夕焼けの日が来る
夕焼けの日が来る
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■Opening/01
二年前 塚見市 住宅街
降矢万里:1d10+35
DoubleCross : (1D10+35) → 7[7]+35 → 42
GM:夜の市街の所々に、明かりが灯っている。
GM:それは戦闘の火だ。いま、降矢万里が食い止めなければ、それは大きな火の手となって、この辺境の都市を包むだろう。
GM:戦いの渦中で、周囲の家々は奇妙なほど静かだ。……オーヴァード同士の戦闘だからだ。
GM:末端の降矢万里に、「何故戦っているか」まではわからない。二年前の塚見市は、UGNとFHの戦闘の前線だった。
林野比呂:……コツ コツ コツ
林野比呂:歩行補助の杖の音が近づいてくる。支部長の林野比呂。
林野比呂:「……万里ちゃん!大丈夫ですか!?その……怪我!」
降矢万里:「……こんなもん」
降矢万里:「……こんなもん、大したことねぇよ。ツバつけときゃ治る」 頬から赤い筋が零れ落ちている。
GM:まさに今、ここが、戦いの渦中だった。降矢万里は戦闘している。
GM:今も、すぐ眼前、住宅の瓦礫の中に存在しているはずだ。FHチルドレンの“エマクバキア”が。
林野比呂:「……はぁ……はぁ」
林野比呂:「ごめんなさい。いつも、万里ちゃんにだけ、危ない目に遭わせて」
林野比呂:杖で体を支えるようにして、降矢と同じ方向を見る。
降矢万里:「全くだ。いつもいつも無茶ばかり言いやがって」
林野比呂:「私が戦います」
降矢万里:と、その言葉に反応し、
降矢万里:「……良いんだよ。俺がやりたいからやってんだ。お前は退がってな」
林野比呂:「……」言葉を返さない。
林野比呂:ただ、降矢の後髪を心配そうに撫でる。
降矢万里:「…………」黙って撫でられている。
“エマクバキア”:「……負傷者を前線に出さなければならないほど、ケホッ」
“エマクバキア”:「そちらの支部は追い詰められていると解釈してよいですか」
降矢万里:「ハッ!何言ってやがる」
降矢万里:「追い詰められているのは、てめぇの方だろうが」
“エマクバキア”:瓦礫を押しのけて、甲冑で全身を覆った少年が現れる。
“エマクバキア”:こちらも負傷は深い。降矢と長く戦闘しすぎている。
“エマクバキア”:「彼女を下がらせておきなさい」
“エマクバキア”:それでも背筋を伸ばし、正眼に、精確な動きで両手剣を構える。先程までと何ら変わりはない。
降矢万里:「アホか、てめぇ」 「下がるのは」
降矢万里:「テメェだ」 そのまま高速接近し、殴りかかる
“エマクバキア”:「非戦闘員を傷つけるのは」「“正しさ”に悖る」こちらも刃を返し、高速の爪を受ける!
GM:――ズギャッ!
“エマクバキア”:「……う!」ザリザリザリ!!
“エマクバキア”:受けた体勢のまま、さらに体が40cmほど押し込まれる。
降矢万里:「どうしたよ?下がってんぞ?」 更に押し込む!
“エマクバキア”:「下がっている。確かに」表情は覆われているが、歯を食いしばっているかのような声色。
“エマクバキア”:「しかし、こう考えては如何でしょう――」パンッ
“エマクバキア”:パンッ
降矢万里:「なっ?」
“エマクバキア”: ――パ!
GM:連続した破裂音とともに、“エマクバキア”が横滑りするように位置を変え、降矢の背後に回る。
“エマクバキア”:ガンッ!!
“エマクバキア”:降矢と背中合わせの態勢のまま、柄頭で後頭部を殴る。
“エマクバキア”:「俺が、君に『押させていた』と」
降矢万里:「がっ!?」 後頭部を打ち付けられ、僅かによろめく。
GM:“エマクバキア”の能力は、ごく低出力の爆破能力だ。
GM:強度の弱い生体ならば、破壊することができる。だがそれ以上に、
GM:甲冑を破壊しない程度の爆風で加速し、白兵戦闘を助けることもできる。
林野比呂:「……万里ちゃん」
降矢万里:「……そんな顔してんじゃねえよ」 支部長に。
“エマクバキア”:「これで終局!」そのまま体を回転させ、降矢の首を刎ねようとする――!
降矢万里:ではそこで
降矢万里:瞬間的に狼の形態へ変化! そこにあったはずの首はもう無い!
“エマクバキア”:「……!?」渾身の一撃は、降矢の“頭”の上を通り過ぎる!
降矢万里:そのまま!
降矢万里:ザ ク ゥッ !
降矢万里:“エマクバキア”の腹を、牙で噛み貫く! 腹に風穴が空き、錆臭い血がしたたり落ちる!
“エマクバキア”:「アアアアッ!!う、グアアアアッ!!?」
“エマクバキア”:甲冑ごと破壊!必死で殴り、逃れようとする!
降矢万里:鎧ごと食い破った牙を更に腹に押し進める!その動きが止まるまで!
“エマクバキア”:「お、前ッ……ぐっ、うぶっ!?」
“エマクバキア”:ヘルム内部で吐血!
降矢万里:「エモノに噛み付いたら離さねぇよ」
“エマクバキア”:「こんな、こんな……ぐっ、俺が、こんな、汚い、手に」
“エマクバキア”:パパパッ
“エマクバキア”:「ああああァァ――ッ!!」
“エマクバキア”:パパパパパパパパン!!!
GM:軽い破裂音が連続し、降矢の体も吹き飛ばされる!
GM:甲冑ごと、内側から爆破能力で弾き飛ばした!リアクティブ・アーマー!
降矢万里:狼形態のまま、爆風に吹き飛ばされ、地面を滑る。
降矢万里:直ぐに体勢を立て直し、敵の姿を見ようとする
“エマクバキア”:「終わりだ。これで、“ハンガーラスト”!」彼我の距離が離れた。
“エマクバキア”:両手剣を降矢に向けている。互いに、一撃は届かない距離であるはず――
“エマクバキア”:「――終局!!」
降矢万里:「………!!」
“エマクバキア”:刀身の根本を爆破!身動きのできない降矢に、刃を射出し……
“エマクバキア”:「ぐっ、ウアアアアアアア!?」
林野比呂:「……駄目」
降矢万里:「比呂!?」
林野比呂:林野比呂が、“エマクバキア”の傷口に触れている。
林野比呂:「あなたは、私を見ていなかった」
林野比呂:「だから負けました」
“エマクバキア”:「アアアアア!!ウアアア――ッ!!」体や頭に至るまで、焼け爛れたような症状に襲われ、悶える!
降矢万里:「比呂を侮りやがって。ウチには、負傷者も足手まといもいねぇんだよ」
GM:塚見市支部長、林野比呂――“ロトカ・ヴォルテラ”は、レネゲイド対抗種。その中でも更に強力な、オーバーカウンターだ。
GM:自分自身も蝕まれ、まともな行動能力も持ち合わせていないが……
GM:触れれば必殺。
林野比呂:「……はーっ、はーっ……」
林野比呂:大きく息をつき、また、杖を突きながら降矢の方へと歩く。
降矢万里:「比呂!大丈夫か!?」 走り寄る
林野比呂:「……万里ちゃん」
林野比呂:「無茶ばかりするんだから」
降矢万里:「……無茶はどっちだよ……アホ」
林野比呂:「ねえ、万里ちゃん、私が……」そう言いかけたその時。
FHエージェント:「“エマクバキア”!生きているか!?」戦闘ヘリが飛来!
降矢万里:「……チッ!新手かよ」
FHエージェント:「戦闘は終了だ!作戦は失敗した!」
FHエージェント:「お前で回収は最後だ!“エマクバキア”?聞こえているのか!」
“エマクバキア”:「……!……………ッ……」
GM:身構える二人をよそに、ヘリは回収索を射出、重傷の“エマクバキア”を引きずりあげて撤退していく。
降矢万里:追撃はしかけない。支部長の容態の方が気にかかるからだ。
林野比呂:「……終わった。ああ」
林野比呂:膝を突き、座り込む。
降矢万里:「……大丈夫か?」
林野比呂:「どっちでしょうね」曖昧に笑う。
降矢万里:「……~~っ!!」
降矢万里:心配したような、冗談を言えるくらい元気でホッとしたような、複雑な表情を見せる
林野比呂:「万里ちゃん、もっと近くに……来てくれますか」林野比呂は、いつもの病衣のままだ。
降矢万里:「……ああ」傍に座る。まだ狼の形態のままだ。
林野比呂:「……私からだと、歩いていけないですから」
降矢万里:「構わねぇよ。俺がいつも傍に行けばいい」
林野比呂:病衣の間から、細い太ももが覗いている。その上に狼の頭を乗せて、
林野比呂:背の毛並みを撫でる。
林野比呂:「無事で……ああ、本当に……無事で、よかった」
降矢万里:「……比呂」 尻尾を林野比呂に巻き付けるように、ゆっくりと包む
林野比呂:「よかった……万里ちゃん、私は……本当に今、よかったって、思ってて……」
林野比呂:「今度ばかりは、駄目なんじゃないかって……万里ちゃんは、無茶をするから……」声に嗚咽が交じる。
降矢万里:「……俺も。 お前が無事でいてくれることが、本当に嬉しい」
降矢万里:「…………」 比呂の手の甲を舐める。
林野比呂:「……私がいて、良かったですか?」
林野比呂:「足手まといに、なってませんでしたか?」
降矢万里:「……お前がいて、良かった」
降矢万里:「……お前がいるから、俺は戦えた」
林野比呂:「……私は、ちゃんと……」
林野比呂:「やれていましたか?」
降矢万里:言葉を返さず、もう一度手の甲を舐める。肯定のサインだ。
林野比呂:こちらも言葉を返さず、ただ背中を撫でている。
GM:塚見市における戦いは終わった。
GM:彼女らのささやかな日常を左右する戦いだったが、
GM:UGNにとっては、当時の日本FHとの、数ある戦闘の一つに過ぎなかった。
GM:オープニングを終了。ロイス取得のみが可能です。
降矢万里:はい!
降矢万里:-支部長/林野比呂/○好意/食傷/ロイス
降矢万里:これで!
GM:やったー!
降矢万里:ちがう、シナリオロイス違ったw
GM:シナリオロイスは後ほど取ってもいいですよ!
降矢万里:ではそうします! 支部長、そういえば初期ロイスでしたすみません><
■Opening/02
GM:では、次のオープニング。
GM:水原くんに登場をお願いします。
中村:1d10+31
DoubleCross : (1D10+31) → 9[9]+31 → 40
UGN日本支部 ブリーフィングルームC
GM:日本支部内にいくつもある会議室の一つ。設備こそ最新だが、多くの面では企業のそれとほとんど変わりはない。
GM:並んだ机には、今回の作戦のチームメンバーがまばらに座っている。水原梓もその一人だ。
GM:まだ、ブリーフィングは開始していない。わざわざ招集がかかった以上、それなりに大きな案件であるはずだが……。
水原梓:特に誰と話すでもなく
水原梓:静かに座っています。真面目なのだ。
小田桐博之:「あのー」
小田桐博之:「隣、いいですかァー?」
小田桐博之:黒いインバネスコートを羽織った、小柄なチルドレンが話しかける。
水原梓:小田桐さんに顔を向け
水原梓:「ええ、どうぞ」
小田桐博之:「どーもどーも」浅く頭を下げ、椅子に腰掛ける。
小田桐博之:「ごめんなさいね、なんか、こういう時あるよね!」
水原梓:「ありますかね?」
水原梓:どういう時のことを言っているのかすらわからない。
小田桐博之:「会議遅れたことないの?席は空いてるけど、絶対誰かの隣に座らなきゃならない時」
水原梓:「遅れないように、努力してますからね」
小田桐博之:「すごいな~。君、日本支部だとあんま見たことないや。コードネームは?」
水原梓:「“啼哭郎君”」
水原梓:「名前は、水原梓です。名前でもコードネームでも好きな方で読んでください」
水原梓:落ち着いた佇まいを崩さないまま小田切さんに言葉を返します。
小田桐博之:「どーもどーも。僕は小田桐っていってね。コードは“コルクトリック”。見たとこ戦闘型チルドレンは僕ら二人だけかな?」
小田桐博之:「情報っていうか、捜査主体の任務っぽいね、水原クン」
水原梓:「そうですね。」
水原梓:「まあ、僕たちの出番なんて、なくてすむのならその方がいいじゃないですか。」
小田桐博之:「そだね。僕もあまり荒事はやだな」
小田桐博之:「おっ、誰か来たかな」壇上に視線をやる。
中西守久:無言で着席者の数を数え終え、マイクを使わず話す。
中西守久:「今回のブリーフィングを担当させてもらう、エージェントの“LISP”。中西という」
水原梓:返事はせず、同じく中西さんに目をやります。
中西守久:エージェント扱いとはいえ、まだ未成年だろう。水原達とそう立場は変わらないはずだ。
水原梓:姿勢を改めて直すことはしない。常に正しい居住まいで過ごすことを心掛けている
中西守久:だが、大柄な体には威圧感はある。それがブリーフィング進行役に選ばれた一因かもしれない。
中西守久:「今回の主任務は、塚見市でエージェントが襲撃された事件の捜査となる」
中西守久:「被害者は“ズーキーパー”東条遥斗。現在も意識不明。ホワイトハンドが一足先に派遣されていて、現地で治療を行っている」
小田桐博之:「そうだ水原クン」ひそひそと囁く。
小田桐博之:「この東条って人がね」
小田桐博之:「僕の先輩」
水原梓:いきなりそんなことを言われて、
水原梓:少し驚き、何か言葉をかけたくなるが、今は会議の最中だ。
中西守久:「犯人はオーヴァード、もしくはジャームであると見て間違いない。疑わしい容疑者のリストは既に資料にあるので」
中西守久:「資料……配られてないか?あとで配る。確認するように」
水原梓:静かに、という意思を表示するようにゆっくりと人差し指をやわらかな唇にあてます。
小田桐博之:(真面目だな~)と、口元だけの動きで返す。
中西守久:「問題は、“ズーキーパー”が理由不明のまま塚見市にいて、オーヴァードとの交戦をUGNに連絡することもなかった、という点にある」
中西守久:「彼は日本支部付のエージェントだ。何故その場にいたのか、何故交戦を行ったのか、理由を探らなければならない」
中西守久:「場合によっては日本支部の問題になりかねない……おそらく。現地の支部と恊働して捜査を行う」
水原梓:小田桐君に対し微かに笑みを浮かべ、再び中西さんの方に目をやります。
中西守久:「概要は以上。何か質問などは?」
水原梓:手をあげます
中西守久:「どうぞ。コードネームは?」
水原梓:「“啼哭郎君”。水原梓です。」
水原梓:「“ズーキーパー”は現在治療中ということですが」
水原梓:「彼につけられた傷から、彼と交戦した相手のシンドロームなどは既に推測されているのででしょうか」
中西守久:「ブラム=ストーカー。そして斬撃使いであることは確からしい」
中西守久:「資料は……ああ」頭を掻く。
中西守久:「配られていないんだった。とにかく、様々な状況を鑑みて、最も可能性が高い者としては」
中西守久:「『野良』の“赤脈一刻”。FHならば“グラーシーザ”。この辺りになる、という話だ」
水原梓:「なるほど。」
水原梓:後で調べてみることにしよう。
小田桐博之:「……“赤脈一刻”」
小田桐博之:「強いな……」ボソリと呟く。
水原梓:小田桐くんのつぶやきを少しに気に留めながら
中西守久:「他になければ、ブリーフィングを終了とする」無表情だが、ハンカチでこめかみを拭う。
水原梓:「それと、もう一つ」
中西守久:「! ……ああ、問題ない。どうぞ」
水原梓:「今回の任務は“ズーキーパー”の行動を調査するのが主たる任務ということでよろしいのでしょうか。」
水原梓:「その“ズーキーパー”が交戦した敵は。積極的に倒そうとするのではなく」
水原梓:「捜査の過程で接触することがあったのなら、彼らを討伐することも考える。と言った認識で」
中西守久:「いいや“啼哭郎君”。君と、確か……“コルクトリック”は戦闘チルドレンだな」
中西守久:「もちろん主たる捜査については我々が行うが」
中西守久:「君達は『戦闘になった時』、外敵を排除することが役割と考えてもらえばいい」
中西守久:「そのために、こちらの調査中、現地の戦闘チルドレンとの渉外も行ってもらう」
中西守久:「君達の場合、倒すのが任務というよりは」
中西守久:「君達の出番が来る時が、戦闘の時だ。その心構えはしておいたほうがいい」
水原梓:「了解しました。」
小田桐博之:「物騒」中西に聞こえないように呟く。
水原梓:「僕からの質問は以上です。」
中西守久:「質問ありがとう。ではブリーフィングを終了とする。各員は日程通りに、現地集合とする。解散」
水原梓:微かな笑みを浮かべながら、言葉を切ります。
GM:エージェント達はちらほらと席を立ち、会議室を後にしていく。
小田桐博之:「水原クン、優等生だね」
小田桐博之:「僕、質問できない系の人だな~」
水原梓:「分からない部分は、きちんと把握しておいた方が」
水原梓:「任務に差しさわりが出ないでしょう。それだけですよ」
水原梓:なんでもないことのように言っているけど、
水原梓:チルドレンの範たるように意識して行動しているので、そういわれるのはじつは結構嬉しい。
小田桐博之:「まー僕の場合、感覚系ですからねその辺はね」
小田桐博之:「でもお仲間ってことで、仲良くしましょうよ。武器は何?刀?」
水原梓:「ええ、見てのとおりです。」
水原梓:愛刀の柄の部分を触り、刀の存在をアピールする。
小田桐博之:「いいねー。立ち振舞いもなんか、そんな感じだもんな。剣士って感じだもんな」
水原梓:「そうあれたらいいんですけどね」
小田桐博之:「あれてるあれてる。相当あれじゃない?エリートなんじゃないもしかして」
水原梓:人差し指を口元に当て、くすりと笑う。
水原梓:「まさか。僕の同期で僕より上の人なんでいくらでもいますよ。」
水原梓:「小田桐さんは」
水原梓:「今回の任務はご自分から志願されたのですか?」
小田桐博之:「違う違う!さっき言ったでしょ?東条サンが先輩だって」
小田桐博之:「だから、こう、事情を聞くにあたってさ……わかるでしょ?」
小田桐博之:「そういう判断で入れられたんじゃないかなーって思ってるんだけど」
水原梓:「なるほど。」
水原梓:「てっきり先輩思いなあまり、自分から志願をされたのかと。」
水原梓:かたき討ちなものかと思ったのだ。
小田桐博之:「そういうタイプに見える?僕は適当な感じのやつですからね」
水原梓:「そういう人が、案外優しかったりするんですよ」
小田桐博之:「まーね~~!ってことでよろしくお願いしますよ。結構仲良くなれたんじゃない?僕達」
水原梓:「ええ、僕も、そう思います。」
水原梓:微かに口元を綻ばせながら、そういう。
小田桐博之:「じゃ、明日また塚見市で」片手を振って、廊下を歩いて去っていく。
水原梓:「……」
水原梓:その背後で一瞬小田桐さんを観察するような目をして
水原梓:目をつむり、少し頭を振って同じくここから去っていきます。
GM:オープニングを終了します。ロイスのみ可能。
水原梓:同行者/小田桐博之/有為○/猜疑心
水原梓:以上で
■Opening/03
GM:では、最後のオープニング。三地さんにお願いします。
三地雁麻:1d10+36
DoubleCross : (1D10+36) → 3[3]+36 → 39
塚見市 塚見市立病院
GM:夕方。待合室に患者の姿は多かったが、三地の待ち時間は短かった。
GM:彼は患者ではなく、面会者である……少なくとも名目上は、そうだ。
GM:日常の一部に溶け込んだ、古びた大病院。UGN支部に用いるには、設備面であまりに心もとない。
GM:この町の支部は、613号室に存在する。他の個室と変わるところは何もない。
林野比呂:「……来てくれましたね」ベッドからゆるゆると体を起こす。
三地雁麻:相手の様子を見、手で体を起こす事は無いと制する。
三地雁麻:「挨拶など我には不要だ。我が杭槍の使命は堕落者(ジャーム)を焔で浄化することなれば」
林野比呂:挨拶を遮られ、困ったように眉を下げる。
三地雁麻:そのような用件である事に疑いを持たない。
林野比呂:「変わりませんね、あなたは。……よかった」
林野比呂:「E市の巨大兵器の時以来でしょうか。あの時は、私も……こんな、状態では、なかったですけど」
三地雁麻:「向いておらぬのだろうさ。体を良く休めろ」
林野比呂:「そんなことは、言わないで」窓の外、曇り空を見て、苦しげなため息をつく。
林野比呂:「……寂しいので」
三地雁麻:軽く溜息をつく。
林野比呂:「そう、要件……前置きよりも、そっちが大事ですよね……あなたにとっては、“オルラスハラ”」
林野比呂:「けれど、ごめんなさい」
林野比呂:「ジャームは……どれだけの数がいるのか。あるいはこれから、どれだけ生まれるのか」
林野比呂:「私の支部では、まだ……把握しきれていないのが、現状です」
三地雁麻:「謝罪する事でもない。我が働きの中には堕落者の確定も入っている」
林野比呂:「どこに、どれだけ隠れていようと――」
林野比呂:「地の果てまで追い詰め、殺す。……ああ、そうでしたね……」
林野比呂:「懐かしい……」目を閉じる。
三地雁麻:「この町で我が自由に動けるというのであれば一切合財全てを片付けてくれるが」
林野比呂:「万里ちゃんを」
林野比呂:「……万里ちゃんを、助けてやってくれませんか」
GM:三地雁麻にとっては、知らない名だろう。
GM:林野比呂――“ロトカ・ヴォルテラ”は、8歳の頃からUGNの下で転戦を繰り広げていた叩き上げだが、
GM:その支部員については、彼女がこの街の支部長として赴任してからのことだ。
三地雁麻:「知らぬ名だな」誰であるか?と言うニュアンスを含む。
林野比呂:「この市の、チルドレンで……」
林野比呂:「……」
林野比呂:「……大事な、友達です。だから」
林野比呂:「きっと、事件を解決しようとする子だと思うから……私が手を貸せない代わりに……」
林野比呂:「あなたに、お願いしますね。“オルラスハラ”」
三地雁麻:「我は導く者ではなく、誤りを正す者。貴様が期待するような事は出来んが」髭を扱く「生きて帰る事くらいは教授する事はできよう」
林野比呂:「ふふふ……私を、見くびらないでください。私は、“ロトカ・ヴォルテラ”ですよ……」
林野比呂:「あなただからこそと、こほっ、考えて、呼んだのですから」
林野比呂:「ジャームが誰かの心を歪める時……ジャームが生まれつつある時」
林野比呂:「あなたなら、間違いなく、正しいことをしてくれるはずだから」
三地雁麻:沈黙。否定はしない。
三地雁麻:「貴様に何かあったら、その大事な友人とやらも悲しもう」
林野比呂:目を閉じる。
林野比呂:「私は死にます」
林野比呂:「……見て、分かりますか?」
三地雁麻:「超常者がベッドから出られぬという事自体が異常だ」
GM:林野比呂は対抗種として戦っていた。
GM:触れた敵を、一瞬で蝕み尽くすほどの強力な対レネゲイド能力。
GM:その性質は自分自身のレネゲイドすらも、時間をかけて蝕んでいる。
GM:UGNの医療技術をもってしても、その病の治療は不可能だ。……レネゲイドウィルスの根治が不可能であるように。
三地雁麻:「貴様の状態が極めて悪いと言う推測はつく。だが、死ぬか。他の者にはそれは?」言ったのかと?問う
林野比呂:無言で首を振る。
林野比呂:「でも、万里ちゃんは多分、分かってるんだろうと……思います」
林野比呂:「それでも、私にできることをしたいと思っています。最後まで……正しい理想に殉じていたいと思う」
林野比呂:「“オルラスハラ”。あなたと出会った時は、私はもっと……ほんの、子供でしたけど」
林野比呂:「でも、今、この市にあなたを呼べたのは、私があなたのことを思い出したから」
林野比呂:「どうか……お願い……私に代わって、戦ってください」
林野比呂:苦しそうに頭を下げる。
三地雁麻:「そうであるか。戦友の願いを無碍にする訳にも行くまい」
林野比呂:「この街は……この支部は……小さいけれど」
林野比呂:「私の青春でした。私の……束の間の、日常だった」
三地雁麻:無言で聞いていよう。
林野比呂:「エージェントが一人、この町でやられて」
林野比呂:「今、万里ちゃんは、その事件を解決しようとしてます。……一人で」
林野比呂:「何かを思い残したまま、死んでしまいたくない。……“オルラスハラ”、正義を……」
林野比呂:咳き込む。あまり長くは話していられない体なのだろう。
三地雁麻:「不徳を成し、堕落に気付かず、衝動に酔う恥知らず共こそが我が杭槍の餌食に相応しい」
三地雁麻:「貴様の護ってきた物を我が代わりに護り、その小僧を使い物になるように鍛え上げよう」
三地雁麻:「だから、今は寝ていろ」
林野比呂:頷き、頭をベッドの枕に沈める。
三地雁麻:踵を返し音を立てぬように静かに出て行こう。降矢万里とやらをまず探す。
GM:オープニングを終了します。
GM:ロイス取得のみが可能。
三地雁麻:ロイス 戦友 林野比呂 庇護/憐憫○
三地雁麻:以上で。
GM:----
■トレーラー
平穏な辺境都市、塚見市。市営病院の一角に、ひっそりとその支部は存在した。
支部長の林野比呂は戦線を退き、戦闘可能なチルドレンは唯一、降矢万里のみ。
そして長く非日常とは無縁であったこの都市で、一人のUGNエージェントが襲撃される。
それは現地の支部の人間ではなく、任務によって訪れた者でもなく、
真犯人の所在も、被害者の目的も、何もかもが謎に包まれた事件であった。
不足の異変を受け、外部戦力である三地雁麻、水原梓が状況に介入。
事件の裏に、不義なる“聖地蟲”の情報が関わることを知る――
立ちはだかるオーヴァード達の願い。誰もが心に抱く、真なる悪徳とは一体何か。
正義は果たされ、黄昏が訪れる。
ダブルクロス3rd『夕焼けの日が来る』
ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉。
■ハンドアウト
・PC1(降矢万里)用ハンドアウト
ロイス:“エマクバキア” 推奨感情P:遺志/N:敵愾心
あなたは、UGN塚見市支部に所属する、ただ一人の戦闘チルドレンである。
人員不足の塚見市支部では、先日発生したエージェント負傷事件の全容を未だ掴めず、
日本支部のチルドレンが介入する事態にまで発展しつつあった。
そんな混乱の渦中、通信機越しに接触を図る新たな存在がいる。
二年前に、塚見市支部長の林野比呂と共に撃退したFHチルドレン“エマクバキア”。
彼は、この世の何よりも痛苦を与える復讐の始まりをあなたに告げる――
あなた達二人の、最後の日常を脅かす事件が起こりつつある。
・PC2(三地雁麻)用ハンドアウト
ロイス:林野比呂 推奨感情P:尽力/N:憐憫
あなたは、歴戦のイリーガルとして数多の闘いを渡り歩いた、ジャームハンターである。
いつか共に戦った仲間の一人、UGN塚見市支部長、林野比呂の命が尽きつつある。
複数のオーヴァードが市内に流入していると思われる、かつてない異常事態の中で、
レネゲイドに体を蝕まれながら、林野比呂はまだ、自分達の手による事件の解決を諦めていない。
かつて轡を並べたあなただけが、彼女がただ一人頼れる増援戦力である。
彼女はあなたに、二つの依頼を託す。一つは、UGNチルドレン、降矢万里を導くこと。
そして誰かが道を過とうとするその時には、必ずあなたが正義を果たすということ。
・PC3(水原梓)用ハンドアウト
ロイス:“赤脈一刻” 推奨感情P:執着/N:脅威
あなたは、その誠実さで知られ、日本支部からの信頼も篤いUGNチルドレンである。
不可解なエージェント負傷事件を受けて、日本支部は戦力の増援を決定した。
あなたはそのようにして塚見市に派遣されたチームの一人として動いている。
塚見市支部の支部長は戦闘不能の重病者であり、戦闘チルドレンも僅か一名。
今後はあなた達が主導し、この案件を解決していくことになるだろう。
目下の懸念は、不祥事件の下手人とみられる強力なオーヴァード、“赤脈一刻”。
他にも、この事件には複数の勢力の影が見られる。この辺境で果たして何を狙っているのか?
■Preplay
GM:それでは、PC1、降矢万里くんから自己紹介をお願いします。
降矢万里:はい!
GM:キャラシート
降矢万里:キャラシート(PC1:立川)
GM:あっ……///
降矢万里:降矢万里(ふるやばんり)です。
降矢万里:あっw
GM:同じURL、貼ろうとしちゃったね……(あの立川くんと手を……)
降矢万里:ww
降矢万里:気をとりなおして、自己紹介!皮肉めいたことを言うクールぶった男ですが、沸点が低い元ヤンキーです。
降矢万里:皆さんに噛み付くこともあるかもしれませんが、頑張って仲良くしたいと思っています。
降矢万里:何だかんだ言いつつも支部長の言うことには逆らえないマンです。
降矢万里:支部長大好きです。
GM:なぜだ!支部長はか弱い女の子……
GM:いざとなれば暴力で黙らせることも可能なはず
降矢万里:粗暴とか弱いヒロインのコンビ大好き!
GM:私も大好きでヤンス
降矢万里:支部長関連で何か言われるとキレます。
降矢万里:支部長を全力で守りたい所存です。し、死なないでくれぇ~!
降矢万里:性能は、バロキュマオルの白兵アタッカー。
降矢万里:《バックスタブ》と《フルパワーアタック》という、高い係数のエフェクトでぶん殴ります。
降矢万里:侵蝕値が心配!
降矢万里:キュマイラ形態は狼です。もふもふ!
降矢万里:以上、よろしくお願いします!
GM:もふもふだね!
GM:それでは次、PC2の三地雁麻さん。
三地雁麻:キャラシート(PC2:白金)
三地雁麻:三地雁麻。38歳です。おっさんです。
GM:おっさんキャラ大好き!
三地雁麻:OPから分かる通り、生まれる時代間違ってるだろ、みたいな常時戦場マインドの戦士ですが
三地雁麻:戦士であるため友との情とか絆はしっかり持っているでしょう。支部長は少し安心してね。
GM:ひどいことをするとショックで死んでしまうかもしれないぜ
GM:元々死にそうですけどアハハ
降矢万里:や、やめろー!w
三地雁麻:性能は貧弱な起点×2に混沌の槍を乗せて最低限の攻撃が出来ます。
三地雁麻:後、なんか敵の攻撃をガード出来れば2種類の反撃エフェクトが飛びます。
GM:応報の槍!
三地雁麻:そして、マスターズコネクションを持っている為に非戦闘判定を1回だけ無理やり成功させる事ができる。
三地雁麻:僕達じゃとっても無理な情報判定とかがあったら抜こう。そういうのなかったら最後に大きい買い物をしよう。
GM:実に頼もしい万能型だぜ
三地雁麻:結構な部分に手を出してる器用貧乏なキャラですが足引っ張らないようにがんばります。
三地雁麻:以上です。
GM:それでは、最後は水原梓くん。よろしくお願いします。
水原梓:“啼哭郎君”水原梓です。
水原梓:キャラシート(PC3:中村)
水原梓:こう、真面目に自分の正義を考えたりするチルドレンとして、こう、頑張りたいです。
水原梓:あと、こう猫口さんに描いてもらったイラストを見てもらえればわかる通り美少年なので
水原梓:そういったロールも、こう、頑張りたい。アイコンに恥じぬ働きを見せたい。負けない。
水原梓:性能としてはまああまあのダイス数でガード装甲無視攻撃をできるだけの子です。
水原梓:なんか、150点なら吼えたける爪を忘れて、急所狙いを1下げて、シザーリッパーでも取った方が強いのでは?
GM:美形でエリート!そして正しい!素晴らしいぜ
水原梓:という気持ちもありましたが普通に日本刀を妖刀に変えるだけにすませました。真面目。
水原梓:以上です。よろしくお願いします。
GM:実に頼もしい。よろしくお願いします。
■Middle/01
GM:それでは、合流シーンを行います。時間が時間なのでシーンの途中で中断になるかもしれませんが
GM:全員登場をお願いします。
降矢万里:1d10+42
DoubleCross : (1D10+42) → 6[6]+42 → 48
三地雁麻:1d10+39
DoubleCross : (1D10+39) → 1[1]+39 → 40
水原梓:1d10+40
DoubleCross : (1D10+40) → 10[10]+40 → 50
水原梓:ラ、ラブデスターー!?
