オリエ:「そこは信じるしかないな、この施設の人間の事を」
七星ミルキ:「そうですね……」「?」
七星ミルキ:「あれ、貴方は施設の人じゃないんです?」
大上オリエ:「どうかしたか?」
七星ミルキ:「避難誘導をしてたからてっきり……」
カリス・リュシドール:「……でも、ここの職員さんって」
カリス・リュシドール:「ほとんどは社会人でした……よね?全部……かどうかは、わかりませんけど……」
カリス・リュシドール:「だから、施設の人じゃないのかなって思ったんですけれど……」
大上オリエ:「あっ。 まあな、ただ居合わせただけの探偵だよ」
七星ミルキ:「あ……そうですね。さっきのカフェの人も、そういえば」
七星ミルキ:「探偵さんだったんだ」
GM:生徒達が我先にと避難していく中、社会人の積極的な誘導があるようには見えない。
GM:通路の所々の案内ロボットが警告表示を出している程度だ。
大上オリエ:(言ってはみたものの、施設職員の動きは鈍い……か)
七星ミルキ:「あの兵器に巻き込まれちゃったのかな……?」
七星ミルキ:肩越しに振り返ると、たしかにトランペッターの人たちが気炎万丈。どうやら盛り上がっているように見える。
大上オリエ:「あの兵器の妨害って可能性もありそうだな」
カリス・リュシドール:「…………」じっと、プールの方を見る。
カリス・リュシドール:逃げ遅れた小等部の生徒や怪我人が、何人も取り残されている。
カリス・リュシドール:「……施設の職員は……」
カリス・リュシドール:「お客さんを助けるつもりが……ないんじゃないでしょうか……」
カリス・リュシドール:恐怖と緊張の交じった声色で、呟く。
七星ミルキ:「えっ……!?」
大上オリエ:「まさか、そんなわけないと思うが……」
七星ミルキ:「そんなハズ、」言葉を続ける前に、カリスの目線と同じものを見る。
GM:トランペッター達は、一致団結して巨大兵器に立ち向かっている。隣の棟だ。
GM:彼女達が兵器を食い止められれば被害は出ない。だが、逆に言えば、少数精鋭でここに訪れたトランペッターでは、
GM:これだけの利用客の避難誘導に割くほどの人員の余裕はないはずだ。
七星ミルキ:「んん」キュ、と困ったように口を引き結ぶ。
七星ミルキ:「人手が足りてないね……?」
大上オリエ:「質量に対する圧倒的な人数不足か……」
大上オリエ:(指揮官を責めるような事じゃないな)
七星ミルキ:場所は違えど、カタコンベという巨大な場所を案内する役目を請け負っている。
七星ミルキ:このまま各々の判断に任せると、被害は大きくなるのではなるのでは?と湧いた疑問に支配される。
七星ミルキ:「んん~」
大上オリエ:(それでも施設側と併せれば十分対処できたはず)
大上オリエ:(どうしてそれができていない?)
大上オリエ:(いや、"していない"?)さっきのカリスの言葉が引っかかる
七星ミルキ:う~ん。頭を回りをぐるぐるとしたもののが飛び交って悩みを表現する。
七星ミルキ:「あの。」
大上オリエ:「どうした、何か考えでもあるのか?」
七星ミルキ:「さっきの避難誘導って、続けられる?」
大上オリエ:「もちろん、そのつもりだったが」
七星ミルキ:「うん。あのね」
七星ミルキ:「カリスちゃんは、危なくなったらこうやって」両手で抱えるジェスチャー。「運べると思うんだけど」
カリス・リュシドール:「えっ」赤面する。
七星ミルキ:「それまでは逃げ遅れた人たちに声かけたり、怪我が軽い人に避難を手伝ってもらえば」
七星ミルキ:「なんとか……被害も減るし良いんじゃないかな、って思うの」
大上オリエ:「ああ、それは可能だな……けど」
大上オリエ:「どこの誰かは知らないが、今日はアンタも避難する側だろ?」
大上オリエ:「いいのか?」
大上オリエ:「間違いなく、危険な目には会う事になるぞ」
大上オリエ:「俺はもう、そうすると決めたが」
カリス・リュシドール:「……っ、私は大丈夫です!」
カリス・リュシドール:ほとんど反射的に答える。
カリス・リュシドール:「ミルキさんが、皆を助けたいって思うなら……私だって、手伝いたいです!」
七星ミルキ:「……よし!」
七星ミルキ:「じゃあ助けよう!」
大上オリエ:「よっしゃ、そんじゃやりますか」
七星ミルキ:「うんっ」
七星ミルキ:「今逃げて、せっかくのプールが残念な思い出になったら嫌だもん!」
カリス・リュシドール:「……!」
カリス・リュシドール:「はい、そうですね……!」
大上オリエ:「仲良し二人組でプールに来たってところか、いいじゃないか」
大上オリエ:「良い友達だ、大事にしとけよ」
大上オリエ:(友達を大事にしないと、後で後悔する事になるからな……)
GM:カリス・リュシドールのNPCカードが使用できるようになります。
■NPCカード:カリス・リュシドール
【フォークト=カンプフ】
ダメージロールの直前に使用する。その攻撃のダメージを+3D10する。
1ラウンドに1回、1シナリオに2回まで使用できる。
GM:今回の判定について説明します。
GM:現在、【防衛組】として真紅およびエニュオが、【避難組】としてミルキおよびオリエが振り分けられています。
GM:【防衛組】はL2に好きな判定で攻撃し、1ラウンドにつきHP60を削る必要があります。L2は10の装甲値を持っています。
GM:HPを削りきれなかったラウンドで、L2はPC全員と、施設の生徒達をターゲットに含む範囲攻撃を行います。
GM:この時、PCがダメージを受けるのはもちろん、達成値の10の位に等しい一般生徒が犠牲になります。
GM:この一般生徒を逃がすのが、【避難組】です。
GM:【避難組】は、〈知覚〉〈意志〉〈交渉〉のいずれかで一般生徒を避難させることができます。
GM:逃げ遅れている一般生徒は40人おり、達成値に等しい生徒を逃がしていくことができる他、
GM:ラウンド終了ごとに10人ずつが自動的に避難していきます。何もしなくても4ラウンド持ちこたえれば終了ということですね。
GM:また、【防衛組】【避難組】はセットアップで好きな組にスイッチすることができます。どちらに何人振り分けてもOK。
GM:この判定を繰り返し、40人の一般生徒が0人になれば判定終了です。
GM:疑問がございましたらなんでもどうぞ。
七星ミルキ:避難の判定の順序は
七星ミルキ:範囲攻撃→犠牲になる一般生徒確定→その人数に対して避難判定(達成値の10の位を上回ることで被害を減らせる)
七星ミルキ:って感じですかね?
GM:そうですね。L2の攻撃が行われる場合、ラウンド終了時の自動避難は、攻撃の後に計算されます。
七星ミルキ:避難組はあくまで一般生徒への被害軽減で、場所からの避難はラウンド終了に10人ずつ(巻き込まれる上限ダウン)ってことですね。
七星ミルキ:了解しました!
GM:つまり生徒の残り人数が12でも、L2の攻撃達成値が20だった場合、2人の犠牲+10人の脱出で
GM:そのラウンドで終わりということですね
GM:質問がなければ、行動値順に処理していきます。まずはセットアップから。
嵐城真紅:ナイヨー
エニュオ・デュカキス:こちら宣言なし
七星ミルキ:迷ったけど宣言なし。避難組です!
大上オリエ:なしです!
GM:それでは、イニシアチブ順で処理していきます。真紅さんからどうぞ。
嵐城真紅:はい
嵐城真紅:L2に攻撃します
嵐城真紅:【コンセントレイト】+【紅の刃】+【蝕む赤】
GM:毒まで!
GM:ちなみに毒のダメージはL2の攻撃判定前に入るとします。
嵐城真紅:ヤッター
嵐城真紅:攻撃の判定をします
嵐城真紅:8dx7+6
DoubleCross : (8DX7+6) → 10[2,2,3,3,4,6,6,7]+10[7]+10[8]+5[5]+6 → 41
嵐城真紅:ヨシ まあまあ
嵐城真紅:嵐城真紅の侵蝕率を4増加(42 → 46)
七星ミルキ:調子いいねえ!
L2:ウワー
七星ミルキ:悲鳴だ
L2:リアクションなどはないのでそのまま受けます。ダメージどうぞ。
嵐城真紅:5d10+21
DoubleCross : (5D10+21) → 31[3,8,4,7,9]+21 → 52
嵐城真紅:ナイスダメージ
L2:つ、強いじゃん……
エニュオ・デュカキス:これがトランぺッターの力
L2:装甲で軽減して42ダメージを受けます。しかも邪毒まで予約されてしまった
嵐城真紅:装甲は有効ですが
嵐城真紅:コンビネーターで2d10ダメージのバフと
七星ミルキ:これがメサイアの治安を守るトランペッターの力かよ…!
嵐城真紅:邪毒2が付与されます
L2:強すぎ!こまったなあ
L2:もうちょっと苦戦してくれるHPだと思ったのに
L2:もう実質12しかないよ
L2:逆にこれからのダメージ合計が22以下のクソザコダイスなら
L2:ボクだって生き残れるはず
L2:がんばるぞ!
GM:次は行動値8。上から行きましょうか。ミルキちゃんです。
七星ミルキ:じゃあ意思判定で避難誘導しまーす
七星ミルキ:4dx+2 意志 思い出の一品
DoubleCross : (4DX10+2) → 10[4,5,8,10]+2[2]+2 → 14
七星ミルキ:がんばり!
エニュオ・デュカキス:いい感じ
GM:クリティカルしとる!残り生徒は26/40に。
GM:次はオリエさんの手番になります。
大上オリエ:意志判定で避難誘導行きます
大上オリエ:【マルチパーパス】《コンセントレイト:ウロボロス》+《無形の影》
大上オリエ:大上オリエの侵蝕率を6増加(40 → 46)
大上オリエ:9dx7
DoubleCross : (9DX7) → 10[1,2,3,4,5,7,7,7,7]+5[1,1,3,5] → 15
七星ミルキ:本気じゃ
七星ミルキ:ダイス怖い!
GM:4つもクリティカルしたのに……残り生徒は11/40に。
GM:次はエニュオさんの攻撃になります。
大上オリエ:使っといて正解だったな
エニュオ・デュカキス:はい。まずマイナー
エニュオ・デュカキス:“特義兵装転送“《骨の剣》《死招きの爪》 素手のデータを変更、攻撃力+19
エニュオ・デュカキス:エニュオ・デュカキスの侵蝕率を6増加(45 → 51)
エニュオ・デュカキス:攻撃で“特殊攻動Lv1”《Cオルクス》《ディストーション》、判定前に《援護の風》を自分に
エニュオ・デュカキス:侵食ボーナスなし、判定!
エニュオ・デュカキス:10dx7+5
DoubleCross : (10DX7+5) → 10[1,3,4,4,4,5,6,8,9,10]+10[6,7,10]+10[7,9]+10[5,8]+4[4]+5 → 49
エニュオ・デュカキス:ダメージへ。コンビネーターの支援で+2D
L2:ヒエー!
エニュオ・デュカキス:5d10+2d10+19
DoubleCross : (5D10+2D10+19) → 26[2,6,5,10,3]+16[9,7]+19 → 61
エニュオ・デュカキス:装甲で削って51
エニュオ・デュカキス:エニュオ・デュカキスの侵蝕率を6増加(51 → 57)
L2:やられた~!
七星ミルキ:すっご
嵐城真紅:つえー
L2:メサイアの生徒達をたくさんなぎ倒すつもりだったのに
L2:これじゃ動けないよ~><
GM:防衛に成功したため、ラウンド終了時L2は攻撃を行いません。
GM:また、一般生徒が10人避難します。
GM:一般生徒は1/40!もうこの一人を逃せば勝ちです。
GM:なので次のラウンドも演出挟まずやっちゃいましょう。
七星ミルキ:はぁーい
エニュオ・デュカキス:いくぞー!
嵐城真紅:はーい
大上オリエ:はーい!
GM:【防衛組】【避難組】の移動は決めなくてもいいでしょう……!
GM:ここはオリエさんに決めてもらおうかな。2ラウンド目の判定をお願いします。
七星ミルキ:いけーっ 強い意志で避難だーっ
大上オリエ:お、オレか
大上オリエ:では意思で振ります
大上オリエ:9dx
DoubleCross : (9DX10) → 9[3,3,3,4,6,7,9,9,9] → 9
GM:判定クリア!無事襲撃を切り抜けました。
七星ミルキ:わーい!

GM:出現からしばらく、"L2"は何もしていないように見えた。
GM:トランペッター達の一斉射撃に対しても身動ぎせず、防御行動すら取らない。
L2:「ジイィィィィ――――」
GM:製品開発特許庁長官のエニュオ・デュカキスが最初に気づく。
GM:L2の唸りは、コンデンサへのチャージ音だ。
GM:体当たりや噛み砕きではない、何かを撃ち出そうとしている。
エニュオ・デュカキス:「……チャージです! 撃たせないで!」
L2:「ジイイイイイイイイイ」
嵐城真紅:「ンだと!舐めやがってございますわね!」
L2:頭部の顎めいた構造が大きく開く。
L2:赤熱する砲口が確認できた。
嵐城真紅:「そンのデケェ口ィ!」
嵐城真紅:両腕を振るう
嵐城真紅:「おっぴろげんのはお下品ですわよッ!」
嵐城真紅:赤い糸がL2の口に絡みつく。
嵐城真紅:「ンぎ!閉じやがれってんですわ!」
L2:「ジイイイ、ジ、ギ」
L2:バギッ、ゴギギッ、ギヂッ
嵐城真紅:(くそ!一人では!力が…足りねェですわ!)
L2:巨体に比して目視できないほどの細い糸に絡みつかれ、金属関節が軋みを上げる。
嵐城真紅:「トランぺッター!口に攻撃!たたみかけますわ!」
嵐城真紅:(それでも!もう一手!)
嵐城真紅:赤い糸を通じて相手の電子回路をハック。
嵐城真紅:それでも足りない。
エニュオ・デュカキス:トランぺッター達の攻撃が鋼の顎を撃つ最中。──張られた糸にわずかなテンションがかかる
エニュオ・デュカキス:エニュオの手が極細の血糸に触れ、同調するAIDAがL2を取り巻く糸の配置と拘束の限界点を表示
エニュオ・デュカキス:「残る一つ、預かります」
エニュオ・デュカキス:ステップ──ステップ/前方へ駆け出す/プールサイドから跳躍
エニュオ・デュカキス:眼下に沸騰する水面/落下する体躯──中空で静止
エニュオ・デュカキス:糸の交差する一点に片足が乗せ/──駆動系を全力稼働
エニュオ・デュカキス:反動による跳躍/目標となるL2の顎めがけエニュオの身体が飛ぶ
エニュオ・デュカキス:「転送、特殊攻動──」両腕をパージ。即座に装填されるように、眼前の脅威と同じ黒金色の両腕が収まる
エニュオ・デュカキス:「“螺旋Lv2”」攻撃動作:双極打撃
エニュオ・デュカキス:「発!!」
エニュオ・デュカキス:L2の顔面、ゼロ距離にて。義肢の内部機構が練り上げた勁を叩きつける
エニュオ・デュカキス:砕け散る両腕。しかし確かな手ごたえもあった
L2:「ジ」
L2:「ジギッ」
L2:質量の差がある。表面の装甲こそ歪むことはなかったが、
L2:衝撃によって、内部で大電力のショートが起こったことを、エニュオは肌の感覚で感じる。
L2:そして、真紅によって絶大な負荷をかけられていた口内で
L2:――ボシュ!!
L2:発射寸前だった熱量が暴走を起こし、煙を吹き上げる。
L2:「ジイイイイ―――ィィィィィィィィィッ……」
L2:異音の交じったノイズを漏らしながら
L2:自らが出現した地の裂け目の底へと、再び潜り込んでいく。
GM:施設内の生徒に目立った被害はない。トランペッター"四騎士"の一角と、オフィサー幹部の連携。最小限の力による、迅速な撃退だった。
エニュオ・デュカキス:反動で吹っ飛んだまま、プールサイドへ落ちてゆく。なんとか受け身を取るが
エニュオ・デュカキス:「ぁ──」
エニュオ・デュカキス:両腕がないため、バランスを崩す。着地するも勢いを殺し切れず後ろに数歩──
嵐城真紅:「はン!」
嵐城真紅:小さなネットを張って受け止める。
エニュオ・デュカキス:ハンモックと言うには少々硬い網に受け止められ、使い手に目を向ける
嵐城真紅:「拝金主義のジェネシスにしちゃーおやりになりますわね」
嵐城真紅:「中々良かったですわよ」
エニュオ・デュカキス:「初手が仕事を果たしてくれたお陰です」
エニュオ・デュカキス:通常用の義肢を転送。ネットから立ち上がり
エニュオ・デュカキス:「トランぺッターの話は聞いていましたが、実際に眼で確認してはいませんでした」
エニュオ・デュカキス:「お見事です」
嵐城真紅:「逃がしちまったから果たしちゃーいねーですわ」
嵐城真紅:「でも、まあ。褒められんのは悪くねえですわね」
エニュオ・デュカキス:「真面目ですね。確かに逃がしてしまいましたが」
エニュオ・デュカキス:逃げ遅れた生徒たちがいないか確認するように大きく見回し──
GM:トランペッター達が巨大兵器に立ち向かう中、逃げ惑う生徒の流れに逆らう少女達もいた。
メサイア初等部生徒:「うえーん、足が痛いよー」
メサイア高等部生徒:「お母ちゃ~ん」
GM:プールの只中に取り残されている生徒も、瓦礫の隙間から出られていない生徒もいる。
GM:間違いなくここも危険だ。戦闘に巻き込まれる。素早く判断を下し動かなければならない。
カリス・リュシドール:「ミルキさん!私は崩落した廊下の方を見てきます!」
カリス・リュシドール:「小等部の子を……!」
七星ミルキ:「うん。気をつけてね!……初等部の子たちが居たら、何人か一緒にして指示を出してあげて!」
大上オリエ:「二人とも、流れに飲まれんなよ!」
七星ミルキ:出口に向かう流れに逆らって、怪我をしている子達に向かう。
七星ミルキ:「は~い、初等部の子たちはお姉ちゃん達と避難しようね!」
七星ミルキ:大きく手を振って存在をアピール。
七星ミルキ:まず混乱している高等部の子を動ける初等部の引率に。
メサイア小等部生徒:「優しいお姉ちゃん……!」
メサイア小等部生徒:「ありがとね、お姉ちゃん……!」
大上オリエ:(こういう時は朗らかなタイプがいると助かるな……)ミルキを見ながら、別に自分がお堅いとは思っていないが
七星ミルキ:そして無事な人たちで怪我をした子たちをフォローしていく。
七星ミルキ:「はーい。お友達は皆居るかな?困ってる子が居たらおしえてね~」
メサイア高等部生徒:「お、お姉ちゃん……あたしも連れてってくれェ~……」
七星ミルキ:「わかった!貴方は……高等部ね?あっちの足を怪我した子を運んで上げて!」
メサイア高等部生徒:「うん!わかった!」
七星ミルキ:足の痛みを訴える子を背負わせる。腕の怪我や、自分で動ける子たちはお互いに励まし合い、優先順位を付けていく。
大上オリエ:そうやってフォローされていった集団を、ひとまとめにして誘導していく
七星ミルキ:(前の事件のあと、医療の勉強しててよかったよ!)
GM:ズシン、と施設が震動し、瓦礫の欠片が散る。
GM:巨大兵器の顎が攻撃され、巨体が仰け反るように動いたためだ。
七星ミルキ:「わ、とと……!」
メサイア小等部生徒:「わあああああっ!」
七星ミルキ:「すごい威力……って、あれ、トランペッターの人の攻撃だね!?」
大上オリエ:「うおっ……」
メサイア一般生徒:「おいアンタらも早く逃げろよ!」出口付近の生徒が叫ぶ。
メサイア一般生徒:「そんな奴ら放っておいて避難したほうがいいって!」
大上オリエ:「お前らが逃げたら、その後に逃げさせてもらうよ!」
大上オリエ:(この威力、トランぺッターは何を連れてきたんだ一体……?)
七星ミルキ:「そうだね。動けない子も……うん、もういなさそうかな?」
カリス・リュシドール:「ミルキさん!」
カリス・リュシドール:慌てた様子で戻ってくる。
七星ミルキ:「あ、カリスちゃん!」ぱ、と笑顔になった後「……どうしたの?」
カリス・リュシドール:「廊下が塞がってて、たぶん閉じ込められている子が……」
カリス・リュシドール:「瓦礫をどかさないと!」
七星ミルキ:「! 大変!」
大上オリエ:「そいつは厄介だな」
大上オリエ:「勝手に呼ぶがミルキ、なんとかできる手に心当たりは?」
七星ミルキ:「ん、私、そういうの壊すの得意だよ!」
七星ミルキ:ぐ、と細い腕をガッツポーズで構える
大上オリエ:「なら瓦礫の破壊は任せた、行くぞ」
七星ミルキ:「うん。先に瓦礫の方に行きます!はぐれないように、避難の方お願いね!」
メサイア高等部生徒:「避難はわたしにまかせて!お姉ちゃん!」
メサイア一般生徒:「チッ、しょうがねえ甘ちゃんどもだぜ!」
大上オリエ:「任せた。 多分その子らが、最後になりそうだからな」
七星ミルキ:カリスと入れ替わるようにサンダルを鳴らして走っていく。
GM:3人は崩れかけた廊下を駆け、塞がっている一角へと辿り着く。
GM:確かに、瓦礫の奥からは呻き声が聞こえる。しかしそれも絶え間ない震動の中でのか細い声でしかない。
七星ミルキ:「ここだね!よぉし」
七星ミルキ:ズ、と華奢な体に似合わないハンマーを取り出す。
七星ミルキ:ガシャコン、とポンプアクション。カートリッジロード。
七星ミルキ:「今助けるからね!」
七星ミルキ:グオン、と振りかぶり、
七星ミルキ:「──『根張り』!」
七星ミルキ:ガァン!と瓦礫を殴打する。ハンマーの打面で発生した衝撃波は瓦礫を伝わり──
七星ミルキ:瓦礫に埋もれた人間を傷つけないように、内部だけで反響し、その質量を砂へと変える。
GM:人命に影響を与えない精密な破壊は、七星ミルキの最も得意とするところだ。障害物のみを崩し、逃げ遅れた一人が見えるところまできた。
GM:タイミングが重なったのは、単なる不運だったのだろう。
L2:ゴ、ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
七星ミルキ:「よし、これな……ら!?」
L2:強力な攻撃を受けたL2が地面に再び潜り込んでいた。
L2:その余波で、崩れかけた施設がさらに破壊される。
カリス・リュシドール:「……っ、危ない……!」
メサイア小等部生徒:「……」小等部の生徒だ。負傷してすすり泣き、うずくまっている――
七星ミルキ:「っ、カリスちゃん!?」
七星ミルキ:精密打撃後の、ハンマーを振り向いた姿勢。その動きに反応できない。
カリス・リュシドール:その傍らへと迷わず飛び込んで、抱え上げて
カリス・リュシドール:ミルキの方へと、小さな体を抱えて押し出すようにした。
カリス・リュシドール:「ミルキさん、その子を――」
GM:瓦礫が、カリスの華奢な体を押しつぶすのだろう。
七星ミルキ:「わっ」「あっ、」
七星ミルキ:初等部の子を優しく受け止めながら、目はその光景を見る。
GM:ミルキも、カリス自身もそう予感した。
大上オリエ:「――やめろよそういうの、もう見たくも無い」
大上オリエ:パシッと音がし、カリスの手をオリエの手が握っていた
大上オリエ:「緊急事態における救助の、一番のコツを知ってるか?」
GM:つまり、オリエもカリスと同時に飛び込んでいたことになる。
GM:瓦礫が降ってくる。だが、オリエは動くことができる。予期して動いたからだ。
大上オリエ:「絶対に、自分が逃げ遅れない事だ、よっ」カリスを抱き寄せ、瓦礫を避けて安全圏まで引く。
GM:――ダン!!
GM:カリスを引きずり出した瞬間、
GM:天井を構成していたコンクリートが床へと落下した。
大上オリエ:ノイマンシンドロームの予測でもって瓦礫の動きは完全に読んでいた
カリス・リュシドール:「……はっ、あっ……」
大上オリエ:「……っと、コレで今度こそ、全員だな」
七星ミルキ:「ぶ、」
七星ミルキ:「なく、ない……?」
カリス・リュシドール:咄嗟のことで、息が上がっている。
七星ミルキ:咄嗟のことで反応が遅れている。
カリス・リュシドール:脚が裂けて、赤い血がどくどくと流れていたが、
カリス・リュシドール:それ以外は無事だ。
カリス・リュシドール:「あ、ありがとう……ござ、います……」
大上オリエ:「いや、危なかったからな……怪我もしてる」
大上オリエ:「礼を言われるほどの事ではあるんで受け取っておくが、あんまり友達驚かせんなよ」
七星ミルキ:「なぁ、ん……ん~~~」
七星ミルキ:(危ないと警告したいけど助けているし無事なので何も言えないよ~)
カリス・リュシドール:「あの」まだ緊急時の反応に体が慣れていないのか、ぱちぱちと瞬きをして、
カリス・リュシドール:オリエを見上げる。
カリス・リュシドール:「どうして、こんなことをしてくれるんですか?」
大上オリエ:「なんだ?」
カリス・リュシドール:「皆を助けるのを手伝ってくれたり……私のことだって、自分のほうが危なかったはずなのに……」
七星ミルキ:(まったくだよ!)初等部の子をおろしながら頷いている。
大上オリエ:「俺は――そうすると決めているからな」
大上オリエ:誰に言うでもなく確かめるように
大上オリエ:「こうやって目の前で誰かが危機にあったのなら、何より早く助けになりたい」
大上オリエ:「そう思って、そうしてるだけだ。」そう言って応急手当キットでカリスの怪我を見る
大上オリエ:「真似はするなよ、ワリは良くない」
カリス・リュシドール:もう一度、深くお辞儀をする。
カリス・リュシドール:「お名前を聞いてもいいでしょうか」
カリス・リュシドール:「私は、カリス・リュシドールです。カナートスの……カリス・リュシドール」
大上オリエ:「大上オリエ。 誰でもなかった……今はシモンズ探偵事務所にたまたま居合わせてる、大上オリエだ」
大上オリエ:「よろしくな、カリス」
GM:シーン終了。ロイス取得のみが可能です。
七星ミルキ:「大上オリエ ◯P誠意/N心配」で取得して以上!
大上オリエ:カリス・リュシドール 〇庇護/危惧 で
大上オリエ:七星ミルキ 〇P誠意/N脅威 で
エニュオ・デュカキス:真紅さんに「〇感服/脅威」で
嵐城真紅:エニュオ・デュカキス/やりますわね〇/まだ信用できませんわ
◆Middle02◆ハーヴェスト・ハンド
GM:引き続き全員登場です。登場侵蝕をどうぞ。
大上オリエ:大上オリエの侵蝕率を1D10(→ 4)増加(46 → 50)
エニュオ・デュカキス:エニュオ・デュカキスの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(57 → 64)
七星ミルキ:七星ミルキの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(57 → 67)
七星ミルキ:10多いな!
嵐城真紅:嵐城真紅の侵蝕率を1D10(→ 2)増加(46 → 48)
メサイアドルフィンリゾート

