悪夢を連れ立つ男

悪夢を連れ立つ男

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■Preplay

GM:点呼開始!
林藤はるか:準備完了!(1/3)
田井中次郎:準備完了!(2/3)
鳩麦:準備完了!(3/3)
全員準備完了しましたっ!

GM:アーハーン
GM:ということで突発大N市幕間!第二支部編!
GM:はじまるよ!
田井中次郎:ワオワオ!
蘇芳 美月:ワクワク
林藤はるか:ワン!ワン!
GM:PC1:田井中 PC2:林藤 PC3:蘇芳
GM:敬称略!
GM:という並びでいきます!
蘇芳 美月:御意!
林藤はるか:良かったPC1じゃなかった
田井中次郎:コワイ
GM:即日セッションなのでキャラシURLだけ貼って、自己紹介は割愛!
田井中次郎:PC1:キャラシート(PC1:すきゃっと)
林藤はるか:PC2:キャラシート(PC2:珪素)
蘇芳 美月:PC3:キャラシート(PC3:鳩麦)

■Opening/01

GM:まずは田井中さんのOP!浸蝕どうぞ!
田井中次郎:田井中次郎の侵蝕率を+2(1D10->2)した(侵蝕率:0->2)
田井中次郎:あっ初期入れてない
田井中次郎:40です

N市・第二地区
高速道

GM:~~~♪~♪
GM:カーステレオからはアイドルのヘビーローテーション曲が流れる。
GM:君の隣に座っているのは、第二支部所属の馴染みのドライバーだ。
運転手:「そんでよ、次郎」
運転手:「そしたらその娘なんて言ったと思う?」
田井中次郎:「…………」あからさまに無視!!
田井中次郎:失礼!!
運転手:君と歳の頃はそう変わらない。
運転手:「おい次郎、次郎~?」
田井中次郎:「……だ」
運転手:「……はいはい、わーったよ」
運転手:「あー、なんだっけ?」
田井中次郎:「……ナイトメアブリンガーだ……!」
運転手:「それ、それな」
田井中次郎:眉間にしわを寄せる。このやり取りは何度目だったか。
運転手:「エージェントの連中ってよぉ、マジにそれで呼びあうわけ?コードネーム」
田井中次郎:「そうだ。それがUGNのルールだ」
田井中次郎:「郷に入っては郷に従え。お前も気をつけろ」
田井中次郎:本当はみんな割と適当だが!
運転手:「そのセリフも聞き飽きたけどよぉ」
運転手:「え、じゃあ何」
運転手:「『ダークネスヘルボンバー、お茶入れてきて』とか」
運転手:「『デストロイスーパーマグネシウム、肩にゴミ付いてるよ』とか」
運転手:「そういう感じなの?」
田井中次郎:「…………」しばらく、どう答えていいものか悩んだ後、ぷい、とそっぽを向いて車窓の外に目をやり、「……そうだ」
運転手:「まっじっかっよ!!」
運転手:「俺だったら吹くわそんなもん!ええ…マジかよ……」
田井中次郎:「……」間違えたかと思いつつ、今さら訂正できない。
田井中次郎:「フン……」
田井中次郎:フン……と言っておけばどうにかなると思っている!
運転手:「お前も苦労してんなあ、いやお前ならそうでもないか……でどこまで話たっけ」
田井中次郎:「お前の……くだらん女の話だろう」
GM:他愛ない話をしながら、車は高速を降りていく。
田井中次郎:「フン、耳を傾ける価値もない」
運転手:「って言いつつちゃんと内容は覚えてるわけだ」
運転手:「次郎はいいやつだよなぁ~~~」
田井中次郎:「……」
田井中次郎:「……フン……」
田井中次郎:「……あ、ナイトメアブリンガーだ……!」
運転手:「それ、それな、すまんすまん。わはは」
田井中次郎:「無駄話はいい。お前は黙って運転に集中していろ……事故でも起こされてはかなわん」
GM:君の今回の任務は、最近第二地区で回収された様々なR関係回収物の移送だ。
GM:様々な任務によって回収された証拠品や、危険物は各支部の鑑識班に簡単な検査を受けた後
GM:第四支部に集められ、精査される取り決めになっている。
GM:その移送には、小隊規模の武装人員、もしくはチルドレン、エージェントの随伴が規則となっている。
運転手:「何年この仕事やってると思ってんだよ。ヤバい修羅場も……」
運転手:「ん?」
田井中次郎:「……?」その声に顔を上げる。
運転手:「あれ、望月さんじゃねえの?」
運転手:道路際に顎をしゃくる。
田井中次郎:「……何?」
望月正人:「……」
田井中次郎:身を乗り出し、目を凝らす。
望月正人:にこやかな中年の男が、道路際で君たちに向けて腕を上げている。
望月正人:君の先輩にあたるエージェントだ。
運転手:ウィイイン
運転手:路肩に止め、窓を開く。
運転手:「どしたんですか、望月さん」
田井中次郎:その様子を助手席から伺っている。
望月正人:「移送場所が変更になってね。その報告と予備人員として回されたんだ」
運転手:「変更って、いつもの第四じゃないんですか?」
望月正人:「ああ、向こうで何やらゴタついてるらしい」
田井中次郎:眉をひそめる。「こちらには何の連絡も……」
望月正人:「何だって、知らされてないのか」
望月正人:「参ったな……少し状況を整理しよう。向こうに停められるかい?」
田井中次郎:「はあ……」先輩には強く出られないタイプ。
望月正人:指を差し、歩いてパーキングの方へ。
運転手:「あ、うーっす」
運転手:車をそちらに進め、停車させる。
望月正人:「田井中くん、降りてきてくれ。少しエージェント同士で確認したい」
運転手:「なんかめんどくせーことになっちまったな~」
運転手:「……うい、行ってこいよ次郎」
運転手:ハンドルにもたれかかっている。
田井中次郎:「あ、わかりました…… ナイトメアブリンガーだ……!(小声)」素直に助手席から降り、望月さんに歩み寄る。
運転手:「はいはい、わかったわかった」
GM:君は車を降りて、望月に近づく。
望月正人:「田井中くん」
望月正人:「……何か妙だと思わないか?」
望月正人:背を屈めて、君に囁く。
田井中次郎:「……?」
田井中次郎:「何が、ですか?」
望月正人:「いや、まあ」
望月正人:「思ったところで、遅いんだが」
GM:ダン ダン ダンダン!!!
GM:背後で銃声!!
田井中次郎:「!?」素早く振り返る。
GM:振り返ると、武装した男たちに車は包囲され
GM:運転席のシートには、赤いシミが広がっている。
田井中次郎:「秋山ッ!!」血相を変えて、反射的に能力を展開する。
望月正人:「遅いな」
望月正人:ドゥッ!!
望月正人:掌を心臓に当て、衝撃が走る!
GM:ぐあしゃ!!
田井中次郎:「ご……ぼ……っ……」
GM:軽々と吹き飛ばされ、君は停車中のバンに激突する。
田井中次郎:全身を襲う衝撃に、一瞬意識が飛ぶ。
望月正人:「田井中くん、君は疑う事を知らなすぎる」
望月正人:「今後は気をつけるといい。裏切り者(ダブルクロス)は」
望月正人:「どこに潜んでいるか分からないのだから」
田井中次郎:「ぼ……望月さん……なん……で……」掠れた声で、なんとか顔だけを動かして言う。
望月正人:細めた目を、片目だけわずかに開いて
望月正人:「……」
田井中次郎:「あなたは……UGN、エージェントじゃ……」
望月正人:その言葉には答えず
望月正人:振り向き、男たちと共に車に乗り込む
GM:駐車場に残されたのは
GM:君と、無造作に転がされた運転手、秋山の死体だけだ。
田井中次郎:「ぐ……秋山……秋山ぁッ……!」ずるずると身体を引きずって、彼のもとに這っていく。
田井中次郎:「おい……返事をしろ……! おい……!」
GM:額と胸の銃槍から、とめどなく血が流れていく。
GM:虚ろな目は、既に何も映していない。
田井中次郎:「クソッ……!なんで……なんでこんな……!」ぼろぼろと、目から涙が溢れる。
田井中次郎:トラックの車窓から流れるアイドルソングが、ひどく空虚に聞こえた。

GM:シーン終了。ロイスのみ可能です。
田井中次郎:秋山に  友情/〇悔恨 で!
田井中次郎:以上!
GM:OK、では続いて

■Opening/02

GM:林藤さんと蘇芳さんの合同OP!
林藤はるか:やるぜやるぜ
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+9(1D10->9)した (侵蝕率:35->44)
蘇芳 美月:蘇芳 美月の侵蝕率を+10(1D10->10)(侵蝕率:0->10)した

N市第二地区・道坂医院

GM:第四地区の大病院から少し離れた、第二地区との境目。
GM:道坂医院は個人経営の病院でありつつ、入院設備が存在し
GM:また、主治医がオーヴァードであることからUGNとの連携が強く
GM:君……林藤はるかのような患者を長期入院させるには、うってつけの場所だ。
GM:普段は退屈な入院生活だが、今日は見舞い客がいる。
GM:第四支部に所属するレネゲイドビーイング、蘇芳美月。
GM:任務を通して知り合った、君の大切な友人だ。
林藤はるか:本体の存在地点なので《ハンドリング》は使用しません。
林藤はるか:「蘇芳さんは、果物のゼリーは食べたことありますか?」
林藤はるか:ベッド脇のお見舞い品の包みを開けながら聞く。
蘇芳 美月:「ええと…無い、思います。多分」
林藤はるか:「それなら、今、食べてみたいと思いませんか?」中身の一つを手にして微笑む。
林藤はるか:「夕張メロン味のゼリーなんですって」
蘇芳 美月:「あ、どうも…ほんならいただきます」
蘇芳 美月:付属のスプーンを使って口に運ぶ
蘇芳 美月:「これが…ゆうばりの味…」
林藤はるか:「ご存知ですか?夕張メロンって、元々はこんなに鮮やかな黄色で出荷される品種ではなかったんです」
林藤はるか:「昔はメロンといえば緑色の果肉のものが主で、黄色いメロンは『かぼちゃメロン』と呼ばれて敬遠されていたくらいなんですけれど」
林藤はるか:「北海道から本州にまで輸送する頃には、果肉が熟してしまって、黄色いメロンになってしまったんですよ」
林藤はるか:「けれど今では、そんな色が逆にブランド力として通用しているんですから、面白いですよね」
蘇芳 美月:「色、か…私にはよー分からんわ…」
蘇芳 美月:「…でも」
蘇芳 美月:「ずうっと流されて今があるゆーんは、なんか…私と似てんな」
林藤はるか:「でも、流されるのも、そんなに悪くはないですよね」ニコニコしている。
林藤はるか:「そんな風に見えます」
蘇芳 美月:「まぁ…楽やし、水の上プカプカ浮いてんのは気持ちええんです」
林藤はるか:「でも……確かに蘇芳さんのようなクラゲのレネゲイドビーイングなら、私達とは見えているものも違ってくるのかも」
林藤はるか:「クラゲには色覚はないとされているんですけれど、代わりに眼点というものがあるんですよね」
林藤はるか:「この眼点は筋肉に直結していて、触手が獲物に触れた時に、刺胞を撃ち出すかどうかの判断を『視覚』で判別できるとか」
蘇芳 美月:「ああ、これですね」眼球が4つに分かれる
林藤はるか:「あっ」嬉しそうな顔になる。
林藤はるか:「やっぱり、色は緑色のメロンと同じように見えますか?ええと……」
林藤はるか:近くの本を探る。
林藤はるか:「これ。この本の表紙と、このゼリーの色だと」
林藤はるか:「やっぱり、どこか感じ方が違ったりしますか?」
蘇芳 美月:「は、はるかちゃん…?」
蘇芳 美月:「そうですねぇ…もっとクラゲに戻ったらなんか変わるかもしれません」
蘇芳 美月:「今は、なんとも…」
GM:では、君がぐいぐいくる友達に気圧されていると
GM:懐の携帯が鳴ります。
GM:鳴るというか、病室だからマナーモードかな。
林藤はるか:「あっ着信ですよ」わざわざ言う!
蘇芳 美月:「お、ちょっとすんません」ぱたぱたと部屋の外に出る
林藤はるか:「スマホの操作には慣れましたか?ね、操作が難しいなら私に貸してくれてもいいんですよ?」
蘇芳 美月:「大丈夫です…はるかちゃんに貸したらなんか変なもんいっぱい入れられそうや…」
GM:と言いつつ、電話に出る。
林藤はるか:(わくわく)部屋の外の会話をそわそわしながら聞いてます。
月見ノノ子:『蘇芳?道坂医院にいるのよね。月見よ』
月見ノノ子:着信は君の所属する第四支部の支部長補佐、月見だ。
蘇芳 美月:「あ、こんにちはー月見さん…おはようございます?どっちやろ」
月見ノノ子:『どっちでもいいわそんなの。面倒事が起きた』
蘇芳 美月:「…」またかいみたいな顔
月見ノノ子:『例の移送……ってもアンタは連絡表なんて見てないか』
月見ノノ子:『第二からのR物資が、今日こっちに来る手筈になってたんだけど』
月見ノノ子:『横槍を入れられた。敵の正体は不明だけど、区画内を逃走中』
月見ノノ子:『一番近くで動けるのが、アンタだったってワケ、それで』
蘇芳 美月:「えと…つまり…」
月見ノノ子:『林藤はるかもそこにいるのよね』
蘇芳 美月:「おりますよ」
月見ノノ子:『そいつも連れていきなさい』
林藤はるか:『お話は本当ですか?』横合いから話しかけます。
林藤はるか:チカチカと舞う光が蘇芳のすぐそばを浮遊している。
蘇芳 美月:「うわ…」
月見ノノ子:『体のことなら気を使う必要ないわ……』
月見ノノ子:『なんでかって……そう』
月見ノノ子:『そういうことだから。そうなってるでしょ、多分今』
GM:蘇芳美月の目の前
GM:チカチカと光る『何か』から、林藤はるかの声がする。
林藤はるか:『……』通常のものよりも遥かに光量が強いため、一見そうは見えないが
林藤はるか:一匹のホタルが飛んでいる。羽音を共鳴させて人の声を出しているのだ。
蘇芳 美月:「まぁ…当の本人がもうノリノリなんですけど」林藤さんを見る
林藤はるか:『……月見さん。今日受け渡し予定の物資でしたら』
林藤はるか:『担当は田井中さんだったはずです。合っていますか?』
月見ノノ子:『相変わらず耳聡いわね…そうよ』
蘇芳 美月:(そうなんや…というか、誰やねん)
林藤はるか:『……無事、ですか?』
月見ノノ子:『第二支部の田井中次郎、コードはナイトメアブリンガー』
月見ノノ子:『ええ、そっちは軽傷。ただ』
月見ノノ子:『動向の秋山宗次は即死。物資を奪い去ったのは』
月見ノノ子:『第二の望月正人よ』
林藤はるか:『…………』
蘇芳 美月:「裏切った…ゆー事ですか…?」
月見ノノ子:『……そうなるでしょ。普通に考えるなら』
林藤はるか:『まだ分かりませんよ。実際に調べてみましょう』
林藤はるか:『蘇芳さん、協力してもらえますか?』
蘇芳 美月:「まぁ…はい。ここが危なくなるんは嫌やから…」
林藤はるか:『ああ!』
林藤はるか:青白い光が、くるくると蘇芳の周囲を回る。
林藤はるか:『すごく心強いです。蘇芳さんが一緒なら、私も頑張ってみます』
蘇芳 美月:「おお…きれー…」
月見ノノ子:『田井中はそっちに向かうよう手配してある。時間がないから合流して、望月を追跡』
月見ノノ子:『こっちは追跡手段の配置を進めとく』
月見ノノ子:『以上、切るわよ』
蘇芳 美月:「えっと、ゼリー食べる時間あります…?」
林藤はるか:『現場に向かいながら食べてしまいましょう』
月見ノノ子:『……』
月見ノノ子:でっかいため息とともに、通話は切れる