降矢万里:www
塚見市 UGN塚見市支部
GM:夕方の時刻もとうに過ぎ、降矢万里は林野比呂の病室へと戻ってきた。
GM:エージェント“ズーキーパー”が襲われ、その犯人が市内に潜伏している……と、思われる事件。
GM:だが捜査はまったく進む気配がない。ただの不良である降矢一人では、解決できるはずのない事件なのだ。
GM:今も、下手人のオーヴァード……もしくはジャームが、彼女の市に潜んでいるのかもしれなかった。
降矢万里:(……クソっ) 捜査の進まないイラ立ちを無理やり押し殺す。
GM:613号室の扉がある。報告せずに、このまま帰ることもできる。
降矢万里:林野比呂にこんな顔は見せたくないのだ。
降矢万里:「……」 コンコン。ノックします。
GM:返事はない。
降矢万里:「……比呂!?」 その身を案じ、部屋の中に飛び込みましょう
林野比呂:「えっ!?うぁ!」白い背中が見える。
林野比呂:服を脱ぎ、体を拭いている最中だった。
降矢万里:「…………う、あ」
林野比呂:「……ごめん、ノックしてたかな。気付かなくって……」
降矢万里:バタン! 勢い良く扉を閉める!
林野比呂:パジャマの前を閉じる。
林野比呂:「は、入っていいよ……」
林野比呂:「……」
林野比呂:「……帰らないで。ねぇ……」
降矢万里:「い、いや、わりい。大丈夫。何も見ていない。白い肌とか丸みのある肩とか一切見てない!」
降矢万里:「お、おう」
降矢万里:再び扉を開ける。今度はゆっくりと、静かに。
林野比呂:「万里ちゃん」微笑みを向ける。やや乱雑にパジャマの前を締めている。
林野比呂:「……今日は、大丈夫だった?」
降矢万里:「……ああ」
降矢万里:「何も心配いらねえよ」
林野比呂:「…………よかった」
降矢万里:「事件の解決も、直ぐってなモンだ。だから、お前は心配しなくていい」嘘である。
林野比呂:「万里ちゃんがいるから、もう……安心だね……」
降矢万里:「…………安心、だろ?だから、お前はゆっくりと身体を治せば良い」 振り絞るように声を出す。
林野比呂:耳の横にかかる黒髪の房を払う。
林野比呂:少し沈黙して、降矢万里の目を見る。
林野比呂:「……」
林野比呂:「ごめんね」
降矢万里:「……」
降矢万里:「……謝るなよ」
林野比呂:「……ふふっ、本当?」わずかに嬉しそうに笑う。
林野比呂:「裸のこと、謝ったつもりだったんだけど」
林野比呂:「万里ちゃんは、かまわないんだ?」
降矢万里:「なっ……! ……バーカ」
降矢万里:「……見られて謝るやつが居るかよ……」
降矢万里:無理に笑おうとする。
林野比呂:「だって、ふふ、見苦しかったかなって……」
林野比呂:「おっぱいだって、全然痩せちゃったし。悲しいな……」
降矢万里:「……そういうのにも需要ってモンがあんだよ。ニッチ産業ってヤツだ」
降矢万里:「って、何言ってんだ俺ぁ……」
林野比呂:「……万里ちゃん」少し遠く、壁に視線をやる。
降矢万里:「ん?」
林野比呂:「事件を探るのは、やめませんか」
降矢万里:「……やめてほしいのか?」
林野比呂:「………………」
林野比呂:「もしも、万里ちゃんが、危ない目にあった時……」
林野比呂:「……もう、私は、助けてあげられないから」
降矢万里:「…………」
降矢万里:「知ってんだろ」
降矢万里:「本当にやめさせたいんだったら」
降矢万里:「“命令”しろよ」
降矢万里:「……俺は」
降矢万里:「……俺は、お前を守りたい」
降矢万里:「訳も分からねぇクソッタレなオーヴァードがこの市に居て」
降矢万里:「お前を危険な目に合わすかもしれねぇ。そうさせないために、俺は捜査を続けている」
林野比呂:「……おんなじだなあ……」何と、とは言わない。
降矢万里:「……それでも、お前がやめさせたいんだったら、そう言えよ。……俺がお前の言う事を聞かなかった事があったかよ」
林野比呂:「私は……」
林野比呂:「……命令、できません。そんなことは、言えないから……でも」
林野比呂:「……」
林野比呂:「悪いことをしないでね」
林野比呂:「万里ちゃん」
降矢万里:「……ヘッ。その命令は、聞いておいてやるよ」
林野比呂:「よかった。じゃあ……今度こそ、安心です。万里……」
林野比呂:寸前で手を止める。
林野比呂:降矢万里の頭を撫でようとしていた。
林野比呂:「……」オーバーカウンターの末期症状だ。もはや敵味方を区別することもできない。
林野比呂:「頼もしい助っ人を、呼んでおきましたから」
林野比呂:「……仲良くして、ね」
降矢万里:「……ああ」 寸前で止められた手を見つめ、答える
林野比呂:シーツの中に手を戻す。
林野比呂:「…………。おやすみ」名残惜しそうに呟く。
降矢万里:「……おやすみ。また、な」そう言って病室を後にする。
GM:『また』。この言葉が、今の林野比呂にとっては何よりも重い。
GM:病室を出て、廊下を後にしようとする降矢の前に
GM:物々しい一団が現れる。大人だけでなく子供も構成員に含んだ、10名ほどの集団。
GM:角部屋である林野比呂の病室へと向かっている。
降矢万里:集団の前に立ちふさがりましょう
小田桐博之:「は?」面食らった様子で立ち止まる。
小田桐博之:「なんですかぁー?」
降矢万里:「オイ。こっから先に何の用だよ?」
小田桐博之:「いや普通に……水原クン、誰これ。知り合いじゃないよね?」
水原梓:「ええ、初対面です」
中西守久:「……」面倒そうに頭を掻く。
中西守久:「労働厚生省の者です。林野比呂さんのご家族ですか?」
降矢万里:「……家族じゃねえ。……支部員だ」
小田桐博之:「あ、支部員いたんだー、こんな支部に」
小田桐博之:「話が早くていいや!僕らUGNです。日本支部のね!増援ってやつ」
降矢万里:じゃあ
降矢万里:小田桐くんの襟首を掴んで締め上げたいです。
小田桐博之:「かっ!ぐえ!?!?」
降矢万里:「こんな支部……だと?」
小田桐博之:「えっ!!?!?」
中西守久:「……」仏頂面でその様子を横目で見る。
水原梓:万里君を止めに入ります。
小田桐博之:「何これ!?はぁ!?おかしいだろ!!」締め上げられたまま!
水原梓:止めようとします
降矢万里:止められます。
水原梓:「申し訳ありません。連れが失礼をいたしました。」
水原梓:「あれで、悪気があったわけではないのですよ。少し、言葉を選ぶのに無遠慮なだけで」
降矢万里:「……悪い」 仲良くしてね の言葉を思い出した。
小田桐博之:「いや失礼も何も!」
水原梓:ちょっと静かにするように目で訴えます。
水原梓:こういう手合いに反論するのはまずい。火に油を注ぐようなものだ。
小田桐博之:「いや分かってるじゃん支部小さいことくらい!自覚してよ!なんで僕がこんなだよ!」
小田桐博之:「支部長どういう教育してんのここォー!?」
降矢万里:ブ ン !
水原梓:「あ」
降矢万里:掴んだままの襟首を、そのまま壁に投げつける
小田桐博之:「ギャッアーッ!!?」ビターン!
水原梓:小田桐くんの口を止めようとする間もなく。小田桐くんが、星に
中西守久:「……ちょっと、ちょっといいか」困り果てたように、降矢に声をかける。
水原梓:「……」
中西守久:「同じUGN同士で争うのは、その……困る」
降矢万里:「…………」 ゆらり、振り向く。
中西守久:「……」こちらも黙る。
水原梓:「貴方のお名前は?」
水原梓:「伺っても、よろしいですか?」
降矢万里:「降矢……降矢万里だ。コードは“ハンガーラスト”」
水原梓:「降矢さん、ですか。」
中西守久:「……正式な支部員、のはずだ」タブレット端末を見て苦い顔をする。
中西守久:コードネームは、UGN内に通ずる、極めて略式の合言葉としての意味も持つ。
水原梓:「こちらの非礼はお詫びいたします。ですが」
水原梓:「ここは支部とは言え、一応病院です。」
降矢万里:「……!」その言葉に冷静になる。
水原梓:「ここに来られている患者さんの迷惑も考えるべきではありませんか?」
水原梓:小首をかしげながら、そんなことを言う。肩までかかる長髪が、艶めかしく揺れる。
降矢万里:「ああ。……確かにここじゃ迷惑になる。場所を変えないか?」
水原梓:「この続きをやるというのなら、その誘いには応じれませんよ」
水原梓:あくまで涼やかに言葉を紡ぐのだ。
中西守久:「悪いがこちらは支部長に顔合わせをしておく必要がある……から」
中西守久:「……戦闘役。そちらに頼んでいいかな。その……」
中西守久:「……“現地チルドレン”との渉外を」
水原梓:「現地での命令権を持つのは貴方ですから」
水原梓:「僕に異論はありません。」
中西守久:「俺も実は指揮権があるわけじゃない。あくまで現地支部の指揮系統下の増援ということだが……」
中西守久:「……まあ、そこはなんとかしよう。頼んだ」
水原梓:「わかりました。」
中西守久:中西も、年齢的にはチルドレンでもおかしくはない。
中西守久:水原や小田桐ら、情報担当でない者はそもそも与り知らぬことだが、基本的に今回のチームは、上下関係がないということなのだろう。
降矢万里:「あんたらも」
降矢万里:「出来れば、着いて来て欲しい。支部長はもう休んでいる」
降矢万里:「話は俺が聞く」
中西守久:こちらは降矢の言葉には耳を貸さない。病室に向かっていく。
水原梓:「“啼哭郎君”。水原梓です。よろしく」
降矢万里:クイっと、首で水原くんを病室の前まで誘導。何かあったらすぐに支部長の病室に駆け込める位置まで移動する。
小田桐博之:「あのさ、ちょっと、待て待て待て」
水原梓:あ、起こしに行こうと思ったら起きてきてくれたw
小田桐博之:「僕投げられ損ってことになる!?これ、この流れ!」
水原梓:「よかった。ちょうどいま起こしに行こうと思っていたところなんですよ。」
水原梓:「投げられて得する人なんかいないから大丈夫ですよ。」
小田桐博之:「いやいやいや、倒れてるのがまずおかしいよねジャームに遭遇してもないのにこれ」
水原梓:「小田桐さん、そのあたりで」
水原梓:左手を上げ、小田桐さんがこれ以上言葉を繋げるのを制止しようとします。
水原梓:また軽口のつもりで降矢さんの逆鱗に触れたらたまったものではない。
降矢万里:「……すまなかった」頭を下げる。結果的に支部長の迷惑になると思ったからだ。
小田桐博之:「……はぁー」
小田桐博之:「ごめんなさーい」完全に子供の態度だ。
小田桐博之:「水原クンが話まとめてくれるってこと?」頭を下げたまま、横の水原に顔を向ける。
水原梓:「ええ、中西さんにその任も託されました。」
小田桐博之:「頼みますよ!!」
小田桐博之:「絶対ヤバイってあれ、狂犬だよ」小声で囁く。
水原梓:「わかってるなら、口にしないほうがいいですよ。」
降矢万里:(聞こえてるっての) 小声で呟く。
水原梓:「自覚のある欠点ほど、人に指摘されれば心に来るものですから」
水原梓:もう少し小さい声で小田桐くんに返します。
小田桐博之:「……」今度こそ沈黙。
水原梓:「というわけで、改めて下ろしくお願いします。」
降矢万里:「ああ…ヨロシク」
水原梓:「僕は水原梓。コードネームでも名前でも好きな方で読んでください。」
降矢万里:「ああ、それじゃ水原。アンタらが、支部長の言ってた助っ人ってやつか?」
水原梓:「こちらは“コルクトリック”。小田桐博之です。」
小田桐博之:「いやこっちは支部長っていうか日本支部の判断でさ……」
小田桐博之:「……」黙る。
水原梓:「ええ、おそらく。」
水原梓:「少なくとも僕と小田桐さんは」
水原梓:「この街にいる脅威に対抗するために集められたチルドレンですよ。」
降矢万里:(助っ人はこいつらじゃない……?日本支部メンバー以上に頼りになる助っ人……?) 少し考えるが
降矢万里:「……エージェントが襲撃された事件。それの解決に来たって所か」すぐに頭を切り替える。
水原梓:「その理解で、問題ありません」
降矢万里:「……そいつは助かる。正直、俺1人じゃ調査も進まなかった所だ」
水原梓:口元に笑みを浮かべながらそ撃応えます。
水原梓:「どれだけお役に立てるかはわかりませんが」
水原梓:「微力を、尽させていただくつもりではあります。」
水原梓:「ね、小田桐さん」
小田桐博之:「…………」
小田桐博之:「……喋っていい?」
水原梓:「出来る限り、友好的にお願いします」
小田桐博之:「あのね、さっきから絶対おかしいから僕の扱い」堰を切ったように話しつつある!
水原梓:「心配してるんですよ。これでも」
水原梓:本当に、心配している。
小田桐博之:「友好以前にこっちの支部役に立つわけこれ、病院じゃん!薄々心配してたけど支部長病人ってこと!?」
小田桐博之:「明らかに、人数沢山送ったのこれ原因ってことじゃん!微力っていうか100%こっちがやれって言ってるようなものじゃん!」
降矢万里:じゃあ
降矢万里:あ、一応、最後まで聞きます。
小田桐博之:「事件の最中に支部長が7時で面会中止とかあり得ないからね!?僕だって心配だよこの支部のことが」
水原梓:「小田桐さん?ちょっと、抑えて」
小田桐博之:「や、でも、ほんとにさー、もう、言いたいことがどんどん出てくる!」
小田桐博之:「でも……あの、事件を解決したい気持ちは一緒!僕も水原クンもそこはマジだからね」
小田桐博之:「だから……」手を差し延べ、引きつった笑みを浮かべる。
小田桐博之:「な、仲良くしようね……?」
降矢万里:ピタッ
降矢万里:《縮地》 《バックスタブ》 の発動をギリギリで止める。
水原梓:少し警戒しながら降矢さんの様子を伺います
降矢万里:「……よろしく」手を握る。握手。
降矢万里:手を握る。手を握る。手を握り締める。
小田桐博之:「ほ、ほらー……水原クン、話せば分かるんだよこの手の人もね!」
小田桐博之:「こういうフレンドシップがね、チルドレンの痛い痛い痛い痛い痛い」
水原梓:「そうですね。フレンドシップ、大事です」
小田桐博之:「痛いからァーッ!?なんなの君――ッ!?」
水原梓:「だから、それをもう少しうまく使えるようになりましょうね。小田桐さん」
水原梓:少し呆れ気味に、そんなことを言います。
降矢万里:近くの森から野鳥が群れをなして逃げていく。(野獣本能効果)
GM:恐怖の圧力!
水原梓:2回も、3回も痛い目にあっていれば、そろそろこの人がどういうことがきっかけで怒るのがわかってもよさそうなのに。
水原梓:そんなことを想いながら、小田桐さんと降矢さんをみています。
(二日目)
GM:戦闘チルドレン三人は、6階の休憩スペースで待機している。
GM:中西ら情報エージェントと林野比呂のミーティングは長引いている。
GM:彼女の体調のためか、あるいは協力にあたって何か新たな問題が発生したか。
降矢万里:(…………) 落ち着かない様子で待っている。
降矢万里:「なあ」
水原梓:「なんでしょう?」
降矢万里:「面通しにしちゃ、長くねえか? あいつらは何の話をしている?」
小田桐博之:「そりゃ、あれじゃないのー?」紙パックのリンゴジュースを飲んでいる。
小田桐博之:「最初にやるのは指揮権の話でしょ」
降矢万里:「指揮権、か」
水原梓:小田桐さんの発言が妥当なものだったので少しほっとする
降矢万里:「いーよ。お前らがやってくれ」
降矢万里:「……って、ウチの支部長なら言うんじゃねえかな」
小田桐博之:「うちの情報班だと、誰が上になりそう?」水原に話を振る。
小田桐博之:「まあ中西クンっぽいけど、一人可愛い子がいたよなー」
水原梓:「いましたっけ、そんな人」
水原梓:「支部長のこと、よくご存じなんですね。」
水原梓:降矢くんの言葉にはそう返します
降矢万里:「ん?ああ、長い付き合いだからな」
小田桐博之:「どんな人?入院してるくらいだし、おじいちゃん支部長かな」
降矢万里:「いや、」 小田桐くんに返す。ここはキレポイントではなかったのだ。
降矢万里:「強い……女だ……。いつも俺の心配ばっかりしやがる。……自分の方がよっぽど辛いってえのに」
小田桐博之:「おばあちゃん支部長か~~。珍しいなあ」
三地雁麻:「歓談中、失礼する。……此処に万里なる小僧はいるか?」ぬぅっと血の臭いがする男が待合室に入ってくる。
小田桐博之:「ウワッ不審人物!」
小田桐博之:毛を逆立てて跳ねる!
水原梓:思わず、刀に手がかかります。
降矢万里:「……俺に何か用かよ?オッサン」
降矢万里:敵意むき出しの目だ
降矢万里:明らかに異質な雰囲気を放つ男に対して、警戒心を露にする
三地雁麻:「我はオルラスハラ。我が戦友(とも)林野比呂に貴様の面倒を見るように頼まれている」
降矢万里:「あぁっ!?支部長から、だと?」 (こいつが……助っ人?)
三地雁麻:「して、貴様は初対面の人間に剥き出しの敵意を向ける輩か?」人なりを測るように見る。
降矢万里:「……番犬は吠えるのが仕事だろうが」
小田桐博之:「あのね、僕らUGNだからね、いきなり撃ったりしないですよ」
小田桐博之:インバネスコートのポケットに両手を入れている。
小田桐博之:「本当にお知り合い?」
三地雁麻:「武器には手を掛けているようだがな」一瞥
水原梓:「そんな血の匂いを漂わせておいて、警戒するなという方が無茶な話でしょう。」
三地雁麻:「否。貴様の仕事はこの地に巣食う堕落物を探し出し、噛み砕き、平穏を勝ち取る事だ」
三地雁麻:「番犬ではなく猟犬たる事を我が友は望んでいる」
降矢万里:「…………」 正論。押し黙る。
三地雁麻:「準備をしろ。出るぞ」
降矢万里:「あぁ?」
小田桐博之:「えええ~~、ちょっとちょっと、大丈夫?」
小田桐博之:「あなたその~~、本当にちゃんとした協力者?挨拶とかしない?」
三地雁麻:「貴様のその良く回る口はジャーム(堕落者)を探すのに何か役に立つのか?」
小田桐博之:「はああああ!?喋ってるのと実力とは関係ないでしょォー!僕は喋る上に実力あるんでーすー!」
小田桐博之:「なんなのこのオッサン!いきなり出てきて無礼すぎるよ!」
三地雁麻:「そうか。ならば喋るな。貴様の声は蝿音のようだ。協働しないと言うのであれば帰れ」
三地雁麻:「邪魔だ」
中西守久:「……そいつは」廊下の奥から現れる。
中西守久:「“オルラスハラ”。何年も前からUGNと協力関係にある、立派なイリーガルだ」
中西守久:「だから飛びかかろうとするのをやめろ“コルクトリック”」
水原梓:「協働したいのなら」
水原梓:「もう少し柔らかな言い方もあると思うのですが」
三地雁麻:「我は依頼を受けた身。即ち協働を求めたのはそちらだぞ?」
水原梓:「依頼をしたのは、貴方の戦友個人でしょう。僕たちじゃない」
三地雁麻:「だが、益体の無い話こそ無益の極みである。小僧、貴様のやるべきことを問う」
三地雁麻:万里君に声を掛ける。
降矢万里:聞く構え。
三地雁麻:「貴様はこの町を守る気構えはあるのか?」
降矢万里:「……俺は、この町を守りたいわけじゃねえ」
降矢万里:「この町で起きた事件も、アンタらが解決してくれるんならそれで構わねえ」
降矢万里:「俺が守りたいのは」
降矢万里:「支部長だ」
降矢万里:「そのためなら、結果的にこの町を守ってやるさ」
水原梓:「UGNのチルドレンとは、思えない答えですね。」
三地雁麻:「結構」
三地雁麻:病室での林野比呂の言葉を思い出す。
中西守久:仏頂面のまま小田桐くんの口に猿轡をしている。
三地雁麻:「では、行くぞ。時間はそう長くない」言って中西君に顔を向ける「折衝は他に何かあるか?」
中西守久:「独断行動は困る」「……どこに行く気だ?」
中西守久:とはいえ、このエージェントに行動を止める権限があるようではない。
三地雁麻:「堕落者を探し立ち処断する」
三地雁麻:「陰謀を企むものを見つけ出す」
三地雁麻:「情報を持つ者を当り不穏の影を暴く」
中西守久:「……」
水原梓:「なら、僕たちと目的は同じだ。」
水原梓:「別にどこかに行く必要はありませんよ」
降矢万里:「どういうこった?」水原くんを見る
水原梓:「いきなり出てきたイリーガルに独立先行権を与えるほど、僕たちに余裕はないということですよ。」
水原梓:「わざわざ中西さんがこちらの支部長と交渉して、指揮系統を統一してくれたのに。彼に好きに動かれたら何の意味もない。」
中西守久:「……いや、その」言いにくそうにする。
水原梓:「だから、あなたが動くなら僕たちの指揮の下で、です。」
中西守久:「その話なんだが……“啼哭郎君”」
水原梓:「貴方が僕たちに依頼を受けたたというなら、それはとうぜ……なんでしょう?」
中西守久:「……指揮系統は、変わらず塚見市支部のままだ」
降矢万里:「……あ?」
中西守久:「………………病床の身にあまり無理をさせたくなかったのだが。先方が譲らなかった」ため息をつく。
三地雁麻:「当然であるな。この地で起きた事件だ。この地の者が解決せねば意味はない」
降矢万里:(……あんの、バカ!休んでやがれ!)
水原梓:「いえ、指揮権の統一が目的なのですから、それはそれで問題ありませんよ」中西さんに返します。
三地雁麻:「小僧。それがどう言う事か、解っているか?」
三地雁麻:「我が戦友はこの地の先行きを貴様に託したのだ。動けぬ我が身の代わりとしてな」
降矢万里:「……分かってるさ。支部長の代わりに、俺がこの事件を解決してやらあ」
三地雁麻:「貴様が指示を出せ。他の者に投げるのは許さん」
降矢万里:「ケッ」 「犬に首輪を持たせるんじゃねえや」
中西守久:「どちらにせよ、こちらが“増援”という体で来ている。相手の意向を曲げるほどの権限はない……名目上は」
中西守久:「よって、“ハンガーラスト”。“オルラスハラ”君たちに対する命令権も我々は持たない……。伝達は以上だ」
水原梓:「僕たちが名目を投げだしたら終わりですよ」
水原梓:「だから、僕も降矢さんに指揮をとっていただけるなら、僕は何の異論もありません。」
降矢万里:全員の顔を一瞥し
降矢万里:「……よろしく頼む。まずは」 「町に出て、事件の情報を集める」
降矢万里:「それで良いかよ?」
中西守久:「我々はこの病院……失礼、支部の一室を借りて対策本部を設置する」
中西守久:「後方の情報支援を行うつもりだ。“啼哭郎君”“コルクトリック”は、彼らと行動を共にして欲しい」
水原梓:「了解です。」
GM:
降矢万里:「それじゃ、行こうぜ」 何も無ければ病院を後にする。
GM:シーン終了。ロイスと調達判定が可能です。
水原梓:ロイスはなしで
三地雁麻:応急手当を買おう
三地雁麻:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 10[2,10]+4[4] → 14
三地雁麻:買えた。
水原梓:とりあえずボデマ
水原梓:2dx+1
DoubleCross : (2R10+1[10]) → 6[1,6]+1 → 7
水原梓:残念。終わり。
降矢万里:-助っ人/三地雁麻親近感/○不信感/ロイス
降矢万里:ボデマ
降矢万里:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 7[2,7] → 7
降矢万里:無理。以上。
三地雁麻:私も以上
■Middle/02
GM:次は情報収集シーンとなります。登場する方はどうぞ。
GM:なお、襲撃された東条さんは、このシーンも含めて、2シーン経過しないと意識が目覚めません。
GM:彼から情報を聞き出すのならば、また後ほど判定する必要があります。
三地雁麻:1d10+40
DoubleCross : (1D10+40) → 3[3]+40 → 43
水原梓:1d10+50
DoubleCross : (1D10+50) → 7[7]+50 → 57
降矢万里:じゃあ、休もうかな
GM:現在収集可能な情報は2つ。
▼東条遥斗の動向 〈情報:UGN〉〈情報:FH〉 難易度7
▼襲撃現場の状況 〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉 難易度8
水原梓:なんで東条さんの動向を探るのに情報:FHも有効なんだろう?不思議だなあ
GM:ハハハ、それは開いてからのお楽しみだよ
三地雁麻:簡単なほうをやっていいかい?
水原梓:三地さんどっちふるー?
水原梓:いいよ
三地雁麻:では東条君のほうを
三地雁麻:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 7[6,7] → 7
三地雁麻:成功
水原梓:襲撃現場の状況
水原梓:コネ、UGN幹部を使います。
水原梓:4dx+2
DoubleCross : (4R10+2[10]) → 7[2,5,6,7]+2 → 9
水原梓:わーい
GM:どちらも成功ですね。
GM:では、水原くんの情報開示から。病院を離れようとする直前です。
塚見市 塚見市立病院前
GM:降矢をはじめとした戦闘組が玄関を出る、ちょうどその時。
中西守久:「……待った、“啼哭郎君”」中西がエレベーターで降りてきていた。呼び止める。
水原梓:「どうしました?」
中西守久:「今、新たな情報がわかった。通信でも良かったが、君らが行った直後だったしな……」
中西守久:「こっちのほうが早い。おい、敵は二体以上いるぞ」
水原梓:「それは…」
水原梓:「よろしければ、詳細を伺っても?」
水原梓:何故そのことがわかったのか、とか。詳しく聞きたい気分だ
中西守久:「“ズーキーパー”がやられたのは、こう……」下手なジェスチャーで示す。
中西守久:「周囲のオブジェクトごと、血液が爆発したような剣閃だった。それが“赤脈一刻”と見ていたわけだが」
中西守久:「その中に巻き込まれて飛び散った細胞があった。……植物質の破片だ」
中西守久:「測定結果からして、ジャームの細胞であることは間違いないと思う。……無論、“ズーキーパー”のものでもない」
水原梓:「なるほど」
水原梓:「あの資料にあった犯人候補以外の者が、この街にいるかもしれないんですね。」
水原梓:最初から、あの資料が全てだとは思っていなかったが。実際にいるとなれば、また心構えが変わってくる。
中西守久:「植物型のRBか?それともキュマイラ能力者か――」
中西守久:「まだ目立った事件を起こしてないのが不気味だと思わないか?個人の見解だけどな」
水原梓:「中西さんは」
水原梓:「もしかして。わかりやすい事件が起こったときも」
水原梓:「その裏に何かあるかもしれないと考えて不気味に思ったりすることがあったりしませんか?」
中西守久:「しょっちゅうだ」
水原梓:「ふふ、実は僕もです。」
中西守久:「だから、戦闘型の連中が、前線で直に様子を見てくれるのは、正直とても助かる」
中西守久:「……肌の感覚で情報を取捨選択するのは、後方要員にはできない役割だからな」
水原梓:「こちらも、有益な情報を流してくれるのはありがたいですよ。判断できる材料は、多くて困ることはない。」
水原梓:処理する情報が多くなれば、その分だけ処理に手間取ることもあるかもしれないが。水原くんは腐ってもノイマンシンドロームなので、そんな心配はないのだ
中西守久:「…………その点」ボソリと呟く。
中西守久:「“オルラスハラ”は何度も前線を潜り抜けてきた、ベテランだ」
中西守久:「俺達のチームに突出した経験者はいないが、彼なら必ずジャームに行き当たる」
中西守久:「付き合いにくい相手みたいだが」苦笑する。
水原梓:「まあ、うまくやりますよ」
中西守久:「じゃあ俺は行く。“コルクトリック”の猿轡は適当なところで解いてやれよ」
水原梓:心配はいりません、というように笑みを浮かべます。
水原梓:「ああ、よかった。解いていいんですね、あれ」
水原梓:人差し指を口元にあててくすりと笑います。
GM:それでは、情報の受け渡しで遅れた水原くんは一旦三地さんと合流。
GM:現在分かっている情報としては、「敵が2体以上いる」という可能性。
GM:ここからさらに、東条遥斗の動向について調べていく……というのが当初の予定だったが。
塚見市 住宅街
GM:夜も遅い。三地雁麻がこの町に到着してから、随分な時間が経った。
GM:戦闘チルドレン小田桐は、極めて不服そうな顔のまま彼に同行している。
GM:水原がそろそろ追いついてくるはずだが……
水原梓:「すいません、遅くなりました。」
小田桐博之:不満を表明する。
水原梓:流石に小田桐さんももう自分で猿轡を外して……
三地雁麻:「……」
水原梓:いない…?
小田桐博之:まだ沈黙状態のままです。
水原梓:真面目!