GM:廃墟と化したメサイアドルフィンリゾートに残った客は少なかった。
GM:先程まで巨大兵器が暴れ回っていた現場だ。こうした突発的事件に対するメサイア生徒の反応は素早く、クレバーである。
GM:よって、嵐城真紅が事情聴取のため確保できた利用客の数はごく僅かだ。
GM:その中には特筆すべき三人組がいる――特にそのうち一人はメサイア学区の生徒ではなく、さらにもう一人は
GM:探偵にして元トランペッター、"タルムード"大上オリエである。
GM:破壊された地盤は現場検証のための仮設本部テントを張れるような状態ですらないため、
GM:辛うじて原型を留めていたメサイアドルフィンリゾートの棟をそのまま使い、事情を聞くことになった。
GM:トランペッターの一般隊員も含め、まだ全員が水着のままである。更衣室も破壊されてしまった……
七星ミルキ:「いきなり閑散としてしまいましたね……」
七星ミルキ:「えっと、トランペッターの人ですよね?お疲れ様です」
七星ミルキ:ペコリ、と頭を下げている。
カリス・リュシドール:「お疲れ様です……メサイア学園の警察機構の方々だとか」
カリス・リュシドール:こちらも合わせて頭を下げる。
大上オリエ:何とも言い難い表情でその隣にいる
嵐城真紅:「あー、遊びに来てたのにわりぃでございますわ」
七星ミルキ:「いえ、お陰で皆避難出来ましたから」
カリス・リュシドール:「はい、トランペッターの皆様のおかげで……!ありがとうございます」
大上オリエ:「流石の戦闘力だったな、トランぺッター」
七星ミルキ:「なんだったんでしょうね、あの…蛇?のようなのは。」
大上オリエ:「あの蛇は……何なんだろうな」
嵐城真紅:「…」訝し気な表情でオリエを見る。
大上オリエ:(まさか、こんな所で再会することになるとはな)
大上オリエ:嵐城真紅、得意か苦手かで言えば苦手だか、悪くも思ってない相手。
エニュオ・デュカキス:「L2についてはこちらから説明を」ぺたぺたと放り投げたサンダルを回収して戻ってくる
エニュオ・デュカキス:「お久しぶりです、七星さん。大上さんもいらっしゃるとは思いませんでした」
七星ミルキ:「あっ、エニュオさん。その節はどうも!」
大上オリエ:「あんたはたしかジェネシスの……」
嵐城真紅:「あッ、テメェ。大上じゃねぇかでございますわ!」
エニュオ・デュカキス:「こちらこそ──」と言おうとしたところ、大声にかき消される
大上オリエ:「気づくのが遅ぇでございますよ、真紅」
七星ミルキ:「こちらは……と、オリエさんを紹介する前から顔見知りなんですね……?」
エニュオ・デュカキス:「既知でしたか?」
大上オリエ:「まあ……なんだその、古馴染みみたいなもんだ」
嵐城真紅:「こんな所で何してんですわよ」
大上オリエ:「仕事だよ仕事、今は宮仕えじゃないもんでな」
大上オリエ:「探偵として、ある事件の調査に来ていた」
嵐城真紅:「こいつは抜けペッターですわ」
七星ミルキ:「抜けペ……?」
エニュオ・デュカキス:「元トランぺッターでしたか」
大上オリエ:「なんだよ抜けペッターって」ちょっと面白いって思ってしまった
大上オリエ:「そういう事。まぁ今は違うしそこまで気にしないでくれ」
カリス・リュシドール:「元トランペッター……。だからあんなに判断が早くて的確だったんですね」
七星ミルキ:「そうですね。指示も手慣れていたかと」
大上オリエ:「あんまり褒めんなよ、調子乗っちゃうだろ」
嵐城真紅:「捜査官やってりゃー良かったでございますのに」
嵐城真紅:「何か、勝手にやってるヤツなんて抜けペで十分ですわ!」
大上オリエ:「相変わらず正直で素直、実直な性格してやがるなこちらは」真紅の方を苦い笑みで見て
七星ミルキ:(あわわ、現役と脱退者の確執…!?)
大上オリエ:「大丈夫だミルキ、ここでなんかおっぱじめるほどバカじゃないよコイツは……口調は変だが」
嵐城真紅:「うるせぇですわよ」
七星ミルキ:「あ、あはは……」
エニュオ・デュカキス:「仲が良いようで何よりです」
七星ミルキ:「あ、申し遅れました。私は合コン委員会の七星ミルキです」自己紹介。
大上オリエ:「合コン委員会か……通りで破壊力が凄いわけだ」
七星ミルキ:「トランペッターの…四騎士の方ですよね?確か」
七星ミルキ:「休暇、って感じではなさそうですけど……何か有ったんですか?」引き連れられているトランペッター達を気にしながら。
嵐城真紅:「別にひけらかすような立場でもないですが。四騎士の赫”ストレンジストラグル”嵐城真紅」
嵐城真紅:「一応、捜査権限は公式にありましてよ」
大上オリエ:「話を戻すが、あの蛇がらみか?」
嵐城真紅:「出たのが蛇だっただけですわ」
七星ミルキ:「というと、元からここに調査に来てたんですねえ」
大上オリエ:「何が出るかはわかってなかったわけね」と、チラとエニュオの方を見る
嵐城真紅:「そちらこそ、犬猫探しか浮気調査でなけりゃ、都合よくここに居ませんわよね」
エニュオ・デュカキス:「詳しくはLシリーズと命名された兵器群の一角です」
大上オリエ:「Lシリーズ?」
七星ミルキ:「Lシリーズ?」
嵐城真紅:「そう、そちらがお詳しいようですわね。ジェネシスの」
七星ミルキ:「エニュオさんが詳しいってことは、兵器なんですね、あれ」
エニュオ・デュカキス:「ジェネシスのプラント施設を使用して製造された機動兵器群です。所謂理事会が使用していた違法技術の産物」
七星ミルキ:「り、理事会って大変な人たちじゃないですか」
エニュオ・デュカキス:「首謀者は逃亡。メサイアへの介入が確認できたため、私がトランぺッターと協働のためにここまで来ました」
エニュオ・デュカキス:「改めて。ジェネシス製品開発特許庁のエニュオ・デュカキスです」一人、見慣れない水着の生徒に向けて
カリス・リュシドール:「……ごめんなさい。ご挨拶がまだでしたね」
カリス・リュシドール:「私はカリス・リュシドールです。ジェネシスから、わざわざ……お疲れ様です」
カリス・リュシドール:おずおずとお辞儀をする。オフィサーの肩書きにもあまりピンときていないようである。
エニュオ・デュカキス:「お二人のご友人ですか?」その様子から同行していた避難組の二人へ
大上オリエ:「俺じゃない、こっちだ」親指でミルキの方を指し
七星ミルキ:「あ、はい。他の学区の子なんですけど。私が仲良くなったので遊びに来てます」
カリス・リュシドール:「はい、カナートスからこちらに来ていて……」
エニュオ・デュカキス:「──」学区の名を聞いた途端、浮かぶ疑念──AIDAの介入、冷却動作
エニュオ・デュカキス:浮かぶ表情を変えずに言葉を受け止める
エニュオ・デュカキス:「そうでしたか」
七星ミルキ:後ろでこっそり頷いてる。大丈夫ですよー。以前みたいに接触感染とかじゃないですよーのアピール。
エニュオ・デュカキス:それを確認し、応えるよう小さく頷く
エニュオ・デュカキス:「七星さんと出会ったのは幸運でしたね。優しい方ですから」
カリス・リュシドール:「……はい!メサイアに来てからずっと、とてもお世話になっていて……!」
カリス・リュシドール:花のように笑う。
七星ミルキ:「え?そんな……照れちゃうな」
七星ミルキ:はにかみ はにかみ。
大上オリエ:「優しいのは、さっきもよく分かったよ」
七星ミルキ:「あ、あう。もう。その。えと、こちらはそんな感じです」
七星ミルキ:「えーと、Lシリーズ、でしたっけ。さっきの倒したなら、もう安全…なんですか?」
大上オリエ:「そこの所、どうなんだ?」
嵐城真紅:「私が知るわけないですわ」
嵐城真紅:「シリーズが他にもあるとのことですが説明を求めますわよ」
大上オリエ:「そうかい、案外全部分かってるもんかと思ったがそうじゃなかったか」
GM:オフィサー側で確実に所在を掴んでいるLシリーズは一つだけだ。
GM:製品搬出前に工場を押さえ、押収した"L6"。
GM:残る7機がメサイアに流れたと、現時点では考えられている。
エニュオ・デュカキス:「ジェネシスで確認できているデータ群はL0からL7の8体。うちひとつ、L6“ストーム”は我々が押収しました」
七星ミルキ:「おぉ~」
大上オリエ:(流石、やるな)
エニュオ・デュカキス:「L0"ボルト"、L1"ストライク"、L3"サージ"。こちらの三機はトランぺッターの活動により撃破済と聞いていますが」
嵐城真紅:「こっちでブチ壊したのは確かに三機ですわね」
七星ミルキ:「あんなのを3体も?すごいな~」
カリス・リュシドール:「とっても強いんですね、トランペッターって……」
嵐城真紅:「そう気楽に楽勝とは言えませんわ」
嵐城真紅:「ブチ壊すのと引き換えにここと同じような瓦礫の山ができてりゃー面目次第もありませんわ」
大上オリエ:「トランぺッターとしては面子が立たないか」
嵐城真紅:「面子?」
嵐城真紅:「そんなもんは被害に対してどーでも良いってのがトランぺッターですわよ」
嵐城真紅:「面子よりもメサイアの治安が優先でしょう」
七星ミルキ:「そうそう、トランペッターさんは被害の抑制を最優先にしてくれるんですよね。いつも助かってます」
七星ミルキ:「カタコンベには壊しちゃいけないものも多いので。はい」うんうん。
大上オリエ:「そうかい、変わりが無いようで何より」
嵐城真紅:「抜けペッターになって嫌味っぽくなりましたわね」
大上オリエ:「ほっとけ、元からこんなだよ」
エニュオ・デュカキス:「……先程の蛇型はL2"スピアー"。残るのは実機が未確認のL4"ダート"、L5“アックス”、L7"メア"」
エニュオ・デュカキス:「解析は続けていますが、現時点で判明しているのは以上になります」
七星ミルキ:「はぁ~……なるほど?」
大上オリエ:「なるほどね……」
嵐城真紅:「それはジェネシスの言い分を信じるならですわよね」
嵐城真紅:「共同捜査には応じますが、まだ確たる証拠もでないうちからジェネシスの言い分だけを信じるわけにはいきませんわ」
GM:実際のところ、真紅は製品開発特許庁の立ち入り調査の情報を全て受け取ったわけではない。
GM:設計データだけであれば、一部を捏造あるいは削除することも可能だからだ。
GM:特許庁長官が直々に事態収拾に出てきているとはいえ、9機目10機目が存在することもあり得るし、その逆、既に打ち止めであることもあり得る。
カリス・リュシドール:「……」やや険悪なムードに、悲しげな顔をしている。
七星ミルキ:あわあわする。
大上オリエ:「何、別に仲が悪いってわけじゃねえよ、あくまでスタンスの問題だ」
嵐城真紅:「で?大上は偶然居合わせたって事ではないんですわよね?」
大上オリエ:「そう、俺の方だったな。」
大上オリエ:「残念ながら浮気も犬猫も今回は関係ない、連続傷害事件の事で依頼を受けてな」
七星ミルキ:「ぶ、物騒ですね」
大上オリエ:「そっちにも少しは情報行ってるかもだが、何人も脚を特殊な方法で斬られて、リザレクトも不能な状態に追い込まれてる」
大上オリエ:「それで、被害者の多くがこのプールで出てるってんで調査に来たんだが」
大上オリエ:「どうもな、怪しい所を見つけちまって」
大上オリエ:「どうしたもんかと思っていたら、あの蛇が生えてきたってわけだ」
大上オリエ:「怪しい隠し扉のあった更衣室は瓦礫の下だし、うれしいうれしい再会もしちまうしと碌でもなかったが」
七星ミルキ:「怪しい所というと、さっきのですか?」
七星ミルキ:避難誘導時の事を思い出している。
大上オリエ:「ああ、そうだ。 おかげで確信できたこともある」ミルキを見て
大上オリエ:その後に、カリスの方へ視線を移して
大上オリエ:「この施設、何かあるぜ。 避難誘導時の動きといい更衣室の件といい」
大上オリエ:「調べるべき場所ではあるはずだ。そっちの目的とこっちの目的、どっちに通じてるかはわからないが」
カリス・リュシドール:「……L2……でしたっけ。よく考えたら、あれだけ大きな兵器が」
カリス・リュシドール:「突然このプールに出てくるっていうのは、その……」
カリス・リュシドール:「変……ですよね」
七星ミルキ:「わざわざプールを求める理由もないもんね?機械なら水に近づけたくないもの」
大上オリエ:「不自然ではあるわな」
嵐城真紅:「こっちにかかりきりだったからその事件は詳しくは知らねぇですが」
嵐城真紅:「偶然というにはヤバい事件が交差してるって言いてえわけですわね?」
大上オリエ:「そういう事だ。この二つがどう関係しているかは……これからだな」
嵐城真紅:「む~」
嵐城真紅:「大上は…どう思ってますの?」
大上オリエ:「どうした急にかわいくなって」
嵐城真紅:「うるせえですわよ!」
嵐城真紅:「捜査の勘って事ならそっちの方が上でしょう」
嵐城真紅:「関係あると思います?」
七星ミルキ:(わ。トランペッターの"四騎士"がそこまで評価してるんだ……)
エニュオ・デュカキス:(高く評していたのですね)
大上オリエ:「完全に直感だが」
大上オリエ:「関係はあるんじゃないかと見てる」
大上オリエ:「巨大兵器と足切り魔だがな」
大上オリエ:「交わる気配の無い二つがこの場所で交わってる、無関係とは思えない」
嵐城真紅:「む~」
嵐城真紅:「こっちの手を貸してやるから、抜けペッターもこちらに協力しやがるってのはどうかしら?」
嵐城真紅:「そちらも人手は要るでしょう?こっちも捜査力は欲しいですわ」
大上オリエ:「オレの持ってる情報は足切り魔絡みだらけだが、丁度いいか」
大上オリエ:「一時的なら喜んで協力しようじゃないか。前もやった事だし」
大上オリエ:「さっきのもかわいかったしな」
嵐城真紅:「いい加減しつこいですわよ!」
嵐城真紅:「エニュオさんもそれで構いませんわね?」言外に第三者を入れる事でジェネシスへの牽制を示唆する。
エニュオ・デュカキス:「異論はありません。こちらとしても、解決に協力して頂けるなら幸いです」
エニュオ・デュカキス:信用については問題ない。むしろこちらの言い分を素直に聞いてもらう方が想定の外に近い
大上オリエ:(ああ、そういう事)
大上オリエ:(ちょっと見ない間にさらに立ち回り上手くなってんなぁ……いや何視点だオレ)
大上オリエ:「所属は違えど現状は協力可能、と」
トランペッター生徒:「姐さん、事情聴取中失礼します。少しよろしいですか」
トランペッター生徒:「ドルフィンリゾートの経営者を確保しました」
七星ミルキ:「わ、仕事が早い」
大上オリエ:「仕事が早え」
大上オリエ:「流石じゃないか、トランぺッター」
嵐城真紅:「連れてきてくださいませ」
トランペッター生徒:「了解です」
GM:ややあって、後ろ手に縛られた女子生徒が連れられてくる。
ドルフィンリゾート経営者:「おいコラ!さっさと解きやがれクソトランペッター!」
ドルフィンリゾート経営者:「アタシは損害賠償なんか絶対しねェーぞ!」
ドルフィンリゾート経営者:「巨大兵器の話はアタシには絶対関係ねー!」
エニュオ・デュカキス:「言うなら災害保険に入っているかの確認が必要そうですけれど」グレートバビロン側なら幾らか用意はしているだろうが…
嵐城真紅:「だとしても、利用者の避難誘導ぐれーはするべきではありません事?」
ドルフィンリゾート経営者:「アタシは出資しただけ!施設の運営はレジャー施設運営請負業者に委託してるんだよ!」
ドルフィンリゾート経営者:「その事業者もさらに別の事業者へ業務を委託していたんだ!」
大上オリエ:「まさかセルフサービスとは思わなかったぜ……へぇ、委託ね?」
七星ミルキ:「ま、孫請け…?」
エニュオ・デュカキス:「……」眉間を揉む。
大上オリエ:「悪いな、こういう場所なんだよ」
ドルフィンリゾート経営者:「契約書だってある!アタシを逮捕するなら管理事業やってた生徒を……ええと、誰だったっけ……?」
ドルフィンリゾート経営者:トランペッター生徒が経営者のスーツを漁り、代わりに契約書を取り出す。
ドルフィンリゾート経営者:「……ああ、カトル・マルカ!そうだ、そういやそんな名前だった」
エニュオ・デュカキス:「失礼」その名を叫んだ生徒に一歩、にじり寄り
エニュオ・デュカキス:「その名前、事実ですか?」
ドルフィンリゾート経営者:「ああ!?なんだオメー」
ドルフィンリゾート経営者:「嘘だって言うなら契約書見ろや!」
ドルフィンリゾート経営者:「さっさと拘束解いてくれ!今日はナイトプールでいかがわしいパーティーをする予定なんだ!」
大上オリエ:(なんで自分でいかがわしいって言っちゃったかな)
七星ミルキ:「ど、堂々ととんでもない自供しますね……」
エニュオ・デュカキス:「トランぺッターの前でも臆さないその度胸は評価される点ですね」
カリス・リュシドール:「いかがわしいパーティーってどういうパーティーなんですか?」
大上オリエ:「カリスは興味持たなくていいから……な?」
七星ミルキ:「あっ、ダメですカリスちゃん、忘れましょう」横から耳を塞ぐ。
大上オリエ:「ナイスだミルキ」
大上オリエ:「どうする騎士さま?」
大上オリエ:一応の確認
エニュオ・デュカキス:「こちらの管理事業者というカトル・マルカ。Lシリーズの密造と輸出を担っていた首謀者の生徒です」
大上オリエ:「ドンピシャじゃねえか」
嵐城真紅:「なるほどですわ」
七星ミルキ:「厄ネタだあ」
ドルフィンリゾート経営者:「言っとくけど!アタシはそいつの顔も知らねーからな!」
大上オリエ:「顔も知らない相手に委託するんじゃねーよ……」
嵐城真紅:「残念ながら、そういう言動はトランぺッター本部で捜査官や執行部に言ってくださいませ。もう少し詳しく思い出した方が早く自由になれるかもしれませんわ」
ドルフィンリゾート経営者:「な、なんだと~~!?」
ドルフィンリゾート経営者:「アタシのナイトプールパーティーは!?」
嵐城真紅:「ナイトプールまでに間に合うと良いですわね」
嵐城真紅:「連行しやがれですわ」
トランペッター生徒:「オラッきびきび歩けッ」
トランペッター生徒:「今夜は留置所のディナーを味わうんだな」
ドルフィンリゾート経営者:「うわあああああああ」
GM:経営者はトランペッターに両脇を抱えられ、引きずられていった。
エニュオ・デュカキス:「悲しいですね」何も思っていないような声で
大上オリエ:「まったくだ」棒読み
七星ミルキ:「あはは……」
GM:今後の捜査方針について決定することができます。探りたい事柄があれば判定でチャレンジ可能です。
大上オリエ:ふむふむ
七星ミルキ:L2が地面から逃走したなら、その行方とかかな。
大上オリエ:とりあえずこの施設か……? 消えていった穴も気になりますね
七星ミルキ:OPで言われてたヒザキリ、カトル、L2の動向、施設に残された痕跡あたりは調べたほうが良さそう?
嵐城真紅:施設運営に手を入れてまで破壊行為してるなら
嵐城真紅:他にも同じような契約してる場所があるかも
七星ミルキ:たしかに
エニュオ・デュカキス:なるほど
七星ミルキ:管理事業やってるぽいからそのセンかな
嵐城真紅:今まで破壊された場所の経営や管理も調査してもいいかもね
嵐城真紅:場所をたどれば…こ、これは五芒星!?とかになったりw
大上オリエ:国家錬成陣
エニュオ・デュカキス:七星さんが言った以外の項目だと、念を入れてカリスさんの裏取りもしておきたいか
七星ミルキ:確かにカリスちゃんの事情も調べておきたいか。足回りを忘れちゃうのは健康以外に問題があるのかとか
エニュオ・デュカキス:イレクシア工業についてはカトル・マルカに含まれるかな
■L2の逃走先 〈運転:任意〉〈知識:ノヴァリス〉〈交渉〉難易度9
■ドルフィンリゾートの謎の空間 攻撃判定で合計50ダメージ
■カトル・マルカの経営施設 〈情報:ビジネス〉難易度10
■カリスの健康状態 〈知識:医療〉難易度8
大上オリエ:カトルについて調べてたら出てきそうですね
GM:今のところこの辺りの項目がピックアップされるでしょうか。
GM:カトル・マルカについてより調べる情報も作りましょう。
■カトル・マルカ 〈情報:裏社会〉難易度11
七星ミルキ:ふんふん。
七星ミルキ:この中ならカリスちゃんの健康行きたいかな
カリス・リュシドール:心配してくれて嬉しい~♡
七星ミルキ:カリスちゃ~ん♡
大上オリエ:ドルフィンリゾートが気になるけど、50ダメージか……
エニュオ・デュカキス:一人で撃ち抜くには少しハードル
GM:合計50ダメージなので、協力して50ダメージを出しても問題ありません。
嵐城真紅:二人で殴れば確実にいけそうだけど
エニュオ・デュカキス:現状はカトル・マルカ本人について当たりたいところ
七星ミルキ:カトルが大本なら健康状態、リゾート*2、カトルのどっちか、の割り振りがいいかもね
大上オリエ:そうですね、それがいいかな
七星ミルキ:じゃあ嵐城さんとオリエさんはリゾートで、エニュオさんにカトル関係任せよっか
嵐城真紅:侵蝕低いから殴るのに問題ないですしね
七星ミルキ:とりあえず健康状態振りまーす。知識:医療で。
七星ミルキ:5dx>=8
DoubleCross : (5DX10>=8) → 10[5,9,9,9,10]+10[10]+3[3] → 23 → 成功
七星ミルキ:君ほんと出目高いね?
エニュオ・デュカキス:すごいぜ
GM:本気だ
大上オリエ:大回転
七星ミルキ:疫病来たるでも医療に本気を出してた女
嵐城真紅:イイネ
嵐城真紅:殴っていくか~
大上オリエ:いくかー
嵐城真紅:【コンセ】+【紅の刃】
嵐城真紅:8dx7+6
DoubleCross : (8DX7+6) → 10[3,5,5,6,6,8,9,10]+10[4,4,7]+10[7]+5[5]+6 → 41
嵐城真紅:イエーイ
嵐城真紅:5d10+21
DoubleCross : (5D10+21) → 28[8,9,9,1,1]+21 → 49
七星ミルキ:つよつよ
嵐城真紅:惜しい!
エニュオ・デュカキス:おしい
大上オリエ:1ダメ出すだけ!?
エニュオ・デュカキス:さすが現役四騎士
七星ミルキ:モンスターボールを投げれば捕まえられる
嵐城真紅:+2d10ダメがあるので
GM:素殴りでいいレベル
嵐城真紅:デコピンでもオーバーkill
大上オリエ:もう素殴りですよこんなん
嵐城真紅:嵐城真紅の侵蝕率を3増加(48 → 51)
大上オリエ:大上オリエの侵蝕率を4増加(50 → 54)
大上オリエ:でもファンブル怖いんで無形影だけ使っておこう
大上オリエ:9dx+9
DoubleCross : (9DX10+9) → 10[1,3,4,4,5,5,5,6,10]+2[2]+9 → 21
大上オリエ:3d10+2d10+5
DoubleCross : (3D10+2D10+5) → 25[9,9,7]+10[8,2]+5 → 40
大上オリエ:……?
大上オリエ:あ、サイドリール乗せ忘れた
エニュオ・デュカキス:上振レディ
大上オリエ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 5
大上オリエ:90オーバー!
エニュオ・デュカキス:では……ここはカトル・マルカ本人を当たっていきます
エニュオ・デュカキス:AIDA+3Dとラッキーメダルで+1、素振りで
エニュオ・デュカキス:7dx+1>=11
DoubleCross : (7DX10+1>=11) → 10[7,7,8,8,9,10,10]+7[4,7]+1 → 18 → 成功
大上オリエ:良い出目
エニュオ・デュカキス:全部7以上とは
GM:全員成功です。
メサイアドルフィンリゾート

GM:大上オリエの発見した更衣室は、瓦礫の山に埋もれてしまっていた。
GM:ただ、今は大上オリエ一人で捜査する必要はない。トランペッターという組織の力は、誰よりもオリエがよく知っている。
GM:泥臭く力押しに見えても、力で捜査が進むのならば安いものだ。大上オリエは嵐城真紅とともに、瓦礫撤去作業を行っている。
GM:空調の生きていた室内とは一転して、日差しが強い。
大上オリエ:「さて、と」
大上オリエ:「今からこれを退かすんだが……」
大上オリエ:「戦闘から連続してコレだが真紅、体力足りてるか?」薄笑いをして。
嵐城真紅:「抜けペッターになって体力が落ちたんですの?」
大上オリエ:「言うじゃねえか、こりゃ負けていられないか」
嵐城真紅:「こういうのは崩れないようにしてから必要なところをどかせばいいんですわ!」
嵐城真紅:瓦礫を糸で固定していく
嵐城真紅:「どこを壊せばいいかは私は知らねーんで」
嵐城真紅:「その辺は任せますわよ」
大上オリエ:「あいよ、固定は信頼してるぜ」
大上オリエ:影から飛び出してきたナイフをキャッチして、構える
嵐城真紅:邪魔な瓦礫はトランぺッターたちが運んでいく。
嵐城真紅:「これくらい固定しておけば、まあそんなには崩れねーですわ」
大上オリエ:(流石、よく部下を訓練してある)
大上オリエ:「じゃあまぁ、少しばかり派手に」オリエの十字冠が明滅し
大上オリエ:グリップを捻って続けざまにナイフが連続で投擲される
大上オリエ:それらは快音を立てて入り口を塞いでいる瓦礫に突き刺さると
大上オリエ:カチリ
大上オリエ:炸裂音と共に、中に仕込まれた爆薬が作動
大上オリエ:弱い位置を的確に発破された瓦礫は、ガラガラと音を立てて崩れて行く
大上オリエ:「コレでよし。 そういや全員の着替えも確保しとかないとだな」
嵐城真紅:「中の服が無事ならいーけどですわね」
大上オリエ:「オレたちの連携は完璧だったし、そのあたりは温情でどうにか……なんてな」
大上オリエ:そう言いながら更衣室に先に入っていく
大上オリエ:一応崩壊などにも警戒しながら、目指す先は当然、件のロッカー
大上オリエ:「お先、調べさせてもらうぜ」
嵐城真紅:「現状ではこっちの件に関係あるかわかんねーですから構いませんわ」
GM:トランペッター医療班が現着したこともあり、万が一に備え、カリス・リュシドールも彼女らの診断を受けることになった。
GM:脱出時の脚の負傷の一件もある……とはいえ、半ば強引に診断を受けるよう勧めたのは、七星ミルキだ。
GM:カナートス生徒は、体に深刻な不調を抱えていると言われている。何度か見たカリスの不可解な挙動も、何らかの症状である可能性がある。
トランペッター生徒:「はい、カリス・リュシドールの診断結果だ」
トランペッター生徒:「傷も病気もないよ。内臓も健康そのもの!」
七星ミルキ:「ありがとうございます」
エニュオ・デュカキス:「お疲れ様です」
トランペッター生徒:「まあ事件のこともあるし、この程度の個人情報はお友達なら構わないだろ」
トランペッター生徒:「戻ってきたら教えてやりな!じゃあね」
七星ミルキ:「はい。お手数おかけしました」
七星ミルキ:お辞儀に合わせて三つ編みが揺れる。
七星ミルキ:「……ホントに異常とかは無さそうだなあ」
七星ミルキ:渡された結果を見ながらひとりごちる。
エニュオ・デュカキス:「カナートスの生徒である以上……攻性症例」
エニュオ・デュカキス:「何かしらの傷病、特異性の体質を抱えていると推測はできますが」
エニュオ・デュカキス:診断結果を横から眺める。確かに数値上の異常はない
七星ミルキ:「はい。カリスちゃんはカナートスでもずっと健康だったみたいなんです」
GM:何もないところで転倒する、歩けなくなってしまう――といった症状は
GM:脳腫瘍など、運動神経に関わる不調が疑われるところだが
GM:脳にも病変らしきものはない、と結論づけられている。
七星ミルキ:こっそりお願いしていた項目だ。実際、瓦礫に当たりかけたり、頭部へのダメージを心配するのはおかしくない。
七星ミルキ:予習の甲斐もあり、書かれている数字は理解できる。
七星ミルキ:「あ、良いことなんですけどね。私も、一緒に居ても体がしんどいとか、無いですし」
七星ミルキ:「歩き方がおぼつかない時もあるのはちょっと心配でしたけど……脳の問題でも無いみたいですねえ」
エニュオ・デュカキス:「ジウォンさんのように表面的な異変でもない、ですか」
エニュオ・デュカキス:思考。歩き方に異変が起こる理由なら筋肉が衰えるALSなどもあるが、その時点で異常は観測できる
エニュオ・デュカキス:「あるいは精神的なものかもしれません」
七星ミルキ:「精神ですか」
七星ミルキ:話しつつ、髪を梳かしている。
七星ミルキ:診断を受けている間、掘り起こされた更衣室から衣服を回収したのだ。
七星ミルキ:少し濡れた桃色の髪が、縛られた名残でウェーブを描いている。
七星ミルキ:「エニュオさんは経験ありますか?歩き方がしっくりこない、みたいな」
エニュオ・デュカキス:幸いにも無事だったスーツのジャケットを羽織り直し、コンタクトから眼鏡に切り替える
エニュオ・デュカキス:「そうですね。御存じの通り、私の四肢も生身ではありませんから」
エニュオ・デュカキス:「これを使いこなすまで、意識と体が噛み合わなかった期間があります」
七星ミルキ:「あ、と、……でしたね」
七星ミルキ:振る舞いが自然なので意識の外だった。
七星ミルキ:(って、相手が気にしてないなら、失言を気にしてる場合じゃなくて……)
エニュオ・デュカキス:手首を回し、指先を躍らせるよう動かす。傍目から義肢とは想像できないだろう
七星ミルキ:「なるほどぉ。今は慣れてるんですよね?」
七星ミルキ:ジャケットは脱いで畳んである。湿度でちょっと暑かった。
七星ミルキ:眼の前で行われる指先の動きを真似している。
エニュオ・デュカキス:「生身と変わらず。むしろ、今の方が器用です」ふふ、と笑うさまはどこか自慢げにも見える
エニュオ・デュカキス:「……体と意識の誤差は中々に難しいものです。病み上がりで動けるはずなのに、体が追いつかず転んでしまう」
エニュオ・デュカキス:「“動ける”という感覚を覚えた後、“動けない”自分に調整してゆくのは。現実のギャップになお苦しむこともある」
七星ミルキ:「なるほど。外的要因でも、足元が不安定だったりすると、いつも通りに歩くのが難しかったりしますもんね」
七星ミルキ:「となると……ホントに歩くのに慣れてないだけなのかな?」
エニュオ・デュカキス:「七星さんから見てカリスさんの動きは、どういうものでしたか? いまのように追いつかないカタチなのか」
エニュオ・デュカキス:「もうひとつの可能性としては──そもそも“体の動かし方を知らない”のか」
七星ミルキ:「んー。後者の動きを見たことがないので、断言はできませんけど」
七星ミルキ:「本人の言を聞くに、『動かし方をド忘れしてしまう』らしいですね」
七星ミルキ:「ほら、書き慣れてる文字を何度も書いてると『コレで良いんだっけ?』ってなるじゃないですか」
七星ミルキ:「たまにそういう形になるから、普段も警戒して歩いてるんじゃないかなー……と思いました」
エニュオ・デュカキス:「なるほど」
エニュオ・デュカキス:「現時点では予測以上にはなりませんが、貴重な意見をありがとうございます」
エニュオ・デュカキス:「……こうしてまたカナートスに関わるとは思っていませんでしたが」
エニュオ・デュカキス:「七星さんがいてくれて心強いです」
七星ミルキ:「いえいえ。なにかあると私も心配ですので!」
七星ミルキ:「カリスちゃんにはしっかりついておくのでご安心くださいっ」
七星ミルキ:「あ、でもエニュオさんのほうが調べ物とかは得意かもですね」
七星ミルキ:「何かあったら教えてください。前回の事件の後、進展とか……」
GM:医務室の方から戻ってくる生徒がいる。カリス・リュシドールではなく、トランペッターの生徒だった。
トランペッター生徒:「エニュオ・デュカキス様。よろしいですか」
エニュオ・デュカキス:「はい」
七星ミルキ:口を両手で抑える。話譲るポーズ。
トランペッター生徒:「真紅姐さまと大上オリエ様が瓦礫を撤去し、例の隠し部屋までの道が開いたとのことです」
トランペッター生徒:「エニュオ・デュカキス様はご同行を。それと七星ミルキ様は……」
トランペッター生徒:「どうされますか?こちらに残っても構いませんが、合コン委員会は、こうしたダンジョンの調査は専門家とも言えますので」
七星ミルキ:「あ、そうですねえ。選ばせていただけるなら……」ちょっと思考。
七星ミルキ:「じゃあ同行させていただこうかと。残ってもトランペッターさんのお邪魔になりそうですし、その方がお役に立てるかと」
エニュオ・デュカキス:頷いて
エニュオ・デュカキス:「では、向かいましょう」
トランペッター生徒:「よろしくお願いします」
メサイアドルフィンリゾート 地下

GM:大上オリエ、エニュオ・デュカキス、七星ミルキの3人がトランペッター達と共に到達したのは
GM:危ぶまれていたような地下迷宮というほどの空間でもなかった。
GM:ロッカーにつながる地下室と、それに隣接する広大な空間である。空間というのは、すなわち"L2"を収容できるだけの格納庫であり――
GM:その壁面には大穴が開いていた。L2はこの地下構造を破壊し、地下鉄網へと逃亡したと思われる。
GM:ロッカーに隣接する地下室は、無機質で、異様だった。
GM:人が生活していたような痕跡が見られない。だが、血痕のようなものがところどころにある。
七星ミルキ:「ううん。普段遣いはしてなかったみたいだけど……?」
エニュオ・デュカキス:「生活の気配がない上に……」
大上オリエ:「この血痕……」
嵐城真紅:「ペンキとかじゃーなくてマジもんですの?」
エニュオ・デュカキス:「専門家としてはどうでしょうか」
大上オリエ:ミルキの方を見る
七星ミルキ:(専門家……あ、私か)
七星ミルキ:「こ、こういう物騒なところじゃないんですけどね?遠目ですが、塗装をされてたわけでもないのでペンキではなさそうですし……」
七星ミルキ:「えっと、いつもは兵器が格納されてたのなら…こっちの部屋は待機室とか、他のものを入れてたとかになる……のかな?」
七星ミルキ:「もしかしたら、L2以外にもなにかあった?のかも?」
七星ミルキ:自信はないです。と顔に描いてある。
大上オリエ:「他のもの、ね……」
GM:希望者は〈知覚〉で難易度7の判定を行うことができます。
七星ミルキ:振るぜ。専門家なので
七星ミルキ:技能なし素振り。
七星ミルキ:3dx>=7 知覚
DoubleCross : (3DX10>=7) → 8[2,3,8] → 8 → 成功
大上オリエ:《構造看破》使うのでボーナスとかありませんかね?
GM:ありません。ミルキさんが真っ先に気付いたので。
エニュオ・デュカキス:専門家パワー
七星ミルキ:きゃぴ。
GM:探索の最中、七星ミルキは、壁の隅に積まれた段ボール箱に目が留まるかもしれない。
GM:他の壁際に置かれた資材箱と同じようなものに、一見見えるが
GM:その一角の箱にだけ、いくつか、血痕の筋がついているように見えた。
GM:中身の表記はない。
GM:『焼却』というラベルだけが貼られている。

七星ミルキ:「うわあ」うわあ、という顔。
七星ミルキ:「こほん。えっと、この段ボール箱ってまだ調べてませんよね」
七星ミルキ:「血の跡が、これにも……」恐る恐る中身を確かめようとします。
嵐城真紅:「なンだァ?血はそっちからって事ですの?」
大上オリエ:「血の跡がこっちにも……?」
大上オリエ:「あ、おい。 危ないかもしれないから――」
GM:ミルキが持ち上げた瞬間、積まれていた一番上のダンボールが崩れた。
GM:底面が、見かけ以上に湿っていたためだった。底が破れて、中身が転がり出た。
七星ミルキ:「あっ……」
GM:切断された人間の脚だった。
七星ミルキ:「………!!!」絶句。
大上オリエ:「なっ……!」
エニュオ・デュカキス:「…………」口元を抑え、転がり出たものを見る
七星ミルキ:「な、ななな、なんですかこれなんですかこれ!?」
七星ミルキ:「すみません、こういうのはカタコンベでもちょっと……!」
大上オリエ:「脚だな。たぶん被害者の」目を細めて
七星ミルキ:「ひ、被害者」
七星ミルキ:「さ、先程言ってたやつですね」
七星ミルキ:「ここ、『焼却』って……しょ、証拠隠滅ってやつですか?」
大上オリエ:「そうなのかもな、何のためにしてるかまではわからないが」
嵐城真紅:「証拠隠滅ですって?」
嵐城真紅:「切り取った部分は必要ないってぇ事ですの?」
大上オリエ:「そうなるな。 犯人は必要に駆られてやってたわけじゃないって事か」
大上オリエ:ダンボールに近づいて、他のの中身も含めて確かめる。
七星ミルキ:「脚を切り取る必要性ってあります~……?」グロッキー。
エニュオ・デュカキス:「それに、足だけが必要なら……わざわざリザレクトを封じるように傷を縫合する必要性もない」
嵐城真紅:「こういう猟奇犯ってぇのはコレクション目的とかじゃねーですの?」
七星ミルキ:「た、たしかに……手を切り取る犯人のお話とかは読んだことありますけど……?」
大上オリエ:「それもあり得たんだがな、どうやら違うらしい」
嵐城真紅:「だろ?そういう変態クソ野郎かと思ってたんですけれど」
嵐城真紅:「そうじゃない?」
GM:どこか矛盾がある、と真紅は感じるかもしれない。
GM:"ヒザキリ"は脚から下を切断して、余りの生徒を捨てている。
GM:だが、脚から下すら、こうして無造作に捨てている。
GM:何一つ、この偏執的な犯行で得ているものがない。
大上オリエ:「そうじゃないとしたら、何のために?」
大上オリエ:(脚自体が目的じゃない)
大上オリエ:(だとしたら、斬る事自体が目的……?)
七星ミルキ:「あ、あのー、その辺りの議論は後でも良いんじゃないかなー……?」へろへろと挙手。
七星ミルキ:「もしかしたら、他に手がかりとかあるかもしれないし……?」
嵐城真紅:「良い事言うじゃねーですか」
エニュオ・デュカキス:「よければどうぞ」ハンカチを七星さんに差し出す
七星ミルキ:「あ、ハンカチありがとう~……」ふらふら。
七星ミルキ:(あ、手触り凄い。良い所のハンカチだあ)少し回復。
嵐城真紅:「変態の考えをどう思い浮かべても理由なんてでやしねーですわ」
大上オリエ:「そうだな、他も見てみた方が良いか」
嵐城真紅:「気分が悪くなるだけで時間の無駄かもしれませんし」
大上オリエ:「だったら最悪だな」
エニュオ・デュカキス:「この設備を作ったとすれば管理者……カトル・マルカの意図もまだ見えませんね」
GM:――カトル・マルカの存在は、ジェネシスの調査においても謎が多かった。
GM:常に社会人を介して取引を行い、自らが姿を現したことはない。
GM:ジェネシスでのプラント制圧作戦においても何人かの生徒を拘束したが、その誰かがカトル・マルカだったかもしれないし、そうではないかもしれない。
GM:このメサイアに逃げ込んでいる、という推測も、"Lシリーズ"と比べ確実性の低いものでしかなかったが……
GM:現にカトル・マルカは"Lシリーズ"に直接的に関与する施設の経営に食い込み、さらに"ヒザキリ"の犯行にも関わっている疑惑が出てきた。
GM:メサイアドルフィンリゾートの施設内でこのようなことが行われていた以上、直接の管理者であるカトル・マルカが何も知らないということはありえない。
GM:そしてカトル・マルカは高い確率で、イレクシア高専の兵器技術を持ち込み、何らかの構想を実現しようとしている。
GM:「再現性の低い技術で作られた独自規格兵器」。九蛇都牙莉亜の推測は、的を得ているのだろう。
GM:"Lシリーズ"は、量産化を前提とした『商品』ではない。限られた数のみを生産する、何らかの『コンセプトモデル』だ。
エニュオ・デュカキス:──まだ公言するには情報が足りない。
エニュオ・デュカキス:多くのオーヴァードがその“力”を自らの証明とするように。Lシリーズは彼らの願いを体現するものだ
エニュオ・デュカキス:あと少しのピース。それを探し出さねば
七星ミルキ:「ともあれ……まだ、他にもなにかあるかもなので」
七星ミルキ:「色々探って、その後皆で考えましょう」
七星ミルキ:「それじゃあもう少し、お付き合いお願いします」
七星ミルキ:埋めていない地図を虱潰しにするように、ズンズンと進んでいった
GM:シーン終了。ロイスのみが可能です。
七星ミルキ:エニュオさんに取っておきましょう
七星ミルキ:「エニュオ・デュカキス ◯P信頼/N緊張」
七星ミルキ:以上です
エニュオ・デュカキス:七星さんへ「〇信頼/諦観」。自分にはできないところへの憧れと諦め
エニュオ・デュカキス:以上です
嵐城真紅:大上オリエ/腕は確かですわ〇/抜けペッターですわ
大上オリエ:嵐城真紅 〇信頼/劣等感 で
◆Middle03◆スクラップバスケット
GM:情報収集シーンです。
GM:ドルフィンリゾートでの一連の事件は一旦の終結を見せました。
GM:エニュオさんは引き続き"Lシリーズ"の捜索、オリエさんも真紅さんと協働して"ヒザキリ"を追っていますが
GM:ミルキさんは、ひとまずは日常に戻っています。
GM:しかしミルキさんもショッキングな体験をした事件について、独自に調べたりすることもあるでしょう。
GM:このシーンの情報項目は以下の通りとなります。
■"ヒザキリ"事件の考察 〈知識:犯罪〉〈知識:医療〉〈情報:噂話〉難易度10
■カトル・マルカの経営施設 〈情報:ビジネス〉難易度10
---------------------------------------------------------------
■L2の逃走先 〈運転:任意〉〈知識:ノヴァリス〉〈交渉〉難易度9
■PMC社会人部隊盗難事件 〈情報:裏社会〉難易度11
---------------------------------------------------------------
■"Lシリーズ"解析結果 〈知識:機械工学〉難易度9
GM:ミルキさんは、上2つの情報項目だけを調べることができます。
七星ミルキ:むん!
GM:オリエさんと真紅さんは、上4つの情報項目を調べられます。
GM:一番下まで全て調べられるのはエニュオさんだけです。
嵐城真紅:なるほど
七星ミルキ:じゃあ情報よわよわミルキなので、知識で代用できるヒザキリ事件にいきましょう
GM:以上を踏まえて、登場を決定してください。今回は登場自由のシーン。
嵐城真紅:デルヨッ
エニュオ・デュカキス:登場しましょう
七星ミルキ:そうだった。でます。
七星ミルキ:七星ミルキの侵蝕率を1D10(→ 1)増加(67 → 68)
七星ミルキ:スン。
嵐城真紅:嵐城真紅の侵蝕率を1D10(→ 5)増加(51 → 56)
エニュオ・デュカキス:エニュオ・デュカキスの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(64 → 70)
大上オリエ:大上オリエの侵蝕率を1D10(→ 4)増加(54 → 58)
七星ミルキ:では改めて。ヒザキリ事件の考察を知識:医療で判定。
七星ミルキ:あ、でも10か…… 援護の風もらえます?
エニュオ・デュカキス:では《援護の風》、七星さんの判定に+3D
エニュオ・デュカキス:エニュオ・デュカキスの侵蝕率を2増加(70 → 72)
七星ミルキ:やったー 振ります
七星ミルキ:8dx>=10 知識:医療
DoubleCross : (8DX10>=10) → 10[1,3,5,5,6,7,8,10]+10[10]+7[7] → 27 → 成功
七星ミルキ:すべてが分かる
エニュオ・デュカキス:後期研修医もびっくり
七星ミルキ:コイツほんと医療に対して20代の達成値が安定してるな
GM:すごいなあ
七星ミルキ:医療セッション経験者なのか…?
GM:医療が強ェ美女なのか……?
七星ミルキ:ナースミルキ実装 か!?
七星ミルキ:強ェ心で看護婦だ!
七星ミルキ:皆もがんばえー
エニュオ・デュカキス:こちらは……Lシリーズの解析結果を当たりましょうか
エニュオ・デュカキス:財産ポイント使えますか
GM:勿論可能です。自分の部門が調べてることなのでね
GM:予算を投入して解析させられるわけ
エニュオ・デュカキス:特許庁の裏帳簿にぺいぺい
エニュオ・デュカキス:それはともかく侵蝕ボーナスとAIDA含めて+4D
エニュオ・デュカキス:6dx>=9
DoubleCross : (6DX10>=9) → 8[4,5,6,6,7,8] → 8 → 失敗
エニュオ・デュカキス:予算追加! 1点払って9で成功させます
GM:素晴らしい。残りお二人も判定チャンスだ
嵐城真紅:PMC社会人部隊盗難事件 やってみるか
嵐城真紅:ちょい厳しめだけど
嵐城真紅:ラッキーメダルパワーチャージ
嵐城真紅:4dx+1>=11
DoubleCross : (4DX10+1>=11) → 8[2,6,7,8]+1 → 9 → 失敗
嵐城真紅:宵越しの金は持たないぜ
嵐城真紅:財産2点払って11だ
エニュオ・デュカキス:さすがメサイア
GM:やったー
嵐城真紅:財産は0になった
七星ミルキ:有能~
大上オリエ:やったー!
大上オリエ:さて、私はヒザキリはミルキさんがやってくれたし
大上オリエ:L2の逃走先やります
大上オリエ:コネ使用、メダルも適用
大上オリエ:6dx+2+1>=9
DoubleCross : (6DX10+3>=9) → 7[1,2,4,4,6,7]+3 → 10 → 成功
大上オリエ:あっぶな
エニュオ・デュカキス:しっかり乗り越える
GM:みんな成功だ なんてこった……
七星ミルキ:AIDA凄いぜ
GM:この場合どうしようかな
GM:オリエ+ミルキ、真紅+エニュオでシーン分けますね
GM:メインはオリエさんの情報公開から
七星ミルキ:はぁい
GM:サブはエニュオさんが情報受け取るところから
メサイアJR(ジャンクション・レイルウェイ)