GM:シーン終了、ロイス取得のみ可能。
林藤はるか:友人/蘇芳美月/庇護:○/困惑/ロイス
蘇芳 美月:林藤はるか:多分ともだち 〇友情/隔意

■Middle/01

GM:では次、合流です。
GM:全員登場!
田井中次郎:田井中次郎の侵蝕率を+10(1D10->10)した(侵蝕率:40->50)
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+3(1D10->3)した (侵蝕率:44->47)
蘇芳 美月:蘇芳 美月の侵蝕率を+6(1D10->6)(侵蝕率:34->40)した
田井中次郎:オェ
林藤はるか:事件がよほどショックだったと見える
蘇芳 美月:田井中さん…

第二地区・ビル屋上

GM:風が吹きすさぶ中、君たちが合流場所であるビルの屋上に到着すると
GM:鉄柵にもたれて、項垂れた男が座り込んでいる。
GM:服には、返り血が。
田井中次郎:普段なら、ロングコートがいい感じにはためくように計算した位置で待つところだが
田井中次郎:そんな余裕も無い。
田井中次郎:「…………」
林藤はるか:『――田井中さん』
林藤はるか:ふわふわと白い光が浮遊している。
蘇芳 美月:「血…」
林藤はるか:『田井中さん。田井中さん。大丈夫ですか?』
田井中次郎:「……あ……」そこでようやく気付き、顔を上げる。
田井中次郎:「フォックスリンカ……か……?」
林藤はるか:『林藤です。言わなくても分かってると思いますけれど』
林藤はるか:『よかった。田井中さんが無事で、本当によかったです』
蘇芳 美月:「蘇芳です。あの、水…いります…?」手から綺麗な水を出そうとする
田井中次郎:「……ナイトメア……」そこで一瞬、言葉に詰まり。「……ブリンガーだ」消え入りそうな声で。
林藤はるか:『蘇芳さんの水です。おいしいですよ』蘇芳さんの手の辺りに移動してチカチカと照らす。
林藤はるか:今更ですが《ハンドリング》を使っています!侵蝕+1。
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+1した (侵蝕率:47->48)
田井中次郎:「……お前は……?」蘇芳さんの顔を見て。
林藤はるか:『第四支部の蘇芳美月さんです。私のお友達で、クラゲのレネゲイドビーイングの子です』
林藤はるか:『クラゲって害獣扱いされることもあるんですけれど、よく観察したらとてもかわいいんですよ』
田井中次郎:「クラゲ……」
蘇芳 美月:「あ、えっと…クラゲなんです。私。れねげいどびーいんぐ言うんやったかな…」
林藤はるか:『田井中さんはご存知ですか?クラゲは塩分濃度の高いところと低いところで、かさの広がり方が違うんです』
林藤はるか:『塩分が薄いところのクラゲはキュッと丸くなるし、逆に塩分の濃いところでは平べったくなってしまうんですよ』
田井中次郎:「(クラゲって水出せるのか…?そういえばジョジョで読んだような……)」
蘇芳 美月:「…なんか変なこと考えてません?」
田井中次郎:「……雑学は後にしてくれ……」普段は割と興味津々で聞くのだが、そんな余裕もない。
林藤はるか:『けれど今の田井中さんは』
林藤はるか:『たくさん気を紛らわしたほうがいいです。水を飲んだり、お話をしたりするべきです』
林藤はるか:ふわふわと光が揺らめく。
田井中次郎:「……」前々からでは、自分の話術では林藤をあしらうことなど到底不可能だろう。
田井中次郎:ふう、と息を吐いて、大人しく従う。
林藤はるか:『もしも田井中さんが大変で、辛くて、歩けそうにないのなら、私がやれます。私が』
林藤はるか:『だから来ました』
田井中次郎:「水……いただこうか」
蘇芳 美月:「あ、どうぞ」少し透き通った手をそのまま口に近づける
田井中次郎:「……」え、いいのか?と思いつつ、水を口に含む。
蘇芳 美月:「そのままで、いいです。グイっと。」
田井中次郎:「……は!?!?何これ!?!?うっっっま!!」
林藤はるか:『ふふふ』光がチカチカと瞬く。こっちが自慢げ。
蘇芳 美月:(少し誇らしげな顔)
田井中次郎:思わず大声を出して、我に返る。
田井中次郎:「……」そっぽを向く。
田井中次郎:「……フォックスリンカ」
林藤はるか:『はい。なんでしょう』
田井中次郎:「俺への心配なら、不要だ。任務に支障はない」
田井中次郎:「俺は……ナイトメアブリンガーだからな」
林藤はるか:『……もしも、そうなら』
林藤はるか:『私、田井中さんのことをかっこいいと思います』
林藤はるか:『一度に全部のことを考える必要はありません。分かることと、分からないことを』
林藤はるか:『一つずつ考えていきましょう。一つずつなら、私達は今三人います』
林藤はるか:『勝てないはずがありません。そうですよね』
田井中次郎:「……フン……」
田井中次郎:「当然だ。俺たちはUGNエージェントだからな」
蘇芳 美月:「三人寄らば…なんやっけ。そういう言葉もあるんですよね」
林藤はるか:『三人寄れば文殊の知恵、です』
蘇芳 美月:「はるかちゃんは物知りやなぁ」
林藤はるか:『けれど文殊の知恵の語源となった文殊菩薩が本来司っているのは』
林藤はるか:『悟入に至るまでの智慧という要素ですから』
林藤はるか:『厳密には、一般的な知恵とは違うんですけれどね。読みが同じだから、後世で混同されていったのかもしれません』
蘇芳 美月:「……止まらへんのがタマニキズやけど」
田井中次郎:「……フォックスリンカ、雑学はまた後でだ……本題に入るぞ」
田井中次郎:そういうことで、時折言葉を詰まらせながら、つい先程の一部始終を話します。
林藤はるか:『……』ときおり弱まったり大きくなったりしながら真剣に聞きます。
蘇芳 美月:ぽけーっとした顔で聞いてる
田井中次郎:「……未だに信じられん。あの望月さんが、何故……」苦渋の表情。
田井中次郎:「俺は……正直なところ、エグザイル能力者の仕業であることを願ってしまっている」
林藤はるか:『そうした可能性もあります。ソラリス能力者の幻覚かもしれません。オルクス能力者の操作であるかも』
蘇芳 美月:「…お友達…やったんですか?」
田井中次郎:「……彼は……古株のUGNエージェントだった。古株のエージェントといえば、歴戦、とも、凄腕、とも同義だ」
田井中次郎:「彼は……能力だけでなく、人格においても素晴らしい人間だった。昔から、何度お世話になったか分からない」
林藤はるか:『私も尊敬していました。いいえ。尊敬しています』
林藤はるか:『第二支部の人たちなら皆がそうであるはずです』
田井中次郎:「彼があんなこと、するはずない」
田井中次郎:「するはず、ないんだ……」そう言って、深く項垂れる。
林藤はるか:『田井中さん。いいですか。分からないことは信じなくてもいいんです』
蘇芳 美月:「…はるかちゃんみたいなもんなんかなぁ」横目で林藤さんを見る
蘇芳 美月:「そうやとしたら…嫌やなぁ…」
林藤はるか:『そう思ってくれるんですか?』黄色い光がひらひらと蘇芳の頭の周囲を回る。
林藤はるか:『もしもそうなら、嬉しいです』
蘇芳 美月:「えへへ…」
田井中次郎:「……信じたくない、信じられないとも」
田井中次郎:「……いずれにせよ、一刻も早く、荷物と彼を見つけよう」
田井中次郎:「そうすればどの道、真実が明らかになるはずだ」
田井中次郎:「(それが望む真実かどうかは、分からないが……)」
林藤はるか:『かのオーギュスト・コントは、“予見するために観察する。予知するために予見する”と言いました』
林藤はるか:『私達も実証主義でいきましょう。望月さん本人が裏切ったのだとしても』
林藤はるか:『そこには理由があったはずです。田井中さんや私が納得できる理由が』
田井中次郎:「……フォックスリンカ……」
林藤はるか:『きっとあるはずです』強く断言する。
林藤はるか:『きっと』
蘇芳 美月:「はるかちゃん」
蘇芳 美月:「頼りになるやろ?」田井中さんの方を見ながら
田井中次郎:「……それは、そうだが……」むにゃむにゃとした顔をしてから、背を伸ばし、蛍に歩み寄る。「……田井中じゃない……俺はナイトメアブリンガーだ……」
林藤はるか:『田井中さんっ』
林藤はるか:『頼りにしてくださいね』
林藤はるか:『とても嬉しいですから』
蘇芳 美月:「田井中ナイトメアブリンガー言うんですか?」
田井中次郎:「ナイトメアブリンガーだ……!」
田井中次郎:「ナイトメアブリンガーなのに……!」
田井中次郎:若干泣きそうな顔になる。
GM:そこで
GM:そんな君の言葉を遮るように
GM:ばばばばばばばっ
GM:屋上にプロペラ音が響く!
田井中次郎:「なんだよ!うるさい!ナイトメアブリンガーだぞ!」泣いてる
GM:ヘリが君たちの目の前に降りてくる。
GM:機体の側面には、UGNのシンボルと、『03』のマーク。
GM:月見の言っていた『追跡手段』だ。
蘇芳 美月:(風圧で肌がぷるぷる波打っている)
林藤はるか:『あっ!ヘリです!かっこいいですね田井中さん!』
田井中次郎:「確かにかっこいいが!!かっこいいが!!」
林藤はるか:『蘇芳さんも乗るのは初めてですか?ヘリがどうして自分のローターの反作用でぐるぐる回らないのかご存知ですか?』
田井中次郎:「今はそういう話じゃ……!」
林藤はるか:『ふふふふ。いきましょう、田井中さん!』
蘇芳 美月:「え…なんでやろ、つよいからかな…」
田井中次郎:「『揺蕩い 』!付き合わなくていい!行くぞ!」
田井中次郎:ヘリに向かいます

GM:ロイス、購入が可能。
林藤はるか:同僚/田井中次郎/懐き:○/心配/ロイス
蘇芳 美月:田井中次郎:変な人 〇同情/食傷
田井中次郎:林藤さんに 同僚 〇連帯感/恥辱 で取ります~
GM:あ
GM:購入はカットでいいかな
GM:時短!
GM:購入カット!横暴GM!