水原梓:「ああ、すいません」
小田桐博之:「むーむー」
水原梓:小田桐さんの背後に回り、猿轡をほどきます。
小田桐博之:「はー!びっくりした!なんですかこの町に来てからの僕の!状況!」
小田桐博之:「怖い不良にブン投げられるし怖いオッサンに連れ回されるし中西クンは役に立たないし散々だよもう!」
三地雁麻:「何か、掴めたか、少年?」水原君に向けて言おう
水原梓:「本当に、小田桐さんにばかりそんな役割を押し付けてしまい、申し訳ないと思ってます」
小田桐博之:「UGN弱くない!?日本支部だよ日本支部、自慢するでもないけど日本支部だよ僕ら」
水原梓:「はい。」
水原梓:「現場の状況から、少なくとも敵は二人以上いるということが確認できました。」
水原梓:「植物片が残っていたことから、おそらくそのもう一人はオルクスがキュマイラの因子を持っている可能性が高いかと」
小田桐博之:「それ」
小田桐博之:「片方は“赤脈一刻”だよね?」
水原梓:「その線が濃いと」
水原梓:「中西さんたちはみているようですね」
三地雁麻:「成程。さすがはUGN手早いな」
水原梓:「おほめにあずかり、光栄です」
水原梓:社交辞令的に笑うのだ
小田桐博之:「あのー」
小田桐博之:「そういうオジサンの方はなんか分かってるんですかー?」
小田桐博之:「僕、目的もなく連れ回されてるような気持ちになってますからね今ね」
GM:降矢万里と合流する以前の段階で、三地雁麻は既にある程度の調査を進めている。
GM:今回の被害者――未だ意識の戻っていない東条遥斗は、独断でこの市を訪れ、報告することもなく交戦した。
GM:それは何故か。UGNの力を借りることのできない、何らかの目的が存在したのだ。
GM:UGNが別の市の作戦において、FHを撃破して奪った情報ルート……
GM:東条遥斗はそれを握っていたと思われる。彼は、“聖地蟲”と呼ばれる存在に関わる目的で、この地を訪れている。
水原梓:「猿轡をつけたまま黙々と一緒に歩いていたとか」
水原梓:「小田桐さんって、ほんと真面目ですよね」
三地雁麻:「ただ、何も考えずについてくるだけの者は真面目とはいわん」
小田桐博之:「言い方ァー!!」
小田桐博之:「言い方なくない!?これ、僕もいいとこあるんだぜ的な流れじゃないかな」
三地雁麻:「さしあたって我は東条なる者の動向はある程度掴み、奴が歩いた道を歩んでいるが?」
小田桐博之:「はぁ~~!?」
小田桐博之:「初耳なんですけど!何してたわけ東条サン!!田舎じゃん!」
小田桐博之:「ジャスコとかで暮らしてるような地方都市でしょここ!」
三地雁麻:「それには貴様、気付いていたか?」
三地雁麻:「FHの情報ルート。奴はそれを握っていた」
小田桐博之:「あのねオルラスハラさん。フレンドシップですよ?もっと丁寧に、親切~~に」
小田桐博之:「知らない人には教えてあげるのが人情ってものですから」
水原梓:「だから、それを今しようとしてくれてるんじゃないですか?」
水原梓:「二度手間にならないよう、僕が来るのを待って」
小田桐博之:「う、うーん……!」反論できない
水原梓:「だから、今回は僕が合流するのが遅れたのが悪い」
水原梓:「すいませんでした。小田桐さん」
水原梓:小田桐さんに頭を下げます。
小田桐博之:「わ、分かればいいんだよ!それでオジサン、続きは何さ」
水原梓:「お願いします。」
三地雁麻:「聖地蟲。この名称に聞き覚えはあるか?」
小田桐博之:「……セイチチュウ?」「なにそれ」
三地雁麻:「東条なる者がこの地を訪れた目的」
水原梓:「なんなんですか?それは」
水原梓:聞き覚えのない言葉だ。
GM:脈絡としては、そのFHからUGNを経由して得られた情報こそが、“聖地蟲”ということなのでしょう。
GM:三地にもそれは推測できる。ただ、ここまでは自分単独で捜査を進めるしかなかった。
三地雁麻:「それを探る事が次に成すべき事だ」
小田桐博之:「じゃあそれさ、情報班にやらせたらどう?」スマートフォンを取り出す。
小田桐博之:「手分けしようよ。僕らはどのみち現場見なきゃいけないわけだし、その間向こうに働いてもらったほうが効率的じゃん」
水原梓:「猿轡を取った甲斐がありました。」
水原梓:「そうですね。情報は、どんどん共有していきましょう。」
小田桐博之:「でさでさ、こっちは新しく水原くんが持ち込んできた話があるでしょ?」
小田桐博之:「僕らは二体のジャームだかオーヴァードだかがどこに潜伏してるか探すのがよくない?」
三地雁麻:「その通りだ。それが速やかに怪異を解決するのであれば尚更である」<情報の共有
三地雁麻:喋っていても、ちゃんと仕事してる状態だとこの男も聞き訳が良いらしい。
水原梓:口元に手を当ててくすりと笑う
水原梓:「ね、“オルラスハラ”」
水原梓:「小田桐さんは真面目でしょう?」
三地雁麻:「火の付きは遅いようではあるが、容認しよう」
小田桐博之:「あのねェー!僕、オッサンのツンデレとか全然嬉しくないタイプだから!」
小田桐博之:「他でやっておくれ!とにかく植物と“赤脈”だろ!」
水原梓:「はい。それと、“聖地蟲”。これらの情報を当たってみるとしましょう。」
GM:シーン終了。次のシーンで調べられる情報項目は、
▼植物のジャームについて 〈知識:レネゲイド〉〈情報:UGN〉 難易度10
▼“赤脈一刻”について 〈情報:裏社会〉〈情報:UGN〉 難易度9
▼“聖地蟲”について 〈情報:UGN〉 難易度10
GM:今回はバックアップに万全な情報班がついているので、情報収集難易度はそう高くないです。
GM:後はロイスと調達判定がもちろん可能。
三地雁麻:ボデマ
三地雁麻:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 9[3,9] → 9
水原梓:ボデバ
水原梓:2dx+1
DoubleCross : (2R10+1[10]) → 9[3,9]+1 → 10
水原梓:残念マン
水原梓:終わり
三地雁麻:終わり
■Middle/03
GM:次のシーン。またも情報判定です。
降矢万里:出るぜー
降矢万里:1d10+48
DoubleCross : (1D10+48) → 5[5]+48 → 53
水原梓:1d10+57
DoubleCross : (1D10+57) → 4[4]+57 → 61
三地雁麻:1d10+43
DoubleCross : (1D10+43) → 9[9]+43 → 52
GM:では、会話したい方がいれば先にやってもらいましょう
降矢万里:やっりゃえやっちゃえ
塚見市 住宅街
三地雁麻:歩きながら水原君に声を掛けよう。
三地雁麻:「少年よ。我に好きに行動させたくなければ、指示は速やかに出せ」
水原梓:「降矢さんの指示じゃなくていいんですか?」
三地雁麻:「今は小僧はこの場にいまい」
三地雁麻:「堕落者の発生は、一刻を争う危険事だ。汝ら体制が話し合ってる間にも無辜の民は危険に晒される」
三地雁麻:街を眺めながら歩く。庇護すべき者を見る眼だ。
水原梓:「ええ、だからこそ」
水原梓:「僕たちは一つの意思の下でまとまってなければなりません」
水原梓:「秩序を司る僕たちが混乱していては、守れるものも守れなくなりますからね。」
水原梓:すごくとっつきにくい人だけど
水原梓:その目指すものは自分に近いであろうということがなんとなくわかる。
三地雁麻:「一つの意志で纏まるなどそう容易い事ではないが、守るべきものがさしあたって同じであれば、叶える事もできよう」
水原梓:「ええ」
水原梓:「だから、僕も貴方が満足いく指揮ができるよう、精進させていただきますよ」
三地雁麻:「結構」
三地雁麻:「我は貴様の言葉全てに承服する訳ではない、が、尊い物を護る志は持っているつもりだ」
三地雁麻:「先ほどの非礼は詫びよう」
水原梓:「僕よりも、小田桐さんに謝った方がいいのでは」
水原梓:口元に手をあてて、くすりと笑う。
三地雁麻:「奴は我が信に値する結果を出してからである」
三地雁麻:ニィと笑う。
GM:秩序、市民、そして少女――彼らの護るべき存在は多いが、それぞれが関連するものでもある。
GM:幸いにして、まだこの街で悲劇は起こっていない……これから起こるのだとしても。
降矢万里:悲劇なんて起こらない。きっと、そのはず。
▼植物のジャームについて 〈知識:レネゲイド〉〈情報:UGN〉 難易度10
▼“赤脈一刻”について 〈情報:裏社会〉〈情報:UGN〉 難易度9
▼“聖地蟲”について 〈情報:UGN〉 難易度10
三地雁麻:裏社会のみあるので赤脈をやりたい
降矢万里:じゃあ“聖地蟲”やろうかな
水原梓:知識で振った場合財産は使えます?
GM:使えるとしましょう
水原梓:わーお
降矢万里:サービス満点だぜ
水原梓:じゃあ植物のジャームについて振ります。
水原梓:7dx
DoubleCross : (7R10[10]) → 8[4,5,7,7,8,8,8] → 8
水原梓:残念、財産2使って成功させます。
三地雁麻:コネ裏社会を使います。
三地雁麻:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 9[3,6,6,9]+1 → 10
三地雁麻:成功
降矢万里:“聖地蟲”について
降矢万里:2dx+2
DoubleCross : (2R10+2[10]) → 10[7,10]+7[7]+2 → 19
降矢万里:これがPC1の力だ!
水原梓:たよれるー
三地雁麻:さすがだぜPC1
GM:すごい!全員成功だ。
塚見市 住宅街
GM:それでは、降矢万里の導きに従って市内を探索していた水原くんは
水原梓:はい
GM:植物のジャームの痕跡に気づく。例えば、戦闘訓練を積んだチルドレンだからこそ分かるような、
GM:戦闘と思しき僅かな破壊の亀裂や、ワーディングの残滓。
GM:そのそこかしこに、僅かに、木片や葉のような欠片が散らばっている。
GM:先程の事件現場の検証と合わせて、分かることがある。
GM:“植物のジャーム”は攻撃を受けている。攻撃を『している』のも確かだろうが、それ以上に狙われている回数が多い。一度や二度ではない――
水原梓:中西さんに教えてもらった情報がなければ
水原梓:気づくことはできなかったかもしれない。だが、そういう敵がいると意識したうえで現場を検証すれば
水原梓:確かに、露骨すぎるほどにその痕跡が残っている。
水原梓:(ブラム=ストーカーの斬撃使い)
水原梓:(そしてこの植物使いと“ズーキーパー”)
水原梓:(“ズーキーパー”がUGNに所属していたこと、そして彼が重傷を負ったという先入観から)
水原梓:(僕は、“ズーキーパー”が2人を相手取っていたと思い込んでしまっていた)
水原梓:(だけど、そうではない。確かに“ズーキーパー”は、彼を含めた3人で交戦したようだけど)
水原梓:(その中に彼の仲間がいた可能性もゼロじゃない)
水原梓:1対1対1で戦っていた可能性もあるし、これだけでは何とも言えない。
水原梓:けれど、確かに中西さんの言っていたように。
水原梓:今回の事件の裏には何か、不気味なものがうごめいているようなきがする。
GM:……何故、“植物のジャーム”は表立った破壊活動を行っていないのか。
GM:事件現場を見てわかる。こいつは何度も襲撃を受けている……つまり、それだけ生存し、逃げおおせている。
GM:密かに、潜伏をする能力がある。そしてそいつは、何かの時を待っている。
GM:水原くんが推理できることは以上。
水原梓:あいさ
水原梓:(こいつは、何かを持っている)
水原梓:(それが何かは、わからない。だが確かな意思を持って。雌伏している)
水原梓:姿の見えない敵に、思わず脅威を覚えるのだ
水原梓:敵/植物のジャーム/好奇心/脅威○
GM:そして同時に、降矢くんの側にも異変が起こります。
降矢万里:何ぃ!?
GM:他2人の程近くで地道な調査をしている最中
GM:前触れもなく、ワーディングが展開されます。
降矢万里:「……!!」 スンスン。鼻を鳴らし、ワーディングの”匂い”のする方に駆けつけます!
GM:もちろん他2人もこの異変は感知可能。ワーディングとともに、血まみれの男が建物の影から転がり出る。
男:「はぁーっ、はーっ……!」
男:路地の向こうをしきりに気にしながらも、接近してくる降矢を見る。
男:「お前……お前も、オーヴァードか……!」
降矢万里:「どうした!オイ!?」
降矢万里:話しかけながら、男の背後に注意を向けます。追っ手がいないか確認。
男:「お前、お前も、聖地蟲を……くそう……ッ!」
男:「死にたくない、ハァ、生きるために、来たのに」
男:「死にたく……」
降矢万里:「オイ!しっかりしろ!」
GM:暗い路地の奥、ぬるりと湿った音が響いた気がした。
降矢万里:「何があった!?オイ!」
GM:――バチャ!!!
GM:夥しい血液が飛散!一瞬遅れて、男は真っ二つに切断される。
???:「――コ、コ。ココココ……」鳥の鳴くような笑い声が響く。
降矢万里:「……!!」 両断された男を、見下ろす。
???:路地裏から、男を一瞬ですれ違うようにして、切断している。丸々として小柄な、50代ほどの中年女性だ。
降矢万里:そのまま、笑い声の主に向けて敵意を持った目を向ける。
???:物干し竿のように長く、赤い刀を担いでいる。
???:「チルドレンだねぇ」
降矢万里:「そういうお前はFHかよ?」
???:「前の“アレ”といい……今回は商売敵かね?」
降矢万里:(……アレ……)「なんだよ、UGNに恨みでもあんのか?」
???:「いんや」
???:「FHでもない。あたしは“赤脈一刻”」
“赤脈一刻”:「しがないフリーランスだよ」バシャ!
“赤脈一刻”:長く赤い刀を振ると、纏わりついていた血液が飛び散り、通常の長さの刀身があらわになる。
降矢万里:「……今夜以外にもUGNの人間を襲ったりしてたのか?」
“赤脈一刻”:「んー。コ、コ、コ、コ」糸のように目を細めて笑う。
“赤脈一刻”:「あんたに心当たりがないなら、大丈夫。斬りはしないよ」
降矢万里:「お優しいこって」
降矢万里:情報を引っ張るか、襲撃するか、はたまた逃走するか
降矢万里:考えをめぐらせている。
“赤脈一刻”:小さなボールのような体躯でトコトコとすれ違い、そのまま路地裏に去っていこうとする。
水原梓:「待ってください。」
“赤脈一刻”:「んー?」
“赤脈一刻”:足を止め、にんまりと笑う。
三地雁麻:万里君の反対側から水原君とカツカツカツと靴音立てながら出てくる。
小田桐博之:「うわっアレだ!あいつ!」
水原梓:「ちょうど、探してたんですよ」
水原梓:「聞きたいことが、出来たんです。貴方に。」
小田桐博之:「“赤脈一刻”だよあれ本物!ご本人じゃん!やべーよちょっといきなり!心の準備がもうー!」
水原梓:「小田桐さん、冷静に、お願いしますよ」
小田桐博之:「心のどこかでね!希望的観測としてね!こいつに会わないで済むかなって思っちゃってたよ正直!」
小田桐博之:「僕の心の弱さの部分なんだよなこれが!やるけど!」
三地雁麻:両断された男を見やる。
“赤脈一刻”:「顔を知ってるよ」
“赤脈一刻”:「“オルラスハラ”。どこかで会ったことがあったかい?」
“赤脈一刻”:「あたしらみたいなフリーの連中の縁は、どこで交わるかしれないからねェー……」
三地雁麻:「戦場を歩いていれば何処ぞで顔くらいは合わせた事もあろう。で、あの男を何故斬った?」
“赤脈一刻”:「“聖地蟲”を狙う奴だったからよ」
“赤脈一刻”:「自業自得。承知の上のリスクに飛び込んできただけの話。騒ぎ立てるほどのことじゃあーない……」
水原梓:小田桐さんは“赤脈一刻”何か特別なものを持っているかもしれない。それは感じていたけど
水原梓:あえて、触れてこなかった。それが今悪い方に働くの、いい方に動くのか、わからない
水原梓:「大丈夫。僕たちもついています」
水原梓:透き通るような、よく通る声で小田桐さんに声をかけます。
“赤脈一刻”:「さァどうする。1対4……」小柄な体をさらに深く沈める。人の良さそうな笑みのままだ。
三地雁麻:「聖地蟲とはなんだ?そして、それはこの地に災厄をもたらすものであるか」
降矢万里:「アンタは“聖地蟲”の番人って所なのか?」
“赤脈一刻”:「災厄ね。コッ、コ、ココココ」
“赤脈一刻”:「確かに、災厄をもたらしてるね。あたしだって、あんな代物の番人とか……そんな厄介なのを気取るつもりはないもの」
降矢万里:「それじゃ、もう1つ」
男:「死にたくない、ハァ、生きるために、来たのに」
降矢万里:「それは」 「“生きるため”の」 「人を、生かせる力があるのか?」
“赤脈一刻”:「……」答えない。背負った刀に血液が纏わりつく。
水原梓:会話を、聴きながら、“赤脈一刻”の隙を伺っている
三地雁麻:杭槍を油断なく構える。
“赤脈一刻”:重心を、僅かに傾ける。
水原梓:一見隙だらけのようにも見える。
水原梓:だが、その隙は見かけだけで
水原梓:うかつに斬りこめば、逆に血にまみれるのはこちらの方だ。それが、わかる。
三地雁麻:「貴様が情報を握っているのは明白、同行を要請する」
“赤脈一刻”:一歩を踏み出す。それが攻撃の契機となる。
三地雁麻:静かに告げる。こちらは槍を構えているが防御は不自然なまでに無防備だ。
水原梓:「…!」
小田桐博之:「!!」二丁拳銃を抜き、放つ!
降矢万里:「チィッ!」
水原梓:前に出る。迎撃する!
GM:ド
GM: バガカカカ ンッ!!
GM:一瞬の内に、複数の攻防があった。だが、“赤脈一刻”の斬り抜けた軌跡は一つ。
GM:四人を正面から突破し、既にその姿はない。
小田桐博之:「……抜けやがった」構えたままのリボルバーから硝煙が立ち上っている。
小田桐博之:「この、弾幕を」
三地雁麻:「小癪也」
水原梓:“赤脈一刻”が動いた瞬間、体が嘘のように熱くなった。
水原梓:死。一瞬でそれを連想させられた。
水原梓:今は、嘘のように体は冷えこんでいる。自分が彼女に恐怖していたということがいやでもわかってしまう。
降矢万里:「……やることが増えちまったな」 危険な相手だ。野放しには出来ない。
GM:降矢万里の足元で、携帯電話が鳴っている。
三地雁麻:「我には刃を敢えて触れずに抜けたか。小僧共無事か?」
水原梓:「今、ここで戦うというつもりはなったようですね。」
小田桐博之:「無事。その気になればあっちも一人は斬れたんじゃないの?でもそうしなかったね」
水原梓:「けれど、あの剣気は本物でした。」
降矢万里:電話に出よう。 Pi!
GM:先程斬られた男の携帯電話だった。相手は……
降矢万里:スピーカーモードにしているのでみんな会話は聞こえるぞ
水原梓:き、聞こえない方がいいのでは…?
???:[ケホッ、ケホッ!!……ハァ、ハァ]
???:[あ、ああ、お前だ……そうだよ。さが、探していた。“ハンガーラスト”]
降矢万里:「……ダレだ、てめえ」
???:[誰だ?誰だ……だと?]
???:[ハハハハハハハハハハハハハ!!ハッ、ケホッ、ハハハハハハハハハ!!]
???:[わ、忘れたか。俺はお前にとってのクズか?]
降矢万里:「…………」 機械越しではあるが、その声には聞き覚えがある気がする。
???:[“エマクバキア”]
“エマクバキア”:[俺、俺は、“エマクバキア”だ。ようやくだよ、ヒヒッ、お前ら……お前らに、ようやく]
“エマクバキア”:[復讐できる……ようやく、ギリギリ、そこまで回復したんだ……ハ、アハハハハ]
降矢万里:「……オイ。復讐、だと?」
“エマクバキア”:[あァ~あ、そうだよ!お前らを破滅させてやる。……いいか。“ハンガーラスト”]
“エマクバキア”:[お前『ら』だ]
降矢万里:ギ リ っ
降矢万里:携帯電話を握る手に力がこもる
“エマクバキア”:[ぜ、絶望させてやる。ケホッ、ケホッ!最低最悪の苦痛と屈辱に、ブチ込んでやる。……俺は]
“エマクバキア”:[俺は、あの時まで……た、正しかったのに]
降矢万里:「……“エマクバキア”」
“エマクバキア”:[あいつは、非戦闘員だった!!]
“エマクバキア”:[ふざけやがって!!!]
降矢万里:「……てめえも忘れたかよ」
降矢万里:「てめえの腹に風穴を開けたのは誰だよ
降矢万里:「てめえの錆臭ぇ血を啜り、腸を引き摺り出してやったのはどこのどいつだよ」
降矢万里:「……次は」
降矢万里:「殺すぞ」
降矢万里:ミ シ ミ シ
“エマクバキア”:[こ、殺すだと!?ハッ、ハッ、ケハッ、ハッ、ハッ、ハッ]
降矢万里:携帯電話が悲鳴を上げている。
“エマクバキア”:[ハッ、ハハ!ハハハハハハハハハハハハハハハ!!!]
“エマクバキア”:[お前らに地獄を味わわせてやる]
“エマクバキア”:――ド ガ ン !!
GM:言葉が終わると同時に、耳元の携帯電話が爆発する。
降矢万里:破片で頬が切れ、血の筋が浮かぶ。
GM:ごく低出力の爆破能力。
GM:降矢の命を奪うには至らない。
降矢万里:「…………殺してやる。支部長に手を出す奴は、全員……噛み殺してやる」
水原梓:「大丈夫ですか?降矢さん」
降矢万里:「……俺は心配いらねえ。それよりも」
三地雁麻:「少年、支部には戦闘要員を残してきているか?」
降矢万里:「一旦、支部に戻ろう」 先の電話を受け、支部長の元に駆けつけたい。
小田桐博之:「支部に妙なことあったら連絡は来ますよ……別に、あんなの、大した脅迫じゃない」
小田桐博之:「FHならよくやる手だよ。それより“赤脈一刻”が絶対ヤバイってもう」
小田桐博之:ぼやきながら後に続く。
三地雁麻:電話の内容から標的は小田桐博之と林野比呂である事は明白。
水原梓:「…冷静になってください。貴方が今支部長の下に戻るのは任務放棄と同じです。」
水原梓:「あなたの支部長は部下のそんな真似を喜ぶ人ですか?」
降矢万里:「……水原」
水原梓:「支部には中西さんたちもいます。敵が来てからでも。十分に…」
降矢万里:「……UGNは人類の盾。大多数の人々を、世界を救うために活動している。それは分かってる」
降矢万里:「でも、な」
水原梓:「……」
降矢万里:「……チルドレンらしくねえ発言だけど」
降矢万里:「俺が守りたいのは、支部長のいる世界なんだ」
降矢万里:「俺の世界は、支部長なんだよ」
降矢万里:「……後で十分に処罰は受ける」そう言って、病院に向かって走り出します。
水原梓:「……降矢さん!」
降矢万里:「………」視線だけで振り返る。
水原梓:「待ってください。僕たちも行きます。」
水原梓:敵は、降矢さんのこの性格を理解した上であんなことをしたのかもしれない。
水原梓:なら、降矢さんが一人で先行したところを罠にかける。そういうこともしてくることは十分考えられる。
塚見市 UGN塚見市支部
GM:いつもの613号室。普段ならば、とっくに林野比呂は就寝しているはずの時間だ。
GM:だが、今は日本支部の増援が病室に本部を構え、扉の中からは明かりが漏れている。
林野比呂:「――それで、急いで帰ってきたの?」
降矢万里:「…………おう」目を逸らしている。怒られるのかと思っている。
林野比呂:「ありがとう。心配してくれて」顔色は白いが、いつもの微笑みだ。
降矢万里:「お、おう!」 怒られなかった!
林野比呂:「でも、やっぱりちょっと寂しいですよ」
林野比呂:「万里ちゃんに守られなくたって、私、戦えてたはずなのに……」
降矢万里:「……ダメだ」
降矢万里:「い、いまは」少しだけ声が上ずる
林野比呂:困ったように笑う。
降矢万里:「この支部の指揮権は、俺、だろうが? お前を戦わせない」
林野比呂:「……どうして?」
降矢万里:「…………」 言葉に詰まる。 林野比呂の命は残り短い。それを口に出してしまえば、まるで認めてしまうようで。
降矢万里:今って、回りにも人いますか?
GM:林野比呂の体調を気遣ってか、この病室にはいません。
降矢万里:了解です
降矢万里:「比呂」 2人きりのときは名前で呼ぶのだ。
林野比呂:「うん?」
降矢万里:「…………っ」 言葉を飲み込み
降矢万里:「……もう遅い。そろそろ寝ろ」
林野比呂:「……だめだよ。ふふ」
林野比呂:「事件が、起こってるんだから」
GM:同時刻、壁を隔てた病室を用いて設えられた会議室に、三池雁麻がいる。
GM:あの時、小田桐の提案で“聖地蟲”の情報を情報班に調べさせた。その結果報告だ。
中西守久:「……“ズーキーパー”の動向に関する調査結果が随分役に立った。感謝する」
三地雁麻:「どの道、あのままでは小僧は碌に働けん。それにどの道戻る必要はあったのだ。情報を精査する必要がある」
中西守久:「執念すら感じる。本当に、俺達が来るまで、一人でやったのか?」
三地雁麻:「感謝の言葉も不要。我が杭槍の使命は堕落者(ジャーム)を焔で浄化することなればな。貴様らに協力する事自体は道理だ」
中西守久:「わかった。簡単に結論から伝える。“聖地蟲”は、FHから流出したレネゲイド生物だ」
中西守久:「蟲と言っても、寄生虫のあれだ。時が来るまでは小さな卵状で、人体内で孵化する」
三地雁麻:「孵化する事で何が起きる?」
中西守久:「生命体の本来の細胞活動サイクルに作用して……ええと、細かい理論は苦手だ」
中西守久:「こいつは“マスターヴィータ”の収蔵物の一つだった。不死に関わるオブジェクトを収集するマスターエージェントを聞いたことがあるか」
中西守久:「孵化すれば“不死”になることを期待されていたものだったかもしれない」
中西守久:「だが、収蔵物だったものが流出したということは、廃棄されたということだ。“聖地蟲”には到底そんな効果はない」
三地雁麻:「それが起こす結果と有益、有害な部分。これが肝要だ」
中西守久:「成功率もそう高くはない……単に」
中西守久:「あらゆる病理を癒やし、健康を取り戻させる程度の効果しかない」
三地雁麻:「デメリットは?」
中西守久:「生命サイクルに作用するということは、それを暴走させる危険もある」
中西守久:「何割かの確率でジャーム化する。不死の遺産にはありふれたリスクだと思う。よく資料で見る」
中西守久:「具体的な確率については、東条が得た情報があるはずだ……本人に聞ければ、より詳しく分かる」
三地雁麻:「この世界には」
三地雁麻:「病魔に冒されたものは山程もいる。成程、災厄を呼ぶ争いの種になりえよう」
中西守久:「そちらでも現状を掴みつつあるみたいだな。あとで報告書にまとめさせてもらいたい」
三地雁麻:「承知した。知りえた情報は正確に速やかにそちらに送ろう」
中西守久:「そちらも、協働を努力して欲しい」
中西守久:「生まれつきの心配症なもので、どうも嫌な予感しかしない」
中西守久:表情を動かさず、額の汗を拭う。
三地雁麻:「止めておけ。後方の人間が不安を口にしすぎると、前で働く人間に伝播するぞ」
中西守久:「上に立つのは……苦手だ……」渋い表情
三地雁麻:「一つ聞いておくが」
三地雁麻:「聖地蟲のソレは対抗種の力を消す事はできるのか?」
中西守久:「……可能性はある。が」
中西守久:「使えばジャームの手段だ。試すことはできない」
三地雁麻:予想通りの答えではある。軽く頷く。
三地雁麻:「然り。では、捜査を再開する」
中西守久:「ああ、頼む」
三地雁麻:「貴様は望む望まずぬに関わらず、上に立つ事は増えるだろう。慣れて置いた方が良い」
三地雁麻:そんな事を言って部屋を出て廊下に。
降矢万里:「…………」 廊下の壁に背中をもたれかけ、腕組して立っている。
三地雁麻:一瞥。
降矢万里:無視して通り過ぎようとしても構わない。
三地雁麻:通り過ぎようとするよ。
降矢万里:目の前を通り過ぎた所で声をかけます。
降矢万里:「……何も、言わないのか?」
三地雁麻:「何か言ってほしいのか?」
降矢万里:「……俺がここにいるってことは……分かってるんだろ?」 部屋の中の会話が聞こえていたことを意味している。
降矢万里:「……俺が、どうするのかも」
三地雁麻:「我は迷いを持たぬものに問いを掛ける程の酔狂者ではない」
降矢万里:「…………」
三地雁麻:「そして貴様がどのような事に及ぼうと、その全ては不徳なりえん」
降矢万里:「……アンタは。アンタはどうすべきだと……いや、」
降矢万里:「……これじゃ、アンタに責任を押し付けるみたいになっちまう」
降矢万里:「……どうするかは、俺が決める」
三地雁麻:「好きにせよ。しくじったら我が一切合財始末してやる」
三地雁麻:そのまま歩いていきます。
三地雁麻:ロイス 降矢万里 尽力/無関心○
降矢万里:ロイスは無し。
降矢万里:ボデマ
降矢万里:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 3[2,3] → 3
降矢万里:無理。以上。
三地雁麻:ボデマ
三地雁麻:2DX
DoubleCross : (2R10[10]) → 9[4,9] → 9
水原梓:ボデマ
水原梓:3dx+1
DoubleCross : (3R10+1[10]) → 6[5,6,6]+1 → 7
水原梓:無理太郎
水原梓:終わり
(三日目)
■Middle/04
GM:次のシーンです。東条遥斗への直接尋問はこのシーンから可能。
三地雁麻:1d10+52
DoubleCross : (1D10+52) → 9[9]+52 → 61
水原梓:1d10+61
DoubleCross : (1D10+61) → 10[10]+61 → 71
水原梓:ざっけんな。
塚見市 UGN塚見市支部
GM:“死”の宿命を遠ざける“聖地蟲”。三地雁麻らはその情報を知った。
GM:今、その蟲が塚見市の中にあり、そして何人ものオーヴァードが同時に存在している……
GM:三地雁麻は支部長の病室に呼び出されていた。今後の方針を話し合うのだという。
林野比呂:「……どうぞ、腰掛けてください」
三地雁麻:椅子にかけます。
林野比呂:寝間着姿の華奢な少女だ。外見からは、このUGN部隊を率いる指揮官には見えないだろう。
林野比呂:「“オルラスハラ”。……万里ちゃんは、しっかりやっていますか?」
三地雁麻:髭を扱き眉間に力を込める。
三地雁麻:「この状況下であることを考えれば、奴はよくやっている」
林野比呂:「病人だからといって、遠慮した物言いをしなくてもいいんですよ」
林野比呂:「……ふふ、こほっ、こほっ」胸が痛むのか、咳き込む。
林野比呂:「でも、お世辞じゃないのなら」
林野比呂:「――よかった」
三地雁麻:「病人を抱えているのに、働きが出来るというのは、評価に値する。本当は奴も貴様から離れたくはないだろうに」
三地雁麻:「そういう事だ」
林野比呂:「情報班からの調査結果は、私の耳にも入ってます」
林野比呂:「…………万里ちゃんを、見ていてあげてくださいね」
三地雁麻:「承知している。して、貴様はエマクバキアにはどう対処を考えている?」
三地雁麻:「小僧の急所は貴様だ。貴様が狙われるという危険性が払拭されない限り…奴はまともに動けるか分からぬからな」
林野比呂:「……」そっと、唇に五指を当てる。
林野比呂:「いま、4人の戦闘要員が動くことができます。うち1人は、常に本部に残っているようにしましょう」
林野比呂:「交代で、“啼哭郎君”、“オルラスハラ”、“コルクトリック”……というように」
林野比呂:「襲撃を受けた場合、その1人が時間稼ぎに徹して、残り3人を戻す……という、作戦ではどうでしょう?」
三地雁麻:頷く。
三地雁麻:「妥当なところである」
林野比呂:「……あの」
三地雁麻:「なんだ?」
林野比呂:「いえ……その……今後の方針は、そのように。後方を心配する必要はない、ということを」
林野比呂:「情報班は、感知能力者も多く抱えていますので……敵が近づけば、逃げることだってできます」
林野比呂:「それだけです」微笑む。
三地雁麻:「小僧には良く言っておこう」
GM:同時刻、待合室には、増援チルドレンの2人が待機している。
水原梓:「……」
小田桐博之:「たまに思うけどさ、これラーメンのようでラーメンじゃない何かだよね」夜食のカップラーメンを開けている。
小田桐博之:「でもうまいんだよな~~。普段だとこういう体に悪そうなのとか、なかなかあんまり食べられないからさ」
小田桐博之:ズルズルーッ
小田桐博之:「うまーっ」
水原梓:「手軽に食べられるのは、魅力ですよね。」
小田桐博之:「僕は味も好きなんだよ。だから二倍にお得な感じがするよね。支部権限で自販機のものならタダで食えるし」
水原梓:むっちゃ福利厚生がいいなこの支部!!