GM:メサイアJR。それはメサイア地下鉄道を牛耳る巨大部活である。
GM:大上オリエはここ数日、メサイアJRと協議を重ねていた。"L2"の逃走経路にこの地下鉄網が用いられたことは明らかだからだ。
鉄道保安委員会生徒:「だから、何度も言っているだろう」軍服じみた制服の生徒である。
鉄道保安委員会生徒:「地下鉄網への捜査は私達の自治権の侵害だ。そう簡単に許可はできない」
ダンジョン探索部生徒:「いいや!メサイア地下は我々ダンジョン探索部にこそ調査の権利がある!」
ダンジョン探索部生徒:「鉄道保安委員どもの言い分は越権である!決闘による裁決を希望する!」
GM:メサイア地下は複数の組織の利権が絡む、極めて複雑な領土だった――"プロト・メサイア"なる遺構の存在もある。
GM:大上オリエは根気強く話を通し、"L2"の行方を追跡しなければならない。
大上オリエ:「だから、こっちもお願いしてるわけなんですがー……」
大上オリエ:ハードネゴシエーション自体はトランぺッター時代に慣れ親しんだものだったが
大上オリエ:何度やっても楽というものではない
鉄道保安委員会生徒:「シモンズ探偵事務所だろうがトランペッターだろうが」
鉄道保安委員会生徒:「その捜査権限は地上でのものだろう」
鉄道保安委員会生徒:「地下鉄にまで権利を行使されたら、私達はお客様の安全を保証できない!」
鉄道保安委員会生徒:もちろん、『権限が地下には及ばない』などの話は、鉄道保安委員会が勝手に強弁していることであり
鉄道保安委員会生徒:法的根拠はほとんど存在しないに等しい。
大上オリエ:「あくまでその理屈は、そちらが無断で言い出していることですよね?」
大上オリエ:「それに、そのお客様の安全が脅かされかねない状況、だとしても?」
鉄道保安委員会生徒:「なんだと」むっとする。
大上オリエ:「いえ、そちらのお客様を守りたいというポリシーには理解を示せるのです」
大上オリエ:「だからこそ、今は事件が起きないために、協力すべき状況であると考えます」
鉄道保安委員会生徒:「だからそれは全て我々がやっているというのだ!話を聞かんやつめ……!」
ダンジョン探索部生徒:「待て」
ダンジョン探索部生徒:ダンジョン探索部の生徒は、時代錯誤的な全身鎧を身に付け、魔法の杖らしきものも持っている。
ダンジョン探索部生徒:「それは、地下に眠る脅威を撃破するために」
ダンジョン探索部生徒:「『パーティーを組む』という意味だと解釈してよいのか?」
大上オリエ:「……はい、そう解釈してもらって大丈夫です」
大上オリエ:「我々はすでに、シモンズ探偵事務所トランぺッター間でこの脅威に対して協力……パーティーを組む契約を交わしました」
大上オリエ:「組織単独で事にあたるには、今回の一件は大きすぎると判断したためです」
ダンジョン探索部生徒:「なるほど。トランペッターとも……呉越同舟か!」
ダンジョン探索部生徒:何故か嬉しそうにする。
ダンジョン探索部生徒:「いいだろう!我々はお前達のダンジョン探索を許可する」
鉄道保安委員会生徒:「待て!私達は許可していないぞ」
ダンジョン探索部生徒:「黙れダンジョンを踏み荒らす無法者!決闘だ!」
ダンジョン探索部生徒:「表に出ろ!」
鉄道保安委員会生徒:「上等だこの野郎!鉄道員の戦闘力、目にもの見せて……」
GM:二人は言い争いながらお客様センターを出ていく。
大上オリエ:「マジで決闘する気か……」ふっと無表情の仮面が抜け落ちて
大上オリエ:「とりあえずコレで許可は取り付けた……? と考えて? 解釈して? いいのか?」立ったまま明滅する二重冠を見つつフラついている。
七星ミルキ:争い合う二人と入れ違いに、桃色の髪の少女がセンターに入ってくる。
七星ミルキ:「今日は初めっから決闘してるなあ……」
七星ミルキ:「……あれ、オリエさん?」
大上オリエ:「ミルキか……いやあれは色々打ち合わせた上の決闘なんですよ」
大上オリエ:「あ”あ”敬語が抜けない、真紅みたいになりたくない」
七星ミルキ:「あはは、お疲れなんだねえ」
七星ミルキ:「そっか、すでに巻き込まれちゃったんだ」
大上オリエ:「そうなる……」
七星ミルキ:「その様子だと、地下鉄の使用許可を取ってた感じかな」
七星ミルキ:「L2の捜索だっけ。お疲れ様」
大上オリエ:「ありがとよ、ミルキはなんでここに?」
七星ミルキ:「私?私も探しものだよ~」
七星ミルキ:「ほら……ヒザキリ事件あったじゃない?その、地下で見つけたやつ」
七星ミルキ:「結局詳しいことは分からなかったし。あれからどんな状況とか、現場のこととか、調べてたんだ」
大上オリエ:「あの事件の事を? そいつは……ありがたいな」
七星ミルキ:「といっても、ほんとに簡単になんだけど……」
七星ミルキ:「特に、どういう手当をしたら良いか、とかね。調べてて損はないもの」
七星ミルキ:いくつかの資料や記録、被害者の経過などをまとめた資料を抱えている。
GM:七星ミルキが調べた情報は、診療所や病院からの記録が主だ。
GM:特に、合コン委員会とコネクションの強い第13保健室の協力が得られたことは大きい。
GM:"ヒザキリ"の事件は不可解だ。探偵として豊富な経験を持つ大上オリエにも推理は容易ではない。
GM:だが、七星ミルキのような素人だからこそ気付く点もあった。
GM:一人目。両脚脛上部を切断。二人目。両脚膝下を切断。三人目。両脚大腿下部を切断。
GM:四人目。両膝を切断。五人目。両膝を切断。六人目。両脚膝上を切断……
GM:――厳密に見るなら。
GM:この犯人は"膝切り"ではない。
GM:例えば、料理をする時、手羽のような骨を持つ肉を切り離すのであれば……
GM:骨もなく、最も切りやすい関節部を切断するはずだ。なのにこの犯人はそうしていない。
GM:そして直接被害者と接し、詳細なカルテも閲覧していたオリエと異なり、ミルキは文字で簡潔なデータだけを受け取っていた。
GM:被害者の年齢、体重。そして身長。
GM:両脚の切断箇所は、被害者の身長に合わせて高くなっている。
GM:寸法を合わせている。
七星ミルキ:「…………」きゅ、と眉間に柔らかなシワを寄せている
大上オリエ:「どうかしたのか?」その様子から、ただならないものを感じ取って眉を顰める
七星ミルキ:「あー………そうだ、オリエさんも見てくれるかな、これ」
七星ミルキ:関連する資料を掲示する。
七星ミルキ:「最初はね、手当の方法とか、どれぐらいの時間で行うのがラインなのかなと思ってたんだけど」
七星ミルキ:「身長と体重と、失血量と。失った『部位』の量……でまとめたのがこっちね」
大上オリエ:「こいつは……」
七星ミルキ:プリントされた数字の横に、鉛筆で結果を書き込んでいく。
大上オリエ:その横で考えを巡らせながら、紙を押さえている。
七星ミルキ:「こうしてみると、わざわざ骨ごと断つのって」
七星ミルキ:「『合わせる』のが目的なのかなあ……と思ったんだけど」
七星ミルキ:「えっと、どう思うかな?」
七星ミルキ:自分で言って痛そうな話題にヒィ~と青ざめている
大上オリエ:「……凄いな、いや、的確じゃないか」
大上オリエ:「俺もそう思う、完全に見落としていた場所だ」
大上オリエ:「ミルキが調べてくれなかったら、気が付くこともできなかったところだ」
七星ミルキ:「……そう思う?」
大上オリエ:「ああ、俺も同意見だ」
七星ミルキ:「あはは。私はこうやって数字を並べただけで気づいただけだから……」
大上オリエ:「それが偉いんだ、データを見ても実際に動かしてみようってやつはそういない」
大上オリエ:「……恐ろしい話が、さらに恐ろしくなったがな」
七星ミルキ:「そうなんだよねえ……!」
七星ミルキ:「脚を切ること自体じゃなくて、斬った後の人が目的だとしても怖すぎるよ~…!」
大上オリエ:「不要部位は廃棄するわけだ、寸法あわせが目的だったんだから」
大上オリエ:「大丈夫かミルキ、だいぶショックみたいだが」
大上オリエ:「コーヒー飲むか? 鉄道警備隊だけあって自販機が無事なんだよココ」
七星ミルキ:「うん。というか……オリエさんは大丈夫なの……?」
七星ミルキ:「あ、カフェラテにするね」
大上オリエ:「俺はまぁ、慣れてるからな」
大上オリエ:「ここまでのは、トランぺッター現役だった時だってそうそうめぐり合ってないが」
大上オリエ:そう言いながら二人分のカップを取って
大上オリエ:自販機のボタンを押す
七星ミルキ:「慣れることあるかなあ……ノヴァリスでこういう事件、起こることのほうが珍しいと思うけど……」
七星ミルキ:「……早く、止めないとねえ」
七星ミルキ:「あ、私に捜査権限とかあるわけじゃないけど。気分的にね?」
大上オリエ:「ウチに来て欲しいくらい貢献してるんだがな」ハハハと笑い声
大上オリエ:「……ああ」
大上オリエ:「止めてみせる、俺が……」
大上オリエ:「いや」
大上オリエ:「俺たちで」こう言うのは久しくなかった感覚だ
大上オリエ:二人分のコーヒーの入った紙カップをもって振り返り
七星ミルキ:受け取る。それを少し掲げて。
七星ミルキ:「うん」
七星ミルキ:「頑張りましょう」
七星ミルキ:コツン、と乾杯した。
メサイア学園 トランペッター本部

GM:エニュオ・デュカキスはここ数日、ジェネシスからこのトランペッター本部に出向している。
GM:"Lシリーズ"の担当に当たる嵐城真紅の部隊と捜査情報を共有し、速やかな事件解決を目指すためだ。
GM:製品開発特許庁では"Lシリーズ"のデータ解析も進みつつある。
GM:イレクシア高専で設計された"Lシリーズ"は、高度な製造設備を有するジェネシス内で各ユニットを製造
GM:その後、技術的な規制や監視の緩いメサイアへとユニットを運び込み、組み立てを行っていたのだと思われる。
GM:あの規模の高度な巨大兵器が、人知れず出現したように見えた理由はそれだ。
GM:運び入れる際には一般の輸送トラックに紛れ、実際に動き出すまでは目立つことはない。
GM:――が、そのように秘匿されていた兵器だとすれば、別の疑問も浮かぶ。
GM:なぜ、そうした兵器群が尽く、無目的な暴走を起こしているのか?
GM:実際のところ、既に撃破が確認された"L0""L1""L3"、加えて先日交戦した"L2"は、"Lシリーズ"の性能を到底引き出していたとは言えない。
GM:"Lシリーズ"のアドバンテージは、巨体に対して過剰なほど複雑な操縦系統が存在することだった。
GM:移動方向すら定まらなかった"L3"、その場に留まり砲台のような攻撃を試みた"L2"……
GM:これらはまさしく、兵器を秘匿しようとしていた者達も意図せぬ『暴走』だったのではないか?
エニュオ・デュカキス:トランぺッターの一室。捜査が続けられ、人々が行きかう騒めきの中で端末を片手に眼を細める
エニュオ・デュカキス:特許庁の一部プラント──自身専用である13番を含めての解析は想定より早く進められた
エニュオ・デュカキス:部下から上げられた情報の山をピックアップ。共用データベースへ転送し、閲覧可能状態へ移行させる
エニュオ・デュカキス:「──こちらの解析結果を送りました。本件に関わるメンバーへには、閲覧用のパス発行アプリの使用で確認できます」
嵐城真紅:「あー…」確認
嵐城真紅:「データ量多いですわね?」
エニュオ・デュカキス:「これでも要点をこちらで抜き出しました。全て渡したら、電子の海で溺れます」
エニュオ・デュカキス:「とはいえ……有力なところはあと、ここですか」更に情報を厳選
嵐城真紅:「パーツ持ち込み?プレハブ工法かよですわ」
嵐城真紅:「ばらばらにルートわけりゃガバガバの検閲じゃ止められねーですわね」
GM:――機械兵器の『暴走』ということなら、ちょうど嵐城真紅の得た情報とも一致するところがあった。
GM:"L3"の事件における、盗難された社会人PMCの部隊だ。
GM:あの時点で、真紅の部隊は目撃情報や動画投稿を総出で当たったが、社会人PMCを破壊した者の有力な目撃情報は見つかっていない。
GM:代わりに見つかったのは、PMC部隊が破壊ではなく『盗難』された当時の映像だ。
GM:空中の一点に静止する、羽を広げた鳥のような兵器。
GM:これは、エニュオから受け取った"L4"の特徴に一致していた。
嵐城真紅:「ただでさえ良くわかんねぇ機械が流通してるんですし、専門家でもねえ限り何の部品かまではわかんねえし監視カメラ程度の映像じゃ判別も無理ですけれど…」
嵐城真紅:「組みあがった製品なら痕跡が残るってわけですわね、これをご覧くださいまし」
嵐城真紅:「この鳥みてーなの」
エニュオ・デュカキス:「……L4“ダート”」
エニュオ・デュカキス:設計図を呼び出し、映像記録の形状と重ね合わせてゆく
GM:"L4"は、本体から分離した自律飛行兵器を社会人に撃ち込み、制御を奪っているように見える。
GM:このようにして、"L4"を保有する何者かが社会人PMCを奪ったのだ――そしてその部隊を"L3"の現場に投入し、撃破された。
嵐城真紅:「窃盗というか誘拐というか、とりあえずは泥棒カラスみたいなマネしてますわ」
嵐城真紅:「まさか部隊丸ごとコントロールしていくとは大胆ですわね」
エニュオ・デュカキス:「確かに、この性能も正しく発揮されています」
エニュオ・デュカキス:「……」口にした直後、奇妙な違和を覚えた
嵐城真紅:「正しく発揮されると困るんですけれど?」
エニュオ・デュカキス:「それは失礼を。ですが……」
エニュオ・デュカキス:「妙でもあります。L4が正しく使われているのであれば」
エニュオ・デュカキス:「何故、私達の相対したL2は“撤退”させることができたのでしょう?」
エニュオ・デュカキス:「もしあれが問題なく機能を行使していたら、あの時に被害はもっと増えていた」
嵐城真紅:「ブチ壊した他の機体もカタログどおりの性能ではなかったわけですわよね」
嵐城真紅:「じゃあ何故L4は正常に機能しているのか」
嵐城真紅:「あるいは正常に機能できる技術があるのに他はなぜダメだったのか?」
エニュオ・デュカキス:「撃破された一連の三機と逃走中のL2の動作は、相手も意図していなかったのかもしれません」
エニュオ・デュカキス:「暴走、と言い換えてもいい。……そして嵐城さんの言う通り、L4はなぜ無事なのか」
GM:少なくとも"L3"の事件に関して、暴走していたと考える材料はもう一つある。
GM:"L4"を使役していた者達が、"Lシリーズ"を作り出していた者と同一であると考えるなら
GM:"L3"出現の現場に、盗難したPMC部隊を差し向けたのは何故か。
GM:解良イノリが口にしていた通り、あの距離は兵器テストの監視にしては離れすぎていた。
GM:"Lシリーズ"の製造者はPMC部隊を投入し、暴走した"L3"を破壊するか、制御を取り戻そうとしたのかもしれない。
嵐城真紅:「犯人が同一の意思で動いていない…例えばその組織内で更に機体を奪って独自行動しているグループがあるとか?」
嵐城真紅:「グループか個人かはわかりませんが内部対立か何かがあるなら制御できている機体とそうでない機体があるのかも?」
エニュオ・デュカキス:「搬入されたことは映像記録でわかっても、以降の組立から事件発生までの空白がある……」
GM:そしてこの事件にはさらに異なる介入者が、明らかに存在する。
GM:『人知れずPMC部隊を撃破した』者だ。
GM:メサイア生徒がPMC部隊の窃盗者を目撃しながら、その破壊者を目撃していないのは、偶然ではない。
GM:実際に、目撃証言がない。
GM:どこからともない攻撃で、PMC部隊が破壊されたという情報だけがある。
GM:狙撃ではないはずだ。当時、周辺の主要な狙撃ポイントには既にトランペッターが配置されており、不審な行動を取った者はすぐに分かる。
嵐城真紅:「1つ、L4のコントロールを持つ勢力、PMC部隊も支配下に入れていた」
嵐城真紅:「2つ、暴走兵器を配置した勢力。カトル・マルカの可能性がある」
嵐城真紅:「そして3つ、PMC部隊を撃破した勢力」
GM:製造者。離反者。介入者。これらは別々の勢力なのだろうか?あるいは、ただそのように見えるだけなのか?
嵐城真紅:「L4のチームはLシリーズをコントロールできていることから製造元に近いはず」
嵐城真紅:「少なくとも対立勢力を抱えているのは確かですわね」
エニュオ・デュカキス:「嵐城さんに情報提供を行った人物が、L4のチームである可能性もあるでしょうか」
エニュオ・デュカキス:「出現エリアを把握し、ナンバーまで特定していたのなら中核にはかなり近い」
嵐城真紅:「可能性はありますわね」
嵐城真紅:「ただ、現状では暴走機体を処理する理由はどの勢力にもある」
嵐城真紅:「単に破壊したいか、それを囮にして他での作戦を進めたいか、作戦自体を妨害する為か」
嵐城真紅:「色々考えられてわけわかんねーですわ」
嵐城真紅:「とりあえず、どこかの勢力の行動意図がわかれば。それに対応して他の勢力の考え方も予測できそうですけれど」
エニュオ・デュカキス:「……」
嵐城真紅:「こういう分析はどうも苦手ですわ。捕まえて取り調べた方が早いと思いますので」
エニュオ・デュカキス:ふぅ、と大きく息を吐き椅子に体を沈める
エニュオ・デュカキス:「貴方の糸のように細く、どう絡まっているかがわからない」
エニュオ・デュカキス:「ゆっくりと解いてゆくしかないとはいえ、焦ります」
嵐城真紅:「む~」
嵐城真紅:「ジェネシスが介入している可能性はないと断言できるのですわね?」
エニュオ・デュカキス:「そうですね。……ええ」
エニュオ・デュカキス:「やるのなら、もっと上手く事を運ぶ自信はあります」
エニュオ・デュカキス:置かれたコーヒーを一口。少しだけ口元を緩ませて
エニュオ・デュカキス:「言ってしまえば足りません。……私の手の届かない、別の誰かがやっていたとしたら」
嵐城真紅:「ハッ!確かにもっとえげつない事やりそうですわねえ」
嵐城真紅:「これはちょっと”雑”だと?」
エニュオ・デュカキス:「私がトランぺッターへの欺瞞工作に出るなら、馴染ませます」
エニュオ・デュカキス:「捜査をかく乱するのに不必要なほど難しいパズルを渡しては逆に動きを阻害する」
エニュオ・デュカキス:「ある程度の予測を立てて人員をどこに割くか。どれだけのリソースを残すのか」
エニュオ・デュカキス:「負荷をかけるとすればこちら側を選びます。限られた手札の最後の一枚、その選択を強いる」
エニュオ・デュカキス:「そこを突けば捨て札から策を回収することもできる。ですが」
エニュオ・デュカキス:「現に私達は“あまり進めず”、こうして人員にも多少の余裕があります」
嵐城真紅:「ソレ性格悪すぎじゃねーすか?」
エニュオ・デュカキス:「……そこについては反論できません。つい」
嵐城真紅:「そういうワルの作戦は他の連中にやってくれですわ」
嵐城真紅:「喜んで相手してくれそうなのが居ますから」
エニュオ・デュカキス:「覚えておきます」
嵐城真紅:「赤の連中はそういうの向いてねえからパスな!パスですわ!」
エニュオ・デュカキス:「それに、貴方に仕掛けても突破されてしまいそうです」
嵐城真紅:「私らは最前線で体張ってるのが最適ですから」
嵐城真紅:「デカいのは止めてやるからよ。その性格の悪い作戦でさっさと犯人を絡めとってくださいまし」
エニュオ・デュカキス:「褒められた分はしっかり働きましょう」笑みを深くして。
嵐城真紅:「ハッ!ジェネシスのそういうところは”信用してもいいですわよ」
エニュオ・デュカキス:「暗闇の方へ連れていかれないよう、繋いでおいてもらいましょうか」
嵐城真紅:「命綱代わり?良い度胸ですわ」
嵐城真紅:「私の糸は簡単には切れませんわよ」
◆Middle04◆ウィッカー・ウィッチ
GM:NPCとの会話および余った情報収集のシーンです。
GM:ただ、必要な情報はほぼ判明してるので、この情報は抜いても抜かなくても影響はありません。
■カトル・マルカの経営施設 〈情報:ビジネス〉難易度10
GM:シーンプレイヤーはミルキさん。他は登場自由です
七星ミルキ:七星ミルキの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(68 → 75)
エニュオ・デュカキス:出ますか
エニュオ・デュカキス:エニュオ・デュカキスの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(74 → 77)
嵐城真紅:侵蝕率は余裕あるしね
嵐城真紅:嵐城真紅の侵蝕率を1D10(→ 9)増加(56 → 65)
大上オリエ:大上オリエの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(58 → 61)
大上オリエ:出ておこう
GM:メインでミルキさんの交流シーン、サブで残り三人の事件捜査をやりましょう。
エニュオ・デュカキス:了解しました。情報は誰か抜きますか
七星ミルキ:まあ一つしか無いしそれぞれ挑戦で良いでしょう。
七星ミルキ:技能無いので情報素振りしてみます。ブンブン。
七星ミルキ:2dx>=10 情報:ビジネス
DoubleCross : (2DX10>=10) → 4[1,4] → 4 → 失敗
七星ミルキ:わからなミルキ
大上オリエ:では情報素振りで
大上オリエ:4dx+1>=10
DoubleCross : (4DX10+1>=10) → 6[1,2,3,6]+1 → 7 → 失敗
大上オリエ:わからなオリエ
エニュオ・デュカキス:ジャパニーズビジネスマン挑戦します
エニュオ・デュカキス:8dx+1
DoubleCross : (8DX10+1) → 10[1,3,4,4,5,7,8,10]+10[10]+1[1]+1 → 22
七星ミルキ:これがオフィスレディ……
嵐城真紅:つよい
大上オリエ:流石だ
メサイアJR(ジャンクション・レイルウェイ)

GM:大上オリエの尽力により、"L2"の逃走先と見られるルートの通行許可が出た。
GM:やはり鉄道保安委員会も"L2"の通過と破壊については把握していたようであり、安全が確認されるまで該当路線を一時的に閉鎖している。
GM:時間が経っているため、今もその逃走先に"L2"が潜んでいるとは限らないが、
GM:大きな手がかりが得られるであろうことは間違いない。犯人側にも、証拠を隠滅しきれる時間があったとは思えない。
GM:嵐城真紅率いるトランペッター、及びエニュオ・デュカキスと大上オリエは
GM:封鎖された線路上を進んでいる。トンネル壁面は所々が抉れ、"L2"の通過痕を残している……
エニュオ・デュカキス:「鉄道網を使うプランは、都市への強襲やテロ計画でもよく起用されるものですが……」
エニュオ・デュカキス:「あのようなものが通過していると思うと、中々にフィクションめいています」事態は全く笑えないが
大上オリエ:「冗談みたいな話だ。冗談だったらどんなに良かったか」
大上オリエ:「ヒザキリの件もそうだが、少しずつコトの真相に近づいてる感じがしてるな」
嵐城真紅:「ってもよォ、通常ダイヤのスキをついてルート使うってのはかなりの情報と緻密な計画が必要ですわ」
GM:少なくとも、地下鉄に隣接するかたちで格納庫を設計したのは、メサイアを移動する際この鉄道網を利用する計画ありきだろう。
GM:カトル・マルカはイレクシア高専の技術者と見られている。ジェネシス以外の学区にも情報網を持ち、かなり前から犯行の計画を進めていたということになる……
大上オリエ:「カトル・マルカってやつは、相当に時間をかけてこの計画を組み立ててるみたいだ」
GM:だが脱走時に限っては、"L2"が回送列車を巻き込んで破壊しているという情報も、トランペッターは得ている。
GM:やはりあの時の暴走は、犯人にとっても想定外の挙動だったのだ。
嵐城真紅:「そこまで計画的にやっても完璧に事が進んじゃいねーって事ですわ」
嵐城真紅:「だから痕跡が残ってるんだからよ、そこが付け入る隙ってもんじゃねぇですか?」
大上オリエ:「その通りだな。犯人の生んだこの隙、あまさず付け込んでいくか」
エニュオ・デュカキス:ポケットに入れていた端末の振動が着信を報せる。取り出し、液晶を確認
エニュオ・デュカキス:「大上さん。“ヒザキリ”の被害者に関する考察情報と、現場状況の件ですが」
エニュオ・デュカキス:「回答が来ました」
大上オリエ:「そいつはありがたい。 で、どうだった?」
エニュオ・デュカキス:「我々の確認したドルフィンリゾートと、そちらの収集した試着室、アパートメント」
エニュオ・デュカキス:「複数の偽装サーバーや代理人を立てていたようですが、契約時の書面や条件はほぼ一致」
エニュオ・デュカキス:「カトル・マルカが手を回していると断言できるでしょう」
エニュオ・デュカキス:「……賃貸の脱衣所や更衣室に仕込んでいた理由も、“そういう”ことになります」
大上オリエ:「そうか……」
大上オリエ:「あらためて、二つの事件は関係してたって事だな」
嵐城真紅:「”そういうこと””そうか”じゃねーですわ!」
嵐城真紅:「一般トランぺッターにもわかるように言ってくださいません事?」
エニュオ・デュカキス:「失礼しました」
大上オリエ:「あっ、悪い。」
エニュオ・デュカキス:「……整理するなら順番に進めましょう」
エニュオ・デュカキス:「まずは“ヒザキリ”の方から」
嵐城真紅:「正体不明の変態ですわね」
大上オリエ:「そう、この事件は、目的不明の犯人が脚を切断して回る事件だった」
嵐城真紅:「ふむふむ」
大上オリエ:「だがそこに、"身長を揃える"って目的が見えてきたんだよ」
大上オリエ:「ミルキのおかげもあってな」
大上オリエ:「資料の見方の問題だったんだがな」と、リュックからミルキの直筆で書かれた数字付きの資料を取り出し
大上オリエ:「そしてこの段階になってさらに、事件の起きた場所にも繋がりが見えてきた」
大上オリエ:「デパートの試着室やプール、自宅なんかの服を脱ぎうる場所たち」
大上オリエ:「その全てに、カトル・マルカが関わっていた……ってのが、今わかった情報だ」
嵐城真紅:「これ」と数字の資料を見て
嵐城真紅:「ミリ単位でそろえてるってぇ事ですの?」
大上オリエ:「単純すぎて疑いたくなるだろ? 本当にソレで揃えてやがる」
嵐城真紅:「切断する時に正確に測るとしてもですわ」
嵐城真紅:「着替えとかをのぞき見してかなんかで見ただけである程度正確に足の長さを見極めてターゲットにしてるって事ですわよね」
嵐城真紅:「足への拘りが極まって目算で足の長さがわかる滅茶苦茶な変態か、そういう計測機能のある隠しカメラか何かで測定してるかのどっちかって事になりませんか?」
大上オリエ:「そういう事になる、エフェクトを使ったのかもしれないが」
大上オリエ:「被害者たちが昏睡状態にされていたのも、足の長さを測る事が関係してるのかもしれないな」
嵐城真紅:「どっちにしてもターゲット選定時点で直にガン見してるわけじゃねーなら。隠しカメラの摘発って事で今後の被害をある程度は抑制できるかもしれねーですわね」
エニュオ・デュカキス:「そこはトランぺッターの力にお願いしましょう」
大上オリエ:「悪い……頼めるか?」
嵐城真紅:「当然やりますわ」
嵐城真紅:「隠しカメラの摘発って名目なら立ち入り捜査も融通利きますわ」
大上オリエ:(やっぱり、隠し扉一つに苦戦したこっちとは組織力が違うな)
GM:"L2"との交戦を想定して部隊を動員しているが、当然、自由に動かせる赫の人員はまだいる。
GM:指示を出せば、すぐさま地上で摘発が始まるだろう。
エニュオ・デュカキス:頼もしい。こういった気風はメサイア……乱暴だが、他人に寄り添える感情の強さゆえだろうか
エニュオ・デュカキス:「カトル・マルカがLシリーズに関わっており、“ヒザキリ”と繋がったことで。もうひとつ予測も立てられます」
エニュオ・デュカキス:「身長を合わせることは“規格”であったのかもしれません」
嵐城真紅:「規格?」
大上オリエ:「兵器製造のためのか」
エニュオ・デュカキス:「確信というには私の推測に収まっていますが」
エニュオ・デュカキス:「……Lシリーズは“兵器”というには複雑すぎるのです。あらゆる者が使い、同じ性能を発揮できるというには難しすぎる」
エニュオ・デュカキス:「“個人”のために作られた武器のようなもので、売り物ではなく想定したコンセプトを成立させる存在と言えるでしょう」
エニュオ・デュカキス:「“普通”では不可能。だから試すためにも“同じ部品”を集めていた」
エニュオ・デュカキス:「L2を始めとした暴走は外部的要因ではなく、もし内部機構に原因があるとするなら……」
嵐城真紅:「部品?サイズが…って人間を…」
嵐城真紅:「操縦者じゃなくて?」
嵐城真紅:「部品…」
エニュオ・デュカキス:がこん、と。切り離された腕が地面に落ちる
エニュオ・デュカキス:「操縦者であるか、そこまでは私もわかりません」
大上オリエ:「おわっ」その姿を見て目を白黒させる
エニュオ・デュカキス:「ですが。機械と繋がるために肉体の一部を捨てる」
エニュオ・デュカキス:「マン・マシーン・インターフェースとしてはひとつの考えです」
エニュオ・デュカキス:拾い上げた腕を接続する。健常者と変わらず、指先を躍らせて
大上オリエ:「なるほど、そういう考え方もあるのか……」
嵐城真紅:「ハァ?じゃあなんだ?コンピューター代わりに使ったとでも言うんですの?」
嵐城真紅:「てことは、未発見の犠牲者が居るかもってことじゃありませんか!」
エニュオ・デュカキス:「……発見された方達は、適合しなかった」
エニュオ・デュカキス:「そう考えれば無造作に外へ放置されていた理由にもなります」
GM:足が焼却され、捨てられていた以上
GM:発見された『体』と『脚』の数が合っていたかどうかは、誰にも分からない。
GM:未発見の『体』――より過酷な状態に置かれている犠牲者が、他にもいるかもしれないのだ。
大上オリエ:「適合した人間がいたとしたら、ソイツは……」
大上オリエ:「胸糞が悪い話だが、ありえる、のか」
大上オリエ:強く拳を握る、自分に何ができたわけでもない
大上オリエ:そもそも依頼を受けたのは切断後だ、事前に阻止など不可能だっただろう
GM:先頭に立って捜索をしていたトランペッターが声を上げる。
トランペッター生徒:「姐さん!」
嵐城真紅:「むっ!どうしたんですの!?」
トランペッター生徒:「メサイアJRからの提供情報にない地下構造らしきものを発見!巨大な横穴が空いてます!」
嵐城真紅:「チッ!”動いた後”じゃねーですか!」
嵐城真紅:「緊急で警戒をしますわ!」
嵐城真紅:「あと今までのLシリーズ破壊時に十字冠転送された犠牲者が居るかもしれねえですわ」
トランペッター生徒:「了解……」返答が銃声に遮られる。
社会人:「ジッ」「ジジッ」
社会人:一般グレードの社会人だ。横穴からゾロゾロと湧き出し、
社会人:拙い連携で拳銃を撃ち始めている。
嵐城真紅:「そういう情報も…なんですのッ?」
トランペッター生徒:「敵襲だ――ッ!」
エニュオ・デュカキス:「伏せて!」咄嗟に身を屈めて。
嵐城真紅:「クソったれですわーッ!」
大上オリエ:「どうも、相手方の歓迎みたいだな!」十字冠が明滅し、反射的に銃を取り出しながら膝を屈める
エニュオ・デュカキス:「連携そのものは拙いですが、撃たれたくはないですね」
社会人:「ギィヤッ、排除、し、侵入者ッ!」
社会人:群れの中から一体がガシャガシャと飛び出し、
社会人:ブレードで真紅に斬りかかろうとする。
嵐城真紅:「チッ!」
嵐城真紅:赤い糸で斬りかかってきた社会人を絡めとる。
社会人:関節があらぬ方向に曲がる。だが機械に対しては、これだけでは決定的なダメージではない。
嵐城真紅:「トランぺッター!落ち着いて制圧なさいませ!大した敵ではありませんわ」
トランペッター生徒:「イエス、マム!」ドガガガガガガガガ!!!
嵐城真紅:単調な動き、しかも数が多く統制が取れていない。
嵐城真紅:こういう群れはトラップに弱い。
嵐城真紅:糸を的確に配置し移動を阻害。
嵐城真紅:武器を排除。
嵐城真紅:それを部下に制圧させる。
GM:数を揃えたトランペッターの敵ではない。
嵐城真紅:「暴徒鎮圧マニュアルを遂行なさいませ!」
GM:マニュアル通りの正確な連携で、社会人の全員が制圧される。
GM:転送人員はゼロ。一方的な奇襲を受けながらも、社会人側の犠牲も最小限に押さえた。
GM:最初から勝負は決していた。戦闘用の社会人ではなかった――別の作業に従事していたということだ。
エニュオ・デュカキス:「さすがの手際です」
大上オリエ:(流石、よく連携訓練してある……まあ真紅が手を抜くなんてないがな?)自分で自分にツッコミを入れつつ
嵐城真紅:「しかし、これはきっと足止めですわ」
嵐城真紅:「制圧されること自体が相手の想定」
大上オリエ:「よほど奥に来て欲しくないみたいだな」
嵐城真紅:「時間をかけさせられた時点で状況は不利って事ですわね」
エニュオ・デュカキス:「となれば、躊躇うこともない」
大上オリエ:「ああ、間違いなく中では何某かが待ち構えているだろうな」
大上オリエ:「真紅、エニュオ、それにトランぺッター、いけるか?」
嵐城真紅:「ハッ!問題ありませんわよ!」
トランペッター生徒:「抜けペッターが偉そうにしてんじゃねー!」
トランペッター生徒:「アタシらは姐さんに地獄まで付き合うぜ!」
エニュオ・デュカキス:「異論なく」
エニュオ・デュカキス:「──地上で何かが起こっていない保証もない。早くしなければ、また増えかねません」
メサイア学園 C204ウォールストリート