■Middle/02

GM:という事で次のシーンだ!
GM:全員登場!
林藤はるか:ギャーッ!
田井中次郎:田井中次郎の侵蝕率を+1(1D10->1)した(侵蝕率:50->51)
蘇芳 美月:蘇芳 美月の侵蝕率を+5(1D10->5)(侵蝕率:40->45)した
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+10(1D10->10)した (侵蝕率:48->58)
林藤はるか:《ハンドリング》!
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+1した (侵蝕率:58->59)

第二地区・高速道路上空

GM:ヘリは空を進んでいく。第三支部の整備と人員は行き届いているようで
GM:揺れも少ない。
林藤はるか:『素敵ですね』青い光が左の窓にふわふわと寄る。
林藤はるか:『わくわくしますね』右の窓に寄る。
月見ノノ子:『目標車両は地区南西付近を移動中』
月見ノノ子:『そこから目視できない?』
田井中次郎:呼吸が荒い。
林藤はるか:『? 田井中さん?』
田井中次郎:「なあ……」
田井中次郎:「こんなに高く飛ぶ必要性を感じられないのだが?もっと低空を飛行するべきだと俺は思う……」
田井中次郎:「ハァ……ハァ……」
林藤はるか:『大丈夫です!乗り物酔いが大変な時は、掌の真ん中にある手心というツボを――』
GM:窓から見下ろすと、青黒い大型のバンが見える。
GM:田井中さんが目撃した、望月正人たちの乗り込んだ車両だ。
蘇芳 美月:「綺麗ですよ、ほら」窓の外を見せようとする
林藤はるか:『あっ、言っていた色のバンです!あれは違いますか田井中さん!』
田井中次郎:「ハァ……やめ……あっ!」窓の外を見せられて、その車両に気付く。
田井中次郎:「あ……あれだ! 間違いない!」
蘇芳 美月:「…低いところじゃ見つけられへんかったかもしれないですね」
林藤はるか:『やりましたね!目標が見つかったのなら、もう少しです!』
月見ノノ子:『確認取れたわね』
田井中次郎:「見つけたから!あれだから!もっと低く飛ぼう!というか降りよう!もう!」
月見ノノ子:『じゃあ降りて』
月見ノノ子:淡々と告げる
田井中次郎:「え?」
林藤はるか:さっと田井中さんのコートのポケットの中に入り込みます。
月見ノノ子:『一分一秒を争うのよ。フラフラ着陸場所なんか探してられるワケないでしょ』
月見ノノ子:『降りて。』
田井中次郎:「いや、着陸……え?」俺がおかしいのか、という顔で蘇芳さんを見る。
蘇芳 美月:「…これ着けるんかぁ。よー分からんけどかっこええなぁ」
GM:蘇芳さんは既にパラシュートを着けつつある!
田井中次郎:「え、あれ?俺のぶん…あれ?」
林藤はるか:『蘇芳さん!田井中さんを掴んであげてください!』
蘇芳 美月:「はーい」腕が数本の触手になり、田井中さんの全身を掴む
田井中次郎:「ウワーー!!なんだこれ!!!!やめろォ!!!!たすけて」
林藤はるか:『いいですか田井中さん!深呼吸を!落ち着いて、そして想像するんです!』
林藤はるか:『夜の摩天楼に降り立つ黒い影!遅れて翻るコート!』
田井中次郎:「…………!?」
林藤はるか:『すごくかっこいいです!もしも見事に着地したら、私、田井中さんのことを好きになってしまうかも!』
田井中次郎:「マジ!?!?!?」
蘇芳 美月:「あ、私手つないで丸くなるやつやりたいです」
林藤はるか:『二人だとちょっとだけ難しいですね!私もここにいればよかったんですけど』
蘇芳 美月:「ざんねん…」
田井中次郎:「いや……フン……この程度の高さ、造作もない……」
林藤はるか:『田井中さん!いえ……』
林藤はるか:『……………“ナイトメアブリンガー”!!』
田井中次郎:「……そうだ!」
田井中次郎:田井中の全身が、黒色に染まり……
田井中次郎:「俺は……」
蘇芳 美月:「行きますよー」
田井中次郎:体積が爆発的に増大、空気抵抗を受けやすい形状の、翼とパラシュートを掛け合わせたような形を作り出す。
田井中次郎:「ナイトメアブリンガーだ!!」
田井中次郎:勢い勇んで、ヘリから飛び降りる!
林藤はるか:『素敵です!素敵です!』コートの中で風を受けてキャッキャと喜ぶ!
GM:ゴォオオオオオオッ!!
田井中次郎:「ぐあああ空気抵抗が」目蓋を開けていられずに涙をこぼす。
蘇芳 美月:「あわわわわわわわだだだ大丈夫ですか」少しクラゲに戻っている
GM:激しい気流の中、君たちはどうにかこうにか着地!
GM:ギッ キィイイイイイイイッ!!
GM:眼の前に突然現れた君たちに、バンは急停車する!
田井中次郎:翼が霧散し、人型に戻ってよろよろと身を起こす。
蘇芳 美月:「えーと…ナイトメアブリンガーさん、こういう時って何言えばええんかな…」
田井中次郎:「ぐっ……いいか、こうだ……うえっ……お、お前達……」
田井中次郎:「おぇぇっ……」
林藤はるか:コートのポケットの中から再び姿を現す。
蘇芳 美月:(やっぱあかんなこの人…)
田井中次郎:「……UGNだ! もう逃げられん!大人しく投降しろ!!」
田井中次郎:なんとか言い切って、バンに向かってびしりと指をさす。
蘇芳 美月:「あ、口ゆすいでください。なんかカッコ悪いです」
林藤はるか:『こちらは三人います!逃走は無意味です!』
武装兵士:バタバタバタッ
武装兵士:一斉にバンの社内から、銃で武装した男たちが現れ、君たちを取り囲む!
林藤はるか:『あの、三人というのは……』光が徐々に弱くなっていく。
林藤はるか:『失言でした』
武装兵士:「排除する!全員構え!」
武装兵士:ジャキッ!

GM:シーン終了!次は戦闘だ!
GM:ロイスも購入もカット!がしがし進めよう!

■Middle/03

GM:ミドル戦闘!全員登場!
蘇芳 美月:蘇芳 美月の侵蝕率を+3(1D10->3)(侵蝕率:45->48)した
田井中次郎:田井中次郎の侵蝕率を+6(1D10->6)した(侵蝕率:51->57)
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+6(1D10->6)した (侵蝕率:59->65)
林藤はるか:《ハンドリング》!
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+1した (侵蝕率:65->66)

第二地区・高速道

GM:マップはこちら!
武装兵士×3
10m
PC
GM:兵士の行動値はそれぞれ6。

■第1ラウンド

GM:セットアップから!
GM:エネミーはありません
林藤はるか:ありません。
田井中次郎:うーん、なし!
蘇芳 美月:《アクセル》を田井中さんに
田井中次郎:ワーオ!
林藤はるか:《アクセル》を使わなくても行動値勝ってるので
GM:では行動値が上昇した田井中さんに手番が!メインプロセスどうぞ!
GM:え!?
林藤はるか:温存しておいてもいいかもしれない!
田井中次郎:確かに!
林藤はるか:敵の行動値は6!
GM:ああ、エネミーにね
蘇芳 美月:あ、ほんとだ
蘇芳 美月:さっきまで下に居たから間違えちゃった
GM:林道さんがめちゃくちゃ高速移動するのかと思った
GM:じゃあ蘇芳さんのアクセルは取り消しで大丈夫ですかね
蘇芳 美月:大丈夫です!
田井中次郎:素で走って殴る!
GM:イエス!では改めて田井中さんどうぞ!
田井中次郎:いや!
田井中次郎:林藤さんのがはやい!
林藤はるか:速い速いぜ 病弱少女
GM:すばやい…
林藤はるか:作り方教えて?
林藤はるか:私は待機します。そもそもメジャーアクションのエフェクトが《世界樹の葉》しかない子なんだよね
GM:では林藤さんのハイパームテキな手番をどうぞ
GM:何だその
GM:ピーキー過ぎる構成は
GM:巨乳でなければ許されんぞ
GM:では次!田井中さん!
田井中次郎:はい!
田井中次郎:マイナーで戦闘移動、兵士にエンゲージ
田井中次郎:メジャーで敵全員に《コンセントレイト:ウロボロス》+《原初の赤:災厄の炎》
林藤はるか:回数無制限範囲攻撃!
田井中次郎:侵蝕57-64
田井中次郎:7DX8+4
DoubleCross : (7R10+4[8]) → 10[2,2,4,5,6,7,10]+10[10]+10[8]+1[1]+4 → 35

武装兵士:ガード!一応バックラーを持ってるぞ!
武装兵士:×3!
田井中次郎:ダメージ!
田井中次郎:4D10+3+2D10
DoubleCross : (4D10+3+2D10) → 25[10,2,6,7]+3+11[8,3] → 39

田井中次郎:諸々有効!
武装兵士:あっ酷い!
武装兵士:こいつらはオーヴァードでもないので全滅だ!
田井中次郎:あ!
林藤はるか:じゃあ対抗種も無意味でしたねw
田井中次郎:オーヴァードじゃないの!
田井中次郎:でも死ぬのか
蘇芳 美月:www
GM:ああ、じゃあ
GM:結果的にオーヴァードだったことにしましょう
GM:シュレディンガーの武装兵士
田井中次郎:こいつらは『オーヴァードだった』……いいな?
林藤はるか:今の攻撃でオーヴァードになったのかもな
田井中次郎:ひどすぎる
田井中次郎:ブラックサバスか?
林藤はるか:というかオーヴァードじゃなければワーディング一発で気絶するはずだからね本来
蘇芳 美月:対抗種にはそんな力もあるんだなー

田井中次郎:兵士の一団に向かって疾走し、
田井中次郎:まるで拳が届きもしない位置で、つんのめるようにして腕を振るう。
武装兵士:「!」
武装兵士:一斉に盾を構える!
田井中次郎:一瞬、転んだかのように見えたが……
田井中次郎:瞬間、振るわれた腕が、数十倍にまで膨張。
田井中次郎:黒色の刃と化して、兵士の一団を一閃する!
武装兵士:「なっ!?」
武装兵士:バキィッ!!
武装兵士:盾とタクティカルベストを一撃で粉砕し、吹き飛ばす!
田井中次郎:「死ッ……ねオラァーッ!!」
田井中次郎:「……」
GM:戦闘終了!ワンターン3キルゥ…
田井中次郎:HP28-25
田井中次郎:「フン……他愛ない……」
蘇芳 美月:「おおー」ぱちぱちと拍手をする
林藤はるか:『すごいですね、蘇芳さん!』拍手の音に合わせて上下する。
GM:では、君たちの前には
GM:停車したバンが残される。
田井中次郎:警戒したまま、バンににじり寄る。
GM:移送物資のコンテナはその荷台に積み込まれているはずだ。
GM:……望月は姿を表していない。
田井中次郎:あ!
田井中次郎:《まだらの紐》あるんですが
田井中次郎:影で中の様子伺ってもいいですか?
GM:おお!
GM:では……君は荷台の中に影を伸ばす。
GM:そしてその中身を知る。
GM:……空だ。
GM:望月も最初から乗ってはいない。
GM:このバンは囮だという事に、君は気付く。
田井中次郎:「何……?」怪訝な顔をする。
林藤はるか:『どうしましたか田井中さん?』
田井中次郎:「……望月さんが、いない……」
GM:バンッ!!
GM:確認のために、君は扉を開く。
GM:やはり空だ。車の中にも気配はない。
林藤はるか:『ええ。それは見れば分かります。いれば出てくるはずですから。積荷の方は何か分かりましたか?』
田井中次郎:「荷物も空……。そうだ、」表に転がる兵士たちを見て、「こいつらも、不自然に弱すぎる」
蘇芳 美月:「えっと、つまり…これ、ハズレですか…?」
田井中次郎:「これは、囮だ……!」
林藤はるか:『……!』
林藤はるか:『やられましたね。逃走車両をしらみつぶしに当たっている暇はありませんでしたから』
林藤はるか:『こうして遠目で似ている車両を確認するしかなかった。それを読まれていたんですね』
田井中次郎:「クソッ…!」バンの車体に拳を打ち付け、
田井中次郎:「それじゃあ、本物は今、どこに……!!」

GM:シーン終了。情報収集に続きます。

■Middle/04

GM:シーンプレイヤーは蘇芳さん!他全員登場可能!
蘇芳 美月:はいな!
田井中次郎:いくぜ!
蘇芳 美月:蘇芳 美月の侵蝕率を+3(1D10->3)(侵蝕率:48->51)した
田井中次郎:田井中次郎の侵蝕率を+9(1D10->9)した(侵蝕率:57->66)
林藤はるか:あ、田井中さんは攻撃分の侵蝕率上げてないですね
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+6(1D10->6)した (侵蝕率:66->72)
林藤はるか:《ハンドリング》!
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+1した (侵蝕率:72->73)

GM:ではここからは逃げた望月の足取りについて
GM:ガチンコで調べてもらいましょう
GM:技能は知覚と情報:UGN!
GM:難易度は9!
林藤はるか:がんばるぞ!
田井中次郎:《無形の影》と《砂の加護》があります 無敵です
蘇芳 美月:よっしゃー
林藤はるか:田井中さんは侵蝕食うので後回しに待機してもらったほうがいいですね
GM:プライズ制で行きます。目標進行値6でいきましょう。
林藤はるか:秘密兵器だ
田井中次郎:いい響き~
GM:5でいいかな、やっぱ5で
GM:ではそれぞれトライ!
林藤はるか:バディムーヴがあるので達成値もサポートできます
林藤はるか:じゃあ私は素で振りますね。「ミーミルの覚書」を使用。UGN幹部へ変化。
林藤はるか:5dx+1>=9
DoubleCross : (5R10+1[10]>=9) → 10[3,4,4,5,10]+3[3]+1 → 14 → 成功

林藤はるか:まあまあアヤ!
蘇芳 美月:強い
田井中次郎:ヤッタネ!
GM:それぞれチャレンジどうぞ!
GM:最大達成値/10+1が進行値に加算されます。
林藤はるか:まず蘇芳さんからがいいはず!というか田井中さんはチャレンジするにしてもエフェクト使わなくていいですね
林藤はるか:ここで2は最低稼げたので
田井中次郎:確かに~
GM:冷静な判断力だ
蘇芳 美月:私も情報で振ります!
蘇芳 美月:コネ使ってダイス+2!
蘇芳 美月:5dx+1
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 10[1,2,6,8,10]+2[2]+1 → 13

田井中次郎:コネ:UGN幹部で情報振りまする!
田井中次郎:4dx+3
DoubleCross : (4R10+3[10]) → 8[6,6,7,8]+3 → 11