GM:今は緊急対策本部が設営されていますからね。普段から開放されているわけではないです。
水原梓:よかった、羨ましすぎて死ぬところだった…
水原梓:「小田桐さん」
小田桐博之:「はいはいなんですか、ズルズルーッ」
水原梓:「貴方が知っていることを、教えていただけませんか?」
小田桐博之:「えっ、何それ」
水原梓:「いや、すいません。なにか、言い方が違うな」
水原梓:「僕は、この事件に関わっている人で。特に旧知の中と言える人はいません。」
小田桐博之:「あ、何?東条サンの事って意味?」
小田桐博之:「別にそれこそ知らない仲じゃないし全然話すよ、聞かれてなかったくらいしか理由ないし」
水原梓:「そうですね。“ズーキーパー”と“赤脈一刻”について」
小田桐博之:「東条サンは、まあなんだろうね、師匠が同じっていうかね。よくあるじゃん?クラスナントカみたいな」
小田桐博之:「そういう感じの先輩で、あ、東条サンはキュマイラ能力者だから、僕と全然専攻は違うんだけどね」
小田桐博之:「でも色んな人と仲いい人だったし、僕も随分迷惑かけたりかけられたりしたなー。びっくりしたよマジで」
水原梓:悪友、とでもいえる間柄だったのだろうか
小田桐博之:「いやこうね、クールを装っておきながら実は心配している熱いハートを秘めるのが僕なわけだけどさ」
小田桐博之:「なんとか意識も戻りそうで、実際安心してるよ。それに、まあ事件のことについても」
小田桐博之:「東条サンのことだから、そう悪いことしてたとは思えないし。そっちはそもそも大して心配はしてないんだよね」
水原梓:「なるほど。」
水原梓:「信頼して、いるんですね。」
小田桐博之:「そーんな大層なもんじゃーないでしょォー!」
小田桐博之:「でも、分かるじゃん!付き合ってると、こいつ悪いことしそうだなって奴と、そうじゃない奴」
水原梓:「わかります。」
小田桐博之:「水原くんはいい子系のやつだよねその点。あっちのオッサンとか不良は絶対ダメ!怖いもん!」
水原梓:「僕も以前の任務で、心を開きたいと思った方に出会ったことがありいます。
小田桐博之:「へええー」
水原梓:「小田桐さんは、特にそうですよね。損な役回りを押し付けて申し訳ありません」
小田桐博之:「損って言ったら“赤脈一刻”だけどね。あっちが怖い!聞かれたからそいつの話もするけど」
小田桐博之:「いや強いよね。フリーでやってるやつって、古参は普通に強いんだよ。UGNだからってナメてられない」
水原梓:頷きます。
小田桐博之:「古参ってことは殺し合いを実際生き残ってるってわけだからさ。若いチルドレンとは経験の絶対量が違うんだろうな多分」
水原梓:そのことも、過去の任務で十分に思い知っている。
小田桐博之:「“赤脈一刻“みたいなのでも、裏社会のオーヴァード傭兵だと『まあそこそこ』くらいなんだってさ。信じられる!?」
水原梓:「実感はできませんが、納得はできます。」
水原梓:UGNの中だけでも、自分など及びもつかない使い手がいる。それならば、外にそれだけの使い手がいるということはイメージすることは、できる。
小田桐博之:「噂だけど、トップのトップになると、もうなんか、“白上”とか“蠍”とか、すっげーヤバイって聞くよ」
小田桐博之:「それこそ“プレデター”だって野良のやつだしさ~~。もっと最強であってくれよ!UGN!」
小田桐博之:「ダメだろ!!怖いもん!」
水原梓:「確かに、怖いですけど」
水原梓:「けど。そんな僕たちでも戦えるようにバックアップしてくれるんですから。」
水原梓:「ここは、いい組織だと、思うんですけどね。」
小田桐博之:「そりゃそーだね!僕だってUGNがなかったら身寄りのない化物だよ。いいもんだよねUGN」
水原梓:最強ではなくても、最良の組織で在ろうとしているところだと思う。それがとても居心地がいい。
水原梓:「たまに、貴方みたいないい人にも出会えますし。」
小田桐博之:「照ーーれーーるーーなーー!!」
小田桐博之:一人でニヤニヤしてます。
水原梓:「…」
水原梓:「僕は、この街に何の縁もゆかりもない。」
水原梓:「ただ、チルドレンとしての責務を全うするためにここに来ました。」
水原梓:だから、任務以上の何かを持って
水原梓:この事件に挑んでいる三地さんや降矢さんに気後れを感じているのかもしれない。
小田桐博之:「それでいいんじゃない?」テーブルに頬杖をつく。
小田桐博之:「チルドレンとしてちゃんと頑張ってれば町の人達にとっちゃ何よりなんだからさ、というか普通の人にとっちゃ、僕らの個人的事情とか関係ないからね」
水原梓:「……」
水原梓:小田桐の言葉を聞いて。安堵したように息をつきます。
中西守久:「待機していてくれたか」やや欠伸混じりに、中西が姿を現す。
中西守久:「“ズーキーパー”が……目を覚ました」
水原梓:「面会は、できそうですか?」
水原梓:一瞬見せた安堵の表情を打ち消し、中西さんの方に目をやります。
中西守久:「できる。俺はしばらく仮眠をとる。お前たちも、交代シフトを決めて休憩は欠かさないでくれ」
小田桐博之:「はーい」
小田桐博之:「っていうか僕は全然元気なんだけどねご覧の通り、眠気一切なし!戦闘もあの一回だけだからなあ」
水原梓:「僕もです。」
中西守久:「羨ましいことだな……。20分ほどで戻る。その間の聞き込みなら、自由にやってくれ」
中西守久:「反抗的な態度は特にない」
水原梓:「とりあえずは、二人で“ズーキーパー”に会いに行きましょうか。」
水原梓:「お邪魔でなければ、ですが」
小田桐博之:「そりゃそうでしょ」
GM:新たに3項目が判定可能です。
▼東条遥斗の目的 〈交渉〉 難易度8
▼植物のジャームについて(2)〈知識:レネゲイド〉〈情報:UGN〉 難易度8
▼“赤脈一刻”について(2)〈情報:裏社会〉〈情報:UGN〉 難易度9
三地雁麻:赤脈やろうかな。
降矢万里:1d10+53
DoubleCross : (1D10+53) → 1[1]+53 → 54
降矢万里:グッド
三地雁麻:ではコネ裏社会を使って赤脈一刻を振ります。
三地雁麻:5dx+1
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 5[1,2,2,4,5]+1 → 6
三地雁麻:おっと失敗。
降矢万里:じゃあ私が東条くんかなあ
降矢万里:おっと。
降矢万里:じゃあ流れ的に東条くんは止めて、赤脈一刻やります
降矢万里:2dx+2
DoubleCross : (2R10+2[10]) → 10[5,10]+4[4]+2 → 16
降矢万里:ヒロインパワー!
GM:圧倒的執念がこの成功を生んだッ
水原梓:苦手だが交渉するか
水原梓:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 9[5,6,9] → 9
水原梓:ギリギリだ。
GM:圧倒的執念!
GM:では、3人は別室で寝かされている東条遥斗のもとに向かいます。
塚見市 UGN塚見市支部 622号室
GM:少しの無精髭を生やして、カジュアルな格好に身を包んだ優男だ。
GM:同じく重症患者であるのにも関わらず、林野比呂よりもずっと生気を感じられる。
東条遥斗:「おっ、今度は大勢だね」文庫本を閉じ、入室した4人に視線をやる。
水原梓:思ったより、元気そうで。
水原梓:そんなことを
水原梓:思いつつ礼をします。
降矢万里:不機嫌そうな顔をしていよう。どうしても林野比呂と比べてしまう。
東条遥斗:「つーかヒロユキじゃん!久しぶりだなあオイ!来てるって言えよ来てるって!」
小田桐博之:「はい白々しいー!知ってたくせに~~!不肖の先輩がバカやったって聞いてね、バカにしに来ましたよ直々にね!」
東条遥斗:「まあこいつはいいとしてだ……。知っての通り、俺が“ズーキーパー”」
水原梓:本当に、小田桐さんは東条さんを慕っているのだなあ。とか思っている。
東条遥斗:「こと、今回の事件のマヌケその1だ。そちらは?」
水原梓:「初めまして。チルドレンの水原梓です。コードネームは、啼哭郎君。」
降矢万里:「降矢万里。そのマヌケの後始末をしてる、この支部のチルドレンだ。」
三地雁麻:「オルラスハラだ」一連の事件の参考人たる貴様に話を聞きに来た。とまでは言わない。
三地雁麻:自分ひとりならともかく、友好的に話が聞ける面子が揃っているからだ。
東条遥斗:「……野郎ばっかだなオイ!」
東条遥斗:「情報班も男子連中ばかりだったし、一人くらい可愛い女の子でもいないのかこの支部。ハッ」
水原梓:「かわいい子なら、僕と小田桐さんと一緒に来た増援の中に一人いますよ。」
水原梓:ということを、小田桐さんが言っていた。
小田桐博之:「やっぱあの子かわいいよねー」
三地雁麻:「二本の足で歩けるようになれば女人の元まで行くこともできよう」
東条遥斗:「まーそれはいいとして、俺も情報を話したいところはやまやまだが」
東条遥斗:「たった今目覚めたばっかりなんだ。どの辺りから話せばいいのか自分で分かってない」
降矢万里:「……この町に来た目的は?」 いきなり核心からは入らない。
三地雁麻:「まずは、何故、この市に来た?目的は?」
東条遥斗:同時に質問をした2人を見る。
東条遥斗:「“聖地蟲”の孵化」
降矢万里:眉がピクリと動く。
東条遥斗:「そっちが“聖地蟲”のことを知っているかどうか、俺はそもそも知らないけど、どうだ?」
三地雁麻:「それがどのような物であるかは調べがついている」
降矢万里:「話が早いのは悪くねえ。それは今どこにある?」
東条遥斗:「植物のジャームか……いや、今は“赤脈一刻”のほうかもしれない。俺がやられた後のことは、よくわからない」
水原梓:「待ってください」
東条遥斗:「ん」
水原梓:「貴方は、“聖地蟲”をめぐって。その二人と戦ったのですか?」
東条遥斗:「……そういうことになる、のかな……」
東条遥斗:「俺が持っていたのは“聖地蟲”の卵だったんだ。UGNが押収したFHの廃棄品を、こっちに持ち込んだ……」
東条遥斗:「“聖地蟲”は聖地を選んで、孵化する。その辺りの話は知ってるのか?」
降矢万里:「聖地……この町がそうだってのか?」
東条遥斗:「…………知らないか。じゃあ“聖地蟲”について最初のところから話すぞ」
降矢万里:耳を傾ける。聞く構え。
水原梓:”ズーキーパー"が。そのような任務についていたという話は、現時点では聞いていない。
水原梓:これは、彼の独断なのか。だが、東条さんはそのことをなんでもないことのように話している。自分が知らないだけで、彼は何らかの任務に就いていたのか。
水原梓:そんなことを考えながら、東条さんの話を聞きます。
東条遥斗:「“聖地蟲”は、取り込んだ者の生命力を蘇生させる蟲。だがその孵化には条件がある」
東条遥斗:「位置と……時」
東条遥斗:「昔から、その泉の水を飲めば病が治ったとか」
東条遥斗:「聖人の遺体が祀られた神殿で、目が見えるようになっただとか。そういう話はあるよな?」
東条遥斗:「その一部がこの蟲を使ったトリックだとしたらどうだ。レネゲイドを使った仕掛けは、歴史にはいくつかある」
東条遥斗:「こいつの孵化する『位置』は、設定できる」
水原梓:「…どういうことです?」
東条遥斗:「聖地を選んで孵化するわけじゃなくて、この蟲に設定された場所が『聖地になる』ってことさ」
東条遥斗:「“聖地蟲”の卵が体内に植えられた病人が特定の場所につけば、その奇跡で病が治ったように見えるからな」
水原梓:「設定できる?」
水原梓:「“聖地蟲”は人工物なのですか?」
東条遥斗:「自然の卵でもたまにあるように、温度や圧力だとか、そういうもので孵化条件を変えられるらしい。FHならその辺の研究も進んでたんだと思う」
降矢万里:「それで、てめえはこの町を聖地に設定したってのか?はた迷惑なヤロウだ」
東条遥斗:「俺?俺は違うよ。自分で決められるなら、わざわざここに来たりしなかった」
東条遥斗:「そう設定されてたんだ。廃棄品だからな……多分初期条件のミスだったんだろう」
降矢万里:「……時ってーのは?」
東条遥斗:「……次の新月。もうそれほど時間がない」
東条遥斗:「だからな……フッ、俺はもう、徹頭徹尾手遅れだったってことだな……時間がなくて、焦りすぎた」
水原梓:「東条さん…」
水原梓:「僕は貴方が“聖地蟲”の奪還任務についていたという話は聞いていません。」
東条遥斗:「そうだな。俺が勝手にやった」
水原梓:やはり
水原梓:当たり前のようにそのことを口にしたのは、この人が何かを覚悟し、何かを諦めていたからだ。
水原梓:「何故、そんな真似を。」
東条遥斗:「孵化させてからじゃないと、いけなかった。卵の状態で飲ませて、連れてこれる人じゃなかったからな……」
降矢万里:「……!」
東条遥斗:「教官が、もうジャームになる。以前の戦いから侵蝕係数が下がらない」
三地雁麻:「……」
水原梓:バカなことを聞いた。とすぐに思い返した。
東条遥斗:「“聖地蟲”ならあるいは、肉体を元の状態にできる。レネゲイドウィルスに蝕まれた体を、元のように」
水原梓:多少の差異はあれ、こんなことをする理由なんて一つしかないのだ。
三地雁麻:「その聖地蟲。成功率はどの程度なのだ?」
東条遥斗:「成功率は……UGNの調べで、確かな情報だ」
東条遥斗:「7割」
小田桐博之:「はあああああ!?ちょっと待て待て待て、待ってください」身を乗り出す。
小田桐博之:「えっ、あのハゲオヤジのためにこんなバカしでかしたの!?」
小田桐博之:「正気!?」
降矢万里:「7割……」 十分高いようにも思え、酷く不安な数字にも思える
小田桐博之:「しかも7割て!3割ジャームになるじゃん!そっちだと東条サンも下手したら一緒に処分される流れじゃん!明らかに」
東条遥斗:「……ホント」弱々しく笑う。
降矢万里:「…………」黙って聞いている。
東条遥斗:「うるせえ後輩だよな。迷惑かけてる。俺からもよろしく頼むよ」
小田桐博之:「ないわー。見損なったよ東条サン。結構何段階目か見損なってるからね僕」
水原梓:「小田桐さん」
水原梓:小田桐さんを制しようと、小田桐さんの方を見ます。
小田桐博之:「おっと、ごめ、また変なこと言ったかな」薄笑いを浮かべて、一歩下がる。
水原梓:「いや、そうでは…」
水原梓:ただ、少し心配になっただけだ。
東条遥斗:「……7割、助かる」噛みしめるように、もう一度呟く。
三地雁麻:「どの道、処分は免れまい。だが、貝の様に口を噤む事も、誤魔化す事もできたろうに、我々の質問に応えた事は評価すべき事である」
東条遥斗:「……あーそうだな。どのみち一つの道なら潔くってね。教官にそう教わった……」
三地雁麻:「貴様を狙った者の話。それも聞こうか?」
東条遥斗:「俺を襲ったのは“赤脈一刻”と、植物に変異する奴。植物の奴は……俺も大分粘ったけど、とんでもない生命力だったな」
東条遥斗:「戦闘員はこれで全部か?あ、ヒロユキの馬鹿は除いて」
小田桐博之:「除くなバカ!」
降矢万里:「……ああ。これで全部だ」
東条遥斗:「多分、倒すことはできるだろう。けれど攻撃を集中させないと、どうにもならないぞ」
水原梓:「戦いの跡を見る限りでは」
水原梓:「そのジャームは東条さんよりも、“赤脈一刻”よりもはるかに攻撃を受けているように思えました。」
東条遥斗:「だが、まだ生きてる。“赤脈一刻”に何度もやられてるだろうに、上手く逃げる能力でもあるのか……」
東条遥斗:「“赤脈一刻”についても、あれとマトモにぶつかるのは絶対に危険だ……幸い、ヤツも狙いは“聖地蟲”だろう」
東条遥斗:「得にもならないのに俺達と最後までやりあおうっていうバカじゃあない。あいつも、何度殺しても死なないって噂を聞く」
水原梓:「今の話を聞いたうえで推測する限りでは、半ばからあなたと“赤脈一刻”が半分、共闘のような形になっていたと思うのですが。」
水原梓:「それでもなお、ヤツを倒すには至らなかったと、そういうことですか?」
東条遥斗:「……ああ、そういうことになるかな。最後は俺がジャームごと“赤脈一刻”に斬られたわけだが」
東条遥斗:「どこからあんなのが湧いて出たのか……“赤脈一刻”だってそうだ。どうやって情報を知ったんだかな」
水原梓:「……」
GM:了解です
水原梓:「この世界で長年生き抜いてきたフリーランスの情報網には侮れないものがあります。」
水原梓:「何らかのきっかけで、“聖地蟲”のことを知ったとしても、不思議ではありません。」
水原梓:「それとも…」少し言いよどむ。
東条遥斗:「微妙なトコだよ、まったく」
水原梓:“赤脈一刻”に情報を流したが人間が、UGNにいるのか。
東条遥斗:「とにかく、“聖地蟲”が目的である限り、奴らはこの市から離れないんだ」
東条遥斗:「孵化の時を逃したら、また次の新月まで待たないといけない。聖地も再設定はできない。まだいるぞ」
三地雁麻:「貴様と交戦したのは、その2体だけであるか?」
東条遥斗:「ああ」
水原梓:この人も、僕と同じ考えをしているのか、より深いところまでみているのだろう。とか勝手に思ってます。
▼“聖地蟲”の情報ルート 〈情報:UGN〉 難易度7 が追加
降矢万里:あ、ちょっと聞きたいことあるんですが、少しお話して良いですか?
GM:構いません。
降矢万里:「……アンタ」
東条遥斗:「ん?」
降矢万里:「もう、”良い”のか?」
東条遥斗:「良いってのは……なんだよ」
降矢万里:「もう……諦めたのか?」
降矢万里:「……諦めきれんのかよ」
東条遥斗:「あのな。降矢くん……だっけ?」口の端で笑う。
東条遥斗:「答えを分かりきってる質問を言うのはよくないだろ」
東条遥斗:「俺がどう答えたらこの先の未来が変わるんだ?」
東条遥斗:「代わりに助けてくれんのかよ、教官を」
降矢万里:「……助けられるもんなら、助けてえよ」
降矢万里:「……助けられるもんなら、助けてやってほしいよ!」
東条遥斗:「じゃあ助けろよ」
東条遥斗:「頼む。何でもする」まともな身動きすらできない。頭を下げることすら。
東条遥斗:「助けてくれ」
東条遥斗:「…………助けてくれ……」
水原梓:「……」
水原梓:何か胸が締め付けられるような苦しさを覚えながら、降矢くんの言葉を待ってい用
降矢万里:「助けてえよ……俺は、助けてえんだよ……」 “誰”のことかは分からない。
水原梓:助けられるものなら、全てを助けたい。だが、それができないことも今までいやというほど思いしらされている。
東条遥斗:「――教官は!!」
東条遥斗:「“ツールクリブ”は、何人も、何人も救ってきた!戦場で見捨てた仲間は誰一人いない!」
東条遥斗:「俺達の誇りだ!UGNを支えてきた本物の男だ!」
東条遥斗:「俺は、ちくしょう……!どうして死ぬんだよあの人が!!あああ!?」
東条遥斗:「教官が助かるならな!!俺程度のキャリアなんて――」
小田桐博之:「いいから!もういいから東条サン、ほら落ち着いて深呼吸深呼吸!」
小田桐博之:「いや、ごめんなさいねもー不肖の先輩で!ちょっとこうなるとね、皆もう出てってほら!」
三地雁麻:「……」
小田桐博之:「面会終わり!ね!」
降矢万里:東条遥斗は、自分と同じだ。
降矢万里:大多数の“誰か”ではなく、ただ1人の人間を救いたいと思っている、と。
三地雁麻:「出るぞ。そもそも、その為の物がなければ、助けるという話もなかろう。今はソレを取り戻す事こそが肝要ではないか?」
水原梓:「…わかりました」
降矢万里:「…………」 無言で後に続く。
水原梓:「病み上がりに、失礼しました。」
GM:小田桐博之が病室から出るのに、2分を要した。
小田桐博之:「いやーもー、失礼しました!身内のバカが、あんなにバカだとは思ってなかったんだけどね。参ったよね」
小田桐博之:「今日ばかりは絶交だな~~!ここから先あんま偉そうにできないじゃん僕、肩身狭くなるじゃん!ハハハ」
水原梓:「いえ、こちらこそ」
降矢万里:聞いているのか、いないのか。うわの空だ。
水原梓:「あなたの先輩を、追い詰めるような真似をしてしまいました」
小田桐博之:「あのね、ハゲオヤジのことなんか気にしなくていいですからね、全ッ然」
小田桐博之:「最悪のクソ野郎だったから!もう、よくあんな人のクラスで生きてこれたなってレベルでさ」
小田桐博之:「最初の訓練の時とか、僕思ったもん。『あっこの暴力的なのが授業で聞くジャームさんですか~~』……教官だったからね!?」
小田桐博之:「ジャーム化だって、あんな戦い方してたら自業自得だから!僕らは普通に“聖地蟲”を捕獲してゴミ箱に捨てて終わりだよ」
水原梓:東条さんの、あの悲しみに満ちた叫びを聞いて
水原梓:少し、感傷的になっているのかもしれない。
水原梓:「小田桐さん、無理をしてはいませんか?」
小田桐博之:「無理っていえばもう!クタクタだよ!先輩暴れさせたら傷が開くだろうし、モー大変!」
水原梓:いつものような口調で喋る小田桐さんが、どうしても、苦しみに耐えているようにみえてしまう。
水原梓:「僕の。お節介だったのなら、すいません。少し、動揺しているみたいです。」
小田桐博之:「いーのいーの。こっちこそ悪いよね~~。気を使わせちゃってるみたいで、逆に!」
三地雁麻:喋る事を咎めないで聞いている。
水原梓:「いえ、そんなことは」
水原梓:考え込んでしまうのは、自分の悪い癖だ。
水原梓:頭を切り替える。今は、チルドレンとしてこの事件の解決することに尽力するべきだ。
水原梓:目をつむり、二度息を深く吸い込む。そうすることで思考を切り替えるよう、普段から訓練を積んでいる。
GM:シーンを終了します。ロイスと購入が可能。
降矢万里:ロイス取ります。
降矢万里:-救助者/東条遥斗/○親近感/隔意/ロイス
水原梓:ボデマ
水原梓:3dx+1
DoubleCross : (3R10+1[10]) → 9[1,5,9]+1 → 10
水原梓:無理太郎
三地雁麻:応急手当を買いましょう。
三地雁麻:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 8[3,6,8] → 8
三地雁麻:買えた。
降矢万里:じゃあボデマ
降矢万里:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 9[9,9] → 9
降矢万里:無理。以上です。
三地雁麻:以上
■Middle/05
GM:次のシーンでは、先程出た▼“聖地蟲”の情報ルート 〈情報:UGN〉 難易度7 および
GM:▼植物のジャームについて(2)〈知識:レネゲイド〉〈情報:UGN〉 難易度8 の捜査が可能。
GM:登場したい方はどうぞ。
降矢万里:出ますー
三地雁麻:1d10+61
DoubleCross : (1D10+61) → 6[6]+61 → 67
降矢万里:1d10+54
DoubleCross : (1D10+54) → 7[7]+54 → 61
GM:ではまず判定からどうぞ!
三地雁麻:情報ルートやります
三地雁麻:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 10[5,8,10]+10[10]+2[2] → 22
三地雁麻:無駄な、、、
降矢万里:植物のジャーム!
降矢万里:3dx+2
DoubleCross : (3R10+2[10]) → 9[4,7,9]+2 → 11
降矢万里:ヒロインパワー!
GM:執念だぜ
塚見市 UGN塚見市支部
GM:支部に戻り、必要な情報を得た。休息も取り、まだ幸いにして新たな被害は発生していない。
GM:すぐに、敵の捜索に出る必要がある……が。
中西守久:「“オルラスハラ”」中西が、再び廊下を往復している。仮眠は終わったようだ。
中西守久:「支部長からまた話があるそうだ」
三地雁麻:「そうか」
三地雁麻:病室に入っていきましょう。
中西守久:「出撃をあまり遅らせられると困るんだけどな……手短に頼む」こちらは、会議室の方に入っていく。
GM:暗い病室には、ベッドの脇に淡い光だけが灯る。
林野比呂:「体を起こせないで、申し訳ありません」囁くような声が、ベッドの中から聞こえる。
林野比呂:「やっぱり、ずいぶん……無理を、したみたいです」
三地雁麻:「体を良く厭え」
三地雁麻:「報告ならば口が動けば問題はない。して何用か?」
GM:表情は闇の中で見えない。
林野比呂:「“オルラスハラ”はジャームを始末する。ジャームが生まれることを許さない」
林野比呂:「そうですよね。……それがあなたの正義だと、私は知ってます……」
三地雁麻:「僅かばかり違う」
林野比呂:「……」
三地雁麻:「生まれた堕落者は許さない」
林野比呂:「やっぱり」
林野比呂:「聞いたんですよね?……“聖地蟲”の話を」
三地雁麻:「この件の核なればな」
林野比呂:「だから、そんなふうに、……気遣ったことを言う」
三地雁麻:「7割だそうだな」
林野比呂:「私は……私は、知っていたんです」
林野比呂:「その確率だって、知っていました。最初から」
林野比呂:「……けれど、ねえ、“オルラスハラ”」
林野比呂:「私が、あなたを呼んだ意味を……お、お願い。考えて」
林野比呂:「誰か、“聖地蟲”の情報を流した者がいます。多くの、それを求めている者に」
林野比呂:「それはたとえば、“ズーキーパー”だったり……“赤脈一刻”だったり」
林野比呂:「この私だったり」
三地雁麻:「その流した者は誰だ?どう貴様の耳に入ったのだ?」
林野比呂:「送信されたデータは、FHで使われるフォーマットで……」
林野比呂:「UGNが回収する前の、大本のデータを、きっと流していたんでしょう。そして“ズーキーパー”が行動を起こした……」
林野比呂:「……敵はFHです」
林野比呂:「敵」もう一度、弱々しく呟く。
GM:自分の命を救うかもしれない情報を流した『敵』だ。
三地雁麻:「そうか」
三地雁麻:「この市は護ろう。悪逆の徒に侵略の対価が高くつく事を教えねばならん」
林野比呂:「……お願い、お願いします……」声が震えている。
林野比呂:「万里ちゃんに、悪いことを、させないで……」
林野比呂:「私は……私は、ずっと、UGNとして、正しいと信じるもののために戦って……」
林野比呂:「そうして、万里ちゃんと出会って。この街に暮らして……皆を守った、誇りを持って」
林野比呂:「……最後の最後まで、私はそうでありたい……」
三地雁麻:「誇りがあるのは結構な事だ」口調が少し変わる。
三地雁麻:「林野比呂よ。『オレ』が何故、UGNに所属していないか、その理由を話した事はなかったな」
林野比呂:「……はい」
三地雁麻:「助けられる命を、助けぬ事はそれは果たして正義か?」
林野比呂:「……いいえ。助けられるのなら」
三地雁麻:「そんな事を常に考えていた。組織に所属しては切り捨てられる考えだろうよ」
三地雁麻:そんな事を言うと出て行こうかな。
林野比呂:「“オルラスハラ”!」
林野比呂:「私は、けほっ!」
林野比呂:「私は、ジャームになりたくない!最後の最後に、酷い恥を晒して死にたくない!」
林野比呂:「私は……けほっ、幸せに、死にたかったのに……」
林野比呂:「うっ、ううう……」
GM:病室を出た三地は、その外の降矢と、中西に遭遇する。
中西守久:「細胞の解析がほぼ終了した……」
三地雁麻:「そうか。情報を流していた者が解った。FHだ」
中西守久:「……何のために?」
中西守久:「町を混乱させるためなら、そんな回りくどい手段を取る必要が思い当たらない」
三地雁麻:「希望を与える為かも知れんな」
中西守久:「希望」腑に落ちない表情。
三地雁麻:降矢君の方に顔を向ける。
降矢万里:「希望を持たせてからの方が、より絶望が際立つってモンだ」
中西守久:「その件についても後ほど詳しく報告してくれ。とにかく、先決は植物のジャームのことだ」
中西守久:「こいつは、様々な種の植物に擬態している。細胞の変異……キュマイラとエグザイルらしいやり口だ」
中西守久:「町に点在する森や、街路樹に擬態して潜伏している」
中西守久:「そうして攻撃をやり過ごそうとしているわけだ。待っているのは……」
GM:植物のジャームは、何かを待ち受けている。それが水原の推測だった。
降矢万里:「……次の、新月……か?」
中西守久:「そう考えるのが妥当なのかな。すると植物のジャームが“聖地蟲”を持っていることになる」
中西守久:「奴のDNA痕跡を追うマーカー試薬も既に用意した。病院設備が思わぬところで役に立ったな……。これで、どこに潜伏していようが追跡できる」
中西守久:「いかようにも変異・擬態し、潜むジャーム。こいつの仮称コードを“カルス”とする」
三地雁麻:「あの時、赤脈一刻が我らと戦闘しなかったのは、我らにこやつ(カルス)の場所を刈り出させる為であろうな」
中西守久:「追跡して撃破してもらいたい。それが支部の決定だ」
三地雁麻:「承知」
中西守久:「“ハンガーラスト”もいいか?」
降矢万里:「構わねえ。そいつが聖地蟲を持ってるってんなら……追跡にするには十分だ」
降矢万里:「ああ。」
降矢万里:拳に力を込め、追跡に向かいます。
中西守久:「……………」後ろ姿を見送り、
中西守久:「奴から目を離すな」三池にぼそりと呟く。
三地雁麻:「………」言葉を耳に入れる。
中西守久:こちらは、そのまま対策室へと戻っていく。
GM:シーンを終了します。ロイスと調達が可能。
降矢万里:ボデマ
降矢万里:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 5[1,3,5] → 5
降矢万里:ダメダメ
三地雁麻:応急手当
三地雁麻:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 8[1,3,8] → 8
三地雁麻:買えた
降矢万里:以上です。
三地雁麻:以上です。
GM:本日のセッションはこれで終了。続きは土曜20時ごろからの予定です。少し早まるかも
GM:よろしくお願いします
(四日目)
■Masterscene/01
-:悔いることのないように生きようと思いました。
-:生まれつきのレネゲイドの性質のせいで、長くは生きられないことを知っていたから。
-:いつ死ぬともしれないと思っていたから、私が思う正しさを、成し続けられたのかもしれません。
-:明日私が死んでしまうとして、最後の姿がぶざまなものだと、あまりに悲しいから。
-:戦いを終えた私は、ひとつの町の平和を任されて――ずっと、守り続けることができたと信じています。
-:だから……最後まで、きれいで、負い目のないままでいたい。
-:あの“ロトカ・ヴォルテラ”と共に戦ったチルドレンなのだと、
-:万里ちゃんに、誇ってもらいたい……
-:こんな体でも、ガラクタのような役立たずじゃなくて、最後まで支部長として、UGNの正義のために尽くしたと。
-:私は……そういう人間でありたかった。
-:なのに……
■Middle/06
GM:このシーンは全員登場。侵蝕ダイスをお願いします。
降矢万里:1d10+61
DoubleCross : (1D10+61) → 4[4]+61 → 65
水原梓:1d10+67
DoubleCross : (1D10+67) → 10[10]+67 → 77
水原梓:もういやだ
降矢万里:水原くーーーん!
水原梓:侵蝕ダイス偏りすぎでは?
三地雁麻:1d10+67
DoubleCross : (1D10+67) → 1[1]+67 → 68
塚見市 公園前
GM:四人のオーヴァードは、マーカーの反応を追い、住宅街外れの公園へと辿り着く。
GM:東条遥斗の情報が正しければ、総力戦になる。
GM:支部に守りは置けない。そちらは欺瞞情報を流し、彼らの出撃中はもぬけの殻になっている。
GM:敵は近い。街路樹の形が心なしか歪み、入り組んでいるようにも見える……
降矢万里:スン スン 鼻を鳴らしながら、追跡試験紙を見ている。「近くなってきやがった。臭えジャームの匂いが強くなってやがる」
小田桐博之:「へぇーっ鼻が効くんだ!さすがキュマイラだなあ、羨ましいなー」
水原梓:周囲を警戒しつつ降矢さんの後についていきます。
三地雁麻:殿を務める。
GM:彼らが近づいても、“敵”が反応を見せることはない。
GM:……自分からは動かないジャームなのだ。そうでなければ、これだけの間、逃げおおせているはずがない。
小田桐博之:「どれだァ~~?ワーディングやって片っ端からやっちゃいますか!」
降矢万里:それがいいですね
降矢万里:《ワーディング》 殺気を纏わせた空間を形成しよう。
小田桐博之:こちらも同タイミングで、静電気じみたワーディングを広げる。
水原梓:「街路樹も公共物だから、あんまり手荒な真似はしたくないんですが」
水原梓:「事態が事態ですからね」
GM:これで目撃者は存在しない。的中すれば姿を現すでしょう。
GM:攻撃行動に移る人は1d100を振ってください。
三地雁麻:「然り。ならばこそ速やかに炙りだし被害は最小限度に止めるのみよ」
降矢万里:振ります!
降矢万里:1d100
DoubleCross : (1D100) → 55
降矢万里:び、びみょう
水原梓:1d100
DoubleCross : (1D100) → 21
水原梓:高いの侵蝕ばかりだ。
小田桐博之:1d100
DoubleCross : (1D100) → 84
三地雁麻:1d100
DoubleCross : (1D100) → 62
GM:やったね!小田桐くんが的中。
小田桐博之:「どりゃ!!」ドパパパパッ
小田桐博之:コートの中からの抜き打ちで、横に振り抜くような斉射を浴びせる。
???:「――ふ」
???:「あはは」「あは」
水原梓:声のした方に目をやります。
降矢万里:「出やがったかよ」
小田桐博之:「ううっキモッ!笑い声!」
???:ズル ギュルルッ ビチャッ
???:公園を覆っていた枝の一部が、脱力するようにしなり、地面へと垂れ落ちる。
???:「嬉しいね」
???:「うふふふふ、嬉しいねえ。やったあ」
???:ズルルルッギャルッグギュルルルル!!