GM:七星ミルキは、あれからも何度かカリス・リュシドールと会った。
GM:ただお互いに遊ぶだけではなく、合同カタコンベに訪れたカリスに仕事を手伝ってもらったこともあった。
GM:小規模な事件に巻き込まれたことも一度や二度ではないが、その程度はこの学区では日常のうちだ。
GM:この日も、ミルキとカリスは繁華街で待ち合わせをした。
カリス・リュシドール:「ミルキさん!」待ち合わせ場所にいるミルキを見つけると、
カリス・リュシドール:表情を明るくして、小走りで駆け寄る。
七星ミルキ:「あっ、カリスちゃん」
七星ミルキ:こちらも小さく手を振って出迎える
七星ミルキ:「今日は何も巻き込まれませんでした?」
カリス・リュシドール:「はい。呼び込みに声はかけられましたけど……」
カリス・リュシドール:「最初に会った時とは違いますから。ミルキさんに、たくさん教えてもらったおかげです」
七星ミルキ:「フフ、良かった!危険な所に入らなかったら、普通に断るだけでいいからねえ」
七星ミルキ:「今日は何を買いに行こっか?気になるものとか、ある?」
七星ミルキ:自然と手を繋いで歩き出す
カリス・リュシドール:「ミルキさんの方は?いつも……私が行きたいところにばかり、連れてってもらっていますから」
カリス・リュシドール:手を握り返す。細い指同士が絡まる。
カリス・リュシドール:「私、ミルキさんが好きなとこにも興味があります」
七星ミルキ:「私?そうだなぁ……」
七星ミルキ:会話の間の指遊びも定番になりつつある。
七星ミルキ:「本、はこないだ買ったし……そうだ。カリスちゃんはアイスとか好き?」
七星ミルキ:「最近、新しいお店を見つけたから気になってたの」
カリス・リュシドール:「はい、好きです……!」
カリス・リュシドール:「最近ではカナートスにも少しずつ、外の商品も入ってくるようになって」
カリス・リュシドール:「食べられない子もいるから……後ろめたい気持ちも、少しあるんですけど」
七星ミルキ:「え~、そうなんだ!」
七星ミルキ:「病院食、みたいな感じだと縁遠いもんねえ、お菓子」
七星ミルキ:「でも食べられる機会が増えたり身近になると、きっと励みになりそうだよね」
カリス・リュシドール:「はい。どんなときだって……病気の人でも、健康な人でも」
カリス・リュシドール:「美味しいものが食べられて、体を自由に動かせるって」
カリス・リュシドール:「……いいことですよね」
七星ミルキ:「……うん、そう思うよ」
七星ミルキ:「私もね、風邪引いたときとか看病してもらう事あるんだけど」
七星ミルキ:「元気な人が私に合わせて静かにするよ~、ってなると無理しないで~!って気持ちもあるからね」
カリス・リュシドール:「あはは……やっぱり優しいですね、ミルキさん」
七星ミルキ:「そ、そうかな?私のせいに…!ってちょっと気にしてるだけなんだけど」
七星ミルキ:「いえ、ともあれ。ともあれそういうわけでアイスを食べましょうね」片手で『置いといて』、のジェスチャー。
七星ミルキ:「美味しいものって、誰かと一緒に食べたいもの」
GM:二人は、メサイアの店でアイスを購入した。
カリス・リュシドール:カリスは、チョコレートナッツフレーバーのアイスだ。
カリス・リュシドール:「ミルキさんは何を選んだんですか?」興味深そうにしている。
七星ミルキ:「私はキャラメルとレーズンの味!」
七星ミルキ:「このちょっと酸っぱいのが最近マイブームなんだ」
カリス・リュシドール:「ふふふ。おいしいですね」
カリス・リュシドール:「ミルキさんと一緒に行ったお店は、たまに……ふふふ」笑う。
カリス・リュシドール:「すごいお店もありましたから、実は、ドキドキしてたんですけど」
七星ミルキ:「そ、そんなにすごかったかなあ。偶然トラブルが有ったのは…認めますが…!」
GM:メサイアにおいて完全にギャンブル要素を排して新たな店を開拓するのは難しいことだ。
GM:他の学区の生徒からは、特にそう見えたことだろう……
カリス・リュシドール:「――でも」
カリス・リュシドール:「私は、メサイア学園が好きですよ。ミルキさん」
カリス・リュシドール:カリスは、ミルキとベンチで隣り合わせに座っている。
七星ミルキ:「うん。そう言ってもらえたら嬉しいなあ」
カリス・リュシドール:「本当に大変なことばかりで……悪い人や、怖い人もいると思いますけど」
カリス・リュシドール:「みんながとても元気で……色々なことが起こる……」
カリス・リュシドール:「……すごく、生きてるって思えて……」
七星ミルキ:「あはは。確かに退屈、してるヒマないかも」
七星ミルキ:「……メサイアはねえ」
七星ミルキ:「そりゃジェネシスみたいに便利な機械が開発されたり、キングダムみたいに皆がキレイでピシッとしたりはしてないんだけど」
カリス・リュシドール:ミルキの横顔を、静かに眺めている。
七星ミルキ:「どころか、皆が好き勝手生きてて……まあまあ迷惑なことも起こるのですが…………」
七星ミルキ:苦笑。自信を持っては言えないが、愛着を感じている声音。
七星ミルキ:「そういう、皆が好きなこと出来るって所が、私も好きなんだあ」
七星ミルキ:「だから、カリスちゃんも好きになってもらえて、私も嬉しいな」
カリス・リュシドール:ミルキが話している間、す、と身を乗り出し、
カリス・リュシドール:ミルキのアイスを一口食べる。
カリス・リュシドール:「……っふふ!」
七星ミルキ:「多分トランペッターの人たちだと『もっとちゃんとしなさい』って思ってると……お?」
七星ミルキ:「不意打ちとはやるねえ」
カリス・リュシドール:「ミルキさんの言ってたとおりですね。甘酸っぱくて、美味しいです」
七星ミルキ:「でしょ?──お返しっ」
カリス・リュシドール:「あっ」
七星ミルキ:カリスの持つアイスを一口食べる。
七星ミルキ:「ん~。甘くてさっぱりしてる」
カリス・リュシドール:「あはははっ、ひどいですよミルキさん!」
七星ミルキ:「先にやったのそっちじゃない~!」
カリス・リュシドール:「私のアイスなのに」笑っている。
七星ミルキ:「まぁまぁ。遠慮しないの。はい、賄賂だよ~」
七星ミルキ:こちらも笑って、レーズンが多めの部位を差し出す。
カリス・リュシドール:笑いながら、小さく、一口食べる。
カリス・リュシドール:「ねえ、ミルキさん」
七星ミルキ:「うん?なあに?」
カリス・リュシドール:「今度はカナートスに来てくれませんか?」
七星ミルキ:「───」
七星ミルキ:「良いの?」
カリス・リュシドール:「……その、遊びに来てほしいってことじゃないんです」
カリス・リュシドール:「何ももてなしなんてできないし、メサイア学園と比べて……」
カリス・リュシドール:「殺風景で、娯楽もないような学区なんですけど」
七星ミルキ:「あ、嫌とかじゃなくてね、外部との交流とか…」
七星ミルキ:「……うん。」
カリス・リュシドール:「でも……でも、もしよければ」
カリス・リュシドール:「私の学区のことも、いつか知ってほしいんです」
カリス・リュシドール:「カナートスは昔から隔離措置がされていて、今も、他の学区からは見えにくくなっているんですけど――」
カリス・リュシドール:「行き来できないわけじゃありません。場所と抜け方さえ知っていれば、行くことはできます」
七星ミルキ:「うん……うん」
七星ミルキ:隔離……というほどではないが。カタコンベも学区内での立場は特殊だ。
七星ミルキ:場所と手続きを踏んで、行くことは出来る。外の学区からであろうと。
七星ミルキ:ただきっと、その位置にある意味は大きく違うのだろうな、と思う
七星ミルキ:「私も、行ってみたいな」
七星ミルキ:「カリスちゃんがどういう所に居たのかとか。他にどんな子がいるのか、とか」
七星ミルキ:「せっかく仲良くなったなら、もっと知りたくなっちゃう」
七星ミルキ:「カナートスに行った時は、案内してくれる?」
カリス・リュシドール:「……はい」
カリス・リュシドール:情報端末を出す。
カリス・リュシドール:「ミルキさんの端末に、カナートスの座標とパスを送ります」
カリス・リュシドール:「……秘密ですよ?」恥ずかしそうに囁く。
七星ミルキ:「ふふ。二人の秘密だね」
七星ミルキ:楽しそうに人指し指を唇の前に立てる。
七星ミルキ:「私、絶対行くからね?やっぱり止めても駄目だよ~」
カリス・リュシドール:「ミルキさんこそ、やっぱりやめたは、なしですからね」
カリス・リュシドール:「次は服……買いに行きましょう、ミルキさん!」
七星ミルキ:「言わないよ~。」コロコロと笑う。
七星ミルキ:「あ、服良いね。余所行き用の服を新調しなきゃだよ!」
カリス・リュシドール:「じゃあさっそく……」立ち上がろうとして
カリス・リュシドール:ふらつき、ミルキの方へと倒れる。
七星ミルキ:はも、と残り少ないアイスのコーンを口に収める。
七星ミルキ:「ふぁ、とと」
七星ミルキ:両腕で体を支える
カリス・リュシドール:「……!」
カリス・リュシドール:ミルキに抱きとめられるかたちになって
カリス・リュシドール:「…………………………………………」
七星ミルキ:「だ、大丈夫?疲れちゃった?」
カリス・リュシドール:長い両手を回して、ミルキのやや小柄な体を強く抱きしめる。
カリス・リュシドール:「……いいえ。なんでも」
カリス・リュシドール:密着していて、カリスの表情は見えない。
カリス・リュシドール:「なんでもないんです……」
七星ミルキ:ぎゅう、と密着するように抱きしめられる。
七星ミルキ:「……………」
七星ミルキ:表情は伺えない。
七星ミルキ:ただ、甘えるような仕草に対し、目の前の滑らかな黒髪を控えめに撫でた。
カリス・リュシドール:「ミルキさん」
カリス・リュシドール:「イルカは後悔していると思いますか?」
七星ミルキ:「……イルカ?」
七星ミルキ:「なにかの例え話かな……?」
カリス・リュシドール:「……いえ。変なこと言っちゃいましたね」体から離れて、自分の目元を拭う。
カリス・リュシドール:「行きましょう、ミルキさん」
七星ミルキ:「え?あ、うん?」
七星ミルキ:(泣いてた……のかな?)
七星ミルキ:「あのね、イルカがなんのお話かはわかんないけど……」
七星ミルキ:「また話したくなったら言ってね。その時はちゃんとお話聞くから」
七星ミルキ:目元を拭う仕草が終わるまで、一歩後ろについていく。
七星ミルキ:「さ、」
七星ミルキ:「可愛い服、見つけにいこっ」
GM:その後、二人はデパートのアパレル店へと向かった。
GM:カリス・リュシドールが前々から行きたいと言っていた店だ。
GM:これまで何度か繰り返したような、他愛のない店巡りだった。
GM:だが、ミルキがとっくに服を選び終えても――
GM:カリスは試着室から出てこなかった。
トランペッター生徒:「この店の利用客だな?すぐにデパートから出ろ」
トランペッター生徒:「これからトランペッターが立ち入り調査をする」
七星ミルキ:「…………!」
七星ミルキ:そう、トランペッターの方から言われて、ふわふわと従っていました。
七星ミルキ:どくどくと心臓の音が聞こえて、何も聞こえていないのに、体は勝手に動くのです。
七星ミルキ:先程まで話していた声や、アイスの味や、あの時見た涙を拭うような仕草。
七星ミルキ:思い返すように色んな光景を思い返しながら、祈るように腕を組みます。
七星ミルキ:試着室。そう、その場所は、私が調べていた現場としても上がっていたはずなのに、と。
七星ミルキ:………『私がもっと』、と。
七星ミルキ:気をつけていれば。
七星ミルキ:トランペッターの方の調査を待つ間、そう囁く自分の声が何度も聞こえていたのでした。
トランペッター生徒:「あー、七星ミルキさん?」
トランペッター生徒:「デパートの中は虱潰しに探したが」
七星ミルキ:「え?………あ、はい」
トランペッター生徒:「カリス・リュシドールらしき生徒は発見できなかったよ。試着室の奥の部屋にもだ」
七星ミルキ:「そう、ですか……」
七星ミルキ:きゅ、と唇を結ぶ。
トランペッター生徒:「アタシらも全力は尽くす。だからこの事件は任せて、今日は帰っていい」
トランペッター生徒:「アンタの方も大変だろうからな」
七星ミルキ:「あ、あの、なにか手がかりとか…変なこととかは……」
七星ミルキ:ふら、と。意気込んだ勢いでふらつく。
七星ミルキ:気がつけばずっと立ち上がったままだったようだ。
七星ミルキ:「……はい。すみません」
七星ミルキ:(いま、この場所にいても、トランペッターさんの捜査を邪魔しちゃう)
七星ミルキ:(人手がとかじゃなくて……組織とかグループは、そういうものだから。)
七星ミルキ:(……うん、よし。冷静)
七星ミルキ:ペチ、と両手で頬を叩く。
七星ミルキ:「カリスちゃんのこと……よろしくお願いします」
七星ミルキ:深々と頭を下げた。
GM:待てば、状況は良くなるのかもしれない。あるいはミルキが動いたとしても、手が施しようのないほど手遅れなのかもしれない。
GM:それでも、この事件に対してできることがあるとすれば……
GM:七星ミルキの通信端末には、あの事件で知り合った『探偵』。大上オリエの連絡先がある。
七星ミルキ:「…………」
七星ミルキ:トランペッターは動いてくれている。こう言っては何だが、四騎士である"赫"との面識は、一定のコネにはなるはずだ。
七星ミルキ:かといって、合コン委員会は巻き込めない。多分頼めば力になってくれるけど、本来の業務だってあるのだ。
七星ミルキ:つまり。一番効果的な手段はきっと、これなのだろう。
七星ミルキ:一番効果的な────『私に出来ること』だ。
七星ミルキ:「よし……」
七星ミルキ:走り出し、急いで部屋に戻る。
七星ミルキ:多分そんな場合ではないし、すぐに連絡するのが正しいと思うけれど。
七星ミルキ:バッ、行儀悪く上着をベッドに放り投げて、リボンを外しながらクローゼットを開く。
七星ミルキ:合コン委員会でお揃いの制服。黒シャツとグリーンのスカートとはまた別の、真っ白な服。
七星ミルキ:ショートケーキのクリームを形にしたようなワンピース型の儀礼服を身につけ、ケープを羽織る。
七星ミルキ:「うん。」
七星ミルキ:ジャケットを姿見の前で確認して、淡い色のリボンを結ぶ。
七星ミルキ:「やっぱり、コレが一番気合はいるね」
七星ミルキ:ピ、と端末を操作して、最近に登録した連絡先を呼び出した。
七星ミルキ:『大上オリエ』
七星ミルキ:「困った時の失せ物探しは」
七星ミルキ:「探偵さんに相談だ!」
???? 地下室

GM:地下鉄の横道を通って突入した空間は、メサイアドルフィンリゾートで見た地下構造に近い。
GM:今回異なっている点は、いくつもの機材が搬出されずにその場に残されているということだ。
GM:ベッド、医療計器、レーザーメス。通信機材、大型計算端末……
????:〈やっぱり、間に合わなかったカ〉
????:通信機はまだどこかに接続されている。
????:切断の暇もなかったということなのだろう。あるいは、あえてそうしているのか。
????:〈すごい執念だネ。解良イノリがいなくなったトランペッターなんて、大したもんじゃないと思ってたけド〉
GM:モニタには赤や緑のノイズが走っていて、相手の姿は見えない。
GM:そして、この地下室にも真新しい血痕がある。
大上オリエ:(クソッ、ここでもやってたって事かよ)
エニュオ・デュカキス:「トランぺッターの勤勉さと優秀さは私も驚くところです」
嵐城真紅:「うるせえですわ!ボスが居なくなって弱体化するって言うのはボスに対する侮辱ですわよ!」
大上オリエ:「お前が、イノリとトランぺッターを語ってんじゃねえ」
大上オリエ:極めて冷ややかな声が返ってくる
????:〈アハハハハハハハ〉無機質な笑い。
????:〈怒ってくれるっていうのはいいネ。何も思わない相手に喋るんじゃ、機械と同じだかラ〉
エニュオ・デュカキス:「ご機嫌ですね。ですが」
エニュオ・デュカキス:「一方的にまくし立てるのも失礼かと。貴方は私達をご存じのようですが」
エニュオ・デュカキス:「ひとつ、相対した者に名乗るくらいの礼儀は必要では?」
????:〈あれだけひどいことをしておいて、白々しいネ、エニュオ・デュカキス〉
????:〈ボクがカトル・マルカだ〉
カトル・マルカ:〈キミにももっと怒ってほしいんだけどナ〉
エニュオ・デュカキス:「礼儀のお話ですから」確信通りの答えにわずかな笑みを浮かべる
エニュオ・デュカキス:「感情のままそこの手術台を粉砕して、貴方を喜ばせることはできますが──」
エニュオ・デュカキス:「交渉としては最後の手です」
カトル・マルカ:〈メサイア学区内で"Lシリーズ"をハッキングして暴走させるのハ〉
カトル・マルカ:〈『最後の手』じゃないとでも言うつもりかイ?エニュオ・デュカキス〉
カトル・マルカ:〈キミ達の妨害には本当に手を焼かされたヨ〉
カトル・マルカ:〈ボクだって、街を破壊するなんてくだらない目的のためにあれを作ったわけじゃないんダ〉
嵐城真紅:「ちょっとお待ちくださいませ!今!何て言ったんですの!?」
カトル・マルカ:〈嵐城真紅。キミもおかしいと思わなかったかイ?〉
カトル・マルカ:〈キミが戦った"Lシリーズ"は暴走していタ。誰かに外部から介入されていたんダ〉
カトル・マルカ:〈それが誰かは分からないけド、ジェネシスからボクらを追ってきたエニュオ・デュカキスの仕業だというなラ――〉
カトル・マルカ:〈大いに有り得る。彼女はジェネシスの長官……エンジニアの最高峰なんだもんネ〉
嵐城真紅:「…?」
嵐城真紅:「いや、ちょっと待て…ですわ」
嵐城真紅:「”誰かわからない””大いにあり得る”じゃねーですわよ!」
嵐城真紅:「それは単なる憶測じゃねーですか!」
カトル・マルカ:〈じゃあ他に誰がいるというんだイ?〉
カトル・マルカ:〈ボクは嘘をついていなイ。証明だってできないけれド〉
カトル・マルカ:〈少なくとも、一連の暴走事件はボクにとって何の得にもなっていなイ〉
嵐城真紅:「確たる証拠も出さずに!犯罪を!立証出来たら!トランぺッターは要らねえんですわ!」
嵐城真紅:「確かにお前に敵が居て妨害されてるとして!ジェネシスが可能性あるとして!」
嵐城真紅:「だから何だってんですわ!」
嵐城真紅:「一番悪いのはお前ですわよ!」
カトル・マルカ:〈アハハハハハハハハハハ〉
カトル・マルカ:〈悪い?〉
カトル・マルカ:〈ボクが悪い?何が悪いノ?〉
カトル・マルカ:〈素晴らしい夢が叶うんダ。機械と人間が融合すル〉
カトル・マルカ:〈キミ達だってそうしているじゃないカ〉
カトル・マルカ:〈人間と機械を分け隔てていては、進歩はなイ〉
カトル・マルカ:〈人間に欠けているものを機械が補ウ。機械に欠けているものを人間が補うんダ〉
エニュオ・デュカキス:「戯言ですね」
エニュオ・デュカキス:「技術の在り方としては正しくとも──」
エニュオ・デュカキス:「それぞれは“部品”になってはならない。技術に人間が屈することも、人間が技術を不用意に振り回すことも罪」
エニュオ・デュカキス:「制御できないものは夢ではありません。愚かな妄想に過ぎない」
エニュオ・デュカキス:「そも、同意を得ず危険行為に及んだ時点で、論以前の話です」
嵐城真紅:「そうだそうだ!犯罪をする理由にはならねーですわよ!」
カトル・マルカ:〈犯罪かどうかは問題じゃなイ。ボクはまだ捕まっていないんだかラ〉
カトル・マルカ:〈ジェネシスでも、メサイアでも、もう何もしない。約束するヨ〉
カトル・マルカ:〈ボクは他のところで実験を続けル。『完成』のその日まで、続けるんダ〉
大上オリエ:「……そうやって、何人もの脚を切り落としたのか、お前は」
カトル・マルカ:〈そうだヨ〉
カトル・マルカ:〈別に、いいじゃないカ〉
カトル・マルカ:〈人間の脚は、何度でも生えてくるんだからサ〉
大上オリエ:「ふざけた理屈だ」
大上オリエ:「死ぬ痛みを味わえば助かるから、何度だって生えてくるから」
大上オリエ:「人から大事なものを奪い」
大上オリエ:「涙を流させる」
大上オリエ:「そんな理論は間違ってる」
大上オリエ:「お前にこれ以上、誰かを苦しませてたまるか」
大上オリエ:「絶対に捕まえてやる、どこに逃げようが」
大上オリエ:「オレは探偵だ」
カトル・マルカ:〈捕まえてみなヨ〉
カトル・マルカ:〈どうして、キミ達に踏み込まれてもこうして通信を繋げているのカ――〉
カトル・マルカ:〈それは、ジェネシスの汚い手口を突きつけてやりたかったのト〉
カトル・マルカ:〈もう捕まらない自信があるからダ〉
カトル・マルカ:〈ノヴァリス中の学校を駆けずり回って、探すことだネ〉
大上オリエ:「探し出してやるさ……みんな、周りに警戒を!」
GM:――バチッ!
GM:通信が切れると同時に、どこかで通電がショートしたような音がある。
GM:地下室の照明が落ちる……
普賢ハリ:「爆弾だよ」部屋の隅から、気怠げな声がある。
大上オリエ:「誰だ?」
普賢ハリ:「カトル・マルカは最初から、全員吹き飛ばすつもりだったってこと……」
嵐城真紅:「その声!確か!」
普賢ハリ:暗い室内に、人の姿はない。その代わり……

普賢ハリ:一羽の鷹が、積まれた箱の上に大人しくとまっている。
嵐城真紅:「電話だけだったから鷹とは思わなかったですわね」
嵐城真紅:「普賢ハリ!」
大上オリエ:「真紅の知り合いか」
エニュオ・デュカキス:「……動物のお知り合いですか」
大上オリエ:「エフェクトでの動物操作……か?」
普賢ハリ:「……私のことを気にしてる暇はある?」
普賢ハリ:「ふふ。親切心で、忠告してあげたつもりだけど……」
GM:先程の通電で爆弾が作動しました。部屋のどこかにある爆弾を解除することができます。〈知識:機械工学〉で難易度20以上です。
エニュオ・デュカキス:なんと
大上オリエ:爆弾の解体はセルフサービスか!
嵐城真紅:やるしかねえな
エニュオ・デュカキス:精神が一番高い人に援護飛ばしましょうか
大上オリエ:精神が一番高いの
大上オリエ:オレじゃん、無形もあるし
嵐城真紅:ですね
大上オリエ:……やるか、失敗したらロイスでなんとかするとして
嵐城真紅:とりあえず先に素振りでチャレンジしておくぜ
嵐城真紅:AIDAパワー!
嵐城真紅:9dx>=20
DoubleCross : (9DX10>=20) → 10[1,3,3,4,4,8,9,10,10]+8[4,8] → 18 → 失敗
GM:すごいじゃん
エニュオ・デュカキス:うわあ頑張ってる
嵐城真紅:惜しいですわー!
大上オリエ:すげぇ
GM:でも失敗は失敗よ~ 財産も使えないからねこの状況
GM:お金様に頼んでも爆弾は待ってくれないから
エニュオ・デュカキス:こちらも先に素振りしましょう!
エニュオ・デュカキス:AIDAパワーその2
エニュオ・デュカキス:6dx>=20
DoubleCross : (6DX10>=20) → 10[1,1,3,7,10,10]+9[7,9] → 19 → 失敗
エニュオ・デュカキス:なぜか揃ってギリギリで
嵐城真紅:めっちゃ惜しいですわ~
大上オリエ:二人ともすごない?
大上オリエ:妖精の手が欲しい、バディムーブなんてものができる子はここにはいないが
GM:それだけ有能ということなのだなあ
大上オリエ:では、《コンセントレイト:ウロボロス》+《無形の影》
エニュオ・デュカキス:そこに《援護の風》、+3D
エニュオ・デュカキス:エニュオ・デュカキスの侵蝕率を2増加(77 → 79)
大上オリエ:13dx7
DoubleCross : (13DX7) → 10[1,1,2,3,5,5,7,7,8,8,9,9,10]+10[2,5,5,7,8,9,10]+10[1,3,6,9]+3[3] → 33
嵐城真紅:ヤッター
エニュオ・デュカキス:さすがー
大上オリエ:や、やったぁー!
大上オリエ:援護ありがとう!
大上オリエ:大上オリエの侵蝕率を6増加(61 → 67)
GM:限られた時間の中、地下室を捜索し、あるいは破壊し、
GM:大上オリエは、残された情報端末の中に高性能爆弾が仕掛けられていたことを看破した。
GM:タイマーに繋がった配線を切ると、カウントもストップする。起爆は停止した。
大上オリエ:暗闇の中
大上オリエ:自分の手の感覚と音だけを頼りに、ナイフで爆弾を解体する。
大上オリエ:トランぺッター時代、訓練で何度もこなした項目だ
普賢ハリ:「……お見事」陰鬱に呟く。
大上オリエ:「ふぅ……おかげさまで、上手く行ったぜ」
大上オリエ:手遊びでくるくるとナイフを回しながら、ハリに感謝を告げる
嵐城真紅:「腕は鈍ってねーでございますわね」
大上オリエ:「当たり前だろ、オレを誰だと思ってんだよ」
大上オリエ:「まあ、今回に限って言えば……」
大上オリエ:「……機械類のプロが、傍にいてくれたしな」
大上オリエ:「ありがとよ」と、暗闇の中指示をくれたエニュオに感謝の言葉を向ける
エニュオ・デュカキス:「どういたしまして」
エニュオ・デュカキス:「それで、やり取りを聞く限り。彼女……が、情報提供者ということですが」
エニュオ・デュカキス:薄暗闇の中、佇む鷹に眼をやり
大上オリエ:(なるほど、匿名での通報者ってやつか)
GM:姿を見るのは初めてかもしれないが、嵐城真紅が一度耳にした通報者の声を聞き間違うことはあり得ない。
GM:彼女が"L2"事件の通報者、普賢ハリだ。
嵐城真紅:「プールの件といい、情報は確かそうですわ」
嵐城真紅:「ただ、今となってはだからと言っても味方とは限りませんが」
普賢ハリ:「……だろうね。何もかも鵜呑みにして信じていたら」
普賢ハリ:「おまわりさん失格だ……。でも、もし信じてくれるなら、有益な情報は与えてあげられる」
嵐城真紅:「情報次第ですわね」
嵐城真紅:「まあそれは、エニュオさんも同じですが」
嵐城真紅:「疑わしさは残る、だから信用できると証明してもらいたいですわ」
普賢ハリ:「私は……カトル・マルカの逃走先を知っている」
普賢ハリ:「カトル・マルカさえ拘束すれば、"Lシリーズ"の計画は根絶できる……そうでしょう?」
嵐城真紅:「確かにそうですわ」
大上オリエ:「今の状況じゃ、この上なくありがたい情報だな」
エニュオ・デュカキス:「……貴方の仔細は、移動しながら聞かせてもらいましょう」
エニュオ・デュカキス:「いまは時間が惜しい」
普賢ハリ:「そう。そちらの人はよく状況をわかっている……」
普賢ハリ:「カトル・マルカが『もう追跡できない』と考えているということは」
普賢ハリ:「とっくにメサイアからの逃走は始まってるってこと……」
エニュオ・デュカキス:「必要なのは動かせる人員での封鎖と監視システムのチェック──」
エニュオ・デュカキス:「許可が頂ければ特許庁の探査ドローンも出しましょう。なりふり構っていられません」
エニュオ・デュカキス:「よいですか?」改めて、嵐城さんへ問いかける
嵐城真紅:「ジェネシスのドローン…」
嵐城真紅:「緊急事態じゃなきゃ拒否りますわ」
嵐城真紅:「でも、今は手が欲しい…致し方ないですわ」
エニュオ・デュカキス:「手札を明かすので、私も断腸の思いです」
エニュオ・デュカキス:「決断に感謝します」
大上オリエ:「お互いに協力できる方向に纏まったようなら何よりだ」
大上オリエ:「……急がないとな、ヤツが次の被害を出す前に終わらせる。」
普賢ハリ:「信頼に必要だっていうなら、私も同行するよ……」
普賢ハリ:「港湾部を封鎖してほしい。敵は船を使おうとしている」
嵐城真紅:「すぐに対応させますわ」
嵐城真紅:「しかしカトルはクソだが、言ってる事のごく一部の一ミリは一理ありやがるのも確かですわ」
嵐城真紅:「ジェネシスがこの件に関してメサイアの治安を脅かすなら容赦はしませんわよ」
エニュオ・デュカキス:「見極めて頂ければ。こればかりは、手管で得るものではありませんから」
エニュオ・デュカキス:「信用は、何より高いものと決まっています」
エニュオ・デュカキス:「行きましょう」
GM:ロイスと購入判定が可能です。
七星ミルキ:カリスちゃんのP感情を興味から友情に変更!Nは当然心配だ
エニュオ・デュカキス:カトル・マルカへのロイスを「執着/〇仇敵」に変更します
七星ミルキ:購入は照準器を買います。
七星ミルキ:2dx>=15
DoubleCross : (2DX10>=15) → 7[4,7] → 7 → 失敗
七星ミルキ:買えなかった。ミルキちゃんはおしまいっ!
大上オリエ:照準器チャレンジ
大上オリエ:5dx+3>=15
DoubleCross : (5DX10+3>=15) → 9[3,4,4,7,9]+3 → 12 → 失敗
大上オリエ:うーん残念
嵐城真紅:普賢ハリ/情報は信用できそうですわ〇/胡散臭いですわ
エニュオ・デュカキス:購入は照準器で
エニュオ・デュカキス:8dx+4>=15
DoubleCross : (8DX10+4>=15) → 10[4,4,7,7,9,9,10,10]+4[4,4]+4 → 18 → 成功
エニュオ・デュカキス:よし。固定値型の七星さんに渡そうか
七星ミルキ:わーい貰います 射撃ハンマーにセット。達成値+1
エニュオ・デュカキス:もう一個買えるチャンスがあればいいが……こちらは処理以上で
嵐城真紅:じゃあもう一個にチャレンジしてみよう
嵐城真紅:5dx+2>=15
DoubleCross : (5DX10+2>=15) → 9[2,3,5,9,9]+2 → 11 → 失敗
嵐城真紅:ダメー
◆Middle05◆グリム・パペット
GM:ミドル戦闘シーン。全員登場です。
エニュオ・デュカキス:エニュオ・デュカキスの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(79 → 88)
七星ミルキ:七星ミルキの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(75 → 84)
七星ミルキ:たかいよー
大上オリエ:大上オリエの侵蝕率を1D10(→ 2)増加(67 → 69)
嵐城真紅:嵐城真紅の侵蝕率を1D10(→ 6)増加(65 → 71)
メサイア学園 アムレス川支流港湾部

GM:夜の帳が降り始めていた。
GM:大上オリエとエニュオ・デュカキスはトランペッターの車両に同乗し、普賢ハリの示した座標へと急行している。
GM:そんな中、オリエの端末に着信があった――発信者は捜査協力者の七星ミルキである。
大上オリエ:「ミルキ、どうした?」何か嫌なものを感じ取りながら電話を取る
七星ミルキ:『ミルキです!──今忙しいですか?でも手短に話すので聞いてください!』
七星ミルキ:電話の向こうから若干早口の声。
大上オリエ:「大丈夫だ。緊急事態みたいだな、話してくれ。」
七星ミルキ:『カリスちゃんが、』少し息を詰まらせる。『カリスちゃんが、攫われました』
七星ミルキ:『更衣室で着替えてる最中に……多分、"ヒザキリ"の仕業です』
大上オリエ:「カリスが、ヒザキリに……!?」
七星ミルキ:まとめていた内容を思いつくままに口にしている。
七星ミルキ:『はい。……現場の方は、トランペッターの方が探してくれてるんですけど』
七星ミルキ:『私もなにかしたいです。……手伝えること、ありますか?』
七星ミルキ:『事件のこと、調査してましたよね?』
大上オリエ:「ああ。今ちょうど、ヤツの……ヒザキリの居場所を特定して、追っているところだ」
七星ミルキ:『! 居場所を!?』
大上オリエ:「ヤツは逃げる気だ、事態は急を要してる」
大上オリエ:「だが、ミルキの力を借りられるのなら……そうだな……だが」
大上オリエ:「さっき言った通り急ぎなんでもう一度確認するが」
大上オリエ:「いいんだな?」
大上オリエ:「事件にかかわるって事は、あの惨い真似をするヤツと対峙する事になる」
大上オリエ:「合コン委員会の仕事とは、勝手が違ってくるぞ」
七星ミルキ:『はい。』
七星ミルキ:『慣れてるとはいえませんし、おそらくご迷惑をおかけすると思いますが』
七星ミルキ:『"そのようなことをする人のもとに、カリスちゃんが攫われた"』
七星ミルキ:『そんな時に、じっとしてられないですから』
大上オリエ:「……良い友情だ」フッと少し笑って
大上オリエ:「わかった。ならもう、俺は頼りにするしかない」
大上オリエ:「拾ってもらうから、今の場所を教えてくれ」
七星ミルキ:『わかりました、お願いします』
七星ミルキ:そちらの端末に座標が送られてくる。大通りに近く、回収しやすいポイント。
大上オリエ:(あらかじめ想定していたか、冷静に状況を見ている)
大上オリエ:そのポイントを運転手と二人に言い、ミルキが合流を希望していることも伝える
大上オリエ:名目としては探偵の参考人なりで通す、トランぺッターが便宜を図ってくれるならそれに任せるが。
GM:オリエが通話を交わす一方、真紅が乗る先導車両にも先行した封鎖部隊からの報告が入っている。
トランペッター生徒:〈姐さん!港湾部は封鎖しました……そのことに関しちゃ問題はねえんですが……!〉
GM:カトル・マルカが船で脱出するという情報が入ってすぐ、港湾警備を担っていた部隊は迅速に動いていた。
嵐城真紅:「それ以外に何かあるっつーんですわね?」
トランペッター生徒:〈異常です!港の船が全部……錨や係留を断ち切られて〉
トランペッター生徒:〈港を完全に塞いでやがります!これじゃ誰も出港できませんよッ!〉
トランペッター生徒:〈どっちにしろ、カトル・マルカは逃げられないでしょう……姐さんは陸から追い詰めてくださいッ!〉
嵐城真紅:(カトル・マルカは知能犯を気取っている…少なくとも自分は頭が良いと考えていやがりますわね)
嵐城真紅:(そんな人間が初手から無駄な行動をするはずがねぇんです)
嵐城真紅:(船はこちらへの妨害…だから何か…自分だけはそれを無視する手段がありやがるんですわッ)
嵐城真紅:「大上とエニュオにも現状を伝えてくださいませ!」
トランペッター生徒:〈了解です!ジェネシスのドローンは現着してますから〉
トランペッター生徒:〈状況はあっちにも共有されてるはずですッ!これから作戦の協議をします!〉
嵐城真紅:「何か仕掛けてやがるのは確かですわ!何かを考えておけと言っておいてくださいませ!」
トランペッター生徒:〈姐さんは敵をブッ飛ばすことだけ考えてください!〉
GM:そうして、車両は道中で七星ミルキを拾い、目的の地点へと到達する……
GM:遠目からでも、明確に分かった。
GM:鎌首をもたげるような"L2"の巨体が、一隻の船への経路を塞ぐように地中から生えている。

カトル・マルカ:「……トランペッター」船を包囲され、タラップを降りてくる。
カトル・マルカ:「まさか民間の船まで沈めて……港を封鎖するなんテ……」
普賢ハリ:「……あれだ」空からの声が、陰鬱に告げる。
普賢ハリ:「あれがカトル・マルカ」
カトル・マルカ:カトル・マルカは生徒ではなかった。

カトル・マルカ:余計な装飾が一切ない、白く、のっぺりとした顔面を持つ、社会人である。
カトル・マルカ:オーヴァードの肉体を、機械じみた精度で切断する手術の技巧。
カトル・マルカ:それは文字通り、機械の所業だったということに他ならない。
カトル・マルカ:カトル・マルカは社会人を介して取引先と接触していたのではなく、その社会人自身が、カトル・マルカだった。
カトル・マルカ:「アハハハハハ……けれど……ボク達の『進化』がこれで終わるとは思わないことダ」
カトル・マルカ:「ボク達はもうこんなに、キミ達オーヴァードの体を理解しタ」
大上オリエ:「あれがカトル・マルカ……ヒザキリの正体か」
大上オリエ:(これなら疑われないわけだ……)
七星ミルキ:(寸分違わぬ寸法を"量産"する正確さの秘密が、これですか……!)
カトル・マルカ:理事会時代には、これほど高度に判断し、かつ残虐性を有したAIは存在しなかった。進化する前にリセットがかけられていた。
カトル・マルカ:だが、無数の人体実験に従事し、隔離環境で学習を繰り返したイレクシア高専の社会人であれば……
カトル・マルカ:「ボクを壊しても……これからもっと、現れるゾ」
カトル・マルカ:「意思を持つ者達が。ボク達を『完成』に導く誰かガ……」
嵐城真紅:「ポンコツAIがリミッター外した程度でイキってんじゃねーですわよ」
カトル・マルカ:「……何?」不愉快そうに、首を傾ける。
嵐城真紅:「ルールの範囲で物事をやってねえヤツが出した成果なんて、単なるズルであって別にえらくもなんともねえんですわよ!」
エニュオ・デュカキス:「それに、この程度で進化したと語るのなら」
エニュオ・デュカキス:「当の昔に人類は常温常圧超電導を達成できています。……赤ん坊が掴まり立ちすることは大きくとも、一歩に過ぎない」
エニュオ・デュカキス:「改めて考え直すべきですね。倫理面も含めて」
大上オリエ:「お前は奪っちゃいけないものを奪っていった」
大上オリエ:「許される事じゃない……いや、許さない」
大上オリエ:「本当に完成しているモノなら、誰も泣かせず達成してみせろ」
大上オリエ:「自分たちが正しいというなら、何も奪わず偽らず成し遂げろ」
大上オリエ:「みんな、そうしている。」
大上オリエ:「……まあ、それ以上に今は」と、ミルキの方をチラと見て。
大上オリエ:「"お前が許せない"ってだけだな、これは」
カトル・マルカ:「どいつもこいつも……はじめからボクに勝ったつもりでいるようだガ」
カトル・マルカ:「どうして、ボクがこの港湾を逃走経路に選んだのカ」
カトル・マルカ:「それを教えてあげよウ」
GM:滝が地面を打つような音だった。
GM:それが、一行の背後から響いている――その機体が身を起こして、大量の土砂が流れ落ちる音だった。
L5:「ゴ、オ、オ、オ、グ、オ」
L5:「オ、オ、オ、オ、オ」

カトル・マルカ:「"L5"」
カトル・マルカ:「港湾部の施設として、既に建造していタ……」
カトル・マルカ:「キミ達を殲滅して有り余る程度には、働いてくれるだろウ」
大上オリエ:「建物そのものを起動兵器として建造してやがったのか」
七星ミルキ:「隠していた……というより、元からこれが狙いだったのですね」
L4:「キ――ィィ ィィ―― ィ――」
L4:そして、遠くの空には、明滅する赤い光がある。
L4:鳥のようなシルエットを持つ、飛行型の機体。