林藤はるか:バディムーヴ使う意味がなかった
田井中次郎:うむ…!
GM:では変わらず進行値は2ですね!
GM:進行値:2/5

GM:まずは武装兵士達から手がかりを聞いてみましょう
GM:拷問、色仕掛け、アメとムチ、なんでもありだ!
GM:最大達成値の林藤さんの好きにするといい勝手にすればいい
田井中次郎:一番苦手なタイプ
武装兵士:「俺たちは…プロだ、そう簡単に口は割らんぞ」
蘇芳 美月:フラグだ
林藤はるか:『プロと言いましたか?』
林藤はるか:縛られた兵士の回りを緑色の光がぐるぐると回る。
武装兵士:「なっなんだこの虫は…!」
林藤はるか:『ならばご存知ですか?ここにライトバンがありますよね』
林藤はるか:『一方で同じ形状の車を“ステーションワゴン”と呼ぶこともあります』
林藤はるか:『この二つの違いがどこにあるのかを説明できますか?』
林藤はるか:恐るべき尋問!
武装兵士:「???」
武装兵士:「わ、わからない…」
林藤はるか:『もう一つ。そこのエージェントのコードネームは“ナイトメアブリンガー”といいます』
林藤はるか:『ナイトメアは別名で夢魔ともいって』
林藤はるか:『イメージを描かれる時は伝統的に馬の形で描かれる怪物です。何故そうなったのかを説明できますか?』
武装兵士:「し、知らない…」
林藤はるか:『気になりますか?』
林藤はるか:『気になるでしょう』
林藤はるか:スイーッ、スイーッ
武装兵士:「き、気になる」
武装兵士:「教えてくれ!」
林藤はるか:『ふふふ』
林藤はるか:『まず、ライトバンとステーションワゴンの違いは法令上の扱いの違いです。本来、バンとは軽トラックの荷台を覆ったもので』
林藤はるか:『ワゴンとはセダンの後部を延長したものを指すのですが、ライトバンはこちらのワゴンに属します』
林藤はるか:『どちらも同じワゴンですが、商用車はライトバン、乗用車として販売する場合はステーションワゴンとなるのです』
林藤はるか:『そしてナイトメアの“メア”は元々は霊的な魔物を指す言葉でしたが』
林藤はるか:『表記の同じ雌馬(mare)と混同されたことから、馬の形で描かれるようになったとされます』
林藤はるか:『――そしてもう一つ』
武装兵士:「おお、もうひとつ」
林藤はるか:『ご存知でしたか?UGNの輸送車両には、民間の現金輸送車がそうであるように』
林藤はるか:『現在位置のログを記録する機器が存在しているということを』
林藤はるか:『見つかりましたね?蘇芳さん』
武装兵士:「あっ!」
蘇芳 美月:(機器を持った手を掲げて大きく振る)
田井中次郎:(そんなんあったの!?という顔)
GM:というわけで
GM:君たちはバンがここまでで停車した位置を知る。
GM:恐らくそこで望月は別れたのだろう。
林藤はるか:『そしてその経路上のどこかで、これは積荷を受け渡しているということです』
林藤はるか:『信号待ちなどの誤差を除いて長く停車している箇所ほど怪しいです。その位置から逆算すれば相手が辿るであろう道路もある程度絞り込めます』
蘇芳 美月:「流石やなぁ、あたまええなぁ」
林藤はるか:『ふふふ』自慢げにピカピカ光る。
田井中次郎:「フン……やはりな……」適当に合わせておく。

GM:シーン終了!情報収集を続行します。進行値は2/5。

■Middle/05

GM:シーンプレイヤーは蘇芳さん。他全員登場可能。
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+2(1D10->2)した (侵蝕率:73->75)
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+1した (侵蝕率:75->76)
林藤はるか:最初のが登場のやつ、次が《ハンドリング》です
蘇芳 美月:蘇芳 美月の侵蝕率を+1(1D10->1)(侵蝕率:51->52)した
田井中次郎:田井中次郎の侵蝕率を+8(1D10->8)した(侵蝕率:66->74)
田井中次郎:ギェ
蘇芳 美月:こいつ全然上がんねぇな…

GM:では引き続いて情報:UGN、知覚、難易度9どうぞ!
林藤はるか:やはりUGN幹部で、振る!
林藤はるか:あっ、さっきのシーンで購入とかはできましたか
GM:まだ出来ない!
林藤はるか:5dx+1>=9
DoubleCross : (5R10+1[10]>=9) → 7[1,2,6,6,7]+1 → 8 → 失敗

林藤はるか:あっ、失敗だ!
林藤はるか:雑学パワーを使いすぎてしまった
田井中次郎:これもしすごい高い値だせば1回で終わるのもあり得るんでしたっけ?
GM:そうですね
林藤はるか:ありえます!
GM:今なら20出せば終わる!
林藤はるか:最大達成値が設定されてないから
GM:進行値が3入るからな!
田井中次郎:いっちょやってみっか!
林藤はるか:まず蘇芳さんの結果を見てから!
蘇芳 美月:うおお私も情報で振るぜ
蘇芳 美月:5dx+1
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 9[2,2,4,6,9]+1 → 10

林藤はるか:うーん、バディムーヴしても駄目!
田井中次郎:コネ:UGN幹部+《コンセントレイト:ウロボロス》+《無形の影》
田井中次郎:あ、
田井中次郎:《原初の紫:砂の加護》も付けちゃうッ
蘇芳 美月:大盤振る舞い!
GM:ばくれつけん!
田井中次郎:74-84
田井中次郎:うお~っ二度と情報収集シーンは繰り返させん!
蘇芳 美月:いけーっ!田井中ー!
田井中次郎:14DX8+3
DoubleCross : (14R10+3[8]) → 10[2,3,3,3,4,4,4,8,8,9,9,10,10,10]+10[1,1,3,4,4,10,10]+10[9,10]+3[1,3]+3 → 36

蘇芳 美月:すごい
GM:ぼうや~~っ!!
GM:ではクリア!
林藤はるか:すごいすごーい!
田井中次郎:Perfect body
GM:進行値は4加算され、文句なしの6/5!
蘇芳 美月:ヒューッ!

第二地区内・路地裏

GM:君たちは、望月が分かれたと思われる地点のほど近く。
GM:1つのマンホールの前に立ち尽くす。
GM:目撃情報などから、望月はどうやら物資を抱えたまま地下に降りたらしい。
GM:下水道への道は、暗く口を開けている。
田井中次郎:「ここか……」しゅるしゅると、偵察をしていた影を身体に戻す。
蘇芳 美月:「…一緒…?」自分の腕と見比べながら
林藤はるか:『田井中さんはやっぱり凄いです』
田井中次郎:「何ッ!?」
林藤はるか:『こうして僅かな痕跡でも追跡できるんですから。逃走経路に道路ではなく下水道を使っていたなんて、私では発想できませんでした!』
田井中次郎:「……フン……この程度、エージェントなら当然だ……」言いながらも、口角がひくついている。
蘇芳 美月:「嬉しいん?」
田井中次郎:「なっ……!」ばっ、と顔を背け、
田井中次郎:「そんなことあるわけがないだろう!他者からの評価など不要……!煩わしいだけだ!」早口で言う。
林藤はるか:『ふふふ』
林藤はるか:『褒められればみんな嬉しくなるものです。子供でもおじいちゃんでも。いいことですよ。田井中さん』
田井中次郎:「……」
蘇芳 美月:「私もうれしいで、はるかちゃんに褒められるの」
田井中次郎:「ナイトメアブリンガーだ……」ぼそぼそと、小さく呟く。
GM:……そして、君は地下へのはしごを降りていく。
GM:そんな会話の中で
GM:君は思い出す。
GM:数年前、チルドレンの頃。初めてこの支部へとやってきた時の事を。

望月正人:「やあ、君が新入りだな」
望月正人:背の高いスマートな男が君に微笑みかける。
田井中次郎:「……!」おどおどと、隠れる場所を探そうとするように視線を彷徨わせる。
望月正人:「今日から君はこの支部の仲間だ、何かあれば遠慮なく頼ってほしい」
望月正人:しゃがみこんで、君と視線を合わせる。
田井中次郎:「あっ、あぅ、は、はいっ…!」
望月正人:「……んん、緊張してるな。ははは」
望月正人:「お、そうだ」
望月正人:「コードはもうもらったんだろう。どんなだった?」
望月正人:「格好いい奴だったかい?」
田井中次郎:「あ、ええと……」手渡されたIDカードを見て、難しい顔をする。まだ英語はよく読めない。
田井中次郎:「な、なひ…?」
望月正人:「どれどれ……」
望月正人:「“ナイトメアブリンガー”だな。悪夢を運んでくる者、だ」
望月正人:「いいじゃないか。カッコいいぞ」
望月正人:君の肩をぽんぽんと叩く。
田井中次郎:「えっ!」衝撃を受ける。「そんな意味、なんですか……」かっこいいような、少し恐ろしいような。
田井中次郎:叩かれた肩が、じんわりと熱を帯びるのを感じる。
望月正人:「私が思うに」
望月正人:「これは敵に悪夢を運ぶ、という意味だ」
望月正人:「ああ、そうすれば」
望月正人:「罪のない人たちは、安らかに眠れるだろう?」
田井中次郎:「……敵に……悪夢を……?」
田井中次郎:「寝かせるってことですか?」
望月正人:「……はっはっは!」
望月正人:「もしかしたら、そうかもしれないな」
田井中次郎:「……!」
田井中次郎:初めて貰ったコードネーム。UGNエージェントとしての証。
田井中次郎:本当にここでやっていけるのか、ずっと不安で一杯だったが
田井中次郎:彼のその暖かな笑顔を見ると、ほんの少しだけ、自信が持てるような気がした。
田井中次郎:「(僕もいつか、こんな風に……)」
望月正人:「ああ、そうだ。君の秘密を教えてもらったんだから」
望月正人:「私も君に、秘密を明かさないとな」
望月正人:「余り大きな声では言いたくないが……いいかい」
田井中次郎:「えっ?」その響きに、少しどきりとして。「な、何ですか……?」
望月正人:「ふふふ、私のコードは――」
望月正人:しゃがみこんで、耳元で。

GM:シーンを終了します。
GM:ロイス、購入が可能!
GM:決戦前だ!2回してもいいぞ!
田井中次郎:蘇芳さんに 後輩 〇庇護/脅威で取ります!
林藤はるか:上司/望月正人/尊敬:○/悲憤/ロイス
林藤はるか:購入は……いざ言われるとどうしようかな
林藤はるか:クリスタルシールドとか?
田井中次郎:あ、無形の影、購入も行けるのか…なんてエフェクトだ
林藤はるか:侵蝕はマジでかさみますけどね!
林藤はるか:濫用は危ないぞ
田井中次郎:キメてんだろ…?くれよ…
蘇芳 美月:うーん安定のボデマかな…
蘇芳 美月:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 10[2,6,10]+1[1] → 11

蘇芳 美月:財産点1点使う!
田井中次郎:あっしもボデマで
田井中次郎:《コンセントレイト:ウロボロス》+《無形の影》 76-82
田井中次郎:あ、間違い
田井中次郎:84-90
田井中次郎:8dx8+1>=12
DoubleCross : (8R10+1[8]>=12) → 10[1,2,4,5,5,6,7,9]+10[9]+6[6]+1 → 27 → 成功

GM:ひえっ
田井中次郎:フン…(ファサァ)
林藤はるか:私もボディアーマーにしようっと 回避減らないし
林藤はるか:3dx>=12
DoubleCross : (3R10[10]>=12) → 7[2,7,7] → 7 → 失敗

林藤はるか:アヤヤ~ッ
林藤はるか:回避型だから関係ないもん
GM:では各員よろしいですかな!

■Climax/01

GM:クライマックスに参りましょう!全員登場!
田井中次郎:OK!
蘇芳 美月:よろしい!
林藤はるか:けっきょくバディムーヴ一度も使えなかたよ
田井中次郎:田井中次郎の侵蝕率を+8(1D10->8)した(侵蝕率:90->98)
蘇芳 美月:蘇芳 美月の侵蝕率を+1(1D10->1)(侵蝕率:52->53)した
蘇芳 美月:上がらん!!
田井中次郎:2倍くらい差がある…
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+8(1D10->8)した (侵蝕率:76->84)
林藤はるか:最後の《ハンドリング》
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+1した (侵蝕率:84->85)