降矢万里:「何が嬉しいんだ、オイ」
水原梓:「なにが、そんなにうれしいんです?」
???:周囲の樹木を取り込み、絡み合い、膨れ上がった怪物と化す。
???:「また、もう一度遊べるようになるよね――」
???:「やった。これがあれば助かるんだ」
???:「やったあ」
小田桐博之:「いや敵さんこれ完全にジャーム系ですねもう!怖いわ!!あとデカい!」
水原梓:「……何を」
降矢万里:「……オイ」 「そいつを」 「渡せ」 獣じみた目を向ける
“カルス”:「あっはははははははは」
“カルス”:夜の公園で、樹木に生る小さな果実の数々が青く光る。
“カルス”:「これで、次のお誕生日もお祝いできるよ」
三地雁麻:「我は堕落者と問答をするつもりはない。が、問う事がある者は問うておけ」槍を構える「あの様子では無意味であるとは思うがな」
“カルス”:「お母さんも帰ってくる」
降矢万里:「…………ああ?」
水原梓:──ああ
水原梓:──この子も、何かの被害者なんだ。
水原梓:(それも、今の僕には、どうすることもできない)
“赤脈一刻”:「コッ、ココココ。9歳の妹らしいよ」赤い刀を背負って、忽然と路上に現れる。
“赤脈一刻”:「何度も聞いて覚えちゃったよォ……まあ、あの様子じゃあ、持っていても飲ませられるかどうか」
水原梓:「“赤脈一刻”」
“赤脈一刻”:「怪しいもんだね」“赤脈一刻”!彼女がワーディングの気配を逃すことはないだろう。
降矢万里:「……チッ」 ワーディングを行った自分のミスだ。こうなることは少し考えれば分かったはずなのに。
降矢万里:目が曇り、その可能性すらを失念していた。
水原梓:「ここで、この二人を倒すことができれば」
水原梓:「僕たちは、事件の解決に向けて大きく前進することができます。」
水原梓:「これは、好機ですね。降矢さん」
降矢万里:「……そうだな」少しだけ笑って
水原梓:自分の中に一瞬芽生えた。植物のジャームに対する同情。
水原梓:それを振り払うように剣を構えながら、降矢さんに声をかけます。
降矢万里:「お前は良いヤツだよ。水原ぁ」戦闘体勢を取る。
小田桐博之:「っていうか、ただでさえ“カルス”に集中しないとヤバイんじゃないでしたっけ!?どうすんのこれ!」
三地雁麻:「数の優位は当てにはならん。気を引き締めろよ小僧」
降矢万里:「オッサンこそ、若者にちゃんと着いてこいよ」
■第1ラウンド
降矢 三地 水原 小田桐 5m “赤脈一刻”
10m
カルス
【イニシアチブ】
19/19 小田桐博之
12/12 “赤脈一刻”
8/8 水原梓
5/5 三地雁麻
4/4 降矢万里
3/3 “カルス”
GM:第1ラウンド
GM:セットアップ行動です。まずは小田桐博之のセットアップから。
小田桐博之:《サポートデバイス》。【感覚】のダイスを+10。
水原梓:感覚派ー!
三地雁麻:小田桐君、侵蝕80超えてるのか。こいつもダイス高かったんだなw
“赤脈一刻”:セットアップは行動なし。
水原梓:なし
三地雁麻:なしです。
降矢万里:野獣本能の効果を使用します。
降矢万里:《完全獣化》+《一角鬼》
降矢万里:狼の形状に変化だ!
降矢万里:65→79
“カルス”:"破滅の足音"。対象は他のキャラクター全員です。
“カルス”:1d10
DoubleCross : (1D10) → 5
“カルス”:6ラウンド後に全員が戦闘不能。本当使えないなこのEロイス!
水原梓:カルスくん優しい…
小田桐博之:「はいはいはいはい、もうやりますよこうなったらジャームだろうと“赤脈一刻”だろうと!」
小田桐博之:カチャカチャ カチャ カチャッ
小田桐博之:両手の二丁拳銃を軽くガンスピンして、そのまま地面に落とす。
小田桐博之:カチャッ カチャッ
小田桐博之:コートの内側からもう二丁を出し、それも地面に落とす。
小田桐博之:――チャッ
小田桐博之:「来い」
水原梓:「頼りにしてますよ。小田桐さん」
“カルス”:「あっはははははは」ゴ ……ゴッ
“カルス”:ゴン ギッ
“カルス”:地面深くが重く軋むような音を立てる。何か、根のような器官を使って、全てを台無しにするつもりだ。
GM:最初の行動は行動値19、小田桐博之。
小田桐博之:《コンセントレイト:ノイマン》《マルチウェポン》《ヴァリアブルウェポン》。対象は“カルス”。
小田桐博之:「よっ」
小田桐博之:コォーン……
小田桐博之:落ちたリボルバーの一丁を蹴り上げる。
小田桐博之:19dx7+11 ドッジ-4
DoubleCross : (19R10+11[7]) → 10[2,2,3,4,4,4,4,6,6,7,7,7,7,7,8,9,9,10,10]+10[5,5,6,6,7,7,8,8,8,9]+10[2,4,6,7,8,10]+5[2,4,5]+11 → 46
小田桐博之:「散!!」
“カルス”:ガード。
小田桐博之:5d10+26
DoubleCross : (5D10+26) → 26[10,4,10,1,1]+26 → 52
GM:微細な電気が空中のリボルバーの信管に到達し……
GM:ド ガ ン !
GM:異常増殖した弾丸が“カルス”の樹皮の広面積を抉った。
水原梓:小田桐くんかっこいい!
小田桐博之:「どうよこれ!っていうか銃弾効くのそもそもこいつ!大丈夫そうか!?」
“カルス”:「ふ」
“カルス”:「あっははははは」
“カルス”:「はっ、ぐうええっ、げぼっ、ははははははは」
“カルス”:破壊された樹皮に、顔面を大雑把に模した器官が形成される。
“カルス”:"黒き歓び"×2。攻撃を受けるたびに全達成値が+4されます。
小田桐博之:「げ。なに…………こいつ」
水原梓:「攻撃は、効いてるはずです。」
水原梓:ただ、どれだけ打ち込めばいいのかは、わからない。
降矢万里:「だが、さっさと仕留めないとやべえな」
“赤脈一刻”:「そいつは、攻撃されるたびに欠損部を成長させるのよ」
“赤脈一刻”:「だからなかなか仕留められない。……コッコココココ。不死でもないってのに」
“カルス”:「嬉しいね。嬉しいね」
GM:イニシアチブ。“赤脈一刻”の行動。
“カルス”:《加速する刻》。
“カルス”:マイナーアクションで、《巨神獣化》《完全獣化》《襲撃迷彩》。
“カルス”:ゴゴゴギビギッギギャ!
降矢万里:隠密タイプだとぉ!?
“カルス”:さらに全身が乱雑な成長を遂げ、建造物めいて膨れ上がる。
“カルス”:元が一個の人間だったとは、到底思えない有様だ。
“カルス”:《伸縮腕》《怒涛の大蛇》。対象は他の全員。
三地雁麻:まあ街路樹とかに化けるとか言ってたね。
“カルス”:21dx+2
DoubleCross : (21R10+2[10]) → 10[1,1,2,2,2,2,3,4,4,4,6,7,7,8,8,8,10,10,10,10,10]+7[4,5,6,7,7]+2 → 19
“赤脈一刻”:ドッジ
“赤脈一刻”:11dx+5
DoubleCross : (11R10+5[10]) → 8[1,2,2,2,2,5,5,6,6,8,8]+5 → 13
“赤脈一刻”:うーん惜しい
水原梓:回避ワンチャン
水原梓:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 6[2,4,5,6] → 6
水原梓:侵蝕でこれ出てくれねえかな。
降矢万里:うーん。1チャンドッジ
降矢万里:8dx+1
DoubleCross : (8R10+1[10]) → 10[1,1,3,5,6,7,10,10]+8[6,8]+1 → 19
水原梓:降矢くん、ホントつよいな!?
降矢万里:ヒロインパワー!
三地雁麻:ヒロインの力は人を強くする。
三地雁麻:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 10[1,4,8,9,10]+3[3] → 13
小田桐博之:《リフレックス:ブラックドッグ》《ゲットダウン》。
小田桐博之:19dx7+15
DoubleCross : (19R10+15[7]) → 10[1,1,2,3,3,3,3,4,5,5,5,5,6,6,9,9,9,10,10]+10[4,5,6,10,10]+10[7,10]+3[1,3]+15 → 48
降矢万里:小田桐くんwwwなんだそれww
“カルス”:「は――」言動とは全く脈絡なく、長い枝が痙攣するように震え
“カルス”:バ チ ン ! !
“カルス”:しなるように、公園全体を薙ぎ払う!
“カルス”:「もうお薬飲まなくていいからね」「あはははははは」
降矢万里:「遅えっ!」縦横無尽になぎ払われる枝を、獣の直感で避けきる!
“カルス”:2d10+10
DoubleCross : (2D10+10) → 18[9,9]+10 → 28
水原梓:巨神獣化してその固定値なんだ!?
GM:こいつ武器を持っていませんからね
GM:ですが、腐っても《巨神獣化》なので
GM:ただでさえ膨大なHPがさらに+50!削れるかな!
小田桐博之:「はいヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイさっそくヤバイ!」ドバババババッ!!
小田桐博之:「やばいって――ッ!!」隠し持っていた小型拳銃の一斉射撃でどうにか軌道だけ逸らした。
“赤脈一刻”:「ココ……コッ!!」ドンッ
“赤脈一刻”:こちらはまともに直撃を受けた。ゴムボールのような体が公園をころころと転がる。
水原梓:ガードでよかったなあ。ちょうど死ぬ。
水原梓:《リザレクト》
水原梓:1d10+81
DoubleCross : (1D10+81) → 6[6]+81 → 87
三地雁麻:「滾る。滾るわ。来い、堕落者よ。汝の罪を受けいれよう。速やかに汝に罰を下そうではないか」胸を張り両の足で踏みとどまる。血を全身から噴出しながら立っている。
三地雁麻:HP1で生存ですね。
水原梓:ボデマが買えてればなあ。
水原梓:街路樹に叩きつけられながら、立ち上がります
“赤脈一刻”:手番は本来の行動値12、“赤脈一刻”に。
“赤脈一刻”:「……まったく、色々試したけれども」
“赤脈一刻”:「どう料理したものか!」
“赤脈一刻”:口から血をダラダラと流しながら、弾むように起き上がる。
“赤脈一刻”:「とにかく、お前さんだけは残しちゃあおけないよぉ……」
“赤脈一刻”:「――シッ!」
“赤脈一刻”:《赫き剣》《赫き鎧》《スーパーランナー》《リミテテッドイモータル》。
降矢 三地 水原 小田桐
10m
赤脈一刻
カルス
“赤脈一刻”:《赫き剣》にはHP消費なし。《赫き鎧》にはHP23点消費……一点足りない!惜しい!
“赤脈一刻”:《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》《鮮血の一撃》《ブラッドボム》。対象は“カルス”。
“赤脈一刻”:14dx7+8
DoubleCross : (14R10+8[7]) → 10[2,2,2,2,3,3,4,6,6,8,8,9,10,10]+10[3,3,4,5,9]+10[10]+10[8]+6[6]+8 → 54
“カルス”:回避不可。
“赤脈一刻”:6d10+8
DoubleCross : (6D10+8) → 26[6,1,4,4,10,1]+8 → 34
“赤脈一刻”:3d10 《ブラッドボム》
DoubleCross : (3D10) → 20[6,10,4] → 20
“赤脈一刻”:死亡します。復活。《無限の血肉》。
“赤脈一刻”:6D10+8
DoubleCross : (6D10+8) → 25[7,1,3,4,6,4]+8 → 33
GM:消費について訂正します。赫き剣にHP消費1、赫き鎧にHP消費22ですね。
“赤脈一刻”:「そうら」
“赤脈一刻”:夜の闇に、閃光のような赤い軌跡が一瞬ひらめく。
小田桐博之:「噂に聞いたことがある!“赤脈一刻”のレネゲイド能力……」
小田桐博之:「確か、“増血”の能力だとか――」
“赤脈一刻”:ド バ !!
“カルス”:「ああはははははははは!!」
“カルス”:“カルス”の肉体が内側から爆裂し、植物らしからぬ赤い血液を滝のように噴出している。
“赤脈一刻”:「内側からね……ただ、こうまでしても殺しきれないのねぇ……」
GM:次の手番はようやくPC手順。行動値8、水原くんです。
GM:ちなみに“カルス”はまだまだ超絶元気です。
水原梓:いくぞー
水原梓:マイナーでカルスくんのところまで移動
降矢 三地 小田桐
10m
水原
赤脈一刻
カルス
水原梓:メジャーで《コンセントレイト:ノイマン》+《コントロールソート》+《浸透撃》+《急所狙い》+《吠えたける爪》。
GM:対象はカルスですね?
水原梓:いや、この子《完全獣化》してるから《吼え猛る爪》はいらない?
水原梓:カルスくんです。
GM:装甲はゼロ、ガード値もゼロです
水原梓:ですよね!じゃあ《コンセントレイト:ノイマン》+《コントロールソート》+《急所狙い》の節約コンボだ!
水原梓:水原君の武器は混沌の槍じゃないから一つのシンドロームのエフェクトだけでも戦えるのだ。
水原梓:10dx7
DoubleCross : (10R10[7]) → 10[1,3,5,6,7,8,8,9,10,10]+10[1,5,6,6,6,9]+3[3] → 23
“カルス”:ガード。
水原梓:3d10+25
DoubleCross : (3D10+25) → 9[1,2,6]+25 → 34
“カルス”:"黒き歓び"。達成値を+4。
水原梓:だから侵蝕でこの出目が来いよ。
“カルス”:ダメージはすべてまともに食らう!
水原梓:前に出る。
水原梓:馳せ違うと同時に、刀を跳ね上げる!
水原梓:「……!」
“カルス”:地面に根付いたまま、攻撃に反応する素振りを見せない。恐らく見えてもいないのだろう。
“カルス”:太い枝の一つが切り飛ばされ、顔面めいた腫瘍と化す。
水原梓:訓練通りの動きをしたつもりだった。だが、自分でもわかるほどに。キレが悪い。
水原梓:振り払ったはずのカルスの道場が残っているのか。あるいはこの得体のしれなさに気圧されているのか。
“カルス”:「家に帰ってきたら、たくさん頭を撫でてあげるからね」
“カルス”:「おやつも分けてあげるんだ……」
小田桐博之:「すげーぞ水原くん!その調子で前衛引きつけててよマジで今リロードがヤバイ!」
水原梓:「ええ。そのつもりです。」
“カルス”:「あははははは、ふはははははっ、はは」
降矢万里:「………」 苦虫を噛み潰したような表情。
水原梓:目の前、カルスの言葉を入れないように意識しながら小田桐くんに言葉を返します。
“赤脈一刻”:(筋のいい子ね。鍛えればもっと強くなる……)
GM:手番は行動値5、三地さん。
三地雁麻:待機します。
GM:ならば行動値4の降矢くんです。
降矢万里:では、マイナーで、水原くんたちのエンゲージから5m離れた地点に移動します。 《縮地》
降矢万里:79→81
三地 小田桐
5m
降矢
5m
水原
赤脈一刻
カルス
降矢万里:メジャーで、《コンセントレイト:バロール》+《漆黒の拳》 対象はカルスくん
降矢万里:9dx8+4
DoubleCross : (9R10+4[8]) → 10[1,2,4,4,5,9,9,9,10]+10[1,2,5,9]+4[4]+4 → 28
“カルス”:来いっ!ノーリアクション!
降矢万里:3d10+27
DoubleCross : (3D10+27) → 16[5,8,3]+27 → 43
“カルス”:まともに喰らいます!しかしまだ半分以上のHPがあるぞ!
降矢万里:(俺には……関係ねえ!俺は、比呂を……比呂を救いたいんだ!関係ねえ!)
降矢万里:地面が縮んだかと思えるほどの跳躍!爪で、牙で、カルスくんを切り刻む!
“カルス”:「ああ、ああ、この薬があればいいんだ」
“カルス”:「やったあ」
“カルス”:バギベギギッバチンッ!
“カルス”:「あああああ、ごぼっ、あははっげっ、げっ、げっ、げっ」笑い声にノイズが混じり始める。
“カルス”:"黒き歓び"。達成値を+4。
降矢万里:「…………クソッタレ!それを、寄越せ!」 がむしゃらに叫ぶぞ。
降矢万里:81→88
“カルス”:樹皮の内側まで切り裂かれ、幹の奥からドクドクと血を流している。
降矢万里:違った、81→86。 以上です。
“カルス”:「待っててね、げっ、げっ、げっ帰るからね、これから帰るからね」
GM:手番は、待機中の三地さん。
三地雁麻:カルス君では?
GM:そうだった……すみません。行動値3のカルス。
“カルス”:choice[小田桐,赤脈,水原,三地,降矢]
DoubleCross : (CHOICE[小田桐,赤脈,水原,三地,降矢]) → 降矢
降矢万里:きやがれ!
“カルス”:対象は降矢くん。《伸縮腕》。
“カルス”:21dx+22
DoubleCross : (21R10+22[10]) → 10[1,2,3,3,4,4,4,5,5,5,5,6,6,8,8,8,9,9,9,10,10]+10[6,10]+1[1]+22 → 43
降矢万里:ヒロインパワーにかける!
降矢万里:ドッジ
降矢万里:9dx+1
DoubleCross : (9R10+1[10]) → 10[2,3,6,6,6,6,8,10,10]+6[3,6]+1 → 17
降矢万里:ひ、ヒロインー!?
“カルス”:ボゴン!
“カルス”:無数に存在する人面瘤が急激に盛り上がり、槍めいた細い枝と化して降矢に殺到する!
“カルス”:5d10+10
DoubleCross : (5D10+10) → 44[10,5,10,10,9]+10 → 54
降矢万里:死ぬ!《リザレクト》!
降矢万里:1d10
DoubleCross : (1D10) → 9
“カルス”:すっごいダイス目!
“カルス”:妹を思う気持ちのほうがきっと強いんだ!やったあ
降矢万里:「ぐあああ!!?」 槍に四肢を貫かれる!
“カルス”:「げっげっ、げっ、死ね、げっ、げっ」
降矢万里:「……死なねえ!俺は、比呂を残して、死なねえ!」
“カルス”:「ははははははははははは」
“カルス”:木霊のような、単調な笑いだ。
GM:手番は三地さん。
三地雁麻:カルスのエンゲージに移動。《コンセントレイト:エグザイル》+《爪剣》+《炎の刃》68→75
三地雁麻:7dx7+1
DoubleCross : (7R10+1[7]) → 10[1,4,6,6,9,9,10]+10[6,9,10]+5[1,5]+1 → 26
三地雁麻:3d10+16
DoubleCross : (3D10+16) → 13[5,6,2]+16 → 29
小田桐
5m
降矢
5m
三地 水原
赤脈一刻
カルス
“カルス”:ガード。ダメージをどうぞ。
三地雁麻:あ。出してますね。29ダメ
三地雁麻:先端が赤白色に熱っされ煙を上げ大気を焦がす杭槍を串刺す。
GM:早い!w
“カルス”:――パッ
三地雁麻:「我が杭槍は地獄の業火の如く、穢れた肉を浄化せしめん」
“カルス”:迷路じみて入り組んだ肉体の一角が弾けるように炎上。
“カルス”:このまま全身に燃え移るのが先か、それとも細胞増殖の速度の方が早いか――
“カルス”:「ああ、温かい、あたたかい、はっはははははは!」
三地雁麻:粗い一撃、しかし高熱を帯びた鉄杭は直撃せずとも触れるだけで致死の一撃になりうる。並のオーヴァードが相手ならばだ。
三地雁麻:「…来るがいい」
“カルス”:先程から何度攻撃を受けたのか。しかも全くの無防備。オーヴァードの二、三人程度は滅んでいておかしくないダメージ蓄積のはずだ。
“カルス”:これがジャーム。摂理を脅かす存在。
GM:クリンナッププロセス。
DoubleCross : (8D10+4) → 32[3,1,5,4,6,9,3,1]+4 → 36
水原梓:なし
三地雁麻:なし
降矢万里:なし
“赤脈一刻”:《不死者の恩寵》。
“赤脈一刻”:8D10+4
“赤脈一刻”:間違えた。8D10+8でしたね。HPは40点回復。
“赤脈一刻”:「これだけの手数がいれば、やれるね……間違いない」
小田桐博之:「僕の侵蝕率も間違いなく危険域ですが!」
■第2ラウンド
【イニシアチブ】
19/19 小田桐博之
12/12 “赤脈一刻”
8/8 水原梓
5/5 三地雁麻
4/4 降矢万里
3/3 “カルス”
小田桐
5m
降矢
5m
三地 水原
赤脈一刻
カルス
GM:セットアッププロセス。
小田桐博之:同じく《サポートデバイス》。地面に撒き散らしたリボルバーの残弾はまだある。
“赤脈一刻”:なし。
GM:他はありませんか?
降矢万里:なし。
水原梓:なし
三地雁麻:なし
“カルス”:なし。
小田桐博之:「はいはいはいはいやってきましたよ!もう帰りたい!帰りたいので“コルクトリック”頑張ります!男ーッ!」
小田桐博之:《コンセントレイト:ノイマン》《マルチウェポン》《ヴァリアブルウェポン》!
小田桐博之:先程から選択している武器は「リニアキャノン」「リニアキャノン」「ショットガン(スラッグ)」「ショットガン(スラッグ)」の内訳です。
小田桐博之:19dx7+11 ドッジ-4
DoubleCross : (19R10+11[7]) → 10[1,1,2,2,2,3,4,4,5,5,7,7,8,8,9,10,10,10,10]+10[3,4,5,5,6,7,9,10,10]+10[6,7,9,10]+10[3,8,9]+10[4,8]+1[1]+11 → 62
小田桐博之:対象はカルス!宣言し忘れた!
小田桐博之:あと本当にめちゃくちゃ出目いいなこいつ……
“カルス”:そのまま受けます。
小田桐博之:7d10+26
DoubleCross : (7D10+26) → 34[5,3,4,9,8,1,4]+26 → 60
小田桐博之:「散ッ……の、二倍!」
小田桐博之:ドババババババババババババババ!!!
小田桐博之:モルフェウス能力による高速錬成で絶え間なく銃弾を補給・増殖し、無限の弾幕を浴びせていく。
“カルス”:「はははははは、げっ、ははははははは、はは」
“カルス”:巨木が僅かに傾ぐ。それくらいの物量を受けているのだが。
“カルス”:達成値を+4。
“カルス”:……先程の三地さんの分を忘れていました。さらに達成値を+4。
“赤脈一刻”:「……あたしの方もそれなりに、しんどいわけだけれど。まあ、いいかね」深く構える。
“赤脈一刻”:「どっちみち、こっちを倒せば終わり――」
GM:行動値12、“赤脈一刻”の手番。
“赤脈一刻”:《赫き鎧》《リミテッドイモータル》。HP24点を用いて作成し直し、さらにHPを一部回復。
“赤脈一刻”:《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》《鮮血の一撃》《ブラッドボム》。
“赤脈一刻”:14dx7+8
DoubleCross : (14R10+8[7]) → 10[1,2,2,3,4,4,4,4,4,5,6,6,7,10]+10[3,9]+6[6]+8 → 34
“カルス”:0値ガード。
“赤脈一刻”:「骨の、中の中から」
“赤脈一刻”:4d10+9
DoubleCross : (4D10+9) → 17[6,2,5,4]+9 → 26
“赤脈一刻”:「爆発しな!!」
“赤脈一刻”:3d10
DoubleCross : (3D10) → 20[3,10,7] → 20
“赤脈一刻”:1d10足りなかった。振り足します
“赤脈一刻”:1d10 《ブラッドボム》分
DoubleCross : (1D10) → 1
“赤脈一刻”:21点。生存します。
“カルス”:「ああああははは、はははは、嬉しいなあぁ――」
“カルス”:バ ヅン!!
“カルス”:内部から張り裂け、樹皮はもはや火と血で全体が赤く染まっている。
“赤脈一刻”:「……しぶといッ!」長い刀を一振りして、担ぎ直す。
“カルス”:達成値を+4
“カルス”:達成値を+4
GM:手番は水原くん。
水原梓:いくぞー
水原梓:マイナーなし
水原梓:メジャーで同じく《コンセントレイト:ノイマン》+《コントロールソート》+《急所狙い》
水原梓:10dx7
DoubleCross : (10R10[7]) → 10[2,2,4,4,6,6,7,7,8,10]+10[2,5,6,9]+4[4] → 24
“カルス”:ガード。
水原梓:3d10+25
DoubleCross : (3D10+25) → 14[6,4,4]+25 → 39
“カルス”:そろそろ危なくなってきたぞ……!膨大なHPでまだ耐えてはいます。
“カルス”:達成値を+4
水原梓:邪念を振り払う。ただ、己の剣を振るうことにのみ意識を集中させる。
水原梓:カルスが根を張っている地面から
水原梓:その微かな呼吸を感じ取り、それの合わせるように剣を振るうのだ
水原梓:「ッッッ!!」
“カルス”:まったく無防備に見える植物のジャームだが、こちらの一撃が「強く通る」一瞬は必ずある。
“カルス”:その呼吸を合わせた。切断。
“カルス”:「う」
水原梓:虚空に剣閃が光る。
“カルス”:ザァァ……
“カルス”:葉がざわめく音が長く尾を引いた。
水原梓:剣が幹を切り裂く。
“カルス”:天蓋を塞ぐような枝が一斉に落下したのだ。水原に切断された部分より上が。
“カルス”:「もう、心配、い、いらないから……」
水原梓:血は、流れない。それでも痛みはあるはずだ。
“カルス”:「どんな病気も治るんだよ……10歳のお誕生日には」
水原梓:「……」
“カルス”:「プレゼントをあげるから、げっ、げっげっ、嬉しいなあ」
水原梓:「貴方を待っていた人が、いるのですね。」
“カルス”:「僕のたった一人の妹なんだから、頑張らないと、げっ、死ね死ね死ね死ね」
“カルス”:「死ね、嬉しいなあ」
水原梓:「伝えます。僕が、貴方がどんなのにその人のために頑張っていたか、伝えます。」
“赤脈一刻”:「ジャームに話しかけたとこで何になるの」ニコニコと笑っている。
“赤脈一刻”:「筋の良いチルドレンなのに、そこが惜しい」
降矢万里:「…………」水原くんを見つめる。こんな時に“UGN”は、どうするのか。そのあるべき姿を。
水原梓:「だから、もう、休んでください。もう戦わなくても、いいじゃないですか」
“カルス”:「ああ、妹、妹、あはははははははは、誰」
水原梓:“赤脈一刻”の言っていることは、正しい。わかっているのに、それでも話しかけずはいられない。
GM:手番は降矢くん。
三地雁麻:すまん。私だ!
降矢万里:三地さん?
水原梓:いけ!殺せ!
GM:またミスした!三地さんです
三地雁麻:このRは攻撃しよう。巨神獣化が解除されたら当てるのは面倒ゆえ。
三地雁麻:《コンセントレイト:エグザイル》+《爪剣》+《炎の刃》
三地雁麻:7dx7+1
DoubleCross : (7R10+1[7]) → 10[1,1,2,5,6,10,10]+10[5,10]+2[2]+1 → 23
三地雁麻:75→82
“カルス”:そのまま受けます。
三地雁麻:3d10+16
DoubleCross : (3D10+16) → 23[10,4,9]+16 → 39
“カルス”:39!……そろそろだと思っていたが
“カルス”:やられます!残りHPは21。復活エフェクトなどはありません。
三地雁麻:迷いなく熱杭で貫く。相手の言葉も相手の未練も受け入れ、微塵もその杭は惑わない。
“カルス”:串刺しにした奥、手応えがある。
三地雁麻:「割腹せよ!穢れた臓腑を焼き尽くしてくれよう」
“カルス”:乾いた樹皮や葉ではない、その奥、生身の人間の感触。
“カルス”:「ははははははは……助かる……助かるんだよ……」
“カルス”:「生きていられるんだ……」
“カルス”:「嬉しいな……」
“カルス”:うろのように開いた傷口から、粘性の血液が溢れて、三地雁麻を汚す。
三地雁麻:「散れい。歓喜の中で消える事が貴様に唯一残された権利であろう」
三地雁麻:血に塗れたまま静かに速やかに黙祷。
GM:“カルス”死亡。血液とともに、拙い手製の巾着袋が流れ出る。
GM:その中には、似つかわしくない厳重な保管用ケースと、ケース内に収められた小さなカプセルが存在する。
降矢万里:「!!」 巾着袋を奪取しようとします。
GM:“聖地蟲”の所有権をUGN側が獲得します。
GM:公園を覆い尽くさんばかりの勢いで生い茂っていた木々は、立ち枯れていく。
“赤脈一刻”:「……これでようやく終わり。コ、コココココ」
三地雁麻:ぎろりと赤脈を睨む。
“赤脈一刻”:「“聖地蟲”」何でもないように、右手を降矢に差し出す。
“赤脈一刻”:「お渡しなさい」
降矢万里:「……何のために?」 “赤脈一刻”が聖地蟲を求める理由を問う。
“赤脈一刻”:「破壊するのよ」深く笑みを浮かべる。
“赤脈一刻”:「そういうものは……この世にあっちゃあいけない」
水原梓:「それに関しては、同意見です。」
水原梓:「この世にあっちゃあいけないという点に関しては、同意見です。」
“赤脈一刻”:「取ろうとする連中がいれば……ひとり、またひとり。コ、コココココ」手刀で自身の首をトントンと打つ
降矢万里:「……何でだよ」
降矢万里:「……”誰か”を……いや、大事な人を助けたいって思うのは」
降矢万里:「……そんなにも、悪いことなのかよ……」
“赤脈一刻”:「理由でもあるのかしらねぇ……」
“赤脈一刻”:「……あたしの理由を聞かなきゃならない理由が」長い血液刀を、大きく円を描くように構える。
小田桐
5m
降矢
5m
三地 水原
赤脈一刻
GM:手番は降矢くんです。
降矢万里:はい!
降矢万里:マイナーで “赤脈一刻”から5m離れたエンゲージに移動します。 《縮地》
小田桐
10m
三地 水原
赤脈一刻
5m
降矢
降矢万里:95→97
降矢万里:メジャーで《コンセントレイト:バロール》+《漆黒の拳》
小田桐博之:「ちょっ――やる気かよ!?やる気かよあの“赤脈一刻”と!!」焦って叫ぶ!
降矢万里:9dx8+4
DoubleCross : (9R10+4[8]) → 10[1,1,3,4,5,6,6,10,10]+10[1,9]+5[5]+4 → 29
小田桐博之:「無理だってこれ絶対無理無理無理無理!」
水原梓:「無理でもムチャでも」
水原梓:「ここで“赤脈一刻”の手に聖地蟲を委ねるわけにはいかないでしょう」
水原梓:“聖地蟲”は破壊する。ただ、それは“赤脈一刻”の手によってではない。UGNの手によってだ。
“赤脈一刻”:「面白い動きねぇ~~」
降矢万里:地面を、木々を、街灯を足場に!
“赤脈一刻”:11dx+5 ドッジ
DoubleCross : (11R10+5[10]) → 9[1,1,1,2,4,4,6,7,9,9,9]+5 → 14
降矢万里:3d10+27
DoubleCross : (3D10+27) → 14[7,3,4]+27 → 41
降矢万里:変幻自在の動きで襲撃する!
“赤脈一刻”:くそっ、普通の攻撃なら脅威の装甲値48点でそもそもシャットアウトなんだけどな……!
“赤脈一刻”:さっきの《ブラッドボム》でギリギリ残していただけだったので、そのままやられます!
“赤脈一刻”:「そうら」
“赤脈一刻”:恐るべきリーチの刀が迎撃の一撃を薙ぐ!!
“赤脈一刻”:当たれば、骨髄から爆発!
降矢万里:その一撃を、地面を這うようにして避ける!四つ足の獣だからこそ出来る回避!
降矢万里:そのまま!
降矢万里:「俺にも、理由がある! どうしても手に入れなきゃいけない理由が!」
“赤脈一刻”:笑みで固定された顔の片眉が、僅かに上がる。
降矢万里:ガ ブ ッ!
“赤脈一刻”:長いリーチ故に、その内側に一瞬、虚を突いて――
“赤脈一刻”:「おっあああああ!?コ、コココココ!!これは、これは!」
降矢万里:風船じみた身体に牙を差し込む!
“赤脈一刻”:「よくもまあ、この剣圧に、ホッホ、コココ」
“赤脈一刻”:「圧されずに……!」
小田桐博之:「や、やりやがった……マジで……」震えている。
降矢万里:「そんなもん、怖くもなんともねえよ」
降矢万里:「俺が、本当に怖いのは」 支部長を失うこと。その言葉は口には出せなかった。
“赤脈一刻”:「コホッ、確、かに。確かに。こんな剣は……本当の怖さじゃないね」
“赤脈一刻”:「本当に、怖いのは」
“赤脈一刻”:《イモータルライフ》。復活します。
降矢万里:なにぃー!?