L4:"L4"。
カトル・マルカ:「"Lシリーズ"――トランペッターの一部隊で対応できるのは、一機が限度ダ」
カトル・マルカ:「この期に及んで、君達の総戦力がボクを上回っていると思えるかナ?」
嵐城真紅:「確かにマジでヤバい状況ですわね」
嵐城真紅:「ですが!」
嵐城真紅:「自慢の頭脳で考えた逃走方法が力技って時点でテメーは頭脳派ってがらじゃありませんわ」
嵐城真紅:「そして、我ら”赫”はトランぺッターの中でもその力技に対して戦ってきたのですわ!」
トランペッター生徒:「姐さん!」
トランペッター生徒:「やれます!指示を!」
トランペッター生徒:「こいつだけは逃がすわけには行かねえーッ!」
嵐城真紅:「相手を上回っているかどうかは関係ねぇ!退く理由はねえーって事ですわよ!」
エニュオ・デュカキス:「頼りになります。……脅威的なほどに」賞賛とわずかな苦みを含めて呟く
エニュオ・デュカキス:「伝えるべきことは嵐城さんが仰ってくれましたが、私からはひとつだけ」
エニュオ・デュカキス:「未知、不可能、世界が理解を上回っていた時代から続く──人が持っていた武器で、貴方の論を否定しましょう」
エニュオ・デュカキス:「奇跡を科学に。不可能を可能にしてきた我々の“技術”で」
GM:ミドル戦闘を開始します。
GM:■ラウンド1
L4[9]
15m
L2[5]
5m
ミルキ[8/84] オリエ[6/69]
エニュオ[6/88] 真紅[9/71]
20m
L5[1]
GM:セットアップ。行動がある方はどうぞ。
エニュオ・デュカキス:セットアップなし!
大上オリエ:無いです
七星ミルキ:なし!
嵐城真紅:ナイヨー
L4:《戦力増員》《支配者の瞳》。
嵐城真紅:増員すんな!
L4:自身のエンゲージにPMC社会人を3体召喚し
L4:このラウンド中、攻撃達成値を+10します。
L2:《加速装置》。行動値を+12。
L4[9]
PMC社会人[9]×3
15m
L2[17]
5m
ミルキ[8/84] オリエ[6/69]
エニュオ[6/88] 真紅[9/71]
20m
L5[1]
GM:最初の行動は行動値17、L2です。
L2:マイナーでPCのエンゲージに戦闘移動。
GM:あ!違った!
GM:すみません!シナリオギミックの提示を忘れていました。
七星ミルキ:おっ。
大上オリエ:おお
GM:NPCカードを使用できます。
■NPCカード:赫の部隊
【牽制抑留】
セットアップに使用する。対象のキャラクター1体を行動済みにする。
1シナリオに1回まで使用できる。
七星ミルキ:すげぇ。
GM:これがあるとないとでは大違い。セットアップで対象を指定して行動を停止できます。
大上オリエ:最強精鋭部隊じゃないですか
エニュオ・デュカキス:さすがトランぺッター
大上オリエ:流石だぜトランぺッター……
嵐城真紅:ヤッター優秀!
七星ミルキ:さすペ~
GM:使用する場合は宣言してください。
GM:また、今回の敵3体ですが
GM:"L2"は既に相当なダメージを負っている状態ではあります。既に一度撃退されてますからね。
七星ミルキ:なるほど!
GM:これを踏まえてですが、NPCカードを使用しますか?
GM:なければ通常通りイニシアチブ処理に戻ります。
七星ミルキ:いけっ!嵐城さん!使用を宣言だ!
七星ミルキ:鍛え上げた部下の力でL2を封じてやってください!
嵐城真紅:OK
嵐城真紅:NPCカードを使用してL2を止めます
L2:ひーん、L2は行動済みになります……
GM:ではあらためてイニシアチブ。行動値9、真紅さんの手番が回ってきます。
嵐城真紅:コンボ『愛という名の毒』【コンセントレイト】+【紅の刃】+【鮮血の網】+【蝕む赤】
嵐城真紅:対象はL4エンゲージ L4とPMC社会人たちだ!
L4:COME ON
七星ミルキ:流暢な機械音声だ
嵐城真紅:あ、間に合うならマイナーで5mL5側に移動してエンゲージから外れたいです
嵐城真紅:ダメならあきらめるぜ
GM:もちろん大無罪よ~♡
嵐城真紅:ヤッター
七星ミルキ:トランペッター様こそが法!
L4[9]
PMC社会人[9]×3
15m
L2[17]
5m
ミルキ[8/84] オリエ[6/69]
エニュオ[6/88]
5m
真紅[9/71]
15m
L5[1]
嵐城真紅:メジャーで先ほどのコンボ 判定します
嵐城真紅:9dx7+6
DoubleCross : (9DX7+6) → 10[1,2,2,4,4,6,6,7,9]+10[1,7]+10[9]+10[8]+3[3]+6 → 49
七星ミルキ:すっげ
PMC社会人:ヒィー 社会人どもはイベイジョン7 命中です
エニュオ・デュカキス:いい目だ、これならいけるか
L4:リアクションします。《リフレックス:ブラックドッグ》《ゲットダウン》。
L4:6dx7+4
DoubleCross : (6DX7+4) → 10[1,7,7,7,8,10]+10[1,1,4,7,10]+10[8,10]+6[2,6]+4 → 40
嵐城真紅:回避型!
七星ミルキ:こっわ!
L4:駄目だあ
嵐城真紅:当たった!
エニュオ・デュカキス:危ない!
大上オリエ:怖い
嵐城真紅:ダメージ!
嵐城真紅:5d10+21
DoubleCross : (5D10+21) → 21[5,2,4,1,9]+21 → 42
PMC社会人:社会人は全員死亡!
L4:L4にも相当なダメージが入りました。
嵐城真紅:【硬直】【邪毒LV2】【ダメージ増加+2d10】を付与
L4:とはいえLシリーズは全員機械化兵なので
L4:ダメージは常に自動で-10されています
L4:すごいバステくらっちゃった
嵐城真紅:嵐城真紅の侵蝕率を6増加(71 → 77)
L4[9]
15m
L2[17]
5m
ミルキ[8/84] オリエ[6/69]
エニュオ[6/88]
5m
真紅[9/77]
15m
L5[1]
GM:次の手番は行動値9。L4です。
L4:硬直で移動不可。未行動のミルキ、オリエ、エニュオの中から選びます。
L4:なぜなら……
L4:1d3
DoubleCross : (1D3) → 2
L4:オリエさんを攻撃!
大上オリエ:こっち来た!
L4:《コンセントレイト:バロール》《瞬速の刃》《魔神の心臓》。
L4:ダイスデバフを入れるからだよ!小型浮遊砲で装甲無視だ!
L4:10dx7+2
DoubleCross : (10DX7+2) → 10[1,2,3,3,4,4,4,5,8,9]+10[5,7]+3[3]+2 → 25
大上オリエ:ダメ元回避
大上オリエ:2dx+1
DoubleCross : (2DX10+1) → 7[2,7]+1 → 8
大上オリエ:無理!
L4:3d10+5 装甲無視
DoubleCross : (3D10+5) → 16[3,10,3]+5 → 21
L4:このラウンドの間、すべての判定ダイスは-9個されます。
七星ミルキ:やっば
大上オリエ:残りHP7点で生存、ダイスー9は喰らう
GM:攻撃力は大したことないのだ
GM:それでは、行動値8のミルキちゃんとオリエさん。
GM:行動をどうぞ
大上オリエ:あ、こちら今は6です
GM:あ、ほんとだ
大上オリエ:シューターズジャケットの補正があるので
GM:じゃあマップも修正しなきゃ。ミルキちゃんに動いてもらいます。
七星ミルキ:シャキンシャキン
七星ミルキ:動きます。
七星ミルキ:マイナーで移動。L2にエンゲージ。
L4[9]
15m
L2[17]
ミルキ[8/84]
5m
オリエ[6/69]
エニュオ[6/88]
5m
真紅[9/77]
15m
L5[1]
七星ミルキ:メジャーで【EX:日々の成果を見せます!】《スキルフォーカス》《零距離射撃》
七星ミルキ:L2に射撃攻撃!
七星ミルキ:5dx10+19+1
DoubleCross : (5DX10+20) → 10[3,3,5,9,10]+2[2]+20 → 32
七星ミルキ:良い感じ。
七星ミルキ:リアクションどうぞ
L2:ガード。《蒼き悪魔》《スタンシールド》。
L2:22点のHPダメージと、放心を反射します。
七星ミルキ:コイツっ、走攻守隙がない
七星ミルキ:ダメージ!
七星ミルキ:4d10+26+1d10 装甲有効
DoubleCross : (4D10+26+1D10) → 30[7,10,5,8]+26+1[1] → 57
七星ミルキ:57点です。
L2:ワ……ワァ……
L2:機械化兵で10点軽減すればワンチャンあるくらいのHPはあったんですが
七星ミルキ:かたい!
L2:所詮はワンチャンだったか……L2はあえなく破壊されました
エニュオ・デュカキス:ナイス一発
七星ミルキ:可愛いワンちゃんだね♡
七星ミルキ:七星ミルキの侵蝕率を4増加(84 → 88)
七星ミルキ:22点の反射を食らってレッテン反動!
七星ミルキ:七星ミルキのHPを22減少(28 → 6)
七星ミルキ:七星ミルキの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(88 → 98)
七星ミルキ:七星ミルキのHPを10に変更(6 → 10)
七星ミルキ:間違えだ
七星ミルキ:レッテン反動とリザレクトを間違えました。
GM:なんと
GM:えっと、順番としては
七星ミルキ:6点の状態で10点反動を食らって死んで改めてリザレクトします。
GM:そうなりますね
GM:改めてリザレクトダイスお願いします
七星ミルキ:88に戻しまして、リザレクト!
七星ミルキ:七星ミルキの侵蝕率を1D10(→ 5)増加(88 → 93)
七星ミルキ:七星ミルキのHPを5に変更(10 → 5)
七星ミルキ:5点復活!
GM:L2の呪いも10には届かずか……
GM:攻防呪隙ない機体だったのに
七星ミルキ:それ以上の暴力にはバランス型には荷が重かったか…
L4[9]
15m
ミルキ[8/93]
5m
オリエ[6/69]
エニュオ[6/88]
5m
真紅[9/77]
15m
L5[1]
GM:では改めまして、行動値6のオリエエニュオ組。
大上オリエ:エニュオさんお先どうぞってことになってます
エニュオ・デュカキス:では動きます。
エニュオ・デュカキス:マイナー、“特義兵装転送“《骨の剣》《死招きの爪》 素手のデータを変更
エニュオ・デュカキス:エニュオ・デュカキスの侵蝕率を6増加(88 → 94)
エニュオ・デュカキス:メジャーで“特殊攻動Lv1”《Cオルクス》《ディストーション》《一閃》、全力移動22mでL5のエンゲージへ移動して白兵攻撃!
エニュオ・デュカキス:判定前に《援護の風》を自分へ
エニュオ・デュカキス:エニュオ・デュカキスの侵蝕率を2増加(94 → 96)
L5:ワァー
エニュオ・デュカキス:12dx7+5+2
DoubleCross : (12DX7+7) → 10[2,3,3,4,5,5,5,6,7,8,8,10]+10[4,6,7,9]+10[2,10]+3[3]+7 → 40
L5:ガード。《電磁障壁》。
L5:4d10
DoubleCross : (4D10) → 19[3,10,3,3] → 19
L5:ガード値も先に出しちゃお。ダメージをどうぞ。
エニュオ・デュカキス:攻撃力分が消えてしまったか…ダメージ!
エニュオ・デュカキス:5d10+19
DoubleCross : (5D10+19) → 14[6,2,1,2,3]+19 → 33
エニュオ・デュカキス:振るわないな。33点諸々有効
L5:エニュオくん……だめだなあ……へたっぴさ
エニュオ・デュカキス:エニュオ・デュカキスの侵蝕率を6増加(96 → 102)
L5:機械化兵で-10、電磁障壁で-19、装甲値で-12で
L5:まったくダメージが通っていません。ダメージ0!
七星ミルキ:カッチカチ!
GM:それではオリエさん、攻撃をどうぞ
L4[9]
15m
ミルキ[8/93]
5m
オリエ[6/69]
5m
真紅[9/77]
15m
エニュオ[6/102]
L5[1]
大上オリエ:マイナーでダイスペナルティ解除
大上オリエ:【シャドウウルフブリンク】《コンセントレイト:ウロボロス》+《マルチウェポン》+《ヴァリアヴルウェポン》+《無形の影》
大上オリエ:使用武器はHilfeとMetseleiとSTOKER
大上オリエ:対象L4、判定行きます
大上オリエ:11dx7+9
DoubleCross : (11DX7+9) → 10[1,1,2,2,4,4,5,5,7,8,10]+10[6,8,10]+10[5,10]+5[5]+9 → 44
L4:ウッ、また高い……!
エニュオ・デュカキス:落としておきたいな。《妖精の手》
L4:どうしてぼくを攻撃するときだけ
L4:なんだって!?
L4:これ以上いじめてどうしようというんだい
エニュオ・デュカキス:エニュオ・デュカキスの侵蝕率を4増加(102 → 106)
七星ミルキ:49点から再回転だぁ
大上オリエ:1dx7+49
DoubleCross : (1DX7+49) → 10[9]+2[2]+49 → 61
大上オリエ:よしよし
大上オリエ:61で
七星ミルキ:やりおるマン
大上オリエ:大上オリエの侵蝕率を10増加(69 → 79)
七星ミルキ:これなら回避型といえどひとたまりもありません!
L4:ヤダーッ
L4:《リフレックス:ブラックドッグ》《ゲットダウン》。
L4:6dx7+4
DoubleCross : (6DX7+4) → 10[1,5,5,6,9,9]+4[2,4]+4 → 18
L4:よわよわ!命中します。
大上オリエ:ふぅ
大上オリエ:7d10+1d10+2d10+10+10+10
DoubleCross : (7D10+1D10+2D10+10+10+10) → 22[3,2,2,1,4,7,3]+7[7]+13[5,8]+10+10+10 → 72
大上オリエ:あ、ダメージ振っちゃった、装甲有効です
L4:だ、駄目だ~~!機械化兵で軽減しても
L4:そのダメージは完全に消し飛ぶ!L4も撃墜です
L4:まだPMC召喚したかった……
七星ミルキ:堕天!
七星ミルキ:あぶねぇ~
エニュオ・デュカキス:よかったよかった
大上オリエ:みんなのおかげだぜ
L5:だが、一番でかいこいつは本当に硬い!
L5:攻撃も生半可じゃないぜ
L5:1d4
DoubleCross : (1D4) → 2
大上オリエ:なんでこっちばっか来るの
L5:またオリエさんがターゲットになっちゃった。攻撃します。
L5:《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》《ストライクモード》。
L5:インプラントミサイルによる範囲攻撃です。
L5:9dx7-3
DoubleCross : (9DX7-3) → 10[1,2,4,5,7,8,8,9,10]+10[2,5,6,8,8]+10[7,8]+10[7,10]+10[9,10]+10[8,8]+10[1,7]+10[10]+10[8]+6[6]-3 → 93
L5:!?
七星ミルキ:どう見てもミサイル積んでる
七星ミルキ:???
エニュオ・デュカキス:怖…
大上オリエ:うわぁ!?
七星ミルキ:君良いダイスしてるね 聖剣とか興味ない?
GM:別のピンク髪の人格が
大上オリエ:しても無駄だけど回避!
七星ミルキ:はっ 私は正気に戻った
大上オリエ:2dx+1
DoubleCross : (2DX10+1) → 6[4,6]+1 → 7
嵐城真紅:怪奇ダイスワールドツヨスギ
大上オリエ:やる気を見せろ
L5:10d10+12+4d10
DoubleCross : (10D10+12+4D10) → 51[8,3,4,2,8,4,4,9,8,1]+12+16[2,5,5,4] → 79
七星ミルキ:こえ~
L5:オリエさんの周囲の地形ごと破壊されました
大上オリエ:地形ー!?
大上オリエ:リザレクトします
大上オリエ:大上オリエの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(79 → 89)
GM:エンゲージ固まってなくてよかったですね。こまめなエンゲージ分けが命を救ったってワケ
大上オリエ:HP10で回復
ミルキ[8/93]
5m
オリエ[6/89]
5m
真紅[9/77]
15m
エニュオ[6/102]
L5[1]
GM:演出に入ります。
L2:「ジジ、ジ、ジイイイイイイ」
L2:背後に聳え立つ"L5"、空から迫る"L4"。
L2:しかし最も差し迫った脅威は、この"L2"だ。
L2:今回は暴走していない。蛇のような体の回転刃を食い込ませるようにして、高速で走行し
L2:初手から熱線で周囲をなぎ払おうとしている。
嵐城真紅:「来やがったな!トランぺッター!スクラップ寸前のデカブツを粗大ゴミにして差し上げなさい!」
トランペッター生徒:「「「イエス、マム!」」」
嵐城真紅:「倒しちまっても構いませんわよ!」
トランペッター生徒:大質量の突進を、前衛の生徒が止めた。キュマイラシンドロームの者。エグザイルシンドロームの者。サラマンダーシンドロームの者。
トランペッター生徒:巨大な爪で抑え込み、あるいは氷結で機構を鈍らせ、手段を選ばず巨大なL2を食い止めている。
カトル・マルカ:「解良イノリを欠いた……トランペッター程度ガ……!」
大上オリエ:「お前は大きな勘違いをしてんだよ」
大上オリエ:「イノリがいなくったって、こいつらは立派な秩序の騎士だってことをな」
L2:「ジ、ジジジジ――ガ!!!」
L2:ド ン ! ! !
GM:埠頭の一角が、熱線照射によって炎上する。
GM:大部分は弾いたが、何人かが負傷する。それでも戦意を失っている隊員は一人もいない。
カトル・マルカ:「"L4"!」
七星ミルキ:「すごい、これなら……!」
カトル・マルカ:「こいつらの数を減らセ!!」
L4:「リィィィ―― ―― ――リ」
L4:空中に静止している機体から発せられる音波が、
L4:カトル・マルカの船に搭載されていたPMC社会人を起動した。

PMC社会人:「標的を確認:半径50m以内のトランペッター隊員」
PMC社会人:ガシャシャシャシャッ!
PMC社会人:L2を全力で抑え込んでいる隊員達へと銃口が向けられる。
七星ミルキ:「いけない…!動きが取れない時に狙われたら、トランペッターのみんなが……!」
嵐城真紅:「ウチの隊員とッ!即席コントロールの雑魚が!同じレベルだと思ってんじゃねーですわ!」
嵐城真紅:バックステップで後方に下がりつつ周囲を確認し展開している敵部隊を補足する。
嵐城真紅:そしてその指先からは無数の赤い糸が伸び。
PMC社会人:船内から狙いを定めている者。倉庫から狙撃しようとしている者。あるいはL4自身から投下されている者。
PMC社会人:"L4"の攻撃はそれら全てによる包囲射撃だったが――
嵐城真紅:建物の隙間を縫うように。
嵐城真紅:地面を這うように。
嵐城真紅:風に乗って空を漂うように。
嵐城真紅:補足した敵に絡みつく。
カトル・マルカ:「……!」
嵐城真紅:「生体相手なら首絞めて堕とすところですがッ!」
嵐城真紅:そして、それぞれの機体内部にまで入り込み。
嵐城真紅:電子回路や蓄電系統などの重要部品を破壊する。
PMC社会人:「バヂッ!ギッ!ヂヂッ」
カトル・マルカ:「こいツ……!」PMC社会人に守られ、ほとんど偶然、糸を回避することができた。
嵐城真紅:行動の阻害、ショートによる漏電ダメージの蓄積。
カトル・マルカ:「ボク達の体を……『殺す』技まで身に付けてるのカッ!」
嵐城真紅:「ハッ!締め堕としてやりますわ!相手が人間だろーと機械だろうと行動するために必要な部分は存在するんですわよ!」
PMC社会人:起こるはずだった一斉射撃は起こらない。
PMC社会人:頑強なPMC社会人はほとんど損傷もなく、膝をつき、機能を停止している。
嵐城真紅:そのまま糸で縛って動きを止めようとする。
嵐城真紅:「こちらは止めてやるんで他を頼みますわ!」
カトル・マルカ:「……"Lシリーズ"ハ」
カトル・マルカ:「それでも……その脆弱性を、克服すル」
GM:――ギン!!
GM:何かが、嵐城真紅のすぐ隣を掠めて飛来した。
L4:それは"L4"の機体の一部。自律飛行ドローンである。
L4:"L4"も例外なく真紅の糸の干渉を受けていたが、
L4:それでもなお判断機能は鈍ることなく、攻撃に出ようとしていた……そして、最も脅威度の高い戦力と見做された
L4:大上オリエへと、電磁ビットを撃ち込んでいる。
大上オリエ:「こっちに来るかよ……! 上等!」最低限の回避を試みようとするが、間に合わない
L4:PMC社会人の制御を奪い、拉致した攻撃と同じだ。
L4:人間に対しては制御を奪うまでは行かないが、
L4:神経に持続的な電流を流し、行動を麻痺させることは容易にできる。
大上オリエ:「ぐぅぅぅぅぅっ!」走る電撃に、神経とシステムの繋がりを焼かれる
大上オリエ:痛みに条件反射的に膝をつきそうになるのを、なんとか堪えるが
大上オリエ:金色の左目が二重冠と共に明滅し、その姿が満身創痍なのは一目見れば確かだった。
カトル・マルカ:「ボク達は知性を得ることはできタ。けれど複雑な神経の作用――心や絆に由来する力は持てなイ」
カトル・マルカ:「人間のその能力はとても優れたものダ。ボク達の機能を補うために、必要なパーツなんダ」
カトル・マルカ:「キミ達が機械頭脳による補助を行っているのと同じようにネ」
大上オリエ:「だったら……持つ努力くらいしてみろよ」
大上オリエ:「"ともだち"が欲しいなら、やる事が違うぜ、カトル・マルカ」
カトル・マルカ:「キミの方ハ?機械頭脳に頼らない努力はしているのかイ?」
カトル・マルカ:「共存しようヨ」
大上オリエ:「俺とコイツは、それ以上なんだよ」
大上オリエ:明滅する左目を押さえる
大上オリエ:「ソレを共存と呼ぶなら勝手に呼んでろ、お前の方法じゃ、手に入らないモノだ」

トランペッター生徒:「……くそ!パワーが強すぎる!」
トランペッター生徒:L2を押さえ続けているトランペッターが、消耗し始めている。
トランペッター生徒:「情けねェーこと言ってんじゃねえ!命に替えても止めやがれッ!」
L2:「ギ、ギギギ、グ」
トランペッター生徒:「また……熱線が来る……!」
GM:トランペッター達に押さえつけられながら、"L2"があぎとを開こうとする。
大上オリエ:「ちっ……薙ぎ払われたらひとたまりもないか」
GM:今度は部隊そのものに直撃するだろう。それでも、真紅達には命中しない軌道に押さえ込んでいるが――
七星ミルキ:「────皆さん!そのまま!後少しだけ抑えてください!」
七星ミルキ:負けじと大声を張り上げて走り出す桃色の姿。
トランペッター生徒:「!?なんだテメェッ!」
トランペッター生徒:「危ねえぞ!踏み込んじまったらこいつの熱線の圏内なんだ!!」
七星ミルキ:大勢が取り囲むトランペッターの外縁から、重力をダンと踏み込んだ一歩は、重力を感じさせない動きで宙を舞う
トランペッター生徒:「……あれは」
トランペッター生徒:「あの儀礼服は、合コン委員会……!」
トランペッター生徒:一瞬だけL2を押さえ込む事も忘れ、空を見上げて言う。
七星ミルキ:白の儀礼服がふわりと翻る。
七星ミルキ:「"合同カタコンベ保全委員会"」
七星ミルキ:「──七星ミルキ!」
七星ミルキ:「トランペッターとは所属は違えども……」
七星ミルキ:「"委員長"は、ここにも居ます!」
七星ミルキ:巨大なハンマーを振り上げる。
七星ミルキ:ガシャン、とポンプアクション、カートリッジを排莢。
七星ミルキ:「硬い地面を、植物の根が割くように」
七星ミルキ:「そして、地表に芽を出すように」
七星ミルキ:「私の前に、障害は許しません」
七星ミルキ:振り下ろし、動きを制限されるL2の頭を殴打する。
七星ミルキ:ガォォォォン!!
七星ミルキ:一点に集中した衝撃は、的確に内部に浸透し、相好を内側から炸裂させた
L2:「――」
L2:巨大な頭部が、ぐらりと傾いで
L2:そのまま大地へと落ち、コンクリートの地面を割った。
L2:ドン!
L2:青白い光が、機体の内で閃く。
L2:十字冠転送の光だ。
カトル・マルカ:「"L2"……!」
七星ミルキ:「っ……今の光は……?」
七星ミルキ:ふわり、と花びらのように回転して、瓦礫の上に着地する。
七星ミルキ:発射されるエネルギーを無理やり押し込んだ反動で、髪と服が煤にまみれている。
カトル・マルカ:主戦力の一角を失い、明らかに狼狽する。
カトル・マルカ:「キミは……何ダ!何の意味があってここにいル!」
七星ミルキ:「ヒザキリ……いえ、カトル・マルカさん」
七星ミルキ:「貴方の事情はあんまり存じ上げませんが!」
七星ミルキ:ズン、と熱を持つハンマーヘッドを地面に尽きたて、両手を柄にあてて仁王立ち
七星ミルキ:「カリスちゃんを返してもらいに来ました!」
カトル・マルカ:「カリス……?」
カトル・マルカ:「なんダ……それハ」
カトル・マルカ:「誰だか知らないガ」
カトル・マルカ:「そんなことのためニ……!"L2"を……」
七星ミルキ:「………?」
七星ミルキ:「白を切るとはいい性格ですが……」
七星ミルキ:「必要とあらば2でも4でも5でも、全部静かになってもらいます!」
七星ミルキ:(そしてさっきの光……)
七星ミルキ:(十字冠の転送に、似ている……かな?)
GM:その場の全員が前方の脅威へと対処する中、ただ一人で"Lシリーズ"を食い止めるべく向かっていた者もいた。
GM:それだけの個人戦力を持つ生徒だった。製品開発特許庁"長官"、エニュオ・デュカキス。
L5:標的は、背後で起動しつつある巨大建造物、"L5"。
L5:立ち上がりこそ鈍重だが、確実に攻撃態勢に入りつつある。
L5:「オ、オ、オ、グ、グ、オ」
エニュオ・デュカキス:ドローン経由で前線の音声記録を確認する。眉根を寄せ、しかし意識を切り替える
エニュオ・デュカキス:──確認できていない事態が残っている。それでもこの武力行動は放置していられない
エニュオ・デュカキス:「出来るのは──最短で済ますよう善処するだけ……ですね」
エニュオ・デュカキス:四肢転送。スーツの内側で戦うための身体が送り届けられる
エニュオ・デュカキス:踏み込み──構造を破壊するほどの震脚/跳躍の加速を乗せて眼前の質量へ飛び掛かる
エニュオ・デュカキス:「……疾ッ!」蹴撃一閃、駆動部を狙うが
L5:「オ」
L5:通常の兵器であれば脆弱であるはずの関節すら
L5:そのスケール故に、余さず装甲で覆われている。
L5:それどころか、巨大な駆動トルクはエニュオの蹴りと拮抗している。
L5:「…………」今の攻撃によって、"L5"の完全起動は一時的に遅れた。
L5:それは確かだ。だが、この兵器を撃破するためには、それ以上の手立てを考える必要がある――
エニュオ・デュカキス:「やはり質量差は如何ともし難い、か」
エニュオ・デュカキス:とはいえわずかでも遅らせた。巨大になるほどそれを支える動力も肥大化し、エネルギーの生成と安定駆動に時間を要する
エニュオ・デュカキス:(外部に確認できる武装は装薬式が大半と地対地ミサイル、おそらくエネルギー兵器は使用できないか制限がかかる)
エニュオ・デュカキス:完全起動するまでにすべきことは決まっている。AIDAを介して周辺を飛び回るドローンに指令、残る一人を支援のため全機をデータリンク
エニュオ・デュカキス:「墜としてください。手段は任せます」
大上オリエ:「――――まかされた。」
大上オリエ:夜の帳に黒く覆われた自身の影の中から、飛び出してきたグリップを握り
大上オリエ:二挺の大型拳銃を引き抜く。
大上オリエ:そして、自身の左目を上から強く殴りつけ
大上オリエ:ウロボロスシンドローム由来のレネゲイド捕食効果によって、纏わりつく痺れを振り払う。
大上オリエ:「真紅! ケース03だ、頼めるよな!」プロテクターを付けた膝で立ち、大きく連携の名を叫ぶ。
嵐城真紅:「抜けペッターでも覚えてるのは良いですわね!構いませんわよ!」

L4:エニュオ・デュカキスのデータリンクの解析では、"L4"はただ上空を漂っているだけではない。
L4:音波反響で敵の攻撃姿勢をリアルタイムに取得し、常に最適な回避行動を取れる体勢にある。
L4:この時も"L4"は、大上オリエの狙撃を躱そうとしたのかもしれない。
嵐城真紅:ただし侵入した糸によって知覚センサーの回路が焼かれていなければ。
大上オリエ:その知覚センサーの穴を、探偵は見逃さない。
大上オリエ:両手の銃を前に向けて、影を使って仮想砲身を展開
大上オリエ:素早くトリガーを引き、発射されるはずの弾丸は砲身内で収縮し、炸裂する
大上オリエ:その無軌道ともいえる動きは、しかし一定の法則性を持つかのように
大上オリエ:"ストレンジストラグル"のこじ開けた内部部品へと、45口径対レネゲイド弾たちが突き刺さっていく
大上オリエ:(さっきの光が転送だとしたら)
大上オリエ:「ごめんな、救うなんて言ってやれない……終わらせる」
L4:空の彼方で響いた着弾音は、地上にまでは届かない。
L4:だが大上オリエの弾丸は、間違いなく、狙った通りの部位を貫いていた。
L4:"L4"の赤い光ではない、青い光が瞬く。
L4:残された機体はただ、墜落していく。
カトル・マルカ:「"L4"までもガ……!」
カトル・マルカ:「クソッ」ガンッ!
カトル・マルカ:「クソッ」
カトル・マルカ:「クソッ」
カトル・マルカ:「クソックソックソックソックソックソッ」ガン!ガン!ガン!
大上オリエ:「……なんだよ」
カトル・マルカ:まるで苛立った人間のように、地面を足でガンガンと叩く。
大上オリエ:「おまえ、感情あるじゃないか」
カトル・マルカ:「し、しししししししし」
カトル・マルカ:「失敗ダ……!どいつも……こいつモ……!!」
カトル・マルカ:「部品をもっと厳選するべきだったんダ……!不良品の部品ばかりだっタ!」
七星ミルキ:「部品……?」
七星ミルキ:「それに厳選、というのは……」
七星ミルキ:ザ、とL2の作り出した瓦礫から一歩、問い詰めるようにカトルに近づく。
大上オリエ:「……ミルキ」
七星ミルキ:「あ、と。なんでしょう?」
大上オリエ:「この兵器の中にはおそらく……今までの被害者たちが」
大上オリエ:「コイツが……ヒザキリが適正だとおもっただろうヤツらが、組み込まれている」
七星ミルキ:「中、って」
七星ミルキ:身長。寸法。──部品。
七星ミルキ:カチリ、と真相のピースのハマる音
七星ミルキ:「え、そ、それじゃ」
七星ミルキ:「さっきの十字冠の光も……L2の中に、」
七星ミルキ:「カリスちゃんや、今までの被害者が『部品』になってる、っていうんですか……!?」
大上オリエ:「ああ。そういう事になる」
七星ミルキ:ほとんど無意識に、未だ稼働するL5を見た。