第二地区・下水道

GM:足元を下水が流れていく中、君たちは蛍の光を先導に歩いていく。
GM:薄暗い中で、見覚えのある背中が振り返る。
望月正人:「……よく追いついてきたな」
望月正人:「驚いたよ、田井中くん」
田井中次郎:「…………」
田井中次郎:探していた、筈なのに。
田井中次郎:いざ目の当たりにすると、後悔が込み上げてくる。
田井中次郎:確かめたくない。不都合な真実など、目の当たりにしたくない。
林藤はるか:『……田井中さん』心配そうに旋回する。
田井中次郎:「……望月、さん……」
望月正人:片腕には、筒状の大きな白い包みが抱えられている。
蘇芳 美月:「…大丈夫?」背中を軽くさする
望月正人:「その蛍、林藤くんだな」
望月正人:「好奇心旺盛なのは相変わらずのようだが、病人が無茶をするものじゃない。」
望月正人:「以前も言っただろう。その蛍のダメージは、君の浸蝕にダイレクトにフィードバックされる。無敵ではないんだ」
林藤はるか:『ええ。林藤です。けれどあなたほどの無茶はしていませんよ。望月さん』
林藤はるか:『望月さんのような人がどうしてこのようなことをしたのか、とても知りたくてここに来ました』
望月正人:「……」
田井中次郎:「望月さん……!」一歩、前に歩みだす。
望月正人:ぴくりと、眉根を揺らす。
望月正人:「止まれ!田井中!」
望月正人:「……林藤くん」
田井中次郎:「!」びくり、と硬直する。
望月正人:「それを話して、何か変わると思うか?」
望月正人:「君たちが私の何を知っているんだ?」
林藤はるか:『変わります。私達は、生きている人間なら誰でも、納得をしたいからです』
林藤はるか:『自分がどんな理不尽に遭っていようと、それが何故なのかを知れば、生きていることが前進するように思えるからです』
林藤はるか:『望月さん。あなたの理由が私達にも賛同できるものであれば、私達は手を引くかもしれません』
望月正人:「……」
林藤はるか:『――もしかしたら、そうではないかも。けれど話すこともなく諦めてしまっていいと思っているんですか』
林藤はるか:『あなたは望月さんなのでしょう?』
蘇芳 美月:「…何も知らんわ、知らんけど…」
蘇芳 美月:「田井中…ナイトメアブリンガーさんがこんな顔してんのは、あんたのせいやろ?」
田井中次郎:「……望月さん……!」苦い顔で、ぽつぽつと言葉を漏らす。「本当に、本当にあなたなんですか……!?」
田井中次郎:「俺の知ってる望月さんは、強くて、優しくて、かっこよくて……!」
田井中次郎:「俺の……! ……僕の、憧れのUGNエージェントだった……!」
望月正人:「……いいや、違う。田井中くん」
田井中次郎:「……!?」
望月正人:「私は、私は弱い人間だ」
林藤はるか:『………』
望月正人:「君にそう見えていたとしたら、それは」
望月正人:「妻が居たからだ」
望月正人:「優しい女性だった。私の支えだった」
蘇芳 美月:「居た…?」
望月正人:「彼女が居るこの街を守る事が、私の誇りだった」
田井中次郎:「……つ……ま……?」確かに望月さんは妻帯者だったはずだ。だが、それが何だというのか。
望月正人:「ああ、そうだ」
望月正人:「つい5日前に、彼女は死んだ」
林藤はるか:『それは……』
蘇芳 美月:「…」
望月正人:「ひき逃げだ。未だに犯人は捕まっていない」
望月正人:「こんな事は、この国のどこにでもありふれた悲劇なのだろう。そう自分に言い聞かせた」
望月正人:「だが、私は、この街のどこかに彼女を殺した者が居ると思うと」
望月正人:「目に映る全てを……粉々にしてしまいたくなる……!!」
望月正人:「……秋山くんを殺してしまった」
望月正人:「未来ある若者を……」
望月正人:「……私は『これ』を持って、FHに渡る」
望月正人:「『これ』がこの町を滅ぼす可能性を持っているのならば」
望月正人:「喜んでそうしよう」
林藤はるか:『望月さん……それは』
林藤はるか:『オーヴァードは自らの攻撃衝動を抑えきれなくなった時、その親しいものほど傷つける傾向にあります』
林藤はるか:『今日の望月さんの行動は、ただの、一時的な、暴走の結果かもしれません。それは』
林藤はるか:『……ご存知でしたか?』
林藤はるか:白く淡い光のまま、静かに語りかける。
望月正人:「ああ、分かっているとも」
望月正人:「だが、それに身を任せることの何が悪い!」
望月正人:「それが私の心なんだ!」
田井中次郎:「……望月さん……」縋り付く子供のような必死さで、なんとか言葉を紡ぐ。「まだ、間に合います。今なら、ま、まだ……」
田井中次郎:「そ、そうだよな!?林藤……!」白い光に向け、懇願するように。
望月正人:「黙れ!!!!!」
田井中次郎:「ッ!!」
望月正人:「エージェントとしての私は、彼女と共に死んだ」
望月正人:「向かってくるのなら、容赦はしない……!」
林藤はるか:『望月さん』
林藤はるか:『私、その。私は』
林藤はるか:『……………残念です』それしか言うことができない。
望月正人:「……林藤くん」
望月正人:「君は優しい。だが」
望月正人:「こんなものは、理解しなくていいんだ」
望月正人:背中を向けて、立ち去ろうとする。
蘇芳 美月:(ぐるぐると、目が回るようだ。いったい誰が悪いというのか)
蘇芳 美月:「…あんたを行かせたら、みんな死ぬん…?」
望月正人:「……」
望月正人:「そうするつもりだ」
蘇芳 美月:「…嫌やなぁ。私。そんなん。」繊維がほどけるように、四肢が触手へと変わっていく
蘇芳 美月:「あんたと違って、私は自分が何をしたいんかも、何が出来るんかもよー分からん」
望月正人:振り返る
蘇芳 美月:「でも」
望月正人:「なら、何故邪魔をする」
蘇芳 美月:「もっと色々、知りたい。教わりたい。他のフルーツゼリーも食べてみたい。」
蘇芳 美月:「だから、出来る事すんねん。」うねる触手、透き通る肌。戦闘態勢に入る
林藤はるか:『望月さん。このようなことはとっくにご存知だと思います』
林藤はるか:『けれどあなたの行いは、あなたの奥さんを奪ったような悲劇を、多くの罪なき人達に押し付けることになります』
林藤はるか:『それは……あなたがしてしまったことは、認めたくない、納得のできない罪だと思います。けれど……』
林藤はるか:『……逃げてはならないことです。自分でそうする勇気が出せないのなら、私が助けたい……!』
田井中次郎:「い、嫌だ……やめてくれ、二人とも……」怯え、いやいやをするようにかぶりを振る。「戦いたくない……!嫌だ、あなたと戦うなんて、そんな、そんなの……!」
田井中次郎:足元がぐらつく。吐きそうだ。世界のすべてが、根底から覆されたような感覚。
田井中次郎:どうしてこんなことになった。何故だ。誰のせいだ?あの時秋山を守れなかった、僕が悪かったのか?自分にもっと力があれば、望月さんを止められたのか?
田井中次郎:ああ、なんてことだ。
望月正人:「……だったら、そこで見ていろ」
田井中次郎:朦朧とする視界で、臨戦態勢に入ろうとする仲間達と、かつての憧れの人を見る。
田井中次郎:――これではまるで、悪夢だ。
望月正人:ばさり、と包みを剥がす。
望月正人:そこに現れるのは、虫の歩脚に繋った獣のような、異形の腕。
望月正人:「“霧の王”、そう呼ばれていたジャームの腕だ」
望月正人:「私自身が適合者になり、全てを破壊し尽くすのも……」
望月正人:「悪くはない……!」
望月正人:ぶちぶちっ!
望月正人:服を引き裂いて剥き出しにした腕と、ジャームの腕を重ね合わせる!
望月正人:めぎめぎめぎ めぎ !
望月正人:「うう……おおおおおおおッ!!」
望月正人:凶悪なワーディングが地下に満ちる!
GM:衝動判定、難易度は9!
林藤はるか:4dx>=9
DoubleCross : (4R10[10]>=9) → 10[6,7,10,10]+8[6,8] → 18 → 成功

林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+10(2D10->6,4)した (侵蝕率:85->95)
田井中次郎:98+2D10
田井中次郎:8dx+1>=9
DoubleCross : (8R10+1[10]>=9) → 9[1,2,2,3,5,7,7,9]+1 → 10 → 成功

DoubleCross : (98+2D10) → 98+10[4,6] → 108

蘇芳 美月:5dx+1
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 10[2,3,7,8,10]+7[7]+1 → 18

GM:蘇芳さん、2d10の浸蝕上昇をどうぞ!
蘇芳 美月:2d10
蘇芳 美月:2d10
GM:2d10+現在浸蝕値 で出ますよ~
蘇芳 美月:2d10
田井中次郎:2d10
DoubleCross : (2D10) → 16[6,10] → 16

GM:2d10
DoubleCross : (2D10) → 8[7,1] → 8

田井中次郎:あれ、なんでだろ
蘇芳 美月:2d10+53
蘇芳 美月:んあ?
林藤はるか:ダイスボットのところを変えてしまったりしましたか?
GM:ああ!
GM:それかも
林藤はるか:名前欄の横に、鍵を挟んでシステムが見えるはずですが
林藤はるか:「ダブルクロス2nd,3rd」になっているかどうか確認をしてみてください
蘇芳 美月:なってますね…
林藤はるか:ご存知ですか?ここの欄を変えることでどどんとふは多彩なゲームに対応ができます!
GM:およー
GM:とりあえず再入室
GM:お願いします
蘇芳 美月:はいな!
どどんとふ:「蘇芳 美月」がログアウトしました。
どどんとふ:「蘇芳 美月」がログインしました。
GM:そして再度2d10+53どうぞ!
蘇芳 美月:2d10+53
DoubleCross : (2D10+53) → 10[5,5]+53 → 63

田井中次郎:よかった
GM:いえすっ!
蘇芳 美月:ご迷惑をおかけしました…
望月正人:「ああ…!がぁあああッ!!」
望月正人:ぐおん!
望月正人:異形化した巨大腕を振るう!
望月正人:「はぁああ…さあ、来るといい。林藤くん」
望月正人:「この私が……“グランドセーバー”が……!」
“グランドセーバー”望月正人:「君たちの、敵だ……!!」
林藤はるか:『安心……して、ください。望月さん。私、田井中さんと約束しましたから』
林藤はるか:『もしも田井中さんが大変で、辛くて、歩けそうにないのなら、私が』
林藤はるか:『私がやります』
蘇芳 美月:「“三人”やからな。私たちは。」
GM:ではクライマックス戦闘へ
GM:マップはこちら
“グランドセーバー”望月正人
10m
PC

■第1ラウンド

GM:セットアップから!
GM:望月の行動値は18です。
林藤はるか:早い 早いぜ
蘇芳 美月:アクセル使っても届かない!
“グランドセーバー”望月正人:異形への変貌!浸蝕ダイスを倍に!
田井中次郎:ヤメローッ
GM:各員セットアップございますか!
林藤はるか:なし!
GM:無ければ敵が動く!
蘇芳 美月:使っても意味がない!
田井中次郎:誰か《空間圧縮》欲しい人います?
田井中次郎:いねえな!流しで!
GM:いいんですねぇ~
林藤はるか:いいぞ!
田井中次郎:いや…範囲が来た場合一人だけ逃げられるのでは!?
GM:ふふふふ
蘇芳 美月:不敵な笑み!
田井中次郎:ロール的に…動くのあれだから…どっちか1メートルでも動きます?
GM:やるかやらざるか!
GM:答えてもらおうか!ダービィーッ!
林藤はるか:私はむしろ他の人が至近にいたほうが良いタイプです
林藤はるか:行動放棄カバーできますからね
田井中次郎:なるほど
蘇芳 美月:私まだ侵蝕に余裕あるので…
田井中次郎:じゃあ…自分が1メートル後方に!
田井中次郎:みんなに置いてかれた感じで
GM:OK!
田井中次郎:侵蝕108-110
GM:↑はなし!
田井中次郎:今の無し!!!!!
GM:(アクマの力)
GM:ほぁ~~~ん
GM:デビルパワーが発動しました
蘇芳 美月:GMの力…
林藤はるか:違うよ。人間の心をもった、デビルマンだ
GM:改めて敵手番!
“グランドセーバー”望月正人:マイナーで《縮退期間》+《形状変化:剛》。メジャーで《コンセントレイト:エグザイル》+《伸縮腕》+《ジャイアントグロウス》+《漆黒の拳》
林藤はるか:めちゃめちゃ容赦がない!
“グランドセーバー”望月正人:とにかく攻撃力を高め、範囲攻撃!
“グランドセーバー”望月正人:PC全員へ!
田井中次郎:ウワーッ
“グランドセーバー”望月正人:11dx7+6
DoubleCross : (11R10+6[7]) → 10[1,2,3,4,5,5,6,9,9,9,9]+10[7,7,8,8]+10[3,5,6,9]+10[9]+3[3]+6 → 49

蘇芳 美月:馬鹿!
田井中次郎:ドッジ!
田井中次郎:4DX>=49
DoubleCross : (4R10[10]>=49) → 8[1,5,7,8] → 8 → 失敗

林藤はるか:固定値あるとは言え6dx8だと分の悪い賭けだよなあ
林藤はるか:なのでここは普通のドッジで行きます。これがダメージコントロールだ
林藤はるか:3dx+1
DoubleCross : (3R10+1[10]) → 10[5,9,10]+10[10]+8[8]+1 → 29

林藤はるか:めっちゃ回ったw
田井中次郎:すごい回ってる
蘇芳 美月:絶対無理だけどドッジ!
蘇芳 美月:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 10[4,10]+7[7] → 17

“グランドセーバー”望月正人:7d10+32
DoubleCross : (7D10+32) → 45[9,8,2,4,6,6,10]+32 → 77

“グランドセーバー”望月正人:諸々有効!
田井中次郎:嘘ですやん
蘇芳 美月:加減しろ!
林藤はるか:行動放棄カバーをします。100越えの田井中さんをカバー。
田井中次郎:林藤さん~~~~~ッ
“グランドセーバー”望月正人:「うあああああああッ!!!!」
“グランドセーバー”望月正人:ギュォオオオオオッ!!!
林藤はるか:『――逃げて!』チカカカッ
“グランドセーバー”望月正人:異形化する”霧の王”の腕を無理矢理にバロール能力で押し込め
“グランドセーバー”望月正人:振りかざし、そして
林藤はるか:『田井中さ』バヂッ!!
“グランドセーバー”望月正人:開放する!
“グランドセーバー”望月正人:ドッガァアアアッ!!
田井中次郎:「――!!」
蘇芳 美月:動く間もなく蒸発する
“グランドセーバー”望月正人:衝撃が、コンクリート造りのトンネルごと、君たちを砕く!
林藤はるか:防御行動が遅れた田井中の前に、星座のような無数の瞬きが光り、衝突して消えた。
田井中次郎:「り――」
田井中次郎:「林藤ぉッ!!」
“グランドセーバー”望月正人:「ハァ……ハァア……!」
“グランドセーバー”望月正人:血走った目で、無傷の田井中を睨む
“グランドセーバー”望月正人:「どうした!怯えているだけか!そうだろうなあ!」
林藤はるか:『……』望月の言った通り、彼女の使役する虫は本体と侵蝕と損傷を共有している。
林藤はるか:そういったリスクを負う能力だった。
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+8(1D10->8)した (侵蝕率:95->103)
“グランドセーバー”望月正人:「ずっと思っていたよ、君は子供のままだ!」
蘇芳 美月:1d10
DoubleCross : (1D10) → 2