“赤脈一刻”:――バッ!!
“赤脈一刻”:“赤脈一刻”の肉体が夥しい血液とともに爆発する。
“赤脈一刻”:自分自身の増血。
小田桐博之:「自爆だッ!!嘘だろ!!」
降矢万里:獣の回避力で咄嗟に離れる!
“赤脈一刻”:こちらも同時に距離を離し、車道を挟んだ街灯の上に立っている。
“赤脈一刻”:「不死者は根絶」
降矢万里:「死ぬのは、テメエだ」
“赤脈一刻”:「……本当に怖いものがこの世にはある。あんた達は壊せるのかね、それを……」
“赤脈一刻”:そのまま姿を消します。《瞬間退場》。
降矢万里:97→102
GM:戦闘終了です。
塚見市 公園
GM:公園には、腐り果てた膨大な木質の細胞が散乱している。
GM:そして“赤脈一刻”が斬撃のたびに撒き散らした血痕の名残も。
GM:その結果として、降矢万里たちは“聖地蟲”を入手した――。
GM:カプセルの中に、微小な寄生虫の卵が封入されている。
GM:これが人体内で孵化するか、あるいは孵化して間もない幼虫を人体に飲ませるか。
GM:それによって、ありとあらゆる病を取り除くことができる。
水原梓:その残った枝とかをみつめる。
降矢万里:「……」 カプセルをじっと見つめる。
三地雁麻:「処理をせねばならんな。小僧共支部に連絡を」
小田桐博之:「……ねえ」
水原梓:「なんでしょう。」
小田桐博之:「それが“聖地蟲”なの?マジ物?思ってたのと違うな……」
降矢万里:「ああ……」 小田桐くんに目で合図。支部に連絡するよう促す。
水原梓:その言葉にはっとする。
降矢万里:「……どういうことだ?」
水原梓:確かに、それが偽物だという可能性は考えていなかった。
GM:“聖地蟲”について当初から知っていた東条が確信を持って持ち出したものである以上
GM:ある程度の真贋は保証されているとみていい。だが直接の確証については……
GM:〈知識:レネゲイド〉難易度7で、この現物が本物であるかどうか判別できます。
水原梓:がんばるぞー
降矢万里:やってやるぜー
水原梓:9dx
DoubleCross : (9R10[10]) → 9[2,2,3,3,4,4,7,8,9] → 9
水原梓:がんばった。
降矢万里:一応わたしも
GM:すごいや水原くん……!
降矢万里:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 10[2,5,6,6,10]+6[6] → 16
降矢万里:これがヒロインパワーだ!
水原梓:降矢くん、なんでも回すな…
GM:ではお2人が成功したため、ケースに付属しているUGNの証明IDで
GM:まさにこれが紛失した押収品そのものであることがわかります。ケース開閉の形跡もなし。
GM:つまり、本当にこれは、林野比呂の命を助けることができます。
降矢万里:うおおおおおお!!!!
GM:これは実際に70%の確率を振ってもらうことになりますね。
GM:1d100で71以上ならジャーム化、70以下なら生存。
GM:ロイスパワーとかシナリオによる補正とかもない、純然たる70%の勝負です。
GM:もちろんジャーム化した場合は、ジャームが一体増えるため
GM:戦うことになります。一人で倒せるくらいの強さなので安心してください。
水原梓:あやうく確証のないまま、これを処理するところだった。
水原梓:「小田桐さんが冷静な判断をしてくれて」
水原梓:「本当に助かりますよ」
降矢万里:ヤッター、安心ダー。あんしん……
小田桐博之:「何?本当に本物なの?」
小田桐博之:「ちょっと見せてよ。っていうか、貸して……」
水原梓:「はい、これが本物とみて間違いはないと思います。」
水原梓:「小田桐さん」
小田桐博之:「ん?いや何、僕にも見せてくれていいじゃん」
小田桐博之:「仲間でしょ~~!?ずるいって自分たちだけもー」
水原梓:ああ、いやだ。小田桐さんを友人だと思っているのに。こんなことを考えてしまうが本当に嫌だ。
水原梓:「いえ、すいません。ただ、小田桐さんも、恩師の方が心配なのでしょう?」
小田桐博之:「いやいいから。関係ないから」
小田桐博之:「貸してよ」
小田桐博之:「……貸せって」やや笑いが混じったような声になる。
水原梓:「小田桐さん」
水原梓:「“赤脈一刻”は、正しい。」
小田桐博之:「関係ねェ――つってんだろ!!!」
小田桐博之:「貸せって!!!」ダン!!
水原梓:「少なくとも、これがこの世にあってはならないものだという点について、は…!」
GM:銃声が響き、水原梓の膝が撃ち抜かれる!
水原梓:熱い。
水原梓:焼けつくような熱さが、膝から体全体に広がっていく。
小田桐博之:「なんだくそ、もう、ちくしょう、やっべーよ僕、ごめんってば」頭をガシガシと掻く。
小田桐博之:「あのさ、なあ!僕がおかしくなったとでも思ってんだろ!!」
水原梓:そこから傷の痛みと、別の痛みが、同時に襲ってくる。
水原梓:「そんなこと、思っていません。」
小田桐博之:「そのとおりだよバカ!!僕も自分でわッかんねーから!!糞、クソッタレのハゲオヤジ、クソ野郎!!」歯を噛み締めながら叫ぶ。
小田桐博之:「クソみたいな先生だよあいつは!未成年に酒飲ませようとしやがるし休みなんて全然取れねぇーし他のチルドレンもっといい環境でやってたわ!!」
水原梓:「……」
小田桐博之:「なんだ、なに、舌が全然もつれて、もう何が聖地蟲だよ……!」
水原梓:小田桐さんの言葉に耳を傾ける。目をそむけたくなるような、純粋な悲しさがある。
小田桐博之:「7割て。はは。バカか」
水原梓:それに触れると。何か熱いものが胸にこみ上げてくる。けれど、それに流されてはいけないという思いも、同時にある。」
小田桐博之:「だからもう、全然ほら、僕そういうキャラじゃないからね!?楽しいチルドレンなので仲良くしてください!!」
小田桐博之:――ガシャガシャガシャガシャ!!
小田桐博之:コートを翻すと、大量のリボルバーが公園の地面に落ちて、散らばる。
水原梓:「“大切な人を守りたい”。そう思うことが、間違っていることのはずはありません。」
水原梓:「けれど。けれど」
小田桐博之:「じゃあくれよ!圧倒的にくれよ!僕にくれてもいいだろうがよ!!」
降矢万里:「…………」 胸が締め付けられる。
水原梓:「貴方を、東条さんを、あの植物のジャームを」
水原梓:「こんな風に惑わすものの存在が、正しいはずもありません。」
水原梓:誰かを救いたい。その気持ちは痛いほどにわかる。
小田桐
10m
三地 水原
5m
降矢
GM:エンゲージは先程と同様。
GM:シーンは変わりません。ミドル戦闘2を開始します。
水原梓:かかってこいこらー!
■第3ラウンド
【イニシアチブ】
19/19 小田桐博之
8/8 水原梓
5/5 三地雁麻
4/4 降矢万里
小田桐博之:最後の《サポートデバイス》!
小田桐博之:「もー、いいから。いいから、そういう真面目な話とかはいいから。お願いします」
水原梓:出来ることなら。あの植物のジャームも救いたかった。小田桐の教官にも、降矢さんの支部長にも死んでほしいなんて思わない。
小田桐博之:「一生のお願いだから、貸してくれるだけでいいから、“聖地蟲”をくださいよ本当に」
水原梓:「出来ません。UGNには、守らなければいけない。秩序がある。」
水原梓:「僕がそう答えるようなヤツだってことぐらい、貴方にはもうわかっているでしょう?」
小田桐博之:「分かってるっつーの――ッ!!これ終わったら秩序やるから!これまで以上にお役に立つよ!保証するよ!」
降矢万里:「……秩序?」
降矢万里:「そんなもののために……大事な人が死ぬのかよ……」 一人ごちる。
小田桐博之:「だから」
小田桐博之:カンッ
小田桐博之:リボルバーを蹴り上げる。
小田桐博之:「一回くらい」
小田桐博之:choice[降矢,三地,水原]
DoubleCross : (CHOICE[降矢,三地,水原]) → 降矢
小田桐博之:《コンセントレイト:ノイマン》《マルチウェポン》《ヴァリアブルウェポン》。
降矢万里:来いこのやろー!
小田桐博之:「いや本当痛くするからごめんなさいね倒れてて構わないからね必要以上にはしないから約束するから僕約束は守る男だから!」
小田桐博之:怒涛のように言い訳を並べ立てつつ、空中と両手のリボルバーで同時射撃!
小田桐博之:19dx7+11 ドッジ-4
DoubleCross : (19R10+11[7]) → 10[1,1,2,2,3,4,4,5,6,6,6,6,7,8,8,9,10,10,10]+10[1,2,4,7,9,9,10]+10[1,6,6,7]+5[5]+11 → 46
降矢万里:くおおおお!ヒロインパワーはおっさんを想う気持ちには負けない!
降矢万里:ドッジ!
GM:先ほどと連続シーンなので、シーン持続効果は継続しています
降矢万里:ヤッター!
降矢万里:8dx+1
DoubleCross : (8R10+1[10]) → 8[1,1,3,5,6,7,8,8]+1 → 9
降矢万里:ひ、ヒロインー!?
GM:貴様のヒロインパワーなど所詮はそんなもの!
小田桐博之:5d10+26
DoubleCross : (5D10+26) → 30[9,8,2,4,7]+26 → 56
降矢万里:死ぬ!
小田桐博之:「散、」
小田桐博之:ドバン!!
小田桐博之:爆裂する弾頭の嵐!
小田桐博之:「――速!」
小田桐博之:……に紛れるように、電光を纏って加速した弾丸が大雑把に急所を抉る!
小田桐博之:「散!速!散!散!散!速!……速!速!」
小田桐博之:ドガガガガガガガガガガガガガガガガガン!!!
降矢万里:雨のように降る弾丸が身体をこそげ取っていく!
降矢万里:小田桐くんのロイスをとってタイタス昇華復活!
降矢万里:全身から血を流しながら立ち上がる
降矢万里:「……俺、は……聖地蟲は渡せねえ……」
小田桐博之:「はぁ!?いや僕に渡しとこうよ絶対お得だからマジでマジで」
小田桐博之:「だからそう!成功率7割を10割にしちゃおうって話でさ、その実験台だよああ最初からそう言っときゃよかった!!」
降矢万里:タイタス昇華復活無し!よって、そんな言葉を紡ぎながら聖地蟲のカプセルを握り締めたまま倒れる!
降矢万里:-同行者/小田桐博之/○親近感/隔意/ロイス でも小田桐くんにロイスは取ろう
水原梓:同行者/降矢万里/親近感/脅威○
小田桐博之:「いいじゃんかよ……いいじゃんかよ……!」
小田桐博之:「僕の先生に使うんだから!使い得ってことじゃんかよ!!どのみちジャームになるんだからよ!!!」
GM:手番は水原くん!
水原梓:倒れ際の小田桐さんの言葉を聞いて。また少し悲しさを覚えるのだ。
水原梓:「………」
水原梓:その哀しみを振り払うように、剣を構える。
水原梓:マイナーで小田桐さんに接敵
水原梓:メジャーで《コンセントレイト:ノイマン》+《コントロールソート》+《急所狙い》。
小田桐
水原
10m
三地
5m
降矢
水原梓:11dx7
DoubleCross : (11R10[7]) → 10[1,2,2,3,3,4,5,7,7,9,9]+6[1,1,2,6] → 16
水原梓:ダメだ…
小田桐博之:《リフレックス:ブラックドッグ》《ゲットダウン》。
小田桐博之:19dx7+15
DoubleCross : (19R10+15[7]) → 10[1,1,2,2,2,2,2,3,4,4,4,5,6,6,7,7,8,9,10]+10[4,5,7,7,9]+10[4,6,9]+10[10]+10[8]+2[2]+15 → 67
小田桐博之:素の達成値だけで回避できるぞオラー!
水原梓:これはC値下げても意味なかったな…
水原梓:「…!!」
水原梓:上段から刀を振り下ろす。
水原梓:そこから、手首をひねり。変化。
小田桐博之:「うる」
小田桐博之:「せーんだよ!!」ドガガガガガガガガガガガン!!!
水原梓:かすかな隙が見えたその手元を狙う!
小田桐博之:「散散散散散散散散散散散散散散散散散散散散!!!」
水原梓:(…誘い…!!)
小田桐博之:技術も何もない、鬼神の如き錬成物量で剣を持つ手が弾かれる!
水原梓:「ああっ!」
水原梓:涙が、流れてくる。
小田桐博之:「ハァ、ハァ、ハッ、ハッ……」
小田桐博之:「思い知った、かコノヤロウ、これが」
小田桐博之:「クラスツールクリブの技だ!!分かってんのか!!」
水原梓:強い。僕では勝てないのかもしれない。
水原梓:「貴方や」
水原梓:「東条さんのような方を、育てたのです。
水原梓:「その教官は、きっと立派な方だったのでしょう。」
小田桐博之:「なぁ~~にが『きっと立派な方だったのでしょう(裏声)』だコノヤロウその同情するフリ的なやつをやめろ!」
小田桐博之:「本当にそう思っているならね、大人しく“聖地蟲”を渡してほしいと!そういう僕の素直な気持ちだよ!!」
水原梓:「ふりじゃ、ないよ」
水原梓:口元を隠す。思わず、素の口調が出てしまった。
小田桐博之:「何が……何が、畜生……!」こちらも奥歯を噛み締めながら銃口を向ける。
GM:手番は三地さん。
三地雁麻:無防備に無造作に前に歩み寄る。血に濡れたまま立ち塞がる。 エンゲージだ。
小田桐
水原
三地
15m
降矢
三地雁麻:「聖地蟲がある限り、このような争いがおき続ける。が、貴様のその願いは悪徳ではない」
三地雁麻:「我は秩序に属する人間ではない。助けられる命は有限だ。救われぬ誰かに恨まれても、一人でも多くを救うべきであると考える。故に貴様の行動を嗤いはすまい」
小田桐博之:「はい言ってることが難しくてわかりませェ――んッバーカ!!!」
三地雁麻:杭を手元でくるりと回す。
三地雁麻:「だが、この場は収めよ。なぜなら、この怪異まだ全てが終わってはいないからだ」
三地雁麻:「帰るぞ。小僧ども」
小田桐博之:「知らねェーんだよバカ!!帰るのは先生だ!!クソッタレのツールクリブが帰るんだよ!!」
三地雁麻:素殴り
三地雁麻:6dx+1
DoubleCross : (6R10+1[10]) → 10[2,9,9,9,9,10]+5[5]+1 → 16
小田桐博之:《ゲットダウン》。
小田桐博之:19dx+15
DoubleCross : (19R10+15[10]) → 8[1,1,1,1,2,2,2,3,3,3,4,4,5,5,5,6,6,7,8]+15 → 23
三地雁麻:大降りの槍の払いには殺意はない。あざ笑うかのような舐めた一撃だ。
小田桐博之:「んなの」
小田桐博之:――ダン!!
小田桐博之:下方からの射撃で難なく逸らされる。
小田桐博之:「素の反射速度で十分なんだよッナメてんのか!!!」
三地雁麻:指でちょいちょい。本気で撃ってみろといわんばかりの態度。
小田桐博之:「あのね、本当にね、うちは兄弟子もバカだし先生はご存知クソ野郎でね!もー、しょーもないクラスでね」
小田桐博之:「僕だって心の中では申し訳ないと思っています。本当は正義感の強い男なんだよ僕だって」
小田桐博之:「……………」
水原梓:「知ってます」
小田桐博之:「家族だろうが……!チルドレンの、クラスは……!」
水原梓:「それも、わかります…」
水原梓:それでも、それよりも。
水原梓:家族よりも自分よりも、守らなきゃいけないものが。UGNには、あるはずだ。
■第4ラウンド
小田桐
水原
三地
15m
降
小田桐博之:セットアップ。無敵の《サポートデバイス》はもうない……!カルス戦で全力だったのだ。
三地雁麻:なし
水原梓:なし
降矢万里:倒れてるのでなし!
小田桐博之:手番は小田桐。先程自分で言った通りに、倒れた相手に追撃をかけないルーチンです。赤脈一刻やカルスとは違うのだ。
小田桐博之:choice[三地,水原]
DoubleCross : (CHOICE[三地,水原]) → 三地
小田桐博之:《コンセントレイト:ノイマン》《マルチウェポン》《ヴァリアブルウェポン》。
小田桐博之:9dx7+11 ドッジ-4
DoubleCross : (9R10+11[7]) → 10[3,3,3,4,5,5,7,7,9]+2[1,1,2]+11 → 23
三地雁麻:ガード 《蒼き悪魔》+《自動触手》
水原梓:たーよーれーるー!
三地雁麻:82→88
小田桐博之:くっ……!ではまずはこちらのダメージ。
小田桐博之:3d10+26
DoubleCross : (3D10+26) → 14[4,8,2]+26 → 40
三地雁麻:返しでダメージ12点+15点
三地雁麻:リザレクト
三地雁麻:88+1d10
DoubleCross : (88+1D10) → 88+5[5] → 93
小田桐博之:「第一印象から」
小田桐博之:「気に入りませんでした!!!」
小田桐博之:ゴガガガガガガガガガガガ!!!!!
小田桐博之:ガトリングめいた、それも接射の弾丸の嵐が三地に叩き込まれる!
小田桐博之:「速!速!散!速!散!散!速!」
三地雁麻:まったく避ける姿勢を見せず、杭槍を持ち上げただけだ。
小田桐博之:「これが!!」
小田桐博之:「UGNの!!」
小田桐博之:「チルドレンだよ野良野郎どうだコノヤロウ!!」
三地雁麻:銃弾に体はボロ雑巾のように貫かれ吹き飛ぶ。………同時に、大量の白い髪が小田桐の体に巻きついている。
小田桐博之:チャリチャリチャリチャリチャリチャリチャリン
小田桐博之:遅れて、無数の薬莢がアスファルトの地面に落ちる。
三地雁麻:「御託は良い。貴様の正しさを示すにはこの場は力しかなかろうよ」
小田桐博之:「……はぁ?なんですかこれ、ふざけてんのかよ意外と不真面目系かよオッサンこれ」
三地雁麻:「だが、我が肉体への侵攻の代償は高くつくぞ?小僧」巻きついた髪が刃物のように食い込み、肉体の熱を吸い取る。
小田桐博之:「……だから」
小田桐博之:「なんなんだよこれ」
小田桐博之:「…………あのさ、……あのさ」ゆっくりと膝をつく。
小田桐博之:「こういうのやめてくんないかな……負けたら僕、本当に、バカみたいなだけになるって……」
三地雁麻:立ち上がり、見下ろす。
小田桐博之:静かな攻撃だ。だが立ち上がる体力もない。体の表面に霜が下りている。
小田桐博之:「思いやりの心をさ、ほしいんだよ……」
小田桐博之:「…………くそ」
小田桐博之:「ごめんなさい……先生……………」
GM:HPは25。戦闘終了です。
水原梓:「………」
三地雁麻:「……帰るぞ」
降矢万里:「…………水原。オッサン」立ち上がる。
三地雁麻:髪がまるで巻き戻るように元に直る。小田桐君を抱え上げよう。
水原梓:「……待ってください」
水原梓:「小田桐さんは、僕が運びます。」
水原梓:何も出来なかった。UGNとして、友人として小田桐さんを止めたかった。
水原梓:なのに。何も出来なかった。
水原梓:せめて。それぐらいはしたいのだ。
三地雁麻:「持ったまま刀働きは出来るか?」
水原梓:「やります。誰かを守りながら戦ったことは、一度や二度ではありません。」
三地雁麻:渡す。
三地雁麻:ついでに応急手当キットも投げておこう。演出と言う奴だ。
水原梓:頭を下げる。
水原梓:「………」
水原梓:同情するふり。小田桐さんにそう言われた言葉が胸に刺さっている。
水原梓:僕は、誰かを守りたいと言いながら、誰をも見捨てることができるような。冷たい人間なのだろうか。
水原梓:小田桐さんを抱えながら、そんなことを考えながら、歩いていくよ!
降矢万里:じゃあ、タイミングよくなったらちょっと水原くんに問いかけます。
水原梓:いつでもいいよ!
降矢万里:「水原……そいつは……そいつの言ったことは間違っているのか?」小田桐くんを目で見て
降矢万里:「そいつの先生も……俺の支部長も……」
降矢万里:「大多数の”誰か”を助けてきた……なのに、”誰も”助けてくれないんだ……」
水原梓:「……」
水原梓:自分の心を確かめるように
降矢万里:「“誰か”が助けてくれないから、俺達が助けたいと願う。それは、間違っているのか……?」
水原梓:訥々と、語ります。
水原梓:「その気持ちが、間違っているはずは、ありません。」
水原梓:「ですが」
水原梓:「志が正しければ、その手段には、何を用いてもかまわない。」
水原梓:「そんなはずが、ないのです。」
水原梓:歩みながら、少しずつ自分の心を整理する。
降矢万里:「…………水原。お前は」
水原梓:「正しい志は、正しいやり方で叶えるべきだ。」
降矢万里:「例えば……」奥歯をかみ締めながら 「自分の大切な人が、そんな目にあっても」
降矢万里:「それでも……自分の正義を貫けるのか?」
水原梓:「…………」
水原梓:それは、考え続けてきた。師匠や、シンや、市橋さん。
水原梓:彼らが同じような状況になったら、僕はどうするのか。
水原梓:「貫きます。」
水原梓:そういうしかない。僕は、そういう人間でありたいと願っている。
水原梓:「実際に、そうなってない僕が言っても説得力がないかもしれませんが」
水原梓:「僕は、正義を貫ける人間でありたい。」
降矢万里:「…………」 それ以上、言葉が出てこない。胸中にあるのは
降矢万里:正義か。それとも、愛した人か。
降矢万里:どちらかを選ばなければならない。その選択のみだ。
水原梓:「“聖地蟲”は」
水原梓:「間違った。この世にあってはならない力です。」
水原梓:一瞬小田桐さんに目を向ける。
GM:シーンを終了します。ロイスと購入が可能。これが最後の購入です。
水原梓:応急手当
水原梓:5dx+1
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 10[1,3,8,9,10]+9[9]+1 → 20
水原梓:しゅごいの買えた
GM:使うタイミングももう今しかないぜ!
降矢万里:応急。
降矢万里:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 8[1,1,4,5,8] → 8
降矢万里:おおおおお!
降矢万里:応急、買えたはず。
三地雁麻:ヒートウィップと言ってみる
三地雁麻:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 10[1,3,7,10]+5[5] → 15
三地雁麻:くそ。財産使っても1たりない
三地雁麻:自分に応急手当2つ使おう
三地雁麻:4d10+6
DoubleCross : (4D10+6) → 21[8,1,5,7]+6 → 27
GM:応急買えてますよ!
水原梓:三地さんにもらった分と今買った分を、小田桐さんに使います。
降矢万里:支部長に使うムーブやりたいので、応急は使いません。(効果が無いとしても!)
GM:ほう……!
降矢万里:以上です。
三地雁麻:小田桐君にロイスを取ろう 有為/憐憫○
三地雁麻:以上です。
■Masterscene/02
二年前 塚見市 市民公園
GM:二日続いた雨の後は、雲すら見ない。初春の爽やかな風が、斜面の草を揺らす。
GM:広い市民公園の遊歩道の脇。川沿いの桜並木から随分離れて、一本だけ生えている桜がある。
降矢万里:「…………ふぁ」 春の陽気にあてられ、あくびをしてしまう。
降矢万里:桜の下、座っているぞ。
林野比呂:「万里ちゃん、また学校サボって」
林野比呂:草をかき分ける杖の音が後ろから近づく。
林野比呂:「いけませんよ。真面目にやらないと」
降矢万里:「……そんな母親みたいなこと言うなよ」
降矢万里:バツが悪そうに目を逸らす。
林野比呂:「ふ、ふふふっ……いけません?」
林野比呂:「チルドレンって、家族みたいなものじゃないですか」
降矢万里:「そりゃそうだけどよ。なーんかお前は、面倒見良いっつうか、なんつうーか」
降矢万里:「俺のこと、弟みたいにに見てるっつーか」
降矢万里:ぶつぶつ言ってる。本音は、もっと頼られたいのだ。弟としてではなく。
林野比呂:「万里ちゃんは……私のこと」
林野比呂:少しだけ続きをためらう。
林野比呂:「お母さんやお姉ちゃんみたいに思ってるの……?」
降矢万里:ブ ホ ッ
降矢万里:「なっ……!?」
降矢万里:むせかける。
林野比呂:「そっか。そっか……」少し遠い目をする。
林野比呂:「いつも、暮らしてる支部寮まで一緒ですし、そう思っても不思議じゃないのかな……」
降矢万里:「ば、バカ言ってんじゃねえよ!」
林野比呂:「?」目をパチパチと瞬かせる。
林野比呂:「違うんですか?」
降矢万里:「…………」
降矢万里:「お前は!俺の母親でも姉ちゃんでもなくて……」
林野比呂:「その、それって、家族じゃなくて、って意味で」
林野比呂:声が重なる。
降矢万里:声が重なる。
降矢万里:「…………」 息を吸い込み。
林野比呂:「あっ、うぁ!」草むらに突いていた杖がぬかるみに嵌って、一瞬滑る。
降矢万里:バッ! 倒れないように抱きかかえる!
降矢万里:必然的に! 抱きしめる形! これは事故なので仕方ない!
林野比呂:「……!!」柔らかな体の感触が、降矢の体にもたれる。
林野比呂:「万里ちゃん」
林野比呂:「……あり、ありがとう……」
降矢万里:「お、おう……」
林野比呂:「……座って、いいですか」
降矢万里:「あ、ああ!悪い!」 抱きかかえた体勢から、ゆっくりと地面に降ろす。
林野比呂:白いワンピースに汚れがつかないよう、注意して草の上に腰を下ろす。
林野比呂:「……万里ちゃん、どこかに行ったら、いやですからね」
降矢万里:「……何だよ、それ」
降矢万里:こちらも、草むらに座って横になろう。
林野比呂:「座っちゃいましたから。一人だと、立ち上がれません」
林野比呂:林野比呂の体力は日に日に衰えている。
降矢万里:「……そういう意味かよ」
林野比呂:「でも、ちょっとは前より良くなったんですよ」
林野比呂:「……この前は駅前まで歩くのが精一杯だったけど、今なら学校のところまで……」
降矢万里:「……」胸が締め付けられるが、
降矢万里:「……行かねえよ。俺は、どこにも」
降矢万里:「知ってるか?犬は、どんな時でも主人と一緒に居たい生き物らしいぜ?たとえそれが、世界の果てでも」 BOW WOW
林野比呂:「知ってます」手を取る。
林野比呂:「知ってます……いつもフラフラしてるみたいに見えるのに」
林野比呂:「寂しいときにはいてくれますもんね。……だから、はやく、よくならないといけないですよね」
林野比呂:「そうすれば、万里ちゃんも一緒に、いろいろなところに行けますから」
降矢万里:「……ああ。そうだ、比呂。どこに行きたい?」
林野比呂:「……港……」遠く、公園を囲む森を見ながら呟く。
林野比呂:「船に乗らなくても、港に座って……遠くで、客船やボートが行き交って……」
降矢万里:「ああ、良いな……そこで、今みたいに過ごしたいな」
降矢万里:「だから」
林野比呂:「……。電車に乗って、行きましょうね。いつか、きっと」
降矢万里:「……俺は、絶対にいなくならないから」
降矢万里:「……お前も、絶対にいなくならないでくれ」
林野比呂:「なんで、ふふっ、こんな時に、ちょっと真面目な話なんかしちゃうの」座ったまま降矢万里に寄りかかる。
林野比呂:「いなくならないですよ」目を閉じる。
林野比呂:「私はいい子ですから、万里ちゃんが悪いことしないように……ずっと、見ていてあげますから」
降矢万里:「ああ……見ていてくれよ。離れないでくれよ。ずっと。……ずっと、だ」
降矢万里:「世界が変わっちまっても、ずっと……傍に……」 ウトウトしはじめる。
林野比呂:何も言わず、その背中を撫でる。
林野比呂:大きな犬の毛を繕うように優しく。
降矢万里:「……お前、やっぱり母親でも姉ちゃんでもねえや」 撫でる手が気持ちいい
林野比呂:「……そうですか?」
降矢万里:「……立派な、ご主人さまみたいだな……」 撫でる手が超気持ちいい
降矢万里:そのまま、うと、うと、と、寝息を立て始める
林野比呂:「ご主人様も、いやかな……」独り言を呟く。
林野比呂:「だって万里ちゃん、私は……」
GM:幸せな記憶は、微睡みと共に終わる。
■Climax/01
GM:では、このシーンがクライマックス。全員登場をお願いします。
降矢万里:1d10+102
DoubleCross : (1D10+102) → 5[5]+102 → 107
水原梓:1d10+110
DoubleCross : (1D10+110) → 6[6]+110 → 116
三地雁麻:1d10+93
DoubleCross : (1D10+93) → 10[10]+93 → 103
塚見市 住宅街
GM:“聖地蟲”は入手した。あとはこれを支部に持ち帰り、適切に処分するのみ。
GM:それでUGNとしての使命は完了する。
GM:“聖地蟲”を狙うオーヴァード達が、林野比呂の守った市を荒らすこともなくなるだろう。
GM:真夜中を過ぎている。街灯の光が夜の塵を浮かび上がらせている――
降矢万里:「…………」思いつめた表情で歩いている。
GM:あと数時間で、次の日が登る。
GM:林野比呂は、あと何度次の日を迎えられるのか。それはあるいは、すぐ明日かもしれない。
降矢万里:分かっていた。願いを叶えるということは、他者の願いを踏みにじるということだ。
降矢万里:それでも。
水原梓:「それを」
降矢万里:「比呂…………待ってろ……」 病院へ向け、駆け出そうとします。
水原梓:「どうするつもりですか。降矢さん」
降矢万里:「水原……」 悪戯が見つかった子供のような表情。
降矢万里:「……退け」
水原梓:降矢くんならわかる。
水原梓:しずかな口調ながら、今の水原からは刺すような剣気が発せられている。
水原梓:「それが。」
水原梓:「質問に対する答えですか?」
降矢万里:その問いには答えず。ただ。
降矢万里:「……退け」 怒気が篭る。 降矢も本気だ。
水原梓:「退きません」
降矢万里:「……三度目だ。俺を殺してでも止める覚悟が無いなら」
降矢万里:「退 け!!」
水原梓:すう、と
水原梓:不意に水原の剣気が消える。
水原梓:降矢くんから発せられた怒気が、
水原梓:ぶつかる相手をなくしたように、すり抜けていく
水原梓:緊張が極限まで高まった後に訪れる。
水原梓:ほんの一瞬の弛緩。
水原梓:そのはざまに、水原くんの剣閃が奔ります。
水原梓:「鞍馬神明流・虚狼(うつろ)」
水原梓:ご自由に反撃なりかわす演出をしてください!
降矢万里:ガ キ ィッ!
降矢万里:暗闇に光る一条の剣閃を
降矢万里:降矢万里はその牙で受け止め、挟み込む
水原梓:これが受けられるのは織り込み済みだ。
水原梓:同時に左手を放し、右手を傾ける
水原梓:刃を押し込むでもなく、無理に退くのでもなく。
水原梓:その口元を滑らせることで頬を、顎を切り落とそうとする。
降矢万里:口元が滑る。その流れに逆らわず
降矢万里:刃の軌跡を僅かに逸らせれば十分。口内から頬を切り裂かれながら。
降矢万里:勢いを付け、頭突きする!
水原梓:「……ッ!!」
水原梓:視界がゆれる。手を強く握る。
降矢万里:「殺す気できやがったな。それで良い」
降矢万里:「俺も」
降矢万里:「お前を殺してでも」
降矢万里:「先に進む」
水原梓:刀は、手放していない。地面を踏みしめる。脚も、動く。何も問題はない。
水原梓:「……」
水原梓:「いやに、なりますね。」
水原梓:「貴方も、僕も。“聖地蟲”に踊らされてる人たちを」
水原梓:「哀しくなるほどにみてきたはずなのに。」
水原梓:「それなのに、僕たちもまたこうやって踊らされている。」
降矢万里:「…………」 胸が痛む。そんなことは分かっている。
降矢万里:それでも。それでも。
降矢万里:「……俺は。俺は、惚れた女を助けてえんだ」
水原梓:「僕は、自分の信じる正義を守りたいのです。」
GM:――ズ ギ ャッ!!