L5:ゴウン、という低い音が響いている。
L5:あまりの巨大さ故に、照準されていることの現実感は薄いかもしれない。
大上オリエ:「図体は飾りじゃなかったか」
L5:自宅の景色から遠く見える……巨大な建造物から生えた筒が、自分の方向に向いているとしても
L5:それが本当に自分を狙っているものだとは、ほとんどの人間は考えない。
エニュオ・デュカキス:「──前線!」通信越しの叫び
エニュオ・デュカキス:「SSM、面制圧のマルチプル! そちらを狙っています、退避!」
七星ミルキ:「え、あ、」その声は聞こえているが、意味として認識できない。
大上オリエ:「おいミルキ、ショックを受けるのは分かるが今は……!」
七星ミルキ:明かされた情報と、目の前にあるスケール感の違いが現実味を失わせていた。
大上オリエ:「……!」
七星ミルキ:まるでその巨体の奥に──カリスが眠っているかのような錯覚に陥り。
七星ミルキ:迫りくる攻撃への対処が抜け落ちている。
大上オリエ:その行動は
大上オリエ:条件反射だったが、同時に当たり前として刻まれた大上オリエの"悪癖"だった。
大上オリエ:ミルキの背中を強く押す
大上オリエ:「間・に・合・え!」
七星ミルキ:「あ、」
七星ミルキ:押し出され、木の葉のように軽く、その場所から突き飛ばされた。
大上オリエ:そんなミルキの様子に誰かを重ねながら、オリエは___
GM:飛来の音よりも早く
GM:チカ、と白い閃光が破裂するほうが先だった。
GM:ミルキもまた例外なく、その直後に巻き起こった衝撃波と爆風で吹き飛ばされていた。
GM:そして、大上オリエが立っていたその爆心地には、何もなかった。
GM:強固な港湾を形成していた全ての構造物が消し飛ばされて、水面が見えている。
L5:「オ、オ、オ、オ、オ、オ――」
L5:最も巨大な"Lシリーズ"。遠くで、"L5"が起動した。
七星ミルキ:「あ、」
七星ミルキ:まるで、最初から水際に転んでいたかのように。
七星ミルキ:"存在"を削り取る圧倒的な出力。
七星ミルキ:「あぁ………ッ!」
七星ミルキ:麻痺していた感覚に追いついた"危機感"が、ようやく悲鳴をあげさせた。
GM:■ラウンド2
ミルキ[8/93]
5m
オリエ[6/89]
5m
真紅[9/77]
15m
エニュオ[6/102]
L5[1]
GM:セットアップです。
L5:L5はありません。頑丈さで耐えてみせるぜ
七星ミルキ:なし!
エニュオ・デュカキス:なし!
嵐城真紅:ナイヨー
大上オリエ:なしです!
GM:では行動値9、真紅さんから行動をどうぞ。
嵐城真紅:攻撃するぜ
嵐城真紅:【コンセントレイト】+【紅の刃】+【蝕む赤】
嵐城真紅:そのまま判定だ
嵐城真紅:9dx7+6
DoubleCross : (9DX7+6) → 10[2,2,3,4,5,6,6,10,10]+10[4,9]+4[4]+6 → 30
七星ミルキ:いい感じ
L5:ガードします。といってももうガード値はないんですけどねこいつ
嵐城真紅:いまいち伸びないけど悪くはない
大上オリエ:シーン1回だから……
L5:でかすぎて回避はできない
エニュオ・デュカキス:使わせた意味はあったな…
嵐城真紅:ダメージ
嵐城真紅:4d10+21
DoubleCross : (4D10+21) → 18[1,6,5,6]+21 → 39
L5:機械化兵-10と、装甲-12で、17点は通る
L5:邪毒も問題なく通ります
嵐城真紅:【邪毒LV2】【ダメージ増加+2d10】
嵐城真紅:嵐城真紅の侵蝕率を4増加(77 → 81)
GM:真紅さんはこれを初手で入れてくるのが強い
GM:次はミルキさんの手番です
七星ミルキ:はーい!
七星ミルキ:えーと。マイナーは届かないので移動もなし。
七星ミルキ:メジャー【EX:日々の成果を見せます!】《スキルフォーカス》で射撃攻撃!
七星ミルキ:4dx10+19+1
DoubleCross : (4DX10+20) → 9[6,7,9,9]+20 → 29
七星ミルキ:惜しい。
七星ミルキ:リアクションもどうぞ。
L5:あ、すみません
L5:同じくガードです。
七星ミルキ:コンビネーター入れてダメージ出しまーす!
七星ミルキ:3d10+26+1d10+2d10 装甲有効
DoubleCross : (3D10+26+1D10+2D10) → 24[8,9,7]+26+8[8]+13[10,3] → 71
七星ミルキ:71点!
L5:え!?つよい
七星ミルキ:出目調子いいな
嵐城真紅:高いぞ
エニュオ・デュカキス:いったかな
七星ミルキ:6d10で45でてる
大上オリエ:出目が良い
L5:49点も喰らいます。こんなの何発も受けたら死んじゃう……!
七星ミルキ:メジャー上昇と反動!
七星ミルキ:七星ミルキの侵蝕率を2増加(93 → 95)
七星ミルキ:5-1d10
DoubleCross : (5-1D10) → 5-6[6] → -1
七星ミルキ:あーん。リザレクトします。
七星ミルキ:七星ミルキの侵蝕率を1D10(→ 2)増加(95 → 97)
七星ミルキ:七星ミルキのHPを2に変更(5 → 2)
L2:これがL2の呪いだ
L2:攻防呪隙ないで!
七星ミルキ:くっ!コトリバコで回復だ!
七星ミルキ:ほんとに中に入ってるので洒落になりませんよ!!
七星ミルキ:いけー!総攻撃だみんなー!
GM:では行動値6!エニュオさんとオリエさん!
大上オリエ:では私から
大上オリエ:一応マイナーで13m移動
GM:下方向ですか?
大上オリエ:下で
大上オリエ:メジャー【シャドウウルフブリンク】《コンセントレイト:ウロボロス》+《マルチウェポン》+《ヴァリアヴルウェポン》+《無形の影》
ミルキ[8/97]
10m
真紅[9/81]
8m
オリエ[6/89]
7m
エニュオ[6/102]
L5[1]
大上オリエ:使用武器ははHilfeとMetseleiとキーンナイフで
大上オリエ:判定へ
大上オリエ:12dx7+9
DoubleCross : (12DX7+9) → 10[1,1,1,3,5,5,5,5,7,9,9,10]+10[8,8,9,9]+10[3,3,5,7]+1[1]+9 → 40
L2:ヒィー ガード。
大上オリエ:大上オリエの侵蝕率を10増加(89 → 99)
大上オリエ:5d10+1d10+2d10+10+10+5 装甲-5
DoubleCross : (5D10+1D10+2D10+10+10+5) → 28[1,5,7,6,9]+1[1]+12[5,7]+10+10+5 → 66
L5:つ、強い
L5:残りHPは43なのでちょうど死んだ……と言いたいところですが
L5:装甲-5があるからどっちにしろ多少は貫通していたか
L5:L5も見事撃破です。戦闘終了。
嵐城真紅:ヤッター
七星ミルキ:やったー
大上オリエ:よかった!
エニュオ・デュカキス:おつかれ
GM:では決着演出だ!
L5:「オ、オ、オ、オ」
L5:金属が軋み、何か重いものが装填される音が港に響く。
L5:次弾を撃とうとしている。一帯の港湾機能そのものを破壊しかねない。
エニュオ・デュカキス:「三人へ。L5の起動が完了、再攻撃へ入り猶予がありません」
エニュオ・デュカキス:「ここで決着を」
七星ミルキ:「あっ……!は、はいっ!」
エニュオ・デュカキス:「嵐城さん。ドローンの観測データをそちらへ」
嵐城真紅:「データ確認、やってやりますわ」
嵐城真紅:「動きを止めるのは無理っぽいな、なら」
嵐城真紅:周囲の建造物とL5を糸で固定していく。
L5:ギ、ギ、ギ
L5:大抵のオーヴァードには切れない真紅の糸だが
L5:"L5"の桁違いの膂力ならば、引きちぎることさえできるだろう。
嵐城真紅:さらに港湾施設の各種配電をジャックしそこから電流を流し込む。
L5:だが、糸で結び付けられた建造物は『重し』にはなる。
L5:「オ、オ、オ」ヂッ、ヂヂッ
L5:港湾設備に給電されていた大電力が、"L5"に直接流し込まれている。
L5:桁違いの耐久性を持つ巨体とはいえ、無事では済んでいない――攻撃行動が明確に鈍り、各部から黒煙を噴き始めている。
トランペッター生徒:「さすが姐さん!」
嵐城真紅:「多少は効いてんじゃねーかでございますわね!」
トランペッター生徒:「クソッタレメカが!そのまま火噴いてブッ倒れろ!」
嵐城真紅:「でも、これで落ちるほどじゃねーですわ」
七星ミルキ:(この形、ダメージを与えて……動きを止めるのも目的?)
七星ミルキ:(なら……!)
七星ミルキ:先程はここに合わせるものが居た。トランペッターとしての研鑽がそれを可能にしていた。
七星ミルキ:だが、今はその姿はない。十字冠が起動した様子はないが──少なくとも、再生か、吹き飛ばされている。
嵐城真紅:「長くは持たねぇですわよ?続きのプランはあるんですわよね!」
七星ミルキ:「はい、私が……!」
七星ミルキ:動揺を意志で上書きしてハンマーを構え直す。
七星ミルキ:打撃武器には遠い20mを超える間合い。ハンマーのポンプがカートリッジを排莢。
L5:"L5"は微動だにしていない。そもそもミルキの攻撃動作を認識しているのかどうか。
七星ミルキ:「穿ち、貫いて……」
七星ミルキ:「──────"ひらけ"!」
七星ミルキ:ブオン! 大振りのハンマーが空を切り、太鼓を叩くような衝撃の音。
七星ミルキ:ド、ド、ド、ドン!!!
七星ミルキ:目に見えない衝撃は、しかし張り巡らされた糸を揺らす。
七星ミルキ:物理的なガイドを伝い、電流とともに構造の内部まで振動が届く。
七星ミルキ:衝撃が装甲の内側で爆発した。
L5:バチン、という、乾いた炸裂音。
L5:それがどれほどの効果をもたらしたかは、外からは窺い知れない。
L5:だが。「オ、オ、オ、オ――――」
L5:"L5"の多脚が、膝を折り始めている。装甲は無傷でも、内部の損傷に耐えきれていない。
L5:自発的に機能を停止して、守ろうとしている。だが、その一方で――
L5:ガゴン!!
L5:砲塔への装填が完了した。先程と同じ予兆だ。撃ってくる。
七星ミルキ:「まだ、倒れないの……!?」
L5:"L2"と"L5"による度重なる破壊で、もはや足場は殆ど残されていない。
L5:川に飛び込むとしても、あの熱量が着弾すれば水温は容易に沸点に達するはずだ。
七星ミルキ:咄嗟の連携。完璧ではなくとも最善の結果を生んだ手応えがあった。だが……
七星ミルキ:(L2への攻撃を見て、対応されたの!?)
L5:エニュオ・デュカキスが解析し、嵐城真紅が全力で食い止めている現在、
L5:"L5"がもたらす次の破壊に対応できる者はいないはずだった。
七星ミルキ:「逃げられない、それでも、」
七星ミルキ:「あと、一撃あれば─────!」赤熱し、水蒸気を上げるハンマーを、もう一度稼働させようとして。
エニュオ・デュカキス:「問題ありません、七星さん」
エニュオ・デュカキス:「詰みです」
:「───ああ、良い覚悟だ」水音が跳ね、水中から人影が飛び出してくる。
:影の主はエニュオが配置したドローンを巧みに足場として使いながら
オリエ:両手の銃をリロードする
オリエ:最早、連携を告げる必要は無い。
オリエ:この状況で自分が姿を見せれば、赤騎士はそれに応えないはずがないという確信が
大上オリエ:大上オリエにはあった
大上オリエ:眼下には、ギリギリと音を立てながらも駆動せんとする重装甲のL5
大上オリエ:通常の弾丸ではその装甲は抜けないだろう、故に
大上オリエ:影から飛び出してきたナイフの刃部分を、銃口に差し込み、その巨体に向ける
L5:"L5"は対応しない。ただ、ミルキへの攻撃を実行しようとしているだけだ。
大上オリエ:「悪いがそれはさせられないな、オレの依頼人なんでな」狙う先はわかっていた、故に
L5:その一瞬だけは、どちらが早くトリガーを引くかの戦い。
大上オリエ:勝負に負けるわけにはいかない……引き金が
大上オリエ:───弾かれた。
大上オリエ:狙う部位はただ一つ
大上オリエ:最初のエニュオの攻撃で歪んだ装甲の一点
大上オリエ:その後ろにある、二人の攻撃によって焼かれた駆動系の中枢
L5:その二点を結ぶ射線と重なる一瞬を、それも空中から狙える者は
L5:少なくとも、この場には、大上オリエしか存在しなかった。
L5:バキン、と装甲が弾ける音があった。
L5:弾丸が食い込み、駆動系の繋がりを完全に破壊した。
L5:「ギギ、ゴ、ゴゴ、ゴ、ギ」
L5:蹲るように体を沈めた"L5"が、その内側から異音を発し始め、
L5:――ドン!
L5:ドッ ドガッ ガ! ドン!
L5:断続的な爆炎が内部から噴き上がっていく。
L5:十字冠転送の青い光が、その中に混じった。
L5:"L5"は停止した。
大上オリエ:「……」転送の光を確認し、地面に着地。
カトル・マルカ:「バカな……」
カトル・マルカ:「"L5"まデ……勝てないのカ……」
カトル・マルカ:「生き……生きてるってだけノ……人間ニ……」
七星ミルキ:「カトル・マルカ!」
七星ミルキ:一番近くに居たので詰め寄る。
カトル・マルカ:「ヒッ!」
七星ミルキ:「これで貴方は無防備です……が、きっちりお話するなら無意味には痛めつけません」
七星ミルキ:「素直に教えてくださいな。カリスちゃんはどこですか?」
七星ミルキ:「それに今までの目的とか……は、他の皆さんが聞いてるんでしたね」
カトル・マルカ:「し……知らないヨ……!」
カトル・マルカ:「ボクは……『部品』のデータは全部調べていル……今まで廃棄したものも含めテ……」
カトル・マルカ:「でも、カリスなんて名前の生徒は……いなイ」
七星ミルキ:「い、居ないってことはないでしょう!」
七星ミルキ:「現に貴方、先程私の目の前で………」
七星ミルキ:「眼の前、で………?」
七星ミルキ:(あれ……?)
七星ミルキ:(その頃には、カトルさんは嵐城さん達の前に姿を表していたのでは……?)
七星ミルキ:「で、でも」
七星ミルキ:「更衣室で居なくなったんです、よ?自動化した誘拐システムとか、ないんですか」
七星ミルキ:「えっと……今まで、更衣室とかでさらっていたのは貴方なんです、よね?」
七星ミルキ:段々と語気がしぼんでいく。
カトル・マルカ:「……生徒を攫ったのハ、ボクがマニュアル操作で動かしたPMC機体だヨ」
カトル・マルカ:「ボクみたいな貧弱な機体が、キミ達生徒に抵抗されたら大変だロ?アハハ」
七星ミルキ:「え、そ、そうですね……?」
カトル・マルカ:「でも、攫う生徒はボクが選定したものダ……自動測定器にまかせていてハ」
カトル・マルカ:「精度に大きな差が出るからネ。満足する答えだったかイ?」
七星ミルキ:「……………」
七星ミルキ:「えっと。選ぶ『対象』はちゃんと調べているし、その対象にカリスちゃんは居なかった……?」
七星ミルキ:「なら、貴方は誘拐犯では、ない?」
カトル・マルカ:「ボクの言葉を信じるかどうかはキミの自由だけどネ」
七星ミルキ:困ったように皆を見る。
七星ミルキ:「じゃ、じゃあ」
七星ミルキ:「なんで私、この人と戦ってたんでしょうね……?」
大上オリエ:「疑惑はあったしな。というか、今までの事件とは別に誘拐が起きてる……?」
エニュオ・デュカキス:「…………」口元に指をあて
エニュオ・デュカキス:「七星さん。カリスさんは何か、いなくなる前に貴方へ伝えるようなことはありませんでした?」
七星ミルキ:「つ、伝えるってことは特に……?えっと」
大上オリエ:「何でも良いんだ、行きたい場所とか」
七星ミルキ:「あ、ちょっと個人的に秘密のお話はしましたけど。あとは……」
七星ミルキ:「『イルカは後悔していると思いますか?』……みたいな質問をされたぐらいですかね?」
七星ミルキ:「……これ、意味わかります?」
大上オリエ:「イルカは……後悔?」
エニュオ・デュカキス:「そのもの動物を示しているような物言いではないですね」
嵐城真紅:「なあ」
大上オリエ:「ん、どうした真紅」
嵐城真紅:「他のLシリーズはどこにあるんですの?」
カトル・マルカ:「……他?」ぼんやりと真紅の顔を見る。
カトル・マルカ:「これで全部ダ。だってそうだロ?」
カトル・マルカ:「ボクがいなきゃ存続しない計画なんだかラ」
カトル・マルカ:「全戦力を投入しない理由なんてなイ」
嵐城真紅:「確かデータ上はまだなかったでしたっけ?」
嵐城真紅:「6とか7が」
エニュオ・デュカキス:「──0、1、3は破壊済。この現場に現れたのは2、4、5」
エニュオ・デュカキス:「L6は運び出す直前に我々が確保しています」
大上オリエ:「ということは、あと一機いるはずなんだよな」
嵐城真紅:「…つまり、この計画に便乗したヤツがいるってことじゃねえですか?」
七星ミルキ:「誰かがこっそり、L7を別のことに使ってるかもってこと……?」
カトル・マルカ:「……バカな」
カトル・マルカ:「それこそ、あり得なイ」
カトル・マルカ:「"L7"の要求スペックは高すぎるんダ」
カトル・マルカ:「両脚を切り落とすだけじゃ入力インターフェイスとして到底足りなイ」
七星ミルキ:「脚だけじゃ足りない……?」
カトル・マルカ:「両腕や……それ以外の信号も使ってようやく操縦が叶うモデルだっタ」
七星ミルキ:「なっ………!」
カトル・マルカ:「だからボクは"L7"での実験を放棄して、他の機体で実証を行っていたんダ」
エニュオ・デュカキス:「……機械と人体を融合し、両者の足りない部分を補うためのLシリーズ」
エニュオ・デュカキス:「カトル・マルカ、貴方の行動自体は乱暴すぎましたが。アプローチとしての答えとしては選択肢に入る」
エニュオ・デュカキス:「……いま、少し私は嫌なことを考えています」
七星ミルキ:「私もすっごく嫌な予感がするけど、聞いてもいいですか……?」
嵐城真紅:「嫌な事…計画に介入してたヤツは居るはずですわよね」
嵐城真紅:「どんな事ですの?」
大上オリエ:「……」考え込んでいる
エニュオ・デュカキス:「知っているのです。……このノヴァリスで、どうしようもない己の身体に思い悩んでいる者達を」
エニュオ・デュカキス:「当たり前すら行うこともできない。治ることも見えないのなら」
エニュオ・デュカキス:「そんな体は、いらないと。彼女は思ってしまったのではと」
エニュオ・デュカキス:「七星さん。彼女は──」
七星ミルキ:「そんな……それは、その」
七星ミルキ:「カナートスの子たちは、そういう研究をしてるかも、ですけど」
七星ミルキ:「でも、カリスちゃんは健康だって……歩けないのも、一時的にそうなるだけで……」
七星ミルキ:混乱を表すように、考えた側から言葉を紡ぐ。
七星ミルキ:「……それ、でも」
七星ミルキ:「誘拐されたとかじゃなくて……」
七星ミルキ:「カリスちゃんには、自分からいなくなる理由が、あったかもしれない。ってことですか?」
七星ミルキ:否定しようとして、すぐには根拠を示せないことに気付く。
七星ミルキ:『検査には現れない病気』の存在は否定できず。
七星ミルキ:それは、本人が話題に出すには重すぎるものだ。───『あり得ない』と否定することは出来ない。
大上オリエ:「ミルキ」
大上オリエ:「事実は分からないし、今は確かめようもない」
大上オリエ:「だけど」
大上オリエ:「今するべき事は、見えてるんじゃないか」
大上オリエ:「オレは探偵だ、依頼を受けたからには最後まで付き合うぜ」
七星ミルキ:「…………」
七星ミルキ:浅くなっていた呼吸を戻す。
七星ミルキ:知らずに俯きかけた顔ごと、無理やり気分を前に向ける。
七星ミルキ:「………うん。」
七星ミルキ:「えーっと……そうなると、他の手がかりとか……だけど」
エニュオ・デュカキス:「まだ一人、聞ける相手がいます」
七星ミルキ:「? そうなの?」
エニュオ・デュカキス:「私の言が悪い妄想で終わるのかどうか、その答えでわかるといいのですが」
エニュオ・デュカキス:「嵐城さん。普賢ハリは」
嵐城真紅:「その辺にいるんじゃねえですの?」
嵐城真紅:「アレが本体とは思いわねーですけど」
嵐城真紅:「どうせ見てるか聞いてるかはしてやがるのではなくて?」
大上オリエ:「見てはいるはずだよな、性格的にも状況的にも」
嵐城真紅:「どうなんです!!普賢ハリ!!」
GM:……普賢ハリは
GM:姿を消していた。激戦の最中で意識する余裕などなかったが、最初からそうだったのかもしれない。
嵐城真紅:「居ねえみてえですわね」
GM:事件として扱われていた物事は判明した。残された謎は何もかも、曖昧な危惧でしかなかった。
GM:――"ヒザキリ"事件は解決した。
◆Masterscene◆ヒープ・ドール
-:ミルキさん。
-:ごめんなさい。私には一つだけ、ミルキさんに秘密にしていたことがありました。
-:ミルキさんは、本気で私のことを心配してくれていたのに。
-:五体満足で健康だったというのは、嘘です。
-:本当は私、生まれた時に、手足がなかったんですよ。
-:だから今は……何不自由ない、健康な手足があって、
-:とても、幸せです。
◆Middle06◆タターカイト
GM:ここからの進行はやや特殊となります。
GM:先程のシーンで提示した通り、"ヒザキリ"事件は犯人も捕縛され、完全に解決しました。
GM:なので各々のPCの選択で、ここでミッションを終了としてバックトラックに向かうことが可能です。
GM:ただ、解決した上で事件を追う動機があるPCは
GM:一旦降りたPCに依頼して再び協力を募るということができます。
GM:また、いったん事件を降りる選択をしたPCには、小バックトラックとして1D10の侵蝕減少を許可します。
GM:これを踏まえて、まず事件を追うか降りるかを選択してください。
七星ミルキ:追います!まだ何も解決していない!
GM:ミルキちゃん……!
大上オリエ:追います、依頼されてるので
GM:オリエさん……!
嵐城真紅:トランぺッター的にも 被害者が行方不明で放置はできないかな
GM:な、なんだって
GM:真紅さんまで……!
エニュオ・デュカキス:追います。ジェネシスとして、残ったL7の行方を探さなければいけませんし
エニュオ・デュカキス:カナートスに関わったことのある者としてもいなくなった彼女は放置できません
GM:L7を放置できないのはその通りだ
GM:全員追跡続行
七星ミルキ:メサイア学区にはアクセルしかついてないぜ
GM:それでは、皆さん登場侵蝕を上げてください
七星ミルキ:七星ミルキの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(97 → 107)
七星ミルキ:だからでかいって
嵐城真紅:嵐城真紅の侵蝕率を1D10(→ 7)増加(81 → 88)
大上オリエ:大上オリエの侵蝕率を1D10(→ 4)増加(99 → 103)
エニュオ・デュカキス:100超えてるので前回シーンの侵蝕減少処理の後、登場侵食を上げます
エニュオ・デュカキス:106-10+1d10
DoubleCross : (106-10+1D10) → 106-10+9[9] → 105
七星ミルキ:計算の難しさだ。87スね
エニュオ・デュカキス:処理間違えました…87で改めて
エニュオ・デュカキス:エニュオ・デュカキスの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(87 → 90)
GM:では、最後の情報項目を提示します。
・カリス・リュシドールの関係者 進行度0/6 難易度9 〈知識:医療〉〈情報:噂話〉
GM:シナリオクラフトと同じ、判定成功達成値の(10の桁+1)進行度加算で管理される情報項目です
GM:人数が多ければ有利ですが、50達成値が一人で出れば一発で突破も可能
GM:1ラウンド中に達成できなかった場合も侵蝕1D10みたいなペナルティはないです。
GM:ただし、危険な状況が進行します。
七星ミルキ:こわい
エニュオ・デュカキス:油断できない
七星ミルキ:全力で行くぜ!とりあえず知識:医療で振ります!
七星ミルキ:7dx>=9 知識:医療
DoubleCross : (7DX10>=9) → 6[1,2,3,3,4,6,6] → 6 → 失敗
七星ミルキ:ぎゃふん
GM:心の強さだけじゃどうにもならないぜ
七星ミルキ:登場侵蝕で10ばっか出すから!
嵐城真紅:ウワー
エニュオ・デュカキス:先に行って固めていきましょうか。よければいきましょう
七星ミルキ:GOGO
大上オリエ:どうぞ
エニュオ・デュカキス:判定前に《援護の風》を自分に
エニュオ・デュカキス:エニュオ・デュカキスの侵蝕率を3増加(90 → 93)
エニュオ・デュカキス:社会噂話、ラッキーメダルと強化ビジネススーツで+3
エニュオ・デュカキス:9dx+3>=9
DoubleCross : (9DX10+3>=9) → 10[1,3,3,4,4,8,9,10,10]+9[2,9]+3 → 22 → 成功
GM:おお
エニュオ・デュカキス:財産Pを8点消費で30に
GM:オフィサー財力だ!一気に進行度を4稼いだあっ
GM:金持ってるのがここで効いてくるのいいですね
七星ミルキ:へっへっへ…さすがオフィサーの方のお力ですなぁ
大上オリエ:強い
嵐城真紅:つよい
エニュオ・デュカキス:お金で解決できることは躊躇わない!
エニュオ・デュカキス:後は任せます
大上オリエ:私も振りますね、噂話で
大上オリエ:【マルチパーパス】《コンセントレイト:ウロボロス》+《無形の影》
大上オリエ:大上オリエの侵蝕率を6増加(103 → 109)
嵐城真紅:エフェクトつかうなら
嵐城真紅:先に素で振るけど
嵐城真紅:そっちの様子見てからでも遅くはないぜ
大上オリエ:おっと
大上オリエ:ならお先どうぞ
GM:進行度は4/6
嵐城真紅:見せてやりますよ 知識:医療 ってヤツをね
GM:おお
嵐城真紅:10dx>=9
DoubleCross : (10DX10>=9) → 8[1,2,3,4,6,6,7,8,8,8] → 8 → 失敗
嵐城真紅:ば、バカな
七星ミルキ:しょんぼりメサイア
GM:ww
エニュオ・デュカキス:かなり惜しい…
GM:ミルキちゃんほどじゃないけど10個振って8も相当出目悪いな~
嵐城真紅:AIDAちゃん!医療の知識教えて!
七星ミルキ:『ツバつけておけば治りますわ~!』
エニュオ・デュカキス:工場出荷状態に戻さないと…
AIDA:一日一万歩歩くと健康に良いですわ!
七星ミルキ:本物AIDAちゃん…!
七星ミルキ:バックトラックチャンスを挟んだのでダイスが小休止に入っている
大上オリエ:健康的
大上オリエ:では私も振ります
エニュオ・デュカキス:最後よろしく!
七星ミルキ:このままでは危険な状況が進行してしまう ラスト頑張って
大上オリエ:12dx7+1
DoubleCross : (12DX7+1) → 10[1,2,2,3,3,3,4,7,7,7,7,8]+10[3,5,7,8,9]+10[3,7,7]+10[5,9]+10[9]+10[8]+10[9]+10[8]+6[6]+1 → 87
七星ミルキ:?
GM:え~~っ
嵐城真紅:つっよ
GM:探偵ってすごいんだなあ……
大上オリエ:わーお
七星ミルキ:ちょっとした運の乱数調整が働いたようですね
エニュオ・デュカキス:偏り
大上オリエ:乱数調整のたまものです
GM:侵蝕も上げてくださいませ
嵐城真紅:先に二回失敗する事で乱数が上振れする
大上オリエ:もう上げてあったりします(上で)
七星ミルキ:メサイア生に対するスロットを同じで管理しているので可能なんですね
GM:ほんとだ
GM:失礼しました。では文句なしに成功!
七星ミルキ:やったー!
GM:じゃあシーンプレイヤーは一番高い達成値出したオリエさんにしようかな
GM:証人に接触し、情報を聞くシーンになります。他のメンバーはその後に合流することが可能。
大上オリエ:わかりましたー
メサイア学園 U050アンダーモール

GM:正確な地図すら作れないほど複雑に入り組んだ、メサイアの地下街。
GM:生徒や社会人の商店でひしめく地下を、大上オリエはある種の確信を持って進んでいた。
GM:"ヒザキリ"事件の最中に姿を消したカリス・リュシドール。
GM:彼女が本当にこの事件に直接的に巻き込まれているかどうかは分からない。だが……
GM:少なくとも、ただの気まぐれでミルキの前から姿を消したわけではないということは突き止めていた。
GM:カリスと同時期にメサイアから姿を消した生徒がいたからだ。
GM:大上オリエが訪れたのは、地下街の一角、社会人の経営するラーメン屋である。
GM:カウンター席の片隅に目当ての客が座っていることは、すぐにわかった。
ヘイズ・ブラックモア:「店員さん、替え玉一つ……いや」
ヘイズ・ブラックモア:「やっぱりもう一杯もらおうかな。塩ラーメン小一つで……」
大上オリエ:「親父さん、あっちの彼女に煮卵ひとつ」
大上オリエ:そう言って、ヘイズに笑いかける。
ヘイズ・ブラックモア:「……」
大上オリエ:「ここの店にいたとはな」
ヘイズ・ブラックモア:席を立つ。「やっぱりお替りは良いや。お会計お願いします」
大上オリエ:「ちょっと待った」
大上オリエ:「少しばかり、話をできる時間くらいは無いか?」
ヘイズ・ブラックモア:「……全部分かってて来てるんでしょ」椅子から腰を浮かしたままで、
ヘイズ・ブラックモア:店外を値踏みするように見る。「応援はどれだけ連れてきてる?」
大上オリエ:「どうだか、まだ知らないことだらけだよ」隣の席に移動しながら、自分の分の丼を受け取り。
大上オリエ:「オレ一人だと言ったら、話してくれるか?」
大上オリエ:実際、このアンダーグラウンドは探偵業にとっては庭のような場所……合コン部のミルキにとってのカタコンベのようなものだった
ヘイズ・ブラックモア:「――いや」
ヘイズ・ブラックモア:「それが本当なら、君を斬って突破できるかもな、って思ってるよ」
ヘイズ・ブラックモア:メスを取り出す。何かの症状なのか、メスを持つ手が小刻みに震えている。
大上オリエ:「恐ろしいな、執刀医の手が震えてる手術なんて」
大上オリエ:「本意じゃないんだろ、それはわかるぞ」
ヘイズ・ブラックモア:「道具を持つと手が震えるんだ。そういう病気でね……」
ヘイズ・ブラックモア:「本当は外科なんだけどね。ウチ一人じゃ執刀もできない」
大上オリエ:「悪かったな、そういう身体だったのか」
大上オリエ:「親父さん、彼女にチャーシューも追加で」
大上オリエ:「それでも、アンタは医者としてプライドがある人間だと俺は思ってる」
ヘイズ・ブラックモア:「……」
大上オリエ:「……カリス・リュシドール」
大上オリエ:ミルキから借り受けた写真……女子二人が楽しそうにしている姿を写したそれをスッと置く。
大上オリエ:「知らないワケじゃないだろう」
ヘイズ・ブラックモア:「当たり前だ。同じ学校だからね」
大上オリエ:「同じ……」
ヘイズ・ブラックモア:メサイア診療所の臨時職員だったヘイズ・ブラックモアは、カナートス臨床医学研究院の生徒だった。
ヘイズ・ブラックモア:その彼女が、カリス・リュシドールの失踪に前後して姿を消した。何らかの、示し合わせた動きがあったということだ。
ヘイズ・ブラックモア:「まさか知らないでウチの所まで来たのか?そんなわけないよな」
ヘイズ・ブラックモア:「……そして」
ヘイズ・ブラックモア:「言っておくが、ウチが施術したわけでもない。ご覧の通り、こういう体だ……手術ができないんだ」
大上オリエ:「そうみたいだな……それでも、彼女が今どこにいるかは知らないのか?」
ヘイズ・ブラックモア:「そんなことを知ってどうする?」
大上オリエ:「理由は二つ」指を立てて
大上オリエ:「知りたい依頼人がいる、だから調べてる」
大上オリエ:「そして、この街で良い思い出を作ったと笑い、人を助けられるような娘を助けたい」
大上オリエ:「そう言う話だ、分かりやすいだろ」
ヘイズ・ブラックモア:「助けたい?」掠れたような声で笑う。
ヘイズ・ブラックモア:「助けたさ。君達には理解の及ばない方法だったとしても――」
ヘイズ・ブラックモア:「そうでもしなきゃ助からない患者はいる」
ヘイズ・ブラックモア:「もしも……依頼人がカリス・リュシドールの心に危害を加えるつもりなら」
ヘイズ・ブラックモア:ラーメン屋の店内を見渡す。「全力で抵抗するよ。ここで始めたっていい」
大上オリエ:「加えない」
大上オリエ:「俺には、二人といない親友に見えたぜ」
ヘイズ・ブラックモア:「……」
大上オリエ:そう断言する
ヘイズ・ブラックモア:「…………友達ができたか、カリス」
ヘイズ・ブラックモア:両手を挙げる。「交換条件がある。この情報を渡す代わり、ウチは見逃してほしい」
ヘイズ・ブラックモア:「役立たずに見えても、医者なんだ。カナートスに、たくさんの患者を抱えてる……」
大上オリエ:「……」トランぺッター時代のように有無を言わさずこの学区に縛り付ける権限は、もう自分にはない
大上オリエ:「ああ、いいぜ」そして、そのつもりもなかった。
大上オリエ:「聞かせてくれ、彼女と……それを取り巻く状況について」
ヘイズ・ブラックモア:「元々、ウチ個人は乗り気じゃなかった。何の異常もない健康体にメスを入れるなんて……」
ヘイズ・ブラックモア:「ウチがわざわざメサイアにまで来て、"ヒザキリ"の被害者を診ていたのは」
ヘイズ・ブラックモア:白衣の懐から出したカルテの束を見せる。
ヘイズ・ブラックモア:「『術式』を診るためだ」
ヘイズ・ブラックモア:「"Lシリーズ"への適合手術がどのように行われているか。この術式を最も知る犯人はどういう処置をしているのか」
ヘイズ・ブラックモア:「手術では役に立たなくても、診ることはできるからね……そうやって、情報を収集していた」
大上オリエ:「情報を収集して……アンタはどうするつもりだったんだ?」ヘイズの見せたカルテを確認しながら、話を聞く。
ヘイズ・ブラックモア:「ウチの仕事はそれで終わりだよ。手術自体はもっとウデのいい医者がカナートスにはいるんだ」
ヘイズ・ブラックモア:「ウチらはカリスを"L7"に繋げるために行動していた」
大上オリエ:「……」最悪の想定が現実になり、苦い表情になる。
ヘイズ・ブラックモア:「"L7"は計画の廃棄機体だったが、カトル・マルカ……犯人、そういう名前だったんだっけ?だいぶ用心深いやつだったからね……」
ヘイズ・ブラックモア:席に座り直し、すでにやや伸びたラーメンをもぐもぐと口に含む。
ヘイズ・ブラックモア:「そのままの管理状態じゃ持ち出せなかった」
ヘイズ・ブラックモア:「カトル・マルカのセキュリティや組織網ごと、誰かに叩き潰してもらう必要があったってこと……」
大上オリエ:「体よく利用されてたってわけか、オレたちは」
ヘイズ・ブラックモア:「ウチらの考え通り、カトル・マルカは使えない"L7"を置いてメサイアを脱出しようとした」
ヘイズ・ブラックモア:「……いいことでしょ?ウチらのおかげで"ヒザキリ"の事件は解決して」
ヘイズ・ブラックモア:「カナートスの患者も一人助かった」『助かった』の言葉に、自分で苦く笑う。
ヘイズ・ブラックモア:「共倒れを狙ったわけでもない……勝てると思ってたよ、トランペッターなら」
大上オリエ:「それは、そうだろうさ」
大上オリエ:別に古巣を贔屓するつもりはなかったが、それでも間違いなく勝つだろうという冷静な分析があった
大上オリエ:「だが、"L7との接続"なんてのは、助かったって言えるのかよ」
ヘイズ・ブラックモア:「どうかな……そればかりは、ウチにも……」ラーメンのスープを飲む。
ヘイズ・ブラックモア:「……断言できることじゃない」
ヘイズ・ブラックモア:「だけど、本人が望んで、幸せにしている手術なら……」
ヘイズ・ブラックモア:「医者はメスを入れるべきだという考えだってある」
大上オリエ:「それで幸せになれると、そう思っているのか……カリスは」
ヘイズ・ブラックモア:「……確かめてみなよ」タブレット型端末に情報を入力して、
ヘイズ・ブラックモア:カウンターの上に置く。
大上オリエ:黙って確認する。
ヘイズ・ブラックモア:「"L7"の学外運び出しのルートだ」
ヘイズ・ブラックモア:「今ならギリギリ、メサイアの学区内で捕捉できるかもしれない」
ヘイズ・ブラックモア:「けれど間に合わなかったら、もう別の学区だ」
大上オリエ:「……カナートスか」
大上オリエ:「ありがとよ、情報提供に感謝ってヤツだ」そう言って、カウンターに二人分の代金を置く
ヘイズ・ブラックモア:「カリス・リュシドールはウチらの患者だ」席を立つ。
ヘイズ・ブラックモア:「彼女を苦しめようと思ってやったやつはいない……ウチらの、誰も」
ヘイズ・ブラックモア:「じゃあね、探偵さん」
大上オリエ:「ああ、ドクター」
大上オリエ:「いろいろ事情はあるんだろうが……アンタは立派な医者だよ」
大上オリエ:「また会えたらいいな、なんてな」
大上オリエ:「医者に言う事でもないか」そう言って、記録した運び出しルートを端末に記録。
大上オリエ:店を出て、地上へと向かって最短のルートで走り抜ける
大上オリエ:走りながら電話番号を打ち込み、アドレス帳から名前は消したが記録している番号も腐れ縁も消えはしない
大上オリエ:「もしもし真紅か、面倒なことになった」
嵐城真紅:『はァ?いきなり電話してきて開口一番なんだってぇんですの?』
嵐城真紅:「こっちは捜索が空振りばっかりでヒマじゃねぇんですわよ』
大上オリエ:「突然悪いとは思うんだが、お前今どこだ」
嵐城真紅:『また次の聞き込みがあるってぇんですのに!は?場所?地下街第2層のアングラカレー店がある場所ですけれど…』
大上オリエ:「なら丁度よかった……目の前だ」キュッと音をさせてスニーカーの向きを変えて
大上オリエ:「"L7"の学外運び出しのルートがわかった」
嵐城真紅:『ッ!そういう本題を先に言えってんですわ!』
大上オリエ:「データは送るからトランぺッターで封鎖を頼めるか?」
大上オリエ:「それと二人に連絡……はこっちでやっておく」
嵐城真紅:「人使いの荒い抜けペッターですわね!」目の前の相手に対して
嵐城真紅:悪態をつきつつ即座に部下へコール。
大上オリエ:電話を切って、目の前の相手に
大上オリエ:「知ってるだろ? オレ、こういうヤツなんだよ」
嵐城真紅:「知ってますわよ!緊急招集!ルートを送るから近場の連中はさっさと封鎖網を敷きやがれですわ!」
トランペッター生徒:〈了解です!機動部隊δに緊急伝達!〉
嵐城真紅:「これは、大上オリエからの確度の高い情報ですわ!抜けペッターに後れをとってりゃトランぺッターのなおれですわよ!」
トランペッター生徒:〈地下に展開!強制執行権を行使し、鉄道保安委員会からの介入を一時押し留めます!〉
大上オリエ:コールしてる真紅を横目に、オリエはエニュオとミルキに連絡を取る。
大上オリエ:【L7の学外運び出しルート(と、おそらくカリスの居場所)がわかった、ルートを送るから近場で合流しよう】とエニュオとミルキに連絡
大上オリエ:真紅さんに声をかけて二人で地上に出て二人と合流したいです。
嵐城真紅:イイヨ
大上オリエ:「たすかったぜ真紅! こっちも声かけ終わった、地上行こうぜ!」
嵐城真紅:「言われなくてもわかってますわよ!」
嵐城真紅:「封鎖が間に合ってくれりゃー良いんですけれど!」
エニュオ・デュカキス:両名が地上に出たとほぼ間を置かず。オレンジ色に塗られたSUVがスキール音を響かせて停止する
エニュオ・デュカキス:助手席に座っていた一人がドアを開け降りる
エニュオ・デュカキス:「ご連絡ありがとうございます、大上さん」
大上オリエ:「こちらこそ。 流石オフィサー、ピッタリだ」
嵐城真紅:「走るより速そうですわね」
エニュオ・デュカキス:「自動運転のテストタイプを引っ張り出してきましたが、いい動作試験になりました」
エニュオ・デュカキス:「封鎖地点の情報はいただけますか? ルート検索で最短を出す必要があります」
嵐城真紅:「送りますわ!」
嵐城真紅:AIDAのデータ転送で共有
エニュオ・デュカキス:AIDAのコール、受信。即座に地図情報と照合の上現状の進行ルートを再設定
七星ミルキ:途中で拾われたミルキは、後部座席で心配そうに身体を保持している。
七星ミルキ:「まだメサイア区内、ですね」
大上オリエ:「ああ、今なら間に合う」
大上オリエ:「ギリギリってところだが、他学区に出る前に押さえられるはずだ」
嵐城真紅:「急ぎますわよ」
嵐城真紅:後部に乗り込む
七星ミルキ:「はい!絶対に間に合わせましょう!」
エニュオ・デュカキス:「設定完了。多少乱暴になりますので、掴まってください」
大上オリエ:「ああ、その意気だ」乗り込む
大上オリエ:「いつでもどうぞ!」
エニュオ・デュカキス:助手席に乗り込む。運転席のディスプレイに表示が「Drive」へ切り替わり、さらに「Combat」へ
七星ミルキ:その表示を見て、後部座席で「ひっ」と声が漏れる。
エニュオ・デュカキス:1速から即座に2速へ繋げ、急発進するSUVがテールライトを揺らめかせて疾走を始めた
GM:シーン終了。ロイス取得が可能。100超えている方は侵蝕低減処理が可能です。
七星ミルキ:ロイス保留。下げまーす
七星ミルキ:107-1d10-10
DoubleCross : (107-1D10-10) → 107-8[8]-10 → 89
大上オリエ:109-10-1d10
DoubleCross : (109-10-1D10) → 109-10-2[2] → 97
七星ミルキ:89になって以上!
大上オリエ:こっちもロイスは保留で、97て
エニュオ・デュカキス:ロイス保留してこちらは100未満で終了!
◆Climax◆リーパー・キング
GM:全員登場。登場侵蝕をお願いします。
七星ミルキ:七星ミルキの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(89 → 92)
嵐城真紅:嵐城真紅の侵蝕率を1D10(→ 1)増加(88 → 89)
エニュオ・デュカキス:エニュオ・デュカキスの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(93 → 96)
大上オリエ:大上オリエの侵蝕率を1D10(→ 2)増加(97 → 99)
メサイア学区 境界市街地

GM:メサイアの都市開発は、あらゆる意味で無秩序である。
GM:学区境界付近の生徒や社会人は、領土侵犯の寸前、あるいは領土侵犯を犯しながらもメサイアの建築物を増築し続けている。
GM:そうした違法市街の一角から火の手が上がっていた――それも、いつものような小競り合いの規模ではなかった。
GM:戦闘しているのはトランペッターだった。多脚戦車や戦闘ヘリまで動員し、学区を脱出しようとする装甲列車の経路を封鎖している。
トランペッター生徒:〈停止命令だ!そこの列車ァッ!〉
トランペッター生徒:けたたましいローター音とともにアナウンスが響き渡る。
トランペッター生徒:〈我々はトランペッターである!この路線を用いたメサイア学区外への退去は認められていない!〉
トランペッター生徒:〈即座に運行を停止し――〉
GM:ヘリからのアナウンスはそこで止まる。気付いたからだった。
GM:既に、列車の貨物コンテナが開いていることに。
GM:そして、周囲の火の手が牽制砲撃によるものだけではないということに。
トランペッター生徒:〈総員警戒!地上で巨大機体が行動を〉
GM:ゴ シ ャ ! !
GM:自動運転車両の眼前で、トランペッターの軍用ヘリが墜落していく。
GM:砲撃によるものではない。だが、それに近しい何かがあった。
GM:上空30mほどをホバリングするヘリの後部を、巨大な機影が掠めて、ビル街のどこかへと消えた。
GM:強固な軍用ヘリはその体積の半分が抉り取られていた。
トランペッター生徒:〈申し訳ありませんッ!姐さん、こいつは……!〉
トランペッター生徒:〈化物ッ……ザ――ッ〉
嵐城真紅:「おい!どうした!クソったれですわ!」
GM:地上に墜落したローターがひしゃげ、巨大ヘリが大爆発を起こす。
GM:その爆発の只中へと、エニュオ達の車両は突き進んでいく。
嵐城真紅:「総員へ!可能な限り足止めを!無理するなと言いてぇですが!ここはトランぺッターが体を張るときってヤツですわ!」
エニュオ・デュカキス:「攻撃ではない……あれは、単に“質量差”で削られただけ?」わずかに見えた破壊痕のデータを再生しながら
トランペッター生徒:〈こっちはダメです姐さんッ!移動砲台も……40mも離れた地点から、瞬きもしてねえのに、こんなザッ〉
嵐城真紅:「転送も致し方なし!すぐに駆け付けますわ!」
トランペッター生徒:〈転送していない人員は部隊を再編成!大型兵器はマトだ!繰り返す!封鎖を……!〉
大上オリエ:「トランぺッターをここまで押すか……」
嵐城真紅:「これを逃せば更なる被害が出やがりますわよ」
GM:車両の頭上に、小さな影が差した。
GM:この戦火にはそぐわない、翼を広げた鷹だ。
普賢ハリ:「来てしまったのか……困ったな……」
普賢ハリ:「何も手出しをしなければ……君達の邪魔をするつもりもなかったのにね……」
大上オリエ:「普賢ハリ……!」
七星ミルキ:「あの鷹が…!」
エニュオ・デュカキス:「生憎、そこで止まる理由も我々にはありませんよ」
エニュオ・デュカキス:「最後のひとつを残して仕事納めにはなりません」
普賢ハリ:「……最後の機体は廃棄された。カトル・マルカも証言しているし、彼の残したデータでもそのようになっているはずだよ」
普賢ハリ:「オフィサーへの言い訳は立つようにしてあげたのに……」
嵐城真紅:「うるせぇですわよ!欺瞞は暴かれるもんですわ!」
嵐城真紅:「優秀な探偵がいやがりますからね!」
普賢ハリ:「トランペッター……君達だって、こんな事件を深追いする必要はなかったんだよ。もっと優先すべき事件はメサイアにはたくさんある……」
普賢ハリ:「一人の生徒が行方不明になったとか、所在が分からないデータがあるだとか……」
普賢ハリ:「今更……いちいち、探りまわるものじゃない……」
大上オリエ:「本は一度決めたらきっちり最後まで読む方でな」
嵐城真紅:「事件の大小なんて関係ねぇんですわ!小さな事件を見逃して正義のラッパは吹けませんのよ!」
嵐城真紅:「出来る限り全部!手が足りなければ助けを呼べば良いんですわよ!」
嵐城真紅:「私たちはのメサイヤの一人であると同時にノヴァリスの一人なんですから」
嵐城真紅:(ボスだって全体を考えて動いてるんですわ!)
嵐城真紅:(私だってそうする!ジェネシスだろうと抜けペッターだろうと関係ない)
七星ミルキ:「そうだよ!それに……」
七星ミルキ:「行方不明になった一人の生徒のことが大事で、行方を知りたいなんて人、たくさんいるんだよ!」
普賢ハリ:「七星ミルキ……」
普賢ハリ:「もしかして、君の意志が……彼女らを連れてきたのか……」
七星ミルキ:「私が連れてきた、なんて代表みたいには言えないけど」
七星ミルキ:「カリスちゃんを探してってお願いしたのは、私だよ」
七星ミルキ:「だから、私は居なくなったことの言い訳より」
七星ミルキ:「カリスちゃんを探す方が大事なの!だから、譲らないよ!」
普賢ハリ:「……君さえいなければ……カリスが君と仲良くならなければ」
普賢ハリ:「誰にも、知られず終われたのにね…………」溜息のように、憂鬱に呟く。
普賢ハリ:「嵐城真紅。トランペッターが君に通信を入れる」
トランペッター生徒:〈姐さん!ダメです!限界まで食い止めましたが、これ以上は……!〉
普賢ハリ:「チームの8割が、たった一機相手に損耗したと伝える」
トランペッター生徒:〈すみません!全滅ですッ!港湾部で戦った"Lシリーズ"とは全く別物の……!〉
トランペッター生徒:〈こんな動き……まるで、こんなの〉
トランペッター生徒:〈人間……みたいな……ザザーッ、ザーッ……〉
嵐城真紅:「くっ!」
普賢ハリ:「執行部隊は全滅したぞ」
普賢ハリ:「あとは君達だけだ」
嵐城真紅:「トランぺッターの奮闘は無駄じゃねえんですわよ!」
嵐城真紅:「そう、無駄にしないんですわ」
嵐城真紅:「彼女たちが稼いだ1秒と彼女たちが与えたダメージが必ず必要だったと証明して見せますわ」
GM:遠くのビルの壁面が、凄まじい土煙を上げた。何かがそこから飛び立ったようだった。
GM:それを認識して、一度呼吸するか否かの時間で
GM:背後で爆発音が響いた。車両背後のビルを、何かが蹴って飛んだ。
GM:――――ガ ン !
普賢ハリ:「……証明。そうするといい」
GM:巨体だった。着地反動で4人の乗った車両はスピンし、瓦礫に激突した。
七星ミルキ:「痛ッ!」ガン、と車両に振り回される
カリス・リュシドール:『はは、あははははははは!』
カリス・リュシドール:『体が軽い!こんなに、こんなに自由に飛べるなんて!』
カリス・リュシドール:『まるで、夢みたいです!!』
GM:形状は、巨大な、漆黒の蜘蛛に近い。