蘇芳 美月:蘇芳 美月の侵蝕率を+2(侵蝕率:63->65)した
“グランドセーバー”望月正人:「いつまでも大人にはなれない!自分の意志で踏み出し、戦うことなど」
“グランドセーバー”望月正人:「出来るわけはない!!」
田井中次郎:「……僕……は…………!」
“グランドセーバー”望月正人:「私は出来るぞ……私は……うぐぅうう…!」
“グランドセーバー”望月正人:メキメキと、肉の根が顔にも張っていく。
“グランドセーバー”望月正人:「この町を滅ぼすことを、選んでみせる……!!」
“グランドセーバー”望月正人:その瞳にも、黒い根が張り、理性の色が消えていく。
蘇芳 美月:「だから…やらせんて…」飛び散った身体が再び集まる
林藤はるか:潰れたホタルの死骸が下水の水面に浮かんでいる。
田井中次郎:蛍の死骸を指でそっと拾い上げ、その向こうで痛みを受けているであろう彼女のことを思う。
田井中次郎:「……林藤……ッ……!」
GM:そして行動値は10、林藤さんの手番です。
GM:イニシアチブからメインプロセスをどうぞ
林藤はるか:行動放棄カバーしたので何もできません。
GM:あ、そうだった!
GM:田井中くん!腹を決めてもらおう!
林藤はるか:《世界樹の葉》を使おうにも、リザレクトできるうちは行動放棄のほうが効率いいしね
GM:行動値8!君の手番だ!!
田井中次郎:うお~っ!
蘇芳 美月:漢を見せろ~!
田井中次郎:マイナーで戦闘移動、望月さんにエンゲージ。
田井中次郎:メジャーで《コンセントレイト:ウロボロス》+《原初の赤:災厄の炎》+《原初の紫:砂の加護》+《背教者の王》
田井中次郎:侵蝕108-123、HP25-22
田井中次郎:いくぞ!
GM:こいっ!!
田井中次郎:14DX7+4
DoubleCross : (14R10+4[7]) → 10[1,2,2,3,5,5,5,8,8,9,10,10,10,10]+10[2,3,4,7,8,9,10]+10[2,4,5,8]+10[9]+5[5]+4 → 49

林藤はるか:バディムーヴ!
林藤はるか:52になれ!
“グランドセーバー”望月正人:うおおおお
田井中次郎:強い!!
蘇芳 美月:いいぞ!
“グランドセーバー”望月正人:先程の達成値と同値!それを!
“グランドセーバー”望月正人:林藤さんが超えさせた!!
“グランドセーバー”望月正人:燃えるじゃねえか!!オイ!!
田井中次郎:これが仲間の力だ!!
林藤はるか:ナカマ!
“グランドセーバー”望月正人:だがガード!!そして!
“グランドセーバー”望月正人:《グラビディガード》、《自動触手》!
蘇芳 美月:い、いやらしい~!
“グランドセーバー”望月正人:そちらに12点のダメージを返しながら、3d10ダメージ軽減!
田井中次郎:ギェーッ
田井中次郎:装甲8でHP22-18
田井中次郎:ダメージ!
田井中次郎:6D10+6+2D+12
DoubleCross : (6D10+6+2D6+12) → 47[7,10,8,2,10,10]+6+6[4,2]+12 → 71

田井中次郎:あ、ミス
蘇芳 美月:うおお
GM:振り直しどうぞ!
田井中次郎:6D10+6+2D10+12
DoubleCross : (6D10+6+2D10+12) → 41[9,10,3,9,2,8]+6+4[1,3]+12 → 63

田井中次郎:下がった…
GM:あるある
林藤はるか:こういう時絶対下がるんだよな
GM:ともかく大ダメージだよ!
蘇芳 美月:でもいい数値だ!
GM:演出どうぞ!
田井中次郎:彼女がくれた言葉を思い出す。
田井中次郎:――『もしも田井中さんが大変で、辛くて、歩けそうにないのなら、私がやれます』
田井中次郎:――『だから来ました』
田井中次郎:なんて愚かで、無様だろう。目の前で、年下の少女に庇ってもらうまで、立ち上がる決心すらつけられなかったとは。
田井中次郎:格好悪いにも程がある。
田井中次郎:自分の憧れた望月さんは、強くて、優しくて、かっこよくて。だから憧れた。
田井中次郎:ああなりたいと思った。あんな風にいつか、誰かを守り、勇気づけられるエージェントになりたいと。
田井中次郎:視界の先、異形と化した怪物を見る。彼も変わり果てたが、自分はもっとひどい。まるで子供だ。彼に言われた通りの。自分の思い通りにならないからと、駄々をこねて泣く子供。
田井中次郎:そうだ。あの時自分は。
田井中次郎:俺は林藤に、何と言って答えたのだったか。
田井中次郎:土煙の中、ゆっくりと立ち上がる。
“グランドセーバー”望月正人:「う、ぐ……がぁあああっ!!」
“グランドセーバー”望月正人:腕を振り乱し、表情を歪めてもがく。
田井中次郎:視界の先には、望月正人――否。
田井中次郎:「“グランドセーバー”あああぁッ!!」
田井中次郎:敵へと向けて、生身のままで走り出す。
“グランドセーバー”望月正人:「……来るのか」
“グランドセーバー”望月正人:わずかに、本気で驚いたように、目を見開き
田井中次郎:同時に、その全身が、手足の先から漆黒に染まっていく。
田井中次郎:瞬時にシルエットが変化し、数秒もかからず、その姿は黒馬に乗った騎士を思わせるそれへと変わる。
“グランドセーバー”望月正人:異形の腕をかざし、迎撃すべく振るう!
GM:ガギイッ!!!
GM:正面から衝突!2つの力が、足元の水を、空気を震わせる!
田井中次郎:突進の速度のまま、携えた巨大な槍で、異形の身体を刺し穿つ。
田井中次郎:「俺は!!俺は!!」
田井中次郎:「――"ナイトメアブリンガー"だッ!!」
“グランドセーバー”望月正人:「うう…おおおおっ!!」
“グランドセーバー”望月正人:騎士の兜を、鉤爪が刳り抜き、吹き飛ばし
“グランドセーバー”望月正人:その奥の、瞳を見る。
“グランドセーバー”望月正人:「ーーーッ!!」
“グランドセーバー”望月正人:吹き飛ばされる!
“グランドセーバー”望月正人:「げほ…ああ、まさしく」
“グランドセーバー”望月正人:「悪夢を、連れてきたな……!」
“グランドセーバー”望月正人:ふらつきながらも、立ち上がる。
GM:続いて、行動値7!
GM:蘇芳さんの手番!
蘇芳 美月:《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》《ロイヤルブラッド》《ブラッドウェブ》
蘇芳 美月:9dx8+2
DoubleCross : (9R10+2[8]) → 10[3,3,3,4,5,5,7,8,9]+6[2,6]+2 → 18

“グランドセーバー”望月正人:あ、《グラビディガード》の軽減振るの忘れてた!
“グランドセーバー”望月正人:3d10
DoubleCross : (3D10) → 19[6,4,9] → 19

“グランドセーバー”望月正人:これも…ガードしておこう!
“グランドセーバー”望月正人:《グラビディガード》!カモン!
蘇芳 美月:2d10
DoubleCross : (2D10) → 9[8,1] → 9

蘇芳 美月:駄目!
GM:あ、よく見たらダメージないですねこれ
GM:攻撃固定値の無い攻撃は
GM:ダメージ自体が発生しないのだ
蘇芳 美月:あ、そうなの?
GM:そうなのですよー
GM:なので《ブラッドウェブ》のデバフが入るだけですね
蘇芳 美月:「当たったかどうか」の判定だけってことか
GM:ですです
GM:演出どうぞ!
蘇芳 美月:いまだに欠けたままの身体を起こし、触手の先をグランドセーバーに向ける
“グランドセーバー”望月正人:「!」
“グランドセーバー”望月正人:再び腕を盾としようとする。
蘇芳 美月:「…私はあんたの事は知らん。奥さんが殺されたゆーんも“ああ、悲しいなぁ”思うぐらいや」
蘇芳 美月:「でも…どうも…」
蘇芳 美月:「ナイトメアブリンガーさんのこと、何が出来て、何が出来ひんとか、そういう事をあんたが勝手に言うんわ」
蘇芳 美月:「…よう分からんけど、気分悪いわ」触手の先端が、赤く染まる
“グランドセーバー”望月正人:「……」
“グランドセーバー”望月正人:「私も、君の事を知らないが」
“グランドセーバー”望月正人:「彼の仲間なのか?」
“グランドセーバー”望月正人:「なら何故そう肩入れする?」
蘇芳 美月:「…今日初めて会った」
蘇芳 美月:「でも、落ち込んだり、ビビったり、照れたり、喜んだり、いろんな顔見たわ。」
“グランドセーバー”望月正人:「……そうか」
蘇芳 美月:「あ、ゲロ吐く顔なんかもな」軽く田井中さんの方を見やる
“グランドセーバー”望月正人:「それで、戦う理由になるというなら」
“グランドセーバー”望月正人:「それで、私を止められると思うのなら」
蘇芳 美月:「だから私は、もうあの人の事を“知ってる”。知ってるから、私は手伝う。」
“グランドセーバー”望月正人:「やってみるがいい……それもいい!」
蘇芳 美月:「私がしてやれんのは…そんぐらいやから」触手が四方八方に伸び、グランドセーバーに襲い掛かる
“グランドセーバー”望月正人:「っ!これは……!!」
“グランドセーバー”望月正人:ぎしっ
“グランドセーバー”望月正人:絡め取られ、腕の動きが止まる!
GM:クリンナップ!なければ2R目セットアップへ!

■第2ラウンド

GM:エネミーはない!
蘇芳 美月:ないです!
林藤はるか:私もありません!
田井中次郎:なしかな!
GM:先頭敵手番!
“グランドセーバー”望月正人:マイナーで《縮退期間》。HPを更に12消費。メジャーで《コンセントレイト:エグザイル》+《ジャイアントグロウス》+《漆黒の拳》
“グランドセーバー”望月正人:11dx7+6
DoubleCross : (11R10+6[7]) → 10[1,3,3,5,5,6,9,9,10,10,10]+10[3,3,4,7,7]+10[5,9]+5[5]+6 → 41

“グランドセーバー”望月正人:伸縮腕を使わないということはッ!
“グランドセーバー”望月正人:対象は1人!
“グランドセーバー”望月正人:田井中さんだッ!
田井中次郎:うおぉぉぉぉぉぉッ!!
田井中次郎:ドッジ!
田井中次郎:4DX>=41
DoubleCross : (4R10[10]>=41) → 10[2,6,7,10]+1[1] → 11 → 失敗

田井中次郎:無理!
“グランドセーバー”望月正人:5d10+32
DoubleCross : (5D10+32) → 23[10,3,2,7,1]+32 → 55

“グランドセーバー”望月正人:諸々有効!
林藤はるか:特権階級!私の望月正人ロイスを切って復活させます!
GM:うひょーーー
GM:やる!!
蘇芳 美月:かーっ!
田井中次郎:ウオーーッ
林藤はるか:上司/望月正人/尊敬/悲憤:○/タイタス
“グランドセーバー”望月正人:「ああああああッ!!!」
“グランドセーバー”望月正人:ガキィ!!
“グランドセーバー”望月正人:異形化した腕で、掴み、締め潰していく!
田井中次郎:「ぐ……あああぁあッ……!!」
田井中次郎:影で構成した肉体は、田井中の身体そのものだ。破壊されれば当然痛みもあるし、完全に壊されれば死に至る。
“グランドセーバー”望月正人:エグザイルの異形の膂力、そしてバロールの圧力。
“グランドセーバー”望月正人:単純ながら、最も抜け出しにくく、破壊に適した方法だ。
林藤はるか:掴まれた田井中の姿がひしゃげ、ねじ切れて破壊されていく!
林藤はるか:……だが、その輪郭の端から
林藤はるか:小さな光が散っていく。
林藤はるか:いつからそうだったのか?蛍の光の集合で作った幻影だ!
田井中次郎:「!」
田井中次郎:気付けば、
田井中次郎:彼の拘束から抜け出し、まるで別の位置にいる。
“グランドセーバー”望月正人:「……ッ!」
“グランドセーバー”望月正人:光の群れが、指の間から零れ落ちる!
林藤はるか:『大丈夫です。田井中さん』
林藤はるか:『一人で戦わせたりなんかしません。置いていったりしませんから』
林藤はるか:『私……う、うぐっ』
田井中次郎:「……フォックスリンカか……!」
林藤はるか:『ふふふ』
林藤はるか:『まだ、操れる蛍はいます。少し遅れてしまいましたけれど』
田井中次郎:「……! おい!」
田井中次郎:「俺に無理をするなと言って、お前が無理をしてどうするんだ……!」
林藤はるか:『同じです。同じくらいの無理なら、一人よりもずっといいじゃないですか』
林藤はるか:笑っているような声色。
田井中次郎:……舌戦では、彼女に敵うはずもない。
田井中次郎:「必ず無事で帰る。だからその時、お前も無事でいろ」
田井中次郎:「……お願いだ」
GM:そのまま手番!林藤さん!
GM:どうぞ!
蘇芳 美月:あ、《アクセル》使いたいんですけど
蘇芳 美月:いいですか?
GM:アクセルはセットアップエフェクトなのだ…
GM:タイミングを逃した!
林藤はるか:使ってもあまり意味ないですからね!アタッカーとの行動値に10も開きがある
林藤はるか:行動手番は待機です。全行動終了時に倒れている人がいたら復活できるぞ……!
GM:では、田井中さん!!
田井中次郎:じゃあ手番かな?
GM:行動を、どうぞ!
田井中次郎:ウオーッ
田井中次郎:マイナーなし
田井中次郎:《コンセントレイト:ウロボロス》+《原初の赤:災厄の炎》+《背教者の王》+《原初の紫:砂の加護》
田井中次郎:対象グランドセーバー
田井中次郎:あ、さっき死んだからHP11で
田井中次郎:侵蝕123-138 HP11-8
田井中次郎:14DX7+4
DoubleCross : (14R10+4[7]) → 10[2,2,3,5,5,5,6,7,7,7,8,9,9,9]+10[2,4,5,5,6,7,8]+5[2,5]+4 → 29