GM:その言葉を遮るように、轟音が響く。やや遅れて、ワーディングの気配。
GM:2人のすぐ脇のブロック塀を二枚貫いて、何かが飛来し、アスファルトの地面に突き立った。
GM:見覚えがある。杭槍だ。そして――
水原梓:「……!」
水原梓:思考が中断される。
GM:瓦礫の中からは一本の腕が出ている。それが動く。まだ生きている。この一撃を受けて。
降矢万里:「バカっ!危ねえ!」 突然の轟音に、水原君を蹴って距離を取らせる
???:「ああ、ああ……」
???:「もう少しだったのに、ケホッ、ああ~~、邪魔を……しやがって」
三地雁麻:刺さった杭槍を引き抜き、再び静かに杭槍を構える。
三地雁麻:二人を止めなかったのはそのどちらも正しいからだ。ならば、請われぬ限りは邪魔をしないと決めていた。
???:乱入者の片方は、ずるずると立ち上がる。
三地雁麻:ならば、この男の務めは障害を焼き払うのみである
三地雁麻:「……無粋也」
???:血に塗れたシャツとズボン。両手には手袋。その顔面は白い金属の、無表情な板で覆われている。
???:「何が、何が、無粋だっ、て?ハハ、ハハハハハハハハハ!!」
???:「無粋はお前だッ!もうちょっと、もうちょっとで、“ハンガーラスト”が勝つかもしれなかった!!」
???:「分かってんのか……!?お前が、邪魔を!!もっと、もっともっともっともっと……」
???:「罪の屈辱と、希望に、ケホケホケホッ!ま、塗れてから殺すのがいいんじゃないか!?クソ野郎!!」
三地雁麻:尖った切先が赤熱し大気を歪ませ白い煙を上げる。少年二人の前に立ちながら眼を仮面に向ける。
GM:ジャームだ。一連の戦いに参戦せず、離れた地点にこの気配は存在していた。
GM:純粋なジャームハンターの三地雁麻だから、その気配に気づけた。
三地雁麻:「もっと?成程、成程。結構。不徳を成し、堕落に気付かず、衝動に酔う恥知らず共こそが我が杭槍の餌食に相応しい」
三地雁麻:「憤怒の純度で我に勝るとは思わぬ事だ。我は全ての堕落を憎むぞ。来い、貴様の怪異は此処で終幕である」
GM:この敵は“聖地蟲”を求めていない。
“エマクバキア”:「堕落。堕落。堕落。あああ……そうだ。俺が、堕落の化身みたいなものだ。それは、ほんとうに正しい」
“エマクバキア”:「そうだろう?“ハンガーラスト”」ぐらりと傾ぐように、顔を降矢へと向ける。
“エマクバキア”:「苦しかったか……?」
“エマクバキア”:「堕落するのは」
降矢万里:「テメエ……テメエが……」 “聖地蟲”の情報を流した人物かと問うている。
“エマクバキア”:「ハッハハハハハハ!!ハハハハハハハ!!そォ――だよッマヌケ!!感謝しろよ!?なあなあ、感謝しろお前!!」
“エマクバキア”:「本当はな?本当は……本当は、お前がニコニコ笑顔で支部に戻ってきたとこをな?ケホッ、ゲホゲホッ!」
“エマクバキア”:「あの女の生首で出迎えようと思ってたのに、どこにもいやがらねえ。酷いよな……こんな楽しいプランなのに、人間の所業じゃねえよ」
降矢万里:「――――」 視界が真っ黒になる。黒い感情に全身を包まれる。
“エマクバキア”:「だからお前から殺すことにしたよ。希望を繋ぐ……仲間をみ~~んなぶち殺して、ケホッ、希望が繋がる……」
“エマクバキア”:「つながる……つながる、かもしれない。その、寸前のところでさ」
“エマクバキア”:「復讐をぶち壊しやがって」三地に、低い声を向ける。「高く付くぞ」
降矢万里:「支部長を……殺すと言ったかよ」
降矢万里:こんな時に、気の利いた台詞など出てこない。
降矢万里:「殺す……!」
“エマクバキア”:「殺す?もうそんなことしないよ。ヒッ、ヒフフフフフ、ケホッ!ゲホッ!」
“エマクバキア”:「殺す?殺す殺す……なんで?もうお前から殺すことにしたから、いいんだよ」
“エマクバキア”:「お前を殺してな、“ハンガーラスト”。それで……」上体を、奇妙に傾ける。
“エマクバキア”:「あの女に“聖地蟲”を飲ませてやるよ」
“エマクバキア”:「一生消えない、罪と堕落を、背負わせてやる」
降矢万里:「その時は、俺も背負ってやるぜ」
降矢万里:「罪を。堕落を。テメエを殺してなぁッ!“エマクバキア”!」
“エマクバキア”:「お前たちに負けてから」
“エマクバキア”:「屈辱と醜悪で、顔すら晒せない」震える自身の手を見る。
“エマクバキア”:「た、正しい姿勢で、剣を持つことすらできないんだ」
“エマクバキア”:「弱い奴や守るべき奴ほど、怖くなった……」
“エマクバキア”:「そういう奴ほど、殺さずにはいられなくなった。お前たちの、お前たちのせいで」
“エマクバキア”:「正しさのために踏みにじった奴らのことなんて覚えてないだろう……」足を踏み出す。
降矢万里:「チッ!」 歯軋りをし、
“エマクバキア”:あの時とは違う。手ぶらだ。武器は何一つ持っていないように見える。
降矢万里:勢いのまま、ぶん殴る!
“エマクバキア”:バキン!!
“エマクバキア”:……ドサッ、ズシャッ!
“エマクバキア”:アスファルトの地面を跳ねて、そのまま倒れる。
降矢万里:「……どうした?犬じゃねーんだ。お座りしてる暇があるなら立てよ」
“エマクバキア”:「そうだな。お前の支部長みたいな」
“エマクバキア”:「犬じゃないもんな。ハハ、ハハハハハハ!!」
“エマクバキア”:「立ち上がれるよ、自分で、ああ……」
降矢万里:そのまま
降矢万里:顔面を踏み抜く!
“エマクバキア”:その足が途中で停止する。
“エマクバキア”:触手のような何かがそこに絡んでいる。
“エマクバキア”:「もう一度言うぞ」
“エマクバキア”:「最悪の地獄に、お前らを落としてやるために、俺は、もう一度」
“エマクバキア”:不自然な動きで、“エマクバキア”の体が持ち上がる。
“エマクバキア”:いや、全身の内側から、長大な触手が……蟲が、突き破るように生えている
“エマクバキア”:「こ、これが、不死の、“マスターヴィータ”の研究だ」
降矢万里:「まさか……」 すでに奴は、“聖地蟲”を埋め込んでいるというのか!
GM:内部に蠢く別の生命体は、際限なく不死の増殖を続け、
GM:“エマクバキア”を中心に、巨大な蟲塊を形成する!
“聖地蟲エマクバキア”:「ハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」
“聖地蟲エマクバキア”:「俺は“3割”を引けたぞ、“ハンガーラスト”!!!」
降矢万里:「…………!」 これが、、、ジャーム化、、、
水原梓:「……」
降矢万里:(俺は……それでも、比呂に薬を……?)
三地雁麻:立ち塞がるように一歩踏み出す。
水原梓:その姿をみて、胸の中に、黒く、熱い塊が暴れ出すかのような感覚に襲われる。
水原梓:怒りと、哀しみ。
水原梓:穢されたようなという思いがある。東条さんが、小田桐さんが、植物のジャームが、降矢さんが持っていた純粋な願いを
水原梓:この人は穢している。それは許してはいけないことだと感じる。
水原梓:(僕は、彼らの願いを潰そうとしているのに……)
水原梓:(ああ、矛盾だな)
“聖地蟲エマクバキア”:「希望だ」
“聖地蟲エマクバキア”:「お前らのような奴らには、ド汚い希望だけがふさわしい」
“聖地蟲エマクバキア”:「堕落の果てを、見て。希望にのたうち回って――死ね!!」
GM:“エマクバキア”の変貌とともに、これまでこの男が内に隠していた
GM:恐るべき密度のワーディングが解き放たれる。
GM:衝動判定。難易度は10。
三地雁麻:4dx+4
DoubleCross : (4R10+4[10]) → 7[3,6,6,7]+4 → 11
三地雁麻:む
三地雁麻:出た出た。成功。
降矢万里:5dx10
DoubleCross : (5R10[10]) → 9[2,2,3,4,9] → 9
降矢万里:アバー!
降矢万里:暴走!
水原梓:9dx+1
DoubleCross : (9R10+1[10]) → 9[1,3,5,5,7,7,8,8,9]+1 → 10
水原梓:ギリ
水原梓:2d10+116
DoubleCross : (2D10+116) → 7[5,2]+116 → 123
水原梓:ぐっど
降矢万里:2d10+107
DoubleCross : (2D10+107) → 10[9,1]+107 → 117
降矢万里:まあまあ!
三地雁麻:103+2d10
DoubleCross : (103+2D10) → 103+9[8,1] → 112
■第1ラウンド
エマクバキア
10m
降矢 三地 水原
【イニシアチブ】
12/12 聖地蟲エマクバキア
8/8 水原梓
5/5 三地雁麻
4/4 降矢万里
GM:第1ラウンド。セットアップ。
降矢万里:いいのかな?
“聖地蟲エマクバキア”:「お前が、ヒ、ハハハハハッ……お前がな、“ハンガーラスト”。どうやって死んだのか」
“聖地蟲エマクバキア”:「あの女に蟲を与える前に、よく聞かせてやるよ」
“聖地蟲エマクバキア”:「どれだけ見苦しく、仲間と争ったか」
“聖地蟲エマクバキア”:「……どれだけ、お前のためにガンバって、死んだのかをな。」
“聖地蟲エマクバキア”:《ルーラー》。
“聖地蟲エマクバキア”:PC3人の全判定ダイスを-6個。
水原梓:勘弁してください。
降矢万里:ヤメテー
降矢万里:「……やってみろ!テメエに喋れる口が残っていたらなあ!」
降矢万里:《フルパワーアタック》+《完全獣化》+《一角鬼》
三地雁麻:なし
水原梓:なし
GM:行動値12!最初の手番はエマクバキア!
降矢万里:咆哮を携え、狼の形状に変化する。
降矢万里:117→135
“聖地蟲エマクバキア”:マイナーで戦闘移動。3人のエンゲージに接触します。
エマクバキア
降矢 三地 水原
“聖地蟲エマクバキア”:《コンセントレイト:モルフェウス》《インスタントボム》《ギガンティックモード》《オールレンジ》《吸収》。対象はPC全員。
“聖地蟲エマクバキア”:10dx7+4
DoubleCross : (10R10+4[7]) → 10[1,2,3,7,7,7,8,8,8,10]+10[2,3,4,5,5,9,10]+10[3,7]+10[7]+10[9]+3[3]+4 → 57
“聖地蟲エマクバキア”:ダメージを受けた場合、全判定ダイスにさらに-2個。
降矢万里:リア不ー
水原梓:ドッジできないしガード
三地雁麻:ガード:《蒼き悪魔》+《自動触手》
“聖地蟲エマクバキア”:《デビルストリング》。
三地雁麻:どっちを消します?
“聖地蟲エマクバキア”:もちろんレベルの高い《自動触手》の方を消します。
三地雁麻:了解です。
“聖地蟲エマクバキア”:ではダメージ!
“聖地蟲エマクバキア”:6d10+12
DoubleCross : (6D10+12) → 31[1,9,6,3,9,3]+12 → 43
“聖地蟲エマクバキア”:全身が破裂するように膨張し、
“聖地蟲エマクバキア”:光線めいて光を放つ触手が、全方位を同時に撃ち抜く!!
水原梓:「……ああっ!!ぐう…!!」
三地雁麻:エマクバキアにロイスを取って復活しましょう 脅威○/侮蔑
三地雁麻:こちらは返しで15ダメージ
降矢万里:「…………っ!!」
“聖地蟲エマクバキア”:「ああああ!ああああああ!!!」苦痛のような叫びを上げる。
“聖地蟲エマクバキア”:「素晴らしいぞ、こっちは!!なあ“ハンガーラスト”!」
“聖地蟲エマクバキア”:「悪は、苦しいよな?こっちに来いよ……!!」
降矢万里:「……行かねえよ。犬は、主人の元にいるって相場が決まってんだっ……!」
降矢万里:”エマクバキア”/遺志/○敵愾心/タイタス昇華 復活
GM:水原くんはどうしますか?
水原梓:敵/エマクバキア/同情○/脅威でロイスをとります。
“聖地蟲エマクバキア”:では、3人に対して
水原梓:その上で降矢くんのロイスを切って復活。
“聖地蟲エマクバキア”:くっ……!
“聖地蟲エマクバキア”:運の良い奴!ならばタイタス化した2人に対して"定まりし殺意"。メインプロセス終了時に4D10点ダメージ!
降矢万里:アバー!?
三地雁麻:成程ね。
水原梓:こんな悲しい存在のロイスを切るなんて、水原くんには無理だ…ドワーフなら切ってた…
降矢万里:えっ?私、こいつより下に見られてたの?
“聖地蟲エマクバキア”:「来るんだよ」ゾブッ!!
“聖地蟲エマクバキア”:蟲の集合体が、巨大なあぎとと化して、降矢と三地を噛み砕いた。
三地雁麻:こちらも光の線に貫かれて杭槍を杖にして立つ。遅れて全身から血が吹き出る。
三地雁麻:が、その口元には笑み。
“聖地蟲エマクバキア”:「俺が、死のうが……生きようが」
“聖地蟲エマクバキア”:「死のうが、生きようが。死のうが、生きようが」
“聖地蟲エマクバキア”:「失った誇りは、二度と戻らない……二度と、二度と、一生、もう戻らない。ああ……」
降矢万里:全身を噛み砕かれながらも 「……死のうが、生きようが、じゃねえ。……生きてこそ、だろうが!!」
水原梓:学生服が破れ、白い肌が裂け、そこから鮮血を流しながら。
水原梓:エマクバキアを真っ直ぐ見つめ、立ち上がります。
GM:水原だけが、多大な攻撃範囲を持つ顎の射程距離からかろうじて逃れる。
三地雁麻:「煩わしい」
三地雁麻:「…さっき貴様はこう言ったか?高くつく?この場でやりあうならば歓迎だ、骨のある堕落者よ。その勇気は讃えよう、その蒙昧さは侮蔑しよう」
三地雁麻:「では、後に腐るものなく肉は燃やし魂は凍らせてやろう!!」
“聖地蟲エマクバキア”:「……」
“聖地蟲エマクバキア”:両腕に当たる範囲の一方が千切れ落ちている。
“聖地蟲エマクバキア”:二つある腕塊の片方を犠牲にして、纏わり付く髪の反撃から脱した。
“聖地蟲エマクバキア”:「お前は、邪魔。そっちのお前もだよ。ただ、ただ……邪魔」三地と水原に、温度の低い声を向ける。
“聖地蟲エマクバキア”:「死んでろ」
三地雁麻:112→118
降矢万里:4d10
DoubleCross : (4D10) → 21[8,7,3,3] → 21
降矢万里:死ぬ!
三地雁麻:4d10
DoubleCross : (4D10) → 28[10,9,3,6] → 28
降矢万里:小田桐くんのロイスをタイタス昇華復活! 、、、今度は大丈夫だよね、信じてるからね小田桐くん!
GM:小田桐くんにEロイスがあるわけないでしょw
降矢万里:そりゃそうですねw
三地雁麻:固定ロイスのジャームをきりますよ。 復活。
GM:次は行動値8。水原くんの手番。
水原梓:僅かな時間の間、目を閉じる。
水原梓:降矢さんとの戦いを回想する。
降矢万里:「……俺は。俺は、惚れた女を助けてえんだ」
水原梓:「僕は、自分の信じる正義を守りたいのです。」
水原梓:愛する人を救いたい願うことと、正義を貫くこと。
水原梓:それのどちらの方がが尊いかなど、決めることができる人がいるのだろうか。
水原梓:僕が正しいと信じる道を進むことで、他の誰かが不幸になる。
水原梓:そのことを理解しながら、僕は前に進んでいる。
水原梓:誰かの悲しみに触れるたび、それが本当に正しいのか迷いながら
水原梓:それでも同じことを繰り返している。小田桐さんのいう通り、僕は哀しむふりだけをしている。いやなヤツなのかもしれない。
水原梓:だけど、それを変えることはできない。
水原梓:現に僕は、目の前のこの男を倒すべき悪だと思っていながら。
水原梓:彼が放ったたった一言の為に心を乱している。
水原梓:「“エマクバキア”」
“聖地蟲エマクバキア”:「ケホッ、ゲホゲホッ、ハハハハ!ハハハハハハ!!」
水原梓:「僕たちのように正義を標榜する人間が」
水原梓:「貴方の言う、踏みにじられた人たちに報いるには、どうすればいいのでしょう。」
“聖地蟲エマクバキア”:「………………」
“聖地蟲エマクバキア”:「地獄だよ」
“聖地蟲エマクバキア”:「地獄を見るんだ。そうすれば、救いようがないことがわかる」
水原梓:「……わかりません。」
水原梓:僕が踏みにじってきた人たちのことを、忘れたことなどない。
水原梓:彼らのことを思い、苦しまなかった日など一日たりとてない。
水原梓:だけど、そんなものは。地獄と呼ぶには、あまりにも生ぬるいだろう。
“聖地蟲エマクバキア”:「世界は!正義と罪に満ちて!何も救うことはできない!正しさから転落して、はじめてそれが分かる!」
“聖地蟲エマクバキア”:「分からなかっただろう“ハンガーラスト”!!」
“聖地蟲エマクバキア”:「”聖地”だと!?」
“聖地蟲エマクバキア”:「そんなものはどこにもない!!」
降矢万里:「……あるさ。聖地は……あるんだ!」 あの、桜の下を思い起こす。
水原梓:マイナーなし
水原梓:メジャーで《コンセントレイト:ノイマン》+《コントロールソート》+《浸透撃》+《急所狙い》+《吠えたける爪》
水原梓:東京ちゃんお願いします!
水原梓:4dx7
DoubleCross : (4R10[7]) → 10[1,2,4,8]+2[2] → 12
GM:ボク、関係ないよ!
GM:ほら~関係ないのに頼るから!
水原梓:やはり東京は関係なかった!
“聖地蟲エマクバキア”:《ディスマントル》。攻撃力を-9。
“聖地蟲エマクバキア”:7dx その上でドッジ!
DoubleCross : (7R10[10]) → 10[1,4,4,5,5,9,10]+10[10]+5[5] → 25
“聖地蟲エマクバキア”:や、やった……!
“聖地蟲エマクバキア”:東京~~!
水原梓:関係ないじゃなかったのかよ!!
降矢万里:東京www
GM:どっちに恩恵があるとは言っていない!
GM:ボクの力だよ、望!
GM:あれ、でもこれだとディスマントルのタイミングどうなるのかな……
水原梓:ダイスが正常でも無理な出目だ。仕方ない。
GM:使用タイミングはダメージロールの直前だ。だからまだ回数は残ってます、ディスマントル。
GM:とにかく回避成功。
水原梓:「……!」
水原梓:剣を上段に振り上げ、振り下ろす
水原梓:いつも通りの動きをしているはずだ。だが、微かな迷いが剣を鈍らせる
“聖地蟲エマクバキア”:確かに切り裂いた、ように見えるが
“聖地蟲エマクバキア”:手応えはまったくない。正常の人体構造ならば急所であるべき器官が、空洞だ。
“聖地蟲エマクバキア”:”聖地蟲”の暴走による……過剰なまでの不死。もはや生体としての構造も必要としない!
水原梓:「………」
“聖地蟲エマクバキア”:「ザコめ!!ハハハハハハハハハハハハハハ!!」
水原梓:「救いは、あるはずだ。」
“聖地蟲エマクバキア”:「ザコめ!!ザコめ!!俺の計画を邪魔しやがって!!」
水原梓:「あったはずだ。貴方にも。」
“聖地蟲エマクバキア”:「何もない!お前らはここで死ぬ!全部、全部あの女の前に並べてやる!」
“聖地蟲エマクバキア”:「……」
“聖地蟲エマクバキア”:僅かに残った腕の痕跡のようなものを、握り、開く。
水原梓:あったはずなのだ。だが、僕は彼を救えなかった。だから、そんな言葉に意味はない。
“聖地蟲エマクバキア”:水原だけが、剣を握る動作に似ていると感じるかもしれない。
“聖地蟲エマクバキア”:「皆殺しにしてやる……ケホッ、ケホッ!皆殺しだ……」
水原梓:無意味だとわかっていても、何かに縋るようにそんな言葉をつぶやいている。
GM:行動値は5。三地さんの手番。
三地雁麻:《コンセントレイト:エグザイル》+《爪剣》+《炎の刃》118→125
三地雁麻:3dx7+1
DoubleCross : (3R10+1[7]) → 4[3,3,4]+1 → 5
“聖地蟲エマクバキア”:7dx
DoubleCross : (7R10[10]) → 10[1,3,3,6,8,9,10]+3[3] → 13
GM:その達成値なら回避して当然だ!何かありますか?
三地雁麻:なし!
三地雁麻:杭のような槍に蟲体が重く圧し掛かる。力をかけられず、表面を焼くのみ。この巨体に効果はない。
“聖地蟲エマクバキア”:「ハハハハハハハハハ!!お疲れだなあ~~!!なあ?」
“聖地蟲エマクバキア”:「俺が、俺が呼んだオーヴァードはどうだった?醜かったか?邪悪だったか?」
三地雁麻:「貴様が正しさから転落したのは事実なのだろう」
“聖地蟲エマクバキア”:「そうじゃないよな……?どう思った?」
三地雁麻:「怒りのみ、憤怒のみ」
三地雁麻:「貴様は救う事も、正しさを貫く事も止めたからこそ、貴様は堕落者だと言うのだ」
三地雁麻:「最悪の弱者よ。我が杭槍は貴様のような存在を赦しはしない、必ずだ」
“聖地蟲エマクバキア”:「フフッ、ハハハハハハハ!!押し付けろよ!!そうだな?弱者に押し付けろよ、責任を!!」
三地雁麻:憤怒に満ちた目で睨みつける。
“聖地蟲エマクバキア”:「俺が、俺のせいで、こうだなんて」
“聖地蟲エマクバキア”:「とっくに知ってる……。じゃあお前は、生かしてやるよ。生かして苦しめてやる」
GM:手番は行動値4。降矢くんの手番。
降矢万里:はい!
降矢万里:マイナーで5m移動! 《縮地》
降矢万里:135→137
“聖地蟲エマクバキア”:《デビルストリング》。《縮地》を打ち消します。
降矢万里:メジャーで《コンセントレイト(バロール)》+《漆黒の拳》
降矢万里:おっと
“聖地蟲エマクバキア”:残っていた片腕が千切り離され、降矢の移動を阻む!
降矢万里:では、侵蝕は135のまま。
GM:侵蝕は上がるはず……!効果が打ち消されるだけです。
降矢万里:失礼しました
降矢万里:メジャーで《コンセントレイト(バロール)》+《漆黒の拳》
降矢万里:うおおおお!!東京ちゃんは正直めっちゃ好きだけど、今は支部長のヒロインパワーお願いします!
降矢万里:4dx7+4
DoubleCross : (4R10+4[7]) → 10[5,6,7,10]+10[1,8]+1[1]+4 → 25
降矢万里:どうだ!
“聖地蟲エマクバキア”:7dx
DoubleCross : (7R10[10]) → 10[3,3,4,7,8,10,10]+9[1,9] → 19
“聖地蟲エマクバキア”:チッ……!
“聖地蟲エマクバキア”:だが《ディスマントル》!攻撃力を-9!
降矢万里:よし!
降矢万里:e-to
降矢万里:ぐぬぬ
降矢万里:3d10+15
DoubleCross : (3D10+15) → 24[8,7,9]+15 → 39
降矢万里:137→142
降矢万里:分からない。果たして、何が正しいのかもはや分からない。でも
降矢万里:「テメエを……支部長に近づけさせねえ! テメエはここで死ね!」
降矢万里:「テメエの最後は、hunger last(最悪な結末)を迎えて……死ね!」
“聖地蟲エマクバキア”:蟲で構成された肉体は、為す術もなく引き裂かれる。
“聖地蟲エマクバキア”:もちろん、破壊したところで、どこが弱点なのかすらわからない群れだ……だが。
“聖地蟲エマクバキア”:「グッ、ウウウウッ、畜生、畜生……!“ハンガー……ラスト”……」
“聖地蟲エマクバキア”:その一撃に明確に悶え苦しむ。どこかは分からないが、有効打だった。
“聖地蟲エマクバキア”:それを降矢の直感が引き当てた。
降矢万里:「フゥーッ!!フゥーっ!!」 荒々しい呼吸のまま、噛み付く!
■第2ラウンド
エマクバキア
降矢 三地 水原
【イニシアチブ】
12/12 聖地蟲エマクバキア
8/8 水原梓
5/5 三地雁麻
4/4 降矢万里
GM:セットアップ。
“聖地蟲エマクバキア”:こちらはやはり《ルーラー》を使用。全員のダイスを-6個。
三地雁麻:なし。
降矢万里:ぐおおおお!!《フルパワーアタック》
降矢万里:142→146
水原梓:なし
“聖地蟲エマクバキア”:「いいぞ……いいぞ」
“聖地蟲エマクバキア”:「どれだけ、体力を消耗した……どれだけ希望が残っているんだ?」
“聖地蟲エマクバキア”:「まだ絶望するなよ」
“聖地蟲エマクバキア”:行動値12!攻撃!
“聖地蟲エマクバキア”:《コンセントレイト:モルフェウス》《インスタントボム》《ギガンティックモード》《オールレンジ》《吸収》!
“聖地蟲エマクバキア”:10dx7+4
DoubleCross : (10R10+4[7]) → 10[1,3,3,4,4,5,5,7,8,10]+6[2,5,6]+4 → 20
“聖地蟲エマクバキア”:ダメージを受ければ、やはりラウンド中ダイス-2個!
降矢万里:RI A FU
水原梓:エマクバキアくんの意地悪!嫌い!
水原梓:ガード
三地雁麻:ふーむ。行動放棄して降矢君をカバーしてガード 《蒼き悪魔》+《自動触手》125→136
降矢万里:三地さん!!
三地雁麻:150いってロイスもう2枚じゃ仕方あるまい。
“聖地蟲エマクバキア”:では"盾砕きの毒"。メインプロセス終了時に侵蝕率を+1D10してください。
“聖地蟲エマクバキア”:《デビルストリング》はもうない!そのまま食らう!
“聖地蟲エマクバキア”:こちらのダメージを出します。
“聖地蟲エマクバキア”:3d10+12
DoubleCross : (3D10+12) → 14[6,3,5]+12 → 26
三地雁麻:返しで15点+18点 33点!
“聖地蟲エマクバキア”:くそっ、まだ残ってはいるが……!
三地雁麻:初期ロイス 無辜の人間を切って復活だ。3枚目。
水原梓:植物のジャームのロイスを切って復活。うう…切りたくない…!
“聖地蟲エマクバキア”:「汚辱に、まみれろ……!!」
三地雁麻:衝動に飲まれ相手を滅ぼすしかできない降矢君を槍で思い切り撃ち離脱させ自らが盾となる。
降矢万里:「オッサン!?」
三地雁麻:「頭を冷やせ。小僧が」
“聖地蟲エマクバキア”:全方位から蟲が殺到し、食いちぎる。
“聖地蟲エマクバキア”:「早く、早く早く早く早く!!取り掛かりたい、早く!!」
“聖地蟲エマクバキア”:「あっちの女を、“ロトカ・ヴォルテラ”も、踏みにじりたい!!」
三地雁麻:その蟲が端から切られ凍って落ちる。白銀の髪が棘付き網のように展開する。
“聖地蟲エマクバキア”:「ハハ、ハハハハハハ……!?」
“聖地蟲エマクバキア”:その巨体が痙攣するように跳ねる。
三地雁麻:「学べ。我が臓腑は凶暴だ。汝の腸(はらわた)を喰らいつくす程度にはな」
“聖地蟲エマクバキア”:「アアアアアアアア――ッ!!アアッ、アガッ、アアアアアアア……!!」
“聖地蟲エマクバキア”:「お前の、ような、からっぽの、クズに」
“聖地蟲エマクバキア”:「クズに、クズに、クズに……正義も、堕落も、知らないクズ」
三地雁麻:吹き零れる腹が螺旋状に捩れ敵の顔面を突き刺す。
“聖地蟲エマクバキア”:「俺の復讐がテメェ――に分かるかァァァァーーーッ!!!アアアアア――ッ!!!」
降矢万里:「オッサン!何で、何で俺を守った!?」 戦闘経験から、明らかに三地さんの方が実力は上だと理解している。
“聖地蟲エマクバキア”:仮面の半分を砕かれ、中から異形の肉を覗かせながらも、さらに殺到する!
三地雁麻:「我が戦友の元に帰るのが貴様の責務。そして、それこそが『オレ』への依頼だ」
三地雁麻:復讐の怨嗟を一身に受け止め、振り向くことなく答える。
降矢万里:「…………ちっくしょう。こんな時でも比呂は、俺を守ろうとすんのかよ……」
GM:手番は行動値8、水原くん!
GM:全員判定ダイスは累計-8個だぞ!
水原梓:意地悪GMめ!
水原梓:メジャーで《コンセントレイト:ノイマン》+《コントロールソート》+《浸透撃》+《急所狙い》+《吠えたける爪》
三地雁麻:1d10+131
DoubleCross : (1D10+131) → 9[9]+131 → 140
水原梓:師匠のロイスを切ってアタック。
水原梓:ダイス+10
水原梓:13dx7
DoubleCross : (13R10[7]) → 10[1,1,2,4,6,6,7,7,8,8,9,9,10]+10[1,3,4,6,6,6,9]+6[6] → 26
水原梓:んー、よけられるかな。
“聖地蟲エマクバキア”:フフフ……その程度の攻撃
“聖地蟲エマクバキア”:7dx
DoubleCross : (7R10[10]) → 10[1,3,5,5,10,10,10]+9[2,5,9] → 19
“聖地蟲エマクバキア”:クソ……!でもかなり回りはしたんだ
水原梓:ロイスきって、要約立川さんと同じぐらいの出目になるんだよなあ。
水原梓:3d10+24
DoubleCross : (3D10+24) → 12[2,7,3]+24 → 36
水原梓:装甲無視
“聖地蟲エマクバキア”:ギリギリ……!
“聖地蟲エマクバキア”:ギリギリ、死ぬ!残りHP33!
降矢万里:おおお!!ヤッター!
水原梓:師匠の教えを思い出す。
水原梓:心が乱れたのなら、その心を剣に置く
水原梓:研ぎ澄まされた刃は、その乱れを研いでくれる。
水原梓:そして剣に心を残したまま。
水原梓:ただ、それを相手に届かせる。
水原梓:「シッ!」
水原梓:真一文字に
“聖地蟲エマクバキア”:怒りとともに三地雁麻に襲いかかるエマクバキアの、横合いから。
水原梓:剣閃が奔る。
水原梓:どうしても心が迷うのなら、その迷いごと、剣で断ち切る。
水原梓:そういう訓練を、水原梓は積んでいる。
“聖地蟲エマクバキア”:「……!う、ウッ、ウウ」
“聖地蟲エマクバキア”:ベシャ!
“聖地蟲エマクバキア”:突撃の速度のまま、人間の体の部分が滑り、ちぎれて落ちた。
水原梓:「僕は、貴方を救えない。」
水原梓:「だから、貴方を倒すしかない」
水原梓:「僕は貴方を救えなかった。」
水原梓:「だから、僕は貴方を忘れない」
“聖地蟲エマクバキア”:「殺す、“ハンガーラスト”。お前を地獄に堕としてやる」
“聖地蟲エマクバキア”:「ゲボッ、~~~、俺は、蘇ったぞ。地獄の果てを見て」
“聖地蟲エマクバキア”:「それでも死ねなかった」
“聖地蟲エマクバキア”:「生きるということが、どれだけ……」
“聖地蟲エマクバキア”:《イモータルライフ》。
水原梓:「……」
“聖地蟲エマクバキア”:2D10
DoubleCross : (2D10) → 13[5,8] → 13
“聖地蟲エマクバキア”:上半身だけの姿のまま、降矢万里の方へと這いよる。
GM:行動値4。降矢万里の手番。
降矢万里:マイナー無し!縮地はいらない!
降矢万里:ヒロインの力を今ここに!うおおおおお!!!