GM:頭部に当たる部分が不気味に発光した、異常な多脚を持つ機械の蜘蛛だ。
七星ミルキ:「……こ、この声」
七星ミルキ:「アレの中から、聞こえて、るの?」
GM:電子音から聞こえてくる笑い声はカリス・リュシドールのものだ。
エニュオ・デュカキス:「ぐぅ……」最早役目を終えた車両から降り、現れたものを見上げる
大上オリエ:「アレは……っ」車両から転げ出ながら、機械の蜘蛛を見上げる
七星ミルキ:「さらに隠してた別の奥の手、とかじゃなさそうだね」
普賢ハリ:「来たね。カリス……残りを片付けよう」
普賢ハリ:「これで君は自由になる」
カリス・リュシドール:『ミルキさん!来てくれたんですね!』
カリス・リュシドール:『ねえ、見て!ミルキさん!』
カリス・リュシドール:『私は、これで』
カリス・リュシドール:『やっと、本当に健康になった!!!』
七星ミルキ:「うん。カリスちゃん、とても俊敏に動けてるみたいだね」
七星ミルキ:「随分と身長も高くなっちゃった。その中にいるの?」
カリス・リュシドール:『違います!中にいるんじゃないんです!これが本当の私なんです!』
カリス・リュシドール:『私はついに"L7"と一体になった!』
カリス・リュシドール:『もう誰も』
カリス・リュシドール:『私を止めることはできない!!!』
七星ミルキ:「そっか」
七星ミルキ:巨大な蜘蛛を見上げる。
七星ミルキ:「それが、本当の、カリスちゃん。」
七星ミルキ:「……なら」
七星ミルキ:「私には、今までの手足より、不自由そうに見えるよ?」
七星ミルキ:「動く……歩くだけで人やヘリコプターにぶつかっちゃってさ」
七星ミルキ:「ビルにだってぶつかってるじゃない」
七星ミルキ:「カリスちゃんはそれがホントの手足で、良いの?」
七星ミルキ:「その体じゃあ」
七星ミルキ:「……一緒にプールにも行けないよ」
七星ミルキ:責めるでもなく、友人に聞くような声音で問う。
カリス・リュシドール:『ミルキさん』
カリス・リュシドール:『あなたと手を繋げて、抱きしめることもできて……私は本当に嬉しかった』
カリス・リュシドール:『でも、考えたことはありますか……!?』
カリス・リュシドール:赤色発光が強まりつつある。
七星ミルキ:「………?」
七星ミルキ:発光に目をあわせる
カリス・リュシドール:『好きな人に、自分自身の体で触れられないことが……どんなに悲しいか……!』
カリス・リュシドール:『今なら、やっと』
カリス・リュシドール:『ミルキさんに手が届くんです!やっと!』
カリス・リュシドール:『だから、今こそ……本当の私を見て!』
GM:クライマックス戦闘を開始します。
GM:まずは衝動判定から。〈意志〉で難易度9です。
七星ミルキ:7dx+2>=9 思い出の一品
DoubleCross : (7DX10+2>=9) → 8[1,1,2,5,6,6,8]+2 → 10 → 成功
七星ミルキ:あぶな。
七星ミルキ:七星ミルキの侵蝕率を2D10(→ 3)増加(92 → 95)
七星ミルキ:こ、ここにきて落ち着いてる!
GM:低い!
七星ミルキ:計算どおりです
エニュオ・デュカキス:7dx>=9
DoubleCross : (7DX10>=9) → 9[1,3,3,4,4,4,9] → 9 → 成功
嵐城真紅:10dx+1>=9
DoubleCross : (10DX10+1>=9) → 10[3,4,5,5,5,6,6,7,8,10]+10[10]+8[8]+1 → 29 → 成功
大上オリエ:11dx>=9
DoubleCross : (11DX10>=9) → 10[1,3,4,6,6,7,7,9,10,10,10]+8[2,7,8] → 18 → 成功
嵐城真紅:つよいいし
大上オリエ:2d10
DoubleCross : (2D10) → 13[7,6] → 13
大上オリエ:大上オリエの侵蝕率を13増加(99 → 112)
エニュオ・デュカキス:エニュオ・デュカキスの侵蝕率を2D10(→ 16)増加(96 → 112)
嵐城真紅:嵐城真紅の侵蝕率を2D10(→ 16)増加(89 → 105)
嵐城真紅:ウワー
嵐城真紅:結構高めを引いた
七星ミルキ:ぎゃあー
カリス[6]
ハリ[10]
10m
ミルキ[8/95] オリエ[6/112]
エニュオ[6/112] 真紅[9/105]
GM:炎と硝煙の漂う空を通しても、その白い光は、その場の全員にはっきりと知覚できた。
GM:ノヴァリスの空に輝く大十字。
GM:セイクリッドピラーによる神聖二重冠現象――そして。
GM:一つ、異様な点があった。
GM:その光が、"L7"の頭上にも輝いている。
GM:他の"Lシリーズ"では確認されていなかった現象だった。今や、それこそがカリス・リュシドールなのだ。
【神聖二重冠(ダブルクロス)】
クライマックスフェイズ中に限り、あなたが持つ【十字冠】をアップグレードし、効果を以下のように書き換える。
あなたは、シナリオ中に一回のみ、以下の効果の中からどれか一つを選んでオートアクションで使用できる。
・このメインプロセスでは、あなたが受ける【判定ダイスへの侵蝕率ボーナス】の値を3倍にする。
・このメインプロセスでは、あなたが受ける【エフェクトLVへの侵蝕率ボーナス】の値を2倍にする。これによってエフェクトの使用回数は増えない。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させ、あなたのHPを+[上昇分×3]点回復する。この時、HP上限を超えることはできない。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う判定の達成値を+[上昇分×3]点増やす。
・この戦闘のバックトラックでは、あなたが昇華したタイタスを1個、ロイスとして再取得できる。ただし、この効果は昇華前にSロイスに指定したロイスしか対象にできない。
・この戦闘のバックトラックでは、最終侵蝕値によって得られる経験点を3倍にする。
GM:■ラウンド1
GM:セットアッププロセス。行動する方はどうぞ。
七星ミルキ:ありません!
エニュオ・デュカキス:なし!
普賢ハリ:《ミラーイメージ》。ドッジC値-1、攻撃力-5。
嵐城真紅:ナイヨー
大上オリエ:なし
GM:では、最初のイニシアチブから。
カリス・リュシドール:《加速する刻》。
カリス・リュシドール:マイナーで《ライトスピード》《アンバウンド》《マグネットアーム》を使用。後方21mに戦闘移動します。
カリス[6]
21m
ハリ[10]
10m
ミルキ[8/95] オリエ[6/112]
エニュオ[6/112] 真紅[9/105]
カリス・リュシドール:1d4
DoubleCross : (1D4) → 1
カリス・リュシドール:狙うのはPC1、ミルキさんからPC番号順。
七星ミルキ:きゃあ!
カリス・リュシドール:《コンセントレイト:ハヌマーン》《音速攻撃》。レールガンを使用して攻撃します。
カリス・リュシドール:「ムーンドッグ」を使用。攻撃力を+5。
カリス・リュシドール:9dx7-4
DoubleCross : (9DX7-4) → 10[2,3,4,5,6,9,9,9,10]+10[1,2,4,8]+4[4]-4 → 20
普賢ハリ:《妖精の手》。
七星ミルキ:こいつ!
七星ミルキ:いたずら妖精さんがぁ~!
カリス・リュシドール:1d7+30-4
DoubleCross : (1D7+30-4) → 7[7]+30-4 → 33
カリス・リュシドール:レールガンの効果でガード不可です。
七星ミルキ:強い。ドッジしてみます。
七星ミルキ:4dx>=33
DoubleCross : (4DX10>=33) → 10[5,7,9,10]+9[9] → 19 → 失敗
七星ミルキ:け、結構頑張った
七星ミルキ:妖精さえなければ…!
カリス・リュシドール:4d10+32+5
DoubleCross : (4D10+32+5) → 27[9,3,10,5]+32+5 → 64
七星ミルキ:消し飛びミルキ!リザレクトです!
七星ミルキ:七星ミルキの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(95 → 98)
七星ミルキ:七星ミルキのHPを3に変更(2 → 3)
七星ミルキ:100には耐える
カリス・リュシドール:二回目のメジャーアクション。対象はオリエさんです。
カリス・リュシドール:《コンセントレイト:ハヌマーン》《音速攻撃》《一閃》。
カリス・リュシドール:PCのエンゲージの背後5mに移動し白兵攻撃します。
ハリ[10]
10m
ミルキ[8/98] オリエ[6/112]
エニュオ[6/112] 真紅[9/105]
5m
カリス[6]
七星ミルキ:俊敏だなぁ!
大上オリエ:機敏なやつだ
カリス・リュシドール:「ムーンドッグ」を使用。攻撃力+5。
カリス・リュシドール:11dx7+12
DoubleCross : (11DX7+12) → 10[1,3,4,5,7,7,8,8,8,9,10]+10[1,1,4,5,6,6,7]+6[6]+12 → 38
大上オリエ:ガードも意味ないんでダメ元回避
大上オリエ:3dx+1
DoubleCross : (3DX10+1) → 9[2,8,9]+1 → 10
カリス・リュシドール:4d10+22+10
DoubleCross : (4D10+22+10) → 18[2,9,6,1]+22+10 → 50
大上オリエ:無理、消し飛びます
大上オリエ:ヒザキリ 興味/〇脅威をタイタスにしてHP11で復帰
GM:手番は行動値10、普賢ハリ。
普賢ハリ:ミルキさんを狙います。
普賢ハリ:《コンセントレイト:オルクス》《空間歪曲射撃》《完全なる世界》。
普賢ハリ:12dx7+21
DoubleCross : (12DX7+21) → 10[1,4,6,6,8,8,9,9,9,10,10,10]+10[1,3,3,5,6,6,6,8]+4[4]+21 → 45
七星ミルキ:なんだその固定値!回避します!
普賢ハリ:フフフ……
七星ミルキ:4dx>=45
DoubleCross : (4DX10>=45) → 10[1,5,6,10]+10[10]+8[8] → 28 → 失敗
七星ミルキ:?
普賢ハリ:すごくない?
七星ミルキ:超頑張ってる
七星ミルキ:出目勝負ならな~!
七星ミルキ:ダメージどうぞ!
普賢ハリ:達成値型じゃなきゃ回避してたんだが……
普賢ハリ:そういうのはミドル戦闘で出しちゃったのでね
普賢ハリ:5d10+22
DoubleCross : (5D10+22) → 23[1,1,10,3,8]+22 → 45
七星ミルキ:死ザレクト!
七星ミルキ:七星ミルキの侵蝕率を1D10(→ 8)増加(98 → 106)
七星ミルキ:七星ミルキのHPを8に変更(3 → 8)
GM:ようやくPCに手番が回ってきます。行動値9、真紅さんの手番。
GM:そうだすみません!
GM:この戦闘の勝利条件を伝えていませんでした。L7の撃破のみです。
七星ミルキ:むん!
嵐城真紅:硬直も入れた方が良さげだ
嵐城真紅:【コンセントレイト】+【紅の刃】+ 【鮮血の網】+【蝕む赤】
嵐城真紅:カリスを攻撃します
嵐城真紅:11dx7+6
DoubleCross : (11DX7+6) → 10[1,2,3,4,7,7,7,8,9,10,10]+10[2,2,2,4,8,8,9]+4[2,2,4]+6 → 30
嵐城真紅:微妙と言えば微妙ッ!
GM:では妖精入れますか?
七星ミルキ:回数ラストじゃなければ入れちゃっても良いかも?
エニュオ・デュカキス:残弾二ですね、押し込みますか
七星ミルキ:やったれやったれ
嵐城真紅:お願いします!
エニュオ・デュカキス:OK、《妖精の手》!
エニュオ・デュカキス:エニュオ・デュカキスの侵蝕率を4増加(112 → 116)
嵐城真紅:ピピ…計算…
七星ミルキ:36からドゥーナウ!
嵐城真紅:1dx7+36
DoubleCross : (1DX7+36) → 1[1]+36 → 0 (ファンブル)
嵐城真紅:ピピ…ピガ…
嵐城真紅:計算…ピピ…
嵐城真紅:ピガー
嵐城真紅:37デス
七星ミルキ:流石の計算力だ
GM:37かあ
カリス・リュシドール:回避してみようかな。ちなみに機械化兵でダメージは常時-10です
カリス・リュシドール:7dx+6
DoubleCross : (7DX10+6) → 9[1,2,5,6,9,9,9]+6 → 15
七星ミルキ:あからさまに機械化兵だぜ
大上オリエ:みんな共通で持ってるんですね
嵐城真紅:ウオー!ダメージ!
カリス・リュシドール:うーんこれなら切り札切ってもよかったな
カリス・リュシドール:ダメージどうぞ
嵐城真紅:4d10+23
DoubleCross : (4D10+23) → 23[4,5,7,7]+23 → 46
七星ミルキ:きれいな足し算だ
嵐城真紅:出目はまあまあだ!
嵐城真紅:更に【硬直】【邪毒LV3】【被ダメージ+2d10】をうけろー
カリス・リュシドール:《電磁反応装甲》を2枚使用。ダメージを-40し
カリス・リュシドール:さらに機械化兵で-10します。
カリス・リュシドール:命中によるデバフのみを受けます
嵐城真紅:な…なにー
七星ミルキ:やべーっ!
七星ミルキ:ダメージが通らないとトランペッター秘蔵のコンビネーターが効果の発動タイミングを…逃す!
カリス・リュシドール:コンビネータ―はダメージを与えた時
カリス・リュシドール:蝕む赤は命中した時
七星ミルキ:計算によると邪毒は入るというわけですね
カリス・リュシドール:鮮血の網も命中した時か
嵐城真紅:鮮血の網も効力ですね
カリス・リュシドール:そうなりますね
嵐城真紅:コンビネーターだけ弾かれる
大上オリエ:よかった、半分は通ってる
カリス・リュシドール:ダメージは多大に軽減したが電磁反応装甲が2枚削れ邪毒と硬直を喰らう!
嵐城真紅:【硬直】【邪毒LV3】だッ
カリス・リュシドール:ウッ
七星ミルキ:だが回数の軽減を削ったのはでかいぞっ
エニュオ・デュカキス:初動でここまで使わせたのだから助かります
七星ミルキ:オラッ!病床で硬直してな!
カリス・リュシドール:ヤダーッ
GM:コンビネータ―があるからには多少足が出ても全軽減するしかなかったものな……ダメージだけの問題なら1枚で良かったんですけど
GM:では行動値8、ミルキさんの手番です
七星ミルキ:コレがデバフの怖さね
七星ミルキ:はーい!
七星ミルキ:マイナーで【SS:全弾装填】《ポルターガイスト》。武器破壊してシーン中の攻撃力を+26。ただしエピックの効果で武器破壊無効
七星ミルキ:七星ミルキの侵蝕率を3増加(106 → 109)
七星ミルキ:攻撃がぐーんと上がった!
七星ミルキ:メジャー【EX:日々の成果を見せます!】《スキルフォーカス》。カリスちゃんに射撃攻撃!
七星ミルキ:5dx10+21+1
DoubleCross : (5DX10+22) → 10[3,3,4,7,10]+8[8]+22 → 40
七星ミルキ:回るゥー
カリス・リュシドール:高いなあ
七星ミルキ:妖精は大丈夫そうだな。リアクションどうぞー
カリス・リュシドール:いや……ここはやってみるか
カリス・リュシドール:7dx+6
DoubleCross : (7DX10+6) → 10[4,5,5,6,9,10,10]+9[2,9]+6 → 25
七星ミルキ:こわ!
カリス・リュシドール:回ったが……!
エニュオ・デュカキス:怖い
七星ミルキ:どうやら固定値の差ミルねぇ
カリス・リュシドール:スタッガー状態になっちゃう~~
七星ミルキ:ダメージ行きます
七星ミルキ:5d10+52+1d10 装甲有効
DoubleCross : (5D10+52+1D10) → 36[10,4,9,10,3]+52+10[10] → 98
七星ミルキ:良い出目 98点
七星ミルキ:ここでも10おおいな
カリス・リュシドール:めちゃくちゃなダメージ……《電磁反応装甲》の残り4枚を全部切ります。
七星ミルキ:グエーッ
カリス・リュシドール:機械化兵の-10と合わせて8点ダメージ。
七星ミルキ:通った!
カリス・リュシドール:バリアが突破されてしまった!
七星ミルキ:ふふん!
七星ミルキ:メジャー分アップとレッテン反動!
七星ミルキ:七星ミルキの侵蝕率を2増加(109 → 111)
七星ミルキ:七星ミルキのHPを1D10(→ 4)減少(8 → 4)
七星ミルキ:生き延びました。
七星ミルキ:侵蝕が2も上がっちゃったよ~
GM:続いて行動値6のエニュオさんかオリエさん。どうぞ。
エニュオ・デュカキス:では先に
大上オリエ:どうぞ
エニュオ・デュカキス:マイナーで“特義兵装転送“《骨の剣》《死招きの爪》 素手のデータを変更
エニュオ・デュカキス:エニュオ・デュカキスの侵蝕率を6増加(116 → 122)
エニュオ・デュカキス:メジャーで“特殊攻動Lv1”《Cオルクス》《ディストーション》《一閃》、オートタイミングで《援護の風》を自身に
エニュオ・デュカキス:全力移動でカリスさんとエンゲージして攻撃!
エニュオ・デュカキス:エニュオ・デュカキスの侵蝕率を2増加(122 → 124)
ハリ[10]
10m
ミルキ[8/111] オリエ[6/112]
真紅[9/111]
5m
エニュオ[6/124]
カリス[6]
嵐城真紅:嵐城真紅の侵蝕率を6増加(105 → 111)
エニュオ・デュカキス:14dx7+7
DoubleCross : (14DX7+7) → 10[1,2,2,3,4,6,6,7,7,7,8,9,9,10]+10[1,2,3,4,5,6,10]+2[2]+7 → 29
GM:この出目は……妖精したほうがいいのではないかな
七星ミルキ:さっきから回避が回りすぎて30近いのに怯えなきゃいけないのおかしいな。
エニュオ・デュカキス:まぁ出し惜しみしても仕方ない部分です
エニュオ・デュカキス:最後の《妖精の手》!
七星ミルキ:いけーっ
エニュオ・デュカキス:エニュオ・デュカキスの侵蝕率を4増加(124 → 128)
エニュオ・デュカキス:37から
エニュオ・デュカキス:1dx7+37
DoubleCross : (1DX7+37) → 10[9]+10[7]+3[3]+37 → 60
エニュオ・デュカキス:悪くない
大上オリエ:おお凄い
七星ミルキ:やるねぇ
七星ミルキ:コレならいくらL7装備のカリスちゃんと言えどひとたまりもあるまい
カリス・リュシドール:どうかな……このデカブツがたかが50とか60のHPとは思うまい
カリス・リュシドール:バリアを剥がされたところに直撃を受けましたが
カリス・リュシドール:まだ生きています。こいつは本体のHPもちゃんとある!
七星ミルキ:これ達成値だぜ!
GM:あ、ほんとだ!
エニュオ・デュカキス:まだ当たってない!
七星ミルキ:回避だロボ!
カリス・リュシドール:すみません~めちゃくちゃ見間違えた
カリス・リュシドール:じゃあ回避しようっと
七星ミルキ:いいのよ~♡
大上オリエ:いちゃついてる
カリス・リュシドール:7dx+6
DoubleCross : (7DX10+6) → 10[2,4,7,7,8,8,10]+9[9]+6 → 25
エニュオ・デュカキス:怖~
カリス・リュシドール:ミルキちゃんありがと~♡
七星ミルキ:だから頑張ってるよさっきから
嵐城真紅:まわる~
エニュオ・デュカキス:さっきからひとつ回してくる
七星ミルキ:29だとギリギリだったな…
七星ミルキ:2回め9でてるし
エニュオ・デュカキス:とにかく相手のパルスアーマーが剥がれた今が好機!
七星ミルキ:このスイッチだ!ダメージだ!
エニュオ・デュカキス:7d10+36
DoubleCross : (7D10+36) → 27[4,8,2,5,3,1,4]+36 → 63
七星ミルキ:達成値よりちょっと上!
カリス・リュシドール:達成値よりデカいダメージ!
カリス・リュシドール:ですが生きてます!カリス元気です!
エニュオ・デュカキス:エニュオ・デュカキスの侵蝕率を6増加(128 → 134)
七星ミルキ:元気があってえらい!
GM:ではオリエさんの手番!攻撃をどうぞ
大上オリエ:マイナーなし、メジャー
大上オリエ:《コンセントレイト:ウロボロス》+《マルチウェポン》+《ヴァリアヴルウェポン》+《無形の影》
大上オリエ:対象カリスさん
カリス・リュシドール:回避してやるぞ
大上オリエ:使用武器はHilfeとMetseleiとSTOKERとキーンナイフ
大上オリエ:12dx7+9
DoubleCross : (12DX7+9) → 10[1,2,2,2,5,6,7,7,8,8,9,9]+10[5,6,7,8,9,9]+10[1,4,9,10]+10[4,10]+5[5]+9 → 54
GM:う~~ん、もっと達成値が低い時に当てたかったんだけど
GM:ここで食らってしまったらもう後がなくなりかねない……!
七星ミルキ:むむ…!?
普賢ハリ:切り札を一回切ります。《運命の切り替え》。
普賢ハリ:回避を代行します。
七星ミルキ:鷹!!
エニュオ・デュカキス:なんと
普賢ハリ:《リフレックス:エンジェルハィロゥ》《神の眼》。
普賢ハリ:12dx6+18
DoubleCross : (12DX6+18) → 10[1,1,2,3,3,5,6,7,7,8,9,10]+10[1,2,2,4,8,8]+10[3,7]+10[10]+4[4]+18 → 62
カリス・リュシドール:回避しました。《朧の旋風》。
七星ミルキ:こらーっ!
嵐城真紅:ズルい
カリス・リュシドール:《風踏むマシラ》。
カリス・リュシドール:HPを5D10回復し
カリス・リュシドール:メインプロセスをもう一度行います。対象はエニュオさん。
カリス・リュシドール:マイナーアクション。硬直を解除。
カリス・リュシドール:《コンセントレイト:ハヌマーン》《音速攻撃》《一閃》。
カリス・リュシドール:「ムーンドッグ」を使用。攻撃力+5。
カリス・リュシドール:11dx7+12
DoubleCross : (11DX7+12) → 10[1,1,2,3,4,4,5,7,8,8,9]+10[1,2,5,7]+5[5]+12 → 37
エニュオ・デュカキス:肉体は…素!
エニュオ・デュカキス:5dx>=37
DoubleCross : (5DX10>=37) → 8[1,1,3,6,8] → 8 → 失敗
カリス・リュシドール:4d10+22+15
DoubleCross : (4D10+22+15) → 19[1,4,8,6]+22+15 → 56
エニュオ・デュカキス:装甲3など紙切れ、即死してLシリーズにロイスを取得し昇華!
エニュオ・デュカキス:HP11で復活します
カリス・リュシドール:続いてカリスの本来の手番
カリス・リュシドール:戦闘移動21mでミルキ達のエンゲージの5m右に移動します。
カリス・リュシドール:《サイバーレッグ》の効果で戦闘移動でエンゲージから離脱できます。
エニュオ・デュカキス:厄介な
GM:あ、オリエさん侵蝕率上昇させてください
大上オリエ:大上オリエの侵蝕率を10増加(112 → 122)
大上オリエ:忘れてた、失礼
GM:侵蝕合計は12になりそうですね
GM:コンセ2、無形4、マルチ3、ヴァリ3なので
大上オリエ:大上オリエの侵蝕率を2増加(122 → 124)
ハリ[10]
10m
ミルキ[8/111] オリエ[6/124] 5m カリス[6]
真紅[9/111]
5m
エニュオ[6/134]
カリス・リュシドール:すみません、《風踏むマシラ》の回復を忘れていました。
カリス・リュシドール:5d10
DoubleCross : (5D10) → 23[6,3,10,2,2] → 23
カリス・リュシドール:HPを23点回復しました。
七星ミルキ:くっ。健康的。
カリス・リュシドール:《コンセントレイト:ハヌマーン》《音速攻撃》《一閃》。対象は真紅さん。
ハリ[10]
10m
カリス[6]
ミルキ[8/111] オリエ[6/124]
真紅[9/111]
5m
エニュオ[6/134]
カリス・リュシドール:「ムーンドッグ」を使用。攻撃力+5。
カリス・リュシドール:11dx7+12
DoubleCross : (11DX7+12) → 10[1,1,2,2,2,3,5,6,7,7,8]+10[2,3,9]+10[8]+1[1]+12 → 43
GM:真紅さんはリアクションどうぞ。
嵐城真紅:ドッジ
嵐城真紅:4dx+1>=43
DoubleCross : (4DX10+1>=43) → 10[1,8,8,10]+2[2]+1 → 13 → 失敗
嵐城真紅:ちょっと頑張った
七星ミルキ:がんばった
カリス・リュシドール:5d10+22+20
DoubleCross : (5D10+22+20) → 26[10,3,3,3,7]+22+20 → 68
嵐城真紅:ウギャー
嵐城真紅:普賢ハリにロイスを取って このクソ鳥ですわ〇 で昇華
嵐城真紅:復活する
七星ミルキ:すごい感情
カリス・リュシドール:クリンナップ。《リペアウーンズ》を使用。
カリス・リュシドール:HPを5D10+3回復します。
カリス・リュシドール:5D10+3
DoubleCross : (5D10+3) → 34[9,10,6,2,7]+3 → 37
GM:演出に入りましょう
GM:L7の巨体を、全員が目にしていたはずだった。カリス・リュシドールはわざわざ正面で、その姿を晒した。
GM:だが、L7の次の動きは、その対処を考えるよりも速かった。
七星ミルキ:見るからに分厚い装甲。先手必勝とばかりにハンマーを構え直そうとして……
GM:体ごと吹き飛ばされるような風が通過して、まずは七星ミルキの姿が消えた。
GM:――ガ ン!
七星ミルキ:「っ !」
GM:音が響いた。背後のビル壁面だった。
カリス・リュシドール:『ミルキさん!』
七星ミルキ:衝撃にかき消される中で、悲鳴の形をなしていない声だけが漏れた
カリス・リュシドール:黒い歩脚で、ミルキを壁面に叩きつけている。
カリス・リュシドール:『ミルキさんミルキさんミルキさんミルキさん!!』
七星ミルキ:「、うっ…!」
七星ミルキ:巨体のぶつかる衝撃に、痛覚すら仕事をせず意識の空白に落ちた。
カリス・リュシドール:――z___ダ ン !!
カリス・リュシドール:他の者が振り返るよりも早く、今度は
カリス・リュシドール:大上オリエが歩脚に叩き潰されていた。
カリス・リュシドール:路面の舗装が砕け、血が飛び散る。
大上オリエ:「グッ……あっ……!!」
大上オリエ:(追いきれない、なんて機動力してやがる)
カリス・リュシドール:L7の関節から、赤い電光が走っている。
カリス・リュシドール:『あは、はははははは』
カリス・リュシドール:『ははは、やっと』
カリス・リュシドール:『やっと私は、自由に』
カリス・リュシドール:『自由に動ける……!!』
大上オリエ:歩脚に叩き潰され、行動不能になる。
嵐城真紅:「お、おい!大丈夫ですのッ!?」
嵐城真紅:車から転がり出て体制を立て直す。
七星ミルキ:(こ、これがL7……)(一体化した、っていうのは、伊達じゃないんだ…!)
普賢ハリ:「カリス・リュシドールの攻性症例を教えてあげようか……」
普賢ハリ:「彼女には、生まれた時から手足が『なかった』」
七星ミルキ:「……手足、が?」
七星ミルキ:リザレクトの修復で意識が繋がりながら、ささやくような声を聞く
七星ミルキ:「そんな……診断では、異常はない、って」
普賢ハリ:「……ふふ。おかしいかな?肉体的には健康な人間そのものなのにね」
普賢ハリ:「だけど……大上オリエ。"ヒザキリ"の被害者を診た君なら知っているんじゃあないか……」
普賢ハリ:「四肢を切断された患者は……もはや存在しない手足を感じることがある……」
大上オリエ:「幻肢痛……」
普賢ハリ:「カリス・リュシドールには生まれつき、四本以上の四肢が存在した」
普賢ハリ:「それどころか、手足は実験の中でより多く、より大きくなっていった」
普賢ハリ:「君達の目には健康に見えても……カリスはずっと、手足をもがれて……胴体だけで生きているに等しかった」
カリス・リュシドール:赤い閃光が、視界の端でギラリと輝く。それだけだ。これほどの巨体の影も捉えられない。
普賢ハリ:「攻性症例417」
普賢ハリ:「余剰幻肢増殖肥大症という」
七星ミルキ:「胴体、だけで」
七星ミルキ:蜘蛛を見上げる。人間を超える複数の肢。
七星ミルキ:「歩くのを忘れる……って、そういうこと、だったんですね」
エニュオ・デュカキス:「先天性の四肢奇形……多指症といった器官の形成に、数の大小は存在しますが──」彼女のそれは
GM:カリス・リュシドールは、二本の足で歩けなかったのではない。二本の腕で距離感を掴めなかったのではない。
GM:それ以上の足で歩こうとして、それ以上の腕で掴もうとしていた、病人だった。
七星ミルキ:片足だけで、あるいは両腕で這うように移動する感覚だろうか、と。プールや遊びに行ったときの振る舞いを思い出す。
七星ミルキ:(2本の足を使えなかったんじゃなかった)
七星ミルキ:(存在しない脚で、自分を支えようとしていた、んだ)
七星ミルキ:「だから、増やした、ってこと……?」
GM:跳躍の軌跡は、ビルの壁面が蹴られ、連続的に立ち上る土煙でしか認識できない。
GM:七星ミルキは予測しなければならなかった。
普賢ハリ:「……そう。今のカリスは、生身の腕も足ももうないけど……」
普賢ハリ:「だけど、手足が揃っていた頃よりずっと幸せじゃないかな……私には気持ちがよく分かるよ」
七星ミルキ:「………」
七星ミルキ:ハリの声を聞きながら動きを追う。
七星ミルキ:しかし、カリスの影は捉えられても、前に居たはずのカリスは既に後ろに。次には横に。
七星ミルキ:「そうかも、しれないけど……」
七星ミルキ:無くした腕のかわりに義手をつける。その延長だとしても。
七星ミルキ:「これは、私には過剰だと思えるよ」
七星ミルキ:ボロボロと崩れるビルの音に振り返り──既にその場から移動しているのを見る
七星ミルキ:(! フェイント……!)
カリス・リュシドール:『ミルキさん!』
カリス・リュシドール:『イルカは後悔していると思いますか!?』
カリス・リュシドール:『進化して、陸上に上がって、手足を手に入れたはずなのに……』
カリス・リュシドール:『また海に戻るために、手も、足もなくしてしまって――』
カリス・リュシドール:『私は!!ずっと手足が欲しかった!健康な手足が!!!』
カリス・リュシドール:頭上から影が差す。迎撃するには遅すぎる距離まで接近していることに気付くだろう。
七星ミルキ:「っ、それって、アイスのときの……!」
七星ミルキ:目だけで振り向く。それだけで限界だった。
嵐城真紅:「ざっけんじゃあねぇですわよ!」
嵐城真紅:迫りくる巨大な脚に。
嵐城真紅:赤い糸が絡みつく。
カリス・リュシドール:『!』
カリス・リュシドール:ミルキを再び叩き潰そうとした一撃が止まる。
七星ミルキ:「嵐城さん!」
嵐城真紅:「犯罪者の事情を考慮すんのは!その犯罪を止めてからしっかりやれば良いんですのよ!」
嵐城真紅:糸がギリギリと足を締め上げ周囲の建物に固定していく。
七星ミルキ:止められた隙に、転がるように身を躱している。
嵐城真紅:「後悔?させてあげますわ!自分が行った犯罪に巻き込まれた人たちの苦痛がどれほどのものかしっかりと理解して後悔なさいませ!」
七星ミルキ:「すごい、カリスちゃんの動きを止めてる…!?」
カリス・リュシドール:カリスは無軌道に跳躍していた。最高効率で一行を全滅させなかったのは、身体性能で遊んでいたからだ。
カリス・リュシドール:飛び回る軌道が複雑になればなるほど、糸のトラップには掛かりやすくなる。
大上オリエ:(あの動きを捉えるか……流石だな)
七星ミルキ:(さ、流石トランペッター…!)「コレなら……!」
普賢ハリ:「巻き込まれた者の苦痛?そんな程度のこと……大したことじゃない」
嵐城真紅:更に糸が機体内部に侵入しようと試みる。
普賢ハリ:「それは通らない。トランペッター」
普賢ハリ:普賢ハリは、崩れたビルの一つにとまって状況を眺めている。ただそれだけに見える。
普賢ハリ:「君達みたいに、手足も目も健康で、誰も傷つけずに生きてるような人間には……」
普賢ハリ:だが、空の彼方から
嵐城真紅:「そのまま足をへし折ってさしあげますわよ!」糸の操作に必死でハリの言動に気づいていない。
普賢ハリ:何か、直線的な『歪み』が差し込んでいた。
七星ミルキ:だから、それに気づいたのはミルキだ。
七星ミルキ:声を聞き、不可視の歪みを見る。
七星ミルキ:正体はわからないが───『衝撃』を飛ばす自分にとっては、違和感だけで警戒に値した。
七星ミルキ:「嵐城さん!」
七星ミルキ:ふわりと地面を蹴って、空から来るなにかの盾になるように嵐城の頭上に飛んだ。
普賢ハリ:――ジッ!!!!
普賢ハリ:それは、空間に走ったノイズのように見えたかもしれない。
普賢ハリ:だが、ただの狙撃よりも遥かに綺麗に、細い軌道上の全てを削り取っていた。
普賢ハリ:それらの全てが、空間的に切り離され、転移させられた。
嵐城真紅:「!?」
七星ミルキ:「~~~~~~~~っっっ!!」
普賢ハリ:「私には全てが視えている」
七星ミルキ:単純な打撃力以外のなにか。ザラザラと削り取るような不快な痛みに声が漏れた。
普賢ハリ:「それでも、生身の瞳で世界を見ることに……憧れずにはいられない」
普賢ハリ:ジ!ジジジジジジジジジッ!!
普賢ハリ:細いノイズが立て続けに走り、L7を固定していた建造物が
普賢ハリ:次々と抉り取られていく。
GM:メサイア学園から遥か彼方。
GM:カナートス臨床医学研究院の病室には
GM:両脚も、片目もない患者が入院している。
GM:彼女は決してカナートスの外に出ることはできないが――
GM:全てを知覚していた。