田井中次郎:ひっくい!
“グランドセーバー”望月正人:これは行けてしまうな…!
蘇芳 美月:くっこれは…
“グランドセーバー”望月正人:回避!したいですが!
“グランドセーバー”望月正人:何かありますか!!
林藤はるか:なんだとォ~!?
林藤はるか:《妖精の手》に決まっとろうが!!
林藤はるか:最後のダイスを1個10に!
“グランドセーバー”望月正人:アヤーーッ
蘇芳 美月:出た!
田井中次郎:何~~っ
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を+4した (侵蝕率:103->107)
GM:1dx7+34どうぞ!
田井中次郎:1DX7+34
DoubleCross : (1R10+34[7]) → 2[2]+34 → 36

田井中次郎:ニャーン
“グランドセーバー”望月正人:まだまだ躱せる範囲よぉ!
林藤はるか:バディムーヴでも桁上げできないニャン
田井中次郎:くっやるしかないか!
“グランドセーバー”望月正人:こちらの判定前ですがありますか!
林藤はるか:私がやるよッ!!
林藤はるか:特権階級!田井中くんのロイスを切るよ!!
“グランドセーバー”望月正人:おおおッ!?
田井中次郎:エ!?
林藤はるか:達成値+1d10!!
蘇芳 美月:何ぃ!?
林藤はるか:36+1d10
DoubleCross : (36+1D10) → 36+10[10] → 46

林藤はるか:どうだ!これが絆の力だ!
田井中次郎:嘘ォ
蘇芳 美月:うおお!
“グランドセーバー”望月正人:めちゃくちゃしおる!!
田井中次郎:まだ取ってないロイスがあるんだよな
田井中次郎:やるか……?
GM:!!??
GM:やるのかよぉ!
田井中次郎:まだロイスは、6個!
蘇芳 美月:ま、まさか!
田井中次郎:望月さんに 憧憬/〇悔悟で取得!
田井中次郎:達成値+1Dします
GM:やるが…いい!
田井中次郎:46+1D10
DoubleCross : (46+1D10) → 46+6[6] → 52

田井中次郎:ヨシ
林藤はるか:バディムーヴ載せても桁上りしないですけど
林藤はるか:せっかくだからやっておきましょうか
蘇芳 美月:上がった!
林藤はるか:ラウンド1回だからね
林藤はるか:達成値55になれ!
田井中次郎:かわせるかーーッ!
“グランドセーバー”望月正人:回避参ります!
“グランドセーバー”望月正人:11dx+4
DoubleCross : (11R10+4[10]) → 9[2,2,2,5,5,6,7,7,9,9,9]+4 → 13

“グランドセーバー”望月正人:無理に決まってんやろ!!
“グランドセーバー”望月正人:ダメージを!
蘇芳 美月:いけー!!
田井中次郎:死んでくれーーッ!
林藤はるか:絆・パワー!
田井中次郎:6D10+6+2D+13
DoubleCross : (6D10+6+2D6+13) → 32[7,9,5,1,2,8]+6+4[3,1]+13 → 55

田井中次郎:あっまたミスだよ!
GM:振りなおせい!
田井中次郎:下がらんでくれ…頼む…!
田井中次郎:6D10+6+2D10+13
DoubleCross : (6D10+6+2D10+13) → 32[1,6,4,10,7,4]+6+4[3,1]+13 → 55

林藤はるか:同じw
田井中次郎:うおお
蘇芳 美月:すごい
GM:逆にすごない?
田井中次郎:下がりはしなかったが!
林藤はるか:達成値もダメージもまったく同じだ
“グランドセーバー”望月正人:ふ
林藤はるか:これはもはやセックスだ……!
蘇芳 美月:セックスじゃん
“グランドセーバー”望月正人:ふふ…
“グランドセーバー”望月正人:ではそのダメージ
“グランドセーバー”望月正人:落ちます!HP0に!
田井中次郎:ヤッターーーー!!!!
“グランドセーバー”望月正人:YOU WIN!
林藤はるか:ウオーッ!
GM:トドメ演出を!!
蘇芳 美月:やったー!(何もしてない人)
田井中次郎:全身の至る所を刃へ変化させ、振るわれる致死の触手を掻い潜り、切り払い、“グランドセーバー”の懐まで潜り込む。
“グランドセーバー”望月正人:「ッ!」
“グランドセーバー”望月正人:(――疾い。ここまで、いつ)
“グランドセーバー”望月正人:腕を撃ち振るいながら、眼前まで迫られる!
田井中次郎:全身歪み、ひび割れ、傷だらけだ。だがそんなこと、少しも気にならない。
田井中次郎:彼を仕留めるための一手。
“グランドセーバー”望月正人:枝分かれした爪の刃が伸び、影を砕き、削ぎ落とし
“グランドセーバー”望月正人:それでも止まらない。
田井中次郎:切り裂く剣か。貫く槍か。穿つ銃か。自分はこれまで、エージェントとして、相手の能力に合わせた最適解を導き出し、姿を変えて戦ってきた。
“グランドセーバー”望月正人:(ここまでの力を、いつ)
田井中次郎:では、彼を。自分が最初に憧れた、UGNエージェントとしての原点、望月正人を葬るのに、相応しい姿とは、何か。
田井中次郎:「お……お……オオオオオオォォッ!!」
田井中次郎:全身の影を抉られ、剥がれ、徐々に生身の肉体が露わになっていく。
田井中次郎:切り裂かれた傷口から、黒でなく真っ赤な血が流れる。
田井中次郎:それでも、とまらない。
田井中次郎:ついに、彼に肉薄し――
“グランドセーバー”望月正人:一体化した異形の腕を、盾とする。
“グランドセーバー”望月正人:弱さを覆い隠すように。
田井中次郎:全身の影を凝縮した手刀で、異形の盾を破り、そして彼の胸を貫く。
“グランドセーバー”望月正人:「!!」
“グランドセーバー”望月正人:腕が引き千切れ、手刀に貫かれる!
“グランドセーバー”望月正人:「が……っ」
田井中次郎:吐息が触れ合いそうな距離。
田井中次郎:思えば、彼とここまで近付いたのは、
田井中次郎:初めて出会った、あの時以来ではないだろうか。
“グランドセーバー”望月正人:「……」
“グランドセーバー”望月正人:その肩に手を置く。
田井中次郎:「……望月さん」
田井中次郎:「……俺……背、伸びたでしょう?」
“グランドセーバー”望月正人:「……ああ」
“グランドセーバー”望月正人:「いつの間にか……気付かなかった」
田井中次郎:「俺……まだまだ、成長期ですから」
田井中次郎:腕から伝わる体温が、急速に失われていく。
“グランドセーバー”望月正人:「……ああ」
田井中次郎:「も、もう24ですけど、でも」
田井中次郎:声が震える。
田井中次郎:「望月さんのことも、すぐに追い抜きますから」
田井中次郎:「だ、だから」
“グランドセーバー”望月正人:「……」
田井中次郎:「……だから……」
“グランドセーバー”望月正人:その言葉を聞いて、あの日、君を勇気づけた1人の大人だった時と同じように
“グランドセーバー”望月正人:笑う。
田井中次郎:強くありたい。優しくありたい。格好よくありたい。
“グランドセーバー”望月正人:「これで、安らかに眠れるよ」
田井中次郎:そう思わせてくれた彼に、そうなれた姿を見せようと思うのに、
田井中次郎:まるで、ちっとも、上手く行かない。
田井中次郎:「……どうか……」
“グランドセーバー”望月正人:「……悪夢は、君が連れ去ってくれた」
“グランドセーバー”望月正人:「ありがとう……ナイトメア……ブリンガー……」
田井中次郎:「……いい、夢を」
“グランドセーバー”望月正人:ずしゃり
田井中次郎:なんとか、それだけ言葉にする。
“グランドセーバー”望月正人:膝から崩れ落ちる。
GM:クライマックス終了。

■Backtrack

GM:バックトラック!
GM:Eロイスなどというものはない!
GM:素振り!
林藤はるか:振らない奴はアホ!
田井中次郎:ヤバ!
林藤はるか:1倍です
林藤はるか:林藤はるかの侵蝕率を-17(3d10->9,1,7)した (侵蝕率:107->90)
林藤はるか:アヤッター
田井中次郎:2倍!
田井中次郎:138-10D10
DoubleCross : (138-10D10) → 138-52[4,4,5,4,2,10,8,2,3,10] → 86

田井中次郎:ヨカッタ
田井中次郎:ロイス管理がありがたすぎた
林藤はるか:その気になれば一個も切らせず終わらせられる
GM:こわい
蘇芳 美月:これ…振る…?
蘇芳 美月:では2倍振り!
蘇芳 美月:73-8d10
DoubleCross : (73-8D10) → 73-41[7,5,3,1,1,9,10,5] → 32

GM:ほぼ初期浸蝕だこれ
林藤はるか:オーヴァードから人間にもどっちゃったのでは
田井中次郎:ハッピーエンド
蘇芳 美月:初期から3増えただけ
蘇芳 美月:オープニングか?
GM:では経験点はいつもの5点にシナリオ5点!浸蝕足して
GM:田井中さんと蘇芳さんは13!林藤さんが15!
蘇芳 美月:8だった
林藤はるか:わーい
【経験点】
すきゃっと:13点
珪素:15点
鳩麦:13点
森田(GM):14点
GM:それぞれ贈呈!お疲れ様でしたー!
田井中次郎:うめ…うめ…
蘇芳 美月:頂戴いたします!
田井中次郎:お疲れさまでした~!