降矢万里:メジャー 《コンセントレイト(バロール)》+《漆黒の拳》
降矢万里:6dx7+4
DoubleCross : (6R10+4[7]) → 10[1,1,7,8,9,9]+10[4,6,7,9]+10[4,9]+10[9]+3[3]+4 → 47
降矢万里:ヒロインーーー!!!
“聖地蟲エマクバキア”:……
“聖地蟲エマクバキア”:回避します。
“聖地蟲エマクバキア”:7dx
DoubleCross : (7R10[10]) → 10[4,4,5,6,6,7,10]+10[10]+1[1] → 21
“聖地蟲エマクバキア”:《ディスマントル》。攻撃力を-9。
降矢万里:5d10+15
DoubleCross : (5D10+15) → 30[9,9,6,4,2]+15 → 45
“聖地蟲エマクバキア”:消し飛びます。復活エフェクトはなし。
降矢万里:「生きるということが!どれだけ!」
“聖地蟲エマクバキア”:構えるような動きを取る。
降矢万里:「……どれだけ、大切だと思ってやがる!」
降矢万里:エマクバキアに飛び掛り!
降矢万里:首筋に食らいつく!
“聖地蟲エマクバキア”:存在しない剣を構え、降矢の一撃を受けようとするような。
“聖地蟲エマクバキア”:「アアアアアアアアアアアア!!!!」
“聖地蟲エマクバキア”:「アアアアアアア!!ハンガァァァ――――ラスト!!!」
降矢万里:錆臭い血を滴らせながら、首を天にかかげる。
“聖地蟲エマクバキア”:「ふざけるなッ!!こんなところで、もっと、もっと苦しむんだ、お前は!!」
降矢万里:それは、まるで、首吊り人のように。錆臭い血を滴らせながら。hanger rust(錆釣り人)だ。
“聖地蟲エマクバキア”:「ゴボッ!ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ!お前に……ああ、お前らに、やられた傷が……」
“聖地蟲エマクバキア”:「今も、畜生ォォォォォォ!!」
“聖地蟲エマクバキア”:もがき苦しみ続ける動きが、夥しい鮮血を路上に飛び散らせる。
降矢万里:「苦しんださ!……比呂は、今もなお苦しんでやがるんだ!」
“聖地蟲エマクバキア”:「堕落しろ!!堕落しろ!!堕落しろ!!」
“聖地蟲エマクバキア”:「お前らが皆!!地獄に堕ちれば……!!ゲボッ!!」
降矢万里:「それでも構わねえ!比呂が居れば、俺は……!」
“聖地蟲エマクバキア”:「俺が、俺のほうが、正しく――」
“聖地蟲エマクバキア”:「うッグ!!ゲブッ!!」
“聖地蟲エマクバキア”:「ヒューッ、ヒューッ……ッ、ッ、オアアアァ………」
“聖地蟲エマクバキア”:「……、……………」
降矢万里:「ペッ!」 地面に投げ捨てる。
降矢万里:146→151
GM:“エマクバキア”死亡。戦闘終了。
塚見市 UGN塚見市支部
GM:“エマクバキア”を倒した3人と……倒れた小田桐は、病院支部へと帰還した。
GM:彼らの報告を受けて、場所を移していた林野比呂らも戻ってきているはずだ。
GM:だが、激務の後の移動は、林野比呂の体に、さらに負担をかけたことだろう。
GM:もう時間がない。それは東条遥斗や小田桐博之だけでなく、降矢万里にとっても同じ。
降矢万里:「ハァーッ!ハァーッ!」まだ狼の形状のままだ。血まみれの身体を引きずっている。
GM:彼の戦いは、まだ……
水原梓:「……」
降矢万里:「水原……言っただろ」
降矢万里:「比呂は……俺の世界だって。世界が壊れちまったら、俺も壊れちまうんだよ」
降矢万里:「だから……そこを通してくれよ……なあ……俺を、比呂を……助けてくれよ」
降矢万里:「誰か……助けてくれよ……」搾り出す声。
水原梓:「東条さんも。」
水原梓:「小田桐さんも。」
水原梓:「あのジャームも。」
水原梓:「きっと、そうでした。」
水原梓:「世界に等しいほどに大切な願いたちを」
水原梓:「散々に踏みにじって、僕たちはここに立っています。」
水原梓:「だから、痛いほどにわかります。貴方のその言葉が、どれだけ悲痛で」
水原梓:「貴方のその願いが、どれだけ、尊いものなのか」
水原梓:「……ですが。」
水原梓:「それでも、間違いは、正されるべきだ。」
降矢万里:「……そう言うと思ったぜ」
降矢万里:不意を付き、ぶん殴ろうとします!
水原梓:それをかわし
水原梓:後ろに回り込む。
水原梓:流れるように、背後から刀を斜めに斬り下ろします。
降矢万里:(チクショウ……ここまで来て……)
水原梓:信念と嘯きながら、僕は今何をしているのだろうか。
水原梓:人を見捨てることが本当に、正義なのか。
水原梓:そんな迷いとは裏腹にその剣筋は鋭い!
水原梓:さあ、反撃しろ!殺せ!
降矢万里:「……!!」 まだ。
降矢万里:まだ。諦める訳には行かない!
降矢万里:もとから俺は。あいつが傷つくのがイヤで、拳を握ると誓ったのだ。
降矢万里:ならば、もう一度だけ!
降矢万里:「うおおおおお!!!」
降矢万里:剣閃に肉体を斬られるが!それでも爪を届かせる!
降矢万里:水原くんの身体を貫くぞ。
水原梓:「……」
水原梓:様々な思いが一瞬で去来する。
水原梓:そして腹から血を流しながら
水原梓:なにか、降矢くんではない何かを見て
水原梓:「まただ」
水原梓:「ああ、僕は、本当に」
水原梓:「弱い、な」
水原梓:とつぶやきながら倒れます。
水原梓:つう、と
水原梓:涙が一筋零れ堕ちる
降矢万里:「………」 水原くんに振り向くこともせず。
降矢万里:支部長のいるはずの、病室の扉を開けます。
三地雁麻:地に伏せる前に腕で水原君を受け止めよう。
三地雁麻:小田桐君も担いでおくよ。
GM:扉を開ける音に、反応もない。
GM:生命維持装置に繋がれたまま、林野比呂はベッドに横たわっている。
降矢万里:「オッサン」
降矢万里:扉を開け、振り向かずに声をかけます。
降矢万里:「頼みがある。聞いてくれるか?」
三地雁麻:首を向ける。
降矢万里:「俺は……比呂に薬を飲ませる」
降矢万里:「比呂に恨まれるかもしれねえ。恨まれるくらいだったら良い。だが……もしも、もしもの時は……」 ジャーム化した時は
降矢万里:「俺を……殺してくれ」
降矢万里:「一人ぼっちは、寂しいもんな……」
三地雁麻:「断る」
三地雁麻:声色は厳しい。
降矢万里:「…………」
三地雁麻:「貴様が堕落者を産み出したならば、それは貴様の責任だ。貴様の罪である。死は償いにはならんぞ…貴様は我が戦友を殺し、殺した数だけ誰かを救え」
降矢万里:「……ハッ」
三地雁麻:「でなければ、釣り合いが取れぬ。貴様が死ぬのは、それからだ。それこそが罰となろう」
降矢万里:「……厳しいオッサンだよ、本当」 目元から、一滴の筋が零れる。
三地雁麻:「解ったのなら、行け。小僧共の事は我に任せておけ」
降矢万里:その言葉に後押しされるように
降矢万里:林野比呂の元に近づく。
林野比呂:「…………………」
林野比呂:もう、笑うことも、手を差し伸べることもない。
林野比呂:正義のために命を使い尽くした。何も負い目を負わずに、きれいなままで死んでいく。
降矢万里:「…………」 あの時、引っ込められた手を見つめ。自分の頬を寄せる。
降矢万里:頬の一部が焼け爛れていくが、意に介さずに、頬を手に寄せる。
林野比呂:焼けるような熱の奥に、確かに、仄かな少女の体温を感じる。
林野比呂:林野比呂は生きている。まだ、生きている……。
林野比呂:今だけはまだ。
降矢万里:「……やっぱり、比呂に撫でられるのは気持ち良いや」 心を決め、
降矢万里:舌に、”聖地蟲”の入ったカプセルを乗せ
降矢万里:その手を舐める。自分の頬を焼け爛らせた、手を。
林野比呂:「いや……」
林野比呂:意識のない唇から、小さな呻きが漏れる。喪失の声。
GM:1d100を振ってください。70以下であるときのみ,成功。
降矢万里:心が押しつぶされそうになるが
降矢万里:「お前は――――」母でもなく、姉でもなく、主人でもなく。
降矢万里:「俺の。俺の惚れた女だ」
降矢万里:「好きだぜ。比呂」 涙を零しながら。再び舐める。
降矢万里:振ります。
降矢万里:1d100
DoubleCross : (1D100) → 65
降矢万里:ウオオオ尾おおおお尾おおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!
降矢万里:やった多くぁ田q多々アア!!”!!!!!!!!!!!!!!!
降矢万里:やった世おおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!
降矢万里:嬉しい、、、、、、、、、、うれしいよ、、、、、、、
GM:薄く、少女の目が開く。
林野比呂:「……万里ちゃん……」
降矢万里:「……比呂?」
降矢万里:「……比呂……なのか?」
林野比呂:「……」涙が溢れる。
林野比呂:「ひどいよ」
降矢万里:「……ごめん」こちらも、大粒の涙を流す。
林野比呂:「ひどい……」降矢万里にもたれるように体を落として、
林野比呂:そのまま、もつれるように床に倒れる。
林野比呂:「ひどい、ひどい、ひどい、ひどい……」
林野比呂:降矢万里の頭を抱えるようにして泣く。
降矢万里:もつれたまま、比呂の下敷きになり
降矢万里:「ごめん……ごめん……」 嗚咽を漏らし、泣く。
■Backtrack
GM:バックトラックとなります。
GM:今回のEロイスは、5つ。
【“カルス”】
"破滅の足音"
"黒き歓び"
"黒き歓び"
【“聖地蟲エマクバキア”】
"定まりし殺意"
"盾砕きの毒"
降矢万里:振ります!振らせてください!
三地雁麻:勿論振る
三地雁麻:140-5d10
DoubleCross : (140-5D10) → 140-33[8,10,7,2,6] → 107
降矢万里:151-5d10
DoubleCross : (151-5D10) → 151-30[5,10,4,1,10] → 121
水原梓:Eロイスもらいます
水原梓:147-5d10
DoubleCross : (147-5D10) → 147-15[5,1,1,2,6] → 132
水原梓:もうしらん。
GM:うおお、水原くん……!
GM:さあどうなる!ロイス分を試せ!
水原梓:二倍ぶり
水原梓:132-6d10
DoubleCross : (132-6D10) → 132-24[5,2,4,6,6,1] → 108
水原梓:もうしらん
GM:アワワ……
降矢万里:2倍
降矢万里:121-8d10
DoubleCross : (121-8D10) → 121-43[8,10,4,2,5,3,8,3] → 78
三地雁麻:俺は1倍で行ける。失敗してももう3d振れる。
三地雁麻:107-3d10
DoubleCross : (107-3D10) → 107-13[6,3,4] → 94
水原梓:追加ぶり
水原梓:108-3d10
DoubleCross : (108-3D10) → 108-8[3,3,2] → 100
水原梓:死んだ
GM:うええええ……!
水原梓:どうしようもなし。
GM:Dロイスは以下の3つ。
【“赤脈一刻”】
「古代種」
【小田桐博之】
「精鋭」
【“聖地蟲エマクバキア”】
「古代種」
GM:いつもの4点+シナリオ点10点+Eロイス5点+Dロイス3点となります。
降矢万里:23点です
三地雁麻:25点
【経験点】
立川さん:25点
白金さん:27点
中村さん:22点
(珪素):25点
■Ending/01
塚見市 UGN塚見市支部
GM:夜の静寂の中で、ひとつの悪徳が成された。
GM:あらゆる願いを、正義を犠牲にしても叶えたかった望みが。
林野比呂:「ずっと……ずっと、正しかったのに……。万里ちゃんに、悪いこと……してほしくないって思ってたのに……」
林野比呂:「ひどいよ……」
降矢万里:分かっていた。比呂がこう言うだろうことは。
降矢万里:分かっていたんだ。俺のやったことは、比呂の辿って来た路を否定したということを。
降矢万里:「それでも」
降矢万里:「それでも……俺”は”」
降矢万里:「お”ま”え”に”……いきてほしかった……」
林野比呂:「……さわって」
林野比呂:頬に、手のひらが触れる。
林野比呂:「さわってます。私……万里ちゃんに」
林野比呂:「生きてる。……生きて、触れる……ああ……!」
降矢万里:「…………っ!!!!」 ぶわ、と、再び大粒の涙が零れる。
GM:扉が開く。一人の男が踏み込んでくる。
中西守久:「……そこを」
中西守久:「動くな。“ハンガーラスト”……」
中西守久:片手に拳銃を構えている。情報班が彼らに立ち向かうには、あまりに非力な武器だと理解しているのだろう。
中西守久:「2人とも、連行する……頼む」
降矢万里:「何の……真似だよ」 薄々は感づいている。
中西守久:「済まない。だが……許されることではないのは」
中西守久:「お前も知っているだろ……」
三地雁麻:では、後ろから近づき。中西君の肩を抑える。
中西守久:「……“オルラスハラ”。お前が……」
中西守久:「お前が、正義を成すべきだった……!」
降矢万里:「オッサン……」
三地雁麻:「正義、か。我はな。組織の正しさの為に見捨てられた命を多く見てきた。その切り捨てられた者をこそ救いたかった」
三地雁麻:「力を見定め、それが悪を成すならば、救える可能性を捨て理想と大儀を護る正義があるのは結構な事だ。それは正しいのだろう」
中西守久:「お前も共犯になる」
中西守久:「……それは、現実の話だ。お前の過去のような、曖昧でフワフワしたものじゃない」
三地雁麻:ふっと嗤う。
三地雁麻:「誇れ。貴様らは正しく正義である。我らは誰も逃げようとはせん」
三地雁麻:「だが、一時間、そのくらいの時間をやれ」
中西守久:「……」目を強く瞑り、銃口を僅かに下ろす。
中西守久:そして、首を振る。
中西守久:「――いやだ」
中西守久:「俺はUGNの、“LISP”。誰にも恥じることなく、そうでありたい」
中西守久:引き金を引く、瞬間……
中西守久:「……!!!」
中西守久:手首に走る激痛に、銃を取り落とす。
林野比呂:林野比呂が風のように走り、中西に触れて無力化した。
林野比呂:「行こう、万里ちゃん!」
降矢万里:「えっ、あ、ああ!」 手を引っ張られ、逃げ出す。手を!引っ張られ!
林野比呂:「行こう!……行こう!」涙を零しながら、手を引いて駆け出す。
中西守久:「ハンガーラスト!!ロトカ……ヴォルテラァ――ッ!!」
中西守久:蹲りながら叫ぶ!
降矢万里:その涙の意味を分かっていながら。振り向かずに走る。
三地雁麻:私は残ろう。一人ぐらい捕まるものがいないと格好がつくまい。
中西守久:「逃がすな!誰も逃がすな!!」
中西守久:「あの裏切り者(ダブルクロス)を!誰か!……誰か!」
三地雁麻:「………」
GM:叫びは遠くなり、夜に溶け込むように、2人の少年と少女は消えていく。
GM:……全ては終わり、そして始まる。
GM:生きていくということが。
(五日目)
■Ending/02
某国 火災現場跡
GM:日本から遠く離れた地。不可解な火災事故の残熱の陽炎の中、複数の影がそこを歩んでいる。
GM:強い陽射しが視界を焼く。とはいえ、これほどの惨事を引き起こすようなものだろうか?
GM:三地雁麻はその地に立っている。極めて強大なジャームの所業であることは間違いないと結論付けられている。
三地雁麻:黙祷を捧げる。そして、数秒の後、目を見開く。
GM:焼けた教会の跡だった。子供やその親の炭化死体が、片付ける者もなく、瓦礫の下にある。
???:「終わったか?」短く、声がかかる。
???:「俺の仕事は、終わる。帰りの時に、また呼ばれる」黒い空間のゲートを開く。
三地雁麻:「否、これからである」
???:赤黒い肌の、漁師と言っても通用しそうな男。ごく限られた日本語の会話だけができる。
???:“熱の葉”と呼ばれる男だ。この部隊の人員ではなく、長距離輸送のみを担当している。
“熱の葉”:「これから」
“熱の葉”:「なぜだ」
三地雁麻:下がっていろ。とだけと伝えて杭槍を構える。
GM:自らUGNに囚われた三地雁麻が行き着いた地だった。“懲罰大隊”と通称されるという。
GM:UGNに確保されたオーヴァードの中にあって、潜在する危険の少ない、再教育の余地のある者。
GM:加えて、敵や戦場の有様にしか、絆を結ぶことのできないような者。
GM:そういった人員に、敢えて戦いという環境を与える部隊。
GM:槍の風切り音をかき消すように、瓦礫のコンクリート片をバキバキと砕きながら重音が追いつく。
“クアドリガV”:『オジサン、止まってないでよ!!』幼い少女の声のようだが、電子的な合成音声だ。
“クアドリガV”:3mほどの鉄の戦車が、三地を追い越して前方へと突撃していく。
“クアドリガV”:『次のターゲットは、あたしがやるんだから!ゼッタイ、トップの得点だからねーっ!!』
三地雁麻:「それは困るな。我は、遊戯や得点争いには興味はないが…」
三地雁麻:眼前の地獄を作り出した堕落者の気配を感じ取り、こちらも駆け出す。
三地雁麻:「堕落者の首級を挙げるのが我が生きる目的なれば」
三地雁麻:この世に正義とは人の数だけある。命を救うことこそが悪になる場合も、人の命を奪う事が正義になる事もあるだろう。
三地雁麻:簡単の論じられる事ではないが、ただ、ただ、一点、堕落者(ジャーム)と言う存在は人間にとって明確な悪である。
三地雁麻:少なくとも、三地雁麻は長い長い戦いの間に沿う結論ずけた、そして、なにより目の前のこの光景を作った者が正しくあるハズがない。
三地雁麻:「堕落者よ。聞くが良い」
三地雁麻:「応報は速やかに」
三地雁麻:「処断は速やかに」
三地雁麻:「刑罰は速やかに」
三地雁麻:杭槍を振るう。
三地雁麻:「そして、その罪、速やかに自覚せよ」
GM:この世に絶対の正義はない。誰もが知る答えのひとつ。
GM:ならば悪を憎み、打ち倒すことは正義ではないのか。
GM:絶対の悪がある限り、それを滅ぼすことこそが絶対の正義。
GM:故に三地雁麻は、正義ではなく、悪の存在こそを信じる。
GM:遠い地の彼方でも、その立場も勢力も変わろうとも、“オルラスハラ”の敵は変わらない。
■Ending/03
UGN日本支部 医務室
GM:UGN内部に複数の規定違反者、脱走者を生み出し、多くの混乱を招いた“聖地蟲”事件は
GM:辛うじて……幸運なことに、UGN内に死者を出さずに収束した。
GM:今後は、不死や生命に纏わるオブジェクトの取り扱いプロトコルは、より厳格化されるのかもしれない。
GM:たとえ、その為の鍛錬を経たオーヴァードであったとしても、限界まで追い詰められた者が何をするのかを、誰にも予想できないのだ。
中西守久:「“啼哭郎君”」見回りのルーチンの一環として病室に訪れ、
中西守久:先の戦闘負傷で意識不明のままの水原に、形式的な呼びかけをする。
水原梓:「……」
中西守久:「バイタルサインは正常なはずなんだけどな……」こめかみを掻く。
水原梓:「……」
水原梓:中西さんの声に反応したのか、水原くんの指が微かに動きます。
中西守久:「……!起きたのか?」
水原梓:瞼越しに優しい光が飛び込んでくる。
中西守久:「大丈夫か、水原」
水原梓:瞼を開く。見慣れぬ風景。ただ隣にいる人には見おぼえがる。
中西守久:「医療班、“啼哭郎君”が目覚めた」ナースコール越しに伝える。しっかりした男だ。
水原梓:「…中西さん?」
水原梓:「ここは……」
中西守久:「随分手ひどくやられたみたいだな。……一日以上目覚めないとは」
中西守久:「もう日本支部だ。あちらの支部は引き上げた」努めて、感情を見せないようにする。
中西守久:「“聖地蟲”の事件は終わった」
水原梓:問いかける前に、理解する。ここは日本支部の医療施設だ。
水原梓:「……そう、ですか。」
水原梓:もう、忘れてしまったが、何か、夢を見ていた気がする。
水原梓:言いながら、自分の胸に手をやります。
水原梓:うまく言葉にはできない何かが、破れてしまったような感覚がある。
水原梓:それを少し不安に思う。
水原梓:「彼らは、どうなりました?」
中西守久:「…………“ハンガーラスト”か」
中西守久:ため息をつく。
中西守久:「足取りは、掴めていない」
水原梓:「………」
水原梓:「“聖地蟲”を、使ったんですね。」
中西守久:「そうだな。“ロトカ・ヴォルテラ”は蘇生して、彼と共に姿を消した」
中西守久:「“聖地蟲”は、機序も、使用した後の経過も不明な手段だ。いずれジャーム化する可能性もあるし、そのまま死ぬかもしれない」
中西守久:「一刻も早く……足取りを掴んでやりたいと思っている」
水原梓:「……」
水原梓:彼らの経過を聞いて、自分の中に去来した感情に戸惑っている。
水原梓:今、僕は残念だと思ったのか?
水原梓:「小田桐、さんは?」
水原梓:「彼と東条さんの教官は、どうなったのでしょう?」
中西守久:「小田桐は帰還して、まだ日本支部にいる。だが、近々謹慎処分を受けることになるだろう」
中西守久:「彼らの教官……“ツールクリブ”に関しては、俺は詳しくは知らないが」
中西守久:椅子に腰掛けて、腕を組む。
中西守久:「ジャーム化が不可避と診断され、処分されたらしい」
水原梓:「……!」
水原梓:左手で、口元を抑える。
中西守久:「……」やや面倒そうに答える。
中西守久:「気に病むことはないぞ」
水原梓:見られてはいけない。
水原梓:僕は今、笑っている。
水原梓:「……いえ、それが必要なことであることは、理解しています。
中西守久:「俺達の誰の責任でもない。いずれ誰もが死ぬのは同じだからな」
水原梓:俯き、中西さんから顔を隠す。
水原梓:笑みが、とまらない。
水原梓:自分が標榜する正義の名のもとに
水原梓:踏みにじられ、不幸になった人間がいることに。
水原梓:かつてない充足感を得てしまっている。
中西守久:「……大丈夫か?どうも……具合が、まだ悪そうだが」
水原梓:「いえ、すいません。」
水原梓:「中西さんは、今回僕がしたことを、どう思いますか?」
水原梓:不自然に思われないように会話を続ける。何かわからないが、今の僕のことを知られてはいけない。
中西守久:「今回の事件で……」
中西守久:真剣に、思い詰めたように呟く。
中西守久:「頼りになったのは、水原。お前だけだ」
中西守久:「お前みたいなチルドレンがもっといればよかったと思う」
水原梓:「……ありがとうございます。」
水原梓:「それでも、僕が余計なことをしなければ」
水原梓:「もっと、彼らとも、もっといい結末を迎えることができたのでhないか。」
水原梓:「そう考えて、しまうのです。」
水原梓:会話を続けながら、頭では別のことを考えている。
水原梓:中谷さん、須藤さん、只野さん、小田桐さん、植物のジャーム。
水原梓:僕がかつて、正義の名のもとに、その願いを絶ってきた人たち。
水原梓:彼らのことを、忘れたことなどなかった。彼らのことを考えるたびに、罪の意識に苛まれてきた。
水原梓:自分の力不足と、自分の正義の限界を嘆いてきた。それでも忘れることができなかった。自分の中の黒々としたもの。
水原梓:かつては苦しみと後悔の象徴でしかなかったのはずのそれが
水原梓:今は、たまらなく甘美なものに思える。
水原梓:「中西さん」
水原梓:「僕は、UGNに居続けてもよいのでしょうか?」
中西守久:「……お前が?」やや驚いたように答える。
中西守久:「俺なんかよりも、ずっと相応しい」
水原梓:自分の中の破れたものが、それを欲しがっている。
中西守久:「俺は、経験も、精神力も、足りない。正直言って、尊敬している」
水原梓:「……それは、言い過ぎですよ」
水原梓:踏みにじられた弱者の恨みが
水原梓:切り捨てられた人たちの悲しみが
水原梓:許されなかった人たちの怒りが
水原梓:「……けれど、ありがとうございます」
水原梓:もっと、もっとほしい。
水原梓:僕は、それでしか満たされたれることがないのだと
水原梓:「……僕は、誰かにそう言ってほしかったのかもしれません。」
水原梓:胸の奥にある破れたものが、そう教えてくれる。
水原梓:言いながら、涙が零れ堕ちてきます。
中西守久:「……お前は凄いやつだ」
中西守久:「それだけの感受性と、優しさを失わないままに、秩序と正しさを貫くことができている」
水原梓:喜びの涙だ。
水原梓:小田桐さんの言う通り、僕は悲しむフリをしながら、人の不幸を喜ぶいやなヤツだった。
水原梓:だけど、それを認めてさえしまえば。
水原梓:それは思ったより不快なことではない。
水原梓:左手で目頭を押さえながら
水原梓:中西さんの言葉に、こくりこくりと頷きます。
水原梓:その華奢な見た目と、
水原梓:事件中の水原の言動を知っている中西さんには、感情があふれ出し、言葉が出てこないようにも見えるかもしれない。
中西守久:「ずいぶんと、疲れただろう。食事でも持ってこさせるよ」背中を叩いてやる。
水原梓:やはり、言葉では返事はしない。
水原梓:顔を隠したまま、ただお願いするように頭を下げます。
中西守久:水原を気遣ってか、医務室に一人残して、立ち去っていく。
水原梓:誰もいなくなっても哀しみにくれている素振りはやめない。
水原梓:例え僕の本性がどうであれ。
水原梓:この組織にいる限り、僕は、正義だ。
水原梓:正義の名のもとに、行われる悲劇を、誰よりも近い場所で味わい続けることができる。
水原梓:中谷さん、須藤さん、只野さん、小田桐さん、植物のジャーム。
水原梓:最早甘美な記憶となった彼らの事件を反芻する。
水原梓:そして降矢さんと、彼の愛する元支部長。
水原梓:UGNを離れた彼らに、正義の庇護はない。
水原梓:ああ、彼らの悲劇は、どんな味がするのだろう。
水原梓:降矢さんのそれ以外の、まだみぬ悲劇への期待を胸にしながら。
水原梓:目を瞑り、静かに体を休め明日。
水原梓:そして愛刀を見つめながら、
水原梓:誰にも聞こえないような小さな声でつぶやく。
水原梓:「そうだ。」
水原梓:「僕が、正義だ」
GM:――悲劇を生むものが悪だとするのならば。
GM:悪を打ち倒し続ける正義こそが、最も多くの悲劇を目の当たりにすることになる。
GM:だが、時として。
GM:正義の名の下に、悲劇の甘美を貪るために現れる。
■Ending/04
不明
GM:電車が走り続けている。
GM:名前も知らない街の駅をいくつも通り過ぎて、今は夕暮れの赤い光が窓から差し込んでいる。
GM:乗客の少ない路線だった。少年と少女の2人が、並んで座っているだけだ。
GM:彼らの街――塚見市からは、どれだけ離れたのだろう。それも分からない。
降矢万里:目深く帽子を被った少年が少女の隣に座っている。頬の一部は火傷で爛れている。
林野比呂:「……どこまで行くんだろう」影となった町並みを見ながら、小さく呟く。
降矢万里:「……さあ、な」
降矢万里:「どこだって良いさ」
降矢万里:隣に。傍に少女が居るならば。
林野比呂:「万里ちゃんは」儚く消えるような声で囁く。
林野比呂:「どこがいい?」
降矢万里:「…………そうだな」
降矢万里:「港が、見たいな」
林野比呂:「……………………」
林野比呂:「万里ちゃんは……悪い、人です」
降矢万里:「…………」
林野比呂:「もう、どこにも行けないって……私は塚見市で死んでいくだけだって、わかってたのに」
林野比呂:「どうして、あの時……」
林野比呂:「どこに行きたいかなんて……聞いたんですか」
降矢万里:「……薄々は気づいてた」
降矢万里:「お前が、あの町でただ死を待っているってことは」
降矢万里:「行き先を聞いたのは……それが、例え“もしも”の未来だったとしても」
降矢万里:「それでも、希望がゼロじゃないって信じられる気がしたから……だから、聞きたかった」
林野比呂:「私は……」
林野比呂:「苦しかったです。ずっと」
林野比呂:涙を溜めた目で、オレンジに染まった天井を見る。
林野比呂:「万里ちゃんとの、幸せな未来とか……想像だけの、素敵な風景とか」
林野比呂:「万里ちゃんのあの一言だけで、そんな希望が、たくさん、たくさん心に浮かんで……」
林野比呂:「何も手に入らないまま死んでいくのが、苦しくて……」
降矢万里:「…………ごめん、な」
降矢万里:「俺は」
降矢万里:「大事なものを強く握り過ぎて……手を開いたら、それを壊しちまってた」
林野比呂:「そう、ですよ」笑いながら、涙をポロポロと零す。
林野比呂:「人生の最後にとっておいた宝物の、真っ白な、正義が」
林野比呂:「万里ちゃんのせいで、汚れの染みに、なってしまって、ふ、ふふふ」
林野比呂:「一番大好きだった街にも、もう……戻れない――」
林野比呂:「――二度と、私の街には」
降矢万里:「…………う、うう…………」 大粒の涙を零し、
降矢万里:林野比呂の手を取り、自分の頬に当てる。 あの夜のように。あの夜、焼け爛れた頬に。
降矢万里:「すまねえ……」 涙を零す。
林野比呂:その頬に当てた手で、顔を引き寄せて、
林野比呂:唇を交わす。
降矢万里:「…………」 思考が停止する。
林野比呂:「――好き。」
降矢万里:「比呂……おれ、俺は……」
林野比呂:「ずっと、愛してました。万里ちゃん。私の命を救ってくれたから……じゃない」
林野比呂:「ずっと。ずっと前から。言えなかっただけで、ずっと……!」
降矢万里:「恨んでない、のか? 憎んでない、のか……?」
林野比呂:「万里ちゃん、ねえ……どうして、そんなこと言うの……」
林野比呂:また頬に手を当てて、涙をこらえるような顔をする。
林野比呂:「恨んでるに決まってるじゃない……」
林野比呂:先程よりも激しくキスをする。
林野比呂:「許さない……万里ちゃん、許さないですから……。絶対に、絶対に……一生……」
降矢万里:「比呂!俺も、俺も!」
降矢万里:「ああ、ああ!」
降矢万里:「俺を、一生許さないでくれ!俺を、一生恨んでくれ!」
降矢万里:「一生。一生だ! 何があっても、俺の傍に……俺から、離れないでくれ!」
降矢万里:唇を重ね返す。
降矢万里:家族“同然”の付き合いだったチルドレン時代。
降矢万里:その時から、俺はこの少女に恋していた。
林野比呂:「……んっ、万里ちゃん――」
林野比呂:「私、こんなに悪いことしてる……」
降矢万里:「大丈夫だ。お前が悪いことをしていたら」
降矢万里:「見てるやつは、誰もいない」
降矢万里:「比呂。俺の」
降矢万里:母でもなく、姉でもなく、ましてや主人でもなく。
降矢万里:”同然”ではなく。「家族になってくれ」
林野比呂:「うん……うん……!」腕の中に顔をうずめながら、何度も頷く。
林野比呂:「ずっと……ずっと……!できないままだって思ってたのに。良い子のままで、死ねたのに」
林野比呂:「万里ちゃん」
降矢万里:「比呂」
林野比呂:「いっぱい、悪いことをしましょうね。いっぱい、いっぱい……」
林野比呂:「これから、ずっと」悲嘆と喜びがない混ぜになった涙を、降矢万里に向ける。
降矢万里:「ああ。ああ。ずっと、ずっとだ」
降矢万里:そのまま、腕の中の比呂を、優しく抱きしめる。壊してしまわないように。
GM:二人はどこまで行くのだろう。
GM:秩序から見放されて生きる彼らが自由を得られる地は、多くはないのだろう。
GM:それでも、いくつもの罪を引き換えにしても、二人が共に生きている。
GM:それが望みだった。たとえ正義に反しても。
GM:日が暮れていく。彼方を行く電車は、赤い夕焼けの影に包まれていく。
GM:悪徳は成され、黄昏が訪れる。
『夕焼けの日が来る』終