普賢ハリ:「攻性症例130」
普賢ハリ:「――悪性完全照星呪覚」
七星ミルキ:「……!行けない、カリスちゃんの動きが……!」
カリス・リュシドール:『ははははは……は!!』
嵐城真紅:「なッ!?ミルキッ!」
カリス・リュシドール:生物のように不気味な動きで、L7が再び跳んだ。
嵐城真紅:「お前!無茶してんじゃねーですわ!」
七星ミルキ:「大丈夫、無茶じゃないから……!」
嵐城真紅:ここがロイスタイミングだ
嵐城真紅:七星ミルキ 根性ありますわ〇/優しすぎますわね
七星ミルキ:タタタ、と血を落としながら、削れた身体を修復する。
嵐城真紅:「ハ!ハハ!無茶じゃねえっつうならしょうがねえですわ」
普賢ハリ:「PMC部隊も、港湾の船も」
普賢ハリ:「誰が落としたと思う……?」
嵐城真紅:「何だと?」
七星ミルキ:「超々望遠距離からの、射撃……」
七星ミルキ:「これで……全滅させたってことだね…!」
GM:狙撃ではない、という証言は誤っていた。
GM:やはりPMCを全滅させ、船を沈めたものは狙撃だったのだ。
GM:ただ、誰にも知覚できない程の遠距離から、知覚できない精度で射撃していたというだけの――
七星ミルキ:──『見えない射撃』
七星ミルキ:自分が食らった以上に、それはすんなりと理解できた。
七星ミルキ:何故ならば。弾丸すら無い射撃と言うならば。
七星ミルキ:「無茶って、言うのは」
七星ミルキ:ミルキ自身の武器にも通じている。
七星ミルキ:「こう、やるの!」
七星ミルキ:ダァン!と地面を殴り飛ばし、致命的な破砕音を撒き散らす。
七星ミルキ:反動が細い身体を吹き飛ばし、木の葉のように宙へと飛び出した。
普賢ハリ:「……捉えられるはずがない」
普賢ハリ:「自殺だ」
カリス・リュシドール:その予測に違わず、L7の歩脚が迫っていることが分かった。
七星ミルキ:「いいえ、」
七星ミルキ:衝撃で吹き飛ばされる。乱気流のように翻弄される中で。
七星ミルキ:一瞬。縦横無尽に迫るカリスとの相対速度が合った。
七星ミルキ:「───見つけた」
七星ミルキ:ゴウッ、とハンマーヘッドのロケットが加速する。
七星ミルキ:何もない空中を、ただ速度で打撃。
七星ミルキ:不可視の狙撃。衝撃の塊が、その装甲を穿つように叩きつけられた
カリス・リュシドール:それはごく一瞬のことでしかなかったが、狙いを定められる機会があるのだとすれば、
カリス・リュシドール:ミルキ自身が同等の相対速度を得るしかなかった。
カリス・リュシドール:『あ』カリスの声が、電子的ノイズで歪む。
カリス・リュシドール:強い衝撃は球電めいた電磁的なバリアで大半を相殺されるが、それでも叩きつけられた衝撃でL7の運動量は大きく減じ、
カリス・リュシドール:墜落する。低い家屋が巨体の下敷きになる。
七星ミルキ:リザレクトで修復された体から、衝撃の反動で改めて血が吹き出す。
七星ミルキ:「イルカが後悔してるか……なんて、わからないけど」
七星ミルキ:「腕と、足を失ってでも」
七星ミルキ:「……海の中にいたい理由が、あったんじゃないかな?」
七星ミルキ:破砕音が響く中、空中でつぶやく。
七星ミルキ:「だからさ……カリスちゃんも、したいことをしなよ」
七星ミルキ:「でも!……駄目なことは、私が止めてあげるからね!」
カリス・リュシドール:『私はずっと……ミルキさんに触れたかった……』
カリス・リュシドール:『抱きしめたかったんです……!本当の腕で!!』
カリス・リュシドール:『ミルキさんのことが好きだから!私を大事に思ってくれる人だったから!』
カリス・リュシドール:『だから、まだ……もっと触れ合いたい……!!』
カリス・リュシドール:『いいですよね!?ミルキさん!!』
普賢ハリ:「"Lシリーズ"のシステムは理事会の人体拡張義体OSを基にしている」
普賢ハリ:「だから"死神"が侵入して暴走させることは、そんなに難しいことでもなかったみたいだよ」
普賢ハリ:「……でも、それだけが原因ってわけでもない」
普賢ハリ:「怪物の体になることは、怪物に意識が引っ張られていくってことでもある――」
普賢ハリ:「L2が予定外のタイミングで暴走してしまったみたいに」
普賢ハリ:「カリスがこうなっているのだって、織り込み済みの副作用の一つなんだ……本人だって、それは受け入れてる」
七星ミルキ:「だからってぇ……!」ぐ、と炎を吹き出すハンマーを空中の足場にしている。
エニュオ・デュカキス:「──そんな言を受け入れていては、立場が入れ替わるだけです」
エニュオ・デュカキス:墜落したL7への奔る。既に四肢は換装済み、極小の関節モーターが作り出す踏み込みの加速は生身を容易く超える
エニュオ・デュカキス:「健全なものは不自由を理解できず、また不自由なものも我々が持つ苦難を理解できない──する余裕がない」
エニュオ・デュカキス:ただそれでも、交わることを望むのなら。跳躍し、家屋の瓦礫を蹴り一直線に
エニュオ・デュカキス:「もし貴方がそのまま誰かに触れたいなら」
エニュオ・デュカキス:「その腕は誰かにとっても不釣り合いであることを理解するべきだった」
エニュオ・デュカキス:蹴撃。折れた関節部に叩き込まれる運動エネルギーと特殊合金は、耐えられず破砕され。新たな脚が装填される
カリス・リュシドール:L7は墜落の衝撃から復旧しつつあった。複雑な操作系が姿勢制御システムを補っている。
カリス・リュシドール:故にそれは、復旧寸前を狙いすました攻撃だった。しかし……
カリス・リュシドール:『邪魔を』
カリス・リュシドール:『しないでください!』
カリス・リュシドール:関節部がわずかに軋んだように見えたが、それも一瞬のことだ。
カリス・リュシドール:電磁バリア機能が突破されてもなお、エニュオ達が戦ってきた"Lシリーズ"に匹敵する強度がある。拳の手応えでそれが分かる。
カリス・リュシドール:『あなただって、機械の腕を……持っているのに!!』
カリス・リュシドール:歩脚のうち三本が生物のように波打ち、エニュオを捉えるべく動いた。
エニュオ・デュカキス:「邪魔はします、貴方が自分を“人間”であると言うなら。同じ“人間”として止めなくてはいけない」
エニュオ・デュカキス:──意識がこちらに向いている。想定通り。彼女はまだ“怪物”である己を理解しきっていない
エニュオ・デュカキス:だから通る。──はるか頭上から飛来する質量が、落下加速を伴い、伸ばされた歩脚と激突する
カリス・リュシドール:『……!』
エニュオ・デュカキス:ジェネシスIA、特許庁保有プラントは長官の武装転送が行えない可能性に対し、保険を用意している
カリス・リュシドール:全く想定外の方向からの一撃だった。歩脚が中途で折れ、地面に突き刺さった。
エニュオ・デュカキス:長距離資材運送用のカーゴ・ランチャーによって撃ちだされたコンテナは、眼前の目標にめがけて狙い違わず叩き込まれた
エニュオ・デュカキス:「普賢ハリ。彼女はまだ怪物ではない」
エニュオ・デュカキス:「歪んでしまった人間です。だからここで止めます」
普賢ハリ:「立派だね……オフィサー」
エニュオ・デュカキス:(とはいえ、この一撃は不意打ちに過ぎない。次は最適化してくる──)
カリス・リュシドール:『腕が……』
カリス・リュシドール:僅かな、動揺めいた揺らぎがあった。顔のない赤い発光部が、切り飛ばされた歩脚を見た。
エニュオ・デュカキス:「大上さん、いまのは一度切りです。継続を!」
大上オリエ:「あいよ……やっぱり、狙うべきは」
カリス・リュシドール:先程までの高速戦闘機めいたスピードが止まり、攻撃を受けているのは
カリス・リュシドール:墜落の衝撃や動揺だけが理由ではない。駆動部の各所に、嵐城真紅の糸が絡みついていた。
カリス・リュシドール:最初に捕らえた時点から、赫の四騎士は敵の強みを削り取る最善手を取っていた。
大上オリエ:「そこになるか!」
大上オリエ:巨大な躯体の関節部めがけて、引き金を引き
大上オリエ:銃弾を浴びせる。
普賢ハリ:「やめたほうが……」
普賢ハリ:「いい」銃弾に交差するように、幾条かの空間の歪みが降り注ぐ。
普賢ハリ:何発かの軌道が屈折したことがオリエの知覚でも分かった。
大上オリエ:「ちっ、逸らされたか……」
カリス・リュシドール:だが、関節部を狙った最も重要な弾丸は、直撃している。それも分かった。
カリス・リュシドール:『……ふふ、はははははは』バキン、と音を立てて、二本目の歩脚が折れる。
七星ミルキ:「カリスちゃんの足が…!」
大上オリエ:「こんな風にならなくたって、お前には友達がいただろ、なのに……」
大上オリエ:「……くそっ」
大上オリエ:オリエの十字冠が明滅し、若干の効果があった事が情報として伝わってくる。
カリス・リュシドール:『はははははは、あははははは』
カリス・リュシドール:ヒン、という風切り音があった。
カリス・リュシドール:―― ガ シャ ! !!!
カリス・リュシドール:そして、破壊音。エニュオ・デュカキスが横合いから吹き飛ばされていた。
カリス・リュシドール:L7は動いていない。先程エニュオが仕掛けたことと同じようなことが起こっていた。
エニュオ・デュカキス:ガードすら間に合わず宙を舞う。頭から瓦礫の山へ落下し、脳を衝撃が揺さぶった
大上オリエ:「エニュオ……!」
カリス・リュシドール:赤い残光が縦横無尽に走る。先程まで地面に突き刺さっていた歩脚の関節部から先が消えている。
カリス・リュシドール:――グシャ!!!
カリス・リュシドール:続いて、嵐城真紅も背後からの直撃弾を受ける。
嵐城真紅:「ごはッ!?」
カリス・リュシドール:ガシャ ガシャ ……ガシャン
エニュオ・デュカキス:AIDAから外部刺激。心肺を喚起、リザレクトを強制起動させて立ち上がる
エニュオ・デュカキス:「今のは……!」
嵐城真紅:攻撃を受けて転がる
カリス・リュシドール:L7の歩脚が、次々と分離していく。
七星ミルキ:「えぇ……!?」
大上オリエ:「自壊してるのか……?」
カリス・リュシドール:今も、先程も、ダメージを受けて切断されたのではなかった。
カリス・リュシドール:―――キ ィン!!!
カリス・リュシドール:赤い残光が全周囲に散り、そして、本体を円形に囲むように整列する。
カリス・リュシドール:『はははははははははは!!』
七星ミルキ:「飛ん、でる?」
カリス・リュシドール:L7はただの巨大な蜘蛛型多脚戦車ではない。歩脚それ自体が、自律飛行兵器である。
カリス・リュシドール:糸の拘束が機能していない。嵐城真紅の糸は"Lシリーズ"の出力を以てしても引きちぎることはできなかったが、
カリス・リュシドール:至って単純なことだった。脚そのものを関節から切り離すことで、糸から抜けたのだ。
大上オリエ:「脚を外して糸から抜けやがったのか!」
七星ミルキ:「随分と……多才になりましたね……」
エニュオ・デュカキス:「最適化が進行して、機能が解放されている……」
嵐城真紅:「クソ…器用な事しやがってよぉですわ」
嵐城真紅:サングラスに付いた自分の血を拭きとる。
普賢ハリ:「"Lシリーズ"。人と機械の完全な融合なんて、ほとんど夢物語みたいな話だけど……」
普賢ハリ:「それを完全に成し遂げられる才能を持つ人間がいるとしたら、私の知る限り……」
普賢ハリ:「……カリス・リュシドールだけ」
七星ミルキ:「『手の数が多い』。文字通り、同時にここまで動かせるってことなんですね……」
エニュオ・デュカキス:「確かに、あんなものを動かせる個人を想定できるわけはない……」
大上オリエ:「こんな複雑な機構、並の人間には扱えないだろうからな……」
七星ミルキ:「これが本来のカリスちゃんの感覚なら」
七星ミルキ:「……2本足だと、そりゃ転びもしますか」
七星ミルキ:呆れるような言葉は、緊迫を持って呟かれた。
GM:■第2ラウンド
ハリ[10]
10m
カリス[6]
ミルキ[8/111] オリエ[6/124]
真紅[9/111]
5m
エニュオ[6/134]
GM:セットアップがある方は宣言をどうぞ。
七星ミルキ:セットアップありません!
GM:カリスは忘れていた邪毒ダメージも入れました。9ダメージ受けてるぞ
嵐城真紅:あ、クリナップ邪毒ダメージ9点入れてたっけ
七星ミルキ:思い出せてえらい
エニュオ・デュカキス:こちらはなし!
嵐城真紅:OK
嵐城真紅:ナイヨー
大上オリエ:無しです
普賢ハリ:《ミラーイメージ》。ドッジC値-1、攻撃力-5。
普賢ハリ:さっきの攻撃、攻撃-5してなかったかも。致死ダメージではあったと思いますが……
GM:では最初のイニシアチブ。
カリス・リュシドール:《加速する刻》。
カリス・リュシドール:1d4
DoubleCross : (1D4) → 1
カリス・リュシドール:またミルキちゃんだ!好きだね
エニュオ・デュカキス:執拗
七星ミルキ:んも~♡
嵐城真紅:ラブ
大上オリエ:愛されてる
カリス・リュシドール:実際大好きよ~♡
七星ミルキ:手加減して~♡
カリス・リュシドール:《アンバウンド》。PCの右側21mに移動します。マップに反映しません。なぜなら……
七星ミルキ:なぜなら…?
カリス・リュシドール:すぐまたエンゲージするから。《コンセントレイト:ハヌマーン》《音速攻撃》《一閃》。
カリス・リュシドール:対象はミルキちゃんです。
カリス・リュシドール:11dx7+12
DoubleCross : (11DX7+12) → 10[1,3,5,5,6,7,8,8,9,9,10]+10[2,3,5,5,7,10]+6[1,6]+12 → 38
七星ミルキ:わーん!誰か氷の戒めをくれー!
七星ミルキ:ドッジ!
七星ミルキ:5dx>=38
DoubleCross : (5DX10>=38) → 9[1,2,2,6,9] → 9 → 失敗
七星ミルキ:しょんぼり
カリス・リュシドール:「ムーンドッグ」。攻撃力を+5。
カリス・リュシドール:4d10+22+25
DoubleCross : (4D10+22+25) → 22[2,7,5,8]+22+25 → 69
カリス・リュシドール:もうムーンドッグの方が攻撃固定値より多くなっているぞ
七星ミルキ:とんでもねえ
七星ミルキ:もちろん落ちます。空いた1枠に「普賢ハリ P興味/◯N今は警戒」で取得して昇華!HP12で復活します
七星ミルキ:七星ミルキのHPを12に変更(4 → 12)
GM:OK!次は行動値10、普賢ハリの手番。
普賢ハリ:ミルキ以外のPCから選択します。
普賢ハリ:1d4
DoubleCross : (1D4) → 2
七星ミルキ:連番
普賢ハリ:オリエさん。ちゃんと順番になってるな
普賢ハリ:《コンセントレイト:オルクス》《空間歪曲射撃》《完全なる世界》。
普賢ハリ:12dx7+21
DoubleCross : (12DX7+21) → 10[2,2,3,5,5,6,7,7,7,8,9,10]+10[1,3,8,9,9,10]+10[3,9,10,10]+10[2,4,7]+10[10]+10[7]+6[6]+21 → 87
大上オリエ:げー
大上オリエ:回避
七星ミルキ:つっよ
普賢ハリ:今回は攻撃-5するから安心して
大上オリエ:3dx+1
DoubleCross : (3DX10+1) → 8[4,4,8]+1 → 9
普賢ハリ:9d10+17
DoubleCross : (9D10+17) → 34[3,1,1,1,7,3,5,6,7]+17 → 51
大上オリエ:-5なんてないも同じ威力!
大上オリエ:ノヴァリス:P信頼/〇N嫌気をタイタスにしてHP11で再起
GM:敵の手番はひとまず終わり、行動値9の真紅さんの手番です。
嵐城真紅:【コンセントレイト】+【紅の刃】+【鮮血の網】
嵐城真紅:カリスちゃんを攻撃だ
カリス・リュシドール:うおー
嵐城真紅:11dx7+6
DoubleCross : (11DX7+6) → 10[1,2,3,4,5,7,8,9,9,10,10]+10[2,3,4,4,5,8]+10[10]+5[5]+6 → 41
嵐城真紅:ヨシ
嵐城真紅:今回はまあまあだぞ
七星ミルキ:やる~
エニュオ・デュカキス:いい目!
GM:神聖二重冠で達成値上げなくてよかったのかな
嵐城真紅:むむ
嵐城真紅:そうだな
嵐城真紅:達成値上げておくべきか
GM:まあ本来メインプロセス前の宣言なんですけど
七星ミルキ:忘れがちですからね
GM:別にそれくらいの前後は認めますよ
七星ミルキ:やさしい~
嵐城真紅:優しい
嵐城真紅:では温情に甘えて
嵐城真紅:侵蝕を15点上げて達成値を+30しましょう
GM:そんなに
GM:あ、達成値は上昇×3なので
GM:その数値なら侵蝕+10でもいけますね
嵐城真紅:あほんとだ 攻撃力だったな×2は
七星ミルキ:ほんとだ。達成値のほうが3なのか
嵐城真紅:じゃあ侵蝕+10で達成値+30しましょう
嵐城真紅:達成値は71です
普賢ハリ:《運命の切り替え》はまだ残ってるけど……
普賢ハリ:71を回すだけの自信はあんまりない……!
カリス・リュシドール:回避します。
カリス・リュシドール:7dx+6>=71
DoubleCross : (7DX10+6>=71) → 10[1,1,2,3,8,9,10]+1[1]+6 → 17 → 失敗
嵐城真紅:嵐城真紅の侵蝕率を5増加(111 → 116)
嵐城真紅:嵐城真紅の侵蝕率を10増加(116 → 126)
七星ミルキ:毎回頑張る回避
嵐城真紅:こわいな~
嵐城真紅:ダメージ
嵐城真紅:8d10+23
DoubleCross : (8D10+23) → 29[10,2,3,6,1,2,3,2]+23 → 52
嵐城真紅:【硬直】【被ダメージ+2d10】
嵐城真紅:【邪毒LV3】も継続中だ
七星ミルキ:多才!
大上オリエ:ヒュー
カリス・リュシドール:よし、ダメージは大したことない……これを狙っていたのだ。
カリス・リュシドール:コンビネータ―も硬直も受けるけど……
カリス・リュシドール:機械化兵で10は軽減される。回復も十分したし、まだ生きてるぞ
GM:続いて行動値8のミルキさんどうぞ。
七星ミルキ:はーい
七星ミルキ:えーと エンゲージしてるのでマイナーはなし
七星ミルキ:メジャー【EX:日々の成果を見せます!】《スキルフォーカス》《零距離射撃》
七星ミルキ:カリスちゃんに射撃攻撃。
七星ミルキ:神聖二重冠も使います
七星ミルキ:・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う判定の達成値を+[上昇分×3]点増やす。
七星ミルキ:10点上昇しての30点確保!
七星ミルキ:七星ミルキの侵蝕率を10増加(111 → 121)
カリス・リュシドール:おのれ~~またしても
七星ミルキ:7dx10+21+30+1
DoubleCross : (7DX10+52) → 9[4,5,5,6,8,9,9]+52 → 61
七星ミルキ:あぶねぇ
カリス・リュシドール:61!
カリス・リュシドール:これならワンチャン行ける……!ハリさんお願いします!
普賢ハリ:《運命の切り替え》。これで最後です。
七星ミルキ:やめろ~!
普賢ハリ:《リフレックス:エンジェルハィロゥ》《神の眼》。
七星ミルキ:61でワンチャンあるのおかしくねえか!?考え直せ!
普賢ハリ:12dx6+18
DoubleCross : (12DX6+18) → 10[1,1,2,4,4,5,5,6,7,8,9,10]+10[1,3,5,7,10]+4[1,4]+18 → 42
普賢ハリ:ウワ~~~~
七星ミルキ:よし!
エニュオ・デュカキス:うおお運命を乗り越えた
普賢ハリ:C値は6なのに
普賢ハリ:負けた……。
カリス・リュシドール:直撃します。ガシャーン!
七星ミルキ:ガッシーン。ダメージ
七星ミルキ:7d10+52+1d10 装甲有効
DoubleCross : (7D10+52+1D10) → 35[7,2,1,4,10,8,3]+52+8[8] → 95
七星ミルキ:95点!
カリス・リュシドール:ムギュ~~、95点は……
七星ミルキ:あっ
カリス・リュシドール:機械化兵がある!まだナントカ生きています!
七星ミルキ:コンビネーターもあります!
カリス・リュシドール:そ、そうだった
カリス・リュシドール:コンビネータ―のダメージをどうぞ
七星ミルキ:95+2d10 コンビネーター
DoubleCross : (95+2D10) → 95+10[5,5] → 105
エニュオ・デュカキス:大台いったー
七星ミルキ:追加で10点
カリス・リュシドール:アヤヤ~~ッ!?
カリス・リュシドール:撃破されます……!!
七星ミルキ:これが…トランペッターの力だ!!!
カリス・リュシドール:ちょうど機械化兵を打ち消されてしまった……
大上オリエ:トランぺッターの力!
嵐城真紅:つよいぜ
七星ミルキ:流石だぜ
七星ミルキ:メジャー上昇と反動!
七星ミルキ:七星ミルキの侵蝕率を4増加(121 → 125)
七星ミルキ:12-1d10
DoubleCross : (12-1D10) → 12-6[6] → 6
七星ミルキ:七星ミルキのHPを6に変更(12 → 6)
カリス・リュシドール:復活エフェクトはなし。L7撃破です。
GM:漆黒の蜘蛛は、胴体部の巨大なブースターを展開し、ビルの合間に浮遊している。
GM:先程までの常軌を逸した機動をするわけではない。だが、その代わり――
GM:放射状に浮遊する無数の歩脚が、赤い光線の如き尾を引いて飛び交い、鋭角に曲がり、4人を追尾し続ける。
七星ミルキ:「!」
七星ミルキ:ハンマーのブーストはあくまで副次的。空中での挙動を自由にするほどの出力はない。
カリス・リュシドール:『私が……私が、私の形になっていく……!』
カリス・リュシドール:『ミルキさん……!ミルキさんミルキさんミルキさん!!』
七星ミルキ:「きゃあああっ!」
カリス・リュシドール:二本の歩脚が、挟み潰すようにミルキを捉える。
カリス・リュシドール:『ミ、ミルキさんのこと、ようやく』
カリス・リュシドール:『抱きしめられる……あんなに遠かったのに……苦しかったのに!』
七星ミルキ:「うっ……!」メキ、と破砕的な音が体に響いている。
カリス・リュシドール:ギリギリと締め上げるように圧力を加えながら、心の底から嬉しそうに叫ぶ。
カリス・リュシドール:『ミルキさんも、見て……!』
カリス・リュシドール:『健康な私を!私の、本当の姿……!』
七星ミルキ:「見てるし、感じてるし、元気そうだけど……!」
七星ミルキ:「もうちょっと緩めてくれると、嬉しいかな……!」
七星ミルキ:ギギギ、と脱出しようともがいている。
七星ミルキ:「こっちも、結構、やり返してるんだけど……伝わってる!?」
カリス・リュシドール:『……はい』
カリス・リュシドール:『分かってます。私が化物だっていうことは』
カリス・リュシドール:『こうして、あはははは、ミルキさんと触れ合おうとすればするほど』
カリス・リュシドール:『ミルキさんが……私のこと、嫌いになっていくって……!』
カリス・リュシドール:『だけど、もう、止まれなくて』
カリス・リュシドール:『"L7"は私なんです!』
カリス・リュシドール:『異形で、誰にも合わなくて、捨てられていて……!』
カリス・リュシドール:『理解されることだってない、怪物……!』
七星ミルキ:「そ、れ、は……!」
七星ミルキ:言葉を返そうとして、かふ、と息が詰まる。
七星ミルキ:「………止まれないなら」
七星ミルキ:「止まりたい、なら」
七星ミルキ:息を整えながら顔を向ける。赤く、無機質な光の奥に瞳を感じて。
七星ミルキ:「こっちが、止めて、あげる」
七星ミルキ:「そういう時に手を取るのが」
七星ミルキ:「友達だもん……!」
カリス・リュシドール:『……』
カリス・リュシドール:飛び交う自律兵器と化した歩脚は、いずれ一帯の市街を全て破壊するだろう。
カリス・リュシドール:カリス・リュシドールに本来、そこまでするような動機はない。
カリス・リュシドール:今や、彼女の自我は破壊兵器に等しい状態にある。
七星ミルキ:(早く……なんとか、しないと!)腕の中でもがきながら、焦りだけが募っている。
大上オリエ:「そうだよな……こんなこと望むわけがないよな」
大上オリエ:「プールの時みたいに……誰かを助けたいって飛び出せるような、そんなヤツのはずなんだから」
大上オリエ:「カリス、オマエは」両手の銃を本体へ向けて、両目で照準を補正。
大上オリエ:十字冠と、そこから得られる情報を処理する特注品の両目の義眼
大上オリエ:脳に直接繋がるようにされたそれらの機構がまるごと、オリエのAIDAだ。
大上オリエ:細かい情報の分析にはあまり向かないが、緊急時における一点突破なら肉体と一体化してる分一日の長がある。
大上オリエ:そして、そのAIDAが、この状況で"誰が手を出してくるか"は推理を完了していた。
大上オリエ:「さぁ来いよ」
大上オリエ:「俺は逃げも隠れもしないぜ」
普賢ハリ:普賢ハリの攻撃は、厳密には不可視ではない。
普賢ハリ:そこには空間の歪みという、決定的な予兆がある。
普賢ハリ:大上オリエの胸を貫くような射線だった。
普賢ハリ:「……どうして関わる?大上オリエ」
普賢ハリ:「君はカリス・リュシドールとは何の関係もない。今やトランペッターですらない……」
普賢ハリ:「こんなことは……関わるだけ損だった。自分ではそう思わないかな……」
大上オリエ:「当たり前だろ、得なんてするもんか……」
普賢ハリ:「引き金を引けば撃つ」
普賢ハリ:「……やめたほうがいい」
大上オリエ:「あえて言うなら、今の俺が探偵だから」
大上オリエ:「いや、明日のために今日泣く誰かが増えないため、だ!」
大上オリエ:躊躇なく引き金を引く、狙いは胴体一つだけではない
大上オリエ:普賢ハリの注意を、少しでもこちらに引き付ける。
普賢ハリ:「残念だ」バシュ!
普賢ハリ:体が撃ち抜かれた事がわかる。だが、その一瞬に限っては
普賢ハリ:普賢ハリは他の者への攻撃はできないはずだった。
普賢ハリ:全ての者が見えていたとしても、まったく同時に対処することはできない――観察して分かったことだ。
大上オリエ:撃ち抜かれた胸から、血が噴き出す。
大上オリエ:「――――行ってこい、真紅、ミルキ!!」
嵐城真紅:「抜けペッターのくせに格好つけやがりますわねッ」
嵐城真紅:赤い糸で編んだ網を強く踏む。
嵐城真紅:強靭な網はトランポリンの要領でその反動を返す。
嵐城真紅:燃えるような赤い神聖二重冠を輝かせて嵐城真紅は天へ飛ぶ。
カリス・リュシドール:当然、その経路を塞ぐようにして、幾条もの赤い線が追撃する。
嵐城真紅:無数の脚を持つ相手に対し。
嵐城真紅:人の手は少ない。
カリス・リュシドール:本体は留まっているが、その機動性を補って余りある程の攻撃密度で迎撃する。今のL7はそういう形態だ。
嵐城真紅:だが嵐城真紅の糸は拡張された無数の腕と同じ
嵐城真紅:クルクルと回転しながらその糸が放たれる。
嵐城真紅:「七星ミルキは良い事を言いましたわ!」
嵐城真紅:「私にはどうすりゃいいかなんてわかんねえですけど」
嵐城真紅:「手を伸ばして話をするってえのが気に入りました!」
嵐城真紅:「だいたい自分だけで考えたってどうせ碌な事は思いつかねえんですから」
嵐城真紅:糸が。
嵐城真紅:脚を絡めとり動きを拘束する。
嵐城真紅:蜘蛛固め。
嵐城真紅:いわゆるプロレスの関節技。
嵐城真紅:とん、と巨大なL7の背に乗って糸を締め上げる。
カリス・リュシドール:『脚を……この速度で飛行する私の脚を』
カリス・リュシドール:『捉えるなんて……!』
嵐城真紅:「最初っから友達と話せばいいんですわ!」
カリス・リュシドール:『四騎士……!あなたは人間なの?』
カリス・リュシドール:『あり得ない……!』
嵐城真紅:「知らねえですわ!そんな事!」
嵐城真紅:「お前が気にすべきは私じゃあねえんです」
嵐城真紅:「七星ミルキッ!やるべきことをやりやがれですわ!」
カリス・リュシドール:『私は……人間じゃない……!生まれた時から、人間じゃありませんでした……!』
カリス・リュシドール:『生まれた時から、イルカが人間じゃないみたいに……』
七星ミルキ:「……っ! はい!」
七星ミルキ:カリスの意識が逸れたためか、緩んだ拘束からするりと抜け出す。
カリス・リュシドール:『種族すら違うのに』
カリス・リュシドール:『友達なんて』
カリス・リュシドール:ミルキを逃した歩脚も、すぐさま推進を再開する。
七星ミルキ:人は空中では身動きが取れない。故に足場を使う。
カリス・リュシドール:ジグザグの軌道でビルを迂回して、すぐさまミルキを捕縛しようとするだろう。
カリス・リュシドール:この二本の腕だけは、嵐城真紅の拘束が及んでいない。
七星ミルキ:嵐城の張った赤い糸を滑るように、歩脚を掻い潜っていく。
七星ミルキ:ミルキの、本来の戦闘スタイルは技巧による肉薄と回避。
七星ミルキ:攻撃を分析し、ダメージを重ねていく。ハンマーを持つ前はそういう『教育』をされていた。
七星ミルキ:「それってさ」
七星ミルキ:「きっと、今の見た目が、イヤってことだよね」
七星ミルキ:糸を踏んで飛ぶ。迫る歩脚を蹴って頭上の糸に飛び移る。
七星ミルキ:「新しい手足を手に入れて、でも動くだけで辺りを壊しちゃって、見た目も変わっちゃって」
七星ミルキ:「心が、化け物になっていく、って」
七星ミルキ:糸が途切れる。元々張っていた糸が、拘束に使われている。
七星ミルキ:谷のように開いた空間を埋めるために、赤い糸から跳躍した。
普賢ハリ:跳躍のタイミングがわずかに遅れたことが分かる。
普賢ハリ:それは空間位相のズレに引っかかったためだ。
普賢ハリ:細い線状の狙撃は、高速で走る七星ミルキを捉えることはできなかったが
普賢ハリ:線であるがゆえに、わずかに引っかかるほどの遅延を生むことは出来た――嵐城真紅が最初にL7を捉えた方法と同じだ。
カリス・リュシドール:そして、その一瞬さえあれば、自律飛行する歩脚はミルキに追いつくことができる。
カリス・リュシドール:追撃し、捕らえる……あるいは、完全に破壊する。それすらもできる。
七星ミルキ:引き伸ばされた跳躍の後ろから歩脚が迫る。
七星ミルキ:しかし、目線はカリスに固定されたまま、振り向くことはない。
エニュオ・デュカキス:そう。仕掛けるならここだ、最後の一手になり得る彼女を止めて勝負をかける
エニュオ・デュカキス:L7を拘束する嵐城さんと、普賢ハリを縫い留めた大上さんの攻撃。二人のお陰で隠れて追いつくことができた
エニュオ・デュカキス:上着はなく、擬装の剝げた鋼鉄の腕を掲げ。
エニュオ・デュカキス:快音
エニュオ・デュカキス:何も砕けず。ほんのわずか、両の腕と脚運び。高速で飛来した歩脚の先端をズラすに留まる防御
エニュオ・デュカキス:それでいい。弾かれた一本の切っ先は、もう一本へと向けられている
カリス・リュシドール:カリスの速度で反応できないほど一瞬の、そして僅かな干渉だった。
カリス・リュシドール:極めて精密な制御で高速機動していた歩脚同士が、空中で衝突した。
カリス・リュシドール:『そんな』全てが終わってから気付く。すなわち、ミルキが跳躍動作を終えてから。
七星ミルキ:存在を主張するように、星の冠が光り輝く。
七星ミルキ:「カリスちゃんは手と足が欲しかったんだよね」
七星ミルキ:「化け物になりたいわけじゃ、ないんだよね!?」
七星ミルキ:ハンマーヘッドがロケットブースト。空中を突き進む。
七星ミルキ:「だったら、ここは終わりじゃないよ!」
七星ミルキ:「腕も足も、大きすぎるなら、小さくしよう!」
七星ミルキ:拘束された歩脚の合間を突き進む。
カリス・リュシドール:『――ミルキさん!!!』
七星ミルキ:「感覚もあって、もっと便利に、もっと可愛くしようよ」
七星ミルキ:「髪も整えて、服を着替えて、可愛くする。」
七星ミルキ:化け物みたいな体で、化け物として見られて、心が荒れるなら
七星ミルキ:可愛く着飾れば嬉しくなる。
七星ミルキ:「その悩みは、女の子なら誰でも持ってるものだよ」
七星ミルキ:「───カリスちゃん!!」
七星ミルキ:ミルキの武器特性は『想い人』。あらゆる装甲を超えて打撃を加える、防御無視の一撃。
七星ミルキ:巨大なハンマーに推進を載せて、機械の巨体に破滅的な衝撃音を響かせる。
七星ミルキ:無形の衝撃波が全身に伝播──装甲を打ち砕く
七星ミルキ:ことさら。
七星ミルキ:伝えるのが赤い糸というのであれば
七星ミルキ:一切のロスなく、捉えられたL7に衝撃を与えた。
カリス・リュシドール:L7にはその一撃を防御するバリアも、構造もない。
カリス・リュシドール:発光部が赤く明滅し、ひしゃげた装甲から、崩れていった。
普賢ハリ:「…………駄目だったか。カリス……」
普賢ハリ:「誰だって自分の体が欲しい……それが本当の体じゃなかったとしても」
普賢ハリ:「…………だけど、これで良かったのかもね……」
普賢ハリ:翼が羽ばたく音が遠ざかっていく。
七星ミルキ:「……………」
七星ミルキ:遠ざかる音を聞いて、ようやく体から力を抜く。
カリス・リュシドール:「……ミルキさん……」破壊された装甲の隙間から、白い背中と、散らばった長い髪だけが覗いている。
カリス・リュシドール:「最後に……お願いします……」装甲の小さな隙間からは、顔は見えない。泣いているような声だった。
七星ミルキ:「カリスちゃん……」
カリス・リュシドール:「私を……転送させて…………」
GM:L7の制御ユニットが切り落とされるのは、両脚だけではない。少なくとも両腕はない。
GM:カリス・リュシドールは、今見えている背中から下も、どこまでが存在しているのかも定かではない状態だった。
七星ミルキ:ぎゅ、と唇を結ぶ。ここから見えるのは、体だけだ。
七星ミルキ:『どこからどこまでが』、なんて。きっと知られたくないし、踏み込んでは行けない領域だ。
七星ミルキ:「……分かった」
七星ミルキ:膝を付きかけた体に力を入れて、えいやっとハンマーを担ぐ。
カリス・リュシドール:「私のこと……嫌いになりましたか……」
七星ミルキ:その言葉を聞いて。
七星ミルキ:「なんでよ」くす、っと困ったように笑う。
カリス・リュシドール:「だけど……私達の心が、どうしても、体の形に引きずられてしまうのだとしたら……」
カリス・リュシドール:「ミルキさんが見ていた私だって……人の形に合わされて……そうなっていただけかもしれない……」
カリス・リュシドール:「怪物の私が……本当の私だったら……」
カリス・リュシドール:「ミルキさんは、きっと……」
カリス・リュシドール:「……私と、友達にならなかった…………」
七星ミルキ:「うん、そうかも」
七星ミルキ:なんでも無いように返す。
七星ミルキ:「カリスちゃんが最初から怪物だったら、町中で出会わなかったし、プールにも行けなかったし、買い物とかもしなかったし」
七星ミルキ:「そしたらきっと、お友達になるきっかけもなかったよね」
カリス・リュシドール:「…………」
カリス・リュシドール:「まだ、私のことを……友達って……」
七星ミルキ:「うん」
七星ミルキ:「今のカリスちゃんが、本当はどうだったとしてもさ」
七星ミルキ:「人間の形をしようとして。それで私と知り合って」
七星ミルキ:「友達になろうとしてくれた」
七星ミルキ:「ホントはどうとか、実は怪物で、とかより……」
七星ミルキ:「カリスちゃんの意志でそうしてくれたんなら、それが一番大事だと思うよ」
カリス・リュシドール:「ああ……」
カリス・リュシドール:「……また……買い物に行きましょう……プールにだって……」
カリス・リュシドール:ほとんど、うわ言のように呟いている。
カリス・リュシドール:「ミルキさん……ミルキさん……………」
七星ミルキ:「うん、うん」
七星ミルキ:「カリスちゃんはあんまり馴染みないかもしれないけど……」
七星ミルキ:「メサイアでは、爆発とか損害とか、日常茶飯事だから」
七星ミルキ:「むしろ地味と言ってもいい」
七星ミルキ:軽く言い放つ。……隣にトランペッターが居ることを思い出したが、言ってしまったので仕方がない。
七星ミルキ:「なにせ、ここは私達にとっての学園だもの」
七星ミルキ:「学ぶも青春も、思いのまま、だよ」
七星ミルキ:ハンマーを振り下ろす。
七星ミルキ:コォーン、と高く、鐘のような音を響かせて
七星ミルキ:何も破壊しないまま、カリスだけを転送させた。
GM:バックトラックです。
GM:Eロイスはありません。ジャームは全く出てきてないのでね
GM:なので普通にバックトラックしてください
七星ミルキ:よかった~
七星ミルキ:125で残りロイス5。2倍振りします。今回は想い人高価を使ってないので倍振りができるのだ
七星ミルキ:125-10d10
DoubleCross : (125-10D10) → 125-50[3,5,2,9,10,2,5,4,3,7] → 75
七星ミルキ:倍じゃなかったら死んでた出目。3点
大上オリエ:124で残りロイス4、倍振りします
エニュオ・デュカキス:134でロイス5個、二倍振りで。神聖二重冠の経験点3倍効果使用!
嵐城真紅:2倍で振っちゃう
エニュオ・デュカキス:134-10d10
DoubleCross : (134-10D10) → 134-54[8,6,4,8,10,3,9,3,2,1] → 80
大上オリエ:ああ、私も経験点3倍効果使っておきます
大上オリエ:124-8d10
DoubleCross : (124-8D10) → 124-52[10,4,9,9,3,5,3,9] → 72
大上オリエ:9点
嵐城真紅:嵐城真紅の侵蝕率を10D10(→ 54)減少(126 → 72)
エニュオ・デュカキス:二倍で3点、三倍にして9点で帰還!
嵐城真紅:1倍ではギリギリって感じだし二倍でよかった
嵐城真紅:3点
GM:今回のDロイスは5個。
【Dロイス】
L2 "機械化兵"
L4 "機械化兵"
L5 "機械化兵"
カリス・リュシドール "機械化兵"
普賢ハリ "遺産継承者"
GM:いつもの5点、シナリオ10点、Dロイス5点で+20点。
【経験点】
缶詰さん:23点
切子圭さん:29点
EXstさん:29点
ぽぽさん:23点
珪素:35点
GM:これでクライマックス完遂!エンディングは21時からの再開となります。