■Ending/01

ED 田井中次郎 林藤はるか 蘇芳美月

GM:霧の王の腕は回収され、無事第四支部に移送された。
GM:望月正人は収容施設に移送され、街を去る。
GM:日常は取り戻され……数日が過ぎた。

第二地区・道坂医院
受付ロビー

GM:君……田井中次郎は
GM:事件後の労いも兼ねて、後輩、林藤はるかの見舞いへとやってきていた。
GM:しかし、ロビーで思わぬ人物と出会う。
田井中次郎:「む……!」
蘇芳 美月:「あ」
田井中次郎:遠くから、待合室に蘇芳さんもいるのを発見し
田井中次郎:『いつの間にそこに!?』をやりたくて隠れて近付こうとしたのだが
田井中次郎:即バレた
田井中次郎:「……『揺蕩い』の蘇芳美月か……」何事もなかったかのように出てくる
蘇芳 美月:「こんにちは…その節は、どう…も」足先から頭まで、全身を辿るように視線を移す
蘇芳 美月:「…なんか背、伸びました?成長期ですか…?」
田井中次郎:「……えっ」一瞬シークレットブーツがバレたのかと焦るが、そういえばこの前も履いていたなと思い直す
田井中次郎:「そうかもしれんな……俺の成長は留まることを知らないのでな……」
田井中次郎:「……お前も"フォックスリンカ"の面会か?」
蘇芳 美月:「そうですよ。ブリンガーさんも?」
田井中次郎:「……」短縮形は訂正すべきかと一瞬悩み、甘んじて流す。「いや……俺は……」
田井中次郎:「……た、たまたま寄っただけだ」
蘇芳 美月:「…ふふ」
蘇芳 美月:「ほんなら、一緒に行きましょ」
蘇芳 美月:「はるかちゃんも喜ぶ思います」
田井中次郎:「……ま、まあ……そう言うなら仕方あるまい。後進の頼みだからな。ど……どうしてもと言うなら、無碍に断るわけにもいくまい?」
田井中次郎:言いつつ、迷うことなく病室のほうへ歩いていく。
蘇芳 美月:「…あの」病室へと向かう中、おもむろに口を開く
田井中次郎:「……なんだ?」少し足を緩め
蘇芳 美月:「私…結局何も出来ませんでした。ブリンガーさんの気持ちを置いたまんま、一人で向かって」
蘇芳 美月:「二人の背中を、見てることしか出来ひんかった」
田井中次郎:「は!?」素で漏れたような声。我に返り、慌ててかぶりを振って取り繕う。
蘇芳 美月:「…やっぱり、流される方が性に合ってんのかなぁ…私」
田井中次郎:「何を馬鹿な……!!お前は……!!」大声を出しそうになって、ここが病院だと思い出してボリュームを落とす。
田井中次郎:「……お、俺は……お前に感謝しているんだぞ、"揺蕩い"の……」
田井中次郎:「あの時お前がいたから、立ち向かってくれたから、俺は……」
田井中次郎:少し、言葉を詰まらせて、
田井中次郎:「……"グランドセーバー"を、倒すことができた」
田井中次郎:「お前は、激流の中でも流されない、強い意志を持っている!それは……」
田井中次郎:蘇芳さんの肩を掴み、
蘇芳 美月:「…」ただ黙って、田井中さんを見つめている
田井中次郎:「それは、とても大切で、本当に貴重なものなんだ……!」
田井中次郎:「いくら求めようと、手に入らないものなんだ。それはUGNエージェントにとって、最も必要なものだ」
田井中次郎:「だから……だから捨てようとなんてしないでくれ……! お前は……!」
田井中次郎:「お前は、そのままでいいんだ……!お前は強い。……俺なんかより……」
田井中次郎:「……い、いや、俺の次くらいにな!お前は!強い!」
田井中次郎:必死になって叫び、ようやく我に返って手を離す。
田井中次郎:「……フ……フン……とにかく、そういうことだ……」
蘇芳 美月:「…あはは」
田井中次郎:「な、何がおかしい……!」
蘇芳 美月:「いや、ブリンガーさんはいっつも締まらんなぁ思って」
蘇芳 美月:「でも…ありがとう」
田井中次郎:「は!?」本気でショックを受けている。
田井中次郎:「…………フン……感謝などされる謂れはない……」
田井中次郎:「俺はただ当然のことを言っただけだ。分からないのはお前が愚かだからだ……クク……」
蘇芳 美月:多分、私は羨ましいのだ。不格好に、沈みかけながら、それでも前に泳いでいくこの人のことが
蘇芳 美月:「楽」
蘇芳 美月:「…そうやなぁ、私は何も知らんから」
蘇芳 美月:「教えてもらわんと…こんなことも分かりません」
蘇芳 美月:「とっくの昔から、”エージェント”やったんですね、私って。」不器用にはにかむ
田井中次郎:「……そうだ」笑みを浮かべる。
田井中次郎:「……"揺蕩い"」
田井中次郎:「お前も俺と同じ、一人のUGNエージェントだ」
田井中次郎:「……改めて、これからよろしく頼む」
蘇芳 美月:「…はい、よろしくお願いします」手を差し出す。なぜかいつもより温度が高い気がした。
田井中次郎:「……ああ」その手を握り返す。歳の割に小さいその掌は、だが幾度もの戦いで傷だらけだ。
蘇芳 美月:「…やっぱり、大きいですね。大人の…男の人の手は。」
田井中次郎:「え!?」低身長をずっと気にしているので、そんなことを言われるのは初めての事だ。
田井中次郎:「フン……な、何を当然のことを……」うれしい。
田井中次郎:「……む……」
田井中次郎:気付くと、林藤さんの病室の前までやってきている。
蘇芳 美月:「ああ、ここですね。はるかちゃんの部屋」
田井中次郎:「……"揺蕩い"の……俺は少し用事がある……先に入っていてくれ……」
蘇芳 美月:「…?いいですけど…(おみやげかな…)」
GM:扉を開き、君は病室の中へ
GM:いつものように、君の友人……林藤はるかはそこにいる。
蘇芳 美月:「失礼します。はるかちゃん、こんにちは。」
林藤はるか:「蘇芳さん!」笑顔で迎えます。いつも機嫌が良さそう。
林藤はるか:「またお見舞いに来てくれたんですね。どうぞ座って」
林藤はるか:「梨でもむきましょうか?」お見舞い品の中から果物を取る。
蘇芳 美月:いつも通り気おされながら、座る「あ、お願い…」
田井中次郎:「……」
蘇芳 美月:「ううん、私が…剥きます」
林藤はるか:「大丈夫ですよ。私のほうがずっと慣れてますから」
田井中次郎:『いつの間にそこに!?』がやりたくて、
田井中次郎:病室の扉を静かに開けてそろそろ入ってくる。
林藤はるか:「ご存知ですか?『二十世紀梨』として知られる品種『二十世紀』は、もとは『新太白』という品種名だったんですけれど」
林藤はるか:「これが『二十世紀』に命名されたのは、名前通り二十世紀に入ってまもなく、1904年のことなんです」
蘇芳 美月:話を聞きながら、後ろでコソコソする男を横目で見る
林藤はるか:「時代が二十一世紀になる中で、この改良品種に『二十一世紀』という名前をつけようという話も実際にあったそうですけれど」
林藤はるか:「商標の問題で実現には至らなかったそうです。残念ですね」
蘇芳 美月:「残念やなぁ」
林藤はるか:止まることなく話しながら手際よく梨を向いて、綺麗に八つに分ける。
林藤はるか:「どうぞ蘇芳さん」
蘇芳 美月:「ありがとうございます。」一切れ手に取り、口に運ぶ
林藤はるか:「田井中さんもどうぞ」紙皿を三つ用意している。
田井中次郎:「ひゃぁ!?」びくりと身体を跳ねさせる。
林藤はるか:「あれ、どうしました?」自分も皿に二切れを取って、手を合わせて食べます。
蘇芳 美月:「…何で驚かせよう思ってた側がビックリしてんねん」小声で
田井中次郎:「……フン……頂こう……」
田井中次郎:「おいしい」
田井中次郎:「……体調はどうだ、"フォックスリンカ"」
林藤はるか:「元気ですよ!私はいつでも大丈夫です」
林藤はるか:体の各所には真新しい包帯が巻かれている。先の戦いで負ったダメージフィードバックの治療箇所だ。
田井中次郎:「……あまり無茶をしないでくれ……」本気で不安そうな顔。
田井中次郎:「本体が見えない分、目の前でホタルに死なれる度に心臓に悪い……」
蘇芳 美月:「…また…」
蘇芳 美月:「…病院、いつ出れるんですか…?はるかちゃん」言いづらそうに口を開く
林藤はるか:「いつと言われると、ちょっと分かりませんね」困ったように笑う。
林藤はるか:「これはほとんど私が生まれた時からなので、なかなかイメージできないというか」
蘇芳 美月:「…もし、いつか、外出られるようになったら」
蘇芳 美月:「その時は…海、行きましょ…?」
林藤はるか:「海ですか?素敵ですね!」
蘇芳 美月:「私、浮かぶのだけは得意やから…せやから…」
蘇芳 美月:「その時は、私がはるかちゃんに教えます。」
林藤はるか:「いいですね。わくわくしますね。私、自分の体で海に浮かんだことはないですから」
林藤はるか:「そういうことはまだ知らないんです!まだまだ知らないことがあるのは、楽しみですよね」
田井中次郎:「…………」少し、目を逸らす。自分も慰めや励ましの言葉でも掛けられればと考えるが、まるで出てこない。自分には向いていない。"揺蕩い"が羨ましい。
蘇芳 美月:「…うん。知るのって、楽しいわ。」それに気づかせてくれた本人が、目の前に居る
蘇芳 美月:「やから…その“いつか”が来るまで…私、頑張るから」
林藤はるか:「それは、例えばどういうことを!」
林藤はるか:身を乗り出す。
林藤はるか:「蘇芳さん、学校などには通っていますか!発生して間もないレネゲイドビーイングに対する教育支援の制度もUGNにはあるんです!」
林藤はるか:「あとは資格試験の勉強をしたり、UGNに限らずレネゲイド能力を使わない仕事を目指してみるのも面白そうですよね」
蘇芳 美月:「え、えっと…学校は…行っていいんか分からんから行ってなくて…」おどおど
林藤はるか:「UGN登録のレネゲイドビーイングの中にも、ネット起業で成功を収めて年収数千万の人もいるんだとか。ご存知でしたか?」
田井中次郎:「少し落ち着け……悪い癖だぞ、"フォックスリンカ"……」食傷気味の顔。
林藤はるか:「ふふふ。ごめんなさい。私っていつも、喋ることが楽しすぎて」
蘇芳 美月:「…色々、出来るんやな。私って。思ってたより…ずっと」
林藤はるか:「そうです!蘇芳さんも、頑張ろうというエネルギーが今、湧いてきている状況だと思うんです」
林藤はるか:「だからそのエネルギーをどんな目標に持っていきたいか、それを決めることができたら、これからもっと楽しくなります!きっと!」
蘇芳 美月:「…!」
蘇芳 美月:「…ごめんなさい、ちょっとおトイレに…」
林藤はるか:「すみません、話に付き合わせすぎてしまいましたね」
林藤はるか:「行ってらっしゃい、蘇芳さん」
蘇芳 美月:病床に臥す少女の声を背中で受け、部屋を出る
蘇芳 美月:(…なんやろ、目ぇの所がなんか…あったかい)
蘇芳 美月:トイレまで歩を進め、手洗い場の前で足を止める。
蘇芳 美月:そこにあるのは、鏡に映った自分の姿
蘇芳 美月:「…変な顔」
蘇芳 美月:目元が赤くなり、口の端が少し上がっている
蘇芳 美月:そして、目から一滴、生暖かい水が流れてきた
蘇芳 美月:「…なんやこの味」いつも出している水とは違う、妙な味
蘇芳 美月:「でも、なんか…懐かしい」それは、昔住んでいたところにとてもよく似ていた

病室

田井中次郎:「……"揺蕩い"は……」
林藤はるか:「?」
田井中次郎:「……きっと、いいエージェントになるだろうな」
林藤はるか:「ふふふ。そうですね」
林藤はるか:「田井中さんには分かるんですね?」
田井中次郎:「当然だ。俺はナイトメアブリンガーだからな!間違いない」
田井中次郎:ふふん、と胸を張り、
田井中次郎:「……」
田井中次郎:しかし、すぐに萎むように肩を落とす。
田井中次郎:「……今回の件、すまなかった」
林藤はるか:「どうしてですか?」
林藤はるか:「……」
林藤はるか:口を止めて、田井中の目を見る。
田井中次郎:「……お前にも彼女にも、迷惑をかけてしまった」
田井中次郎:「……情けないところを見せてしまったな……」
田井中次郎:自嘲するように言って、俯く。
林藤はるか:「大丈夫ですよ。かっこいいところも見せてもらいました」
林藤はるか:「少なくとも私は、自分から田井中さんを助けようと思ったんです。自分から始めたことを、迷惑だなんて思ったりしませんよ」
田井中次郎:「…………」答えはしない。だが、少しだけきつく結んだ口元を緩める。
田井中次郎:「……なあ、林藤」
田井中次郎:「ひとつ、分かったことがあるんだ」
林藤はるか:「なんでしょうか?」身を乗り出す。
田井中次郎:「聞いてくれるか」
林藤はるか:「もちろんです!なんでも言ってくださいね」
田井中次郎:「…………」自分の中で考えながら喋るように、ぽつぽつと話し出す。
田井中次郎:「これまで、ずっと疑問だったんだ」
田井中次郎:「どうして、UGNにはコードネームなんてものがあるのか、って」
田井中次郎:「機密保持とか、理屈としては色々あるけど」
林藤はるか:「そうですね」いつものように雑学を挟んだりはしない。
田井中次郎:「実際のところ、お互い呼びあってる人なんて、ほとんどいない」
田井中次郎:友人との会話を思い出す。変人扱いされてばかりの自分に、オーヴァードだと知りつつ、茶化しながらも普通に接してくれた、大切な数少ない友人。
田井中次郎:「意味なんて無くて、形骸化しただけのものなんじゃないかって」
田井中次郎:「そんな風に思ってた」
田井中次郎:「でも……」
田井中次郎:拳を握る。
田井中次郎:「……あの時、望月さんと対峙した時……」
林藤はるか:「はい」
田井中次郎:「僕は、心が折れそうになった」
田井中次郎:「……いや、強がりだな……僕は折れてた。完全に」
林藤はるか:「……」
田井中次郎:「そのままなら……きっと、立ち上がることなんて、出来なかったと思う」
田井中次郎:「でも、その時……」
田井中次郎:「思い出したんだ」
田井中次郎:「…………」どうやって、かの経緯は省き。
田井中次郎:「自分は……"ナイトメアブリンガー"なんだって」
田井中次郎:「……"田井中次郎"のままだったら、きっと立つことは出来なかった」
林藤はるか:「田井中さんにとっては……立ち上がれる自分が、ナイトメアブリンガーなんですね」
田井中次郎:「……うん」深く頷く。
田井中次郎:「誰だって、きっとどんなに強い人だって、挫けそうになる時はきっとある」
田井中次郎:「オーヴァードなら。戦っているなら」
田井中次郎:「……でも、そんな時に」
田井中次郎:「強くあれる自分を、心の中に持っておけば。自分はUGNエージェントなんだって、思い出すことが出来れば」
田井中次郎:「きっと、何度だって立ち上がれる」
田井中次郎:「僕は‥‥そんな風に思った」
田井中次郎:「……僕の勝手な、こじつけかもしれないけどさ」照れたように笑う。
林藤はるか:「じゃあ、どうしてですか?」
林藤はるか:「私にそんな話をしてくれたのは」
田井中次郎:「……」虚を突かれたように、目を瞬く。
田井中次郎:「え……なんでだろう」
林藤はるか:「ふふふ」
林藤はるか:「呼んでほしいですか?」
田井中次郎:「え」
林藤はるか:微笑む。
田井中次郎:「……」
田井中次郎:「ああ」
田井中次郎:強い眼をして、頷く。
林藤はるか:「こうして会ってる時に……直接呼ぶのは」
林藤はるか:田井中さんの手を取る。
林藤はるか:「初めてで、少し恥ずかしいですね」
田井中次郎:「…………」直視できずに、顔ごと目を逸らす。
田井中次郎:「い、いいから……」
田井中次郎:「よ……呼ぶなら、呼んでくれ」
林藤はるか:けれど、呼んでくれる誰かが必要なら。そうして立ち上がる力が湧いてくるのなら。
林藤はるか:望月さんの代わりに、自分がそう呼びたい。
林藤はるか:「かっこいいですよ」
林藤はるか:「――“ナイトメアブリンガー”」
田井中次郎:「……そうだ!!」
田井中次郎:漆黒のコートを靡かせて、顔を上げる。
田井中次郎:幼き日に夢見たその姿。その憧れは、今も何ひとつ変わっていない。
田井中次郎:「俺は――」
田井中次郎:強い自負と、確かな自信と共に、その名を名乗る。
田井中次郎:そうだ、僕は――
田井中次郎:「"ナイトメアブリンガー"だ!!」

ダブルクロス 3rd Edition
『悪夢を連れ立つ男』
END

GM:全行程終了!
GM:お疲れ様でしたー!
林藤はるか:お疲れ様でした!
田井中次郎:お疲れさまでした~~!
蘇芳 美月:お疲れさまでした!